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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

この作品は執筆を終了しています。

死神と道化師 最強VS最凶 ※チートエレン

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  1. 1 : : 2015/12/13(日) 20:33:53


    おはこんばんにちは!サンバードです!


    このSSはチートエレンの第4話目となっております!


    以前の話を見ていない方はそちらから見ることをお勧めします!


    前前前作
    『死神を宿す少年※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/35447


    前前作
    『死神の意志※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/36961


    前作
    『死神は嗤う※チートエレン』
    http://www.ssnote.net/archives/39191


    今回で???とエレンの関係が明らかになります!


    また本格的に戦闘シーンが多くなると思われます!


    それでもいいという方はゆっくりしていってください!


    それではどうぞ!

  2. 2 : : 2015/12/13(日) 20:40:42


    ―――――――――――???


    『………………………』


    「首尾はどうなっている?」


    「欠損箇所の復元はすでに終了しています、あとは生命維持ができるかどうかテストしているところです」


    「拒否反応は?」


    「適性検査は陽性ということだったので問題ないかと」


    「あまり無茶をしないようにな、いくら力があるとはいえ、あれも人なのだから」


    「承知しました」


    (これが成功するようなことがあれば……………)


    (……………彼らはもう用済みかもしれんな)ニヤッ



  3. 3 : : 2015/12/13(日) 21:17:31


    ――――――――調査兵団


    リヴァイ「エルヴィン、いるか?」


    エルヴィン「どうした?」


    リヴァイ「何が言いたいかわかるだろう?」


    エルヴィン「……………この間の裁判か?」


    リヴァイ「ああ、俺はどうしても腑に落ちない、初めの主張を丸々すり替えた憲兵団の連中もそうだが、お前の案はエレンをウチ(調査兵団)で引き取ることになるはずだった、だからこそ次の壁外調査はあいつの力を見るいい機会だと思っていた」


    エルヴィン「おそらく何らかの理由があったんだろう、しかし裁判が終わった今、それを覆すことはできない、もう一度陣形を見直す必要がありそうだ」


    リヴァイ「ああ、そうだな、今の陣形じゃ確実に『全員仲良く巨人のランチだ』」


    エルヴィン「……………お前の言うとおり、憲兵団には不可解な点が多い、それについては直接聞いてみる以外他に手はないだろう」


    リヴァイ「だろうな、しかし今期の調査兵団入団希望者は意外に多かったな」ピラッ


    エルヴィン「ピクシス指令が受け持った訓練兵が多いようだな、彼の指導力のたまものだろう」


    リヴァイ「だといいがな、俺はリヴァイ班を招集する、作戦をたてなおさなきゃならないからな」


    エルヴィン「そういきるなリヴァイ、まだ希望が無くなったわけではないさ」


    リヴァイ「何を言っているエルヴィン、俺は『これ以上ないくらい冷静だぞ』?じゃあ話はそれだけだ」バタン!


    エルヴィン「彼がだいぶ気に入ったみたいだな……」




  4. 4 : : 2015/12/13(日) 23:54:02
    期待
  5. 5 : : 2015/12/14(月) 00:39:39
    続き待ってました。期待してます!
  6. 6 : : 2015/12/14(月) 00:44:17


    >>4


    ありがとうございます!


    >>5


    引き続き見てくださりありがとうございます!

  7. 7 : : 2015/12/14(月) 11:34:24


    ――――――――――駐屯兵団


    ピクシス「…………………」ペラッ


    「指令、失礼します」


    ピクシス「…………………」ペラッ


    「………?指令?」


    ピクシス「………!おお、すまんすまん、資料あさりに没頭しとったわ」


    「あっ、そうですか(ついに耳が遠くなったのかと思った……)」


    ピクシス「今、失礼なことを考えておらんかったか?」


    「い、いえ!そんなことは……!(違ったわ、地獄耳だわ……)」


    ピクシス「はっはっは、冗談じゃよ、年をとるとどうしても若いもんをからかいたくなるもんじゃ」


    「指令はまだまだ現役じゃないですか」


    ピクシス「だがいつまでこの体がもつかわからん、いつ巨人に食われるともしれん、動かざるを得んのではなく、今動かなければならんのじゃよ、お前もいずれわかるじゃろうて」


    「…………肝に銘じておきます」


    ピクシス「うむ、して……わしに用があったのではないか」


    「あっそうでした、指令にこれを」ピラッ


    ピクシス「ふむ………今年は駐屯兵団希望者は少なかったか」


    「データによると今年は調査兵団と憲兵団が多いようです」


    ピクシス「血気盛んなものが多いようじゃな、エルヴィンもこれで作戦が立てやすくなるじゃろう」


    「あと…………もう一方の件なのですが……」


    ピクシス「………何か問題が起こったか…?」


    「………全員の連絡が途絶えました……」


    ピクシス「………全員じゃと…?」ガタッ!


    「昨日までは定期連絡を受けていたのですが……その後消息を絶ったようです……」


    ピクシス「……………あ奴らが任務を放棄したとは考えられん、どうやらワシやエルヴィンが思ってたよりも事情が複雑のようじゃのう……(さぁ、どう出るエルヴィン……)」

  8. 8 : : 2015/12/14(月) 15:03:45


    ――――――――憲兵団


    ナイル「……………………」


    「団長……大丈夫ですか……?」


    ナイル「ああ、心配ない……しかしこんな俺が一団の団長とは……情けない」ウツムキ


    「…………とうとう明日ですか……」


    ナイル「……私なりに手は尽くしたつもりだが、それでも止めることはできなかった…………今あいつはどこにいる?」


    「どうやら寝室で寝ているようです」


    ナイル「せめて新兵の集合場所だけでも奴よりも先に確保しろ!しかしくれぐれもやつに悟られるな!」


    「はっ!!」


    ナイル「そして何よりも――――――」












    ナイル「王とその側近4人も見つけ出すんだ!!」












    「了解しました!」


    ナイル(………さて、俺は俺のできることをしなければ……)ピラッ


    ――――――――――――――――――――――――


    エルヴィン「………………………………」


    104期訓練兵団 調査兵団入団希望者

    ミカサ・アッカーマン

    ライナー・ブラウン

    ベルトルト・フーバー

    ~~~~~~~~~~~

    サシャ・ブラウス

    ~~~~~~~~~~~

    アルミン・アルレルト

    ユミル

    クリスタ・レンズ

    ~~~~~~~~~~~

    ミーナ・カロライナ

    トーマス・ワグナー

    ナック・ティアス

    ミリウス・ゼルムスキー

    ~~~~~~~~~~~

    ~~~~~~~~~~~


    ―――――――――――――――――――――


    ピクシス「………………………………」


    104期訓練兵団 駐屯兵団入団希望者

    ~~~~~~~~~~~

    ~~~~~~~~~~~

    キッド・シェーンベルク

    ~~~~~~~~~~~

    ~~~~~~~~~~~

    ~~~~~~~~~~~



    ―――――――――――――――――――――


    ナイル「………………………………」


    104期訓練兵団 憲兵団入団希望者

    ~~~~~~~~~~~

    アニ・レオンハート

    ~~~~~~~~~~~

    ジャン・キルシュタイン

    マルコ・ボット

    コニー・スプリンガー

    ~~~~~~~~~~~

    ~~~~~~~~~~~

    エレン・イェーガー





  9. 9 : : 2015/12/14(月) 19:54:31
    期待!!
    頑張って下さい!
    エレンと???の関係きになる!!
  10. 10 : : 2015/12/15(火) 02:38:10
    やっと追い付いた~
    我が人生に一片の悔いなしあと期待バタ
  11. 11 : : 2015/12/15(火) 09:12:51

    >>9

    支援ありがとうございます!
    関係性はある程度予想してもらうと楽しめるかと思います!


    >>10

    シリーズ終わるまで逝かないでください~(汗)

  12. 12 : : 2015/12/15(火) 10:03:45


    ――――――――調査兵団組


    アルミン「はっ!はっ!てやぁ!!」ブンブン!


    ミカサ「アルミン、お疲れさま」つタオル


    アルミン「ありがとう、でもあと86回で終わるから……」ブンブン


    ミカサ「…………重り、また重くしたの?」


    アルミン「うんっ!やっと!3キロに!慣れてきたから!ね!はっ!」


    ミカサ「でも無理はしないで、腕が折れでもしたら大変だから……」


    アルミン「ふぅ……ありがとう、ミカサの気持ちはありがたいけど僕の体力を考慮してやってるから心配しないで?」


    ミカサ「……わかった、そこまで言うならもうなにも言わない、頑張って」


    アルミン「うん……(彼のようにはいかないけど……足手まといは嫌だから……)」ブンブン!


    ライナー「あの光景も慣れたな……」


    サシャ「律儀ですよね、エレンがいなくてもしっかりやってるんですから」


    ライナー「おそらく日常になっているんだろうな、体に染み付いてるんだろう」


    ベルトルト「…………………………」


    クリスタ「アルミンも必死なんだね……」


    ユミル「班長命令ってか?やりたくないことをまぁ頑張ってるもんだ」


    ミーナ「ユミル、あなたにはそう見えてるの?」


    ユミル「あ?」


    ナック「あいつをバカにしすぎじゃねぇか?いつまでも見下してるとあとで後悔するぞ?」


    ミリウス「俺たちは新米とはいえもう調査兵団になるんだ、ここから先はいつ死ぬとも知れない地獄が待っている……もう誰が欠けてもおかしくない」


    トーマス「俺たちは示さなければならない、人類の矛がなまくらでないことを……ね」


    サシャ「……そうですね、私も頑張りますよ!私は絶対に生き残りますから!」


    クリスタ「うん!頑張って!サシャ!」


    ライナー「………………………………」


    ベルトルト「…………して……」ボソッ



    ――――――――――駐屯兵団組


    「敬礼!」ババッ!


    ピクシス「うむ、新兵の皆!駐屯兵団によくきた!わしが団長のドット・ピクシスじゃ!皆も知っている通り駐屯兵団は主に壁の警護や強化に努める!しかし壁の中の巡回も我ら駐屯兵団の仕事でもある!して!うぬらのその命は壁の平和だけでなく、人一人の安全確保にも命を捧げよ!」


    「はっ!!!」ババッ!


    ピクシス「わしからは以上じゃ、あとは各々に配属されている隊長の指揮のもとで指導を受けよ!では解散!」


    キッド(えっと……俺の班長は……)キョロキョロ


    「お前がシェーンベルクか?」


    キッド「!はい!」


    「そうか!俺がお前の隊長だ、よろしくな」スッ


    キッド「よろしくお願いします!名前をうかがってもよろしいですか?」ギュッ!


    「ああ、そういや名乗ってなかったな」


    ハンネス「俺はハンネスだ、これからみっちりしごいてやるからな、覚悟しろよ!?」ニヤニヤ


    キッド「はい!ご指導のほどよろしくお願いします!」

  13. 13 : : 2015/12/15(火) 11:45:22


    ―――――――――憲兵団組


    マルコ「ここまで長いようであっという間だったなぁ……」


    ジャン「……あぁ、そうだな」


    マルコ「訓練兵として3年間上位に入れるようにがむしゃらにやって来た努力がやっと報われたんだ……」


    ジャン「憲兵団……か、これで俺も内地で平和に過ごすことができる……」


    コニー「よっ!二人してどうした?」


    ジャン「単なる暇潰しだ、お前もよく上位にはいれたよな……座学が壊滅的だったお前がよ……」


    コニー「そりゃあ俺が天才だからだろ?」ドヤッ


    ジャン「(マジで殴りてぇ……)あのローブ野郎はどうした?」


    コニー「?来てないのか?」


    ジャン「なんだ?あの野郎のことだからまた寝てると思ってたんだが……?」


    コニー「いや?寝室にはいなかったぞ?だからエレンはこっちに来てると思ってよ?」


    マルコ「どこかで昼寝でもしてるのかもね」


    ジャン「おいおい、もうすぐ先輩が来るってのになにやってんだか……」アキレ


    アニ「……………………」ガチャッ


    マルコ「あっ、アn「あーゴメンねー」?」


    ヒッチ「あんた起こすの気が引けたから起こさなかったわww」ケラケラ


    アニ「…………別に」スタスタ


    マルコ「彼女、性格がユミルに似てない?」ボソボソ


    ジャン「あいつよりたちが悪そうだけどな」ボソボソ


    マルロ「おいやめろヒッチ」


    ヒッチ「は?あんたには関係ないじゃん」


    マルロ「そういう問題じゃない、ここにいるやつは全員憲兵団であり同志だ、態度には気を使え」


    ヒッチ「あーあー私そういうのダメだから、こういう性格なもんでね」ワシャワシャ


    マルロ「はぁ……なぜお前がここにいるのか不思議だヒッチ……」


    ヒッチ「ずいぶんな物言いだね、あんたこそ言葉がなってないんじゃないの?」


    マルロ「俺は事実を言ってるだけだ、だがそんなお前でも憲兵団に入れた理由が俺には心当たりがある」


    ヒッチ「へぇ、言ってみろよ」


    アニ(朝っぱらからうるさいね……)


    コニー「なぁ?上位にはいるのに天才以外の理由があるのか?」


    ジャン「コニー、お前少し黙ってろ、ローブ野郎を思い出しちまう」


    マルコ「もう……そんなに彼を毛嫌いしなくても……彼も僕たちの仲間じゃないか」


    ジャン「仲間ねぇ……少なくともあいつはそう思ってるようには見えねぇけどな」


    コニー「もちろん俺はエレンのこと仲間だと思ってるぞ!」


    ジャン「ハイハイ知ってる知ってる」

  14. 14 : : 2015/12/15(火) 11:55:27


    マルロ「そもそも俺は憲兵団にはいるやつは碌なやつはいないと思ってる、憲兵団に入るやつは自分の保身や他の二つの兵団と違って待遇がいいからという理由がほとんどだ」


    ヒッチ「だったらあんたも同じ人間でしょ?」


    マルロ「違う、俺はお前たちとは違う、俺は憲兵団を変えるために憲兵団に入った」


    マルコ「!!」


    ジャン「……!?」


    コニー「??????」


    アニ「…………………………」


    ヒッチ「はぁ??」


    マルロ「憲兵団は腐っている、大体俺は憲兵が嫌いだ、自分のことを棚にあげて、そのくせ自分はなにもしない、そんな憲兵に俺は憤りを覚えているんだ!!」


    ジャン「………………………………」


    ~~~~~~~~~~~~~


    ジャン「俺は憲兵団に入って内地で暮らすんだ!」


    エレン「俺をそこらの自分の保身に酔いしれるやつらと一緒にするな」


    ~~~~~~~~~~~~~


    ヒッチ「…………で?結局何がしたいの?」


    マルロ「俺はいずれ憲兵団を率いる側になる、そうすれば俺が指示をすることができる、俺が隊長になった暁にはサボりは許さない」


    ヒッチ「あっはっはっは!!!今まであんたつまんない堅物野郎だと思ってたよ!!面白いこと言えんじゃん!!あっはっはっは!!」


    マルコ(そんな動機を持ってる人もいるんだ…………)


    ジャン(こいつも…………本物のバカだ……)


    コニー(…………………………)スッ


    マルコ「…………?コニー?」


    コニー「なぁ?ちょっといいか?」


    マルロ「……?俺か?」


    コニー「おう、俺はコニー・スプリンガー、名前聞いてもいいか?」


    マルロ「俺はマルロ、マルロ・フロイデンベルク」


    コニー「そっか、じゃあマルロ、いきなりですまないんだけどよ」












    コニー「さっきの言葉……訂正してくれねぇか?」
  15. 15 : : 2015/12/15(火) 16:03:28
    期待!
  16. 16 : : 2015/12/15(火) 23:37:03


    マルロ「なんだって?」


    コニー「さっき『憲兵団にはいるやつは碌なやつはいない』とか『憲兵団に入るやつは自分の保身や他の二つの兵団と違って待遇がいいから』だって言ってたけどさ、俺はそんなことねぇんじゃねぇかなっって思うんだよ」


    マルロ「…………コニーは違うのか?」


    コニー「俺は俺を馬鹿にした村の奴らを見返すために憲兵団に入ったんだ、別に憲兵団の待遇とかどうでもいいんだよ」


    マルロ「だったらその目的はもう果たせたじゃないか、これからどうするんだ?」


    コニー「俺はわからねぇけど……なるようになるんじゃねぇか?」


    マルロ「だが今はそうだとしても憲兵団の生活が身についたらきっと今までと同じようになる」


    コニー「そんな先のこと考えても仕方ねぇだろ?大事なのは今なんじゃないか?」


    ジャン「はっ!なかなか言うじゃねぇかコニー!」スタスタ…


    マルコ「今のセリフ、ぐっと来たよ」スタスタ……


    ヒッチ「あ?なんなのあんた達?」


    ジャン「俺はジャン・キルシュタイン、こいつと同じ施設からやってきた」


    マルコ「僕はマルコ・ボット、右に同じく!」


    マルロ「………お前ら三人ともちゃんとした動機があるのか?」


    マルコ「君ほどしっかりした理由じゃないけど、僕が憲兵団に入ったのは王のそばで働けることが僕の夢だったからだよ」


    マルロ「……………………」


    ジャン「マルロとか言ったな?俺はこの二人とは違うぜ?俺はあんたが言ってたような人間さ、俺は内地で暮らすために憲兵団に入った」


    マルコ「でも彼を責めないでやってくれ、彼も必死に葛藤していたんだ、自分は本当に憲兵団に入ってもいいのかって……」


    ジャン「だが俺はここにいるだれもが正しい理由を持っていると思うぞ?巨人がはびこるこの世界で少しでも長生きしたけりゃ憲兵団に志願するのは必然、世界の理ってやつだ」


    マルロ「確かにそうかもしれない……だが俺は!」


    コニー「ジャンもいま言ったろ?入る動機なんてなんだっていいんだよ、ただそれを否定するのは間違ってるって話さ」


    マルコ「君が思っているほどここにいるみんなはまともなんじゃないかな?」


    ジャン「まぁ、お前やマルコみたいな存在は少数派だけどな、だが俺はそれを馬鹿にしねぇし、見下したりはしたくねぇ、人を否定する権利は誰にもねぇからな」


    マルロ「…………さっきの言葉は失言だった、すまない」ペコッ


    コニー「おお!わかってくれたか!ならこの話はこれで終わりだ、これからは一緒に頑張ろうぜ?」


    マルロ「ああ……よろしくな」


    ジャン「これでよかったんだよな?」


    マルコ「うん……少なくとも僕はそう思うよ」ニコッ


    アニ「…Zzz………Zzz……」コクン……コクン……


    バタン!!


    「おい、新兵!なぜここにいる!?集合場所は別の場所だったはずだぞ!!?」


    マルロ「は?自分は聞いてませんが……」


    ジャン「俺もだ」


    マルコ「僕も」


    コニー「俺だけじゃねぇのか」


    ヒッチ「私も知りません」


    アニ「…………………」


    「とにかくここを移動するぞ!ここにいたr『あっ!先輩!見つかりましたか!?』!?」


    『はぁ~、よかったです……私も団長にどう言い訳すればいいかで一日悩むところでしたよ……でも大丈夫です、あとは私に任せておいてください』スタスタ……


    「ちょっと待て、お前h」


    『あとは私に任せてください、それと団長が呼んでましたよ?第二会議室に来てほしいとのことです』


    「………わかった、ここはお前に任せる、俺は第二会議室へ行く」


    『はい、お任せください』


    ガチャ……バタン!


    『さて……あなたたちが今期の入団者ですね?歓迎しますよ、ようこそ憲兵団へ』ニコッ


    マルコ(なんか優しそうな人だな……)


    ヒッチ(なかなかかっこいいじゃん、糸目だけど)


    マルロ(俺は絶対に這い上がってやる……)


    ジャン(これから始まるんだな……)


    コニー(………結局憲兵団って何すんだ?)


    『おっと!そういえば名前を言ってませんでしたね、失礼しました』ペコッ












    キリュウ「私は憲兵団新人教育係のキリュウ、キリュウ・アサヒです、今後の君たちの活躍を期待してますよ♪」ニコッ


  17. 17 : : 2015/12/16(水) 20:37:55
    まさか続きが出るなんて!
  18. 18 : : 2015/12/16(水) 20:38:33
    PS.キュウリに見えた
  19. 19 : : 2015/12/17(木) 00:16:21
    期待!
  20. 20 : : 2015/12/17(木) 00:35:42
    嫌な予感しかしない・・・


    期待です
  21. 21 : : 2015/12/17(木) 01:25:20

    >>17
    >>19
    >>20


    コメントありがとうございます!!
  22. 22 : : 2015/12/17(木) 02:04:01


    マルロ「新人教育係……ですか?」


    キリュウ「はい、役割は……まぁ読んで字のごとくですね、新しく配属されてくる兵を指導する役割ということです、しかしここに配属される皆さんは実力も折り紙つきの方ばかりです、ですからみなさんを少しテストしたいと思います」


    キリュウ「と、その前に私は堅苦しいのが嫌いというか苦手です、なので君たちのことは『君』や『さん』付けで呼びたいと思います、君たちも私のことは『キリュウさん』と呼んでください、これは決して面倒だからという理由ではありません、完全に私の個人的な意見ですから」


    キリュウ「さて長々話すと飽きてしまうので早速テストをしましょうか」ニコッ


    ――――――――――――――――――――――――――


    ???「う~むにゃむにゃ……た~のし~な~」


    ???「………?な~んだ夢だったのか~久しぶりにいい夢だったのになぁ~?」


    『動くな!』カチャッ


    ???「ちょっとちょっと、そんなもの向けちゃダメだよ、そんな黒いもの見せられたらさぁ~僕興奮しちゃうよぉ~?」ゾクゾク


    『っ!!?しゃ、しゃべるな!!もううんざりだ!!憲兵団はお前のための施設ではない!!お前はここで止める!!』


    ???「そんなこと言われてもなぁ~、君たちの仕事がもっと早ければこんなことにはならなかったんだよ~?」


    ???「その証拠に―――――」ブン!


    グチャッ……ポタポタ……


    ???「こうして死体がどんどん増えていくんだから……ってもう聞こえてないか」ペロッ


    ???「う~~~ん♪血のカクテルとか久しぶりだなぁ♪」ホッコリ


    ―――――――――――――――――――――――――――


    エレン「……………………………」ガサゴソ


    エレン(爆破された補給塔に来てみたものの……)


    エレン「何も見つからねぇな、あるとすれば人かなにかもわからないものぐらいか……」


    『おーーーいエレン!集合時間は大丈夫なのかーー!?』


    エレン「…………なんでここにいやがる親父…」


    ジョセフ「今日からお前憲兵団だろ?昔なじみの俺としては気になるってもんよ、お前の目標だったんだろ?」


    エレン「そんな情報どこで手に入れた」


    ジョセフ「お前の知る諜報係にちょっとな」ニヤニヤ


    エレン「あの爺……余計なこと吹き込みやがって……」


    ジョセフ「ちなみにフラ姉からも言伝を預かってるぞ、『何か手伝えることがあったらいつでも訪ねていいからね』だとよ」


    エレン「全く……あの人にはかなわないな……」


    ジョセフ「はっはっは!!お前はあいつにだけは頭が上がらねぇもんな!!」ケラケラ


    エレン「その減らず口を閉じてやろうか?」


    ジョセフ「そんな殺気立つなって、ほら」ブン


    エレン「………!」パシッ!


    ジョセフ「そいつは俺からのサービスだ」


    エレン「………二つで手をうってやる」


    ジョセフ「ちゃっかりしてるな、もってけ泥棒!」つ箱


    エレン「ん」つ


    ジョセフ「じゃあまたな、頑張れよ」フリフリ


    エレン(言われなくても……やってやるさ)スタスタ

  23. 23 : : 2015/12/17(木) 18:33:42
    ジョセフ、ジョセフジョースター、ジョジョって呼んでくれ
  24. 24 : : 2015/12/18(金) 01:47:37

    ―――――――――――――――――――――――――


    サシャ「ライナー!!パァンもらいますよーーー!!!」ダダダ!


    ライナー「うおおおおい!?こっちに来るなあああ!!」ダダダ!


    アルミン「ライナーがサシャの標的になったようだね……」


    トーマス「今までエレンを追ってたからな、ライナーにはご愁傷様としか言えないな……」


    ナック「お前らも食べられたくなければ早く食ったほうがいいぞ、サシャのスピードは侮れないからな」


    ミリウス「う~ん……今までエレンがサシャの相手をしていたからな、それにエレンから自分以外の奴からせびるなとも言われてるし大丈夫だと思ったんだが……」


    トーマス「その肝心のエレンがいないからな……」


    アルミン「もしかしたら彼の名前を出せばおとなしくなるんじゃない?」


    ナック「やってみるか?」


    ミリウス「おーーい!!サシャーー!!エレンが見てるぞーー!!」


    サシャ「えええっ!!?」キキキキキ!!


    トーマス「本当に止まったな」


    ナック「エレン効果はんぱねぇな……」


    サシャ「え、ええええええエレン!!謝りますから罰はやめてくださいいいいいい!!」


    アルミン「ゴメンねサシャ、エレンは来てないよ」


    サシャ「ちょ!?やめてくださいよ……エレンは優しいですが怒ると本当に怖いんですから……」ブルブル


    ミリウス「ああ、俺たちも知ってるよ」


    ナック「マジであの時は死を覚悟したわ……」


    ライナー「」ゼエゼエ……


    ユミル「ったく飯くらい静かにくえねぇのかよあいつらは」


    クリスタ「でも食事は楽しいほうが私は好きだけどなぁ」


    ユミル「さすが私の天使!いいこと言うじゃないか!」ナデナデ


    クリスタ「も、もう……すぐそうやって態度を変えるんだから」


    ユミル「クリスタだからじゃねぇか、人の行為には素直に甘えとけ」


    ミーナ「二人とも本当に仲がいいよね、うらやましいなぁ」


    クリスタ「でもミーナもみんなと仲がいいよね?」


    ミーナ「休日はいろんなところに行くからね、人づきあいはうまい方だって自分でも思ってるよ!」ドヤァ


    ミーナ「でもアニは憲兵団に行っちゃったし……ほかのみんなも駐屯兵団に行ったのがほとんどだし……」


    ユミル「んなもんこっち(調査兵団)でまた作りゃいいだろうが、いちいちウジウジしてんじゃねぇよ」


    ミーナ「ユミルは相変わらず言葉がきついなぁ……まぁその通りなんだけどね」


    ミカサ「アルミン、食事のあとはどうするの?」


    アルミン「うん、エルヴィン団長に呼ばれているからそっちに行く予定だよ」


    ミカサ「団長に?」


    アルミン「なんでも次の壁外調査における班の結成について意見が聞きたいってね」


    ミカサ「団長に頼られてる、アルミンはすごい」


    アルミン「そんなことないと思うけど……ありがとうミカサ」


    ミカサ「私にできることがあれば相談してほしい、私にできることならば手助けしたい」


    アルミン「その言葉だけで十分だよ、ありがとう」
  25. 25 : : 2015/12/18(金) 14:51:37

    ――――――――――――――――――


    ハンネス「――――――と、ここまでが俺たちの役目だ、なんかわからないことあるか?」


    キッド「ハンネス隊長の班員の先輩方はどこにいるんですか?」


    ハンネス「あいつらは別の任に就いてるよ、俺が指導する間あいつらの監視はできないからな」


    キッド「別の任……ですか?」


    ハンネス「ああ、俺にもよくわからないんだがな」


    キッド「なるほど……そういえば気になったんですが、ハンネス隊長は出身はどこなんですか?」


    ハンネス「俺か?俺はシガンシナ区出身だぞ?」


    キッド「シガンシナ区ですか!?ということはアルミンやミカサ、エレンとか知ってるんですか!?」


    ハンネス「…………ん、まぁな」ポリポリ


    キッド「今も昔もあんな感じだったりするんですか?」


    ハンネス「今のあいつらがどうだか知らねぇが…………アルミンとミカサはよく話をしたもんだ、当時は俺も平和ボケして呑んだくれだったもんだ」


    キッド「あの二人は訓練兵の時はいつも一緒にいましたよ、二人とも調査兵団に行きました」


    ハンネス「だろうなぁ、故郷を取り戻したい思いが強いんだろう」


    ハンネス「主にミカサがな……」ボソッ


    キッド「え?」


    ハンネス「いや、何でもねぇ」


    キッド「そうですか……あっ!エレンは?エレンはどうでした!?」


    ハンネス「…………エレン……か」


    キッド「…………………………?」


    ハンネス「そうだな………お前はエレンのことをどれ程知っている?」


    キッド「俺はアルミンやミカサ、その他みんなも俺の友達です、それはエレンも例外ではありません」


    キッド「でもエレンは自分のことは全くといっていいほど話したがりません、知りたいんです、彼のことを……」


    ハンネス「なるほどな、キッド、お前はどうやらバカがつくほど人情に熱いやつらしい」


    キッド「あ、あはは……」


    ハンネス「…………だが散々伸ばしておいて悪いが、俺もエレンのことは知らん、いや……あいつのことをよく知るやつは数えるほどしかいないだろうな」


    キッド「数えるほどしか……」


    ハンネス「あいつが話したがらなければ、おそらくいつまでたっても話さないだろう」


    ハンネス「だが奴のことをよく知る者がいないわけじゃない、生きてりゃもしかしたら会えるんじゃねぇか?やつを知るやつに」


    キッド「エレンを知る者…………」


    ~~~~~~~~~~~~~


    ジョセフ「おーい!今帰ったぞー!」


    『お帰りなさい、探し人には会えました?』


    ジョセフ「おう!まぁな、じゃあ用もすんだことだし店を開けるか!」


    ~~~~~~~~~~~~~


    グレン「……………………………」ゴソゴソ……


    グレン「…………!そういえば今日は小僧が憲兵団入りする日か……」


    グレン「…………いかんいかん、こっちは仕事せねばな」


    ~~~~~~~~~~~~~


    フランド「ジョセフはエレンちゃんに伝えてくれたかしら……」y-~


    フランド「…………まぁ伝えてなかったらあとでシメルからいいけど♪」フ―……モクモク……


    『オーナー!お客様がお見えになってますが……』


    フランド「通して」

  26. 26 : : 2015/12/18(金) 16:58:07
    期待です
  27. 27 : : 2015/12/19(土) 18:08:53


    >>26


    コメありがとうございます!!

  28. 28 : : 2015/12/19(土) 18:48:36


    ――――――――――――――――――――――――


    キリュウ「ではあなたの思う憲兵団とはなんですか?」


    マルロ「世の秩序を守るための見本となる兵団です」


    キリュウ「あなたの理想を実現するための覚悟を教えてください」


    マルロ「いずれ今の憲兵団の改変させるために指示できる側になれるまで努力を怠らないことです」


    キリュウ「なるほど、あなたは素晴らしい信念の持ち主のようですね、しかし今のあなたはまだ新米の兵士、今のままではただの犬の遠吠えにすぎません」


    マルロ「…………………………」


    キリュウ「しかしあなたのその信念が本物ならばいずれあなたの夢を馬鹿にしたものが人が変わったようにあなたに賛辞を贈るようになるでしょうね♪」クスッ


    マルロ「…………!!」


    キリュウ「夢を持ち続けることはとても良いことです、人は夢を持たなければ成長しなくなるといっても過言ではありません」


    キリュウ「今のが『虚勢』ではなく『巨星』であることを証明してください♪」ニコッ


    マルロ「はっ!!」ババッ


    キリュウ「はい、いい返事です………とこれで全員聞きましたね」


    マルロ(この人……俺が今まで見てきた憲兵団の連中とは全然違う)


    ジャン(テストっつうから何をやるかと思ったら……ただ一人ずつ2,3質問をするだけ、だがその質問にはおそらくちゃんとした意図がある)


    マルコ(それでいてどんな答えが返ってきても決してこの人は否定しない、ジャンのように現実的な理由ならば『世の中を見る力がある』と言って、目的を叶える理由だったら、そのために必要なものをちゃんと聞いて、教えてくれる)


    コニー(なんか知らねぇけどこの人すげぇ……)


    ヒッチ(なかなか話の分かる奴じゃん)


    キリュウ「……?そういえばあの新兵がいませんね、名前は確か………」


    マルコ「エレン・イェーガーでしょうか?彼は席を外してまだ来ていないようなんですが……」


    キリュウ「もしや具合が悪いのでしょうか?寝室にはいましたか?」


    コニー「いえ、いませんでした」


    キリュウ「彼からも話を聞きたかったんですが……見つけたら私のところに来るように言っておいてくれませんか?」


    マルロ「今連れてこなくて大丈夫なのですか?」


    キリュウ「どんな理由かわからない以上、とやかく言うことはできません、お願いします」


    マルロ「………了解しました」


    キリュウ「今は地道な努力ですよ、マルロ二等兵」ニコッ


    マルロ「っ!はっ!」


    ジャン(人心の掌握が半端ねぇな……)


    マルコ(確かに教育係に向いているかもしれないな……)


  29. 29 : : 2015/12/19(土) 18:52:44
    期待です!
  30. 30 : : 2015/12/19(土) 19:22:59


    >>29


    ありがとうございます!!

  31. 31 : : 2015/12/20(日) 19:11:47
    追いつきました!期待です!とても面白いです!
  32. 32 : : 2015/12/21(月) 12:15:22


    アニ「……………」ジィー……


    キリュウ「……そんなに見つめられると恥ずかしいのですが」ポリポリ


    アニ「っ!?申し訳ありません」


    キリュウ「ふふっ、大丈夫ですよ、では最初の任務はシーナ内の見廻りです、先輩方が今もあたっていると思うので行きましょう♪」ニコッ


    一同「はっ!!」


    アニ(この人……自分はまだまだ新米の兵士だみたいなことを言っていたけど……)


    コニー「おーーい!!アニーーー!行くぞーー!!」


    アニ「そんな大声で人を呼ぶんじゃないよ」












    アニ(おそらく強い…………それもミカサや……もしかたらあいつと張り合えるほど……)


    ―――――――――――――――――――――――――――


    アルミン「索敵陣形の情報伝達手段は――――――――」


    エルヴィン「なるほど」


    アルミン「班構成は今まで通りのものは――――――――」


    エルヴィン「それの汎用性は?」


    アルミン「確信はありませんが、それが最善かと」


    エルヴィン「わかった、じゃあその計画で進めよう」


    アルミン「………エルヴィン団長」


    エルヴィン「なんだい?」


    アルミン「なぜ僕のような新兵の意見を求めるんですか?」


    エルヴィン「それは君が彼らをよく知っているのと、決して考えることをやめないからだ」


    アルミン「………?」


    エルヴィン「自分ではわからないだろう、君のような存在がどれだけ希少な存在であるか」


    アルミン「僕はただの一新兵ですよ………ミカサや彼のように特別な存在じゃない」


    エルヴィン「ミカサ・アッカーマンと……エレン・イェーガーのことだね?」


    アルミン「………僕は彼、エレン・イェーガーの班員として3年間を過ごしました、そこで僕は彼のすごさを嫌というほど感じました」


    アルミン「ライバル心があったわけじゃありません、ましてや同等の位置にいるなんて一度も思ったことも感じたこともありません」


    アルミン「しかし彼の班員である以上それに恥じないようになりたかった、ただそれだけなんです……」


    エルヴィン「……彼の班員にふさわしくなりたかった、と?」


    アルミン「それは僕だけでなく、僕ら34班はそうやって強くなっていきました」


    エルヴィン「そうか……だから私を前にしてもそれほど動揺してないんだね?」


    アルミン「え?あ、いやその………それは……」


    エルヴィン「私は調査兵団団長とはいえただの一人の人間だからね、そう話せる人は決して多くない」


    アルミン「緊張してないわけではないのですが………『精神力の強さは兵士の基本の一つ』と言われましたから…」


    エルヴィン「君はきっと恵まれているんだろう、君が貴重な存在だと自覚できないほどに」


    アルミン「…………その言葉がいただければ間違ってなかったと思えます」



    エルヴィン「あとは私と他のもので見直す、後は任せてくれ」


    アルミン「わかりました、失礼します」バタン


    エルヴィン(彼は似ているな……あの人に……)

  33. 33 : : 2015/12/23(水) 18:41:34


    ――――――――――――――――――


    キッド「気を付けるんだぞ~!」フリフリ


    『ありがとう!兵士のお兄ちゃん!』タッタッタ……


    キッド「うん!やっぱり子供は笑顔が一番だな!今度はもっと南の方に―――――」


    ヤメテクダサイ! ウルセェ!コッチコイ!


    キッド「…………?なんか騒がしいな……あっちか」タッタッタ


  34. 34 : : 2015/12/25(金) 00:53:21
    期待!
  35. 35 : : 2015/12/25(金) 14:28:32


    >>34


    その言葉を聞くたびにやる気があふれてきます!!

  36. 36 : : 2015/12/25(金) 15:29:32


    ――――――――――――――――――


    暴漢1「おいおい、あまり大声出してくれるなよ?見つかると厄介なもんなんでな」



    暴漢2「そうそう、ここらは監視の目がないからいいが見つかって応援でも呼ばれりゃ迷惑なんだ、ここは素直に俺たちに従ってもらうぜ?」


    モヒカン3「いいじゃねぇか、俺たちは一緒に遊びたいと思ってるだけなんだぜ?へっへっへっへ」


    『私は戻らなければならないんです!子供たちがお腹を空かせてまってるんです!』


    暴漢1「おお?子持ちか、なんなら俺たちをあんたの家へご招待してもらおうかな?」


    暴漢2「そりゃあいい!きれいな体は高く売れるからなぁ」ニヤニヤ


    暴漢4「俺はガキは嫌いだが金に換えるとなれば話は違うからなぁ」


    『こ、こっち来ないで!!誰かムグッ!』


    暴漢4「おっと!させねぇぜ?さぁパーティーの時間だ!」












    キッド「エレン流!明鏡止水の流し打ち!!」


    キッドの動きは洗練された動きで暴漢の間を潜り抜けながらそれぞれに一発ずつ拳を当てた


    暴漢共「なっ!?ぐほぉぉぉ!!」


    キッド「大丈夫か!?ケガは!?今すぐ治療しなきゃいけない場所はあるか!?」


    『あ、あなたは?』


    キッド「うん!大丈夫そうだな!俺の名前はまたあとだ!今はこいつらを何とかしないとな」


    暴漢1「いってぇ……おいガキ!やってくれんじゃねぇか、あ?」


    暴漢2「調子のってんじゃねぇぞ!こっちは4人いるんだ!てめぇ一人で何ができる」


    モヒカン3「汚物は消毒だゴラアアアアア!!!」


    暴漢4(なんだ?さっき聞いたことがあるような名前を言ってたような………)


    キッド「へへへっ!こう見えても対人格闘は自信あるんだ!かてねぇ奴もいるけどな!」


    暴漢1「おらああああ!!」ブンッ!


    キッド「でも――――」パシッ


    スッ ドスン!


    暴漢1「ぐはっ!?」


    キッド「お前らじゃ俺には勝てねぇぜ?」


    暴漢2「この糞ガキがあああああ!!」


    モヒカン3「ヒャッハーーーーー!!」


    キッド「流れるように!相手の動きを見て受け流す!」


    暴モヒ「「おごおおおおお!!」」バキッ!!


    キッドが流した二人のこぶしはお互いの顔にめがけてシュゥゥゥゥゥゥト!!


    キッド「超エキサイティングだぜ!!」ビシィィ!!


    暴漢1「こ、こいつ!ただものじゃねぇ!!」


    「おい糞ガキ!お前が勝てねぇ奴ってのは誰だ!?」


    キッド「む?俺の同期で仲間のエレンってやつだけど?」


    暴漢4「や、やっぱりか!!おいお前ら逃げるぞ!あいつの関係者と遣り合うとか冗談じゃねぇ!」


    暴漢2「おいどうした!?なんだそのエレンって奴は!?」


    暴漢4「『死神エレン』だ!一日で人を何十人も殺したとかいうシガンシナ区では有名な狂人だ!きっとそいつも同じにちがいねぇ!俺は逃げるぞ!まだ死にたくねぇ!!」ダダダダ!


    暴漢1「おい!おいていくなよ!!」ダダダダ!


    暴漢2「覚えてろよ!死神の手先め!!」ダダダダ!


    モヒカン3「逃ぃぃぃげるんだよ~~~」ダダダダ!


    キッド「(エレンが死神なわけねぇだろ!!)おい待て!」


    『うっ……』ガサッ


    キッド「……!おい本当に大丈夫か!?とりあえずハンネス隊長に連絡を………」


    ――――――――――――――――――――――


    キッド「…………………」


    ハンネス「キッド」


    キッド「!彼女は大丈夫でしたか!?」


    ハンネス「ああ、問題ない、少し疲れて気絶しただけだ」


    キッド「……………あの」


    ハンネス「キッド、顔を上げろ」


    キッド「………………」


    ハンネス「お前は暴漢共を逃がしてしまった、それは決してほめられるものではないかもしれない」


    キッド「………はい」


    ハンネス「しかし俺は一般人の救助を優先したお前を誇りに思うぞ」ポンッ


    キッド「っ!はい!!」


    ハンネス「よし!あとは俺に任せてお前は見回りを続けてくれ」


    キッド「了解です!」


    ハンネス{『死神エレン』……か、懐かしいなその響き……}
  37. 37 : : 2015/12/25(金) 18:46:57
    サンバードさん♪
  38. 38 : : 2015/12/25(金) 18:56:14
    サンバードさん♪

  39. 39 : : 2015/12/25(金) 18:57:02
    くっ何故だ

    サンバードさん♪
  40. 40 : : 2015/12/25(金) 18:59:50
    サンバード

    メリークリスマス☆彡

    ほんとにすいません┏●
  41. 41 : : 2015/12/25(金) 19:00:50
    サンバードさん

    メリークリスマス☆彡

    調子が悪すぎる連続投稿ほんとにすいません
    )土下座
  42. 42 : : 2015/12/25(金) 19:30:55
    期待
  43. 43 : : 2015/12/25(金) 23:03:53


    >>37~41


    メリークリスマスです!バイト行ってたもんで返事しなくて申し訳ないですorz


    >>42


    いつもコメントありがとうございます!

  44. 44 : : 2015/12/25(金) 23:33:18
    サンバードさん
    お仕事お疲れさまです (*´∀`)♪
    忙しかったら返さなくても大丈夫ですよ!
    期待!!
  45. 45 : : 2015/12/26(土) 01:06:59
    いっきに読みました!
    とってもおもしろいです!
    場違いで申し訳ないのですが、カップリングはありますか?
  46. 46 : : 2015/12/26(土) 02:02:19


    >>45


    読んでださりありがとうございます!

    カップリングですが………あえてノーコメントとさせていただこうと思います

    明らかにしてほしいという方もあるかと思いますが、そこはみなさんの胸に秘めていただきたいと思います。

    漫画のカップリングは大きく分けて二つあり、『最初からある程度分かっており、結果的にそのカップルが結ばれるパターン』と『候補者はいるけれども最後までどうなるかわからないパターン』の二通りだと思っています。

    これは完全な主観ですが……

    ですからカップリングはみなさんの予想・願望ということで今は我慢していただきたいと思います。

    長くなってしまってスミマセン


  47. 47 : : 2015/12/26(土) 02:37:15


    暴漢1「はぁはぁはぁ……何とか撒けたみてぇだな」


    暴漢2「また仕事場所をさがさねぇとな」


    暴漢4「死神がいなかったのは不幸中の幸いだったな、あいつがいたらもれなくミンチになっていたとこだ」


    モヒカン3「疲れちまったぜぇ……」


    『ゲヘヘヘヘ……』


    暴漢2「おい……なんか聞こえねぇか……?」


    『ヒサシブリノエモノダ……』


    『ナァナァ!コロシテモイイヨナ!?ヤッテモイイヨナ!?』


    『マテ!オレノブンモノコセヨ!?』


    暴漢1「なんだ……なんか知らねぇがものすごく嫌な予感がする……」


    『デモアイツラ4ニンダゾ?ドウワケルンダ?』


    『エット……アイツラガ4デ、オレタチガ6ダカラ……』


    暴漢4「おいおい……冗談じゃねぇぞ……」


    『ヒトリアタリ3ブンノ2ニンダ!』


    『ツマリ3ブンカツスレバイインダナ?』


    モヒカン3「おいお前ら!あれなんだ!?」


    『ヨシ!!3ツニワケルゾ!』


    『イケエエエエエエエエエエ!!』


    「「「「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」」」」


    バキッ! ブチブチ!! グチャグチャ……ゴックン


    「あらら~随分と食事のマナーがなってないな~、もう少しきれいに食べないと~」


    「せっかく食べさせてもらうんだからさぁ~」ニヤッ


    『ワレラニソンナモノハナイ』


    『ニンゲンハオレタチノエサ』


    「じゃあ僕も君たちのエサってことかなぁ~?」


    『………モチロンダ、ダガオマエハオレタチヨリモツヨイ』


    『オマエハタベナイデオイテヤル、カンシャシロ』


    「………………………………………うふふ……」


    『………?』


    「あーーーーっはっはっはっはっはっは!!!!!」


    『ッ!?』


    「やれやれ、君たちはもっと利口だと思ったんだけどなぁ~、僕の思い違いだったのかなぁ~?」


    『ナンノコトダ?』


    「すべての人間が君たちのエサでしかないっていう認識がさぁ~~、ちょっと……というか、ものすごく不愉快なんだよねぇ~」スタスタ


    「う~~~ん……まぁこれだけは言っとこうかな?」スタスタ


    ゴシャ!! ベチャ!! グチャッ!!


    『ッ!?』


    『ゲ、ゲア……』ガクッ


    「君たちは僕のエサだよ、僕は君たちが怪物だろうが人外だろうが関係ない、僕の気分をまた害すようなら……」


    「――――――食らいつくすよ……?」ブチッ!グチャグチャ………ゴックン!


    『(コ、コイツ…………ホントウニニンゲンカ!?)ワ、ワカッタ』


    「わかってくれてよかった♪これ以上ここを血まみれにすると処理が大変だからね♪」


    「あ、あとまたゴミの処理を頼みたいんだ♪手伝ってくれるよね♪」ニコォ


    『』コクッ












    ???「殺戮は~虐殺は~た~のし~な~♪」ルンルン
  48. 48 : : 2015/12/26(土) 09:30:42
    >>46
    説明していただきありがとうございます!
    了解です(`・ω・)ゞ

    頑張ってください!期待です(^-^)
  49. 49 : : 2015/12/27(日) 00:40:20


    ―――――――――――――――――――――


    キリュウ「みなさん集まってください!」パンパン!


    一同「」ババッ!


    キリュウ「見廻りお疲れ様です、ここらは比較的治安のよい地域ですから問題ないとは思いますが、念のため何か気になることがあれば後で私のところに報告してください」


    一同「はっ!!」


    キリュウ「それでは堅苦しいのはここまでにして……これから憲兵団で頑張る皆さんに私からささやかな報酬……というかプレゼントです♪」


    キリュウ「キリュウ特製野菜シチューです♪」ズラーー!


    コニー「おおーー!!!すげーーー!!」


    マルコ「これはキリュウさんが作ったんですか?」


    キリュウ「こう見えて腕には自信があるんですよ♪」ニコッ


    ヒッチ「…………おいしそうですね」


    キリュウ「ちゃんと多めに作っておきましたから、お替り自由ですよ」


    ヒッチ「やたっ!!」グッ!


    マルロ「この野菜はいったいどこから……」


    キリュウ「私の家で育てていましてね、いいものが取れたのでせっかくですからみなさんにも味わってもらおうと思いまして♪」


    マルロ「キリュウさんの家はどこに?」


    キリュウ「ここからだと少し遠いところにね」


    マルロ「……………………」


    キリュウ「あはは、よければ機会があれば招待しますよ」


    マルロ「!はい」


    ジャン「うまい………」パクッ


    キリュウ「お気に召してくれたようで何よりです♪」ニコッ


    マルコ「キリュウさんはずいぶんとハイスペックな人だなぁ」


    ジャン「さすが先輩ってところか……」


    コニー「キリュウさん!!おかわりだーー!!!」


    キリュウ「コニー君はずいぶんと食べるのが速いですね……食いっぷりがよろしいようで」


    コニー「俺が悪いんじゃない!!これがうますぎるのが悪いんだ!!だから俺は悪くない!!」


    キリュウ「ふふふ、すみませんねコニー君、はい、どうぞ」


    コニー「ありがとうございまーーーす!!」


    アニ「………………………」ジーーー


    パクッ モグモグ……


    アニ「………たしかにおいしい……」


    マルコ「でもエレン結局見つからなかったね」


    ジャン「はっ!ほっとけほっとけ、あいつのことはあいつで始末つけんだろ、俺たちが気にすることじゃねぇよ」


    マルコ「う、うん………」


  50. 50 : : 2015/12/27(日) 11:22:10
    クリスマスの日寝込んでたから、ケーキ食われた!
  51. 51 : : 2015/12/27(日) 17:14:36


    >>50


    いやまぁ……ドンマイです
    来年は食べられますよ!!

  52. 52 : : 2015/12/27(日) 17:39:19


    ―――――――――――――――――――――


    ハンジ「じゃあ作戦はこんなもんかな」


    エルヴィン「今回は新規調査兵団が加わっての初の壁外調査だ、今回の調査で何人生き残るのか……それが今後のカギになりそうだ」


    ハンジ「いや~でもエレンは調査兵団に欲しかったなぁ~」


    エルヴィン「決まったことだ、仕方ないさ」


    ハンジ「私も気になってたんだけどなぁ……彼の力、調べがいがありそうだし……」


    エルヴィン「それは彼が調査兵団を望めばかなうだろうな」


    ハンジ「そうだね……そういえば憲兵団に調査しに行った人たちのことなんだけど」


    エルヴィン「…………………………」


    ハンジ「結論から言うと決定的なものは何もつかめなかった、駐屯兵団も……ね」


    ハンジ「ただ向かわせたものの中で唯一戻ってきた人がいたんだ」


    エルヴィン「戻ってきたのか!?」


    ハンジ「ああ、でもここに戻ってきてすぐに息絶えたけどね……」


    エルヴィン「………何か言っていたか?」


    ハンジ「……………意味は分からないけど……一言だけ」












    ハンジ「―――――『悪魔』………とね」













    エルヴィン「…………………」


    ハンジ「エルヴィン、これで調査兵団・駐屯兵団合わせて20人以上が犠牲になった、これは王政が何かかかわっているものだと思ってるかい?」


    エルヴィン「それは直接確認するしか手がないな……またすべての兵団が集まる必要があるだろう」


    ハンジ「人類の敵は巨人だけじゃない…………壁の中に別勢力が存在すると認識していたほうがいいね」


    エルヴィン「そうだな、これ以上壁外調査犠牲以外で犠牲が出るのはマズイ」


    ハンジ「私も協力は惜しまない、でも私たちは私たちが思っている以上に巨人に意識が向いていすぎる……そんな気がしてならない」


    エルヴィン「それが調査兵団の意義になりつつあるからな、これからの立ち回り………それはその時になってみなければわからない」


    ハンジ「………相変わらずだね、エルヴィンは……じゃあ私も戻るよ」


    エルヴィン「ああ」


  53. 53 : : 2015/12/27(日) 19:05:55
    これは・・・

    死神VS悪魔

    みたいなのになるのかな?
    期待です
  54. 54 : : 2015/12/28(月) 14:41:02


    ――――――――――――――――――――


    エレン「…………………………」ヒュオオオオオ……


    パタパタパタパタ……パサッ


    エレン「どうだった?」


    チチチチ……フルフル


    エレン「そうか、もう十分だ、お前ももう巣に戻れ」


    チチチ……パタパタパタ……


    エレン「………いくか…」バッ!!


    ―――――――――――――――――――――


    マルコ「今日はよかったね、教育係と聞いたときはどんなことをするんだろうって思ったけど僕たちのことを思ってくれているようだったし……」


    ジャン「まさに憲兵団って感じだな、これを毎日先輩方が食べてると考えたらいい気がしねぇが」


    コニー「でもうまかったじゃねぇか!!おかげで今日の疲れが吹っ飛んだ気がするぞ!」


    ジャン「本当にお前は単純でいいな」


    マルコ「そういえば気になってたんだけど……」


    ジャンコニ「……?」


    マルコ「アニが妙にキリュウさんのこと気にかけていたように見えたんだけど僕の気のせいかな」


    ジャン「確かにそれは俺も感じていたな」


    コニー「そうかぁ?」


    ジャン「マルコはよく人のことを見ているからな、気にかける…………もしかして一目ぼれとかか?」


    コニー「はぁぁぁぁ!?マジでか!!??」


    マルコ「しぃぃぃ!!声がでかいよコニー!」ヒソヒソ


    コニー「す、すまねぇ……そういや消灯時間だったな…」


    マルコ「それに今のはあくまでもジャンの見解なんだから間違っても人に話しちゃダメだよ!!?」


    マルコ「もし流してそれがアニにバレでもしたら……」


    コニー「ば、バレでもしたら……?」ゴクッ


    ジャン「最悪、蹴りつぶされるかもな」


    コニー「どこを!?」


    ジャン「おいコニー、それを俺に言わせるのか?察しろ」ハァ


    コニー「お、おう……俺でもアニの蹴りはあまりくらいたくねぇしな」


    ジャン「そうしろそうしろ、ちなみに俺はお前が流して俺に流れ弾が飛んできたら速攻お前を売るからな」


    コニー「裏切りものぉぉぉぉぉ!!」


    マルコ「ようは言わなければいいんだから……」


    ジャン「だからコニー……お前、本当に…頼むぞ?」ガシッ!


    コニー「あ、ああ」


    ガチャッ!


    ジャンマルコニ「?」


    エレン「…………」スタスタ


    コニー「おっ!エレン!お前どこ行ってたんだよ!?」


    ジャン「随分と遅いご帰宅だな」


    マルコ「今日はもうしょうがないけど、明日教育係の人のところに行こう?僕も行くから……」


    エレン「お前ら今暇か?」


    ジャン「は?お前何言っt「暇だな?」」


    ジャン「いやだからいきなr「暇だよな?」」


    ジャン「俺に拒否権h「ねぇな」」


    ジャン「」


    マルコ「帰ってきたところなのにまたどこかに行くの?」


    エレン「確かめたいことがある」


    コニー「何を確かめんだ?」












    エレン「『真実』」

  55. 55 : : 2015/12/28(月) 15:32:40
    期待!
    楽しくなってきた!!
    エレンの言う真実とは...
    期待しかないですね!!
  56. 56 : : 2015/12/29(火) 09:05:59
    期待だ~~~~~~~~~~~ー~ー~ー!!!!!!!
  57. 57 : : 2015/12/30(水) 13:29:03


    ――――――――――――――――――


    ナイル「……………………」


    ナイル(奴が来てから結構な日数がたったが………奴につながる情報はない一つ得られないまま……奴はいったい何者なのか、奴の目的はなんなのか、奴の力はいったい何なのか……………)


    ナイル(………その全てがわからない……『無知』である以上、あの化け物を葬ることなどできないだろう、あいつは『人間離れしたなにか』を持っている、俺にはどうすることもできない)


    ナイル(あいつに対抗することができるとするならば……俺が知る中では……リヴァイならもしかしたら……)


    ナイル「…………はぁ、何を考えているんだろうな俺は……俺が何とかしなければならないことを……」


    バタンッ!!


    『ナイル団長!!大変です!!』


    ナイル「っ!?何が起こった!?」


    『あいつが………あの化け物g―――』


    ズボッ! ボタボタボタ……


    ???「はい♪道案内ご苦労様でした♪」


    『あ……が……だん……ちょ…う………』


    ズボッ! ドサッ!


    ナイル「っ!!き、きさま……!」ガタッ


    ???「団長♪協力ありがとう♪君たちはよく働いてくれたよ♪」


    ナイル「なんだと!?」


    ???「団長の部下のおかげで第一段階は終了したんだよ、予定よりも3日ほど遅かったけどね」


    ナイル「ならなぜそいつを殺した!?もう目的は達成したんだろう!?」


    ???「………????聞こえなかったのかなぁ?目的が終わったなんて言ってないよ?目的の第一段階が終了したといったんだよ?僕の目的はまだ達成されてない」


    ???「でもたしかに僕は君たちが僕の言うとおりにしてくれればこれ以上危害を加えないといったね?」


    ナイル「そこまで知っているなら……なぜ!!?」


    ???「それも言ったよ?君たちは遅かったんだ、僕が提示した時間よりも3日ほど……それにさぁ~」












    ???「君たちが裏でやっていること………僕が知らないとでも思っているのかい????????」












    ナイル「!!まさか……きさま……」


    ???「散々僕による犠牲者が増えるのを防ぐためにいろいろしていたみたいだね?一刻もこの状況を打破するために……104期を入団拒否させようとしたり、伝書鳩を使って情報を漏らそうとしたり、僕のもとに兵をよこしたり………」


    ???「君たちのその行為がさぁ~駐屯兵団と調査兵団の不信を買ったみたいだってことも……知ってた?」


    ナイル「!!!」


    ???「……僕は散々君たちに忠告した、『今の状況を知らせるな』こんな簡単なこともできないの??君たちがそこまで無能なんて僕は………まぁ思ってたけど♪」


    ???「だからその清算をしてもらうよ?」スッ


    ナイル(っ!?こいつ!いつの間に俺の目の前に!)


    ガッ!!


    ナイル「ぐっ!!」


    ???「清算は君たちの命だよ、大丈夫殺しはしないよ、今はね」ギリギリギリ


    ???「それと君たちの家族も参加してもらおうか、その口実も考えているしね♪」


    ナイル「きさま……いったい……なんのために……こんなことを……」ギシギシギシ


    ???「それはもうずいぶん前に言ったよ??」












    ???「それを知る必要はない……ってね♪じゃあお休み♪」ニコッ


  58. 58 : : 2016/01/01(金) 01:33:33


    『マスター、失礼します』


    ???「お疲れ♪こっちはもう片付いたよ♪そっちのほうはどう?」


    『何とか滞りなく進んでおります……と、それよりもマスター』


    ???「……?」


    『彼が……こちらに向かっているようですよ』


    ???「……!!そっかぁ~、じゃああいつらを連れてきてくれる?」


    『………いいので?』


    ???「いいよ、彼の反応も見てみたいしね♪」


    『了解しました』


    ???「そうだそうだ♪ついでに『彼ら』も連れてきて」


    『……失礼ながらマスター、私たち以外に彼らの存在を知られるのは得策ではないかと……』


    ???「そう?ならスタンバらせておいてくれる?念のために……ね♪」


    『わかりました、伝えておきます』


    ???「盛大に歓迎しないとね……エレン♪」

  59. 59 : : 2016/01/02(土) 03:12:07


    ――――――――――――――――――――――――


    スタスタスタ……


    マルコ「え、エレン……本当に行くの…?」


    エレン「ここで嘘をつく必要があるか?『王の間に案内しろ』だって?」


    マルコ「いや……だからこそ信じられないんだけど……」


    コニー「まぁさすがにバレたらまずいからな」


    エレン「ここの監視がないことは事前に確認済みだ」


    エレン「もっと機会を見ていくつもりだったんだがな」


    ジャン「ったく……テメェはいつもそうだ、自分の目的のために利用できるものは何だって利用する」


    マルコ「ジャン……」


    エレン「あぁ、そうだな」


    ジャン「………じゃあそろそろ聞かせろよ、お前の言う『真実』って奴をよぉ、お前の目的とやらにも関係してんだろ?」


    コニー「それは俺も気になってたぞ」


    エレン「…………確信じゃねぇ、あくまでも俺の推測だ、そしてその推測が正しければ俺は聞きださなきゃならない」


    マルコ「全部君の推測なのかい?」


    エレン「昔から勘は鋭かったからな、こういう時の予感は当たる、悪いことにな」


    コニー「で、その推測ってなんだ?」


    エレン「まだ言えない、それは確かめてからだ」


    コニー「もったいぶるなよエレン~」


    ジャン「おい、着いたぞ」


    バタン!   シーーーン……


    エレン「………………」


    マルコ「本当に来ちゃったんだ……王の間…」


    ジャン「これがバレれば俺たちは打ち首だろうな……」


    コニー「それよりもここ真っ暗じゃね?」


    ジャン「そりゃ今2時だからな、大体どこも暗いだろ」


    マルコ「………でもなんか気配を感じない……?」


    ジャン「は?おいおいマルコ、お前霊感でもあるのか?」


    エレン「……………………」


    マルコ「………?エレン?」


    エレン「マズイな……」


    ジャン「は?何がまずいんだって?」


    エレン「これは―――――――」












    エレン「――――罠だ……」


    ギィィィ……バタン!! カチャッ!



  60. 60 : : 2016/01/03(日) 10:48:35
    何だただの罠か......て!罠か!!!!
  61. 61 : : 2016/01/04(月) 01:47:02



    マルコ「っ!?扉が!!」


    コニー「おい!なんでだ!?あかねぇぞ!!」ググググ……


    ジャン「なんだよ……どうなってやがる!?」


    エレン「騒ぐな、来るぞ……!」スッ


    一同「え(は)?」


    スタタタタタ! ブンッ!


    エレン「」パシッ! グン! ガッ!


    ドッ! サササッ!


    エレンは自身に向かってくるものを避け、それを受け流しながら勢いを利用して小手返しを決め、地面にたたきつけた


    が、たたきつけられた『それ』はすぐに体勢を立て直した


    エレン「マルコ!そこから右のところのスイッチを押せ!」


    マルコ「えっ?えっと……これ?」


    パチッ!   パッ!


    コニー「おい……なんだこいつ?」


    4人が向かい合った先には黒いフードに身を隠した一人の男がいた


    マルコ「まさか……誘拐!?」


    ジャン「随分と物騒だなおい」


    エレン「全くだな、そこら中から殺気を感じやがる……」


    エレンの見立てでは10、20人ほどいると感じられた


    エレン「お前らしゃがめ!!」


    サッ! ビュン! カァン!


    エレン「俺が壁を開ける!お前らは逃げろ!」


    マルコ「でもドアに鍵がかかって―――」


    エレン「んなもん……おらぁぁ!!!!!」


    ガアアアアアアアアアアン!!


    エレン「ぶっ壊しゃあいいだろうが」ポンポン


    マルコ「わぁお……」


    ジャン「てめぇはどうする!?」


    エレン「足止めが必要だ、そうだろ」


    コニー「そしたらお前が!」


    エレン「お前らがいたら足手まといだ!!早く行きやがれ!!」


    ジャン「…………行くぞ、お前ら」


    マルコ「ジャン!!でも!!」


    ジャン「あいつにぶっ倒されて立ち上がってくるような奴らがわんさかいんだぞ!?俺たちがどうにかできる相手じゃねぇ!」


    コニー「でも少しくらい足どめできんだろ!?」


    ジャン「その少しあとにはこの世にいねぇよ!!今俺たちにできんのはこの状況を一刻も早く知らせることだ!!行くぞ!!」ダダッ!


    コニー「………くそっ!!エレン!!絶対追いついてこいよ!!」ダダッ!


    マルコ「ここは頼んだよ……エレン!!」ダダッ!


    エレン「………やっと行ったか、さぁ俺が相手になってやるぞ…」


    フード『…………………』シーーーン


    エレン「……なんだどうした、まさか怖気づいたのか?」


    『さすがだね♪あの咄嗟の判断と反射神経、技術……最高だよ♪やっぱり君はそうこなくっちゃ♪』


    エレン「………!!その声……聞き覚えがある」


    『覚えててくれたんだぁ♪とっても嬉しいよ♪ってことはこの後どうなるか……わかるよね?』


    エレン「……………………」


    スッ! ガキン!! ゴオッ!


    『逢いたかったんだよ~~?エレ~~~~ン♪』ニヤァ


    エレン「そいつは穏やかじゃねぇな?」ググググ!


  62. 62 : : 2016/01/06(水) 16:01:09


    『僕は君とこうしてまた戦えることを楽しみにしてたんだよ♪』


    エレン「お前は昔からそうだったからな、そんなしゃべり方はしてなかったが」


    『僕にはこのしゃべり方があっているからね♪』


    エレン「俺には違和感しかねぇが……な!」ガキン! ザザッ!


    『ふふふ……』ザザッ!


    エレン「まずは……お前に聞きたいことが山ほどある」


    『う~~ん……じゃあ君が一番知りたいことを教えてあげるよ♪』


    エレン「……………………」ジロッ


    『君の考える『推察』……それは―――――――』












    『まぎれもない………『真実』……だったよ♪』












    エレン「……!」


    『よかったね♪君が追い求めていたことがわかって♪』


    エレン「ならそれを合わせてもう一つだ、『王を含めた上流貴族共はどこだ?』」


    『ざ~~んねん♪答えてあげるのはこれだけだよ♪あとは君が自分で見つけるんだ♪』


    エレン「なら直接お前に聞いてみるしかなさそうだな……っと思っていたが……」


    エレン「俺が感じる違和感はお前の言動だけじゃねぇ……」


    エレン「俺はそのお前の『眼』が何よりも気になる」


    『…………………………』


    エレン「なぜおまえの眼には『狂気』が渦巻いてやがる」


    『ふふっ………あははははは!!さっすがエレン!!でももう君もうすうす気づいているんじゃないかな♪』〈●〉〈●〉


    エレン「………手を出したのか……」


    『さぁて♪どうだろうね♪というか僕は少し君と話をしたいんだ』


    エレン「話……だと?」


    『うん♪………ねぇエレン』












    『僕の仲間にならない……♪♪?』


  63. 63 : : 2016/01/06(水) 17:52:09
    期待
  64. 64 : : 2016/01/06(水) 18:45:44
    いいよ
  65. 65 : : 2016/01/09(土) 13:14:20


    エレン「は?」


    『君は君が思っている以上に稀有な存在なんだよ?僕なら君のその力を引き出すことができる』


    エレン「そりゃあ随分と笑える話だな?俺が特別?バカバカしい、特別と呼べるもんがあったら周りよりも『人づきあいが悪い』ことぐらいだろ」


    『………君がそもそも兵士になったのは何のためだった?』


    エレン「……………………」


    『それは君が知りたいことを知るためだったんだろう?そしてそれは――――――』


    エレン「無駄話はそこまでにしてもらおうか、俺はお前の仲間になる木なんてこれっぽっちもない、そもそも俺の考えがあっているだなんて自分で確認しなきゃならねぇことだ」


    『自分で確かめる……ねぇ……』


    エレン「お前がいくら言葉を連ねたところで俺には無意味、答えは与えられるもんじゃねぇ、自分で見つけるものだ、そういったのはお前だっただろう?」


    『そうだったかな?もう過去のことなんてほとんど覚えてないからなぁ~、でも君が一筋縄でいかないことくらいはわかっていたけどね』


    エレン「だろうな」


    『だったら………力づくでも聞き入れてもらうしかなさそうだよね♪』ニヤリ


    エレン「………お前は昔から血の気が多いんだよ……ったく」スッ


  66. 66 : : 2016/01/11(月) 01:44:32


    『………でも、どうやらその必要もなさそうだね♪』


    エレン「なんだと?」


    『こういうことだよ♪』スッ


    マルコニジャン「……………………」バンザイ


    狂信者「」チャキ


    『思ったよりも早かったね♪仕事が早い人は好きだよ♪』


    エレン「……………ちっ」


    マルコ「ゴメン、エレン……」


    コニー「すまねぇ………」


    ジャン「全く俺は何でこんなことに関わっちまったのか……」


    『…………エレン、君は本当に強いよ、でも以前の君のほうがもっと強かった』


    エレン「……………………」


    『正直君には失望しているよ、こんな状況で君はもう動けなくなってる、君が求める強さはこんなちっぽけで無価値なものだったの?』


    エレン「………………………」


    マルコ「エレン………」


    『………今の君を殺すことも、この子らを殺すことも容易だけど………僕は楽しいことが好きなんだ♪』


    『だからエレン、僕を楽しませてよ♪』ニコッ


    エレン「………何をさせる気だ」


    ポイッ ガシャン


    『その銃で自分を撃って♪』

  67. 67 : : 2016/01/11(月) 15:15:28
    面白いです期待してます!
  68. 68 : : 2016/01/11(月) 22:59:26
    前いいよって言ったけどやっぱり無理
  69. 69 : : 2016/01/12(火) 21:24:39
    やっぱり面白い❗
  70. 70 : : 2016/01/13(水) 03:28:44


    マルコ「なっ!?」


    コニー「おいエレン!俺たちのことは構うな!お前だけでもここから逃げて――――――」


    『う~~ん……君たちは少し黙ってようか?』〈●〉 〈●〉ギンッ!


    「っ!?」ゾクッ!


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    コッチニオイデヨ♪


    タノシイコトガタクサンアルヨ♪


    ミンナデイッショニアソボウヨ♪


    イヤナコトハゼンブワスレテ♪


    スベテヲステテコッチニオイデ♪


    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ
    アソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボアソボ

    〈●〉 〈●〉    〈●〉 〈●〉   〈●〉 〈●〉
       トエエエエイ        トエエエエイ       トエエエエイ

    〈●〉 〈●〉    〈●〉 〈●〉   〈●〉 〈●〉
       トエエエエイ        トエエエエイ       トエエエエイ

    〈●〉 〈●〉    〈●〉 〈●〉   〈●〉 〈●〉
       トエエエエイ        トエエエエイ       トエエエエイ


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~


    マルコ「う、うわあああああああああああ!!」


    コニー「くそっ!離れやがれえええええええええ!!」


    ジャン「頭がっ!!壊れそうだ!!ぐがあああああああ!!」


    エレン「まさか……幻覚か!」


    『そんな生易しいものじゃないけどね♪ほら♪早くしないとエレンの友達が大変なことになっちゃうよ?』


    マルコ「やめてくれええええええええええ!!」


    コニー「離せ!!離せ!!離しやがれえええええええええ!!」


    ジャン「俺の中で暴れ回んじゃねええええええええええ!!」


    エレン「…………………」スタスタ……カチャ


    『』ワクワク! キラキラ!


    エレン「お望み通り……お前の茶番に付き合ってやるよ」チャキッ!


    『茶番だなんてひどいなぁ、これはエンターテインメント、娯楽だよ♪僕が楽しいと思うことは全部そうなんだから♪』


    エレン「……………………」ギリギリギ……


    ズドン!!
  71. 71 : : 2016/01/15(金) 13:42:23
    期待!
  72. 72 : : 2016/01/15(金) 17:54:11


    ―――――翌日


    マルロ「………?コニーたちはまだ寝てるのか?」


    『さぁな、あいつらと部屋一緒じゃねぇからわからん』


    マルロ(にしても同じ部屋で且つ同じ訓練施設の奴が3人ともいないとなると………何かあったのか?)


    ヒッチ「ふわぁ……ねみぃ……」ゴシゴシ


    マルロ「アニは一緒じゃないのか?」


    ヒッチ「さぁ、まだ寝てんじゃない」


    ガラガラガラ……


    キリュウ「みなさん、昨日はよく眠れましたか?」


    『キリュウさん!おはようございます!』


    『昨日もらった夜食おいしかったです!』


    キリュウ「それはよかった♪しかしまずはあいさつからです♪皆さん整列してください」


    ババッ!


    キリュウ「今日も同じく壁内をパトロールします、今日は特に人手が必要になるはずですから精一杯勤めてください」


    『はっ!!』


    キリュウ「ここにいないコニー君、マルコ君、ジャン君は別の件で席を外しているようなので気にしないでください」


    マルロ「別の件、ですか?」


    キリュウ「はい、私はただの教育係なので理由まではしりませんが彼らの分まで頑張りましょう………とアニさんがいないですね」


    ヒッチ「あいつはまだ寝てましたよ、どうします?」


    キリュウ「本人から低血圧だということは聞いていましたが……私は入るわけにはいきませんからヒッチさん、読んできてくれませんか?」


    ヒッチ「はっ!(なんで私が……)」


    ガチャッ

    アニ「………………」


    マルロ「!」


    ヒッチ「ほ……」


    キリュウ「おはようございます、体調に異常はありませんか?」


    アニ「問題ありません……」


    キリュウ「わかりました、では皆さん、先に朝食を済ませましょう、今朝私の実家から野菜が送られてきたのでヘルシーサラダでも作りましょうか♪」ニコッ


    『はい!!』


    キリュウ「では行きましょう♪」


    ―――――――――――――――――――――――――


    ハンネス「ふわぁ……」


    『隊長、新兵の前ですのであくびは……』


    ハンネス「おっとそうだな、スマンスマン……さて今日は忙しくなるぞ、くれぐれも事故がないようにな」


    『はっ!!』


    キッド「よしっ!!俺もいっちょやってやりますか!!」


    ハンネス「……ほどほどにな」ニガワライ


    ――――――――――――――――――――――


    エルヴィン「…………………………」


    ガラッ


    リヴァイ「準備できたぞ、いつでもいける」


    エルヴィン「わかった、すぐに向かう」


    リヴァイ「これでわかるな、今期の質が」


    エルヴィン「それにしては不服そうじゃないか?」


    リヴァイ「いくぞ」スタスタスタ……


    エルヴィン(変わらないな、あいつも)フッ


  73. 73 : : 2016/01/17(日) 04:39:06


    ――――――――――――――――――――


    「うっ!く……ここは……」


    マルコ「気が付いたんだね、大丈夫かい?」


    ジャン「大丈夫……じゃあなさそうだな……一体どうなってやがる…」ズキズキ


    コニー「わからねぇ……俺も目が覚めたらここにいたんだ」


    マルコ「どこかの地下牢ってことはわかるんだけど……」


    ジャン「そうか……あいつの眼を見たら頭の中に何かが入ってきて……気を失ってたのか」


    マルコ「でも僕たちは生きてる」


    ジャン「ああ、単純且つ理解不能な状況だな」


    コニー「………?どういうことだ?」


    マルコ「あれだけのことがあって僕たちが生きていることが不自然なんだよ、それこそここが天国なんじゃないかってくらいにね」


    コニー「って!ここって天国だったのか!!?」


    ジャン「はぁ……例えばだっつうの……だが見張りがいねぇようだがどうなってやがる」


    マルコ「僕もそれは思ってた、少なくとも一人監視役の人がいると思ったんだけど」


    ガチャッ


    ???『おっ!みんなお目覚めかな♪』


    マルコ「っ!?君は昨日の……」


    ???『ん?あっ!そういえば自己紹介がまだだったね♪』


    セム「僕の名前はセム、セム・クラウン・ワルダー、気軽にセムって呼んでくれて構わないよ♪」


    ジャン「………………………」


    コニー「………………………」


    マルコ「………………………」


    セム「で、自己紹介が終わったところで君たちの今の状況を教えてあげるよ♪」


    マルコ「えっ!?」


    ジャン「は!?」


    コニー「???」


    セム「………なんでそんなこと教えるんだって顔してるね♪簡単だよ♪君たちの力が見てみたいんだ♪」


    マルコ「僕たちの……」


    ジャン「力……だと?」


    セム「君たちがもし僕の期待通りの力の持ち主ならばすぐにぬけられる、でもそうじゃなかった場合は――――――」












    セム「期待させた罰として僕のショーのお手伝いをしてもらうことになる♪意味は分かるよね?」












    マルコ「それってつまり………」


    セム「僕は面白いことが大好きだからね♪今度は『人はどこまで息が続くか』っていうショーなんだけど人手が足りなくてさ♪そのお手伝いをしてほしいんだ♪もちろん報酬は弾むよ♪」


    セム「天国への片道切符を……ね♪」ニコォ


    一同「っ!?」ゾクッ


    セム「本当は君たちの勇姿を目に焼き付けておきたいところなんだけど……僕にも大事な用があるからね♪ここで時間を盗られるわけにはいかないんだ♪」


    セム「君たちにこれからしてもらうのは『地下牢からの脱出』、成功難易度は3、時間は僕が帰ってくるまでの約2時間、成功報酬は君たちの命、失敗報酬も君たちの命………生き残れるかは君たちしだいだよ♪」


    セム「じゃあ健闘を祈るよ♪『選ばれし民』よ」


    ガチャッ……バタン


    …………………………………


    コニー「つまりこれは脱出ゲーム……ってことか?」


    マルコ「うん、それも自分の命がかかったリアル脱出ゲーム……」


    ジャン「くそったれ!!何が『健闘を祈る』だ!!これっぽっちも期待なんかしてねぇ癖しやがって!」ガシャン


    マルコ「騒いでも何にもならないよ、今はこの地下牢を調べてみようよ」


    コニー「よっしゃ!!探索なら任せろーバリバリ!!」


    ジャン「わーったよ!!やりゃあいいんだろやりゃあ!!どうせならあの糞野郎に一泡吹かせてやる!!」

  74. 74 : : 2016/01/17(日) 21:18:32


    セム「♪~~♪~~♪~」


    『マスター』


    セム「?」


    『よろしかったのですか?あんなこと言って……』


    セム「うん♪だってこのままじゃ矛盾が出てきちゃうからね♪」


    『矛盾……』


    セム「ダメなんだよ、片っ端からなんでもは……さ♪」


    『しかし私は心配です、あなたの障害になるかもしれないというのに……』


    セム「…………くす」


    『………?マスター?』


    セム「大丈夫だよ♪心配はご無用、だって僕は強いからね♪あと彼らに連絡してもらえる?」


    『もうすでに』


    セム「さっすが♪頼りになるよ、じゃあ僕も向かわないとね、僕がいない間はここの監視は任せるよ?」


    『承りました、お任せください』


    セム「じゃね♪」フッ

  75. 75 : : 2016/01/20(水) 13:37:21


    ―――――――――――――――――――――


    地下牢  ガラーーン


    ガサゴソガサゴソ……


    「急げ!あの野郎が帰ってくんぞ!」


    「これでも急いでるっつうの!押すな!」


    「こんなとこでケンカしないでよ……」


    ボコッ



    マルコ「ふぅ……何とか外に出てきたみたいだね」


    コニー「まさかあの地下牢にこんな穴があるだなんてな…」


    ジャン「そんなこと言ってる場合じゃねぇぞ、一刻も早く戻らなきゃならねぇ、ここはどこだ?」


    マルコ「ここは………ストヘス区の端みたいだね」


    コニー「ここからだと本部まで遠いな」


    マルコ「………?待って!!あそこの張り紙!!」ユビサシ


    ジャン「張り紙?そんなのにかまっている場合じゃ―――」


    マルコ「ほら!見て!」バリッ! スッ


    ――――――――――――――――――――


    脱出成功おめでとう♪


    でもまだゲームは終わってないよ


    次は場所あてゲームだよ♪


    成功難易度は4、成功報酬、失敗報酬は同じく君たちの命


    成功は生きて僕の言う場所に到達すること


    失敗はうろついている狂信者のみんなに見つかること


    狂信者に見つかったら………わかるよね?


    場所はウォール・ローゼのストヘス区のどこか


    目印は赤い看板だよ♪


    狂信者のみんなはストヘス区を徘徊してるから気を付けてね♪


    じゃあ引き続き楽しんでいってね♪


    ――――――――――――――――――――


    ジャン「あの野郎……何が引き続き楽しめだ!くそっ!」バッ!


    マルコ「でも外に出てきたんだから、このことを誰かに報告したほうが……」


    コニー「いや、それはやめておいたほうがいいみたいだぜ…」


    ――――――――――――――――――――


    P.S
    もしこのことを誰かに言いふらしたり、感づかれたりしたらその時点でゲーム終了、何もなかったことになるから気を付けてね♪


    ――――――――――――――――――――


    マルコ「何もなかったことになるって……」


    ジャン「わかんだろ……つまり俺たちだけでなく、ちくった奴らも一緒にあの世行きだ」


    コニー「このゲームに付き合ったほうがいいんじゃねぇか」


    マルコ「というより付き合うしか方法がないみたいだね……彼の目的もわからないし、何よりエレンがあの後どうなったのかもわからない……」


    ジャン「脱出の次は場所探し………完全に掌の上か……」


    コニー「とにかく探そうぜ、さっさとこんなもの終わらせねぇと……」


    マルコ「目印は赤い看板………とにかく探そう、赤い看板なんてそんなにないはずだからすぐにわかると思うし」


    ジャン「ここは手分けして探すぞ、俺は南、コニーは東、マルコは西だ、それで見つからなければ北に行く、文句のある奴はいるか」


    コニー「ない!」


    マルコ「ないよ」


    ジャン「よし!行くぞ!」



















    コニー「…………東って……どの方向だ???」


    ジャンマル「おいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!」

  76. 76 : : 2016/01/22(金) 01:53:45


    ――‐――――――――――――――――――――


    ヒュオオオ………


    『かいもーーーん!!!』


    ガラガラガラガラ………


    キッド(みんな……頑張って……!)ケイレイ


    サシャ(いよいよ始まるんですね)


    クリスタ(壁外調査……人類が勝つための戦い……)


    ユミル(クリスタだけは私が守らねぇとな……なんとしても)


    ミカサ(でもやることは変わらない、ただ生き残る)


    アルミン(僕の夢は壁の外に……!)グッ!


    ミーナ(もう……基本にはすがらない)


    ミリウス(あの地獄を乗り越えたんだ、また同じことをするだけ)


    ナック(慢心はしない、それはきっと自分を殺すから)


    トーマス(俺は……強くない……でも)


    ライナー(死なない程度にやればいい、死なない程度にな)


    ベルトルト(僕は……………………)


    エルヴィン「これより!!第57回壁外調査を開始する!!」


    エルヴィン「すすめ!!すすめぇぇぇぇぇ!!!!」


  77. 77 : : 2016/01/25(月) 01:07:23
    期待!
  78. 78 : : 2016/01/25(月) 01:29:57


    ――――――――――――――――――――――


    ジャン「おい!赤い看板は見つかったか!?」


    コニー「こっちにはそれっぽいのはなかったぞ」


    マルコ「こっちも……それらしいものは一つも……」


    ジャン「そもそもここらに赤い看板なんかあったか……?」


    コニー「でも紙にはそう書いてあったろ?」


    マルコ「でもジャンの言うとおり、僕も見た覚えがない」


    ジャン「ってことは考えられるのは二つだ、俺たちが見慣れない何かがあるのか……そもそも赤い看板は存在しないのか……」


    マルコ「人目につかない場所……って可能性もあるよね」


    ジャン「人目につかない場所……なぁ」


    コニー「人目につかない場所ってことはつまり人が寄り付かない場所とかなかなか見つかりにくい場所ってことだろ?」


    マルコ「………?人が寄り付かない……?寄り付かない……寄り付かせない……近づかせない……っ!!わかった!!」


    ジャン「なにっ!?いったいどこだ!?」


    マルコ「そうだよ、彼、セムのいう難易度が見つけにくさを表していたのと同時にそれそのものがヒントだったんだ!行こう!」ダッ!


    ジャン「おい!だからどこなんだよ!」ダッ!


    コニー「ちょ!?俺を置いていくなーーーーー!!」ダッ!



  79. 79 : : 2016/01/25(月) 12:12:05


    マルコ「赤い看板ってもしかしてこれのことじゃないかな?」


    ジャン「は?これって……」







    ――――――この先立ち入り禁止――――――

    関係者以外の立ち入りを禁ず。













    コニー「『立ち入り禁止区域』?」


    マルコ「うん、僕も昨日ここに見回りに来ていたから覚えていたんだ」


    ジャン「たしかに立ち入り禁止の看板は赤だ、だが本当にここなのか?」


    コニー「ジャン、どうやら正解のようだぜ…………これ」ピラッ


    ―――――――――――――――――――――――――――


    おめでとう!これで2問目クリアだね♪


    じゃあそのまんまその看板の忠告を無視して乗り越えてきてくれるかな?


    くれぐれも人に見られないようにね♪


    それは君達が憲兵団だからって理由もあるけど、飢えた狼が彷徨いているからね♪


    ―――――――――――――――――――――――――――


    ジャン「先にいけってことか」


    マルコ「…………行こう、ここでのんびりしている時間は僕らには……ない、それにエレンの安否も確かめなくちゃいけないし、幸い住民はほとんど出払ってるから見られる心配はほとんどない、今がチャンスだよ」


    コニー「そういや何で出払ってるんだ?」


    マルコ「今日は……初の大仕事、だからね」


    コニー「あぁ、なるほどな」


    ジャン「おい、早くいくぞ」


    マルコニ「うん(おう)」


    ―――――――――壁外


    パシュッ! ダダダダ…… パシュッ! ダダダダ……


    サシャ「すごいです!未だに巨人と交戦していませんよ!」


    ライナー「調査兵団はいかに巨人と戦わないか、だからな」


    ベルトルト「でもたしかに順調だ、さっき取りこぼしがいたけど先輩方がやったし」


    ライナー「よほど前衛の先輩方が仕事してくれているんだろうな」


    ミカサ「交戦数が少ないことは喜ばしい、でもそれにしては数が少なすぎる気がする」


    クリスタ「でもそれだけみんなが生きて帰れる確率が高まるから……みんな無事に帰りたいから……」ギュッ……


    男子(あかん……天使がおる……)


    ユミル「くっちゃべってる時間はねぇぞ、そもそも今は壁外だ、少しでも油断するとすぐ死ぬぞ、あと男ども後で覚えとけよ」ギロッ


    ――――――――――――――――――


    グンタ「あいつら結構頑張ってんな、おそらくここまで順調なのは初めてだぞ」


    エルド「ああ、順調すぎてかえって不気味だけどな」


    オルオ「ちっ、やつら俺が恐ろしくてビビっちまっt!?」ガリッ!


    ペトラ「あんたそろそろ噛み千切るんじゃない?あと似てないからやめて」


    オルオ「おいおいペトラ、いくら俺でもそんなこと言われたらさすがn!?」ガリッ!


    グンタ「今ので何回目だ?」


    エルド「30を過ぎた時点で数えるのをやめた」


    グンタ「なるほど察した」


    ペトラ「はぁ、うちの男どもは……あっ!兵長は入ってません!…………よ?」


    エルヴィン「……………………」


    リヴァイ「おい」


    エルヴィン「わかっている、だがこのままなんの根拠もなしに帰るわけにはいかない、もう少し様子を見る」


    リヴァイ「…………わかった、だが時を誤るなよ?」


    エルヴィン「…………ああ」


  80. 80 : : 2016/01/26(火) 12:52:54


    『…………そろそろマスターが動き出す頃ですかね』チラッ


    『ワレワレノジュンビハデキテイル、イツデモカノウダ』


    『お願いしますよ、手当たり次第やっても大丈夫なはずですから』


    『シカシアイツハ「ヤリスギハヨクナイ」トイッテイタガ?』


    『あなた方の好戦的な性格はおそらくマスターが一番理解していると思われます、そう言ったのは理性が飛ぶまでやる必要はないということでしょう』


    『…………ナメラレタモノダナ』


    『…………私はあの方ほど強くはありません、もしあなた方が不満なのであれば私を殺して逃げてはいかがです?』


    『バカヲイウナ、オマエノメヲミレバワカル、オマエモアイツトオナジメヲシテイル』


    『それはそれは光栄ですね、とお喋りはここまでにして…………手順通りにお願いしますよ?』


    『マカセロ』


    (まぁ、せいぜい面白いシナリオにしてくださいよ)


    (――ン――マ――さん♪)

  81. 81 : : 2016/01/26(火) 13:38:49

    ――――――――――――――――――


    ジャン「どんだけ長いんだこの階段……」


    マルコ「だいぶ降りてきたけど……そろそろつくんじゃないかな?」


    コニー「お?そんなこと言ってるうちについたみてぇだぜ?」


    マルコ「っ!?見て!この扉の先!」


    ――――――――――――――――――


    エレン「………………………………」グッタリ


    ――――――――――――――――――


    コニー「エレン!こんなところにいたのか!早く助けねぇと!」


    ジャン「だがこの扉……鍵がかかってるみたいだぞ?」ガチャガチャ


    マルコ「鍵?でも鍵穴はないみたいだけど……」


    コニー「ならこの扉少し調べてみようぜ、何かヒントがあるのかもしんねぇし」


    ジャン「珍しく冴えてるなコニー」


    コニー「天才なんだから当然だろ!」


    ジャン「はいはい、さっさと調べるぞ、おそらくだがあのセムって野郎とこいつは顔見知りだろうからな」


    マルコ「そういえばそんな事を言ってたね、よし早く助けだそう!」

  82. 82 : : 2016/01/28(木) 02:55:08

    ―――――――――――――――――――――


    『引き付けは任せろ!おまえはうなじを頼む!』


    『りょーか~い♪もう任せちゃってください!』バシュッ!


    ズシン! ズシン! ズシン!


    『たああああああ!!そりゃあああああ!!』ザシュッ!


    ズウウウウウウウン!!


    『よし!次だ!一人でも多く片付けておくぞ!』


    『今度は私が援護しますよ!ですから先輩がとどめをお願いします』


    『…………わかった、だがお前もまだ任期が短いんだから無理をするなよ』


    『心配性ですね~先輩は、大丈夫ですよぅ♪私は悪運だけは昔から強いですから!』エッヘン!


    『………自慢できることかそれは……と緑の煙弾だ、方向転換するぞ』


    『わっかりました!』


    ミカサ(任期が短い……?それにしてはさっきの斬撃もアニと同じくらい正確無比なものだった……さすがは調査兵団、ということだろうか……)


    『ほらほら!ミカサ!私たちも移動するよー!』


    ミカサ「……はい(……にしては少し言動が幼い気もするが)」


    ―――――――――――――――――――――


    クリスタ「………!二体こっちに向かってくる!」


    ユミル「てことはあれは奇行種か、クリスタ、煙弾撃っとけ」


    クリスタ「う、うん!」バシュッ!


    『………ちっ!俺たちは左の奴をやる!お前ら新兵はなんとか気を引いててくれ!』


    クリスタ「っ!!わかりました!」ダダッ!


    ユミル「お、おい!!くそっ!」ダダッ!


    ???「ミッションコード01を遂行、対象は奇行種、フォーメーションは『β1』!展開!!」ババッ!


    「「「「了解!!」」」」バシュッ!!


    ユミクリ「!」


    ???「ナック!あんたは右をお願い!!私は左をやるわ!!」


    ナック「了解!アルミン!」


    アルミン「頼むよ!」ダダダッダダダッダダダッ!


    奇行種「あ~~~」ズシン!ズシン! ズシン!


    トーマス「」スッ


    シュウウウウウウウウウ!! ズバズバ!!


    ナック「っと!」


    ミーナ「あとは任せたわよ!ミリウス!」


    ミリウス「はああああああ………はあああ!!」ズバッ!!


    ズウウウウウン!!


    ミリウス「ふぅ………何とか一発で仕留められたか……」


    アルミン「でも奇行種だから陽動は必要なかったかもね」


    トーマス「いや、注意が少しでもそっちにいってくれればいいと思ってたからな、結果それで倒せたから問題ない」


    ミーナ「ほら男ども!!反省会は後回しよ!!またこっちに来てる!!」


    トーマス「っ!!了解!!アルミン!今度は俺が陽動役をやる!指示だしは頼む!」


    アルミン「でもそれだとチームの統制が……」


    トーマス「馬の体力が心配だ、大丈夫、お前の指示なら信じられる」


    アルミン「………わかった、フォーメーションは『β5』、各自展開!!」ババッ!


    「「「「了解!!」」」」


    クリスタ「みんな……エレンがいないのにすごい連携……」


    ユミル「個人の立体起動能力は普通のそれと変わらねぇがな、あいつらはチームで最強なんだよ、私は嫌いだがな」


    クリスタ「信頼……かぁ……羨ましいな、そういうの」


    ユミル「おら、私たちも行くぞ、先輩たちの援護に回る」


    クリスタ「うん、そうだね」


    ―――――――――――――――――――――


    セム「真っ赤なお・は・な・の~♪ピエロさ・ん・は~♪いっつもみ・ん・な・に~♪笑われて・い・る~♪」


    セム「さてと………そろそろ時間かな?ここまではただのオープニングだからね、ここからは第1部かいえ~ん♪」


    セム「精々頑張ってね♪」

  83. 83 : : 2016/01/30(土) 18:21:23


    ――――――――――――――――――――――


    ピッピッピッ ブー!


    コニー「はぁ~~ダメだ!!前前わかんねぇ!!」


    マルコ「コニー、字が違うよ……ってこのくだり2回目……」


    ジャン「そんなんどうでもいい……ここまで来てあきらめるわけにいかねぇだろ」


    マルコ「あれから扉を調べていたら変な溝があったから調べてみたら案の定パスワード式だし……」


    ジャン「つうかこの時代にこんなもんあったか?」


    マルコ「そこは暗黙の了解だよ」


    コニー「“あんこの誘拐”ってなんだ?」


    マルコ「いや、なんでもないよコニー」


    ジャン「だがこのパスワードを設定したのはあの野郎だろ?そもそもわかるはずがねぇんじゃねぇか?」


    マルコ「いやそれは考えにくいと思う、彼がこれまで出した問題は僕らでもわかるようになってた……きっとこのパスワードもわかるはずだよ」


    コニー「って言ってもなぁ……そもそも何ケタかもわからねぇんじゃあな……」


    ジャン「今一度あいつの性格を思い出してみるか?」


    マルコ「僕が彼に持った印象はまずは『怖い』と『理解できない』かな」


    コニー「俺はなんかよくわかんねぇけど『楽しい』と『面白い』だな」


    ジャン「俺は『恐怖』と『狂気』だな、そんでエレンに対する執着………」


    マルコ「彼が印象に持つ数字………それが答えになるのかもしれないね」


    『エレン……正直君には失望していよ』


    『僕は楽しいことが好きなんだ♪』


    『これから君たちにはゲームに参加してもらうよ♪』


    マルコ「失望……楽しい……ゲーム……」


    コニー「………なぁ、入れてみたい数字があるんだけどいいか?」


    ジャン「まぁいいんじゃねぇか?」


    コニー「じゃあ遠慮なく……ポチポチ……と」


    ピッピッピッ………ピーーーーー!ガチャッ!


    マルコ「っ!開いた!コニー、なんて入れたんだい?」


    コニー「え?それは―――――――――」


  84. 84 : : 2016/01/30(土) 19:38:42
    37564

    ですな((確信
  85. 85 : : 2016/01/30(土) 22:30:57


    >>84


    それに気づくとは……やはり天才か…

  86. 86 : : 2016/01/31(日) 02:05:11
    期待!
  87. 87 : : 2016/01/31(日) 13:59:46


    ジャン「『37564』……」


    マルコ「『鏖』……だね」


    コニー「あいつが楽しんでいるとしたらこれじゃねぇかと思ったからな……」


    マルコ「と、とにかく早くエレンを!」バッ!


    コニー「おいエレン!!大丈夫か!?」ユサユサ


    マルコ「とにかくこの拘束具を解かなくちゃ……」


    ジャン「おい!こっちに鍵があるぞ!」ジャラ


    マルコ「よし!早くエレンを……」カチャカチャ……ガチャン!


    コニー「おいエレン!返事をしろエレン!」


    マルコ「ねぇエレン!!起きてよ!!」


    ジャン「おい!さっさと起きやがれ!!」


    コニー「おい……まさかエレン……」


    マルコ「そんな……間に合わなかった……?」


    ジャン「くそっ!!」ガンッ!


    コニー「エレン……」


    エレン「……………………」























    エレン「………………………Zzzz」
















    コニー「?」


    マルコ「あれ?もしかしてエレン……」


    エレン「Zzz……Zzz……Zzz」( ˘ω˘ )スヤァ……


    ジャン「」イラッ


    マルコ「寝てる?」


    コニー「エレン寝てる場合か!!起きろーー!!」


    エレン「Zzz……んあ?」ムニャムニャ


    エレン「なんだお前ら?そろいもそろって馬鹿な面下げやがって」


    マルコ「うん、よかった、いつものエレンだね」


    ジャン「おいテメェ!!人が助けてやったのにお礼もなしか!あああん!?」グイッ!


    エレン「寝ているところ邪魔されてそんなこと考えられる余裕なんてねぇよ」


    コニー「なぁ?なんでエレンはここに閉じ込められていたんだ?」


    エレン「ああ、あいつにここに連れてこられたからな」


    マルコ「あいつって……セムのこと?」


    エレン「?あいつ名乗ったのか?めったなことじゃ自分の名前なんて言わないんだがな」


    ジャン「あいつとお前の関係ってなんだよ?」


    エレン「言う必要はないな、少なくとも今は……」


    コニー「でも気になるじゃねぇか!」


    エレン「必要性が出てくれば教えてやるさ、今は……ここから脱出しねぇとな」


    エレン「ここの扉があいたってことは……」


    グラグラグラグラ……


    エレン「ここはもうじき崩れる」


    3人「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」


  88. 88 : : 2016/01/31(日) 14:04:05


    支援・コメントしてくださっているみなさん、ありがとうございます!!


    最近、更新日時がまちまちになってしまっていますが、少し忙しくなってしまっているため、更新できる日できない日が出てきてしまっています。


    いつも楽しみにしてくださっているみなさん、謝罪するとともに見てくださっていることに感謝したいと思います。


    本当にありがとうございます!!

  89. 89 : : 2016/02/01(月) 18:38:36


    ダダダダダ………!


    ジャン「おい急げ!マジで潰されんぞ!」


    コニー「階段が上りになってるのがつらいぜ……」


    マルコ「とにかく早く!」


    エレン「………………………」


    グラグラグラグラ………ゴゴゴゴゴゴ……ガシャーーーーーン!!


    マルコ「はぁはぁはぁ……何とか間に合ったみたいだね」


    ジャン「全く……シャレになってねぇぞ……」


    エレン「そもそもあの立ち入り禁止区域は地盤が柔いことで整備していたんだぞ?知らなかったのか?」


    コニー「マジか……なんでそんなこと知ってるんだ?」


    エレン「…………たまたまだ」


    ジャン「んなことよりこれで奴の言うゲームは終わりなのか?」


    エレン「ゲーム?なんのことだ?」


    マルコ「僕たちは目が覚めたら地下牢にいたんだけど……」


    コニー「そこであのセムにあったんだ、そしたら死にたくなければ俺が用意したゲームをやれみたいなことを言ってきてさ」


    ジャン「ここを見つけたのも、それを指し示す紙が貼ってあったからだ」


    エレン「…………その張り紙はどこにある」


    マルコ「え?それはストヘス区の端にある掲示板みたいなところだけど……」


    エレン「案内しろ」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「これか……」


    マルコ「うん、これを見て赤い看板を探していたんだ」


    コニー「でもここにきてどうすんだよ?」


    エレン「」ビリッ!


    マルコ「?」


    ジャン「なんだ?まさかその裏に何か書いてあるとか言うんじゃねぇだろうな……」


    エレン「…………あいつにはすべてわかってたってことだ、これを見ろ」ピラッ


    ―――――――――――――――――――――――――――――


    エレン救出ゲームは楽しんでいただけたかな?


    さて君たちはもうゲームは終わったと思っているかもしれないけどそういうわけにはいかないんだ♪


    まだまだ君たち4人には頑張ってもらわないとね♪


    次は“人探しゲーム”だよ♪


    探してもらうのは“僕”


    成功報酬・失敗報酬は“命”、君たちに僕を探し出すことはできるかな♪


    でも難しいだろうから君たちにヒントをあげよう♪


    『人類の原点と巨人の侵攻』


    頑張ってね♪選ばれし民たちよ


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  90. 90 : : 2016/02/01(月) 19:59:57
    自分のペースでいいですよ♪
  91. 91 : : 2016/02/03(水) 00:28:06
    期待!
  92. 93 : : 2016/02/03(水) 12:35:12


    >>90
    >>91


    ありがとうございます!

  93. 94 : : 2016/02/03(水) 13:01:46

    ジャン「いよいよゲームも終盤ってところか……」


    マルコ「でもこれを見るにここまで彼は予想してたってことだよね?」


    エレン「だろうな、地下牢の穴がその証拠だ」


    コニー「でもなんだ?『人類の原点と巨人の侵攻』って……?」


    エレン「……………………………………」


    ~~~~~~~~~~~~~~


    エレン「はぁ……はぁ……」グッタリ


    『まだまだだな、お前の力の半分も出せてない』


    エレン「他人事だと思って………これでも俺なりに頑張ってるんだぞ!?」


    『ならその頑張りが足りないんだろう?そんな台詞はせいぜい一人前になって言うんだな』


    エレン「くそ~~………今にギャフンと言わせてやる……」グギギ……


    『叶わないことを言うもんじゃないぞ?』


    エレン「言ったな!?その言葉、後悔させてやる!」


    『期待しないでおいてやるよ、まぁいまのお前じゃ『人類の原点』にも届かないだろうけどな』


    エレン「『人類の原点』?」


    『…………世界は今でさえ平穏の時を迎えているが、いずれそれが破られるときが来る……それを食い止めるためにあるもの……それが『人類の原点』だ』


    エレン「なんでそんなときが来るなんてわかるんだ?」


    『……かつての私の教え子がそれを感じ取っていたからな』


    エレン「教え子?」


    『まぁ、あいつは昔からそういうことに関する勘は鋭かったからな、それも昔の話だが』


    「ししょー!ご飯できましたよー!」


    『……さて、昔話はここまでだ、さっさと行くぞ』


    エレン「アイアイサー!」ビシッ


    『…………手が逆だ、半人前……』ハァ

  94. 95 : : 2016/02/03(水) 19:21:35

    ~~~~~~~~~~~~


    エレン「……そうか、もし奴のいう『人類の原点』なら向かう場所は……」


    マルコ「どうしたのエレン?何かわかった?」


    エレン「おい!調査兵団はどこにいるんだ!?」


    マルコ「え?たしか今は壁外調査に行っているはずだけど……」


    エレン「っ!マズイぞ……早く手を打たねぇと!」


    コニー「ま、ま、ま、待ってくれ!いったいどういうこった!?」


    エレン「この人類の原点ってのは恐らく調査兵団のことだ!昔はそう呼ばれていたんだ!」


    ジャン「じゃあアイツは調査兵団を追って壁の外に出てったってのか!?馬もなにもない状態で!?」


    エレン「あいつに常識は通用しねぇ……それはお前らもその身で味わってんだろ?」


    マルコ「そ……」


    コニー「それは……」


    エレン「調査兵団の目的はカラネス区からのルートを確保するのが主な任のはずだ……そうなれば普段の壁外調査よりも居場所は掴めるかもしれねぇ」


    コニー「でも……ってことはアイツを見つけるには俺たちも壁の外に出なきゃなんねぇってことだろ!?」


    マルコ「たとえ僕たちが外に出ていったとしてもこの人数じゃとても無事じゃすまない……」


    ジャン「それ以前に門の開閉、馬の調達、とてもじゃねぇが壁外に出るのは無理だ」


    エレン「…………掛け合うしかねぇだろ」


    コニー「掛け合うって……誰にだ?」


    エレン「お前ら、いま所属している組織はどこだ?」


    マルコ「どこって……あ!」


    エレン「そういうことだ、だからお前らは先に向かってろ!俺は俺で向かうところがある!」


    マルコ「わ、わかったよ!」ダダッ!


    コニー「ちょ!?おい!」ダダッ!


    ジャン「くそっ!今日はこんなんばっかかよ!」ダダッ!


    エレン「」ピューイ!


    パタパタパタ……


    エレン「………………頼んだぞ」


    パタパタパタ……


    エレン(奴の性格からして高みの見物なんてそんなことはしないはずだ、そしてもしあいつが『禁忌』に手を染めているとしたら……)



    エレン(今回の壁外調査で――――――)





















    エレン(誰一人生きて帰ることはないかもしれない……!!)
  95. 96 : : 2016/02/04(木) 15:50:07


    ――――――――――――――――――


    トーマス「ふぅ……ここら辺はあらかた片付いたな」


    ミーナ「でもなんか妙じゃない?全くいないと思ったら急に現れたり、現れたと思えばまたさっきみたいに気配は感じないし……」


    ミリウス「まるで俺たちの力が試されてるみたいだな」


    アルミン「嵐の前の静けさ……じゃなければいいんだけど」


    トーマス「とにかく隊列に戻ろう、このままだと孤立するからな」


    ミーナ「そうね……あ」


    パシュッ!


    ミリウス「!黒い煙弾!?」


    トーマス「ミーナ、煙弾を頼む!どうやら戻るのは少し先になりそうだな……全員戦闘準備!」


    ナック「いや!待て!あそこにも!」


    パシュッ!


    アルミン「また黒……」


    パシュッ! パシュッ! パシュッ! パシュッ!


    ミリウス「おいおい……冗談だろ?」


    ナック「いつからここは奇行種の住みかになったんだ……?」


    アルミン「どれもこれも黒……(まさか誰かが意図的に行っているのか?)」


    トーマス「奇行種は戦闘の必要あり……か」


    ミリウス「どうする……さすがにあれを全部片付けるのは骨が折れそうだが」


    トーマス「……地道に削って行くしかないだろうな……だがまずは煙弾の真意と数を確認する必要がある」


    ナック「そうすると『β7』か?」


    トーマス「………いや、『β2』でいく、ここは誰かと合流くることが優先だ」


    一同「了解!」


    ―――――――――――――――――――――


    サシャ「な、な、な、なんですか!?あんなにたくさん奇行種が居るなんて……」


    ユミル「慌てるな、まだ私たちが出る幕じゃねぇ、私たちはとりあえず――――――」


    パシュッ!


    ユミル「これが先だ」


    サシャ「でも気になります……さっきまで奇行種どころか巨人の気配なんてしていなかったはずなんですが……」


    クリスタ「とにかく戻ろう!必要最低限、戦闘は避けないと……」


    サシャ「りょ、了解です」


    ―――――――――――――――――――――


    ライナー「随分と周りが騒がしいな……今日はパーティーでもしてるのか?」


    ベルトルト「冗談言ってる場合じゃないよ……この状況、僕らにとってはマイナスでしかない」


    ライナー「そうだな……こういうときにエレンがいれば対処してくれるんだろうが」


    ベルトルト「……………………………」パシュッ!


    ライナー「…………どうする、大体こんなことが起きるなら事前に連絡が言ってるもんだと思っていたが」


    ベルトルト「急に変わるような出来事が起きた……そう考えるのが妥当じゃないかな?」


    ライナー「なんにしろ今は情報がない、とりあえず俺たちは様子を見るぞ、必要性が出てくれば……やるしかない」


    ベルトルト「…………そうだね」

  96. 97 : : 2016/02/04(木) 17:33:30
    期待!
  97. 98 : : 2016/02/06(土) 01:50:03


    ―――――――――――――――――――――――


    キース「さて、やっと書類の処理もひと段落したか」


    キース「しかし今期は優秀な人材がそろってたな、そういえば今日は壁外調査だったか何人生き残ることができるか……む?」


    チチチチ……


    キース「小鳥?伝書鳩にしては少し小さいようだが……何かのメッセージがあるのは確かそうだ」チラッ


    チチチチチ……カミクワエ


    キース「やはり私にか、どれどれ……………なるほどしかしこの字はイェーガーか」


    キース「………用意はしておくとしよう」ガタッ


    ――――――――――――――――――――――


    マルコ「あっ!見て!あそこにマルロがいるよ!」


    コニー「おっ、マジだ!おーーい!マルローーー!」


    マルロ「っ!!どうしたんだ!?お前らは別の任があるとキリュウさんから聞いていたが」


    マルコ「あ。ちょっとね……」


    ジャン「それよりそのキリュウさんはどこにいる!?」


    マルロ「今は憲兵団の定時連絡を済ませているはずだと思うが」


    アニ「なに?あんた立ち戻ってきたの?」


    マルコ「あ、アニ」


    アニ「随分と短い任務だったらしいね、で?あいつもいないようだけど……何かあったの?」


    ヒッチ「なぁんだ~あんた立ち戻ってきてたんだぁ、一言くらい声かけてくれてもいいんじゃなあい?」


    マルコ「詳しいことは何も言えないんだけど……時間がないんだ…!」


    マルロ「俺たちにも言えないことなのか?俺ができる範囲であれば手伝うぞ?」


    コニー「ありがとな……でもこれは俺たちだけで解決しなきゃならないいんだ……」


    『その話……詳しく聞かせてもらえますか?』


    マルコ「!」


    ジャン「」ゴクッ


    マルロ「キリュウさん……」


    アニ「………………………」


    ヒッチ「……………………」クリクリ


    キリュウ「私に何か相談事ですか?」


    ジャン「はい、聞いてもらってもいいでしょうか?」


    キリュウ「……カワイイ新兵の頼みを聞くことも上司の立派な役割です、お聞かせ願えますか?」


    マルコ「ここでは少し話しにくいことなので場所を変えてもよろしいでしょうか?」


    キリュウ「わかりました、では憲兵団の第1会議室に行きましょう、今の時間あそこは使っていないはずですから」
  98. 99 : : 2016/02/06(土) 02:23:59
    期待
  99. 100 : : 2016/02/07(日) 20:32:32



    ―――――――――――――――――――――


    エルヴィン(巨人が群れをなして隊を乱してきた……?知性のある巨人は超大型巨人や鎧の巨人のほかにいる?)


    リヴァイ「ちっ、まだ道の確保ができてねぇぞ、だが奴らに結構深くまで入りこまれているみたいだな」


    エルヴィン(奇行種は行動が予測できない分、対処がしにくい……それも全方位からときたらこれは『誰かが意図的に仕組んだ』と考えるのが普通……)


    エルヴィン(そう考えると巨人はある程度ならば制御が可能……ということか?)


    リヴァイ「おい、聞いているのかエルヴィン」


    エルヴィン「……すまない」


    リヴァイ「考え事も結構だが機を逃すなよ?お前の指示ひとつで犠牲者が変わってくるんだ」


    ダダッ!ダダッ!ダダッ!


    『通達です!右翼索敵が奇行種の侵攻によりほぼ壊滅状態とのです!』


    『左翼索敵も限界です!』


    エルヴィン(どうする……)


    『こちら右翼伝達で新兵が奇行種の討伐にあたっています!』


    エルヴィン「!状況は?」


    『今現在4体目の討伐に向かっています!とてつもないチームコンビネーションで食い止めています!』


    ペトラ(4体目ってことは……3体も倒したの!?それもチームワークでって……)


    グンタ(俺たちは知っている、チームプレイの難しさは十の言葉じゃ足りない、百の言葉でも足りない……それほど息を合わせるのは至難の技……)


    エルド(的確な指示、立体起動の技術、不足の事態の対処……挙げていけばキリがない)


    オルオ(そもそも俺たちでもチームプレイが出来るようになるのに5年はかかった……それを訓練兵時の3年でその領域まで行ったってことか!?あり得ねぇ……)


    リヴァイ「……随分と粘っているみたいだな、陣形に入り込まれてもなお巨人の姿が見えねぇのはそういうことか」


    エルヴィン「………………………………」


    ~~~~~~~~~~~~~~~


    アルミン「彼の班員である以上それに恥じないようになりたかった、ただそれだけなんです……」


    アルミン「僕ら34班はそうやって強くなっていきました」


    ~~~~~~~~~~~~~~~


    エルヴィン「…………『チームで最強』……か」


    リヴァイ「あ?」


    エルヴィン「進路を変更して右に舵をとる!」
    パシュッ!


    ―――――――――右翼伝達


    トーマス「出来るだけ交戦は避けてきたつもりなんだけどな……はぁ…はぁ」


    ナック「最低限の戦闘はやむなしだろ?そもそも奇行種とは出会えば戦闘が基本だ、こういう異常の場合を除けばな」


    ミーナ「ナックの言う通りね、でも私たちはエレンのように体力が無尽蔵にあるわけでも身体能力が万能の言うわけでもない、戦闘が続けば続くほど生存率も下がっていく、ガスの量だってバカにならないんだから」


    ミリウス「まぁ少なくとも落ち着くまでは気を抜けないな」


    パシュッ!


    アルミン「!緑の煙弾!?どうやらこっちに進路を変えるみたいだね」


    トーマス「つまりこちら側の戦闘が多くなると……ガスの量はどうだ?」


    ナック「まだ半分以上あるぞ」


    ミリウス「同じく」


    アルミン「僕は全然」


    ミーナ「私もよ」


    トーマス「…………フォーメーションを『β3』に移行する、異議は?」


    『なし』


    トーマス「OK、このまま前進するぞ!」


    『了解!』

  100. 101 : : 2016/02/09(火) 00:59:01


    ―――――――――――――――――――――――――


    リヴァイ「おい、どうするつもりだ」


    エルヴィン「奇行種も個体差ではあるがスタミナがあるわけじゃない、全力で進んでそれでも追ってくるものは始末する、そのときは―――――」


    リヴァイ「俺たちの出番ってわけか」


    エルヴィン「………ああ、お前も抑えが利かなくなってるころだろう?」


    リヴァイ「………おかげさまで奥歯を一本ダメにしたぞ」


    エルヴィン「………そうか」


    ―――――――――――――――――――――――――――


    パシュッ!


    ミカサ「っ!?緑の煙弾……進路変更のサイン……」


    ミカサ(右に進路が取られている……アルミン……無事でいて……)


    ―――――――――――――――――――――――――――


    パシュッ!


    サシャ「あっ!緑の煙弾です!」


    ユミル「………どうやら団長はこっちに向かってくるみたいだな」


    クリスタ「こっちに?なんでだろう?」クビカシゲ


    ユミル「ここらの巨人はあらかた片づけたからな、おそらく報告を受けた後に安全面も考慮して変更したんだろ」


    クリスタ「ってことはここが一番巨人が少ないってこと?」


    ユミル「そういうことになるな」


    クリスタ「やっぱりエレン班のみんなすごい……」


    サシャ「エレンがいるんですから当然ですよ!」


    ユミル「あれが班長じゃなければ少しは好感が持てるんだがな」


    サシャ「むぅ!エレンを悪く言わないでください」


    ユミル「………お前もしかしてエレンが好きなのか?」


    サシャ「それはもちろんです!」


    クリスタ「え!?そうなの!?」キラキラ


    サシャ「ええ!!なんてったって彼は私の仲間ですから!!」


    ユミル「お前人からどんくさいなんて言われないか?」


    サシャ「ふえ??」


    ユミル「はぁ……まぁいい、いくぞ」


    ―――――――――――――――――‐――――――


    パシュッ!


    ライナー「っ!どうやら進路を変えるみたいだな」


    ベルトルト「…………そうみたいだね」


    ライナー「まぁココは団長の指示に従ったほうがいいな」


    ベルトルト「………ライナー」


    ライナー「?」


    ベルトルト「ちょっと急いで団長に伝えなくちゃいけないことがあるんだ、先に行っててくれないか?」


    ライナー「なんだ?それなら俺も一緒に――――」


    ベルトルト「いや、僕たちが一緒にいるところはあまり見られないほうがいい、ここは僕だけで大丈夫だよ」


    ライナー「………わかった、じゃあ先に行ってるぞ」


    ベルトルト「うん、またあとで」


  101. 102 : : 2016/02/09(火) 02:28:07
    期待
  102. 103 : : 2016/02/09(火) 21:18:10


    ―――――――――――――――――――――


    女兵士『覚悟ーー!!やあっ!』ズバッ!


    『おいおい……あれで8体目だぞ……』


    『尊敬を通り越して恐怖を感じるわ……』


    女兵士『せんぱぁい!!私の勇姿!見ててくれましたか!?』


    『いやまぁ見ていたが……もう少し冷静にだな……』

    女兵士『何言ってるんですか!やらなきゃやられるんですよ!?そんなときに冷静もくそもありません!』


    『慢心は油断を生むぞ?お前の気持ちもわからなくないが、もう少し状況をみて行動した方がいい、特にお前は落ち着きが足りん』


    女兵士『むむぅ……先輩がそこまで言うなら……』


    パシュッ!


    『お?』


    『緑の煙弾……進路変更だな』


    女兵士『まだまだ私はやれますよ!』


    『とりあえず判断に従うぞ』


    ―――――――――――――――――――――


    セム「第一章『突然の来訪者』……気に入ってくれたかな♪」


    シュタッ!


    『マスター、例の訓練兵が救出されたそうです』


    セム「うん♪そろそろだと思っていたよ、じゃあそろそろ第二章の時間だね♪」


    『…………それとお耳に挟んでおきたいことが』


    ゴニョゴニョ……


    セム「!!それはたしかなの?」


    『まず間違いないかと……痕跡があったようですので……』


    セム「………………………………」カリッ


    『いかがなさいましょうか?』


    セム「犯人の見当は大体ついているけど……直接聞いてみるしかないようだねぇ……」


    セム「…………『ゼヴァ』は何て言ってた?」


    『一度話し合いの場を設けた方がいいと……』


    セム「そうだよねぇ……これが終わったら僕も向かうよ、それまで君に任せるって伝えておいてくれる?」


    『はっ!』シュバッ!

  103. 104 : : 2016/02/09(火) 21:18:26
    期待してます
  104. 105 : : 2016/02/09(火) 21:24:20


    >>104


    支援ありがとうございます!

  105. 106 : : 2016/02/09(火) 21:57:50


    ――――――――左翼索敵


    『…………どうやら奴等を撒けたようだな』


    『生きた心地がしなかったぜ……』


    『全くだ…………ん?』


    ドドドド……!


    『なぁ……あっちから何か聞こえてこねぇか……?』


    『?そうか?巨人は確認できねぇみたいだが……』


    ドドドド……!!


    『!どんどん音が大きくなっている……来るぞ!』


    キャァァァァァ!!!!


    『うわああああ!!何だこの化け物はぁ!!』


    グチャッ! ゴキャッ!


    ―――――――――――――――――――――


    ミカサ「!」


    『どうした?アッカーマン』


    ミカサ「先ほど索敵の方から悲鳴が聞こえてきた気が……」


    『…………俺が確かめてくる、アッカーマンはいつでも煙弾を撃てるように準備しておいてくれ』


    ミカサ「はっ!」


    ―――――――――――――――――――――


    トーマス「また静かになった……」


    ナック「それフラグになるぞ?」


    ミーナ「その台詞こそフラグよ……もう」


    アルミン「でももうすぐ撤退じゃないかな?あらかたルートは確保できたはずだよ」


    ミリウス「だといいんだけどな、ガスの残量があるとはいえ帰り分も残しておかなきゃならないんだぞ?」


    ミーナ「『帰り際にガス切れになりましたー』じゃ話にならないものね」


    トーマス「……少し速度を落とすぞ、いざというときはこいつらに頼りっきりになっちまうかもしれないからな」ナデナデ


    ヒヒーン!


    ――――――――――――――――――


    エルヴィン(……なぜだろうか、奇行種は撒いたはず……しかしこの悪寒は……)


    リヴァイ「おい、なんか妙だぞ、左前方の進路変更の煙弾が確認できねぇ」


    エルヴィン「!まさか……」


    『伝達です!左翼索敵が得たいの知れない怪物に壊滅させられました!もう索敵が機能しません!』


    リヴァイ「怪物……だと?新種の巨人か?」


    『容姿はカエルのような風貌で大きさは人間と同じほど!さらに頭の部分が触手のようなものが!』


    リヴァイ「なるほど……どうやらとち狂った報告……というわけでもなさそうだな」


    エルヴィン「(ここまでか……)撤退するぞ!全員生きてウォール・ローゼに帰還する!」

  106. 107 : : 2016/02/10(水) 10:06:01


    ――――――――――――――――――


    セム「うん♪ここの撤退も予想通り♪」


    セム「さあ、見せてくれよ?君達があいつらとどう渡り合うのか……」ニヤッ


    ――――――――――――――――――


    サシャ「ええ!?撤退ですか!?」


    ユミル「妥当だろうな、さっきの奇行種の襲撃で大分数が減らされたはずだ、これ以上は自殺行為、当初の目的は達成されたみたいだしな」


    クリスタ「でもまだ安心できない!ちゃんとみんなで生きて帰らないと!」


    ユミル「…………そうだな」


    サシャ「?」


    ――――――――――――――――――


    女兵士「巨人さんはいるかな~」


    『団長より通達!直ちにウォール・ローゼに帰還せよとのことです!なお左翼索敵は未確認の生物に襲われているため深追いはするなと!』


    『未確認の生物?なんだ?巨人かそれとも動物じゃないのか?』


    女兵士「………………………………」


    『おい!撤退の合図が聞こえたろ!俺たちも行くぞ!』


    女兵士「…………ふふ……」


    『?おい!』


    女兵士「聞こえてますよぉ先輩♪『撤退』ですよね?」


    『そうだ!行くぞ!』ダダッ!


    『!』ダダッ!


    女兵士「…………もちろん私もいきますよ、でも――――――」ヒュッ


    ズバズバ! ポタポタ……


    女兵士「先に逝っててください、先輩♪」


    ドッドッドッ……


    『マタズイブントアバレタナ……』


    女兵士「このまま放っておいてもいいよね♪あなた達が食べても私は構わないけど?」


    『ムロン、モラッテオコウ』


    『アイツ、ヨンデタ』


    女兵士「マスターが!?私を!?もう!それを早く言ってよ!じゃあ私はマスターと合流するね♪」ダダッ!


    『………ナンナンダ、アイツハ……』


  107. 108 : : 2016/02/10(水) 11:04:01
    期待
  108. 109 : : 2016/02/11(木) 00:43:13


    『シカシ、ワレワレモナメラレタモノダ』


    『ダイジョウブダ、イズレヤツラニハンゲキスルチャンスガクル』


    『シカシヤツラハテゴワイゾ』


    『ワレラガタバニナレバオソルルニタラズ、イズレヤツラニモシンデモラウ、アノカタノニエトシテ……』


    「へぇ~~~~~、そんなこと考えてたんだぁ♪」


    『!!?ナゼココニ!?アイツノモトニムカッタハズデハ!?』


    女兵士「あなたたちっていわば化け物でしょ?私そんな奴らを信じられるほど人間できてないから♪……で、さっきの話どういうこと?」


    『!』


    女兵士「確かにマスターに比べたら私なんて足元にも及ばないけど……それでも彼らと同じくらいには強いのよ?」


    『………ソンナノクチダケダ!オマエノヨウナ“メス”ニマケルワレラデハナイ』


    女兵士「メス……かぁ、うふふふ♪マスターに怒られちゃうかもしれないけど、しょうがないよね、だって――――――」
















    女兵士「あなたたちは私の逆鱗に触れちゃったんだもの♪」ペロッ


  109. 110 : : 2016/02/13(土) 02:19:58


    ―――――――――――――――――――‐


    ハンジ(まさか……壁の外に巨人以外の生物が存在してたなんて……)


    リヴァイ「………!来たぞ……」ジャキ!


    エルヴィン「ああ」


    リヴァイ「エルヴィン、やらなきゃやられるんだぞ?どうする?」


    エルヴィン「…………いけるか?」


    リヴァイ「最近巨人ばっかで腕がなまると思ってたところだ、ちょうどいい」


    エルヴィン「わかった、化け物の相手はリヴァイに任せる」


    リヴァイ「すぐにこのブレードの錆にしてやるさ、リヴァイ班!いくぞ!!」ダダッ


    ペトグンエルオル「「「「了解(です)!!」」」」ダダッ!


    ガサガサ!!


    キャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!


    ――――――――――――――――――――――――


    トーマス「このっ!」ザシュッ!


    ギャア!  グウウウウウウウウ……


    トーマス「はぁ…はぁ………なんて固いやつらだ……ブレードの刃が全く通らねぇ……」


    ナック「どうする……このままじゃ俺たちこいつらの餌食だぞ…」


    ミリウス「はは……できれば一思いに遣ってもらいたいもんだな」


    ミーナ「何言ってんのよ!!そんなバカなこと言ってる暇があったらこの状況をどうにかする秘策でも考えなさいよ!!」


    アルミン「数が少ないのが不幸中の幸いだね……群れで来られたら命はなかったよ……」


    『コイツラナカナカシブトイ、オレハラヘッタ』


    『オレモダ、コイツラノアイテスルノツカレル』


    『モットヒトガオオイトコロニイッタホウガイインジャナイカ?』


    『ソウシヨウ!』


    ダダダダダッ!!


    ナック「?なんだ?あいつら俺らから離れていくぞ……」


    ミリウス「助かった……のか?」


    ミーナ「でもなんで急に……」


    トーマス「………なぁ。アルミン……あの方向って……」


    アルミン「うん……おそらくあいつらは僕らの相手をするのは愚策と判断してもっと効率的な方法をとったようだね……」


    ナック「効率的……ってもしかして…」


    アルミン「あいつらは―――――――」













    アルミン「人が集中しているであろう『中央』へ向かったんだ!!」

  110. 111 : : 2016/02/13(土) 17:05:53


    キャァァァァァ!!


    「うわあああああ!!」


    「あんなやつが居るなんて聞いてねぇぞ!!」


    『エサアアアアアアアアア!!』


    ヤリナゲ ズバッ!


    「ぐっ!?はっ!?」ドサッ


    『シトメタ!アトナンヒキ?』


    『アト5ニンダ!ヤルゾ!』


    キャァァァァァ!!


    「「「「「こっちに来るなああああ!!」」」」」


    ―――――――――――――――――――――


    リヴァイ「死ねよ糞が」ズバッ


    『ゲア……』ドサッ


    リヴァイ(こいつら……見た目にしては身体能力が高い……長期戦は危険か……)


    リヴァイ「お前ら!」


    エルド「!」ササッ!


    グンオルペト「」コクッ


    『シネエエエエ!!』


    エルド「おらどうした化け物!そんなんじゃ俺は殺せねぇぞ!」


    『ニンゲンフゼイガ……ナメルナアアアア!!』


    オルオ「はっ!背中がガラ空きだぜ!?」ズバッ!


    ドサッ


    『オ、オノレエエエエエ!!』バッ!


    ペトラ「油断大敵よ!」ズバッ!


    グンタ「慢心はいけねぇなぁ!」ズバッ!


    ドサッ……ドサッ……


    『!コイツラ、ツヨイ!?』


    エルド「おっと!油断したな?」シュゥゥ!


    『ナン……ダト……』


    ドサッ


    エルド「ふぅ……なんとかなったか……」


    ペトラ「でもまだここら辺にいるかもしれない、気を緩めちゃダメよ!」


    グンタ「俺らよりも兵長はすごいな……あんな化け物相手に3匹まとめて相手して勝っちまうんだから……」


    オルオ「兵長ならそのくらい巨人討伐よりも楽な作業だろうぜ」


    リヴァイ「無駄口を叩いてる暇はねぇ、戻るぞ、そろそろ逃した奴等が集まる頃だ」


    一同「了解!」


  111. 112 : : 2016/02/13(土) 18:04:54
    期待
  112. 113 : : 2016/02/16(火) 01:28:26
    期待!
  113. 114 : : 2016/02/19(金) 18:16:02


    >>112

    >>113


    コメントありがとうございます!!

  114. 115 : : 2016/02/20(土) 01:09:27


    ――――――――――――――――――――――


    エルヴィン(右翼、左翼ともに化け物の急襲か……だが何か引っかかる……化け物は本当に――――)


    『!右翼から来ます!!』


    キャアアアアアアアアア!!


    エルヴィン「左による!進めぇぇぇぇ!!」


    グオアアアアアアアアア!!


    『団長!!!』


    エルヴィン「くっ!!」グイッ


    エルヴィン(ダメだ!間に合わない!!)


    「『黒死無双』」


    ゴオオオオオオオオ!! シュオオオオオオオオオ!!


    「はぁはぁはぁ……間に合ったか……」


    エルヴィン「!?なぜ君がここにいるんだ!?」


    エレン「貸しのある奴がいるもんで、仕方なくですよ」


    エルヴィン「そういえばさっきの化け物は……」


    エレン「ええ、でもいまはそんなことより……あれを」ユビサシ


    エルヴィン「?……!」


  115. 116 : : 2016/02/22(月) 13:25:39


    ―――――――――――――――――――


    エルド「また襲ってこなくなった……」


    グンタ「不気味だな……あいつらも巨人と同じく知性がないのか?」


    オルオ「まぁ出てきたとしても返り討ちにしてやr」ガリッ!


    ペトラ「はいはいオルオは黙って」


    リヴァイ「お前ら……本当に奴らの進撃が終わったと思うのか?」


    一同「!」


    リヴァイ「俺は逆だと思うんだがな……見えてきたぞ」


    グンタ「!おいおい……なんだよあれ……」


    エルド「見ろ!エルヴィン団長の隣、誰かいるぞ!?」


    ペトラ「!兵長!私たちも!」


    リヴァイ「……いくぞ」


    ―――――――――――――――――――――――


    トーマス「化け物もそうだが巨人の姿もないな……ここも一応壁外だよな?」


    ミリウス「気持ちはわかるがお前がそれじゃあ誰が仕切るんだ?」


    ナック「副班長しっかりしてくれよ~?」


    ミーナ「アルミン、あなたはどう思う?」


    アルミン「僕…?そうだな……彼らが現れたのが偶然で片づけるのは違うと思う……おそらく彼らの手を引いている者がいるはずだよ」


    ミーナ「だとすると、今のこの状況もそいつの思惑のうちだと思っていたほうがいいわね」


    アルミン「うん、今は合流することを先決したほうがいいと思う」


    トーマス「二人の言うとおりだな、と見えてきたぞ」


    ミリウス「おい!あれってエレンじゃないか!?」


    ナック「は!?なんであいつがここに!?」


    ミーナ「よろこんでいる場合じゃないと思うわよ、あれ」


    アルミン「僕も同感……かな」



  116. 117 : : 2016/02/22(月) 14:19:54
    期待
  117. 118 : : 2016/02/23(火) 19:51:18
    期待
  118. 119 : : 2016/02/24(水) 07:43:10
    期待!
  119. 120 : : 2016/02/24(水) 14:00:45


    エレン「……気はすんだか?」


    エレン「……セム」


    セム「そうだねぇ~、『期待通り』かな?彼らも無事に地下牢を脱出してエレンを助け出したみたいだし♪」


    エレン「…………無駄とわかっているが一応言っておく」


    エレン「『禁忌』から手を引け」


    セム「それはできない相談だね♪僕にはやらなきゃいけないことがたくさんあるから♪」


    セム「それに……こいつらもまだお腹がすいているみたいだしね♪」


    キュルルルルルルルル……


    エルヴィン(80……いや90は居るな……)


    リヴァイ(今の戦力でこいつらの相手をするとなると……)


    エレン「ほぼ間違いなく壊滅するだろうな」


    セム「『ランチェスターの第2法則』……『数は力』ってね♪」


    エレン「随分数は揃っているな」


    セム「君たちも今の状況がわからないほどバカじゃないでしょ?僕も参加したいところだけど……一度戻らなきゃいけなくてね♪」


    リヴァイ「」ガッ ヒュッ!


    ペトラ(!ブレードを!?)


    ヒュルヒュルヒュル……カーン!


    リヴァイ(!)


    ウネウネウネウネ……


    セム「今のは危なかったよ♪さすが人類最強の兵士(仮)だね♪」


    トーマス(な、何だ今の……)


    ミリウス(黒い水がアイツを守った……?)


    ウネウネウネウネ……シュン


    セム「ゲーム名は『ランナウェイ』、難易度は8、成功条件は無事にウォール・ローゼに帰還すること、成功報酬も失敗報酬も君達の命、ゲーム開始は僕がいなくなってから、じゃあ人類の原点を継ぎし者たちよ」



    セム「健闘を……祈っているよ♪」シュン


    キャアアアアアアアアアア!!!!!


    ゴアアアアアアアアアアア!!!!!


  120. 121 : : 2016/02/28(日) 03:28:06

    ―――――――――――――――――――――――


    スタスタスタスタ……


    マルコ「……着いたね」


    ジャン「ったく……本当に手がかりなんてあんのか?」


    コニー「エレンの直感ほど当たるものもないと思うけどな」


    マルコ「たしかにそうだね」ニガワライ


    ジャン「あいつはサイキッカーか何かか?」


    コニー「サイキッカー?ってなんだ?」


    マルコ「超能力者ってことだよ」


    コニー「え?そうじゃないのか?」


    マルコ「…………………………」


    ジャン「…………………………」


    コニー「?」


    マルコ「とにかく行ってみようか」


    ジャン「そうだな」


    スタスタスタスタ……


    コニー「あれぇ??」


    ――――――――――――――――――――――――


    ジャン「ここに来るのも久しぶりな気がするな」


    マルコ「超大型巨人が出てきて以来だね……」


    コニー「地下の補給施設……」


    マルコ「ここで僕らは一度エレンを………」


    ジャン「過去のことを振り返る余裕なんてあるのか?マルコ」


    コニー「俺だってエレンだけに任せたくなかった!!でも俺が行ったところで―――!」


    マルコ「しっ!何か聞こえてくる…」


    『い―――く――――ぐん、い―――く――――ぐん』


    ジャン「なんだ?この声………10人や20人のものじゃねぇぞ」


    マルコ「本当にここに手掛かりが……」


    コニー「でも全然聞こえねぇぞ……?もう少し近づいてみるか?」


    マルコ「そうだね」


    スタスタスタスタ………


    『いあ―――くと――――ふたぐん、いあ―――くと―――ふたぐん』


    マルコ「!見えてきた!」


    ジャン「あのローブ……狂信者か!」


    コニー「な、なんかやべぇんじゃねぇか……」


    マルコ「でもここまで来て引き下がれないよ」


    ジャン「やるしかないのか……」


    そして大部屋の入り口まで迫ったときにその詠唱のような声がはっきりと聞こえた


    その誰しもがこういっていた…………


    『いあいあ、くとぅるふ、ふたぐん』


    『いあいあ、くとぅるふ、ふたぐん』


    『いあいあ、くとぅるふ、ふたぐん』


    そう呟きながら祈りをささげている数多くの狂信者、この3人が精神に多大な衝撃を受けるには十分すぎた


    繰り返し頭に入ってくる謎の詠唱……それが頭の中の脳内を駆け巡りうやがて全身に伝わるような錯覚を覚える


    気が付くとその光景に目を奪われ、そして――――


    マルコ「…………いあいあ」


    ジャン「………くとぅるふ」


    コニー「………ふたぐん」


    その雰囲気に感化されるように口ずさんでいた


    それはこの詠唱がそれほどの力があること、そしてその力は世界の破滅さえたやすいことであることを物語っていた


    to be continued ……

  121. 122 : : 2016/02/28(日) 03:32:23


    ここで一回区切らせてもらおうと思います!


    さてこのSSの背景に何が潜んでいるか、つかめてきたのではないでしょうか?


    最後の詠唱が何を指しているのかわからない人は『クトゥルフ神話』を調べてみることをお勧めします!!


    さて次回から本格的に奴らが動き出します!!


    そしてその陰でうごめくものは何なのか?本当の真実とはなんなのか?


    このエレン・イェーガーは何者なのか?


    まだまだ分からないことだらけとなっていますが、付き合っていただけると幸いです!


    ではまた次回のSSでお会いしましょう!!


    サラダバー!

  122. 123 : : 2016/02/28(日) 13:57:34
    期待!です♪
    次回作も頑張って下さい♪
    詠唱気になる!!
    調べても私の頭では理解できなかったです笑
  123. 124 : : 2016/07/27(水) 18:11:10
    なるほど……(意味分からんww)
    期待
  124. 125 : : 2016/12/29(木) 23:53:18
    続き待だかな。あと期待
     (ログインするのがメンドイなんて言えない)
  125. 126 : : 2017/01/03(火) 00:36:57
    次回作に期待です!
  126. 127 : : 2017/02/03(金) 18:34:50
    期待
  127. 128 : : 2017/04/05(水) 00:46:14
    期待しているぞよ!
  128. 129 : : 2017/07/08(土) 16:33:01
    続きはまだですか?
  129. 130 : : 2018/02/08(木) 23:43:18
    超期待です‼︎
  130. 131 : : 2018/09/05(水) 18:03:50
    続きのスレは?
  131. 132 : : 2019/01/23(水) 02:49:36
    え?神じゃん
    久しぶりに当たりだわ

    突然だけどエレン脱出させた時の番号が未だに
    謎…誰か教えて




    ついで
    「いあ、いあ、くとぅるふ、ふたぐん」
    略「あぁ!あぁ!偉大なるクトゥルフ様!」
  132. 133 : : 2020/05/05(火) 23:02:54
    37564.
    これを読むと、み、な、ご、ろ、し
    で、皆殺しとなります。
    コニーは馬鹿ですがいざと言うときは頼りになるんですよ、、、
    これをコニーssだとちゃんとすることがある原理と呼びます。
    ジャイアン映画原理と同じようなものですね。

    てか続き希望
    長文すいません。
  133. 134 : : 2023/03/30(木) 13:04:02
    え?なんで続かねえの?

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サンバード

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