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  1. 1 : : 2014/11/13(木) 01:30:28
    他ジャンル初挑戦!

    うふふのファンタジーカテゴリ第一作。


    何が出るかな、何が出るかな…
    そんなお話…かな?

    多分短いです。
  2. 2 : : 2014/11/13(木) 01:38:18
    卵『父さんと、母さんと、交替で僕を守り続けてる』





    卵『僕を温めつづけてる』





    卵『ここは狭くて薄暗くて温かくて…とっても、いい気持ち』





    卵『…父さんと母さんが、歌ってる…』





    卵『…気持ちいい…なぁ…』ウトウト





    卵『…え…なぁに…?』ウトウト






    卵『…名…前…?…』





    卵『ん…今…とっても、眠いんだ…後に…して…?』ムニャ




    卵『…お母さん…』ムニャムニャ
  3. 3 : : 2014/11/13(木) 01:53:15

    卵『!え!何…!?何が起きたの!?』




    卵『父さん…!母さん…!どこに行っちゃったの…!!?』





    ハンター「チッ…逃がしたか…」





    卵『…寒い…寒いよ…誰か知らない種族の音が聞こえる…怖い…』




    卵『…父さん、母さん…助け…て…』






    ハンター「なんだ?卵か…置いて逃げやがったのか…」





    卵『怖いよ…』





    ハンター「…温める奴がいなけりゃ、じきに死ぬだろう。親も一度荒らされた巣には戻って来ないだろうしな…」




    卵『寒いよ…』




    ハンター「運が悪かったな、卵さんよ。悪く思うなよ…」コンコン



    卵『…!!叩かれた…!?嫌だ…嫌だ…嫌だ!』バシッ




    ハンター「うっ…!…こいつ…出力が弱いとはいえ、衝撃波を出しやがった…さすが、あの親にして、ってことか…くわばらくわばら。近寄らねぇに限るな!」スタコラ




    卵『…良かった…居なくなった…みたい…』ホッ











    卵『…寒い…』ブルブル






  4. 4 : : 2014/11/14(金) 23:17:50
    近くの森にてー


    ドワーフ「おい、祭りで使うカラスウリって、あとどのくらい集めるんだ?」


    ホビット「魔法使いは派手好きだからなぁ…。もう2篭分は欲しいなぁ」


    エルフ「アケビに山葡萄…豊かな森だな」


    ホビット「だろう?まぁ、エルフの谷には及ばないかもだけど」


    エルフ「魔法使いは毎年収穫祭を手伝いに?」


    ホビット「そうだよ!魔法使いのおかげでカラスウリに灯りをともして、夜更けまで飲んで歌って踊ってしゃべって、楽しい祭りなんだ!」


    ドワーフ「ホビット族のお祭りは初めてだな」


    ホビット「お客さんに手伝ってもらって、ゴメンね。でも、力持ちのドワーフに、俊敏なエルフのおかげで今年は山の幸が大収穫だよ!」


    エルフ「気にするな。ホビット族の陽気な祭りを楽しみにしている」
  5. 5 : : 2014/11/15(土) 00:46:50



    卵『…寒…い…』ブルブル










    ホビット「…え?」


    エルフ「おい、落とすぞ」ヒュー、…ゴン!


    ホビット「…!イタッ!」


    ドワーフ「おい、何やってんだ?危ないだろ!?」


    ホビット「う、うん…ごめん…なんか、今…」





    卵『…タ…スケテ…』ブルブル…





    ホビット「ほら、また!ね!?」


    ドワーフ「…打ち所が悪かったか?」


    ホビット「ドワーフって耳が悪かったっけ?」


    エルフ「…おい、何がどうした?」シュタッ


    ドワーフ「おお、エルフ。あんな高い枝の柿をもいでくるとは流石だな…なんだか、こいつ様子が変だぞ…」






    卵『…寒いよ…』






    ホビット「…あっちだ…!!!」ダッ


    ドワーフ「おい!どこ行くんだ!?」


    エルフ「…?」


    ドワーフ「お前、なんか聞こえたか?」


    エルフ「いや…何も?」


    ドワーフ「…だよな…」




  6. 6 : : 2014/11/15(土) 00:58:17
    ホビット「はぁ、はぁ…」タッタッタッ






    ホビット「…どこ!?どこにいるの?君は誰!?」







    卵『…父…さん…か…あ…さん…』








    ホビット「!応えた!…こっちか!」ダッ





    ドワーフ「おぉーい、どこまで行くんだ?そっちは死の山じゃないのか!?」


    エルフ「…岩場をよじ登ってるな…」


    ドワーフ「…ちんまいくせに、よく動くわいホビットは…!!」フゥ






    ホビット「…はぁ、はぁ…」ガシッ





    ホビット「…ついた…」グッ




    ホビット「…!!!君は…」







  7. 7 : : 2014/11/15(土) 01:12:06
    ホビット「…卵…?」








    卵『…』






    ホビット「…大きいな…ねぇ、僕を呼んだのは、君かい?」ソーッ






    卵『…ぃ…』





    ホビット「え?何?」ピト





    卵『…寒い…』ブルッ





    ホビット「!…寒いんだね?わかった!何とかするよ!だからもう少しだけ頑張って!?」



    エルフ「随分な急斜面をよく上ってきたな…」スッ



    ホビット「エルフ!!いいところに!!ねぇ、この卵が寒いっんだって!温めてあげなくちゃ!!」



    エルフ「…卵…?」ヒョイ



    エルフ「…!これは…!!」

  8. 8 : : 2014/11/15(土) 01:31:59
    ホビット「エルフ?これ、なんの卵か知ってるの?」


    エルフ「…ホビット、お前はこれと話せるのか?」


    ホビット「え?」








    卵『…寒…い…もぅ…ダメか…も…』



    ホビット「!!大変だ!!寒さで弱ってる…!!ねぇ、エルフ!君のマントとドワーフのマントも貸して!!」



    エルフ「…あぁ、わかった…」スルッ


    ホビット「エルフ、僕よりも君のほうがずっと足が速い!村に戻って、家から毛布をたくさん持ってきて!」



    エルフ「…良いだろう…」



    ホビット「カラスウリは置いていって」



    エルフ「なぁ、ホビット」



    ホビット「え?何!?」



    エルフ「お前…コレがなんの卵かは、知らないんだな?」




    ホビット「知らないよ。こんな、僕より大きな卵なんて、初めてだ」



    エルフ「…怖くはないのか…?」



    ホビット「目の前で、助けを求めて弱ってる子供を、放ってなんておけないよ!それがどんな種族でも!」



    エルフ「…わかった。村に急ぐ」



    ホビット「頼んだよ、エルフ!」



  9. 9 : : 2014/11/15(土) 01:48:23
    ホビット「全然足りないだろうけど…ないよりマシだから!」バサッバサッ



    ドワーフ「はぁ、はぁ…なんたる急な岩場…手こずったわい…」フゥ…



    ホビット「ドワーフ!良いところに!それ、借りるよ!」シュッ



    ドワーフ「う?お、おい!俺のマント…!って、お前…それは…」アトズサリ…



    ホビット「寒がってるんだ。ひどく弱っている…可哀想に…」バサ-ッ



    ドワーフ「お、お前…そいつと…話せる…のか?」オソルオソル



    ホビット「…どうなんだろう…寒がっている声は聞こえるんだけど…」



    ドワーフ「…聞こえるのか…」



    ホビット「…エルフも同じような反応だった…君たちには聞こえてないんだね。何故だろう、僕には聞こえるのに…」



    ドワーフ「い、今は、なんて?」




    ホビット「弱りきって、今は何も言わなくなっちゃった…」グスッ

  10. 10 : : 2014/11/15(土) 03:09:05
    ホビット「…今は、できるだけ温めてあげなくちゃ…!」ドサドサッ


    ドワーフ「おい、それ、祭りに使うカラスウリ…」



    ホビット「祭りより命のほうが大事だよ!ほら、程よく乾燥しているし」シュッ



    ボッ

    パチ…パチパチ…



    ドワーフ「…カラスウリだけじゃ、すぐ燃えつきちまうだろ」スクッ



    ホビット「ドワーフ?」



    ドワーフ「ひとっ走り、薪を集めてきてやるよ」



    ホビット「…!ドワーフ、ありがとう!!」



    ドワーフ「その卵にお前の言葉がどこまで届くか知らねぇが…お前はできるだけ話しかけてやれ…」



    ホビット「うん!やってみる!」パアッ



    ドワーフ「…間に合うといいな…」ズザザザザ←斜面を滑り降りた
  11. 11 : : 2014/11/15(土) 15:24:01

    卵『………さ…む……い…』







    卵『……父さ…ん…、母…さん…』








    卵『なんで…?…………なんで、僕を…置いて…行っちゃった…の…?』







    卵『……ここは…寒…く…て……父さんと母さん…が…温めてくれなくちゃ…僕は…』







    卵『生きて…いけな…い…』









    ホビット「…ねぇ、君…」ソッ




    ホビット「…君が、無事に生まれてくるのを…僕も、僕の友達も、応援しているよ…」




    ホビット「僕は、君がなんの卵なのか、何者なのかは知らないけれど…それでも…」




    ホビット「それでも、君を助けたいんだ…」






    卵『…だ…れ…?』

  12. 12 : : 2014/11/16(日) 03:01:26
    ホビット「(…!反応した!)僕…僕は、ホビット。麓の村の住人で、森でお祭り用の木の実や蔓を取りに来たんだ…そしたら、君の声が聞こえて…」


    ホビット「寒くて辛いんだよね?今、温めてるからね!しっかり!」



    卵『…』



    ホビット「今はまだ、マントを掛けただけだけど…直に友達のエルフがふかふかの毛布を持ってきてくれるよ!」




    卵『…毛布…友…達…?』



    ホビット「そうだよ!僕の友達のエルフは、すごく身が軽くて、素早くて、一見冷たそうだけど本当はとっても優しいんだ!」



    ホビット「今、カラスウリで焚き火をして温めようとしてるんだけど…それじゃあ足りないからって、もう一人の友達のドワーフが薪を集めてきてくれるって!」



    ホビット「ドワーフは、頑丈な体でとっても力持ちなんだ!ちょっと豪快で誤解されやすいけど、賢くて面倒見がいいんだよ!」



    ホビット「皆、君に会いたくて、君の寒さを何とかしたくて、それぞれが今自分にできることを一生懸命にやっているんだよ!」




    ホビット「素敵な仲間だろう?皆、君のことを守りたいんだ。だから、君はあともう少し、少しだけ頑張って!」



    ホビット「その殻を破って、外の世界に…僕たちの世界に生まれてきてね…諦めちゃ、ダメだよ!もう少し…もう少しだから…!!」ギュウッ




    卵『…(全然手が回っていないけど…抱きしめられてる…)』





    卵『…(少しだけ、温かい…)』








  13. 13 : : 2014/11/16(日) 18:23:29
    期待をあなたの家に送り付けますよ!
  14. 14 : : 2014/11/16(日) 20:00:50
    >>13
    ピンポーン
    「なすたまさ~ん、期待お届けに上がりました~ハンコお願いします~」

    …ってことで、ニート剣士さんからの期待、確かにお受け取りいたしました!ありがとうございます!
  15. 15 : : 2014/11/16(日) 20:18:45

    トクン

    トクン


    ホビット「…良かった…心臓の音がちゃんと聴こえる…」ホッ



    トクン

    トクン



    卵『(あなたの心臓の音も、聴こえてるよ)…』



    トクン

    トクン



    卵『(なんだろう…なんだかとても、温かい…体は寒いのに…)』


    トクン

    トクン


    卵『(なんだかとても、安心する…)』


    トクン

    トクン


    ホビット「大丈夫だよ、もうすぐ、もうすぐ、二人が戻ってくるから、頑張ろう。頑張って、待とうね、一緒に!」


    トクン

    トクン


    卵『…一緒…に…』


    ホビット「そうだよ!僕は、ここに君と一緒にいるからね!」
  16. 16 : : 2014/11/16(日) 20:28:52
    ドワーフ「遅くなって悪かったな!ちょうどいい薪を集めるのに手間取った!」ザッザッ


    ホビット「!ドワーフ!おかえり!」


    ドワーフ「やれやれ、ほい!」ドサドサッ


    ホビット「わぁ!こんなにたくさん!」


    ドワーフ「これだけありゃ、しばらくはもつだろう」


    ホビット「うん!ありがとう!早速、火にくべよう。火力を上げて、暖めなきゃ!」


    ドワーフ「おう。火は任せろ。卵はどうだ?」


    ホビット「今ね、なんとかちょっとだけ、お話が出来たんだよ!」


    ドワーフ「…そうか…」


    ホビット「こうして耳を当てると、ちゃんと心臓が動いているのが聴こえるんだよ。頑張ってるんだ」


    ドワーフ「…そう、だな…」


    ホビット「ドワーフ?」


    ドワーフ「つくづくお前は不思議なやつだよ…」


    ホビット「え?」
  17. 17 : : 2014/11/16(日) 20:48:08
    エルフ「待たせたな」スッ


    ホビット「!エルフ!おかえり!」


    エルフ「…お前の家の毛布を片っ端から持ってきた」バサバサッ


    ドワーフ「おお…かなりの量だな…。よく持ってこられたな」


    ホビット「本当だ…重かったろう?ごめんね、使い走りをさせてしまって…。けど、さすがエルフだね!僕が思ったよりも大分早くに戻ってきてくれた…!」


    ドワーフ「火も強くなったぞ」フゥ


    パチ…パチ…


    ホビット「ありがとう!ドワーフ!さっきよりもずっと暖かいよ!」


    ドワーフ「まぁな」


    ホビット「さぁ、まだ寒がっているこの子を、毛布で包んであげなくちゃ!」


    エルフ「…お前の小さな体では、その大きな卵を包むのは難しいだろ?」トッ


    ホビット「わあっ!ありがとう!身軽な君が手伝ってくれたら、この子を早く温めてあげられるよ!」


    エルフ「ついでに、助っ人を頼んできた」


    ホビット「え?」


    ???「また何かヘンテコなことに巻き込まれてるんだって、ホビット?」


  18. 18 : : 2014/11/16(日) 21:06:13
    ホビット「あれっ!?魔法使い!君、祭りの準備は?」


    魔法使い「カラスウリ待ちなんだけど?他のは全部終わったよ」


    ホビット「あ…ご、ごめん…。カラスウリ、ほとんど燃やしちゃった…」


    魔法使い「えー!困るなぁ…」


    ホビット「ごめんなさい…この子を助けたくって…」オロオロ


    魔法使い「ぷっ。…嘘だよ。カラスウリは、なければないで問題ないから。それより…卵の声が聴こえたって?」


    ホビット「う、うん…とっても寒がっていて…」


    魔法使い「…毛布でぐるぐる巻きにされてしまって模様は見えないが…へぇ、これが…大きいなぁ」ジロジロ


    ホビット「うん…ま、魔法使いはなんでここに?」


    魔法使い「毛布運搬係その2」


    ホビット「え?」


    魔法使い「毛布たくさんありすぎだろ?いくらエルフでも、あんなにたくさんは運べないよ。魔法で飛ばしてきたんだ」


    ホビット「!そうだったんだ!だからこんなに早かったんだね!ありがとう、魔法使い!」
  19. 19 : : 2014/11/16(日) 21:31:04
    魔法使い「それで?卵はなんて?」


    ホビット「え?えと、寒い、って言ってて…だんだんその声は弱くなっちゃって、一時はしゃべれないくらい弱ってしまっていたんだけど…」


    魔法使い「うん、」


    ホビット「エルフとドワーフと僕のマントをかけて、カラスウリを燃やして暖をとって、ドワーフが話しかけろっていうから、ずっと話しかけてた」


    魔法使い「そう、それで?」


    ホビット「今は、呼びかけに少しだけ反応してくれるようになったよ。心臓の音も聴こえる」


    魔法使い「心臓の音が…?そうか…ホビット、私も聴いていいかな、その…卵の心臓の音を」


    ホビット「うん、わかった。卵に聞いてみるよ」


    魔法使い「ああ、頼むよ」



  20. 20 : : 2014/11/17(月) 00:57:54
    ホビット「ねぇ、君…僕の友達のドワーフが持ってきてくれた薪で、焚き火の火が強くなったよ。毛布はエルフが取りに行ってくれたんだよ…どうだい?少しは良くなってると良いと思うんだけど…」


    トクン

    トクン


    ホビット(耳を当てると聴こえる心臓の音が、さっきまでより力強くなってる気がする…)


    トクン

    トクン


    卵『…うん…暖かく…なってきた…」

    トクン

    トクン


    ホビット「…なんだろう、君の心臓の音を聴いていると…」


    トクン

    トクン


    卵『(くっついてるあなたの心臓の音を聴いていると…)』


    トクン

    トクン



    ホビット「…安心する…」
    卵『(安心する…)』



    卵『…えっ…(同じ…なんだ…)』


    ホビット「実はね、僕の友達がもう一人、毛布を運ぶのを手伝ってきてくれてるんだ…。あの…あのね、彼も君のこと、心配してるみたいで…今僕がしたみたいに、彼…魔法使いも、心臓の音を聴かせてもらってもいいかな…?」


    卵『…音?』


    ホビット「うん、心臓の音」


    卵『…怖いこと、イヤ…』


    ホビット「怖いことなんてしないし、させないよ、僕が!…魔法使いは物知りだから、君が困っていることから助けてくれようとしてるんだよ」


    卵『…叩いたり、しない…?』


    ホビット「しないよ」


    卵『…じゃあ、良い…よ』


    ホビット「ありがとう。彼は紳士だし、丁寧に扱わせるからね!」


  21. 21 : : 2014/11/17(月) 22:18:52
    ホビット「魔法使い、聴いてもいいって。…でも怯えているから、優しく接してあげてね」


    魔法使い「私はいつだって優しいだろう?」ニッコリ


    ドワーフ「…顔は笑っても目が笑ってないからな、お前は…」


    エルフ「優しさに裏があるような気になってしまうのは何故だろうな」


    魔法使い「お前らのように心が汚れている奴らには、私の優しさが真っ直ぐに伝わらないのかもしれないな…」フム…


    ホビット「魔法使いは、厳しいことを言ったりすることはあるけど、優しいよ」


    魔法使い「わかってくれるのはお前だけだ」ナデナデ


    ホビット「ちょっ…!また子供扱いをする!僕は君より背は小さいけど、ちゃんとした大人だよ!」ムゥ!


    魔法使い「はいはい、わかっているよ。さて、では…」スッ


    ドワーフ「なんだ、あの道具…」


    エルフ「小さなラッパのような…円錐の頂点を切り落として引き伸ばしたような道具だな」


    ドワーフ「手のひらサイズだな…ラッパみたいに音を鳴らすのか?」


    ホビット「魔法使い、それは何?」


    魔法使い「トラウベ」



    魔法使いは一言だけ返答すると、ラッパ状の道具―トラウベの大きい方を毛布の隙間から卵に当て、反対側を自分の耳に当てた


    ドワーフ「なるほど、集音器か」


    魔法使い「正確には、胎児心音聴診器、だな」シーッ
  22. 22 : : 2014/11/18(火) 01:10:49
    トクン

    トクン

    トクン

    トクン




    魔法使い「ふむ…リズム不整なし、減弱なし、速拍なし、と」サッ


    ドワーフ「今度は筒みたいのが出てきたぞ」


    ホビット「魔法使い、それは何?」


    魔法使い「簡易検卵器。ホビット、卵にちょっとだけ眩しいぞと伝えてくれ」


    ホビット「え?あ、うん。…あの、痛かったりはしないんだよ…ね?」


    魔法使い「危害を加えようとは思ってない」


    ホビット「わかった…あのね、魔法使いが、ちょっとだけ眩しい検査をするから我慢してね、って言ってるんだ…ごめんね、僕もついてるからね…」


    魔法使い「…今のところは、な…」ボソッ


    エルフ「…やはり…」


    ドワーフ「腹黒魔法使い…」


    魔法使い「たしかにローブは黒いが、腹は白いぞ。あまり日に当たらないからな」


    口を動かしながらも魔法使いの手は淀みなく動いて、筒型の道具を毛布の隙間から卵に当てると、モゾモゾと呪文を唱え、筒内を覗き込んだ




    卵『何!?明るすぎる…これが眩しいって…いうこと…?』グルグル(@_@)



    ホビット「魔法使い、卵が眩しさに驚いてるよ、まだ終わらないの?」


    魔法使い「もう終わる…よし、今のところ発育に目立った異常はなさそうだ…孵化までもう2-3日ってところかな」


    ドワーフ「そんなのわかるのか!?お前…祭り用の派手な魔法以外にも特技あったんだな」


    魔法使い「家畜から野生生物、果ては魔法生物まで、生き物に関しての依頼はけっこう多いな…少しは尊敬したか?」


    エルフ「…あと2-3日…そんなに育ってたのか…」
  23. 23 : : 2014/11/19(水) 00:15:48
    ホビット「2-3日か…ちょうど、3日後はお祭りだね!わぁ、楽しみだなぁ」ワクワク


    ドワーフ「おい、2-3日って…お前まさか…」


    ホビット「え?何?」


    魔法使い「…そうだ。ここで確認しておく必要はあるだろうな」


    エルフ「あぁ…」


    ホビット「?」キョトン


    魔法使い「…その顔…聞くまでも無さそうだが…ホビット、お前このまま卵を暖め続けるつもりか?」


    ホビット「うん、そうだよ?なんで?」


    ドワーフ「いや、お前あのなぁ!この卵が何かって…」ムググ


    魔法使い「お口にチャックだ、ドワーフ。…なぁ、ホビット。なんで得体の知れないものにそんなに一生懸命になれるんだ?」


    エルフ「祭りの準備はどうするんだ?」


    ホビット「…皆は、この子を放っておけっていうの?」キッ


    魔法使い「…他の者に聞こえない声というのは、邪悪な存在がよく使う手段ではあるからな…」


    ドワーフ「ムググ…離せ、魔法使い!要はあれだ、お前さん魔に魅いられちまったんじゃないかってことだ。ホビット」


    ホビット「…僕には、皆みたいにこの卵についての知識はないし、不思議な体験をどう受け止めたらいいかの常識はないかもしれない…」


    ホビット「けど、僕に助けを求めるこの子の声は、邪悪な存在の罠とか、そういうのとは全然違うと感じたんだ…」


    魔法使い「…どう違う?」


    ホビット「…信じていたもの、絶対的な愛を与えてくれる存在を突然失った絶望…みたいな…」


    エルフ「ほう…」


    ホビット「少なくとも、この子をこんな気持ちのまま黄泉の世界に逝かせてはいけない…愛されて、慈しまれる喜びを知らないまま、絶望の暗闇に飲み込まれるなんて…あってはならないことだ」


    ドワーフ「…ふむ…」
  24. 24 : : 2014/11/19(水) 01:12:53
    ホビット「僕は一人でも、この子が生まれてくるまでお世話を続けるよ。
    お祭りは…ごめんね、僕は準備は出来そうにないけど…村の皆は君たちが大好きだし、きっと良くしてくれるから楽しんでいって欲しいと思うよ」


    ホビット「…毛布はないけど、僕の家を好きに使っていいしさ」アハ


    魔法使い「…毎度の事ながら、ホビット族というのは本当に不思議な種族だな…」


    エルフ「まさに」


    ドワーフ「何も好き好んでこんな山ん中に…」


    魔法使い「ホビット族が一度決めたらテコでも動かないのは知っている…そして、なぜだかいつだって運が良くて神意の近くにいることも、な
    私は祭りの手伝いに戻るぞ。

    誰かさんのせいでカラスウリが足りてないしな」シラッ


    ホビット「ごめんね…魔法使い…」


    魔法使い「…1日1回は、卵が順調か…診察に来てやる」フン、ポンポン


    ホビット「…また頭ポンポンしたなぁ!?」ムゥ


    魔法使い「ははは。手を置くのにちょうど良い位置に頭があるから悪いんだ」ハハハ


    エルフ「私も村に戻ろう…お前の分の寝袋と食料を持ってくるとしよう」


    ホビット「エルフ、ありがとう。助かるよ!」


    ドワーフ「俺はじゃあ、引き続き薪を集めてくることにするぞ。この量じゃあとてもじゃないが、一晩はもたないだろうからな」


    ホビット「わぁ、ドワーフも、ありがとう。君たちみたいな友達を持って、僕は本当に幸せだよ!」
  25. 25 : : 2014/11/21(金) 00:50:53
    2日後
    卵の岩場―


    ドワーフ「よう、ホビット。今日はどうだ?変わりはないか?」


    ホビット「おはよう、ドワーフ。僕は元気だよ。皆の持ってきてくれた寝袋とテントで、なかなか快適だよ」


    ドワーフ「しっかし、ここは暑いな…」フゥ…


    ホビット「うーん、もともと地面が暖かいみたいなんだよね、ここ。
    卵が寒がらないようにって、魔法使いが熱を逃がさない配置に岩を動かしてくれたし」


    ドワーフ「へえ…やることが派手だな。あいつらしい」


    エルフ「卵はどうだ?」


    ドワーフ「お、お前も来たか」


    エルフ「そろそろ動きがあっても良い頃だろうと思ってな…お前こそ、なんだかソワソワしてるぞ」


    ドワーフ「む…ま、まぁ…な…何しろ…この卵は…特別だからな…」


    ホビット「二人とも、心配してくれてありがとう。…でも、まだ何も変化はないんだ…」


    エルフ「育ってはいるのか?」


    ホビット「うん、魔法使いが毎日来てくれてるけど、順調で異常なしだって」


    ドワーフ「なにか話したりしてるのか…?」


    ホビット「…それが、何にも。時々、生まれてくるの待ってるって話しかけると、むにゃむにゃ~って寝言みたいのが聞こえるから、眠っているんだとは思うんだけどさ」


    ドワーフ「じゃあお前、1度家に帰って休んだ方が良いんじゃないか?火の番くらいなら替わるぞ?」


    エルフ「ホビットが話しかけ続けてるから落ち着いているのかもしれないぞ。
    もう孵化まで秒読みなんだ。今、意思疏通ができるホビットがいなくなるのは得策とは思えないが…」


    ホビット「うん、そうなんだよ、エルフ。僕がいない間に目を覚まして寂しがらせてはいけないよ…。
    でも、ありがとう、ドワーフ。君の気持ちは受け取っておくよ。そんなに大変なこともないんだよ。
    もうすぐ生まれるから、転卵も要らないしさ」


    ドワーフ「そうか…。まだ見守るしかない…か」

  26. 26 : : 2014/11/22(土) 02:59:30
    ホビット「そうだ!エルフもドワーフもせっかく来てくれたんだから、皆で卵に話しかけようよ!」


    エルフ「…皆で?」


    ホビット「そうだよ!この子に君たちのこと、話してあるし、君たちが話しかけたら、会いたくなって早く生まれたいって、目が覚めるかも!」


    ドワーフ「…俺が…こいつに…」ゴクリ…


    ホビット「…だめかなぁ…この子もきっと君たちのこと好きになると思うけどなぁ…」


    エルフ「何故だ?」


    ホビット「だって、僕が君たちのこと大好きだし!」


    ドワーフ「…(俺はこの卵は別に好きじゃあ、ねぇがな…言うとホビットが泣いて怒るから止めとこう…)」


    ホビット「だからさ!ほら、二人とも、ここに手を置いて!」ガシッ


    エルフ「…変なところで強引だよな、お前」


    ドワーフ「ううっ…なんで好き好んでこんな危ない卵に…」涙目



    ホビット「ねぇ君、僕の友達が君を見舞いに来てくれたよ!一昨日話した僕の大切な友達だ。そろそろ起きて、殻を破ってみないか?」



    しかし、卵からの返答はなく、寝息と寝言だけが静寂を支配していた…



    卵『むにゃ…』zzz
  27. 27 : : 2014/11/22(土) 23:35:55
    なすたまさん!
    期待です(๑•̀ㅁ•́๑)✧
  28. 28 : : 2014/11/23(日) 02:30:28
    >>27
    つーるさん、ありがとうございます!
    ちょっとバタバタしていて、更新がゆっくりですみません…( ̄▽ ̄;)
  29. 29 : : 2014/11/23(日) 03:07:01
    ホビット「…やっぱり寝てるみたい…」


    ドワーフ「き、気持ちよく寝ているなら俺たちが話しかけたりしないほうが良いんじゃないか…」コシヒキ


    エルフ「寝る子は育つ…」


    ホビット「うーん…でもほら、せっかくだから…。あのね、僕の友達のドワーフだよ!ほら、ドワーフ!話しかけて!」


    ドワーフ「うわっ!き、急に俺に振るなよ!」


    ホビット「いいから、さあ!」


    ドワーフ「…お前、ほんとに変なとこでぐいぐいくるな…」


    ホビット「…」じっ


    ドワーフ「…あー…なんだ、俺は…俺のダミ声なんざ子供が聞いても嬉しかぁないだろうが…あー…その、なんだ…健やかに育てよ…///
    …って、お前ら!何ニヤニヤしてみてんだ!?//」


    ホビット「いや、なんかドワーフ照れてるから」ニコニコ


    エルフ「微笑ましくてな」ニヤッ


    ドワーフ「…っ////ああもうっ!お、俺はこういうの苦手なんだよ!…
    こいつ!このエルフのがうまいこと言ってくれるからよ!」バシーン!


    エルフ「アイタッ…!馬鹿力で叩かないでもらいたいな、野蛮な奴め…こんにちは、卵の君」


    ドワーフ「卵の君…って」黄身?


    ホビット「まさか…エルフが…冗談を…?」ビックリ


    エルフ「いや、今のは…そういうのではなくてだな…//」カアァ///


    ドワーフ「…エルフが今まで見たことがないくらい動揺しとる…」


    ホビット「ほんとだ…君、本当にすごいなぁ!エルフまで照れてるよ!」


    ホビットは卵に向けて、優しく語りかけた


    エルフ「て、照れてなどいないぞ!エルフ族は長寿で子供が産まれるのは稀だから…だからちょっと苦手なだけだ…!!」///


    ドワーフ「お前さんも子供相手だとそんな感じになるんだな」ニヤニヤ


    エルフ「う、うるさいっ///お前こそしどろもどろじゃないかっ」


    ドワーフ「し、仕方ないだろっ!こんな…卵と話すなんざ、慣れとらんからな!//」




    卵『…ふ…むにゅ…ふふっ♪…』



    わいわいがやがやと賑やかに伝わってくる外界の様子に、卵は幸せな微笑みを浮かべてまどろんでいた
  30. 30 : : 2014/11/23(日) 03:30:24
    ホビット「…あ…!」


    ドワーフ「なんだ!?どうした!?」


    エルフ「卵が何か話してるのか?」


    ホビット「いや、言葉は発してないけど…」


    ドワーフ「けど?」


    ホビット「笑った…!!」


    エルフ「笑った?」


    ホビット「うん!夢うつつみたいだけど…僕らの会話が面白かったのかな?ねぇ、もっと話しかけてよ!ドワーフもエルフも!」


    ドワーフ「…話しかけるって…」


    エルフ「何を言えばいい…?」


    ホビット「なんだっていいよ!朝食べたものとか、空の色とか、種族のこととか、なんでも!
    この子が外の世界を見てみたいって思えるように…」


    エルフ「そうか…じゃあ…」


    ホビット「ありがとう、エルフ」


    エルフ「卵…さん、こんにちは。君の周りを騒がせてしまっているね、すまなく思うが…私たちのやり取りを面白いと捉えてくれているなら、何よりだ」ソッ


    エルフ「なぜだか君と話ができるらしいホビットは、自分の全てを投げ打つくらいの気持ちで君を守っている…彼は不思議な奴でね…私たちはいつも、この小柄で素朴な頑固者のペースにいつのまにか巻き込まれているんだ…」


    エルフ「私たちは、彼のことが…ホビットが大好きでね…その彼が愛情を注ぐ対象である君に、とても興味がある。
    私は…君のことを少しだけ警戒していたはずなのに、いつの間にかホビットと同じ気持ちになっていて、君の誕生を心待ちにしているんだ…」
  31. 31 : : 2014/11/23(日) 11:38:21
    ホビット「…エルフ…」ジーン…


    ドワーフ「…なんだお前…普段あんまり喋らないくせに…感動させんなよ…」ズズッ


    エルフ「…うむ…たしかにな…らしくないよな…うむ///」


    ホビット「そんなことないよ!エルフ、ありがとう!」



    ドワーフ「…エルフに感化されたわけじゃないが…自分よりもでっかい卵のお前さんの世話を一生懸命しているこいつ…ホビットを見てると…なんだ、俺まで一緒の気持ちになっちまうんだな…。

    だからよ、その…ホビットがどんくらい小さいか、早く見に出てこいよな…
    お前さんがビックリする顔、待ってるからよ!」


    ホビット「なんだよ、ドワーフ!僕が小さいアピールとかいらないよ、もう…!」


    ドワーフ「ああ、悪かったな…だから俺はこういうの、苦手なんだって!」


    エルフ「ホビットが卵よりも小さいのは事実」


    ホビット「エルフまで!君たち、なんだよ、もー!!
    でも、ありがとう…あの、僕も君たちが大好きだよ!」


    ドワーフ「おう…//」


    エルフ「…あまり男同士で好きだのなんだの言ってるのも気色悪いな…」


    ホビット「え…そ、そう!?僕、良く言っちゃってるよ…だめかなぁ?」


    エルフ「まぁ、お前はそのままでいいがな」


    ドワーフ「俺たちはガラじゃないよな…」


    エルフ「そういうこと」


    ホビット「そっかなぁ?僕、君たちのお話、すごく素敵だと思ったよ?ねぇ、卵さん?」



    語りかけたホビットに、卵の返答はなかった
  32. 32 : : 2014/11/23(日) 11:42:51
    zzz


    卵『あったかくって、気持ちいい…』ムニャムニャ


    わいわいがやがや



    卵『…なんか、話してる…』



    卵『…よく…わからないけど…』



    卵『優しい感じに包まれてる…』



    卵『ずっと…こうしていたい…な…』ウトウト



    卵『こうやって、気持ちのいいなかで…ずっと…』スヤァ


  33. 33 : : 2014/11/23(日) 12:10:25
    魔法使い「え?まだ寝っぱなしだって?」


    診察に訪れた魔法使いは怪訝に眉根を寄せた


    ホビット「うん…そうなんだ。エルフもドワーフも、一緒に話しかけてくれているんだけど…」


    魔法使い「お前たちも?」


    ドワーフ「ま、まぁな…」


    エルフ「行きがかり上、なんとなく…」


    ホビット「僕たちの話を聞いてなのか、ちょっと笑ったりはするんだけど…」



    魔法使い「…お前たちがあんまり馬鹿すぎて外に出てくるのがアホらしくなったんじゃないか」


    エルフ「私とドワーフを一緒にしないでくれ」


    ドワーフ「おい、どういう意味だよ!?俺はバカじゃあないぞ!?」


    ホビット「ぼ、僕もバカじゃあないよ!?」


    エルフ「説得力皆無だ、ホビット」


    ドワーフ「自覚がねえのか、お前さんは…」


    ホビット「ええっ!僕…僕ってバカだったの!?」ガーン



    魔法使い「はいはい、ストップ!お前らの会話が意味なくグダグダだってことだ。
    …悪い意味じゃない、そんな情けない顔するな…」


    叱られた子犬のようにしゅんとした顔をしたホビットの頭を、魔法使いは撫でた


    魔法使い「まぁ、呆れて出てこないってのは冗談としてだな」


    ドワーフ「冗談だったのか」


    エルフ「笑えないジョークだ。センスないな、魔法使い…」


    魔法使い「やかましいわ!お前たちはちょっと黙ってろ!」


    エルフ・ドワーフ「…」←お口にチャック!


    魔法使い「発育自体に問題はない…むしろ、そろそろ窮屈なくらいだと思うんだがな…」ブツブツ


    ホビット「…この子、大丈夫なの…?寝過ぎって良くないの?」


    魔法使い「寝過ぎというか、反応がなぁ…。おい、名前を呼んでみたか?」


    ホビット「名前?」


    魔法使い「そうだ、名前だ。この種は卵のうちから親から名前をもらっているはずだが…」


    ホビット「わかった!聞いてみるね!」


    ホビットは、卵に駆け寄った

  34. 34 : : 2014/11/23(日) 12:36:36
    ホビット「ねぇ、君…卵さん…僕は君のこと、ずっと『君』とか『卵さん』とか呼んでいるんだけど…」


    ホビット「君の名前は、なんて言うの?教えてくれる?」


    ホビットは、優しく静かに卵に囁いた




    卵『…むにゃ…?…え…?』



    ホビット「名前だよ、君の…お父さんやお母さんからもらった、名前」



    卵『…?…な…まえ…?』キョトン



    ホビット「そうだよ…やあ、しばらくぶりに起きたね。おはよう」




    卵『なまえ…名前…?』



    ホビット「そうだよ、お父さんやお母さんは、君のこと、なんて呼んでいたの?」



    卵『…お父さん…お母さん…』



    ホビット「僕も、君のことを名前で呼びたくってさ」



    卵『…名前…名前…名前…!?!?』グルグル



    ホビット「?…あ、あの…どうしたの?」



    卵『名前…名前…!!』アセアセ



    ホビット「…!魔法使い、卵の様子が変だ!名前を聞いたら、動揺しちゃって…!!」



    卵『…名前…名前…お父さんとお母さんがくれるはずの…大事な…名前…』ハァ…ハァ…



    魔法使い「…まさか…まだだったのか…!?」



    卵『お父さんとお母さんから…受け取れなかった…僕は…!大事な…名前…を…!!』ワアァァァ!!



    ホビット「魔法使い、卵が…!!ガタガタ勝手に揺れだしたよ!」



    魔法使い「チッ…面倒なことに…」スッ


    ホビット「…!やめて!魔法使い!何するの!?」


    魔法使い「名前を持たないその種族は、危険すぎる!生まれてこられないし、生まれてきても暴走して手がつけられない」


    ホビット「やだよ!何するの!?やめてよ!!」


    魔法使い「ここまでだ、ホビット!諦めろ!」


    ホビット「嫌だよ!この子はなんにも悪いことしてないよ!ただ生まれてこようとしているだけじゃないか!?」


    魔法使い「生まれてきてからじゃ遅いんだ!そこから…卵から離れろ!」


    ホビット「嫌だ!抵抗もできない子供に暴力ふるうなんて、どうかしてるよ!!」


    ホビットはガタガタと揺れる卵にしがみつくように抱きしめた


  35. 35 : : 2014/11/23(日) 12:50:58
    魔法使い「チッ…しかたない、まずはホビットを引き剥がして…」


    エルフ「それしかないのか?」


    魔法使い「…あ?」


    ドワーフ「なんとか他に手はないのか?」


    魔法使い「…お前たち…アレがなんなのか、知ってるだろう?」


    ドワーフ「ああ、もちろん知ってるし、少し前まではお前さんと同意見だったが…」


    エルフ「なんとかできるなら、可能性にかけたい気持ちになってな…」


    魔法使い「…お前たちまで、ホビットの病気がうつったか…」


    ドワーフ「…あいつはいつだって、俺たちの常識を変えちまうだろ」


    エルフ「それが面白くて、お前もそばにいるんだろ、魔法使い」


    魔法使い「まぁ、な。だが、ホビットでもどうにもならん時はある。今がそうだ」


    魔法使いは卵との間に立ちはだかるエルフとドワーフの間をつかつかと抜けて、魔法を発動させるために杖を構えた


    魔法使い「離れる気がないなら、退かすまでだ、ホビット!」


    魔法使いは振るった杖の先から衝撃波が走り、ホビットは卵から弾かれて地面に尻餅をついた


    ホビット「やめてぇ!魔法使い!!その子は生きようとしてるんだ!!!」

  36. 36 : : 2014/11/23(日) 13:02:55
    卵『名前、名前、名前…!!!受け取れなかった…!僕は…僕は誰…!?』ガタガタガタガタ…



    卵『名前を受け取れなかった僕は…この世に…いちゃいけない…の…?』ウウッ



    卵『お父さん…お母さん…あのとき…名前を…くれようとしていたのに…』



    卵『受け取れなかった僕は…僕は…』ウウウウッッ





    魔法使い「名前を持たぬ邪悪な生命よ、せめてこの世に厄災をもたらす前に、根源の世界に還れ!!」


    魔法使いが再び杖を振るおうとしたそのとき、ホビットは渾身の力をこめて、叫んだ



    ホビット「名前がなんだよ!そんなに名前が必要なら僕があげるよ!君の名は―!!!」


    ホビットが叫ぶのと、ほぼ同時に、魔法使いは杖を降り下ろした


    突然天から雷光がほとばしり、雷は卵を直撃した
    閃光が走り、爆風が生じて周囲のものをなぎ倒す


    ホビット「わああああぁぁぁ!!!」


    ホビットは雷の衝撃と熱風で、頑丈な岩肌まで吹き飛ばされた




  37. 37 : : 2014/11/23(日) 13:20:46
    辺り一面は、熱風と衝撃で吹き飛ばされた瓦礫と砂煙がたちこめ、視界を遮っていた


    魔法使いだけが、杖を振るったその場所から微動だにせず、砂煙の中で標的から視線をそらさずにスッと立っていた


    ドワーフ「げほげほ、やれ、すごい爆風だったわい…」


    エルフ「とっさのことで、着地するのが精一杯だったな…」


    ドワーフ「…卵は…どうなった…?」



    魔法使い「…間に合わなかったか…」チッ



    もくもくと視界を遮っているのは、砂煙だけではなかった

    シュウシュウと音をたてて蒸気を発している大きな影

    ざらざらとした皮膚に、長い尾、折り畳まれているのは…薄く幕を張ったような…翼…

    シルエットに浮かぶその姿は…



    ホビット「…ドラゴン…?」



    背中を岩に預けながら、卵の安否を確認しようとホビットが目を凝らした先には、最強にして最凶と恐れられる魔法生物の姿があった
  38. 38 : : 2014/11/23(日) 13:40:44
    魔法使い「…卵のうちに始末しておきたかったが…生まれたての幼竜ならまだなんとかなるか…」スッ


    杖を構える魔法使いを一瞥すると、ドラゴンは魔法使いに向けてフッと鼻で息を吹き付けた


    鼻息は鋭く、しかし傷がつかない程度の衝撃波となって魔法使いの手元に刺さり、魔法使いは杖を取り落とした


    エルフ「!魔法使い、大丈夫か!?」


    魔法使い「ああ…杖を落としただけだ」


    ドワーフ「ドラゴンのやつ、キョロキョロしてるな…」


    エルフ「うん…あ、何かに気がついたみたいだ」



    ドラゴンは、魔法使いたちの位置から離れた場所に顔を向けると、岩に向かって歩きだした


    ドラゴンの向かった先には―


    ホビット「やぁ、はじめまして。この世界へようこそ。僕がホビットだよ…」


    岩に背をもたれたままのホビットが、砂と瓦礫による擦り傷で汚れた顔で、微笑んでいた
  39. 39 : : 2014/11/23(日) 13:58:29
    魔法使い「危ない!ホビット!そいつから離れろ!」


    エルフ「ホビット…!!」


    ドワーフ「おい、立ち上がれ!!」


    魔法使い「くそっ、間に合わん…!!」


    魔法使いは、それでも落とした杖を素早く拾って、再度攻撃に構える


    ドワーフ「いや…待て!魔法使い!」


    エルフ「暴れる感じではないな…下手に刺激するより、少し様子をみよう」



    ドラゴンは岩にもたれるホビットに向けて、ゆっくりと首を伸ばした
    じっと、ホビットと視線を合わせる


    ホビット「わあ…君の瞳、なんて綺麗なブルーなんだろう。深い深い海の色みたいだ…」


    自分の倍ほどに大きなドラゴンの体を恐れる様子もなく、ホビットはドラゴンの顔に手を伸ばすと、その頬を愛おしそうに撫でた


    ドラゴンはホビットが触れるのを拒む様子もなく、むしろその手の感触を楽しむかのように、顔をすり付けた
    そして、舌をだしてホビットの顔を舐めた


    ホビット「ははっ。やめてよ、くすぐったいよ!」
  40. 40 : : 2014/11/23(日) 14:03:17
    エルフ「…なんだか、ものすごくほほえましい光景が広がってる気がするんだが」


    ドワーフ「あいつ…やりやがったな…」


    魔法使い「最後の最後で…卵の名付け親になったか…これだからホビットは…」


    エルフ「ああ、これだから…」


    ドワーフ「俺たちはあいつから…」


    一同「目が離せないんだよな」ウンウン


  41. 41 : : 2014/11/23(日) 14:27:47
    ホビット「おーい、皆!こっちおいでよ!大丈夫だよ!!この子はなんにも変わってないよ!恐くないよ?」


    ドラゴンを撫でながら、ホビットは仲間に向かって叫んだ


    苦笑しながら、エルフ・ドワーフ・魔法使いはホビットとドラゴンのもとに向かった



    ドラゴン『皆さん…暖めてくれて、たくさん話しかけてくれて、ありがとう』


    ドラゴン『ホビット、名前をくれて、ありがとう』


    ドラゴン『生まれてくる勇気をくれて、ありがとう』


    ドラゴン『僕は…僕は、両親からの名前は受け取れなかったけど、皆さんから、たくさんの愛をもらって生まれてくることができました』


    ドラゴン『ありがとう…』



    魔法使い「…あー…その…攻撃して悪かったな…」


    エルフ「ごめんね」


    ドワーフ「魔法使いは悪いやつじゃないんだ。…お前さんの種族には、タチの悪いのがいるのも事実でな…」



    ドラゴン『わかっています。僕も、名前を貰えないままならそうなっていたかもしれないし…』



    エルフ「ていうか、君の言葉が私にもわかるようになったんだけど」


    ドワーフ「俺にもわかるぞ…」


    魔法使い「…古文書でしか読んだことがないのだが…、かつてはドラゴンと意志疎通して乗りこなすドラゴンライダーがいたらしい…」


    ホビット「ドラゴンライダー?」


    魔法使い「とくに共感能力の高いものが、卵のうちにドラゴンとの信頼関係を築いて、その力を借りて共存していたと聞く…」


    エルフ「卵のころからの信頼関係…」


    ドワーフ「…ホビットのことだな…」


    魔法使い「共感能力の高いホビットを通じて、私たちも卵に関わったろ…だから…」


    エルフ「つまりは、いつものごとく、ホビットに巻き込まれてるんだな、私たちは」


    ドワーフ「なるほどな…なんだ、いつものことじゃないか!」ハハハ!


    ホビット「なんだろう、誉められてる気がしないんだけど…」



    ドラゴン『ホビット、好き♪』スリスリッ♪



    ホビット「まぁ、いいか。僕も皆、大好きだよ!」ナデナデ
  42. 42 : : 2014/11/23(日) 14:51:00
    ~エピローグ~


    魔法使い「さて、村に戻るぞ」


    ドワーフ「そうだな、祭りだしな!!」


    ホビット「この子、どうしよう…」



    ドラゴン『…?』キョトン



    魔法使い「ドラゴンは、孵化したあとからすぐに自立する。生きていくのは心配ないが…」


    ホビット「…この子、ひとりぼっちで生きていくの?」



    ドラゴン『!ひとりぼっち!…僕…僕、寂しい…ホビットと一緒にいたいよ…』ウルウル



    ホビット「…かわいそうだよ…なんとかならない?」ナデナデヨシヨシ



    エルフ「村につれていくのは…村の人は驚きそうだな…」


    ドワーフ「毎日会いに来るって距離でもないしな…」



    魔法使い「…村に住みかを移すのは、お勧めしないな…目立ちすぎる…ドラゴンの羽なら、村までは造作ない距離だろうが…」


    ホビット「じゃあ、村に通いで来れば?」


    魔法使い「…村人に、慣れて貰わないとな…」


    エルフ「どうやって?いくらお人好しのホビット族でも、さすがにドラゴンが来たらパニックじゃない?」


    魔法使い「慣れてもらえば、いいんだろう?」


    ドワーフ「…ホビット族だしな…順応性は高そうだが…」


    ホビット「…?」


    魔法使い「祭りの日に生まれたんだ、村人にも一緒に祝ってもらえばいい」


    エルフ「…どうするんだ?」


    魔法使い「まぁ、見てろって」

  43. 43 : : 2014/11/23(日) 22:03:46
    翌日―祭り当日

    ホビット村広場は、祭りを楽しむ村人で賑わっていた


    村人1「今年の祭り飾りはまた見事だなぁ!」


    村人2「カラスウリが足りないかもと言っていたが、なんのなんの。結局は去年よりも集まったって」


    村人3「木の実も山葡萄の弦も、豊作だってさ!」


    村人4「あっちでドワーフの鉱石市を開いてるって!」


    村人1「もうすぐ、魔法使いの花火大会昼の部が始まるよ!」


    村人2「エルフの演奏はいつ?」


    村人3「夕方だってさ!」


    村人4「なんか、魔法使いが花火大会だけじゃないサプライズがあるって言ってたよ」


    村人1「サプライズ?何だろ」


    村人2「わかんない。全然教えてくれないんだよ~」


    村人3「まあでも、派手好き魔法使いのことだから、きっとド派手なやつじゃない?」


    村人4「楽しみだね~!!」



    広場はたくさんのホビット族で賑わっていた



    ドワーフ「さあさあ、珍しい鉱石がたくさんあるよ!この瑠璃鉱石なんか、ペンダントにどうだい?
    奥さんにはこの柘榴石で指輪なんか似合いそうだ」


    村人5「えー、どうしようかなぁ。どれもステキで迷っちゃう~」


    村人6「そっちの瑪瑙をみせてくれる?」



    エルフ「…ドワーフのショップはなかなか人気だな…」


    魔法使い「そうだな…さて、こちらもそろそろやるぞ」


    エルフ「いよいよか…大丈夫かな…あいつら…」


    魔法使い「まぁ、なんとかするだろ」ゴソゴソ




    魔法使い「さあ!ホビット村の皆さん!昼の部の花火大会、始まるよ~!!!」


    村人たち「「「待ってましたぁ!!」」」
  44. 44 : : 2014/11/23(日) 22:28:01
    ヒュー

    バーン!


    ヒュー


    ババーン!!


    村人1「わぁ!」


    村人2「綺麗…!!」


    村人3「すごいよ!虹がかかったみたいに七色に輝いてる!」


    村人4「魔法使いの花火はキラキラ光って、昼でも綺麗だなぁ…」


    ヒュー
    ヒュー

    ドーン
    ドーン
    ドドーン!!


    花火が上がる度、歓声が上がる
    クライマックスは広場をぐるりと囲み円柱状に星が吹き出す花火。
    上空では休むことなく花火が連続して上がっている


    村人5「すごい…広場全体が光のお城みたい…!」

    村人6「今年はまた一段と派手だわね~」


    口を開けて花火の演出に観入っている村人たちに向かって、魔法使いは叫んだ


    魔法使い「さぁ!皆さん!上空をご覧ください!これが本日のサプライズだぁ!」


    村人たちが一斉に空を見上げると、そこに現れたのは―

  45. 45 : : 2014/11/24(月) 00:01:23
    ホビット「う…うひゃあああぁぁぁ!!!落ちるうぅぅぅぅ!!!」


    ドラゴン『大丈夫!落とさないからしっかりつかまってて!』バササッ





    周囲を星の噴き出す花火の火柱で囲われた広場の上空に現れたサプライズ、それは―


    村人1「ど…ドラゴンだあぁぁぁぁぁ!!!」


    村人2「に、逃げろ!!」


    村人3「いや、無理だし!火柱で広場から出られない!!」


    村人4「うわああああ!」


    突如現れた最強の魔法生物の出現に、平和で陽気な気質のホビット村もさすがに阿鼻叫喚の様相を呈した



    エルフ「…ま、普通はこうだよな…」


    魔法使い「だよな…。やっぱりあいつが特殊なんだよな…」



    エルフと魔法使いは広場の様子に慌てず騒がず、視線を交わすと、頭上を飛び回る魔法生物とその名付け親を眺めた

    そして、魔法使いはおもむろにパニック状態の広場の村人たちに向けて宣言した


    魔法使い「皆さん!落ち着いて!あのドラゴンは、私たちが用意したサプライズです!
    安全ですから落ち着いてください!」


    エルフ「あのドラゴンは、背に乗ったドラゴンライダーの指示下にあります!
    さあ、ドラゴンとドラゴンライダーからのプレゼントです!」


    いつ火を噴かれるのかと戦々恐々とする村人たちの頭上を飛び回るドラゴンから、何かが大量に降ってくるのに村人たちは気がついた


    村人1「…これは…?」


    村人2「…ハラハラと…白い…のが落ちてくる…」


    村人3「…雪…?いや、違う…」


    村人4「白い…花…花びら!花びらだ!!」


    村人5「あのドラゴン、花びらを降らせてる!!」


    村人6「ドラゴンからお花…なんか、メルヘン…」


    恐怖に怯えていた広場には、花びらとともに平和で穏やかな空気が戻ってきた





    ホビット「ひゃああぁぁぁぁ~。ま、まだ撒かないとだめ?」グルグル(@_@)


    ドラゴン『あ、魔法使いからもういいよの合図が出たよ。広場の端に降りるね』バササッ


    ホビット「た、助かった…」ホッ


    サプライズの主役たちは、広場の端に静かに降り立った
  46. 46 : : 2014/11/24(月) 00:43:56
    バササッ

    広場の片隅に降り立ったドラゴンを、村人たちはおっかなびっくりといった様子で遠巻きに眺めている


    あれがドラゴン…
    始めてみた…
    大きい…
    怖い…


    様々なざわめきの中、ドラゴンは村人たちの方へと体を向けた

    何が起こるのか、と広場に緊張の沈黙が襲った

    ドラゴンの瞳には、深い深いコバルトの瞳に村人たちが映っている


    次の瞬間―

    最強で最凶と唱われる巨大生物は、村人たちに向かって恭しく頭を垂れた


    村人1「…お辞儀、した…」


    目を丸くする村人たちの前に、ドラゴンの背から飛び降りた…というか、ぼてっと音をたてて落ちたドラゴンライダーが現れた


    村人2「あれ…ドラゴンライダーって…」


    村人たちの前に現れたのは自分達と同じ、見覚えのある小柄な姿


    村人3「ホビット…!?ホビットじゃないか!?」


    村人4「ほんとだ、ホビットだ!え?何?なんでドラゴンに乗れてんの!?てか、ドラゴンおとなしいなぁ!!」


    ホビット「…えへ…話せば長いんだけど、さ…あの、この子はなんにも危なくないから…あの、皆…仲良くしてもらいたいな、って…」


    村人5「あの…そのドラゴン…さ、触っても…大丈夫?」


    ホビット「あ、うん…あの、乱暴なことしないでね?臆病なところがある子だから…」


    村人6「ドラゴンにも臆病とかあるの!?ねぇねぇ、私も触りたい!」


    ホビット「あの、この子はまだ生まれたばかりの赤ん坊なんだ…優しい子だよ。触ってもいいけど、そーっと、ね」


    触っても大丈夫と聞いて、途端に我も我もと手を挙げるホビット村の村人たちを見て、魔法使いの瞳は鋭く光った


    魔法使い「はい!これからサプライズ企画その2!ドラゴンと握手!一人一回、たったの200ギルで開催だよ~!!」パフパフドンドン!!


    エルフ「…金取るのか…商魂たくましいな、魔法使いよ…」


    ドワーフ「見習わないとな…」フム…


    魔法使い「ドラゴン育てるのに、多少の金は必要だろうが?
    自分の食いぶちは自分で稼ぐんだ、たとえドラゴンだろうと赤子だろうとな。教育は早いうちからだ!」


    ドワーフ「敏腕マネージャーだな…」


    エルフ「教育パパ…」




    ホビット「こんなに人気者になるなんて…良かった…!君、この村でやっていけそうだよ、ドラゴン!」ナデナデ


    ドラゴン『うん、村の人、みんなホビットに似てる。好き♪』


    ドラゴンとドラゴンライダーのほのぼのとしたやり取りは、ドラゴンの言葉が聞こえない村人たちにも微笑ましく映った

    祭りのサプライズは大成功で、祭りのあとも、ドラゴンは村人たちの人気者として生活に受け入れられた




    ドラゴンとドラゴンライダーとその仲間たちが巻き込まれる冒険は、また別のお話。
  47. 47 : : 2014/11/24(月) 00:46:57
    【完】
  48. 48 : : 2014/11/24(月) 00:52:36
    短く終わるはずでしたが、思いがけず長くなりました、初のファンタジー、【卵】。

    後半、ちょっとグダグダしてしまった感がありますが…いかがでしたでしょうか。


    純粋な魂の子ドラゴンと、親鳥のようなホビットが書けたので、私は満足です(笑)
    続編は、まあ思い付いたら、そのうちに…←気分屋


    最後までお付き合いくださった皆様、ありがとうございました!!
  49. 49 : : 2014/11/24(月) 11:16:13
    執筆お疲れさまです。


    卵が何の卵かドキドキしながら読ませていただきました。

    可愛らしいファンタジー世界にほのぼのしました。
    ホビットも卵も純粋でかわいいっ(^-^)
    エルフ達もみんないい人ばかりで、優しい気持ちになれました。

    次回がとっても楽しみです。
  50. 50 : : 2014/11/24(月) 18:01:11
    >>49
    ありゃりゃぎさん

    最後までお付き合いくださり、お星さまもありがとうございます!

    実生活が荒んでいるので(えっ)せめてファンタジー世界では可愛い生き物に接していたい願望の表れでしょうか…( ̄▽ ̄;)

    続編…なぁんにも考えてないのですが…彼らが旅に出たくなるのを気長にお待ちくださいませ~
  51. 51 : : 2014/11/24(月) 20:42:29
    凄い...話しに引き込まれた...

    執筆お疲れ様でした。

    次回作期待しております
  52. 52 : : 2014/11/24(月) 22:43:31
    >>51
    破壊神木戸さん

    コメントありがとうございます!
    引き込まれるといっていただいて嬉しいです!

    精進しますね!
  53. 53 : : 2014/11/26(水) 21:17:27

    なすたまさんが書かれる素直で可愛らしい子たちは、毎度破壊力が凄くて…今回も瀕死です…(笑)
    絵本のような優しい色合いの、素敵な作品でした。
    大人になってからこういうお話しを読むと、泣けてくるのは何故でしょう…
    花びらのシーン、やばかったです(´・_・`)
    幸せな気持ちと暖かい癒しをありがとうございました(。-_-。)
  54. 54 : : 2014/11/27(木) 19:57:42
    >>53
    月子さん
    たいへんたいへん!瀕死の月子さんに救急車カモン!(笑)

    大人になってから純朴な優しさに触れると胸の奥の方が痛むのはなんでしょうね?私もなります(笑)
    花びらのシーン、もっと丁寧に書けば良かったですね…。

    コメント&お星さまありがとうございます!
    気に入っていただけて嬉しいです。

  55. 55 : : 2014/11/28(金) 16:06:08
    なすまたまさんおつかれさまです!

    長々としたのはグループにかきこませていただきます笑(ㆁωㆁ*)

    今回も素晴らしかったです٩(๑´0`๑)۶
  56. 56 : : 2014/11/28(金) 22:51:23
    >>55
    つーるさん、応援ありがとうございます!!
    書ききれました!

    グループの方にもコメントいただいたんですね!ありがとうございます♪
    嬉しい♪

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miyatama55

なすたま@梅雨も夏も苦手

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