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プロローグ 金色の鳥

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  1. 1 : : 2015/06/26(金) 17:26:00
    ※前に私小説で書いていたもののリメイク(?)版。

    ※温かい目で見てね
  2. 2 : : 2015/06/26(金) 17:35:57





    ――――遠い昔



    ある種類の鳥がいた。





    その鳥は、幼鳥の時は金色の翼が、成長するにつれて銀色に変化する奇妙で綺麗な鳥だった。


    その鳥の中で、唯一成長しても金色の翼のままの鳥がいた。



    親鳥はいつまでも老いていかない金色の鳥を気味悪がり、恐れた。



  3. 3 : : 2015/06/27(土) 19:01:30





    ある日のことだった。




    親鳥は雛鳥を・・・・・・落とした。



    木から飛び立とうとした雛鳥は、落ちた。






    薄れゆく意識の中、金色の鳥は絶望した。




  4. 4 : : 2015/06/27(土) 21:27:27



    金色の鳥は目を覚ました。




    見たことのない景色に混乱しつつも、目の前にある茶色の球体について理解しようとした。



    「~~~~~!」


    球体がギョロッと動いた。そして離れる。



    段々遠くなり、それが時々見るニンゲンだと分かった。



    茶髪の…少女(?)はなおも金色の鳥に話しかける。


  5. 5 : : 2015/11/04(水) 21:25:21
    「鳥さんのお名前はなあに?」


    少女は問う。朝、ちょうど窓を開けた時に落ちてきた、綺麗な金色の鳥に。


    「あたしはね、リーファ!」


    少女は名を名乗る。鳥はただ首をかしげるだけだ。


    「鳥さんは?お名前は?どこから来たの?」


    なおも問う。



    「綺麗な金色ね。うらやましい!」

    純粋な笑みで、少女…リーファは言った。
  6. 6 : : 2015/11/05(木) 18:21:24


    鳥は摩訶不思議な気分だった。


    目の前の少女はなおも口を動かす。


    少女の名前はリーファというらしい。彼女の言っていることが不思議と理解できるようになっていた。



    「綺麗な金色ね。うらやましい!」


    純粋な笑みで、彼女はそう言った。



    金色・・・。



    鳥は考えた。なぜ自分だけがこんな色なのだろう。なぜ親は銀色だったのに自分は違うのだろう。


    なぜだろう・・・・・・。

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著者情報
sangobasya

兎蛍@ロスト

@sangobasya

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金色の鳥 シリーズ

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