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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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進撃の錬金術師《プロローグ》

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  1. 1 : : 2014/03/15(土) 00:26:29
    進撃の巨人✖️鋼の錬金術師です

    進撃の巨人と鋼の錬金術師が完全にごっちゃになった世界です

    他のやつと平行してやってるので、投稿が遅いです
  2. 2 : : 2014/03/15(土) 09:24:30
    錬金術は物質など理解、分解、再構築する科学なり

    されど、万能の技ではあらず

    無から有を創ることかなわず
    何かを得ようと欲すれば、同等の代価を支払わなければならない
    これすなわち、錬金術の基本、等価交換である

    錬金術に禁忌あり、そは人体錬成なり、これ何人も犯すことなかれ
  3. 3 : : 2014/03/15(土) 09:55:24
    ここに、禁忌を犯した錬金術師がいた

    辺りに血が飛び散ったへや
    その部屋の真ん中に人体錬成ようの錬成陣が画かれている
    しかし、それによって造られたのものは、人間の形すらしていなかった

    「クソー!持って行かれたー!!!」

    錬金術師の片足がなくなっている
    人体錬成を行った者はその代償として、体を持って行かれる

    しかし、もっと大変なのはこの錬金術師の弟の方だ
    弟は体の全てがなくなっている

    「返せよ!たった一人の弟なんだよ!!!」

    錬金術師はそばにあった鎧に、自分の血で印をかいた


  4. 4 : : 2014/03/15(土) 10:21:12
    この国の名はアメストリス

    世界有数の錬金術師大国であり、軍事国家である

    この国のトップ、大総統キング・ブラットレイにより、この国は他国の領土を奪い、めまぐるしい発展を遂げた

    この国では100年前にある生物が現れた
    巨人である

    巨人はひとを食う化け物で、その生態は謎に包まれている

    この国は錬金術と高い軍事技術により、かろうじて巨人の脅威から防いでいた

    しかし20年前、アメストリスが今の形までに至ったとき、巨人が謎の大量発生をした

    やもなくこの国は錬金術により、巨大な壁を建設することにより、再び巨人の脅威から逃れた
  5. 5 : : 2014/03/20(木) 00:29:40
    現在公開可能な情報

    この国の形

    この国の壁は原作と違い、壁は一枚しかない

    この国の領土は、本当はもっと広く、壁が広がっている場所は領土の一部でしかない

    (壁の広さは鋼の錬金術師の原作と同じくらいで、本当の領土はもう少し広い)




    わからない人は原作とは違うというところだけわかってもらえたら充分です
  6. 6 : : 2014/03/20(木) 21:56:52
    ウエストエリア

    シガシンナ区

    マフラーを巻いた少女「エレン!!
    起きて、もう帰らないと日が暮れる」

    少女が木の下で眠っている少年を起こそうとしている

    エレン「………?……あれ?……」

    エレンと呼ばれた少年が目を覚ます

    エレン「あれ?…ミカサ……お前…髪伸びてないか?…」

    ミカサ「・・・・・」

    ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」

    エレン「いやっ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど………なんだっけ、思い出せねぇな…」

    ミカサ「エレン?
    どうして…泣いてるの?」

    エレン「え…!?」
  7. 7 : : 2014/03/24(月) 20:21:59
    内門付近

    ミカサ「理由もなく涙が出るなんて、一度おじさんに診てもらったら?」

    エレン「バカ言え!
    親父にこんなこと言えるか」

    酔っ払ったおじさん「何泣いてんだエレン?」

    酒を飲んでるが、軍の隊服を着ている

    エレン「!!ハ…ハンネスさん」

    ハンネス「ミカサになんか怒られたのか?」

    エレン「は!?何でおれが泣くんだよ!…って
    酒くさ!!」

    エレン「え?………また…飲んでる」

    エレンが酒を飲んでる軍人達を見て言った

    ハンネス「お前らも一緒にどうだ」

    エレン「いや…あの…仕事は?」

    ハンネス「おう!今日は門兵だ!
    一日中ここにいるわけだから、やがて腹が減り喉が渇く
    飲み物の中に酒が入ってたことは些細な問題に過ぎねぇ」

    ハンネスがあたりまえのように話す

    エレン「そんなんでいざってとき戦えんの!?」

    エレンが少し怒りながら言う

    ハンネス「………いざってときってなんだ?」

    エレン「決まってんだろ!
    奴らが壁を壊して!!街に入ってきた時だよ!!!」

    エレンが大声で叫ぶ

    ハンネス「おいエレン!
    急に大声出すんじゃねぇよ…」

    ハンネスが頭を抱える、酔った頭に響くのだろう

    駐屯兵1「ハハハ…元気がいいな医者のせがれ!!」

    駐屯兵1「奴らが壁を壊すことがあったら、そらしっかりやるさ。
    しかしな、そんなこと一度もないんだぜ」

    エレン「で…でも!そうやって安心してる時が一番危ないって、父さんが言ってたんだ!!」

    ハンネス「まぁ…確かにそうかもな。
    街の恩人のイェーガー先生には頭があがらねぇんだ。
    この国でも、錬金術の使える医者は珍しいしな」

  8. 8 : : 2014/04/09(水) 00:43:35
    ハンネス「でもなぁ…やつらに、この50mの壁をどうこうできるとは思えないんだ」

    エレン「じゃあ、そもそもやつらと戦う覚悟なんてねぇんだな!?」

    ハンネス「ねぇな!
    でもなエレン…
    兵士が活躍するということは、それこそ最悪の時だ……イシュヴァールの内乱のようにな…」

    ハンネス「おれの後輩に1人、ビューズってのがいてな、そいつはあの内乱の前線にいたんだ。
    おれも少しだけ参加したが、ひどいもんだった…死体がゴミのように転がっていた。
    おれでもこんなんだ、前線にいたあいつがどう思ったか、想像もつかない」

    ハンネス「おれたちが「ただ飯食らい」ってバカにされてる方が、みんなは平和に暮らせるんだぞ?」

    駐屯兵「ハンネスの言うとおりだ。
    もともとこの国は物騒だってのに、その上壁外に出てまで戦おうなんて、調査兵の連中の気がしれねぇ…」

    エレン「………!
    壁の中にいても、飯食って寝れば生きていけるよ…でも…それじゃあ…
    まるで、家畜じゃないか」
  9. 9 : : 2014/04/09(水) 01:10:19
    ハンネスと別れたエレンとミカサは、家に帰る途中、調査兵達の帰還に遭遇した。

    住民「これだけしか帰ってこれなかったのか…」

    住民2「今回もひどいな…」

    兵士の中には重軽傷それぞれ、腕を片方失ったものや、顔に大怪我をおった者やそれを介抱する者…

    どの兵士もその目には光が灯っておらず、絶望のどん底に沈んだような顔をしている。

    女性「ブラウン!ブラウン!」

    1人の女性が、誰かを探している

    女性「キース少将!
    息子が…ブラウンが見あたりませんが…息子はどこにいるのですか!?」

    キース「………ブラウンの母親だ…
    もってこい…」

    小包が渡された

    女性「………え?」

    小包の中に人の腕が入っている

    キース「それだけしか、取り返せませんでした…」

    女性「うああああああ!!!」

    周りが静まり、ブラウンの母親が泣く声だけが聞こえる

    女性「…でも…息子は…役に立ったのですよね……」

    キース「・・・・・」

    女性「息子の死は!!人類の反撃の糧になったのですよね!!?」

    辺りが静まり返った

    キースが「もちろん」…っと言いかけたが、考え直し…

    キース「今回の調査で…我々は…今回も…」

    キース「何の成果も!!!得られませんでした!!!」

  10. 10 : : 2014/04/12(土) 00:19:46
    帰宅

    イェーガー家

    エレン「あれ?父さん、今から出かけるの?」

    グリシャ「ああ、中央の街に、診療だ」

    ミカサ「………エレンが…軍に入って、調査兵になりたいって…」

    エレン「ミ…ミカサ!!言うなって」

    カルラ「エレン!!」

    カルラ「何を考えているの!?
    壁の外に出た人類が、どれだけ死んだか分かってるの!?」

    カルラがエレンに怒鳴って説得する

    エレン「分かってるよ!!」

    グリシャ「……エレン
    どうして調査兵になりたいんだ?」

    エレン「ここで誰も続く人がいなかったら、今までに死んだ人達の命が無駄になる!」

    エレンとグリシャが見つめ合う

    グリシャ「…そうか…
    列車の時間だ。そろそろ行くよ」

    グリシャが立ち上がる

    カルラ「ちょっと…あなた!
    エレンを説得して!!」

    グリシャ「カルラ…人間の探究心とは、誰かに言われて抑えられるものではないよ」

    グリシャ「……………エレン
    帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう」

    グリシャが首にかけた鍵を取り出し、そう言った。

    エレン「ほ…本当に!?」


  11. 11 : : 2014/04/12(土) 00:57:05
    この後、エレンはカルラと軍のことでケンカになり、エレンは友達のアルミンに会いに行き、壁内について話した


    アルミン「現在ある壁外へ行く方法と言ったら、北か東しかない。
    東の砂漠と北の山脈には、他と比べてなぜか巨人の数が少ないからだ」

    アルミン「特に東の国、"シン"ならまだ交流も行われている。
    でもシンに行くには砂漠を越えなければならない。
    しかも巨人が少ないとは言っても、いないわけじゃない」

    アルミン「北も同様、過酷な環境に数は少ないが巨人の脅威、そして大国、"ドラクマ"」

    アルミン「外の世界に行くことは難しい状況だ」

    エレン「でも、不可能ってわけじゃないんだな?」

    アルミン「うん…勇敢な商人なんかは、シンで商品を仕入れたりするしね」

    アルミン「でも、下手に外に出ようとして、やつらを壁の中に招くことがないように
    軍の方針として、外の世界への必要最低限の情報を得ることをタブーにしたんだ」

    エレン「つまり、軍がビビりすぎっつーだけの話だ!」

    アルミン「…そうなんだよ、でも本当にそれだけの話なんだろうか?」

    エレン「自分の命をかけるんだ、おれらの勝手だろ!」

    ミカサ「絶対、駄目」

    エレン「・・・・・」

    エレン「そーいや、お前よくも親にバラしたな!!」

    ミカサ「協力した覚えはない」

    アルミン「で…どうだった…」

    エレン「そりゃあ、喜ばれはしない…」

    アルミン「そりゃそうだよ…」

    エレン「なっ、なんだよ
    お前もやめろっていうのか!?」

    アルミン「だって…危険だし…気持ちはわかるけど。
    この壁ができてから、別に悪いことばかりじゃない、他国とのいざこざがなくなったしね」

    アルミン「確かに、この壁の中が未来永劫安全だと思ってる人はどうかと思うよ。
    今日、壁が壊されない保証なんか、どこにもないのに…」

  12. 12 : : 2014/04/12(土) 01:11:36






    ドオ!!!


    ビリビリ


    突然の衝撃で、地面が揺れた

    「「「!!?」」」

    エレン「な…なんだ!?
    地震ってやつか!?」

    街の人達が壁を見ている

    エレン「言ってみよう」

    妙な胸騒ぎがする

    エレン「アルミン、一体何が…!?」

    しかしアルミンは返事をしない。
    壁を見て硬直している。

    エレン「お…おい…何が見えるってんだよ!?」




    壁の外側から蒸気が上がっている

    だがそれ以上に、壁の上に何かが見える

    人の手だ
    いや、人のような者の手だ
    その手が、壁のてっぺんを掴んでいる


    アルミン「そんな…!!
    あ…あの壁は……ご…50mだぞ……」

    エレン「…あ…………やつだ……」

    手の主が姿を表そうとする

    エレン「巨人だ」


    全長60mはあるか
    皮膚のない巨大な巨人が、街を見下ろしている




  13. 13 : : 2014/04/12(土) 01:19:58
    現在公開可能な情報

    外の世界

    この国では、外の世界のことを知ることは禁止されている。
    しかし、他国との貿易のため、一部の者は外の世界に行くことが許されている。
    商人が他国(主にシン)と貿易する際、軍の許可証が必要になる。
    もちろん軍の許可がなく外の世界に行った者は罰せられる。
    原作とは違い外の世界に行く方法もあるが、危険を冒してまで壁を出る者は少ない
  14. 14 : : 2014/04/12(土) 01:39:24
    ドッゴォォォ!!!!



    超大型巨人により、壁が破壊された

    破壊された壁の破片が、四方八方に飛び散り、街中に降り注いだ

    破片は建物を破壊し、人を殺した



    巨人が去って行った



    わああああああああ!!!

    街中に人々の悲鳴が響く

    アルミン「逃げるぞ2人とも!
    早くしないと、次々と巨人が入ってくる」

    エレンが走り出した

    ミカサ・アルミン「「エレン!?」」

    エレン「壁の破片が飛んで行った先に家が!!母さんが!!!」

    ミカサ「!!!」

    ミカサもエレンの後に続いた

    アルミン「ミカサ!!」

    2人について行こうとするも、アルミンは震えて動けない

    アルミン「もう…ダメなんだ…」

    アルミン「この街は…もう…
    無数の巨人に、占領される!!」

  15. 15 : : 2014/04/12(土) 01:47:10
    街は酷い状況だ

    人の悲鳴や鳴き声が飛び交い、避難する人でごった返し

    先ほどの破片で死人もでている

    この状況が、エレンをますます不安にさせた

    エレン(家に当たってるわけがない)

    エレン(とっくに逃げたに決まってる…
    あの角を曲がれば……いつもの家が…)

    エレンがそう思いこみながら走る



    しかし、目の前には残酷な現実が広がっていた

    エレン「ーー…くそっ!!」

    エレン「母さん!!!」

    壁の破片が家を潰していた

  16. 16 : : 2014/04/12(土) 02:38:02
    カルラは瓦礫のしたからなんとか頭と腕だけは出ている

    カルラ「……エレンかい?」

    弱々しい声だ

    エレン「ミカサ!そっちを持て!!
    この柱をどかすぞ!!」

    エレン「行くぞ!!せーの!!」

    「ウオオオオオオ!!!」

    巨人の吠え声が聞こえる、巨人あ近くにいる

    エレン「ミカサ急げ!!」

    ミカサ「分かってる!!」

    カルラ「きょ…巨人が…入ってきたんだろ?」

    カルラ「エレン!!!
    ミカサを連れて逃げなさい!!」

    エレン「…に…
    逃げたいよおれも!!早く出てくれよ!!
    早く!!一緒に逃げよう!!!」

    カルラ「母さんの足は瓦礫に潰されて、ここから出られたとしても走れない…わかるだろ?」

    エレン「おれが担いで走るよ!!!」

    カルラ「どうしていつも母さんのいうこと聞かないの!
    最後くらいいうこと聞いてよ!!!」

    カルラ「ミカサ!!!」

    ミカサ「やだ……いやだ…」

    カルラ「………!!」

    ズシン

    ズシン

    巨人の足音がする

    金髪の巨人が3人に近づいてきた

    ズシン

    ズシン

    カルラ「このままじゃ、3人共…!!」

    兵士が1人、3人を助けるために走ってきた

    カルラ「ハンネスさん!!!」

  17. 17 : : 2014/04/12(土) 02:57:37
    カルラ「待って!!戦ってはダメ!!」

    カルラ「子供達を連れて…逃げて!!」

    ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜカルラ!!
    おれはこの巨人をぶっ殺して、きっちり3人共助ける!!!」

    ハンネスが抜刀して巨人に立ち向かう

    カルラ「ハンネスさん!
    お願い!!!」

    ハンネス「………!!」

    ハンネス(確実に…二人だけは助ける方を取るか…
    巨人と戦って、全員助けるかけに出るか…)

    ハンネス(カルラの願いに応えるか…
    おれの恩返しを通すか…!!)

    ハンネス(おれはーー!!)

    武器をしっかり握り、巨人を睨みつける







    ハンネスは恐怖した




    ハンネス(おれは…)ブル

    ガシャ

    刃を収め二人を抱えた

    カルラ「ありがとう…」

    エレン「お…おい!?ハンネスさん!?」

    エレン「名にやってんだよ!!
    おい…母さんがまだっ」

    カルラ「エレン!!!ミカサ!!!
    生き延びるのよ…!!!」

    ザワ

    エレン達とすごした記憶が蘇った

    カルラ「…い…行かないで…」

    溢れ出る感情を抑えるように、口を塞いでそう言った

    バリバリ

    巨人が瓦礫をどかし、カルラを掴み上げる

    エレン「やめろぉぉおおおお!!!」

    巨人がカルラを握り潰し、ゆっくりと口に運ぶ





    ガフッ

    パキパキと嫌な音をたて、カルラが巨人に食われた


  18. 18 : : 2014/04/12(土) 03:11:29
    タッタッタッタ

    ハンネス「」ハァハァ

    ガッ!

    エレンが突然、ハンネスの頭に肘打ちする

    ハンネス「いっ…!?」

    ハンネス「エレン!?何をーーゴス!

    今度は顔面に蹴り

    エレン「もう少しで母さんを助けられたのに!!!
    余計なことすんじゃねぇ!!!」

    エレンがハンネスの顔面を殴る

    ハンネスはそれをよけ、エレンを投げ飛ばす

    ドサ

    エレン「くっ…!」

    ハンネス「お前の母さんを助けられなかったのは…」

    ハンネス「お前に、力がなかったからだ…」

    エレンが怒りに身を任せて、ハンネスに殴りかかる

    ハンネス「おれが…!
    巨人に立ち向かえなかったのは…」パシッ

    エレンのパンチを受け止める

    ハンネス「おれに勇気がなかったからだ…!」

    エレン「………!!」

    ハンネス「すまない…すまない…」

    ミカサが頭を抑える

    ミカサ「…あぁ、またこれか」ズキズキ
  19. 19 : : 2014/04/12(土) 04:06:18
    ズシン

    ズシン

    再びさっき聞いた、嫌な足音が聞こえる

    ハンネス「嘘だろ…!
    こんなところにまで!!」

    3人の周りに、数体の巨人が立ちはだかる

    エレン・ミカサ「………!!」

    巨人達が3人に近づく






    パンッ!

    バチバチ

    不思議な光と共に、突然壁が現れ、3人を巨人から守る

    ハンネス「…錬金術か…?」

    1人の錬金術士が立っていた

    黒髪に、所々が黄金でできた機械鎧(オートメイル)何かを隠すようなサングラス

    そして国家錬金術士の証、銀時計

    国家錬金術士「巨人の足止めは任せて、そっちはそこの子供を連れてにげてくれ」

    ハンネス「すまねぇな」

    パンッ

    国家錬金術士が祈るように手を合わし、地面に触れた

    すると、新たな壁が地面から作り出された

    エレン「・・・・・」

    エレンが国家錬金術士をじっと見る

    そしてエレンは、かすかに高揚した

    エレン(これが…錬金術…)

    エレン(これだけの力があれば…)


    国家錬金術士(ここまでやるか……)

    国家錬金術士(…ファウスト…)

  20. 20 : : 2014/04/12(土) 04:23:31
    エレン達はなんとか、避難船に乗り込むことができた

    軍人「これ以上は危険だ!閉門しろ!!」

    ハンネス「何言ってんだ、まだ大勢の人が残ってんだぞ!!」

    軍人「この門が破られたら、街一つが巨人に占領されたどころの 話じゃない!!」

    ハンネス「目の前の人間を見殺しにする理由はない!!」

    「閉門しろ!!!」

    「急げ!!!」

    「巨人が突っ込んでくるぞ!!!」

    「なんだこいつ!?武器が効かないーー」

    ドゴォ!!!!

    身体中に鎧を纏ったような巨人が、壁を破壊した


    「壁が…!!!突破された!?」

    「おしまいだ…この国は…巨人に食い尽くされる……」



    エレン(もう…あの家には…二度と帰れない
    どうして最後まで、ろくでもない口げんかしかできなかったんだ!!
    もう…母さんはいない!!どこにもいない…)

    エレン(どうしてこんな目に…人間が弱いから?
    弱いやつは、泣きわめくしかないのか!?)

    エレン「駆逐してやる!!!
    この世から…一匹…残らず!!!」


  21. 21 : : 2014/04/12(土) 04:29:53
    軍が派遣した援軍と、国中の錬金術士たちにより、巨人の進行を阻むことに成功した

    しかし、それによりウエストエリアのほぼ全てが、巨人の領域に変わった










    ?「さて…これでまた一つ血の紋を刻んだ。
    《約束の日》までに、間に合うといいが…」




  22. 22 : : 2014/04/12(土) 05:05:32
    イーストエリア

    とある家

    軍中佐「強制はしない、ただ私は可能性を提示するだけだ」

    軍中佐「進むか留まるか。
    このまま絶望のまま一生を終えるか、軍に入りこうべをたびるか」

    軍中佐「それを決めるのは、君たち次第だ」

    中佐「そこに可能性があるのなら、進むべきだ。
    たとえそれが、泥のかわであっても」
  23. 23 : : 2014/04/12(土) 05:13:18
    家の前

    その家の前には、鎧の大男と小柄な老人に少女、軍人二人が立っていた。

    女性軍人「じゃあね、ウェンディちゃん」

    ウェンディ「バイバイ、リザさん」



    軍人が車に乗り込んだ

    ホークアイ「マスタング中佐、あの子たちはきますかね?」

    女性軍人が軍中佐に尋ねた

    マスタング「くるさ」

    ホークアイ「あの子…死んだような目をしてましたが」

    マスタング「そうかね?
    あれは…火のついた目だ」
  24. 24 : : 2014/04/12(土) 05:24:39
    手術室

    お婆さん「本当にいいのかい?」

    金髪の少年「うん、ピナコばっちゃん、もう決めたことだ」

    金髪の少年「手術とリハビリでどれくらいかかる?」

    ピナコ「3年ってところかね」

    金髪の少年「1年だ」

    ピナコ「血反吐を吐くことになるよ?」

    少年が頷く

    金髪の少年「ちょっと待っててくれアル、治ったらお前の体を、元に戻してやるからな」

    少年が鎧の大男に話す

    アル「うん、その時は兄さんも一緒だよ」

    金髪の少年「ああ」
  25. 25 : : 2014/04/12(土) 05:39:51
    約1年後

    パンッ

    バチバチ

    機械鎧(オートメイル)が刃物のように変形した

    アル「すごいや兄さん!錬成陣もなしに…
    先生と同じことができるようになったんだね!」

    金髪の少年「アルもできるだろ?」

    アル「できないよ」

    金髪の少年(あの扉を見てないからか…?)

    レンチ・スパナが飛んでくる

    ゴツン!

    金髪の少年「いっ!?」

    頭に直撃

    ウェンディ「こら!エド!!
    私のオートメイルを変形させないで!」

    エド「おれの頭は変形してもいいのかよ…」

    エド「まったく…可愛げのない女だね」

    ウェンディ「可愛げなくて結構!
    あたし、あんたが元の体に戻るまで、サポートするって決めたんだから!!」

    エド「はぁー?」

    アル「」ニヤニヤ
  26. 26 : : 2014/04/12(土) 06:52:20
    セントラル

    中央司令部

    国家錬金術士採用試験

    大総統「さ、試験を始めたまえ」

    エド(…だれ?)

    軍人(バカ…!
    キング・ブラットレイ大総統閣下だ)

    エド「ふーん」

    軍人「錬成陣を書く道具は持っているか?」

    エド「いらないよ、そんなの」

    パンッ

    バチバチ

    地面から槍を創り出した

    マスタング「錬成陣もなしで…!」

    ブラットレイ「これは…なかなか」

    エドが槍を構える

    すると突然、大総統に向かって刃を突きつけた

    周りにいた軍人が銃をエドに向ける

    ブラットレイ「まて」

    大総統が制止する

    エド「ってな感じで要人暗殺される恐れがあるから、この試験内容、変更した方がいいんじゃない?」

    そう言って槍を下げる

    ブラットレイ「肝が座っておる。
    だが、世界の広さをあまり知らん」

    エド「ん?」

    ピシッ

    エド「おわっ!?」

    エドの持っている槍が、いつの間にか切り落とされていた

    ブラットレイ「ではな、若すぎる錬金術士よ。
    残りの試験も頑張るとよい」

    ブラットレイ「はっはっはっは!!!」

    ブラットレイの手には剣が握られている


    エド「……いつ抜いたんだよ…」
  27. 27 : : 2014/04/12(土) 13:22:17
    訓練所

    キース「心臓を捧げよ!!!」

    「「「ハッ!!!」」」バッ

    キース「本日、諸君らは訓練兵を卒業する…」

    キース「その中で最も訓練成績がよかった、上位10名を発表する

    主席、ミカサ・アッカーマン

    2番、ライナー・ブラウン

    3番、ベルトルト・フーバー

    4番アニ・レオンハート

    5番、エレン・イェーガー

    6番、ジャン・キルシュタイン

    7番、マルコ・ボット

    8番、コニー・スプリンガー

    9番、サシャ・ブラウス

    10番、クリスタ・レンズ

    以上10名ーー」

    エレン(やっと、ここまでたどり着いた…今度はおれたちの番だ。
    今度は人類が…巨人を食い尽くしてやる!!)
  28. 28 : : 2014/04/12(土) 14:04:46
    東方司令部

    マスタング「こらが国家錬金術士の証、銀時計だ」

    獅子の姿と六紡績が描かれた銀時計だ

    マスタング「しかし…大総統も皮肉な名前を…」

    エド「何?」

    マスタング「いや…おめでとう、これで君もはれて国家錬金術士だ」

    大総統の承認書を手渡す

    エド「『大総統、キング・ブラットレイの名において。
    汝、エドワード・エルリックを国家錬金術士に任命し、ネーム《鋼》を授ける』

    エド「鋼?」

    マスタング「そう、国家錬金術士に与えられる二つ名。
    君が背負うその名は、《鋼の錬金術師》」

    エド「………いいねぇ、その重苦しい感じ
    背負ってやろうじゃねぇの…!」


  29. 29 : : 2014/04/12(土) 14:20:20




    動きだした2人の少年。

    片方は仇を打つために巨大な存在に立ち向かい。

    もう片方はなくしたものを取り戻す旅に出る。

    この2人が出会う日は、そう遠くないだろう…














    続く
  30. 30 : : 2014/04/12(土) 14:46:42
    http://www.ssnote.net/archives/14521

    に続く
  31. 31 : : 2014/11/23(日) 21:25:14
    http://www.ssnote.net/archives/17286

    すみません、続きは一度消去してしまったんで正しくはこっちです。
  32. 33 : : 2020/10/01(木) 14:39:00
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

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Tenma0527

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