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コミュ障の彼女

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  1. 1 : : 2015/12/30(水) 11:35:55

    はい!こんにちは!

    今日もss描いていきます!

    コメント下さい!原動力ですので!

    お願いいたします!
  2. 2 : : 2015/12/30(水) 11:40:39

    安定の登場人物!

    エレン=鈍感(出番少なめ)

    アニ=ツンデレ(出番少なめ)

    ジャン=馬面(主人公)

    ミカサ=コミュ障

    ライナー=ゴリラ(出番少なめ)

    クリスタ=女神(出番少なめ)

    コニー=バカ(殆んど出てない)

    サシャ=バカ(出番少なめ)
  3. 3 : : 2015/12/30(水) 12:07:36


    俺は私立シーナ高校に通う高校生


    入学2日目だけど俺は恋をした


    一目惚れってやつだ…


    お前らもそうなるぞ


    渡さねえけどな




    昨日は入学式だった


    クソ長い校長の話の途中でぶっ倒れる奴二人位いたぞ?


    ちゃんと飯食ってんのか心配になるぜ


    登校中にこんなこと考えて良いのかって?


    俺は余裕だからなっ!


    「おはようっ!」


    背後から声が聞こえる


    吃驚した…


    振り替えると…


    確か…校長の話の時に倒れてた奴だ


    「おはよう」


    普通に挨拶を返す


    てか、普通に可愛くないか?


    「おう!」


    また吃驚した…


    「クリスタは女神だからな!」


    ゴリラだ…


    「分かったから動物園帰れ」


    「うるせ!てか声に出てたぞ…普通に可愛くないか?って」ボソッ


    「何話してるの?」


    クリスタ?が会話に入る


    「クリスタは今日も女神だなぁってゴリラが」


    適応に誤魔化す


    クリスタは顔を紅潮させ


    「そんなことないよ!」


    と頬を膨らます


    女神だ…


    背後から近づく足音


    走ってる?


    「何で起こしてくれなかったんだよっ!」


    「貴方の寝顔を見てるとつい…」


    「ん?まだ皆歩いてるぞ」


    「だからまだ遅れていないと言っている…」


    アイツは…校長の話の時に倒れてた奴のもう片方だ!


    一緒に居るのは…


    美人っ!!!!!!


    「あのっ!…」


    「何?」


    「いや…その…美しい黒髪だなと思ってさ」


    つい言ってしまった


    「ありがとう」


    ありがとう頂きましたっ!


    これで今日も頑張れるっ…


    「お前名前は?」


    悪人面した奴が問う


    しょうがないから答えてやる


    「ジャンだ、よろしく」


    「俺はエレンだ!よろしくな!」


    「お前らそろそろ走るぞ」


    コイツの名前聞いてなかった


    「ゴリラ、名前は?」


    「ライナー!ゴリラではない!」


    「私、ミカサ」


    「何でお前まで?」


    エレンが不思議そうな顔をする


    「皆してるから私も一応」


    ミカサ…か…


    可愛いな…


    「だから走るぞ!?」


    「うるさい、ゴリライナー」


    俺はゴリラをうるさいの一言で嗜める


    「走らないと遅刻しちゃうよ?」


    「よし、走るぞお前ら!」


    女神の頼みだ!(頼まれてません)


    ミカサ一筋だけどな?俺は!






    こうして俺達は教室に辿り着く
  4. 4 : : 2015/12/30(水) 13:27:16



    俺の席は…と…


    此処か…


    隣はアニ?って奴か


    「な、なぁ…俺と席変わってくれないか?」


    そう言ったのはエレンだった


    「何故だ?」


    質問には答えず


    「俺の隣ミカサだぞ…」


    と呟く


    釣られてしまった…


    「喜んで変わってやるよ!」


    これで俺の隣はミカサだ!


    それにしてもエレンはどうして席を変わろうなんて…


    「エレンは中学生の時からアニに片思いしてるの…」


    ミカサっ!?


    「貴方は考えてることが口に出るみたい」


    微笑むミカサ


    可愛い…


    「可愛いだなんて…」


    頬を紅く染める


    幸福感に浸っていると教室に俺達のクラスの担任が入ってくる


    「チッ…うるせぇな…」


    そして無邪気に笑う


    「ねぇ、似てた?似てたよね!」


    俺達は呆れて物も言えない


    本人に殺されるぞアンタ


    「今日は昨日と違って普通に授業あるからねー」


    俺は上手くサボりつつ昼飯までを過ごした


    エレンが俺の元へ歩み寄る


    「俺さ…今日告白する…」


    「そうか」


    驚きを隠せなかった


    まだ2日目だぞ?


    あ、こいつは中学生の時からの片思いか…


    「アニか?」


    「何でっ!?」


    「ミカサから聞いた」


    「あの野…」


    俺は遮るように


    「頑張れよ…」


    と背中を押す


    「おう…」


    エレンが教室を出る


    「どうしたの?深刻そうな顔をして」


    「エレンの奴、告白するって」


    「そう…」


    ミカサは寂しげな表情を浮かべる


    俺は何も言うことができなかった


    「ジャン…お昼一緒に食べない?」


    ミカサが提案する


    「喜んで!」


    「ここじゃあれだから…」


    「屋上で食べるか」


    俺達は屋上で食べることにした




    「うぉっ!寒っ!」


    春とは言えまだ冬が明けたばかり


    冬の寒さがまだ残っている


    俺は購買で買ったメロンパンの袋を開ける


    ミカサは弁当箱を取り出す…


    始めは他愛もない会話を繰り返す


    「エレンの野郎に春が来るのか…」


    迂闊だった…


    「そうね…ジャンお弁当が塩辛いのだけど」


    ミカサの方を見るとミカサの頬を一筋の涙が伝っていた


    「ミカサ…」


    「涙が止まらない…何でだろう…」


    「知らない…けど泣きたいなら泣けば良い」


    次の時間は屋上で過ごした


    まぁ、要するにサボった


    ミカサと二人きりで
  5. 5 : : 2015/12/30(水) 13:29:54
    期待している
  6. 6 : : 2015/12/30(水) 13:34:32

    >>5

    あざす!あざす!あざす!(o≧▽≦)ノ
  7. 7 : : 2015/12/30(水) 14:03:15


    六時限目俺達二人は教室に戻った


    エレンの方に目をやると…


    真っ赤に染まったエレンと窓の外を見るアニが居た


    結果わっかんねー


    エレンが俺に気付いたのか親指を立てる


    晴れてエレンもリア充か…


    ミカサは…


    すっげぇ笑ってる


    吹っ切れたか


    「ジャン、アイツどうしたんだ?」


    ライナーが話しかけてきた


    「エレンか?」


    「他にないだろ」


    「アイツは俺達の先をいったよ」


    ライナーがモノクロになる


    「ライナー、生きてる!?」


    クリスタだ


    「お前を残して死ねるかよ」


    ライナー復活


    単純な奴だな、これはクリスタを好きだって言ってる様な物だぞ?


    クリスタは…笑顔だ…


    これはライナーが惹かれる訳だ


    ミカサが面白くなさそうに此方を見る


    話すの苦手なんだな


    「授業始まるぞー」


    仕方無くあの二人に去ってもらった


    「気を使わなくて良いのに」


    「そうしたかったからそうしたんだよ」


    「ありがと」


    可愛い…


    よし、六時限目頑張るか!
  8. 8 : : 2015/12/30(水) 14:25:23


    何もかも終わり下校


    6人のグループが出来ていた


    俺、


    ミカサ、


    ライナー、


    クリスタ、


    エレン、


    アニ、じゃない!?


    「誰だお前っ!?」


    「ダウパー村出身!サ」


    「この子はサシャって言うんだ」


    クリスタ…狙ってないよな?


    「てか、アニは?」


    疑問を口にする


    「生徒会だとさ」


    不機嫌そうに答えるエレン


    「じゃあな、エレン」


    俺はエレンにアニを待てと促したつもりだった


    「え?なんでだよ、俺も帰るけど」


    鈍感野郎が…


    「エレン、ジャンはアニを待てと言っている」


    ミカサ、ナイスフォロー!


    「そうだったのか!ごめんな!じゃあまた明日な!」


    校門を少し過ぎた所でクリスタが口を開く


    「サシャ…コニーと帰りなよ」


    サシャにだけ聞こえるように呟いたつもりだろうが皆聞こえてる


    「クリスタぁっ!何を言ってるんですかっ!?」


    「コニー、気になってるんでしょ?」


    他人の恋愛には敏感なくせに自分は鈍感とか…


    末恐ろしい…


    「後悔するよ?」


    クリスタが追い討ちをかける


    「では、皆さんさようならっ!」


    サシャは一目散にコニーの元へ走り去った


    「じゃあ、俺はミカサと帰るから!」


    意を決して大声を張り上げた


    ミカサ、口空いてるぞ


    ライナーが親指を立て何度も突き出す


    バレるぞお前…良いのかコイツは…


    俺はミカサの手を引き歩みを早める


    ミカサに会わせる顔がない…


    俺は振り向くこともなくライナー達から離れた


    頑張れよライナー
  9. 9 : : 2015/12/30(水) 15:32:16


    「悪かったっ!!」


    俺は地面に頭を擦り付ける


    俗に言う土下座


    ミカサ困惑してるじゃねぇか※土下座に驚いてます


    俺がいきなり手なんか引いたから※土下座に驚いてます


    「ジャン、頭をあげて」


    「…でもっ!」


    「ジャンがライナーを応援していることくらい分かる」


    「それに少し嬉しかった…」


    「今何て言った?」


    「何も言ってない」


    くっそぉっ!!!聴き逃したっ!!


    するとミカサが左手を差し出してきた


    「寒いから暖をとりたい」


    手を繋ぎたいと言うことでしょうかっ!!


    俺の右手でミカサの左手を包み込む


    「ありがと」


    「俺の台詞だ」


    今なら告白できるかも…


    そんなことを考えていると


    「ジャン!あれっ!」


    ミカサが指差す方向にいたのはエレンとアニだった


    アニが笑ってる!


    「アニが笑ってる」


    同じことを考えてたみたいだな


    ちょっと感動


    「あれがリア充という奴か…」


    「帰る前に寄りたい所がある、ダメ?」


    「全然良いぞ!」


    「ありがとう」


    森?を潜り抜け辿り着いたのは町を一望できる丘だった


    「すっげぇ…」


    思わず感嘆を溢す


    「ここでエレン達と沢山遊んだ」


    「そうなのか…」


    「エレン…」


    とうとう押さえられなくなった


    「未練があるなら早くエレンのとこ行って告ってこい」


    本当はそんなことして欲しくない


    けど、ミカサのためだ


    「本当にうんざりなんだよ!お前みたいな未練たらたらの奴と一緒にいるのは!」


    そんなこと思ってない


    でも言うしかない


    アイツの…


    ミカサの心を動かすためだから


    ミカサの瞳に泪が溜まる


    ミカサはその場を走り去った





    何やってんだ俺


    女の子泣かせるなんて


    失態だな




    明日学校行きたくねぇ
  10. 10 : : 2015/12/30(水) 19:21:28


    とは言うものの学校休む訳にもいかず登校する


    後ろから肩をつつかれる


    エレンだ


    「昨日、ミカサ来たぞ」


    ちゃんと行ったか


    「何て言ってた?」


    エレンに問う


    「ジャンが勘違いしてる(声真似)だとさ」


    耳を疑った


    「もう一回言ってくれないか?」


    「ジャンが勘違いしてる(声真似)」


    「うん、似てねぇ」


    「そこじゃねぇだろ!」


    エレンが言うには俺はミカサがエレンに恋心を抱いていると勘違いしていたらしい


    あっれー


    結構悩んだんだぞ…あの後


    「ありがとな!」


    ざっと考えをまとめミカサの元へ向かう


    「ごめんな昨日は」


    「ううん、気にしてない」


    「いや、でもあんな酷いこと」


    「私の態度が紛らわしかったみたいだから」


    ミカサは優しい


    俺とは大違いだ


    「私の事を考えて行動してくれたんでしょ?」


    否定は出来ない


    俺は俯くことしか出来なかった
  11. 11 : : 2015/12/30(水) 21:40:18


    午前中の授業は全く頭に入ってこなかった


    昼飯を買いに購買へ重い腰を上げる


    購買に向かう途中ライナーを見付けた


    「ライナー、昼飯一緒に」


    「ライナー待った?」


    俺が言い終わる前にクリスタがライナーに近づく


    「何処で食べる?」


    「俺は何処でも大丈夫だぞ!周りの目線さえなければな」


    苦笑いしながらも幸せそうなライナー


    何も言わずその場を去った


    屋上に上がると案の定誰も居なかった


    今日くらい一人でも大丈夫か…


    一人で昼飯を食うって虚しいんだな


    後ろからドアが開く音が聞こえる


    「ジャン、やっぱり此処に居た」


    ミカサだ


    すっげえ気まずい


    「ジャン…」


    「何だよ」


    「貴方が居ないと私は誰とお昼ご飯を食べれば良いの?」


    当然そうなるよな…


    エレンもライナーももう…


    「本当にすまなかった」


    俺は誠心誠意謝った


    「それは昨日のこと?」


    悪戯に笑うミカサ


    可愛い…


    「まぁな」


    「ジャン…その事については咎める気もない」


    「信じて?」


    「そうだな、すまなかった」





    会話が続かない


    話題は基本俺からだからな


    んー…!


    「ライナーとクリスタどうなったか知ってるか?」


    「えぇ、昨日クリスタからメールが来た」


    ミカサ知ってたのか!


    意外だな


    「今失礼なこと考えてない?」


    「滅相も無いっ!」


    焦ったぁ


    エレンもライナーもリア充か…


    残るは俺だけ…


    俺は絶対ミカサと付き合ってやる!


    「ジャン、授業始まるから行こう」


    「おう!」

  12. 12 : : 2015/12/30(水) 22:10:36


    教室に戻るとエレンが駆け寄ってきた


    「ミカサが涙目でお前のこと探してたぞ!」


    涙目…だと?


    「反省してます、はい」


    「まぁ、これからは気を付けろよ!」


    エレンは優しいな


    アニが惚れるのも分かる


    俺は…優しいってキャラじゃないな


    モテたい訳じゃないが嫌われたくはないな、うん


    「授業始めるぞー」


    オルオ先生に目付けらると面倒くさいから真面目にする


    難なく乗りきった午後の授業


    うん、帰ろう


    「ジャン帰ろうぜ!」


    エレンに帰ろうと誘われた


    「お前、アニは良いのか?」


    「アニも早く打ち解けて欲しいからな!」


    「お前はアニの親か!」


    つい突っ込んでしまった


    「私達も一緒に良い?」


    クリスタも加わる


    6人で帰るか


    ミカサは大人数だと話し辛いみたいだから積極的に話し掛けないとな


    「ミカサ一緒に帰ろうぜ」
  13. 13 : : 2015/12/30(水) 23:54:15


    「あのさ、提案があるんだけど!」


    突然クリスタが切り出した


    「何だ?」


    エレンが問う


    「明後日、皆でお出掛けしませんか!」


    明後日か…俺は暇だな


    「大丈夫だぞ!」


    「エレンが行くなら私も行く」


    「ライナーは?」


    「勿論大丈夫だ!」


    俺は…


    「私も行く」


    「俺も行く!」


    即決!


    「所で何するんだ?」


    「まだ決まってないけど…」


    「私、映画見たい」


    珍しくアニが自分の意見を口にした


    どんな映画だろう…


    明後日が楽しみだな


    「じゃあ、俺達此方だから」


    エレンとアニがグループから外れる


    「私達も」


    ライナーとクリスタもだ


    残ったのは俺とミカサのみ


    「明後日楽しみだな」


    「こんなこと初めてだから緊張する」


    「大丈夫だって!思いっきり楽しもうぜ」


    「そうね」


    天使が微笑んだ


    「私家此方だから」


    「俺もなんだが…」


    すみません、嘘です


    真反対です


    「そうなの?」


    「まぁな」


    ミカサと並んで歩く


    「ジャン、アドレスを交換して欲しい」


    「喜んで!」


    メールアドレス!


    ゲットぉ!!


    どれだけ嬉しいことか!


    「ありがとう、ジャン」


    「こちらこそ!」


    「私家此処だから、またね」


    「おう、またな!」


    気分は最高だな


    明後日がもっと楽しみになった
  14. 14 : : 2015/12/31(木) 12:35:26
    ジャンミカかな?(o^^o)
    期待です~!
  15. 15 : : 2015/12/31(木) 12:53:55

    >>14

    コメントあざす!
    コメント来ると更新意欲が上がります!
  16. 16 : : 2015/12/31(木) 13:22:51


    目が覚める


    時計を見ると指針が指すのは4と6


    4:30か…


    興奮しすぎて寝れなかった


    今日さえ乗りきればミカサとお出掛けか


    目が覚めたのは良いけど何しよう


    勉強?


    ありえねぇ


    読書?


    本が無ぇ


    ゲームするか…








    辞めた…


    ご飯食べて寝よう


    手慣れた手つきでオムライスを作る


    鼻歌なんでガラじゃないけど


    「~♪~♪」


    ついついやってしまう


    楽しければ何でもOKだな






    ご馳走さまでした


    我ながらオムライスだけは上手いと思う


    うん


    お休みなさい…


    俺の意識はそこで途切れた
  17. 17 : : 2015/12/31(木) 20:51:25



    寝坊っ!


    成績が…


    不味いな


    残り時間10分


    学校まで6㎞


    徒歩じゃ間に合わない


    自転車に跨がり全速力で漕ぐ


    辛い…


    他にも遅刻してる奴が居るな


    放っておこうとも思ったけど出来なかった


    ミカサだったからな


    「走ってると遅刻すんぞ?」


    「でも…」


    「う、後ろ乗るか?」


    断られたらすっげぇ恥ずかしいぞ


    「ジャン…」


    「良いから!」


    泣かば強引にミカサを乗せる


    そして学校に向け自転車を漕ぎ始めた





    案の定、遅刻した


    「何故遅刻した?」


    うるせぇハゲっ!


    心の中で毒づく


    ん?ミカサが笑いをこらえている


    まぁ、あの頭を見れば笑うよな



    「おい、ジャン…うるせぇハゲとは何だ?」



    ゲッ!!


    俺の悪い癖だ…


    意識しないとつい口にしてしまう


    考えろ…俺…


    最善策をっ!!!




    俺が選択したのは…




    土下座


    これが最善策だ


    仕方がない


    俺が悪いのだから


    こうして俺達二人は一時間近くハゲの説教に有った

  18. 18 : : 2015/12/31(木) 21:23:44


    午前中の授業はほとんど頭に入らなかった


    「ジャン、授業中にハゲは不味い…」


    「ちょっとな…」


    俺は引きずっちゃうんだよ!


    柄にもないけど


    「エルヴィン先生がずっと睨んでた」


    エルヴィン先生って…


    ハゲ気にするんだ…


    そんな年じゃ無いと思うけどな


    「なぁ、エルヴィン先生ってハゲてんのか?」


    ミカサに尋ねてみる


    あのミカサが吹き出した


    「ジャン?フフッあの先生はカツラだと思うけど」


    笑いながら答えるミカサ


    新鮮だな


    他愛もない会話を繰り返す


    急に大きな音が聞こえてくる


    音のした方を見ると行きを切らせたエレンが立っていた


    「ライナーがっ!ライナーがっ!!」


    「どうしたんだ!?」


    エレンに言うにはこうだ


    ライナーとクリスタが歩いているとクリスタが不良生徒と激突
    それを理由にクリスタに絡む不良生徒
    それを防ごうとしたライナーが暴行に合っている


    「早く来てくれ!ジャン!」


    ミカサに此処にいるよう促し俺はライナーの元へ向かう


  19. 19 : : 2016/01/02(土) 00:41:35



    俺達は急いでライナーの元へ向かう


    ライナーを助けるべく




    辿り着いたのは校舎裏だ


    ライナーの額に鮮血が滲む


    ライナーに暴行を加えている奴等には怪我の一つも見られない


    ライナーが抵抗しなかった事が伺える


    漢だな…ライナー


    「おい、てめぇら…覚悟は出来てんな?」


    エレンが怒気を孕んだ声で奴等に問う


    「は?人数考えろよ」


    如何にもwwwが付きそうな感じだ


    舐めてやがるな…


    「少なくともお前らには妥当な人数だろ…二人(・・)って」


    瞬間一人がエレンに殴りかかる


    勿論軽く流されたが


    「今ので和解は無しに成ったな…」


    不敵に笑うエレン


    そして続ける


    「無論、許す気なんて最初から無いからなぁぁっ!!」


    さて、と…


    エレンの奴も行った事だし俺も


    と行きたいところだがライナーが先決だな


    「ライナー、大丈夫か?」


    「まぁな…」


    声が何時ものようなハリが無い


    「ちょっと待ってろよ」


    重たいライナーの体を少し離れたベンチに寝かせる


    「…後は任せろ…」


    ライナーに伝わる最低限の声


    拳を握り締めその場を駆ける


    エレン一人に手柄をやる気なんて更々無い








    想像通り数分で片付いた


    「張り合い無ぇなぁ、オイ」


    倒れている奴の前髪を引く


    「アイツは今以上の攻撃を喰らってんのにな?あ?」


    喧嘩腰で語り掛ける


    コイツは何も答えない


    ただただ俯いている






    「ジャンっ!!避けろっ!」


    エレンの声が響く


    反射神経を活かし相手の攻撃を避ける


    鉄パイプかよ…


    「エレンっ!お前は下がってろ!」


    「俺一人で充分だ」


    相手を挑発してみる


    「…」


    挑発には乗ってこないみたいだな…


    エレンとアニの為だ


    俺がサシで殺ろう




    「目には目を!歯には歯を!武器には…」



    「拳だぁっ!!!!」

  20. 20 : : 2016/01/02(土) 00:53:28


    「ジャン…すまなーー」


    「ありがとな、ライナー」


    ライナーが何を言ってるんだコイツは…見たいな顔をする


    「おかげで当分勉強しなくて済むぜ」


    鉄パイプの攻撃を拳で防いだため右手が壊れた


    「ジャン…」


    「暗い顔すんなって!」


    悪人面とゴリラにはそんな顔は似合わねぇ


    暗い顔が似合うのは不細工だけだな



    「馬鹿っ!」


    張り手打ちを喰らう


    対応出来なかった


    あのミカサが張り手打ちをかますとは


    「ジャン…今日貴方に聞いたはず…貴方が居なければ私は誰とお昼ご飯を食べれば良いの?」


    迂闊だった


    忘れてた


    反省したのに


    独りにしないって


    「食べさせてくれるんなら大丈夫なんだけどなぁ」


    試しに聞いてみる


    「⁄⁄⁄」


    アカン…純情や…


    意味もなく大阪弁になってしまった


    「嘘だから!嘘!」


    ミカサが真顔に戻る


    「ジャン…食べさせてあげることくらい私にも出来る…遠慮しなくて良い」


    「嘘だからぁっ!!!!」



    俺の声が虚しく響いた
  21. 21 : : 2016/01/03(日) 15:59:31



    「おい…寝るな…」


    六時限目、唐突に突き付けられた言葉


    「することないんで寝てました」


    事実を伝える


    「あ゛?」


    「すんませんっ!!!!」


    即、土下座


    これが本能という奴か…


    この人に逆らったら殺される


    「その手じゃ出来ないな、筆記」


    逆らえない…


    「左手ェっ!!!」


    「無理しなくても良いと言っているんだが?」


    「大丈夫ですっ!」


    気合いで乗りきろう…


    うん…


    リヴァイ先生が携帯を開く


    携帯を開くなんて久々に言ったな


    ガラケー凄ぇな…


    通話かな?


    「今、通訳を呼んだ…どうも俺の言葉は通じないらしい」


    通訳?


    日本語使えるぞ?俺


    「珍しいね~リヴァイが呼ぶなんて~」


    「通訳として働け…」


    「いきなりだね…」


    「え?通訳要らないですよ?」


    疑問をぶつけてみる


    「良いから良いから!とりあえず話してみなって」


    「授業が受けられないなら帰れ」


    「リヴァイ…口が悪いにもほどがあるよ…」


    え?そのままの意味じゃないのか?


    「リヴァイが言うには、その怪我じゃ授業大変だから今日は帰って安静にしてろ。だって」


    思った以上に違った…


    「いや?それほどの怪我じゃ無いんで」


    「リヴァイに甘えて帰りなって」


    このまま言い争っても仕方がないため俺は家に帰る事にした
  22. 22 : : 2016/01/03(日) 23:56:39


    誰が居るでもない家に着く


    ゲームもろくに出来ねぇな…


    「寝るか…」


    今日は寝てばかりだな…


    あ、ヤバイ
     

    これ、寝ようとし過ぎて寝れないやつだ


    小説でも読もうかな…


    ~~10分後~~


    「飽きた」


    率直な感想だな


    やっぱ読むなら此方だな


    徐に薄い本を取り出す


    勿論オールカラーだ


    飽きが来ねぇな、うん


    ピンポーン


    部屋にインターホンが鳴り響く


    「うっるせぇっっっ!!」


    あ、お客さんか


    玄関に出てみると其処にはエレンやライナー達が居た


    「よう、お見舞いに来てやったぜ」


    「部屋上がっても良いか?」


    ライナーに訊かれる


    「…ちょっと…ちょっとだけ待って」


    俺の取るべき行動は只一つ


    例の薄い本をシュレッダーに掛ける


    ミカサなんぞに見つかったら死ねる


    下手に隠さない方が良い


    さよなら…俺の相棒


    バリバリと音をたて消えて行く


    巨人に喰われる兵士のようだ


    玄関先で待たせているライナー達に向け


    「上がって良いぞ」


    と大声を出す


    気付いたのかエレンが両手で大きな丸を作る


    この時、俺はあんなことになるとは思いもしなかった

  23. 23 : : 2016/01/04(月) 13:14:43


    「ジャン、その…ごめんね?」


    クリスタが申し訳なさそうに此方を見る


    「ん?俺が何かしたか?」


    わざと惚けてみる


    「ううん?何でもない、ありがとね」


    珍しく潮らしい女神


    ライナー…羨ましい…


    いやいや…


    俺はミカサ一筋だぁっ!!!


    「ジャン、声大きい」


    速攻エレンに突っ込まれる


    「ミカサはっ!?」


    「ジュース注ぎに行ったよ」


    アニが答える


    心底安心した…


    ミカサが居たら死ねる


    「私がどうかした?」


    ミカサぁっ!?


    「ジャンがミカサのこ…ぐっ」


    咄嗟にエレンがアニの口を塞ぐ


    「アニ、余計なこと言わなくて良い!」


    エレンがアニに聞こえるように呟く


    アニが天然過ぎて怖い


    何言い出すかわかんないからな…


    恐るべし天然の氷の女王


    …自分で言って思った











    「かき氷かよぉっ!!!」
  24. 24 : : 2016/01/05(火) 01:08:59


    「…」


    「かき氷?」


    俺が「かき氷」と発した意味を分かってないようだ


    「アニ、ジャンは多分…」


    「何?」


    「何時もの悪い癖が出たんだ思う」


    俺の悪い癖…


    考えている事を言葉にしてしまう


    「何考えてたんだい?」


    アニに問われる


    正直に答えるべきか…


    いや、エレンに殺される


    よし…


    「ちょ、ちょっとかき氷食べたくなってな!」


    「ジャンって変わってるんだね♪」


    クリスタの言葉が胸に刺さる


    まだ4月だもんな…


    ミカサはっ!?


    ミカサの反応はっ!?





    ジト目気味に此方を見つめている


    嘘が見抜かれてそうな…


    縁起でもない…


    「ごめんなさい、ジュース注いできたんだけどコップ1つ足りなかった」


    「あ、じゃあ俺は良いや」


    お客さんに飲み物を出さないわけにはいかない


    最も、注いできたの俺じゃないけど


    「いや、ジャンお前は飲めよ」


    「エレン…穏便に済まそうぜ?」


    大人っぽく答えてみる


    大人っぽくとか言った時点で大人じゃ無いけど


    「ジャン、私のを半分飲むと良い」


    ミカサェ…


    瞬間ミカサと俺以外の全員がジュースを飲み干す


    「ごちそうさまでしたぁっ!」


    「おじゃましましたぁっ!」


    凄い勢いで部屋を飛び出す


    「クリスタ!行くぞ!」


    「待ってここだけ見るだけだから!」


    「あほかっ!行くぞっ!」


    ライナーとクリスタの声はばっちりと俺の耳に届く


    「何故?どうしたのだろう…」


    未だに状況を理解出来ないミカサ


    「用事を思い出したんだと」


    「ジャン…テレパシー使えるの?」


    「はっ!?」


    「貴方達は今会話をしていなかった…」


    盲点を突かれた…


    「えっ…あ、そうそう…メールが来てたんだよ」


    「そう…」


    危なかった…


    ん?


    何が危なかったんだろう…
  25. 25 : : 2016/01/05(火) 23:08:43
    期待してます!
  26. 26 : : 2016/01/05(火) 23:57:59
    ありがとうございます!
    頑張りますっ!
  27. 27 : : 2016/01/06(水) 00:16:09


    そもそもエレンの奴等が余計な気を回したから…


    冷静になろう…


    此処は俺の部屋


    俺とミカサの二人きり


    …考えるの辞めよう


    「ジャン、右手は大丈夫?」


    「まぁな」


    ミカサに心配されるなんて…


    嬉しぃぃぃっ!!!


    「ジャン、今日の晩御飯はどうするの?」


    「こんな時のための…冷凍食品っ!」


    自慢気に取り出して見せる


    「駄目」


    却下っっ!?


    「栄養バランスと量が到底足りない」


    「いや、これしかないしさ…」


    至極全うな理由を提示する


    「自転車とお財布借りていく」


    「はっ!?」


    ミカサが訳のわからないことを言い出す


    「晩御飯を作ると言っている」


    これ以上無い幸せ…


    「お言葉に甘えます!」


    迷うこともなく答えた


    「じゃあ、行ってきます」


    そう言ってミカサは俺の部屋を出た
  28. 28 : : 2016/01/06(水) 00:29:06
    期待で~~~す!!
    個人的にはエレアニも好きです!

    マイペースで頑張ってくださいね!
  29. 29 : : 2016/01/06(水) 00:33:58
    >>28
    ありがとうございま~~す!!

    マイペースで頑張りますね!
  30. 30 : : 2016/01/06(水) 17:46:33



    「ジャン、献立は私の独断だから…」


    ミカサが買い物から帰ってきた


    「迷惑掛けて悪いな」


    「友人を庇って出来た名誉の負傷だから…」


    「関係無くね?」


    ミカサにもう少し日本語が出来ればな…


    「少し時間掛かるから」


    「わかった」


    ミカサの手料理か…


    楽しみだな…


    あ、俺どうやって飯食おう…


    「ジャン、口開けて」


    とかあったらなぁ…


    下らない妄想に花を咲かせていると


    「ジャン、出来た」


    ミカサがお皿とスプーンを持ってくる


    カレー?


    いや、違う


    ビーフシチューか


    「左手でも持ちやすいスプーンで食べられる物にした」


    こう言う気遣い凄ぇな


    「今日は本当にありがとな」


    俺はてっきり帰ると思っていた


    晩御飯も作り終えたことだし


    「ジャン、食べ終わったらお皿下げてね」


    耳を疑った


    皿洗いまで?


    「帰らないのか?」


    「?帰るけど?」


    「じゃあ、また明日な」


    ちょっと寂しいかな


    「ジャン…もう少し居ては駄目?」


    反則だろ、これは…


    「願ったり叶ったりだけど…親御さん心配しないか?」


    「…」



    俺はまだこの無言の意味を理解することができなかった…

  31. 31 : : 2016/01/06(水) 23:22:12


    「私は一人暮らしだから大丈夫」


    「そうだったのか」


    俺もだけどな


    俺は意を決してミカサに質問をしてみた


    「ミカサ、さっきの間は何だ?」


    「…」


    「黙秘か?」


    「…」


    仕方ない…


    俺から話すか…


    「ミカサ…俺、両親居ないんだ」


    「えっ?」


    俺には両親が居ない


    父さんは女作って逃げた


    母さんは俺を養おうと体を酷使


    挙げ句の果てに病気を患う


    治療の難しい病気だったらしく為す術もなく…


    洗いざらいミカサに話した


    「ジャン…」


    「俺は話したぜ?」


    「私もジャンと同じ…」


    ミカサにも両親が居ない


    ミカサが4歳の時に二人とも不慮な事故で…


    その後ミカサは親戚に預けられた


    親戚からの目は冷たく扱いも酷かったらしい


    それ以来ミカサは感情を顔に出さなくなったそうだ


    嫌な顔をすれば酷い仕打ちを受けるから


    高校生になるのを期に親戚の元を離れ一人暮らしを始めた


    「俺よりよっぽど壮絶じゃないか…」


    ミカサの頬に一筋の涙が零れる


    「ジャン…」


    「何だ?」


    「私は愛情という物が分からない」


    俺は何も言わずミカサを抱き締めた




    …後ろからだけどな
  32. 32 : : 2016/01/09(土) 00:38:08



    「ジャン…」


    「何だ?」


    「暖かい…」


    「これが愛情って奴だ…」


    俺には似合わない台詞


    だけど…


    これしか思い付かなかった


    俺にできるのはたった一つ


    ミカサに愛情を教える事


    「…」


    「…」


    無言が続く


    俺は覚悟を固め静寂を破る




    「俺の彼女になってくれませんか?」

  33. 33 : : 2016/01/09(土) 00:39:33














    「喜んで」


















  34. 34 : : 2016/01/09(土) 00:41:45
    終わりです!
    ちょっと短かったかな?

    コメント下さぁいっ!
  35. 35 : : 2016/01/09(土) 00:42:18
    感想、指摘等どしどし募集してます!
  36. 36 : : 2023/07/12(水) 14:48:08
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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