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私が出会った捻くれた先輩

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  1. 1 : : 2014/11/23(日) 16:41:34
    書き途中のがあるのですが書かせていただきます

    現在進行中の方と両立しながら書いて行くのでどうぞお願いします

    グダグダになるのはいつもの事ですがご了承ください

    オリキャラは初めてで変な感じなのですが他のキャラと照らし合わせていただけると嬉しいです
  2. 2 : : 2014/11/23(日) 17:05:04
    暑い。

    私は窓の外を見て煩く鳴く蝉の鳴き声を聞きながらくだらないことをよく考えてしまう

    例えば急に学校にテロリストがこの学校を占拠すれば、とか火事で全焼してしまえば、などこんな事を毎日思うほど退屈だ。

    黒板に字を書き私たちに何かを教えようとしている先生の声ですら苛立ちを覚えてしまう

    必死にノートに黒板の字を写すクラスメイトを見てなんでこんなに頑張るんだ?と思えてしまう。

    キーンコーンカーンコーン

    教師「これで終わる号令」

    授業終了を知らせるチャイムが鳴り号令に従い挨拶を終える
    再び椅子に座り間違えてしまっていた字を消そうと消しゴムを取ろうとする

    錫「あ」

    消しゴムは机から落ち床に転がる。
    それを取ろうと手を伸ばすだが。

    可南子「あ、ごめんなさい?」

    消しゴムは蹴られどこかに飛ばされる。ほんとにこの人は苦手だ
    私はなにもしていないのに。

    錫「ううん、別にいいよ」

    私は平然と澄まし顔をする

    いろは「はい」

    差しのべられた手からは私の消しゴムがあった

    錫「いろはありがとう」

    いろは「どういたしまして」

    この子は一色いろは 私が唯一親友と呼べる人だろう。

    いろは「大丈夫?」

    錫「何が?」

    心配そうにみてくるいろはに首を傾げ聞く

    いろは「可南子だよ、意地悪されてるじゃん」

    錫「ああ、別に大丈夫だよ特に変な事されてないし」

    実際に物を捨てられたり隠されたりなどされていないから大丈夫と言えるだろう

    いろは「そう?てかさこの前みたテレビがさ!」

    いろはは、昨日あったことや美味しいお菓子の話などどうでもいい話もするがそれでも私自身気楽に話せて楽しいと思える

  3. 3 : : 2014/11/23(日) 17:52:57
    6限目が終わりクラスメイト達は部活に行く人や教室で話す人と別れる。

    いろは「錫部活いこ?」

    私はいろはと同じくサッカー部のマネジをしている、あの部活色々と疲れるんだよな・・・

    錫「う、うん行こっか!」

    平塚「鈴鹿君は職員室に来なさい」

    いろはと一緒に部活に向かおうとしたのだが平塚に呼び止められた
    なんか私したっけ?

    錫「ごめんいろは私ちょっと行ってくるね」

    いろは「あいよ~気を付けて」

    なにに気を付けるのか分からないが私はピースをし職員室に行った

    錫「はぁーなんか行きたくない・・・」

    職員室は昔から嫌いだ先生があんなにいるし入ると必ず視線をくるのが好きではない。うん大嫌い。

    錫「失礼します」

    恐る恐る職員室に入り平塚先生に指定された場所まで向かった

    「いやだから俺は悪くない社会が悪いんだ!」

    誰だろう?私と同じで先生に呼ばれたのかな?

    平塚「そうかそんなに私の鉄拳がくらいたいのか」

    なんだろう、なんの話をしているのか分からないあの人が危ないのはわかる

    「ちょ!いけませんってだからけっこn-」「真ん中から打ち砕く!!俺の自慢の、拳でぇぇ!!」

    うわー見事に決まったな・・・殴られた人は床に倒れ目が腐ったような顔になっている。

    平塚「ん?鈴鹿かこっちへ来たまえ」

    え、この人どうするんですか?この状況はどうすれば?と色々とツッコミたい事がありすぎる

    平塚「君も起きたまえ後輩が見ているぞ」

    いやムリだと思いますけど。

    平塚「はあこれだから今どきの若者は」

    先生はグチグチと呟いていたが今の若者でなくてもあれはキツイと私は思った。

    場所を変え先生はさっきまでの表情とは違く真面目な表情で私を見つめる

    平塚「なあ鈴鹿この頃はどうだ?」

    錫「え?いや楽しいですけど」

    暑さと勉強を除けば学校生活は満喫していると思える

    平塚「そうか、君は瀬川に意地悪をされていないか?」

    瀬川というのは可南子の事だろうと私は思い。なぜそんな事をしっているんだと疑問に思った

    錫「先生なんでそんな事思うんですか?」

    先生はふふっと笑い頭をポリポリと掻いた

    平塚「いやあ君はある男と何かが似ていてな気になって見てしまうんだよ」

    ある男とは誰かが気になる・・・気になりすぎて今日眠れないかも。だが「はぁ」と弱気な声を出しておいた

    平塚「それでどうなんだ?」

    錫「いやーそうではないと思いますよ?たぶん・・・」

    平塚「どっちなんだ君は」

    呆れたように先生は息を吐いた

    錫「大ごとになる事じゃないですよ消しゴム蹴られたり、舌打ちされるくらいですもん」

    そう、大ごとの事ではない。こんなの普通と呼べる範疇だ

    平塚「まだ。な、いずれは酷くなり君は耐えれなくなる」

    錫「まあそうですけど」

    上靴が隠されたり捨てられたりなんて考えたりするだけで嫌な気分になるね。うん絶対

    平塚「それでだ。私がどうこうするのも構わないがこの学校には非公式ながら素晴らしい部活があるんだ!」

    待ってました!という顔で先生は喋りだした

    錫「は、はあ非公式ですか」

    私は非公式という言葉にしか反応ができなかった。

    平塚「そうだ!それで君をその部活に連れて行きその悩みを打ち消して進ぜよう」

    何処かの怪しい占い師みたいな言い方をしだす、なんか怖いんですけど。

    平塚「特別棟にあるから行きたまえ」

    場所を教えてもらい「はい」と頷く。あれ?

    錫「先生は付いて行ってくれないんですか」

    平塚「忙しいし遠いから鈴鹿が行ってくれ」

    先生が結婚できない理由が一つ分かった気がした
  4. 4 : : 2014/11/23(日) 21:05:54
    平塚先生に教えてもらった特別棟へ来た。
    部活だからかな?人が殆どいないと言うかいる気配がしない。

    錫「ここ・・・かな?」

    目の前のドアの中聞こえる女性の高い声女性がいるならちょっとはいいかもしれない。いや話しやすいという意味でね。

    私はすぐに入る勇気がなく、ドアを少し開け様子を窺がった

    「だからどこか皆で行こうよ!」

    さっきの女性だろうか?遊びの提案をしているらしい

    「いやあれだ俺そんとき用事あるし」

    男性もいるらしいなんか聞いたことがある声だなあ

    「まだ日にちいってないし!」

    「私もあまり気が乗らないのだけれど」

    なんか変わった部活だな~と思い再び覗き見ようとしたのだが
    体勢を崩しドアに顔が当たってしまった

    錫「いったあ!」

    気づいたときにはすでに遅かった部員の人たちが私を「なんだこいつ」みたいな眼でみている。すごい恥ずかしい。

    私は体制を直しこほんと咳き込み辺りを見回した
    うん、ムリだ。走って逃げようか。そう思っていると一人の女性が話しかけてきた。

    「えっと、依頼の人かな?」

    この人は遊びの提案をしてた人かな?なんというか…デカい

    錫「は、はい!鈴鹿 錫と言うのですが平塚先生に紹介されて」

    「兎に角こっちへきたらどうかしら?」

    もう一人の人は綺麗で上品な人だと私は思った。

    椅子に座り部員の人たちを見直す。するとさっきみかけた顔があった

    錫「あ、さっき殴られてた人だ」

    「貴方また平塚先生に何か言ったのね」

    またって前もあったんだ

    「違う俺のせいじゃない、俺は本当の事をいったまでだ」

    「それがダメなんだよ!」

    「それより、まずは自己紹介からしましょうか」

    雪ノ下「私は雪ノ下 雪乃よろしく」

    この綺麗な人は雪ノ下先輩か

    由比ヶ浜「やっはろー!あたしは由比ヶ浜 結衣だよよろしくね!」

    この元気な人が由比ヶ浜先輩っと。あとは。

    由比ヶ浜「ほら最後ヒッキーだよ!」

    雪ノ下「由比ヶ浜さん比企谷君は初対面の人とは話すらできない人なのよ」

    「俺をそこらのコミュ障と同じにすんなほんとなら今消え去りたいくらいだわ」

    もう一人の人は私の方を向き咳払いをした

    八幡「比企谷 八幡だ」

    あれあの時目が腐ってたのは殴られたからじゃなくて元からなのか

    ーーーーー
    ーーー


    雪ノ下先輩に淹れてもらった紅茶を飲み話は始まった

    雪ノ下「それで依頼はなにかしら?」

    錫「依頼ってほどでもないんですけど。意地悪をしてくる女子がいて」

    うわー・・・なんか陰口言ってるみたいであんまし話すのは好きじゃないな。

    由比ヶ浜「ああ・・・」

    共感をしてくれるのか由比ヶ浜先輩はどこか遠い目をしていた

    雪ノ下「それでその人をこの学校からいなくさせればいいのかしら?」ニコ

    怖・・・怖すぎるてかなんで笑顔でさらっと言えるの。

    八幡「まてお前ならほんとにできそうだ」

    比企谷先輩が止めに入り雪ノ下先輩は紅茶を啜りだした

    八幡「てかなんでそんな事されたんだ?」

    思い出すのも嫌だが話さないと進まないな。

    錫「私サッカーのマネジやってるんですけど。部活の人に告白されたんです、でもその子が部員の人を好きでそれでー」

    雪ノ下「もういいわ」

    雪ノ下先輩に言われ気づいた私は涙を流していたのか

    大丈夫大丈夫と思っていたのだが本心は大丈夫じゃなかったのか

    由比ヶ浜「はい、ハンカチ」

    錫「ありがとうございます」

    貰ったハンカチで涙を拭く

    八幡「・・・・・」

    雪ノ下「それで、鈴鹿さんはどうしたいのかしら?」

  5. 5 : : 2014/11/24(月) 17:05:25
    私。私はどうしたいんだ?仲良くなりたいわけでもない。
    かと言って疎遠になるのもな。変な矛盾だないや普通なのかな?
    自問自答してしっかりとした答えはでず。私はこう答えた

    錫「とりあえず意地悪とかそうゆうのが無くなればいいかなと」

    うんバッチシそう言いたかったんだよ私は!・・・嘘です

    八幡「そんな事じゃ結局変わらないんだけどな」

    黙っていた比企谷先輩の口からは解っていたけど言えなかった言葉を言われた

    八幡「言えばそいつは止めるだがそんなのは一時的だ。またやられるにきまってる、人間だれも卑怯なんだ外面だけよくして結局はお友達ごっこだ」

    ああ、そうだな。と感心してしまう自分が心の何処かにいて私は比企谷先輩の言葉が妙に心に残る。

    錫「じゃあどうすればいいんですか?」

    私は思っていることを喋る

    八幡「さあな?俺はボッチなんで恨まれる事なんて日常茶飯事だしな」

    へへ、と不気味な笑みを浮かべ視線をそらす比企谷先輩。こ、怖い

    由比ヶ浜「とりあえず!話し合いとかどうかな?」

    雪ノ下「そうね。それが良いかも知れないのだけれど比企谷君んの言ったこともあるのよね」

    八幡「じゃああれだ。苛め返せば完璧だろ」

    うわー言ってるときの顔が凄い悪意が籠ってる感じがする。

    由比ヶ浜「そんなのダメだし!」

    大きな声で否定をする由比ヶ浜先輩、私もそれは反対だけど

    八幡「じゃあどうすんだよこのままだと解決どころじゃないだろ」

    んー、と何かを考える由比ヶ浜先輩。なんか頼ってばっかで悪い気がするな。

    由比ヶ浜「たはー。全く思いつかない」

    八幡「大丈夫だ最初から期待してない」

    由比ヶ浜「それは酷いよ!」

    この部は皆仲がいいのか?特にあの二人

    雪ノ下「まずは様子をみてみましょう。本当は最善を尽くして鈴鹿さんを守りたいのだけれど」

    錫「いえ大丈夫です。ありがとうございました」

    まあ急に言って改善なんてできるわけないもんねそんなの虫が良すぎる。

    キーンコーンカーンコーン

    部活を終了するチャイムが鳴り響く。あれそんなに話し込んでたの!?

    雪ノ下「今日はこの辺にしときましょうか鈴鹿さん貴方は状況報告をするためにまたこの部に来て」

    錫「は、はい」

    これで終わりかと思ったのだが私なんかの為に一生懸命に雪ノ下先輩は考えてくれているのだろう、凄く嬉しい。

    由比ヶ浜「錫ちゃん携番教えて?」

    突然由比ヶ浜先輩に番号を聞かれ戸惑って私は焦りつつ先輩と番号を交換した

    八幡「お前殆ど初対面の後輩に番号聞くって・・・」

    由比ヶ浜「う、うるさい!錫ちゃんいい子そうだったから気になったの!」

    私が良い子か。客観的にみるとそう思われるのだろうか主観的にみると矛盾やネガティブな発言ばかりする嫌な子にしか思えない

    由比ヶ浜「錫ちゃん一緒に帰ろ?」

    誘ってもらえるのが嬉しく私はなんだか心が高鳴った

    錫「あ、はい!」

    由比ヶ浜「ほらゆきのんも!」

    雪ノ下「ごめんなさい今日は車なの」

    由比ヶ浜「そうなんだわかったじゃあねまた明日!」

    私はお辞儀をし、雪ノ下先輩は帰って行った。

    由比ヶ浜「じゃ行こっか?」

    私はいろはに「ごめん今日先帰ってて」とメールを送り由比ヶ浜先輩と廊下を歩き出した。



    八幡「・・・なあ俺は?」







  6. 6 : : 2014/11/24(月) 22:03:35
    由比ヶ浜先輩は話してみると凄く楽しく優しい人だった
    少しおバカ?みたいな所もあるけれどそれも可愛い所だ

    由比ヶ浜「もういつものノリじゃん!怒らないでよ」

    比企谷先輩はさっきの事で少し不機嫌になっていた
    てっきりああいうのが好きな人なんだと思っていた

    八幡「お前なんでもノリノリ言ってれば良いと思ってる?味気すらないわ」

    由比ヶ浜「ごめんって!もうしないからさ!」

    八幡「もうしない。ねえ、信用性のない言葉だ」

    あ、私もそれ思った!などとは言える訳もなくただ二人の会話を聞いている

    由比ヶ浜「信用していけばいずれは皆を信じれるよ!」

    八幡「うわーどこの宗教だよ。全然そんな感じしないんですけど」

    由比ヶ浜「気持ちの問題なの!」

    八幡「心が寛大じゃないんでね。そんな余裕ないんですわ」

    なんかみているだけ面白いな。コントみたい
    私が一人でクスクス笑っていると比企谷先輩は私に気づいた

    八幡「あ?どうした一人で笑って?」

    錫「いえ、お二人の会話が面白くて」

    思ったことをそのまま言うと由比ヶ浜先輩と比企谷先輩は顔を合わせた

    由比ヶ浜「だってヒッキー」

    八幡「俺に振るな。こうゆう場合どういやいいんだよ「ありがとうか?」「余計なお世話」か?」

    由比ヶ浜「そこは普通に言えばいいんだよ!」

    八幡「だからその普通がわからねえんだよ朝昼晩味噌ピーくらいの普通か?」

    由比ヶ浜「それ普通じゃないし」

    うん夜はムリだよね、朝昼ならいけると思うけど。

    由比ヶ浜「あ、あたし今日バスだから」

    バス停着いた。由比ヶ浜先輩はバス通なのかな

    八幡「あいよ、んじゃあな」

    由比ヶ浜「うん!じゃあね錫ちゃんまたメールするね!」

    錫「はい!お疲れ様でした」

    私は由比ヶ浜先輩と別れ比企谷先輩と二人きりになった。
    男の人と二人きりってなんだか緊張するんだよな
  7. 7 : : 2014/11/24(月) 23:11:14
    八幡「・・・あー家どっち?」

    錫「比企谷先輩の家の近くですよ?」

    なんで俺の家を知っているエスパーか!?みたいな顔で私をみてくる先輩

    錫「由比ヶ浜先輩が言ってましたよ」

    私はそう付け足す

    八幡「ああ、びびったわ」

    ほっとしている先輩をみて私はふと思う

    錫「比企谷先輩なんで奉仕部に入ったんですか?」

    会話をするために聞いたのだけれど気になるのも本当だ

    八幡「ああ、強制に入れられた、あるアラサー教師に」

    ああ。なんだか予想がついてしまう、先生早く幸せになってください

    錫「でも楽しそうですね!」

    八幡「ま、まあな」

    ポリポリと頬を掻いた。照れているのかな

    錫「お二人共と仲もいいですし」

    八幡「部活仲間だしそうゆうもんだろ。でもそれは上辺だけの付き合いだ本当は何を思ってるのかなんてのはわからない」

    八幡「・・・まあ・・・今は違うと思うが」

    錫「ふふ、そうですね。そうだと思いますよ?」

    そう言う比企谷先輩は少し笑っているような気がした

    錫「先輩私あっちなのでここで失礼します」

    八幡「ああ、それじゃー「あ、あの先輩」ん?」

    私は意を決して先輩に言う

    錫「メアドを聞いてもいいですか?」

    自分でもなんで聞こうとしたのかわからない。どうしたんだ私!

    八幡「あ、ああじゃあはい」

    先輩に携帯を渡されて戸惑う私、要するに入れてくれって事かな
    私は先輩のアドレスを自分の携帯にいれた、というかよく携帯渡せるな・・・

    錫「はい先輩!」

    携帯を先輩に渡した

    八幡「どうも、それじゃまたな」

    錫「はい、お疲れ様です」

    手を振り自転車に乗って行く先輩を私は数分眺めていた。
  8. 8 : : 2014/11/28(金) 22:15:20
    家に着いた私はドキドキしていた。
    なんでドキドキなんてしたのかはわからない、受験に受かって喜んでいるドキドキにも似ているし、高い所からジャンプするドキドキにも似ている。

    私は緊張していたのか?

    自室に行き鞄を机の上に置きベットに転がり込む
    寝ころびながら今日の事を思い出す。
    今日あった事は私にとって大きな進歩だと思える。まあ平塚先生のお陰なんだけどね?

    錫「あ、先輩にメール送ろうかな・・・」

    連絡先を確認し[比企谷 八幡]の名前を確認する。
    思い立ったがなんとやらと思い私はメールを作成した
    長文だよ反応に困るし短すぎると嫌だし。などまるで恋した女の子みたいにメールを消したり書いたりを繰り返した。

    錫「んーこれでいいか!」

    納得のいくメールができ送信をした。
    するといろはから電話がかかってきた

    錫[は~いもしもし]

    いろは[やほー今日どうだった?]

    錫[ん?んー普通だった]

    いろはにはなぜか言う必要はないかな?と思い今日の事は黙っておいた

    いろは[そかそか、明日は部活くるの?]

    雪ノ下先輩にまた来てと言われたけど、いついけばいいんだろう?すぐに行くと「え?もう来たの?」とか思われないかな
    マイナス思考に考えてしまうのが私の悪い癖だな

    錫[まだわからない]

    いろは[わかったよ~行くなら言ってね]

    錫[うんわかった。ありがとね!]

    いつもなら話す事が浮かんでくるはずなのに話す事が思いつかない

    いろは[・・・なんかあった?]

    鼓動が高鳴ってきた、平常心。落ち着け私、餅つけ私。

    錫[ウウン?なんにもないよー]

    完璧!私の演技力にかかればこんなものよ!役者になれるかも!

    いろは[そ、そっか。じゃああたし寝るね]

    錫[あーい、お休みね]

    いろは[おやすみ~]

    電話を切り、母親に晩御飯と呼ばれご飯を食べお風呂に入りいつもの夜の過ごし方をした

    けれど比企谷先輩からメールは帰ってこなかった。


  9. 9 : : 2014/11/30(日) 16:30:45
    今日の私は目覚めが悪かった。
    寝方の違いでも枕がいつもとは違うからではない、たぶんこれは比企谷先輩のせいだと私は思う。

    メール[すまん、寝てて気づかなかった。また学校でな]

    メールを送った私はなにを期待していたのだろう、楽しくメールがしたかった?比企谷先輩の事を知りたかった?いずれにせよ私はバカだと言う事が解った。あとなんか腑に落ちない!

    モヤモヤした気分で学校に着き正門を通ると気だるそうに歩いている比企谷先輩がいた。
    どうしよう、挨拶しようかなと考えている間に比企谷先輩は既にいなくなっていた。
    早すぎない!?私に気づいて隠れたとか?もしくは忍者とか!・・・何言ってるんだろ私。

    教室

    いろは「錫おはよ~」

    錫「いろはおはよー」

    いつものようにいろはに挨拶をし席に着く。周りではSNSや昨日観た映画の話で盛り上がっている、空席のある席を見、またどうでもいい授業があるのかと憂鬱になる

    ーーーーー
    ーーー


    ー昼休みー

    時間は秒速のように過ぎあっという間に昼になっていた。
    意識してると流れるのとか遅いのにね。

    いろは「錫ごめん私委員会でご飯食べれない!」

    錫「大丈夫だよ、委員会頑張って!」

    いろはは大急ぎで教室から出て行き私は何処で昼食を摂ろうか迷っていた。教室で食べても食べてる気しないしな・・・図書室は食べちゃダメだし。

    錫「・・・よし!」

    私はお弁当と飲み物を持ち居心地の良い場所を探しに行こうと思った。
  10. 10 : : 2014/12/06(土) 15:24:02
    昼頃の校内はとても賑やかだ
    笑い声や昼食をとりながら話す会話、練習で聞こえるギターの音そんな声や音が重なり合い煩いけれどそれを聞いているのが私は意外と好きだ。

    食べる場所を探しながらキョロキョロと辺りを見る。

    錫「んー。人・・・多いよ!」

    夏だと言うのに外で食べるってどうなの!いや夏関係ないかな?普通教室とか室内で食べるものだと思ってたのに・・・。

    再び私は私だけの昼食スポットを探していると丁度いい場所をみつけた。
    人気は無く風は少しだけしか吹かず、リラックスができそうな場所だ

    私はそこに座りお弁当と飲み物を置き、お弁当を食べようとしたら誰かが咳をした

    咳のした方を向くと私が今2番目に会いたくない人がいた。

    八幡「・・・・・」

    錫「・・・・・」

    そう、比企谷先輩だ。
    なんで此処にいるんですか!と聞きたかったが、きっと先輩もリラックスや自分が落ち着ける場所が欲しかった。と私は思った。

    錫「・・・こんにちは」

    比企谷「・・・おう、こ、こんにちは?」

    何故疑問形?と思ったがそれはスルーをし、気まずいのも嫌だから私は会話を続けた

    錫「先輩も落ち着ける場所を探してたんですか?」

    比企谷「そ、そうだ。いやー落ち着けて本当にヨカッタナ」

    勘が当たった!流石私!でもなんで最後片言なんだろ?

    比企谷「鈴鹿はいつもここにくるのか?」

    明後日の方向を見ながら先輩は私に聞いてきた

    錫「いえ友達が今日委員会で、それなら何処か良いとこ探そうかな、と」

    返事が返ってこない数十秒が緊張する。それになんか気まずい

    八幡「そうか、それより今日はなんもなかったか?」

    今日?・・・あ。可南子の事か。

    錫「はい、お陰様でなんにもないですよ」

    今のとこは。

    八幡「そうか、良かった。俺はそろそろ行くな」

    錫「あ、はい。それではまた」

    八幡「ああ、またな」

    先輩は立ち上がり歩いていく姿を私は見つめていた、風が突然激しく吹き、目を瞑り収まるのを確認し先輩を見ようとしたら
    先輩は既にいなくなっていた
  11. 11 : : 2014/12/11(木) 21:36:52
    教室に戻るとまだガヤガヤとした雰囲気は残り、話をしている生徒は沢山いた。私は自分の席に着き頬杖をつき外を眺め考え事のようなものをしていた。

    考え事といっても大したことではない、さっき話していた比企谷先輩の事だ、なぜ考え事をするほどあの人に興味を持っているのかよくわからない。目がちょっと特徴的だから印象に残るからかな。

    いろは「す~ず」

    突然肩を叩かれ私は驚き机に置いてあった水筒を落としてしまった

    錫「うわ!びっくりしたな~おかえりいろは」

    いろは「錫もおかえり、何処か言ってたの?」

    落ち着ける私だけのお弁当スポットを探してたなんて口が裂けてもいえない・・・

    錫「ん~?ちょっとね」

    いろは「そ、そう?それより今日は部活行くよね?」

    部活・・・行きたくないな~というか行ったら行ったで嫌なかんじが、だがさすがに連続で休みはできないな。

    錫「うん行くよ!」

    いろは「おっけー!それじゃあ行くか!」

    私といろはは互いに拳を上げ約束?のようなものを交わした

    ーーーーー
    ーーー


    短いようで長い授業を終え、私は部活に行く準備をしていた
    自分が行きたくない事があると理由を付け休んでしまう事が私は多い、学校参加の掃除なんか特にそうだ、朝は弱いのに。
    それとか、歯医者とか・・・それは私のせいですね。

    いろは「なに立ち止まってるの?行くよ」

    錫「はーい」

    考えててもしょうがない。溜息をつきながら私は部活に向かった

    ーグラウンドー

    葉山「アップ終えたら1年はランニング2年はーーー」

    葉山先輩が指示をし、それに部員の人たちは大きな声をだし練習へと入りだす。私はサッカーは危なく楽しむことをあまりしないすごい偏見なイメージでしかなかったのだが。部員の人たちは笑って楽しんでサッカーをしていて、私の間違った知識が直されたと思った。

    私たちは汚くなったビブスなどを洗濯をしたり水などをタンクで作ったり等をしている。
    夏場は暑いし汗も掻くが一生懸命にサッカーをしている皆を見ながらサポートをするのは楽しい。

    ーーーーーーーーーーー

    空は濃いオレンジ色になり、カラスは「カーカー」と鳴きながらどこかを目指し飛んで行っている

    葉山「皆お疲れ来週は練習試合あるから気を引き締め頑張ろう解散」

    葉山先輩の合図が終わり続々と部員達は散らばっていく、それを見るとようやく終わったーと安心とやりきった感がでてくる

    いろは「お疲れ~錫」

    錫「いろはもお疲れ」

    いろは「葉山先輩はいつ見てもカッコいいね~」

    錫「また葉山先輩か・・・」

    いろははなにかあるごとに葉山先輩の話をしだす、葉山先輩の事が特徴に残るのかな?

    戸部「お、いろはすとすずじゃん!お疲れ!」

    いろは「あー戸部先輩お疲れさまです」

    錫「お疲れ様です」

    この人は戸部 翔先輩 葉山先輩と同じクラスで誰とでも話せる先輩で気さくな人?うーん違うな。面白い先輩って事かな。

    戸部「いやもうマジ疲れたわ~まじこれやばいっしょ!」

    いろは「そうですねーやばいですねー」

    いろは、すごい棒読みだけど。





  12. 12 : : 2014/12/15(月) 21:33:45
    期待です!
  13. 13 : : 2014/12/21(日) 13:11:35
    ヒカリキング様 ありがとうございます!
    投稿が遅れてしまっているのでペースアップしたいと思います!
  14. 14 : : 2014/12/21(日) 15:43:06
    「お、いろはと錫お疲れ」

    いろは「先輩もお疲れ様です」

    錫「・・・お疲れ様です」

    この人が可南子が好きな先輩。私はこの人の事はよくわからないが入部したての頃から話しかけてくるので印象に残る。

    先輩「いやー今日の練習きつかったよな」

    チラチラと私の方をみながら誰かに向けて話している

    戸部「それな!いやーほんとこのままだと俺やべえっしょ!」

    ナイス戸部先輩!これで二人で会話が始まる。そしていろはと脱出、私頭いい!

    先輩「だよな。錫達は大丈夫だったか?」

    いや、まあ。ですよねえ。

    いろは「いろはは全然大丈夫でしたよ~日陰に殆どいたんで」

    さすがいろはだからあまり見かけなかったのか

    先輩「錫は?」

    錫「私も大丈夫でしたよ、こうゆうの慣れてるんで」

    居ずらい雰囲気の中喋りかけられるのはあまり好きではない、へらへらと笑ってその場の空気に合わせるのが私の悪い所だ

    いろは「・・・それじゃ私たちそろそろ着替えに行かないと、なので失礼しますね」

    先輩「そうか。じゃあ終わったら一緒に帰らないか?3人で」

    ぐいぐいとくる先輩に戸惑う私だがいろははニコニコと笑っている。てか普通に戸部先輩入ってないし

    いろは「すいませんー今日は錫と寄るとこがあるんですよ」

    先輩「じゃあおれm-「それでは失礼しますね」

    いろは「錫行くよ。戸部先輩もさよなら~」

    戸部「お、おーじゃあないろはす!」

    いろはに引っ張られ私たちは更衣室に向かった
  15. 15 : : 2014/12/22(月) 19:00:21
    制服に着替え私たちは下駄箱に向かっていた

    錫「さっきはありがとねいろいろと」

    いろは「いいよ~しつこい人はね強めに言わないとダメなんだよ」

    腕を組みうんうんと頷いているいろはをみていたら少し面白かった

    錫「それにしても逃げるためとはいえあんな嘘つくなんて」

    「御婆ちゃんを助けていたら遅刻に!」とかそんな言い訳聞かなかったんだよな・・・それは私が酷いな。

    いろは「え?ううん今から行くんだよ?」

    錫「え?」

    いろは「へ?」

    ーショッピングモールー

    いろは「こっちこっち!」

    結局いろはに言いくるめられ私はいろはの買い物に付き合わされた
    辺りをキョロキョロと見回しているとカップルや友達で来ている人が多い、夏の行事は意外にも一年の中でもっとも過酷ではないのだろうか?人それぞれだと思うけど私は夏の行事はあまりすきではない。

    プールは人が多くお風呂状態だし。ディスティニーランドなんて待ってる間なんてオーブントースターの中みたいに凄い暑い。
    でも、悪い事ばかりじゃない、花火は綺麗だしアイスは美味しいし、飲み物も一番おいしく思えるし、それに!・・・いや、とにかく!夏は嫌いであり好きでもある!

    いろは「錫?どうしたの?」

    錫「あ、ああ。ごめんごめんいいのあった?」

    いろは「ぜーんぜん。他のところー・・・あれって」

    いろはが向いている視線を辿ると由比ヶ浜先輩と比企谷先輩が二人でなにか揉めながら歩いていた。

    錫「い、いろはそろそろ行こーっていろは!?」

    周りを見回しいろはを発見したのだがいろはは既に先輩たちと接触していた



  16. 16 : : 2014/12/26(金) 23:53:11
    いろは「あ、結衣先輩こんばんば、お一人ですか?」

    八幡「ナチュラルに俺無視しないでくんない?」

    いろは「あ、先輩もどーもどーも」

    由比ヶ浜「いろはちゃんやっはろ~いろはちゃん誰かと一緒だった?」

    いろは「あ、はい!友達と」

    私に視線がきたので重い足取りでいろはの方に行く

    錫「ど、どーも」

    あまり視線を合わせず下の地面に視線を合わす

    由比ヶ浜「あ!錫ちゃん偶然だね!」

    結衣先輩は相変わらず元気ハツラツなご様子だった。どこナミンCなのかしら。

    八幡「・・・」 錫「・・・」

    互いに視線を合わせてしまい硬直してしまう
    なんでこう会いたくない時にあってしまうのだろう。S極とN極みたいな?・・・それは嫌だな。

    いろはと先輩達が初対面ではない事に驚いてしまったが、これ以上話を掘り起こしたくなく、ただただ黙るだけ。比企谷先輩も無言で結衣先輩といろはが喋る謂わばこれは奥様方の社交の地。

    錫「結衣先輩たちは何をしに?」

    これ以上は身が持たない。なんか待てない!

    由比ヶ浜「買い物だよ?といっても特にいいのはなかったけどね」

    あはは。と頭をぽりぽりと掻きながら結衣先輩は不器用に笑う

    いろは「わたしもなんですよ~あ!そうだ結衣先輩これからお茶などどうですか?」

    なんと!いろは・・・流石だよ。

    由比ヶ浜「え!?あーヒッキーどうする?」

    八幡「俺に振るのかよ。え、いいんじゃねえの?俺は行かんが」

    由比ヶ浜「えーいこうよー」

    いろは「ほんと先輩は交流とかコミュニケーションとか嫌いですね。これだからモテないんですよ!」

    ずばずばと思ったことを言っていくいろはに素直に感心してしまう。

    八幡「うるせえ後輩でしかも喋りつづけさせられるって悪夢じゃねえか」

    いろは「こんな可愛い後輩といれるだけで吉夢ですよ!」

    八幡「ああ。あの心の宿だろ」

    いろは「それは千葉の方ですよ!」どんだけ好きなんですか」

    八幡「バカ野郎。千葉が世界の中心点だろうが千葉がこの世の支え、千葉愛してる!」

    いろは「キモイ通り越して気持ち悪いです」

    八幡「ほとんど変わってないだろ」

    もうなんかコントというようなノリを淡々と見せられ私と結衣先輩は口がポカーンと開いている状態に違いない

    由比ヶ浜「じゃ、じゃあ喫茶店探さないとね!」

    いつの間にか決定事項にされ。結衣先輩は良い喫茶店を探したらしく走りだし、おいでと言っている

    由比ヶ浜「早く早く!!」

    飛び跳ねて言っているものだから可愛くてつい笑ってしまった。
  17. 17 : : 2014/12/29(月) 22:12:41
    いろは「それでですねー」

    由比ヶ浜「うんうん!」

    喫茶店に入ったは良いものの私が想像してた通り結衣先輩といろはは二人の会話に集中しすぎて私たちは会話に入れない状態だ。
    比企谷先輩なんて暇すぎて粉砂糖をどれだけ少なく取れるかゲームしちゃってますよ・・・かく言う私も暇で仕方がない、こんな事なら本でも持ってこれば良かったかな。

    八幡「悪いな突き合せちまって」

    錫「へ?」

    自分でも思えるくらい面白い声をしていただろう、それくらい驚いてしまったのだ、比企谷先輩から話しかけてくるなんて私には想像できなかったから

    錫「い、いえ。それより意外でした比企谷先輩がついてくるなんて」

    八幡「いや無理やりだっただろ」

    錫「でも、本当に嫌なら来ないですよね?」

    意表を突かれたのか、比企谷先輩はそっぽを向き、外の風景を眺めている

    八幡「まあ暇だったからな・・・」

    錫「そうですか、比企谷先輩は好きな物とかありますか?」

    このままでは会話が終わってしまう、私はなんとか考え抜いた話題を比企谷先輩に聞いてみる

    八幡「小町と、戸塚だな。うん、そうだ」

    小町・・?戸塚?そんな物あったっけな?それともお菓子かな。

    錫「へ、へえ。それはどんな感じなんですか?」

    八幡「もし無くなったら俺は・・・千葉と一緒に心中する」

    それは大問題だと思うな。千葉的に。


  18. 18 : : 2014/12/30(火) 19:50:06
    何で見てる人多いのにコメントがないんだろう?
    とりあえず期待です。
  19. 19 : : 2014/12/30(火) 20:31:36
    空月様

    コメント有難う御座います。
    見ていただいてるだけでも嬉しい限りです!
    期待に添えれるよう頑張らせていただきます。
  20. 20 : : 2015/01/01(木) 23:15:49
    その後私は結衣先輩達と好きな食べ物や今ハマっている趣味等を色々と話した。結衣先輩は事あるごとに比企谷先輩に話を振る事が多かった、ひょっとして結衣先輩も気まずかったのかな?
    帰り道が違うため、結衣先輩といろはとは別れ、比企谷先輩と帰ることになった。なんだこのデジャヴ感は…

    錫「今日は、有難うございました」

    八幡「は?なんで」

    錫「あーえっと。私達とお茶して下さって」

    本当は結衣先輩とお買い物したかっただろうに…謝罪の言葉しか出ない。

    八幡「だからさっきも言っただろ、暇だったから来ただけだ。由比ヶ浜だって迷惑だなんて思ってねえからな」

    !? 見透かされたように思っていたことがバレてしまった。比企谷先輩凄い。

    でも、そういってくれると誤解が解けたようで少し安堵してしまう

    錫「はい!」

    八幡「……そういや、この頃部室来ねえな?」

    あれからそんなに日は経っていないけれど、先輩は暇なのかな?

    錫「部活とかであまり行けないのですよ。すいません」

    八幡「いや別にいいけどよ。そういや一色と知り合いだったんだな」

    錫「あ!私も思いました。先輩いろはと面識あったんですね」

    比企谷先輩は引きつった顔を逸らし頭を掻きだした

    八幡「ま、まあな。ちょっとありまして…」

    急に敬語になるのはよく分からないがこれ以上追及するのは酷と言うものだろう。

    八幡「まあ由比ヶ浜もお前が来ると喜ぶからな暇な時来いよ」

    まだ顔は逸らしたままで言われると、社交辞令なのか本当に言っているのかよく分からない。

    錫「はい!また行きますね?」

    八幡「あ、ああ」

    相手の気持ちがわかる機械があればいいと常々思ってしまう。
    そうすればこんな苦労はしないだろう、そんな機械があれば人生イージーモードだ、ここはこうして、こっちはこうする。人の気持ちが知れたら、異変に気づいたり、これは嫌なんだな。と分かりお互い万々歳と思う。だけれど、知りたくもない事も知ってしまって不安や疑心暗鬼になり以前の関係に戻れなくなりそう。
    そんな事になるのなら要らないと心の中で頷く。

    私は頭の中で勝手に創りあげた想像と妄想の機械を脳内ゴミ箱に捨てた。
  21. 21 : : 2015/01/16(金) 09:17:15
    自分もとあるサイトで小説を書いてます。とてもお上手ですね。びっくりしました 笑

    影からこっそり見守っています。
  22. 22 : : 2015/01/17(土) 17:27:28
    名無し様

    勿体ないお言葉有難うございます!自分では駄作としか思っていなかったのですが これからも頑張らせていただきます。
  23. 23 : : 2015/01/17(土) 20:00:41
    以前私が落ち着けてお昼をした場所。なぜ私がこんな所に居るのか、それは私も聞きたい

    先輩「急に呼んでごめんな」

    お昼になり漸く休憩ができると思っていた時突然私のクラスに先輩が訪れ私を呼びここに連れてこられ、そして今に至る。クラスの人たちはざわざわと話をし始め正直迷惑と思ってしまった。

    錫「いえ大丈夫ですよ。それよりどうしました?部活の事ですか?」

    早く話を終え、この誤解を解きたい。誰に解くの?と聞かれたら誰だろ?考えてしまうけど。

    先輩「あはは、いやそうじゃないんだ」

    先輩は真面目な顔つきに変わり私を見つめる

    やばい。

    先輩「錫いっつも真面目にマネジの仕事してくれてるな」

    錫「い、いえ。部活なのでやらないと」

    私は先輩を見れずグラウンドを見てしまっている。
    先輩は私を見ているのだろう。でも、私はそれに応えられない。

    吹き付ける風はきっとあの時と変わらず気持ちのいい風なのだろう。でもなんでだろ、あの時とは違い今日の風はなにか急かしているように感じる。

    今居るのは私と先輩これがどうゆう事くらい私でも分かる。だから怖いのだこれから起こる事が。私の勝手な想像が外れる事を只々願う

    先輩「初めの頃は何とも思わなかったんだ。でも話していったり、時折錫を見ていて思ったんだ。俺は、俺は…」

    キーンコーン カーンコーン

    お昼が終わるチャイムなんだろう、でも先輩は退こうとはしない

    八幡「・・・お」

    小さく聞こえた声の方を向くと引きつった表情をした比企谷先輩がいた。チャイムがなりだしたから教室に戻ろうとしていたんだろう、そういえば前にもここでご飯食べてたなあ。

    誰も喋らず流れるチャイムをただ聞いているだけ
    その沈黙を打破したのは先輩だった

    先輩「じゃあ錫また部活でな」

    錫「あ。はい」

    そういうと先輩は早足で戻っていった。

    取り残された私も、戻ろうとしたけれど、比企谷先輩が居るのを思い出した

    錫「比企谷先輩すいませんでした」

    八幡「大丈夫だ。お前こそ大丈夫か?」

    錫「はい」

    八幡「そうか、まあなんだ。ゲームはコンティニューできても現実じゃできんからな」

    何を言っているのかよくわからない。疑問を浮かべたまま比企谷先輩を見る。

    八幡「…自分に後悔する方法をするなって事だ」

    比企谷先輩は直ぐに校舎に戻っていった、先輩が言っていた意味。比企谷先輩は何を思い私に告げてくれたのだろう。私は後悔しないやり方なんてできるのだろうか。そればかり思いながら一人立ち尽くしていた。


  24. 24 : : 2015/03/08(日) 15:29:40
    私は私が嫌いだ。
    面倒な事は嫌いだし、頭の中で予想の逆を考えたりをしたりもする。ムダな意地を張り余計に混乱させてしまうこんな自分が大嫌いだ。

    昼休みのチャイムはとっくになり終わった後も私はゆっくりと時間をかけ戻りたくなくとも引っ張られてしまうような嫌な引力を放つ教室に向かっていた

    ドアを開けると皆私に視線をむける、そりゃそうだろう人間音のする方に反応するしこんな授業中に入って来る人に視線を合わせるに決まっている

    私は先生に体調が悪く保健室に行っていたと苦しい言い訳をし席に着く。他の生徒は私に興味もなく黒板に意味もない板書をする。私が居なくとも世界は廻る、ちっぽけな人一人居なくなったところで一瞬の注目を集めそして話題は無くなくなりその内存在すら消えてしまう。こんな目的もなく何をするかも解らない生き方をしても良い事はあるのだろうか?

    ―――――
    ―――


    5限目が終わり安堵してしまう私を無視し誰かが話しかけてくる

    可南子「ねえ、後で話があるんだけど?」

    そう、私が今一番会いたくない相手だ。

    錫「今じゃダメかな?」

    笑顔を見せつつ心の中では「疲れる。どうでもいい」と思ってしまう私が居る

    可南子「うん今じゃダメ。放課後でいいからダメ?」

    ああ。もういいや。終わりにしよう。そう誰かに言い聞かせるように私は首を縦に振り溜息を吐いた

    ―――――
    ―――


    放課後の授業が終わった感を堪能することなく私は補修のような気怠さを感じながらも前で先頭を歩く人物についていく

    着いた場所は人気がなく失礼ながら比企谷先輩が何処かに居そうな雰囲気がある場所に連れてかれた

    可南子「あのさ、話の事なんだけど」

    大抵予想はつく。先輩の事なんだろう。

    可南子「昼休み先輩にどこか連れてかれてたよね?」

    あんだけ大衆の面前で言われれば流石に気づくよね、それが先輩なら尚更。

    錫「う、うん話があるって言われてね」

    可南子「何の話?」

    ぐいぐい来るな…わかってるなら短答直入に聞いてこればいいのにさ

    可南子「告白。されたの?」

    錫「・・・・・」

    可南子「沈黙は肯定って事よね…」

    可南子の表情は寂しそうでどこか怒ってもいる様子だった
    私はそんな事をわかっていながら何も思わず可南子を見続ける

    可南子「ねえ。なんでよ、嫌なら振ればいいじゃん、なんでもったいぶって溜め続けるの!」

    部活の事とかあるし。と言ってしまえばいいが そんなの言い訳だ、わかってる。でもどう答を出せばいいの?

    可南子「あたしが先輩の事好きなの分かってるよね!?それなのにどうして私に意地悪をするような事をするの!」

    やばい、抑えれなくなりそう。勝手に思ったことを愚痴の用に私に吐きそして自分の都合のいいやり方を言ってくるのだろう。それが私は許せなく。自分がバカみたいに思えてしまった

    錫「…私に聞かないでよ!どうすれば良かったのよ!好きになって欲しかった訳でもなく先輩達と話してて楽しい。それだけで十分だったのに!」

    自分の惨めさと不満や不安をぶつけるだけ。結局私も変わらないじゃないか

    錫「それに可南子だって先輩に話そうともしなかったじゃん、自分で行動しないのに私に当てられても困るよ!」

    言いたい事は色々あった…はず。なのにこんな事しか言えず静まりかえるだけ

    可南子「…そうだよね。でもね言いたかったよ。「好きです付き合ってください」って、でもさ。実際できないでしょ?理想と現実は違うんだよ。錫に当たったのはごめん。でもさ、先輩と話してる錫みてたらうじうじして頑張ろうとしてた自分がバカみたいに思えて」

    そんな風に思っていたのか。私の勝手な思い込みが悪い。

    錫「私の方こそごめん言いすぎた。可南子は先輩の事が好きなんだね?」

    コクッと首を動かす可南子

    錫「わかった。じゃあ知恵を借りに行ってくるね」

    可南子「え?誰に?」

    こんな事で先輩達に会うのは気が引けるし私達で解決しなければいけない問題なのに巻き込むのは可笑しい。

    けど、それでも私はあの人達に助けてほしいと願ってしまう

    錫「奉仕部にだよ」
  25. 25 : : 2015/03/10(火) 21:04:14
    誰もいない静かな廊下の空間を一人で歩きながら回らない頭を使い考えている。

    あの後可南子から言われた一言

    "錫は好きな人いないの?"

    よく分からず好きの意味を考えていた
    好きってなんだろ?食べ物で言う美味しいから好きの部類?この芸人面白いから好きってどうゆう好き?知らないだけで色んな好きがあるが全部思いは同じなのかな?

    あれ。でも可笑しいな。こんな事を思っていると比企谷先輩の顔が浮かんでくるのは病気なんだろうか?

    ―――――
    ―――


    このドアを開ければ先輩達はきっといる
    正直ドアを開けるのが怖い、あんな強気な事を言っておいて怖気づいているなんてさ。色々と申し訳ない・・・

    「おい」

    身体全体がゾクッとし冷え切ってしまった後ろを向くと寝不足のような今にも倒れそうな目をした比企谷先輩が私をみていた

    八幡「久しぶりだな」

    驚いたせいか心臓がドクンドクン煩いし体が熱い。

    錫「お、お久しぶりです先輩」

    八幡「用があんだろ?入れよ」

    ガララと開けられた扉の先には既に雪ノ下先輩と結衣先輩がいた。

              ―――――――――

    私が話せれる事は全て話した
    先輩達は静かに私の話を聞いてくれた

    雪ノ下「…なるほど」

    雪ノ下先輩は一息吐くと注いであった紅茶を飲み落ち着いた所で私に目を合わす

    雪ノ下「…何故今言うのかしら?」

    怒った雪ノ下先輩初めてみた。視線だけでも中々怖い。

    錫「すいません。遅いですよね」

    雪ノ下「ええ。なんでもっと早く言わなかったのかしら?」

    予想とは違う回答で思わず周りを見回してしまう

    雪ノ下「またこの部に来なさいと言ったのにどうして来なかったのかしら?」

    正論を言われ何も言えない

    由比ヶ浜「錫ちゃん?別にゆきのんは怒ってる訳じゃないよ?もっと早く力になりたいって思ってるんだと思う」

    由比ヶ浜「ね。ゆきのん?」

    雪ノ下「え、ええ。そうよ」

    赤くなりながら視線を逸らす雪ノ下先輩に少しながら可愛いと思ってしまった私ガイル。

    由比ヶ浜「で、ヒッキー何かないかな?」

    八幡「ドラえもんじゃねえんだから何でもでると思うなのび太くん」

    雪ノ下「知恵を振りしぼらないと貴方の存在意義が意味ないでしょ?」

    八幡「どんな身分なの」

    先輩達楽しそうに話してるな、比企谷先輩も嫌々でもなんか楽しそう

    八幡「まあ、解消法はある」

    錫「ほ、ほんとですか!?」

    八幡「あ、ああ。だからちょっと離れろ・・・」

    比企谷先輩に近すぎているとようやく分かり瞬時に離れる。やばいやばい。なんか高鳴って来るし結衣先輩達が結構みてるし!

    雪ノ下「・・・それは大丈夫なの?」

    大丈夫の意味が私には解らないが比企谷先輩はわかってるようで溜息になった後の顔が寂しそうだった

    八幡「ああ、大丈夫だ。だがその先輩とやらは鈴鹿が決めろよ」

    錫「はい」

    比企谷先輩はコクッと頷くと話の内容を話し出した
    皆机に集まり比企谷先輩の話を聞く私はそれが秘密の作戦会議のようのようで私は相好を崩してしまった。
  26. 26 : : 2015/03/26(木) 12:06:50
    比企谷先輩の話は至ってシンプルで理解しにくい私でもよく分かるほど、んー例えるならカップラーメンを作る感じかな。

    話が終わった後比企谷先輩は私を見ると「自分のする事を終えてこい」と言った。それは出し忘れた宿題では無く、日誌を先生に渡すとかではなく、きっとそうゆう事なのだろう

    グラウンド行くと練習は既に終わりを迎えそうだった
    ドリブルで相手を抜く姿やボールを自分の体の一部の用に扱うプレイを見ていると本当にサッカーって見ていて面白いなと思う。素人意見だけど…

    途中葉山先輩に来なかった理由を聞かれ先生に頼まれごとをして行けなくなったと嘘をついてしまった。本当の事を言ってややこしくなるのは困るから

    部活終了を知らせるチャイムがなり部活をする時より活き活きしている先輩や疲れて胡坐をかき空を見上げている先輩もいる

    私は探していた人物を探し出すとその人の所へ恐る恐る歩いていく

    先輩「あれ。錫じゃん」

    見つかってしまった。ん?いやいいのかそれで。

    錫「お疲れ様です先輩」

    いつもの声、いつもの雰囲気で私に接してくれるのは先輩なりの気遣いなのだろう

    錫「…そのお時間宜しいですか?」

    それでも。それでも私は言わなきゃいけない

    ―――――
    ―――


    部活を終えどんどんと正門を潜っていく人たちを見ながら私たちは先程の場所へ向かった

    先輩「…えーっとそれで話って今日のだよな?」

    私はコクッと頷き肯定をする

    先輩の表情は真剣なようで、でもどこか悲しげな顔をしている

    錫「考えました先輩の事。それでも私は先輩の想いには応えれません」

    ああ言っちゃった。手が汗ばんできた。身体が熱い緊張する怖い。先輩はなんて答えるのかな

    先輩「俺の事嫌いか?」

    錫「そんな事はないです!私好きとかどうゆう事か分からなかったんです、でもある人に出会ってその人の事が頭から離れられなくなりました。気になるって言うのかな、こんな気持ちで先輩に言うのは可笑しいって分かってます。それでもごめんなさい。私先輩とは付き合えません」

    やばい、日本語がおかしい気がする、あれあってたかな?しっかりと言えたかな。でも嘘はついてない

    先輩「そっか。それだけ聞けりゃ十分だ。ありがとな錫」

    ニコッと笑う先輩は夕日の背景とピッタシでいつか見た笑顔より何倍もカッコよかった

    ―――――
    ―――

    廊下を歩きながらいろはが驚い気を隠せないようで私に話をする

    いろは「でも驚いたよね可南子がマネジに来るとかさ」

    錫「んーそうかな。よくわからないや」

    そう。比企谷先輩の案は可南子をサッカー部マネージャーに入れる事だ。可南子は部活に入ってないし今から入るのはムリだろうと思ったけど某暴力教師が何とかして入れてくれたらしい
    少しずつだけど先輩とも話をしたりして可南子も嬉しそうだった

    いろは「でも錫はいいの?可南子はいってさ」

    錫「うん、いいんだ。可南子本当はいい子だしさ」

    堪えないと笑ってしまいそう。抑えなきゃ。

    いろは「錫…大丈夫?」

    錫「失礼な。私は至って大丈夫だよ」

    いろは「ふ~ん?あ!先輩だ!」

    八幡「うわ。お前かよ…お、久しぶりだな」

    ビクッと反応してしまう。頬を掻きながら照れている様子の比企谷先輩。先輩に言った"気になる"の意味。その後も考えてみた、そうして解ったことがある、比企谷先輩と帰った帰り道、喫茶店でのお茶。意外に面倒見がいい一面。そんな事を思いながら分かった

    錫「こんにちは、比企谷先輩!」

    きっと、これは"恋"と言うものだろう


     終

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