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【八幡×いろはす】

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  1. 1 : : 2015/04/02(木) 00:23:25
    俺は今までどんな日々を送ってきたのだろうか。青春を謳歌せし者達を見下し、敵とみなしてきた。だが、今となっては俺も青春を謳歌しているのかもしれない。奉仕部という存在のおかげで
    俺は本物が欲しいと心から思えたからだ。俺は本物が欲しい、それが俺が今もっとも欲しいものだ。

    「……私も、本物が欲しくなったんです」

    これは、ある奴の言葉だ。彼女もまた本物が欲しいと願った。願って得られるものではないのかもしれないが、それでも俺と彼女は本物が欲しいと思ったのだ。


    ーーーーーーーーーー


    【比企谷家 八幡自室】

    八幡「んっ……いつのまにか寝ちまった」

    八幡「今何時だ…」

    時計を見ると1時59分となっていた。

    八幡「晩飯はもういいか…」

    俺はそのまま、また布団に潜り込んだ。
    そして次、顔を布団から出した時は

    時計:8:53

    八幡「ヤバ、遅刻決定じゃねえか」

    八幡「とりあえず、行く支度するか」

    20分後、俺は支度を済ませ、いつものように自転車で登校した。ついたのはたまたま平塚先生の授業の時間だった。俺は教室の後ろの扉を静かに開け、自分の席に向かった。ちょっとみんなこっちみんなよ、視線が痛いだろ…

    平塚先生「比企谷、お前は授業が終わったら私のところに来い」

    そうとだけ言って授業は再開した。ヤバ、また説教されんのかな、それともまた殴られんのかな、八幡はサンドバックじゃないんだよ?
    そうして授業が終わり、俺は平塚先生に呼ばれ殴られた。ほんと痛い、あの人どんな拳してんだよ…



    【放課後 教室】
    授業が終わり放課後だ。終わった、やっと帰れる、家帰って寝よう。………まあ、帰れないんですけどね。
    そんな事を考えながら、俺は席を立ち部室へ向かった。
  2. 2 : : 2015/04/02(木) 13:23:08

    期待です
  3. 3 : : 2015/04/02(木) 21:46:21
    【放課後 廊下】
    八幡(ああ、帰りてえなぁ…)
    ソレジャアオネガイシマス

    八幡(あん、あれは…)

    一色「それでは、この資料のコピーお願いします」

    副会長「うん、了解」

    八幡(一色と……あいつは生徒会の奴かな?)

    俺は部室に向かう途中の廊下で一色と生徒会役員の奴に会った。あっちはまだ俺に気づいてはいない、となればとる行動は一つだ。

    八幡(遠回りしよう、なんならそのまま帰るまである)

    一色「あ、せんぱ~い♪」
    八幡(察しろマジで)

    八幡(よし、ならこのまま気づいていないフリしよう)

    一色「先輩、なんでシカトするんですか!聞こえてましたよね!?」ガシ

    八幡「あ、なんだ一色じゃねえか、今気づいたわ」
    (ウソだけど)

    一色「ウソですね、絶対気づいてました。しかも私を見つけたとたん遠回りしようとしましたね?」

    八幡(なにこの子、なんで俺の心が読めんの?テレパシー使えんの?)

    一色「あ、私テレパシー使えませんよ?先輩の行動をなんとなく予想しただけです。」

    八幡「…お前、俺の心が読めんの?」

    一色「本当に遠回りしようとしてたんですね……」

    八幡「いや、それはあの~……ほら、あれだ、その~……」

    一色「なんで避けるんですか?酷いです」ウデダキ、ウワメズカイ

    八幡「あざとい……」

    一色「え~、なにがですか~」

    一色「とにかく、私を避けようとした罰です。今週の土曜日、私と買い物に付き合ってください」

    八幡「はぁ?なんで?」

    一色「やだな~、デートですよデート♪」

    八幡「いや、その……俺、土曜は予定があるから……」

    一色「はいはい、拒否権はないですよ~」

    八幡「なんて無理矢理な……」

    一色「まあ、買い物と言っても部活で必要な物を買いに行くだけですから」

    一色「先輩はその荷物持ちをお願いします♪」

    八幡「……まあ、そのぐらいなら」

    一色「ありがとうございます!それじゃ、また連絡しますので」

    八幡「おう、適当に頼む」

    そう言って俺は、一色と別れ部室へ向かった。
    部室には既に、雪ノ下と由比ヶ浜がいた。


    特に何事もなく部室は終了した。俺は駐輪場に向かい自転車を回収した後、速やかに家に帰った。解放されたら即帰還、あたりまえのことだよね?
  4. 4 : : 2015/04/02(木) 22:25:48
    【比企谷家 リビング】
    ああ、土曜日めんどうだな……
    そう言えば、一色の奴俺のアドレス知ってんのか?まあいいや。

    小町「お兄ちゃん、ご飯だよ~」

    八幡「おう、分かった」チャクセキ

    八幡「おお、今日はすき焼きか」

    小町「うん、ちょうど安かったからね」

    八幡・小町「いただきます!!」

    小町「あ、お兄ちゃん小町今週の土曜日ちょっと行くところあるから」

    八幡「ああ、分かった。俺もその日は出掛けるからな」

    ガシャン
    小町「お、お兄ちゃんが……休日に……出掛ける……」

    小町「え、本当に!!まさか一人で行くんじゃないよね!?誰と行くの!?」

    八幡「なんだよいきなり、びっくりするだろ……」

    八幡「一色とだよ……」

    小町「おお、一色さんとか!楽しんで来てね♪」

    八幡「いや、ただ必要なものを買いに行くだけだよ……」

    小町「この、ごみいちゃんが……」ボソ

    八幡「あん?なんか言ったか?」

    小町「うんうん、なんでもないよ♪」

    八幡「早く食っちまおうぜ」

    小町「そうだね♪」


    夕御飯を食べ終わって部屋に戻った。そう言えば、俺肉二切れしか食ってねえな……。
  5. 5 : : 2015/04/03(金) 17:40:12
    【比企谷家 八幡自室】
    八幡「あ~、眠てぇな……」ピロリン

    八幡「メールだ、誰からだ?……って一色しかいないか……」

    宛:一色
    題:デート♪

    せんぱい♪、今週の土曜日は10時に駅前でお願いします!

    八幡「いやだからさ、なんであいつ俺のアドレス知ってんだよ……」

    八幡「とりあえず、了解っと」ピロン

    ピロリン
    宛:一色
    題:なんでですか!?

    ちょっと、なんで二文字だけで返すんですか!?コミュニケーション力低すぎません!?


    ピロン
    宛:八幡
    題:別に必要ないだろ

    いや、別にそれだけで伝わるから必要ないだろ。


    ピロリン
    宛:一色
    題:もう諦めました

    ……もういいです。
    とにかく、土曜日よろしくお願いします。


    ピロン
    宛:八幡
    題:空白

    ああ、分かった


    メールが終わった後は、とくになにもなく1日は終了した。
  6. 6 : : 2015/04/05(日) 02:04:31
    続き待ってます
  7. 7 : : 2015/04/16(木) 22:35:01
    【土曜日 10時 駅前】
    一週間というのはあっという間だ。気づけばすでに土曜日である。この調子で今日も早く終わんないかな~……。ていうか俺、時間ピッタリなんだけど。これが社蓄の一歩なのかな?いや、働かないんだけどね。
    とりあえず、一色がいないか辺りを見回す。

    八幡「あいつ、まだ来てないか……」

    まったく、早く来いよ。八幡このまま帰っちゃうよ?いろはす早く来いよ~

    ~10分後~

    ねえ、何で?何で来ないのいろはす?俺もうだいぶ待ってるよ?なんなら今帰っても怒られないレベル
  8. 8 : : 2015/04/16(木) 23:04:48
    一色「すみません、遅くなりましたぁ~♪」

    八幡「……」

    一色「あれ、先輩?もしかして怒っちゃいましたぁ♪」

    こいつめ……遅れてきたくせになんて軽面してやがんだよ……
    よし、ちょっといじわるしてやろうかな
    緊急企画!いろはすの言うことをひたすら無視してみよう!だよ!!いっつもいじめられてるからこれくらい許してもらえるよね?

    一色「もう先輩♪後輩がちょっと遅れたぐらいで怒らないでくださいよぉ~?」

    八幡「……」

    一色「先輩?」

    八幡「……」
  9. 9 : : 2015/04/18(土) 14:08:27
    一色「あれ~、先輩?気づいてないんですか?」

    八幡「……」

    一色「せんぱ~い、可愛い後輩ですよ~」

    なんだよこいつ、遅れたくせに誤りもしないのかよ。てか、自分のこと可愛いってどんだけ自分のこと好きなんだよ。まあ、俺も自分のこと好きだけど。

    一色「せん…ぱい?…」

    八幡「……」

    一色「先輩…返事してくださいよぉ…」

    よし、ちょっと声が潤んできたな。もう少しいじわるしてやるか
  10. 10 : : 2015/04/18(土) 22:01:08
    一色「せんぱ~い、先輩ってばぁ~………」

    八幡「……」

    一色「うぅ……」

    八幡「……」

    よし、もうこの辺でいいだろ。一色も少しは反省したな。

    一色「わかりました、先輩が無視するって言うのなら、」

    八幡(……?)

    一色「痴漢ですって叫びますよ?」

    八幡「すみませんでした。」ドゲザ

    一色「いえ、わかればいいんですよ♪」

    え~、なにこの子。超怖いんですけど……。しかもさっき、目がマジだったよ?目が笑ってなかったよ?一色さんは姫路さんなの?なら俺は明久君か。美波に関節技きめられるの?てか、みんなこのネタわかるのか?

    八幡「……お前、目がマジで怖いんだよ…」

    一色「先輩が無視するからですよぉ♪」

    八幡「ああ、それは悪かったよ……」

    いやだから、何でお前じゃなくて俺が謝ってんの?おかしいでしょ絶対。

    一色「それじゃあ先輩、とりあえずどこ行きますか?」

    八幡「いや、部活で使うもの買いに行くんだろ?」

    一色「はぁ~、このゴミぃ先輩が……」ボソッ

    八幡「は?お前今なんて言った?小町のセリフが聞こえたよ?」

    一色「いえ、なんでもぉ♪」

    八幡「とりあえず適当に歩き回って決めようぜ」

    一色「まあ、妥当ですね~。それじゃあ、行きましょうか♪」
  11. 11 : : 2015/04/18(土) 23:21:49
    ーーーーーーーーー
    一色「それで、結局どうしますか?」

    八幡「いやだから、必要なものを買いに……」

    一色「え~、ついでに遊んでいってもいいじゃないですかぁ♪」

    八幡「いや俺、早く買って帰りたいんだけど……」

    一色「先輩は本当につれないですね」

    八幡「そうだな、つられるよりそれを見てバカにしてたいな」

    一色「先輩、最低ですね……」

    ていうか本当に、男って何であんな簡単につられるの?バカなの?アホなの?死ぬの?
    いや待て、養われるってことはつまりつられてるのか?それなら俺、めっちゃつられちゃうよ!

    一色「あ、先輩♪」

    八幡「あ?なに?帰っていいの?」

    一色「あそこにカラオケ屋があるので行きましょう♪」
    八幡「無視すんなよ……」

    一色「そんなことどうでもいいから行きましょうよぉ♪」

    八幡「は?行かねえよ」

    一色「え~、行きましょうよぉ」ウワメヅカイ

    八幡「行かねっつってんだろ。早く買うもの買いにいくぞ」

    一色「あ、待ってくださいよぉ~」
  12. 12 : : 2015/04/18(土) 23:25:52
    みんなは今日の出来事を聞きたいだろうか。だが、本当に特に何もなく終了したのだ。あの後適当に必要なもの買って解散になった。実は元々一色も予定があったらしく、早めに帰って行った。
  13. 13 : : 2015/04/18(土) 23:37:16
    ーーーーーーーーーー
    やっと私のパートですね♪
    どうも、一色いろはです♪

    葉山先輩にフラれた後から、否、もっと前から私は気づいていたのかもしれません。本当はもう、葉山先輩のことが好きではないことに。すでに、先輩に惚れていたことに。
    でも、認めたくなかったのだと思います。可愛いくて、完璧で、カッコいい葉山先輩のことが好きという立場を失いたくなくて。だから、先輩を好きだと認めたくなかったのです。このことにもっと早く向き合っていれば、違う未来があったのかもしれません。
  14. 14 : : 2015/04/19(日) 00:01:16
    ーーーーーーー
    【放課後 生徒会室】
    一色「あ~、暇ですね~」

    副会長「会長は仕事をしてください!!!」

    書記「副会長、あまり大きな声を出すと…」

    一色「そ~ですよ~」

    副会長「はぁ、これが総武高の生徒会長なのか……」

    一色「えへへ、照れますね♪」

    副会長「褒めてません!!」

    庶務「会長と副会長、相変わらずですね」アハハハ

    一色「それより皆さん聞いてくださいよぉ~」

    一色「例の先輩ったら、まったく私の気持ちに気づいてくれないんですよぉ」

    副会長「例の先輩?…ああ、あのヒキタニ?のことか?」

    副会長「何だ?会長はヒキタニ君の事が好きなのか?」

    書記「あれ?副会長知らなかったのですか?」

    副会長「いや、知らないな……」

    一色「そういえば、確かに話をふったのは私ですけど、そういえば皆さんに言いましたっけ?」
    (ていうか、ヒキタニじゃありませんけどね)

    書記「そんなの見てれば簡単にわかるよ」

    庶務「そうですよ、わかりやすすぎです」

    一色「え、マジですか?」

    やっば~、周りからそんなにわかりやすかったんですかね?もしかして、みんな気づいちゃってたりして……

    副会長「というか、会長はあくまでも知られていないと思っていたならそんな簡単に言ってよかったのか?」

    一色「あ~、言われてみればそうですね、うっかりしてました」

    いや、いつもの私なら言ったりしなかったと思う。でも、本当にうっかりしていたのです。次はどうやって先輩と出かけようかと考えていたからなのです。
  15. 15 : : 2015/04/19(日) 12:09:16
    副会長「それで、会長はどうしたいんだ?」

    一色「ですから~、デートとかしたい訳ですよ~」

    書記「でも、誘うのとか緊張するよね」

    庶務「そうだな、ましてや隠してるなら尚更難しいよな」

    副会長「もういっそ告白したらどうだ?」

    書記「でも、どっちにしても呼び出したりしないといけないですよ」

    一色「そうですよね~、どっちにしろですよね~」

    一色「だからどうしようか悩んでたんですよ」

    副会長「う~ん、確かに難しいな」

    書記「買い物に付き合ってって言ってみればいいんじゃないですか?」

    一色「それはもう使っちゃったんですよぉ」

    庶務「ならもう使えないな」

    書記「なら、一緒に帰ったりしてみたら?」

    副会長「それ、そこまで意味あるか?」

    書記「ありますよ、積み重ねが大切なんですから」

    一色「なるほど、わかりました、それ試して見ます♪」

    書記「うん、頑張ってね」

    一色「はい、頑張ります!それじゃあ、今日はこの辺で」

    副会長「誤魔化すな、仕事しろ」

    やっぱりダメですか…
    さりげなく帰れると思ったのに
  16. 16 : : 2015/04/19(日) 20:45:15
    【放課後 校門前】
    あの後、書記ちゃんのおかげで最終下校の前に帰してもらえた。先輩が出てくる前に待ち構えていないといけないですからね♪
    しかし、今になって気づく、

    一色「そういえば、雪ノ下先輩と由比ヶ浜先輩もいるんでした……」

    これは失敗しました。果たしてどうしましょうか。とりあえず、今日は帰りましょう。逆に変に会ってしまっても対処に困りますし。仕方ありません。今日のところは撤退しましょう。

    由比ヶ浜「あ、いろはちゃん!」
    一色(察してください、マジで)

    由比ヶ浜「いろはちゃん、やっはろ~」

    一色「や、やっはろ~です、由比ヶ浜先輩……」

    雪ノ下「あら、こんにちは、一色さん」

    一色「どうもです、雪ノ下先輩……」

    はあ……、最悪ですね……
    いや、待ってください。先輩の姿がありません!どうしたんでしょうか?とにかく、これは好都合です!

    一色「あれ?先輩はどうしたんですか~?」

    由比ヶ浜「あ、ヒッキーなら平塚先生に呼び出しくらってるよ」

    一色「あ、そうなんですか♪」パァ

    雪ノ下「一色さん、呼び出し谷君に何か用だったのかしら?」

    一色「あ、いえ、そういう訳ではないですよ♪」
    (嘘ですけどね)

    雪ノ下「それなら、何故ここに居るのかしら?」

    一色「実は、ちょっと人を待っていて」

    由比ヶ浜「あ、そうだったんだ」

    一色「はい、ですので私に構わず帰ってくださっていいですよ」
    (ていうか帰ってください)

    雪ノ下「そうね、由比ヶ浜さん帰りましょうか」

    由比ヶ浜「そうだね、帰ろっか。じゃあねいろはちゃん」

    一色「はい、さよならです♪」
  17. 17 : : 2015/04/19(日) 21:10:59
    ~10分後~
    遅い、遅すぎます。もうこのまま迎えに行ってもいいレベルです。
    愛しの先輩、早く来ませんかね~……

    八幡「はぁ~、やっと解放してもらえた……。とっとと帰って寝よう」

    一色「あ、せんぱ~い♪」

    八幡「げっ…」

    一色「露骨に嫌がられると傷つきますね……」

    八幡「いや、別に嫌がってねえよ……」

    一色「嫌がってたじゃないですか~」ブー

    八幡「というかお前、ここで何してんの?」

    一色「やだな~、先輩のこと待ってたに決まってるじゃないですか♪」

    八幡「は?なんで?」

    一色「一緒に帰りたかったからですよ~」

    八幡「いやだって、俺とお前方向違うだろ」

    一色「ですから、駅まで一緒に帰りましょ♪」

    八幡「俺、家そっちじゃないんだけど……」

    一色「帰りますよ?」メ、コワッ

    八幡「わ、わかったよ……」

    一色「もう、最初っからそうすればよかったんですよ♪」

    一色「それじゃ、帰りましょうか♪」

    やりました!
    これでやっと先輩と一緒に帰れます♪
  18. 18 : : 2015/04/25(土) 21:40:13
    【放課後 帰り道】

    八幡「そういえば、なんでお前俺を待ってたんだよ」

    一色「本当に先輩は鈍いですね……」ボソッ

    八幡「あん?なんか言ったか?」

    一色「いえ、なにも♪」

    八幡「そうか……いやだからなんで俺を待ってたんだよ」

    一色「そりゃあ、先輩と一緒に帰りたいからに決まってるじゃないですか♪」

    八幡「いや、意味わかんねえし…」

    もう、先輩は鈍感さんなんですからぁ♪私はこんなに先輩のことを思っているのに♪それなのになんで気づかないんですかね?先輩はリトさんなんですか?

    一色「まあ、そんなことは気にしなくてもいいじゃないですかぁ♪」

    八幡「いや、気にするだろ……」
  19. 19 : : 2015/04/25(土) 21:48:10
    【帰り道 駅前】
    一色「それじゃあ、ここでいいです」 

    八幡「そうか、それじゃあな」

    一色「せんぱい」

    八幡「あん?」

    一色「また明日、です♪」

    八幡「お、おう、じゃあな…」

    一色「はい」タッタッタッ

    一色はそういうと駅の中に入って行った。途中振り返って手を振ってきた。俺はそれに適当に手を振ってその場を後にした。
  20. 20 : : 2015/05/02(土) 23:36:13
    【比企谷家】
    八幡「ただいま~、小町~」

    母「あら、小町なら今日は帰らないわよ」

    八幡「げっ、母さん……」

    母「お前、母親に向かってなんてこと言うんだよ……」

    いや、いきなり話されたらびっくりするだろ。てか、なんでママンがここにいるの?あ、ここが家だからか
  21. 21 : : 2015/05/02(土) 23:41:56
    母「とりあえず、今日は小町帰らないから私とあんたの二人だけよ」

    八幡「お、おう。それじゃ、ご飯は……」

    母「ああ、ご飯はなんか勝手にしなさい」

    おいおい、それって親としてどうなんだよ……
    まあ、母親の飯はあんま美味くないからいいけど
  22. 22 : : 2015/05/13(水) 23:41:13
    【朝 7時30分】
    朝とは憂鬱なものである。まるで、夏休みの最終日に宿題が終わっていない時の憂鬱さのようだ。それが毎日とかマジ地獄。

    小町「お兄ちゃ~ん、そろそろ起きないと遅刻するよ~」

    ……くそっ、せっかく現実逃避してたのに……
    仕方ない、起きるとするか。

    ダルい体を無理矢理起こそうとする。
    体重などは変わらないはずなのに、体感的にはかなり体が重たい。それでもなんとか着替えてリビングに行く。

    その後朝ご飯を食べ、寝癖を直し、学校へ向かう。いやもう、この時点でかなり疲れていることが実感できる。マジ学校行きたくねぇ……
  23. 23 : : 2015/05/14(木) 00:05:58
    【朝 通学路】
    いつも通りの朝。いつも通りの自転車。いつも通りの通学路。よし、いつも通りである。違うことと言えば……

    一色「せんぱ~い、おはようございますぅ~」
     
    ……前から一色が走ってくることぐらいである。
    おい、大声出すなよ、周りから変な目で見られるだろ……
    まあ、とりあえずは無視だな。先輩と言ってもいっぱいいるしな。

    一色「先輩!なんでまた無視するんですか!!」

    八幡「いや、俺じゃないと思ったから…」

    いや本当にあれ恥ずかしいよな。自分だと思って手を振ったりすると後ろのやつに振ってたとかな。マジ本気で死にたくなる。誰でも一度は体験するであろう恥ずかしい羞恥体験談である。

    一色「もう、私が先輩って呼ぶのは先輩だけですよ♪」

    あざとい……。それって俺の名前覚えてないとかじゃないよね?ねぇ?違うよね?

    一色「先輩?聞いてますかぁ?」

    八幡「…え、あ、何?」

    一色「もう、ですから学校まで一緒に行きましょうよ」

    八幡「はぁ?やだよ」

    一色「なんでですか!?」

    八幡「いや、女子と登校とか恥ずかしいだろ」

    一色「でも~、もう会っちゃいましたし~。こっから私を無視して学校に行くのもどうなんですか?」

    確かにそうである。もう会っちまったしなぁ~。しょうがない、今回だけは諦めて一緒に行くか。

    八幡「はぁ……。わかったから行くぞ」

    一色「あ、先輩待ってくださいよぉ~」

    女子と登校とかマジリア充である。たが、俺の場合は半ば強制である。よし、できるだけ目立たないようにしよう。
    ……そういえば、なんでこいつ通学路違うのにここにいんだ?
  24. 24 : : 2015/05/21(木) 03:29:57
    つづきみたいよーーーーー
  25. 25 : : 2015/05/24(日) 22:58:00
    【学校 昇降口】
    八幡「それじゃな、一色」

    一色「あ、ちょっと待ってくださいよぉ~」

    八幡「なんだよ、恥ずかしいから早く行きたいんだよ」

    てか、来るとき本当に恥ずかしかったわ。人とすれ違うたんびに見られんだもん。しかも一色の奴、さりげなく腕組んでくるしさ。本当に恥ずかしいったらありゃしない。

    一色「せんぱ~い、今日も一緒に帰りませんかぁ?」

    八幡「はぁ?何で?」

    一色「そんなの、好きだからに決まってるじゃないですかぁ~♪」

    八幡「あざとい……」

    一色「先輩って本当に鈍いですね…」ボソッ

    八幡「あん?なんか言ったか?」

    一色「なんでもありません。そんなことよりわかりましたね?」

    八幡「いやだから嫌だっ……」
    一色「でないと、迎えに行っちゃいますよ?」

    八幡「いや、来んなよ……わかったよ…」

    一色「はい、お願いします♪」

    一色「それでは、また放課後に♪」

    八幡「ああ……」

    まったく、なんなんだよ。一色の奴……
  26. 26 : : 2015/05/24(日) 23:18:40
    【放課後】
    ああ……。やっと授業終わった……。よし、帰ろう、帰って小町とたわむれよう。……はいはいわかってますよ、黙って部活行きますよ。
    まったく、世界って怖い。ついでにいろはすも怖い……。

    【放課後 部室前】

    八幡「うす…」ガラガラ

    由比ヶ浜「あ、ヒッキーきた」

    雪ノ下「こんにちは、比企谷君」

    八幡「ああ…」

    二人はそれだけ言ってまたそれぞれの作業に戻った。いつも通り由比ヶ浜はケータイをいじっていて、雪ノ下は本を読んでいる。よし、いつも通りだ。……てか、なんかデジャヴ。そして案の定、いつも通りでないのは……

    八幡「……なんで一色がいんだよ」

    一色「どうもです、先輩♪」

    手にはケータイと雑誌を持った一色が、極当たり前のように座っていた。

    八幡「いや、だからなんでいんだよ……」

    一色「え~、だって暇だ……もとい、時間があったので遊びにきたんですよぉ♪」

    八幡「いや隠せてねえし、つうかいいのかよ雪ノ下?」

    雪ノ下「もちろん、ダメに決まっているじゃない」

    雪ノ下「でも、一色さんがどうしてもと言うものだから」

    雪ノ下さん、本当に一色と由比ヶ浜に甘すぎじゃないですか?甘々百合百合ですよ?

    一色「まあいいじゃないですかぁ。邪魔はしませんので」

    八幡「……もう、わかったよ」

    そこで会話は終了した。静かになった部室には、これから始まる甘い青春の香りが、あるように見えた。………主に、一色の辺りで…
  27. 27 : : 2015/05/26(火) 00:23:56
    【放課後 通学路】
    部活動が終わり、今は一色と下校している。…なんか、もう色々と諦めた。

    一色「せんぱ~い、これからも一緒に帰りませんかぁ♪」

    八幡「は?なんでだよ……」

    一色「いいじゃないですかぁ♪先輩の株も急上昇ですよ♪」

    八幡「意味わかんねえよ……それに、そういうのは葉山に頼めよ」

    一色「先輩はまたそういうこと言うんですね……」ボソッ

    八幡「はぁ?なんか言ったか?」

    一色「いいえ、別にぃ……」

    八幡「なんなんだよ……」

    一色「あ、もう駅すぐそこなんで、もういいです♪」

    八幡「ああ、じゃあな」

    一色「はい、また明日です♪」

    一色はそういって小走りでかけていく。さて、俺も帰るか。明日から『見た目だけはリア充ライフ!』が始まるのか……
  28. 28 : : 2015/05/26(火) 00:34:39
    それからは、学校に行けば一色と登校し、下校すれば一色と帰る。なんというか、本当にリア充みたいである。だが、やはり半ば強制であるのだ……。
    まったく、一色って俺のこと好きなの?あざといの?なんなの?

    ……しかし、俺は知っている。あいつの好意は俺には向いていない。俺以外の……葉山隼人に向いているのだ。あいつの視界に、俺は見えていない。一色は、……あくまで葉山隼人のことが好きなのだ。だから、俺は勘違いはしない。相手は誰だろうと関係ない。期待せず、勘違いせず、いつからか希望をもつのはやめたはずなのだから……。
  29. 29 : : 2015/06/01(月) 21:14:17
    【夜 一色自室】
    一色「いや~、今日も先輩とイチャイチャできましたねぇ~♪」

    パジャマ姿で、ベットの上に横になりながらそんなことを言っていた。 

    一色「明日もいっぱい先輩に甘えましょうかね~♪」ウヘヘ

    にしても、本当に先輩は鈍いんですよね~……
    私はこんなにも先輩を思っているのに!もう、今すぐ先輩の胸に飛び込みたい気持ちなのに!!

    一色「せんぱ~い…あいたいですよぉ…」

    デートとかもしたいですよ~……
    何か理由を付けて誘わないとですね~… 

    一色「………あっ、そうだ♪」
  30. 30 : : 2015/06/01(月) 21:43:21
    【夜 八幡自室】
    八幡「あ~、寝みい~……」
    ピロリン

    八幡「あ?何だ?メールか?」

    普通、メールがきたら「あれ、友達からかな?」とかなるはずなのに、俺の場合はそうはならない。
    俺の場合は……

    八幡「……よ~し、寝よう」

    なんと、見もせずに無視である。
    まあ、いっか!
    ……はいはい、見ますよ。

    宛:一色
    題:デートしませんかぁ?

    せんぱい♪夜分遅くにすいません。
    先輩、今週の土曜日一緒にお出かけしませんか?


    ーーーーーーーーーー

    一色「やあ~、送っちゃいました!」

    一色「無視とかされないですかね……」

    ピロリン

    一色「あ、早速返事ですかね」


    宛:先輩
    題:空白

    はあ?なんでだよ、つうか行かねえよ


    一色「まあ、そうですよね~」

    うん、なんとなく予想はついてました。いましたけど、どうしましょうか。ここからが本当の勝負なんですよね。よし、とりあえず行き場所を…


    宛:一色
    題:行き先

    え~、いきましょうよぉ~
    ちょうどここにディスティニーランドのチケットが二枚あるんですよ~ 


    嘘は言ってません。この間、書記ちゃんが二人でってくれたんです。これで先輩もきっと一緒に行ってくれます!

    結局、先輩はかなりしぶっていましたが、最終的には折れて一緒に行ってくれることになりました♪
    やりました♪これで先輩とデートができます♪
  31. 31 : : 2015/06/06(土) 21:12:18
    【土曜日 駅前】

    やっと土曜日です♪ようやく先輩とデートですよ~♪
    な、なんかいざとなったら緊張してきました…
    だ、大丈夫ですよね?おかしくありませんよね?しっかりメイクもして身だしなみもチェックしました……よし、大丈夫です。

    あ、そろそろ時間ですね、先輩どこでしょうか……

    一色「あ、いました♪」

    一色「せんぱ~い♪」

    八幡「……おう」

    一色「なんですか、反応薄いですね~」

    一色「それより、どうですか?今日の私♪」チラチラ

    八幡「……なにが?」

    一色「あ~、まあ、先輩はそうですよね……」

    八幡「はぁ?なにがだよ」

    一色「今日の私、なんかちょっと違いませんか♪」

    八幡「……髪きった?」

    一色「さすが、ゴミぃ先輩……」

    八幡「なんだよ、違うのかよ」

    八幡「じゃあ、髪型変えた?」

    一色「違います」

    八幡「髪の色変えた?」

    一色「NO」

    八幡「髪の量変えた?」

    一色「いいえ」

    八幡「髪変えた?」

    一色「いいかげん髪から離れやがれです!!」

    八幡「な、なんだよ、離れやがれですって……敬語がどうかはっきりしろよ……」

    一色「なんだよ、じゃありませんよ!!なんですか、髪変えた?って!!!」

    八幡「……化粧してんだろ?いつもより明るくていい感じだぞ」

    一色「………え、あ、あ?」

    一色「き、気づいてたんならそう言ってくださいよ!!!!」/////

    八幡「なんだよ、うっせぇなぁ……」

    一色「えへへ///でも、先輩気づいてくれてたんですね♪」

    一色「それでそれで、どうですか?今日のワ・タ・シ♪」

    八幡「いやだから、いいんじゃねえの?」

    一色「そうですか、いい感じですか…///」ボソッ

    八幡「あ?なんか言ったか?」

    一色「あ、いやなにも♪」

    八幡「そうか、ほら、行くぞ」

    一色「はぁ~い♪」
  32. 32 : : 2015/06/07(日) 02:57:14
    はよはよ
  33. 33 : : 2015/06/11(木) 23:13:47
    続き〜
  34. 34 : : 2015/06/22(月) 00:05:09
    【先輩とデート in ディスティニーランド】

    一色「やっと着きましたね♪」

    八幡「超疲れた。もうこのまま帰っていいレベル」

    一色「では早速、先輩どれ乗りますか♪」
    八幡「無視かよおい…」

    八幡「そうだな、とりあえず帰りの電車に…」

    一色「あん?」ギロッ

    八幡「…になんか乗らずに、一色の乗りたいやつに乗ろうぜ?」汗

    一色「そうですか、なにがいいですかね~♪」

    八幡(怖いよ、怖いよいろはす……)

    とりあえず、やっと先輩とデートにこれたんですからしっかりアピールしないとですね!いろは、頑張りますよ!
  35. 35 : : 2015/06/22(月) 00:33:39
    ーーーーー

    その後は、アトラクションに乗ったりご飯を食べたりしました。
    いや~、かなり楽しかったですね~♪
    そして、今はパレードの開始を先輩と待っています。

    一色「いや~、結構楽しかったですね~」

    八幡「まあそうだな、疲れたけど」

    一色「いいんですよ~、その疲れは必要な疲れです♪」

    八幡「さいですか」

    八幡「ていうか、いつになったら始まんだよ」

    一色「もうすぐじゃないですかぁ?」


    ヒュ~………ドンッ!!!!!


    一色「あ、先輩ほらっ!花火ですよっ!」

    八幡「ああ、そうだな」

    一色「あ、あっちからもなんか着ましたよっ!」

    八幡(こいつ、楽しそうだな…)

    一色「いいもんですね、こういうパレードも…」

    八幡「なんだお前、こういうの嫌いなのか?」

    一色「あ、いえ、そういうわけじゃないんですけど……」

    一色「ただその……こういうパレードをみてると、葉山先輩にフラれたことを思い出しちゃって……」

    八幡「……そうか」

    一色「……」

    八幡「…まあ、その、なんだ」

    八幡「お前はいろんなこと頑張ってるし、葉山もそういうところわかってると思うし」

    八幡「一色が思い続けていれば、葉山もそのうちわかってくれるんじゃねえの?」

    一色「え、いや、あの…先輩?」

    八幡「だからなんだぁ、お前も色々頑張れよ…」

    一色「待ってください、違うんですよ先輩……」

    八幡「否定したい気持ちもわからんでわないが、俺もできるだけ協力してやるから……」


    パンッ!!!


    八幡「はぁ?てめえ、なにすんだよ!?いきなりビンタはねえだろ……」

    一色「……先輩……だけには……」

    八幡「あんっ?なんだよ、聞こえねえよ」




    一色「先輩だけには、頑張れなんて言われたくありませんでした!!!!!」




    八幡「……はあ?……なにが……」

    一色「……っ!!」ダッ

    八幡「おい、ちょっ、一色!!……たく、なんなんだよ……」


    先輩だけには……先輩だけには言われたくありませんでした……。先輩だけには葉山先輩に好かれる様に頑張れなんて、誤解されたくありませんでした。なんで、先輩はわかってくれないんですかっ!!
  36. 36 : : 2015/06/22(月) 01:08:16
    【一色とケンカ後 帰り道】

    結局、一色は走って先に帰った。
    俺は、その後その場に立ち尽くして気づいたらパレードが終わっていた。
    それで、今は帰りの電車に揺られている。

    八幡「……ったく、なんなんだよ一色のやつ……」

    そんな独り言がこぼれた。あの時は確かにいきなりビンタされてついカッとなってはいた。そのせいか、いつもより苛立ちまじりの声が出てしまっていた。


    「先輩だけには、頑張れなんて言われたくありませんでした」


    あの言葉が脳裏に響く。

    八幡「やっぱり、俺が悪い……のか?」

    正直言って、俺がなんで怒られたのかわからない。一色のやつは葉山のことが好きで、それを頑張れって言って、頑張れなんて言われたくないって怒られる。

    八幡「……ほんと、なんなんだよ……」

    最近の一色は本当にわかんねえ。いきなりデートに行くとか、一緒に帰るとか。一色は葉山のことが好きじゃないのかよ。なんで俺にこびをうるんだよ。マジで意味わかんねえ。
  37. 37 : : 2015/06/28(日) 23:09:21
    休日の過ごし方は実に最悪だった。昼過ぎまで寝て、昼飯食って晩飯食って眠くなったら寝るという感じだった。頭の中から一色のことが離れない。勘のいい小町には指摘されたが、「俺のことだから、今回は自分で考える」と言ったら放っとかれている。正直、あの時見栄を張らず素直に相談しとけば良かった……

    まあ、とにかく、なんとかしなければならない。一応罪悪感はあるのだから、謝るなり話し合うなり何かしなくてはならない。

    八幡「でも、どうすっかなぁ……」

    それが、どうしたらいいのか全く思いつかん。とりあえずは何で一色が怒ったのかについて考えるのだが、そもそも理由が不明である。なんで俺怒られんの?

    よし、まずは状況整理をしよう。

    八幡「よし、自問自答形式で状況整理だ」

    八幡「まず、最近一色の様子がおかしかった。それはいつからだ?」

    八幡「それはたぶん、一色が葉山に告白してからだろう。それから態度が変わった」

    八幡「そうか、ではその理由はわかるか?」

    八幡「全くわからん。一つも心当たりがない。」
  38. 38 : : 2015/06/28(日) 23:23:18
    八幡「そうか、なら次だ。最近一色の様子がおかしかったというのは具体的にはどの様な感じだった?」

    八幡「いきなり買い物に連れて行かれたり、学校の登下校をさせられたりだ」

    八幡「なるほど、それで今回のデートか。……ていうか、もうそれって原因一つしかなくね?」



    ………一色は俺のことが好き?



    八幡「……って、そんなわけあるかぁ!!!!!」

    なんだよそれ、ぜってーありえねえよ。一色が俺のことを好きだあ!?万に一つもありはしねぇ。

    ……だか、もしそうだったとしたらすべてに合点がいく。好きなら一緒に買い物に行きたいと思うだろうし、一緒に行き帰りしたいとか、デートしたいとかも思うはずだ。ソースは俺。
    それに、一色が俺のことを好きだったら、一色がいまだに葉山のことが好きなんて本当に好きなやつに誤解されるなんて絶対嫌なはずだ。それでなら、ああやって怒られるのにも納得がいく。

    八幡「……でも、まあ、まさかな……」

    そう、これはあくまで可能性の話だ。それに、この可能性はほぼ絶対にありえないだろうし。

    ……何度いましめても、また経験する。また勘違いする。俺はもう、そういうのはやめたんだ……。
  39. 39 : : 2015/06/28(日) 23:40:37
    これは期待
  40. 40 : : 2015/06/29(月) 00:15:42
    【休日明け 月曜日 朝】

    ああ、ねみぃ……。結局昨日は、3時過ぎまで起きていた。ていうか、それもう今日じゃねえか。

    顔を洗い、寝癖を直し、着替えてリビングへ向かう。移動中いつも以上に体が重たいのを感じる。

    八幡「小町~、朝飯前~」ドア、ガチャッ

    小町「おお、おはようお兄ちゃん……って、どうしたの?目がいつも以上にどんよりしてるよ?」

    八幡「……見てわかるくらいか?」

    小町「うん、ものすっごいよ」

    八幡「……そうか」

    まあ、たぶん本当にそうなんだろうな。今の俺はかなりブルーだ。というかブラックだ。闇人間になれそうなくらい。相手の能力とか無効化できんじゃねえの?

    小町「まあ、なんでそうなってんのか大体はわかるけど、お兄ちゃんが自分でやるっていうから小町今回は何も言わないよ?」

    八幡「ああ、それでいい。そうしてくれ」 

    今回ばかりは小町に頼ってはいけない気がするのだ。自分で、あるいは今回のことに関係ある人間しか関わらずに解決しないとダメなんだ。

    小町「でもお兄ちゃん、一つだけ言っとくよ」

    八幡「……なんだ?」

    小町「一度間違えると引き返せないことだってあるんだよ」

    八幡「……」

    小町「だからしっかり考えて、醜くても、無様でも、必死にあがいて自分の一番のぞむ道を進まないとダメなんだよ」

    小町「それともう一つ、お兄ちゃんは、お兄ちゃんが思ってるほど嫌われてる人間じゃないんだよ」

    小町「むしろ、好かれてるんだよ!あ、今の小町的にポイント高い♪」

    八幡「一つじゃねえじゃねえか……」

    小町「男は細かいこと気にしないの!……あ、小町もう行くね!」

    八幡「ああ……」

    そうなんだよな。引き返せない道があるから、必死にあがいて決めなきゃな……

    八幡「……ありがとな小町」ボソッ

    小町「ん?なんか言った?」

    八幡「なんでもねえよ」

    頑張れよ俺、しっかり決めんだよ。自分が傷つかないために。相手を傷つけないために。

    ……小町、俺が思ってるほど俺は嫌われてないってどういう意味だよ……。
  41. 41 : : 2015/06/29(月) 23:00:29
    八幡「よし、戸締まり完了だな……」ドア、ガチャッ

    俺は戸締まりをしチャリで登校しようとする。ちなみに、小町は本当に先に言った。待っててくれてもいいじゃねえか……。
    ……まあ、いっか。いつものことだし。

    八幡「……いつもどおり…か。」

    いつもどおり……。いつもどおりってなんだっけな。日常なんて、簡単に壊れちまうもんなのに……。

    学校への道のりも終わりに近づき、駐輪場に自転車を止める。……やっぱり、一色は俺とは登校していない。

    一色「……あ。」バッタリ

    八幡「……あ。」バッタリ

    やべー、今一番会いたくねぇ……。

    一色「……」クイッ、スタスタ

    まあ、無視が得策だよな……。現に、俺もそうするし。とりあえずゆっくり歩いていくか。
  42. 42 : : 2015/07/07(火) 21:44:33
    期待
  43. 43 : : 2015/07/10(金) 21:37:46
    【放課後 教室】
    授業が終わり、放課後の教室風景に変わる。部活に行くもの、友達とくっちゃべるもの、帰るもの。ちなみに俺はどれにも当てはまらない。
    一色の件について一人、考えているわけだ。

    さて、どうすっかなぁ。一色があの調子だとこっちから何かしねぇと終わんねえよなぁ……。

    八幡「マジでどうしよう……」

    はっきり言って、俺は乙女心とか全くわからんのよねぇ。こういう時、あいつになんて言ったらいいのかな……。

    八幡「何したらいいのかすらわからん」

    まあ、仲直り?をする。というか、あいつのご機嫌をとる必要があるのはわかる。なら、そのためにはどうするのか。
    一色に謝ればいいのかぁ?……いや、違うな。ただ謝るだけだとかえって逆効果だ。しっかり相手の怒った部分を指摘したうえで謝る必要がある。
    なら、なんで一色が怒っていたのかつきとめる必要があるのだが………

    八幡「それがわからんから苦労してんだよなぁ……」

    もう、もうホント。なんであいつ怒ってんの?誰か教えてくれよ……。

    とりあえず、ここで一人で考えててもしょうがないから部活行くか。
    席を立ち、部室に向かおうとする。


    由比ヶ浜「………」

  44. 44 : : 2015/07/10(金) 22:01:46
    待ってましたわ
  45. 45 : : 2015/07/11(土) 08:10:23
    【部室へ向かう途中 廊下】

    ……一応、誰かに相談するって選択肢ならあるんだよな。今の俺には昔と違って色々あるから。主に戸塚とかな。後は戸塚と奉仕部と、後戸塚な。相談する相手なら一応いる。材木座?誰ですかそれ。
    でも、とりあえず戸塚とかその他もろもろには小町と同じ理由で相談するわけにはいかない。

    八幡「となると、奉仕部かぁ………」

    まあ、奉仕部なら一応一色と認識もあるし。関係あるっちゃああるしな。最悪相談してみるのもありかな。

    由比ヶ浜「……奉仕部がどうしたの?」

    八幡「うわっ!ビックリした……。なんだ由比ヶ浜か」

    由比ヶ浜「あ、ごめんね。いきなり声かけちゃって」 

    八幡「いや、俺も考え事してなしな」

    由比ヶ浜「あ、あれ考え事してたんだ……」

    八幡「あれって……」

    由比ヶ浜「さっき、教室でなんか独り言言ってるみたいだったから」

    八幡「ああ……ま、まあな」

    由比ヶ浜「それで?何考えてたの?」

    八幡「あ、えっとな……」

    正直悩みものだな……。相談するべきか、しないべきか……。まあ、相談するぶんにはいいか。どっちにしろ行き詰まってたしな。

    由比ヶ浜「ヒッキー?……」

    八幡「あ、いや、ちょっと相談があるんだが……」

    由比ヶ浜「……うん」

    八幡「……やっぱ、部室ついてからな。雪ノ下にも話したいし」

    由比ヶ浜「……そっか…」

    由比ヶ浜「うん!、わかった!!」

    この選択肢はあっているのだろうか。
    っと、昔の俺なら悩んでいたかもしれない。でも、今は違う。今は奉仕部を、雪ノ下そして由比ヶ浜を信頼している。多分大丈夫だろう。…………本当に大丈夫かなぁ…。
  46. 46 : : 2015/07/11(土) 22:47:55
    【部室】

    由比ヶ浜「やっはろ~!!」

    八幡「うす」

    雪ノ下「こんにちは、由比ヶ浜さん」

    ねえ、ちょっと待てよ。俺もいるんですけど?挨拶しましたよね?俺の名前も呼んでください……。

    雪ノ下「……それと、比企谷君も」

    八幡「……お、おう…」

    なんだ、忘れてたんじゃなかったのね。ビックリしたわ、俺透明人間にでもなっちまったのかと思ったよ。ガルルル。

    とりあえず俺と由比ヶ浜は定位置につく。もちろん一色は来ていない。まあ、当然か。

    由比ヶ浜「………」ヒッキー、チラッ

    雪ノ下「………?」

    八幡「……ちょっと、いいか?」


    俺は一色との出来事を全部話した。俺自信の考え自体は言わずに。
  47. 47 : : 2015/07/11(土) 23:22:04
    八幡「と、いうわけなんだが……」

    由比ヶ浜「ふ~ん、そんなことがあったんだ」

    雪ノ下「確かに、最近一色さんはよく部室に来ていたし」

    八幡「ああ、まあな」

    雪ノ下「つまり、一色さんとどうすればいいのかわからないからどうしたらいいのか?っということね」

    由比ヶ浜「………」

    雪ノ下「……どうしたのかしら?由比ヶ浜さん」

    由比ヶ浜「……ううん、なんでもない」


    八幡「とりあえず、だ」

    八幡「……俺、どうしたらいいのでしょうか…」

    雪ノ下「……知らないわよ、そんなこと…」

    雪ノ下「……でも、それじゃあ終わらないのよね」

    雪ノ下「どうしたらいいと思うかしら、由比ヶ浜さん」

    由比ヶ浜「………」

    雪ノ下「……由比ヶ浜さん?」

    由比ヶ浜「え、あ、えっとね、そ、そうだな~……」

    由比ヶ浜「ごめん、ちょっと思いつかないや……」

    八幡「いや、まあそうだよな。まあ、ゆっくり考えてくれれば……」


    その後、色々と話し合ったが結局あまり意見はまとまらなかった。……ちょっと急がねえと取り返しのつかねえことになんねえかな……。 
  48. 48 : : 2015/07/11(土) 23:36:46
    【放課後 部室 最終下校時間】

    雪ノ下「今日のところはこのくらいにしましょうか、私は鍵を戻してくるわ」

    由比ヶ浜「うん、じゃあね~ゆきのん」

    八幡「悪かったな、また頼むわ」

    雪ノ下「ええ、それじゃあ由比ヶ浜さん比企谷君また明日ね」




    雪ノ下と別れ、由比ヶ浜と廊下を歩いている。………まあ、たまにあることだな。

    由比ヶ浜「……ねえ、ヒッキー」

    八幡「ん?なんだ?」

    由比ヶ浜「いろはちゃんのことでちょっと……」

    八幡「お、おう……」
  49. 49 : : 2015/07/11(土) 23:51:17


    由比ヶ浜「……私、わかっちゃったんだよね」


    八幡「……なにがだ?」

    由比ヶ浜「いろはちゃんが怒ってる理由」

    八幡「え、マジか?」

    由比ヶ浜「うん、ゆきのんは気づいてるかわからないけど私はわかっちゃった」

    八幡「……それって、教えてもらえるんですか?」

    由比ヶ浜「それは、教えてあげない」

    八幡「……理由くらいは聞いてもいいか?」

    由比ヶ浜「う~ん、なんか私が教えるのは間違ってる気がするから……かな」

    八幡「……そうか、わかった」

    由比ヶ浜「うん、でも……」

    八幡「……でも、なんだ?」



    由比ヶ浜「多分、ヒッキーにもわかってると思うよ」



    八幡「……そうか」

    由比ヶ浜「あ、私はここで」

    八幡「おう、またな」


    俺もわかってる、一色の怒ってる答えが。……やっぱり、全くわからんなぁ。
  50. 50 : : 2015/07/15(水) 16:33:28
    【8時 比企谷家】

    俺もわかってる……か。俺もわかってる答えってなんだ?さっきからそればっかり考えている。さっぱりわからん。でも、少し考え方が変わったのは事実だな。
    でも、どうしたもんかなぁ~。

    ドア、ガチャッ

    小町「お兄ちゃ~ん?」

    八幡「ん?なんだ小町~」

    小町「なんか、陽乃さんから電話」

    八幡「……いないっていえ」

    小町「ん、いいから受け取りなさい」

    え~、やだよ、なんか怖いしさぁ……。
    と、文句をいいつつも仕方なく電話を受け取る。

    小町「じゃあ、終わったら小町の部屋持ってきて」

    おうと返事して、電話を耳にあてる。

    八幡「も、もしもし……」

    陽乃『あ、比企谷君?やっはろ~!』

    八幡「……どうも」

    陽乃『あっはは、やっぱり比企谷君はそうでなくっちゃ』

    八幡「……で、なんなんですか?」

    陽乃『あ、そうそう、比企谷君にちょっと用があってね』
  51. 51 : : 2015/07/18(土) 17:00:34
    八幡「……は?なんすか?」

    陽乃『明日の放課後、駅前の喫茶にきてね♪』

    八幡「え?なんでですか、いやですよ」

    陽乃『ふ~ん、いいんだそんなこといって』

    八幡「……なんですか?」

    陽乃『今、君が悩んでいることについて話があるから♪』

    八幡「……4時ごろでいいっスカ?」

    陽乃『お、素直だね~。うん、いいよ♪』
  52. 52 : : 2015/07/19(日) 21:36:42
    【次の日 放課後】

    授業が終わり、真っ先に教室をでる。駅前とはいえ少し距離があるし急いだ方がいいだろう。
    ちなみに今日は奉仕部を休んでいる。さっき由比ヶ浜にメールしといたしな。

    昇降口を出て駐輪場に向かう。その際に携帯で時間を確認するとなんとか4時前には着けそうな時間だった。

    自転車を回収し、少しとばしぎみにペダルをこぐ。……多分、遅れたら色々いわれるんだろうな。
  53. 53 : : 2015/07/19(日) 22:16:14
    【駅前 喫茶店内 4時前】

    ……なんとか間に合ったな。雪ノ下さんもうきてっかな?
    店内を見回していると……

    陽乃「あ、比企谷君こっちこっち」

    と、手招きをされてそちらに向かう。……ちょっと、名前呼ぶなよ。あんたただでさえ目立つんだから。みんなこっち見てんじゃねえか。

    陽乃「や~比企谷君、時間ピッタリだね」

    八幡「はぁ、まあ」

    陽乃「なにさ、元気ないね」

    陽乃「ま、比企谷君らしいっちゃらしいけどね」

     

    陽乃「にしても意外だったなぁ」

    八幡「……なにがっすか」

    陽乃「いや、まさかあの比企谷君がこんなあっさり来ちゃうんだもん」

    陽乃「よっぽど悩んでるんだね~」

    八幡「………」


    陽乃「そんなにあの子のことが大事?」


    八幡「……なにがいいたいんすか」

    陽乃「いや、ただねぇ」

    陽乃「比企谷君がこんなことに悩むなんてって思ったから」

    八幡「………」


    陽乃「君のいう本物が彼女なの?」


    八幡「………」

    なにも言い返すことができなかった。それはたぶん、自分でも認めていたんなだろう。
    『なんで一色のことをこんなに考えているのか』
    と。なんでなのか自分でもわからない。

    陽乃「あのさ比企谷君、まさかとは思うけど」

    陽乃「このごにおよんで、まだなんでかわかんないって言い訳するの?」

    八幡「………まって、ください」

    八幡「そもそも、なんで俺と一色のこと知ってるんすか」

    陽乃「私にも色々と情報網があるからね♪」

    陽乃「ていうか、話そらさないの」

    八幡「…………まだ、俺にはわかんないっす」



    陽乃「比企谷君は嘘つきだね」



    八幡「……っ!?……」

    陽乃「嘘つきだよ、本当はわかってるくせに」

    八幡「な、そんなことは……」

    陽乃「本当はわかってるのに、認めたくないから、認めるのが怖いから、わかんないってごまかしてる。本当は彼女が怒ってる理由に気がついてるのに」

    陽乃「あと、自分の気持ちにもね」

    陽乃「比企谷君そういうのをねヘ・タ・レっていうんだよ♪」

    八幡「………」

    なにも言わず……いや、正確にはなにもいえずに、雪ノ下さんの言葉の続きを待っている。

    陽乃「そういうのは、ズルいよ」

    八幡「………」

    陽乃「でもね、比企谷君」



    陽乃「私は、その結果は望んでないよ」



    陽乃「私はハッピーエンドなんて望まないよ。だって、」

    陽乃「それは、あなたのいう本物じゃないもの」

    八幡「………」

    陽乃「……これを聞いて比企谷君はどう思う?」

    俺が、どう思うか。一色のことを考え、一色と仲直りしようとしてる俺。でも、それは本物じゃないと雪ノ下陽乃は宣言するのだ。そんなものは本物じゃないと。そのハッピーエンドは上っ面だけだと。昔の俺が、一番嫌っていたことだったはずなのに。昔の……いや、俺が理想とする俺の中の『理想像の俺』なら、そのことに真っ先に気づいていたはずだ。なんど戒めてもまたよみがえる。

    『先輩だけには頑張れなんて言われたくありませんでした』

    彼女の言葉が頭をよぎる。……そうだ。俺はあの時、苦しかったんだ。あいつにあんなことを言われたのが。一色に……いや、俺の『好きな奴』に。でも認めたくなくて。それがお前の求めた本物かと考えさせられて。……でも、ようやくわかった。だから、俺はーーーーー

    八幡「……それでも」

    陽乃「ん?」




    八幡「それでも、俺が求めた形になればそれでいいんです」



    陽乃「………君にはがっかりだよ」
  54. 54 : : 2015/07/19(日) 23:54:42
    時を少しさかのぼりーーーー

    【放課後 奉仕部】

    由比ヶ浜「ヒッキー、やっぱり来ないね」

    雪ノ下「でも、一応連絡はきているのでしょう?なら、特に問題はないじゃない」

    由比ヶ浜「そうだけどさ~、いろはちゃんのこともあるし」

    雪ノ下「……まあ、それは」


    コンコン


    雪ノ下「……どうぞ」

    一色「……ど、どうも」ドア、ガラガラ

    由比ヶ浜「あ、いろちゃん!」

    雪ノ下「一色さん、どうしたのかしら?」
  55. 55 : : 2015/07/25(土) 14:40:09
    一色「えっと、今日は先輩きてないですよね?……」

    由比ヶ浜「え、うん、きてないけど……」

    一色「そうですか……あの、ちょっと相談があるんですけど……」
  56. 56 : : 2015/07/25(土) 15:01:57
    【夜 比企谷家】

    あの後、雪ノ下さんが先に帰るねと言って勝手に帰って行った。その後色んなことを考えていた。

    それは、自分の気持ちと、一色いろはについて。周りの奴は一色のことをどう思っているのか。そして、自分は……。


    雪ノ下陽乃は言う。そんなハッピーエンドは存在しない。そんなものは本物じゃないと。お前は本物を望んでいたのではないかと。
    その通りだ。俺も、そして一色も、本物を望んでいるのだ。偽りではなく、擬きでなく、レプリカでなく、幻想ではなく、本物が。
    でも、そうかもしれない。こんなものは本物ではないかもしれない。雪ノ下陽乃は、常に正しくある。俺達の逃げ道を知っていて、そこに逃げるのを知っている。だから逃げるなと。逃げてはいけないというのだ。


    でも、今回ばかりは俺の方が正しい。
    本物は、本物だから求めるのではなく、

    求めるから本物なのだ。

    だから、俺は求める。求め続ける。
    そして、たぶん。求めているのが一色いろはなのだ。
    もし、そうなのなら、俺が求めているのが一色いろはなら、

    だったら、俺はーーーーーー
  57. 57 : : 2015/08/01(土) 15:52:04
    期待
  58. 58 : : 2015/08/03(月) 02:21:17
    早く続きがみたいっす
  59. 59 : : 2015/08/06(木) 23:32:49
    次回で完結かな?楽しみにしてます
  60. 60 : : 2015/08/07(金) 03:59:26
    期待
  61. 61 : : 2015/08/07(金) 08:13:55
    【同じ頃 一色家】

    一色「はぁ……」

    ため息がでた。どうして素直になれないんでしょうか……。

    放課後、奉仕部に行って相談をしてきた。内容はもちろん先輩のことについて。先日、先輩とデートに行ったこと。そこでケンカをしてしまったこと。そして、そこから仲が離れてしまったことを。

    奉仕部の二人に聞くと、先輩もどうやら相談していたらしい。まあ、先輩があの二人を頼るのはわかりますし。それに、私も頼ってしまったので。
  62. 62 : : 2015/08/07(金) 08:24:22
    【放課後 奉仕部】

    一色「……っと、いう訳なんです」

    由比ヶ浜「……ヒッキーの言ってたことだね」

    雪ノ下「そうね」

    一色「先輩も相談してきたんですか?」

    雪ノ下「ええ、彼も一色さんと仲直りするにはどうしたらいいかって相談してきたのよ」

    一色「そうですか、あの先輩が仲直り……」

    由比ヶ浜「あはは、意外だよね。ヒッキー、ものすごく悩んでたよ」

    一色「そう、ですか……」

    雪ノ下「一色さんは、その……彼と仲直りしたいと思っているの?」

    一色「そりゃあ、はい……」

    雪ノ下「そう……」

    由比ヶ浜「………」

    雪ノ下「?、どうたのかしら由比ヶ浜さん」



    由比ヶ浜「いろはちゃんはさ……ズルいよ」



    一色「んなっ!?……」
  63. 63 : : 2015/08/07(金) 08:44:50
    由比ヶ浜「だってそうでしょ?ヒッキーのこと散々振り回しといて、それで自分の都合でケンカしといてさ」

    由比ヶ浜「そんだけしといて、いまさら私達に助けを求めるの?」

    由比ヶ浜「それってさ、ちょっとズルくない?」

    一色「そう、ですね……」

    やっと返事ができた感じだった。由比ヶ浜先輩の言っていることが図星すぎて……。そうだ、私は先輩を自分勝手に振り回して、さらに自分の都合でケンカした。あの時、先輩はまったく悪くない。悪いのは私だったのに。
    なのに……なのに、先輩は私と仲直りするために悩んでいる。そのことが嬉しい反面、とても申し訳ない気持ちになっていた。

    由比ヶ浜「いろはちゃんはさ、どうしてヒッキーと仲直りしたいの?」

    一色「そ、それは……」

    由比ヶ浜「何で?ヒッキーと友達になりたいの?それともなにか別のこと?」

    一色「………」

    雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん、あまり頭ごなしに言っても」
    由比ヶ浜「ゆきのんは黙ってて」 

    雪ノ下「………」シュン

    由比ヶ浜「ねえ、なんで?」

    一色「………」

    由比ヶ浜「答えは簡単、」 



    由比ヶ浜「ヒッキーのことが好きだからでしょ」


  64. 64 : : 2015/08/07(金) 13:37:32
    いいとこで、、、、次回が楽しみや笑www.
  65. 65 : : 2015/08/08(土) 01:25:13
    今後の一色に期待!
  66. 66 : : 2015/08/08(土) 12:28:42
    これは神ssやわ次回も楽しみにしてます
  67. 67 : : 2015/08/12(水) 04:23:41
    はよ
  68. 68 : : 2015/08/12(水) 19:51:37
    一色「あ、いえ、あの……」

    由比ヶ浜「そうでしょ、ヒッキーのこと好きなんでしょ」

    一色「は、はい……」

    由比ヶ浜「はぁ、まったく……」

    雪ノ下「そ、そうだったの?」

    一色「はい、私は先輩のことが好きです……」

    雪ノ下「でもあなたは、葉山君のことが好きだったんじゃないの?」

    一色「葉山先輩のは嘘です。本当は先輩のことが好きで……」

    雪ノ下「で、でも……」

    由比ヶ浜「いいよゆきのん、今はそんなこと」

    由比ヶ浜「いろはちゃんはヒッキーのことが好き、今はそれが重要でしょ」

    雪ノ下「そ、そうね……」

    由比ヶ浜「いろはちゃんはさ、本当にズルいよ……」

    一色「そ、そうですね……」




    由比ヶ浜「ほんとうに……ズルいよ……」涙



    一色「……っ!?……」

    由比ヶ浜「だってさ、知ってたんでしょ?いろはちゃん……」



    由比ヶ浜「私も、ヒッキーのことが好きだってこと……」涙


  69. 69 : : 2015/08/12(水) 19:59:57
    由比ヶ浜「知ってたんでしょ、それなのに、それなのに……」

    一色「……知ってましたよ…」



    由比ヶ浜「それなのに!!……どのツラさげてここに相談しに来たの!!!」



    一色「………」

    雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん、少し落ち着いて……」

    由比ヶ浜「ゆきのんうるさい!!」

    雪ノ下「………」シュン

    由比ヶ浜「私も……私もヒッキーのことが好きなんだよ……」

    一色「……でも、」

    一色「でも、私の方が先輩のことが好きですよ」

    一色「先輩は私のものです」

    私の方が先輩のことが好きなんです!!例え由比ヶ浜先輩であろうとここだけは譲れません。先輩の本物に、私はなりたいんです!!!




    一色「……先輩の本物は私です」




    由比ヶ浜「そっか……」

    由比ヶ浜「……でも、」



    由比ヶ浜「私は負けないよ」


  70. 70 : : 2015/08/12(水) 20:23:51
    由比ヶ浜と一色の本気が伝わってくる次回が楽しみですそれにしても由比ヶ浜怖笑
  71. 71 : : 2015/08/12(水) 22:10:34
    この後、なんだかぎこちない感じだったので雪ノ下先輩が上手いことしめてくれました。雪ノ下先輩は鍵を戻しに行き、私はなんとなく昇降口に向かいます。
    そこで、一度は別れた由比ヶ浜先輩に会いました。まあ話すこともないので素通りしようとしたら

    由比ヶ浜「……あの、さ、いろはちゃん?」

    あれ?声かけるんですか?さっきあんなことがあったのに……

    由比ヶ浜「あのさ、さっきは勢いであんなこと言っちゃってごめんね」

    一色「………」

    由比ヶ浜「……でも……でも、私は負けないよ」

    由比ヶ浜「絶対負けない、だって好きなんだもんヒッキーのこと」

    由比ヶ浜「いろはちゃんのこと知ってても負けない、おあいこでしょ?」

    なるほど、さっきのことを謝りに……。まあ由比ヶ浜先輩にあんなこと言われてちょっとビックリでしたしね。でも逆にそれだけ真剣ってこともわかります。
    それに、これは恋ライバルとしての宣戦布告ってことですよね。おあいことか言ってますが、明らかにそっちの方が一回多いいですよね?どんな理由があろうと一回は一回だとある人も言ってましたし。なら、私も由比ヶ浜先輩に向かってこう言ってやりますよ。



    一色「私だって負けませんよ!」


  72. 72 : : 2015/08/13(木) 00:54:58
    素晴らしい!!
  73. 73 : : 2015/08/13(木) 13:29:51
    今に戻ってーーーーーー

    【夜 一色家】

    先輩……、先輩の本物は私です。先輩は私のことをどう思っているかわ知りません。でも、私は先輩のことが大好きなのです。もう、回りくどいことは辞めます。由比ヶ浜先輩にも宣戦布告したので、正々堂々いってやりますよ。

    さて、まずは先輩と仲直りしないとです。とりあえずメールを……

    ピロリン

    おや、メールが……


    宛:先輩
    題:空白

    ……今週の土曜日、ちょっと付き合ってほしい。
  74. 74 : : 2015/08/13(木) 21:38:54
    これは、、、、!!期待
  75. 75 : : 2015/08/13(木) 21:50:11
    【金曜日 朝 教室】

    よし、いよいよ明日だな。一色に俺の気持ちをしっかり伝えるために、色々考えたし練習もした。準備は万端だ。後は今日を終えて明日に備えるだけだな。
    その一歩として授業を乗り越えよう。そして、本来ならその後奉仕部があるはずなのだが……

    ……なぜか奉仕部は今日無いらしい。しかもそれだけではない。

    ……なんと、由比ヶ浜からのラブレターが下駄箱に入っていたのだ。



    ヒッキーへ、
    今日の放課後特別棟の屋上に来て。私の気持ちを伝えたいから。

    P.S.今日は奉仕部お休みだから、放課後になったらすぐに来てね。



    ……と、いうことだ。いや、これラブレターだよな?変な罰ゲームとかじゃないよな?……
    まあ、由比ヶ浜だからそれはないと思うが。
  76. 76 : : 2015/08/13(木) 21:57:24
    【金曜日 放課後】

    よっしゃ~、やっと授業終わったぁ!!
    っと、心の中でガッツポーズしつつどっと疲れが出た。いや、だってさ、由比ヶ浜と同じクラスなんだよ?超いずらかったわ。それに、すげえ視線を感じるしさ。こっちみんなよ……。

    頭の中でそんなことを言いながら由比ヶ浜が教室を出ていくことを気配で確認する。やっぱり先に行くより後からいった方がいいだろうしな。
    そしていい感じのタイミングで俺も席を立った。
  77. 77 : : 2015/08/13(木) 22:11:52
    【放課後 特別棟の道中 廊下】

    ……やっぱり、告白されんだよな。由比ヶ浜に……。流石にマジメに考えてやなんないとな。

    雪ノ下「あら、まだこんなことにいたの?呆れた……」

    八幡「はぁ?雪ノ下?……」

    雪ノ下「早くいってあげなさい。彼女、待っているわよ?」

    八幡「なんで雪ノ下が……」

    雪ノ下「あら、決まっているじゃない」



    雪ノ下「彼女の友達だからよ」



    八幡「ほお、あの雪ノ下がそんなこと言うとはな」

    雪ノ下「あら、でもその通りでしょ」

    雪ノ下「そんなことより、早くいってあげなさいよ」

    八幡「ああ、そうだな」テクテク

    雪ノ下「……比企谷君、一ついい?」

    八幡「なんだ?」

    雪ノ下「私からの依頼を一つ受けてくれないかしら」

    八幡「………内容は?」

    雪ノ下「方法はいとわない、そのかわり……」



    雪ノ下「なにがあっても、彼女を傷つけないで」



    八幡「……方法は、なんでもいいんだな」

    雪ノ下「ええ、だからお願い」

    由比ヶ浜を傷つけるな。それが、奉仕部部長にして完璧少女、そして由比ヶ浜の友達の雪ノ下雪乃からの依頼だ。しかも、方法はなんでもいいそうだ。
    ……つまり、自己犠牲でもなんでもいいから由比ヶ浜を傷つけるなってことだろう。
    いいだろう、その依頼……



    八幡「……了解した」
  78. 78 : : 2015/08/13(木) 22:33:47
    【特別棟 屋上】……の扉前

    よし、気合いをいれろ。イメージし直せ。雪ノ下の依頼をこなすために、ここまでくる短い道のりをフルに使って考えた。でもこれ以外は思いつかねえな。もう、これでいくしかない。
    気合いを入れ直し、屋上への扉を開けるーーーーーー





    【屋上】

    八幡「……遅くなった」

    由比ヶ浜「………」

    由比ヶ浜「ヒッキー、待ってたよ……」

    八幡「ああ、待たせて悪かったな」

    由比ヶ浜「………」

    八幡「………」


    由比ヶ浜「スーハースーハー、よし」ボソッ

    由比ヶ浜「ヒッキー、あ、あのさ!!」



    八幡「ちょっと待ってくれ」



    由比ヶ浜「……なに?」

    色々考えた。実際俺は恋愛経験とかねえからこういうときどうしたらいいかもわかんねえ。でも、雪ノ下からの『依頼』だと思えばまだなんとかなる。これしか方法はない。悪いな、由比ヶ浜………

    八幡「由比ヶ浜、俺は……」



    八幡「一色いろはのことが好きだ」



    八幡「だから、今は誰になんといわれようと他のやつと付き合ったりするつもりはない」

    八幡「それをわかったうえでならお前の話を聞く」

    由比ヶ浜「………そっか」

    八幡「………それで、なんだ?」

    由比ヶ浜「あ、ああ、いや~、別にぃ!!ただ、ヒッキーいろはちゃんのこと好きみたいだったから頑張れっていおうとしててさ!!」

    由比ヶ浜「そ、それよりなに?さっきの、誰とも付き合わないって」

    由比ヶ浜「もしかして、私に告白されると思ったぁ!?ヒッキーキモすぎ!!」

    八幡「……そうだな、恥ずかしいかぎりだ」

    八幡「……話はそれだけか?なら俺はもう行くな」

    由比ヶ浜「……うん」
  79. 79 : : 2015/08/13(木) 22:40:21
    屋上の扉に向かうと、入れ違いで雪ノ下が入ってきた。俺が素通りしようとするとすれ違いざまに、

    雪ノ下「ありがとう」ボソッ

    八幡「おう」ボソッ

    そう言って、俺は屋上からいなくなる。


    俺が考えた方法はこうだ。
    『由比ヶ浜に告白をさせない』
    ということだ。告白した上で振られたら辛いもんだ。でも、告白する前に振ってしまえば少しは辛さもましになる。それに、ああやって言えば、「何、告白されると思ったの?んなわけないでしょ笑」となり、俺の自意識過剰で終わる。あいつはそのことに気づくだろうし、泣いてしまうかもしれない。でも、これ以外に方法はなかったのだ。……由比ヶ浜、悪かったな。
  80. 80 : : 2015/08/13(木) 22:46:51
    【屋上】

    由比ヶ浜「ヒック、エッグ……涙」

    雪ノ下「大丈夫?、由比ヶ浜さん」セナカ、サスリ

    由比ヶ浜「……う、うん、なんとか」

    雪ノ下「にしても彼、他に方法なかったのかしら」

    由比ヶ浜「でも、あれが一番ヒッキーらしかったよ……」

    雪ノ下「まあ、それはそうね……」

    由比ヶ浜「……ゆきのん、明日空いてる?もしよかったら、あたしと遊び行かない?」

    雪ノ下「……いいわよ、たまにはそういうのも」

    由比ヶ浜「本当!?約束だよ!」

    雪ノ下「ええ」クスッ
  81. 81 : : 2015/08/14(金) 00:45:25
    excellent!!(素晴らしい
  82. 82 : : 2015/08/14(金) 02:23:32
    次はいよいよ、、、、期待
  83. 83 : : 2015/08/14(金) 22:04:24
    【金曜日 夜 比企谷家(八幡自室)】

    ……よし、いよいよ明日だ。経験の足りない俺が、回らない頭を必死に回して考えた。これでもかってほど悩んだ。すべては本物の……一色とのために。

    明日の詳細も改めて一色には連絡してある。とりあえずは仲直りからだ。その後は……俺の気持ちを伝えるだけだ!!
  84. 84 : : 2015/08/14(金) 22:09:19
    【金曜日 夜 一色家(一色自室)】

    ……明日、ですね。先輩からメールがきたときはスッゴく嬉しかったです。詳細も改めて連絡がきましたし。まずは仲直りをしないとですが……

    私は……先輩のことが大好きです。先輩が本物を求めたように、私も本物を求めたくなったんです。そして、それはきっと先輩なのです。伝えます、私の気持ちを!!
  85. 85 : : 2015/08/14(金) 22:47:50
    楽しみや笑
  86. 86 : : 2015/08/15(土) 23:20:40
    【土曜日 駅前】

    ……わあああああぁ!!!!めっちゃ緊張する!!!!ヤバいヤバいヤバいヤバいぞ!!緊張しすぎて舌噛み切りそうになるわ……。ちゃ、ちゃんと言いたいこと言えるかな……。
    と、とりあえず少し早くきたし、ここまでは順調だ。……まあ、始まったばかりだけどね。



    ~5分後~




    一色「……おはようございます……先輩」ボソッ

    八幡「お、おう……」
    やべ~、いきなり噛んだ……。

    一色「………」

    八幡「………」


    一色&八幡(……気まずい)


    一色「あ、あの!!……」
    八幡「いや、ちょっと待て」

    やべ、またさえぎっちまった……。

    八幡「い、いや、俺に言わせてくれ」

    一色「は、はい……」

    八幡「とりあえずは……すまなかった」

    八幡「あん時、勝手に葉山とのことを応援するとか協力するとか言って、お前の気持ちとかも考えずに言って……すまなかった」


    一色「………まあ、いいです」

    一色「許してあげます、先輩♪」

    八幡「お、おう」

    あ~、緊張したぁ……。緊張して死ぬかと思った……。とりあえず、第一関門突破だな。

    一色「それと、その……」

    一色「……私もすみませんでした」

    八幡「あ、ああ、別にいいぞ……」



    一色「」クスッ

    八幡「」フフ



    一色「あはは、なんですかね、この微妙な感じ……」

    八幡「ああ、そうだな」

    一色「とりあえずは仲直り、ですかね」

    八幡「そうだな」

    一色「案外、悩んでた割には簡単にできちゃいましたね」

    八幡「ああ、まったくだな」

    一色「……それじゃあ、行きましょうか」

    八幡「おう」

    八幡「……あ、ちょっと待て」

    一色「ん?、なんですか?」

    八幡「その服、似合ってるぞ」

    一色「え、え!?な、なんですって!?」←新しい服

    一色「そ、そうですかね……////」ボソッ

    八幡「なに言ってんだ、ほら行くぞ」

    一色「あ、待ってくださいよぉ」
  87. 87 : : 2015/08/16(日) 00:02:25
    一色と比企谷が仲直りした良かった次回も期待楽しみにしてます!
  88. 88 : : 2015/08/16(日) 04:18:49
    期待
  89. 89 : : 2015/08/16(日) 20:44:10
    一色「あの……先輩」

    八幡「なんだ?」

    一色「どうしてデートする場所ここなんですか?」


    【土曜日 in ディスティニーランド】……ていうか、ラストステージ?


    八幡「いや、まあな」

    一色「どうしてですか?」

    八幡「お前とここでケンカしただろ?、だから……」

    八幡「その、なんというか……もう一度、チャンスがほしいなって」

    一色「そ、そうですか」
  90. 90 : : 2015/08/16(日) 22:36:09
    続きはよ
  91. 91 : : 2015/08/18(火) 20:58:03
    一色「それじゃあ、まずはどれに乗りますか?」

    八幡「そうだなあ、お前はなんか乗りたいのあるか?」

    一色「な、なんという……」

    八幡「なんだよ……」

    一色「先輩が帰ろうって言い出さないなんて……」

    一色「さてはこの先輩、偽物ですね!!」

    八幡「何言ってんだ」テイッ

    一色「イタッ、先輩痛いですよぉ~……」ウルウル

    八幡「いや、そんなに痛くねえだろ」

    一色「男はたいていそう言って無理やりするんですよ……」

    八幡「おい、ちょ、おま、何言ってやがる!!」

    八幡「つうかどこ行くんだよ、早く決めろよ」

    一色「先輩焦ってる焦ってる♪」

    八幡「くそっ……、いいから早くきめろ」

    一色「そうですね、それじゃあまずは……」
  92. 92 : : 2015/08/18(火) 21:16:23
    【お昼 in ディスティニランド】

    一色「いや~、あれ楽しかったですね~♪」

    八幡「いや、普通に怖かっただろ……」

    一色「そろそろお腹すきましたね……あ、あそこでお昼食べましょうよ♪」ユビサシ

    八幡「ああ、いいぞ」
  93. 93 : : 2015/08/18(火) 21:24:32
    一色「……さて、お腹もいっぱいになりましたし、この後どうするんですか?」

    八幡「ああ、この後行きたいとこがあるんだが……まえ、それは後でいいからそれまで時間つぶそうぜ」

    八幡「乗り物乗ってもいいし、買い物とかでもいいぞ」

    一色「なんか……先輩がちゃんと引っ張っていってて、なんか先輩じゃないみたいですね」

    そりゃあ、小町にめっちゃ相談したからな。
  94. 94 : : 2015/08/18(火) 21:28:29
    早よ続きを笑
  95. 95 : : 2015/08/18(火) 21:42:18
    【お土産屋】

    一色「あ、このパンさん可愛いですね♪」

    八幡「なんだ、お前もこれ好きなのか?」

    一色「はい、だって可愛いじゃないですか♪」

    パンさんのぬいぐるみを抱いてるお前の方が可愛いぞ……なんて、ヘタレな俺には言えねえな。

    一色「まあ、雪ノ下先輩ほどじゃないにしろ、私もパンさん好きですし猫とかも好きですよ」

    八幡「ああ、あいつは異常だからな……」




    雪ノ下「へくち」クシャミ

    由比ヶ浜「ん?、どうしたのゆきのん。風邪?」

    雪ノ下「そうかしら?体調は悪くないのだけれど」

    由比ヶ浜「じゃあ、誰かが噂してるのかもね笑」




    一色「ああ、これ可愛いですね……」

    八幡「欲しいのか?」

    一色「ええ、まあ……」

    八幡「かしてみ」

    一色「???」 

    八幡「すみません、これください」テクテク

    一色「え、先輩!?」

    八幡「なんだよ、ほしいんだろ」

    一色「そ、そうですけど……」

    店員「……円になります」

    八幡「はい、どうも」

    店員「ありがとうございました~」


    八幡「ほらよ」

    一色「ほ、本当にいいんですか?」

    八幡「ああ、いいぞ」

    一色「あ、ありがとうございます///」
  96. 96 : : 2015/08/18(火) 21:54:13
    ……そして、ある程度時間を潰して。

    【夜】

    一色「今日楽しかったですね♪」

    八幡「ああ、そうだな」

    一色「にしても先輩、後で行きたいとこってパレードだったんですね」

    そう、今はパレードが始まるのを待っている。他にも沢山人がいて、正直もう帰りたい。

    一色「先輩ってパレード好きなんですか?」

    八幡「……ああ、まあな」

    パレードが好きっていうか、ここじゃないといけない気がしたからな。
  97. 97 : : 2015/08/18(火) 22:19:39
    ヒュ~……ドンッ!!!!


    一色「あ、花火ですよ!パレード始まるみたいですね!」

    八幡「ああ、そうだな」

    いよいよだな……。
    なんか乗り物みたいなのも色々きたし、いい感じだな。

    一色「………」

    無理だあああああ!!!!めっちゃ緊張する!!!!無理だろこんなの……。でも、それじゃあダメなんだ。大丈夫、あんだけ悩んで考えた。練習もしたし準備まんたんだ。よし、行くぞ……。


    八幡「なあ、一色」


    一色「なんですか、先輩?」


    八幡「あのな……どうしてデートする場所をここにしたかって話なんだが」


    一色「もう一度チャンスがほしいから……じゃないんですか?」


    八幡「ああ、そうだ。……俺はさ、正直お前と葉山は合わないって思ってた」


    一色「………」


    八幡「それは今も変わらない。でも、お前が好きって言うなら協力くらいはしてやろうって思った」


    八幡「そう思って、お前に協力するって言ったらお前は怒った。始めは意味がわからなかったが、お前が葉山を好きじゃなかったってことはわかった」


    一色「はい、そうですよ。先輩、やっとわかってくれましたね」


    八幡「ああ、それは悪かった」


    八幡「それで、それとは別にお前とどうやったら仲直りできるかって考えてた時に、全く別のことに気がついたんだ」
  98. 98 : : 2015/08/18(火) 22:35:06
    そう、気がついた。本当の気持ちに。俺はどう思っているのか。本物とはなにか。でも、これでもう間違えない!!








    八幡「一色、お前のことが好きだ」







    八幡「俺は、いまだ本物がなにかわからない。でも、一色が、一色いろはが俺の本物だと思うんだ」


    よし、言いたいことはいえた。でも、ここまでだとただの俺の思いやがり。自己満足で傲慢なまでだ。ここに一色の答えが加わることによって、始めて本物に近づける。


    一色「………」


    八幡「一色?……」


    一色「………涙」ポロポロ


    八幡「……っ!?……」


    八幡「あ~、一色?大丈夫か?」


    一色「せん……ぱい……涙」ポロポロ


    一色「私も……」ポロポロ







    一色「私も、先輩のことが好きです」ポロポロ







    ……これが正しいか、本物かわわからない。でも、求めるから本物なのだ。そして、もし本物じゃなかったとしても、最終的には本物になる可能性もあるようだ。全く、なんでもありだな……。でも、きっとこれが正しい。そう思える。求めて手に入るほど簡単なものじゃないけど、求めないと手に入らないものだ。だから、求める、求め続ける。そして、いつか俺と彼女は本物を手に入れるのだろう。
  99. 99 : : 2015/08/18(火) 22:56:37
    とりあえず…………すみませんでした!!!!


    言い訳みたいになっちゃうんですが、本来ならアニメの二期放送に合わせて書き出して、終わりに合わせて終わるはずだったのにリアルが忙しすぎて終わりませんでした。


    まあ、始めてっていうのもありますし、だいたいしか内容を決めてなかったっていうのもあるんですが。


    こんなのでも楽しんでもらえたならよかったです。


    そういうことで、とりあえずこれで終わりですが、少しだけおまけという形で書こうかなとは思っています。


    それでは、ここまで見てくれた人がいるならありがとうございました。
  100. 100 : : 2015/08/19(水) 16:51:36
    お疲れ様です最初から最後まで楽しく拝見さしていただきました次回作もあればみたいです
  101. 101 : : 2015/08/19(水) 18:51:00
    おまけ


    ~10年後~


    【in ディスティニーランド】


    女の子「お母さ~ん、早く早く!」


    一色「はいはい、わかったわかった」


    女の子「返事は一回だもん」


    一色「は~い」


    女の子「お父さんも早く早く!」


    八幡「おい、走ると転ぶぞ」


    女の子「じゃあ、お父さんおんぶして~♪」


    八幡「じゃあの使い方間違ってんぞ、ちゃんと勉強しろ」


    女の子「お母さん、お父さん何言ってんの?」


    一色「あ、いいよあれは無視して」


    八幡「おい、あれとか言うなよ……」


    一色「何?もしかして構ってほしいの?」ニヤニヤ


    八幡「うわ、うぜぇ……」


    女の子「お父さん、そんなこと言っちゃだめだよ!!」


    八幡「はいはい、すみませんすみません」


    女の子「返事は一回!!」


    八幡「アイムソーリー」


    女の子「え、なに?……」


    一色「お父さん、娘をいじめないの」


    八幡「へいへい、わかったよ」
  102. 102 : : 2015/08/19(水) 19:03:48
    【夜 in ディスティニーランド】


    ヒュ~………ドンッ!!!!


    女の子「わ~、すごいすごい、花火だ!!」


    一色「ここに来るのも久しぶりね」


    八幡「ああ、そうだな」


    女の子「え、お父さんお母さんここ来たことあるの?」


    一色「あるよ~、お母さんはね、ここでお父さんに告白もプロポーズもされたのよ」


    八幡「おいバカ、言うなよそれを……」


    女の子「へ~、お父さんもロマンチックなことできるんだ」


    八幡「どういう意味だそれ……」


    一色「あ、ほらほら、何か来たよ」


    女の子「わ~、ホントだ!!!!」



    一色「懐かしいわね」


    八幡「そうだな……」


    一色「告白の時のこと、今でもよく覚えてる」


    八幡「そうか?俺はさっぱりだな……」


    一色「あ、今嘘ついた。本当は覚えてるくせに」


    八幡「……覚えてねえよ」


    一色「そう、でも……」





    一色「先輩の本物は私だったんですよ♪」





    八幡「な!?、おい……」


    一色「大好きですよ、せ~んぱい♪」クスッ


    八幡「ここでその口調で言うのは反則だろ……」


    ……きっと、コレが本物なんだ。俺と彼女の本物は。今が幸せ、なんてことは今までにも何度かあったが、本物とは、壊れない本物はきっとこれだったんだな。やっと手に入れた本物が、いつまでも近くにありますようにーーーーー。



    やはり俺と彼女は本物を見つける


    ~終~
  103. 103 : : 2015/08/25(火) 02:20:39
    乙。キャラ崩壊とかなくてスラスラ読めたよ
  104. 104 : : 2017/11/19(日) 23:49:29

    いい話だった
  105. 105 : : 2018/04/21(土) 01:41:30

    良いと思う

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いろは。

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