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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

エレン「はぁ…?結婚?」

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    • 3

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

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  1. 1 : : 2019/03/16(土) 01:07:52
    少しずつ更新します

    うぜぇ、ライナーなんちゃらが来たら気分が乗るまで停止します
  2. 2 : : 2019/03/16(土) 01:09:59
    カルラ「そうよ~♪あ~忙し忙し♪」


    エレン「ふ~ん、んで、誰が結婚するの?」


    カルラ「あなた」


    エレン「…………俺?」


    カルラ「そうよ。」コクッ


    エレン「母さん……俺さぁ、長期遠征帰りで疲れてるんだよ。その休日に家に帰ってきてるんだからさぁ…冗談止めろよ…」


    カルラ「冗談じゃないの!父さんが17になっても女性の影がないのを心配して、縁談を探してくれたのよ!」
  3. 3 : : 2019/03/16(土) 01:13:09
    エレン「いや!俺まだ若いし!」


    カルラ「『若いから』とか言ってると直ぐだからね」


    エレン「と、とにかく。その話はなかったことにしてもらえよ。俺まだそんなつもりは…」


    カルラ「無理よ、今日の夜には来ることになってるのよ」


    エレン「きょうぅ!?」


    カルラ「それで、そのまま一緒に住むんだからね」


    エレン「は!!?」


    カルラ「写真もあるのよ。えっと~確かここに……」ガサゴソ



    エレン(ダメだ…急すぎて頭が追い付かない!ってか、……)イライラ


    カルラ「あった!ほら、こんなに可愛い子なのよ!良かったじゃない」


    エレン「フ…ルナヨ」
  4. 4 : : 2019/03/16(土) 01:33:55
    ガラガラガラ


    ヒストリア(今…どこだろ…)



    ヒストリア「……ケッコン…」ボソッ



    ーーー
    ~4日前~

    ヒストリア『結婚…ですか?あの…ウルクリンさま…』


    ウルクリン『様はつけなくていいよ。それで、なにかな?』


    ヒストリア『あの、その、わたし、この牧場に……』モジモジ


    ウルクリン『残念だけど、出て行ってもらう』


    ヒストリア『ぅ……』シュン


    ウルクリン『ヒストリア…』


    ウルクリン『君は幸せのために、ここにいちゃいけない』


    ヒストリア『……』


    ウルクリン『この縁談は私の母が持ってきたものだ』


    ヒストリア『レイス夫人が…』


    ウルクリン『そうだ…君の幸せを願ったものだよ。受けてくれるね?』


    ヒストリア『ハイ…』コクッ…


    ウルクリン『それでは4日後に出立するから荷造りをしておいてくれ』


    ーーー



    ヒストリア「…わたし……大丈夫かな…」ボソッ
  5. 5 : : 2019/03/16(土) 01:37:14
    ガラガラガラ…ピタッ


    おじいさん「着いたぞ」


    ヒストリア「……はい」スッ


    おじいさん「そこの家だ」


    ヒストリア「……」チラッ コクッ


    おじいさん「約束の時間より早いが、ここからは一人で行きなさい」


    ヒストリア「わかりました…」


    おじいさん「忘れ物はないな…」


    ヒストリア「はい…」


    おじいさん「…………」


    ヒストリア「あのッ!……そ、その……」


    おじいさん「……なんだ……」


    ヒストリア「今まで…育ててくれて…ありがとう…ございマシタ……」


    おじいさん「………………」


    おじいさん「……達者に暮らしなさい」


    ガラガラガラ


    ヒストリア「……サヨナラ…オジイチャン…」
  6. 6 : : 2019/03/16(土) 01:39:26
    ~ドアの前~


    ヒストリア(こんにちは、こちらでお世話になります、ヒストリアです。……、こんにちは、こちらでお世話になります、ヒストリアです。)


    ヒストリア(挨拶はこんな感じで良いいよね…)


    ヒストリア「スゥ~ハァ~」ゴクッ


    スッ


    ヒストリア(あとはベルを鳴らすだけ…)

    ドアの向こう「ふっざけんなよ!!」

    ヒストリア「!!?」ビクッ!


    「勝手に結婚とか決めてんじゃねぇよ!!」


    ヒストリア「…………」


    「俺は絶対に結婚なんてしないからな!!」


    ヒストリア「…………」


    ーーーーー
    ーーー
  7. 7 : : 2019/03/16(土) 01:43:04
    ~広場~


    チュンチュン チュンチュン


    ヒストリア「…どうすればいいの…」ボソッ



    『いいかな?君の帰る場所はもうここにはない』


    『大丈夫だよ。不安だとは思うが絶対に幸せになってくれよ。……[僕達]も君の幸せを願っているよ』



    ヒストリア「も、う…帰る場所…ないのに…」



    『俺は絶対結婚なんてしないからな!!』



    ヒストリア「う……うぅ……ぁ……ッ……うぅ……」ヒクッ
  8. 8 : : 2019/03/16(土) 01:46:32
    ~広場~


    エレン(なんだよ、あのわからず屋)


    エレン(よくわからねぇ奴と結婚なんて、絶対しないし、もう家には帰らねぇ!)


    エレン「……」


    エレン(とはいっても行くところないんだよな……兵団証、家に忘れちまったから、関所も越えられないし……)


    エレン(アルミンは奥さんの実家に行って、こっちにはいないだろうし……)


    エレン「…………」


    エレン(寝静まった頃を狙って、団員証取りに行くか…)


    エレン「つぅても」チラッ


           太陽


    エレン「まだ、昼前だしなぁ~」ハァ


    エレン「なにして時間潰すか…」
  9. 9 : : 2019/03/16(土) 01:49:14

    ~噴水広場~


    エレン(懐かしいな~)


    エレン(ガキの頃、アルミンとよくここらで遊んだよなぁ)ジィー


    スタスタ


    エレン(そうそう、あそこの橋の下を秘密基地とかにしてたんだよな……)



    ーーー


    少年エレン『アルミン!持ってきたか!?』


    少年アルミン『うん!バッチリだよ!!』


    少年エレン『早く秘密基地で見ようぜ!!』


    少年アルミン『そうだね!周辺には誰もいないね!』キョロキョロ


    少年エレン『よし!行こうぜ!!』タッタタタタ


    少年アルミン『あ、まってよ~~』


    ーーー



    エレン「久しぶりに、行ってみるかな…」
  10. 10 : : 2019/03/16(土) 01:52:31

    エレン(そうそう、ここの坂を駆け降りたら、遠回りしないで行けるんだよなぁ)


    エレン「よしっと!」ピョン


    ダッタタタタ!


    エレン「ヤバっ!(思ったより急斜面でスピードが!!)」


    ツルン!


    エレン「うおっ!!?(終わったッ……!)」


    ズッササササー!



    エレン「い、イテェ……」


    ?????「あの…大丈夫ですか?」


    エレン「ん、あ、ああ……大丈夫……(先客がいたのかよ、格好悪いとこみられたなぁ…)」


    ?????「血が出ています……じっとして下さいね…」テキパキ


    エレン「…え…はい……」
  11. 11 : : 2019/03/16(土) 01:55:18


    ?????「終わりました。他に痛む場所はないですか?」


    エレン「いいや、ないよ。ありがとな」


    ?????「そうですか、良かったです…」


    エレン「…………」


    ?????「…………」チラッ


    ?????「どうして、あんな所から落ちてきたんですか?」


    エレン「………まぁ、なんだ…昔を懐かしんでたら…つい~秘密基地の事などを説明中~」


    ?????「そうなんですか……フフッ…」クスクス


    エレン(笑われちまった……やっぱり恥ずかしいな)


    エレン「あっ、そう言えば自己紹介まだだったな。」


    エレン「俺はエレン、君は?」


    ?????「私はヒストリアです」
  12. 12 : : 2019/03/16(土) 01:57:32
    エレン「ヒストリアかぁ、いい名前だな」ニコッ


    ヒストリア「イ、イイナマエ……(はじめて名前を褒められた///)」カァ~


    エレン「それで、ここで何をしていたんだ?近所で見ない顔だし、デカイ荷物もあるし…まさか…家出か?」


    ヒストリア「…………」


    ヒストリア「………………」シュン


    エレン(……落ち込んじまったぞ。本気で家出か!?不味いこと聞いちまったかな…)


    シーン


    エレン(ヤバい……ほんと気まずい)






    グウゥゥゥ~♪


    エレン「え?」バッ


    ヒストリア「…………」セキメンナミダメ


    エレン「お、おれ……昼飯食ってないんだよな~」


    エレン「傷の手当てのお礼に飯食いに行かないか?」


    ヒストリア「………………ハイ」コクコク
  13. 13 : : 2019/03/16(土) 02:01:22
    ~大通り~


    ガヤガヤ


    ヒストリア「…………」ギュ~~~


    エレン「なぁ、ヒストリア」


    ヒストリア「…何ですか?」ソワソワ


    エレン「服の裾を掴まないでくれ、伸びちまうから……」


    ヒストリア「ご…ゴメンナサイ!」パッ!


    ヒストリア「……」ソワソワ ウルウル


    エレン(なんか罪悪感……)


    エレン「やっぱり掴んでていいよ」


    ヒストリア「!!」バッ!ギュ!


    ヒストリア「ありがとうございます!」ニコッ


    エレン「別にいいよ。ただ、強く掴まないでくれな」


    ヒストリア「はい、わかりました」ギュ


    エレン(本当にわかってんのか?てか、もう大丈夫なんだけどなぁ……)


     時間を少し遡る
  14. 14 : : 2019/03/16(土) 02:12:56
    ~大通り~


    ヒストリア『エレンさん!人がたくさんいます!!』


    エレン『あぁ、今日は祭りをやっているからな』


    ヒストリア『お祭り…楽しそうですね』キラキラ
    『おい!あっちでショーをやるみたいだぞ!』
    『急がないといい場所がとれない!』
    『急げーーー!!』
    エレン(こっちに向かってくる!!?)

    エレン『ヒストリア!!』


    ドッドドドド!!



    ヒストリア『ヒッ!!』ドサッ




    ドッドドドド……



    エレン『行ったな……怪我はないか?』ギュッ


    ヒストリア『はい、…エレンさんのおかげです……』ガクブル


    ヒストリア『……』


    ヒストリア『お祭り…怖いです』ガクブル


    エレン『まぁ、そうだ……な…ん』
    ヒストリア『……』ジィー


    エレン『あ、ご、ごめん』アセアセ

    ヒストリア『い、いえ、助けてくれてありがとうございました』アセアセ


    エレン(女の子って……柔らかいんだな……)シミジミ


    ヒストリア『?』


    子供A『はやく!はやくぅ~~』タッタタタタ
    子供B『いぞげ~~』タッタタタタ


    ヒストリア『!!!?』ビクッ ギュッ!
  15. 18 : : 2019/03/17(日) 02:03:32
    ~食堂~


    客「いゃ~美味しかったよ。ご馳走さま」


    客2「ミーナちゃん、またね!」


    ミーナ「ありがとうございます!またお越しください!」


    ーーーー


    ミーナ「ふぅー。ピークは過ぎたわ」


    サシャ「お疲れ様です」モグ…モグ…


    ミーナ「サシャも、いつもみたいに早く食べちゃってよ。そのサイズならペロリと一口でいけるじゃない」


    サシャ「チッチ!」


    サシャ「今日はこの美味なお肉を味わいに来てます。なので時間をかけて食しますよ」フッ


    ミーナ「…………(ん~なんか怪しいなぁ)」ジィー


    ミーナ「ちゃんと、お金あるよね?」
    サシャ「!?」ドキッ!


    カランカラン


    ミーナ「あっ、いらっしゃいませ~ってあ~~エレン~久しぶりぃ!」クルッ
    サシャ(た、助かりましたぁ…………。)フゥ


    エレン「よぉ、久しぶり」
    ヒストリア「……」ペコッ←エレンの後ろに隠れてお辞儀


    ミーナ&サシャ「……」


    ミーナ&サシャ「彼女?」
  16. 19 : : 2019/03/17(日) 02:11:09


    ーーー
    ーーーーー


    ミーナ「はい、お待ち!」カタン


    ヒストリア「ありがとうございます」


    モグモグ


    ヒストリア「ん!美味しいです!!」パァ~


    サシャ&ミーナ(うおっ!可愛い!!)ドキッ


    エレン「…………」


    サシャ&ミーナ「……なに?」


    エレン「なんで同じ席にいるんだよ」


    ミーナ「いや~二人の関係とか気になってさぁ~」ワクワク


    エレン「…なにもねぇよ。さっき初めて会ったばかりだ」


    サシャ「え?ナンパですか?」


    エレン「ちげぇよ!この治療のお礼でだ!」


    ミーナ「へぇ~(世間ではソレをナンパと言うのだよ)」ニヤニヤ
  17. 20 : : 2019/03/17(日) 02:12:43
    エレン「わかったら変な勘繰りは……」
    ミーナ「でもさぁ、入店時の二人を見てたらねぇ……あやしいよねぇ~」ニヤッ


    エレン「!?」


    サシャ「はい、あやしいです。あのエレンが女の子をエスコートするなんてあり得ません!あと、ステーキおかわりで~」


    ミーナ「さぁ、さぁ、とっとと白状しなよ~エレ~ン~」ニヤニヤ


    エレン(くそっ!ミーナの野郎楽しんでやがるな!)


    ミーナ「付き合ってるんでしょ?」ニヤニヤ


    エレン「だから違うって(落ち着け……下手に返すとからかわれるだけだ……考えろ……俺)


    ヒストリア(エレンさんが困ってる…)ジィー


    ミーナ(ヒストリアちゃんには悪いけどエレンをからかうの楽しいなぁ!)ニヤニヤ


    ヒストリア(誤解をとかないと)
  18. 21 : : 2019/03/17(日) 02:17:19
    ミーナ「ホレホレホレぇ~!正直に吐きなさいよ~」ニヤニヤ


    エレン(くそ!笑ってるのが頭にくる!!)


    ヒストリア「あの、ミーナさん!」バッ!
    ミーナ「わっ!」


    ヒストリア「ご、ごめんなさい…でも、私達本当に付き合ってないんです…」


    ミーナ(うん、知ってるよ!からかってるだけだから~!)


    ヒストリア「私、この区に来たばかりで…婚約者の方と色々あって困ってる時に、エレンさんと出会って…」


    ミーナ(だからもっと私に情報提供……えっ?婚約者?)


    サシャ(こんにゃく?)


    エレン(やっぱり家出か……ん?婚約?)


    ヒストリア「その……だから……」ジワッ


    ミーナ「あ!?あっ!!!ご、こめんなさぁぁぁい!冗談だから!エレンをからかうための!!」


    ヒストリア「じょうだん?」ウルウル


    ミーナ「うん、うん!そう!冗談!!本当にごめんなさい!!」コクコク!
  19. 22 : : 2019/03/17(日) 02:31:08
    ~数分後 店の前~


    ミーナ「本当にゴメンね、婚約者がいるのに…変な冗談言っちゃって…」


    ヒストリア「あの、気にしないで下さい」


    ミーナ「あっ、ちょっと待ってね」ガサゴソ


    ヒストリア「?」


    ミーナ「あった!はい、これ!」スッ


    ヒストリア「これは……?」


    ミーナ「これは巷で話題!舞台のチケットだよ!……お詫びにもらって!」スッ


    ヒストリア「えっ、でも……」


    ミーナ「いいから、いいから!」グイグイ


    ヒストリア「あ、あ、……はい……ありがとうございます」ペコッ


    エレン「相変わらず強引な……」


    ミーナ「ふふーん♪それじゃあ!また遊びに来てね~!」
  20. 23 : : 2019/03/18(月) 02:47:13
    ~路地~


    スタスタ


    エレン「俺は適当にぶらつこうと思ってるけど、そっちはどうするんだ?」


    ヒストリア「わたしは………」ウ~ン


    ヒストリア「どうしましょう……」シュン


    エレン「……(流石に婚約してる子を連れ回すのもな…)」


    エレン「他人の俺が言うのも何だが、帰って婚約者と話をした方がいいんじゃないか?」


    ヒストリア「話…ですか……できるでしょうか…」


    エレン「まぁ、俺も手伝うよ」


    ヒストリア「えッ!?それはエレンさんに悪いです!!」


    エレン「気にするなよ。んで、その婚約者の家はどの辺にあるんだ?」


    ヒストリア「………………エレンさんと出会った公園の近くにある広場から直ぐです……」


    エレン「そうか、よし!そうと決まれば行くぞ!」


    ヒストリア「エレンさん!」ギュ 両手を握る


    エレン「どうした?」


    ヒストリア「…私なんかの為に………ありがとうございます」ニコッ…+上目遣い


    ドキッ!


    エレン「ッ~~……ん、ほんとに気にすんな」アセアセ
    顔をそらす

    エレン(何だ!?今の??胸が……一瞬苦しくなった……)


    エレン(胸焼け……?じゃないよな……)
  21. 24 : : 2019/03/18(月) 03:00:21

    ~広場~


    ヒストリア「この道を真っ直ぐ行ったところにあります」


    エレン(俺ん家の方向だな……この方向で結婚してないって言うとマイクかラスティン……かな?)


    エレン(……ソレより母さんに出会さないように警戒しながら行かないと……)

    『他人の俺が言うのも何だが、帰って婚約者と話をした方がいいんじゃないか?』


    エレン「……(俺も…話だけでも、した方が良いかもな…向こうからナシにしてくれってなるかも知れないし…)」


    ヒストリア「あの…エレンさん?聞いてましたか?」


    エレン「ああ、悪い。考え事してた。(でも、今は母さんに見つかりたくない!)」スタスタ


    エレン「急ごうぜ(威勢良く出ていって、すぐ帰ったとかカッコ悪いし…)」


    ヒストリア「…はい」コクッ
  22. 25 : : 2019/03/18(月) 03:04:03
    エレン「まだつかないのか?」


    ヒストリア「もう少し先です」


    エレン(ヤバイな……家に近付いていくぞ。出会う確率が上がっていくぞ……)ソワソワ


    エレン「おい、そろそろ曲がんなくていいの?(マイクとラスティンの家を通りするぞ)」


    ヒストリア「?…まだ真っ直ぐです」


    エレン(ここから真っ直ぐは年寄りと既婚者に子供ばっかりで、結婚できる年齢の奴なんて……いたか?)ウーン


    エレン「なぁ、その婚約者って何て名前なんだ?」


    ヒストリア「あの、名前はわからないんですが……あっ!」


    エレン(はぁ?わからないってなんで!?)


    ヒストリア「…あの家です」スッ


    エレン「…………」


    エレン「…………」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ パッ!


    エレン(うん、いくら目を擦っても俺の……家……)


    エレン「…………」


    エレン(そう言えばもう少し奥にも似たような家が……)
    ヒストリア「グリシャ・イェーガーさんのご子息と婚約しています」


    エレン「!!?」
  23. 28 : : 2019/03/19(火) 17:36:57
    エレン「え!?いや!!だっ…ン、ゲホッ!ゲホッ!」ムセル


    ヒストリア「あ、!?だ…!大丈夫ですか!?」サスサス


    エレン「んっと、なに?え?たしか、婚約者と色々あって喧嘩したんだろ?(俺!ヒストリアと色々あった記憶なんてないぞ!!)」


    ヒストリア「……色々といっても…喧嘩はしてないです…」


    ヒストリア「ただ、呼び鈴を鳴らそうとしたら家の中から……『結婚なんて絶対しない』と聞こえて……」


    カルラ「…」コソコソ ソロ~リ←背後から


    エレン「……なんだと…」


    ヒストリア「エレンさん?」


    カルラ「おい!こら!!」ガッ!
    エレン「うががががっ!!」←スリーパーホールド
    カルラ「あんたって子は!!これから婚約者が来ると言うに!!!」


    ヒストリア「ヒャ!…エレンさん!?」


    カルラ「あら…?もしかして…ヒストリアさん?」


    ヒストリア「あ、は、はい!ヒストリアです!!」コクコク


    カルラ「はじめまして、私はカルラ・イェーガーよ。ヨロシクね」ニコッ


    ヒストリア「いえ、こちらこそ…よろしくお願いします」ペコッ


    ヒストリア「…あっ!ではなく!!エレンさんが…!!!」


    カルラ「ん?」


    エレン「」プシュー シロメ


    カルラ「あらあら…(ヤバい、やり過ぎた…)」

    ーーー
  24. 29 : : 2019/03/19(火) 18:13:28
    エレン「……ん……ンンー……」セノビ


    エレン「俺の…部屋………」


    エレン「なんだ…夢か…」ハァ…


    エレン「…急に結婚とか、その相手と偶然出会すとか、普通に考えてありえねえよな」ポスッ


    エレン(もう一眠りするかな)


    ガチャ ギィ~


    エレン「ん?」


    エレン「……」パチクリ


    ヒストリア「あ、よかった……」ホッ


    ヒストリア「気がついたんですね」


    エレン「……」ポカーン


    ヒストリア「エレンさん?」


    エレン「…………」ギュ⬅強く自分の太股をつねる


    エレン(い、痛いだと…!?夢じゃねぇぇぇぇ!!えっ?じゃあ何!?全部現実??どこからどこまで??)
  25. 31 : : 2019/03/20(水) 04:58:19
    エレン(待て待て待て!落ち着け!焦りすぎだぞ!俺!一度深呼吸だ!)スゥー ハァー


    ~エレン思いだし中~


    エレン(うん、全て思い出した…全部現実だわ……)


    ヒストリア「……」伏し目


    エレン(ヤバイな…何て話そう……俺の発言でこの子を傷付けたんだよな…罪悪感が……半端ない)
    ヒストリア「エレンさんは……」


    エレン「ん?」


    ヒストリア「その……」
    下の階にいるカルラ「ヒストリアちゃ~ん、エレン起きてたぁ~?」



    ヒストリア「…………はい、目を覚ましました」



    下の階にいるカルラ「そう、なら早く下りてきてね~」


    ヒストリア「わかりました……」




    ヒストリア「エレンさんあとで、二人っきりでお話しさせてください……」


    エレン「あ、う、うん」
  26. 32 : : 2019/03/20(水) 05:01:36
    ~居間~

    カチャカチャ


    エレン(もう夕飯の時間だったのか…長い時間気絶してたんだな俺………てか、このクソ野郎共……!)ギロッ!


    グリシャ「このシチュー美味しいなぁ(おいおい、父さんをそんな目で見るんじゃない)」


    カルラ「ヒストリアちゃんが作ったのよ。ねっ!(そうよ、その凶悪犯顔は止めなさい)」


    注意!三人は目の動きと、ヒストリアに分からないようにジェスチャーのみの会話です


    ヒストリア「はい、お口に合ってよかったです」チラッ エレンを見る


    カルラ&グリシャ(ほら!お前も早く食べなさい!!)


    エレン(はぁ!?誰が……)
    ヒストリア「……」ソワソワ


    エレン「……いただきます」パクッ


    モグモグ ゴクン


    ヒストリア「……」ドキドキ


    エレン「……旨い」
  27. 33 : : 2019/03/20(水) 05:14:16
    カルラ「ふふっ、よかったわね(こんなに可愛くて料理が上手い子がお嫁に来てくれるなんてありがたいじゃない)」


    ヒストリア「はい、エレンさんのお口にも合ってよかったです……」ホッ


    エレン(いや、だから……)


    グリシャ「さぁ、君も食べなさい(だからもしかしもあるか!お前は母さんに若いからとか言って逃げようとしたらしいな!)」


    ヒストリア「はい、いただきます」


    グリシャ(はぁ?じゃあ、お前は歳を取れば結婚するの?いつ?10年後?それとも100年後か?違うだろ……17年間女っけがないお前が結婚するのは今……)
    エレン(じゃねえよ!)


    カルラ(もぅ!いったい何が不満なのよ!)


    エレン(なにが不満……?)


    エレン(………あんたらの態度…?)


    グリシャ(……じゃあヒストリアちゃんには不満はないんだな)
  28. 34 : : 2019/03/20(水) 05:18:59

    ここでエレンを外したグリシャとカルラ二人だけのアイコンタクト


    カルラ(あとは二人っきりにさせれば勝手にくっつきそうね) チラッ


    グリシャ(そうだね、エレンの態度を見てれば脈アリだからな……本人は気付いてないけど) チラッ


    グリシャ&カルラ(若いっていいね)ニコッ


    エレン(いや、なんだよそれ)


    ヒストリア「どうしたんですか?」


    エレン「いや、どうもしてない……」モグモグ


    エレン「……本当に旨いな。コレ、まだおかわりあるか?」カラッポ


    ヒストリア「はい!まだ沢山!いま盛って来ますね!」
  29. 35 : : 2019/03/22(金) 00:11:04

    エレン「結局、何がどうなってこんな話に…」
    グリシャ「私達はそろそろ寝ようか」スッ


    エレン「!?」ガタッ


    カルラ「そうね、あとは若い二人に任せようかしら」スッ


    エレン「いや!ちょっ……」


    グリシャ「エレン。話は明日にしよう。疲れてもう眠い」チラッ 


    エレン「………(それは…ヒストリアがいる場所では話しづらいって事か?)」


    グリシャ「キチンと事の経緯を説明するから……なっ?」


    エレン「…………わかったよ…約束だからな」


    グリシャ「あぁ、男と男の約束だ。それじゃあ、おやすみ」


    ヒストリア「……」スタスタ


    カルラ「ヒストリアちゃん、私達は先に眠るから、あとは宜しくね」


    ヒストリア「はい、わかりました。お休みなさい」
  30. 36 : : 2019/03/22(金) 00:13:03

    ヒストリア「どうぞ」コトッ


    エレン「あぁ、ありがとう」


    エレン「…………(うーん、これからの事とか話さなきゃいけないんだろうけど、何から話せば良いのかわからねぇな……)」モグモグ


    エレン「……アッ…」


    ヒストリア「どうしました?」


    エレン「そう言えば、二人っきりで話したい事があるって言ってたけどなんの話だ?」


    ヒストリア「そ、それは……エレンさんの食事が終わってからでも……」


    エレン「ん、もう食べ終わった」カラッポ


    ヒストリア「…………早いですね」


    ヒストリア「…スゥ~……ハァ~…(少し時間が…心の準備が欲しかったけど…)」



    カルラ『エレンには考えるより、そのままの想いをぶつけた方がいいわよ』



    ヒストリア(私の気持ちを伝えないと!!)



    ヒストリア(カルラおばさま!どうか私に力をおかしください!)
  31. 37 : : 2019/03/22(金) 00:15:57

    ヒストリア「エレンさん!!」ワッ!


    エレン「うぉっ!は…はい」ビックリ


    ヒストリア「ご、ごめんなさい!大きい声だして……」


    エレン「いや、いいよ。それでなに?」


    ヒストリア「そ、それでは……」


    ヒストリア「エレンさんは…………私の事が嫌いなんでしょうか?」


    エレン「………えっ?」


    ヒストリア「あの、結婚したくないと…怒っていたので…」


    エレン(あっ…そうだったな…謝ろう。謝ろう思ってたんだけど、今の今まで忘れてた)
  32. 38 : : 2019/03/22(金) 00:17:16

    ヒストリア「それで……その……」シュン


    エレン「ご、ごめん!!別にヒストリアの事が嫌いとかそんなんじゃなくて!!ただ……」



    エレン「その時ムカついてたんだ」



    エレン「今日仕事から帰ってきた一言目が結婚の話で……」


    エレン「知らないうちに決められて、頭にきて………つい」


    ヒストリア「そうだったんですか……」


    エレン「ほんとに…ごめんな」


    ヒストリア「嫌われていなくて……本当によかったです」ニコッ


    エレン「…………」
  33. 39 : : 2019/03/24(日) 07:16:24

    ヒストリア「今は…どうですか?」


    エレン「いま?」


    ヒストリア「はい、今の気持ちです」


    ヒストリア「私との結婚は嫌…ですか?」


    エレン「…………(なんて答えればいいんだ?と、とにかく時間を稼ごう!俺には結婚は早すぎる)」


    エレン「その……お互い今日会ったばかりで、まだよくわからないしさぁ……」チラッ


    ヒストリア「…………」シュン


    エレン「あ、いや!そのッ!ヒストリアは凄くいい奴だってのは…わかるんだけど……その…うん……ウン」
    ヒストリア「そうですか……」


    ヒストリア「わかりました」


    ヒストリア「挙式の日までにお互いがわかり会えるように……エレンさんが私を好きになってくれるように頑張ります」


    エレン「……」


    ヒストリア「ふつつかものですがよろしくお願いします」ペコッ


    エレン「あ、はい」









    エレン「あれ?」
  34. 41 : : 2019/03/25(月) 04:12:41

    エレン「…挙式の日?え?もう決まってるのか??」ドウヨウシテイル


    ヒストリア「…詳しい日程は、お互いによく話し合って決めるようにと。グリシャおじさまから言われてます」


    エレン「あぁ、そうなんだ。(クソ親父が勝手に言ってるだけなんだな)」


    ヒストリア「エレンさん」


    エレン「んっ、なに?」


    ヒストリア「エレンさんは、長いお休みを貰っていると聞いてます…」


    エレン「え?うんまぁ、な」


    ヒストリア「もしよろしければなんですが…!」ゴクッ


    ヒストリア「そのお休みの時間!全部私にください!!」


    エレン「…………へっ?」


    ヒストリア「あっ……ち…違うんです!…全部は違うんです!勢い余って!!」アセアセ


    エレン「お、おう」 勢いに圧倒されている


    エレン「まぁ、落ち着けって」


    ヒストリア「……その、全部じゃなくて、少し……【少しだけ】私と……」


    玄関ドア ∥ トントン


    エレン&ヒストリア「…………」


    ヒストリア「お客様ですかね……」


    エレン「そう…みたいだな。(こんな時間に誰だ)」スッ スタスタ


    ガチャ


    ハンジ「やぁ!夜分遅くにわるいね!」ニコニコ
  35. 42 : : 2019/03/25(月) 04:16:00

    エレン「お、お疲れ様です」スッ バッ


    ハンジ「あ~敬礼はいいよ」


    エレン「…あの何かあったんですか」


    ハンジ「うん、まぁ…仕事の話でね…入っていいかな?」


    エレン「どうぞ」


    ハンジ「お邪魔し…」
    ???「あぁ~~~!!ヒストリアちゃん!!」スタッタタ


    ヒストリア「!?」ビクッ


    ???「わたしだよ!わたし!わかる?わたしぃ!!」


    ヒストリア「はい、…ミーナさん……ですよね」


    ミーナ「そうそう!」
  36. 43 : : 2019/03/25(月) 04:21:38

    エレン「なんでミーナが……」


    ハンジ「ここまでの道案内を頼んだのさ」


    ハンジ「モブリットもニファもいなかったから助かったよ」


    エレン(ハンジさんと二人きりだったのか……)



    ミーナ「やっと巨人話しない子と出会えたよぉ~」ナミダメ


    ヒストリア「あ、あ、の」アタフタ


    ミーナ「尊い!尊いよ~!!」


    ハンジ「ハハッ…この子、失礼じゃない?」


    エレン「…」メヲソラス



    ミーナ「…ん?………あれ?なんでここ(エレンの家)にいるの?」


    ヒストリア「それは……」


    ハンジ「まぁ!互いに積もる話があるようだね!」


    ハンジ「エレン、私達は仕事の話をしよう」チラッ


    エレン「わかりました。それじゃあ……」


    ーーーーー
    ーーー

  37. 44 : : 2019/03/25(月) 04:23:15

    ~エレンの部屋~


    ミーナ「ヘェ~ここがエレンの部屋かぁ~広いね~」キョロキョロ


    スタスタ スチャ


    ミーナ「さぁ、さぁ、ヒストリアちゃんも座って座って」


    ヒストリア「は、はい……(ミーナさんと二人っきり……緊張してきた)」スチャ


    ヒストリア「あの、ミーナさん」
    ミーナ「……タイ」


    ヒストリア「?」


    ミーナ「かたい!なんか堅いよ!」


    ヒストリア「えっ……」


    ミーナ「もっとフレンドリーに!ねっ!」


    ヒストリア「ふれんどり?」


    ミーナ「そう!私達もう【友達】でしょ!」
  38. 48 : : 2019/03/27(水) 18:58:32
    ヒストリア「……とも……」


    ミーナ「まぁ、今はぎこちないのは仕方がないけどもね♪(こうしてヒストリアちゃんと友達になり、色んな情報をゲットしてからかうぞい!)」ゲスガオ


    ヒストリア「だち……」


    ミーナ「今!今日これからさん付け禁止ね!」


    ヒストリア「……ぅ」ウルウル


    ミーナ「可愛くちゃん付けなんて……のも…」


    ヒストリア「うぅ……ヒッグ……」ポロ


    ミーナ「なっ!なななな!なんで!?なんで泣いてるの?」


    ミーナ「もしかして私と友達嫌だった!?(もしそうなら……当分立ち直れないわぁ~泣くほどとかマジ……心が折れる……)」ナミダメ


    ヒストリア「ち、ちがうんです……ヒッグ……わらし…グスッ…うれひくてぇ……」ポロポロ


    ミーナ「あ、喋らなくていいんだよ!1度落ち着こうね!ほら、深呼吸だよ~」
  39. 49 : : 2019/03/27(水) 19:06:12
    数分後


    ミーナ「落ち着いた?」


    ヒストリア「はい、もう大丈夫です!」


    ヒストリア「あの、ミーナさん!!」グイッ!


    ミーナ「は、はい!」ビックリ


    ヒストリア「私なんかが友達で、本当にいいんですか!?」


    ミーナ「…いや、そりゃぁ!勿論よ!(こんな…こんな…満面の笑み初めてみた…)」


    ヒストリア「私!今まで友達がいた事がなかったので!」

    ミーナ(なにそれ!)

    ヒストリア「だから私!友達が出来て!すごく嬉しいです!!」ニコッ!


    ミーナ(なにそれ!なにそれ!なにそれ!なにそれ!なにそれ!なにそれ!なにそれ!なにそれ!!!すごく嬉しい!!友達冥利に尽きる!!!)


    ミーナ「私もうれしいよ!!!だけどね!!ヒストリア!!」


    ミーナ「友達にさん付け禁止!!わかった?」


    ヒストリア「ぅ……はい!!ミーナ!!」ニコッ!キラキラ


    ミーナ「(うおぉ~まぶしいぃ~心が!心がぁぁ!!洗われるんじゃ~~い!!)」
  40. 52 : : 2019/03/31(日) 08:07:04
    ~居間~


    ハンジ「そんじゃ、さっそく始めようか」


    ハンジ「まず、次の……と言っても来年の壁外遠征だけどね。そこで新装備を導入する計画があるのは知ってるかな」


    エレン「はい、ハンジさんが担当しているんですよね」


    ハンジ「そう!その通り!各部隊から人員を借りての、大きな計画なんだけど1人欠員が出たんだ」


    エレン「はぁ、欠員…ですか…」


    ハンジ「それでね、君に白羽の矢がだったんだ」


    エレン「…………ん?」


    ハンジ「補充として君が選ばれたんだ!」


    エレン「……俺が……ですか……」


    ハンジ「不都合でもあるかい?」


    エレン「いえ、ありませんが……」
  41. 53 : : 2019/03/31(日) 08:09:43
    ハンジ「そうか!それじゃあ決定だね!これからよろしく!!」ブンブン←握手


    エレン「あ、はい」


    ハンジ「さっそく、この書類に名前とか必要事項を記入して」スッ


    エレン「……」カキカキ


    ハンジ「いや~ほんとに助かったよ~エルヴィンに明日の朝までに提出するようにわれてたからさぁ~」ケラケラ


    エレン「あの、ハンジさん」カキカキ


    ハンジ「ん、なんだい?」


    エレン「欠員って誰なんです?」カキカキ


    ユミル「サシャだよ」


    エレン「サシャが……またなんで……」


    ハンジ「それは……」

    トントン

    エレン「ちょっと失礼します(今日は来客が多いな……)」スタスタ

    ガチャ

    ユミル「よぅ、うちの従業員帰って来ないから迎えに来たんだけど…」


    エレン「ミーナなら二階にいるぞ」


    ユミル「そうか、邪魔するぞ」スタスタ チラッ


    ハンジ「……」ヒヤアセ


    ユミル「道案内させたら直ぐに戻せって言ったろ」


    ハンジ「……面目ない」


    ユミル「たくっ……」スタスタ
  42. 54 : : 2019/04/01(月) 22:40:32
    がんばて
  43. 55 : : 2019/04/05(金) 22:48:04
    ハンジ「…………」


    エレン「ハンジさん」


    ハンジ「彼女のところで無銭飲食したんだ」


    エレン「は?」


    ハンジ「サシャがね、ユミルって子の店で無銭飲食したんだよ…」


    エレン「…なっ!………」アゼン


    エレン「まさか…サシャは…憲兵に……」


    ハンジ「いや、なんとか引き渡されずにはすんだよ……けど、その代わり彼女の店で数ヶ月働く事になったんだ」


    エレン「1ヶ月……」


    ハンジ「前々からのツケも、ユミルの怒りも貯まってたみたい」


    エレン「サシャ…………なにやってんだ…」


    ハンジ「あ、ほら、早く書いちゃって!まだ書類は残ってるよ」
  44. 57 : : 2019/04/06(土) 14:33:36

    ~その頃、エレンの部屋~


    ヒストリア「とても素敵ですね!」


    ミーナ「でしょ!でしょ!もう、ラブラブなカップルなんだからね!」ヘヘン!


    ガチャ


    ユミル「その彼氏に約束スッポカされてるけどな」


    ミーナ「あっ!ユミル!!」


    ミーナ「ヒストリアちゃん!この人はウチの店のオーナーのユミル……って別にスッポカされてないですぅ~!!お仕事が忙しいだけですぅ~だぁ!」


    ヒストリア(あの、お店の人なんだぁ)


    ユミル「世間ではソレをスッポカされた言うんだよ(可愛い子いるな…)」


    ミーナ「ちがうもん!愛しあってるもん!!」


    ユミル「ところで、ヒストリアだっけか?お前はなにもんだよ(驚く姿…可愛い)」


    ヒストリア「え?その?…なにものとは?」


    ユミル「………(困惑する姿も可愛いな…お菓子あげたい…)」


    ミーナ「この子はね!エレンの婚約者なんだってさ!」


    ユミル「へぇ~婚約者…」


    ユミル「はぁ!?婚約者ぁ!!?」
  45. 61 : : 2019/08/27(火) 18:52:26

    ユミル「おいおいマジかよ!!あのエレンにかよ!?」


    ミーナ「もう、マジのマジだよ!!私も最初に聞いてビックリしたもん!」


    ミーナ「しかも!聞いて聞いて!エレンったら‥」


    ーー

    ミーナは今日の二人に起きた出来事を話した

    ーー



    ユミル「へ、へぇ~親同士が決めたってやつか‥」


    ヒストリア「ぁ、その‥私は親ではなく‥領主様でして‥」


    ユミル「領主?領主がそんなの決めるもんなのか?」チラッ


    ミーナ「え、どう‥なんだろ?」


    ヒストリア「私は、その‥親がいなくて‥‥えっと、領主様の牧場で働かせて貰っていまして‥」

    ヒストリア「数日前に、領主様のご子息様に‥良縁があるからと言われまして‥ここに」


    ミーナ「‥なるほど」


    ユミル「今日二人は初めて会ったつー事だな(良縁でなんでエレンが出てくるかは理解できねぇけどな)」


    ヒストリア「ぁ、ソノ、‥ジ、ジツハ」 モジモジ


    ユミル「モジモジしてるの可愛い(ん、どうしたよ)」

    ミーナ「ユミル、頭の中が出てるよ。それで、どうしたの?」


    ヒストリア「‥‥ミミ‥カシテクダサイ」モジモジ


    ユミル&ミーナ「ん?」


    ヒストリア「そ、その、ですね‥‥ゴニョゴニョ」


    ユミル&ミーナ「なっ!?なんだってーー!!?」

    ーーーー
    ーーー
  46. 63 : : 2019/08/29(木) 00:29:40
    ~居間~


    ハンジ「あとは、この枠とこの枠だけ記入してくれ」スッ


    エレン「はい(えっと、部隊配属歴は…)」カキカキ


    ハンジ「それで終わりだから」


    エレン「はい(懲罰回数は……)」カキカキ


    ハンジ「……おっ」窓を見る


    エレン「どうしました?」カキカキ


    ハンジ「モブリットだよ、迎えに来てくれたようだね。ありがたい」


    エレン「そうですか…あの、書き終わりました」


    ハンジ「うん、ん~よし!完璧だ」
  47. 64 : : 2019/09/01(日) 15:58:00
    ~玄関前~


    ハンジ「モブリット、迎いご苦労様!」


    モブリット「いえ、分隊長こそお疲れ様です。」


    エレン「お疲れ様です」スッ バッ


    モブリット「あぁ、君も休暇中なのにすまないね」スッ バッ


    エレン「いえ、そんな……」


    ハンジ「さぁ、早く帰るよ!早く馬車出して!エルヴィンが待ってるぞぉ!」


    モブリット「はい、わかり」
    ハンジ「あ!あーーまって!待って!」


    モブリット「忘れ物ですか?」


    ハンジ「忘れ物って訳じゃないけど、ユミルとミーナも送ってあげよう」


    エレン(そういや、帰ってなかったな)


    ハンジ「ちょっと呼んでくる」タッタタ


    エレン&モブリット「…………」




    ~数分後~



    モブリット「来ないね……」


    エレン「……はい、呼んできます」


    モブリット「たのむよ」


    スタスタ


    モブリット「…………」


    モブリット「へっくしゅんッ!!」
  48. 65 : : 2019/09/01(日) 15:58:04
    エレン「……」 ←玄関のドアを開けようとする


    ガチャ! 


    エレン「うわッ!?」←急にドアが開いてビックリしている

    ハンジ「おお!ワルいワルい!気づかなかったよ~」


    エレン「いえ…」


    ハンジ「モブリット!待たせたね!」


    モブリット「分隊長、団長が待ってるんですよ。少しは急いでください」


    ハンジ「うん、わかってる、わかってる。」


    カルラ「ハンジさん住まいの件よろしくお願いしますね」


    ハンジ「はい、任せてください」


    エレン(え?母さん寝たんじゃなかったの?てか住まい?)



    ハンジ「さぁ!二人とも乗っちゃて!」


    ミーナ「はぁ~い!」タッタタ
    ユミル「へいへい」スタスタ


    ヒストリア「あの、」


    ミーナ&ユミル「ん?」


    ヒストリア「ぁ……そ、その……」モジモジ


    ミーナ&ユミル「ん?」




    ヒストリア「……ま……またね」オソルオソル


    ミーナ「フフッ♪ヒストリア!またね!エレンに泣かされたら何時でも言ってよ!殴るの手伝うからね」シュッシュッ


    ユミル「あぁ、またな。殴るときは私も呼んでくれよ。血祭りにしてやろうぜ」ニヤッ



    モブリット(……物騒な子達だなぁ)
  49. 66 : : 2019/09/01(日) 15:58:10

    ハンジ「そいじゃエレン!」←馬車の窓から


    エレン「はい」


    ハンジ「迎えにはモブリットを寄越すから」


    エレン「わかりました、よろしくお願いします。モブリットさん」


    モブリット「うん、明日の午前中に迎えに行くから」


    エレン「はい!………………ん、あす?」


    エレン(イヤイヤ、俺明日とか聞いてないよ!この長期休暇はどうなるんだよ!)


    エレン「あの…」
    ハンジ「モブリット、ヒストリアさんも一緒に連れて来てくれ。」


    モブリット「?……はい、わかりました(ヒストリアってこの子だよな…そう言えば誰なんだろう…)」ヒストリアをみる


    ヒストリア「……よろしく、お願いします」ペコッ


    モブリット「はぁ、どうも…」ペコッ


    ハンジ「モブリット!実は彼女、エレンの【婚約者】なんだよ」ニヒヒ


    モブリット「!?へぇ~そうだったのか、エレン!おめでとう!」


    エレン「あ、は、はい。ありがとうございます……(へっ?ヒストリアも一緒に?)」


    ハンジ「お祝いに良い『物件』用意しておくからね」


    エレン(しかも物件?なにそれ?急すぎてついていけない)


    エレン「あ、あのハン」

    ハンジ「うおおっ!エルヴィンが待ってるんだった!!急げモブリット!!」


    モブリット「了解!!」バシン! ヒィヒィィィン!


    パッカラ パッカラ


    エレン「…………(俺の話を聞いてくれ…)」
  50. 67 : : 2019/09/08(日) 22:26:51
    エレン「…………」ボーゼン


    エレン「…どゆこと?」ジト~


    カルラ「ハンジさんにヒストリアちゃんの事を話したら、【なんですと!?私の部下になった日に婚約!!?それは縁起がいい!!上司として手厚いサポートしますよ!そうだ!良い物件でも……】なんて言われてねぇ。お願いしたの♪」


    エレン「お願いって!何を勝手…いや、もう……(なんで俺の周りに、強引な人達が集まってくるだろう)」タメイキ


    ヒストリア「あの……エレンさん…」


    エレン「ん?」


    ヒストリア「…ぁいえ、」



    ヒストリア「……よろしくお願いします…」


    エレン「あ、う、うん」


    ヒストリア「………」ジィー


    エレン「…えっと…なにかな?」


    ヒストリア「先程の…話の続き…」


    カルラ(話の続き?何かしら?)


    エレン「その話は俺の部屋で話そう」


    カルラ「ワクワク


    エレン「母さんは来るなよ…」ジロッ


    カルラ「チッ」

    ーーーーー
    ーーー
  51. 68 : : 2019/09/08(日) 22:44:13
    あーっ、続ききてた!
    スラーさんありがとうございます
  52. 69 : : 2019/09/25(水) 00:48:04

    ~エレンの部屋~

    ガチャ カチッ

    カルラ(くッ!この子ったら鍵を閉めた!!まさか…イヤらしい事を…!?なんだ…なんだかんだ言って仲良くしてるのね。良かった…後は若い二人に任せましょう…)スタスタ


    エレン(とりあえず乱入されないようにしたけど…なんか…んーなんだろうか?)

    エレン「まぁ、いいや」

    ヒストリア「え?」


    エレン「こっちの事だ。それより、さっきの件だけど…」


    ヒストリア「はい。…その…向こうで、書類記載後に3日程のお休みを頂けると【ハンジさん】から聞きました」


    エレン「ん!?そ、そう…なんだ…(なにそれ、初耳。)」


    ヒストリア「それで…移動やお仕事でお疲れかも知れませんが…私とミッ…」

    エレン「み?」


    ヒストリア「…み……」

    ~回想~

    ハンジ『安心なさいな!エレンには三日休みを与えるからデートでもなんでもしなよ』

    ヒストリア『なら1日…』

    ユミル『あン!?んなもん全部貰っちまえよ!!全部だ!!全部!!!四六時中!三日三晚!全部だ!!奴に休みを与えるな!!全部奪え!!』

    ヒストリア『へぇ!?で、でも、エレンさんは疲れてますし…』

    ミーナ『ユミルに賛成!!三日間デートするべき!エレンにはそれくらい…てか!私も彼氏との時間が欲し~い!』

    ハンジ『私は実験に支障をきたす事がなければどうでもいいよ~まぁ、死にはしない実験だしね』ヘラヘラ


    ~回想終わり~


    ヒストリア「1日ください…」クッ!


    エレン「お、おう(なんか知らんが今の一瞬で葛藤が見え隠れしてたな…)」
  53. 70 : : 2019/10/26(土) 10:19:48

    ヒストリア「それは…」

    エレン「?」

    ヒストリア「その返事は『良し』と受け取っていいんですか?」フアンゲ

    エレン「え、あぁ、うん…勿論…」コクッ


    ヒストリア「…よかった」ボソッ


    エレン「……」


    エレン「結婚に…前向きなんだな…」


    ヒストリア「…エレンさんは…消極的ですね………」


    エレン「…そう…だな」


    ヒストリア「!?(そう言われるのは分かってたけど…改めて肯定されると…苦しい…胸がいたい…)」グッ


    ヒストリア「……本当は…他に結婚したかった人でも…いるんですか?(イヤだ…聞きたくない…もし、『そうだ』なんて言われたら…)」


    エレン「そう言う訳じゃないさ。逆にヒストリアにはいないのか?」


    ヒストリア「私はエレンさんです。初恋が貴方です…(なんだ…他にはいなかったのか…良かった!!)」ホッ…


    エレン「……」
  54. 71 : : 2019/10/26(土) 15:36:05
    エレンとカルラさんのやりとりに和むし、
    ひたむきなヒストリアに好感がもてる
  55. 72 : : 2019/11/10(日) 01:15:32

    エレン「え?俺が‥初恋の‥相手?」

    ヒストリア「‥‥ぁ‥‥(流れで‥言ってしまった‥)」


    ヒストリア「‥ハイ‥(言ってしまった‥言ってしまった‥言ってしまった‥言ってしまった)」コクッ


    エレン「‥そ、そっか‥そう‥なのか」

    ヒストリア「‥‥(わたし!なんて大胆な事を!)」モジモジ


    エレン「ありがとう‥その‥嬉しいよ‥‥」


    ヒストリア「‥‥ハイ(嬉しい?嬉しい!?嬉しい!!?)」プシュー


    エレン「‥‥‥‥」

    ヒストリア「‥‥‥‥(私!顔が真っ赤になってる!‥‥エレンさんも!!)」


    シーン


    ヒストリア「わたし!」バッ!

    エレン「!?」ビクッ


    ヒストリア「そろそろ‥‥ねっ‥寝ますね」

    エレン「あ、うん」

    スタスタスタスタ ガチャ

    ヒストリア「‥‥」

    ガチャガチャ

    ヒストリア「‥‥(あ、あ、開かない!?)」ガチャガチャガチャガチャガチャ

    エレン「それ、鍵かかってるぞ」

    ヒストリア「‥‥かっ、鍵‥‥」カチッ 


    ガチャ ギ


    ヒストリア「‥‥‥‥おやすみなさい」

    エレン「おやすみ‥‥また明日な」
  56. 73 : : 2019/11/10(日) 02:32:09

    エレン「‥‥‥‥」



    エレン「‥‥寝ないと‥‥」スッ ファサ 布団に入る



    エレン「‥‥‥‥」ゴロン  ゴロン  ゴロン



    エレン「‥‥‥‥」ゴソゴソ 布団の中に潜る



    エレン「‥‥‥‥」シュ 顔だけだす



    エレン「‥‥‥‥」ゴロン 枕に顔を押し当てる



    エレン「ンン~~~~!!」声にならない声



    エレン「なんだよ‥‥寝れない」



    エレン(胸が‥心臓が‥バクバクいってる)



    『私はエレンさんです初恋が貴方です‥‥』



    ドックン!



    エレン(なんだ!?これ!!?)ドキドキ



    エレン(なんか‥‥今なら巨人を何十体も討伐出来そうだ!!)



    エレン(なんか分からねぇが‥‥いや、ほんとこれ何なんだ!?)足バタバタ




    ーーーー
    ーー
  57. 74 : : 2019/11/14(木) 00:19:21

    ~客間~

    ヒストリア「‥‥」


    ヒストリア(言っちゃった言っちゃった言っちゃったよ~~~)

    枕を抱き締める

    ヒストリア(私ってあんなに大胆になれたんだ!)


    ヒストリア(友達も出来た!子供の頃からの想いを伝えれた!)


    ヒストリア(初恋って言っちゃった!)


    ヒストリア(エレンさん嬉しいって!!)


    ヒストリア「‥‥‥‥」


    彼を思い浮かべる


    ヒストリア「‥す‥‥‥き」


    一瞬にして冷静になり周りを見渡す


    ヒストリア「‥‥夢じゃ‥‥ないよね‥‥」


    昨日までの環境ではない自分を再確認しまた一度


    ヒストリア「エレンさん‥‥が‥すき‥」


    ヒストリア「‥‥ウッ‥ンン‥」プシュー


    彼に会ってから変わった大胆な自分

    抱き締めた枕を更に強く、強く抱き締め

    柔らかい寝具に身を預けた

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