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進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』 ――はじまり編 No.3――

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  1. 1 : : 2013/10/10(木) 11:37:36
        進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』

    ――――3年後(850年)――――

    教官「本日、訓練兵を卒業する」

    教官「その中で最も成績の良かった10名を発表する、呼ばれた者は前へ」

    教官「主席、ミカサ・アッカーマン」

    教官「次席、ユーク・トラス」

    教官「第3位、ライナー・ブラウン」

    教官「第4位、ベルトルト・フーバー」

    教官「第5位、アニ・レオンハート」

    教官「第6位、エレン・イェーガー」

    教官「第7位、ジャン・キルシュタイン」

    教官「第8位、マルコ・ボット」

    教官「第9位、コニー・スプリンガー」

    教官「第10位、サシャ・ブラウス」

    教官「以上10名」
  2. 2 : : 2013/10/10(木) 11:38:35

    教官「本日を以て訓練兵を卒業する諸君らには、
       3つの選択肢が与えられる」

    教官「壁の強化に努め各街を守る『駐屯兵団』」

    教官「犠牲を覚悟して、壁外の巨人領域に挑む『調査兵団』」

    教官「王の元で民を統制し、秩序を守る『憲兵団』」

    教官「無論、諸君ら新兵から憲兵団へ入団できるのは、
       成績上位10名のみだ」

    教官「後日、配属兵科を問う」

    教官「本日はこれにて、第104期訓練兵団解散式を終える、以上!」

    一同「ハッ」ビシ


  3. 3 : : 2013/10/10(木) 11:39:44

    ――――食堂――――

    「いーよな、お前らは10番以内には入れてよ!」

    「どーせ、憲兵団に入るんだろ?」

    ジャン「ハァ?当たり前だろ?
        何のために努力してきたっていうんだよ?」

    マルコ「オレも、憲兵団にするよ。
        王の近くで仕事ができるなんて…光栄だ!!」

    ジャン「まだ、お利口さんやってるのか、マルコ?」

    ジャン「言えよ、本音を。内地に行けるからだろ?」ニヤリ

    ジャン「やっと、このクッソ息苦しい最前線の街から脱出できるからだろ?
        内地での安全で“快適”な暮らしが俺達を待ってるからだろうが?」

    マルコ「なっ、お前、恥を知れよ。少なくともオレは…」

    ジャン「あーすまん、俺が悪かった。お前は優等生だったな」
  4. 4 : : 2013/10/10(木) 11:41:33

    ジャン「しかし、お前らならどうする?」バッ

    ジャン「お前たちも内地の特権を蹴ってまで、
        『人類の砦』なんて美名のためにここに残るのか?」


    シーン


    ジャン「だよなぁ、みんな内地に行きたいよな?
        好きでこんな端っこの街に生まれたわけ
        じゃないんだし、だれでもそうはずだ」

    ジャン「で、そこのお二人はどうするんだ?ユーク、アニ?」チラ

    アニ「私は、憲兵団に行く意志はずっと変わらない」

    アニ「でもアンタと同じだなんて思われたくないね」フイ

    ジャン「ハハハ、相変わらず連れねぇな、アニ」

    ジャン「で、お前はどうなんだ、ユーク?」チラ

    ユーク「“相変わらず”はジャンの方だろ?もちろん憲兵団に行く。
        俺もその意志は変わらない…守りたいものもあるしな」

    アニ「……」
  5. 5 : : 2013/10/10(木) 11:44:21

    ジャン「へーへー、“相変わらず”お熱いこって」ケラケラ

    エレン「なぁ、内地が“快適”とか言ったな?
        ここも5年前まで内地だったんだぞ?」

    エレン「ジャン、内地に行かなくても、
        お前の脳内は十分“快適”だと思うぞ?」

    ライナー「ブフー」ブシュッ

    アルミン「うわーーー!?」ビシャビシャ

    ライナー「す、すまん」フキフキ プルプル

    ミカサ「エレン、やめなさい」

    ジャン「エレン、現実を見ろ。3年前の人類の2割を投入した作戦も、
        1体の巨人を倒すために平均30人は死んでいき、最終的には全滅だ」

    ジャン「たとえ、それから多少巨人の情報を得たところで、この先、
        あとどれだけの人間を投入すれば、巨人に勝利できるんだ?
        人口が出揃うまで巨人は待ってくれるのか?」

    エレン「だからって諦めるのか?確かに3年前の敗北も
        超大型巨人をはじめとして巨人に対して無知
        だったことが最大の敗因だ」

    エレン「だが、彼らの犠牲から得られた情報を次に
        繋げなければ、彼らの死はどうなるんだ?」

    エレン「彼らの死を無駄にしないためにも俺たちは
        巨人に挑み続けなければならないんじゃないのか?
        違いか、ジャン!?」

    ユーク「……」
  6. 6 : : 2013/10/10(木) 11:45:24

    エレン「…俺には、夢がある」

    ジャン「……」

    エレン「巨人を駆逐して、この狭い壁の中から飛び出して、
        外の世界を探検する!」

    エレン「その夢のためなら、この命をも賭けてやる!」

    ユーク「……(エレンも相変わらずか、まぁこれが彼のいいところだけどね)」

    ジャン「その話はもう、聞き飽きたよ、耳に胼胝(たこ)ができるくらいに」

    ジャン「エレン、お前が諦めの悪い馬鹿だってことはわかったから、
        さっさとこのお通夜みたいな雰囲気、自前のムードメーカーでなんとかしろ」

    エレン「うるせぇな、てめぇがさっさと内地にでも行け、
        この敗北主義者が」

    ジャン「この死に急ぎ野郎…」

    エレン「…」

    ジャン「…」

    エレジャン「ふっ」バキッ

    ユーク「(まーた、始まった…)」ヤレヤレ
  7. 7 : : 2013/10/10(木) 11:46:42


    ウォー マタ ハジマッタゼ

    ガンバレー ジャン

    マケルナー エレン


    ライナー「おーい、その辺にしとけよ?」


    バキッ ドガッ

    ワーワー イケイケー

    ライナー「…まるで聞いてねぇな」

    ミカサ「」スッ

    ユーク「(ん?ミカサ止めに入るのか?じゃあ俺も行かなきゃな)」スッ

    ミカサ「」ヒョイ

    エレン「ん?…うわ!?」

    エレン「放せよ!?ミカサ?」ジタバタ

    ジャン「へっ、まーたミカサにおんぶに抱っこか、エレン?」

    ユーク「お前もだよ、ジャン?」ヒョイ

    ジャン「!?ちょ、ユーク、なにしやがる!?降ろせ!」ジタバタ


    アッハッハッハッハ


    ミカサ「ありがとう、ユーク。私はエレンを担当する」スタスタ

    ユーク「どういたしまして。…ジャン、反省会だ。マルコもついてきて」スタスタ

    マルコ「ハハハ、わかったよ」スタスタ

    エレジャン「くっそぅ!」ジタバタ


  8. 8 : : 2013/10/10(木) 11:48:28

    ――――食堂の外――――

    ミカサ「エレンの熱くなると衝動的になる癖は結局、
        この3年間治らなかった」ヤレヤレ

    エレン「へっ、あいつが腰抜けだからムカついたんだよ」

    ミカサ「でも、解散式の日にまで喧嘩はやめて」

    エレン「はいはい、おれが悪かったよ。
        そういえば、お前、配属兵科の希望は?」

    ミカサ「私には特に希望はない。
        エレンのいくところが私の居場所」

    エレン「お前、まだそんなこと言ってんのか?何度も言ってるだろ?
        お前とアルミンには安全なところで暮らしてほしいって」

    ミカサ「でもそうなったら、私はエレンと離れ離れになってしまう。
        もう家族を失うのは耐えられない」

    エレン「…日常的に会えなくなるだけだろうが。
        永遠の別れっていうわけじゃねぇ。
        少しでいいから、考え直してくれないか?」

    ミカサ「…善処する」

    エレン「……」


  9. 9 : : 2013/10/10(木) 11:50:22

    ――――その裏側――――

    ユーク「」ポイッ

    ステーン

    ジャン「いってぇな」サスサス

    マルコ「突っかかってきたエレンもそうだけど、
        ジャンだってムキにならなくたって」

    ジャン「いいや、あいつだけはどうも気に食わねぇんだよ、    だからだ」

    ユーク「…まっ、喧嘩は終わったし、
        あとは本人に任せるよ、じゃあな」クル

    ジャン「…なぁユーク、お前はあいつのように
        調査兵団に行かなくていいのか?」

    ユーク「…」ピタ

    ジャン「お前だって、最初、エレンが語る外の世界の話を
        真剣に聞いてたじゃねぇか。エレンとも仲がいいし、
        てっきり調査兵団を希望してるものと思っていたが?」

    マルコ「そうだね、エレンの話に真剣に耳を傾けていたのは    よく覚えているよ」

    マルコ「それより、エレンともジャンとも同じくらい仲がいいのは
        ユークぐらいじゃないかな、正直珍しいよ」

    ユーク「俺も正直者が好きなんでな、だからバカ正直者な
        コニーやサシャも好きだし、付き合いやすいよ」

    ユーク「勿論、外の世界はみんなで探検したい。
        でも俺が憲兵団へ行くのは、“目的”があるから」

    ジャン「そっか…まぁ俺たちは3人とも憲兵団志望だ。
        これからもよろしく頼むぜ?」スッ

    マルコ「ああ、オレからもよろしく頼むよ、ユーク」スッ

    ユーク「…あぁ、これからもよろしくな、お前ら」ガシ


  10. 10 : : 2013/10/10(木) 11:51:02

    ――――宴会後――――

    ライナー「遅かったな、ユーク」

    ベルトルト「少し、遅刻だよ?」

    アニ「構い過ぎなんだよ、アンタは」

    ユーク「ごめんごめん、でもあいつらみてると面白くてさ」

    ライナー「まぁいい…それで、明日の話をするぞ?」

    ベルトルト「うん」

    アニ「やるんだよね?」

    ユーク「……」

    ライナー「どうした?迷いがあるのか?」

    ユーク「…いや、大丈夫だ、切り替える」

    ベルトルト「変な入れ込みは任務に支障をきたすから注意してね?」
  11. 11 : : 2013/10/10(木) 11:51:46

    ユーク「あぁ」

    アニ「……」

    ライナー「明日、また壁を壊す」

    ライナー「場所はこのトロスト区のウォール・ローゼ外門からだ」

    ベルトルト「今回も扉を蹴るのは僕だよね?」

    ライナー「あぁ、そうだ、それはまたベルトルトにやってもらう」

    ライナー「ウォール・ローゼ内門を壊すのは、また俺が担当する」

    アニ「私とユークは、今回は何もしなくてもいいんだよね?」

    ライナー「あぁ、ウォール・マリア内に巨人は十分いるし、
         今回はわざわざ引き寄せなくても大丈夫だと思う」

    ライナー「今回、アニとユークには俺達2人のアリバイ工作をしてほしい」

    ライナー「大事な役目だ、何をどうするかの判断はお前達に
         任せるが、抜かりなく頼むぞ?」

    ユーク「任せてくれ」

    ライナー「じゃあ、今日はこれで解散にしよう」


  12. 12 : : 2013/10/10(木) 11:52:05

    ――――翌日――――

    5年ぶりのその轟音に人々は思い出した

    巨人の恐怖を

    逃げ惑う人々を、今度は人間の姿から見て

    俺も再び思い出した

    俺が人類ではなかったことを――――


    To be continued…
  13. 13 : : 2013/10/10(木) 12:38:02

    第3話でした。

    ご閲覧いだたきありがとうございます。

    いきなりオリキャラのユークが次席という設定を取らせて
    いただきましたが、単純に入れたかったわけでもなく、
    無意味でもありません。

    細かい設定は随時、会話の中に示唆していくので、それぞれの思いで読んでみてください。
  14. 14 : : 2013/10/10(木) 12:53:56
    乙!!!
  15. 15 : : 2013/10/11(金) 19:28:45
    【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】

    【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
    http://www.ssnote.net/archives/845

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
    http://www.ssnote.net/archives/805

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
    http://www.ssnote.net/archives/800

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
    http://www.ssnote.net/archives/796

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
    http://www.ssnote.net/archives/795

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
    http://www.ssnote.net/archives/793

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
    http://www.ssnote.net/archives/792

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
    http://www.ssnote.net/archives/791

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
    http://www.ssnote.net/archives/790
  16. 16 : : 2013/10/19(土) 17:50:27
    マ、マルコが生きてる!
  17. 17 : : 2014/10/21(火) 20:18:58
    乙です!
  18. 18 : : 2020/10/06(火) 09:15:32
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=12
  19. 19 : : 2023/07/04(火) 14:50:49
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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