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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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進撃の調査劇団~かぐや姫~

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  1. 1 : : 2014/05/14(水) 08:27:05
    おはようございます。
    執筆を始めさせていただきます。

    *数珠繋ぎの捏造、妄想多数有り

    *第12巻特典DVD、およびコミック第5巻からのネタバレ有り

    *かぐや姫といえば、一番のはまり役はミカサだとお思いの方も多いでしょうが、今回ミカサは登場しません。かぐや姫は別のキャラが演じます

    …以上の条件でも構わないよ、という方は、ぜひどうぞ…
  2. 2 : : 2014/05/14(水) 08:48:26
    【開演までのいきさつ】

    エルヴィン 「…さて、今回の演目だが…」

    ハンジ (ジャック…)

    エレン (桃太郎…)

    エルヴィン 「かぐや姫だ。」

    一同 (ほんっとにこの人、周りの意見聞いちゃいねぇ…)

    リヴァイ 「かぐや姫…今でいう、逆ハーレム状態になるっつうアレか。」

    ハンジ 「他にも色々あったと思うけど…」

    エルヴィン 「かぐや姫は、東洋に伝わる物語だ。ここはやはり、新兵のミカサ.アッカーマンに出演オファーを出したいと思う。」

    ハンジ 「まあ、手堅いところではあるけどね…」

    エレン 「あの…すいません、その件ですが…」オズオズ…

    エルヴィン 「ん、何だ、エレン。」

    エレン 「開演の日がちょうど…ミカサは任務があって、かぐや姫役をやるのは難しいかと…」

    エルヴィン 「それは残念だな。」

    ハンジ 「いや、本来なら残念なのはこっち側だから。」

    エルド 「…他に東洋人に近い風貌の方…」チラ

    グンタ 「美しい黒髪に…」チラ

    ペトラ 「美しい漆黒の瞳…」チラ

    オルオ 「きりりとした、切れ長の目…」チラ

    リヴァイ 「…なんだ。」

    ハンジ 「かぐや殿。」

    エルド 「殿…」

    エルヴィン 「よし、じゃあそれでいこう。」

    グンタ 「即決とか…」

    ハンジ 「…結局リヴァイは姫なの、殿なの?」

    リヴァイ 「…俺を姫とか言った奴は、もれなく削いでやる。」

    エルヴィン 「壁外遠征以外での犠牲者は避けたい。殿でいこう。」

    オルオ 「おお、ハーレム…」

    リヴァイ 「勝手に話進めてんじゃねぇ。」

    エルヴィン 「なんだリヴァイ、おじけづいたのか。」

    リヴァイ 「何言ってやがる…やってやる。要は、5人同時に相手をすりゃいいんだろ。」

    エルド 「5人…確かに、かぐや姫に熱心に求婚する若者が5人いて…で、5人とも玉砕して、都の帝にかぐや姫は目をつけられて…」

    リヴァイ 「じゃあ6人な。」

    エルド 「同時じゃないですから。」

    リヴァイ 「…同時のほうが手っ取り早いんだが…」

    エルド 「なんの相手をするんですか…」




  3. 3 : : 2014/05/14(水) 08:59:03
    エルヴィン 「じゃあ他の配役についてだが…」

    *おじいさん

    *おばあさん

    *5人の若者

    *都の帝

    *都の兵士

    *月からの使い

    エルヴィン 「…今回も俺はナレーター兼演技指導を…」

    リヴァイ 「待て、エルヴィン。てめぇも兵士なら、腹くくれ。」

    エルヴィン 「…では俺は月からの使…」

    リヴァイ 「てめぇはじいさんの役やれ。一番年食ってるからな。」

    エレン 「…この帝の役は?」

    エルヴィン 「それならミケに頼んだ。」

    エレン 「ミケ分隊長に!?」

    エルヴィン 「開演には間に合うそうだ。」

    ハンジ 「なぜ、ミケが…」

    エルヴィン 「帝っぽいだろ。」

    一同 「あ~あ…」ナットク…

  4. 4 : : 2014/05/14(水) 09:07:29
    エルヴィン 「おばあさんの役だが…」

    リヴァイ 「女で一番ババアなのは、ハンジだろ。」

    ハンジ 「ちょっと、ババアとかひどい!泣くぞ!!」

    リヴァイ 「泣け。」

    ハンジ 「う…う…うわぁぁぁん!!!」

    エレン 「ハンジさん…」

    リヴァイ 「チッ…うるせぇな…」

    ハンジ 「泣けと言ったのは、リヴァイじゃん!ふぇぇぇ…(;_;)」

    エレン 「ハンジさんは、他にやりたい役があるんですか?」

    ハンジ 「ヒック…か…かぐや姫…ヒック…」

    エルヴィン 「かぐや姫はリヴァイで決まりだ。」

    ハンジ 「やだ~かぐや姫やりたいぃっ!!!」

    あまりのうるささに、耳をふさぐ一同。

    グンタ 「…団長、かぐや姫は兵長とハンジ分隊長のダブルキャストにしてはいかがでしょう。」

  5. 6 : : 2014/05/14(水) 09:16:48
    エルヴィン 「ふむ…原作に忠実なだけではヒットは望めんしな、やむをえん。」

    リヴァイ 「かぐや姫の1人が男って時点でもうアウトだろ。」

    ハンジ 「やった~、かぐや姫ハンジ~☆」

    リヴァイ 「子供か。」

    ハンジ 「大人だ!」ヘヘン

    リヴァイ チッ…「言ってろ。」

    エルヴィン 「ちょっと待て。じゃあおばあさん役は誰がやるんだ。」

    ハンジ 「無くていいじゃん。」

    ペトラ 「おじいさんは独り身ってことで。」

    ハンジ 「うだつの上がらない夫に愛想をつかされ、浮気された挙げ句に捨てられた可哀想なエルヴィn…おじいさんってことで。」

    エルド 「それで竹藪の中で見つけた子供を寂しさのあまり、拐かしたと…」

    オルオ 「なっ…涙無しには観られねぇぜ…」

    エルヴィン 「」
  6. 10 : : 2014/05/14(水) 12:00:17
    エルヴィン 「開演準備にまだ時間がかかりそうだな…」

    ハンジ 「その間に、数珠繋ぎがどうしても報告したいことがあるんだってさ。」

    リヴァイ 「…さっさと済ませろ。」

    ハンジ 「なんかね、さっき買い物に行ったら、進撃の巨人のミントが売ってて、買ってみたんだって。」

    エルヴィン 「…お菓子コーナーに立ち寄る癖がなかなかぬけんな、あいつは。」

    ハンジ 「なんか、私の顔がついた缶ケースが目当てだったらしいよ。」

    エルヴィン 「あいつはお前に惚れてるからなぁ。」

    ハンジ 「で、家に帰ってドキドキして開封してみたら…」

    リヴァイ 「さっさと言え。」

    ハンジ 「ミケだったって。」

    リヴァイ 「ああそうかそうか。そうなのか。」

    ハンジ 「数珠繋ぎはこのミント、また買うらしいよ。」

    エルヴィン 「今数珠繋ぎは、ちらっと右を見ればミケが鼻で笑ってくるそうだ。」

    ハンジ 「さて、数珠繋ぎの気も済んだだろうし、続き始めよっか。」
  7. 11 : : 2014/05/14(水) 12:17:57
    エレン 「…この、5人の若者は、どうします?」

    エルド 「エレン!!!」ガシッ

    エレン 「はいっ!?」

    ペトラ 「その役は私たち…リヴァイ班が演じるべきよ。」

    エレン 「それは一体なぜ…」

    グンタ 「かぐや姫の役をリヴァイ兵長が演じるとなれば、おのずと道は拓ける…」

    エレン 「はあ…」

    オルオ 「ガキんちょにはどう足掻いたって分からねぇだろうな。なぜ分からねぇのか…それは…」

    エルド 「かぐや姫に、より一層の愛をぶつけた若者たち…」

    ペトラ 「それは私たちが普段リヴァイ兵長にしている事と、全く同じことよ。」

    リヴァイ 「…そうだったのか…」

    グンタ 「それに、リヴァイ班だってちょうど5人いる。」

    ペトラ 「これはきっと、神の思し召しよ!」

    リヴァイ 「神…」

    エレン 「そうか…そうですよね、皆さん…ああ、こんな事にも気づかないなんて、オレはなんて愚かだったんだ…」

    オルオ 「ま、分かればいいってことよ…」

    エルヴィン 「…まあ、とにかく5人の若者はリヴァイ班がやる、と。」

    リヴァイ班一同 「はいっ!」

    ハンジ 「あとは都の兵士と、月からの使いだね。」

    エルヴィン 「それもすでに手配してある。」

    エレン 「誰がやるんですか?」

    エルヴィン 「まあそれは、話が進んでからのお楽しみだ。」

    リヴァイ 「とりあえず俺はこのふざけた劇団を始めやがった野郎への腹いせを、かぐや…殿の立場を借りて晴らしてやる。」

    エルヴィン ハライセ…「ほかにもサプライズ演出を用意している。皆で楽しんでくれ。」

    ハンジ 「じゃあさっさと衣装合わせして、始めようか。」
  8. 12 : : 2014/05/14(水) 12:35:15
    【開幕】

    ナナバ [ウォール.ローゼの今日の天気は、快晴。絶好の演劇日和となっております…]

    ナナバ [さあ、全世界4億5千万人の進撃ファンの皆様、こんにちは。進撃の調査劇団、第2回公演の実況をつとめさせていただきます、わたくし、ナナバと…]

    アルミン [解説をつとめます…アルミン.アルレルト…です…]

    エレン 「ちょっと待て、アルミン!!!」

    アルミン 「…やあ、エレン。君の言いたいことは、百も承知だ…」

    エルヴィン 「エレン、全世界の進撃人口が4億5千万というのは、あくまで数珠繋ぎの推測だ。」

    エレン 「…そうなのか…じゃなくって!!!」

    アルミン 「どうして僕とナナバさんが実況と解説をしてるか、ききたいんでしょ?」

    エレン 「そう、それ!」

    ナナバ 「いきなり早馬でエルヴィン団長から呼び出されてね。」

    アルミン 「それで、これをやってほしいって、頼まれたんだ。団長の指示は、絶対だから…」ハハ

    エルヴィン 「劇に斬新な演出を加えてみたくてな。今回俺はナレーターが出来んしな。」

    ナナバ 「よろしく、エレン…それにみんなも…」

    アルミン 「よろしくお願いします…」

    リヴァイ 「…いいから、さっさと始めるぞ。」

    エルヴィン 「じゃあまず俺のシーンからだな…」
  9. 13 : : 2014/05/14(水) 12:48:37
    【気をとりなおして、開幕】※実況、解説の際のかぎかっこは、[ ]←こちらで表現します。

    ナナバ […さあ、やってまいりました、竹藪!おっとここでおじいさんが竹藪の中に潜入したもようです。]

    アルミン [潜入、という表現はおかしいですね。おじいさんはただ、生活のための竹を採りに来ただけなので…]

    ナナバ [そしてどんどん奥へとつき進む…]

    アルミン [この先に光る竹があるんですね。]

    リヴァイ 「…ずいぶん待たせやがって…どうせクソでも長引いてたんだろ。」

    エルヴィン 「」

    ナナバ [なんとかぐや殿、竹の中ではなく、地べたにあぐらをかいて、おじいさんを迎えました!]

    アルミン [確かに、実際に竹の中にいる人物を傷つけずに、竹を割るには、高度な技術が必要ですからね。安全を考慮した上での措置といえるでしょうね。」
  10. 14 : : 2014/05/14(水) 13:20:46
    エルヴィン 「おお、これは、なんと可愛らしい子供だろう…」

    ナナバ [全く心にもない発言をする、おじいさん!果たしてかぐや殿の反応は!?]

    リヴァイ 「…てめぇ…」

    エルヴィン 「…なっ…なんだ?」

    ドゴッ 

    エルヴィン 「うっ!?」

    ナナバ [どうしたことか、ここでかぐや殿の強烈なキックが炸裂!!!]

    アルミン [おじいさん、かなり痛そうですね。]

    エルド 「ちょっ…兵長!?」

    ナナバ [おっとここでレフェリーから物言いです。]

    アルミン [これは格闘技戦ではないので、レフェリーという表現も、間違ってますね。]

    エルド 「兵長、なぜこんなことをするんですか!?」

    リヴァイ 「なぜ?はっ、見て分からねぇのか、これは明らかに誘拐未遂だ。自分の身は自分で守るしかねぇだろ。」

    ナナバ [かぐや殿、あくまで正当防衛を主張しています!]

    アルミン [聞くところによりますと、かぐや殿役のリヴァイ兵長は、この機会を利用して、日頃たまりにたまった上司への不満を晴らそうとしているらしく、さっそく、そのうさを晴らしているのではないでしょうか。]

    ナナバ [おや、おじいさん、やっと痛みから立ち直ったもようです。]

    エルヴィン 「…そうか、かぐや殿、お前はずっとそこで座っているつもりか。」

    リヴァイ 「」

    エルヴィン 「俺も詳しくは知らんが、竹藪には…」

    リヴァイ 「」

    エルヴィン 「ムカデがたくさん出るそうだ。」

    リヴァイ 「」

    エルヴィン 「…それと、厄介なことに…」

    リヴァイ 「」

    エルヴィン 「おびただしい数の蚊に、襲われるらしい。ここにたどり着くまでに、俺も数箇所刺された。」

    リヴァイ 「それは…厄介だな。」

    エルヴィン 「ああ。悪いことは言わない。行くところがないのなら、俺のところへ来い。ここよりも、少しはましなはずだ。」

    リヴァイ 「…仕方ねぇな…」

    ナナバ [かぐや殿、ようやく重い腰を上げました。]

    アルミン [これでやっと物語が進行しますね。]

    ナナバ [部下を動かすためなら、虫けらさえも利用してしまう、この男、その名もエルヴィン.スミス。我らが調査兵団第13代団長であります!!!]

    アルミン [団長が演じるおじいさんにも、注目ですね。]
  11. 15 : : 2014/05/14(水) 13:40:59
    ナナバ [さて、ここは所変わっておじいさんの家。ええ、どうやらおじいさんは10年前に妻と離婚し、今は、やもめだという情報が入っております。]

    アルミン [寂しいですね。]

    エルヴィン 「…まあ、適当にくつろいでくれ。」

    リヴァイ 「…待て。」

    エルヴィン 「…ああ、分かってる。」

    ナナバ [さあ、リヴァイ兵士長のファンならご承知の通り、かぐや殿ことリヴァイ兵士長は、おもむろに掃除を始めました!]

    アルミン [今日初めて組んだ舞台セットの、どこに汚れがあるんでしょうね…]

    ナナバ [かぐや殿一点の汚れも許すまじと掃除をつづける。あまりにもお約束の展開に、逆に新鮮さを感じてしまうのは、私だけでしょうか。]

    アルミン [本当なら、かぐや姫はおじいさんの家に居候し、すくすくと美しい姫君へと成長していくんでしたね…]

    ナナバ [みるみるうちに美しくなっていくのは、なんとおじいさんの家でありました!やもめの、おじいさんには、願ってもない展開!]

    アルミン [もともと、かぐや殿役のリヴァイ兵長は女性、男性問わず人気が高いので、心惹かれる人物が現れるのではないでしょうか。]

  12. 18 : : 2014/05/14(水) 14:28:19
    ナナバ […さて、皆さん舞台右側にご注目ください。リヴァイ兵長、いや、かぐや殿を我が物にしようと、5人の若者が登場いたしました。]

    アルミン [彼らはもともと、リヴァイ兵長の直属の部下ですので、どんな口説き文句が飛び出すのか、注目ですね。]

    エルド 「…かぐや殿…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    オルオ 「袴姿も痺れるっス兵ちょ…」

    ペトラ バッ!!「兵長私と結婚してください!!!」

    ナナバ [えー…只今、オルオはペトラに突き飛ばされ、一時意識を失っているとのことです。]

    アルミン [やはり舌を噛んでますね。]

    グンタ 「…ペトラ、それだとただの個人的なプロポーズだぞ。」

    ペトラ 「えっ、私、さっきなんて言ってた?」

    エルド 「兵長、私と…」

    グンタ 「結婚してください…」

    ペトラ 「きゃぁぁぁぁぁっ///!!!」

    パタッ…

    ナナバ [ここでペトラも赤面絶叫の末、倒れました。]

    アルミン [ペトラさんも舞台の上で緊張してしまって、芝居と現実を混同させてしまったようですね。]

    エレン 「かぐや殿、そなたは美しい。ぜひとも我がきさきに迎えたい。私には、沢山の財産がある。そなたの望むものなら、何でも与えようぞ。」

    ナナバ [エレンが素晴らしくまともに演技を…]

    アルミン [彼は、前回の公演以来、まともに演技をする、と定評があるんです。]

    リヴァイ 「…おい、エルド…」

    エルド 「は、はい。」

    リヴァイ 「倒れてる2人を起こせ。」

    ナナバ [ここでエルド、倒れているオルオ、そしてペトラを起こしました。]

    アルミン [オルオさんの出血は止まったようですね。]

  13. 19 : : 2014/05/14(水) 14:44:24
    リヴァイ 「…ちょっとお前らに、取ってきてほしいものがある。」

    グンタ 「なんですか、兵…かぐや殿。」

    リヴァイ 「ちょっと待て…おい、解説と実況!」

    ナナバ&アルミン 「はい?」

    リヴァイ 「マイクを止めろ。」

    ナナバ 「了解です。」

    ーマイクOFFー

    エルヴィン 「おい、リヴァイ…」

    リヴァイ 「エルヴィン、悪ぃがお前も舞台袖で待機しててくれ。」

    エルヴィン (何か事情があるのか…)「分かった。終わったら声をかけてくれ。」

    リヴァイ 「ああ。」

  14. 20 : : 2014/05/14(水) 14:52:26
    リヴァイ 「…もし、これをお前らのうちの誰かが取ってこれたら…」

    リヴァイ班一同 (取って…これたら…?)ゴクッ…

    リヴァイ 「結婚とまではいかねぇが、1日俺を好きにしていい。」

    リヴァイ班一同 (!!!!!!!?)

    オルオ (へへへへへへ兵長を好きにできるっ!?)

    ペトラ (なら、兵長とあんなことやこんなこと…///やだ、私ったら…)

    グンタ (憧れの人類最強を独り占め…///)

    エルド (このチャンスを逃す手は…)

    エレン (絶対に…)

    リヴァイ班一同 (ないっ…!)

    リヴァイ 「お前ら…大丈夫なのか?」

  15. 21 : : 2014/05/14(水) 15:05:07
    【一方、舞台袖のエルヴィンは…】

    エルヴィン (…何を話合っているのだろうか…)

    エルヴィン (…やはり、同じ班員同士でしか、分かち合えない何かがあるんだろうな…)

    エルヴィン 「?」

    エルヴィン (なんだ、腰の辺りがこそばゆい…)

    振り向くエルヴィン。

    ハンジ 「…にゃ?」

    エルヴィン 「ハ、ハンジ!?」

    ハンジ 「わはひのれはんがらいの…」

    エルヴィン 「ハンジ…相当酔ってるな…」

    ハンジ 「エルヴィ~ン…」

    エルヴィン 「なんだ?」

    ハンジ 「…抱っこ♡」

    エルヴィン 「…分かった。その代わり、劇が終わるまで、おとなしくしてるんだぞ?」

    ハンジ 「…にゃい。」※数珠繋ぎの作品では、ハンジさんは酔うと抱っこ魔になる、という設定があります。

    エルヴィン 「まったく、衣装にまで着替えておいて酒を飲むとは…」

    ハンジ 「ごみぇんにゃしゃ~い…」
  16. 22 : : 2014/05/14(水) 15:10:05
    【一方、リヴァイたちは…】

    リヴァイ 「取ってきて欲しい物とは…」

    リヴァイ班一同 ゴクッ

    リヴァイ 「エルヴィンの手帳だ。」

    エルド 「…イルゼの…」

    リヴァイ 「エルヴィンの、だ。」

    グンタ 「何でまたそんなものを…」
  17. 34 : : 2014/05/14(水) 21:57:23
    【再びリヴァイたちは…】

    リヴァイ 「お前らは、エルヴィンが日記をつけていることは、知ってるか?」

    エルド 「いや…」

    グンタ 「知らない…」

    ペトラ 「私も初耳です。」

    オルオ 「やはり、団長も俺と同じく日記をつけていたとはな…やはり、できる男はちが…」

    エレン 「その手帳が、団長の日記なんですか?」

    リヴァイ 「いや。エルヴィンは日記帳は別に持っている。団長室の引き出しに、分かりやすそうに保管してある。」

    エルド 「それが何か?」

    リヴァイ 「俺はやつの日記帳とやらには、まったく興味はねぇ。だが、エルヴィンの野郎は、自分が死んだ時のためだか何だか知らねぇが、その日記帳に、自分の武勇伝やら何やらを、書き連ねてるらしい。」

    エルド 「結局遺したいんですね、自分の武勇伝を後世に。」

    リヴァイ 「…みたいだな。しかし俺はもし、エルヴィンが先に死んじまったとしても、その日記帳は即焼却してやるけどな。」

    グンタ 「…団長はなんとしてでも兵長よりも長生きしないと、ですね。」

    オルオ 「兵長が団長よりも早死にするって言いたいのか!?」

    グンタ 「違う。ほんの冗談だ。兵長は、俺たちが護る…そうだろ?」

    ペトラ 「そうね…」

    エルド 「…その通りだ。」

    オルオ 「もちのろん、だな!」

    エレン 「もち?オルオさん、何を言ってるんです?」

    リヴァイ 「…死語を挟むな、オルオ。で、問題は手帳の方だ。」
  18. 35 : : 2014/05/14(水) 22:13:05
    リヴァイ 「その手帳はいつも、兵服のジャケットの内ポケットに入れて、いつも肌身離さず持ち歩いてるらしい。」

    エレン 「よほど大切な物なんですね…」

    リヴァイ 「おそらく、普段思いついた作戦だとか、そういったものを書き留めているんだろうが…」

    エルド 「それは、他人に易々と見せられませんね。」

    リヴァイ 「しかし他にも、ふざけたことを書いている可能性が出てきた。」

    グンタ 「…と、言いますと?」

    リヴァイ 「以前エルヴィンが、廊下の陰で、にやにやしながら手帳に何か書き留めてるのを、見てしまった。」

    ペトラ 「…それは…」

    リヴァイ 「あいつが笑うと本っっ当にろくな事がねぇ。」

    エルド 「それで、手帳に何が書いてあるのか、確認したいと。」

    リヴァイ 「そういうことだ。」

    オルオ 「了解しました兵長!」

    エルド 「リヴァイ班、出陣だな。」

    グンタ 「壁外調査前の、いい肩慣らしになりそうだな。」

    ペトラ 「兵長…私…私…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    ペトラ 「がっ、頑張りますっ///」

    リヴァイ 「…ああ。頼む。」

    エレン 「オレも、全力を尽くします!」

    リヴァイ 「張り切りすぎて、巨人化するなよ。」

    エレン 「…あ、はい…」キヲツケマス…
  19. 40 : : 2014/05/14(水) 22:50:32
    ※話の途中で申し訳ありませんが、注意点をつけ足します

    *ペトラ、このあと壊れます。(…可愛いけど…)

    *世界観少し崩壊

    *エルヴィンファンの方……………申し訳ありませんm(__)m数珠繋ぎもエルヴィン好きです。格好いいと思います。でも今回に至っては…………キャラが崩れ去ります

    以上の条件をふまえて、OKという方は、またぜひ続きを楽しんでいただけたらと思います。

    ここからまた、方針を練っていこうと思いますので、執筆を中断させていただきます。

    ここまで読んでいただき、ありがとうございます。とっても楽しかったです。またよろしくお願いします。
  20. 43 : : 2014/05/15(木) 08:25:33
    エルド 「今、団長は兵服ではなく、竹取の翁の衣装に変わっている。」

    グンタ 「…もし今、神が俺たちに味方してくれているなら、手帳はジャケットと一緒に、ロッカーの中だ。」

    オルオ 「早く控え室に向かうぞ!」

    ペトラ 「今こそ、特別作戦班の実力を見せる時ね。」(…とりあえず、今はそういうことにしとこ)

    エレン 「俺は、何をしたらいいですか?」

    エルド 「俺たちが控え室に行っている間、団長に勘づかれてはまずい。エレンは、団長の気を引き付けておいてくれ。」

    エレン 「わかりました!」
  21. 44 : : 2014/05/15(木) 08:44:36
    リヴァイ 「おい、実況と解説!」

    ナナバ&アルミン 「はい!」

    リヴァイ 「マイクをONに戻せ。」

    ナナバ 「了解です。」

    エルヴィン 「…もう、戻ってもいいか?」

    リヴァイ 「ああ。長くなってすまない。」

    舞台上に戻るエルヴィン。…ハンジをくっつけたままで。

    リヴァイ 「…なんか余計なのがついてるが。」

    エルヴィン 「どうもハンジは、自分の出番が来ないと、自棄になり、酒を飲んでいたようだ。」

    ハンジ 「わひゃひはかくやひめはんじ~♪」

    リヴァイ 「…とにかく、今、5人の若者は、俺をモノにするため、俺から依頼された品を取りに向かった。」

    エルヴィン 「…一体何を頼んだんだ?」

    リヴァイ 「…それは…」

    エレン 「おじいさん!!!」

    エルヴィン 「!?エレン、どうした。」(そういえば俺はおじいさんの役だったな…)

    エレン 「えっと、その…オレ、実はおじいさんの生き別れた孫だったんです!」

    エルヴィン 「孫!?」

    リヴァイ 「待て。翁に子供はいない。だから孫がいるのはおかしいぞ。」

    エレン 「じゃあ、父さん!!!」

    エルヴィン ジャアッテ…「子供はいない設定じゃないのか。」

    エレン 「あなたが認知していなかっただけです!」

    ナナバ [さあ、やっと実況か追いつきましたが…15歳、まだあどけない新兵のエレン.イェーガーの口から、認知とまた生々しい言葉が飛び出しました!]

    アルミン [エレンも、なにげに色々知っているようですね。]

    エレン 「思い出してよ父さん、16年前のあの日、あの時、あの場所で!」
  22. 45 : : 2014/05/15(木) 08:51:53
    ナナバ […まさに、ラブストーリーは突然に、といったところでしょうか…]

    アルミン [き~み~に会え~なかっ~たら~♪]

    エルヴィン 「…待て。16年前と言えば、俺はまだ20歳前で…」

    ナナバ [翁、真剣に悩んでおります。]

    アルミン [思い当たる節があるんですかね。]

    エレン (よし、とりあえず足止めは上手くいきそうだ。あとは先輩方が上手くやれば…)
  23. 47 : : 2014/05/15(木) 15:05:24
    【一方エルドたちは…】

    カチャカチャカチャ…

    エルド 「…まさかグンタに、こんな特技があったとはな…」

    ペトラ 「そういうのって、どうやって会得するものなのかしら…」

    オルオ 「俺には分からない…」

    ペトラ 「ちょっと、さりげに兵長の物真似挟まないでよ!」

    グンタ カチャリ…「…よし、開いたぞ。」

    グンタの見事なピッキングにより、エルヴィンのロッカーが開く。

    エルド 「…う~ん…」ゴソゴソ…

    ペトラ 「どうなの、エルド?」

    エルド 「あったぞ!」

    グンペトオル 「おおおっ!」

    エルド 「これぞ…」

    グンタ 「特別作戦班…」

    ペトラ 「リヴァイ班の…」

    オルオ 「実力だ!」

    エルド 「」

    グンタ 「」

    ペトラ 「」

    オルオ 「」

    エルド 「これは俺が兵長に届ける!!!」ダッシュ!

    グンタ 「待て!」

    ペトラ 「ずるい、エルド!」

    オルオ 「兵長は俺のもんだ!」

    走り去っていくエルド。

    ペトラ (…ちっ、あの手でいくか…)
  24. 50 : : 2014/05/15(木) 15:16:20
    エルド ハァ、ハア、…(ここまで来れば、もう大丈夫だろう…)

    ペトラ 「エ.ル.ド♡」

    エルド 「んっ?」

    ペトラ 「んふっ♪」

    ペトラ、素早くエルドに抱きついて…

    カシャッ

    スマホで自撮り。※進撃の世界にスマホはあり得ませんが、今回は特別に登場させました。

    ペトラ 「…さってと、エルドの彼女さんにこの画像お~くろっと♪」

    エルド 「……ふ、ペトラ…」

    ペトラ 「なあに?」

    エルド 「それをネタに俺から手帳を奪うつもりだろうが、お前、俺の彼女のアドレス知らないだろうが…」

    ペトラ 「別に知る必要ないわよ。」

    エルド 「はっ?」

    ペトラ 「このスマホ、エルドのだから。」

    エルド 「おっ…おおおお前いつの間に…」

    ペトラ 「さてさて、メール履歴からひろえばいいか…」

    エルド 「………………待て、ペトラ…ちゃん…」

    ペトラ 「ん?」

    エルド 「これ、あげるからさ、そのスマホ、返してもらえないかな。」

    手帳を受けとるペトラ。

    ペトラ 「いいわよ。はい。」

    スマホを取り戻すエルド。

    エルド (…さっきの画像を速やかに消去せねば…)

    ペトラ (ふっ、ちょろいもんね。)
  25. 54 : : 2014/05/15(木) 15:35:41
    バッ!!!

    ペトラ 「なっ、なに!?」

    グンタ 「…甘いな、ペトラ。」

    ペトラ 「ああっ!?いつの間に手帳を…」

    グンタ 「俺は兵長と、兵士魂をおおいに語らうのだ…」

    ペトラ チッ…「…ねぇ、グンタ…」

    グンタ 「俺は独り身だからな…エルドのような手はくわんぞ。」

    ペトラ 「そうそうそうよね、独りぼっちは寂しいわよね…」ワカルワカル…

    グンタ 「?」

    ペトラ 「でもだからってぇ、こ~んないかがわしいお店に通うのは、どうかと思うわね…」

    ペトラがチラ見させたのは、うさ耳パブに入っていくグンタの写真…

    グンタ 「わわわわわわわわ待て待て待て待て!!!」

    ペトラ 「私も驚いちゃった~、たまたまあの辺りを通りすがったら、たまたまグンタを見つけて、その時たまたま私、高性能カメラなんか持ち合わせてさぁ…」

    グンタ 「…………ペトラ………さん…」

    ペトラ 「ん、なあに?」

    グンタ 「この手帳を差し上げますので、その写真と、ネガも返していただけませんか…」

    ペトラ 「いいわよ。今日たまたまネガも持ってきてたし。」

    グンタ 「では、この手帳をお納めいただいて…」

    ペトラ 「ありがと。はい、ネガと写真。」

    グンタ (早いとこ処分しないとな…)

  26. 60 : : 2014/05/15(木) 17:11:51
    オルオ 「おっと、ここから先へは行かせねぇぜ!!!」

    ペトラ ウッザ…「…オルオ…」

    オルオ 「…なんだよ。」

    ペトラ 「私が今から言う言葉を、一語一句間違えずに言ってみて。できたら、この手帳はあなたの物よ。」

    オルオ 「お、おう…やってやる!」

    ペトラ 「ジャズシャンソン歌手生麦生米生卵老若男女赤パジャマ黄パジャマ茶パジャマ青巻き紙赤巻き紙黄巻き紙除雪車除雪中隣の客はよく柿食う客だこの釘はひきぬきにくい釘だ高架橋橋脚第一著者第二著者第三著者!!!」

    オルオ 「ジャズシャンソン歌手生麦生米生たまgガリッッ…!」

    バタッ…

    ペトラ 「ふん、勝った…」
  27. 61 : : 2014/05/15(木) 17:22:30
    【その頃、舞台上の面々は…】

    エレン 「父さぁぁぁん!」

    エルヴィン 「待て、待つんだエレン。16年前だろ?今、思い出してるんだが…」

    ナナバ [翁が悩みはじめてから、かれこれ30分以上が経とうとしております。]

    アルミン [それまでに、疑わしい案件が4~5件出ましたが、いずれも違ったようですね。]

    ナナバ [もはやケダモノと呼ばざるをえません…]

    アルミン [団長、モテるからなぁ…]

    ペトラ 「兵長ぉぉぉっ!!!」

    ナナバ [おっと、ここでペトラがかぐや殿からの依頼の品を持って戻って来たもようです!]
  28. 67 : : 2014/05/15(木) 20:39:15
    ペトラ 「兵長、手帳、とってきました。」

    リヴァイ 「ご苦労だったな…他のやつらはどうした?」

    ペトラ 「…そう、みんなは…」フッ…

    リヴァイ 「どうした、ケガでもしたのか!?」

    ペトラ 「いいえ、皆、兵長のためにと、一生懸命頑張りました。兵長との1日を満喫させたくて…誰しも、いつ死んでしまってもおかしくないですから…後悔は、したくはなかったのです。」

    リヴァイ 「…そうか。」

    ペトラ 「でもでもっ、私の兵長への想いを語ると、皆、すごく感銘を受けて、この手帳は私が届けるべきだと、笑顔で見送ってくれたんです!」

    リヴァイ 「…お前も、いい仲間に恵まれたな…」

    ペトラ 「はいっ!」(ふふ、何もかもじゅ.ん.ちょ.う♡)

    エレン 「ペトラさん、手帳が手に入ったんですね!これは、皆で勝ち取った成果です。皆でわかちあ…」

    ペトラ 「エレ~ン?」ウフフ

    エレン 「はい?」

    ペトラ、リヴァイに見えないように、エレンに顔を近づけ…

    ペトラ 「だまれ。」

    エレン 「はい。」コワイコワイ…
  29. 69 : : 2014/05/15(木) 20:54:04
    エルヴィン 「おい、その手帳は…」

    ペトラ 「だ.ん.ちょ.う♡」

    エルヴィン 「…な、なんだ?」

    ペトラ、やはりリヴァイにバレないように、エルヴィンに近づき…

    ペトラ 「口閉じろ。」

    エルヴィン 「はい。」コワイコワイ…

    リヴァイ 「…さあ、ペトラ…」スッ…

    ペトラに身体を寄せるリヴァイ。

    リヴァイ 「なにシてほしい…?」

    ペトラ 「へっへへへへへつ兵長っ、こんな人前でそんな…///」カアア…

    リヴァイ 「2人きりになりてぇのか。」

    ペトラ 「はっ、あの、えっと…」

    リヴァイ 「はっきりしやがれ。俺をあんまり待たせるんじゃねぇ。」

    ペトラ 「ふっ、2人きりに…なりたい…です。」

    リヴァイ 「…そうか。」

    リヴァイはペトラの耳元で囁く。

    リヴァイ 「じゃあ…また後でな…」

    ペトラ 「ひゃっ、ひゃいっ///」

    エレン 「団長、なんでまた目隠しするんですか!?」オレモミタイ!

    アルミン 「ナ、ナナバさん、僕にまで目隠しなんて…」ボクヘイキデスヨ?

    エルヴィン 「…なんだか知らんが…」

    ナナバ 「急なアダルト展開は、困るね…」
  30. 71 : : 2014/05/15(木) 21:15:38
    ミケ 「なあ、エルヴィン…」

    エルヴィン 「ミケか。」

    ミケ 「俺の出番はまだなのか?」

    エルヴィン 「すまんな。このままぐだぐだと続けては、観客が飽きてしまうな。さっさとかぐや殿とかぐや姫を月へ帰そう。」

    リヴァイ 「おい、うまく手帳から目をそらせようとしてるみたいだが、そうはいかねぇ。」

    ペトラ 「兵長、手帳を開きましょう!」

    リヴァイ 「…まったく、何書いてやがる…」ペラペラ…

    ミケ 「…陣形の作戦とか、拠点の設置についての細かい事案か…」

    エルヴィン 「まともだろ。さあ、返し…」

    ペトラ チッ…「だまれ。」

    エルヴィン 「はい。」

    リヴァイ 「…なんだ、こりゃ。」
  31. 72 : : 2014/05/15(木) 21:28:11
    ↓以下、エルヴィンの手帳に記載された内容です

    *ミカサ.アッカーマン  5年

    *サシャ.ブラウス  7年

    *クリスタ.レンズ  7年

    *ユミル  2年

    リヴァイ 「…新兵の名前に…この年数はなんだ?」

    ミケ 「…次の頁にもあるな…」

    *ハンジ.ゾエ  ???

    ミケ 「ハンジは、謎なのか…」

    リヴァイ ハッ…「ペトラ!」

    ペトラ 「はい!?」

    リヴァイ 「お前はここからは見るな。」

    ペトラ 「えっ?」

    ミケ 「何か見つけたのか、リヴァイ?」

    リヴァイ 「ああ。ペトラの項目を見て、全ての意味が分かった。」
  32. 74 : : 2014/05/15(木) 21:41:30
    リヴァイ 「ミケ、ここを見ろ…」

    ミケ 「…ん?」

    *ペトラ.ラル  今が食べ頃。

    リヴァイ 「」

    ミケ 「」

    リヴァイ 「…悪いがミケ、俺は何て言ったらいいか分からねぇ…」

    ミケ 「まあ、エルヴィンもストレスとか、そういうものが溜まりに溜まって、こういう悪行に手を染めてしまったんだろう。エルヴィンがこうなってしまったのには、俺たちにも責任がある。そう思うぞ、俺は。」

    リヴァイ 「憲兵には、ナイルがいたな。」

    ミケ 「拘束して、速やかに引き渡そう。」

    エルヴィン 「おいおい、いい加減に…」

    リヴァイ 「出たな変態。」

    ミケ 「…ペトラ.ラル、下がっていろ。」

    ペトラ 「えっ、は、はい…」

    ナナバ「もう、劇どころじゃなくなってきたね…」

    アルミン 「でも、まだスタンバイしてる人もいるのに…」

    ナナバ 「ま、見ていようよ。」

    アルミン 「…団長…」




  33. 82 : : 2014/05/17(土) 17:09:28
    エルヴィン 「なんだ、人を敵みたいに…」

    リヴァイ 「廊下でにやついてた時に、これは何かあると思ってはいたが、まさか女性兵士をそういう目で見ていたとはな…」

    ミケ 「見損なったぞ、エルヴィン。」

    エルヴィン 「そういうミケだって、他人の匂いを嗅いで、鼻で笑ってるじゃないか。」

    ミケ 「俺は正当な目的で嗅いでいるんだ。」

    エルヴィン 「…俺だって決してやましい目的では…」

    リヴァイ 「…まあ、その問題はさておき、おい、月からの使いと、帝の兵士。出てこい。」

    ナナバ [おっとここで、出番を待っていた残りの役の面々が姿を現しました。月からの使いは、クリスタ.レンズ、帝の兵士は、コニー.スプリンガーと、ベルトルト.フーバーです。」

    クリスタ 「…えっと、かぐや姫とかぐや殿を月に…」

    リヴァイ 「それは、取り消しだ。」

    クリスタ 「はい!?」

    リヴァイ 「その代わり、このじいさんを連れていけ。」
  34. 84 : : 2014/05/17(土) 17:24:03
    クリスタ 「エルヴィ…おじいさんを、ですか!?」

    コニー 「おい、かぐや姫って、最後おじいさんを月へ招待して終わる話だったっけか?」

    ベルトルト 「…いや、違ったと思うけど…」

    リヴァイ 「じいさんが行くのは月じゃねぇ。憲兵団だ。」

    コニー 「え、おじいさん、何の罪を犯したんだ!?」

    リヴァイ 「ウォール.ローゼ迷惑防止条例違反だ。」

    エルヴィン 「…まぁいい。憲兵団にはナイルがいる。俺はすぐに出られるだろう。」

    エルヴィンは不敵な笑みを浮かべ、連行されていった。

    ナナバ [恐らく、ナイル師団長の弱みを、何か握っているものと思われます。]

    アルミン [早ければ、今日中には出てくるんじゃないかな、団長。」

    リヴァイ 「…おい、ペトラ。」

    ペトラ 「は、はい、兵長。」

    リヴァイ 「この場を締めてくれ。」

    ペトラ 「え!?えっと…」

    ペトラ 「こうしておじいさんは連行され、かぐや姫は…」

    ハンジ 「…むにゃ…」Zzz…

    ペトラ 「…酒に酔いつぶれ、かぐや殿は…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    ペトラ 「えっ…かっ、かわいい部下に囲まれて、幸せに暮らしました…とさ。」

    ナナバ [めでたしめでたし]

    アルミン [こんなんで、次の公演、出来るのかな…]

  35. 85 : : 2014/05/17(土) 17:29:20
    …以上で、終了とさせていただきます。
    団長は、すぐに戻ってくるでしょう。今回はとくに、ぐだぐだになってしまい、申し訳ないです。
    そんななか、読んでくださった方々、コメントを寄せてくださった方々、S席を購入してくださった方々、本当にありがとうございます。
    さて、リヴァイ兵長こと、かぐや殿が出した条件。
    「エルヴィンの手帳を持ってきてくれたら、リヴァイ兵長を1日好きにしても良い。」
    この権利を見事勝ち取ったペトラの物語は、また別で描きたいと思います。
    読んでいただき、ありがとうございました。
    またよろしくお願いします。
  36. 100 : : 2016/10/06(木) 22:08:50
    乙すぎて何も言えねぇw

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kaku

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