ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

ハンジ分隊長の喜怒哀楽~壁の花~in夜会

    • Good
    • 11

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/04/01(火) 22:13:05
    夜会シリーズ亀ながらもスタートします!
    卿にはまたまた珍しくギャグ無しシリアス注意報ですが、必ずハッピーエンドを御約束!
    幹部組みの親愛ストーリーを楽しんで頂くために、カプ要素は薄めです。

    お暇なときに目を付けて頂ければ感涙!ではでは、
  2. 2 : : 2014/04/01(火) 22:15:08
    期待だよ~(  ̄▽ ̄)
  3. 3 : : 2014/04/01(火) 22:15:25
    楽しみに待ってます!
  4. 4 : : 2014/04/01(火) 22:21:24
    わあ!ありがとうございます!
    88さん見習って小説風味に仕上げるつもりです!
  5. 5 : : 2014/04/01(火) 22:35:00


    「お嬢さん…私と踊ってはいただけませんか?」


    いかにも貴族風な青年が壁にもたれかかり、こくりと葡萄酒を飲む女性に膝を折った。

    女性は胸を大きく開けたチャイナ風のドレスを身に纏っていた。
    生地の合間から覗く白い足に思わずと言ったふうに青年は喉を鳴らす。

    女性は困ったように笑うと、

    「ごめんなさい…足が疲れてしまって…」

    やんわりと謝罪を通して断った。青年は肩を落として彼女に背を向ける。

    ふと、一人になった女性の隣に大きなひげ面の男がニヤリと口角を曲げて近付いた。

    女性は先程の大人な態度は何処へやら、ぷくりと頬を膨らませて隣の男に文句を垂れる。

    「ミケ、帰りたいよぅ」

    「なんだ?断り方が上手くなったところじゃないか。我慢しろ」

    「はあ…」

    ミケと呼ばれた男の言葉に女性、ハンジ・ゾエは溜め息を漏らした。

  6. 6 : : 2014/04/01(火) 22:48:52
    ダーリンいい感じだよ!!
    ハンジかわいい!!
  7. 7 : : 2014/04/01(火) 22:49:35
    ありがとう!ハニー!ダーリン頑張るぜ!
  8. 8 : : 2014/04/01(火) 22:54:37
    郷さん頑張って~ヽ(*´▽)ノ♪
  9. 9 : : 2014/04/01(火) 23:07:30

    ハンジを含めての幹部クラスは貴族の我侭と援助交渉ために全員で夜会に出席した。

    ハンジにとっては幹部全員が留守である調査兵団本部が気がかりで最初は渋っていたのだが、
    エルヴィン本人の頼みにより首を縦に振るほか選択肢はなかった。

    仕舞いには親友であるナナバが、

    「たまには息抜きしてきな」

    と笑うので、言い訳の言葉も発せなかったのである。

    「だからってさあ~、別に女装はしなくても良かったんじゃないの?」

    「お前は一応、女だったよな?」

    ミケの言葉の裏には、
    「まさか本当に男だったのか」という言葉が含まれていて、ハンジの機嫌は斜め下に急落下である。

    「はいはい。もういいよ、私が言いたかったのは、もう少し疲れない服装が良かったってこと!」

    溜め息混じりに呟かれた言葉は周りの騒がしい雑音によってミケに届く前にもみ消されてしまった。

    「はあ…」

    「ハンジ…あれを見てみろ」

    「何?」

    ミケの指した方角にあるのは貴族の若い女性たちの群れ。
    あそこの真ん中にいるのは、はてさて何処のどいつやら。

    「何アレ?エルヴィンが愛想振りまいている、とか?」

    「いや、愛想を振りまくなんて芸当が絶対に出来そうにない奴が不機嫌そうに突っ立っているだけだ」

    「…」

    ハンジは再び女性の群れを眺める。今度は合間を見つけるように細かく、

    「あ、いたいた!リヴァイじゃん!」

    少し喜びを見せたハンジの視線の先には仏頂面で女性達を無視する我等が兵士長の姿。
  10. 10 : : 2014/04/01(火) 23:08:01
    >>8
    ありがとう!れんきゅん!
  11. 11 : : 2014/04/01(火) 23:18:06

    「おモテになりますな~、あの無愛想のどこがいいのかね?」

    ハンジは眼鏡をずらしながら不機嫌なリヴァイを眺める。

    「クールな男はモテるものだろう」

    「え?私は明るいほうが好みだけど?」

    「お前の好みなんぞ知らん」

    ミケは鼻を鳴らすと、テーブルに備えられた豪華な料理を鬱陶しげに眺める。

    毎日、かぺかぺのパンや水、芋などを節約しながら食べる兵士にとってこれらのご馳走は嫌味にしか取れない。

    ミケは葡萄酒を飲むと、好みでなかったのか、すぐにテーブルに戻してしまった。

    「俺はもう少し熟成させたものが好きだな。これじゃあ、まるで水のようだ。もったいない」

    「まあ、私も同意見かな?酔っちゃいたいのにこれじゃ全然酔えないよ」

    二人は酒瓶を見て、こっそり持って帰ってしまおうか、と思案した。
  12. 12 : : 2014/04/01(火) 23:55:52

    ミケとともにいるからか、ハンジに声をかける男の数はめっきり減少した。

    ハンジもそのおかげで機嫌を取り戻したのだが、いかんせん。
    二人にニヤニヤと近付く貴族の中年男性が片手を挙げた。

    「これはこれは、ミケ分隊長。前回の夜会以来ですな」

    ミケは頭を下げて挨拶をする。

    ミケと違い、その貴族を初めてみるハンジは、必死に頭の中の貴族リストを見直した。
    思い出したのか、ハンジはすぐさまに礼儀正しい女性を演じる。

    「して、そのお美しい女性は?」

    男がハンジをいやらしい眼で見るのにミケは一瞬、表情を変えたが、ハンジに自己紹介するように促す。

    「ハンジ・ゾエです。お初にお目にかかります。ハウゼン伯爵」

    「おお、私をご存知でしたか、光栄ですな!」

    ハンジは礼儀正しく頭を下げて中年の男性…ハウゼンに笑いかけた。
    エルヴィンが‘利用’している貴族の豚の名だ。

    「はい、上司のエルヴィンから、貴方様には多大な援助や支援を承っているとかで、
    …いつか、お礼がしたいと思っておりました」

    「ははは、なあに、安いもんですよ。貴方のような素晴らしい女性のためなら、資金を倍にいたしましょう!」

    「まあ…ありがとうございます」

    ハウゼンは調子に乗ってハンジの細長い手を持ち上げてキスをした。
    嫌悪感丸出しな背中をミケは、内心はらはらと眺める。

    「今後はプライベートでお近づきになりたいものですな!」

    「ふふふ…ご冗談を…」

    そろそろ我慢の限界かというところで、優しく柔らかな声が二人の間に割って入った。

    「ハウゼン伯爵、彼女は先日の壁外調査の疲れが残っておりまして、
    プライベートな話はまた後日ということでお許し願えないでしょうか」

    「スミスさん…これはこれは、ゾエさんにも気を使わせてしまって。わかりました、では、また後日」

    ハウゼンが離れた瞬間にハンジは目の前で笑顔を向けてくる上司、エルヴィンに礼を言った。

    「ありがとう。助かったよ、エルヴィン」
  13. 13 : : 2014/04/02(水) 07:33:09
    新作!!パアァ
    期待期待♪
  14. 14 : : 2014/04/02(水) 08:07:28
    ハンジ凄い!
    きっぱり断りそーなのに♪
  15. 15 : : 2014/04/02(水) 11:19:27
    TO リオン様!
    毎度毎度、すぐに読んでくださってありがとうございます!
    あなたは私の心のオアシス…!!!

    TO ハンジもどきさん!
    今回のハンジさんは調査兵団とエルヴィンのために我慢してくれそうだな、
    という妄想で大人風にしてみました!

  16. 16 : : 2014/04/02(水) 11:30:41

    「いいや、そろそろ君の蹴りとミケの拳が飛んでくるかな、と思ってね」

    エルヴィンはニコリと微笑むと、ハンジの後ろにいるミケを困ったように見つめた。

    「まあ、いいだろう。よく我慢したねハンジ。危なかったとは言え、」

    「そりゃあ…我らの大切な‘収入源’である貴族様であるし…私のせいで次の遠征が出来なくなったら…」

    女の思いつめた表情は男を誘惑する材料となるそうだが、今のハンジに誰が誘惑されるだろうか。

    巨人狂いの分隊長、この肩書きと普段のハンジを知っていれば、誰も寄ってこないかもしれない。

    エルヴィンはつくづく見た目と中身が一致しない女だと溜め息をついた。

    そんなエルヴィンの考えを知ってか知らずか、ハンジは続けた。

    「巨人に会えないし、奇行種にも会えない…うわあ…地獄だわ」

    「どんなに見繕っても、ハンジはハンジか」

    ハンジを眺めていたミケは鼻を嬉しそうに鳴らした。
  17. 17 : : 2014/04/02(水) 12:15:07

    「そうだ!エルヴィン!この葡萄酒、もって帰って良いかな!!?」

    「ああ、構わないよ。どうせたくさん残るだろう」

    「ふうん…このクッソ豪華な料理も?」

    「夜会は語らいと踊りの場だからね。料理も酒も飾りつけ。残って捨てられてしまうのがまれさ」

    ハンジはソレを聞いて少し憂鬱となった。
    嫌味に見える料理も、捨てられてしまうならば、勿体無い以外の言葉が浮かばない。

    自分が少しでも食べて無駄をなくしてやろうか、ハンジの意思を読み取りエルヴィンは笑った。

    「そうしてもいいが、せっかく君の可憐な姿の虜となった男性貴族が、一歩距離を置いてしまうのは困るな」

    「…私にはいいこと尽くめなんだけどね…」

    「無駄使いしかしない貴族の豚から金をもぎ取るほうが今の私達には必要なことだよハンジ」

    遠回しに止めなさいと言っているエルヴィンにハンジは本日2度目だが、ぷくりと頬を膨らませた。
  18. 18 : : 2014/04/02(水) 12:37:10

    「おや?我等が兵士長様のお帰りだ」

    エルヴィンの言葉にハンジとミケはニヤリと意地が悪げに笑った。

    他人の不幸は蜜の味とは良く言ったもので、
    不機嫌を隠そうともしないリヴァイに2人は葡萄酒やら肉を差し出した。

    「おかえりリヴァイ!いやあ、大変だったね!お疲れ様」

    「さて、我等が兵士長様は何人の女を泣かせるつもりなのか」

    自分を馬鹿にして楽しんでいるであろう2人にリヴァイは眉間に皺を寄せた。

    「てめえら…喧嘩売ってんのか」

    「まさか!貴族キラーの貴方をからか…褒めるために試行錯誤した結果だよ!」

    「試行錯誤ほど苦労してねえだろうが」

    ハンジのキラキラとした表情にエルヴィンとミケは声を殺して笑った。
    エルヴィンはフォローとも言えないフォローをハンジの後ろから入れた。

    「まあそう、かりかりするなリヴァイ、ハンジはお前をからかうことでしか夜会は楽しめないらしいからね」

    「…知るか」
  19. 19 : : 2014/04/02(水) 15:25:00
    おもろいおもろい!
    期待期待(*^▽^)/★*☆♪
  20. 20 : : 2014/04/02(水) 15:45:22
    「」の前に名前を入れなくても誰のセリフなのかはっきり分かるくらい、個性がしっかり書けているのがすごいです!!
    いつもこっそり読んでいました(笑)
  21. 21 : : 2014/04/02(水) 16:40:05
    TO ハンジもどきさん!
    期待コールありがとうございます!

    TO Art様!
    じゃが師匠のお嫁様!(神様!)ありがとうございます!
    はわわわわ///読んで下さっていた…だと!!?嬉しすぎて感涙!
    とりあえずスライディング土下座!
  22. 22 : : 2014/04/02(水) 16:43:03
    流石郷さん!期待以外見当たりませんよ!!
  23. 23 : : 2014/04/02(水) 16:45:35
    TO 依頼の国家錬金術師さん!
    れんきゅん!ありがとう!その言葉だけで僕は生きていけるぜ!
  24. 24 : : 2014/04/02(水) 17:01:58

    「リヴァイ、そういえば貴方、さっきまで群れを作っていた貴族のご婦人方はどうしたんだい?」

    「…しつこく踊りに誘いやがるから先約がいると断ってきた」

    「先約?」

    リヴァイの言葉にハンジは首をかしげた。
    目の前の男は、男色かと思われるほど女の話が出てこない。

    ハンジにはリヴァイが言う先約の女性が浮かんでこなかったのである。

    「誰?ミケかい?」

    「ハンジ、冗談でも言うな」

    隣の嫌そうな顔をしたミケに、額を小突かれるハンジ。
    エルヴィンは内心、どうしてそうなるのかと呆れたが、リヴァイの次の行動に腹を抱えることとなる。

    「ここに女はお前しかいないだろうが」

    リヴァイはハンジのセットされた頭を乱さない程度に掴み、顔を自分の方へと向けさせた。

    「へ?」

    「おやおや、リヴァイは相変わらず大胆だな」

    唖然とするハンジをエルヴィンは面白げに眺める。
  25. 25 : : 2014/04/02(水) 21:44:23
    キスキス
    パンジー
    期待ー
    ミケもじょそうにあいそう
    体ごつすぎだが
  26. 26 : : 2014/04/02(水) 22:59:50
    いやあ…ミケさんにドレスとか…あ、意外に…似合う…のか!!?
  27. 27 : : 2014/04/02(水) 23:02:20

    「いやあ…私は身体が本調子じゃないっていう設定だから踊れないよ」

    「…なんだと」

    「だって~リヴァイが誘ってくれるとは思わなかったし」

    ごめんね、と頭を下げるハンジにリヴァイは後ろで笑う二人の大男等を睨みながら舌打ちを送った。




    数十分後、エルヴィンはある女性の姿を発見し、
    「行って来るよ」
    と言うと、ハンジ達から離れてその女性に笑顔で話しかけた。
  28. 28 : : 2014/04/02(水) 23:28:54

    エルヴィンに話しかけられて、頬を赤く染める女性をハンジは興味深げに眺めて、暫し悩む素振りをみせると、

    ああ!と声を上げた。

    「あのお嬢さんは確かハウゼン伯爵の一人娘だ!」

    ハンジにプライベートの誘いをしてきたハウゼン伯爵はれっきとした父親であった。

    娘がいるというのに女を口説くという行動に関して、先程にハンジとミケも怒りを覚えていたわけだが、
    ハンジのハウゼン伯爵に向けての嫌悪感は、その瞬間、少しだけ和らいでいた。

    「伯爵は同情の余地があるかもしれないね」

    何せ、調査兵団きってのたぬきに眼を付けられてしまったのだから。

    「エルヴィンは娘を通してあの豚からもっと金を奪うつもりだろうな」

    リヴァイの言葉にミケはふっと鼻で笑った。
    「あいつが敵でなくてよかった」という意味が、その笑いに隠されているのは言うまでもない。
  29. 29 : : 2014/04/02(水) 23:30:00

    「でもさ、あのお嬢さん、エルヴィンに本気なんじゃないかな」

    「そうだな」

    「まあ、私もエルヴィンみたいな色男に口説かれたら、ひとたまりもないしね!」

    ハンジの言葉にリヴァイは冷笑に似たものを受かべた。

    「嘘をつけ。お前は恋愛よりも巨人だろ」

    「否定はしないよ!だって、奇行種見たときのあの高鳴りは恋愛とは比べ物にならない快楽だもの!
    身体の芯から滾って滾って仕方がないんだ!ああ!こんな処じゃなくてもっと!もっと!私はさあ!」

    「落ち着けハンジ。リヴァイも今は巨人という単語に触れるな」

    息を乱しながら語りだそうとハンジが身を乗り出せば、ミケが葡萄酒を渡して落ち着かせる。
    十分熟成されていない高級な葡萄酒はもはや水扱いである。

    「こいつが暴走して、このくだらねえ夜会をぶち壊してくれりゃあ早く帰れると思ったんだが?」

    「エルヴィンに寿命が終わるまで呪われそうだから止めてくれ」

    ふざけているとは思えないリヴァイの表情にミケは頭を抱えた。
  30. 30 : : 2014/04/02(水) 23:34:29
    ハンジもったいない!
  31. 31 : : 2014/04/03(木) 07:11:46
    ミケさん...
    今日はあなたがツッコミですか...フフッ
  32. 32 : : 2014/04/03(木) 13:13:27
    TO ハンジもどきさん!
    確かに…いや、私の中だとそれでこそハンジww

    TO エンジェル!
    そうです…ミケは常識人だけど面倒くさくてあまりツッコミをしないイメージ!
    度が過ぎたらツッコミ開始っていう…ww
  33. 33 : : 2014/04/03(木) 13:17:45
    ハンジさんのチャイナドレスはぁはぁ
    脚がスラッと延びて、凄くセクシーだろうなあ♪
  34. 34 : : 2014/04/03(木) 13:31:57

    「冗談はおいとくとして、私もこれを機に誰かのハートでもゲットしようかな?」

    「はあ?」

    ハンジのハンジらしからぬ言葉に二人は素っ頓狂な声をあげた。

    「え?何さ」

    「クソ眼鏡…ついに男の味にでも興味を持ったか、クソが」

    「その言い方は止めてくれる?というか、この歳にもなってそんな味には興味の欠片もございません」

    ハンジはリヴァイの嫌味に少しだけ顔を歪めるが、すぐに普段通りの笑顔を浮かべて語り出した。

    「別に貴族じゃなくてもいいんだよ」

    「ほう…」

    「内地でもどこでも、壁内で私の帰りを待っていてくれる人。
    絶対に死なないで、私の隣にい続けてくれる人がほしいんだ」

    ハンジのぼやきに似たそれにミケは自分の恋人を思い浮かべた。

    美しい金髪を風に乗せて、強い意志によって飛び続ける恋人。
    しかしながら女性の弱さも持つ、護ってやりたいと思わせる恋人。

    彼女は調査兵団にいる限り、いつ命を落としても不思議でない。

    「確かに…理想かもな」

    ミケも同意する。
    今の恋人に、できれば内地で安全に、と願わなかったといえば嘘になる。
  35. 35 : : 2014/04/03(木) 13:36:10
    >>33
    ハニー!君もそう思うかい!!?
    ハンジさんは絶対足が長くて綺麗だから世の男はみんな虜に…ww
  36. 36 : : 2014/04/03(木) 13:53:51

    「ごめん、なんか暗い話になっちゃったね」

    謝罪の言葉にその会話を終えようとしたハンジに意外な人物が頭を撫でてきた。

    「りりっ、リヴァイ?」

    遠慮無しに強い力で撫でるリヴァイにハンジは驚きを隠せない。

    「な、なに…?」

    「…」

    何も言わない目の前の男に、ミケはくく、と笑った。
    慰めようとしてくれているのに気づいた頃にはその暖かい手は頭から無くなっていて、ハンジもまた噴出すように笑う。

    「リヴァイ…っふふ、ありがとう…」

    「…」

    「でも貴方の身長じゃヒールを履いている私の頭はさぞかし遠かっただろうね!」

    「爪先立ちしていたぞ」

    「ぶふぉっ!何それ?見てなかった!」

    人の優しさに爆笑する二人にリヴァイは怒りから拳を構える。

    「てめえら……殺す!」

    今にも襲い掛かりそうなリヴァイにハンジは慌てて後ろを指差した。
    逃げるための行動だと判断したリヴァイだが、後ろの貴族であろう女の声に振り向くほかはなくなってしまう。

    「あの…リヴァイ兵士長…ですよね?」

    「…誰だ?」

    ハンジから見れば肉食獣のような眼をしている美女の表情にリヴァイは鬱陶しげに舌打ちをする。
  37. 37 : : 2014/04/03(木) 14:13:46

    「私はヘレン・フォレストと申します」

    ヘレンは上品に笑うと、頭を下げてリヴァイに一歩近付く。
    フォレスト、とは貴族の中でも10の指に入るほどの華族であった。

    「私、貴方様の武勇伝を耳にして、ずっと貴方に会うのを心待ちにしていましたの」

    うっとりと胸に手を添えて媚でも売るような振る舞いにリヴァイは内心嫌悪感を感じた。

    「ぜひ、個別でお話でも…」

    「失礼だが、話すことはない」

    間髪いれずに断るリヴァイにヘレンは表情を固くした。
  38. 38 : : 2014/04/03(木) 14:14:42

    後ろでそれを眺めるハンジとしては、必要な収入源のためにリヴァイにはこの話に乗って欲しかったのだが、
    まあ無理かと諦めて葡萄酒をこくりと流し込む。

    「では…お父様にお願いして調査兵団への援助を、」

    「俺には関係がない。そういう話はエルヴィンに言え」

    「…、…わかりました。貴方は噂に違わず無粋な男のようですね」

    ヘレンは先程まで自分が狙っていた男に頭を撫でられていたハンジを睨むように見つめた。

    「では、そこの貴方…ええと」

    「…私ですか?ハンジ・ゾエです」

    「ああ…型破りで巨人狂いとお噂されてらっしゃる、貴方とも話したかったのよ」

    皮肉が込められた台詞にハンジは内心嘆息した。

  39. 39 : : 2014/04/03(木) 14:28:51

    半ば無理やり連れられて、ハンジは別室の小さな、それでも豪華な部屋に通された。
    そこにはエルヴィンが収入源として欲していた上級貴族の娘等が五人ほど集まっている。

    「まあ、この方が…あの、」

    「とてもお美しいのですわね!」

    「変人と皆が笑っておりましたのよ…」

    「ふふふ、私なんか憲兵の方に奇行種と聞きました…」

    「それはそれは、」

    入った瞬間に女性等のひそひそと止むことのない話し声が始まり、ハンジはここに来る原因を作ったリヴァイを恨んだ。

    「さあ、ゾエさん。私達に壁外の話でもしてくださいな」

    ヘレンの何故か敵意むき出しの眼に溜め息に似たものを吐き出すと、エルヴィンのためにと笑顔を作るハンジ。

    「少し…貴方方には刺激が強い、お話になってしまいますが…よろしいでしょうか?」

    「まあ!私達を侮ってらっしゃるの!!?」

    善意から言ったのにヘレンはハンジにとって不利なほうへと話を変えた。
    つられるように他の女性等も文句を言ってくるので、

    「では、少しだけ…」

    と優しく語りだすのだった。
  40. 40 : : 2014/04/03(木) 14:33:23
    ノンストップ、ノンストップ、ノンストップゥ!!!
  41. 41 : : 2014/04/03(木) 14:53:45

    巨人の話をするときはテンションが決まって高いハンジであるが、貴族の女性陣に語る姿は普段とは異なっていた。

    「巨人は人を食います。丸呑みから、引きちぎって食す者もいます。消化器官が無いのか、腹が膨れれば吐き出します」

    「私は、仲間が命を奪われる瞬間を何度とも無く見てきました。
    絶望に眼を瞑るもの、人類最強に失う翼を託すもの、人類の勝利を願うもの、家族を思い浮かべるもの」

    話を聞いて血の気を無くしてゆくヘレンを眺めて落胆に似た目をするハンジは、
    最初の乗る気でなかった態度とは一変して、語りを止める気配は無い。

    「それらを犠牲にして前に進むのです。壁外は私達からすれば地獄となんら変わらないものでしょう」

    「ぞ、ゾエさん!」

    ヘレンの声にハンジは、はい?と笑顔で視線を向けた。

    「もういいわ!貴重なお話をありがとう!」

    強がるヘレンにハンジは礼をして、その部屋を出た。

    部屋をでて、ハンジは暫く歩くと我慢が出来ないというように廊下を殴りつけた。
    興味本位で壁外の話を聞かせろと言ったバカな貴族の顔を思い出してハンジは奥歯を噛み締める。
  42. 42 : : 2014/04/03(木) 15:12:56

    興味があるならば壁外に行って全部見てくればいい!
    仲間たちが死ぬ寸前まで見てきた光景をお前たちも見てくるがいい!

    そして知ればいい!お前たち豚が肉を食って、金を眺めている時に何人もが感じている地獄を!

    ハンジはもう一度、壁を思い切り殴りつけようとした瞬間、後ろから腕を掴まれて止められてしまった。

    ゆっくりと振り向けば、優しい表情のエルヴィンの姿がそこにはあった。

    「ハンジ、止めなさい。血が出ているじゃないか」

    「エルヴィン…」

    「ハウゼン伯爵の娘と話していたら、君の話が出てね。
    ご指名を受けて呼びに行けば、君は貴族のお嬢さん方と何処かに行ったというじゃないか」

    「…あ~、フォレスト家の娘と仲良く話してきました」

    「仲良く?」

    「嘘です。貴方のために笑顔でいたのだけれど、我慢できなくなって。たぶんプライドを傷つけてしましました」

    目の前でにこにこと笑うエルヴィンにハンジは申し訳なさから項垂れた。

    エルヴィンは自分以上にこういった屈辱を味わっているはずなのに、
    と自分を抑えられなかったことへの反省から、顔を上げられずにいるハンジに無愛想な声が降りかかる。

    「俺があの女を怒らせたのが原因だ」

    「!…リヴァイ!」

    エルヴィンの身体で見えなかったが、リヴァイも居たらしい。
    気づいていなかったハンジにリヴァイは怒りが込み上げてくるが、それはそれ、これはこれである。

    「エルヴィン、ハンジに責は無い」

    「わかっている。何もハンジを叱ろうなんて思っていないから足を蹴らないでくれ」
  43. 43 : : 2014/04/03(木) 17:23:47
    あらら。
  44. 44 : : 2014/04/03(木) 23:47:32

    「でも私…貴方みたいに我慢できなかった…」

    「…ハンジ…」

    エルヴィンは落ち込んだ両肩に手を置き、首を左右に振った。

    「君は、私のようになってはいけないよ」

    その小さい小さい声は、ハンジに聞こえないようにと発せられた呟きだった。

    「エルヴィン?ごめん、よく聞こえなかった」

    「ふふふ、なんでもない。いいかい?ハンジ、君は君の判断で動いたのだろう?」

    「ふえ?う、まあ…頭に来たから現実を突きつけてやろうという…感じで…話した」

    「ならば君が後悔することでもないし、謝ることでもない。
    私は君の行動は正しいと思っているし、君の行動はすべて私の行ったことだよ」

    「…えっと、」

    「君と私は一心同体。自分を叱るほど私は自虐的にはなれないからね」

    にこりと笑ったエルヴィンの顔は穏やかで、ハンジもリヴァイも責を負わせる気はないらしい。
    それに安堵したのか、ハンジはほっと息をついた。
  45. 45 : : 2014/04/04(金) 00:01:25

    「フォレスト家には、すでに父親のほうをたらしこんでおいたから娘は必要ないしな…」

    ぼそりといったようにその言葉がハンジの耳に送り込まれた。
    思わずえ?と頭を上げてエルヴィンを見るハンジ。

    「まさか…そっちが本音じゃないよね?」

    「うん?何がかな?」

    ハンジなりの解釈で、利益よりも仲間、といわれた気がして舞い上がっていた矢先にその台詞。
    流石のリヴァイも苦い思いから眼を細める。

    「それよりも、だ。ハウゼン伯爵のご令嬢がお待ちだ。早く向かおう。
    リヴァイはミケと利用できる貴族でもふっかけていてくれると嬉しいな」

    「俺に出来ると思うか?」

    「安心しろ。ただの願望だ」

    エルヴィンとリヴァイの後ろを歩くハンジはげっそりとしながら言った。

    「私…友情が信じられなくなったよ」

    「おや、ハンジ。それは大変だな。私達のような軍隊には友情という感情論も必要だよ?」

    「貴方が原因だからね?貴方が!」

    「心外だな。私はお前達ほど信用している友人を知らないのだが」

    「…」

    口では勝てないと言った風に両手を挙げたハンジにエルヴィンは優しい笑みを送ったのだった。
  46. 46 : : 2014/04/04(金) 00:48:32

    ハウゼン伯爵の一人娘、マリア・ハウゼンはハンジが想像していた貴族の娘ほど嫌な女性ではなかった。

    笑う様は花が開花する前の蕾のように可愛らしく、
    まだ貴族社会の闇に触れていないのか、考えも白く純粋で、

    「スミス様が話されているハンジ様の姿は、今の貴方と異なって、とても寂しい気分になります」

    「…え?」

    「私が貴族であるから、貴方は私を一人の人間として見ていただけないのですか?」

    「…あの…」

    「私は貴方と友人になりたいのです」

    一体、このお嬢さんに何を吹き込んだのやらとハンジはハウゼン伯爵と話し込む上司を横目で見やった。

    「あの…ハウゼン嬢…」

    「マリアとお呼びください」

    「…ではマリア、貴方はエルヴィンから私がどのような人物と話されたのでしょうか?」

    「…型破りで、男性のような振る舞いで荒っぽく、案外ドジで無鉄砲、」

    ここでハンジはエルヴィンに内心文句を言ったのは言うまでもないだろう。

    「しかしながら、壁外を飛ぶ様は美しく、何よりも熱い心をお持ちだと…」
  47. 47 : : 2014/04/04(金) 07:21:27
    エルヴィンヒドイヴィン
  48. 48 : : 2014/04/04(金) 07:46:18
    また題名変わった!☆
  49. 49 : : 2014/04/04(金) 07:49:06
    期待しているよ!!
  50. 50 : : 2014/04/04(金) 13:01:47
    >>48
    すいませんw書きたい内容が多すぎて変更しましたw
  51. 51 : : 2014/04/04(金) 13:02:08
    TO ハニー
    サンクス!!
  52. 52 : : 2014/04/04(金) 13:03:20

    気恥ずかしさから、ハンジは耳を赤く染める。

    「それは…美化されていると言えばよいのか、前半に怒ればよいのか…」

    「いいえ。素直に喜べばよろしいと思います。スミス様は貴方の話をする時が一番楽しそうですもの…」

    マリアはうふふと笑うと、ハンジに一つの小包を渡す。

    「これを貴方に差し上げましょう」

    「…え?」

    小包のリボンをなるべく丁寧に外し、中を恐る恐る見やれば、

    「これは…!」

    中に入っていたのは、普段ハンジが壁外で使っているゴーグルに似たものであった。
    しかし素材は天と地の差、ちょっとやそっとでは壊れない金属でできていた。

    「このような高価な物を…」

    「差し上げます。ですから私と友人になりましょう」

    「…」

    ハンジは目の前の女性を見て、何故か自分の性格の悪い上司を思い出した。
    しかし二人には決定的な違いがあった。

    上司は意図的にだが、この目の前のお嬢さんは、

    「何か?」

    天然であった。
  53. 53 : : 2014/04/04(金) 13:04:52

    ハンジはあえて平時の口調でゴーグルを包みに戻して、マリアに返しながら話し出す。

    「…マリア、友人というのは買収されてなるものではないと私は思う」

    「…はぁ」

    「友人というのは長い時間を経て絆されるもの、君がもし本当に私の友人になるというならば、私は君と確かな友情を築きたい。
    ので、友人になると今軽々しく言うことはできない」

    「ということは、貴方は私と友人になる気が起きたということですか?」

    「まあ…そうだね」

    少し挑戦的に言ったハンジの言葉にマリアは楽しそうに瞳を輝かせた。
    内心ハンジはエルヴィンが何故父親でなく、娘のほうを口説こうとするのかわかった気がした。

    「ふふふ、では私と貴方の素敵な出会いの記念に、このゴーグルはとっておいてください」

    ゴーグルを差し出しながら笑う彼女にハンジは思った。
    面白い女性だと、さぞやエルヴィンも口説きがいがあるだろうと笑った。
  54. 54 : : 2014/04/04(金) 13:46:52

    「そういえば、ハンジ様。あの噂は本当ですの?」

    「うん?」

    「兵士長との熱愛話」

    その言葉にハンジは喉を詰まらせて、ごほごほと咳き込んだ。
    それを面白げに眺めるマリアの表情を、ハンジは見ることが出来ない。

    「だ、誰が…そんな話を!!?」

    「今日の夜会に出席した女性の大半は言っていましたのよ?
    兵士長は貴族のご婦人方の誘いを断ったというのに、貴方には自分からお誘いになったとか」

    「あれは彼が貴族の女性を苦手としていたから…」

    「例えそうであっても、周りの貴族はそうは思ってくれません」

    「…ありゃりゃ…」

    頭を抱えたハンジにマリアはくすくすと笑う。

    「笑い事じゃないよ、マリア」

    「私からすれば、貴方の表情がたくさん見れて嬉しいだけですもの…」

    「…そういう君だって、エルヴィンのことを好いているんじゃないのかい?」

    少しの仕返しにと、話題を振ってみるハンジはマリアの表情を伺った。
    先程遠めで見ただけだが、エルヴィンの前で彼女は頬を赤くして嬉しそうに笑っていたのだ。

    あれで好いていないと誰が言えるだろうか、しかしマリアは予想と反して浮かない表情で、

    「私は…そんなにスミス様に恋しているように見えますの?」

    「え?」

    「頬が赤くなるのだって、あの方の一言一句が歯の浮くような甘ったるいものだから照れているだけであって」

    「…じゃあ、エルヴィンに恋しているわけでなくて、ただ照れていただけ?」

    「はい!ですから、私は別にスミス様を好いているわけではありません。…良き、友人のつもりです」

    「…うそお」

    あまりの事実にハンジは頭痛を感じた。あの顔で恋していないなんて、と。

    「お父様も、スミス様にホの字とからかってくるのですが…」

    「いやいや、君の表情を見ていたら恋していると思っても仕方ないだろう?」

    「だって…スミス様は…褒め上手というか…話を聞いているとこっちが赤くなってしまうんですもの!」

    エルヴィンは女性を褒めるのが得意で、人たらしだからなあ…と他人事のようにハンジは思った。

    「とにかく、勘違いはしないでくださいませ!」

    「うん、わかったよ」

    苦笑気味に頷いたハンジは次の瞬間、マリアと顔を見合わせて、お互いに笑いあった。
  55. 55 : : 2014/04/04(金) 15:32:28
    タメ語と丁寧語だねー♪w
  56. 56 : : 2014/04/04(金) 15:48:59
    文章が美しいな。

    進行が遅い…
  57. 57 : : 2014/04/04(金) 15:55:34
    早く書け
  58. 58 : : 2014/04/04(金) 16:49:38
    ひなたぼっこでもして待ってよ~ーーy
  59. 59 : : 2014/04/04(金) 18:00:44
    期待してます!
    ヤバイ!良い友情だ!←
  60. 60 : : 2014/04/05(土) 02:15:53
    素晴らしいSSです!頑張ってください!
  61. 61 : : 2014/04/05(土) 06:27:40
    ヤバい…めっちゃ凄い…萌え死にそう…
  62. 62 : : 2014/04/05(土) 07:15:55
    マリア天然...
  63. 63 : : 2014/04/05(土) 12:29:44
    >>55>>58
    ハンジもどきさん!
    使い分けが難しいです…おろおろ

    >>56>>57
    gjさん!
    おそくてすいません!というかgjさんが褒めてくれた!嬉しい!
    とにかくスライディング土下座!!!

    >>61
    杞憂さん!萌え死に!!?ww
    私も毎度ハンジさんに萌え死にそうです…

    >>62
    リオン様!マリアは…うん、予想以上に天然になった…w
  64. 64 : : 2014/04/05(土) 12:57:51

    「何を話しているのかな?私の姫君達は…?」

    伯爵との会話を終えたのか、こちらに来てエルヴィンは微笑んだ。

    「貴方様の見事なたらし技術を褒めていたところですの」

    「おやおや、とんでもない。姫君には振られっぱなしですよ」

    「私は女性を見た途端に手の甲にキスをしてくる殿方は信用なりませんの」

    「世間知らずの貴方にしては懸命な判断ですね」

    二人の会話を聞いて、おや?とハンジは首をかしげる。

    「…スミス様限定ですわ?」

    「それは私を男として見て下さっていると解釈してもよろしいので?お美しい姫君」

    「なっ//」

    マリアはエルヴィンの紳士スマイルに頬を赤く染めた。
    少し想像していた会話と違うのはさておき、ハンジはよそよそとその場から逃げようとする。

    「何処に行きますの?ハンジ様」

    「何処に行くんだい?ハンジ」

    ぎくりとしたハンジの背中は、
    「此処にいたら面倒そうだから逃げるんです」と切実に訴えていた。

    「いやあ…二人とも仲が良いから邪魔はしないように…って」

    「ハンジ様は眼が悪いのでしたね。眼鏡の度が合っていないですわ」

    「…へ?」

    「私とスミス様は確かに大切な友人ですけれど、友人は友人でも悪友です。仲が良いなんてありえません」

    マリアの表情は、嫌なことを企むエルヴィンのソレと同じでドス黒く、
    「やっぱ、この二人似ている」と、ハンジは恐怖した。
  65. 65 : : 2014/04/05(土) 14:13:43
    エルヴィンかっこいい!
    姫ぎみ、何て言われてみたぁい!!
    いやっ、うそです…
    期待でございます!!
  66. 66 : : 2014/04/05(土) 14:21:45
    >>65
    僕が言ってあげるよハニー姫!←殴r
    すみません、調子こきました。エルヴィンの旦那にはどんな男も霞んで見えるのさ!
    げふんげふん。期待コールありがとう!ハニー!
  67. 67 : : 2014/04/05(土) 15:23:46
    眼鏡の度w
  68. 68 : : 2014/04/05(土) 15:54:01
    わ、私は姉さんに姫って言ってもらってるから羨ましくなんかないもん!!...うん、ない...もん

    マリア天然からの怖い...
  69. 69 : : 2014/04/05(土) 17:03:45
    >>67
    ハンジもどきさん!
    はいww貴族の嫌みが難しい(>o<)

    >>68
    マイエンジェル!
    自信なさげww!?
    マリアと団長は嫌みを言い合う悪友になってもらいました!w
  70. 70 : : 2014/04/05(土) 17:23:03

    「だいたい、こんな性格が悪い男性と友人になるお方なんているのかしら?」

    「いますよ。そこにいるハンジ・ゾエは私の大親友です」

    「あら?どうせ貴方のことだから脅したのでしょう?」

    「まさか…」

    エルヴィンの笑顔に、ハンジはエルヴィンとの出会いを思い出して何も言えなくなった。
    しかし、二人はそんなハンジの事など気にせず、続ける。

    「そうゆう貴方こそ、金をやるから友人になれとでも言ったのでしょう?」

    「失礼ね、私がそんな女に見えて?」

    「…さして変わらない気が…」

    ハンジは思わず呟くが、マリアが笑顔で見てくるので、慌てて口を押さえた。
  71. 71 : : 2014/04/05(土) 17:34:56

    「とにかく、私とハンジ様は友人になるために友好を深めているのです。スミス様は邪魔をしないでいただけます?」

    「ふふふ…それは失礼しました。…ですが、貴方には私の友人全員に会っていただきたいのですよ」

    エルヴィンの言葉にハンジは嬉しそうにマリアの腕を取った。

    「ハンジ様?」

    「マリア!そうしよう!他の二人も私と同じで変わっていてね!君もきっと気に入るよ!」

    「…//」

    ハンジの今にも抱きつきそうな勢いに、マリアは戸惑いながらも頷いた。
    手を繋いだことに対してか、頬を赤く染めているマリアの姿に、エルヴィンは愉快と笑った。

    「おや?マリア嬢はハンジにぞっこんらしいな」

    「う…うるさいですわよ!//」
  72. 72 : : 2014/04/05(土) 17:52:37

    壁で女性たちがまたも群れを作っていた。
    どうせそこに二人はいるだろうと近付いたが、エルヴィンに、「少し待っていなさい」とハンジは止められる。

    エルヴィンが群れに飛び込めば、ミケだけ連れて帰ってくる。

    「あれ?リヴァイは?」

    「あいつには夜会の女性に慣れてもらいたいからね。私はリヴァイのフォローに回るから、ミケはマリア嬢にご挨拶を」

    「ああ」

    そう言って、再びエルヴィンは群れへと消えた。

    「初めまして。ミケ分隊長、マリア・ハウゼンです」

    ミケは深々と頭を下げる。

    「ミケ・ザカリアスだ。エルヴィンに恋しているお嬢さん…だろう?」

    ふんと鼻で笑うミケの言葉にマリアは「はい?」と冷たい笑顔を浮かべ、ハンジは頭を抱えた。
  73. 73 : : 2014/04/05(土) 19:39:18
    マリア…wwwハンジさんにはかなわぬwww
  74. 74 : : 2014/04/05(土) 22:20:54
    こんばんは。
    マリアとエルヴィンのこれからが気になり過ぎます(>_<)
    エルヴィンがかっこいい…ハァ…
    続きのお話、待ってます!
  75. 75 : : 2014/04/06(日) 00:11:38
    >>73
    杞憂さん!
    ハンジさんには皆かないませんww

    >>74
    数珠繋ぎさん!
    団長は誰もが認める男前!
    マリアとエルヴィンは…悪友という関係でこの話は終えてしまうのですが、
    二人に何か進展あったらそれはそれで私的に美味しいですねww
  76. 76 : : 2014/04/06(日) 13:48:13
    このシリーズは、ダーリンのハンジさんへの想いがたっぷり詰まってますね♪
    素敵です!!
    期待!!
  77. 77 : : 2014/04/06(日) 14:53:08
    >>76
    マイハニー!
    ありがとう!確かにやりたい放題妄想を駆り広げ…げふんげふん。
  78. 78 : : 2014/04/06(日) 14:55:32

    「…ミケ分隊長…それは大きな間違いですわ…ハンジ様、この方に説明をしてくださいます?」

    マリアの纏う空気が重々しく、ハンジはうまく彼女に対して笑えなかった。

    「ミケ…彼女とエルヴィンはただの仲が良い友人…」

    「悪友ですの」

    ハンジの言葉に被さって発せられた単語に、思わずミケは噴き出しそうになった。

    「悪友…あそこまで恋しているオーラを出しておいて、無理があ…ぅお!?」

    ミケの言葉を無理やり押さえて、ハンジは苦笑いをした。

    「とにかく…!彼女とエルヴィンは恋愛関係では無いんだって!」

    ミケはハンジを横目で呆れたように眺めたが、とりあえずは納得したようだった。

    「マリア、彼は少し変わった癖があるけれど、気にしないでくれ!」

    「はい?」

    マリアが首をかしげたのと、ミケが彼女の匂いを嗅いだのは同時であった。

    ミケは眉を潜めると、

    「化粧臭い…」

    と鼻で笑った。
  79. 79 : : 2014/04/06(日) 14:57:32

    それにカチンときたのか、マリアはミケから離れてハンジに助けを求めるように抱き着いた。

    おそらく無意識の行動だろう。

    「何ですか!この人は!?」

    ハンジは近づくマリアの頭に、鼻を近づけて、

    「そうかな?甘くて良い匂いだと思うけれど?」

    と言う。
    それにマリアは耳を真っ赤に染めてハンジの顔を見つめる。

    「…本当に?」

    「うん。私は好きだよ、貴方の匂い」

    ミケはこの瞬間に、マリアのエルヴィンに恋している説を消滅させて、新たな仮説を導き出したのは言うまでもあるまい。

    「…ハンジ様は…ちょっと、ご自分の魅力を自覚した方がよろしいと思います」

    「へ?何が?」
  80. 80 : : 2014/04/06(日) 15:29:58

    「だ、だから…」

    「うん?」

    ハンジの不思議そうな顔にマリアは口を噤む。
    その様子をミケが楽しそうに眺めたのは本人には内緒である。

    「しかし、貴族のお嬢さんにしてはなかなか…変わった女だな」

    「ミケ!失礼だよ!」

    「構いませんわ。気を使われると退屈して嫌気が差しますし」

    「…う、おう…」
  81. 81 : : 2014/04/06(日) 15:34:15
    魅力の自覚w
  82. 82 : : 2014/04/06(日) 15:48:00
    こんにちは。
    ミケさんの「化粧臭い」に吹いたですwww
    私もあのにおい苦手です(^_^;)
  83. 83 : : 2014/04/06(日) 15:53:06
    >>81
    ハンジもどきさん!
    女の子もメロメロ?ww

    >>82
    数珠繋ぎさん!
    そうなんですよね~私も咳き込むので、ミケだったら、ひとたまりも無いかなってww
  84. 84 : : 2014/04/06(日) 19:08:18
    私の心を捕まれた!
  85. 85 : : 2014/04/07(月) 04:22:28
    いやハンジさん好きが意外にも多いな~まあ僕もだけど~いやハンジさん可愛い!無自覚なのもよしっ!!可愛いから許す!
  86. 86 : : 2014/04/07(月) 23:24:50
    >>84
    ハンジもどきさん!
    私の心も捕まった!ww

    >>85
    杞憂さん!
    すいません!私が溺愛しすぎてハンちゃんモテモテです!
    無自覚も意図的もなんでも許せる私です!ww
    もうハンジ好きの集まるグループでも作ってしまおうかww
  87. 87 : : 2014/04/07(月) 23:28:41

    「はあ…」

    ハンジは溜め息をつきながら、葡萄酒に手を伸ばそうとしたその時、何かの余興か、辺り一面が暗くなる。

    「…なに?どうしたの?」

    「…フォレスト家当主の挨拶だそうです」

    「ふーん、フォレスト家の…」

    マリアの応えに、どうせつまらない話を長く語るのだろうとハンジは息を吐いた。

    真ん中の方に光が当てられて、フォレスト家当主がニヤリと微笑む

    『皆さん、今日は私のためにお越しいただき、心から、お礼申し上げます』

    「別に来たくて来たんじゃないやい」

    「…では、抜けます?今日は満天の星空でしてよ?」

    「へぇ、悪くないね。ミケ…行ってくるよ!」

    ミケは顎をしゃくってニヤリと頷いた。
    それを見てハンジはマリアに誘われて、大きな扉から中庭へと出た。
  88. 88 : : 2014/04/07(月) 23:30:39

    「あ!リヴァイ!」

    中庭の噴水をバックに不機嫌そうな顔したリヴァイがハンジとマリアに視線を向ける。

    「リヴァイ…噂の兵士長ですか…?」

    「うん!リヴァイ、紹介するよ!エルヴィンの友人でハウゼン伯爵の娘、」

    「マリア・ハウゼンです」

    マリアは礼儀正しく頭を下げたがリヴァイは無言で明後日の方を向いた。
    その態度にハンジは腰に手を当てて口を尖らせた。

    「リヴァイ!挨拶くらいはしなよ!」

    「…」

    なおも何も言わないリヴァイに怒りから食らいつくハンジを見た後に、マリアは顔をしかめた。

    「…ハンジ様と兵士長熱愛説はやはり事実でしたのね…」
  89. 89 : : 2014/04/07(月) 23:34:13

    「まっ、マリア!!?」

    「残念です」

    心の底から溜め息をつくマリアに、リヴァイとハンジは衝撃を受けたように叫んだ。

    「何を言って…っ!?」

    「誰がこんなクソ眼鏡と…!こんな奴と恋するなんざ貴族の豚と結婚するよりあり得ねぇな!!」

    「なっ、こっ…こっちだって、リヴァイみたいなクソチビと結婚するよりイケメンな豚と一緒になったほうがましだね!」

    「俺が馬鹿なクソ豚に劣るだと…?ぶっ殺すぞ、クソ眼鏡!」

    「望むところだ、クソチビ!」

    ドレス姿にも関わらずハンジは構えをとった。
    上がる片足はチャイナドレスから大きく覗き、筋肉が発達した太股が顔を出した。

    リヴァイはボキボキと腕の関節を鳴らし、まるで対人格闘の訓練時のように睨み合う。

    「あの…、お二方…?」

    間に挟まれたマリアは私が理由なのかしら?と、反省しつつ、先の展開に対し、期待から可愛らしく笑った。
  90. 90 : : 2014/04/08(火) 02:26:47
    そこで戦い始めるのWWWW
  91. 91 : : 2014/04/08(火) 08:05:40
    おはようございます!
    えっハンジさんの戦闘力が想像できない未知数ですね(@_@)
    がんばれハンジさん!あの神スライディングを使うんだ~!
    期待です!
  92. 92 : : 2014/04/08(火) 08:07:01
    ハンジが私化してるnyny
  93. 93 : : 2014/04/08(火) 08:08:42
    いけー!!やれー!!
    リヴァイそこだっ押し倒せ!!
  94. 94 : : 2014/04/08(火) 16:42:15
    姉さん、本音が...!!

    ハンジ、自分が今どんな服装か考えて!!
  95. 95 : : 2014/04/08(火) 21:16:55
    TPOをわきまえなさい!byモブリット
  96. 96 : : 2014/04/08(火) 23:59:35
    >>90
    ハンジ大好き人間さん!
    いやあ…ちょっとヤンチャな二人が好きで…//

    >>91
    数珠繋ぎさん!
    弱くても強くても私的に美味しいハンジさんの戦闘力ですww
    ハンジさんのスライディング攻撃は私が爆笑なので自重wwww

    >>92
    ハンジもどきさん!
    え?マジですか!!?
  97. 97 : : 2014/04/09(水) 00:00:05
    >>93
    ハニーwwくっそう!押し倒したいぜ!兵長頑張れ!
    「…クソ眼鏡を押し倒すのは悪くねえが、驚くクッソ可愛いアイツを誰にも見せる気はねえ…」
    とか兵長言ってくれないかなwへタレ兵長もいいんだけどね。
    ああ!私に文才があれば!押し倒されたハンジさんの可愛さを表現できるのに!ちくしょう!げふんげふん。
    ふう、ダーリンちょっと落ち着くあるよ…Oo。。( ̄¬ ̄*)
  98. 98 : : 2014/04/09(水) 00:03:32
    >>94
    妹よ!
    兄も本音が抑えきれないよ!ww

    …まったくだぜ…wwハンジさんの生脚…はぁはぁ…!
    兄さんは今変態になっているよ!

    >>95
    ハンジ「モブリットが怒ったああ!!うわああん!」
    ↑誰これ?ww
  99. 99 : : 2014/04/09(水) 00:12:33

    「言っておくが、命乞いをするなら今のうちだぞ」

    「誰がしてやるもんか。貴方こそ、後で後悔する前に私に謝ったら?」

    「っは、お前が殴り合いで俺に勝ったことがあったか?」

    「今の貴方の格好じゃあ、普段どおりには動けないだろう?」

    ハンジはニヤリと笑った。

    確かに今のリヴァイの服装は固めの布で作られたタキシード。
    一方、ハンジのドレスは脚が大きく開いていて、動きやすいのは
    一目瞭然だろう。

    下着やらを気にしなければ、普段の兵団の服よりも動きやすいやもしれない。

    そしてハンジはハンジであった。
    性別ハンジと謂われた彼女は、下着で廊下を歩くという女性あるまじき行為を堂々とやってのけたという前科がある。

    そんな彼女が今更下着が見えた、などで羞恥心を持つだろうか?

    いや、ない。
  100. 100 : : 2014/04/09(水) 00:25:10

    案の定、ハンジは構わずリヴァイに蹴りを入れようと足をドレスから覗かせ…

    「っな!!?」

    見えそうで見えないという絶妙なところまでドレスの裾が捲れ上がり、リヴァイは息を呑む。

    「ば、バカ野朗が!」

    蹴りを避けながらリヴァイはハンジの腕を掴み、動きを止める。
    そこから何もしてこないリヴァイを不思議に思ったのか、ハンジは首をかしげた。

    「何?」

    「お前は…本当に…クソ野朗だな、ハンジよ…」

    「…貴方さ、私と喧嘩の殴り合い(蹴り含む)をしているんだから腕を掴んで止まらないでくれない?」

    「お前の今の格好を言ってみろ」

    「ドレス」

    「何風の?」

    「…チャイナ風と言われているらしい」

    リヴァイの質問に答えてゆくうちに怒りが冷めたハンジは黙って目の前の男の不機嫌そうな顔を見つめる。
    少しして、頭を勢い良く叩かれた。

    完璧な不意打ちに文句を言おうとすれば、

    「お前は女だな?ハンジよ…」

    とハンジ本人にとっては、当然の事を、重々しくリヴァイは言った。

    「うん」

    こくりと頷くハンジ。
  101. 101 : : 2014/04/09(水) 00:38:30

    「男は女の身体を見ればどうなる?」

    「欲情や、興奮といった、性的感情が実るらしいよ」

    「俺の性別は?」

    「男」

    「お前は?」

    「女」

    「周りには?」

    「男と女が大勢」

    そこで流石のハンジも理解した。

    「つまり…私のセクシーな脚と、見えそうな下着にリヴァイは興奮…ったあっ!!!なんだよ!ちょっとした冗談じゃん!」

    台詞の途中で頭を殴られたハンジは涙目で訴えた。
    怒りの矛先であるリヴァイは、中の明かりがついて、フォレスト家当主の挨拶が終わったことを確認する。

    「リヴァイ、その、…」

    中に戻ろうとしたリヴァイの腕をハンジは咄嗟に掴む。彼が振り向けば彼女の笑顔がそこにはあって、

    「…ありがとう!貴方が私の性別を忘れないおかげで、世間に醜態を晒さないですんだよ!」

    「…悪かった」

    「何が?」

    「豚どもより、お前のほうが…わ、悪くない」

    「ああ、私こそごめん!貴族のどんなイケメンよりも貴方のほうがカッコいいし、大好きだよ!」

    リヴァイは隠すように顔を背けて、今度こそ、中へと戻っていった。
  102. 102 : : 2014/04/09(水) 23:20:47
    リヴァハンやーーーーー♪
  103. 103 : : 2014/04/09(水) 23:22:28
    >>102
    ハンジもどきさん!
    ふふふ…少しだけ匂わせてしまいましたw
  104. 104 : : 2014/04/09(水) 23:23:22

    「あ~あ、リヴァイってば照れ屋なんだから…」

    「貴方の熱烈な告白に頬を染めない殿方なんて、いるんですか?ぜひ会ってみたいわ」

    マリアはにこりと微笑むと、ハンジを連れて噴水の目の前にある豪華なベンチに座った。

    「あのねえ…、私とリヴァイは…」

    そこでハンジの声は途切れた。
    彼女の視線の先には、フォレスト家の娘と、エルヴィンが笑い合う姿。

    「…フォレスト嬢が…何か?」

    「彼女…さっきはリヴァイのこと狙っていたのに…次はエルヴィンか。好きにはなれないな、ああゆう、お嬢様は…」

    本気で嫌そうな顔をしたハンジにマリアはくすりと笑う。
  105. 105 : : 2014/04/09(水) 23:24:56

    「貴方のその心は…スミス様?それとも兵士長さんのもの?」

    「へ?…えと、え?」

    首をかしげる彼女にマリアは言った。

    「兵士長さんとは、どのような関係?」

    マリアの表情は先程とは違い、真剣であった。
    ハンジもまた、真剣に考え、答える。

    「…弱点を明かせる…相棒…かな?」

    「じゃあ…スミス様は?


    ………私は?」


    「…え?」

    ハンジは呆けた顔をしている。
  106. 106 : : 2014/04/09(水) 23:29:51

    マリアとハンジは、これから友好関係を築こうとしているだけの、…会ったばかりの、
    知り合い程度の関係だと言うことを、マリアは十分理解しているつもりでいた。

    しかし、マリアは続ける。

    「私は欲しいものは直ぐに手に入れる女です。ハンジ様…いえ、ハンジ、私のものになりなさい…」

    「…」

    「貴方が望むなら、全てを与える。だから…貴方を私に……、」

    マリアは手をハンジへと伸ばした。

    「…マリア…すまない」

    その言葉に、動きを止めた。

    「何故?私がまだ貴方の友人ではないから?」

    「いや…もう、十分すぎるほど私は君のことが好きだし、友人と呼べる関係に、とても近い関係だと思う。」



    「しかし…私にはもう、全てを捧げたいと願う上司がいる。
    …一緒に酒を飲んでくれる親友に、背中を見せられる相棒も…」



    ハンジは仲間達の姿を思い浮かべて、そう言った。
  107. 107 : : 2014/04/09(水) 23:36:45

    ハンジが何を言わんとしているのか、マリアには嫌と言うほどわかった。

    「私は、貴方の隣には…」

    「居ては駄目だよ…」

    「…」

    見上げた彼女の瞳はとても優しげで、悔しさよりも愛しさが、マリアの中に込み上げてきた。

    「マリア…君は美しい。そして、純粋だ。私の隣は君には無理だし、居ることは許されない」

    「…」

    「だけれど約束しよう。君に、私の友人であるマリア・ハウゼンに危機が訪れたら、必ず助ける。君の力になる」
  108. 108 : : 2014/04/09(水) 23:37:38

    ハンジの言葉にマリアは何か言おうとするが、

    「ああ、マリア…こんなところに…、ゾエさんも一緒だったのですか!」

    というハウゼン伯爵の声に阻まれた。

    「フォレスト家当主の挨拶も終えたので、私達は早々に帰ろうと思います」

    ハンジにそう言うと、ハウゼン伯爵は自分の娘を見た。娘は泣きそうな表情でハンジを見ると、笑った。

    「ハンジ様…今日の貴方との出会い…心から良かったと思えましたわ」

    「私もだよ、マリア。また、」

    「ええ、また…」

    そこで二人は別れた。

    父についてゆくマリアは思い出したように、フォレスト嬢と話しているエルヴィンに近付く。

    「申し訳ありません。スミス様を、お借りしても?」

    フォレスト嬢は、同じ貴族相手だからか、素直に頷いた。
  109. 109 : : 2014/04/09(水) 23:41:06
    ハンジは、相当ストレスだろうね。
  110. 110 : : 2014/04/09(水) 23:43:45

    「で?どうしましたか?マリア嬢」

    「私と父の見送りをしてくださる?」

    「喜んで」

    エルヴィンとマリアは一言も話さずに自分の後ろをついてくる。
    そのことに息苦しさを覚えたのか、ハウゼン伯爵は、

    「私が馬車を持ってくる間、スミスさんと此処で待っていなさい」

    そう告げて早足で逃げていった。
    残された二人は、やはり暫し無言であったが、ついにマリアが口を開いた。

    「貴方の大切な壁の花に振られてしまいました」

    「ほう…それはそれは、ご無礼を」

    「うそつき、そんなこと思っていないくせに…」

    「ばれてしまいましたか…」

    ニヤリと勝ち誇ったように笑うエルヴィンに、マリアは悔しそうに睨んだ後に、

    「でも、諦めませんから」

    と固い笑みを向けた。
  111. 111 : : 2014/04/09(水) 23:48:27

    「私にもチャンスがあることは分かりましたし?」

    「…」

    「私…好きなものは全力で手に入れますから」

    今度はエルヴィンが表情を固くした。
    二人の間には火花でも飛んでかのように冷たいのだが、お互いはあくまで笑顔だ。

    「覚悟しておくのですね」

    そう言い残し、マリア・ハウゼンは迎えに来た馬車に身を任せて帰っていった。
  112. 112 : : 2014/04/09(水) 23:54:25

    マリアと別れたハンジは、寂しさと、申し訳なさやらで、複雑な心境により、少し切なげであった。

    「はあ…」

    「ハンジ…やっと戻ってきたかと思えば溜め息か?」

    ちっとも心配していない声音で言ってくるミケに、ハンジは怒りから彼の片手にある酒を勢い良く飲み干す。

    「あ、馬鹿っ、勿体無い。さっきのは結構熟成されていたんだぞ?」

    「あ~!美味しい!何これ!いい感じ!」

    「…」

    ハンジの感想にミケはよけい、やるせない気持ちになって、同じ酒を探そうと辺りを見渡した。
  113. 113 : : 2014/04/10(木) 18:54:18
    ミケハン?
  114. 114 : : 2014/04/10(木) 23:33:23
    >>113
    ハンジもどきさん!
    今回の話は親愛よりなので、ミケハンでもリヴァハンでもないですww
    ミケナナ前提なので、リヴァハンに…近いのかな?
  115. 115 : : 2014/04/11(金) 00:06:01

    「…む?」

    ミケは視線の先にエルヴィンを認めると、グラスを掲げた。

    「おい。熟成されている葡萄酒はどこに…、どうした?」

    「…いや、」

    「あ、エルヴィン!マリアの見送りをしていたんでしょう?お疲れ様!しかし、本当にありがとう!
    貴方が彼女を紹介してくれたことに心から感謝するよ!」

    「…」

    微笑むハンジに、エルヴィンは珍しく、隠すことなく不機嫌そうな顔をした。

    ミケもハンジも、エルヴィンの表情に首をかしげる。

    「どうしたの?」

    「いや…マリア嬢のこと、気に入ったのかな?」

    「もちろん!貴族のお嬢様とは馬が合わないと決め付けていたけれど、考えを改めることにするよ!」

    「…」
  116. 116 : : 2014/04/11(金) 00:16:35

    エルヴィンは溜め息に似たものを口から出すと、ハンジが持っているグラスや食べ物をテーブルに戻し、

    「ハンジ…踊ろうか?」

    「…へ?」

    彼のいきなりの言葉にハンジは眼を見開いた。

    「いや、私は…だから、身体が本調子じゃないと…」

    「嘘なのだろう?」

    「うん…そう、貴族の男に嘘ついたから、踊っているところを見られたら困るんだ」

    「大丈夫だ。君が今夜に会場内を歩き回って、元気そうにしていたのは誰もが知っている。」

    「でも…」

    「踊りましょう、ハンジ・ゾエ」

    ニコリと笑顔を向けてくる目の前の男にハンジは怪訝そうに眉をひそめる。

    「あのさ…」

    何か言おうとすれば、それを阻もうと、ハンジの腕を掴み、エルヴィンは踊り場へと向かう。
    流れるように背中に手を回されては、優雅にステップを踏み出した彼に、合わせるほかは無いだろう。

    「ハンジ…」

    「…なに?」

    定期的な動きをしながら、二人は会話を続ける。
  117. 117 : : 2014/04/11(金) 00:23:20

    「マリア嬢に何を言われた?」

    「…私のものになれ、という熱烈な告白を受けたよ」

    「…ほう…それはそれは…で?君はなんて?」

    「私には貴方がいる、貴方だけじゃない。ミケやリヴァイ…そして、兵団の皆。…だから君の隣にはいることができない」

    そう、言った。と、ハンジはぼやくように説明する。

    エルヴィンはハンジの応えに安堵したのか、無意識に息をついた。

    「きっと…彼女も分かってくれたはずだよ」

    「無理だな」

    「…え?」

    即座に帰ってきた言葉に、ハンジは顔を上げた。
  118. 118 : : 2014/04/11(金) 17:47:42
    どない意味やねん?
  119. 119 : : 2014/04/11(金) 21:52:08
    >>118
    ハンジもどきさん!
    今のハンジさんの気持ちがきっとそれですね!
    続きをお待ち下さい(^_^)ゞ
  120. 120 : : 2014/04/13(日) 01:29:49

    「彼女がお前を諦めるわけがないだろう」

    「へ?…エルヴィン?」

    「彼女と私は似ている、と思わなかったかい?」

    少し怒気が含まれた声に怯えながらも、ハンジは頷く。

    「同じような性格だから、私にはわかる。彼女は、欲しいものを諦めたりは、しない」

    「…」

    「彼女がもし、権力という武器を覚えてしまったら、君を私から奪うなど、朝飯前だ。
    まあ…そんな愚かなことはしないと思うけどね…」

    すっかり、感情を込められた説明に、ハンジは瞠目した。

    「エルヴィンは…そんなに私を奪われたくないの?」

    「ああ。私は今、君がマリア嬢のところに行ってしまわないかと、不安で仕方が無いよ。君も、」

    一拍おかれた言葉にハンジは眼を細める。

    「女性なのだから」

    「エルヴィン…」

    「女性は幸せで裕福な生活を望むものだ」

    「エルヴィン…っ!」

    「君が壁外よりも、此処を選ばない保障がどこにある?」

    エルヴィンの言葉にハンジは耐え切れなくなって、彼の服を必死に掴んで、首を振った。
  121. 121 : : 2014/04/13(日) 03:32:11
    エルハン?ですか?わたしはリヴァハンが好きですね!
  122. 122 : : 2014/04/13(日) 13:05:29
    >>121
    ハンジ大好き人間さん!
    私もリヴァハン派です!エルハンも大好物ですが!!
    今回はエルハンじゃないです!あくまで主従関係をアピールできたらなと思います!
  123. 123 : : 2014/04/13(日) 18:27:41
    ヤヴァイ!
    全身から汗が!
  124. 124 : : 2014/04/13(日) 22:56:09
    いつも、楽しみにしてます!影ながら応援していまーす(´▽`)ノ
    更新、ファイト!!
  125. 125 : : 2014/04/13(日) 23:33:26
    主従関係…(ゴクリ((←は?
  126. 126 : : 2014/04/14(月) 20:46:22
    >>122
    私はハンジさんが幸せならそれでいいです!!
  127. 127 : : 2014/04/14(月) 23:28:54
    >>123
    ハンジもどきさん!
    いつも有難いお言葉ありがとうございます!
    ここからのハンジさんは少し男らしいので、好みに合わなかったらすいません!

    >>124
    進撃のJKさん!
    あああああありがとうございます!!!///
    頑張って進めます!

    >>125
    暇人さん!
    気持ちはわかりますよ!!主従関係って、なんか興奮しますよね
    ←殴r

    >>126
    リオン様!
    同意見!皆が幸せならなんでもよし!ハンジさん幸せなら全部よし!
  128. 128 : : 2014/04/14(月) 23:41:43

    「エルヴィン!聞いてくれ!私は…っ!」

    「…すまない。ハンジ…意地が悪かったね。忘れてくれ…」

    泣いていると思ったのか、ハンジの頭を撫でようとするエルヴィンの腕を、ハンジは掴んだ。

    その行動に、エルヴィンは動きを止める。
    踊り場のど真ん中で、踊りをしない組がそこにあれば、意識せずとも視線は集まる。

    会場内の人間が、伝染するように、そこへと視線を送り始めた。

    「ハンジ…?」

    「貴方の不安はどうすれば、解消される?」

    「…」

    「私は、貴方の不安がなくなるまで、貴方に忠誠を誓う事だってできる!」

    ハンジは、やはり泣いていた。
    しかし、放たれた声は力強く、背中がびりびりと刺激されるほどに強い思いが込められていた。

    「貴方が望むなら、貴方の望むものを全て、何をしてでも手に入れてみせる!」

    「…」

    「貴方のためなら、私は、人類に捧げた心臓を、貴方に差し出す事だって迷わない!!」

    真っ直ぐに向けられた目は、嘘偽りなど感じられない。

    エルヴィンはなんとも言えない熱い気持ちが胸に集まるのに気づく。
    ふと、息をつくと、すまなかった、と謝罪をハンジへと向けた。

    「軽薄なことを言った。すまない、ハンジ…」

    美しいヘイゼルの瞳から流れる涙を拭いながら、エルヴィンは再び謝った。
  129. 129 : : 2014/04/14(月) 23:58:46

    瞬間、ぱちぱちと、周りの貴族が拍手を送ってくる。

    「いやあ!なんと素晴らしい主従愛なんだ!」

    「スミスさんの人望がなせる技ですの?」

    「あの女性の覚悟、なんと美しいのでしょう!」

    「調査兵団はあそこまで教育が行き届いているのだな!」

    などと、好き勝手。

    人の目に、迂闊にも気づかなかったハンジは、不安げにエルヴィンを見上げた。
    しかし、彼女が想像した彼の表情とは、異なる笑みを目の前の男は浮かべていて…

    ハンジは背中に悪寒が走ったのを感じた。

    「ふふ…これで援助金がまた、増えた…な」

    ニヤリと微笑むエルヴィンの顔を、誰が悪人でないと言えるだろうか?

    「ままま…まさか…えええ、エルヴィン…貴方…」

    「どうかしたかい?ハンジ、喜びなさい。君が大好きな遠征は、もしかしたら時期が早まるかもしれないぞ?」

    「あああ…ああああ…」
  130. 130 : : 2014/04/15(火) 00:01:17

    悔しそうな声を上げるハンジに、遠くのほうで眺めていたミケやリヴァイが近寄る。

    「おい、クソ眼鏡、お前は人の目を気にしろとなんど言えば…おい?どうした?」

    奇声を上げるハンジを、気持ち悪く思ってか、リヴァイは首をかしげる。

    「リヴァイ~!!私の上司は腹黒だああ!」

    「今更か…」

    うわーん!と泣き喚くハンジを横目に、ミケは鼻で笑う。
    誰を笑ったかといえば、腹黒宣告をされた、色男に対してだ。

    「苦し紛れの言い訳にしてはうまくいったな」

    「うるさいぞ、ミケ」

    ふと、見れば、珍しく顔をほのかに赤くしたエルヴィンの顔。
    この場にナナバがいれば、こんな彼を見て爆笑しそうだと考える。

    ミケはリヴァイと戯れる、美しい女性を見て笑った。

    「たぬきも形無し、か」

    「たぬきとは、私のことか?」

    「他に誰が?」

    その言葉に、不服気に口を尖らせたエルヴィンに、今度こそミケは鼻ででなく、声を上げて笑ったのだった。
  131. 131 : : 2014/04/15(火) 18:11:31
    ハゲ狸、毛抜きw

    いやーん(。´Д⊂)ハンジかっこいい!
  132. 132 : : 2014/04/15(火) 23:52:18
    >>131
    ハンジもどきさん!
    イケメンハンジさんが大好きな私ww
    そろそろこの話も終わりです!応援ありがとうございました!
  133. 133 : : 2014/04/15(火) 23:54:10

    一方、リヴァイもまた、不服気な顔をしてハンジに詰め寄った。

    「おい、クソ眼鏡!俺の誘いは断り、エルヴィンとは踊る…こりゃあ一体どうゆうこった?あ?」

    「成り行きだよ!私だってエルヴィンにからかわれたと言うか…ダシに使われて悔しがってるんだからね!」

    「ちっ、おい、行くぞ」

    「へ?」

    「踊るぞ、と言っている」

    リヴァイの言葉に、ハンジは照臭げに頭をボリボリと掻いた。

    「あ~いや、いい。さっき目立っちゃったから行きづらいし」

    「…俺が二度も誘ってんだぞ?」

    「いいじゃん。どーせリヴァイは、私なんかよりずっと可愛い女の子と踊ったんでしょ?何回も!」

    一拍置いて、溜め息に似た息を吐くと、

    「私は壁の花でも気取らせてもらうよ」

    と笑った。
  134. 134 : : 2014/04/15(火) 23:57:14

    その瞬間に、リヴァイはハンジの頭に、口直し用の蒸留水を上からかけた。

    綺麗に整えられた髪は水により力をなくし、化粧のために塗られた白い粉は流れ落ちる。

    「え…?」

    「確かに、第四分隊長…ハンジ・ゾエには壁の花がお似合いだが…奇行種ハンジなら…似合うどころか気取れやしない」

    「へ?はぁ?…貴方もしかして化粧してる私が嫌いなわけ?」

    「ああ…気に食わない」

    こくりと頷くリヴァイに、ハンジは苦笑いを浮かべた。

    水を含んだ化粧の粉はべちゃりと粘り気が出て気持ちが悪い。
    整えた髪も、ぐしゃぐしゃなので髪止めを外す。

    「ほんっと素直じゃないんだから。ようは、リヴァイは…化粧している私より、普段の私の方が好きなわけね!」

    「…誰も言っていない」

    「は~あ~びっしょり…」

    リヴァイを無視して、ハンジはそう呟くとにやりと笑った。

    その顔は勇ましく、壁の花なんて美しく繊細なものではない。

    「おやおや、ハンジもこのようになってしまったし、帰ろうか」

    「…そうだな、化粧臭い」

    「へぶしっ!う~、風邪引いたらリヴァイのせいだからね!」

    「安心しろ。バカは風邪を引かないらしい」

    「リヴァイよりは頭良いもん」

    「テメエ…」

    ハンジの言葉にエルヴィンやミケも確かにと笑う。

    「お前ら…!」

    大の男二人は、人類最強の怒りから逃げようと、急ぎ足で馬車のある方へと走り出す。
    それをリヴァイは追った。

    「あ!皆待ってよ!」

    そんないつまでも子供らしい仲間に、ハンジは満足しながらそれを追いかけて走り出したのだった。







    END
  135. 135 : : 2014/04/15(火) 23:58:03
    何が書きたかったのやら、好き勝手夜会話を書かせていただきました!
    ここまで読んで下さった方、ありがとうございました!!
  136. 136 : : 2014/04/16(水) 00:03:29
    おまけ

    ハンジ「私の喜怒哀楽ってさ!結構わかりやすいと思うけど、ミケとか変化なさそうだよね!」

    ミケ「馬鹿言え。俺よりエルヴィンの方が分かりづらいに決まってる」

    ハンジ「そうかな~?」

    リヴァイ「エルヴィンは常時、嘘くせえからな。どれが本当なのかわかりやしねえ」

    ハンジ「ああ!でもイラついている笑顔は黒いよね!」

    リヴァイ「気色悪い」

    ミケ「性悪そうだ」

    エルヴィン「…お前たち、少し言い過ぎではないかな?」

    ハンジ「ということで、次回はエルヴィンの喜怒哀楽だよ!」

    ミケ「何が、ということでなんだ?」

    ハンジ「ミケ!細かいことは気にしないの!ではでは!さらば~♪」
  137. 137 : : 2014/04/16(水) 06:26:22
    えるヴぃん
    わからん!w

    頑張ってくださいね♪

  138. 138 : : 2014/04/18(金) 11:22:12
    ハンジの喜怒哀楽がわかりやすかった。
    エルヴィンに期待だ
  139. 139 : : 2014/04/18(金) 20:45:26
    おもしろかったで~す♪
    ハンジ様マジきゃわわ///

    エルヴィン編にも期待☆
  140. 140 : : 2014/06/14(土) 20:49:29
    エルヴィンが待ち遠しい
  141. 141 : : 2020/10/06(火) 10:13:02
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
  142. 142 : : 2020/10/27(火) 10:31:11
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
kokonattukasi

@kokonattukasi

この作品はシリーズ作品です

幹部組の喜怒哀楽~in夜会 シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場