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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

最後の雨

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  1. 1 : : 2014/04/09(水) 19:21:09
    思い付きです!駄作です!
    性描写含むになってますが…
    エロくないです!それでも良い人は
    見てくれると嬉しいです!
  2. 2 : : 2014/04/09(水) 19:21:41



    ごめんなさい…



    気持ちは嬉しい…でも…



    付き合えない…






    どしゃ降りの雨の中…
    ずっと思い続けた人に伝えた気持ちは
    雨の降るなかで、一瞬で幕を閉じた。

    彼女は歩いて行く、自分の傘を置いて…歩いていってしまった。


    ジャン「…」


    追いかければ間に合うのに、追いかけることができなかった…
  3. 3 : : 2014/04/09(水) 19:22:31

    ジリリリリリリ


    目覚ましが鳴り響く、朝がやって来た事を教える…眠たい目を擦りながら、仕事の作業着に着替える。


    ジャン「今日も暑いな…」


    脱いだ服は汗でグッショリと濡れていた…脱いだ服を洗濯機へ投げ込む
    いつもと何も変わらない毎日に、少しだけ慣れてきた自分がいた。

    不意に携帯を見てみたら懐かしい友達からメールが来ていた



    From マルコ
    Sub
    本文
    久しぶりにメールしたね!
    それで用件はさ、恥ずかしいけど来月に結婚することになったよ!
    結婚式に招待するから是非来てほしい!



    ジャン「…」



    マルコも結婚か…

    結婚した奴が沢山いるな

    ベルトルトもアニと結婚したしな…

    あいつらの結婚式は凄かったな

    ベルトルトは泣きそうな顔してたし

    アニは顔を真っ赤にしてよ



    ジャン「はぁ…仕事が終わってからで良いよな…」


    財布をポケットに入れて、自分が暮らしてるマンションを出る…はっきり言って大きくないが、独り暮らしならそれなりに困らない広さだ。
  4. 7 : : 2014/04/09(水) 19:46:36
    仕事場まで車を走らせる
    車の中は涼しくて快適だと思う
    車を走らせながら外を見ると…

    高校生たちが歩いてる、自転車を漕いでいるのが見える。

    ジャン「俺も少し前までは…高校生だったのにな…」

    気付いたらもう26になってる、回りの奴等はどんどん結婚してる。

    ジャン「やべぇな…」

    両親は俺にお見合いをしろって、会うたんびに言ってくる。

    そんなことを考えていたら職場についた…車から降りてすぐに思うこと


    ジャン「暑すぎるだろ…」


    自分が就職したのが土木仕事だ
    遣り甲斐はあるし、俺には向いていると思う。親方にも気に入られているから可愛がってもらえてる。


    ジャン「今日も頑張りますか!」


    スコップで地面を掘り出す、家を建てるらしくて下準備って事だな


    真夏の炎天下の中、ひたすら力仕事だから正直に言えばかなり辛い。


    「おーい!もう昼飯だ!食って一休みしたら仕事するからな!!」


    ジャン「了解でーす!」


    この時間を無駄にできないから
    近くのコンビニに入って、すぐに弁当を手に取る、かごの中は飲み物で溢れてる。
  5. 8 : : 2014/04/09(水) 19:47:07

    ジャン「あ~本当に暑いな…マジで死にそうだよ…」


    買ってきた弁当を食べながら一人言を言う、自分と同期の奴等は沢山いるけど、話が合わないから自分から話すことは極力避けて生活してる。


    ジャン「マルコも…結婚するのか…」


    恋をしようにも恋ができない
    あの日以来、なぜか恋がどうでもよくなってしまった。


    昼飯を済ませたらひたすら仕事をする
    就職してから経験を積んだからか…
    俺は現場監督を任されている
    そうなると現場よりもデスクワークになるのだが…俺は自分も現場で作業しながら統制を取る現場リーダ的な役割になっている。
    ―――――
    ――――
    ―――
    ――



    ジャン「今日も終わったな…」


    仕事が終わると真っ直ぐに家に帰る…


    「ジャン!付き合えよ!」


    ハズなのにな…



    ジャン「どっか行くのかよ?」


    「呑みに行こうぜ!明日は日曜で仕事ねぇしよ!!」


    面倒だな…高校の時に仲が良かった、ベルトルトの奥さんのアニが言ってた言葉が見に染みるね…
    人間付き合いほど面倒な事はない…
  6. 9 : : 2014/04/09(水) 19:54:01
    車で来ているから無理だと言ったんだが…強制的に連れてかれた…明日は歩いて車を取りに行かないとな…


    現場の近くにある居酒屋に入る


    「いらっしゃいませ!!」


    「4人!」


    店員にそう伝えたら
    案内される…別に呑むのは嫌いじゃないから良いんだけど…


    「どっかに可愛い女の子いねーかな?」


    「じゃあ、この後は…」


    「行っちゃいますか!!」


    ジャン「…」


    俺を除く3人は盛り上がってるけど、やっぱり俺はこの雰囲気が苦手だと思う。


    ジャン「はぁ…」


    女の話で盛り上がってる奴等を気にしないまま、頼んでおいた料理を口に運ぶ。
  7. 10 : : 2014/04/09(水) 19:54:42

    「なぁ!ジャンは恋人いないのか?」


    ジャン「いねぇよ」


    急に話を降ってきやがって…


    「以外だよな…ジャンの恋愛を聞こうじゃん!」


    ジャン「喧嘩するか?まず喧嘩売ってるよな?」


    「冗談!冗談!」


    ジャン「チッ…」


    その後は何度も何度も…
    しつこくて本当に困るな


    ジャン「だから…」


    「1人や2人いるだろ?」


    「そうだよな?」


    ジャン「…」


    いるわけねぇだろ…ずっと好きだったんだからな…1度だけラブレター事件で気持ちが緩んだけどよ…


    ジャン「まぁ…また今度な!俺はそろそろ帰るよ」


    「何だよ~次は女が沢山いるぞ~?」


    ジャン「また今度な!」


    マルコに連絡しないといけないしな…

    それに…興味がねぇんだよな…


    ジャン「…」


    無言で歩いて家に向かう、途中でカップル達がすれ違う


    ジャン「…」チラ


    正直に言えば羨ましいと思う
    あの告白が成功していたら…俺も…
  8. 16 : : 2014/04/09(水) 22:13:54


    家についたら風呂に入るのが日課になってきてる。



    ジャン「臭いな…」




    作業着は汗の臭いが凄い…
    3着あるから困りはしないけど…




    ジャン「洗わねぇとな」


    そんなことを言いながら風呂に入る
    頭を洗って、体を洗ってシャワーで流して終わり…

    冷蔵庫から冷えたジュースを取り出して飲む、濡れた髪の毛をタオルでふく


    ジャン「これでいいか…」ピッ


    マルコに簡単な祝福の言葉と結婚式には絶対に行くとメールを送った

    朝が早いからか…すぐに眠くなる…
    気付いたらもう眠ってしまっていた


  9. 17 : : 2014/04/09(水) 22:14:26


    ジャン「んぁ…」


    仕事が休みだったからか…
    時計を見たら12時50分…


    ジャン「車取りに行かねぇとな…」


    そんなに飲んでないから二日酔いにはなっていない…酒は強い方だしな

    外は相変わらずの暑さで頭がクラクラする、蝉はうるさいし…


    ジャン「あ~退屈だな…」


    仕事が休みなのは嬉しいけど、やることがなくて暇でしょうがない

    仕事場の近くに止めた車が見えてきたからポケットから鍵を取り出す…
    車の中に入ったらすぐに家に向かった


    ジャン「!」


    車の中から外を見たら懐かしい奴がいて…


    ジャン「おい!アルミン!!」


    車を止めて叫んだら
    気付いたのか、すぐにこっちに走ってきた。
  10. 18 : : 2014/04/09(水) 22:16:17
    アニ☆☆さん
    コメントありがとうございます!
    ジャンのSSって見てて格好いいので
    書きたくなりました!笑
    自分もジャン好きです!
    ありがとうございます!!頑張っていきますね!
  11. 19 : : 2014/04/09(水) 22:28:40

    アルミン「久し振りだね!」


    ジャン「そうだな!何してたんだよ?」


    アルミン「仕事の帰りに彼女の家でご飯を食べてたんだよ」


    そういやアルミンも会社の後輩と付き合ってるって言ってたな…


    ジャン「羨ましいねぇ!アルミン先輩!!」


    アルミン「同級生だよ!ジャンは何してるの?」


    ジャン「あぁ!俺は車を取りに来ただけだよ?家まで送るぞ?」


    そう言ったら、嬉しそうに車に乗ってきた…仕事で疲れてたんだな…

    車の中で簡単な話をしてた
    一番の話題は結婚の話だったけどな

    アルミンもアニとベルトルトの結婚式が1番だったって言ってたな
    マルコとミーナの結婚式に来るって言ってたからな…からかってやるかな


    車を走らせて数十分で…

    ジャン「ほらよ…」


    アルミン「ありがとう!助かったよ!!」


    ジャン「良いって!また暇な時は呑みに行こうな!」


    そう言って車を走らせた
    アルミンを送って家に帰ったら
    朝から…昼からになるけど何も食べてないから腹が減ったけど、食うものと言えば…


    ジャン「3分が長い…」


    料理が苦手だからな…
    普段もコンビニの弁当やカップ麺…


    ジャン「…」


    家に帰ったら誰かがご飯を用意してくれてる…少しだけ憧れるよな…


  12. 20 : : 2014/04/09(水) 22:29:30

    マルコの結婚式まで

    いつもと変わらない生活を送ってた

    仕事をして

    同じ職場の奴等と呑みに行って

    それの繰り返し…

    ――――
    ―――
    ――



    ジャン「よう!久し振りだな!」


    アニ「あんたは…変わってないね」


    ベルトルト「でも筋肉が凄いね」


    ジャン「アニ…もしかして?」


    アニ「もうすぐお母さんだよ」


    ジャン「良かったな!写真送れよ!?」


    アニ「分かってるさ」クス


    ベルトルト「何だか照れるね」


    中学からの仲間達の姿が懐かしい
    サシャは相変わらず飯を…
    コニーも馬鹿やってるな
    ユミルとクリスタは相変わらずだな
    ライナーは変わらず大人らしいな



    ジャン「…」


    目に留まった2人組…
    中学から俺が憧れていた女
    その隣で笑ってる男…


    ジャン「未練だな…」ボソ


    アニ「まだ好きなのかい?」


    ジャン「エレンには…勝てねぇよ」


    アニ「…」


    ジャン「結婚ってさ…良いもんか?」


    アニ「私は幸せだよ?」


    ジャン「そっか…」


    幸せだよな…お前らを見てたら分かるよ、2人とも凄い幸せそうだからな

    結婚…か…
    俺には一生無縁な話かもな…
  13. 23 : : 2014/04/09(水) 22:52:12

    マルコとミーナの結婚式も凄かった
    ミーナの馬鹿ノリで結婚式なのに
    皆が笑ってるしな!マルコはマルコで幸せそうな顔をしてた


    結婚式が終わってから少しだけ…


    ジャン「よう!」


    マルコ「ジャン!」


    中学からずっと一緒に遊んでたから
    素直に結婚するって言われた時は
    嬉しくてしかったなかった

    思出話をして盛り上がってたら…


    マルコ「ジャン…良いの?」


    ジャン「…」


    アニにも言われた…未練があるならもう1度しっかりと伝えるべきだと…


    ジャン「少しだけ…話してくるわ!」


    マルコ「うん、頑張ってよ!」


    マルコに応援されてドキドキしながら近づいた…


    ジャン「よ、よう!久し振りだな!」


    声をかけたら振り向いてくれた
    それが嬉しいのに、少しだけ切なく思える…


  14. 24 : : 2014/04/09(水) 22:53:28

    「久し振り…」


    ジャン「どうだよ?元気にしてたか?」


    「えぇ…楽しくやっている」


    ジャン「そっか…」


    会話が続かない…本当に続かない…


    ジャン「あ、あの後…」


    「…」


    ジャン「体調崩さなかったか…?」


    雨の中を歩いて行ってしまったから、心配してたのは本当だ…


    「大丈夫だった…」


    ジャン「そっか…」


    話そうにも…話すないようが…


    「今度…」


    ジャン「…」


    何となく…この後の言葉が分かった


    「エレンと結婚する…」


    ジャン「…」


    「プロポーズしてもらえた…私もエレンが好きだから…」


    やっぱりな…


    ジャン「おめでとう!結婚式には呼んでくれよ!」


    「ちゃんと呼ぶ…ありがとう」


    ジャン「幸せにな…」











    ミカサ…








    ―――――――
    ――――――
    ―――――
    ――――
    ―――
    ――




    「ジャン!親方が呼んでるぞ!」


    ジャン「え?」


    「早く行った方がいいぞ!」


    ジャン「そ、そうだな!」


    慌てて事務所の中に入っていく…
    仕事で何かやらかしたみたいだ


    「おう!ジャン!」


    ジャン「す、すみません!何かミスですか!?」


    どうやら俺がやった計算に少しだけミスがあったみたいだ…

    「どうした?お前らしくもない」


    ジャン「すみません…」

    いつもなら簡単なミスはしないはず…なのにな…


    仕事が終わった後も変な気分だった
    いつもなら絶対に簡単なミスはしないように集中してたのにな…


  15. 31 : : 2014/04/10(木) 18:10:42

    仕事が終わって…家に帰ったら…急に呑みたくなったから…

    住んでるマンションの近くにある
    居酒屋に足を運んだ…


    ジャン「ん…?アニから?」


    スマホが鳴るから何かと思えば…


    From アニ・レオンハート
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    本文
    大丈夫かい?
    ベルトルトも心配してるよ
    あんまり溜め込まないようにしな。



    ジャン「ありがとよ」


    その後は
    ライナーからもメールが来た
    クリスタもユミルもメールをくれた
    マルコ何か新婚なのに電話までしてきてくれた…

    ジャン「…」

    心配されるのが…こんなに嬉しいなんてな


    ジャン「あ…?」


    ラブホの前で言い争ってる…
    OL…と…おっさん?


    ジャン「援交か…」


    それにしちゃ…言い争ってるな…
    女の方なんか泣きそうじゃねぇかよ


    ジャン「仕方ねぇな」


    気分だよな…
    気分が良かったから助けてやる


    ジャン「おっさん…いい加減にしな…」


    そう言ったら驚いたようにオドオドし始めやがってよ…


    ジャン「嫌がってんだろ」


    「君に関係ないだろ!私の会社の社員だ!」


    なおさらダメだろ…馬鹿なのか?
    金持ちなのか…高そうなスーツを着てやがる


    ジャン「へぇ…嫌がる女を無理矢理ホテルに連れ込む変態野郎がいる会社か…警察いくか?」


    「チッ…もう知らん!」


    最近の人間は怖いね、何を考えてんだが…


    ジャン「大丈夫…お前…」


    「ジャン…だよね?」


    ジャン「大丈夫かよ?」


    「助かったよ…ありがと…」


    ジャン「…」


    あの頃とは雰囲気が違う…
    怖かったんだな、涙が流してるしな

    ジャン「相談…のるぞ?」


    そう言ったら一緒に呑みたいって言われたから、少しだけ高いレストランに予定変更になった。
  16. 32 : : 2014/04/10(木) 18:12:43

    財布の中にはそれなりにお金を入れてきて正解だった…


    「…」


    ジャン「奢ってやるからよ!」


    「親が…」


    ジャン「…」


    「高校卒業してすぐに離婚したの…」


    それでか…中学の頃とは雰囲気が違いすぎると思ったよ


    「さっきの…おっさんが私の働いてるゆ会社の社長だよ…」


    ジャン「何で…」


    「そんなつもりは無かったよ…ご飯を奢ってやるからって言われて…」


    ジャン「飯…食ってないのかよ?」


    「食べてるよ?ただ…お金があんまりないから…お母さんは出って行ったし…お父さんは…」


    ジャン「親父さんは?」


    「知らない女を家に連れ込んで抱いてるよ…」


    何て言ってやれば良いんだろうな
    こんな話はドラマや映画でしか見たことないしな…


    ジャン「よし!飯食え!!店員さん!取り合えずこれ!」


    「そ、そんなに…」


    ジャン「腹が減ったら食え!!俺の奢りだからよ!!」


    最初は遠慮して食ってたけど
    途中から昔みたいに笑って食い始めた
    やっと、こいつらしくなってきたな
  17. 39 : : 2014/04/10(木) 21:41:38
    レストランを出たときは夜中だった

    ジャン「どうすんだ…?」


    「仕事は辞めるよ…嫌だし…」


    ジャン「それが良いよ」


    就職困難な時代に職場を辞めるのは…はっきり言ったら勿体ないと思う
    けど、あんな社長がいる所で働くよりは全然いいと思う…


    その後はアパートに戻って車で家に送ってやったら…











    「…」


    ジャン「…」


    家の中には知らない女がいるようだ
    てめぇの娘の気持ちを考えろって言いたくなるね

    「笑える…でしょ?」

    ジャン「…」

    「こんなの…日常的だよ…」

    外に漏れる声、知らない女の声…
    こんな家に住みたい女がいるのかよ

    「今日はありがとね?」


    ジャン「いいよ」


    「お休み」


    まただ、追いかければ追い付く距離なのに、足が動かない…


    でも…


    ジャン「おい!」


    今回は違った…
    ここで止めなきゃ一生後悔すると思ったんだ


    「ん…何?」


    ジャン「絶対にお前に変なことしないから…俺の家に来い!」


    「…」


    「行くよ…」


    自分の家に帰りたくないなんてな
    よっぽど辛かったんだよな
    車の中で涙を流すこいつを見てると


    力になってあげたいって思ったよ

  18. 40 : : 2014/04/10(木) 21:42:23

    マンションに入ってすぐに…


    「汗の臭い…ヤバイ…」


    ジャン「絶対に言うと思った」


    汗の臭いについては言われると思った
    でもな…ファブリーズはちゃんと…


    「私の家よりはましだよ…」


    ジャン「…」


    何を言ってやれば…こいつは元気に…


    「ジャンさ…呑むつもりだった?」


    ジャン「あ?まぁ…最初はな?」


    「今から呑もうよ…」


    ジャン「そうだな…冷蔵庫から出してくるよ」


    冷蔵庫からアルコールの強くない酒を持ってきて、渡してやったら…


    「弱いの?」


    ジャン「悪いな…それしか残ってなかったからよ!」


    軽い雑談をしながら呑んでると…
    涙目になって…


    ジャン「あのさ…」

    「…」

    ジャン「我慢しないで良いからよ…」


    強がるところは昔と変わらないな
    俺がいるからか…泣けないのかな…


    ジャン「悪いな…風呂入ってくるからさ…」


    こいつの性格からして…俺がいるからか泣きたくても泣けないと思う…
  19. 43 : : 2014/04/10(木) 22:10:34

    ジャーーーーーー

    ジャン「…」


    頭からシャワーを浴びながら考えてた…どうしたら良いんだろうな

    きっと今も泣いてるだろうしな
    そりゃあ…泣きたくもなるよな、自分の親父があんなことやりだしたらな…

    風呂を出たら…泣いてると思ったのに凄い静かで驚いた…
    心配になったから服を着てすぐに部屋に戻ってみたら


    「…」


    無言で俯いてたから


    ジャン「大丈夫か…?」


    って声をかけたら、行きなり抱きついて来るからよ…本気でビックリしたよ


    ジャン「お、おい!?」


    「ずっと…寂しかった…」


    ジャン「…」


    寂しかったよな…
    自分を偽って生きてきたんだもんな
    会ったときはビックリしたよ

    抱きつかれたまま泣き出すから
    落ち着くまでは…抱き締めても良いよな…
  20. 44 : : 2014/04/10(木) 22:11:03
    何だろうな?中学も高校もずっとミカサに片想いしてたからな…自分の鼓動が凄い…


    ジャン「…」


    それに…


    ジャン「こんな時に…馬鹿なこと言うけど…ごめんな?」


    「何?」


    ジャン「お前…良い匂いだな」


    何だろうな…落ち着くって言うか…
    安心するんだよな…
    俺も心の片隅で誰かに自分の傷を癒してほしいって馬鹿みたいな考えをしたことはあった…


    「ジャンも…何かあった?」


    ジャン「少しだけな…」


    「言いなよ?」


    ジャン「お前が気にすることじゃ…」


    「…」


    涙目で見詰めるのは反則だろ…
    普通の男なら誰でも素直になると思う…


  21. 45 : : 2014/04/10(木) 22:12:01

    ミカサにフラれたことを話したら

    「中学からずっと!?」

    ジャン「まぁ…はい…」

    凄く驚いてる…


    どうやら1度は他の人と付き合ったりしてると思われてたみたいだった。

    ジャン「お前は恋愛経験豊富そうだよな…」


    「1度も…ないよ…」


    ジャン「ごめん…」


    泣き止んでたから
    後ろに回してた腕を離したら
    また、抱き付かれた…

    ジャン「お、おい…」


    「…」

    そのままベットに押し倒された…
    男だから腕力は俺の方が上なのに抵抗できなかった…

    「私じゃ…ダメ?」

    耳元で吐息混じりにささやいてきた…
    抱き締めてた時からずっと自分の理性を押さえてた…けど…

    彼女に触れようとする手が震えてた
    それに気付いたのか…
    【大丈夫だから】
    そう言って手を握ってくれた
    手を握ってくれた時に思う…




    本当に安心する

    本当に幸せだって思える…
  22. 46 : : 2014/04/10(木) 22:12:20
    ――――
    ―――
    ――



    ジャン「大丈夫か?」


    「そう見えるなら…私は眼科をおすすめするよ…」


    ジャン「そ、そうだよな…」


    外から雨の音がする
    明日の仕事は昼前には終わるな…


    「私さ…どうすれば良い?」


    決まってんだろ?


    ジャン「俺と結婚を前提で付き合ってほしい」


    「責任とってもらうに決まってるじゃん!!」


    少しずつだけど、中学の雰囲気が戻ってきたな

    ジャン「あぁ!」


    「フフッ」


    可愛らしく笑う姿が新鮮に見える
    何だろうな?ギャップ萌え?
    とにかくもう…


    ジャン「それから…」


    「ん?」


    ジャン「今日からここで暮らせよ?まぁ…汗の臭いのはゴメンな!」


    そしたら何かを思い出したのか
    昔と同じようにニヤニヤした顔で…


    「ジャンがど~~~~~しても!私と暮らしたいって言うならぁ…一緒に暮らしてあげないこともないけどぉ?」


    ジャン「それ…中学の時の俺の台詞だよな?」


    「さぁ~?」


    ジャン「ど~~~~~しても!お前と一緒に暮らしたいから!お願いします!」


    「仕方ないなぁ~」


    ジャン「お前も俺と暮らしたいくせに…」


    「それは秘密にしとくよ」


    生意気な態度になってきたから
    抱き締めてたら…

    「zzz」

    可愛い寝顔で…寝ちゃったから
    抱き締めたまま寝てしまった







  23. 47 : : 2014/04/10(木) 22:12:52

    良い匂いがするから目が覚めたら…


    ジャン「料理得意なんだな…」


    「当たり前じゃん!」


    ジャン「食って良い?」


    「ど~~しても?」


    ジャン「ど~~しても食いたい」


    「ど~ぞ!」




    食べてみたら…本当に美味しい…
    朝からご飯を作って貰えるなんてな
    これが普通の幸せってやつなのか?




    ジャン「ごちそうさま!」


    「今日は…仕事なの?」


    寂しそうな顔しなくても大丈夫だよ
    外見てみろよ?雨降ってるからな


    ジャン「雨だからな…」


    「雨だよ?」


    ジャン「今日は昼前には帰ってこれるよ」


    「じゃあ…昼ごはん作って待ってるよ」


    ジャン「へへ!楽しみにしてるよ!」


    作業着に着替えて仕事の図面を手にする
    いつもと同じ行動なのに…


    「気を付けてね?無理して怪我したら殴るからね!」


    今日から…凄く幸せだって思えるよ


    ジャン「あぁ!大丈夫だ!」


    「いってらっしゃい!」


    ジャン「おう!いってきます!」











    ヒッチ!







    ――本気で好きになったから


    ――思うんだよ


    ――お前を誰かに奪われるなら


    ――俺が強く抱き締めて


    ――壊したいって思うんだよ


    ――初めて


    ――お前を抱いた夜は


    ――俺の方が震えてたな


    ――これから


    ――ずっと






    ジャン「お前を愛してる」


    ヒッチ「うん!私も!」















    ――fin――



  24. 48 : : 2014/04/10(木) 22:19:55
    なんとヒッチ!Σ(・□・;)
    ガチでびびったw
  25. 49 : : 2014/04/10(木) 22:28:25
    まさかのヒッチ!? (・д・; )
  26. 50 : : 2014/04/10(木) 22:32:48
    クリスタかと思ったww
    けど面白かったです!
    執筆お疲れ様でした!
  27. 51 : : 2014/04/10(木) 22:34:03
    まさかのヒッチです!!
    期待はずれでしたらすみません!
    クリスタかヒッチで迷ってはいたのですが…
    今回はヒッチにさせていただきました!
    最後まで見てくれてありがとうございます!!
  28. 52 : : 2014/04/10(木) 22:40:16

    クリスタだと思ってました(°▽°)

    驚きですが
    このヒッチ可愛いですね(*´∀`)

    続きが気になってしまう書き方で
    すごく読みやすかったです!

    ジャンいいですねv(・∀・*)
  29. 53 : : 2014/04/10(木) 23:08:53
    アニ☆☆さん
    迷ってたんですけどね…
    進撃中学を読んでたらヒッチだな!
    ってなりましたw
    可愛く書けていたら嬉しいです!

    そう言って貰えると嬉しいです!
    本当にありがとうございます!!!

    ジャン良いですよね!
  30. 54 : : 2014/04/10(木) 23:15:39
    わいは最初からヒッチだと思ってたし!

    ヒッチは可愛いしジャンは格好いいし!
    これ大好きだわ!
  31. 55 : : 2014/04/10(木) 23:18:38
    途中にヒッチだと気づいたぜ!!

    おもしろかったです!!

    やっぱりEreAniさんの作品は最高ですね!!
  32. 56 : : 2014/04/10(木) 23:19:08
    いいなあ

    ジャンは面白い作品ができるなあ

    これからも期待してます

    (ノ´∀`*)
  33. 57 : : 2014/04/10(木) 23:24:58
    まさかのヒッチでびっくりです!
    そしてジャンがイケメンすぎるw

    すごく面白かったです!
    お疲れ様です!
  34. 58 : : 2014/04/11(金) 08:43:27
    赤点コンビ@天使組さん
    ばれてしまっていたか(笑)
    そう言って貰えると嬉しいです!

    進撃のおバカさん
    途中で分かってしまうか(笑)
    ありがとうございます!!
    まだまだ未熟ですが頑張っていきますね!

    禊さん
    ジャンも好きですからね~
    ジャンは想像すると楽しいですよ!
    ありがとうございます!!

    葉月さん
    まさかのヒッチです!!(笑)
    ジャンをイケメンにしすぎたw
    いつもありがとうございます!!
    嬉しいです!!

    皆さんコメントありがとうございました!!
  35. 59 : : 2014/04/11(金) 15:34:20
    ジャンヒッチ!いい組み合わせですねえ。
    読んでてわくわくしました。
    これからの作品にも期待ですーっ!
  36. 60 : : 2014/04/11(金) 21:10:42
    ラブレター事件…話が繋がりましたね!
    ジャンの一途さに尊敬しました笑
    執筆 お疲れ様でした*\(^o^)/*
  37. 61 : : 2014/04/11(金) 21:19:48
    久々に泣いちまった!

    俺の涙腺弱すぎだろ!

    素敵な時間をありがとうでした!
  38. 62 : : 2014/04/12(土) 01:53:36
    中西 保志の最後の雨ですよね?

    本気で忘れるくらいなら
    泣けるほど愛したりしない

    誰かに盗られるくらいなら
    強く抱いて 君を壊したい

    ってとこの描写ですよね?
    違ってたらすいません(笑)
  39. 63 : : 2014/04/12(土) 02:52:39
    マリンさん
    あんまり無いのでね(笑)
    やってやりまりた!!w
    そう言って貰えると嬉しいです!

    えりさん
    いつもありがとうございます!
    ラブレター事件と言えばこれですよねw
    本当にありがとうございます!!!

    アップル先生さん
    そう言って貰えると嬉しいです!
    これからも頑張っていきますね!!!
    こちらこそ読んでくれてありがとうございます!!

    名無しさん
    その通りです!!
    回りに好きな人がいなくて悲しかったので…
    知っている人がいて嬉しいです!
    コメントありがとうございました!

    皆さんコメントありがとうございます!!
  40. 64 : : 2014/04/12(土) 20:14:01
    ヒッチだったかぁ!!全く頭に浮かばなかったw
    乙です!!
  41. 65 : : 2014/04/13(日) 02:19:45
    お疲れ様です!
    面白かった‼︎
    ジャンやっぱかっこいいですよね♪
    調査兵団に入る決意をした時のジャンはかっこよすぎます(*^_^*)
    これからの作品にも期待です^ ^
  42. 66 : : 2014/04/13(日) 04:19:32
    ヒッチが可愛い・・・だと!?
    ジャンがイケメン・・・だと
  43. 67 : : 2014/04/13(日) 04:19:40
    お疲れ様です!
  44. 68 : : 2014/04/13(日) 13:10:03
    おおジャンヒチは僕の大好物ですね!(笑)
    面白かったです!!
    次作も超絶期待です!!
  45. 69 : : 2014/04/13(日) 14:46:08
    自由へ進撃する人さん
    ヒッチさんです!(笑)
    ありがとうございます!!

    名無しさん
    ジャン格好いいですよね!
    あのシーンは大好きです!!
    ありがとうございます!!頑張っていきますね!

    アニきゃわさん
    二人を可愛い格好いいにしてやりましたw
    ありがとうございます!!

    ジャン・キルシュタインじゃん!さん
    ジャンヒッチ中々ありませんからねw
    自分も好きですwいつもありがとうございます!!これからも頑張っていきますね!
  46. 70 : : 2014/04/13(日) 15:18:55
    ジャンにはねビッt……ゲフンゲフンヒッチだな
  47. 71 : : 2014/04/13(日) 17:19:42
    コメントありがとうございます!!
  48. 72 : : 2014/04/14(月) 04:49:10
    ほぅ・・・悪くない・・・
    いや、むしろ最高でしたっ・・・!

    構成も文章もとてもしっかりしていて素晴らしい作品でしたね!
    読んでてとてものめり込んでしまいました、執筆お疲れ様です(๑′ᴗ‵๑)
  49. 73 : : 2014/04/14(月) 17:37:31
    ゆき兵長さん
    う…嬉しいです…
    ゆき兵長さん!!バッ(笑)

    ありがとうございます!!
    文章の達人のゆきさんに言って貰えると
    本当に嬉しいです!!
    ありがとうございます!!!!
  50. 74 : : 2014/04/14(月) 17:45:08
    やっばぁぁい!!
    ジャンが可愛いし格好いいー!
    しかもヒッチさんがまたまた、なんなんですか!!可愛すぎて萌え滾りました!!

    やはりEreAni師匠のラブワールドは最高ですわ♪
    素敵なお話ありがとうございます♪
  51. 75 : : 2014/04/14(月) 21:56:27
    88さん
    ジャンを最強にしてやりましたw
    ヒッチも多分…本当は良い子だと思うよ笑
    リレー見てたら書ける気になったのでw

    EreAni「愛は世界をゲフンゲフン」w
    88師匠!!こちらこそありがとうございます!!88さんのお話も楽しみに読ませてもらってます!!

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ani45

EreAni&88★

@ani45

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