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エドガー「人類の」 キースン「天敵」 ミナト「…巨人?」 【激突編】

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  1. 1 : : 2014/01/07(火) 01:26:16
    エドガー「人類の」 キースン「天敵」 ミナト「…巨人?」 【第五十七回壁外調査編】のつづき。

    RTT2 DbS×進撃の巨人
  2. 2 : : 2014/01/07(火) 01:27:16
    ―調査兵団本部

    エドガー「…裏切り者は、本当にアニ・レオンハートだけだったのでしょうか」

    エルド「…まだそのことを考えていたのか」

    エドガー「ええ…彼女があの水晶?の中に閉じこもってしまった以上、情報を聞き出すことはできなくなってしまいましたから」

    エドガー「ですから、少しでも考えを巡らせて…彼女が一体どんな存在であったのか、目的は何なのか。それを探ろうと思いまして」

    グンタ「しかし、いくらなんでも情報が少なすぎるんじゃないか?ロクな資料も残っていないんだろう?」
  3. 3 : : 2014/01/07(火) 01:39:06
    エドガー「彼女が兵士となる以前…開拓地に来る寄りも前のことについては、ほとんど情報がないそうです。…兵士となってからも、彼女はあまり人と関わりを持っていなかったようで…」

    エルド「これといった情報は得られなかったと」

    エドガー「はい…。私も彼女と一時期共に学びましたが、あまり接点は無いんです」
  4. 4 : : 2014/01/07(火) 01:47:13
    エドガー「とはいえ、彼女には104期兵という同期が多く存在します。決して短くはない三年間…誰とも関わらず過ごすことは不可能なはず」

    グンタ「そりゃそうだな。三年間も一緒にいれば、口をきかない訳にもいかない」

    エドガー「ですから、私からも彼らにアニ・レオンハートについて尋ね聞いて周り、少しでも情報を聞き出そうと考えているんです」

    エルド「なるほどな。聞き込み調査は当然彼らも受けているだろうが…顔も知らない連中に尋ねられるより見知った相手の方が情報と得やすいかもしれない」

    エドガー「そうであることを期待しているのですが…どうなるかはやってみないとわからないのですよね…」
  5. 5 : : 2014/01/07(火) 01:55:44

    ―調査兵団本部・食堂

    サシャ「」ガツガツモグモグムシャムシャ

    キースン「相変わらず、サシャはよく食べる」

    サシャ「」ガツガツモグモグムシャムシャ

    ユミル「こいつは食い意地はってるからな…気を抜くとパン取られちまうぞ」

    サシャ「えっ?!どなたかパァンをくれるんですか!?!」

    ユミル「どう聞こえたらそうなるんだ」
  6. 6 : : 2014/01/07(火) 02:32:54
    ユミル「おいエリオット!さっさと食っちまえ。じゃないとこいつに全部取られるぞ」

    サシャ「なんて人聞きの悪い!私は皆さんのパァンを少しもらうだけですよ!」

    ユミル「お前の場合もらうんじゃなく強奪だろうが!」

    キースン「そ…そんなにパン、欲しい?」
  7. 7 : : 2014/01/07(火) 03:32:38
    ユミル「おい、お前…ただでさえ細いんだからきちんと食っとけよ」

    キースン「ちょっと、お腹痛くて。それに、サシャは美味しそうに食べるから」ハンブンコ

    サシャ「パァァァン!!」バクーッ

    キースン「ふふふ、美味しい?」

    サシャ「おいひいれふ!」ムシャムシャ

    ユミル(最早犬)
  8. 8 : : 2014/01/07(火) 03:40:44
    クリスタ「サシャったら…あんまり他の人からご飯分けてもらわない方がいいよ?その人のご飯が減っちゃうんだから」

    サシャ「でも、今回はエリオットがくれるって言いました!」

    クリスタ「それは具合が悪いからでしょ?エリオットは私達より体も大きい大人なんだから、本当はもっといっぱい食べないといけないんだよ?」

    サシャ「…神様がそう言うなら…」

    クリスタ「エリオットもしっかり食べないとダメだよ?あと、具合悪いんならちゃんと医務室で診てもらってね」

    キースン「…そうする」コク

    ユミル「さすが私のクリスタ!天使の様な気づかいだな!」ギュウッ



    ライナー(結婚しよ)
  9. 9 : : 2014/01/07(火) 03:49:57

    ―調査兵団本部・中庭

    エドガー「」カリカリカリカリカリカリカリカリ

    ミカサ「…あれは何」

    アルミン「エドガーみたい…だけど…あの異様な雰囲気はなんだろうね」

    エレン「近付いたらオーラに当てられそうだな…早く離れようz」

    エドガー「」シセンカチッ

    エレン「」
  10. 10 : : 2014/01/07(火) 03:53:21

    エドガー「ちょっとお時間よろしいですかお三方!」ズンズンズンズンズンズン!

    ミカサ「」エレンヒョイッ スダダダダダ

    アルミン「ちょっ!ミカサ!?エレン!!まってえええええ」ウワアアアアアア
  11. 11 : : 2014/01/07(火) 04:10:29


    アルミン「アニについて?」

    エドガー「ええ、彼女について少しでも情報を得たくて…既に聴取を受けているとは思いますが、私にもお話いただけると助かります」

    アルミン「わかった。僕でよければ協力するよ。といっても、僕もあまり関わりがなかったから大したことは話せないだろうけど…」

    エドガー「とんでもありません!アルミン、あなたの観察眼は素晴らしいものです。もっと自信を持ってください」
  12. 12 : : 2014/01/07(火) 05:25:44
    エドガー「アニについてわかっていることですが…今のところ、こんな感じですね」

    ・巨人化能力を持つ。硬化能力のある雌型の巨人化に変身可能。
    ・立体起動装置をつけたままの巨人化が可能。
    ・開拓地以前の記録があやふや。
    ・同郷出身にライナーとベルトルトがいる。
    ・訓練兵時代はあまり人と関わりを持たず人付き合いも希薄。
    …………

    アルミン「うん…アニはいつも一人でいたから、友達といえる人もいなかったみたいだし…情報を集めるのは至難の技だろうね」

    エドガー「そうなんですよね。さっき駐屯兵団の同期生や、戻ってきてからジャンにも話を聞いたのですが、これといった話は聞けずじまいで」
  13. 13 : : 2014/01/07(火) 23:57:09
    アルミン「女子達に話は聞いてみた?」

    エドガー「駐屯兵団のみなさんには。調査兵団に入った方にはまだですね」

    アルミン「そっか。じゃあ、まずは彼女達に話を聞くといいかもね。僕ら男子よりは色々知っているはずだよ」
  14. 14 : : 2014/01/09(木) 01:34:43
    エドガー「調査兵団に入ったのはユミルとクリスタ、サシャにミカサ…」

    アルミン「クリスタは色んな人と話していたから何かしらしっているかもね。ミカサも対人格闘の件でやりあったことがあったから、少しくらいは話を聞けるかも」

    エドガー「ありがとうアルミン。参考にさせていただきます」

    アルミン「どういたしまして。何か情報が得られるといいね」
  15. 15 : : 2014/01/10(金) 01:58:04
    エドガー「では早速話を聞いてみるとしましょう。時間が惜しいです」スクッ

    アルミン「―あ、待って待ってエドガー!一つ思い出したことがあるんだ」

    エドガー「思い出したこと?」

    アルミン「うん。…これはアニがというより、アニに対してっていうことなんだけどね…」
  16. 16 : : 2014/01/10(金) 01:58:32



    アルミン「ベルトルトがね、アニのことよく見てたんだよ」


  17. 17 : : 2014/01/10(金) 02:02:10


    ―調査兵団本部・食堂

    サシャ「―余所見をしているベルトルトはスキだらけでしたからね。よくパァンをいただいていましたよ」

    キースン「うわぁ…ベルトルトかわいそう」

    ユミル「それでお前やたらベルトルトの近くに座りたがってたのかよ」

    クリスタ(ベルトルトのことが好きなんじゃなくて、ベルトルトのパンが目的だったんだ…)

    サシャ「食事中に上の空になる方が悪いんです!」
  18. 18 : : 2014/01/10(金) 02:05:22
    キースン「…けど。アニのこと見てた、ってことは」

    ユミル「アニのこと好きだったのかもな、ベルトルさんは」

    クリスタ「だとしたら…今回のことで落ち込んでるだろうね」

    サシャ「私が見ていた限り、ベルトルトは昨夜から食堂に顔を出していませんからねぇ。ショックで寝込んでいるのかもしれません」
  19. 19 : : 2014/01/10(金) 02:09:44
    キースン「…心配」

    キースン(でも…俺一人で行くのは少し難しいか。まだ、大きい人はなんとなく苦手だし…)

    ユミル「ベルトルさんといやあライナーがついてるだろ。ほっといても大丈夫じゃねぇか?」

    キースン「…そうかな?」

    ユミル「つーか、お前だって調子悪いんだろ。他人の心配してるヒマあったら自分のことを考えろって」

    キースン「…ありがと、ユミル」

    クリスタ(ユミル優しいなぁ)
  20. 20 : : 2014/01/10(金) 02:17:39

    ―調査兵団本部・医務室

    コンコン

    ナナバ「ミナト。食事持ってきたよ」ガチャ

    ミナト「ありがとうナナバ。手間をかけさせてすまない」

    ナナバ「気にしないで。しっかり食べて早く治してね」

    ミナト「おかげさまで大分良くなったよ。痛みもほとんどない」
  21. 21 : : 2014/01/10(金) 02:26:21
    ミナト「…なのに"動くな"と医務官殿がなぁ…」

    ナナバ(貴女はすぐに無茶しそうになるから、完治まで絶対安静させられてるんだよ…)

    ミナト「明後日には自由の身らしいんだが。それまで長くて」

    ナナバ「ここまで我慢したんだ。もう少しの辛抱だよ」
  22. 22 : : 2014/01/10(金) 02:33:06

    ―調査兵団本部・中庭

    エドガー「」カリカリカリカリカリカリカリカリ

    ハンジ「」

    ハンジ(なんか凄いのがいるよ…)

    ハンジ(というか、エドガー…エドガー・クレーマン。真面目で穏和、紳士的な性格だとおもっていたけれど)
  23. 23 : : 2014/01/10(金) 02:36:30



    エドガー『―畜生!!』

    エドガー『あと少し…あと少しだったのに!!あンのクソ雌型が…!!』



  24. 24 : : 2014/01/10(金) 02:38:10

    ハンジ(雌型捕獲作戦の時に見せた、あの顔…)

    ハンジ(あの顔は一体、普段はどこに隠れて…隠しているのやら)
  25. 25 : : 2014/01/10(金) 02:45:26


    ベルトルト(…アニ)

    ベルトルト(僕はアニがどう捕らえられたのか、この目で確認してはいなかった)

    ベルトルト(けど、最初の戦闘時…多くの調査兵が参加した時の作戦の様子)

    ベルトルト(それだけは聞くことが出来た)

    ベルトルト(とはいえ、直接聞いたんじゃない。調査兵同士の会話を盗み聞いた)

    ベルトルト(その話を聞いて、僕は絶句した)
  26. 26 : : 2014/01/10(金) 02:48:49

    ベルトルト(そして、どうしようもない位怒りを覚えた)

    ベルトルト(巨人の身体とはいえ…酷い方法でアニを抉り出そうとした)

    ベルトルト(作戦立案は、僕らの同期生)

    ベルトルト(…どうやら、僕は襲う人間を間違っていたらしい)

    ベルトルト(あの時エリオットではなく、僕はエドガーを狙うべきだったんだ)
  27. 27 : : 2014/01/10(金) 02:50:40

    ベルトルト(…ごめんね、アニ。待っててね、アニ)

    ベルトルト(君に酷いことをした奴に…きっちりおかえしをして)

    ベルトルト(―君を、助けに行くからね)
  28. 28 : : 2014/01/10(金) 03:03:02



    モブリット「…あれ?おかしいな…」キョロキョロ

    ミケ「どうした?」

    モブリット「ミケ分隊長。エドガーさんを見かけませんでしたか?」

    ミケ「エドガー?いや、見ていないが」

    モブリット「そうですか…ここで待っているはずなんですけど。どこに行ってしまったんだろう?」

    ミケ「待ち合わせか?」

    モブリット「待ち合わせといいますか、頼まれ物をその部屋から持ってくるところだったんです。五分と離れていなかったんですけど…急用でもあったんでしょうか」
  29. 29 : : 2014/01/10(金) 03:06:30

    ―???

    エドガー「ん…」

    エドガー(私…どうしたんでしょう。確か、モブリットさんに資料をお願いして…)クラクラ

    ギシッ

    エドガー「…え?」

    ギシ ギシッ

    エドガー(手足が…縛られてる?)
  30. 30 : : 2014/01/10(金) 03:09:42

    ベルトルト「案外目が覚めるの早かったね。手加減したつもりは無かったんだけど」

    エドガー「べ、ベルトルト?!何を言って…!」

    エドガー「―まさか、貴方」

    ベルトルト「君の想像の通りじゃないかな。君を縛り上げたのは僕だよ。それと…」
  31. 31 : : 2014/01/10(金) 05:12:36


    ベルトルト「君のお友達を襲ったのも、僕」


  32. 32 : : 2014/01/10(金) 05:15:21
    エドガー「…本当に?」

    ベルトルト「嘘を言って何になるの?本当のことだよ。エリオットをあんなにしたのはこの僕だ」

    エドガー「…彼が貴方に何かしましたか。彼は、他人を傷つけるようなことはしないはずですが」

    ベルトルト「何も。ただ、僕らの邪魔になってね。…だから、大人しくしてもらおうと思って」
  33. 33 : : 2014/01/10(金) 05:37:59
    エドガー「それで…次は私を?彼と同じようにするんですか」

    ベルトルト「いいや、同じだなんてとんでもない。君には―」ザクッ

    エドガー「ッ!」ビクッ

    ベルトルト「たっぷり怖い思いをさせて、苦しませて苦しませて苦しませて…殺す」ズブッ
  34. 34 : : 2014/01/10(金) 05:42:56
    エドガー「あ…あ、ぐっ!」

    ベルトルト「本当は君が彼女にしたのとおんなじことをしてあげたいんだけど…人間相手にやったらすぐに死んじゃうからね。…代わりに、綺麗な腕を使うよ」



    エドガー「く…ぐ、ぅ」

    ベルトルト「惨めに泣き叫んだりするかとおもったけど、そんなことはなかったね。…さすが大人」

    エドガー「はっ…はっ…はっ…」
  35. 35 : : 2014/01/10(金) 12:42:15
    ベルトルト「こんなものじゃ済まないよ。まだまだ足りない…アニはもっと辛い思いをしたはずだ」

    エドガー「…雌型の巨人。あなたも…彼女の仲間だったんですね。…貴方も…巨人に…?」

    ベルトルト「ああ、なれるよ。それも、とびきり大きな巨人にね」

    エドガー「もしかして…ウォールマリアを破壊したのは」

    ベルトルト「その通り。僕がやった―超大型巨人として、門を蹴破ってね」
  36. 36 : : 2014/01/10(金) 12:51:34
    ――ゾブッ!

    エドガー「っあ!?」ビクンッ

    ベルトルト「そろそろお喋りはおしまいにしようか。―これからが本番だ」ギシッ

    エドガー「う…」

    ベルトルト「すぐには殺さないよ。…殺してやるもんか」
  37. 37 : : 2014/01/10(金) 12:56:16

    ―調査兵団本部・中庭

    ミケ「エリオット。エドガーを見てないか?」

    キースン「いえ、見てません。…どうしたんです?」

    ミケ「突然いなくなったらしくてな。モブリットに資料を頼んだのに、いくら待っても取りにこない」

    キースン「…おかしいですね。エドガーは、約束は絶対守ります」
  38. 38 : : 2014/01/10(金) 13:04:34
    キースン「まさか…何かあったのかも」ゾワッ

    ミケ「……」

    キースン「み、ミケさん…」

    ミケ「…お前は今すぐ人を探せ。一人になるな。いいな?」
  39. 39 : : 2014/01/11(土) 03:08:06
    タタタ…

    キースン(どうしよう…どうしよう。エドガーは強いから、大丈夫だと思っていたけど。万が一のことがあったら…!)

    キースン(…ミナトの所に行こう。彼女といればエドガーが訪ねてくるかもしれないし―)

    ドンッ

    キースン「いっ…!」

    ???「す、すまん!大丈夫か!?」

    キースン「う、うん…」
  40. 40 : : 2014/01/11(土) 03:14:05
    キースン「!」

    ライナー「…どうした? 顔色が悪いぞ」

    キースン「な、なんでもないよ、大丈夫」

    キースン(あんなに大きなミケさんやエルヴィン団長は大丈夫になってきたのに…どうしてライナーが怖くなるの…?)フルフル

    ライナー「おい…本当に大丈夫なのか? 震えてるぞ…」
  41. 41 : : 2014/01/11(土) 03:18:03
    キースン「…その、少し心配なことがあって」

    ライナー「心配なこと? 俺でよければ手を貸すぞ」

    キースン(ライナーは"いい人"なのに…どうして怖く感じるんだろう…)

    キースン(…しばらく、ライナーと一緒にいよう。慣れるのが早くなるかもしれないし)

    キースン「実は。エドガーが急にいなくなった」
  42. 42 : : 2014/01/11(土) 03:22:18
    ライナー「エドガーが…?」

    キースン「他人と待ち合わせ、約束をしていたのに、いなくなっていた。…彼としてはありえないこと。だから心配」

    ライナー「うーむ…お前が言うならおかしなことなんだろうが…エドガーにだって急ぎの用事やらうっかりしてたなんてこともあるんじゃないのか?」

    キースン「それは…そうかもなんだけど」
  43. 43 : : 2014/01/11(土) 04:35:51
    ライナー「何だって絶対なんてことはないだろう。少し時間をおいてひょっこり戻ってくるかもしれないぞ?」

    キースン「ん…」

    キースン(どうなんだろう…ライナーに言われると、そんな気もしてきたけど…でも…)
  44. 44 : : 2014/01/15(水) 01:06:45
    ライナー「―そんなに心配なら、俺も探すのを手伝うか?」

    キースン「え?」

    ライナー「大丈夫だとは思うんだがな。そこまで心配しているお前を放っておくのも気がひける」

    キースン「ライナー…」

    ライナー「俺も今暇だしな。時間もたっぷりある…飯前まで付き合おう」

    キースン「…ありがと。流石ライナー。104期の兄貴」

    ライナー「はっはっはっ。歳的には弟なんだがなぁ」

    キースン(でも俺より貫禄あるよなあ)
  45. 45 : : 2014/01/15(水) 01:13:18

    ―調査兵団本部・医務室

    ナナバ「…いけない。すっかり話し込んでしまったね。そろそろ夕食だ」

    ミナト「本当…日が落ちかけている」

    ナナバ「貴女の食事も確保してこないといけないね。ちょっと席を外すよ」

    ミナト「ここまで動けるのにそこまでしてもらうなんて悪いよ、ナナバ」

    ナナバ「気にしないでっていっているじゃない。私と貴女の二人分、夕食持ってくるから大人しく待ってて!」
  46. 46 : : 2014/01/15(水) 01:16:24
    ガチャ パタン

    ナナバ「…ふぅ」

    ナナバ(後二日!後二日なんだ!ここまで来たんだから完治までは絶対、絶対無茶はさせないぞ!!)グッ


    クリスタ(ナナバさん何してるんだろう?)

    ユミル「おーいクリスタ。早く来いよ食いっぱぐれちまうぞ!」
  47. 47 : : 2014/01/17(金) 01:36:55
    キースン「…ナナバ。少し聞いていい?」

    ナナバ「ん?ああ、エリオットか。もちろん構わないけど、どうしたの?」

    キースン「エドガー、見ていない?」

    ナナバ「エドガー?見てないな…今日は昼過ぎからずっとミナトのところにいたから」

    キースン「そう。ミナトのところに」

    ナナバ「一体どうしたの?疲れた顔してるけど…」

    キースン「実は――」

  48. 48 : : 2014/01/17(金) 02:09:40

    ナナバ「エドガーがいない…?」

    キースン「そう。友達も探すの手伝ってくれた。けど、みつからなかった…」

    ナナバ「ううん…夕食時になっても姿が見えないっていうのは普通じゃ無いね」

    キースン「ナナバもそう思う?」

    ナナバ「個人的な意見だけどね」
  49. 49 : : 2014/01/17(金) 02:28:33
    ナナバ「それだけ探し回ったんだ。もしかしたら、外に出ているのかもしれない。…念のため聞くけど、何か命令を受けているなんて訳じゃ無いんだよね?」

    キースン「それはないと思う。ミケさんがエドガーがいなくなったこと、教えてくれた」

    ナナバ(ミケがか…)

    キースン「それから、俺が探して。聞いて回って…こんな時間」

    ナナバ「普段なら食堂にきているはずだよね」

    キースン「どうしよう…もし、何かあったらどうしよう…!」

    ナナバ「落ち着いて…エドガーならきっと大丈夫だよ。彼は君と同じ、立派な兵士だろう?」
  50. 50 : : 2014/01/17(金) 02:37:50
    ナナバ(彼がここまで不安がるのも普通じゃ無いな…これはもしかして、もしかするんじゃ…?)

    ナナバ「ミケも探してくれているんだろう?後で少し話を聞いてみるといいよ」

    キースン「…そうする」

    ナナバ「貴方もあちこちかけずりまわって疲れているでしょ?まずは夕食を済ませておいで。私はこれをミナトの所に持っていかないといけないしね」

    キースン「! …ごめん、ひきとめた」

    ナナバ「いやいや、いいんだよ。エドガーのことは確かに心配だからね」
  51. 51 : : 2014/01/17(金) 03:04:02
    キースン(俺は心配し過ぎなんだろうか…?いや、でも。やっぱりおかしいよ…)


    ユミル「―おい!」

    キースン「わっ!?」

    ユミル「さっきから見てればフラフラフラフラ…ぼやぼやしてると、夕食食いそびれるぞ」

    キースン「ゆ、ユミル…」

    ユミル「…ん? 何だ、お前今日は一人で食うのか?あの真面目委員長はいないみたいだが」

    キースン「うん…どこにいるかわからなくて」

    ユミル「へえ、珍しいな。それなら私らと一緒に食おうぜ」グイッ

    キースン「え? いいの?」
  52. 52 : : 2014/01/17(金) 03:10:28
    ユミル「いいのって…まるでいつもダメみたいじゃねえか。結構一緒に食ってるのに」

    キースン「ユミルから誘われたの、初めてだから。いつもはクリスタ」

    ユミル「ああ…お前は女神を変な目で見ないからな。特別に許す」

    キースン「そうなの」

    キースン(女神…クリスタかぁ。確かに男子の目線は凄いよな。ライナーとかライナーとかライナーとか)

    ユミル「こっちだこっち。そこ一つ席空いてるからな」

    キースン「ありがと」
  53. 53 : : 2014/01/17(金) 03:36:02
    クリスタ「ユミルおかえり!それにエリオットも。今日は一緒に食べるんだね」

    キースン「お邪魔するね、クリスタ」


    サシャ「パァン余ってませんかねエリオットは」

    ユミル「お前いい加減他人にたかるなよ」
  54. 54 : : 2014/01/17(金) 04:38:50


    クリスタ「あっ。あそこにいるのベルトルトじゃない? 今入り口から入って来た…」

    サシャ「ええ、間違いありません!あの背の高さはベルトルトですね!!」モグモグ

    キースン「今来たの?」

    ユミル「あいつにしては遅いな。いつもならさっさと食ってさっさと戻るのに」

    クリスタ「ちょっと呼んでみよう…おーい、ベルトルトー!」
  55. 55 : : 2014/01/18(土) 18:00:50
    ベルトルト「何か用かな? クリスタ」

    クリスタ「用ってわけじゃないけど、珍しく遅いから気になって。何かあったの?」

    ベルトルト「特に何も」

    クリスタ「ホントに〜?」

    ベルトルト「…実は本を読むのに夢中になっちゃって。時計を確認しそびれたんだ」

    ベルトルト「―行っていいかな?早く行かないと、夕食なくなっちゃう」

    クリスタ「あ、いってらっしゃい…」
  56. 56 : : 2014/01/18(土) 18:04:14
    ユミル「何だよベルトルさん。何か感じ悪ぃ」

    サシャ「うーん。何だか上の空って感じがしないでもありませんが」

    クリスタ「用も無いのに呼び止めたのが悪かったのかな…」

    キースン「…多分違う。安心して、クリスタ」

    キースン(ベルトルト…まさかとは思うけど…)
  57. 57 : : 2014/01/19(日) 00:58:17
    ユミル「私達は飯も食い終わったし、そろそろ席立つか。長居は無用だしな」

    クリスタ「そうだね、行こうか」

    サシャ「パンも余らないでしょうし、出ちゃいましょうか」

    ユミル「ツッコミ待ちか? 芋女」
  58. 58 : : 2014/01/19(日) 01:00:44
    キースン「…ユミル」

    ユミル「あ? 何だよエリオット」

    キースン「この後、少しいい?」

    ユミル「は? あいにく私は忙しいんだが―」

    キースン「君の、力を借りたい」ボソッ

    ユミル「…何?」
  59. 59 : : 2014/01/19(日) 01:11:20
    キースン「お願い…少しの間、君の時間、下さい」

    ユミル「……」



    クリスタ「ユミル、エリオット、どうしたの?」

    サシャ「???」

    ユミル「なぁに。馬の扱いについて私に聞きたいんだと」

    サシャ「馬のことならクリスタに聞いた方がいいですよエリオット!クリスタは馬術が得意です!」

    ユミル「ダメだダメだ、いかに無害だろうとはいえ私のクリスタを男と一緒に置いとく訳にはいかねぇんだよ」
  60. 60 : : 2014/01/19(日) 01:17:34
    ユミル「ってワケだ。クリスタとサシャは先に戻っててくれ。私もこの大きな生徒に馬の扱いを叩き込んだら行くから」



    ユミル「―私の女神と芋女を帰したところで聞こう。一体私に何をしてほしいんだ?」

    キースン「…俺についてきて、ほしい。ベルトルトの、後をつける」

    ユミル「ベルトルさん? どうしてだ」

    キースン「実は。エドガーがいなくなった」

    ユミル「―は?」


    キースン「そして。ベルトルトから…血の臭いがした」

  61. 61 : : 2014/01/19(日) 01:38:59
    ユミル「おい…お前何が言いたい? その言い方じゃまるでベルトルさんがエドガーを…って聞こえるぞ?」

    キースン「……」

    ユミル「おいおい…アニの次はベルトルさんが何かやらかすのかよ…」

    キースン「…あくまで俺の予想。まだそうとは決まっていない」

    ユミル「いきなりとんでもねぇこと言い出した張本人が言うセリフかね、そりゃ」
  62. 62 : : 2014/01/19(日) 01:45:02
    キースン「ベルトルトがエドガーを連れていった確証は無い。けど、彼が何もしていない、とは限らない」

    ユミル「…ずりぃ言い回しだな」

    キースン「何もなければ、それでいい。ない方がいいもの」

    ユミル「いいのかね、そんなこと言って…私が誰かにばらさねぇとは限らないぞ?」

    キースン「…ユミルは、俺のこと嫌い?」

    ユミル「はっ。…女神を口説いたら嫌いになるだろうな」
  63. 63 : : 2014/01/20(月) 01:07:27


    ベルトルト「」コツコツ コツコツ

    ユミル「おいおい…どこ行くんだベルトルさんは。そっちは宿舎じゃねぇぞ」ヒソヒソ

    キースン「…暗くなってきた。普段、こちらに人はこない」ヒソヒソ

    ベルトルト「」コツ…

    ギィ… バタン カチャッ

    ユミル「…扉に鍵をかけたな。倉庫みたいだが」

    キースン「窓、さがそう。一周すれば、一つくらいはあるはず」
  64. 64 : : 2014/01/20(月) 01:13:26
    ユミル「…お。ベルトルさんが見えるぞ」

    キースン「1人?」

    ユミル「んー……ん?」



    ベルトルト「まだ生きてる? それとも、死んじゃった? そろそろ血が足りなくなってきた頃じゃない?」

    エドガー「……」


    ユミル「おいおい…なんだよ、こりゃ」
  65. 65 : : 2014/01/20(月) 01:17:56
    キースン「…ユミル」

    ユミル「最悪だ。お前の予想が当たっちまってる。エドガーもここにいる」

    キースン「…どうなってた?」

    ユミル「早くベルトルさんを止めねぇとヤバイぞ。ベルトルさん、エドガーに何かしてやがる…よくは見えなかったが、シャツが赤くなってた」

    キースン「!」
  66. 66 : : 2014/01/20(月) 01:51:54
    キースン「早く、助け出さなきゃ」

    ユミル「気持ちは分かるが私とお前じゃ分が悪い。ベルトルさんのすぐそばにエドガーもいるんだ…下手に刺激して取り返しのつかないことになったら目も当てられない」

    キースン「応援を呼ぶ…急いで、行かないと」

    ユミル「だな。…私も少しは付き合ったんだ、このまま何かあったとなりゃ寝覚めが悪い…最後まで付き合うぜ」

    キースン「…ありがと、本当に」
  67. 67 : : 2014/01/24(金) 01:46:12





    ベルトルト「そう簡単に行かせると思うかい?」




    キースン「あ…?!」

    ユミル「ベルトルさん…!? いつの間にっ」

    ベルトルト「答える義理はないよ。それはともかく、気付かれちゃったら仕方ないね」
  68. 68 : : 2014/01/24(金) 01:52:57
    ベルトルト「君達を特に恨んではいないけど、死んでもらうよ」

    キースン「っ…!」ダダッ

    ガッ

    ベルトルト「……?」

    キースン「ユミル、走って!!」

    ユミル「―わかった!」

    ベルトルト「…火事場の馬鹿力かい? 普段からすれば随分ましだね」グググッ

    バシンッ

    キースン「あぅっ!!」ズザッ
  69. 69 : : 2014/01/25(土) 02:37:01
    ベルトルト「君も馬鹿だね。余計なことをしにこなければ、もう何もしなかったのに」

    キースン「も、う…?」

    ベルトルト「忘れさせるのに苦労したけど…もういいか。こうなった以上、君にも死んでもらわないといけないしね」グググッ

    キースン「か、はっ」ギリギリギリギリ…

    ベルトルト「ひと月前。君を襲ったのは他でもない僕さ。色々な話を聞かせてもらったからね…これでも少しは感謝していたんだよ?」

    キースン「……ぅ、ぐ 」
  70. 70 : : 2014/01/25(土) 02:43:06
    ベルトルト「君達は壁内の…悪魔の末裔とはまた別の存在のようだけど。彼らに加担するのなら、同じだからね」

    ベルトルト「悪魔の末裔とはまた違うけれど…君達二人。いや、三人には。少し早めにいなくなってもらうよ」

    ベルトルト「ああでも、その前にユミルを捕まえないとね。人を呼ばれちゃう」パッ

    キースン「いっ…!」ドサッ

    ベルトルト「そこにいてね。君の首をへし折るのはあまりにも簡単だから…友達がゆっくり冷たくなっている様を見せてからにしても、問題ないだろうし」
  71. 71 : : 2014/01/25(土) 02:45:53
    キースン「ま…待って!」

    ベルトルト「嫌だよ。君の頼みなんて聞くもんか」

    バタン!!

    キースン「く…」

    キースン(ユミル…どうか、逃げ切って…!)
  72. 72 : : 2014/01/25(土) 02:48:29
    キースン「そう…そうだ。エドガー…は」

    エドガー「……」

    キースン「エドガー、エドガー! 聞こえてる? ねぇ!!」ユサユサ

    エドガー「……」

    キースン(駄目だ…意識がない。体も冷たくなって…! 血が流れすぎたんだ…)
  73. 73 : : 2014/01/26(日) 02:45:16
    キースン「とりあえず…血をとめないと」

    キースン「…布、シャツしかないや」

    ビリッ シュルシュル…

    キースン(見よう見まねでやってみたけど。これじゃ気休めにもならない…)

    キースン(俺の力じゃ扉は破れない…誰かの助けがないと…)
  74. 74 : : 2014/01/26(日) 02:53:59
    キースン(けど…ここは普段使われていない区画だし…人も滅多に来ない)

    キースン(ああ…どうすれば…どうしたらいいんだ…)

    …コツ…カツ…コツ…

    キースン(! 足音が…!!)

    …コツ…カツ…コツ…

    キースン(ベルトルト…じゃない。誰でもいい、とにかく呼び止めないと!!)

    キースン「そこの人! この扉、開けて! お願い!!」ドン! ドンッ!

    ??「ひゃあ!? ごごごごめんなさい! まだなにもとってませんから許して下さーい!!!」

    キースン「」
  75. 75 : : 2014/01/26(日) 02:57:43
    キースン「…あの。もしかして。そこにいるの…サシャ?」

    サシャ「…んん? そういう貴方はエリオットじゃないですか。一体どこに…」

    キースン「ここ! 倉庫の、中!!」

    サシャ「倉庫? 何だってまたそんな所に…」

    キースン「閉じ込められた…詳しい話は、後! 怪我人がいる、早く開けて欲しい!!」
  76. 76 : : 2014/01/26(日) 03:02:32
    サシャ「わ、わかりましたっ。後でわかるように話して下さいね!」

    サシャ「扉を破ります!下がって下さい!!」

    ―バキィッ!!

    キースン「わっ…! す、すごい」

    サシャ「フーッ…パンをくれる神様への恩返しですよ」ドヤアァァ

    キースン(サシャの恩返し…)
  77. 77 : : 2014/01/26(日) 03:27:51
    サシャ「怪我人…って! エドガーじゃないですか!! これは早く手当てしないとしないと本当に危ないですよ!」

    キースン「あ、の。悪いけど…俺じゃ、運べない、から」

    サシャ「いいですよ、私が担いで行きます。エリオットが非力なのは分かってますから」

    キースン「ごめんね。女の子なのに」

    サシャ「気にしなくていいんですよ?…あ。でも、そんなに気にしてしまうのなら、明日のパァンを私に下さい!」

    キースン「…うん。あげる」
  78. 78 : : 2014/01/26(日) 08:42:45
    サシャ「まずは医務室に行きますよね?」

    キースン「うん…ただ、周りには注意しないと。俺達を閉じ込めた、彼が近くにいるかも」

    サシャ「その彼というのは…」

    キースン「君も、知ってる人。兵士の一人」

  79. 79 : : 2014/01/26(日) 08:43:08



    キースン「―ベルトルト、なんだ」



  80. 80 : : 2014/01/26(日) 08:47:02
    サシャ「え…」

    サシャ「えっえっえっえっえええええ!? そんな、あのベルトルトが!? 信じられません!」

    キースン「信じられないだろう、けど。ホントのこと…俺も、悪夢の類じゃないかと思った」

    サシャ「う、うーん…二人一緒に夢を見てるなんてことはないでしょうし。…本当、なんでしょうね」
  81. 81 : : 2014/01/26(日) 09:00:14
    キースン「ユミルも、いるの。ベルトルトは、彼女を追うため、俺達を閉じ込めた、から」

    サシャ「ユミルもですか!? 私がこっちに来た時は、ユミルにもベルトルトにも会いませんでしたが…」

    キースン「ユミルは、応援を呼びに行ってくれた。彼女は優秀。捕まってはいない…と思いたい」

    サシャ「相手はあのベルトルト…大丈夫だろうとは思いますが、早く人を集めた方がいいですよね」
  82. 82 : : 2014/01/26(日) 09:07:12
    ―医務室

    バタバタバタバタ…

    ミナト「む…何やら騒がしいな」

    ―バターン!!

    サシャ「医務官殿! 医務官殿はおられますか!?」エドガーカツギッ

    エドガー「」カツガレッ

    ミナト「―なっ」
  83. 83 : : 2014/01/27(月) 02:17:06
    サシャ「あっ、ミナトじゃないですか! 医務官殿を知りませんか!?」

    ミナト「医務官殿なら、すぐ隣の小部屋に…」

    医務官「聞こえているよ。一体どうし…!」

    サシャ「急患です! 手当てをお願いします!!」
  84. 84 : : 2014/01/27(月) 02:24:22
    医務官「これは…なんと惨い。賊の仕業か? 何にせよ、すぐに手当てをしなければ」

    キースン「へ、兵士…」ゼエ ハア

    医務官「む?」

    キースン「兵士に…やられ、ました」ゼエ ゼエ…

    医務官「兵士にだと!?」

    キースン「はい…私達の、仲間で」

    ガシッ

    キースン「!」
  85. 85 : : 2014/01/27(月) 02:39:14
    ミナト「ねぇ…キースンさん」


    ミナト「その話…」


    ミナト「詳しく聞かせて貰えませんか」



    ナナバ(!?)ゾクッ

    ナナバ(何だ…? 今、すごく嫌な予感が…)
  86. 86 : : 2014/01/28(火) 03:17:38
    ―調査兵団本部・団長室

    エルヴィン「なるほど。つまり、例の件の犯人はベルトルト・フーバーだったと」

    ハンジ「ベルトルトの行方は今のところわかっていないみたい。彼が追って行ったはずのユミルは無事に保護したけれど…」

    モブリット「ことが露見する前なら、彼も彼女を探すのでしょうけれど…今となってはもう遅いですし」

    ハンジ「後はもう、死に物狂いで逃げるだけ…かな?」
  87. 87 : : 2014/01/28(火) 03:28:20
    エルヴィン「しかし…理由がわからない。何故ベルトルトは君達を襲ったんだ? 何か思い当たることはないか?」

    キースン「特には…」

    リヴァイ「よく思い出してみろ。訓練兵時代、何かなかったか?」

    キースン「訓練兵時代は、俺、一度訓練の班が同じになった、くらいで。後は全然…」

    リヴァイ「チッ…」

    エルヴィン「あとはエドガーだが…」

    ハンジ「彼は暫く目を覚まさないだろうね。手当てはしたけれど、いつ意識が戻るかも分からないし…」

    エルヴィン「当然、話も聞けないか…」
  88. 88 : : 2014/01/30(木) 17:28:01
    キースン「俺もエドガーも、あまりベルトルトと接点がないんです。訓練で同じ組になったのも、一度だけで」

    リヴァイ「だがな。無関係な相手にあれだけのことをやると思うか? 何かしらの理由…それか目的がなけりゃ、あんなことはしねぇだろ」

    キースン「ごもっとも、ですが。本当に…何もなくて」

    エルヴィン「―いや、待て。エドガーの件は、説明がつくかもしれない」

    リヴァイ「何?」
  89. 89 : : 2014/01/30(木) 18:42:05
    エルヴィン「先日捕らえた雌型の巨人…アニ・レオンハート。彼女の出身だが…ベルトルト・フーバーと同郷だそうだね」

    キースン「…つい先頃、彼が彼女に恋愛感情を抱いていた、のでは。という話、聞きました。…だとしても、何故、エドガーが?」

    リヴァイ「雌型捕獲の作戦…奴をギリギリまで追い込んだのは、エドガーの案だった」

    ハンジ「あの場に彼はいなかったけど…他の兵士の話でも聞いたんだろうね。好きな子の仇…ほっとけないか」

    モブリット「しかし…いくら好きな人の為とはいえ、裏切り者…ましてや巨人の味方をするような真似は普通じゃありませんよね…」

    エルヴィン「ああ…つまりだ」
  90. 90 : : 2014/01/30(木) 18:42:34



    エルヴィン「ベルトルト・フーバーもまた、巨人の可能性がある」



  91. 91 : : 2014/01/31(金) 08:16:01
    キースン「…まさか。彼も、だなんて」

    リヴァイ「その可能性は十分あるだろうな…」

    キースン「兵長…!」

    リヴァイ「何て顔してやがる…普通に考えてみろ。エルヴィンの言っていることは、ごく自然なことだろうが」

    キースン「……」

    モブリット(無理も無いですよね…仮にも同期生だったんだ。先日の一件から、日も経ってないのに、これはきつい…)
  92. 92 : : 2014/01/31(金) 08:19:49
    ハンジ「そうなると。ベルトルトと行動を共にし、同郷出身のライナー・ブラウンも怪しくなってくるね」

    エルヴィン「彼はまだ、行方をくらましてはいない。…ライナー・ブラウンに監視をつける。ベルトルトが仲間に会うために戻ってくるかもしれないからな」

    キースン「……」


  93. 93 : : 2014/02/01(土) 22:13:34
    ――調査兵団宿舎

    ミナト「……」カチャカチャ… パチッ

    ミナト「―よし」

    コンコン

    リーネ「ミナト? 入るよ?」

    ミナト「ああ、どうぞ」
  94. 94 : : 2014/02/01(土) 22:16:44
    リーネ「お邪魔するよ…って! 貴女その格好…」

    ミナト「もう退院したからな。問題ないだろう?」

    リーネ「まあ…そりゃそうなんだけど…」

    ミナト「それよりリーネ。貴女がやって来たというのは何か用があってのことなのでしょう?」

    リーネ「ええ…久々に、貴女に兵士のお仕事だよ」
  95. 95 : : 2014/02/01(土) 22:21:29
    ミナト「兵士の…ならば、この格好を見て驚く必要は無いじゃないか」

    リーネ「準備万端なことに驚いたのよ。病み上がりの人がこんな臨戦態勢だなんて思わないわ」

    ミナト「…いてもたってもいられなくてね」

    リーネ「…そう、だよね。エドガーは貴女の大事な人だもんね」
  96. 96 : : 2014/02/01(土) 22:30:38
    ――調査兵団本部・食堂

    ライナー(ベルトルトの奴どこに行ったんだ…昨日から姿を見ないぞ…)

    クリスタ「…ライナー? どうかしたの?」

    ライナー「うおっ!? クリスタ!?!」

    クリスタ「早く食べないとご飯冷めちゃうよ?」

    ライナー「あ、ああ…そうだな。ありがとうクリスタ」
  97. 97 : : 2014/02/03(月) 02:48:28
    ライナー「…ん? クリスタ、ユミルはどうしたんだ? 一緒じゃないのか」

    クリスタ「そうなの。ユミルは用事があって朝から出かけてるとかで…」

    ライナー「そ、そうか…」

    ライナー(ユミルがいない…これはクリスタと飯を食うチャンス!!)

    クリスタ(ユミル、何しに行ったのかなぁ?)
  98. 98 : : 2014/02/03(月) 02:55:11


    ――調査兵団本部・???

    ユミル「…はぁ。朝もクリスタに会えねぇし…辛い辛い辛すぎる」

    キースン「ごめんね…俺が昨日、頼んだばっかりに」

    ユミル「お前のせいじゃねぇって。…私はベルトルさんに謝ってもらいたいね」

    キースン「ベルトルト…戻って来るかな」

    ユミル「このままドロンは色々と無理があるんじゃないか? ベルトルさんはデカイし、身を隠すのも簡単じゃ無いし」

    キースン「荷物もそのまま、なんだっけ」
  99. 99 : : 2014/02/03(月) 02:58:12
    ユミル「ベルトルさんの部屋も兵士がはってるらしいが、まだ姿は見えない。街も探してまわってるらしいが同じ…」

    ユミル「全く、どこへ行ったんだかね」

    キースン「早く、見つかってくれればいい、んだけど…」

    ユミル「…だな。それから、とっちめてやらねぇとな」

    キースン「…………うん」
  100. 100 : : 2014/02/03(月) 03:03:17

    ――調査兵団本部・医務室

    エドガー「……」スゥ… スゥ…

    …ガチャ ガチャ

    ……スタッ

    ベルトルト「……」

    ベルトルト「…よく寝てるね。助かっちゃったか」
  101. 101 : : 2014/02/03(月) 03:09:12
    ベルトルト「でもね、やっぱり君は死ぬんだよ」

    ベルトルト「僕が君をころ―」

    ミナト「―させるか!」バッ!

    ベルトルト「!」サッ

    ミナト「…その顔。やはり予想されていたか」

    ベルトルト「そりゃあね。一応、見張りの警戒が薄い時間を狙ったけど…君のことだから」
  102. 102 : : 2014/02/03(月) 03:11:33
    ミナト「ほう? 随分と私のことを評価してくれているんだな?」

    ベルトルト「君はミカサに似ている。エリオットはアルミンに」

    ミナト「…エドガーは、あまり似ていないような気もするが」

    ベルトルト「そうだね。それは僕も、今思ったよ」
  103. 103 : : 2014/02/03(月) 03:17:45
    ミナト「…無駄話はよそう。ベルトルト、君はなぜ私がいま、ここに現れたか当然わかっているね?」

    ベルトルト「ああ。君にとっての"エレン"を護るためだよね」

    ミナト「…エドガーだ」

    ベルトルト「君は彼を守るためなら、僕を斬り殺すことも厭わない。そのつもりでそこに立ってる」

    ミナト「できることなら、したくないがね。おとなしく投降してくれれば、命までは奪わない」
  104. 104 : : 2014/02/03(月) 03:37:36
    ベルトルト「…そんなこと、すると思うかい?」

    ミナト「期待はしていないよ。ただ、私は気が進まないがね」

    ザシュッ!!

    ベルトルト「―いきなり、」

    ミナト「私は君と体格で劣っている。それに…君は優秀な兵士だからね。先手を打たせてもらった」

    ベルトルト「…兵士、ね。それは違うよ」

    ベルトルト「僕は…」

  105. 105 : : 2014/02/03(月) 03:38:09



    ベルトルト「戦士だから」



  106. 106 : : 2014/02/03(月) 03:51:16
    シュウウウゥゥ…

    ミナト「蒸気…ということは、やはり」

    ベルトルト「ああ、そうとも。僕も巨人になれる。アニやエレンと同じように」

    ミナト「いいや、違うな…エレンは私達の味方だが…君達は、敵だよ」ジャキッ!

    ベルトルト(いまここでエドガーを殺すのは無理か…)

    ベルトルト(ここは退くしかないな)
  107. 107 : : 2014/02/04(火) 02:22:38
    ミナト「逃がしはしないぞ。それにここは調査兵団本部…兵士だってすぐに駆けつける」

    ベルトルト「そう。でも、ここで戦ったら彼も怪我しちゃわない? 君と違って身動き取れない彼が」

    ミナト「……」ジリ…

    ベルトルト「」パシュ! ガシャン!!

    ミナト「ま…待て!」

    ベルトルト「…また後でね」
  108. 108 : : 2014/02/07(金) 00:33:46
    ナナバ「――どうした、今の音は!?」

    ミナト「ナナバ! 丁度良かった、ここを頼む! 彼が現れたんだ!!」パシュ!

    ナナバ「頼むって…ミナト! 追う気かい!?」

    ナナバ「ああ…本当に飛び出していってしまった…」


    ミナト(必ず…必ず! 捕らえてやるぞ、ベルトルト・フーバー!)
  109. 109 : : 2014/02/07(金) 00:39:18
    ヒュン… ヒュンッ

    ベルトルト「…君もしつこいね。どこまで付いてくる気だい?」

    ミナト「どこまでだって追ってやる! 例え地獄の果てまでもだ!」

    ベルトルト(くそ…やはりミナトは厄介だな。流石彼ら三人で言うミカサなだけある…)

    ベルトルト(ここに本物のミカサが現れたら…立体機動だけでさばくのは難しいな…)
  110. 110 : : 2014/02/07(金) 00:47:18
    ベルトルト(仕方ない…僕も痛い思いをするのは嫌だけど…)

    ベルトルト「」パシュ! グルンッ

    ミナト「!?」(こっちに向かって…!!)

    ベルトルト「」ガシッ

    ミナト(腕を…?!)「血迷ったのか!? ベルトルト!! このままじゃ地上に落ちるぞ!」

    ベルトルト「いや…そんなことはないよ。僕は至って冷静だ」
  111. 111 : : 2014/02/07(金) 00:51:13


    ベルトルト「僕は巨人になれるし、怪我も治せる…けど」

    ベルトルト「普通の人間の君は、ここから落ちたらただじゃ済まないよね」

    ミナト「ぐ…!!」



    ヒュウゥゥゥ――――


    ミナト(く…ぶつかる…!!)


  112. 112 : : 2014/03/20(木) 02:37:33


    ――パシュ!

    ザクッ ザクザクッ!

    ベルトルト「いっ…!?」

    ミナト(ベルトルトの身体に…アンカー?!)

    ギリギリギリ…

    ベルトルト「ぐ…!」(まずい、失速する…!!)

  113. 113 : : 2014/03/20(木) 02:40:48

    ――ドシャッ!

    ミナト「ぐっ!」

    ベルトルト「っ……」

    ミナト「どうやら…君の方が重症のようだな?」

    ベルトルト「……そうだね」シュウウウゥゥ…

    ?「…やはり読み通り。巨人だったか」
  114. 114 : : 2014/04/25(金) 22:45:52
    ハンジ「けど、改めて目の前にすると驚いちゃうね」

    ミケ「……そうだな」

    ミナト「ミケさん、ハンジさんっ!」

    ベルトルト「いつの間に……」

    ハンジ「話は後だよ。君の捕縛が何よりさきだ」

    モブリット「ミナトさん、手を!」

    ミナト「あ、ああ…ありがとうっ」

    ハンジ「――総員、位置につけ!」

    ベルトルト「……」
  115. 115 : : 2014/05/16(金) 16:06:40


    ――調査兵団本部・???

    ユミル「…外が騒がしくなって来たな」

    キースン「まさか、もう?」

    ユミル「多分な。私達は隠れているように、って言われてたが…問題無く片付くのか?」

    キースン「だといいけど。…嫌な予感がする」

    ユミル「嫌な予感?」

    キースン「そう。相手が、相当。…足掻きそう」
  116. 116 : : 2014/05/16(金) 16:17:43
    ユミル「そりゃ、ベルトルさんだって必死になるだろうよ。アニのためにあそこまでするんだから」

    キースン「そう、なんだけど。…結構、大変なことになりそうで…」

    ユミル「…一度ハッキリ言ってみろ」

    キースン「…………ライナーも、ベルトルトに加勢して」

    ユミル「加勢して?」

    キースン「アニと同じこと、するかも…」
  117. 117 : : 2014/05/16(金) 16:24:59
    ユミル「全然ハッキリ言えてないぞ。ライナーの先がフワフワしてるじゃないか」

    キースン「ごめん。アニのことがまだ、よくわからなかったから。でも、彼女の目的は果たされていない、から」

    ユミル「あいつが捕まった今、ベルトルさんと…ライナーが代わりにソレをやるってか?」

    キースン「そう。彼らもこれ以上、人的被害を抑えたい、はず。一気に決着…つけると思う」
  118. 118 : : 2014/05/16(金) 16:49:49


    ――カッ!!


    ユミル&キースン「!」

    ユミル「今の…」

    キースン「エレンと、同じ…でも」

    ユミル「ああ、あいつじゃない……」

    ギィッ


    鎧の巨人「」


    キースン「…あれは?」

    ユミル「私に聞くなよ…まぁ、超大型巨人じゃないことは確実だな」
  119. 119 : : 2014/05/16(金) 16:53:38
    キースン「超大型巨人は、壁より大きい、んだっけ」

    ユミル「らしいな。私も直接は見ていないが…」

    バタバタバタ…ガチャッ

    ペトラ「――二人共!今すぐ外に出て!」

    キースン「ペトラ!もしかして」

    オルオ「走りながら話す、とにかく急ぐぞ!」

    ペトラ(舌、噛まないかしら…)
  120. 120 : : 2014/05/16(金) 16:59:25



    キースン「鎧の巨人?あれが…」

    ペトラ「そう。ウォールマリアを破った巨人よ」

    キースン「鎧というと、あいつも硬質化を?」

    オルオ「ああ。砲弾も効きゃしねぇらしいぞ」

    キースン「…厄介」

    ユミル(嫌な予感が的中した訳だ)
  121. 121 : : 2014/05/16(金) 17:09:08
    キースン「鎧の巨人が、ベルトルトではない?」

    ペトラ「ええ。最初、彼をハンジ分隊長達が捕らえようとしていたんだけど…」

    オルオ「そこに鎧の巨人が現れてな。大暴れまではしてくれてねぇが…まだどうなるかわかんねぇ」

    ペトラ「壁を破壊出来るだけの力を持つ巨人だもの…危険なことに変わりはないわ」

    キースン「…鎧の巨人がベルトルトではない。だとしたら」

    ユミル「…ああ」
  122. 122 : : 2014/05/16(金) 20:05:29


    「鎧の巨人は、ライナーだってことになるな」


  123. 123 : : 2014/05/16(金) 20:10:06
    キースン「…けど、ライナーが巨人。信じ難い」

    ペトラ「…どうして?彼はベルトルトとよく行動していたそうだし、仲間の可能性は高いんじゃない?」

    キースン「確かにそう、なんだけど。ライナーはすごく、面倒見がよくて。…良い人だったから」

    ユミル「…ま、頼り甲斐はあったかな」(クリスタのこと狙ってやがったが)

    オルオ「それも含めて、訓練兵に溶け込むための計算だったんじゃねぇのか?何せ3年間訓練兵団にいたんだろ?」

    キースン「そうかもしれない、けど…」
  124. 124 : : 2014/05/16(金) 20:14:31
    キースン「あまりにも、溶け込みすぎてた、ような気がする。ベルトルトや、アニに比べて」

    ユミル「……」

    ペトラ「…あなたもそう思う?」

    ユミル「…えぇ、確かに。完璧に溶け込んでいたと言えるかと」

    キースン(ライナー…どうにか、味方になってもらえないかな…)
  125. 125 : : 2014/05/16(金) 20:20:55

    ――調査兵団本部・練兵場

    ハンジ「鎧の巨人のお出ましか…!」

    ミケ「…これでは、捕獲は難しそうだな」

    ハンジ「屈んだ体勢じゃ関節も守られるし…いつあの体当たりされるかわからない持久戦だなんてゴメンだよ!」


    鎧の巨人「」


    ミナト「…あれが、鎧の巨人」

    モブリット「ミナトさんは、初めて見るんですよね」

    ミナト「ああ…話には聞いていたが」
  126. 126 : : 2014/05/16(金) 20:26:37


    エルヴィン「鎧の巨人か…」

    リヴァイ「…オイ。ライナー・ブラウンの監視はどうなっている」

    調査兵「それが…先程、全員分の死体が」

    リヴァイ「…チッ」

    エルヴィン「鎧の巨人はライナー・ブラウンで間違いない、か…」
  127. 127 : : 2014/05/18(日) 23:34:50
    ハンジ「せめて立ち上がってもらわないと…あの体勢じゃ攻撃もままならない!」

    ミケ「このまま時間を稼がれれば…ベルトルト・フーバーの傷も再生してしまうだろうな」

    ハンジ「そうなんだよ…!だから早いところ、膠着状態から脱しないといけないんだけど…」

    ミケ「今のところ有効打が無い、か……」

  128. 128 : : 2014/05/18(日) 23:39:37



    ―鎧の巨人は、ライナーらしいな

    ―私のクリスタを変な目で見やがって

    キースン「……」

    ユミル「…おい!ペース落ちてるぞっ」

    キースン「ユミル…一つ、聞きたい」

    ユミル「あ!?何だよこの非常時にっ」
  129. 129 : : 2014/05/18(日) 23:40:07





    キースン「ライナーって。ホントに……クリスタのこと、好きなの?」





  130. 130 : : 2014/05/18(日) 23:45:57
    オルオ「おい…お前今何が起こってるかわかってんのか…?」

    キースン「ご、誤解しないで欲しい。これ、大切なこと」

    オルオ「巨人の恋路のどこが大s」ブシャァア

    キースン「」

    ペトラ「…エリオット、続けて」

    キースン「う、うん」
  131. 131 : : 2014/05/18(日) 23:49:50
    キースン「ライナーはクリスタのことが、とても好きに見えた。これは104期のみんなも全員そう思ってると思う」

    ユミル「だな」(死に急ぎ野郎とミカサはどうかわからんが)

    キースン「ライナーは、とても立派な兵士。そのライナーは、クリスタのことが好きなはず」

    ユミル「何かひっかかる言い方をするな?」

    キースン「話の肝。ここでさっきの、敵なのに溶け込みすぎなライナーの話に戻る」
  132. 132 : : 2014/05/24(土) 18:01:14
    キースン「普通、敵とは距離をとる。誰だってそう。ライナーが巨人なら、壁内の人間は敵…恋愛感情、持とうと思う?」

    ユミル「そりゃ、わざわざ敵に恋はしねぇだろ」

    キースン「でしょ?…つまり、クリスタが好きなライナーは敵じゃない」

    ユミル「はぁ?巨人のライナーが敵じゃないって、どういう――!」ハッ

    キースン「…理解、できた?」

    ユミル「…なんとなくだが」

    ペトラ「つまり…」
  133. 133 : : 2014/05/24(土) 18:08:32


    ――調査兵団本部・建物内

    エレン「鎧の巨人…!?」

    アルミン「この壁内にいきなり…どうして」

    ミカサ「エレン、あまり私から離れないで…」

    ネス「全員、装備の用意はいいな!?今は膠着状態が続いているが、いつ動き出すかわからん!いつでも戦える準備をしておけ!」

    「「「はっ!」」」



    クリスタ(ユミルがいない…どうしたんだろう?ライナーも、さっきまで一緒にいたのに…)キョロキョロ

    コニー「おい、クリスタ!ベルト緩んでるぞ!」

    クリスタ「あっ…!ありがとう、コニー」
  134. 134 : : 2014/05/24(土) 18:16:15


    ――調査兵団本部・練兵場

    鎧の巨人「」

    ベルトルト「く…傷が深い。完治は流石に無理そうだ…」

    ライナー(どのみち、お前は早く走れない…このまま包囲を突破するべきだろう)

    ベルトルト「けど。それじゃあこれまでの時間が無駄になってしまう…座標だって、まだ。それに…アニだって」

    ライナー(だが、このままでは俺たちはおしまいだ。今はまだ姿が見えないが…ミカサやエレン、兵団が総力でかかってきたら勝算は)

    ベルトルト「……」
  135. 135 : : 2014/05/25(日) 01:42:26
    ベルトルト(完治させるまで、この場に留まる訳にはいかない…となると、ライナーに頼って移動するほかないけど)

    鎧の巨人「」

    ベルトルト(僕らは完全に、奴らに囲まれている……ライナーだけで突破できるのか?隙を見せた時、ミカサや…他の兵士に襲われたら、それこそ僕らは―)



    ????「ライナー!早く、その巨人を倒して!」


  136. 136 : : 2014/05/25(日) 01:47:39
    ベルトルト「なっ…?」

    ライナー(こ、この声…!)



    クリスタ「駄目だよ、ライナー!巨人の近くで何もしないでいたら、食べられちゃう!」


    ライナー(そうだ…クリスタの言うとおりじゃないか。巨人の近くにいたら、食われて―)

    ベルトルト「ら、ライナー!落ち着け、ライナー!君は戦士だろう!?」


    クリスタ「ライナー!兵士として今何をするべきか、思い出して!!」
  137. 137 : : 2014/05/25(日) 01:52:42


     俺は、戦士だ。

     ベルトルトは俺の仲間で、戦士だ。

     俺たちは巨人になれる。



     俺は、兵士だ。

     調査兵団で、エレンやミカサ、アルミン、コニー、サシャ、ジャン…沢山の仲間と共に戦って…。

     …あー、クリスタと結婚したいな、ユミルが怖いけど、何とかならねぇかな。



  138. 138 : : 2014/05/25(日) 01:53:01





    「「ライナー!!!」」




  139. 139 : : 2014/05/25(日) 01:56:20


     俺、兵士なのにどうして巨人の身体になってるんだ?

     …あ、そうか。エレンと同じだ。

     俺はエレンと同じで、調査兵団で巨人の力を生かして、兵士として戦っているんだ…。


  140. 140 : : 2014/05/25(日) 01:57:07
    鎧の巨人「」

    ベルトルト「ライナー、聞こえるか?!ライナー!!」

    ライナー(俺は…俺は―)

  141. 141 : : 2014/05/25(日) 01:59:33


    ライナー「俺は、兵士だ!俺はこの力で、巨人を駆逐する!!」



    ベルトルト「なっ…!?」



    ―グチャッ ギュウゥ…


    ポタ…ポタ…



  142. 142 : : 2014/05/25(日) 02:06:54

    モブリット「ああ…」

    ハンジ「鎧の巨人が…ベルトルトを…仲間を…?」

    ミナト「……」



    ミケ「…不気味なほど、策に嵌ったな」

    ペトラ「ええ…」

    キースン「…すみません」

    オルオ「…バカ、謝るなよ」
  143. 143 : : 2014/05/25(日) 02:13:05
    キースン「けど…殺してしまった。アニとは違う、これじゃあ話も」

    ミケ「…過ぎたことを嘆いても仕方が無い。次やるべきことを考えたほうが良い…」

    ペトラ「分隊長の言う通りよ。―行きましょう」

    キースン「……」コクリ
  144. 144 : : 2014/05/27(火) 13:45:18

    オルオ「しかし…驚いたな。完璧に女の声だったぞ」

    ユミル「野郎のくせに私のクリスタの声で話すとか。金輪際やめてもらいたいけどな」

    キースン「ユ…ユミルがクリスタに危ない真似させられないって言っt」

    ユミル「あ?」

    キースン「…なんでもない」(怖い…)
  145. 145 : : 2014/05/27(火) 13:49:48



    ?「あーあ。やっちゃった」

    ?「彼はまだこんなところで死ぬ運命には無いのに」

    ?「一つのゲームがクリアできたからって、他のゲームもクリアできるとは限らない、か」

    ?「アレはまぐれだったのかな…」


  146. 146 : : 2014/05/27(火) 13:53:41

    ミナト「む…?」

    モブリット「どうかしました?」

    ミナト「ああ、いや…少し、皆の声が遠く聞こえて」

    モブリット「あまり無理はしないで下さいね。怪我もしてるんですから」

    ミナト「すまない…」
  147. 147 : : 2014/05/27(火) 13:57:19



    ?「やっぱり、無理があったかな。絶望が似合うけど、世界が違いすぎるもの」



    ?「―なかったことに、しましょうか」


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    ?「それじゃあ、さようなら。巨人と、絶望の世界」



  148. 148 : : 2014/05/27(火) 14:05:00







    エドガー「―!!!」カバッ

    マッケラン「うわっ!びっくりした」

    エドガー「わ…私の部屋…」ゼーゼー

    マッケラン「どうしたのエドガー寝ぼけてるの?」

    エドガー「…ジェラルドがいる」

    マッケラン「一緒に部屋で駄弁ってたでしょうに。それで、寝落ちして…まぁ、もっと寝ててくれてもよかっt」

    エドガー「なんっで叩き起こしてくれねぇ訳!?」バーン!!

    マッケラン「俺は隙さえあらば寝かしつけるタイプだって!!起こさねーって!」バーンバーン!
  149. 149 : : 2014/05/27(火) 14:08:41




    ミナト「ん…」

    ワイアット「あ、提督おはようございまーす」

    ミナト「…私、寝てたのか」

    ワイアット「ほんのちょっとですよ。まだお茶もあったかいですし、ホラ」

    お茶「ぬくいぜー」

    ミナト「…そうか」

    ミナト(ほんのちょっと…あの、夢が…?)
  150. 150 : : 2014/05/27(火) 14:12:00




    キースン「―あれっ?」

    カトー「キースン?どうしたの?」

    キースン「…………カトーだ」

    カトー「カトーさんはカトーさんだよ?」

    キースン「……」

    カトー「……?」

    キースン「―カトー!会えてよかった!ホントよかった!!」ギュウウ

    カトー「へっ!?あっ、ちょ?!どうしたのさ急に!!?」
  151. 151 : : 2014/05/27(火) 14:22:34



    ―全ての物語は、その世界の者の手でしか結ぶことはできない。

    ―万能の神も、異次元の勇者も、集結を与えることはできない。

    ―絶望の世界を生き抜いた彼らは、あの世界を一時の夢として心の片隅に留めるだろう。


    消されたセーブデータも電子データの残滓として、電子の海のどこかに残っているかもしれないように。


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著者情報
haruchiya0618

ハル

@haruchiya0618

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エドガー「人類の」キースン「天敵」ミナト「…巨人?」 シリーズ

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