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ライナー「ダービー ザ プレイヤー?」
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                  - 1 : : 2015/06/26(金) 17:32:18
- ライナー「ダービー ザ ギャンブラー?」の続編です。
 
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                  - 2 : : 2015/06/26(金) 19:12:39
- 期待です
 期待しかできません
 期待しすぎてヤバイです
 
- 
                  - 3 : : 2015/06/26(金) 20:56:14
 訓練後
 キース「アルレルト、夕食後に教官室に来い」
 アルミン「え…あ、はい!」
 エレン「おいアルミン、なんかやらかしたのか…?」ヒソヒソ
 アルミン「い、いや。僕の記憶ではなにも…」ヒソヒソ
 ミカサ「アルミン、なにかされたら言って。そしたらあのハゲを削いであげるから…」
 アルミン「い、いや…その気持ちは嬉しいんだけど…削ぐのはやめてほしいかな」
 ミカサ「アルミンがそう言うのなら…」
 
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                  - 4 : : 2015/06/26(金) 20:56:54
- アルミン「じゃあ、ぼくは行ってくるね」
 ライナー「おう、っと…フルハウスだな」
 ジャン「くっそ…6のペアだけだ…」
 エレン「くっ…」
 マルコ「もう流石にそのコップの中に入れたら溢れるよ…」
 エレン「うわっ!」
 マルコ「僕の勝ちだね。そっちは…?」
 ライナー「ああ。俺の勝ちだ。さ、エレン対ジャンだ」
 マルコ「負けたほうが明日のライナーの分の水汲みをやってもらうよ」
 エレン「よしっ!ポーカーで勝負だ」
 ジャン「望むところだぜ…」
 アルミン「あはは…あれ以来賭け事にハマっちゃったみたいだね…」
 
- 
                  - 5 : : 2015/06/26(金) 21:17:43
 教官室
 アルミン「アルミン・アルレルト、入室します!」
 キース「ああ…。そう固くなるな」
 アルミン「は、はぁ…それでこの度はどのような…」
 キース「うむ…貴様宛に手紙が届いていてな」
 アルミン「手紙…ですか」
 キース「うむ 中身は他の者は見るな、とのことだ」
 アルミン「それで差出人は…」
 キース「D' A R B Y…ダービーという者からだ…」
 アルミン「ダ、ダービー!?」
 キース「…? とりあえず私からの話は以上だ。退がっていいぞ」
 アルミン「…ハッ! 失礼しました」
 
- 
                  - 6 : : 2015/06/26(金) 21:18:13
 アルミン(と…とりあえず部屋でみんなでみよう)
 男子部屋
 エレン「お、アルミンお疲れ」
 ライナー「なにがあった?」
 アルミン「…みんなこの手紙を見てくれ…」
 ジャン「ん?…差出人は」
 マルコ「ダ、ダービー!?」
 ライナー「とりあえず開けるぞ」
 ベリッ
 
- 
                  - 7 : : 2015/06/26(金) 21:18:28
 ライナー「…読むぞ」
 突然申し訳ありません。
 私はあなた方に無様にも敗れ去ったダニエル・J・ダービーの実の弟のテレンス・T・ダービーと申します。
 私は兄のイカサマに勝利したあなた方に大変興味を持たせていただいています。
 そこで私はあなた方に勝負を挑みたいと思います。
 日時
 848年 2月17日 14:00からダービーズレストランにて」
 ライナー「…とのことだ」
 ジャン「おい、今回も魂を取られるのか?オレは行かねぇぞ」
 エレン「俺もだな。今回はオレが餌食になるかもしれないしな」
 ライナー「…オレは行くぞ」
 アルミン「僕も…」
 エレン「は? おい、お前ら頭がどうにかしちゃったのか?」
 ベルトルト「おい、ライナー!」
 ライナー「…また他の兵士が魂を奪われるかもしれないんだ。だったら一回勝ったことのあるオレは行くぞ」
 ジャン「お前が勝ったのは兄の方だろ!」
 マルコ「確かにライナーの意見はもっともだ…。僕も行く」
 ベルトルト「ライナー!」
 ライナー「…」
 ベルトルト「君は戦士だろう?そんなことしてる場合じゃ…」
 ライナー「分かってる。今の俺は戦士だ。 だが、行かせてもらおう。せめてもの償いだ」
 ベルトルト「…。わかったよ。 僕も行く」
 
- 
                  - 8 : : 2015/06/26(金) 21:19:11
 ジャン「はぁ!?嘘だろベルトルト。お前は冷静でいてくれよ…」
 エレン「確かに他の兵士が魂を取られることを考えるとな…」
 ジャン「おいエレン!お前こんなとこで魂取られて夢を諦めていいのか!?」
 エレン「それもそうだが、ここにいないミカサやアニ…コニー、サシャ、クリスタ、ユミル、みんなが魂を取られるっていうのは最悪だ」
 ジャン「…ミカサが…」
 エレン「オレは行く」
 ライナー「ジャン…お前はどうする」
 ジャン「…わかった。俺も行く」
 ライナー「よし…日時は明日だな。訓練も休みか…」
 アルミン「相手はこちらのことをよく知っている…ということかな」
 マルコ「余計一筋縄じゃ行けなさそうだね…」
 ライナー「大丈夫だ。俺らは一回勝った。そうだろ?」
 「…」
 
- 
                  - 9 : : 2015/06/26(金) 21:19:29
 当日
 ジャン「はぁ…ホントにこのレストランにはいい思い出がねぇな」
 ライナー「ふっ…今回は左を選べよ」
 エレン「ははっ…入ったらそんな冗談言えなくなるぜ…」
 アルミン「よし…入るよ」
 ガチャリ
 
- 
                  - 10 : : 2015/06/26(金) 21:20:04
 エレン「お、今回は最初から目の前でお出ましか…」
 テレンス「…」
 ベルトルト「あれ…」
 ライナー「どうしたベルトルト」
 ベルトルト「あれは…チェス?」
 ジャン「ありゃオセロ…か?」
 マルコ「向こうには…野球盤じゃないか!」
 エレン「野球盤!?」
 アルミン「あぁ…エレンは子供の頃野球盤が大好きだったよね」
 エレン「ああ! なんでこんなところに野球盤が…?」
 テレンス「あれが今回の戦いの場ですよ…」
 ライナー「…ゲームか?」
 テレンス「イクザトリー!」
 テレンス「私は賭博のような下衆なことはしないのでね…今回は君たちも少しは嗜んだことがあるであろう庶民的ゲームだ」
 ライナー「…それならイカサマの心配もいらねえみたいだな」
 テレンス「イカサマなんということはしませんよ…私は兄のようにずる賢くはないのでね」
 エレン「…」
 
- 
                  - 11 : : 2015/06/27(土) 14:10:50
 テレンス「では…早速勝負に移りましょうか」
 ライナー「最初は…」
 エレン「オレが行くぜ」
 ベルトルト「…」
 エレン「前回オレは何もできなかったからな…今回はオレだ」
 テレンス「では…ええと…」
 エレン「エレン…だ。お前訓練兵団の休みの日を調べるくらいだったらここにいる兵士の名前くらい覚えてこいよ…」
 テレンス「ふふふ…すまない。これから人形になる人間の名前は覚える必要はない…そう思っていたのでね…」
 ジャン「人形…だと?」
 テレンス「こちらをご覧ください」
 ガバッ
 
- 
                  - 12 : : 2015/06/27(土) 14:11:38
- 人形「ウ…ダァビィ〜?カマッテヨォ〜」
 ジャン「OH! my god!」
 マルコ「い、生きている…。この人形たちは…生きているッ!」
 ライナー「てめえ…魂を…!」
 テレンス「私の趣味は人形を作ることです…そして本物の魂をこの人形に宿らせたのです」
 テレンス「兄のコレクションはただ魂のコインを並べて楽しむだけで単純で底が浅い」
 テレンス「私のは着せ替えをしたり…話をしたりして楽しめる」
 エレン「…」
 テレンス「こいつは東洋人の少年の…タツヒコ。IQが190もあるやつでかなり手強い」
 テレンス「こいつを負かして魂を奪うのには苦労しました…」
 ジャン「兄弟して異常なやつだぜ…いや…お前の方が兄貴より異常だぜ…」
 ジャン「ムカつき加減がなぁ!」
 エレン「もういい。ほら、始めるぞ…」
 テレンス「ふふふ…いいでしょう。ゲームはそちらが選んでよろしいですよ…」
 エレン「そうだな…ババ抜き…なんてのはどうだ?」
 テレンス「ふふふ…それは私の最も得意なゲームの一つですよ…」
 エレン「なめんじゃあねーよ。オレの運、をよ」
 テレンス「…」
 
- 
                  - 13 : : 2015/06/27(土) 14:12:09
 数分後
 テレンス「よし…ダブりは捨て終わったな…」
 エレン「オレも終わった…」
 テレンス「くくく…君の魂をこの君そっくりの人形に宿らせるのが楽しみだな…」
 ライナー「…なんてやつだ」
 アルミン「エレン…」
 テレンス「ふふふ…では始めましょうか」
 エレン(ババは向こうにあるみたいだな…運を信じろ!)
 数分後
 アルミン「お互い順調に手札が減ってきてるね…」
 ジャン「さっき…ババ抜きが得意と言ってたが…なにがあるってんだ?」
 エレン「これ…」
 テレンス(…! それはババだ…)
 エレン「…は嫌な予感がするな」
 テレンス(…!)
 エレン「こっちだ」スッ
 エレン「よし、二つ揃ったぜ」
 エレン:あと4枚
 テレンス:あと5枚
 
- 
                  - 14 : : 2015/06/27(土) 14:12:26
- テレンス「ふ…ふふふ…確かに君には謎の運、というものがあるみたいだな…」
 テレンス「ここまでババを一切取らずにくるとは…」
 エレン「…次はお前の番だぜ。早くしろよ」
 テレンス「ああ…これをとるぞ」
 エレン「…よし次は俺だな」
 エレン「これ……だな」スッ
 エレン「…!」
 テレンス「ふふふ…これで私の勝利は確定したな…」
 エレン「チッ…今度はババがこっちに来やがった…」
 エレン「じゃあ、シャッフルするから待ってろよ…」
 テレンス「ああ…」
 マルコ「勝利が確定…?」
 アルミン「どういう…」
 エレン「よし…こい」
 テレンス「…これか?」
 エレン「…」
 テレンス「ではこれか…?」
 エレン「…」
 テレンス「ふむ…ではこちらを取ろうかな…」
 テレンス「捨てさせてもらおうか」
 ライナー「まずいな…テレンスの方はあと1回ババを抜かなきゃ勝ちだ」
 ベルトルト「…」
 
- 
                  - 15 : : 2015/06/27(土) 14:12:44
 エレン「とるぞ…」
 エレン「捨てる…」
 エレン「さあ…次はお前だぜ…」
 エレン:2枚
 テレンス:1枚
 テレンス「では…いかせてもらおう…」
 アルミン(外してくれ…頼む…)
 ジャン「…」ゴクリ
 テレンス「…こちらか?」
 エレン「…」ゴクリ
 エレン(そっちはババだ…!それをそのまま取りやがれッ!)
 テレンス「では…私はこちらを取ろうかな…」
 エレン(なっ…!そっちはババじゃ…)
 テレンス「ふぅ…これで終わりだな」
 エレン「…ッ!」
 テレンス「ふ、ふはははは!」
 エレン「」
 テレンス「確かに君の運には驚かされたな…! だがババを取った時点で負けだったのだ!」
 アルミン「くっ…そぉ…!」
 ジャン「…ッ! てめぇ!よくもッ!」
 テレンス「予想をしよう…君は次に左手で私のことを殴る」
 ジャン「おらぁッ!」ブンッ
 ヒョイッ
 マルコ「…! なっ!あのジャンのパンチを完全に避けた…だと…?」
 ライナー「…」
 ベルトルト「…」
 テレンス「さて…次はどなたが…この人形になりますか…?」
 エレン人形「ウ゛ ア゛ア゛」
 アルミン「僕が…ッ!」
 テレンス「…いいでしょう。ゲームは何を…?」
 アルミン「子供の頃エレンとよくやった…野球盤でいかせてもらう…!」
 
- 
                  - 16 : : 2015/06/27(土) 14:12:58
- ライナー「野球盤…アルミンお前…自信はあるのか?」
 アルミン「ああ…また負けるわけにはいかないよ…」
 アルミン「親友の魂が奪われているわけだしね…」
 テレンス「纏まったみたいですね…ではお次はそちらの金髪の…」
 ライナー「いや…やはりオレが行こう」
 ジャン「ライナー!?」
 ライナー「大丈夫だ…必勝法はある」
 ライナー「もしオレが勝ったとして逃げないようにテレンスの周りを囲んでくれないか?」
 アルミン「ま…待ってよ! 僕が…」
 ライナー「落ち着け…お前の長所はどんな時でも冷静で知恵を振り絞れるところだろう?」
 ライナー「今のお前はエレンを失ったから…というお前の気持ちは痛いほど分かるが…やめておけ」
 ライナー「冷静でいろ。 オレが負けたら頼むぞ」
 アルミン「…」
 ベルトルト「…じゃあ僕はテレンスの後ろにいるよ」
 マルコ「僕は左で」
 ジャン「オレは右だな」
 ライナー「アルミン…ここは任せろ」
 アルミン「…」
 アルミン「ああ…エレンを取り戻してくれ!」
 ライナー「…」ニッ
 
- 
                  - 17 : : 2015/06/27(土) 14:13:16
- テレンス「…それではどのゲームに…」
 ライナー「オレも野球盤でいかせてもらおうか…」
 テレンス「いいでしょう…」
 ベルトルト(ライナー…)
 ライナー「先攻はオレでいかせてもらうぞ」
 テレンス「どうぞ…ふふふ」
 ライナー「何がおかしい…?」
 テレンス「野球盤も私の最も得意なゲームの一つでしてね…」
 ライナー「なんだろうが…俺の考えた必勝法には敵うことはあるまい…」
 テレンス「…」
 テレンス(さっきから必勝法…必勝法と…なにがあるというのだ?)
 テレンス(だが…私の能力の前には無駄な行為だ…ッ!)
 テレンス(せいぜい見せてもらおうか…その必勝法というのをな…ッ!)
 
- 
                  - 18 : : 2015/06/28(日) 11:39:38
 プレイボール!
 テレンス「くく…この野球盤の変化球はちと異常でな…ホームベースの手前で鋭く曲がるため読み打ちでもしなきゃ打てない…」
 ライナー「なんでもいい…それはお前も同じ条件なわけだしな」
 テレンス「確かに…では1球目投げさせてもらいますよ」
 ライナー「ああ」
 テレンス「…」
 ライナー「…」
 ガチャ
 
- 
                  - 19 : : 2015/06/28(日) 11:39:51
 ジャン「まず1球目は…」
 ライナー(…ストレートか?)
 ブンッ
 スカッ
 マルコ「スライダーに空振りだ!」
 アルミン「なんだ…あの大きな変化は」
 ベルトルト「…」
 ライナー(だが…スライダーはあと何球か見れば対応できそうだ…)
 テレンス(だが…特定の変化球に対応するだけでは打てまい…野球とは読みが大切なのだ…)
 アルミン(来た球に反応して打つというのは難しい…事前にヤマを張っておき…なおかつ他の球種にも対応できるようにしとかなくてはならない…)
 テレンス「では2球目を…」
 ライナー(さっきはスライダー…次は緩急を使うためストレート…か?)
 ガチャ
 
- 
                  - 20 : : 2015/06/28(日) 11:40:05
- ブンッ
 カキン
 ジャン「ファールだ…」
 マルコ「に、2球目もスライダー!」
 ベルトルト「変化球を打つには前で打たなくては当たらない…」
 アルミン「ライナーは今…ストレートを狙っていたが変化球だと判断しストレートのタイミングより1/10秒単位のスピードで対応した…」
 テレンス「ですが…少し遅れたみたいですね…」
 ライナー(チッ…バットの先だったな…)
 ガチャ
 マルコ「3球目は…!?」
 ライナー(次こそ…ストレートだ!)
 スカッ
 ジャン「さ、3球三振だァーッ!」
 ベルトルト(…3球目もスライダー)
 アルミン「…確実にストレートをホームランゾーンに運ぶタイミングで振っていた…」
 ライナー「…確実に読みで負けたな」
 テレンス「では…1アウトということで…」
 
- 
                  - 21 : : 2015/06/28(日) 11:40:26
- マルコ「二人目のバッターだ」
 ライナー(だが…大体の感じは分かってきた…後は消える魔球対策だな)
 ベルトルト(このゲーム…やはり切り札は消える魔球…1ゲームに三回までしか使えない球だ)
 アルミン(だが…それを打てれば大きなヒットになる…)
 ライナー(スライダーとシュートに関してはちょっとのコンディションの変化で曲がらなくなったりするからな…だが消える魔球だけは…)
 ガチャ
 カキ-ン
 ジャン「おお! 初めて投げたストレートを捉えたぞ!」
 マルコ「この当たりは…3ベースヒットゾーンだ!」
 テレンス「ほう…」
 ライナー「ちっ…そのままスタンドインを狙っていたんだが…上がらなかったな」
 アルミン(今ライナーは変化球を狙っていた…タイミングが早かった分センターの後ろにあるホームランゾーンより左にずれた…)
 1 2 3
 ラ
 テ
 1アウト3塁
 ガチャ
 カキン
 テレンス「…!」
 ライナー「今回は完璧だ…」
 マルコ「打球は…レフトの上を飛び越えて…スタンドも超えた…ッ!」
 ジャン「超特大場外ホームランだッ!」
 ライナー「やれやれ…スライダーを完璧に捉えてやったぜ」
 ライナー「もう完全になれた…ここからは打たせてもらうぜ…」
 ジャン「いける…いけるぞライナー!」
 ベルトルト「…」
 テレンス「…」
 
- 
                  - 22 : : 2015/06/28(日) 11:41:18
 ジャン「やっと1回の表の攻撃が終わりか…」
 マルコ「スコアは…」
 1 2 3
 ラ 4
 テ
 マルコ「4対0!」
 アルミン「これは…いけそうだね!」
 ライナー「じゃあ投げるぜ」
 テレンス「いいでしょう」
 ガチャ
 
- 
                  - 23 : : 2015/06/28(日) 11:41:38
- カキン
 ライナー「…!!」
 ジャン「この当たりは…ッ」
 テレンス「ふふ…初球から馬鹿正直にストレートですか」
 テレンス「甘いんですよ…」
 アルミン「ホームランだ…」
 ベルトルト(…)
 ジャン「おいライナー! やつの言うとおりだ! なんで馬鹿正直に…ッ」
 ベルトルト「ジャン」
 ジャン「!」
 ベルトルト「彼らは試合中だ…」
 ライナー「…」
 テレンス「…」
 ジャン「…」
 ジャン「悪い…」
 ジャン(ライナー…頼むぞ…ッ)
 
- 
                  - 24 : : 2015/06/28(日) 11:42:00
-       
 アルミン「結局…6点も…」
 テレンス「さぁ…2回の表に移りましょうか…」
 ライナー「ああ…」
 テレンス「そろそろ必勝法…というのを見せてもらいたいものだが…」
 ライナー「…」
 テレンス「それとも…わたしを動揺させるためのものなのか…?」
 アルミン「…」
 ライナー「ゴチャゴチャうるせぇな…さっさと投げな」クイクイ
 ジャン「…」
 ガタガタガタガタガタガタガタ
 テレンス(この貧乏ゆすり…集中できる音だ…)
 ライナー「…」
 ジャン(ベルトルトのやつ…貧乏ゆすりを…」
 ベルトルト(ライナー…)
 
- 
                  - 25 : : 2015/06/28(日) 11:58:30
- テレンス「…では」
 ライナー「こい…」
 テレンス「…投球予告をしよう」
 アルミン「!?」
 ジャン「な、なに!?」
 マルコ「投球予告…だとォ〜ッ!?」
 ライナー「…いいだろう」
 ガタガタガタガタガタガタガタ
 テレンス「私は次…スライダーを投げよう」
 ライナー「…」
 ジャン「ライナー…信じるわけねぇよな!?」
 マルコ「だ、だが…そう思わせるための…」
 アルミン「なるほど…読みが大事なこのゲームにおいて相手の心理を揺さぶるのは得策だ…」
 アルミン「さっきライナーが僕に言った…冷静でいろ…その通りだ…冷静にいなきゃ打てない…ッ」
 アルミン「そして…今まで球種を絞って打ててきていたものの…この投球予告によって"もしかしたらスライダーが…"という迷いが生じる…」
 アルミン「…この2回の表…ノーアウトランナーなし…この場面の勝負に勝った方…つまり心理戦に勝利した方が…この戦いを有利に進める…流れをつかむことになる…ッ!」
 ジャン「…解説ご苦労だ…」
 マルコ「…だがライナーが勝ったとしても敵はこういう心理戦を戦い抜いてきた強敵ッ! 一回負けたくらいじゃ心は乱れない…しかも敵はリードしているわけだし…」
 ベルトルト「…」
 カタ...カタ....カタ.....カタ......カタ...カタ...
 
- 
                  - 26 : : 2015/06/28(日) 11:58:50
 テレンス「さぁ…私の投球予告を信じるか…?」
 ライナー「…」
 テレンス「それとも…信じないか?」
 ライナー「…」
 テレンス「…では投げさせてもらおう…ッ!」
 ガチャ
 スカッ
 ジャン「な…投げたのは…ッ」
 マルコ「シュート!」
 アルミン「1球目はテレンスの勝利…これでこの戦いの流れは…テレンスの方に…ッ」
 ガチャ
 スカッ
 マルコ「2球目も空振り…」
 アルミン「まずい…まずいよライナー!」
 カタ....カタ.....カタ.....カタ....カタ...カタ..カタ......
 ライナー「…」
 テレンス「次こそは…スライダーだと思っているだろう?」
 ライナー(…次はスライダーか? いや…次はストレートか? いや…アルミンの言っていた通りここはターニングポイントだ…)
 ライナー(3球制限のある魔球を使うのはここしかない…)
 ライナー(次は…消える魔球だろう…)
 カタ...カタ..カタ..カタ........カタ....カタ..カタ
 ライナー(…なんだこの不規則な貧乏ゆすりは…どこかで聞いたことが…)
 ライナー(…そろそろうるせぇよ…ベルトルト…お前は貧乏ゆすりなんてしてたか?)
 ライナー(…ん? この音…!)
 テレンス「さて…では…これで三振だッ!」
 ガチャ
 
- 
                  - 27 : : 2015/06/28(日) 11:59:08
- カキン
 ジャン「おお…! ついに3球目…投げたのは予告通りスライダーッ!」
 マルコ「完璧に打ち返したッ!」
 ライナー「この当たりはホームランだぜ…」
 ホームランッ!
 テレンス「な、なにィ〜〜!?」
 ライナー「どうした…お前が予告したんだぜ…これぐらいのことは覚悟していたはずだ…」
 テレンス「き、貴様…」
 テレンス(な…なぜだ。 なぜスライダーと分かったのだ…!)
 ライナー「…」
 テレンス「こ、この男…」
 ベルトルト「…」
 
- 
                  - 28 : : 2015/06/28(日) 11:59:26
- その後
 ライナーがテレンスを攻守ともに圧倒。
 最終回…三回の裏までで8点のリードを奪っていた
 テレンス「くっ…ふぅ…はぁ…はぁ………なぜだ…なぜだ…」
 ライナー「どうした? 落ち着けよ…それとも負けを認めたのか?」
 テレンス「そ…そんなはずが……続けるぞッ!」
 テレンス「貴様は次に変化球を投げるのか!?」
 ライナー「…」
 ライナー『…』
 テレンス「変化球…こい!」
 スカ
 テレンス「な、なぜだ…なぜなのだァ〜ッ!?」
 テレンス「私の能力…相手の心を読む能力は完璧だ…ッ!」
 テレンス「だが…なぜ貴様の心は読めない…ッ!」
 ライナー「さて…次で三振だぜ…」
 テレンス「き、貴様ァ〜ッ! イカサマをしているな…ッ!?」
 ライナー『YESYESYES』
 ストラーイクッ! バッターアウトッ!
 テレンス「くっ…」
 
- 
                  - 29 : : 2015/06/28(日) 11:59:44
- ストラーイクバッターアウト!
 テレンス「!!」
 ライナー「さ…次がラストバッターだ」
 テレンス「………!」
 エレン「うっ…」
 アルミン「あっ…エレン! 魂が…ッ!」
 エレン「う…こ…こは?」
 ジャン「はっ…てめえはダービーに負けたんだよ…」
 ジャン「正直笑っちまったぜ…ふっ…ははは!」
 エレン「な…てめえ! ここでッ!」
 マルコ「まぁまぁ…二人とも。 ジャンも素直になりなよ…エレンが気を失ってる時…泣きそうな顔して心配していたじゃないか」
 ジャン「て、てめぇマルコ! それは言うんじゃねーよ!」
 アルミン「あはは!」
 マルコ「ちょ…痛いっ…痛っ!」
 テレンス「…ハァハァハァハァ」
 ライナー「心の奥底で負けを認めたらしいな…さて…どうしてくれようか…!」
 
- 
                  - 30 : : 2015/06/28(日) 12:01:07
- テレンス「な…なぜだ…!」
 ライナー「ベルトルトの貧乏ゆすりだぜ…」
 テレンス「な…なに!?」
 ライナー「てめえの投球予告を信じるか信じないか…どの球種を投げるか…」
 ライナー「全てベルトルトが途中から決めていたんだ…」
 ライナー「オレとベルトルトだけがわかる信号だ…」
 ライナー「それじゃあ…お前の能力は使えないよな…」
 テレンス「で…ではなぜ…わたしの能力が分かった…?」
 ライナー「それはエレンとのババ抜き…"勝利確定"とかほざいていたな…そこである疑念が生まれた」
 ライナー「なぜ"勝利確定"といえるのか」
 ライナー「エレンの強運により終盤までババを持っていたお前は冷静でいたつもりだろうが…少し焦っていたな…」
 ライナー「だが…ババがなくなった瞬間…余裕が生まれた…」
 ライナー「ということは"勝利確定"というのは…ブラフではない可能性が高いと思ったわけだ…」
 
- 
                  - 31 : : 2015/06/28(日) 12:01:22
- テレンス「…」
 ライナー「そしてその後ジャンが殴りかかった時」
 ライナー「てめえは予告していたな」
 ライナー「その予告は外れたが…完璧に相手の動きを読んでいるかのように…避けたな」
 ライナー「そこで今度は"やつは心を読めるのか…?"という疑念も生まれた」
 ライナー「魂を奪う能力があるくらいなら…心を読まれてもおかしくはない」
 ライナー「とはいえ…あの時ジャンの選択肢には足もあったはずだ」
 ライナー「それを腕だと確信して避けた…」
 ライナー「そこでオレは"こいつはYESかNOかの2つしかわからないのではないか…"とな」
 テレンス「…っ」
 ライナー「とはいえ…俺一人の力じゃどうにもならなかったな…」
 ライナー「しかし…ベルトルトもお前の能力に気付いていたようだな…」
 ライナー「さて…長ったらしい話は終わりにしよう…」
 ライナー「さぁ…オレに質問してみな…」
 テレンス「…は?」
 ライナー「どちらの腕でお前を殴るのか…をな!」
 
- 
                  - 32 : : 2015/06/28(日) 12:01:42
 テレンス「ひ、一思いに…右で…」
 ライナー『NONONO』
 テレンス「…!」
 テレンス「な…なら左…」
 ライナー『NONONO』
 テレンス「…!」
 テレンス「てことは…」
 ライナー「…」
 テレンス「もしかして…オラオラですかァ〜〜ッ!?」
 ライナー『YESYESYES』
 マルコ「OH! MY GOD!」
 ライナー「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
 ライナー「オラァ〜〜ッ!!!」
 テレンス「うっ…グォベバッ!!」
 ドサッ
 エレン「う…うわぁ…」
 テレンス「」ボコボコ
 ライナー「その顔…よく似合ってるぜ…」
 ライナー「その異常な性格にな…!」
 テレンス「」ボコボコ
 ベルトルト「やれやれ…だね」
 アルミン「ちゃんちゃん♪」
 
- 
                  - 33 : : 2015/06/28(日) 12:04:26
 エレン「ライナー…今回も助けてもらったのか…すまねぇな」
 ライナー「…きにするな。 いつもはお前に助けてもらってる…」
 エレン「…そうか? なんかお前ら最近思い詰めたような顔してる時多いよな…」
 エレン「なんかあるならオレらに相談しろよ…?」
 ライナー「…ああ」
 ライナー「本当に…すまない」
 エレン「なんで謝るんだよ…オレらは仲間だろ?」
 ライナー「…すまない…すまない…」
 
- 
                  - 34 : : 2015/06/28(日) 12:06:48
 エレン「…変なライナーだな」
 アルミン「そろそろ帰ろうか…もう緊張の連続で疲れちゃったよ…」
 ベルトルト「ライナー…彼らを殺す覚悟は…」
 ライナー「…それがオレらの…戦士としての使命だ…」
 ベルトルト「…頑張ろうね 3人で」
 ライナー「ああ…!」
 ダービー ザ プレイヤー
 完ッ!
 
- 
                  - 35 : : 2020/10/26(月) 23:07:18
- http://www.ssnote.net/users/homo 
 ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
 http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
 ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
 ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
 ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
 ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
 10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
 みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
 今回は誠にすみませんでした。
 13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
 >>12
 みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
 現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
 私自身の謝罪を忘れていました。すいません
 改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
 今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
 あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
 SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
 本当に今回はすみませんでした。
 ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
 http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
 ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
 56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ごめんなさい。
 58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ずっとここ見てました。
 怖くて怖くてたまらないんです。
 61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
 お願いです、やめてください。
 65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 元はといえば私の責任なんです。
 お願いです、許してください
 67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 アカウントは消します。サブ垢もです。
 もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
 どうかお許しください…
 68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 これは嘘じゃないです。
 本当にお願いします…
 79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ホントにやめてください…お願いします…
 85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 それに関しては本当に申し訳ありません。
 若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
 お願いですから今回だけはお慈悲をください
 89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 もう二度としませんから…
 お願いです、許してください…
 5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
 ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
 本当に申し訳ございませんでした。
 元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
 私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
 今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
 
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               死に急ぎ野郎
死に急ぎ野郎 みかぱん
みかぱん