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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

逆転ロンパ〜絶望と希望と逆転と〜Chapter4–2【狂喜乱舞と来訪者】非日常編

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  1. 1 : : 2017/06/14(水) 18:55:47
    逆転ロンパ4章の非日常編です
    注意事項は昔の>>1参照
  2. 2 : : 2017/06/14(水) 18:58:11








    ……もう2度と起きないと、信じてた



    起きて欲しくないと、願っていた



    でも…その盲信は、現実を前にして儚く消えていった






  3. 3 : : 2017/06/14(水) 19:10:03


    西園寺日寄子さん……


    憎まれ口を叩くところもあったけど…決して悪い人ではなかった


    いつかは仲良くなれるって信じてた


    信じてたのに……彼女の未来は、今目の前で途絶えたのだ



    左右田「ぎにゃああああああああああ!!!!」

    大神「ぬぅっ!?こ、これは…!!」

    七海「…………」

    苗木「…そんな……誰が…誰がこんな惨たらしいこと…」




    誰が…こんな事………



    …………そうだった


    これで終わりじゃない


    ボクたちは、見つけなくてはいけない


    こんな惨たらしい事をした……《仲間》だった《クロ》を…………


    霧切「落ち着いて、みんな…今は他の人が来るのを待つのよ」

    左右田「落ち着いてられっかよ!!目の前で人が死んでんだぞ!?」

    七海「…でも、騒いだって何も始まらないよ」

    七海「とにかくまずは、安全を確保しよう みんな、離れないでね」

    舞園「………あ、あああ……」

    苗木「舞園さん…大丈夫?」

    舞園「………は、はい…大丈夫…だと、思います」

    苗木「舞園さん…少し座ろっか」

    舞園「はい…そうします」





    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




  4. 4 : : 2017/06/14(水) 19:38:27


    葉隠「は、はぁ!? ちょ、ちょっと待て、マジか?これマジなのか!?」

    弐大「ぬおおおおおお!!!!西園寺いいい!!!!」


    西園寺さんの亡骸をみて、誰もが驚きを隠せない様子だった


    不二咲「……こんなのって無いよ……どうして…なんで?」

    不二咲さんは目尻に涙を浮かべ、葉隠クンと弐大クンはあからさまに動揺していた


    霧切「…ソニアさんと小泉さんは?」

    不二咲「え、えっとぉ…死体発見アナウンスが流れてる時に、ケガ人を1人にさせるのは危険だから、後で伝えに来てって…」

    左右田「さ、流石ソニアさん…冷静で迅速な判断力だな」

    霧切「ええ、そうね…これですぐに移れるわ、事件の捜査にね」

    葉隠「も、もうやらなきゃいけないのか…?」



    モノクマ「はい、当然です!」

    苗木「モノクマ……!!」

    モノクマ「いやー、疑心暗鬼の力って怖いね〜! まさか早速コロシアイが起きるなんて…」

    モノクマ「ま、七海さんを除いて、前回の裁判である程度オマエラは捜査のやり方を覚えてるでしょう…」

    モノクマ「テキトーに捜査して、チャチャっと裁判を始めちゃいましょーう!!」

    モノクマ「あ、渡し忘れるところだったぜ」

    モノクマ「じゃじゃーーん!!モノクマファイル②〜!!」

    七海「モノクマファイル?」

    弐大「確か…被害者の死因が事細かに書かれているアレじゃったな」

    モノクマ「それじゃ、ボクが尺を稼ぐまでもなく、面白い画が撮れそうだし、さっさとカメラ回しに戻ろうかな!」


    モノクマは、また一瞬で姿を消した


    舞園「…やっぱり、始めるしかないのですね」

    霧切「ええ、でもそれと同時に、やらなければいけないことがあるわ」

    苗木「やらなければいけないことって…桑田クンの捜索?」

    葉隠「あ、ああ…そういえばその最中だったんだな…でもよ」

    葉隠「外出てた人間の中で、アリバイが無いのって桑田っちだけなんだろ? だったらクロなのって、あいつしか…」


    桑田クンが………クロ


    ………確かに…辻褄通りに考えるとそうかもしれない…でも…

    苗木「そんなはず…ないよ」

    左右田「まあ…あいつには十分すぎる動機があるし、この封筒の件だってあるしな」


    葉隠「おっしゃ!!だったらさっさと桑田っちを炙り出して、洗いざらい吐かせるべ!」


    霧切「待って!殺人が起きてからの単独行動は危険よ」

    左右田「俺も葉隠についていくよ お前1人じゃ何しでかすかわからねぇしな」

    葉隠「それじゃさっさと動くか、思い立ったが吉日、動かなきゃ呪われるって言うしな」



    左右田クンと葉隠クンは、お寺から出て桑田クンを捜しにいった


    霧切「それじゃあ…私たちは私たちに出来ることをしましょう」

    大神「では、我と弐大殿は見張りを務める」

    弐大「頭を使うぶんには不得手だが…用心棒なら承るぞ」


    みんなが、霧切さんの指示のもと、現場のそれぞれの場所を調べ始めた


    舞園「…苗木くん」

    苗木「舞園さん…もう平気?」

    舞園「大丈夫です このくらい…」

    舞園「私がいくら悲観したって、西園寺さんが死んだ事実は変わらないですしね…」

    舞園「…現実が変わらないなら、私たちが変わるしかないじゃないですか」

    苗木「…舞園さんは強いね」

    舞園「苗木くんのおかげです」



    そうだ……ボクもこんなところでくすぶってる場合じゃない


    これは自分の命がかかってるんだ

    やるしかない……真実を明らかにするしか、生き残る道なんてないから……



  5. 5 : : 2017/06/14(水) 19:49:46



    ーーーー捜査 開始ーーーー


    まずは…モノクマファイルから確認だ



    被害者は、【超高校級の日本舞踊家】西園寺日寄子……


    死因は、凸凹に近い形状の凶器で頭を強く殴られた事によるショック死、か……


    …それ以外については、特に細かく書かれていないみたいだ

    舞園「凸凹に近い凶器…とはなんでしょうか?」

    苗木「…わからない、皆目検討もつかない」



    言弾【モノクマファイル②】を記録しました


    【モノクマファイル②】
    被害者は西園寺日寄子
    死因は、凸凹に近い形状の凶器で頭を強く殴られた事によるショック死


  6. 6 : : 2017/06/14(水) 19:59:21

    それにしても…これが西園寺日寄子さんの死体か…


    頭からどくどくと血を流していて…鼓動が早まってヘンな気持ちになる



    苗木「舞園さん…ボクは死体の捜査をするから、そこで待っていて」

    舞園「…はい、わかりました」

    舞園「今の気分で死体に触っても、かえって迷惑をかけてしまうだけなので…」

    七海「…ねぇ、私も死体の捜査に参加していいかな?」

    苗木「七海さんが…?」

    七海「うん 私は初めてだから、よく容量はわからないけど…じっとしてる訳にもいかないでしょ?」

    苗木「…クラスメイトの遺体なのに?」

    七海「今は関係ないよ、誰の遺体でもね」

    苗木「…わかった、一緒に調べよう」



    西園寺さんの死体…不自然な部分はないかな?


    1・下駄
    2・傷跡
    3・手足の紐
    4・血痕

    >>7
  7. 8 : : 2017/06/14(水) 20:07:10
  8. 9 : : 2017/06/14(水) 20:17:58

    苗木「ちょっと待って、この西園寺さんの下駄…何か挟まってないかな?」

    七海「うーん、これは…考えるまでもなく、砂利だね」

    苗木「なんで下駄に砂利が挟まってるんだろう…?」

    七海「よくわからないけど…砂利道、とか?」

    苗木「…この周辺にそんな自然物なんてなかったよ」

    言弾【下駄の砂利】を記録しました

    【下駄の砂利】
    被害者の下駄に挟まっていた砂利粒

    2・傷跡
    3・手足の紐
    4・血痕

    >>10
  9. 10 : : 2017/06/14(水) 20:27:37
    2 
  10. 11 : : 2017/06/15(木) 10:44:07

    傷痕からは、少し収まったものの、たくさんの血が流れている

    霧切「私がさっきみた限りだと、傷痕は一つしかなかったわ」

    苗木「傷痕は1つだけ…モノクマファイルと合わせると、西園寺さんは一撃で殺されたみたいだね」

    七海「えっと、凸凹の凶器だよね? だったらその凶器は、どこに処分されたのかな…?」

    苗木「凸凹の凶器…岩とか、かな?」

    【傷痕】を記録しました


    【傷痕】
    西園寺の頭部の傷痕
    殴られた痕は1つだけ

    3・手足の紐
    4・血痕


    >>12
  11. 12 : : 2017/06/15(木) 11:19:48
  12. 13 : : 2017/06/15(木) 11:29:16
    血痕が…床に大きく飛び散っている


    七海「うーん、この飛び方だと、頭を殴った時に飛んだ血…なのかな?」

    苗木「かなり勢いよく殴られたんだね…」

    七海「うん、こんなにたくさん飛び散ってるなら、多分アレも間違いないよ」

    苗木「アレって?」

    七海「西園寺さんは…きっとここで殺されたんだよ」

    苗木「……えっと、それがどうかしたの?」

    七海「だって、別の場所で殺されて、現場をここに移したって可能性だって無きにしも非ずだよね?」

    七海「もしそうだとしたら、かなり複雑化してたかもしれないけど…いや、どっちにしろ難しいね」

    七海「そもそも、西園寺さんは寮で待っていたはずなのに、どうしてこんなところで殺されてるんだろう?」

    苗木「確かにそれもそうだね…誘拐、されたとか?」

    七海「もしくは犯人に呼び出されたか…の、どちらかだと思うよ?」

    【血痕】を記録しました

    【血痕】
    西園寺の頭から飛び散った血の痕
    飛び散り方からして、現場はここで間違いない

  13. 14 : : 2017/06/15(木) 11:38:22


    西園寺さんの両手と両足が、紐で拘束されている……


    苗木「西園寺さんを拘束したのって、やっぱり犯人だよね?」

    七海「西園寺さんを拘束して得するのなんて犯人だけだよね 西園寺さんは、こういうの一度根に持つと半世紀ぐらいは引きずるし」

    苗木「………根に持つとか言うレベルじゃないね」

    七海「犯人は、西園寺さんを拘束して、その上で西園寺さんを撲殺した…うん、シンプルで理にかなってるね」

    苗木「そういえば、この縛ってる紐って…よく見たら、麻縄だね」

    七海「ああ、なんか変な匂いすると思ったら麻縄だったんだ」

    七海「うーん、近くのスーパーにこんな麻縄売ってたかなぁ〜…でもよくある麻縄よりかは、しなやかというか、それでいて頑丈というか…」

    苗木「ひょっとして、このお寺にあった麻縄じゃないのかな?」

    苗木「ほら、式典の時とか、よく縄を燃やすじゃない?」

    七海「そっか、お寺では、昔拷問とかに使ってた麻縄が、そのまま残ってたりするもんね」

    七海「なるほどね〜、やけに品質が良いと思ったよ」

    【死体を縛ってた麻縄】を記録しました


    【死体を縛ってた麻縄】
    西園寺の体を縛っていた麻縄
    元々この寺にあった常備品らしい
  14. 15 : : 2017/06/15(木) 11:45:46


    苗木「これで一通り死体は調べ終わったかな…?」

    七海「ねぇ、苗木くん 少しだけ気になったところがあるんだけど…」

    苗木「気になったところ?」

    七海「なんだか、西園寺さんの浴衣…濡れてない? ほら、特に裾の上の股のところとか…」

    苗木「…………」

    七海「苗木くん、顔が赤くなってるよ?」

    苗木「い、いや、なんでもないよ…よく見たら胸から裾又あたりまで、うっすら濡れているね」

    七海「うーん、なんか変だよね? 偶然…にも見えないし」

    一応…これも記録しておいた方が良さそうだな

    【西園寺の浴衣】を記録しました

    【西園寺の浴衣】
    少し血がついている
    胸から裾にかけて少し水で濡れている


  15. 16 : : 2017/06/15(木) 21:42:55

    苗木「よし、だいたい調べ終わったし、舞園さんのもとに戻るか…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    部屋の外で待ってた舞園さんに声をかけた

    舞園「苗木くん…死体の捜査はいいんですか?」

    苗木「もう大丈夫だよ だいたいは調べられたし、舞園さんは平気?」

    舞園「………」

    苗木「舞園さん、無理しないでね トイレだったら、このお寺の入り口の横にあるから」

    舞園「それなんですけど…さっきから、トイレに誰かが入ってるみたいなんです」

    苗木「トイレに…誰かが?」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ボクと舞園さんはトイレの前まで移動した


    苗木「確かに鍵がかかってるね」

    舞園「…やっぱり、この中にいるのって……桑田君なのでしょうか」

    苗木「消去法で考えればそうだよね…桑田クン以外のみんなは別々の場所にいるし」

    苗木「…桑田クン!!中にいるなら返事を返して!!」

    苗木「…………」


    しばらく経つと、中から人が出てきた



    桑田「………………」

    苗木「桑田クン…無事でよかった」

    桑田「……あっそ」

    舞園「…完全にヘソが曲がってますね」

    桑田「曲がってなんか…ねーし」

    苗木「桑田クン、どうしてこんなところで?」

    桑田「疑ってんのかよ…?」

    苗木「そういうわけじゃないけど…」

    桑田「いいよ、気ィ使わなくて 疑われて当然だもんな…死体のあった場所の近くに隠れてたんだからな」

    苗木「…ボクは信じてるよ 桑田クンは、殺してないって」

    桑田「…何を根拠にだよ」

    苗木「根拠というか…もし本当に西園寺さんを殺した犯人ならさ、こんなところに居座らないよね?」

    苗木「それこそ、自分が犯人だって言ってるような物だし…でも、違うんだよね?」

    桑田「…オメーが信じるかどうかは勝手だけどよ…俺はクロじゃねーよ」

    苗木「桑田クン、よければ、外にいた時の事を聞かせてくれるかな」

    桑田「わかったよ…」


  16. 17 : : 2017/06/16(金) 22:18:11
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    桑田「俺さ…あの後すげー訳わかんなくなってさ……朝が来るのが怖かったんだ」

    桑田「起きたらみんなに責め立てられて…孤立するんじゃないかって」

    桑田「だから…逃げた もうどこにも居場所なんか無えって、それなのに逃げる事しかできない自分が情けなくって…とにかく逃げまくった」

    桑田「それで…ずっとここにいた 狭いけど、確実な居場所があるって…感じられたから」

    桑田「ははは…俺がいじめてた連中もこんな思いしてたのかな 人にやった事は自分に返るってか」

    桑田「だからさ…ずっとここにいたんだ」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    桑田「…なんだよ、笑いたきゃ笑えよ」

    苗木「ボクは笑ったりしないよ それよりもさ…ずっとそこにいたんだよね?」

    桑田「ああ、昨日の3時ぐらいからずっとだ」

    舞園「その間に、何か足音は聞きませんでした?」

    桑田「足音?」

    舞園「ほら、この寺の入り口の床って…歩くたびに軋むじゃないですか」

    舞園「犯人や西園寺さんが出入りした音ぐらいは、聞いてると思うんです」

    桑田「そ、そうだな…そういえば…」

    桑田「《2回》だけ…音を聞いてるんだ」

    舞園「2回…?それはおかしくないですか?」

    桑田「ど、どうしてだ?」

    舞園「少なくとも、犯人と西園寺さんの2人は確実に出入りしていないのに…どうして2回しか鳴ってないのでしょう?」

    苗木「そっか…犯人が入る音と、西園寺さんが入る音と、犯人が出る音…最低3回は聞こえてないとおかしいよ」

    舞園「桑田さん、本当に人1人ぶんの足音でしたか?」

    桑田「あたりめーだよ…今さらウソついたって仕方ねーだろ…」

    …桑田クンの証言を信用するとして…どうしてそんなムジュンが起こるんだ?

    【桑田の証言】を記録しました

    【桑田の証言】
    3時あたりからずっと寺のトイレにいた
    誰かが歩いて過ぎる音を、2回だけ聞いた


  17. 18 : : 2017/06/17(土) 09:57:27

    舞園「とりあえず、事情は把握しました 次はこのトイレに、凶器になりうる物がないか探しましょう」

    苗木「凶器になりうるもの…確か凸凹の凶器だよね?」

    舞園「はい、この狭さならチャチャっと終わりそうなので、チャチャっと探しちゃいましょう」



    舞園さんと、トイレの中を粗方探してみたが…凶器になりそうな物は何もなかった…


    【トイレの個室内】を記録しました

    【トイレの個室内】
    凶器になりうるものは発見されなかった



    苗木「ありがとう、桑田クン それじゃあボクたちはここで…」

    桑田「……あー、えっとさ」

    苗木「?」

    桑田「このトイレさ…内側のドアノブがぶっ壊れるっぽくてさ、《内側からじゃ出られない》んだよな…」

    舞園「そ、そういうのは先に言ってくださいよ!!」

    桑田「言うチャンス逃したんだよ!!」



    ボクと舞園さんと桑田クンの3人で何度もトライしたが、扉は頑なに開かず…結局、音を聞きつけてやってきた霧切さんに開けてもらった

    【トイレのドア】を記録しました

    【トイレのドア】
    トイレのドアは、外側から開けるぶんにはなんの問題もないが、内側から開けようとすると、立て付けの悪さからかなり開けにくい




  18. 19 : : 2017/06/17(土) 10:20:00


    霧切「なるほど…結局トイレに篭ってたのね」

    桑田「はい、恥ずかしながら…」

    霧切「…桑田クンは現状、一番疑うべき人物ね 私のそばにいなさい」

    桑田「わーったよ、ついてきゃいいんだろ」

    霧切「怪しい行動をしたら、その場で…いえ、これ以上は言わなくていいわね」

    桑田「その場で何!?めっちゃ怖いんだけど!!」

    霧切「現場検証をするわ、ついてきて」

    桑田「現場検証…?嫌な予感しかしねえんだけど…」


    舞園「私たちも、現場の調査を続けましょう」

    苗木「死体はもう捜査したし、次は現場よりちょっと離れたところ…縁側を見てこよう」

    舞園「日本庭園がある右側と、小さな庭のある左側、どっちを調べます?」

    苗木「まずは、日本庭園側から調べよう」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    舞園「こうやって見てみると、本当に綺麗ですね…この日本庭園」

    苗木「…でも、事件前と少しだけ…いや、明らかに違う部分があるね」

    舞園「明らかに違う部分ですか?」

    苗木「ほら、見てよ 日本庭園の石波の模様がさ、一部だけなくなってるよね?」

    舞園「石波って、石粒で水面の波を再現してる、これですよね えーっと…」

    舞園「確かに…でもどうしてですか?」

    苗木「きっと、誰かがこの石波の上を歩いたからじゃないのかな?」

    【石波】を記録しました

    【石波】
    小さな石粒でできた石波
    庭の模様の一部が消えている


  19. 20 : : 2017/06/17(土) 10:26:01

    苗木「こっち側は、他に変な部分も見当たらないね 次は、向こう側を見てこよう」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    苗木「…こっち側も、少し気になる部分が多いね」

    舞園「確かにそうですね…事件前からこんな感じだったんですか?」

    苗木「いや、事件前よりも、こっちの方が明らかに違うよ」

    1・消火栓
    2・焼却炉

    >>21
  20. 21 : : 2017/06/17(土) 10:33:07
    1 
  21. 22 : : 2017/06/17(土) 11:13:29
    良かった…桑田死んでるかと思った…
    …原作クロや生き残りが二次創作で被害者になるとわくわくしちゃうの私だけでしょうか…?
    推理書きたいけど我慢
  22. 23 : : 2017/06/17(土) 11:49:55

    苗木「消火栓の栓が…豪快に引っこ抜かれてる」

    舞園「昨日までは、引っこ抜かれてなかったんですよね?」

    苗木「うん…その筈だよ」

    舞園「それにしても、辺り一帯が水浸しですね」

    苗木「きっと無理矢理こじ開けたんだろうね どんな目的があったのかはわからないけど」

    舞園「無理矢理こじ開けるって、そんなこと出来るんですか?」

    苗木「出来なくはないけど、水が勢いよく出てくるから、あまりオススメはできないね…」

    【消火栓】を記録しました

    【消火栓】
    寺の広場にあった消火栓
    栓が抜かれており、水が大量に溢れている

  23. 24 : : 2017/06/17(土) 11:56:46

    苗木「見て!舞園さん!この焼却炉、使用痕跡があるよ!」

    舞園「焼却炉の使用痕跡…ですか?」

    苗木「ほら、まだ少しだけ熱があるし、中で何かが燃やされた跡も残ってるんだ!」

    舞園「少し、見せていただけますか?」

    舞園「……これは、何の燃え残りなんでしょうか?」

    苗木「……そこまではわからないや」

    【焼却炉】を記録しました

    【焼却炉】
    寺の広場にあった焼却炉
    使用痕跡がある

  24. 25 : : 2017/06/17(土) 19:44:03

    ひとしきり現場を探し終えて、ボクらは寺の居間に集合して、お互いの捜査結果を報告し合った

    弐大「2回の足音とは…気になるのう」

    大神「問題は、その証言が信用に値するのかどうかだな」

    霧切「だったら、証言よりも証拠の話をしましょう」

    霧切「みんな、調べてる最中に出た証拠に気になったものはないかしら?」

    弐大「気になったものか…ううむ」

    不二咲「ごめんね…私は積極的に参加してた訳じゃないから、わからないよ…」

    霧切「小さな事でも構わないわ、それが真実に繋がることだって珍しくないのよ」

    そうだな…だれの話から聞こうかな?

    1・不二咲
    2・大神
    3・七海
    4・舞園
    5・弐大

    >>26
  25. 26 : : 2017/06/17(土) 19:49:44
  26. 27 : : 2017/06/17(土) 20:31:15
    苗木「不二咲さんは、気になった事ってないかな?」

    不二咲「ううん…現場に関しては」

    霧切「それ以外で、何か気になる部分はあった?」

    不二咲「うーん、何か気になる部分…」

    弐大「そういえば、お前さんだけはモノクマの死体発見アナウンスが鳴ったときは、部屋にいなかったらしいではないか」

    弐大「どこで何をしてたんだ?」

    不二咲「べ、別に怪しい事なんて何もしてないよぉ…ただ…」

    不二咲「私はリビングのソファでくつろいでいたんだ」

    七海「1人でくつろいでいたの?」

    不二咲「うん…だからアリバイは無いんだ…」

    霧切「ところで、そのとき誰か寮を出た人はいなかった?」

    不二咲「え?」

    霧切「寮から出るには、リビングを通って玄関を通らないといけないわ リビングにいたあなたなら、誰が通ったか把握してるわよね?」

    不二咲「ううん、リビングにソニアさんや葉隠くんが何度か降りてきたけど、玄関は誰も通らなかったよ」

    苗木「なるほど…よくわかったよ」

    不二咲「ごめんね…大した内容じゃなくて」

    【不二咲の証言】を記録しました

    【不二咲の証言】
    不二咲はずっとリビングのソファでくつろいでいた
    リビングから玄関に出た人は誰もいない

    2・大神
    3・七海
    4・舞園
    5・弐大

    >>28
  27. 28 : : 2017/06/17(土) 22:28:42
    大神で
  28. 29 : : 2017/06/18(日) 00:17:56

    苗木「大神さんには、ボクから質問があるんだけどさ」

    大神「質問とはなんだ?」

    苗木「大神さんが、舞園さんとスーパーのテラスで休んでるときに見た人って、やっぱり…」

    大神「ああ、間違いなく西園寺殿だ」

    苗木「そうだったんだ…」

    霧切「そのときの事について、詳しく聞かせてもらえるかしら?」

    大神「ううむ…詳しくと言われても大した事は言えぬが…」

    大神「我はスーパーのテラスで休んでいる最中に、舞園とともに、走ってる西園寺殿を目撃したのだ」

    大神「確か西園寺殿が走っていったのは、寺側だったな…」

    霧切「つまり西園寺さんは、何かしらの目的があって寺に向かったということね…」

    七海「何かしらの目的って?」

    霧切「何か大事な忘れ物に気がついたか、もしくは誰かに呼び出されたのか…さまざまな事象が考えられるわね」

    弐大「そして、向かった先で犯人に殺されたという事か」

    【大神の証言】を記録しました

    【大神の証言】
    舞園とスーパーの前で休憩してる最中に、寺の方向に向かう西園寺を見た

    3・七海
    4・舞園
    5・弐大

    >>30

  29. 30 : : 2017/06/18(日) 00:34:36
    七海
  30. 31 : : 2017/06/18(日) 00:54:20


    苗木「七海さんは、何か気になった点はある?」

    七海「気になった点って言うより…不思議に思った事なんだけど」

    七海「ほら、桑田君はこう証言してるんだったっけ?」

    桑田「ああ?どの部分だよ」

    七海「ほら、西園寺さんって、両手両足を縛られてるよね?これってどうしてかな?」

    桑田「そんなの…犯人が、抵抗されないようにしたんじゃねーの?」

    七海「だとしたらやっぱり、君の証言はおかしいよ」

    七海「もし急に自分の身体を縛られたら、普通は叫ぶなり騒ぐなりするよね?」

    不二咲「確かに、その通りだねぇ…」

    七海「でも、桑田君はそんな事一言だって言ってなかったよね?寧ろ、それよりも聞き取りにくい床の軋む音はしっかり覚えてるのに…」

    桑田「そんなの知るかよ 聞いてねーもんは聞いてねーんだよ」

    大神「我々にそう誤認させるために、犯人は西園寺殿を殺害した後に、両手両足を拘束したのかも知れぬな」

    七海「うーん…全く考えられないってわけじゃないんだけどさ…」

    霧切「犯人がそんな事をするメリットはどこにあるのかしら? そんな事をやってたら寧ろ余計に時間をかけてしまうわ」

    霧切「余計に時間をかけるという事は、見つかるリスクが余計に高まるという事……犯人の行動と考えるのはいささか不自然過ぎないかしら?」

    大神「確かに、その通りだな…」

    七海「だったら考えられる可能性は、西園寺さんの意識を奪ってから、両手両足を縛ったのかも…」

    弐大「凶器の鈍器で、一発ポカッとか?」

    霧切「念には念を入れて、犯人は被害者を気絶させた後に被害者を拘束した…それなら、おかしくはないわね」

    七海「普段から推理ゲームで、合理的なものよ考え方は鍛えてるからね さすがに、死んだ被害者が犯人って展開は予想外だったけど…」

    舞園「すごいゲームですね、それ…」

    【七海の推理】を記録しました

    【七海の推理】
    西園寺が身体を縛られても声をあげなかったのは、西園寺が気絶させられてたから


    4・舞園
    5・弐大

    >>32
  31. 32 : : 2017/06/18(日) 01:10:57
    舞園
  32. 33 : : 2017/06/18(日) 12:23:36

    舞園「あの、現場の気になったところと言うよりは、それ以外の部分なんですけど…」

    舞園「ほら、スポーツ用品店に、大きなクライミングロープがあったじゃないですか 私が今日桑田君を探していた時、あのスポーツ用品店を訪れたんですけど、そのロープが壁から無くなってたんです」

    苗木「クライミングロープって…?」

    七海「ロッククライムや登山の時に、腰に巻いておく命綱みたいなものだね」

    霧切「みたいなもの、というよりは命綱そのものね バンジーで使う伸縮性のあるものとは違うでしょうけど」

    弐大「そのクライミングロープは、元々壁に立てかけてあったのか?」

    舞園「はい、昔テレビの企画でクライミングにトライしたことがあって、懐かしいなと感傷に浸ってたんです」

    大神「そういえば弐大殿は、スポーツ用品店からたくさんトレーニング用具を持ち込んでいたようだが…」

    弐大「いや、ワシが持ち込んできたのは、基礎トレーニング用のものや、各種球技の道具だけじゃ」

    弐大「第一、こんな岩盤も崖もないような都会の街でクライミングロープなんか持ってきても意味がないだろう 綱引きの練習ぐらいにはなるか…」

    苗木「それじゃあ、そのクライミングロープっていつ消えたんだろう?」

    不二咲「えっと……桑田くん?」

    桑田「お、俺は知らねーよ! 練習なんて、するわけねえだろ…」

    弐大「お前さんはずっとトイレにいたんじゃろ?だったらトイレから見つかってるはずじゃ」

    苗木「いや、トイレにそんなの無かったよ」

    舞園「ますますわからないですね…」

    【クライミングロープ】を記録しました

    【クライミングロープ】
    簡易的なクライミング用ロープ
    昨日まではスポーツ用品店にあったものの、今日になったら無くなっていた

  33. 34 : : 2017/06/18(日) 12:32:32

    弐大「皆んなにはすまぬが、ワシも特に話すことは見当たらん…」

    七海「まぁ、無理もないよね 私たちと違って、ずっと部屋にいたわけだし」

    弐大「おお!そうだ!言いたいことがあったのを思い出したぞ!!」

    苗木「言いたいことって?」

    弐大「ほら、ワシはリビングにスポーツバッグを置きっぱなしにしていたじゃろ?」

    七海「そのスポーツバッグがどうしたの?」

    弐大「ワシが死体発見アナウンスを聞いて、リビングに来た時には、あのバッグはファスナーが開いていたんじゃ」

    不二咲「弐大くんが開けたって訳じゃないの?」

    弐大「いや、ワシではない…多分誰かがトレーニングするために使ったんだろうな」

    霧切「それにしても、死体発見アナウンスを聞いたにも関わらず自分のバッグをチェックするなんて、随分余裕があったのね」

    弐大「死体発見アナウンスを聞いたその時は気にも留めていなかったんじゃが、今思い返すと不自然な気がしてのう……」

    【弐大の証言】を記録しました

    【弐大の証言】
    昨晩はスポーツ用品店でありったけのスポーツ道具を集めてきた
    スポーツバッグはリビングに置きっ放しだった
    ファスナーが知らぬ間に開いてた

  34. 35 : : 2017/06/18(日) 22:29:43

    苗木「それじゃあ現場の捜査も一区切りついたところだしさ、そろそろ左右田クンたちを呼び戻さない?」

    七海「あ、そっか あの2人って桑田君を探してどこかに行っちゃったんだよね」

    霧切「苗木くんと舞園さんの2人で探してくれるかしら?」

    大神「苗木よ、すっかりパシリだな」

    苗木「大丈夫だよ、探すのだってそんなに時間は…」

    ???「ぬううううっ!ハァ…ハァ…イヤ、1人で持つには限界があるべ…」

    ???「ぬううううっ!!うー……こっちもダメだ、せいぜい5秒が限界点か?」

    七海「えっと、どこから聞こえたかな?」

    弐大「庭園側の塀の向こう側からじゃな」

    不二咲「……案外すぐそばにいたねぇ」

    苗木「…ちょっと呼んでくるよ」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    葉隠「ハァ…しかし何だべ?コレ」

    左右田「放置するわけにも行かねえだろ?ほら、運べよ」

    葉隠「イヤだべ!!ここは間をとってお前が全部運ぶべきだべ!!」

    左右田「間ってなんだよ!!しかも全部かよ!!」

    苗木「えっと…何してるの?」

    左右田「あん?お前ら現場の捜査はもう終わったのか?」

    苗木「うん、桑田クンも見つかったし、もう終わりでいいでしょ?」

    左右田「見つかったのか?どこにいたんだよ…」

    舞園「トイレに閉じこもってて、出られなくなってましたね」

    包み隠さず言っちゃうんだ、舞園さん…

    葉隠「ていうかそんなんどうでもいいべ さっはとこの石を寮まで運ぶべ!」

    苗木「さっきから気になってたけど、その石ってそんなに重要なの? なんかお墓にあるようなものに見えるけど…」

    葉隠「なぁ、苗木っち この石のここに小さく文字が彫られてるだろ?」

    苗木「えっと、本当に小さいね、コレ…」

    葉隠「でもよく見てみろって!!ほら」

    苗木「えっと…!?き、《希望ヶ峰学園》……?」

    葉隠「これってよ…もしかしてこの街の謎を解き明かすための、重大なヒントなんじゃねえのか?」

    左右田「自分の利益みたいに言うんじゃねーっての、そもそも俺が見つけたものだからな」

    葉隠クン達が調べていた現場には、3つの大小様々な大きい石…というより、墓石のような材質のものが転がっていた

    左右田「調べてみたら、この3つの石は、全部厚さは10cmぐらいだったんだが、それ以外の一辺の長さがそれぞれの石で違かったんだ」

    左右田「この一番大きいのが一辺60cm、二番目に大きいのが一辺50cm、最後の一番小さいのが40cmだ」

    苗木「厚さの同じ板が、少しずつ小さくなってるって事だね…」

    葉隠「まぁ石ってよりは、墓前用に色んな人の名前を掘る板って感じだな」

    苗木「なんでそんなものが、現場のすぐ横の塀の外にあるんだろう…?」

    葉隠「知らん」

    左右田「知らん」

    【塀の裏の石の板】を記録しました

    【塀の裏の石の板】
    塀の裏にあった大きな石の板の数々
    3枚あり、厚さは全て10cmだが、大きいものから順に、一辺の長さが60cm、50cm、40cmと、正方形状のタイルに近い形となっている
    かなり重く、1人で運ぶのは困難
  35. 36 : : 2017/06/19(月) 21:37:16

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    左右田「ったくよ…どこで何してたんだよ、桑田 心配したんだぞ」

    葉隠「ああ、オメーが人を殺してねーかって心配してたんだよ」

    左右田「ハッキリ言ってんじゃねーって!!」

    桑田「…………」

    霧切「とにかく、これで現場の捜査は一区切りね…後は各々、自由に使っていいわ」

    葉隠「じゃあそれなんだけどよ…弐大っちに大神っち、手伝ってくんねえか?」

    弐大「応、外の石のことじゃな」

    七海「それじゃあ、私は誰かが現場に来た時用に見張ってるね」

    霧切「私も見張りに回らせてもらうわ」

    左右田「ハァ…今回も決定的な手がかりは無しか…」

    霧切「…それはどうかしら?」

    苗木「?」

    霧切「決定的とまではいかなくても…何か重要な証拠がある場所はあるはずよ」

    左右田「そんなのどこにも…」


    いや…あるはずだ

    あの場所に…それがあるかもしれない


    苗木「舞園さん!ちょっと付いてきてくれるかな?」

    舞園「え?いいですけど…どこですか?」

    苗木「一旦寮まで戻るんだよ そこに重要な手がかりがあるかもしれないんだ」

    不二咲「あ、寮に戻るならお願いなんだけど…小泉さんとソニアさんに、伝えて欲しいんだ」

    不二咲「えっと…私から伝えたい気持ちも山々なんだけど、そのぉ…」

    舞園「無理なさらないで結構です 私たちが代わりに伝えてきますね」

    不二咲「うん…ごめんねぇ」



    ボクと舞園さんは、寮に向かうことにした

    あそこを調べるために………



  36. 37 : : 2017/06/20(火) 18:13:19
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    苗木「さてと…とりあえずまずは小泉さんとソニアさんに伝えに行こう」

    舞園「小泉さん、大丈夫でしょうか…西園寺さんと親交が深かっただけにダメージも大きそうですが…」

    苗木「…これから裁判もあるんだし、伝えなきゃダメだよ」

    舞園「そう、ですよね…辛いですけど、伝えなければいけないんですね…」

    まずは、小泉さんとソニアさんにこの事実を伝えに行かなきゃいけないな…調べるのはその後だ


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    コンコン

    ガチャ

    ソニア「あれ?舞園さんに…苗木さん、ですか?」

    ソニア「お二人がいらしたということは、やっぱり…捜査の報告ですか?」

    舞園「はい、少しだけお邪魔してもいいですか?」

    ソニア「ちょっと待っててください 小泉さんに聞いてきます」

    ソニア「…………」

    ソニア「入ってよろしいそうです」

    苗木「それじゃ、失礼します…」
  37. 38 : : 2017/06/21(水) 04:57:37


    小泉「……あ、苗木…舞園ちゃんも」


    頭に包帯を巻いた小泉さんの瞳には、いつものハツラツとした元気は無く、まるで別人のような暗い表情をしていた

    苗木「小泉さん…しっかり気を持って聞いて欲しいんだ」

    小泉「聞いて欲しいって…?」

    苗木「今回の事件の、被害者についてだよ」

    小泉「………………………」

    小泉「………違うよね?」

    苗木「え?」

    小泉「日寄子ちゃんじゃない…よね?」

    小泉「日寄子ちゃんだけが、寮からいなくなったって聞いたけど…違うよね!?」

    苗木「…………」

    小泉「違うよね!?ねぇそうだよね!?」


    ……もしボクが、霧切さんみたいに割り切れる人間だったら、どんなに良かっただろう

    こんな辛い事実を、小泉さんに…教えなくちゃいけないなんて


    苗木「…………殺されたのは、西園寺さんだよ」

    小泉「……そうなんだ…やっぱり……」

    小泉さんの声に、潤みが増していく

    目尻に涙の粒が浮かんでいた

    小泉「やっぱり……そうだったんだね………」

    舞園「小泉さん……」

    小泉「どうして……?どうして日寄子ちゃんが……!?おかしいよ…!」




    小泉さんは泣いた

    一頻り、泣いて泣いて、枕がぐしょぐしょになるまで……

    一心不乱に、ひたすらに、すすり泣き続けた




    涙が収まったのは、15分ほど後の話となった







    小泉「………ごめん、取り乱して」

    苗木「仕方ないよ…でも、学級裁判は全員参加なんだ」

    小泉「……殺したのは、誰なの?」

    苗木「……」

    小泉「日寄子ちゃんを殺した犯人は…誰なの?」

    苗木「…それはまだわからない」

    小泉「……桑田なの?」

    苗木「まだ桑田クンと決まったわけじゃ…」

    小泉「あいつ以外に誰がいるのよ!!」

    苗木「!」

    小泉「動機があるのもアリバイが無いのもあいつだけじゃない!!あいつ以外に誰が殺せたっていうのよ!!」

    ソニア「小泉さん!落ち着いてください!!」

    小泉「うるさいっ!!!話かけないで!!」

    小泉さんが怒鳴ったその時だった



    …パチン!


    大きな破裂音…いや、正確には何かを叩く音が鳴った


    平手打ちの音だった


    小泉「痛っ……!」

    小泉さんを叩いたのは…舞園さんだった


    舞園「いい加減にしてください」

    舞園「桑田さんがあんなに取り乱したのも、元を辿ればあなたがみなさんを裏切った事が原因のはずです」

    小泉「………」

    舞園「小泉さん…よろしければ聞かせて頂けますか?」

    小泉「…どうして動機に手を出したかって事?」

    小泉「……そうだね 今更何も隠す必要なんて無いし…」

  38. 39 : : 2017/06/22(木) 21:58:14
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    小泉「うーん…お魚ってどれがいいのかいまいちわからないよ」

    小泉「あーあ、やっぱりしっかり聞いておくべきだったな…」

    ???「お魚といったら、シャケしかないでしょ!!」

    小泉「!?」




    モノクマ「クマの好物は、シャケと相場が決まっているものです」

    モノクマ「あ、でもハチミツも別に嫌いじゃないよ?むしろああいうのはトーストに塗って食べるのが…」

    モノクマ「おっと!ボクはハチミツよりもバター派だったのを忘れてた!!もっとこうエンジン吹き散らかすような勢いのバターは美味しいよね!」



    小泉「…別に聞いてなんかないよ 何しに来たの?」

    モノクマ「いやー、あんまり不公平を期すのは心苦しいけどさ…あんなに仲良くされると、ボクとしては困るんだよね!!」

    モノクマ「ボクは怒ってるんだよ!1人くらいおかしいやつがいたっていいじゃないか!なんだよどいつもこいつも地味で保守的で!」

    小泉「訳がわからないわよ! もう黙ってて!」

    モノクマ「…ホントにみんなの事信じちゃってるの?」

    小泉「当たり前じゃない! ここでまたコロシアイなんて起きたら、葵ちゃんや九頭龍の犠牲を冒涜する事になるんだよ?」

    小泉「そんな事絶対に…」

    モノクマ「…………」

    モノクマ「うぷぷぷ…人間はムジュンを背負わないと生きていけないとはいうけれど、コレは傑作だね!」

    モノクマ「道を踏み外しかけた人間の言葉とは思えないね〜」

    小泉「えっ!?」

    モノクマ「あのさぁ、ボクが何も知らなとでも思ったの?オマエラがトイレに行った回数すら記憶してるのに?」

    小泉「…それが、どうかしたっていうの?」

    モノクマ「ほよよ?」

    小泉「そんなの…関係ないよ!!あれは一時的な気の迷いってだけで…!!私は…!誰も殺そうとしてなんか…!」

    モノクマ「ん?殺す…?」

    モノクマ「なんでそんな言葉が出て来たのかな?ボクは『道を踏み外しそう』とは言ったけど、『殺しそう』なんてひと言も言ってませんよ?」

    小泉「…そ、そんなの…言葉のあや…じゃない」

    モノクマ「言葉のあやでそんなに動揺するかなぁ?ほら、顔真っ青だし膝が笑ってるよ?」

    小泉「……………」

    モノクマ「うぷぷ、単純だねぇ…今さら気がついたの?自分の中に芽生えてた殺意に」

    モノクマ「それとも…見て見ぬ振りをして、自分にウソをついてたのかな?ま、どっちでも同じことだよね」













    小泉「…なんなのよ」

    小泉「なんなのよ!!どうしてみんな信じあえるの!?」

    小泉「また…また誰かが誰かに殺されるかもしれないのに……どうして!?」

    小泉「あんな恐ろしい動機まで突きつけられて…秘密がバレるなんて……それなのに苗木たちはなんで平気なの?」

    小泉「自分たちの中に…誰かを殺そうとしてる人間がいるかもしれないのに、《みんなを信じて一緒に出口を探そう》なんて…そんな綺麗事が言えるのはなんでなの!?」

    小泉「…もう薄々気づいてるよ…!!出口なんてないって…!私たちには逃げ道なんてないって…殺しあうしか出る方法はないんだって!!!」

    小泉「もう限界だよ…!誰も信じられないよ……!」









    モノクマ「……………」






    モノクマ「…うぷ」






    モノクマ「うぷぷ……別にここから出たいなら、誰かを信じる必要なんてないじゃない」

    小泉「え……?」

    モノクマ「信じるなんて、少年マンガの世界でしか流行ってないし、やめときなよ」

    モノクマ「それよりもさ…もっと現実的な方法を、試してみない?コロシアイも終わるし、秘密もバレずに済むし、ここからすぐにでも出られるぞ〜?」

    小泉「…現実的な方法って?」

    モノクマ「…今回だけは特別、出血大サービスだよ!」

    モノクマ「ほら…モノクマパスポート、あげる」

    小泉「…………」

    モノクマ「どうする?今使っちゃう?」













    小泉「………………………………」






    小泉「……はい、コレ」


    モノクマ「うぷぷ…素直な子は嫌いじゃないよ」


  39. 40 : : 2017/06/22(木) 23:10:14


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    小泉「……負けたの、モノクマの誘惑に」

    小泉「ごめんね…みんなの事…信じられなかった…」

    舞園「………」

    ソニア「いいえ、謝るのは、むしろわたくしの方です」

    ソニア「小泉さんがそんな辛い感情を背負っていたことに、気がつけなかったのは、わたくしが小泉さんへの気遣いを怠った結果です…」

    小泉「ソニアちゃん…」

    苗木「……………」


    ボクは、みんなに希望を持ってもらうことばかり考えていた

    ………けど、実際は自分にとっての理想を、他人に押し付けていただけなのかもしれない…

    現に、こうやってボクは、みんなに自分の希望を押し与える事で、小泉さんをここまで追い詰めてしまっていたんだから




    舞園「小泉さん、疑うわけではないのですが…念のため、この部屋も捜査してよろしいですか?」

    小泉「うん、いいけど…」


    苗木「…舞園さん、ボクは……」

    舞園「今だけは、悔やんでいるときではありません」

    苗木「え?」

    舞園「苗木くんの行動が、一概に間違ってたとは思いませんよ 実際、私が希望を持てているのは、苗木くんのおかげなんですから」

    苗木「…舞園さん、やっぱり…」

    舞園「私、わかるんです エスパーですから」

    ……そうだった

    悩んでる場合じゃないことぐらい、わかってるつもりだったのに…情けないな


    小泉さんの部屋…少しだけ調べるか


    1・ソニア
    2・机の上
    3・壁
    4・小泉

    >>41
  40. 41 : : 2017/06/23(金) 04:11:45
    机の上
  41. 42 : : 2017/06/24(土) 09:31:37


    小泉さんの机の上、綺麗に整頓されてるな…

    舞園「小泉さん、この万年筆、どちらで買われたのですか?」

    小泉「え?万年筆って…ああ、それね」

    小泉「子供の頃、お父さんに買ってもらった万年筆なんだ 値段を聞いたときは結構高くて、ビックリしたけど」

    小泉「ここに来てからも、ずっと使ってるんだ…」

    舞園「最高級のメーカー産の万年筆ですね…なんだかちょっと驚きです」

    ソニア「これって、スーパーでも売ってませんでしたか?」

    小泉「似たようなものはあったけど…でもスーパーには売ってないよ」

    苗木「そこまで安い物にも見えないしね…」

    【万年筆】を記録しました

    【万年筆】
    小泉が常に携帯しているペン
    親からもらった、スーパーにはない一本物

    1・ソニア
    3・壁
    4・小泉

    >>43
  42. 43 : : 2017/06/24(土) 10:41:07
  43. 44 : : 2017/06/24(土) 11:27:14


    苗木「ソニアさんは、死体発見アナウンスの前に何か違和感を感じなかった?」

    ソニア「違和感、ですか?」

    舞園「例えば、何か変なものを見たとか、変な臭いがしたとか…」

    ソニア「そうですね…別段、何か臭いを嗅いだわけでも見たわけでもないんですが…【変な音を聞いた】のは覚えてます」

    苗木「音を?」

    ソニア「はい、確かに聞いたのです!わたくしが自分の部屋で考えごとをしていたら…窓の外からでしょうか…少し大きな音を聞いたのです」

    舞園「文字に形容するなら、どのような音ですか?」

    ソニア「それはもう…ドーンとかダーンとか…ダ行の効果音が合いそうな音でした」

    ソニア「不思議に思って外を見たのですが、そのときは誰もいませんでした」

    苗木「ついでなんだけど、アリバイってあるかな?ソニアさん」

    ソニア「わ、わたくしは疑われる事は何も…」

    舞園「事件の発生した時間帯が明確にわかっていない状態では、みんなアリバイなないようなものです 教えていただけませんが?」

    ソニア「じ、実はわたくしもずっと小泉さんの側にいたわけではないので…実はちゃんとしたアリバイが無いのです……」

    小泉さんとソニアさん、二人ともアリバイは無しか……

    【ソニアの証言】を記録しました

    【ソニアの証言】
    小泉は常にそばにいた訳ではないので、お互い完全なアリバイはない
    自分の部屋にいた時、大きな音を聞いた

    3・壁
    4・小泉

    >>45
  44. 45 : : 2017/06/24(土) 13:05:58
  45. 46 : : 2017/06/24(土) 21:51:50


    小泉さんの部屋の壁のコルクボードにたくさんの写真が飾られている

    朝日奈さんに九頭龍クンに西園寺さん……今まで命を落としていったみんなの写真もあった

    …ここからまだ減るのか、と思うと鳥肌が立つ

    舞園「綺麗な字で、写真を撮った日のみんなの様子が書いてあるようですね」

    苗木「女子がメインで書いてあるね…男子に関しては愚痴ばっかりだ」

    舞園「でも、それも小泉さんらしいですね」

    …こんなにみんなのことを優しく見ていた小泉さんが犯人だとは、ボクも考えられない


    でも…コロシアイが起きてしまった以上、疑うしかないのかもしれない


    クソッ!誰があんな酷いことを…!

    【コルクボード】を記録しました

    【コルクボード】
    小泉が撮った仲間のみんなの写真が貼られたコルクボード
    綺麗な字でその日の出来事が書いてある


  46. 47 : : 2017/06/24(土) 22:03:10

    苗木「小泉さん…死体発見アナウンスが聞こえた時の話を教えてくれないかな?」

    小泉「…ゴメン、よく覚えてないの」

    小泉「ずっとベッドで寝てて…起きたくても、起きたくなくて……昨日の出来事から、ただただ逃げたくて…」

    小泉「…ねぇ、苗木は、私の話を聞いた時怪しく思わなかったの?」

    苗木「え?」

    小泉「ほら、私が…誰かを殺そうとしたことだよ」

    苗木「……それって、西園寺さんのこと?」

    小泉「…知ってたんだ そんなんだろうと思ってたけどね」

    小泉「日寄子ちゃん、私のこと悪く言ってたでしょ?当然だよね、いくら気が動転してたからと言っても、急に殴りかかったんだもん」

    苗木「…西園寺さんは小泉さんの悪口は言ってなかったよ」

    小泉「はは…あの娘ったら、どうしてそんなに私に懐いちゃったんだろう…もう一度会いたかったなぁ…」

    舞園「とりあえず、当時はずっとベッドで寝てたということでいいですか?」

    小泉「うん…証明しようがないけどね」

    【小泉の証言】を記録しました

    【小泉の証言】
    事件当日は、ずっと部屋にいた


    【小泉と西園寺の出来事】を記録しました

    【小泉と西園寺の出来事】
    小泉は一度、西園寺を殴ったことがあるという
    その時は気が動転していたらしい

  47. 48 : : 2017/06/24(土) 22:12:43

    苗木「部屋の中、色々と漁ってごめんね、小泉さん」

    小泉「ううん これぐらいは平気だから」

    ソニア「あの…小泉さんは捜査に参加できそうですか?」

    小泉「…ごめん、まだちゃんと気持ちが落ち着いてないから……」

    ソニア「…そうですね、不躾な発言、お許しください」

    小泉「謝らないで…さやかちゃんもソニアちゃんと苗木も、ありがとうね」



    小泉さんは無理して作った笑顔でボクらを見送った

    今の彼女なりの、精一杯の感謝の気持ちだったのだろう


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    苗木「それじゃ…そろそろあそこを調べに行こうか」

    舞園「ええ…《西園寺さんの部屋》ですね」

    苗木「捜査中なら、モノクマもロックを外してくれる筈だよ だから…」

    モノクマ「はい!そういうと思いまして!」

    モノクマ「安心して!ちゃーんと!西園寺さんの部屋の鍵は解除しております!」

    モノクマ「でも、もし西園寺さんの下着を漁るような真似をしたら、校則違反で即おしおきですからね!」

    苗木「そんな真似するかよ!」

    モノクマ「うぷぷ…どうだか 思春期の男子は小さい娘にも欲情しちゃうお年頃でしょ?」

    モノクマ「それじゃ、より面白い学級裁判のために、捜査を頑張ってくださーーい!!」




    苗木「…とにかく調べに行こうか、舞園さん」

    舞園「わかりました…」

    舞園「あ、あの!苗木くん!漁ったらダメですよ!」

    苗木「そ、それくらいわかってるって!!誰が人のパンツなんて集めるんだよ…」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  48. 49 : : 2017/06/24(土) 22:19:00

    ボクらは、西園寺さんの部屋にお邪魔した

    机の上に素甘がいっぱいある…小泉さんからもらったものだろうか


    苗木「でも…女の子の部屋を勝手に物色するのは罪悪感があるな…」

    舞園「もう時間も少ないでしょうし、どんどん捜査しちゃいましょう!」

    苗木「あ!ちょ、ちょっと舞園さん………早いな、行動が」


    でも確かにノロノロしている暇はなさそうだな……

    言い出しっぺはボクなんだから、ボクがちゃんと捜査しないとだよな


    1・窓
    2・野球ボール
    3・怪文書

    >>50
  49. 50 : : 2017/06/24(土) 22:21:48
  50. 51 : : 2017/06/24(土) 22:41:14


    苗木「これって…野球ボール、だよね…?」

    舞園「どう見ても、野球のボールですね」

    舞園「それにしても不自然ですね…西園寺さんは、スポーツに積極的な人には見えませんでしたし…」

    苗木「じゃあ…犯人が置いていったとか?」

    舞園「誰がなんのために持ち込んだのかすらわからないのに、置いていった理由まで推測はできませんね…」

    苗木「どういうことだろう…?多分弐大クンのスポーツバッグに入ってたものだと思うけど……」




    ……もしかして桑田クンが?

    …いや、そんな訳はないか

    【野球ボール】を記録しました

    【野球ボール】
    西園寺の部屋にあった野球ボール
    おそらく弐大がスポーツ用品店から持って来たものの一つ

    1・窓
    3・怪文書

    >>52
  51. 52 : : 2017/06/24(土) 22:58:45
  52. 53 : : 2017/06/24(土) 23:12:02

    苗木「なんで窓が全開なんだろう…?」

    舞園「どうして…でしょう?」


    苗木「わからないけど…取り敢えず、窓の周囲に変なものはないかな?」

    ボクは窓から少し身を乗り出し、外の景色を確認した


    苗木「?」

    舞園「何か見えましたか?」

    苗木「うん この下に、タオルが落ちているんだ」

    舞園「タオルですか?」

    苗木「うん、ほら、見てよ」

    ボクは舞園さんにも窓の外の光景を見せた


    舞園「確かに…大きなガウンみたいなタオルが、7枚ぐらい落ちてます みた感じだと、まだ乾ききっていないみたいですね」

    舞園「しかもこれ、全てが女子更衣室のタオルです」

    苗木「女子更衣室のタオル?」

    舞園「女子更衣室のタオルには、もれなくタイホちゃんっていう、警察のマスコットキャラクターのイラストがプリントされているのですが…」

    苗木「確かに、テレビで何度かみたことあるよ なんか不気味な感じの、あのキャラクターだね」

    舞園「そういえば、男子更衣室のタオルは何のキャラクターがプリントされているのですか?」

    苗木「確かタイホくんの方だったよ」

    モノクマ「はい、その通りなのです!」

    苗木「うわっ!」

    モノクマ「本当は可愛いボクのデザインと、黒いボクのデザインのタオルを用意したかったんだけど…あいにくこの街にはそんなものはなかったので…」

    モノクマ「かませ犬でおなじみ、警察のマスコットキャラクター、タイホくんとタイホちゃんを使用せざるをえませんでした……残念」

    モノクマ「あ、邪魔しちゃったみたいだね 退散退さーん!」




    苗木「とりあえず、あのタオルは女子更衣室から持ち出されたもので間違いないね」

    【バスタオル】を記録しました

    【バスタオル】
    寮の窓の下に落ちてたバスタオル
    湿っており、女子に人気のキャラクター『タイホちゃん』がプリントアウトされてる
  53. 54 : : 2017/06/24(土) 23:37:23

    苗木「舞園さん…この手紙って、何だろう?」

    舞園「手紙ですか?」

    ボクらは、床に落とされた謎のシワだらけの手紙に目を通した


    そこには、奇妙な文章が綴ってあった…



    『西園寺日寄子へ


    十分たったら、寺へ来て欲しい。


    くれぐれも誰にも気づかれないよう、細心の注意を払え。』



    赤くて、煩雑な字で、明らかに怪しい内容の言葉が並んでいた


    苗木「こ、これは……!?」

    舞園「これは…犯人に繋がる重要な証拠になりそうですね…」

    苗木「…やっぱりこの文面を見た限りだと…本当に西園寺さんは誰かに呼び出されたんだね」

    舞園「そういうことに…なりますね」



    西園寺さんをこんな手紙で騙して、命を奪った犯人……

    一体何者なんだ?

    【怪文書】を記録しました

    【怪文書】
    《10分後に、寺に来て欲しい。くれぐれも、誰にも気づかれないよう、細心の注意を払え。》と書かれた紙
    クシャクシャで、筆跡が荒く字も濃い
    赤のインクで書かれている

  54. 55 : : 2017/06/25(日) 00:15:14

    ピンポンパンポーン



    モノクマ「さてみなさん、そろそろお待ちかねの、あの時がやってまいります!」

    モノクマ「ドキドキの展開と、とんでもないネタバレが、君たちを待つ!!」

    モノクマ「……いや、よく考えたらネタバレはダメだね ボクは友達の前でも余裕でネタバレこく性格だけど」

    モノクマ「ま、そんなこんなで学級裁判を始めまーす!オマエラ、体育館に集合してくださいーい!」




    舞園「…もどかしいですが、どうやらもう打ち切りみたいですね」

    苗木「そんな…まだ犯人に繋がる証拠なんて何もないのに…」

    舞園「…………あるじゃないですか」

    苗木「え?」

    舞園「苗木くんの、真っ直ぐな意志さえあれば、どんな謎でも解ける…そうは思いませんか?」

    苗木「舞園さん、さすがに買い被りすぎだよ ボクがそんなにすごいわけ…」

    舞園「いいえ、エスパーの私がいうのだから間違いありません 苗木くんには、不思議な力があります」

    苗木「不思議な力…?」

    舞園「辛いのに、そばにいるだけで強くなれる気がする…絶望しかみえない未来でも、希望で照らしてくれそうな気がする……」

    舞園「私、苗木くんと一緒だと、どんな怖いことも乗り越えられると思います」

    苗木「…………」

    舞園さんの笑顔…


    それは、絶望も苦しみも殺意も…全て乗り越えたような…


    そんな、心の底から安心できるような笑顔だった


    舞園「…それではまいりましょう、苗木くん」

    苗木「うん…そうだね…」


    ボクと舞園さんは、やけに揃った足取りで体育館に向かった


  55. 56 : : 2017/06/25(日) 02:38:23
    タイホちゃん!?タイホくん以外にもマスコットキャラクター作ったのか
  56. 57 : : 2017/06/25(日) 10:04:06

    体育館の真ん中には、すでにみんなが陣取っていた


    弐大「いよいよ、これからか…」

    左右田「ああ、誰が西園寺を殺したのか…ここで決めなくちゃなんねえからな」

    葉隠「つってもよ…もう犯人なんて絞られてるんじゃねーの?」

    苗木「えっ…!?」

    葉隠「だってこの中で一番怪しいのは、桑田っちと小泉っちだろ?てか、どう考えてもそうとしか考えられねーって!」

    小泉「そ、そんな…私は違うって…!!」

    小泉「どうして…?私が日寄子ちゃんを殺さなきゃいけない理由なんてないじゃない!」

    桑田「お、俺じゃねー!ゼッテー俺じゃねーからな!」

    七海「…議論するのは、まだ早い…と、思うよ?」

    霧切「そうね、裁判すら始まっていないのに疑いあうのは不毛だわ」

    不二咲「で、でも…やっぱり、みんなのことを疑いあわなきゃいけないんだねぇ…」

    大神「しかしいつもうるさい3人が、葉隠しか騒いでないとなると、少しもの寂しさを感じるな」

    ソニア「確かに、前回みたいな大騒ぎにはならなさそうですね…」

    小泉「………」

    桑田「な、なんだよ…なんで俺を睨むんだよ…」

    小泉「…なんでもないわよ」

    桑田「俺を疑うってか?お前も怪しいもんだぜ」

    桑田「だって一番最初に裏切ったのはお前なんだからな!!」

    小泉「っ…!」

    モノクマ「おっと、ダメだよ!喧嘩はダメ!」

    モノクマ「全く、こんなことで喧嘩が始まるなら動機なんて考えなきゃよかったよ…」

    モノクマ「だってオマエラにやってほしいのは、そんなドロドロの喧嘩じゃなくて、爽やかで、楽しい、コロシアイだからね! これじゃあまるで打ち切り寸前の漫画並みの寒い空気だよ」

    左右田「何が【爽やかで楽しい】だよ!!」

    葉隠「爽やかでもねーし、寒くもねーっての!」

    モノクマ「やれやれ、ボケの葉隠がツッコミをやってるなんて、となりのツッコミ担当の童貞も驚きだよ」

    葉隠「誰がボケ担当だっての!」

    左右田「そして俺は童貞かよ!!」

    モノクマ「さて、前座はこの程度にして…そろそろ動き出すよ?くれぐれも寄っかからないでね? ぐちゅぐちゅってなってサヨナラだから」





    体育館の床の真ん中が窪み始めた

    そして、ボクらを再び……


    絶望の底へと送っていく






    不二咲「…やっぱり、怖いねぇ」

    弐大「うう、だが長引かせるわけにもいかんな」

    大神「ああ もうこれで終わりにしよう」

    桑田「………」

    小泉「……日寄子ちゃん…誰に殺されちゃったの…?」

    葉隠「あああ…まだ2回目なのにもう膝が笑ってきたべ…」

    左右田「まだとか言うなよ…こっから先もあるみたいな言い方じゃねーか…」

    七海「私は初めてだから、よく要領がわからないけど、できるだけ頑張るね」

    ソニア「安心してください!七海さんがいれば百人力です!」

    霧切「…………」

    舞園「苗木くん 頑張れ、なんて安直な応援はできませんが…絶対に、生きて戻りましょう」

    苗木「そうだね…」





    巨獣が唸るような大きな音をたてて、下へ下へと、ボクたちは落ちていく……


    こんな場所に二度と来るなんて思いもしなかったな…


  57. 58 : : 2017/06/25(日) 10:04:36
    >>56
    逆転検事参照
  58. 59 : : 2017/06/25(日) 10:12:57

    モノクマ「ひゃっほーう!オマエラどうよ?新しく改築された真・裁判場は?」

    舞園「確かに、前回の時と微妙に雰囲気が違いますね」

    弐大「壁のあの文字はなんじゃあ…?インドの言語か?」

    葉隠「あれは確か、エジプトの象形文字じゃねえのか?」

    小泉「…………ねえ、モノクマ」

    モノクマ「はい!なんでしょう!」

    小泉「本当にいるんだよね?この中に…」

    小泉「日寄子ちゃんを殺した犯人が」

    モノクマ「……うぷぷぷ…」

    モノクマ「きっと謎を全て解いたとき、君はこう言うと思うよ」

    モノクマ「『私がクロなんだ』ってね」

    小泉「なにそれ…意味わかんないよ」

    モノクマ「ま、謎が解けるまでのお楽しみと言うことで、さっさと自分の立ち位置に並んじゃって下さ〜い」






    ボクたちは、円形の裁判場の、それぞれの位置についた

    朝日奈さんの遺影に続いて、九頭龍クンと西園寺さんの遺影が増えている……


    ……相変わらず趣味の悪い裁判場だ










    ……また始まる










    弁護士も、検事も、傍聴人も、裁判官もいない…命が命を裁く、命がけの……






    学級裁判が!!





  59. 60 : : 2017/06/25(日) 10:15:20
    言弾


    【モノクマファイル②】
    被害者は西園寺日寄子
    死因は、凸凹に近い形状の凶器で頭を強く殴られた事によるショック死

    【下駄の砂利】
    被害者の下駄に挟まっていた砂利粒

    【傷痕】
    西園寺の頭部の傷痕
    殴られた痕は1つだけ

    【血痕】
    西園寺の頭から飛び散った血の痕
    飛び散り方からして、現場はここで間違いない

    【死体を縛ってた麻縄】
    西園寺の体を縛っていた麻縄
    元々この寺にあった常備品らしい

    【西園寺の浴衣】
    少し血がついている
    胸から裾にかけて少し水で濡れている

    【桑田の証言】
    3時あたりからずっと寺のトイレにいた
    誰かが歩いて過ぎる音を、2回だけ聞いた

    【焼却炉】
    寺の広場にあった焼却炉
    使用痕跡がある

    【消火栓】
    寺の広場にあった消火栓
    栓が抜かれており、水が大量に溢れている

    【ソニアの証言】
    小泉は常にそばにいた訳ではないので、お互い完全なアリバイはない
    自分の部屋にいた時、大きな音を聞いた

    【トイレの個室内】
    凶器になりうるものは発見されなかった

    【トイレのドア】
    トイレのドアは、外側から開けるぶんにはなんの問題もないが、内側から開けようとすると、立て付けの悪さからかなり開けにくい

    【石波】
    小さな石粒でできた石波
    庭の模様の一部が消えている

    【塀の裏の石の板】
    塀の裏にあった大きな石の板の数々
    3枚あり、厚さは全て10cmだが、大きいものから順に、いっぺんの長さが60cm、50cm、40cmと、正方形状のタイルに近い形となっている
    かなり重く、1人で運ぶのは困難

    【大神の証言】
    舞園とスーパーの前で休憩してる最中に、寺の方向に向かう西園寺を見た

    【弐大の証言】
    昨晩はスポーツ用品店でありったけのスポーツ道具を集めてきた
    スポーツバッグはリビングに置きっ放しだった
    ファスナーが知らぬ間に開いてた

    【バスタオル】
    寮の窓の下に落ちてたバスタオル
    湿っており、女子に人気のキャラクター『タイホちゃん』がプリントアウトされてる

    【西園寺の部屋の窓】
    西園寺の部屋の窓は空いていた

    【コルクボード】
    小泉が撮った仲間のみんなの写真が貼られたコルクボード
    綺麗な字でその日の出来事が書いてある


    【小泉の万年筆】
    小泉がいつも携帯している万年筆
    一本品で、スーパーにも売ってないが、力強く押すと紙が破けてしまう

    【怪文書】
    《10分後に、寺に来て欲しい。くれぐれも、誰にも気づかれないよう、細心の注意を払え。》と書かれた紙
    クシャクシャで、筆跡が荒く字も濃い
    赤のインクで書かれている

    【野球ボール】
    西園寺の部屋にあった野球ボール
    おそらく弐大がスポーツ用品店から持って来たものの一つ

    【クライミングロープ】
    簡易的なクライミング用ロープ
    昨日まではスポーツ用品店にあったものの、今日になったら無くなっていた

    【不二咲の証言】
    不二咲はずっとリビングのソファでくつろいでいた
    リビングから玄関に出た人は誰もいない

    【七海の推理】
    西園寺が身体を縛られても声をあげなかったのは、西園寺が気絶させられてたから

    【万年筆】
    小泉が常に携帯しているペン
    親からもらった、スーパーにはない一本物

    【小泉の証言】
    事件当日は、ずっと部屋にいた

    【小泉と西園寺の出来事】
    小泉は一度、西園寺を殴ったことがあるという
    その時は気が動転していたらしい


  60. 61 : : 2017/06/25(日) 10:15:51


    【想いを歌にこめて】オート
    反論ショーダウン時に、発言力が5回復

    【笑顔の写真】オート
    生きてるキャラクターの数だけ、精神力+1

    【急カーブ】コマンド
    言弾1発で、ウィークポイントを2つ狙える

    【フラッシュ】コマンド
    精神力を-3して、偽のウィークポイントを全て消す

    【発想の逆転】オート
    記憶した言弾が逆転する

    【占い】オート
    閃きアナグラムの時、最初の文字が埋まってる


  61. 62 : : 2017/06/25(日) 16:05:09

    ーーーー学級裁判 開廷!ーーーー


    モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から致しましょう 学級裁判の結果は、オマエラの投票により、決定されます」

    モノクマ「正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき…もし、間違った人物をクロとした場合は…」

    モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが、晴れて卒業となりまーす!」

    モノクマ「さてと、まずはなんの話から進めましょうか?」

    葉隠「まずは、怪しい連中に直接話を聞いてみねーか?」

    桑田「だ!か!ら!俺から話せることはもうねえっての!!」

    小泉「私も、ずっと寝てたから…なんとも」

    舞園「うーん、困りましたね 一人一人から聞いて回るのも時間がかかりますし…」

    霧切「それなら、まずは《誰が犯人か》よりも、《事件の不自然な点》について話し合ってみない?」

    左右田「事件の不自然な点って…なんだよ?」

    七海「この殺人事件に、根本的におかしな部分が多いって事だよね?」

    霧切「ええ、まず一つ目は、【西園寺さんは、寮で待っていると言ったにもかかわらず、どうして外にいたのか】…」

    霧切「それともう一つは、【どのようにして西園寺さんが殺されたのか】 この二つに話は絞れるはずよ」

    大神「そうか…確か凶器は、まだ発見されていなかったんだな」

    ソニア「前回のように、犯人が今も凶器を隠し持っているとは考えられないでしょうか?」

    霧切「モノクマファイルを参考にするなら、今回の事件で使われた凶器は、大きな鈍器だということがわかるわ」

    霧切「そんな大きなものを、誰にも不自然に思われずに持っていられるかしら?」

    弐大「言われてみれば…隠すのは無理かもしれんな…」

    大神「小さなハンマーなどではないのか?」

    モノクマ「そんなんじゃないよ!大きくてゴツゴツで…」

    モノクマ「はっ!うっかりネタバレするところだった!」

    舞園「凶器に関してはわからない部分も多そうだし…どうでしょうか?ここは西園寺さんが移動した手段について話してみませんか?」

    葉隠「移動した手段なら決まってるべ!!」

    苗木(え?)

    葉隠「確か俺が死体発見アナウンスを聞いて出ていったときは、西園っちの部屋は鍵がかかってたべ!」

    葉隠「つまり…西園っちはドアから出てない!」

    左右田「ハァ?意味わかんねーよ…じゃあなんだ?窓から飛び降りたってのか?」

    葉隠「んなわきゃねーべ!3階から落ちて平気なのは大神っちと弐大っちだけだべ!貧弱な西園っちには無理だっての」


    小泉「えっと…西園っちて日寄子ちゃんのことだよね…?」

    葉隠「おう!西園寺っちって言おうと思ったんだが、これが驚きの言いにくさでな!」

    大神「それで、結局何が言いたいのだ?」

    葉隠「こうなりゃ方法は一つだけしかないべ…西園っちは…」





    葉隠「《シャザンムの魔法》で瞬間移動させられたんだべ!!」

    左右田「は……」


    左右田「はぁああぁあぁ!!?」

    舞園「あの…葉隠さん、真面目にお願いしますね?私たちの命がかかってるんですから…」

    葉隠「この目がウソついてるように見えるか!?ええ!?」

    舞園「悪徳プロデューサーの目に見えます」

    葉隠「笑顔で言葉のナイフを飛ばしてきよった!?」

    ソニア「いいえ、間違いありません!西園寺さんはシャザンムの魔法で飛ばされたのです!」

    弐大「お前もかあああ!?」

    ソニア「いいえ、しっかりとした根拠はあるのです!!」

    桑田「ええ…いいの?コレで」

    苗木(なんか…急におかしな方向に議論が進んじゃってるな…)

    苗木(なんとかソニアさんと葉隠クンの主張を切り崩して、前に進まないと…)

  62. 63 : : 2017/06/25(日) 16:12:03

    ーーーー議論開始ーーーー

    言弾>>60
    [大神の証言〉
    [弐大の証言〉
    [不二咲の証言〉
    スキル>>61

    ソニア「わたくしは部屋で待っている最中に…」

    ソニア「大きな音を聞いたのです」

    葉隠「大きな音ってまさか…」

    葉隠「《雷の落ちる音》ってことか!?」

    ソニア「ええ、ブラックサンダーです!」

    ソニア「犯人はシャザンムを唱えて、西園寺さんを【雷で瞬間移動させた】のです!」

    弐大「こ、こんな理屈が……」

    弐大「まかり通っていいのかあああ!?」


    苗木(ソニアさんの推理は、どう考えてもあのヒトの証言と食い違っている…そこを指摘するんだ!)

    【】=ウィークポイント
    《》=賛同

    >>64
  63. 64 : : 2017/06/25(日) 16:28:21
    雷で瞬間移動に【大神の証言】
  64. 65 : : 2017/06/25(日) 16:45:34

    【雷で瞬間移動】←大神の証言


    苗木『それは違うよ!』論破


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー


    苗木「西園寺さんが瞬間移動したとは考えられないよ…だって、大神さんは目撃してるんだよね?」

    苗木「西園寺さんが、自分の足で寺に向かうところをさ…!」

    葉隠「え?そうなのか?」

    大神「ああ…我と舞園がスーパーで休んでるときだったか」

    大神「寺の方向に向かって走っていく西園寺殿を目撃したのだ」

    小泉「つまり日寄子ちゃんは…自分の意思で向かったってこと?」

    大神「そういうことになるな…」

    葉隠「ま、待てって!!自分の意思で向かったって…それじゃあ…」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    西園寺「…私は別に探さないし、あいつの事だってどうでもいいから」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    葉隠「ホントは西園っちは、桑田っちのことを探してたってことなのか?」

    ソニア「しかし、どうして桑田さんを探そうと思ったのでしょう? 西園寺さんは『顔も見たくない』とおっしゃっていたのですよ?」

    ソニア「ハッ!もしかして、これがツンデレというやつですか!?」

    七海「ツンデレかどうかは置いといて…西園寺さんが、出てきた方法ってなんだろうね?」

    不二咲「そうだよね…私は玄関を通る人なんて見ていないし…」

    左右田「つーか、犯人から逃げてたってことはねーのかよ?」

    舞園「私は、西園寺さんの後を追う人は見ていませんので、なんとも」

    霧切「そうね…寮から方法よりも、なぜ寮から出たのかを考えると必要がありそうね」

    弐大「ひょっとして、誰かに呼び出された…とかではないか?」

    桑田「誰かに呼び出されたって…誰にだよ?」



    苗木(誰かに呼び出された…その可能性を示すものがあったな…)

    証拠提示
    >>66
  65. 66 : : 2017/06/25(日) 18:01:14
    怪文書
  66. 67 : : 2017/06/26(月) 17:04:43

    苗木『これだ!』解


    苗木「呼び出された可能性はあるんだよ ほら、この怪文書が、それを示しているんだ」

    弐大「怪文書…だと?」

    苗木「西園寺さんの部屋を調査した時に、こんなものを拾ったんだ」

    桑田「そのクシャクシャの紙がどーかしたっての?」

    霧切「少し、見せてもらえるかしら?」

    《10分後に、寺に来て欲しい。くれぐれも、誰にも気づかれないよう、細心の注意を払え。》

    不二咲「こ、これって…!」

    霧切「…なるほど、間違いなさそうね」

    苗木「これって、西園寺さんが自分の意思でお寺に向かったっていえる、十分な根拠になるよね?」

    大神「しかし妙だな…一体なぜ誰にも声をかけなかったのだ?」

    不二咲「それに…私だって一度も目撃していないのに…」

    葉隠「じゃあ不二咲っちが見逃したって事じゃねーのか?」

    不二咲「そ、そう…なのかな?」

    左右田「不二咲、どうだったんだ?結局誰か玄関を利用したやつはいないのか?」

    不二咲「い、いない…はずなんだけど…」



    舞園「すみません…少しよろしいですか?」

    弐大「無?舞園よ 急にどうしたんじゃ?」

    舞園「ひょっとして、わざわざ玄関を通る必要はなかったのかもしれません」

    ソニア「玄関を通る必要がなかったって、どういう事ですか?」

    七海「そういえば、この手紙にも書いてあるよね」

    七海「くれぐれも誰にも気づかれないよう、細心の注意を払えって…」

    霧切「誰にも気づかれるな、と指示されているのに、人がいるかもしれない玄関を使うのは不自然…そう言いたい訳ね?」

    舞園「つまり西園寺さんは…部屋から出ることなく、外に出たんです!」

    桑田「部屋から出る事なくって…そんなの不可能じゃねーかよ!」

    舞園「でも、不可能だったとは言い切れません だって私と苗木くんが西園寺さんの部屋を調べた時は…部屋の窓が全開だったんですから!」

    大神「部屋の窓が開いてたのか!?」

    葉隠「だ、だからどーしたんだって… そんなの大した理由にはならねーって」

    葉隠「さっきも言ったべ!西園っちが三階の部屋から飛び降りたら、間違いなく体を痛めるべ!」

    左右田「な、なんか今日はヤケに頭を動かしてるな…」

    葉隠「いつも馬鹿だと思ったか?今日は占いの結果が良かったんだよ!」

    不二咲「その日の気分すら、占いなんだね…」

    苗木(西園寺さんは、あの窓から飛び降りたのか?それはさすがにムリが……)

    苗木(?待てよ?方法ならあった気がするような……よし!考えるぞ!)

    苗木(じっくりと考えて、思い出すんだ!)
  67. 68 : : 2017/06/26(月) 17:08:31


    ーーーー閃きアナグラム 開始ーーーー


    スキル【占い】発動!


    タオルをロ□□状にした

    ノ ミ モ ー コ プ


    【残り二文字】
    >>69
  68. 69 : : 2017/06/26(月) 17:11:19
    ロ(ープ)
  69. 70 : : 2017/06/26(月) 17:19:48

    タオルをロープ状にした


    苗木『そうか!わかったぞ!』





    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー




    苗木「そうだ…!西園寺さんは、あのタオルをロープ状にしたんだ!」

    葉隠「は?タオル…?」

    苗木「うん、西園寺さんの部屋の窓から下を見渡した時に、そこにタオルがたくさん落ちてるのを見つけたんだ」

    苗木「あれはきっと、西園寺さんがタオルをロープ状に結んで、それを利用して三階から降りたんだよ!」

    小泉「そ、そんな奇想天外な方法でやったの!?」

    舞園「でも確かに、思い返せばあのタオルには捻ったようなシワもあった気がします」

    桑田「イヤイヤイヤ…それなら不二咲ちゃんが見逃してたって考えた方が自然だっつーの」

    七海「うーん、そうかな?わたしは賛成だよ」

    七海「西園寺さんが、タオルをロープ状にして、窓から降りたっていう推理にね」

    左右田「そんな突飛な方法な訳ねーだろ…どう考えたってありえないっつーか…」

    七海「根拠があるって言ったら?」

    弐大「なっ!?根拠があるのか!?」

    七海「あの時は、なんだかおかしいなって思ってたけど…今の推理を聞いて、ようやくスッキリしたよ」

    苗木(七海さんが言ってるのって…西園寺さんのアレの事か…?)

    証拠提示
    >>60

    >>71
  70. 71 : : 2017/06/26(月) 19:33:09
    下駄の砂利
  71. 72 : : 2017/06/26(月) 20:28:36


    七海「うーん、苗木くんがなにを言いたいのかはわからないけど、その証拠じゃないと思うよ?」

    苗木(みんなからの冷ややかな視線…間違えたみたいだ)

    発言力12→11

    苗木(七海さんが言ってるのって…西園寺さんのアレの事か…?)

    >>73
  72. 73 : : 2017/06/26(月) 20:34:38
    【バスタオル】?
  73. 74 : : 2017/06/26(月) 20:51:40
    七海「そうじゃなくて…ほら、現場にあった西園寺さんのものだよ」

    苗木(みんなからの冷ややかな視線…間違えたみたいだ)

    発言力11→10

    苗木(七海さんが言ってるのって…西園寺さんのアレの事か…?)

    >>75
  74. 75 : : 2017/06/26(月) 21:53:40
    死体を縛っていた麻縄
  75. 76 : : 2017/06/26(月) 21:56:04
    あ、間違えた。これ多分浴衣だわ。
  76. 77 : : 2017/06/27(火) 00:09:09

    苗木『これだ!』解


    苗木「そういえば、西園寺さんの着ていた着物って…少しだけ水で濡れていたよね?」

    七海「あれは胸のあたりから真下の裾のところまで水で濡れていたけど…あれって、タオルをロープ状にして降りたからじゃないかな?」

    七海「ほら、ロープを使って降りる時の体勢を考えてみなよ しがみつくようにしてロープをスルスル降りていくとさ…」

    左右田「そっか…そういう風にロープを降りていくと、確かに胸から裾にかけて水で汚れるな…」

    舞園「ドラマでみるような、消防隊のスロープのようなものですね」

    七海「どうかな、葉隠くん 何か反論はある?」

    葉隠「うう…確かに、考えてみりゃその通りだな」

    葉隠「つーかそもそも瞬間移動なんかありえねえっての!オカルト話じゃあるまいしよ!」

    左右田「オメーには意思とかねェのかよ!!」

    葉隠「昆虫じゃねーし、意思くらいあんぞ!」

    苗木「とにかく、これでハッキリしたよね?西園寺さんは、誰かに呼び出されてお寺に向かったんだよ」

    大神「して、その呼び出した人物とは誰なのだ?」

    大神「我の見解では、あのような疑り深い人間ほど、他人に近づきたがらないものだと思っていたが…」

    不二咲「つまり…犯人は、西園寺さんと仲が良かったって事?」




    左右田「ああ、だったら犯人は決まりだな!」

    左右田「犯人は西園寺と仲のいいヤツで、西園寺を手紙で寺までおびき寄せて、西園寺を殺したんだ…つまり」

    左右田「この一連の犯行は小泉!オメーにしか出来ねえって事だ!!」

    小泉「え…!?」

    小泉「ちょ、ちょっと待ってよ!!なんで私が…!?私が日寄子ちゃんを殺す理由なんて…」

    桑田「へー、やっぱりお前がやったのか」

    桑田「そーだろうな お前だって外に出たかったもんな だから俺たちのことも裏切って…」

    小泉「暴力振るった分際で何言ってるのよ!!あんたが正義面しないで!!」

    小泉「そ、そうよ!アンタにだって動機があるじゃない!!それに、外に出たメンバーでアリバイが無いのもアンタだけでしょ!」

    ソニア「け、喧嘩はおやめください!これでは議論が成り立たなくなってしまいます!」

    苗木(話が、奮興してきたな…でも、冷静でいなきゃ…!)

    苗木(ここで間違えたら、ボクたちはお終いなんだ…!!冷静に、それぞれの声を聞きわけないと…!)

  77. 78 : : 2017/06/27(火) 00:17:44


    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾
    >>60
    [ソニアの証言〉
    [怪文書〉
    [モノクマファイル②〉
    スキル>>61

    小泉「私に日寄子ちゃんを殺すなんて真似…《出来るわけない》でしょ!!」

    桑田「へっ!どーだろうな!」

    桑田「アリバイがねーってだけで疑われる身にもなれっての!」

    小泉「アリバイならあるよ!」

    小泉「私は事件が起こる前、【ソニアちゃんと一緒】だったんだよ?」

    弐大「ずっとソニアに付き添っていたとなると…」

    弐大「《小泉に犯行は不可能》…?」

    桑田「そ、それがどうしたんだよ!?」

    桑田「俺をロンパなんて10年はえーわ!!」


    苗木(小泉さんのアリバイか…本当に証明されていたのかな?)

    >>79
  78. 79 : : 2017/06/27(火) 01:47:55
    ソニアの証言
  79. 80 : : 2017/06/27(火) 01:49:13
    あっ、そっか

    【ソニアちゃんと一緒だった】←ソニアの証言
  80. 81 : : 2017/06/27(火) 17:21:42

    【ソニアちゃんと一緒だった】←ソニアの証言


    苗木『それは違うよ!』論破


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「小泉さんに完全なアリバイは無いはずだよ…」

    小泉「え…?」

    苗木「だって小泉さんがソニアさんと一緒にいたのって、ずっとじゃなかったはずだよね?」

    ソニア「え、ええ…そうなんです」

    ソニア「わたくしは小泉さんのご容態を何度か伺っていたのですが、常に付き添っていたというわけではありません」

    大神「ずっと外にいた桑田にこの手紙を西園寺殿に届けることは不可能…そうなれば、西園寺殿に手紙を渡せたのは桑田以外の人物だ」

    不二咲「そして、外に桑田君を探しに行った人も除外するとなると…渡せるのは、私たち4人になるってことぉ?」

    小泉「待って…!外に出た人にだって、外に出る前なら手紙を渡すことはできたはずだよ!」

    苗木「いや…手紙を渡すことはできても、西園さんを殺害することは不可能なんだ…」

    苗木「だって…ボクたちはみんな、二人一組で行動していたからね」

    小泉「それじゃあ…誰が犯人なの…?」

    桑田「オメーしかいねーってことだよ!!」

    小泉「そんなわけ、ないでしょ…!?なんで私なの!?他にも怪しい人なんていくらでもいるじゃない!!」

    左右田「でもあの西園寺がノコノコついていく相手なんて…お前しかいねぇだろ」

    小泉「そ、そんな……!私じゃないのに……どうして誰も信じてくれないの!!」

    葉隠「そりゃあ、信じられるわけねーっての……俺たちゃ見ちまってるんだからよ」

    モノクマ「人に信じてもらいたいなら、まずは人の信用を裏切らないことから始めましょう!これ営業マンの基本!」

    モノクマ「おっと、いまさらもうおそかったかな?」

    小泉「……私は………私は…私は……どうすれば…信じてもらえるの?」

    葉隠「あーあー、目がだいぶやばいべ もういいんでねえの?」

    舞園「こんなに、あっという間に終わらせてもいいんでしょうか…?」

    大神「だが、ここまで根拠が揃っている以上はどうしようもあるまい」

    桑田「おっしゃ!!だったらとっとと投票タイムだ!!このクソ女、処刑台に送ってやるからよ!」








    小泉「…………………どう……して?」







    小泉「どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!!!どうして信じてくれないのよ!!」



    小泉「私は…私はあんたたちみたいに単純じゃないのよ!!死ぬのが怖いの!!裏切られるのが怖いの!!何もかも怖いの!! どうしてわかってくれないの!?なんで…誰も助けてくれなかったの!?」

    苗木「……………」

    左右田「悪いけど…もう議論も出来そうにないな」

    不二咲「え、えっとぉ…ごめんなさい、小泉さん……」

    小泉「……いいわよ、そんなに死にたいなら好きにすれば!?」

    小泉「まぁその場合はあんたらも私も、みんな仲良くおしおきだけどね!!それでもいいんだよね!!」

    苗木(ダメだ…もう小泉さんは、追い詰められて投げやりになっている…)

    苗木(でも……これでいいのか? 本当に小泉さんが犯人で…)







    弐大「ちょ、ちょっと待たんかぁ!!」

    苗木(え!?)

    左右田「びっくりした!!なんだよ急に大声出すなって…」

    弐大「いや、その…なんだ」

    弐大「小泉を犯人と決めつけるのはまだ早い!!」

    七海「…と、思うよ」

    葉隠「えっと…どういうことだべ?もう小泉っちが犯人って決まってるのに、何を話すんだ?」

    弐大「そ、それが……その……」

    霧切「言いたいことがあるならハッキリ言って」

    弐大「いや…何か、違和感を覚えていたんだが……それがなんなのか、思い出せないんじゃ…」

    舞園「違和感ですか?」

    弐大「うむ…なんというか、言葉にするのが難しいんじゃが…」

    弐大「本当に、小泉がやったことなのかどうか…怪しい部分がなかったか?」

    苗木(小泉さんがやったかどうか……怪しい部分?)

    左右田「だーもうなんなんだよ!!ハッキリしろっての!!」

    苗木(弐大クンの言っている違和感…それって、《小泉さんがやったかどうかが怪しい事》っていう意味なのか?)

    苗木(そんなもの…でも確かにあった気がするぞ…)

    苗木(なんとかして、みんなに思い出させないと…!)

  81. 82 : : 2017/06/27(火) 17:31:56

    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾>>60
    [怪文書〉
    [不二咲の証言〉
    [バスタオル〉
    [桑田の証言〉
    [死体を縛っていた麻縄〉

    スキル>>61

    弐大「何か違和感を覚えていたはずなんじゃ!!」

    弐大「この議論の中で、違和感を覚えていたんじゃ!!」

    左右田「だーかーら、違和感ってなんだよ!?」

    左右田「《現場》におかしなところでもあったのか?」

    ソニア「それとも、《犯行手口》のくだりにおかしな点がございましたか?」

    舞園「…もしかして、《文字》の話ですか?」

    不二咲「むしろ《犯人の動機》…とか?」

    桑田「そんなんなんでもいいだろ!」

    桑田「西園寺を殺したのは、《間違いなく小泉》だっての!!」


    苗木(ひょっとして…あの人の発言が、手がかりになっているのかな…?)

    苗木(だとしたら、あの人の発言の中身を、手持ちの証拠で拡張できないかな…)


    >>83

    《》=賛同
  82. 83 : : 2017/06/27(火) 17:35:51
    文字にコルクボード…かな?
  83. 84 : : 2017/06/27(火) 17:43:17

    《文字》←【怪文書】


    苗木『それに賛成だよ!』同意



    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー


    苗木「そうだ…!文字だよ!舞園さんの言う通り、あの怪文書の文字なんだ!」

    舞園「すみません、自分で言っておいて無責任なのですが…どういう意味なんです?」

    苗木「あの怪文書の文字を思い出して欲しいんだよ…ほら」

    左右田「ああ、確か結構雑な字だったよな…」

    苗木「でも、小泉さんが書く字って…もっと綺麗な字だよね?」

    桑田「んな事しらねーっての!あいつの字なんて見たことねーし!」

    苗木(小泉さんの字が書かれたもの…どこかにあったはずだ)


    証拠提示
    >>60

    >>85

  84. 85 : : 2017/06/27(火) 18:00:11
    【コルクボード】
  85. 86 : : 2017/06/27(火) 22:52:19

    苗木『これだ!』解



    苗木「小泉さんの部屋にあったコルクボードを思い出して欲しいんだ」

    桑田「思い出して欲しいなんて言われてもよ…俺はそいつの部屋なんか入ってねーからわからねぇっての」

    弐大「おお!思い出した!!筆跡じゃああああ!!」

    葉隠「やれやれ、弐大っちは思考が周回遅れしてるべ…」

    弐大「確か学校でもそうだったが、小泉の字はそこそこに綺麗で読み易かったはずじゃあ…なのにこの怪文書は!」

    弐大「間違いない…おおよそ女子の書いた字だとは考えられん!!」

    苗木「ええっと…弐大クンに全部言われちゃったけど、ボクからもう一度説明するね」

    苗木「ボクが小泉さんの部屋でみた小泉さんの字と、この怪文書の字って、明らかに違う人間が書いた字にしか見えないんだよね」

    左右田「筆跡を使い分けたとかってのは考えられねーのか?」

    霧切「全く癖の異なる二つの字形を使い分けるなんて、プロのスパイでもない限り不可能よ」

    霧切「実際、どちらの文字にも特徴的な癖があるわ それを考えながら使い分けるのは、素人には出来ない技だわ」

    葉隠「言っとくけど俺じゃねーぞ!?汚ねえ字を書くと呪われるって教わってきたんだ!!」

    弐大「ついでにもう一つ閃いたぞおお!!」

    ソニア「な、なんだか本日はやけに絶好調ですね、弐大さん……」

    弐大「小泉の個室は、たしか二階にあったはずだな?」

    小泉「う、うん そうだけど?」

    弐大「もし二階の窓から降りたなら…二階の高さを考えると、戻ってこれないはずなんじゃあ!!」

    舞園「なるほど…確かに身長差的に戻るのは無理そうですね」

    左右田「あー、無理かもな…ワイヤーとかあらかじめ吊るしておけば出来なくはないけど…」

    弐大「何?小泉の部屋にワイヤーの類いがあったのか?」

    ソニア「いいえ、小泉さんの部屋にワイヤーなんて野蛮なものは存在しませんでした!」

    舞園「野蛮なのかどうかは疑問が残りますが…確かにありませんでした」

    七海「そうなると、小泉さんを犯人って呼ぶのは、まだ早い気がするよね」

    霧切「ええ、まだその段階ではないわね」

    苗木「よかっね、小泉さん…疑いが晴れて…」





    桑田『「このアホ!!」』反論



    苗木「え…?」

    桑田「まだ納得した訳じゃねーぞ!どう考えてもそいつが犯人だろ!!」

    苗木「でも、ここまでの議論の流れを辿れば…」

    桑田「だ!!か!!ら!!今の流れで根拠が足りねえって言ってんだよ!!」

    苗木「桑田クン、落ち着いてよ!ここで感情的になってる場合じゃ…」

    桑田「うるせー!!納得するまで黙んねーぞ!!それに反論材料だってあるんだからな!!」




  86. 87 : : 2017/06/27(火) 23:05:32

    ーーーー反論ショーダウン 開始ーーーー

    言刃(コトノハ)
    >>60
    〈七海の推理]−
    〈大神の証言]−
    〈万年筆]−
    〈バスタオル]−
    スキル>>61

    【想いを歌にこめて】発動
    発言力10→15

    桑田「犯人は小泉しかいねーっての!!」

    桑田「そもそも西園寺が呼び出されても…」

    桑田「ついていくのは小泉しかいねーって!」

    桑田「筆跡だって、テキトーに書き分けられんだろ!!」

    桑田「それともなんだよ、今度は怪文書が偽物だってか?」

    苗木(桑田クン…あの時の因縁もあってヒートアップしているな)

    苗木(ボクが、なんとか、議論を続ける方法を考えないと…)

    1・二階には戻れない
    2・筆跡は使い分けられる

    >>88
  87. 88 : : 2017/06/27(火) 23:09:07
  88. 89 : : 2017/06/27(火) 23:15:49

    ーーーー発展ーーーー

    苗木「それらのことが可能だったとしても…」

    苗木「二階に戻る手段は何もなかったはずだよ?」

    桑田「うるせえ!!それがどーしたってんだ!!」

    桑田「どうせなんとかして【戻る方法】でも思いついたんだろ!?」

    桑田「それに…あの怪文書だって【自分で書いた】んだよ!!」

    桑田「言い訳すんじゃねーよ!!あいつが犯人に決まってるって何度言えやいいんだよ!!」


    苗木(反論のスキが見えたけど…これは罠なのか?)

    苗木(いや、余計なことは考えるな…とにかくこの一太刀で桑田クンをクールダウンさせる!)



    言刃とウィークポイントの指摘
    >>90
  89. 90 : : 2017/06/27(火) 23:30:20
    【自分で書いた】←万年筆
  90. 91 : : 2017/06/28(水) 08:44:24

    【自分で書いた】←万年筆

    苗木『その言葉、ボクが斬るよ!』斬

    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー


    苗木「小泉さんが自分で書いたとは考えにくいよ…だってさ」

    苗木「小泉さんがいつも携帯しているのは、黒のインクが出てくる万年筆なのに…この怪文書の文字は、真っ赤なインクによって書かれているんだ」

    葉隠「真っ赤なインクって…ああ、そっちはいつも俺が携帯している方だべ!」

    弐大「なるほど…万年筆は、基本黒いインクだから、万年筆で書いて赤ということはありえんのだな…」

    霧切「仮に万年筆で書いたと仮定しても、この煩雑な筆跡では、書き終える前に紙がボロくなってしまうかもね」

    大神「自力で戻ることも、書くことも不可能、か…なるほどな」

    苗木「どうかな、桑田クン 納得できた?」

    桑田「う、ううう……」

    桑田「チッ!わかったよ…納得したよ」

    ソニア「ともかく、これで小泉さんの疑いも晴れたようですね」

    弐大「応!良かったのう小泉よ!」

    小泉「ごめん、じゃなくて……ありがとうね 特に弐大」

    弐大「この程度のことを思い出すのは朝飯前じゃ!!」

    不二咲「えっと…自力で思い出してない、よね?」

    左右田「でも困ったな…これで議論は1からやり直しだぞ?」

    舞園「誰が何をしたのかを正確に把握できないとなると、犯人を絞り込むのは難しいですね…」

    霧切「だったら、今までの視点から一旦離れましょうか」

    苗木「今までの視点から離れるって、どういうこと?」

    霧切「今までは議論にあげていなかった謎について議論するということよ」

    ソニア「今まではあげていなかった謎って、なんなのですか?」

    七海「それってさ…あの怪文書のこと…かな?」

    苗木(あの怪文書?)

    苗木(あの怪文書の謎って…どういうことだろう?)

    1・筆跡
    2・素材
    3・渡した方法
    4・使われたボールペン

    >>92
  91. 92 : : 2017/06/28(水) 08:49:13
    3かな?
  92. 93 : : 2017/06/28(水) 22:37:34
    3かなー
  93. 94 : : 2017/06/29(木) 18:24:40

    苗木『これだ!』解

    苗木「渡した方法ってことだよね…?」

    霧切「そう、犯人が西園寺さんに宛てた手紙の渡し方がまだ判明していないのよ」

    左右田「そんなん、普通に手渡ししたんじゃねえのか?」

    七海「うーん、でもおかしいよね」

    七海「普通さ、手渡しで渡すんだったら、こんなにシワだらけにならないと思うけど…」

    桑田「犯人が間違ってシワだらけにしちゃっただけかもしれねーじゃん」

    舞園「そう言ってしまえばそこまでなんですが…」

    舞園「でも、何か理由がある気がします」

    大神「どういうことだ?あの紙の状態が、渡した方法に繋がっているということなのか?」

    葉隠「本当にそんなんが関係あんのか…?」

    ソニア「とりあえず、話し合うだけ話し合ってみませんか?そこから新しい可能性に辿り着くかもしれませんし」

    左右田「まぁソニアさんがやれって言うなら、頑張りますけど…」

    苗木(犯人はどうやって西園寺さんに手紙を届けた、か……次はそこだな)

  94. 95 : : 2017/06/29(木) 18:35:51

    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾
    >>60
    [野球ボール〉
    [バスタオル〉
    [クライミングロープ〉
    [七海の推理〉
    [桑田の証言〉
    スキル>>61

    七海「犯人はどうやって…」

    七海「西園寺さんに【手紙を渡した】んだろうね?」

    桑田「単純に《手渡し》だろ」

    桑田「わざわざ渡し方にこだわる必要なんてねーっての」

    ソニア「窓から《投げて》渡すという方法もありますね」

    葉隠「風で吹っ飛んじまうべ!!」

    左右田「だったら、《ドアの隙間から入れた》ってのはどうだ?」

    舞園「完全防音なのに、紙が入る隙間なんて空いてるのでしょうか?」

    舞園「あ、でもそんな気はしますね なぜか」

    葉隠「あーいっその事、《現場で渡した》ってのはどうだべ!!」

    弐大「だったらなぜ現場にないんじゃ!!」

    霧切「難しく考える必要はないわ」

    霧切「自分の考えを、根拠を持って示しせばいいのよ」



    苗木(自分の考えを示せ、か…)

    苗木(多分正解なのは、あの人の予想だよな…)

    >>96
  95. 96 : : 2017/06/29(木) 18:44:20
    投げて←野球ボール
  96. 97 : : 2017/06/29(木) 21:38:35

    《投げた》←野球ボール

    苗木『それに賛成だよ!』同意


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「ソニアさんの意見にボクは賛成だよ」

    葉隠「無理無理、紙切れ投げたって風に流されて飛んでくだけだべ…ましてや三階だぜ?」

    不二咲「うん…普通に考えたら無理だよねぇ」

    苗木「でも可能なんだよ…この野球ボールを使えばね」

    桑田「野球ボール…?」

    苗木(これで証明できる…!犯人がどうやってあの手紙を届けたのか…!)

    霧切「苗木くん、あなたの推理、聞かせてもらえるかしら?」

    苗木「この野球ボールって、西園寺さんの部屋に落ちていたものなんだ」

    弐大「西園寺が…なぜ持っていたのだ?」

    苗木「これは西園寺さんが持っていたものじゃない…むしろ犯人が渡したものなんだよ!」

    桑田「なんでボールを渡した話になってんの!?」

    七海「そっか ちょうど紙を丸めるようにして野球ボールをあの手紙て包んじゃえば…」

    苗木「そうなんだ そうして外から窓に投げれば、風に飛ばずに西園寺さんに文書を届けられるんだよ!」

    霧切「あの怪文書がやけにシワだらけだったのは、ボールに丸めたからなのね…なるほど、納得できたわ」

    左右田「つまり犯人はあの怪文書を書いた上で、外に出て西園寺にあの紙を渡したって事か…」

    舞園「そうなると…立場が大きく逆転してしまうようですね」

    苗木「え?」

    霧切「これが外から持ち出されたものだとすると、犯行が可能なのは外にいた人物…」

    霧切「つまり、外にいた人間が怪しいということになるわ」

    左右田「でも外に出た俺たちにはお互いのアリバイが…」

    小泉「……いるよ」

    小泉「アリバイのないやつがいるよ……1人」

    苗木(アリバイのない人って…やっぱり…)

    1・小泉真昼
    2・西園寺日寄子
    3・苗木誠
    4・桑田怜恩

    >>98
  97. 98 : : 2017/06/29(木) 21:39:29
    4……だと……?
  98. 99 : : 2017/06/30(金) 11:06:16
    4って事は...桑田!?
  99. 100 : : 2017/06/30(金) 17:23:47

    苗木『これだ!』解

    苗木「桑田クンの事…だよね?」

    桑田「へ…?」

    小泉「とぼけないでよ…!!あんたは1人で外にいたからアリバイがないってことだよ!!」

    大神「……確かにそうなるな」

    桑田「ちょ、ちょっと待てって…俺じゃ…」

    小泉「ねぇ、さっき散々私に罪をかぶせようとした時の威勢はどうしたの?」

    小泉「やっぱり…結局、あんたが犯人なんだね」

    桑田「い、いやいやいやいや…違うって!!俺は…何も…」

    大神「手紙を窓から投げ入れる…そして寺で西園寺殿を殺す…そしてアリバイが存在しない…」

    左右田「桑田…やっぱり裏切ったのはお前だったのかよ!!」

    桑田「違うって!!俺じゃ…ないんだって!」

    小泉「ねぇ、どうなの?なんかいいなよ」

    モノクマ「立場が逆転した途端、態度も逆転する…まるで偉くなった政治家だね!」

    小泉「うるさい……あんたは黙ってて!!」

    苗木(…………)

    苗木(ボクは……暴いてしまったのか?)



    苗木(桑田クンが犯人だということを…)


    小泉「ねえモノクマ、もう投票タイムでいいよね?」

    桑田「ま、待てっ待てよ!!」


    霧切「少し待って」

    桑田「へ?」

    霧切「桑田クンが犯人というのも、少しも考えにくいとは思わないの?」

    葉隠「俺にはキリストアッラー釈迦ゼウス天照大神に誓って桑田っちが犯人にしか見えないべ…」

    ソニア「一神教の宗教までも…!?こいつ、できる!」

    霧切「桑田くんが発見されたのは、お寺のトイレだったわね…」

    霧切「もし本当に桑田くんが犯人なら、あそこには《あるもの》がないとおかしいわ」

    苗木(無いとおかしいあるもの…?)

    苗木(それって…どういう意味なんだろう?)




    苗木(よ、よし……あのトイレにないとおかしいもの…順を追って考えてみるぞ!)

  100. 101 : : 2017/06/30(金) 17:30:04

    ーーーーロジカル ダイブ 開始ーーーー



    問1
    桑田がいたのはどこ?

    A.トイレ
    B.縁側
    C.スポーツ用品店

    問2
    西園寺の殺害方法は?

    A.鈍器による殺害
    B.刃物による殺害

    問3
    トイレに無かったものは?

    A.トイレットペーパー
    B.凶器
    C.ドアの鍵

    >>102
  101. 102 : : 2017/06/30(金) 19:29:56
    A A B かな
  102. 103 : : 2017/06/30(金) 20:27:38



    問1
    桑田がいたのはどこ?A.トイレ

    問2
    西園寺の殺害方法は?A.鈍器による殺害

    問3
    トイレに無かったものは?B.凶器


    苗木『推理は繋がった!』



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    苗木「そうだ…!桑田クンが犯人なら、トイレにあれがないとおかしいんだ!」

    弐大「あれとは…どのアレじゃ?」

    苗木「桑田クンがもし犯人なら、トイレに凶器が落ちてないとおかしいんだよ!」

    左右田「おいおい、そうじゃなくてもっとわかりやすく説明してくれよ…」

    霧切「いえ、今の説明で充分よ」

    不二咲「えっと…私にはわからないかな…」

    霧切「桑田くん、あの寺のトイレのドアは立て付けが非常に悪かったのは覚えているわね?」

    霧切「内側からじゃ、男女三人の力を使ってもこじ開けられないのだけれど、外からはすんなり開いたわね」

    桑田「あ、ああ…そうだけど」

    小泉「証人はいるの?」

    舞園「私と苗木くんが証人です 実際あのドアは三人で押してもうんともすんとも言いませんでした」

    葉隠「ドアが意識持って相槌打ち始めたらこの世の終わりだべ!!」

    左右田「そういう意味じゃねーっての!」

    苗木「窓もないあのトイレに一度入ったら、外に出られる筈がないんだ!」

    小泉「トイレの立て付けなんて関係ないよ!!」

    小泉「そんなの、日寄子ちゃんを殺した後で、凶器をどこかで処分したに決まってるじゃない!!」

    モノクマ「ところがどっこい、この街では、道端にゴミをポイ捨てすると、町中にサイレンが鳴り響くようになっております」

    弐大「それは…やりすぎというレベルではないな…」

    モノクマ「心の汚れは行動の汚れ!オマエラもそれぐらい弁えてるでしょ?たとえそれが凶器であっても、しっかりと分別して、廃棄しましょう!」

    七海「付け加えるなら、あんなに疑り深い西園寺さんが憎んでいた桑田くんに、そう簡単に近づくと思わないよね」



    葉隠「つまり…桑田っちも犯人じゃねーってことか!?」

    左右田「マジか…桑田も小泉も違うんなら、一体誰が犯人なんだ…?」



    苗木(犯人、か…)



    苗木(桑田クンでも、小泉さんでもない別の犯人が…この中にいる)




    苗木(でも、なんでだ?)



    苗木(さっき七海さんが言った通り、西園寺さんがそうのうのうと他の人についていくなんて思えないし…謎は深まるばかりだ)


    苗木(でも…ここで諦めている場合じゃないんだ……だって…)


    苗木(これにはボクらの命がかかっているんだから……)





    ーーーーーーーー学級裁判ーーーーーーーー

    ーーーーーーーー 中断ーーーーーーーー


  103. 104 : : 2017/06/30(金) 20:33:51

    ーーーーモノクマ劇場ーーーー


    モノクマ「敵の敵は味方、なんてことわざがありますが…あんなのデタラメです」

    モノクマ「自分に最初から味方面してくる相手なんて、結局は裏切るが、すぐに醒めてどこかに行ってしまう運命なのです」

    モノクマ「本当の味方とは、汗水流して命を取り合い、その先に友情を見出したものなのです」

    モノクマ「ほら、戦争で自国を裏切って相手につく人って結構多いでしょ?そういうことだよ」

  104. 105 : : 2017/06/30(金) 20:45:42
    野球ボールって弐大のバッグから持ち出されたんだよね…?
  105. 106 : : 2017/07/01(土) 10:33:06

    ーーーー学級裁判ーーーー

    ーーーー再開ーーーー


    苗木「えっと…ここから先は、どう考える?」

    霧切「誰が犯人か…そう考えると、余計に話を難しくしてしまうわ」

    葉隠「ああ…今ので充分思い知ったべ…」

    七海「…そういえば、少しだけはっきりしない点があるよね」

    桑田「はっきりしない点ってなんだよ?」

    七海「ほら、西園寺さんを殺した凶器だよ」

    七海「あれって結局、現場からは見つからなかったし、犯人が持っているって線も薄いし…」

    大神「確か大きな鈍器、だったな…」

    大神「ならば、現場にそれらしきものはいくつかあったはずだ」

    七海「そうかな?」

    弐大「その中に、凶器があるというのか?」

    不二咲「じゃ、じゃあ…ひとつずつ確かめてみよっか…」


    苗木(あの中に、凶器があったかどうか、か……)


    苗木(この議論の結果次第では、大きく動きそうだな…)

  106. 107 : : 2017/07/01(土) 10:40:41

    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾>>60
    [弐大の証言〉
    [死体を縛っていた麻縄〉
    [野球ボール〉
    [コルクボード〉
    [モノクマファイル②〉
    スキル>>61

    大神「西園寺殿を殺害した凶器はなんなのか…」

    大神「候補はいくつかあったはずだ」

    不二咲「あの仏像が持っていた《棍棒》とか…かな?」

    葉隠「あの《金箔の模擬刀》も怪しいな…」

    左右田「外に置いてあった《怪しい石の板》も候補じゃないか?」

    七海「うーん…どうだろうね」

    七海「《そのどれも違う》気がするんだけれど…」



    苗木(どれが正解でどれが間違いなのか…それは冷静に考えればわかるはずだ)

    >>108
  107. 108 : : 2017/07/01(土) 11:29:00
    どれも違うにモノクマファイル…かな?
  108. 109 : : 2017/07/01(土) 12:21:03

    《そのどれも違う》←モノクマファイル②

    苗木『それに賛成だよ!』同意


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「確かに、そのどれも正しいとは思えないよね…」

    苗木「だって、ものクマファイルにはこう書かれていたんだよ?」


    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    被害者は西園寺日寄子
    死因は、凸凹に近い形状の凶器で頭を強く殴られた事によるショック死

    ーーーーーーーーーーーーーーーー


    苗木「模擬刀も石の板も違うし…あの棍棒だって、像から取り外すのはできないはずだよ?」

    弐大「つまり、今上がった凶器のどれでもないということか…」

    大神「なるほどつまり、犯人が凶器に選んだものは、少なからず現場にあったものではないということか…」

    大神「すまなかったな、危うく間違った推理を押し付けるところだった」

    舞園「今の話を繋げれば…犯人が凶器に使ったものの特徴は…ええっと」

    霧切「まずは凸凹の鈍器であること、そして現場に落ちていたもの以外だということ、そして犯人がどこかに隠したということ…」

    霧切「この三つね」

    弐大「犯人が現場で何をしていたのかさえ理解できればいいんじゃが…」

    苗木「…………」

    苗木「はっきり、じゃないけどさ…」

    弐大「無?」

    苗木「あの証言を紐解いていけば、犯人があの現場で何をしていたのか、わかる…かもしれない」

    小泉「それって、誰なの…?」

    苗木(あの人は犯人が寺に来た時のことを知っているかもしれない……)

    1・苗木誠
    2・霧切響子
    3・大神さくら
    4・桑田怜恩

    >>110
  109. 110 : : 2017/07/01(土) 12:40:12
    4かな...?
  110. 111 : : 2017/07/01(土) 12:48:54

    苗木『これだ!』解


    苗木「桑田クンはさ…トイレに篭っている間さ…」

    桑田「篭ってるとかいうなよ!出られなかっただけだっての!」

    苗木「桑田クンがトイレにいる間ってさ…確か床が軋む音を聞いたんだよね?」

    桑田「え?お、おお…確かに二回な」

    苗木「それってさ、やっぱり犯人が寺に来る音だったんじゃないかな?」


    大神『「守りが甘い!」』反論



    苗木「え?」

    大神「あの場に犯人が来た…そう証言しているのだな?」

    大神「だが、それは違うぞ なぜなら、我は見ているのだからな…」


  111. 112 : : 2017/07/01(土) 16:13:48

    ーーーー反論 ショーダウン 開始ーーーー

    言刃>>60
    〈小泉の証言]ー
    〈消火栓]ー
    〈トイレのドア]ー
    〈西園寺の部屋の窓]ー
    〈血痕]ー
    〈弐大の証言]ー
    スキル>>61

    大神「我々が見た通りでは…」

    大神「西園寺殿は自身の足で寺に向かっていた」

    大神「ならば、その足音は犯人のものではなく…」

    大神「西園寺殿のものだと考えるべきだろう」

    大神「犯人はあらかじめ現場で待ち伏せていたのだ」

    苗木(大神さんは犯人の足音じゃないと思っているようだ…)

    苗木(でもまずはここをなんとかして斬り崩さないと進めないな)

    1・だったらそれより前に足音を聞いているはず
    2・西園寺が歩いても足音はならない

    >>113
  112. 113 : : 2017/07/01(土) 16:21:00
    1?
  113. 114 : : 2017/07/01(土) 22:02:16

    ーーーー発展ーーーー

    苗木「それだったら、桑田クンはそれよりももっと前に…」

    苗木「犯人の足音を聞いているはずなんだ!」

    大神「そうか…ではこちらも路線を変えざるを得ない」

    大神「犯人はあらかじめ現場にいたのではなく…」

    大神「【あらかじめ被害者を殺害】させておいたのだ」

    大神「そうすれば犯人の出る足音と犯人が【死体を持って】入る足音…」

    大神「二つの音が聞こえるはずだろう」

    大神「どうだ?これで反論の余地はあるまい」

    苗木(大神さんの推理は、一見正しく修正されたものに聞こえる…)

    苗木(でも…現場の状況と矛盾している点がある!)

    >>115
  114. 115 : : 2017/07/01(土) 22:08:40
    あらかじめ殺害に血痕
  115. 116 : : 2017/07/01(土) 22:54:50

    【あらかじめ被害者を殺害】←血痕

    苗木『その言葉、ボクが斬るよ!』斬


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「いや、あらかじめ西園寺さんが殺されたって可能性はないよ…」

    大神「なぜそう言い切れるのだ?」

    苗木「あの時の西園寺さんの血痕を見れば、一目瞭然だよ」

    苗木「実際にあそこで殺人が起こったってことがね…!」

    七海「ほら、西園寺さんって、頭からたくさん血を流してて、その血がかなりの量飛び散っていたよね?」

    七海「別の場所で殺して、死体を移動させたにしては、あの血の飛び方は不自然にもほどがあるよね?」

    苗木「そうなんだよ…だからあり得ないんだよ」

    大神「むう…2度も間違えるとは…!」

    大神「なんという不覚…!!」

    葉隠「ひぃい!オーガの身体から殺気がバリバリ出てるべ!!」

    不二咲「でも、やっぱりおかしいよねぇ…」

    不二咲「本当にあそこで殺人が起きたなら、犯人が入った音と、西園寺さんが入った音と、犯人が出て行く音がないとおかしいよね…」

    小泉「確かに、そこは食い違ってるね…」

    左右田「おい、どうなんだ桑田?その音ってのは本当に二回聞こえたのか?」

    桑田「絶対に、二回だよ…」

    ソニア「犯人は、空でも飛んで脱出したのでしょうか…?」

    葉隠「そうかその手があったか!」

    舞園「えーっと、さすがにないと思いますけど…」

    霧切「空を飛んだ、という訳ではないけど…」



    霧切「それに近い方法なら可能なはずだわ」

    苗木「それに近い方法…!?」

    桑田「そ、そんな魔法みたいな方法が…あるってのか?」

    霧切「ええ、一つだけあるのよ」

    葉隠「そろそろシャザンムの魔法の出番だべ!」



    苗木(霧切さんの言っている、魔法みたいな方法…)

    霧切「それを説明するには、まずは順を追って話さなければならないわ」

    霧切「まずは足音についてハッキリさせましょう 犯人が正規の方法で移動したなら、足音は3回なってなければならないはず…」

    霧切「では犯人がその『玄関を通らない移動方法』…ここでは魔法と仮称しましょうか」

    霧切「犯人が魔法を使ったとして、三つの足音の中の一つは消えるわ」

    霧切「どの足音か…わかるわね?」

    苗木(えっと…犯人は脱出するのにその魔法を使ったんだよな?)

    苗木(だとしたら、鳴らなければならない三つの足音の中から除外されるのは…)

    1・犯人が入る時の足音
    2・犯人が出る時の足音
    3・西園寺が入る時の足音
    4・全部

    >>117
  116. 117 : : 2017/07/01(土) 22:57:49
    3か1…

    話の流れからして1
  117. 118 : : 2017/07/01(土) 23:00:19
    あ、違った…2で
  118. 119 : : 2017/07/03(月) 17:11:16

    苗木『これだ!』解

    苗木「犯人が出る足音だよね…?」

    葉隠「シャザンムで逃げれば当然だべ」

    ソニア「当然だべ!」

    左右田「あの〜ソニアさん、口調が写ってますよ…」

    霧切「その方法を使えば、あの寺から出る事は容易いわよ」

    七海「………」

    七海「うーん、霧切さん…」

    七海「その方法で犯人は出たんじゃなくて…むしろ入ってきたんじゃないかな?」

    霧切「入ってきた…?どういう事?」

    七海「だって、出るよりも入ってくる方が楽だよね?外に置いてあるアレを使えばさ」

    霧切「…なるほど、確かに七海さんの推理の方が正しいようね」

    弐大「ええっと…賢い連中だけで議論を進めないでくれるかのう?」

    七海「だから犯人は、出てきたたんじゃなくて…むしろ魔法を使って入ってきたんだよ」

    苗木(魔法を使って入ってきた、か……)


    苗木(七海さんの言う魔法って、なんのことだろう?)

  119. 120 : : 2017/07/03(月) 17:20:17

    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾
    >>60
    [塀の裏の石の板〉
    [ソニアの証言〉
    [クライミングロープ〉
    [下駄の砂利〉
    [バスタオル〉
    スキル>>61

    七海「アレを使えば…いくらあの塀が高くても…」

    七海「簡単に現場に入ることが出来たんだよ」

    大神「だがそんな便利なものは…」

    大神「【現場周辺にはなかった】ぞ…」

    弐大「何かを利用して塀を飛び越えたというのか?」

    左右田「わかったぞ!《クライミングロープ》だ!」

    左右田「なくなったクライミングロープを使えば…犯人は難なくあの壁を超えられるぜ!!」

    小泉「どうやって処分したのよ、それ…」

    左右田「し、知るかよ!」

    左右田「多分どっかでテキトーに【隠した】んだろ?」




    苗木(ボクの手元の証拠品を使えば、怪しいところを指摘できるかもしれない…でも…)


    苗木(だとすると、真犯人はあの人になる…ってことか?)

    >>121
  120. 121 : : 2017/07/03(月) 17:34:29
    【現場周辺になかった】←塀の裏の石板
  121. 122 : : 2017/07/04(火) 23:26:08

    【現場周辺にはなかった】←塀の裏の石の板


    苗木『それは違うよ!』論破


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー


    苗木「いや、現場周辺にはあったはずだよ」

    大神「我の見た範囲にはなかったぞ?」

    苗木「無理もないよ…だってそれは、塀の外側にあったんだから」

    大神「なぬ?塀の外側だと?」

    左右田「なあ、それってもしかして、あの板の事を言っているのか?」

    葉隠「ああ、俺と左右田っちでコッソリ…じゃなくて!ゴッソリ持って行こうとしたアレだな!」

    苗木「あれってさ…同じ厚さでサイズの違う板が何枚も置いてあったよね?」

    葉隠「まさかあれを立てて登ったってのか?無茶な話だべ…」

    苗木(立てて使ったんじゃない…おそらくあれは…)

    1・立てかけた
    2・積み重ねた
    3・たたき壊した

    >>123
  122. 123 : : 2017/07/05(水) 00:13:19
  123. 124 : : 2017/07/05(水) 12:48:38

    苗木『これだ!』解


    苗木「あの石の板ってさ、厚さが同じで、大きさが違うよね」

    苗木「そんな形の板をさ、大きい順から重ねていくと…」

    葉隠「えっと、大きい順だから…」

    左右田「大きい方が下で、小さい方が上で…ん?」

    苗木「そうなんだよ…あの石の板を重ねれば、《階段状》になるんだよ!」

    左右田「な…なんだそりゃあ!!」

    大神「つまり犯人は、その石の板とやらを積み重ねて、あの中に入ったという事だな」

    七海「実際、その証拠も残ってた訳だしね」

    舞園「残っていたんですか?」

    七海「うん あの日本庭園の石波ってさ、模様が途中から掻き消されていたよね?」

    七海「あれってどう考えても、あの上を誰かが踏み歩いたからだと思うんだよね」

    霧切「つまり犯人は、あの石の板を運んで、石の板を積み重ねて…それを足場として使用して、寺の中で待っている西園寺さんの元に辿り着いたという事ね」

    弐大「何故そのような回りくどい真似をしたのだ?」

    霧切「入り口から入れば、音で誰が来たか察される可能性が高いからでしょうね あの手紙にもあった通り、隠密に行動するにはできるだけ人の目につかない方法をとったのよ」

    葉隠「肝心の西園っちはバレバレだったけとな」

    桑田「で、け、結局……犯人は誰なんだよ?」

    苗木(……………)


    苗木(もうここまでくれば、誰が犯人かの目星くらいはついてる…)


    苗木(でも…本当にその人なのか?だってあの人は…この裁判中怪しい事はしていないのに…?)


    苗木「犯人かもしれない人は…ひとりだけいるんだよ」

    桑田「ま、マジか…?」

    不二咲「だ、誰が…犯人なの…?」

    苗木(犯人は、事前にあの寺の存在を知っていて、事件中のアリバイが存在しない…そして尚且つ、あの重い石の板を運ぶことができた人物…)


    苗木(…信じがたいけどやっぱり、あの人しかいない)







    小泉「だ、誰なの…?」






    小泉「日寄子ちゃんをあんな酷い目に遭わせた犯人って……」








    小泉「犯人って誰なの!?」



    怪しい人物を指名しろ

    >>125
  124. 125 : : 2017/07/05(水) 14:09:33
    え…弐大…?
  125. 126 : : 2017/07/05(水) 16:09:09

    苗木『これがボクの答えだ!』解



    苗木「弐大クン…君になら可能だったんじゃないかな?」

    弐大「…………」

    舞園「に、弐大さんが…ですか?」

    桑田「お、お前…なのかよ…!?」

    弐大「………」

    小泉「どうなのよ弐大!!黙ってないでなんか言ってよ!!」

    小泉「私だって…あんたが犯人だなんて…!」

    弐大「…根拠は?」

    苗木「え?」

    弐大「ワシが犯人だという根拠は?と、聞いている…」

    弐大「まさかなんら理由もなしにワシを犯人呼ばわりしとうわけじゃあるまい」

    苗木(なんだ…?この妙な落ち着きぶり…)

    苗木(九頭龍クンな、あんなに必死だったのに…どうして?やっぱりボクの推理が…)

    霧切「ええ、根拠ならあるわよ」

    左右田「あ、あんのか?」

    霧切「ええ、正確には、弐大君が犯人なら成り立つ仮定だけどね」

    弐大「言ってみろ」

    霧切「私たちが必死になって探した凶器が見つからない理由もこれでハッキリしたわ…」

    苗木(凶器が見つからない理由がわかった…?)


    苗木(…ひょっとして、弐大クンの使った凶器って…)

    1・ダンベル
    2・鉄アレイ
    3・拳
    4・模擬刀

    >>127
  126. 127 : : 2017/07/05(水) 16:13:22
    3?
  127. 128 : : 2017/07/05(水) 16:26:46

    苗木『これだ!』解


    苗木「そう…弐大クンが犯人なら、そもそも凶器を持つ必要がないんだよ!」

    苗木「ほら、モノクマファイルにも書いてあるよね?」

    葉隠「えっと…モノクマファイルには、っと…」

    不二咲「ええっと…死因は、凸凹に近い形状の凶器で頭を強く殴られた事によるショック死、だったよね…」

    不二咲「あ!ひょっとして…!」

    苗木「凸凹に近い形状…それってさ、握り拳の事なんじゃないかな?」

    大神「そうか…普通の人間ならば握り拳で人を即死させるなど不可能だが…弐大殿と我の拳なら…!」

    ソニア「確かに隠し持つのは不可能ですね…手ですから」

    桑田「ほかの凶器って可能性はねーのかよ?」

    霧切「そもそも、いつでも使える凶器を常に持っているのに、他に凶器を使うなんて無駄手間よ」

    霧切「後始末まで計算に入れて考えるなら、最も効率的なのは拳で撲殺する事なのだからね」

    弐大「ぐっ…!」

    苗木(犯人は、弐大クンで間違っていないはず…)

    苗木(今から、それを立証しなくちゃ…!)

  128. 129 : : 2017/07/05(水) 16:35:47

    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾>>60
    [モノクマファイル②〉
    [血痕〉
    [傷痕〉
    [桑田の証言〉
    [西園寺の浴衣〉
    [消火栓〉
    [クライミングロープ〉
    スキル>>61

    弐大「もし本当にワシの拳が凶器なら…」

    弐大「拳に血がついてないとおかしいはずじゃあああ!!」

    左右田「でも血なんて…トイレで洗い流せるだろ!」

    桑田「いや、【トイレには俺がいた】し…」

    不二咲「トイレ以外に【水場なんてなかった】けど…」

    葉隠「だったら拭いたんだべ!」

    弐大「ワシの学ランに血などついておらん!!」

    葉隠「いや、あの《バスタオル》だべ!」

    舞園「いいえ、あのバスタオルには【血痕は付着してません】でした」



    苗木(色々憶測が飛び交ってるけど…)

    苗木(あの方法なら…あり得るんじゃないかな)

    >>130
  129. 130 : : 2017/07/05(水) 16:50:56
    【水場なんてなかった】←消火栓
  130. 131 : : 2017/07/05(水) 21:16:11

    【水場なんてなかった】←消火栓

    苗木『それは違うよ!』論破

    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー


    苗木「水の出る場所なら、もう一つあったはずだよ」

    桑田「な、なぁ苗木…こんな時に下の冗談とかやめろよ?」

    ソニア「えっ!?苗木さん、今そんな破廉恥なことを言おうと考えておられたのですか!?」

    苗木「ご、誤解だよ!!そんなんじゃなくて、本当にもう一つ水場はあったんだよ」

    苗木「ほら、あのお寺の反対側の庭にあった消火栓だよ」

    ソニア「消火栓、ですか…?」

    苗木「あの消火栓は、事件前にボクが西園寺さんも見たときは、特になんともなかったのに…事件後には、思いっきり引っこ抜かれてたんだよ」

    苗木「あれで手を洗ったって、考えられるよね?」

    大神「そして消火栓を特殊な工具なくして引っこ抜くほどの怪力の持ち主とあらば、尚更限られてくるな」

    弐大「……」

    小泉「ねえ、どうなのよ!!」

    弐大「ま、まだじゃあ!!まだ疑問が残っている!!」

    左右田「疑問…?」

    弐大「ワ、ワシが本当に西園寺を殺したなら…その…」

    弐大「どうやってワシは部屋から出たんじゃあ!!」

    舞園「確かに、部屋から出た方法がまだ不明のままですね」

    小泉「そんなの簡単よ!」

    小泉「あんたなら3階から飛び降りたって、へーこら言うような鍛え方はしてないはずだよ!」

    葉隠「ま、まさか紐なしバンジーしたってのか!?」

    左右田「おいおい、ぶん殴って殺したといい、消火栓を引っこ抜いたといい…力技過ぎるだろ!!」

    弐大「さ、さすがに3階から落ちたら膝ぐらい痛める!!ワシだって人間じゃ!!」

    小泉「仲間を騙して殺すなんて、おおよそ人間のやることに思えないけどね!!」

    弐大「な、なら根拠はどうなんじゃ!?」


    苗木(弐大クンが窓から飛び降りたって推理は…まちがっていないかもしれない…)


    苗木(ひょっとして、あの人の証言って、本当はそれを指しているのかもしれない!)

    証拠提示
    >>60

    >>132
  131. 132 : : 2017/07/05(水) 21:27:59
    【ソニアの証言】?
  132. 133 : : 2017/07/05(水) 21:41:53
    弐大まじか…いや、怪しんでたけどさ…
    怪しんでたけどさ_(:3 」∠)_
  133. 134 : : 2017/07/06(木) 17:02:49

    苗木『これだ!』解


    苗木「ソニアさんの証言が裏付けになるはずだよ…」

    ソニア「わ、わたくしの証言がですか?」

    苗木「ソニアさんは確か、外から音を聞いたんだよね?」

    苗木「しかも、大きい音をさ…」

    ソニア「も、もしかしてあの音は、弐大さんの飛び降りた音とでもいうのですか?」

    左右田「そうか…!それが裏付けになるんだな!」

    苗木「うん…そうなんだ」

    不二咲「私は、外に出て行く人なんて1人も見かけなかったから…確かに窓から出て行くしか方法はないよねぇ…」

    苗木「これでどうかな…?弐大クン」


    弐大『「その推理はキレが足らん!!」』反論




    弐大「音を聞いただけでは、ワシが犯人だとは言い切れん!」

    弐大「それこそ別の音と聞き間違えた可能性もあるはずだ!」

    苗木「でも、あそこから飛び降りる事が出来たのは…!」

    弐大「飛び降りたのはワシだけとは限らんぞ?」


  134. 135 : : 2017/07/06(木) 17:11:23

    ーーーー反論 ショーダウン 開始ーーーー

    言刃>>60
    〈消火栓]ー
    〈ソニアの証言]ー
    〈塀の裏の石の板]ー
    〈クライミングロープ]ー
    〈コルクボード]ー
    〈下駄の砂利]ー
    〈桑田の証言]ー

    弐大「ワシだけが飛び降りる事が出来とは限らん!!」

    弐大「ワシ以外のアリバイのない者たちが…」

    弐大「二階の部屋から飛び降りたのかもしれんぞ!!」

    弐大「まさか、西園寺の使ったタオルを使って戻ってきたとでもいうつもりか?」

    弐大「ありえん!ならばその時に回収しているはずじゃあああ!!」



    苗木(ゆっくり冷静に言葉を捌いていこう…弐大クンが反論の隙を見せる時がチャンスだ!)

    1・そんな力技ができるのは弐大だけ
    2・犯人が回収を怠っただけ

    >>136
  135. 136 : : 2017/07/06(木) 18:04:05
  136. 137 : : 2017/07/06(木) 20:05:57
    苗木(犯人が回収を怠った…いや、そもそも犯人が西園寺さんよりも早くでたのは、怪文書と大神さんの目撃証言を照らし合わせれば確かだ…となると…)

    1・そんな力技が出来るのは弐大だけ
  137. 138 : : 2017/07/06(木) 20:08:10
    1 
  138. 139 : : 2017/07/07(金) 13:30:18

    ーーーー発展ーーーー

    苗木「そもそも消火栓を破壊できたりするのは…」

    苗木「弐大クンしかありえないんだ!」

    弐大「ワシは力の事を聞いているのではない!」

    弐大「そもそもワシには手段がない!!」

    弐大「西園寺を【騙す手段】も…」

    弐大「飛び降りた後、【元の部屋に戻る手段】も…」

    弐大「そしてなにより、【麻縄の場所を知る手段】もないんじゃああ!!!」

    弐大「どうだ?反論できるのか?」


    苗木(ここで突く場所を間違えてはならない……慎重に聞き分けなくちゃ!)

    苗木(この中のどれかに…反論の隙がある!)

    >>140
  139. 140 : : 2017/07/07(金) 13:35:25
    【元の部屋に戻る手段】←〈クライミングロープ]ー
  140. 141 : : 2017/07/07(金) 14:48:23

    【元の部屋に戻る手段】←クライミングロープ

    苗木『その言葉、ボクが斬るよ!』斬


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「元の部屋に戻る手段はあったはずだよ…」

    弐大「ば、馬鹿なことを言うな!そんな方法などどこにも!」

    苗木「あるんだよ そうだよね、舞園さん?」

    舞園「もしかして…クライミングロープですか!」

    苗木「そうなんだ……スポーツ用品店からなくなったクライミングロープなんだよ」

    弐大「ッ!!」

    舞園「あのクライミングロープは、昨日までは確かにあのスポーツ用品店の壁に掛けてあったのに…」

    桑田「今日になって、なくなってたって…ことだよな?」

    霧切「しかもあなたは、スポーツ用品店から様々なスポーツ器具を持ってきていたらしいわね」

    霧切「その中の一つに、あのクライミングロープがあったんじゃないの?」

    弐大「そ、そんなものは…」

    小泉「ないんだったら、それを証明してよ!」

    七海「もしくは、今すぐ学級裁判を中断するのも手の一つかもね」

    モノクマ「ちょっと!何言ってんのさ!」

    モノクマ「学級裁判は、みんなが楽しみに観ているんだよ?それを途中放棄なんて、まるでまるで蕎麦湯のないハンバーガーだよ!!」

    葉隠「蕎麦湯のない蕎麦の間違いでね…?」

    霧切「あら、そうかしら これも事件の解決には重要なことだと思うけど…」

    モノクマ「全く、霧切さんはいつもいつも…仕方ないなぁ、今回だけだからね!」

    左右田「え?本当に中断するのか!?」

    小泉「どうなのよ弐大!!あんたが犯人じゃないなら、犯人じゃないって……!!」

    小泉「弁明の一つくらいしてみなさいよ!!」



    弐大「うぐうううううう!!!!」




    弐大「………………………」



    弐大「どうやら…もう…」


    小泉「え…?」






    弐大「どうやらもう…ここまでのようだな…」





    大神「では認めるのか?お主が…西園寺殿を殺害した犯人であることを……」




    弐大「………事の始まりは、昨日の夜中じゃ」






  141. 142 : : 2017/07/07(金) 14:54:45
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ワシは不安だった。

    いつ誰に殺されるかもわからないという不安に駆られていた。

    噴、ワシらしくもない…じゃが、昨日のやり取りを目の当たりにして、呑気に落ち着いてもいられなかったんじゃろう。

    そして…その不安を拭い払うように、ワシは昨日の夜、スポーツ用品店でスポーツ器具を漁っていたんじゃが…それが罠だった。


    そこでみつけてしまったんだ。モノクマパスポートをな。



    あれは…例えるなら、暗闇の中、何か重いものに押しつぶされそうな時に、一筋の光をみつけた気持ちじゃったな。


    ワシはそれをモノクマに渡して…西園寺の秘密を手に入れた。


    そして今日、朝早くに西園寺にそれを突きつけて、寺に来るよう脅したのもワシじゃ。


    その後は…何も言うまい。


    お前さんたちの既知の通りだ。


  142. 143 : : 2017/07/07(金) 15:10:33

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    弐大「これが、事件の真相だ…」

    弐大「ワシが起こした、一連の事件の真相じゃあああ!!」

    桑田「…………」

    桑田「ま、マジかよ……?」

    舞園「なんというか、想像できません あの弐大さんが、そんな風に負けてしまうなんて…」

    弐大「全く…どこに置いてきてしまったんだろうな あの頃の心は」

    大神「クッ…!!」

    大神「何故だ…!組手をした時…お主の確かな強い意志が伝わったというのに…」

    大神「お主のあの力はなんだったというのだ!?あれも紛い物のハリボテだったというのか!!」

    弐大「なんとでも貶せばいい、罵ればいい ともあれあの弐大猫丸は、もうここには存在しない」

    弐大「ワシはその残骸…生けるゴミのようなものだ」


    小泉「……………」


    小泉「許せない…よ…!!」

    小泉「そんな…そんな身勝手な理由で、日寄子ちゃんを殺したっていうの!?」

    桑田「テメーも人のこと言えねーだろっての」

    小泉「関係ない…!理屈とか道理とかじゃなくて、日寄子ちゃんを殺したのは、何がなんでも許せない!!」

    小泉「処刑よ…!!あんたは今から処刑よ!!」

    弐大「……………………」


    弐大「終わらせるなら…さっさと終わらせい…」

    舞園「投票タイム…お願いします、モノクマ」

    モノクマ「かしこかしこまりましt…グヘッ!」

    モノクマ「…なれない事はするもんじゃないよね ボクも、オマエもね」

    モノクマ「さぁて!サビも終わったしとっとと投票タイムに入りましょうか!」

    モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか?果たしてその答えは、正解なのか、不正解なのかーー!?」

    モノクマ「さあ!どうなんだーーー!?」

    桑田「やっぱり…弐大しかありえないよな…」

    不二咲「うん…そう思う こんなところで嘘をつく理由なんてないし…」

    苗木「……………」



    苗木(本当にいいのか?)


    苗木(本当に、こんなあっさりでいいのか…?)

    苗木(これで全ての謎は解けたのか…?)









    七海「待った!」

  143. 144 : : 2017/07/07(金) 15:20:31

    モノクマ「え?」


    七海「えっとね…投票するのはまだ早い…と、思うよ」

    小泉「投票するのが早い…?なんで?」

    七海「だって、私はさっきからあの事件を一から振り返ってるんだけど…」

    七海「自分で言った事なんだけど、一つだけ腑に落ちないんだ」

    苗木「腑に落ちない点が、あるってことなの?」

    弐大「それについて語る意味はあるのか?」

    七海「大いにあるはずだよ」

    七海「だってこれは…犯人の動機に関する話なんだから」


    苗木(犯人の…動機?)


    左右田「動機なんてあのパスポートに決まってるだろ」

    大神「我も同意見だ…語るに足ることではないと思うぞ」

    七海「うーん、とりあえず、私の話を聞いてくれるとありがたいんだけど…どうかな?」

    ソニア「七海さんの話ですし、聞くだけの価値はあると思います!」

    桑田「まだ続けんのかよ…」

    苗木(七海さんが思う、動機ってなんだ…?)

    苗木(もしかして、事件はまだ終わっていない…?)

  144. 145 : : 2017/07/07(金) 15:33:21

    ーーーー議論 開始ーーーー

    言弾>>60
    [七海の推理〉
    [西園寺の浴衣〉
    [死体を縛ってた麻縄〉
    [大神の証言〉
    [傷痕〉
    [バスタオル〉
    [怪文書〉
    スキル>>61

    霧切「不自然な点があるってどういうこと?」

    七海「あのさ、私が裁判の前に…」

    七海「みんなの前で発表した推理を覚えてる?」

    左右田「そんなのがあったのか?」

    桑田「現場にいなかったし、無理もねーだろ」

    七海「確か私は、その推理の最中にこう言ってたよね?」

    七海「西園寺さんが【叫び声をあげなかった】のは…」

    七海「犯人が西園寺さんを【殴って気絶させて】…」

    七海「その後、【麻縄で彼女の体を縛った】って」

    桑田「何にも間違ってねーじゃん」

    桑田「現に俺はあいつの叫び声なんて聞いてねーしさ」

    七海「…いいや、矛盾してたんだよ 最初からね」




    苗木(七海さんの推理には、正直間違いを何も感じない…でも七海さんは間違っているって言ってる…)


    苗木(どの部分が間違っているんだ?)

    >>146
  145. 146 : : 2017/07/07(金) 15:40:10
    [傷痕〉【殴って気絶させて】

    …あれ?それでも弐大なのでは…?
  146. 147 : : 2017/07/08(土) 12:03:00

    【殴って気絶させて】←傷痕

    苗木『それは違うよ!』論破


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「確かに間違っている…七海さんの推理には、矛盾があったんだ!」

    左右田「ど、どこにそんなんあるってんだ?」

    苗木「本当に犯人が西園寺さんのことを殴って気絶させたなら…頭の傷が一つだけだったことの説明がつかないんだよ」

    七海「犯人は西園寺さんを気絶させる時と、西園寺さんを殺す時、計2回殴ったって言うのが、私の推理だった」

    七海「でも、それはやっぱりおかしかったね だってそれなら、頭に二つ傷痕が無いとおかしいもんね」

    大神「言われてみれば…そうだな」

    七海「それと、弐大君の行動の怪しい点は、もう一つあるんだよ」

    舞園「もう一つ…?」

    七海「私たちが議論をしてる時…というか、たった今弐大君自身が疑われていた時だよ」

    七海「犯人だって疑われてる人間なのに…どうして弐大君は、一言もあんなこと言わなかったんだろう?」

    七海「犯人じゃない桑田君や小泉さんだって、疑われていた時に言ってたのに…」

    左右田「弐大が一言も言わなかった事?」


    苗木(犯人と疑われた人間ならするはずなのに、弐大クンがしなかった事…)


    苗木(桑田クンや小泉さんはやったのに、弐大クンがしていないことって……なんだろう?)

  147. 148 : : 2017/07/08(土) 12:07:10

    ーーーー閃きアナグラム 開始ーーーー

    【占い】発動


    け◻︎◻︎◻︎の主張

    せ き っ ろ け く み ぱ ろ ん


    >>149
  148. 149 : : 2017/07/08(土) 12:30:43
    けっぱく
  149. 150 : : 2017/07/08(土) 19:44:50

    けっぱくの主張


    苗木『そうか!わかったぞ!』


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー



    苗木「そういえば弐大クンは、一言も言っていないよね」

    苗木「【自分は犯人じゃない】って」

    弐大「なんだと!?」

    霧切「なるほど…妙に今回はあっさりと犯人が決まるかと思ったら、そういう事だったのね」

    霧切「確かに弐大君は、申し訳程度の反論をしたけれど、自分は犯人じゃないなんて一言も言っていない…人に疑われたら、本来真っ先に出る言葉が出ない」

    霧切「それどころか、私たちに協力的な態度を示していたわね まるで自分が犯人とでもいうように」

    不二咲「確かに、小泉さんの無実を証明するきっかけを作ったのは、弐大君だったねぇ…」

    桑田「自分から懐を曝すなんて、犯人のやることじゃねーな…だけど…」

    苗木(だけど…真実は、弐大クンが犯人だって言っている)

    苗木(この矛盾はどういうことなんだろう?)

    小泉「……ねえ、あんたまさか…」




    小泉「真犯人をかばってるって事はないよね?」



    弐大「か、かばう…だとおおお!?」

    左右田「お、おい小泉 急に何いってるんだよ?」

    舞園「コロシアイ学園生活のルールでは、共犯者は実行犯と一緒に卒業できるのですか?」

    モノクマ「えー、コロシアイ学園生活のルールでは、殺人を犯したクロだけが卒業となっています」

    モノクマ「つまり、コロシアイが起きた場合は、卒業できるのは、自分の手を汚したクロ1人だけです!」

    葉隠「えっとつまり…かばう理由なんてないってことか?」

    小泉「でも共犯関係は成り立つはずだよ」

    ソニア「このルールで共犯関係が成立するというのですか?」

    苗木(確かに、共犯関係は成立するかもしれない…)


    苗木(アレなら…場合によっては嫌でも相手を共犯に取ることができるはずだ)


    1・モノクマ
    2・動機
    3・お金
    4・約束

    >>151
  150. 151 : : 2017/07/08(土) 19:48:08
    2 
  151. 152 : : 2017/07/10(月) 14:00:40

    苗木『これだ!』解

    苗木「あの動機があれば、共犯関係も成り立つんじゃないかな?」

    苗木「自分の明かされたくない秘密を餌にされて、やむなく共犯関係を組まざるを得ない状況だって、場合によっては生み出せるはずだよ」

    左右田「だけど、裁判でそいつが生き残ったら自分も死ぬんだぞ?だったら共犯関係なんて成立しねえじゃねーかよ!」

    霧切「…………」

    霧切「その共犯者がすでに死んでいたとしたら?」

    左右田「え?」

    霧切「共犯者が死んでいれば…【死ぬ事が前提】の共犯関係なら成り立つわ」

    舞園「死ぬ事が前提…!?」

    葉隠「それこそお得感ゼロだべ!!」

    弐大「な…何を言い出すかと思いきや、とんでもない事を言いおったな」

    弐大「ワシには共犯者もいなければ、誰かをかばう道理もない筈じゃ!!それなのになぜそのような発想が出てくる!」

    霧切「あなたにはないかもしれないわね」





    霧切「……そう、あなたには、ね」





    苗木(これって…一体どういう意味なんだ? 死ぬ事が前提…?)


    不二咲「ご、ごめん、霧切さん 聞けば聞くほど、話が頭に入らないっていうか…」

    ソニア「わ、わたくしも同感です…詳しく説明願えますでしょうか?」

    霧切「………………」

    弐大「き、霧切、七海!もう辞めんかぁ!!」

    弐大「犯人はもうワシと決まっておるじゃろう…!それなのに、これ以上何を話す必要が…」




    霧切「あるわよ」

    弐大「なんだと…!?」

    霧切「今ここで真実を暴かなければ、全ては闇の中…誰もそれを知ることはできなくなるわ」

    霧切「でもあなたは本当にそれでいいの?」

    霧切「このまま、何もかも闇に葬られて、誰もそれを知らずに、これからも生きていくなんて…」




    弐大「……………霧切よぉ、一つ聞きたい」




    弐大「なぜそこまでお前さんは真実に固執するのだ?」




    霧切「知らなくてもいい事は世の中にはいくらでもあるわ…でもね」




    霧切「私たち人間は、何かを知る事でしか強くなれない…だから私は真実を暴く、それだけの話よ」




    弐大「グッ…グウウウウウウ…!!」




    弐大「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」










  152. 153 : : 2017/07/10(月) 14:21:25

    ーーーー議論 開始ーーーー


    霧切「それでは話しましょう…」

    霧切「私たちが知るべき真実についてね」

    七海「この事件の共犯者はたったの一人…」

    小泉「その共犯者って…」

    小泉「【まだ生きている】の…?」

    七海「ううん…もうこの場にいない人…だよ」

    弐大「……………」

    桑田「も、もう良いじゃん…もう」

    桑田「どうせ【犯人は弐大】ってことは変わらないんだし…」

    七海「良くないよ」

    七海「私たちは、ここで現実から目を背けたら…」

    七海「二度と前に進めない…と、思うんだ」







    苗木(手持ちの証拠品じゃ、この議論を進展させるのは難しそうだ……)




    苗木(でも…こんな時こそ、成歩堂さんのように発想を逆転させる!)



    苗木(ええっと、この場合は…彼の言葉を逆の観点から考えれば、真実が見えてくるかもしれない…)


    言弾記憶


    >>154
  153. 154 : : 2017/07/10(月) 14:32:25
    まだ生き残ってる
  154. 155 : : 2017/07/10(月) 14:44:48


    まだ生きている

    【逆転の発想】発動

    [もう死んでいる〉



    ーーーー議論 開始ーーーー


    言弾
    [もう死んでいる〉

    霧切「それでは話しましょう…」

    霧切「私たちが知るべき真実についてね」

    七海「この事件の共犯者はたったの一人…」

    小泉「その共犯者って…」

    小泉「【まだ生きている】の…?」

    七海「ううん…もうこの場にいない人…だよ」

    弐大「……………」

    桑田「も、もう良いじゃん…もう」

    桑田「どうせ【犯人は弐大】ってことは変わらないんだし…」

    七海「良くないよ」

    七海「私たちは、ここで現実から目を背けたら…」

    七海「二度と前に進めない…と、思うんだ」



    苗木(これが真実……でも、目を背けるわけにはいかない!)

    >>156
  155. 156 : : 2017/07/10(月) 14:53:59
    [もう死んでいる〉【まだ生きている】

    今さらだけどウソダマみたいだよね
    全然違うものだけど
  156. 157 : : 2017/07/10(月) 20:50:54

    【まだ生きている】←もう死んでいる


    苗木『そのムジュン、撃ち抜く!』論破


    ーーーーーーーーBREAK!ーーーーーーーー


    苗木「そもそもボクらは勘違いしていたんだ…」

    苗木「この一連の事件は、弐大クンによって起こされたものだって…でも違ったんだ」

    苗木「この事件の主犯は、被害者の【西園寺日寄子】さんだったんだよ!」

    葉隠「なるほどなるほど、確かに西園っちなら距離的にも一番犯人に近いし…」

    葉隠「って、はああああああああ!?」

    小泉「うそでしょ…日寄子ちゃんが自分から死を望んだってことなの!?」

    弐大「ええい!根拠のない事を次々と!!」

    弐大「生まれて初めてじゃ…田中以上の痛々しい妄想癖を持つ人間は!!」

    霧切「根拠があるから言ってるのよ」

    弐大「なんだと…!?」

    七海「さっきも言ったけど、どうして西園寺さんは、気絶していたわけでもないのに、一言も叫び声をあげなかったんだろうね?」

    七海「くちをガムテープか何かで止めたような跡も残ってなかったし、猿轡やタオルの類でもないし…」

    七海「やっぱり真実は、もっとシンプルなものだったんだよ 西園寺さんは声を出せなかったんじゃない…声を出さなかったんだ」

    霧切「それに、あの石の板を並べたのはあなただけど…使ったのはあなたではないんでしょう?」

    弐大「ッ!!」

    弐大「……どこまでもお見通しというわけか」

    左右田「あ?あれって弐大が中に入るために使ったものじゃないのか?」

    舞園「でも確かに不自然ですね 弐大さんほどの身長と身体能力の持ち主ならば、あの程度の石垣ぐらい、手助けがなくても難なく登れそうな気がしますが」

    ソニア「という事は、あれは弐大さんが誰かをライザップさせるために作った足場なのですね!」

    葉隠「ソニアっちにしては、珍しく最近のネタが出てきたべ…」

    苗木(あの石の板を使ったのは、弐大クンじゃない…弐大クン以外を除外して考えれば…答えはもうわかったも同然だ)

    1・桑田怜恩
    2・不二咲千尋
    3・西園寺日寄子
    4・小泉真昼

    >>158
  157. 158 : : 2017/07/10(月) 21:20:37
    3 
  158. 159 : : 2017/07/12(水) 13:25:15

    苗木『これだ!』解


    苗木「あの足場を使ったのは…西園寺さんだとしたら?」

    舞園「身長の低い西園寺さんなら、あの足場が必要かもしれませんね」

    葉隠「そんで、根拠はなんだべ?」

    苗木「西園寺さんの下駄に、砂利がいくつか挟まっていたんだよ」

    苗木「靴に砂利が挟まってるってことは、西園寺さんは、砂利道の上を歩いたってことだよね?」

    ソニア「ここら一体はコンクリートの足場ばかりなのに、砂利道なんてあったのですか?」

    葉隠「山も川もなーんもないべ」

    七海「ううん、あったはずだよ」

    七海「…まぁ、正確には道じゃないけどね」

    葉隠「道じゃない…?」

    苗木「あの砂利は、日本庭園を踏み歩いた時に挟まったものじゃないかな?」

    不二咲「じゃあ、あの模様がなくなってたのって…」

    大神「なるほどな あの庭園の石波模様を消したのは弐大殿の足ではなく…本当は西園寺殿の足だったのか」

    桑田「ってことは、俺の聞いた二つの足音の矛盾も解消されるよな…?」

    桑田「だって西園寺が裏から入ったんなら、聞こえる足音は弐大の出入りする音だけだもんな!」

    桑田「ほら!犯人の出る音と入る音だよ!」

    左右田「その矛盾はあの石の板の用途が判明した時点で解消されてるんだけどな…」

    桑田「え、そうだっけ」

    左右田「オメーの記憶容量は電卓レベルかよ!」



    苗木「これだけ根拠が揃えば、もう間違いないよ…西園寺さんは…自分から望んで殺されたんだ!」




    苗木「それが、この事件の【共犯関係】の真実なんだ!!」




    弐大「………………………………」





    弐大「ならば……ならばなぜじゃ」


    弐大「なぜ…なぜ西園寺は、そんな方法を選んだんじゃあ……!」



    苗木(………そう、ここからだ)


    苗木(ここからが、ボクらが知るべき真実なんだ……覚悟を決めて知るべき真実なんだ!)


    苗木「そもそもさ…今回の事件って、誰の秘密を守るための事件だと思う?」

    左右田「誰の秘密って…そんなん、西園寺自身の秘密じゃないのか?」

    大神「西園寺殿は桑田に対して明らかな敵意を燃やしていた…大方、もう一度奴の情報を取りに行ったのだろう」

    不二咲「そして、その矢先に自分の秘密を見ちゃったんだねぇ…」

    ソニア「そしてその瞬間を、たまたまスポーツ用品店に向かっていた弐大さんに目撃され、共犯関係が成立してしまったのですね…」

    苗木「…………みんなの言ってることは、概ね合っているよ でも違うんだ」

    小泉「違うって…?何が違うの…?」




    苗木(何が違うか…それは、モノクマが動機を提示した時のことを思い出せば明確だ)


    苗木(今のみんなの推測の何が間違いなのか、それは……)

    1・共犯関係が成立したこと
    2・西園寺が桑田に殺意を燃やしていたこと
    3・弐大がスポーツ用品店に向かったこと
    4・西園寺が自分の秘密を見たということ

    >>160
  159. 160 : : 2017/07/12(水) 14:21:32
    四番
  160. 161 : : 2017/07/12(水) 14:36:08

    苗木『これだ!』解


    苗木「モノクマは、動機を提示したときこう言っていたよね?」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    このカードの名前は、モノクマパスポート!

    モノクマパスポートは、この体育館やきぼうタウン、全体にバラまいてありまーす!

    だけど、これはただのコンプリートアイテムじゃないよ…

    なんと!コレを持って最寄りのモノクマにプレゼントすれば……


    なななんと!!自分以外の誰かの知られたくない秘密を、こっそりと見ちゃうことが出来るんです!!



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    苗木「そう…これは自分以外の誰かの秘密しか見ることができないんだよ」

    弐大「………………」

    不二咲「ってことは…西園寺さんは、別の誰かのために死んだってことだよね…?」

    苗木「そう…あの西園寺さんが、別の誰かの秘密を守るためにやったことなんだ……」

    苗木「弐大クン…もうわかってるよね?」

    弐大「…………………」

    桑田「で、でも…あいつは誰にでも暴言ぶちまけるし……あいつに限ってそんなのありえないって…」

    苗木(………………)

    苗木(いや…一人だけいたはずだ)

    苗木(西園寺さんが、暴言を浴びせない相手は一人だけいた…)



    苗木「西園寺さんは、この人のために、今回の計画を実行したんだ」




    人物指名

    >>162
  161. 162 : : 2017/07/12(水) 15:04:34
    小泉
  162. 163 : : 2017/07/12(水) 15:13:52


    苗木『これがボクの答えだ!』解



    苗木「小泉さん…キミしかありえないんだ」

    小泉「……え……?」

    弐大「…な、苗木……貴様…!」




    霧切「…これが真実よ」

    霧切「西園寺さんが命に代えて守った真実…それがこれよ」

    弐大「き、貴様ら……!!西園寺の犠牲を冒涜するつもりかぁ!!!」

    霧切「あなたはここで全てを隠して、西園寺さんの犠牲を無駄にするつもりなの?」

    弐大「む、無駄…だと!?」

    霧切「西園寺さんの犠牲と向き合うってことは、西園寺さんが命をかけて守ったものと向き合うということよ」

    霧切「そこから目を背け、否定するのは…それこそ命の冒涜だわ」

    小泉「……………………」

    小泉「………どうして?」

    小泉「どうしてそんな計画に乗ったの…?」






    弐大「………よかろう…ならば全てを話す」


    弐大「これが貴様らの未来に繋がるのなら、今から全て告白する」



  163. 164 : : 2017/07/12(水) 22:16:36
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





    全てはお前さんたちの推理通りだ


    ワシはスポーツ用品店で、スポーツバッグに詰め込めるだけのスポーツ用具を詰め込んだ

    そしてスポーツ用品店から出るときに……その光景を見てしまったんじゃ




    弐大「さ、西園寺…!貴様!今モノクマと何を話してた!!」

    西園寺「ううっ!? やばっ!!」

    弐大「コラァ待たんかああああ!!!」



    程なくして、ワシは西園寺を捕まえた
    あの程度の速度だったら楽勝だったわい


    ワシは西園寺がモノクマを通じ、パスポートを使って誰かを嵌めようとしていてたと勘ぐっていた

    事実それは当たっていた しかし……


    西園寺とのしばらくの揉み合いの最中、それを見てしまったんじゃ






    弐大「何!?これは…!!」




    西園寺「ちょ、ちょっと!!見ちゃダメ!!それだけは…それだけは見ちゃダメ!!」




    弐大「な、なんだこれは…!?これは…小泉の…!!」





    西園寺「………………………」







    西園寺「うう…グスッ、だから見ちゃダメだって言ったのに…!」








    西園寺「うわあああああん!!!バカバカバカバカバカアアア!!」






    弐大「…………………………」





    弐大「こ、こんなのが…こんなのが……3日後には、世間にぶちまけられるのか!?」




    その時、改めて思い知らされた





    モノクマの動機の恐ろしさってやつをな……






    この弐大猫丸ともあろう者が、足が震えてしまっていたわい


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  164. 165 : : 2017/07/12(水) 22:23:36

    弐大「そして、それの秘密を守るために、西園寺はこの計画をワシに持ち出した…これが全てだ」

    小泉「……………そんなの、おかしいよ…」

    小泉「日寄子ちゃんが、私なんかのために命をはるなんて…そんなのありえないよ」

    霧切「いいえ、あり得てしまうのよ それは、この事件の一部始終が物語っているわ」

    弐大「……それじゃ、そのためにも苗木よ 例のものを頼む」

    苗木「例のもの…?」

    弐大「決まっとるじゃろ この事件を、1からバシッと説明せんかい」

    弐大「それで異論を挟む者がいなければ…この裁判は終いじゃ」

    苗木「で、でも…」

    弐大「何を迷う必要がある? みんなが納得する形で、この事件を終幕させるというだけじゃ…お前さんが気負うことはない」

    弐大「頼む……これで終わらせてくれ」



    苗木(ボクが、終わらせる……)


    苗木(そうだ、ボクが全てを終わらせるんだ……!!)


    苗木(この絶望に次ぐ絶望を…負の連鎖を、ここで断ち切るんだ!!)


  165. 166 : : 2017/07/12(水) 23:15:13

    苗木『これが事件の真相だよ!』



    ーーーークライマックス 推理ーーーー


    ACT.1

    苗木「事件の始まりは、昨日の夜、スポーツ用品店で道具を漁っていた犯人が、モノクマと接触している西園寺さんを捕まえることから始まった…」

    苗木「その時犯人は、図らずも西園寺さんが隠し持っていた小泉さんの秘密を見てしまったんだ」

    苗木「そして、秘密を知った犯人に、西園寺さんがある交渉を持ちかけた それが、殺人を起こして、この秘密を消す事だったんだ…」


    ACT.2

    苗木「共犯関係になった西園寺さんと犯人は、外の探索に出かけたみんなを送って、二人で作戦を開始したんだ」

    苗木「まず最初に、犯人は隠していたクライミングロープを持って三階にある自分の部屋から飛び降りたんだ 普通なら並の怪我じゃ済まないけど、犯人程の屈強な体格を持ってすれば、不可能ではなかったんだ」

    苗木「そして、風に飛ばされないよう野球ボールに怪文書…いいや、犯行計画書を丸めて、西園寺さんのいる部屋に投げ込んだんだ」

    苗木「そして犯人はそのまま、お寺へと向かったんだ…その時は幸運にも、ボクらに見つかることはなかった」

    苗木「犯人は、西園寺さんがばれずに裏から入って来られるように、塀の裏に、石の板で階段を作ったんだ」

    ACT.3

    苗木「今度は西園寺さんが動く番だ 西園寺さんは、プールの女子更衣室から持ってきたタオルを蔓状にして、するすると降りていった 服についた湿った後は、この時のものだろうね」

    苗木「そして寺に向かったんだ だけど、その瞬間は大神さんと舞園さんにしっかり目撃されていたみたいだね」

    苗木「そして塀の裏から、あの階段を利用して入ってきた その時に下駄に砂利が挟まってしまったんだ」

    ACT.3

    苗木「そして殺人の実行…これはとてもシンプルなものだった」

    苗木「おそらく両手両足に麻縄が巻かれているのも、西園寺さんの意思なのかもしれないね 自分が抵抗してしまったら、この計画は不発に終わってしまうかもしれない」

    苗木「そして犯人は、抵抗できなくなった西園寺さんの頭を……その拳で殴って、殺したんだ 血痕も激しく飛び散った」

    苗木「犯人に特殊な凶器なんて必要なかった…犯人には、拳で十分だったから」

    ACT.4

    苗木「最後は偽装工作…といっても、あまりにもバレバレだと、別の意味でかえって疑われかねないから、申し訳程度にしておいたんだろうね」

    苗木「まずは消火栓の栓を抜いて、自分の血のついた手を洗った トイレを使わなかったのは、桑田クンがいたからかもしれないね」

    苗木「そして、焼却炉で小泉さんの秘密を燃やしたんだ 今思うと、あの焼却炉の使用用途はそれしか考えられない」

    苗木「そして犯人は現場から立ち去った…そして、持っていたクライミングロープを使って、自分の部屋に戻ることに成功したんだよ」

    苗木「そうやって犯人は、主犯者と共に、小泉さんを守るための殺人計画にピリオドを打ったんだ」










    苗木「全ては、まるで悲哀物の演目のように…お互いに狂者と被害者を演じることによって、ボクらを本当の真実から遠ざけることが目的だった……」









    苗木「これは、犯人と被害者による《狂乱》…そして、その舞台で仮面を被り、狂喜乱舞していたのは、他でもない、超高校級の日本舞踊家の西園寺日寄子さんと…」






    苗木「キミしかありえない……!!《超高校級のマネージャー》の弐大(にだい) 猫丸(ねこまる)クン…!!」










    ーーーーCONPLETE!ーーーー




  166. 167 : : 2017/07/13(木) 08:31:49


    弐大「…………フッ」

    弐大「ガーーッハッハッハッハッハ!!こりゃ一本取られたわい!!」

    弐大「そうじゃ…それが真実…ワシと西園寺の仕向けた、舞台装置の全てじゃ」

    小泉「………………」

    桑田「…………やっぱり…マジなんだな……」

    桑田「俺やっぱりどこかで期待してたのかも…お前が犯人じゃないって」

    弐大「期待を裏切ってすまなかったな…桑田」

    モノクマ「えーっと、それじゃあ誰も異論はないみたいだし、投票タイムに入ってもいいですかね?」

    弐大「一向に構わん!!」

    モノクマ「全く、潔くするのもいいけど、もう少し面白みのあるコロシアイがみたかったよ」

    モノクマ「さて!今度こそ投票タイムです!」

    モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか?果たしてその答えは、正解なのか、不正解なのかーー!?」

    モノクマ「さぁ、どうなんだーー!?」


















    投票結果
    超高校級のマネージャー:弐大猫丸






    ーーーーーーーーー学級裁判ーーーーーーーー



    閉 廷
  167. 168 : : 2017/07/14(金) 22:05:38
    うぐぐ…弐大さんクロで処刑か………
  168. 169 : : 2017/07/15(土) 09:36:47

    モノクマ「大正かーーい!!今回憎たらしい西園寺日寄子さんを殺したのは…」

    モノクマ「みんな大好き、あの弐大猫丸クンでしたーー!!」

    苗木「……………」


    これで終わった……のか?

    いや、まだ終わっていない…



    苗木「弐大クン…質問があるんだ」

    弐大「どうした?」

    苗木「その頼みを聞いた時、弐大クンは断ることだってできたはずだよね?」

    苗木「それなのに…どうしてそんなことを引き受けちゃったの?」

    弐大「……………」

    弐大「世の中、確かに生きるに越したことはない」

    弐大「だが、人間が生きるには、それ相応の土台が必要なんじゃ」

    霧切「それ相応の土台?」

    弐大「もしも…もしもその積み上げてきた土台が一瞬で崩れようものなら、ワシらはどうやって生きるんじゃ!?」

    弐大「確かに、お前さんらの言う通りじゃ 真実がなければ我々は生きていけん」

    弐大「だが、我々は真実一つで身を滅ぼすことだってあるんじゃああ!!」

    左右田「つまり、小泉の秘密が、そんなに壮絶なものだったってことなのか?」

    弐大「ああ… あれを世間に公表されたら、間違いなく小泉は今まで通りの生活ができなくなる」

    小泉「…………」

    小泉「それってもしかして…《あいつ》の…?」

    葉隠「心当たりがあるのか?」

    小泉「え、ええと……」

    ソニア「さ、さすがに今は言えませんよね…」

    桑田「……なんでそんな辛いこと、平然とやってのけられるんだよ」

    弐大「なんでじゃろうなぁ… あそこで踏みとどまっていれば、誰も死なずに済んだかもしれんのに…」

    弐大「自分からチームの輪を乱すとな、情けない 超高校級のマネージャーの名が廃れたわい」

    小泉「…わたしからも聞きたいことがあるよ」

    小泉「弐大はどうしてあの時、わたしのことを助けたの?」

    弐大「あの時だと?」

    小泉「わたしが疑われていた時… あの時、わたしのことを助けなければ、わたしがクロになって、弐大は生き残れたはずなのに…」

    弐大「そんなの決まっておる」

    弐大「ワシは西園寺と約束した… その約束を全うしただけのこと」

    小泉「約束…?」

    弐大「今更隠すものもあるまい お前さんたちに教えてやる」



  169. 170 : : 2017/07/16(日) 09:22:04

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    弐大「それでは…いくぞ、西園寺」

    西園寺「う、うん… 手抜かないでよ、一瞬で仕留めて」

    西園寺「あ、あとそれと!」

    弐大「グッ!!今度はなんじゃ!!」

    西園寺「本当は言い残したいことは色々あんのよ!」

    西園寺「まずはじめにさ…どうして、《犯人と被害者》の立場を逆転しようとおもったの?」

    弐大「………」

    西園寺「あんたがわたしに殺されて、それでわたしが裁判に出るって算段だったのに」

    弐大「…お前さん、本当にその度胸があるのか?」

    西園寺「ハァ?」

    弐大「あの席にクロとして立つということは、孤独と身を寄せるという意味だ」

    弐大「お前さんはワシを殺したという罪を背負うのみならず…皆に糾弾され、処刑されるのだぞ」

    弐大「本当にお前にその覚悟があるのか?」

    西園寺「う、そ、それは……でも!あんたみたいなプランクトンレベルの脳筋が、みんなに怪しまれずに自然に振る舞えるわけないじゃない!」

    弐大「う、うるさいッ!!その辺は臨機応変にやってやるわい!!」

    西園寺「あっそ…だったらいいけど…でも約束してよ」

    弐大「約束?」

    西園寺「うん……すっごく大事な約束」

    西園寺「あのさ…もしもだよ?もしも裁判で、小泉おねえが疑われることがあったらさ……その時小泉おねえの事、守って欲しいんだよね」

    弐大「…一つ聞きたい」

    弐大「昔から疑問だったのだが、お前さん、どうしてそんなに小泉に肩入れするようになったんじゃ?」

    西園寺「…………………」

    弐大「フッ、教えたくない事ならいい」







    西園寺「恩人だから」








    西園寺「小泉おねえは、わたしのことを助けてくれた恩人だから…この秘密だって本当は…」



    弐大「さ、西園寺?」





    西園寺「だからね…へへ 最後ぐらい、小泉おねえに恩返しできなきゃね…!せめて小泉おねえだけでも、過去を捨てて未来に進めるように…そのきっかけを作れるなら、わたしなんかの命なんて…」



    弐大「そんな事を言うな…」





    弐大「自分の命がどうでもいいだなんて…そんなの口が裂けても言うな…!!小泉が悲しむだろう……!!」




    西園寺「…いいよ、どっちにしても、もう覚悟できてるもん そのために、体を縛ってもらったんだから」

    弐大「…………………………」






    弐大「西園寺日寄子…………またあの世で…達者でな」






    西園寺「どっちも行き先は地獄だったりして…プークスクス」






    弐大「フッ…死ぬ時まで減らず口を叩くとは見事だ」









    弐大「……………………本当にすまない」


    弐大「もしも神がいるのなら、このような選択しかできなかったワシを許すことはないだろう」


    弐大「じゃが…これがワシの選んだ……答えじゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」











    ドンッ!



  170. 171 : : 2017/07/16(日) 09:53:26


    弐大「あの時お前さんを守ったのは、西園寺との約束があったからだ それに他ならない」

    小泉「………」

    弐大「小泉、一つ言っておこう」

    弐大「西園寺が今、お前に望むことは、絶望することでも、悲観することでもない」

    弐大「自分の過去を捨て、未来と向き合うことだ」

    小泉「未来と…?」

    弐大「確かに、過去に起きたことも真実だ それを変えることはできない」

    弐大「だが、お前はその過去をも越えて、今ここにいる」

    弐大「今のお前なら、過去だけでなく、真実も乗り越えられる…そう信じている」

    小泉「ううん…わたしにそんな強さなんてない」

    小泉「だってわたしは、一度みんなのことを裏切ったんだよ!?」

    弐大「だったらそこから強くなればいい」

    弐大「お前らはまだ高校生…時間はまだまだたっぷりある しかも生きているし、仲間もいる」

    弐大「やり直すチャンスも変われるチャンスも、いくらでも転がっているんじゃないか?」

    小泉「やり直すチャンス…」

    七海「失敗してもいい、泥まみれになってもいい 歩みは少しずつでもいい、たまには休んでもいい…」

    七海「生きるって、そういうことだと思うよ?」

    弐大「確かにお前は現実に喰われる弱さも持っているが…幸いにも、人を笑顔にできる強さも持っている 変われるさ、絶対な」

    小泉「………」

    弐大「さてと…そんで持って桑田!」

    桑田「は、ハイッ!!」

    弐大「ワシがいないからといって、サボるんじゃないぞおおおお!!」

    桑田「わ、わかりました!!」

    葉隠「やけにビシッとしてて気持ち悪いべ…桑田っち」

    弐大「それと、二度とあんな気の迷いを起こすんじゃない お前にだって図太いメンタルかあるんじゃ 必ず強くなれる」

    桑田「…わかったよ」

    弐大「それと、霧切に七海に苗木…真実を暴いてくれて感謝する」

    霧切「わたしは自分の仕事を全うしただけよ」

    七海「大丈夫…今の私たちは、多分、強いよ」

    ソニア「はい…!この絆を、絶対にこの先の未来につなげてみせます!」

    舞園「ええ、もう二度とコロシアイなんて起こしません!」

    弐大「付け加えて大神 お前とももう一度戦いたかったな…」

    大神「…我もだ 故に、非常に残念だ」

    大神「お主と、もう二度と拳を交えることができないなど…」

    弐大「心配するな ワシ以外にも、世の中に強者は山ほどおる 未来はまだまだこれからじゃ!!」

    大神「未来か…」









    弐大「さてと…お前さんたち、これが真実じゃ」



    弐大「真実は隠すことはできても変えることはできん…ならばワシらはどうすればいい?」



    弐大「答えはシンプルだ 【真実を知って、強くなること】だ」



    弐大「この真実を知って何を思うか、どう動くかは全てお前さんたち次第…もう面倒を見ることはできないが、もうこれ以上辛い現実を重ねないでくれ」



    弐大「それが、旅立つワシからみんなに送るメッセージだ」
  171. 172 : : 2017/07/16(日) 10:07:07

    モノクマ「えーと、白けた余興はもう終わり?」

    モノクマ「だったらとっとと入っちゃうよ?オシオキタイム」

    苗木「!!」


    その言葉を聞いて、再び全身が凍りついた


    西園寺さんを殺した弐大クンは…今から目の前で処刑される


    小泉「ま、待ってよ!なんで、なんでこんなこと!」

    モノクマ「あのね、なんでとかどうしてとか、そんなんじゃないの、わかる?」

    モノクマ「これはルールなの!この学園に敷かれた校則なの!理由なんていらないんだよ」

    葉隠「なんつー暴君だべ…」

    不二咲「こ、こんなのおかしいよぉ…」

    モノクマ「おかしいのが世の中なんです 理不尽な目にあって、踏んだり蹴ったりな目に遭うなんて日常茶飯事です」

    モノクマ「オマエラも社会の波に揉まれればわかるんじゃないかな?うぷぷぷ」

    弐大「………」

    モノクマ「さて!今回は超高校級のマネージャー、弐大猫丸クンのために…」

    モノクマ「スペシャルで、とびっきり派手で、すごくて、ものすごいオシオキを、用意しました!!」

    弐大「お前ら…よく目に焼き付けておけ…」

    弐大「これが弐大猫丸の生き様じゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」




    モノクマ「では、張り切っていきましょーう!オシオキターイム!」







    モノクマは、再びおもちゃのハンマーを持ち、目の前のスイッチを叩いた


    再び現れる、8bitゲームのような画面


    九頭龍クンの代わりに、今度は弐大クンのドットが写っていた






    ニダイくんがクロにきまりました

    オシオキをかいしします







  172. 175 : : 2017/07/16(日) 13:49:50






    燃えろ!春の大運動会:種目・障害物競走




    超高校級のマネージャー 弐大猫丸処刑執行









    学校の校庭のような場所







    弐大クンは、縛られた状態で、モノクマ運転するスポーツカーに引きずられていた








    引きずられた先にあったのは、釘やナイフや画鋲が大量に立てられたコース






    グサッ!グチュッ!








    星の数ほど聞こえてくる、肉を裂く音







    生々しく、痛々しい音とともに、弐大クンが背中から大量の血を流す










    苦悶の表情を浮かべ、血の跡を引きずらせながらも、第1関門を突破











    次に待っていたのは、焼肉のプレートの如く熱された鉄板







    焼ける音とともに、血の乾いていない傷跡を剛熱が焼き潰し、止血する










    傷跡は黒く変色し、その惨さを物語る








    歯を食いしばり、顔を真っ赤にしながらも弐大クンは耐えきった









    第三関門は毒ガスの漂うトンネルだ









    運転席のモノクマがどこからともなくガスマスクを装着する








    毒ガスを吸うなり、顔色が真っ白になり、肌が瞬く間に壊死する









    こんなに痛いのに、こんなに苦しいのに





    それでも息をし、涙ひとつ流さず目を力強く見開く弐大クンは、まるでこれが自分の生き様であり、死に様とでも言わんばかりの形相だった








    どこまでも、校庭の砂の上を引きずられる弐大クン








    そこに突然、モノクマの運転するトラックの前に、小さな赤ちゃんモノクマが現れる


    モノクマは焦り顔で急ブレーキをかけた


    あまりにも急だったのか、車体の尻が浮き、トラックが前のめりに倒れかける



    そして、急ブレーキの勢いのまま縛っていたロープが外れ、弐大クンは大きく宙を飛んだ





    漫画みたいに、どこまでも飛ばされる弐大クン



    飛んだ先には、校舎の壁面








    大きな音を立てて、校舎に激突








    巨大な穴ぼこを校舎に作り、土煙が舞う






    煙が晴れ、そこにあったのは……








    血まみれで力尽き、目も当てられない凄まじい姿に変わった弐大クンの姿だった………











    その頃モノクマは、轢きかけた赤ちゃんをあやしていたのだった
  173. 176 : : 2017/07/16(日) 14:05:32



    桑田「うわああああああ!!!!」

    ソニア「こんなの…こんなのおかしいです!!なぜ弐大さんが…なぜ弐大さんが死ななくてはならないのですか!?」

    不二咲「う、あ、あああああああああ……」

    小泉「………これ、が……」

    小泉「これが……私の秘密を守るために、弐大と日寄子ちゃんが選んだことなの…?」

    苗木「…………」


    頭が真っ白になった


    西園寺さんだけでなく、弐大クンまでも、目の前で死んでいった


    モノクマ「ヒャッホーウ!エクストリーーム!!」

    モノクマ「うぷぷ…やっぱり、ああいう肝っ玉座ったやつには、これぐらい苦しんでもらわないとね」

    葉隠「わ、わかったよ!!もうわかった!!頼むからここから出してくれよ!!もう誰かが死んだり、命を狙われたりすんのは散々だべ!!!」

    モノクマ「命乞いなんてやめなよ そんな絶望的な表情見せられたら、もっとコロシアイがやりたくなるじゃないか」

    大神「ぬうううう!!!」

    大神「弐大殿…!朝日奈の魂とともに、お主の意思をこの胸に刻もうぞ…!」

    舞園「そう、ですよね…ここで立ち止まってはいられません」

    モノクマ「うぷぷぷ…それじゃあボクは定時だから、さっさと帰らせてもらうね!」




    七海「………」

    七海「えっと、大丈夫?小泉さん 立てる?」

    小泉「………………」


    小泉さんは床に力なく座りこみ、そこから動こうとしなかった


    操る人がいなくなった操り人形のように、ただうつむいていた


    霧切「放心状態ね…ここに置いていくわけにはいかないけど、部屋でしばらく安静にして置いた方がいいわ」

    大神「我が運ぶ いいな、小泉殿」

    小泉「うん…」

    小泉さんが、呼吸のように淡い返事をすると、大神さんは小泉さんをお姫様抱っこの体制で持ち上げた


    大神さんに続く形で、みんなが裁判場を後にした




    そして、裁判場には、ボクと桑田クンだけが残った






  174. 177 : : 2017/07/16(日) 14:19:51



    苗木「桑田クン、大丈夫?」

    桑田「………」

    立っているが、小泉さんと同じように放心状態なのは目に見えてわかる


    しばらくして、重い口を開いた



    桑田「なあ、苗木……」

    苗木「どうしたの?」

    桑田「俺…どうすればいい?」

    桑田「こうやって、どんどん人間が死んでいって、なす術なく立ち尽くすことしかできなくて…」

    桑田「俺って、本当に強いのかな…」

    苗木「強くないなら、これから強くなればいい…弐大クンはさっきそう言っていたよ」

    桑田「わかんねえよ!!!!」

    苗木「え…?」

    桑田「俺には…わかんねえよ…!」

    桑田「何をもって強いのか、強くなるためにどうすればいいのか…!!俺にはわかんねえ…!!わかんねえんだよ!!!」

    苗木「桑田クン…それは違うよ」

    桑田「え?」

    苗木「桑田クンは知っているはずだよ…自分が強いか弱いか、どうすれば強くなれるかをね」

    桑田「わかんねえ…それに、俺は弱いまんまだし……自分より弱い奴をいじめて楽しむような弱虫だし……」




    苗木「でも、桑田クンは、《自分の弱さを認めて理解している》」



    苗木「本当に弱い人だったらさ…最初から最後まで、ずっとその弱さから目を背け続けると思うんだよね」



    苗木「自分の弱さを知って、それと向き合う機会もある桑田クンなら…これから先、十分強くなれるんじゃないかな」



    桑田「……弱いから、強くなれるってことか…」

    桑田「……………………」











    桑田「俺、部屋に戻るわ」

    苗木「桑田クン…?」

    桑田「明日までに答え出すから……それまで待っててくれよな」

    ようやく目に光が戻り、桑田クンはボクにそう言った





    苗木「桑田クン…親友として、キミが強くなるのを待ってるよ」




    桑田「ありがとう…ほら、戻ろうぜ」





    ボクは桑田クンと一緒に、寮に戻った





    その間の時間は、桑田クンと一緒にいるとは思えないぐらい寡黙な時間だったけど…




    でも、不思議と居心地の悪い時間ではなかった




    ボクは自分の部屋に戻り、足早に寝床についた


  175. 178 : : 2017/07/16(日) 15:58:17
    桑田...死亡フラグたってそうで怖いわ
  176. 179 : : 2017/07/16(日) 20:51:46

    霧切「………」

    霧切は、深刻な顔で、部屋で考え事をしていた


    コンコン

    考え事に没頭する最中、部屋に響いたノック音が、彼女の思考を遮った


    霧切「…………」


    彼女は恐る恐る、といった具合の慎重さで、ノブをひねる


    ドアの向こう側からは、意外な来訪者がやってきた


    小泉「………ごめん、急に」

    霧切「小泉さん…こんな時間にどうしたの?」

    舞園「こんばんは、霧切さん」

    ソニア「お休みのところ、平気ですか?」

    大神「すまないな、大勢で呼び出して」

    七海「あ、私もいるよ?」

    霧切「……こんな夜中に大層な人数で行動して、どうかしたのかしら?」

    小泉「それじゃあ、私から話すね」

    小泉は、一泊おいて霧切に向かい、こう言った

    小泉「あのさ…私の部屋に来て欲しいんだ」

    霧切「構わないけど…急にどうしてかしら?」

    小泉「告白、したいんだ…」



    小泉「《私の秘密》を…ね」

    霧切「……悪いけど断らせてもらうわ」

    小泉「え?」

    霧切「人のプライベートを漁る探偵もいるみたいだけど、私は刑事事件を主に担当している探偵よ 必要とあれば、人の個人情報に首を突っ込むこともやむを得ないけど、事件が解決した今、もうその必要性はないのよ」

    小泉「………」

    霧切「それに、弐大クンな過去を捨てろ、と言っていた…掘り返すのはいささか失礼じゃないかしら」

    小泉「過去を捨てたいからこそ、今から話すの」

    小泉「だって、過去は簡単に捨てられないし、忘れられない…だったらいっそのこと、ここで告白して、またゼロから始めたいんだ」

    霧切「なるほど……」

    霧切「わかった それならあなたの強い意志を尊重させてもらうわ」

    小泉「ありがとう…」

    霧切「女子しかいないのは、女性にしか話せない秘密だからかしら?」

    小泉「鋭いね…うん、そうなんだ」

    霧切「その割には不二咲さんの姿も見えないけど」

    舞園「不二咲さんは、疲れたからもう寝かせて欲しい、と言ってました」

    大神「あれだけ酷い映像を見せられれば無理はあるまい むしろ我々が図太すぎるのかもしれぬ」

    霧切「わかったわ では、小泉さんの部屋まで案内してくれる?」



    霧切は、小泉達に言われるがままについていった

  177. 180 : : 2017/07/16(日) 21:27:19


    小泉の部屋に、不二咲を除いた女子全員が集合した



    ベッドに座った小泉に、部屋に座ったみんなが釘付けになっていた



    小泉「えっと…それじゃあ、話すね 私の秘密」

    七海「小泉さん、大丈夫?少し震えてるみたいだけど」

    小泉「うん、大丈夫…だと思う」




    小泉は、ペットボトルを手に取り、中身を飲んで喉を潤した



    深呼吸の後、口から真実が語られる







    小泉「希望ヶ峰学園にね、黯箸って男がいたんだけど…みんなは憶えているかな?」

    大神「名前は聞いたことがあるぞ…確か、希望ヶ峰学園の教頭だったか」

    ソニア「あの問題視されていた教頭先生ですか?」

    舞園「問題視?」

    小泉「元々、超高校級のストリートファイターって肩書きの人だったんだけど…ここ最近に、急にこの学校の教頭に選任されたらしいの」

    霧切「その人が、あなたの秘密と関わっているの?」

    小泉「うん…密接にね」



    小泉「単刀直入に言うとね…私は、あの黯箸って男に脅されてたの それが秘密」

    ソニア「脅されてた…?」


















    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    小泉「事の発端は、あの黯箸ってやつが、予備学科の女の子に手を出してた事を私が偶然知っちゃったとき」

    小泉「体育館の裏で、逆らえないのをいいことに、無理やりその子の服を脱がそうとしていたのを日寄子ちゃんと私が目撃して、黯箸に無我夢中で飛びついたんだけど…あの人の力に敵わなくてさ」

    小泉「私たちは、その娘を逃すのに精一杯だったの それで、怒った黯箸が、催涙ガスみたいなのを持ち出して、私たちは眠らされて…」

    小泉「気がつくと、薄暗い部屋で無理矢理裸にさせられて、手を縛られてたの わたしも日寄子ちゃんも」

    小泉「多分、周辺のホテルだったと思う…薄暗いけど、明かりがピンク色だったし、シャワールームはガラス張りだったし、多分そういう場所だよ」

    小泉「そこに黯箸がやってきて…そして、私たちの裸の写真を突きつけてきたの」

    小泉「もしも私たちが誰かにこのことを言おうものなら、この写真が世間にばら撒かれる…週刊誌とも裏を取っているから、嫌なら俺の指示に従えって…」

    小泉「それから、私たちは毎日あの男に呼び出されるようになったの…無理矢理脱がされるなんて当たり前で、嫌なポーズさせられて…逆らったら殴られて…」

    小泉「それと同じことを、日寄子ちゃんもさせられてたの 私、何も出来ない自分が悔しかった…日寄子ちゃんは、私が写真を撮られるたびに黯箸に飛びついてたのに…」

    小泉「だから、私から黯箸にこう持ちかけたの」


    小泉「日寄子ちゃんのことはどうか見逃して欲しい…その代わり、私の身体には何をしてもいいって」




    小泉「約束通り日寄子ちゃんは、次の日から黯箸に呼び出されなくなった… 写真を口封じの口実にされてたのは変わらないけど」






    小泉「そして、その日、からかな 私に対する黯箸の行動が…エスカレート…したのは」





    小泉「しゃ、写真だけじゃ飽き足らずに、いろんなところを触ってきて… ゆ、指や……アレまで……いれてきて…!!それで…それ…で……」


  178. 181 : : 2017/07/16(日) 21:57:06


    言いながら、小泉は泣き崩れ、膝を震わせていた


    それでも、彼女はその続きを口走ろうとする


    小泉「それで……グッ…!ヒック…終いには…ヒッ…舐め……ろって……!!」

    ソニア「も、もう大丈夫です!!小泉さん!」

    ソニア「お願いですから、もうそれ以上無理に話さないでください!!」

    ソニアはそう言い、小泉に抱きしめ、小泉と同じぐらい大粒の涙を流した


    舞園「…………………」

    大神「……そんな事があったのか」

    舞園は顔が真っ青になり、大神は目を閉じて俯いていた


    霧切が、優しく彼女に声をかける



    霧切「ありがとう、小泉さん もう充分よ あなたの言いたいことはわかったわ」

    小泉「………うん、ごめんね こんなみっともないところをさらしちゃって…」

    七海「ううん、謝るのは私の方だよ」

    七海「小泉さんが、そんなに辛い悩みを抱えていたのに、全然気づく事ができなかったなんて…友達として、失格だよね」

    ソニア「私も…もっと早く気づければ…!こんな辛い思いをさせずに済んだかもしれないのに……!!自分が憎いです!!」

    小泉「もう、ソニアちゃんまで…泣かないで それに、仮に気づいていたとしても、きっと私に変わって次の標的にされたかもしれないんだよ?そんなの、もっと嫌だよ」

    小泉「これが、真実…私の秘密の全貌 どうかな?」



    ソニア「こんなの…信じられません…あんな笑顔だった小泉さんが、陰でこんな目に遭っていたなんて……」



    霧切「……………」

    霧切「私は、信じるわ」

    七海「霧切さん…」



    霧切「自分から秘密を打ち明けるなんて、余程のことがあっても出来るものじゃないわ」

    霧切「しかも、自分の口から、望んでそれを話すのは、並大抵の強さの人間には出来ないわ」

    霧切「あなたはもう、十分に自分の弱さを克服できたんじゃないかしら」

    小泉「そう、かな……?」

    霧切「ええ、弐大君の言った通り、あなたは強いわ …自分の秘密一つ打ち明けられない、私よりもね」

    小泉「…ありがとう、響子ちゃん」

    舞園「あの…唐突ですが、このまま、みんなで秘密を暴露し合う会にしませんか?」

    霧切「秘密を暴露しあう会…?」

    ソニア「そ、そうですよね!小泉さんにだけ言わせて、私が言わないなんて不公平です!」

    ソニア「やりましょう!やっちゃいましょう!暴露会!!」

    大神「フッ…仕方あるまい これは貸しだぞ?」

    七海「そうだね、下級生の二人と親睦を深めるにも丁度いい機会だし、私も混ぜてよ」

    小泉「ちょ、ちょっとみんな…本当にいいの?」

    霧切「…それなら、私も乗って良いかしら?」

    小泉「えっ!?響子ちゃんまで!?」

    霧切「意外だったかしら」

    小泉「うん、意外…」

    霧切「じつはこういう女子会には興味があったのよ 仕事上、あまり友達ができなかったものだから」

    ソニア「そうとなれば決まりですね!私、お茶持ってきます!!」

    大神「では舞園、パーティの幹事を頼めるか?」

    舞園「一応、地元のローカルバラエティ番組でMCをやった事があるんです!任せてください!」

    小泉「み、みんな……」

    小泉「もう…本当に……」

    小泉は再び涙を流した


    それは先ほどまでの冷たい涙とは違う、確かな安心感と信頼感から来る、暖かい涙だった







    小泉「みんな……ありがとう」






    暴露会と称した女子会は、6人の女子達によって夜通しで行われていた


    当然、男達は知る由もなかった






  179. 182 : : 2017/07/16(日) 22:03:21


    苗木「………………」


    小泉さんは、どうやって自分の強さを見つけるんだろう




    桑田クンは、どうやって自分の弱さを乗り越えるんだろう





    終わりの見えない疑問は、ボクの頭の中をぐるぐると巡っていく




    ただ一つ、確かなことがある



    人間は、表で見せている良い部分も、その人の抱えてる闇も、全部ひっくるめて人間なんだ



    そして、その《真実》を知る事ができたボクらは…強いかどうかまではわからない


    でもきっと、絶望になんか屈しない



    これが、ボクらが尊い犠牲をはらってようやく見出した希望なんだ………



    そしてここから先、どんな苦難が待っていても…その先の希望を信じられる





    そんな予感がした






    天井を見ていた視界が、わずかにぼやける





    頭の動きは鈍り、自分自身に対して眠りのサインを送る






    ボクは、ゆっくりと目を閉じ、夢の中へと旅立った




  180. 183 : : 2017/07/16(日) 22:09:12








    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    逆転ロンパ〜絶望と希望と逆転と〜

    Chapter3–2


    『狂喜乱舞と来訪者』非日常編

    おわり

    to be continued










    生き残りメンバー 11人

    苗木誠
    桑田怜恩
    葉隠康比呂
    不二咲千尋
    舞園さやか
    霧切響子
    朝日奈葵 【dead】
    大神さくら
    左右田和一
    九頭龍冬彦【dead】
    弐大猫丸 【dead】
    西園寺日寄子 【dead】
    小泉真昼
    ソニア・ネヴァーマインド
    七海千秋
    ???
  181. 184 : : 2017/07/16(日) 22:11:23
    逆転ロンパ4章、これにて終わりです
    毎回ご愛読頂いてくださってありがとうございます

    今回の展開は、秘密というものの生々しさを優先しただけに、人によっては好みが別れる話かもしれませんが、自分が伝えたかったメッセージは伝わったかなと思っています

    それではまた次の章をご期待ください


    感想はグループにお願いします


    http://www.ssnote.net/groups/2286
  182. 185 : : 2023/07/18(火) 13:25:31
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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逆転ロンパ〜絶望と希望と逆転と〜 シリーズ

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