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仮面ライダーぼっち21(最終回)

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  1. 1 : : 2014/08/29(金) 23:32:28
    仮面ライダーぼっち最終回!
    リュウガと八幡の戦いの決着は?
    最後に勝ち残るライダーは一体誰なのか、
    そして、かなえたい願いとは……?
    最後に重大発表も!?
  2. 2 : : 2014/08/29(金) 23:44:43
    とうとう最終回ですか!

    何か少し寂しいです(笑)

    期待です!!!
  3. 3 : : 2014/08/30(土) 00:01:09
    「比企谷君!」
    雪ノ下が俺のもとに走ってくる。
    「は、ハハハ、勝った、勝ったぞ!これでこの体を……」
    リュウガが勝ち誇り、立ち上がった瞬間。
    「あ?」
    ドォン!と、彼の体から再び爆発が起きた。
    「ば、馬鹿、な……」
    「はは、残念、だったな。勝負は、俺の勝ちだ」
    「良かった……」
    「な、なぜ、なぜだなぜだなぜだ!あ、あぁぁ……」
    呪詛と呪いの言葉を残して、リュウガの体が消滅した。
    「やった、ぜ。雪ノ下……」
    「急いで戻りましょう。あなたもひどい傷なんだから」
    「悪いな……」
    「気にしないで、私は、あなたにとって本物なんでしょう?」
    そう言うと、雪ノ下は笑った。
    「そういうの、今言うなっつーの……」
    顔が赤くなるのが自分でもわかる。
    戦ってるときって、気分が高揚しちまうからなぁ……。
    無意識のうちに厨二病が再発しているのだろうか……。
  4. 4 : : 2014/08/30(土) 00:02:23
    ⇒⇒⇒nyさん
    ありがとうございます!
    精一杯頑張ります!
  5. 5 : : 2014/08/30(土) 23:37:35
    「もう、限界ですね……残念ですが、あなたの命は一週間ともたないでしょう」
    私は、その言葉を自分でも驚く以上に冷静に聞いていた。
    最近は気分が悪くなったり倒れたりすることが増えていたし、寿命のことは以前から知っていたことだ。
    「私の寿命が尽きるのが先か、ライダーバトルが終わるのが先か……」
    「は?」
    「いえ、何でもありません」
    このまま死ぬのだとしたら、私は結局結婚せずに終わるのか。
    実家に帰る度にお見合い写真を見せてきた両親の顔が頭をよぎる。
    「っと、まぁ勝てばいい話ではあるが、な……」
    こんな体で、勝ち残れるのだろうか。
    私なりに全力を尽くして戦って来たつもりではあるが、比企谷や雪ノ下はサバイブというカードを手に入れ、私に人一倍敵意を抱いている三浦も三体のモンスターを従えている。
    陽乃に関しては、それらとも別格の強さだ。
    「病気になると心まで弱るものだな……」
    勝てる見込みは薄い、それでもやるしかないのだ。
    それが、教師として最低な、生徒に手をかけるという行いをしてしまった私のせめてもの責務というものだろう。
    ―キィンー
    その時だ。
    病院の窓に大蛇のモンスターが現れた。
    見間違えるはずもない、三浦優美子、仮面ライダー王蛇の契約モンスターだ。
    その奥には、王蛇本人もいる。
    「やっと見つけた……病気なんかでは殺してやらない、あんたはあーしがこの手でやる」
    こいつとも、決着をつけてやらないといけないな……。
    カードデッキを握った手が震え、激しい頭痛が体を襲う。
    そんな痛みを極力隠し、私は叫ぶ。
    多分戦えるのはこれが最後だ。
    観客が一人というのはいささか不満ではあるが……
    「変身!」
    見せてやる、平塚静の晴れ舞台を。
  6. 6 : : 2014/08/30(土) 23:37:54
    「よく逃げずに来たな」
    「あまり教師をなめるなよ?」
    「そういう物言いが、気に入らねぇンだっつーの!」
    「Sword Vent」
    三浦が最も好んで使う武器、ベノサーベルを右手に構える。
    私は銃としても使える召喚機で距離を取りながら攻撃する。
    三浦は弾に当たるも、それも意に介さずどんどん近付いてくる。
    この攻撃は、シュートベントで出すギガランチャーやギガキャノンに比べると、単発の威力がかなり低いのだ。
    それでも無視できる威力ではないと思うのだが、王蛇には通用しないらしい。
    「Shoot Vent」
    私はすぐさま戦法を変え、大砲型の武器、ギガランチャーを構える。
    だが、その為に要した時間は、王蛇が距離を詰めるには十分であった。
    私が攻撃を放つより先に、ベノサーベルがわたしの胸を切りつけ、そのまま吹き飛ぶ。
    だがわたしとて、転んでもただでは起きない性質だ。
    奴の攻撃によって距離ができたことを逆に利用して攻撃を打ちまくる。
    「ヤッハッ!くらえっ!」
    「っ……うっぜぇな!」
    王蛇は状況の不利を悟ったのか、そう言うと物陰に隠れた。
    今のうちに新たな武器も呼びだしておくか。
    「Shoot Vent」
    ギガキャノン、肩に装備するキャノン砲だ。
    「はぁっ!」
    二つの大火力武器で近くの物を片っ端から破壊する。
    「テメェがその武器を出すのを待ってたぞ!」
    言うと王蛇は物陰から高くジャンプして躍り出た。
    「馬鹿め!空中ではただの的だ!」
    すかさずギガランチャーで攻撃しようとするが、
    「Steal Vent」
    それより先に、敵がカードをスキャンした。
    肩の上からギガキャノンが消失する。
    王蛇は奪った武器で、空中から砲撃を開始した。
    「くそっ!」
    「ハッハハハハハハッッ!」
    王蛇は気味の悪い笑いを上げながらこちらに接近してくる。
    しかも先程までとは違って遠距離戦用の武器も装備している為、こちらのアドバンテージがなくなってしまった。
    「Strike Vent」
    その上、サイの頭を模した武器メタルホーンまで呼び出す。
    三つの武器の重さは相当の物のはずだが、王蛇の機動力は一向に鈍らない。
    こちらがギガランチャーを放てば、回避行動を取りながらギガキャノンを打ち返してくる。
    完全に押されている。
    しかも追い打ちをかけるように頭痛が襲ってくる。
  7. 7 : : 2014/08/30(土) 23:38:07
    「ダァッ!」
    「Guard Vent」
    敵の攻撃に対して、契約モンスターマグナギガの腹部を模した盾「ギガアーマー」を呼び出す。
    マグナギガは『鋼の巨人』を名に関するほどであるから、防御力は相当なものだが、それをもってしても王蛇の攻撃は苛烈すぎた。
    先のベノサーベルとメタルホーンでの攻撃は何とか止めたが、至近距離からキャノンを連射されてはどうにも防げない。
    私の体は再び宙を舞う。
    「く、そ……」
    「はは!もう終わりか!?」
    「まだ、まだだっ!」
    「Guard Vent」
    肩に装備する新たな防具「ギガテクター」も呼び出し、両肩に装備する。
    これでわたしは今、『ギガランチャー』『ギガアーマー』『ギガテクター』『マグナバイザー』の4つの武器を装備したことになる。
    「Advent」
    更に契約モンスターも召喚する。
    「私の持てる全ての力で、貴様を倒すっ!」
    「やってみろぉぉっ!」
    「行け!マグナギガ!」
    私の指示を受けたマグナギガがミサイルを発射する。
    私も王蛇を狙って大砲を打つ。
    敵がキャノンを撃ってきたら、マグナギガの後ろに身を隠す。
    こいつの防御力はモンスター随一だ。
    「おらぁぁああっ!」
    「近づけるな!マシンガンとバルカンを撃て!」
    マグナギガには大量の武器が内蔵されている。
    ファイナルベントの時とは比べるべくもないが、一度に相当量を発射することができる。
    「ちっ……来い!」
    「Advent」
    王蛇はそう叫ぶと、サイのモンスター『メタルゲラス』を召喚した。
    モンスターに突進させ、自分はその後ろから攻める算段のようだ。
    メタルゲラスの装甲は厚い。極めて厄介な一手だ。
  8. 8 : : 2014/09/04(木) 22:35:31
    「グォァァァァッッ!」
    サイがけたたましい咆哮を上げる。
    「みすみすやられるかっ!」
    盾を振り回し、必死に攻撃を防ぐ。
    ランチャーを撃っている暇がない。
    「くくっ、どうしたぁ!?」
    マグナギガと対峙している王蛇が笑い声を上げる。
    「そぉら、もういっちょ!」
    「Advent」
    続いて奴が呼びだしたのは、エイのモンスター「エビルダイバー」だ。
    「モンスター二体を相手に……?」
    無論、この展開を考えなかったわけではない。
    奴は三体のモンスターと契約している。
    これは他のライダーにはない奴だけの強みだ。

    だがしかし……よりにもよって、こんな場面で……。
    その圧倒的な戦闘センスには舌を巻かざるを得ない。
    と、盾を持ちそんなことを考えていると死角から強烈な体当たりを喰らう。
    エビルダイバーによるものだ。
    接触部は肩。ギガテクタ―を装備していなければ、もう動かなくなるのではないかと思うほどの痛みだ。
    王蛇は、あまたのライダーを殺め、そしてその好戦的な性格によりそれ以上の数のモンスターをほふってきた。
    そんな彼女の契約モンスターは本来の強さを大幅に超えている。
    三体分の餌を用意しなければならないにもかかわらず、だ。
    「マグナギガ!こちらにキャノンを撃て!」
    「ブモォォォッッ!」
    私の指示を受けたマグナギガが、大量の熱戦攻撃を放つ。
    「ハッ!モンスター殺されてもいいのかぁ!?」
    そう言うと王蛇はマグナギガの腹部をベノサーベルで切り裂く。
    しかし、さして効いている様子はない。
    マグナギガの防御力は先程言った通りだ。
    自分からはほとんど動けない代わりに、チートとさえ思える防御力を持つ。
    しかしまさか、王蛇の攻撃をまともに受けても揺るがないとは、想像以上だ。
    「宙をうろうろ止まっているエイを重点的に攻撃しろ!王蛇への散弾攻撃も忘れるな!」
  9. 9 : : 2014/09/04(木) 22:35:45
    「っ……テメェのモンスターをうばっときゃよかったかなぁ!?教師にはもったいなさすぎるっしょ!?」

    「教師が生徒に負けるなど……あってはならんのでな!」

    「そんな考え方がっ!」

    「その位の想いがなければ、教える資格はないよ!」

    「思い上がるなぁぁっ!」

    激昂した王蛇がこちらに向かってくる。

    その無防備の背中を見逃すマグナギガではない。

    即座に高威力のビーム砲を放つ。

    もし彼女が仮面をつけていなければ、その薄気味悪い笑みに気付けていたのだろう。

    「らぁっ!」

    王蛇は、驚くべき速さで身を回転させ、右に跳ぶ。

    そして、マグナギガの攻撃は、

    「なっ!ばかなっ!?」

    戦いの最中にもかかわらず油断してしまった、愚かな私へと降り注いだ。

    直前の会話で冷静さを失ったようにふるまったのも、全て演技だったというのか?
    だとすれば、私は彼女のことをとんでもなく過小評価していたということになる。

    教師が生徒の評価を誤るなど、あってはならないことだ。

    その代償が、これか……。

    「ぐ、ぐぅっ……」

    「マグナギガ……奴を撃てっ!」
  10. 10 : : 2014/09/04(木) 23:18:10
    「あたるかって!」

    しかし王蛇は物影を動き回り、なかなか攻撃が当たらない。

    「ぐぅっ……」

    またしても、私を激しい頭痛が襲う。

    「そろそろ終わりにしよっか、先生ぇ!」

    「Unite Vent」

    三体のモンスターが一つになり、君臨する……モンスターの王。

    「獣帝、ジェノサイダーッ!」

    「グゥルォォォォッッ!!」

    「もう、あんたは終わりだ」

    そう言うと王蛇は、デッキから一枚のカードを取り出す。

    コブラ、サイ、エイのシルエットが一枚に描かれたカード。

    間違えようもない、ファイナルベントのカードだ。

    奴はここで、決着をつけようとしている。

    「させるかぁぁっ!」

    「Final Vent」

    マグナギガのもとに近寄り、私も必殺のカードを使う。

    マグナバイザーを、マグナギガに連結させる。

    邪魔になるので、他の武器は全て装備解除する。

    「はははっ!いいねいいねっ!そうこないとっ!」

    「Final Vent」

    そのカードを王蛇がスキャンした瞬間、獣帝の腹がぽっかりと開く。

    そしてそこを中心に渦が発生する。

    あれはまるで……ブラックホールだ。

    だが要は、あそこに近づきさえしなければいい。

    敵は私を攻撃してジェノサイダーのもとへやろうとするはずだ。

    つまりこれは、王蛇が私のもとに来るまでに撃退できるかできないかの勝負ということだ。

    私のファイナルベント『ワールドエンドは、高火力にして広範囲を攻撃できる技だ。

    この勝負の利は私にあるっ!
  11. 11 : : 2014/09/04(木) 23:18:30
    王蛇がどんどん近付いてくる。

    まだだ……三、二、一……

    「ワールドエンドッ!!!」

    今まで私が放って来た中でも、最大級の攻撃。

    避けられるはずがない。

    だが、しかし……

    「たぁっ!」

    王蛇もまた、これまでにないほどの高い跳躍をして見せた。

    ある程度の高さならば、この技にとっては支障はない。

    ミサイルなどが当たり、落下してきた相手は結局他の攻撃の餌食にもなるのだから。

    だが、あの高さは……

    「攻撃が、当たらんっ!!」

    「おらぁっ!」

    王蛇は空中から、ギガランチャーを乱射する。

    こちらの攻撃は当たらない、しかし相手の攻撃は命中する。

    そんな勝負の行方は子供にだってわかる。

    私達の攻撃は中断させられた。

    そしてそのタイミングを見計らったように、王蛇が着地する。

    彼我の距離、わずか二メートル。

    「ドゥームズ……デイッ!」

    『ドゥームズデイ』、終末の日。何と不吉な名だろう。

    それを言ってしまえば、私のワールドエンドも同じようなものか。

    比企谷の『ドラゴンライダーキック』などという名前の方が珍しい。

    現実逃避の為か、奴の攻撃を喰らった瞬間私はそんなことを考えた。

    マグナギガと供に宙を舞う。

    後三秒もしないうちに私たちはあのブラックホールにのみ込まれる。

    運よく自分だけ助かったとしても、モンスターとの契約が切れた状態で王蛇に勝つことなど到底できはしない。

    そしてマグナギガは、ここから絶対に脱出できない。

    万事休す、だ。

    ……いや、まだか。私の死は免れないとしても……

    「マグナギガっ!もう一度ワールドエンドだっ!」

    マグナバイザーを握る手に再び力を込める。

    ファイナルベントの連発。

    普通ならばありえないことだ。

    しかし、しかし、だ。

    何もしないで終わるよりは、はるかにましだ。

    せめて、一矢報いる! それが私の、最後の意地だ。

    「ブモォォッッ!」

    マグナギガが咆哮すると、ミサイルなどがつまった胸部が開いた。

    「な、なにぃっ!?」

    王蛇が心底驚いたというような声を出す。

    あの状況からなら、もう逃げられはしない。

    「ワールドエンドッ!ザ・リバースッ!」

    あまたの光が世界を包む。

    「ガッ、ガッ、グアァァァッッ!」

    王蛇の、いや、三浦優美子の最後の声をこの耳で聞いたわずか一秒後、私はジェノサイダーに呑み込まれた。

    最後に感じた痛みが頭痛から来たものか体から来たものかわからなかったのは、私にとっては僥倖だった。
  12. 12 : : 2014/09/07(日) 21:51:19
    三浦と平塚の戦いを俺が知ったのは、リュウガとの戦いを終えた翌日、誰も二人のことを覚えていないことを確認してからだ。

    普段の俺ならクラスの連中に話しかけることなどしないが、そんなことを言っている場合では無かった。

    これで、残っているライダーはいよいよ、俺と雪ノ下、陽乃の三人のみとなった。

    そして、タイムリミットまではあと6日。

    そう、あと一週間もしないうちにこの戦いは終わるのだ。

    自分の机でいつものように寝たふりをしていると、モンスターが現れた時特有の頭痛がした。

    教室を出て、人目の無い場所にある鏡を探す。

    そこを、由比ケ浜に見つかった。

    「ヒッキー、……どうしたの?」

    俺の真剣な表情を見て何かを悟ったらしい。

    「なに、ちょっとした仕事だ」

    「仕事、ヒッキーが仕事、か……」

    何?こいつこんな時まで俺をディスるの?

    「なら、早く終わらせなきゃね!」

    「おう」

    由比ケ浜は俺達が変身して戦うのも目撃している。

    勘のいい彼女のことだ。

    俺がまた戦おうとしていることも気づいているのだろう。

    それでもこうして笑ってくれるのだ。

    なら俺が、その期待を裏切るわけにはいかない。

    「んじゃ、また後でな」

    そう言い残し、俺はその場を去る。

    「変身!」

    ミラーワールドには、またしても大量のモンスターが。

    この間までは成長の途中のようだったトンボ型のモンスターが、完全に成体になっている。

    スピードも速い……それが、ウヨウヨと。

    「お前ら、いい加減うざいぞ!」

    「Strike Vent」

    炎で攻撃するが、なかなか当たらない。

    そもそも敵の数が多すぎて対処しきれない。

    「Advent」

    「ドラグレッダー!」

    炎龍ドラグレッダーが炎を吐きながら敵の群れに突撃する。

    流石はドラグレッダー、たちまち大量の敵を灰に変えてみせた。
  13. 13 : : 2014/09/07(日) 21:51:36
    しかし、攻撃を回避したモンスター達が逆にドラグレッダーに襲いかかる。

    「ググォォッッ!」

    ドラグレッダーは呻き声をあげながらもそれらのモンスターをなぎ払うと、ミラーワールドのかなたへと去っていった。

    「っ、薄情な奴だ」

    「Final Vent」

    必殺のカードを使い、無理矢理ドラグレッダーを再召喚する。

    「グォーーーッ!」

    その咆哮には、俺への反感が少なからず入っているようだった。

    「こんなことで文句言うんじゃねぇよ、無双龍の名が泣くぞ」

    俺の周囲をドラグレッダーが舞うことで、近くにいたモンスター達が遠ざかっていく。

    「あそこだ!いくぞ!」

    最も多くモンスターが密集している方向を目指し、渾身の一撃を放つ。

    「ドラゴンライダーキックッ!!」

    次々に誘爆し、数十匹のモンスターがその姿を消す。

    だが、倒したモンスターよりも残っている物の方がはるかに多い。

    「使うしかない」

    「Survive」

    このカードを使うたびに自分の体が壊れていくのがわかる。

    そしてその傷は、ライダーバトルが終われば治るという保証もない。

    できることならば、もう一度たりとも使いたくはない。

    それでも、使うしかない。破滅へと近づくと知っていても。

    このカードを作りだした雪ノ下陽乃は底意地が悪すぎる。

    俺の体を灼熱が包む。

    「Shoot Vent」

    「Trick Vent」

    分身し、八体となった俺達は一斉にレーザー攻撃を放つ。

    しかし敵はその弾幕をかいくぐり、次々と俺達に襲いかかる。

    一人、また一人と分身体が消え、ついには俺一人となってしまった。

    「こんな終わり方、冗談じゃねぇぞ……」

    十数匹のモンスターが俺に襲いかかる。

    これは、さばききれない!
  14. 14 : : 2014/09/07(日) 21:51:55
    「Blast Vent」

    その音が響き渡ると同時、突風が吹き荒れ、モンスター達を遠くへと飛ばす。

    「雪ノ下!」

    「大丈夫?」

    「お前が来てくれなかったらやばかったけどな」

    「それにしても……ここまで成長しているとは」

    「ああ、一人じゃとても相手しきれん」

    「二人なら、なんとかなるかしら?」

    「するしか、ないだろ」

    「「Advent」」

    「やれ!ドラグランザー!撤退は認めない、敵を焼きつくせ!」

    「ダークレイダー!風攻撃でドラグランザーから敵を遠ざけて!」

    「ゴォォッッ!」

    「キィィッッ!」

    ドラグランザーの炎が敵の数を着実に減らし、ダークレイダーの風が接近を許さない。

    基本的にモンスター同士が共闘することはないが、そのことが残念に思えるほど二体のコンビネーションは見事だった。

    「Shoot Vent」

    「Trick Vent」

    「さぁ、私たちも行くわよ!」

    雪ノ下がとった戦法は、くしくも―という言い方はふさわしくないだろうが、―俺の物と全く同じだった。

    二匹のモンスターと、サバイブ態のライダーが二人。

    敵モンスターは次々と倒れていく。

    「いける!」

    「一気に終わらせるわよ!」

    「了解だ!」

    「「Final Vent」」

    契約モンスターにそれぞれ飛び乗り、敵を蹴散らす。

    そしてついに、最後の一匹を倒した。

    「ふぅ……」

    「本当に厄介ね」

    通常の姿に戻って俺達が少し気を緩めたその時、

    「クァァァァァッッ!」

    けたたましくも神々しい咆哮を上げ、一匹のモンスターが舞い降りた。

    金色の体に、赤と青の二翼の羽。

    仮面ライダーオーディン、雪ノ下陽乃の契約モンスター、ゴルトフェニックスだ。
  15. 15 : : 2014/09/07(日) 21:52:22
    「なっ……」

    「ひゃっはろ~、雪乃ちゃん、比企谷く~ん」

    「っ……」

    よりにもよって、サバイブの力を使い果たした時に来るかよ……ただでさえ相手の方が圧倒的有利にあるのに……。

    「あ、心配しないで?サバイブを使えなくなった君達を倒そうだなんてつまらないことは考えてないからさ」

    俺の考えを見透かしたかのように、笑いながら彼女は言った。

    「なら、どういった要件かしら?」

    「ん、勝負の時間を伝えにきたんだよ。私とあなた達の、ね」

    それはつまり、ライダーバトルが終わる時、ということだ。

    「今日の夜七時、場所は、総武高校の校門前で。それでいいよね?」

    俺達に拒否するという選択肢はない。

    もしこれを断れば、陽乃は俺達を各個撃破で倒そうとするだろう。

    そうすれば、勝ちの目はまずない。

    雪ノ下は以前一度だけ勝利をおさめたが、それは相手が油断していたからこそできた不意打ちのようなものだ。

    そして陽乃は今回、一切の油断なく全力で俺達をつぶしにかかってくる。

    ならばなぜ陽乃は俺達の共闘を認めるか。

    それは戦闘中にミラーワールドからもう一人に助けを求めることを見越してのことだろう。

    途中で相手の戦力が増えるくらいなら、最初から俺達の戦力を合わせた上で作戦を立てる。

    純粋な戦闘力は、俺達二人より奴一人の方が強いから彼女にとってはそれでいいのだ。

    「わかったわ。終わらせましょう、私たちの戦いを」

    雪ノ下のその言葉は、ライダーバトルのみを指して言ったのではないだろう。

    幼いころから絶えることがなかった雪ノ下姉妹の争いに決着をつけようと言っているのだ。

    「そうだね。結果がわかりきっているのがちょっと残念だけどね。あ、それは今までもか」

    「ふふ、どうなるかしらね」

    陽乃の露骨すぎるその挑発を、雪ノ下は満面の笑みで返して見せた。
  16. 16 : : 2014/09/07(日) 21:52:37
    授業が終わり、奉仕部での活動終了時間を迎えた午後7時じゅ。

    今日は、由比ケ浜は用事があるとかで先に帰っていた。

    陽乃との戦いに万全の状態で臨めるので、このことは俺達にとって僥倖だった。

    と、その時。

    ―キィィィィィィッッ!―と。

    鏡の中から聞き慣れた不協和音が響く。

    次の瞬間、

    「「「グゥォォォォォッッッ!」」」

    咆哮を上げながら、無数のモンスターが現実世界に湧き出てきた。

    「なっっ!?」

    今までもとんでもない数だったが、今回はそれとも比べ物にならない。

    ありとあらゆる鏡から、次々と。

    千を超えるモンスター達が、たちまち空を覆い尽くす。

    「なっっ……」

    それらのモンスターはビルなどの建造物、そして地上の人々を襲い始めた。

    ひっきりなしに悲鳴が響く。

    「ワァァァァァッッ!」

    「いやぁぁぁあっ!だっ、誰か助けてっ!」

    「いやだ!死にたくないっ!」

    「これは……」

    雪ノ下も驚嘆の声を漏らす。

    俺達が二人立ちすくんでいると、勢いよく部室のドアが開いた。

    現れたのは、火野先生、異世界のライダー、仮面ライダーオーズだ。
  17. 17 : : 2014/09/07(日) 21:52:55
    「比企谷君っ!雪ノ下さん!大丈夫!?」

    「え、ええ。私達はライダーですから」

    「はぁ……よかった」

    先生が安堵の声を漏らす。

    「でも、なんでここに?心配してくれるのは嬉しいですけど、他の生徒達を助けないといけないんじゃ……」

    「今日見た君達の顔がいつも以上に真剣そうだったから、何か君たちにとって重要なことが起こるんじゃないかって思って。それを見届けたくてね。
    それと……こんなこと立場上言っちゃいけないんだろうけど、さ。傷つき、苦しんでいる人は世界中にいる。
    でも俺は、最初に君達を助けたい。そう思ってるから、かな」

    「先生……」

    「こんな時まで、変わらないんですね……だけど、ありがとうございます。勝ってきます、そしてまた、あなたに会う。将棋もチェスも負けっぱなしじゃ、私の気がすみませんので」

    「うん、こっちのことは俺に任せて行ってきて。これでも一応、別の世界を救ってきた……人類の愛と平和を守る、仮面ライダーだからね」

    「先生一人じゃ無理なんじゃないの?」

    開きっぱなしだったドアから、二人の人物が現れた。

    川崎沙希と、その弟川崎大志だ。何故かそれぞれ塩ラーメンと味噌ラーメンを持っている。

    「川崎、さん……?どうしてここに?」

    「どうして、ね。こんなモンスターどもに好き勝手されちゃ困るから、かな」

    彼女がそう言うと、どこからともなくバッタの形をした小さなロボット(?)が現れ、二人の手に飛び込んだ。

    「仮面ライダーだからっすよ、お義兄さん。そして……太陽を穢すのは、俺達の役目です」

    「お前も……後、お前に義兄さんと呼ばれる覚えはない」

    「手厳しいっすね……」

    つーかこいつ、小町に結構こっぴどく振られたと思うんだけど……。

    「そんなの屁でもないっすよ。俺の見た地獄は、そんなもんじゃない……でも、地べたを這いずり回ってこそ、見える光もある」

    「大志、聞かれてもないのにべらべらしゃべるな」

    「悪かったよ、兄貴」

    兄貴?姉貴だよね?

    「この戦いが終わったら、麻婆豆腐作ってくれないか?俺、兄貴の麻婆豆腐、もう一度食べてみたい」

    「戦いが終わったら、ね。今の私達に、豆腐は眩しすぎる」

    い、意味がわからん……。

    「そうだね、全て終わったら、みんなでおいしい物を食べよう。その為にも、一人もかけずに、生き残ろう」

    「火野先生、いや、火野映司。私の弟になれ」

    川崎さん……?いきなり何言ってるの?

    「それも面白いかもね。でもとりあえず今は、目の前の敵を叩こうか」

    「ま、その通りだね」

    「俺は兄貴にどこまでも付いていくよ」

    「「「変身!!!」」」

    ―タカ!クジャク!コンドル! タ~ジャ~ドル~!―

    ―チェンジ!キック(パンチ)ホッパー!―

    「二人とも……必ず生きて、また会おう」

    「こっちのことは任せな。奴らに地獄を、見せてやる」

    「お義兄さん、これが終わったら、改めて小町さんをいただきに行きます」

    最後のは絶対無理だろうし許さん。俺達は千葉の兄妹だからな!

    「三人とも、よろしくね」

    「んじゃ、行くか。あいつが待ってる」

    「「変身!」」

    頼もしい仲間に見送られ、俺達二人は、最後の戦いへと臨んだ。
  18. 18 : : 2014/09/07(日) 23:53:09
    「ひゃっはろ~!ちゃんと来てくれたんだね~、お姉さん嬉しいよ」

    最強のライダー、オーディンの姿でそんなことを言われても薄気味悪さしかおぼえない。

    いや、こいつの場合、もとの姿で言った方がもっとひどいか……?

    「あっ、比企谷君失礼なこと考えてるな~?」

    「……御託はいいだろう」

    「そう言わないでよ~、私、比企谷君のことも雪乃ちゃんのことも大好きなんだから~」

    「私達は、あなたのことが大嫌いだわ」

    「傷ついちゃうな~、雪乃ちゃんは昔から私のこと毛嫌いしてたよね~」

    「それはお互いさまでしょう?」

    「そんなことないよ~、絶対に勝てないってわかってても私の後を必死に追ってくる雪乃ちゃんはとっても可愛かったよ~?」

    「なら、そんな私に負けた時はさぞ悔しかったことでしょうね」

    「……うん、そうだね~。だから今日、殺すんだよ」

    「Sword Vent」

    「行くぞ、雪ノ下!」

    「「Survive」」

    「「Sword Vent」」

    俺達は剣を呼び出し、そして雪ノ下はさらにカードを使う。

    「Blast Vent」

    突風がオーディンを襲う。

    それと同時に、オーディンの周りに金色の羽が大量に発生し、オーディン自身はその姿を消す。

    直後、俺達の背後に現れ、二本の剣で同時に背中を切りつける。

    応戦しようとはするが、オーディンは絶えず瞬間移動を行い、剣を交えることすらできず、俺達は一方的に攻撃を受けている。

    「雪ノ下、背中合わせになるんだ!」

    この体勢なら、奴がどこから現れてもされるがままに攻撃を喰らうことは無くなる。

    「考えたわね……流石だわ」

    「安心するのは、まだ早すぎないかな?」

    「Advent」

    巨大な不死鳥のモンスター、ゴルトフェニックスが現れる。

    オーディンをその背に乗せ、俺たちめがけて体当たりを繰り出す。

    「「Shoot Vent」」

    炎のレーザーと疾風の弾で牽制するが、不死鳥はその巨体に似合わぬ俊敏な動きでそれらを見事にかわす。

    激しい運動に耐えられなくなかったのか、オーディンが不死鳥の背から離れた。

    俺達は回避を諦め、剣で巨大モンスターに対峙する。

    「はあぁぁぁぁっっっ!」

    「だぁぁぁっっ!」

    声を張り上げ、不死鳥の攻撃を食い止める。

    なんとかそのまま拮抗状態で保つ。

    と、その時だ。
  19. 19 : : 2014/09/07(日) 23:53:27
    「はぁぁぁっっっ!」

    体勢を崩したのだとばかり思っていたオーディンが、上空から剣を振り下ろして攻撃してきた。

    ゴルトフェニックスの相手で手いっぱいだった俺達は、なすすべもなく倒れる。

    「くぉっ……」

    「弱すぎる、話にならないね」

    倒れ込んだ俺の胸に、オーディンの足が思い切りのしかかる。

    「がぁぁっ!」

    「やめなさいっ!」

    雪ノ下が斬りかかる、が

    「Confine Vent」

    オーディンがカードをスキャンすると同時、手にしていた剣が消失する。

    だがあれは、材木座の……

    「言ってなかったっけ?私は、モンスターの体から生まれる物以外は、全てのカードを持ってるの。他にも、ほうら!」

    「Return Vent」

    何もなかった空間から、三匹のモンスターが現れる。

    王蛇のベノスネーク、リュウガのドラグブラッカ―、タイガのデストワイルダーだ。

    「う、嘘だろ……」

    オーディン一人にさえ苦戦しているのに、強力モンスターが三体も……。

    「比企谷君、オーディンは私が引きつける。あなたはそのモンスター達を」

    「っ……、わかった!」

    「Advent」

    俺も召喚のカードを使い、ドラグランザーを呼び出す。

    ドラグランザーとドラグブラッカ―が宙を舞いながら激しい戦いを繰り広げる。

    サバイブの力を得たとあって、ドラグランザーの方が押していたが、そこにベノスネークも加わった。

    ドラグランザーの体に絡みつき、毒液を浴びせる。

    援護しようとする俺をデストワイルダーが阻む。

    俺の蹴りあげた脚と虎の爪が衝突する。

    膠着した一瞬を逃さず、レーザー攻撃を叩きこむ。

    「ガァァッゥッ!」

    「まずは一体っ!」

    そこからさらに、心臓部へと再びレーザーを放つ。

    「ガァァアァァァッ!」

    デストワイルダーが爆発する。

    やはり、主人がいる時に比べるといくらか弱い。

    だが、そのことに安心してはいられない。

    俺は早々にこの戦闘を終え、雪ノ下とともに戦わねばならないのだから。

    「グルァァァッッ!」

    ドラグランザーが、二体の攻撃を切り抜けたようだ。

    「行くぞっ!」

    「Final Vent」
  20. 20 : : 2014/09/07(日) 23:53:41
    ドラグランザーの背に飛び乗り、モンスター達に灼熱攻撃を浴びせる。

    ドラグブラッカ―も同じように黒炎を吐くが、ドラグランザーの攻撃を打ち消せていない。

    そしてついに、二体の体に炎が燃え移る。

    「「がぁぁっっっ!」」

    「消えろぉぉぉっっ!」

    そしてそのまま、全力の体当たり。

    二匹は何も残さず消滅した。

    ほんの少しだけ、ほっと胸をなでおろしたその瞬間。

    「きゃっぁぁぁぁぁっっ!」

    雪ノ下の悲鳴が響いた。

    とっさにそちらの方を向くと、目を疑いたくなるような光景が待っていた。

    彼女のベルトを、オーディンの刃が深々と貫いていた。
  21. 21 : : 2014/09/11(木) 22:26:37
    「あっ……うぅっ……」

    「ゆ、雪ノ下ぁぁっっ!」

    雪ノ下がその場に倒れ、その変身が解除される。

    「あっ……あっはははははっっ!」

    陽乃の醜い笑い声だけが響き渡る。

    「体の方では致命傷にはならなかったみたいだけど……これでもうあなたは終わりだよ、雪乃ちゃん!ミラーワールドでは、ベルトがないと生きていけないからね!」

    「雪ノ下!俺につかまれ!」

    ミラーワールド間を行き来できる能力を持つライダーの俺と一緒なら、もとの世界に戻れるかもしれない。

    「ふふ、見逃してあげてもいいんだけどさ……もう、終わらせちゃいたいんだよね!」

    「Final Vent」

    どこからか現れたゴルトフェニックスが雪ノ下に近づこうとする俺をさえぎるようにして

    陽乃のもとに向かい、彼女の背中に貼りつく。

    間違いない、陽乃はこの一撃で俺の命を奪おうとしている。

    ファイナルベントを使うから、という以上に、彼女からあふれ出る殺意が先程までとは比

    べ物にならない。

    一刻も早く雪ノ下を脱出させたいが、俺が彼女に近づけば陽乃のファイナルベントに巻き

    込まれてしまう。

    生身でライダーの攻撃を受ければどうなるかなど、考えるまでもないことだ。

    「Shoot Vent」 「Advent」

    ドラグランザーとともに、レーザー攻撃での迎撃を試みる。

    「ウォォォォォッッ!」

    今までにないほどの勢いで引き金を引く。

    無数のレーザーがオーディンに向かっていく。

    だが、金色の光を身に纏った彼女には、傷一つつけることができない。

    やられる……思考というより、本能でそう俺が感じた次の瞬間……

    金色の光が体に触れ、俺の体を中心とした、ビッグバンさえ想起させるほどの大爆発が起

    きた。

    「あっ……かはっっ……」

    ああ、俺は死ぬんだ。

    今まで受けた傷のどんな物よりも激しい痛みだ。

    本当にやばい時は痛みを感じないとか、身体の痛みよりも心の痛みの方が苦しいなんて言

    うが、あれは全部嘘だ。

    本当に痛いのは、一撃で死が確定してしまうほどの痛みだ。

    こんなにも痛いのに、なぜだろうか。

    俺の変身はまだ解けていない。

    かといって、オーディンと戦えるはずもない。

    「っっ!」

    そうか……俺が最後に、やらなきゃいけないことが、ひとつだけあるじゃないか。
  22. 22 : : 2014/09/11(木) 22:27:11
    ボロボロになった体で、懸命に立ち上がる。

    もうすぐ死ぬのだという思いが、帰って俺の痛みを和らげた。

    この痛みから、解放されるのだから。

    「アッハハハハ、アハハハハハハッッ!」

    陽乃が再び笑いだす。

    「やった!出来レースとはいえ、やっぱり勝つと嬉しいなぁ、これで、永遠の命と、世界が私の物にっ!」

    陽乃は俺達に背を向け、笑い続けながら歩き出した。

    完全に勝利を確信しきっているというていだ。

    そりゃぁそうだろう、雪ノ下はもはや変身できず、俺は立ち上がるのがやっとな瀕死の状

    態。

    例え陽乃に最後の奇襲をかけようにも、彼女に近づけば簡単に気づいてしまうだろう。

    だけどな、お前は忘れてるんだよ、唯一俺達に残された、逆転の方法を。

    俺は懸命に雪ノ下に近寄り、その手を握り締める。

    「比企谷、君……ごめん、なさい……どうやら私たち、ここで終わりみたいね……」

    「ばぁぁか、まだ残ってるだろ、たった1%だとしても、希望が」

    「希、望……?」

    彼女を握る手に込める力を強め、その体を無理やりに起こす。

    「一体、何を?」

    「黙ってこい」

    そして俺は彼女を連れて、ミラーワールドから脱出した。

    現実世界に戻った瞬間、変身が解けた俺は倒れ込んだ。

    「比企谷君……私をここに戻す為に……でも、姉さんが最後のライダーになったら、どの

    みち……」

    彼女がその言葉を言い終わらないうちに、鏡の中から笑い声が響いた。

    「あはははははっ!その通りだよ比企谷君!そんなことしたって、結局雪乃ちゃんは私が

    殺すんだって!残念!無駄でした!でもまぁ、最後の挨拶くらいはしてあげるよ。それじ

    ゃぁね、明日にでも雪乃ちゃんを殺しに来るよ。それまでに比企谷君のお墓でも作ってあ

    げたら?あははははっ!」

    そう言い残し、彼女は姿を消した。

    「悔しいけど、姉さんの言う通りよ……私達には、もう……私にできるのは、せめてあな

    たと一緒に死ぬくらいしか……」

    「はぁ……ったくお前らしくねぇなぁ」

    満足に動かない口を何とか開いて彼女に告げる。

    「何で無理って決めつけてんだよ」

    「だってもう、私達には戦う手段が……」

    「あるだろ」

    「え?」

    「これを使え……」

    そう言って俺は、龍騎のカードデッキを渡す。

    「まさか……」

    「そうだ、お前が戦うんだ、龍騎になって」

    「っっ!!」

    「んま、そういうことだ。頼むぜ雪ノ下……お前が最後の希望だ」

    「比企谷君っ!」

    「あぁ、なんだか、視界がぼんやりしてきやがった……」

    「ひ、比企谷君!?いや、死なないで!もう、大切な人を失うのはっ!」

    「お前に出会えて、よかったよ。雪ノ下……お前はなるべく、生きろ……」

    「いや、いや、いやっ!比企谷君!あなたこそ生きてっ!」

    彼女のそんな悲痛な叫び声を聞きながら、俺は永遠の眠りに就いた。
  23. 23 : : 2014/09/11(木) 23:37:04
    マジかよ・・・・・

    八幡がぁ・・・・
  24. 24 : : 2014/09/14(日) 23:25:58
    「比企谷、君……」

    失ってしまった、かけがえのない人の名前を呟く。

    こんな思いをするのは、2回目だ。

    今すぐその場に泣き崩れたい。

    彼のその体を抱きしめたい。

    だけど、それはできない。

    私は戦わなければならない。

    たとえそれがどんなに苦しく、無謀な戦いであったとしても。

    彼が最後に私に託した願いが、戦うことなのだから。

    今まで傍で見続けてきた、龍のエンブレムが描かれたカードデッキを見つめる。

    左手を前に突き出し、右手を斜め上に突き上げる。

    「……変身!」

    私の体を、赤と銀の鎧が包む。

    どこかから、赤い龍の咆哮が届いた。

    そして私は、自分が持っていたカードデッキからカードを抜きだす。

    そのカードを龍騎のデッキに入れ、私はミラーワールドへと向かった。

    「……ん?」

    仮面ライダーオーディン、私の姉にして、最も憎む敵、雪ノ下陽乃。

    彼女は私の姿を認めると不思議そうな声を漏らした。

    「仮面ライダー龍騎……比企谷君?あの傷から、どうして……」

    「私よ、姉さん、いいえ、仮面ライダー、オーディン!」

    「雪乃ちゃん!?……ふーん、そういうことか……比企谷君は、雪乃ちゃんにデッキを託

    した、と……」

    「その通りよ」

    「でも、雪乃ちゃんが龍騎になったからって、私に勝てないってことくらいわからなかっ

    たのかなぁ」

    「龍騎……?違うわね」

    「え?」

    「今の私は、龍騎とナイトで……仮面ライダー、ドラゴンナイト!」
  25. 25 : : 2014/09/14(日) 23:26:16
    そして私は、サバイブ疾風、ナイトのサバイブのカードをかざす。

    すると左手に、ダークバイザーツヴァイが現れる。

    更に龍騎のサバイブカードである、サバイブ烈火も取り出す。

    右手のドラグバイザーがドラグバイザーツヴァイへと変化する。

    「そんな……」

    二つの召喚機に、同時に二枚のサバイブのカードを読みこませる。

    「「Survive」」

    風と炎が私の体を包み込む。

    赤と青の装甲が装着されていく。

    「仮面ライダー、ドラゴンナイト……私の知らない、ライダー……サバイブは、同時に使

    えないはずなのに……」

    「長い人の歴史の中で、幾度となく奇跡を起こしてきた力……本当に強いのは、人の想いよ!」

    「Sword Vent」

    赤と青の二対の剣が出現する。

    赤の剣の柄には龍のエンブレムが、青の剣の柄には、蝙蝠のエンブレムが。

    「そしてその力で、今、あなたを倒すっ!」

    「人の想い……?それなら私にだってある!永遠の命を手に入れて、世界すら手に入れ

    る!」

    「Sword Vent Guard Vent」

    オーディンは二対の剣の一振りだけを右手に持ち、左手には楯を構える。

    「その世界であなたは何をするのっ!」

    剣と楯が激しい火花を上げる。

    「誰だって考えるでしょ、この手で世界を変えてみたいと!そして私には、その力がある

    っ!」

    「そんなことの為に、罪のない人を……比企谷君を殺したの!?」

    「そんなこと……?たった一人を救う為に殺し合いをしてきたあなたに言われたくないな

    ぁ!同じ穴の狢でしょ!」

    「っ……あなたと、一緒にしないで!」

    「そうだよねぇ、昔からずっと私と比べられて、そして負け続けてきたあなただもんねぇ!」

    オーディンの剣が胸をかすめる。
  26. 26 : : 2014/09/14(日) 23:26:35
    「雪乃ちゃん、あなたは私の影だよ!あなたはしょせん、私の代わりでしかない!」

    「だったらあなたを倒して、私が光になってみせる!」

    今度は私の剣が相手の体に触れる。

    「ッッ……チッ」

    オーディンの口から舌うちが漏れる。

    「Advent」

    「ルォォォォォォッッ!」

    巨大な不死鳥ゴルトフェニックスが現れる。

    「Advent Advent」
    ドラグランザーとダークレイダーを私も呼び出す。

    ドラグランザーはともかく、ダークレイダーは今使っているベルトで契約をしていないの

    で来てくれるかという不安はあったがどうやら杞憂だったようだ。

    そしてもう一枚、カードをスキャンする。

    「Strange Vent」

    これは比企谷君の使う、ランダムで別のカードに変化するという変わったカードだ。

    今、来てほしいのは……。

    変化したカードを見ず、そのままスキャンさせる。

    「Unite Vent」

    「よ、よりにもよってそのカードをっ!」

    オーディンが驚愕の声を漏らす。

    ユナイトベント。複数のモンスターと契約していた仮面ライダー王蛇、三浦優美子が使っ

    ていた、モンスター同士を融合させる特殊なカード。

    「私に力を貸して!」

    「グルァァァァアッ!」

    「キィィィイイッ!」

    ドラグランザーとダークレイダーからまばゆい光がほとばしる。

    「グガァァアァァッ!」

    けたたましい咆哮を上げ、巨大な闇色の翼を持つ暗黒色の赤龍が現れる。

    新しく手元に現れたアドベントカードでその名を確かめる。

    『ドラグウイング』
  27. 27 : : 2014/09/14(日) 23:26:56
    「ドラグ、ウイング……」

    強さを表すAPの横には?の文字が四つ並んでいる。

    ドラグウイングとゴルトフェニックスが正面からぶつかり合う。

    私とオーディンが見守る中、その変化は徐々にだが起こった。

    ドラグウイングの位置が少しずつ前に出る。

    「そんな……ゴルトフェニックスはミラーワールド最強のモンスターよ……?」

    「グルルッッ!」

    巨大な暗黒の炎を龍が吐くと、その攻撃をまともに受けた不死鳥が地に激突する。

    「ル、ルォォォオオオッ!」

    怒りの声をあげ、不死鳥が無数の鋭利な羽を放つ。

    「ガァァァッッ!」

    龍が再び咆哮すると、先程の炎が今度はドラグウイングの全身を包む。

    そしてその炎に当たった羽は一つ残らず消滅する。

    龍は炎をまとったまま不死鳥に体当たりを繰り出す。

    上空からの勢いを受けたその攻撃に対し、不死鳥は防御手段を持たない。

    「ゴルトフェニックス……」

    「はぁっ!」

    呆然とするオーディンに、二刀で斬撃を浴びせる。

    「ハァッ!」

    しかしその攻撃は瞬間移動でそれを交す。

    次の瞬間、背後に気配を感じた私は回転して剣を振るう。

    「うぅっ!」

    オーディンの体が吹き飛ぶ。

    「この能力まで……」

    彼女がつぶやくと同時、ドラグウイングがさらなる攻撃でゴルトフェニックスにダメージ

    を与える。

    いける……!

    「私の……いいえ、私達の勝ちよ、オーディン!」

    私一人の力では勝てなかっただろう、でも、比企谷君と二人の、いや、それもちがう。

    私を支えてくれた人、由比ケ浜さん、火野先生達のおかげ……。

    「今こそ、あなたを倒す!ドラグウイング!ゴルトフェニックスにとどめを!」

    「ウルァァァッッッ!」

    これまでで最も激しい咆哮を上げてドラグウイングは巨大な炎を吐きだす。

    「ルッ・・・・・・ルァァアァッ!」

    断末魔をあげて、不死鳥が爆発する。

    これでオーディンはブランク体になる!

    「はは……本当に、強くなったね、雪乃ちゃん。でも、まだだよ!」

    オーディンがそう言うと、爆発が起きた地点に黄金の光が集まっていく。

    そして、

    「な、なんで……」

    「ルァァアァァアアアアアアアッッッ!」

    先程消滅したはずの、ゴルトフェニックスがそこにいた。

    「ここまで追い詰められるとは思ってなかったよ、認めてあげる。あなたはすごい」

    「どうして、あのモンスターが……」

    「ゴルトフェニックスは、不死鳥。その命が尽きても、一度だけ蘇ることができる。その

    強さを、大幅に増して。そして、契約者である私の力も」

    「そう……なら、今度こそ決めて見せるわ。次の一撃で」

    「いいね、私もそう思ってたところだよ」

    「比企谷君、力を貸して……」

    万感の思いを込めて、カードをスキャンする。

    「Final Vent」
  28. 28 : : 2014/09/14(日) 23:27:15
    「世界を手に入れる、その最後の試練にあなたが立ちふさがる……最高だよ、雪乃ちゃん

    っ!」

    「Final Vent」

    オーディンの背にゴルトフェニックスがつき、まばゆい光を撒き散らしながら向かって向

    かってくる。

    大きく跳び上がると、ドラグウイングが黒炎弾をはなち、そのまま私を包み込んだ。

    「エターナル、カオスッッッ!」

    「ドラゴンナイトキック!!」

    私達が激突すると、ミラーワールド、世界自身が震え始めた。

    巨大すぎるエネルギーの激突。

    「はぁぁぁぁぁぁっっっ!」

    「やぁぁぁぁぁっっっ!」

    永遠にも感じた時間は、果たして一瞬だったのかもしれない。

    突如として、オーディンの体から粒子がこぼれ始めた。

    「え……?な……、私が、負ける……?」

    そう言いながらも、力を緩めなかったのは、さすがオーディン、いや、雪ノ下陽乃だ。

    しかし、それでも

    「はぁぁぁぁぁぁああああっっっ!」

    一秒後には、彼女の体を私の攻撃が貫いていた。

    「う……あ、ああ……」

    姉さんは、自らの最期を悟ったようだ。

    「最後の最後で負けるなんて、私もまだまだだなぁ……」

    その体から、小爆発が連続して起こる。

    「さよなら、姉さん。あなたのこと、言うほど嫌いでもなかったわ」

    「あはは、雪乃ちゃんは、相変わらず、嘘が、下手……だなぁ……」

    ドゴォォォォ!という音をたて、オーディンは跡形もなく消し去った。

    満足感とも空しさとも何とも言えない感情をかかえて立ち尽くす私のもとに黄金の光の塊

    が空中から舞い降りてきた。

    ―最後のライダーは、あなた。さぁ、その願いを叶えましょう―

    「私の、願いは……」
  29. 29 : : 2014/09/14(日) 23:27:31
    以上が、原因不明の失踪事件の真相であり、仮面ライダーと名乗る人間達の戦いの真実で

    ある。

    この戦いに、正義は、ない。

    そこにあるのは、純粋な願いだけである。

    その是非を問える者は……。
  30. 30 : : 2014/09/14(日) 23:27:52
    「雪乃ちゃん、そんなところで寝てると、風邪ひいちゃうよ?」

    幼いころ聞いた、なぜか心が安らぐその声を子守り歌にして、私は眠りについた。
  31. 31 : : 2014/09/14(日) 23:28:32
    「おにいちゃんお兄ちゃん、早く行かないと学校遅刻しちゃうよ!」

    「遅刻するのはお前だろうが……ほら、早く行くぞ。送ってってやる」

    「えへへ、やっぱりお兄ちゃんは頼りになるなぁ。実はぁ、お兄ちゃんと一緒に学校に行

    く為に朝はゆっくりしてるんだよ?あ、今の小町的にポイント高い!」

    ―――――
    「っははっ!やっベー、隼人くんマジやっベーわ―!」

    「戸部、あんたそれぜんっぜん面白くねーし」

    「はは、まぁまぁ優美子、戸部のはいつものことだろ?」

    「っか―、マジみんな俺に冷たすぎじゃねー?姫菜もそう思わねー?」

    「翔は確かに面白くないからなぁ……」

    「つーか戸部、あんたら大丈夫?付き合いだしてすぐでこれとかやばくない?」

    「はは、優美子は相変わらずきついなぁ」

    「はぁ!?あーし全然性格悪くないから!」

    ――――――

    「むほほほほほほ!ついにできたぁ!我の渾身の設定集!さぁさぁ戸塚氏、とくと読んで

    くれっ!」

    「あははは、所で材木座君、僕この前もいくつか設定読んだけどさ、本編はいつ書くの?」

    「こ、こぽぉ……純粋なその視線が痛い……」

    「材木座君の設定っていっつも斬新で面白いからさ、早く全部読みたいんだー」

    「は、はぁい!明日までに全部書いてくるでおじゃる!それでは、さらばっ!」

    「楽しみにしてるねー」

    ――――――――

    「もうすぐ体育祭だねー。楽しみだね、さがみん、ゆっこ」

    「そうだね……私、実行委員長、やってみたいな」

    「ええ!?でもさがみん、文化祭の時あんなひどいこと言われて……トラウマとかになっ

    てないの?」

    「……私、変わらなきゃいけないと思うんだ。だから今度は誰かと協力してもまかせっき

    りにしないで、自分でできることは一所懸命がんばるよ」

    「さがみん、変わったね……」

    「ええ!?そうかなぁ」

    「うん、変わったよ。……私も、変わらなきゃかも」

    「え?」

    「さがみんが委員長なら、私は副委員長として頑張るよ!」

    「あ、ありがとう!」

    ――――――――

    「火野先生、今度の研修のことで打ち合わせをしたいんですが、ちょっといいですか?」

    「あ、平塚先生。僕もちょうどそう思ってたところです」

    「わ、私たち、気が合うかも……なんて」

    「そうかもですねぇ」

    「よ、よかったら今度お食事でもどうですか?」

    「あ、ならうちに来ませんか?世界の料理をごちそうしますよ」

    「ほ、本当ですか!!? よし、ついに私にも素敵な彼氏が……」

    「……?どうしました?」

    「いっ、いえいえ!なんでも!」

    ―――――――

    「大志、あんた最近なんか浮かれてない?」

    「兄貴にもわかる?実は俺……彼女ができたんだ!」

    「大志あんた……私達は、闇の住人だよ?」

    「這いつくばってこそ、つかめる光もある……」

    「相手は?」

    「比企谷小町さん!」

    「比企谷の弟か……ま、せいぜいうまくやりな」

    「うん!兄貴もね!」

    「一言余計だよ……」

    ―――――――――――――
    「誰か、今学期の学級委員長をしてくれる人はいませんかー?」

    「私、やります」

    「「おおー、留美ちゃんならいいんじゃない?   鶴見さん可愛いしなー。

    でも、夏休みぐらいから鶴見さんってなんか変わったよなー  優しいし頼りになるしー

    ……」」

    八幡、私、変わるよ。

    そしていつか……

    ―――――――――――――
  32. 32 : : 2014/09/14(日) 23:28:37

    「一色さんからの依頼での他校との合同イベント、何とかうまくいきそうね」

    「ったく、生徒会の仕事を無意味に増やしやがって……」

    「まぁまぁ、そんなこと言わないでよヒッキー。推薦で受かった城廻先輩も手伝ってくれ

    てるし随分楽できてるじゃん」

    「こんにちはー」

    「確か向こうの学校の生徒会長の……」

    「折本かおりです、よろしくお願いします」

    「んじゃ、打ち合わせ始めるか」

    「比企谷君、お茶」

    「ヘイヘイっと……」

    「ねぇ比企谷」

    「なんだ?」

    「あんたさ、変わったよね。中学の時と」

    「それを言うならお前もな。ちったぁましな奴になったんじゃねぇの?」

    「……あの時はごめん」

    「ん、気にしてねぇよ」

    「そっか、ありがと」



    「ねぇヒッキー、さっきゆきのんと話してたんだけどさー、また火野先生と四人でお泊ま

    り会しようよー」

    「ヘイヘイ、とりあえず会議終わらせよーな」

    「あれ?反対しないの?」

    「どうせ俺に拒否権は無いんだろうが」

    「よくわかったわねその通りよ」

    「はぁ……それにまぁ、そういうのも嫌いじゃない」

    「やったぁ!じゃぁ明日ね!」

    「随分唐突だな……場所は?」

    「私の家で構わないわ。どうせ一人暮らしだしね」

    「でもゆきのんもすごいよねー、まだ高校生なのにちゃんと自分でお金管理して、富士山、

    とかも色々やってるんでしょ?」

    「由比ケ浜さん、私がやっているのは不動産運用よ。別に富士山をどうこうしたりはしな

    いわ。まぁそれも、自分で何とかしなくてはならないからね」

    「あ、ごめんねゆきのん……」

    「気にすることは無いわ。一人というのもなかなかいいものだわ。それに、私にはあなた

    達がいるから……」

    「ゆきのん!」

    「ったく、お前らはいつもいつも……」

    俺はそんな微笑ましい光景を、いつまでもいつまでも見つめていた。

    やはり、俺の青春ラブコメは間違っている。
  33. 33 : : 2014/09/14(日) 23:29:39
    ―あなたの願いは……?―

    「ライダーバトルを、無かったことに……」
  34. 34 : : 2014/09/14(日) 23:38:39
    以上で、この物語は終わりです。
    最後の締め方、いいのが思いつかなくて微妙な感じになってしまいました……。
    こんな駄文に最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
    特にnyさん。
    あなたのコメントはとても励みになりました。
    おかげさまで最後まで何とか書き上げられました。
    もしよければ次の作品も読んでくださいね。


    俺ガイルの世界同様、ライダーの世界がさまざまな世界と融合してしまい、その世界を八幡達が旅する物語『ぼっちライダーディケイド』(この物語の続きです)
    仮面ライダー鎧武の捻くれ(?)科学者『戦極凌馬』が高校生になって八幡の代わりに奉仕部にはいる物語『ぼっちライダー鎧武』(仮)。

    みなさん、よければぜひ読んでみてください!
    それでは!
  35. 35 : : 2014/09/14(日) 23:59:21
    次回作楽しみにしてます!

    締め方もなんかラストって感じが伝わって好きです!

    俺も頑張んないとなぁwww
  36. 36 : : 2014/09/15(月) 00:05:46
    新番組予告!
    『ぼっちライダーディケイド』
    「比企谷八幡、君は、ライダー15の世界を旅しなくてはならない。世界を救う為に」

    由比ケ浜「私も、ヒッキーの力になるよ!」

    雪ノ下「ライダーバトルがやっと終わったと思ったら……」

    八幡「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!」

    ―KAMEN RIDE DECADE!―

    ―ブレイドの世界―(×ドキドキ!プリキュア)
    相田マナ「私の、身体が……」

    「マナは、強くなりすぎた……彼女はもはや人間ではない、最悪のアンデッド、ジョーカ

    ーだ」

    立花「マナは絶対に守る!」

    ―バーニングディバイド!―

    ありす「私が最強のライダーですわ!」

    真琴「アンデッドは全て封印した……後はあなたよ!マナ、いいえ。ジョーカー!」

    ベール「私の責任だ、だが私は謝らない」

    イーラ「新生ライダー、ってとこだ」

    マーモ「一緒に戦ってあげるわ、プリキュア」


    カブトの世界(×アクセルワールド)
    ハルユキ「クロックアップ!」

    黒雪姫「キャストオフ」

    ―チェンジ!スタッグビートル!―

    楓子「カラスさん、あなたならこれを……」

    ハルユキ「これは、ハイパーゼクター……?」

    能美「あっははははは!ゲームオーバーですよ、有田先輩、いや、仮面ライダーカブト!」

    チユリ「私だって戦える!」

    ―チェンジ!ドラゴンフライ!―


    電王の世界(×デートアライブ)
    士道「十香、いくぞ!」

    ―Gun Form―

    電王(十香)「お前倒してもいいよな?答えは聞いてない!」
    ことり「しょうがないな、士道は……」

    ―Sword Form―

    折紙「人類が唯一人工的に作ることができた精霊……」

    デネブ「折紙をよろしく!」

    折紙(ゼロノス)「最初に言っておく、私はかなり強い」



    クウガの世界(×ソードアートオンライン)
    キリト「俺のユニークスキルは……超変身!」

    ヒースクリフ「全プレイヤーの中で最も反応速度の速い物に与えられる能力、それがクウ

    ガへの変身能力だ」

    キリト「アスナァァァァッッ!」

    クウガアルティメット「お前だけは許さないぞ……」


    ファイズの世界(×Yes!プリキュア5!Gо!Go!)
    のぞみ「知ってるかな……夢っていうのは時々とっても切なくなるもの……らしいよ」

    りん「のぞみ、あんたはまぁた……」

    のぞみ「戦うことが罪なら、私が背負ってみせる!大いなる虚無の力、キュアファイズ!」

    りん「情熱の蒼き炎、キュアサイガ!」

    うらら「はじけるレモンの香り、キュアオーガ!」

    こまち「安らぎの、緑の大地、キュアカイザ! ナッツさん、バトルモードです」

    ナッツ(バトルモード)「ナツ!」

    かれん「溢れる知性の泉、キュアデルタ!」

    くるみ「青いバラは秘密の印、ローズオルフェノク!」

    シロップ「ミルクだけオルフェノクろぷ」

    ミルク「うるさいミル!」

    ブンビー「各種変身アイテムは、ブンビーカンパニー製だよ!」

    スコルプ「まさかプリキュアと共闘する日が来るとはな……」



    ……………………おたのしみに!

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kusutti

くすっち天頂

@kusutti

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