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奇跡のあとの2人

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  1. 1 : : 2017/04/21(金) 23:36:43
    どうも初めまして(*´▽`*)
    ユウキが大好きすぎる為読者側から作者へと移転しました( ・ิω・ิ)

    ユウキ生存からのキリトラブのルートになります
    作るのが初めてなので文面めちゃくちゃだろうと思うのですが生温かい目で見守りください(^_^;)

    投稿は基本週一くらいで投稿したいと思います

    では( `・∀・´)ノヨロシク
  2. 2 : : 2017/04/22(土) 00:49:53
    木綿季「あれ…?」
    ALOでスリーピングナイツのメンバーやアスナ、リズ、リーファ、クライン、シノン、シリカその他大勢の多種族の妖精。そして、最愛のキリトに見送られながら絶剣ユウキは死んだはずだった。
    木綿季「僕…生きてる…?生きてるの!?」
    自分自身長い闘病生活から解放され新しい世界へと向かうと思っていた。しかし、目覚めた世界は見覚えのあるメデュキュボイドのVR世界であった。
    木綿季が寝ている無菌室のベッドの周りには涙を流す倉橋先生がいた。
    木綿季「せ…」
    言葉を発しようとした所に目の前の大きなガラスの左から全身黒く着合わせして伸びた髪で顔を隠し俯きながら歩いてきて正面のガラスに額を当て大粒の涙を流していた。
    見間違えるはずもない、最愛の和人だった。
    幼い子どものように泣いている和人をみて耐えられず叫ぶ。
    木綿季「和人…!!僕…まだ生きてるよ!!」
    震える声を出せる限りの最大出力で叫ぶ。
    その声を聞いて即座に和人は顔をあげて僕を見つめる。
    和人「木綿季…?木綿季なのか!?」
    和人は両手の手のひらをガラスに「バンッ」っと音がするほど強く叩いた。
    木綿季「うん…!僕…まだ生きてるよ!」
    今にも消えそうな声がスピーカーから響いてくる。
    倉橋「そ、そんな…これは一体何が…?」
    倉橋も状況を読めていなかった。
    和人「せ、先生。木綿季の状態をすぐ調べてください!」
    倉橋は大きく頷くとすぐにモニターなどで状況を調べる。
    倉橋「な、なんてことだ…!」
    しばらくモニターを凝視してから驚いた声を上げた。
    倉橋「木綿季君!完全完治してるよ!AIDSも脳症も完全に完治している…!」
    誰も木綿季の身に何が起きたのか理解できなかった。ただ1つわかることは奇跡なるものが木綿季の病を消し去ってくれた。
    木綿季「先生!メデュキュボイドを外してください。おねがいします。」
    木綿季の言葉に頷くとすぐに慣れない手つきで木綿季の頭を覆い隠す白い直方形のメデュキュボイドが外される。
    和人「木綿季!」
    和人は木綿季の名前を呼びながら走って無菌室に駆け込み木綿季が寝ているベッドの真横へとたどり着く。
    ALOとは大差ないほど木綿季の顔は幼く、しかし絶剣ユウキの面影を微小ながらみえる。体は筋肉が削げ落ち触ったら折れてしまうのではないかと思うほど細くなっていた。
    木綿季はゆっくりながら少しづつ瞼を開いていく、その瞳には長いこと光が指していなかったせいか焦点があっていない。
    あまりの痛々しいその姿ゆえ和人はまた涙を流す。
    木綿季「か、和人…?泣いてる…の?」
    顔を横に少しずらし和人を探す。そこにはっきりと和人の顔を捉える。
    木綿季「せ、先生!僕、視力も戻ってるよ!」
    サイトメガロウイルス症と非定型抗酸菌症(こうさんきんしょう)により視力を失っていた木綿季の視力すらも完治していた。
    倉橋「そ、そんな…奇跡としか言いようがないよこれは…」
    倉橋が驚きながらも喜びによる涙を流していた。
    和人「何でもいいですよそんなの!木綿季が…木綿季が生きているのであれば」
    和人は大粒の涙で頬を濡らしながら木綿季の細い手を握った。優しく、強く、自分の気持ちすべてを手に込めるかのようにして両手で握った。
    木綿季「えへへ///でもホントに生きてるよ僕…。僕…生きてる…」
    気づくと木綿季の頬にも大粒の涙が流れていた。

    どれくらいたっただろうか、3人は枯れてしまうのではないかというほど涙を流して互いの温もりを確かめ合っていた。
    その日のうちに正確な精密検査が行われた。
    倉橋「もう、何も問題ありません。文字通り完全完治ですね。これからゆっくりリハビリしてから退院できます。」
    倉橋はニコやかな笑みを浮かべながら木綿季と和人に告げた。

    そこからはリハビリによる地獄の日々だった。
    3年間におよぶ寝たきりで完全に落ちきってしまった筋肉をつけるには時間が必要だった。
    しかし、和人が毎日顔を出し励ましてくれたおかげで木綿季は着実に筋肉をつけていった。
    2ヶ月におよぶ長いリハビリ生活が終わり退院が決まった。
    和人「退院2週間後だってな。やったじゃないか木綿季」
    和人は木綿季の寝ているベッドの横にあるパイプ椅子に腰を掛けていた。
    木綿季「やっと、退院できるよ!」
    ニカッっと笑う木綿季を見ながら和人は木綿季に問う。
    和人「木綿季。退院したらどうする?木綿季が住んでいた家はもう…取り壊しが始まってる。」
    そう、木綿季が元々住んでいた白くとても綺麗で暖かそうな家はもうあの場所にない。
    木綿季「うーん。どうしよっか」
    あははっと笑いながら悩む木綿季に真剣な顔で和人は提案した。
    和人「お、俺んちにくるか…?そ、そうすればいつも一緒にいられるし…」



  3. 3 : : 2017/04/22(土) 02:52:54
    期待です
  4. 4 : : 2017/04/22(土) 07:54:24
    続きを今日の夜にでも出そうと思います(`・ω・´)
    是非引き続き呼んでください\(°∀° )/
  5. 5 : : 2017/04/22(土) 10:34:15
    予想外の発言に木綿季は驚きを隠せないでいた。
    木綿季「僕…和人の家に住んでいいの…?」
    すでに母親と直葉には話を通してあり了承を貰っていた。
    木綿季「いつも一緒にいられる…///」
    想像しただけで顔が熱くなるのを感じた。耳の先まで真っ赤に染め上げ木綿季は俯く。
    和人「嫌…だったか…?」
    俯くのをみて和人は焦る。
    木綿季「ち、違うよ!嬉しいよ!けどね…僕…AIDSだったし…迷惑かけちゃうよ…」
    俯き泣きそうな声で断ろうとしてくる木綿季の手を和人は強く握った。
    和人「迷惑でもないし。母さんにも直葉にも話はした。それでいて2人はOKしてくれたんだ。それにさ、治ったじゃん?気にするなよ」
    和人のはげましに木綿季は顔を上げ涙を浮かばせた目で和人を見つめる。
    木綿季「ホントに…いいの?迷惑じゃない?」
    再度確認するかのように問いかけてくる木綿季に和人は大きく頷いた。

    そうして木綿季は和人の家で暮らすことが決まった。
    そこからの退院までの2週間はあっという間に過ぎついに退院日がきた。
    桜も散り終わり暖かなそよ風が吹く中木綿季は退院した。
    病院を出て家に向かうためタクシーに乗る。本当ならバイクに木綿季を乗せ家まで走りたかったが流石に無理させたくないと思い今回はタクシーにしたのだった。
    木綿季「和人。僕、和人の家に行く前に行きたいところがあるんだけどいい?」
    タクシーに乗るとすぐにそう和人へ告げた。
    和人「いいぞ?どこに行きたいんだ?」
    あまり遅くならないようにしないとな無理させたくないし。和人は了承しつつ時間を見た。
    木綿季「ありがと。あの運転手さん。○市の○丁目まで行ってもらえませんか?」
    その住所に俺は思い当たる場所がひとつあった。
    到着したのは木綿季が以前家族と短い間だけ過ごした家の跡地だった。もうすでに取り壊しが済んでいてサラ地へと変わり果てていた。
    木綿季「…」
    木綿季と和人はその場をしばらく見つめていた。その時だった。後ろから声をかけられた。
    ???「木綿季…?」
    その声に聞き覚えがあるのか木綿季は少しばかり嫌そうな顔をして振り向く。
    そこに立っていたのは40代半ばだろうか少し老けていて、グレーの上着を着た女性が立っていた。
    木綿季「叔母さん…」
    その女性はどうやら以前木綿季が言っていた木綿季の母親の妹。つまり木綿季の叔母だった。
  6. 6 : : 2017/04/22(土) 12:03:24
    仕事の関係で週一くらいに書き込めたらいいなって思ってたのですが思ったより仕事がなくてじゃんじゃん書き進めることにしましたので是非とも読んでください✧\\ ٩( 'ω' )و //✧
  7. 7 : : 2017/04/22(土) 13:00:53
    木綿季の叔母「木綿季どうしてここにいるの?AIDSは治ったの?」
    叔母は顔を強張らせながら木綿季に問いかけた。
    しかし木綿季は無言のまま叔母を見ていた。
    再び叔母が口を開こうとした時和人が木綿季の前に立ち叔母と向かい合った。
    和人「木綿季はもう完全完治しました。今更木綿季になんの用ですか?」
    睨めつけるように叔母を見る和人に叔母は答えた。
    木綿季の叔母「私はここの近所に越して来たのよ。もし、万が一木綿季が治って帰ってきてもうちで暮らせるようにね。」
    その言葉を聞いた途端和人の中で何かが音を立てて切れた。
    和人「ふざけないでください!あなた方が木綿季の家を売ったせいで帰るところがない!しかも、見舞いにすら来てなかったあなたの家に住むなんて勝手すぎやしませんか?」
    怒りをそのままぶつけていた和人の後で木綿季は和人の服の縁をギュッと握って叔母から隠れるようにしていたがやがて重い口を開く。
    木綿季「ごめんなさい叔母さん。僕、この人と一緒に暮らします。叔母さんのところには行きません。」
    震えながらもハッキリと叔母にそう応える。
    木綿季の叔母「はぁ…。わかりました。それならここで少し待ってなさい。」
    そう言い残し叔母は小走りで去っていった。

    30分程したところでピンク色の軽自動車が目の前でハザードを付け停まる。
    降りてきたのは叔母だった。
    木綿季の叔母「待たせてごめんね。はいこれ。」
    縦横50㎝、深さも同じくらいだろう。その四角いダンボールを木綿季へと手渡そうとしたが和人が受け取った。
    とても重い。なにが入っているのだろう。
    体の向きを180度回転させ木綿季にダンボールの中身を確認してもらおうとダンボールを見せる。
    木綿季もその意図がわかったのかゆっくりダンボールの蓋を開けていく。中に入っていたのは、シミなどがついたアルバムだった。
    木綿季「叔母さん。これもしかして…」
    言いかけたところを叔母の言葉が遮る。
    木綿季の叔母「ええ、そうよ。貴方達のアルバムよ。木綿季の分、藍子の分。色々大切なものだけ入れといたわ。」
    それを聞いた途端木綿季の目に涙が溢れていた。大粒の涙が1つ、また1つとアルバムにかかる。
    木綿季の叔母「送って行くわ。乘りなさい。」
    そう言うと叔母は車へと向かう。
    しかし和人がそれを断る。
    和人「いえ。大丈夫です。タクシーで帰りますから。」
    これ以上この人と木綿季を一緒に居させるのが耐えられなかった。
    叔母は少し間を開けてそう。っとだけ言い残し車を走らせて行った。

    タクシーが無事桐ヶ谷家についた時にはもう日が落ちきっていて周りは静かになり暗い道を住宅の光とポツポツと置かれている電灯が照らしていた。
    和人はダンボールをもち家の前に立つと木綿季に鍵をポケットから出してもらい中へと入っていった。
    和人「ただいまー」
    部屋の奥からドタドタと走る音が聞こえる。直葉だ。
    直葉「お兄ちゃんおそい!木綿季さんお帰りなさい。今日からよろしくお願いします。」
    直葉は丁寧に木綿季に頭を下げた。すると慌てた様子で木綿季も
    木綿季「こ、こちらこそ。ふ、不束者ですがよろしくお願いします。」
    と頭を下げる。そのやり取りを見て和人は思わず笑い出す。
    和人「まるで嫁ぎに来たみたいだな」
    あはははと笑う和人に連れられ直葉も笑い出す。
    それをみた木綿季はむぅーと両頬を膨らませ、精一杯の拗ねたアピールをしていた。
    和人「まぁ木綿季、これからよろしくな?」
    ダンボールを床に置き木綿季の頭を撫でる。
    木綿季は恥ずかしそうに頬を染めコクリと頷く。
    和人「まぁ取り敢えず木綿季さ、俺の部屋に行こう。」
    和人の提案に木綿季は顔を上げ精一杯目をキラキラ光らせていた。
    木綿季「か、和人の部屋!?」
    どんな部屋なんだろう。そんな想像をしながらワクワクさせていると
    和人「なんもねぇよ」
    苦笑いしながらダンボールを持ち上げて階段を登っていく。
    木綿季も後を追い小走りで和人の部屋へと向う。
    直葉「夕飯できたら呼ぶからねー!」
    直葉の声におう。わかった!っと2つの声が返ってきた。
    部屋の前まで行き木綿季を待つ。
    和人「ここが俺の部屋だよ。悪いんだけど開けてくれないか?」
    両手はダンボールを持つので塞がっていたため開けれないことを木綿季に伝える。
    木綿季「うん。わかった!」
    木綿季はおそるおそるドアノブに手を触れドアを開ける。
    木綿季「うわぁー。ここが和人の部屋かぁ。」
    特にこれと言ってすごい部屋でもない。あるのは、ベッドに机、それにPCなどの電子機器。
    その中で唯一惹かれたものはナーヴギアだった。
    木綿季は部屋の隅から隅を見渡した。
    和人「なんもねぇって言ったろ?まぁ取り敢えず木綿季座りなよ。」
    和人は机にダンボールを置いてからベッドに腰を掛けて隣に来るようにベッドを叩く。
  8. 8 : : 2017/04/22(土) 18:10:24
    ゆっくりで、良いので頑張って下さい
  9. 9 : : 2017/04/23(日) 00:01:13
    木綿季「うん!」
    木綿季は和人の横ではなく、和人の胸へとダイブ。
    和人「うおっ!!あ、危ないなぁー」
    意表をつかれたが和人はギリギリで木綿季を受け止め抱きしめる。今までに無いくらいに強く、優しく、包み込むように木綿季を抱きしめる。
    木綿季も和人の背中へと手を回して抱きしめる。
    木綿季「和人…。キス…して?」
    しばらく抱きしめあってから木綿季は顔を上げ、上目遣いで甘い声をだし和人にキスの要求。
    くっそ!こんな可愛い顔は反則だろ!断れないだろ!などど和人は思いながら頷く。
    ゆっくり、ゆっくり木綿季と和人の顔が近づく。和人の唇が木綿季の唇に吸い付かれていくかのように距離が縮まる。もう互いの息が感じられるほどの距離に来たが…
    直葉「お兄ちゃんー、木綿季さんー、ご飯できたよー」
    ドアノブが回り直葉が部屋へと入ってきた。
    木綿季「はわわわ///」
    和人「うわあああ」
    2人して驚き一瞬にして木綿季と和人は離れる。それをみた直葉はニヤニヤした顔で
    直葉「お邪魔だったみたいだねー。けどご飯できたからね。では、ごゆっくり〜」
    ニヤニヤしたままスーッとドアが閉まる。
    お預けをくらってしまった木綿季と和人は少しションボリしつつもリビングへ向い夕食を食べた。

    夕食を食べ終え部屋へ向かおうとする木綿季と和人を直葉は止めた。
    直葉「お兄ちゃん、木綿季さん、お風呂もう沸かしてあるから入っちゃってね。私はもう入ったから」
    そう言いながら直葉は食べ終わった食器を流しへと持っていく。
    和人「木綿季先入りなよ。疲れただろうからゆっくり使ってこい。」
    レディーファーストというわけで和人は後を選んだ。木綿季は頷き
    木綿季「じゃあ、先に入らせてもらうね?」
    パタパタと足音を立てながら小走りで風呂場へ向うのを見送り、和人は部屋へと戻った。

    どれくらいたっただろうか時計を見ると木綿季が風呂に入ってからかれこれ50分経過していた。
    和人「風呂長すぎじゃね?大丈夫かな…」
    のぼせてないか、寝てしまってないか不安気なるがその直後部屋のノック音と共に木綿季の声がした。
    木綿季「和人ーお風呂出たよー!」
    ホッと心をなでおろし和人はドアを開ける。
    和人「んじゃ、俺も入ってくるからまっててくれ。」
    そう言い残し風呂に入る。和人の入浴時間は割と短い20分ほどして部屋に戻ると木綿季は和人のベッドで寝ていた。
    和人「可愛い顔して寝てるなぁ。」
    そう呟きながらそっと木綿季の髪を撫でる。お風呂から出たばかりでまだ湿っている艶のある黒髪がとても綺麗だ。
    木綿季の寝顔を見てると木綿季は目を覚ます。
    木綿季「うぅ〜…か、和人!?い、いたの?」
    驚いた声をあげ和人をみつめる。
    和人「今戻ってきたところだよ。眠いなら寝るか?」
    木綿季は首を左右に大きく振ると
    木綿季「まだ和人といたい…」
    その言葉に和人とはキスで返した。 
    木綿季「っん…///」
    そのまま木綿季は和人に抱きつく。
    2人で横になりながら和人は木綿季の頭を優しく撫でる。
    しかし2人はそのまま眠りについてしまった。

    ふっと目を覚ました和人。外はまだ暗い闇に覆われていた。時計を見るとまだ午前3時前。寝直そうと思ったその時異変に気づく。
    木綿季が泣いていた。
    木綿季「ひっく…うぅ…」
    その様子を見て和人はすぐに木綿季を抱きしめた。
    和人「木綿季、どうした?」
    優しく頭を撫でながら問うと木綿季は答えた。
    木綿季「怖い夢を見たんだ…。和人が遠く離れて行っちゃう夢を…」
    つまり悪夢を見てしまったようだ。
    和人「大丈夫。俺はどこにも行かないよ。ずっと木綿季のそばにいるよ。」
    木綿季はしばらく和人の胸の中で泣いていたがやがて眠りについた。
  10. 10 : : 2017/04/23(日) 23:01:50
    今更ですが最初の出だしが糞すぎて変えたくなった…(´・ω・`)ww
  11. 11 : : 2017/04/24(月) 00:04:18
    マジですか!別に変えなくても大丈夫だと思いますけど
  12. 12 : : 2017/04/24(月) 07:55:26
    ありがとうございます。
    そしたらそのまま続けさせてもらいますね✧\\ ٩( 'ω' )و //✧
  13. 13 : : 2017/04/24(月) 12:54:21
    翌日から木綿季が使う部屋の最終掃除が始まった。8割方終わっていたためあっという間に掃除が終わり和人、木綿季2人で昼食をとる。
    和人「いやー、木綿季が手伝ってくれたおかげで捗ったよー」
    昼食の和人特性激辛麻婆豆腐を食べながら木綿季にお礼を言った。
    木綿季「うぅ…。口が痛いよぉ…」
    木綿季はその激辛麻婆豆腐を腕をプルプルさせながら口へと運ぶ。
    和人「あはは。そんな辛くないだろー」
    和人は笑いながら平然と麻婆豆腐を食べ進める。
    他愛ない話をしながら昼食を済ませ、2人で和人部屋へと戻った。
    部屋に戻ると和人はカレンダーに目を向ける。今日は5月18日。あと一週間足らずで木綿季の誕生日である。
    どんなお祝いしてやろうかなーなどと和人が考えていると
    木綿季「和人?どーしたの?ぼーっとして」
    首を傾げながら和人の顔を覗く木綿季に和人は慌てて誤魔化す。
    和人「な、何でもないよ。」
    付き合ってから最初の誕生日だし2人で居たいな。パーサクヒーラーアスナこと結城明日菜やぼったくり鍛冶屋のリズベットこと篠崎里香やロリっ子アイドルシリカこと綾野珪子や直葉大好きシノンこと朝田詩乃や変態バンダナクラインこと壺井遼太郎や嫁には頭が上がらない巨漢ことアンドリュー・ギルバート・ミルズ(エギル)には悪いが事情を話して今回は不参加で頼もう。

    アスナ、リズベット、シリカ、シノン、クライン、エギル「誰かに悪口言われた気がする…」

    そして5月22日。さりげなく和人は木綿季をデートに誘った。
    和人「なぁ木綿季。明日遊園地に行かないか?」
    いきなりのことに木綿季は驚きキョトンとしていた。
    木綿季「え?連れてってくれるの!?」
    和人は2つ返事でおうっと答えた後
    和人「けど、病み上がりだしあんま遅くまではいないのと、今日は早めに寝ること、無理はしないって約束できるか?」
    せっかくの誕生日に体調を崩されてしまったら本末転倒だ。っと思い木綿季に釘を差しておく。
    木綿季「うん!わかった!」
    木綿季は了承して嬉しそうに返事をする。
    そして木綿季の誕生日当日。
    和人「んじゃ木綿季行くぞー」
    軽く身支度を済まし木綿季の部屋へと行く。
    扉を開けるとそこには頭に赤いリボンをつけ、黒い薄い長袖の上に薄めの紫色のパーカー、膝上くらいの薄めの紫色のスカート。
    まさに絶剣ユウキの姿によく似ていた。
    和人はその姿が余りにも可愛かったため見入ってしまう。
    木綿季「か、和人〜…あんま見られると恥ずかしいよ///」
    木綿季は体をモジモジさせながら照れていた。
    和人「ご、ごめん」
    慌てて目をそらす。
    木綿季「似合ってる?」
    少し上目遣いで訪ねてくる木綿季の破壊力は絶剣のOSS、マザーズ・ロザリオを遥かに上回っている。
    和人「似合ってるぞ、めちゃくちゃ可愛い!」
    こんな可愛い彼女と遊園地とか少し不安だなー、ナンパとかされそうだから絶対離れないぞ!そんなことを思いながら木綿季の手を引きバイクにまたがる。

    走ること40分ほどで遊園地に着いた。
    平日だけあり人は少ない。2人で並び入場券と乗り物パスを購入し場内へとはいる。
    木綿季「うわぁ〜!すっごい!遊園地なんて久々だよぉ!」
    目をキラキラさせながら木綿季はあたりを見回す。
    和人「ほら、はぐれたらこまるから」
    和人は木綿季に右手を差し出した。
    木綿季は照れながら和人の右手を握る。

    メリーゴーランド、ジェットコースター、ティーカップ(カップがクルクル回るやつ)、ミニイーグル、ミラーハウスなど色々周った。

    和人「お?あれは…。いいこと思いついた」
    ニヤニヤした顔で木綿季をお化け屋敷へと誘う。
    木綿季「うぅ〜…怖いよぉ…か、和人〜」
    今にも泣きそうな顔で木綿季は和人の腕にしがみつく。
    そろそろかなぁ。悪巧みを思いついた和人は手振りほどきサッと物陰に隠れた。
    不意をつかれた木綿季は状況を理解するのに時間がかかった。
    木綿季「か、和人!?ねぇ!和人!?」
    あたりを見回しながら少しづつ前に進む。そのまま和人が隠れている井戸の手前まで来たその時
    和人「うらめしやぁぁぁぁ」
    バッと飛び出し和人は木綿季を脅かしたのだが予想以上に大変なことになった。
    木綿季「ひっ…きゃああああああああ!!」
    物凄い悲鳴と共に和人を突き飛ばし物凄いスピードでお化け屋敷を駆けていった。
    和人「いててて…。って木綿季ー!!」
    慌てて和人も走って追いかけるがあまりの速さで走り抜けていくため追いつけない。
    お化けたちも必死に脅かそうと飛び出すのだがタイミングがズレてスルーされていく。
    あっという間にお化け屋敷のゴール。出口で木綿季はうずくまり泣いていた。
    し、しまった。やり過ぎたかな。そう思った時にはもう遅かった。
    その後木綿季の機嫌を直すのに時間がかかったのは言うまでもない。


  14. 14 : : 2017/04/24(月) 17:53:17
    気づくと空はオレンジ色に染まっていた。
    木綿季と和人は観覧車に乗っていた。そこから見える地上はとても幻想的で2人で見入っていた。
    丁度ゴンドラが頂上近くまで近づいたところで和人はポケットにある箱を取り出す。
    和人「木綿季。誕生日おめでとう。これプレゼント」
    綺麗に包装された細長い箱を木綿季へ手渡す。
    木綿季「うわぁ!ありがと和人!開けていい?」
    木綿季は目をキラキラさせながら和人の手渡した細長い箱のリボンに手をかける。
    和人「勿論。開けていいよ」
    木綿季は包装を綺麗に剥がしていく。包装がとれピンク色の細長い箱の蓋を開ける。
    中に入っていたのはネックレスだった。
    真ん中に大きめのハートがありそこにはK.Kと刻まれていた。
    木綿季「このK.Kって…桐ヶ谷和人のスペル?」
    木綿季は和人の顔を見て問うと和人はニッコリ笑い自分の首元にあるネックレスを取り出した。そこにはY.Kと刻まれていた。
    木綿季「え?ひょっとして…ペア?」
    木綿季はみるみる顔が赤くなっていく。
    和人「そ、俺と木綿季でペアのネックレス。お互いの頭文字を刻んだ特注の…」
    そこまで言ったところで和人は言葉をとぎらせた。木綿季が泣いていた。
    木綿季「和人。ありがと。ありがとね。」
    泣きながらそう呟く木綿季を優しく抱きしめる。
    ゴンドラが丁度頂上についたところで木綿季と和人は熱いキスをした。

    家につく頃には太陽は沈み周りは暗く静かになっていた。
    和人、木綿季「ただいまー」
    2人は玄関をくぐると目を丸くした。
    そこにはダンボールの山があった。
    宛先は全て木綿季宛だった。送り主はみなALOで仲良くなったアスナやクラインたちだった。
    木綿季は携帯を取り出し皆にお礼の連絡をしていった。
    その後は和人と2人で木綿季の部屋までプレゼントが入ったダンボールを運び直葉の作った夕食のオムライスを食べ、お風呂を出た頃にはもう11時をまわっていた。

    木綿季「和人ー。入ってもいい?」
    和人の部屋のドアをノックした。
    和人「どうぞー」
    和人の返事を聞いたところで部屋へ入る。
    入って来た木綿季の手には枕が握られていた。
    問題は枕ではなく…木綿季の服装だ。
    母親が使っていた大きめのYシャツとパンツのみだ。
    Yシャツの下からのびる白い色をした太もも、第3ボタンまでしか止めてないせいか首元と鎖骨がよく見える。
    単純に言ってエロい。物凄くエロい。俺の理性が持つかわからないくらいに。
    和人「どうした?」
    ベッドに腰を下ろしていた和人は横に来るようにベッドを叩く。
    木綿季は頷くと和人の横へ腰を下ろす。
    木綿季「うんとね。今日一緒に寝てもいい?」
    大方予想はついていた。しかし上目遣いで言われてしまうと断ることができない。
    それに服装が服装だ。身長差があり和人が木綿季を見ると胸の谷間が見えてしまう。
    和人「わ、わかった。」
    それだけいい木綿季から目線をそらす。
    木綿季「ありがと和人。」
    そのまま和人に抱きつきながら2人で寝た。
    和人が朝方まで寝れなかったのは言うまでもないだろう。

  15. 15 : : 2017/04/25(火) 22:12:55
    木綿季の誕生日から数日後。
    木綿季の編入手続きがようやく終わり晴れて木綿季も和人、明日奈、里香、珪子、詩乃が通うSAO帰還者の学校へ通うこととなった。

    木綿季「は、初めまして、紺野木綿季です。よ、よろしくお願いします!」
    ペコリと頭を下げる木綿季に盛大な拍手が贈られた。
    和人「あいつめっちゃ緊張してるなー」
    はははっと笑いながら木綿季を見ていると、
    先生「えー…では紺野くんは桐ヶ谷くんの隣の席に座ってください。」
    和人はキョトンとしていた。その反面木綿季はやったぁ!!和人の隣だ!!心の中で飛び跳ねていた。更に明日奈は顔を真っ青にして、完全に沈みきっていた。
    お昼休みになると同時に女子たちに木綿季は囲まれて質問攻めをされている。
    女子「どこから来てるの?前はどこの学校だったの?どうしてSAOの学校へ?」
    おいおいおい失礼な質問ばっかじゃねーか。和人は呆れながら横目で木綿季を見た。
    木綿季「えっとねー、今は和人と暮らしてて前は○小学校だったんだけど、入院してて先日退院したばかりなんだー。」
    包み隠さずの爆弾発言。和人と暮らしてると聞いた途端男子の恨めしい目が和人に精神攻撃を与える。
    明日奈「ちょっとー!木綿季困ってるでしょ?はい、解散解散ー」
    明日奈がうまく女子たちを追っ払う。
    木綿季「ありがと、明日奈ー」
    ホッとひと安心して明日奈にお礼を言う。
    明日奈「いいえ、どういたしまして。」
    ニッコリ笑う明日奈の顔に憎悪の気配を感じた。
    明日奈…目が笑ってない…怖いよぉ…。
    和人はその状況を即座に気づき木綿季の手を引く。
    和人「じゃ、じゃあ明日奈、俺木綿季と飯食うから〜」
    それだけ言い残しダッシュで立ち去る。
    明日奈「え!?あ…もう!!」
    そこへ里香と珪子が来た。
    里香「あぁー。完全に私等負け組だねー」
    振られたが諦め切れていない3人組。
    珪子「ですねー。もう私たちが入る隙すらなさそうですよ…」
    明日奈「なんでこうなっちゃったかなぁ…和人君…」
    3人は下を向きながらトボトボとカフェテリアへ向かう。

    和人は木綿季の手を引いて非常口から中庭に出て真新しいレンガの敷かれた小道を2人で歩く。
    小道は新緑に萌える木々の間を縫って伸びている。緑のトンネルを潜るように続く小道を更に数分歩くと、円形の小さな庭園に出る。ふんだんに花壇の配されたその外周部には白木のベンチが幾つか並び、そのうちの一つに座った。
    和人「ふぅ〜。疲れたー。」
    ドサッと音を立てながら座る和人に木綿季も横に座る。
    木綿季「あはは和人、年寄り臭いよ」
    笑いながら教室から連れだされる時持ってきたバスケットを膝に乗せ、中から白く丸いキッチンペーパーを取り出しそれを和人に渡す。
    和人「おっ!木綿季の手作りか!?」
    目を丸くしてキッチンペーパーをゆっくり剥がしていく。
    木綿季「えへへ///久々に作ったから美味しいかわからないよー?」
    木綿季は和人をチラチラ見ながらモジモジしていた。
    キッチンペーパーの中にはハンバーガーが入っていた。上下には丸くコンガリ焼目のついたパン、その間に下からトマト、レタス、ベーコン、チーズと重なっている。
    和人「う、うまそう…」
    思わず生唾を呑む。
    和人「い、いただきます!」
    意を決して思い切りかぶりつく。
    和人「…!!う、うまい!!こんなうまいの…初めてだ!」
    うまいうまいと連呼しながらハンバーガーにかぶりつく。
    木綿季「良かったー!」
    あまりに美味しそうに食べてくれるものだから自分の分も上げてしまおうかと思うほどの食べっぷりだ。
    和人「ふぅ〜。ご馳走様!うまかったぁー」
    和人は満足そうな顔をしてから木綿季の膝の上に頭を置く。つまり膝枕だ。
    木綿季は不意をつかれたがすぐに立て直し和人の頭を撫でる。
    その時ふっと校舎に目をやる3階の窓に目が止まりそこを見てると窓際で仲良く話す女子生徒が見えた。
    あそこって確か…カフェテリアだったような…
    木綿季「ねぇ、和人。あそこって…カフェテリアだったよね…?」
    木綿季は指をさしながら和人に問う。
    和人は木綿季の膝の上で校舎に顔を向けて木綿季が指差す方向をみる。
    和人「そーだね。あそこはカフェテリアあだね。」
    あ、やっぱり…。そう思うとみるみる顔が赤くなる。
    木綿季「ねぇ…ってことは…ここ丸見えなんじゃ…」
    耳まで真っ赤にし震えるような声で言う。
    和人「あっ…」
    2人が気づいた時には少し遅かった。
  16. 16 : : 2017/04/26(水) 19:43:26
    明日奈「うぅー…ずるいよ木綿季だけ!」
    窓に手を当て下を見下ろしながら悔しそうにしている明日奈とその横でズゾーっと紙パックのジュースの残りカスをこれでもかと吸い上げる里香がいた。
    里香「まったくだ!けしからん!」
    その2人のようすをみた珪子が呆れていた。
    珪子「1ヶ月くらいは2人きりにさせてあげようって言ったの明日奈さんと里香さんじゃないですかー」
    こうなってしまうなら最初から停戦協定なんてしなければよかったと3人同時に思った。

    木綿季「今日何時集合だっけ?」
    和人を膝枕しながら木綿季は今日予定されているALOでのバーベキューの時間を和人に聞く。
    和人「んーっと、午後7時に22層の俺らのプレーヤーホームだよ」
    送られてきたメールを和人は確認して木綿季に伝えた。
    木綿季「OK!久々にALOにいけるね!」
    そう、木綿季が治ってから和人も木綿季もALOにダイブしていないのだ。
    和人「だな!楽しみだ!」

    午後7時。
    木綿季は和人の部屋のベッドに和人と2人並んでアミュスフィアをつけていた。
    和人、木綿季「リンクスタート」
    魔法の呪文を放ち2人の意識は別世界、アルヴヘイム・オンライン通称ALOへとダイブした。

    時間ピッタリにキリトとユウキは22層のプレーヤーホームへつく。
    そこにはすでにみんなが集まっていた。
    アスナ、リズベット、シリカ、リィーファ、シノン、クライン、エギル。
    それに、シルフ領主サクヤ、ケットシー領主アルシャ、サラマンダーのユージーン将軍そして、スリーピング・ナイツのジュン、テッチ、タルケン、ノリ、シウネーがいた。
    ユウキ「えっ…みんな…どうして!?」
    スリーピング・ナイツのメンバー全員が難病である。余命を告知されたものもいたはずだった。
    ジュン「みんな病気治っちまったははは」
    笑いながらジュンはユウキにここにいる理由を伝えた。
    シウネー「みんなそれぞれが新しい薬とか治療法変えたら治ったのよ」
    シウネーは穏やかな表情でジュンの説明に付け足した。
    ノリ「これでまたスリーピング・ナイツ全員集合だ!」
    その声にタルケンとテッチは大きく頷く。
    ユウキ「みんな…!」
    その後はもうはちゃめちゃだった。
    ユウキはひたすら肉を口に運んでいた。人数も人数なのでわざわざ食材集めにパーティーを作りって、大量の食材を狩り集めたのだったがあっという間になくなる。
    みんなテンションがMAXになっているなか
    クライン「いっそ、2次会がてらボス攻略でも行っちまうか!?」
    そんな間抜けた提案に誰1人反対せずそのまま大人数で作られたパーティーでぶっつけ本番のボス攻略。
    しかしメンツもメンツであり、そこらのトップギルドよりハイレベルなプレーヤーしかいないためボス攻略は呆気無くクリアされた。
    気づけばもう10時をまわるところだった。

    キリト「んじゃあ、そろそろお開きにするか」
    最後にみんなでおつかれー!またなー!っと別れの挨拶が飛び交い次々にログアウトしていく。
    キリト「ユウキ、帰ろうか」
    そっとユウキの手を握りウィンドウを開く。
    ユウキ「うん!」
    キリトの手を握り返し、ユウキもウィンドウを開き2人は同時に現実世界へと戻った。

    和人「んー!楽しかったー!」
    軽く伸びをしていると
    木綿季「だねー!あ、和人。今日…一緒に寝てもいい?」
    木綿季はいつもの必殺!上目遣い!を使いながら和人を見つめる。
    和人「お、おう!いいぞ!」
    わざと上目遣いしてないか…?
    そんなことを思いながら2人抱きしめ合いながら眠りについた。

    明日奈「今日さ!みんなで次のボス部屋までのマッピングしにいかない?」
    唐突ではあったが和人的にもやりたいことであったので2つ返事で返す。

    キリト「お、もう皆来てたのか」
    集合時間ピッタリにキリトとユウキがプレーヤーホームに着くとすでに集まっていた。
    リズベット「遅いわよアンタたちさっさと行くわよ!」
    ユウキ「ごめんごめん。マッピングしにいこー!」
    そして45層の迷宮区のマッピングが開始された。
    キリト「せい!はぁぁぁぁ!はっ!」
    モンスター「グガアアアアア…」
    キリトは次々にモンスターを狩っていく。
    ユウキ「相変わらずの戦闘狂だねキリトは」
    笑いながら発せられた言葉にキリトは拗ねてみせた。
    それをユウキはあたふたしながら弁解しようとしている。そんな他愛ない言動を繰り返していた。その時、隠し扉が現れた。
    クライン「おっ!こんなところに隠し扉あんじゃねーか!」
    クラインはズカズカ中に入っていった。
    中には何もなくただ正方形の形をした部屋だったが、全員がはいるといきなり扉が閉まる。
    キリト「え!?」
    閉じ込められた。っと思った時いきなり体が軽くなる。
    下を見ると床がなくなっていた。
    キリト「な、なにいいいいいい!?」
    みんな暗闇の中へと落ちてった。
  17. 17 : : 2017/04/28(金) 01:51:07
    あいかわらずキリトは戦闘が好きなのかな?
  18. 18 : : 2017/04/29(土) 00:19:30
    すいません(;・∀・)
    昨日今日で忙しくて投稿できなくてすんません(;・∀・)
    明日か明後日には投稿したいと思います!

    ちなみにキリトはやはり戦闘狂でないと(;´∀`)
  19. 19 : : 2017/04/29(土) 23:48:25
    ドサッ、バコッ、バチンっとみんなそれぞれ落ちてくる。
    キリト「いってて…(むにゅ)。ん…?」
    右手になにか柔らかいものの感触がする。その柔らかいものがなにかもう一度揉む。
    アスナ「き、キリト君の…エッチ!!!!」
    耳が痛くなるほどのでかい声で叫ぶと同時にキリトが中を舞う。アスナによる強烈な右手アッパーが炸裂していた。
    キリト「ぐはっ!」
    空中でトリプルアクセルを決め地面に落ちた。
    キリト「いててて…あのぉ…ユウキさん剣を収めてはいただけませんか…?」
    ユウキは目に涙を浮かべながらキリトの首元に剣を付けていた。
    ユウキ「和人は…僕のこと嫌いになったんだね…」
    今にも嫉妬で泣きそうなユウキを不覚にも可愛いと思ってしまったがすぐに弁解を始めた。
    キリト「ち、違うぞ!俺はユウキ一筋だ!さっきのは偶然起きてしまったことなんだ!
    少しずつ涙が消えていくのが見えた。
    ユウキ「ほんとに…?ほんとに僕だけ…?」」
    キリトは首大きく縦に2回ふる。
    リズ「そんなわけないじゃんボソッ」
    しかしリズの茶化しが入ってしまった。ユウキの目にはまた涙が出てくる。
    キリト「ばっ!んなわけないだろ!」
    だが遅かった。
    ユウキ「キリトの…キリトの…キリトの変態!ばか!」
    キリトは胸に手を当てぐはっ!っと悶えていた。
    エギル「おーっとキリト氏これは大ダメージ!」
    何故かエギルが実況を始めた。
    ユウキ「あほ!どじ!黒ずくめ!」
    エギル「しかし!キリト氏耐えているー!!」
    悶えながらも堪えていた。
    ユウキ「惚れさせ屋!女の子顔!」
    エギル「おーっとキリト氏会心の一撃を食らった模様!」
    キリトはよろめきながら膝をつく。
    ユウキ「童○!」
    エギル「え!?」
    一瞬その場が凍りついた。
    キリト「ユウキイイイイイ!そんな言葉どこで覚えたんだあああ!」
    キリトはユウキの両肩を両手で掴みながら叫んだ。
    ユウキ「わわっ!キ、キリトの友達がキリトと話してる時に聞いた言葉だけど…」
    しまったあああああ。心であの時友達に何処まで進んでるのか茶化された時に聞かれてしまったことに気づく。
    その時後ろから複数の殺気が感じられた。振り向くと、アスナ、リズ、シリカ、リーファが剣を俺の背中に突き付けていた。シノンはキリトの頭に弓を引いていた。全員の目には光がない。闇に包まれている。
    女子達「「キリト(君、さん)!!」」
    キリトは慌てて振り返りなだめる
    キリト「お、落ち着けお前ら!!エギル!クライン!手伝ってくれ!」

    ワイワイワイと罵倒やら弁解やら1時間ほど落ちたところで話していた。
    キリト「と、とりあえず脱出するか…」
    キリトの顔にはもはや元気の元の字も出ていなかった。
    ユウキ「そうだね♪」
    スッキリしたため元気になっているユウキとキリトは手をつないでいた。
    エギル「しかしキリト童○なのかははは」
    クライン「キリの字!避妊はしろよ!」
    2人して馬鹿なことを抜かすのでキリトは睨めつける。
    ユウキ「だ!大丈夫!まだキスしても赤ちゃんできてないから!」
    えっへんと両手を腰に当てユウキは誇らしげに言う。
    みんな「え!?」
    あまりのユウキのピュアさにみんな驚く。
    ユウキ「え?みんなどうしたの?」
    首を傾げながらユウキはキリト達を見る。
    キリト「いいか、ユウキには真実を教えないようにしよう」
    ヒソヒソとみんなで話した。みんな了承してくれた。
    ユウキ「な、なに?どうしたの!?」
    なにか間違えてしまったのかと不安になっているユウキに気づくとキリトは
    キリト「いや、大丈夫!気にするな!さぁ帰ろう!」
    誤魔化してなんとか話題の路線を変更させる。
    ユウキの頭には?マークが浮かんでいるのが想像つく。

    その日はボス攻略をやめ解散した。
    ログアウトして現実世界で目覚める。
    木綿季「あ、和人おきた?僕部屋に戻るね?」
    まだ現実世界の体に感覚が戻ってきないからか少々ぼーっとしながら
    和人「あぁ、わかった。」
    それだけなんとか返事をする。
    木綿季が部屋から出て行ったあと時計を見る。
    和人「もう9時半か、風呂に入るかな」
    着替えを持って部屋を出てお風呂に入る。
    20分ほどして和人がお風呂を出て自室に戻るとそこには木綿季がいた。
    和人「どうした?」
    ベッドの上で背中を壁に預けながら体育座りをしている様子を見てなにか元気がないことに気づく。
    木綿季「…ねぇ和人‥」
    覇気のない弱々しい声で和人の名前を呼ぶ。
    和人「ん?なんだ?怖い夢でも見たのか?」
    そっと木綿季の隣に座る。
    木綿季「キスしたら赤ちゃんできるわけじゃないんだね‥」
    あまりに突然の爆弾発言を聞いてしまい和人は飛び上がる。
  20. 20 : : 2017/04/29(土) 23:49:17
    お待たせしました(;´∀`)
    ちょっとGWの生活費をまどマギで稼いできてたので遅くなりました(;´∀`)
  21. 21 : : 2017/05/01(月) 17:09:22
    えーっと…まさか自分であのあと調べて真実を知ってしまった…のか?
    木綿季「和人は…知ってたんだよね…?」
    途切れ途切れで発せられる言葉を残さず聞き取る。そして意を決して告白をする。
    和人「あぁ…実はそうなんだ…。その、なんだ、ごめんなホントのこと言ってやらなくて…」
    優しく木綿季を抱きしめる。
    木綿季は和人の胸の中で声も出さず涙を流していた。
    数分後。泣きやんだ木綿季はまだ目に涙を浮かべながら和人をみあげる。
    木綿季「和人は…僕と…そ、その…し、したいと思う…?////」
    顔を真っ赤に染め上げながらあまりに突拍子のない発言にまたしても和人は驚く。
    和人「そ、そりゃ…す、好きな女の子としたいって思わないわけ無いだろ…」
    顔をそらしながら和人は思わず本音を言ってしまう。
    木綿季「…そっか、そっか!和人は僕としたいんだ♪」
    流石にその言葉を聞いて和人も顔を赤くする。
    和人「お、おう////」
    木綿季は和人をしっかり抱きしめる。数分間の沈黙が訪れる。沈黙を破ったのは木綿季だった。
    木綿季「ねぇ、和人。今日一緒に寝よ?僕、和人とホントの意味で恋人になりたい。和人と色々なことを経験したい。だから…」
    その先は言葉が出てこなかった。木綿季の顔には今日僕を抱いてほしい。それだけが滲み出ていた。
    和人は何も言わずうなずいた。
    その日の夜2人が眠りについたのは朝日が登りはじめそうな時間であった。

    次の日の夜和人は母親の部屋を訪れていた。
    母親「なぁに?大事な話って」
    しばらくなにか悩むような顔をしていたがやがて決心がついたように前を向き迷いのない眼差しを母親に向ける。
    和人「母さん。俺18になったら木綿季と…」
    そこまで行ったところで母親の言葉で遮られる。
    母親「そう。決めたのね?」
    その言葉に和人は深く頷く。
    母親「大変よ?養うのって」
    少し笑みを浮かべながら応える。
    和人「大丈夫。それなりに先を考えて決めたから」
    その言葉を聞いて安心したようだった。
    母親「なら頑張りなさい。困ったことがあったらいつでも頼りなさい」
    和人はありがとうっとだけ言い、部屋から出ていく。

    それから数ヶ月後。
    梅雨も開けしっかりと真夏の日差しが世界を照らす。
    和人「あっちー…」
    自室の机の上に上半身を乗せだらけていた。
    和人「暑い…暑すぎる…」
    只今和人の部屋のエアコンは壊れていて稼働していない。そのため扇風機で風を作っているものの扇風機だけではたりない。
    和人「…よし!海に行こう!」
    そのまま部屋を出て木綿季の部屋へと行く。
    コンコンっと木綿季の部屋をノックするとどうぞーっと木綿季の声が聞こえた。
    ドアを開けると木綿季は椅子に座りながら夏休みの課題をしていた。
    木綿季「和人どうしたのー?」
    椅子を回転させこちらを振り向く。
    和人「木綿季!海に行こう!」
    いきなり本題にはいる和人。
    木綿季「へ?海!?」
    キョトンとした顔をしていたがやがてキラキラと目を輝かせながら
    木綿季「行きたい!海!行きたい!」
    その姿はまるで散歩前の子犬のようだった。
    その姿が余りにも愛おしく和人は木綿季に抱きついた。
    木綿季「わわっ!か、和人!?」
    椅子から落ちそうになるがなんとかこらえて和人を受け止める。
    和人「木綿季は可愛いなぁ」
    耳元で囁かれて木綿季は悶える。
    木綿季「か、可愛いって////」
    そのまま和人は木綿季の頭を撫でながら
    和人「明後日から2泊3日で海に行くか?」
    耳まで真っ赤にしている木綿季はコクリと頷く。
    木綿季「けど、和人お金は?」
    2泊3日で海旅行にかかる費用はなかなかの値段である。
    和人「そこは大丈夫だぞ!菊岡さんのバイトとメデュキュボイドの調整とかでバイト代貰ってるからな!」
    頭を撫でながら木綿季をみる。
    木綿季「無理しないでね?」
    不安そうに見つめられてまたしても和人は強く抱きしめた。
    和人「無理しないよ。木綿季と一緒にいる時間減ったら困るからな!」
    また耳まで真っ赤になっている木綿季の頬に軽くキスする。
    木綿季「うぅっ…ばか!////」
    ははははっと笑いながら木綿季を離す。
    和人「それじゃあ明後日から行くために体調管理しっかりしとけよ!あと、ちゃんと課題明後日までに終わらせること!」
    課題が終わってないとゆっくりできないと思い課題を終わらせるよう注意しとく。
    木綿季「ええぇ…和人教えてよー」
    困った顔もまた可愛い。なんて思いながら
    和人「ちゃんと1人でやるんだぞ」
    笑いながら木綿季の部屋を出ていく。
    むぅーっと頬を膨らませるような仕草が見えたがあえて構うことをやめて部屋を出る。

  22. 22 : : 2017/05/01(月) 22:23:24
    なんか気づいたら300人突破しててビビった(;´∀`)
    明日か明後日のどちらかお休みさせてもらいますー(;・∀・)
  23. 23 : : 2017/05/02(火) 23:27:05
    現在午前5時。
    和人「よし!木綿季いくぞ!」
    大きめのかばんを背負いながら木綿季へ手を伸ばす。
    木綿季「おー!」
    元気な返事とともに木綿季は和人の手を握る。木綿季は小さなポーチを1つ肩からかけ、片手に手提げ袋を持っている。

    午前6時半。新幹線に乗り込み座席へとつく。
    木綿季「うわー!僕新幹線乗るの初めて!」
    無邪気にはしゃいでる木綿季を窓側に座らせて和人も席に座る。
    和人「木綿季トイレは向こう側な。俺流石に眠いから少し寝るよ…」
    あくびをして新幹線の椅子を倒す。
    木綿季「うん!わかった!降りるところの近くまで来たら起こすね!」
    そっと木綿季は和人の髪を撫でる。
    和人「あぁよろしく…」
    そのまま和人は眠りについた。

    和人「あれ?ここは?」
    見渡すと真っ白の壁も床もない空間にいた。木綿季の姿も見当たらない。
    和人「木綿季ー!?おーい!木綿季ー!!」
    叫んでも返事がない。あたりを見渡す。すると後ろに木綿季の姿が見える。
    薄紫色のワンピースを着ている。その姿は何故か悲しそう。
    和人「木綿季!!」
    思わず名前を呼ぶ。しかしこちらをチラリと見てから口元がごめんっ僕もう行かなきゃ。そう動き、微かに声が聞こてた気がした。
    和人「待て!いくな!俺のそばにいろ!木綿季!!」
    必死に叫びながら手を伸ばす。しかし木綿季は遠ざかっていく。それを追うように走りながら手を伸ばし名前を呼び続けるが近寄ることができない。
    ごめんね。大好きだよ。それだけ最後に言い残しどんどん遠ざかっていく。やがて光の中へと木綿季は消えていく。
    和人「木綿季ー!!!!」
    その叫びは夢から醒めた現実世界で叫んでいた。
    隣で木綿季はとても不安そうな顔をしながら和人の顔を覗き込んでいた。
    木綿季「か、和人大丈夫!?うなされてたけど…」
    そっと木綿季が手を握ってくれる。
    とても息が荒く、全身冷や汗を浮かべ、顔は青ざめていた。
    木綿季を見て確かにそこに存在するのを確認すると木綿季に抱きついた。
    木綿季「わわっ!か、和人!?」
    いきなり抱きつかれて驚く木綿季だったがすぐに和人を抱きしめる。
    木綿季「どうしたの?僕の名前を呼んでたけど」
    頭をそっと撫でながら優しい声で和人に問いかける。
    和人「夢を見たんだ…。木綿季が‥遠くに行く…追いかけても…追いつかなかった…」
    そのまま和人は泣き出した。和人から微かに嗚咽が聞こえる。
    木綿季「大丈夫だよ。僕は和人のそばにいるよ。」
    そのまま和人は再び眠りについた。
  24. 24 : : 2017/05/06(土) 21:30:50
    木綿季「ふぅー!ついた!」
    バスを降りた所に今時珍しい和風の大きな旅館が建っている。
    和人「ほら!いこうぜ!」
    木綿季の手を引きながら旅館の引き戸を開ける。
    中に入ると木造建築独特の木の香りが漂ってくる。玄関の所に鍵付きの木造ロッカーがありそこに靴をしまう。玄関から約5m位直進したところにフロントがあり、そこには若い受付女性の人がいた。
    和人「すいません。予約してる桐ヶ谷です」
    受付の女性はノートをペラペラとめくる。
    女性「はい。桐ヶ谷様2名様ですね。お部屋にご案内致します」

    ついたのは畳の敷いてある6畳程の部屋だった。ベッドはなくあるのは座椅子とちゃぶ台、その上にポットや和菓子。
    その奥には障子で半分閉じられた窓が見える。そこにも同様で座椅子と小さなちゃぶ台。
    見渡すと押し入れがありそこにはおそらく布団が入っているのだろう。
    女性「朝食、夕食の時間は7(19)時になっております。入浴ですが、朝5時から13時。14時から24時が入浴可能なお時間となっております」
    木綿季はその話に耳をかさず部屋をキョロキョロと見回していた。
    和人「わかりました。有難うございます」
    一礼して女性は部屋の入り口まで下がる
    女性「何か御座いましたらフロントまでお掛け下さい。では、ごゆっくり」
    女性は扉を閉めた。
    和人「よっと」
    背負っていた鞄と木綿季のポーチを床におろして座椅子に座ろうとした時
    木綿季「和人!こっちきて!すごく綺麗だよ!」
    木綿季は窓の外を見ていた。
    腰を下ろしかけていたところを中断して木綿季の横に立ち、外の景色に目を移す。
    和人「おぉぉ!これは…」
    あまりに綺麗な景色に言葉を失う。
    窓から見えるのは海だった。手前に林があり、その林の途中に道路がある。その先の林を抜けた先には崖があり、その先には海。
    澄んだ青い色に太陽が反射してキラキラと波打ち、澄んだ海からは魚が泳いでいた。ここからでもはっきりと見えるほど海は綺麗に澄んでいた。
    木綿季「ね!?すごく綺麗だよね!」
    初めて見るあまりに綺麗な景色に目を奪われて言葉を失う。
    和人「だな…」
    外の景色に見入ってると木綿季が不意に手を握ってきた。その手を優しく握り返す。
    木綿季「ねぇ和人!海いこ!泳ご!」
    旅館についたのが13時で今は13時半。海に行くには十分な時間がある。
    和人「そうだな!行こうか!」
    木綿季はかばんを手に取りゴソゴソとあさり始める。手に何か黒い袋を取り出してそそくさとトイレに入っていく。
    おそらく着替えてるのだろう。
    和人「俺も着替えるかな」
    鞄から黒の海パンを取り出す。膝下まで真っ黒の海パンだ。
    海パンを履いてから小さな鞄を大きな鞄から取り出し着替えと飲み物、塩分補給用の飴などを詰め込む。
    詰め終わった所で木綿季がトイレから出てくる。
    木綿季「お待たせー!」
    その姿は水着…ではなくさっきと変わらない服装だった。
    和人「準備OKか?」
    着替えたであろうが確認をしとく。
    木綿季「うん!いつでもいいよ!」
    和人「ならいくぞ!」
    木綿季の手を引いて海門の反対側に設置されている海へと行ける出入り口がある。
  25. 25 : : 2017/05/23(火) 23:00:06
    お久しぶりです(´・ω・`)
    しばらく仕事が忙しすぎて死人に近かったんですが、ある程度落ち着きはじめたので
    今週のどこかに続き書きますので引き続き読んでいただけると幸いです(*´∀`*)
  26. 26 : : 2017/05/25(木) 00:20:38
    待ってました!
  27. 27 : : 2017/05/29(月) 00:14:54
    すいません(´・ω・`)
    現在契約してる携帯壊しまして今日投稿きついので明日書かせてもらおうと思うのでもう少し待ってくださいm(_ _)m
    時間帯は22時には投稿しますので(;・∀・)
    今後ともよろしくお概しますm(_ _)m
  28. 28 : : 2017/05/31(水) 00:09:49
    木綿子の手を引いて正門の反対側に位置する階段へと向かう。
    緩やかな階段と坂を5分ほど降ると見えてくるのが、この旅館のプライベートビーチだ。
    軽い足取りで2人は最後の階段を降りきり、あたりを見渡すプライベートビーチだが誰もいなかった。
    木綿子「広ーい!」
    幅200mはあるだろう砂浜。その両端は崖となっていて降りてくるには無理がありそうな高さをしている。
    和人「あぁ…すごく広いし、すごく綺麗だ…」
    砂浜の砂は白っぽく、粒も細かく踏み心地がよい。
    海岸入り口からでも海の底が見えるほどの澄んだ海水。
    左側には私物が置けるようにテントとカゴなどが置いてある。
    どこでも見れそうな風景だがとても綺麗だった。
    和人「さ!木綿子!泳ごうぜ!」
    木綿子の手を握り海へと引っ張ろうとした時、逆に木綿子が引っ張り返してきて静止させられる。
    木綿子「ダメだよ和人。ちゃんと準備運動しなきゃ!」
    確かに準備運動もせずに泳ぐのは自殺行為に等しいとも言える。
    仕方ない。そう思いながら和人は大きく頷く。

    2人で体をしっかりとほぐた。準備運動をしただけなのに額には大粒の汗が流れている。
    和人「さ!いこうぜ!」
    今度こそと木綿子の手を握り引っ張っていこうとしたがまた木綿子に静止させられる。
    木綿子「和人は服着たままはいるの?」
    クスクスと笑っている。
    自分の体に目を向けるとそこにはTシャツと短パン。
    和人「あ…」
    忘れていたことを思い出しすぐに服を脱ぎ捨てた。
    和人「これでよし!」
    胸を張って言ってくる和人にまた思わず笑ってしまう。
    木綿子「じゃあ僕も着替えるね。」
    上着の裾に触れた時和人の視線に気づく。
    木綿子「和人!後ろ向いてて!」
    和人は残念そうな顔をして、ブツブツと文句を言いながら後ろ向きになる。
    木綿子は和人が後ろを向いたことを確認してから素早く着ていた紫色のワンピースを脱ぐ。
    木綿子「そのまま少し待っててね。」
    そう言うと自分のワンピースと和人の服を畳み、テントの中に置かれたカゴへとしまい、すぐ和人のところへと戻る。
    木綿子「もう、いいよ…」
    和人はゆっくりとこちらに振り向く。
    和人「っ…!」
    そこに立つ木綿子の姿はまさしく天使と呼ぶべきだろう。
    紫色のワイヤービキニ姿。
    肌はシミ一つなくとても白い。
    胸はパッドを入れている影響で普段よりも大きく見える。
    その両脇からスラリと伸びる細い腕。
    少しくびれていて、やせ過ぎでも太り過ぎでもない体型。
    その下から伸びる足も白く細い。
    とても綺麗だ。いや!綺麗というより……とてつもなくエロい!
    この場に誰もいなくてよかった!
    そんなことを思いながら木綿子を見つめていると
    木綿子「か、和人…そんなに見られると恥ずかしいよ…」
    手を後ろで交差させながらもじもじしている。
    これがまた木綿子の可愛さを引きだす。
    和人「…」
    唖然として木綿子を見つめていると不安げな表情をしはじめた。
    木綿子「か、可愛くない…?」
    目が涙で滲みだす。
    和人「いやいやいや!すごくエロ…か、可愛いぞ!」
    危うくエロいなんてことを言いそうになる。
    木綿子「ほ、ほんと!?よかったぁ。」
    安心した顔がまたとても可愛い。
    和人「めちゃくちゃ可愛いぞ木綿子。」
    木綿子の頭を撫でる。
    木綿子「えへへ」
    照れながらもじもじする木綿子をみて先日の明日奈たちの会話を思い出す。
    キリト「どうしたんだ?3人とも元気ないな」
    マイホームの今でくつろぎながら凹んでいるアスナ、リーファ、シノンに聞くと
    「「「海に行けばわかる!あんな破壊力チートよ!」」」
    確かに破壊力ありすぎるよこれは…
    思わず苦笑い。
    和人「さ、泳ごうぜ!」
    木綿子の手を引き海へと走り出す。
    木綿子「うん!」
  29. 29 : : 2017/05/31(水) 00:10:24
    予定より遅くなってすんません(´・ω・`)
    続き書きましたので!よんでくだちい!
  30. 30 : : 2017/06/13(火) 20:48:14
    2人は夢中で遊んでいた。
    水の掛け合いから始まりビーチバレー、クロールによる競争、砂浜で城を作ったりと気づけば日は傾きはじめていた。
    和人「ふぅ〜…遊んだ遊んだー!」
    砂浜で大の字になりながら寝転ぶ和人。
    木綿子「だね〜!流石の僕も疲れちゃったよー」
    和人の横に腰を下ろし海を見ながら軽く一息つく。
    和人「そろそろ…旅館に戻るか。飯の時間までに風呂入りたいしな。」
    体を起こして伸びをしながら隣の木綿子に目を移す。
    不意に海に入る前の出来事を思い出す。
    木綿子「ねぇ…和人…あのさ、日焼け止め塗って…?」
    そう言いながら手に持っていた日焼け止めのローションを和人へ手渡す。
    和人「え…俺が塗るのか…?」
    恐る恐るローションを受け取る和人。
    木綿子「だって僕1人じゃ背中に塗れないもん…」
    少し頬を赤く染めながら和人を見つめる。
    和人「わ、わかった。」
    受け取ったローションの蓋を開ける。
    木綿子「ありがと!」
    衣装カゴなどが置かれたテントのベンチでうつ伏せになり背中にあるビキニの紐を解く。
    和人「え…紐解く…のか?」
    ローションを手に出そうとしたところで固まる。
    木綿子「え…だって紐の跡が残るから全体塗ってほしいんだけど…ダメ…?」
    木綿子による必殺上目遣い。
    和人「っう…わ、わかった…」
    手のひらにローションをたっぷりと出し、恐る恐る木綿子の背中へ手を伸ばす。
    そして、木綿子の白い肌に触れる。とても柔らかい。以前にも木綿子を抱いた時にも感じた感触だった。
    ゆっくりと背中の真ん中から腰へと手を滑らせていく。
    木綿子「ひゃっ…」
    不意に木綿子の喘ぎ声が聞こえ手を止める。
    和人「うぉっ…!!な、なんだよいきなり変な声出すなよ」
    自分の鼓動が早くなっているのを感じる。
    木綿子「だってー和人の塗り方えっちなんだもん」
    心の中では木綿子の方がエロいわ!!!などと突っ込みをしてしまう。
    和人「き、気をつける…」
    し、しかしこれは…生殺し!!!!!
    今すぐ襲ってしまいたい衝動を押さえ込むのに一苦労した和人。
    そのことを思い出し恥ずかしさなどの感情が混ざり顔が熱くなる。
    和人「え…紐解く…のか?」
    ローションを手に出そうとしたところで固まる。
    木綿子「え…だって紐の跡が残るから全体塗ってほしいんだけど…ダメ…?」
    木綿子による必殺上目遣い。
    和人「っう…わ、わかった…」
    手のひらにローションをたっぷりと出し、恐る恐る木綿子の背中へ手を伸ばす。
    そして、木綿子の白い肌に触れる。とても柔らかい。以前にも木綿子を抱いた時にも感じた感触だった。
    ゆっくりと背中の真ん中から腰へと手を滑らせていく。
    木綿子「ひゃっ…」
    不意に木綿子の喘ぎ声が聞こえ手を止める。
    和人「うぉっ…!!な、なんだよいきなり変な声出すなよ」
    自分の鼓動が早くなっているのを感じる。
    木綿子「だってー和人の塗り方えっちなんだもん」
    心の中では木綿子の方がエロいわ!!!などと突っ込みをしてしまう。
    和人「き、気をつける…」
    し、しかしこれは…生殺し!!!!!
    今すぐ襲ってしまいたい衝動を押さえ込むのに一苦労した和人。
    そのことを思い出し恥ずかしさなどの感情が混ざり顔が熱くなる。
  31. 31 : : 2017/06/16(金) 22:34:15
    次の投稿は予定で日曜です!
    多少はずれるでしょうがお待ちください!

    それと読み難いとかここ誤字とかありましたらご意見ご感想是非書き込んでください!
  32. 32 : : 2017/06/16(金) 22:36:21
    ↑ログインになってなくて名無しになってしまいましたwwww
  33. 33 : : 2017/06/19(月) 21:15:25
    すんませんが
    もう2、3日待ってください(^_^;)
  34. 34 : : 2017/07/08(土) 17:42:56
    木綿子「どうしたの和人?」
    体を傾けながら顔を覗き込んでくる。
    和人「い、いや、なんでもないんだ。き、気にするな」
    慌てて誤魔化。
    木綿子「ほんとに?大丈夫?」
    木綿子は体を和人の正面へと移し不安そうな顔を近づける。
    顔と顔との距離が縮まり、50cmにまで近づく。
    木綿子「和人…?」
    不安に満ちた声と顔。和人思わず抱きしめる。
    木綿子「か、和人!?」
    不安そうな顔が驚きの顔へと変わる。
    和人「木綿子愛してる」
    みるみる木綿子の体が熱を帯びてくのを感じる。おそらく顔は真っ赤になっているだろう。
    木綿子「ぼ…僕も…」
    口ごもる木綿子。
    和人「ん?」
    その先が聞きたい。ただただそう願った。
    すると普段では返ってこない言葉が聞こえてきた。
    木綿子「僕も…僕も和人の事…あ、愛してるよ」
    普段「好き」とは言い合ってはいるが「愛してる」とは和人も初めて言った。
    驚きと照れくささこみ上げてくる。
    その後唇を重ねて手を繋ぎながら旅館へと戻る。
    特に会話もなく2人寄り添いながら座椅子に座るだけだった。
    気づけば時間は18時55分をまわったところだった。時計を見たタイミングに合わせるかのようにドアがノックさせた。
    女性「桐ヶ谷様、お食事をお持ちしました。」
    足の付いたお盆2つ持って部屋へと入ってくる。反射的に木綿子と和人は離れてる。
    和人「あ、ありがとうございます。」
    お盆をテーブルの上に向かい合せにして置くと、そのままドアへと向う。ドアの手前で
    女性「食器はドアの外に出しといてください。」
    とっさに返事をする。
    和人「あ、わかりました。ありがとうございます。」
    すると女性は微笑みながらペコリと頭を下げた。
    女性「では、ごゆっくり…」
    そのまま扉が閉まる。
    2人は呆然とその姿を見送ってから我に帰る。
    和人「ず、随分と豪華だな!あははは…」
    ぎこちなく笑いながら木綿子の顔を見る。
    木綿子「そ、そうだね!結構量もあるね!あはは…」
    30秒程の沈黙が訪れた。その沈黙を破ったのは和人だった。
    和人「さ!食べようぜ!温かいうちにさ。」
    木綿子が座っている位置とは反対側に向かい合う形になりながら座る和人。
    木綿子「うん!食べよう!」
    テーブルに置かれているのは、マグロ、サーモン、甘海老、真鯛、鰤の刺し身の盛り合わせに、1人前くらいの量のすき焼きが中央に置かれ、2人の前には小さなお皿に付けられた煮物や煮付けなどの色鮮やかな料理。
    それをみて思わず生唾を飲む2人。
    和人、木綿子「いただきます!」
    料理はあまりに美味しく、2人は会話をするのをも忘れ食べ続けた。
    2人で食べるには少し多すぎる量をわずか30分程で食べ終えてしまった。
  35. 35 : : 2017/07/08(土) 17:43:26
    すいません( 'ω' ;)
    おまたせしてしまいましたねm(_ _)m
  36. 36 : : 2017/07/15(土) 19:46:23
    面白いです!
    いやぁ…ユウキ可愛いですね〜。読み始めが大分遅くなって、コメントが遅めで申し訳ないです。
    ユウキの「童〇!」の台詞に吹きましたwうん、和人君どんまいw

    んで、ビーチのオイル塗りのシーンにて(和人君…やれよ…やれよ…)と祈って見てたんですけど、多分ですが文が重複してますよ。

    和人「え…紐解く…のか?」

    から2回出てますw

    頑張ってください!期待してます☆
  37. 37 : : 2017/08/03(木) 22:33:50
    指摘ありがとうございます(*´▽`*)
    多分LINEに下書きてきにしてからコピペして載せてるのでコピーみすだと…(´・ω・`)

    遅くなりましたが今日から日曜のどこかで投稿予定ですw
    またずれるかもしれませんが待っててもらえると助かります(*´∀`)
  38. 38 : : 2017/08/05(土) 19:03:32
    2人は食べ終わった食器をきれいに重ね、テーブルの横に置かれていたお盆にそれぞれ食器をのせてからドアの外へと置いた。
    和人「さて、木綿子どうする?夕食終わったし露天風呂にでもいくか?」
    ここの旅館には露天風呂が備わっている。場所は屋上の方に設置されていてさほど遠くないところにある。
    木綿子「うん!そうだね!」
    2人はタンスを開けて、それぞれの大きさにあった浴衣を手に取り露天風呂へと向かった。
    部屋を出て右。少ししたら階段があり、3階分階段を登るとお風呂のマークが見えてきた。
    和人「じゃあ木綿子。何時頃集合にする?」
    お風呂から出てバラバラに戻るより一緒に戻りたいっと思った和人は集合時間を木綿子に聞く。
    木綿子「うーん。折角だからゆっくり入りたいしー。今何時?」
    和人はすぐさまあたりを見渡しす。
    通路の壁に時計がついているのが見えた。
    和人「今19時45分だね。」
    時計から木綿子に目を移す。
    木綿子「そしたら1時間後でもいい?」
    女の子のお風呂は長い。それは木綿子も例外ではない。普段から木綿子も長風呂だ。
    和人「わかった。そしたら21時集合でいいか?」
    きりのいい時間を指定した。
    木綿子「うん!和人、先戻ってもいいからね?」
    なにも言わず頷いたあと
    和人「けど木綿子のこと待ちたいんだ。」
    正確にはお風呂上がりの木綿子に声をかける輩がいるかもしれない。守らなくてはっと言うのが本心であった。
    木綿子「わかった!そしたら21時にここで!」
    おうっとだけ答えそれぞれ垂れ幕を潜り脱衣所へと向かう。
    和人は服を脱ぎ籠にしまう。タオルを腰に巻いて、ガラス張りになっている引き戸を開き浴場へと入っていく。
    視界を白い湯気が覆っていてよく見えない。
    少し歩くとそこから見えてきたのは、幅役10mほどある長方形の浴場だった。
    その浴場の後ろにはガラス張りになっていて、そこから見えるのはこの旅館の裏にある林と山だった。
    月明かりに照らされた木々の緑が目を癒やす。
    和人「…ずけー…」
    言葉がでなかった。ただ1言自然とだけ言える。
    和人は掛け湯を行ってから湯船にはいる。
    海で焼いた肌がとてもしみて痛い。その苦痛に悶えながら5分ほど半身浴を楽しむと、今度は体を洗う。
    体を洗った和人は肩までゆっくりと湯船に浸かりながら外の夜景を楽しむ。5分程たってから今度は頭を洗う。
    また湯船に行こうとした時、端に露天風呂と書いてあるプレートが掛けてあるドアを見つける。
    和人「露天風呂はこっちなのか。」
    足をゆっくり進める。プレート下に何かが書かれていた跡があるが剥がれてしまっていて読めない。
    特に気にもせずドアを開けるとそこから見えてきたのは満天の夜空と、露天風呂の周りを囲う高さ1m程の竹の塀。
    足元に2,3段程の階段がありそれを降りるとそこには、円状になった露天風呂が出てきた。
    かなり大きい湯気でよく見えないが先客が1人居るようだった。
    和人はゆっくり足から露天風呂に浸かる。
    体を熱いくらいの温泉が包み込む。
    和人「あ〜…気持ちいい…」
    空を見ながら温泉を楽しんでいると、少し強い風が吹く。
    その風が湯気を散らしていき先客の顔が見えた。
    和人「ゆ、木綿子!?」
    そこには状況を理解できていないっと顔をした木綿子がいた。
    木綿子「か、か、和人!?」
    ここの露天風呂は混浴だったのだ。
    唖然と顔を見つめ合う2人だったが木綿子があることを思い出した。
    木綿子はタオルを外して入っていたため丸見えなのだ。
    木綿子「和人のエッチ!」
    それだけ声を上げてからタオルですぐ前を隠してしまった。
    和人「あ…」
    思わず声が漏れてしまった。
    見る前に隠されてしまった和人はガクリと肩を落とす。
    しかし内心ホッとした。ここに他の客がいなくて良かったと。
    そう思っていると木綿子がゆっくり近づいてきて、和人の横に並んで腰を降ろす。
    和人「空…きれいだな。」
    空を見上げる。
    だが、きれいな星空も目に入ってこない。
    和人はさっきうっすら見てしまった木綿子の裸に下半身が反応を起こしていた。
    こんな近くに来ちゃまずいってえええええ!!!
    心の中で発狂する。木綿子との距離約20センチしかない。
  39. 39 : : 2017/08/13(日) 03:26:04
    きずかれたら面白いなww
    期待してます!
  40. 40 : : 2017/08/13(日) 17:03:27
    面白いですね♪
    頑張ってください^^/
  41. 41 : : 2017/09/01(金) 17:23:50
    心臓の鼓動が早くなるのが感じる。和人に聞こえてないかな、そう思うだけで不安になる。けどすぐそばに和人がいる。そう感じれる近すぎず遠すぎない約20センチの距離。
    裸を見られたから顔が熱いのか、湯船に浸かってのぼせてしまっていて顔が熱いのか全く判断できない。

    足をうまく組んで下半身が見えないようにしている。タオルが盛り上がる様子もない。しかし心臓の鼓動が早くなっているのは確かだった。
    木綿子に聞こえてないか、自分に起きてる状況がバレてないかそれだけが只々不安になる。

    木綿子「か、和人。」
    もんもんとしてるタイミングで不意に呼ばれる。
    和人「な、なんだ!?」
    少し声が裏返ってしまった。
    木綿子「ぼ、僕そろそろ出るね!」
    先に耐えきれなくなったのは木綿子だった。
    和人「お、おう!俺もそろそろ上がるからあそこで待ち合わせな!」
    今度は普通の声で答えられた。
    木綿子「う、うん!」
    湯船から上がる前に見られないようにうまくタオルを体に巻く。
    見えないことを確認してから立ち上がる。
    木綿子「じゃ、じゃあ先上がるね!」
    そのまま小走りで混浴を脱出する。

    まだ鼓動が早い。体も熱い。体にうまく力が入らない。立っているのがやっとだった。
    木綿子「はぁはぁ…」
    息が少し荒くなる。
    木綿子「すこし…見られちゃったかな…」
    そう意識した途端顔がもの凄く熱く感じた。
    木綿子「とりあえず出よう。」
    そのまま脱衣所へと向う。
    籠の中に入っているバスタオルを手に取り、体を拭いていく。
    ブラは…いいや。そう思いブラジャーをさっきまで着てた服の間へと隠す。
    浴衣を羽織り、帯を巻いて浴衣を整える。
    木綿子「ドライヤー部屋にもあるから部屋でやろっと。」
    和人を待たせなくないという気持ちから手にしていたドライヤーを元に戻す。

    和人「ふぅ…」
    木綿子が室内に入るの見送るとどっと安堵が訪れる。
    浴槽に無音の世界が訪れる。
    下半身が落ち着いたこと確認して下半身をタオルで覆い脱衣所へと向かう。
    体をタオルで拭き、浴衣を着付ける。
    特に下にパンツ以外は着ずに着ていた服を畳み、ドライヤーを手に取る。
    和人「そういえば…ドライヤー部屋にあったな。木綿子待たせるの悪いし部屋の使うか。」
    手にしていたドライヤーを元に戻す。

    暖簾を潜ると目の前にベンチがありそこには浴衣姿の木綿子が座っていた。
    和人「悪い待たせちまったか?」
    俯きながら座っている木綿子のもとへ小走りで向かう。
    木綿子「ううん。僕もさっき出てきたばかりだよ!」
    そう言って顔をあげる木綿子を見て思わず生唾を呑み込む。
    その姿はまさに妖艶という言葉が相応しかった。
    まだ乾いてなくて濡れている髪。温泉で温まった影響で顔が少しピンク色で濃い。
    少しだけ浴衣がはだけてそこから覗く鎖骨。
    目のやり場に困り思わず視線を少しずらす。
    目線が自分に向いていないことに気づき少しふくれた顔で木綿子が見つめてくる。
    木綿子「和人なんで視線そらすの?」
    驚き、戸惑いつつ言葉を濁すように応える。
    和人「いや〜…別になんでもないよ?」
    明らかに不自然だったがそれで貫き通すしかない。
    木綿子「ふ〜ん。まぁいいや。」
    内心いいんかい!!!っとツッコミを入れておく。
    木綿子「部屋戻ろっか!」
    立ち上がった木綿子の背を見つめる。
    腰近くまで伸びた濡れた髪が艶を発していてとても美しく、眩しかった。
    木綿子がくるりとこちらを振り向き少し笑顔を見せた。
    ドキッとしたとともに何故か鼓動が早まる。
    木綿子はそのまま何も言わず腕を絡めてきた。とても機嫌がいいようにも思えるし甘えてきてるようにも思えた。

    特に会話をするわけでもなくそのまま部屋についた。
  42. 42 : : 2017/09/07(木) 19:09:30
    部屋に戻ると2人してドライヤーへと手を伸ばす。
    その手が触れ合っただけでこっ恥ずかしくなり手を引っ込める。
    木綿子「か、和人さき使いなよ!」
    和人「いやいや!木綿子からでいいよ!」
    互いに譲り合う。
    和人「こ、こうゆうのはレディーファーストだ!」
    少しどや顔をした和人がドライヤーを渡してきた。
    木綿子「なら…和人がやって?」
    ドライヤーを受け取ったところで必殺技の上目遣いが飛んできた。
    木綿子「だめ…?」
    頬がほんのり赤く、眼をウルウルとさせながら見られては断れるわけがない。
    和人「わ、わかった。」
    ドライヤーを木綿子から受け取りそのまま手を引いて座椅子に座る。
    自分の膝の上に木綿子を座らせようと手を引っ張る。
    木綿子「わわっ!」
    いきなり手を引っ張られたため体制を崩して和人の膝の上に正面から崩れ落ちる。
    和人「うおっ!」
    引っ張っておいて想定外のことが起きて慌てて木綿子を受け止める。
    木綿子の顔が和人の胸に飛び込む。
    2人の時間だけが止まる。
    木綿子が顔を上げてそのまま浅いキスをする。
    顔が離れて見つめ合い今度は深くキスを重ねる。
    キスは次第に深みを増し、卑猥な音が漏れ始める。
    永く、濃く、切ないディープキスを重ね2人の息が荒くなり始めた時。
    それまで静かだった部屋に携帯の着信音が鳴り響く。
    無視してキスし続けたがしつこく鳴り響く携帯に苛立ち始める。
    和人「…誰だよまったく…」
    なっていた携帯は和人の携帯だった。
    画面に表示されていた名前は【明日奈】だった。
    和人「うぇ…明日奈かよ…」
    思わず吐き出すような声が出てきた。
    木綿子「和人でないの?」
    誰からの着信かわかった木綿子の顔はタイミングの問題もあり不機嫌なのが目に見える。
    すぐに電話を切ろう。そう思い明日奈からの着信に応答する。
    和人「もしもし?」
    タイミングが悪すぎた為和人もかなり不機嫌だ。
    思わず普段出にくいような低い声が出てしまった。
    明日奈「あ!キリト君⁉これからみんなで狩り行かないかって話になってるんだけど!来ない?」
    あまりに間抜けた要件だった為、溜息が漏れる。
    和人「あのなぁ〜。今日木綿子と海行くって言ってあったよな?」
    キレて怒鳴りたいところを我慢して、できるだけ平穏な声を出そうとする。
    明日奈「え…。きょ、今日だっけ〜?」
    忘れてたのかワザとなのか聞きたくなるような答え方だ。
    和人「あぁ、そうだよ。」
    怒りの混じった声をわかったのか明日奈は慌てて話を終わらせる。
    明日奈「えっと〜…し、失礼しました〜!!!!」
    そのまま通話切れた。
    和人「ったく…」
    不貞腐れながら携帯を乱暴に部屋の隅へ放り投げる。
    携帯は壁にあたり少し鈍い音を立てて静止した。
    木綿子「和人!携帯壊れちゃうよ!」
    怒った顔で和人を見つめてくる。
    和人「…だってさ、良いところだったのに邪魔されたし…」
    そっぽを向いて拗ねる和人の言葉に思わず今なにをしようとしていたのか実感して顔が熱くなる。
    そして同時に和人がとても愛おしく思い、座っている和人をそっと抱きしめる。
    木綿子「別に…僕はどこかにいったりしないし、和人のそばにずっといるから大丈夫だよ…」
    和人はそのまま顔をあげて木綿子にキスをする。
    再び沈黙が訪れる。耐えきれなくなった和人は木綿子を膝の上に乗せ、そのまま櫛で髪を梳かしながらドライヤーで木綿子の髪の毛を乾かしていく。
    和人「痛く…ないか?」
    小さな背中と長い髪の毛を見ながら訪ねる。
    木綿子「気持ちいいよ。」
    5分ほどして今度は自分の髪をさっと乾かしす。
    その後は特に会話をするわけでもなく布団を敷く。
  43. 43 : : 2017/12/29(金) 23:08:18
    続き書かないんですか?

    楽しみです!
  44. 44 : : 2018/05/20(日) 09:18:58
    続きを読ませてくれ!!

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