ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

苗木「異常ヶ峰学園…?」

    • Good
    • 91

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/07/01(火) 13:32:50
    初ssとなります。

    ※キャラ崩壊注意

    ※その他もろもろも注意


    では、始めていきます。
  2. 2 : : 2014/07/01(火) 13:39:34
    苗木「ここか…」










    僕の名前は苗木誠。どこにでもいる普通の高校生。

    僕は今、都会の中心にそびえ立つ大きな学校の前に立っている。

    僕は今日から、この学校の生徒だ。
    それは、僕宛に届いた一通の手紙から始まった。













    『あなたを''超高校級の異常者''として我が異常ヶ峰学園に招待いたします。』













    うーん。



    苗木「こんなにも貰って嬉しくない招待状は初めてだなぁ」
  3. 3 : : 2014/07/01(火) 13:47:42

    異常ヶ峰学園は、異常な高校生達を隔離(あつめ)るための学校として知られている。

    学園からのスカウトか、一般人の誰かに指名されることでしか入学することができない。

    それにしても、だ。
    超平凡な高校生であるこの僕が、何者かによって異常者と見なされるとは…。

    中学のときに妹の友達を追いかけ回したり、高校生になってからは幼女に手を出す頻度が増えたけど、その程度だ。



    苗木「一体誰が僕を…?」



    ちなみにこの異常ヶ峰学園、どうも招待を拒否することはできないようだ。
    拒否しようものなら家族親戚左右田まとめて惨殺されるらしい。





    苗木「…こんなところで独り言呟いてても仕方ないな。よし、入ろう」






    そして僕は気を失った。
  4. 4 : : 2014/07/01(火) 13:55:06

    苗木「…ん、あれ?」



    目を覚ますと、見慣れない教室だった。



    苗木「なんだこれ、窓に鉄板?しかも内側からボルトが…」



    異常者が逃げ出さないようにするため?

    ん?これは…



    『にゅうがくしき、やる、げんかん、あつまる、はちぢにやる、おくれないで、くだちい』



    苗木「異常者が書いたみたいだな…って8時!?もう8時ちょい過ぎてる!やばい、急ごう!」



    廊下を走り、玄関ホールへとたどり着く。

    そこには、1、2、3、……僕を含め15人の生徒がいた。

    彼らが、異常ヶ峰学園の生徒なのかな。
  5. 5 : : 2014/07/01(火) 14:09:04

    ???「これで全ての役者が揃ったようだな」

    ???「そのようですね」

    苗木「えっと…あの…」

    ???「おい君ィ!!!」


    苗木「!?」


    ???「8時に玄関ホール集合と書いてあっただろう!遅刻とはどういうことだ!殺すぞ!!」


    苗木「すいませんでしたぁ!!!」


    超高校級の【異常者】 石丸清多夏


    ???「ちょwwwこんなときにwww遅刻もクソもないwwwwぶへヘへヘへヘへwwwww」

    超高校級の【異常者】 江ノ島盾子



    苗木(うわぁ…ヤバいのが揃ってるなぁ…)


    苗木「というわけで、ここからは自己紹介をしていくよ」
  6. 6 : : 2014/07/01(火) 14:42:53
    シュールな中にシリアスさが混じっていて、とても好みです!期待しています!
  7. 7 : : 2014/07/01(火) 14:53:21

    ???「あの…苗木くん、ですよね?」


    苗木「え?そうだけど、何で…」




    ???「やっぱり!私、中学一緒だった舞園さやかですよ!覚えてますよね?ね?」

    苗木「(誰だ?)う、うん。覚えてるよ」






    苗木「あの…ちなみに、どこの中学校だったかな〜なんて…」

    舞園「幕羅中ですよ!」

    苗木(聞いたこともない名前だ)



    苗木(さっきの2人に比べたらマトモな人かな。でもこの人は僕のことを知っている…何故?)










    舞園「もちろん、苗木くんのことは何でも知ってますよ?身長、体重、座高、スリーサイズ、アンテナの役割を果たす髪の本数、一週間の平均摂取カロリー、それから…」



    苗木「あ、はい、もう結構です」





    超高校級の【異常者】 舞園さやか
  8. 9 : : 2014/07/01(火) 15:03:18

    ???「我は大神さくらと申す。苗木と言ったか?よろしく頼むぞ…」

    苗木「え!?大神さくら!?本物!?」


    大神「勿論だ」


    まさか…本物のアイドルと出会えるなんて…





    大神さんは、超高校級にも負けない高校生アスリート達を集めた大人気アイドルグループ、『The StrongWorld』のメインボーカルをつとめている。
    ベースの重低音のように心に響く美声と、左手の薬指と小指だけでマイクを粉々にする『マイク潰し』と呼ばれるパフォーマンスが人気を呼んでいる。



    しかし…


    苗木(逆にそれが仇となって、異常者と見なされてしまったのかな…。)


    超高校級の【異常者】 大神さくら
  9. 10 : : 2014/07/01(火) 15:17:16

    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」


    ???「十神白夜だ」


    苗木(比較的マトモな人かもしれないな)





    十神「またの名を…『全てを制す者・エターナルカオス・オーバーロード』だ」

    苗木「あ、はい」



    苗木(久々にかなりキツい人に出会ったな)







    十神「いいか苗木。お前、ここに呼ばれたことに感謝しろ」



    苗木「え?」




    十神「ここに来て、異常者となる、いや、異常になれることに感謝するんだ」



    苗木「ど、どういうこと?」




    十神「異常になるということは、社会という偽りの鎖に縛られることはないということだ。自分を遮る闇は無い。そこに差すのは、聖天の光。つまり俺達は神。神の子、運命の子なんだ。」





    苗木「……………」






    十神「この異常ヶ峰学園を卒業し、全てを手に入れ、俺は英雄となるんだ!!」


    苗木(あぁぁ……)





    江ノ島「ちょwwww英雄wwwその歳で英雄wwwwぶふぉおwwwwテラワロッツァwwwww」




    十神「英雄になれない者に異常者はやってほしくないな」



    苗木(いつまで言ってんだよ…空気がフリーズベントしてんだけど…)



    苗木(とにかく、あんまり関わらない方がよさそうだね)




    超高校級の【異常者】 全てを制す者・エターナルカオス・オーバーロード
  10. 11 : : 2014/07/01(火) 15:28:47
    あ、ヤバい…本格的ヤバい…
    でも期待です
  11. 12 : : 2014/07/01(火) 15:34:42

    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」


    ???「アポ!アポアポアポォ!」


    苗木(関わらない方がいいな)


    ???「アポォ!アポアポクワタレオンアポアポ!」


    苗木「あ、クワタレオン君ね、よろしく」


    クワタ「アポォ」


    超高校級の【異常者】 クワタレオン








    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」


    ???「不二咲千尋ですぅ…」


    苗木「うん、よろしくね」

    不二咲「よろしくねぇ」


    苗木(可愛いな)

    苗木(他の人に比べたらマトモそうだし、この子ならなんとかなるな)


    不二咲「あ、あの…」

    苗木「どうしたの?」



    不二咲「苗木君って…可愛い顔してるねぇ…」ジュル…


    苗木(えっ)


    不二咲「もしかして…ホモビデオに出たこととかあるのぉ?」


    苗木「………いや、一回もないけど」


    不二咲「そうなのぉ?残念だねぇ」

    苗木(何がどうで残念なんだ!?)



    超高校級の【異常者】 不二咲千尋
  12. 13 : : 2014/07/01(火) 15:45:35
    読んでてすごい楽しいです!期待
  13. 14 : : 2014/07/01(火) 15:46:00

    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」


    ???「ジェェェェェノサイダァァァァァァァ!!!!」


    苗木「はい」




    超高校級の【異常者】 ジェノサイダー








    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」



    ???「ぎゃっアタシね、朝日奈葵だよ!ぎょわっよろしくね!ジェアァ」



    苗木(変な日本語を覚えてる以外はマトモかもしれない…)



    大神「…ほう。お主、なかなか良い身体をしておるな。何かスポーツをしているのか?」



    朝日奈「びゃやあ、私水泳やってるよ!ひょりゃっ!」


    大神「なんと!The Strong Worldに入らぬか?丁度水泳枠が空いているのだ」



    朝日奈「ほんとー?じゃあぎゃっ考えぎょわっとくね!」


    苗木(早くも仲良くなりはじめた…朝日奈さんと大神さんは安全そうだ)



    超高校級の【異常者】 朝日奈葵
  14. 16 : : 2014/07/01(火) 15:48:49
    期待ですっ!
  15. 17 : : 2014/07/01(火) 16:06:49

    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」


    ???「大和田紋土です。よろしくお願いします。」


    苗木(見た目が怖いんだけど、中身めちゃくちゃ礼儀正しい…)



    大和田「それにしても、入学式を執り行うと書いていたのに、一向にはじまる気配がありませんね」


    苗木「そ、そうだね」


    大和田「何事もなく済んでくれれば良いのですが…」


    苗木(見た目はともかく、とても異常者には見えない)

    苗木(この人は…何があったんだろう)

    苗木(とにかく、現段階では一番マトモだ。大和田クンと行動しよう)



    超高校級の【異常者】 大和田紋土












    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」


    ???「…………」コク


    苗木「えっと、君の名前は…」


    ???「……ろ………こ…」


    苗木「???」

    苗木はもう一度耳を近づけて聞く。


    ???「やすひろ…たえこ…」

    苗木「たえこさん?よろしくね」

    たえこ「…………」コクコク


    苗木(見た目は派手だけど…異常者として送られるような子には見えない)


    苗木(この子にはどんな秘密があるんだろう…?)


    超高校級の【異常者】 やすひろ たえこ
  16. 19 : : 2014/07/01(火) 16:36:23


    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」



    ???「ฉันที่ซ่อนใบขอแสดงความนับถือ」



    苗木「!!!??」



    ???「ฟอร์จูนผมตี 30%」







    苗木(何を言ってるかさっぱりだ…)


    苗木(とりあえず頭がウニみたいだからウニ山クンと呼ぼう)




    ウニ山「เต็มรูปแบบการโจมตีมาตรการช็อกดจำลอง」



    超高校級の【異常者】 ウニ山










    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」



    ???「苗木君ね、覚えたわ」



    苗木「…はい」



    ???「それにしても、超高校級の異常者…ね。私には、あなたがそんな人間には思えないわ。」



    苗木「まぁ…呼ばれちゃったものはしょうがないしね…」



    苗木(……………)



    ???「あら…人間の最底辺が集まると呼ばれるこの場所に来て、随分前向きなのね」



    苗木「まぁ…前向きは僕の取り柄だからさ」



    ???「そう…まぁ、仲良くしましょう、苗木君」


    苗木「…うん」



    苗木(………………)




    ???「…失礼。私の自己紹介がまだだったわね」



























    ???「山田一二三よ。よろしく頼むわね、苗木君」



    苗木「…はい」



    苗木(一番関わってはいけないということだけはわかった)



    超高校級の【異常者】 山田一二三
  17. 20 : : 2014/07/01(火) 16:39:21

    ま、まだ序盤なのに大笑いしてお腹痛いですwww

    今後も気になります!
  18. 21 : : 2014/07/01(火) 17:10:28
    苗木(残りはあの子だけか)


    苗木「えっと、僕は苗木誠。よろしく」




    ???「…キチィ」




    苗木「…え?」









    ???「キェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!(σ՞ਊ՞)σ」







    苗木「!!?」









    苗木「あ、あの…えっと、名前は…」



    ???「…霧切響子よ」


    苗木「(普通に喋れるんかい)よろしく」


    苗木(ギリギリさんか、変わった苗字だな)


    超高校級の【異常者】 ギリギリ響子










    スピーカー『あー、アーッ♂、マイクテスッ!マイクテスッ!オマエラ、これから入学式をアレしますので、体育館にお集まりください!!』





    な、何だ!?



    大和田「随分と、煩わしい声でしたね。」


    十神「フ…とうとう始まるのか…闇のバトルが」


    朝日奈「ぎぇあ!耳がいたい!びょひゃぇっ行こっかさくらちゃん」

    大神「うむ、行こう」



    苗木「入学式かぁ…なんか、緊張するなぁ」



    大和田「私もです。…そうそう、新学期の幕開けですから、服装もピシッとしなければいけませんね」



    苗木(龍やら虎やらの刺繍を施した長ラン着てる人が言うセリフなのかそれ)




    そして、道に迷った江ノ島さんとギリギリさんを最後に、全員が体育館へ集まった。
  19. 23 : : 2014/07/01(火) 17:47:47

    スピーカー『みんな集まった?集まったよね?』


    十神「募るべき勇士は揃ったぞ。さあ、始めよう」

    ???「ひゃっほー!はい皆さん、こんにちは」


    な…何だアレは…
    なんか…2人で1人の仮面ライダーみたいなクマのぬいぐるみが喋ってる…


    クワタ「ア、アポ?」
    舞・朝「かわいい!」
    石丸「なんだあれは!?よし殺そう!」
    江ノ島「おまwwぬいぐるみが喋るわけwwwシャ、シャベッタァアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
    ギリギリ「キチィ…(՞ਊ՞)」

    各自自由な反応をしている。



    ???「僕はモノクマ!この学園の学園長なのです!」


    【学園長】 モノクマ




    モノクマ「えーと、君たちはこの学園から出ることはできません!一生ここで過ごすのです!」


    苗木(…まぁ、超高校級の異常者と呼ばれる者たちを野放しにするわけにはいかないよね)


    大神「なんだと!?」

    石丸「馬鹿なことを言うな!ブチのめすぞ!」

    クワタ「アポアポ!!」


    モノクマ「そこで!卒業制度を設けます!」

    苗木「卒業…制度?」


    モノクマ「はい、そうです!皆さんには、コロシアイをしてもらいます!」


    〜割愛〜



    モノクマ「…というわけです」
  20. 24 : : 2014/07/01(火) 17:50:31
    二人で一人の……まぁエクストリームとか言ってるけどねw
  21. 25 : : 2014/07/01(火) 18:05:25
    苗木「こ…殺し合う?僕らが…?」


    石丸「適当なことを言うな!殺すぞ!」ガシッ


    モノクマ「ギャー!!学園長への暴力は、校則違反だよ!!」

    石丸「君を殺してしまえば校則など関係ない!死ね!」


    モノクマ「…………」


    石丸「おい何だ!!何故急に黙り込むんだ!!!」


    たえこ「…! ぁっ…あ…ぁ…」


    石丸「ん?何かね?」


    たえこ「な……………投 げ て !」


    石丸「よしわかった!!」ブンッ





    江ノ島「おまwwww何でこっち投げたwwwww」

    ドオォォォォォン!!!!


    苗木「え…」



    苗木「江ノ島さん!!!!!」

    大和田「江ノ島さん!?大丈夫ですか!?」


    江ノ島「おまwww大丈夫なわけwwwww」


    不二咲「まだ息があっ……よかった、生きてるみたいだねぇ」


    舞園「あの…モノクマは…」


    モノクマ「次は許さないからね!」


    〜割愛〜



    なんやかんやで僕らは、この学園を探索することになった。


    十神「俺は一人でいく」


    山田「あら、どうしてかしら?」


    十神「…決まっているだろう」


    十神クンはメガネを小指の第二関節でクイッとあげると、ニヤリと笑った。




    十神「英雄は、孤高の存在でないとな」


    苗木(あぁぁ…)
  22. 26 : : 2014/07/01(火) 18:32:14
    大和田「待ってください」


    十神「…何の用だ?黒騎士」


    苗木(あぁぁ…)


    大和田「ここは、全員で協力しあうべきです。でないと、私たちは本当に互いを警戒しながら生活していかなければならなくなります」


    山田「…私も、一人で行かせてもらうわ」


    苗木「山田くんまで…」

    山田「慣れあったところで、いつ裏切られるかわからないじゃない。」

    苗木「そんな…」

    ウニ山「ฉันยังไป」

    苗木(何言ってんだ)



    大和田「皆さん…どうして…」

    石丸「…このまま無理に団結しようとしても、必ず誰かが裏切るだろう」

    石丸「大和田くん、一旦解散しよう。(殺人)計画を立てるのはそれからだ」


    こうして僕らは解散し、各自で探索を進めることになった。
  23. 27 : : 2014/07/01(火) 22:00:39
    ウニ山笑いこらえられませんでした!!

    期待です!
  24. 28 : : 2014/07/01(火) 22:43:12

    僕は大和田くん(と僕の袖を引っ張るたえこさん)と共にまずは寄宿舎にある自分の部屋を調べることにした。


    少し広く、ベッドもふかふかだ。
    忘れてたけど、とても異常者を隔離するような施設には思えない。


    割愛されたが、モノクマから説明を受けたとおり、机に工具セットが入っている。


    苗木「あ、あれ…?」

    シャワールームが開かない。

    何で?男子の部屋には鍵は無いはずなのに…。
    まぁいいや、あとでモノクマにクレームつけてやる。


    窓には相変わらず鉄板が貼ってある。
    そのため、昼夜問わず電気を消したら真っ暗になるのだ。


    苗木「そろそろいいか…ってうぉお!?」



    ドアの前にたえこさんがいた。



    苗木「たえこさん、部屋は調べ終わったの?」


    たえこ「……………」コク


    大和田「苗木さん、安広さん、終わりましたか?」


    苗木「うん、2人とも終わったよ」


    大和田「次はどこを探索します?とりあえず、最低限生活できる要素は揃ってるみたいですね。一生過ごしてもらうというのは、冗談では無かったのかもしれませんね…」


    苗木「でも、脱出の糸口はあるはずだよ。」

    たえこ「………」コクコク


    そして何やかんやとしてるうちに情報交換会の時間がやってきた。


  25. 29 : : 2014/07/02(水) 02:40:55

    食堂に行くと、石丸クンと舞園さん、朝日奈さんと大神さんがいた。


    朝日奈「びゃあ、おつかれっぎゃっ」

    苗木「結構歩き回ったね」

    石丸「他の者はまだ来ないのか!殺すぞあいつら!!」


    たえこ「………!」プルプル


    苗木「(あっ)い、石丸クン、そんなに怒鳴らなくても…」


    大和田「そうですよ。私たちが早いだけで、あと10分あるのですから」


    石丸「む…言われてみれば」



    まぁ何やかんやあって全員集まった。
    十神クンもちゃっかり来てるし。



    石丸「よし!では情報交換会を開始しよう!」


    十神「新たなる世界への道があったのだが…生憎、闇の檻の結界により先へ進むことができなかった」


    十神「おそらくは…選ばれし人間の命と引き換えなのであろう」


    舞園「直訳すると…2階への階段は鉄格子で塞がれていて、殺し合いが起きたら解放されるかも…ってことですよね」

    大神「そのようだな」


    十神「英雄に近づくには、尊きものを犠牲にせねばならんようだな」


    朝日奈「あぎょあそういえばぎゃおっ、食料は?ぼなゃっ誰か厨房とか見た人いない?」


    不二咲「厨房には大きな冷蔵庫と、野菜とかいろいろあったよぉ」


    大神「しかし、数はあれども食えば無くなる。その時はどうすればよいのだ?」


    不二咲「あ、それなら自動で補給されるから安心しろってモノクマが」


    一同「「「!?」」」


    江ノ島「おまwwwwモノクマに会ったのかよwww超高校級の不運かお前wwww」

    クワタ「アポアポ」

    江ノ島「これは?」つリンゴ

    クワタ「アッポォ」

    江ノ島「ぶひゃひゃひゃひゃwwwwwwww」
    ジェノ「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!!」



    石丸「き、君たち!!静粛にしたまえ!!首を跳ねるぞ!!」
  26. 30 : : 2014/07/02(水) 17:01:05

    大和田「寄宿舎を見てきたのですが、特に変わったところはありませんでした。完全防音設備のようです」


    苗木「階段以外にも入れない場所あったよね」


    朝日奈「たゎぶゅっきょっ」

    クワタ「アポアポ」

    ウニ山「ขอทำหมอดู」


    苗木(お前らは何を言っているんだ)



    たえこ「………いの?」

    苗木「え?」




    たえこ「……ここから………出られないの…?」


    石丸「諦めちゃいかんぞ!脱出口は必ずあるはずだ!」


    大神「だが、玄関のトビラはビクともしなかったぞ」


    山田「裏口がないか、探してみたけど…そんなものはどこにも無かったわ。」


    ギリギリ「 (´◉◞౪◟◉) 」


    江ノ島「この人数で探索した結果wwwwwwwww何の成果もwwww得られませんでしたwwwwwwwwwww」



    結局この日は皆で夕食をとって解散ということになった。
  27. 31 : : 2014/07/02(水) 17:29:25

    〜苗木部屋〜

    苗木「…はぁ」


    結局、とりあえずはこの学園内で過ごさなければならないのか。

    娯楽が無いし、性欲も溜まる。
    もう2日もヤってないや。


    苗木「はぁ…」


    ピンポーン

    ん?
    誰かな…



    ガチャ


    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!(σ՞ਊ՞)σ」バタン





    …………………。



    苗木「…何だったんだ、今の」


    …とりあえず、人付き合いには気をつけないと。

    比較的マトモなのが、大和田クン、たえこさん、大神さん、朝日奈さん。

    会話はできるけどなるべく関わりたくないのは舞園さん、不二咲さん、山田クン、石丸クン、オーバーロード(笑)クン。

    そもそも会話が成り立たないのがジェノさん、江ノ島さん。


    論外なのがクワタクン、ウニ山クン、ギリギリさん。

    この3人には特にかかわってはいけない。言葉がうつる。



    苗木「…で、君は何でここにいるの?」


    舞園「バレちゃいましたか!」


    どうやっているのか、舞園さんはヤモリのように天井に張り付いている。


    舞園「お話しましょう!」

    苗木「じゃあせめて降りてきて」


    そういうと舞園さんは壁を伝ってぬめっと降りてきた。

  28. 32 : : 2014/07/02(水) 17:36:27

    本当に面白いですwwww

    霧切とウニ山のキャラにハマりましたww


    今後も期待です!
  29. 33 : : 2014/07/02(水) 17:41:34
    やべえ……たえちゃん可愛すぎるだろ……

    あとウニ山は何語喋っているんだ……
  30. 34 : : 2014/07/02(水) 19:08:11
    ウニ山と十神www

    期待です!
  31. 35 : : 2014/07/02(水) 19:17:12
    たえこちゃんマジ可愛い

    期待してます!
  32. 36 : : 2014/07/02(水) 19:36:13
    >>32
    >>33
    >>34
    >>35

    ありがとうございます!

    ちなみにウニ山のは翻訳にかけると…
  33. 37 : : 2014/07/02(水) 22:18:00

    苗木「舞園さん、僕と中学一緒だったって言ったよね?」


    舞園「はい!幕羅中ですよ!」


    苗木「僕が通ってたのは尾牙多中なんだけど…」


    舞園「え!?」



    舞園「おかしいですね…苗木くんの声を中学のとき確かに聞いたんですよ」

    苗木「聞き間違えじゃないかな?」

    舞園「そんなことありません!私耳良いんですよ?」



    苗木(そういえば…舞園さんは、僕の名前を知っていた)


    苗木(でも僕が舞園さんと会うのは今日が初めてだ)


    苗木(……どういうこと?)



    舞園「…苗木君?」

    苗木「あ、いや、なんでもないよ」

    舞園「苗木君って、どうしてこの学園に送られてきたんですか?」

    苗木「僕は…わからない。きっと誰かに指名されたんだと思う」

    舞園「私も、そうなんです」


    苗木(そりゃ他人の部屋の天井に貼り付いてたら異常者扱いされるさ)



    モノクマ「やや!熱くなってますね苗木くん!」

    苗木「うわっ!」

    モノクマ「実は苗木くんに伝えることがあってやってきました!」


    〜割愛〜


    苗木「おお…開いた」


    苗木「舞園さんは床を這って出て行ったし、シャワー浴びて寝よ…」



    1日目なのに、疲れたな。


    みんなキャラが濃すぎるんだ……。






    苗木「…ふう」


    シャワー浴びたし、抜いたし、今日はもうやることがないな。
    夜時間も近いし寝るかな。
    ちなみに、山田クンの提案で夜時間は出歩き禁止となった。


    苗木「…おやすみ」
  34. 38 : : 2014/07/03(木) 01:41:53




    ーーーー苗木君のくせに、生意気よーーーー








    苗木「………。」



    朝、か。
    そういえば僕らは異常ヶ峰学園に隔離されたんだったな。



    苗木「頭痛いな…。」

    何故か夢の中にギリギリさんの服を着た山田クンが出てきて寝覚めが悪い。


    ドンドン!ドンドン!ドンドン!



    …おまけに誰かが部屋のドアをめっちゃ叩いてる。


    ガチャッ





    ギリギリ「キチィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!(σ՞ਊ՞)σ」バタン


    苗木「………………。」



    超高校級の異常者の面々は、簡単に僕を安心させてはくれないようだ。




    ドンドン!


    ガチャ


    石丸「おはよう苗木くんっっ!!!!」

    苗木「おはよう(うるさい)」

    石丸「朝食会を開くことにしたから早く食堂へ行きたまえ!急がないと殺すぞ!」

    苗木「うん、わかった」


    大和田「苗木さん、おはようございます」

    苗木「おはよう…大和田クン眠くなさそうだね」

    大和田「ええ、なるべく規則正しい生活を心掛けてますから。それより、石丸さんから聞きましたか?」

    苗木「朝食会だよね?」

    大和田「はい。朝日奈さんと舞園さんと大神さんが早く起きて作ってくださってるみたいですよ。では、私は一足先に行きますね」

    苗木「うん」バタン


    僕はとりあえずパーカーを羽織って部屋を出た。





    苗木「あ、下履いてないや」

    パンツ、ズボンを装着して改めて食堂へ向かう。
  35. 39 : : 2014/07/03(木) 02:11:33
    苗木「ふあぁ……おはよう」

    大和田「おはようございます」

    不二咲「おはよぉ」

    クワタ「アポポポ」

    ギリギリ「(ꉺ✺ꉺ)」


    大和田クンとたえこさんの間に座る。
    僕の場所として空けてくれたみたいだ。


    苗木「おはよう、たえこさん」

    たえこ「…ぉ……ょぅ」

    周りの音にかき消されそうな声を聞き取る。



    朝日奈「ぎゃっできたよっぎょふっ」

    大和田「運ぶのは私たちがやりますよ」

    苗木「僕も手伝うよ」



    十神「始まりの朝…せわしなく続く社会の音、声……フン、なかなかいいではないか」

    苗木(うわぁ…)

    苗木(あ、この形崩れてる目玉焼きは十神クンの分にしよっと)


    山田「あら、みんな早いのね。」

    大和田「おはようございます」

    山田「ええ、おはよう。あら美味しそうね、ちょっと私には少ないけど」


    石丸「全員揃ったかね?よし!いただきます!」


    石丸クンの合図で(ぶっちゃけ合わせたわけじゃなくてみんなが揃った時点で彼が突然合図しただけだが)みんなが食べ始める。


    大和田「大神さんが作られた味噌汁、味が深いですね。コクがあって、それでいてさっぱりしていてとても飲みやすいですよ」

    大神「グループの1人が教えてくれたのだ。我も気に入っておる」

    大和田「なるほど、やはり持つべきものは心の友ですね」


    苗木「美味しいね」

    たえこ「…!」コクコク



    江ノ島「皿うめぇwwww皿うめぇwwww」ガリッゴリッ

    十神「何故俺のハンプティ・ダンプティだけ歪んでいる…!!」

    ジェノ「オーバーロードざまぁねぇぜゲラゲラゲラゲラ!!!」

    ウニ山「และฉันเน่าเสียเพียงเล็กน้อยของฉัน」

    クワタ「アポォ」

    ギリギリ「(´◓ɷ◔`)」




    異常者達の朝食会は自由すぎる。
  36. 40 : : 2014/07/03(木) 18:02:51
    僕らは今日も探索をすることになった。


    脱出口は必ずあるはず。


    苗木「…ん?」

    なんだこれ?コイン?


    モノクマ「はっ!それを見つけてしまったか苗木くん!」

    苗木「うおあっ!びっくりした!」

    苗木「で、なんなの?これ」


    モノクマ「それは『モノクマメダル』でございます!」

    苗木(そのままかよ)


    どうやら購買部にあるガチャポンを回せるらしいので、とりあえず行ってみることにした。


    苗木「これか…」チャリン ガチャチャッ


    苗木「なんだこれ」

    試験管のようなガラスの入れ物に小さい花が入っている。

    苗木「僕には必要なさそうだな…」


    …何やってんだ僕は。

    さっさと探索に戻らないと石丸クンに何言われるかわからないや。

    苗木「うわっ!」


    驚いて声を上げてしまった。

    振り向いたら目の前にたえこさんがいた。


    苗木「あ…ここらの探索に来たの?」

    たえこ「……」コク

    たえこ「………」ジィー


    苗木(じっと僕の左手を見ている…)


    苗木「欲しいの?」


    たえこ「……!!」アタフタ


    苗木「欲しいならあげるけど、どう?」

    たえこ「……!」コクコク

    苗木「…じゃあ、はいっ」

    たえこ「………!!」パアァァ

    たえこ「あ、あり……とぅ…」

    苗木「うん!」



    それから大和田クンと合流し、探索を続けたものの、やはり成果はなかった。
  37. 41 : : 2014/07/03(木) 18:14:22
    おいそれってイン・ビトロ・ローズじゃ……苗木はそれの意味が分からないのか?
  38. 42 : : 2014/07/03(木) 19:20:37
    いろいろぶっ飛んでておもしろいですねw

    弱気なたえちゃんかわいい
    期待です
  39. 43 : : 2014/07/03(木) 19:49:47

    石丸「むむむ…今日も成果無しか…」


    ジェノ「おいおーい本当に脱出口なんてあるんスかー?アタシにはそうは感じられまてんけどぉー」

    朝日奈「諦まちゅダメでよジェノちゃん!」

    大和田「諦めたらそこで試合終了ですよ」


    山田「…ならいっそのこと、試合終了させてみたらどうかしら」

    みんなが山田の言葉に疑問を抱く。


    不二咲「ど、どういうことぉ?」
    クワタ「アポアポ」
    江ノ島「kwsk」
    ギリギリ「(՞ਊ՞)」



    山田「…適応すればいいのよ。ここでの生活を受け入れるってこと」


    苗木「なんだって!?」
    舞園「そ、そんな!」


    山田「私たちはこの人数で2日間学園内を探索した。けど、脱出の糸口なんて見つからなかったじゃない。
    2階に新しい情報があるかもしれないけど、脱出に繋がるような何かがあるようには思えないわ。それに…」


    十神「上の世界へ行くには、尊き灯火を消す…悪魔の契約(誰かを殺す、誰かが容疑者となる)が条件かもしれない、だろ?」

    山田「まぁ…そういうことね(何を言ってるのかしら)」


    大神「しかし…ここでの暮らしを受け入れろなど…そう簡単にできるものではあるまい」

    山田「人々に笑顔を与えなければならない貴女ならそうでしょう。けれど、少し考えればわかるでしょう?早くここから出たい、けど殺し合いは嫌だなんてそんな我儘が通じる世界ではないのよ」


    大神「ぬぅ……」



    十神「こうなれば……あの光と闇の審判(ライトアンド・ダークネス・ジャッジ)が言うように…悪魔と契約(誰かを殺す)するしかないのかもな……クククク(不敵な笑み」



    色んな意味で、場が凍りついた。
  40. 44 : : 2014/07/03(木) 23:43:28
    勢いがスゲエ……ww
    期待!
  41. 45 : : 2014/07/04(金) 01:50:43

    結局何の成果も無しということで情報交換会も終わり、解散となった。


    時刻は昼過ぎ。
    昼食は各自でとることになっている。


    朝日奈「びゃーっさくらちゃ〜んドーナツできたよ〜ぎょわっ」

    大神「すまぬな。ではいただくとしよう」



    苗木「なんかいまいちお腹減ってないな…」

    大和田クンも同じ理由で部屋に戻っていった。


    江ノ島「クワタ好きな果物なに?ww」

    クワタ「アッポォ」

    江ノ島「ぶひゃひゃひゃひゃひゃwwwww」
    ジェノ「ゲラゲラゲラゲラゲラwwwwww」


    苗木(あれ何が面白いんだろう)

    苗木(…僕も部屋に戻るかな)




    …食堂を離れると小腹が空いてきた。

    しかもあと何歩かで自分の部屋だというときに。
    何でこうもタイミングが悪いのか。


    たえこ「…あっ、……」

    苗木「ん?」

    たえこさんが歩いてきた。
    僕があげたプレゼントを両手でしっかり持っている。


    たえこ「…あっ……ぁの…」

    苗木「ど、どうしたの?」


    たえこ「……ヶ、…ケーキ……作った…けど」

    苗木「えっと、くれる…の?」

    たえこ「……」コクコク

    苗木「ありがとう!」







    〜たえこ部屋〜


    苗木(うおおおおどうしてこうなった)

    お…女の子の部屋なんて初めてだ…どうしよう…


    女子トイレや女子更衣室に入るのはしょっちゅうだけど、妹以外で女の子の部屋に入ったことはない。
    妹の部屋だって、カメラ仕掛けるために一回入ったっきりだ。

    それにしても…

    苗木「い、いい部屋…だね?」

    たえこ「……ありがとう…」


    ところどころに小物を飾ってある。

    花、古い置き時計、蓄音器、チェスボード、フランス人形、etc…

    彼女の見た目通りではあるが、彼女の内面からは想像しにくい。

    なんか大きな棺桶まである。
    これは一体……。
  42. 46 : : 2014/07/04(金) 02:10:54
    たえちゃん可愛い♪
  43. 47 : : 2014/07/04(金) 15:11:53
    このたえちゃん可愛すぎ‼︎‼︎

    期待です♪
  44. 48 : : 2014/07/04(金) 15:33:12


    たえこ「……」つケーキ

    苗木「ありがとう。いただきます」

    ケーキといってもみんなが想像してるようなのじゃなくてカップケーキだけどね。



    苗木「美味しい…たえこさん、料理上手なんだね!」

    たえこ「……!!」パアァ

    ほんのり紅茶の味がする。

    そういえばたえこさんいつもミルクティー飲んでたな。



    ピンポーンピンポンピンポン、ピンポーン


    たえこ「……?」

    苗木「あ、大丈夫、僕がでるよ」



    本当に超高校級の異常者の面々は僕に休息を与えてくれない。


    ガチャ



    舞園「苗木く〜ん!お話しましょう!」


    苗木「まぁ予想通りだったけど、なんで僕がここにいるってわかったのかな?」

    苗木「ごめん、たえこさん、ケーキごちそうさま。またお話しようね」

    たえこ「…うん……」手振り



    苗木「で、何の用かな君は。ってか何で床を這って移動するの?」

    舞園「いろいろ考えたんですけど、やっぱり私苗木君のこと知ってます!」

    苗木「いや、僕は君のこと知らないんだけど」

    舞園「だってそのドブ色のパーカー見たことありますよ!」

    苗木「え……えぇ?」

    舞園「だから私と苗木君は同じ中学校だったんです!はい論破!」

    苗木「うん、君ちょっと設定知ってるよね?」



    舞園「私、アイドル目指してるんです!」

    舞園「そのためにいろいろやってて…」

    舞園「あの時助けた伝説の不死鳥フェニックスが私だったんです!」

    舞園「あれ?苗木君、前髪0.07ミリ伸びましたか?」



    ……舞園さんと4時間以上話していた。



    だけど僕は思った。
    ストーカーも、中二病も、ホモ好きも、Storong womanも、変な日本語を覚えてる人も、何言ってるかわからない人も、会話が成り立たない人も。
    なんだか、一緒にいて安心できるようになってきた。
    異常者といて安心できるなんて、僕はこの学園に来てから相当狂ってしまったようだ。



    だが、モノクマはそれを良しとする訳がなかった。


    スピーカー『えー、ちょっと話があるので体育館に集まってください』



    大和田「…一体、何でしょうね」

    山田「少なくとも、ろくなことではないでしょうね。」



    〜体育館〜


    モノクマ「お前らアレだ、動機が足りないんだ!」

    〜割愛〜


    苗木「何これ…DVD?なんだろう…」


    僕らはそれぞれの席についた。
  45. 49 : : 2014/07/04(金) 20:33:34

    なんだろう、AVじゃないよね。

    ガチャ キュイーン



    『まk…苗木くん、異常ヶ峰学園への入学おめでとう』



    苗木「…父さん?」

    DVDには僕の父さん、母さん、そして妹が映っていた。




    『息k…じゃない、全然関係ない人として誇りに思うわ〜』


    『一生帰ってくんな強姦魔』


    『君の…じゃない、君に貸していた部屋は、私の書斎にしたよ。もう帰ってくることもないと思ってね』


    『大丈夫。あなたは渡り鳥。より高みへと飛びたつのよ。巣を作る必要は無いのよ(棒』


    『死刑になっちまえ』



    なんか家族からめちゃくちゃ嫌悪されてるけど、何でかな?
    妹の中絶の手術費も僕が全額払ってやったってのに。


    『とにかく、父s…僕らが君に会うこともないだろうし、これが最後のメッセージになるな』

    『食費もかからないしその他もろもろもかからないしあなたも自由を手にしたし、互いにプラスな筈よ』

    『空腹で苦しんで死ね』


    ははは…みんな元気だなぁ。


    突如画面は切り替わる。

    苗木「!?」


    そこには、めちゃくちゃに荒らされた僕の家が映っていた。


    『家族に見放され、家も失った苗木くん。あなたの帰る場所は、もうどこにも無いのです!!』


    苗木「なんだ…これ…」


    大神「………」





    舞園「そんな…なんで…いやぁぁぁぁぁ!!!!」

    苗木「舞園さん!?え、何で?」

    苗木(とりあえず止めに行かなきゃ!)
  46. 50 : : 2014/07/05(土) 01:48:55
    苗木の家族www
  47. 51 : : 2014/07/05(土) 02:31:25

    舞園さんが顔を真っ青にして逃げ出した!

    舞園さんを何とかしなきゃ!




    苗木「ゼェ……ゼェ……ハァ…」


    ……速い…

    ……追いつけない…!!


    大和田「待ってください舞園さん!!」


    舞園さんは大和田クンにあっさり捕まった。



    舞園「出して…私をここから出してよぉ!!!」

    大和田「お、落ち着いてください!!」

    苗木(何?私に出してって?)


    舞園「私は帰らなくちゃいけないの私の世界に!!」

    大和田「た、助けは来ます!!皆で持ち堪えましょう!!」

    苗木(私は孕まなくちゃいけないって?)


    舞園「助けなんて来ないじゃない!!!」


    大神「舞園よ……落ち着くのだ!!!」

    大神さんに一喝され、舞園さんはようやく落ち着いた。


    大神「舞園よ……今はまだ、小さな希望かもしれぬ……だが、希望は前に進む。今はそれを信じるのだ……」

    十神「必ず…光は我らを照らす…!」

    大神(何だ今の)

    舞園「わぁぁぁぁぁぁん!!!!」


    何故か2人より遠い位置にいる僕の胸に顔を埋めて泣く舞園さん。

    苗木「大丈夫…大丈夫だから」


    舞園「わぁぁぁぁぁぁん!!!!」


    苗木「必ず…全員でここから出よう」


    舞園「わぁぁぁぁぁぁん!!!!」


    苗木(いつまで泣いてんだこいつ)

  48. 52 : : 2014/07/05(土) 08:51:06
    いろいろあって今日は解散することに。

    みんな部屋に閉じこもっている。


    当然だろう。
    みんな同じような映像を見せられたのだから。

    苗木「……」

    家族の安否は対して気にならないが、なんとなく外の様子は気になってきた。


    ピンポーン


    苗木「ん?」ガチャ





    舞園「な…苗木くんっ」

    苗木「どうしたの?」

    舞園「な…なんか、ドアを叩く音が…あと『キチィ(՞ਊ՞)』って呻き声も…」

    苗木(ギリギリさんじゃないのか?)



    なんやかんやあって部屋を交換した。


    苗木「あ、建て付けのこと言ってないや、まぁいいか」

    苗木「…にしても」

    何なんだ、この部屋。

    ホルマリン漬けにされたよくわからない生物が多数置いてある。

    こんな部屋に泊まってたらそりゃ呻き声のひとつあってもおかしくないだろ。


    苗木「あぁー、眠い」


    苗木「…おやすみ」
  49. 53 : : 2014/07/05(土) 12:24:36



    ーーーこの手袋の下を見せるのは……私の家族になるような人間だけーーー






    ーーー立候補、する?ーーー






  50. 54 : : 2014/07/05(土) 12:39:47


    『朝です!オマエラ起きろー!』



    苗木「……朝か」


    ギリギリさんの格好をした山田クンが夢に出てきて少しイライラしている。


    あ……

    苗木「そういえば、舞園さんと部屋交換したんだったな」


    忘れてた…いつも通り全裸で寝ちゃったよ。



    〜食堂〜


    苗木「ふあぁ…おはよう」

    不二咲「おはよぉ」

    クワタ「アポポォ」

    ウニ山「ให้ฉันอวัยวะภายใน」

    ギリギリ「(((՞ਊ՞)))」

    たえこ「…おはよう」



    朝日奈「ぎゅんやーっドーナツできたよーまばぎっ」

    石丸「む?今日はドーナツと味噌汁だけかね?」

    山田「…あら?」

    大和田「私が作りましょうか?」

    山田「いえ、そうじゃないわ」





    山田「…舞園さんがまだ来てないみたいだけど?」

    苗木「…え?」

    石丸「む、寝坊とは珍しいな」

    苗木「あ、十神クン」


    十神「何の用だ?」

    苗木「舞園さん見なかった?」

    十神「俺はつい先ほど覚醒したばかりだ。誰も見ていない」

    苗木「僕ちょっと様子見てくるよ」
  51. 55 : : 2014/07/05(土) 13:09:10

    舞園さん…


    何があったんだ……?


    苗木「舞園さん!埋蔵さん!徳川埋蔵金!」ドンドン


    …あれ?

    苗木(鍵が…開いてる…)


    ガチャ


    苗木「なっ……!?」


    部屋がめちゃくちゃに荒れている。


    そして、シャワールームのドアにもたれ掛かっているのは……



    変わり果てた、舞園さやかだった。




    苗木「ゾノタロサァァァァァァァァン!!!!!!!」






    〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    苗木「…ん」

    朝日奈「じょよっ起きた!」

    不二咲「情けねぇ男だな。大丈夫…?」

    苗木「ここは…」

    朝日奈「体育館だでよっ」

    大和田「モノクマに呼ばれて私たちはここにいます」

    苗木「モノクマに……あ、そうだ…舞園さんが…!」




    十神「舞園は神の元へ帰ったよ」

    苗木「(多分死んだって意味かな)そ、そんな…」

    モノクマ「ねぇねぇ、全員そろってるー?では、これから学級裁判の説明をします!」

    石丸「…ラッキョウ栽培…だと……?」


    〜割愛〜


    モノクマ「というわけです!はい、モノクマファイル追加しといたからね!」

    江ノ島「おまwwwwやるわけwwwww」

    モノクマ「何〜?なら僕を倒してみろ〜」



    江ノ島「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
    モノクマ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!」



    山田「ラッキョウ栽培ね…そんなこと言われても、どうすればいいのかしら」

    十神「いや、そんなものするまでもない」

    大和田「ど、どういう意味です?」



    十神「舞園が神の元へと翼を広げたとき……苗木の部屋にいたと書いてあるではないか」

    朝日奈「え!?」
    大神「何!?」
    クワタ「アポ?」
    ギリギリ「 (´◉◞౪◟◉)」
    苗木「バレた!!」

    石丸「苗木くん!いつの間にラッキョウ栽培していたんだ!!」

    苗木「いや、してないけど…僕はあの日、舞園さんと部屋を交換して…」

    十神「フン。そんなもの誰が信じるのだ?」

    ジェノ「まこぴょん犯人か!なるほどわかっちゃった!」

    苗木「違う!僕は…!!」


    大和田「苗木さん。今は…あなたの無実を証明するためにも、捜査に急ぎましょう。判決を出すのは、裁判をしてからでも遅くはありません」

    山田「そうね。こんなところでいがみ合ったって仕方ないわ」

    十神「…フ。まぁ、せいぜい辞世の句でも考えておくことだな」



    …みんなが、僕を疑っている。
    当然だ。僕の部屋で起きた殺人なのだから。

    僕があのとき部屋を交換しなければ…




    クソッ!!あのクソ女!!!!
  52. 56 : : 2014/07/05(土) 13:27:36

    たえこ「……」袖ギュッ

    苗木「…! たえこさん…?」

    体育館に残ってるのは、江ノ島さんとたえこさんと僕だけだった。

    江ノ島「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
    モノクマ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!」


    苗木「たえこさんは…僕を信じてくれる?」


    たえこ「…うん」


    苗木「…ありがとう。じゃ…行こう」


    たえこ「……」コク


    江ノ島「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
    モノクマ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!」



    山田「…来たのね、苗木君、たえこさん」

    山田「この事件は、あなたが解かなければならない。」

    苗木「…わかってる」


    〜苗木部屋〜

    山田「人間の言葉を発することのできない3人は見張りにしておいたわ」


    クワタ「アポアポ」
    ウニ山「คุณเป็นผู้กระทำผิด」
    ギリギリ「✌︎(´◓ɷ◔`)✌︎」


    苗木「…とても助かるよ」



    よし…
    ちゃんと捜査して、真相を突き止めなきゃ…!!
  53. 57 : : 2014/07/05(土) 14:59:47
    それぞれのキャラがメチャクチャなのにストーリーが成り立っているという

    期待です
  54. 58 : : 2014/07/05(土) 15:54:33
    >>42
    >>44
    >>46
    >>47
    >>57

    ありがとうございます!
  55. 59 : : 2014/07/05(土) 16:28:45

    死亡推定時刻は夜時間より後。

    死因は首の骨折。

    死体は苗木誠の部屋で発見。

    苗木(死体の状況は自分で調べろと)


    シャワールームの扉に寄りかかった舞園さんの死体。

    首が折れている。

    近くには、血のついた包丁が落ちている。


    苗木「…!」

    シャワールームのドアノブが壊れている。



    まさか舞園さん…シャワールームに逃げ込もうとした?

    僕が開け方を教えていれば、もしかしたら死ななかったかもしれない。

    苗木「くそ…! …ん?」


    死体の右手がドアに伸びている。

    なんだこれ…血文字?

    シャイニングメッセージかもしれない…!!


    苗木「……『50』?」

    50…なんだろう…何を表してる?


    大和田「苗木さん、何か掴めましたか?」

    苗木「…少しだけなら」

    大和田「…そうですか…。私は、不二咲さんと部屋外に手がかりがないか探してきます。」

    山田「…私は他の面々にアリバイを聞いておこうかしら」

    大神「焼却炉に証拠となるものがないか調べてこよう」


    桑田「アポアポ」

    ウニ山「ผมฟรี」

    ギリギリ「└(´◉౪◉`)┘」



    苗木「焼却炉を見てくるか、山田クン、同行してもらえる?」
    山田「構わないわ」




    〜マッシュルーム〜


    苗木「それは違うよ!」



    〜トラッシュルーム〜


    山田「…あら?」

    苗木「どうしたの?」

    山田「…掃除当番、誰だったかしら」

    苗木「確か…舞園さんだよね」

    山田「…そうよね」

    苗木(山田クンは何か掴んだようだ)
  56. 60 : : 2014/07/05(土) 16:42:03

    『そろそろ学級裁判を、おりゃ、始めようかな、ぞぉりゃああ!!』

    『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!』

    『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!』


    モノクマが言うには、赤い扉の前に集まれとのこと。


    苗木「…行こうか」

    たえこ「……だいじょうぶ?」

    苗木「うん…ありがとう」



    僕とたえこさんが最後に到着した。
    疲れきった江ノ島さんもちゃっかりいる。

    十神「…フン、わざわざ裁きの雷(ジャッジメント・ライジング)を受けに来るとはな、悪魔と契りを交わし者よ」


    苗木(この人ライジングを雷とか稲妻って意味だと勘違いしてるよ)


    誤解してる方が多いですがrisingは上昇するみたいな意味です。


    『揃いましたね!では、エレベーターに乗ってください』



    エレベーターがゴゥンゴゥン鳴りながら降りていく。


    ジェノ「つーかさー、結局のところ、まこぴょんが犯人なんだろ〜?」

    石丸「決めつけはよくないぞ!みんなで苗木君を磔にしよう!」


    エレベーター内ではこのように、苗木をぶち殺せみたいな雰囲気がまん延していた。


    山田「…苗木君。道を開けるのは…あなたしかいないのよ」

    苗木「…わかってる」

    エレベーターが到着、裁判場が姿を現した。

  57. 61 : : 2014/07/05(土) 17:43:03

    モノクマ「では、学級裁判の簡単な説明を割愛します!」


    苗木「本当に…この中に犯人が…?」

    モノクマ「もちろん!舞園さやかさんを殺したクロはオマエラの中にいます!」



    間違えるわけにはいかない…


    命がけのラッキョウ栽培!!!



    〜学級裁判 開廷〜


    大和田「議論…と言われましても…」

    苗木「(このメンバーで)どうしろと…」

    十神「断言しよう!今回舞園さやかを殺したクロは、『闇の暗殺者・ダークナイフ』、苗木誠だ!!」


    苗木(あぁぁ…)


    山田「ではまず、凶器について話し合いましょう」

    石丸「舞園くんの近くに落ちていた包丁…間違いない!アレが凶器だ!」

    苗木「それは違うよ!」



    石丸「む?なら何だと言うのかね?」

    苗木「それは…わからないけど、モノクマファイルを見て」

    苗木「舞園さんの死因は首の骨折。それに、身体に切り傷なんてなかった。だから、あの包丁は凶器じゃないんだ」

    石丸「なるほど!」


    ジェノ「でもまこぴょんが犯人なんだろ!」

    苗木(……そうか…。)

    苗木(僕の無罪を証明する証拠が、何一つ無い。)

    苗木(これは……どうする!?)



    不二咲「あの…包丁が凶器じゃないなら、あれは何であそこに落ちてたの?」

    大和田「そういえば、厨房の包丁が一本無くなっていましたね。おそらくは誰かが厨房から持ち出したのでしょう。」


    山田「朝日奈さん、夜中ドーナツを求めて厨房に入ったそうね」

    朝日奈「うん」

    山田「そのとき、誰か厨房に入ってきた?」

    朝日奈「1人だけ…入ってびゃおっきたけど」

    山田「誰だったの?」

    朝日奈「舞園ちゃん」


    一同「「「!!?」」」

  58. 62 : : 2014/07/05(土) 18:00:13

    大和田「舞園さんが…!?」


    十神「…フン、証拠はあるのか?」

    朝日奈「証人はごあっもうひとりいるよ!ね、キチ切ちゃん?」

    ギリギリ「キチィ…(◕‿◕❀) 」


    苗木「どういうこと?」


    朝日奈「私とキチ切ちゃんで厨房にいたんだ、そしたら、したら、舞園ちゃんがががががが春だよー、やってきて速攻でエスケープしてったよ」


    〜〜〜〜〜〜〜〜

    朝日奈「なんか付き合ってくれてありがとね」

    ギリギリ「✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」

    ガチャ

    舞園「チッ… あ、2人ともいらしたんですか、私もちょっと喉が渇いて…では失礼します」

    〜〜〜〜〜〜〜〜


    朝日奈「そのときに包丁がなくなってたよ!」

    山田「生徒手帳によると、卒業できるクロは1人…協力しても意味がないから、2人は包丁を持ち出すことはできない。包丁を持ち出したのは舞園さんで決まりね」


    江ノ島「舞園何してんwwwww摩利支天wwwwww」



    苗木「それって……」

    山田「答えが見えてきたようね、苗木君」

    山田「受け止める覚悟があるなら、これを見なさい」

    苗木「???」

    山田「あなたの部屋のメモ帳、使われたあとがあったから筆圧を調べてみたのよ」



    2人だけで話したいことがあります

    23時に私の部屋に来てください

    部屋を間違えないようにネームプレートをちゃんと確認してくださいね


    舞園さやか



    苗木「な…何……これは……」

    山田「それを見たとき、調べてみたのよ。生徒手帳に記載されたあなたの部屋には舞園さんの、舞園さんの部屋には苗木君のネームプレートがあったのよ」


    ネームプレートが…交換?
  59. 63 : : 2014/07/05(土) 18:18:02

    大神「表札の変換…つまり、苗木の言った部屋の交換は…実際に行われていたと言うわけだな」


    大和田「これで苗木さんの無罪は証明されましたね」



    部屋の交換…

    厨房の包丁…

    メモ…

    ネームプレート…


    苗木「これは、つまり、その……舞園さんが、僕を利用して誰かを殺そうとした……ってこと…?」


    十神「どうやら、そのようだな」



    苗木「……………」


    あのクソアマ……

    戻ったら死体八つ裂きにしてやる……


    たえこ「…そのメモ…誰が……?」

    石丸「む、確かに!使った跡があるなら誰かが本体を持ってるはずだ!だれが持っている?」


    クワタ「アポ」ヒョイ


    大神「クワタが手を挙げたぞ」

    山田「見せなさい」

    クワタ「アポ」つ舞園からのメッセージ

    ジェノ「つまり犯人はクワタか!」

    クワタ「…アポ?」


    十神「すべての答えが揃った!!犯人は『百獣の皇帝・アルティメットレオン』、貴様だ!!!!」

    クワタ「アポォ!アポアポアポアポォ!」

    不二咲「俺は違う…かな、多分」

    十神「お前が呼び出されたのを知った以上、犯人はお前しかいない!!」

    クワタ「アポ、アポォアポォ!」

    十神「これだけの証拠があるんだ!お前が違うという証拠があるなら出してみろ!!」


    苗木「これだ!!」つダイイングメッセージ



    十神「フガッ!?」
  60. 64 : : 2014/07/05(土) 19:21:47

    苗木「舞園さんは…最後の力を振り絞ってシャワールームのドアにシャイニングメッセージを残したんだ」

    大和田「ダイイング、ですね」

    十神「して、なんと刻まれていた?」

    苗木「50」

    十神「50(フィフティ)?」

    江ノ島「What do you mean? Sore do you imi?なんちってwwwww」


    苗木(そうだ……この50って何だ?)


    苗木(考えろ、50が表すものは…)


    は た い へ ん

    は た い ん

    は ん た い


    苗木「そうかわかったぞ!!」


    十神「説明しろ苗木!!」


    苗木「舞園さんは、ドアに寄りかかった態勢でバイキングソーセージを残した。だから、この文字が表すのは…540°回転させたらわかるはずだ!」


    大和田「ちょっと多いですね」


    苗木「これを回転させると、『OS』となるんだよ」


    石丸「そうかわかったぞ!舞園くんは『SOS』と書こうとしたんだ!助けを呼ぼうとしたんだ!」


    苗木「それは違うよ!」


    苗木「これは、犯人の名前なんだ」


    朝日奈「名前?」


    苗木「そう。『OS』は犯人のイニシャル。ここにいるメンバーで『OS』を持つ人は…」







    苗木「Oogami Sakuraさん。君だよね?」


    朝日奈「え!?」
  61. 65 : : 2014/07/05(土) 19:55:41

    大神「…………」

    一同「「「…………」」」


    大神「…『OS』の名を持つ我が怪しいと、そう申すのだな?」

    苗木「…そうだね」

    ギリギリ「(՞ਊ՞)」


    大神「そのダイイングメッセージが捏造だとするなら…どうだ?」

    苗木「…その可能性はあるね。でもそれだけじゃないんだ」

    大神「ぬ?」

    山田「苗木君、どうやら気付いたようね」

    苗木(山田くんはトラッシュルームで何かを感じていた。)

    苗木(…こういうことだったのか)





    苗木「…大神さん、捜査のとき焼却炉見てくるって言ったよね?」

    苗木「それは、舞園さんの部屋を捜査していて、引き出しに鉄格子の鍵を見つけたからじゃないかな?」

    大神「…!!」

    苗木「いつもなら朝起きたら既にトラッシュルームは開いている。
    だって、当番は朝早く起きてる舞園さんだったのだから。」


    苗木「朝日奈さんと一緒に早起きしてる大神さんなら、トラッシュルームがいつもなら開いているのを知っている。けど今日は開いていなかった。
    そこで大神さんは気付いたんだ。舞園さんが掃除当番だったんだって。
    だけど、朝食を作らなきゃいけないし、戻れば怪しまれる…だから、捜査のときに鍵を見つけるしかなかったんだ。」


    山田「私が朝見たときは鉄格子がかかっていた。それ以降開けられるのは、焼却炉を見に行った大神さんしかいないわ」
  62. 66 : : 2014/07/05(土) 20:16:17

    苗木「大神さんは、血の付いた服を消すために焼却炉を使ったんじゃないかな」

    ギリギリ「 (´◉◞౪◟◉)」


    大神「…その推理には穴があるぞ」

    苗木「え?」


    大神「舞園の死因は首の骨折。どうしたら服に血がつくのだ?」


    苗木(舞園さんの身体に切り傷はなかった。よって、血が出ることはない)

    苗木(なら、答えは一つしかない!)


    苗木「大神さん…舞園さんはどうやってダイイングメッセージを残したと思う?」


    大神「ど、どうやって…だと?」



    苗木「血の付いた包丁……ダイイングメッセージ……そして舞園さんの身体には首以外の外傷は無し……」


    苗木「つまり、あのダイイングメッセージは大神さん、君の血で書かれたものなんだ!!」


    朝日奈「ど、どういうこと!?」


    苗木「…これが、事件の全貌だよ」



    苗木「大神さんは、舞園さんに用事があったんだ」

    苗木「でも、そのときには舞園さんは既に計画を企てていた。」

    苗木「舞園さんは…誰にもそれを見られてはならない。だから、既に呼び出しをかけていたクワタ君をキャンセル、ターゲットを大神さんに変えたんだ。」

    苗木「突然包丁を持って襲いかかる舞園さんに、大神さんは対応できずに怪我を負ってしまった。」

    苗木「暴れる彼女を止めるために力ずくで彼女を抑えた大神さんだけど…力余って舞園さんの首を折って、殺害してしまった。」

    苗木「現場を掃除、血の付いた服を処理しようとしたが、夜時間だからトラッシュルームの扉が閉まっていた。」

    苗木「いつもは開いてる時間まで部屋に待機、でもまだ鉄格子がかかったままのトラッシュルームを見て、掃除当番が舞園さんであることに気付いた。」

    苗木「舞園さんの死体が発見される。このとき、『捜査』と『裁判』を知った大神さんは、捜査するフリをして舞園さんのいた部屋から鍵を取り出し、血の付いた服を持ち出し、そこで全てを処理した。」


    苗木「そうだよね?大神さくらさん…」

  63. 67 : : 2014/07/05(土) 21:34:35

    十神「ちょっと待て!!」

    苗木「!?」

    十神「血の付いた服だと?デタラメを言うな!」

    江ノ島「証拠が無いぞ証拠が。あと証拠も」

    朝日奈「そーだよっべがっ証拠がないよ!!」

    大和田「苗木さん…」


    山田「…大神さん。私は裁判が始まってからあることに気付いたのよ」


    山田「あなた…右腕の包帯だけずいぶん丁寧に巻いているのね」


    大神「………!」


    山田「その包帯…少し、取ってみてくれるかしら?」


    大神「………っ!!」






    十神「反論はあるか?白き軍神よ」


    大神「反論は、無い。全ては、苗木と山田の申す通りだ」

    大神「…ここからは、我が話そう」



    大神「我のDVDでは、The Strong Worldのメンバーが皆倒れていた。おそらくは…もうこの世にはいない。」

    大神「舞園のように、逃げ出したかった。だが、我は耐えた。全てを抑え、舞園を説得したのだ。」

    大神「我はその夜、同じ夢を持った舞園に相談できないかと思ったのだ。表札を見ていた故、部屋の違いには気づかなかった。」

    大神「だが……不幸にも、そのとき既に舞園は計画を立てていたのだ。」

    大神「刃を向け襲いかかる舞園に我は、ただ我が身を持って攻撃を防いだのだ」

    大神「所詮は素人の動き…隙をついて包丁を弾き、暴れる彼女を説得しようと我は動いた」

    大神「だが我は…力を入れすぎてしまった…我が舞園を力ずくで止めようとしたことにより、我は舞園を殺めてしまったのだ」


    大神「以上が、我の知る全てだ」
  64. 68 : : 2014/07/05(土) 22:47:50

    苗木「大神さん…。」

    大和田「そんなことが…あったのですか…。」


    大神「我を……責めぬのか?」

    大和田「責めるわけがないでしょう…あなたは、殺されかけたんです」

    ギリギリ「( ⌒⃘ _ ⌒⃘ )」


    モノクマ「議論の結果が出たようですね!では、オマエラ、お手元のスイッチで、投票してください!」


    石丸「どちらに投票すればよいのだ?」

    不二咲「大神さん?舞園さん?」

    江ノ島「舞園が悪いだろこれ」

    クワタ「アポポポアポ」

    ウニ山「✹」

    ジェノ「何それウニ?」




    大神 大神 大神




    モノクマ「ひゃっほー!大正解!」


    朝日奈「さ、さくらちゃん…」

    大神「朝日奈…生きよ…お主は、決して間違った道を歩んではならぬぞ」

    モノクマ「では、張り切って行きましょー!」

    大神「さらばだ…朝日奈…皆の者よ」



    オーガミさんが クロにきまりました。
    おしおきを かいしします。



    最強vs最強 〜大神さくら処刑執行〜

    オレンジ色の道着を来た、金髪マッチョなモノクマ。


    大神「最期に…最強が相手か。来るがいい」


    大神さくらもモノクマも戦闘態勢をとる。


    そして、肉眼では確認できないほどの速さの勝負が始まった…!!


    しかし、お互いの実力は互角。勝負はなかなかつかなかった。

    だが、マッチョモノクマはさらに上の変身を遂げる。

    見兼ねた大神さくらは防御態勢をとる。


    その刹那、モノクマの身体からビームが放たれた!

    『クマフマ波ァ!!!』


    大神「ぐっ……ぬおおおおおあああああ!!!!」

    吹き飛ばされる大神さくら。


    大神「我の……負け……か…。」


    大神さくらが次に立ち上がることはなかった…。
  65. 69 : : 2014/07/06(日) 00:32:05

    朝日奈「さくらちゃあああん!!」


    十神「…悲しむことはない」

    十神「大神は…英雄になったんだ」


    山田「…どういう意味かしら」



    十神「仮に、だ。舞園の企てた計画が成功し、クワタが死んでいたとしよう。舞園は苗木を盾にするだろう。そうすれば…今頃ああなってたのは俺たちだったのかもしれない。
    『多くを救うために一つを犠牲にできる勇気』が、英雄的行為なのだ。大神は、俺たちを助けるために、舞園と自らの命を犠牲にした。英雄の…あるべき形だ」


    苗木(次はこいつが死んでくれないかな)


    クワタ「アポォ…」


    〜ラッキョウ栽培 閉廷〜

    それから僕らは解散し、それぞれの部屋に戻った。


    苗木「………」


    これで、よかったのだろうか。

    ピンポーン


    苗木「…はい」ガチャ



    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎」バタン



    苗木(………………)


    コンコン

    ガチャ


    苗木「たえこさんっ」

    たえこ「…あの……大丈夫?」

    苗木「まぁ…いろいろと考えてたけど、大丈夫だよ」

    たえこ「…これ」つカスタードパイ

    苗木「…ありがとう」

    たえこ「本当に……大丈夫?」

    苗木「大丈夫。あんなことがあって、混乱してるだけだから。きっとすぐ元気になるよ」

    たえこ「…無理…しないでね」

    苗木「うん、ありがとう。…おやすみ」

    たえこ「…おやすみ」バタン


    明日はおそらく、二階が解放されるだろう。

    苗木「おいしい」

    必ず…出口はあるはずだ!!


    苗木「おいしい」





    苗木「おいしい」


    Chapter1 ドウスル END

    ↑いま適当に考えました。
  66. 70 : : 2014/07/06(日) 11:54:45

    最高ですww
    もう逆なのかシリアスなのかwww
  67. 71 : : 2014/07/06(日) 12:49:38

    苗木「………」


    朝になった。

    …食堂だ。食堂へ行こう。


    苗木「…おはよう」


    食堂にいる人数は少なかった。
    当然だ、あんなことがあったのだから。



    石丸「おはようっ!!!」

    ウニ山「ต้นกล้าดีตอนเช้า」

    ギリギリ「₍₍(꒪່౪̮꒪່)⁾⁾ 」

    十神「俺は…英雄になる…!!」


    苗木(何故よりにもよってこのメンバーなんだ)



    けど、なんやかんやでみんなちゃんと来てくれた。


    モノクマ「全員揃った?よし、二階が解放されました!!」


    大和田「朝食の後、皆で探索しましょう」

    山田「そうね。脱出の手がかりがあるかもしれないわ」



    〜図書室〜

    山田「これは…パソコン?」

    不二咲「え、ほんとぉ?」

    山田「不二咲さん、いじれるかしら?」

    不二咲「うん、任せてぇ」



    大和田「漫画が多いですね」

    苗木「…うん」


    カイジコーナーとかあるし。なんだよカイジコーナーって。


    朝日奈「これ手紙?学園長宛だって」


    山田「これは…!」




    『サバ味噌煮』




    山田「どういうことかしら?」

    大和田「きっとこの手紙を書いた方は、学園長にサバ味噌煮を要求したのでしょう」


    苗木「ちょっと十神クン、『仮面ライダー変身大全集』読んでないでちゃんと探索しようよ」


    十神「うるさいグミ共、俺は英雄になりたいんだ、綾鷹を持ってこい」

    江ノ島「お前ええ加減せんといてこますぞ?」

    十神「フン、威張っていろ。貴様など俺が英雄になるための生け贄に過ぎない存在なのだからな」


    苗木(江ノ島さん、構うな)

    江ノ島(おk)
  68. 74 : : 2014/07/06(日) 16:26:53

    石丸「よし、では報告をしてくれ」


    朝日奈「プールがね、プールがあったよ!あとプールも!」

    大和田「トレーニングも可能みたいですね」

    十神「…ほう、今は錠と果物で変身するのか」

    山田「図書室には、学園長宛の手紙があったわ。『サバ味噌煮』とだけ書かれてあったわ。これから察するに、この施設はもう学園としての役割を果たしていないということね」

    苗木(『サバ味噌煮』からどんだけ読み取ったんだ?)

    たえこ「結局……出口は……」


    山田「見つからなかったわ」


    たえこ「うぅ……」泣


    朝日奈「大丈夫だよ、外部からの助けるがくるって可能性も3割くらいは無くはないかもしれないっぽいから!」

    十神「魂ウェブ限定商品か…どうするか…」

    苗木「十神クンまだそれ読んでたの?」


    山田「不二咲さん、パソコンの件はどうだったの?」

    不二咲「もしかしたらなんとかなるかもぉ」

    山田「そう、頼りにしてるわ」


    クワタ「アポアポ」
    ウニ山「ฉันไม่ได้ในที่สุดก็ออกจากนองต์」
    ギリギリ「┗(⌒)(╬´◓ω◔`╬)(⌒)┛」

    苗木(何言ってるんだ)


    江ノ島「はぁ!?アンタら3人ロクに探索してないクセによくそんなこと言えるな!ええ加減せんといてこますぞ!!」

    苗木(何で通じるんだ)


    石丸「やめないか君たち!あとなんかモノクマがいる!」

    苗木「ほんとだ」

    大和田「何か御用ですか?」

    モノクマ「体育館きて!」



    〜体育館〜

    モノクマ「はい皆さん!これ見て!」


    苗木「封筒?」


    モノクマ「この中にはね、君たちのバラされたくない秘密が書いてあります!はい1人ずつ取りに来て!」


    苗木(僕のバラされたくない秘密?なんだろう)


    『なえぎくんは高3までおねしょしてた

    あといもうとをにんしんさせた

    あとしょうがくせい43にんにてをだした

    こっかいぎじどうのなかをぜんらではしりまわった

    あとどうきゅうせいのパンツをごうけい356枚ぬすんだ

    あと高3までおねしょしてた

    あと高3までおねしょしてた 』




    苗木「この程度か」


    モノクマ「明日までに殺人が起こらなかったらそれを世間に公表しちゃいます!」

    苗木(別にたいしたことじゃないな)


    石丸「何故これを…」
    クワタ「ア…アポ…?」
    江ノ島「え?いつバレたん?」
    ギリギリ「( ‘ᾥ’ )」


    苗木(そうもいかないみたいだ)
  69. 75 : : 2014/07/06(日) 17:01:43
    ちょっwww苗木ヤバすぎwwwww
  70. 76 : : 2014/07/06(日) 17:22:41
    てかおねしょが今もしてんのかよ
  71. 77 : : 2014/07/06(日) 17:26:58
    十神はなんで鎧武見てんだ……
  72. 78 : : 2014/07/06(日) 17:50:15

    石丸「み、みんな!騙されるな!こんなものはアレだ、丁稚上げだ!」

    山田「一つ、考えがあるわ」

    石丸「む、何かね?」

    山田「皆でこの中身を見せ合うのよ」

    大和田「それは…」

    山田「このまま殺人が起きるよりはいいんじゃないかしら」

    大和田「ですが…それと世間に公表されるのとは違いが…それに私たちは、この学園の生徒だというだけで扱いはゴミに等しいのですよ」

    山田「そういう世間を変えるためにも必要なんじゃないかしら」

    十神「簡単に言うな」


    大和田「十神さん…」

    十神「オベリスク、お前にとってはどうでもいい内容だったかもしれない。だが、俺達の中には自分の未来に関わるほどの秘密を抱えた者もいるだろう。…それを脳に刻んでおけ」

    山田「………そうね。じゃあ私のはここに置いておくわ。見たい人は自由にどうぞ。」

    そう言うと山田クンは用が済んだというように去って行った。

    ちなみに江ノ島さん、大和田クン、クワタ君、ウニ山クンも去って行った。


    苗木「………」

    山田クンの封筒を開ける。

    苗木「!?」



    朝日奈「びゃーっ苗木?どうしたの?」




    『やまだの しょうたいは
    れんぞくさつじんはん キラー・クイーン』



    たえこ「……!?」

    不二咲「キラー・クイーン?誰なのぉ?」
  73. 79 : : 2014/07/06(日) 18:39:49
    あげぴよさん、貴方は神ですか!
    めっちゃ先が気になります‼︎
    期待です♪
  74. 80 : : 2014/07/06(日) 19:52:25

    苗木「不二咲さん、知らないの?」

    朝日奈「あれだよね、ぎょあっ、あれ、殺したあとに被害者の血でびゃーっ『Q』って書く殺人鬼」

    不二咲「へぇ…」


    苗木「これは僕が山田クンに届けるよ」

    石丸「うむ、それがいい。いくらなんでも、これは置いてはおけないからな」


    今日は解散することにした。


    ピンポーン

    苗木「あ、山田クン、僕だけど」

    山田「何の用かしら?」

    苗木「これ、やっぱり山田クンに届けに来たんだ」

    山田「見たのね?」

    苗木「……うん」


    山田「そう。これを見た後で私に会いに来るなんてあなたも変わってるわね」

    苗木「山田クンが僕らを殺すようには思えないから…かな」

    山田「…そう。どこまでも…お人好しなのね」



    ピンポーン

    大和田「…苗木さん?」

    苗木「大和田クン…大丈夫?」

    大和田「…ええ、まぁ」

    あの時、深刻な顔で体育館を出た大和田クン。

    心配で確認に来たのだ。

    というわけで今日は大和田クンと過ごすことに。


    〜大和田部屋〜


    大和田クンの部屋は、とても綺麗に整えてある。

    机には金箔の模擬刀、ベッドの傍にはダンベル、チューブ。
    それ以外のものはほとんど持ち込んでいない。


    苗木「大和田クン…本当に大丈夫?」

    大和田「…御心配なく。それに、もう昔のことですから」

    どうやら大和田クンの秘密は過去に何かあったようだ。


    大和田「…苗木さん」

    苗木「どうしたの?」

    大和田「苗木さんは…1番強い動物って何だと思いますか?」

    1番強い動物……?


    苗木「やっぱり…ライオンかなぁ?百獣の王って言われるくらいだし」

    クワタ「アポアポ!!」

    苗木「邪魔だから出て行ってくれる?」

    クワタ「アポ」バタン


    大和田「ライオン…ですか」

    苗木「うん。大和田クンは?」

    大和田「私は…」

    苗木(刺繍してあるし、龍とか虎かな?)





    大和田「…カバ、ですかね」

    苗木(…え?)
  75. 83 : : 2014/07/06(日) 20:39:48

    大和田「昔の私であれば…それこそライオンと答えるでしょう。昔の私は、言うなればライオンを目指していましたから」

    大和田「身体が大きいのと力が強いので暴れ回っていまして…誰も私に逆らう人間はいませんでした」

    大和田「私はただ…友を守れる強さが欲しかっただけなのに……」

    大和田「歯車は、徐々に狂い始めました。 …誰も私に近づかなくなったんです」


    大和田「……それから私は、家族にも恐れられ、守るはずだった人達にも恐れられ……行くべき道を失っていました」


    大和田「ですが…ある日、偶然の出会いがあったのです」


    大和田「夜の街を当てもなく彷徨っていると、高校生くらいの女性が連れ去られそうになっていました」

    大和田「私は、その男達を車ごと殴り飛ばして、女性を助けました。
    その女性が、私を変えてくれたのです」


    苗木「その人が?」


    大和田「はい。 ……その人は、私を恐れませんでした。優しい人だと、言ってくれました。
    私はその人に、苗木さんと同じ質問をしたのです。」


    苗木(その答えが、カバだったのか)


    大和田「その人が、教えてくれました。カバの牙には小鳥がとまる、と。愛されている、と。そして……強い、と。」

    大和田「ライオンは絶対的な強さを持っている。だが、ライオンの牙に小鳥はとまらない。 …それならば私は、かっこ悪くてもいいから、カバで在りたいと思ったのです」


    大和田「けれど……何もかも遅かった。私がそれに気づけたのは…異常ヶ峰学園の招待状が届いた後でした。」


    苗木「それは……つらかったね」


    大和田「変わろうとしたときには、既に私は世界から除け者にされていました。 …けど、これでよかったのだと思います。」



    大和田「……これが、全ての罪滅ぼしになるのなら…」





    …とても、哀しい目をしていた。

    かける言葉も見つからなかった。

    話を終えて部屋に戻っても、いろいろと考えていた。


    ギリギリ「キチィ…(☝︎՞ਊ՞)☝︎」

    苗木「いつの間に入ってきたの?」
  76. 84 : : 2014/07/06(日) 23:22:10
    大草原不可避でした。頑張ってください。
  77. 85 : : 2014/07/07(月) 16:07:25

    苗木(この人は話が通じないからなぁ)


    苗木「ねぇギリギリさん」


    ギリギリ「ブルブルブルブルアイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎アイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」


    苗木「ギリギリさんは、何者なの?」


    ギリギリ「ブ・ル・ベ・リ・アイ!!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」


    苗木「僕はあまり関わらないようにしてたけど」


    ギリギリ「ブルブルブルブルアイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎アイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」


    苗木「でもやっぱり…皆で生きてここから出るには、全員での協力が大事だと思う」


    ギリギリ「ブ・ル・ベ・リ・アイ!!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」


    苗木「ギリギリさんも、協力してくれないかな?」


    ギリギリ「(☞三☞՞ਊ՞)☞三☞シュッシュッシュッシュッ」


    苗木「………」目潰し


    ギリギリ「((´☞ω☜` ))ギャアアア」


    苗木「…とりあえず帰ってくれ」


    ギリギリ「┗(^o^)┛wwwwww┏(^o^)┓ドコドコドコドコwwwwwww┗(^o^)┛wwwwww┏(^o^)┓ドコドコドコドコwwwwwww」バタン



    苗木「……なんなんだこの学園」


    …時間が時間だし、シャワー浴びて寝るか。
  78. 86 : : 2014/07/07(月) 17:05:36
    ギリギリさんwwwww
  79. 87 : : 2014/07/07(月) 18:39:03
    もうダメですwwww

    お腹がwww霧切さんwwww


    これ最高ですwww
  80. 88 : : 2014/07/07(月) 20:37:59
    霧切さん…大爆笑しました!
    引き続き期待です!
  81. 89 : : 2014/07/07(月) 23:04:41
    とても期待してますwwwwww
  82. 90 : : 2014/07/07(月) 23:22:56



    ーーー苗木くんーーー


    誰…だ…?


    ……舞園さん?




    ーーー苗木くん、こっちだよーーー


    不二咲さん?



    ーーー苗木くん、ここにいるよーーー



    たえこさん?



    僕はその光に近づいていく。


    遠くて、眩しい。


    どんなに強く踏みしめても、どんなに大きく歩いても、距離は縮まない。



    ーーー苗木くん、もっと近くにおいでーーー

    身体がだるくなってくる。


    それでも僕は歩みを止めない。


    もう少し……もう少し………


    僕は眩い光を放つ『それ』の手をつかむ。


    ーーー苗木くngtp1wj64/p'jd@/jk4ぁーーー



    ………え?






    ーーーฉันจะฆ่าคุณーーー


  83. 91 : : 2014/07/07(月) 23:39:46

    苗木「うわあああああ!!!!」


    あ…?朝、か…。

    ここに来てから、5日目となるが、ロクな夢を見ていない。




    苗木「うわああああああ!!?」


    部屋の中でウニ山クンが突っ立っていた。


    僕を見るわけでもなく、何かしてるわけでもなく、てかそれ以前にどうやって僕の部屋に入った?
    てか何で他人の部屋入って何もせずに突っ立ってるんだ?


    苗木「ウニ山クン?」

    ウニ山「สวัสดี」


    だめだ、何言ってるのかわからない。


    苗木「…」つメモ帳とペン

    ウニ山「?」

    苗木「正直な話すると、ウニ山クン何喋ってるのかわからなくて……これに書いてくれる?」

    ウニ山「เรียนรู้ชิตา」サラサラ シャッシャッ


    苗木(意外にも流れるようにサラサラと書くんだけど)


    ウニ山「ใช่นี้」つメモ帳とペン


    苗木(お、どれどれ…)

    もしかしたら、なんて考えていたが、

    嫌な予感が的中した。




    『ให้ฉันกล้าคุณ』



    苗木(だろうと思ったよ)


    苗木「はぁ…もういいや、食堂行こうか」

    ウニ山「มันดู」
  84. 92 : : 2014/07/07(月) 23:58:35
    >>84
    >>86
    >>87
    >>88
    >>89

    ありがとうございます!
  85. 93 : : 2014/07/08(火) 00:06:42
    お腹がいたいwwwwww笑ったwwwwww
  86. 94 : : 2014/07/08(火) 14:55:20

    苗木「おはよう」


    朝日奈「おはよー…」

    朝日奈さんは元気がない。

    石丸「おはよう苗木君!!」
    クワタ「アポ」
    たえこ「おはよう…」
    不二咲「おはよぉ」

    食堂にいるメンバーも少ない。

    それでもみんな気にしなかったのは、気持ちを察してか、他人がどうでもいいのか。


    不二咲「それで、今日はどうするのぉ?」

    石丸「探索だ!!」

    苗木(そういえば、僕は倉庫と更衣室はまだ見てなかったな)


    というわけで、倉庫に来た。


    ジェノ「あれあれー?」

    苗木「どうしたの?」

    ジェノ「昨日はちゃんとダンボールが山のように整って積み重なってたんだけどねー」

    ダンボールはごちゃごちゃになっている。

    その中の一つは開けられていた。


    〜更衣室前〜


    苗木「これは…なんだ?」

    山田「電子ロックよ。男子は男子の、女子は女子の電子手帳をあてることで扉のロックが解除されるわ」

    苗木「普段はロックされ……?」

    苗木「………開いてる」

    山田「え?」
  87. 96 : : 2014/07/08(火) 23:17:46
    どこかで色々スレ主さんとお話ししたいです
  88. 97 : : 2014/07/08(火) 23:20:02
    現在腹筋が崩壊中ですwwwww
    とても期待です!!

    ライオンとカバ...
    まさかあげぴよさんは魔物の王を決める物語のファンですか!?
  89. 98 : : 2014/07/08(火) 23:25:12

    山田「どうして…昨日は開かなかったのに…」


    …嫌な予感がする。

    僕はドアを開けた。



    苗木「あ……っ!!」



    苗木「あああああああああ!!!!!」


    それは、1番見たくないものだった。

    なるべくなら、こうならないでほしかった。


    苗木「どう…して……」



    ーーー私は、家族にも恐れられ、守るはずだった人達にも恐れられ……行くべき道を失っていましたーーー



    苗木「何で…君が……」



    ーーーその人が、教えてくれました。カバの牙には小鳥がとまる、とーーー



    苗木「そ、そんな……」



    ーーーけど、これでよかったのだと思いますーーー



    苗木「嘘だ……!!」





    ーーーこれが、全ての罪滅ぼしになるのならーーー




    苗木「大和田クン!!!!!」
  90. 99 : : 2014/07/08(火) 23:31:09

    >>93
    ありがとうございます!w

    >>95
    これからの活躍をご期待ください(笑)

    >>96
    そう言っていただけると嬉しいです!

    >>97
    ファンというほどではありませんが、全巻持ってました!
    ライオンとカバの話は今まで読んだ漫画の中で一番のお気に入りのシーンです(笑)
  91. 100 : : 2014/07/09(水) 00:29:19
    うわああぁぁぁ⁉︎Σ(゚д゚lll)
    一番死んで欲しくない人死んだぁぁぁ⁉︎
  92. 101 : : 2014/07/09(水) 13:36:35
    な、何故大和田が!?と、とにかく期待!!
  93. 102 : : 2014/07/09(水) 18:19:18

    石丸「どうした苗木く…ウワハー!?」


    『ピンポンパンポーン、死体が発見されました。一定の捜査時間の後(ry』


    苗木「え…?何…?」


    山田「死体発見アナウンスよ。死体が3人に見つかったら流れる仕組みになってるわ。」


    石丸「苗木君はあのとき気絶してしまったからな…それよりもだ!!僕はみんなを呼んでくる!!」


    苗木「……ければ…」

    山田「苗木君?」

    苗木「僕が、犯人を見つけなきゃ…!!」

    山田「…落ち着いて苗木君、みんなで捜査しましょう」



    石丸「みんなを呼んできたぞ!」


    クワタ「ア…アポォ!?」
    十神「黒騎士……闇に飲まれたか」


    大和田クン…


    不二咲「これって…」


    不二咲が指を指す先は、壁に大きく書かれた『Q』の血文字。



    これって…


    殺人鬼『キラー・クイーン』の…?
  94. 103 : : 2014/07/09(水) 19:29:50
    大和田ぁぁぁ
  95. 104 : : 2014/07/09(水) 21:47:01
    にぎゃゃゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
  96. 105 : : 2014/07/10(木) 02:15:40


    朝日奈「ぬゅへ!?それって…」
    たえこ「…」
    石丸「それは…やまmgmg」

    僕は石丸クンの口を抑えた。


    苗木「とりあえず…まずはみんなで捜査しよう」


    〜捜査開始〜

    苗木(大和田クン…何で…)


    ジェノ「だれが死体調査するんスかー」

    十神「したい奴がやればいい。死体だけに。いや嘘だ、女共の誰かがやれ」

    江ノ島「Why?何でよ?」


    十神「考えればわかるだろう。黒騎士の暗殺は男子更衣室で起きたんだろ?となれば犯人は男。俺達が調査をすれば必ず誰かが証拠隠滅に取り掛かるだろう」


    不二咲「あ…そっかぁ」


    十神「そういうわけだ。それと苗木、ついてこい」


    苗木「え?何で僕が?」


    十神「いいからっ」



    〜図書室〜

    十神「ここだ」

    苗木「これは…書庫?ここがどうかした?」

    十神「ここにある黒き魔本は、極秘の情報が書かれているものばかりだ」

    苗木「は、はぁ…」

    十神「…これだ。これを見よ」

    何だ?


    苗木「これは…!!」




    殺人鬼 『キラー・クイーン』

    殺害方法 刺殺、斬殺

    詳細
    年齢不詳、外見的特徴不明。
    殺害対象となる人間は無差別でなく、過去に犯罪を犯した者であると思われる。
    殺人の特徴として、致命傷以外の傷をつけない、殺害対象の血で『Q』と書かれた紙を残す。
    身体の大きい男性も致命傷以外の外傷を残さず殺害していることから、男性だと思われる。クイーンなのに。



    苗木「これ…キラー・クイーンの…」

    十神「そうだ。 …俺がこいつを見せたことが何を意味するか…お前もわかるはずだな?」

    苗木「…僕らの中に……」

    十神「そう。俺達の中に大量殺人犯キラー・クイーンが潜んでいる。そいつが自分の秘密を守るために行動を起こしたのが、今回の殺人だ」


    苗木(…………)


    苗木(山田クン………君じゃないよね?)
  97. 106 : : 2014/07/10(木) 02:49:48

    〜更衣室前〜

    キラー・クイーンの部分だけファイルから切り取って戻ってきた。



    十神「終わったか?」

    朝日奈「とりあえずはね」

    石丸「よし、では男子も中に入ろう」


    江ノ島「アタシらは別のとこ調べっか」
    朝日奈「それに賛成だ!」





    苗木(……)


    うつ伏せで倒れている大和田クン。


    まさか、彼が死んでしまうなんて。



    死亡推定時刻は夜時間内。
    致命傷は心臓への一突きと思われる。
    その他外傷無し。


    苗木(大和田クンの胸に刺さってるの……鉄の棒か串か?)


    トントン

    苗木「ん?何? わっ」

    たえこさんに袖を引っ張られ、そのまま更衣室の外へ連れて行かれた。


    苗木「ど、どうしたの?」

    たえこ「…あ…あの…昨日なんだけど…」



    たえこ「…大和田君を見たの」
  98. 107 : : 2014/07/10(木) 19:26:57
    苗木「え?大和田クンを?」


    たえこ「……」コク


    〜〜〜〜〜〜〜〜

    〜夜時間前〜

    たえこ(寒い…)

    たえこ(確か、倉庫にカイロあったような…)


    たえこ(……?)

    たえこ「…大和田君?」


    大和田「…! や、安広さん?どうされました?」

    たえこ「…寒くて、カイロを探しに」

    大和田「そ、そうですか…しかし、ダンボールの中から探すのは大変でしょう?購買部に何か代わりのものが無かったですか?」

    たえこ(行ってみよう)


    たえこ「あの…それは……」

    大和田はバッグとジャージを手にしている。


    大和田「いえ、せっかくトレーニング器具があるのですから、体が鈍らないように鍛えておこうかと思いまして…では、私はこれで失礼します」


    〜〜〜〜〜〜〜〜


    たえこ「少し…焦ってた」


    苗木(大和田クンがトレーニング…それはわかるけど、焦ってた理由は…?)

    苗木「わかった。きっと大きな手掛かりになるよ。ありがとう」

    たえこ「……」コクコク

    苗木(僕は捜査に戻らなきゃ……ん?)

    男子更衣室前の手すりの横に何か落ちている。


    苗木(電子生徒手帳……大和田クンのだ。何故ここに?)


    苗木(電子手帳といえば、変態の更衣室侵入を防ぐために『借りちゃダメ』の校則が追加された)


    苗木(決して報告会のときに書き忘れたわけではない。決してね。忘れたわけじゃないからね。)
  99. 108 : : 2014/07/10(木) 20:41:57

    十神「これを見ろ」

    苗木「それは…ダンベル?」

    十神「神の鉄槌・ルシファーズハンマーを頭に受けたようだ」

    苗木「(はいはい)気絶させたのかな?」

    十神「少なくとも致命傷ではないな。少し血が付着しているが、たいした傷ではない」


    苗木「直接の死因はこれか…」

    大和田の背中に刺さっている細い鉄の棒。

    …抜いてみる?


    山田「苗木君?何をしているの?」

    ズボッ


    クワタ「ア、アポ?」
    ウニ山「สิ่งที่ฉันมี?」

    それほど長くはない。
    先端が尖っている。

    苗木「これは…鉄串?」


    石丸「それは、購買部にあった鉄串かね?」

    十神「…なるほど。天からの一撃を心臓に受けたわけだな」



    スピーカー『裁判やる!』

    苗木(早いな)
  100. 109 : : 2014/07/11(金) 02:07:37

    十神「苗木、先に行っていろ。俺は少し調べるところがある。」

    苗木「え?うん、わかった」



    歩きながら、事件をまとめてみた。



    壁の『Q』と『キラー・クイーン』

    血のついたダンベル

    購買部にあった(石丸証言)鉄串

    倉庫に寄った大和田クン

    更衣室前に落ちてた生徒手帳




    苗木「ねえ、山田クン」

    山田「…何かしら」


    苗木「山田クンは…キラー・クイーンなんだよね?」

    山田「…そうね」

    苗木「山田クンは……犯人じゃないよね?」



    山田「ここで何を言ったところで、信用できるのかしら。少なくとも朝日奈さん、不二咲ちゃん、たえこちゃんは私を疑っている。 …全ては裁判で証明するしかないわ」


    苗木「……そうだね」



    ジェノ「来たな男子ども!」

    朝日奈「ひょへっ?十神は?」

    苗木「ちょっと調べものがあるから遅れるって」

    江ノ島「ウンコじゃね?w」


    十神「誰が家畜の置き去りし声だ。…待たせたな」

    ウニ山「ฉันก็สายมาก」
    ギリギリ「₍₍ ᕕ( ・᷄ὢ・᷅ )ᕗ⁾⁾」


    モノクマ「さあお前ら、乗って乗って」
  101. 110 : : 2014/07/11(金) 02:24:11

    〜裁判場〜

    石丸「むぅ…また始まったか…卓球大会」
    江ノ島「ラッキョウ栽培とか言ってなかった?」


    十神「二度目の裁きか…ククク」

    十神は両手をバッと広げた。

    十神「裁判開始(ジャッジ・スタート)だ」
    苗木(何やってんのこの人)


    〜卓球大会 開廷〜


    苗木(大和田クンを殺したクロを…僕が見つけなければ…!!)


    十神「議論の必要はない」


    江ノ島「え?また?」


    十神「犯人はオベリスクの巨神兵!!山田、貴様だ!!」

    朝日奈「え!?やっぱり?」

    不二咲「や、山田君なのぉ?」

    ジェノ「?」
    クワタ「アポ?」
    ギリギリ「(՞ਊ՞)」

    十神「これを見れば一目瞭然だ」つ山田の秘密



    あれは……用事って、それを取りに行ったのか!



    十神「これによるとオベリスク、貴様の中のもう一人の貴様は殺戮の魔人『キラー・クイーン』だそうだな。違うか?」


    山田「…………」



    十神「どうしたオベリスク!俺様の完璧たる推理に手も足も口も出ないのか?」


    山田「………」


    十神「さぁ…約束の時は来た。黒騎士を殺めし巨神兵に冥界への引導(ゲヘナ・ゲート)を渡してくれよう!!」



    山田「…ちなみに、どのへんが『完璧たる推理』なのか聞いておこうかしら」


    十神「大和田を殺した手口と貴様の中に眠る黒の人格の手口が一致しているからだ!違うか?」








    苗木「そwwwwれwwwwはwwww違wwwwうwwwwよwwwwwwwwwwww」


    十神「フガッ!?」
  102. 111 : : 2014/07/11(金) 15:59:35

    苗木「あ、いや、ごめん、それは違うよ」


    十神「な、何だと?」


    苗木「これだよ」つ極秘ファイル


    十神「黒き魔本だと」


    苗木「キラー・クイーンの殺人の特徴と今回の殺人は一緒じゃない。むしろ違いがありすぎるくらいだよ」


    苗木「キラー・クイーンは致命傷以外の傷は残さない……だけど、大和田クンは頭をダンベルで殴られたんだ」


    十神「ンゴッ!?」


    苗木「さらに、キラー・クイーンの殺害対象は犯罪者だ。これはおそらく、テレビや新聞、ネットで犯罪者の情報を掴んでたんだ。そうだよね、山田クン」

    山田「…ええ。けど、私のブラックリストに大和田君の情報は無いわ」


    十神「フンガッ!?」


    苗木「そして、キラー・クイーンは殺した人間の血を使って『紙に』Qを書く。現場を思い出してみてよ。『壁に』大きく書かれてたよね?これは、誰かがキラー・クイーンの犯行を真似たことを示してるんだ」


    十神「ンホンガァッ!!?」



    十神「ば…馬鹿な……」


    十神「では誰がやったと言うんだ!!!」
    朝日奈「そ、そうだよ!誰やねん!」
    クワタ「アポアポォォ!!」
    ウニ山「✷」
    石丸「よしみんな、目を閉じろ!そして犯人は挙手したまえ!!」
    江ノ島「アホか!挙げるわけねーだろ!!」
    ギリギリ「にっこ✌︎(՞ਊ՞)vにこv(꒪່౪̮꒪່)✌︎に〜✌︎(༎ຶ۝༎ຶ)✌︎あなたのハートに♡にこにこに〜✌︎(´ ◔ ਊ ◔ `)✌︎ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」



    苗木「……1人だけ、この人じゃないかなって人がいるんだ」
  103. 112 : : 2014/07/11(金) 16:47:29
    もうギリギリはww
  104. 113 : : 2014/07/11(金) 17:24:17
    キリギリさんになにがあったwwwwwww
    期待してます!
  105. 114 : : 2014/07/12(土) 00:09:45

    ジェノ「アタシじゃねーぞ」
    苗木「知ってる」


    苗木「犯人は、キラー・クイーンの存在を知り、けど詳細の知らない人間。そして、キラー・クイーンが山田クンだと知る人物。それに当てはまる人が1人だけいるんだ」


    そう……

    昨日、知識を聞きかじった人物が……1人。




    苗木「不二咲さん。君じゃないの?」



    不二咲「え!?」


    十神「その推理はピンボケだ!!」

    苗木「え?」

    十神「忘れたか!?犯行はデウスの更衣室で起きたんだぞ!?」


    苗木「だからこそ、だよ」


    十神「フガッ!?」


    苗木「みんな、校則が追加されたのは知ってるよね?」

    山田「生徒手帳を借りるのを禁止する…だったわね。けれど、それがどうしたのかしら?」


    苗木「大和田クンの生徒手帳が更衣室前に落ちてたんだ」


    山田「…あ!」

    十神「どういうことだ?説明しろ苗木!!」


    苗木「他人の生徒手帳は借りられない。だから大和田クンは、誰かに生徒手帳を『貸した』んだ」


    十神「ンゴッ!?」


    苗木「たえこさん、昨日大和田クンが倉庫でジャージを探してるのを見たんだよね?」

    たえこ「…うん」

    苗木「大和田クンはただトレーニングに行ったわけじゃない。誰かと待ち合わせていたんだ」

    苗木「もちろん、男子なら普通に更衣室に入ることができるから手帳を貸す必要はない。だから、犯人は女の子の中の誰かってことになるんだ」



    山田「それで、その中で犯人が不二咲さんだと思うのはどうして?」


    苗木「不二咲さんはキラー・クイーンを知らなかった。だけど、昨日その存在と、正体が山田クンであることを知った。そのとき、朝日奈さんは『Q』の血文字を残すことしか言っていない。それを紙に書くってこともね」

    苗木「だからこそ不二咲さんは、みんなの気を山田クンにひくために、現場を見たとき真っ先に壁に書かれた『Q』を指差したんだ!」


    不二咲「……!!」
  106. 115 : : 2014/07/12(土) 12:13:41
    期待です
  107. 116 : : 2014/07/12(土) 13:23:11
    葉隠タイ語で話してたのか……
    んで内容がまあまあ普通っていう
  108. 117 : : 2014/07/12(土) 15:14:21

    不二咲「で、でも…僕がやったなんて証拠は何処にも…」

    苗木「いや、不二咲さんしかあり得ないんだ。キラー・クイーンを知らないならそもそも壁に血文字を残さないはずだからね」


    苗木「君は…どうしても自分の秘密を守らなくちゃいけなかったんじゃないの?」

    不二咲「う…」



    苗木「大和田クンはトレーニングをすると言ってたみたいだけど、それは君のためだった。」

    苗木「大和田クンに必要なものはジャージと生徒手帳。生徒手帳はロック解除に使った後、ドアの外にあった。これは、来るべき人に貸すために大和田クン自身が放り投げたんだ。」

    苗木「君に必要だったのは鉄串とジャージを入れるバッグだけ。あの鉄串はちょうどバッグに入る長さだったからね」

    苗木「大和田クンの死体はベンチの前に倒れていた。君がベンチに乗らなければ大和田クンの頭に手が届かないからね」

    苗木「そして大和田クンを気絶させた後、君は鉄串で心臓を刺した。最初からジャージを着ていれば返り血も心配ないしね。」


    苗木「違うかい?不二咲千尋さん…」


    十神「いやいやいや待て待て!!そうなれば不二咲が大和田の手帳で更衣室に入ったことになるじゃないか!!なら何故大和田の手帳は更衣室前にあったのだ!?」


    江ノ島「あれ大和田のだったの?誰かが置いたのかと思って気にしなかったんだけど」


    苗木(大和田クンの手帳が犯行後もあそこにあった)

    苗木(犯人は…手帳の存在に気づかなかった?)

    苗木(だとすると、更衣室に入る方法は……)



    苗木「手帳が必要なかったとか?」

    クワタ「…アポ?」



    苗木「不二咲さん……もしかして、女装なんじゃないかな」
  109. 118 : : 2014/07/12(土) 18:07:00

    朝日奈「ぎょまゎ、ちょっと苗木!何言ってんの!?」

    江ノ島「あんた本気!?」

    十神「ダディバガナゴトイッデンダァ!(#0M0)」


    山田「苗木君、本気なの?」

    苗木「本気だよ。でなきゃこんなこと言わない」

    石丸「不二咲君が女装趣味だと?言いがかりは止したまえ!!」

    ウニ山「मनोगत विश्वास मत करो!!」

    ジェノ「男の娘だと!?まじっすかぁ!!」


    苗木「なら、裁判を中断して更衣室のロックが解除できるかどうか、試してみない?」


    一同「「「……………」」」



    山田「黙ったということは、苗木君の言ったことに可能性があると思ってる証拠ね」


    山田「…で、どうなのかしら?不二咲さん。それがあなたの秘密?」


    不二咲「……ふふ」


    山田「…?」


    不二咲「…あはっ」





    不二咲「あはははははははははははははははははははははは!!!!!!」




    たえこ「ち、千尋ちゃん…?」



    不二咲「あ゛〜……まぁ、結論から言うと、全て正解かなぁ」

    不二咲「まぁ、バレたら秘密なんて関係ないよねぇ」

    朝日奈「じゃ、じゃあ……不二咲ちゃんは…男なの?」

    不二咲「まぁ、そういうことになるよね」

    不二咲「僕は…弱かった。自分の弱さを隠すために、自分を偽って生きてきた」

    不二咲「けどね、僕はね、強くなったんだよ」

    十神「何故わかる?」

    不二咲「…えぇ?だってぇ」




    不二咲「僕はこの手で、大和田君を倒したんだもん」


    苗木(この時、僕は知った)

    苗木(いや、思い出した)


    苗木(『異常者を隔離するための施設』が、どれだけ恐ろしいものなのかを)
  110. 119 : : 2014/07/12(土) 21:07:20
    お疲れ様です。見ていて面白いです。執筆頑張って下さい!

    ちーたんが狛枝化したwww
  111. 120 : : 2014/07/12(土) 21:41:33

    不二咲「僕は…絶対的な強さを持った大和田君を…この手で倒したんだ」


    不二咲「ふふふ…僕はもう誰にも脅かされることはない…もう誰も僕に逆らえない…僕は大和田君に勝って、その絶対的な強さを手に入れたんだぁ♪」



    苗木(異常者が集まるこの空間……)


    苗木(それが、どれだけ恐ろしいか)


    苗木(それが、どれだけ絶望的なものであるか)


    苗木(改めて……思い知らされた)



    十神「…フン。尊き者の死を乗り越えて強さを手に入れる…そこまでたどり着いたことは評価しよう」

    不二咲「うっせぇよ人一人殺せねぇ雑魚が」

    十神「フガッ!?」

    不二咲「口だけの弱者が、絶対的な強さを持った僕に指図しないでくれないかなぁ?」

    十神「ンゴォッ!!」ズギューン

    十神「………………」


    苗木(あ、ショック受けてる)



    モノクマ「議論の結果が出たようですね〜」

    モノクマ「では、お待ちかねの投票タ〜イム!」




    不二咲 不二咲 不二咲



    モノクマ「ひゃっほー!大正解!それじゃ、オシオキといきましょーう!」

    不二咲「ふ…ふふふふ…あーっはっはっはっはっはっは!!!!」


    フジサキさんが クロにきまりました。
    おしおきを かいしします。


    巨大なゲーム機の前に立つ不二咲。

    横スクロールのゲームが始まった。


    ふじさきのアクション 〜絶対的強さの象徴編〜


    ゲームを進める不二咲に、敵と不理屈な罠は容赦なく襲いかかる。



    ブロックを叩いた瞬間、左右から火が襲いかかる。

    それと同時に、不二咲の身体が炎に包まれる。


    土管の中から突然現れ、プレイヤーに噛み付く花の化け物。

    それと同時に、複数の小型ロボットが不二咲の身体に噛み付く。


    なんとかゴールにたどり着く不二咲。
    フラッグを滑り降りる。
    だが、最後の最後で床が崩れ、プレイヤーは奈落の底へと落とされる。


    そして、不二咲が立っている床が突如左右に開く。

    数秒後、強く叩きつけられるドンという音が響いた。
  112. 121 : : 2014/07/12(土) 22:19:46
    ちーたんがぁぁぁぁぁ!!!
    なんか、スーパー・フジサキ・ブラザーズみたいで面白いです!
  113. 122 : : 2014/07/12(土) 22:32:03
    なんか狛枝みたいになったな・・でも面白いです!!
  114. 123 : : 2014/07/13(日) 00:08:10



    モノクマ「ひゃっほー!エクストリーム!」


    石丸「ふ…不二咲君……君はどうしてこんなことを……」


    山田「……秘密を守るため、でしょう」


    朝日奈「らゅあぎ…そんなの、私たちに相談してくれればよかったのに…そしたら…こんなことには……」


    山田「…過ぎたことを悔やんでも、仕方ないわ」


    山田「今は…生きて、ここから出ることを考えましょう。それが、死んでいった彼らへのせめてもの手向けよ」


    苗木「…………」


    僕は、迷っていた。
    大和田クンという大きな存在を失ったのだ。

    僕はこれから……どうすればいいのだろうか。



    〜食堂〜


    朝あんなことがあって、2人の仲間を失っても、腹は減る。

    僕らは昼食をとって解散することにした。
    僕は食欲が無かったので、たえこさんから少しだけクッキーを分けて貰う程度にした。

    たえこ「苗木くん……大丈夫?」

    苗木「う、うん…なんとかね」

    山田「無理しなくていいのよ」

    山田クンがものすごい大きな皿に山盛りになったカレーを食しながら言った。

    山田「あなたは大和田君を一番頼りにしていたから、こんなことになってショックを隠し切れないでしょう。 …悲しみたいときに、悲しみなさい。泣きたいときに、泣きなさい。 ……自分だけには、正直でいなさい」


    苗木「……うん、ありがとう」


    たえこ「…悲しくなったら……呼んでね」

    苗木「え?」

    たえこ「その…精一杯、励ます、から」


    苗木「……ありがとう」


    明日には3階も解放される。


    …生きるんだ、絶対に。


    …みんなで、ここから出るんだ!




    苗木「おいしい」


    Chapter2 週刊少年ゼツボウサンデー END
  115. 124 : : 2014/07/13(日) 00:12:52
    お、おい・・この流れだと・・
  116. 125 : : 2014/07/13(日) 06:57:57
    たえこ可愛いよたえこ
    だけど、これフラグや……
  117. 126 : : 2014/07/13(日) 09:25:35
    たえこぉぉぉ...
  118. 127 : : 2014/07/13(日) 20:22:47
    たえこは死ぬな・・・予想じゃなくて命令な
  119. 128 : : 2014/07/14(月) 05:24:37


    たえこ「もう……嫌……」


    彼女は自室のベッドで震えていた。


    たえこ「どうして…殺し合いなんか…しなきゃいけないの……?」


    たえこ「早く…家に帰してよ…!!」


    たえこ(ミルクティー…飲みたい)


    各部屋は防音であるが、忍び足で厨房へ向かう。


    たえこ(………ん?)


    脱衣所の方で何か光っている。


    たえこ(あそこって確か…大浴場の…)


    その先を、少しだけ覗いてみた。



    たえこ(…え?)


    そこにいたのは、パンツ一丁の長身の男。

    緑がかった不気味な光に身を包んでいる。


    たえこ(ゆ、幽霊…?)


    その男が、ぬらりと振り向いた。


    たえこ「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





    『朝です!起きろオマエラ!』


    苗木「う〜ん…朝か」


    顔を洗って、食堂へ向かう。


    苗木「…おはよう」


    石丸「おはようっ!!」
    ギリギリ「(☝︎՞ਊ՞)☝︎」
    山田「あら?たえこちゃんと一緒じゃないの?」

    苗木「え?まだ来てないの?」


    珍しい。どうしたんだろう?


    江ノ島「寝坊くらい誰にでもあるってー」
    石丸「ぐぬぬ…生活習慣が乱れてきているぞ…処刑だ」


    苗木「ちょっと、様子見てくるよ」



    〜たえこ部屋前〜

    ピンポーン


    反応がない。

    苗木「鍵…はかけてるよね。寝てるのかな?」


    カチャ


    苗木(鍵開けた…?)


    ガチャッ


    たえこ「………」

    苗木「お、おはよう…えっと、珍しく起きて来なかったから、何かあったのかな〜って…わっ」

    部屋に連れ込まれた。


    苗木「ど、どうしたの?」

    たえこ「………っ」プルプル

    たえこ「……ゅぅれい」プルプル

    苗木「え?」

    たえこ「ゆ、幽霊が…いたの…脱衣所に」プルプル
  120. 129 : : 2014/07/14(月) 06:52:27
    たしか夜時間は厨房も入れないはずでは
    夜時間って書かれてないけどさ
  121. 130 : : 2014/07/14(月) 16:51:29

    ゆ、幽霊?

    苗木「…大丈夫。朝食の後、みんなで確認しにいこう」



    〜食堂〜

    山田「あら、来たのね」


    苗木「みんな、朝食が終わったら脱衣所に来てくれないか?」

    クワタ「アポポポ?」

    苗木「たえこさんが、幽霊見たって…」

    ウニ山「मैं जादू में विश्वास नहीं करते!」

    たえこ「み、緑に光る…背の高い人が…」

    ジェノ「オーバーロードじゃねーのー?」

    たえこ「髪が…短くて……し、下着しか履いてなくて……」


    短髪なら、十神クンじゃない。クワタ君、石丸クンは言うほど長身でもない。
    …本当に…幽霊が…?



    〜脱衣所〜


    山田「本当に、ここにいたのね?」

    たえこ「うん…」

    苗木「僕が見に行ってみるよ」


    そっと、脱衣所を覗く。


    しかし、長身の男などどこにもいなかった。

    代わりに、ロッカーのひとつにノートパソコンが収容されている。

    苗木(なんだ、あれ…)


    苗木がノートパソコンに近づこうとしたその時、

    ノートパソコンは眩しい光を放った!


    苗木「うわ…!?」


    石丸「苗木君、どうしt…ウワハー!?」

    苗木「…え?」


    苗木が目を開けると、ノートパソコンは消えていた。


    その代わりに、長身の男がその姿を現した。



    短髪、小顔。

    筋肉質の、細長い手足。

    同じく筋肉質の身体。

    そして、女物の黒い紐パン一丁というその姿。



    石丸「だ、誰だ君は!?殺すぞ!!」


    ???「お前ら、異常ヶ峰学園の…?」

    苗木「そ、そうだけど、君は?」

    ???「俺は、不二咲先生にここから出るなって言われてるんだ」


    苗木「不二咲クン!?」


    ???「ああ。 …おっと、自己紹介がまだだったな」


    紐パン一丁の男は、その姿のままゆっくりと近づいてきた。






    ???「俺は日向創、不二咲先生が造り出した人工知能だ。よろしくな」


    超高校級の【異常者?】 日向創
  122. 131 : : 2014/07/14(月) 17:16:08
    日向服着ろww
  123. 132 : : 2014/07/14(月) 18:04:17
    人工知能が顕現した!?
  124. 133 : : 2014/07/15(火) 01:21:46

    紐パン一丁が当然であるかのようにそのまま話を続ける日向。


    山田「AIね…噂には聞いていたけれど、不二咲君が作れるとは…」

    日向「不二咲先生は偉大なんだぜ。 …で、その先生の姿が見当たらないんだが…」


    一同「「「…………」」」



    山田「あなたの言う先生なら、人を殺して処刑されたわ」

    日向「…やはり、そうなのか……」


    苗木「『やはり』…?」


    日向「先生は、俺の完成を急いでいたんだ。元々俺はカメラのセンサーにも100%反応しないステルス機能が搭載される予定だったんだ。ハッキングウイルス機能もまだ不完全なままだ。 ……誰かを殺すためだったなんて…。」


    山田「安心して。あなたがいる以上、不二咲君の死は無駄にはならないわ」

    日向「草餅」

    山田「それで、あなたは何故ここにいるのかしら?」

    日向「先生から、学校の謎を解明するように命じられたんだ。ここなら監視カメラが無いから大丈夫だってな」

    石丸「何か、解明できたのかね?」

    日向「情報には厳重なロックがかかってて今解除作業をしてるところだ。それと、こんなものを見つけた」

    彼がパンツの中から取り出したのは、一枚の写真だった。

    苗木(何でそこに収納してたんだ)


    石丸「な、何だこれは!?」


    それは、大神さんと大和田クンが腕相撲してる写真だった。
    傍らには、その様子を憧れの眼差しで見つめる不二咲君の姿が。


    苗木「こ、これは…何……?」


    見慣れない制服、見たことのない風景、そして…


    苗木「窓に…鉄板が無い」
  125. 134 : : 2014/07/15(火) 17:53:34
    日向w
  126. 135 : : 2014/07/15(火) 18:10:55
    日向www期待ですwww
  127. 136 : : 2014/07/15(火) 18:32:02
    日向ww服着ろww
    私のww腹筋がww壊wwれたww
  128. 137 : : 2014/07/15(火) 19:57:15

    朝日奈「へょげ!ホントだ!」

    苗木「どういうこと…?」

    ジェノ「昔から知り合いだったんじゃねーの?」

    石丸「いや、知り合いなら彼らは入学式から既に行動を共にしていたはずだ」

    江ノ島「別の施設じゃね?」

    山田「別の施設なら、どうやってこの学園から出たのかしら?」

    江ノ島「やっぱそーなる?」


    突然、日向が石丸から写真を取り上げた。

    石丸「!?」


    モノクマ「やや!こんなところに勢揃いでどうしたの?」


    苗木「モノクマ!?あ…いや、これは…」


    後ろ振り向くと、変態パンツ男はいなかった。

    そして、代わりだとでも言うように僕の足元に草餅が落ちていた。


    山田「せっかく大浴場があるのだから、男女で入る順番を決めていたところよ」

    山田「さ、ほら。男子は出ましょう?」


    モノクマ「ん?そう?」


    山田「あなたも消えなさい。女の子達の癒しタイムに入って来ないで頂戴」


    モノクマは消え、男子も脱衣所から出た。
    草餅はノートパソコンが入っていたロッカーに戻しておいた。


    石丸「良い判断だった、山田君」

    山田「日向君が草餅に変形してくれたから助かったわ。見られてたらどうなっていたか」




    苗木「よいしょ」

    石丸「待ちたまえ苗木君、何処へ行くのかね?」

    苗木「え?いや、女子達を覗きに」

    石丸「それなら僕も同行しよう」

    クワタ「アポ、アポ!」

    ウニ山「मैं भी जाना」
  129. 138 : : 2014/07/15(火) 20:50:01
    石丸!?
  130. 139 : : 2014/07/16(水) 01:10:45

    結局山田クン以外はついてきた。


    苗木「…日向クン?」


    日向は、壁に手を当てて目を瞑っている。

    壁の向こうからは女子達の声が聞こえる。


    苗木「何してんの?」


    日向「映像の記憶だよ。壁越しに見たヴィジョンをそのまま脳に記憶してるんだ。ノーパソフォームに変形すれば映像化できるぞ」

    石丸「うむ、いい心掛けだ!」

    苗木「じゃあ僕らは直で覗こっか」

    クワタ「アポ」


    僕は戸を少しだけ引く。



    そこには、無限の可能性が広がっていた。


    江ノ島「ふぃー!いい湯だわーwwwいい湯だわーwww」

    江ノ島さんのダイナマイトボディーが目に入る。


    ジェノ「うぉあ!?こんなところに石鹸がぁー!!」

    高く舞い上がるジェノサイダー。
    長い三つ編みを解いている。


    ギリギリ「キチィ…(՞ਊ՞)」

    ギリギリさんは残念ながら湯に浸かっていて『見る』ことができない。


    朝日奈「ビゾゾゾゾたえこちゃん、背中洗ってあげるよ!」

    チチデカフィーバー!!!

    …と言いたいところだが、生憎バスタオルでコーティングしてある。


    たえこ「で…でも、」

    朝日奈「恥ずかしがることないって!女同士なんだし!」

    たえこ「う、うん…」


    僕の、今回の目玉。

    これを待っていた……!!

    ちなみにドリルのような髪はウィッグだったようだ。



    お?

    取るか?

    バスタオルを取るか!?



    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエ!!!!☜( ՞ਊ՞)☞」ガララッ!!


    苗木「うわああああああ!!??」

    突然勢いよく戸を開けたギリギリさんにビックリして腰が抜けてしまった。


    ギリギリ「ギョエエエエエエエエ!!!!三(卍^o^)卍」ドルルル


    目で捉えることが不可能な速度で、逃げようとしたクワタ君、ウニ山クン、石丸クンを捕獲した。


    江ノ島「ああー!?ちょっと!マジありえないんだけど!!」

    ジェノ「おっとぉ!?こんなところに触覚一本のテラフォーマーが!駆除したろか!!」

    たえこ「ひっ……」

    朝日奈「な、苗木ー!?ウニとクワタも!?」


    苗木「い、いや、ぼ、僕は、その、ノートパソコンを隠しておいた方がいいかなと……」



    石丸「覗きました」
    クワタ「アポアポ」
    ウニ山「झांक रहा था」



    苗木「覗きました」
  131. 140 : : 2014/07/16(水) 06:11:42
    おいwwwwwww
  132. 141 : : 2014/07/16(水) 18:26:00
    石丸の風紀乱れたwwww
    そしてばれるw
  133. 142 : : 2014/07/16(水) 20:32:01

    その後僕らは全員江ノ島さんと朝日奈さんのダブルライダーキックを喰らって全員保健室行きとなった。
    たえこさんの、閉鎖空間でストレスが溜まってるのだろうという意見によりそれ以上の極刑にはならなかった。


    だけど僕の身体はボロボロだ!



    山田「…無茶するからよ」

    山田クンに搬送されてみんなで治療を受けている。


    苗木「ギリギリさんの身体能力をなめてたよ……ただキチってるだけかと思ってたんだ」

    山田「はぁ… あ、そうそう。モノクマが3階に行けるようになったと言っていたわ」

    石丸「本当かね!よし、早速いだだだだ!!!」

    山田「無理に動かない方がいいわ。貴方たちみんな肋骨バラバラなんだから… まぁ寝れば明日にでも治るでしょう。まだ私たち以外知らない筈だから、探索は明日にしましょう。」


    それぞれが車椅子で自室に帰った。


    苗木(今日は女子に近づくのはやめておこう)


    苗木(そうだ、十神クンのところに行ってみよう)


    不二咲クンにボロクソ言われて余程ショックだったのか、あれからずっと部屋に引きこもっている。
    自室にいるはずだ。
  134. 143 : : 2014/07/16(水) 22:47:51
    だ…大丈夫だ……アルター発見した朝日奈さんは生き残ったからたえちゃんも……(震え声)
  135. 144 : : 2014/07/17(木) 01:47:24

    夕飯の時間に作って部屋に持っていくことにした。


    ピンポーン

    ガチャ


    十神「………苗木、か…」

    めちゃくちゃ痩せこけている。

    おまけに目が死んでいる。

    声もめちゃくちゃ掠れている。
    葛藤して叫び声でもあげていたのだろうか。

    けどちゃんとシャワーは浴びていたようで、髪がボサボサだったりスーツが汚れているとかは無い。


    苗木「十神クン、あれからずっと部屋にいるけど、大丈夫?」

    十神「…どうしたんだ、お前」

    苗木「あ、これ(車椅子)は気にしないで。これ、夕飯作ってきたから良かったら食べてよ」

    十神「……すまん」

    それだけ言って受け取るとドアを閉じてしまった。


    苗木(今は話できそうにないな)



    ピンポーン

    ガチャ


    たえこ「………」

    苗木「あ、あの、苗木だけど…その…」

    たえこ「…ごめんなさい。今は…会いたくない…」

    苗木「はい」


    まぁ当然こうなるか。


    苗木「はぁ……」



    苗木「あ、そうだ、日向クンに映像化してもらわなきゃな。DVDにしてもらおっと」
  136. 145 : : 2014/07/17(木) 06:54:35
    こりてねぇwwwwwww
  137. 146 : : 2014/07/17(木) 18:47:24
    苗木懲りてないwww続き期待。
  138. 147 : : 2014/07/17(木) 19:18:44

    苗木(十神クンの食器を取りに来たと共に会話することにした)


    十神「俺は……英雄にはなれないのか…?」

    苗木「え?」


    十神「俺は……全てを制し、全てを手に入れ、神にもっとも近い存在になると誓った……だが、俺はただの口だけの弱き者だった。所詮は俺も、人の子に過ぎないんだ…」

    苗木「うーん…」

    十神「俺は…ただ…英雄になりたかっただけなんだ……それなのに、運命(さだめ)は俺を鎖で縛る。全ては、幻想だったのだ。俺にしか視えぬ、幻だったのだ」

    苗木「(めんどくせぇ)君の言う英雄って?」

    十神「言ったはずだ。『多くを救うために1人を犠牲にできる勇気を持つ者』になることだ」

    苗木(それなら君が死ねば解決だなんて言えない)

    十神「俺には…それができないのか…?全てが…俺の前から消えていく…虚無に押しつぶされるように…闇に飲まれるように…」


    苗木「…英雄ってさ、なろうとしてなれるものじゃないと思うよ」

    十神「フガッ!?」

    苗木「君の前から消えたものは、消えたんだからどうやっても取り戻せないと思う。だったら、新しい何かを掴めばいいと思うんだ。十神クンは…英雄に固執しすぎてるんじゃないかな?」


    十神「……………」


    苗木「勇者や賢者だって、最初から勇者や賢者だったわけじゃないんだからさ、今すぐ英雄になる必要はないんだよ。見えなかった景色を見て、見えなかったものを見て、徐々に君の中の英雄を探していけばいいと思う。『多くを救うために(ry』だけが英雄じゃないでしょ?」


    十神「徐々に……か。それも悪くない」


    苗木(適当に喋ったのに何感心してんだろう)


    十神「俺は……生き残るぞ」

    十神「このジャッジ・ゲームで生き残ってこそ、真の英雄なんだ」

    苗木「話聞いてた?」


    なんか勝手に元気になったっぽいから部屋に帰ってきた。


    苗木「…おやすみ」
  139. 148 : : 2014/07/18(金) 14:53:29

    苗木


    苗木ィ


    苗木ィィィィィィ



    よくも殺したな、苗木


    友の無事を確かめたかっただけなんだ



    ここから出たかったんだ



    強くなりたかっただけなんだ



    強くなるのを支えてただけだ



    アポアポ




    苗木ィィィィィィィィィィィィィィィ





    苗木「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


    また、悪い夢を見てしまった。

    苗木「はぁ…はぁ……」


    『朝です!今日も一日元気に殺し合いましょう!』



    ピンポーン


    苗木「ん?」ガチャ



    ギリギリ「僕゛は゛キ゛ラ゛じ゛ゃ゛な゛い゛!゛!゛!゛!゛信゛じ゛て゛く゛れ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」バタン


    苗木「…………」


    〜食堂〜

    苗木「…おはよう」

    石丸「おはようっ!」

    山田「あら、随分元気がないのね」

    苗木「…まぁ、うん」

    ギリギリ「₍₍(꒪່౪̮꒪່)⁾⁾ 」


    苗木「おはよう」

    たえこ「……」


    少し頷いたけど、これほとんど無視されたよね、多分。


    山田「みんな、聞いて。3階が解放されたわ」


    十神「それなら、俺が調べておいた」



    後ろから、昨日までミイラ状態になっていた十神クンの声。


    十神「3階には美術室、物理室、それから娯楽室があった。娯楽室にはカラオケ機材も置いてあったな」

    石丸「なんだと!?よし歌うぞ!JOYか?DAMか?」

    十神「DAMだ」


    石丸「よし、早速3階を探索だ!!」
  140. 149 : : 2014/07/18(金) 21:27:39
    (これ、軽くミリロンパネタ入ってるなぁw)
  141. 150 : : 2014/07/19(土) 09:46:18
    期待ですwww

    面白いw
  142. 151 : : 2014/07/19(土) 10:31:00

    僕は3階の物理室から調べることにした。


    〜物理室〜

    苗木「ん?」


    デカイ機械に目が行く。


    苗木「なんだこれ?」


    モノクマ「それは空気清浄機なのです!」

    苗木「へぇ」

    モノクマ「これがあるからこそ君たちは密室にいながら新鮮な空気の中で生活できるんだよ!」

    山田「随分大がかりな装置を作ったのね…まるで、私たちをここに閉じ込めるためだけに作られたような…」


    そうか…

    外からの空気が入らないこの状況だからこそ必要なものなんだな…



    〜娯楽室〜


    ガチャ



    石丸「笑顔咲くぅぅぅぅぅぅ!!!君ィィィとぉぉぉぉつぅぅぅぅぅぬぁがぁてぇぇぇたぃぃぃぃぃ!!!」



    バタン



    山田「ちょっと、何故静かにドアを閉じるのよ、調べに来たんでしょう?」

    苗木「いや、そうだけどさ…」


    ガチャ



    十神「ツー↑ナー↓イー↓ダータマシイノヒガームネー↓ヲサー↑スナー↓ラー→」


    バタン


    山田「…娯楽室を調べるのは後にしましょう」

    苗木「…うん」
  143. 152 : : 2014/07/19(土) 13:49:43

    〜びじゅづしづ〜


    苗木「噛んじゃった」


    〜美術室〜


    山田「へぇ…いい道具が揃ってるわね」

    苗木「わかるの?」

    山田「ええ。イラストレーターやってるから」

    苗木(知らなかった)

    江ノ島「イラストレーター?もしかして『ひふみん』?」

    山田「そうよ。よく知ってるわね」

    江ノ島「あの絵好きなんよね」

    苗木(なんか江ノ島さんって外見と内面が合わないんだよなぁ。毎日皿ごとガリガリ食べるし)

    山田「このハンマー重いわね。凶器に使われたりしないかしら」

    江ノ島「回収しとく?」

    ウニ山「ਅਤੇ ਇਸ ਦੀ ਕਮਾਈ」つゴミ袋

    山田「助かるわ。美術倉庫に置いておきましょ」


    江ノ島「てかさー、結局脱出の糸口なんてねーじゃん」

    山田「だから適応しようって言ってるのよ」

    江ノ島「だーからそーはいかないっしょー」

    でも、どうなんだろう。

    ここには、何一つ不自由がない。

    むしろ、表に出たくない人だっているかもしれない。

    だって僕らは、異常者としてここにいるのだから。
  144. 154 : : 2014/07/20(日) 03:36:20
    桑田喋れるのかよw
    そして、安定のギリギリさんw
  145. 158 : : 2014/07/20(日) 19:01:04
    きりぎりさんwwww
  146. 161 : : 2014/07/21(月) 18:00:09
    最初はただのカオスssかと思ってたんですが…(笑)

    期待です!!
  147. 163 : : 2014/07/21(月) 23:39:26
    腹こじれるwww

    なんか、これみたせいで今日千尋のコスプレ買っちゃったよw
  148. 165 : : 2014/07/22(火) 04:15:15
    絶望性ヒーロー治療薬の悪口はやめたげてよぉ!
  149. 166 : : 2014/07/22(火) 08:41:46
    絶望性ヒーロー治療薬は禁断の歌だから…
    仕方ない…と思うよ?お父さん…
  150. 167 : : 2014/07/22(火) 12:03:07




    翌日

    〜体育館〜






    モノクマ「はいこれ!百億円!殺したらあげるよ!」








    十神「…フン。金で人を釣ろうなど滑稽だな」


    苗木「そうだ!お前の思い通りにはならないぞ!」


    クワタ「アポアポ!」


    山田「私はオカマバーで800億稼いだからあんなもの必要ないわ」


    ジェノ「マジか!?」


    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」






    モノクマ「なんだと〜! まぁ頑張ってね」






    石丸「全く…金で人を買収だと?片腹痛いわ!!」

    朝日奈「だよね」


    今日は解散した。
  151. 170 : : 2014/07/25(金) 23:31:57
    最後の石丸の台詞www
  152. 171 : : 2014/07/26(土) 10:27:41



    それから僕らは、3階の情報を日向クンに教えることにした。

    今日は解散にしたんじゃないのかって?
    その言葉、斬らせてもらう。


    日向「そうか、空気清浄機か…」

    ちなみに、服を着ろという山田クンの提案で靴下が追加された。


    山田「ええ。…そうだわ、何か新しい情報は無い?」

    日向「ああ。また写真が出てきたんだ」

    日向クンはパンツの中から写真を取り出す。やめてくれ。

    苗木「これは…」


    それは、僕と舞園さんとクワタ君で仲良く写った写真。


    クワタ「アポ?」

    山田「これ、撮った覚えは?」

    苗木「無いよ」

    朝日奈「そもそもこれ、どーやって撮ってるの?」

    山田「デジカメか何かじゃない?そういえば、それらしきものは無いわね」

    日向「いや、これだ」


    日向クンはパンツの中から汚れたカメラを出した。何故そこにしまうし。


    苗木「これ…誰の?」

    山田「これ…私のだわ。けどおかしいわね…私がこの学園に来たときはまだ新品だったのよ」
  153. 172 : : 2014/07/26(土) 10:45:45

    とりあえずカメラは山田クンに返した。



    苗木「日向クン、それは?」


    日向が手に持っているのは、異様な形のバックルをしたベルト。

    日向「これな、不二咲先生が完成させてたんだ。」


    そう言いながら日向クンはベルトを取り付ける。

    そして、ボタンになっているのだろうか、バックルを2回カチカチと押した。




    \キャストオフ/




    日向クンの靴下と紐パンが破けて四方八方に飛び散った。
    髪は白く光り、目は燃えるように赤い。


    たえこ「………っ///」

    江ノ島「服着ろよ、服」


    苗木「…えーと…どう変わったの?」


    日向「これで俺は高速移動ができるようになったんだ」

    苗木(クロックアップじゃなくて?)


    十神「高速だと?やってみろ」

    日向「おう」フッ


    一同「「「!!?」」」


    突如、日向が消えた。



    日向「…どうした?俺は後ろだぜ?」


    振り向くと、日向クンは後ろでジョジョ立ちしていた。

    いや、それだけではない。

    ロッカーが全て開けられていた。

    あと十神クンのメガネが奪われている。


    あの一瞬で、ロッカーを全て開けて、十神クンのメガネを奪い、後ろに回り込んだのだ。


    山田「…すごいスピードね」

    十神「何も見えないんだが」



    日向「これで俺も少しはみんなの役に立てるよ」

    苗木「ありがとう、日向クン」


    今度こそ僕らは解散した。
  154. 173 : : 2014/07/26(土) 22:10:17

    苗木「はぁ…結局外への手がかりは無しか…」

    ガチャ



    石丸「真っ赤なァァァ誓ァいィィィィィ!!!!!」

    苗木「僕の部屋で熱唱するのやめてくれない?てか何で僕の部屋にいるの?」

    石丸「む、すまなかった」


    苗木(…………)

    ウニ山クンがベッドに座っている。
    しかも半笑いで虚空を見つめたまま微動だにしない。


    苗木(何当たり前のように居座ってんだ)


    苗木「ウニ山クン?」

    ウニ山「?」

    苗木(いや「?」じゃなくてさ)

    苗木「自分の部屋に帰ってくれる?」

    ウニ山「ਮੈਨੂੰ ਤੁਹਾਡੇ ਨੂੰ ਮਾਰ ਸਕੋਗੇ」

    苗木「……」

    ウニ山「ਮੈਨੂੰ ਇੱਕ ਗਰਦਨ ਦੇ ਦਿਓ」


    強制的に追い出した。
    改めてベッドに寝転がる。


    苗木「はぁ〜…」


    大和田クンがいなくなって、頼りになるのが山田クンだけになってしまった。

    山田クンに死なれたら、もう本当にどうしたらいいかわからなくなる。

    今回だけは、何も起きないと信じたい。

    苗木「…誰も、死なないでくれ」


    ピンポーン



    苗木「ん?」



    ガチャ




    ギリギリ「幼稚園の7月号には楽しい付録がイッ↑パイ↓イッ↑パイwwwwポー↑パー↓ヤーポパヤポー↑パー↓ヤー↑wwwwwwwwウッホッウッホッウッホッウッホッウッホッウッホッウッホッウッホッwイェェエエエwww幼稚園の7月号は小 学 館!!!!✌︎(´◓ɷ◔`)✌︎」バタン



    苗木「……寝よ」

  155. 175 : : 2014/07/27(日) 11:50:39



    〜翌日〜


    ピンポーン


    苗木「ん?」ガチャ


    石丸「苗木君!たまにはみんなで風呂に行かないか!」


    そう言う石丸クンは、制服の胸ポケットから『江ノ島君が呼んでいる』と書いた紙を垂らしている。


    苗木「そうだね、たまにはいいかも」



    〜脱衣所〜


    山田「来たわね」

    すでに全員が集まっていた。


    苗木「用って何?」

    江ノ島「これ……」

    苗木「!」


    パソコンが無くなっている…。


    十神「誰かが盗んで、その技術を悪用しようとしているようだな」

    十神「あれほどの技術があれば、世界を統べるのも難しいことではない」

    朝日奈「ええ!?そんなやばいの?」

    十神「当然だ。プログラムによって作られたのだからな。
    全世界の愚民達の脳をハッキングし、命令を下す催眠プログラムを知ってるか?技術次第では極秘情報のハッキングをして世界中を混乱させることもできる。
    また、日向のように自分がプログラミングしたものを具現化させる技術で武装集団を作りテロることも可能だ。
    …日向という1人の人間を作り出した不二咲が、それらの計画を立てていた可能性も無くはないんだ。あのパソコンにはそれだけのものが詰まっている」


    石丸「で、ではパソコンを盗んだ者はこの学園を起点に世界を思い通りにしようと考えていたのか…?」

    十神「可能性はある。単にパソコンが使いたいだけなら盗まないだろう」


    山田「みんなで手分けして探しましょう。モノクマには宝探ししてるでも言っておくわ。」

    苗木「そうだね…ちゃんと見つけなくちゃ」


    石丸「では、夕飯の時間になったら食堂に集まって結果報告だ!」
  156. 176 : : 2014/07/27(日) 17:28:01
    できればこの作品が終わった後、ウニ山クンの通訳お願いしますw
  157. 178 : : 2014/07/28(月) 19:43:39
    そう言えば霧切さん、ミリロンパだとギリギリギザギザで葉隠がウニロン山ウニ彦だったけどミリロンパ見てるんですかね?


    そして日向くんどこ行ったんや……
  158. 179 : : 2014/07/28(月) 21:20:56
    >>178 そして、リキ(石丸)の「よし、歌うか!」ネタもありますしねー。私もそれ思いました!!私は生き残るわ、ヤッタネー
  159. 181 : : 2014/07/28(月) 22:08:56

    日向クン(パソコン)の行方を探す。
    ちなみに僕はクワタ君と、
    たえこさん・江ノ島さん、
    山田クン・ウニ山クン、
    ギリギリさん・朝日奈さん、
    石丸クン・ジェノさん、
    十神クン
    という組み合わせだ。

    〜娯楽室〜

    苗木「なんとなくだけど、ここが一番可能性が…」


    だが、
    どこをどう探してもねぇ何故か見つからないんだよ


    苗木「クワタ君、あった?」

    クワタ「アポアポ」

    クワタ君は首を横に振る。


    〜倉庫〜

    開けられた形跡のあるダンボールは無い。

    苗木「無いな…」
    クワタ「アポ」


    〜視聴覚室〜

    十神「もう一度言う、出てこい!ロデ・ヨーディ・アドベンテ!!」

    苗木(何してんのあの人)


    〜保健室〜

    ウニ山クンが無言で輸血パックを飲んでたので見なかったことにして保健室はスルーした。


    〜プール〜

    ウニ山「ਮੈਨੂੰ ਇਹ 'ਤੇ ਝਾਤੀ ਮਾਰੀਏ」

    苗木(こ…この人、さっきまで保健室にいたような…いや、いたよね?な、何でここに…?)

    ウニ山クンはメモを渡してきた。

    『探査は明日にした方がいいと思う。石丸の提案で、まだ早いけど食堂集まるよ。 江ノ島』

    苗木「わ、わかった。僕ら先に行ってるからね」
    クワタ「アポアポ」
  160. 182 : : 2014/07/28(月) 22:13:27
    十神の中二病www
  161. 185 : : 2014/07/30(水) 20:21:53

    〜食堂〜

    石丸「来たかね!」

    クワタ「アポ」

    朝日奈「まだ何人か来てないねー」

    ギリギリ「キチチチ(´◓ɷ◔`)」


    たえこさん、ウニ山クン、江ノ島さん、山田クンがまだ来ていない。


    朝日奈「で、探索は明日にするんだっけ?」

    石丸「うむ、確かそういうことだったな」


    …え?


    苗木「石丸クンが提案したんじゃないの?」

    石丸「何の話かね?」


    ……………。




    苗木「僕、ちょっと他の人達呼んでくる!」

    石丸「うむ、頼んだ!」


    ハァ… ハァ…

    みんな…どこにいるんだ?


    部屋にはいない…


    一階にも誰もいなかった…


    苗木「どこだ…!」


    ん?

    娯楽室のドアが開いてる!


    苗木「ここか!?」

    部屋の中心に何かある。


    苗木「これって…」

    そこにあったのは、美術室で見たハンマーだった。

    苗木「…ん?」


    その先、ビリヤード台の影に、何かある。


    いや、誰かいる。


    苗木は恐れることなく近づく。
    自分の声に反応が無かった時点で意識は無いとわかっていたからだ。


    苗木「………!!」


    床に倒れるその身体を見て、苗木は息を飲んだ。


    大和田の死体を見たあのときの絶望感が、また彼を襲ったからだ。







    苗木「…たえこ……さん……?」
  162. 200 : : 2014/07/31(木) 18:56:08


    嘘だろ?

    嘘だよね?

    嘘だ!!

    嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!


    苗木「たえこさん!!!」


    手に触れると、微かに温かい。


    苗木「たえこさん!!起きて…起きてくれ!!!」





    たえこ「うっ…ん…」


    苗木「たえこさん!」


    たえこ「…苗木君?ここは……」


    たえこ「…あっ!」


    苗木「ど、どうかした!?」


    彼女が指差す先には、部屋の中心にあったハンマーが。


    たえこ「あ、あれで…殴られたの…」

    苗木「殴られた?だ、誰に…?」

    たえこ「…ロボット…」

    苗木「え?」



    たえこ「く、黒いロボットだったの……黒くて…おっきくて…硬くて…」


    苗木(どうしよう、卑猥に聞こえる)


    苗木「きっと、誰かが変装してたんだ。早く残りのみんなを…」


    どっひゃああああああああああ!!!!!


    苗木「…え?」

    女性の悲鳴が聞こえてきた。


    たえこ「な、苗木君」

    苗木「大丈夫…たえこさん、1人で食堂までいける?僕は…行かなきゃいけない」


    たえこ「…無理しないでね」


    苗木「わかってる。」

    僕は娯楽室を後にした。



    ここから聞こえる女性の声。

    考えられるのは1人しかいない。



    苗木「江ノ島さん…無事でいてくれ!」
  163. 201 : : 2014/07/31(木) 19:00:34
    残姉ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
  164. 202 : : 2014/07/31(木) 19:19:27
    この流れって・・
  165. 203 : : 2014/07/31(木) 21:10:48
    たえちゃん無事だったのは良かったけど・・・・
    むくろおおおおお!
  166. 206 : : 2014/08/01(金) 00:40:50
    生きてた…良かった…。
    …ん?この展開って……あ。(察し)

    そんな展開は許しませんよ!?( ゚д゚)
  167. 209 : : 2014/08/01(金) 14:04:51
    残姉えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!
    無事でいてくれ!!!!!!!!!
  168. 211 : : 2014/08/01(金) 23:15:50

    〜美術倉庫〜

    苗木「江ノ…島…さん」


    頭から血を流し倒れる江ノ島さんの姿。


    江ノ島「う……な、苗木…」

    苗木「(生きてた)江ノ島さん、大丈夫!?」

    江ノ島「ロ、ロボット…変なロボットにやられた!」

    苗木「ロボット?」


    またロボット!?


    江ノ島「黒い塊…積層された装甲…圧倒的な力……それを操るのは、君たち……とか言ってる場合じゃない!ウニ山が危ない!!」

    苗木「ウニ山クンが!?」

    江ノ島「一緒にいたんだけど…あいつ、多分連れ去られた!別の場所で殺されるかも…」

    苗木「ウニ山クンが…」

    苗木「僕が探してくる!江ノ島さんは保健室で休んでて」

    江ノ島「…そうする」


    僕は美術倉庫を後にした。


    苗木「どこだ……!」


    階段から誰か登ってくる。


    あれは…


    苗木「ウニ山クン!!」


    頭に血が付着している。

    2階の男子トイレで洗い流してきたのだろうか。

    ウニ山「ਮੈਨੂੰ ਰੋਬੋਟ 'ਤੇ ਕੀਤਾ ਗਿਆ ਸੀ,!」

    苗木「…?」

    ウニ山「ਮੈਨੂੰ ਕਾਲਾ ਰੋਬੋਟ ਕੁੱਟਿਆ ਗਿਆ ਸੀ,!!」

    苗木(ウニ山クンもロボットにやられた…のかな?)


    石丸「苗木君、ここにいたのか!」

    十神「3階は俺たちが探す!お前は下の階を……たえこ!?」


    苗木「え?」


    壁を伝いながら、フラフラの状態でたえこさんが現れた。


    たえこ「ほ…保健室で…江ノ島ちゃんが…」


    苗木「え!?」
  169. 214 : : 2014/08/02(土) 12:14:42
    〜保健室〜

    一階を調査してた朝日奈さん、ジェノさんと合流した。

    朝日奈「ぎょわぁぁぁぁ!?」

    ジェノ「なんだこりゃ!」



    『死体が発見されました』


    苗木「くっ…江ノ島さん…」


    苗木は羽織っていた制服を江ノ島に被せる。

    苗木「ここは危険だ…。朝日奈さん、たえこさんと食堂にいてくれ。僕とジェノさんで犯人を追うから!!」

    朝日奈「合点!」



    みんなの現在地

    一階→苗木、ジェノ、朝日奈(食堂)、たえこ(食堂)、江ノ島(死体)

    三階→石丸、十神、ウニ山(負傷)

    二階→クワタ、ギリギリ

    不明→山田、謎のロボット




    石丸「な、苗木くん、ここにいたか!」


    苗木「石丸クンに十神クン?何でここに…」


    十神「物理室で山田が死んでいた」


    苗木「え!?」

    十神「これを…山田の遺言だ」

    苗木は小さなメモを受け取った。

    十神「俺たちは読んでいないが、お前に託せと言われたのでな」


    苗木「…ありがとう。あとで読んでみるよ」


    石丸「よし、二階の調査に行こう!二階にはクワタ君と霧切君がいるはずだ」

    十神「そうするか」


    〜二階〜

    苗木「クワタ君!」

    クワタ「アポ」

    石丸「霧切君と一緒ではないのかね?」

    クワタ「アポ」

    クワタは首を横に振る。

    ギリギリさん…どこ行ったんだ?


    僕らは二階を探し回る。


    けれども、ロボットはどこにもいない。

    苗木「どうなってるんだ…?」


    ジェノ「おおおいおいおいどうなってんだこりゃーーー!」

    ジェノさんがヘドバンしながらこちらに向かってくる。

    苗木「どうしたの!?」


    ジェノ「あ…ありのまま今起こったことを話すぜ…殺人鬼が保健室に隠れてんじゃないかと思って戻ってみたら江ノ島の死体が無くなってたってばよ!何言ってるかわからんと思うが私も何を見たのかわからん…」


    苗木「えぇ!?」
  170. 217 : : 2014/08/03(日) 03:44:38

    〜保健室〜


    苗木「な…何で…」


    残されていたものは、被せた僕の制服と血痕だけ。


    石丸「どこへ…持っていった?」

    十神「まさか…獄炎の奈落ではあるまいな…」

    苗木(焼却炉ってことかな)

    石丸「僕が見てくる!君たちは三階へ!山田君もどこかへ持っていかれたかもしれない!」


    苗木「うん!」


    〜三階〜

    ウニ山クン、朝日奈さん、回復したたえこさんと合流した。


    娯楽室の扉が空いている。


    中を覗くと、

    夢でも見ているようだった。



    江ノ島さんの死体と山田クンの死体がそこにあったのだ。


    朝日奈「や、山田まで!?」

    たえこ「そ、そんな…」ポロポロ


    十神「くっ…!」


    十神「江ノ島!言え!!誰にやられたんだ!!」



    江ノ島「う……お、思い…出したよ」

    十神「何をだ?」


    江ノ島「私たちは…ずっと前から…出会っていたんだ…」


    苗木「…え?」
  171. 221 : : 2014/08/04(月) 11:29:43

    十神「どういうことだ?説明しろ江ノ島!!」


    江ノ島「私たちは…ずっと前から…出会っていた…泣いたり…笑ったり…いろんな時を過ごしたね…」


    朝日奈「…え?」

    苗木「ど、どういうこと?」

    十神「くっ…だ、誰にやられたんだ!?」



    江ノ島「犯人……は………やす…」




    ……やす…?


    その時、苗木の身体からドッと汗がでてきた。


    この場に『やす』を持つ人間は1人だけ。


    十神「なるほど…なるほどな…データはすべて集まった」

    クワタ「アポ?」


    十神「もはや裁判の必要などない!名前に『やす』を持つ人物は1人だけ!
    犯人は『ヤミと氷の女王』やすひろたえこ!貴様だ!!!」


    朝日奈「えぇ!?」


    石丸「焼却炉には何も…ウワハー!?」

    石丸「なんだねこれは!!」


    十神「驚くことはない。もう犯人は決定した。やすひろたえこって奴の仕業なんだ」

    石丸「なんだって!それは本当かい!?」


    たえこ「わ…私…ちが…」


    十神「そういえば、黒き殲滅の兵に襲われた中で無事なのは貴様だけだなぁ?」

    ジェノ「あ!確かに!たえこ怪しい!」

    たえこ「そ…それは…」


    十神「これで決まりだぁぁ!!やっぱ貴様が犯人だッ!!」


    たえこ「わ……私、ちが…ぅ…」ポロポロ


    十神「これだけの証拠が揃っている!もう言い逃れはできないぞ!!」


    たえこ「う…う…ぅ……うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」号泣


    朝日奈「たえこちゃん!十神女の子泣かせた!処刑だよ処刑!」

    たえこ「うっ…、うぅ…、」ポロポロ


    十神「そいつが犯人なんだ、仕方あるまい」

    苗木「ま、待ってよ!まだ決まったわけじゃないだろ!!」

    石丸「そ、そうだぞ!裁判で全てが決まるのだぞ」


    十神「…フン、勝手にしろ」



    ギリギリ「キチィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎」



    苗木「ギリギリさん!?」
  172. 225 : : 2014/08/05(火) 02:31:45
    応援してます
  173. 226 : : 2014/08/05(火) 14:44:25

    ギリギリ「≡└(┐卍^o^)卍ドゥルルル」


    苗木「ちょ、待って、どこ行くの!?」


    石丸「僕らも追いかけよう!」



    〜2階 女子トイレ〜

    石丸「何故女子トイレに行くんだ!僕らは入れないじゃないか!」


    ギリギリさんは個室の一つを開ける。

    そして、巨大な何かを取り出した。

    あれは…!


    苗木「黒い…ロボット?」

    ウニ山「ਇਹ ਇਸ ਨੂੰ ਕਿਸੇ ਵੀ ਲਈ ਕੀਤਾ ਗਿਆ ਹੈ, ਉੱਥੇ ਹੀ ਹੈ」

    朝日奈「たえこちゃん、もしかしてアレにやられたの?」

    たえこ「……」コク


    石丸「しかし…中身は空っぽだ」


    十神「それは至極簡単。こいつが入っていたからだ。女子トイレにあるのもその証拠だろう」

    たえこさんを指差しながら言う。

    たえこ「………っ」ポロポロ

    朝日奈「ほら、泣かないで。気にしなくていいからね?」

    たえこ「……ゔん」ポロポロ



    日向クンがいなくなり、たえこさんとウニ山クンが襲われ、江ノ島さんと山田クンが殺された。

    迷宮入りの今回の事件…


    必ず、解決しないと。


    捜査開始だ!




  174. 229 : : 2014/08/05(火) 18:28:28

    人に疑われるというのは、こんなにも辛い。

    彼女はそれを改めて思い知る。

    私が…なんとかしなきゃ。


    苗木「たえこさん、大丈夫?」


    苗木君が声をかけてくれた。


    たえこ「…うん」


    苗木「たえこさんは犯人じゃない。僕はそう信じてるよ」


    その言葉だけでも涙が出そうになった。


    たえこ「…信じてくれるの?」


    苗木「もちろんだよ!だって…たえこさんは、あの時僕を信じてくれたじゃないか」

    さやかちゃんが殺された、最初の事件。

    苗木「だから…僕も、たえこさんを信じるよ」

    たえこ「…ありがどゔ…」ポロポロ

    また泣いてしまった。

    私たちは涙を拭って捜査に向かった。


    苗木「えっと…まず僕が、たえこさんが倒れてるのを見つけて、その後江ノ島さんの悲鳴が聞こえて、ウニ山クンが襲われて、山田クンが死んでた…って感じだよね。江ノ島さんは保健室でも襲われて、その後死体が3階に移動ささってた…か」


    たえこ「これって…」

    山田君の下にブルーシートが敷いてある。

    その隣には台車がある。
    使われて無いかのように持ち手を下にして娯楽室の隅に置かれていた。

    苗木「これ…ここにあったものじゃないよね」

    たえこ「うん…山田君を運んだのかな…」

    身体の大きな山田君を、台車を使って誰かが運んだ。

    …誰だろう?


    石丸「苗木君、たえこ君、これを見てくれ!」

    これは…メモ?

    石丸「これによると山田君は何者かに物理室に呼び出されたようだ!」


    山田君が物理室に呼び出された…


    …いつ?
  175. 235 : : 2014/08/06(水) 18:48:30



    〜物理室〜

    山田君の血痕と凶器のハンマーが残されている。


    苗木「山田クンはいつ殺されたんだろう…?僕がたえこさんを発見して、江ノ島さんの悲鳴を聞いたときにロボットはいなかったから…それで、ウニ山クンも襲われて…しかも江ノ島さんを娯楽室へ連れて…山田クンを殺したタイミングが掴めないな…」


    たえこ「これ…」

    私はハンマーを手に取った。

    苗木「たえこさんを襲ったときのハンマーの3〜4倍の大きさはあるね」


    たえこ「これ…柄の部分に番号が…」


    『5』…。

    まさか……


    石丸「ふむ…どこを調べたら良いのだろうか…」

    苗木「石丸クン、よかったら、美術倉庫と娯楽室のハンマーを調べてきてくれない?」

    石丸「うむ、わかった!」

    苗木「さて…保健室も調べなきゃ…」

    たえこ「あの…私、江ノ島ちゃんの部屋を見てくる」

    苗木「わかった。あとで合流しよう」



    〜江ノ島ルーム〜

    部屋のドアを開けると、うっすらと香水の匂いがした。

    たえこ「……」

    曖昧だけど、何か掴んだ気がする。



    〜保健室〜

    苗木「やっぱりか…」

    苗木はハンマーの柄を確認する。

    『4』

    そして、あるものを見つけた。

    苗木「なんだろうこれ…使った輸血パック?」

    ゴミ箱には空になった輸血パックがいくつか捨てられていた。

    もしかして…


    僕は走り出した。
  176. 236 : : 2014/08/06(水) 23:35:08

    たえこ「苗木君!」

    苗木「たえこさん!娯楽室だ!ついてきて!」

    苗木君が焦ってる…

    何があったの?

    ブリッジしながら高速移動する霧切ちゃんを避けて苗木君の後を追う。


    〜娯楽室〜

    苗木「………」

    苗木君は真剣に江ノ島ちゃんの頭部を確認している。

    苗木「…………」

    苗木君が江ノ島ちゃんの血を箇所を変えて少しずつ舐めている。

    たえこ「な、苗木君?」
    苗木君「…違う」
    たえこ「え?」

    苗木「違うんだよ…血の味が」

    十神「ほう…で、それがn「苗木君!!ハンマーを確認してきたぞ!!」

    十神「何がわかr「ありがとう。どうだった?」

    十神「何が「大きさが異なり、番号が書かれていた!美術倉庫は『2』、そのハンマーには『1』とナンバリングされていた!」

    十神「なn「それと、2階の男子トイレにもハンマーが落ちていたんだ!『3』と書かれてあったぞ!」

    ウニ山君の分?

    苗木「ありがとう」

    十神「貴様ら「そうだ!あのロボットだ!あれと同じものが美術倉庫のダンボールに入ってたんだ!あれは何者かが美術倉庫から持ちだしたに違いない!」


    十神「…………っ!!!」

    石丸「む?どうしたのかね十神君!」

    十神「な、何でもない!!!」

    十神君が部屋から出て行った。


    スピーカー『そろそろ始めちゃおっかな〜』

    苗木「…行こうか」

    苗木君に頷こうとしたそのとき。

    たえこ「あっ…」

    たえこ「苗木君、待って!これ…」

    苗木「え?」

    山田君の左腕。

    苗木「…ありがとう、たえこさん。謎が解けたかもしれない。
    …さ、行こうか」
  177. 242 : : 2014/08/08(金) 06:59:51
    苗木そういえば異常者だったなw
  178. 245 : : 2014/08/08(金) 17:15:22

    十神「フン。遅かっ「来たかね!2人とも!!」

    十神「いいか、貴様r「僕らで最後?」「いや、霧切君がまだ来ていない!」

    十神「判決は変わらn「全く遅刻とは何事だ!」

    十神「…………」

    石丸「どうしたのかね十神君」

    十神「いや…目にゴミが…」

    石丸「? そうか」

    ジェノ「後から来んだろ。早よ乗るべよー」



    エレベーターは降りていく。

    ゆっくりと動き、ゆっくりと止まり、ゆっくりと扉が開く。



    ギリギリ「キエェェェェェェェェェェェェ!!!!(σ՞ਊ՞)σ」

    苗木「うわあぁぁぁぁ!?」


    裁判場には既にギリギリさんがいた。


    十神「貴様…いるn「もう、キチ切ちゃんいるならいるって言ってよー!」

    十神「…………」

    ギリギリ「✌︎₍₍(꒪່౪̮꒪່)⁾⁾ ✌︎」


    石丸「またやらねばならないのか…発狂怪談…」

    ジェノ「どんどん変わってんぞ」


    〜発狂怪談 開廷〜


    十神「断言しよう!犯人はたえこ!貴様だ!」

    たえこ「わ……私じゃない…」


    苗木「そうだよ。まだ決まったわけじゃない。こういうときは、一人ひとりの行動を整理しようよ。」


    【各自行動】

    苗木→娯楽室でたえこ発見、立て続けに被害者発見
    十神、石丸→3階を捜索、山田の死体を発見
    クワタ、ギリギリ→2階を捜索、ロボットの抜け殻を発見
    朝日奈、ジェノ→1階を捜索、その後たえこを介抱
    たえこ→娯楽室で負傷、気絶
    江ノ島→悲鳴、美術倉庫で負傷、その後娯楽室で死亡
    ウニ山→2階男子トイレで負傷、3階へ
    山田→物理室で死亡


    苗木「ざっくりだけど、こんな感じ」

    石丸「山田君は何者かに呼び出されて物理室で殺害されたんだな!」

    苗木「手紙…だったね。見せてくれる?」

    石丸「これだ!」つ手紙

    『物理室にて、脱出の糸口かもしれないものを見つけた。だが、大勢で行ってもモノクマに目をつけられてしまう。そこで、山田の知恵と推理力を借りたいと思う。探索時に物理室に来てくれ』

    女の子っぽい丸い字で書かれてある。


    苗木「これ…誰の字?」

    十神「もちろん、黒の歌姫の字だろう」

    たえこ「そ、それは違うよっ!!」




    一同「「「…………」」」




    たえこ「(は…恥ずかしい)………っ///」


    苗木「えっと、つまりは違うってことだね」

    十神「何故わかる!!」

    たえこ「これ…江ノ島ちゃんの部屋で見つけたの」

    くしゃくしゃになった紙が何枚か。
    ゴミ箱にでも捨ててあったのだろうか?

    苗木「それ、見せてくれる?」

    それは、先程見た丸い字と異様にかっこいい達筆の2人が織り成す事件の計画の筆談だった。
  179. 247 : : 2014/08/08(金) 21:19:08
    十神かわいそうwww
  180. 248 : : 2014/08/09(土) 02:09:35

    苗木「これ…江ノ島さんの部屋に…」


    たえこ「…うん」


    山田クンを呼び出すこと、美術倉庫に複数のロボットがありその一つを変装に使うこと、そして、死体の偽装。


    苗木(やっぱり…あの血はフェイクだったのか…!!)

    石丸「むむむ…肝心の相手の名前が書いていないではないか!」

    ジェノ「普通に考えて書かねーだろ馬鹿!」


    十神「異議(うぃぎ)あり!!」

    苗木「ん?」

    十神「貴様らは騙されているぞ!そいつは殺戮の歌姫が作り出した幻想曲!貴様らは惑わされているのだ!」


    苗木「それは違うよ。これに書いてあることは本当だ」

    十神「何故そう言い切れる!!」

    苗木「まずは、石丸クンが持つ山田クンの呼び出しメモの字と筆談の丸い方の一致。
    それと、山田クンを呼び出す、死体の偽装等の状況の一致。
    僕は江ノ島さんの血をレロレロしたんだ。そしたら、美術倉庫、保健室での流血と娯楽室での流血は違う味がしたんだ」


    石丸「つ、つまり何が言いたいのかね?」


    苗木「江ノ島さんは、犯人に加担していたんだ。彼女の悲鳴と保健室での死は両方フェイクだ。江ノ島さんは死体となって引きずられてきたわけじゃない、本当は娯楽室で殺されたんだよ」

    石丸「なんだと!?」

    ジェノ「でも字は同じだろ?たえこティアが犯人なら事件と内容が一致するし、字も同じだと納得できるだろ」

    苗木「それも違うよ。それを証明できるのは、僕とクワタ君とウニ山クンだ。わかるよね?」

    クワタ「アポアポ!」

    ウニ山「ਇਹ ਇਸ ਦਾ」つ江ノ島からの提案メモ


    苗木「この字とも一致しているんだよ」

    十神「………くっ」


    苗木「…ここからは、みんなの調査結果を頼りに進めていこう」
  181. 249 : : 2014/08/09(土) 02:46:16

    苗木「まずは朝日奈さん、ジェノさん、1階を調べてわかったこと、言ってくれる?」

    ジェノ「まこぴょん飛び出したかと思ったらフラフラんなったたえこティアが来て、アタシらは一階を調査したけど」

    朝日奈「何ともなかったよ。その後江ノ島ちゃんが保健室行ったと思ったら血流して倒れてて…」

    ジェノ「そっから食堂に移動していつでも戦える態勢に」

    朝日奈「階段に登る影をみてジェノちゃんかと思ったんだけど」

    ジェノ「ん?アタシじゃねーの?」

    朝日奈「ううん、その後ジェノちゃんがすごい声上げたから」


    苗木「…江ノ島さんだよね、それ。やっぱり、あの時は輸血パックを使ってやられたフリをしていたんだ。保健室で死体になりすました時も輸血パックを使ったんだろうね、ゴミ箱にあったし」


    苗木「次、ギリギリさんとクワタ君、お願いできる?」

    クワタ「アポ!」

    苗木(…………。)


    クワタ「アポアポ…アポ!アポポポ、アポ。ポ、アポアポポアッポォ」

    ギリギリ「(☝︎ ͡ ★ ͡ )☝︎トメィトゥ」

    クワタ「アポ…アポポポアポ、アポォアポア、」

    ギリギリ「(☝︎╮╯╭)☝︎ポティトゥ」

    クワタ「アポポポ、アポアポアポポッポポッポォ!」

    ギリギリ「(☝︎ )☝︎タメィゴゥ」



    苗木(さっぱり分からない……。)
  182. 251 : : 2014/08/09(土) 08:17:55
    凄い面白いwww
    出来れば桑田可愛いから桑田の出番増やして~
  183. 252 : : 2014/08/09(土) 10:03:04
    ほら、桑田には歌って喋らせればなんとかなりそうだよ((
  184. 253 : : 2014/08/09(土) 11:02:18
    ていうか今頃ギリギリさんの
    トメィトゥ・ポティトゥ・タメィゴゥ
    の意味が分かって電車内で吹き出しそうになったじゃねぇかwww
  185. 254 : : 2014/08/09(土) 11:27:04

    石丸「だが、2階にあったのは『3』のハンマーとロボットの抜け殻だけだ、それ以外の変化は無かったぞ」

    苗木「…そうだね。じゃあ次、十神クンと石丸クン。3階の報告をしてくれる?」

    十神「ああ」
    石丸「承知した!」


    十神「俺たちは「フラフラのたえこ君がやってきて、僕らも調査に乗り出したのだ!」

    十神「3階で「僕らは3階を調査したのだが、そこで山田君の死体を見つけたんだ!」

    十神「山田は「そこにはハンマーがあったぞ!それ以外に特におかしなところはなかった!」


    苗木「…いや、おかしな部分はあるよ」


    十神「なn「なんだと!何処かね?」

    苗木「山田クンから遺言を受け取ったなら、少なくとも君たちが見た時点では山田クンは生きていた。何か言ってなかったの?」

    十神「ああ、言「確かに言っていたぞ!だが、事件とは関係ないと思っていた!」

    苗木「何て言ってたの?」


    石丸「『五月雨を 集めて隆史 飲めるから』…とな」



    【辞世の句】 五月雨を 集めて隆史 飲めるから


    苗木(本当に関係なかった)



    苗木「あ、そうだ」

    十神「何d「む?何かね?」

    苗木「僕がいない人を探しに行った時間わかる?」

    朝日奈「確か13時くらいだったよね」

    苗木「13時…」

    石丸「何か思いついたのか!?」

    苗木「これを見て」


    苗木が見せたのは、アニメキャラの腕時計。


    苗木「山田クンのだよ。12時ちょい前で止まってる。多分、ハンマーで殴られた時に同時に壊れたんだ」


    朝日奈「え!?ってことは…」

    苗木「そう。山田クンは最初に殺されたんだ。」
  186. 255 : : 2014/08/09(土) 12:27:31

    苗木「僕らはハンマーの柄に書かれた番号に惑わされたんだ。」


    【番号順】
    たえこ→江ノ島(美術倉庫)→ウニ山→江ノ島(保健室)→山田

    【実際の順番】
    山田→たえこ→江ノ島(フェイク)→ウニ山→江ノ島(フェイク)→江ノ島(娯楽室)


    苗木「こういうことだよ」

    石丸「な…なるほど!」

    苗木「山田クンを殺したのは…江ノ島さんだ。誰かと手を組むならそうするしかない。
    …だけど、真犯人の狙いは最初から江ノ島さんだったんだ。物理室の山田クンを台車で運び、登ってきた江ノ島さんと娯楽室で落ち合い、そして殺した。」


    苗木「それに、あのロボットは大きい。少なくとも女の子じゃ入れてもまず歩けない。だから、真犯人は男なんだ」


    ジェノ「えーっと?つまり?」


    苗木「パソコンを盗むことによって、探索の時間を設ける。そして、その時間に山田クンを殺し、全員を一旦食堂に集めて自分達が動きやすいようにする。
    とりあえずロボットとしての役目を終えた犯人は女子トイレにそれを破棄。犯人を女の子と思わせるためか、それとも一階に降りられなかったのか…いや、両方だろう。
    そして犯人はその後3階にいる必要がある。山田クンの死体をブルーシートに包み、台車に乗せて娯楽室に運ぶためだ。
    同時に、保健室で何者かに誘拐された江ノ島さんは3階に登っていた。手を組んでいた真犯人と落ち合うためにね。だけど…江ノ島さんは裏切られた。その場で殺されたんだ」


    石丸「なるほど!娯楽室のゴミ箱には割れたボトルがあったんだ!江ノ島君に使われたのだな!」

    苗木(それ何で早く言わなかったの)


    十神「いや待て待て待て!!!」

    苗木「(めんどくせぇ)何?」

    十神「忘れたのか!!江ノ島が残したあの言葉!!『犯人はやす』、つまり犯人はやすひろたえこなんだよぉぉぉ!!!」


    苗木(『犯人……は………やす…』)


    苗木(あ…!!)
  187. 257 : : 2014/08/09(土) 15:52:13

    苗木「十神クン、君は勘違いをしてしまったんだ」

    十神「どこがだ!?この俺が勘違い!?適当なことを言うんじゃあない!」

    苗木「十神クンは『犯人……は………「やす」…』と江ノ島さんが言ったって言いたいんだよね?」

    十神「当然だ。そうとしか捉えようがあるまい」

    苗木「でも僕は違うんだ。僕はこう捉えたんだ。」


    苗木「『犯人……「は………やす」…』とね。」


    十神「フガッ!?」
    ジェノ「ファッ!?」
    朝日奈「え?え?」
    石丸「何を言っているのかね!」
    クワタ「ア…アポ?」
    ギリギリ「ブ・ル・ベ・リ・アイ!!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」


    十神「何だ『は………やす』って!それが何を表してると言いたいのだ!!」

    苗木「不自然に間が空いているから、おかしくはないと思うんだ。それに…この『は』が、助詞の『は』だって100%言える?」

    十神「そ、それは……」

    苗木「言えないよね? …ssは字だけなんだから」

    石丸「すると、その人物は誰なんだ!」

    苗木「…証明するよ。ジェノさん」

    ジェノ「んー?」

    苗木「生徒手帳を貸してくれる?」

    ジェノ「ん?いーよ」ヒュン

    苗木「ありがとう」パシッ

    生徒手帳にあることをすれば証明可能である。

    苗木は画面に映し出された文字を見る。



    『腐川・G・冬子』



    苗木(ジェノサイダー本名だったのか)
  188. 260 : : 2014/08/09(土) 19:33:31
    苗木「ありがとう」ヒュン

    ジェノ「うぃ」パシッ

    十神「おい苗g「苗木君、何をしたのかね!!」


    苗木「生徒手帳の電源を切って、もう一度起動させたんだ。そうすれば…最初に本名が出るよね?」

    朝日奈「え…えーと、それで?」

    苗木「それでね。同じことをしてくれないかな?」






    苗木「…ウニ山クン」



    ウニ山「!?」

    十神「なn「何だと!?」
    クワタ「ア…アポ!!」
    ギリギリ「┏( .-. ┏ ) ┓))))」


    苗木「山田クンが死んだ時、十神クンと石丸クンは降りてきた。だから、あの時3階にいたのは君だけ。だから山田クンの死体の移動と江ノ島さんの殺害ができた。そして、黒いロボットを2階で処理できたのも男子トイレで襲われたフリをした君だけなんだ」

    苗木「それにウニ山クン、探索のとき輸血パック飲んでたよね?あれ、自分の頭にかけても自然になる量まで減らしてたんじゃないの?」

    ウニ山「……!」

    苗木「保健室にあった空の輸血パックは2つ。一つは君が、もう一つは江ノ島さんが使ったんだ。江ノ島さんは自然な流血を表すために一つのパックを使い分け無きゃいけない。君は飲んだ残りの量を使えばいいだけ」

    苗木「君が犯人なら、江ノ島さんからの提案の紙を持っていたのも、美術倉庫で彼女が君の名前を出したのも辻褄が合うんだよ」

    ウニ山「……!!」

    苗木「それとさ…ウニ山クンと江ノ島さんだよね。美術倉庫にハンマー片付けたの」

    ウニ山「……!!!」

    苗木「そして、あのロボットに入れるのが男で、自分の名前を明かしてない君が一番怪しいんだ!…さぁ、もし違うというなら生徒手帳を再起動して、その画面を見せてくれないか?」

    ウニ山「……!!!!」


    十神「…どうやr「どうやら、犯人が決定したようではないか!」



    モノクマ「じゃ投票ねー」




    ウニ山 ウニ山 ウニ山


    モノクマ「ひゃっほー!大正解!今回江ノ島盾子さんを殺したのは、主食がウニの殻のウニ山君こと、葉隠(はがくれ)康HIRO(やすひろ)君です!!」


    苗木「はがくれ…やすHIRO…」

    朝日奈「ウニ山!アンタなんでこんな!!」


    ウニ山「…✴︎」

    ジェノ「?」



    ウニ山「✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎ਆਲੇ ਦੁਆਲੇ ਦੇ ਮੂਰਖ ਨਾ ਕਰੋ, ਮੈਨੂੰ ਨੂੰ ਮਾਰ축생 뭐야 너희들은คนชอบพวกคุณภาพยนตร์垃圾桶無論我不需要在這個世界上Вы, ребята, я должен умереть за меня!!!!!!!」

    ギリギリ「(´◓ɷ◔)」


    モノクマ「では、おしおきターイム!!」


    ハガクレくんがクロにきまりました
    オシオキをかいしします



    鎖で柱に繋がれたウニ山。

    彼の目の前にガトリング銃が現れる。

    ガトリング銃に新鮮なウニが補充されていく。


    千本ウニ 〜葉隠康HIRO処刑執行〜


    一発目が顔に発射される。
    ウニは思いっきり顔に刺さる。

    それからドン、ドンと発射され、それこそガトリング銃の如くウニが連射される。

    そしてガトリング銃は弾切れになり、床下へ収納される。

    そこから先は……あまり言いたくない。

    辺りには血塗れのウニが転がっていた…。
  189. 261 : : 2014/08/09(土) 19:49:04
    ちょっと待ってwwwwwwwwwwwww
    千本ウニで爆笑したwwwwwwwwww
    くっそwwwwwwwwwwwwwwwwww
  190. 262 : : 2014/08/09(土) 20:09:55
    葉隠康HIROww
  191. 266 : : 2014/08/09(土) 23:33:32

    苗木は、いや、皆は戦慄した。

    ここまで残酷な死体は、虫や動物でもみたことが無い。

    これが…本当のウニ山…

    …何を考えてるんだ僕は……。


    〜発狂怪談 閉廷〜





    苗木「お゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」

    苗木はトイレで吐き出した。

    ウニ山クンの死体は平凡な生活を送ってきた苗木にはレベルが高すぎたのだ。

    苗木「ハァ……ハァ……」

    口をゆすいで部屋に戻る。


    ピンポーン


    苗木「…はい」

    フラフラとドアへ向かう。

    ガチャ

    苗木「…たえこさん」

    たえこ「苗木君…大丈夫?」

    たえこさんはカスタードパイを持ってきてくれたようだ。

    苗木「はは……なんとかね…」

    たえこ「入っても…いい?」

    苗木「うん」


    二人で寄り添いながらベッドに座る。

    僕の苗木クンもムクムクと育つ。


    たえこ「…苗木君」

    苗木「え!?な、何かな?」


    たえこ「…………」ギュッ


    苗木「はうっ!?///」


    たえこさんが横から抱きついてきた。




    たえこ「…ありがとう。私のこと…信じてくれて…」

    苗木「は…はは、いえいえ…」


    僕の苗木クンが前に進むんだ!!



    たえこ「ご、ごめんね…急に」

    苗木「いや、大丈夫だよ…僕の苗木クンも元気に…」

    たえこ「…へ?」

    苗木「な、なんでもないよ。じゃあね」

    たえこ「う、うん」バタン


    今日は抜いて寝よう。

    …とその前に。


    〜ウニ山部屋〜

    苗木「…あった」

    脱衣所のロッカーの鍵。

    苗木「…16」

    〜脱衣所〜

    16番ロッカーを開く。

    苗木「!?」

    肌色の液体がドロドロと流れ出る。

    その液体は自ら動き、人間の形を形成していく。


    日向「プハー!やっと出られたぜ。ありがとうな、苗木」

    液体は紐パン姿の日向クンにその姿を戻した。

    苗木「うん」

    日向「江ノ島に閉じ込められたときはどうなるかと思ったぜ…そうそう、これ」

    日向クンはパンツからまた新たな写真を取り出した。

    それには、江ノ島さんとウニ山クンと山田クンが仲良く写っていた。

    あんな事件があっただけに、見るのが辛かった。

    苗木「空が…夕暮れだ」

    やはり鉄板が付いていない。


    …なんなんだろう、これ。


    部屋に戻ってからもいろいろ考えていた。

    苗木「まぁ…明日また考えよう。おいしい」

    食べたら抜いて寝るかな。

    苗木「おいしい」



    苗木「おいしい」

    Chapter3 操縦すればクロ、それがぼくらのルール END
  192. 267 : : 2014/08/10(日) 02:39:06
    今更ながら読ませていただきました!!
    家族親戚左右田まとめてのくだり出だしからめちゃ笑いましたwww左右田不憫www

    これからも読ませていただきますね!!更新頑張ってください!
  193. 272 : : 2014/08/11(月) 00:15:38

    『朝です!お前ら起きろ!』

    苗木「う〜ん」

    〜食堂〜

    苗木「おはよう」


    ギリギリA「キチィ(՞ਊ՞)」

    ギリギリB「キチィ(՞ਊ՞)」

    ギリギリC「キチィ(՞ਊ՞)」

    ギリギリD「キチィ(՞ਊ՞)」

    苗木「……え?」


    石丸「おはよう!」


    石丸クンの声で我に返る。

    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」

    朝日奈「はよ〜」

    たえこ「おはよう」

    僕は幻を見ていたようだ。

    はは……ここに来てから僕は本当に狂ったみたいだね。

    十神「フン、貴様『あー、あー、マイクテス!お前ら、飯食ったら体育館に来やがれー!』

    十神「………。」


    僕らは急いで朝食を済ませた。


    〜体育館〜

    十神「何の「一体何の用かね!」

    モノクマ「それがですねぇ…」





    モノクマ「特に用はありません!」


    クワタ「アポ?」
    たえこ「え?」
    朝日奈「ひょへ?」
    ジェノ「じゃ呼ぶなや」
    ギリギリ「 (´◉◞౪◟◉)」


    モノクマ「12時間後に学級裁判を始めます!」

    苗木「はぁ?」

    モノクマ「死んでほしい人に皆で投票してください!んじゃ、ばいなら〜」


    え…?
    どういうことだ?


    十神「何か…たくらんでるな。一体俺達にどんな地獄を…!!」





    たえこ「あの……みんな…もう行ったよ?」

    十神「………」



    〜苗木部屋〜

    苗木は、山田の遺言メモを見ていた。

    苗木「脱衣所…18…11037…」

    苗木「行ってみるか…」

    ガチャ



    ギリギリ「ブルブルブルブルアイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎アイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎ブ・ル・ベ・リ・アイ!!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎ブルブルブルブルアイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎アイ!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎ブ・ル・ベ・リ・アイ!!✌︎(՞ਊ՞✌︎三✌︎՞ਊ՞)✌︎」

    苗木「……」目潰し


    ギリギリ「((´☞ω☜` ))ギャアアア」
  194. 275 : : 2014/08/11(月) 16:28:42
    キチ切さんのキャラほんとつぼですw
    今一番死んでほしくないキャラ!
  195. 276 : : 2014/08/11(月) 18:14:00
    キチギリ好きだわぁwwwwwwwwwwwwww
  196. 278 : : 2014/08/12(火) 02:04:15

    〜脱衣所〜

    苗木「えーと…18番…ん?」

    18番ロッカーの奥に電子ロックが設置されている。
    パスコード入力式だ。

    苗木「11037…っと」

    ロッカーの奥が開く。
    中にあったものは…


    苗木「これ…拳銃…!?」


    リロードタイムがこんなにも息吹を。
    確か、リボルバーという名称だったはず。

    そしてその傍らには、弱く光る弾丸ひとつ。

    苗木「なんだろうこれ…なんで光ってるんだ?」

    苗木「…まぁいいや。部屋に戻ろう」

    それらをポケットにしまい、脱衣所をあとにした。

    部屋に戻ると、銃と弾丸を抽斗にしまい、またベッドに寝転がる。


    苗木(学級裁判まであと10時間…)

    死んでほしい人間に投票、だったか。

    苗木「はぁ…どうすればいいんだろう」

    もしかしたら、自分が死ぬかもしれない。
    苗木はそれが一番不安だった。


    苗木「う〜ん…どうすれば全員が助かるのかなぁ」

    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」

    苗木「みんなで話し合い…なんてできないよね」

    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」

    苗木「そんなことしたらさらに悪いことになるし…」

    ギリギリ「キティ(=・◦・=)」

    苗木「誰か死にたがってる人とかいないかな…」

    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」


    苗木「………。」
    ギリギリ「(՞ਊ՞)」


    苗木「……」目潰し
    ギリギリ「( ՞ਊ՞)))」サッ

    苗木「ギリギリさんは、どうするの?」

    ギリギリ「孤立してる☝︎(՞ਊ՞)☝︎あえてね」

    苗木「全員で生き残るには、どうしたらいいと思う?」

    ギリギリ「こんやーが✌︎(՞ਊ՞)✌︎やーまーだっ」

    苗木「…もういいや」


    はぁ…なんか疲れた。

    食堂行こうっと。




    苗木「あ、服着てなかった」
  197. 279 : : 2014/08/12(火) 07:19:42
    全裸かよw
  198. 281 : : 2014/08/13(水) 12:00:42

    食堂に行っても誰もいなかった。

    1人、椅子に腰掛けて天井を見上げる。


    モノクマ「あれ?苗木君だけ?」

    苗木「何か用?」

    モノクマ「いや、4階が解放されたの言い忘れたなぁと思って」

    苗木「スピーカー使えよ…」

    モノクマ「その手があったか!」


    スピーカーでの放送のあと、直ぐに石丸クン、たえこさん、朝日奈さんが食堂に来た。

    石丸「4階の探索に行くぞ!」

    ジェノ「アタシ参上!」

    クワタ「アポ!」

    ギリギリ「(´◓ɷ◔`)」


    石丸「む、十神クンが来てないな」

    ジェノ「もう4階行ったんじゃねーの?」

    石丸「かもしれんな!よし行こう!」



    〜音楽室〜

    クワタ「アポォ!アポォ!!」

    たえこ「わぁ……」パァァ


    クワタ君はエレキギターをまじまじと見つめている。
    ギター弾けるのかな?


    たえこ「こ、これ……Collingsのアコギだよ…」パァァ
    クワタ「アポォ…!」パァァ


    やばい、全然ついていけない。


    〜職員室〜

    石丸「む…誰もいない」

    ジェノ「今更出て来られても困るけどな」


    〜化学室〜

    ギリギリ「キチィ✌︎(´◓◞◒◟◓`)✌︎」

    朝日奈「あぶないよキチ切ちゃん!毒かもしれないよ!」


    〜情報処理室〜

    苗木「あれ…」

    奥の扉が開かない。

    モノクマ「その奥は僕の本拠地だよ〜恥ずかしいから開けちゃダ〜メダメよ」

    めちゃくちゃ怪しいな。


    ん?
    そういえば結局十神クン見てないな。
  199. 282 : : 2014/08/14(木) 00:52:26
    あなたは神ですね...
    もう腹筋が崩壊ww
  200. 283 : : 2014/08/15(金) 01:24:35

    たえこ「ここ…開かないね」

    扉の前には、『学園長室』と書かれてある。

    苗木「鍵がかかってるのかな」


    苗木「よし、ぶち壊そう」

    たえこ「え?」

    モノクマ「ダメダメ!そんなことしちゃ!」

    苗木「ちぇっ、なんだよ」



    〜食堂〜


    石丸「では、各自報告をしたまえ!」


    ジェノ「職員室には誰もいなかったなー」

    たえこ「音楽室にはピアノ、ギター、ベース、ヴァイオリンとか沢山あったよ」

    クワタ「アポアポ!」


    苗木「学園長室の扉が開かなかったんだ。きっとあそこにはいろんな秘密が隠されてるに違いないよ」

    苗木「それと、情報処理室の奥にまた扉があったんだけど、モノクマに邪魔されて行けなかったよ。どうやらあそこがモノクマの部屋みたいなんだ」

    石丸「うむ、それは手柄だ!」


    苗木(もしかしてちゃんと探索したの僕だけ?)


    朝日奈「化学室には危険な薬がいっぱいあったよ!キチ切ちゃんが一気飲みしちゃって頭おかしくなっちゃった!」


    ギリギリ「ポポポポポポポポポポポポポポポ✌︎(´◓ɷ◔`)✌︎」


    石丸「あれは元からではないか!!」


    こうして僕らは何の成果も得られないまま解散した。


    そして時は流れ、学級裁判開始まであと30分。

    苗木「そろそろ行くか」


    パンツとズボンを履いて廊下に出る。

    ん?

    皆が十神クンの部屋の前に集まっている。


    朝日奈「あ、苗木!」

    苗木「どうしたの?」


    石丸「十神君が部屋に引き籠ったまま出てこないんだ!!」

    苗木「え!?」



    何やってんだよ十神クン…!!
  201. 284 : : 2014/08/15(金) 04:02:57

    苗木「と、十神クン!」ドンドン


    石丸「無駄だ…彼は出てこないんだ」

    ジェノ「一体何したんだよアイツ」

    たえこ「と…十神君……」

    ギリギリ「ポポポポポポポポポポポポポポポ✌︎(´◓ɷ◔`)✌︎」

    クワタ「アポアポ!」



    日向「俺に任せろ」

    苗木「日向くん!?」


    声はした。
    だが、姿が見えない。

    脳内に直接語りかけてる?
    いや、みんなにも声は聞こえている。

    僕は意識を集中させる。

    耳元でブゥン、ブゥンと音が聞こえる。
    視界では俊足で何かが動いているのを捉えた。

    それは、キャストオフによってフルティンになった日向クンだった。

    カメラに捉えられない速さで壁から壁へと移動を繰り返しながら話しかけているようだ。


    日向「苗木、俺は扉をすり抜けて十神に直接会う」ヒュン

    日向「これを使え」ヒュン

    気付いたら苗木の手には蝶ネクタイが握られていた。

    苗木「こ…これは?」

    日向「先生が作ったんだ」ヒュンヒュン

    日向「そいつの電源を入れて喋ると俺の声帯を乗っ取ることができる」ヒュン

    日向「俺が十神の部屋に入ったら、そいつで説得するんだ」ヒュン ヒュンヒュン


    苗木「…わかった。やってみるよ」

    日向「よし。…行くぞ」ヒュンヒュンヒュンヒュン
  202. 287 : : 2014/08/16(土) 19:53:06

    〜十神部屋〜


    十神「……出てきてなるものか」

    十神「どうせみんな……俺に投票するんだろ」

    十神「そのくらい…お見通しなんだよ」



    日向(苗木)『それは違うよ!』


    十神「!!?」


    十神「…日向?いや、苗木?」


    日向『十神クン、僕だよ。日向クンを通して君に話しかけているんだ』

    日向『十神クン…正直、僕も不安でしょうがないよ。どうやったらみんなが助かるんだろうって考えてた。でも、分からなかった』

    日向『でも、こんなところに1人で閉じ籠ってたらダメだよ!益々不安になるじゃないか…。
    とにかく、返事だけでもしてくれないか?』



    ………。

    …………。

    ……………。



    ギリギリ「ポポポポポポポポポポポポポポポポ✌︎(´◓ɷ◔`)✌︎」

    クワタ「耒䵷挐亞勹亞匚…」ブツブツ


    苗木「ダメだな…僕は」

    たえこ「な、苗木君っ」

    苗木「仲間ひとり説得できないなんて…」

    朝日奈「諦めちゃダメだよ!」

    ???「苗木、俺に代われ」

    苗木「うん…… え?」


    聞いたことあるようで聞き慣れない声。




    苗木「………クワタ君」
  203. 289 : : 2014/08/16(土) 22:16:29
    朝日奈さん、だんだん喋り方普通になってるw
  204. 290 : : 2014/08/17(日) 16:55:21

    苗木「クワタ君…やっぱり、喋れるんだ」


    クワタ「無償ってワケじゃないさ」

    クワタ君は少し辛そうな顔をしている。



    クワタ「俺は…アポ族の末裔なんだ。一族に伝わる呪文を唱えることで…体力と引き換えに普通に喋ることができる」

    クワタ「そいつを貸してくれ。俺が直々に説得してやる」


    苗木「…うん」






    十神「………。」

    十神「やっと静かになったか…」


    十神「はは…何がみんなで、だよ」

    十神「どうせ…皆を道連れにしようとした俺を殺すに決まってる」

    十神「英雄も…所詮ひとりの人間なのさ」


    日向(クワタ)『おいコラ十神!!』


    十神「!?」


    日向『全くテメーは大口叩いたと思いきやビビって引き篭もりやがってよぉ…』


    日向『お前だって不安でしょうがねぇんだろ?わかるよ。俺も不安だったからな。』

    日向『けどな、俺はひとつだけ皆で生き残る方法を思いついたんだ』


    十神「な……デ、デタラメを言うな!そんな方法が存在するはずがない!」


    日向『いーや、あるね。しかも、こんなにも近くにな。頭堅いお前には一生かかっても見つけ出せないような答えだ』



    日向『全員が、自分に投票するんだよ』


    十神「!!!」


    苗木(おおお…気付かなんだ)


    日向『誰もお前を裏切らねえ。だから、お前も俺たちをもっと頼れや。俺たちは仲間だろうが!!』

    日向『英雄様が宿屋に引き篭ってんじゃねぇよ!魔王倒しに行きやがれ!!』


    十神「……!!」




    苗木「クワタ君……」

    クワタ「へへっ…どーよ?これが俺の……俺…の……」

    苗木「クワタ君!?」


    クワタ君はその場に倒れ込んだ。


    クワタ「アポ……ちょっと無茶しすぎたみてぇだわ…アポアポ」

    『体力と引き換えに』普通に話す。

    クワタは最初から危険な状態だったのだ。



    クワタ「アポォ…あ、後は…頼ん…アポアポ…」


    苗木「クワタ君!!!」


    スピーカー『時間になりました!裁判場にお集りください!!』
  205. 291 : : 2014/08/17(日) 18:52:22
    カラオケのとき体力消耗しとったんかw
  206. 292 : : 2014/08/17(日) 23:14:41
    苗木「みんな…行こう」

    たえこ「で、でも…クワタ君が…」


    十神「クワタは、俺が部屋まで運ぶ」


    出てきた十神クンは真剣な眼差しをしていた。


    十神「すまないが…先に行っててくれ」


    石丸「うむ!皆の者、行くぞ!」




    〜クワタ部屋〜


    十神「…すまない、クワタ……」


    十神「この俺が…お前に助けられるなんてな…」


    十神「…行ってくる。魔王を…倒しにな」


    十神クンが揃って、クワタ君以外の皆がエレベーターに乗る。

    もう見慣れてしまった裁判場。

    だが、今回は違う。

    全員が助かる方法を見つけ出したんだ!!


    ギリギリ「ポポポポポポポポポポ✌︎(´◓ɷ◔`)✌︎」

    モノクマ「ではお前ら、投票を始めてくださーい!」



    投票結果


    苗木 1票
    十神 1票
    石丸 1票
    朝日奈 1票
    ギリギリ 1票
    ジェノ 1票
    たえこ 1票



    モノクマ「ナ、ナンダッテーー!?」

    苗木「もうお前の思い通りにはならないぞ!!」

    石丸「観念するがいい!死ね!」

    十神「天罰を受けるがいい!!」


    モノクマ「ぐぬぬぬ〜いいもん!オシオキはするもん!!」

    ジェノ「は?」

    モノクマ「張り切って行きます!!!」




    イスに繋がれた日向(全裸)。

    彼の身体に無数の線が繋がれていく(全裸)。

    その線は全て、謎の大きな機械に繋がっている(全裸)。

    無数の線を一本に束ねた部分をモノクマが大きなハサミでちょっきん(全裸)。


    ブラウン管テレビの電源を消したように日向はパッと消えてしまった…。全裸のまま犠牲になったのだ……


    苗木「日向クン…!!」

    モノクマ「侵入者は許しません!」

    こうして僕らは解散した。
  207. 293 : : 2014/08/18(月) 03:07:39
    〜食堂〜


    一同「「「………」」」


    ガチャ


    苗木「十神クン…クワタ君は……」


    十神は静かに首を横に振った。


    石丸「くっ……どうしてなんだ」

    ジェノ「絶望的っすねぇ…」


    僕らは各自の部屋に戻った。


    苗木「…はぁ」



    苗木くーん!

    苗木よ…

    苗木さん、

    苗木君っ

    苗木ィ〜!

    苗木君、

    ਦਾਸ ਦੀ ਉਹ ਮੁੰਡਾ

    アポアポ!


    死んだみんなの声が、蘇る。

    みんな、理不尽に死んでいった。

    でも、誰も悪くない。

    悪いのは、黒幕なんだ。

    苗木「腹減った」

    ラップしておいたカスタードパイにがっつく。


    苗木「おいしい」



    〜たえこ部屋〜


    彼女はひとり、黙々とぬいぐるみを作っている。

    アンテナの立った髪に、モスグリーンの生地でパーカーを作る。


    モノクマ「やっほー!」


    たえこ「…帰って」

    モノクマ「そんなこと言わないでよー!今日はたえこさんにチャンスを与えようと思ったのにさぁ!」

    たえこ「…何」

    モノクマ「お父さんとお母さん…気になるよねぇ」

    たえこ「……!!」

    モノクマ「いくら気にしない素振りでいたって、やっぱり気になっちゃうよねぇ」

    たえこ「…何が言いたいの」

    モノクマ「はいこれ」

    たえこ「?」

    モノクマが渡してきたそれは、サバイバルナイフだった。





    モノクマ「殺してきなよ、苗木きゅんのこと」

    たえこ「……!!?」



    Chapter4 オール・オール・アポ END
  208. 296 : : 2014/08/18(月) 18:54:18
    本編オシオキ組のいい奴っぷりが半端ないな
  209. 297 : : 2014/08/18(月) 23:16:38
    アポ族wwww
  210. 299 : : 2014/08/20(水) 14:41:58
    たえちゃんは苗木と交わる!!!
  211. 300 : : 2014/08/21(木) 15:43:36
    『朝です!お前ら起きろー!』


    苗木「う〜ん…」


    苗木「…もうちょっと寝たい」


    苗木「てかアナウンスが早いんだよ8時くらいでいいだろ」

    シャワールームのドアも開けっぱなし、脱いだ制服もだらしなくテーブルに投げ掛けて、パーカーのファスナーをだらしなく開けたまま部屋を出た。


    〜おはよう〜

    苗木「食堂」

    苗木「あ、間違えた」


    〜食堂〜

    苗木「おはよう」

    石丸「おはよう!」

    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」

    苗木(ギリギリさん治ったみたいだね)

    苗木「おはよう」


    たえこ「ひっ……!? …あ、お、おはよう」


    苗木「? う、うん…」


    何だ?様子が……


    十神「グッドモーニング・ヒーロー……」

    扉を中心から左右に開いてジョジョ立ちしている。


    石丸「そういえば、5階が開放されたようだな」


    十神「おい、無視か貴様ら」


    苗木「ご飯食べたら探索だね」


    十神「おい、泣くぞ」


    たえこ「あの…十神君」

    十神「ん?何だ」

    たえこ「あのね…」ゴニョゴニョ




    十神「…わかった」


    朝日奈「おーい?行くよー?」


    ジェノ「おーい!みんなー!待ってくれってー!アタシを忘れてんじゃないだろーなー!」
  212. 301 : : 2014/08/21(木) 16:36:46

    【お知らせ】

    以前、完結したらウニ山語を翻訳してほしいという意見がございましたが、

    そちらを含めて新しくスレッドを立てるという形で『異常ヶ峰学園 設定資料集』を執筆したいと考えています。




    5階にはほとんど部屋が無かった。

    教室と、武道場、植物庭園。

    そして、奥には生物室。

    …その奥にも古びた扉があるのだが、固く閉ざされていて開かなかった。


    朝日奈「すごいねーこの花!」

    石丸「見たことのない花だな」


    十神「…何だ、この教室は」


    5階にある教室のひとつが、悲惨なことになっていた。

    吹き飛ばされた机、イス、ロッカー。

    床や黒板には抉られた痕がある。

    苗木「なんでこの部屋だけこんなんなんだろう」

    十神「アレを見ろ」

    十神が指差す先には、電気イスのようなものと、映画とかでよく見る『機械に無数の線で繋がれたヘッドギア』がある。


    十神「きっとここでは、実験のような何かが行われていたんだ」


    苗木「これ…」

    十神「ん?」

    隠されたかのように端の机の中に入ったファイルを取り出す。

    苗木(…『被験体リスト』…?)

    十神クンの言うように、やはりここでは何らかの実験が行われていたようだ。


    苗木「!?」

    十神「どうした?」

    苗木「こ…これ…」


    ファイルの1番上。
    その名前を読み上げる。



    十神「ヒナタ……ハジメ…だと!?」
  213. 302 : : 2014/08/22(金) 20:42:42
    異常者をどう実験する気だよ・・・
  214. 303 : : 2014/08/23(土) 03:47:23

    〜食堂〜

    石丸「どういうことかねこれは!」


    僕らが持ってきた被験体リストを見た石丸クンが怒鳴るように声を上げた。


    朝日奈「つまりさ…日向は実在するってこと?」


    十神「恐らくな」

    十神クンは薬指の第二関節でメガネをくいっと上げる。

    ジェノ「じゃあなんでパソコンの中なんかに居たんよ?」

    十神「それは…知らん。解読不能だ」

    石丸「どうなっている…それに!たえこ君はどうしたんだ!」

    ジェノ「そーいえばいねーな」

    朝日奈「あ、たえこちゃん」


    寄宿舎の方から歩いてきた。


    石丸「たえこ君!君は一体何処に行っていたんだ!」


    たえこ「あっ……ご、ごめんなさい……体調が悪くなって…」


    石丸「む、それなら仕方ないな。君も座りたまえ」


    たえこ「はい……」


    たえこさんが僕の隣に……は座らなかった。

    そしていろいろな話をしたが、ちゃんとした答えは出なかった。
    その上、もしかしたら日向クンがクロマグロ……じゃなくて黒幕の手先なんじゃないかという話まで出てきた。


    僕は部屋には戻らず、食堂に残っていた。


    ギリギリ「(՞ਊ՞)」

    苗木「はぁ…」

    ギリギリ「(V)ΩΩ(V)カニカニィィ」

    苗木「どうしようかな…たえこさん、僕のこと避けてるよね…」

    ギリギリ「(V)(՞ਊ՞)(V)カニカニィィ」

    苗木「はぁ…日向クンがいればいろいろ解ったかもしれないのになぁ」

    ギリギリ「((V)՞ਊ՞)(V)(✌︎՞ਊ՞)✌︎カニバリズム(V)(՞ਊ՞(V))✌︎(՞ਊ՞✌︎)カニバリズム」

    苗木「……。」




    〜十神部屋〜


    モノクマ「で、話って何さ?僕みんなの監視しなきゃないから手短に頼むよ」


    十神「そう焦るんじゃない。…お前、前回の動機は随分めちゃくちゃなものだったなぁ。もうお前には動機になるようなネタがない証拠だな」

    モノクマ「ギ、ギクッ!」


    十神「だが…安心しろ。俺はお前と口喧嘩しに呼んだわけじゃない。お前に協力してやろうと思ってな」


    モノクマ「君が僕に協力ぅ?」

    十神「その通りさ。俺とお前が組めば、このゲームをもっと面白いものにできるぞ」

    モノクマ「そりゃ〜どぉ〜しちゃおっかな〜?」

    十神「フッ…この俺と取引をしようじゃないか」

    モノクマ「取引ねぇ〜…」

    十神「もちろん、俺にもお前にもリスクはある。だから、これから俺が提示する3つのプランから一つ、お前の好きなのを選んでもらえればいい」

    モノクマ「へぇ〜。そっちの条件は?」


    十神「俺だけに、貴様の正体を見せろ」


    モノクマ「……。」


    十神「もちろん、プランが全て終了した後で構わないぞ。成功したら、契約書を作って押印をしっかり押してやる。」




    急げ…!!

  215. 305 : : 2014/08/25(月) 22:38:26

    苗木「なんか考えるの疲れたな…」

    ギリギリ「死蟹死蟹(☝︎՞ਊ՞)☝︎」

    苗木「シャワー浴びよう」

    ギリギリ「私は死蟹が食べたい(✌︎՞ਊ՞)✌︎」

    苗木「モノクマは何もしてこないけど…逆に不安だな」

    ギリギリ「デス・キャンサー(V)(´◓ɷ◔`)(V)」



    十神「ここにいたのか、苗木」

    苗木「十神クン」

    十神「あー。なんだか今日は疲れたな。貴様もそう思うだろう?」

    苗木「え?ま、まぁね」

    十神「たまには大浴場にでも行くか。早く準備しろ」

    苗木「う、うん」


    〜苗木部屋〜

    鍵が開いている。
    開けたまんまだったっけ?


    まぁ…朝起きたらウニがいたこともあったし、部屋に戻ったら熱唱してた人もいたし、いつの間にか天井に張り付いてた人もいたしな……。



    十神「………」

    相当疲れたのか、シャワールームの扉に寄りかかっている。


    苗木「何か手のかかる作業でもしたの?」

    十神「ん?まぁな」


    …何だ?
    何か…怪しい。




    〜大浴場〜

    十神「フッ…疲れが取れるな」

    苗木「だね〜…」


    ガララッ


    石丸「む!君たちも風呂か!奇遇ではないか!」

    十神「…そうだな」


    僕らは3人でゆったりとした時間を過ごしていた。


    苗木「石丸クンは、どうしてこの学園に?」

    石丸「ああ、僕は元々暴走族のヘッドをやっていたのだ」

    苗木「ええ!?」

    十神「ほう…意外だな」

    石丸「うむ。何故そうなったのかは僕にもわからないが、いつの間にかそうなっていたのだ!そうしたら学園から手紙が来て今に至る!」

    苗木「へぇ…。十神クンは?」

    十神「俺は自らの意志でここへ来た。社会という狭い檻に閉じ込められる人生に飽きてしまったのでな。」

    苗木(自ら異常者になりに来た、と)

    石丸「十神君は他の者とは違う脳内(あたま)をしているのだな!」

    十神「肉体に纏いし神々の微笑…それが俺のロックスタイルだからな」


    苗木(あぁぁ…)

  216. 306 : : 2014/08/26(火) 01:55:44
    出ましたよそのスタイルwwww

    いつか来るかとwwww
    お腹痛いですwww
  217. 307 : : 2014/08/26(火) 09:56:35
    だんだん十神がカッコよく見えてきたww

    期待です!!
  218. 308 : : 2014/08/28(木) 01:02:50

    石丸クンがサウナに入ると言い出したので、僕らは上がることにした。


    苗木(ふぅ…久しぶりに湯に浸かったなぁ…)


    十神「苗木、これを持っておけ」

    苗木「ん?」

    十神が苗木に託したのは、イヤホンのような何かと、テレビのリモコンより少し小さいくらいの機械。



    十神「今日からこいつを肌身離さず持っておけ。いいな」

    苗木「あの…これは?」

    十神「使い方を教えよう。いいか、まず電源を入れて…」



    〜たえこ部屋〜


    たえこ「ハァ…ハァ……」

    彼女は震えていた。

    たえこ(ダメよダメよダメよ!余計なことは考えちゃダメ…)


    たえこ(……決めたんだから)


    『夜時間になりました!良い子はさっさと寝ようね!』



    たえこ「…………」



    〜苗木部屋〜

    苗木「はぁ…お風呂入ったらなんかスッキリしたな」


    ピンポーン


    苗木「ん?誰かな」ガチャ



    ギリギリ「キチイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎」バタン


    苗木「……」



    はぁ…

    十神クン…どうして僕にこれを?



    ピンポーン


    苗木「んあ?」ガチャ



    たえこ「……苗木君」


    苗木「たえこさん?どうしたの?」


    たえこ「……上がって…いい?」


    苗木「うん」


    苗木はたえこを背にベッドの方まで歩く。


    苗木「で、何の用が…………」


    振り返ったとき、たえこはサバイバルナイフを向けていた。



    苗木「…たえこさん?」

    たえこ「ああああああああ!!!!」

    苗木「たえこさん!?」
  219. 311 : : 2014/08/29(金) 16:02:33
    【報告】
    誤字や脱字を数箇所訂正しました。



    苗木「た、たえこさん!落ち着いて!」

    たえこ「あああぁっ!!!」

    ナイフを振り回して近づいてくる。


    苗木「お…おおお落ち着いて!きっと助けが…」


    たえこ「助けなんて来ないじゃない!!」



    〜十神部屋〜


    十神「…フン、来たか。」

    モノクマ「も〜!また呼び出してさ〜…今いいとこだったのに」


    十神「何?」

    モノクマ「あ、いやいや、こっちの話。」

    十神「フ、フン。そうか」

    モノクマ「で、何の用?」

    十神「決まっているだろ。契約の答えを聞こう。」

    モノクマ「え〜…今日?明日でもいいじゃ〜ん」

    十神「何だ?まさか決めていないのではあるまいな?」

    モノクマ「そのまさかだよ!僕はみんなの監視で忙しいの!こうしてる間にもあんなことやこんなことやそんなことが起きてるかもしれないじゃないか!」

    十神「どんなことだ」

    モノクマ「え〜例えば…」




    苗木『たえこさん、僕のものになってよ』

    たえこ『だ、ダメよ…私には心に決めた人が…』

    苗木『そんなの関係ないよ。僕は君が好きなんだ…




    おら早く脱げよ』




    モノクマ「とかさぁ!」

    十神「あいつに限ってそれはないな」

    モノクマ「とにかく僕は忙しいの!」

    十神「ま…待たんか!答えを聞いてないぞ!」

    モノクマ「ん〜それなら明日か明後日にでも決めとくよ〜。んじゃ、バイなら〜」バタン


    十神「………フン」



    〜???〜


    苗木「………」


    たえこさん……


    どう……して………
  220. 314 : : 2014/09/01(月) 04:32:37

    彼女はいつも通りの時間に目を覚ました。

    「ジェエエエエノサイドゥアァァァァァ!!!!」

    朝起きて、少し伸びて、顔を洗う。


    ジェノ「うー。今日も寝覚めいいわぁー」


    彼女はテーブルに置いたハサミを持つと壁に掛けたダーツに向かって投げた。

    日々の日課、ダーツ占いである。


    ジェノ「お、調子ええやん」


    〜食堂〜

    石丸「おはようジェノ君!」

    ジェノ「ちぃーっす」

    キヨっち相変わらず早ぇなぁー。
    爆乳女もいやがる。

    十神「ボンジュール・トゥールモンドゥ…」

    あ、変なの来た。

    ギリギリ「キエェェェェェェェ!!!(σ՞ਊ՞)σ」

    変なのpart2な。

    たえこ「…おはよう」

    最後にゴスロリ女。

    ん?最後じゃねーわ、まこぴょんがまだ来てねぇな。

    まぁいいや、とりあえずご飯。


    だが、10分経っても苗木は来なかった。

    石丸「苗木君は遅刻かね!」

    朝日奈「珍しいね…一回も外したことなかったのに…」


    ぐぬぬ……

    幾多の事件が起こり、不安定になるのはわからなくもない。


    だからこそ!
    だからこそ僕らは団結し合うのが大事なんじゃないか!
    そのための朝食会なのだぞ!
    まぁいつのまにか毎日の朝食がドーナツだけになってしまったがな!

    石丸「仕方ない…僕が呼んで来よう」


    朝食を済ませた石丸は食堂を出て行った。

    ジェノ「朝から元気いい奴だなー」

    朝日奈「見習いたいくらいだよね…あそこまで元気だと」

    十神「何故俺のドーナツだけ真ん中が空いてないんだ…!!」


    ウワハーーーー!?


    ギリギリ「?(՞ਊ՞)」

    ジェノ「何だ!?」


    勢いよく飛び出した。


    ジェノ「どーした!」

    石丸「なんなんだねこれは!」

    苗木の部屋はめちゃくちゃに荒らされていた。

    シャワールームのドアが少しだけ開いている。

    ……よし。
    ジェノはドアを勢いよく開けた。




    ジェノ「なんってこったぁぁぁぁぁ!!!」




    そこには、腹部から血を流す苗木誠の死体があった。

  221. 318 : : 2014/09/01(月) 18:13:15
    なえぎぃぃぃぃぃい!!!!!!!!
  222. 320 : : 2014/09/01(月) 18:44:41

    死体発見アナウンスのあと、皆がやってきた。

    十神「どういうことだ…誰か説明しろ」

    朝日奈「アタシだってわかんないよ!」

    ギリギリ「キチィ…(՞ਊ՞)」



    たえこ「………」


    石丸「と、とりあえず捜査をしよう!」


    十神「そうしよう。死体は俺が検死しよう。」

    ジェノ「おし…捜査始めっか」


    …よぉ〜し。

    主人公が野垂れ死んでる間に!

    みんなが待ってたアタシの出番だぜ!

    呼ばれて飛び出て、ジェノサイドゥアァァァァ!!!




    腐川・ジェノサイダー・冬子

    17歳・女

    大体の舌の長い動物とは意思疎通ができる。
    舌が一般人より約10センチ長かったがために、異常ヶ峰学園からの指名が来る。
    入学拒否の署名とともにそれを送り返した結果、家族親戚左右田まとめて惨殺されてしまい、入学する羽目に。

    ハサミを駆使し、散髪からダーツまで何でもこなす。
    大学志望であり、頭はいい。



    ジェノ(今日のダーツ占いの結果は絶好調…)

    ジェノ(頭が冴えてる今なら何だってできそうな気がするぜ)


    ジェノ(アタシは生徒手帳のアレくらいしか活躍の場がなかったからな…)


    …おや?

    早速何かを発見した。

    これは…何だ?

    ギターのピック?
  223. 321 : : 2014/09/01(月) 22:55:46

    ジェノ(こいつは犯人が落としたと見て間違いないな)

    ジェノ(この部屋の有様だ。争い合ってて落としたんだろーな)


    朝日奈「椅子…壊れてるね」

    石丸「苗木君はこれで犯人の攻撃を防いだのだな!」

    ジェノ(椅子で応戦したのか…)


    ジェノ「ん?」


    シャワールームのドアノブが壊されている。

    ジェノ(まぁ鍵かけられたら壊すしかねーわな)

    ジェノ(ってちょっと待て!男子のシャワールームには鍵無いだろ!)


    十神「検死がおわったぞ」


    石丸「どうだったかね」


    十神「致命傷は腹部の刺し傷、他に外傷は無し。おそらく、シャワールームに逃げ込んだところを刺されたのだろう。」


    ジェノ(こんだけ暴れまわって致命傷以外の外傷無し?)


    ジェノ(なんか引っかかるな)
  224. 328 : : 2014/09/03(水) 23:52:40

    石丸「ふむ…では、僕らも死体を…」


    十神「駄目だ」


    ん?


    朝日奈「な、何でよ?」

    十神「シャワールームの中は俺が全て調べた。おかしいところは何もない」

    石丸「し、しかし、僕らにも調べる権利は…」

    十神「仲間が信用できないのか?」

    石丸「な…!そんなわけないだろう!」


    ジェノ(もしかして、オメーが殺ったんか?)


    朝日奈「もしかして十神が犯人なんじゃないの!?」

    十神「俺は違う。それだけは言わせてもらおうか」

    朝日奈「だったら何で駄目なの?」


    たえこ「私がみんなの前で調べるから。それでいいでしょう?」

    え?


    十神「…フン、まぁ、いいさ。構わない」


    んん??


    みんなが見ているまえで死体を調べるたえこ。


    たえこ「…十神君の言うとおり、外傷はお腹だけ。それ以外の傷は無し、シャワールームの中も変わったところは無し」


    十神「…と、言っているが?」


    石丸「むぅ…ならば良いだろう」

    朝日奈「たえこちゃんが言うんならそうだよね」

    ジェノ(…なんとかして十神をシャワールームから離そう)


    スピーカー『そろそろ始めちゃう〜?』


    朝日奈「え、もう?」

    石丸「は、早すぎやしないか?」

    ギリギリ「キチィ✌︎(´◓◞◒◟◓`)✌︎」

    ジェノ「おいおい大丈夫かよ?あ、アタシ便所行くわ、先行ってて」

    たえこ「………」




    さて、調べますかね。


    トイレから戻り、苗木のシャワールームへ入る。


    ジェノ(さっさと済ませなきゃ怪しまれるよな)

    ジェノ(にしても…何だ?死体を前にして…気持ち悪さとか吐き気とか、一切無いんだよね)


    ジェノはナイフに付いた血を指に取る。

    ジェノ(モノホンの血…だよな?)

    何か握ってないかと、手を開く。


    ジェノ「…え?」



    その手は、本当に僅かに、微かにだが、確かに温かいのだ。
  225. 329 : : 2014/09/04(木) 09:15:42
    コレは!生きてるパティーンでしょうか!
  226. 331 : : 2014/09/05(金) 20:03:19

    ジェノは足を早めて、エレベーターへ向かう。

    十神「遅いぞ」

    ジェノ「あーいとぅいまてぇーん」

    石丸「むむむ…僕らの中に、苗木君を殺した犯人が…?」

    朝日奈「動機があったわけでもないのに、何で…」


    たえこ「………」


    ……もう少しだからね。



    〜裁判場〜

    モノクマ「おいでませ裁判ランドへ!」



    石丸「またなのか……ファッキューサイパン」

    ジェノ「お前ネタ尽きただろ」


    十神「カードは配られた…始めようじゃないか!」

    ジョジョ立ちの十神を放置、各々が席についた。

    〜ファッキューサイパン 開廷〜


    石丸「…しかし、話し合いと言われても…」

    石丸「このメンバーでどうしろと言うのだ!?」

    ギリギリ「(՞ਊ՞)」

    朝日奈「う〜ん…とりあえず概要から確認する?」

    ギリギリ「(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)」

    十神「そうしよう」

    ギリギリ「(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)」


    十神「被害者は苗木。死因はナイフで腹部を刺されたことによる失血死。殺害現場は苗木の部屋だ」

    ギリギリ「(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)」

    石丸「誰か、何か気になったことはないのかね?」

    ギリギリ「(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)(՞ਊ՞)」

    石丸「顔が五月蝿いぞ霧切君!どうせ裁判に一切貢献しないなら黙っていたまえ!!」

    ギリギリ「キ゛チ゛ッ゛┗(⌒)(╬´◓ɷ◔`╬)(⌒)┛」

    朝日奈「ちょ、ちょっと言いすぎじゃない?」

    石丸「前からイライラしてたのだよ!!捜査にも裁判にも一切協力していないじゃないか!!何なのだよ君は!!!ぶっ殺すぞ!!!」

    朝日奈「ちょ、ちょっと石丸!!」

    ギリギリ「キ゛チ゛チ゛チ゛┗(⌒)(╬´ ω `╬)(⌒)┛┗(⌒)(╬´◓ɷ◔`╬)(⌒)┛┗(⌒)(╬՞ਊ՞╬)(⌒)┛」




    十神「エターナル・フォース・ブリザード!!!!」






    一同「「「……………。」」」





    十神「よし、静かになったな。議論を続けよう」


    ジェノ(ある意味すげぇよコイツ)
  227. 332 : : 2014/09/06(土) 12:00:51
    確かに凍りついたww
  228. 335 : : 2014/09/07(日) 06:30:25
    相手は死ぬ(心が)
  229. 336 : : 2014/09/07(日) 16:00:56

    ジェノ「にしてもまこぴょんいねーとバラバラだなー」

    石丸「ぐぬぬ…改めて苗木君の大切さを思い知ったな…」

    ギリギリ「(╬՞ਊ՞╬)」


    朝日奈「そういえば、シャワールームのドアが壊されてたよね?」

    石丸「きっと苗木君はシャワールームに逃げ込んだところを鍵を破壊されて襲われたんだ!」


    ジェノ「それは違ぇよ!」


    石丸「む!?」

    ジェノ「忘れたのか!男子の部屋に鍵は無ぇんだぞ!」

    石丸「そういえばそうだった!」

    朝日奈「じゃあ何で犯人はドアノブを壊したの?普通に入ればいいじゃん」

    石丸「苗木君の部屋にだけ鍵があったのかもしれないぞ!」

    ジェノ「まこぴょんも男の娘だったんじゃねーの?」

    たえこ「苗木君が…?////」

    石丸「あり得なくはないな…」


    十神「いや、それはない。断言しよう」


    石丸「何故かね?」

    十神「何故ってお前…俺達は3人で風呂に入っただろう」

    石丸「そうであった!たしかに『付いていた』ぞ!」


    ………。


    十神「というわけで、これも無しだ」

    朝日奈「あ、建て付けが悪かったとか?」

    十神「ド、ドアのか?」

    朝日奈「うん!なんかありそうじゃない?」

    十神「それはn「はい!その通りなのです!」


    十神「モノクマ…」


    石丸「で、では偶然苗木君のシャワールームだけ建て付けが悪かったということか?」

    十神「…そのようだな」


    石丸「しかし、建て付けが悪くても犯人に繋がるような何かがなければ意味が無いのではないか?」


    朝日奈「うーん…たしかに」


    ジェノ「なら…これはどーよ」


    ジェノはギターのピックを見せる。


    たえこ「……!!」


    十神「なんだそれは?」

    ジェノ「まこぴょんの部屋に落ちてたんだ。争い合ってて落としたんだろーな」


    ジェノ「アタシらの中でこれ使うやつといったら……」





    ジェノ「たえこ、おめーじゃねーの?」
  230. 339 : : 2014/09/07(日) 17:10:11

    モノクマ「はい、タイムアップです」



    ジェノ「ファッ!?」
    朝日奈「え?」
    十神「何だと…!?」
    石丸「どういうことかね!!」
    ギリギリ「キチ(╬՞ਊ՞╬)」


    ジェノ「どういうことよ?タイムアップなんておかしいだろ!!」


    モノクマ「え〜?だってもうネタ切れでしょ?ここまで話してて証拠品なんてそのピックだけだもんね?」


    ジェノ「なっ…そ、そりゃあ……」


    モノクマ「あんまり話が進展しないもんだから僕も飽きてきちゃったクマ!」


    モノクマ「というわけで…投票タイムにでも入りますか?」


    石丸「ま、待ちたまえ!!」


    モノクマ「嫌です!待ちません!」


    朝日奈「た、た、たたたたえこちゃん違うよね?ね?」


    たえこ「…………。」


    ギリギリ「┗(⌒)(╬´◓ɷ◔`╬)(⌒)┛」



    私が…苗木君を?

    どうして…そんなこと…


    え〜?だってここから出たいでしょ?

    苗木君を殺したら他の皆を傷つけることなく、殺された苗木君以外のみんなを出してあげるよ?


    そ、それは………。


    ………。



    大丈夫!学園長権限で裁判は僕がサポートしてあげましょう!

    ま、頑張ってね〜。



    たえこ「……そっか」


    私、馬鹿みたいだね。

    騙されてることにも気づかなかったなんて。


    ごめんね、みんな
    ごめんね、お父さん…お母さん
    ごめんね、苗木君


    そして…さようなら



    石丸「ま、待て…待ってくれ…」

    モノクマ「それじゃ、投票タイムに…」

    石丸「待ってくれええええ!!」

















    苗木「それは違うよ!!!」ババーン!!


    モノクマ「はいぃ!!??」

    ギリギリ「キチッ!?(;՞ਊ՞)」
  231. 340 : : 2014/09/07(日) 17:20:10
    お?生きてた♪
  232. 344 : : 2014/09/08(月) 20:17:12
    生きてたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
    よかった!まじでよかった!!!!!
  233. 345 : : 2014/09/08(月) 22:37:00

    モノクマ「な…な……」



    モノクマ「何で君がここにいるクマー!?」


    石丸「ど…どういうことなのかね…」


    ジェノ(パーカーに…血の一滴も無ぇ)

    ジェノ(それに…ナイフの痕も…)



    十神「そんなことよりお前ら、苗木が生きていたんだぞ。もっと喜べ…」

    苗木は席に着くと、何かが入った大きな袋を下ろした。



    苗木「十神クン、ありがとう。コレ、役に立ったよ」

    苗木は片耳にかけたイヤホンを外し、ポケットからボイスレコーダーを取り出した。


    十神「フ……だから言っただろう?肌身離さず持っておけとな」



    石丸「苗木君!説明したまえ!どういうことなんだ!?」

    苗木「これだよ」


    苗木が大きな袋から取り出したのは…


    朝日奈「えっ!?」


    苗木自身の死体だった。
    血塗れのパーカー、腹部にナイフが刺さっている。






    苗木「これは、たえこさんが作った人形だよ」






    朝日奈「え?」
    ジェノ「はい!?」

    石丸「何を言っているんだ君は!これが人間じゃないなんて…ウワハー!?」


    『人形』の手を掴んだ石丸は咄嗟にその手を離した。



    石丸「か……微かに…温かい…それに、な、何だこの…本物の人間と変わらない肌の柔らかさは……」


    苗木「…たえこさんは、これを必死に作っていたんだ。僕のプリティーな顔、ぷにぷにの柔らかお肌、身長、体重、胸囲はおろか、体温まで完全再現している」



    たえこ(本来は実物完全再現抱き枕を作ってたなんて言えない……)


    ジェノ(だからアタシたちが死体に触れるのを避けたワケね…)


    苗木「…さて、ここからはたえこさんも知らない、僕と十神クンだけの話だ。まずは、コレを聞いてほしい。」


    苗木はボイスレコーダーのスイッチを入れ、音量をフルにした。



    ノイズと共に声が聞こえてくる。
    男女の争い合う声だ。




    『た、たえこさん!落ち着いて!』

    『あああぁっ!!!』

    『お…おおお落ち着いて!きっと助けが…』

    『助けなんて来ないじゃない!!』

    『希望を捨てちゃダメだ!きっといつか…うわぁぁぁ!! ……ん?』

    『苗木君、落ち着いて聞いて。私は…殺す気なんてない』

    『モノクマに…コレを渡されたの。苗木君を殺してこいって…』

    『モノクマの仕業か…!』

    『苗木君を殺せば…苗木君以外の全員をここから出してやるって』

    『なんだって?それは本当かい!?』

    『聞いて。あなたの後ろ…シャワールームの中に、私が作った苗木君の死体があるわ』

    『えぇ!?』

    『今十神クンがモノクマを自室に呼んでるの。モノクマは監視と私たちの相手を同時にすることはできないわ』

    『だから…今しか無いの。 私の部屋のシャワールームに水と食料と衣類があるから、苗木君は裁判が終わるまでずっとそこにいて。』

    『それって…たえこさんが…』

    『今は…詳しく話してる時間が無いの。とにかく、私のシャワールームにいて。そこから出ちゃダメ。』

    『う、うん。わかった』

    『裁判が終わって、モノクマが扉を開けたら迎えに行くから…今は、私を信じて』



    音声はそこで途切れた。
  234. 346 : : 2014/09/09(火) 08:41:45
    抱き枕すげぇ
    たえこすげぇ
    苗木生きててよかった…
  235. 348 : : 2014/09/11(木) 00:16:05
    抱き枕って言う名のラブドール?
  236. 350 : : 2014/09/11(木) 19:50:39
    たえこ・・・
    どこの技術だよ抱き枕・・・
  237. 351 : : 2014/09/11(木) 21:52:08
    手に入る材料も限られているだろうにそんな物を作れるとは…これが愛の力なのか!?
  238. 353 : : 2014/09/12(金) 22:17:34

    石丸「モノクマだと!?本当かねたえこ君!!」

    たえこ「……」コク

    十神「まぁ、真実はこっちを聞いてから考えようじゃないか」

    十神もポケットからボイスレコーダーを取り出す。

    雑音とともに、十神とモノクマのやりとりが裁判場に響く。



    『……わないぞ。成功したら、契約書を作って押印をしっかり押してやる』


    『で、どうするの〜?』


    『まぁ慌てるな。まず、俺がお前の仲間だということ、協力してやるということだ。これが前提。』

    『一つ目は、俺が誰かを殺す。だから、お前は俺が生き残るように裁判を進めてくれればいい。』

    『あ〜それね〜、それは今回はいいかな!』

    『ほう?随分キッパリ言うな。どうせもう朝日奈かたえこ辺りにでも一声かけたんだろう?』

    『ギ、ギク!何のことクマー?』

    『フ…分かり易い奴め。まぁいいさ』

    『二つ目は……』

    それからもモノクマと十神のやりとりは続いた。



    十神「わかっただろう。モノクマがたえこに誰かを殺すように命じたのは本当の話だ。」


    十神「…しかしお前も馬鹿な奴だな。昨日のうちに返事を返しておけば、俺を味方に付けることができたものを…」

    十神はモノクマに皮肉な眼差しを向ける。

    十神「…まぁ、あんなものはたえこの作業が終わるまでの、ただの時間稼ぎだったからな。それに契約書も作ってない。この交渉は白紙に戻させていただこう」


    苗木「…わかったよね?みんな。」


    朝日奈「あの…苗木は何でこのタイミングに…」

    苗木「ああ…これだよ」

    先程耳から外したイヤホンを取り出す。


    苗木「十神クンの持つ盗聴器と繋がってるんだよ」

    石丸「なんと!」

    十神「つまり、この裁判の様子は苗木に筒抜けだったのさ」

    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」

    苗木「まぁ…そういうことだね」



    苗木「…で。」

    モノクマに視線を向ける。


    苗木「モノクマ…お前はたえこさんを騙して…無理矢理殺し合いをさせようとした」


    石丸「何という行為だ…!!」


    ジェノ「こいつはメチャ許さんよなあ!!」


    朝日奈「許せないよ、こんなの!」


    十神「ツケが回ってきたな。 ……貴様が裁きを受ける番だ」




    モノクマ「………」


    モノクマ「…うっぷっぷ」


    モノクマ「あーっはっは!!エクストリーム!!」



    モノクマ「ここに来ていよいよやまびこの笛でオーブを集めてる辺りの雰囲気になってきましたね!」


    苗木(めんどいよなぁ、アレ)




    モノクマ「ここに、ボクvsキミ達の最終決戦の開戦を宣言します!」


    いよいよ…


    いよいよクライマックスか…!!
  239. 356 : : 2014/09/13(土) 14:22:57
    かっこいいのになぁ
  240. 357 : : 2014/09/14(日) 13:12:13

    モノクマ「ルールは簡単!君たちは全力でこの学園の謎をすべて解き明かしてください!それができなかったら僕の勝ちです!」


    苗木(メンバー的に不安だ)


    モノクマ「では、これにて学級裁判を閉廷いたします!ま、頑張ってね〜」


    〜ファッキューサイパン 閉廷〜



    〜食堂〜


    苗木「この学園の謎を解き明かす…」


    石丸「たしかに僕らは、玄関で気を失った。そこから既に何かあったのかもしれないな」


    ギリギリ「キチ(╬՞ਊ՞╬)」


    たえこ「あの…」


    全員の視線がたえこさんに集まる。




    たえこ「その…ごめんなさい。私…」


    苗木「気にしなくていいよ、たえこさん」

    朝日奈「そーだよ!苗木は生きてたんだしさ!」

    石丸「全くだ!キミも苗木君も無事でなによりだったぞ!」

    十神「フ…元々、全て作戦の上だったではないか」

    ジェノ「やれやれだぜ…」



    たえこ「みんな…」


    苗木「だから気にしなくていいよ。僕は……あれ……?」


    身体がフラフラする。
    それに、なんだか怠い。


    石丸「苗木君!ど、どうしたのかね!」

    朝日奈「わわっ!熱すごいよ!」


    十神「部屋で安静にさせねばな…だれか冷えピタを持ってこい」

    ギリギリ「キチイィィィィィィィィ!!(σ՞ਊ՞)σ」

    十神「馬鹿!それはカイロだ!!置いてこい!!」

    ジェノ「おい、とにかく部屋に運ぶぞ!!」


    〜〜〜〜〜〜〜〜



    苗木「ん…」

    ここは…僕の部屋?


    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」


    苗木「………」
  241. 361 : : 2014/09/19(金) 22:31:45
    <(・ロ・)>ガンバレェェェェェェェェ
  242. 362 : : 2014/09/20(土) 18:27:46

    苗木(ギリギリさんの部屋…なのか)


    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」


    あれ、僕まだ熱あるのかな…ギリギリさんが2人に見えるよ。


    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」

    3人…に見える。


    ギリギリ達「「キチィ(՞ਊ՞)」」


    苗木「…え?」


    ギリギリD「キチィ(՞ਊ՞)」
    新しいギリギリさんがベッドの下から出てきた。


    ギリギリE「キチィ(՞ਊ՞)」
    新しいギリギリさんがシャワールームから出てきた。


    ギリギリF「キチィ(՞ਊ՞)」
    新しいギリギリさんがゴミ箱から出てきた。


    ギリギリG「キチィ(՞ਊ՞)」
    新しいギリギリさんがベッドの中から突き出てきた。




    ギリギリA「キチィ(՞ਊ՞)」
    ギリギリB「キチィ(՞ਊ՞)」
    ギリギリC「キチィ(՞ਊ՞)」
    ギリギリD「キチィ(՞ਊ՞)」
    ギリギリE「キチィ(՞ਊ՞)」
    ギリギリF「キチィ(՞ਊ՞)」
    ギリギリG「キチィ(՞ਊ՞)」


    ぎゃあああああああああああああああああああああああああ





    苗木「うわあぁああぁぁぁぁあああぁあぁああぁぁぁぁぁ!!!!」

    僕は飛び起きた。


    ここは…



    たえこ「だ、大丈夫?」

    苗木「たえこさん…」


    夢だったのか…


    たえこ「怖い夢でも見た?」

    距離が、顔が近い。

  243. 363 : : 2014/09/20(土) 18:47:05
    超高校級の悪夢だわ・・・
  244. 364 : : 2014/09/20(土) 18:53:58
    ギリギリさんついに分身術を…()夢で良かった(・ω・`;)
  245. 367 : : 2014/09/22(月) 02:43:43

    苗木「ここは…」

    たえこさんの部屋だ。

    棺桶のようなものは開かれていた。

    アレにあの人形を入れてたのか…



    たえこ「苗木君…ひとつ、聞いていい?」

    苗木「どうしたの?」


    たえこ「あの時、どうして裁判場に来たの?」


    苗木「どうしてって…」


    苗木「そんなの……たえこさんを助けるために決まってるじゃないか」


    たえこ「え?」


    苗木「たえこさん…あのまま、オシオキを受けようとしてたでしょ?そんなのダメだ。だから…助けるっていう思考よりも身体が先に動いたっていうか……そのむぐっ」


    !!?



    僕とたえこさん。唇と唇が重なり合う。




    たえこ「……ありがとう」






    ギリギリ「キ゛チ゛ッ゛(╬՞ਊ՞╬)」



    苗木「うわぁ!」

    いつの間にいたんだ!?


    ギリギリ「ギョギョギョッ✌︎(´◓◞◒◟◓`)✌︎」ガチャ


    ギリギリさんは部屋を出て行った。


    たえこ「とりあえず、食堂行こう?歩ける?」


    苗木「うん、大丈夫。熱は下がったみたいだから」



    〜食堂〜

    朝日奈「苗木!」

    石丸「無事だったかね!」

    各々が安心の反応を見せる。


    十神「苗木、最後の審判が始まる。それまでにこの学園の謎を全て解かねばならん。…覚悟はあるな?」


    苗木「勿論だよ!」


    十神「よし…では行くぞ!船出の時は来た!」

    ジェノ「うし!やっちまいますか!」


    たえこ「あ…でも、学園長室の扉には鍵が…」


    一同「「「あ…」」」


    ……………。


    苗木「い、一旦ドアの前まで移動しようよ」


    〜学園長室前〜

    十神「フム…だめだ、鍵がかかってるな」

    朝日奈「そんな…」
    石丸「ここを調べられないことには…進展がないぞ!」

    参ったな…。

    どうしたものか………ん?


    ギリギリ「キチィ〜?(´◓ɷ◔`)」

    ギリギリさんが鍵穴をじっと見つめている。


    ギリギリ「≡└(┐卍^o^)卍ドゥルルル」

    苗木「ちょっ!?」

    物凄い速さで何処かへ走り去ってしまった。


    2分後


    朝日奈「帰ってきたよ」


    ギリギリ「キチィィィィ!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎」

    手にジュラルミン製の矢と長い針と定規を持っている。

    ギリギリ「キエエエエエエエエエエ!!!!(σ՞ਊ՞)σ」ガリガリガリガリガリ

    鍵穴の前に座り込むと、定規でジュラルミン製の矢を削り始めた。


    十神「お、おい、何をしている?」

    ジェノ「何で定規で削れんの……。」

    細く、いびつな形になった矢を見つめている。
    定規を置き、右手で長い針を持つ。



    たえこ「ま、まさか……」




    ギリギリ「キチィィィィィィィィィ!!!!(☞՞ਊ՞)☞」ガチャガチャガチャガチャ

    矢と針を鍵穴に突っ込んで掻き回している…!!


    ギリギリ「キチィィィィィィィィィ!!!!(☞՞ਊ՞)☞」ガチャガチャガチャガチャ


    石丸「む、無茶だ霧切君!!」


    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!(☞՞ਊ՞)☞」ガチャガチャガチャガチャ


    十神「忘れたのか!この学園の鍵という鍵にはピッキング防止加工が…」




    カチャ……




    十神「……えっ」

    朝日奈「…え?もしかして…」

    朝日奈さんが恐る恐るノブをひねる。




    朝日奈「あ………開いた…」


    ギリギリ「₍₍✌︎(꒪່౪̮꒪່)✌︎⁾⁾ 」
  246. 368 : : 2014/09/22(月) 07:12:47
    おいおい、たえこちゃんとの濃厚ラブスィーンはどこに……ギリギリさんさすがっす
  247. 373 : : 2014/09/23(火) 02:28:17
    駄目だ見た目はまんま霧切さんのはずなのに行動が日笠 で脳内再生されるwww
  248. 374 : : 2014/09/23(火) 15:28:42
    ギリギリさんたえこと苗木のキッスみて怒ってた?

    まさか…
  249. 375 : : 2014/09/30(火) 17:38:57
    モノクマ「コラーーーー!!」

    ジェノ「げっ」

    モノクマ「何してんだオマエラーーー!!」

    朝日奈「アタシたちも巻き込まれちゃった!」

    モノクマ「連帯責任だよ!!」

    十神「オイオイ…おかしな話をするじゃないか」

    三点倒立しながらメガネを直す十神クン。


    十神「お前が大人しく開放しないからこういうことになるんだろう?」

    モノクマ「なんだと〜」

    十神「俺達に学園中の謎を解けと言っておきながら貴様はこの学園長室を開放しなかった。これがどういうことなのか説明してもらおうか?」

    モノクマ「え〜そんなの偶然よ〜」

    苗木「お前!いい加減に…」
    ギリギリ「キチッ(՞ਊ՞)」

    ギリギリさんが赤ちゃんを抱くように両手でモノクマを持ち上げる。


    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン

    モノクマ「ぎゃぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁぁ」


    カクテルをシェイクするかのごとくモノクマを上下に振り始めた…。


    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン

    モノクマ「おえぇやめろぉぉぉぉ酔うぅぅぅぅぅおぇぇぇ吐き出すうううやめろおおおぉぉぉおぉぉおおおぉぉぉぉぉ」


    石丸「皆、今だ!」

    朝日奈「うん!」

    今のうちに僕らは学園長室に侵入する。

    十神クンも三点倒立のままついてきた。



    モノクマ「あっちょっコラッお前らろろろrrrrrrrrrrrrrrrr」

    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン




    〜学園長室〜

    十神「…さて。」


    十神「ここに全ての謎が隠されてるはずだ」

    石丸「全力で調査しよう!霧切君が作ってくれたチャンスを無駄にしてはいけないぞ!」

    ジェノ「やったろーぜ!」

    朝日奈「うん!」

    苗木「勿論さ!」

    たえこ「苗木君」

    苗木「ん?」




    たえこ「…勝とうね」


    僕は深く頷いた。


    ここに全ての謎が隠されてるはずだ。

    必ず全て見つけだして僕らはここから出る!


    それが…僕らの希望。






    ギリギリ「キチッ(՞ਊ՞)」

    苗木「結局来たんかい」


    Chapter5 暴走するキチガイの異常車トーマス END

  250. 377 : : 2014/09/30(火) 18:00:50
    振られまくるモノクマカワイソスwww

    てか十神。お前何三点倒立してんだwww
  251. 380 : : 2014/10/03(金) 21:56:18

    腹筋がああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
  252. 381 : : 2014/10/04(土) 00:09:09
    ギリギリさんやめwwwwwwwwwwww
    あいつ誰よりも最強だろwwwwwwwwwwwwwwwww
  253. 382 : : 2014/10/07(火) 19:02:15

    モノクマ「グギギ…貴様ら〜」

    毛並みがボサボサになったモノクマが現れた。

    モノクマ「お前らは変態適任だ〜!」

    石丸「僕も変態なのか!?」

    ジェノ「連帯責任な」


    モノクマ「お前ら全員にオシオキを与えてやる〜!」


    朝日奈「えぇ!?」
    十神「ほう、やってみろ」
    たえこ「…!!!」
    ギリギリ「霜降り切!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎霜降り切!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎」

    モノクマ「今から一人ひとりのオシオキを考えて専用の装置を作ってごがっ!!?」

    ギリギリさんがリーデ○ドのようにモノクマに飛びかかる。



    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン



    モノクマ「うわあぁぁああぁあぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁあああ」



    モノクマの頭を裂き、綿を毟り取っていく。



    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン



    モノクマ「ぎゃああぁぁぁ綿はらめぇぇぇぇそれ結構高いやつ使ってるからあああぁぁぁぁぁぁぁ」



    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン



    モノクマ「らめぇぇぇぇぇぇぇ外国製の珍しいやつだから入荷が面倒だからああぁあぁぁあぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁ」



    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン



    モノクマ「ぎにゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ」



    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン


    モノクマ「やめろ何処に連れて行く気だああああぁぁぁぁぁ…」



    2人の声は遠ざかっていった。


    苗木「…………。」


    ジェノ「どうしたまこぴょん」


    苗木「…いや、正直一体何が起こったのか……」


    十神「なるほど、これは面白い」


    石丸「おお十神君!早速何か見つけたのか!」


    十神クンがそのファイルをデスクに置く。


    たえこ「…『異常ヶ峰学園 -77期生-』?」


    十神クンがデスクの上で1ぺージ目を開くと、にこにこと笑顔で写る集合写真の中に見知った顔が写っていた。







    苗木「日向クン…?」


    十神「この学園と日向創の関係について、もう少し考える必要がありそうだな」
  254. 384 : : 2014/10/08(水) 19:14:43
    ギリギリとモノクマどこ行ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
  255. 385 : : 2014/10/11(土) 22:44:57

    十神「それと、もうひとつ。これだ」


    石丸「む?」


    ペラペラとページをめくる。



    苗木「なっ…!?」


    そこにあるのは、正真正銘、僕らの姿。

    集合写真や日常生活など様々である。

    みんなでプールにいる写真、雪の中遊ぶ写真、十神クンが気持ち悪いポーズ決めてドヤ顔してる写真。


    たえこ「こんなの…撮ってない……よね?」

    ジェノ「覚えがねーな」
    朝日奈「アタシも…」
    石丸「捏造、では無いのかね?」
    苗木「う〜ん…」


    ふと目をそらすと、壁に歴代の校長の写真が額縁に入れて飾られていた。


    苗木(初代校長……霧切仁一郎。)





    二代目校長……五月雨結。


    三代目校長……塔和灰慈。


    四代目校長……松田夜助。


    ズラッと続いていく。


    十代目校長……新月渚。


    十一代目校長……戦刃むくろ。




    十二代目校長……日向創。


    苗木「え…」


    たえこ「苗木君?」


    苗木「あそこ…歴代校長のところ…」

    モノクマ「お、おマEらァ〜…」


    石丸「何!?」


    モノクマが戻ってきた!?


    戻ってきたモノクマは頭の半分以上が無くなり、綿を抜かれてスタイリッシュな体型になり、毛並みがさっきよりボサボサになっている。


    モノクマ「お、お前ら〜…ただで済むと思うなよ〜…」


    あれ…?



    ギリギリさんは……?
  256. 386 : : 2014/10/12(日) 07:13:48
    ギリギリ!死ぬなよ!生きてるよね!?
  257. 388 : : 2014/10/13(月) 10:18:34
    面白い過ぎですよ!
    キチギリさんの運命はいかに!
    超期待です!
  258. 390 : : 2014/10/13(月) 19:50:31
    やっと追いついた!!!期待!!!
  259. 393 : : 2014/10/14(火) 03:09:39

    石丸「霧切君を何処へやった!!」


    モノクマ「わかんない…」


    苗木「は?」




    モノクマ「僕を男子便所に突っ込んだかと思うと奇声をあげてどっか行ったんだよ!ってかそれよりオマエラ…」


    十神「あーわかった、わかった。じゃあ俺達を処刑するなら前回の学級裁判のことも認めるということだな?お前が処刑を受けるということでいいな?どうだ?んん?」


    見下したポーズで顎を突き出している。



    ギリギリ「キチイィィィィィ!!!┗(՞ਊ՞)┛」


    苗木「ギリギリさん!?」


    ギリギリ「 (´◉◞౪◟◉)っ」

    たえこ「それは…?」

    手に何か持っている。
    モノクマの頭がついた鍵だ。


    ジェノ「おいクマ公、なんだこれ」


    モノクマ「さ、さぁ〜知りませんな」


    十神「じゃあ俺達が貰ってしまおうか」


    モノクマ「なぁー!?返せよ僕のマスター…………………ま、ま、マスター…ソード……」


    十神「マスターキーか、でかしたぞギリギリ」

    ギリギリ「✌︎₍₍(꒪່౪̮꒪່)⁾⁾ ✌︎」

    苗木「その鍵でモノクマの部屋を開けに行こう」



    〜情報処理室 奥〜

    苗木「よし開いた」

    十神「ここは?」

    監視カメラの映像…?


    朝日奈「あ、この右端のモニター、この部屋映してるよ!」

    十神「何だと!?」


    モノクマ「うぷぷぷ…」



    モノクマ「驚いたでしょうか!!君達に真実をお伝えしましょう!」


    モノクマは僕らの前に立つ。



    モノクマ「君達の今までの学園生活はね、外にいる皆が見てるんだよ!」


    ジェノ「あぁ!?」
    石丸「な、なんだと!?」
    たえこ「え、え、それって」
    朝日奈「えーーー!?」
    十神「何だと…」
    ギリギリ「( ‘ᾥ’ )」



    モノクマ「全部ぜーーーんぶニコ生で放送しています!」


    苗木「ニコ生かよ!!」
  260. 394 : : 2014/10/14(火) 09:28:06
    期待です!
  261. 395 : : 2014/10/14(火) 16:53:47
    ニコ生www
  262. 396 : : 2014/10/14(火) 17:10:21
    まさかのニコ生w
  263. 397 : : 2014/10/14(火) 19:09:52
    ニコ生!?YouTubeじゃなくて!?
    期待!!!
  264. 398 : : 2014/10/14(火) 19:42:18
    >>360
    >>361
    >>388
    >>390
    >>394
    ありがとうございます!



    十神「なるほど。今俺たちを見てる奴らがいるのか。好都合だな」


    十神クンは監視カメラに向かってバッと両手を広げた。


    十神「俺が英雄になったその日に人類は俺を讃えるわけだな!!!」


    ジェノ「言ってる場合か!最近使ってなかったからってここぞとばかりに英雄英雄言ってんじゃねーよ!!」


    苗木「でも、視聴者がいるならモノクマもルール違反はできないよね」


    朝日奈「あっ」


    苗木「モノクマがあれだけ大掛かりに最終決戦の宣言をして、今ここで僕らを処刑しようとしたら、視聴者はどう思うだろうね」


    モノクマ「何だと!」


    ジェノ「某地獄先生みてぇな評価になるだろーな」

    石丸(それは禁句だ)


    モノクマ「ぐぬぬぬ〜」


    十神「観念しろ。そろそろ同じ土俵に立って正々堂々勝負しようではないか」


    苗木「モノクマは僕らに何もできない。それだけはわかったよ。だから…僕らは僕らの探索を続けさせてもらうよ」



    それからモノクマは何も言ってこなくなった。




    たえこ「私たち…入学式より前に出会ってたのかな」

    苗木「うーん…でも、そんな記憶ないよ」

    たえこ「江ノ島ちゃんの言ったことが気になるの…」


    江ノ島さん?

    そういえば江ノ島さん…死ぬ前に『自分達は前から出会っていた』って…


    それに…『思い出した』って…
  265. 400 : : 2014/10/16(木) 17:48:22
    さすがに電波ジャックは無理でニコ生が限界か
  266. 401 : : 2014/10/16(木) 22:53:10
    ついに終盤にきたか!!
    うれしいような寂しいような…

    とにかく続きが気になる!
  267. 403 : : 2014/10/19(日) 12:52:59

    苗木「これは…」

    異常ヶ峰学園のパンフレット?

    初代のものからずらっと並んでいる。


    初代のものを開くと、霧切仁一郎の写真。
    業務中の写真なのか、書類に何か書いている。


    苗木「あれ…」


    第8号目のパンフレットを開く。校長が『五月雨結』となっている。


    苗木は、そこに写ったものを見逃さなかった。


    どんどん進み、15号目でまた校長が変わる。


    苗木(これも…?)


    さらに進み、22号目。ここから松田夜助が校長となっているようだ。


    苗木「やっぱり…」


    たえこ「苗木君?」


    苗木「たえこさん、それ、ちょっと貸してくれる?」


    たえこが読んでいたのは、異常ヶ峰学園の生徒達の記録。

    彼女は丁度よく、7期生の記録を読んでいたところだった。


    苗木(僕の推理が間違っていなければ…)



    〜生物室 奥〜


    石丸「な、なんだこれは…」


    彼らが見たものは、冷たい棺桶だった。


    ジェノ「うおっ…くそ、開かねぇぞ」


    朝日奈「誰が入ってるの?」


    石丸「仲間の身体は全て生物室に冷凍保存されている…ということは、少なくとも僕らの仲間ではない」


    ジェノ「なんだよそりゃ…余計気になるじゃんよ」



    〜情報処理室 奥〜


    十神「もう一度問おう。日向創とは何者だ?」


    モノクマ「つーん」


    十神「…ギリギリ。」


    ギリギリ「キチッ(՞ਊ՞)」



    十神「…振れ」



    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン



    モノクマ「ぎゃあああああああああああああああああああああ」



    十神「さて、もう一度聞こうか。日向創は何者なんだ?」


    モノクマ「知らないクマッ!」


    十神「…ギリギリ。」


    ギリギリ「キチイィィィィィィィ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブン


    モノクマ「ぎぃやああぁぁぁぁあああぁああぁあぁぁあああああ」



    十神「質問を変えよう。日向創が生徒であり校長であるのは何故だ?」


    モノクマ「正解はWebで!」


    十神「…ギリギリ。」



    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!(੭ु՞ਊ՞)੭ु⁾⁾」ブンブンブンブンブンブンブンブン



    モノクマ「ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
  268. 408 : : 2014/10/22(水) 07:27:10
    きたいですw
  269. 409 : : 2014/10/22(水) 14:58:14
    拷問やないかwwwwwww
  270. 410 : : 2014/10/22(水) 17:33:40
    質問は既に拷問に変わっているなwww
  271. 412 : : 2014/10/25(土) 12:15:27

    苗木「やっぱり…!!」

    間違っていない!!


    たえこ「な、苗木君?どうかしたの?」


    苗木「たえこさん、14期生、21期生、28期生、35期生、42期生、49期生、56期生、63期生、70期生、77期生のファイルをとって!!」


    たえこ「え、ええっと…?」


    間違っていない!

    黒幕の正体がわかった…!!





    石丸「これは…」

    朝日奈「たえこちゃんのノート?」

    石丸「どうやら日記のようだが、プライバシーに関わる。僕は読まないでおこう」

    ジェノ「おっし、アタシ読んじまうぜー」

    最初のページをめくる。



    2010 9/14


    今日から異常ヶ峰学園に隔離されることになった。
    周りの人達は怖い人ばかり。
    そんな中、苗木君は私のことを気にかけてくれた。



    ジェノ(ん?)



    2010 9/15


    今日は大神さんと朝日奈さんと一緒に昼食をとった。
    午後の授業は舞園さんに金の折鶴を大量に机に置くという微妙な嫌がらせをされた。
    苗木君が私を気にかけてくれた。


    ジェノ(ほう)



    2010 9/16


    体育で怪我をした。苗木君は真っ先に私の元へ駆けつけてくれた。
    十神君も怪我したけどみんな笑っていた。
    保健室で苗木君と会話できた。



    2010 9/17


    苗木君に自分から挨拶できた。
    今日の運と勇気は使い果たしたかもしれない。
    大神さんが珍しく怒った。
    十神君が何か言ってしまったみたい。
    窓の外に投げられてた。


    ジェノ(んー…)

    どんどんページをめくる。


    2011 2/10


    苗木君に挨拶できた。
    苗木君が挨拶を返してくれた。
    苗木君の笑顔が見れた。
    苗木君と会話できた。
    響子ちゃんが発狂しながら窓から飛び出していった。


    2011 3/20

    苗木君が校庭に迷い込んだ苗木君を苗木していた。
    苗木君が苗木君に苗の木の君して誠していた。
    苗木君と君木苗できた。
    苗木君と一緒に苗木君苗。




    2011 4/18


    苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君苗木君。





    ジェノ(やれやれだぜ…。)
  272. 417 : : 2014/10/25(土) 18:59:50
    たえちゃん?
  273. 419 : : 2014/10/26(日) 01:31:46

    十神「何かあったか?」


    ジェノ「たえこの日記と、それから江ノ島のケータイがあったぜ」


    十神「なんだと?」


    朝日奈「でも電波無いんだよね、どこにも連絡できないよ」


    十神「見せてみろ」


    スライド式の携帯電話を起動させる。


    十神「んん!?」


    石丸「?」


    十神「これは…!!」



    スピーカー『そろそろ始めちゃいます〜?』



    たえこ「……!!」


    ジェノ「おーおー、ついに来やがったか」


    朝日奈「大丈夫かな…」


    石丸「弱気になってはいけない!今この場を乗り切るんだ!」


    十神「フッ…ファイナル・ジャッジか。さぁ、勝利の女神はどちらを向くのか…」


    ギリギリ「キチィ…(´◓ɷ◔`)」


    苗木「……負けるわけには…行かない!!」



    〜エレベータ 前〜

    苗木「みんな……必ず、勝とう。必ず黒幕を死刑台に送る」

    石丸「うむ!その通りだ!」

    十神「さぁ…行こうではないか」


    最後のエレベーターが僕らを乗せて降りてゆく。


    モノクマとの…黒幕との最後の戦いだ。



    モノクマ「はい皆さん!やってまいりましたね!」


    モノクマ「今回は僕も裁判に参加します!」


    モノクマが飛○文化アタックのように証言台に降りてきた。


    十神「さぁ…カードは配られた!もう後には引けないぞ!ザ・ラスト・ジャッジメント!スタートだ!」


    ジェノ「何1人で盛り上がってんだお前」


    〜ザ・ラスト・ジャッジメント 開廷〜



    苗木「まずは、この写真について議論しようか。」


    十神「ほう」


    苗木が取り出したのは、78期生のファイル。


    苗木「そして、これだ」


    もう一つ取り出したのは、山田のデジカメ。


    苗木「この2つには、どちらも僕達が撮った覚えの無い写真が入っている。」


    朝日奈「モノクマが仕組んだものじゃないの?」


    モノクマ「さぁ、どっちかな〜」


    苗木「いや、これは実際に僕らが撮った写真だ。モノクマの捏造じゃない。」


    モノクマ「どうして言い切れるのかな〜?」


    朝日奈「そうだよ…だって、全員撮った記憶が無いんだよ?」



    苗木「撮った記憶が抜けているだけだったとしたら?」


    朝日奈「え?」


    苗木「ジェノさん」

    ジェノ「おう」



    ジェノ「ここに、たえこが日々綴っていた日記がある」


    たえこ「え?」


    ジェノ「毎日のことが細かく記載されてる。こんな風にな」



    2011 6/27


    苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き苗木君大好き






    たえこ「……っ!!?////」



    苗十石朝(うわああぁ〜………)
  274. 420 : : 2014/10/26(日) 03:39:58

    ジェノ「問題はこの日付だ。アタシたちが入学したのは2010年の9月14日。アタシたちがこの学園で過ごしたのはせいぜい3週間だ。なのにこの日記には半年も後の日付が普通に書いてある。それに、こいつはつい最近開放されたばっかの5階にあった。」


    十神「この携帯電話と共にな。」


    十神が携帯電話を起動する。


    待受画面には江ノ島盾子、舞園さやか、朝日奈葵、大神さくらが写っている。


    十神「こいつの日付が、2011年の10月を指している。どういうことか、わかるな?」


    たえこ「1年以上の…空白がある…!」


    苗木「そう…僕らは少なくとも1年以上この学園で過ごしている!その記憶を…黒幕に奪われた!このコロシアイのために!!」


    モノクマ「アブゥ!!」


    石丸「そして…これを見てもらいたい!」


    石丸が取り出したのは大量の黒い手帳。


    石丸「金庫の中に大切に保管されていた。霧切君に開けてもらったがな」

    ギリギリ「₍₍(꒪່౪̮꒪່)⁾⁾ 」

    石丸「これはどうやら、学園長の日誌のようだ!」

    石丸「これによると、この学園はシェルター化計画が進められていたようだ!」

    石丸「これは、学園の外の様子の悪化によるものらしい!」


    石丸「そしてこの日記は、十一代目校長・戦刃むくろの代で止まっている!!」


    苗木(繋がった…)


    苗木(今…全てが繋がった!!)


    モノクマ「でもさ〜それがどうしたの?」



    苗木「いや、今ので謎が解けた。日向クンは…僕達を待っていたんだ」


    朝日奈「え?」


    苗木「じゃあ…そろそろ、黒幕の正体を暴こう」


    石丸「何!?わかったのか!?」


    モノクマ「何だとぉ?」



    苗木「これを見てほしい。」

    取り出したのは、パンフレットの断片。



    苗木「歴代の校長が載ってるよね」

    ジェノ「それが何だよ?」

    苗木「次に、こっちと見比べてくれ」


    もう一つ取り出したのは、歴代の卒業生の写真の断片。


    十神「そ、そいつは…」


    石丸「歴代校長と同一人物ではないか!!」


    苗木「その通り…それに加えて、これだ!!」


    モノクマ「何その冊子?」


    苗木「日向クンが学園長室に残してくれたものだ。これには、以前にもコロシアイが行われていたと書かれてる!!」


    十神「何だと!?」


    モノクマ「な、何ぃ〜?おのれ…!」


    苗木「その対象は7期生、14期生、21期生、28期生、35期生、42期生、49期生、56期生、63期生、70期生、そして77期生!!
    この学園の歴代校長は、コロシアイ学園生活の生き残り達なんだ!!」


    モノクマ「アブゥッ!!」
  275. 422 : : 2014/10/26(日) 12:57:51
    スッゴく面白いです!
    期待がとまらない!
  276. 423 : : 2014/10/26(日) 15:57:37
    おぉ〜期待!!!
  277. 424 : : 2014/10/26(日) 18:48:06
    過去の十神の扱いがひでぇw
  278. 425 : : 2014/10/27(月) 00:10:49
    苗木依存症のたえちゃん…………
    良いと思います!!
  279. 428 : : 2014/10/27(月) 18:08:28

    苗木「さらに、霧切仁一郎の写真をよく見てほしい!」


    苗木「どんな状態で写真に写っている?」


    たえこ「書類か何かに…サインしてるように見えるけど…」


    苗木「どちらの手でかな?」


    たえこ「え?どっちって……あっ」






    そう。
    どっちの手でサインしているのか。








    石丸「ひ、左だ!霧切学園長は左利きだ!!」


    苗木「そう、霧切仁一郎は左利き。そしてコレだ!!」


    歴代校長の写真と、彼らが生徒として在籍していたときの写真がある。


    ジェノ「こ、こいつァまさか!!」



    7期生・五月雨結……右利き
    二代目校長・五月雨結……左利き


    14期生・塔和灰慈……右利き
    三代目校長・塔和灰慈……左利き


    21期生・松田夜助……右利き
    四代目校長・松田夜助……左利き


    28期生・五代勇介……右利き
    五代目校長・五代勇介……左利き


    35期生・速水公平……右利き
    六代目校長・速水公平……左利き


    42期生・藤原竜也……右利き
    七代目校長・藤原竜也……左利き


    49期生・音無涼子……右利き
    八代目校長・音無涼子……左利き


    56期生・由良吾郎……右利き
    九代目校長・由良吾郎……左利き


    63期生・新月渚……右利き
    十代目校長・新月渚……左利き


    70期生・戦刃むくろ……右利き
    十一代目校長・戦刃むくろ……左利き



    十神「どういうことだ?説明しろ苗木!!」




    苗木「普通ありえないよね、それまで右利きだった人が突然左利きになるなんて…」

    苗木「僕と十神クンは被験体リストを見た……その被験体リストと歴代校長の『名前の一致』!!極めつけは、『戦刃むくろの代で止まった』学園長の日誌!!」




    苗木「 『戦刃むくろの身体を乗っ取った霧切仁一郎』 !!!それが黒幕の正体だ!!!!」



    モノクマ「アヴドゥルゥゥ!!!」
  280. 429 : : 2014/10/27(月) 20:22:36
    期待!!!
  281. 431 : : 2014/10/29(水) 21:31:24
    今気づいたけど、1人全くロンパに関係ない人が学園長してるwww
  282. 433 : : 2014/10/30(木) 16:34:04

    閲覧数30000超え、おめでとうございます!!

  283. 435 : : 2014/10/31(金) 16:58:46
    ギリギリさんワロタ
  284. 436 : : 2014/11/01(土) 04:37:47

    苗木「さぁどうだモノクマ!!」


    モノクマ「………」



    モノクマ「………うぷっ」




    モノクマ「あーっはっはっは!!ブラボー!!見事です苗木君!!」



    モノクマ「そしてこれがっ!!」


    モノクマの身体が霧に包まれていく。


    モノクマ「これがこれがこれが〜」



    現れたのは、細い人間の影。




    仁一郎「これが私の本体のハンサム顔だァーー!!」



    そばかすにショートヘアの素朴な女の子。

    だが声は明らかに老人のもの。



    十神「貴様g「テメェが霧切仁一郎って奴かっ!!」


    仁一郎「Yes, I am!!!仁って呼んでね!!」


    石丸「学園長!!あなたは何故こんなことを!!」


    仁「ハハッ!今更かよ!!!」

    たえこ「?」


    仁「君たちが勝手にここに閉じこもったんじゃないか!!」

    苗木「え…?」


    仁「いやはや…早速だが君たち…」





    仁「外の様子…見たかぁないかね?」


    朝日奈「外…!!」
    十神「…!」
    石丸「外は…どうなっているのですか!?」
    ギリギリ「キチィ‎₍₍⁽⁽(ી(՞ةڼ◔)ʃ)₎₎⁾⁾」


    仁「おやおや丁度いい、こんなところに大きなモニターがあるなぁ〜」


    懐からリモコンを取り出す。


    仁「そら、テレビでも見るかなぁ〜」




    苗木「なっ……!?」











    地獄があった。







    赤くとも黒くとも言えぬ雲に覆われた空、破壊された街、建物、道路。

    道行く人々は発狂し、クリーチャーのようなめちゃくちゃな生態系と化している。




    民衆A『キチィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎』


    民衆B『キエエエエエエエエエエエエエエエエエェェ!!!!‎(✌︎՞ਊ՞)✌︎』


    民衆C『キミーノノーゾムーモノハナニー?』


    民衆D『ミミナリーウーソミタイナ』


    民衆E『ハナシ!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎』





    石丸「な……何がとうなっているんだ…まるで……」


    石丸「異常者の巣窟ではないか!!」


    苗木(ここにも1人似たようなのが…)


    ギリギリ「キチッ(´◓ɷ◔`)」



    十神「十神財閥…」ボソッ


    仁「ん〜?何〜?十神財閥がどうなったのかって〜?」


    仁「十神財閥はこんなことになっちゃってま〜すwww」

    十神「や、やめろ!!」


    モニターのチャンネルを変える。






    執事A『WRRRYYYYY!!!(σ՞ਊ՞)σ』


    執事B『キチチチチチチチチチ(☞՞ਊ՞)☞』


    執事C『ゼツボウダァンスァボォマミレスォーネンニィー』





    十神「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
  285. 437 : : 2014/11/01(土) 15:25:23
    うわぁ..........
    期待!!!
  286. 439 : : 2014/11/01(土) 21:20:01
    うわあ...
    十神ドンマイ...
  287. 440 : : 2014/11/03(月) 21:47:39
    キチィワロタwwwwww
  288. 441 : : 2014/11/03(月) 22:32:06
    というかギリギリさんの家庭どうなってたんだろ…
  289. 448 : : 2014/11/14(金) 19:36:08

    仁「はっはっはっ!!絶望してるぅ〜?」



    十神「………」


    苗木(あ、完全に沈んだ)



    仁「そんな絶望した君たちのための最後の試練を始めよう!」



    たえこ「最後の…試練……?」



    仁「ルールは簡単!『卒業』か『留年』か。そのどちらかを選ぶだけさ」



    仁「『卒業』を選んだ場合は君たちは見事この学園から出ることができます!『留年』を選んだ場合、君たちはこの学園だけで生活し、その一生を終えてもらいます!!」


    仁「ただし!1人でも意見が別れた場合は……」


    仁「……貴様ら全員にオシオキする」




    苗木「なっ…!?」
    たえこ「そ、そんな…」
    朝日奈「えぇ!?」
    石丸「な、なんだと…」
    ジェノ「なんてこった!!」
    十神「……」
    ギリギリ「キチッ( ´◔‿ゝ◔`)」



    仁「ふはははははは!!さぁどうかなぁ?」



    苗木「み、みんな……!!」



    ここでの生活なんて受け入れてはならない。
    それは誰もが分かっている。

    だが、あのような世界に希望なんてあるのだろうか。

    それぞれが揺れているのだ。




    朝日奈「そ、外があんなんになってるんじゃ…」

    石丸「ぼ、僕は…どうすれば……一体…」

    ギリギリ「┗(⌒)(´◓ɷ◔`)(⌒)┛」

    十神「………」

    ジェノ「くそったれ…!!」



    苗木「み、みんな!!希望を捨てちゃダメだ!!」


    十神「希望なんて…無いではないか!!!」


    くそ…ダメだ…


    このままでは……





    たえこ「私は……ここから出たい」



    苗木「たえこさん!」



    たえこ「こんなところで…絶望なんかしたくない!!!」



    仁「アヴッ!!」
  290. 450 : : 2014/11/15(土) 13:34:37
    アヴッwwwwww
    期待!!!!!
  291. 457 : : 2014/11/22(土) 19:37:00

    朝日奈「そ、外が…あんなことに…」


    苗木「確かに、外は大変だ。何があるかわかったもんじゃない。
    けど、だからこそ外に行く意味があるんだ!外の世界に残された希望を探すために!

    朝日奈さん、君は一人じゃない。僕らは15人いただろ?朝日奈さん1人の悩みは、恐怖は、14人で対応する。14人の希望が支える!

    大神さんだって、朝日奈さんを見守っているんだ!!」


    朝日奈「!!」




    朝日奈「さくらちゃんが言ってた…絶望なんかに負けない、強い心を持てって。

    さくらちゃんが見守っているなら、アタシがこんなんじゃいけないよね。


    アタシはみんなの希望を、自分の強さを信じる!!」



    仁「アブゥ!!」






    石丸「僕は…僕はどうすれば…」



    苗木「『どうすれば』ということはさ、君は絶望しているわけじゃない。絶望と希望の間で揺れているんだ。
    この世界に絶望しつつも、君はこの現状にわずかな希望を見出しつつある!!

    石丸クン、僕と一緒にここから出よう!!外に出れば選択肢なんていくらでもある!!
    ここにいては何も変わらないんだ!!」


    石丸「!!」



    石丸「僕は…狭い世界で嘆いていたようだな。
    外に出ればどうなるかわからない、だがここにいては絶望しかない!!

    この石丸清多夏には『夢』がある!!
    それを叶えるまでは絶対に死ねない!!

    こんなところで嘆いている暇などないのだよ!!」



    仁「虻!!」
  292. 460 : : 2014/11/23(日) 15:59:32

    ジェノ「クソッタレが…!!」


    苗木「ジェノさん、僕らはやっとここまで来た。君だって、僕たちを信じてここまで付いてきてくれたじゃないか!

    君の剥き出しの怒りを!その思いを今こそ力に変えるときなんだ!!」



    ジェノ「!!」



    ジェノ「アタシにゃ絶望だのなんだの、難しい話はよくわかんねぇ。

    だが!!自分の倒すべき相手だけはわかる!!
    この腐川・ジェノサイダー・冬子の怒りを全てテメーにブチ込んでやるぜ霧切仁一郎!
    裁くのはアタシの『希望』だ!!」


    仁「をぎゃん!!!」





    十神「終わりだ…全て最期(おわり)だ…」


    苗木「まだ終わりじゃないよ十神クン!!
    君の家が無くなったって、君の権力が無くなったって、十神白夜という人間はここに存在している!

    君には力がある、器がある、微妙ながら体温がある、脈拍がある!
    君が生きている限り十神財閥は続く!
    君の力で続けるんだ!!」


    十神「!!」



    十神「そう…だな。
    俺がここにいる!そう!
    この十神白夜、またの名を『究極全能神 エターナル・アルティメット・ゼウス』!
    今こそ貴様に真の裁きを与えよう!!」


    苗木(うわぁ久々にキツいのきたな)



    仁「きゃいん!!」




    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」


    苗木「ギリギリさんは………」





    苗木「……いいや、別に」


    ギリギリ「ギヂッ┗(⌒)(╬´◓ɷ◔`╬)(⌒)┛」



    仁「えっ」
  293. 461 : : 2014/11/24(月) 00:57:22
    「........いいや、別に」www
    期待www
  294. 468 : : 2014/11/30(日) 18:29:18

    苗木「さぁみんな…いいね?」



    たえこ「うん…!」
    朝日奈「うん!」
    石丸「うむ!」
    ジェノ「おうよ!」
    十神「フッ…」
    ギリギリ「キチィ‎(ી(՞ةڼ◔)ʃ)」



    仁「ぐぬ……ぐぬぬぬぬ……」



    十神「さぁ…最後の審判の刻(とき)が来た!!」



    仁「仁!!JIN!!ジンジンジンジンジンジンジンジンジーーーン!!!!」


    仁「寒い寒い!!寒いんだよお前ら!!外の様子を見ただろう!?あの世界に希望なんて無いんだよォーーーーッ!!」





    ???「そいつはどうかな」




    仁「アブゥッ!!」



    現れたのは、床にまでつく長髪を揺らしながらこちらに歩み寄る紐パン一丁の少年。












    仁「日向…創ェ!!」



    日向「苗木、お前達の希望、しかと受け取った。さぁ…選ぶんだ!お前たちの未来を!!」



    苗木誠 卒業
    十神白夜 卒業
    石丸清多夏 卒業
    朝日奈葵 卒業
    やすひろたえこ 卒業
    腐川・ジェノサイダー・冬子 卒業
    霧切響子 卒業




    仁「……なんだこれは」



    十神「どうやら…キツ〜いオシオキを受けるのは貴様のようだな、霧切仁一郎」


    日向「お前の78年間の野望もこれで終わりだ」



    仁「は…ははははははははははは」




    ジェノ「何ニヤついてんだテメーー!!」



    仁「終わり?今終わりと言ったか?YABOU NO OWARIと言ったのか?」



    仁「否!!異常は前に進むんだ!!俺を倒したところで絶望は終わらなァーーい!!
    第二、第三の絶望は既に動き出している可能性が高いかもしれないんだよォーーーッ!!!」


    苗木(あんまり高くないな)



    仁「終わるのは俺の『役目』ッ!!『絶望』は終わらないッ!!ここから出たとて、新たな絶望がお前たちを襲うだろう!私の勘は10割当たる!!」



    苗木「それでも、問題ないよ」



    苗木「何度でも、僕等の希望がそれを倒す!!」


    仁「…ふん、お花畑な頭だ」



    苗木「前向きが…唯一の取り柄だからさ」



    仁一郎の前にオシオキスイッチが現れる。



    仁「さぁ……最後のオシオキだ!!俺の78年間は無駄ではなかった!それをお前達は知ることになるだろう!レッツ・ショータイム!!」
  295. 471 : : 2014/12/03(水) 17:32:14

    上から何か降ってくる。



    仁「ロードr……ロケットだッ!」


    ロケットから飛び出た鎖に巻きつけられ、宙を舞う仁一郎。



    仁「宇宙旅行だッ!」



    宇宙旅行 〜霧切仁一郎処刑執行〜



    ロケットは高速で空へ旅立ち、見えなくなったかと思うと高速で落ちてきた。



    鎖に巻きつけられているのは、骨格標本のような戦刃むくろの骨だけだった。



    その肋骨の中にあるのは……






    苗木「扉の……スイッチ?」



    たえこ「勝ったの……?」



    石丸「倒した……僕らの希望が、絶望を倒したんだ!!」



    十神「正義は必ず勝つ。忘れてはならない」



    苗木「さあみんな…帰ろう」





    〜玄関 前〜



    たえこ「ごめん、ちょっと部屋に用事が…」


    十神「ん?急げ」


    たえこさんは走っていった。
    なんだろう?



    石丸「ここから出たら…大変だろうな。だが、やることはやり遂げなければならんな!」


    朝日奈「ドーナツ食べたいな…」


    ジェノ「ドーナツ?外にそんなもん売ってんのか?」


    朝日奈「ないならアタシが作るよ!」


    ジェノ「はは、そりゃいいな!!」



    苗木「十神クンは?」



    十神「俺は、野球をやる」


    苗木「え?」




    十神「クワタの部屋に野球道具があったんだ。俺は…あいつの意志を継がねばならん」


    ジェノ「1人で野球やんの?ww」


    十神「フッ……それもいいかもな」


    はははは……


    苗木「ギリギリさんは……」






    苗木「……いいや、別に」



    ギリギリ「ギヂッ┗(⌒)(╬´◓ɷ◔`╬)(⌒)┛」



    朝日奈「あ、たえこちゃん戻ってきた」


    石丸「何しに行っていたのかね?」



    たえこ「こ、これ……」




    !?





    彼女の手に握られているのは、間違いなく僕が彼女にプレゼントしたものだった。




    十神「イン・ビトロ・ローズというやつだな。 …まったく、誰からのプレゼントなのやらなぁ?」チラッ



    朝日奈「………」チラッ
    ジェノ「………」チラッ
    石丸「………」チラッ
    ギリギリ「………」キチィ

    苗木「………え?」
    たえこ「………////」




    日向「おーい!待ってくれってー!俺を忘れてるんじゃないだろうなー!」


    苗木「日向クン!」


    紐パン一丁で手を振りながら走ってくる。
  296. 472 : : 2014/12/03(水) 17:35:30
    日向が変態すぎるww 小泉のかなww
  297. 473 : : 2014/12/06(土) 00:57:13
    ダメだやっぱり笑いがwwwwwwwwwwww
  298. 474 : : 2014/12/06(土) 16:55:05

    石丸「ここに…残る?」


    日向「ああ。俺は…学園長だからな」


    日向「学園を守るのが、学園長の役目だろ?」



    ジェノ「こんなとこ守ってる意味あんのか?」



    日向「はは…お前、鳥が飛ぶ理由を考えながら飛んでると思うか?」


    ジェノ「……?」


    日向「…同じさ。守る理由は無いし、考えない。ただ、俺が学園長で、学園を守るのが使命だからそうするだけさ」



    ジェノ「フフッ……やれやれだわ」





    日向「それと、苗木」


    ん?


    日向「お前の持つ弾丸も、この学園のものだ。…返してもらう」


    ポケットに入れていたリボルバーと弱く光る弾丸を取り出す。

    山田クンが最後に残したメッセージだ。



    日向「…お節介を焼いたな。本当の希望を手にしたお前達には必要なかったみたいだ」



    苗木「はは、そうだね…」



    十神「おい苗木、何してるんだ?」


    苗木「あ、うん。今開けるよ」



    …このボタンを押せば、全てが終わる。


    けど、また始まる。



    だけど僕らは屈しない。




    ドアが重く開き、外の光を照らす。



    舞園さん。
    大神さん。
    大和田クン。
    不二咲クン。
    山田クン。
    江ノ島さん。
    ウニ。
    クワタ君。
    ジェノさん。
    石丸クン。
    朝日奈さん。
    十神クン。
    ギリギリさん。


    たえこさん。




    そして、僕。



    絶望なんかには負けない。














    15人の希望がこの胸にある限り……。



    Chapter6 超高校級の異常者が超高校級のキチガイによって超異常級の学園に集められた理由はまぁどうでもいいけどあとちょっとだけ続くよ END
  299. 478 : : 2014/12/13(土) 17:31:45

    エピローグ キチガイの前の日



    あれから僕らは、キチガイ機関と呼ばれる団体によって保護された。


    学園内のパソコンを不二咲クンが直し、データ状態の日向創を起動したことによって機関の人間にその位置を示したそうだ。

    それを知り、ニコ生を見ていた機関の人間により『この世に残された最後の希望』として彼らが迎えてくれたのだ。



    僕らはキチガイ機関の核シェルターで生活している。


    仁一郎が世に蒔いた『キチガイウイルス』によってキチガイだらけとなった世界。
    異常に染まったこの世界が復興されるまでかなりの時間がかかるそうだ。



    また、既に異常である僕らはキチガイウイルスの影響を受けることは無いらしい。



    悪夢の学園を出て安心するのも束の間、
    僕らは世界の復興に大忙しだ。

    家族の行方も気になるが、妹がいればまぁなんとかなるだろ。


    さて、会議の時間だな…。
  300. 481 : : 2014/12/20(土) 18:31:09
    果てしなく期待
  301. 482 : : 2014/12/26(金) 03:46:41

    拝啓、お父さん、お母さん。


    私は今、キチガイ機関と呼ばれる人達に保護されています。

    その中の希望更生班というところで働いています。仲間のみんなと一緒です。


    少しでも早くお父さんとお母さんに会いたいけど、もう少し時間がかかるみたいです。



    絶望を乗り越えた仲間たちと一緒にいるので、私は大丈夫です。


    あと……恋人も。




    今私は、総司令官が来るのを待っています。


    総司令官の指示で、私たちが出動するかどうかが決まります。


    もしかしたら、助けに行くことができるかもしれません。


    また、3人で一緒に暮らせる日を…私は夢見ています。



    足音が……来た。


    バタンッ






























    ギリギリ「キチイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!(☝︎՞ਊ՞)☝︎」






    たえこ「………。」







    キチガイ機関『希望更生班』総司令官・霧切響子。


    何故か彼女だけは、私たちより頭一つ抜きん出てる立ち位置にいます。







    たえこ「響子ちゃん、私は…」


    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」


    たえこ「その、救助には…」


    ギリギリ「キチィ(՞ਊ՞)」


    たえこ「だから、その…」




    ギリギリ「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!(σ՞ਊ՞)σ」




    たえこ「………。」




    私の職場は、今日も平和です。



    END
  302. 483 : : 2014/12/26(金) 22:32:40
    キチギリさんマヂパネェっす
  303. 485 : : 2014/12/28(日) 12:30:12

    書き始めから今日まで、約6ヶ月の連載でした。
    皆様の支えがなければやり遂げられなかったと思います。
    おかげさまで、SSnote最初の作品だったにも関わらず、ダンガンロンパカテゴリトップクラスの人気作品に進化いたしました。
    支援して下さった皆様には本当に感謝しています。





    本編はこれにて『第一部は』終了となります。

    これからは、兼ねてより考えていた能力バトルものとBAD ENDシリーズを書いていきたいと思います。







    セレス「それでは皆様、ごきげんよう」




    セレス「また…次回作でお会いしましょう」
  304. 486 : : 2014/12/28(日) 13:21:30
    お疲れさまでしたっ

    次回作楽しみにしていますっ
  305. 487 : : 2014/12/28(日) 18:24:07
    お疲れ様でした!!!
    次回作も必ず読ませていただきます!
  306. 488 : : 2014/12/28(日) 18:34:46
    6ヶ月の連載、お疲れ様でした!!
    自分がここでSSを書くきっかけになったのも、この作品に影響されたからだと思います!!
    次回作も楽しみに待っています!!
    最後に、本当にお疲れ様でした!!



  307. 492 : : 2015/01/15(木) 08:56:21
    お疲れ様です。面白かったです!
  308. 493 : : 2015/06/02(火) 20:29:35
    霧切さんの顔文字面白かったですww執筆乙です
  309. 494 : : 2015/07/12(日) 15:07:26
    半分は、ネタバレだね
    期待
  310. 495 : : 2015/09/22(火) 19:00:18
    今やってるシリーズ終わったら、77期生ネタも見たいような...
  311. 496 : : 2016/09/01(木) 20:27:19
    フォルゴレからのサンデーでワロタと共に感動した
  312. 499 : : 2016/09/23(金) 14:09:24
    面白かったです!
    次回作も見ます(*^^*)
  313. 518 : : 2016/12/01(木) 07:33:51
    ”ギリギリ”をみて頭の中で所々に草の群生した某'zの歌詞が浮かんだのは俺だけではないはずと思いたい。寝る前に読み始めて結局朝になってしまった。面白いのも考えものだ
  314. 524 : : 2017/02/20(月) 00:58:22
    何度見ても面白すぎwww


    次回作に期待です!

▲一番上へ

このスレッドは書き込みが制限されています。
スレッド作成者が書き込みを許可していないため、書き込むことができません。

著者情報
aimerpiyo

あげぴよ

@aimerpiyo

「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
【sn公式】ダンガンロンパ交流広場