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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

異世界放浪記 ~死神ノ眷属~

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  1. 1 : : 2018/09/10(月) 15:48:14
    エレンチート......と言いたいところですが、別にエレンだけが異常に強いって訳ではないです。


    エレンと互角に戦えるやつもいますし。


    CP?そんな物決めてないに決まってる!


  2. 2 : : 2018/09/10(月) 16:35:01
    「くっ......!」



    闇の中、男が、少年に追われて逃げている。



    「もう終わりか?ご苦労様」



    「た、頼む!殺さないでくれ!俺には家族が......」



    少年は、ふっと微笑を浮かべ、嘲笑った。



    「そうか。2つ、2つだ。2つ選択肢をやろう」



    男の顔が希望の笑みに変わる。



    「1つ、俺にこの場で殺られるか。2つ、家族の目の前で殺られるか」



    「なっ......」



    「さっさと選べ。10......9......8......」



    男は焦り、顔色を悪くしていく。



    「頼む!殺すのだけは......!」



    「4......3......2......1......」



    少年は再び微笑を浮かべ、


    ゼロ
    「零」



    と言い、男の首を胴体から切り離した。



    「......はぁ」



    『144人目』



    突然、何処からか声がしてきた。



    「誰だ?」



    『僕は死神だよ。異世界のね』



    「......は?」



    少年が納得せずにいると、突如少年の目の前に黒い渦が現れる。



    「っ!?」



    少年は、その渦に吸い込まれていった。



    _________

    ______

    ____

    ___

    _




    「......ん?」



    「やあ、起きたね」



    「......何処だよ、ここは」



    少年と目の前の自称死神がいたのは、真っ黒な空間だった。



    「僕が作った世界......闇世界、とでも言えばいいかな。エレン・イェーガーくん」



    エレン「.....何で俺の名を知っている?」



    「それにしても、エレン君はまだ若いんだね。とても144人も殺した人物とは思えない」



    少年......エレンはまだ10歳なのだ。



    「さて、僕は死神。名前はキルって呼ばれている。年齢は多分420歳」



    エレン「420歳?冗談はよせ」



    エレンには死神であると言うキルが20歳程度の青年に見えたのだ。



    キル「さて、君にはまず、異世界へと飛んでもらうよ」



    エレン「何でだよ」



    キル「『眷属』が必要なのさ」



    エレン「『眷属』?」



    キルの話によれば、エレンが行く異世界で『邪神』が復活しそうなのだ。



    異世界の神々は『眷属』を作り、力を与え、邪神を討伐してほしい、と地球の人間に頼んでいるらしい。



    エレン「......つまり、俺は死神の、キルの眷属になれと?」



    キル「そうだ。邪神が復活すれば、恐らく世界は滅びる。歪みを狙い、下手したら君がいた世界まで行って破壊するかもしれないんだ」



    エレン「俺の行く世界って、何だ?」



    キル「簡単に言えば、魔物、魔法とかファンタジー要素が詰まってるね」



    エレン「ドラゴンクエ__ キル「うんまあ、そんな感じ」



    キル「『ステータスオープン』って言えば、自分のステータスが見れるから。『ステータスオープン』」


    キルの目の前にホログラムのようなものが映し出される。



    キル 【性別】男性 【種族】神


    【称号】死神

    【レベル】999+α

    【攻撃】#####

    【守備】#####

    【敏捷】#####

    【スキル】

    火属性魔法 Lv10

    水属性魔法 Lv10

    風属性魔法 Lv10

    土属性魔法 Lv10

    光属性魔法 Lv0.001

    闇属性魔法 Lv1,000

    滅亡魔法  Lv1,000



    エレン「......明らかにヤバそうなのあるんだが」



    キル「死神だから仕方無いさ......さて、エレン」



    キルは真剣な眼差しになってエレンを見つめる。



    キル「正直言って、君を選んだのは偶然。初めて君が人を殺す時に、僕はたまたまその場を見ていたんだ。その時の目から何らかの『覚悟』が見えた」



    エレン「.....まあな」



    キル「異世界に行くと僕の加護のせいで君は色々畏れられるかもしれない。でも、邪神を食い止めてくれ。下手するとこの世界まで破壊されるから」



    エレン「加護?」



    キル「選ばれし者は神からこうして加護を貰えるんだ。神については向こうの図書館にでも本があるから読んでみてね......それじゃあ、健闘を祈るよ」



    エレンは光に包まれ、やがて消え去った。



    一人残ったキルは、ポツリと呟く。



    キル「後は任せたよ。【死神ノ眷属】、エレン・イェーガー......」



  3. 3 : : 2018/09/10(月) 17:18:56
    第一章 【死神ノ眷属】は異世界への生活を開始する。



    エレン「......んん?」



    目が覚めると、澄み渡った青空。そして、寝転んでいたのは草原。



    エレン「ここが、異世界ってやつか?本当、こういうのは小説だけにしてほしいな......」



    エレンが回りを見渡すと、巨大な街が見えた。



    エレン「その前にステータスを見ておかないと.....」



    「『ステータスオープン』」



    エレン・イェーガー 【性別】男性 【種族】人間


    【称号】死神ノ眷属 転移者

    【レベル】1

    【攻撃】1,570

    【守備】1,240

    【敏捷】1,050

    【スキル】

    火属性魔法 Lv3

    水属性魔法 Lv3

    風属性魔法 Lv3

    土属性魔法 Lv3

    光属性魔法 Lv0.1

    闇属性魔法 Lv30

    滅亡魔法  Lv30

    死神の加護 Lv10


    エレン「......強いのかどうかはわからないが......Lv30とかいきなりやりすぎだろ」



    試しに、エレンは【死神ノ眷属】というところをタップしてみた。



    死神ノ眷属
    ▽『死神』の眷属になった者に贈られる。経験値を得る量が10倍になる。



    エレン「......10倍はないだろ」



    続けて、エレンはタップしていく。



    転移者
    ▽眷属等で、その世界から別の世界へと飛ばされた者に贈られる。


    火属性魔法 Lv3
    ▽火属性の魔法が使える。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    水属性魔法 Lv3
    ▽水属性の魔法が使える。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    風属性魔法 Lv3
    ▽風属性の魔法が使える。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    土属性魔法 Lv3
    ▽土属性の魔法が使える。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    光属性魔法 Lv0.1
    ▽回復系の魔法が使える。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    闇属性魔法 Lv30
    ▽闇属性の魔法が使える。また、魔物を召喚することもできる。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    滅亡魔法 Lv30
    ▽死神、または死神ノ眷属の称号を持つものに使える魔法。Lvが上がる事によって、使える魔法も増え、威力も上がる。

    死神の加護 Lv10
    ▽死神から加護を受けた者に付く。浮遊、物質通過、異空間移動、アイテムボックス、敵鑑定、自動翻訳、闇鎌を使える。



    エレン「......とにかくちょっとヤバイのはわかった。多分、キルの火とか水がLv10だったからLv10が最大なのかな。まあ、Lv30っていう変なのもあるけど.....」



    この時、エレンは知らなかった。自分がどれだけLv1にしては強いのかを......。




    エレンは近くにあった街へ入り、図書館を探す。



    ふと、思った。



    エレン「文字とか、読めるのか?そこが心配なんだが......」



    しかし、その心配も後に杞憂だった、ということになる。



    エレンには死神の加護がついているからだ。その中に、自動翻訳もある。



    エレン「......ここが図書館か」



    結構広い図書館で、何百冊の本がありそうだ。



    『神々の歴史』


    という本を手に取る。


    _________________



    神々は昔、この世を創った創造神を頂点とし、その下に火の神、水の神と言った、魔法の神々がいた。


    そして、敵対していたのは、死神。



    創造神と互角の力を持ち、神々の中でも1、2を争っていた。



    しかし、とある日、何百年前に封印された『邪神』が復活した。



    邪神はこの世を襲い、神々と戦うことになる。



    しかし、邪神は強く、創造神は恥を承知で死神に協力を申し出た。



    死神が頷き、創造神らと共に、邪神を再び封印した。



    それから創造神と死神は争うことは無くなった。


    ______________



    エレン「なるほどな......しかし、また復活か.....向こうで人を散々殺してた俺が世界を救う1人になるとか、ちょっと変だろ......」



    エレンは溜め息を吐き、神々について考えた。



    死神が眷属を決めたのなら、他の神々も眷属を決めてこの世にいるはずである。



    図書館から出たエレンは、街を歩いていると、冒険者絡みのテンプレ展開を見ることになる。


  4. 4 : : 2018/09/11(火) 18:59:21
    「てめえ、田舎者の癖に!」



    「田舎も都会も関係ねえだろぅが!」



    酔った男らが喧嘩をしていた。



    「まったく迷惑な奴等だな......なあ坊主」



    エレン「ん?」



    「俺はハンネス。Cランク冒険者だが、坊主は今日登録しに来たのか?」



    エレン「......まあ、そんなところだ」



    ハンネス「よし、じゃあ手伝ってやる。着いてきてくれ」



    と言われながら、エレンはハンネスの後に着いていく。



    そして、受付嬢らしき人がいる前まで連れていかれた。



    ハンネス「よう、この坊主......名前聞いてなかったな」



    エレン「エレンだ」



    ハンネス「エレンが冒険者登録するらしい」



    受付嬢は頷き、



    「では、登録料として銅貨を一枚貰います」



    ハンネス「俺が出しといてやるよ」



    エレン(助かったな......この世界に来て金持ってなかったし)



    この世界の金の制度は鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨、そして聖金貨の順番になっている。



    鉄貨十枚で銅貨一枚。

    銅貨十枚で銀貨一枚。

    銀貨十枚で金貨一枚。

    金貨十枚で白金貨一枚。

    そして、白金貨十枚で聖金貨一枚。



    「それでは、エレンさんはこれからGランクの冒険者です。頑張ってください」



    渡されたのは青色のプレート、いわゆるギルドカードだ。



    「知っているかと思いますが、Gランクで青色、Fで紫、Eで赤、D
    で緑、Cで銅色、Bで銀、Aで金色のギルドカードとなり、その上のSランクは白金色のギルドカードとなり、最終的にSSランクは黒色のギルドカードになります。」



    ハンネス「依頼が載ってるのはあそこにあるからな。暇な時や金稼ぎたい時に見てみてくれ」



    ハンネスはどこかへ行って、エレンはその場に佇む。



    エレン「さて、どうするか......元の世界では人を殺してたから、大丈夫かもしれないが......何しろ魔物だからな、魔法も勉強する必要がある」



    そしてエレンは、先程行った図書館へ戻り、魔法の本を借りて戻ってきた。
  5. 5 : : 2018/09/11(火) 19:27:39
    _________________
    火属性魔法(初級・火属性魔法 Lv1)

    ファイアバレット
    『炎弾』

    5~10発程の炎の弾を発射する。


    ファイアボール
    『火球』

    一般的には直径10cmの炎の球が出る。
    1~5発程の火球になる。

    _________________


    エレン「これが魔法か......俺でも使えるのか?」



    エレンはギルドへ戻り、依頼を見る。



    『ゴブリン討伐』

    依頼者:ギルド本部

    東の森にゴブリンがいるが、商人がその道を通るときに襲われて困っていると言う。ゴブリンの倒した数によって報酬は変化するので、ゴブリンの耳を納品してほしい。右耳と左耳でゴブリン1体とする。

    推奨ランク G以上



    エレン「これで良いか。簡単そうだし、何しろ人と姿は似ているから殺しやすい」



    受付嬢へその依頼を受けに行く。



    エレン「さて、東の森か......」



    エレンはふと、死神の加護について思い出す。あの中に『異空間移動』と言うものがあった。



    エレン「使えるかな......」



    人気の無い路地へ行き、唱える。



    エレン「『異空間移動』」



    すると、エレンの目の前に黒色の渦が出現する。



    エレン「入ってみるか......」






    エレンが出たそこは、木々が立ち並ぶ森の中だった。



    エレン「なるほど、簡単に言えばど○でもドアか......さて、魔法の練習でもしてみるか」


        ファイアボール
    エレンは『火球』を唱える。


        ファイアボール
    エレン「『火球』」



    __直径10cm、のはずだった。



    しかし、現れたのは直径1mはある火球。



    慌ててエレンは森に超特大の火球を落としてしまう。当然、火は燃え広がる。



    エレン「や、やばいな、このままじゃ......水属性、水属性......」



    ________________
    水属性魔法(初級・水属性魔法Lv1)

    ウォーターバレット
    『水弾』

    5~10発の水の弾を発射する。

    ________________

        ウォーターバレット
    エレン「『水弾』!」


                   ・・・
    水の弾がエレンの回りに浮かぶ。20発程の。



    しかし、水弾は炎に直撃し、消火する。



    エレン「......色々おかしいんだが」



    そう強く思ったエレンであった。

  6. 6 : : 2018/09/11(火) 20:00:37
    風属性魔法(初級・風属性魔法 Lv1)

    ウィンドエッジ
    『風刃』

    風で作られた刃を放つ。切れ味は個人差がある。


    ウィンドエッジ
    『風刃』を使うと......


        ウィンドエッジ
    エレン「『風刃』」



    ズダダダダダッ!

    ドシイィィィン......



    エレン「......何で木が切れるんだよ」



    土属性魔法(初級・土属性魔法 Lv1)


    ソニックブーム
    『衝撃波』

    半径1m範囲内を衝撃波で攻撃する。範囲や強さは個人差があるが、レベルが上がることによって大きくもなる。


    ソニックブーム
    『衝撃波』を使うと......


        ソニックブーム
    エレン「『衝撃波』」



    ドカアァァァァァァン!!


      ・・・・・
    半径およそ10mが衝撃波で吹っ飛ばされた。



    エレン「.......個人差ありすぎだろ」



    エレンが衝撃波を使った後、勝手に目の前に、



    [レベルが上がりました! Lv1→Lv5]



    このような文字が表示された。



    エレン「何か倒したのか?それにしてもLv1から5って......そうか、10倍なのか......」



    エレンは『ステータスオープン』と唱え、ステータスを確認する。



    エレン・イェーガー 【性別】男性 【種族】人間


    【称号】死神ノ眷属 転移者

    【レベル】5

    【攻撃】1,620

    【守備】1,290

    【敏捷】1,100

    【スキル】

    火属性魔法 Lv3

    水属性魔法 Lv3

    風属性魔法 Lv3

    土属性魔法 Lv3

    光属性魔法 Lv0.1

    闇属性魔法 Lv30

    滅亡魔法  Lv30

    死神の加護 Lv10



    エレン「......ちょっと上がってるな。そろそろゴブリンを倒しに行くか......何か凄く簡単そうな気がしてきた」



    こうして、エレンのゴブリン捜しが始まった。
  7. 7 : : 2018/09/11(火) 20:17:57
    エレン「そもそも、どこにいるかだ......ちょっと、『浮遊』を使ってみるか」



    死神の加護の中にあった、『浮遊』である。



    エレン「『浮遊』」



    するとエレンは、約2m浮かび上がった。



    エレン「浮遊だから飛ぶことは難しいか......強いて言うなら低空飛行だな」



    そう言いながら捜し回ると、やがて......



    エレン「......あれ、ゴブリンじゃないか?」



    目の先にいるのは、紫色の2m近くあるゴブリンらしき魔物。



    やけにでかいなと思いつつ、魔法を唱える。


        ウィンドエッジ
    エレン「『風刃』」



    放たれた風刃が、ゴブリン(?)の首へと飛んでいき____



    胴体から、首が離れた。



    その光景を見て、エレンがこの世界に来る前に殺した男のことが頭を過ったが、雑念は捨て、頭を回収する。



    エレン「耳を取るのも良かったんだが、風刃だとあまりにも鋭すぎるからな......ギルドで切って貰うか」



    と言いながら『アイテムボックス』に回収する。これも死神の加護だ。



    エレン「死神の加護がLv10で良かったな......Lv1だとアイテムボックスすら無かったかもしれない」



    日も暮れてきたので、一旦帰ろうとすると、帰り際に緑色のゴブリンっぽいのを数体見かけたので、紫色のゴブリンっぽいのと同様に狩る。



    エレン「緑色と紫色......何が違うのか、ギルドで聞いてみるか」



    そう言いながら、『異空間移動』でギルドへ行った。
  8. 8 : : 2018/09/12(水) 19:29:07
    路地へ『異空間移動』し、ギルドへ直行する。



    「あ、エレンさん」



    エレン「ちょっと数体狩ってきたんだが、耳を取らず頭ごと持ってきた」



    「頭ごと.....ですか。それより、どこにあるんですか?」



    アイテムボックスから緑色の頭を数個、紫色の頭を一個取り出す。



    エレン「緑と紫の違いがわからな......どうした?」



    「アイテム......ボックス......」



    この世界のアイテムボックスは結構レアなスキルである。そんな事をエレンが知ってるはずがない。



    「し、失礼しました。ええと......エレンさんって、G、でしたよね」



    紫色の頭を見ながら受付嬢が訊ねる。



    エレン「?......ああ」



    「何でゴブリンオーガ狩ってきてるんですか......」



    ゴブリンオーガ。D級の魔物であり、ゴブリンをまとめる親玉役でもある。



    アイテムボックスに続きゴブリンオーガについてもエレンが知っているはずがなかった。


        ウィンドエッジ
    エレン「『風刃』使ったら頭ごと吹っ飛んでったからな......」



    少し沈黙が続き、受付嬢が奥へと引っ込み、再び戻ってくる。



    「ええっと、ギルドマスターが会いたいそうです......」



    エレン「めんどいから拒否する」



    「そうですか......ってええっ!?」



    思わず彼女は驚く。



    「いやいやいや、マスターに失礼ですよ!?」



    エレン「こっちは宿とか探さないといけないんだよ......良いからさっさと魔物の査定してくれ」



    渋々受付嬢は査定を始める。



    「ゴブリン一体で銅貨二枚で、五体なので銀貨一枚になります。ゴブリンオーガについては金貨一枚になるので、金貨一枚、銀貨一枚が報酬です」



    金貨一枚と銀貨一枚を受け取り、アイテムボックスにしまう。



    「それと、こちらを......」



    持ってきたのは、赤色のギルドカード。



    「今日からエレンさんはEランクです」



    エレン「Fはどこ行った」



    「ゴブリンオーガを倒しましたから、Eくらいなら大丈夫、とのことで」



    赤色のギルドカードもしまい、そそくさとギルドを出る。



    受付嬢が面会を、と呼び止めたが、無視して宿へと向かっていった。





    エレン「さて、宿を探すか......」



    エレンは適当に宿を探し、入る。



    「いらっしゃいませ。泊まりですか?一泊銅貨一枚になりますが」



    エレン「これで頼む」



    金貨を置く。



    「かしこまりました。ではこちらが部屋の鍵です」



    部屋へと行き、ベッドに横になる。



    エレン「まさかもうこれだけレベル上がるとはな......」



    ステータスを見ながら、呆れて言う。



  9. 9 : : 2018/09/12(水) 22:10:51
    期待ウボ
  10. 10 : : 2018/09/14(金) 21:10:41
    >>9 ありがとうございます。
  11. 11 : : 2018/09/14(金) 21:36:44
    エレン・イェーガー 【性別】男 【種族】人間


    【称号】死神ノ眷属 転移者

    【レベル】13

    【攻撃】1,700

    【守備】1,370

    【敏捷】1,180

    【スキル】

    火属性魔法 Lv3

    水属性魔法 Lv3

    風属性魔法 Lv3

    土属性魔法 Lv3

    光属性魔法 Lv0.1

    闇属性魔法 Lv30

    滅亡魔法  Lv30

    死神の加護 Lv11



    エレン「お、死神の加護がレベル上がってるな......」



    ステータスを閉じたエレンはベッドに横たわり、そのまま眠った。






    翌日、エレンは目を覚ました。



    エレン「......ああ、そうだったな。ここは違う世界なんだ」



    エレン「どこか行こうか......」




    ギルドへと足を運び、依頼を見る。



    「よう、エレン」



    エレン「確か......」



    ハンネス「俺だ、ハンネスだ」



    ハンネスは酒を飲みながら話す。



    ハンネス「そうそう聞いたぜ?お前、ゴブリンオーガの首もって帰ってきたんだろ?」



    エレン「......まあ、そうだな」



    ハンネス「お前もやるなあ......今、何レベだ?」



    エレン「レベル13だな」



    その言葉に、ハンネスは驚く。



    ハンネス「レベル13......!?そんな低いのに、殺ったのか?」



    エレン「?......ゴブリンオーガって、そんな強いのか?」



    ハンネスは溜め息を吐く。



    ハンネス「あのなぁ......ゴブリンオーガってのはな、大抵はレベル50くらいなんだよ。攻撃力も1,000くらいで化け物だし」



    エレン「はっ?」



    エレンは思わず困惑する。



    ハンネス「そんな奴にどうやって戦ったんだよ......」



    エレン「どうやってって言われてもな......」


             ウィンドエッジ
    ___ただ単純に、『風刃』使って首を吹っ飛ばせただけだ。



    そう言いたかったエレンだが、言ったら化け物扱いされそうなので言わなかった。



    ハンネス「俺はCランクだが、初回でゴブリンオーガ倒したやつは初めて見たな......この際だ、ステータスを見せてやろう」



    そう言ってハンネスはステータスを開く。



    ハンネス 【性別】男 【種族】人間


    【称号】無し

    【レベル】39

    【攻撃】840

    【守備】490

    【敏捷】520

    【スキル】

    火属性魔法 Lv4

    土属性魔法 Lv3




    エレン「.....はっ?」



    エレンは自分の目を疑った。何故なら......


               ・・・・・・
    自分のステータスより、圧倒的に弱いのである。



    レベルはハンネスの方が上だが、ステータスの差が明らかだ。



    改めてエレンは、自分が規格外の存在だと、知ってしまった。
  12. 12 : : 2018/09/15(土) 02:46:03
    俺好みのSSだ!これは期待するしかないな!
    期待してまってます!
  13. 13 : : 2018/09/15(土) 16:42:37
    >>12 ありがとうございます。
  14. 14 : : 2018/09/15(土) 16:49:13
    ハンネス「どうだ、凄いだろ」



    エレン「......あ、ああ。凄いな」



    何が凄いのか全くわからない。



    ハンネス「そうそうエレン、この街から西側にある、王都の『マリア街』で魔法大会が開催されるらしいぞ」



    マリア街。エレンが今いる国、マリア王国の首都。



    エレン「魔法大会?」



    ハンネス「去年優勝した奴も出るらしい。興味あるか?」



    エレン「無いことはないが.....」



    ハンネス「ま、暇だったら行ってこいよ」



    もしかしたら、その大会に神の眷属が参加している可能性もある。



    そう思ったエレンは、マリア街へ行くことにした。







    第一章 【死神ノ眷属】は異世界への生活を開始する。完

  15. 15 : : 2018/09/15(土) 17:03:23
    第二章 【死神ノ眷属】は魔法大会で騒がせる。



    エレン「マリア街、か......」



    既にエレンは宿屋にしばらく宿を空ける、と伝えておいた。



    エレン「『異空間移動』」



    黒い渦に入り、外へ出る。



    エレン「.......ここは、マリア街の外か」



    「マリア街に入るのか?入るならギルドカードを見せてもらいたい」



    門番にギルドカードを見せる。



    「Eランクの冒険者か。まだ若いのに、凄いな。10歳くらいか?まあ、通っても良いぞ」



    エレン「ここが......マリア街か......」



    さっきの街より遥かに賑わっている。人通りも多い。



    エレン「とりあえず、ギルドへ行ってみるか」



    歩き回り、ようやくギルドを見つけ、中に入る。



    入ると壁側に、『魔法大会、翌日開催! 参加者は受付のフリーダまで!』



    受付の方をちらっと見ると、女性が手招きしていた。



    フリーダ「さて、魔法大会の参加者?」



    エレン「ああ」



    フリーダ「まだちびっこなのに凄い!頑張って!名前は?」



    エレン「エレン。エレン・イェーガー」



    フリーダ「了解。じゃあ明日、闘技場へ集まってね」



    エレン(闘技場か......)



    エレンは宿を捜し、一泊だけ泊まるのであった。
  16. 16 : : 2018/09/16(日) 09:29:21
    閑話 【水魔神ノ眷属】



    僕は目が覚めると、異世界にいた。



    さっき水魔神の言った通りだ。



    『邪神』の討伐......何とも信じがたいことだけど、今までの事は科学的に証明がつかない。



    「『ステータスオープン』」


    ??? 【性別】男性 【種族】人間


    【称号】水魔神ノ眷属 転移者

    【レベル】1

    【攻撃】750

    【守備】590

    【敏捷】620

    【スキル】

    火属性魔法 Lv3

    水属性魔法 Lv30

    風属性魔法 Lv3

    土属性魔法 Lv3

    光属性魔法 Lv3

    闇属性魔法 Lv3

    水魔神の加護 Lv10



    僕の名前に、性別、種族、レベル、そして攻撃、守備などまさにRPGといった物がホログラムのように浮かび上がる。



    強いのかはわからないけど、Lv1でこれだから多分強いんだろう。









    異世界に来て1週間が経った。



    どうやら王都で魔法大会が開かれるらしい。



    興味はあるし、行ってみようか......。






    閑話 【水魔神ノ眷属】完
  17. 17 : : 2018/09/16(日) 09:47:28
    エレンは目が覚めると、早速闘技場へと向かった。



    闘技場には人だかりが出来ていて、トーナメント表があった。



    エレン「そろそろ開会式だな......」



    『参加者は、闘技場に集まってください』



    その声が聞こえたエレンは、早速闘技場に集まった。




    『それでは、ただ今より開会式を始めます』



    責任者の挨拶など、様々な課程が終了し、いよいよ試合が始まる。



    『第一回戦目は、エレン・イェーガー選手対モブ選手の戦いです』



    いきなりエレンの戦いなのだ。



    エレンは用意をし、闘技場の真ん中へと向かった。

  18. 18 : : 2018/09/16(日) 14:47:38
    『第一回戦目を始めます。エレン・イェーガー選手対モブ選手の戦いです』



    歓声が浴びせられ、二人闘技場に立つ。



    モブ「はっ!まだ10歳のガキじゃねえか!さっさと片付けてやるか!」



    エレン(いつもの癖で殺してしまいそうだ......殺してもいいが、後々めんどくさそうになるな)



    『それでは、第一回戦......開始!』


          ファイアバレット
    モブ「死ね!『炎弾』!」



    五発エレンに向かってくる。


                 ソニックブーム
    エレン「面倒くさいな......『衝撃波』」



    ドカアァァァァァァン!!



    森の時と同じように、半径10mほど魔法もろとも吹っ飛ばす。



    モブ「はっ!?なんだ......ってうわあああっっ!」



    ついでにモブも吹っ飛ばされ、落下の衝撃で気絶した。



    闘技場の壁にはヒビが入り、もう何発か放てば闘技場ごと吹っ飛びそうだった。



    エレン(ちょっとやりすぎたか......?)



    『しょ、勝者エレン・イェーガー選手!』



    勝者が決まっても中々拍手は起こらなかった。






    その様子を、遠くから見ていた者がいた。



    「あの歳であの威力......まさか、土魔神ノ眷属?」



    少年は少し驚き、やがて真剣な眼差しになる。



    「もしも眷属だったら......嬉しいね、仲間ができるよ」

  19. 19 : : 2018/09/16(日) 15:04:17
    気がつくと、エレンはその空間にいた。



    エレン「確かここは......キルとあった、闇世界だよな」



    「やあ、眷属くん」



    エレン「.....何の用だ、キル。俺は試合終わった直後なんだが」



    キル「いやいや、君が中々闇魔法とか滅亡魔法使ってくれないからね。催促しにきたよ」



    エレン「滅亡魔法って、なんだ?魔法辞典にも載ってないしな」



    キル「載ってないのは当然さ。僕が創った魔法だから」



    エレンは溜め息を吐き、やがて答える。



    エレン「神だからこそ、創れるのか......」


                    マジックディサピアー
    キル「まあ、試しに使ってみてよ。『魔法消滅』何だけど」



    エレン「......はぁ。わかったよ」



    エレンは光に包まれ、気づいたら試合が終わった瞬間に戻っていた。





    ____________________
    滅亡魔法


    Lv1以上

    マジックディサピアー
    『魔法消滅』

    魔法を消滅させることができる。


    『???』

    ?????


    _____________________

  20. 20 : : 2018/09/16(日) 19:54:16
    期待ウボ
  21. 21 : : 2018/09/17(月) 14:26:58
    >>20 ありがとうございます。
  22. 22 : : 2018/09/17(月) 14:50:14
    次の試合までには時間があるので、適当にギルドで過ごす。



    案の定、フリーダが近づいてきた。



    フリーダ「エレンくん......あれは何?」


            ソニックブーム
    エレン「ただの『衝撃波』」



    フリーダ「......」



    フリーダはじっとエレンを見、やがて



    フリーダ「まあ、今はそう言うことにしておきましょう」



    フリーダは去って、エレンの聞こえていない所でボソッと呟く。



    フリーダ「まだ確証が得られた訳ではないしね......」





    その頃、闘技場は再びざわついていた。



    『第三回戦目......開始!』



    三回戦目が始まっていたのだ。


     ウィンドエッジ
    「『風刃』!」



    男が放った風刃が、少年へ向かう。



    少年は容易く避け、魔法を唱える。



       プア·アイシクル
    「『可哀想な氷柱』」



    男の上空に氷柱ができ、落下する。



    落下スピードは異常に速く、男の左腕に刺さり、血が滲む。



    「う゛......うああああああっっ!!」



    『しょ、勝者_____!!は、速く救護室へ!』



    男は担架に乗せられ運ばれる。その時には少年は消えていた。



  23. 23 : : 2018/09/23(日) 14:51:37
    エレフリ期待ッス!!

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