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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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逆転ロンパ〜絶望と希望と逆転と〜Chapter2−1【ぜつぼうタウン】(非)日常編

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  1. 1 : : 2016/10/29(土) 10:08:44
    どうも、pvです
    まだまだ続く逆転ロンパ 今回で2章です
    注意事項
    ・キャラ崩壊注意(起こさない様に気を付けます)
    ・オリジナル展開注意(いわゆるオリロンパです)
    ・逆転裁判キャラは6の後、ダンロンキャラは1〜3まで、絶女や0のキャラも出るかも…?
    ・雑展開注意
    ・応援コメント書き込んでくれると嬉しいです
    ・推理物なので予想コメントは大歓迎です

    それじゃ始めるぞい!
  2. 2 : : 2016/10/29(土) 10:12:55









    ーーーーーーーーあれから、どれだけの時間がたっただろう









    ーーーーーーーー僕は……どうして眠っているんだろう





















    僕は今どこにいるんだろう?

















    現実は、その素朴な疑問に対して、非情な答えを叩きつける
  3. 3 : : 2016/10/29(土) 11:01:53
    ………くん



    ………木くん


    ???「苗木くん」





    苗木「ハッ!?」


    気がついたら、僕は…体育館の様な施設で寝そべっていた

    舞園「よかった……苗木くん 目を覚ましてくれましたね」

    苗木「ま、舞園さん…?……あれ?何で僕…」

    桑田「ハァー…舞園ちゃんに起こして貰えるなんて羨ましいぜ 俺なんかゴリラ野郎の絶叫で目覚めたんだぜ?」

    苗木「く、桑田くん!?…何で桑田くんも?」

    桑田「俺が知るかっつーの だけど…ここに集められた奴…やっぱり全員『希望ヶ峰学園』の生徒だぜ」

    苗木「希望ヶ峰学園の………生徒?」

    苗木(って事は……もしかして入学式…なのかな?)

    ???「ったく、いつまで寝てやがる」
    ???「まぁ、俺たちもさっきまで寝てたけどよ」
    ???「ほーんと寝不足なんだねー!」プークスクス
    ???「からかっちゃダメでしょ西園寺ちゃん…ほら、大丈夫?」
    ???「ったく、さっさと起こしてここから出る方法を探すべ」
    ???「ここから出る方法、ね…」



    苗木「この人達が……希望ヶ峰学園の新入生なの?」

    舞園「そうですね…半分は」

    苗木「半分?」

    桑田「もう半分は、俺たちの一個上の先輩だよ 何でここにいるのかはわからないらしいぜ」

    舞園「私たちがここに集められた理由……何だか嫌な予感がします」

    苗木「とりあえず、皆に聞いて回るのはどうかな? 軽い自己紹介でもしながらさ…」

    舞園「それが一番いいですね」

    桑田「……おい、ちょっと待てよ」

    苗木「どうしたの?桑田くん」

    桑田「さっきからまるで幼馴染の様に話してるけど…知り合いなのか?」

    舞園「そうですよ? 苗木くんは私の中学のクラスメイトですから」

    桑田「マジでか!?」

    舞園「ええ、マジです♪」

    桑田「……マジか…苗木イィいい!!舞園ちゃんを不幸にするんじゃねぇぞぉおおぉお!!!!」

    苗木「えっと……勘違いしてない?桑田くん」

    ーー舞園 さやか (マイゾノ サヤカ)

    【超高校級のアイドル】

    ーー桑田 怜恩 (クワタ レオン)

    【超高校級の野球選手】

    舞園さやか……

    この国では知らない人はいないという国民的アイドル

    何故彼女が僕の名前を知ってるのか…彼女は僕の中学時代のクラスメイトだったからだ

    そして桑田くん… このド派手な見た目で【超高校級の野球選手】だった事には驚いた

    何でも、ピッチャーと4番バッターとして、素人にも関わらず母校の野球チームを少年野球大会の表彰台へと登らせた、天才プレイヤーだ

    桑田「それでも、今をときめく国民的アイドルとクラスメイトとはねぇ、羨ましいもんだぜ」

    舞園「苗木くんは、桑田くんと知り合いなんですか?」

    苗木「以前、あったことがあるんだ その時以来友達なんだよ」

    桑田「そうそう!!俺苗木と友達だから、舞園ちゃんも友達の友達ってことで、ヨロシクな!!」

    舞園「ヨロシクお願いしますね♪」

    舞園さんはいつもの笑顔で桑田くんに接待する
    桑田くんは、舞園さんに会えて喜んでるのか、それともこの訳のわからない状況で、少しでも気を紛らわしたかったのか、やけにいつもよりも明るかった

    この時の僕は、嫌な予感しかしなかった

    いくら明るく振る舞っても、心が落ち着かなかった

    舞園「苗木くん…さっきからずっと無理してません?」

    苗木「え…?」

    舞園「わかるんです 私、エスパーですから」

    桑田「まぁ、この空気なら仕方ないわな」

    苗木「アハハ…舞園さんには何でもお見通しだね」

    桑田「そんじゃ、苗木も落ち着いてきた所だし、他の奴らに声かけに行こーぜ!」

    舞園「そうしましょうか」

    苗木「わかったよ」

    苗木(誰から話しかけようかな?)
  4. 4 : : 2016/10/29(土) 12:14:35
    期待です!
  5. 8 : : 2016/10/31(月) 13:17:18
    不二咲「不二咲 千尋です……よろしくお願いしますぅ…」

    ーー不二咲 千尋(フジサキ チヒロ)

    【超高校級のプログラマー】

    舞園「よろしくお願いします♪不二咲さん」

    不二咲千尋……

    数々の革新的なプログラムを生み出した天才プログラマー

    その小動物を思わせる愛らしい仕草や雰囲気から、一部には熱狂的なファンがいるらしい

    桑田「おい、苗木」ヒソヒソ
    苗木「何?桑田くん」ヒソヒソ
    桑田「真っ先にあんな可愛い子に声をかけるって、やっぱりお前も女を見る目あるよな〜」ヒソヒソ
    苗木「ちょ、ちょっとやめてよ桑田くん!」ヒソヒソ
    桑田「照れんなよ〜苗木」ヒソヒソ

    不二咲「…」\\\\\\

    舞園「二人とも、聞こえてますよ?」

    桑田「不二咲ちゃん!!俺、桑田怜恩って言うんだ!『レオンくん』って読んでいいよ!!」

    不二咲「ひぃっ! え、えっとね…そのぉ…」

    桑田「もーうその仕草がいちいちたまらないんだよなぁ〜❤︎」

    不二咲「…」ウルウル

    舞園「……桑田くん、泣かせでは行けませんよ?」

    桑田「な、何で泣いてんだ!? え、えっと〜……どうすればいい? 苗木」

    苗木「急に僕に振らないでよ!」

    桑田「おれ、不二咲ちゃんの事可愛いって言っただけなのに…」

    舞園「桑田くんは私一筋って言ってませんでしたか?」

    桑田「そ、そりゃーモチロン不二咲ちゃんより、舞園ちゃん一筋に決まってんじゃ〜ん♪」

    舞園「はい、ありがとうございます❤︎」

    舞園さんが不二咲さんを庇ってくれたおかげで不二咲さんは、泣き止んでいた

    苗木「じゃあ…よろしくね 不二咲さん」

    不二咲「うん……よろしくね♪」\\\\\\
  6. 9 : : 2016/10/31(月) 17:02:30
    葉隠「毎度!葉隠康比呂だべ!まぁ、今後ともヨロシク頼むべ!」

    桑田「初対面だろ」

    ーー葉隠 康比呂(ハガクレ ヤスヒロ)

    【超高校級の占い師】

    葉隠康比呂……

    まだ高校生ながらも占いの世界では“超新星”と呼ばれており、何でも“3割”の確率で必ず的中させるとか…

    苗木「ヨロシクね、葉隠くん」

    舞園「舞園さやかです ヨロシクお願いします」

    葉隠「あーっ!!そこの二人、テレビで見た事あるべ!!【超高校級の野球選手】に、【超高校級のアイドル】!!」

    桑田「なんだ、俺らの事知ってるのか」

    葉隠「…………あー!!み、見えたべ!」

    桑田「な、何だよ…急に…」

    葉隠「パラレルワールドのお前が見えたべ!!舞園っちに殺されかけて、ボールをぶつけられて拷問死してるべ!」

    桑田「何でだよ!!不吉すぎるだろお前の占い!!」

    葉隠「不吉でも何でも、俺の占いは3割当たる!確実に【3割】当たるんだべ!」

    葉隠「まぁ、ここから出た後にちょっくら俺のセミナーに出席してくれれば、俺の占いがどれだけ当たるかわかるべ!!あー安心してくれ、参加費は安くしとくから」

    葉隠「それじゃあ舞園さやかちゃーん!俺舞園ちゃん推しなんだべ!だから記念に一枚ツーショットが欲しいべ…って携帯電話がねぇーーー!?」

    舞園「………苗木くん、桑田さん」

    苗木「…何?」

    舞園「…あの人には関わっては行けません…いいですね?」

    桑田「どうしてだ? 確かに怪しさ満点だけど…」

    舞園「私、アイドルだからわかるんです 悪い事考えてるプロデューサーとか、金のことばっか考えてるディレクターとかは顔でわかるんです」

    舞園「彼は……おそらくその両方よりタチが悪いです」

    桑田「マジか……俺頭悪いから注意しよっと…」

    苗木「でも、そこまで悪い人には…」

    葉隠「苗木っちー!!お前は特別に俺がタダで占ってやんべ!」

    苗木「ホント? どうやって?」

    葉隠「俺の直感で占うべ…うむむ、これはなかなか波瀾万丈だべ」

    苗木「は、波瀾万丈って…どうすればいいの?」

    葉隠「そん時はコレ!!!金運を呼び寄せるタイガーアイに人間関係を円滑にするアメジスト!!その他諸々の宝石がついたブレスレットがたったの120万円!!だけど今回は苗木っちの為にタダで譲ってやるべ!!後、今の占いはお試しコースだから、特別無料待遇は無しだぞ?10万の振込、忘れんなよ?」

    苗木「…」

    舞園「…」

    桑田「…アポォ」

    ーーーー僕は思った


    葉隠くんと仲良くなるのはやめよう
  7. 10 : : 2016/10/31(月) 17:33:23
    霧切「私の名前は霧切響子…よろしくね」

    苗木「よ、よろしく…霧切さん」

    ーー霧切 響子(キリギリ キョウコ)

    【超高校級の探偵】

    桑田「キリギリス?そんなやつ、希望ヶ峰の新入生にいたっけ?」

    霧切「霧切よ…私の才能は探偵だから、あまり公にするものではないからね」

    苗木「探偵…ってことは…事件を解決したりする人なのかな?」

    霧切「……まぁ、私たちのやってる探偵はそれに近いわね 現実でそんな事してるのは私たちぐらいだろうけど」

    舞園「私たち…ってことは、探偵の知り合いがいらっしゃるんですか?それとも先祖代々探偵家業とか…」

    霧切「…」

    苗木「?」

    霧切「いいえ…なんでもないわ…」

    もしかして…さっきの舞園さんの発言が地雷だったのかな?

    でも…深く詮索するのはやめとこう

    桑田「…にしても、よくこの状況で落ち着いてられるな お前、何も感じねぇのか?」

    舞園「ちょっと…桑田さん…!」

    霧切「大丈夫よ、舞園さん 気にしないで…桑田くん、私にも喜怒哀楽は人並みにあるわ 探偵として、それを表に出さないだけよ」

    霧切「この状況なら尚更…ね」

    桑田「へぇ〜 探偵ってすげぇな〜」

    霧切 響子……

    なんというか、特別感があるというか不思議な雰囲気を纏ってるというか…

    平凡な僕なんかが仲良くなれるかな…?

    舞園「苗木くんはもっと自信を持った方がいいですよ?」

    苗木「うぉっ!? 何でわかったの?」

    舞園「私、エスパーですから」

    桑田「エスパー伊東が何だって?」

    舞園「……」

    桑田「な、何だよ舞園ちゃん…」
  8. 11 : : 2016/10/31(月) 18:31:31
    朝日奈「朝日奈葵っス!よろしくっス!」

    苗木「よろしく、朝日奈さん」

    舞園「よろしくお願いしますね 朝日奈さん♪」

    朝日奈「あ!もしかしてあの舞園さやかちゃん!? 嬉しいな〜!!」

    ーー朝日奈 葵 (アサヒナ アオイ)

    【超高校級のスイマー】

    朝日奈葵さん…

    これまで数々の水泳大会で記録を塗り替えてきたアスリート

    ジュニアオリンピックの候補生にもなってるとか

    朝日奈「確か…隣の子の才能って…」

    苗木「僕には何の才能も無いよ 『幸運』枠だからね」

    朝日奈「なるほど…そこの派手な人は知ってるよ!野球選手の桑田くん!」

    桑田「へぇ、俺の事知ってるのか 俺はお前の事知らなかったけど」

    朝日奈「同じ高校に通うアスリートの名前くらい把握しないと!」

    桑田「……アスリートねぇ…」

    朝日奈「まぁ、私は泳いでいるときより、ドーナツ食べてる時の方が幸せだけどね〜❤︎」

    桑田「………なぁ、アスリートなんだよな?」

    朝日奈「?そーだよ?」

    桑田「……デカいよな」

    朝日奈「!?」

    朝日奈さんの胸は軽くG〜Hカップぐらいはありそうだった

    確かに、見る分には眼福だけど、スポーツの時邪魔にならないのかな…?

    朝日奈「…………そうだよね…やっぱり私、太ってるよね…」

    桑田「え、嫌々、そういう意味じゃなくて…」

    朝日奈「……」

    朝日奈さんは、寂しそうな表情のまま、どこかに歩いて行ってしまった…

    舞園「桑田くん! もっとデリカシーを持ってください!!」

    桑田「ま、舞園ちゃん!?」

    舞園「あんな事真正面から言ったら…誰だって傷付きますよ!」

    桑田「お、俺は悪くねぇ!俺はしらねぇぞ!」

    舞園「全く…次に行きましょう」

    桑田くんが言いたかったのはきっとバストの事だろう

    朝日奈さんには誤解されちゃったけど…
  9. 12 : : 2016/10/31(月) 19:33:40
    大神「…我が名は大神さくらだ」

    舞園「大神さん、よろしくお願いしますね」

    ーー大神 さくら (オオガミ サクラ)

    【超高校級の格闘家】

    大神さくら……格闘家の界隈で、カレ…いや、彼女の名前を知らない人はいないだろう

    総合格闘技の大会などで度々優勝し、400戦の勝ち星をその肩書きに背負ってる、未だ無敗の格闘王者だ


    …この場合は格闘女王かな?

    大神「……アイドルの舞園か」

    舞園「は、はい!【超高校級のアイドル】として招待されました!」

    大神「アイドル…か…」

    大神「身体は鍛えているのか?」

    舞園「当然です! ライブで踊れるだけの体力は必要ですし、ボディラインも維持しなきゃですし…」

    大神「…そうか 少し身体を貸してもらおう」

    舞園「?」

    大神「そこの二人は後ろを向いていてくれ」

    苗木・桑田「?」

    とりあえず後ろを向いた

    舞園「…何をするんですか?」

    大神「安心しろ 直ぐに終わる」

    舞園「ひゃあっ!?」

    シュシュシュシュシュシュ

    大神「なるほど…芯はしっかりしてるが、肉付きが無い」

    舞園「ちょ、ちょっと、そこはだめ、ひゃあん❤︎」\\\\\

    桑田「!!?」ガタッ

    苗木「…」

    大神「なるほど…特殊な身体つきだったな その体型維持方法、是非とも教えて欲しいのだが…」

    舞園「え、ええハイ、また今度の機会に…」

    桑田「…」////

    苗木「…」////

    舞園「うぅ〜…」////

    桑田「苗木」ヒソヒソ

    苗木「何?桑田くん」ヒソヒソ

    桑田「…いい声だったな 何がとは言わないけど」ヒソヒソ

    舞園「……今のは内緒にしておいてください…」////

    桑田「わ、わかってるぜ!舞園ちゃん!」

    苗木「う、うん!」

    舞園「うう、私、もうお嫁にいけないです…」

    舞園さんが何をされてたか、想像したいけどやめとこう
  10. 13 : : 2016/10/31(月) 22:19:55
    小泉「私は小泉真昼 写真家よ」

    ーー小泉 真昼(コイズミ マヒル)

    【超高校級の写真家】

    小泉真昼さんって…たしか希望ヶ峰学園の先輩にあたる、超高校級の写真家で、これまで人物写真を中心とした色々な写真で賞を取ってきた人だっけ…

    パシャ

    苗木「うわっ!」

    舞園「ひゃっ!?」

    小泉「ふふっ アイドルのびっくり顔、いただき♪」

    小泉「それに…隣の後輩くんのマヌケ顔もね♪」

    苗木「あはは、撮られちゃったね」

    舞園「でも、苗木くんとツーショットができましたね♪」

    小泉「ふふーん 見方によってはゴシップ記事だけどね〜」

    舞園「小泉先輩!私と苗木くんはそういう関係じゃありません」

    苗木「そ、そうだよ たかが『幸運』の僕なんかが舞園さんと釣り合うわけ…」

    小泉「ふぅ〜ん あんたは才能で人を差別してるわけ?」

    苗木「ち、違いますよ!僕は…」

    舞園「苗木くん、余り謙遜しすぎるのは良く無いですよ? 苗木くん自体は…充分魅力的ですから」

    小泉「そうよ、そこの中身薄っぺらそうな男よりあんたの方が魅力的!だから、もっと自分に自信持ちなさい!」

    桑田「終始無視した挙句に何だよその言い草は!!」

    舞園「桑田くんも、もっとちゃんと野球を努力すれば魅力的なのに…」

    桑田「おっ!愛しの舞園ちゃんがいうなら俺も野球努力しちゃおっかな〜❤︎❤︎」

    小泉「……こういうチャラい男は苦手なの」

    苗木「確かに、桑田くんの会話リズムって独特だよね…」


    そう言いつつも、小泉先輩はちゃっかり桑田くんのアポ面を撮っていた

    厳しそうに見えて、結構お茶目な人だ
  11. 14 : : 2016/10/31(月) 22:47:44
    ソニア「ソニア・ネヴァーマインドです 【超高校級の王女】として、この希望ヶ峰に来ました!」

    ーーソニア・ネヴァーマインド(ソニア・ネヴァーマインド)

    【超高校級の王女】

    ソニア先輩は、たしかノヴォセリック王国から来た、超高校級の王女だったはずだ

    ということは…王族なんだよな…

    桑田「本物のお姫様って事かぁ? 扱いに困るぜ」

    ソニア「いつも通り、毅然に接してください その方が、私としては嬉しいですから」

    舞園「ソニア先輩は優しいんですね」

    ソニア「うふふ、日本人の方には普段から優しくしてもらってますから♪」

    桑田「たしか、お姫さんってことは…」

    桑田「もしかして、デッケェ城に住んでて、不思議なダンジョンに探検に出かけたりするのか!?」

    苗木「それは違うよ…」

    ソニア「ええ、お城に住んでますし、ダンジョンもたまに行きますよ?」

    苗木「ええっ!?本当ですか?」

    ソニア「ええ、私の国にはヨーロッパの古き良き風習が未だに残ってますから」

    な、何だかすごいな、ノヴォセリック王国って…

    舞園「本当に西洋ファンタジーの世界なんですか?」

    ソニア「さすがに、私の国にもビデオレコーダーぐらいはありますよ?」

    桑田「いや、それも古いだろ」

    ソニア「王族では、普通にDVDプレイヤーがありますが…」

    舞園「そういえば、先輩はどんな映画を観てるんですか?」

    ソニア「そうですね…『最強の二人』『This is it』『ニューシネマパラダイス』『スクール・オブ・ロック』『ムカデ人間』『SAW』『グリーンインフィルノ』などを鑑賞したことがあります」

    桑田「……前半普通だけど後半はサイコホラーじゃねぇかよ」

    ソニア「そうなんです 私、カルト系やオカルト系に詳しくなりたくて、そういう映画を観て勉強してるんです!」

    ソニア「ひょっとして、桑田さんは映画にお詳しいのですか?」

    桑田「へ? まぁ、人並みに…」

    ソニア「でしたら、今度、桑田さんオススメの極道人情劇や時代劇を教えて下さい!!私、もっと映画を通していろんなことを知りたいんです!!」

    桑田「あ、あはは…」

    舞園「グロテスクな映画から人情劇まで…ソニア先輩はストライクゾーンが広いんですね」

    苗木「うん、あのマイペースな桑田くんが他人にペースを握られるなんて初めてみたよ」

  12. 15 : : 2016/11/01(火) 13:20:01
    西園寺「……」

    桑田「確かあの子、【超高校級の日本舞踊家】の西園寺 日寄子じゃね?」

    ーー西園寺 日寄子 (サイオンジ ヒヨコ)

    【超高校級の日本舞踊家】

    西園寺先輩は確か、超高校級の舞踊家だったな

    名門の日本舞踊家の生まれで、踊りはもちろん、その可愛らしい容姿からも一部層から人気がある人だ

    桑田「日寄子先輩♪ 俺、【超高校級の野球選手】の桑田怜恩だっ!!よろしくなっ!」

    西園寺「…」

    桑田「?」

    西園寺「……」スパァァン

    桑田「うおおお痛ってー!!! テメェ急になにすんだよ!!」

    西園寺「ふん!あんたみたいなクソ馬鹿面下げた中身薄っぺらい人間はそこのチビとつるんでたら〜?」

    僕まで巻き添えにされた……

    桑田「ああん!?このハンサム顔のどこが馬鹿面だゴラァ!!」

    西園寺「うわ〜、あんた怒っても全然怖くないね〜 ゲロ以下だよ〜」

    桑田「いい気になりやがって、ぶっ飛ばすぞ!!」

    舞園「桑田くん!自分より弱い人に手を出すのは…」

    桑田「だって先に手を出したのはコイツ…」

    西園寺「……〜」ウルウル

    桑田「?」

    西園寺「うわあああん!!馬鹿面に脅迫されたよぉぉおお!!」

    桑田「お、おいおい泣くなよ…って泣きながらdisるんじゃねぇーー!!!!」

    舞園「…見た目と中身のギャップが激しい人ですね…」

    ……この子とは仲良くなれるだろうか…
  13. 16 : : 2016/11/01(火) 23:20:17
    左右田「俺は左右田、一応【超高校級のメカニック】だ」

    桑田「おう!よろしくな!!」

    ーー左右田 和一 (ソウダ カズイチ)

    【超高校級のメカニック】

    左右田先輩は、幼い頃から自転車屋で修理をしていた【超高校級のメカニック】だ

    自転車だけでなく、車や高級家電から子供のおもちゃまで、何でも修理してしまうらしい…

    桑田「メカニックねぇ…何かピンとこないぜ」

    左右田「まぁ、日本舞踊とかアイドルとかに比べたら確かに華のない肩書きだよな」

    左右田「でもよ、それでも俺は【超高校級】なんだよ ホラお前、時計貸してみろ」

    桑田「? いいけど…」

    カチャカチャカチャカチャ

    桑田「うおっ!? 速ぇ!」

    左右田先輩はそういうと、目にも止まらぬ速さで腕時計の解体と再構築を行なった

    バラしたパーツの一つ一つ手早くを精密に作り直し、できたものは…


    桑田「………何でミニカーが完成するんだよ」

    左右田「んーつい車を作っちまうんだよなぁ俺 まぁ、それは俺からの気持ちって事で、よろしくな!」

    桑田「………すげぇ」

    左右田「ん?」

    桑田「スゲエェェ!!メカニックスゲエェェエエェエエェェェ!!マキシマムカッケェエエ!」

    桑田「なぁなぁ、どうやって作ったんだ?教えてくれよ!!俺もやってみてーよ!」

    左右田「イヤイヤ顔を近づけるな!!息がかかる!てかかかってるから!!」

    舞園「あの二人、仲が良さそうで良かったですね」

    苗木「見た目も似てるし、結構相性いいんじゃないかな」

  14. 17 : : 2016/11/01(火) 23:37:42
    九頭龍「九頭龍 冬彦…極道だ」

    ーー九頭龍 冬彦(クズリュウ フユヒコ)

    【超高校級の極道】

    九頭龍先輩は、九頭龍組という極道組織の跡取りで【超高校級の極道】だ…

    接するときには言葉選びに細心の注意を払わないと…

    九頭龍「……」

    苗木「あ、あれ?」

    九頭龍「なんだ?挨拶は終わりだから、とっとと別の奴のとこにでも行きな」

    苗木「イヤイヤ、短すぎるよ…もう少し話をしたいっていうか…」

    九頭龍「なんでだよ? 俺は他の連中とつるむつもりはねぇよ お前らで好きにしてろ」

    舞園「私、いろいろ知りたいです 九頭龍先輩の事」

    九頭龍「やめとけよ 火傷するぜ?」

    桑田「ったく、チビが偉そーに…」

    九頭龍「あ”あ”ん”!!!? そこのアホ!!今なんつった!!」

    桑田「なんだよ チビにチビって言って何か悪いか?」

    九頭龍「テメェ…エンコ詰める覚悟はできてんだろうな…」

    桑田「エンコ? 援助交際の略語か?」

    九頭龍「こんのアホガキがぁ!!」

    苗木「九頭龍先輩!!こんなことで争いあっても、何も解決しませんよ!」

    苗木「そんなことより出口の話とか…」

    九頭龍「うるせぇ!チビは黙ってろ!!」

    舞園「…なんかもうメチャクチャですね…」

    苗木「とにかく、桑田くんも九頭龍先輩も落ち着いて欲しいんだ これ以上お互いの関係をギクシャクさせるような言い合いは辞めようよ!」

    九頭龍「…………チッ わかったよ」

    桑田「ヘッ!!」

    どうやら、桑田くんとの相性はこれでもかというぐらい悪いらしい…

    舞園「桑田くん、絡みが独特すぎるんですよ…」
  15. 19 : : 2016/11/02(水) 21:09:47
    弐大「弐大猫丸じゃああああ!!」

    苗木「うわっ!?ビックリした!」

    ーー弐大 猫丸(ニダイ ネコマル)

    【超高校級のマネージャー】

    弐大先輩は、数々の著名アスリートを発掘している【超高校級のマネージャー】だ

    しかし…この見た目でアスリートは想像し辛いな

    桑田「ったく、静かにしろよ 俺もこいつの声で起きたんだ」

    舞園「弐大先輩は、確かマネージャーでしたよね?」

    舞園「桑田さん、プロの野球選手になるチャンスですよ!」

    桑田「俺は努力とか嫌いだからパース」

    苗木「…僕に向いてるスポーツとかがあるなら…鍛えて欲しいかも」

    桑田「なんだ苗木、お前思った以上にスポーツに意欲的なんだな」

    舞園「あんまり上手な方ではありませんけどね」

    苗木「あはは…たしかに苦手かな」

    弐大「ふむぅ…安心せぇ!そんな時はワシがお前さんを鍛えてやる!」

    舞園「まずは、苗木くんに向いてるスポーツからですね」

    弐大「そうじゃな…苗木、身体を貸せぃ」

    苗木「?」

    弐大「少し筋肉を触るぞ」

    シュシュシュシュシュシュ

    苗木「!?」

    舞園「!?」

    桑田「!?」

    弐大「んん…なるほどのぉ…」

    苗木「アッ!そこはだめ!アッーーーー!♂♂」

    舞園「…」////////

    桑田「…」

    弐大「わかったぞ!!お主に向いてるスポーツは…」








    弐大「無いっ!!!!」

    散々身体弄り回してそれ!?

    弐大「心配するな! お主の肉体は特徴が無い分、平均的な筋肉を保ってる!」

    弐大「つまり!これから好きな方向に幾らでも伸ばせるのじゃぁ!!」

    弐大「やりたいスポーツが決まったら、ワシに声をかけい!ガッハッハ!!」

    苗木「うう…お婿に行けないよ…」

    舞園「…もう…」////
  16. 20 : : 2016/11/02(水) 22:14:00
    苗木「これで一通り声をかけたね」

    桑田「なぁ…苗木さ…」

    苗木「桑田くん…?」

    桑田「俺たち…誘拐されたんじゃね?」

    苗木「?…どういうこと?」

    舞園「苗木くんと桑田さんは、さっきまで寝てたから知らないんですね…」

    明るかった舞園さんの表情が、みるみる曇っていった

    笑顔の象徴とも言えるアイドルですらも笑顔を失うこの状況…


    僕のイヤな予感は、やはり的中してしまった


    弐大「さっきから、そこの体育館のドアが開かないのだ」

    大神「我と弐大殿で何度もドアをこじ開けようとしたが…出来なかった」

    桑田「ハァ!?そこの筋肉ダルマ二人でも開かなかったのか!?」

    葉隠「それだけじゃ無いんだべ」

    左右田「ああ、ここの体育館のありとあらゆる場所を探索したんだが…」

    西園寺「収穫がぜーんぜん無かったよ?」

    小泉「おまけに窓は鉄板で塞がれてるし…八方ふさがりよ」

    ソニア「おそらく、何者かが何かの意図で私たちを監禁してるんです」

    朝日奈「おそらく…ってよりか確実だよね…」

    桑田「…おいおい、冗談じゃねーぞ…」

    桑田「だれか……だれでもいいからここから出せよ!! 何でこんな所に閉じ込められなくちゃいけねーんだよ!!!!」

    桑田くんが取り乱したのをきっかけに、みんなの表情が血の気を引いていった

    涙を潤ませる者、頭を抱える者、ただただ俯く者…

    霧切「落ち着いて、皆 この状況で焦ったら犯人の思うツボよ」

    九頭龍「ヘッ こんな事でいちいち騒ぎやがって…」

    朝日奈「だったら…どうすればいいのよ!?」

    霧切「…流石に、犯人も私達をここで見殺しにするつもりはないと思うわ」

    不二咲「どうして?」

    霧切「本当に監禁するなら、体育館じゃなくてもう少し目立たない場所を選ぶべきじゃない?」

    霧切「それに、ここの体育館には奥に緊急時の防災グッズと大量の保存食が保存されてるわ」

    霧切「犯人が私たちを監禁するなら、こんなに設備のいき通った場所を選ぶかしら?」

    左右田「でも実際、俺たちは監禁されてるだろ?」

    舞園「それに、ここは見たところ市民体育館っぽいです」

    舞園「なんでそんな目立ちそうな場所に私たちを閉じこめたのでしょう…?」

    霧切「…それは私にもまだわからないわ」

    九頭龍「俺らを盾にして、希望ヶ峰を脅してるのかもな」

    苗木「でも待ってよ…もし本当にそうなら、九頭龍先輩やソニア先輩まで誘拐する必要はあるのかな…」

    桑田「たしかに、九頭龍は極道の後継だし…」

    西園寺「ソニアお姉に関しては一国の王女だもんね〜 喧嘩売ったらすぐに首ポーンだよ♪」

    小泉「……もしかして、それ以上の力を持ってる組織がやってるとか…」

    霧切「…可能性は高いわね」

    左右田「マジかよ…誘拐犯のヤロー!!ソニアさんに手出したら容赦しねぇぞ!」

    ???「うぷぷぷ…全員起きた見たいだね〜」


    苗木「!?」










    その声は突然聞こえてきた









    場違いな程に明るい声が………余計にその不気味さを増していた






















    始まった














    逆転の先の……ゼツボウ




    絶望の先の……ゼツボウ






















    終わらない絶望の連鎖の始まりだった

  17. 24 : : 2016/11/04(金) 18:06:32
    モノクマ「やっほ〜!!僕はモノクマ! この学校の、学園長なのだ!」


    は?















    学園長!?













    ああ、余計に困惑して来た



    左右田「ああん?学園長って…別にいなかったか?」

    霧切「どういうこと? この学校の学園長は違う人間の筈だけど?」

    モノクマ「そんなこと言われても、僕が学園長だよ!ほら、この学校のマスコット兼学園長だよ」

    西園寺「あんなセンスないデザインのマスコットが学園長? この学校本当にどうかしてるよ〜」

    桑田「あれのどこが学園長だよ タダのロボットだろ クマ型ロボット」

    ソニア「…私は可愛いと思いますけど…」

    モノクマ「あの〜…ソロソロ本題に入っていいですか? まったくロボットだの可愛くないだの、最近の子は夢がないなぁ」

    葉隠「だったら、さっさと言うべ 早くここから出て講習会行かなきゃなんねーのに…」

    九頭龍「全くだ こんなのに付き合ってるこっちの身にもなれよ」

    モノクマ「うぷぷぷ〜〜 そんな早く出たい皆さんに朗報デース!」

















    モノクマ「ここに、希望の希望による希望のための……………『コロシアイ学園生活』をしてもらいま〜す!!!」


















    苗木「コ…コロシ………アイ?」




    一瞬、何を言ってるのか理解出来なかった




    というより、理解したくなかった




    何も知らない






    何も聞いてない







    なんでもいいから、早くここから出たい








    そんな気持ちばかりが心を右往左往し続け、コロシアイの意味よりもこのおかしな状況から逃げる術を頭の中で探り続けた













    嫌、寧ろ思考は止まっていた……



    何も受け付けられない状態だった












    嫌だ























    嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ






    苗木「…嫌だ!」


    モノクマ「?」

    苗木「何で僕たちをこんなところに閉じこめたんだ!!早く出せよ!!」

    葉隠「そうだべ!!さっさと出すべ!!」

    モノクマ「全く…君達をなんの為にこの体育館に閉じこめたと思うの?」

    不二咲「…何の為って…コロシアイをさせる為?」

    小泉「コロシアイなんて………そんなの受け入れるわけないじゃない!!」

    モノクマ「まぁ、そういうと思ったよ」

    モノクマ「というわけで、ルールを説明しま〜す!」










    聞きたくない

    聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない聞きたくない











    モノクマ「ルールは簡単!皆さんには、この街で一生を過ごしていただきたいと思います!」

    弐大「この『街』…じゃと?」

    朝日奈「街…って、ここはどこなの?希望ヶ峰じゃないの!?」

    モノクマ「まぁ、それについてはおいおい分かるよ」

    モノクマ「一応、出る方法もあるしね〜」

    小泉「……………その出る方法って……まさか…」




























    モノクマ「そう!この中の誰かを『殺す』こと!それがたった一つの卒業条件です!」

  18. 25 : : 2016/11/04(金) 18:27:24
    ……え?









    誰かを殺す…?










    信じたくない予感ばかり次々と的中する























    これが…絶望?




    九頭龍「ふん、言うと思ったぜ…」

    霧切「……どういうつもりかしら?」

    モノクマ「そのまんまの意味だよ? 君たちはコロシアイをしなくちゃ、一生ここにのこるんだよ?」

    モノクマ「それどころか、コロシアイ学園生活を受け入れなければ、この体育館から出ることすら出来ないんだ!」

    舞園「そ、そんな…」

    大神「…ではこの街はどこなのだ?」

    モノクマ「まぁ、みんなで生活する分には不便のない街だよ? でも退屈だけどね〜♪」

    九頭龍「だからはやくその説明をしやがれ!!」

    モノクマ「おっと言いすぎた! ここから先は、皆のためのお楽しみだよ〜」

    モノクマ「全部言ったらツマンナイじゃん 推理小説で最初から犯人わかったらつまらないし嫌でしょ?」

    モノクマ「だから皆がコロシアイ学園生活を受け入れるまで、外には出れませ〜〜ん!」

    苗木「そ、そんなことありえないよ! 僕たちをここに閉じこめたら…警察が黙ってないよ!」

    ソニア「我が国では王女誘拐は重罪とされてます それ相応の覚悟があるとお見受けしてよろしいのですか?」

    モノクマ「………警察なんかアテにしてどうするの? こんなところにくる物好きはそうそういないよ? 三国志の武神曹操もドン引きだよ?」

    桑田「…それどういう事だよ…」

    モノクマ「それよりさぁ…さっさと決めてくれない? もう尺がないんだよ?」

    左右田「何の尺だよ! とにかく俺たちはこんな事に屈さねーぞ!」





    霧切「待ってください、左右田先輩」

    左右田「へ?」

    モノクマ「おやぁ?どうしたの?」




    僕は、霧切さんが何をしたいのかが大体予想できていた






    この絶望から逃げ出す術はひとつしかない事を………僕らは薄々理解し始めた










    霧切「私たちは、受け入れるわ」


























    霧切「コロシアイ学園生活を」
  19. 26 : : 2016/11/04(金) 18:46:49
    霧切「……」

    桑田「おい! 何いってんだよ!!通るかそんなん!!」

    葉隠「そうだそうだ!そんなの受け入れる筈ねぇぞ!」

    西園寺「……そこの底辺馬鹿二人はいい加減静かにしたら〜?」プークスクス

    葉隠「誰が底辺馬鹿だべ!! 馬鹿はこの際いいとして底辺は酷いべ!!」

    小泉「……私だって嫌だよ…だけど…ここに監禁された以上、受け入れるしかないじゃない…」

    左右田「………チクショウ…」

    弐大「もう泣きそうじゃのう…左右田よ」



    もう受け入れるしかない…


    こんな状況を奪回するには、受け入れるしか…





    モノクマ「うぷぷぷ、了解ですの〜♪」

    モノクマ「では、コロシアイ学園生活を受け入れたという事で…皆さんに生徒手帳を配布しまーす!」

    そういうと、モノクマは14冊の小冊子らしきものを朝礼台から挙り出し、その場にぶちまけた


    左右田「いやもう少し丁寧に渡せよ!」

    モノクマ「嫌だよ時間無いし」

    モノクマ「んじゃ、鍵はもう開けといたから、自分の生徒手帳をとってそれぞれ外に出てね〜」

    モノクマ「あ、曹操!じゃなくてそうそう! この体育館の裏に寮があるから、そっちで寝泊まりしてね! 寮以外での寝泊まりはダメだから!」

    そういってモノクマはヒュッと姿を消した

    僕たちは生徒手帳を拾って、それぞれの名前を確認する







    そしてついに始まってしまった








    絶望のコロシアイが…
  20. 29 : : 2016/11/04(金) 21:48:52
    僕たちは、とりあえず体育館のドアに手を出した

    ガチャリ

    苗木「!?」

    嘘だ…本当にこんなあっさり開くなんて

    弐大「さっきはワシと大神で殴ってもビクともしなかったがのう」

    霧切「おそらく防犯システムね それと、ここの体育館はかなり頑丈な防火扉を使ってるわ」

    左右田「防犯システムか…それを掌っているのは…やっぱりさっきのモノクマだろうな」

    大神「恐らくここの市民体育館は、大災害が発生した時のシェルター代わりとしての機能も持っている…ということか」

    朝日奈「あのクマ、どこまで知ってるんだろう…」

    ソニア「わかりません…情報が余りにも少なすぎます」

    舞園「その為にも、はやく外に出ないと…!」

    桑田「舞園ちゃん この状況で焦んなよって 余計に混乱しちまうぞ」

    西園寺「うわ〜 さっきまで一番叫んでた底辺馬鹿ビビりがよく言うよ〜♪」

    桑田「誰がビビりだゴラァ!!」

    九頭龍「底辺馬鹿よりビビりの方が嫌なのかよ…」

    苗木「桑田くんは順応するのが早いね…」

    不二咲「…そういえば、この生徒手帳って、電子手帳なんだね」

    苗木「?…あっ!本当だ!」

    生徒手帳を開くと、スマホの画面のような黒いガラスが張っており、ボタンを押すと綺麗な起動音を立てて電子生徒手帳の画面が光り、清潔感のある青いバックグラウンドの上に自分の名前が浮き出てきた

    左右田「うおおおお!!!マジか!!よっしゃぁ!!こうなったら久々の精密機器分解を…」

    モノクマ「ダメダメ!!電子手帳を分解しちゃダメーーー!」

    左右田「ぎにゃああああああああ!!」

    モノクマ「うぷぷぷ そんなにおどろくと、こっちまで楽しくなっちゃうよ! あ、そうそう!電子手帳の分解はダメだからね!これは校則に追加しますからね!」

    霧切「あら、こんな無法地帯でも校則があるのね」

    モノクマ「当然です!校則は絶対だからね!破ったらどうなるかわかるね?皆さん」

    ピローン

    電子音とともに、電子手帳画面内に【校則追加】のお知らせが届いた まるで携帯電話のメール機能のようだ

    モノクマ「それじゃまったね〜〜ん♪」

    そういって、またモノクマは消えた

    ……本当に神出鬼没だな

    小泉「折角だから、校則も確認しておかない?」

    舞園「小泉先輩の言う通りです 私たちは暫くここで生活するんですから、いちおう確認しておくべきだと思います」

    桑田「校則とか面倒くせぇけど、舞園ちゃんが言うなら確認しよっかなー」
  21. 30 : : 2016/11/04(金) 21:55:34
    I・生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

    II・夜10時から朝7時までを“夜時間”とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので、注意しましょう。

    III・就寝は寄宿舎に設けられた個室でのみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

    Ⅳ・この街について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

    Ⅴ・学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。

    Ⅵ・仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

    Ⅶ・生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

    Ⅷ・学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけがオシオキされます。

    Ⅸ・学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員オシオキです。

    Ⅹ・電子生徒手帳の他人への貸与を禁止します。

    Ⅺ・コロシアイ学園生活で同一のクロが殺せるのは、2人までとします。

    Ⅻ・生徒が死亡した場合、後に編入生が来ることがあります。

    XIII・電子生徒手帳の分解を禁じます。
  22. 31 : : 2016/11/04(金) 22:17:08
    苗木「……この街…って事は本当に…」

    霧切「ええ、街一つ使ったコロシアイ学園生活ってことね」

    モノクマ「そうです!学園と、南の島と、刑務所と、豪華客船と来て、今度は街です!」

    桑田「うわっ!また出て来た!」

    モノクマ「この街について調べるのは自由だからね! 一応食料も大量に保管してあるから大丈夫だよ!」

    モノクマ「まぁ、本当に大丈夫かどうかは、オマエたち次第だけどね〜 うぷぷぷ」

    霧切「…街一つ…ね…」

    葉隠「あーもう解んないべ!底辺馬鹿の俺には難しいべ!」

    左右田「自分で認めるなよ!!」

    葉隠「だべ」

    弐大「しかし、この学級裁判なるものはなんじゃあ?」

    そう、僕も気になっていた


    『クロ』を暴く学級裁判




    そして『オシオキ』……









    ぱっと見意味不明でも、僕たちにはその言葉が表す意味が漠然とだが、わかる





    霧切「きっと、コロシアイをしたら、その犯人を見つけなきゃいけなくなる…ってことね」

    舞園「犯人を見つけなきゃ……私たち全員が……オシオキ…」

    朝日奈「ほ、ほら オシオキだからさ…もう少しライトな感じだと思うよ? ホラ…」

    九頭龍「そんなわけねぇだろ 犯人が見つからなきゃ…俺たちが死刑になるってわけだろ?」

    霧切「そうとしか考えられないわね」

    小泉「そ、そんな…! どうして?どうして仲間内でこんな事…」

    ソニア「落ち着いてください 小泉さん そんな事、起こるはずがございません」

    苗木「……本当に、起こらずにすむのかな…」

    桑田「おい、苗木 余りネガティブなこと言うなよ」

    苗木「ご、ごめん…」









    そう、 このまま何も起こらなければ、コロシアイなんて起きない





    しかし何も【起こらなければ】の話







    僕は思った











    その何かを起こすことが犯人の思惑なんだと……





    大神「…しかし、この項目も気になるな」

    ⅪI・生徒が死亡した場合、後に編入生が来ることがあります。

    西園寺「こっちはそのまんまの意味じゃないのー?」

    不二咲「そうだね…誰かが死んだら、また誰かが巻き込まれちゃう…」

    不二咲「そんなの…ダメだよ、絶対に…」

    苗木「………」
  23. 33 : : 2016/11/05(土) 13:02:30
    霧切「それじゃあ、ここからは二つの班に別れましょう」

    弐大「二つの班?何故だ?」

    霧切「まず、この体育館から出て外を確認する班
    もうひとつが、この体育館の裏の廊下の寮を確認しに行く班よ」

    苗木「なるほど 14人もいれば班に分かれて捜査が出来るね」

    霧切「私は寮を確認しに行くわ…九頭龍先輩には…」

    九頭龍「わかった 外を見て来るぜ」

    こうして、皆が行きたい方向にチーム分けすることになった

    寮班

    霧切
    桑田
    不二咲
    葉隠
    小泉
    西園寺
    弐大
    舞園

    外班

    九頭龍
    ソニア
    左右田
    大神
    朝日奈

    苗木(どっちに行こうかな?)

    >>34
  24. 34 : : 2016/11/05(土) 16:57:51
    寮班で
  25. 35 : : 2016/11/05(土) 19:29:36
    苗木「僕は寮に行くよ」

    霧切「そう…多少人数は偏るけど、まぁ向こうも5人いれば十分ね」

    九頭龍「ああ、あまり大勢と連むのはガラじゃねぇ」

    西園寺「チビが連みたいのは辺古山おねぇだもんね〜」

    九頭龍「なっ!? おいテメェ!!誰がチビだゴラァ!!」

    桑田「なんだ、オメーチビなのに彼女いんのかよ!」

    九頭龍「テメェは黙ってろこのクソアポ!!エンコ詰めるぞ!」

    苗木「……チビって彼女できないのかな…?」

    舞園「大丈夫ですよ 苗木さんはこれからきっと伸びますから☆」

    霧切「…キリがないわ 早く行きましょう 大神さん 桑田くんを静かにさせて」

    大神「ぬぅん!!」

    桑田「アポォ⁉︎」バタッ




























    そんなこんなあって、僕たちは体育館の裏にある寮の入り口を開けた

    不二咲「やっぱりここも開いてるね」

    小泉「さっきモノクマが鍵を開けたのね」

    大神「ここも我と弐大の手では開かなかった やはりロックがかかっていたか」

    葉隠「つーかなんで体育館に寮があるんだべ?」

    弐大「最近だと、選手寮と一体化した競技場は結構多いぞ? ワシも前に大会でそういうところに泊まったことあるがな」

    桑田「ヘェ〜 そりゃ知らなかったぜ 俺は野球部時代は皆車で寝泊まりだったからな」

    霧切「雑談はそこまでよ これから寮に入るから、静かにして」

    霧切さんはそう言って寮の扉を開けた

    寮の入り口は広い玄関となっており、綺麗な下駄箱が手付かずの状態で並んでいた 一階にはベランダとリビング、調理台と、少し広すぎる点を除けば一般家庭的な造りだった

    廊下にはトイレや大浴場の入り口の看板があり、男湯と女湯で暖簾が違う

    葉隠「ひゃーっ 一階は快適だべー ソファはあるし、ジュースや酒もいっぱいあるべ」

    不二咲「葉隠くん…高校生なんだからお酒はダメだよぉ…」

    葉隠「俺は2回ダブって今は20歳だから良いんだべ」

    苗木「2回ダブ!? 今さらっとすごいこと言ったね、葉隠くん!?」

    大神「我の周りでは珍しい事でもない 退学処分通知を受けた奴なら何人も知っている」

    苗木「そういう問題なのかな…」

    葉隠「へっ!スクールボーイにはミルクがお似合いだべ!」
  26. 36 : : 2016/11/05(土) 20:17:42
    二階と三階には、僕たちの生活する寮があった

    二階には苗木、小泉、桑田、不二咲、ソニア、九頭龍、大神と書かれた個室があり、三階には左右田、葉隠、弐大、朝日奈、舞園、霧切、西園寺と書かれたプレートがぶら下がった個室があった

    舞園「ここの個室の鍵、誰か渡されますか?」

    苗木「いや、その必要は無いよ 舞園さん」

    苗木「たぶんこれ…」ピッ

    ガチャッ

    苗木「やっぱり電子生徒手帳がロックだったね 変な機械がついてるからおかしいと思ったよ」

    弐大「電子ロックの場所は最近では割と珍しく無いが…なぜ鍵穴があるんじゃ?」

    小泉「電子ロックがバグった時用に鍵があるんじゃない?」

    舞園「まぁ、そう考えるのが普通ですね」

    僕たちは電子生徒手帳を取り出し、それぞれの部屋を開けた

    部屋は割と広く、全体的に小ざっぱりしてるが隅々まで清潔だった 中にはシャワールームまで完備してある

    小泉「女子の部屋のシャワールームは鍵がかかるように出来てるわね」

    舞園「それと…部屋は全部防音ですね さっき弐大先輩が部屋の中で絶叫してたの、誰も気づきませんでしたし」

    桑田「エッ!?あのクソうるさい絶叫がかぁ!?」




  27. 37 : : 2016/11/05(土) 22:13:54
    霧切「調査できる所は大体調査したわね…」

    小泉「もう少し広いと思ってたけど、そこまでではなかったね」

    葉隠「お陰ですぐに終わっちまったべ」

    不二咲「葉隠くん…ずっとお酒やジュース飲んでばっかりだったけど…」

    葉隠「酒は大人の特権だべ!誰にもゆずらねぇぞ〜?」

    ピローン

    葉隠「ん?」

    XIV・飲酒を禁じます

    葉隠「だあああああっ!!校則に追加されたべ!!」

    西園寺「ほら〜言わんこっちゃないじゃん」プークスクス

    葉隠「な、なんでバレたべ!?」

    舞園「そこの監視カメラで見られてるんじゃないですか?」

    葉隠「ハァ!?なんで監視カメラがあるんだべ!?」

    霧切「モノクマの言う学級裁判…その犯人をモノクマが知るためじゃないかしら?」

    霧切「犯人をモノクマが把握しなきゃ、学級裁判でクロを突き止めてもオシオキが出来ないからだと思うわ」

    桑田「だったら簡単じゃん その監視カメラをぶち壊してやろーぜ!!」

    弐大「おう!!!!ワシに任せろおおぉおぉおおぉ!!」

    ピローン

    XV・監視カメラの破壊を禁じます

    弐大「おお!今のやりとりも監視カメラで見られておったか!がはははは!!」

    桑田「笑ってる場合かよ!!」

    この時、僕は実感した




    今こうして笑ってる間も、僕たちは犯人の掌で踊っているに過ぎないと







    僕たちという『おもちゃ』で遊んでるんだと














    『おもちゃ』は、壊しても代替品があるから…

    霧切「苗木くん?」

    苗木「わっ!霧切さん?」

    霧切「深刻な顔で考えこんでたけど…平気?」

    苗木「だ、大丈夫だよ…僕は、平気…だから!」

    霧切「ハァ…どうせさっきの監視カメラのことで考えてたんでしょ?」

    苗木「えっ? ち、違うよ、その…」

    霧切「あなたみたいな単純な人は、顔に考えている事が書いてあるのよ」

    苗木「霧切さん…エスパーだね」

    霧切「それは舞園さんでしょう?…余り気を引き締め過ぎないで その緊張感が余計にここの空気を悪い方向に煽ってしまうから」

    苗木「わ、わかった…霧切さん」

    霧切「………誰かと話してきたら?」

    苗木「?」

    霧切「私なんかと話すより、桑田君や舞園さんたちと話してた方が落ち着くと思うわよ」

    誰かと話す…か………


    確かにみんなのことを知っていけば、気も紛れるし、何よりみんなのことを知る事が出来る



    一人で考えこむよりもずっと建設的だ


    苗木「それじゃあ…誰と話そうかな?」


  28. 38 : : 2016/11/05(土) 22:21:35
    ここからは自由行動です
    自由行動では、安価で皆さんの好きなキャラクターと交流できます

    同じキャラクターと三回交流すると学級裁判時に使えるスキルがゲット出来ます

    5回交流すると、更にスキルがゲット出来ます

    スキルには【オートスキル】と【コマンドスキル】の二種類があります

    オートスキルはセットしていると裁判中、自動で永続的に発動します

    コマンドスキルは原作通り、任意のタイミングで一度だけ使えます

    それでは、キャラクターとの交流をお楽しみください

    安価>>39

    (弐大 西園寺 小泉 葉隠 桑田 不二咲 霧切 舞園)
  29. 39 : : 2016/11/05(土) 22:57:23
    桑田っちで
  30. 40 : : 2016/11/06(日) 10:52:29
    桑田「クッソー!!なんで監視カメラなんかついてるんだよ」
    桑田「なぁ、お前もそう思うだろ?苗木」


    ボヤいてる桑田クンと過ごした


    桑田「なぁ、苗木」

    苗木「ん?桑田クン、どうしたの?」

    桑田「もしかして、あん時のこと、まだ怒ってたりとかするかって…ない?」

    苗木「いや、寧ろ感謝してるよ」

    桑田「全く、本当に前向きだよな〜 お前は」

    苗木「人より少し前向きなのが、僕の取り柄だから」

    桑田「まぁ状況も状況だし、その方がいいんじゃねぇの?」

    苗木「桑田クンは、僕より前向きなのが性格だと思ってたけど…」

    桑田「なんだ…?お前も俺のことアホっていうのか…?」

    苗木「だ、誰もそんな事言ってないよ!?」

    桑田「……まぁ、考えてる事は確かに単純だけどよ…」

    桑田「俺だって、いろいろ悩みが尽きないんだぜ?」

    苗木「悩み…?」

    桑田「そうそう悩み!どんな悩みかわかる?」

    苗木「桑田クンが悩んでそうなことって…恋愛や遊びとか?」

    桑田「遊びのことに関しちゃあんまり悩んでねーぜ? 友達なんて呼べばいっぱい来るしよ」

    桑田「俺が悩んでいるのは、『恋愛』だぜ?」

    苗木「桑田クンって、舞園さん一筋じゃ無いの?」

    桑田「まぁそうだけど舞園ちゃんはアイドルじゃん? だから舞園ちゃんと付き合うにはどうしたらいいかな〜って、考えてるのよ」

    苗木「け、結構ハードルの高い悩みだね」

    寧ろハードルの高さが雲をぶち抜いてるような…

    桑田「あ!そういえば苗木って、舞園ちゃんのクラスメイトなんだよな!?」

    桑田「舞園ちゃんの好みの男子のタイプとかさ、聞いてきてくれない?」

    苗木「…………………」

    苗木「舞園さんの好みのタイプは、確か黒髪の短髪で、清楚で真面目な性格の人だったと思うよ?」

    桑田「ゲゲェ!!?俺の真逆の陰キャラタイプじゃんそれ!!」

    苗木「でも、桑田クンがこうなれば、舞園さんも振り向いてくれるんじゃない?」

    桑田「…そうなの?」

    苗木「多分」

    桑田「…俺、自分の部屋に戻るわ じゃあな、苗木 ありがとよ」

    桑田クンは深刻に悩んでる顔で部屋に戻った


    さぁ、桑田クンがこれでどう変貌するか楽しみだな…

    安価>>41

    (弐大 西園寺 小泉 葉隠 不二咲 霧切 舞園)



  31. 41 : : 2016/11/06(日) 12:52:39
    あえて葉隠
  32. 42 : : 2016/11/06(日) 14:00:59
    葉隠「ったく、酒を没収されちまったべ……」

    葉隠「ああーっ腹たつ!! 苗木っち!!ジュースでいいから付き合うべ!!」

    ほろ酔い葉隠クンと駄弁って過ごしたんだべ…じゃなくて過ごした

    葉隠「なぁ、苗木っち」

    苗木「どうしたの?葉隠クン」

    葉隠「俺たち、いつまでここに閉じ込められるんだろうなぁ…」

    苗木「…わからない けど校則には、誰かを殺さない限り一生出れないって書いてあったね」

    葉隠「マジか〜 うう、どうしようかな〜〜」

    葉隠「アッ!!いいこと思いついたべ!!」

    苗木「……葉隠クンにとってのいいこと? 僕にとってのいいこと?」

    葉隠「疑わないで聞いてくれって苗木っち! こんな時の為の『超高校級の詐g…占い師』だべ!」

    苗木「今詐欺師って言いかけたよね!?」

    葉隠「んじゃあ、占うべ!!」

    苗木「う、占うって何を使って?」

    葉隠「いや、特に?…………ハッ!!見えたべ!!」

    葉隠「苗木っち!安心しろ!お前はここから出られないべ!!」

    苗木「エェッ!?そんな…!」

    葉隠「まあまぁ落ち着くんだべ苗木っち いいか?ここから出られないということは…」

    葉隠「お前は誰にも殺されないし誰も殺さないべ!!良かったな!」

    苗木「な、なるほどね…って!結局ここから出られないじゃないか!!」

    その時、僕はある事を思い出した



    彼の占いの当たる確率は…約3割だと…

    つまり7割の確率で…僕は誰かを殺すか、誰かに殺される……?

    この占いの先、もう少し知ってみたいな…


    苗木「葉隠クン!もう少し詳しく占ってくれないかな!?」

    葉隠「おう!じゃんじゃん占ってやるべ!!」

    葉隠「でも今日はもう部屋に戻ってゆっくりしたいから、また今度にでも頼むべ!」

    苗木「ありがとう葉隠クン!じゃあね!」

    葉隠「おう、あばよ苗木っち!!」

    葉隠「………コレでノルマ達成だべ」(ボソッ

    苗木「何か言った?」

    葉隠「何でもないべ!じゃあな!」

    ああ、あの占いの内容が気になるなぁ〜

    葉隠クン、年上だからか結構優しいし、最初は詐欺師かと思ったけど仲良くなれそうだなー





    ん?待てよ…






    僕、思いっきり詐欺に引っかかってなかったか⁉︎⁈


    安価>>43
    (弐大 西園寺 小泉 不二咲 霧切 舞園)
  33. 43 : : 2016/11/06(日) 15:18:07
    舞園
  34. 44 : : 2016/11/06(日) 15:48:47
    舞園「苗木くん、私と過ごしたいんですか?」

    苗木「えっ!?何でわかったの?」

    舞園「ふふっ、エスパーですから♪」


    舞園さんと一緒に過ごした


    苗木「舞園さんとこうやって話すのも久しぶりだね」

    舞園「中学時代以来でしたね」

    苗木「こうやって、舞園さんと話してるだけで懐かしい気分になるよ」

    舞園「ありがとうございます、苗木くん…私も苗木くんと話せて嬉しいです」

    舞園「こういう極限状態だと…尚更嬉しいです」

    苗木「コロシアイ学園生活を強いられても、僕には知り合いがいるからね 知り合いがいることがこんなに心強いなんて、初めてだよ」

    舞園「……苗木くん、ちょっといいですか?」

    苗木「どうしたの?舞園さん」

    舞園「…ここだと話づらいので、私の部屋まで来て下さい」

    苗木「? わかったよ」

    舞園さんの部屋に上がった

    苗木「話って何? 舞園さん」

    舞園「苗木くんって…………私のこと、好きですか?」

    苗木「エッ?ど、どうしたの急に…」

    舞園「…友達として」

    苗木「な、なんだ友達としてか… 当然好きだよ 舞園さんといると、笑顔に癒されるし、何より話が合うから…」

    舞園「……私のこと、本当に好きなんですか?」

    苗木「……舞園さん?」

    舞園さんは、上目遣いの涙目で僕の顔を覗き込んでいる



    …アイドルのその顔は反則だよ…舞園さん

    苗木「う、うん」

    舞園「………」

    苗木「…舞園さん なんだか様子が変だよ?」

    苗木「さっきから申し訳なさそうだし……僕、何かしちゃったかな? だとしたら謝るよ」

    舞園「そ、そんな!苗木くんが謝ること無いです!」

    舞園「寧ろ私が…」

    苗木「?」

    舞園「…いいえ、なんでもありません 今日はありがとうございました、苗木くん♪」

    苗木「ありがとう、舞園さん」

    舞園「ふふっ♪ 苗木くんの笑顔も素敵ですよ」



    こうして舞園さんと別れた

    舞園さん……どうしたんだろう?

    何故かずっと挙動不振だったし…

    今度会ったときにでも、聞いてみようかな…

    ラスト安価>>45

    (弐大 西園寺 小泉 不二咲 霧切)

  35. 45 : : 2016/11/06(日) 17:38:35
    あえての弐大
  36. 46 : : 2016/11/06(日) 20:41:14
    弐大「おう!苗木!!ワシと話でもするか?」

    弐大「なら風呂に来い!!漢同士、裸の付き合いじゃあ!!」

    弐大先輩とお風呂に入った



    弐大「ところで苗木よ…やりたいスポーツは決まったのか?」

    苗木「今は、まだですね…」

    苗木「そもそもここにスポーツ施設があるかどうか…」

    弐大「苗木…スポーツという固定概念に縛られることもないんじゃぞ?」

    苗木「?」

    弐大「例えば苗木、ビリヤードはスポーツだと思うか?」

    苗木「ビリヤードは………スポーツっていうより遊びだと思いますけど…」

    弐大「普通の人間は皆そういうだろう だがな!ビリヤードは力加減を上手く調整できる技術!そしてその為に鍛錬された強い筋肉が不可欠なのだ」

    弐大「それと……格闘ゲームはスポーツだと思うか?」

    苗木「か、格闘ゲーム!? それってただのゲームじゃあ…」

    弐大「体を動かすだけがスポーツとは限らん!!格闘ゲームには、反射神経は勿論のこと、短い時間で正確な判断をするサイバネティクテクニックの両方が鍛えられる!!その二つの技術は実際の格闘技にて応用することも可能じゃ!」

    弐大「…ところでチェスはスポーツだと思うか?」

    苗木「それは違うよ!!間違いなく!!」

    弐大「スポーツにおいては、時にじっくり考えることも大切じゃ!チェスや将棋で思考力と心理的戦術の能力を高めれば、サッカーやバスケでベンチにいるときに相手のチームの傾向に気づけるようになる!」

    苗木「た、確かにチェスの用量で、相手の癖を見抜けば…」

    弐大「うむ!そういう事じゃ!! スポーツは筋力、技術、直感、頭脳…人間のあらゆる能力を必要とする!だから狭い枠組みに囚われる事はないぞ! 」

    弐大「お前さんの得意分野で伸ばして行けばいい! 幸い、お前さんの筋肉は平均的だ 鍛え方でプロレスラーにでもバレリーナにでもなれる!!」

    苗木「なるほど…スポーツって奥が深いんですね」

    弐大「それじゃあ、自分のやりたいスポーツが見つかったら声をかけるんじゃ それじゃあ俺はここらで帰るぞ!」

    苗木「弐大先輩、ありがとうございました」




    何事もスポーツに繋がる、か………




    弐大先輩はスポーツを知り尽くしてるなぁ…
  37. 47 : : 2016/11/07(月) 19:30:49
    ピンポーン

    暫くして、インターホンが鳴った

    霧切「私が出るわ」

    ガチャッ

    九頭龍「そんなに怪しむな、俺だ そっちは、何かあったか?」

    霧切「…いえ、特に怪しい物は」

    九頭龍「そうかい、こっちは怪しい事だらけだぜ」

    霧切「どういう事ですか?」

    九頭龍「…いや、詳しくは中で話すぜ」



    こうして、また14人全員が集まった

    外から帰ってきたみんなの表情は、何か信じられないものを見たような複雑な気持ちのものだった

    西園寺「あのさぁ…誰かが話さないと始まんないんだけど?」

    左右田「そうはいってもだな…」

    九頭龍「わーったよ、俺が話すから」

    九頭龍「……確かに外の世界は『街』だ」

    葉隠「そうか!だったら決まりだな!みんなで早く脱出するべ!!」

    九頭龍「馬鹿野郎、そう簡単に行くなら苦労しねーよ」

    九頭龍「…『街』はあった…けど人が誰もいねぇ まるでゴーストタウンだ」

    苗木「ゴ、ゴーストタウン!? なんでそんなところに…」

    大神「しかもそれだけではない 周囲が壁で囲まれており、行動範囲が限られてるのだ」

    左右田「壁の内側にあるのは、この体育館とスーパーと駅と小さな歓楽街と住宅街…それだけだ」

    霧切「壁で囲まれてる…?日本にそんな場所があったかしら?」

    桑田「あったら教科書にでも載ってるだろ そんなの聞いたこともねぇぞ」

    舞園「では、海外…?ですかね?」

    ソニア「隔離された街はヨーロッパや中東、アメリカ地域にもいくつかありますが、こんなに大々的に隔離されてる場所なんて聞いたこともありません」

    朝日奈「それに、いろんなところに日本語の看板があったからね 少なくとも、昔日本人が住んでた街っぽかったよ?」

    不二咲「電気や水やガスも通ってるから、完全に世界から隔離されてるわけでもなさそうだけど……」

    葉隠「いや、ここの場所がわからないんじゃ、隔離されてんのと同じだべ」

    小泉「ところでさぁ…そっち側にもあったわけ?監視カメラ」

    大神「ああ、かなりの量のカメラだったな」

    朝日奈「私たちがこうしてる様子も、監視されてるのかな…」

    霧切「…でしょうね、おそらく」

    苗木「ところで九頭龍先輩、そこの駅、なんて名前の駅でしたか?」

    九頭龍「モノレールの駅だったが、【きぼうタウン駅】とか書いてあったな おれの知らない地名だ」

    霧切「なるほどね…少しだけ分かった気がする」

    九頭龍「何がだ?」

    霧切「おそらくこの件…希望ヶ峰が大きく関わっているわ」

    苗木「!!」

    桑田「ま、マジか…?」

    西園寺「ちょっと待ってよー てことはさぁ、希望ヶ峰学園が私たちを誘拐したってこと? 逃げ出すわけでもないのになんでそんな事するかなぁ〜?」

    霧切「もちろんまだ私の推測にすぎません けど…全国から『希望』の高校生を集める希望ヶ峰学園、そして『きぼうタウン』に集められた希望ヶ峰学園の生徒…無関係と考えるのもいささか不自然です」

    弐大「なんじゃあ、謎は深まるばかりだのう…」

    苗木「とりあえず、今日はこの辺にして、明日また考えません? 全員で捜索すれば、何か見えてくるかもしれないし…」

    桑田「俺はそれに賛成だぜ 今日はもう考えすぎて疲れたぜ」

    葉隠「俺っちも疲れたべ…ったく!飲酒禁止ならなんで酒なんて置いとくべ!」

    九頭龍「そうだな…このへんで解散にするか」

    不二咲「…でも、ご飯は…?」

    苗木「あっ………」グゥーーーー

    朝日奈「よし!苗木もお腹が空いてる頃だし!みんなとの親睦を深めるためにも全員でご飯食べましょうよ!」

    舞園「それ、いいですね! 朝日奈さん!」

    大神「…では、そうしよう ぼちぼち腹も空いた」

    左右田「九頭龍、お前は強制参加な」

    九頭龍「なっ!? お、俺がなんでお前らと一緒に仲良くご飯だぁ!?ふざけんじゃねぇ!」

    小泉「あー気にしないで こいついっつも一匹オオカミぶってるから」

    九頭龍「……おい小泉」

    左右田「よし、それじゃあみんなでご飯とすっか!!」

    九頭龍「話聞けよお前ら、ぶっ飛ばすぞ!」

    ソニア「舞園さん!私たちで料理作りませんか?」
    舞園「いいですね!お願いします」


    こうして、九頭龍先輩を強制参加させた親睦会は、大盛況に始まり、大盛況に終わった


    いつまでもこの楽しさが続けばいいのに…
  38. 49 : : 2016/11/08(火) 19:11:10
























    オマエラ、7時になりました グッドモーニング!!






    モノクマのチャイムで目を覚ます


    慣れない寮生活は、何とも寝付けが悪い

    僕はいつも通りに起き、いつも通りに歯を磨き、いつも通りにリビングに行く


    ソニア「苗木さん!おはようございます!」

    桑田「ふぁあ〜 苗木おはよ〜」

    九頭龍「よう、苗木」


    どうやら一部の生徒を除いて大体起きてるらしい


    そうだな……朝食が出来るまでの間は誰かと話すか

    自由行動 【残り2回】


    安価>>50

    (桑田 弐大 ソニア 九頭龍 霧切 大神 西園寺 小泉)
  39. 50 : : 2016/11/08(火) 19:13:13
    小泉
  40. 51 : : 2016/11/08(火) 19:45:49
    小泉「もう、寝癖くらい直してから来なさいよ…」

    小泉「しょうがない、ほら苗木くん、洗面台行くわよ!」



    小泉さんが僕の寝癖と悪戦苦闘した………


    小泉「あっ!苗木くん、またパーカーの袖口が汚れてる!」

    苗木「あっ…」

    小泉「もう…ほら貸して頂戴、洗濯するから」

    苗木「ありがとうございます 小泉先輩」

    小泉「いいから…ほら」

    苗木「小泉先輩って、凄く面倒見がいいですよね なんだかお母さんみたいで…」

    小泉「ハァ…お母さんね… 男子に言われると軽い嫌味に聞こえる」

    苗木「そ、そんなつもりはないですよ むしろ褒め言葉で言ったつもりです」

    小泉「……まぁ、いいわ サンキュー」

    小泉「そうだ、苗木くん 手伝って欲しいことがあるんだけど…」

    苗木「? 僕でよければ、なんでも手伝いますよ」

    小泉「ありがと…洗濯ついでに、大浴場のブラシがけ、お願いするわね」

    苗木「え? 朝から大浴場に入ってる人っているんですか?」

    小泉「もう、自分の性別の大浴場でいいからね」

    苗木「わかりました」

    しばらくして…



    小泉「苗木く〜ん? はいるよ〜」

    苗木「どうぞー」

    ガラガラ

    小泉「もう、掃除が遅いわよ!いつまでモップがけしてるつもり?」

    苗木「ご、ごめんなさい 風呂場のブラシがけの手際がよくわからなくて…」

    小泉「全く…男子ってみんなこうなの…? ほら、お手本見せるから貸してごらん?」


    小泉先輩は馴れた手つきで、素早く隅々まで掃除した

    小泉先輩は面倒見だけでなく、出際もいいみたいだ

    小泉「はい、これでお終いと…」

    苗木「へぇ〜 小泉先輩って凄いですね こんなに早く掃除が出来るなんて…」

    パシャッ

    苗木「うわっ!?」

    突然のシャッター音に、思わずびっくりする

    小泉「あーあ、今の結構いい笑顔だったのに…まぁ、可愛いマヌケ顔が撮れたし、別にいいか…」

    苗木「小泉先輩って、いつでもカメラ持ってますよね…」

    小泉「当然よ いい笑顔はいつ来るかわからないんだから 私これでも『超高校級の写真家』だしね」

    小泉「それじゃ、苗木くん 私はやる事あるから、後はよろしくね」

    小泉先輩と別れた

    それにしても、掃除中でも常にカメラをぶら下げてるなんて…

    小泉先輩の写真に対する思い…気になるな


    ラスト安価>>52

    (桑田 弐大 ソニア 九頭龍 霧切 大神 西園寺)
  41. 52 : : 2016/11/08(火) 20:56:02
    ソニア
  42. 53 : : 2016/11/08(火) 21:48:10
    ソニア「おはようございます 苗木さん!」

    ソニア「ちょうど料理を作ってたんです!良かったらご一緒しませんか?」


    ソニア先輩と談笑しながら料理を作った


    ソニア「苗木さん、少し相談があるのですが…」

    苗木「? どうしたんですか?ソニア先輩」

    ソニア「…日本の面白いドラマや映画を教えてほしいのです」

    苗木「そういえばソニア先輩って、ノヴォセリック王国からいらしたんですよね? そこで有名な日本のドラマってなんですか?」

    ソニア「そうですね…ジーパンを履いた刑事さんが絶叫しながら殉職する刑事ドラマとか…」

    苗木「…他には?」

    ソニア「『僕は死にましぇーん』って言いながらトラックに突っ込むドラマとか…江戸に彗星が落ちるドラマとか…ですね」


    …………どうしよう、古い


    古すぎて、ついていけない

    ていうか僕の両親の世代だよな?このドラマって…

    ん?でもまてよ…そういうドラマ、何か知ってる気がする…

    苗木「ソニア先輩 僕、その類のドラマに心当たりがあるかもしれません」

    ソニア「本当ですか! 苗木さんと心が通じたみたいで嬉しいです!」

    苗木「確か…『大江戸戦士 トノサマン』っていう特撮ドラマがありました」

    ソニア「『トノサマン』…聞いたことがあります!」

    苗木「近未来のネオ・エドシティを舞台に、主人公のトノサマンがアクダイカーン率いる悪の軍勢と戦う時代劇系アクションです!」

    今思い返すと懐かしいな…トノサマン

    小学校時代に良く観てたっけ…

    ソニア「アイエエエ!?やはり日本の文化は奥が深いです…」

    苗木「そうだ 宜しければ、ソニア先輩の国の文化も教えてくれませんか?」

    ソニア「そうですね…私の国で流行ってる事といえば、ズバリ!『ハッャヒレコタキ』です!」

    苗木「『ハッヤレ…レンコン』?」

    ソニア「『ハッャヒレコタキ』です」

    苗木「なんだか凄く発音しづらいですね…」

    ソニア「『ハッャヒレコタキ』です 覚えてくださいね」

    苗木「は、はい…それって、どんなものなんですか?」

    ソニア「ノヴォセリック王国で流行ってる、低カロリーながらもボリューミーな感触の新料理です!」

    苗木「カロリーが低くて腹持ちがいい…日本でも流行りそうな料理ですね」

    苗木「どんな材料を使ってるんですか?」

    ソニア「そうですね…まず豚肉を用意して、それを一つずつ一口サイズに切ります」

    ソニア「そして、豚肉のかけらをペポラサ切りにしたキュウリとカメムシと一緒に炒めます」

    苗木「ぺ、ペポラサ切り…って何ですか? ていうかカメムシ入れるんですか!?」

    ソニア「そこから、ほうれん草をベンベン切りにして、ポンチョフマ漬けにしたサイズロンと一緒にコンタバイ煮込みで煮付けます」

    ソニア「それから、ソクゲー茶とャネタヒンノ草を加えてベンダーをすること20分、そのあと、別で用意したサンシローセガタをサタンベノユノーユヨノルで焼いて…」

    その後も、ソニア先輩のカオスな説明が続いた…

    ソニア「こうして、『ハッャヒレコタキ』の完成です! わかりましたか?」

    苗木「は、はい 何となく」


    ノヴォセリック王国…どんな国なんだよ…
  43. 54 : : 2016/11/08(火) 22:40:23
    左右田「ふあぁあ〜〜 おはよう…」

    小泉「ちょっと左右田!いつまで寝てんのよ! 今日はあんたが掃除当番でしょ!」

    左右田「るっせぇな…俺にもやる事があるんだよ…」

    不二咲「ふあぁ……おはよう、苗木くん」

    苗木「おはよう 不二咲さん」

    葉隠「…………」

    しばらくして、深刻な表情の葉隠クンが降りてきた

    桑田「おっせーぞ葉隠、もう9時だぞ?」

    葉隠「そういうお前は随分早起きだな 桑田っち」

    桑田「まだ野球部時代の生活習慣が抜けねぇんだよ しかもここ、スポーツ選手の寮だからなおさら意識しちまうぜ」

    葉隠「そうか…まぁ、いいや そういえば、舞園っちと朝日奈っちはどこ行ったべ?」

    小泉「そういえば彼女たちも、まだ起きてないわね…」

    西園寺「あのホルスタインちゃんなら、さっきジュース飲み過ぎてお腹下したからトイレにいるよ?」

    弐大「クソじゃああああ!!」

    左右田「お前それが言いたいだけだろ!」

    大神「なら、舞園はまだ寝てるのか…」

    弐大「……なんか不安じゃのう 誰かが起こしに行った方がいいんじゃあないか?」

    霧切「そうね 私が起こしに行くわ」

    葉隠「あ! う、うーんと…その、霧切っち?」

    霧切「? 急にどうしたの? 葉隠くん」

    葉隠「ね、念には念を入れて、別の誰かも連れて行った方がいいべ!」

    桑田「…葉隠、急にどうしたんだよ、お前朝から様子がおかしいぞ?」

    葉隠「べっ別にいいだろ? 俺なんか間違った事言ったか?」

    霧切「…私はそんなに弱くないから大丈夫 みんなは先に調査に出てても構わないわ」

    葉隠「…わ、わかったべ…」

    左右田「どうしたんだよ葉隠 何か舞園に後ろめたい事でもあるのか?」

    葉隠「あ、いや、そういうわけじゃないべ…」

    葉隠「ただ、皆降りてんのに1人だけ出てこないから、過度に怪しんじまっただけだべ!」

    小泉「ならいいんだけど… ほら、早く朝ごはん食べようよ!」

    不二咲「うん!そうだね 私もお腹が空いてきたよ」

    しばらくの間、舞園さんと霧切さんと朝日奈さんが不在の状態で食事が進んだ
  44. 55 : : 2016/11/09(水) 18:04:55
    葉隠「……ハァー」

    苗木「葉隠クン、ずっと気難しい顔してるよね…」

    九頭龍「…おい、いい加減何隠してんのか話せよ」

    葉隠「んな! そんな、隠し事なんてなーーんにも無いべ!! 俺っちは至って健全な高校生だべ!」

    小泉「……3ダブしてるくせに」

    葉隠「それを言っちゃおしまいだべ」

    西園寺「……ひょっとして『占い』で変なのが出たの〜?」

    葉隠「ぎくっ!!」

    葉隠クンの表情が一瞬で引きつった

    西園寺「わーい、底辺ウニ頭馬鹿の葉隠おにぃが図星だー」

    葉隠「な、なんなんだべ!!そんなのいちゃもんだべ!!」

    言い逃れする犯人のような葉隠クンの振る舞いに、全員の疑いの視線が突き刺さる

    やがてその視線は声に変わった

    左右田「じゃあ、お前さんが朝からソワソワしてたのは一体なんなんだよ…」

    葉隠「え、えーと…と、トイレに行くべ」

    九頭龍「逃がすかよ!」

    葉隠「ウボォ!?」

    小泉「ちょっと九頭龍!さすがにそれはやりすぎじゃないの!?」

    九頭龍「お前らだって見りゃわかるだろ!こいつの言動は明らかに怪しいぞ!?」

    九頭龍「この状況だ 何かあってからだと遅ぇんだよ!」

    大神「手を出す理由にはならぬが…怪しいのは同意だ」

    葉隠「うぐぅ…わかったべ!話せばいいんだろ話せば!!」

    苗木「葉隠クン、大丈夫?」

    葉隠「気にするな、苗木っち… まぁ、お前らも聞いて驚くなよ?」

    九頭龍「ヘッ お前の殺人計画をか?」

    弐大「九頭龍!もうそこまでにせんか!」

    葉隠「いや…半分あってるべ」

    苗木「!?」

    桑田「半分あってるって…どういう事?」

    葉隠「いや、昨日の深夜の事なんだがな……イロイロ予想外な出来事ばかり起きすぎて、眠れなかったんだべ」

    左右田「 俺も昨日は全然寝れなかったな…」

    葉隠「だから、自分に出来る事をしてみたんだべ」

    西園寺「なんの取り柄もない底辺ウニ頭馬鹿詐欺師に何が出来るの〜?」

    葉隠「どんどん俺の悪口を進化させんな!! それに俺は『超高校級のウニa…占い師』だべ!」

    左右田「ウニ頭って言いかけたよな、今」

    葉隠「それで、昨日何度か、この先に起こる事について占ってたんだべ……自分の身も守りたいしな…」

    苗木「それってつまり………モノクマの言ってた『コロシアイ』の事だよね?」

    葉隠「……………」

    葉隠「そうだべ」

    左右田「!?」

    小泉「…本当に言ってるの?」


    葉隠クンの口から漏れた禁句に、各々がざわめきだす



    全員で脱出しようと考えていた…いや、夢見ていたのに、それがたった一言で打ち砕かれた様だった

  45. 56 : : 2016/11/09(水) 23:20:46
    葉隠「…おれっちの占いは3割しか当たらん でも3割の確率で必ず当たるんだべ」

    葉隠「何度か占ったんだが…何度も浮かぶんだ…そいつの手に血が付いているビジョンがな…」

    西園寺「じゃあもったいぶらずにそいつを縛り付けちゃえばいいじゃーん」

    葉隠「そうも行かないんだべ…いくら占いとて外れる時はある」

    左右田「ていうか誰なんだ?そいつはよ…」




    葉隠「………舞園っちだべ」






    ………え?








    一瞬、聞いた言葉が理解できなかった




    あゝ、この感覚は二度目だったっけ



    あの優しくて思いやりのある舞園さんが、殺害を…?



    桑田「おいおい、舞園ちゃんは超高校級のアイドルなんだぜ? そう簡単にアイドルのメンタルがぶっ壊れるわけ…ないじゃん?」

    九頭龍「アホか 『そう簡単に』とか、『現実的に』なんて概念はこの街じゃ無意味だ」

    葉隠「ハァ…こういう空気になるから話したくなかったんだべ どうする? 信じるか信じないかはあんたたち次第ってわけだ 占いなんてそんなもんだべ」

    ソニア「……私、どうも考えられません… あの舞園さんが、殺人計画を企ててるなんて…」

    西園寺「アイドルなんて何考えてるかわからない生き物だしね〜 みんなに見せてるのは嘘の笑顔かもよ?」

    小泉「ちょっと、西園寺ちゃん!」

    九頭龍「……強ち、否定しづらいな…」

    ソニア「そんな、九頭龍さんまで!」

    九頭龍「ソニア、お前もそう簡単に人間を信用するな…」

    左右田「おいコラァ!!俺はよくわからんがソニアさんをけなすのは許さねぇぞ!!」




    皆が口々に意見を漏らし、さっきまで笑顔だった食卓が修羅場と化す寸前だった




    そんな時、僕の口はとても自然に開いた





    苗木「………僕は、舞園さんを信じてみたいと思います」

  46. 57 : : 2016/11/09(水) 23:49:22
    九頭龍「ハァ?」

    苗木「そもそも、葉隠クンの占いの当たる確率は3割ですよ? なんというか、あまりアテにし過ぎるのもアレですし…」

    葉隠「さらっとひでぇぞ苗木っち!!」

    小泉「……私はあんまりこういう事言いたくないんだけどさ… 起きてからじゃ遅いんだよ? 苗木くん」

    苗木「わかってます だから……もう少し舞園さんの様子を見てから判断しても遅くないと思うんです」

    弐大「ほう…というと、どういう事だ?」

    苗木「舞園さんが本当に怪しいかどうかわかるまでは、僕たち以外には内緒にして、ここにいる人達で舞園さんの様子を見合うって事です」

    苗木「その結果、舞園さんに怪しい事が無かったら…」

    九頭龍「にしても、なんであいつらにも秘密にしておく必要があるんだ?」

    ソニア「それは、彼女にだって名誉がありますよ!」

    ソニア「もし占いがハズレだった場合、自分が周りの人間全員に疑われてたなんて思ったら、悲しむに決まってます!」

    左右田「俺はソニアさんの言ってる事に賛成だ 第一、占い一つで疑うのもバカバカしいからな」

    桑田「それに、俺たちで舞園ちゃんの潔白を証明すればいいんだろ? 上等だぜ!舞園ちゃんは俺の好きなアイドルだし、トモダチのトモダチだからな!」

    左右田「というわけで、ソニアさんの権限で苗木の案を採用するぜ!」

    ソニア「はい!私の権限で採決します!」

    桑田「イェーイ!やったぜ!」


    大神「決まりですね… 九頭龍殿」

    九頭龍「…ったく、お人好しの甘ちゃんばかりだぜ」

    西園寺「ほーんと 皆自分が殺されるかもしれないって自覚ぜーんぜん無いよねー」

    弐大「そういうな、お前ら 妥協案としてはかなり上出来だしのう」

    不二咲「良かったぁ…」ポロポロ

    桑田「…不二咲ちゃん、いつから泣いてたんだよ」

    大神「お主らが口喧嘩を始めたあたりからだ…」

    ソニア「…九頭龍さん?…女の子を泣かせてはいけませんよ?」

    西園寺「うわー これはソニアお姉の鉄拳制裁が必要だねー」

    九頭龍「っておい、なんで俺のせいなんだよ!!葉隠だろ葉隠!!」

    葉隠「おれは占いの結果を教えただけだべ シラネ」

    九頭龍「お前が怪しい行動をしなければ…」

    葉隠「でも聞いたのはお前だべ?」

    九頭龍「……ったく、悪かったよ」

    左右田「ウソだろ!?九頭龍が素直に謝るなんて…!」

    桑田「こりゃ明日は砂漠に雪がふるな!ハハハハハ!」

    九頭龍「お前らは本当に指がいらないらしいな…」

    小泉「良かった…いつもの雰囲気が戻ってくれて…」

    大神「ええ、苗木が空気を変えてくれたおかげです」
  47. 58 : : 2016/11/10(木) 17:56:37
    苗木「あっ、霧切さん!」

    しばらくしてから霧切さんが上の階から降りてきた

    表情は変わってないように見えたが、少し不安や心配とも言える顔色をしてた

    小泉「舞園ちゃんの様子はどうだった?」

    霧切「…体調不良らしいわ どうやら、今日の外の探索に同行するのは難しそうね」

    ソニア「そうですか…少し心配です…」

    九頭龍「ていうか、あいつだけ置いていったままで出口捜査に向かっていいのか?」

    霧切「そうですね…でも、私たち以外の誰かがこの街にいるとは考えづらいですし…」

    不二咲「でも、急に体調が悪くなったら、誰かがいないと困るよ?」

    霧切「それもそうですね…」

    ジャーー

    ガチャッ

    朝日奈「うう〜、お腹痛かったよぉ〜」

    弐大「なんじゃ朝日奈、随分長かったのう…」

    桑田「昨日あんだけ食った上に朝からジュース飲みまくってたんだ そりゃ腹壊すぜ」

    朝日奈「うう〜…で、今皆集まってなんの話をしてたんですか?」

    霧切「皆で手分けして出口を探したかったんだけど…舞園さんが体調を崩して行けなくなったの…だから、誰が舞園さんと残るか話してたところよ」

    桑田「おれが残r
    ソニア「でしたら、私が残ります 舞園さんとは親交もありますから」

    霧切「わかりました ソニア先輩、お願いします」

    ソニア「うむ!くるしゅうない!」

    桑田「…ちょっと前にもこんなことされたな…」

    霧切「それでは、二人一組で6つの班に分かれて行動しましょう」

    左右田「ちょっと待てよ? なんでいちいち二人一組で行動しなくちゃいけないんだ?」

    小泉「……よしなよ、左右田」

    左右田「あ、ああ、そうだったな 悪りぃ…」


    霧切さんの言葉の意味は僕たちにはわかった

    あくまで忘れてはいけない…



    僕たちの共同生活は『コロシアイ学園生活』なんだと…

    霧切「それでは、お互いのペアを決めましょう」

    皆が皆、思い思いのペアを組む

    1班 小泉 西園寺
    2班 弐大 大神
    3班 桑田 左右田
    4班不二咲 九頭龍
    5班葉隠 霧切
    6班朝日奈 苗木





  48. 59 : : 2016/11/11(金) 11:51:28
    霧切「では、出発は午前10時から 再集合は午後4時としましょう」

    不二咲「結構長いね…体力持つかなぁ…」

    九頭龍「ったく、足引っ張るなよ? 不二咲」

    不二咲「はい、頑張ってついていきます!」

    左右田「桑田 どこを捜索するか?」

    桑田「スーパーとか探してみようぜ!」

    左右田「いやいや、スーパーに外の出口なんて無いだろ…」

    桑田「いいだろ別に なんか美味い飯あるかもしれないし」

    左右田「…そっちが目的じゃねえのか?」

    桑田「? そうだけど? どうかしたか?」

    左右田「イヤもう少し緊張感を持てよ!!」

    小泉「何だか、いつの間に仲良くなってるわね、あんたたち…」

    桑田「まぁ俺は舞園ちゃん好きだし?」

    左右田「俺もソニアさんを心から尊敬してるし…」

    桑田「その二人が仲良くなったんだから、俺らも仲良くならざるを得ないじゃ〜ん♬」

    左右田「まぁ、そういうことだ」

    葉隠「いや、意味わからんべ…ていうか左右田先輩までボケたら収集つかないべ」


    さっきまでピリピリしてたのが嘘の様にみんなの顔にゆとりが戻り、翳りのない表情が帰ってきた



    そうだ………





    『全員』でここから出るんだ……!!



    霧切「出発は30分後ね…それまでは各々、自由としましょう」

    苗木「わかったよ、霧切さん」


    30分後か…誰と話して時間を潰そうかな?

    【自由行動】残り1

    安価>>60
    (桑田 不二咲 葉隠 霧切 大神 朝日奈 九頭龍 左右田 弐大 西園寺 小泉 )

  49. 60 : : 2016/11/11(金) 12:09:54
    小泉
  50. 61 : : 2016/11/11(金) 13:17:02
    小泉「30分後か〜 暇だな〜」

    小泉「あ、苗木くん 一緒に過ごす?」


    小泉さんと談笑して過ごした


    小泉「苗木くん こっち向いて!」

    パシャッ

    苗木「うわっ!?」

    小泉「ああ〜 またマヌケ面 まぁいいか」

    苗木「もう、小泉先輩 写真を撮るなら一声かけてから…」

    小泉「いい笑顔は一声かけてからじゃ遅いの! もう、次こそは…」

    苗木「小泉先輩って、人の笑顔を撮るのが好きなんですね」

    小泉「まぁね これでも一応『超高校級の写真家』だからね」

    苗木「そういえば、今の僕の表情、どうなってました?」

    小泉「あっ、ちょっと苗木くん?」

    僕は小泉先輩のカメラを覗きこんだ


    案の定、シャッターの音に驚く見事なマヌケ面がおさめられてた

    苗木「もう、小泉先輩 それ消してくださいよ?」

    小泉「ダーメ♪ 写真っていうのは、その瞬間でしか取れないものをおさめる道具なの だから、私はどんな写真でも消さない様にしてるんだ」

    苗木「この瞬間でしか撮れないもの、か………何だか小泉先輩って、素敵ですよね」

    苗木「何というか、人を自然に笑顔にさせる魅力があるっていうか…」

    小泉「もう、誉めたって何も出ないよ?あっ!いい笑顔!」パシャッ

    小泉「よし!今度はちゃんと撮れたね!」

    小泉先輩のカメラをまた覗きこんだ

    そこに写ってた僕の顔は、屈託のない、心が笑ってる笑顔だった

    苗木「成功しましたね!小泉先輩」

    小泉「やったね〜♪」

    苗木「……そういえば、小泉先輩って…男子の中でも僕だけには優しく接してくれますよね?」

    小泉「えっ…そ、そうかな?」

    苗木「僕の時はあまり躊躇しないっていうか、距離を置かずに喋ってくれるっていうか…」

    小泉「うーん、どうだろう?私もあまり意識してなかったけど……苗木くんは他の男子と違って、何だか接しやすいからね」

    苗木「そうですか…そう言って頂けると、ちょっと嬉しいです」

    小泉「………そう、なんだ…」///

    苗木「小泉先輩? どうかしましたか?」

    小泉「う、ううん!なんでもない! それじゃ私は部屋でくつろいでいくから、じゃあね!苗木くん」////

    小泉先輩…顔が赤かったけど…どうしたんだろう…

    ……まぁ、いいか

    現在の好感度
    桑田 +1
    舞園+1
    葉隠+1
    弐大+1
    ソニア+1
    小泉+2
  51. 62 : : 2016/11/11(金) 22:31:28
    霧切「…それじゃあ、これから6班に分かれて行動します 場所は問いません 各自の判断で捜索をお願いします」

    九頭龍「…なんでいつの間にテメェが仕切ってるんだよ」

    左右田「そうカッカすんなよ九頭龍、本当にカルシウム足りてんのか?」

    葉隠「なぁ、自由に散らばっていいんだよな?」

    霧切「ええ どこに出口があるか想像がつかない以上、そっちの方が効率がいいわ それに、左右田先輩や九頭龍先輩は一度外の様子を確認してるし、迷うリスクは少ないと思うわ」

    西園寺「じゃあ、迷ったら九頭龍おにぃか左右田おにぃか朝日奈おねぇを探して蹴ればいいんだね♬」

    左右田「…せめて普通に聞いてくれ」

    苗木「二人とも外に出てないペアはどうするの?」

    小泉「それなら平気、目印になりそうなところを写真におさめとくから」

    霧切「私は一応『探偵』よ 初めてでも道に迷ったりすることはないから安心して」

    桑田「成る程…それならいいか」

    こうして、霧切さんの指示通り、各々が調査に散らばっていった…
  52. 63 : : 2016/11/11(金) 22:53:10
    朝日奈「はぁ〜 早く外に出て、ドーナツ食べたいな〜」

    苗木「ドーナツだったら、近くのスーパーにあるかもしれないよ?」

    朝日奈「…そうだけどさぁ〜 …はぁ」

    苗木「……やっぱり、不安? 朝日奈さんも」

    朝日奈「うん……いきなりこんな街に連れ込まれて……急に殺しあえなんて言われたら、不安になるよ…」

    苗木「…そうだね」

    朝日奈「でもね……私、思うんだ 誰も殺し合いなんかしないって…… だってさ、急にこの中に放り込まれて『はい、殺しあえ』だなんて、突飛しすぎてるよ!」

    朝日奈「それに、私たちには動機がないじゃない!動機!」



    動機



    その単語に、僕はハッとした


    そういえば……過去にもこんなことを思ったことがある……

    『その何かをしむけるのが黒幕の思惑』…


    僕があの時、本能的に察した『何か』が、朝日奈さんの言葉で具体性を帯び、じわじわと大きなモザイクが細かくなっていった


    僕らに殺人を起こさせる動機………





    しかし、ここでまたハッと考え直す



    そもそも、人を殺したくなるほどの動機ってなんだろう?



    人には後ろめたいことの一つ二つはあるが、それで簡単に殺人が犯せるのか?






    なんて、前向きに推測してみる






    『人より少しだけ前向き』なのは僕の数少ない取り柄




    だから、どんなに小さくても、前向きな可能性に賭けたかった



    一筋でも希望の光があれば、それに縋り付いた




    ーーーーーーーー


    成歩堂「最後まで…僕は君の味方だ」



    ーーーーーーーー


    ふと、成歩堂さんの凛々しい顔と言葉を思い出す



    どんなに絶望的な状況でも、決して諦めない精神をもってる彼の目には、焦りや動揺の色はあっても、曇りは一点も無かった


    僕も、あれだけ前向きに生きられたら…

    嫌、『生きられたら』じゃない


    生きてみせる……

    生ききる…!!
  53. 64 : : 2016/11/11(金) 22:56:49
    苗木「朝日奈さん!ほら、調査しましょうよ」

    朝日奈「苗木…?」

    苗木「きっと警察の人達も僕らを探している…なら僕らには、僕らにできることをやりましょう!」

    朝日奈「うん、そうだよね! 絶対に出口を探して、皆んなで脱出しようね!」

    苗木「うん!」
  54. 67 : : 2016/11/12(土) 12:34:41
    朝日奈「ん〜、この壁って、変な形してるよね…」

    苗木「確かに…そうだね」


    周囲を囲う巨大な壁は、分厚い金属のパネルを何枚も並べたような造形だった

    申し訳程度だが、隔離されてる事に変わりはない

    朝日奈「そうだ!パネル状に並べてるんだったら、どこかにスキマがある筈だよ!」

    苗木「いや、ダメだ…その隙間も、溶接された鉄で塞がれてる…」

    朝日奈「そんなぁ〜 これじゃ本当に缶詰だよ…」

    苗木「とりあえずわかったのは、隔離されてるのは、市民体育館を中心に、半径5キロメートルぐらいだね」

    朝日奈「…かなり狭いよね?ここ」

    苗木「そうだね、なんの意図でこんな狭い範囲に限定したのかわからないけど…」

    朝日奈「そういえば、昔聞いた事があるよ!」

    朝日奈「人は狭いところにいつまでもいると、パニックを起こすって…」

    苗木「閉所恐怖症みたいなものだね」




    もしかして、モノクマが狙っているのは、閉所恐怖症の誘発…?


    いや、そんな単純な話なわけないか
  55. 68 : : 2016/11/12(土) 13:36:03
    苗木「ここが、体育館裏のスーパーだね…」

    朝日奈「すごく大きいね〜 まさに都会のスーパーって感じ」

    苗木「とりあえず、入ってみようか」

    朝日奈「うん!」


    スーパーの中はかなり広めで、様々な食品のコーナーがあった

    奇妙な事に、並んでる食材はどれも新鮮な魚や青果だった

    朝日奈「………新鮮な魚だね」

    苗木「野菜も…まるで今朝採れたてのような感じだね…」

    朝日奈「だれがここに持ち込んできてるんだろう? こんな量の食材…」

    苗木「モノクマの正体…つまり、黒幕って事ぐらいしか……」

    苗木「にしても、豪華なラインナップだね…マグロの赤身からイカそうめんまであって…帯刀魚なんてスーパーに並んでるもんなんだね」

    朝日奈「たちはきうお?」

    苗木「帯刀魚は、春にとれるカツオの品種の一つで、日本海の一部でしか取れない貴重な魚なんだ よく高級料理店とかで、ムニエルや刺身として提供されてるね」

    朝日奈「すごいね…じゃあ、今が旬なんだ!」

    西園寺「あれ〜?苗木おにぃに朝日奈おねぇじゃ〜ん」

    小泉「二人とも、ここで何してるの?」

    苗木「小泉先輩に西園寺先輩も、何してるんですか?」

    小泉「西園寺ちゃんがお腹空いたっていうから、食べ物を探しに来たのよ」

    西園寺「そーだよー」モグモグ

    西園寺先輩が、いつも間にか懐に持ってた素甘を食べてた

    小泉「ここに並んでる食材って、どれも美味しそうだよね〜 花村がいれば、料理も任せられたのに…」

    西園寺「やだよ〜 あんなセクハラ豚野郎」

    朝日奈「セ、セクハラ豚野郎って…」

    苗木「たしか、花村さんって、小泉先輩たちと同級生の『超高校級の料理人』ですよね?」

    小泉「そうよ、シェフの花村 今頃外の世界で、私たちの事探してるのかな〜」

    西園寺「でも警察だって未だに見つけられないんだよ〜? 頼みの綱の『探偵』さんだってここに閉じ込められた訳だし」

    朝日奈「…そういえば、警察の人って未だにここを突き止められないんだよね… なんでだろう?」

    苗木「…ひょっとして、黒幕は警察関係者なのかな?」

    小泉「可能性としては、あるかもね…」

    西園寺「そんなことより、素甘も食べたから出口探そうよ〜小泉おねぇ」

    小泉「ちょ、ちょっと引っ張らないで西園寺ちゃん! それじゃ、じゃあね〜二人とも!」


    外に出る小泉先輩と西園寺先輩を見送った

    朝日奈「じゃあ、私もお腹空いたし、なんか食べられそうな物でも探す?」

    苗木「いいけど、ここの物って勝手に持ち帰っていいのかな…」

    ピローン

    苗木「ん? 校則か?」

    XVI・スーパーの商品は自由に持ち帰って構いません

    苗木「…だってさ、朝日奈さん」

    朝日奈「やった〜‼︎‼︎ ドーナツ大量に持ち帰るぞ〜‼︎」


    朝日奈さんとドーナツを頬張って休憩した後、僕たちは調査を再開した
  56. 69 : : 2016/11/12(土) 15:24:02
    探索も終わり、外に出る

    左右田「ん?苗木と朝日奈じゃねーか」

    桑田「よー!俺のマイフレンドの苗木!」

    苗木「左右田先輩に、桑田クン! 本当にスーパーに来てたんだね…」

    桑田「まぁ、『腹が減ってはいい草は出ない』っていうし…」モグモグ

    左右田「『戦はできない』だろ?」

    西園寺先輩と同じ理由らしいな…

    苗木「桑田クン、何か外に繋がるものは見つかった?」

    桑田「いや、何も…」モグモグ

    左右田「俺もだぜ 全く、この街には電気屋がねぇんだよなぁ〜 カメラとメモリー、せめてパソコンぐらいあれば…」

    朝日奈「カメラと、メモリー?」

    左右田「……いや、こっちの話だ ん?待てよ…カメラとパソコン…………うおおっ閃いたぜ‼︎」

    桑田「ブッ‼︎‼︎な、なんだよ驚かせやがって!」

    左右田「ウシシ〜、いいこと閃いたぜ〜 よし桑田!行くぞ!」

    桑田「ちょっ!お、おい待てよ、まだ肉まんが…」

    左右田先輩は桑田クンを連れて、どこかに行ってしまった…

    朝日奈「左右田先輩、何を閃いたんだろう…」

    疑問に思う朝日奈さんをよそに、こっそり桑田クンの置いて行った肉まん3個を拝借した

    カメラにパソコン…何を作る気だろう?
  57. 70 : : 2016/11/12(土) 15:53:48
    しばらく散策すると、あの駅前まで来た

    きぼうタウン駅………


    誰も聞いたことの無い地名らしいけど…一体どこなんだろう…

    九頭龍「おう苗木、何か用か?」

    苗木「九頭龍先輩? いや、たまたまここに来ただけですけど…」

    九頭龍「そうかい… 俺はここが一番怪しいと思ったが、ダメだ モノレールが途切れてやがる…」

    不二咲「モノレールがあるって事は、結構都会だったのかなぁ…」

    朝日奈「少なくとも、コロシアイの為に作ったセット…ってわけでもなさそうだしね」

    不二咲「街一つ作るほどのお金を持ってる人間なんて、聞いたこともないよ…」

    九頭龍「ああ、十神財閥や九頭龍組の資金でも不可能だな…」

    苗木「って事は、本当にもともと街だったのかな?」

    朝日奈「……それにしても、この辺だけなんだか荒れてない?」

    九頭龍「そうだな 店の窓ガラスもチラホラと割れてるし…ここで何かドンパチがあったのかもな」

    苗木「だとしたら大々的にニュースになるよね? それなのに…」

    九頭龍「ああ、こんな公に抗争してたら、九頭龍組が知らない筈がねぇ」

    不二咲「って事は……誰かが隠蔽したのかも…」

    朝日奈「きっと黒幕だよね!それを封じ込めたのって!」

    九頭龍「どうだかな…サッパリわかりやしねぇ」

    苗木「でも、ここは僕たちの知らない街だよね? 知らない街で抗争が起きても、そもそもニュースにならないんじゃないかな」

    九頭龍「知らない街、ねぇ… ここは日本のどこなんだ? そもそも日本なのか?」

    九頭龍「……いや、考えてもしかたねぇか 俺たちは駅の構内を見てくるぜ 何か残されてるかもしれないしな」

    不二咲「…」

    不二咲「………じゃあね、苗木くん 朝日奈さん」

    九頭龍先輩と不二咲さんは、別れてそのまま構内に入っていった




    朝日奈「……ねぇ、苗木!」

    苗木「どうしたの?朝日奈さん」

    朝日奈「やっぱり、ここの駅の周辺を探索しようよ!」

    朝日奈「だってここだけ他の場所より荒れているなんて…きっとなにか理由があるのよ!」

    朝日奈「その理由を突き止めれば…!」

    苗木「そうだね、僕も同じことを考えてたよ よし!それじゃあ向こうの駅前広場を探索しよっか」


  58. 71 : : 2016/11/12(土) 22:39:14
    苗木「ここが駅前広場、か…」

    朝日奈「…やっぱり荒れてるね…」


    駅前広場は、先ほどとは比べものにならないくらいの荒れようだった


    街路樹はへし折られ、窓という窓は割れ、ちらほらと消えきってない茶色い血痕が見える




    間違いない


    ここで、過去に『コロシアイ』が起こってたんだ…



    辺りの乾いた血の臭いが、地味に鼻にくる

    生の『死』の臭いに、吐き気すら覚えてくる







    …? 生の『死』の臭い…?

















    ふと、足元を見る…
























    それが、生まれて二度目に見た死体だった

  59. 72 : : 2016/11/12(土) 22:43:35
    苗木「⁉︎」

    朝日奈「キャッ‼︎」

    そこには、苦しみの形相で息絶えた、人間の生首が転がってた









    そうか







    死体の表情(苦しみの顔)を見るのはこれが初めてか





    朝日奈「………」

    その死体は、誰のでもなかった



    その首は、過去、ここで起きた事を思わせる雰囲気があったが、それを語る口は2度と動けないようになってた

    全ては表情が物語っていた………




    苦痛

    怒り

    哀しみ

    そして絶望
  60. 73 : : 2016/11/12(土) 23:04:23



    気を失った朝日奈さんを背負って、この街を歩いた


    僕が冷静でいられたのは、おそらく2回目だったからだろう




    その後というもの、また突然モノクマが出てきて、こう言った

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    モノクマ「あちゃ〜 僕ともあろう者がこんな初歩的な失敗を…」

    苗木「モ…モノクマ!」

    苗木「一体…なんなんだよこれは‼︎ここで過去に一体何があったんだよ!!!!」

    モノクマ「それを考え、答えを導き出すのがオマエラの仕事です! ほら、学生の本分は勉強でしょ?」

    苗木「……ふざけるな‼︎ 何でこんなものを見せたんだ‼︎ コロシアイを起こさせるためか‼︎」

    モノクマ「違う違う‼︎これは僕がただ単純に掃除し忘れただけなの‼︎ ハァ、こんな死体を見逃すなんて、僕も老けたかなぁ…」

    モノクマ「……そうだねぇ…みんながコロシアイをしてくれれば、この街の『秘密』を教えてあげられるのに…」

    苗木「……何がコロシアイだ‼︎ 絶対にそんなこと起こるもんか‼︎」

    モノクマ「まぁまぁ、君も落ち着きなって あ、曹操、じゃなくてそうそう!そこらへんに死体が転がってたら僕に報告してね! みんながコロシアイ易いように綺麗な環境を整えるのは、学園長の役目だからね‼︎ そんじゃアディオスアディダス〜」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






    そう言って、モノクマは生首を短い両手で持ち上げ、エッサホイサと持ち帰った



    血が上ってた僕は、この時まわりが見えてなかった


    振り返ると、力なく倒れこむ朝日奈さんの姿があった


    そういうわけで、朝日奈さんを背負って元来た道を帰ろうとしてるけど……








    どうしよう、重い 結構重い


    歩みを進めるたびに、背中でぷにゅんと、朝日奈さんの大きなおっぱいが形を変える



    ……背中で、胸の先端部分のちょっとだけ突き出た物を感じるのは気のせいだろうか



    そんな事を想像してみる




    Hなことでもなんでもいい



    気を紛らしたかった



    そして、Hな事を考えようとするたびに、さっきの生首が頭の中を駆け巡って鳥肌が立つ


    って、あれ?ここで道はあってたっけ?



    ……ああ、そうだった



    外に出た事あるの、朝日奈さんだけだったな……


    でも、あんなものを見せられて無理に起こすわけにもいかないし……


    とりあえず歩みを続ける


  61. 74 : : 2016/11/13(日) 12:11:19


    気がつくと、僕は小さな歓楽街に来ていた


    裏路地の歓楽街には、飲食店や呑み屋が軒を連ね、まっすぐ出たところに映画館がある広場についた

    古くからある街並みのように見えて、細かく観ると、割と最近の街の様にもみえる


    しかし、ここも駅前広場程では無いが、ひどく荒れていた

    一部の店は、飲食店だった頃の原形をとどめてない


    そして劇場の前で、重く佇む二つの大きな背中を発見した


    うん、もう大体わかる

    弐大先輩と大神さんだ

    弐大「応、苗木! クソじゃああああ…ん? なぜ朝日奈を背負っている?」

    大神「どうした?朝日奈 足を怪我したのか?」


    バタッ

    大神「⁉︎ 苗木?」

    朝日奈さんをずっと背負い続けていた僕は、体力的な限界を感じ、その場に倒れこんだ








  62. 75 : : 2016/11/13(日) 12:52:48
    苗木「……んん、ん〜」

    弐大「おう、苗木、よく眠れたか?」

    苗木「……弐大先輩?」

    弐大「全く無茶しおって お前さんの体力じゃあ人一人背負って長く歩くのは無理があるぞ」

    気がつくと、弐大先輩の硬い膝枕の上で寝てた

    ずっと僕を診ててくれたのかな…?


    とてもありがたいけどなぜか少し鳥肌が……

    その隣のベンチに大神さんはいた

    朝日奈さんは気を失ったまま、まだ目が覚めないようだ

    あんなものを見たんだ 無理はない

    大神「目が覚めたようだな、苗木」

    苗木「はい、おかげさまで」

    大神「…苗木よ、なぜ朝日奈は気絶しているのだ?」

    弐大「確かに、目立った外傷はなかったのう 頭を打ち付けた訳でもないし、寝ている、というよりかは気絶してるからのう…」


    どうしよう、話そうかな…





    まぁ、隠したって仕方ないか



    僕は、大神さんと弐大先輩に、朝日奈さんが気絶した経緯を話した


    駅前広場が酷く荒れてたこと

    人間の生首が転がってたこと


    その一部始終を話した


    弐大「なん……じゃと……⁉︎」

    大神「まさか…俄かに信じがたいな…」

    苗木「…本当なんです 事実、朝日奈さんの身体に怪我はありませんからね」

    弐大「しかし、どうする? 無理に起こすわけにもいかないが…」

    大神「弐大殿、しばらくペアを交換してはくれぬか?」

    弐大「……朝日奈を寮に戻しに行くのか?」

    大神「朝日奈は精神的に大きなダメージをうけてる事だろう 外で目を覚まさせるのはまずい…我が一旦部屋に戻す」

    弐大「わかった ここはペアの交換と行くかのう…なぁ、苗木よ!」

    苗木「は、はい…そうですね……お願いいたします、弐大先輩」

    大神「苗木、すまんな では、先に失礼する…」

    大神さんは、美しい髪の毛を靡かせ、朝日奈さんを抱いて颯爽とその場を後にした
  63. 76 : : 2016/11/13(日) 13:55:07
    しばらくの間、弐大先輩と散策しながら喋ってた

    弐大「しかし苗木、お主はそんな光景を見てよく平常心でいられたのう」

    苗木「…実は、人の死体をみたのは初めてじゃないんです」

    弐大「なんじゃと?…それはすごいのう」

    苗木「それよりも…心配なのは朝日奈さんの容態ですね…」

    弐大「ああ、あいつはああ見えて、結構見栄張るタイプじゃ きっと意識が戻っても、いつも通り明るく振る舞うじゃろうな…」

    弐大「そん時は、お前さんがメンタルケアをしてやれ、苗木よ」

    苗木「エッ、僕が朝日奈さんの?」

    弐大「お主以外に誰がおる 今彼女には気持ちを共感してくれる人が必要なんじゃ」

    弐大「事情を知ってる“だけ”のわしらが励ますよりも、その瞬間を共有したお前さんがそばにいた方がよっぽどはげみになるじゃろう」

    弐大「それができるのは、苗木誠‼︎ お主しかおらん‼︎」

    苗木「僕にしかできないこと…か…」



    自分にしか出来ないこと…………



    この閉鎖空間(まち)にいると、その言葉の重みが変わってくるな………


    弐大「ん? あそこにいるのは…霧切に葉隠か」

    気がつくと僕たちは住宅街エリアに来ていた

    この街の雰囲気に反して、住宅街はひっそりとしていた

    そして、向こう側には、調査を進める霧切さんと、それにあたふたする不器用な葉隠クンがいた

    苗木「葉隠クン! 霧切さん!」

    霧切「あら、苗木くん それに弐大先輩も…」

    葉隠「苗木っち〜‼︎俺とペアを変わってくれ〜‼︎」

    霧切「無視していいわ 苗木くん」

    葉隠「血も涙もないべ」

    霧切「所で苗木くん ペアを組んでいたはずの朝日奈さんがいないけど? それに大神さんも」

    弐大「まぁ、これには深〜〜いわけがあってな…」

    霧切さんにも、同様の説明をした


    霧切「成る程、ここで過去に何か大きな騒動が起きたのは間違いないわね」

    苗木「住宅街も、かなり荒れてますね…」

    霧切「私も先ほど、人間の指を拾ったわ」

    苗木「ゆ、指⁉︎」

    霧切「ええ、さすがに少し驚いたわ そしたらモノクマが出て来て、そそくさと回収したのよ」

    弐大「しかし、なぜモノクマは死体を回収するのだ?」

    苗木「僕たちがコロシアイをしやすいようにって…言ってたけど…」

    霧切「…案外、そのままの意味なのかもしれないわね」

    弐大「と、いうと…どういうことじゃ?」

    霧切「人間の死体を置いてたら、その死体を調査されて、下手したらここの場所が判明してしまう可能性があるからじゃないかしら?」

    苗木「たしかに、ありえるね」

    霧切「要するに、ただの証拠隠滅の一環に過ぎないわ この場所が知られたら、モノクマからしたら面白みがなくなってしまうからね」

    弐大「つまり、この場所を知られたらまずい事でもあるらしいな…ようし!だったらもっと調査じゃあ‼︎ 苗木‼︎黙って俺についてこい‼︎」

    苗木「エェッ⁉︎ちょっと弐大先p…ああっ!引っ張らないで!うわあぁあ‼︎」

    僕は弐大先輩に連れられて(引きずり回されて)、住宅街を徹底的に捜査した…

    まぁ、特に収穫は無かったけど
  64. 78 : : 2016/11/13(日) 16:23:15
    弐大「なんの収穫も無いのう、ガッハッハ‼︎」

    苗木「笑う所じゃないですよ…」

    そういうわけで、手ぶらで寮に戻る羽目に…





    ピンポーン

    ガチャッ




    霧切「おかえりなさい、二人とも」

    苗木「霧切さん、みんなは?」

    霧切「あなたたちが最後よ 苗木くん」

    弐大「しっかし、住宅街と映画館前広場はまるで何も無かったのう…細かく証拠隠滅しておる…」

    九頭龍「いや、そうとも限らないぜ?」

    苗木「九頭龍先輩、どうしてですか?」

    九頭龍「俺と行動してた不二咲が、民家に残されてたパソコンを大量に持って来たんだ 保存データが復旧すれば、もしかしたら役立つかもしれねぇな」

    霧切「左右田先輩は、壊れたパソコンを使えるように修理してるわ」

    霧切「まぁ…こんな所で話すのもなんだから、上がって頂戴」


    みんながみんな、この街から脱出するために頑張っている…


    僕ももっと頑張らなくちゃ…

    小泉「苗木くん、おかえり」

    桑田「おう、マイフレンド苗木〜!」

    さて、寮に戻ったし、晩御飯が出来るまで誰かと話そうかな…?


    自由行動 【残り4回】
    安価>>79
    (葉隠、桑田、霧切、弐大、小泉、西園寺、九頭龍)
  65. 79 : : 2016/11/13(日) 16:39:06
    西園寺
  66. 80 : : 2016/11/13(日) 20:49:06
    西園寺「あれ〜?チビの苗木おにぃじゃ〜ん」

    西園寺「ちょうどいいや、私とお話ししようよ♪」



    西園寺先輩に散々に罵られた


    西園寺「所で苗木おにぃって、どんな才能で希望ヶ峰に入学したの?」

    苗木「いや、僕は抽選で選ばれた『超高校級の幸運』だから、才能とかは……」

    西園寺「ふーん、才能なんて何一つ持ってない癖に希望ヶ峰の門をくぐったんだ 烏滸がましさとか無いの〜」プークスクス


    当てられた

    なんで知ってるんだ



    苗木「そ、そりゃ烏滸がましい気持ちの多少はありましたけど……」

    苗木「ほら、僕の取り柄なんて他人より少し前向きな所ぐらいですし…それぐらいの心意気がないと希望ヶ峰学園になんて行こうと思いませんよ?」

    西園寺「うわー、開き直って自虐風自慢してるよー それでいて頭にアンテナ立ってるロリペドなんだからほんと救いようないよね〜」

    苗木「そ、そんな‼︎ いい加減にしてくださいよ‼︎ ていうかいつから僕がロリペドに…」

    西園寺「…………」グズッ

    苗木「?…先輩?」

    西園寺「うわああああああああああぁあん‼︎‼︎ 苗木おにぃに怒られた〜‼︎‼︎」

    苗木「ええええええっ⁉︎」


    ここまで全力で泣かれると……もはや怒ることすらバカバカしくなるな…

    ていうか、嘘泣きじゃないよね? これ……

    西園寺「ううっ…グズッ…苗木おにぃが話し相手してくれて嬉しかったのに…ひどいよ…」グズッ

    苗木「ご、ごめんなさい‼︎ そんなに泣くとは思わなくて…」

    西園寺「………じゃあ、なんか買ってくれる?」ウルウル

    苗木「買うって…何をですか?」

    西園寺「…………素甘」

    苗木「素甘……?」

    苗木「そんなものでよければ、あとでスーパーで買いますけど……」

    西園寺「ほんと…? 約束だよ…苗木おにぃ」

    苗木「は、はい…約束………です」

    西園寺「…へへへ〜! こんな嘘泣きに騙されるなんて、苗木おにぃもチョロいね〜!チョロ甘だね〜!」グズッヒック


    絶対違う



    絶対あれば嘘泣きじゃない

    苗木「ところで、西園寺先輩」

    西園寺「なぁに?奴隷の苗木おにぃ」

    苗木「ど、奴隷⁉︎ そんなのになった覚えはないよ‼︎」

    西園寺「いいじゃ〜ん♪ また一緒にお話ししようよ♪ 専属奴隷なんだから♪」

    いつまでも懐いて離れない西園寺先輩に、また散々に罵られてしばらくの間を過ごした

    安価>>81 自由行動【残り3回】

    (葉隠、桑田、霧切、弐大、小泉、九頭龍)
  67. 81 : : 2016/11/13(日) 21:20:04
    小泉!
  68. 82 : : 2016/11/13(日) 22:02:01
    小泉「おかえり、苗木くん 外の様子どうだった?」

    小泉「まぁ…何か脱出につながるものがあったら既に報告してるわよね…」


    素甘を食べる小泉先輩の愚痴を受け止め続けた

    苗木「…僕、なんだか嬉しいです」

    小泉「? 急にどうしたの?苗木くん」

    苗木「いや、小泉先輩とこうやって話してると、どんな会話でも自然に笑顔になるっていうか…」

    小泉「そ……そう? ……何よ、唐突に…」////

    苗木「小泉先輩? どうかしましたか?」

    小泉「………もう、なんではずかし気もなくそういう事言えるかな…」////

    苗木「いや、ぼくはただ小泉先輩を誉めたくて…」

    小泉「………ここじゃ話づらいから、部屋に来て」

    苗木「? は、はい…」


    小泉先輩の部屋に上がった

    几帳面で面倒見のいい小泉先輩らしく整理整頓がきっちりされていた

    苗木「で、話ってなんですか?」

    小泉「うう、えっと…ね、まずお菓子でも食べる? 西園寺ちゃんがスーパーから大量に持って帰った素甘があるから…」

    苗木「あ、ハイ…」

    しばらく、素甘を食べて談笑した

    小泉「で、あのね、苗木くん 頼みが…あるんだけどさ…」

    苗木「なんですか?」

    小泉「……あまり、私の事誉めるの、やめてくれる?」

    苗木「えぇっ⁉︎ な、何か気に障る点とか…あったりします?」

    小泉「そ、そういう意味じゃないのよ! 気に障るとかそういう意味じゃ!」

    苗木「じゃあ…どういう意味なんですか?」

    小泉「……意識しちゃうのよ…」

    苗木「?」









    小泉「私が………好きだった人のこと、意識しちゃうのよ‼︎……言わせないでよ…」////

    苗木「す、好きだった人……?」















    小泉「………………あーあ、言っちゃった もう、恥ずかしくて顔も見れないよ…」////////




    恥ずかしさのあまり、顔から溢れる火を抑えようとする小泉先輩





    そこにいつものしっかり者のお姉さん気質な小泉先輩の姿はなく、等身大の『普通の高校生 小泉真昼』の姿があった




    声が震えており、今にも泣きそうなのはすぐにわかった 耳まで真っ赤にして、まるで裸でも見られたかのように恥じらってる

    苗木「小泉先輩、大丈夫ですか?」

    小泉「苗木くん……うん、ありがと…」

    小泉先輩は渡されたハンカチで、少しだけ出てた涙を拭いた

    耳はもとの肌色に戻ったが、顔は赤いまんまだった

    小泉「……苗木くんね、そっくりなの 私が好きだった人と」

    小泉「私が希望ヶ峰学園に通ってた時ね、予備学科に友達がいたの その友達から紹介されたんだけどね、その好きな人って」

    小泉「予備学科の男の子だったから、しょっちゅう会えるわけじゃないけど、優しくて、まっすぐで、会ってるうちにだんだん好きになってさ…」

    小泉「だけど、予備学科の生徒って本科(私達)のこと嫌ってるじゃない? そんなへんな確執もっちゃって、告白出来なくて…」

    小泉「でも、やっぱりやりきれなくて、せめてそばにいたかったの… その男の子と…」

    小泉「そんな矢先に、こんな街に隔離されちゃって…苗木くんと話すたびに、意識して、彼の事思い出して… ああ、もう彼とは会えないんだなって思って余計に虚しくなって…」









    小泉「………ごめんね、苗木くん 苗木くんを困らせたくなかったんだけどね………嫌だよね、私なんかが…引いちゃった?」


  69. 83 : : 2016/11/13(日) 22:15:51
    苗木「引いてなんかいませんよ」






    小泉「……苗木くん?」



    苗木「僕、安心しました… 小泉先輩、なんだか無理してるような気がして…少しだけ不安だったんです」

    苗木「やっぱり小泉先輩も、色々抱え込んでたんですね… それなのにこんなしつこく話掛けちゃって…僕こそ、ごめんなさい」

    小泉「…ふふっ」

    苗木「?」

    小泉「ふふっ、ふふふっ! なんで苗木くんが謝ってるのよ! …ふふっ」

    小泉先輩は僕を見て、突然笑いだした

    さっきまであんなに泣きそうだったのに、いつの間にか笑顔になった

    小泉「ああ〜おかしっ! …………もう、苗木くんが謝る必要ないのよ? 元といえば私が言い出した事なんだから…」

    苗木「え、えーっと…とにかく、小泉先輩が元気になってくれて安心しました なんだか、嬉しいです、僕に悩みを打ち明けてくれるなんて…」

    小泉「バカね こんな事、西園寺ちゃんにも話せないわよ?」

    小泉「だから…この事は、二人だけの秘密にしとこうか♪……サンキューね、苗木 おかげで元気になれた」

    パシャッ

    小泉「うわっ⁉︎」

    苗木「小泉先輩って、自分の写真は一枚も撮ってませんよね?」

    小泉「ちょ、ちょっと苗木くん!勝手にシャッター押さないでよ! あと写真見ないで!」

    苗木「ごめんなさい、小泉先輩がすごくいい笑顔だったので…つい…」

    小泉「私の真似? もう、よしてよね苗木くん 今度やったら弐大に徹底的にシゴいてもらうからね!」

    苗木「小泉先輩」

    小泉「何? 苗木くん」

    苗木「絶対に、ここから脱出しましょう」

    苗木「そして、今度こそ小泉先輩の好きな人に告白しましょうよ!」

    小泉「……そうね…ありがとう、苗木くん」













    シャッターに写った小泉先輩の写真は、笑顔では無く、驚いたマヌケ顔だった…






    けど、今はこれでいい







    とびっきりの笑顔は、いつか小泉先輩の恋が成就した時のためにとっておこう



  70. 84 : : 2016/11/13(日) 22:18:27
    オートスキルをゲットしました

    【笑顔の写真】
    生きてるキャラクターの数だけ、精神力+1

    安価>>85【残り2回】

    (桑田、葉隠、霧切、弐大、九頭龍)
  71. 85 : : 2016/11/13(日) 22:36:40
    ウニヘッドクズ野郎
  72. 88 : : 2016/11/14(月) 17:31:06
    葉隠「うう〜ん、外の手がかりが少なくて困るべ…」

    葉隠「そうだ苗木っち、占い代負けるから、一緒に考えようぜ」


    葉隠クンと(珍しく)真面目な話をした


    葉隠「所で苗木っち あん時の話、覚えてるか?」

    苗木「あの時って…たしか…」

    葉隠「そう、俺っちの占いを聞くって話をしたはずだべ」

    苗木「あ、ああ、あれか……うん、遠慮するよ」


    忘れてはいけない


    彼は『占い師』という名の『詐欺師』であると…


    葉隠「あー、わかったわかった 俺の占いが胡散臭いって言いたいんだろ? 全く、みんな占い師ってだけで俺の事を差別するから困るべ…」



    葉隠クンが胡散臭いのは、占い師って肩書きの方じゃないと思うけど…


    苗木「そういえば、葉隠クンって以前僕の事を占った時…どうやって占ったの?」

    葉隠「ああ、あれか ただの直感だべ」

    苗木「えええッ‼︎⁉︎ ちょ、直感…?」

    葉隠「そんなおおげさに驚くことでもないべ 俺はそれで3割当ててるんだからな!」

    苗木「直感…だけで?」

    葉隠「まぁ、俺の占いには色々種類があるけどな 例えば、タロット占いとか…」

    苗木「タロットって…たしか大アルカナのカードで占う…?」

    葉隠「おう、なんならタダで占ってやるべ」

    苗木「………タダでも結構です」

    葉隠「ちょっ、苗木! わーったよ! あとで何にもせびらないから‼︎ 頼むべ‼︎」

    苗木「せびってる自覚あったんだね……」

    葉隠「よっしゃ、久々のタロット占いだ、腕がなるぞ〜」


    そういうと葉隠クンは懐から長方形縦長のカードを22枚取り出し、雑に混ぜると、その中の3枚を出した


    苗木「いや、カードは僕に取らせてよ 葉隠クン」

    葉隠「疑り深すぎるべ苗木っち‼︎ …ったく、じゃあ自分で引くべ どうせ結果にはさして影響は無いからな」

    そして僕が引いたカードは、【star】【moon】【tower】と書かれた3枚のカードだった

    葉隠「ふーん、なるほどなぁ〜」

    苗木「……で、これってどういう解釈をすればいいのかな…?」

    葉隠「まず最初に引いたのが【star】か…これは所謂『希望の象徴』って意味だべ」

    苗木「希望の…象徴?」

    葉隠「うーん、なんで苗木っちにこのカードが出たのかが全くわからないべ どっちかっつーと、才能を持ってる奴が持つべきカードだな」

    苗木「………それを言われると元も子もないよ…葉隠クン」

    葉隠「そして、【moon】か……さっきの【star】と逆だなこりゃ」

    苗木「ってことは…【絶望】?」

    葉隠「いいや、そういう意味じゃないべ…【moon】は悩みや苦悩の暗示、つまり、苗木っちが希望の象徴になるけど、その希望を持つべきかどうか戸惑うって訳だ」

    苗木「なるほど…」

    葉隠「そして最後のカードがこいつだべ! 【tower】!!!!」

    葉隠「良かったな!苗木! 希望の先に待つのは破滅だべ!」

    苗木「ちょっと待ってよ‼︎ 見事なまでに上げて落ちてるじゃないか‼︎」

    葉隠「まぁまぁ落ち着けって、苗木っち ん”ん”ん いいか? 【tower】のもう一つの暗示は、【一からやり直す】だべ」

    苗木「一からやり直す…つまり、例え僕の希望が砕けても、なんどでも戻れるって事?」

    葉隠「まぁ、そんなところだべ! 苗木っち!お互い、前向きだけが取り柄なんだから、絶対にここから出る事、諦めんなよ!」

    苗木「『希望の象徴は、なんどでもやり直せる』…か……怖いけど、ちょっと元気貰えたよ 占ってくれてありがとう」

    葉隠「気にすんなべ! それじゃ、あばよ!苗木っち‼︎」


    葉隠クンはスタコラと自分の部屋に戻った…


    やっぱり怪しい一面もあるけど、基本的には明るくて面倒見のいい人なんだな…葉隠クン


    ラスト安価>>89

    (桑田、霧切、弐大、九頭龍)
  73. 89 : : 2016/11/14(月) 18:28:48
    タロットの塔ってそんな解釈もあるんだね…
    安価は桑田
  74. 90 : : 2016/11/14(月) 18:50:09
    桑田「左右田の奴、何をあんなに喜んでたんだ…?」

    桑田「おっ、苗木じゃん! 左右田もいねーし、一緒に話そうぜ!」


    桑田クンと他愛もない話題で盛り上がった




    桑田「ところで苗木さぁ…おれ、本当にどうしようかな?」

    苗木「? 何を? 桑田クン」

    桑田「決まってんだろ、キャラチェンだよキャラチェン!」

    苗木「…イメチェンじゃなくて?」

    桑田「そうとも言うな ところで、苗木さぁ、前に言ったじゃん 舞園ちゃんのタイプ」


    ああ、あの嘘か


    苗木「うん、確か短髪でメガネで真面目で…」

    桑田「う〜ん、短髪とメガネはこの際いいぜ? 短くてもブロックとかあるし、メガネもpolice製のカッコいいやつを掛ければ問題ないし…」

    桑田「でもさ、真面目ってのはどうよ⁇ おれの肩書きは『超高校級の風紀委員』じゃねーぞ⁉︎」

    苗木「そんな事言われても、僕は舞園さんの趣味を言っただけだから…」

    桑田「ハァァ…とうしよっかな〜」

    桑田「………やっぱり俺、また真面目に野球しよっかな」

    苗木「え?」

    桑田「……真面目にスポーツに取り組めば…舞園ちゃんも振り向くかもしれねーし… それによぉ、ここ最近野球がやりたくてやりたくてしょうがないんだよ…」

    苗木「あ、あんなに野球を毛嫌いしていた桑田クンが…⁉︎」

    桑田「ったく、洗脳だよ‼︎マインドコントロールだよ‼︎ 頭の中で赤いバンダナ付けたゴールキーパーが『野球やろうぜ!』ってささやくんだよ‼︎」

    苗木「それサッカーじゃん…」

    桑田「…だーっ‼︎‼︎ こうなったら腹を括るぜ! 苗木‼︎ ボールの代わりになるもん持ってこい‼︎ あとバットの代わりになるもんもだ!」

    苗木「あ、ちょ、ちょっと桑田クン⁉︎」


    しばらくの間、桑田クンの野球練習に付き合わされた

    桑田クンが投げるその辺の毛糸玉を、僕がその辺の鉄パイプで打つ


    結局、一本もヒットは取れなかったが、野球をやってる桑田クンの表情は、眩しすぎるくらいのあどけない笑顔だった

    そんなに好きなのに、なんで野球を毛嫌いしてたんだろう…

    そんな疑問も持ちつつ、僕たちは遊び終えた
  75. 91 : : 2016/11/14(月) 19:01:05
    小泉「もうそろそろ、ご飯が出来上がるわよ みんなを読んできて」

    桑田「はーい」

    厨房のいい匂いに背を向け、僕達はほかのみんなを呼びにいった



    苗木「左右田せんぱーい、左右田せんぱーい‼︎」


    苗木「左右田先輩‼︎ 左右田せんぱーい‼︎」

    変だな






    何度呼びかけても、返事が返ってこない





    九頭龍「おい、どうした苗木」


    苗木「左右田先輩の部屋、何度ノックしても出てこないんです…」

    九頭龍「ったく、おーい、左右田‼︎ 左右田ーーーー‼︎‼︎」


















    九頭龍「……………」

    九頭龍「苗木、一旦離れてろ、霧切を呼べ…」

    苗木「く、九頭龍先輩…⁉︎」

    九頭龍「早くしろ‼︎ 霧切を呼ぶんだよ‼︎」

    苗木「わ、わかりました‼︎」


    九頭龍先輩の怒号を聞いたのか、霧切さんが急いで階段を登って来た


    続いて小泉先輩や西園寺先輩もやって来た






    …………嘘、だよね………?








    左右田先輩………………………そんなのって嘘ですよね?





    霧切「…このドア、空いてるわね」

    九頭龍「‼︎ じゃあまさか…‼︎」

    小泉「ちょ、ちょっとどういうことよ‼︎ なんでそんな事が起こるわけ⁉︎」

    西園寺「………やめたほうがいいんじゃない?」


    霧切「悪いけど、今はうかうかしてられない 突入するわ」

    苗木「え、ちょ、ちょっと待っ…」






    ガチャッ




    言い終わる前に、霧切さんがドアを開けた


















    部屋の中には、僕らの想像を絶する光景が広がっていた
  76. 93 : : 2016/11/14(月) 20:06:04
    それは、夢うつつな白目をむいて爆睡する左右田先輩と、小動物のような安らかな表情で眠る不二咲さんだった




    九頭龍「…………」

    西園寺「えーいっ♪」ゲシッ


    西園寺先輩が左右田先輩を蹴り起こす

    3、4回蹴ったところで左右田先輩が目を覚ました

    左右田「…ふおぉあ? もうご飯なのか…?」

    九頭龍「ふざけんな左右田‼︎‼︎ どんだけ心配したと思ってんだ‼︎‼︎」

    左右田「お、おいおい、何に怒ってんだよ⁉︎ 俺は寝てただけだぞ⁉︎」


    不二咲さんが、続いて目を覚ました


    不二咲「ふあぁあ……」

    正座をして、小さく可愛らしい欠伸をした

    桑田「なんだ、左右田はソニアちゃんじゃなくて不二咲ちゃん狙いか」

    左右田「え? いやいや、俺はただ不二咲が外から持って来たパソコンの修理をしただけだぞ?」

    霧切「ハァ…変な冷や汗かいて損したわ」

    小泉「っていうか、こんな鉄臭い部屋に女の子入れるってどうなのよ?」

    西園寺「つまり左右田おにぃは、こんな汚らわしい部屋に女の子を連れ込んで犯そうとしたんだね〜♪ 最悪のロリペド犯罪童貞糞野郎だよ〜」

    左右田「ちょっと待て!語弊があるだろ!ありまくるだろ!なんで俺が不二咲ちゃん狙いになったんだ!俺はソニアさん一筋だからな!」

    不二咲「もうすぐご飯ですかぁ? 待ってくださいね、すぐ手を洗っていきますから…」

    左右田「…俺も、ここにいると西園寺にメンタルが破壊されそうなんで、失礼します…」





    …………………………




    全身から、骨が突然なくなった様に力が抜ける






    とんだ驚き損だったよ……
  77. 95 : : 2016/11/14(月) 22:51:51
    舞園「苗木くん、こんばんは」

    ふと廊下に目を戻すと、元気そうな舞園さんが出てきた


    ソニア「私もいますよ!」

    舞園さんの部屋の奥から、ソニア先輩が挨拶(存在感アピール)をした

    苗木「舞園さん、体調はもう大丈夫?」

    舞園「はい!今朝は体が重かったんですが、ソニア先輩の看病のおかげで改善しました!」

    ソニア「だるい症状の時の看病の仕方は、同級生に教わりました!」

    苗木「ソニア先輩、ありがとうございます!」

    ソニア「いいえ、私は舞園さんの心の友として、やるべき事をしただけです!」


    いつの間に関係がそこまで発展してたのか……

    九頭龍「そろったか? 早く下に行くぞ?そこの3人」

    ソニア「ちょっと待ってもらえませんか?九頭龍さん」

    九頭龍「? どうしたんだソニア」

    ソニア「どうしたもこうしたも、まだ朝日奈さんと大神さんがいませんよ?」

    九頭龍「朝日奈は食欲が無いんだとよ 後、大神は朝日奈を看るっていって聞かねぇ」

    舞園「あの元気な朝日奈さんが食欲が無いなんて、何があったんでしょう?」

    ソニア「う〜ん、舞園さんみたいに、ここにきて体調を崩してしまったんでしょうか…」

    苗木「…………」

    ソニア「苗木さん、どうかされました?」

    苗木「え、いや、何も…」

    舞園「私たちも、早いところ下に降りましょう みんなが待ってますよ?」

    ソニア「そうですね、いきましょう」



    苗木「ところで、ソニア先輩」ヒソヒソ
    ソニア「なんですか?苗木殿」ヒソヒソ
    苗木「舞園さん、どこかおかしいところはありましたか?」ヒソヒソ
    ソニア「いつも通りの舞園さんでしたよ!」ヒソヒソ
    苗木「………分かりました、下に戻りましょう、ソニア先輩!」

    ソニア「はい!」





    今夜の食材は、スーパーで買った食材で麻婆茄子とかぼちゃの煮物を作って食べた

    食事マナーの悪さで左右田先輩が怒られたり、舞園さんがサービスで歌ってくれたり、葉隠クンの占いの話で盛り上がったり……

    『超高校級』という点を除けば、僕たちは至ってありきたりな高校生だということを改めて実感した
  78. 96 : : 2016/11/15(火) 00:05:12
    大神「…………」


    コンコン


    大神「誰だ?」

    ガチャッ


    苗木「僕です、苗木です」

    大神「苗木か…入れ」


    バタッ

    ドアの閉まる音で、眠ってた朝日奈さんが目を覚ました


    朝日奈「…な、苗木…?」

    苗木「朝日奈さん、大丈夫? …あれ?ドーナツ、食べてないんだ」

    朝日奈さんの部屋の棚には、今日買ったばかりのドーナツが、手付かずのまま放置されてた

    朝日奈「あんなの見た後でドーナツなんて食べられないよ…」

    苗木「……朝日奈さん 弐大先輩が、これ…」

    朝日奈「………いらない…」


    朝日奈さんは酷く参っており、目に精気はなく、体育座りのまま、ぼんやりと焦点の微妙にズレた目で床のタイルをみつめてた

    ご飯も喉を通らないか……参ったな……

    大神「朝日奈はさっきからずっとこのままだ……我もかける言葉が見当たらぬ」

    朝日奈「……ごめんね? 大神さん」

    大神「いや、気にするな…こちらの話だ…」

    苗木「…朝日奈さん、元気出してよ…ほら!朝日奈さんが元気が無いと僕まで…」

    朝日奈「うるさい!!!! 苗木は黙ってて!!!!私の気持ちだってわからない癖に!!!!」

    苗木「‼︎」


    大神「……朝日奈、大丈夫か?」

    朝日奈「大神さんだって……私の気持ちがわかるの!? 何がしたいの!!!!? そばにいるだけじゃ邪魔なだけだよ!!!」

    大神「………………」

    朝日奈「………何よ…気にくわない? 私だって嫌だよ!!あんなもの見せつけられて…!!!」

    大神「……いや、朝日奈 全てお主のいう通りだ」

    朝日奈「………えっ?」

    大神「我は、お主を励まそうと、いろんな言葉をかけてみた……しかし、どれもお主の心の傷を広げる一方だったのだな…」

    大神「……すまなかった…」


    大神さんはそういうと、重い腰を持ち上げ、切なげな背中を見せて、朝日奈さんの部屋を後にした


    朝日奈「………」

    苗木「……朝日奈さん」

    朝日奈「うるさい!!話掛けないで!!私の気持ちなんて…」

    苗木「わかるよ、朝日奈さんの気持ち」



    朝日奈「えっ?」



    苗木「……本当はね、僕、初めてじゃないんだ… その…人の死体をみるのは」

    朝日奈「……そう、だったの?」

    苗木「僕がちょっと前に、殺人事件に巻き込まれて…その時に……」

    苗木「今の朝日奈さんの気持ち、すごく良く理解できるよ……僕は、初めて死体を見た時、凄く怖かった 凄く逃げ出したくて、逃げられなくて、只々真っ赤な血の色と生臭い鉄分の臭いが鳥肌を煽って…」

    苗木「結局、その気持ちを逆手に取られて、僕は見事に殺人犯に仕立て上げられたけどね…」

    朝日奈「……………」

    苗木「朝日奈さんの気持ち、凄くわかるんだ、だからこそ言わせて欲しい…」














    苗木「希望を捨てちゃいけないんだよ」
  79. 97 : : 2016/11/15(火) 00:30:10
    朝日奈「な、何よ急に…」

    苗木「裁判にかけられたとき、僕は死体を見た記憶が無かったんだ」

    朝日奈「!!」

    苗木「それで、自分に不利な証拠ばかり出てきて……それで自分がやったんだって思い込んで、自爆したんだ…」

    苗木「だけど………そんな絶望的な状況でも諦めない人間がたった一人だけいたんだ」

    朝日奈「………誰?」

    苗木「僕の『弁護士』さんだよ」

    朝日奈「……弁護士?」

    苗木「その人は、最後まで依頼人の無実を信じるひとだった…そして、自白した僕にこういったんだよ」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    『依頼人を一人にさせない』…それが僕の信念だ




    それに、ぼくは君の弁護士だ



    たとえ世界中を敵に回しても、君を弁護する義務がある



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    苗木「その人がぼくを信じ続けてくれたから、ぼくは無罪判決を勝ち取れたんだ…」

    苗木「だから、その人がぼくを信じた様に……ぼくも朝日奈さんを…みんなを信じる」

    朝日奈「…………苗木?」

    苗木「朝日奈さん……君は一人じゃない 少なくともぼくがついてる」











    朝日奈「……………ううっ」グズッ



    苗木「?」




    朝日奈「うわあああああああん!!!!」


    苗木「あ、朝日奈さん⁉︎」



    朝日奈さんがぼくにガバッと抱きついた


    朝日奈さんの豊満なおっぱいが、ぼくを窒息させる


    朝日奈「苗木…ううっヒック……ありがどう……グズッありがどう…ううっう…」

    朝日奈さんは、すっかり涙ぐんでいた



    しかし、その潤んだ瞳は、しっかりと前を見据えていた…と思う


    うう、おっぱいに顔まで埋められてわからない

    ……柔らかくて女の子のいい匂いがする

    ほっぺに小さな突起が…

    じゃなくて!


    ガバッ

    朝日奈さんはぼくの火照った顔を見て、今自分がどれだけHなことをしてたかをようやく理解した


    朝日奈「……………あううぅ…」////////

    苗木「……じゃ、じゃあさ、朝日奈さん!一緒にドーナツでも食べようか!」////

    朝日奈「…う、うん! 食べよう食べよう‼︎ お腹空いたし‼︎」////



    朝日奈「……苗木……?」

    苗木「?」



    朝日奈「………苗木なら……私の胸……す、少しくらいなら…いい、よ?」////

    苗木「あ、朝日奈さん⁉︎」////////////


    朝日奈「な、なーんてね! ほら、食べようよ早く!」////////

    苗木「う、うん…」////



    朝日奈さんは随分お腹が空いてたらしく、ドーナツのほとんどを完食し、弐大先輩の作った麻婆茄子も丸ごとたいらげてしまった


    翌日、自分の体重を気にする朝日奈さんを見かけたのは言うまでもない……
  80. 98 : : 2016/11/15(火) 08:32:07









    オマエラ、7時になりました 起きてくださーーい!!











    ああ、もう7時か………



    ………もう三日目か…早い物だな…



    朝日奈「………んん………」




    ところで………





    なんで朝日奈さんと同じベッドで寝てるんだ?





    朝日奈さんがぼくの腕を抱き枕にして、スヤスヤ眠ってる






    そういえば……昨日の晩に、添い寝を頼まれたんだっけ………



    朝日奈さんを起こし、下に向かった






    ソニア先輩に、「昨晩はお楽しみでしたか?」と言われ、みんなが一瞬ざわついた


    ソニア先輩、正しい日本語を覚えてくれ
  81. 99 : : 2016/11/15(火) 13:08:14
    どうやらぼくがあのまま朝日奈さんの部屋で寝たことはみんなが知ってたらしく、朝食はその話題でもちきりになってしまった


    桑田クンにからかわれ、葉隠クンにはご祝儀という名の押し売りを受け、西園寺先輩に『ブ男の削り汁の汚物』と罵られ、舞園さんが少し陰のある笑顔で笑ってた



    朝日奈さんは肌の露出が高い割に、恋愛には結構うぶなところがある

    食事中に拗ねて、顔も見てくれなくなった………



    顔も見てないと言えば、大神さんはどうしたんだろう?


    今日は朝ごはんに来てないな……



  82. 100 : : 2016/11/15(火) 13:16:39
    九頭龍「んで、今日はどうすんだよ、霧切」

    霧切「最近、捜査続きでみんな疲れてると思います…今日1日ぐらいは、休憩をとりましょう」

    桑田「おいおい、そうだけど、俺は結構元気だぜ?」

    弐大「うむ、こんな天気のいい日は外に出て、一汗かくのが一番じゃ‼︎」

    霧切「……捜査に出たい人は出て構いませんが、必ずペアで行動してください」

    弐大「応、わかったわい …桑田、お前さん暇か?」

    桑田「へ?」

    弐大「聞けばお主、『超高校級の野球選手』らしいじゃないか 来い!ワシが一から鍛えてやるわい‼︎」

    桑田「ちょ、ちょっと待ってくれy
    弐大「問答無用じゃあああああ‼︎ 怠け者のお主を徹底的にシゴいてやるわい‼︎」

    桑田「うわあああああああ」



    桑田クンは、弐大先輩に誘拐された


    …さて、桑田クンもいないし、だれと過ごそうかな?



    自由行動【残り4回】

    (不二咲、葉隠、霧切、朝日奈、舞園、小泉、西園寺、ソニア、九頭龍、左右田)


    >>101
  83. 101 : : 2016/11/15(火) 14:50:27
    あえての舞園(ゲス
  84. 102 : : 2016/11/15(火) 15:25:22
    ちなみに今の好感度
    桑田+2
    舞園+2
    葉隠+2
    弐大+1
    小泉+3
    ソニア+1
    西園寺+1
  85. 103 : : 2016/11/15(火) 16:35:06
    舞園「………」

    苗木「ま、舞園さん?」


    無言の舞園さんと頑張って打ち解けた……

    舞園「…苗木くん、少し、私の部屋でお茶でも飲みませんか?」

    苗木「うん、いいよ 舞園さん」


    舞園さんの部屋に上がった

    相変わらず綺麗な部屋だな……

    舞園「苗木くん、ジャスミン茶です どうぞ」

    苗木「ありがとう、舞園さん 舞園さんの淹れるジャスミン茶って、いつもいい香りがするよね」

    舞園「私、アイドルですから 昔から偉い人と接待するときには、このジャスミン茶って決めてたんです」

    苗木「そうなんだ…舞園さんって、すごいよね…」

    苗木「ファンのみんなのために頑張って、汗水流して…友達として、凄く尊敬するし、誇らしいよ」

    舞園「………」

    苗木「舞園さん?」

    舞園「…そんなことないですよ……私なんて…」


    舞園「………最低な人間です」


    苗木「ま、舞園さん…⁉︎」

    舞園「……いいえ、なんでもありません」


    ど、どういうことだ……?


    舞園さん、なんだか様子が変だな……

    苗木「舞園さん、何か悩んでる?」

    舞園「…いいえ、何も」

    苗木「わかるよ………僕、エスパーだから」

    舞園「お気遣い、ありがとうございます 苗木くん…でも、大丈夫です! 大丈夫ですから…」

    苗木「そう……」

    苗木「…………」





    苗木「舞園さん、外、走りに行こうよ」

    舞園「え、苗木くん、急にどうしたんですか?」

    苗木「いいからいいから、早く!」

    舞園「は、はい! って、お茶はいいんですか?」

    苗木「いいからいいから‼︎ 早くおいでよ‼︎」


    僕は子供の様にはしゃぎ、舞園さんと外に出た


    空気は……あまりよくないけど…よし!

    苗木「舞園さん‼︎ 思いっきり走ろうよ‼︎ 中学のマラソン大会の時みたいに‼︎」

    舞園「……わかりました! 負けませんよ!苗木くん!」




    誰もいない街……だからこそ、僕たち二人が走るのに相応しいかもしれない


    ここなら、周りの目を気にせず、等身大のお互いを見せ合える


    僕たちは、街の中を縦横無尽に走った

    路地を抜け、大通りを走り、途中で水分補給を行い、どこまでも走り続けた



    そして……市民体育館の前に戻ってきた


    全力疾走した僕たちは、久しぶりの爽やかな汗をかいてた


    苗木「………思い出すね、あの時の僕たち…」

    舞園「……はい」


    マラソン大会当日、舞園さんの身体にアクシデントが起きた

    普段の無理が積み重なって、足を痛めてた



    やがて舞園さんは、トップからどんどん落ちてって……誰もいないマラソンコースで、足も動けず悩んでいた

    その時だった 僕と舞園さんが出会ったのは

    僕と舞園さんで肩を組んで、二人三脚でゴール

    舞園さんは、その時以来の親友だった

    辛い時も、舞園さんがいたから乗り越えられた


    だから、そんな舞園さんに……恩返しがしたい


    苗木「舞園さん」

    舞園「何ですか? 苗木くん」

    苗木「何か悩んでたら、僕に相談してね?」

    舞園「…またその話? もう、お節介ですね」

    苗木「舞園さんだって、満更でもないでしょ?」

    舞園「うっ…」

    苗木「わかるよ、僕、舞園さんの親友だから…」


    舞園「……親友…………」


    苗木「それじゃあ、僕は寮に戻るから、舞園さんも、体育館の中にいてね? 外での単独行動は禁止だから…」


    僕はそう言って…寮に戻った


    舞園さん…何を悩んでるの?

    >>104

    自由行動【残り3回】

    (不二咲、葉隠、霧切、朝日奈、小泉、西園寺、ソニア、九頭龍、左右田)
  86. 104 : : 2016/11/15(火) 16:37:51
    こい...いや、フラグのことを考えてあさひ...まてよ、やっぱり小泉さんで
  87. 105 : : 2016/11/15(火) 20:47:23
    小泉「おはよう、苗木くん」

    小泉「そういえば、二人って今どれぐらい熱いの? いつから付き合ってたの?」


    小泉先輩の誤解を全力で解いた


    小泉「苗木くん、こっち向いて!」

    パシャッ

    苗木「おっ! 笑顔が撮れましたね!」

    小泉「最近は、苗木くんも写真慣れしてきたね」

    苗木「そうでもないですよ小泉先輩、ただ、小泉先輩と話してると自然に笑顔が…」

    小泉「あっ!まーた言ってるよ もう、他に何かいい言葉、思いつかないの?」

    苗木「そうですね……小泉先輩って、お母さんっぽいですよね」

    小泉「それも前聞いた」

    苗木「う〜ん………あ!そういえば、小泉先輩のお母さんって、どんな仕事してる方何ですか?」

    小泉「私のお母さん? ジャーナリストよ、ジャーナリスト」

    苗木「ジャーナリスト…って言うと、マスメディアの報道関係の……」

    小泉「少し違うわね 正確には、フリーの戦場カメラマンなの」

    苗木「戦場カメラマン…?」

    小泉「……実はね、私が笑顔の写真を撮り続けているのは、お母さんの影響なんだ」

    苗木「お母さんも、笑顔の写真が好きだったんですか?」

    小泉「そうなの ……でもきっと戦場では、もっと悲惨な写真も撮ってる筈なのよ 兵士の死体とか、血だまりとか…」

    小泉「だけど、わたしにだけは、子供達の笑顔の写真を見せてくれたの……それで、人の笑顔を撮るのが好きなのよ」

    苗木「…小泉先輩も、将来、戦場カメラマンに…?」

    小泉「……心配してくれてるの?」

    苗木「え? いや、えっと、そう言う訳じゃ…」

    小泉「わかってるわよ、ならないから きっとお母さんにも止められるしね」

    小泉「でも、その代わり……今のうちに、生きた証として皆の笑顔を沢山撮って、少しでも多く残せたらいいなって、思ってる」

    小泉「ここにきて、死と隣り合わせの戦場をかいくぐってきたお母さんの気持ち、少しわかったかもね…」

    苗木「…ところで、小泉先輩が一番撮りたい笑顔って、誰の笑顔ですか?」

    小泉「ちょっ……唐突にそんなこと聞く⁉︎ 信じらんないわよ…」

    苗木「え、いやいや、やましい意味で言った訳じゃ…」

    小泉「そんな質問に、やましいもクソもないでしょ! …全く…」











    小泉「……日向 創(ひなた はじめ)よ…」////

    苗木「ひ、ひな…なんて言いました?」

    小泉「2度も言う訳無いでしょ‼︎ ほんと鈍感ね‼︎」////


    苗木「あっ……」











    小泉「ほんと、そういう変に鈍感なところまであいつそっくりなんだから……もう意識させないでよ…」ボソッ////////


    小泉先輩は、顔を赤くして行ってしまった…


    小泉先輩ってやっぱり、恋愛に関しては不器用だね…

    安価>>106【残り2回】

    (不二咲、葉隠、霧切、朝日奈、西園寺、ソニア、九頭龍、左右田)




  88. 106 : : 2016/11/15(火) 21:35:12
    朝日奈、おっぱい
  89. 108 : : 2016/11/15(火) 22:00:43
    朝日奈「……………」////////

    苗木「………………」

    朝日奈「…………………」////////



    無言の朝日奈さんを頑張って元気にさせた



    朝日奈「はぁ………お腹空いたぁ……」

    苗木「朝日奈さんって、お腹空くの早いよね…?」

    朝日奈「私だってまだまだ成長期だよ〜 苗木と違って、グーーンと伸びるんだから!」


    九頭龍「」ピクッ

    苗木「う〜ん、どうすれば身長が伸びるかな…」

    朝日奈「そうだね〜 身長を伸ばすなら、やっぱり背を伸ばすスポーツだよね!」

    苗木「いや、牛乳じゃないの? 背って」

    朝日奈「私も一応毎日牛乳飲んでたけど、ぶっちゃけあまり関係ないよね〜」


    牛乳は身長じゃなくて、そっちに行ったのか…

    いいや、野暮な想像はよそう

    苗木「やっぱり、スポーツやってたのが大きいんだね、きっと」

    朝日奈「背を伸ばすスポーツなら、水泳とかどうかな? なんなら私が教えるよ!」

    苗木「『超高校級のスイマー』に教えてもらう機会もなかなかないけど……そもそもここ、プール無いよね?」

    朝日奈「…………忘れてた」

    朝日奈「あーあ、プールさえあればクロール、バタフライ、平泳ぎ、背泳ぎ、足ヒレ、ビート板、プル、全部みっちり教えてあげるのに…」


    朝日奈さんはなかなかのスパルタ教師だな…

    苗木「うーん、僕はスポーツとかあまり得意じゃ無いけど…あっ! そうだよ、ここは市民体育館じゃないか!」

    苗木「ボールとか持ってきて、バスケとかどうかな?」

    朝日奈「それいいね!賛成! そういえば、バスケも背伸びするから、身長が伸びるかもしれないよ!」

    苗木「それに賛成だ!よし、すぐボールを持ってこよう!」



    こうして、朝日奈さんとバスケをして過ごした

    朝日奈さんは水泳のみならず、様々な運動部を掛け持ちしていた『本の虫』ならぬ『運動の虫』らしい

    その高い身体能力に、僕はほとんど追いつけず、結局は朝日奈さんの熱血指導となった……



    でもその甲斐があって、3ポイントシュートが簡単に打てるようになった

    朝日奈さん、『超高校級のマネージャー』でもいいんじゃないかな?

    朝日奈「ああ〜、めっちゃ肩こる〜」

    苗木「朝日奈さん、お疲れ様」

    朝日奈「……お疲れ様、苗木 …やっぱり、小さい方がいいかなぁ…?」

    苗木「? なんか言いました?」

    朝日奈「なんでも無いよー、ほら、戻ろうか!」


    そのあとは、汗を拭いて、朝日奈さんと別れ、大浴場に入った………


    あゝ、疲れた身体にお湯が沁み渡る…


    朝日奈さん、肩痛そうだったな……確かに、ずっとブルンブルン揺れてたし…おっと、これ以上はやめよう……

    その頃朝日奈さんはというと、お風呂でおやつをつまんだ挙句、また沢山ドーナツを食べて体重の増加を嘆いていた……

    ラスト安価>>109


    (不二咲、葉隠、霧切、西園寺、ソニア、九頭龍、左右田)
  90. 109 : : 2016/11/15(火) 22:06:51
    この流れで九頭龍いこう
  91. 110 : : 2016/11/15(火) 22:39:14
    九頭龍「あぁん?なんだよ、苗木…」

    九頭龍「うわっ!ちょっと近づくんじゃねー!オメェと話すことなんて無いからな‼︎」

    シャイな九頭龍先輩と過ごした


    苗木「……………」

    九頭龍「おい苗木? どうしたんだ?」

    苗木「九頭龍先輩って、どうしてこんな状況でも落ち着いていられるんですか?」

    九頭龍「ヘッ、そんなことか こんな状況で騒いだって仕方ねえだろ?」

    苗木「それは…行ってしまえば終わりなんですけど…なんだか場慣れしてる感じがあるっていうか…」

    九頭龍「そりゃ、こういう状況は初めてじゃねぇからな」

    苗木「えっ⁉︎ 九頭龍先輩って、以前にも誘拐されたことが……」

    九頭龍「ああ、たしか、3回か4回ぐらいだったな」

    苗木「さ、3、4回…‼︎」

    苗木「それ………怖く無かったんですか?」

    九頭龍「別にな あいつらの目的は俺の命じゃなくて九頭龍家の財産だからな」

    苗木「財産⁉︎怖いな、極道の世界って…」

    九頭龍「ったく、親殺しで絶縁喰らったのをなんとか拝み混んで自分の組み持てたっつーのに、失敗して挙句の果てにまた誘拐だ 恥ずかしいったらこの上ないぜ なぁ、お前もそう思うだろ苗木?」

    苗木「……えっと、九頭龍先輩?」

    九頭龍「なんだ?」

    苗木「『親殺し』とか『絶縁』とかって……どういう意味ですか?」

    九頭龍「ハァ⁉︎ その意味もしらねぇで俺に話しかけたのか…」

    苗木「す、すいません! みかじめはきっちりとりますから…」

    九頭龍「みかじめは知ってんのかよ…まぁ、いいや」

    九頭龍「『親殺し』ってのは、極道の用語で、組長を殺ることだ 組長なんて殺したら、そいつにはもはや責任やケジメすら与えられねぇ それで『絶縁』ってことで、完全に縁を切るんだ 復縁の可能性も0 極道の世界から永久追放だ」

    九頭龍「そんなやつが、自分のエンコ差し出して誠意を見せて、なんとか組に復帰 賄賂で娑婆から出して、いい凌ぎもあったのに…あの無能は大失敗しやがった」

    苗木「……エンコって、エンコードのことですか?」

    九頭龍「んなわけねぇだろ、 工学部か …小指だよ小指」

    苗木「小指‼︎⁉︎ ってことは…その人って…」

    九頭龍「ああ、切ったんだぜ? 小指を」

    苗木「…………」


    極道の世界って……怖いな

    九頭龍「まぁ、お前は堅気だが、ケジメはしっかりとれよ、苗木 ケジメのとれねぇやつは、どの業界でも失敗するぜ」

    苗木「は、はい……………………」



    九頭龍先輩………踏んできた場数が違うな





    好感度
    桑田+2
    舞園+2
    小泉+4
    九頭龍+1
    朝日奈+1
    ソニア+1
    西園寺+1
    葉隠+2
    弐大+1
  92. 111 : : 2016/11/15(火) 23:50:16
    朝日奈「ねぇ、苗木…大神さん、知らない?」

    苗木「? そういえば、朝から見当たらないね」

    朝日奈「…………やっぱり、昨日のこと怒ってるのかな…」

    苗木「……」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    朝日奈「大神さんだって……私の気持ちがわかるの!? 何がしたいの!!!!? そばにいるだけじゃ邪魔なだけだよ!!!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    朝日奈「私、ひどいよね… 大神さんが、親切に寄り添ってくれたのに、それを私……」

    苗木「無理もないよ、朝日奈さん 大神さん、探して謝ろうよ 僕も一緒に行くから」

    朝日奈「……無理だよ」

    苗木「えっ?」

    朝日奈「だって本当に私のこと嫌いになってないなら、こんなに私の事避けたりしないもん…」

    苗木「……朝日奈さんが行かないなら、僕が探してくるよ」

    朝日奈「ちょ、ちょっと苗木!」

    朝日奈さんの制止を無視して、僕は市民体育館の中を探索した













    あったあった、確かに見覚えはある


    ここが、武道場か



    そして、武道場の真ん中には、美しい筋肉美を誇る銀髪の少女がいた


    間違いない 大神さんだ





    苗木「大神さん!」

    大神「……苗木か、どうした」





    大神さんは、虚空を拳で切り裂くのをやめ、僕の方を向いて、まっすぐに正座した

    そして、僕の顔から目を逸らさない程度の角度で、お辞儀をした



    さすが『超高校級の格闘家』、礼儀作法を弁えないチンピラやストリートファイターとはわけが違う


    ん?

    待てよ……


    このお辞儀の仕方……



    苗木「大神さん、もしかして僕を対戦相手だと思って…」



    大神「違うのか?」


    苗木「⁉︎」

    大神「いや、違くてもいい この際だ、我の技を試させてはくれぬか?」

    苗木「全力で慎んでお断り申し上げます‼︎‼︎」

    大神「フッ、冗談だ」



    苗木「………………」






    大神さん、その冗談は心臓に悪すぎる……

    大神「ところで、なんの様だ? 苗木」

    苗木「大神さん、朝日奈さんの事、避けてません? 今日の朝食会にも来なかったし…」


    大神「…」

    苗木「大神さん、お願いです 朝日奈さんを許してあげて下さい 彼女も反省して…」

    大神「…逆だ、苗木」

    苗木「?」


    大神「我は……朝日奈に合わせる顔がない、いや、顔を合わせる資格がないのだ…」


    苗木「えっ…?」
  93. 112 : : 2016/11/16(水) 00:03:15
    大神「我は、朝日奈をどうにかして元気にしようと試みた」

    大神「様々な会話をし、様々な遊びを提案した…だが、朝日奈を笑顔にすることは出来なかった」

    苗木「…」

    大神「お主と違い、我には朝日奈を慰めることは出来なかったのだ 碌に慰めも出来ぬにも関わらず、無駄に節介をやき、朝日奈を困らせてしまったのだ」

    大神「朝日奈が怒るのも無理はない それは全て、我に責任があるのだから…」

    朝日奈「……本当に、そうだったの…?」


    苗木「あ、朝日奈さん…」

    朝日奈「……大神さん、そんなに私のことを思ってくれたのに……それなのに…ヒック、私、あんな…グズッひどい言葉掛けちゃって…」

    大神「泣くな、朝日奈 全て我が悪かったのだ…」

    朝日奈「…大神さんは…ヒック、何も…ヒッ何、も悪く、ない…グズッグズッ のに…どうして謝るの?」

    大神「朝日奈…こんな我のことを、今一度許してくれるのか…?」

    朝日奈「当然だよ…! 大神さん…!」

    朝日奈「うわああああん!!!」


    朝日奈さんは大神さんの胸に泣きついた

    お互いの優しさが、お互いを傷付けあってしまってたんだ

    でも、もう大丈夫





    お互いの心の傷を乗り越えあった二人の結束は、揺るぎないものになった…そう確信していた









    モノクマ「えー、オマエラ、大至急市民体育館の入り口前に集合して下さ〜い! 大至急です!来ない奴にはオシオキですよ〜!!」



    そんないい雰囲気を、一つのノイズがぶち壊す
  94. 114 : : 2016/11/16(水) 13:00:57


    僕たちは体育館に向かった


    途中の廊下で、霧切さんや九頭龍先輩達と合流し、体育館の前でヘロヘロの桑田クンと弐大先輩と合流した






    いままで考えない様にしていた


    先延ばしにしていた『予感』…………






    いくら先延ばしにしても、『絶望』は追いつき縋り付き離れない





  95. 115 : : 2016/11/16(水) 13:16:04
    モノクマ「ハイ!オマエラこんにちは!今日こそ、コロシアイをしてくれるかな?」


    いいともー‼︎と答える声はどこにもなく、虚しい静寂がその場の緊張を煽る



    霧切「何の用? 私たちはあなたに構ってる暇なんて無いんだけど?」

    葉隠「ったく、せっかくよく眠ってたのに、突然何だべ?」

    モノクマ「聞いての通りだよ! 全く、なんでオマエラ誰もコロシアイを起こさないんだい!先生は悲しいですよ〜」

    桑田「ウルセェ!コロシアイなんかより、ここから出る方法を探す方が先だ‼︎」

    弐大「用はそれだけか? だったらわしらは戻るが…」

    モノクマ「そんなわけないじゃないか! なんのためにこの体育館があると思ってるの?」














    モノクマ「というわけで、今からオマエラに『動機』を配ろうと思いまーす‼︎‼︎」





    動機……………



    薄々感じてた


    モノクマが、こんな状況を許すはずがないと





    必ず何か仕掛けてくると




    モノクマは、突然教壇から大量の写真らしい紙をぶちまけた




    一人一人が、その写真の内容に驚愕してた



    写真には、僕たちの家族や親友が写っていた


    桑田「…花音…?」

    朝日奈「……なんで、悠太の写真を持ってるの…」

    九頭龍「…」


    モノクマ「では、ルールを説明しまーす‼︎」


    小泉「ちょっと待って‼︎どういうことよこれ‼︎」

    モノクマ「もし10日以内にだれも死ななかった場合は……」






















    この写真の中の誰かが死ぬことになりま〜す!







    ………………………………………………………………は?






    誰かが…死ぬ?








    お母さんが?


    お父さんが?



    こまるが?





    嫌だ



    そんなの…………嫌だ







    目の前が真っ暗になる感覚だった





    僕はその場にひざまづくと、何も言うことは出来なかった…………










    それは、僕が心の中で芽生えた初めての殺意だった

  96. 116 : : 2016/11/16(水) 21:21:12
    苗木「…………」

    左右田「な、なんだよ…それ……通じねぇぞ!そんなハッタリ通じるかよ‼︎‼︎‼︎」

    不二咲「…嫌だよ…嫌だよぉ、ヒック、そんなの………」

    弐大「ぐぬぬぬ…卑怯な…‼︎」

    モノクマ「うぷぷぷ、皆いい顔になりましたね〜 そうですよ!これですよこれ!みんなが求めていたものはイチャイチャ青春ラブコメじゃなくて、こういうギスギスした雰囲気だよね!」

    朝日奈「いい加減にしてよ! 私たちにコロシアイをさせて……目的はなんなのよ‼︎」

    モノクマ「……そんなの聞いてどうするのさ オマエラには関係の無い話なのに…」

    九頭龍「関係あるとかねぇとかそういう問題じゃねぇんだよ‼︎」

    モノクマ「全く、最近の若い子はこれだから…『知らぬが仏』って言葉も覚えておいた方がいいよ? まぁ、なんなら試しに誰か殺してみる?」

    九頭龍「……ちっ‼︎」

    大神「…卑劣な真似を…‼︎」




    モノクマ「それと、もう一つ、親切なボクからプレゼントがありまーす!」

    ソニア「プレゼント…?」

    モノクマ「そうそうプレゼント! だって、いざ人を殺したくても、『凶器』がなければ話にならないでしょ?」

    モノクマ「だから、皆の部屋に凶器を配りました‼︎ 名付けて『これで今日からコロシアイ!凶器セット!』大事に使ってよ?」

    西園寺「…ほんと悪趣味」

    悪態をつく西園寺先輩をよそに、モノクマはそそくさと帰っていった











    ついにすぐそばまで突きつけられた『コロシアイ学園生活』という現実







    重苦しい空気のまま、僕らは寮に戻った







    今晩の料理は、みんなのリクエストだったステーキハンバーグ



    しかし、食卓が陽気に沸くことは一度もなかった…………
  97. 117 : : 2016/11/16(水) 22:33:50







    オマエラ、朝です! 7時です! 起きてくださーーい!













    気味の悪いモーニングコールで目を覚ます




    4日目の朝だ




    折角スポーツ選手向けのベッドにも慣れてきたのに、昨日のせいで目覚めは最悪だ







    そのせいで二度寝した







    夢を見た









    お父さんが、お母さんが、こまるが殺された夢だった



    身の毛のよだつ悪夢に、再び目を覚ます


    今度ははっきりと目が覚めたらしい




    机に目を向ける





    『これで今日からコロシアイ!凶器セット!』と書かれた下劣な箱だ



    何度も何度も考えた


    誰かを殺す事を



    誰かを殺してここから抜け出す事を


    そうすれば、こまるもお父さんもお母さんも助かる…


    ……でも、それは……

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    桑田「お前のお陰で気分が晴れたぜ!」

    舞園「私、エスパーですから♪」

    朝日奈「ほら!ドーナツ食べよう!」

    大神「………」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    同時に、僕を信頼してるみんなを裏切ることになる


    それに……


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    成歩堂「だって、君は殺人をやってないんでしょ?」

    苗木「は、はい! 僕は人殺しなんかしてません!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    成歩堂さんはあの時、【僕は人を殺してない】という訴えを最後まで信じてくれた


    必死に縋り付いて、僕の無実を証明してくれた


    そんな方法でここを出ても、成歩堂さんに合わせる顔がないな……


    コンコン

    苗木「?」


    誰かからのノック


    慎重にドアを開ける


    誰かが殺しに来たのかもしれない



    ガチャッ


    朝日奈「ヤッホー、苗木♪」




  98. 118 : : 2016/11/16(水) 22:40:58
    苗木「朝日奈さん…どうしたの?」

    朝日奈「そろそろ朝ご飯できるから、下に行こうよ〜」

    苗木「……ごめん、ちょっと一人にしてもらえるかな?」




    桑田「おいおい、一人で考えこむとか、苗木らしくねぇぞ?」

    大神「苗木、朝日奈の頼みだ どうか聞いてやってくれ」

    朝日奈「へへ、さくらちゃんと桑田も起こして来たんだ! ほら苗木、こんなにたくさんの人に起こされて、ついていかない程ノリ悪くないでしょ?」





    僕は再び実感した



    僕には、常にまわりに『希望』を与えてくれる人がいた事を




    苗木「うん、わかった! 一緒に行こうか」





    ………何を悩んでたんだろう




    こんな素敵な仲間を裏切って外に出るなんて、考えられないよ……


    タイムリミットはあと10日………


    絶対にここから出るんだ‼︎





    そう、心に深く刻み込んだ





    絶対に人を殺さないように…



  99. 119 : : 2016/11/16(水) 23:01:50


    朝日奈「そろそろご飯できそうだね!」

    小泉「左右田! 明日こそ掃除当番守ってよ!」

    左右田「はいはい、わかりましたよ…」

    不二咲「ソニア先輩の髪の毛って、すごく綺麗ですよね…」

    ソニア「はい♪ 毎日丁寧にシャンプーとリンスをしてますから♫」

    西園寺「うわー、ウニ頭の糞の味噌カスボケど変態がまた変な事してるよ〜キモいよ〜」

    葉隠「ハァ……もう慣れたべ」

    九頭龍「……ったく、のんきなもんだぜ…」

    弐大「まぁ、ギスギスするよりは断然いいじゃろうな‼︎ ガッハッハッハ!」

    舞園「苗木くん、おはようございます♪」



    苗木「…あれ?」




    食卓には明るい雰囲気が戻っており、昨日の気まずい空気はどこ吹く風、『気まずさ』の気の字のかけらも感じられなかった



    朝日奈「へへ〜、私たち3人で、頑張ってみんなを明るくしたんだよ!」

    桑田「俺、馬鹿だからこういうの結構得意なんだよね〜♪」

    大神「あの空気で明るい話題をするのは、勇気がいるがな…しかし、朝日奈と桑田の持ち前の明るさのお陰で、今ではこの有様だ」

    苗木「朝日奈さん…桑田クン……大神さん…」

    小泉「ほら、ご飯出来たわよ! 今日は朝からカレーだから‼︎」



    厨房から、スパイスの香ばしい匂いがする

    匂いに誘われて、続々とみんなが食卓を囲む


    その朝の食卓は、西園寺先輩に罵られたり、小泉先輩に叱られたり、桑田クンが騒いだり、弐大先輩が絶叫したり……


    相変わらずで、でもとても自然な雰囲気だった

  100. 120 : : 2016/11/17(木) 07:47:45
    霧切「今日は11時から探索を始めます 皆さんはそれまで準備を」

    朝日奈「はーい」

    九頭龍「探索か……」



    さて、時間もあるし、誰かと過ごすかな…





    自由行動【残り3回】

    安価>>121

    (桑田、不二咲、葉隠、舞園、霧切、朝日奈、大神、小泉、ソニア、西園寺、左右田、九頭龍、弐大)


    Chapter2最後の自由行動です よく考えてお願いします
  101. 121 : : 2016/11/17(木) 09:12:58
    誰が死ぬのかさっぱりわからん。
    思考停止で桑田
  102. 124 : : 2016/11/17(木) 16:23:54
    桑田「おっマイベストフレンドの苗木じゃん!なんか話すか!」


    桑田クンと雑談して過ごした



    桑田「苗木!これなんだと思う?」

    苗木「桑田クン、随分突然だね…えっと、ワックス?」

    桑田「そうそうワックス! これで今日から舞園ちゃん好みのヘアースタイルにするんだけど、苗木も手伝ってくれるよな?」

    苗木「う、うん、いいけど…」


    そろそろ嘘だって打ち明けた方がいいかな…


    まぁ、面白いから続けよう


    僕たちは洗面台で髪型のセットをした


    桑田「まずはcasual(カジュアル)なヘアースタイルから行くぜ!!」


    桑田「窪田正孝風のダークイケメン!」

    桑田「松坂桃李風の爽やか靡かせヘアー!」

    桑田「氣志團風のド派手なリーゼント!」

    桑田「そしてメガネはpolice製!決まったな!」



    桑田クンはその後も様々なヘアースタイルを試し、たどり着いたのは…


    桑田「やっぱりこれだよな! いつものギザギザオールバックヘアー!」

    桑田「やっぱりこれが一番かっこいいぜ!」


    この人、まるで成長していない…

    苗木「うーん、舞園さんの好みでは無いと思うけど…」

    桑田「うーん、やっぱりヘアースタイルで舞園ちゃんを落とすのは難しいかな〜」

    苗木「難しいどころの話じゃないよ…」

    桑田「まぁ、その時のためのとっておきのアイデアがあるけどな〜♪」

    苗木「とっておきのアイデア?」

    桑田「なぁ、苗木 お前舞園ちゃんの好みの音楽しってるか?」

    苗木「そういえば知らかったな……J-POPとか?」

    桑田「んあー、もう括りがでかいぜ苗木、そうじゃなくて、もっとカッコいい奴だよ!」

    苗木「かっこいい…演歌とか?」

    桑田「そうそう、『疲れを知らない子供の〜ように〜』って、全然違うから‼︎」

    桑田クンの全力のノリツッコミが炸裂する


    それと桑田クン、『シクラメンのかほり』は演歌じゃない


    桑田「ん〜ほら、わかるだろ? ワンオクとかパンプとかさ」

    苗木「桑田クンが言ってるのって……ロックバンドの事?」

    桑田「そうそうロックだよロック!俺『超高校級のロックアーティスト』になりたいんだー♫」

    苗木「……桑田クン、楽器とか演奏できるの?」

    桑田「いや、まったく」

    苗木「作詞作曲は?」

    桑田「からっきしだぜ」

    苗木「………」


    苗木「桑田クン」

    桑田「ん?どうした苗木」


    苗木「それもできないんじゃロックバンドなんて夢のまた夢だよ…」








    桑田「それでも別にいいじゃん!」

    苗木「え?」


    桑田「おれ、これからちゃんと努力しようと思うんだー!」
  103. 125 : : 2016/11/17(木) 16:35:30




    一瞬耳を疑った



    あの桑田クンが………努力……?





    苗木「桑田クン、どうして急に努力なんて…」

    桑田「なんだ?悪いかよ」

    苗木「いや、そういう意味じゃ…でも桑田クンって、努力が嫌いなんじゃなかったっけ…」

    桑田「ん〜そうなんだけどさァ」

    桑田「なんつーかさ、今まで平穏に暮らしてたのに、急にコロシアイなんて言われてさ…なんだか俺、今まで随分自分に甘かったな〜って思って、自分が今までいかに恵まれてたかってのがわかったんだよ」

    桑田「そしたらさ、努力しない事がなんかアホみたいに感じられてさ……」



    桑田「だから、今度からなんでもいいから真面目に努力しようかな〜って思ってるんだよね」



    苗木「………」


    さっき心の中で『成長していない』なんて言ったが、撤回だ




    桑田クンは、ここでの生活を通して一回り成長してたみたいだ





    モテたい為のロックンローラー……………





    動機は不純だが、それでもいいか


    桑田「というわけで、ここじゃ楽器の練習とかは出来ないから、作詞作曲の練習だな!」

    苗木「作詞作曲だったら、それこそ舞園さんに聞いた方がいいんじゃないの?」

    桑田「いや、舞園ちゃんの力に頼るんじゃダメだ! 自分で作った曲で舞園ちゃんを振り向かせるんだよ‼︎」

    苗木「桑田クン……なぜか目頭が熱くなってくるよ」

    桑田「そうか? それじゃ作詞作曲練習、始めよーぜ!苗木!」






    こうして、桑田クンと作詞の仕方について議論したり、作曲の方法を考えたりした



    結局曲は一つもできなかったけど…………その代わりにいい思い出が出来た







    ここから出たら、桑田クンのバンドのメンバーになる事も考えてみようかな………なんて

  104. 126 : : 2016/11/17(木) 16:37:12
    コマンドスキルをゲットしました

    【急カーブ】
    言弾1発で、ウィークポイントを二つ狙える


    安価>>127

    (不二咲、葉隠、舞園、霧切、朝日奈、大神、小泉、ソニア、西園寺、左右田、九頭龍、弐大)
  105. 127 : : 2016/11/17(木) 16:38:01
    小泉さんで
  106. 130 : : 2016/11/17(木) 16:49:10
    言い忘れていましたが、5回交流でコンプリートです それ以上はありません
  107. 131 : : 2016/11/17(木) 20:47:08
    小泉「苗木くん? どうかした?」

    小泉「ハァ…あなたもよく私に絡むわね?」


    小泉先輩と楽しく過ごした



    苗木「小泉先輩、みんなの笑顔の写真、どれぐらい撮れましたか?」

    小泉「お?見てみる見てみる? ほら、最近みんなの笑顔が結構撮れるのよ!」

    苗木「大神さんの笑顔も………すごいですね、小泉先輩って あの無表情な大神さんからも笑顔が撮れるなんて…」

    小泉「大神ちゃん、ああ見えて結構優しい人だからね〜、笑顔を撮るのは簡単だったよ!」

    苗木「……ん?」

    小泉「どうしたの?苗木くん」

    苗木「小泉先輩って……自分の写真は撮ってないんですか?」

    小泉「じ、自分の…写真?」

    苗木「ほら、みんなが写ってる写真でも、小泉先輩だけ写ってなかったり…どうしてですか?」

    小泉「え、ええと、その…」

    苗木「?」

    小泉「ご、ごめん! ちょっと上で話そっか!」

    苗木「? はい…」



    小泉先輩の部屋に上がった

    以前と比べて、少し乱れてるが、それでも整理されてる部屋だ

    小泉「…苗木くん?」

    苗木「…どうしました?」

    小泉「…ちょっと、話づらい事だから、ここでいうね…」

    苗木「は、はい…」

    小泉「私ね……あんまり自分を撮るのが好きじゃないのよ」

    苗木「どうしてですか?」

    小泉「………私って、他の女の子に比べて綺麗じゃないじゃん?」

    苗木「え?」

    小泉「ソニアちゃんとか、西園寺ちゃんとか、舞園ちゃんとか、ここって綺麗な女の子が多いじゃん?」

    小泉「なんか…そういう子たち撮ってると、自信無くなっちゃって…」

    小泉「…変、かな? そんな理由って…」








    苗木「……変じゃないですよ」

    小泉「…そう?」

    苗木「だって、小泉先輩も十分綺麗じゃないですか」

    小泉「えっ⁉︎ …ちょ、ちょっと、苗木くん?」////

    苗木「確かに、そばかすはありますけど、顔立ちは端正ですし、写真写りが悪いとか考えてられないっていうか…」

    コツン

    苗木「あだっ」


    小泉「………〜〜〜〜」////////

    小泉「もう…バカ…天然タラシ…」////

    苗木「…小泉先輩?」////



    小泉先輩が、少し潤んだ目でこっちを睨む


    顔はに真っ赤に火を吹いていて、いつもの小泉先輩とは違って子どもっぽくて可愛かった


    苗木「あうう、ご、ごめんなさい…」////


    小泉「………」////


    小泉「そうやって…上目遣いでこっちを見つめて…そういうところがダメなのよ、ったく…」ボソッ////


    しばらく、気まずくて恥ずかしい沈黙が続いた


    小泉先輩をここまで女性として意識したのは、これが初めてだった
  108. 132 : : 2016/11/17(木) 21:06:13
    小泉「……………」

    苗木「…小泉先輩……」

    小泉「……なぁに?」

    苗木「小泉先輩の写真…撮りましょうよ」

    小泉「…私の…写真?」

    苗木「自撮りが嫌なら、僕が撮りますから…」

    小泉「…………」

    小泉「………いいよ…」



    僕が撮ると言ったとき、写真を撮られるのを嫌がってた小泉先輩は、どういうわけかすんなりとOKを出した

    そんなわけで、小泉先輩を壁際に立たせる

    初めての写真撮影


    容量はわからないが…やってみよう


    苗木「小泉先輩、笑って!」

    小泉「そんなどストレートに言って、笑うわけないでしょう?」

    苗木「ん〜…ペンパイナッポーアッポーペン」

    小泉「……そういうくだらない1発ギャグは嫌いなの」


    そう言って、何枚か写真を撮る

    最初は無表情な写真ばかりだったが、だんだんと表情が砕けてきて、笑顔の写真になった


    僕は無自覚のうちにだんだん小泉先輩に近づいていた


    小泉先輩の笑顔を、もっと間近で撮りたい


    なんでそう思ったのかは、今でもよくわからない


    小泉「苗木くん?足元気をつけてよ?」


    そう、写真を撮るのに夢中で気がつかなかった

    僕は足元にある掃除機につまづき、転びかける

    苗木「うわっ⁉︎」

    小泉「キャッ‼︎」


    バタン















    小泉「…………」//////////





    苗木「…………」//////////



    転んだ僕は、何故か壁ドンの体制をとっていた

    小泉先輩の顔が、息がかかるほど間近にある

    小泉先輩の真っ赤な顔が、綺麗な色の唇が、すぐ近くにある



    小泉「………………苗木…くん……どうしたの?」/////////

    僕の唇は、何故か僕の意思とは無関係に、小泉先輩の唇へと進んでいた


    小泉先輩も、何故か拒もうとしなかった


    唇と唇が重なる、ほんの刹那の瞬間



    僕は無自覚に小泉先輩とキスをしようとしてることに気づいた


    苗木「………ご、ごめんなさい!小泉先輩!」///////


    小泉「…………ご、ごめん…」/////

    小泉「……ねぇ、苗木くん?」

    苗木「…なんですか?」

    小泉「………どうして、キスするの、途中で辞めたの?」

    苗木「…………」

    忘れてはいけない



    小泉先輩には、すでに想い人がいることを


    小泉「……あのね、苗木くん 私、気づいたの」


    苗木「…何にですか?」

    小泉「……私、多分苗木くんの事も好き…」

    苗木「…………」

    小泉「でも、わからないの……気持ちの整理がつかなくて…日向と苗木くん、どっちを好きになればいいのかって……」

    苗木「………」


  109. 133 : : 2016/11/17(木) 21:15:06
    苗木「…………小泉先輩」

    小泉「…なに?」

    苗木「……ここから出たら、今度こそ決めましょう」

    苗木「小泉先輩が、どっちを好きになるのか…」






    これは約束だ


    小泉先輩と、必ず外へ出るための約束だ




    小泉「………わかったわ、こんな中途半端な気持ちでキスしても、いい事ないもんね…」

    苗木「……小泉先輩…僕も多分、小泉先輩の事が…」


    言おうとした時、小泉先輩の指が僕の口を封じた





    小泉「……外までお預けよ…」




    ちょっと拗ねたような、小泉先輩の表情



    なんだか、すごく可愛くて、切なかった…




    小泉「…………苗木くん、私の写真、ちゃんと撮れた?」


    苗木「エッ?」

    小泉「エッ、じゃないでしょ、私の笑顔、ちゃんと撮れたの?」

    苗木「大丈夫ですよ!ほら!」

    小泉「んん〜、やっぱりニキビ治した方が良いかしら…」

    小泉「まぁ、いいわ……サンキューね、誠♪」


    苗木「……こちらこそ、真昼さん」///////


    しばらく背中あわせで過ごしたあと、小泉先輩と別れることにした





    小泉先輩の笑顔に隠された魔法…………




    その魔法を解くときは…



    小泉先輩とここから脱出した時かもしれない



























    小泉「…………苗木くん……………………すきだよ…………大好き…❤︎」








    小泉先輩が放った独り言は、完全防音の部屋では誰にも聞こえなかった
  110. 134 : : 2016/11/17(木) 21:19:25
    小泉との自由行動をコンプリートしました


    コマンドスキルをゲットしました


    【フラッシュ】

    精神力を-3して、偽のウィークポイントを全て消す

    ラスト安価>>135


    (不二咲、葉隠、舞園、霧切、朝日奈、大神、ソニア、西園寺、左右田、九頭龍、弐大)

  111. 135 : : 2016/11/17(木) 21:32:15
    霧切さんで
  112. 136 : : 2016/11/17(木) 22:06:47
    霧切「………………」

    霧切「あら、苗木くん? どうかしたの?」




    無口な霧切さんと静かに過ごした



    苗木「……………………」

    霧切「……………………」

    苗木「……………………」

    霧切「……………………」



    どうしよう


    話づらい…


    苗木「…あの、霧切さん?」

    霧切「なに?苗木くん」

    苗木「……霧切さんって、どうして探偵に…?」

    霧切「…………………」





    ああ、忘れてた



    この話は地雷だったんだ

    苗木「…あ、あの…霧切さんって、今までどんな事件を解決してきたんですか?」

    霧切「そうね……天文台で起きた殺人事件とか、ホテルで起きた事件とか…かしら…」

    苗木「事件って、解決するのにどのくらいかかるんですか?」

    霧切「そうね…犯人が警察に捕まって、高等裁判で有罪を受けて初めて解決じゃないかしら?」

    苗木「そういう意味じゃなくて…その……」

    霧切「ああ、推理小説のニュアンスで言ってたのね ごめんなさい」

    苗木「い、いや…そんな…」

    霧切「…確かに、現場に残された謎を解くのは、複雑であればあるほど解決が困難になるわ… でも、現場の違和感や可能性を一つずつ検証して『ありえない可能性』を削除していけば、真実に到達するのは難しく無いわよ」

    苗木「…な、なるほど…僕の知り合いにも、そういう人いますよ」

    霧切「あら、探偵の知り合いがいたのね 以外だわ」

    苗木「探偵じゃなくて、弁護士さんですけどね…」

    霧切「弁護士…? 弁護してもらった事があるのかしら?」

    苗木「はい、その弁護士さんも、すごく腕利きで、過去にいくつもの事件を解決した事があるとか…」

    霧切「へぇ……会ってみたいわね、その弁護士」



    霧切さんが弁護士の話に食いついたので、その弁護士さんの話を広げてみた


    霧切さんは、どうやらかなり関心があるようだった……

    これからは、成歩堂さんの話題で話してみようかな…

  113. 137 : : 2016/11/17(木) 22:08:58
    好感度
    桑田+3
    葉隠+2
    舞園+2
    弐大+1
    小泉complete
    ソニア+1
    西園寺+1
    朝日奈+1
    九頭龍+1
    霧切+1
  114. 139 : : 2016/11/17(木) 23:07:50
    ふぅ…いろんな人と過ごしたけど……まだ時間があるな……


    朝日奈「苗木〜!」

    苗木「? 朝日奈さん、どうしたの?」

    朝日奈「これから弐大先輩達と一緒に武道場でレクをやるんだけど、一緒に行こうよ!」

    苗木「いいね!桑田クンも一緒に行こうよ!」

    桑田「あのゴリラと練習ってか? また窓ガラスに叩きつけられたりしたらたまったもんじゃねぇぜ!」

    小泉「ああ、だからそこら中に切り傷があったのね ちょっとこっち来て、治すから」

    桑田「わかったぜ…ハァ、花音、大丈夫かな…」

    朝日奈「それじゃあ、わたしと一緒に行こっか♪」

    苗木「うん、わかったよ 朝日奈さん」



    朝日奈さんと雑談をしながら、武道場についた






    …………………………………









    そこには、全力の試合をする大神さんと弐大先輩の姿があった

    あれは…柔道だろうか?



    なんで柔道でクレーターができたり、壁がビビわれたりするんだろう……


    どうやら、大神さんが一本とったようだ



    大神「…ハァ……ハァ……弐大殿、お主、なかなかやりますな」

    弐大「驚いたぞ……お主、さすが『超高校級の格闘家』じゃ……」











    激しくも、美しい試合を通して、二人の戦士の間には強い絆が生まれた


    お互いを信じ、信じあえる、決して壊れないダイヤモンドのような絆だ



    しかし、


    苗木「武道場、ボロボロなんだけど………」







    その代償は大きかったようだ
  115. 140 : : 2016/11/18(金) 13:13:25
    XVII・武道場への出入りをしばらく禁じます。





    弐大「ガッハッハッハ!久々に大暴れしてしまったわい!」

    大神「弐大殿、驚きましたぞ」

    苗木「一番驚いたのは僕達の方だよ…」

    朝日奈「どうする? 武道場、使えないし…」

    大神「…ならば、詫びに護身術でも教えようか」

    朝日奈「あ、いいかも!さくらちゃん、超高校級の格闘家だし、何かの時に役に立つかも!」

    苗木「でも、僕はそんなに力とか無いですし…」

    弐大「心配無用じゃ、苗木ぃ……お主に一から『合気道』と『柔道』を叩き込んでやるわい!」

    苗木「い、いやあのそこまで本格的なことをしなくても…」

    弐大「いや、武道場が崩壊したのはわしらの責任じゃ! だからわしが償わねばならん!そのために、お前さん達に『武道』を教えるのじゃ‼︎」

    苗木「なんか色々話が飛躍してませんか⁉︎それ!意味わからないですよ!」

    弐大「問答無用じゃあああああああ!!!!」

    苗木「なんで⁉︎ なんで問答無用なんですか⁉︎」

    朝日奈「わーい!スポーツスポーツ♪」

    大神「朝日奈、ではまず八極拳の馬歩から教えるぞ」
















    20分後





    苗木「…………………」

    朝日奈「ふぅー、いい汗かいたな〜♪」






    早くここから出たい
  116. 141 : : 2016/11/18(金) 21:35:48
    ボロボロに疲れたぼくは、その場から動かなくなった


    哀れに思った朝日奈さんは、ぼくを背負って寮まで運んでくれた



    朝日奈「あの時とは逆だね」

    苗木「うん……もう疲れて体が言うこと聞かないよ……」

    朝日奈「…あのね、苗木…」

    苗木「うん?」

    朝日奈「あのね…私、苗木に恩返しがしたいの」

    苗木「そんな、ぼくはただ友達として当然のことをしただけだよ」

    朝日奈「……『友達』かぁ…」

    朝日奈「………………友達以上の関係になってくれないの?」////

    苗木「…あ、朝日奈さん…?」

    朝日奈「…なんでもないよ、ほら、お疲れ様!」

    朝日奈さんは、体育館でぼくを下ろした

    朝日奈「……ここからは、ちょっと恥ずかしいから……」////

    苗木「…わ、わかったよ…」


    とりあえず、自分の足で寮に戻ることになった



    ヒュルルルルル

    ゴツン


    入るや否や、ハンマーが鼻っぱしに直撃した
  117. 142 : : 2016/11/18(金) 22:31:13
    左右田「ああ、苗木か…悪いな」

    桑田「おう!マイベストフレンド苗木〜!」

    苗木「…左右田先輩、これは…?」

    左右田「ああ? それは凶器セットのハンマーだぜ」

    苗木「!!!」

    桑田「おいおい落ち着けよ苗木、ただ単にパソコン収納用の棚を作ってるだけだぜ」

    苗木「な、なんだ…びっくりしたよ…」

    苗木「? そういえば、凶器セットって他に何が入ってたっけ?」

    左右田「確か俺が見たのだと…折りたたみナイフと、『拳銃』だな」

    苗木「へぇ〜、折りたたみナイフに拳銃…え!、け、拳銃⁉︎⁈」

    桑田「俺も最初は嘘だと思ったぜ だけどよ、左右田が分解したら、こりゃ間違いなく銃だなって言ってたぜ」

    左右田「ああ、間違いねぇ 弾丸の火薬も本物だったぜ」

    苗木「……早いところ処分した方がいいんじゃないですか?」

    左右田「モノクマに処分禁止って言われたぜ…ったく、何がなんでもコロシアイをさせたいらしいな…」

    桑田「まぁ、今はこんなに皆が明るいし、コロシアイなんて起こるとは思えねぇけどな!」

    左右田「おう、全くだな!」

    左右田(ううう、ゼッテー起きんなよ!起きんなよ!起きんじゃねーぞ!)

    苗木「左右田先輩、心の声が顔から漏れてますよ…」

    苗木「そうれはそうと、左右田先輩」

    左右田「どうした、苗木?」

    苗木「パソコンなんて集めてどうするんですか?ここがインターネットが通じてる風には思えませんし…」

    左右田「わかってねぇな〜 苗木、【電子日記】ってわかるか?」

    苗木「確かパソコンやスマホに日記を…あっ、そうか‼︎」

    左右田「そうだぜ‼︎ データが復旧すれば、ここで過去に何があったのかが日記に記されてるかもしれねぇからな!だとしたら外に出るための重大な手掛かりになるぜ!」

    苗木「だから不二咲さんとパソコンを集めてたんですね…」

    左右田「おう、そういうわけで今それを収納するための棚を作ってるわけだが…あいにくハンマーのグリップのサイズが全然あってねぇ 振っただけで思いっきり吹っ飛ぶぜ」

    苗木「さっき鼻っぱしに当たったのってそれだったんですね…」

    左右田「しかし、このハンマーのグリップ、どこかで見たことがあるような…」

    桑田「あるのか?」

    左右田「……いや、既視感があるだけで思い出せないな…全く」

    霧切「…左右田先輩、入り口で作業するのは…」

    左右田「ぎにゃああああああああ!!」

    霧切「ッ‼︎」


    左右田先輩、いくら突然だからと言ってそんなにビビらなくても…


    霧切さんがびっくりして一瞬身構えたぞ……

    左右田「うう、やだよ…殺さないでくれ……なんでもするから…」

    桑田「なんだよ、結局それが怖いのかよ…」

    霧切「ハァ……左右田先輩、玄関ではなく自分の部屋で作業してください」

    左右田「あー、俺の部屋は今は不二咲が使ってるから…桑田、オメーの部屋は大丈夫か?」

    桑田「おう!いいぜ左右田!」



    桑田クンと左右田先輩は鉄の骨組みをまとめて上に上がって行った




    霧切「あの二人、いつの間に仲良くなったのね…」

    苗木「そうですね」






  118. 144 : : 2016/11/19(土) 09:44:13
    春の都会は、『期待の新人』という看板を背負ったサラリーマンが街の中を駆けずり回ってる



    前のタクシーに乗ってる人も、見た目10〜20代くらいだろうか



    運転手「いや〜、都内もようやく桜が満開の季節ですね〜 うちの故郷は金沢なんですが…」


    僕は運転手の軽い小話を無視し、先を急がせる



    いつもだったら適当に相槌を打ってるが、生憎そんな余裕はない


    東京の信号は青に変わるのが早いためか、それとも平日の午前中にも関わらず車の通りがすくなかったためか、タクシーはやけにスイスイ進んでいた





    目的地に着いた


    今日はいつもより門の前が騒がしかった





    運転手「お客様、着きましたよ 希望ヶ峰学園前です ああ、代金は5,000円ですね」


  119. 145 : : 2016/11/19(土) 10:17:19
    霧切「そろそろ外の探索の時間になります そうですね…たまには気分転換にペアでも変えますか?」

    九頭龍「俺は別に誰でも構わないが……弐大、行こうぜ」

    弐大「? なんじゃ九頭龍? わしと絡むとは珍しいのう…」

    九頭龍「俺だって身の安全は確保したいぜ…冷蔵庫のジュース持ってくぜ」

    舞園「じゃあ…霧切さん! 一緒に行きますか?」

    霧切「いいわよ、舞園さん」

    苗木「桑田クン、一緒に行く?」

    桑田「おう、愛しの舞園ちゃんも他の子と組んじゃったし、いいぜ!」

    左右田「ソニアさーーーーーん❤︎」

    ソニア「不二咲さん♪ 一緒に行きませんか?」

    不二咲「…うん、よろしくお願いします…♪」

    左右田「…アポォ」

    朝日奈「ドンマイ左右田!私が一緒に行くから!」

    左右田「……グズッ…ソニアさんじゃなきゃダメなんだ……」

    葉隠「それじゃ、頼んだぜオーガっち あんたと一緒なら誰にも殺されないだろうしな!」

    大神「うむ…よかろう」

    西園寺「それじゃあ、私はまた小泉おねぇとペアだね〜♪ 小泉おねぇ以外のクソカス共と組みたくないし」

    小泉「もう…仕方ないわね」



    1班 九頭龍 弐大
    2班 霧切 舞園
    3班 ソニア 不二咲
    4班 左右田 朝日奈
    5班 苗木 桑田
    6班 西園寺 小泉
    7班 葉隠 大神

  120. 146 : : 2016/11/19(土) 11:16:23
    苗木「今日ははじめての、『全員での探索』…いつもより収穫があるといいな……」

    桑田「つってもよ、俺たちもうほとんどの場所を探索し終えただろ?」

    桑田「だったら、今日はどうすればいいんだよ」

    苗木「いや…ちゃんと探索していない場所が、一つだけあるんだ」

    桑田「? どこだそりゃ」

    苗木「駅前広場だよ」

    桑田「駅前広場?」

    そうだ、駅前広場だ


    あの時は、死体のせいでちゃんと探索出来なかったけど…あそこに何か大きな秘密が眠っているのは間違いない


    あの荒れよう…尋常じゃなかった


    僕は桑田クンをつれて駅前広場まで行こうとした


    行く途中の歓楽街で、大神さんと葉隠クンにあった

    大神「苗木か…どこを探索するつもりだ?」

    葉隠「もしかして……お前らも駅前広場か?」

    桑田「そうだけど…なんで知ってんだ?」

    葉隠「九頭龍先輩と弐大先輩のペア、霧切っちと舞園っちのペアがそっちに行ってたべ」

    桑田「なんでそんなにたくさんの連中が…?」

    大神「霧切は九頭龍殿に話したらしい…あそこに『死体』があった事をな」

    桑田「し、死体⁉︎ 誰のだよ⁉︎」

    苗木「…誰のかはわからない…だけど、誰かの死体であることは間違いなかったんだ」

    葉隠「…そ、その死体は…今もそこにあんのか…⁉︎」

    苗木「いや、モノクマが撤去して行ったよ」

    葉隠「…過去にここで何があったんだべ…」

    苗木「それを調べるために、僕たちもそこに行くんだよ」

    桑田「……なぁ、苗木…俺はパスでいいか?」

    苗木「桑田クン?」

    桑田「……いや、死体見て平常心を保てる自身ねぇからさ…」

    大神「ならば、我と交代するか? 桑田」

    桑田「おっ!いいのか!まじで⁉︎」

    大神「ああ、我が代わりに調べる 桑田は葉隠と組んでくれ」

    桑田「サンキューオーガ! それじゃ葉隠!一緒に捜査しようぜ〜!」

    葉隠「お前も単純だな…まぁ、いいべ オーガっち〜 頼んだべ〜」




    大神「では苗木、行くとするか…」

    苗木「うん」
  121. 148 : : 2016/11/19(土) 12:51:16
    駅前広場に行くには、駅の中を通らないといけない

    駅の中には、九頭龍先輩がいた


    苗木「九頭龍先輩? 弐大先輩は、どうしたんですか?」

    九頭龍「ああ、糞してるぜ」


    くそじゃあああああああああああああああああ


    奥から叫び声が聞こえる

    大神「九頭龍殿、その手に持ってるパソコンは…?」

    九頭龍「ああ、あっちの民家で拾ったんだ 不二咲に届けようと思ってな しかもこのパソコン、どうやら生きてるらしい」

    苗木「そうなんですか?」

    九頭龍「ああ、一瞬だが電源が着いた こりゃかなりの収穫かもな」

    大神「なるほど…ところで、駅前広場の様子は?」

    九頭龍「相変わらず荒れてたぜ…色々ぶっ壊れてて、パソコン以外の収穫は何も見つからなかった…当然死体も無かった」

    苗木「確か死体の話は霧切さんから…?」

    九頭龍「ああ、まぁあの荒れようだったら、死体の一つや二つ転がってても違和感はねぇが、何も無かったな…こんだけド派手にドンパチして、なんで誰も知らねえのかな…」

    弐大「スッキリじゃああああああああああああああああ!!!!」

    九頭龍「うおおっ!? ビックリした!!」

    弐大「うう、昔から腹が緩いのは慣れっこなんじゃが、まさかジュース一本でこうなるとは…」

    九頭龍「うっせーな…行くぞ、弐大」

    弐大「合点承知だ! 捜索の続きを始めるぞぉぉ!!」

    九頭龍「だからうるせーって言ってんだよ!!!」



    大神「どうする苗木、どうやら何も無かったようだが…」

    苗木「とりあえず、行ってみましょう 手がかりになりそうなものはきっとありますよ」

  122. 149 : : 2016/11/19(土) 14:25:44


    ここが駅前広場…………


    相変わらず、すごい荒れようだな…



    霧切「あら、苗木くん…それに大神さんも」

    舞園「こんにちは、苗木くん」

    苗木「舞園さんに霧切さん、何か、見つかったの?」

    霧切「いえ、何も……ただ、ここの荒れようは本当に酷いわね…」

    舞園「ええ、窓ガラスはほとんど割られて、原型のないものまで…」

    霧切「それでも…これだけは無事なのね」


    霧切さんが指差した先には、大きな龍のオブジェクトがあった

    天を翔けるようにうねり、今にも喰わんばかりの咆哮をあげ、こちらをめがけて飛んできてるように見える

    ん…? よく見ると大きな牙が一本欠けてるな…

    苗木「この像…牙が欠けてる所以外は目立った外傷が無いですね…」

    霧切「きっと最近作られたものね おそらくモノクマが」

    苗木「モノクマが…?なんのために…」

    霧切「……いえ、何でもないわ それより、ここの調査はもう既に九頭龍先輩と私が一通り終えたわよ」

    霧切「パソコンは見つかったけど…それだけよ」

    舞園「ここには、何かあると思ってたんですけどね…」

    霧切「とりあえず、ここ以外の場所も探索してみましょう どこかに出口があるはずよ」

    苗木「……そうですね」


    ここにも何もないのか……


    どうにかしてこの壁を乗り越える方法でもあればいいけど…

    霧切「苗木くん」ボソッ

    苗木「き、霧切さん?」




    霧切さんが、突然小声で話しかけて来た


    そして…


    霧切「舞園さんには注意しなさい…気をつけて」ボソッ

    苗木「?」

    霧切「……それじゃあね、苗木くん…」


    そのまま、霧切さんと舞園さんは現場を後にした…………


    舞園さんには気をつけて……


    どういうことだろう…
  123. 150 : : 2016/11/19(土) 15:33:13
    その後、様々なところを探索したが、結局外に繋がるものは誰も見つける事は出来なかった




    誰かが死ぬまで、あと9日…


    帰って来たみんなの顔には、緊張が走っていた



    ソニア「だ、大丈夫ですよ!皆さん…きっと出口は見つかりますから…」

    左右田「…………………」

    桑田「………………」


    いつも積極的に喋る左右田先輩と桑田クンも、ほとんど喋らなくなってしまった


    弐大「ふむ…防災グッズの中に縄はしごでもあればいけるんだがな…」

    西園寺「あんな長さじゃ壁登れないよ…どうみてもビル並の高さだよ?アレ」

    小泉「…よじ登ったりとかできないの…?」

    大神「残念だが…我の体力でも不可能だ…」

    苗木「…………………」





    気まずい沈黙が続く


    静寂を打ち破ったのは、霧切さんだった

    霧切「皆、今日はもうごはんにしましょう…ここからどう出るかは明日考えましょう」

    小泉「…そうだね、そろそろ作り始めないと…」




    食事ができるまでの間、部屋にこもってた





    本当に、ここから出る事は出来るんだろうか……


    あと9日以内に…………………





    …………………………………そうだな……大浴場に行こう




    みんなとお風呂に入って、気分転換するか
  124. 151 : : 2016/11/19(土) 15:38:26
    ガラガラガラガラ


    九頭龍「おう、苗木か…まぁ、入れよ」

    桑田「よう!苗木!」


    お風呂場には、九頭龍先輩と桑田クン、そして……………ん?


    ???「……」


    とんでもなく長い髪の毛の誰かがいた


    …貞子かな?



    それとも…誰だ?

































    ???「よう、苗木っち」




    葉隠クンかよ
  125. 152 : : 2016/11/19(土) 16:50:34
    貞子のような葉隠クンと桑田クンと九頭龍先輩と一緒にお風呂に入った




    桑田「あ〜あ、何にも見つかんなかったぜ…」

    九頭龍「……本当にここから出口はあるのか…?」

    葉隠「わからねぇべ……せめて俺らをここにぶち込んだ方法がわかればなぁ…ああ、外に帰りてぇ…」

    九頭龍「………」

    桑田「結局この街のこともほとんどわからねぇし、あとはモノクマを尋問するしかねぇか?」

    苗木「そんなにうまくいくかなぁ…?」

    九頭龍「どうだかな…」

    葉隠「よーし、ここは一つ俺の未来予知でなんとかするしか無いべ!」

    桑田「占いじゃなくて未来予知なんだな…」

    葉隠「んん〜〜〜、ああっ!…これは…」

    九頭龍「ど、どうした、何か見えたのか?」




    葉隠「ビルが大爆発してるべ」

    苗木「え?」

    桑田「ハァ?」

    九頭龍「…もういい、アテにならねぇぜ 上がる」

    桑田「俺も上がるぜ」

    葉隠「ちょ、ちょっと待つべ! なんで俺がそんな扱いをされなきゃいけないんだべ!」

    九頭龍「テメェのおつむで考えろ、あばよ」

    葉隠「ったく、迷惑しちゃうべ!なぁ、苗木っち!お前もそう思うだろ?」

    葉隠「ん? 苗木っち?どこだべ苗木っち!!」














    苗木「ふぅ…いいお湯だったなぁ…」


  126. 153 : : 2016/11/19(土) 17:12:10
    小泉「はい、今日は魚のムニエルよ」

    ソニア「まぁ!美味しそうですね! いただきまーす♪」


    今晩の料理は、帯刀魚のムニエルだ



    すごく舌触りがまろやかで、旨味が凝縮さされてる、まさに高級食品だ

    不二咲「美味しいねぇ…♫」

    左右田「だな…疲れが癒されるぜ…」

    弐大「……また腹が緩まないか心配じゃ…」

    九頭龍「そんなに心配する必要はねぇだろ 水っぽい訳でもねぇんだし…」

    舞園「…………………」

    苗木「舞園さん、食べないの?」

    舞園「…あっ!い、いいえ、食べるので…大丈夫です…」

    苗木「?」


    ふと、霧切さんの言葉が頭をよぎる
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    霧切「舞園さんには注意しなさい…気をつけて」ボソッ


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    苗木「舞園さん…大丈夫なの?」

    舞園「…大丈夫です さぁ、食べましょう、苗木くん♪」

    舞園さんはいつもの笑顔に戻り、食事に箸を伸ばした






    食後のことだった





    舞園「あの……苗木くん」



    誰もいないところで、舞園さんに話しかけられた



    苗木「何?舞園さん」

    舞園「…このあと、私の部屋に来てもらえますか?」

    苗木「?…いいけど、どうして?」

    舞園「……私、苗木くんに相談したいことがあるんです…」

    苗木「ここじゃダメかな…?」

    舞園「ここでは話づらいことなんです…ですから、部屋に来て欲しいんです…」

    苗木「…わかったよ、舞園さん」

    舞園「ありがとうございます、苗木くん」







    他の人に相談しづらい事、か……何だろう?

























    霧切「………」
  127. 154 : : 2016/11/19(土) 18:33:26



    ほとんどの人が、部屋に戻ってる時間帯



    時間的に、だいたいの人はまだ起きてるだろう


    僕は舞園さんの部屋に行った



    ピンポーン

    ガチャッ


    舞園「苗木くん…ですか?」

    苗木「こんばんは、舞園さん」

    舞園「…上がってください、どうぞ」

    苗木「失礼します」





  128. 155 : : 2016/11/19(土) 19:14:52
    苗木「舞園さん、相談って何?」

    舞園「……例の『動機』についてです…」

    苗木「『動機』…」


    その言葉を聞くたびに、ひやりとする

    飯が不味くなる気分と似てた


    苗木「その、動機についての相談なんだ…」

    舞園「……写真に映ってたんです 私のグループのメンバーが…」

    苗木「メンバー…?」

    舞園「はい……私達、これまでアイドルになるために…何でもしてきたんです」

    苗木「…舞園さん?」

    舞園「子供の頃からアイドルになるのが夢だったんです…私が泣いていた時も、TVのアイドルの笑顔が励みになって…」

    舞園「アイドルとしての仕事を続ける為に…嫌なプロデューサーさんにも頭を垂れて、グラビアの仕事をしたこともありました…」

    舞園「……他のアイドルを蹴落としたことも……でも、夢の為にに努力して、やっと今の地位を築いたんです…」

    舞園「苦楽を共に分かち合った仲間がいたからここまで来れたんです!」



    苗木「舞園さん…落ち着いてよ」



    舞園「なのに…なのにこんなところに閉じ込められて!!…メンバーの命も危ないなんて!!」



    舞園「私…もう耐えられません…」

    苗木「き、きっとここから出る方法はあるよ!いや、きっとじゃない、必ずここから出してみせるから‼︎」



    舞園「どうやってですか⁉︎ あんなに探し回っても、出口なんてどこにも無いじゃないですか‼︎」

    苗木「ま、舞園さん…?」





    舞園「私、これからもアイドルを続けたいんです‼︎ いや、続けなくちゃいけないんです!」





    舞園「私が蹴落とした他のアイドルの為にも、家族や友達の為にも、何よりメンバーの為にも…‼︎‼︎」





    舞園「だから……苗木くん、ごめんなさい……本当にごめんなさい……私の為に…………」


































    舞園「死んで……下さい…………」




    苗木「⁉︎」



    舞園さんは折っていた肘を伸ばした

    舞園さんの袖の中にあった折りたたみナイフが姿を現した



    そこから先は、無音の世界だった


    舞園さんがナイフを僕の首めがけて振り下ろした



    その時思ったのは、舞園さんへの哀れみでも、怒りでもなかった





    ああ、僕は最初の犠牲者になるんだな……という、漠然とした感情だった


    そして………………












    グサリ
  129. 156 : : 2016/11/19(土) 19:47:43



    舞園「………え?」




    ナイフが刺さったのは、ちょうどそこにあったクッションだった


    舞園さんがクッションを退ける

    羽毛が部屋に舞い踊る



    そして、もう一度ナイフを突き立てた



    僕は舞園さんの腕を掴み、そのまま受け流して、壁に打ち付けた



    舞園「ッ‼︎」

    ドン!!!!


    舞園さんは強く壁に打ち付けられ、そのまま倒れた



    弐大先輩から教わった合気道が、こんなところで役立つとは……


    舞園「………苗木…くん…?」

    苗木「…舞園さん、大丈夫?」

    舞園「………どうして…? 私は苗木くんを殺そうとしたのに……そんなに優しくしてくれるんですか…?」

    苗木「……理由なんて無いよ」

    舞園「え?…」

    苗木「舞園さんは…僕の親友だから、助けるのは当然だよ」



    霧切「全く…本当にとんだお人好しね…」

    苗木「霧切さん…⁉︎ いつから…」

    霧切「ついさっきよ…また冷や汗をかかされたわ…」

    舞園「…ごめんなさい…苗木くん…霧切さん…」

    霧切「ならとっとと凶器を捨てて」




    舞園「……嫌です」


    霧切「?」


    苗木「舞園さん……?どうしたの………?」




    舞園「私……全然わかってなかった……苗木くんがこんなに私のことを信頼していたこと…私が殺そうとしても…私のことを心配してたなんて……自分が憎いです…」

    舞園「ごめんなさい……苗木くん…………私…自殺します」



    苗木「⁉︎」


    霧切「やめなさい‼︎舞園さん‼︎」



    舞園さんが頸動脈に鋭いナイフを刺そうとした


    その瞬間だった



    スパァァン



    舞園「……え?」



    どこからともなく、ハンマーが飛んできて、舞園さんのナイフを吹っ飛ばした



    桑田「……どうしたんだよ…舞園ちゃん」


    ハンマーの持ち主は、桑田クンだった
  130. 157 : : 2016/11/19(土) 20:36:35

    舞園「桑田…さん?」

    桑田「…なんでそんなになるまで誰にも相談しなかったんだよ…舞園ちゃん…」

    舞園「あなたに何がわかるんですか‼︎」

    桑田「こんな俺にだってわかる事はある‼︎」

    舞園「!!」

    桑田「……ソニアが教えてくれたんだ…」

    ソニア「…えっと…失礼します…」

    舞園「…! ソニア先輩⁉︎」

    霧切「ふぅ、結構起きてたのね」

    ソニア「…最近、舞園さんが心配だったんです…『様子が変わらない』から…」

    舞園「……」

    ソニア「こんな状況になっても全然様子が変わらなくて…無理してるんじゃないかって、心配だったんです…」

    ソニア「それで…舞園さんと仲の良い桑田さんに相談して、舞園さんに会おうと思ってたんです…」

    舞園「…ソニア先輩………」

    桑田「えっと、まぁ、俺が言いたかったのってそれなんだけど…と、とりあえず!自殺はよくねーぞ!舞園ちゃん‼︎」

    苗木「舞園さん…気持ちは良くわかるよ………僕も、実は一度考えてたんだ」

    苗木「『誰かを殺さなきゃ』って」

    舞園「え…?」

    苗木「でもその時、頭に浮かんだんだ」

    苗木「桑田クンや朝日奈さんや大神さんの顔がね 僕が誰かを殺してここから出るって事は、仲間を裏切ることになってしまう…」

    苗木「だから僕は、ギリギリの所で殺意を踏み止める事が出来たんだ」

    舞園「……苗木くんも、そうだったんですか…」

    苗木「舞園さん………確かに辛いこともあると思うし、厳しい時もあると思うんだ だけど忘れないで、どんな時でも僕達は僕達がそばにいることを」

    桑田「おうよ!」

    ソニア「ガッデムです!」

    霧切「…」

    舞園「苗木くん……皆さん…」





    その晩、僕らはすぐに解散した



    桑田クンの部屋は、どうやら作業中にうたた寝した左右田先輩に占領されてたようで、僕の部屋のベッドで一緒に寝る羽目になった


    ソニア先輩と霧切さんは自室に戻った……






    みんなとの結束が、徐々に強くなっていくのを実感する






    絶望という壁の隙間に、わずかな光が射していた…







    わずかな光でも、僕のこころを満たすには十分な光だった



    桑田クンと僕は、一通り男子トークをした後、ベッドに入った




    桑田「…苗木…」

    苗木「どうしたの?桑田クン」

    桑田「……絶対にここから出ようぜ」

    苗木「…当然だよ、桑田クン」





    疲れ果てた僕らの身体は、自然に睡眠へと移った…………………


  131. 158 : : 2016/11/19(土) 20:39:57










    オマエラ、7時になりました 起きてくださーーい!!







    苗木「んん…もう少し……寝かせて…」






    桑田「……うんん…俺も…もうすこし…」






    昨日のゴタゴタで、僕らの体は疲労困ぱいしていた




    とても7時起きなんて、無理だよ………




    そのまま、8時ぐらいまで桑田クンと揃って爆睡してた












    そして、最悪のモーニングコールで無理矢理目を覚ました


















































    死体が発見されました
  132. 159 : : 2016/11/19(土) 21:46:47
    苗木「!!!!」ガバッ

    桑田「ハァ⁉︎⁈」




    ………え?


    僕の耳はおかしいんだろうか…?


    『死体が発見されました』…?


    意味がわからない



    桑田「あ、あはは…う、嘘だよな? ドッキリだよな?」


    苗木「……とりあえず行ってみよう」


    僕と桑田クンは慌てて着替えて、部屋を出る


    廊下には、すでに大勢の仲間が集まっていた


    その中に、モノクマもいた


    弐大「…これで全員揃ったな………」


    桑田「い、いやいやいや、まだ13人しかいないじゃん…? 何言ってんだよ…?」


    西園寺「じゃあ、自分で確認しにいったら〜?」

    桑田「…ハァ?」

    小泉「……こんな事が起こるなんて…ありえないわよ…」

    九頭龍「……ヘッ、こりゃ一大事どころじゃねぇぞ…」

    左右田「ウググ…グズッ…クソ……」

    不二咲「…………」



  133. 160 : : 2016/11/19(土) 21:50:20
    苗木「嘘……だよ」


    苗木「そんなの……嘘に決まってるよ…」



    葉隠「…残念だが、嘘じゃねぇぞ 本当に脈が無かった」



    霧切「ええ、そうだったわ…」





    嘘だ



    舞園「…………」




    これで全員だなんで…




    大神「………ッ!!」



    絶対嘘だよな…?


    ソニア「………そんな…こんな事って…」








    個室のドアを開ける………………



    そこには…………………
  134. 161 : : 2016/11/19(土) 21:51:01





















    首にナイフを刺されて殺されていた朝日奈さんの姿があった





  135. 162 : : 2016/11/19(土) 21:51:49
    苗木「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」


  136. 163 : : 2016/11/19(土) 22:01:56








    こうして、僕の理想(くうそう)は…






    音を立てて崩れ去った






    気づけば、僕を迎え入れたのは




    もう2度と動かない朝日奈さんと





    ほんの少しの希望も握り潰す、圧倒的な絶望だった

















    これが



    コロシアイ学園生活……









    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    逆転ロンパ〜絶望と希望と逆転と〜

    Chapter2−1


    『ぜつぼうタウン』(非)日常編

    おわり

    to be continued










    生き残りメンバー 13人

    苗木誠
    桑田怜恩
    葉隠康比呂
    不二咲千尋
    舞園さやか
    霧切響子
    朝日奈葵 【dead】
    大神さくら
    左右田和一
    九頭龍冬彦
    弐大猫丸
    西園寺日寄子
    小泉真昼
    ソニア・ネヴァーマインド
    ???
    ???
  137. 164 : : 2016/11/19(土) 22:04:14
    お疲れ様です!

    誰が犯人か全くわからん...
  138. 165 : : 2016/11/19(土) 22:06:43
    はい……なんとか書き終える事が出来ました

    近いうちに続きを執筆しますので、お楽しみに

    たくさんのコメントとお気に入り登録、ほんとうにありがとうございます!ここまで書けたのも全てみなさんの応援のおかげです!
    みなさんの応援を励みに、これからも執筆を頑張りますのでよろしくお願いします!!
  139. 166 : : 2016/11/19(土) 22:26:35
    お疲れ!犯人誰なんだ??
  140. 167 : : 2016/11/20(日) 11:13:51
    Chapter2の続きのリンクです
    http://www.ssnote.net/archives/50256

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1999summer

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逆転ロンパ〜絶望と希望と逆転と〜 シリーズ

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