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メガネ兵長! 〜エピソード:ナナバ

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  1. 1 : : 2013/10/05(土) 02:19:49

    まず、初めましての方へ
    これは「兵長とメガネ」(処女作です…あしからず!)の後日談の第2弾です
    ただし前作を読んでいなくても「兵長がメガネをかけることになった」という設定さえ承認していただければ楽しんでもらえるかと思います!

    そして、以前からお付き合いくださっているみなさまへ
    ますますの叱咤激励をお願いするとともに、
    繰り返しになりますが、更新時間については平にご容赦を!笑

    それでは
    【アンソロジー】メガネ兵長! 〜エピソード:ナナバ
    はじまりまっす!!


  2. 2 : : 2013/10/05(土) 02:44:23
    前作良かったですよー。
    今回も期待!
  3. 3 : : 2013/10/05(土) 02:54:59
    ☆☆☆☆☆期待で星五つ!
  4. 4 : : 2013/10/05(土) 02:55:58

    ー調査兵団本部・食堂ー

    ガヤガヤガヤ



    ナナバ(どこか空いてる席は…)

       (あ、ミケ分隊長の向かいに余裕があるな)

    コツコツコツ

    ナナバ「すみません、ミケ分隊長」

       「ご一緒させていただいてもよろしいでしょうか」

    ミケ「ああ、構わない」

    ナナバ「ありがとうございます」

       「失礼します」

    ガタン

    ナナバ「いただきます」
      
       「パクパクモグモグ… ひょい」

    ミケ(…)

      「ナナバ 何をしてる?」

    ナナバ「?」

       「ああ、私、幼い頃からニンジンだけはどうも苦手で…」

    ミケ「おまえにも食べ物の好き嫌いがあったとはな」

    ナナバ「ええ、まあ…」

    ミケ「だが、兵士としてそれはマズいんじゃないか」

      「食糧の配給でさえままならないこのご時勢だし」

    ナナバ「それは、重々わかっているつもりなのですが…」

    ミケ「何より、ニンジンは目にもいいそうだ」

      「体は訓練で鍛えられる」

      「…が、視力についてはそうもいかない」

    ナナバ「その点に関しましては、ご心配なく」

       「私、視力は両目合わせて2.5ありますから」

    ミケ「ならば尚のこと過信は禁物だぞ」

    ナナバ「…と、言いますと?」

    ミケ「…」

      「知っているか、あのリヴァイも両目の視力は2.5ある」

      「が、最近、エルヴィンの命令で、事務作業時の老眼鏡着用が義務づけられたんだ」

    ナナバ「な…っ!?」

       「あのリヴァイ兵長が、老眼鏡!!?」

    ミケ「あまり大きな声を立てるな」

      「今のところ、この事実を知っているのは幹部クラスだけだからな」

      「エルヴィンとしても、これが兵団の士気低下につながるか否か、ということを見定めきれずにいるんだろう」

    ナナバ「…」


  5. 5 : : 2013/10/05(土) 02:58:03
    >>2
    ありがとうございます
    全力で応えます!

  6. 6 : : 2013/10/05(土) 03:00:49
    類人猿さん!
    えええ!!星5つもですか!?笑
    がんばります!

  7. 7 : : 2013/10/05(土) 03:33:23

    ミケ「どう思う?」

    ナナバ「どうって言われても…」

       「正直、自分の目で確認するまでは何とも言えませんね」

       「実際、全くイメージが湧きません」

    ミケ「だろうな」

      「俺も、最初ハンジからその話を聞かされたときは半信半疑だった」

      「が、先日の幹部会議の冒頭、資料が配布されたとき…」

      「ふと見ると、そこでリヴァイが老眼鏡をかけて資料を読みこんでいるじゃないか」

    ナナバ「モグモグ… ゴクン」

       「ミケ分隊長は、そのとき、どうお感じになりましたか」

    ミケ「そうだな…」
     
      「老眼と言っても、実戦に大きな悪影響があるわけじゃないそうだ」

      「…だが、やはり、な」

      「リヴァイも、俺も、歳を重ねているのだということを意識せざるをえないよ」

    ナナバ「そんな弱気なこと… 分隊長らしくもないですよ」
       
    ミケ「いや、ますます自己の体調管理には気をつけようと、意識を改めるいいきっかけになった」

      「それに、リヴァイが老眼になったくらいで士気が低下するほど、うちにいるやつらはヤワじゃない」

      「…だろう?」

    ナナバ「そう…ですね」パク…

       (でも、見て…みたいな)

       (兵長のメガネ姿、か…)

    ミケ「…気になるか?」

    ナナバ「え?」

    ミケ「こんな話を聞かされて気にしないでいられる方が不思議だ」

    ナナバ「それは…気にならないと言えば嘘になりますが…」

       「…私とリヴァイ兵長では所属する班も違いますし、あまりに接点がありません」

    ミケ「そうか…」


  8. 8 : : 2013/10/05(土) 03:54:14
    支援
  9. 9 : : 2013/10/05(土) 04:13:39

    ミケ「…」

      「ナナバ、1つ、仕事を頼まれてくれないか」

    ナナバ「なんでしょうか」

    ミケ「実は、ちょうど、先日の壁外遠征と、同日に発生したトロスト区防衛戦の報告書をまとめているところなんだが」

      「ハンジのやつが、生け捕りにした巨人2体の実験にかかりっきりでな」

      「こちらに手を回す余裕はないと言ってきて、俺も少し手間取っていたところなんだ」

    ナナバ「それは、ハンジ分隊長らしいですね…(苦笑)」
     
    ミケ「まあな」

      「それにしても、突発的とはいえ、同時に2つ分の作戦の報告処理を俺が1人でやらないといけない」

    ナナバ「でも、まだリヴァイ兵長がいるでしょう?」

    ミケ「そうなんだ」

      「だが、あいつは今、旧調査兵団本部にいる」

    ナナバ「ああ、確かエレン・イェーガーの管理のため、だとか?」

    ミケ「そうだ」

      「そこでだ、ナナバ」

      「今まで俺がまとめた報告書をリヴァイのところまで届けてくれないか?」

    ナナバ「…え? わたしが?」

       「…それは、その、いいんでしょうか?」

    ミケ「ああ、心配ならいらない」

      「上には俺が話を通しておく」

    ナナバ「はっ 了解しました」

       「…その、お気遣い、ありがとうございます」

    ミケ「なに、俺が助かるから頼んでいるんだ」

      「早速だが、午後の予定は?」

    ナナバ「ええっと…」



       (今週は私の班が書庫係の当番なんだけど…)

       (…いいや、今日だけゲルガーに替わってもらおう)



       「はい、大丈夫です」

       「少し調整が必要ですが、すぐにでも発てるかと」




    ーーー
    ーー



  10. 10 : : 2013/10/05(土) 04:15:12
    >>8
    支援感謝です!

  11. 11 : : 2013/10/05(土) 05:07:22

    ー旧調査兵団本部に向かう街道ー

    パカラッ パカラッ パカラッ…


    ナナバ「ハッ」パシンッパシンッ

    なな馬号「ヒヒーンッ」

    ナナバ「急げ、なな馬号!」

       「リヴァイ兵長が待ってるよ!」

    パカラッ パカラッ…



    ーーー
    ーー


    ー旧調査兵団本部・厩舎前ー

    ナナバ「どう、どう…」

    なな馬号「バヒーンッ ブルブルブル…」

    ナナバ「お疲れさま、なな馬号」シュタッ

       (まずは、なな馬をつないでしまおう…)

    パカ ポコ パカ ポコ…

    グンタ「おぉーいっ!ナナバー!!」
       (※注:立体機動で外窓の清掃中)

       「こんな場所までわざわざ何しに来たんだー?」

    ナナバ「グンタ!」

       「ミケ分隊長の遣いで来たんだ!」

       「リヴァイ兵長がどこにいるか教えてくれないか?」

    エルド「誰かと思えば、ナナバじゃないか」
       (※注:井戸で水を汲んで戻ってきたところ)

       「リヴァイ兵長なら2階のどこかの部屋で掃除中だと思うぞ」

       「さっき勢いよく窓を開けて回っていたのが見えたからな」

    ナナバ(…兵長自ら清掃に取り組んでいるのか)

       「そうか、わかった」

       「邪魔して悪かったな」

    エルド「いや、いいんだ。またあとでな」

    グンタ「おーい!用が済んだら手伝ってくれー」

    ナナバ「ああ、考えておくよ!」


  12. 12 : : 2013/10/05(土) 05:31:41

    ー玄関ホールー

    ザカッ ザカッ

    ナナバ「ゲホッ」

       (…だいぶ埃臭いな)

    ザカッ ザカッ

    オルオ「おう、ナナバじゃねえか」

       「こんなところで何してんだ?」

    ナナバ「ミケ分隊長の遣いで、ちょっとね」

       「リヴァイ兵長に会いたいんだ」

       「いるんだろ?」

    オルオ「ああ」

       「…あ、ペトラを見かけたら玄関ホールに増援が必要だって伝えておいてくれ」

    ナナバ「いいけど」

       「手抜いてるとペトラにまたこっぴどく言われるよ?」

       「だいたいそんな掃き方じゃあ埃立てるだけだし」

       「全然なってない」

       「すべてやり直しだね」

    オルオ「調子に乗るなよナナバ…」

       「遣いだか何だか知らんがお前のような小便臭い小娘がリヴァイ兵長の補佐が務まるなど…」ガリッ

    ナナバ「はぁ…」

       「掃除中にぺらぺら喋ってれば舌も噛むよ」

       「まったく… じゃ、私行くからね」

    オルオ「…ぐぉ〜〜〜ッッ!!!」(悶絶)


  13. 13 : : 2013/10/05(土) 06:08:03

    ー2階フロア・廊下ー

    コツコツコツ…

    ナナバ(…おっと、あの後ろ姿は?)

       (やっぱり、リヴァイ兵長だ!!やっと会えた!)

    リヴァイ『オイ…エレン』

    ナナバ(ああ、あのエレン・イェーガーもここにいるんだっけか)

    エレン『は…はい!!』

    リヴァイ『全然なってない』

        『すべてやり直せ』

    ナナバ「!! …ぷ、ぶふーっ」

       (わたしがさっきオルオに言ったことと同じこと言ってる!)

    リヴァイ「ああ?」クルッ

        「誰だ?」

    ナナバ「はっ リヴァイ兵長!!」

    タタタッ
    ビシーッ(敬礼)

    ナナバ「ミケ分隊長の遣いで報告書をお届けに参りました!」

    リヴァイ「ああ、ナナバか」

        「わざわざ悪かったな」

    ナナバ「いえ、とんでもありません」

    ペトラ「あれ?ナナバじゃない!」

    ナナバ「あ、ペトラもリヴァイ班だったのか」

       「どうりで最近本部で見かけないと思ってたよ」

    ペトラ「えへへ」ニコニコ

       「実は、そうなんだよ」ホクホク

    リヴァイ「…」

    ナナバ「あ、兵長」

       「先に、報告書の概要にだけ確認してもらえませんか?」
     
       「一応、ミケ分隊長から、リヴァイ兵長の受け取りのサインをもらうように言い渡されていますので」

    リヴァイ「わかった」

        「ペトラ、お前は上のエレンを監督しろ」

        「あとの3人には食堂を先に片付けるように言っておけ」

        「俺は事務作業を片付ける」


  14. 14 : : 2013/10/05(土) 06:11:05
    嗚呼…

    修正:「先に、報告書の概要だけ確認してもらえませんか?」

    多目に、多目に見てください…(;_;)
  15. 15 : : 2013/10/05(土) 06:32:02

    ーリヴァイの作業部屋ー

    ガチャ

    リヴァイ「入れ」

    ナナバ「はっ 失礼します」
        
    リヴァイ「ち…っ」

        「まだ埃っぽいな…」

    ナナバ「そうですね」

       「事務作業に適した環境とはまだ言えないかと」

    リヴァイ「ああ…悪いが、報告書の前に少し掃除させてくれ」

    ナナバ「それは構いませんが…」

       「私にも何か手伝えることは?」

    リヴァイ「…そうだな」

        「掃き掃除は完了しているんだが、拭き掃除がまだだ」

        「俺は雑巾を探してくる」

        「おまえは井戸で水を汲んで来てくれないか」

    ナナバ「了解です」

       (意外と潔癖性…なんだな?)


  16. 16 : : 2013/10/05(土) 06:51:22

    ー再び、玄関ホールー

    リヴァイ「…!」

    ナナバ「兵長?どうかされ…」

    リヴァイ「オイッ!!オルオ、どこだオルオッ!!!」

    ナナバ(ビク…ッ!!)

    オルオ『は、はいっ!?』

    スタタタタタ…

    オルオ「お呼びでしょうか!?リヴァイ兵長!」

    リヴァイ「ああ…」

        「オイ、なんだこの有様は…ッ」ゴゴゴゴゴ

    オルオ(げっ!!すげえ怒ってるぅぅぅ!?)

    リヴァイ「全然なってない」

        「すべてやり直せ」

    オルオ「え? あ、はい!」

       「今すぐにっ!」

    ナナバ(ほらみろ、言わんこっちゃない…)ハァ

    リヴァイ「…おまえの目は節穴か?足下に綿屑落ちてんぞ」ギロッ

        「それも拾っとけ」

    オルオ「は、はいぃぃィ〜〜〜ッ!!」

    ナナバ(ん…?)

    リヴァイ「行くぞ、ナナバ」

    ナナバ「あ、はいっ」

    ツカツカツカ…

    ナナバ(…なんだ、あんな小さな塵までちゃんと見えてるんじゃないか)

       (三角巾とマスクは着けてても、メガネはかけてないみたいだし…)

       (うーん、ミケさんに謀られた、とか…?)

       (…いや、ナイ。それは、ナイ。)

       (…でも、やっぱりリヴァイ兵長が老眼だなんて信じられないや)

    ツカツカ…



    オルオ「ちぃ…っ! ちィ…ッ!!」


  17. 17 : : 2013/10/05(土) 07:08:41

    ー再び、リヴァイの作業部屋ー

    キュッキュッ…

    リヴァイ「ふん まあこんなところか」

    ナナバ「ふーっ」

       「そうですね 大分ましになりました」

       「では、私は汚水を捨ててきます」

    リヴァイ「…悪いな、助かる」

        「悪いついでと言っちゃあなんだが、茶を淹れて来てくれないか」

        「一息つこう」

    ナナバ「そうですね、兵長も今日は朝からお忙しかったことでしょうし…」

    リヴァイ「俺のことは、いい」

        「…お前もそろそろここを出ないといけないんだろうが」

        「まあ、俺に付き合う時間くらいあんだろ?」

    ナナバ「…!」

       「それでは、少しだけ…」


  18. 18 : : 2013/10/05(土) 08:06:38

    ー調理場ー

    カション

    ナナバ(…)

       (任務の休憩時間とはいえ…)

       (兵長と二人きりでお茶だなんて…)

    ポコポコポコ…

    ナナバ「ハァ…」

    がちゃ

    エルド「お。ナナバじゃないか」

    ナナバ「あぁ、エルド」

       「すまない、館内の清掃を手伝い余裕はなさそうだ」

    エルド「ははっ いいんだ」

       「兵長の部屋の清掃を手伝わされていたんだろ?」

       「そっちの方がずっとしんどいと思うがな」

    ナナバ「?」

       「そうなのか?」

       「よくわからないけど… 今はそれも一段落して一息つこうということになって」

    エルド「ああ、それでお茶の準備をしてるのか」

       「最近の兵長のお気に入りのフレーバーがあってな」

       「えっと、どこにしまってあったっけ?…あ、あったあった」

       「これこれ、ブルーベリーティー」バーン

    ナナバ「へっ!?」

    エルド「なんでも視力改善効果があるとかで」

       「兵長には内緒でって、ハンジ分隊長が差し入れしてくれたものなんだけど」

       「それが本人はまんざらでもなさそうなんだよな」

    ナナバ「じゃあ、やっぱりあの話って、ほんとだったわけ!?」

    エルド「あの話…?」

       「…もしかして、兵長が老眼だった、ってヤツか?」

    ナナバ「あ、ああ…」

    エルド「…知らなかったのか、ナナバ」
      
       「今、本部でどんな風に言われているのか、俺は知らないが…」

       「事実だ」

    ナナバ「そう…」

    エルド(…)

    ナナバ「あ、もう行かないと」

       「教えてくれて助かったよ」

       「じゃ、また」

    エルド「ああ」



       (…)

       (ナナバ、)

       (おまえもすぐにわかるだろう)

       (メガネをかけていても、リヴァイ兵長は人類最強だということに)



       (…イヤ、むしろ、)

       (メガネと1つになったとき、人類最強になりえるんだ!!!)

       


  19. 19 : : 2013/10/05(土) 08:08:13
    修正
    「すまない、館内の清掃を手伝う余裕はなさそうだ」

  20. 20 : : 2013/10/05(土) 08:44:15

    ーリヴァイの作業部屋前ー

    ナナバ(ハァァァ〜……)

       (どんな顔して兵長と話せばいいんだろ…)



    コンコン

    ナナバ「ナナバです」

    リヴァイ『入れ』

    ナナバ「失礼しま…」

       「ふ…ッ!!?」(…兵長が、兵長が、、)

       

       (ほんとにメガネかけてるぅぅぅゥゥ〜〜〜ッ!!!?)



    リヴァイ「ああ」

        「茶器の場所はわかったか?」
        (※注:フレームずらしてチラッ の上目遣い)

    ナナバ「いぁ…っ ぅえっと!エルドが教えてくれたので…!」

       「その、なんとか…」

    リヴァイ「ならよかった」

        (…ん、この香りは、俺の大好きな……)

        「ブルーベリーティー…か?」

    ナナバ「え、ええ…」

    カション

    トポトポトポ…

    ナナバ「どうぞ」

    リヴァイ「ああ…」

        「…これ、結構イケるぞ」

        「おまえも飲んでみろ」

    ナナバ「…では、お言葉に甘えてちょうだいします」

       (ほんとに好きなんだな、ブルーベリーティー…)

    ススー コク…ン



    ナナバ(…にがっ え、まずっ!)

       (なんだこれ?…変な匂いするし)

    リヴァイ「どうだ、なかなかのもんだろ?」

    ナナバ「…え、ええ」

       (どうしよう、不味い、なんて間違っても言えないッ)

       「…とても…高価なものなんでしょうね、きっと」



    リヴァイ「…」

        「…団員の親戚からの差し入れらしいからな、詳しくは知らんが、まあそうなんだろ」

    ナナバ(…あ、え!?ちょ、ちょっと、ちょっと!!)

       (そんな捨てられた仔犬みたいな瞳しないでよっ!?)

       (なんで?不味いって思ってるの、今のでバレちゃったわけ!?)

       (マズい、マズいよどうしよーーーーーッ!?(※注:いろんな意味で))


  21. 21 : : 2013/10/05(土) 08:47:30
    ち、力尽きますた…
    無念の極み…
    また明日(日本時間の昼過ぎ?)には完結させますので…!離脱!
  22. 22 : : 2013/10/05(土) 16:50:57

    リヴァイ「…大分、陽も傾いて来たみたいだな」

    ナナバ「そう…ですね」

    リヴァイ「あともう少しで読み終わる」

        「イスに座って少し待ってろ」

    ナナバ「は、はい…」

       (き、気まずい…)

       (何か、話した方が…?)

       (いや、それではお仕事の邪魔をすることになる)

       (…)

       (何を考えておられるのか、よくわからないな…)



    リヴァイ「…」

        「ナナバ」

    ナナバ「…!」

       「な、なんでしょうか」

    リヴァイ「俺は、お前のことをよく知らない」

    ナナバ「…」

    リヴァイ「だがな、」

        「ミケのやつがよく言ってるんだ」

        「ナナバは非常に優秀な兵士だと」

    ナナバ(…! ミケさんが、そんなことを?)

       「…私など、まだまだです」

    リヴァイ「そう謙遜するな」

        「お前が優秀だと言うことは、今日1日分のお前の働きを見てればわかる」

    ナナバ「ありがとうございます…」

    リヴァイ「…ナナバ」

    ナナバ「はっ」

    リヴァイ「ミケを、よろしく頼む」

    ナナバ「え…?」


  23. 23 : : 2013/10/05(土) 17:35:22

    ナナバ「そんな、私などミケ分隊長の足下にも及びません…」

    リヴァイ「あいつは俺より長く兵団で戦ってきた男だ」

        「実力も、経験も、申し分ない」
        
        「ボソッ(変態だが…)」

    ナナバ「ですから…」

    リヴァイ「まあ、聞け」

    ナナバ「…」

    リヴァイ「あいつは強い」

        「俺にはわかる」
     
        「俺がいなきゃ、ミケこそ人類最強だとかなんとか、言われてただろうな」

    ナナバ「そう、かもしれませんね」

       (リヴァイ兵長が言うと、すごく重みがある…)

    リヴァイ「…だがな、」

        「いくら強いつったって、俺も、ミケも生身の人間にすぎねえ」

        「歳もとれば、体にガタも出てくる」

    ナナバ「そんな弱気なこと、おっしゃらないでください…」

    リヴァイ「いや、これはお前もよく覚えとけ」

        「己の体力の変化を恐れず、驕らず、そして怠ることなく把握するってぇことは、兵士にとって何よりも大切なことだ」

        「…戦歴が重なれば重なるほどに、な」

    ナナバ「それは、よく…わかります」

       (そういえば、ミケさんも同じようなことを言っていたな…)

    リヴァイ「だがな、言葉ではそう言うが、これがなかなかうまくいかねえもんなんだ」

        「頭ではわかってるつもりでも、精神がそれを受け付けない」

        「…俺はまだ、戦えるってな」

    ナナバ「…」

    リヴァイ「俺はどこでおっちのうがかまわねえ」

        「戦うことしか知らねえからな」

        「まあ、そう簡単にはやられやしねえが…」

        「…だが、ミケは違う」

        「戦力だけじゃない、あいつの知識と経験は、人類の財産だ」

    ナナバ「…!」

       (…兵長は仲間のことを、)

       (ミケさんのことを、そんな風に思っていたのか…)

       (なんて思いやり深くて…強い人なんだろう)

       (…これが、調査兵団の兵士長を務める男なんだ)



       (…大きい)




  24. 24 : : 2013/10/05(土) 18:10:11

    リヴァイ「俺は、あいつを死なせたくはない」

    ナナバ「それは、私も兵長と同じように思っています」

    リヴァイ「…いつか巨人を全滅させる日がきたとして、」

        「その日まで、誰一人として死なせない、なんて夢物語もいいとこだ」

        「俺が全てを守ってやれればいいんだがな…」

    ナナバ「そんな…ッ」

       (そんな悲しいこと…)

       (…)



       「…リ、リヴァイ兵長は、何も、誰も守る必要なんてありません!!」

       「ただ、ひたすらに、戦い続けてください!!!」

    リヴァイ「…なに?」

    ナナバ「ひたすらに戦い続けて、そして、巨人絶滅までの道を、切り拓き続けてください!!」

       「ミケ分隊長のことは、安心して、私、ナナバにお任せになってください」

       「微力ながら、全身全霊で以て、ミケ分隊長にお仕えします」

       「私は、ミケ分隊長を死なせたりなんかしません」

    リヴァイ「ナナバ…」

    ナナバ「他の兵士たちだって、必死で戦っています」

       「兵長が道を切り開いてくださるからこそ、」

       「進むべき方向に悩むことなく、戦い続けられるんです」

       「兵長は、誰かや、何かを守ろうとしなくたっていいんです」

       「ただただ前だけを見て、私たちが進む道を、ひたすらに切り開き続けてください!!」



    リヴァイ「…」

    ナナバ(…ッハ!)

       (少し、生意気なことを言い過ぎたか?)

       「す、すみません!」

       「でしゃばりが過ぎました…」

    リヴァイ「…イヤ」

        「頼もしいな」

        「おまえみたいな部下に恵まれて、俺たちは本当に幸運だよ」

        「その調子で、これからもよろしくな」

        「ナナバよ…」フッ

    ナナバ「は、はいっ!!!」

       「もちろんですっ!!」


     
  25. 25 : : 2013/10/05(土) 18:35:08

    ナナバ「…〜〜〜ッ!」

       (わぁぁっ!!兵長が笑ったとこ、初めて見ちゃったよ!!)

       (か、かっこいい…)

       (なんかすんごい啖呵切っちゃった気もするけど…!)



       (…もっと、)

       (もっと、強くなりたい…!)

       (もっと強くなって、ミケさんや兵長を支えられるようになるんだ…ッ!!)グッ

          

    リヴァイ「…ところで、ナナバ」

    ナナバ「はっ」キリッ

    リヴァイ「これは持論だが」

        「(目の)疲れに一番効くのはブルーベリーティーだと思う」

    ナナバ「……はぁ」

    リヴァイ「今お前に一番必要なのは言葉による『強要』ではなく『教訓』だ」

    ナナバ「…?」

    リヴァイ「座ってるから丁度試しやすいしな」

    ナナバ「…???」

    リヴァイ「ストレートが飲みにくいようなら砂糖とレモン汁を少し加えてみろ」

        「少しは飲みやすくなるハズだ」

    ナナバ(なっ…!?)

       (やっぱりバレてたのか!!!)

       「…で、では、試してみます」

    ポトン
    ギュギュッ

    カショカショカショ…
    カチャ

    スー… ゴックン

    ナナバ「…ッ!」

       「あれ!?…おいしい!」

    リヴァイ「…なら、よかった」

        「それ飲み終わったら、本部に戻る準備をしろ」

        「こっちの方もすぐに片付く」

        
  26. 26 : : 2013/10/05(土) 18:53:53

    ー旧調査兵団本部・厩舎前ー

    ナナバ「すみません」

       「見送りまでしていただいて」

    リヴァイ「イヤ、手間をかけさせて悪かったな」

    ナナバ「とんでもありません」

       「お茶、ごちそうさまでした」

    リヴァイ「…礼を言われるようなことじゃない」

    ペトラ「直に暗くなるから、気をつけて帰ってね」

    ナナバ「ああ」

       「おまえたちもしっかり兵長に仕えるんだよ」

    エルド「任せとけ」

    グンタ「もちろんだ」

    オルオ「はんっ おまえに言われるまでもねえぜ」

       (チックショー!こいつ、俺が掃除してる間に、兵長と二人きりで茶ァ飲んでただとぉ!?)

       「ちぃ…っ!」



    ナナバ「兵長、」

       「ご自愛を…」

    リヴァイ「…ああ」

    ペトオルエルグン「「…?」」

    ナナバ「それでは私はここで失礼します」

       「行くよ、なな馬号! ハッ」パシッ

    なな馬号「ヒヒーン!」

    パカラッパカラッパカラッ…



    ーーー
    ーー


    リヴァイ「…」
       
        (…なな馬号?)



    グンタ「…あれ、エレンは?」

    エルド「3階の掃除をまだやり直しさせられてるらしい…」




  27. 27 : : 2013/10/05(土) 20:01:45

    ー調査兵団本部・ミケの自室ー

    ミケ「報告書の処理も、大方目処が立ってきたな…」

      (そろそろ、戻ってくるころか…)スンスン


    ーーー
    ーー


    ーミケの自室前ー

    ナナバ(日もとっぷり暮れてしまった…)

       (ミケさん、心配してないといいんだけど)

    ミケ『入れ』

    ナナバ「いっ!?」

       (まだノックもしてないのに!!)

       「し、失礼します…」

    かちゃ

    ばたん

    ナナバ「ナナバ、今、戻りました」

    ミケ「ご苦労だった」

    ナナバ「リヴァイ兵長の受け取りサインです」

    ミケ「うむ」

    ナナバ「兵長からの伝言ですが、明後日、本部においでになるそうなので、そのときに残りの分を渡してほしいとのことです」

    ミケ「わかった」

      「まあ、それまでにはなんとかなるだろう」

      「…リヴァイたちはどうしていた?」

    ナナバ「今日は、古城の清掃で終ってしまったようですね」

       「兵長も自ら清掃に参加されていたので、少し驚きました」

    ミケ「あそこは長いこと使われていないようだったからな」

      「それにリヴァイは事務作業より掃除の方が好きなんだ」

      「おかげで俺に仕事が回ってくる。まったく、少しは労ってもらいたいもんだ…」



    ナナバ「…」

    ミケ「…おまえも掃除を手伝わされてきたんだろう?」スンスン

      「今日はもう下がって休むといい」

    ナナバ「…ミケ分隊長」

    ミケ「…どうした?」

    ナナバ「…わたし、」

       「明日から、ニンジン食べます」

    ミケ「…ナナバ?」

    ナナバ「約束します」

       「ニンジンを残さず駆逐してみせると!」

    ミケ「あ、ああ、それは、いい心がけだが…」

      「なにか、あったのか?」

    ナナバ「…目が疲れているときは、ブルーベリーティーが効くそうですよ」

    ミケ「…!」

      「そうか」

      「今日のところは、俺も切り上げるとしよう」

      「おまえも早く休め」

    ナナバ「はい」

       「…それでは、お先に失礼します」クルッ

    コツコツコツ…

    ミケ「ナナバ」

    ナナバ「はっ」

    ミケ「明日からも、また、よろしく頼むぞ」

    ナナバ「…!はい!!」

       「おやすみなさい、ミケさん」



    がちゃ

    ばたん…




  28. 28 : : 2013/10/05(土) 20:03:03

    ーーー
    ーー


    コツコツコツ…

    ナナバ(巨人は無理でも、ニンジンくらい駆逐できなくてどうするっ!!)

       (強くなる!! 私は、もっと、もっと…ッ!)

       (兵長が安心して私たちに背中を任せられるように!)

       (前だけを向いて、戦い続けられるように!)

       (…そして、ミケさんが老眼になるまで、いや、老眼になってからも、ずっとずっと、私がミケさんを守るんだ!!)

       (いつの日か、私たちが巨人を全て駆逐するその日まで!)ギリッ





    ーおしまいー

  29. 29 : : 2013/10/05(土) 20:09:56
    面白いです!
  30. 30 : : 2013/10/05(土) 20:11:45

    ーおまけー

    ナナバ(…ハッ!)

       (ミケさんが老眼…?)

       (ミケさんがメガネをかけているところなんて見たことない…)

       (も、もし… もしもだよ?)

       (ミケさんが老眼鏡をかけることになったら、どうなるんだろ…?)

       (…)

       (……ッ)



       「ふああああああああああアアアアアア…ッ!!!」

    ズダダダダダダダッ



    通りがかりのゲルガー「あ、おいっ ナナバ!」

              「戻ってきてんなら礼くらい言いに来やがれっ!!」




    ーほんとにおしまいー


  31. 31 : : 2013/10/05(土) 20:13:58
    >>29
    おお!ありがとうございますです!
    その一言のためだけに書いてきましたから…

  32. 32 : : 2013/10/05(土) 20:25:15
    ええと、はい。
    カタツムリにさえあくびをされてしまいそうな筆の進みでしたが、
    なんとか今回も無事書き終えることができた模様です。

    ここまで読んでくださったみなさん
    ほんとうにありがとうございました
    メガネ兵長シリーズ・ナナバ編、いかがでしたでしょうか?

    メガネ兵長、というより、お掃除兵長とお茶兵長(?)の要素が強くなってしまった気がしないでもないのですが…
    まあ、アンソロジーだと思って見逃してください笑

    さてさて、次回のエピソードの主人公は…!!
    …あ、これ、言わない方がいいですか?(・_・`)

  33. 33 : : 2013/10/05(土) 20:45:10
    言ってください!

    なんかナナバさんのその後を考えたら切なくなりました…
  34. 34 : : 2013/10/05(土) 20:47:37

  35. 35 : : 2013/10/05(土) 20:49:48
    リヴァイ・ハンジさん!
    1作目からずっと読んでくださってありがとうございます!

    そうなんですよ…
    二次創作とは言え、果たせない約束をさせてしまってもいいものかとかなり悩みました

    では、期待にお応えして…!

  36. 36 : : 2013/10/05(土) 20:50:51
    >>34
    ありがとうございます!
    よければ末永くお付き合いください笑

  37. 37 : : 2013/10/05(土) 21:03:01

    ではでは、気を取り直しまして笑
    【アンソロジー】メガネ兵長!第3弾の主人公は、、

    クリスタ〜ッ!!!

    クリスタ「えっ!わ、わたしですか!?」

    めたん「そうだよ〜」

       「よろしくね、クリスタ!」そっ

    クリスタ「は、はいっ」

    めたん「リヴァイも、よろしく」そっ

    リヴァイ「…ちっ」

    めたん「…でもね〜」

       「困ったことに今日から少しの間すんごい忙しくって…」

       「いつ更新できるか全く見通しが立ってないんだよね〜」

    リヴァイ「だが!」

        「約束しよう!俺は、必ず、新しいスレで、第3弾を書ききってみせると!」

    めたん「お!兵長はやる気満々のようですな!」

       「というわけで、次回作『エピソード:クリスタ』をお楽しみに!!」

  38. 38 : : 2013/10/05(土) 21:06:13
    いや〜、このシリーズ面白いです!
  39. 39 : : 2013/10/05(土) 21:16:49
    類人猿さん
    星5つの重圧に耐えながらなんとか書ききりました!
    今回も楽しんでいただけたみたいで、なんというか、感無量です!!笑

  40. 40 : : 2013/10/05(土) 21:24:41
    乙です!
    次回作も楽しみにしてます!
  41. 41 : : 2013/10/05(土) 21:35:21
    >>40
    ありがとうございます!
    首をなが〜くして待っててくださいね?笑

  42. 42 : : 2013/10/05(土) 22:49:15
    シリーズ全部読みました!面白いです!続きまってます!!
  43. 43 : : 2013/10/05(土) 22:57:45
    >>42
    おおお!ありがとうございます!!
    がんばります、がんばりますので!!!

  44. 44 : : 2013/10/06(日) 00:02:24
    あははははははは!!
    やっちまったぜ!
    今、原作読み直してたらミケとナナバは同期っぽいすね!
    とすれば、ナナバはペトラたちの上官にあたるわけで!
    ごめんなさーーーい!(逃)

  45. 45 : : 2013/10/06(日) 00:31:58
    ↑大丈夫ですよ!これもこれで凄いいいと思いますよ! シリーズ全部見ました 次回楽しみにしてまーす!!
  46. 46 : : 2013/10/06(日) 00:46:44
    駆逐委員さん
    ナイスなフォローありがとうございます!!
    一瞬にして心が折れましたが、なんとか回復できそうです…笑
    楽しんでもらえて何よりです!
  47. 47 : : 2013/10/06(日) 00:59:27
    乙!
    このシリーズいいですね!
  48. 48 : : 2013/10/06(日) 01:10:40
    リヴァイやけど、なにか?さん
    どうもありがとうございます!
    シリーズで楽しんでもらえてるというのが、
    とても嬉しいです♪

  49. 49 : : 2013/10/06(日) 04:25:39
    う〜ん
    いつかミケさんとナナバさんが同期(多分)という原作の設定で書き直してみたいな〜 
    どんだけ引きずるんだよwってかんじですけどね 
    あれ?ていうか勝手にミケの方が長いことにしちゃったけど、実際、兵長とミケはどっちが長いんだ?
    知っている人いたら教えてくださーい!
  50. 50 : : 2013/10/06(日) 22:09:29
    ショップ
  51. 51 : : 2014/03/30(日) 17:23:08
    良いですね!乙です!

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