このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレン「絶対に・・・変えてみせる」トロスト区編※エレンチート、キャラプチ崩壊
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                  - 1 : : 2016/06/22(水) 12:11:32
- 4作目です。
 
 http://www.ssnote.net/archives/45773
 ↑前作になります。こちらもよろしくお願いします。
 
 http://www.ssnote.net/users/pwwWvZ1NdSdhDv6/series
 ↑シリーズ登録してますので1作目から見たい方はそちらからどうぞ。
 
 前作でご指摘いただきましたので先に述べておきます。
 この作品は原作に沿って進めていく方針になっているので原作と同じような文章が多くなる場合があります。そこをご了承下さい。
 
 今まで通りの亀更新、粗雑な文章ですが見ていただけると嬉しいです。
 
 投稿は明日から開始します。
 
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                  - 2 : : 2016/06/23(木) 12:46:58
- 投稿は今日の22時頃から始めます。
 もうしばらくお待ちくださいm(_ _)m
 
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                  - 3 : : 2016/06/23(木) 21:26:11
- ーーー
 ーーー 半年後
 ーーー 訓練所
 教官「周知の通り、今から107年前、我々以外の人類は…皆 巨人に食い尽くされた」
 教官「その後、我々の先祖は巨人の超えられない強固な「壁」を築くことによって巨人の存在しない安全な領域を確保する事に成功したが……それも五年前までの話………」
 教官「諸君らの中にもその場に居合せた者も少なく無いだろう。そう……」
 教官「五年前、再び惨劇は起きた……」
 教官「100年の平和の代償は845年のあの惨劇によって支払われた」
 教官「当時の危機意識では、突然の超大型巨人の出現に対応出来る筈も無かったのだ」
 教官「その結果…先端の壁ウォール・マリアを放棄。
 人類の活動領域は、現在我々のいるウォール・ローゼまで後退した」
 教官「今、この瞬間にもあの超大型巨人が壁を破壊しに来たとしても不思議ではない」
 教官「その時こそ諸君らは、その職務として生産者に代わり、自らの命を捧げて巨人という脅威に立ち向かって行くのだ!」
 キース「心臓を捧げよ!!」バッ!ケイレイ
 訓練兵「「「ハッ!!」」」バッ!ケイレイ
 
- 
                  - 4 : : 2016/06/23(木) 21:27:19
- キース「本日貴様らは訓練兵を卒業する!その中で最も訓練成績の良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前に出ろ!」
 主席 ミカサ・アッカーマン
 2番 ライナー・ブラウン
 3番 ベルトルト・フーバー
 4番 アニ・レオンハート
 5番 ジャン・キルシュタイン
 6番 マルコ・ボット
 7番 ユミル
 8番 コニー・スプリンガー
 9番 サシャ・ブラウス
 10番 クリスタ・レンズ
 キース「以上10名だ」
 キース「訓練兵を卒業する貴様らには3つの選択肢がある」
 キース「壁の強化に努め、各街を守る駐屯兵団」
 キース「犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む調査兵団」
 キース「そして、王の元で民を統制し、秩序を守る憲兵団」
 キース「無論、憲兵団を希望できるのは先程発表した成績上位10名だけだ!」
 キース「後日、希望配属兵科を問う。本日はこれにて第104期訓練兵団解散式を終える…以上!」
 訓練兵「「「ハッ!!」」」バッ!ケイレイ
 
- 
                  - 5 : : 2016/06/23(木) 21:29:31
- ーーー
 ーーー
 ーーー 食堂
 ワイワイ ガヤガヤ
 モブ「いーよなお前らは、10番以内に入れてよ!どーせ憲兵団に入るんだろ?」
 ジャン「ハァ?当たり前だろ?何のために10番内を目指したと思ってんだ」クルッ
 マルコ「俺も憲兵団にするよ。王の近くで仕事が出来るなんて光栄だ……!」ゴク
 ジャン「おいマルコ。まだお利口さんをやってんのか……」バン
 マルコ「ぶっ!!」バシャッ
 ジャン「言えよ、本音を。内地に行けるからだろ?」ズイッ
 ジャン「やっとこのクッソ息苦しい最前線の街から脱出出来るからだ!内地での安全で快適な暮らしが俺達を待ってるからだろうが!!」バンバン
 ザワザワッ
 マルコ「なっ…お前……」キョロキョロ
 マルコ「は…恥を知れよ、少なくとも俺は ーーーー」
 ジャン「あ〜すまん俺が悪かった。お前は優等生だったな」ハァ
 ジャン「でもお前らならどうする!?」クルッ バッ
 
- 
                  - 6 : : 2016/06/23(木) 21:32:40
- ジャン「俺達が内地に住める機会なんてそうそう無いぜ!それでも"人類の砦"とかいう美名のためにここに残るのか!?」
 訓練兵「「「……」」」
 「そりゃあ……」「好きでこんな端っこに生まれた訳じゃないし……」「巨人の足音に怯えなくて済むんなら……」
 シガー『さてさて…前回はここでエレンがジャンと喧嘩を始めたが、今回はどうなるのやらな』
 ジャン「だよなぁ…皆内地に行きたいよなぁ……」
 ジャン「で、お前らはどうするんだ?」チラッ
 ベルトルト「僕は憲兵団を志願するよ」
 アニ「私も…だけど……」
 アニ「あんたと一緒だとは思われたくないわ」ギロッ
 ジャン「ハハハッ!!手厳しいな、アニ!」グビッ
 「ねぇ……」ガタッ
 シガー『お?』
 
- 
                  - 7 : : 2016/06/23(木) 21:39:20
- アルミン「内地が快適とか言ったよね?ジャン……ここも5年前までは内地だったんだよ?」
 ジャン「……何が言いたい、アルミン」クルッ
 アルミン「ジャン……内地になんて行かなくても、君の脳内は"快適"だと思うよ?」
 ライシガ「『ブフーッ!』」
 ダズ「うわあぁぁ!」
 ライナー「す…すまん…!」ゴシゴシ
 ミカサ「アルミン、やめた方が良い」ガシッ
 アルミン「いいや、言っておかないと僕の気が済まないんだ」グイッ
 ジャン「……」スッ
 ジャン「アルミン……俺が頭のめでたい奴だと、そう言いたいのか?」
 ジャン「それは違うな…俺は誰よりも現実を見てる」
 
- 
                  - 8 : : 2016/06/23(木) 21:40:34
- 今日はここまでです。
 明日も同じ時間帯に投稿します。
 
- 
                  - 9 : : 2016/06/23(木) 22:53:30
- 待ってました!!!
 もちろん期待です!!
 
- 
                  - 10 : : 2016/06/24(金) 18:10:30
- おお!まさかのアルミン!期待です!
 
- 
                  - 11 : : 2016/06/24(金) 19:15:42
- ジャン「4年前、巨人に奪われた領土を奪還すべく、人類の人口の2割を投入して総攻撃を仕掛けた」
 ジャン「……そしてその半分以上がそっくりそのまま巨人の胃袋に直行した。あと何割か足せば領土は奪還出来たか?」
 ジャン「巨人を1体倒すのに平均で30人は死んだらしい。しかし、この地上を支配する巨人の数は人類の1/30じゃ済まないぞ」
 ジャン「もう分かった事だ。人類は…巨人に勝てない…」
 「「「……」」」
 ジャン「……はぁ…」
 ジャン「見ろ…お前のせいでお通夜になっちまった」
 アルミン「それで?」
 ジャン「はぁ!?話聞いてたか?」
 アルミン「"勝てないと思う"から諦めるってところまでは聞いたよ」
 ジャン「……」
 アルミン「ねぇ…諦めて良い事って何かあるのかな?
 君はあえて希望を捨ててまで現実逃避する方がいいの?」
 「「「……」」」
 アルミン「そもそも」
 
- 
                  - 12 : : 2016/06/24(金) 19:18:12
- アルミン「巨人に物量戦を挑んで負けるのは当たり前じゃないか」
 アルミン「4年前の敗因の1つは巨人に対しての無知だ。負けはしたけど、得た情報は確実に次の希望に繋がる。
 それに…あれは作戦なんかじゃーーーー」
 ミカサ「アルミン、それ以上は言ってはいけない」ガシッ
 アルミン「ハッ!……ごめん…ミカサ………でも、あとこれだけは言わせて」
 アルミン「僕には夢がある……」クルッ
 アルミン「巨人を駆逐してこの狭い壁内から出て、外の世界を…探検するんだ」
 ジャン「はっ!」
 ジャン「何言ってんだお前?めでたい頭してんのはお前の方じゃねぇか!」トントン
 アルミン「……なんだと!!」
 
- 
                  - 13 : : 2016/06/24(金) 19:20:21
- ジャン「見ろよ!誰もお前に賛成なんかしてねぇ!」クルッ
 訓練兵「「「……」」」
 アルミン「……」
 ジャン「体だけじゃなくて頭までガキのまんまか?この3年間で何も変わってねぇな!」
 アルミン「!!」ブチッ ギロッ
 ジャン「おっ?何だよ」ズイッ
 ジャン「文句あるならやり返して見ろよ。ほら、ほら、ほら!」ドン ドン ドンッ
 アルミン「」グラッ
 ジャン「おっと…まだ早ぇよ」ガシッ
 アルミン「」ガシッ ヒュッ ガシッ ギュウゥゥゥ
 ジャン「がっ……!」
 マルコ「飛びつき三角締め!そうか…確かアルミンもレンと同じ技術を習ってたんだっけ」
 
- 
                  - 14 : : 2016/06/24(金) 19:23:59
- アルミン「僕だって……半端な気持ちで言ってるんじゃない!」
 ジャン「このっ…!」グググ
 アルミン「!!(やっぱり力の無い僕じゃ…)」
 ー
 ーー
 ーーー
 ミカサ「三角締めは力の強い相手だと外される事もある。そんな時は ーーーー」
 エレン「勢いがよければそのまま"もっていける"からな」
 ーーー
 ーー
 ー
 アルミン「(そうだ!今がその時だ!)」グルッ ガチッ
 ジャン「うおっ!」ドンッ
 アルミン「僕とレンの夢を笑った事を…撤回しろ!さもないと……」グッ
 ジャン「!!おい、やめ ーーーー」
 バキッ
 アルミン「うっ!」ドサッ
 アルミン「何するんだ!ミカサ!」ガバッ
 ミカサ「いくらアルミンでも、あの先はやらせる訳にはいかない。感情が先走って理性的な考えが出来ていない」
 ジャン「あ、危なかった……」ズキズキ
 
- 
                  - 15 : : 2016/06/24(金) 19:29:25
- ミカサ「あのまま放っておいたら、アルミンはジャンに何をしたの?」
 アルミン「……ごめんミカサ、確かに感情的になり過ぎたよ」
 アルミン「ごめんよジャン……ついカッとなって………」
 ジャン「いや…俺も悪かった、夢を笑ったりして。これで手打ちにしようぜ」スッ
 アルミン「うん、ありがとう」ポン
 ミカサ「アルミン、クリスタ行こう」スタスタ
 ーーー
 ーーー
 ーーー 食堂の外
 アルミン「いてて……」
 ミカサ「あのまま放っておいたらアルミンはジャンの腕を折っていた。だから、今回は謝らない」
 アルミン「分かってるよ、止めてくれてありがとう」
 ミカサ「仲間が怪我をしていい気分にはならない。ただそれだけ」
 クリスタ「そうだね、やっと卒業まできたんだもんね」
 アルミン「そうだね。それに、これからは更に冷静でいないといけないからね……」
 クリスタ「2人共、配属兵科の希望はどうするの?」
 
- 
                  - 16 : : 2016/06/24(金) 19:31:31
- 見たい番組があるので勝手に早く投稿しました、すいません。
 今日はここまでです。
 明日は昼頃に投稿します。
 
- 
                  - 17 : : 2016/06/24(金) 20:30:50
- もしかしてハリーポッター?
 
- 
                  - 18 : : 2016/06/24(金) 21:16:57
- 期待です
 
- 
                  - 19 : : 2016/06/24(金) 21:58:05
- ジャンとアルミンの喧嘩の時の内容は暗殺教室が元ネタですか?
 
- 
                  - 20 : : 2016/06/24(金) 22:10:24
- アルミンに違和感しかない。
 
- 
                  - 21 : : 2016/06/24(金) 22:41:55
- 14での
 エレン「勢いがよければそのまま"もっていける"からな」
 ってレンではないのですか?
 間違っていたらすみません。
 
- 
                  - 22 : : 2016/06/25(土) 01:35:37
- もしかして、渚と、カルマのころせんせー殺す殺さないのかの格闘が、元ネタ?
 
- 
                  - 23 : : 2016/06/25(土) 14:03:22
- アルミン「僕は調査兵団にするよ」
 ミカサ「私も」
 クリスタ「やっぱり調査兵団にするんだね。私も行くよ」
 ミカサ「私はレンと一緒なら何でも出来る」
 アルミン「僕は人より体力は無い…けど…死んでも足でまといにはならないよ」
 クリスタ「大丈夫だよ、アルミンは強い人だから」
 ミカサ「それに、正解を導く力もある」
 アルミン「そんな…買い被り過ぎだよ」
 駐屯兵「ーーーー」スタスタ
 ハンネス「ーーーー !」スタスタ
 アルミカクリ「」スクッ バッ!ケイレイ
 ハンネス「では今日はここで解散」バッ!ケイレイ
 駐屯兵「ハッ!」バッ!ケイレイ
 ハンネス「久しぶりだなアルミン、ミカサ、と…君は?」
 クリスタ「クリスタ・レンズです!」バッ!ケイレイ
 ハンネス「そうか。俺はトロスト区駐屯部隊長のハンネスだ」トン ケイレイ
 
- 
                  - 24 : : 2016/06/25(土) 14:05:45
- ハンネス「レンの事は聞いたよ。あいつがあんなに凄ぇ奴だったとはな……」
 ハンネス「……いよいよ明日だな」
 アルミン「うん……レンの予想が外れて、何も無く過ぎれば一番なんだけど、そうはならないだろうね」
 ミカサ「私達は3年間必死に頑張った。大丈夫、皆助かる。巨人に勝てる」
 ハンネス「頼もしいなぁ…あのチビ達が…大きくなったもんだ」シミジミ
 アルミン「僕もびっくりだよ。昼間から飲んだくれてたあのハンネスさんが今や部隊長だなんて」
 クリスタ「ハンネス部隊長は昔からのお知り合いなんですか?」
 ハンネス「ハンネスで良いよ。そうだな、昔からレンは喧嘩っ早かったからよく俺が仲裁に入ったもんだ」
 クリスタ「レンは昔から…?」
 ハンネス「いや、昔のあいつはそれほど強く無かった。俺が行く時には相手と一緒にミカサに組み伏せられてたもんだ」ハハハ
 
- 
                  - 25 : : 2016/06/25(土) 14:10:37
- アルミン「ハンネスさんが来る意味が無かったからね」
 ハンネス「確かにな。そんなあいつが、今は人類の運命を握っているかもしれないと考えるとな……時間ってのは凄ぇよな」
 アルミン「ハンネスさんはレンの事を誰から聞いたの?」
 ハンネス「ピクシス司令からだ。俺がお前らと顔見知りだって知っていたらしくてな、特別に教えていただいた」
 アルミン「そうなんだ」
 ミカサ「明日は正に人類の運命の分かれ道になる1日。気合を入れなければ」
 ハンネス「そうだな、俺達駐屯兵団も出来る限りサポートする。絶対に生き残れよ、これは命令だ」
 アルミカクリ「ハッ!」バッ!ケイレイ
 ハンネス「また元気な姿を見せてくれよ。じゃあな」スタスタ
 アルミン「僕達ももう寝よう。他の皆もそろそろお開きになってる筈だ」
 ミカクリ「うん(ええ)」
 
- 
                  - 26 : : 2016/06/25(土) 14:13:19
- ーーー
 ーーー 翌日
 ーーー トロスト区 市場
 スタスタ
 ジャン「しっかし、最前線の街なのに随分人が増えたよな……」
 ハンナ「もう5年も何も無いんだもん、数年前の雰囲気のままとはいかないでしょ」
 フランツ「この5年間で壁もずいぶん強固になったしね!」
 ハンナ「もう超大型巨人なんて来ないんじゃないかな」
 ジャン「何言ってんだバカ夫婦、別にアルミンの味方をする訳じゃねぇが、5年前だって平和な日に突然ヤツらは現れたんだぞ」
 ハンナ「そんな…夫婦だなんて……////」テレッ
 フランツ「お似合い夫婦だなんて…気が早いよ、ジャン!////」テレッ
 ジャン「」イラッ
 アルミン「君達ねぇ……」ハァ-
 
- 
                  - 27 : : 2016/06/25(土) 14:15:21
- ーーー
 
 ーーー
 
 ーーー 開閉扉前
 
 住民「来たぞ!調査兵団の主力部隊だ!!」
 
 ワアアアアア!!
 
 住民「エルヴィン団長!!巨人共を蹴散らして下さい!!」
 
 住民「おい見ろ!人類最強の兵士、リヴァイ兵長だ!!1人で一個旅団並みの戦力があるってよ!!」
 
 
 リヴァイ「チッ…うるせぇな……」
 
 ハンジ「あの人達の羨望の眼差しも、君の潔癖過ぎる性格を知れば幻滅するだろうね〜」
 
 リヴァイ「黙れクソメガメ」チラッ
 
 
 アルミカクリ「」トン ケイレイ
 
 
 リヴァイ「……フッ」
 
 ハンジ「!!」
 
 エルヴィン「開門!ここからは巨人の領域だ!領土奪還に向けて今回も 我々は突き進む!!」
 
 ガラガラガラガラ
 
 エルヴィン「進め!!」
 
 ドドドドドド
 
 
 アルミン「(ここからだ……)」
 
- 
                  - 29 : : 2016/06/25(土) 14:24:36
- すげーいいところで終わった
 期待です
 
- 
                  - 30 : : 2016/06/26(日) 00:54:07
- 神作だな!!
 
- 
                  - 31 : : 2016/06/26(日) 09:10:38
- 毎回楽しみにしてます(´ー`)
 
- 
                  - 32 : : 2016/06/26(日) 12:24:31
- 期待です!!
 
- 
                  - 33 : : 2016/06/26(日) 13:04:00
- ーーー
 ーーー 1時間後
 ーーー 壁上
 アルミン「えっ!?調査兵団にするって?」
 アルミン「コニー、君は8番だろ!?前は憲兵団に入るって……」
 コニー「憲兵団がいいに決まってるだろ…!けどよ……」ゴシゴシ
 トーマス「お前の昨日の演説が効いたんだよ」ヨイショ
 アルミン「え!?」
 コニー「い、いや…俺は…アレだ……そう!ジャンだ!俺はあいつと同じ兵団に入りたくねぇだけだ!」
 トーマス「調査兵団に入る説明になってないぞ」
 コニー「うっ…うるせぇ!!自分で決めてたんだよ!」
 トーマス「そう照れるなよ。やるべき事は分かっていても踏ん切りがつかない事もあるさ」
 トーマス「それに、お前だけじゃ ーーーー」
 サシャ「あのぅ、皆さん……」スタスタ
 
- 
                  - 34 : : 2016/06/26(日) 13:08:20
- サシャ「上官の食料庫からお肉盗ってきました」スッ
 サシャ以外「「……!!」」
 アルミン「サシャ……君は独房にぶち込まれたいのかい…?」
 トーマス「お前…本当にバカなんだな……」
 コニー「バカって怖えぇ……」
 サシャ「後で…皆さんで分けましょう。スライスして、パンに挟んで…むふふふ……」ヨダレ ダラダラ
 コニー「戻してこい」
 ミーナ「そうだよ。土地が減ってから、肉なんて凄く貴重になったんだから」
 サシャ「……大丈夫ですよ」ジュル ガコッ
 サシャ「土地を奪還すればまた……牛も羊も増えますから」
 アルミン「え?」
 トーマス「なるほどな。ウォール・マリアを奪還する前祝いに頂こうって訳か。
 食ったからには腹括るしか無いもんな!!」
 コニー「?」
 
- 
                  - 35 : : 2016/06/26(日) 13:13:25
- アルミン「トーマス……」
 サムエル「……俺もその肉食う!!」
 ミーナ「わ…私も食べるから!取っておいてよ!」
 アルミン「サムエル……ミーナ………」
 サムエル「何突っ立ってんだアルミン。作業に戻らないとバレちまうぞ」ポン スタスタ
 ミーナ「お昼はまだ先だよ」スタスタ
 アルミン「……」
 ー
 ーー
 ーーー
 エレン「くっそー、外に出たいってだけでなんで白い目で見られるんだ」
 ーーー
 ーー
 ー
 アルミン「(あれから5年経った……)」
 アルミン「(皆必死に訓練して、実力をつけて来た)」
 アルミン「(勝てる…これなら巨人にも ーーーー)」
 ピカッ ドオォォォン!!
 超大型巨人「」シュウゥゥゥゥ
 
- 
                  - 36 : : 2016/06/26(日) 13:18:50
- 全員「「」」
 アルミン「……ハッ!皆 ーーーー」
 ブシュウゥゥゥ!!
 アルミン「熱っ……!な…何が……!?」ヒューー
 アルミン以外「「うわあぁぁぁ!」」ヒューー
 アルミン「みんな!!」
 ???「全員、立体機動に移れ!」
 全員「「!!」」カチャ
 グルン パシュッ
 カツッ ズザァァァ
 アルミン「皆は……!?」チラッ
 ミーナ「サムエル!!」
 サシャ「!」ダッ
 アルミン「サシャ!」
 サシャ「」ダダダッ パシュッ
 ザクッ
 サムエル「うっ…うぅ……」
 サシャ「サムエル、動いちゃ駄目ですよ」
 アルミン「あ、危なかった ーーーー」
 ドゴオォォォン!!
 全員「「!!」」
 
- 
                  - 37 : : 2016/06/26(日) 13:22:12
- トーマス「壁が…壊された……」
 コニー「まただ…また巨人が入ってくる……」
 コニー「ちくしょう……やっぱり人類は巨人に ーーーー」
 ???「サシャ!!」ギュィィィィン ズザァ
 サシャ「へっ!?あっ、はい!」ビクッ
 ???「サムエルは任せたぞ!早く医療班に連れて行け」ポン
 ???「他の奴らは早く本部へ報告に行け!邪魔だ!」
 アルミン以外「は、はい!」ビクッ
 ???「こいつは俺がやる!ちゃんと報告しろよ!!」パシュッ ギュィィィィン
 アルミン「皆、行くよ!」パシュッ
 トーマス「お…おう!」パシュッ
 パシュッ ギュィィィィン
 ???「よし、行ったな……作戦開始だ」スッ
 パンッ バシュウゥゥゥ
 超大型巨人「」ギロッ
 ???「よう……久しぶりだな………」
 
- 
                  - 39 : : 2016/06/26(日) 13:56:09
- 短すぎ....
 
- 
                  - 40 : : 2016/06/26(日) 19:37:06
- まぁ都合があるんやから...
 我慢しましょうや
 
- 
                  - 41 : : 2016/06/26(日) 22:19:54
- 楽しみでヤンス
 
- 
                  - 42 : : 2016/06/27(月) 19:27:59
- ーーー
 ーーー
 ーーー 街中
 パシュッ ギュイィィィン
 コニー「なぁアルミン」
 アルミン「何?」
 コニー「動揺してたから自信は無いけどよ、さっきのフード被った奴、誰かに似てなかったか?」
 トーマス「それは俺も思った。会った事ある気がするんだよな……」
 アルミン「でもあのマントの紋章は調査兵団の物だよ。調査兵団に知り合いなんていないでしょ?」
 ミーナ「そんな事は後回し!今は少しでも早く本部へ報告に行かないと!」
 アルミン「そうだね、それは後から分かるだろうから今は先を急ごう」
 コニトーミー「おう(うん)」
 パシュッ ギュイィィィン
 
- 
                  - 43 : : 2016/06/27(月) 19:30:04
- ーーー
 ーーー
 ーーー 壁上
 超大型巨人「」ブンッ!
 ???「」パシュッ ピョン
 ズガガガガガガ
 ???「相変わらず遅いな……」ギュィィィィン スタッ
 ???「これならいけるか…?」ダッ
 超大型巨人「」ピクッ
 ボワァァァァ!!
 ???「熱っ!くそっ……」パシュッ
 ギュィィィィン スタッ
 ???「無理だったか……とりあえず次の段階に進まなきゃな」
 ーーー
 ーーー
 ーーー 街中
 カンカンカンカンカンカンカンカン
 ワァァァァ!
 駐屯兵「所持する荷物は最小限に!落ち着いて避難して下さい!」
 駐屯兵「避難船は用意してあります!全員乗れますので落ち着いて!」
 
- 
                  - 44 : : 2016/06/27(月) 19:31:53
- ーーー
 ーーー
 ーーー 駐屯兵団本部
 キッツ「悔やまれる事に、最も実戦経験豊富な調査兵団は壁外調査のために出払っている!」
 キッツ「現在は我々駐屯兵団のみによって、壁の修復と迎撃の準備が進行している!」
 キッツ「お前達訓練兵も卒業演習を合格した立派な兵士だ!今回の作戦でも活躍を期待する ーーーー」
 訓練兵「「「……」」」ゴクリ
 キッツ「ーーーー と言いたいところだが、今回は特別作戦が適用される為、お前達は巨人討伐には参加せず、補給班と住民の誘導に回ってもらう!」
 訓練兵「「「!!」」」
 マルコ「あ、あの……」スッ
 キッツ「何だ!」
 マルコ「おっしゃった意味がよく分かりませんでした。
 巨人が入って来ているのに訓練兵は誰も巨人討伐に参加しないとはどういう……」
 キッツ「私も詳しくは聞かされていない。とにかく、成績上位10名は補給班として補給所の死守、その他は住民の避難が完了するまで誘導にあたれ!」
 訓練兵「「「ハ、ハッ!!」」」バッ!ケイレイ
 
- 
                  - 45 : : 2016/06/27(月) 19:33:54
- ジャン「どういう事だ…?死ぬ確率が下がるから嬉しいが、討伐しないんじゃ街が巨人で埋め尽くされちまうぞ」
 ベルトルト「本当に……どういう意味だろうね………」
 ライナー「とりあえず今は命令に従って兵士として役目を果たすんだ、行くぞ」スタスタ
 アルミン「ミカサ、クリスタ、頼んだよ。補給所を巨人に占拠されたら終わりだからね」
 ミカサ「分かっている。アルミンも気を付けて」
 クリスタ「後でまたね」
 アルミン「うん、必ず」
 ーーー
 ーーー
 ーーー 街中
 ズバッ!
 巨人「」ズズーン シュゥゥゥゥ
 ???「そろそろ良いか…ん?」
 ワァァァァ
 ドカッ
 住民「うっ」ドサッ
 住民「お…おい…!あんた達……今がどんな状況か分かってんのか!?」
 ???「分かってるからこうなってんだよ!てめぇらこそ壁を出たかったら手伝え!!」
 
- 
                  - 46 : : 2016/06/27(月) 19:36:00
- 住民「ふざけんじゃねぇよ!!それ以上押し込んでもその荷台は通れねぇよ!」
 住民「何考えてんだよ!人を通すのが先だろ!」
 住民「何やってんだ兵士!そいつらを取り押さえろ!」
 駐屯兵「し…しかし……」アセ ダラダラ
 ???「やってみろ下っ端!」ズイッ
 駐屯兵「うっ……」
 ???「俺はこの商会のボスだぞ!お前ら兵士がクソに変えた飯は誰の金で賄われた!?
 お前がこの街の兵士を食わす金を用意出来るのか!?」
 ボス「いいから押せ!この積み荷はお前らのチンケな人生じゃ一生かかっても稼げねぇ代物だ!協力すれば礼はする!!」
 住民「大丈夫だよ。兵士さんが大砲で巨人をやっつけてくれるから」ギュッ
 ???「お母さん…アレ……」ユビサシ
 住民「」チラッ
 ズシン ズシン ズシン ズシン ズシンズシン
 住民「きょ…巨人だ!!すぐそこまで来てるぞ!」
 ズシンズシンズシンズシン
 
- 
                  - 47 : : 2016/06/27(月) 19:37:47
- ボス「今すぐ荷台を引け!」
 住民「うわぁぁどけぇぇぇ!」
 住民「押し込め!!」
 ボス「死にたくねぇ奴は荷台を押せ!!」
 巨人「」ドドドドドド
 ギュィィィィン
 駐屯兵「クソッ!!何故俺達を無視して住民の所に行くんだ!」
 駐屯兵「奇行種だ!考えるだけ無駄だ!」
 駐屯兵「くっ…速い!精鋭の私達が追いつけないなんて……」
 駐屯兵「このままじゃ ーーーー !?」
 バシュッ ギュィィィィン ズバッ!
 ズシーン
 住民「「「……!」」」
 ???「チッ…やっちまった」チラッ
 門 荷車 門
 ???「は……?」ブチッ
 ???「何…してんだ?」スタスタ
 ???「今、必死に皆が住民の避難を終わらせようとしてる中で……」
 
- 
                  - 48 : : 2016/06/27(月) 19:38:33
- 今日はここまでです。
 
- 
                  - 49 : : 2016/06/27(月) 19:40:52
- 気になります(^ ^)
 この調子でガンバッテ^o^
 
- 
                  - 50 : : 2016/06/28(火) 00:46:47
- もしかして、商会とのやり取りを、ミカ以外にやらせるつもり?
 
- 
                  - 51 : : 2016/06/28(火) 20:01:27
- ボス「それは当然だ!住民の為に命を捧げるのがお前らの務めだろうが!タダメシ食らいが100年ぶりに役に立ったからっていい気になるな!」
 ???「……人が人のために死ぬのが当たり前って言うのか…リーブス会長」
 ???「なら、きっと理解してもらえるさ。あんたの命1つで大勢が救われる事があるってな」
 リーブス「……なんで俺の名前を………」
 商人「おい、それ以上会長に近付くな」ガシッ グイッ
 ???「フード引っ張んなよ……」ガシッ グイッ スパーン
 商人「ぐっ!」ドサッ
 ???「あっ…あの人は……」
 リーブス「やってみろ!!俺はこの街のボスだぞ!?
 お前らのトップとも長い付き合いだ。下っ端の進退なんざ…冗談で決めるぞ!?」
 ???「勝手にしろよ、それに…死体がどうやって喋る?」
 住民「「「…」」」ゴクリ
 
- 
                  - 52 : : 2016/06/28(火) 20:08:22
- 商人「会長……」チラッ
 リーブス「……荷台を引け」
 ガラガラ
 ワァァァァ!!
 ???「ったく……顔は見られたくねぇってのに………」ガボッ
 ???「あの……ありがとうございました!」
 住民「おかげでみんな助かりました。感謝致します」ペコリ
 ???「いえいえ、これが仕事ですから」クルッ
 ???「!お前…ディファか?」
 ディファ「はい!やっぱりあの時の兵士さんですね!!」
 ???「久しぶりだな……強くなったみたいだな」ナデナデ
 ディファ「あなたのお陰ですよ。お名前、聞いてもいいですか?」
 ???「あぁ、俺の名前はレン・イェーガーだ」
 ディファ「ありがとうレンさん。僕、絶対に忘れません!」
 エレン「ありがとな」ニコッ トン ケイレイ
 ディファ「!!」バッ!ケイレイ
 駐屯兵「おい、お前!」
 エレン「じゃあなディファ」パシュッ
 ギュイィィィン
 駐屯兵「あっ!行っちまった…誰なんだ、あいつは……」
 
- 
                  - 53 : : 2016/06/28(火) 20:11:21
- ーーー
 ーーー
 ーーー 補給所
 ズバッ!
 巨人「」ドシーン シュゥゥゥゥ
 ジャン「クソッ!キリがねぇ!」スタッ
 ミカサ「やはり1箇所に集まっているとその分巨人を引き付けてしまう……」
 ライナー「だが、だからといって散開するのはあまり得策ではないし、ここを占拠されたら終わりだぞ」
 クリスタ「どうにかして耐えないと……」ハァ ハァ
 カン カン カン カン カン カン カン カン
 ベルトルト「撤退の合図だ、離脱しよう!」
 マルコ「無理だよ……あれをどうにかしないと」
 巨人「「「」」」ゾロゾロ ニタニタ
 ユミル「ん?なんかアイツだけ雰囲気違わないか?」ユビサシ
 15m級巨人「」ズシン ズシン
 コニー「他と違うって、奇行種か?」
 ミカクリ「(!あの巨人は……)」
 
- 
                  - 54 : : 2016/06/28(火) 20:56:53
- ディファって誰だっけ?
 
- 
                  - 55 : : 2016/06/28(火) 22:20:19
- オリジナルキャラですか?
 
- 
                  - 56 : : 2016/06/28(火) 22:58:50
- ライナー「アイツを最優先でやるべきか?」チャキ
 ベルトルト「そうだね、アイツは他とは違う」チャキ
 アニ「それには賛成だね」チャキ
 ジャン「やらなきゃ食われるだけだもんな」
 クリスタ「待って!」バッ
 マルコ「クリスタ…なんで止めるの?僕でも分かるよ、アイツは普通の巨人じゃない」
 ミカサ「私からもお願い。少しでいい、待って欲しい」スッ
 ジャン「ミカサまで何言い出してんだ!?」
 ミカサ「あの巨人が他とは違う事は私もクリスタも気付いている。だけど、すぐにその違いが悪い方だと考えるのは間違い」
 コニー「?それは、アイツが良い巨人で、俺らの味方かもしれねぇって事か?」
 ユミル「少し黙っていてくれ…バカ」
 
- 
                  - 57 : : 2016/06/28(火) 22:59:16
- すいません、今日はここまでです。
 
- 
                  - 58 : : 2016/06/29(水) 07:10:52
- 昨日は少し寝惚けながらの投稿になってしまい、内容も量も中途半端になってしまい、申し訳ありませんでした。
 今日は少し多めに投稿しようと思います。
 
- 
                  - 59 : : 2016/06/29(水) 20:40:50
- ライナー「悪いが、そんな可能性の低いものを信じられる様な状況じゃないんだ」スッ
 ミカサ「なら、私があなたの相手をしよう……先に私を殺せばいい」ザッ
 ジャン「やめろよ2人共!おいミカサ、本当にどうしちまったんだよ!?いつものお前らしくねぇぞ」
 サシャ「あっ!あの巨人が……!」ユビサシ
 サシャ以外「「」」クルッ
 15m級巨人「アアァァァ!!」ダッ
 アニ「速い……」
 15m級巨人「オアァァァ!!」ブンッ!
 ズドッ!
 巨人「」バタン シュゥゥゥゥ
 15m級巨人「ゥゥゥ」ガシッ
 ブンッ!
 巨人「」グシャリ シュゥゥゥゥ
 ライナー「なん……だと……!?」
 ジャン「巨人が…巨人を殺してる……?そんなの聞いた事ねぇぞ……」
 ミカサ「でも、夢じゃない。あの巨人は、私達の味方」
 
- 
                  - 60 : : 2016/06/29(水) 20:45:20
- ライナー「お前ら……あの巨人についてどこまで知ってる?」
 ミカサ「それは言えない。どうせすぐに人類全員に知れ渡る事」
 ジャン「どういう事だ?」
 クリスタ「見てれば分かるよ。とにかく手は出さないで」
 アニライベルユミ「「……」」
 コニー「何が起こってんだ?」
 サシャ「さぁ?」
 ーーー
 ーーー
 ーーー
 エレン巨人「アアァァアァ!!」スッ
 グチャッ!
 マルコ「凄い……ほとんどの巨人を1撃で倒してる………」
 ジャン「うなじを確実に攻撃して…まるで弱点を理解してるみたいだな。アイツは知性があるのか?」
 アニライベルユミ「「(まさか…他にも)」」
 エレン巨人「」クルッ
 ズシン ズシン
 ミカクリ以外「「!!」」ビクッ
 マルコ「こ…こっちに来る……」
 
- 
                  - 61 : : 2016/06/29(水) 20:52:48
- ズシン ズシン ピタッ
 
 エレン巨人「」ブシュウゥゥゥ
 
 ミカクリ以外「「」」ビクッ
 
 エレン(フード)「」スタッ スタスタ
 
 マルコ「調査兵団のマント……?」
 
 ライナー「止まれ」チャキ
 
 エレン「」ピタッ
 
 ライナー「お前は何者だ。何故巨人から出てきた」
 
 エレン「……」
 
 ベルトルト「本当に兵士なのか?巨人化出来る兵士なんて聞いた事が無い」
 
 アニ「それに調査兵団だとしても壁外調査に行っている筈なのに何故ここにいるんだい?
 調査兵団が帰って来たなら気付かない筈が無い」
 
 ジャン「」チラッ
 
 巨人(死体)「「「」」」シュゥゥゥゥ
 
 ジャン「これを…お前がやったって事だよな……?」
 
 エレン「そうだ」
 
 コニー「ん?やっぱりお前、前に会った事無いか?」
 
 サシャ「私もそんな気がします」
 
 ユミル「偶然だなバカ2人、私もだよ(もしかして……?)」
 
- 
                  - 62 : : 2016/06/29(水) 20:56:34
- エレン「ああ、久しぶりだな皆」
 マルコ「えっ、僕達も?」
 エレン「……まだ分からないのか?俺だよ」パサッ
 ミカクリユミ以外「「!!」」
 ライナー「レ…レン……!」
 ジャン「お前……怪我して兵士辞めたんじゃなかったのかよ!?」
 サシャ「足が治ったんですか?」
 クリスタ「(突っ込むところそこ?)」
 エレン「悪いな、事故に巻き込まれたっていうのは嘘だ。とりあえず壁を登るぞ」カチャ
 パシュッ ギュィィィィン
 ーーー
 ーーー
 ーーー 水門
 スタッ
 エレン「さて、さっきの話だけど ーーーー」
 カチャッ カチャッ カチャッ カチャッ
 キッツ「貴様、動くな!」
 エレン「は?」クルッ
 
- 
                  - 63 : : 2016/06/29(水) 21:01:49
- キッツ「今、貴様がやっている行為は人類に対する反逆行為だ!!貴様の命の処遇を問わせてもらう!」
 キッツ「下手に誤魔化したり、少しでも動こうとした場合はそこに榴弾をぶち込む!躊躇うつもりは無い!!」
 ミカクリ「!?」
 エレン「……は?」
 キッツ「率直に問う!貴様の正体は何だ?」
 キッツ「人か?巨人か?」
 エレン「人間です!」
 駐屯兵「「「……」」」
 キッツ「シラを切る気か!?化け物め!!もう一度やってみろ!貴様を粉々にしてやる!!
 一瞬だ!正体を現す暇など与えん!!」
 キッツ「大勢の者が見たんだ!お前が巨人の体内から姿を現した瞬間をな!!」
 キッツ「我々人類は、お前の様な得体の知れない者をウォール・ローゼ内に侵入させてしまっているのだ!!
 たとえ貴様が王より授けられし兵士の1人であっても、リスクは早期に排除しなければならない!!」
 キッツ「私は間違っていない!!」ビシッ
 
- 
                  - 64 : : 2016/06/29(水) 21:07:10
- シガー『そういえば前もこんな展開になってたよな。
 今回はアルミンがいないが、どうするんだ?』
 エレン『どうするかな……とりあえず死なない様にしないと………』
 キッツ「こうしている今にも、ウォール・マリアを破壊したあの鎧の巨人が姿を現すかもしれない!今、我々は人類存亡の現場にいるのだ!もう5年前の失態は許されない!!」
 いや、俺の後ろにいるんだけど・・・・・
 キッツ「分かったか!?これ以上貴様相手に兵力も時間も割くわけにはいかん!さっさと本当の事を言え!!私は躊躇無く榴弾をぶち込めるのだぞ!!」
 ???「隊長、お待ちください」ザッ
 エレン「!」
 キッツ「イアンか…何だ」
 イアン「彼は、住民の誘導中に私達がしとめられなかった巨人を倒してくれました」
 ???「人類の敵ならば逆に私達の邪魔をして巨人に住民を食わせていた筈…もう少し情報を聞き出すのが得策かと思われます」ザッ
 キッツ「リコ…お前もか……」
 
- 
                  - 65 : : 2016/06/29(水) 21:16:11
- キッツ「……分かった。だが、奴が少しでも反抗的な態度をとれば即刻攻撃を再開する」クルッ
 キッツ「もう一度問う!貴様の正体は何だ!?」
 どうする?せっかく駐屯兵が時間を稼いでくれたんだ・・・まともな答えを考えろ・・・!
 エレン「……人間です!!」
 駐屯兵「「「……」」」
 キッツ「……そうか………」
 何やってんだ俺は・・・これじゃあ前と同じじゃねぇか・・・・・
 キッツ「悪く思うな……仕方無い事だ………」
 キッツ「誰も……自分が悪魔じゃない事を証明出来ないのだから……」スッ
 エレン「お前ら、俺から離れろ!」バッ スッ
 ミカサ達「「「!!」」」バシュッ ギュィィィィン
 キッツ「」サッ
 ドォォン!!
 エレン「クソッタレが!」ガリッ
 ピカッ
 ドゴオォォォォン!!
 駐屯兵「「「……」」」ゴクリ
 駐屯兵「ひっ……!!」
 エレン巨人「」シュゥゥゥゥ
 駐屯兵「「「うわぁぁぁぁ!!」」」
 
- 
                  - 66 : : 2016/06/29(水) 21:16:40
- 今日はここまでです。
 明日も今頃に投稿するつもりです。
 
- 
                  - 67 : : 2016/06/30(木) 02:54:34
- 期待
 
- 
                  - 68 : : 2016/06/30(木) 20:49:49
- ディファって誰ですか?
 
- 
                  - 69 : : 2016/06/30(木) 21:05:50
- >>68
 訓練所編を見ていただければ分かると思いますが……?
 分かりにくいですか?
 
- 
                  - 70 : : 2016/06/30(木) 21:09:49
- ーーー 同時刻
 ーーー
 ーーー トロスト区内門
 巨人「「「」」」ワラワラ
 ハンネス「しっかり銛に張り付いてやがる。巨人自体で肉の防護壁を作るとは…技術班も考えたな……」
 ハンネス「しかし、俺達に油断は許されん。一切の常識を捨て、いつ何が起きようとも柔軟に対応するんだ。
 巨人が突っ込んで来るかもしれん……超大型がいきなり出現するかもしれん」
 ハンネス「ここが人類と巨人の最前線であり、崖っぷちなのだからな……」
 駐屯兵「……」
 ハンネス「どうした?」
 駐屯兵「……いえ…任務に支障はありません。しかし…前衛を務めた仲間の安否が気になります」
 ハンネス「ああ……俺達は知らない方がいいだろう………当初の訓練通り、迎撃にのみ専念すべきだからな………」
 
- 
                  - 71 : : 2016/06/30(木) 21:24:33
- 駐屯兵「ハンネス隊長と共に5年前に逃げ延びた3人の子供が訓練兵をしていると聞きました。1人は辞めたようですが、残りの2人は前線に……」
 ハンネス「ああ……」
 「……」
 駐屯兵「……申し訳ありません……無駄話が過ぎました………」
 ハンネス「無事だ」
 駐屯兵「え……?」クルッ
 ハンネス「強い子達だ。それぞれが生き抜く術を持っている」
 ハンネス「一人は高い戦闘技術を、一人はとても賢い頭を、そしてもう一人は大きな希望を握っている」
 ハンネス「無事だ、必ず…生きている」
 駐屯兵「(何故3人を?1人はもう兵士ではない筈……それに"希望"とは……?)」
 
- 
                  - 72 : : 2016/06/30(木) 21:27:26
- ーーー
 ーーー
 ーーー 休憩所
 駐屯兵「訓練兵!装備を万全にして次の指令まで待機していろ!」
 ミーナ「皆、大丈夫かな……戻って来ないよ………」
 トーマス「あいつらなら大丈夫だ。そのうち戻って来るさ」ポン
 アルミン「うん、きっとそうだよ」
 アルミン「(……とは言ったものの、遅いのは確かだ。
 これは単に遅れているのではなく、何かトラブルに巻き込まれたと考えるのが妥当 ーーーー)」
 ドオォォォォン!!
 「砲声!?」「何故1発だけなんだ!?」
 「おい、見ろあれ!煙だ!」
 シュゥゥゥゥ
 「という事は……」「壁の中だ!」
 「水門が突破されたのか!?」「一番頑丈な箇所だ、ありえない……榴弾を落としただけだろう」
 トーマス「にしても、あの煙の量は何だ!?」
 ミーナ「考えたくはないけど……まさか…巨人の蒸気!?」
 アルミン「……!!」バシュッ ギュィィィィン
 トーマス「なっ…おい!?アルミン!」
 アルミン「まさか……」スタッ
 エレン巨人「」シュゥゥゥゥ
 エレン以外「「「……」」」
 
- 
                  - 73 : : 2016/06/30(木) 21:32:23
- ブシュゥゥゥゥ
 エレン「」スタッ
 シガー『少しヒヤッとしたぞ』
 エレン『悪い悪い』
 アルミカクリ「レン!」スタッ
 エレン「アルミン…どうしてここに?それにお前らも……離れてろって言っただろ」
 アルミン「砲音がしたし、蒸気が上がってたから来てみたんだ。何があったの?」
 エレン「多分作戦しか伝わってないんだろうな。俺は敵だと思われてるらしい」
 司令、ちゃんと伝えておいてくださいよ・・・
 アルミン「成程…分かった。レンはとりあえず、抵抗の意志が無い事を示していてくれ。
 攻撃を受けても出来るだけ傷の再生だけで巨人化はしないで。2人もお願いね」クルッ
 ミカクリ「分かった」コクッ
 エレン「あぁ。任せたぞアルミン」
 アルミン「あぁ、絶対に説得してみせる!」ダッ
 カチャカチャ
 ガシャン
 アルミン「」ダダダダ
 キッツ「貴様!そこで止まれ!」
 アルミン「」ズザァァァ スゥ
 
- 
                  - 74 : : 2016/06/30(木) 21:34:48
- アルミン「彼は人類の敵ではありません!
 私には、知り得た情報を開示する意志があります!」
 キッツ「命乞いに貸す耳は無い!目の前で正体を現しておいて今更何を言う!!」
 キッツ「奴が巨人でないと言うなら証拠を出せ!それが出来なければ危険は排除するまでだ!」
 アルミン「……証拠は必要ありません!」
 アルミン「そもそも、我々が彼をどう認識するかは問題ではないのです!!」
 キッツ「何だと……!?」
 アルミン「今このような状況になっているという事は、彼が巨人から出てくるところを見たのでしょう。
 ならば、彼が巨人と戦う姿を見た者もいる筈です!周囲の巨人が彼を襲っていく姿も……!」
 駐屯兵「「「!!」」」
 アルミン「つまりそれは、巨人が彼を我々人類と同じ捕食対象として認識したという事です!
 我々がいくら知恵を振り絞ろうとも、この事実だけは動きません!!」
 ザワッ ザワザワ
 「確かにそうだ……」「奴は味方なのかもしれんぞ……」
 キッツ「……」
 シガー『さあ、どう出る?』
 
- 
                  - 75 : : 2016/06/30(木) 21:35:39
- 今日はここまでです。
 明日は何時に投稿出来るか分かりませんが、日付が変わるまでには投稿します。
 
- 
                  - 78 : : 2016/07/01(金) 15:44:24
- >>76
 しかし、意見をいただける事自体は嬉しいです。
 他にも意見があればどなたでも遠慮なくどうぞ。対応させていただきます。
 
- 
                  - 79 : : 2016/07/01(金) 19:21:19
- キッツ「迎撃態勢をとれ!!ヤツらの巧妙な罠に惑わされるな!」サッ
 アルミン「なっ!?」
 
 キッツ「ヤツらの行動は常に我々の理解を超える!人間に化ける事も可能という訳だ!
 これ以上ヤツらの好きにさせてはならん!!」
 エレン「……」ギリッ
 アルミン「(ダメだ……考える事を放棄してる………考える事が…怖いんだ……!)」
 アルミン「レン ごめ ーーーー」クルッ
 エレミカクリ「」
 アルミン「!!」コブシギュッ
 アルミン「私はとうに、人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!その信念に従った末に命果てるのなら本望!!」ドンッ!ケイレイ
 アルミン「彼の持つ"巨人の力"と残存する兵力が組み合わされば、この街の奪還も不可能ではありません!!」
 アルミン「人類の栄光を願い!これから死に行くせめてもの間に、彼の戦術価値を解きます!!」
 
- 
                  - 80 : : 2016/07/01(金) 19:25:18
- キッツ「(どう命乞いしようと私は規則に従うまで……規則に反する者は排除する ーーーー)」スッ
 ???「よさんか……相変わらず図体の割には小鹿の様に繊細な男じゃ。お前にはあの者の見事な敬礼が見えんのか」ガシッ
 キッツ「!!」クルッ
 キッツ「ピクシス司令……」
 ピクシス「遅くなってすまんな。お前は増援部隊の指揮に戻り、待機しておれ」スッ
 ピクシス「ワシは…あの者達に話がある」クルッ
 ギュィィィィン スタッ
 駐屯兵「「「!!」」」
 ピクシス「おおリヴァイ、戻ったか」
 リヴァイ「オイじいさん、この状況は一体何だ?
 何故俺の班員が殺されそうになってる」ザッ
 駐屯兵「「「!!」」」
 ピクシス「詳しくは壁の上で話そう。エルヴィンも連れて来るのじゃ」
 
- 
                  - 81 : : 2016/07/01(金) 19:28:23
- ーーー
 ーーー
 ーーー 壁上
 シガー『調査兵団の報告によると、巨人は南から現れるとされていた。実際にかつて巨人が突破してきたのはウォール・マリア南に位置するシガンシナ区…エレン達3人が住んでた街だからな。
 なので、次に狙われる可能性が最も高いとされていたのはここ、トロスト区だった』
 ピクシス「ふーむ……」スタスタ
 シガー『ドット・ピクシス。トロスト区を含む南領土を束ねる最高責任者であり、人類の最重要区防衛の全権を托された人物である』
 ピクシス「ふぅ……やはり見当たらんか……超絶美女の巨人になら食われてもいいんじゃが………」
 シガー『そして、今回も生来の変人のままのようだ……』
 ーーー
 ーーー
 ーーー 休憩所
 キッツ「(どうなっている!?あの者が調査兵団所属なのはマントを見れば納得出来る……しかし、何故司令とまで顔見知りなのだ……)」
 駐屯兵「隊長、部隊編成完了しました!」
 キッツ「あぁ…ご苦労……」
 
- 
                  - 82 : : 2016/07/01(金) 19:31:34
- ーーー
 ーーー
 ーーー 壁上
 ピクシス「まずは……すまんかった」ペコリ
 ピクシス「ワシがきちんと伝えていなかったせいでお主らを危険な目に合わせてしまったな」
 エレン「俺は大丈夫ですが……今後はこのような事の無い様にお願いします」
 ピクシス「すまんの。さて……アルミン訓練兵、じゃったかの?」
 アルミン「ハッ!」バッ!ケイレイ
 ピクシス「お主は先程、"巨人の力"を使えばこの街の奪還も可能だと申したな。あれは本当にそう思っのか?それとも単なる時間稼ぎか?」
 アルミン「もちろんレンの実力を考え、そう思いました」
 アルミン「あの時僕が言おうとしたのは、巨人化したレンが破壊された扉まで例の大岩を運んで扉を塞ぐという事でした」
 アルミン以外「「「……」」」
 アルミン「ただ単純に思いついただけですが……レンの能力を考え、状況を打開するのは充分に可能だと思いました」
 ピクシス「レンよ……お主は良き友人を持ったな」
 エレン「はい、自慢の幼馴染みですよ」
 
- 
                  - 83 : : 2016/07/01(金) 19:33:05
- 少し少ないですが、今日はここまでです。
 明日は昼頃に投稿します。
 
- 
                  - 84 : : 2016/07/01(金) 20:07:01
- これはかなりの名作。
 2年位前からいろんなss読んできたけどそのなかでも1番面白いかもしれん。
 しかもチート物だけどバランスが良い。これからに期待
 長文失礼しました。(全て私個人の感想です、上から目線と受け取られる方もいるかもしれませんがそんな事はありませんあくまで感想です)
 
- 
                  - 85 : : 2016/07/01(金) 21:08:33
- 批判的なコメントあるけど
 おれは応援してまーす
 
- 
                  - 86 : : 2016/07/02(土) 00:17:57
- 俺も応援しています。
 頑張って下さいp(^-^)q
 
- 
                  - 91 : : 2016/07/02(土) 13:03:21
- ピクシス「訓練兵はこう言っておるが、調査兵団で立てていた作戦はどうなっておる?」
 エルヴィン「我々もアルミンと同じ作戦です。もっとも、今回の立案者はレンですが」
 アルミン「あの……1つよろしいでしょうか?」スッ
 エルヴィン「何かな?」
 アルミン「この作戦ですが、1つ問題があります」
 ピクシス「問題?」
 アルミン「レンの巨人がいくら強力だとしても、あの大岩を運ぶのには両手を使わなければいけません。
 つまり、レンは岩を運んでいる間は他の巨人からの攻撃を防ぐ手段がありません」
 アルミン「なので、それについて1つ提案したいのですが」
 エルヴィン「何かな、言ってみてくれ」
 
- 
                  - 92 : : 2016/07/02(土) 13:17:34
- アルミン「巨人は通常、より多数の人間に反応して追ってきます。それを利用して大勢で壁際におびき寄せる事が出来れば、大部分は戦闘を交えずにレンから遠ざける事が出来ます。
 倒すのは後で大砲を使えば損害を出さずに可能だと思います」
 アルミン「ただ、奇行種と穴から新たに入ってくる巨人との戦闘は避けられないと思います。なので少数精鋭の班でレンを守るべきです」
 エルヴィン「確かにな……」
 シガー『お前そこのところ提案してなかっただろ』
 エレン『忘れてたんだよ……』
 アルミン「……すいません、一介の訓練兵が口を挟んで………」
 エルヴィン「いや、役立つ発言ならば訓練兵だなどとは関係無く聞くつもりだ。
 その人間の地位で意見を区別する様な余裕は無いからな」
 ミカサ「大丈夫、アルミンには正解を導く力がある」
 エレン「そうだぞ、自信を持て。それに穴は俺がちゃんと塞いでみせる」
 ピクシス「ではすぐに行動に移そう。時は一刻を争う」
 ピクシス「活躍してもらうぞ、若き兵士達よ」
 ザッ
 
- 
                  - 93 : : 2016/07/02(土) 13:26:20
- ーーー
 ーーー
 ーーー 休憩所
 駐屯兵「トロスト区奪還作戦だと!?これからか!?」
 駐屯兵「嘘だろ……!?穴を塞ぐ技術なんか無いのに……!」
 訓練兵「上は何考えてんだ!?もうトロスト区に入ったって無駄死にするだけだ!!」
 訓練兵「穴を塞げない以上…ウォール・ローゼの扉を死守するしかないのに……」
 訓練兵「チクショウ……そんなに手柄が欲しいかよ………」
 ダズ「こんな時に地獄に行けだと…何のために……?」
 ダズ「嫌だ!死にたくねぇ!!家族に会わせてくれ!!」ガバッ
 マルコ「ダズ!声が大きいぞ!!」
 駐屯兵「そこのお前!聞こえたぞ!」スタスタ
 駐屯兵「任務を放棄する気か!?お前 ーーーー」
 ダズ「ええそうです!今入って行っても何の価値も成果も無い集団自殺にしかなりません!!」
 駐屯兵「お前…人類を…規律を何だと思っている……!私にはこの場で死刑を下す権利があるのだぞ」チャキ
 ダズ「……いいですよ……巨人に食い殺されるより100倍良い………」シャランッ
 
- 
                  - 94 : : 2016/07/02(土) 13:37:58
 ザワ ザワ ザワ
 訓練兵「おい…聞いたかアレ……」
 訓練兵「あぁ……こんな状況じゃ無理もないだろう………」
 訓練兵「ねぇ……こっちにも反逆者が出ないかな………」
 訓練兵「私だって……死に方くらい選びたい………」
 ジャン「……」
 駐屯兵「貴様ら……」ザッ
 訓練兵「!!あ…い、今のは冗談で……」
 駐屯兵「やれ!」
 訓練兵「え!?」
 ジャン「!?」クルッ
 駐屯兵「派手にやれ!!できるだけ大勢で!!」
 駐屯兵「我々駐屯兵団の中にも不満を持った者は多い。騒ぎに便乗してここを去る!」
 ジャン「ここを去って…どこに行くんですか?」
 駐屯兵「娘に会いに行くんだよ。どうせこの扉も破られるのだから」
 
- 
                  - 95 : : 2016/07/02(土) 13:44:50
- ーーー
 ーーー
 ーーー 壁上
 スタスタ
 ピクシス「巨人に地上を支配される前、人類は種族や理の違う者同士で果ての無い殺し合いを続けていたと言われておる」
 ピクシス「その時に誰かが言ったそうな。もし人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争い事をやめるだろうと……お主はどう思うかの?」
 エレン「そんな言い伝えがあるんですか……それはまた…ずいぶんと呑気ですね……欠伸が出ます」
 ピクシス「ハッハッハッ……!お主もワシと同じで品性がひん曲がっておる」
 エレン「そうでしょうか?その"強大な敵"に追い詰められた今でも一つになったとは言い難い状況ですので」
 ピクシス「あぁ……そろそろ一つにならんとな……戦う事も難しいじゃろうて」
 ーーー
 ーーー
 ーーー
 スタスタ
 エレン「!」ピタッ
 ハンネス「!!(レン!?久しぶりだな)」
 エレン「」クイクイ
 ハンネス「(ん……?任務に集中しろだと?あいつめ…上官に向かって何つー態度だ……あの調子じゃミカサとアルミンも無事だな。
 良かった……)」クルッ
 ピクシス「オホン」スゥゥ
 ピクシス「注もおおおおおおおく!!」
 休憩所の兵士「「「!!」」」
 
- 
                  - 96 : : 2016/07/02(土) 13:51:32
- ピクシス「これより、トロスト区奪還作戦について説明する!!この作戦の成功目標は破壊された扉の穴を ーー」
 ピクシス「塞ぐ!事である!!」
 休憩所の兵士「「「……」」」
 「……え……!?」
 マルコ「塞ぐって……一体…どうやって?」
 ピクシス「穴を塞ぐ手段じゃが、まず彼から紹介しよう。
 調査兵団所属レン・イェーガーじゃ!」
 エレン「」バッ!ケイレイ
 訓練兵「「「!!?」」」
 ミーナ「え!?……レ…レン!!?」
 トーマス「ち、調査兵団!?」
 ピクシス「彼は我々が極秘に研究してきた巨人化生体実験の成功者である!彼は巨人の身体を精製し、意のままに操る事が可能である!!」
 休憩所の兵士「「「……」」」
 コニー「…………んん!?」
 コニー「なぁ……今、司令が何言ってんのか分からなかったが……それは俺がバカだからじゃねぇよな!?」クルッ
 ユミル「ちょっと黙っていてくれ……バカ」
 
- 
                  - 97 : : 2016/07/02(土) 14:01:25
- ピクシス「巨人と化した彼は前門付近にある例の大岩を持ち上げ、破壊された扉まで運び穴を塞ぐ!!」
 ピクシス「諸君らの任務は彼が岩を運んでいる間、彼を他の巨人から守る事である!」
 場の流れでここまで来ちまったが、まだ問題は残ってる。
 一つは時間の問題。今も巨人が街に入り続けている。
 そしてもう一つ。人が恐怖を原動力にして進むのには限界がある……これらをどう克服するか………
 駐屯兵「あの巨大な岩を持ち上げる……そんな事が………人類はついに巨人を支配したのか!?」
 ダズ「嘘だ!!」
 ダズ「そんな訳の分からない理由で命を預けてたまるか!!俺達を何だと思ってるんだ!?俺達は…使い捨ての刃じゃないぞ!!」
 訓練兵「人間兵器だとよ」クルッ
 訓練兵「そんなまやかし真に受ける奴が何割いるって見積もってんだろうな……馬鹿にしやがって………」クルッ
 駐屯兵「おい!!待て!!死罪だぞ!?」
 ダズ「人類最後の時を家族と過ごします!!」スタスタ
 駐屯兵「今日ここで死ねってよ!!俺は降りるぞ!!」ザッ
 「俺も!!」「わ…私も……」
 
- 
                  - 98 : : 2016/07/02(土) 14:03:12
- 今日はここまでです。
 明日もしかしたら投稿出来ないかもしれないです。
 
- 
                  - 99 : : 2016/07/02(土) 14:32:40
- キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ィ!!
 
- 
                  - 100 : : 2016/07/02(土) 17:44:15
- 頑張ってください!
 期待
 
- 
                  - 101 : : 2016/07/02(土) 21:52:43
- 期待してます!
 
- 
                  - 102 : : 2016/07/03(日) 13:41:18
- イアン「おい…このままじゃヤバいぞ……」
 キッツ「くっ……」
 リコ「あぁ…このままじゃ秩序が無くなる……」
 キッツ「覚悟はいいな、反逆者共!今!この場で叩き斬る!!」シャラン!
 ギュィィィィン
 ピカッ
 ドゴォォォォン!!
 休憩所の兵士「「「!!!?」」」バッ
 ドゴォォン!
 エレン巨人「」ザッ
 「あ…あぁ……」「巨人……」「何でこんな所に……さっきまでいなかったのに………」
 訓練兵「「「……レン………」」」
 ライナー「(どうやら支配は出来てるらしいな)」
 ブシュゥゥゥゥ
 エレン「……」スタッ
 ピクシス「ワシが命ずる!今、この場から去る者の罪を免除する!!」
 キッツ「な!?」クルッ
 
- 
                  - 103 : : 2016/07/03(日) 13:44:26
- ピクシス「巨人の恐怖に怯えながら行動しては、余計な犠牲者を増やす事になる!巨人が恐ろしい者はここから去るがいい!!」
 訓練兵、駐屯兵「「「……」」」スタ
 ピクシス「そして!!」
 訓練兵、駐屯兵「「「!!」」」ピク
 ピクシス「その巨人の恐ろしさを、自分の親や兄弟、愛する者にも味わわせたい者もここから去るがいい!!」
 駐屯兵「……それだけは駄目だ……それだけは…させない………」
 駐屯兵「娘は……私の最後の希望なのだから」クルッ
 ピクシス「4年前の話をしよう!4年前のウォール・マリア奪還作戦の話じゃ!」
 ピクシス「あえてワシが言わんでも分かっておると思うがの!」
 
- 
                  - 104 : : 2016/07/03(日) 13:46:20
- ピクシス「奪還作戦と言えば聞こえはいいが、要は政府が抱えきれんかった大量の失業者の口減らしじゃった!」
 ピクシス「皆がその事について口をつぐんでおるのは、彼らを壁の外に追いやったおかげで我々はこの狭い壁の中を生き抜く事が出来たからじゃ!ワシを含め人類全てに罪がある!!」
 ピクシス「ウォール・マリアの住民が少数であったがため、前回は争いが表面化しなかった。
 しかし!今度はどうじゃ!?」
 ピクシス「このウォール・ローゼが破られれば人類の1割を口減らしするだけじゃすまんぞ!最後のウォール・シーナの中だけでは残された人類の半分も養えん!!」
 ピクシス「そうなれば人類が滅ぶのは巨人に食い尽くされるのが原因ではない!人間同士の殺し合いで滅ぶ事になる!!」
 ピクシス「我々はこれより奥の壁で死んではならん!どうかここで……ここで死んでくれ!!」
 
- 
                  - 105 : : 2016/07/03(日) 13:46:51
- 時間無いので今日はここまでです。
 
- 
                  - 106 : : 2016/07/03(日) 17:19:35
- キタ━(゚∀゚)━イ
 
- 
                  - 107 : : 2016/07/03(日) 17:21:15
- ( °̀ロ°́)ง熱男ぉぉぉぉ!!!(*´~`*)ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹"
 
- 
                  - 108 : : 2016/07/03(日) 17:21:50
- ༼ꉺ✺ꉺ༽
 
- 
                  - 109 : : 2016/07/04(月) 04:10:29
- >>84は1の自演臭がプンプン
 
- 
                  - 111 : : 2016/07/04(月) 19:10:46
- ーーー
 ーーー
 ーーー
 タッ タッ タッタッ タッ タッ
 ミカサ「レン…体は大丈夫?」
 エレン「あぁ…それほど疲労感も無い」
 エルド「極秘人間兵器とはな……司令も上手い事言うもんだ」
 リヴァイ「穴を塞げるなら何でもいい……俺達の仕事はお前を最優先で守る事だ」
 ペトラ「頼んだよ、レン」
 エレン「はい!」
 オルオ「もうすぐ岩までの最短ルート地点だ。今見える限りでは巨人はいない」
 グンタ「皆が上手く囮をやっているんだろう」
 正直、ここまで順調だと不安が生まれてくる。
 けど、今は俺のやるべき事に集中するだけだ。
 絶対に失敗は許されない。俺はならなきゃいけないんだ・・・皆の希望に・・・・・
 ペトラ「ここです!」
 リヴァイ「行くぞ、お前ら」
 ダンッ!
 
- 
                  - 112 : : 2016/07/04(月) 19:13:02
- ーーー
 ーーー
 ーーー
 駐屯兵「何とか大部分の巨人を街の隅に集める事に成功しましたが…極力戦闘を避けたにも拘らず、約2割の兵を失いました」
 ピクシス「失ったのではないぞ」
 駐屯兵「!」
 ピクシス「兵は勝手に死んだ訳ではない。ワシの命により死なせたのじゃ」
 ピクシス「今こそが人類存亡の瀬戸際じゃ……人類が生き長らえる為ならワシは…喜んで殺戮者と呼ばれよう」
 駐屯兵「」
 ー
 ーー
 ーーー
 ピクシス「巨人が出現して以来、人類が巨人に勝った事は一度も無い。
 巨人が進んだ分だけ人類は後退を繰り返し、領土を奪われ続けてきた」
 
- 
                  - 113 : : 2016/07/04(月) 19:15:59
- ピクシス「しかしこの作戦が成功した時、人類は初めて巨人から領土を奪い返す事に成功する!
 その時が、人類が初めて巨人に勝利する瞬間であろう……」
 ーーー
 ーー
 ー
 ヒュン ヒュン ギュイィィィン!
 エレン「…」
 エレン以外「「……」」
 ギュン ギュン
 ー
 ーー
 ーーー
 ピクシス「それは人類が奪われてきた物に比べれば小さな物かもしれん……」
 ピクシス「しかし、その一歩は我々人類にとっての…大きな進撃となる!!」
 ーーー
 ーー
 ー
 ヒュンッ
 エレン「」ガリッ
 ピカッ
 ドオォォォン!!
 ズシン
 エレン巨人「アアアァァァァァ!!」
 ミカサ「(人間の比率で考えれば、あの岩を持ち上げられるとは思えないけど……)」
 ミカサ「(きっとレンには私達を導く強い力がある)」
 
- 
                  - 114 : : 2016/07/04(月) 19:20:17
- エレン巨人「」ガシッ グ グ グ
 エルグン「おぉ……」
 エレン巨人「」ズシン ズシン ズシン
 ミカサ「凄い……」
 ペトラ「周囲警戒!穴を塞ぎ終わるまで油断しないで!」
 ピカッ ドオォォォン!!
 オルオ「何だ!?」
 ミカサ「壁の外から……?」クルッ
 キィャアアアァアァァアアァアァアアァァァァァ!!
 エレン以外「「!?」」バッ!ミミフサグ
 この声は・・・ヤバい!
 エレン巨人「」スッ
 ドシン!
 ミカサ「!レン!?」
 エレン巨人「」ブシュッ
 エレン「全員戦闘用意!!巨人が来ます!」ベリベリ
 リヴァイ「何だと?」
 エレン「説明は後でします!とにかく準備してください!!」ズズズ
 エレン巨人「」ダッ!
 ダッダッダッダッ ズザザザ
 シーーン
 駄目だ、逃げられたか・・・
 ペトラ「後方より巨人多数、来ます!」
 巨人「「「」」」ダダダダ
 
- 
                  - 115 : : 2016/07/04(月) 19:26:16
 オルオ「本当に来やがった!」
 エルド「何て数だ……!」
 リヴァイ「来いよ…豚共」チャキ
 数が多過ぎる・・・!
 出来ればこれはまだしばらく隠しておきたかったが・・・・・
 エレン巨人「アアアァアァアァアアアァァ!!!」
 ビリビリッ
 巨人「「「!!」」」ピタッ
 ーーー
 ーーー
 ーーー 壁上
 ライベルアニ「!!」ビリビリッ
 マルコ「?どうした3人共」
 ライナー「い、いや…何でもない(今のは……)」
 アニ「(……まさかね)」
 ライナー「今夜集まるぞ」スッ ボソッ
 ベルアニ「」コクッ
 マルコ「早く行くぞ。巨人を追わないと……特にアニは今どこかでサボってたんだからしっかりね」パシュッ
 ライベルアニ「おう/うん/あぁ」パシュッ
 
- 
                  - 116 : : 2016/07/04(月) 19:26:51
- 今日はここまでです。
 明日は22時頃に投稿するつもりです。
 
- 
                  - 117 : : 2016/07/04(月) 20:37:46
- 今マルコの死亡フラグが見えた気がしたw
 
- 
                  - 118 : : 2016/07/04(月) 21:32:08
- やだね
 マルコは好きなんだが作者に任す
 
- 
                  - 119 : : 2016/07/04(月) 21:56:51
- この作者に、マルコ生存ルートが書けるかな?
 
- 
                  - 120 : : 2016/07/04(月) 22:06:08
- 書けるよ!
 
- 
                  - 121 : : 2016/07/05(火) 20:03:41
- まるこ死なないでくれ!!
 
- 
                  - 122 : : 2016/07/05(火) 22:10:58
- ーーー
 ーーー
 ーーー 開閉扉前
 ミカサ「巨人が…止まった…?」
 ペトラ「何が…」
 リヴァイ「お前ら、何をボケッとしてやがる」バシュッ
 リヴァイ「ヤツらが止まっている今がチャンスだろうが。さっさと殺るぞ」ギュィィィィン クルクルクル
 ズバッ! ズバズバズバズバッ!!
 巨人「「」」ドサッ シュゥゥゥゥ
 エルド「俺達も続くぞ!」
 オルグンペトミカ「「おう(はい)!」」
 バシュッ
 ズバッ! ズバッ ズバッ ズバッ!
 巨人「「「アァーー」」」ズシーン シュゥゥゥゥ
 
- 
                  - 123 : : 2016/07/05(火) 22:16:01
 巨人の方は大丈夫そうだな。俺も早く穴を塞がないと
 エレン巨人「」ガシッ グ グ グ
 ズシン ズシン ズシン ズシン
 グイッ!
 ドオォォォォン!!
 よし、これで穴は塞いだ。後は残った巨人を駆逐するだけだ。
 エレン巨人「オアアァァァァ!!」ダッ!
 シガー『その後、合流した調査兵団と駐屯兵団の活躍により壁内に残っていた巨人は全て駆逐された。
 その際、2体の巨人の生け捕りに成功する』
 シガー『人類が初めて巨人の侵攻を阻止した快挙だったが、多少の犠牲者は避けられなかった……』
 ーーー
 ーーー 翌日
 ーーー 街中
 死体
 アニ「ごめんなさい……ごめんなさい………」
 ライナー「謝っても仕方ないぞ。早く弔ってやるんだ」
 ベルトルト「……」
 ジャン「お…おい、マルコ!!」
 
- 
                  - 124 : : 2016/07/05(火) 22:26:39
- マルコ「う……ジャ…ン……?」
 ジャン「お前…昨日見かけなかったからまさかと思ったぞ!何があった!?」
 マルコ「掃討作戦の時に巨人に吹き飛ばされてね…左足が折れちゃったんだ」
 ジャン「待ってろ!今医療班に連れてってやるからな!」マルコ オンブ ダッ
 マルコ「悪いね……」
 ジャン「何言ってんだ、気にすんなよ」タッタッタッ
 ーーー
 ーーー 夜
 ーーー 広場
 ボオォォォォ パチ パチ
 訓練兵「「「……」」」
 ジャン「(皆後悔してる……覚悟していても実際…仲間が死ぬのは堪えるもんだからな……)」
 ジャン「こんな地獄だと知ってりゃ兵士なんか選ばなかった……頭にあるのはそんな事ばっかりだろうな………」ボソッ
 ジャン「なあマルコ……兵士になんかならなけりゃ…次は誰の番かなんて考えずに済んだのか……?」チラッ
 マルコ(松葉杖)「……」
 マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど……ジャンは強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解出来るだろ?」
 ジャン「……何だそりゃ」
 
- 
                  - 125 : : 2016/07/05(火) 22:28:08
- マルコ「それでいて、現状を正しく認識する事に長けているから、今何をするべきかが明確に分かるだろ?」
 マルコ「まあ…僕もそうだし、大半の人間は弱いと言えるけどさ……それと同じ目線から放たれた指示なら、どんな困難であっても切実に届くと思うんだ」
 ジャン「今…何を…するべきか、か……」コブシギュッ クルッ
 ジャン「おい…お前ら……」ザッ
 訓練兵「「「」」」クルッ
 ジャン「所属兵科は何にするか決めたか?俺は決めたぞ……」
 ジャン「俺は……俺は…調査兵団になる……!」
 
- 
                  - 126 : : 2016/07/05(火) 22:31:13
- ーーー
 ーーー 深夜
 ーーー
 ザッ
 ライナー「揃ったな」
 アニ「レンの事かい?」
 ライナー「あぁ……お前らも感じただろうが、おそらくレンは"アレ"を持っている」
 ベルトルト「今言い切るのは早計じゃないかな。
 アニと同じ能力で少し影響が強いだけかもしれないよ?」
 アニ「私もそう思うね。巨人を止めるだけだったらそんなに難しい事じゃない。
 何か具体的な操作をしているのを見ないと確証を得るには足りないよ」
 ライナー「……そうだな、お前らの言う通りかもしれんな。もう少し様子見が必要か……」
 アニ「何か手は打つのかい?」
 ライナー「あぁ、予定変更だ。憲兵団に行くのはアニだけ、俺とベルトルトは調査兵団に入ってレンを視る」
 ライナー「アニは最初の予定通りに頼む。準備が出来たらまた連絡する」
 アニ「分かった」クルッ スタスタ
 ライナー「俺達も戻るぞ」
 ベルトルト「うん」
 
- 
                  - 127 : : 2016/07/05(火) 22:31:23
- 今日はここまでです。
 明日は22時頃に投稿します。
 
- 
                  - 128 : : 2016/07/06(水) 22:18:19
- ーーー
 ーーー
 ーーー ウォール・シーナ
 エルヴィン「レン、君には少しの間ここにいてもらう」
 エレン「ここは……」
 エルヴィン「審議所だ」
 ???「どうやってか、お前の巨人化を見た者がいてな……今、市民の中では暴動が起こりかかっている」スタスタ
 エルヴィン「ナイル」
 ナイル「イェーガー、お前の身柄は一時的に我々憲兵団が受け持つ事になる」
 ナイル「これからお前にはここの地下にある牢に入ってもらう」
 またあの地下牢か・・・
 ナイル「一応の体裁を保つ為だ。別に拷問したりはしないから安心しろ」
 エレン「大丈夫です。必要な措置として理解してます」
 ナイル「助かる。では行くぞ」
 ナイル「エルヴィン、何か伝える事があれば直接地下牢に来い。話は通しておく」
 エルヴィン「分かった」
 
- 
                  - 129 : : 2016/07/06(水) 22:22:48
- ーーー
 ーーー 翌日
 ーーー ウォール・ シーナ
 ザワザワッ
 市民「「「…」」」
 市民「トロスト区南門に出現した超大型巨人により壁は破壊され一時トロスト区全域を巨人に占拠されるも、決死の奪還作戦が成功し扉の封鎖を果たす……」
 市民「一度破壊された扉を塞いだだって?どうやって!?」
 ザワッ
 市民「嘘に決まってる!これは王政側の発表だ、俺達内地の人間を騙すためにそんな嘘を触れ回ってるんだ!今に壁外の奴らがシーナになだれ込んで来るぞ!」
 ザワッ
 「大変だ!この商会の回紙を見ろ!」
 市民「商会だと?王政のお墨付きの無い情報なんて信じられるか!」
 市民「王政の情報が正しいなんて根拠、どこにあるんだ!?」
 市民「お…おい……これはどういう事だ……?巨人が…岩で扉を塞いだとか書いてあるぞ……」
 市民「何だそれは……巨人が…味方したとでも言うのか……?」
 シガー『5年前と同じ様に混乱してるな。さて、ここからどうなるのやら……』
 
- 
                  - 130 : : 2016/07/06(水) 22:32:23
- ーーー
 ーーー
 ーーー 地下牢
 エレン「……」チラッ
 憲兵「……」フイッ
 エレン「ハァ……」
 そんなに怖いのか、俺が・・・・・
 まあ無理もないか・・・前回も同じ感じだったしな
 他の奴らはどうなった・・・今 何してる・・・?
 エレン『シガー、外はどんな感じだ?』
 シガー『混乱してるよ。そりゃそうだよな、一度空いた穴が塞がっただけじゃなく、それを塞いだのが巨人だって言うんだからな』
 エレン『だよな……』
 エレン『あいつら 俺をどう思ってんのかな……目的の為とはいえ、2年以上騙してたんだからな……』
 シガー『それは後で直接聞けばいいだろう。来たぞ』
 コツッ コツッ コツッ コツッ
 ハンジ「ごめんねレン、待たせてしまって。
 今出られるから…ってなんでそんなに嫌そうなの!?」
 エレン「いえ…ただ、ミケさんだけが良かったなと……」
 ハンジ「酷くない!?」
 
- 
                  - 131 : : 2016/07/06(水) 22:43:22
- ーーー
 ーーー
 ーーー 審議所
 ガチャ
 ザワッ ザワ
 憲兵「そのままゆっくり進め」
 エレン「」スタスタ
 ハンジ「頑張って!」グッ
 何を?
 憲兵「そこに跪け」
 エレン「」スッ
 ギュッ
 まるであの時の焼き直しみたいだな
 エレン「」チラッ
 ナイル師団長にピクシス司令、団長、兵長・・・ん?
 訓練兵「「「……」」」ジッ
 エレン「あいつら……」
 ダリス「さあ……始めようか」ガタッ
 ダリス「レン・イェーガー君だったな?久しぶりだな」
 ダリス「君は公のために命を捧げると誓った兵士である……そうだね?」
 エレン「はい」
 
- 
                  - 132 : : 2016/07/06(水) 22:46:08
- ダリス「異例の事態だ、今回は通常の法が適用されない兵法会議とする。
 決定権は全て私に委ねられている。異論はあるかね?」
 エレン「ありません」
 ダリス「よろしい」
 ダリス「今回の事態では相反する感情論がこの壁の中にひしめいている。
 ある者は君の事を破滅に導く悪魔と呼び……またある者は希望へ導く救世主と呼ぶ」
 ダリス「出来る限りの処置はしたのだが、やはり民衆に君の存在を隠すのは不可能だった。
 君の存在をいずれかの形で公表せねば巨人とは別の脅威が発生しかねない。理解してほしい」
 ダリス「今回決めるのは君の動向をどちらの兵団に委ねるかだ。その兵団次第で君の処遇も決定する」
 ダリス「憲兵団か……」
 ダリス「調査兵団か……」
 
- 
                  - 133 : : 2016/07/06(水) 22:47:00
- 今日はここまでです。
 明日も同じ時間帯に投稿します。
 
- 
                  - 134 : : 2016/07/07(木) 11:02:11
- マルコ生きてる!!
 期待
 
- 
                  - 135 : : 2016/07/07(木) 20:56:26
- はよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよはよ
 
- 
                  - 136 : : 2016/07/07(木) 21:41:40
- 今日は長めだよなそうだよな
 
- 
                  - 137 : : 2016/07/07(木) 21:50:55
- ダリス「まずは憲兵団から案を聞かせてくれ」
 ナイル「憲兵団師団長ナイル・ドークより提案させていただきます。
 我々はレンについて徹底的に調査をした後、調査兵団に委ねたいと思っております」
 ザワザワッ
 ナイル「彼の存在を肯定する場合と否定する場合の人類の行く末を天秤にかけた結果、この結論に至りました」
 ナイル「中央で実権を握る有力者達は彼を脅威と認識しています。しかし、王族を含める有力者達は5年前や今回の事態を受けてもなお…壁外への不干渉を貫いています」
 シガー『だろうな』
 エレン『あぁ……』
 ナイル「しかし、今回の襲撃を受け、レンを英雄視する民衆……主にウォール・ローゼ内の民や商会関係者の反発が高まり……その結果、我々に残されたこの領土を守る内乱が生じかねない状況です」
 シガー『相変わらずの人気っぷりで』
 エレン『嬉しくねぇよ』
 
- 
                  - 138 : : 2016/07/07(木) 21:53:28
- ナイル「それを止めるのならレンを処刑してしまい、民衆に知らせるのが簡単でしょう。
 しかし、今回の襲撃で被害を抑えられたのは彼の功績です」
 ナイル「その他様々な要素を考慮した結果、情報を民衆に提示して今の感情論を抑制し、彼には引き続きウォール・マリア奪還に向けて精進していただきます」
 ???「そんな必要は無い」
 ナイル「!」クルッ
 ???「ヤツは神の英知である壁を欺き侵入した害虫だ。今すぐに殺すべきだ」
 ニック司祭・・・そういえば俺の存在を全否定してたよな・・・・・
 ダリス「ニック司祭殿、静粛に願います。次は調査兵団の案を伺おう」
 エルヴィン「はい。調査兵団第13代団長エルヴィン・スミスより提案させていただきます」
 エルヴィン「我々調査兵団はレンと共に引き続きウォール・マリア奪還に向けて行動していこうと思っています。
 なお、先程憲兵団からあった提案には応えようと考えています」
 
- 
                  - 139 : : 2016/07/07(木) 21:56:00
- ダリス「そうか」
 ダリス「ピクシス、トロスト区の壁は完全に封鎖してしまったのだろう?」チラッ
 ピクシス「あぁ……もう二度と開閉出来んじゃろうな」
 エルヴィン「今後の壁外調査は東のカラネス区からの出発を希望します。
 シガンシナ区までのルートは……また1から模索しなければなりませんが」
 ???「ちょっと待ってくれ!今度こそ全ての扉を封鎖するのではないのか!?」バッ
 ???「超大型巨人が破壊出来るのは壁のうち扉の部分だけだ。そこさえ頑丈にすればこれ以上攻められる事は無いというのに……!」
 エレン「……」ギリッ
 保守派もいるのか・・・自分の事しか頭にない腰抜けが・・・・・
 保守派「そこまでして手柄が欲しいのか!?商会の犬共め!!」
 
- 
                  - 140 : : 2016/07/07(木) 21:58:34
- 保守派「お前らは出来もしない理想ばかり言って我々を破滅に陥れるだけだ!これ以上お前らの英雄ごっこに付き合ってられるか!!」
 エレリヴァ「よく喋るな、豚野郎……」
 保守派「!?」
 エレン「扉を埋め固めている間に巨人が待ってくれる保証がどこにあるんですか?」ギロッ
 リヴァイ「てめぇらの言う我々ってのは……てめぇらが肥えるために守ってる友達の話だろ?
 土地が足りずに食うのに困ってる人間は…てめぇら豚共の視界に入らねぇと?」ギロッ
 保守派「わ…我々は扉さえ封鎖すれば助かると話しただけだ……」オドオド
 ニック「よさぬか!この不届き者め!」バッ
 エレン「え……?」
 ニック「神より授かりしローゼの壁に…人間風情が手を加えると言うのか!!」
 
- 
                  - 141 : : 2016/07/07(木) 22:01:15
- ニック「貴様らはあの壁を……人知の及ばぬ神の偉業を見てもまだ分からないのか!!」
 
 
 アルミン「彼らのせいで壁上を武装する事でさえ時間が掛かったのに……」ボソッ
 
 リコ「あぁ……言う事はめちゃくちゃ。だけど多くの支持と権力を持っているから質が悪い」
 
 
 さっきから何なんだ?
 
 こんな状況でも自分の利益が一番心配なのか・・・?
 
 内地の人間はどこまで腐ってるんだ・・・・・
 
 
 ダリス「……話を進めよう。次に…レン、君に質問がある」
 
 エレン「はい」
 
 ダリス「先程両兵団からの案を通せば君を調査兵団に託す事になるが…君はこれからも兵士として人類に貢献し"巨人の力"を行使出来るかね?」
 
 エレン「はい、出来ます!」
 
 ダリス「ふむ……では ーーーー」
 
 「お待ちください!」スッ
 
- 
                  - 142 : : 2016/07/07(木) 22:04:47
- ダリス「君は?」
 「ライナー・ブラウンです。1つよろしいでしょうか?」
 ダリス「言ってみたまえ」
 ライナー「ありがとうございます」ペコリ
 ライナー「総統達はレンと顔見知りのようにお見受けしましたが、何故でしょうか?」
 ザワッ
 「確かにそうだ」「何であいつは兵団のトップと繋がってるんだ?」「そもそもレンは怪我で兵士を辞めたんじゃなかったのか?」
 エレン「俺の意志だ」
 訓練兵「「「!!」」」
 エレン「俺は今回の襲撃を予測していた。だから訓練兵になってすぐに総統達と接触を図ったんだ」
 エレン「そしてあの休暇で事故に遭ったと適当な理由をつけて訓練兵を離れ、今までは調査兵団に所属していたんだ」
 ライナー「なん……だと………何故……今回の襲撃を…予測出来た……?」
 
- 
                  - 143 : : 2016/07/07(木) 22:05:43
- 来たー
 
- 
                  - 144 : : 2016/07/07(木) 22:11:32
- リアルタイムで見ると気持ちいいわ
 
- 
                  - 145 : : 2016/07/07(木) 22:11:32
- エレン「あれだけの事があっても5年も経てばある程度復興は進む。
 すると同時に再び人々の心には油断が生まれてくる」
 エレン「5年前のあの事件の時なら多少怪しい奴らが壁の中に入ってきても誰も気付かないだろうからな。
 避難民に紛れて潜り込み、じっくり待って油断してきたところでまた壁を破壊すればいい」チラッ
 ベルトルト「!!(まさか…レンは……!)」ビクッ
 コニー「?俺の顔に何かついてるのか?」
 エレン「いや、気のせいだった。何でもない」フイッ
 ダリス「他に何かあるかね?」
 シーーン
 ダリス「議論は尽くされたようだな……ここで決めさせてもらおうか」
 エルヴィン「総統、提案があります」スッ
 ダリス「何だ」
 エルヴィン「事態の沈静化を計るために、次の壁外調査でレンの存在が人類にとって有意義である事を証明します。その結果で今後を判断していただきたい」
 ダリス「分かった……レン」ガタッ
 エレン「はい」
 ダリス「君がやりたい事は何かね?」
 エレン「調査兵団で……とにかく巨人をぶっ殺したいです」
 ライベルアニ「!!」ビクッ
 兵士「「「!」」」ゾクッ
 ダリス「そうか……」
 ダリス「レン・イェーガーは調査兵団に託す。もう一度ここで会わない事を祈ってるよ、レン」スタスタ
 
- 
                  - 146 : : 2016/07/07(木) 22:12:22
- 今日はここまでです。
 明日は何時に出来るか分からないですが日付変わるまでには……
 
- 
                  - 147 : : 2016/07/07(木) 22:14:55
- 屑豆は駆逐 さん。
 この小説は、大変素晴らしい作品です。
 
- 
                  - 148 : : 2016/07/08(金) 19:14:54
- >>147に同意、期待です。
 
- 
                  - 149 : : 2016/07/08(金) 19:59:16
- 同意ですね
 頑張って下さい
 
- 
                  - 150 : : 2016/07/08(金) 23:14:55
- ーーー
 ーーー 夜
 ーーー 旧調査兵団本部 食堂
 エルド「我々への待機命令はあと数日は続くだろうが、30日後には大規模な壁外遠征を考えていると聞いた」
 エルド「そしてそれには今期卒業の新兵も混じえると……」
 グンタ「エルド…そりゃ本当か?ずいぶん急な話じゃないか。奪還作戦だけでも今回の新兵には堪えた奴らも多いだろうによ」
 オルオ「ガキ共はすっかり腰を抜かしただろうな」
 ペトラ「本当ですか兵長?」
 リヴァイ「作戦立案は俺の担当じゃない」
 リヴァイ「あいつの事だ…俺達よりずっと多くの事を考えているだろう」ズズズ
 
- 
                  - 151 : : 2016/07/08(金) 23:16:43
- エルド「確かに……これまでとは状況が異なりますからね…多大な犠牲を払って進めてきたマリア奪還ルートが一瞬で白紙になってしまいましたからね……」
 グンタ「だが次からはレンも壁外調査に行けるからな、楽になる部分もあるだろう」
 リヴァイ「そこらへんは実際に行ってみないと分からんだろう。結果を事前に知るなんて事は誰にも出来ないからな」
 リヴァイ以外「「……」」
 ガチャ
 「こんばんはーリヴァイ班の皆さん。お城の住み心地はどうかな?」
 うわっ・・・
 エレン「ハンジさん」
 ハンジ「実は今、街で捕らえた2体の巨人の生態調査を担当しているんだけど、明日の実験にはレンにも協力してもらいたいんだ」スッ
 ハンジ「だからその許可を貰いに来たんだ」
 
- 
                  - 152 : : 2016/07/08(金) 23:17:55
- エレン「兵長、明日の俺の予定は?」
 リヴァイ「庭の掃除だ。しばらく空けてたからまた乱れてきている」
 ハンジ「なら良かった、けって ーーーー」
 エレン「という事なので、お手伝いは出来ません」
 ハンジ「えぇ!?」
 エルオルグンペト「(巨人の話をしているハンジさんを止めた!?)」
 エレン「けど全く協力しないというのも悪いので、話は聞きますよ」
 ハンジ「本当に!?いいの!?」
 リヴァイ班「「」」ガタッ
 ペトラ「おやすみレン」
 エレン「はい、おやすみなさい」
 ハンジ「それじゃあ始めるよ……今回捕まえたあの子達について………」フフフフ
 
- 
                  - 153 : : 2016/07/08(金) 23:19:26
- ー
 ーー
 ーーー
 今回捕まえたのは4m級と7m級の子達だった。
 ハンジ「こんにちは!」
 4m級巨人「ハッ ハッ ハッ」ギシッ グググ
 巨人の捕獲に成功したのは今回が初めてじゃない。
 まずは過去5回の捕獲時に行った実験の反復から始めた。最初は「意思の疎通」の検証。
 ハンジ「調子どう?名前は?体は痛くない?」スタスタ
 モブリット「分隊長、近すぎます」グイグイ
 4m級巨人「」バクッ
 ハンジ「うはっ!危なっ!あぶねえぇぇ!!」サッ
 モブリット「分隊長、危険です!」
 残念ながら今回も意思を通わせる事は不可能との結論に至った。
 しかし私にとって巨人との交流は、日々の疲れを忘れる程充実した時間になった。
 ちなみに4m級を「ソニー」、7m級を「ビーン」とそれぞれ名付けた。名前の元は実際に存在したという人喰いの一族からだ。
 
- 
                  - 154 : : 2016/07/08(金) 23:21:40
- 次に「日光の遮断」を試してみた。
 夜が深まると巨人の活動力が落ちる事から、日光により何らかの活動力を得ている事を裏付けする実験だ。
 これは巨人によって個体差が大きく出た。
 ソニーは遮断後1時間で活動が鈍くなったのに対し、ビーンは3時間は元気なままだった。
 ーーー
 ーー
 ー
 ハンジ「改めて驚かされたよ……彼らは水も食料も摂らない。発声器官はあっても呼吸を必要としない……唯一活動に必要なのは"日光"なんだ」
 ハンジ「ずっと日光を絶つとどうなるのか興味はあるけど……死んでしまったら困るからね……」
 ハンジ「そして次の段階からは直接巨人の体と接触する「痛覚の確認」へと移行した……!」ガタッ
 
- 
                  - 156 : : 2016/07/09(土) 15:25:31
- ー
 ーー
 ーーー
 グサッ
 ビーン「アアァアアァア!!!」
 ハンジ「あぁあぁあぁあ!!」グスッ
 駐屯兵「「「……」」」
 モブリット「分隊長!あなたが叫ぶ必要は……」
 ハンジ「これが叫ばずにいられるか!ビーンがこんなに痛がっているんだぞ!?」
 ハンジ「ビーン頑張れ、耐えるんだ!!」シュッ
 ドスッ!
 ハンビーン「あぁアァあアあぁアアァぁあ!!!!」
 ーーー
 ーー
 ー
 ハンジ「巨人にうなじ以外の弱点が無いか確認する必要があるからね……とても辛い作業だったよ………」
 エレン「……」
 ー
 ーー
 ーーー
 ビーンに比べてソニーは内向的な性格であまり反応を示さなかった。
 ズブブブ
 ハンジ「ほら…心臓に刺さってるよ……痛くないの?どんな感じ?」
 ソニー「う〜〜〜、う〜」
 ハンジ「ん…何?どうしたの!?」ズイッ
 ソニー「」ガチッ!
 ハンジ「わっ!!」サッ
 モブリット「分隊長下がって下さい!」グイッ
 ハンジ「あはははは!今のは惜しかったよ、ソニー!!」ズルズル
 モブリット「あんた本当に死にますよ!!?」
 
- 
                  - 157 : : 2016/07/09(土) 15:30:39
- ーーー
 ーー
 ー
 ハンジ「こんな感じでソニーは自己表現が苦手なんだよ。頭かじろうとするばっかりでさ」
 エレン「本当に変わらないな、ハンジさんは……」ボソッ
 ハンジ「え?」
 エレン「いえ……その…なんでそこまで巨人に好意的に接しられるのかなと思いまして」
 エレン「巨人は俺ら人類を絶滅寸前まで追い込んだ天敵で、ハンジさんだってその脅威を体験していますよね?」
 ハンジ「そうだね……」
 ハンジ「私も巨人に仲間を何度も目の前で殺された。
 調査兵団に入った当初は憎しみを頼りにして巨人と戦ってた」
 ハンジ「だけどそんなある日私は気付いた。切断した3m級の首を蹴っ飛ばした時だった」
 ハンジ「軽かったんだ、異常に。巨人の体が」
 エレン「……」
 
- 
                  - 158 : : 2016/07/09(土) 15:33:53
- ハンジ「そもそも本来ならあの巨体が2本足で立ち、歩くなんて事は出来ない筈なんだ」
 ハンジ「どの巨人もそう……切断した部位はその質量にあるべき重量には到底達していなかった」
 ハンジ「レンが巨人になる時も何も無い場所から巨人の身体が現れるだろう?」
 エレン「はい」
 ハンジ「私は思うんだ。本当は…私達が見えている物と実在する物の本質は、全然違うんじゃないかってね……」
 ハンジ「憎しみを糧にして攻勢に出る試みはもうずっと試されてきた。だから私は既存の見方と違う視点から巨人を見てみたいんだ」
 ハンジ「空回りで終わるかもしれない……けど…私はやる」
 やっぱりハンジさんには敵わないな・・・・・
 エレン「分かりました、協力しますよ」
 
- 
                  - 159 : : 2016/07/09(土) 15:39:37
- ハンジ「え、本当に!?」ガタッ
 
 エレン「えぇ」
 ハンジ「ありがとう…ありがとうレン!!」ガシッ ブンブン
 エレン「ははは……」
 ハンジ「ならこれから今のものに私の自己推測を踏まえた話をしたいんだけど、良いかな?」
 エレン「え?」
 ハンジ「協力してくれるんだよね?」ズイッ
 シガー『自分で言った事は責任取れよ』
 エレン『分かったよ……監視頼んだ』
 シガー『喜んで。集中力切らすなよ、ここもちょっとした分岐点になるからな』
 エレン『分かってる』
 エレン「分かりました……俺が理解出来る範囲で良ければ聞きますよ」
 
- 
                  - 160 : : 2016/07/09(土) 15:43:22
- ハンジ「なら始めるね」ワクワク
 
 ハンジ「まず、意思の疎通に関してだけど気になる事例があるんだ。これを見てくれ」スッ
 
 エレン「何ですかこれ?イルゼ・ラングナー……?」スッ
 
 ハンジ「以前の壁外調査の時に見つけたのを書き写したものなんだけど、興味深い事が書かれているんだ。
 読んでみて」
 
 エレン「はあ……」ペラッ
 
 
 ーーーーーーーーーー
 
 私はイルゼ・ラングナー
 
 第34回 壁外調査に参加
 第二旅団最左翼を担当。帰還時、巨人に遭遇
 所属班の仲間と馬も失い、故障した立体機動装置は放棄した
 北を目指し走る
 
 巨人の支配する壁の外で馬を失ってしまった……
 人の足では巨人から逃れられない
 
 街への帰還、生存は絶望的
 
- 
                  - 161 : : 2016/07/09(土) 15:44:13
- 今日はここまでです。
 明日は午前中に投稿すると思います。
 
- 
                  - 162 : : 2016/07/09(土) 19:39:00
- ウワッシャー!
 
- 
                  - 163 : : 2016/07/09(土) 20:05:01
- モブリット「分隊長の話に耐えた…………凄い」
 期待です!
 
- 
                  - 164 : : 2016/07/09(土) 20:53:33
- エレンが〔イルゼの手帳〕と〔ユミル〕を知る時が来ましたか、続きが楽しみです。
 
- 
                  - 165 : : 2016/07/09(土) 22:20:00
- 三毛猫さん
 それ私も気になります
 それと頑張って下さい
 
- 
                  - 166 : : 2016/07/10(日) 08:56:08
- ただ……巨人に遭遇せず壁まで辿り着くかもしれない
 そう……今私がとるべき行動は恐怖に平伏す事ではない
 この状況も調査兵団を志願した時から覚悟していたものだ
 私は死をも恐れぬ人類の翼、調査兵団の一員
 たとえ命を落とす事になっても最後まで戦い抜く
 武器は無いが私は戦える
 この紙に今を記し、今出来る事を全力でやる
 私は屈しない
 私は屈しない
 ーーーーー
 エレン「……」ペラッ
 ーーーーー
 巨人、遭遇
 6m級、すぐに私を食べない。奇行種か……
 いよいよ最期を迎える。これまでだ
 勝手な事ばかりした……まだ親に何も返していない
 きもちわるい……終わる………
 ーーーーー
 エレン「この遺書がどうかしたんですか?」チラッ
 ハンジ「その後なんだよ、興味深くなるのは」
 エレン「後……?」ペラッ
 
- 
                  - 167 : : 2016/07/10(日) 09:01:11
- ーーーーー
 しゃべった……
 巨人が喋った、ありえない……
 意味のある言葉を発した
 「ユミルの民」「ユミル様」「よくぞ」
 間違いない
 ーーーーー
 エレン「ユミル……!?」
 ハンジ「……?何か心当たりがあるのかい?」
 エレン「い、いえ……」
 ーーーーー
 この巨人は表情を変えた。私に敬意を示す様な姿勢を取った
 信じられない……恐らく人類史上初めて私は巨人と意思を通わせた
 この巨人に存在を問う
 うめき声、言葉ではない
 所在を問う
 応答は無い
 目的を問う
 ーーーーーー
 ーーーーーー
 ーーーーーー
 ーーーーーーーー
 
- 
                  - 168 : : 2016/07/10(日) 09:04:23
- エレン「終わり……?この続きは?」スッ
 ハンジ「無いよ。記録はここで途絶えている。おそらくこのすく後にイルゼ・ラングナーはこの巨人に捕食されたんだろう」
 ユミルの民・・・
 シガー『エレン、動き始めたぞ』
 エレン『分かった、すぐに行く』スクッ
 ハンジ「レン?」
 エレン「すいません、用事が出来たので失礼します。この話はまた後で」ダッ!
 ハンジ「え!?ちょっと!!」ガタッ
 ーーー
 ーーー
 ーーー エレンの部屋
 カチャカチャ
 シガー『急げ』
 エレン「分かってる!……よし!」
 バシュッ
 ーーー
 ーーー
 ーーー 調査兵団本部 グラウンド
 ???「」コソッ キョロキョロ
 ソニービーン「アーー」グデーー
 ???「」バシュッ ギュィィィィン
 シュッ
 ガギィン!!
 ???「!?」バッ バシュッ
 エレン「待て!!」バシュッ
 
- 
                  - 169 : : 2016/07/10(日) 09:08:09
- ーーー
 ーーー
 ーーー 街中
 バシュッ ギュイィィィン
 エレン「このっ……待てって言ってんだろ!!」
 ???「」バシュッ
 シガー『!!エレン、戻れ!』
 エレン「どうした!?」
 シガー『今回は1人での犯行じゃない、あいつらもいる!』
 エレン「何っ!?」クルッ
 アアァァァ!
 エレン「……くそっ、やられた」
 シガー『居場所は分かるが、もう追い付ける距離じゃないな。今は戻るべきだ』
 エレン「あぁ……」パシュッ
 ーーー
 ーーー
 ーーー グラウンド
 エレン「」スタッ
 見張り×2(死体)
 エレン「防ぐどころか、いらない犠牲まで出しちまった……」ガクッ
 ザワザワ
 「おい、こっちで叫び声がしたぞ」「あの蒸気…被検体が……!」「見張りもやられてるぞ!」
 「おい…あそこにいるのって……」「イェーガー……!」「とにかくハンジ分隊長を呼べ!!」
 
- 
                  - 170 : : 2016/07/10(日) 09:11:26
- ーーー ハンジ到着
 ーーー
 ーーー
 ハンジ「うわああぁぁあぁぁあぁぁ!!ソニー!ビーン!」
 ハンジ「嘘だと…嘘だと言ってくれええっ!!」
 グンタ「嘘だろ……兵士がやったのか?」
 エルド「あぁ、犯人はまだ見つかっていない。夜明け前に2体同時にやられたらしい。見張りもやられた」
 グンタ「2人以上の計画的作戦って訳か……」
 ハンジ「ソニイィィィーーー!!ビイィィーーーン!!」
 オルオ「見ろよ…ハンジ分隊長がご乱心だ」
 ペトラ「」ムッ
 ゴスッ
 オルオ「んごあっ……」
 調査兵「貴重な被検体なのに……一体どこのバカが………」
 調査兵「バカじゃなかったら何なんだろうな……検討もつかんよ」
 駐屯兵「最初に駆けつけた奴はイェーガーだったらしいぜ」
 駐屯兵「マジか!?なんであいつが……旧本部に戻ってたんじゃなかったのか?」
 
- 
                  - 171 : : 2016/07/10(日) 09:13:07
- エルヴィン「レン」ザッ
 エレン「団長……すいません、逃がしました」
 エルヴィン「いや、いいんだ。君が無事で良かった」スッ
 エルヴィン「君には何が見える?敵は何だと思う?」ポン
 エレン「……」
 エルヴィン「……すまない、変な事を聞いたな。忘れてくれ」スッ クルッ
 エレン「明確には表せませんが、敵は巨人だけではないと思います」
 エルヴィン「!」ピタッ
 エルヴィン「そうか、ありがとう……」スタスタ
 リヴァイ「行くぞ 後は憲兵団の仕事だ」
 エレン「……はい」
 スタスタ
 
- 
                  - 173 : : 2016/07/11(月) 12:22:10
- ーーー
 ーーー
 ーーー 兵舎
 憲兵「最後にシャフトを交換したのはいつだ?」
 サシャ「4日前の掃討作戦の後です」
 憲兵「全て登録にある……よし次!お前だ」ザッ
 クリスタ「41班所属、クリスタ・レンズです」
 訓練兵「巨人を殺して罰せられる事もあるんだな」
 訓練兵「確かに……変な話だけど貴重な被検体だからな」
 訓練兵「それで俺ら訓練兵の中で犯人探しか……いるわけねぇよ」
 訓練兵「あぁ。皆戦場の処理に追われて憔悴しきってるってのにな」
 コニー「巨人が憎くてしょうがなかったんだろうな」
 アルミン「……うん。でもこれじゃあむしろ巨人に手を貸した様なもんだよ………その人の復讐心は満たされたかもしれないけど、人類にとっては痛い打撃だ」
 
- 
                  - 174 : : 2016/07/11(月) 12:30:12
- コニー「俺はバカだからな……分かる気がする」
 アルミン「……」
 コニー「何も考えたくなくなっちまうんだよな。俺…巨人を見る前は本気で調査兵団に入るつもりだったんだぜ……」
 コニー「けど…ほとんど何もやってねぇけど……今はもう巨人なんて二度と見たくねぇって思ってる。今日入る兵団を決めなきゃいけねぇのに……」
 コニー「チキショー……あのジャンが調査兵団に行くって言ってんのにな………」
 アルミン「え!?ジャンが?」
 コニー「なあ…アニ、お前はどう思った?あいつがやるって言い出した時」
 アニ「……別にどうも思わないけど?私の意志は変わらないから」
 コニー「……そうか…お前、憲兵団にするんだよな………」
 アニアルコニ「……」
 
- 
                  - 175 : : 2016/07/11(月) 12:39:02
- コニー「……なあアニ」
 コニー「俺も憲兵団にした方がいいかな?」チラッ
 アニ「……あんたさぁ……人に死ねって言われたら死ぬの?」
 コニー「はぁ?何だそりゃ、死なねぇよ」
 アニ「なら自分に従ったらいいんじゃないの?」
 アニ「アルミン、あんたはどうなの?」チラッ
 アルミン「え…僕は……」
 アルミン「そうしなきゃいけない理由が理解出来たら、死ななきゃいけない時もあると思うよ……嫌だけどさ」
 アニ「そう……決めたんだ………」
 アルミン「うん」
 コニー「マジかよ…アルミンお前まで……」
 アニ「せいぜい頑張れば?あんた強くないくせに根性はあるからね」
 アルミン「あ…ありがと」
 アルミン「アニってさ……実は結構優しいよね」
 アニ「……は?」クルッ
 アルミン「だって僕らに調査兵団に入って欲しくないみたいだし。憲兵団に入るのも何か理由があるんじゃないの?」
 アニ「……いいや…私はただ……」
 アルミン「」チラッ
 アルミン「!」
 アニ「自分が助かりたいだけだよ」
 
- 
                  - 176 : : 2016/07/11(月) 12:42:38
- ーーー
 ーーー
 ーーー 勧誘式場
 エルド「結局…無許可で立体機動装置を使った兵士は見つからなかったようだ。一体誰がやったんだろうな」
 エレン「すいません……俺がちゃんと捕らえていれば……」
 オルオ「てめぇのせいじゃねえ、自惚れるな」
 グンタ「そうだぞレン、過ぎた事はどうしようもないんだからな」
 グンタ「それよりも今はこの後の新兵勧誘式の方が心配だ。果たして調査兵団に入団する酔狂な新兵がどれほどいるのか……」
 エルド「なあレン、お前の同期でウチを志望する奴はいるのか?」
 エレン「どうですかね……短くてもあの地獄を体験した後ですから………」
 シガー『前回とは大分状況違うからな』
 ペトラ「ミカサは入団するって言ってたよ。家族と一緒にいるって」
 エルド「おぉ、それは頼もしいな」
 
- 
                  - 177 : : 2016/07/11(月) 12:44:00
- ーーー
 ーーー
 ーーー
 ジャン「」
 サシャ「ジャン…どうして突然調査兵団に?その…怖くないんですか?」ザッ
 ジャン「は?嫌に決まってんだろ、調査兵団なんか」
 コニー「え?……じゃあお前、なんで……」
 ジャン「別に巨人が怖くないから調査兵団に決めた訳じゃねぇよ。そして有能な奴は調査兵団に入る責任があるなんて言うつもりも無い」
 ジャン「いいか?くれぐれもレンみてぇな死に急ぎ野郎と俺を一緒にすんなよ」
 調査兵「訓練兵整列!壇上正面に倣え!」
 ジャン「俺はな……誰かに説得されて自分の命を賭けるつもりなんかじゃない。こればかりは自分で決めずに務まる仕事じゃねえからな」
 
- 
                  - 178 : : 2016/07/11(月) 12:44:43
- 今日はここまでです。
 明日は22時までに投稿するつもりです
 
- 
                  - 179 : : 2016/07/11(月) 16:22:45
- アルミンは、何に気づいたのでしょう。
 マルコは生きているけど、立体機動装置は盗まれていたのでしょうか?続きを待っています。
 
- 
                  - 180 : : 2016/07/12(火) 21:39:56
- ーーー
 ーーー
 ーーー
 エルヴィン「私は調査兵団団長エルヴィン・スミス。調査兵団の活動方針を王に托された立場にある」
 エルヴィン「所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのはやはり調査兵団への勧誘に他ならない」
 エルヴィン「今回の襲撃を受け、既に巨人の恐怖を知った者も多いだろう。しかし」
 エルヴィン「今回の襲撃では得た物も大きい。初めて巨人から領土を奪い返す事に成功したのだ」
 エルヴィン「扉を塞いだレンだが、彼に関してはここで話せる事はまだ少ない。
 だが彼は間違いなく我々の味方であり、それは命懸けの働きで証明されている」
 エレン「団長、俺から少しいいですか?」スタスタ
 訓練兵「「「!!」」」
 
- 
                  - 181 : : 2016/07/12(火) 21:42:59
- エルヴィン「何かな?」
 エレン「あの話をします。少しは見分ける手段になるでしょう」ボソッ
 エルヴィン「分かった、手短にな」
 エレン「ありがとうございます」クルッ
 エレン「本当は入団した奴らにだけ言うつもりだったが……」
 訓練兵「「「……」」」
 エレン「シガンシナ区にある俺の実家には地下室がある。詳しくはまだ言えないが、おそらくそこには巨人の謎に近づけるものが存在する」
 訓練兵「「「!!?」」」
 エレン「そこに辿り着きさえすれば巨人の支配から脱却する手掛かりを掴める筈だ」
 
- 
                  - 182 : : 2016/07/12(火) 21:45:44
- ザワッ
 
 ライナー「地下室だと……」
 
 アルミン「(いくら兵士を集めたいからといって、そんな情報まで公にするなんて……)」
 
 「もうそんな段階まで来てるのか……」
 
 「巨人の正体が判ればこの状況も…きっと!」
 
 ザワ ザワ
 
 
 エルヴィン「」
 
 
 アルミン「(いや…何か意図があるんじゃ……団長は一体……)何を見ようとしているんだ?」ボソッ
 
 ミカサ「え?」
 
 
 エレン「ただ」
 
 シーーン
 
 エレン「シガンシナ区内の俺の家に行くには当然ウォール・マリア奪還が必須だ」
 
 エルヴィン「つまり目標はこれまで通りだが、トロスト区の扉が使えなくなった今、東のカラネス区から遠回りして行くしかなくなった」
 
 エルヴィン「4年かけて作った大部隊の行路も全てが無駄になった」
 
 エルヴィン「その4年間で調査兵団の9割以上が死んだ……4年で9割だ」
 
 エルヴィン「少なく見積もっても我々が再びウォール・マリアに大部隊を送るには、その5倍の犠牲者と20年の歳月が必要となる……現実的ではない数字だ」
 
 エルヴィン以外「「「……」」」
 
- 
                  - 183 : : 2016/07/12(火) 21:49:10
- エルヴィン「調査兵団は常に人材を求めている。毎回多数の死者が出る事によって慢性的に人員が不足しているからだ」
 
 エルヴィン「隠したりはしない。今期の新兵調査兵も一月後の壁外調査に参加してもらう。
 早急に補給ルートが必要なのだ」
 
 エルヴィン「新兵が最初の壁外調査で死亡する確率は5割といったところか……例年よりも精鋭揃いとなっている諸君らでも低くても3〜4割がいいところだろう……それを超えた者が生存率の高い優秀な兵士へと成長していく」
 
 エルヴィン「この惨状を知った上で、自分の命を賭してもやるという者はこの場に残ってくれ」
 
 
 訓練兵「「「」」」
 
 
 エルヴィン「もう一度言う……調査兵団に入るためにこの場に残る者は近々殆ど死んでいくだろう。
 今一度自分に聞いてみてくれ。人類の為に心臓を捧げる事が出来るのかを……」
 
 エルヴィン「以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」
 
- 
                  - 184 : : 2016/07/12(火) 21:52:37
- モブリット「団長、必要以上に脅しすぎではありませんか?残る者はかなり絞られてしまいますよ」
 訓練兵「「」」クルッ スタスタ
 ザッザッ
 アルミカクリ「」
 マルコ「僕は行くよ。王の元で仕事をするのが夢だったからね。ジャンはどうする?」
 ジャン「俺は…決めたからな……」
 マルコ「そう……じゃあ…またどこかで会おうね」スタスタ
 サシャ「」ガタガタ
 アニ「」クルッ チラッ
 ライベル「」コクッ
 アニ「」スタスタ
 コニー「そうだ……俺は元々、憲兵になるために村を出たんだ………」ブツブツ
 コニー「……母ちゃん、喜ぶぞ……憲兵になったら村の皆も俺を見直す」ブツブツ
 ジャン「(ほとんど見ただけだが、確かに感じた……ここから先は…地獄だ)」
 サシャ「(早くここから移動しないと…また……)」
 
- 
                  - 185 : : 2016/07/12(火) 21:53:36
- 今日はここまでです。
 明日も今頃に投稿します。
 
- 
                  - 187 : : 2016/07/13(水) 13:33:35
- シガシンナ区にエルヴィンの家があるみたいに書かれてますよ?
 この作品、とても楽しみに投稿を待ってます。これからも頑張って下さい!
 
- 
                  - 188 : : 2016/07/13(水) 14:44:20
- >>187
 本当だ、ありがとうございます!
 直しておきます。
 
- 
                  - 189 : : 2016/07/13(水) 19:28:43
- 期待です!!
 
- 
                  - 190 : : 2016/07/13(水) 21:35:47
- ーーー
 ーーー
 ーーー
 エルヴィン「君達は死ねと言われたら死ねるのか?」
 「死にたくありません!」
 エルヴィン「そうか……皆…良い表情だ」フッ
 エルヴィン「では今!ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!!」
 エルヴィン「これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!」バッ!ケイレイ
 調査兵新兵「「「ハッ!!」」」バッ!ケイレイ
 クリスタ「」ブルブル
 ミカサ「大丈夫、皆一緒」
 アルミン「……皆………」
 ジャン「あぁ…クソが……やってやるよ、ここまで来たら………」
 サシャ「……ぅぅ……嫌だよぉ…こわいぃ……村に帰りたい………」グスッ
 コニー「はは…もう、やるしかねぇか……」
 ライベル「……」
 ユミル「……ハァ」
 エルヴィン「第104期調査兵団は敬礼をしている総勢25名だな」
 エルヴィン「よく来てくれた……君達は勇敢な兵士だ。心より尊敬する」
 
- 
                  - 191 : : 2016/07/13(水) 21:40:29
- エルヴィン「皆疲れているだろうが、もう少しここで待機していてくれ。用意があるのでな」スタスタ
 アルミン「準備……?」
 エレン「ようお前ら、久しぶり…って程でもないか」スタスタ
 ミーナ「レン!」タッタッタッ
 エレン「!お前らも入団したのか?」
 コニー「当たり前だろ!だからここにいるんだよ」
 エレン「って事は憲兵団に行ったのはアニとマルコとジャンだけで、あとは皆駐屯兵団か……」
 ジャン「アニとマルコだけだ」ザッ
 エレン「ジャン……なんでお前もここに………」
 ジャン「別に……俺のやるべき事が調査兵団にあるからだ。それ以上でもそれ以下でもねぇよ」
 エレン「はは…お前らしいな」
 ジャン「レン」
 エレン「ん?」
 
- 
                  - 192 : : 2016/07/13(水) 21:46:17
- ジャン「お前…理由はあれど結果的には2年間俺達をずっと騙してきたよな?それは一体どういう事だ?」
 ザワッ ザワ
 エレン「あぁ…そうなるな……俺はお前らを騙してきた」
 ジャン「その言い方からすると、俺らを騙したのはお前の意思で、誰かに強制された訳じゃなさそうだな?」
 エレン「……あぁ」
 ジャン「フッ」
 バキッ!
 エレジャン以外「「「!!」」」
 エレン「」フラッ
 クリスタ「ジャン!」
 アルミン「いきなり何を……!?」
 ミカサ「ジャン……何故レンを殴ったの?一体何の権利があって暴力に走ったの?」
 ジャン「あのなお前ら……誰しもお前らみたいにレンのために無償で死ねる訳じゃないんだぜ?」
 アルミカクリ「!」
 
- 
                  - 193 : : 2016/07/13(水) 21:51:31
- ジャン「俺は自分に正直にいたい。今も、そしてこれからもな」
 ジャン「これから自分の命を懸ける奴に対しての気持ちを溜めたままだと、いざという時に迷っちまうかもしれねぇからな……気持ちに踏ん切りをつけただけだ」
 エレン「だよな……」
 ジャン「はっきりさせておくべきだ。レンも俺達も……俺達がなんのために命を使うのかをな」
 ジャン「俺達はレンに見返りを求めてる。きっちり値踏みさせてくれよ、自分の命に見合うのかどうかをな……」
 エレン「……」
 ジャン「だから……レンお前…本当に……」ガシッ
 ジャン「頼むぞ?」
 エレン「あぁ…分かった」
 調査兵「新兵、こっちに来い!準備が出来た」
 エレン「よし、皆行こうぜ」
 新兵「「「おう(うん)」」」
 スタスタ
 
- 
                  - 194 : : 2016/07/13(水) 21:57:46
- ーーー
 ーーー
 ーーー 食堂
 エレン「」ガチャ
 パンッ パンパンッ
 新兵「「「!?」」」
 調査兵「「「新兵、入団おめでとう!これからよろしくな(ね)!!」」」パチパチパチ
 エレン「これは……」
 リヴァイ「新兵の歓迎会だ。今回でお前も正式な調査兵団の一員だからな」
 エレン「なるほど……だから俺も知らされてなかったんですね」
 シガーが知らせきたせいで知ってたんだけどな
 リヴァイ「そういう事だ」
 リヴァイ「……って事でレン…何か一発芸しろ」
 調査兵「「「おおぉーー!やれー、レン!!」」」
 エレン「何ですかその無茶振り!?」
 
- 
                  - 195 : : 2016/07/13(水) 22:01:20
- ハンジ「団員の親睦を深める新入りの一発芸!調査兵団の伝統行事だよ!!」ドン
 
 グンタ「俺達も入団時にやったんだ。何でもいいからさっさとやっちまえレン!」
 
 エレン「は…はい。では……」スッ スゥ
 
 エレン「1番レン!上手くいったら大拍手!手を噛んで巨人になります!!」クワッ!
 
 スパーン! ドカッ バキッ シュルシュル ギュッ!
 
 エレン(簀巻き)「……」ピク ピク
 
 リヴァイ「不許可だ」フゥ
 
 エルオルグンペト「「…」」フゥ パンパン
 
 新兵「「「……」」」
 
 ハンジ「今のは一旦忘れようか……気を取り直して、自己紹介いこう。まずはレンから!」
 
 エレン「は…はい……」ヨロッ
 
- 
                  - 196 : : 2016/07/13(水) 22:01:45
- 今日はここまでです。
 明日も同じ時間帯に投稿します。
 
- 
                  - 198 : : 2016/07/14(木) 16:20:11
- 続きを楽しみに待っています。
 
- 
                  - 199 : : 2016/07/14(木) 21:27:41
- エレン「レン・イェーガーです。皆さん知っての通り巨人化能力者です。
 夢は一匹残らず巨人を駆逐して外の世界を探検する事です。これからもよろしくお願いします!」ペコリ
 ハンジ「なら次はレンの隣から順にいこう」
 アルミン「アルミン・アルレルトです。体力はありませんが自分に出来る事を精一杯やろうと思っています。
 夢は外の世界を探検する事です。よろしくお願いします」ペコリ
 ミカサ「ミカサ・アッカーマンです。頑張ります。よろしくお願いします」ペコリ
 クリスタ「」チラッ
 エレン「!!」
 クリスタ「……私も出来る事を精一杯頑張ろうと思っています。よろしくお願いします」ペコリ
 アルミン「クリスタ…名前も言わないと」ボソッ
 クリスタ「違うよ」
 エレクリ以外「「「え……?」」」
 クリスタ「私の名前はヒストリア・レイス。クリスタは今まで生きるために与えられた役で……私の偽りの姿」
 
- 
                  - 200 : : 2016/07/14(木) 21:29:24
- ハンジ「レイス?どこかで聞いた事が……」
 ヒストリア「……私はウォール・シーナ北部の小さな牧場で生まれました」
 ー
 ーー
 ーーー
 貴族家・レイス卿の領地内にある牧場です。
 私は物心ついた時から牧場の手伝いをしていました。
 母はいつも本を読んでいて、家の仕事をしている姿は見た事がありませんでした。
 母はとても美しい人でした。
 夜になると誰かが馬車で迎えに来て、派手に着飾った母を乗せて街に行きました。
 母には家業とは別の収入があるようでした。
 私にとってはそれがいつもの生活でした。
 しかし、字の読み書きを覚え、母のマネごとで本を読み出してから、私は自分が孤独である事を知りました。
 
- 
                  - 201 : : 2016/07/14(木) 21:30:57
- どの本にも……親は自分の子供に関心を示し、話しかけたり 抱いたり 叱ったりするものだと書かれていたのです。
 私にはそのどれも経験の無い事でした。
 祖父と祖母とは家業を教わる際に会話をしますが、母とは会話した事がありませんでした。
 また、他の子供は近所を自由に歩いたり、同じ年頃の子供同士で遊んだりしている事にも気付きました。
 私にとって子供達は石を投げつけてくる危ない生き物だったので、言われなくても私が牧場の敷地の外へ出る事はありませんでした。
 ーーー
 ーー
 ー
 エレヒス以外「「「……」」」
 
- 
                  - 202 : : 2016/07/14(木) 21:34:34
- ー
 ーー
 ーーー
 ある日私は、好奇心から母に抱きついてみる事にしました。母がどんな顔をするのか興味があったのです。
 ヒストリア母「」ペラッ
 ヒストリア「お母さん!」バッ!
 ボフッ
 ヒストリア母「!」ガシッ
 ヒストリア「ぶっ」
 ヒストリア母「…!」ブンッ
 ヒストリア「わっ!」ゴロン
 結果は突き飛ばされただけでしたが、母が私に何かをした事は初めてだったので私にはそれが嬉しかった。
 しかし………
 ヒストリア「」ムクリ
 ヒストリア母「こいつを殺す勇気が…私にあれば……」ギロッ
 それが母が私に発した最初の言葉でした。
 それ以来、母は家を出て他の場所で暮らし始めました。
 ようやく理解出来ました。祖父からも祖母からも、この牧場で働く人、この土地に暮らす人、その全ての人間から私が生きている事を快く思われていなかったのです。
 ーーー
 ーー
 ー
 エレヒス以外「「「……!!」」」ゴクリ
 ペトラ「そんな……!」
 
- 
                  - 203 : : 2016/07/14(木) 21:37:22
- 一体私が何をしたのか……何故そんな事になったのか………
 聞ける相手はいません。この土地が私の世界そのものだったのです。
 ただ、動物だけは私の友達でした。
 一日の殆どは牧場の仕事でしたが、私の孤独を忘れる時間でもありました。
 そして5年前の「あの日」……
 ウォール・マリアが陥落して数日経った夜、私は初めて父と出会いました。
 ヒストリア父「初めましてヒストリア。私はロッド・レイス……君の父親だ」
 ヒストリア「!」チラッ
 ヒストリア母「」ブルブル
 その男性はこの土地を収める領主の名前を名乗りました。
 数年振りに見る母の姿もありましたが、何かに酷く怯えているようでした。
 
- 
                  - 204 : : 2016/07/14(木) 21:38:24
- >>198
 ありがとうございます!
 
 今日はここまでです。
 明日は早めに投稿しようと思ってます。
 
- 
                  - 205 : : 2016/07/14(木) 22:26:16
- 期待してます!
 早く続きが見たいです
 
- 
                  - 206 : : 2016/07/14(木) 22:31:35
- ヒストリアの過去の話が、こんなに早く出て来るとは驚きです。続きを楽しみに待っています。
 
- 
                  - 207 : : 2016/07/15(金) 14:27:12
- ロッド「ヒストリア…これから私と暮らすんだ」スタスタ
 そう言うなり父は私を連れて外の場所へ向かいました。しかし……
 ヒストリア母「キャアアアア!」
 母が悲鳴を上げた時……私達は既に多くの大人に囲まれていた事に気付きました。
 ヒストリア母「ひいぃい!」ダッ
 ???「困りますなレイス卿。このようなマネはご容赦いただきたい」ガシッ グイッ
 ???「ウォール・マリアが破られたことで不安に襲われましたか……?」
 ヒストリア「……お母さん ーーーー」
 ヒストリア母「違う!!私はこの子の母親ではありません!私とは何の関係もありません!!」ブンブン
 ???「ほう……それは本当ですかレイス卿?この女も…その子もあなたとは関係が無いと?」
 ヒストリア「」クルッ
 ロッド「……ハァ」
 ロッド「あぁ…仕方ない……この2人は私と何の関係も無い」
 
- 
                  - 208 : : 2016/07/15(金) 14:29:05
- ???「やはりそうでしたか」グイッ
 ヒストリア母「!!何を!?」ガクッ
 ???「お前は存在しなかった。屋敷に勤めていた事も無い、誰もお前の事など知らない」スッ
 ヒストリア母「そんな!旦那様!話が違うではありませんか!!」
 ヒストリア「あ……お母…さん……」ヨロッ
 ヒストリア母「……お前さえ」ギロッ
 ???「」グッ
 ヒストリア母「お前さえ産まなけ ーーーー」
 ???「」スパッ
 ヒストリア母「」ビュ--ッ バタッ
 それが母の最後の言葉でした。
 その後私も殺されそうになりましたが、その直前で父はある提案をしました。
 ここよりずっと遠くの地で慎ましく生きるのであれば 見逃してやってはどうかと。
 ロッド「今から君の名前は……クリスタ・レンズだ」
 ーーー
 ーー
 ー
 ヒストリア「そして開拓地で2年過ごし、12歳になって訓練兵団に入団して」
 ヒストリア「皆と出会った」
 
- 
                  - 209 : : 2016/07/15(金) 14:31:33
- エレヒス以外「「「……」」」
 ヒストリア「皆……今まで騙しててごめんなさい」ペコリ
 調査兵「「「……」」」
 アルミン「そんなの関係無いよ」
 ヒストリア「!!」バッ
 アルミン「少し違う名前だったってだけじゃないか。そんな人世の中には少なくないさ」
 ジャン「だな。レンに比べたらお前のなんて子供騙しみたいなもんだ」
 エレン「まだ言ってんのか……」
 ヒストリア「そんな……だって…出会った時からずっと騙してたんだよ?皆どうして……?」
 ミカサ「貴女は大切な仲間。これ以上の理由は必要無い」
 コニー「俺はバカだけどな、大した事じゃねぇと思うぞ?」
 サシャ「私も気にしませんよ!クリスタは仲間です!」
 ミーナ「いやヒストリアだって」
 
- 
                  - 210 : : 2016/07/15(金) 14:33:39
- ヒストリア「皆……」ポロ
 ハンジ「じゃあ改めて…よろしくね、ヒストリア」ポン
 ヒストリア「はい…よろしくお願いします」ポロポロ
 エレン「な?言った通りだっただろ?」ギュッ ポンポン
 ヒストリア「うん……言って良かった………」ポロポロ ニコッ
 エレン「」ナデナデ
 ジャン「チッ…死に急ぎ野郎が見せつけやがって」
 エレン「ジャン……そりゃ誰の事だ?」ピクッ
 ジャン「お前以外にいるのかよ?」
 エレン「……俺のどこが死に急いでるって?」
 ジャン「逆に訓練兵を卒業する前に調査兵団に入る様な奴を死に急ぎって言葉以外どうやって表現するんだ?」
 
- 
                  - 211 : : 2016/07/15(金) 14:38:28
- エレン「それが最近分かったんだけど俺は結構普通なんだよな……そんな俺に言わせりゃ、お前は臆病過ぎだぜ?」
 エレン以外「「「(お前のどこが普通なんだよ……)」」」
 エレジャン「」ギロッ
 エレン「……めんどくせぇな」
 ジャン「へっ……」
 エレジャン「」バキッ!
 新兵「「「久しぶりに始まったぞ!」」」ウオオォオ!!
 調査兵「「「……ハァ………」」」ヤレヤレ
 ジャン「おら!どうしたレン!俺なんかに手間取ってる様じゃ ヤツらの相手なんか務まらねぇぞ!!」ブンッ
 エレン「!!あたりめぇだ!!」パシッ ブンッ!
 ジャン「ごふっ!」ドスッ
 ジャン「ぐっ……」シュッ
 エレン「ふっ!!」スッ ブンッ!
 ジャン「ぐっ……!」ドゴッ
 
- 
                  - 212 : : 2016/07/15(金) 14:44:04
- ペトラ「兵長、止めないのですか?」コソッ
 リヴァイ「昨今のゴタゴタだ。どうせしばらくは出来なくなるからな…今回くらいは見逃してやる」チラッ
 エレジャン「」ドカッ バキッ ドスッ バキッ
 リヴァイ「……土地を奪還した後にまたこんなバカ騒ぎが出来るといいんだがな」フッ
 ペトラ「兵長……」
 リヴァイ「だが……」スタスタ
 リヴァイ「オイ、お前ら」
 エレジャン「!」ピタッ
 リヴァイ「料理に埃が入る。もうやめろ」ギロッ
 エレン「……すいません兵長」
 新兵「「「(怖っ!)」」」
 リヴァイ「お前らもさっさと席に着け」クルッ
 ガタッ ガタガタッ
 リヴァイ「少しうるせぇのは構わねぇが、チーズを床に落とす奴は許さねぇぞ……掃除が大変になるからな」
 リヴァイ班以外「「「……」」」ゴクリ
 リヴァイ「……よし、食え」
 「「「いただきます!!」」」バクバク
 
- 
                  - 213 : : 2016/07/15(金) 14:51:51
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 ーーー
 スタスタ
 エレン「ふー、食ったなぁー」
 アルミン「サシャがメインの肉を丸ごと齧り始めた時はどうなるかと思ったよ」ハハハ
 コニー「あいつ、落としてる筈なのに肉だけは離さねえんだもんな…凄ぇよ」
 エレン「領土を奪還したら今度は人類全員でこんな事を出来ればいいな……」
 アルミン「そうだね」
 ミカサ「絶対にやり遂げてみせる」
 ヒストリア「皆でやれば出来るよ、きっと」
 エレン「よし!なら明日からまた頑張るか!!」バッ
 「「オーーッ!!」」
 
- 
                  - 214 : : 2016/07/15(金) 14:54:30
- ーーー
 ーーー 1ヶ月後
 ーーー カラネス区 開閉扉前
 調査兵「「「」」」
 調査兵「団長!間もなくです!」
 駐屯兵「付近の巨人はあらかた遠ざけた!開門30秒前!」
 エルヴィン「いよいよだ!これより人類はまた1歩前進する!!君達の訓練の成果に期待している!!」
 オオオォォォォ!!!
 駐屯兵「開門始め!」
 ガゴゴゴゴゴ
 エルヴィン「これより、第57回壁外調査を開始する!前進せよ!!」バッ!
 調査兵「進めええぇぇぇ!!」
 ドドドドドドドドドド!
 シガー『ここも大きな分岐点だぞ』
 エレン『あぁ……今度は絶対に勝つ!!」
 オルオ「あぁ?てめぇこの1ヶ月間何してやがった!?
 壁外調査ってのはな…"いかに巨人と戦わないか"に懸かっ ーーーー」ガリッ!ブシャァァァァ
 エルヴィン「長距離索敵陣形展開!!」バッ
 ドドドドドドドドドド!!
 
- 
                  - 215 : : 2016/07/15(金) 14:57:06
- この章はここまでです。
 ここまでお付き合いいただきありがとうございまた。
 新章は来週中には投稿し始めます。
 新章でまたお会い出来ればと思います。
 では(・ω・)ノ
 
- 
                  - 216 : : 2016/07/15(金) 19:57:30
- 期待!
 早く見たい!
 
- 
                  - 217 : : 2016/07/15(金) 21:57:08
- 新章が出来たらよかったら
 貼って下さい
 お願いしますm(._.)m
 
- 
                  - 218 : : 2016/07/16(土) 03:22:09
- 今まで数々のssを見てきましたが、素晴らしい作品ですね!応援してますよ!時々saoとか暗殺教室とか、他のアニメの名シーンを入れるところに味がありますね〜
 期待してます!
 長文失礼しました〜(・ω・)ノシ
 
- 
                  - 219 : : 2016/07/17(日) 00:32:38
- 次の章も期待です!( ̄ー ̄)ゝ敬礼
 
- 
                  - 221 : : 2016/07/19(火) 01:23:05
- 期待して待ってます
 
- 
                  - 222 : : 2016/07/21(木) 14:27:30
- 今見始めたので聞きますが、このssは、エレクリorエレヒスですか?
 
- 
                  - 223 : : 2016/07/21(木) 16:30:40
- エレクリ、エレヒスでした。
 ありがとう!!
 
- 
                  - 224 : : 2016/07/23(土) 23:00:27
- 期待!!
 
- 
                  - 227 : : 2016/07/24(日) 17:01:23
- ミーナは死ぬなよ!?
 
- 
                  - 228 : : 2016/07/26(火) 21:12:46
- おもしろいです!期待
 
- 
                  - 229 : : 2016/07/30(土) 14:33:53
- すいません、次の章のリンク貼るの忘れてました。
 ↓こちらになります
 http://www.ssnote.net/archives/47263
 
- 
                  - 230 : : 2018/12/24(月) 13:39:59
- すげぇぇ、ジャンとエレンが調査兵団になって久しぶりの喧嘩?が、今年になって放送されてたのに、ここでもう書かれてたんだ…!!
 
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
- 
                エレン「代償はオレ自身」 シリーズ 
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