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にこ「えがおのまほうつかい」

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  1. 1 : : 2016/05/15(日) 23:15:56
    夢の中の矢澤の話書きました
  2. 2 : : 2016/05/15(日) 23:18:03
    にこ「…あんた、まだ泣いてんのね」



    ここはきっと夢の中。


    そこには、ほんのすこし前の私がいた。


    膝を抱えてすすり泣く、私がいた。



    にこ『…うるさい、泣いてない』


    にこ「全く…」



    懐かしいわね…


    ちょっと前は毎日泣いてたっけ。


    理想が高すぎて上手くいかなかったものね…。


    なんて考えてると、私が話しかけてくる。



    にこ『あんたは多分未来の私なんでしょ?
    どうしてそんなに明るくいられるの?
    この先の未来、そんな風に笑える日が来るの?』



    なんて、少し怒りっぽく。


    あーあ…呆れちゃう。



    にこ「はぁ…ったく、ホント昔の私って馬鹿ね」


    にこ『…なんでよ』


    にこ「いい?
    笑える日を迎えるには自分から動かなきゃいけないの
    来るのを待っても、何も変わらない」


    にこ『動いたわよ…たくさんたくさん…』



    …まあ、そうよね。


  3. 3 : : 2016/05/15(日) 23:19:37
    にこ「ええ、知ってる」


    にこ『メンバーも集まって、やっとここからと思ってた…
    2人がいなくなってからも、私だけで何度も挑戦した…』


    にこ「…そうね」


    にこ『でも…!それでもダメだったの!
    何にも変わらなかった!何にも!
    私じゃ何も変えられない!私にはそんな力なんてない!』


    にこ「…」



    そう、私じゃ何も変えられなかった。


    …だから。



    にこ『だからね、諦めたの
    …諦めて、部室に閉じこもった』


    にこ「…」


    にこ『諦めたのよ…なのに…!
    なんで涙は止まってくんないのよ!』


    にこ『ねえ、どうして!?諦めたのに!
    未練がましくアイドルを追っかけてるのがいけないの!?』



    ただでさえ小さくうずくまってた背中が、さらに小さくなっていく。


    小さく、小さく。



    にこ「…」


    にこ『なんでよ…何がどうなったらあんたみたいになるってのよ!
    あんたみたいな非力に、何が変えられたっていうのよ!』


    にこ「…!」

  4. 4 : : 2016/05/15(日) 23:20:30
    言われて気づく。


    確かにそうかも、私は何も変えられなかった。


    私だけじゃ、無理だった。



    にこ「……そうね、変えたのは私じゃない」


    にこ『…は?』


    にこ「けど、変わるキッカケを掴んだのは他でもない私よ」


    にこ『…意味わかんない』


    にこ「ふふっ、イミワカンナイなんて…
    真姫かっつーの」


    にこ『分かんない話しないでよ…』



    なんて言いながら拗ねる私。


    そんなの気にせずに話を続ける。

  5. 5 : : 2016/05/15(日) 23:21:50
    にこ「まあ、そうね…
    あんたの言う通り、私は何も変えられないかもしれない」


    にこ『何よいきなり手のひら返して…」


    にこ「ええ、この際だから認めちゃいましょうか
    …私だけじゃ何もできなかった」


    にこ『…』


    にこ「変えてくれたのはあの子で、私はそのキッカケを掴んだだけ…
    だから、私だけの世界じゃこの物語は動かないのよ
    …9人いなきゃ、始まらない」



    変えてくれたのは穂乃果で…


    私は穂乃果たちがスクールアイドルするのがどうしても許せなくて…


    思い返してみれば、私ってちっちゃな人間ね…嫌になってくる…



    にこ『…?』


    にこ「あなたは嫉妬するの、あの子に
    …その日が来るまで待つことね」


    にこ『…じれったい』




    改めて私と話してみて、私が何も変えられなかったことを思い出した。


    …でも。



    にこ「でもね…
    何もできない、そんな私でも出来る事が1つあるの」


    にこ『え?』


    にこ「私はね…にこはね、笑顔の魔法使いなの」



    もちろん、ドヤ顔で言い放った。


  6. 6 : : 2016/05/15(日) 23:23:31
    にこ『は?』


    にこ「いい?
    アイドルたるもの泣き顔なんてファンに見せちゃダメ!
    常に笑顔で元気よく!」


    にこ『笑顔…』


    にこ「そう、笑顔」


    にこ『…』


    にこ「どんなに辛くても、苦しくても、泣きそうでも、逃げ出しそうになっても…
    周りの誰か1人でも笑顔にできる力があれば、きっと乗り越えられる」


    にこ『…そんな力ないわよ』



    …ったく。



    にこ「そう言うと思った!
    だからぁ…今日は特別にぃ、にこの秘密のおまじないを教えちゃう♡」


    にこ『は?』


    にこ「ほら、両手をパーにして」


    にこ『えっ…こう?』


    にこ「そうそう、それでいいわ
    …で、そのまま中指と薬指だけ曲げて」


    にこ『…で、これが何?』



    あーあー…可愛く見せようともしない…


    その垢抜けてない感じがたまらなく面白かった。



    にこ「…ふふっ、ブッサイクねあんた」


    にこ『なっ…!
    何よいきなり!』


    にこ「まあまあ、落ち着いて…
    …さてと」



    私の前でやるってなると何だか気恥ずかしい気もするわね…


    んー、まあいっか。



    にこ「それでは皆さんご一緒に!
    せーのっ!」


    にこ『!?』
  7. 7 : : 2016/05/15(日) 23:24:55







    にこ「にっこにっこにー♡」






    にこ『…』


    にこ「あなたのハートににこにこにー♡
    笑顔届ける矢澤にこにこー♡
    にこにーって覚えてラブにこっ♡」


    にこ『……っははははは!!!
    あんた何よそのキャラ!
    そんなさっむいキャラにいずれ私がなるってわけ!?』


    にこ「ほら、笑顔になった」


    にこ『!』


    にこ「これはね、笑顔のおまじないなの
    …笑顔の魔法」


    にこ『…』


    にこ「私はね、この魔法をみんなに届けなきゃいけないの
    …みんなを幸せにしなきゃいけないの」


    にこ『…自意識過剰すぎんじゃない?』


    にこ「それぐらいでいいの!
    アイドルって、そうじゃないとやってけないから」


    にこ『綺麗な格好してると思ったら…
    あんたスクールアイドルしてんのね』



    …ホントだ。


    そっか。


    私、今『あの曲』の衣装着てるのね。


    そっか…


  8. 8 : : 2016/05/15(日) 23:26:22
    にこ「ええ、私はスクールアイドル
    …そして今日終わる」


    にこ『……え?』


    にこ「ちょっとした延長戦をね、戦い終えてきたの…
    これはきっと夢で、目が覚めたらその日が来る」



    最後を伝える、最後のライブの日が来る。



    にこ『…?』


    にこ「最後を伝える最後のライブ…ね
    …全く、まあ粋なんじゃないかしら?
    そう思うでしょ?」


    視界がボヤけていく。


    目頭が熱くなる。


    必死で堪える。



    にこ『……そう、あんた充実してたのね』


    にこ「ええ、とっても」


    にこ『私も、いずれそうなれるのね』


    にこ「あんたが諦めなかったら、絶対にその日は来る」


    にこ『…そっか』


    にこ「だから、絶対に諦めないで
    …あんたにも、こうなってほしいから」


    にこ『…』


    にこ「私だけじゃこうはなれなかったから…
    …だから絶対に、あの子達を見つけて?
    私からのちょっとしたお願い」



    お願いにしては大きすぎる気もするけど…


    まあ、私ならきっと大丈夫。



    にこ『…分かった』
  9. 9 : : 2016/05/15(日) 23:28:28






    どこからか光が差し込んできた。


    …きっと、お別れの時間。



    にこ「……そろそろかしらね」


    にこ『…』


    にこ「それじゃ、頑張んなさいよ」



    光が差す方向へと歩いていく。


    最後のライブが、近づいていく。



    にこ『……待って!』


    にこ「ん?何?」


    にこ『私はこのまま未来に進んでいいのよね!?
    この先ずっと進んでれば、私が望んでた未来があるのよね!?』



    最後に何を聞いてくるかと思ったら…


    そんな事心配する必要なんてないのに…


    …まあ、不安なのも分かるけど。



    にこ「ええ、安心しなさい!
    あんたの未来は光輝いてる!
    この私が保証してあげる!
    …だって」


    にこ『…?
    だって?』



    私が安心できるように、目一杯の笑顔で。


    伝えよう、この想いを。



    …だって。





    にこ「私、今が最高だから!」












  10. 10 : : 2016/05/15(日) 23:28:49








    おわり
  11. 11 : : 2016/05/15(日) 23:30:39
    夢の中の矢澤の話でした。


    自分ことり推しなんですけど、一番好きなキャラはにこです。

    ここまで読んでる人はいると思いませんが、読んでくださりありがとうございました!

    ではでは、またいつか!
  12. 12 : : 2016/05/15(日) 23:46:10
    お疲れ様でした。
  13. 14 : : 2016/10/28(金) 19:42:47
    お疲れ様です!面白かったです

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donguri

たけのこまんじゅう

@donguri

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