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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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女神さまの言うとおり 第1話 「選別の始まり」 〔進撃の巨人×神さまの言うとおり〕 【修正版】

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  1. 1 : : 2016/10/09(日) 21:13:11















    ――――――――――――――――
    シガンシナ高等学校 2年D組



    天気は文句なしの晴れ。春風が吹き、桜が散り始めた時期。

    6月の上旬に入り、ここシガンシナ高等は、7月の期末試験に向け、テスト対策をふまえた授業が開始されていた。
    現在行われている授業は、2時間目の数学。















    先生「……であるからして、この立方体の面積は……」


    エレン「・・・・・・・・・・・・・・・・」


    エレン「・・・・・・・・・・・・・・・・」


    先生「では、この問いを……そうだな、キルシュタイン、解いてみろ」


    ジャン「は、はい!」ガタッ


    エレン「・・・・・・・・・・・・・・・・」


    エレン「……………退屈だな」ボソッ















    窓際の席に座り、頬杖をつきながら3階から見える景色を眺める少年

    ”エレン・イェーガー”がボソリとつぶやく。

    エレンはまともに授業は受けている様子や外見はまったく感じさせず、ただボーっとしていた。

    エレンは、中学時代の頃は、巨人中学に在学していた履歴があり、その頃は「巨人を駆逐」することを目標にイキイキしていたが、その時と比べると、まるで抜け殻のようになってしまっていた。

    この学校は一応、彼が第1志望に選んだ高校で、中学時代の仲間は、
    ”ジャン・キルシュタイン”、”アニ・レオンハート”の2人が彼と共に入学している。

    今、そのジャンは先ほど先生に選ばれ、黒板に方程式の答えを書いていた。















    先生「正解だキルシュタイン、戻っていいぞ」


    ジャン「はい!」



    先生「じゃあ次、これテストに出るからよーく聞いとけよ」
  2. 2 : : 2016/10/09(日) 22:05:33


    ジャン「おいエレン」


    エレン「あ、なんだよジャン」


    ジャン「なにポケーッとしてんだよ?テストの問題写さなくていいのか?」


    エレン「ん、ああそうだな」パラパラ















    エレンはしぶしぶとノートを開き、シャーペンを握る。
















    先生「では次にこの方程式についてだ」


    メキ


    先生「まずは式を書くから、ちゃんと書いとけよ」


    メキメキ


    先生「」カンカンカンカンカンカン


    メキメキメキ















    先生はテスト範囲の方程式を黒板にカンカンとチョークをならしながら書いていく。

    ジャンは顔を上げては下、上げては下と動かし、黒板を見ながら方程式をノートにせっせと書き写していく。

    エレンはそんなジャンとは違い、マイペースにカリカリと書き写していた。















    エレン「………ん?」


    ジャン「どうしたエレン?」


    エレン「なあジャン、さっきから変な音聞こえねえか?」


    ジャン「音?」


    エレン「なんか、何かが動いてるような……」


    ジャン「?なにも聞こえねえけど……」















    エレンは何か奇妙な異変を察したかのようにジャンにヒソヒソと尋ねる。
    何かが動いてるような音を聞き取ったと尋ねるエレン。

    だが、辺りはシンと静まりかえっており、聞こえるのはチョークとシャーペン、鉛筆の筆記具がならしている音しか聞こえない。















    先生「いいかお前ら、この式の形をよーく覚えておくんだぞ」


    先生「これを覚えてないと、始まんな……………」


    メキメキメキメキメキメキ


    先生「あ………うぅ………あぁ……」ヨロッ














    突然先生が頭を抑えてよろめいた。
    頭痛だろうか。それとも貧血だろうか。

    それを見た生徒たちは顔を見上げた。















    生徒「?」ザワザワザワザワ


    女子1「せ、先生?」


    女子2「大丈夫ですか?」


    先生「ううぅ………あううぅ………」


    ジャン「お、おいあの先公どうしちまったんだ?」


    エレン「・・・・・・・・・・・・・・・」


    エレン「…まさか!!」















    何かを察したエレンは、先生の看病に向かった女子たちに向かって叫ぶように声を上げた。














    エレン「おいお前ら!!


    女子1・2「!?」ビクッ


    エレン「その先生からはなれ……!!」















    エレンが言いかけた、その時だった。















    ドパアァァァン


    女子生徒「!!!?」ビチャアッ


    生徒「!!!?」















    それは一瞬だったが、信じられない光景だった。

    まるで風船が破裂したかのように、先生の頭が一瞬にして吹っ飛んだ。そしてその吹っ飛んだ際に飛び散った大量の血が、近くにいた女子の顔に飛びかかった。

    だが、信じられない展開はまだ終わっていなかった。

    先生の頭が吹っ飛んだ瞬間、中から先生の頭の二回りほど大きいダルマが出てきた。
















    先生「」ドサッ バタン


    エレン(なんだよ………これ)


    エレン(先生の……頭が………)


    「ピロリロリン!ピロリロリン!!」


    生徒「!!!!?」


    ダルマ「これよりぃ、選別を始めまーーす!!」


    ヒョコッ ダンッ















    先生から出てきたダルマは生きてるかのようにピョンと飛んで教卓の上に着地し、なにやら変なメロディを口ずさんだ。















    生徒「!!!?」ビクッ


    ダルマ「これよりぃ、選別を行うーーーー!!!」


    エレン「なんだあれ………ダルマ………?」















    ダルマは左右に揺れながら生徒たち全員に向けて声を上げた。

    突如先生の頭が飛び散り、中から奇妙なダルマが出現。
    生徒たちは、冷静さを失い、1人1人パニックに陥っていった。
  3. 3 : : 2016/10/10(月) 16:35:32
    期待
  4. 4 : : 2016/10/13(木) 10:41:48
    期待ありがとうございます!
    これからドンドン修正してきますので、見ていってください!
  5. 5 : : 2016/10/13(木) 11:27:48


    男子1「おい、なんだよこれ!!なんで先生の頭が!!!?」


    男子2「俺に聞くなよ!!!」


    男子3「なんで先生の頭からダルマが出てきたんだよ!!!?」


    男子4「警察!!おい誰か警察呼べよ!!!」


    女子1「イヤ!!イヤアアアアァァァ!!!」












    男子達が騒ぎ始める。次に女子達。
    無理もない。目の前で人間の頭が吹っ飛んだ光景を見て落ち着いているほうが無理な話だ。

    すると、ダルマがまた喋りだす。
















    ダルマ「だるまさーーーんが……」















    どこか聞き覚えのある言葉を伸ばしながら口に出す。
    多くの場合、誰もが子供の頃にやったであろう「あの遊び」の言葉を……。
    だが、周りの人間はそんな言葉など聞いておらず、ここから出て、警察を呼ぶことを優先していた。
















    男子生徒5「あれ?なんでだよ!!なんで開かねえんだよおい!!!」ガタガタガタガタッ


    男子生徒6「なにやってんだよお前!!早く開けろよ!!!」















    だが、ここから出ようにも、鍵がかかってもいないのにドアが
    頑丈に固定されていた。
    すると、ダルマが、
















    ダルマ「こーーろんだ!!」クルッ


    男子5「」ドパアァン


    男子6「」ドパアァン

    バタン バタン



    女子1「イヤアアアッ…」ドパアァン

    バタン



    ダルマ「ニヒヒヒヒヒ♪」















    ダルマが振り向いた瞬間、ドアを開けようとしていた2人の男子の頭が吹っ飛び、続いてその光景を見て悲鳴を上げた女子の頭が吹っ飛んだ。

    一体何がおきたのか。どうしてこの3人が突如として死んだのか。
















    ダルマ「」クルッ


    ダルマ「だーーーるーーーーーー……」















    ダルマはまた後ろを向き、またあの言葉を伸ばしながら言い始める。
















    男子1「し…死んだ……3人……一瞬で……?」


    女子2「なんなのよこれ!!なんで!!?なんでこんなことが!!!」


    ジャン「おいお前ら、とりあえず落ち着け!!」


    エレン「無茶言うなよジャン!!なんだよこれ!!?一体何が起こってんだよ!!!?」

  6. 6 : : 2016/10/24(月) 15:13:29


    ジャン(これは……ひょっとして…まさか!!)


    ジャン「いいか。エレンも、お前らも、よーく聞いてくれ!!」


    ダルマ「まーーーーーーさーーーーーーー……」


    ジャン「あのダルマが振り向いたら、絶対に動くんじゃねえぞ!!」


    男子生徒1「ハァ?なに訳わかんねえこと言ってんだよ!!?」


    ジャン「とにかくそうしろ!!でないと死ぬぞ!!!」


    ダルマ「んーーーーーーーがーーーーー……」















    ジャンが何かを感づいたのか、クラス全員に警告する。

    そしてもう1人、この状況を飲み込めた人物がいた。















    エレン「おいジャン、俺頭整理して考えたんだけど、これってもしかして………」


    ジャン「ああ、そのまさかだ……!!」


    ダルマ「ころんだ!!!」グルン


    ジャン「動くな!!!」


    生徒「」ピタッ















    「ころんだ!」と叫ぶと、ダルマが振り向く。

    それに合わせるように、生徒たちは身体をピタリと止める。

    まるで、時間が一瞬にして止まったような光景のように、生徒たちは、息を止めながら、じっとしていた。
















    ダルマ「」キョロキョロ


    生徒「」シーーン


    ダルマ「……チッ」クルン















    ダルマはまるで期待外れをしたかのように舌打ちをすると、後ろを振り向く。
















    エレン「やっぱりそうだ。これって……!!!」


    ジャン「そうだエレン」


    ジャン「これは……」


    ジャン「『死のダルマさんが転んだ』だ!!」















    そう、この状況古くから伝わる子供の遊び

    「だるまさんがころんだ」を模したモノだった。

    ダルマが振り向いている間は、決して動いてはならない。

    「動けば死」という恐ろしいルールが付けたされている、残酷なデスゲームの中に、エレン、ジャン、2年D組の全員が立たされていたのだ。

  7. 7 : : 2016/11/04(金) 12:12:12









    ダルマ「だーーーーーーーーるーーーーー……」















    またダルマが後ろを向き、喋り始める。
















    男子1「どうすんだよこれ!!これいつまで続くんだよ!!?」


    女子2「いや………もうイヤッ!!!!」


    エレン(動いたら死ぬ……おまけに教室から出られない……)


    エレン「なあジャン、これ、何か終わらせることとかできねえのか?」


    ジャン「お、俺に聞いたって……」


    委員長「いや、終わらせる方法ならあるぞ」















    教室の真ん中に立ちすくんでいる委員長の男子が驚くべき発言を口にした。















    生徒「!!!?」


    男子1「い、委員長!!なんだよ終わらせる方法って!!?」


    ダルマ「まーーーーーーーーーーさーーーーーー……」


    委員長「お前ら鈍いな。あのダルマの背中見てみろよ」ユビサシ


    エレン「え?」ジーーッ













    委員長がダルマを指さしてみると、その背中には、



    ――――――――――――
        
        02:20

        押せば終了

          ◎

    ――――――――――――



    ダルマの背中に、デジタル式の時計が時を刻み、その下には、大きな文字で

    「押せば終了」と書かれた文字。

    そしてその文字の下には、赤いボタンのようなモノが付いていた。
















    エレン「あれって、ボタン?」


    委員長「多分あれを押せば、このゲームは終了する仕組みだろう」


    ジャン「すげえ!!さすが委員長!!!」


    エレン「そうとなったら、やるべきことは決まったな」


    ジャン「あのボタンを押せば……」


    エレン「この惨劇は終わる!!!」

  8. 8 : : 2016/12/06(火) 12:49:17


    それが真実かは定かではないが、今はただ終わってくれればそれでいい。

    とにかく、あのボタンを押すことに、エレンたちは神経を集中させた。














    ダルマ「んーーーーーーーーーがーーーーーーー……」


    男子1「よし!!じゃあ俺が!!」


    ジャン「待て!!」


    男子1「え?」


    ジャン「ここは焦らずゆっくり行こう。元々これはそういうゲームなんだからさ」


    エレン「そうだな。目的がハッキリしてる以上、ここは落ち着いたほうがいい」


    男子1「そ、そうだな」














    焦りは禁物。この”だるまさんがころんだ”は、

    いつだるま役の相手が振り向くかわからない。

    それはこの状況で言うなら、一歩間違えれば一瞬で死ぬという

    意味でもある。














    委員長「おいおいおい、何言ってんだよお前ら」


    エレン「は?」


    委員長「このゲーム、ちんたらやってる余裕はないぞ」


    ジャン「え、どうしてだよ?」


    委員長「ハーーッ、ったくう、あれだよあれ」














    委員長は深くため息をつくと、後ろを振り向いているだるまを指さす。



    ――――――――――

      01:49

      押せば終了

        ◎

    ――――――――――



    見ると、ダルマの時計がいつの間にか、もう既に2分を切っていた。














    委員長「あの文字の上、見ろよ」


    エレン「……時間?」


    委員長「あれ多分制限時間だ」


    ジャン「制限…時間!?」


    ジャン「そ、そうか!!」














    ジャンはそれを聞き、ハッと気づく。

    もしもこのまま、あのボタンを押さずして時間が過ぎてしまったら……。

    そう考えだしたその時














    ダルマ「転んだ!!!」クルッ


    全員「!!?」ビクッ


    ダルマ「」キョロキョロ


    全員「」シーーーン


    ダルマ「……フン」クルッ














    セーフだった。誰一人動かず、また死者は出なかった。

    だが、時間があまりない以上、立ち止まってはいられない。

    そう感じた矢先……














    男子1「てえことは、あと1分34秒以内にあれを押せってか?」


    委員長「……そういうことだな」


    男子1「へ、上等だぜ!」タッタッタッタッタッタッタッ


    エレン「お、おい!!!」


    ジャン「バカ!!何走ってんだ!!?」














    1人の男子が、ダルマに向かって走り出した。


  9. 9 : : 2016/12/07(水) 04:49:52



    男子1「へ!!あのダルマは、10秒は後ろを向いてんだ!!」


    ダルマ「まーーーーーーーー……」


    男子1「このゲームは、俺が終わらせる!!」














    この状況で、ダルマの的確な振り向くタイミングを掴んでいたその男子は、どんどんダルマとの距離を縮めていった。

    そして、ついにターゲットは目前…!














    男子1「勝った!」














    そう感じ、手を伸ばした……。

    だが……














    ダルマ「さんが転んだ!!!」クルッ


    男子1「ハエッ!!?」


    ドパアァァァン


    女子2「ヒイイイッ……」


    ドパアァァァン


    ダルマ「フフフフン♪」














    あと一歩というところで、ダルマが振り向いてしまい、男子は瞬殺。続いて悲鳴を抑えていたが、恐怖のあまり、動いてしまった女子も。

    一見、あのダルマは一定のタイミングで振り向いているようだったが、今のでそれは間違いだと判明した。














    エレン(………どういうことだ?)


    エレン(あのダルマ、一定の間隔で振り向いてるんじゃない!)


    エレン(さっき、まるでアイツが来るのを察したようにフェイントをかけてきた……!!)


    エレン(あのダルマ、意思があるのか?それとも……)


    エレン(誰かが操作してんのか?ラジコンみてえに)














    教室がさらによどみを増していく。

    ダルマは人を殺すたびに不気味な笑みを浮かべ、満足気に身体を左右に揺らした。














    ダルマ「」クルン




    ダルマ「だーーーーーーーーーーるーーーーーー……」








    ジャン「おいおい、マジかよ……!!」


    エレン「ジャン落ち着け!最初に言った通り、慎重に行けば大丈夫だ!!」


    ジャン「そ、そうだよな。サンキューエレン」


    エレン「時間は気にするな。とにかく焦らず行くんだ!」


    ジャン「おう」














    そう。時間はないが、焦って殺されては元も子もない。

    二人は落ち着きを取り戻し、自分たちだけでも動いていった。


  10. 10 : : 2016/12/13(火) 10:13:53



    エレン「」ジリジリジリジリ


    ジャン「」ジリジリジリジリ


    ダルマ「まーーーーーーさーーーーー……」


    エレン「」ジリジリジリジリ


    ジャン「」ジリジリジリジリ


    ダルマ「んーーーーーーーがーーーーーー……」


    エレン「」ジリジリジリジリ


    ジャン「」ジリジリジリジリ














    2人は慎重に、ジリジリと近づき、ダルマとの距離を縮めていく。

    普通ならば、大抵は走って近づくのが殆どだが、命がかかっている以上、そんな行為は決して行えない。














    ダルマ「転んだ!!!」グルン


    エレン「!」ピタッ


    ジャン「ッ!」ピタッ














    ダルマが振り向き、辺りを確認。

    エレンとジャンは若干驚いたものの、目立った動きはしていなかった。














    ダルマ「・・・・・・・・・」キョロキョロ


    ダルマ「」クルン


    ダルマ「だーーーーーーーーるーーーーーまーーーーーーー……」


    エレン「ホッ」


    ジャン「フウ」














    よかった。誰一人動かなかった。

    2人はそう思い、安心のため息をついた。

    だが、安心するのはまだ早い。

    本当に安心できるのは、無事このゲームをクリアしてからの話だ。





    ―――――――――――
      
      00:58

      押せば終了

        ◎

    ―――――――――――





    気が付けばもう時間は1分を切り、カウントダウンにピークがかかっていた。














    エレン(もう1分を切ったか…!)


    ジャン「エレン、次で必ず決めようぜ!ここまで来れば、勝ったも当然だ!」


    エレン「…そうだなジャン」


    ジャン「このゲームは」


    エレン「俺たちで終わらせよう!!」














    ダルマとの距離はだいぶ縮まり、

    今2人はもう少しで手を伸ばせば届くほど近づいていた。


  11. 11 : : 2016/12/13(火) 15:40:01



    委員長「お前ら、頼むぞ!!」


    男子3「行け!!頑張れ!!」


    男子4「頼む!!終わらせてくれ!!」














    後ろから聞こえるクラスメートたちの声援。

    2人はそれに押されるかのように、一切の迷いもないかのように、ダルマへと歩を進めていく。

    近づくにつれ、2人には次第に顔に笑顔が浮かび始めた。














    エレン「行くぞジャン!」


    ジャン「ああ!!」


    エレン(みんなのためにも!!)


    ジャン(死んでいったみんなのためにも!!)


    エレン・ジャン(アレを押す!!!)














    2人はお互いを支え合い、並びながら、ダルマへと近づく。

    エレンの横には、さっきフェイントをかけられて瞬殺された

    首なしの男子の遺体が転がっていた。














    ダルマ「さんが転んだ!!!」グルン


    男子3「!!」ビクッ


    ドパアァァァン


    エレン(!!あともう少しって時に……!!)


    ジャン(くそ!!また一瞬で……!!)














    もう少しというところで、後ろにいた男子が瞬殺された。

    2人には後ろで起こった光景は見えなかったが、音だけでも、誰かが頭を吹っ飛ばされて死んだのは言うまでもなかった。














    ダルマ「フワ~~~ァ」アクビ


    ダルマ「」クルン


    ダルマ「だーーーーーーーーーー……」














    ダルマが振り向く。

    チャンスは今しかない。

    エレンとジャンは、ようやくダルマへとたどり着いた。

    あとは、ボタンを押せば終了だ。














    ジャン(良し!)


    エレン(押すなら今だ!)


    ダルマ「るーーーーーーーまーーーーーーーー……」


    ジャン「行くぞエレン!」


    エレン「ああ!」














    エレンはためらいも躊躇もなく、ボタンへと指を伸ばした。


  12. 12 : : 2016/12/13(火) 16:20:00



    エレン「なあ」


    ジャン「あん?」


    エレン「どっちが押す?」


    ジャン「………一緒に押そうぜ」


    エレン「……だな」


    ジャン(フッ…コイツこんな時になに聞いてんだよ)














    エレンは少し余裕があったのか、ジャンに普通にどうでもいいことを問いかけた。

    おふざけ半分だったのか、それとも、ジャンを少しでもリラックスさせる彼なりの配慮だったのか……。

    2人は同時に人差し指を突き出し、ダルマのスイッチ目がけて指を伸ばした。














    ダルマ「さーーーーーーーんーーーーーーーー……」


    エレン「これで!!」スッ


    ジャン「終わりだ!!」スッ



    ポチッ



    ダルマ「がーーーーーーーー………………」


    ダルマ「・・・・・・・・・・・・・」














    ダルマが段々と口を閉ざし、ついには黙り込んだ。

    まるで普通のダルマの置物のように、ダルマは教卓の上で沈黙した。


    だが、その5秒後……。














    ダルマ「ピロリロリン!ピロリロリン!」


    ダルマ「終ーーーーーー了ーーーーーー!!!!」


    ダルマ「終ーーーーーー了ーーーーーー!!!!」














    ダルマがゲームスタートの際に口ずさんだメロディを口にし、

    高らかに終了の声をコールした。

    終わった……。ついに……本当に終わった!














    エレン「や……」


    ジャン「やった……」


    委員長「よっしゃああああああああっっ!!!!」


    一同「やったああああああああああああっ!!!!」


    エレン「は……ハァ」ヘナッ


    ジャン「やったな、エレン!!」














    歓声をあげる生き残ったクラスメート。

    エレンはヘナっと腰を落とし、安心のため息をついた。














    委員長「よくやったぞお前ら!!」


    男子3「ヒーローだお前たちは!!!」


    女子3「ありがとう!!ありがとう!!!」


    エレン「な、なんか照れるな」ポリポリ


    ジャン「いいじゃねえかエレン、現に俺ら、コイツラ全員救ったんだぞ!!」














    エレンは照れ臭くなり、頬をポリポリかいた。

    そしてクラスメートたちは、彼らをヒーローと称え、2人にコールを送った。














    イェーーーガーーー!! イェーーーガーーー!!

    キルシュタイン!! キルシュタイン!!














    教室内にこだまするコール。

    2人はまるで主役になったかのように、これまでになかった最高の場所、そして最高のポジションに立っていた。


  13. 13 : : 2016/12/13(火) 19:44:29
















    ドパン ドパン ドパン ドパン ドパン ドパン

    ドパン ドパン ドパン ドパン ドパン ドパン

    ドパン ドパン ドパン ドパン ドパン ドパン

    ドパン ドパン ドパン ドパアァァァン





    バタン バタン バタン バタン バタン バタン

    バタン バタン バタン バタン バタン バタン

    バタン バタン バタン バタン バタン バタン

    バタン バタン バタン バタン バタン バタン














    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


    エレン「え………?」


    ジャン「…………は?」














    それは1秒にも満たない一瞬だった。

    あの平和な光景が、突如地獄絵図に塗り替えられた、今正にそれと言う状況が目の前で起こった。

    笑顔で歓声をあげていたクラスメートたちの頭は一瞬で全員頭が同時に破裂し、倒れた。

    ただ、エレンとジャンの2人を除いて…だが。














    ダルマ「選別終了!!」


    ダルマ「エレン・イェーガー、ジャン・キルシュタイン」


    ダルマ「以上2名」


    ダルマ「生きる」














    ダルマが、唯一残ったエレンとジャンの名前をあげる。

    だが2人には、そんなダルマの声も聞こえなかった。

    ただ何が起きたのか、状況を把握できないままになっていたからだ。














    エレン「は………はぁ?」


    ジャン「なんで、どうして俺たち以外……」


    ダルマ「スイッチを押したのはお前たち2人」


    ダルマ「だから、お前たちが生きる」


    エレン「なん……だよ………それ………」ガクン


    ジャン「こんなのって……ありなのか………ありなのかよ…………」ガクン


    ダルマ「ジャン・キルシュタイン、お前は特別。1クラス全滅したから数合わない。だから生きる。有難く思え」














    ダルマの言う2人が生き残った理由。

    それは「スイッチを押したから」というモノだった。

    確かに「押せば終了」とは書いてはあったが、「押した人間以外は死亡」という聞かされてもいない残酷な闇ルールがあったことに、2人は納得がいかなかった。


  14. 14 : : 2017/01/31(火) 19:20:48



    ジャン「特別?なんっだよそれ!!?どういう意味だよ!!!?」


    ダルマ「本当はスイッチを若干早く押したエレン・イェーガーのみだが、数が合わない。だから特別に生かす。有り難く思え」


    ジャン「ふ……」


    ジャン「ふざけんなよ!!!!」


    ジャン「何が『有り難く思え』だよ!!!」


    ダルマ「ルールはルール。有り難く思え」


    ジャン「ふざけんなこの人殺し!!!悪魔!!!ダルマ野郎!!!」ガンガンガンガン














    ジャンは正気を失ったかのように、ダルマを頭を掴み、その気持ち悪い顔面を何度も何度も殴り始める。

    だがダルマには効いてる様子はなく、ジャンの拳はみるみるアザだらけになり、ついには血が出始めた。














    エレン「ジャン!!落ち着け!!!」ガバッ


    ジャン「離せエレン!!!」ジタバタ


    エレン「それ以上やったら、お前の手が……!!」


    ジャン「クソーーーーーッ!!!クソーーーーーッ!!!」














    エレンはジャンを羽交い絞めにし、その暴れる身体をなんとか抑えようとした。

    するとダルマが、口を開き何やら話し始めた。














    ダルマ「さあ、道は開かれた。選ばれし者よ」


    ジャン「はぁ!?」


    ダルマ「次の試練に行くのだ。体育館に行くのだ」


    エレン「なんだって……?次の……試練……?」


    ダルマ「もうすぐ来る。ネコが来る」


    ジャン「あぁ…?」


    ダルマ「次の試練……体育館へ行くのだ」


    ジャン「おい……なんだよそれ……次って……次ってなんだよ!!!」














    「次の試練に」、「体育館に行け」、「ネコが来る」とダルマが繰り返す。

    エレンとジャンは全く内容が呑み込めず、ただ「次の試練」の言葉だけを聞いた。

    そしてエレンはその言葉を聞きいた途端、表情が一気に暗くなった。



  15. 15 : : 2017/01/31(火) 19:28:55



    エレン(まだ……)


    エレン(このゲームは………)


    エレン(終わってないのか!!?)














    そう。次があるということは、まだ終わってはいない。

    教室の20人以上が死んだにも関わらず、この残酷なデスゲームは未だ続いていることをエレンは悟った。

    ジャンはエレンのそばでダルマを睨みつけ、エレンは血まみれの教室で呆然と立ち尽くしていた。

    デスゲームはひとまずその第1関門は終了した。

    そして同時に、

    エレンが退屈と称していた

    皆が何も変わりなく過ごしていた「日常」も、

    この日をもって

    終了した。














    続く




  16. 16 : : 2017/01/31(火) 19:35:04




    あとがき




    この度は「女神さま(修正版)」を読んでくださりありがとうございます。

    去年シリーズを書き終えた作品なんですが、なんで突然修正しようと思ったのか、多分みなさんそこを聞きたいんじゃないのかなと思います。

    それは

    「キャラのセリフだけじゃ内容を伝えきれない」と断念したからです。

    「女神さま」はいいんですけど続編の「女神さま弐」はもうさすがにギブアップしてしまいましたので、突然ではあったんですが、この度修正する方針に乗り出したんです。

    ちょっと聞きたいんですが、前と比べていかがですか?

    よろしかったら返事を聞かせてください。待ってます!


    それでは、次回もお会いしましょう!

    それでは!


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著者情報
hinokagututi

ローリン・ナオトLV.50

@hinokagututi

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