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『『本当のヒーロー』』

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  1. 1 : : 2018/02/04(日) 11:02:06
    よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2018/02/04(日) 11:39:12


    「殺したりねぇ…。もっとぉ…殺させろぉ…」ザシュッ


    「怪人だー!」ダッ


    「助けて…」ポロポロ


    猫魔王 「俺様は、猫魔王。俺を捨てた人間に復讐するためにこの姿になった…」


    「…」


    猫魔王 「誰だ貴様…?」


    「趣味でヒーローをやっているものだ」


    猫魔王 「知らん顔だ。こんな底辺なヒーローに俺様がやられr」


    ブンッ


    猫魔王 「」ベチャァ


    「また…ワンパンか…」



    俺の名前はサイタマ。


    俺は昔から憧れていたヒーローになった。


    しかし俺は力を手に入れすぎた。


    そう。俺はどんな敵でもワンパンで倒せる。



    サイタマ 「今日の飯は卵かけご飯だな」スタスタ



    毎日、怪人を倒して寝るだけの日々。


    俺はそんな生活に満足はできなかった。


    サイタマ 「Zzz…」


    ーーーーー

    ーーー




    サイタマ 「朝か…。今日も散歩でもするか…」



    この世界には怪人とヒーローが存在する。

    ヒーローには階級がある。


    強い順からS級、A級、B級、C級。


    俺はインチキだインチキだと言われているためまだC級。


    ヒーロー協会から活躍した分お金が貰えるのだが、俺は活躍しても誰にも見られてないため貧しい。


    サイタマ 「はぁ…」スタスタ


    警察A「ちょっと君。少し話を聞いていいですか?」


    サイタマ 「ん?警察か」


    警察「こんな時間に散歩ですか。仕事は?」


    サイタマ 「ヒーロー」


    警察「ヒーロー名は?」


    サイタマ 「サイタマだ」


    警察「聞いたこともないし顔も見たことないな」カキカキ


    サイタマ 「俺、C級だから」


    警察「底辺は無職みたいなものだろう」カキカキ


    サイタマ 「…(言い返せねぇ…)」


    警察「住所は?」


    サイタマ 「Z市だけど…」


    警察「Z市!?あの無人街か…」カキカキ


    警察「んー。怪しいな。ちょっと署まで来てもらおうか」ガシッ


    サイタマ 「暇だし別にいいよ」スタスタ


    ー警察署ー


    「俺は熊倉だ。よろしく」スッ


    サイタマ 「おう、よろしく」スッ


    熊倉 「えっと…仕事は無職で住所は無人街か…」


    熊倉 「最近この辺りで通り魔がいてな。その写真がこれ」


    サイタマ 「…丸いな」


    熊倉 「君にそっくりだろう?」


    サイタマ 「おいおい、俺はヒーローだぞ?」


    熊倉 「ヒーローなんてキャーキャー言われたいだけだろ?」


    熊倉 「警察がいればヒーローなんていらない。拳銃ぶっ放せば怪人なんて倒せる」


    熊倉 「腹が減ったか?カツ丼注文してやる」


    サイタマ 「あぁ」


    ー数分後ー


    カツ丼屋「カツ丼でーす」コトッ


    熊倉 「ほら、カツ丼だ。食え」スッ


    サイタマ 「ありがてぇ」ガツガツ


    熊倉 「さっきの話の続きをしよう」


    熊倉 「俺の後輩にヒーローになりたいっていうやつがいた。そいつはヒーロー試験に落ちて警察になったらしい」


    サイタマ 「…」


    熊倉 「1年目にしては動ける奴だった。そして自分より周りを大切にする奴だった」


    熊倉 「でもそいつは怪人に襲われた。死ぬ前に残した言葉は『クマさん気をつけて…』だ」


    熊倉 「俺のことだ。最後まであいつは周りを大切にした。あいつの憧れたヒーローっていうのはお前みたいな奴なのか?」


    「カツ丼でーす」


    警察B「ん?さっきも来なかったか?」


    警察C「おい、誰か注文したか?」


    「まさかこんな簡単に侵入できると思わなかった…」


    警察D 「こいつ…例の通り魔だ!正体は怪人だったのか!?」


    怪人 「俺は飲酒運転で警察に捕まり、職も免許も失った」


    怪人 「これは復讐だ」


    警察B 「ごふっ!」


    警察C 「B!!く、くそっ!」


    熊倉 「何事だ」


    熊倉 「か、怪人!?」


    警察A 「撃て!発砲しろ!」


    怪人 「残念でしたっ!」


    警察D 「うわぁ!跳ね返した!?」


    熊倉 「くそっ…」


    熊倉 「すいません…ヒーロー協会ですか?」


    ヒーロー協会 「おやおや、これは警察さんじゃありませんか」


    熊倉 「怪人が現れた。こっちにヒーローを呼んでほしい」


    ヒーロー協会 「ふっ。拳銃を撃てば倒せるんじゃなかったのか?」


    熊倉 「無理だ」


    ヒーロー協会 「お願いしますと言え」


  3. 3 : : 2018/02/04(日) 11:49:25
    熊倉 「くっ!お願いしまs」


    バキッ


    熊倉 「き、貴様!電話機を!?」ガタッ


    サイタマ 「警察もヒーローもお願いされた動くべきじゃない」スタスタ


    ブンッ 


    ーーーーー

    ーーー




    ー署の外ー


    ヒーローA「俺が倒してやる」ブンブン


    ヒーローB 「俺だ!」ビリビリ


    テレビ局 「今、警察署に怪人が現れ、ヒーローを呼んだ模様です。やはり警察とは言えヒーローは必要なのでしょうか?」


    「おい!誰か出てきたぞ!」


    警察(?) 「…」スタスタ


    「誰だ?」


    テレビ局 「け、警察です!警察が怪人を抱えています!」


    熊倉 「奴はどこに行った…?」


    警察A 「分かりません…」


    熊倉 「住所は無人街で無職。いや、きっと彼は…」


    ーZ市ー


    警察(?) 「…」ファサッ


    サイタマ 「…」ニッ


    ーーーーー


    熊倉 「ヒーローなんだろう…」

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