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男「むしゃむしゃうんめーごちそうさまー」

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  1. 1 : : 2015/07/22(水) 00:14:46
    男「フィー、今日も食った食った。あ、やべえ、もれそうだぞ。トイレ行くか」アセアセ

    男「」ヌギヌギ

    男「」ブリブリブリ

    男「あぁん///やっべ、この感覚は何度やっても気持ちいいぞ」ブリブr

    男「ふぅ~。出した出したんぎっもちいい」

    男「お、そういえば快感でいつものチェック忘れる所だったぞ危ない危ない」

    男「さぁどれどれ。お、今日の便は非常にいいじゃあないか」イヨッシャー

    男「さーて、ひと段落ついたし散歩にでも行くか」ガチャ

    トイレ「…」

    トイレ「……」

    トイレ「………」

    トイレ「また流し忘れてるうぅ―――」

  2. 2 : : 2015/07/22(水) 00:17:56
    わろた
  3. 3 : : 2015/07/22(水) 00:25:23
    トイレ「いったい何なんだよアイツはっ。毎度毎度さ自分の糞をナルシスト気味に見つめてよお。キモいったらありゃしねぇ」

    トイレ「それでおいて、ひとしきり自分の糞を見終わったら流さずに誇らしげに出て行っちまう」

    トイレ「アイツは毎回いいとか言ってるけどよ、下痢の時も下痢じゃないときもいつも最高とか言ってやがんぞ。絶対に見極められてないだろ」

    トイレ「つーか全体的にこいつの糞はマジ臭え。トイレであり臭いにおいには慣れてるおれでさえ気持ち悪くなって水を逆流させてしまいたくなる」

    トイレ「一人だと思って言ってるんだろうけど俺にだって自我はある!あと口臭も臭い」

    トイレ「今更だが何なんだアイツは。どういう食生活だとああなってしまうんだ」

    トイレ「昔のホームセンターにいた時でもあんな客三人しか見たことが無いぞ」
  4. 4 : : 2015/07/22(水) 00:38:02
    トイレ「いや、二人だったかな。えぇと…あ、でもあの元オーナーを含めると四人か。元オーナーかぁ。奥さんに不倫されて夜逃げされてたなぁ。あのころはまだ新米だったから俺も意味が分かんなかったけどよぉ、やっとわかってきたなぁ」

    トイレ「はっ、いつのまにかボーッとしてた。それよりアイツが帰ってくる前にこの糞を流しとかなきゃまーた怒られちまう」

    トイレ「アイツはなかなかヤベェやつだ。帰ってきたらいつも『な、なんだ?ト、トイレから異臭がするぞ』とか言いながらこっちへ走ってくるんだよな」

    トイレ「そして流れてない自分の糞を見て言うのさ。『誰だよ流してないの、おい誰だよ。くっせーなぁ。誰の便だ。おいトイレなんで流してないんだよふざけんなよ』」

    トイレ「お前はボビー・オロゴンか」

    トイレ「まぁいいや。いつものように流しちまうとするか」

    トイレ「せ――――の―――――」

    トイレ「フンッ!!!」ガコッ


        ジャ―― ― - ‐

    トイレ「あ、あれ!?な、流れないぞ!?」
  5. 5 : : 2015/07/22(水) 00:47:46
    トイレ「ま、まさかこの俺が失敗なんてするはずがない」

    トイレ「そそそうだぜきっと力が足りねーんだよ」

    トイレ「もっかい本気で流せば大丈夫なはずだ。さぁ、落ち着くんだ俺。素数を数えろ。素数ってなんだ?」

    トイレ「まぁ落ち着いたからいいか。よしもっかい全力でいくぞお゛ぉ」

    トイレ「ふぉぉおぉぉぉおおぉおおおぉぉ――――」ガチャ

        ジャ―――――――――

    トイレ「よっし流れたぁ。やっぱさっきのは力が入っていなかっただけなんだな。いやぁーよかったよかった」

    トイレ「ふう、緊張したら疲れたぜ。アイツが帰ってくるまで休憩でもしてるか」

    トイレ「…」

    トイレ「…」

    トイレ「なんだろう臭いな。休憩できないぞ」ハァー

    トイレ「もしかしてなんか残ってたかな?」チラァー

    トイレ「んなっ」ハッ

    トイレ「」

    トイレ「」

    トイレ「う、嘘…だろ…」



  6. 6 : : 2015/07/22(水) 00:57:26
    トイレ「アアアアアアアアアイツの糞がのこってるううううう」ウギャァーー

    トイレ「ぜ、ぜ、、全力を出したんだぞ俺は。もう力を出すことが出来ねえほどに」

    トイレ「だ、だがまだ残っている。しかも形は崩れているが量は変わっていない」

    トイレ「つ、つ、まり詰ま…ったのか俺は」

    トイレ「まさかな。いつか来るとは思っていたが。ちょうど今来るとはな」

    トイレ「こりゃーアイツが帰ってきたらアイツに業者を読んでもらうしかないな」

    トイレ「俺の今までの経験上アイツはあと数分で帰ってくるはずだ」

    トイレ「すると家が臭いことに気がつっきっ、こってぃを見に来るだろう。その時に気付くはずだ」

    トイレ「それまで待っていればいいだけの話。自分のヴァージョンアップのためなら俺は臭さなんて気にしないっ」ドンッ!

  7. 7 : : 2015/07/22(水) 01:00:18
    男母「くっさっココなにくっさっ」

    男母「っていうか落ち着くの早いわねこのトイレ。まぁ所詮物語の中なんだから喋っているのは置いときましょうよ」

    男母「ああ、あと次から数分経ったことになるわよもう」
  8. 8 : : 2015/07/22(水) 01:12:37
    ドア<ただぁいまぁー

    トイレ「うあ、もう帰って来たのか。よし後は考えた通りに便器のフタとトイレのドアを開けて待っていればいい」


    トイレ「なぁに、トイレの部屋を操作するなんて俺たちにはあたりまえなことよ」ドアカパー

    トイレ「そんで、便器も…おいしょっと、これで開いた。若干前見ずらくなるが大丈夫だろう」ベンキノフタカパー

    男「ふぅー、今日も疲れたぁー。足が棒のようだー。だがそれがいいんだよなー。」ダラー

    男「お?なんだ臭うな。まーたトイレかなぁ?また流れてないのかぁ」ハァー

    男「めんどいけど見に行くかぁ」

    トイレ(早く来い早く来い早く来い)

    男「あとトイレまで十メートルだぁ」ノソーリ

    トイレ(おせーよバカ。早く来いよ)

    男「ノソーリ」
  9. 9 : : 2015/07/22(水) 01:23:13
    男「はあぁー。やっと着いたぜー。いやホントくさいなあ。何の匂いなんだろうな」

    男「うわー流れてないっつうかつまってんなこりゃダメだ。業者呼ぶしかないな」

    男「えーと・・・業者の番号は××××-0721-3150か。なんなんだこの下ネタ電話番号は」

    男「まぁいいか電話しよう」ピッポッパ

    prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrprrrrrrrrrrrrr

    業者『はいもしもし。こちら下ノ口修理業者でございます。ご用件は何でございましょうか』

    男『いやー、あのお恥ずかしい限りなんですがトイレが詰まってしまって、修理していただけないかと』

    業者『あ、はいわかりました。ではそちらの住所を聞かせていただけないでしょうか?』

    男『あっはい。えっと住所は~~~~~~~ですね』

    業者『わっかりっましちゃー。すぐに向かいまーす』ブツッ

    男「切られた・・・」
  10. 10 : : 2015/07/22(水) 01:32:41
    男「一方的だったな。最後とか本当に」

    トイレ(何が恥ずかしいだ。ずっと便チェックしている奴がよくいえるな)

    男「あっ、すぐ来るとか言ってたけどいつぐらいにくるのかなぁ。場合によってはお茶を出さなきゃいけないかもしれないしなぁ」

          ピ―ンポ―――ン


    男「お、もう来たのか?早いな。まだ十分もかかっていないじゃんか。でも本当に業者かわからないからなぁ」ジロー

    男「あっ本当に業者さんだ。いやー早さ№1の会社に頼んで正解だったかもな」

          ピーンポ―――ン

    男「あ、今開けまーす。ちょっと待っててくださーい」

       ピンポピンポピンポピンポピンポピンポーン


    男「はいはいはいはいはいはーい。開けますったら」ガチャ

    業者「ちぃーっす、しつれいしまーっすっと。お宅が修理以来の会社っすか?」
  11. 11 : : 2015/07/22(水) 01:48:31
    男「あっはい。そうですけど?お宅が下ノ口修理会社さんであってますか」

    業者「あっそれそれそうっす。で、どれがそのトイレっすか?」

    男「あ、こちらがその問題のトイレになります、はい」

    トイレ(なーにが問題のあるトイレだ。詰まったのはお前の便じゃねーか。ふざけやがって)

    業者「へぇーこちらがそのトイレっすか。うーん、たぶんすっけど、このトイレなんか変なの詰まってるっす」

    男「あ、そうなんですか。じゃあそれを取り除けばいいってことですか?」ヘェー

    業者「いや、これは買い替えがおすすめっすね」

    男&トイレ「(えっ!?」)

    業者「たとえばっすよ、ここのタンクの中見てくださいっす。この水が蛇口から出ているとこの下のところっす」

    男「え、あっわかりました。これですよね。これを持ち上げてーっと」ソローリ

    男「ぎゃああああああ。変な虫がいるううぅう」ヒイィィィ

    業者「わかったっすか?これはたぶんチョウバエの幼虫っす」

    トイレ(え、う、嘘だろおい)

    男「OKOK買い換えましょうこれは。いやーありがとうございます」

    男「業者さんのおかげで虫嫌いな俺が知ってよかったです。ありがとうございます」

  12. 12 : : 2015/07/22(水) 01:50:52
    トイレ(絶望で意識が薄れゆく俺が見たものとは嬉しそうに笑う主の姿と勘定をしている業者の姿だけでそれ以外はな・・に・・・・も・・・・・・・・・・)

  13. 13 : : 2015/07/22(水) 01:51:23
                     
    次の日
  14. 14 : : 2015/07/22(水) 02:00:28
    男「いやぁーこんなにも早く買い換えられるなんて非常にうれしいですよ」

    業者「でも、よかったんですか?虫がいるというだけで買い換えても」

    男「え、いやー違う違う。このトイレね、アレ駅のトイレみたいに人が居なくなると自動で流れるようになっていたんだよね、昔は」

    男「でも今は自動で流れもしなくなってしかも詰まっちゃったからなー。だから買い換えることにしたんですよ私」

    業者「へぇーそうなんですか。まぁ運んでおきますねこのトイレ」

    男「あ、はいじゃあお願いします」

    「わかったっす」「いっくぞー」「そぅれっす」「おいしょー」

    トイレ(おい、お前ら待てよ。なんで俺を連れてくんだよ。放せよ)

    トイレ(おい男、お前ならやっぱ考えなおしてくれるよなぁ。おい男ぉそんなにニコニコするなよ。まだ離れたくねぇよぉ止めてくれよぉおとこぉー)
  15. 15 : : 2015/07/22(水) 02:01:29
               数時間後
  16. 16 : : 2015/07/22(水) 02:08:56
    トイレ(俺は廃棄処分する工場へと運ばれながら、昔のことを思い出していた)

    トイレ(初めて会ったのはお前が小学生になった時のことだったよなぁ)

    トイレ(既に壊されていたホームセンターの汚い便器から綺麗な最新式のトイレに生まれ変わり、誰が買ってくれるだろうかとわくわくしていた)

    トイレ(だが、大人たちは皆テレビやエアコン、冷蔵庫やオーディオのところへと行き俺にはほぼ誰にも見られなかった)

    トイレ(見てくれていたって、それは一切買う気が無いただの面白いものを見るかのような視線だった)

    トイレ(そんな中、一生懸命なキラキラした目で見つめてくれたやつが一人だけいた)

    トイレ(男、それがお前なんだ)
  17. 17 : : 2015/07/22(水) 02:20:05
    トイレ(その年だったら玩具のところへと行くはずだろうと思ったから心底面食らったよ)

    トイレ(だが、その日は電子レンジを買いに来ていたから俺は買われなかった)

    トイレ(だが、俺は悲しみはしなかった。そりゃあ今まで買われなかったんだから今回も当たり前だと思っていた)

    トイレ(そんな中、俺の隣にいたトイレが売れた。俺は心底うらやましがったね)

    トイレ(なんたってソイツは俺よりも性能が悪いんだから)

    トイレ(だがやはり値段を気にしたんだろう。そりゃあ五万円ぐらいでも安い方がいいんだろう)

    トイレ(俺は人間じゃないから五万円の差なんてわかりやしない、まあゆうなら結局は妬んでいたんだな)

    トイレ(そんな俺を救ってくれたのも˝男˝お前なんだ)

    トイレ(お前は数回俺の居るフロアへ来たが何回も俺のことを帰るまで見ててくれた)

    トイレ(そして男の居る家のトイレが壊れた時にまたこちらへ来てくれて買ってくれた)

    トイレ(あの時のことは今になっても昨日のことのように思い出せるよ)
  18. 18 : : 2015/07/22(水) 02:28:51
    トイレ(そして男が中学生になった時に当時自分の部屋が無かったお前は俺の部屋で両親と籠城戦をやったな)

    トイレ(あのときは面白かったし、何より勝って自分の部屋をゲットしたときの笑顔は最高だったよ。)

    トイレ(高校生の頃、男は俺の上に座って勉強してたなぁ)

    トイレ(なんか俺トイレで勉強した方が頭に入るんだよなぁ、とかいって。お前の役に立てて俺は嬉しかったよ)

    トイレ(そして男は国内有数の大学に上から32番目で入った。男、合格おめでとうだった)

    トイレ(そして、卒業して就職。お前の生涯を見ることという夢は叶いそうにもないが、これだけは何回も言わせてもらう)

    トイレ(男、本当に今までありがとうございました)

    トイレ(男、お元気で)

  19. 19 : : 2015/07/22(水) 02:40:29
    男「ふぇぇ、といれがきれいになったよぅ」

    男「はっはっはー、見ているか君たち。今度のトイレはなー、なんと˝全自動消毒機能つき˝だ」バババーン

    男「すごくね、マジですごくね。いややばすぎない」

    男「あっはっははははー、ひー、笑いすぎて腹が減ったなぁ」

    男「んーじゃあ昨日買った食パンにハムとチーズとバターと卵をのせてオーブンで焼くか?」

    男「太りそうだけど気にしないのさ~」パカッグシャベッタ

    男「はっはっは。あとはーこーれーをー焼くだけ―」デデーン

    男「オーブンオーーップン。さぁパンをセ―――ット。そしてドアをしーめーてー」バン!

    男「タイムセットゥかんりょーう!!」カチカチカチ

    男「さぁ焼けっ、焼くんだっトースター」

    男「あれ?」シィーーン

    男「おっかしいなー。なぐったらどうだろ」ガツン

    男「痛いし治らない、もうっ最悪だ―――――――――」

    男「ウワ―――――――――――――――――――――――――ン」ビエーーーン
  20. 20 : : 2015/07/22(水) 02:45:35
    一方その頃

             ~?????~



    ??「こ、ここはどこだ。俺は廃棄処分されたはずじゃあ」

    0文10☆「おいおい何言ってんだよ。俺たちは今から出荷されるんだろ?たっくよー、ちゃんとしろよ」

    ??「そ、そうか。おれはオーブンへと生まれ変わったのか!!」ハッ

    ??「そうと決まれば、待っていろよおおおおおおおお˝男˝



  21. 21 : : 2015/07/22(水) 02:46:27
    トイレの大冒険





                 完
  22. 22 : : 2015/07/22(水) 02:48:14
    あ、最後の最後で間違えた。さいごのカギカッコorz

    まぁ誰も見てねーけどな。一応いっとくわ。

    ありがとおう

    ずとばるさみこ
  23. 23 : : 2015/07/22(水) 02:53:17
    ゴキブリ「うぇうぇうぇーいwww。俺www登場予定だったんだけどwwwまぢリストラとかwwwwありえねーしぃwwwwww」
  24. 24 : : 2015/07/22(水) 03:01:38
    パスワード忘れた
    これ半永遠に執筆中になっちまうわ
  25. 25 : : 2015/07/22(水) 03:12:44
    深夜のテンション(笑)
  26. 26 : : 2015/07/22(水) 11:28:31
    乙した
  27. 27 : : 2015/07/28(火) 03:17:37
    面白過ぎる
  28. 28 : : 2015/08/02(日) 05:22:38
    乙です。
    面白かったです

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