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メガネ兵長! 〜エピソード:ジャン

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  1. 1 : : 2013/10/04(金) 02:28:58

    前作「兵長とメガネ」の後日談、、的なお話をアンソロジー形式でお届けします!

    前作を読んでいなくても、「兵長がメガネをかけている」という設定だけ確認していただければ楽しんでもらえると思います

    ので、ぜひぜひ楽しんでください!

    それでは早速投下していきます
    まずは「メガネ兵長とジャン」から〜〜〜






    ーーー
    ーー



  2. 2 : : 2013/10/04(金) 02:36:11
    前作よかったよー。がんばれ!
  3. 3 : : 2013/10/04(金) 02:45:50

    ー調査兵団・厩舎ー

    ネス「いいかー 新兵!」

      「今日の訓練では馬たちにもとってもハードなものだった!!」

    シャレット「ヒヒーン」

    ネス「しっかりとケアしろよー」

    新兵一同『はいっ』

    シャレット「ブヒヒン!」ガシガシ

    ネス「あ、こら!シャレット!!や、やめっ」ガシガシ…

    新兵一同((…またか))




  4. 4 : : 2013/10/04(金) 02:46:53
    >>2
    ありがとうございます
    のろまなので気長におつきあいください!

  5. 5 : : 2013/10/04(金) 03:25:37

    リヴァイ「おい、ネス」

        「今日の訓練は滞りなく終了したようだな」

    ネス「はっ リヴァイ兵長!」

      「全員、敬礼!!」

    一同敬礼「「ビシーーーッ」」

        ((あ、あれが…っ!人類最強、リヴァイ兵士長!!))




    ジャン(さすが人類最強の兵士、オーラが半端じゃないz…)

       (……意外と小さい?)

       (ますます"あのウワサ"の信憑性に疑問が出てきたな)



    リヴァイ「…直れ」

    ネス「はっ」

      「ところで兵長、厩舎に何かご用事でしょうか?」

      「お出かけになるようでしたら、すぐに馬を手配します」

    リヴァイ「いや、焼却炉で廃棄資料を処分した帰りに、たまたま通りかかっただけだ」

        「…ん、ああ、そうだ」

        「訓練が終了したならちょうどいい」
     
        「新兵で誰か手の空いている者はいるか?一人で構わない」

    ネス「了解です」

      「聞いたか、新兵!」

      「誰か、志願する者はいるか!!」

    ジャン(こ、これは!馬の世話をサボれるチャンス!!)

       (うまくいけば"あのウワサ"の裏もとれるかもしれん!)

       「は、はい!!じ、自分がやります!」

    ミカサ「ネス班長、私も志願します」サッ

       (あのチビに天罰を下す絶好の機会…)

    アルミン(…っは!!)

        (ミカサは裁判所での一件以来、リヴァイ兵長に対して並々ならぬ敵意を抱いている!)

        (今、ここであの二人を二人きりにするのはマズい!!)クッ

    ネス「兵長、二人ほど立候補する者がいますが…」

    アルミン「ま、待ってください!!」










  6. 6 : : 2013/10/04(金) 03:36:57

    ミカサ(…何を言うつもりなの、アルミン?)

    アルミン「二人ともに厩舎当番を抜けられてしまっては、さすがに効率が落ちてしまいます」

        「最初に志願したのはジャンですし、今回のところはジャンに任せてはどうでしょうか」

    ネス「む、それもそうだな」

      「では、ジャン、くれぐれも兵長の足手まといにならないよう、しっかりと働くんだぞ?」

    ミカサ(アルミン!この、裏切り者…っ!!!)

    ジャン(さんきゅーアルミン♪)

    アルミン(…ハァ)



    リヴァイ「決まったようだな」

    ネス「では残りの者はお馬さんたちのお世話に戻れ!」

    新兵一同「「はいっ」」



    リヴァイ「おい、そこの馬面の新兵」

        「ぼさっとしてねえで着いてこい」

    ジャン「は、はいっ」




  7. 7 : : 2013/10/04(金) 03:45:50

    ジャン「じゃ、またあとでな、おまえら!」

       「ブッフバルトのこと、よろしくな!」

    アルミン「あ、うん!」

    ミカサ(…)ゴゴゴ    

    ライナー「おう、またな」

        「ん?ミカサ?どうかしたn…ぐふぁっ!?」ドサっ

    アルミン「えっ!?ライナー!?」

    ネス「こらっ お前たち、何やってるんだ!!」



     
    ーーー
    ーー



  8. 8 : : 2013/10/04(金) 04:05:27

    ーリヴァイの自室へ向かう途中・廊下ー

    リヴァイ「おい、おまえ」

        「名前は?」

    ジャン「はっ 自分は、ジャン・キルシュタインです!」

    リヴァイ「…そうか、ジャン」

        「仕事は簡単だ」

        「廃棄資料を焼却炉まで運び、処理する。それだけだ」

    ジャン「はい」

       (へっ やっぱり志願して正解だったぜ!)

    リヴァイ「俺は報告書に目を通さなくてはならないからな」

        「入れ、ここだ」

    がちゃ

    リヴァイ「上官の部屋に入室する際には、ノックし、名を名乗り、許可が降りてから入室する、というのが通常の手順だが…」

    不要書類の山「ドーン!」

    ジャン(げっ こんなにあんのかよ!?)

    リヴァイ「今回だけは、その手順を省略することを許可してやる」

        「出入りは静かにしろよ」

        「俺の仕事の邪魔をするな」

    ジャン「りょ、了解です」

    リヴァイ「ふん わかったならさっさと取りかかれ」




  9. 9 : : 2013/10/04(金) 04:06:44
    あ!!
    現時点で兵長はまだメガネを装着していません!
    わかりにくくて申し訳ないですっ


  10. 10 : : 2013/10/04(金) 04:15:16

    ーーー
    ーー


    ジャン「はあ… めんどっくせぇ〜」

       「兵長の部屋が3階にあるって知ってさえいれば…」

       「足下の資料につまずいて書類の山崩しちまっただけで、すんげえにらまれたし… おっかねぇ〜」ブツブツ



    がちゃ

    ジャン(そ〜っと そ〜っと… …ん?)


    リヴァイ「…」カキカキカキ


    ジャン(んんんんんっ!!!???)




  11. 11 : : 2013/10/04(金) 04:16:22

    また後で続き書きます
    一旦離脱!

  12. 12 : : 2013/10/04(金) 05:13:53

    リヴァイ「…」カキカキ… ピタッ

        「おい」

    ジャン(ビクッ!!)

       「えっ、はいっ!?」

    リヴァイ「…何ぼさっとつったってやがんだ」

        「仕事しろ」

    ジャン「す、すみません…」



    リヴァイ「…だいぶ片付いてきたようだな」

        「次の分を運んだらついでに茶ぁ淹れてこい」

        「ひと休みする」

    ジャン「あ、はい!…ありがとうございます」

    リヴァイ「おまえのためじゃねえ」

        「まあ、一人分も二人分も用意する分には変わんねえだろうが」

    ジャン「…はぁ」

       「では、すぐに」

    バタン



    テクテクテク…



    ジャン(先輩方が言ってた"あのウワサ"、マジだったのか!!)

       (もしかして、新兵でアレ見たのって、俺が最初じゃないのか!?)






       (…なんつうか)

       (人類最強ってのとはまた違ったオーラが…)



       (あの、フレーム越しにきらめく鋭い眼光…)


    ジャン「…ッ!!」カァッ



    タタタッ…
       


    …ダダダダダダダダダッ



    通りがかりのネス「あ、おい、こら!ジャン!!廊下は走るなっ」



    ジャン(待っててください!)

       (すぐに戻りますから!!リヴァイ兵長ぉぉぉ〜〜〜〜〜ッ)




  13. 13 : : 2013/10/04(金) 05:39:09

    ーリヴァイの自室ー

    リヴァイ(あの新兵…)

        (俺がメガネかけてんの見てがっかりした、よな?)



        (兵士長が老眼なんてことになれば、兵団の士気に関わる、か…)

        (クソ…ッ)

        (やっとコイツ[老眼鏡]の扱いにも慣れてきたところだが… やっぱり情けねえ…)




    ーーー
    ーー




    がちゃ

    ジャン「兵長」

       「お茶、淹れてきました」

    リヴァイ「ああ、ご苦労」


    カチャ


    コポコポ


    ジャン「…どうぞ」

       「熱いんで、その、気をつけてください」

    リヴァイ「…ああ」

        「まあ、おまえも座って茶でも飲め」

    ジャン「はっ では、失礼して…」

       「ちょうだいします」ズズズ



    リヴァイ「…」スチャ

    ジャン「えっ」ドキン

    リヴァイ「なんだ」

    ジャン「あ、その、メ、メガネ、外しちゃうんですか?」

    リヴァイ「茶しばくのにメガネはいらねえだろうが」

    ジャン「です…よね…」シュン

    リヴァイ「…」ズズズ…




  14. 14 : : 2013/10/04(金) 06:02:11

    ジャン「ジーーー」 
       ※注:ジャンさん、ガン見しすぎです。
       (メガネ外した兵長はかっこいい…)

       「ジーーーッ」
       (が、メガネを外す瞬間の目蓋をふせるような、陰のある仕草がまたなんともいえない!)

       「ジーーーッ!」
       (でもやっぱり、メガネかけてる兵長こそ世界最強だ…ッ!!)



    リヴァイ「ズズズ…」

        「ふぅ…」

        「おい、ジャン」

    ジャン「は、はいっ!?」

       (やべえ、名前で呼ばれた!)

    リヴァイ「俺に言いたいことがあるならさっさと言え」

    ジャン「…え?」

    リヴァイ「なんだ、言いたいことがあるんじゃないのか」

        「ジロジロと人の顔色うかがいやがって…」

    ジャン「いや、これは、その…」

       「すみません、綺麗な黒髪だと思って…」

       (ッ!!!何言ってんだオレ!?)
       
       (ぬああぁぁァ〜〜〜ッ!俺のバカ野郎!!)

    リヴァイ(…? 何が言いたいのかサッパリわからん…)

        「…つまり、何が言いたい?」

    ジャン「違うんです、オレは、その…ッ」

    リヴァイ(明らかに動揺している…)

        (俺への失望による動揺、だろうな…)

        「ハァ…」

    ジャン(まずい!!兵長にため息をつかせてる場合じゃねえんだよ!)

       (なんとかフォローしないと…っ!)




  15. 15 : : 2013/10/04(金) 07:06:17

    ジャン「…」

       (どうする!?どうすればいい、俺!!?)




    リヴァイ「失望したって顔だな?」

    ジャン「はい!?」

    リヴァイ「珍しい反応じゃあねえんだ」
     
        「てめえらの言うような完全無欠の英雄には見えねえんだろ?」

        「今の俺は…」

        「思いの外 老眼だし」

        「神経質で 人使いが荒くて近寄りがたい」

    ジャン「いえ…オレが意外だと思ったのは…」

       「上目遣いに対する完璧な姿勢にです」

    リヴァイ(…は?何言ってんだこいつ)

        「驚異的な身体を有しているからメガネの扱いには長けていないと?」

    ジャン「はい… 例えどんなに老眼でも意に介さない人だと…」

    リヴァイ「俺も詳しくは思い出せないが…」

        「以前はそのイメージに近い人間だったのかもしれん」

        「俺は老眼になる前…兵団の中でも1位2位を争う視力の持ち主だった」

        「そして何があったかわからねえんだが」 

        「エルヴィンのやつに団長命令を下される形で事務作業時の老眼鏡着用が義務づけられた」

    ジャン「団長に!?」




  16. 16 : : 2013/10/04(金) 07:34:20

    ジャン「…兵長は、老眼であることを恥じてるんですか」

    リヴァイ「…!」

        「ち…っ」



    ジャン「…もしそうなら、俺は兵長に対して失望せざるを得ません」

    リヴァイ「!? 何を…」

    ジャン「調査兵団には、兵長が老眼だと知ったからと言って、失望するようなやつは一人もいません」

    リヴァイ「…!!」

    ジャン「オレたちは(メガネ着用時の)兵長を信じています。だから、兵長もメガネ… じゃなくてオレたちのことを信じてください」

    リヴァイ「…」

        「俺にはわからない」

        「ずっとそうだ…」

        「自分の(視)力を信じても…」

        「信頼に足る仲間の選択を信じても…」

        「…結果は誰にもわからなかった… だから…」

    ジャン「兵長 …信じて、ください」

       「俺たちは組織で活動しています」

       「俺たちは兵長を頼るし」

       「俺たちを頼ってほしい」

    リヴァイ「…」

    ジャン「俺たちを 信じてください」





    ーーー
    ーー



  17. 17 : : 2013/10/04(金) 08:08:43

    ー調査兵団・食堂ー

    ライナー「おう、ジャン」

        「兵長に頼まれた仕事はもう終ったのか?」

    ジャン「ああ、ライナー」

       「…つーか、どうしたんだおまえ、その額の包帯は?訓練のときにケガなんかしてなかったよな?」

    ライナー「いや、実は、俺もよく覚えていないんだ」

        「さっき医務室で目を覚ましたばかりでな」

    アルミン「やあ、ライナーにジャン」

        「二人とも(いろんな意味で)大丈夫?」

    ライナー「まあ俺の方はぼちぼちってとこだな」

    ジャン「そうか…」

    アルミン「…? どうかした?ジャン」

    ジャン「…」

       「おまえら、リヴァイ兵長のこと、どう思う?」

    アルミン「どう…って、いきなり言われても」

        「人類最強って言われてて、実際すごく強い…」

    ライナー「でも意外と小柄だよな?」

        「あと事実かどうかはわからんが、先輩方のウワサじゃああのお歳ですでに老眼らしいじゃねえか?」

    ジャン「…ッ!」

    ライナー「…」

        「ジャン、おまえもしかして… 見たのか?」

    ジャン「…」

    ライナー「どうなんだ?」

    ジャン「ライナー、アルミン」

       「俺は、誰がなんと言おうが、一生、あの人について行くぜ…っ!!」

    アルミン(…! あの、ジャンが!?)

        (一体何があったって言うんだ…)




    ーーー
    ーー



  18. 18 : : 2013/10/04(金) 08:25:44

    ー『ウォール・シーナ』ストヘス区ー

    ーエレン・イェーガー護送馬車付近ー



    ドオォォォォォ

    ナイル「何だ…!?」

    エルヴィン「ナイル… すぐに全兵を派兵しろ」

    ナイル「な…何を言っている!」

       「…エルヴィン お前… 一体… 何をしている…?」

    バターーーン

    憲兵「おい、おとなしくしろっ!エレン・イェーガー!」

    ジャン「うるせーっ 二度とその名前で呼ぶんじゃねえ、馬鹿野郎!!」

    ダダダッ

    ジャン「団長!俺も行きます!!」

    エルヴィン「装備は第4班から受け取れ」

    ジャン「了解!!」

    リヴァイ「威勢がいいのはいいが」

        「死なない工夫はしっかりしとけよ」

    ジャン「はいっ」

    リヴァイ(…)





        「ボソ…」

        (絶対に、死ぬんじゃねえぞ…)



        「俺は、お前たちを」





    ーおしまいー




  19. 19 : : 2013/10/04(金) 08:34:23

    はい。
    『メガネ兵長シリーズ・エピソード:ジャン』でした
    お楽しみいただけましたか?

    次は『エピソード:ナナバ』をお届けする予定です
    (誤字脱字以外で←)ご指摘等々ありましたら
    よろしくお願いします
  20. 20 : : 2013/10/04(金) 10:32:35
    面白いです。面白いからこそこの時間帯に書くのは持ったいないのでは?
    みてる人もそんなに多くないと思いますし……
  21. 21 : : 2013/10/04(金) 14:39:22
    類人猿さん
    前作のときからずっと見てくださっていて
    ありがとうございます

    スレでも少し触れたのですが
    日本とは生活時間がどうしてもズレてしまっているので
    こればかりはどうしようもないんです…

    PV数を稼ぐことが目的ではありませんし
    (欲を言えばもちろん稼ぎたいのですが笑)
    それでもそう言っていただけるととっても励みになります!!

    帰宅したら続き書きますね!

  22. 22 : : 2013/10/04(金) 20:33:48
    支援
  23. 23 : : 2013/10/05(土) 01:43:22
    >>22
    ありがとうございます
    続けようかどうか少し悩んでいたところなので、
    元気をいただきました!

  24. 24 : : 2013/10/05(土) 01:57:15

    当初の計画では、
    5つのお話をこちらのスレでまとめようと考えていたのですが、
    そうすると、とてつもなく長くなってしまいますし、
    「この作品だけ読みたい」という方にとってとても読みづらいものになってしまいます。

    ので、1つのエピソードにつき1つのスレを立てる形で、
    随時、更新していきたいと思います。

    ここまで読んでくださった皆様、
    本当にありがとうございます。

    次回は、予告通り『メガネ兵長シリーズ・エピソード:ナナバ』を
    お届けします!

    お楽しみに!!


  25. 25 : : 2013/10/05(土) 07:40:31
    シリーズ見てるけどとてもおもしろいです
  26. 26 : : 2013/10/05(土) 08:52:32
    >>25
    ありがとうございます!
    これからも気長に付き合っていただければ幸いです!!
  27. 27 : : 2013/10/20(日) 00:56:43
    最近読ませていただきました!
    楽しかったです\(^o^)/
  28. 28 : : 2013/10/20(日) 01:47:22
    >>27さん
    コメント大感謝でっす
    もしよければシリーズで楽しんでもらえると嬉しいです!ペコリ。

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