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僕は詐欺師
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                  - 1 : : 2015/01/02(金) 03:21:47
- 僕は詐欺師
 
 
 自分の心を誤魔化す詐欺師
 
 
 一瞬たりとも気は抜けない
 
 
 あのこは昨日自分が悪口を言っていた子と話をしていた
 
 
 あのこの悪口を聞いていたそのこはあのこを軽く睨んでる
 
 
 誰かに話すとめんどうなことになるのに
 
 
 そんな僕の唯一の話し相手は動かないし喋らない
 
 
 彼に今日生き残った感想を一言告げる
 
 
 僕は詐欺師だから警察に見つかったらおしまいだ
 
 
 誰にも知られちゃいけない
 
 
 通報されたら困る
 
 
 
 でも
 
 
 
 ある日僕は見つかった
 
 
 知らない人に
 
 
 目が黄色い
 
 
 まるで僕の親友みたいだね
 
 
 そう笑うと、彼はそうだよ、と笑う
 
 
 「もう大丈夫だよ、詐欺師はやめて。ずっとずっと辛かったでしょ、本当は誰かに感情をぶちまけたかったでしょう。もう大丈夫、僕が君の家族だから」
 
 
 抱き締められる
 
 
 少し涙の味がした
 
 
 僕は大声で叫ぶ
 
 
 「どぉしてみんな僕の前から居なくなっちゃったんだよぉ…!母さんも父さんも!!!なんで僕を捨てたんだよぉ…………!!!」
 
 
 ずっと押さえてた
 
 
 誰も居ない家が嫌いだった
 
 
 異臭がする部屋で、寝るのが嫌だった
 
 
 色んな感情が溢れてきたが
 
 
 今はこの暖かさに身を任せることにした
 
 
 
 
 
 
 
 
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