この作品は執筆を終了しています。
雪ノ下「比企谷君とメールするわ…!!」由比ヶ浜「あたしのケータイ…」
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 34875
- 15
-
- 1 : 2013/11/20(水) 10:41:09 :
- 7作目です。『奉仕部メール騒動録』シリーズでは3作目となります。
拙い文ですが、楽しく書いていきます。
よろしくお願いします、頑張ります。
-
- 2 : 2013/11/20(水) 10:42:49 :
- 雪ノ下(由比ヶ浜さんがなんでもお願いを聞くと言うからつい勢いで言ってしまったけれど…)
雪ノ下「本当に良いのね?今さらやっぱり嫌だなどと言われたのでは困るのだけれど…」ぱちくり
由比ヶ浜「うん…ちょっと不安だけど、ゆきのんのお願い聞くって言ったのあたしだし!」
雪ノ下(本人を目の前にして不安と、ちゃんとそういった事も言える様になったのね…ふふ)
雪ノ下「ありがとう、由比ヶ浜さん。で、では始めるわ…」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「頑張れーゆきのん!あ、分かってるとは思うけど、いちおーあたしのフリしてね?」
雪ノ下(由比ヶ浜さんのフリ…?)
雪ノ下「やはりあなたのフリをしなければいけないのかしら?」
由比ヶ浜「うーん。なんとなくだけど、ヒッキーって他人のケータイで誰かがメール。とかだと、変に卑屈に考えちゃいそうだから…」
雪ノ下(この子は本当に…よく周りを見ているのね。いえ、彼は特別に、かしら…)
雪ノ下(たとえ、フリだとしても…彼とメールが出来るのならば構わないわ)
雪ノ下「それもそうね。ではあなたのフリをしながらやってみるわ…!!」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「」そわそわ
雪ノ下「……」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「どう?ゆきのん?」
雪ノ下(これは…想像以上に難しいわね…由比ヶ浜さんを真似するのがこんなに大変だとは思わなかったわ)
雪ノ下(由比ヶ浜さんがよく使ってくるあのヒエログリフの様なものを使えばいいのかしら…それと、ひ、ヒッキーと打てばいいのね…)
雪ノ下「ええ、問題ないわ」キリッ
由比ヶ浜「そ、そっか…」そわそわ
雪ノ下「…えい」ぽち
由比ヶ浜「お、できたー?見せて見せてっ」ずい
雪ノ下(難しかったけれど、なかなかうまく出来たのではないかしら)
雪ノ下「ええ、どうぞ」むふー
由比ヶ浜「………ま、まあ、、大丈夫、かな?」あははー
雪ノ下「そ、そう…」そわそわ
由比ヶ浜「…」ジー
雪ノ下「……ふぅ」そわそわ
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん少しおちつい
由比ヶ浜ケータイ「」ピカッピカッ
由比ヶ浜「あ、
雪ノ下「あ、比企谷君からメールだわ。」パカッ
由比ヶ浜「⁈」
雪ノ下(あら?彼の事だからメールでも腐っているのかと思ったけれど、案外まともな受け答えができるのね……ふふっ)
雪ノ下「…」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「ゆきのん?ヒ、ヒッキーからなんて来たー?」
雪ノ下「ええ、そうね。なんというか、割りと普通な内容だわ…彼は、散々人とは違うとアピールをしていたけれど、そうでもなかった様ね」ニコッ
由比ヶ浜「ゆきのん、嬉しそうだね」あはは…
雪ノ下「…!そ、そうかしら?あなたとメールをする時も私はこんな感じだと思うのだけれど…えいっ」ぽちっ
由比ヶ浜「」
雪ノ下(いけない、由比ヶ浜さんに訝しまれているわ……比企谷君とのメールに専念したいのだけれど、一応勉強の方もしているフリが必要ね…)
雪ノ下「こほん……メールも良いけれど、勉強も大事ね。という事で勉強の続きをしましょうか、由比ヶ浜さん」キリッ
由比ヶ浜「そ、そだね!元はといえばあたしがケータイいじってたから遅れてるわけだし…よ、よーし、頑張るかなあー!」あはは…
雪ノ下(上手く誘導できたわ…こう言っては失礼だけれど、ちょろいところも可愛らしいわ、由比ヶ浜さん)
雪ノ下「……」カキカキ
由比ヶ浜「…」かきかき
雪ノ下(早く来ないかしら…)
雪ノ下「…」ジー
由比ヶ浜「…」じとー
雪ノ下「っ! ……」カキカキ
雪ノ下(ゆ、由比ヶ浜さんにとても警戒されているわ……で、でも
なぜこんなに警戒されなければならないのかしら…)
由比ヶ浜「……」むむー
雪ノ下(あら?…そもそも勉強が遅れているのは由比ヶ浜さんだけであって、私は実質、彼女より30分多く今日は勉強しているのだから、彼女に勉強を促しはすれど、私まで一緒になってやる事はないのではないかしら)
雪ノ下「…」ガサゴソ
由比ヶ浜「⁈…ゆ、ゆきのん?」
雪ノ下「休憩するわ。由比ヶ浜さんは私に構わず遅れた分を取り戻して頂戴」ニコッ
由比ヶ浜「」
雪ノ下「由比ヶ浜さん?」ニコッ
由比ヶ浜「あ、あー、、うん!そうだよねっ。そうだそうだ…遅れてるんだもんね、えへへ……」かきかき
雪ノ下(そうだよね。と、言質は取れたわね。さて、ここからは……比企谷君とのメールに専念できるわ///)
雪ノ下(ふふ…平塚先生なんかはこんな時、ずっと私のターンだ。なんて言うのかしらね)
雪ノ下「…♪」ジー
由比ヶ浜「…」かきかき
由比ヶ浜ケータイ「」ピカッピカッ
由比ヶ浜「あ、ヒッ
雪ノ下「あ、比企谷君からメールだわ♪」パカッ
由比ヶ浜「…あたしの……」しゅん
-
- 3 : 2013/11/20(水) 15:46:06 :
- うっほほい
-
- 4 : 2013/11/20(水) 17:18:03 :
- おもしろい
-
- 5 : 2013/11/20(水) 19:17:54 :
- 雪ノ下(ふふ///私の擬態は完璧ね……彼ったら私とメールしているのに由比ヶ浜さんが相手だと信じ切っているわ)
雪ノ下「…」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「…っ」かきかき
雪ノ下「…えいっ」ぽちっ
由比ヶ浜「あの…なんて送っ
雪ノ下「あら、由比ヶ浜さん。手が止まっている様に見えるのだけれど、何故かしら」ニコッ
由比ヶ浜「あ…うん。……ご、ごめんねゆきのん…」かきかき
雪ノ下「…わかれば良いのよ。」むふー
雪ノ下(由比ヶ浜さんには申し訳ないけれど…こんな機会は滅多に無いのだから、精一杯楽しませてもらうとするわ)
雪ノ下「…まだかしら」そわそわ
由比ヶ浜「あー、ヒッキーって結構返ってくる時間にムラがあ
雪ノ下「由比ヶ浜さん?手。」キッ
由比ヶ浜「あぅ…」かきかき
雪ノ下(…遅いわね。あの男、ほうれんそうは迅速にという概念がないのかしら…)
雪ノ下「…」ジー…
雪ノ下(だいたい、この2時間ほど由比ヶ浜さんとメールをしていたのだからすぐに返信がある事くらい比企谷君も承知しているでしょうに…だというのにこの返信の遅さ……目だけではなく腕も腐ってき
由比ヶ浜ケータイ「」ピカッピカッ
雪ノ下「来たっ!」ぱあぁ
由比ヶ浜「」ビクッ
雪ノ下(私とした事が、ついはしゃいでキメ台詞を言うのを失念していたわ…)
雪ノ下「……あ、比企谷君からメールだわ♪」パカッ
由比ヶ浜「…」ムッ
雪ノ下(ふふ…普段はあんなに回りくどい言い回しばかり選ぶ男が、メールだと途端に言葉少なになるのね…可愛いわ…///)
雪ノ下「…くすっ」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん…あのさ」
雪ノ下「何度も言わせないで頂戴。手がうご
由比ヶ浜「わ、わかった!わかったから…怒らないで……」しょんぼり
雪ノ下(あら?由比ヶ浜さんが落ち込んでいるように見えるわ…それより、比企谷君になんて返そうかしら)
雪ノ下「お、怒ってなどいないわ?私はあなたの事を思って言っているのよ。」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「ゆきのん…//」
雪ノ下(あくまで由比ヶ浜さんのフリをするという制約がある以上、由比ヶ浜さんの言いそうな話題にしなければならないし…)
雪ノ下「そもそも勉強を教えて欲しいと言ってここに私を引っ張って来たのはあなたなのだから、それに見合った努力というものを忘れてはいけないと思うのだけれど…」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「あ、う…うん」
雪ノ下(言ってしまうと、由比ヶ浜さんのフリをするというのは酷く億劫だわ……)
雪ノ下「それにね、由比ヶ浜さん。仮にも私達は学生なのだから勉強に重きを置くのは当然の事よ?他の事にかまけている暇があるのならば少しでも自分の目標に向かって邁進すべきだと私は考えるのだけれど?」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「……うっ」ぐすっ
雪ノ下(そうだわ、徐々に由比ヶ浜さんらしさを消してメールしていけばきっと比企谷君にも気付かれないはず…ふふっ、我ながら完璧ね)
雪ノ下「…えいっ♪」ぽちっ
由比ヶ浜「……ぐすっ」かきかき、かきかき
-
- 6 : 2013/11/20(水) 19:35:17 :
- がんばれゆきのん
-
- 7 : 2013/11/20(水) 22:19:12 :
- ゆきのん、メールしたらログが残るって事ちゃんとわかってるのかな
-
- 8 : 2013/11/20(水) 23:13:34 :
- 雪ノ下(返信まだかしら、まだかしら♪……あら?由比ヶ浜さん目が赤いようだけれど大丈夫かしら?…そういえばたった今まで由比ヶ浜さんと何か話していた様な気がするのだけれど…困ったわね。まるきり覚えていないわ…)
雪ノ下「……♪」ゆらゆら
由比ヶ浜「…うっ…ひっく…」かきかき、かきかき
雪ノ下(…由比ヶ浜さん、泣いているの……?可愛い顔が台無しよ…急にどうしたと言うのかしら…)
雪ノ下「あの、由比ヶ浜さん…?どうして泣い
由比ヶ浜ケータイ「」ピカッピカッ
雪ノ下「あら、比企谷君からメールだわ」パカッ
由比ヶ浜「…う、うわーん!!」びええ
雪ノ下(あら?何故かしら、比企谷君に注意されてしまったわ…とりあえずこれを言っておけば由比ヶ浜さんらしくなると思って使っていたのだけれど…やはりフリは難しいわね)
雪ノ下「…」ぽち、ぽち
由比ヶ浜「…トイレ、行ってくるね……」ぐすっ
雪ノ下(まあいいわ…どうせ少しずつ由比ヶ浜さんらしさは消して行くのだから…)
雪ノ下「…」ぽち、ぽち
雪ノ下(だけれど…仮にも由比ヶ浜さんの携帯電話を借りているのだから一応の許可はとるべきよね?」
雪ノ下「ねえ、由比ヶ浜さん。お願いがあるのだけれど…あら?」きょとん
雪ノ下(ゆ、由比ヶ浜さんがいない…!さっき泣いていた様に見えたし、何か関係があるのかしら……心配ね)
雪ノ下「…きょろきょろ」ぽち、ぽち
雪ノ下(100%の容量で比企谷君とのメールに集中したかったけれど……こうなった以上、そういう訳にもいかないわね…)
雪ノ下「…とりゃ」ぽちっ
雪ノ下(比企谷君…まっててね)
雪ノ下「…由比ヶ浜さん、どこに行ったのかしら……」スタッ!
ーガヤガヤ
雪ノ下「……きょろきょろ」スタスタ
ーガヤガヤ
雪ノ下(うーん…店内にはいないのかしら?……仕方ないわ、一度席に戻りま)
雪ノ下「……しまったわ」きょろきょろ
ーガヤガヤ
雪ノ下(…私達の席、どこだったかしら)
雪ノ下「……」おろおろ
ーガヤガヤ
???「」トンッ
雪ノ下「ひっ!」バッ
-
- 9 : 2013/11/21(木) 00:04:18 :
- 由比ヶ浜「ど、どしたの?ゆきのん?……あ、喉かわ
雪ノ下「由比ヶ浜さんっ!」きゅっ
由比ヶ浜「ふえぇ?!ちょ、ちょっとゆきのん?あ、えと。こんなとこじゃ困るっていうか……いや、嬉しいんだけどでもでも周りの目もあるしって……ゆきのん?」あわあわ
雪ノ下「…どこに行っていたの!心配したのだから」うるっ
由比ヶ浜「え、トイレ行くってあたし言っ
ーガヤガヤ
ーユリだ、ユリだ
由比ヶ浜「……と、とりあえず席に戻ろうゆきのん///」ぐいぐい
雪ノ下「…………ぎゅっ」こくん
由比ヶ浜「ふう…で、なんでお店の中うろうろしてたの??」隣ストン
雪ノ下(由比ヶ浜さんは反省も謝罪も素直に言ってくれる……ならば私も正直に言うしかないわね)
雪ノ下「その、帰ってしまったのかと思って、それで…」しゅん
由比ヶ浜「え、なんで⁈」ニモツアルノニー
雪ノ下「…恥ずかしながら何故かはまったく分かっていないのだけれど、由比ヶ浜さんが泣いていたのは目に入っていたから…」
由比ヶ浜「え……お、覚えてないんだっ…」あはは…
雪ノ下「ごめんなさい…だから、何故かしら。と考えた時に……私が比企谷君とのメールに集中しすぎたからではと…そう思ったのよ」しゅん
由比ヶ浜「なるほどね……でもねゆきのん。そうじゃないよ?」ずいっ
雪ノ下(違う?…私は、由比ヶ浜さんの事を理解していないのね……)
雪ノ下「そう…なの……なぜかと、聞いてもいいのかしら」
由比ヶ浜「うん。そりゃあ、ゆきのんが言ったみたくヒッキーとメールしてるとこ見せつけられて嫌だなって思いもしたよ?」
雪ノ下「…ごめんなさ
由比ヶ浜「でも、あたしも同じ思いをゆきのんにさせちゃってたんだなって…それに気付いたらなんか泣いちゃってさ…」たはは…
雪ノ下「由比ヶ浜さん……」
由比ヶ浜「だからさ、おあいこ!でしょ?」にぱー
雪ノ下(随分久しぶりにこの笑顔をみた気がするわ……おあいこ…ふふっ、それはとっても……)
雪ノ下「おあいこ……由比ヶ浜さんそれはとても…とても、私達らしい言葉だと思うわ」ニコ
由比ヶ浜「うん!えへへ、おあいこ!…あ、でもねゆきのんっ!メール打ちながらお説教するのは無しね!あれマジですっっごい怖いし!」
雪ノ下「私、そんな事をしていたの……?!」きょとん
由比ヶ浜「やっぱり無意識だっ⁈」あせあせ
雪ノ下「ふふっ…でもそうね。気を付けるわ」くすっ
由比ヶ浜「うんっ!!あ、そいえばヒッキーとのメールどうなってる??」
雪ノ下(ちゃんと謝る事も、仲直りも出来て良かった…)
雪ノ下「ええ、今の所順調だったわね。…もう返事が来ているのではないかしら」スッ
雪ノ下「……来ていないわね」しゅん
由比ヶ浜「けっこー経ってるんでしょ?なんかあったのかな?」
雪ノ下(な…なにか変な文を送ったかしら………?)
雪ノ下「さあ…あの男の事だからまた小町さんに迷惑をかけていなければいいのだけれど…」はぁ
由比ヶ浜「あー、それありそう」あはは
由比ヶ浜ケータイ「」ピカッピカッ
雪ノ下「!」
由比ヶ浜「!」
雪ノ下「あ、比企谷君から…
由比ヶ浜「あ、ヒッキーから…
2人「メールだ(わ)」
雪ノ下「…ふふっ」ニコ
由比ヶ浜「えへへー///」ほわほわ
-
- 10 : 2013/11/21(木) 00:48:04 :
- 雪ノ下(名残り惜しいけれど…潮時かしらね)
雪ノ下「どうぞ、由比ヶ浜さん…」スッ
由比ヶ浜「んー。でも今はゆきのんのターンだしなあ…あ!じゃあ、2人でヒッキーとメールしない⁈」
雪ノ下「2人で…?」
由比ヶ浜「うん!2人で考えた事をヒッキーに質問してみるの!あたしはヒッキーの事、もっと理解したいって…そう思うから」
雪ノ下(こういう事を臆面もなく言える強さも、彼女の大きな魅力だわ…)
雪ノ下「そうね…あんな自己満足男の事なんて、こうでもして理解しようとしなければ到底出来ないものね。」クスッ
由比ヶ浜「もー、ゆきのんも素直じゃないなーっ」あははっ
雪ノ下("も"⁈…"も"という事は比企谷君と同じ?………全く褒められた事では無いのに、わ…悪くないわ…///)
雪ノ下「彼と一緒にしないで頂戴。わ、私は素直になっているつもりよ?…少なくともあなたには…」カアァ
由比ヶ浜「うんっ!知ってるっ♫でー、何聞こっか?」えへへ
雪ノ下「そうね……でもその前に彼から来たメールを見てみない?」そわそわ
雪ノ下(さ、さっきから彼の返事が気になってしょうがないのよ……)
由比ヶ浜「あっ!すっかり忘れてたよ…ヒッキーごめーん。」あはは…
雪ノ下「では、開くわよ?」ドキドキ
由比ヶ浜ケータイ「」カパッ
雪ノ下(ほっ…良かった、ちゃんと返してくれているわね)
雪ノ下「ふふ…相変わらずちんけなメールを送ってくるのね」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん……最初の1通は見逃したけど…これあたしのマネなのっ⁈」
雪ノ下(見逃した…?ちゃんと意味を分かっているのかしら。そもそもマネをしているなんて見れば分かると思うのだけれど…)
雪ノ下「ええ、あなたが指示したんじゃない。おかしな事を言うのね」ふふっ
由比ヶ浜「め、目がマジだっ……ゆきのん、あたしこんなメールしないよ…」がくぜん
雪ノ下「あらそうかしら?普段あなたから送られてくるメールを意識したつもりなのだけれど…」きょとん
由比ヶ浜「普段のあたしこんなイメージ⁈…ていうかヒッキーめっちゃ怪しんでないこれ⁈あたしに普段こんなに長く送ってこないよ⁈」
雪ノ下(ゆ、由比ヶ浜さんには送らない文量を私には送ってくれたのね…)
雪ノ下「そ、そう……それはマズイわね……///」ぽっ
由比ヶ浜「言ってる事と顔が一致してないしっ⁈」じとー
雪ノ下「何を言っているのかしら」キリッ
由比ヶ浜「あーいや、うん。…なんでも。ま、まー過ぎちゃったメール気にしてもしょうがないし…これは今度あたしがカバーするとして……」
雪ノ下(そんなに下手だったのかしら……自信作だったのだけれど?)
雪ノ下「…」しゅん
由比ヶ浜「じゃ、じゃあゆきのん!ヒッキーに聞くこと、考えよっ?」くい
雪ノ下「…ええ、でもあまり沢山聞くのも、彼の立場になってみると嫌よね…」ふむ
由比ヶ浜「あーそれもそうかも。質問攻めとかあたしも好きくないしなぁ…ん!じゃあ2人で聞くのは1こ!個人的に聞きたい事を1こずつ!…ど、どうかな?」
雪ノ下(好きくないという日本語を訂正したいのだけれど…こんなに必死に考えてくれたのだから、忘れてあげましょう)
雪ノ下「そうね。由比ヶ浜さんの案にしてはベストだと思うわ」ニコ
由比ヶ浜「えへへ///よし、じゃあ早速きめよーうっ!」ぎゅー
雪ノ下(由比ヶ浜さんには、本当に色々と救われるわ…きっと…私は大事に思っているのね。)
雪ノ下「……ええ」きゅっ
由比ヶ浜「え、ゆきのんいきなり触っても怒らないの⁈」あせあせ
雪ノ下「…たまには、ね」ふふっ
-
- 11 : 2013/11/21(木) 00:57:18 :
- ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
由比ヶ浜「よし、後は2人で決めたのを聞くだけだねっ!」
雪ノ下「ええ、でも…前の2通の反応を考えるとあの男がマジメに応えるとも思えないわね…」ふぅ
由比ヶ浜「まー、それはそうだけど…でも、そしたらそしたらだよっ!次があるもん」
雪ノ下「あなたは強いのね……では、送るわ。」ぽちっ
雪ノ下「…完了したわ」
由比ヶ浜「うん……ゆきのんさ」スカートぎゅっ
雪ノ下(この仕草、真面目な話をする時の彼女の癖ね…)
雪ノ下「なにかしら?」
由比ヶ浜「うん…あのさ。ゆきのん、またヒッキーとメールしたいって、、思う?」
雪ノ下(不思議ね…由比ヶ浜さんになら不思議と素直に話せる気がするわ)
雪ノ下「ええ。またしたいと思うわね」
由比ヶ浜「そっか、じゃあさ…ゆきのんさえ良かったらなんだけど…ヒッキーのアドレス、あたし教えようか?」ぎゅ…
雪ノ下「由比ヶ浜さん?気持ちは嬉しいのだけれど、それは遠慮しておくわ…彼には、比企谷君には直接聞いて来てほしいと、そう思うの」さすさす
由比ヶ浜「…そ、そっか」
雪ノ下「でもそうね…いつか彼と本当の意味でメールする時が来たとして、失敗はしたくないとは思うかしら。」
由比ヶ浜「そ、そだよね…うん、失敗は確かにしたくないよね!」
雪ノ下「…鈍いわね」ふふっ
由比ヶ浜「ほえ?にぶい…?」
雪ノ下「だ、だから…失敗しない為にも、私は今まで以上にメールの経験値を補う必要があると思うのだけれど、あいにく私にはまともにメールを出来る友達というのが居ないのよ…その、あなたを除いて、ね…///」きゅ…
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのんそれって……!!」
雪ノ下(そんなにキラキラした目で見られては直視出来ないじゃない…比企谷君とは正反対ね…)
雪ノ下「…その、だから由比ヶ浜さんには今まで以上に私の相手をして欲しいのよ……お願いできるかしら…」きゅう…
由比ヶ浜「も…も、もっちろんだよ!!ゆきのーーん!ありがとっ、だーいすきっ!!」ぎゅーー
雪ノ下「こ、こら…くっつかないの……///」すりすり
雪ノ下(今はまだ……、もう少し時間は掛かると思うけれど…)
由比ヶ浜「えへへ、やだっ///」ぎゅー
雪ノ下(いつか私も彼女に対して…)
由比ヶ浜ケータイ「」ピカッピカッ
由比ヶ浜「あっ!ヒッキーから返事来たね‼」パッ
雪ノ下(……大好きよ。って、言えたら良いな…)
雪ノ下「ええ、そうね」ニコッ
ーーそう微笑んで、寄り添うようにメールを開いた
-fin
-
- 12 : 2013/11/21(木) 01:01:04 :
- よかったぞ
-
- 13 : 2013/11/21(木) 01:01:31 :
- という訳で『奉仕部メール騒動録』3作目、雪ノ下編でした。
この前後のお話が気になる方がおりましたらhttp://www.ssnote.net/series/126をご覧頂ければ幸いです。
まだまだ未熟ですが、それでも雪ノ下と由比ヶ浜を書いていると幸せになれます。
ではまた…
-
- 14 : 2013/12/26(木) 09:03:38 :
- ほほえましい終わり方でした(^ω^)ノシ
次回も楽しみです
-
- 15 : 2014/01/06(月) 12:00:00 :
- >>14
コメントありがとうございます^o^
これからもよろしくお願いします(^ ^)
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
奉仕部メール騒動録 シリーズ
- 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」カテゴリの最新記事
- 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」SSの交流広場
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 交流広場