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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

進撃の王様ゲーム ※ホラー

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  1. 1 : : 2018/08/19(日) 23:24:51
    小説の王様ゲームの現パロとなっております。
    小説や漫画の方を読んだ方にとっては、
    パロディなので、一部展開が分かってしまう
    ことがありますが、ネタバレコメはお控え下さい

    また、グロテスクな描写も含まれておりますので
    閲覧注意です。

    それでもいいよ〜という方は是非ご覧下さい。

    超長編のSSとなっております。
    是非お楽しみ下さい!
  2. 2 : : 2018/08/19(日) 23:25:51

    第1章


    穏やかな日常

    全てがありふれた
    どこにでもある風景

    学校には仲間がいて、先生もいる

    僕の名前はアルミン・アルレルト


    僕は先週から、
    この「進撃高等学校」に通っている
    高校生だ。

    小学校からの腐れ縁の
    エレン、そしてミカサ

    中学校から同級生の友達も
    たくさんいる

    ミカサに想いを寄せるが空回り。ちょっとナルシスト、だけど実はいい奴なジャン


    僕たちの頼れる兄貴的な存在
    ライナー


    少し気が弱いけど、頭も良くて運動もできる、背の高い
    ベルトルト


    食いしん坊なサシャ


    サシャと仲がいいちょっと
    馬鹿なコニー


    クールだけど乙女な一面もある
    アニ


    僕たちの天使で心優しい
    クリスタ


    クリスタといつも一緒にいる
    男勝りなユミル


    そんなかけがえのない仲間達と過ごす、当たり前でなんとも無い日常。



    ずっと続いていく平和な生活



















    のはずだった





















    全てはあの1通のメールで始まった














    〜3日前〜




    エレン「おっはよー!アルミン!」

    ミカサ「アルミン、おはよ」

    アルミン「やあ!おはよう2人とも」

    キーンコーンカーンコーン

    エルヴィン先生「さあ、みんな席につけー」

    エルヴィン先生「今日は、まだ入学して間もない君たちが仲を深める為に行われる、合宿オリエンテーションについての話し合いをする。大事なことだから、気を抜かないように!これで朝のホームルームは終わりだ。1時間目の準備をするように」



    ライナー「そういえばこの高校、入学して1か月後にオリエンテーションあったな」

    ベルトルト「楽しみだね」

    アニ「めんどくさい」

    サシャ「美味しい物いっぱい食べれるんですかね!」

    ユミル「お前は食い物の事しか目がないな」

    コニー「ほんとだなー。だから太るんだよ」

    サシャ「コニー!失礼ですよ!それに私は太ってません!」

    ユミル「そうか?そろそろやばいと思うぞ?」

    サシャ「ふぇぇ!」

    クリスタ「ほらほら、ユミル。そんな事言わないの!サシャは、全然太ってないからね?スタイル良くて羨ましいくらい!」

    サシャ「クリスタ〜、ありがとうございます!」

    ワイワイガヤガヤ






















    キーンコーンカーンコーン


    ジャアネー
    サヨナラー
    マタネー


    アルミン「あー、疲れた。家帰ったら寝よ」


















    ーーーーーーーーーーーーーーー


    プルルルルプルルルル


    アルミン「はっ!帰ってきてからずっと寝てた今何時だ?もう12時か」






    「4月13日火00:00
    送信者 : 王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず従ってください。※途中棄権は認められません。
    命令1 出席番号5 コニー・スプリンガーは、出席番号6 サシャ・ブラウスとキスをする」


    アルミン「嫌な迷惑メールだなぁ。気分が悪いよ」




    次の日




    ガヤガヤ



    アルミン「おはよう、みんな」

    ライナー「おお、アルミン
    昨日のメール見たか?」

    アルミン「えっ?ライナーの所にも?」

    ライナー「いや、クラス全員だ」

    ユミル「さあ、コニー、キスするのかぁ?w」

    コニー「は、はぁ?誰がこんなヤツと!」

    サシャ「こんな奴とはなんですか!私だってごめんですよ!」

    ジャン「やるなら早くやっちまえよw
    エルヴィン先生来ちまうぞ?www」

    みんな「キィス!キィス!」

    コニー「あー!もううるせーな!やればいいんだろ!サシャー!」

    サシャ「えっ!えっ!?ってちょっ///
    ンッ…」


    チュッ



    ユミル「ふぅー!熱いねぇww」

    クリスタ「本当にしちゃった///」

    サシャ「も、もう、コニー///
    いきなり何するんですかっ///」

    コニー「みんながうるさいから!」
  3. 8 : : 2018/08/20(月) 00:51:35
    エレン「なんだなんだー?」

    ミカサ「私とエレンなら良かったのに…」





    アニ「くだらないね…」

    ライナー「ハハっ、アニ、まあ、そんな事言うな」

    ワイワイガヤガヤ


    ライナー「そうだ!今日、俺の家でお泊まり会しないか?」

    ベルトルト「いいね!」

    アルミン「僕とエレンも行っていいかな?」

    ライナー「ああ、もちろんだ!」

    マルコ「楽しそうだね」

    ベルトルト「マルコも来るかい?」

    マルコ「いいのかい?」

    ライナー「ああ!」

    マルコ「じゃあ、僕もジャンと行くよ!」

    ジャン「決まりだな!」





    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜放課後ライナーの家〜



    ジャン「それでー?ww
    ベルトルトはアニが好きなんだな?www」

    ベルトルト「う、うん//」

    アルミン「そういえば昔からいつもチラチラ見てたもんねw」

    ベルトルト「そんなっ!」

    ライナー「もはや、チラチラじゃなくて、ガン見レベルだな!」

    マルコ「www」

    エレン「www」

    マルコ「ライナーはそういうの無いのかい?」

    ライナー「あ、あぁ…
    俺は好きな人いるぞ…」

    エレン「えー!マジかよwww
    だれだれ?w」

    アルミン「気になるね!w」

    ライナー「この際だから言っちまうぜ
    く、クリスタだ//」

    ジャン「ふぅ〜」

    ベルトルト「そういえば、僕と2人きりの時に、結婚したいとか言ってたね!www」

    ライナー「おいっ!それは言うな///」

    エレン「まじかよwすごい身長差カップルだけどお似合いなんじゃねーか?」

    ライナー「身長差を言うなら、ベルトルトとアニだろw」

    マルコ「あーw
    それもそうだねwww」

    ベルトルト「もう///w」


    プルルルルプルルルル




    アルミン「んっ?メールだ」

    ライナー「もしかして、昨日の続きか?」


    「4月14日水00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。
    命令2 出席番号9 トーマス・ワグナーは、出席番号15 ミーナ・カロライナの胸を触る」




    ジャン「はぁ!?まじかよ」

    マルコ「やばいねw」

    エレン「なんか、楽しみだなwww」

    アルミン「んー、なんか胸騒ぎがする…
    嫌な予感がするような……」





    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜朝の学校〜


    トーマス「ミーナまだかな〜?」

    ミリウス「お前、テンション上がりすぎwww」

    ハンナ「ねー、あんま良くないよ。そういうの」

    ジャン「いやー、それにしても良かったな!wトーマス!」

    トーマス「あー、ほんとほんとw」

    エレン「羨ましいぜw」

    ミカサ「エレン、そんなに触りたいなら私のを…」

    ジャン「おいっエレン!」

    エレン「っ!?なんだよ急にでかい声出して!」

    ジャン「お前、ミカサに手出したら許さねーからなっ!」

    エレン「はあ?なんでお前にそんなこと言われねーといけないんだよ!」

    ジャン「なんだとー?」

    エレン「やめろ!離せ!服が伸びちゃうだろうがっ!」

    ライナー「そういえば、ミーナ、なかなか来ないな?」



    エルヴィン先生「はい、みんな席に着けー。あと、今日はミーナが、欠席だ。体調不良らしい。」

    トーマス「まじかよぉ…」

    フランツ「ドンマイwww」


    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜その日の放課後〜



    プルルルルプルルルル



    アルミン「あーまた、メールだ。えっ!?」

    「4月15日木00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:命令に従わなかった為、出席番号9 トーマス・ワグナー、出席番号15 ミーナ・カロライナに首吊りの刑を与える。」


    アルミン「いい加減、やり過ぎだ!きっと犯人はクラスの中にいる!明日、突き止めてやる!」


    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜朝の学校〜


    ガヤガヤ



    アルミン「おはようベルトルト」

    ベルトルト「あぁ、おはようアルミン。それより、トーマスとミーナが学校に来てないんだ…」

    アルミン「えっ?」



    エルヴィン先生「みんなに大切な話がある。心して聞いてほしい…
    昨日、うちのクラスのトーマス・ワグナーくんとミーナ・カロライナさんが…自殺したそうだ…」


    みんな「ザワザワ」

    アルミン「う、そだろ?」





    to be continued…
  4. 9 : : 2018/08/20(月) 00:56:17

    2章



















    〜放課後、ライナーの家〜











    アルミン「信じ難いけど、王様ゲームと2人の死には何か関係があると思うんだ…」

    ライナー「俺も同感だ。あんなに元気があった奴らだ。いきなり自殺をするとは考えにくい…」

    ジャン「それにしても気味が悪りいな…こんなのが続くってのか?」

    エレン「おい、ジャン。縁起でもないこと言うなよ…」

    ジャン「しょうがねぇだろ!こんな状況なんだから!」

    マルコ「ほら、落ち着いて…今喧嘩しても意味無いだろ…」

    ベルトルト「それに、王様ゲームと関係があるって決まったわけじゃないんだし…」





    プルルルルプルルルル







    エレン「12時だな…」









    「4月16日金00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。
    命令3 出席番号14 マルコ・ボットと、 出席番号11 ハンナ・ディアマントは性行為をする」





    マルコ「ぼ、僕だ…
    ど、どうしよう…」

    バンッ

    ジャン「こんなの嘘だ!嘘に決まってる!大体なんでこんなメールで人が死ぬんだよ!おい、マルコ…お前信じてないだろうな… トーマスたちは偶然だ!偶然重なっただけなんだよ!」

    ライナー「ジャン、落ち着け…」

    ジャン「落ち着いていられるか!」

    アルミン「僕も同感だよ。それに、ハンナには彼氏がいる。だからハンナもそんなことするはずないよ。」





    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜翌日の朝、学校〜



    バンッ

    フランツ「おい、マルコ!」

    マルコ「な、なんだよ…」

    フランツ「お前、ハンナとやったら許さねーからな!」

    マルコ「やるわけないだろ!」

    ハンナ「で、でもフランツ?私、し、死んじゃうかもしれないんだよ?」

    フランツ「はあ!?お前あんなの信じてるのか!?そんなにマルコとやりたいならやれよ!その代わり別れるからな!?」

    ハンナ「でもっ…」




    ライナー「まずいな…クラスの雰囲気が険悪になっているぞ」

    アルミン「うん…
    このままだとまずいよ…」






    エルヴィン先生「さあ!みんな席について〜…」












    ………………

    サヨナラー
    マタネー


    ガヤガヤ



    〜下駄箱〜

    ライナー「また、俺の家に集まるか?」

    エレン「ああ…
    あのメールが来てから1人だと怖えーよな」

    ジャン「俺も行く。いつものメンバーで集まろう」

    ベルトルト「あれ?ジャン、マルコは?いつも一緒にいるだろ?」

    ジャン「あぁ?そういえば見てねーな…」

    エレン「後でLINEで呼ぼうぜ」

    ライナー「そうだな」










    ーーーーーーーーーーーーーーー




    〜ライナーの家〜





    ライナー「みんなテンション低いな…」

    エレン「あぁ…」

    アルミン「そ、そうだ!UNOでもやらない?」

    ライナー「おお、いいな!持ってくる」


    バサッ



    エレン「よーし!俺からな!」

    ………………


    ジャン「おいエレン!お前絶対なんかやってるだろ!袖の中見えてみろ!」

    エレン「はあ?何もしてねーよ。」

    ジャン「じゃあ、なんでドロー4を2連続で俺が喰らうんだよ!」

    ライナー「ハハハハ
    運が悪いなwww」

    ベルトルト「あっ、ウノ!」

    アルミン「ベルトルトまた!?強くない?」

    ベルトルト「そうかなー?」

    ライナー「こいつは昔からカードゲームは強いんだ。昔はよく、俺とベルトルトとアニの3人でやってたな〜…」

    ジャン「アニか(ボソッ)w」

    アルミン「アニだね(ボソッ)w」

    ベルトルト「っ!?」

    ライナー「どうしたベルトルト?顔が赤いぞ?w」

    ベルトルト「ぼ、僕はっ!?」

    エレン「お前、本当に顔に出やすいなw
    よくカードゲームで勝てるよなw」

    アルミン「本当だねw」

    ジャン「にしても、マルコ遅せーな…」


    ライナー「もう12時近いな…」



    プルルルルプルルルル


    「4月16日金23:58
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:服従確認」


    ジャン「っ!?」

    エレン「服従確認って!
    まさか、マルコのやつ」

    ライナー「やった…のか?」

    アルミン「とりあえずマルコにきこう!」

    ベルトルト「僕が連絡するよ」
  5. 10 : : 2018/08/20(月) 01:04:33

    ポチポチ


    ベルトルト「LINEしといた…」

    ジャン「おう。さんきゅ。にしても、まさか…な?」

    アルミン「マルコが
    そんなことするかな…?」

    ライナー「信じ難いな…」



    ピコン






    ベルトルト「あっ、返信来たよ!」

    ジャン「ちょっと貸せっ!」



    ガシッ



    「ごめん、ごめん、ごめん
    ほんとにごめんなさい…」




    ジャン「あの野郎!何謝ってんだよ!
    見損なったぜ…」

    アルミン「そろそろ12時だ。来るぞ…」



    プルルルルプルルルル




    「4月17日土00:00」
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。

    命令4 出席番号12 フランツ・ケフカは命令を出せ。そして、命令された者はそれを王様の命令と思い、従いなさい。なお、従わなかった者には首吊りの刑を与える。」




    ジャン「おいおい、待てよ…」

    アルミン「このタイミングでフランツに命令って…マルコがやばいぞ…」

    エレン「明日は、隔週授業の日だから土曜だけど学校あったよな?」

    ライナー「あぁ、明日の学校が心配だ…」





    ーーーーーーーーーーーーーーー


    〜翌日の昼休み〜





    フランツ「お゛らぁ!
    マルコぉぉ!」

    バコン


    ドサッ


    マルコ「っ!?」

    フランツ「てめぇ、ハンナとやっただろう!?」

    ハンナ「やめてフランツ!しょうがなかったんだよ!」

    フランツ「おい、ハンナ…お前もマルコの味方かよ!もうダメだ別れよ」

    ハンナ「フランツ!…」

    マルコ「ごめん。僕が悪かった…」

    フランツ「うるせぇよ!」

    ゲシッ

    マルコ「グハッ! ゲホゲホ…」

    クリスタ「フランツ!やりすぎだよ!マルコが…マルコが可哀想だよ!」

    ユミル「やめとけクリスタ!目付けられたらどうすんだ…」




    フランツ「あぁw
    そういえば今回の命令は俺に権利があったっけなぁwww

    じゃあ、行くぞ?マルコw

    『首を吊って死ねっ!www』 」











    ライナー「っ!?」

    ベルトルト「っ!?」

    エレン「っ!?」

    アルミン「っ!?」

    ジャン「っ!?お、おい!フランツ…訂正しろぉ!いくら何でもやり過ぎだ!」

    フランツ「あぁ?じゃあ、お前なぁ?ミカサが他の男とやったらどうする?w
    例えば、、、



    エレンとか?www」


    ジャン「っ!?」



    フランツ「おめぇだって、
    同じことするだろっ!?」


    ジャン「え、エレンは昔からヤンチャばっかして…ほんとどうしようもねぇ死に急ぎ野郎だけど…そういう…ことはしねぇよ…」


    フランツ「俺さ、この前見たぜ?屋上で、エレンとミカサがキスしてるのwww」

    ジャン「っ!?」

    エレン「おいフランツ!なんでそんな嘘つくんだよっ!」

    フランツ「ほら見てみろw図星突かれてあせってやるぞwww」

    ジャン「お、おい…
    エレン…お前……した、のか?」

    エレン「はぁ!?
    してねえって言ってるだろ!?」

    フランツ「www」

    ジャン「……エレぇン!」

    バコン


    エレン「グハッ!」


    バタン




    エレン「おい!ジャン!
    てめぇいきなり何すんだよ!」


    ジャン「ふざ…けんなよ…
    お前、ミカサとはそういう関係じゃねーって言ってただろ!全部嘘だったのかよ!?俺のこと、、お前はずっと騙して……昨日のUNOのときも、お前ほんとは俺のことずっと嘲笑ってたのかよ…」

    エレン「だから違ぇーって言っt…」

    ミカサ「やめて…」

    ジャン「ミカサ…」

    ミカサ「私とエレンはまだそんなことはしていない。ので、あなた達が争うのは間違っている。」

    ライナー「ジャン。ミカサだってそう言ってるだろ。全部フランツのデマだ…」

    ジャン「…」

    エレン「…」

    フランツ「ちっ…

    まあ、いいよ授業も終わったし俺帰るぞ…」

    ハンナ「ちょっと待って!フランツ!」


    タッタッタッ



    ガラガラ バタン




    ライナー「……あーー

    お、おい!じゃあ、みんな!帰るか!ほら暗い顔するな!また昨日みたいに集まr…」



    エレン「俺パス…」


    ライナー「っ!?」


    ジャン「俺もだ…」




    ライナー「お、おい2人とも!?」




    ガラガラ バタン……



    ミカサ「待って、エレン」



    ガラガラ バタン……

  6. 11 : : 2018/08/20(月) 01:06:57

    ユミル「クリスタ、私達も帰るぞ…」

    クリスタ「う、うん
    みんなまた、来週!…」


    ガラガラ バタン


    アルミン「ライナー、僕は行くよ」


    ベルトルト「僕も…」





    マルコ「…」




    ベルトルト「マルコも行こう。マルコのことを話し合おうよ。マルコもきっと1人だと怖いだろ?」





    マルコ「べ、ベルトルト…」




    ライナー「あぁ、みんなでマルコを守ろう!もし、首吊ろうとしたらぶん殴ってでも止めてやる!」



    アルミン「ハハハハ

    ライナーとベルトルトが
    いれば安心だね!」


    マルコ「み、みんなぁ…」




    ライナー「ハハハハ
    泣くな泣くな!ほら行くぞ!」


    マルコ「う、うん!」








    ーーーーーーーーーーーーーーー





    〜ライナーの家〜








    アルミン「よし、じゃあまず作戦の確認だ!

    今から僕達はUNOをやる!
    そして、絶対にマルコを一人にしない!万が一、マルコが首を吊ろうとしたら、ライナーとベルトルトが2人がかりで止める!僕は危険になるようなロープとかをマルコに触らせない!あと、ベッドは踏み台になるから僕が座って、占領しとくね!」

    ベルトルト「…
    あっ!ライナー、そこのゲーム機のコンセントも危ないんじゃないかい?ロープになるし…」

    ライナー「お、おう!クローゼットにしまっとく!」


    カタン



    ライナー「これでよし!今の時刻は23:12だ!あと、50分ちょい、マルコを死守するぞ!」

    アルミン「おう!」

    ベルトルト「おう!」

    マルコ「みんな!本当にありがとう!」


    ーーーーーーーーーーーーーーー



    40分後…




    ベルトルト「ウノー!」

    マルコ「ベルトルト強すぎだよ!」

    アルミン「ハハハハ
    もう何連勝してるの?」

    ライナー「流石だなーw」

    ワイワイガヤガヤ


    ーーーーーーーーーーーーーーー



    ライナー「あと、1分を切った…」


    ベルトルト「スマホも気味悪いから、ライナーのクローゼットにしまおう!」

    みんな「OK!」


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    ライナー「よっしゃー!俺のターンだ!あがりぃ!」

    マルコ「うわぁ!あと、1枚だったのにぃ!」

    アルミン「惜しいね!」

    ベルトルト「あれ?もう00:15じゃん!日付変わってる!」

    マルコ「ってことは!助かったのか?」

    アルミン「そうだよ!マルコ!君は助かったんだ!」

    ライナー「ハハハハ
    良かったなぁ!マルコ!」

    マルコ「うん!」

    アルミン「明日、休みだしこのままオールしちゃう?www」

    ライナー「そーだな!www」

    ベルトルト「じゃあ負けた人が今度マック奢るっていうのどう?www」

    マルコ「いいねwww」

    ライナー「燃えるぜ!w」

    アルミン「じゃあ、先に3回あがった人の勝ちで、最後まで3回勝てなかった人が奢りねwww」

    ベルトルト「じゃあ、始めよう!w」

    ーーーーーーーーーーーーーーー




























    チュンチュン…チュンチュン








    アルミン「う、うぅん…

    あれ、寝ちゃってたか…
    外が明るいし、スズメも鳴いてる…」

























    ポタッ ポタッ

















    アルミン「うぅん…みんなぁ…
    起きてるぅ?




    っ!?」





















    アルミン「あ…



    あ……………な、なん…で…」












    僕が見たその光景は
    一生忘れないだろう

















    そこには「マルコだったもの」が
    天井からぶら下がっていた…












    to be continued…
  7. 13 : : 2018/08/20(月) 01:16:05

    第3章





















    アルミン「あ、



    あ… な、なんで…… 」

















    アルミン「うわぁぁぁ
    ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

















    ガバッ




    ライナー「どうした!?アルミン!?


    って…

    は?…………………

    なんでだ…」




    ガバッ

    ベルトルト「んん?






    うわぁぁぁぁぁ
    ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」





    ライナー「おい、待て!!!な、なぜ…

    何でだ?昨日は少なくとも3時過ぎまでは起きててUNOやってて、マルコも生きてたのに…な、なんでだ…」


    アルミン「考えが…考えが甘かったんだ!僕が…僕が…12時ピッタリに罰が与えられるから、、そこを乗り越えれば大丈夫なんて言ったから…


    マルコ…ごめん…ごめん…
    ぼ、僕のせいだ…ごめん…ごめんごめんごめんごめんごめんごめんごめん」

    ライナー「おいっ!アルミン!しっかりしろ…お前のせいじゃない!お前は何にも悪くない!それに今、お前の力が無かったら俺らもどうなるか分からない!お前の力が必要だ!お前の!正解を導き出す力が!」


    ベルトルト「あ、あれ?

    こんな所に紙が…ある…」




    ペラッ






    「アルミン、ライナー、ベルトルト
    そしてみんなへ




    僕を助けてくれようとしてありがとう!
    みんなとUNOをした時間は一生忘れない最高の時間だった!すごい楽しかった!さようなら。


    みんな、 生きてね



    マルコ・ボット」








    ベルトルト「ま、マルコぉ…」

    ライナー「くっ…
    くそっ……」

    ーーーーーーーーーーーーーーー






    〜病院の近くの公園のベンチ〜



    アルミン「ごめん…
    取り乱しちゃって」


    ライナー「いや、誰でもそうなる…
    仕方ないことだ…」

    ベルトルト「うん…」



    アルミン「救急車呼んだけど…間に合わなかったね…」

    ライナー「あぁ…」


    ベルトルト「クローゼットにしまったはずの、ゲーム機のコンセントを照明にくくって死ぬなんて…」



    ライナー「あんなに元気だったのにな…」




    アルミン「マルコの死を無駄にする訳にはいかない…次の命令は見たかい?」


    ライナー・ベルトルト
    「「あぁ…」」




    「4月18日 日 00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。


    命令5 出席番号7 ジャン・キルシュタインと、出席番号11 ハンナ・ディアマントでクラス全員による人気投票を行え。投票数が少なかった方に罰を与える。また、投票を行わない場合は2人ともに罰を与える。」








    ライナー「今までと違って、
    必ず1人が死ぬな…」


    アルミン「うん…

    この公園にみんなを呼んでおいた…
    そこで投票をしよう…」


    ーーーーーーーーーーーーーーー









    ガヤガヤガヤガヤ





    コニー「俺、馬鹿だからよく分からないけど何が起きてんだ?コソコソ」

    サシャ「分かりません。でもコニー、物騒な事が起きてることは確かですよコソコソ」



    クリスタ「ユミル、怖いよ…」

    ユミル「安心しろクリスタ
    私が守ってやる」





    ベルトルト「キョロキョロ」


    ライナー「心配か?」


    ベルトルト「うん…


    あっ、居た!アニぃ!」



    アニ「ベルトルト!」

    タッタッタッ




    ギュッ







    ベルトルト「っ!?」




    アニ「…心配した…

    あんた、昨日マルコと一緒に居たでしょ?だから、マルコの罰を知らせるメールが来た時、、ほんとに、怖かった…」


    ベルトルト「アニ…」



    アニ「もしかしたら…あんたも一緒に…とか…そんなこと考えちゃって…」


    ベルトルト「アニ、心配かけてごめん…
    でも、僕は大丈夫だよ!あと、アニも僕が、ぼ、僕が守る!」

    アニ「えっ?」

    ベルトルト「あ…!あー、
    やっぱり…何でもない…」


    アニ「…そう」






    アニ(聞こえてたけどね…フフフ)
  8. 14 : : 2018/08/20(月) 01:54:45

    アルミン「ゴホン


    みんな!聞いてくれ!
    昨日、僕とライナーとベルトルトとマルコは一緒に居た!
    ずっと遊んでたんだ!でも、朝起きたら、、マルコは死んでた…

    これではっきりしたことがある!

    このゲームは、『本物』だ!!!」

    ザワザワザワザワ

    ホンモノッテドウイウコト?
    ホントニシヌッテコトジャネ
    ヤダコワーイ!


    ザワザワザワザワ


    アルミン「だから聞いてくれ!今回の命令もやらなかったら多分…2人とも死ぬ…」

    ナック「おい!それじゃどっちか殺すための投票しようって言ってんのか?」

    ダズ「そ、そんなのおかしい!」

    ザワザワ

    ソーダソーダ

    ザワザワ


    ライナー「おいっ!」



    ビクッ


    ライナー「これは遊びじゃねーんだよ…人の命が懸かってるんだ。マルコだって、死にたくないのに死んだんだよ…あいつはなぁ、警察になりたいって言ってたんだよ…大学に進学して成績10番内に入って!それなのに、、その夢は閉ざされたんだよ!頼む。俺からのお願いだ。アルミンの指示に従ってくれ…」


    アルミン「ライナー…」


    パンパン!

    フランツ「おーい、みんなぁ
    さっさと投票しようぜwww」

    ジャン「お、おい!
    ちょ、ちょっと待てよ!」

    フランツ「おっ?あぁ〜
    ジャンは確かに怖いよなぁ…
    仲良しの友達を好きな人取られそうになって、ぶん殴っちゃう嫌なヤツだもんな…
    人気投票なんかしなくてもどっちが死ぬか決まってるんじゃね?www」

    ジャン「くっ…」


    フランツ「はーい!
    じゃあ、みんな!ジャンが好きな人は右手を挙げて、ハンナが好きな人は左手を挙げt…」


    ドカッ


    フランツ「んぐっ!」バタン


    ジャン「え、エレン…?!」


    フランツ「いっ…てぇな!
    エレン!てめぇ何しやがる!」


    エレン「それはこっちのセリフだ!お前はやってる事が卑怯なんだよ!大体、ジャンをはめたのは誰だよ!」

    フランツ「はぁ?知らねぇよ」

    エレン「ジャン、俺が悪かった。昨日お前に誤解させるような取り乱し方をしたから…」


    ジャン「エレン…

    いや、俺が悪い
    勝手に取り乱して手を上げたのは俺だ…」


    エレン「怪我もしてねーし、大丈夫だよ。
    おあいこな?」

    ジャン「あ、あぁ…」

    アルミン「それじゃあ!投票は今日の23時だ!絶対みんな来るように!一旦解散!」


    ザワザワ…


    ライナー「解散させてよかったのか?」


    アルミン「うん…すぐに投票は危険だ」


    ライナー「それもそうだな…」


    アルミン「一旦話し合おう…
    それにしても数日で色々なことがありすぎて…
    頭と胃が痛いよ…」



    ライナー「同感だ…
    ってあれ?ベルトルトの奴どこ行った?
    アニも見当たらないが…」


    アルミン「さっきアニがベルトルトのこと
    引っ張って2人で向こう歩いてったよ」


    ライナー「む?なんだろうな…

    まぁいい…あいつらなら大丈夫だろ
    アルミンひとまず俺達も行くか」

    アルミン「うん…そうだね」




    ーーーーーーーーーーーーーーー




    〜エレンの家〜



    ライナー「俺の家は現場として、警察が鑑識に来ているからしばらく泊めてもらえると助かる。」

    エレン「おう」


    アルミン「という訳で…

    エレンの家だから
    必然的にミカサは居るね」


    ミカサ「ペコリ」


    ジャン「ハァハァ み、ミカサとひとつ屋根の下で2人…ハァハァ」


    アルミン「ジャン…一旦黙ろうか…あと、
    念のためミカサからちょっと離れて…」


    エレン「おい、ジャンお前顔やばいぞ?今日のお前の脳内快適すぎるぞ?」


    ジャン「ブツブツ
    もしかして、このまま夜を迎えて、
    俺とミカサで…
    いや、そんな都合いいことが…」




    エレン「おーい、ジャン?」







    ジャン「あると思いまふ(๑ ิټ ิ)デュフ…」

    エレン「うわっ気持ち悪っ!」


    アルミン「まあ、ジャンは置いといて…なんで

    アニがいるんだい?
    そして、なんでベルトルトと手を繋いでいるんだい?」


    ベルトルト「じ、実はさっき、、、
    えと…モゴモゴ」


    アニ「…」ウツムキ


    エレン「あ?声小さくて聞こえねぇよ…」


    ベルトルト「僕達付き合うことになった!」ズン


    エレン「っておい!今度はお前で声でけぇよ!」


    ベルトルト「ははははっ!」ニコニコ


    エレン「…」

  9. 15 : : 2018/08/20(月) 02:09:50

    ライナー「おいベルトルト!
    それは本当か?!良かったなぁ…
    お前はやる奴だと思ってたぞ」コノコノ

    アルミン「それにしても驚いたなぁ…
    でもどうして?」


    ベルトルト「あぁ…えぇと
    アニが僕n…」


    アニ「ちょっ!ちょっと!」


    ライナー「なんだなんだ?聞かせろよ笑
    アニがベルトルトにどうしたって?」


    アルミン「アニも嫌がってるし、
    その辺にしようよ笑笑
    でも良かったアニも来てくれて!
    人数が多いに越したことは無いよ
    アニよろしく!」


    アニ「ペコリ」


    ミカサ「こんなことしてていいの?私は投票の方が心配。このままじゃ確実にジャンが死ぬ。あっ確実にジャンがs…」



    エレン「2回も言わなくていい!?ジャンがショックで泡吹いてるッ」



    ミカサ「大事なことなので2回言った」



    ジャン「ブクブク ヘヘッ」


    エレン「…

    こいつさっき、フランツを止めないでそのまま死んだ方が良かったんじゃねーか?」



    ライナー「だが笑ってられるのも今のうちだぞ。投票で負ければジャンとはもう話せなくなるんだ…

    作戦を練ろう。
    ハンナ側も作戦を立てるはずだ…」


    アルミン「そうだね。


    まず、ここにいるのが
    僕、ライナー、ベルトルト、エレン、ミカサ、アニだから、少なくとも6票入る。問題はここからだ。
    クリスタ、ユミル、コニー、サシャ、ダズ、ナック、フランツ、ミリウスがハンナに票を入れたらジャンは負ける…」

    ベルトルト「さっき、ユミルが言ってたけど、女子はみんなハンナに入れるらしいよ。」

    ライナー「1人でもこっちに引き込めれば引き分けか…」

    アルミン「それはダメだ。」

    エレン「何でだよアルミン。引き分けなら誰も死なねーんじゃねーのか?」

    アルミン「このゲームはそんなに甘くない…きっと引き分けならどっちも死ぬ…」

    ライナー「すると、2人を引き込まないといけないのか…」

    ベルトルト「女子以外だと、フランツ、ミリウス、ナック、ダズか。フランツと仲良いミリウスとナックはきついな…もちろんフランツ本人も… すると、コニーとダズ!」

    アニ「コニーなら馬鹿だから
    いけるんじゃない?」


    エレン「コニーはいいとして、ダズか…」

    アルミン「僕に考えがある…」


    ーーーーーーーーーーーーーーー



    〜23時ちょうど〜



    アルミン「みんな集まったね」


    ザワザワザワザワ




    じゃあ、今から紙を配るから投票する人に名前を書いて、箱に入れてくれ」



    ライナー(コニーはジャンに入れてくれと頭を下げたらすぐに入れてくれると言った…)


    ベルトルト(ダズにも説得をしたみたいだが…)


    トントン


    ベルトルト「なんだい?」


    ミリウス「お前らこのままじゃ負けるぞ…」

    ベルトルト「えっ?」

    ミリウス「ダズとコニーを入れて、勝つっていう算段だろうが…それは無理だ…」

    ベルトルト「なんで…
    それを僕に教えてくれるんだ…」

    ミリウス「俺も本当はジャンに入れたい…でも、フランツにバレたら何されるかわからねぇからよ
    身の保身ってやつだ…分かってくれよ」

    ベルトルト「…」

    ミリウス「だから、、直接は協力できねーけど…まぁ頑張れよ…」

    ベルトルト「… うん」


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    〜3時間前〜


    ハンナ「ねぇ、ダズ?お願い…あなただけが頼りなのっ!」

    ダズ「っ!?うん。俺は、
    ハ、、ハ、ハンナに入れる…よ!」

    ダズ(俺はハンナのことが好きなんだ…絶対ハンナに入れるぞ…でもなんでこんなことに…とりあえず近くのコンビニに行って、お菓子でも買おう…)



    〜〜〜



    アルミン「やあ、ダズ偶然だね」


    ダズ「ビクッ


    あ、アルミン…」


    アルミン「お願いがあるんだ」


    ダズ「…え?」



    ーーーーーーーーーーーーーーー


    〜現在〜


    アルミン「よし
    全員投票したね…
    集計するよ…」


    ジャン「…ブルブル」

    ライナー「怖いか?」

    ジャン「あ、あぁ

    さっきは…怖さを紛らわすために狂ったフリをして自分を騙してたのかもな…でももう、限界だ…怖えー…怖えーよ…」

    ライナー「大丈夫だ…安心しろ…
    あの、アルミンがお前のために頭脳を振り絞ったんだ…
    負ける訳がない…」

    ジャン「あ、あぁ
    そ、そうだよな…」


    アルミン「今のところ、ジャンが6票、ハンナが6票だ…
    クリスタの紙めくるね…」


    ペラッ


    アルミン「え、えっ?」




    「棄権します。 クリスタ」



    ライナー(っ!?ちょっと待て…
    なんでクリスタが棄権してるのにハンナに6票も入るんだ?)
  10. 17 : : 2018/08/20(月) 02:15:29
    ライナー「なぜ… なんでだ?!」



    コニー「ジャンごめーーーん!!」



    ライナー「あ?」



    コニー「サシャに頼まれたんだ…
    ジャン!ごめん!」



    ジャン「う、嘘だろ…」



    ベルトルト(まずいぞ…
    アニ、僕、エレン、ミカサ、ライナー、アルミンの6票にコニーとダズの2票で勝つはずだった…クリスタが棄権して首の皮が一枚繋がったけど…)


    アルミン(こ、これは…)






    ライナー・ベルトルト
    ((ダズの1票で全てが決まる!))





    to be continued…
  11. 18 : : 2018/08/20(月) 02:28:39

    第4章


    ジャン(あぁ

    俺は死ぬ…のかな)











    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜3年前〜


    キース先生「入学生の諸君!
    進撃中学校にようこそっ!」


    ガヤガヤ




    キース先生「ここに入学した貴様らに!自己紹介をしてもらう!前から順番に!」

    ワイワイガヤガヤ




    ジャン(はぁ…つまんねー奴しかいねーな…)


    エレン「次は俺だな…





    ガタッ!




    シガンシナ小学校出身!エレン・イェーガーです!」


    キース「貴様は何のためにこの学校に来た!」

    エレン「いじめをするような人間を!駆逐するため…ですっ!」



    ガヤガヤ



    カワッタヤツダナ
    イジメナクソウナンテムリダロ
    ガヤガヤ



    ジャン(なんか変なやつ居るな…w)


    ミカサ「エレンあまり浮くようなことはしないで…」


    ジャン(っ!?





    か、か、可愛い!




    黒髪!あの瞳!



    俺の好みドストライクっ






    なんか、関わりたいな…
    あー!そーだ!)


    ガタン


    ジャン「おいエレン?だっけか?お前その様子だと小学校でも相当浮いてた
    たちだろ!w」

    エレン「あー?誰だお前?」

    ジャン「俺さっき自己紹介しただろ!?」

    エレン「そーだっけか?」

    ジャン「お前なっ!」

    ガシッ

    エレン「っ!?おい!やめろ!服が伸びちゃうだろうがっ!」

    ミカサ「エレン…喧嘩はやめて!」

    エレン「ミカサ!?なんでお前にそんなこと言われないといけないんだよっ!だいたい俺はお前の子供や弟じゃねーぞ!」

    ミカサ「でも、私たちは家族。ので、私にはエレンが間違ったことをしたら止める義務がある…」

    ジャン「家族!?血が繋がってるのか!?」

    エレン「いや、そうじゃねーけど。一緒に住んでるんだ」

    ジャン「てめえ!あぁ!羨ましいなこの野郎!」

    エレン「何意味わかんねー事言ってんだよ!」

    ジャン「お前、自分がどれだけ恵まれた状況に居るのか分かってんのか!?」

    ガシッ


    エレン「だからやめろっ!」


    バコン!


    バコン!



    キース「こらっ!貴様らはいつまで話しているんだ!休み時間じゃないぞ!」

    ジャン・エレン「「痛ってぇ!」」



    ジャン「お前覚えとけよ!?」

    エレン「あー!?こっちのセリフだ!」






    それから俺とエレンはどんな授業でも、どんな行事でも争いに争った。


    だが、ずっと喧嘩ばっかしているうちに、気づいたらずっと一緒にいた。





    ミカサやアルミン、
    ライナーにベルトルト、アニにユミルにクリスタ、コニーにサシャ、マルコ、、そしてエレンも…






    一緒にカラオケ行ったり、夏祭り行ったり、文化祭とか一緒に回ったり、みんなで同じ部活に入ったり…



    今思い返すと、、楽しかったな





    あぁ、死にたく…ねぇな





    ーーーーーーーーーーーーーーー

    ジャン(なんで今中学の時のこと思い出したんだ…
    走馬灯…ってやつか…)



    ハンナ「アルミン、早く最後の1枚めくって」


    アルミン「あ、うん…」



    ハンナ(ダズは確実に私だから死ぬのはジャン!)




    ジャン(ゴクリ





    ペラッ




    「 ハンナ







    ジャン「あ、あ…あぁ」





    ハンナ「やった!私だ!」





    ライナー「っ!」



    ベルトルト「っ!」


    エレン「おいおい

    ちょっと待て…よ

    う、嘘だろ…
    ジャン…そんな…」


    フランツ「ハハハハw
    ざまあねえな!おいおいw
    日頃の行いってやつがモロに出てるなwいやぁそれにしても神様って本当にいるんだな!w」


    エレン「くっ!おいフランツ…てめえいい加減にしろよ…」


    フランツ「あぁ?
    お前だって殴られたろ?あいつに。何しけた面してんだよ…むしろ喜べよw」

    エレン「てめえっ!」


    アルミン「待てっ!

    ダズの紙には
    続きがある!」


    フランツ「はぁ?」










    「 ハンナ






    ごめん。ジャンに入れる。ダズ」






    ハンナ「っ!?

    アルミン!あんたズルしたでしょ!どうせ今書き加えたんじゃn…」




    ダズ「ハンナ…


    ごめん…」




    ハンナ「え!?なんで!?
    ありえないありえないありえない!」

  12. 19 : : 2018/08/20(月) 02:32:01
    プルルルルプルルルル


    「4月18日 日 23:42
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:敗者が決まった。出席番号11 ハンナ・ディアマントに斬首刑を与える。」




    ハンナ「え、えぇ?

    なにそれ…!?」







    フランツ「おい、ハンナ…お前首から血が出てるぞ…?」






    ハンナ「え?」












    ツー





    ハンナ「あれ、血が…なんで…

    私…あ…」



    ブチッ




    ボタッ






    クリスタ「きゃぁーーーーーーーーー!」




    ライナー「っ!?何があったんだ…!?」


    ベルトルト「首が…落ちた」



    ザワザワ

    オイキュウキュウシャ!

    イミネーダロ…

    ケイサツモヨベ!ダレカ!










    ーーーーーーーーーーーーーーー
























    ジャン「…んっ」


    ライナー「ジャン!起きたか!」



    エレン「ジャン!お前心配させんじゃねーよ!」




    ジャン「あれ…俺あれからどうなって…
    今何時だ?ってかここは?
    助かったのか…?」



    アルミン「ここはアニの家だ…
    最後の1枚をめくった後、君は気を失って、そのまま倒れたんだ…」


    ベルトルト「ダズはジャンに入れたんだよ」


    ジャン「そ、そうか…

    ハンナは…どうなったんだ?」



    ライナー「死んだ…」




    ジャン「また…首吊りか?」




    アルミン「…ジャン
    それは聞かない方がいいと思うよ…」


    ライナー「あぁ…取り敢えずお前は身体を休めろ…疲れた
    だろ」


    ジャン「あぁ…
    そうさせてもらう
    また寝る…朝になったら起こしてくれ…」




    ライナー「飯はいいのか?」



    ジャン「食欲わかねー…」




    ライナー「そうか…
    おやすみ」

    アニ「あの…みんなはお腹空いた?」


    ベルトルト「…うん…昼から食べてないからね…」

    アルミン「僕も空いちゃったなぁ」


    エレン「腹減りすぎて力でねーわ…
    ジャンの事で頭いっぱいだったからな」


    ライナー「俺もだ…」



    アニ「じゃあ…私…なんか作ってこようか?」



    アルミン「いいの?」




    アニ「うん…」



    エレン「アニって料理できるんだな〜!
    料理できる女の子っていいよな!なあ、ベルトルト!」


    ベルトルト「え!?あ、うん!?アニ大好き!って…あ」


    アニ「っ!///

    んっ、じゃあ作ってくるね…///」


    ミカサ「待って、アニ…私も
    料理ならできる…
    ので、手伝おう…」


    アニ「大丈夫
    1人でできるから…」



    ミカサ「ダメ…
    私はエレンのために料理を作る」



    ライナー「…本音が出てるな…」





    アニ「まあ、いいよ…キッチンは1階…
    ついてきて」



    ミカサ 「“((。。*)」



    ガチャッ バタン




    ライナー「いやぁ…ベルトルト
    もエレンも幸せ者だな!」


    ベルトルト「っ!?/////」


    エレン「なんで俺が?」




    アルミン「www
    ベルトルト、アニの話題になると挙動不審過ぎwww」



    ベルトルト「そ、そんなことないっ‼…」


    ライナー「www」


    エレン「…それにしてもジャンはなんでミカサなんかがいいのかな?」

    ライナー「ジャンのタイプらしいぞ」


    エレン「あんなのただの
    お節介腹筋系JKじゃねーか」


    ベルトルト「ふっw」

    ライナー「www」

    アルミン「それ、絶対ミカサの前で言っちゃダメだよ!?w」



    エレン「分かってるw」


    ベルトルト「アニたちが戻ってくるまでUNOでもやらない?」

    ライナー「おお、いいな!」

    アルミン「やろやろ!」









    ーーーーーーーーーーーーーーー

  13. 20 : : 2018/08/20(月) 02:33:43
    アルミン「ウノぉぉぉ!」


    ライナー「必死すぎだwww
    アルミンw」



    ガチャッ




    アニ「お待たせ…」


    ミカサ「…」




    ライナー「おお!美味しそうな匂いだな!」



    エレン「おお!早く食べてー!」



    アルミン「何を作ったの〜?」




    アニ「春が旬の鰆の塩焼きと春キャベツを使ったロールキャベツだよっ…」


    エレン「うまそーーー!」




    ミカサ「エレンはこっち…」



    エレン「はぁ?」




    アニ「ごめんエレン…ミカサがどうしても自分のを食べさせたいってうるさいから、あんたの分は作ってないんだ…」





    エレン「ええー!?なんで!」




    ライナー「まあ、エレン。ミカサのもかなり美味しそうだぞ。」


    ベルトルト「ミカサは何を作ったんだい?」





    ミカサ「ビーフストロガノフと
    豚肉のしぐれ煮…」



    アルミン「異常に手が込んでらっしゃる…っ!」




    エレン「おお!ミカサのもすげーな!」




    ミカサ「エレン…(*・ ・*)ポッ♡」



    ライナー「じゃあ、いただくとするか!」



    ライベルエレアル
    「「「「いただきまーす!」」」」


    エレンΨ( 'ч'〃)


    アルミン(o'ч'o)


    ベルトルト(。・н・。)


    ライナー\('ч' ☆)



    アニ・ミカサ
    「「どう?」」


    アルミン「(*゚~゚*)モグ モグ


    美味しい!」



    ライナー「( 'ч'〃)美味いな!」


    アニ「ふふ(*´˘`*)
    良かった…」


    エレン「パク(*゚~゚*)モグ モグ

    こっちも美味い!」


    ミカサ「エレンいっぱい食べてね…( ´͈ ᵕ `͈ )」



    ベルトルト「(´н`)…」



    ライナー「どうしたベルトルト?」



    ベルトルト「(*´థ.థ`*)」


    エレン「おい何泣いてんだよ!」


    アルミン「顔きめぇ…」












    ライベルエレアル「「「「ご馳走さま!」」」」


    アニ「そろそろ寝た方がいいね…夜も遅いし」


    エレン「そうだなー!」

    アニ「使える部屋は3部屋あるけど…」

    ライナー「じゃあ、この部屋はジャンも寝てるし、俺とアルm…」

    ミカサ「私はエレンと二人で寝る…」


    ライナー「お、おうそうか…(あえて何も言わないでおこう…)」

    アルミン「ハハハハ
    じゃあエレンはミカサとだね…(何も言わない方がいいな…もはや隠す気もないレベルの超大型地雷が目の前にあるよ…)」


    エレン「なんでミカサとなんだよ!」


    ライナー「大きい声出すなエレン…ジャンが起きるだろ…」

    アルミン「そうだよエレン…!そしてこの状況を知ったジャンはその場で絶命しちゃうよ」


    エレン「ちょっと後半、何言ってるか分からなかったけどジャン起こすのは悪いしミカサと寝るか…」

    ライナー「3部屋あるんだったな…
    じゃあ、俺とアルミンとジャンはここで寝る…w
    ベルトルト、お前は向こうの部屋でアニと寝てこいwww」


    ベルトルト「な、何を言ってるんだ!ライナーぁぁぁ!僕もこの部屋で寝ればいいだろ!」


    アルミン「じゃあ、君はアニを一人で寝かせるって言うのかい?」

    ライナー「きっとアニは…寂しくて怖い思いをするだろうな…」

    ベルトルト「わ、分かったよ!アニと一緒に寝る…」

    アニ「じゃ、じゃあ決まりね///
    あ、布団が二枚しかないんだけどどうする?」

    ライナー「俺らはいらん
    他の部屋で1枚ずつ使えばいいだろwww
    ほら、激しい動きをするのにクッションが無いと身体を痛めるだろ…www」


    ベルトルト「ライナーぁぁぁ!君ってやつは!そんなことしか考えていない変態ゴリラだとは思わなかったよ!」

    アルミン「ライナー…流石に
    今の発言は…ちょっと…」


    エレン( ´・ω・`)

    ミカサ(ㆆ_ㆆ)ゴミヲミルメ

    アニ(ㆆ_ㆆ)ムシヲミルメ


    ライナー「あ…
    あの…すまn…」

    アニ ゲシ!

    ミカサ バキ!


    ライナー「グハッ!?」


    アルミン「ライナーぁぁぁ!?
    大丈夫か!?」ガシッ



    ライナー「あ…
    アルミンそれは手じゃない…足だ」

    ベルトルト「色々と曲がってはいけない方向に曲がってる…」






    ーーーーーーーーーーーーーーー
  14. 21 : : 2018/08/20(月) 02:34:51


    〜エレミカside〜


    ガチャッ バタン







    ミカサ「エレン(;//́Д/̀/)
    よ、夜に…久しぶりに2人きりだねっ!///」


    エレン「おい、ミカサお前鼻息荒いぞ…」


    ミカサ「エレンっ!」ダキッ


    エレン「おい!?ミカサタックルすんじゃねe…!?」


    ドサッ



    ミカサ「エレン大好き…
    あれっ?」


    エレン( ºωº )チーン


    ーーーーーーーーーーーーーーー

    〜ベルアニside〜




    ベルトルト「あ、アニ…
    僕は床で寝るからアニが布団使っていいよ…!」


    アニ「え…あ…

    ううん大丈夫…一緒に寝よ」



    ベルトルト「っ!?
    でも、なんか危なくないっ!?」

    アニ「ん?ああ…
    ベルトルト寝相悪いもんね…でも、大丈夫だよ。昔は保育園とかで一緒にお昼寝してたんだし…」

    ベルトルト「大丈夫じゃない!今と昔は違うだろっ!?」

    アニ「あぁ、大きくなったから…危ないってこと?」

    ベルトルト「そうだよ…」

    アニ「そんなにすごいの?」(寝相の話)


    ベルトルト「えっ!ま、まあ思春期だからねっ/////」(性的な話)

    アニ「思春期だとみんなすごいの?」(寝相の話)

    ベルトルト「まあ、違う人もいるかもだけど…だいたいみんなそうだろ…」(性的な話)


    アニ「そういえば私も最近そうかも…」(寝相の話)


    ベルトルト「えっ!?」


    アニ「暑くなって、体が火照っちゃうからさ…」(暑くなってが体が火照っちゃうから布団の外に転がっちゃう「つまりは寝相の話」)


    ベルトルト「熱くなって…体が火照る!?」(性的な話)


    アニ「今もベルトルトと話してたら、暑くなってきた…」(体温的に)


    ベルトルト「ぼ、僕もアニと話してたら熱くなってきたよ///」(性的な話)


    アニ「ねぇ、ベルトルト?あんた…すごいんでしょ?」(寝相の話)



    ベルトルト「うん/////もう大きくなってて…危ないよ…///」(性的な話)

    アニ「それじゃ危ないね(手足が長くて寝相が悪いと危ないね)
    何センチくらい?(身長)」


    ベルトルト「え、えっ!?じゅ、じゅう…15センチくらいかな…/////」(性的な話)

    アニ「え?ああ(中学から15センチ伸びたってことか…)
    大きいねっ…」(身長の話)


    ベルトルト「あ、ありがとう/////
    あ、アニのお、お、おっp…」
    (性的な話)


    アニ「おっ?ああ、
    (理科のオットセイの生態レポートのことか。あれ、あんまり上手く書けなかったんだよね…)
    私はCだよ(評価が)」



    ベルトルト「C/////
    Cか…そうかー/////」(性的な話)




    アニ(確かベルトルトのレポートはA評価だったな…予習とかしてるのかな?)

    アニ「ベルトルトは一人でするの?」
    (勉強を)


    ベルトルト「っ!?ぼ、僕はするよ…///
    あ、アニは?」(性的な話)


    アニ「私もたまにする…」(勉強を)


    ベルトルト「そうなんだ/////」(性的な話)

    アニ「やっぱり気持ちいいからね…」
    (授業でスラスラできると)


    ベルトルト「気持ちいいよね/////
    多分、二人でやれば
    もっと気持ちいいよ/////」(性的な話)


    アニ「そうかもね…(二人で勉強して二人とも次の日の授業でスラスラできたら確かに気持ちいいかも…)」

    ベルトルト「やる?/////(性的な話)」・アニ「今度…(今度一緒に勉強を…)」



    ベルアニ「「あっ」」
    (同時に喋っちゃった…)

    ベルトルト「先にいいよ」

    アニ「ううん、大丈夫…
    でも、そろそろ…(そろそろ寝よう)」


    ベルトルト「うんっ/////
    僕ももう我慢できないっ!/////」(性的な話)

    アニ「えっ」


    ベルトルト「えっ」



    ーーーーーーーーーーーーーーーー


  15. 22 : : 2018/08/20(月) 02:44:31
    〜ライアルside〜









    エレミカ部屋

    ダンっ!

    ミカサらしき声
    「エレン大好き…」








    ライナー「…」











    ベルアニ部屋

    アニらしき声「ベルトルトと話してたら、あつくなってきた…」

    ベルトルトらしき声「ぼ、僕もアニと話してたらあつくなってきたよっ」









    アルミン「…」







    ライナー「なぁ、アルミン…」



    アルミン「なに?ライナー」




    ライナー「俺たちも////」




    アルミン「近寄るなホモゴリラぁぁ!」





    ライナー「冗談だ…

    それより、俺らの部屋はエレン達の部屋とベルトルト達の部屋に挟まれているから、声が聞こえるな…」



    ※図↓ 端末によってしっかり表示
    されない方もいるかも

    ____________
    Ⅰ Ⅰ Ⅰ
    Ⅰ エレミカ ドア Ⅰ
    Ⅰ_______ Ⅰ ろ Ⅰ
    Ⅰ Ⅰ Ⅰ
    Ⅰライアル ドア う Ⅰ
    Ⅰ________Ⅰ Ⅰ
    Ⅰ Ⅰ か Ⅰ
    Ⅰベルアニ ドア 階段→
    Ⅰ________Ⅰ___Ⅰ_








    アルミン「うん…
    お盛んだね…」




    ライナー「リア充死ね…ボソ」





    to be continued…
  16. 23 : : 2018/08/20(月) 02:49:05
    ※図がしっかり出なかった方へ

    壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁

    エレンミカサ部屋 ドア 廊下

    壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁

    ライナーアルミン部屋 ドア 廊下

    壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁

    ベルトルトアニ部屋 ドア 廊下

    壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁壁


    って感じです
  17. 24 : : 2018/08/20(月) 02:55:30

    第5章







    アルミン「んっ…
    もう…朝か…」



    ライナー「…
    んっ…アルミンおはよう」





    アルミン「( ̄□ヾ)ファ
    おはよう…」





    ライナー「おい、ジャン朝だぞ」

    ユサユサ


    ジャン「んっ…
    あー…おはよう…」




    ガチャッ バタン






    ベルトルト・アニ「「…おはよう」」



    アルミン「やあ、おはよう」




    ガチャッ バタン


    エレン・ミカサ「「おはよー…」」








    ライナー「おはよう」




    エレン「ぁぁ…体が痛てぇ…(いきなりタックルしてきたから尾てい骨痛めた…)」




    ライナー・アルミン
    ((体が痛くなるまであんなことやそんなことを…))



    ジャン「あれ…今日何曜日だ?」




    アルミン「月曜日だから普通に学校だね…」




    エレン「俺、普通に制服家にあるんだけど…」




    ベルトルト「あ、僕も…」




    ライナー「取り敢えず一旦みんな家に帰るか…」





    エレン「そうだな」




    アルミン「じゃ、またあとで…」







    ーーーーーーーーーーーーーーー









    〜学校〜







    キーンコーンカーンコーン






    エルヴィン先生「みんな席につけー…」




    ガヤガヤ









    エルヴィン先生「みんなも知っていると思うが、うちのクラスで数名の生徒が亡くなる事件があった…」




    みんな「…」



    エルヴィン先生「今日は連絡が遅れたがうちのクラスはしばらく学級閉鎖となった。今日は授業はない、そのまま下校だ。」





    アルミン「やっぱりそうなったか…ボソ」


    ライナー「それにしても警察も学校側も、何をしているんだかな…ボソ」



    ーーーーーーーーーーーーーーー






    〜下校中〜



    ライナー「なぁベルトルト…
    昨日の夜はどうだったんだ?wwwボソ」




    ベルトルト「あ、ああ…
    特には何にも…というか思い出したくない…ボソ」




    ライナー「???
    何があったんだ?ボソ」




    ベルトルト「…
    はぁ…色々と手違いがあって…ボソ(まさか全部僕の勘違いだったとは…)」



    ライナー「っ!?まさか…(手違いで避妊を忘れたのか)」



    ベルトルト「はぁ…」




    ライナー「それは大変だな…ボソ」






    アルミン「ねぇ、みんな次の命令みた?」



    ジャン「そういえば見てねーな…」





    ミカサ「私が確認する…」









    「4月19日 月 00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。

    命令6 男子生徒全員で1から100までの数字が書かれた紙を1人3枚まで引いていき、最後の1枚を引いた者に罰を与える。やらなかった場合は男子生徒全員に罰を与える。」


  18. 25 : : 2018/08/20(月) 02:57:35

    アルミン「また、みんなでやらないといけない命令か…」


    エレン「トロスト広場にみんなを集めるか…」


    ライナー「そうだな。それより…今回の命令はかなり厳しいぞ…」



    ベルトルト「男子生徒は全部で10人居る。でも、今ここにいる僕らだけで、5人…」




    エレン「つまり、2分の1の確率で俺らの中の誰か1人が死ぬってことか…」




    アニ「ベルトルト…死なないでよ?(震」
    ( ᵒ̴ ^ ᵒ̴ )ڡ袖



    ベルトルト「…うん…
    絶対生きるよ…!」



    ジャン「また…また、みんなで
    帰ってくるぞ…!」



    ライナー「あぁもちろんだ…

    全員死ぬなよ?」




    アルミン「うん…!」





    ライナー「ところでアルミン…
    このゲームに必勝法は無いのか?」



    アルミン「1人1人が自由に3枚ずつ引けて、しかも順番もまだ決まっていない…
    この条件で正解を絞り出すのは難しい…かな」



    ベルトルト「じゃ…じゃあ…運勝負…ってことかい?」



    アルミン「そういうことになる…
    ただ…後半になればある程度計算して駆け引きには持ち込める…!」



    エレン「UNO…と同じ感覚か?」




    ライナー「っ!それだ!その感覚でやればいい!」



    ジャン「俺らはずっとUNOやってたからな!」




    ベルトルト「そうだ!勝てる!僕たちなら!」




    アルミン「ただ…一つだけ…気がかりなことがあるんだ」



    ライナー「なんだ?アルミン」










    アルミン「…ダズだ」






    エレン「そういえば、アルミン!
    どうやってジャンに票を入れさせたんだ!?」



    アルミン「騙したんだよ…」




    ベルトルト「騙した?」





    アルミン「うん…」










    ーーーーーーーーーーーーーーー





    〜投票前〜









    アルミン「やぁ、ダズ」




    ダズ「ビクッ アルミン!」





    アルミン「お願いがあるんだ…」





    ダズ「…俺はハンナにしかいれないぞ」





    アルミン「…王様ゲームから抜け出せる方法が分かったんだ…!」




    ダズ「ほ、本当か!アルミン!」





    アルミン「ああ!ただ抜け出せるのは全部で8人だけなんだ…」



    ダズ「8人…?」





    アルミン「あぁ…

    僕が考えているのは…

    僕とエレン、ベルトルト、ライナー、ミカサ、アニ、ジャン、そして…



    ダズ…君だ」





    ダズ「お、俺?」




    アルミン「あぁ、但し条件がある…





    ジャンに票を入れることだ…
    実は抜け出せる鍵を握っているのはジャンなんだよ…」


    ダズ「っ!?で、でも…」




    アルミン「嫌ならいいんだ…

    君がダメなら他の人に頼むよ…」




    ダズ「くっ…」




    アルミン「まあ、今のゲームの流れを考えてみろ… この短期間でこれだけ死んでるんだ…
    このままゲームを続ければ…自分の身がどうなるかなんて、容易にわかるだろ?」ニヤッ



    ダズ「っ!?」





    アルミン「投票まではまだ時間があるから、たっぷり考えてくれ…
    あ、でもすぐに決めないと…


    他の人にこの話がいってるかもね」ニコッ




    ダズ「どうすれば…」





    アルミン「決まったら、
    僕に連絡をしてね…」ニヤッ








    ーーーーーーーーーーーーーーー






    アルミン「と、いった感じだ…
    恐らく相当な恨みを買っただろうね…」



    ライナー「…
    かなり厳しくなりそうだな…」





    アルミン「あぁ…

    彼は全力で僕を殺しにくるだろうね…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーー
  19. 26 : : 2018/08/20(月) 03:03:04
    〜PM9:30 トロスト広場〜



    ローゼ市民の憩いの場である、トロスト広場…



    中央には昔から神話として伝承されてきた「巨人大戦」の、高さ15m程もある巨大な「巨人オブジェ」がそびえ立っている…



    灰色の空に、どこまでも伸びるそのオブジェはどこか不気味な雰囲気を醸し出していた…




    春にも関わらず、冷たい北風が僕たち10名と様子を見守りに来た数名の女子の頬を撫でる


    その寒さのせいか、それとも別の何かのせいか、僕たちは皆、顔を強ばらせていた。



    何故なら今日は春のピクニックに来た訳でも、散歩をしに来た訳でもない。




    殺し合いに来たのだ…





    全員が生への執着心を胸に抱き、




    今からここは欲望と憎悪が渦巻く地獄と化すだろう…





    アルミン「やぁ、みんな…

    集まってすぐに癪だけど、
    時間が無いから順番を決めようか…」






    あみだくじの結果、
    順番は、エレン、コニー、ライナー、フランツ、ナック、ベルトルト、ミリウス、ジャン、ダズ、そして僕 の順番となった。



    始めは皆、特に気にすることもなく、順調に紙をめくっていった。


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    〜62枚目〜



    ライナー「ふぅ…

    みんな…顔が怖いぞ?」



    ペラッ


    フランツ「あたりめーだろ…
    下手すりゃ死ぬんだから」






    ペラッ





    ナック「そろそろ考えて引かないとまずいよな…」


    ペラッ




    ベルトルト「…」 プルプル


    ペラッ…スルッ




    ベルトルト「あっ!」




    ミリウス「おい…ベルトルト…
    手が震えてるぞ…
    少しリラックスしろ…お前、流れに飲み込まれるぞ…ボソ」


    ベルトルト「っ!」



    ペラッ

    ミリウス「聞いたぞ…お前アニと付き合ってるんだってな…」



    ベルトルト「…うん」



    ミリウス「おめでとさん…
    アニのこと守ってやれよ?大事な人なんだろ?ボソ」


    ベルトルト「…う、うん ボソ」


    ミリウス「お前、絶対…
    こんな所で死ぬんじゃねーぞ…ボソ」


    ベルトルト「ミリウス…ありがとう…
    少し気持ちが落ち着いたよ…ボソ」


    ペラッ




    ペラッ



    ペラッ
    アルミン(78枚目か…

    平均して…2枚ずつみんなが引くとすると…次に僕が引くのは98枚目…それならエレンも無事で、罰はコニー…か)





    ペラッ




    ペラッ




    ペラッ






    ペラッ
    フランツ「うぇ〜www
    危ねー危ねーwww
    おい、ナックお前3枚引けよ〜?www
    俺が89枚目だから
    それで、俺らは助かったなw」


    ナック「はいよ〜」


    ペラッ


    アルミン(みんな…ここに来て…
    3枚ずつ引いてる…早く終わらせたいんだろうな…
    でも嫌な予感がする)




    ベルトルト(助かった…!)

    ペラッ





    ペラッ



    ミリウス「あがり〜
    95枚目か!危ねー…」




    ジャン(っ!?やばい…
    俺が1枚引けば残りは4枚だから、ダズが全てを決めることになる!?するとアルミンがまずい…
    でも、2枚引いても、3枚引いても…ダズがやろうとすればアルミンを殺せる…!?)



    ライナー・ベルトルト・エレン
    (((っ!?)))






    アルミン(あの様子だとみんな気づいたみたいだな… でもどうする…!?まずいぞこのままじゃ…)










































    フッ…









    フフフ…





























    ダズ「ハハハハハハハハ…







    あぁぁぁ!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」






    アルミン「…っ!」







    ダズ「おいおいおい、アルミン!
    お前忘れたなんて言わねーよな?」






    アルミン「…ダズ
    すまない…あれはちょっとした手違いがあったんだ…君を騙すつもりは無かった…」











    ダズ「はぁぁあ?
    今さら何言ってんだアルミン!俺はな、大好きだったハンナを殺しちまったんだよ!

    お前のせいでなぁぁぁ!?」






    アルミン「っ…」




    ダズ「お前だけは絶対に許さない…


    俺がこの手で、、


    この手で…ぶち殺してやるよぉぉぉ゛ぉ゛っ゛!



    ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」



  20. 27 : : 2018/08/20(月) 03:03:39

    ライナー(…こいつこんな奴だったか!?大人しくて、ビビりな性格だったはずだろ…)








    エレン(王様ゲームがあいつを変えたのか…?いや、そんなことどうでもいい……)






    ライベルエレジャン
    ((((アルミンが危ない…!?))))








    to be continued…

  21. 28 : : 2018/08/20(月) 03:15:20

    第6章


    ライベルエレジャン
    ((((アルミンが危ない…!?))))













    アルミン「だ、ダズ!
    ちょっと待ってくれ…!」






    ダズ「なんだ…?


    命乞いかぁ?

    そんな事しないで、ハンナを『殺した』ときみたいにまたなんか考えて、人を殺したらどうだ?


    座学トップさんよぉ…」






    アルミン「…っ!


    ぼ、僕は…!殺してなんかいない!」







    ダズ「まぁ、いいw

    どうせ死ぬんだからな…




    ジャン、早く引けよ!」







    ジャン「アルミンすまん…

    俺は助けてもらったのに
    何もできなかったな…






    2枚…引くぞ」









    ペラッ







    ダズ「ジャン…2枚かぁ…






    あと、3枚!

    俺が2枚引いて、終わりだっ!



    アルミン…じゃあな!


    ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」



















    ペラッ…

























    アルミン(死ぬ…
    これで終わりなのか…
    みんなは…





    生きてくれよ…)











    プルルルルプルルルル


























    無機質な機械音が恐ろしく冷酷に、




    そして残酷に鳴り響く…









    人の死を告げるその電子音









    トロスト広場にこだまするそれは
    僕には永遠と錯覚する程の長さだった…











    永遠に続くと…





    そう信じたかっただけなの
    かもしれない…








    そんな僕を嘲るように
    死神が奏でる無機質なメロディは
    ふと鳴り止んだ…




    ダズ「おっとメールだな…


    アルミン!
    早く確認した方が
    いいんじゃないか?

    死に方確認して、
    痛みに踏ん張る準備でもしといたらどうだ?

    お前にはハンナ以上の死が必要だ


    首斬り程度じゃ生ぬるい!


    俺が確認してやるよ…!」









    カチカチ










    「4月19日 月 22:13
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:敗者が決まった。出席番号 8 ダズ・ノーマフィール に心臓麻痺の刑を与える。」















    ダズ「は?おいおいおい


    おかしいだろ?は?いや、なんで…


    なんで俺が…罰を受けてるんだ…?」






    アルミン「え…?な、んで?」




    ミリウス「…」


    ダズ「アルミン、
    お前またなんかしただろ!?
    ふざけんな…!

    俺をまた騙s…!」



    ズキン!




    ダズ「ッ!?


    おm…ぜっt…!

    許さn…」







    バタン…












    ベルトルト「アルミン!」



    ライナー「大丈夫か?何ともないか!?」


    エレン「アルミン!本当こっちが心臓止まりそうになったぞ!?」


    アルミン「あ、あぁ
    それよりなんで…僕じゃなくて…ダズが?」


    ミリウス「意外だな

    とうに気づいてて、
    命乞いも演技だと思ってたが…」


    アルミン「ミリウス…
    何を…したんだ?」



    ミリウス「俺じゃねー…


    ジャンだ」






    ジャン「…」




    ミリウス「簡単なことだ。
    ジャンは2枚引いたフリをして3枚引いてたんだ。」


    ライナー「つまりジャンは『98枚目』をまるで『97枚目』のように引いたということか…
    それに気がつかなかったダズが2枚引いて罰を受けた…」



    アルミン「ジャン…」




    ジャン「お前に命拾われたからな…
    もし、お前が死にそうになったら、俺が100枚目を引いてでも助けようと思ってたんだ…」







    ミリウス「もう、10時半だな
    俺は帰るわ…またな…」





    ベルトルト「ミリウス!」



    ミリウス「なんだ?」





    ベルトルト「さっきはありがとう…」


    ミリウス「あぁ…
    アニのこと守ってやれよ…ボソ」


    ベルトルト「…うん」

  22. 29 : : 2018/08/20(月) 03:18:27
    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    〜アニの家〜


    アニ「ベルトルト…
    良かった…!生きてて…ほんとに」
    ギュッ



    ベルトルト「アニ…」ギュッ






    ライナー「ハハハハ
    ミカサも良かったな!
    エレンが無事で!」




    ミカサ「えぇ
    でも、もしエレンが危なくなったら、誰かを1人生贄にして順番を狂わすつもりだった…
    ので、初めから心配はしていない…」



    ライナー「…」


    アルミン「…」





    ジャン「あー、それにしても腹減った!
    昨日からなんも食ってねー…」



    ライナー「じゃあ、昨日みたいn…」



    ミカサ「みんなの分のお弁当を
    買ってこよう…」


    アニ「私も行く…
    ローゼ病院の隣りのコンビニが一番近いかも」



    ミカサ「うん…
    そこにしよう…」



    ガチャッ バタン





    エレン「あの2人意外と仲良いよな」


    アルミン「きっと、ベルトルトとアニが付き合って、エレンを奪われる心配が無くなったからミカサも心を許したんだろうね」




    ライナー「なるほどな」


    エレン「あ?何の話だ?」



    ジャン「いやぁ〜(*¯艸¯)

    ミカサが俺の弁当を
    買ってきてくれるのかぁ〜…

    ほんと生きてて良かったなぁ〜」


    ライナー「…なんというか…
    可哀想な奴だな…ボソ」



    ベルトルト「…幸せそうだから昨日のことは黙っててあげよう…ボソ」




    アルミン「…知らぬが仏だね…ボソ」





    ーーーーーーーーーーーーーーー



    プルルルルプルルルル







    「4月20日 火 00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。

    命令7 出席番号 4 クリスタ・レンズは自分に命令を下し、それに従いなさい。

    命令8 王様ゲームにおいて必要の無いことをするな。」







    エレン「次の命令だ!」



    ライナー「ちょっと待て!命令が二つ!?それにクリスタが!」


    アルミン「クリスタの命令は簡単そうだ。でも、二つ目が良く分からないぞ…」



    ベルトルト「王様ゲームにおいて必要の無いこと?これが分からないとまずいぞ…!?」




    ガチャッ バタン




    アルミン「アニ!ミカサ!命令は見たかい!?」


    アニ「うん…
    向こうで確認済みだけど…」




    ミカサ「うん…」






    ライナー「クリスタが心配だな…」






    プルルルルプルルルル





    「4月20日 火 00:15
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:命令7について、出席番号 4 クリスタ・レンズの命令が決まった。
    『王様に触れろ』」





    エレン「っ!?なんで、そんな命令にしたんだ!?」


    ベルトルト「『息をする』とか、『食事をする』でも良かったのになんでわざわざ…!」


    アルミン「多分…王様を見つけるためだ…
    僕も王様はクラスの中にいると思うんだ… このやり方なら、犯人に触ったときに、服従確認のメールが届くから犯人が分かるはずだ…」


    ジャン「なるほどな…」





    ピコン




    ライナー「クリスタからLINEが来た」


    アルミン「あ、僕も」



    エレン「みんな届いてるみたいだな…」



    「送信者:クリスタ
    件名:王様ゲームのことについて
    本文:みんな、
    明日学校に集まってください。話したいことがあります。」

  23. 30 : : 2018/08/20(月) 03:19:36
    to be continued…
  24. 31 : : 2018/08/20(月) 03:24:33

    第7章



    進撃高等学校…




    今年で創立100周年を迎える、
    歴史ある由緒ある公立高校だ。





    そんな進撃高校も、
    築100年近い建物だけあって、
    建物の老朽化が進んでいた。

    災害による被害と安全面を考慮し、
    僕達が入学する丁度一年前に
    大規模な改修工事が行われた。



    改修工事により、進撃高校の唯一の欠点であった老朽化問題は改善され、校舎内は私立高校となんの遜色ない充実した施設となった。







    テニスコート4面に加え、野球とサッカーの試合を同時に行うことが可能である、広大な学校のグラウンドに

    生き残りの僕達クラスメイトは、
    クリスタの呼び掛けにより集合していた…








    ベルトルト「まだ、全員集まって無いみたいだね…」


    ライナー「あと、来てないのはコニーとサシャ、フランツか…」


    アルミン「……」



    エレン「どうしたアルミン?
    考え事か?」



    アルミン「あー、うん…
    なんか妙だ…
    今年は進撃高校の100周年で、改修工事が一年前に行われて…そこから僕達が入学して、こんなことが起こって…色々と偶然が重なりすぎている気がするんだ…」




    ライナー「俺も同感だ…
    俺たちのクラスが狙われたのを仮に運が悪いせいにしたとしても、100周年と同時というのは何か怪しいな…」


    ジャン「おいおい…
    それじゃ、まさか学校側がなんかしてるってのかよ?」




    アルミン「…現段階ではまだ分からないけど、学校が怪しくないというと嘘になる…」


    エレン「でも待てよ。100歩譲って、学校がこの事件を起こしたとして何の目的があるんだ?第一お前らも見ただろ?学校の先生とかは一人も居なかったのに、どうやって死んだんだよ?」


    アルミン「僕もそこが引っかかるところなんだ…
    きっと、いきなり首が落ちるのも何かのトリックだ。ピアノ線とかを使えば…できない話ではない…
    でも、
    実行犯が学校の先生じゃないとしても、学校の関係者のような大人も居なかった…
    そう考えると…やっぱりクラスメイトが怪しいことになる…」









    コニー「よお!」



    サシャ「おはようございます!」




    フランツ「はぁ…なんでまたわざわざ集めるんだよ…」







    クリスタ「みんな来たね!」


    ユミル「クリスタ、ビビって犯人が逃げちまう前にさっさと全員触れよ」



    クリスタ「ユミル、いきなりはダメ!


    みんな!昨日のメールのことで集まってもらったんだけど…
    私はみんなの事を疑いたくはないけど…みんなの疑惑を晴らす為だと思って、協力して下さい!」


    ユミル「はぁ?おいクリスタ、初めから疑ってないならなんでこんなのを命令にしたんだよ」




    アルミン「大丈夫だ…
    きっとこの中にいるよ…」


    ライナー「……」



    クリスタ「じゃあ、1人1人触ってくね!適当に横に並んで!」


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    クリスタ「はい
    次はフランツだね…」


    トン…



    フランツ「ほらメールこねーだろ?だから初めから俺じゃねーって言ってんのによー」




    ユミル「黙れ…」





    ユミル(おいおいどうすんだ?フランツが怪しいと思ってたけどあいつじゃないのか?じゃあ、誰だよ… もしかしてこのクラスにはいない?でもそしたらクリスタが…)




    クリスタ「あと、4人だね…」


    トン…



    トン…



    ライナー「これで俺とベルトルトの疑いは晴れたな…」



    クリスタ「あ、あとは、え、エレンとあ、アルミン、だね…ブルブル」



    トン…




    エレン「よし俺じゃねーな…
    って…そしたらアルミンしか居ねーじゃねーか!でも、こいつがそんなことする訳ないしやっぱりこのクラスには居ないのか!?」




    ユミル「そこどけエレン…


    なあ、アルミン…」




    ガシッ!





    アルミン「っ!?」






    ユミル「おい、アルミン!やっぱりお前が王様だろ!」




    ザワザワ…

    アルミンガハンニンデカクテイダナ…

    マエカラアヤシイトオモッテタヨ…


  25. 32 : : 2018/08/20(月) 03:28:28
    アルミン「ぼ、僕は違う!」





    ユミル「もういいんだよアルミン!
    バレバレなんだよ!
    そういえばマルコが死んだ時の第一発見者もお前らしいな!
    それに、ハンナの時も投票用紙めくってたのお前だし…
    あ、そーだそーだ…
    聞いたぞ…ダズのことも騙したらしいな…それにその後の命令でお前がダズを殺したとか…」



    アルミン「ち、違う!ぼ、僕は本当に何もしてないんだ!?」



    ジャン「そうだ!アルミンは俺のことを助けてくれた…それに、ダズを殺したのは俺だ!」



    ユミル「ジャン…お前こいつに騙されてるんじゃないのか?

    命を救ったのは、後で自分の手を汚さずにダズを殺させる為の布石…とか?」


    ジャン「っ!?」




    ユミル「それにお前も気づいてるだろ…

    こいつ明らかにこのゲームの進行に関わりすぎてる…それに、元々中学校の時から座学トップだったし、入試試験も確か満点だったよな?

    それに、このIQの高さだぞ?

    これくらい、こいつならできるだろ?逆にここまでのことをこいつ以外の誰が出来るってんだよ?」

    ジャン「…
    おいアルミン?お前…違うよな?」



    アルミン「ジャン!?
    違う!僕じゃない!」




    ユミル「ジャン、騙されるな…
    こいつに決まってるぞ!」


    ジャン「もういい…」





    アルミン「っ!?」




    ジャン「早く…
    クリスタ、早くアルミンに触って
    こいつの潔白を証明してくれ…」



    ユミル「まあ、どっちにしろ触れば分かるな…クリスタ早く触ってこいつを警察に突き出すぞ」



    トン…












    アルミン「っ!?」


















    …………………………………



    ……………………



    …………








    クリスタ「あ、あれっ?
    お、おかしいな… ブルブル
    え、なんで…
    このクラスに居ないの?
    じゃあ、私…し、死んじゃうのかな?
    ブルブル」







    ユミル「!?アルミンじゃないだと?じゃあ、誰が…」



    エレン「今はそんなことより、クリスタのことを考えてやらないとダメだろ!このままじゃ死んじゃうんだぞ?」


    クリスタ「…う、ぅぅ…」


    ユミル「くそっ…何でだよ…
    こ、こんなことになるなら、私がこの命令にすることを止めれば良かったのに…クッ……なんで、なんで…」

    ポタッ…





    エレン「ユミル…今はそんなこと言って泣いてもしょうがないだろ…王様探せばいいんだし、まだ時間はあるだr…」





    プルルルルプルルルル






    ライナー「おい待て!?おかしいだろ?まだ午前だぞ?それに、これからクリスタが王様に触る可能性だって、あるのになんでもうメールが!?」




    ユミル「そんなわけが!?
    なんかの間違いに決まってる…

    メール確認しないと…」

































    「4月20日 火 9:23
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:出席番号 18 ユミルに
    斬首刑を与える。」












    ユミル「は?え、なんで…」








    スパン!










    ドバッ…!












    ユミル「あ、あれ?」








    バタン…









    クリスタ「ゆ、ユミル!?なんで!?何もしてないのに…!?そ、そんなの…って」バタン…






    ザワザワ…




    ザワザワ…







    ーーーーーーーーーーーーーーー








    クリスタ「んっ…」

    エレン「起きたか?」


    クリスタ「…エレン?ミカサも…」


    エレン「お前、あの後倒れたんだ…
    ここは俺の家だ…」




    クリスタ「っ!ユミルは?ユミルはどうなったの?」



    ミカサ「残念だけど…」




    クリスタ「…うっ…うぅ…

    はっ!
    ほ、他の…他のみんな…あ、アルミン達は
    どこにいるの…?」

  26. 33 : : 2018/08/20(月) 03:33:50


    エレン「アルミンとジャンはアルミンの家に居る。ベルトルトとアニはそのままアニの家に行って、ライナーは1人にしてくれって言って、家に帰ったよ…」


    クリスタ「そっか…
    でも、これからどうしよう…」


    エレン「俺達がそばに居てやるよ…
    なんかあったら守るから…」


    クリスタ「エレン…」


    ミカサ「今は9時半で、罰が与えられるまで2時間半しかない…」

    エレン「アルミンが言ってたけど、いきなり人の首が落ちたりする訳ないから誰かしら実行犯がいるらしい…
    だからこの家に居れば安心だ!絶対大丈夫!」


    クリスタ「う、うん!」


    ミカサ「ご飯を作ってくる…」



    クリスタ「あ!私も手伝うよっ」


    ガシッ


    エレン「待てっ
    クリスタはダメだ…

    じっとしていた方がいい…」



    クリスタ「うん…ごめんね…」


    ミカサ「エレンも気をつけてね…」


    ガチャ バタン



    クリスタ「はぁ…何でこんなことになっちゃったのかなぁ?」



    エレン「同感だ…
    もし、犯人見つかったら絶対に許さない…」


    クリスタ「私も…
    ユミルも、、他のクラスメイもみんな死んじゃって……
    怖いよ…」

    ポンポンッ

    クリスタ「エレン…」


    エレン「俺がそばにいてやるから…
    な?だから大丈夫…安心して…
    ユミルが居なくなって不安だろうけど…俺がユミルの代わりになるから…」
    ナデナデ

    クリスタ「ふぇぇ…

    エレぇン…グスッ」 ギュッ


    エレン「よしよし…ニコッ」


    クリスタ「ね、ねぇ
    エレン?ミカサのこと…どう思ってる?」


    エレン「ミカサ?どう思うって言われても…
    大切な家族?」



    クリスタ「恋愛的な感情…とかは?」


    エレン「恋愛的な感情?
    ミカサ『には』そういうのねぇな笑」


    クリスタ「そっか…良かった ボソッ」



    エレン「そういえばさ、今月やるはずだった合宿オリエンテーションどうなるのかな?」

    クリスタ「来月に延期らしいよ?」


    エレン「結局やるのかwww」


    クリスタ「意外だよね笑」


    エレン「あぁ笑笑

    あ、そうだクリスタ!
    5月の体育祭の二人三脚!俺と組まないか?」


    クリスタ「えっ///
    に、二人三脚…?///」


    エレン「おう!確か男女で組むのもありだったよな?」


    クリスタ「あ、ありだけど…///
    き、基本はカップルしかやらないし、体密着するから…色々と当たっちゃうかもだし…
    (〃モジモジ」


    エレン「どうした?クリスタ顔赤いぞ?」


    クリスタ「ふ、ふぇぇ!?
    そ、そんなこと…ないしっ///」


    エレン「ハハハハハハ(≧∇≦)
    なんで照れてるんだよ笑笑」



    クリスタ「っ!気づいてて
    わざと言ったのっ?」



    エレン「ん?笑」


    クリスタ「もぅ〜٩(◦`^´◦)۶プンスカ

    で…でも約束だよ?
    体育祭で二人三脚…やろうね?」


    エレン「おう!約束だ!」


    クリスタ「うんっ!ニコッ (*ˊᵕˋ*)」


    エレン「クリスタほんと可愛いよな笑 」


    クリスタ「え、えっ?///」


    エレン「いや、可愛いなーって思って…」


    クリスタ「//////

    わ、私もさ、、

    え、エレンのこと…
    優しくてかっこいいなぁって
    思うよ?///」


    エレン「あ、ありがとう///」


    クリスタ「どういたしまして///」



    エレン「…」



    クリスタ「…」




    エレクリ「「あのっ!」」



    エレン「あ、あぁ…」



    クリスタ「んっ…
    エレン、先にいいよ?」



    エレン「いや、クリスタ先にいいよ?」


    クリスタ「じゃ、じゃあ、、言うよ?


  27. 34 : : 2018/08/20(月) 03:39:35

    クリスタ「私、
    ずっと前からエレンのことがっ…

    す、すk…」






    ガチャッ バタン








    ミカサ「ご飯できたよ」



    エレン「おう!さんきゅ!」


    クリスタ「あ、ありがとうっ!」
  28. 36 : : 2018/08/20(月) 03:47:40

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーーーーー









    エレン「ごちそうさまー!」




    クリスタ「ごちそうさまでした!」







    ミカサ「お皿洗ってくるね…」








    ガチャッ バタン










    エレン「クリスタ、あと
    1分で日付が変わる…」








    クリスタ「…う、うん…ブルブル」









    エレン「大丈夫だ…」ギュッ









    クリスタ「怖い……」ブルブル









    エレン「うん…」

























    カチッカチッカチッカチッ…









    秒針の音が部屋に鳴り響く…







    針が床を指す




    刻々と時間は刻まれる

    部屋にその音と二つの鼓動がこだまし、共鳴するような錯覚を起こす程に張り詰めた空気が流れる。





    否、停滞という言葉が適切だろう。




    針が床と並行になる






    「針の指す位置」は高まり徐々に床と
    垂直な向きへと近づいていく…


    「緊張」は高まり徐々にその時へと
    近づいていく…








    ふと沈黙が破られる








    クリスタでもエレンでもなく、




    不気味な程に無機質な電子音が…













    プルルルルプルルルル










    エレン「大丈夫だ…大丈夫だ…」ギュッ



    クリスタ「う、うぅ…
    エレン…エレン…」ギュッ







    エレン「メールを確認するから
    目を瞑ってて…」




    ポチ…











    「4月21日 水 00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:命令に従わなかったので、出席番号 4 クリスタ・レンズに永遠の闇を与える。」























    エレン(永遠の闇…?
    ずっと光がない…




    っ!?まさか失明?)











    エレン「クリスタっ!」











    クリスタ「なに?」










    エレン「大丈夫…か?」








    クリスタ「あれ…



    私、生きてる…!生きてる…よ?もう、目を開けてもいい?早くエレンが見たいよ…」








    エレン「っ!?
    く、クリスタぁ…」











    クリスタ「どうしたの?」













    エレン「目を開けてもいいけど…
    いいけど…っ!」










    パチッ





    クリスタ「…?あれ?
    なんで?エレンどこにいるの!?」










    エレン「俺はここだ!」ギュッ










    クリスタ「エレンだぁ…

    でも見えないよ…なんで?」

    エレン「メールには永遠の闇を与える…って…」


    クリスタ「そっか…
    じゃあ、私…




    目が

    見えなくなっちゃったんだ…

    でも、でも、、生きてるっ…!」



    エレン「く、クリスタ…
    ごめんな…守ってあげられなくて…」



    クリスタ「うぅん…

    そんなことないよっ…
    守ってくれたよ…
    だって、エレンが居なかったら、私…今日1日耐えることもできなかったし…それに、今だってエレンが居るから怖くないよっ」



    エレン「クリスタ… 」ギュッ



    クリスタ「足でまといになっちゃうけど
    二人三脚やろうねっ…!」ギュッ

    エレン「っ!あたりまえだ…!

    そんなの…いつだってやってやる…

    ずっと俺が支えてやるから…


    俺がお前の目になってやれば
    いいだろ?」



    クリスタ「ありがとう…」




    プルルルルプルルルル




    「4月21日 水 00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなたのクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。

    命令9 出席番号 3 エレン・イェーガーは大切なものを失え。また『命令8 王様ゲームにおいて必要の無いことをするな』は全員共通でもう1日続行される。」


    エレン「大切なもの…か」



    クリスタ「…大切なもの」



    プルルルルプルルルル





    「4月21日 水 00:01
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:ルール違反をした者がいる。出席番号 5 コニー・スプリンガーに窒息死の刑を与える。」




    エレン「コニー!?何をしたんだ!?そうだコニーに電話…!」



    プルルルル…
  29. 37 : : 2018/08/20(月) 03:50:15

    エレン「もしもし!おいコニー!
    大丈夫か!?」










    コニー『ゴホッゴホッ…
    え、エレ…ン…』












    エレン「おいコニー!?」








    コニー『息が…できね…んだ…
    カハッ…ゴホゴホ』









    エレン「何をしたんだ!?」











    コニー『お、r…
    メール…ゴホゴホ
    きょ…ひ…しt…!
    カハッ…ゴホ…』



    エレン「おいコニー!しっかりしろ!
    おい!」



    プープー…


    エレン「くそっ!

    コニーはメールを拒否って言ったか?
    つまり毎回メールに書かれてる
    途中棄権禁止ってのはメール拒否禁止
    ってことか…!?」



    プルルルルプルルルル




    「4月21日 水 00:03
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:出席番号 6 サシャ・ブラウスに斬首刑を与える。」


    エレン「は、はぁ!?
    どうなってやがるんだよ!?
    なんで!?

    コニーが死んですぐにサシャが死んだ…


    サシャはコニーと仲が良かったから、まず悲しむとしたらあいつだ…


    そういえばユミルがなんで罰を受けたのかもまだ分かってない…


    2人に共通していること…



    っ!?まさか!?




    まさか…王様ゲームにおいて必要のないこと…って…





    『誰かの死を悲しんで泣くこと』
    なのか!?




    みんなに連絡しないと…


    これだけ死んだんだ…
    他にも泣くやつはいるかもしれない…
    そしたら泣いたやつが死んでまたそいつの死で誰かが泣く…



    全滅しかねないぞ…

    クリスタ!
    取り敢えずアルミンと合流しよう!今はアルミンの頭が必要だ!




    あれ?















    クリスタが居ない…」






    to be continued…


  30. 43 : : 2018/08/20(月) 16:54:39

    第8章


    エレン「クリスタが居ない…」


    ガチャッ


    ミカサ「エレン!クリスタは?」

    エレン「目を離したら、
    居なくなってた…
    くそっ…俺のせいだ」



    ミカサ「今は自分を責めている場合ではない。クリスタを探そう。」


    エレン「そうだな…
    俺はトロスト広場の方を探すから、ミカサはローゼ病院の方に行ってアニとベルトルトと合流して、そっちを探してくれ。」


    ミカサ「うん。分かった。」


    エレン「そうだ!あと、王様ゲームに必要ないことが分かったんだ!」




    〜説明中〜





    ミカサ「分かった。
    みんなにも伝えておこう。」



    エレン「あぁ。頼む…」


    ガチャッ バタン




    エレン「よし、俺も行くか…」






    ーーーーーーーーーーーーーーー






    〜トロスト広場〜


    エレン「1通り広場の中探したけど居なかったな…ベンチで休むか…」


    エレン「はぁ、それにしても
    クリスタは何で…」



    ???「よぉ、エレン」








    エレン「ん?おおライナー!」

    ライナー「となりいいか?」


    エレン「もちろんだ!」


    ライナー「よいしょ…
    ほらよ…」


    エレン「缶コーヒー?」


    ライナー「やるよ」


    エレン「ありがとな…」

    ライナー「グビグビ…
    クリスタの件だが…
    永遠の闇ってのは何だったんだ?」


    エレン「ゴクゴク…
    言いづらいけど…
    その…失明のことだったんだ…」



    ライナー「っ!?し、失明か…!?
    だが、つまり生きてるってことだな!」


    エレン「あぁ!」


    ライナー「その、いきなりでなんだが…
    クリスタに会いたいな…どこに居るんだ?」


    エレン「…分からない」


    ライナー「は?」


    エレン「今探してるところなんだよ…」


    ライナー「何でだ…
    お前一緒に居たんだろ?」


    エレン「あぁ…
    目を離したら居なくn…!?」


    ガシッ!



    ライナー「…お前なっ!?
    なんで目を離したり
    なんかしたんだよっ!?
    クリスタは!目が見えないんだぞ?!

    お前自分が何をしたかっ…」


    エレン「…ングッ 分かってる…
    す、すまない…俺のせいだ…ゴホッ…」

    バッ…


    ライナー「すまん…
    冷静でなかった…」


    エレン「…あぁ」


    ライナー「俺もクリスタを探す…」


    エレン「助かる…
    ローゼ地区の南部と
    トロスト区は探したんだがな…」


    ライナー「そんな遠くまでは
    行ってないだろ…
    じゃあな…探してくる…」


    エレン「あぁ…なんかあったら
    連絡してくれ」







    ーーーーーーーーーーーーーーー






    ライナー「はぁ…」


    ライナー(クリスタ…なんで…)



    ベルトルト「あれ?ライナー?
    こんなところで何してるの?」



    ライナー「っ!ベルトルト…お前こそ何を?
    アニはどうした?」


    ベルトルト「みんなで分かれて
    探してるんだよ」


    ライナー「クリスタか…」


    ベルトルト「うん…
    一緒に探そう…」





    ーーーーーーーーーーーーーーー




    ライナー「いやぁ、それにしてもクリスタが行方不明とはな…」


    ベルトルト「ライナーは…

    聞くまでもないか…
    心配に決まってるよね…」


    ライナー「あぁ…
    心配だ…心配で心配で
    胸が張り裂けそうだ…」


    ベルトルト「そういえば、まだ小学生のときに僕とアニとライナーの3人でお出かけしたことあったよね」



    ライナー「ん?あぁ…だがいきなりなんだ?」


    ベルトルト「あの時、僕とアニが迷子になって、ライナーが探してくれたんだよね笑」


    ライナー「そんなこともあったなぁ…
    あの時も心配で
    胸が張り裂けそうだったぞ笑笑」


    ベルトルト「年中胸が張り裂けそうに
    なるんだね笑笑」


    ライナー「うるせぇ…笑」

    ベルトルト「ハハハ
    ……ライナー?」


    ライナー「なんだ?」


    ベルトルト「こんなことになって、、、
    なんかもう良く分からないけどさ…また、3人でどっか出かけようね…」


    ライナー「あたりまえだ…でもそれだと、
    俺が邪魔者みたいになっちまうな笑笑」


    ベルトルト「うるさいよ…///」


  31. 44 : : 2018/08/20(月) 16:55:22

    ライナー「まぁ、その時は俺とクリスタ、ベルトルトとアニの4人で出かけるけどな!笑笑」


    ベルトルト「ダブルデートか…笑」


    ライナー「あぁ … 笑」



    ベルトルト「まぁ、まずはクリスタを
    見つけなくちゃね」


    ライナー「そうだな!」


    ベルトルト「…それと
    生き残るんだ…全員で…」


    ライナー「…あたりまえだろ
    こんなゲームさっさと終わらせて全員で生き残ってやろう!」


    ベルトルト「…うん!」


    ライナー「…お前死ぬんじゃないぞ?笑」


    ベルトルト「…ライナーこそね笑」


    ライナー「あぁ笑
    ベルトルト、約束だ…」


    ベルトルト「うん…!」




    ライナー「絶対勝つぞ…相棒」


    ベルトルト「もちろんだよ…相棒」



    ーーーーーーーーーーーーーーーー


  32. 45 : : 2018/08/20(月) 17:18:36



    〜PM5:30 ローゼ南部公園〜




    僕たちの国では、
    各地区ごとに100年以上も
    前の政府により建設された
    「壁」に仕切られている

    ローゼ南部公園はローゼ地区とトロスト地区を仕切る「ウォールローゼ」の真下にある…


    高さ50mにもなる壁には電光掲示板があり、階段で壁の上に登ることもできる。

    しかし、壁の上には特に何も無いため、
    人気が少ない…



    日の入時を迎え、西の空には真っ赤な夕焼けが燃えるように、美しく照り輝いていた…



    エレン(きれいな夕焼けだ…
    そういえば俺達が入学する前…
    中学卒業前のまだなんも起きてなかった時は
    暗くなるのもっと早かったよな…)


    エレンが日の入時の時間が遅くなったことに春の訪れを感じ、感慨深さに浸っている間に
    僕、ミカサ、ジャン、アニ、そしてベルトルトがこの公園に集まっていた…


    アルミン「結局見つからなかったね…」


    エレン「くそっ… 」


    ミカサ「エレン…」


    アニ「あれ?ライナーは?」


    ベルトルト「2人で
    探してたんだけど、、
    一旦集合しようって言ってるのにそんな時間は無いって言って、1人でクリスタを探しに行ったよ…」


    アルミン「それにしても、クリスタはどこに行ったんだろ…」


    エレン「本当だな…」


    ジャン「クリスタもそうだけど…
    エレン、お前命令の内容はやったのか?」



    エレン「今はそれどころじゃないだろ…」


    ミカサ「だめ。命令に従わないとエレンが死んでしまう。」


    エレン「って言っても、
    大切なものってなんだよなぁ…?」




    プルルルルプルルルル



    エレン「あぁ?」


    ポチッ



    「送信者:クリスタ
    件名:
    本文:ごめんね、
    いきなり居なくなったりして…

    エレンが私を守ってくれたこと、すごい嬉しかったよ…!二人三脚やろうって言ったのに、約束守れなくてごめんね…

    綺麗な夕焼けが見えるね…
    エレンも見てるかな?

    ありがとうエレン


    さようなら





    エレン、大好きだよ」



    エレン「く、クリスタ…!? 馬鹿野郎!」


    アルミン「っ?!ちょっとメール見せて…!」


    アルミン「クリスタは夕焼けが見えてるってことは外に居るんだ…
    自殺を匂わせるような文だ…
    早くしないとまずい?!
    でも外で自殺…どこに居るんだ?」




    エレン(くっ…!
    くそっ!なんでだよクリスタ…
    なんで自殺なんか…

    外で…自殺をしようと…どこだ
    もし俺だったら…俺だったらどこで死ぬ…

    夕焼け…夕焼け…

    っ!!)


    アルミン「エレン…?」





    エレン「アルミン…壁の上だ」



    アルミン「っ!?」



    アルミン「っ!?壁の…上?」バッ



    ベルトルト「…あ、あれは?!居た…!?」バッ


    エレン「今から登って
    助けてくる…!」ダッ


    アルミン「ちょっ…!エレン!」


    アルミン「でも…なんだ
    なんでこのタイミングで…
    クリスタが居なくなったのは
    罰を知らせるメールの後…
    なんだ…何か引っかかる」


    ミカサ「アルミン…?」


    アルミン(もしユミルの後を追うのが理由だったらわざわざエレンにメールなんて…

    メール?
    そういえばさっきクリスタは文面の最後に
    エレン大好きだよ…って)



    アルミン「っ!!分かった!クリスタは…

    自分を犠牲にしてエレンを
    助けようとしているんだ…!」


    ジャン「なっ?!なんだと?!」


    アルミン「そうなるとエレンが説得しても…

    もう…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーー
  33. 46 : : 2018/08/20(月) 17:27:31
    ジャン「おい…でもよ

    なんでクリスタは夕焼けが見えたんだ?

    あいつは目が見えなくなっちまったんだろ?」


    アルミン「ジャン…
    そうだクリスタは見えていない…
    夕焼けなんて…

    でも肌で太陽の熱は感じるだろ?」


    ジャン「っ!」


    アルミン「きっとエレンはそれで壁の上だと
    気づいた…

    肌で感じるほど夕焼けの光で照らされて…
    自殺できるような高いところ…

    そんな所壁の上しかないからね…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーー


  34. 47 : : 2018/08/20(月) 17:33:59


    エレン「はぁはぁ…」


    エレン(くそっ…くそ…くそ!)



    エレン(そういえば昨日から寝てないな…
    もう何が何だかわかんねーよ

    ユミルが死んで、
    コニーもサシャも死んで…

    …なんで…なんでこんなことに…)



    ダンッ…



    エレン「ハァハァ…

    着いた…!クリスタ!」


    クリスタ「エレン…!?」


    エレン「っ!?おい、待てっ!」


    クリスタ「エレン…
    私は…エレンの大切なものに
    なれたかな?」


    エレン「当たり前だ!大好きだ!俺も大好きだよ!だから死なないでくれ…頼むっ!」


    クリスタ「…そっか
    良かった…


    ふふふっ(*´艸`)
    これでエレンは無事に命令に
    服従できるよ…」



    タッ…



    エレン「待てっ!待っ…クリスタっ!!!」




    クリスタ「エレン大好きだよ…

    生きてね…






    …あr …とう」 タッ







    エレン「クリスタぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」







    クリスタは跳んだ
    まるで天使のように…


    微笑んでいた




    夕焼けに照らされた彼女はとても美しかった



    言葉では形容し難い程に…とてもとても…










    一人の少女が…








    今…




















    死んだ

















    プルルルルプルルルル









    50mの壁の上…








    ビュービューーー…





    肌寒い風が吹く…












    そして、機械音が残酷に…






    どこまでもこだまする…








    こだまする…








    こだまする…

















    「4月21日 水 17:42
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:服従確認」

















    to be continued…


  35. 50 : : 2018/08/21(火) 00:40:04
    SSノートに登録しましたので
    これからはこのアカウントで書いていきます!
  36. 55 : : 2018/09/28(金) 22:28:19
    第9章


    エレン「あっついな〜」

    ジャン「本当だな…
    サーティーワン寄るか?」

    エレン「お!いいな!」

    ジャン「よし、じゃあ行くか!
    エレンの奢りな!」

    エレン「はぁ!?ふざけんなよ!」

    ジャン「冗談だよ笑」



    ーーーーーーーーーーーーーーー


    〜店内〜

    ジャン「人が結構居るな〜」

    エレン「お!ユミルとクリスタだ!」

    クリスタ「あっ!エレンとジャン!」

    ユミル「なんだなんだー?
    珍しい組み合わせだなー?」

    ジャン「部活帰りに
    偶然会ったからだよ…」

    エレン「まぁ、そんなとこだな」

    クリスタ「ここ、4人席だから、
    2人とも座って!」

    ジャン「おう」

    エレン「俺、注文してくるわ
    ジャン何食う?」

    ジャン「サーティーワンパーティ」

    ユミル「ブフォッ…!
    お前、随分と可愛いの頼むなwww」

    ジャン「は、はぁー!?」

    クリスタ「ユミル!
    別にいいでしょー?」

    エレン「よくわかんねーけど
    それ頼んでくるわ」



    ーーーーーーーーーーー



    エレン「お待たせー」

    ジャン「お、おう
    ありがとな」

    クリスタ「エレンのやつは
    ポッピングシャワー?」

    エレン「よく分かったな〜
    俺、このパチパチするのが
    好きなんだよ笑」

    クリスタ「私も〜」

    ユミル「それそんなに
    美味いのか?」モキュモキュ

    エレン「パクッ 美味いぞー?」
    (´~`)モグモグ


    ジャン「うめぇ…」(*´・ч・`*)

    エレン「…」

    ユミル「…っ〜www」

    クリスタ「なんかジャン可愛いね…笑」

    ジャン「は、はぁ!?どこがだよ」

    クリスタ「なんか甘いの苦手そうだったから、サーティーワンパーティ美味しそうに食べてるのが意外だな〜と思って笑」

    ジャン「そうか?ま、まぁな!
    俺はなんでもいけるんだよ!
    ま、まぁ苦い方が好きだけどなっ!」

    エレン「お前この前
    スタバ行ったとき、メニューも見ないで
    キャラメルマキアート頼んでたじゃねーか…」

    ジャン「うるせぇエレン!」

    ユミル「www」


    ワイワイガヤガヤ…




    ーーーーーーーーーーーー


    アルミン「…レン
    エレン!」

    エレン「はっ…」

    ジャン「どうしたいきなり
    ぼーっとして」

    エレン「いや…なんでもない
    ちょっと中3のときのこと
    思い出してな」

    ジャン「中3?」

    エレン「…部活帰り偶然会ってさ、
    暑いって言ってサーティーワン寄った
    の覚えてるか?」

    ジャン「あぁ、懐かしいな
    ユミルとクリスタに会った時か」

    エレン「あぁ…
    なんかちょっと前まで
    馬鹿やってたのに
    もうあいつらに会えねーんだなー
    と思ってさ…」

    ジャン「お前…そういうこと言うなよ
    涙腺もろくなってるんだからよ…」

    エレン「悪ぃ!今泣いたら死ぬんだったな…」

    ジャン「ほんとだよ…
    お前俺を殺す気かよ」

    エレン「そんなつもりはねぇよ

    ってあれ?ライナーは?
    まだ来てないのか?」

    アニ「さっき私の家に来てって
    LINEしたのに」

    ベルトルト「…心配だな」


    ガチャ…

    アルミン「ライナー!?」

    ライナー「…」

    キィ…バタン…

    アニ「大丈夫…?取り敢えず座って…」

    ライナー「あぁ、すまん…」ストン

    ミカサ「ライナー…
    クリスタのことはきいた?」

    ライナー「あぁ…」




    ライナー「死んだんだろ?」





    エレン「っ!?」

    ジャン「なんか…
    やけに冷静じゃないか?」

    ライナー「泣いたら死ぬからな…
    本当は今すぐに泣きたいくらいだよ…」

    ベルトルト「ライナー…」

    ライナー「だが、俺はこんな所で
    死ぬわけにはいかないんだ…
    クリスタだって、自分の為に泣いて人が死ぬことを望まないだろ?」

    アニ「うん…」

    ライナー「だから…俺は大丈夫だ
    気にするな…」

    エレン「悪いな…」

    ミカサ「あと、1時間で日付が変わる。
    それまで何をする?」

    ジャン「UNO…でもしないか?」

    エレン「こんな時にか?」

    ジャン「こんな…時だからこそだ」

    アルミン「僕もジャンに賛成だよ
    下手に過去話をして泣くよりは
    UNOをして時間を潰した方がいい」

    エレン「アルミンがそう言うならな」

    アニ「UNO持ってくるね」

    ジャン「アニ、すまん」


    ーーーーーーーーーーーー


    ジャン「リバース〜…!」

    エレン「スッ…」

    ミカサ「スッ…」

    アルミン「スッ…」

    ライナー「なっ…
    ドローツードローフォードローフォーっておかしいだろ…!ちゃんとシャッフルしようぜ…」

    アルミン「アハハ
    10枚だね笑」

    ライナー「くそっ…」

    アニ「あっ…ウノ」

    エレン「アニ地味に強えーな」

    ベルトルト「もうちょっとで
    日付が変わるね」


    プルルルルプルルルル
  37. 56 : : 2018/09/28(金) 22:36:31
    「4月22日 木 00:00
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:これはあなた達のクラス全員で行ってもらうゲームです。王様の命令は絶対なので必ず24時間以内に従って下さい。※途中棄権は認められません。
    命令9 出席番号 1 アニ・レオンハート、出席番号 10 ナック・ティアス、出席番号 12 フランツ・ケフカ、出席番号 13 ベルトルト・フーバー、出席番号 19 ライナー・ブラウンでUNOをしろ。先に抜けた上位2人以外に罰を与える。また、特別ルールでカードの枚数が15枚に達した者は強制退場とする。」



    ジャン「おい、嘘だろ?」

    エレン「おい待てよ…
    これじゃここに居るライナー、アニ、ベルトルトの中で確実に1人死ぬってことじゃねーかよ…」


    ライナー「最悪誰も助からない…な」

    ベルトルト「僕が死ぬよ…」

    アニ「ちょっ…!?何言ってるの!?」

    ベルトルト「僕が死ねば…
    2人が生き残る確率が上がるだろ?」

    ライナー「ベルトルト!
    お前自分が何言ってるか分かっt…!」

    ベルトルト「分かってるよっ!」

    ライナー「ビクッ…」

    ベルトルト「僕は昔から自分の意見を主張するのが苦手で…というよりか自分のことすら自分で決めるのが苦手だった…」

    アニ「ベルトルト…」

    ベルトルト「でも…
    自分の死に方くらいは…!
    自分で決めたいんだ!」

    ライナー「…ベルトルト」


    アルミン「なんかさ…
    ついに王様も本性
    出してきたみたいだね…」

    エレン「どういうことだ?」

    アルミン「今までの命令は一人ひとりの行いによって左右されたりして、強制的に罰が与えられるようなことはあっても1人までだった…」

    ミカサ「それが今回は同時にたくさん…
    ということ?」

    アルミン「…うん
    そうだよミカサ…」

    ジャン「…ってかさ、
    いつになったら終わるんだよ」

    エレン「…」

    ジャン「いつまでこんなことするんだ?
    いつになったらさ…
    またみんなで遊びに行けるんだよ…」

    ライナー「…ジャン」

    ジャン「おかしいだろ…
    なんで俺らがこんな目に遭ってるんだ?なんで死ななきゃいけなかったんだ?トーマスもミーナも、ハンナもダズも、それにコニーやサシャ、ユミルとクリスタ…


    マルコも…


    なんで死んじまったんだよ?
    あいつらだってみんなみんな夢とか、将来の目標とか…あったのによ…なんで勝手に未来を閉ざされないといけなかったんだ?なんで…グスッ
    ちっ…くそっ…あ〜!
    もうよくわかんねーよっ…!」

    ミカサ「私もよくわからない…」

    エレン「ミカサ…」

    ミカサ「こんなことが起きてから、ほとんど寝れていない…もし、エレンやアルミン…みんなが死んじゃったらどうしようと思って…頭が痛い」

    アルミン「僕もだ…胃が痛いとか
    そういうレベルじゃないよ…笑
    なんか…もう疲れた…」

    ライナー「俺もだなぁ…
    なんかもう…どうでもよく感じてきたぜ…明日になれば俺が必死こいて最後まで生き残ろうとしてた理由も消えている訳だ…

    もう…死んでもいいな…」

    エレン「おい!ライナーまで
    何言ってるんだよ!?」

    ベルトルト「…エレンは
    怖くないのかい?」

    エレン「…そんなの
    怖いに決まってるだろ…
    自分が死ぬことよりも…大切な友達が消えていくのが怖い…すげー怖い…っ…」


  38. 57 : : 2018/09/28(金) 22:39:24
    アニ「…」

    ベルトルト「アニ…?」

    アニ「グスッ…んっ…

    ごめん…クリスタと…結構仲良かったからさ…なんか…
    さっきの命令終わって
    もう泣いてもいいと思ったら…グスッ」

    ライナー「すまん…
    俺もちょっと…外歩いてくるわ…」


    ガチャ…


    エレン「ライナー…!」


    バタン…


    ベルトルト「…エレン
    ひとりにしてやってくれないかな…?」

    エレン「あぁ…」




    8畳程の部屋の中

    少年少女達は様々な思いを
    胸に募らせた

    ただ、王様を恨む者

    友人の死を恐れる者

    また、友の死を悲しむ者






    徐々に薄れていく

    薄れていく…

    薄れていった「それ」は
    霧のように霞んでいき、

    消えていく…

    生への執着心が…

    ーーーーーーーーーーーーーーー

  39. 58 : : 2018/09/28(金) 22:47:46
    〜PM6:30〜

    近年ローゼ地区は発展を続け、
    南部地区ではシーナ地区と遜色無いほどに活気に溢れている

    進撃高等学校の近隣には様々な公共施設が点在し、市民にとって住みやすい街へと進化していた

    そんな中、
    数ヶ月前に建設工事が終わり
    政府による運営が開始された
    「ナガコ文化ホール」

    将棋や囲碁などの娯楽を楽しむことが
    できる娯楽スペースから軽い食事を
    することができるカフェテリアまで
    様々な用途に応じて利用できるため、
    トロスト広場同様に利用者が多い

    娯楽スペースのはずれにある
    貸切制の会議室…

    12畳ほどのその部屋には
    何の変哲もない長テーブルに
    シンプルなパイプ椅子が
    置かれている

    そんな殺風景な一室で
    命令を下された5人とそれを
    見守りに来た数名が
    張り詰めた空気の中、
    互いの様子を伺っている

    長い沈黙を破ったのは
    意外なことにベルトルトだった


    ベルトルト「いきなりで
    なんだけど早速ゲームを始めようか」

    フランツ「なんだよw
    珍しく気合い入ってんじゃねーかww」

    ライナー「無駄話に
    付き合うつもりはない」

    フランツ「はいはい…」

    アニ「じゃあ早速カード配るね…」

    ガシッ


    アニ「…っ!?」

    ナック「おいおいおい
    ゲームに参加してるお前がシャッフルしてどうすんだよ?不正でもするつもりか?
    あぁ?」

    ギュー…

    アニ「痛っ…!離して…!」


    ベルトルト「おいやめろナック!」

    ナック「お?なんだよ?あ〜!
    お前ら付き合ってんのかwww
    ライナーの腰巾着が
    自分から喋ってきたから
    天変地異でも起こるんじゃねぇかと
    思ったぜ!
    それにしてもこんな無愛想な
    女のどこがいいんd…」

    パチン…!

    ナック「っ!?痛ってぇなこの野郎!」

    ベルトルト「僕のことを悪く言うのは構わない。でも、アニのことを言うのは絶対に許さない…」

    ナック「ちっ…」

    フランツ「ほらとっとと始めるぞ
    ジャンケンで買ったやつが
    シャッフルな」

    アルミン「いや、僕がやるよ」

    フランツ「あぁ?お前なんて
    何するかわかんねーだろーよ
    こいつらと仲いいんだから

    アルミン「でも…」

    ミリウス「いい…俺がやろう…」

    フランツ「あぁ〜
    お前ならいいぜ」

    ライナー「お前勝手に…」

    ベルトルト「ライナー、ミリウスなら
    きっと大丈夫だよ(ボソッ」

    ーーーーーーーーーーーーーーー



    ペラッ

    フランツ「ちっ…流れ悪りぃな」


    ペラッ



    ベルトルト「スッ」

    アニ「…まただ…

    また出せない…うぅ」

    ペラッ

    ベルトルト(まずい…みんなあと7枚くらいなのにアニだけ明らかに10枚くらいある)

    ライナー「スッ」

    ナック「ペラッ…

    っ〜…!www」


    ボソボソ

    ボソボソ

    ライナー(んん?あいつら
    何ボソボソと話してるんだ…)

    フランツ「はい、リバース!」

    ナック「スッ」

    ライナー「ペラッ」

    アニ「うぅ〜やばい…
    出せるのない…死ぬ…」

    ベルトルト「アニ、今何枚?」

    アニ「10枚ちょうど…」

    ベルトルト「強制退場まであと5枚か…」

    フランツ「ベルトルト出したから
    俺の番だな」
  40. 59 : : 2018/09/28(金) 22:55:42
    フランツ「よいしょ〜!」

    スッ

    ナック「っ!?おいフランツお前っ!?ドローフォー2枚?おい待てふざけんなっ!」

    ライナー「ナックが持ってるのは
    7枚だから強制退場!?」

    ナック「…くそっ
    なんでだよ…
    くそっお前裏切ったなぁ!?



    ってなw
    なんちゃってぇ〜www」

    スッ

    ベルトルト「ドローフォー!?」

    ライナー「くっ…!?ペラッ

    っ!?」

    フランツ「えっ!待ってwww
    やべーうけるwww
    ちょライナーwwお前このタイミングでドローフォー引くとかどんな強運だよwww」

    ライナー「あ…あっ」

    アニ「…私の負け…
    あ、あぁ…ブルブル」

    ライナー「くっ…」

    ベルトルト「うぐっ…!」

    ライナー(俺のカードは6枚…
    いや1枚引いたから
    ドローフォー入れて7枚…
    フランツとナックの攻撃を受ければ
    …俺は死ぬ…だが)

    アニ「グスッ…ぅ
    ベルトルトありがとね…
    生きてね…グスッ」

    ベルトルト「アニ…」

    ライナー(俺が…
    ドローフォーを出せば
    俺は助かる…
    それに俺は2番目にカードが少ない…
    ここを切り抜ければ…勝てるっ!)

    スッ…ピタッ

    ライナー「くっ…」


    ナック「どうしたライナーぁ?
    神からの授かりもんだよそのカードはwww早く出せよwww」


    アニ「いいよ、ライナー…グスッ

    今まで楽しかったよ…
    もう1度3人で遊びたかったけど…

    2人で…ベルトルトと2人で
    生き残ってね…」

    ライナー「アニ…

    すまない…!」

    スッ…











    ーーーーーーーーーーーーーーー









    ザワザワガヤガヤ




    ライナー「くじ引き?」

    アニ「そう!2000円分買い物すると
    1回引けるんだって!」

    ベルトルト「アニはどれが欲しいの?」

    アニ「1等のホットプレート…!
    あれで3人でホットケーキ焼きたいッ!」

    ベルトルト(可愛い…)

    ライナー「よし!
    じゃあ、丁度ノートと
    シャー芯きらしてたところだし!
    くじ引きもやるか!」

    アニ「よしっ٩(๑òωó๑)۶」


    〜〜〜〜〜〜

    ライナー「よしっ!次だ!
    アニ!行ってこい!」

    アニ「う、うん…!」

    スッ


    ピラッ

    店員「カランカランカラン
    おめでとうございます!
    3等、酉年の鳥パーカーです!」


    〜〜〜


    アニ「はぁ…」


    ライナー「家に帰ってきてまで
    落ち込むな笑笑」

    ベルトルト「そうだよ笑笑

    あっ!当たったんだし
    せっかくだから着てみれば?」

    アニ「あんた達のどっちかが
    着ればいいでしょ」

    ライナー「俺らは体がでかいから
    着れなそうだなぁ」

    アニ「はぁ…分かった着るよ」



    スッ


    ライナー「似合ってるな」

    ベルトルト「ってか可愛い」

    アニ「は、はぁ!?///」

    ライナー「ふっ…ハハハハハハwww」

    ベルトルト「っ〜!www」

    アニ「な、何がそんなに
    おかしいのさ!?」

    ベルトルト「はははは笑」

    アニ「もぅ〜笑」


    ワイワイガヤガヤ…


    ーーーーーーーーーーーーーーー
  41. 60 : : 2018/09/28(金) 23:01:11

    ピタッ




    ライナー(なんで今去年のことを
    思い出したんだ…

    まぁ…それより…













    もう…いいな)




    ライナー「おっと…

    みんな
    悪い笑
    俺の見間違えだったようだ…
    ドローフォーじゃなくて
    予備用のカードだった!ハハハ

    全くミリウス、
    しっかり余分なカードは
    抜いておけよー!笑笑」

    アニ「うそっ…
    確かにドローフォー持ってt…!」

    ライナー「ペラッペラッペラッ…
    まぁ、持ってても持ってなくても
    出さないといけない訳では
    ないからな…ペラッペラッ」

    アニ「やめて!
    カードめくるのやめてよ…!」

    ライナー「なんでだ?

    俺がドローフォーを
    受けちまったからな…引いて当然だ

    そういえば昨日のUNOでも俺は
    ドローフォー×2+ドローツー
    を喰らったな笑笑」


    ベルトルト「ライナー…!」

    ライナー「それにしても…

    よく当たるもんだぜ









    ほんとによ…」



    プルルルルプルルルル



    「4月22日 木 19:02
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:出席番号 19 ライナー・ブラウンは強制退場。窒息死の刑を与える。」



    ライナー「はぁ…
    最後くらい安らかにポックリと
    逝きたかったがなぁー…
    窒息かぁ…笑」


    ベルトルト「ライナーごめん…!」

    ライナー「なぜお前が謝る?

    んぐっ…!
    ゼェゼェ
    別にベルトルトもアニも
    謝る必要は無い

    わ、悪いのは…お゛、お゛ゔさま…だっ…
    ゼェゼェ…

    おま…え゛ら゛は…


    いぎ…ろ…y…

    カハッ…」グラッ


    バタン…


    ベルトルト「ら、ライナー…あ…あぁ…


    ライナーーーーーーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

    アニ「あ、あ…

    ライナー…?返事してよ…グスッ

    なんで?…ライナー?
    嘘…こんなの…」


  42. 61 : : 2018/09/28(金) 23:08:46
    フランツ「あ〜…
    お取り込み中悪いけど
    続きしない事には…な?」


    ベルトルト「あぁ…望むところだよ…!

    絶対お前をぶっ潰す…!

    ライナーの仇を僕が討つ!」


    ーーーーーーーーーーーーーーー







    高層マンションの最上階


    ある1人の男が片手に
    ウイスキーの入ったグラスを持ち
    外に広がる景色を眺める…


    トントン…


    ガチャ…

    背の高い男「失礼します…


    例の報告書を…」


    ???「あぁ、ご苦労だ…」

    背の高い男「それにしても、
    本当にこんなもので人が簡単に
    死ぬんですね」

    ???「あぁ…

    そうだな…」


    背の高い男「あの仮説は本当なんでしょうか…」


    ???「あぁ…おそらくな

    だがそれももうじきわかる…


    それにしても嫌な世界だ」


    カラン…


    男はウイスキーを口に含むと

    グラスを揺らし、
    不敵な笑みを浮かべた…

    窓からは

    真っ赤な満月が部屋を微かに照らす



    ???「『今』が終われば…
    また『次』の
    地獄が繰り返される…」



    to be continued…


  43. 63 : : 2018/10/21(日) 00:06:40
    第10章


    ベルトルト「…」スッ

    フランツ「ちっ…」ペラッ

    ナック「ふぅ〜」スッ

    アニ「…」スッ

    ベルトルト「…」ペラッ




    エレン「なんか…
    さっきから全く会話がないな…」

    ジャン「あぁ…
    空気が重いってか何ていうか…」

    アルミン「…うん

    ベルトルトの顔を見れば分かる…
    あんなベルトルト見たことが無いよ…」

    エレン「復讐に憎悪を燃やしているな…
    それにしてもよ…ライナーの野郎…」

    ジャン「…くそっ」






    ナック「ウノ〜っ」スッ

    アニ「っ!…」スッ

    ベルトルト「…」ペラッ

    フランツ「おいおいナック
    お前一番乗りかー?

    ってか俺やべー
    あと、8枚もある…w」


    ナック「おいおいお前こんな所で
    死ぬのか?」

    フランツ「はっ
    んなわけねーだろ…」スッ

    ナック「ちっ…
    あと1枚だったのによ」ペラッ

    ナック「お!出せる!
    またウノ〜!」スッ

    アニ「…っ!どうしよう…

    このままじゃ…
    私とベルトルトのどっちかが…」

    ベルトルト「安心してアニ…

    必ず僕がどちらかを『討つ』…」スッ

    フランツ「彼女の前だからって随分と
    威勢がいいなぁw

    はい、スキップ」スッ

    ナック「ちっ…

    あ!そうだ!
    お前らってもうヤったのか?www」


    アニ「っ〜!/////」

    ベルトルト「君たちに
    教えることじゃないよ」

    フランツ「お!その反応は
    ヤったっぽいなぁ〜www」

    アニ「や、ヤってないよ…

    まだヤってない…」

    ナック「おいおい聞いたか!www

    まだだってよ、『まだ』!

    ヤル気満々じゃねーかwww


    大人しくてクールなフリして
    とんだ淫乱女だなぁwww」


    アニ「ち、違うっ…!」

    ベルトルト「そうやって
    アニを動揺させてミスを
    誘ってるんだろうが…
    無駄だよ」

    ナック「あ?なんだよ?」

    ベルトルト「フッ…」スッ

    フランツ「…っ!なっ!」

    ナック「おいおいフランツ可哀想だな…

    ドローツー5枚か…

    確実に殺す為にずっとためてたのか
    なんて野郎だ…」


    フランツ「…………………………………


    ふ…

    ふっ…
    ハハハっ〜www」バンバン…!


    ナック「…フランツ…お前今から死ぬってなって
    頭いっちまったか?」


    フランツ「はぁー?何言ってんだお前
    これ見ろ




    俺、手札にドローフォー1枚
    あるんだわ」


    ナック「…は?」

    ベルトルト「…だと思ったよ

    フランツはカードが一番多くて、
    ドロー系のカードを出されたら

    終わるはずなのにどこか余裕があった」

    フランツ「死ぬのはお前だよ…ナック」


    ナック「…おいおいおいおい

    待てよ…

    いや嘘だろ


    この野郎っ…!

    フランツぅぅ!

    てめぇ、
    ドローフォー引っ込めろよっ!?

    あぁ!?」


    フランツ「ぉぉ〜
    怖ぇ〜怖ぇ〜www

    誰が引っ込めるか馬鹿野郎…www

    これはお前がライナーに
    言ってたように



    『神からの授かりもん』なんでな…」



    プルルルルプルルルル

  44. 64 : : 2018/10/21(日) 00:11:24
    ナック「あ゛あ゛〜!!!!

    くそぉーーー!?」


    フランツ「ほらメールみなくて
    いいのかぁ〜?


    早くしないと死んじまうぞぉ〜」


    ナック「…うるせぇ!


    俺はこんな所で死なねーんだよぉ!


    ボゴッ…



    アバッ…!?」





    フランツ「はっ…」



    エレン「水…?今吐き出したの…か?」



    ジャン「おい!エレンこれ見ろ!

    溺死って書いてある…」



    ナック「ガハッ…



    ゴボコボ…



    い゛ぎ…g…でぎ…ね゛…゛っ…」


    バタン…



    ベルトルト「…フランツ
















    次はお前だ…」





    フランツ「ふんっ…



    楽しみにしとくぜ…」






    ベルトルト「アニ、僕達は
    カードの枚数が
    あいつより圧倒的に少ない…

    それにあいつの切り札の
    ドローフォーも
    既に使わせたんだ…((ボソッ」


    アニ「私…ドローツー2枚持ってるんだ…



    だからリバースが来たら、

    タイミングを見て私が倒す…((ボソッ」




    ベルトルト「無理は…しないでね((ボソッ」
  45. 66 : : 2018/10/21(日) 00:24:57
    カードをめくる音が

    部屋に鳴り響く


    ライナーとナックが死んでから、
    どれほどの時間が経っただろう…


    僕もエレンもジャンもミカサも

    時間の感覚を忘れる程に
    3人の勝負に見入っていた…




    アルミン(まさか…あのライナーが…

    でも…このまま行けばアニとベルトルトは
    助かる可能性が高い…)

    ジャン(フランツは持ち札10枚か…
    アニは持ち札7枚のうちドローツー2枚…
    ベルトルトがリバースかドローツーを引けば
    それで勝負は決まる…)





    沈黙が続く中、



    ゲームに動きが出た…





    ベルトルト「…」ペラッ

    ベルトルト「っ!」



    フランツ「……」


    ベルトルト(ドローツー…

    来た
    行ける…これで…)


    アニ「…どうしたの?」(((ボソ

    ベルトルト「アニ、今なら
    僕が
    ドローツーを持ってるから
    この向きでも攻撃できるよ((ボソッ」







    アニ「うん
    分かったっ
    次のターンで出すね((ボソッ」



    フランツ「…」スッ


    ベルトルト「フランツ…終わりだ…」



    アニ「…」スッ


    ベルトルト「…ドローツーが3枚
    君の手札は10枚だからこれで君の負けだ」スッ



    フランツ「…っ」




    フランツ「…ここまでか…

    もう会えなくなるなんて悲しいぜ…


















    『アニ』」スッ



  46. 67 : : 2018/10/21(日) 00:27:05

    アニ「えっ?


    ドロー…フォー?

    な…なんで…?」


    ベルトルト「あ?」


    フランツ「どうした?
    いや、ドローフォーだけど?


    早く8枚引けよ…

    なあ?











    アニぃwww」




    アニ「う、嘘…ブルブル」










    プルルルルプルルルル





    「4月22日 木 19:17
    送信者:王様
    件名:王様ゲーム
    本文:出席番号 1 アニ・レオンハート強制退場。八つ裂きの刑を与える。また、プレイヤーが2人となった為、UNOは終了する。


    勝者は
    出席番号 12 フランツ・ケフカ
    出席番号 13 ベルトルト・フーバー」



    ベルトルト「フランツっ!


    ふざけるなぁぁ!」バンッ!




    フランツ「なんだよ怖えーな




    そういうゲームだろ?

    大体お前らだって
    必死に俺を殺そうとしたんだ…


    何自分を正当化してるんだ?


    やってることは同じなんだよwww」










  47. 68 : : 2018/10/21(日) 00:35:41
    ベルトルト「あ゛…あ゛ぁ…


    あ、アニ…」





    アニ「な、なに…?ブルブル」



    ベルトルト「…ご、ごめん




    すまない…

    ぼ、僕のせいだ…
    ごめん…なさい…ブルブル



    ごめん…なさい…
    ごめんなさいごめんなさい
    ごめんなさいごめんなさい…」













    アニ「謝らなくて…いいよ






    ここまで生き残れたのも…


    ベルトルトやライナーの
    おかげさ

    もっといっぱい話したかったし…
    遊びたかったけど…



    今まで楽しかったよ…



    私は自分の気持ち
    素直に伝えるのが…

    苦手だからさ…





    ちゃんと言えなかったけど…



    告白された時すごい嬉しかった…


    本当に本当に嬉しかった…

    ベルトルト、大好きだよ…ニコッ



    あんたはちゃんと生き残ってよ?








    今まで本当にありがt…」ブチッ









    ベルトルト「あっ」






























    刹那、何が起きているのか

    ベルトルトには理解できなかった








    目の前から突然



    あれほど想いを寄せていた




    アニの姿が消えた

















    ベルトルト「あれ?どこ?
    どこに居るんだい?アニ」



    彼は必死になって彼女の姿を探すが
    彼女の姿はどこにも見当たらない



    ベルトルトの大きな体に
    燃えるように真っ赤な鮮血が
    降り注ぐ…


    153センチの小柄な彼女の身体は
    跡形もなく蹂躙され、
    バラバラに引き千切れていく…
    1人の少女の未来が閉ざされる…

    体を赤く染めたベルトルトの頬に

    美しく金色に輝く髪が



    パラパラっと触れた…


    ベルトルトはそれを抱きしめると



    疲れ果てた表情に笑みを浮かべ呟いた…







    「アニだ…」






    ベルトルトの中で何かが

    壊れる…


    頭のねじが外れる、とかそういった
    類いのものではない

    ただ彼を構成するものが内側から
    積み木のように崩れていき形が無くなる…


    そこにはもう…
    賢く、周りから慕われていた彼の影は
    なかった…



    絶望だけが残った空間…

    否、何も無い…








    その部屋にはもう…





































    何も無い…
































    to be continued…
  48. 69 : : 2018/10/21(日) 00:43:26
    第11章




    ミーンミンミンミーン




    ミーンミンミンミーン…














    五月蝿い、
    蝉の鳴き声がそこらじゅうに
    響き渡る

    辺りを見回すと草っ原と田んぼが
    広がっている



    ベルトルトは
    額から滴る汗を、首から掛けた
    真っ白なタオルで拭いた


    それにしても暑い…
    直射日光がジリジリと肌を焼く

    おまけに蒸し器の中にいるように
    蒸し暑い


    自分が小籠包か何かに
    なったような気分だ…


    それにしても、
    なぜこんなにも壁外地区は
    蒸し暑くなるのか…



    そんなことを思いながら空を見上げる


    青空に、
    手が届きそうな程に大きな
    入道雲が見える




    太陽に手をかざしてみた

    血管が透けて見え、
    生きている実感が湧いてくる



    死が近い訳でもないのに、
    こんなことを考える自分は
    やはり変わり者だなと
    ベルトルトは自嘲気味に
    苦笑いをした



    綺麗な青空に感慨深い思いに

    浸っていたのも束の間、




    ライナー「ベルトルトー!
    何、賢者みたいに悟ったような
    顔してんだ〜?笑笑」ピタッ



    頬に冷たさを感じる


    ベルトルト「冷たっ…!」ビクッ


    ぱっと見ると、
    キンキンに冷えたサイダーが
    入ったペットボトルが
    僕に差し出される



    こいつは僕の親友の
    ライナー・ブラウン

    親が親しい仲にあって、
    昔からずっと一緒に居る
    腐れ縁のようなものだ



    ベルトルト「ありがとう、ライナー」



    蓋を開けて、
    サイダーを一気に飲む



    乾いた喉を炭酸が突き抜けるような
    心地のよい刺激を味わう



    アニ「あんたは本当に
    サイダー好きだね笑」




    ライナーのドスの効いた低い声とは
    別に天使のような美しい声が
    鼓膜を震わす



    彼女はアニ・レオンハート

    ライナーと同じく幼馴染だ。
    小柄な体格と綺麗な金髪、
    そしてその心優しい性格に
    僕は昔から恋心を抱いている。



    ベルトルト「あ、アニ…

    あ、えと、うん!
    サイダー…好きだよ!」



    アニ「…??
    何、死人に会ったみたいな顔
    してるの?笑」




    死人に会ったような顔?

    慌てて頬を触って確かめる。

    当たり前だが、
    自分の顔を触っただけで表情は
    分からない



    ベルトルト「そんな表情
    してたかな?笑」



    アニ「うん笑
    どうしたの?」



    自分でも分からない。


    2人と話すのが、
    ひどく懐かしく感じるような
    気がする。

    暑さのせいで、
    やられてしまったのか?


    前にニュースで聞いたことがある。
    熱中症による脱水症状で
    意識が朦朧として記憶が曖昧になる
    やつ。



    まずいと思い、
    焦ってペットボトルの蓋を
    開けると、ゴクゴクと
    サイダーを飲み干した…





    ベルトルト「ゴホゴホっ!」


    ライナー「慌てすぎだベルトルト笑」


    アニ「大丈夫ー?笑」


    ベルトルト「う、うん!
    大丈夫だよ笑
    ちょっと気管に入りそうに
    なっただけ笑」



    アニ「ほんとに…笑
    気をつけてよ?笑」



    ベルトルト「うんっ!」



    やっぱりアニは優しい
    大好きだ


    ライナー「日差しが暑いなぁ
    じいちゃんちに戻るか!」


    アニ「そうだね」


    そうだそうだ
    今日はライナーのおじいちゃんの家に
    遊びに来ていたんだ

    ライナーの実家は
    壁外地区の山奥にある。

    僕達が普段生活している
    ローゼ地区と比べるとド田舎だ。


    ライナー「それにしても、
    田舎は大変だな…
    自販機まで行くのにもこんなに
    歩くとはな」
  49. 70 : : 2018/10/21(日) 00:46:22
    アニ「本当だね…
    それにコンビニとか
    スーパーもないから飲み物も
    買えないよね…
    飲み物どうしてるの?」


    ライナー「じいちゃんとばあちゃんは
    年寄りだから井戸水とそれで
    作った麦茶しか飲まん」


    ベルトルト「えっ
    じゃあ、他の飲みたい時は
    さっきの自販機まで歩かないと
    駄目なの?」


    ライナー「あぁ、そうだな」



    アニ「えー…

    どうしよう…」







    ベルトルト「確か、アニは
    寝る前にいちごミルク飲まないと
    寝れないんだよね」






    アニ「う、うん///」








    照れた顔が可愛らしい…
    というより、言いながら思ったが
    いちごミルクを飲まないと
    寝れないなんて可愛すぎる…



    ライナー「いちごミルクはさっきの
    自販機に無かったから
    もうちょい先のスーパーまで
    行かないと駄目だなぁ」






    アニ「スーパーっ!?
    じゃあ、4km近く歩くじゃん…」







    ライナー「いや、神社の中を通れば
    そこまで歩かずに済むぞ」







    アニ「神社って、
    あの気味悪い神社のこと…?」






    ライナー「あぁ、それだな」









    アニ「嘘っ…」||||||(_ _。)||||||










    気味の悪い神社というのは
    この辺りの集落で伝承されてきた
    昔話に登場する化け物の八尺様を
    封印しているという神社のことだ。





    神社の奥には不気味な祠があり、
    スーパーに行くには
    そこを通らなければいけない






    ライナー「そうだ
    八尺様知ってるかぁ?笑」





    アニ「なにそれ?」






    そういえば、
    アニは知らないのか…

    三人で来るのは初めてだからな…







    ライナー「八尺様ってのはな、
    その名の通り身長が八尺、
    つまり2m40cmもある女の姿を
    した化け物だ。
    白いワンピースを来て、
    麦わら帽子を被っているんだが…
    そうだなぁ…今日みたいな夏の日に
    よく目撃されるらしいな…ニヤニヤ」







    アニ「そ、それで?」ブルブル





    ベルトルト「確か、
    中学生くらいの子供…

    特に…女子を連れ去らうって
    言われてるんだよね?」







    ライナー「あぁそうだ。
    連れ去られたやつは
    殺されてしまうんだそうだ…」








    アニ「な、な、な、なにそれっ!
    き、き、聞いたことないし、
    ど、どうせ迷信でしょ?」ブルブル







    震えているアニが可愛い


    ちょっといじめてみよう







    ベルトルト「それが、、
    本当らしいんだ…
    ここの地方に昔から伝えられている
    話で、確か八尺様は
    祠に封印されているんだ…」







    アニ「ほ、ほこ、祠っ?
    封印されてるなら安心ジャン」








    ベルトルト「でも、
    最近その封印されている祠が
    壊されたそうだ…」







    アニ「やばいジャン…」








    ベルトルト「で、その祠がある
    神社って言うのが…」









    ライベル「「あの気味の悪い神社だ」」








    アニ「し、信じないしっ」ウルウル…








    ライナー「八尺様は昼間にも現れる
    らしいな…」







    ベルトルト「らしいね…



    あっ…アニ、後ろ…」







    アニ「きゃあああああああ!」ギュッ








    ベルトルト「っ〜!///」ビクッ









    アニ「って、何も居ないじゃん…」
    ゴゴゴゴゴ…








    ベルトルト「あ、ごm…」






    ゲシッ…!















    ベルトルト「痛っ…!?」









    ーーーーーーーーーーーーーーーー



  50. 71 : : 2018/10/21(日) 00:51:34
    〜その日の夜〜






    アニ「うぅ〜…
    やっぱりいちごミルク飲まないと
    寝れない…」






    本当に寝れないんだ…






    ライナー「じゃあ、買いに行って
    来たらどうだ?」








    アニ「は、はぁ?
    嫌だし…」ブルブル







    ライナー「どうしたアニ?
    震えているぞ?やっぱり怖いのか?笑」






    アニ「怖く…ないっ…



    ってか、なんでライナー
    私にスマホのカメラ向けてんの?」









    カシャッ







    ライナー「よし、
    これをタイムラインに…


    怖い話したらアニが怯えて
    震えているなう…


    っと!」








    ゲシッ…









    ライナー「グハッ…!

    下半身を狙うなよっ!?」




    アニ「次、なんかしたら
    潰すからね…」







    ライナー「ん?何を潰すんだ?笑」ニヤニヤ







    アニ「黙れ変態…///」









    ベルトルト「可愛い…((ボソッ」








    ライナー「ん?なんか言ったか?
    ベルトルト」






    ベルトルト「い、いや!
    なんでもないよ



    そ、それよりアニ!
    寝れないと大変だ…
    明日はローゼまで戻って夏祭り
    行くんだから!」







    アニ「あ、確かに…」






    ライナー「ハハハ
    ほんとにハードスケジュールだなぁ」




    アニ「でも、1人だと…

    ほ、ほら!そうっ!
    か弱い乙女が1人で夜の暗い道を
    出歩くなんて危険でしょ?
    だからあんた達もついてきてよ」








    ライナー「そうだなぁ…
    アニの格闘技の腕なら
    悪い男数人なら倒せそうだが、」





    ベルトルト「身長が2m40cmもあると
    なると倒せるかどうか分からn…」








    ゲシッ








    ベルトルト「うっ…!


    っ〜ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」






    ライナー「ベルトルトぉ!
    まさか本当にたまを狙うなんて…」





    ベルトルト「っ〜…」








    アニ「次はやるって言ったじゃん…」フンッ






    ライナー「ベルトルト、大丈夫か?」






    ベルトルト「っ〜…」








    ライナー「痛いよな…歩けるか?」






    ベルトルト「っ〜…」







    アニ「…」チラッ







    ベルトルト「っ〜…」








    ライナー「ま、まさか!
    本当に潰れちまったか!?」








    アニ「えっ…」アセアセ







    ライナー「おい!ベルトルト!しっかりしろ!救急車呼ぶか?」







    アニ(やばいどうしよう…)アセアセ






    ベルトルト「あっ…くっ…!?」







    アニ「ごめん…
    やりすぎた…あのごめんなさい…」ウルウル







    ベルトルト「あっ…
    ふ、ふぅ〜
    だ、大丈夫…だよ!」









    ライナー「大丈夫だったか
    良かったなベルトルト」






    ベルトルト「う、うん

    まぁ、ちょっと大袈裟に
    演技したんだけどね笑

    本当はそんなに当たってない笑」










    アニ「えっ?」













    ライナー「でもアニも気をつけろよ〜?

    そこは男の急所なんだから…
    やっていいことと
    やっちゃいけないことがあるだろ?」







    アニ「ごめんなさい…」



    ライナー「次は気をつけろよ?笑」



    アニ「うん…分かった…
    でも、良かった…
    ベ、ベルトルトの…」




    ライナー「んん?ニヤニヤ」



    アニ「なんでもない!///」




    ベルトルト「ごめんねアニ、

    泣かせちゃって…


    僕は大丈夫だから、
    いちごミルク買いに行こっか」
  51. 72 : : 2018/10/21(日) 00:55:50




    アニ「う、うん…


    ライナーも早く行こ?」






    ライナー「あぁ、俺はじいちゃんの
    手伝いがあってなぁ…
    (嘘だけど…)」




    ライナー(ベルトルト、
    2人きりになれるチャンスだ!
    吊り橋効果も期待できるぞ!)
    ( -`ω-)✧アイコンタクト



    ベルトルト(ライナー!
    そういうことか!
    ありがとう!頑張るよ!)
    ( -`ω-)✧アイコンタクト








    アニ「そっか…
    ならしょうがないね

    じゃあベルトルト、行こ?」







    ベルトルト「うん!」








    まさか、こんな展開になるとは…


    ライナーには後でお礼をしなきゃな…

    あ、そうだ…
    スタバかサーティワン
    でも奢ってあげよう







    ーーーーーーーーーーーーーーーー








    夜の道はやはり暗い





    田舎となると
    街灯も少ないし、あったとしても
    チカチカと点滅していて逆に
    気味が悪い








    アニ「ねぇベルトルト?」







    ベルトルト「なんだい?アニ」








    アニ「高校どこ行く?」





    ベルトルト「高校かぁ…


    進撃高校だよ」






    アニ「私も…」







    ベルトルト「アニも!?」










    こんなに嬉しいことは久しぶりだ

    胸が高鳴り、鼓動が速まる






    アニ「…同じ高校行こうね…」








    えっ…

    これってもしかして
    告白?






    いやいやいや、

    勘違いしてはいけない…


    心優しいアニとは言えど女子だ。




    女子はいつも思わせぶりな態度
    ばかりとって男子を勘違いさせるんだ…







    ベルトルト「そうだね!
    同じ学校に行こう!」







    アニ「うん…

    あ、そだ
    部活は…やっぱりバスケ部?」






    ベルトルト「うん…
    中学高校ってバスケやることは
    決めてたんだ」







    アニ「ベルトルトは身長が高いから
    向いてると思うよ
    この前の試合もかっこよかったよ」





    ベルトルト「か、かっこいい?///」






    アニ「うん。だから、
    私、高校言ったらバスケ部の
    マネージャーやろうと思ってさ…」







    やはり告白なんじゃ?


    いやいやいや慌てるな…僕



    高校行くまで彼女は作らないって
    決めたんだ



    って違う!
    アニが僕を好きとは限らないし…
    それにっ!










    アニ「ベルトルト?」







    ベルトルト「あ、あぁ…


    り、陸上部はどうするの?
    やめちゃうの?」






    アニ「うん…

    本業は格闘技だからね
    陸上はやめてもいいかなって…
    それに格闘技の部活っていうのも
    ある学校少ないし、
    そうするとベルトルトとも別の学校に
    なっちゃうからね…」







    ベルトルト「そっか…」











    話しながら歩いているうちに
    例の神社が見えてきた…



    ここからでも不気味な雰囲気が
    漂っている









    アニ「…」ギュッ







    ベルトルト「アニ?」








    アニ「手…


    握っててもいい?」
  52. 73 : : 2018/10/21(日) 01:04:30

    ベルトルト「あっ、うん!//」







    アニの手が凄く震えている


    ベルトルト「あ、アニ?
    大丈夫」


    アニ「ん…

    でも…やっぱり…怖い」ブルブル



    少しやりすぎたみたいだ



    アニは昔から怖がりだけど
    ここまで怯えているのは
    見たことがない

    八尺様なんている訳ないんだけどな…


    ベルトルト「神社の鳥居まで着いたね」


    アニ「うん…」


    ボロボロな鳥居をくぐる…


    特に変化もない

    やはり八尺様なんている訳ないのか





    アニ「なんか…寒気してきた」ブルブル





    ベルトルト「アニ、
    気の持ちようだよ…」




    アニ「うん…」












    ガサガサ…









    アニ「ひゃっ…!」ギュッ




    ベルトルト「…///



    ん?なんかそこの影に居る…」









    アニ「今そういう冗談本当にやめて!

    本当無理だからっ…」ブルブル











    ベルトルト「いや…


    冗談じゃなくて…本当に何か…」









    アニ「…えっ…?」










    ガサガサ…







    また音がした




    近くの垣根の裏からだ






    絶対に何かいる…






    別に八尺様だとかは思ってないが

    念のために確認しておこう…






    生きている人間が一番怖い…






    ガサガサ…




    ベルトルト「誰?そこにいるのかい?」






    のそのそと
    人が出てきた…



    白い服に麦わら帽子…


    身長も高い…



    アニ「きゃああああああああああ!」



    ベルトルト「よく見てアニ笑」




    アニ「えっ…?





    あれ?ライナー?」


    ライナー「す、すまんアニ!

    驚かせるつもりは無かったんだ!
    ただ、二人の様子が気になってな…
    アセアセ」







    アニ「じゃあその格好は何!?」









    ライナー「…これか?
    これは雰囲気作りってやつだ笑」







    アニ「馬鹿じゃないの?」トオイメ








    ライナー「…アニ

    遠い目で俺を見るな」







    ベルトルト「自業自得だよ…


    ゴリラ((ボソッ」








    ライナー「なんか言ったか?」





    ベルトルト「いや





    それよりライナーもスーパー行くの?」








    ライナー「いや、俺は帰る」







    ベルトルト「…本当に何しに来たんだよ」









    ライナー「ハハハ


    まあ、気をつけてな」テヲフリフリ






    ベルトルト「…うん」テヲフリフリ





    ライナーと別れてから

    10分くらい歩いたところで


    スーパーの明かりが見えてきた









    田舎だけあって、
    暗闇に光が1点だけ
    ポツンとある







    アニ「そろそろ着くね…



    はぁ疲れた…
    あのゴリラのせいで…」








    ベルトルト「本当だね笑笑




    でも、そんな事言うと可哀想だよ





    ゴリラが」






    アニ「お腹空いちゃった…」






    ベルトルト「ついでに
    なんか買ってこうか」








    アニ「…うん」



    そうこうしている間に
    ポツンと見えた光は大きくなり、
    スーパーの入口まで着いた




    ベルトルト「スーパーとは言っても
    小さいお店だよね笑」



    アニ「フフフ

    そうだねっ!」


    やっと明るいところに
    着いたからなのか


    いちごミルクをやっと
    飲めるからなのか



    それとも深夜テンションなのか

    アニのテンションが高い

    アニ「あっ!あったぁぁぁ!
    いちごミルクっ!
    よしっ
    2本買ってこっ!」



    ベルトルト「可愛いな((ボソッ」


    アニ「ふふふーん♪」


    鼻歌を歌って、
    いちごミルクを抱き抱えている


    アニ「あっ…」

    どこかからかいい匂いがしてきた



    甘い焼き菓子のような匂いが漂ってくる

    店員「今、焼きあがりましたぁ
    ドーナツでーす」


    アニ「…」( ΦωΦ )ジー



    アニがドーナツを発見した



    そういえば昔から
    ドーナツ好きだったなぁ


    ベルトルト「アニ、
    ドーナツ買ってく?」


    アニ「…でも今300円しか
    お金持ってない…」


    ベルトルト「僕が奢ってあげるよ」



    アニ「えっいいの?」


    ベルトルト「うん」



    アニ「本当にっ!」



    ベルトルト「本当だよ笑」


    アニ「…っ〜!」

    言葉にならない声を出して、
    ぷるぷる震えながら
    ガッツポーズをしている

    ベルトルト「買ってくるね」

    アニ「私も行くっ!」




    ーーーーーーーーーーーーーーー
  53. 74 : : 2018/10/21(日) 01:08:54
    店員「ありがとうございましたぁ」



    古めかしい自動ドアが開く


    そこをくぐると、暗闇が…






    アニ「わぁ…星きれい…」



    ベルトルト「うん綺麗だね…」




    さっきまでは空なんて
    見てなかったから、全く
    気がつかなかった




    アニ「ねぇ、ドーナツ食べてもいい?」



    ベルトルト「もちろんだよ


    あっ、でも5個入りだから
    ライナーに1個と…

    あと、僕も食べたいから
    3個までだよ?」




    アニ「分かったっ」パクッ




    ベルトルト「ふふふ笑笑

    アニって僕とライナーにだけは
    人見知りじゃないよね」






    アニ「気を使わなくてもいい相手
    だからね」
    モキュモキュ


    ベルトルト「他の人にもその感じで
    接すればもっと友達
    増えそうだけどなぁ」


    アニ「…別にいいんだよ

    あんたたちがいればさ…」
    カプッ




    ベルトルト「…そうか///」

    アニ「うん」モクモク

    ベルトルト「それにしても
    やっぱり山奥は空気が美味しいね」スー







    アニ「どうしたの?笑笑
    昼は賢者で夜は仙人?笑」




    ベルトルト「アハハ笑


    …はぁアニ見てたら
    食べたくなってきた」



    アニ「えっ?/////
    食べるって…///」






    ベルトルト「あ、あ!ドーナツ!
    ドーナツが食べたいってこと!」


    アニ「…あぁ〜///」




    ベルトルト「…////


    あ、アニ、ほっぺにドーナツついてる」



    アニ「えっ///」



    ベルトルト「…よいしょ
    はい取れた」


    アニ「あ、ありがとう///」




    ベルトルト「笑笑

    可愛いなほんと笑笑」



    アニ「ふぇっ!?///」



    ベルトルト「あ、えと…

    あっ、そそ!
    明日朝早くに出発だから早く
    帰らないと!」



    アニ「んっ
    そうだね…笑」










    幸せだ


    僕は幸せだ

    ただなんだろう…






    なんかすごく長い夢を
    見ている気がする








    まぁ、いいや…










    明日は早い…








    あぁ明日も楽しみだ









    これが夢ならどうか覚めないでくれ






  54. 75 : : 2018/10/21(日) 01:09:07
    今日はここまでです
  55. 76 : : 2018/12/25(火) 00:19:13


    ピヨピヨ…







    ピヨピヨピヨ…








    鳥の鳴き声が聞こえる













    意識が朦朧とする…









    夢を見ていたのか…?









    すごく優しい夢













    すごく懐かしい夢…











    目覚めたのか



    今ここはどこだ?





















    意識がだんだんと覚醒してきた…



















    あれ?ちゃんと布団の中にいる










    僕はいつも寝相が悪いから

    こうして布団の中で目覚めるのは
    珍しい











    ふと気づく






    何か暖かい感じがする…








    心の中がとか、そういう類いの
    ものではなく物理的な暖かさだ…















    そういえば何か柔らかいものが
    体に当たっている…





    クッション?




    いや…なんかもっと柔らかい…
    マシュマロみたいな…
















    布団がいい匂いだ…











    いや、布団じゃない











    ん?金色の髪?あれ?
















    眠い目をこする…









    横向きで寝ていた自分の目の前に
    顔がある














    アニの顔だ









    あれ?え?









    ベルトルト「…えっ」






    アニ「やっと起きた?」








    ベルトルト「な、な、な、なんで!?///」











    顔が紅潮する…



    なんでこんな状況なのか
    見当もつかない










    アニ「はぁ…
    それにしてもあんたの寝相の悪さは
    天下一だね…
    まさか、寝ながら
    か弱い乙女に夜這いをかけるなんて…」










    記憶にない…


    まさか




    僕はアニと…













    アニ「ふふっ
    冗談だよ笑


    ただ、あんたが寝ながら私の布団に
    入り込んできたのは事実だけど」









    ベルトルト「ご、ご、ごめん!」







    アニ「…別に
    そんなに嫌な気分では無かったから…」










    ベルトルト「えっ?///」













    アニ「なんでもないっ!///

    そ、それより当たってるよ…///」










    ベルトルト「…当たってる?」










    アニ「…ほら///


    硬いの…///」

















    ベルトルト「わわわわっ!?///
    ご、ごめん!?

    でもこれはっ
    朝起きる生理現象で!あ、アニに
    やましいことを…
    とかそういうんじゃなくて!
  56. 77 : : 2018/12/25(火) 00:19:58
    アニ「そうなの?
    勘違いしたじゃないか…/////」










    ベルトルト「まぁ、
    それも間違っちゃいないけど…((ボソッ」











    アニ「ふぇ?///」









    ベルトルト「いや、えと、、、




    そだ!



    ら、ライナーは?」










    アニ「まだ寝てるんじゃない?」










    ベルトルト「そか!良かった…」













    そういえば、
    アニとスーパーに行って…




    帰ってきたら
    すぐにお風呂入って
    3人で川の字になって寝て…











    アニ「…あのさ

    いい加減抱きつくの
    やめてくれない…?///


    け、蹴るよっ?」








    ベルトルト「あっ…うん!/////」















    ライナー(はぁ…
    あいつらいつの間にそんな関係に…


    朝起きて、便所に行こうとしたら
    ベルトルトとアニが抱き合ってるわ…

    今も当たってるとか
    当たってないとか言ってるわ…


    いつまで寝たフリをしたら
    いいんだ…)










  57. 78 : : 2018/12/25(火) 00:20:36
    ーーーーーーーーーーーーーーー




    〜午前10時頃〜





    ライナー「もう行くぞー?

    準備できたか〜?」








    ベルアニ「「うんっ」」







    ライナー「じゃあ出発するか!
    駅まで歩くぞ!」









    アニ「えっ?」










    ライナー「歩くぞ」









    ベルトルト「行きみたいに
    ライナーのおじいちゃんが
    車出してくれるんじゃないの?」












    ライナー「あぁ…

    昨日の暑さのせいか
    分からんが、じいちゃんの軽トラが
    故障したらしいから
    電車で帰ることになった」










    アニ「何kmくらい歩くんだい?」







    ライナー「…20kmくらいだ」










    ベルアニ「「…」」










    ライナー「…」










    ベルアニ「「…」」











    ライナー「…」










    ーーーーーーーーーーーーーーーー
















    ライナーのおじいちゃんの家を
    出発してから
    どれ位経っただろうか










    田舎だけあって人気の少ない
    道をひたすら歩き続ける…




    太陽の光がさんさんと降り注ぎ
    魂ごと体が気化してしまいそうだ



















    ベルトルト「ライナー、
    あとどれくらい?…」










    ライナー「あと、3kmくらいだろ…」










    アニ「…飽きた」







    ライナー「帰るのに飽きるも何も無いぞ…」










    ベルトルト「…夏休みもあと、
    1週間で終わりだね」










    ライナー「早いもんだなぁ

    2人は宿題終わったか?」











    アニ「私は終わったよ」










    ベルトルト「僕も終わったよ」









    ライナー「嘘…だろ?」












    ベルトルト「ライナー終わってないの?」









    ライナー「美術の風景画が
    終わってないな…」










    アニ「今からで終わるの?」










    ライナー「ハハハ
    まぁ大丈夫だろ笑」










    アニ「ふーん…」








    ライナー「それより、
    しりとりでもしないか?」









    ベルトルト「いいね

    3人でやろ!ね?アニ!」









    アニ「…別に
    私は興味ない」









    ライナー「よし、じゃあ
    『私は興味ない』の『い』からだな!」










    アニ「イラッ…」









    ベルトルト「犬」










    ライナー「次アニだぞ」








    アニ「はぁ…

    沼…」







    ライナー「豆」









    ベルトルト「めだか」






    アニ「かに…」









    ライナー「肉」






    ベルトルト「雲」










    アニ「森…」





    ライナー「りんご」







    ベルトルト「ゴリラ」








    アニ「ライナー」










    ライナー「『ライナー』の『な』
    だから、なs…」









    ベルトルト「ゴリラ」










    アニ「ライナー」










    ベルトルト「ゴリラ」









    アニ「ライナーは」










    ベルトルト「ゴリラ」












    ライナー「俺=ゴリラ
    みたいなのやめてくれ」







    ベルトルト「ゴリラは」







    アニ「ライナー」








    ライナー「いや、逆もダメだ

    というかしりとりにもなってない…」










    アニ「あれって駅?」







    ベルトルト「そうだね!
    やっと着いたよ」











    ライナー「ちょっ…

    俺を無視するな…」










    ベルトルト「切符買ってくるね」







    アニ「うん…

    2枚よろしく」








    ベルトルト「OK

    大人2枚だね」









    ライナー「いやいや待て俺の分は…」










    アニ「ベルトルト、喉乾いたでしょ?
    なんか飲み物買ってくるね…2本」








    ライナー「いや俺の分は…」










    ベルトルト「ありがとうアニ!
    じゃあ、サイダーよろしく!」











    ライナー「…」










    アニ「了解」









    ライナー「…」















    ライナー「( ´•̥̥̥ω•̥̥̥` )グスン…」
  58. 79 : : 2018/12/25(火) 00:21:17
    ーーーーーーーーーーーーーーーー









    ガタンゴトン…




    ガタンゴトン…





    窓の景色が流れ…変わっていく









    まるで人生のようだな…


    と中学生らしくないようなことを
    考える…










    電車が駅に着く…








    あ、あんな所に子供たちがいる…









    5人の子供たちが1人の男の子を
    囲っている






    あっ蹴った…











    真ん中の男の子が泣いている…








    泣きながら荷物を持たされて…
    ジュースを買わされている…








    いじめだ…









    強い者が弱い者に服従させる…















    世界は残酷だ








    どんな世界でも同じだ…









    それが例え夢の世界でも…










    1人の女の子が走ってきた…






    何か言っている…











    あれ?逃げた…






    彼女の姿を見て
    5人の男の子たちが去っていった











    遅れて、もう1人男の子が走ってきた








    いじめられていた金髪の男の子に
    手を差し伸べる












    どんな世界でも同じだ…








    必ず誰かが手を差し伸べてくれる…













    味方はいるんだ…








    自分を犠牲にしてでも
    友達を守ろうとする人はいる…



    世界は残酷だ…そして美しい












    プシュー…









    電車が進み始める…










    気がつくと緑色の景色から


    段々と人気の多い都市部の景色へと


    変わっていった



























    ーーーーーーーーーーーーーーーー





    プシュー…









    電車がとまる











    ライナー「…ルト

    ベルトルト!」











    ベルトルト「ぁ…?ライナー…」







    ライナー「どうしたいきなり
    ボーッとして」







    アニ「ローゼに着いたよ…」









    ベルトルト「あっ…うん!」









    ライナー「今は2時だ

    取り敢えずここで解散して
    また6時に進撃神社に集合だ」









    アニ「了解…
    ほらベルトルト降りるよ!」








    ベルトルト「うんっ!」











    ーーーーーーーーーーーーーーーー





    "Berthold side”


    〜PM5:50 コンビニ 〜









    ベルトルト「はぁ…」









    時間が余った…




    少し早く家を出すぎたみたいだ






    コンビニで時間を潰そう…









    ベルトルト「あ、ドーナツ…」











    昨日の夜のことが頭に浮かぶ







    満天の星空…


    ドーナツを美味しそうに頬張るアニ…







    ベルトルト「可愛かったなぁ…

    ドーナツでも買っていって
    あげようかな…」








    トンッ









    ライナー「よぉベルトルト

    何が可愛かったんだ?笑」









    ベルトルト「ライナー…!」








    ライナー「ドーナツ…?
    これから祭りに行くんだぞ?笑」







    ベルトルト「…うん
    でもアニが喜ぶかなって思って…」









    ライナー「まぁ、いいんじゃないか?

    それより、ベルトルト」










    ベルトルト「なに?」











    ライナー「お前は今日、
    アニに思いを伝えろ」









    ベルトルト「ぼっぼっぼっぼくは!
    べ、別にっあ、アニのことがとか
    き、気になるとか…!///」





    ライナー「分かりやすすぎだろ…」









    ベルトルト「…」







    ライナー「見すぎだ…

    俺じゃなくても分かる程にな」











    ベルトルト「え、えっ〜!?」











    トンッ









    ユミル「よぉ」










    クリスタ「ライナー!ベルトルト!
    こんばんは!」










    ライナー「クリスタっ…!///


    浴衣着てるのか…///
    そのっ…すごい似合ってるな///」






    クリスタ「ありがとう( ˊᵕˋ*)」










    ライナー(結婚しよ…)









    ユミル「おいおいゴリラ
    鼻の下伸ばしてんじゃねーよ」ゲシッ









    ライナー「グハッ…!

    おいユミルいきなり
    蹴ることは無いだろ…」

  59. 80 : : 2018/12/25(火) 00:21:44

    ユミル「それより、聞いてくれよ
    さっき可愛い金髪の浴衣姿の子に
    会っt…」








    ベルトルト「ビクッ」










    ユミル「…」





    ライナー「…」








    ライユミ「「ニヤッ」」( -`ω-)✧アイコンタクト









    ユミル「あれ?どうした?
    ベルトルさん?笑
    金髪の可愛い子に
    心当たりがあるのか?笑」



  60. 81 : : 2018/12/25(火) 00:22:01
    ベルトルト「ぼっぼっぼっぼくは!
    べ、別にっあ、アニのことがとか
    き、気になるとか…!///」







    ライユミ「「分かりやすすぎだろ…」」










    ユミル「まぁいい写真があるんだ笑」








    ベルトルト「ガタッ」








    ライナー「落ち着け…」









    ユミル「見るか?笑

    ほれっ…!笑」











    スマホをちらっと見る…





    チラトルトとか呼ばれるのも
    無理はないなと自嘲気味になる









    ベルトルト「え?」










    ユミル「どうした?


    可愛い子ってアルミンだけど?爆笑」








    ベルトルト「…」グスッ







    ライナー「ユミル…悪趣味だぞ…」






    クリスタ「ベルトルトを
    いじめちゃダメでしょっ?」









    ユミル「いじめてねーよ笑笑

    いじってるだけだ笑」









    ライナー「なんで写真のアルミンは
    髪を結んでるんだ?」












    ユミクリ「「似合うと思って!」」











    ライナー「お前たちか…」







    ユミル「ってか思ったけど
    アニが浴衣なんて着る
    わけないだろwww」









    そういえばそうだ…





    アニの浴衣姿なんて見たことない…









    ーーーーーーーーーーーーーーーー







    「Ani side」







    〜PM5:50 進撃神社〜








    アニ(早く来すぎたね…)ソワソワ








    アニ(ベルトルト…なんて言うかな…


    浴衣…


    似合わないとか
    思われたらどうしよう…




    いや、似合わないな…







    無理しすぎた…



    だいたい私が浴衣とか…///





    クラスの他のやつに見られたら
    笑いもんだね…






    はぁ…






    あ、あんな所にエレンたちがいる…)











    エレン「人、結構居るなぁ」









    ミカサ「エレン、
    迷子になるかもしれない。
    ので、手を繋ごう」









    エレン「はぁ!?
    何でだよ!
    俺はお前の弟や子供じゃねーぞ!」









    アルミン「お待たせ〜…」









    エレン「おぉアルミン!

    お前が集合時刻ギリギリ
    なんて珍しいな…


    ん?なんで髪結んでんだ?」







    アルミン「ハハハ笑


    クリスタとユミルに会ってね…笑

    やられたよ笑笑」









    エレン「それでギリギリに
    なったのか笑」







    アルミン「うん笑

    写真撮られるわ、笑われるわ
    酷い目にあったよ笑」









    エレン「そりゃ大変だったなぁ笑
    まぁ、でも似合ってるぞ笑」






    アルミン「やめてよエレンまで…笑」









    ミカサ「エレン、私も髪を結んでみた…


    私はどう?」















    アニ「はぁ…」









    アニ(楽しそうだな…





    それより、もうそろそろ
    集合時刻じゃないか…






    ライナーとベルトルトまだかな…)
  61. 82 : : 2018/12/25(火) 00:23:01
    ーーーーーーーーーーーーーーーー






    〜PM 6:00 進撃神社〜










    ライベル「「お待たせ〜」」






    アニ「あ、あぁ…/////」









    ベルトルト「ぶはッ…!」







    ライナー「おい、
    しっかりしろベルトルト!」













    アニが…浴衣を着ている…






    可愛すぎる…








    アニ(似合わなすぎたかな…アセアセ)








    ベルトルト「あ、アニっ!?」








    アニ「な、なんだい///」オドオド









    ベルトルト「浴衣…綺麗だ

    すごく似合ってる///」









    アニ「に、似合って…る?

    うそ…?」








    ベルトルト「本当だ…///

    ちょっと驚いたけど…/////」








    ライナー「あぁ、アニ

    似合ってるぞ!

    それにしてもいきなりどうした?笑」








    アニ「これは…お父さんが///」メヲソラス










    ライナー「いやぁ、それにしても
    アニも女の子になったなぁ笑



    こんなに色気づいてなぁ笑」








    ゲシッ








    ライナー「グハッ!


    なんで1日に何回も蹴りを…


    それよりアニ…浴衣で
    回し蹴りはやめた方がいいぞ」







    アニ「は?






    ・・・・・






    っ〜!/////



    み、見たっ!?」




  62. 83 : : 2018/12/25(火) 00:25:09
    ライナー「いや、見てないぞ
    なぁベルトルト?」









    ベルトルト「うんっ/////

    白いパンツなんて
    全っ然見てないよ!/////


    あっ…」










    ゲシッ











    アニ「…////

    ほら、早く行くよ…/////」
















    ーーーーーーーーーーーーーーーー













    ライナー「かき氷があるなぁ…

    食べるか?」








    アニ「食べるっ」







    ベルトルト「僕も食べるよ」









    ライナー「よし、じゃあ買うか!」






    〜〜〜










    かき氷のおじさん「まいど〜」








    ライナー「たまにはかき氷も
    美味いなぁ」
    ジャリジャリ








    アニ「…ジャリジャリ…サクッ




    パクッ…




    〜!ンマッ!…」










    ベルトルト「ふふっ笑」








    アニ「なに?」







    ベルトルト「なんでもないっ笑」









    アニ「???」サクサクッ…モキュモキュ









    ライナー「あ、あんな所にクリスタが





    おーい!クリスタぁ!」











    クリスタ「あっ!ライナー!」テヲフリフリ










    ライナー「(*^^*)」テヲフリフリ
    (結婚した…)










    ライナー「ベルトルト、アニすまん

    クリスタと話したいんだ
    ちょっと行ってくる!
    2人で回ってていいぞ!
    なんかあったらLINEしてくれ!」
    タッタッタッ





  63. 84 : : 2018/12/25(火) 00:25:47
    ベルトルト「ちょっ!ライナー!」








    アニ「行っちゃったね…


    私たちも行こうか…」






    ベルトルト「あっ!うん!

    どこ行きたい?」













    アニ「型抜き…」



















    型抜きか…笑







    僕は昔から型抜きだけは得意なんだ…




    覚えててくれたのか…









    ベルトルト「うんっ!型抜きしよう!」








    ーーーーーーーーーーーーーーーー







    ベルトルト「…できた」カチャッ









    型抜きのおじさん「旦那、
    本当に上手いなぁ

    そんなにポンポン抜かれちゃうと
    こっちも困るよ笑」












    アニ「あっ…折れちゃった…」カチッ















    型抜きのおじさん「はいっ
    景品のおめん」










    アニ「2枚…?」








    型抜きのおじさん「旦那の分と、
    彼女の分
    おまけだよ!笑」









    ベルトルト「か、か、か、
    彼女じゃないですっ〜…///」










    ーーーーーーーーーーーーーーーー











    アニ「次どこ行く?」







    ベルトルト「金魚すくいとかやろうか!」









    アニ「うん笑」















    ベルトルト「おじさん、
    1回お願いします!」









    金魚すくいのおじさん「はいよー
    1回200円ね〜」







    アニ「…」シュッシュッ







    ベルトルト「アニ、上手いね笑」








    アニ「そんなことないよ笑」











    ベルトルト「笑笑笑


    足しびれたな…よいしょっ」















    っ!?














    わざとじゃない







    見ようとしたわけじゃない








    立ち上がった瞬間







    金魚すくいに熱中して、

    無防備になったアニの浴衣の

    胸元がはだけて胸が…







    ベルトルト「っ〜!/////」











    見てはいけないと思って

    目を逸らそうとするが自然と

    目が吸い寄せられる



    思春期の男子にこれはきつい…




    想いを寄せている女の子の…胸…




    それに…


    見えちゃいけないところまで

    見えている







    ベルトルト「…綺麗なピンク色((ボソッ」









    アニ「は?」




  64. 85 : : 2018/12/25(火) 00:26:28

    ベルトルト「いや!なんでもない!

    いや、それより…


    あの…見えてるよ////

    アニ/////」









    アニ「えっ?


    あっ…/////


    あの、ベルトルト…」












    ベルトルト「み、見てないよっ!」













    アニ「いや、そうじゃなくて…


    これ…帯巻き直さないと…




    でも、1人じゃ無理だから

    手伝って…/////」



    ベルトルト「っ!えぇ!?」





    ーーーーーーーーーーーーーーーー









    〜神社の裏〜












    アニ「…///」











    アニが帯を一旦外す





    手で浴衣の襟元を掴んで

    支えているが谷間は見える








    落ち着けベルトルト…



    落ち着け…





    自分に言い聞かせて
    落ち着こうとするが…

    顔は紅潮したままだ

    身体が熱くなってきた…





    アニも頬を紅く染めている













    アニ「あの、さ




    下着つけてないのは…/////




    浴衣だからだよ…?
    普段はちゃんとつけてるし…

    それに…浴衣用の『さらし』が
    無かったからであって…





    変態…とかじゃないからっ///」










    ベルトルト「そ、そ、そんな
    こと思ってないよ!」







    アニ「ちょっ!///
    こっち見るなっ!


    帯持ったまま向こう向いて
    てよ…

    じゃないと…蹴るよ…?」















    ベルトルト「わ、分かった!」








    〜〜〜











    アニ「終わった…



    あ、ありがとっ……/////」










    ベルトルト「う、うんっ/////」









    アニ「でも、近くに居て…

    初めに気づいたのが…ベルトルトで
    良かった…」





    ベルトルト「え?/////」








    アニ「なんでもないっ!/////

    っていうか…


    すぐ気づいたってことは…



    あんた、
    私の胸元チラチラ見てたの?」










    ベルトルト「ち、ち、ち、ちがっ!」












    ???「おぉこんなところにいたのか」









    ベルトルト「ライナー…!」










    突然アニが僕に近づいて
    耳元で呟いた









    アニ「あんた…さっきのこと
    他の人に言ったら許さないから…


    最初に見たんだから…






    責任取ってよ?/////((ボソッ」













    ベルトルト「う、うんっ((ボソッ」








    ライナー「ん?まぁいい…





    さっき射的の景品で
    UNOが当たったんだ

    向こうの
    食事用テーブルでやろうぜ!」













    ベルトルト「いいね!」


    ーーーーーーーーーーーーーーー
  65. 86 : : 2018/12/25(火) 00:26:52











    ベルトルト「ウノ!」








    アニ「やっぱりベルトルトは
    強いよね」スッ








    ライナー「本当だな…」ペラッ










    ベルトルト「そんなことないよ笑」ペラッ






    アニ「リバース…」スッ





    ベルトルト「アニも強いじゃないか笑」
    ペラッ












    ライナー「俺はUNOは弱いな…



    だが、今日は負けるつもりはない!

    喰らえドローツー!」スッ











    アニ「スッ」 ( -ω- `)⊃ドローフォー






    ベルトルト「スッ」( -ω- `)⊃ドローフォー








    ライナー「…」










    ベルトルト「ライナーは本当に弱い笑」








    アニ「あ!ウノ…」









    ベルトルト「やっぱりアニ強いなぁ笑」







    ライナー「アニはカードゲーム系
    地味に強いんだよなぁ…笑

    2人ともあと1枚なのになぁ…































    俺なんて15枚もあるぞ笑」




























    ゾクッ…












    刹那…


    背中に寒気が走った…







    なんだろう?





    分からない…














    でも、すごく嫌な感じが…





    気が狂いそうになる程の










    不快感が…








    15枚…?







    15…15…15…15…15…









    出席番号 19 ライナー・ブラウンは強制退場。窒息死の刑を与える。







    出席番号 1 アニ・レオンハートは強制退場。八つ裂きの刑を与える。













    与える…与える…与える…









    刑を…刑を…刑を…














    与える















    悪いのは…お゛、お゛さま…だっ…





    いぎ…ろ…y…









    今まで本当にありがt…ブチッ






















    どこに居るんだい?アニ











    あれ?血?

















    アニ『死にたくなかった…』







    アニ?











    アニ『ベルトルトが
    ドローツを出せと言わなければ
    私は死ななかった』















    アニごめん…













    ライナー『アニが死んでなぜ
    お前が生きてる?』











    ライナー…












    ライナー『俺は2人を守る為に死んだ…



    俺はあの時攻撃を受けなければ
    生き残ってた



    なぜお前は生きてる?

    なぜアニは死んだ?



    ベルトルト…全部お前のせいだ』










    すまないライナー…






    僕は取り返しのつかないことをした…


























    ライナー『お前が…』












    やめてくれ…










    ライナーアニ『『殺した』』



    ーーーーーーーーーーーーーーーー




    ベルトルト「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
    ぁぁぁぁぁァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ぁぁぁぁ
    ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!」










    アルミン「ベルトルト…!大丈夫か!?」





    ベルトルト「アルミン…?

    みんな…?」






    to be continued…

  66. 87 : : 2018/12/25(火) 00:28:31



    第12章












    ベルトルト「み、みんな…?」







    辺りを見回す。


    見覚えのある部屋…


    見慣れた顔がたくさんあり、


    皆、僕のことを見つめている


    ジャン「おい…ベルトルト?
    お前大丈夫か?
    うなされてたぞ…?」




    エレン「悪い夢でも見たか?」




    ベルトルト「え…

    こ、ここはジャンの…家?」





    エレン「…?

    あ、あぁそうだぞ?」





    ベルトルト「ど、どれくらい
    寝てたんだ…」





    アルミン「4時間くらいだよ」





    ベルトルト「4…時間?」




    アルミン「うん…
    あのさ、夢…見てた?
    ベルトルトが寝ている時、
    はじめは楽しそうっていうか…
    幸せそうに眠っていたんだ…」




    ベルトルト「夢…?

    あ、あぁそっか…夢」




    ジャン「本当に気が狂っちまったのか
    と思ったぜ」




    エレン「良かったよ…
    ちゃんと正気に戻ってくれて。

    そうだベルトルト、
    なんの夢見てたんだ?
    嫌なら言わなくてもいいけどよ」




    ベルトルト「あぁ…中学校の…
    去年の夏のことを夢に見たんだ…」




    アルミン「…そっか」




    ベルトルト「あ、あの…

    ちょっと外の空気吸ってくるね」




    エレン「おう…」





    ーーーーーーーーーーーーーーーー










    夜のトロスト区の街をどこへ
    行くわけでもなく、さまようように
    歩く…




    僕にはもう…行く所も…向かう所も…


    無い…











    4月といえど、深夜は少し肌寒い。
    穏やかな風が、僕の前髪に
    いたずらし、顔をくすぐる。

    昨日のことを…ふと思い出す。




    昨日はUNOをしたんだ…

    友達と…クラスメイトと…

    そして、僕は勝った…






    親友を犠牲にし、恋人を殺して…







    僕だけが生き残った…

    なぜ自分は生きているのだろう…







    切れかけで灯った温暖色の街灯の下…

    誰ひとり救えなかった自分の
    不甲斐なさに腹を立てる…


    不安、焦り、苛立ち、悲しみ、恨み



    様々な感情が渦を巻いて、押し寄せ
    心の中を侵蝕し、蝕んでいく…






    すると視界が霞み、
    涙が溢れそうになる。

    でも泣くわけにはいかない





    親友も恋人も救うことのできなかった
    自分に泣く資格など無いのだから…



    涙を零さないように、強がって
    天を仰ぐ。




    空には満天の星空が広がっていた。

    ここは宇宙ではないかと錯覚する程に
    美しく、眩しいくらい輝く星々…









    『わぁ…綺麗』


    今はもう居ない恋人と見た、
    田舎の星空を…






    思い出す…







    ドーナツといちごミルクの入った袋を
    大事そうに抱え、美味しそうに
    ドーナツを食べて、健気に微笑む
    君の横顔を…











    星空が滲む…


    頬を涙がつーっと流れる。
    そして、そこからはポロポロと…
    大粒の涙がとめどなく溢れてきた。





    ベルトルト「こんなことなら…
    生きていたくなかった。

    僕を…置いていかないでくれ…

    1人に…しないでくれ…」










    肩に何かが触れた。
    自分の肩を見ると、
    小さくて可愛らしい、色白の手が
    置かれていた。









    ぱっと振り向くと、そこには
    金髪の背の低い女の子が立っていた。












    アニ「何、泣いてんのさ」





    ベルトルト「っ!?アニ!

    い、生きてたのかい?」





    アニ「???
    なんで私が勝手に死ぬんだい?」





    ベルトルト「だ、だって…!
    昨日の命令のUNOでっ!」





    アニ「昨日の命令?

    それは泣いたらダメっていうのと、
    エレンが大切なものを失うって
    いうのでしょ?」





    ベルトルト「え…あ…じゃあ夢…?」





    アニ「ふふふ…

    寝ぼけすぎ笑
    私がここに居るっていうのが
    答えでしょ?」



  67. 88 : : 2018/12/25(火) 00:29:39

    目をぱちくりさせ、目をこする…

    試しに頬をつねってみる…






    アニだ

    間違いなくアニだ




    僕の目の前に…アニが居る









    ベルトルト「アニっ!」ダキッ







    アニ「な、な、なに!?いきなり////」
    ギュッ


    アニ「なんか今日のあんた変だよ…?

    大丈夫?」






    ベルトルト「ううん…大丈夫だよ

    すごく、すごく
    長い夢を見ていたんだ…」







    アニ「長い…夢?」








    ベルトルト「…うん

    王様の命令でUNOをやって、、
    ライナーとアニが死んじゃって…


    僕だけ生き残るんだ…


    そこからは覚えてないけど…



    気づいたらライナーの実家の近くに
    居た。

    3人で遊びに行ったでしょ?
    その次の日夏祭り行ったりして」











    アニ「あぁ…懐かしいね笑

    あの時は…八尺様とかつまらない
    こと言ってて、、
    本当に最悪だったよ」








    ベルトルト「ごめん!」








    アニ「あの時からあんたのこと
    好きだったんだけど、
    八尺様のやつで嫌いになりかけたよ」









    ベルトルト「…そんなっ!」








    アニ「ふふふ

    冗談だよ笑」







    ベルトルト「なんだ…」ホッ






    アニ「それより、
    私が死ぬ夢ってなんだい?笑」









    ベルトルト「…いや、本当に怖かったよ」









    アニ「あんたは心配症で
    人のことばっかり気にしすぎるから
    そんな夢を見るんだよ笑」







    ベルトルト「…うっ」








    アニ「本当にもう…笑

    ((( *艸))クスクス」










    ベルトルト「ふふふ」









    ベルアニ「「はははははっ笑笑」」










    アニ「久しぶりにこんなに笑ったよ」






    ベルトルト「僕も…笑」














    アニ「さっさとこんなゲーム終わらせて
    もっといっぱい笑おうね…」









    ベルトルト「っ!


    うん…

    そうだっ!もちろんだよ!」






    ベルトルト「あれっ?
    そういえばライナーはどうした?」








    アニ「あぁ、ライナーは
    クリスタのことで一人にしてくれって」








    ベルトルト「…あぁ

    そういえば言ってたね…

    2、3日前のことに感じるけど」









    アニ「???」







    ベルトルト「…なんでもないよ笑」





  68. 89 : : 2018/12/25(火) 00:31:24
    アルミン「あ!ベルトルト!」タッタッタッ






    ジャン「おいベルトルトぉ
    どこまで行ってんだこんな夜遅くに」









    エレン「電話しても気づかねーしよ」







    ベルトルト「あ、ごめん笑

    ちょっと話してて気づかなかったよ笑

    ね?」







    アニ「うん笑」





    アルミン「ん?まぁ、いいや
    明日も早いし、ジャンの家戻ろう」





    エレン「そうだな」








    ベルトルト「うん!早く戻ろう!

    ほら、行こ?」テツナギ




    アニ「あっ/////

    うんっ」テツナギ







    ーーーーーーーーーーーーーーーー









    ジャン「ふぅ、まあ寒いなぁ
    春なのによー…

    やっと家着いたぜ」









    エレン「3分も歩いてねーだろ

    お前もう疲れたのか?」









    ジャン「あぁ?んなわけねーだろ!」








    アルミン「ほら二人共、
    喧嘩はやめてよ笑笑」








    ベルアニ「「ふふっ笑笑」」









    ガチャッ…バタン









    エレン「ふぅ、家だぁ!」










    ジャン「お前んちじゃねぇだろ!
    この野郎!

    あっ!
    っておいエレン!
    勝手に人んちの冷蔵庫
    開けんじゃねぇ!?」













    ミカサ「あ、おかえりエレン

    みんな」








    ジャン「お、おう!/////
    た、ただいま!ミカサ/////」

















    ジャン(こ、これじゃまるで
    ミカサが俺の嫁みたいじゃねーか!)








    ベルトルト「って思ってるだろうね笑」






    アニ「だね笑」







    ミカサ「…ジャンごめんなさい

    人の家の冷蔵庫を私も開けて
    しまった…

    それに勝手にキッチンまで借りて
    料理をしてしまった。
    申し訳ない…」シュン







    ジャン「いや!いいんだ!

    どんどん使ってくれ/////

    そ、それより腹減ったな!」




    エレン「飯にするかー」







    アルミン「もう夜遅いけど
    お腹空いたしね〜」









    ミカサ「今から盛り付けをする。

    ので、みんなは向こうのテーブルで
    待っていてほしい」









    ジャン「おう!行くぞお前らぁ!」






    エレン「お、おう?
    やけにテンション高いな?」







    ジャン「ミカサの手料理ミカサの手料理ミカサの手料理ミカサの手料理ミカサの手料理ミカサの手料理ミカサの手料理ミカサの手料理嫁の手料理嫁の手料理俺の嫁ミカサはオレの嫁ミカサは俺の嫁」ブツブツ








    アルミン「ジャン落ち着いて」






    エレン「本当だ。
    お前めちゃめちゃ
    気持ち悪いぞ?」








    アニ「ちょっと引く…」









    ベルトルト「どんだけ
    ミカサ好きなのさ笑笑」












    ーーーーーーーーーーーーーーーー









    エレン「はぁ、なんかもう疲れたなぁ」








    アルミン「王様ゲームのせいだね…」








    アニ「そんなこと
    言わなくても分かるよ」








    ジャン「そんなこと
    言わなくても分かるよ」








    ベルトルト「なんでジャン、
    同じこと言ったの?笑」








    ジャン「は?

    まぁいいけど
    俺の嫁の手料理まだかなぁ////」










    アルミン「ははは

    君の嫁ではないから安心して」







    エレン「爆笑」









    ジャン「おいエレン…!
    なんかミカサのことに関して、
    お前に笑われると腹立つなぁ!」
    ガシッ






    エレン「やめろ離せ!
    服が伸びちゃうだろうが!」










    ジャン「なんでお前は服のことばっか
    気にすんだよ!」








    エレン「これはこの前の
    誕生日プレゼントで貰ったんだよっ
    ミカサから」





    ジャン「なんだとこらぁぁぁぁぁ!
    あぁ!羨ましい!」







    アニ「仲良いね笑笑」










    ベルトルト「本当だね笑笑」










    アニ「あ、今度のベルトルトの
    誕生日プレゼント何が欲しい?」








    ベルトルト「くれるの!?」








    アニ「あたりまえ


    手袋かセーターかマフラー
    どれがいい?
    編もうと思ってるんだ。」









    ベルトルト「手編みっ!?」









    アニ「恥ずかしいからあんまり
    大きい声で言うなぁ!/////」







    ベルトルト「あっごめん!」







    アルミン「ん?」







  69. 90 : : 2018/12/25(火) 00:31:49
    ミカサ「料理の盛り付けが終わった」







    ジャン「うひょぉ!流石ミカサだな!」
    ガバッ






    ミカサ「ジャンありがとう…

    冷蔵庫にタマゴがあったから
    オムライスを作った。

    汁物はこのミネストローネ」





    エレン「ほんとミカサは料理
    上手いなぁ」







    ミカサ「…ありがとう////」ボッ




    ベルトルト「あれ?
    1人分足りなく無い?
    あと、ライナーもそろそろ
    戻って来るんじゃないかな?」





    エレン「…」





    アルミン「…ベルトルト何を

    言っているんだい?」








    ベルトルト「えっ?」








    ミカサ「さっきからベルトルトは
    少しおかしい…」










    ベルトルト「何言ってるんだよみんな…

    ねぇアニ?」







    アルミン「アニ?」










    ジャン「なぁベルトルト…」










    ベルトルト「なんだい?ジャン」








    ジャン「外に居たときから
    気になってたんだが…」























    ジャン「お前さっきから

    誰と話してるんだ?」








    to be continued…


  70. 91 : : 2018/12/25(火) 15:38:21
    悲しすぎて幻覚が見えているんですね
    嫌なことから守るように脳はできてるから仕方ないけども
  71. 92 : : 2019/01/03(木) 07:01:07
    >>91 名無しさんありがとうございます
    読んでくれている方がいらっしゃって嬉しいです!
  72. 93 : : 2019/07/18(木) 08:08:57
    放置っすか
  73. 94 : : 2019/12/29(日) 13:28:45
    93そうかもね
    俺は待ってるけど!!

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