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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

この作品は執筆を終了しています。

ゴジラ VS エヴァンゲリオン ~伝説の破壊神~ 前編

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  1. 1 : : 2016/07/29(金) 11:41:49


















    ―――――――――――
    日本 廃研究施設



    それは日本が夜になり、雲一つないキレイな星空が見える日のことだった。

    ここはどこだかわからない、廃棄された研究施設。

    窓ガラスはほぼ全て割れており、

    中は机やイス、試験管などの小道具が散乱しており、床はほとんどの踏み場はおろか、床自体が見えない有り様だった。

    その誰もいないような場所に、1つの明かりが動いていた。















    「・・・・・・」ゴソゴソゴソゴソッ


    「違う。これじゃない」ポイッ


    「・・・・・・」ガサガサガサガサッ


    「これも違う!」


    「くそ。一体どこにあるんだ?」















    かつて休憩所として使われていたと思しき小部屋に、1人の男性が懐中電灯を片手に棚を隅から隅まであさっていた。

    言葉と行動からして、何かを探しているのは言うまでもない。



  2. 2 : : 2016/07/29(金) 12:14:29
    期待ですo(`ω´ )o
  3. 3 : : 2016/07/29(金) 15:41:00
    MGSさんありがとうございます!
    僕もこっち方面でゴジラ書いていきますのでよろしくです!
  4. 4 : : 2016/07/29(金) 16:14:32



    「これでもない。これ………違う!」


    「どこにあるんだ!」















    次第に目当てのモノが見つからないことに苛立ちを感じ始めた男は、乱暴にドアを開けて、バンと大きな音を立てて閉め、隣の部屋へ向かった。

    ドアプレートはボロボロで文字がところどころ消えており、プレートには

    ―――――――――
     理   長 
    ―――――――――


    の2文字だけしか残っていなかった。















    「ここは……『理事長室』か……」

    ガチャッ















    男はその2文字から「理事長室」と推測するとドアを開ける。

    中は他と違って殆どキレイな状態で残っており、奥真ん中には大きく、高級そうな机とイスが置いてある。

    思った通り、この部屋は理事長室として使われていた場所であろう。















    「………ここなら、ひょっとして」


    「………よおし」















    男は根も葉もない希望を信じるかのように捜索を再開する。
    まず最初に当たったのは理事長の机の引き出し。

    下から上へ、グイグイと引き出すが、中はどれも空。

    紙やペンなどの文具、ゴミすらもなかった。















    「ない。ない!ない!!どこだ!!」バン















    男はそういうと両手で机をバンと叩く。

    その拍子に、上に積もっていたホコリが、男の歯を食いしばって怒りに震える顔面に向かって舞い上がった。















    「せっかくここまで嗅ぎ付けたってのに……!」


    「・・・・・・・・・・・・」


    「…………ん?」















    男が諦めかけたその時だった。

    付けていた懐中電灯の明かりが、男の黒ブーツを照らしているのが目に入る。

    それは、鏡か何かに反射しているようだった。















    「なんだこれ?」ガタガタッ


    「・・・・・・・・・・・」


    コツン


    「ん?」















    男は手探りで机の裏を探ってみると、何かが男の手に当たった。

    回りと違って、そこだけ妙に出っ張ってており、

    さらに探ってみると、ビニールのような感触が手に伝わった。







  5. 5 : : 2016/07/29(金) 19:46:51



    「まさか!!」

    ベリベリベリベリッ















    男はその出っ張りの端に指をかけ、それを引きはがす。
    出っ張りははがれる音を立てながら男の手にポトリと落ちた。

    それはセロハンテープが付いた白いCDディスクだった。

    表面には黒いマジックで


    「PROJECT OD」


    と書かれてあった。















    「……………あった」


    「やった。あったぞ!!」















    男は満足げな笑みを浮かべると、そのディスクをウエストバックにしまい、外に止めていたバイクへと向かった。















  6. 6 : : 2016/07/29(金) 20:25:13



















    ――――――――――――――――――――
    第3新東京都市 ミサトのマンション




    ピピピピピピピピピッ


    「ううん…………」

    ピピピピピピピピピッ


    「うううう……」

    カチッ


    「げっ!!もうこんな時間!!」

    ドタドタドタドタドタドタッ















    目覚まし時計のアラームで起きた長い金髪の少女が、ドタドタと物音をドア越しに響かせる。















    「……やれやれ。アスカはまた寝坊か……」ジュージュー















    その様子を見ていた、台所で朝ごはんを作っている少年が一言つぶやく。
    少年は手慣れた手つきで厚焼き玉子をキレイに仕上げ、半分はお皿に、もう半分はお弁当に詰めた。
    お弁当はもうすでにおかずで彩られており、あとはご飯を盛りつければ完成だろう。















    ガラッ


    「ああアスカ。おはよ……」

    グイッ


    「ッ!?」


    アスカ「ちょっとバカシンジ!!」


    アスカ「どうしてこんな時間まで私をほったらかしといたのよ!!」


    シンジ「い、いや。別にほったらかしたわけじゃ……」















    金髪の少女

    ”惣流・アスカ・ラングレー”は、

    ご飯の準備をしていた少年

    ”碇 シンジ”に

    ダンダンと足音を立てながら近寄ると、彼の胸ぐらを掴み、顔面に浴びせんとばかりの声を張り上げた。















    アスカ「まったく!アンタってホッッッント使えないわね!!」


    アスカ「私を起こすこともできないで、よくパイロットになれたもんよねぇ」


    シンジ「ちょっと待てよ!それとこれは関係ないだろ!!」


    アスカ「大ありよ大あり!!アンタがいっつもそうなんだから私の足引っ張るんじゃないの!」


    シンジ「なんだと!?」















    シンジは我慢できず、持っていた包丁を置き、エプロンを脱ぎ捨てた。















    アスカ「なによ?やる気?バカシンジ」


    シンジ「アスカ、僕だって男だ。女の子に手はあげたくない」


    アスカ「なに強がってんのよ?アンタが私に敵うわけないでしょ?」


    シンジ「やってみなくちゃ……」


    シンジ「わかんないだろ!!」















    シンジは不意にアスカの腹目がけて拳を入れようとする。

    だが、その攻撃はいとも簡単に受け止められた。

  7. 7 : : 2016/07/31(日) 11:21:19


    「うるさいわよ2人とも!!」


    「何朝っぱらから喧嘩してんのよぉ?」















    奥の部屋から出てきたボサボサ頭の女性が2人に怒鳴りつける。
    服装はパンツにシャツだけと、見るからにだらしなささが伝わってくる格好をしていた。















    シンジ「あ、ミサトさん!おはようございます!」


    ミサト「おはようじゃないわよもう。あんなに騒がれたんじゃ誰だって起きるわよ」















    この一室の所有者、兼この2人の世話係

    ”葛城ミサト”は、ボサボサ頭をボリボリかき、あくびをすると、洗面所へと向かった。
    恐らく顔を洗いにだろう。















    アスカ「……まあいいわ。今日はこれぐらいにしといてあげる」


    アスカ「今日はアンタなんかに構っていられる日じゃないからね」


    ガチャッ バタン


    シンジ「・・・・・・・・・・・」















    アスカはシンジに一言残していくと早々に出て行った。
    一体、彼女はどうしてあんなに急いでいたのだろうか。















    ミサト「あら、アスカは?」


    シンジ「………今さっき出て行きました」


    ミサト「今日は随分と早いのね」


    ミサト「別に作戦とかテストとかも予定ないのに……」


    ミサト「どうしたのかしらね、本当に」


    シンジ「………どうでもいいですよ」


    シンジ「ミサトさん、お弁当作っておいたので、持ってってください」


    ミサト「……いつもありがとねシンちゃん」


    シンジ「行ってきます」


    ガチャッ バタン















    シンジは弁当をミサトに手渡し、学校へ向かった。
    日本なのに常夏の地域「第3新東京都市」。

    常に太陽が照り付けるこの街は、使徒が襲撃するようになって以来、街全域を一転。あらゆる警備や防衛線が配備されている。


  8. 8 : : 2016/07/31(日) 19:13:59



    「シンジ、遅いで!」


    「早くしないと遅刻するぞ」















    シンジを待っていたのは2人の男子

    ”鈴原トウジ”と”相田ケンスケ”。

    2人ともシンジのクラスメートで、最初はわけあって衝突していたが、間もなく和解し、現在は数少ない良き友人たちである。















    シンジ「ごめんごめん。アスカの相手してたから」


    トウジ「お前も大変やなぁ。あんな女と同居なんて。ワシやったら1日と持たへんで」


    ケンスケ「トウジは短気だからね。それにああいうタイプは正に水と油みたいなモノだし」


    シンジ「うん。でも、あんなんだけど、腕は確かだし」


    トウジ「シンジ、無理せんでええんやで。男なら一発ガツンとかましてやりゃいいんや!」


    シンジ(今朝ガツンとやったらかわされたんだけどね……)















    シンジは苦笑いを浮かべ、3人で第壱中学校へと歩いて行った。















    ―――――――――――――
    特務機関NERV(ネルフ)




    第3新東京都市の地下深くに設置された三角状の建物。

    使徒の対策に備えられた特務機関、それがNERV(ネルフ)である。

    人型汎用兵器「ヱヴァンゲリヲン」を所有し、使徒の襲来の察知、対策、、研究、殲滅を専用任務として受け持っている。

    そしてこの組織の最高司令官はシンジの実父

    ”碇 ゲンドウ”である。















    日向マコト「おはよう」


    青葉シゲル「おはよさん」


    マコト「今日はやけに早いな」


    シゲル「まあね。ちょっと早起きしてきた」


    マコト「なんか妙に張り切ってるんじゃないか?」


    シゲル「別に。今日もいつも通りやってくだけさ」


    マコト「まあ、毎日命懸けでやってるからな。俺たちは」


    シゲル「はええとこ使徒全滅させて、平和に暮らしてえよ」















    この2人はネルフ職員

    ”日向マコト”と”青葉シゲル”。

    本部オペレーターを担当し、階級は2人とも二尉である。

  9. 9 : : 2016/08/02(火) 23:02:39


    2人は制服に着替え、自分たちの持ち場に付く。

    こんな静かな街も、”使徒”が1体でも現れれば、たちまち戦場へと変わってしまう。

    ”使徒”というのは、この街を襲撃してくる未知の生命体で、その生態系については未だ不明点が多いと言われている。

    唯一公開された情報では、
    使徒には”A.T.フィールド”と呼ばれる防御壁があり、これを突破しない限り、攻撃はおろか接触すらもできない。

    そしてもう1つ。
    使徒には”コア”と呼ばれる部分が存在し、そこを攻撃、破壊されると活動を停止、死亡する。















    マコト「そう言えば、昨日の地震、なんだったんだろうな?」


    シゲル「地震?そんなのあったか?」


    マコト「気づかなかったのか?結構揺れたんだぞ」


    シゲル「…………まさか使徒だったりして」


    マコト「だとしたら、今日は何かおこりそうだな」















    ―――――――――――――
    研究室





    赤木リツコ「おはようマヤ」


    伊吹マヤ「おはようございますセンパイ」


    リツコ「もう来たの?随分早いのね」


    マヤ「昨日の地震のせいで早く起きてしまって」


    マヤ「二度寝するのもなんだと思って、今日は早めに来ちゃいました」


    リツコ「……そういえば昨日はすごかったわね」


    リツコ「でもあれ、使徒が来た時に比べると少し弱かったわよね?」


    マヤ「…そうですね確かに。私にはちょっとって感じでよくわかりませんが」


    リツコ「……まあいいわ。今日も頑張りましょ!」


    マヤ「はい!」


  10. 10 : : 2016/09/09(金) 11:04:12


























    ――――――――――――――
    第3新東京都市 浜辺





    シンジたちのいる学校から約数10キロ離れた浜辺では、
    常夏の影響もあり、毎日ここは人が数千と群がって来ている。

    親子ずれ、カップル、釣り人、合宿に来ている学生。
    それぞれ浮き輪やビーチボールなどの類を持ち合わせ、浜辺を満喫していた。















    男性客「すいません。かき氷3つ」


    スタッフ「はい。お味はどれになさいますか?」


    男性客「えっと、イチゴと、メロンと……」



    ズシン ズシン




    男性客「ん?なんだ?」


    スタッフ「……地震?」















    男性客は注文中、その揺れに気づくと辺りを見回す。
    変わったところは見当たらなかったが、揺れの感触はまだ脚に残っている。















    男性客「なんだったんだ?一体……」


    スタッフ「ここんとこ多いですね」



    ズシン ズシン ズシン















    だが、その揺れは間を開けず、さらにまた地面に響き渡ってきた。
    それにこれはただの地震とは違い、まるで大きい足音のように地面を揺らしていた。















    男性客「おいなんだよこれ!?なんだか足音みてえなんだが……!」


    スタッフ「まさかこれ、地震じゃなくて……!」



    男「おい!!あそこ!!なんだあれ!!?」















    店の外で男が大声をあげる。
    男性客はその声を聞くと、ドアを開けて外に出る。
    そこには異様な光景がビーチに広がっていた。

    浜辺の人たちが、全員海を見つめていた。

    いや、正確に言えば、
    見つめていたのは、その海に突如として立ち昇った大きな水しぶきだった。明らかにクジラの潮吹きではない。

    なぜなら、その水しぶきの中に、不気味なモノが同時に立ち昇っていたからだ。

    それはとても長く、蛇のようにウネウネと動いており、全体は真っ黒。まるで巨大な黒い蛇が、海から突然現れたようだった。

    そしてそれは、柱が倒れるように海をたたきつけると同時に再度水しぶきを上げ、また海に消えて行った。















    男性客「か、怪物だあああああっ!!!」















    ビーチは大混乱の渦に巻き込まれていった。
  11. 11 : : 2016/09/09(金) 14:15:44
    期待d(^_^o)
  12. 12 : : 2016/09/09(金) 18:26:17
    期待ありがとうございます!
    更新があまりスムーズじゃなくてすいませんm(__)m
  13. 13 : : 2016/09/09(金) 18:50:19



    そしてその騒ぎはすぐさまネルフにも伝わった。
    使徒は何の前触れもなく現れるため、ネルフは常に事態に備え、身構えている。

    オペレーターが所定の位置につくと、画像解析に取り掛かる。
    ビーチの監視映像が中央モニターに映し出される。















    マコト「これは……尻尾か?」


    シゲル「尻尾のある使徒なんて、初めて見たぞ」


    ミサト「パターンは?出たの?」















    マコトは画像に移った黒い蛇をある生物の尻尾と推測し、ミサトの言ったパターンの分析に取り掛かる。

    パターンとは、使徒独自が放っている一種の波長のようなもので、それぞれ”青”、”オレンジ”の2種に区別され、

    青と判明すれば使徒、オレンジであれば使徒とは違う何かと区別できるプログラムが内蔵されている。















    マコト「パターンは………」ピッピッピッピッ


    マコト「パターン”オレンジ”!!」


    マコト「使徒とは確認できません!」


    ミサト「もう一度!」


    マコト「」カタカタカタカタッ


    マコト「またです!パターンはオレンジ!」


    シゲル「どういうことだ?あれは使徒じゃないっていうのか!?」


    ミサト「!?そんなバカな…!!」


    ミサト「あんな巨大な生き物、使徒以外に考えられるわけが……!!」















    現場にただならぬ空気が広がり始める。
    あれが使徒でないなら、アレはなんだ?















    ミサト「とにかく避難警報を発令させて!」


    ミサト「エヴァのパイロット達を緊急招集!!メンテナンスが終わり次第、機体も配備させておいて!!」


    マコト「了解!」















    ミサトはエヴァの出動準備を整えつつ、画面に目を向ける。
    あの蛇のようなモノは海に潜っているせいか写っていない。















    ミサト(一体コイツは………何なの?)


  14. 14 : : 2016/09/10(土) 20:41:01
    はじめまして、ローリン・ナオトさん。
    三毛猫です。ゴジラとエヴァの小説を続きを楽しみにしながら、読ませて貰います。
  15. 15 : : 2016/09/10(土) 22:42:12
    はじめましてです三毛猫さん!
    エヴァは(僕にとって)少し複雑な部分が多いので、多少おかしい部分があるかもしれませんが、それでも楽しんで見ていただけたら幸いです!
    期待ありがとうございます!
  16. 16 : : 2016/09/10(土) 23:12:28




















    ――――――――――――――
    第壱中学校






    時計がもうすぐ11時を告げようとした時、街中にサイレンが響き渡る。
    教科書とノートに目を向けていた生徒たちは、「なんだろう?」と外に目を向けると、海に向かう何機もの戦闘機が目に映る。















    先生「避難警報だ。各自慌てないで校庭に集まって」


    先生「ほら早くしろ」


    トウジ「こんなモン、もう慣れたも同然やな」


    ケンスケ「最近使徒が多いしね。もう見慣れたっていうか……」



    レイ「碇くん」グイッ


    シンジ「あ、綾波!」















    3人の男子の中に入ってきて、青い髪の少女

    ”綾波レイ”が、

    シンジの袖をつまんで引っ張る。















    レイ「赤木博士から連絡。すぐネルフに来てって」


    シンジ「やっぱり使徒が……!」


    シンジ「アスカは?」


    レイ「わからない。探しても、見つからないの……」


    シンジ「なんだって!?」


    シンジ「なにやってるんだこんな時に!!」


    レイ「もうすぐ迎えがくるはずだから、外に出よう」


    シンジ「あ、ああ!!」















    シンジとレイはお互い手を繋ぎ、シンジがレイを引っ張る形で階段を早歩きでタタタタと降り、靴に履き替え、校庭に出る。

    既に校庭には迷彩服を着た軍人が位置につき、校門のそばにはトラックが6台ほど停まっていた。















    軍人「それでは生徒のみなさんは慌てずに、1列になってください。これより我々が誘導いたしますので」















    1人の軍人が拡声器を用いて生徒たちに伝える。

    すると他の軍人が、校庭に並んでいた列の先頭の子供に何やら話しかけると、その列の生徒たちがスクッと立ち上がり、校門へと向かっていく。















    軍人「なるべく間を開けずにお願いします!」


    軍人「勝手な行動はしないように!」















    生徒たちはドンドン列ごとに立ち上がり、トラックへと誘導されていき、満席になったトラックはすぐさま発進した。















    シンジ「アスカ……どうしちゃったんだろう」


    レイ「あの人のこと、心配?」


    シンジ「そりゃ、すぐ手をあげたりするけど、やっぱり、一緒に戦ってきた仲間だし……」


    レイ「碇くん、セカンドが好きなの?」


    シンジ「え!?」


    レイ「赤木博士が言ってた」


    レイ「”異性を心配する”のは、”その人のことが好きだって証拠”……だって」


    シンジ「べ、べつに好きとか嫌いとか、そんなの関係ないさ!!」


    シンジ「ただ、友達として、心配な……だけだから!」


    レイ「・・・・・・・・・・」

  17. 17 : : 2016/09/12(月) 21:28:30



    すると、校門前に1台の黒い車がブレーキをかけて停まり、中からネルフの制服を着た女性がおりてきた。
    女性は左の胸ポケットから、カードのような札を取り出し、それをジッと見つめ、すぐに目を生徒たちに向けた。
    そして女性は小走りでシンジとレイの所へ向かった。















    レイ「碇くん、迎えが来たみたい」


    シンジ「そうみたいだね」


    シンジ「・・・・・・・・・・」


    レイ「………碇くん、行こう」


    レイ「あの人は大丈夫」


    レイ「今は、そう信じましょう……」


    シンジ「………そうだね」


    シンジ「アスカは、絶対来るさ」















    シンジは決心すると立ち上がり、ネルフの女性職員と共に車へと向かっていった。















    トウジ「シンジ!!頑張れや!!」


    ケンスケ「あんまり暴れすぎて、街を壊すなよ!」















    後ろから2人の友人の声を背中で受け取るとシンジは、拳を高くあげ、2人に合図を送った。
  18. 18 : : 2016/09/13(火) 19:40:52

















    ――――――――――
    ネルフ





    2人はプラグスーツに着替え、エヴァが配備されたドックへと向かった。
    そこにはミサトが、腕を組んで立っていた。















    ミサト「待ってたわよ2人とも」


    シンジ「ミサトさん」


    レイ「葛城三佐」


    シンジ「今回の使徒はどんなヤツですか?」


    ミサト「それがね、今回のヤツは、正直わからないことだらけなのよ」


    シンジ「え?」


    ミサト「さっきパターンを分析してみたんだけど、どうも使徒ではないらしいの」


    シンジ「使徒…じゃない?」


    レイ「それは、どういうことですか?」


    ミサト「今のところわかったことは、”使徒ではない巨大な生物であること”、”尻尾のようなモノが付いている”ってことぐらいね」


    シンジ「そんな。使徒じゃない巨大な生き物なんて……」


    ミサト「でも、ソレが何かはわからないけど、第3新東京都市(ここ)に向かってきていることは明白よ」















    ミサトはそう言うと、息をスウッっと鼻で吸い、















    ミサト「それではこれより、作戦の説明を行うわよ」


    ミサト「2人とも、よく聞いて!」


    シンジ「は、はい!」


    レイ「…ん」コクリ


  19. 19 : : 2016/09/13(火) 19:52:54


    ミサト「まず2人は予定通り、初号機と零号機に搭乗して発進」


    ミサト「レイは零号機で浜辺を警戒して、その生物の上陸を阻止、都市への被害を抑えてちょうだい」


    レイ「わかりました」


    ミサト「そしてシンジくん」


    シンジ「はい!」


    ミサト「アナタは、万が一零号機の防壁が破られた時の対策として、都市内に待機してて。いいわね?」


    シンジ「……わかりました!」


    ミサト「いずれにせよ、相手の正体がわからない状況だから、うかつに手は出せないわ」


    ミサト「やばいと思ったら、すぐに撤退しなさい!」


    ミサト「これは命令よ!」


    シンジ・レイ「はい!」















    ミサトは力強く2人に言い、後ろを振り返って、第一指令室へと向かっていった。















    シンジ「……綾波」


    レイ「なに?」


    シンジ「……無理はするなよ」


    レイ「碇くんこそ、深追いなんかしないでね」


    シンジ「……わかってるさ」


    レイ「…行こう」


    シンジ「うん!」















    2人は決意し、用意されていた「エントリープラグ」へと歩いて行った。
  20. 20 : : 2016/09/13(火) 20:48:18

    「エントリープラグ」とは、エヴァ専用のコクピットのようなモノであり、形は白い円筒状、先端は丸みをおびており、試験管のような形をしている。
    コクピットといっても、機体とは別々になっており、パイロットが搭乗次第、機体に挿入される構造となっている。

    2人の乗ったエントリープラグは上昇を開始、挿入口である、エヴァのウナジあたりへ運ばれていった。















    )))エントリープラグ、挿入(((


    )))脊髄連動システム開放、接続準備(((


    ガコン


    )))打ち込み完了(((


    )))インテリア、固定終了(((















    インテリアとは、プラグ内に設けられた操縦席の呼称。















    )))エントリープラグ、注水します(((


    ゴボゴボゴボゴボッ















    エントリープラグにみるみるオレンジ色の液体が注水されていき、やがてそれはプラグ内全てを満たしていく。
    この液体は通称「L.C.L」と呼ばれている特殊な液で、

    神経接続、スクリーンの形成、外部からの衝撃や精神的に害を及ぼすといった特殊な攻撃からパイロットを守るなど、あらゆる方面においてパイロットを保護、サポートする役割を持っている。

    液体だが、パイロットは溺れることもなく、L.C.Lそのものが、液体呼吸を可能にしてくれるため、問題はない。















    )))主電源、接続完了(((


    )))エヴァ、発進準備(((


    )))第1、第2拘束を解除(((


    )))エヴァ零号機、初号機、射出口へ(((


    )))両機とも、射出ターミナルへ移動中(((


    )))シークエンスは予定通り進行中(((















    エヴァ零号機、初号機がリフトごと斜め上へ上がっていき、射出口の真下へ移動が開始される。


    ガコン


    リフトが固定されると、上にある番号が書かれたシャッターが次々と開けられていき、地上へと続く長い射出口が露になる。















    )))ヱヴァンゲリヲン零号機、初号機、発進準備完了!(((















    そのアナウンスを聞くとミサトは、表情をキッとさせ、叫ぶように声をあげる。















    ミサト「発進!!」


  21. 21 : : 2016/09/15(木) 22:24:27







    バシュウウウウウウウウウゥゥゥゥン



    エヴァ零号機、初号機は勢いよくリフトごと上昇し、地上に向けて発進していった。
    エヴァの全長は個体差はあるものの、この2機は約40m、ほぼ同じ大きさを持っている。
    その40mの機体が、間もなく地上の戦場へと送り込まれようとしていた。












    ―――――――――――――――
    第3新東京都市



    エヴァの射出口に続く地上への出口が警報音を鳴らしながら、扉を開放し、エヴァを地上に出させた。















    マヤ「2機、地上に出ました」


    マコト「最終チェック。システム、オールグリーン」


    ミサト「最終安全装置、解除!!」


    ミサト「ヱヴァンゲリヲン零号機、初号機、リフトオフ!!」















    エヴァに取り付けれていたリフトの固定器具がガコンと音を立てると、エヴァはリフトから切り離され、歩み始める。

    初号機はリフトに備えられていたガトリングガンを手に取り、ビルの裏に隠れてスタンバイ。


    零号機はミサトの言われた通り、浜辺付近に同じくガトリングガンを構えて身構えていた。

    これで、2機は作戦通りの指定位置についた。
    いつでも攻撃は可能だ。

    だが、そう身構えていたその時だった。





    ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォッ





    突如海から青白い光が零号機目がけて向かってきた。
    その青白い光はまっすぐに伸びていき、それは光というよりも、一種の大きい光線のようだった。








    ドカアアアアアアァァァァァン















    レイ「ッ…!!」


    シンジ「綾波!?」















    光線は零号機を狙い撃ったかのように直撃した。
    しかも、ガトリングガンのトリガーを持っていた左手を見事にピンポイントで仕留めていた。













    ミサト「レイ!!大丈夫!?」


    レイ『大丈夫です。でも、今ので武器が……』


    ミサト「被害状況は!?」


    マコト「左腕の全指、及びガトリングが中波」


    マコト「もうこの状態では、武器の使用が……」


    ミサト「わかったわ」


    ミサト「レイ!その武器はもう捨てて!」


    ミサト「新しい武器に急いで換装して!」


    レイ『了解』















    零号機は握れなくなった左手を庇いながらガトリングを足場に落とす。
    そして右手で、そばにあったグレネードランチャーを構える。















    シンジ『綾波、大丈夫か!?』


    レイ「平気。さっきは油断しただけだから」

  22. 22 : : 2016/09/20(火) 19:37:30


    シンジ『無茶はするなよ。無理だったら撤退するんだ』


    レイ「わかってる」















    シンジは通信越しでレイに忠告すると、自身も浜辺を見つめる。

    今も海に身を潜めている敵を待ち構えている2機。

    そしていきなりの敵からの不意打ち。現場に緊張が走り始める。


    すると、突如海から





    ザバアアアアアアアァァァァァッ





    鋭く尖った針の山のような物体が姿を現す。

    山と言ってもそれは尖った平たいモノが何枚も無造作な位置に置かれた小さな島が動いてるような異様な光景だった。















    マコト「生物出現!!」


    ミサト「レイ!!」


    レイ『了解』


    ガチャッ



    ドキュウウウウウン

    ドキュウウウウウン

    ドキュウウウウウン












    ミサトの声を聞くとレイは、グレネードのトリガーを引き、グレネード弾を針の山に打ち込んでいく。

    打つたびに機体が若干よろめき、辺りは爆煙に包まれていく。















    カチカチ カチカチ


    レイ「全弾使用」


    ミサト「目標は?」















    零号機はグレネードを足場に落とし、爆煙に包まれた前方を確認。
    風で煙が飛ばされ、だんだんとはれてくる。

    だが、次の瞬間











    ブウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥン





    ドカアァッ






    レイ「クッ!?」


    ミサト『レイ!!』















    煙の中から黒い蛇が上から現れ、零号機の右肩を上から思い切り叩きつけた。

    そのあまりの不意打ちと衝撃に零号機は膝を屈した。















    レイ「クウッ!!」


    シンジ「綾波!!」















    そして、煙が全て、吹き飛ばされ、ついにその巨大生物が零号機の前に現れた。















    ミサト「こ……」


    マヤ「これは……」


    マコト「信じられない……」


    シゲル「なんて……大きさだ……!」


    シンジ「あ……ああぁ………」















    そこに現れた巨大生物は、全長はおおよそ100m。

    全身は真っ黒の皮膚に覆われ、2足で直立。

    背中には海面に見えていた針の山があった。
    あの針の山は背中に生えていた背びれだったのだ。

    鋭い牙が並んだ口に鋭い眼。
    その眼は、眼前の零号機を睨みつけていた。

  23. 23 : : 2016/09/20(火) 20:34:50


    そして生物の背びれが光り始め、同時に口内も発光し始める。















    マヤ「これは……目標から、強力な核エネルギー反応が!!」


    ミサト「なんですって!?」


    マコト「まさか……!!」















    ミサトは何か最悪な展開を予測したのか、レイに慌てふためくように通信で警告する。















    ミサト「レイ!!急いで逃げて!!」


    レイ「ッ!?」















    だが、突然の警告からの行動開始は、人間ならば当然遅れが生じてしまう。
    今、それが致命的仇となった。









    ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォッ










    生物は零号機の腕を破壊した光線を口から吐き出し、至近距離で浴びせんとばかりに、零号機に向けて放った。










    ドカアアアアアアァァァァァン











    ミサト「レイ!!!」


    シンジ「綾波!!!」















    零号機は爆発、炎上し、無残な姿で崩れるように倒れ伏した。















    シンジ「うあああああああああああっっっ!!!!」


    ズガガガガガガガガガガガガガッ















    シンジは悲劇を目の当たりにし、絶叫とガトリングガンの銃声が同時に木霊する。















    ミサト「シンジくん!!落ち着いて!!」


    ミサト「零号機は!?レイは無事!?」


    マコト「・・・・・・」カタカタカタカタ


    マコト「パルス確認!」


    マヤ「無事です!パイロットは健在!」


    シゲル「しかし、機体は大破。継戦は不能です!」


    ミサト「わかったわ!」


    ミサト「シンジくん聞いて!!レイは無事よ!!」















    ミサトの声を聞くと、シンジは我に返る。















    シンジ「え?本当ですか!?」


    ミサト「ええ。心配しないで!!」


    ミサト「いいシンジ君?ソイツは思った以上に危険だわ。今は戦おうとしないで」


    ミサト「ここは一時撤退するわ。なんとか零号機から、ソイツを遠ざけて!!」


    シンジ「………了解!!」















    シンジは生物の注意をこっちに向かせる、次なる作戦に出る。

    今はレイと零号機の救出が優先されるべき状況。

    シンジはガトリングを投げ捨て、左肩に収納されている
    「プログレッシブ・ナイフ」を取り出して換装。















    シンジ(あの光線は危険だ。離れていたら確実にやられる!)


    シンジ(なら、接近戦で行くしかない!!)


  24. 24 : : 2016/10/03(月) 16:10:56
    いよいよ交戦状態にo(`ω´ )o
    期待です(≧∇≦)
  25. 25 : : 2016/10/07(金) 20:26:05
    期待ありがとうございます!
    ではいよいよぶつからせます!!
  26. 26 : : 2016/10/07(金) 20:53:07



    ダダダダダダダダダダダダッ



    初号機はナイフを持った左手と握りこぶしをつくった右手と同時に両足を交互に動かし、猛スピードで巨大生物に駆けていく。

    初号機と巨大生物との間は約1km。
    このスピードであれば、遅くても10秒以内には到達できるはず。

    だが巨大生物も、こちらに急接近してくる初号機を、黙って見ているわけもない。

    また背びれが発光し、光線を口内に蓄え始める。















    マヤ「また強大な核エネルギー反応が!!」


    ミサト「シンジ君来るわ!近くのビルに隠れて!!」


    シンジ「…了解!!」















    シンジは初号機を急ブレーキさせ、近くの高層ビルの陰に隠れた。

    そして、第3波の光線が放たれた。



    ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォッ



    光線は高層ビルを直撃。ビルはたちまち爆発を起こしていき、ガラガラと崩れていく。
    初号機は態勢を低くし、ビルの下に隠れるように、光線が収まるのを待っていた。
    ビルが崩れ、残骸が上から初号機の背中に落ちてくる。

    光線を浴び続けたビルは、瞬く間にその面影すら残さず、跡形もなく消え去っていった。















    シンジ「止んだ?よし、行くぞ!」グイ















    シンジはレバーを引き、初号機を直立させ、再び疾走開始。



    ダダダダダダダダダダダダッ















    シンジ「うああああああっ!!!」















    初号機は助走をつけ、ナイフを前に突き出した態勢で、巨大生物にミサイルのように突っ込んでいった。
    その刃先は、巨大生物の胸部、つまり心臓の位置を狙っていた。















    シンジ「もらったあああああっ!!」















    シンジがトドメをさそうと、ナイフを突き立てた……

    その時だった。















    バキイィィィン


    シンジ「え……?」


    シンジ「嘘だろ?ナイフが折れた!!?」


    ミサト「なんて頑丈な身体なの!?」















    プログレッシブ・ナイフは巨大生物の黒い皮膚に傷一つ付けられず、その刃は無残に砕けた。

  27. 27 : : 2016/10/13(木) 16:48:17


    シンジ「くそっ!!なんてバケモノだ!!」グイ















    初号機はナイフを投げ捨て、両手で生物の右脚を持ちにかかる。




    ガシッ ガシッ



    巨大生物「ギャオオオオオオオッ」















    生物は脚を激しく振り、脚を持っている初号機を振り解こうとする。
    だが、初号機も負けじとそのまま生物の脚を持ち上げようとする。

    だが、初号機の2倍以上もある巨体を持ち上げるのは、1ミリたりともできなかった。















    シンジ「やっぱり……ダメか!!」


    シンジ(ミサトさん、早く綾波を!!)















    たとえ今が無理であろうと、今はレイが助かってくれればいい。

    シンジはただそれだけを思いながら、初号機を必死でしがみつかせた。















    ミサト「回収はまだなの!?」


    シゲル「あと30秒後には!!」


    マヤ「初号機のエネルギー、70%に低下!!」


    ミサト「急いで!!これじゃ2機とも失うわよ!!」


    ミサト(お願い!!間に合って!!)















    ネルフは、大破した零号機の回収に総出で着手していた。



    機体の回収には10機のヘリコプターが配備され、そのへりのロープで零号機を本部に回収する手筈で行われていた。

    今、東京のビルに10機のヘリコプターが配備され、エンジンを起動。プロペラが回転を始める。



    ババババババババババババババババッ



    10機のヘリコプターが一斉に飛び出し、零号機に向かって進んでいく。















    マコト「ヘリが発進!これより回収します!」


    ミサト「わかったわ!」















    ミサトは再び、シンジに指令を与える。















    ミサト『シンジ君聞いて!!』


    シンジ「ミサトさん!?」


    ミサト『これからレイと零号機を回収するわ!』


    ミサト『あともう少しよ!!頑張って!!』


    シンジ「りょう………かい!!」グイ















    シンジは力のない言葉で応答する。

    エヴァはパイロットとシンクロ状態にあるため、例え傷は付かなくても痛みはそのままパイロットにも伝わるようになっている。

    シンジは今、脚を掴んでいる両腕に限界を感じていた。

    レバーを持っている手も半開きになってしまっている。















    シンジ「ハァハァ……ハァハァ……」


    シンジ「あと少し……あと少し……!!」

  28. 28 : : 2016/10/18(火) 23:30:25


    シンジは自分にムチを打つように、もう感覚が鈍り始めていてる手で再びレバーをぐっと握り、零号機への接近を死守しようとする。

    初号機は必死で脚を踏ん張らせてはいるものの、徐々に押されてしてしまっている。














    マコト「ロープ固定。機体上昇!」


    ミサト「急いで早く!!」















    ようやくヘリのロープが零号機に取り付けられ、10機がかりで機体を持ち上げる。

    零号機は中刷りにされ、発進リフトへと運ばれていった。















    マコト「あと10秒で到達予定!」


    ミサト「次は初号機よ!!援護にまわってちょうだい!!」


    マヤ「了解!!」


    シゲル「ビーチ付近、撃て!!!」















    浜辺付近に待機していた自衛隊にシゲルが指令を与える。

    そして巨大生物に横から一斉射撃をお見舞いした。



    ドカアアアァァァン 

    ドカアアアァァァン

    ズキュウウゥゥン

    ズキュウウゥゥン



    巨大生物は不意打ちを食らったにもかかわらず、よろめきすらしなかった。
    だが、狙いを初号機から、横の自衛隊へと切り替えさせることはできた。














    ミサト「シンジ君今よ!!」


    ミサト「リフトに乗って撤退して!!」


    シンジ「・・・・・・・・・・・」














    シンジへの応答がない。ミサトは顔を青ざめ、再度通信する。














    ミサト「シンジ君!?返事して!!」


    シンジ「へい……き……ですよ……ミ……サトさん……」ハァハァ














    シンジはもうダウン寸前のような、荒息が混じった声で応答した。
    進行の阻止だけでも、こんなに体力を奪われたのは今までなかっただろう。
    ミサトはその力のない声を聞くと、深いため息をつき、デスクに両手をついた。
    たとえ力が無くても、死んでいなかっただけでも幸運だ。














    ミサト「シンジ君、戻ってらっしゃい」


    ミサト「そして、ゆっくり休んで」


    シンジ「……………はい」


    ミサト「レイもね。無事で良かったわ」


    レイ「申し訳ありません。不覚にもエヴァを……」


    ミサト「気にしないで。アナタもゆっくり休んで」


    レイ「……はい」














    だが、自衛隊では、エヴァに比べたら明らかに戦力が違いすぎる。
    このままでは、全滅も時間の問題だ。

    2号機を出撃させようにも、肝心のアスカがいなければどうしようもない。














    マコト「このままでは耐えられません!!」


    ミサト「・・・・・・・・・・・・・」


    ミサト(せめて、2号機だけでも!!)


    ミサト「仕方ないわ、2号機の出撃準備を!!」


    マヤ「でも、アスカが……!」


    ミサト「アレを使うわ!準備して!!」

  29. 29 : : 2016/10/28(金) 18:41:49


    マコト「あれって……まさか!?」


    ミサト「”ダミープラグ”の準備をお願い!!」















    ダミープラグとは、最近になってネルフに投入された新たなシステムの呼称で、

    エントリープラグを改造した疑似パイロットシステムのこと。

    つまり、パイロットがいなくとも、エヴァに特殊な信号を送り、パイロットの搭乗を誤認させることで、無人で起動、操縦することを目的に開発されたシステム、それが

    『ダミーシステム』である。















    シゲル「しかし、まだ最終チェックがすんでません!!」


    マコト「暴走の危険があります!!」


    ミサト「責任は私が持つわ!!」


    ミサト「とにかく、今はこの場をなんとかするのが先決よ!!」















    だが、誰一人、「了解」の言葉を出さなかった。

    仮にダミーを搭載した2号機が、あの怪物を退けたとしても、

    何らかの誤作動や暴走が起これば、ネルフですら対処できない最悪の展開も起こりかねない。そう考えたら誰もがこの命令を拒絶するのも当然であろう。















    ミサト「何をしてるの!!早くして……」


    「その心配はないわよ!!!」















    ミサトの声に割り込むように、少女の声が通信越しに指令部内に響き渡った。















    ミサト「その声……!!」


    アスカ「ごめん!!遅れて!!」


    マコト「2号機が、いつの間に!!」


    ミサト「アスカ!!!」















    そう、それはアスカの声だった。

    しかも、いつの間にか専用機の2号機に搭乗し、怪物の前に立っていた。















    ミサト「アスカ!気を付けて!!ソイツは!!」


    アスカ「心配は無用よ!!」


    アスカ「まさか、こんなに早く現れるなんてね!!」















    未知の強敵を前にしても相も変わらず自信たっぷりに立ちはだかるアスカ。

    2号機は手足を構え、

    リフトに固定されていた黒いだ円状の物体を取り外した。















    シゲル「あれは……なんだ?」


    マコト「爆弾?」


    ミサト「アスカ、それは?」


    アスカ「まあ、見てらっしゃい!!」グイッ


    アスカ「行くわよおおおおぉぉぉっ!!!」















    2号機は黒いだ円の物体を抱え、怪物に向かって走り始めた。

  30. 30 : : 2016/11/01(火) 19:51:33



    生物「ギャオオオオオオオッ」



    ゴオオオオオオオオオオオォォォォォォッ















    生物は2号機目がけて光線を発射する。















    アスカ「なんの!!」グイ



    ダアアアアアァァァン















    2号機はバネのように勢いよくジャンプし、光線を華麗にかわした。
    さすがはと言わんばかりの操縦ぶりを見せつけたアスカは

    空中から巨大生物目がけて降下を始めた。















    アスカ「どりゃあああああああああああっ!!!」


    ガポォッ


    生物「ギャオオオオオオオッ」
















    2号機はだ円の物体を前に突き出すと、それを巨大生物の……

    口に目がけて押し込んだ。

    そしてそれを吐き出せないようにグリグリとねじ込むように口の奥へと突っ込んでいった。















    アスカ「・・・・・・・・・・・・」



    生物「ギャオオオオオオオッ」















    アスカは少し距離をとると、その場で立ちすくみ、生物をじっと見つめる。

    まるで何かを待っているかのように。


    すると……。















    生物「ギャオオオオオオオオオオッ!!!」


    ビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキビキ















    生物が悲鳴のような咆哮をあげると、その巨大な黒い身体が、

    下から徐々に固まり始めた。

    まるでそれは、石になる魔法をかけられたかのように、生物の身体は、ドンドン硬化していった。















    生物「ギャオオオオオオオッ」



    ビキビキビキビキビキビキ















    やがて、尻尾、背びれが硬直し、ついには頭まで。

    全身が硬化すると、そこには100m近い巨大な銅像が、廃墟の中に仁王立ちしていた。















    アスカ「…どうやら、成功したみたいね」


    ミサト「アスカ、アナタいったい何をしたの?」


    アスカ「帰ったら説明するわ」


    アスカ「こっちもいろいろ整理しなきゃいけないし」


    ミサト「なんのことよ?」


    アスカ「会議室で話してあげるから、エコヒイキとバカシンジにも来るように伝えといて」


    ミサト「…………わかったわ。ご苦労様」















    なにやら、あの巨大生物のことを知っているかのような口振りをするアスカ。

    何故アスカが?

    ミサトはそう思いながら、シンジとレイが待機している休憩室に連絡をとった。
  31. 31 : : 2016/11/04(金) 11:47:36


















    ―――――――――――
    ネルフ 会議室






    明るい蛍光灯があるが、どこか薄暗い沢山の椅子が並べられた室内に、
    レイとシンジ、アスカ、ミサト、シゲル、マコト、マヤ、リツコの8人が居合わせていた。

    だ円状のテーブルを取り囲み、アスカ以外の7人が、奥の真ん中の椅子に座るアスカをじっと見つめていた。















    ミサト「アスカ、言われた通りみんな来たわよ」


    アスカ「わかったわ。じゃあ話していいわね」


    シンジ「アスカ、今までどこに行ってたんだい?」


    シンジ「なんか、朝からバタバタしてたみたいだけど?」


    アスカ「順を追って説明するからちょっと待ってなさいバカシンジ」


    シンジ「」ムスッ















    アスカの「バカシンジ」呼ばわりにムスッとしたシンジは、

    生物との戦いで痛んだ両手を組んだ。















    アスカ「実は一昨日、私のドイツの国で連絡があってね。今朝、空港に来てほしいって連絡があったのよ」


    ミサト「ドイツから?一体どうして?」


    アスカ「そう。そしてこの資料をもらったの」















    アスカは手元の学生用のカバンから、分厚い封筒を取り出し、ミサトに手渡した。

    ミサトはそれを手に取ると、あまりの重さに身体が少しガクッと傾いた。















    ミサト「これは?」


    アスカ「あの生物に関する資料よ」


    ミサト「結構な量ね……」


  32. 32 : : 2016/11/15(火) 22:36:24


    アスカ「私はざっと見たから、まだ内容は、あの生物に関する特徴とかには目を通しておいたの」


    ミサト「………あら?」














    ミサトは資料を拝見すると、あることに気づいた。

    それは、この資料は全て、ドイツ語ではなく、日本語で書かれているということだった。














    ミサト「アスカ、これってもしかして……」


    アスカ「ええ。この資料は、ある日本人が残した遺物らしいの」


    ミサト「遺物って、一体誰の?」


    アスカ「そこまでは知らないけど、その人は、当時は有名な科学者だったらしいわよ?」


    アスカ「どっかに名前とか書かれてないかしら?」


    ミサト「えっと……」パラパラパラパラ













    ミサトとアスカは資料をめくり、その人物のサインや写真がないかどうか、隅から隅まで目を配らせながらページをめくっていった。

    すると、ある方程式が書かれたノートの右端に、走り書きされた文字が目に留まった。

    そこには

    ”大介”という名前と思しき2文字が記されていた。














    ミサト「ダイスケ?」


    アスカ「ダイスケっていうのかしら?これを残した博士」


    アスカ「…まあいいわ。とにかくこれは、そのダイスケ博士が残した遺物よ」


    ミサト「それで?あの生物は……一体なんなの?」


    アスカ「あれは……”ゴジラ”」


    ミサト「ごじら……?」


    アスカ「あの生物の名前よ」


    マコト「ゴジラ……だって?」


    シゲル「聞いたことのない名前だな」


    マヤ「私も、初めて聞く名前ですね」


    ミサト「私もだわ」












    ゴジラ。

    その聞き覚えのない名前に、一同は揃いも揃って「わからない」と首をかしげた。

  33. 33 : : 2016/11/30(水) 09:32:58



    ミサト「そのダイスケ博士は、ゴジラについて何を研究していたのかしら?」


    シゲル「これは隅から隅まで読む必要があるな」


    リツコ「そうね。マヤ、手伝ってくれる?」


    マヤ「はい!」


    ミサト「とりあえず今は、そのゴジラに対抗できる情報が欲しいわ。それを目的に取り掛かってちょうだい!」


    マコト「了解!」














    みんなは山積みの資料を適当に分け、それを両手にかかえ、会議室から出て行った。














    シンジ「…なあアスカ」


    アスカ「ん?」


    シンジ「そういえば君、一体あの生物に何をしたの?」


    シンジ「どうして、いきなり身体が…」


    アスカ「あれは”血液凝固剤”よ」


    シンジ「え?けつえきぎょうこざい?」


    アスカ「そ。要するに、身体の生命活動を停止させたのよ」


    アスカ「といっても、完全に殺したわけじゃないけど」


    アスカ「いつまで持つかはわからないわ」


    シンジ「そうだったんだ……」


    アスカ「さあ、おしゃべりはここまでにして、アンタたちも手伝いさないよ!」


    シンジ「そ、そうだね!」


    レイ「碇くん、私も一緒に手伝う」


    シンジ「ありがとう綾波!」














    シンジは残った資料を手に取り、レイと一緒に出て行った。

    そして今、ネルフは未知の脅威、そしてその脅威がいつ再び動き出すか分からない状況で、

    ゴジラの対抗策を見つけ出すべく、動き始めた。


  34. 34 : : 2017/01/13(金) 21:49:41
















    ――――――――――――――――
    ネルフ 食堂





    シンジとレイは食堂へ向かい、テーブルに資料を置き、適当に半分に分け、レイに手渡す。














    シンジ「綾波はこっちを頼むよ」


    レイ「うん」


    パラパラパラパラ パラパラパラパラ














    二人は「ダイスケ」と名の博士が残した資料をパラパラとめくり、そこにビッシリと書かれた文字にジーッと目を通していく。

    その資料には、至る所にハザードシンボルが貼られており、そこには、白黒で相当古い写真だが、キノコ雲の写真が挟まれていた。

    このダイスケ博士は、何か核実験にでも参加していたのだろうか。














    シンジ(この写真、かなりボロボロだな)














    シンジはその写真が破けないよう、慎重に人差し指と中指でつまむと、めくって裏を見てみた。

    裏にはマジックででかく、


    ――――――――――――

    1954年

       水  爆

    ――――――――――――


    と書かれていた。














    シンジ(1954年…。今から62年前か……)


    シンジ(授業でも聞いたけど、これとあのゴジラがどう関係してるんだ?)














    シンジはさらに目を通していく。

    するとそこに、ダイスケ博士の推論がつづられた文章があった。




    ――――――――――――――――

    あの巨大な生物、皆はあれを「呉爾羅(ゴジラ)」と名付けた。太古の昔に生息していたといわれる伝説の生き物というモノらしい。

    人々はあれを太古の破壊神と呼んでいるが、私から見れば、あれは一種の突然変異した一匹の生物だ。

    確証はないが、恐らくあれは水爆によって海底に生息していた生物が突然変異を起こし誕生した………。言わば

    「核の落とし子」と言ったところだろうか。

    ヤツは生物だが、あの概念を持たない存在は、我々にとって、

    脅威という他ない。

    ヤツは一瞬で私たちの街を火の海に変え、地上を蹂躙した。

    我々は成す術もなく、ただあのバケモノを見送っていた。

    だが、人類の中にも、そのゴジラに匹敵する、いや、それ以上のバケモノも存在した。

    それは

    ―――――――――――――――――



    文章はそこで終わっていた……

    のではなく

    そこだけ破かれており、肝心の続きの書かれたページは無くなっていた。


  35. 35 : : 2017/02/03(金) 17:54:26




    シンジ(あれ、ここだけ無くなってる?)


    シンジ(誰かに破かれたのかな?)


    シンジ(どうも続きが気になるな…)














    シンジはファイルを閉じ、レイに声をかける。














    シンジ「綾波、そっちはどう?」


    レイ「うん、収穫はあった」


    シンジ「ホント?」


    レイ「うん。碇くんは?」


    シンジ「まあ、こっちも少しだけ」


    レイ「そう」


    シンジ「……とりあえず、ミサトさんとこに行こうか」


    レイ「…そうね」














    二人は資料を整理し、食堂を出た。














    シンジ「綾波は、一応何がわかったの?」


    レイ「一応…あの生物は核エネルギーで動いてること……ぐらいね」


    シンジ「核エネルギー?」


    レイ「うん。どうやらあのゴジラって生き物は、体内で核を作ってそれを自分のエネルギーにしてるみたいなの」


    シンジ「そうなんだ…」


    シンジ(なるほど、核の落とし子…か……確かにその通りしれないな)


    シンジ(でも、自分でエネルギー作ってるなんて、なんてヤツだ……)


    レイ「碇くんは?」


    シンジ「あ、僕?えっと……」


    シンジ「あのゴジラは、どうやらその核エネルギーをを浴びたせいで産まれた……ってことぐらいかな」


    レイ「そう。大きい収穫ね」


    シンジ「そう……かな?」


    レイ「うん。葛城三佐も褒めてくれるよ」


    シンジ「だ、だといいけど」


















    ―――――――――――――――
    ネルフ 第2会議室




    こちら第2会議室ではアスカとミサトの二人が資料を見ていた。


  36. 36 : : 2017/02/24(金) 23:44:32















    アスカ「」パラパラパラパラ


    ミサト(ゴジラ……。一体あの生物は何なのかしら?)パラパラパラパラ


    ミサト「ん?」


    アスカ「どうかしたミサト?」


    ミサト「これ、何かしら?」














    ミサトは何かを見つけるとそれを手に取る。

    それは一枚の写真で、それには恐竜のような姿をした生物が写っていた。


    http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/0c/8ae200cfc9fe5942406f32e568d72464.png


    写真の裏には

    ――――――――

    1998年

     ニューヨーク

    ――――――――

    と書かれていた。














    ミサト「これ、ニューヨークで撮影された写真みたいね」


    アスカ「そうらしいわね」


    ミサト「これもゴジラなのかしら?」


    アスカ「…にしても全然形が違うように見えるけど」














    確かに先ほどのモノと比べれれば、背びれはあるが頭が長く、姿勢は垂直に近い前かがみな状態など、異なる部分がいくつか確認できる。














    ミサト「ゴジラと違う別種の怪獣かしら?」


    アスカ「それがニューヨークにも現れたってことかしら?」


    ミサト「1998年……聞いたことないわね」


    ミサト「あんな怪獣が現れたなら、ニュースで報道されてもおかしくないはずなのに」


    アスカ「報道される前に始末されたんじゃない?」


    ミサト「………ありえないわよ。エヴァでも苦戦したのに」


    アスカ「まあそれはそれとして、早く何か役に立つ情報探すわよ」


    ミサト「…そうね」


    パラパラパラパラ パラパラパラパラ














    ミサトはゴジラと思しき生物の写真を元に戻し、再度資料をめくり始めていく。


  37. 37 : : 2017/03/11(土) 20:28:19






    シゲル「おい、そっちはどうだ?」


    マコト「いや、収穫ゼロだ」














    一方こちらはシゲルとマコト。

    資料をテーブル中に広げ、何か情報を探してはいたが、どん詰まり状態だった。














    シゲル「どこを見てもゴジラの打開策なんてねえぜ」


    マコト「いくら資料といっても、記載されている全部が必要というわけじゃないからな」


    シゲル「しかたないな」ガタッ














    シゲルは席を立ち、ドアを開けた。














    マコト「おい、どこ行くんだ?」


    シゲル「司令部だよ。ここにいても暇だからな」


    マコト「行ってどうする気だ?」


    シゲル「あの生物を監視するんだよ」


    シゲル「アスカの話じゃ、いつ動き出すかわからないんだろ?」


    マコト「待てよ、俺も行くよ!」ガタッ














    マコトは資料をかき集め、シゲルの後を追う。














    マコト「ちょっと持つの手伝えよ」


    シゲル「やなこった」

















    ――――――――――
    司令部



    シゲル「」カタカタカタカタッ














    シゲルはキーボードを打ち、画面を映し出す。

    ゴジラは未だに硬直したままで都市内にその巨体をたたずませていた。














    シゲル「これがまた動き出すとなると、次はどうすりゃいいんだろな」


    マコト「もっと血液凝固剤を作れればいいんだけどな」


    シゲル「無茶言うなよ。外国と違って、日本じゃそう簡単に作ってくれないんだぜ?」


    マコト「ああ。それに、一時的に沈黙させるだけじゃ、心もとないし……」


    シゲル「やはり使徒同様、完全に殺さなきゃ意味がないよな」














    シゲルは画面でゴジラを監視、そしてマコトは自分のデスクにつき、再度資料をめくり始めた。



  38. 38 : : 2017/03/21(火) 17:16:40






    ――――――――――
    研究室





    リツコ「それにしても、厄介な敵が現れたわね」


    マヤ「はい」


    リツコ「なんとか、あの生物を倒せる兵器とかがあれば……」


    マヤ「現時点ではエヴァ以外対抗策はありませんよ先輩」


    リツコ「だったら、どうにかあの生物以上の性能を引き出せるかどうかが重要ね」


    マヤ「何か、新しい武器とかあるんですか?」


    リツコ「いいえ。正直あの生物に有効な武装のデータは無いわ」


    マヤ「それではやはり、本体の強化ですか?」


    リツコ「ええ。とりあえず私はエヴァの強化に専念するわ」


    リツコ「そっちも頑張ってね」


    マヤ「…わかりました!」















    ――――――――――――――――
    会議室





    シンジとレイは情報を収穫し、会議室へと戻った。

    室内にはまだ誰も戻っておらず、二人が一番に戻ってきた。














    シンジ「みんな、まだ戻ってないんだ…」


    レイ「戻ってくるまで待ってよう」


    シンジ「う、うん」














    シンジとレイは隣り同士で座り、レイは下を向き、シンジは壁で音を立てず回る時計を見つめた。














    シンジ「……綾波」


    レイ「なに?」


    シンジ「今更だけど、その、無事で良かったよ」


    シンジ「僕、あの時ホントに死んだって思ったから、すごい混乱しちゃって…」


    レイ「うん。私もあの時は、死ぬかと思った」


    レイ「でも、碇くんのおかげで私は助かったんだよ」


    レイ「ありがとう」


    シンジ「綾波……」


    「な~~~~にやってんのよそこ~~~~」














    見つめ合う二人の間に女性の声が割り込む。

    シンジが振り返ると、アスカとミサトが、ドアに寄り掛かっていた。














    シンジ「アスカ!?ミサトさん!?」


    ミサト「ごめんなさいね。お邪魔しちゃって」


    アスカ「こんな時にな~~にやってんのよバカシンジ」


    シンジ「別に何もやってないよ!!」


    レイ「うん。ただ碇くんと話してただけ」


    アスカ「はいはいそういうことにしとくから」


    アスカ「で、何かわかったの?」


    シンジ「あ、うん。一応」


    レイ「」コクリ





  39. 39 : : 2017/05/19(金) 21:13:29




    ミサト「それじゃあ私たちだけの情報だけでも整理しようかしらね」


    シンジ「は、はい!」


    レイ「」コクリ














    シンジ、レイ、アスカ、ミサトの四人は、それぞれ得た情報を話し合い、共有する。

    あのゴジラは、水爆によって誕生した生物であること、

    ゴジラの体内には、核エネルギーを生成する器官があること、

    外国にゴジラと思しき別の怪獣がいたこと。














    ミサト「なるほどねえ。体内でエネルギーを作れるのかぁ」


    ミサト「とんだバケモノを相手にしてるみたいね私たちは」


    アスカ「そんなの言うまでもないでしょ」


    シンジ「でもこれだけじゃ、とてもゴジラを倒せるなんて…」


    シンジ「綾波も出撃できないし……どうすれば…」


    レイ「……ねえ碇くん」


    シンジ「ん、なに?」


    レイ「どんなに普通じゃなくても、アレは生物よ」


    レイ「だから、私たちと同じ、命がある」


    レイ「命がある者は必ず殺せる……そうでしょ?」


    シンジ「綾波……」


    ミサト「そうね。レイの言う通りだわ」


    ミサト「めげずに頑張りましょう。アレもいつまで固まってるわけじゃないし」














    四人は再度情報収集を再開。

    すると、シンジの後ろのドアがガチャッと開き、マコトが帰ってきた。














    マコト「おや、みんないたのか?」


    シンジ「マコトさん」


    ミサト「あら、シゲルは?」


    マコト「ゴジラを監視しています」


    ミサト「…なによアイツ。仕事放棄しちゃって」ブーブー














    ミサトのふてくされた顔を見て、マコトは苦笑いを浮かべる。














    ミサト「で、そっちは何かわかったの?」


    マコト「あ、それが…実は……」


    マコト「何も、分かりませんでした……はい」


    ミサト「ハァ?」














    ミサトはマコト達の収穫した情報を要求したが、「情報なし」と返答された途端、増々不機嫌な表情を浮かべた。














    ミサト「揃いも揃って何やってんのよもう」


    マコト「申し訳ありません……」


    ミサト「いいわ。アナタも手伝って」


    ミサト「せめて役立つ情報を一つぐらい見つけなさい」


    マコト「は、はい!」














    マコトはサササと席につき、自分が預かっていた資料をテーブルの資料と一緒に混ぜ合わせ、名誉挽回すべく情報収集を再開する。




  40. 40 : : 2017/05/30(火) 12:55:55















    マヤ「あら、みなさん戻ってましたか?」














    続いてマヤが戻ってきた。

    だが、一緒にいたはずのリツコの姿はなく、彼女一人だけだった。













    ミサト「あら、リツコは?」


    マヤ「先輩はドックに向かいました」


    マヤ「なんでも、大破した零号機を解析するとか……」


    ミサト「零号機の解析?なんのために?」


    マヤ「わかりません。急いで行ってしまって、詳しくは聞けず……」


    ミサト「もう、どいつもコイツも何も調べないでほったらかして!!」













    ミサトの機嫌悪い態度にマヤはオドオドした表情を見せた。

    「何かマズイことでも言ったかな?」とでも言うように青ざめ、マコトは動揺するかのようにファイルをめくるスピードを早めた。

    そしてミサトはマヤをギロリと睨みつけ、














    ミサト「…で、そっちは何かわかったの?」ギロリ


    マヤ「え…あ…はい、少しだけ」オドオド


    ミサト「報告」


    マヤ「は、はい…」ブルブル


    マヤ「あのゴジラは、どうやら過去に一度、ある人物によって倒されていたらしいんです」


    マコト「なんだって?」


    シンジ「過去にって…じゃああれは、二頭目のゴジラということですか?」


    マヤ「ええ、理論上はそうなるわね……」


    ミサト「興味深いわね。詳しく聞かせて」


    マヤ「は、はい」














    怒りの表情が興味津々の表情に変わると、ミサトはマヤに詰めかける。

    マヤはファイルをデスクに置き、話題にした「ゴジラが倒された」と記されたページを開き、解説を始めた。














    マヤ「今から62年前の1954年に、一頭のゴジラが現れて、この東京を火の海に包み込んだらしいんです」


    シンジ「1954年、水爆があった日だ!」


    ミサト「それがゴジラ誕生の瞬間、そして、ゴジラが日本を襲った日だったということね」


    マヤ「はい」


    マヤ「その後、一人の科学者が開発した兵器によって、ゴジラは東京湾に葬られたと、記述がありました」


    ミサト「兵器?それって何?」


    マヤ「”オキシジェン・デストロイヤー”」


    マヤ「その兵器の名称と思しき、聞きなれない名前が記されていました」


    ミサト「オキシジェン・デストロイヤー…」


    シンジ「どういう意味ですか?」


    ミサト「直訳すると『酸素破壊』ってなるけど……」


    ミサト「その兵器については詳しく書いてなかったの?」


    ミサト「性能とか、製造法とか…」


    マヤ「すみません、わかったのは名称だけで、製造法や性能についての記述は見当たりませんでした…」













    ミサトはため息をついた。

    光明が見えた瞬間、一気にそれが消えたと感じると、ガックリと肩を落とした。






  41. 41 : : 2017/06/06(火) 16:35:38











    マコト「それが作れたら、ゴジラを倒せただろうに、残念だな」


    アスカ「でもいいじゃない。人間が作った兵器でも殺せるってのが分かったんだし」


    アスカ「こっちにはエヴァが二体もいるんだから、楽勝よ」


    シンジ「アスカ、そんなに調子に乗ってると痛い目にあうよ…」


    アスカ「何よバカシンジ、私じゃ勝てないって言いたいの?」


    シンジ「そうじゃないよ。ただ、綾波のエヴァだって、一瞬で破壊されたんだよ?」


    アスカ「そ、それは…」


    シンジ「アイツと戦う時は、決して油断しちゃいけない、そうだろ?」


    アスカ「・・・・・・・・・・・」


    ミサト「アスカ、シンジ君の言う通りよ」


    ミサト「アナタの腕は確かに凄いけど、しばらくは気を緩めないようにしなさい」


    ミサト「今戦えるのはアナタ達二人だけなんだから」


    アスカ「………え、ええ!分かってるわよ!!」


    アスカ「私が本気でやりあったら、アイツなんか五分で片付けてやるんだから!!」













    アスカは座り直し、資料に目を向ける。

    シンジはそんなアスカを見て、少し笑みを浮かべた。















    ――――――――――――――――――
    メンテナンスドック





    大破された零号機を固定し、修復に取り掛かっているここ

    「メンテナンスドック」では、リツコが機体のデータを解析していた。














    リツコ「一発でエヴァを大破させた光線、プログレッシブ・ナイフをも通さない硬質な皮膚……」


    リツコ「これに対抗できる強化と装備……大きな課題ね」


    整備員「エヴァの装甲の改造となると丸一ヶ月は要しますね」


    リツコ「……やはり、装備でなんとか補うしかなさそうね」


    整備員「そうは言われましても、敵の硬度がどれほどなのか……」


    リツコ「・・・・・・・・・・」


    整備員「現段階では、敵に有効な装備なんて……」


    リツコ「…ちょっと待って」


    整備員「え?」


    リツコ「確か、試作段階で打ってつけのヤツがあったはず……!」


    整備員「?」


    リツコ「ここ頼めるかしら?」


    整備員「は、はい…!」














    リツコは整備員にパソコンの番を任せ、またもやどこかへと走っていった。

    整備員は訳もわからないまま、リツコの後ろ姿を見て首を傾げた。






  42. 42 : : 2017/06/21(水) 14:26:17

















    ――――――――――――――――
    会議室




    ミサト「よし、みんなちょっといいかしら?」














    ミサトが手をパンと叩き、皆に注目を集める。














    ミサト「このままじゃラチがあかないわ」


    ミサト「私に考えがあるんだけど、聞いてくれる?」


    シンジ「なんですか?考えって?」


    ミサト「さっき資料を分けて別々にやってくれたように、それそぞれ役割を決めて解散、取り組んでもらいたいんだけど、いいかしら?」


    マコト「それは名案ですけど、その役割というのは?」


    ミサト「そこも考えてるわ」


    ミサト「一つ目は”資料から情報を収集する役”、」


    ミサト「二つ目は”エヴァを強化する整備役”」


    ミサト「三つめは”ゴジラを監視する見張り役”」


    ミサト「この三つがいいと思うんだけど、どうかしら?」


    マヤ「なるほど。それでしたら……」


    アスカ「…で、誰がその役の位置につくわけ?」


    ミサト「大丈夫、そこも考えてるから♪」














    ミサトは若干不気味そうに、楽しそうな笑みを浮かべ、皆に役割分担を告げる。

    その結果………














  43. 43 : : 2017/07/30(日) 21:59:21
    読みました!!!素晴らしい作品です!!!ゴジラファンとしても毎日読みたくなる小説です!!!まさに夢の対決です!!!ゴジラ対エヴァンゲリオンは!!!アスカやりますねぇ!!!ぜひ更新をお願いいたします!!!
  44. 44 : : 2017/08/01(火) 18:16:36
    素晴らしい作品とは恐縮です!ありがとうございます!
    亀更新ですみませんが、頑張って更新していきます!
  45. 45 : : 2017/08/01(火) 21:05:34
    あなたの好きなゴジラ怪獣はなんでしょう???僕はキングギドラやバラゴンですね!!!!アスカはゴジラと対戦している時は使徒との戦いより生き生きとしていますね???
  46. 46 : : 2017/08/05(土) 17:22:27


















    ―――――――――――――――――
    司令部 ゴジラ見張り役





    シゲル「・・・・・・・・・」


    マコト「おい」


    シゲル「お、なんだまた来たのか」


    マコト「ああ。そう言われたからな」


    シゲル「言われた?」


    マコト「葛城さんの命令で、見張り役と情報収集とエヴァ改造役に振り分けられたんだよ」


    シゲル「んで、お前はこっちに決まったのか」


    マコト「そういうことだ。しばらくよろしくな」














    マコトはシゲルの隣りの席に座り、ゴジラのモニターに目を向ける。

    未だに巨大な銅像として立ちすくすゴジラ。

    エヴァ二機を瞬く間に圧倒した謎に包まれし未知の巨大生物。

    今は銅像として動かず、脅威となっていなくとも、その存在からは覇気のようなただならぬ気配を感じさせる。














    シゲル「一体コイツは、どうしてここにやってきたんだろうなぁ」


    マコト「核エネルギーを浴びただけで、こんな生物ができるなんて……」


    シゲル「………凝固剤の効力って、いつまでもつんだっけ?」


    マコト「わからない。だが最低でも一ヶ月は持つんじゃないのか?」


    シゲル「それまでにコイツを倒せるようにしなきゃいけねえなんて、無理だろう」


    マコト「弱音をはくなよ。対策は必ずあるさ」


    マコト「今は、与えられた役割をこなすだけだ」


    シゲル「…………まあそうだな」














    シゲルはため息をつき、ゴジラの見張りをマコトと共に実行した。

    ゴジラ監視役は、

    日向マコトと青葉シゲルが担当。



  47. 47 : : 2017/08/05(土) 17:26:00
    >>45
    両方とも「大怪獣総攻撃」の怪獣ですね。
    僕はモスラとガイガン、メカゴジラが好きです♪
    このアスカの戦闘シーンは一応「破」の第七使徒戦をイメージして、
    そこに「シン・ゴジラ」の「ヤシオリ作戦」を取り入れて、僕なりに書いてみたものです♪
  48. 48 : : 2017/08/05(土) 18:30:57
    僕もシン・ゴジラは去年映画館で公開初日に見ました!!!ヤシオリ作戦衝撃的でしたよね!!!ちなみに僕が一番多く見たゴジラ映画はキングコング対ゴジラです!!!DVDも持っていますよ!!
  49. 49 : : 2017/08/06(日) 16:42:43
    ケンジとレイとアスカはどんな役割分担を与えられるのか楽しみです!!!!ちなみに僕はフランケンシュタイン対地底怪獣のDVDもあります!!!僕はエヴァキャラで好きなのはもちろんシンジとレイですがアスカも好きですね!!!後ミサトも!!!アスカはああゆう性格ですがゴジラのような敵と戦う時の姿は頼もしいと感じるかもしれませんね!!あなたの好きなエヴァキャラは???
  50. 50 : : 2017/08/08(火) 17:02:52
















    ――――――――――――――――――――――
    メンテナンスドック エヴァ整備・強化役





    マヤ「先輩、どこに行ったのかしら?」


    マヤ「ねえ、ちょっとそこの!」














    メンテナンスドック内でリツコを探すマヤ。

    「ドックに行って零号機を解析する」と言って別れて以来、マヤはリツコを捜索していた。

    が、どこを見渡しても姿はなく、マヤは少々困り果てていた。

    マヤはすぐ近くにいた整備員に声をかけ、リツコの行方を聞いた。













    マヤ「ここに赤木博士が来なかったかしら?」


    整備員「あの人でしたら、何かを取りに出て行きましたよ」


    マヤ「え、どこに行ったかわかる?」


    整備員「すみません、かなり急いでたようで、聞けずに…」


    マヤ「………わかったわ、ご苦労様」














    マヤはガクリと肩を落とし、椅子に座り込んだ。














    マヤ「先輩、どこ行っちゃったのよ~」


    リツコ「私ならここよマヤ」


    マヤ「わっ!?せ、先輩!?」ビクッ














    マヤの後ろにはいつの間にかリツコが立っていた。

    右手にファイルを3~4冊、左手にはノートパソコンを持っていた。













    リツコ「どうしてアナタまでここに来たの?」


    マヤ「そ、それが、葛城三佐に、ここに来て先輩の手伝いをしろって言われて……」


    リツコ「あらあら、ミサトったら、余計なことしてくれるわね」


    マヤ「先輩、今までどこに行ってたんですか?」


    リツコ「ちょっとね、これを取りに行ってたのよ」














    リツコはファイルをバサッと机に置き、パソコンを起動させる。

    白衣のポケットから黒いUSBメモリを取り出し、パソコンに接続。

    内部に保存されていたファイルを開く。














    リツコ「二ヶ月前に、開発未遂兵器(ペーパープラン)になったエヴァ専用武装を思い出してね」カタカタカタカタ


    リツコ「今作戦においては、もしかしたら使えそうかと思って、持ってきたのよ」カタカタカタカタ


    マヤ「それは、なんですか?」


    リツコ「これよ」カタッ



  51. 51 : : 2017/08/08(火) 17:05:16
    >>49
    トク・コウさんは結構昔の映画を見ているんですね。
    エヴァキャラは全員好きですけど、その中でも特に好きなのが、男ではシンジ、女ではアスカが好きです♪
  52. 52 : : 2017/08/08(火) 17:50:18






    リツコが画面をマヤに見せる。

    その画面には赤と銀を基調とし、両腕に武器を取り付けたエヴァの画像が写しだされていた。


    http://ecx.images-amazon.com/images/I/51iwWGR1nHL.jpg














    マヤ「これは……?」


    リツコ「穿孔(せんこう)型ユニット『ラビットボーラー』


    マヤ「ラビットボーラー?」


    リツコ「元々は四号機の専用武器で、A.T.フィールド対策として考案されたものだったんだけど、どうも威力がイマイチという結論で見送られてしまった兵装よ」


    マヤ「まさか、これでゴジラを?」


    リツコ「グレネードでさえも無傷で耐えたヤツよ。これの威力を上げて、アイツの腹に大きな穴を開けてやろうってことよ」


    マヤ「威力を上げるって、どうやって?」


    リツコ「そうね、まずは回転力を上げて、それにドリルのほうも簡単に壊れないように強度を上げないといけないわ」


    リツコ「マヤ、手伝ってくれる?」


    マヤ「は、はい!」














    マヤはリツコと共に、新たなる兵装

    「ラビットボーラー」の開発に着手した。

    エヴァの整備、強化役は、

    ”息吹マヤ”と”赤木リツコ”に決定。



  53. 53 : : 2017/08/08(火) 19:17:08
    ミサトは猛将タイプでリツコは冷静沈着タイプですよね!!!自分は両方とも好きな女性キャラだと思いますな!!!後はシンジとレイとアスカの役割分担だけですな!!!
  54. 54 : : 2017/08/12(土) 11:40:25
    アスカは使徒と戦っている時は何かこう感情がない状態で戦っているという感じで生気がない状態だと思いましたね!!!使徒は感情がないしそれにひょっとしたらアスカは使徒が自分の母親と移り重なっていたかもしれません。しかしゴジラは感情がある生物ですからアスカは生気を取り戻したかもしれません!!これからのゴジラとの戦いを楽しみにしてますよ!!!!
  55. 55 : : 2017/08/18(金) 20:39:02
    ローリンさんはどうゆう思いでこの作品を描こうと思いましたか??
  56. 56 : : 2017/08/31(木) 21:40:05
    >>53 >>54
    トクさんはエヴァキャラの性格をよく知ってますね。色んな視点で見ているのは素晴らしいです。

    >>55
    それは言うとなるとかなり長くなりそうなのでこれを書き終えたら載せます。ので、気長に待っててください。ご配慮願います。
  57. 57 : : 2017/08/31(木) 21:40:13



    さて、残るシンジ、レイ、アスカ、ミサトは……














    ミサト「シンジ君、レイ、じゃあ引き続き、ファイルをお願いね」


    シンジ「ミサトさんは、どうするんですか?」


    ミサト「私はしばらく日本を出るわ」


    シンジ「え?」


    ミサト「ファイルを調べてみたら、どうも気になる所があってね」


    レイ「気になる…ところ?」


    ミサト「ほらアレよ。ニューヨークにもゴジラ似の怪獣が出たってとこ」














    シンジはミサトが情報共有した際に口にした、「ゴジラに酷似した怪獣」の話をハッと思い出し、目を一瞬見開いた。














    アスカ「私もドイツに戻るわ」


    シンジ「え?アスカも?」


    アスカ「どうしても会わなきゃいけない人がいるのよ」


    ミサト「というわけで悪いんだけど、留守番お願いね」


    シンジ「…………わかりました」


    アスカ「あれ~?寂しいのかなバカシンジ~♪」


    シンジ「へ、平気さ。一人でいるのは、慣れてるから」


    レイ「大丈夫。碇くんは一人じゃないわ」


    シンジ「綾波……」


    レイ「私、碇くんと一緒に留守番するから」


    シンジ「ああ、ありがと……ってえぇ~~~~!!?」


    ミサト「あらぁ、良かったじゃないシンちゃん♪」














    レイの思いもよらぬ言葉にシンジは赤面する。

    もはや手の痛みなどどうでもよく、今は顔を隠したい気持ちで一杯になってしまったように、シンジは右手で目を覆い隠した。














    ミサト「レイと一緒なら何かと安心ね。レイ、ウチのシンジ君をよろしくね♪」


    レイ「はい…」コクリ


    アスカ「くれぐれも襲われるんじゃないわよぉ。コイツいつ夜這いしてくるかわかんないからさぁ♪」


    シンジ「ちょ、アスカ!!」


    シンジ「変なこというなよ!!僕はそんなこと一度もしてないぞ!!」


    レイ「………碇くん」


    シンジ「え?」


    レイ「よばい……ってなに?」


    シンジ「」


    ミサト「」


    アスカ「」














    レイの無邪気な質問に一同は言葉を詰まらせた。

    映像の演出でいえば、

    カラーが白黒に変わって、そこに映っている人たちが白けた表情になる、そういったシーンが、今のこの現状そのものと言っていいほど、レイ以外の三人は、白けた空気に包まれていた。














    ミサト「ま、まあいいわ。じゃあシンジ君、レイ、後よろしくね」


    シンジ「は、はい!!」


    レイ「はい…」ペコリ














    こうしてミサト、アスカはそれぞれニューヨーク、ドイツへと向かって出発した。

    ファイルからの情報収集役は、シンジ、レイに決定。

    そしてミサトとアスカは外国からの情報収集のため、日本を後にした。



  58. 58 : : 2017/09/03(日) 07:45:58
    ハリウッド版ゴジラは自分はあれをゴジラとは認めたくないですね!!個人的には!!!あれはゴジラと言うよりエイリアンですね!!!それにしてもレイの天然ぶりには恐れいりますな!!!そういえば11月にアニメ版ゴジラ映画が公開しますね!!僕は弟と見に行く予定ですがローリンさんも見に行きますか???
  59. 59 : : 2017/09/20(水) 14:42:01
    >>58
    まあ確かにハリウッド版は個性的ですけど僕はゴジラならどれも好きです♪
    怪獣惑星は無論見に行きますよ。ハリウッド版2もゴジラVSコングも楽しみにしています♪
  60. 60 : : 2017/09/20(水) 14:42:05




















    ――――――――――――――――
    ???



    真っ暗な狭い部屋に一つのランタンが吊るされたどこか知らない部屋。

    その部屋には腕、背中、顔の至る所にタトゥーが彫られた数人の男たちが集まり、手には拳銃、金属のバット、鉄パイプなどの凶器を持ち、椅子に縛られた男を取り囲んでいた。

    男は顔に頭陀袋(ずだぶくろ)を被せられ、それは吐息によって小さく揺れている。

    手は椅子の背もたれの後ろで縛られ、脚は片方ずつ椅子の足に縛られている。














    タトゥー男「さあ言え!アレをどこにやった!?」


    タトゥー男「お前が盗み出したのはわかってるんだ!」


    タトゥー男「さっさと吐いた方が身のためだぞ?」


    男「・・・・・・・・・」














    男は拘束され、逃げ場のない状態で脅迫を受けたが、それには応じないと言うように首を横に振った。














    タトゥー男「チィッ!!」



    ガン



    男「ぐっ!!」



    ガン



    タトゥー男「言え!!アレは元々俺たちが手に入れるモノだったんだ!!」


    タトゥー男「お前はそれをまんまと俺たちから奪ったんだ!さっさと返せ!」



    ガン




    男「ぐあっ!!」


    タトゥー男「さあ吐け。さもないと今度は足に穴を開けるぞ?」カチッ














    タトゥー男は腰のベルトに差していたリボルバー式の拳銃を取り、撃鉄を起こす。

    そして銃口を男のモモ辺りに向ける。














    タトゥー男「さあどうだ?言う気になったか?」


    男「・・・・・・・・・・・・」














    だが男は断固として首を振り、彼らの求めている物の場所を言おうとしなかった。

    タトゥー男は目を細め、なんの躊躇いもなしに、トリガーを引いた。














    ズキュウウウウウン



    男「うあああああああああっ!!」














    前進に雷のごとく走った激痛に男は悲鳴を上げた。

    頭陀袋を被っていても、その悲鳴は部屋全体に響くほどだった。



  61. 61 : : 2017/09/24(日) 16:53:05
    今回の更新の内容はどのように考えましたか??今回登場した連中はバイオメジャー的な組織ですか??
  62. 62 : : 2017/10/08(日) 22:06:01
    >>61
    最近「ビオランテ」見てなかったので「なんだっけそれ?」って思っちゃいました(笑)
    雰囲気は若干似てますけど組織ではありません。
    でも、そういったキャラもいつか出したいですね。
  63. 63 : : 2017/10/08(日) 22:06:05










    ガチャッ


    スーツの男「おい、もう吐いたか?」


    タトゥー男「いえ、思った以上に堅いヤツです」


    スーツの男「何をやっているんだ」


    スーツの男「お前たちには高い金を払ってるんだぞ?」


    スーツの男「たった一人にいつまで手間取ってるんだ?」














    暗室に入ってきたダブルスーツの男。

    落ち着いてはいるが、怒りをふと感じさせる言葉でタトゥー男に話しかける。

    左手にはカバンを持ち、そして右手には何故かアルミ製のバケツを持っていた。














    タトゥー男「でもよセンセイ、なんだって俺たちなんか雇ってこんなことさせてんです?」


    タトゥー男「俺たちみてえなゴロツキなら、そこら辺にいるっていうのに…」


    スーツの男「そんなことは気にしなくていい」


    スーツの男「とにかくコイツから『設計図』の在処を聞き出すんだ。いいな?」


    スーツの男「さもないと私ともども死んでもらうからな」


    タトゥー男「おいおいおい、勝手に頼んだのはそっちだろが。なんで失敗したら一緒に死ななきゃなんねえんだよ?」


    スーツの男「心配するな。良い物を持ってきた」ゴトン














    スーツの男は持っていたバケツを男の目の前に上げ、男は両手で受け取る。

    中には6組のゴム手袋、そしてスタンガンが六本入っていた。














    スーツの男「ソイツを使えば嫌でも話したくなるだろう」


    タトゥー男「……センセイ、噂には聞いてたが、すっげえ腹黒いんだな」


    スーツの男「今は一刻を争うんだ。いいな?今度こそ聞き出せ。わかったか?」


    タトゥー男「……わかりましたよ」



    ピリリリリリリリリリリリリリリ




    スーツの男「……明日また来るからな」ガチャッ














    スーツのポケットに入っていた携帯の音が鳴ると男は出て行った。

    タトゥー男たちは一人ずつスタンガンを持ち、試しにスイッチを入れると、バリバリと音を立て、電流が走る。














    タトゥー男2「…よし、じゃあ俺が……」


    タトゥー男「待て。そのままやったら意味がねえ」


    タトゥー男「バケツに水をくんでこい」


    タトゥー男2「ハァ?なんでだよ?」


    タトゥー男「塗れていれば電機がよく効くからな」


    タトゥー男「行ってこい」


    タトゥー男2「……あいよ」


    タトゥー男「………さてと」


    タトゥー男「覚悟はいいか?泥棒野郎」バチバチ














    タトゥー男はスタンガンをバリバリ鳴らし、男の首にスタンガンを押し付けた。














    男「んんんっ!!」


    タトゥー男「」カチッ



    バリリリリリリリリリリリリッ




    男「うあああああああああああああっ!!!」


















  64. 64 : : 2017/10/08(日) 22:06:11


















    ――――――――――――――――――
    翌日 ミサトのマンション






    シンジ「ううぅ………」


    シンジ「ううぅ……ううぅ……」


    レイ「碇くん?どうしたの?」ユサユサ














    ミサトが昨日部屋を開け、シンジとレイに留守番を頼んで1日目。

    シンジはうなされていた。

    身体からは汗がしたたり落ち、首を絞められているかのように息苦しい声を出しながら、布団で横になっていた。

    その声を聞いてレイが駆けつけ、その汗で少し濡れた肩を揺さぶった。

    すると、微かにシンジが、寝言のような言葉を発した。














    シンジ「かあ……さん……」


    レイ「起きて。碇くん」


    シンジ「はっ」パチッ


    シンジ「あ、綾波……」


    レイ「どうしたの?寝てたのにとても苦しそうだった…」


    シンジ「僕、何か言ってた?」


    レイ「”かあさん”…って言ってた」


    シンジ「……そうか」


    レイ「……怖い夢でも、見たの?」


    シンジ「う、うん。実はね……」


    シンジ「母さんが、消える夢を見たんだ……」


    レイ「碇くんの…お母さん?」


    シンジ「うん。僕に必死で助けを求めていた」


    シンジ「僕はすぐに助けに行ったんだけど、急いでも間に合わなくて、母さんは深い闇に飲み込まれていったんだ…」


    レイ「……怖い夢ね」


    シンジ「こんな夢、今まで見たことなかったよ」













    レイは暗い表情で肩を落とす姿を見て、右手を彼の左肩にのせる。














    レイ「碇くん安心して。それはただの夢。実際に起こったことじゃない。実際に起こることが、もっと怖いものだから」


    シンジ「うん、大丈夫だよ綾波。僕だって、悪夢なんかに落ち込んだりはしないよ」


    レイ「良かった」














    レイは安心すると、クスッと軽く笑顔を作った。














    ピリリリリリリリリリリリリリリ


    レイ「?」パコッ


    レイ「はい」














    突然ポケットにしまっていたレイの携帯がなり、レイは出る。














    レイ「…はい」


    レイ「…はい」


    レイ「わかりました。伝えておきます」ピッ


    レイ「碇くん、赤木博士から」


    シンジ「え?」


    レイ「至急、ネルフに来てくれって」


    シンジ「え?」














  65. 65 : : 2017/10/08(日) 22:06:15















    ――――――――――――
    ネルフ 野外地







    リツコ「マヤ、ちゃんと回ってる?」


    マヤ「はい。大丈夫ですセンパイ」














    一方、こちらは「ラビットボーラー」開発担当のリツコとマヤ。

    リツコは徹夜でなんとか試作型を完成させ、ネルフの外で野外実験の準備をしていた。

    ラビットボーラーはチェーンで吊るされ、二人からおよそ200メートル離れた先には都市に設置されている防御壁が五枚ほど、巨大なドミノのように縦列に並んでいた。














    リツコ「記念すべき初実験よ。しっかり記録しとかないと」


    マヤ「先輩大丈夫なんですか?少し寝たほうが……」


    リツコ「何言ってんのよ。こんな一大事に寝れるわけないでしょ!」


    マヤ「先輩、強いですね。私なんてもう……フア~ア」














    マヤは大きな口でアクビして今にも寝てしまいそうな顔をしてはいるが、

    リツコはラビットボーラーを見ながら目を輝かせている、マヤとは正反対の表情をしていた。

    するとそこに、待ちわびていたお客が到着した。














    シンジ「リツコさーーん!!」


    リツコ「おお来た来た♪」


    シンジ「どうしたんですか?こんな朝早く」


    リツコ「急に呼び出したりしてごめんねシンジ君、レイ」


    レイ「博士、あれはなんですか?」














    レイは真っ先に目に入ったラビットボーラーを指さすと、リツコはニンマリと笑顔を浮かべ、メガネをクイと上げた。














    リツコ「よく聞いてくれたわねレイ」


    リツコ「あれが今開発中の新兵器『ラビットボーラー』よ」


    シンジ「ラビットボーラー?」


    リツコ「あの三連式のドリルで、敵のA.Tフィールドを打ち破る目的で考案された、エヴァ専用武装よ」


    リツコ「でも、余りにも威力が小さかったせいで、試作される前にボツになってしまったの」


    シンジ「え、それじゃゴジラに効かないんじゃ?」


    リツコ「心配しないで。昨日マヤと一緒に十分な威力が出せるヤツを作っておいたから」


    リツコ「ねえ、マヤ」


    マヤ「」コックリコックリ














    マヤはうなずいた。目をとても細めながら。

    徹夜がとても響いたのか、今にも眠ってしまいそうな顔をしながら、コックリコックリと頭を前に倒しては戻し、倒しては戻しを繰り返していた。














    シンジ「マヤさん、大丈夫かな?」


    リツコ「あの子は平気よ。気にしないで」


    リツコ「……さてシンジ君、じゃあそろそろ始めるわよ」


    シンジ「え、始めるって、何を……?」


    リツコ「決まってるじゃない♪」













  66. 66 : : 2017/10/08(日) 22:06:19















    ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン



    ネルフから大きな足音を立て、ラビットボーラーを装備した

    エヴァ初号機が防御壁に向かっていく。

    そう、リツコが始めようとしていたこととは、早速新装備の威力をモニターすることであった。

    外からでは無論見えないが、プラグ内でレバーを握るシンジは

    「やれやれ」と言っているような表情を浮かべていた。














    リツコ「いいわよシンジ君。そこでスタンバイしてて」


    シンジ『はい』














    リツコは無線でシンジに報告し、エヴァを停止させる。

    そばに置いてあった小さいホワイトボードと水生ペンを取り、



    ――――――――――
     ラビットボーラー

      TEST 1
    ――――――――――



    と記入する。














    リツコ「マヤ、行くわよ。カメラ回して」


    マヤ「ふぁ、ふぁい……」














    マヤはアクビ交じりに返事し、カメラの録画ボタンを押す。

    赤いランプが点滅し、マヤが「OKです」とリツコに伝える。

    リツコはホワイトボードを両手で持ち、カメラに向かって言葉を出す。














    リツコ「ラビットボーラーテスト1回目」


    リツコ「早速試作したラビットボーラーの威力をモニターします」














    リツコはボードを置き、無線をオンにすると、シンジに通信。














    リツコ「シンジ君、準備はいい?行くわよ」


    シンジ『は、はい!』


    レイ「碇くん、頑張って」


    リツコ「まずはパワー10%で行くわよ」














    リツコはパソコンでラビットボーラーの操作端末を起動。

    「出力10%」と入力すると、初号機の両腕のラビットボーラーの三連式ドリルが回転を始める。














    ギュイイイイイイイイイイイン

    ギュイイイイイイイイイイイン

    ギュイイイイイイイイイイイン






    シンジ「ドリルが、回り始めた……!」


    リツコ『シンジ君そっちはどう?問題なく動かせるかしら?』


    シンジ「はい、大丈夫だと思います」














    シンジはそう言うと、初号機の腕を前に突き出したり上に上げたり軽く素振りをしてみせた。

    リツコもそれを見て問題はないと確信し、再度通信。














    リツコ「それじゃあシンジ君、次は威力をチェックするわよ」


    リツコ「目の前の防御壁を、ラビットボーラーで壊してみて」


    シンジ『は、はい!』




  67. 67 : : 2017/10/09(月) 20:32:59
    今回で新兵器登場ですね!!!ドリルタイプは僕は結構好きな方ですね!!!それにしても謎の組織の拷問も凄まじいですな!!!!
  68. 68 : : 2017/10/21(土) 00:17:17
    来月11月12日でテレ朝でシン・ゴジラが放送されますが見ますか??
  69. 69 : : 2017/10/21(土) 01:46:11
    頑張れ
    期待してるぞ
    エヴァンゲリオン大好き
  70. 70 : : 2017/10/26(木) 22:48:07
    >>67 >>68
    一体この男は何者なのか、しばらくしてから正体を書きますので待っててくださいね。
    そう言えば初放送が控えてましたね。
    僕はもうBlu-rayで持ってるんですけど、一応見ましょうかね。
    何か間を挟んで映画とかの最新情報とかやることを期待して(笑)

    >>69
    エヴァが大好き名無しさん、応援&期待ありがとーございます!
  71. 71 : : 2017/10/26(木) 22:48:11






    初号機は右手を思い切り突き出し、防御壁にラビットボーラーを思い切り突く。

    防御壁はドリルによってメリメリと音を立て、どんどんデコボコになっていく。

    だがそれはただデコボコにしただけで、防御壁に穴を開けるまでには至らなかった。














    リツコ「う~ん、やはり10%は弱いほうか……」


    リツコ「……ここは思い切って一気に上げてみるか……」


    リツコ「シンジ君、聞こえる?」


    シンジ『はい』


    リツコ「今度は50%で行くわよ。いい?」


    シンジ『…わかりました』














    次は一気に出力を最大の半分の50%で行くようリツコはシンジに通信。

    言い換えるなら、先ほどの5倍の威力で、リツコは出力を上げた。



    ギュイイイイイイイイイイイン

    ギュイイイイイイイイイイイン

    ギュイイイイイイイイイイイン




    ドリルの回転が更に速くなり、その勢い故に初号機の腕が揺れ始めた。














    リツコ「シンジ君、そっちはどう?」


    シンジ「……大丈夫だと思います」














    シンジはまた試しに腕を動かしてみせたが、さっきと比べ、やや動きが鈍っているように動きが若干ノロノロしていた。














    レイ「碇くん、大丈夫?」


    レイ「少し動きが変だけど?」


    シンジ『確かにさっきよりはちょっと重い感じだけど、問題はないと思うよ』


    レイ「……無理しないでね」


    シンジ『わかってるよ』


    リツコ「じゃあシンジ君、思いっきりやってみて!」


    シンジ「はい!」














    初号機は再度防御壁にアタック。



    ガリガリガリガリガリガリガリガリ

    ガリガリガリガリガリガリガリガリ

    バキャアアアアアアアン


    今度は5倍の威力というだけあり、防御壁は見事にドリルによって大きな穴が開けられた。

    だがそれに限らず



    ガリガリガリガリガリガリガリガリ

    バキャアアアアアアアン

    ガリガリガリガリガリガリガリガリ

    バキャアアアアアアアン


    ラビットボーラーは2枚目、3枚目をいとも簡単に貫いた。

    予想以上の威力に、リツコは一瞬目を見開いた。


  72. 72 : : 2017/10/26(木) 22:48:16




    リツコ「…悪くないわね。威力は十分だせるわね」


    レイ「…すごい」


    リツコ「シンジ君いいわよ。一旦お開きにしましょ」


    シンジ「わかりました!」














    シンジはフウとため息をつき、ドックへと初号機を歩かせた。














    リツコ「いい映像撮れた?マヤ」


    マヤ「Zzz」」


    リツコ「マ、マヤ?」














    カメラを担当していたマヤはいつの間にか眠ってしまっており、カメラの三脚を杖代わりにし、器用に立って眠ってしまっていた。














    リツコ「マヤ!!!」


    マヤ「は、はい!なんですか先輩!!?」ビクッ


    リツコ「アナタ、カメラは?ちゃんと回してた?」


    マヤ「ふえ?か、カメラ?」


    リツコ「…まさかアナタ」














    リツコはマヤからカメラを三脚が付いたまま取り上げ、録画フォルダを確認。

    だがそこには、映像は1本も保存されてなかった。














    リツコ「何やってるのよ!?撮れてないじゃないの!」


    マヤ「え、そ、そんな!!」


    マヤ「私ちゃんとボタン押しましたよ!?」


    リツコ「どこのボタン押したのよ!?」


    マヤ「ここですよここ!」














    マヤはカメラの上に付いたボタンを指さす。

    だが、マヤが推したボタンは録画ボタンではなく














    リツコ「そこ写真用のボタンじゃないの!」


    マヤ「え、しゃ、写真?」


    リツコ「アナタが撮ったのはビデオじゃなくて写真だったのよ!」


    マヤ「え、え、え……」


    リツコ「ほら!」ピッ














    リツコは写真フォルダに保存されていた1枚の写真を画面に拡大してマヤに見せた。

    その写真には、「ラビットボーラー TEST1」の

    ホワイトボードを持ったリツコの姿がキレイに良く撮れていた。














    マヤ「………あ」


    リツコ「あ~あ、アナタに任せるんじゃなかったわぁ」


    マヤ「す、すみません……」


    リツコ「また撮りなおさないと……」














    二人がガックリとするなか、シンジが少し汗をかいてこっちに走ってきた。














    シンジ「リツコさん!マヤさん!綾波!」


    レイ「碇くんお疲れ様」


    シンジ「ありがとう綾波」


  73. 73 : : 2017/10/27(金) 05:45:50
    録画ボタンを押していなかったマヤは不運でしたね!!!しかしちょくちょくこのようなミスをやってしまう方々は世間にはいっぱいいることでしょうな!!!
  74. 74 : : 2017/11/01(水) 22:07:23
    ゴジラは昔からムー大陸にいてアトランティス人が使徒を使ってゴジラを倒そうとしたことを想像してしまいます!!!つまり昔からエヴァとゴジラは因縁の関係だったと言うことになりますな!!!
  75. 75 : : 2017/11/06(月) 05:02:34
    >>73
    このネタは執筆中にちょっと書いてみようかと思ったギャグ描写です(笑)

    >>74
    そういう設定もいいですね。
    僕も弟から、使徒とゴジラを絡ませてほしいという要望をいただいてますので、そういう演出も書きたいですね。絶対勝てる気しないと思いますけど(涙)
  76. 76 : : 2017/11/06(月) 05:02:37




    シンジ「どうでしたかリツコさん」


    リツコ「ごめんなさいシンジ君。マヤがしくじったわ」


    シンジ「え?」


    レイ「録画出来てなかったんだって」


    マヤ「ごめんなさい碇くん……」


    シンジ「じゃあ…また…撮り直し……?」


    リツコ「いえ、その必要はないわ」


    リツコ「威力は十分見せてもらったから、大丈夫よ」


    シンジ「ホッ」


    マヤ「ホッ」














    シンジとマヤはそれを聞き、ほぼ同時にホッと安心のため息を吐いた。

    シンジは朝から少し汗だくで、マヤは徹夜が響いて眠りたい気分でいっぱい。

    それが今の二人だった。














    リツコ「あとは機体の調整で済むわ」


    シンジ「機体の調整?」


    リツコ「シンジ君、50%の時正直どうだったの?」


    リツコ「やっぱり、扱うには重すぎたんじゃない?」


    シンジ「そ、それは、えっと……」


    シンジ「…そうですね、やっぱり少しだけ……」


    リツコ「だから、あの武器を十分に扱えるように、機体を調整するのよ」


    シンジ「なるほど」


    レイ「でも、どうやって?」


    リツコ「それはこれから考えるわよ。ねえマヤ」


    マヤ「もう徹夜はごめんですよ……」


    リツコ「何よだらしないわね。科学者は徹夜が基本でしょ?」


    マヤ「それどこのブラック企業ですか……」

    キュルルルルルルルル













    二人が話し合う最中、近くで誰かの腹の虫が鳴った。

    それを鳴らしたのは朝から支給来てくれと言われ、朝食を取らずに来た二人の若者。














    シンジ「あ、すいません、まだ何も食べてなくて……」


    レイ「私も…何か食べたい」


    リツコ「ごめんなさいシンジ君、レイ。じゃあ食べましょ」


    リツコ「用意してあるから」


    シンジ「え、ご飯、あるんですか?」


    リツコ「当たり前でしょ。一緒に食べましょ♪」


    シンジ「やった…!」


    レイ「ご飯は美味しい。でも友達と一緒に食べるともっと美味しいのよね」


    シンジ「そうだね綾波」


    シンジ「でも、リツコさんの料理なんて始めて食べるな」


    シンジ「どんなんだろ?」


    レイ「赤木博士の料理は美味しいよ」


    シンジ「綾波は、食べたことあるの?」


  77. 77 : : 2017/11/06(月) 05:02:40



    レイ「うん。カレーライスを、肉抜きで」


    シンジ「カレーライス……」


    レイ「でも、碇くんのお味噌汁も美味しかった」


    シンジ「あ、ありがとう…」














    三人は野外地からドックへ、そして食堂へ。

    まだ食堂には調理スタッフはおらず、モヌケの空。

    リツコは適当に席を選び、三人を座らせた。














    リツコ「じゃあちょっと待っててね」


    シンジ「リツコさん、何を作ってきてくれたんですか?」


    リツコ「焦らないで。一杯あるから」














    リツコはそう言うと、厨房へと入っていった。

    リツコは大型冷蔵庫を開け、保存されていたタッパーを1、2,3,4,5,6,7個取り出した。

    そしてその7個全部をレンジに入れ、2分間温めた。

    その間にリツコはポットのお湯でコーヒーと緑茶を二杯ずつ入れ、三人の所へ持って行った。














    リツコ「はいどうぞ」


    シンジ「あ、ありがとうございます」ペコリ


    レイ「ありがとうございます」ペコリ


    マヤ「す、すみません……」ペコリ


    リツコ「あと1分待っててね」ズズズ














    リツコはコーヒーをすすり、カウンターにもたれる。

    するとお待ちかねの「チン」と出来上がりの音が鳴った。

    リツコは笑顔で振り向き、火傷をしないよう手袋をはめ、タッパーを取り出し、オボンに並べた。














    リツコ「は~い出来たわよ~」


  78. 78 : : 2017/12/06(水) 21:22:50







    シンジ達はワクワクと目を光らせ、奥から出てきたリツコを見つめる。

    リツコは大きなオボンを持ち、テーブルに置くと、ズラリと大、中、小と様々な7個のタッパーが並べれていた。

    リツコはフタに手をかけ、パカパカパカと次々開けていく。

    その後には、7種類の料理がテーブルに並べれていた。

    しかも温めたばかり故にいい匂いを漂わせている。














    シンジ「うわあ、美味しそう!」


    マヤ「ホント……!」


    リツコ「さあ召し上がれ。早く食べないと学校に遅れるわよ」


    シンジ「は、はい!」


    レイ「はい」














    四人は胸の前で手を合わせ「いただきます」とおじぎ。

    シンジとレイはお互い笑いあいながらリツコの手料理を食べ、リツコは横でウトウトしているマヤを隣に、

    その光景を笑顔で眺めていた。
















  79. 79 : : 2017/12/06(水) 21:22:54
















    ――――――――――――――
    東京都市 ゴジラ近辺





    朝食を終えたシンジとレイは学校へ向かう最中、大勢の人だかりを発見した。

    その人たちの目線には、アスカの活躍によって銅像と化したゴジラが見えた。

    スマホやカメラを手にパシャパシャとシャッター音が鳴り、中には動画、中継を撮影している者までいた。














    シンジ「改めて見ると、ホントにデカいね」


    レイ「ホントね」


    シンジ「あんなヤツに立ち向かったって考えたら、よく生きてられたなって思っちゃうね…」


    レイ「そうね」


    シンジ「……今度は、勝てるかな?」


    レイ「大丈夫よ。赤木博士なら、絶対なんとかしてくれる」


    シンジ「……そうだね」














    シンジとレイはゴジラの方向、右を向きながら歩いていると、














    「おい貴様!!待てええええ!!」














    遠くで男の怒鳴り声が聞こえた。

    だが、シンジとレイはゴジラを見てるせいか、遠いから聞こえなかったのか、その声には気づかなかった。

    それと同時に、その声の主が、どんどんこちらに向かってくることも。














    「どいてくれえええええ!!」


    シンジ「え?」クルッ


    ドカアアアアッ














    前から軍服の男に追いかけられ、メガネをかけた男性がシンジに向かって走ってきた。

    その男の叫び声にシンジは振り向いたが時すでに遅し。

    シンジと男性は真正面からぶつかってしまった。

    その拍子に二人は転んでしりもちをつき、その拍子にシンジは手に持っていた「ダイスケ博士の資料」を落としてしまった。














    シンジ「イテテテテテ…」


    レイ「碇くん大丈夫!?」


    シンジ「ああ、なんとか……」


    メガネの男性「ごめん、すまなかった!」














    メガネの男性はクイとメガネを人差しと中指で上げ、再度立ち上がる。


  80. 80 : : 2017/12/06(水) 21:22:57




    だが男性は、立ち上がったと思ったら、急にしゃがみこんだ。

    そしてシンジが落とした博士の資料を手に取った。














    メガネの男性「これは……!」パラパラパラパラ


    メガネの男性「なんでこれがここに……!」


    シンジ「あ、すいません!それ僕のなんです!」


    メガネの男性「君!これをどこで手に入れたんだい!?」


    シンジ「え?」


    軍人「そこにいたか!!」


    メガネの男性「…まずい!!」


    メガネの男性「君すまない!!これ貸してくれ!!」


    シンジ「え?」














    メガネの男性はそうシンジに言い残し、ダイスケ博士の資料を持って、再び走り出した。














    シンジ「あ、ちょっと!!」


    レイ「ゴジラの資料が……!!」














    目の前で起きた突然の出来事にシンジは困惑した。

    軍人に追われていた謎の男。

    そしてその男にファイルを奪われるという事態が発生、この間、実に一分と持たない一瞬の出来事だった。














    シンジ「どうしよう、博士の、ゴジラの資料が……!」


    レイ「あの人、どうしてあの資料を?」


    レイ「まるで、あの資料のことを知っていたみたい……」


    シンジ「ミサトさんに、アスカになんて言えば……」


    レイ「落ち着いて碇くん。学校が終わったら、警察に行こう」


    レイ「あの男の顔なら、私も覚えてるから」


    シンジ「……無事に戻って来てくれればいいけどな」














    シンジは曇った表情のまま、レイと共に学校へと向かった。



  81. 81 : : 2018/01/30(火) 22:28:04








    ――――――――――――
    第壱中学校




    シンジは暗い表情で教室に入り、席に着いてため息をつく。

    トウジとケンスケの「おはよう」にも反応せず、

    元気のない彼が気になって、二人はそばに来た。














    トウジ「どうしたんやシンジ?朝から元気ないのう」


    ケンスケ「またアスカにやられたのか?」


    シンジ「ううん、そうじゃないんだけど……」


    トウジ「じゃあどうしたんや?」


    シンジ「実は……」














    シンジは二人に朝のことを話した。

    何故か軍の人間に追われていた男に、

    ダイスケ博士が残したゴジラのファイルを奪われた出来事を。














    トウジ「そらけったいな目におうたなぁ」


    ケンスケ「軍に追われていてファイルを盗んだ、相当ヤバそうなヤツじゃないか?」


    シンジ「実はもう一つ気になってることがあるんだ」


    シンジ「その男の人、ファイルを見た瞬間、それがゴジラのだってわかったみたいだったんだ」


    ケンスケ「なんだって?」


    シンジ「それで僕に『貸してくれ』って言って、そのまま消えちゃって……」


    トウジ「ますます気味が悪いのぉ」


    トウジ「その男、どうしてゴジラのことを知ってたんや?」


    シンジ「とにかく、放課後警察に行ってくるよ。一刻も早くファイルを取り返さないと…!」


    トウジ「ほんならワシも行くで!」


    トウジ「ケンスケも行くやろ?」


    ケンスケ「・・・・・・・・・」


    トウジ「ケンスケ?」


    ケンスケ「ゴジラ……なんかどっかで聞いたことがあるような……」


    トウジ「なんやお前、あの怪獣のこと知っとるんか?」


    ケンスケ「いや、俺は全然知らないよ、ただ…」


    シンジ「ただ?」


    ケンスケ「なんか最近、近所のどっかで聞いた覚えがあるような……」


    トウジ「なんや、釈然としないのぉ」


    ケンスケ「まあとにかく俺も行くよ。それでいいだろ?」


    シンジ「ありがとう」














    放課後の段取りを付け、トウジとケンスケは自分たちの席へ戻っていった。














  82. 82 : : 2018/02/02(金) 19:18:59




















    ―――――――――――――
    放課後




    「さようなら」の号令をすませ、トウジ、ケンスケ、シンジ、レイの四人は、共に肩を並べ、

    下駄箱で靴を履き替えた。














    レイ「二人とも、一緒に来てくれるの?」


    トウジ「あったりまえやろ!」


    シンジ「人数は多いほうがいいだろ、綾波」


    レイ「…うん、そうね。ありがとう鈴原くん、相田くん」


    ケンスケ「いいっていいって。早く終わらせて帰ろうぜ」


    トウジ「ほならさっそく、交番へ行くで!」


    シンジ「うん」














    四人は校門へ出て右に曲がり、最寄りの公園へ向かい歩き始める。














    「あ、ねえ君」


    シンジ「え?」クルッ














    シンジは誰かに後ろから声をかけられ、振り向く。

    そこにはメガネをかけた男性が立っていた。

    その顔を見てシンジは、目をカッと見開く。














    シンジ「あ~~~~っ!!」


    レイ「今朝の…ファイル泥棒!」


    トウジ「なんやて!?」


    ケンスケ「この人が!?」














    トウジは拳を構え、ケンスケは愛用のビデオカメラを構えた。














    トウジ「おいテメエ、シンジのノート返せや!」


    メガネの男性「お、落ち着いてくれよ!あの時は悪かったから!」


    ケンスケ「どうしてゴジラのファイルを取ったんだ?」


    シンジ「とにかく返してくださいよ!大事なモノなんです!」


    レイ「どうして軍の人に追われていたんですか?」


    メガネの男性「わかったよ、順に説明するからとりあえず落ち着いてくれ!」














    男性はショルダーバッグから今朝、シンジから強引に持って行ったファイルを出し、シンジに差し出した。














    メガネの男性「あの時はごめん。すまなかった」


    シンジ「良かったぁ」ホッ














    シンジはファイルを抱きしめる形でホッと肩を落とす。














    メガネの男性「立ち話もなんだし、どこかのお店でいいかい?お詫びにおごるから」


    レイ「…三人は、どう?」


    トウジ「ま、まあおごるってんなら別にかまんけどなぁ」


    ケンスケ「まだ聞きたいことがたくさんあるしね」


    シンジ「僕も良いよ」














    五人は行き先を変え、最寄りの喫茶店に向かった。














  83. 83 : : 2018/02/02(金) 19:19:02
















    ―――――――――――――――
    喫茶店 モーターバックス




    人気チェーン店「モーターバックス」を訪れた五人は

    それぞれココア、アイスティー、コーヒーなどをそれぞれ注文。

    長方形のテーブルを選択し、五人は椅子とソファーに座った。

    メガネの男性は深々とお辞儀をし、自己紹介を始めた。













    メガネの男性「今日は付き合ってくれてありがとう」


    メガネの男性「改めてよろしく。僕は、こういう者だ」スッ














    メガネの男性はポケットから財布を出し、そこにしまわれている一枚の白いカードを取り出し、四人の前に置いた。




    ――――――――――――――――

    第3首都東京国立物理化学研究所
    第一室長

    山根(やまね) 健吉(けんきち)

    〒123-0001
    第3首都東京西区1-21-1
    TEL.001-023-1234

    ――――――――――――――――













    シンジ「山根、けんきちさん……」


    レイ「物理学者・・・なんですか?」


    山根「一応ね。今は室長を任されてるんだ」


    トウジ「物理学者のセンセが、なんでゴジラを知っとるんや?」


    山根「それは今から話すよ。ところで君たち、名前は?」


    シンジ「碇シンジです」


    レイ「綾波…レイです」


    トウジ「トウジや。鈴原トウジ」


    ケンスケ「相田ケンスケです」


    山根「よろしくみんな」














    山根は頼んだコーヒーを右に長し、前かがみになって両手を組んだ。














    山根「じゃあ本題に入ろう」


    山根「まず、僕がどうしてゴジラを知っているのか、それを教えてあげるよ」


  84. 84 : : 2018/02/09(金) 14:14:30

















    今から22年前。

    一匹のゴジラが東京を蹂躙し、街を火の海に変えた。

    僕は当時は、祖父の影響を受けてゴジラに興味を持っていた普通の大学生だったんだ。

    でも当時卒業論文でボツを食らった論文がG対策本部の人の目に留まって、チームに加えてもらったんだ。

    あの時は何もかもに必死で、もう趣味の領域を遥かに超えていた程だった。

    そしてある怪獣との激戦の末、ゴジラはメルトダウンを起こし、消えていった。

    そして僕は後に論文が認められ、「伊集院」博士の元で働いている。














  85. 85 : : 2018/02/09(金) 14:53:18






    トウジ「……ほぉ、またなんとも、大層な人がおうたもんや」


    ケンスケ「じゃあ、先生の母は、当時のゴジラを目撃していた…?」


    山根「そう。僕も初めは驚いたんだけどね」


    シンジ「だからゴジラのことを…」


    レイ「でも、まだ謎があります」


    レイ「アナタは今朝、どうして軍隊に追われていたんですか?」


    山根「ああ、あれは単なる不法侵入だよ」


    シンジ「不法侵入?」


    山根「22年ぶりのゴジラだったから、間近で見てみようと思って、思わず急接近したら見つかって…あの様だよ」


    レイ「・・・・・・・・・・」


    ケンスケ「なあ碇、せっかくだから、色々と聞いてみないか?」


    ケンスケ「ゴジラを良く知っている人物なんてまたといないはずだし、先生もいいでしょ?」


    山根「僕は構わないよ。知っていることならなんでも教えてあげるよ」


    シンジ「ほ、本当ですか?」


    レイ「待って、碇くん」














    レイはシンジの肩を掴み、軽く引く。

    そして山根を静かな目でジッと見つめる。














    シンジ「なんだよ綾波」


    レイ「まだ、大きな謎が残っている」


    レイ「山根博士、兵士に追われていたと言え、どうしてゴジラのファイルを取っていったんですか?」


    レイ「アナタのことはわかりました。今度はその理由を教えてください」


    山根「・・・・・・・・・・・」


    山根「……その質問には答えられない」


    シンジ「え、どうして?」


    山根「だが信じてくれ。僕はファイルのページを取ったりはしていない」


    山根「僕は単に目を通しただけだ」


    レイ「・・・・・・・・・」


    山根「ごめん、そろそろ研究室に戻らないと…!」














    山根は逃げるように席を立ち、カバンを持って速足で店の出入り口へ向かった。

    するとレイが、博士の後ろであの言葉を発した。














    レイ「オキシジェン・デストロイヤーのことですか?」


    山根「」ピクッ














    その兵器の名を聞いた時、山根はピタリと足を止めた。














    レイ「アナタはオキシジェン・デストロイヤー(あの兵器)について調べていた、違いますか?」


    山根「・・・・・・・・・・・・」


    レイ「でも私たちも見ましたけど、それは名前だけで、性能や製造法に関する情報は無くなっていました」


    山根「………綾波さん、一つだけ言っておきたい」


    山根「あの兵器は、今はもう作れないんだよ」


    シンジ「作れない!?」ガタッ














    シンジはガタッとテーブルを立ち、レイの隣まで歩き、レイと並び、山根を見つめる。














    シンジ「それってどういう意味ですか!?」


    山根「そのままの意味だよ。あの兵器は、オキシジェン・デストロイヤーは、永遠に葬られた兵器なんだ」


    シンジ「そんな……!」


    山根「とにかく、この件にはもう関わらないほうがいい。わかったかい?」














    山根は忠告するように二人にそう言うと、喫茶店を出て行った。









  86. 86 : : 2018/02/09(金) 15:40:42





















    ―――――――――――――
    ???




    拷問部屋の椅子に縛られた男は、鉄パイプとスタンガンを持ったタトゥー男たちに取り囲まれ、

    全身は完膚無きほどにアザだらけ。

    服はスタンガンの電気のせいで焦げて穴だらけのボロボロになっていた。

    呼吸もゆっくりと深く、もう頭陀袋も息による揺れが生じていない。














    スーツの男「で、どうだ、吐いたのか?」


    タトゥー男「ええなんとか。殺す間際でようやく」


    スーツの男「それで、どこにあるって?」


    タトゥー男「母国の内通者に渡したそうです」


    タトゥー男「今頃はソイツが処理したそうだとか……」


    スーツの男「そうか、ごくろう。よくやった」


    タトゥー男「それでセンセイ、例のヤツは…?」


    スーツの男「心配しなくていい。おい」














    スーツの男はドアに向けて合図を言うと、アタッシュケースを一つずつ持った男たちが6人入り、

    男たちにケースを一つずつ渡した。














    スーツの男「約束のギャラだ。持っていけ」


    タトゥー男「どれどれ」ガチャッ














    リーダー格の男がさっそく中身を拝見すると、中には札束がギッシリと並べられ、

    一億はあると思われる大金が入っていた。

    男はそれを見て満足に微笑み、














    タトゥー男「へへ、ありがとよセンセイ」














    礼を言った。














    スーツの男「では、私はこれで」














    タトゥー男たちはスッカリ目の前の、自分の物になった大金に目が行きっぱなしになり、スーツの男が部屋を出たのには気づかなかった。














    スーツの男「……よし、カギを閉めろ」


    部下「はい」コクリ














    男は部下に命じ、部屋に南京錠をかけた。

    だが、男たちは気づいていない。














    スーツの男「…まったく、バカな奴らだ」スッ














    男はジャケットの内ポケットから何かを取り出す。

    正方形で手の平に乗っかるぐらい小さく、真ん中には赤いボタンが付いていた。




  87. 87 : : 2018/02/09(金) 16:07:30




    そして男は、赤いボタンをポチっと押す。

















    ――――――――――――――
    ???






    タトゥー男2「まったく信じられねえぜ。こんな簡単に儲かるなんてなぁ」


    タトゥー男「へへ、全くだ!」














    ピッピッピッピッピッピッピッ














    タトゥー男「…ん?」


    タトゥー男2「おい、なんだよこの音」


    タトゥー男「こっから聞こえっぞ」ガサゴゾ














    タトゥー男は突然鳴った電子音の発信源を札束の奥から鳴っていると聞き取り、

    札束を取ると、それを1束、2束と地面に落としていった。

    するとその奥にあったのは…














    起動状態のC4爆弾があった。














    タトゥー男「なっ!!?」


    タトゥー男「まさか!!?」














    男はすぐさま逃げようとドアを開けようとするが、ドアはビクともしない。

    男たちは、自分たちは閉じ込められたと思ったのは、

    もう後の祭りだった。














    タトゥー男「おい誰か!!開けろ!!ここから出せえ!!」


    タトゥー男2「ふざけんな!出しやがれええええええ!!」


    スーツの男「残念だがそれはできんよ」


    タトゥー男「テメエ、俺たちを最初から捨てる気だったのか!!」


    スーツの男「捨てる……だと?それは違うね」


    スーツの男「言っただろ?しくじったら死んでもらう…とね」


    スーツの男「せっかくまたとない仕事を与えてやったのに、君たちはまんまと失敗した」


    スーツの男「これはその埋め合わせだよ」


    タトゥー男「ふざけんな!早くこっから出せええええええ!!」


    スーツの男「さようなら、役立たず共」














    男は被った帽子を取って胸に当てて軽くお辞儀をし、

    右に回って帽子をかぶり直し、カツカツと革靴を鳴らしながら歩いて行った。

    後ろからは男たちの悲鳴が絶えず聞こえたが、男は振り向きもせず、

    腕時計を見た。

    時刻は16時10秒前。














    スーツの男「9…8…7…6…5…4…3…2…1……」














    男が秒読みを始め、長針が12を刺した瞬間














    ドカアアアアアアァァァァン

    ドカアアアアアアァァァァン

    ドカアアアアアアァァァァン

    ドカアアアアアアァァァァン

    ドカアアアアアアァァァァン














    爆風と土ぼこりが押し寄せ、それに乗って大量の紙幣が紙吹雪のようにばらまかれた。

    男の足元にも飛んできたが、男は一枚も拾わず、拾うどころかそれを踏みつけていった。







  88. 88 : : 2018/02/09(金) 16:28:28











    男「やはり屑だな。こんな偽造紙幣(ニセモノ)に騙されるとは」


    男「」ピッピッピッ














    男は携帯を取り出し、電話をかける。

    画面には「Mr.P」と名が表示されていた。














    男「私です。例の設計図がわかりました」


    男「日本にいる彼の助手に預けたそうです」


    男「…ええ、場所は把握しています」


    男「…直ちに向かわせます。ご安心ください」


    男「…では後ほど」



    ピッ









  89. 89 : : 2018/02/09(金) 16:54:01
















    ―――――――――――
    喫茶店




    男は紅茶をすすりながら煙草をふかし、上を向いて煙を吐いた。

    左手の人差し指と中指でタバコを持ち、右手を携帯を操作していた。














    男「…私だ」


    男「例の設計図の場所がわかった」


    男「東京の研究所だ」


    男「そこにいる『イジュウインの助手』が持っているはずだ」


    男「必ず手に入れろ。ただし騒ぎは起こすなよ」


    男「私も明日そっちに向かう」



    ピッ














    男はタバコを灰皿に押し付けて消し捨て、

    足元のカバンを持ち上げて膝に置き、留め金を外し、

    1冊のファイルを取り出した。

    表面は赤いカラーで彩られ、

    題名がアルファベットで書かれていた。














    男「念のため、こちらの準備も進めておくとするか…」














    ―――――――――――――――



     P R O J E C T



          M G







    TOP SECRET


    ―――――――――――――――















                              つづく
  90. 90 : : 2018/02/09(金) 17:03:34
















     予 告


    強大なるゴジラに対抗すべく奔走(ほんそう)するネルフとエヴァのパイロット。

    葬られたオキシジェン・デストロイヤー、これに匹敵する対抗策はあるのか?

    裏でうごめく謎の陰謀。

    ゴジラに秘められた多くの謎

    そして決戦の時が迫る中、ついに

    破壊神が復活する!



    次回

    ゴジラVSエヴァンゲリオン

    伝説の破壊神 後編


    さぁて次回も、サービスサービス♪



  91. 91 : : 2018/02/09(金) 17:11:43








    あとがき

    突然ながらつづけさせてしまい、まことにすみませんでした。

    なんとか書き終えようと思ってたんですが、

    どうも1つに収まりきれないと思い、前編、後編に分けることにいたしました。

    後編は近々執筆を開始しようと思ってますので、期待な人は待っててください。

    それともう一つ、こちらも勝手ながらコメを制限してしまい、誠にすいませんでした。

    解除しましたので、この作品への感想、質問等いただけたら幸いです♪

    では後に上げる後編にてお会いしましょう。



    それでは!


  92. 92 : : 2018/02/09(金) 20:32:00
    >>55
    まずこれを書くきっかけだったのが公式コラボ企画

    「ゴジラ対エヴァンゲリオン」でございます。

    最初タイトルを聞いた時は夢のコラボ映画実現かと思いきや

    単なるコラボ企画だったてのがちょっと残念だなぁって思っちゃたんです。

    そこで自分なりに書いたのがこの作品です。

    ゴジラは祖父や母からよく映画やビデオを見せてもらってたのでよく知ってたんですが、

    エヴァに関してはもう、新劇場版からデビューという遅れ気味のスタートで見始めたので、正直分からんことだらけでした。

    なのでエヴァは、使徒のパターン、エヴァの性能、キャラクターの性格や立ち位置など、もうほぼ基本的なことばかりしか書けませんでしたが、

    暇があったらアニメとか漫画とか見て、世界観を見直したいと思ってます(笑)

    よろしければ後編にも付き合ってください!
  93. 93 : : 2018/02/13(火) 23:00:58
    前編ご苦労さまでした!!!ありがとうございます!!!読みごたえがありますよ!!今までのゴジラ小説の中で最高傑作だとおもいます!!!あの山根がでましたな!!!デストロイア戦以来の出演でしたね!!!シリアスさが素晴らしかったです!!!!
  94. 94 : : 2018/02/21(水) 22:48:52
    >>93
    トクさんコメありがとうございます!
    今回はゴジラを唯一倒せた科学兵器
    「オキシジェン・デストロイヤー」にスポットを当てた作品にしようと考えて山根を出そうと思いました。
    ご愛読してくださり、光栄です!!

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hinokagututi

ローリン・ナオト

@hinokagututi

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ゴジラ VS エヴァンゲリオン シリーズ

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