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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

curse chain

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  1. 1 : : 2018/08/23(木) 15:59:01
    太陽は沈み、月が満ちる


    今夜は満月か…


    思えば、あの日も満月だった…


    違うとすれば、今夜は晴れだというところか






    あぁ…極力思い出したくないものだが…こうなってしまってはもう遅い…






    それは雨の日だった……




    「今日はありがとうね、エレン」




    エレン「あぁ、こちらこそ。家まで送ってくよクリスタ」




    クリスタは俺が唯一心を開いた人物だ。
    両親を無くし、祖父母も無くし、友達も無くした。そんな俺にとっての唯一のだ…しかし、無くしたというのは少し間違いかもしれない…"殺した”が相応しいだろう…



    クリスタ「家すぐそこだから大丈夫だよ」ニコ




    エレン「そうか?じゃあ、またな」フリフリ




    クリスタ「うん」フリフリ




    そう言ってうるさい雨の音が鳴り響く中、彼女の後ろ姿を見ていた…




    翌日、クリスタは身ぐるみを剥がされた状態で家の近くの路地で遺体としてで発見された…強制性交だとメディアは報じてる。




    俺はあのとき無理矢理でも家まで送ればよかったんだ…




    あの時、俺は気付いていたはずだ…学んでいたはずだ…過ちを繰り返さないと誓ったはずだ…




    俺は神に見放され、悪魔に拾われて愛された人間だ




    だから、俺と関わった人間は次々死んでいく


  2. 2 : : 2018/08/23(木) 16:14:33
    父の書斎にあったノートにはこう書かれていた



    2024年 3/30 エレン・イェーガー生誕

    記念すべき私たちの息子だ、元気の良い泣き声だ。
    私たちの家宝としてこれからも大事にしていきたい。



    3/31 エレンを担当していた看護婦が亡くなってしまった。この人には随分お世話になったから心から冥福をお祈りする。



    4/1 妻、カルラ・イェーガー死去
    前兆もないのに心臓発作が起きた。医者は出産によって血管がどうのこうの言われたが、前例もない。きっと嘘だろう。


    4/2 仕事で忙しいため祖父母にエレンを預けた。残業もあったため帰りが遅くなった。エレンを受け取る際に祖父に祖母はエレンを初めて見るため「可愛いねぇ」とずっと言っていたと言われた。


    4/3 祖父母が自宅で死体で発見された。
    数ヶ所の刺傷と荒らされた現場。強盗だと言われている。エレンが居なかったことは不幸中の幸いと言ってもいいだろう。



    4/4 残業続きか身体がだるくて頭が痛い。病院に行こうと思う。



    4/5 今日は有給を取って病院に行こうと思う。昨日より目眩が酷く、身体も動かしに……





    文字はここで乱れて終わっている。…これはバカでも分かる。書きながら命を引き取ったのだろう。


    そして、1番最後のページに



    エレン、お前はこれから誰とも関わるな。1人で生きていくんだ。…お前は……



    と書かれている。その下にはデカデカと雑に


    悪魔の子だ


    と書かれていた。憎悪と憤怒が伝わってくる。




  3. 3 : : 2018/08/23(木) 17:35:53
    cpなんデスか?
  4. 4 : : 2018/08/24(金) 09:37:42
    >>3
    特に決めていません
    というか、クリスタとヒストリアを違う人物にするか悩んでいます
  5. 5 : : 2018/08/24(金) 09:58:36
    俺はその日から、できるだけ人との接触を避けた



    金なら親が弁護士をしていたから、死ぬまでなら暮らせる…はず。




    しかし、2030年から義務教育として必ず小中学校に行かなくては行けなかった。契約上反すれば人権剥奪されるらしい。以前はこんな事はなかったらしい。今は実力主義の世の中であって、義務教育を終えられないものはきっと捨てられる。むしろ、それでもいいと思ったのだが…



    もちろん、小学校では先生に留まらずクラスメイトも数人殺した。




    中学では、俺の根暗な性格が癪に障るらしく、不良やクラスメイトにいじめられた。




    そいつらだけならいいが、保健室の先生まで殺してしまった。




    こんな事ならいっそ死んでしまえばいいと思っていた。




    しかし、俺の中の悪魔はそれを許さなかった。




    俺はマンションの21階に住んでいる。ある日、ベランダから飛び降りようとベランダへ向かう。しかし、ベランダへ近付くにつれ足が動かしにくくなり失敗。




    首を吊ろうとしても家にあった縄、新しく買った縄は無残に千切られている。




    薬物で自殺を図っても飲んだ瞬間に激しい嘔吐感に苛まされ失敗。




    ネットで知り合った人を金で雇い殺してもらおうとすると、その人は必ず急死する。




    この悪魔はどうしても俺を生かそうとする。




    生かされて、誰かを殺して。俺は何故悪魔に愛されたのだろうか。




    そう考えるうちにもう15年も生きてきてしまっていた。



    いつしか人間が怖くなり山奥に身を潜めている。



    飯はいらない…餓死なんてしないから




    でも俺は"何か”を求めている…




    その"何か”は分からないし、これは『どっち』の思いかわからないが、それを必要としているのは分かる。




    そして今日も満月の見える丘で"何か”を待っていた…
  6. 6 : : 2018/08/24(金) 21:50:19
    悲しいかよー!!!
  7. 7 : : 2018/08/25(土) 01:32:27
    >>6
    悲しいだよ
    コメありです!
  8. 8 : : 2018/08/25(土) 14:50:44
    そして、それから月日が経ち…




    今日もまた森に身を潜めていた…




    エレン「流石にここにいても暇だな…この森の中なら人はいないだろう」




    そう思い森の中を適当に散歩する




    少し歩いた所にある巨大な草の生い茂る野原を越えた




    エレン「…ぉぉ…」




    するとそこにあるのは一面に広がる花畑




    エレン「こいつらは俺と関わっても死なないからな…」




    初めて見つける楽しみ、時間




    それから毎日ここへ来た




    晴れの日も雨の日もこの花畑へ…




    そんなある日…いつもの様に花畑で寝転んでいた時のこと




    エレン「日差しが気持ちいい…」




    太陽の光は優しい暖かさで俺を包んでる




    そんな安心感からか寝てしまった








    エレン「んぁ…」




    目が覚めた




    あれからどれくらい寝ただろう?




    もう俺を包む陽の光はない、俺を支えてくれていた花はもうない




    花は…ない?




    エレン「…は?」




    エレン「ここは…どこだ!」




    いつの間にか知らない家にいた




    窓から見える景色は木しか見えないあたり森の中だと思う




    とりあえず、ここはから出なければ




    そう思い立ち上がる




    エレン「出口…出口は…」




    とりあえずドア一つ一つを確認していく




    エレン「ここか?」ガチャ




    出口だと思い扉を開けると、そこからは湯気が溢れだしてくる




    エレン「あ…?」




    「え、え…?」




    そこには1人の少女が体にタオルを巻いて立っていた




    「え、あ、あ、あの…し、閉めて…!///」




    エレン「あ、あぁ…すまん」バタン




    唐突の出来事だったが、理解は出来た。この家に他に人がいる雰囲気がしないからきっとこの子が俺をここまで連れてきたと思う。




    エレン「さて…」




    それよりも、ここから出る以外に選択肢が増えてしまった。




    ここに残るか、さっきの出来事からなのかここに残る流れができてしまった。




    エレン「まぁ、本人に出会った以上な…」




    出会った以上なんだ?よく考えてみれば俺は人と接してはいけないんだ。




    エレン「それじゃあ、あの子の為にも…出るしかないか」




    引き続き出口の捜索を続ける




    エレン「ここら辺かな…」ガチャ




    すると今度は小部屋を引き当てた




    エレン「ここって…」




    もしかしなくてもあの子の部屋だろう




    机には花や読みかけの本




    そして、両親だろうか。写真入れとともに立てかけてある




    エレン「本とか…読むのか」




    俺もよく本は読む。1人になれる気がして




    何年かぶりにあった人間が自分と趣味が合うため、少し好印象だった




    エレン「いや、趣味合うからなんだよ…駄目だ、早く出よう」バタン




    これでいい、こうしないとまた悪夢が繰り返される…




    そう言い聞かせ部屋から出ると




    「あ、あの…」




    エレン「すまない、出口はどこだ?」




    「そ、外…雨ですよ…?」




    エレン「構わない…」




    「そ、それに顔色も悪いですし…今日は泊まっていって下さい」




    エレン「いや、いいんだ…」




    「あ、あの私ヒストリアです。ヒストリア・レイス…」




    エレン「ヒストリア…お前はまだ生きていなきゃいけないんだ…だから俺と関わらないでくれ」




    ヒストリア「えっ…?」




    まぁ、こうなるとは思っていた。初対面の人に「生きたいなら関わるな」なんて言われても意味がわからないだろう




  9. 9 : : 2018/08/25(土) 14:50:53
    仕事終わったら書きます!
  10. 10 : : 2018/08/26(日) 08:19:15
    エレン「俺は誰かといるのが苦痛で苦痛で仕方ないんだ…分かってくれ」




    ヒストリア「分からないよ…」




    エレン「…?」




    ヒストリア「誰かといるのが苦痛…?なら私だって…1人でいるのが苦痛で仕方ないの!それがあなたに分かるっていうの…?」




    エレン「…!」




    ヒストリア「あなたが私のお花畑で寝ている時にね、寝顔を見たの…それが、それがとても父に似ていて…」




    きっと、この子も両親を亡くしたのだろうか
    いる気配も戻ってくる気配もない




    ヒストリア「私は両親が亡くなったあの日から、何かを求めていたの…でも、あなたなら…って思ってしまって…」




    エレン「求めている…もの…」




    きっと俺は気付かないフリをしていたのだろう。




    気付けば、またそれを求めてしまうからだ。




    何か欲しがってしまう度に何か失ってしまうならば




    そんな事を願わない様にしていた。




    ヒストリア「ねぇ…あなたが苦しくて悩んでいるなら…辛くて悶えているなら…私が支えるから…」




    エレン「っ!」




    だが…そんな事どうでもよくなるくらいに…ヒストリアを愛したい…







  11. 11 : : 2018/08/26(日) 08:24:53
    ヒストリアを見ると、あの日の事がフラッシュバックする…それが俺にどれだけの自己嫌悪を抱くだろうか




    でも、それと同時にやり直したいっていうのもあった…




    俺についているオレが俺を苦しめるなら…




    俺がオレに愛されてしまっているなら…




    それを俺が乗り越える…




    ちゃんと…もう1人のオレに向き合えるように…!




    だから…だから…!




    エレン「俺はもう強がらない…意地を張ったりしない…1人でも大丈夫って言い聞かせて我慢もしない…だからヒストリア…俺を助けてくれ…」ツ-




    ヒストリア「…!…うん…!」













    トコロデアナタノナマエハ?




    エレンダエレン・イェ-ガ-



  12. 12 : : 2018/08/26(日) 22:58:10
    それから俺は、ヒストリアと一緒に暮らした…




    俺が夢見た普通の人の生活の様に…




    それから数ヶ月後のある日、花畑にいた時のこと




    エレン「俺はいつまでこんな生活を続けられるのだろうか…」




    空を見上げ、考える




    もしも、もうオレがいなくなっていたら…




    俺は俺としてヒストリアを愛して、幸せに暮らせていけるだろうか…




    そう考えるとまたあの日々を思い出して怖くなる…




    ヒストリア「エレンご飯できたよ!」




    エレン「あぁ」




    だが、ヒストリアの笑顔を見るとそんな不安や焦燥も消えてなくなる…




    ヒストリア「いただきま〜す」




    エレン「いただきます」




    そうだ、俺はこんな日々を夢に描いていたんだ…




    あの頃では決して得られなかった安堵…




    あの頃では決して抱けなかった思い…




    そうだ…俺は、ヒストリアを愛してもいいんだ…!




    刹那、強い衝撃音が耳に入る




    エレン「…ヒスト…リア…?」




    きっと家事のし過ぎで疲れているんだろう




    椅子の立て付けが悪かったんだろう




    いつものヒストリアのドジだろう




    そんな言い訳を考えるよりも先に体が動く




    エレン「冗談はやめてくれよ…」




    ヒストリアを抱き抱えて声をかける




    エレン「ヒストリアも悪いやつだなぁ…ご飯中に…行儀が悪いじゃないか」




    口や鼻から血を流し、意識のない少女にありもしない希望をかけて




    エレン「なぁ…なぁ…」




    無駄に発達した人間の脳は、無意識に状況を把握する。




    ヒストリアは死んだ、俺が殺した、オレが殺めた




    だが、あの頃とは違った




    憎しみも悲しみもない…そこには不思議と安堵があった




    机にあったフォークを取り、好きな人の横で、愛している人の横で死ねるように喉に突き刺した。




    視界が暗くなり、意識がシャットアウトする




    これで、幸せになれた…のかな…?





    END
  13. 13 : : 2018/08/26(日) 22:59:33
    終わらせる形はあってんのに…それまでの道のりが難しい…


    初めてにしては上出来…と言いたいけど、なんか腑に落ちない。


    稚拙極まりない文章、ストーリー構成ですが、大目に見てくださぁいすいません

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Remrin_love

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