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エレン「お前の傍に」 アルミン「居たいんだね」 *転生パロ
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                  - 1 : : 2015/02/19(木) 07:21:51
- 「女の子に生まれちゃったアルミン *転生パロ」シリーズの作品の一つです。 
 
 http://www.ssnote.net/series/1954
 
 
 
 
 通算3回は失敗して消してしまっているこのシリーズです。(本当に申し訳ないです。)
 
 
 
 今回は奇を衒わずにデート編を書いてみたいと思います。
 
 
 
 
 *注意
 
 
 
 アルミンが女の子に転生してしまっています。
 
 
 
 エレンとアルミンは付き合っています。
 
 
 
 エレン、アルミン、ミカサには前世の記憶があります。
 
 
 
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                  - 2 : : 2015/02/19(木) 07:31:13
 想いの募る人間を前にして、私はどうやって振る舞えばいいのだろう?
 一緒に出掛けることを約束して、家に帰るまでは陽気な気分でいた私。
 帰ってからは、それはもう一大事。
 一体何を着ていこう?
 一体何を話したらいいだろう?
 うん・・・・・・簡単に良いよ、なんて言うものじゃなかった!
 私・・・・・アルミン・アルレルトの悩みは尽きない。
 アルミン「鈍感なエレンに、どうしたら注意を引いてもらえるんだろう?」
 ・・・・・・・贅沢な悩みだよね、全く。
 
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                  - 3 : : 2015/02/19(木) 11:30:22
- 一番乗りー!
 期待です(^-^)
 
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                  - 4 : : 2015/02/19(木) 12:14:35
- アルミンloveさん、いつもありがとうございます!!!
 
 
 
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 朝の赤く柔らかな光が部屋の中に差し込んできた・・・
 
 
 
 
 
 
 顔を赤く染められて、アルミンは目を覚ました。
 
 
 
 
 
 
 う~ん・・・・いつの間にか眠っちゃったな・・・・
 
 
 
 
 
 アルミン母「アルミ~ン? 起きてる~?」
 
 
 
 
 
 下から声が響いてくる。
 
 
 
 
 アルミン「うん、今から行くね。」
 
 
 
 
 寝ぼけ眼をこすり、階段を降りようとする。
 
 
 
 
 そういえば・・・・・今日はエレンとのデートだったな・・・。
 
 
 
 
 ふと思い出したアルミンの頬は、日差しが照らした時と同じように染まった。
 
 
 
 
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                  - 5 : : 2015/02/19(木) 12:32:08
- アルミン「お父さんはもう仕事に?」
 アルミン母「ええ、もう出ていったわよ。」
 食卓には珍しく出来たての朝食。普段は仕事が忙しく、中々一緒に食べることは無い。
 アルミン母「何かいいことでもあった?」
 アルミン「えっ?」
 アルミン母「顔が赤いわよ。」フフッ
 アルミン「うん。今日はね、デートなんだよ。」
 我ながら恥ずかしいな。でも、少しでも幸せを噛みしめていたいんだよね。
 アルミン母「あら、素敵じゃない! あっ、もうこんな時間・・・・・話を詳しく聞けないのが名残惜しいけど、今度時間を作るから、詳しく聞かせてね。」
 アルミン「うん、気を付けてね。」
 アルミン母「ふふ、楽しんでくるのよ。じゃあ、行ってきます!」
 アルミン「行ってらっしゃい!」
 笑顔で見送った。しばらく会えないだろうけど、少しでも話を聞いてもらえたのが嬉しかった。
 ・・・・・前世では王政に、殺されてしまったから。
 こみ上げた黒い怒りを押しやり、今のことを考えた。
 さて、しっかりと準備していかなくちゃね!!!
 アルミンは残っていた朝食を一気に胃に流し込んだ!
 
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                  - 6 : : 2015/02/19(木) 12:43:58
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 アルミン「さて、これでいいかな?」
 
 
 
 
 ベージュのコートに白のマフラー。ジーンズに茶色のブーツ。
 
 
 
 
 うん、自分で言うのもなんだけれど、随分と力の入ったコーディネートだ。
 
 
 
 
 化粧もばっちりだし、普段よりも綺麗に・・・・見えるよね?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アルミン「うん、全力で女の子してみたよ!」
 
 
 
 
 前世の男の子としての記憶があるせいか、女装をしているみたいで最初は恥ずかしかったが、今ではもうそんなことはない。
 
 
 
 
 これも・・・・・エレンのせい・・・・だね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ひとしきりチェックした後、アルミンは意気揚々と透き通った空の元へと飛び出していった。
 
 
 
 
 
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                  - 7 : : 2015/02/19(木) 14:00:58
 
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                  - 8 : : 2015/02/19(木) 14:16:15
 ~エレンside~
 3月になって、昼間はだんだん暖かくなってきたのだが、朝晩は冷え込んでやはり寒い。
 そんな空気を反映してか、エレンはカチコチになっていた。
 また約束の30分前に来てしまった!
 エレン「はぁ・・・・・寒いな。」
 こうして恋人を待っていると、何だかおかしな感じがした。
 前世では巨人を駆逐するという強い目的の元、他のことは切り捨てて訓練に励んできた。
 そして、アルミンやミカサと一緒に外の世界を見る。その夢の為にも突っ走ってきた。
 けれど、その夢は破れ、俺は命を落とした・・・・
 アルミン「エレン!!! 待たせてごめんね!!!」
 エレン「!!! い、いや、全然・・・待ってねえよ//////」カァァァァッ
 自分でもバカバカしいくらいに赤くなってしまっているのが分かる・・・・・
 幼なじみにして戦友だった男が、今や恋人なんてな・・・・・
 アルミン「あ、エレン、赤くなってるwww」
 エレン「うるせえなぁ!!! とっとと行くぞ!!!//////」グイッ!
 アルミン「え、ちょ、待って!!!」
 照れ隠しに、アルミンの手を強引に引っ張った。
 
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                  - 9 : : 2015/02/19(木) 18:05:23
- 期待してます!
 
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                  - 10 : : 2015/02/19(木) 18:27:46
- 期待ありがとうございます!
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 郊外にある超大型ショッピングモール、モール・マリアは、商業施設と遊園地が一体になった、人気のスポットだ。
 休日になると家族連れや、恋人同士でにぎわう場所。
 例にもれず俺たちも、一日をそこで過ごすつもりなんだ。
 エレン「うわあ、すっげえ人だな・・・・。」
 アルミン「やっぱり混んでるね。」
 眩しい黄色の日差しの下、俺たちは手をつないで、ショッピングモールを歩き始めた。
 かつて存在したリーブス商会の出店をイメージしたここは、まるで一つの街を巡るような錯覚を起こさせてくれる。
 前世の記憶のある俺たちには、まるで2000年前のトロスト区にタイムスリップしたかのように思えた。
 アルミン「あ、見て見て!!!」グイッ!
 いきなり引っ張られていった先には、トロスト区にあった図書館をイメージした本屋があった。
 アルミン「うわぁ~、懐かしいなぁ!!!」キラキラ
 エレン「お前休日になると良くここに来てたもんな。」
 アルミン「ねえ、中に入って一緒に本を見ようよ!!!」キラキラウワメヅカイ
 エレン「」ドキンッ!
 こ、この上目づかいは反則だ!
 くそう、俺の負けだ・・・・・
 エレン「仕方ねえなぁ、行ってやるよ//////」
 アルミン「ホント!? ありがとうエレン!!!」ニコッ
 エレン「」ドキンッ!
 ・・・・・・そりゃそうなるよなぁ。
 
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                  - 11 : : 2015/02/19(木) 18:49:37
- あなたの作品面白すぎです!
 文才の固まり?と思ってしまうほどです
 まぁ、何が言いたいのかというと、期待!
 
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                  - 12 : : 2015/02/20(金) 01:09:54
- おお!!続きまってました!
 期待です
 
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                  - 13 : : 2015/02/20(金) 15:59:09
- ご期待ありがとうございます!!!
 
 
 私はまだまだですが、期待に添えるよう頑張ります!!!
 
 
 
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 アルミン「うわぁ~~~、すごぉい!!!」キラキラ
 
 
 
 
 モール・マリア図書店は、ウォール・マリアの中でも、最大の書店だ。
 
 
 
 
 アルミンは相変わらず、本を目の前にするとその目を輝かせる。
 
 
 
 
 俺が昔、外の世界にあこがれるきっかけを作ってくれたのも、この吸い込まれそうな蒼い眼の中の光がまたたくのを見たからだった・・・・・
 
 
 
 
 アルミンの目の中には、一つの宇宙が拡がっている・・・・今はそう思っている。皆がそこに引き込まれるんだ、そう、まるで俺みたいに・・・・・
 
 
 
 
 アルミン「!!! 見てエレン!!!」
 
 
 
 
 エレン「おい、何だよ?//////」
 
 
 
 
 アルミン「千夜一夜物語 の稀覯本だ!!! 私、この本ずっっと欲しかったんだよね!!!」
 
 
 
 
 アルミンの手には、深緑の背表紙に、金で文字が刻まれている本が握られている。・・・・・見るからに高そうだ。
 
 
 
 
 エレン「千夜一夜物語 ???」
 
 
 
 
 アルミン「アリババと40人の盗賊って知ってる?」
 
 
 
 
 エレン「アリババ? ああ、分かるぞ!!!」(あれ、なんでこんなにアリババへ親近感が!?)
 
 
 
 
 アルミン「アラジンと魔法のランプは!?」
 
 
 
 
 エレン「知ってるぞ!!!」
 
 
 
 
 アルミン「シンドバットの冒険も!?」
 
 
 
 
 エレン「聞いたことあるぜ!!!」
 
 
 
 
 アルミン「それって全部千夜一夜物語 の物語なんだよ!!!」フフフッ
 
 
 
 
 エレン「マジで!!??」
 
 
 
 
 アルミン「うん!!! 私のお気に入りは、シンドバットの冒険なの。」
 
 
 
 
 エレン「どうして?」
 
 
 
 
 アルミン「シンドバットが七つの海をめぐる物語だからさ!!!」
 
 
 
 
 エレン「海か!!! お前らしいな!!!」
 
 
 
 
 アルミン「一緒に冒険しようね、エレン!!!」ニコッ
 
 
 
 
 エレン「あぁ、約束だ! アルミン!!!」
 
 
 
 
 やっぱり性別が変わってもアルミンは相変わらずアルミンなんだな・・・・・
 
 
 
 
 本を開いてシンドバットの物語を教えてくれるアルミンは、俺に蒼い潮風のような心地よさをもたらしてくれる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アラビア海に、紅海、地中海
 
 
 
 
 大西洋にペルシャ湾、ベンガル湾
 
 
 
 
 そして、南シナ海・・・・
 
 
 
 
 めくるめく七つの海に俺たちは、想いを馳せた・・・・
 
 
 
 
 
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                  - 14 : : 2015/02/20(金) 16:13:31
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 エレン「なぁ、アルミン?」
 
 
 
 
 アルミン「なぁに、エレン?」
 
 
 
 
 エレン「そろそろ・・・・・行くとすっか? 俺たち、すっかり注目を浴びちまったみたいだし。」
 
 
 
 
 アルミン「えっ!?」
 
 
 
 
 気が付くと、かれこれ一時間近くアルミンが物語っていた!!!
 
 
 
 
 周りには黒山の人だかり。
 
 
 
 
 そりゃみんな引き込まれるだろうけど・・・・・
 
 
 
 
 エレン「なぁ、俺だけにその話を聞かせてくれねえか?」
 
 
 
 
 アルミン「どういうこと?」
 
 
 
 
 エレン「この本、俺が買うからよ。また昔みたいに物語を聞かせてくれよ。」
 
 
 
 
 アルミン「ふふ、いいよ、エレン!!!」ニコッ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (ゲスミン「ごめんね、エレン。高い買い物をさせちゃって・・・。」)
 
 
 
 
 店員「140ユーロになります。(*円にして約2万円)」
 
 
 
 
 エレン「たっか!!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 こうして、アルミンの思惑通り、エレンは高額な買い物をした。
 
 
 
 
 
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                  - 15 : : 2015/02/20(金) 20:17:25
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 黄色い日差しを注いでいた太陽も、夜の帳を纏い始め、あたりは橙色に包まれていく。
 
 
 
 
 エレン「日が暮れてきたな。」
 
 
 
 
 アルミン「うん、素敵・・・・。」
 
 
 
 
 夜のトロスト区はライトアップされ、まるで光の回廊のように、様々な色の光が、街を彩っていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アルミンがふと立ち止まる。
 
 
 
 
 エレン「どうしたんだよ?」
 
 
 
 
 アルミン「ここは・・・・・調査兵団のトロスト支部が再現されてるみたい。」
 
 
 
 
 エレン「それがどうかしたのか?」
 
 
 
 
 アルミン「私が、分隊長だった時の執務室が・・・・・ここにあったから・・・。」
 
 
 
 
 エレン「・・・・・思い出しちまったのか?」
 
 
 
 
 アルミン「・・・・・・うん。」ギュッ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 控えめにライトアップされているその建物は、アルミンにとっては触れたくない、黒い罪の象徴でもある。
 
 
 
 
 そんなときでも、俺はお前のそばにいてあげたい・・・・・心の底からそう思う。
 
 
 
 
 エレン「行こうぜ、アルミン。トロスト・ライドに一緒に乗ろうぜ!?」グイッ!
 
 
 
 
 アルミン「う、うん!!!」
 
 
 
 
 今度は俺がアルミンの腕を引っ張った。
 
 
 
 
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                  - 16 : : 2015/02/20(金) 20:18:42
- エレンご愁傷様ww
 期待です!!
 
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                  - 17 : : 2015/02/20(金) 21:38:45
- 期待ありがとうございます!
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 トロスト・ライドは、再現されたトロスト区の町並みの上空にあるジェットコースターであり、古の立体機動の気分を味わえるということで人気の高いアトラクションだ。
 エレン「前から乗ってみたかったんだよなぁ!!!」ワクワク
 アルミン「んもう、子供なんだから。」クスクス
 エレン「べ、別に良いだろ!? まだ14なんだしよぉ!」
 アルミン「前世と合わせたら29だよwww」
 エレン「う、うるせえよ!!! アルミンなんか三十路だろうが!!!」
 アルミン「はぁぁぁ!!?? 何で大声でそんなこと言うの!!??」
 エレン「元はといえばお前が・・・・・はっ!!!」
 ザワザワ・・・・・
 エレン「・・・・・やめよっか///////」カァァァァッ
 アルミン「うん、そ、そうだね///////」カァァァァッ
 お互いとても気まずい思いをしながら、トロスト・ライドの行列に並んだ。
 
- 
                  - 18 : : 2015/02/20(金) 21:51:28
 ガタンガタン・・・ガタンガタン・・・
 エレン「いよいよだな。」
 アルミン「うん、そうだね。」
 お互い手をつなぎ合って、その瞬間を待っている。
 ゴオオオオオオ!!!!
 エレン「ひゃっほおおおおおおおう!!!!!」
 アルミン「うわあああああああああ!!!!!」
 街の上空を疾風のように駆け抜けていく!
 アルミン「ヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!!!」
 自分が何なのかも忘れて、アルミンはひたすら叫んでいた!!!
 急旋回!
 360度ループ!
 落下角度90度の下り坂!
 そして・・・・・・・
 トロスト・ライド名物! 横360度回転!!!
 エレン「すげえええええええ!!!!!」
 アルミン「ぎゃあああああああああ!!!!!」
 エレンはトロスト・ライドを楽しみ尽くし、アルミンは叫びつくした。
 
- 
                  - 19 : : 2015/02/20(金) 22:00:03
- アルミン「もう・・・・二度と・・・・乗らない・・・・。」オエッ
 エレン「だ、大丈夫か!? アルミン!?」サスサス
 油断していた・・・・前世では立体機動をやっていたから大丈夫だろうと思っていたのに・・・・
 エレン「仕方ねえなぁ・・・・・」グイッ!
 アルミン「え、エレン!!?? ちょっと!!??」
 エレンは私をおぶって移動し始めた。
 アルミン「は、恥ずかしいってぇ!!!//////」
 あ・・・・・・エレンの、匂いがする・・・・。
 エレン「久しぶりだな・・・・・こうやってお前をおぶって移動したのは。」
 アルミン「・・・・・うん。」
 アルミンの金色の髪が頬に触れる。
 とてもサラサラで、甘い匂いを湛えた髪の毛・・・・
 て、何を考えてんだよ!!!
 エレン「///////」
 
- 
                  - 20 : : 2015/02/20(金) 22:10:10
- アルミン「・・・・・覚えてる? エレン?」
 エレン「な、何だよ?」
 アルミン「私をおぶって運んでくれた日は、実は私たちが最初に出会った日だったんだよ?」
 エレン「そういやそうだったな・・・・そん時のお前はガキ大将にいじめられてたんだっけ?」
 アルミン「うん、それで足をくじいちゃって、動けなかったんだよ。」
 エレン「俺はそんなお前を助けなきゃって思って、割ってはいったんだったな。」
 アルミン「たいして強くなかったくせにねwww」
 エレン「ほっとけよwww」
 アルミン「ふふ、でも、エレンは負けなかった。」
 エレン「ああ、それで俺にとって初めての友人が出来た。」
 ー
 ーー
 ー
 ーーー
 
- 
                  - 21 : : 2015/02/20(金) 22:18:37
 ~2007年前~
 エレン(8歳)「ふぅ、何とか追い払うことが出来たな。」
 アルミン(8歳)「君は・・・・・誰?」
 エレン「俺はエレン・イェーガー。お前は?」
 アルミン「アルミン・アルレルトだよ。」
 エレン「お前、どうしていじめられてたんだよ?」
 アルミン「普通聞く!?」
 エレン「悪いかよ?」
 アルミン「い、いや別に・・・・ただ、変わってるなって思ったから。」
 エレン「そうかよ。」
 アルミン「うん・・・・エレンはさ、人類は壁の外に出るべきだと思う?」
 エレン「壁の外に? 行くべきに決まってんだろ!」
 アルミン「えっ!?」ポカーン
 エレン「壁の中でぬくぬくと暮らしてるなんて、まるで家畜じゃないか!」
 アルミン「君もそう思うのかい!?」キラキラ
 エレン「と、当然だろ!?」
 アルミン「嬉しいなあ、こんなところで僕とおんなじことを考えてる人がいたなんて!!!」
 エレン「お前ってほんと変わってんなぁ!」
 アルミン「エレンこそ変わってるよ!」
 エレン「そうか?」
 アルミン「そうだよ!」
 ーー
 ー
 ーーー
 ー
 
- 
                  - 22 : : 2015/02/20(金) 22:29:10
- お久しぶりです!
 
- 
                  - 23 : : 2015/02/20(金) 22:39:32
- お、お久しぶりです!!!
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 エレン「あの日の思い出は、今でもはっきりと思い出せるよ、アルミン。」
 俺は内心小躍りしていた。今まで俺は、友達らしい友達なんて、出来たためしがなかったから。
 今でも俺は思い出す。セピア色がかかってはいるけれど、初めて友人と語り合ったあの日のことを。
 アルミン「私もだよ、エレン。私にとっても初めての友達は、あなただったから。」
 初めて自分の思いを存分に話すことのできる相手を見つけたことに、私は興奮していた。
 それから私は、火を吐くように、次から次へと外の世界の話をした。
 アルミンは次から次へと外の世界の話をしてくれた
 まるで何かの錬金術のように、魅力的にその話は俺に迫ってきた
 炎の水の煌々とした輝き
 氷の大地の凍てつくような光
 砂の雪原の透き通るような手触り
 そして・・・・・蒼くてどこまでも広大な海!!!
 いつの間にか俺は、アルミンの話すことすべてに、俺は魅せられていた
 いったいいつから好きになっていたんだろう
 女の子として転生したのは、単なるきっかけに過ぎなかったのかもしれない
 
- 
                  - 24 : : 2015/02/21(土) 02:53:35
- アルミン「エレン、もう大丈夫だよ。」
 
 
 
 
 エレン「そ、そうか?」
 
 
 
 
 ゆっくりとアルミンを降ろす。近くにあったベンチに二人で腰か
 けることにした。
 
 
 
 
 空を見上げると、いつの間にか星々は姿を現し、俺たちを静かに見守っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 アルミン「ふぅ、今日は楽しかったね。」
 
 
 
 
 エレン「そうだな・・・・・・なぁアルミン?」
 
 
 
 
 アルミン「なあに?」
 
 
 
 
 エレン「また、千夜一夜物語 の話を聞かせてくれねえか?」
 
 
 
 
 アルミン「ここで?」
 
 
 
 
 エレン「・・・・・思い出したんだ。」
 
 
 
 
 アルミン「えっ?」
 
 
 
 
 エレン「俺がお前に惹かれた理由を。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺は・・・・お前が語る世界の様子が好きなんだ。
 
 
 
 
 私が、語る世界が?
 
 
 
 
 ああ、いつも夢中になって聞いてたよ。だから・・・・・その・・・・・これからも・・・・聞かせてくれよ///////
 
 
 
 
 エ、エレン///////
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ああ、そうか・・・・・
 
 
 
 
 俺は、夢を語るアルミンのあの蒼い瞳、甘く薫る金髪に最初から惹かれていたんだな。
 
 
 
 
 俺の夢は、まさにあの時から始まった。
 
 
 
 
 俺はアルミンに夢を与えらた。
 
 
 
 
 だが、前世では共に叶えることなく散った・・・・・
 
 
 
 
 だからこそ、今の俺にとってこの夢はかけがえのないものになっている。
 
 
 
 
 これからもアルミンと一緒に同じ夢を見ていきたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺は静かにアルミンを抱き寄せ、ささやいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ずっとお前の傍らに居たいんだ。 夢の続きを、教えてくれよ、アルミン。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 the end
 
 
 
 
 
 
- 
                  - 25 : : 2015/02/21(土) 02:58:20
- またしても短編ですが、以上で終了です。
 今回はカーペンターズの「close to you」から着想を得ました。
 https://www.youtube.com/watch?v=7NZFEjz1-l4
 感想を頂けたら嬉しいです。
 
- 
                  - 26 : : 2015/02/22(日) 21:33:38
- いいですねー
 雰囲気が…甘く切ない感じが…
 こういう作品…書いてみたいですよー(笑)
 
- 
                  - 27 : : 2015/02/23(月) 11:18:07
- いつもありがとうございます。
 今回も短編になり、長い作品がなかなか書けなくて困ってるんですwww
 misoさんのような長篇に、いつか挑戦してみたいです。
 
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