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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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至極の言の葉は~人魚姫後日談~

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  1. 1 : : 2014/06/02(月) 11:23:24
    こんにちは。執筆を始めさせていただきます。
    本能の赴くままに(いつもの事ですが…)立ち上げましたので、ちょこちょこ編集し直すかもしれません。
    前回の、【人魚姫】公演のその後の話です。
    火事の中、ハンジを救い出したリヴァイ。
    炎に囲まれるなか、改めて生きることを決意したハンジ。
    リヴァハンです。よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2014/06/02(月) 11:33:25
    ※ハンジ視点です。

    あれから、また壁外調査があった。

    私とリヴァイは、また生き残った。

    …ただ、リヴァイが今回生き残ったのは、奇跡に近いんだと思う。少なくとも私は、そう思った。

    ハンジ 「…あのさ、リヴァイ…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    ハンジ 「…この前のことだけど…」

    リヴァイ 「…それがどうした。」

    毎回そう返される。そして私は、何も言えなくなる。

    リヴァイ 「何もねぇのか…」

    そう言って彼は立ち去る。何度このやり取りが繰り返されただろう。出口のない、迷宮のような言葉のやり取り。

    この1ヵ月

    私は、彼にきけていない。

    その右腕、ケガしてるんでしょ。

    火事の時…私を…助け…ようとして…

    あの時あなたは…私を…

    …だめだ…言葉に…できない。
  3. 3 : : 2014/06/02(月) 11:46:23
    今日は、エレンの巨人化に関する実験があった。

    ハンジ 「エレン、今日はよろしくね。」

    エレン 「…はい…よろしくお願い…します…」

    ハンジ 「んっ?なんで目ぇそらすの???」

    エレン 「べっ、別にそらしてなんか…」

    ハンジ 「そう言って目を合わせないけど、何か私に隠してることでもあるの?」

    エレン 「何もありませんっ、決して…!///」

    モブリット 「分隊長…エレンは前回の公演で分隊長のはだk…」

    エレン 「やっ…やめてくださいっ、俺は何も見てませんって!!!」

    ハンジ 「ん~?ま、いいけど。実験始めようか。」

    今日は、どんな成果が得られるのだろう。

    私は高揚した。この探求心は、たとえエルヴィン団長であろうと、ザックレー総統であろうと、神であろうと止めることはできないだろう。

    私は、いつものハンジ.ゾエに戻っていた。

    …あいつの前以外では。
  4. 4 : : 2014/06/02(月) 11:58:34
    【調査兵団本部、廊下にて】

    リヴァイ 「…おい、クソメガネ…」

    ハンジ 「あ…なんだ、リヴァイか…」

    リヴァイ 「エルヴィンが呼んでたぞ。」

    ハンジ 「あっ…そうなんだ。じゃあ、行ってくるよ。」

    自分の不自然な態度に、いい加減嫌気がさす。相手は、別段普段と変わらないというのに。

    ハンジ 「あ、あのさあ…リヴァイ…」

    リヴァイ 「…なんだ。」

    この前は…ありがとね。

    ハンジ 「私のこと、クソクソ言ってないで、たまにはハンジって名前で呼んでよね…」

    リヴァイ 「…気が向いたらな。」

    だ~も~っ、自分の脳ミソと口は、繋がってねぇのかよクソ!!!

    私の苦悩は…別にしなくても、なんの問題もなさそうにみえる、無駄な苦悩は、まだまだ続きそうだった。
  5. 8 : : 2014/06/02(月) 16:25:19
    【団長室にて】

    ハンジ 「…エルヴィン…」

    エルヴィン 「ああ、来たか、ハンジ。」

    ハンジ 「なにか、用?」

    エルヴィン 「…はは、団長に向かってなにか用、か。お前らしいな。」

    ハンジ 「…それだけ?」

    エルヴィン 「…いや…」

    エルヴィンは、真剣な表情で私を見た。私は、さすがにドキリとした。

    エルヴィン 「…リヴァイのことだ。」

    私の心臓が、跳ね上がった。痛いくらいに。

    ハンジ 「…うん…」

    エルヴィン 「お前も、あらかた見当がつくんじゃないのか?」

    ハンジ 「…うん…」

    エルヴィン 「あいつの体は今…本調子ではない…」

    ハンジ 「…うん…」

    危うく、ごめんなさい、という言葉を発するところだった。子供のいたずらとはちがう。

    人類最強の体を負傷させてしまった責任は、あまりにも大きい。

    ハンジ 「…責任はとるよ。リヴァイのケガは、私の責任だから。」

    エルヴィン 「…まあ待て。リヴァイ本人は、ケガのことは隠しているようだしな。実際、彼の不調に気づいている兵は、俺とお前以外いない。ここでお前が責任をどうこうという話になると、彼のプライドも傷つくだろう。」

    さらっと言うなぁ、この男も。人類最強が、必死に隠してることを、いとも簡単に見抜いて。

    ハンジ 「私は…どうすればいい?」

    エルヴィンにきくことではないのかもしれない。でも私は、誰かに頼りたかった。

    エルヴィン 「俺から言えることといえば…そうだな…」

    エルヴィンは、静かに続けた。

    エルヴィン 「…覚悟してほしい。」

    ハンジ 「覚…悟…?」

    エルヴィン 「そうだ。我々は、これからも壁外調査を続ける。それは、兵士長のリヴァイとて、例外ではない。そして彼は、ケガをしている。しかしながら、巨人はそんなこと気遣うわけがない…」

    エルヴィンの言いたいことが分かった。つまり…

    ハンジ 「リヴァイが…死ぬかもしれないって…ことだね…」

    エルヴィン 「俺もそれは極力避けたい…が、今までも、失ってもかまわないと思って失った兵は、1人もいない。」

    エルヴィンは、迷うことなく言った。そうだ、壁外を、巨人を甘くみてはいけない。

    エルヴィン 「…ハンジ…」

    ハンジ 「…なに?」

    エルヴィン 「リヴァイにもしもの事があれば、その責任はハンジ、君が背負うんだ。」

    ハンジ 「ああ…そうだね…」

    エルヴィン 「それをふまえて、今後君がリヴァイとどう接するかは、任せる。」

    エルヴィンの話は終わり、私は団長室を出た。

    いつの間にか、夕闇がせまっていた。
  6. 14 : : 2014/06/02(月) 20:21:49
    【調査兵団本部、廊下にて】

    リヴァイが…死ぬ…いなくなる…

    そんなの…嫌だ。

    今までも、そんな想いを抱きながらも、死んでいった仲間たちは、たくさんいた。

    悲しかった。そして、私の巨人に対する探求心を、再燃させてくれた。

    でもリヴァイは、それとは何か違う…気がする。

    ハンジ 「…あれ…」

    薄暗い中でも分かった。彼だ。

    リヴァイ 「話は終わったか。」

    ハンジ 「…うん。」

    リヴァイ 「…俺のことだろ。」

    ハンジ 「…うん…」

    リヴァイ 「…チッ、ざまぁねぇな。エルヴィンのやつ、何でもお見通しということか…」

    ハンジ 「…だね。」

    リヴァイ 「お前は何も気にすることはない。人間、それも兵士となりゃ、遅かれ早かれ、いつかは死ぬ。俺はお前みたいなクソメガネに、背負われるほど、落ちぶれちゃいない。」

    ハンジ 「…ねぇ、リヴァイ…」

    リヴァイ 「…なんだ。」

    私だけだろうか。彼が…寂しそうに、みえたのは。

    ハンジ 「部屋に入ろうか。」

    ちょうど、リヴァイの自室の近くだった。

    リヴァイ 「…勝手にしろ。」

    彼が自室へと入る。私は、勝手にさせてもらうことにした。
  7. 15 : : 2014/06/02(月) 20:35:19
    【リヴァイの自室にて】

    彼の部屋は、相変わらず、片付いていて、塵1つ落ちていない。

    ハンジ 「…リヴァイ…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    ハンジ 「腕…見せてくれない?」

    彼は一瞬、私の目を見たが、すぐにジャケットを脱ぎ、シャツをまくり、右腕を見せた。

    腕には、包帯が巻かれている。

    ハンジ 「…痛むの?」

    リヴァイ 「包帯巻いてりゃ、問題ない。こすれると、多少痛むが…」

    …ごめん…。

    言えない。胸がいっぱいで。正しい言葉が、みつからなくて。

    ハンジ 「病院行ったの?」

    リヴァイ 「時間がねぇ。」

    ハンジ 「…行きなよ…」

    リヴァイ 「ああ。近いうちに行く。さすがに、自己判断はまずいからな。」

    ハンジ 「」

    リヴァイ 「」

    ハンジ 「…」

    リヴァイ 「…」

    リヴァイ 「…あとは、なにかあるのか…」

    ハンジ 「…どうして、隠してたの?余計な心配かけたくないから?」

    リヴァイ 「いちいちお前に報告する義務はねぇだろ。」

    ハンジ 「…」

    リヴァイ 「…」

    ハンジ 「私ってさ…」

    リヴァイ 「あ?」

    ハンジ 「私って…頼りない?」

    リヴァイ 「お前は分隊長だろ。ある程度の実力がなけりゃ、その地位には…」

    ハンジ 「いや…そうじゃなくて…」

    幾千もの言の葉。その中から、私は必死に言葉を探した。自分の想いに見合うものを。

    それは誰かに選んでもらうものじゃなく、自分で選ぶものだから。
  8. 16 : : 2014/06/02(月) 20:44:34
    ハンジ 「私を…ハンジ.ゾエを…リヴァイは…頼ってくれる?」

    その言葉に、リヴァイは私と向き合う。

    リヴァイ 「…馴れ合うつもりはない。」

    ハンジ 「…そっか。なんか、振られちゃったな~、私。」

    おどけてみせる。そして、彼は私を呼ぶ。クソメガネ、と。

    リヴァイ 「…しかし、な…ハンジ…」

    ハンジ 「…え…?」

    リヴァイ 「俺は…1度だけお前に…甘えた。」

    彼は続ける。私を見つめたままで。

    リヴァイ 「俺があの火事の時、ケガをしていることを、お前に見抜かれているのを、気づいてた。だが俺は、あえて隠し、普通に振る舞った…」

    彼は、私から目をそらす。

    リヴァイ 「お前が…その…心配してくれることを…期待していたんだろうよ…」

    ハンジ 「…え…」

    リヴァイ 「…おかしな話、笑い話だ。笑いたきゃ笑え。」

    突き放すように、彼は背を向けた。
  9. 20 : : 2014/06/02(月) 21:54:25
    もしもこれが、愛し合う者同士だったのであれば

    私が彼を優しく抱き締め、彼もそれに応えただろう。

    だけど…

    ハンジ 「…リヴァイ…」

    私は彼の、触れると痛むであろう腕に触れ、向き合い、そして唇を重ねた。

    彼は、最初こそ身体をこわばらせたものの、すぐに私の首に手を回し、舌を絡めはじめる。

    彼は、そのまま私をベットへと誘う。

    リヴァイ 「…ここまでしたんなら、責任とれ。」

    ハンジ 「は~い。」

    リヴァイ 「その前に確認だが…」

    ハンジ 「…ん?」

    リヴァイ 「風呂には入ったか?」

    ハンジ 「入った入った。今朝、モブリットに言われて、無理矢理、ね。」

    リヴァイ 「…ならいい。」

    愛し合ってるわけではない。

    だけど、こうしているのは、言の葉で埋めることのできなかった寂しさや不安を、埋めるためなのだろうか。

    悲しい行為。だけど、あたたかい。私はこれから、彼の温もりを、精いっぱい感じたい。

    相手がもし、彼でなかったとしても。たぶん。

  10. 26 : : 2014/06/04(水) 09:16:28
    兵服を脱ぎ、あとはすべて脱いだ。

    私はまず、抱きしめ合って、ぬくもりを感じたかったのだけれど、彼は、それを許さなかった。

    すぐさま、押し倒され、首筋から舐めまわされる。

    普段の彼とは、ちがう一面を垣間見た気がした。

    正直、怖いと思った。これから自分がなにをされるのかも、その経験が初めてではないことも、分かりきっているのに。

    それに怯えるほど、私はもう、幼くはないのに。

    ハンジ 「…ねぇ、リヴァイ…」

    リヴァイ 「…なんだ。」

    少し、息の荒くなった声が返ってくる。

    私は、なにも言えなくなる。

    ふと、彼が顔を上げた。
  11. 27 : : 2014/06/04(水) 09:21:08
    リヴァイ 「…忘れてたな…」

    ハンジ 「…ん?」

    リヴァイ 「…これ、外せ。」

    メガネのことだ。彼は私からメガネを外すと、近くに置いた。

    一瞬にして、彼の輪郭がぼやける。

    なんか、やだな。私は、しっかりとリヴァイを見ていたいのに。

    ハンジ 「…やっぱさ、着けてたいよ、メガネ。」

    リヴァイ 「…邪魔だろうが。」

    ハンジ 「だってさ、よく見えないから。」

    リヴァイ 「…変態だな、お前。」

    いやいやいや、ちがうから。

    私は、メガネがある方向へ手を伸ばした。だけど
  12. 28 : : 2014/06/04(水) 09:28:54
    パシッ…カタン…

    ハンジ 「ちょっ…なにす…んっ…」

    彼は、メガネを手で払い除けた。メガネは、床へと落下する。

    私は、その音を聞きながら

    彼が私の中に入ってゆくのを、ゆっくりと感じていた。

    痛くはなかった。むしろ、快感だった。

    身体は正直だね、まったく。

    その後、しばらく動いて、急に彼は動きを止めた。

    リヴァイ 「…おい…」

    ハンジ 「…え…」

    リヴァイ 「何…泣いてやがる…」

    そこで初めて気づいた。涙を流していたのだ。

    そこからは、もう、どうしようもなくて、手で顔を覆い、すすり泣いた。

    リヴァイ …ハァ…。

    ため息が聞こえ、彼は私から離れた。

    リヴァイ 「…ほらよ。」

    目を開けると、彼が私に、メガネを差し出している。

    ハンジ 「…どうも…」

    私は受け取り、メガネをかけた。でも、涙のせいで、彼の姿がにじんで見える。
  13. 29 : : 2014/06/04(水) 09:38:29
    リヴァイ 「…顔拭け。」

    ハンカチが渡される。私はもう1度メガネをはずし、顔を拭き、メガネをかけた。

    今度ははっきりと、リヴァイの姿が見える。

    ハンジ 「…続き、しないの?」

    リヴァイ 「俺は…泣いてる女を襲う趣味はない。」

    いつの間にか、彼は下着を身に付け、シャツを羽織っていた。

    リヴァイ 「…もういい。お前も服着て帰れ。」

    ハンジ 「…うん。」

    そうするしかなかった。私が服を着はじめると、彼は静かに口を開く。

    リヴァイ 「…どこか痛むのか?」

    ハンジ 「ん~ん…よかったよ、むしろ。」

    リヴァイ 「…そうか…」

    彼が、思案するように目をそらす。もしかしたら、彼も探しているのだろうか。自分の心に見合う、言の葉を。

    ハンジ 「…リヴァイ…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    ハンジ 「この前は…ありがとうござい…ます…」

    軽く服を羽織った状態で、私はリヴァイに向かって、深々と頭を下げた。

    リヴァイ 「…なんだ、気持ち悪い。」

    ハンジ 「ひっど!せっかく人が素直にお礼言ってんのに!!」

    リヴァイは、私の隣に腰かけた。
  14. 30 : : 2014/06/04(水) 09:50:04
    リヴァイ 「…明日、病院に行く。」

    ハンジ 「…うん。」

    リヴァイ 「だからもう、あの火事のことは忘れろ。」

    ハンジ 「…分かった。了~解!」

    リヴァイ 「ならいい。早く自室へ戻れ…ハンジ。」

    私は、彼の横顔に微笑んだ。

    ハンジ 「なあに?いきなり名前で呼んでさ、明日は雨?それとも槍が降るとか?」

    リヴァイ 「…ああ?」

    眉間にしわを寄せ、私の顔を見るリヴァイ。

    ハンジ 「いつもみたいにさ、クソメガネって呼んでよ。」

    その言葉に、彼は目をそらした。その表情からは、何も読みとれなかったが、眉間に込めた力が、少しゆるんだようだった。

    リヴァイ 「…早く戻れ…クソメガネ。」

    ハンジ 「…うんっ、分かった!」

    私は勢いよく立ち上がり、出口へ向かって歩き出した。

    リヴァイ 「…待て、おい。ちゃんと服着ろ。変態クソメガネ。」

    ハンジ 「うわ。また新ジャンル。もしかして、クソと組み合わせて、シリーズ化しようとしてるとか?」

    リヴァイ 「チッ…知るか。」

    私の至極の言の葉は、伝えられなかった。けれど、確かに胸に秘めている。

    ありがとう、リヴァイ。

    …大好きだよ。
  15. 31 : : 2014/06/04(水) 09:53:04
    ※…以上で、終了とさせていただきます。
    読んでいただき、ありがとうございました。
    では、次回公演の予告を…
    次回は、【舌きり雀】を予定しています。
    舌…といえば…?(^^)
    次回も、よろしくお願いします。

  16. 38 : : 2016/10/06(木) 22:49:55
    乙です

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kaku

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