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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

お前たちの、生きた証

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  1. 1 : : 2014/02/12(水) 18:30:14








    ディター「…っ!お2人には!!!」

    ディター「人間らしい気持ちというものがないのですか!??」





    夕日に紅く照らされた、去っていく上官たちの背中に叫んだ。

    拳を強く握りすぎたせいで、手のひらに爪が食い込む。





    ユルゲン「…ディター。」


    ユルゲンがディターの肩に手を乗せる。

    その手は、小刻みに震えていた。








    ディター「…なあ、ユルゲン。」












    ディター「俺たちで、イヴァンを連れて帰るぞ。」










    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    ご覧いただきありがとうございます☻


    アニメ22話に出てきたモブさん幼馴染たち、ディター、ユルゲン、イヴァンのエピソードです。
    マニアックですみません。笑


    途中、少しグロテスクな表現があります。苦手な方はご注意ください。


    昨日、下書きストック切れでしばらく更新しないと言いましたが、まさかの一晩で下書きが上がってしまったので更新再開します。笑
    お楽しみいただけたら嬉しいです。

    では、どうぞよろしくお願いします。



  2. 2 : : 2014/02/12(水) 18:34:21







    ー 845年 トロスト区 ー





    ディター「!!なんだあれ?」



    ディター、ユルゲン、イヴァンが、いつものように3人で遊んでいた帰り道のこと。

    ディターが急に声を上げた。




    ユルゲン「どうした?」

    イヴァン「なにかいいものでも見つけたのか?」

    ディター「ほら!あれ見ろよ!!」

    ユルゲン・イヴァン「「!!!」」






    3人の目の前の運河を、巨大な船が通過して行く。

    しかも、一艘や二艘ではなく、かなりの数だ。

    どの船にも、溢れんばかりの人が乗っている。








    ユイヴァン「うわあ、すっげー!」

    ユルゲン「こんなに沢山の人、どこから来たんだろう?」

    ディター「おい、ちょっと追いかけてみようぜ!」



    ディターの一声で、3人は船を追いかけて運河に沿って走り出す。

    行き着いたところは船着場だった。



  3. 3 : : 2014/02/12(水) 18:47:02






    船着場は、沈んだ顔をした人々で溢れていた。

    どの人も俯き、会話がない。

    たまに聞こえるものと言えば、憲兵が人々を誘導する声と、赤子の泣き声くらいだ。





    船から降ろされた人々は、そのまま近くの食料庫に吸い込まれていく。

    3人はまるで誘導されるようにその流れに乗って、食料庫へ入って行った。








    食料庫の中は、さらに悲惨だった。



    憲兵が配った食料を奪い合う人々。

    そこかしこで飛び交う怒号。

    怯えて縮こまる子どもたち。





    ユルゲン「…ディター、もう帰ろうよ。」

    少し臆病なところのあるユルゲンが、半泣きになってディターの袖を引っ張る。



  4. 9 : : 2014/02/12(水) 21:25:08








    そのとき一際大きな声がして、3人はそちらを向いた。


    少年「…知らないくせに。お前なんか、見たこともないくせに!!!」






    彼らと同じ年くらいの焦茶色の髪の少年が、兵士を睨みつけている。


    少年「巨人が…どうやって人を…!!!」












    イヴァン「…きょ、巨人…だって?」

    イヴァンがかすれた声を漏らす。








    兵士「なんだと…!?」


    少年に殴りかかろうとする兵士の前に、金髪の少年が立って、彼をかばう。


    金髪の少年「ご、ごめんなさい!この子、お腹がすいてイライラしてたから…だから、大人の人にこんな失礼なことを…ほんと、ごめんなさい!!!」

    兵士「…ったく。お前たちが飢え死にしなくて済むの、俺たちのお陰なんだぞ!子どもだってそれくらいの感謝の気持ちは持つもんだ!!」

    周りの目が気になったのか、そう吐き捨てると、兵士たちは去っていった。



  5. 11 : : 2014/02/12(水) 22:34:46









    イヴァンも

    ユルゲンも

    ディターも



    ここにいる人たちがどこから来たのか、もう分かっていた。





    みんな…


    …巨人に破壊されたウォール・マリアから逃げてきたんだ。















    食料庫から出て帰る道中、なかなか誰も口を開かなかった。

    いつの間にか夜の帳が下りてきて、辺りを暗闇が支配する。

    運河に跳ね返った街の明かりが、きらきらと宝石のように輝いた。


  6. 13 : : 2014/02/12(水) 22:54:55









    イヴァン「…なあ。」


    沈黙を破ったのは、イヴァンだった。






    イヴァン「俺、2年後に訓練兵に志願する。」

    ユルゲン「えっ!?」

    ディター「イヴァン!??」



    突然の告白に、ディターとユルゲンは驚いた。







    イヴァン「決めたんだ。俺は巨人を駆逐して、あの避難してきた子たちを家に返してやる、って。」

    イヴァン「あの子たちだけじゃなくて、他の人たちも一人残らず、もとの生活が出来るようにしてあげたいって思ったんだ。」

    イヴァン「そのために、俺は強くなりたい。だから、訓練兵になる。」





    イヴァンの目は、まっすぐに前を向いていた。

    …普段あまり自分の意見を言わない彼が、急にこんなことを言い出すなんて。


    再び、辺りを静寂が支配した。




    空に浮かんだ三日月だけが、静かに3人を見ていた。











    そして2年後。

    3人は訓練兵を志願し、3年間の厳しい訓練に耐え、晴れて卒団の日を迎えた。



  7. 17 : : 2014/02/13(木) 17:48:44







    ユルゲン「…おい、イヴァン。」


    卒団式後の宴の会場で、1人ベランダに出て涼んでいたイヴァンのもとに、ユルゲンとディターがやってきた。



    ユルゲン「…お前があのとき訓練兵になるって言い出さなかったら、俺、開拓地に行くつもりだったんだぜ。」


    今夜は特別に、と振舞われたぶどう酒を片手に、ユルゲンが話し出す。



    ユルゲン「俺は弱虫だ。だから子どもの頃からずっと、巨人になんて絶対会いたくないと思ってたし、今だってそう思ってる。」

    ユルゲン「けど、あの日お前のまっすぐな瞳を見て思ったんだ。…俺もやらなきゃいけないって。」

    ユルゲン「訓練も何度も辞めたいと思った…けど、お前らがいたから頑張れたんだ。そして今こうして3人で卒団出来て、本当によかったと思ってる。」

    ユルゲン「…これからも、3人で頑張ろうな。」






    3人はベランダから見慣れた街を見下ろした。



    眼下には、街明かりがきらめいている。

    そして空には、イヴァンが訓練兵を志願すると宣言した時と同じ、三日月が昇っていた。








    イヴァン「…おう。もちろんだ。」

    ディター「当たり前だろ。俺たちはこれからも、ずっと一緒だからな。」



    2人の返答にユルゲンは、長い髪をなびかせて嬉しそうに笑った。

    頬がぶどう酒のせいで紅潮している。






    ユルゲン「…っしゃあ!お前らももっと飲めよ!」

    ディター「ちょっ、おい!こぼすんじゃねえぞ!」

    イヴァン「すっかり出来上がってるね、ユルゲン。」





    3人の笑い声は、春の夜空に吸い込まれていった。



  8. 18 : : 2014/02/13(木) 18:02:37















    ジャン「…お前ら…補給の班だよな…?」




    窓から飛び込んできた同期のジャン・キルシュタインが、机の下に隠れていたディターたちを静かに見つめる。





    卒団式の翌日、突如超大型巨人がトロスト区に現れて扉を破壊した。

    104期訓練兵たちは、駐屯兵団とともに、市民の避難誘導や巨人の討伐補佐を行っていた。

    ディターたち3人は本部でガスの補給の担当になったが、あまりの恐怖で動くことが出来ず、結果として本部に人が集まりすぎて、巨人を引き付けてしまっていた。







    ディター「あ、ああ…」




    ディターが恐る恐る答えると、彼の表情がみるみるうちに怒りの表情に変わっていった。

    ついに彼の胸ぐらを掴み、殴り飛ばす。



    マルコ「よせ!ジャン!!」

    ジャン「…こいつらだ!俺たちを見捨てやがったのは!!てめえらのせいで余計に人が死んでるんだぞ!!!」




    ジャンの親友である同期のマルコ・ボットが彼をディターから引き剥がすも、ジャンの怒りは収まらない。




    訓練兵の少女「…補給室に巨人が入ってきたの!どうしようもなかったの!!」

    ジャン「それを何とかするのがお前らの仕事だろうが!!!」



  9. 19 : : 2014/02/13(木) 19:45:16





    …彼の言う通りだ。

    補給室に入ってきた巨人を倒さなくてはいけなかった。



    なのに、出来なかった。

    本物の巨人を目の前にしたら、何も出来なかった。

    構えの体制をとった脚がすくんだ。

    ブレードを持つ手も震えが止まらなかった。

    …怖かった

    怖かったんだ。






    ディターの心は悔しさと情けなさでいっぱいだった。

    先ほどジャンに殴られたせいか、口の中に鉄の味が広がる。



  10. 20 : : 2014/02/13(木) 20:26:48






    マルコ「…ディター、大丈夫?立てるかい?」

    マルコが心配そうにディターをのぞき込む。



    ディター「ああ、大丈夫だ。すまない…その、俺たちのせいで…」


    俯いて答えると、マルコはディターの言葉を遮って話し出した。


    マルコ「巨人と対峙すれば、誰だって怖いさ。君たちの気持ちも分かるよ。…大事なのはここからだ。補給室の巨人を倒して、壁を登らなくちゃ。」

    マルコ「!!ディター、口元が切れてるね。ごめん、ジャンのやつに後できつく言っておくよ…これ、よかったら使って。」



    そう言うと、マルコはディターに白いハンカチを手渡した。



    ディター「えっ!で、でも、汚しちゃうよ…」

    マルコ「いいよいいよ。それより、早く止血しないとね。」



    マルコは微笑んで、さあ立って、とディターに手を差し伸べた。








    その時だった。


  11. 21 : : 2014/02/13(木) 21:15:49










    訓練兵「…!伏せろ!!!」


    その声と同時に爆音がして、本部の壁に大きな穴が空いた。











    そこから巨人が二体、こちらを覗いている。




    ユルゲン「ひっ…!!」

    イヴァン「巨人だ!!」

    ジャン「しまった!人が集まりすぎたか…!!」







    みんな一斉に本部の奥へと逃げ出す。





    ユルゲン「ミカサはどこ行ったんだ!??」

    イヴァン「とっくにガス切らして食われてるよ!!」



    ディター、ユルゲン、イヴァンも、必死に走った。









    その刹那。

    鈍い音がして、穴からこちらを覗いていた巨人が吹っ飛んだ。



    そしてその代わりに姿を見せたのは、15m級の黒髪の巨人と…





    ジャン「…ミカサ!??」

    コニー「あぶねえ…ガスがもう空だ。やったぞアルミン!!お前の作戦、成功だ!!」




    窓を突き破って、ミカサ、アルミン、コニーが入ってきた。

  12. 24 : : 2014/02/13(木) 22:36:24




    コニー「みんな!あの巨人は巨人を殺しまくる奇行種だ!!しかも俺たちには興味がねぇんだってよ!!」

    コニー「あいつの周りの巨人を、俺とミカサで排除してここの巨人の元まで誘導してきた!!」

    コニー「あいつを上手いこと利用出来れば、俺たちはここから脱出出来る!!!」




    コニーの発言に、あたりがざわめく。




    ジャン「巨人に助けてもらうだと?そんな夢みてぇな話が…」

    ミカサ「夢じゃない。」


    その声に、みながミカサの方を振り向いた。



    ミカサ「奇行種でもなんでも構わない。ここであの巨人に、より長く暴れてもらう…」

    ミカサ「それが、現実的に私達が生き残るための最善策。」



    みんなしばらく考え込むように黙っていたが、ジャンが口を開いた。



    ジャン「…そ、そうだな。おい、補給室に巨人は何体いた?」

    イヴァン「さっきは、4m級が7体…」

    ジャン「数が増えていなければ、この人数でも奴らを倒せるかも知れない…おい、アルミン!!」


  13. 25 : : 2014/02/13(木) 23:06:09




    こうして、再びアルミンが考案した作戦で補給室内の巨人を掃討。ガスを補給し、無事に全員で壁を登ることが出来た。










    …さらに

    駐屯兵団のピクシス司令から、エレンが極秘巨人化実験の成功者であり、彼がトロスト区の扉に開けられた穴を大岩で塞ぐという作戦を聞き、実行した。

    作戦は成功したが、それを手放しで喜ぶには犠牲者の数が多すぎた。










    ジャン「…おい、お前…」














    ジャン「マルコ、か…?」



  14. 26 : : 2014/02/14(金) 00:01:00





    ジャンのかすれた声が聞こえてきて、遺体の回収を行っていたディターは、青ざめた顔で振り向いた。







    そこには立ち尽くすジャンと、右半身がなくなったマルコの亡骸があった。


    ジャン「見ねぇと思ったら…でも、こいつに限ってありえねえ…」

    ジャン「…マルコ…何があった?」





    ジャン「だ、誰か…こいつの最期を見たやつは…」




    こんなに狼狽しているジャンを、ディターは見たことがなかった。

    同時に、自分の鼓動も早くなっていることに気付いた。



    ふらふらとジャンに近付き、肩越しにマルコの遺体をのぞき込む。



    表情こそよくわからないものの、短く切りそろえられた黒髪や頬のそばかすが、「これ」がマルコだということを物語っていた。



  15. 27 : : 2014/02/14(金) 00:32:46




    保健員「訓練兵、彼の名前が分かるのか?知っていたら、早く答えなさい。」


    保健員が、感情のこもっていない声で2人に話しかける。


    保健員「…わかるか?訓練兵。岩で穴を塞いでから、もう2日が経っている。それなのに、まだ死体の回収が済んでない。」

    保健員「このままでは、伝染病が蔓延する恐れがある。二次災害は、阻止しなくてはならない。」





    保健員「…仲間の死を嘆く時間は、まだないんだよ。」



    彼女は冷ややかな目で、そう言い放った。









    ジャン「…104期、訓練兵団所属…第19班班長…」

    ジャン「…マルコ・ボット」





    保健員「マルコか…名前が分かってよかった。作業を続けよう。」

    保健員は持っていた紙に何か書き込むと、すぐに作業に戻って行く。

    ジャンもディターも、しばらくその場を動くことが出来なかった。


  16. 28 : : 2014/02/14(金) 01:32:56








    その日、宿舎に帰ったディターは、ポケットの中から綺麗に折りたたまれた白いハンカチを取り出した。

    …本部でジャンに殴られて怪我をしたとき、マルコが貸してくれたものだ。






    いつ彼に会ってもいいように、綺麗に洗濯して、綺麗にたたんで、いつも持ち歩いていたハンカチは、もう持ち主の元へかえることはない。







    ディター「…っ!クソっ!!」


    膝をついて、床を拳で何度も殴る。

    涙が止まらないのを、拳の痛みのせいにしたかった。





    成績優秀で、面倒見が良くて、頭もよく切れて、柔和な性格で、誰からも慕われていたマルコが死ぬなんて。



    ディター「…ちくしょう、どうして…」



    殴る気力もなくなった拳から、じんわり血がにじむ。

    ディターはそのまま力なく床に座り込み、悲しみに身を任せて大声で泣いた。



  17. 33 : : 2014/02/14(金) 19:05:03













    コツ、コツと

    誰かがやってくる足音がする。

    それはディターの前で止まった。



    …部屋に誰かが入って来たのか?














    ディターが顔を上げると、目の前にマルコが立っていた。

    本部でそうしてくれたのと同じように、さあ立って、と彼に笑顔で手を差し伸べている。


    ディター「!!!」





    恐る恐る、ディターはマルコの手に自分の手を乗せた。

    マルコはにこっと笑って彼の手を引き、ディターを立ち上がらせる。




    すると、今までそこにいたはずのマルコの姿は、どこにもなくなっていた。






    呆然とするディターの目に飛び込んできたのは、真っ赤な夕焼けだった。

    窓の外に広がる赤く染められた街は、妖しくも美しかった。

    空の低いところには、真っ白な三日月が昇ってきている。

    ディターはその景色がまるで、マルコが僕の分まで強くなって戦ってくれ、と言っているように感じた。













    その夜。

    火葬場で、調査兵団になるとみんなに宣言したジャンの気持ちが、ディターには分かる気がした。



  18. 34 : : 2014/02/14(金) 19:38:22






    結局104期訓練兵団からは、ディター、ユルゲン、イヴァンの3人を含む14人が調査兵団を志願し、自由の翼を授かった。

    入団してからは、団長の考案した長距離索敵陣形を頭に叩き込んだり、立体起動の実践訓練や、乗馬での伝達訓練、信煙弾での伝達方法などを学び、来たる壁外調査に備え最終特訓を行っていた。






    イヴァン「俺は陣形の左翼前方、伝達の位置か…」

    ユルゲン「俺もだ。結構近いかも知れないな。」

    ディター「俺は左翼中央の伝達だ。お互い頑張ろうな。」


    食堂で、配られた陣形の配置を改めて確認しながら、3人で顔を寄せ合って話し合う。





    ユルゲン「…なあ」

    ユルゲン「団長が言ってた、最初の壁外調査で新兵の3割が死ぬって、本当かな。」



    ユルゲンが心配そうに、陣形の書かれた紙を見つめる。

  19. 35 : : 2014/02/14(金) 20:39:50





    イヴァン「…団長が言うんだから、本当なんだろうな。」

    ユルゲン「だよな…」



    新兵の、3割。

    単純に考えると、3人のうち、1人が初陣で命を落とす計算になる。



    ディター「…大丈夫、あれだけ訓練して、俺たちは強くなったんだ。まして今回の壁外調査の距離は短い。行って帰ってくるだけでいいんだ。気に病むことなんてねえよ。」


    そう言って、ディターはコーヒーをぐいっと飲み干した。


    ユルゲン「そ、そうだよね。ごめん…」

    イヴァン「お前は昔から弱虫だったもんな。」

    ユルゲン「な!言ったなイヴァン!」



    一瞬よぎった嫌な空気は、3人の笑い声でかき消された。





    こうして壁外調査前夜の夜は、静かに更けていった。




  20. 40 : : 2014/02/14(金) 22:49:16





    ゲルガー「…いよいよ今日は壁外調査だ。だが緊張する必要はないからな。お前らは、索敵の上げた信煙弾と同じ色の信煙弾を打ち上げて、馬を進めるだけでいい。訓練通りやればいいんだ。」

    ナナバ「ゲルガーの言うとおり、学んだことに忠実に行動すれば大丈夫。なにか不明なことがあったら、各自の班長なり私たちなりに聞いてくれていいからね。」



    真っ白な朝日が眩しい。


    …いよいよだ。

    新兵全員の緊張が、目に見えるようだった。

    それを汲んだ、左翼側を束ねる上官ゲルガー、右翼側を束ねる上官ナナバが、新兵たちを鼓舞する。




    ディターが隣を見ると、イヴァンとユルゲンが、緊張の面持ちで上官たちの話を聞いていた。




    ユルゲン「…上官方はああ言うけど、やっぱり緊張するな。」

    話が終わるとユルゲンが、ははは、と笑ってこう言った。


    イヴァン「まあな…けど、ここまできたらもう腹くくって行くしかねえな。」

    ディター「だな。」


    立体機動装置の最終確認を行いながら、しばしの会話を楽しむ。





    ディターは胸ポケットに、マルコのハンカチを忍ばせた。

    …マルコ、見守っててくれよな。


  21. 41 : : 2014/02/14(金) 23:14:43





    ウォール・ローゼ東側の、カラネス区の大通りを馬に乗って進んでいく。

    沿道は、声援を送る市民でいっぱいだった。


    …みんなが、調査兵団に期待している。


    ディターは、少し誇らしい気分になった。と同時に、この人たちの期待を裏切ってはいけないと、身の引き締まる思いがした。







    兵士「…付近の巨人はあらかた遠ざけた!開門30秒前!!」


    門の前で開門を待つ。

    …もうすぐ、壁の外に出るんだ。

    ディターの心の中に、わくわくする気持ちと不安な気持ちが入り混じる。



    ふと前を見ると、ユルゲンとイヴァンがこっちを振り向き、親指を立てて笑っている。

    あいつら…

    ディターも同じように親指を立てて、にやりと笑った。










    兵士「いよいよだ。これより人類は、また一歩前進する。」

    兵士「お前たちの成果を…見せてくれ!!」




    その声に、

    ディターも

    ユルゲンも

    イヴァンも

    ブレードを天に突きあげて応えた。



  22. 46 : : 2014/02/15(土) 00:39:35





    兵士「開門、始め!!!」

    ガラガラと鎖を巻く音が聞こえて門が上がると、吹き込んだ風が深緑のマントを揺らした。



    エルヴィン「進めーー!!!」




    団長の合図で、団員たちが一斉に壁外へと羽ばたいていく。

    馬が地面を駆る音が、壁に跳ね返って大きく響いていた。





    エルヴィン「第57回、壁外調査を開始する!!」

    エルヴィン「前進せよ!!!」






    馬は旧市街地を駆けていく。

    ここを抜けたら、いよいよ長距離索敵陣形の出番だ。








    建物が少なくなり、しだいに視界が開けてきた。

    …壁の外って、広いんだな。

    初めて見る壁外の景色に、ディターの心は踊っていた。


  23. 47 : : 2014/02/15(土) 05:32:26





    エルヴィン「…長距離索敵陣形、展開!!!」

    エルヴィンの合図で、一斉に陣形を展開する。






    イヴァン「じゃあ、またあとでな!」

    ユルゲン「ああ…2人とも、死ぬなよ。」

    ディター「っためりーだ。じゃあな!」




    3人は一言だけ言葉を交わして、それぞれの配置へと馬を進めた。









    ヘニング「…どうだディター?緊張もほぐれてきたみたいだな。」


    班長である上官のヘニングが、ディターに声をかける。


    ディター「…そうですね、なんだか楽しくなってきました。」

    ヘニング「お前、肝が座ってるな!去年の新兵なんて、壁外ってだけでビビりすぎて小便漏らしてたぞ。」


    そう言うと彼は、声を出して笑った。


  24. 54 : : 2014/02/15(土) 14:13:01




    旧市街地を抜けてかなり経つが、巨人は一体も見当たらない。

    草原を吹く風が、ディターの頬を撫でる。

    ここが壁外であることを忘れてしまいそうなほど、心地よかった。







    パシュウウウウ!!

    本部の位置から、緑の煙弾が左に向かって上がる。


    ヘニング「お、方向転換だ。しっかりついてこいよ、ディター。」

    ディター「はい!」



    同じ方向に緑の煙弾を放つと、手綱を引いて進路を東にとる。

    それからも何度か緑の信煙弾が上がり、その度に陣形はどんどん東へと進んで行った。



  25. 55 : : 2014/02/15(土) 17:29:08









    …何かがおかしい。

    東に進みすぎたせいで、進路が予定のルートから大幅にずれている。

    ディターは先程、右翼側の索敵一部機能せず、という伝達を受け取ったことを思い出した。


    右翼側の索敵に何か深刻な問題が起きて、その影響で陣形全体が東へ流されてしまっているのか?


    確かに右翼前方の方角から、奇行種の黒い煙弾が上がるのを何度か見た。

    万が一、陣形の中まで巨人が侵入してきてしまったのだとしたら、それを回避するために進路を変更するのは当然だ。


    しかし、ディターの心は落ち着かなかった。


  26. 56 : : 2014/02/15(土) 20:14:21




    ディター「…あの、ヘニング班長。」

    ディター「俺たちは、どこへ向かっているのでしょうか?」

    ヘニング「…さあな。」


    不安気な表情のディターに、ヘニングは一言だけ答えた。


    ディター「このままだと、あの森にぶつかってしまいますよ?」

    ヘニング「…」



    その問いには答えずに、馬をどんどん走らせる。

    すると前方正面に、巨大樹の森が見えてきた。

    …話には聞いていたが、80mをゆうに越えるであろう木が密集しているその光景に、ディターは恐ろしささえ感じた。





    兵士「伝達です!これより中列、荷馬車護衛班のみ森へ進入する!右翼側、左翼側はそれぞれ森を迂回して回り込め、との指令です!」


    本部からの伝達がやってくる。その内容を外側の索敵に伝えた頃には、森はもう目の前に迫ってきていた。

    …森に入ってしまったら、索敵能力は失われてしまう。

    それとも団長には、何か他の考えがあるのだろうか?




    ディターたち左翼側は森を回り込むため、森に沿って走っていた。


  27. 57 : : 2014/02/15(土) 21:31:00






    イヴァン「おい、ディター!」

    ディター「イヴァン!ユルゲン!」


    2人はディターを見つけて、馬を寄せる。


    ユルゲン「これは、どういうことなんだろうね…?」

    ディター「さあな、俺にもさっぱりだ。」

    イヴァン「右側で上がってた奇行種の煙弾と、何か関係があるのかも知れねえな。」






    景色がどんどん後ろへ流れていく。







    ヘニング「総員、止まれ!!」


    突然、先頭を走っていたヘニングが馬を止めた。


  28. 58 : : 2014/02/15(土) 21:39:51




    ヘニング「いいか、よく聞け!我々はこれから迎撃体制に入る。抜剣して樹上待機せよ!!」

    ヘニング「森に入ろうとする巨人がいれば、全力で阻止するんだ!!」

    ディター「え?」



    その場にいた全員が、呆気に取られたような顔をする。



    ユルゲン「ど、どういうことだ…?」

    ヘニング「ぼやぼやしてねぇで、早く続け!!」


    ヘニングはそう言うと、アンカーを射出して木に登っていく。




    3人は顔を見合わせて、ヘニングに続いた。



  29. 59 : : 2014/02/15(土) 22:51:37






    …どのくらいの時間が経ったのだろうか。

    たまに森の奥から大砲のような音が聞こえてくるが、このあたりは木の葉がそよぐ音が時折聞こえるだけで、とても静かだ。

    …大砲なんて、持ってきていたっけ…





    イヴァン「…なあ。俺たちの任務って、巨人を森に入れるな、だったよな。」

    ディター「そうだけど、それがどうかしたのか?」

    イヴァン「ってことは、ここから動かなくていいってことだよな。」




    木の下に群がる巨人たちを見つめながら、イヴァンが淡々と話す。




    ユルゲン「まあ、そういうことだね…」

    イヴァン「ははは…なんだかトロスト区奪還作戦の時の囮役を思い出すな。」

    ユルゲン「落ちたらひとたまりもないね。」

    ディター「あの巨人、お前の母ちゃんに似てねえか?」

    イヴァン「るせぇ、似てねえよ。」




    そんな軽口を叩いている時だった。




  30. 62 : : 2014/02/15(土) 23:59:57











    ギヤアアアアアアアアアアア!!!!!

    ディター「…っ!」


    何かの断末魔のような叫び声が、森の中から響いてきた。

    その独特の響きに、みんな思わず耳を塞ぐ。






    ミカサ「…突然、何?」

    サシャ「待って!聞いてください、ミカサ!」


    とっさにブレードを構えるミカサに、サシャが話しかけるのが見えた。


    サシャ「さっきの悲鳴、聞いたことがあります。私のいた森の中で…」

    ミカサ「サシャの故郷で?」

    サシャ「アレと同じなんです…追い詰められた生き物が、全てをなげうつ時の声…」

    サシャ「狩りの最後ほど、注意が必要だって教えられたんです!」

    ミカサ「だから…注意しろと?」

    サシャ「いつもの百倍注意してください!!森なめたら死にますよあなた!!!」

    ミカサ「私も山育ちなんだけど…」

    サシャ「野菜作ってた子にはわからないですよ!!」

    ミカサ「…そう…」






    サシャの感はよく当たる。

    …しかも、悪い時だけ…




    ディターは、ごくりと唾を飲んだ。

    その時だった。


  31. 67 : : 2014/02/16(日) 06:11:23






    足元の木に群がっていた巨人たちが、一斉に森の中へと走り出した。


    イヴァン「!??」

    ユルゲン「な、なんで!!!?」

    ディター「奇行種だったのか?!」

    ヘニング「奇行種でも何でもいい!ここを通すな!!」



    ヘニング「戦闘開始!!!」





    ヘニングの合図で、全員一斉に木の上から飛び出す。





    ディターは、トロスト区が超大型巨人に襲われた時のことを思い出していた。

    もう俺は、あんな惨めな思いはしたくない。

    勇気を

    勇気を出せ…!!


  32. 71 : : 2014/02/16(日) 18:02:43






    ディター「うおおおおおおお!!!」


    狙いを定めた5m級のうなじに、2枚のブレードを突き立てる。

    訓練の時とは違い、ブレードが肉をとらえる感覚が手に伝わってくる。

    その感触を振り払うように、思いっきり振り抜いた。




    傷口から少量の血を吐いて、巨人は地面に突っ伏した。

    …やった!一体倒した!




    イヴァン「やったなディター!討伐数1だ!」

    ディター「ああ、しっかり覚えていてくれよ!」

    隣を滑空していたイヴァンが、ディターに声をかける。


  33. 74 : : 2014/02/16(日) 19:11:50




    イヴァン「っしゃ、俺も負けてられねぇな。見てろ!」


    そう言うとイヴァンは、前を走っていた8m級めがけてアンカーを射出した。

    ワイヤーはまっすぐ飛んでいき、奴のうなじ近くに刺さる。






    イヴァン「おりゃああああああ!!!」

    ブレードを構えてガスをふかし、ワイヤーを巻き取っていく。

    このままいけば、奴のうなじはとったも同然だった。
























    しかし、イヴァンはその右にいた6m級に気付かなかった。

    奴は飛んでくるイヴァンを、走りながらも静かに見つめている。



  34. 80 : : 2014/02/16(日) 21:16:57









    ディター「イヴァン!!右だ!!!!」

    イヴァン「!!」



    イヴァンが奴に気付くのと、ディターが声をかけたのはほぼ同時だった。

    6m級の手がイヴァンに伸びる。




    イヴァン「…クソ!」

    ぎりぎりのところで身を翻して、イヴァンはなんとか巨人の手を逃れた。











    しかしその拍子に、8m級に刺していたアンカーが抜けた。

    イヴァン「あっ!!!」






    支えを失った身体は一瞬宙に浮き、そのあと落下し始めた。


    ディター「イヴァン!!!」


    ディターは急いで方向転換し、イヴァンを助けるためにガスをふかした。

    間に合え

    間に合え…!!!



  35. 81 : : 2014/02/16(日) 22:19:14







    ドンッ


    そんなディターの願いも虚しく、イヴァンの身体は地面にしたたかに打ちつけられた。

    鈍い音が辺りに響く。
















    その直後

    イヴァンは後ろから来ていた10m級に踏み潰された。








    ユルゲン「イヴァン!!!!!」

    一部始終を見ていたユルゲンが、悲鳴のような声をあげる。







    巨人の脚の下から再び姿を見せたイヴァンの周りには、血だまりが出来ていた。

    その瞳は、もう光を宿していない。








    ヘニング「お前たち、止まるな!進め!!」

    ディター「…っ!」



    …ここで自分たちも地上に降りたりしたら、同じことになる。

    後ろ髪を引かれながらも、ディターとユルゲンはヘニングたちの後を追った。



  36. 82 : : 2014/02/16(日) 23:12:55









    イヴァン『決めたんだ。俺は巨人を駆逐して、あの避難してきた子たちを家に返してやる、って。』

    イヴァン『あの子たちだけじゃなくて、他の人たちも一人残らず、もとの生活が出来るようにしてあげたいって思ったんだ。』




    イヴァン『…そのために、俺は強くなりたい。だから、訓練兵になる。』








    …ちくしょう

    ちくしょう!!!





    2人の頭の中に、訓練兵を志願すると熱く話していた、あの日のイヴァンの姿が蘇る。






    あまり自分のことは話さない彼が、初めて自分の意思を語った、まっすぐな瞳。

    軽口を叩くと、むくれたように膨らませた頬。






    そして

    いつも隣にあった笑顔は、巨人の下から無残な姿を現したときの、虚ろな表情の向こうに消えてしまった。



  37. 88 : : 2014/02/17(月) 01:25:00




    ディター「…ヘニング班長。」


    戦闘が終了し馬で野営地へ帰る道中、ディターはヘニングに話しかけた。



    ディター「イヴァンを…あいつを連れて帰ってやりたいんですが…」

    ヘニング「ああ。野営地で一休みした後、少人数でだが森へ戻って遺体の回収を行う。…お前たちもついて行くといい。」


    それ以降、野営地に着くまで口を開く者はいなかった。











    …しかし。






    エルヴィン「…行方不明で処理しろ。」

    ペール「はい。」


    ディターは団長のその言葉に、拳をぐっと握る。

  38. 91 : : 2014/02/17(月) 20:24:09




    ディターとユルゲンはあの後、団長に自分たちも遺体の回収に同行させて欲しいと直談判しに行き、了承をもらった。

    一行は森まで戻ってきたのだが、イヴァンの遺体の近くには巨人がいたため彼の遺体は回収出来ず、行方不明として処理されようとしていた。




    …イヴァンの遺体は、すぐそこにあったのに。

    すぐ逃げれば、巨人にも見つからないかもしれないじゃないか。

    もし見つかっても、立体機動で倒せばいい。



    それに…

    どうしても連れて帰ってやりたかった。






    ペール「巨人は森の周辺で数体確認しましたが、こちらへ向かってくるものは、まだいません。」

    エルヴィン「直ちに移動だ。各班に伝えろ。」

    ペール「はっ!」

  39. 94 : : 2014/02/17(月) 21:15:42





    ディター「…っ!納得いきません!エルヴィン団長!!」

    ユルゲン「おい!?お前…!!」



    去ろうとしていたエルヴィン団長の背中に、ディターは叫んだ。



    ディター「回収すべきです!!イヴァンの遺体は、すぐ目の前にあったのに!!!」

    ペール「すぐ横に巨人がいただろう?!二次被害になる恐れがある!」

    ディター「襲ってきたら、倒せばいいではありませんか!!」

    ユルゲン「…イヴァンは、同郷で幼馴染なんです。あいつの親も知っています。」

    ディター「せめて連れて帰ってやりたいんです!!」

    ペール「我が儘を言うな!!」










    リヴァイ「…ガキの喧嘩か?」


    熱くなるディターたちの横から、冷ややかな声が聞こえた。


  40. 95 : : 2014/02/17(月) 21:38:46



    ペール「!!リヴァイ兵長…」

    リヴァイ「死亡を確認したなら、それで十分だろう。遺体があろうがなかろうが、死亡は死亡だ。何も変わるところはない。」

    ユルゲン「そんな…」


    エルヴィン「…イヴァンたちは行方不明として処理する。これは決定事項だ、諦めろ。」


    団長と兵長はそういうと、今度こそディターたちに背を向けて歩き出した。












    そんな

    あんまりだ

    まるで、鬼じゃないか…


  41. 101 : : 2014/02/17(月) 23:44:30




    ディター「…っ!お2人には!!!」

    ディター「人間らしい気持ちというものがないのですか!??」




    ペール「おいディター!!言葉が過ぎるぞ?!」

    ペール「団長のおっしゃる通り、これは決定事項だ。分かったらほら、行くぞ!」


    上官のペールもそう言うと、荷馬車を引いて団長たちにつづく。









    ユルゲン「…ディター。」


    ユルゲンがディターの肩に手を乗せる。

    その手は、小刻みに震えていた。








    ディター「…なあ、ユルゲン。」












    ディター「俺たちで、イヴァンを連れて帰るぞ。」







    ディターが、まっすぐにユルゲンを見つめて言う。

    ユルゲンは一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに首を縦に振った。


  42. 102 : : 2014/02/18(火) 01:08:47





    団長たちの姿が見えなくなると、2人は馬に跨り、再び森の中へと入って行った。


    日が傾いてきていて、朝や、つい先ほど入ったときと森の様子がまるで違うことに驚く。

    青々と生い茂っていた若葉は、いまや不気味な影を地面に落としていた。






    ディター「確か…こっちの方だったな」


    馬を駆る音が巨大樹にこだまする。

    いつどこから巨人が現れてもおかしくない状況で、しかも上官たちもいない。

    …もし巨人に見つかったら、生きて帰れないだろうな。


    そんな予感が2人の頭をよぎる。







    ユルゲン「!!ディター、あそこだ!」


    ユルゲンが一足早く、イヴァンの遺体を見つける。

    先ほど近くにいた巨人の姿は見えない。

    チャンスだ!





    生命の去ったイヴァンの身体はとても重く、2人がかりでやっと馬に乗せる。


    その時ディターは、イヴァンの胸元にあった自由の翼のエンブレムがなくなっていることに気付いた。

    …巨人に踏み潰されたときに、とれてしまったのだろうか。

  43. 103 : : 2014/02/18(火) 19:37:03




    ユルゲン「よし、早くここを出よう!」


    手綱を引いて馬を方向転換させると、森の外から差し込む西日が、2人を眩しく照らした。














    その光の中に、10mくらいの巨人の姿が2体、浮かび上がった。

    その目が、2人をとらえる。



    ユルゲン「っ!!」

    ディター「まずい!!」



    2体の巨人は、まっすぐ2人の方へ近づいてくる。


    ディター「逃げるぞ!!!」




    馬に鞭を入れて、全速力で走らせる。

    …クソ、このまま進むとどんどん森の奥に入っていっちまう。


  44. 104 : : 2014/02/18(火) 20:49:24




    ユルゲン「ディター、南に進路を変えよう!森を抜けた辺りが、確か帰還ルートになってる!うまくいけば、帰還中の調査兵団と合流出来るかも知れない!!」

    ディター「!わかった!!」



    ユルゲンの進言通り、進路を南に変えて進む。

    2体の巨人は疲れもせず、まだ2人を追ってきている。


    ディター「ちくしょう、しつこい奴らだな!!」

    ユルゲン「森を抜けるぞ!!」




    森を抜けると、気味が悪いほど赤い夕日が、2人の影を長く伸ばした。





    ユルゲン「おい!あれ!!!」


    ユルゲンが指を差す方向を見ると、遠くの方に馬で移動している一行が見えた。

    …間違いない、調査兵団だ!



    2人はそちらの方へ馬を向け、速度を早めた。


  45. 105 : : 2014/02/18(火) 21:23:50









    調査兵団の一行が、2人が連れてきた巨人に気付いた。



    ペール「あれは…ディター?!!」

    ペールの驚愕の表情が、2人にも見て取れた。





    ペール「あの馬鹿が…」

    ペールは赤い煙弾を打ち上げ、ため息を漏らす。







    …まずい。

    馬が疲れてきて、速力が落ちてきている。

    2体の巨人との距離は、じわり、じわりと縮まりつつあった。





    調査兵団からの応援はない。

    辺りには大きな木もなければ、建物も見えない。

    恐らく、壁まで逃げ切る方が早いと判断したのだろう。


  46. 106 : : 2014/02/18(火) 22:06:41





    ユルゲン「ディター!危ない!!」


    巨人の手が、ディターの頭上を掠める。

    避けようとして屈むと、背中に背負っていたイヴァンの遺体が落ちた。


    ディター「ああっ!!」



    せっかくここまで連れてきたのに…!

    しかし、取りに戻れる訳もない。

    ぐっと唇を噛み締めて、前を向く。


  47. 107 : : 2014/02/18(火) 22:55:16









    ユルゲン「うわっ?!わああああああああ!!!」

    ディター「!??」




    悲鳴の方へ声を向けると、自分を捕らえようとしていた巨人がユルゲンを掴んでいた。



    ディター「ユルゲン!!!」


    とっさにトリガーを引き、アンカーを巨人めがけて射出する。

    平地での立体機動は圧倒的に不利だが、そんなことを言っている場合ではなかった。


    …ここでユルゲンまで、失うわけにはいかない。





    ディター「てめえ!ユルゲンを離しやがれ!!!」


    遠心力を使って、素早く巨人の背後へ回り込む。

    あとはうなじを削ぎ落とせば…!!


  48. 108 : : 2014/02/19(水) 06:21:52











    その時だった。

    身体に衝撃が走り、持っていたブレードを取り落とす。


    ディター「!??」



    もう一体の巨人が、ディターを捕らえたのだ。




    ユルゲン「やめろ!やめろおおおおおおおお」

    ディター「ユルゲン!ユルゲン!!!」




    ユルゲンはそのまま、巨人の口の中へ放り込まれた。

    …だがこのままでは、自分もそうなる。




    ディターを掴んだ巨人は、静かに彼を口へ運ぶ。

    ディター「う、うわああああああ!!!」


    身をよじって逃げようとしても、身動き一つとれない。

    ただ狂ったように声をあげるしかなかった。


  49. 111 : : 2014/02/19(水) 20:50:12





    ミカサ「うおおおおおあああ!!!」


    一瞬の衝撃の後、ディターを掴んでいた巨人の手の力が抜けて、地面に倒れこむ。

    ミカサが巨人のうなじを削いだということに気付いたのは、それから少し後のことだった。






    ディター「…」

    巨人の手の中から這い出てきたディターに、ミカサは厳しい視線を浴びせる。






    …みんなにどう顔向けしたらいいのだろう。

    彼はこの時初めて、自分のしでかしたことの重大さに気付いた。







    そこから休憩地点までどのように凌いだのか、どのように連れて来られたのか、ディターは全く覚えていなかった。

    心の中にあったのはただただ申し訳なさと、幼馴染2人を一度に失ったショックだった。


  50. 112 : : 2014/02/19(水) 21:53:01




    ユルゲン『俺は弱虫だ。だから子どもの頃からずっと、巨人になんて絶対会いたくないと思ってたし、今だってそう思ってる。』

    ユルゲン『訓練も何度も辞めたいと思った…けど、お前らがいたから頑張れたんだ。そして今こうして3人で卒団出来て、本当によかったと思ってる。』

    ユルゲン『これからも、3人で頑張ろうな。』




    卒団式の夜、ぶどう酒のせいで普段より饒舌になっていた様子や

    男性にしては珍しい、綺麗な長髪を器用にまとめる後ろ姿が鮮明に思い出される。

    臆病だが、誰よりも心優しかったユルゲンは、もういない。












    イヴァンも

    ユルゲンも

    俺だけを残して、いなくなってしまった。


  51. 113 : : 2014/02/19(水) 22:18:38




    馬が近づいて来る音に、ディターは顔を上げた。










    ディター「…リヴァイ兵長。」


    リヴァイは無言で馬を降り、無表情でディターに歩み寄る。


    …兵長にも、多大な迷惑をかけてしまった。

    決定事項を聞き入れず勝手な行動をしたばかりに、せっかく回収した遺体を全て放棄する羽目になってしまったのだから。

    きっと、怒られるんだろうな…






    ディター「自分は…」

    ディターが口を開くと、リヴァイはそれを遮るかのように、何かをディターに押し付けた。



    リヴァイ「これが奴らの生きた証だ…俺にとってはな。」


    ディター「!!」



    それは、自由の翼のエンブレムだった。
  52. 117 : : 2014/02/19(水) 23:09:47



    リヴァイ「…イヴァンのものだ。」




    …あいつらの、生きた証。

    エンブレムを持つディターの手が震える。



    イヴァンは人類のために心臓を捧げ、その任務の末に命を落とした。

    なのに俺は、自分の感情を最優先で動いてしまった。

    その結果、ユルゲンまで死なせることになった。




    …俺は、大馬鹿ものだ。


    ディター「…っく…うう…」


    大粒の涙がディターの頬を伝う。

    リヴァイはそれを静かに見つめていた。




    ディター「すみません…兵長。俺が、勝手なことをしたばかりに…」


    リヴァイ「…やっちまったことを後からどうこう言うことはいくらでもできる。その時の選択は、いくら後悔したって変わらねぇよ。」

  53. 118 : : 2014/02/20(木) 05:44:34



    リヴァイ「…俺にもかつて友がいたんだ。」


    リヴァイが無表情のまま話し出す。


    リヴァイ「俺は訓練兵上がりで兵士になったわけじゃねぇが、俺と同時期に調査兵団に連れて来られた奴がいた。ゲイルという名の、俺より2つ年上で、お前と同じ栗色の髪をした背の高い男だった。」

    リヴァイ「北のユトピア区山奥の狩猟民族の出だとかで、運動能力は俺に引けを取らないくらいずば抜けていた。そんな奴を、周りの兵士は憧れの眼差しで見ていたものだ。」

    リヴァイ「奴と俺は配属時期が近かったせいか、行動をともにすることが多かった。よく笑う奴で、話も面白かった。…いつの間にか、俺にとっては友と呼べる唯一の存在になっていた。」






    リヴァイ「だがな…何回目かの壁外調査で奴は死んだ。帰還するか作戦を続行するか、俺が選択を間違えたからだ。」

  54. 119 : : 2014/02/20(木) 14:45:22


    リヴァイ「俺が作戦を続行することを選択したせいで、ゲイルを死なせた。俺は何日も何日も悔いた。自分の過ちを責めた。だがいくら責めたところで、時が戻ることも、奴が戻ることもない。時間の無駄だ。」

    リヴァイ「その日から、俺は人の何倍も訓練を重ね、人の何倍も努力をした。…少しでも選択を間違えずに済むように、そして、選択を間違えても少しでもマシな結果になるように、己の肉体、感覚、全てを鍛え上げた。」

    リヴァイ「それでも、俺には分からない。ずっとそうだ。自分の力を信じても、信頼に足る仲間の選択を信じても、結果は誰にもわからないままだ。」

    リヴァイ「お前は俺に似ている。己を鍛え上げ、強くなれ。死んだ奴の分まで戦え。」







    リヴァイ「…そして、俺を越えろ。」





    リヴァイはそう言うと、ディターの肩をぽん、とたたいて馬に乗って去って行った。

    ディターの涙は、しばらく止まることはなかった。

  55. 120 : : 2014/02/20(木) 16:31:13














    ー 2×年後 ー




    兵士「ディター兵長!あれは…!!」


    視界が開けた場所に出ると、そこには巨大な湖が広がっていた。

    水平線の彼方まで終わることのないそれは、太陽の光を浴びて燦々と輝いている。





    アルミン「海だ!!!」

    分隊長に昇格したばかりのアルミンが、30代半ばにも関わらず、子どものような表情を見せる。




    海…

    この水の果てに、まだ見ぬ大地があるんだ。





    ディター「総員、止まれ!!ここでしばしの休息をとる。馬を休ませて、探索に備えよ!!」

    全員「「はっ!!!」」





    嬉々として海に浸かりに行くものや、水を舐めてみて塩辛そうな表情をする兵士たちを、ディターは微笑みながら見つめていた。

  56. 124 : : 2014/02/20(木) 18:27:55



    「…おい」

    ディター「!団長。」


    その声に振り向くと、いまや団長になっているリヴァイの姿があった。





    リヴァイ「…巨人がいなくなり、調査兵団が文字通り土地の調査、開発を行うようになってもうどれぐらいが経つ?」

    ディター「もうすぐ、5年ですね。」

    リヴァイ「そうか…」



    リヴァイがディターの隣に腰を下ろす。

    暖かな風が、2人の間を通り過ぎていく。



    ディター「心地いいですね。」

    リヴァイ「ああ。」

    ディター「…ここに来るまで、長かったですね。」

    リヴァイ「…ああ。」



    これまでにあった、様々なことを思い出す。

  57. 127 : : 2014/02/20(木) 19:58:41



    ディター「…団長。」

    リヴァイ「なんだ。」

    ディター「俺の初陣の時、兵長だった団長が俺に言ってくださった言葉…あのおかげで俺、ここまで来れました。」

    ディター「その…ありがとうございます。」



    そう言って、ディターはリヴァイに頭を下げた。





    リヴァイ「…お前、まさかもう俺を越えたつもりでいるのか?そんな様子じゃ、一生かかっても越えられねぇぞ。」

    ディター「い、いえ!そういうわけでは…!!」



    一瞬の間の後、2人は同時に吹き出した。

    その笑い声が、天高く昇っていく。








    ミカサ「…団長、お話中失礼します。ハンジ博士がお呼びです。なんでも、珍しい植物を見つけたとか。」

    リヴァイ「チッ…あのクソメガネ、巨人の研究の次は雑草の研究に熱を上げやがって…」


    リヴァイはそう言いながらも立ち上がり、ミカサについていった。


  58. 130 : : 2014/02/20(木) 21:34:16




    ディターは改めて、目の前に広がる海を見つめる。

    水は青く澄んでいて、砂は白くきめ細やかだ。

    …なんとも美しい。

    ここはきっと、観光名所になるだろうな。


    そんなことを考えながら、手書きの未完成の地図に海を書き込む。






    この地図は、調査兵団が土地の調査を開始した時からずっと、記録用としてディターが書いているものだ。

    しかし、まだまだ白紙の部分の方が多い。

    ひとつ新たな発見をすれば、それに付随して新たな興味関心が湧いてくる。

    ディターはまだ見ぬ土地を思い、身震いした。


  59. 131 : : 2014/02/20(木) 21:55:55





    ふと思い出したかのように、ディターは胸ポケットの中身を取り出す。


    昔は白かったのだが、年季が入ったせいで少し黄ばんだハンカチと、ふちがほつれてぼろぼろになりかけている自由の翼のエンブレム。

    黄ばんだハンカチは、かつての心の優しい同期を、ふたつの翼が交差しているエンブレムは、かつての2人の親友の姿をディターに思い出させる。










    マルコ

    イヴァン

    ユルゲン


    …ここが、海だよ。





    心の中でそう呟くと、ディターは懐からぶどう酒入りの小さな酒瓶を取り出す。

    空にうっすらと浮かんでいる昼間の月に酒瓶を掲げると、そのまま一気に飲み干した。




    ー fin ー


  60. 132 : : 2014/02/20(木) 22:00:47



    最後までお読みくださいまして、ありがとうございました☻

    まさか100レスを超える長編になるとは思わなかったので、飽きずに読んでいただけたか心配です。汗


    この幼馴染3人集は(というより、ディターは、と言った方がいいかも知れませんね)、アニメの中でもシーンをつくる鍵になっていたと思ったので、どうにかしてその背景を描いてやろうと思ったのがきっかけでした。

    なかなかマニアックすぎて、みなさまに楽しんでいただけているのか気になった時もありましたが、沢山のコメントやPVをいただけたことがとても励みになりました。本当に感謝致します。


    重ねてのお礼になりますが、ここまで読んで下さいまして、本当にありがとうございました。
    またわたしの作品が目に留まることがございましたら、どうぞよろしくお願い致します(´◡͐`)

  61. 133 : : 2014/02/20(木) 22:06:28
    お疲れ様でしたっ♪

    今回も感動しっぱなしでした!ウルッ
  62. 134 : : 2014/02/20(木) 22:09:34
    お疲れ様でした!飽きるだなんてとんでもない!内容がすいすいはいってくるというか、すごく読みやすいです♡ 次回作も期待です(≧∇≦)リレーssも頑張ってください!
  63. 135 : : 2014/02/20(木) 22:19:52
    お疲れ様でした。


    プリシラ然り、ディター然り、主要キャラ以外の視点から物語を構成する手法は
    submarineさんの代名詞と言えるのではないでしょうか。


    今うちの地域でアニメ放送していて、もうすぐ22話なので、
    この3人に注目しながら見てみたいと思います。
  64. 136 : : 2014/02/20(木) 23:26:12
    >>133 さま

    Aniっちさん!最後までありがとうございました☻
    そう言っていただけてよかったです(うるうる)
    これからももっともっと感動していただけるような作品が書けるように精進してまいります!

    >>134 さま

    えりさん!最後までありがとうございました☻
    読みやすいと言っていただけてほっとしました。
    ありがとうございます!リレーも頑張っちゃいますよおおう∠( ゚ω゚)/

    >>135 さま

    神宮の燕さん!途中にもコメントをいただき、ありがとうございました。とても励みになりました。
    いやあああ代名詞だなんて!そんな風に言っていただけるなんて恐縮です。
    ぜひぜひ!アニメから台詞を引用している箇所もあるので、合わせて楽しんでいただけると幸いです。
  65. 137 : : 2014/02/21(金) 00:06:25
    目頭が熱くなりました。


    巨人を駆逐し終え、元の世界を取り戻す描写も綺麗ですね。

    締めくくりも余韻を見事でした!


    いい作品をありがとうございました。
  66. 138 : : 2014/02/21(金) 17:14:12
    あのわずかなシーンからここまで掘り下げてお話を書けるんですね………!
    本編にも違和感なく馴染んでいて、とても読みやすく、素直に感動しました!
  67. 139 : : 2014/02/21(金) 17:22:00
    毎回感動させてもらってますm(。≧Д≦。)m
    次も期待です!!
  68. 140 : : 2014/02/21(金) 18:13:57
    >>137 さま

    シュウさん!いつもコメントありがとうございます☻
    素敵だなんて、恐縮です。
    余韻を残せるような終わり方にしたかったので、そう言っていただけてほっとしました。
    ありがとうございます!

    >>138 さま

    もふ子さん!前作に続き、お読みくださってありがとうございます☻
    妄想力の賜物ですかね…笑
    うまく本編に馴染ませたかったので、そういっていただけて嬉しいです。
    ありがとうございました(^_^)

    >>139 さま

    EreAniさん!いつもありがとうございます。
    感動できるような作品をこれからも書いていきたいなあとおもっているので、今後ともどうぞよろしくお願いします☻
  69. 141 : : 2014/02/21(金) 19:39:30
    素敵なお話しを読ませていただき、ありがとうございますm(__)m
    マリンさんのお話しは本当に心を打ちます
    感動を呼ぶ文章なんですよね
    素晴らしいです(*^^*)

    私も感動を呼ぶような物が書けるようになりたいです…!
    また素敵なお話しを読ませて下さい

    ありがとうございました
  70. 142 : : 2014/02/21(金) 19:58:54
    >>141 さま

    88さん!いつもコメントありがとうございます☻
    いやあそんな!88さんの作品から影響を受けた部分もあるので、わたしの方こそお礼を言いたいくらいです。
    これからも一緒に切磋琢磨して、頑張ってまいりましょうね(๑¯◡¯๑)
  71. 143 : : 2014/02/21(金) 22:18:17
    執筆、お疲れ様でした!
    他の皆様も仰っているので目にするのは何度目かになるかと思いますが、ただただ素晴らしい作品でした!の一言に尽きます(∩´∀`)

    原作では語られることのないだろうというストーリー、そして原作ではこんな展開にはならないであろうと考えられるような意外性を孕んだストーリー、そのどちらもとても面白く、グッと興味をそそられますね!
    そしてマリンさんらしい洗練された文章に、毎度毎度心を震わされてばかりです。

    今後も素敵な作品、意外性を大いに孕んだ作品をたくさん書き上げて下さることを期待しますね♪
  72. 144 : : 2014/02/21(金) 23:26:50
    >>143 さま

    ゆきさん!いつもコメントありがとうございます☻
    ひええ!ゆきさんにもそうおっしゃっていただけるなんて、恐縮です。

    原作に沿いながらも、ちょっと吹っ飛んだこともしてみたいなあと思って盛り込んだ展開だったので、それがうまく作用してよかったなあと思っています。
    感動という形でそれが伝わっていたのなら、本当に嬉しいです。

    これからも原作に沿いつつ目新しい作品を書いていけたらいいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします☻
  73. 145 : : 2014/02/28(金) 23:55:56
    一気に読ませてもらいました!
    なかなか無い新しい視点からの物語というのも新鮮で良いですね、ありがとうございました
  74. 146 : : 2014/03/01(土) 11:29:04
    >>145 さま

    ムナク・ソラブさん!過去作に続き、また読んでくださったのですね!
    コメントもありがとうございます☻
    キャスティングがマイナーだったので、なんとか目新しさを出そうとしていました。それを感じていただけてよかったです。ほっ
    またよろしくお願いします!
  75. 147 : : 2014/03/09(日) 23:59:33
    ssで初めてコメントします。

    兵長が好きなので、
    普段は兵長のssばかり読んでいたのですが…

    感動しました。。。
    心に残ります。

    語彙がないので感動したということ、
    こんなに素敵なお話をかけることへの
    尊敬の想いをうまく伝えられないのが
    くやしいです。

    またsubmarineさんの書くss読みたいです。
  76. 148 : : 2014/03/10(月) 02:46:26
    >>147 さま

    コメントありがとうございます。
    うわあ!そんな風におっしゃっていただけるなんて、書き手として最高の幸せです。
    それに尊敬だなんて、とてもとても勿体無いお言葉ですよ(。ω。;)
    けれど、この作品がmariaさんの心に響くものであったことが嬉しく思います。
    またわたしの作品が目に留まることがありましたら、どうぞよろしくお願いします。
    ありがとうございました☻

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