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最強の憲兵

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  1. 1 : : 2016/01/20(水) 21:05:57
    最初に
    ⚪︎街の仕組み等は曖昧
    ⚪︎オリジナルキャラ有
    ⚪︎更新はマイペース

    それでもよければお読みください。
  2. 2 : : 2016/01/20(水) 21:22:31
    エルヴィン「これより第56回壁外遠征を開始する!」
    モブ「団長!…ゴニョゴニョゴニョ、、ヅラ」
    エルヴィン「またか…ところで最後何か言わなかったか?」
    モブ「何も言ってないヅラー!」
    エルヴィン「…………」
    リヴァイ「また"アレ"か?」
    エルヴィン「…………あ、ああ…」
    リヴァイ「どこの誰だか知らないが、別に構わないだろう?まぁ無断行動するとはいい度胸だとは思うがな」
    ペトラ「兵長?アレとは一体なんですか?」
    オルオ「フッ…ペトラよ。そんなこともわからないのか?アレとはつまり…」
    グンタ「つまり?」
    オルオ「…………」
    エルド「こいつなんも考えてなかったな」
    リヴァイ「すぐに分かる」
  3. 3 : : 2016/01/20(水) 23:19:39
    リヴァイ「おい、出発するぞ」
    エルヴィン「待て」
    リヴァイ「なんだ」
    エルヴィン「報告してきた兵士を呼んでこい」
    リヴァイ「それは無理だ」
    エルヴィン「何故だ?」
    リヴァイ「あいつはモブだ。もう出番はない」
    エルヴィン「そんなぁー」
    リヴァイ「さっさと行くぞ」
  4. 5 : : 2016/01/21(木) 20:11:42
    >>3お前の文章の方がカスだし下手くそだけどねww



    期待です!
  5. 6 : : 2016/01/21(木) 20:12:08
    ごめん、>>4だったわ
  6. 7 : : 2016/01/22(金) 00:55:32
    6»それな。
  7. 8 : : 2016/01/22(金) 17:17:37
    調査兵団が壁外に出て一番最初にみた光景はどこまでも広がる青い空。ではなく

    ペトラ「これって…」

    オルオ「マジかよ…」

    そこには沢山の巨人の亡骸があった。

    グンタ「少なくとも15以上はあるな」

    エルド「奇行種の仕業か?」

    リヴァイ「最初はそう考えてたが、、どうやら人間の仕業らしい。こんだけの数を相手にできるからかなりやる奴じゃなきゃ無理だろう」

    オルオ「かなり…もしかして兵ちょ」

    リヴァイ「あ"」

    オルオ「……イエナンデモナイデス」
  8. 9 : : 2016/01/22(金) 17:21:01
    追加説明

    ⚪︎こういうことは初めてなのでどうやったらいいかよくわかりません。アドバイスをいただけるととても有難いです。(要するに下手です)

    ⚪︎進撃の巨人について詳しい方ではないので、世界観やキャライメージを壊してしまうかもしれません。


    皆さんの期待に応えられるよう精一杯頑張りますので何卒よろしくお願いします
  9. 10 : : 2016/01/25(月) 03:27:19
    グンタ「しかし、人間の仕業と言ってもこれだけの数相手にできるのでしょうか?」

    リヴァイ「さあな。これを人間が殺ったとしたら可能って事だろう」

    ペトラ「……」

    リヴァイ「その話はもう終わりだ。さっさと行くぞ」

    ペトラ「……はい!」

    エルド「負けてられねえな。俺たちも巨人討伐頑張ろうぜ!」

    オルオ「……ああ!やってやろうぜ」












    ???「やっぱり調査兵団はかっこいいなぁ。さてと、正義の味方憲兵さんも頑張りますか!」
  10. 11 : : 2016/01/27(水) 00:08:47
    第57回壁外遠征一カ月前
    〜旧調査兵団本部前〜

    リヴァイ「チッ…汚ねえな」

    ペトラ「仕方ないですよ。ずっと放置されてましたから」

    オルオ「にしても使えそうなものなんもないですよ?」

    リヴァイ「掃除用具なら三人分あるのだが」

    オルオ「(なんで三人分はあるんだ?)」

    グンタ「(しかしそこには触れてはいけないと)」

    エルド「(本能がそう叫んでいる…!)」

    リヴァイ「よし。俺とグンタとエレンは掃除だ。ペトラとエルドとオルオは街で買い出しを頼む。」

    リヴァイ以外「ハッ!!」

    エレン「(こんな広いとこ三人で終わるかなぁ?)」

    グンタ「(…俺も街行きたかった…)」
  11. 12 : : 2016/01/27(水) 23:23:34
    〜街〜

    ペトラ「これでよし、と」

    オルオ「買い出し終わったか?」

    エルド「後は食材だな」

    ペトラ「うーん…」

    エルド「…?どうした?」

    ペトラ「お祝いしたいなぁと思って」

    オルオ「お祝い?」

    ペトラ「リヴァイ班結成のお祝いと、エレンの調査兵団入隊祝いをね」

    エルド「いいんじゃないか?」

    ペトラ「ほんと!!やったー」

    オルオ「祝い事はやっぱ…肉だな…」

    ペトラ「うん…お金がね…」

    エルド「ま、まぁとりあえず店に行ってみようや。もしかしたら安く売ってるかもしれないし」

    ペトラ「…そうだね!行ってみましょう!」
  12. 13 : : 2016/01/28(木) 21:07:49
    ペトラ「えーと…お肉屋さんってどこだったっけ?」

    エルド「んーと…」

    オルオ「………」

    エルド「…わからん!そこら辺の人に聞いてくれ」

    オルオ「おっ、ちょうどいい所に憲兵が…ヘッヘッヘ」

    エルド「…すまんが、ペトラ聞いて来てくれないか?」

    ペトラ「わかったわ」スタスタ

    ペトラ「すみません」

    憲兵「?なんでしょうか?」

    ペトラ「この辺にお肉屋さんってありますか?」

    憲兵「お肉屋さんでしたら…あちらの方にありますよ。お肉だけではなく、果物や野菜も種類豊富に取り揃えてますよ。」

    ペトラ「わかりました。ありがとうございます!」ペコリ

    憲兵「いえいえ。」

    ペトラ「あっちの方ですって」

    エルド「おーありがとう。」

    オルオ「んじゃちょっくら行ってみようぜ」



    憲兵「(……ん?あっちの方って確か素行の悪い先輩の管轄だったような……さっきの人に伝えなきゃ!)」ダッシュ

    老婆「ちょいと憲兵さーん。助けておくれー」

    憲兵「!!どうしました!(あー!先輩何もしないでー!)」
  13. 14 : : 2016/01/29(金) 23:42:55
    憲兵「(……やっぱり問題起こしてる…しかも知らない人いっぱいいるし、、)」

    オルオ「なんだって?もう一回言ってみろ」

    先輩「よく聞けやこのクソ調査兵団野郎、有り金全部置いてとっとと失せろって言ってんだよ!」

    憲兵「(………調査兵団…?)」

    エルド「てめぇにやる金なんざ持ってねぇな!」

    ペトラ「ちょ、ちょっと二人とも落ち着いて…」

    憲兵「ちょっとよろしいですか?」

    先輩「なんだてめぇ?」

    ペトラ「あ…」

    憲兵「すみませんね。先輩がご迷惑をかけているようで」

    オルオ「なんだ?てめぇもやんのか」

    ペトラ「オルオ!!……すみません」

    憲兵「いえ。悪いのはこちらなので気にしないでください。」

    先輩「なんだてめぇら知り合いか?つーか誰だ?てめぇ」

    憲兵「酷いなぁ。後輩の顔お忘れですか?」

    先輩「てめぇみてぇな若造なんざ俺は知らねぇ」


    憲兵「私だってこんな人間のクズと知り合いになりたくないですよ。仕事増えますし」

    先輩「今なんつった?」

    憲兵「仕事増えますし」

    先輩「もうちょい前」

    憲兵「えーと、人間のクズの事ですか?」

    先輩「……ハハッ!口の利き方がなってねぇな!先輩としてしっかり「教育」してやらねぇとな!お前ら!そいつ連れてこい!」

    手下「ヘイ!おらっ!こっちこいや!」グイッ

    憲兵「ハイハイ行きますって…」
  14. 15 : : 2016/01/29(金) 23:49:52
    エルド「……助けに行った方がいいのか?これ」

    ペトラ「当たり前でしょ!」

    オルオ「どーでもいいよ。とっとと行こうぜ」スタスタ

    憲兵「お待たせしました」

    オルオ「はやっ!!」

    憲兵「?」

    ペトラ「大丈夫ですか?!どこか怪我とかしてませんか?!」

    憲兵「大丈夫ですよ。えーとお肉屋さんでしたね。ご案内いたします。こちらです」スタスタ

    ペトラ「えっ!あ……ありがとうございます」

    エルド&オルオ「……」チラッ

    先輩&手下達「…………………」















    エルド&オルオ「……地獄絵図………!!」
  15. 16 : : 2016/02/02(火) 03:07:10
    憲兵「申し遅れました。わたくしテラーと申します」

    ペトラ「私はペトラよ。よろしくね」

    エルド「エルドだ。よろしく」

    オルオ「…オルオだ」

    テラー「先ほどは同僚が大変ご迷惑をお掛けしたみたいで……申し訳ありません」

    ペトラ「気にしないで。大丈夫だから」

    テラー「皆さんは調査兵団の方、ですか?」

    ペトラ「ええ、そうよ」

    オルオ「てめぇも調査兵団を馬鹿にするのか?!」

    テラー「馬鹿に?とんでもない!調査兵団の方はとても尊敬してます!」

    エルド「尊敬?」

    テラー「はい!私、調査兵団に憧れてるんです!」

    オルオ「?だったら調査兵団に入りゃ良かったんじゃねぇか?」

    テラー「まぁ……家庭の事情で……私は今でも入りたいと思ってます!」

    エルド「ふーん…(これは、あまり詮索はしない方がいいかな?)」

    オルオ「家庭の事情って?」

    エルド&ペトラ「!!(あの馬鹿!!)」

    テラー「母親の莫大な借金がありまして…母は家を出て行ったのですが、行方が分からなくて…連帯保証人が父親で…」

    オルオ「金が必要って事か?金なら調査兵団でも稼げるだろう?」

    テラー「ええ。しかし、いつ死んでもおかしくない仕事ですと、ずっと家族を養っていけませんので…」

    エルド「でもあんた、相当強いだろ?」

    ペトラ「(エルドまで…)」
  16. 17 : : 2016/02/02(火) 03:28:54
    テラー「?そんな事は無いと思いますが…」

    エルド「謙遜すんなよ。さっき絡んできた奴らを一瞬で倒しただろ?強くなければ一瞬で倒せないだろ」

    テラー「…相手が弱すぎたのではないでしょうか?」

    エルド「そうか?そこまで弱い奴らには見えなかったけどな」

    オルオ「だな」

    テラー「…まぁその話は置いといて、着きましたよ」

    エルド「ん?着いた?」

    テラー「お店に着きました」

    エルド「あぁ、そうだった」

    ペトラ「思っていたより大きなお店ですね」

    テラー「品揃えが豊富なので」

    オルオ「なぁ安くて美味しい肉とかないか?」

    テラー「それは交渉次第ですね」

    オルオ「交渉しないといけないのか……」

    テラー「こんにちはー」

    店員「いらっしゃい!お、テラーさんいつもありがとねー」

    テラー「いえいえこちらこそ」

    店員「……ん?そちら、テラーさんの連れかい………?」

    テラー「?えぇまぁ」

    店員「店長おおおおおオオオォォォ!!!!!」

    ペトラ「??」

    エルド「何事だ?」

    テラー「さぁ私にも何が何だか……」

    店長「なんだよ、うるせ〜なぁ……お、テラーか」

    テラー「こんにちは」

    店長「テラーがどうしだってんだよ?!……ん?そちらさんはテラーの知り合いか?」

    テラー「?えぇまぁ」

    店長「ああああああぁぁぁ!!!!」

    ペトラ「????」

    オルオ「ここの連中大丈夫か?」

    店長「テラーがぁぁぁぁ!!テラーがぁぁぁぁ!テラーが友達連れて来やがったぁぁぁぁぁぁ!!!」

    店員「そうっすよ!!テラーさんがお友達を!!」

    エルド「友達?」

    オルオ「俺たちのこと、だよな?」

    ペトラ「…えぇ」

    テラー「友達……」

    店長「大変だぁぁぁぁぁぁ!!!天変地異が起こるぞおおおおぉぉォォォォ!!!………ウッ」

    店員「店長!?」




















    店長「…………こっ、腰が……………」
  17. 18 : : 2016/02/04(木) 02:09:46
    〜肉屋〜

    店長「いやー、さっきは大声出して悪かったな」

    ペトラ「い、いえ…(びっくりしたぁー)」

    エルド「へぇー肉だけでこんなにあるのか」

    オルオ「えーと値段は…」

    エルド「……」

    オルオ「…………ペトラ」チョイチョイ

    ペトラ「ん?」

    オルオ「肉なんだけど……」

    エルド「安いっちゃ安いけど…」

    ペトラ「どれどれ?…んー確かに安いけど……6人分は買えないわね…」

    テラー「店長!お肉6人分ください」

    店長「あいよー」

    ペトラ「え?」

    エルド「は?」

    オルオ「はぁ?!」

    テラー「先ほど私の同僚がご迷惑をお掛けしたお詫びです」

    ペトラ「いや、でも…」

    エルド「大丈夫なのか?」

    テラー「?大丈夫ですよ?こうみえて結構稼いでますから」

    エルド「そうじゃなくて…!」

    オルオ「いいんじゃないか?実際迷惑かけられたし」

    テラー「そうですよ」

    店員「大丈夫ですよ!テラーさんの友達の為ならタダであげますよ!ね!店長!」

    店長「タダはだめだろ」

    店員「……ですね………」

    店長「まぁ今日はそのーあれだ。テラーが初めて友達連れて来たんだ。少しくらいならまけてやってもいいぞ?」

    店員「……店長…!!」

    テラー「ありがとうございます!(……まけなくても大丈夫なのは黙っておこう)」

    店長「いいってことよ!」

    ペトラ「えーと……ありがとうございます」

    テラー「お詫びですので気にしないでください」

    店員「お詫び?テラーさんなんかしたんですか?」

    テラー「私の同僚がちょっとね……」

    店員「ああー!憲兵さんね!憲兵っていい人少なそうですもんねー!」

    テラー「そうですね。仕事する人少なくて困ってます」

    店員「なんならうちで働きませんか?!」

    テラー「働きません」

    店員「そうですよねーテラーさんは調査兵団一筋ですもんね」

    オルオ「そういや、さっきもそんな感じのこと言ってたな」

    店員「あ、聞いてますか?流石お友達さんですね!」

    オルオ「お、おう…(友達じゃないんだけどなぁー)」

    店員「身体の不自由なお父さんと、かわいい妹さんのために危険な仕事はできない。2人の為に自分の夢だった調査兵団は諦めて……かー!いい話だねぇ!!」

    オルオ「…そうだなぁ(そっちは初耳だ…!)」

    エルド「親父さん身体悪いのか?」

    テラー「ええ。両足を切断され、利き腕も痺れて上手く動かせません」

    ペトラ「(……切断?)」

    エルド「聞いてもいいか?なんで親父さんの足せつD…」

    店長「あいよー!!肉6人分!!!」

    テラー「ありがとうございます。…その話はまた今度機会があれば」

    エルド「あ、ああ…言いにくい話なら無理にしなくてもいいからな?」

    テラー「多分大丈夫です。あ、お肉です」

    オルオ「お、おう…ありがとな」

    テラー「いえいえ。」

    ペトラ「今日は色々とありがとうございました」

    エルド「楽しかったぜ」

    テラー「私も皆さんとお話ししてて楽しかったです」

    オルオ「じゃー今度は酒でも飲んで話そうや」

    テラー「お酒、ですか?」

    オルオ「いいだろ?友達じゃねぇか」

    テラー「!……はい!!」
  18. 19 : : 2016/02/04(木) 02:40:35
    エルド「まぁ今度いつ街に来れるかわからないけど、そん時は手合わせしてもらってもいいか?」

    テラー「手合わせ?いいですけど…」

    ペトラ「あ、私もー!」

    オルオ「俺も!」

    テラー「??なんで私と?」

    エルド「強いやつと戦えば俺たちも強くなれるからな」

    ペトラ「私たちもっと強くなりたい…!」

    オルオ「そんでもって巨人を絶滅させてやる!!」

    テラー「…わかりました。私で良ければ喜んで」

    ペトラ「ありがとう」ニコッ

    テラー「(可愛いなぁ…///)」

    エルド「あ!手加減はしてくれよ?手合わせで死にたくないからな!」

    オルオ「そうだ!そうだ!」

    テラー「?手加減しなくても死なないとおm」

    オルオ&エルド「してくれっ!!!」

    ペトラ「……?」

    テラー「…わかりました」

    エルド「ありがとう!あ、できれば俺たちの仲間も相手してくれるとありがたいのだが….」

    テラー「ええ。いいですよ」

    エルド「すまん。ありがとな」

    ペトラ「じゃー私たちそろそろ行くね」

    エルド「色々世話になったな」

    オルオ「絶対酒飲もうな」

    テラー「ええ。お仕事頑張ってくださいね」

    オルオ「お前も頑張れよー」

    エルド「じゃあな」

    ペトラ「本当にありがとうございました」ペコリ

    テラー「お気をつけてー!!…………さて、と」

    憲兵「テラーさん!!」

    テラー「ん?」

    憲兵「探しましたよ……上官がお呼びです」

    テラー「えーやだ」

    憲兵「そんな事言わないでくださいよ。テラーさんを呼んでこいと言われたんですから…」

    テラー「じゃあ見つけられなかったって事で」

    憲兵「えー!私はそれでも構いませんが…」

    テラー「…構いませんが?」

    憲兵「テラーさん嘘つくの下手すぎじゃないですか…」

    テラー「…嘘くらいつけますよ」

    憲兵「本当ですかぁ?」

    テラー「もちろん…」

    憲兵「…」

    テラー「…」目ェソラシ

    憲兵「……」

    テラー「……」ピクピク

    憲兵「………」

    テラー「………」汗ダラダラ

    憲兵「…バレバレですよ……」
  19. 20 : : 2016/02/06(土) 01:36:09
    〜憲兵団本部〜

    上官「急に呼び出してすまんな」

    テラー「いえ(なんだろう?何かしたっけ?)」

    上官「ダズ君の件についてだが」

    テラー「(ダズ君…?あぁ先輩のことか……あ!まずい!)」

    上官「きみが怪我させたという報告が上がってきていてな」

    テラー「(やっぱり…何か上手い言い訳を……突風が吹いてきたとか…)」

    上官「ダズ君のお友達16名も怪我させた」

    テラー「(16名?!先輩足して17か…突風は厳しいな…突風といたずら好きな土竜の仕業でいけるかな?いや、いける!)」

    上官「よくやった」

    テラー「(あと何かもう少し…って)え?」

    上官「実はダズ君は盗賊団に武器や資金を横流ししているという噂があってな」

    テラー「(本当だったんだ…)」

    上官「一緒にいたお友達がその一味だと思われる」

    テラー「なるほど」

    上官「彼らが一緒にいた事で、噂について色々と調べられる」

    テラー「噂だけではそんなに動けませんからね…」

    上官「うむ。何度かダズ君を監視してみたのだが、なかなか尻尾を出さなくてな。噂は嘘という可能性もでてきていてな…」

    テラー「(…そんな事してたんだ……)」

    上官「これで堂々と調べられる訳だ」

    テラー「よかったですね(…お友達が関係なかったらどうなるんだろう……)」

    上官「まぁもし、一緒にいた奴らが関係なかったら…君にはそれ相応の罰は受けてもらうよ」

    テラー「…はい……」

    上官「その可能性はゼロに等しいから気にすることはなかろう。私から感謝の気持ちとしてこれを…」

    テラー「…?なんですか?」

    上官「果物の詰め合わせ」

    テラー「え?!いや…受け取れません!」

    上官「君の妹…ヴィオラちゃんだっけ?確か果物好きだよね?」

    テラー「う…」

    上官「持っていったら喜ぶだろうねー」

    テラー「…」

    上官「…」

    テラー「……ありがとうございます」

    上官「よろしい」ニッコリ

    上官「話は以上だ…ああ、今日はもう帰っていいよ」

    テラー「え?」

    上官「たまには家族とゆっくり過ごしたまえ」

    テラー「いや、しかし…」

    上官「ダズ君の件は私たちがやっておくから、君は早くヴィオラちゃんを喜ばせてきなさい」

    テラー「…ありがとうございます!明日はしっかり働きます!」

    上官「君ほどしっかりと働いてる者はいないと思うがね…」
  20. 21 : : 2016/02/06(土) 02:13:29
    憲兵団本部
    〜廊下〜

    憲兵「なんの呼び出しだったんですか?」

    テラー「ああ、パーシ君。…レイちゃんとカルカド君は?」

    パーシ「見回りに行ってます」

    テラー「そう…」

    パーシ「……今度は誰を病院送りにしたんですか?」

    テラー「……ダズ先輩」

    パーシ「ああ、アイツですか」

    テラー「アイツって…」

    パーシ「盗賊団と繋がってるって噂もありますし、まぁいいんじゃないですか?」

    テラー「うん…一緒にいた人たちがそうじゃないかって」

    パーシ「そうだったらこれから忙しくなりますね」

    テラー「そうだね」

    パーシ「このあとはどうしましょうか?その件を優先した方がいいですか?」

    テラー「えーと、このあとの話なんだけどね…」

    パーシ「?」

    テラー「私は今日もう帰るね」

    パーシ「え?!自宅謹慎ですか?!」

    テラー「違う!!よくわからないけど、上官から果物をいただいてね」

    パーシ「ほぇーいいですねー」

    テラー「ヴィオラを喜ばせてこい!って言われちゃって…」

    パーシ「それで早く帰るんですね」

    テラー「ごめんね。明日はいつも以上に働くから」

    パーシ「…過労死したいんですか?」

    テラー「したくないよ。…あ、沢山貰ったから君たちにもあげるね」

    パーシ「いや、いいですよ。ヴィオラちゃんにあげてください」

    テラー「こんなにはいらないよ。それに重たいから少し受けとって」

    パーシ「……テラーさんでも重たいと感じることあるんですね…」ボソッ

    テラー「え?よく聞こえなかった」

    パーシ「い、いえ!なんでもありません!」

    テラー「?」

    パーシ「では少しだけいただきます…ありがとうございます!」

    テラー「え?それだけ?」

    パーシ「え?はい」

    テラー「むーまだ沢山ある…」

    パーシ「いえ、これ以上はいただけません」

    テラー「……そうだ!」

    パーシ「?」

    テラー「ちょっと出掛けてくるね」

    パーシ「出掛けるも何も今日はもうお帰りになるのでは?」

    テラー「そうだった…じゃあまた明日」

    パーシ「はい。お疲れ様でした」

    テラー「(たくさん迷惑かけちゃったし…ペトラさん達に持って行こう!)」



















    〜調査兵団本部〜

    テラー「うん!!広いね!今どこにいるのかさっぱりわからないや!」
  21. 22 : : 2016/02/07(日) 23:04:56
    テラー「(いやー広い広い。うん!迷子だね!調査兵団の方に道を尋ねたいけど…)」

    調査兵団「」ジー

    テラー「(皆さんの視線がとても痛い…)」

    ハンジ「あれー?こんなところに憲兵がいるー」

    テラー「(私何もしてないはずなのに…)」

    ハンジ「おーい?どうしたー?」

    テラー「(さて、どうしよう?)」

    ハンジ「バァ!!」

    テラー「!!!!ウァァァァベルポポポポ!!」

    ハンジ「アッハッハ!なにそれ?!面白いね
    ー」

    テラー「…おどかさないでください……」

    ハンジ「いやーごめんごめん。声かけたけど反応なかったからつい」

    テラー「え?すいません。気づきませんでした」

    ハンジ「別にいいよー。で、君は何しにここにきたのかな?」

    テラー「…人を探しに」

    ハンジ「調査兵団の?誰?」

    テラー「ペトラさんというかt」

    ハンジ「ええー!!!何何!!ペトラの知り合い!!あ!もしかして恋人?!」

    テラー「え…い、いやああああのですね、その、あの、ペトラさんとはその、えっと…友達です!////」

    ハンジ「あははー君面白いねー」

    テラー「ゥゥ…///」

    ハンジ「ペトラなんだけどねーここにはいないよ」

    テラー「…え?いない?」

    ハンジ「うん。いない」

    テラー「……ペトラさんて調査兵団の方ではないんですか?」

    ハンジ「…アッハッハ!」

    テラー「???」

    ハンジ「大丈夫!ペトラはちゃんとした調査兵団の方だよー。今ねーとある任務で旧調査兵団本部の方にいるよー」

    テラー「なるほど…わかりました。ありがとうございます」

    ハンジ「ところでさー」

    テラー「?」

    ハンジ「…ペトラの事好きなの?」

    テラー「!!!!!…えっと、その…/////」

    ハンジ「アッハッハ!わかりやすーい」

    テラー「ゥゥ…/////き、旧調査兵団本部ですね!ありがとうございます!!」ダッシュ

    ハンジ「あー面白い子だったねー。…あれ?部外者に旧調査兵団本部の事教えても大丈夫だっけ?…ま、いいか!何かあったらリヴァイのせいにすればいいし!ハンジは何もしーらない!」
  22. 23 : : 2016/02/10(水) 01:17:36
    旧調査兵団本部
    〜入り口付近〜

    エレン「…」ブチブチ

    エレン「……」ブチブチ

    エレン「(…草むしり終わらねぇ!!)」

    ペトラ「ただいまー」

    エレン「あ、お帰りなさい!」

    オルオ「なんだガキンチョ。まだ終わってなかったのか?」

    エレン「ムッ……終わってません」

    ペトラ「私たちも手伝うね」

    エレン「ありがとうございます!」

    エルド「兵長は?」

    エレン「2階を掃除してます」

    エルド「そうか。わかった。」

    エレン「たくさん買ってきましたね…夕飯はなんですか?」

    ペトラ「ナイショ」

    エレン「えー」

    ペトラ「フフフ…楽しみに待っててね」

    オルオ「いいから早く兵長に報告しに行こうぜ」

    エルド「そうだな。エレン頑張れよ」

    エレン「はい!」
  23. 24 : : 2016/02/10(水) 01:39:10
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    ペトラ「ただいまー」

    グンタ「おう。おかえり」

    オルオ「あー疲れた」

    グンタ「随分たくさん買ってきたな…」

    エルド「グンタ。今日の夕飯は凄いぞ」ニヤリ

    グンタ「えっ、なんだよ?」

    ペトラ「ジャーン!お肉」

    グンタ「に、肉だぁ?!しかも人数分!!そんなに金つかっちゃって大丈夫か?!」

    エルド「いや…いろいろあってこれは……貰った」

    グンタ「は?!貰った?!」

    エルド「話すと長くなるから簡単に言うと、迷惑を掛けたお詫びとしていただいた、かな」

    グンタ「迷惑?オルオがなんか誤解されるような事したんじゃないのか?」

    オルオ「してねぇよ!!後で説明してやるから」

    ペトラ「あ、それとお肉はエレンには内緒ね」

    グンタ「いいけど…なんで?」

    ペトラ「驚かせたいからよ。リヴァイ班結成のお祝いと、エレンの調査兵団入隊のお祝いをしたいの」

    グンタ「そういう事か…わかった」

    ペトラ「ありがとう!」

    エルド「ペトラ、兵長に報告しに行くぞ」

    ペトラ「今行くー!」

    グンタ「報告終わったら掃除手伝って」
  24. 25 : : 2016/02/10(水) 01:58:59
    旧調査兵団本部
    〜入り口付近〜

    テラー「確かこの辺に…あ、あったあった」

    テラー「(懐かしいなぁ〜憲兵になりたての頃この辺でまい…道を間違えて襲ってきた熊や猪を退治したっけ…)」

    エレン「…」ブチブチ

    テラー「(調査兵団の方だ…)すみません」

    エレン「……」ブチブチ

    テラー「?すみませーん」

    エレン「………」ブチブチ

    テラー「…すみませーん!!」

    エレン「えっ?はい…!?(なんで憲兵がここに?!)」

    テラー「あ、いえ憲兵ですけど、そこは気にしないでください。こちらにペトラさんという方はいらっしゃいますか?」

    エレン「(….ペトラさん何かやったのかな?)」

    テラー「いえ、ペトラさんは何もやってません。ペトラさんたちにお詫びをしに来ました」

    エレン「(お詫び…?お詫びって?)」

    テラー「果物の詰め合わせです」

    エレン「(え?!そんなの貰っちゃっていいの?!)」

    テラー「もちろん。お詫びですので」

    エレン「(やったー!今夜はごちそうだー!!……あれ?)」

    テラー「?どうしました?」

    エレン「(さっきから俺喋って無いのになんで会話が成り立ってるんだ…?この人なんか…怖えぞ)」

    テラー「怖いですか?」

    エレン「ニギャーーーーー!!!!!!」
  25. 26 : : 2016/02/10(水) 02:18:53
    グンタ「エレン?!どうした?!」

    エレン「…」ピクピク

    テラー「あ…」

    グンタ「てめぇ!なにしやがった!?」

    テラー「い、いえ…お話していただけです…」

    グンタ「話だぁ?(話してただけで気絶するか?)」

    テラー「私にもわかりません」

    グンタ「で?!テメェは何しにここに来たんだよ?!」

    テラー「ペトラさんたちにお詫びをしに」

    グンタ「お詫びだぁ?!(さっき言ってた迷惑掛けられた奴か?)」

    テラー「私の仲間が大変な失礼を…申し訳ありません」

    グンタ「(こいつじゃねぇのか…?いや、憲兵の言う事なんざ信用ならねぇ)」

    テラー「ええ、おっしゃる通りです。…こちらお詫びの品でございます」

    グンタ「(…ん?なんだ?…果物?!こんなに?!いや…毒とか入ってるんじゃないのか?)」

    テラー「私が毒味しましょうか?」

    グンタ「(…うーむこんなにあると受け取りづらいな…)」

    テラー「お詫びですので遠慮しないでください」

    グンタ「(…お祝いするって言ってたから果物もあった方がよりいいよな?)」

    テラー「お祝いですかぁ。いいですね」

    グンタ「(………ん?)」

    テラー「?どうしました?」

    グンタ「(なんで会話が成立してる?俺喋ってないぞ?もしかしてこいつ…危険な奴か?)」

    テラー「危険ですかねぇ?私にはわかりません」

    グンタ「…」ヒューバタン

    テラー「あれ?!もしもし?!大丈夫ですか?!」

  26. 27 : : 2016/02/12(金) 00:17:58
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    ペトラ「あれ?」

    エルド「どうした?」

    ペトラ「グンタがいない」

    エルド「ほんとだ…他の部屋掃除してるんじゃないのか?」

    ペトラ「掃除用具ここにあるけど…」

    エルド「ほんとだ…」

    オルオ「トイレじゃないのか?」

    エルド「まぁそのうち帰ってくるだろう。さ、掃除掃除」

    ペトラ「…そうね。私は2階掃除してくるから」タッタッタ

    エルド「じゃーオルオは外な」

    オルオ「あいつとか…ちっ、わかったよ」


    すみませーん

    エルド「?誰だ?」

    オルオ「さぁ…」
  27. 28 : : 2016/02/12(金) 00:32:40
    テラーさん凄い(笑)

    めっちゃ面白い!期待です!!(*'▽')
  28. 29 : : 2016/02/12(金) 00:39:29
    旧調査兵団本部
    〜入り口〜

    エルド「あ」

    テラー「あ、エルドさん」

    エルド「!?その2人どうしたんだ!?」

    テラー「えーと、お話していましたら急に倒れられて…」

    オルオ「なんだ?どうした?」

    テラー「オルオさん」

    オルオ「おうテラーか…は?!」

    テラー「違います!私は何も…ただお話してただけです」

    オルオ「話してただけで気絶する奴がいるかぁ!!」

    テラー「ここに2名ほど」

    エルド「よくわからないが、無事ならそれでいい…それで?」

    テラー「はい?」

    エルド「なんでお前がここにいるんだ?」

    テラー「ああ、そうでした。皆さんにお渡ししたい物がありまして…こちらです」

    オルオ「何?」

    テラー「果物の詰め合わせです」

    オルオ「は?なんで?」

    テラー「ご迷惑をお掛けしたお詫びです」

    オルオ「いや…それは肉で済んだだろ」

    テラー「…本当の事を言いますと、果物は上官からいただいたのですが、あまりにも多すぎて処分に困ってます」

    オルオ「はぁ?」

    テラー「それに、お祝いするみたいですし果物あっても困りませんよね?」

    オルオ「…誰から聞いた?」

    テラー「こちらの方から」

    グンタ「」

    オルオ「いや、でもなぁ……本当に貰っていいの?」

    テラー「ええ」

    オルオ「じゃ、じゃあ…ありがとよ」

    テラー「いえいえ。あの…この人たちどこかで寝かせておいた方が…」

    エルド「そうだったな…部屋の掃除って終わってるのか?」

    オルオ「知らん。食堂はあらかた終わってたみたいだが?」

    エルド「ひとまず食堂でいいか」
  29. 30 : : 2016/02/12(金) 00:42:19
    ゆーき分隊員さんありがとうございます!
    マイペースですがこれからも頑張ります(*^_^*)
  30. 31 : : 2016/02/12(金) 00:54:53
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    テラー「よいしょっと…」

    エルド「すまんな。運んでくれて助かった」

    テラー「いえ。私が原因みたいですし…」

    エルド「本当に話してただけなのか?」

    テラー「話だけだと思います…びっくりして記憶が飛んでしまいあまり覚えてません…」

    エルド「そうか…」

    オルオ「とりあえず兵長に話しとくか?」

    エルド「そうだな」

    オルオ「わかった。話してくる」タッタッタ

    テラー「…もしかしてまた皆さんにご迷惑をお掛けしてます?」

    エルド「いや、そんな事はない。気にするな」

    テラー「はぁ…」
  31. 32 : : 2016/02/12(金) 01:09:45
    旧調査兵団本部
    〜2階,リヴァイの部屋〜

    リヴァイ「…」キュキュキュ

    オルオ「兵長!オルオです!」

    リヴァイ「入れ」

    オルオ「失礼します」

    リヴァイ「どうした?」

    オルオ「あの…グンタとエレンが気絶しました…」

    リヴァイ「気絶?」

    オルオ「は、はい…」

    リヴァイ「…何が原因だ?」

    オルオ「いえ、それが…ただ話をしてただけみたいでして…」

    リヴァイ「からかってるのか?」

    オルオ「いえ!話してた相手から聞いた情報です!」

    リヴァイ「…ん?2人で話してて気絶したのではないのか?」

    オルオ「あ、いえ…憲兵の奴と話してて気絶したと思われます」

    リヴァイ「…その憲兵は今どこに?」

    オルオ「食堂にいます」

    リヴァイ「そうか…とりあえずそいつから話を聞いてみる。お前はここの掃除を頼む」

    オルオ「了解しました!」
  32. 33 : : 2016/02/13(土) 20:22:08
    旧調査兵団本部
    〜1階,廊下〜

    リヴァイ「うーむ」

    エルヴィン「やぁリヴァイ」

    ハンジ「ヤッホー」

    リヴァイ「なんの用だ?今少し忙しい」

    エルヴィン「何かあったのかね?」

    リヴァイ「グンタとエレンが憲兵と話して気絶したらしい」

    ハンジ「(あーあの面白い子の事かな?…って気絶?!)」

    エルヴィン「…どういう事だ?」

    リヴァイ「知らん。今からそいつに直接聞く」

    エルヴィン「…そうか」

    リヴァイ「で?お前らは何しに来た?」

    エルヴィン「あぁ。実は例の巨人殺しの犯人と思われる人物が判明してな」

    リヴァイ「ほぉ」

    エルヴィン「そいつの家に行ってきたのだが、会えなかった」

    リヴァイ「…こんな時間なら仕事とかに出かけてるんじゃないのか?」

    エルヴィン「いや、奴の上司に協力してもらって今日の仕事は無くしてもらった」

    リヴァイ「ならそのうちに帰ってくるんだろ?家の前で待ってりゃいいじゃねぇか」

    エルヴィン「そうなんだが…君にも来て欲しくてここに来た」

    リヴァイ「は?」

    ハンジ「だってぇー簡単に巨人を倒しちゃう人だよ?もし、抵抗されたら私たちだけじゃ逃げられちゃうし、最悪殺されちゃうじゃん?」

    リヴァイ「…わかった。でも先に憲兵の件を終わらせてからだ」

    ハンジ「私たちも見たーい!」
  33. 34 : : 2016/02/13(土) 20:38:55
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    エルド「兵長!」

    リヴァイ「…そいつか」

    テラー「」ビクッ

    ハンジ「ヤッホー」

    エルヴィン「やぁ」

    エルド「エルヴィン団長にハンジさん!」

    テラー「(あ、調査兵団本部にいた人だ…)」

    エルヴィン「…ん?」

    ハンジ「…あれ?」

    リヴァイ「どうした?」

    エルヴィン「リヴァイ、ちょっと」

    リヴァイ「なんだよ?」

    エルヴィン「奴だ」ヒソヒソ

    リヴァイ「は?」

    ハンジ「あの憲兵が例の事件の…(あー!!なんでもっと早く思い出せなかったんだ!ちょっと前に会ってたのにー!)」

    リヴァイ「ほぉ…あいつか」ギロッ

    テラー「!」ビクッ

    エルヴィン「ちょっと彼と話したいのだが…いいかね?」

    リヴァイ「ああ」

    ハンジ「ねぇそこの君!」

    テラー「え…私ですか?」

    ハンジ「うん!そう!ちょっと君と話したいんだけどいいかな?」

    テラー「?はい」
  34. 35 : : 2016/02/13(土) 21:20:01
    旧調査兵団本部
    〜庭〜

    テラー「(…話ってなんだろう?)」

    ハンジ「いやー急にごめんねー!君にいくつか聞きたい事があってねー」

    テラー「聞きたい事ですか?」

    ハンジ「うん!じゃーエルヴィン後はよろしく」

    エルヴィン「…彼女が言ったように君にいくつか聞きたい事がある。正直に答えてくれると有り難い」

    テラー「はぁ…」

    エルヴィン「君は巨人達が何者かに殺されてる事件を知っているかね?」

    テラー「!!知りません」目ェソラス

    エルヴィン「…唯一犯人についてわかっている事は、犯人がとても強い人間という事だ。君は訓練兵時代に"ある事件"を起こしてしまい、大幅な減点をされてしまうが、それでも首席で卒業。同期の2位〜10位の者が束になって君と闘っても君に傷一つ…いや、利き腕を使わせる事も出来なかった」

    テラー「…」ピクピク

    エルヴィン「…そして君は憲兵団に入団。そして、78名の犯罪者と、17つの盗賊団をたった1人で壊滅させた。…この事件に無関係とは思えないのだがね」

    テラー「無関係です!」汗ダラダラ

    リヴァイ「…お前、嘘ついてるだろ」

    テラー「え?!なんでわかるんですか?!」

    ハンジ「あ、認めた」

    テラー「あ…ハメられた…」

    ハンジ「今のハメに入る?」


  35. 36 : : 2016/02/13(土) 21:52:45
    エルヴィン「事件について教えてくれないか?」

    テラー「…そんな大した話ではありませんよ?」

    エルヴィン「それはこちらで判断する。何故巨人達を殺している?」

    テラー「…………調査兵団の皆様の役に立ちたくて…」

    リヴァイ「は?」

    ハンジ「ほえ?」

    エルヴィン「…………1つ確認するのを忘れていたが、今までの犯行は君1人でやっていたのかね?」

    テラー「…はい」

    エルヴィン「…」

    テラー「…」

    エルヴィン「…嘘は言ってないようだな」

    テラー「え?なんでわかるんですか?」

    エルヴィン「…」

    ハンジ「ね、ねぇ!君1人で巨人達と闘ったの?危なくなかった?」

    テラー「え?そうですね…20体程度でしたら特に問題ありません」

    ハンジ「…ほんと?」

    テラー「はい」

    ハンジ「…」

    テラー「…」

    ハンジ「…ほんとみたいね」

    テラー「なんでわかるんですか?!」

    エルヴィン「リヴァイ、ハンジ、ちょっと」

    リヴァイ「なんだよ?」

    エルヴィン「彼の処罰はどうしたらいいかな?」ヒソヒソ

    リヴァイ「は?」

    エルヴィン「彼をどうしたらいい」ヒソヒソ

    リヴァイ「憲兵に突き出せばいいだろう」

    エルヴィン「しかし、彼は私たちの為にやってくれていた。…壁外遠征の"作戦"にとても役立つ人材だとは思わないかね?」ヒソヒソ

    リヴァイ「…あいつが諜報員かもしれないぞ?」

    エルヴィン「いや、それはない」

    リヴァイ「?」

    エルヴィン「彼は嘘をつくのが下手…いや嘘がつけない人間だ」

    ハンジ「あー」

    リヴァイ「確かに」

    猫「ニャニャニャ」

    エルヴィン&ハンジ&リヴァイ「………猫?」
  36. 37 : : 2016/02/15(月) 20:56:16
    猫「ニャア」

    エルヴィン「…君のところの飼い猫かね?」

    リヴァイ「いや…」

    ハンジ「やあー!こんにちは!君はどこから来たの?飼い主さんはどこかな?」

    猫「ニャア」フルフル

    ハンジ「ん?飼い主さんはいないのかい?」

    猫「ニャア!」コクン

    ハンジ「あは!リヴァイ見て見て!この子私の言葉理解してるよ!」

    リヴァイ「たまたまだろ」

    ハンジ「じゃー私が君の飼い主になってあげる!」

    猫「ニャ!」プイ

    ハンジ「………」

    リヴァイ「嫌がられてるじゃねぇか」

    エルヴィン「オホン…話を戻してもいいかね?」

    リヴァイ「ああ」

    ハンジ「いいよー」

    猫「ニャニャニャア」

    エルヴィン「………すまないが君は向こうに行っててくれないか?」

    猫「ニャ!」
  37. 38 : : 2016/02/15(月) 21:11:36
    テラー「(うーなんの話してるんだろう?…やっぱり巨人は勝手に殺しちゃいけなかったのかな?だとしたら罰金?……もしかして、死刑?)」

    猫「ニャー」トコトコ

    テラー「………猫?」

    猫「ニャア!」

    テラー「こんにちは」

    猫「ニャニャニャ!」

    テラー「ここに住んでいるのかい?」

    猫「ニャア」フルフル

    テラー「違う?別のところにお家があるのかい?」

    猫「ニャア」フルフル

    テラー「…お家はないの?」

    猫「ニャア」コクン

    テラー「そっか…」

    エルヴィン「すまない。待たせたね」

    テラー「!い、いえ!(罰金でお願いします!!)」
  38. 39 : : 2016/02/16(火) 01:00:56
    テラー「」ビクビク

    エルヴィン「ん?どうかしたかね?」

    テラー「あ、あの…私はどんな罰でも受けますからっ……だから…!!」

    エルヴィン「…君は何かカン違いしてるようだな」

    テラー「…え?」

    エルヴィン「私たちは君に罰を与えるつもりはない」

    テラー「…本当ですか?」

    エルヴィン「ああ」

    テラー「よ、よかった…!」

    猫「ニャア」トントン

    テラー「うん?大丈夫だよ。ホッとしただけだから」

    エルヴィン「その代わりというわけではないが…君に1つお願いがある」

    テラー「なんでしょうか?」

    エルヴィン「…単刀直入に言おう。調査兵団に来てくれないだろうか」

    ハンジ「ちょっと!エルヴィン何言って…」

    テラー「…お誘いは嬉しいのですが…」

    エルヴィン「わかっている。君が何故憲兵になったのか…」

    テラー「そうですか…」

    エルヴィン「給料は今の倍支払おう」

    ハンジ「エルヴィン!!そんな事勝手に決めていいのかい?!」

    エルヴィン「なんとかする。彼にはそれだけの価値がある。倍でも安いくらいだ」

    テラー「(給料が倍…借金返済の速度も倍…その代わりに死ぬ確率が跳ね上がる…)」

    エルヴィン「…急な話で君も混乱してるだろう…返答は明日にでも…」

    テラー「…やります」

    ハンジ「ええ!?」

    リヴァイ「……」

    エルヴィン「……本当にいいのかね?」

    テラー「………はい!」

    エルヴィン「わかった。君の移動の手続きはこちらでやっておく。そうだな…明日の昼頃に団長室に来てくれ。詳しい話はその時にしよう」

    テラー「わかりました!よろしくお願いします!」
  39. 40 : : 2016/02/16(火) 01:18:21
    猫「ニャア!」ピョン

    テラー「わっ!どうしたんだい?」

    猫「ニャア〜」スリスリ

    ハンジ「ほほーその子…君の事が気に入ったみたいだね」

    テラー「え?…そうなの?」

    猫「ニャア!」コクン

    テラー「そういう事なら…一緒に暮らすかい?」

    猫「ニャア!!」コクン

    ハンジ「おおー!おめでとー!!じゃあまずは名前だね!私が考えてあげようか?!」

    猫「ニャ」プイ

    ハンジ「」

    リヴァイ「お前は嫌われてる事を自覚しろ」ゲシッ

    ハンジ「イタッ!!蹴るなよ!!」

    テラー「(名前……ネコ……ネコ……ニャア……ニ…)」

    猫「?」

    テラー「……ニクスって名前はどうかな?」

    猫「……ニャア!」コクン

    ハンジ「お!いい名前だねぇー」

    テラー「ありがとうございます。よろしくね、ニクス」

    ニクス「ニャア!」
  40. 41 : : 2016/02/18(木) 17:18:36
    エルヴィン「さてと、我々は失礼するよ。リヴァイ、君も来てくれないか?話がある」

    リヴァイ「わかった。ちょっと待ってろ」スタスタ

    ハンジ「よかったねーニクス。いい飼い主が見つかって」

    ニクス「ニャア」コクン

    ハンジ「今度遊びに行くね!一緒に遊ぼう!!」

    ニクス「ニャ」プイ

    リヴァイ「だからお前は嫌われてる事を自覚しろ」ゲシッ

    ハンジ「イタッ!!」

    テラー「ハハハ…」

    エルヴィン「…では明日団長室で」

    テラー「はい!…………ふぅ」

    ニクス「ニャア?」

    テラー「ん?…僕たちも帰ろうか。日が暮れてきた」

    ニクス「ニャア!」コクン
  41. 42 : : 2016/02/18(木) 17:24:31
    旧調査兵団本部
    〜1階,廊下〜

    ペトラ「エレン…ちゃんと目閉じてる?」スタスタ

    エレン「はい…閉じてます(…なんだろう?…それにしても…)」

    ペトラ「まだ開けちゃダメよ」

    エレン「は、はい…(ペトラさんに引っ張られる形で歩いてるけど…ペトラさんの手って小さいな…)」
  42. 43 : : 2016/02/18(木) 17:40:31
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    ペトラ「はい!目開けていいわよ」

    エレン「……………肉!!」

    ペトラ「どう?びっくりした?」

    エレン「……びっくりしました…」

    エルド「成功、だな」

    グンタ「ああ」

    ペトラ「ふふっ」

    オルオ「おいガキンチョ。肉だけじゃねぇぜ」

    エレン「え?」

    オルオ「ほらっ!果物だ!!」

    エレン「くだ…」

    グンタ「もの…」

    オルオ「ん?どうした?」

    エレン「その果物って…」

    グンタ「憲兵が持ってた…」

    オルオ「?ああ」

    エレン&グンタ「あああああぁぁぁぁぁぁ!!!」ズザザザ

    ペトラ「」ビクッ

    エルド「(あーこれはもしかして…)」

    エレン&グンタ「」ガクガクブルブル

    オルオ「………おい、お前ら」

    エレン&グンタ「あああああぁぁぁぁぁぁ!!!」ブンブン

    ペトラ「ねぇ…エルド」

    エルド「……後で話す…あの2人の前でテラーの話はするな」

    ペトラ「??」
  43. 44 : : 2016/02/18(木) 17:58:49
    〜テラーの家〜

    テラー「ただいまー」

    ヴィオラ「おにぃちゃんおかえりー!!」ピョン

    テラー「ただいま。ヴィオラ」

    ニクス「ニャア」

    ヴィオラ「…ネコしゃん?」

    ニクス「ニャ?」

    ヴィオラ「おにぃちゃん、きょうのごはんはネコしゃんなの?ネコにく?」

    ニクス「ニャ!?」

    テラー「……その子は飼うの。新しい家族だよ」

    ヴィオラ「かじょく!!あたちヴィオラ!!あなたは?」

    ニクス「ニャニャ」

    ヴィオラ「ニャニャ?よろちくねニャニャ!」

    ニクス「」

    テラー「…名前はニクスだ……父さんは?」

    ヴィオラ「おきてるよー!!」

    テラー「そうか。ちょっと父さんに話があるからニクスの事頼んでもいいかな?」

    ヴィオラ「うん!!おはなちおわったらいっちょにごはんちゅくりょー!」
  44. 45 : : 2016/02/21(日) 00:49:12
    テラー「父さん。ただいま」

    父「ああ、テラー。おかえり」

    テラー「うん…話があるんだけど」

    父「…調査兵団の事か?」

    テラー「うん……ん?!」

    父「お前が帰ってくる少し前に団長とか言う人が家に来てな」

    テラー「…」

    父「お前…何かやったのか?」

    テラー「…ううん何もやってないよ…あのね父さん…」

    父「なんだ?」

    テラー「……明日から調査兵団になるんだ…」

    父「……やっとか」

    テラー「え?」

    父「本当は調査兵団になりたかったんだろう?家の事やワシとヴィオラの生活を考えて憲兵になったんじゃろ?」

    テラー「……」

    父「…お前は良くやってくれたよ。そろそろ自分のしたい事をやってもバチは当たらないじゃろう」

    テラー「……父さん…大丈夫だよ…今までと何も変わらないから………ちゃんと帰ってくるから」

    父「…ああ」

    ヴィオラ「おにぃちゃんー!おはなちおわったー?……あれ?」

    テラー「ヴィオラ…ごめんね。ちょっと出掛けてくる」

    ヴィオラ「えー!!いっちょにごはんつくりょうよー!」

    父「よし、ヴィオラ。父さんと作ろう」

    ヴィオラ「でも、おとーしゃんおてて…」

    父「今日は調子がいいから大丈夫だよ」

    ヴィオラ「……ねぇおとーしゃん」

    父「…なんだい?」

    ヴィオラ「おにぃちゃんとなんのおはなちしてたの?」

    父「……大した事じゃないよ」

    ヴィオラ「でも、おにぃちゃんないてたよ?」

    父「……そうかい?気づかなかったなぁ」

    ヴィオラ「……ねぇおとーしゃん」

    父「……どうした?」

    ヴィオラ「どうちておとーしゃんもないてるの?」

    父「……玉ねぎが…目にしみてね」


















    ヴィオラ「おとーしゃんがもってるのおいもさんだよ?」
  45. 46 : : 2016/02/21(日) 01:00:25
    〜丘の上〜

    テラー「……」

    ニクス「……ニャア」

    テラー「…父さん…僕が調査兵団になりたかった事知ってたんだね…」

    ニクス「……」

    テラー「……調査兵団になる事を反対しなかった…憲兵から調査兵団になる人なんていないよね…」

    ニクス「……」

    テラー「…絶対に生きて帰ってこなきゃね」

    ニクス「……ニャア」

    テラー「………」

    ニクス「……」

    テラー「……よし!家に帰ろうか」

    ニクス「ニャア!」

  46. 47 : : 2016/02/21(日) 01:07:18
    次の日の朝
    〜憲兵団本部〜

    上官「……話は聞いてるよ。調査兵団になるんだって?」

    テラー「……はい」

    上官「本当にいいのかね?」

    テラー「……正直よくわかりません。でも、後悔はしていません」

    上官「……そうか。君ならどこへ行っても大丈夫だろう…頑張りたまえ」

    テラー「長い間、お世話になりました!」
  47. 48 : : 2016/02/21(日) 01:33:44
    テラー「……」

    パーシ「あれ?テラーさん?」

    テラー「パーシ君。おはよう」

    パーシ「おはようございます。早いですねぇ」

    テラー「……レイちゃんとカルカド君は?」

    パーシ「あの2人はこんなに早く来ませんよ」

    テラー「……」

    パーシ「?何か」

    テラー「…本当は直接言いたかったけど」

    パーシ「?私から伝えておきますよ」

    テラー「……今日から調査兵団になるんだ」

    パーシ「……よかったですね」

    テラー「え?」

    パーシ「テラーさんが本当は調査兵団になりたかった事はほとんどの人が知ってますよ」

    テラー「え?!なんで知ってるの?」

    パーシ「なんでって…テラーさんわかりやすい人ですから…」

    テラー「……」

    パーシ「…調査兵団なれるからって、仕事張り切り過ぎはダメですからね。過労死しちゃいますよ」

    テラー「大丈夫だよ…時間無いからもう行くね」

    パーシ「たまには遊びに来てくださいね」

    テラー「うん…わかった…またね」スタスタ

    パーシ「……」


    ヒョコヒョコ

    パーシ「…?猫?」
  48. 51 : : 2016/02/23(火) 00:47:46
    調査兵団本部
    〜団長室〜

    ハンジ「ねぇエルヴィン。本当に彼に話すのかい?」

    エルヴィン「ああ。君たちも賛成してくれただろう?彼は嘘がつけないと」

    ハンジ「そうだけどさー…もしかしたら演技かもしれないじゃん?」

    エルヴィン「…一応彼の同期と憲兵団から彼について色々と聞いてきたのをメモしてきた」

    ハンジ「へぇー!見せて!見せて!」

    ハンジ「えーと…"真面目"、"仕事熱心"、"単純"、"嘘が下手"、"わかりやすい"…確かにわかりやすかったねー」

    リヴァイ「演技ではなかったのか」

    ハンジ「それもあるけどねー。ムフフフフ」

    リヴァイ「なんだよ気持ち悪い」

    ハンジ「いやーリヴァイも気をつけなよ?もしかしたらペトラ取られちゃうかもよ?」

    リヴァイ「は?」

    コンコン

    ハンジ「後は…"悪者には容赦無い"、"怒らせてはいけない人間"、"怒らせたら世界が終わる"、"調子がいい日は心が読める"、"熊殺し"…熊?」

    エルヴィン「彼は昔素手で熊を倒したそうだ」

    ハンジ「ウソォ!!」

    コンコンコン

    エルヴィン「ついでに猪も倒したそうだ」

    ハンジ「ひゃー」

    テラー「……?」ガチャ

    ハンジ「熊倒せるやつに追いかけられる悪党…悪党勝ち目ゼロじゃん!」

    エルヴィン「確かにそうかもしれないな」

    テラー「………あのー」

    ハンジ「え!?」

    テラー「す、すいません…ノックはしたのですが…」

    エルヴィン「ああ。気がつかなくてすまなかった。入ってくれ」

    テラー「失礼します」

    リヴァイ「…そいつも一緒か」

    テラー「はい?」

    リヴァイ「そいつ」指差し

    テラー「?」クルッ

    ニクス「…」

    テラー「」
  49. 52 : : 2016/02/23(火) 22:09:16
    テラー「………ニクス?」

    ニクス「ニャア」

    テラー「(なんで?ついてきてたの?家に置いてきたはずなのに…)」

    ハンジ「おーい大丈夫かーい?」

    テラー「は、はい!(後で考えよう)」

    エルヴィン「さてと、1つはっきりと分からなかった事があるのだが…」

    テラー「?」

    エルヴィン「君は今までに何体巨人を討伐した?」

    テラー「……確か……150くらい?だったと思います」


    …………………


    テラー「……え?」キョロキョロ

    ハンジ「………そんなに?」

    エルヴィン「………想像以上だ…」

    テラー「え?」

    エルヴィン「……君が所属する班はもう決まっていてね、そこの班は精鋭を集めた班だ」

    テラー「え!?」

    ハンジ「さっきから黙ってる怖ーいおじさんの班だねー」

    テラー「え?」チラッ

    リヴァイ「……」

    テラー「……精鋭を集めた班に…私が?」

    リヴァイ「ああ。班の連中は旧調査兵団本部にいた奴らだ」

    テラー「……」

    エルヴィン「……早速ですまないが君に極秘任務を頼みたい」

    テラー「?」

  50. 53 : : 2016/02/23(火) 22:40:58
    テラー「………」

    エルヴィン「……」

    テラー「………」

    エルヴィン「……理解できたかね?」

    テラー「……え、ええ…少し混乱していますが…」

    エルヴィン「この極秘任務は最終手段だ…もちろん、その前に捕獲するつもりだが」

    テラー「……」

    エルヴィン「この事は他言無用で頼むぞ」

    テラー「……はい……」

    エルヴィン「話は以上だ。君はこれから他の班員に挨拶でもしてきたらどうかね?」

    リヴァイ「…おい、あいつらに"俺は今日会議で遅くなるから飯はいらねぇ"って伝えといてくれ」

    テラー「わかりました!失礼します!」バッ!!ケイレイ

    ………

    ハンジ「大丈夫かなぁ?」

    エルヴィン「彼の実力を信じよう」
  51. 54 : : 2016/02/23(火) 22:52:58
    調査兵団本部
    〜廊下〜

    テラー「……ニクス」

    ニクス「?」

    テラー「なんでここにいるの?」

    ニクス「ニャ?」

    テラー「家に戻ってて」

    ニクス「」フルフル

    テラー「…家で待ってて」

    ニクス「」フルフル

    テラー「……肉になりたいの?」

    ニクス「!!」ブンブン

    テラー「冗談だよ…仕方ない、一緒に行こう」

    ニクス「ニャア!」コクン

    テラー「(ニクス連れてって大丈夫かなぁ?…ダメだろうなぁ……)」
  52. 55 : : 2016/02/23(火) 23:13:40
    旧調査兵団本部
    〜入り口付近〜

    オルオ「…おい」

    グンタ「…なんだ」

    オルオ「新しくこの班に入ってくる奴…どんな奴だと思う?」

    グンタ「…さぁな」

    エルド「…そいつもリヴァイ兵長に指名されたのか?それならなんで班結成時に居なかったんだ?」

    オルオ「そういやそうだな。なんでた?」

    ペトラ「さぁ?」

    グンタ「知らん」

    テラー「なんででしょうねぇ」

    エレン「わかりません」


    ………………


    ペトラ「え?」

    オルオ「は?」

    エルド「お、」

    テラー「こんにちは」












    エレン&グンタ「ヒイイイィィィィィ!!!」ズザザザ

  53. 56 : : 2016/02/26(金) 21:14:38
    エレン&グンタ「」ガクガクブルブル

    テラー「………?」

    ペトラ「テラー!?どうしたのその格好!?」

    オルオ「お前は憲兵だろ?!なんで調査兵団の格好してやがる?!」

    テラー「あ、私調査兵団になれました」

    エルド「はぁ!?あ!新しくくる奴って…」

    テラー「私の事だと思います。よろしくお願いします」

    オルオ「はぁ!?」

    テラー「リヴァイ兵長からの伝言です。会議で遅くなるのでご飯はいらないそうです」

    ペトラ「え?」

    オルオ「いや、なんでだよ?!」

    テラー「?会議で遅くなるからだと思いますよ?」

    オルオ「そっちじゃねぇよ!!」

    テラー「そっち?」

    ペトラ「…なんで急に調査兵団になったの?」

    テラー「ああ。色々とありましてね…」

    エルド「(その色々とが聞きたいんだよ!!)」

    テラー「あの…」

    エルド「ん?なんだ?」

    テラー「あちらの人達にとても避けられている気がするのですが…」

    エルド「…」チラッ

    エレン&グンタ「」ビクビク
  54. 57 : : 2016/02/26(金) 21:54:26
    エルド「……なぁテラー」

    テラー「はい」

    エルド「お前ってこう……心読めたりするの?」

    テラー「はい」

    エルド「あいつらお前に心読まれ…って今なんて言った?」

    テラー「読めますよ。調子がいい日なら読めます」

    エルド「……」

    テラー「あ!もしかして、あの時のは心の声でしたか?」

    エルド「…多分そうだと思うぞ」

    テラー「そうでしたか………あの、エレンさんと…」

    エルド「グンタだ…」

    テラー「ありがとうございます。エレンさん。グンタさん」

    エレン&グンタ「」ビクッ

    テラー「あの時は大変失礼な事を…本当に申し訳ありませんでした」ペコリ

    グンタ「て、えこなはふもら?」

    テラー「はい?」

    エレン「かたひるよさぁなたぎ?」

    テラー「??」

    エルド「(まずい……重症だ…)」
  55. 58 : : 2016/02/26(金) 21:56:29
    今更ですが、話長すぎますか?大丈夫ですか?
  56. 59 : : 2016/02/27(土) 07:42:22
    変な事聞いてすみませんでした。もう少しで終わりますので、これまでと同じやり方?書き方?でやって行きます。マイペースですが……
  57. 60 : : 2016/02/28(日) 18:30:22
    全然大丈夫だと思いますよ!
    めっちゃ面白いですm(。>__<。)m
    期待です!((o(´∀`)o))ワクワク
  58. 61 : : 2016/03/01(火) 17:34:36
    白森杏子さんありがとうございます!
    今日の夜時間大丈夫そうなので、続き書きます(*^_^*)
  59. 62 : : 2016/03/01(火) 22:14:01
    ニクス「」ヒョコ

    テラー「あ、こら」

    ペトラ「猫?」

    グンタ「…お?猫?」

    エレン「…ええ。猫ですね」

    テラー「……名前はニクスです」

    ニクス「ニャア」

    グンタ「おお。そうか。おいでーニクス」

    ニクス「ニャア」ピョン

    グンタ「はっはっは。かわいいなー」

    エレン「グンタさん。俺もいいですか?」

    グンタ「いいぞ。ほら」

    ニクス「ニャア」

    エレン「ありがとうございます。本当にかわいいですねー」

    エルド「(…さっき少し話せてたし…治った……のか?)」

    ペトラ「私もいい?」

    エレン「はい!どうぞ」

    ニクス「ニャア」

    ペトラ「わーかわいいね。……にゃー」

    ペトラ以外「/////」

    ペトラ「……ん?どうしたの?」

    オルオ「え?いや…あ!そうだ!!テラー!」

    テラー「はい」

    オルオ「約束だ!!手合わせするぞ」

    ペトラ「あ!でもまだ掃除が…」

    オルオ「ペトラ。まかせた」

    ペトラ「はぁ!?」

    エレン「お、俺も掃除手伝います!」

    テラー「私も」

    エルド「お前はこっちだ」ガシッ

    テラー「え?」

    オルオ「グンタもこいよ。3対1だ」

    グンタ「え?お、おう」

    テラー「オルオさんが1ですか?」

    オルオ&エルド「1はお前だぁ!!!」
  60. 63 : : 2016/03/01(火) 23:23:41
    旧調査兵団本部
    〜1階,廊下〜

    ペトラ「うー私もテラーと手合わせしたかったのに!」

    エレン「ペトラさん達はその…テラーさんといつ知り合ったんですか?」

    ペトラ「え?買い出しに行った日よ」

    エレン「なんで手合わせする約束したんですか?」

    ペトラ「彼がとても強い人だから、かな」

    エレン「そんなに強いんですか?」

    テラー「そんな事無いと思いますが…」

    ペトラ&エレン「え?!」

    テラー「お掃除終わりましたか?」

    ペトラ「まだだけど…オルオ達は?」

    テラー「……その件でちょっと」

    ペトラ「?」

    テラー「皆さん気絶してしまったみたいですので、お部屋に運ぶのを手伝ってくれませんか?」

    ペトラ「え…」

    エレン「(やっぱり怖いよこの人…)」

    テラー「エレンさん。手伝ってくれませんか?」

    エレン「え?!あ、はい!」

    テラー「ありがとうございます」
  61. 64 : : 2016/03/01(火) 23:48:09
    旧調査兵団本部
    〜1階,食堂〜

    エレン「ゼェハァ…(スゲー疲れた…)」

    テラー「ありがとうございます。助かりました。あ、お水です」

    エレン「ど、どうも…(なんでエルドさんとグンタさんを担いで息切らさないんだよ!)」

    ペトラ「…掃除は私がやっとくから、エレンは休んでて」

    エレン「いや…大丈夫です」

    ペトラ「休んでて!」

    エレン「……はい」

    テラー「手伝いましょうか?それとも、夕食の支度をしてた方がよろしいですか?」

    ペトラ「え?そうね…夕食お願いしてもいい?」

    テラー「わかりました」

    ペトラ「ありがとう。お願いね」タッタッタ

    エレン「……(ん?ちょっとまてよ)」

    テラー「さてと、何にしようかな」

    エレン「(この人と2人きりかよ!!ペトラさん帰ってきてください…)」

    ニクス「……」

    エレン「…ニクスー!!」ガバッ

    ニクス「ニャ!?」ビクッ
  62. 65 : : 2016/03/04(金) 16:59:51
    テラー「これでよし、と」

    ペトラ「わー美味しそう」

    テラー「え?あ、お掃除お疲れ様です。紅茶でいいですか?」

    ペトラ「ありがとう。手伝うよ」

    テラー「……あれ?…ペトラさん」

    ペトラ「ん?」

    テラー「ニクスと一緒ではなかったのですか?」

    ペトラ「?ニクスならそこにいるわよ」

    テラー「え?」

    エレン「………」スリスリスリスリスリ

    ニクス「」
  63. 66 : : 2016/03/04(金) 17:18:21
    ドドドドドドド


    ペトラ「……目が覚めたみたいね」

    テラー「では皆さんの分も用意しましょう」

    バンッ

    オルオ&エルド「テラーァァァァァ!!!」

    テラー「??…おはよう…ございます?」

    オルオ&エルド「手加減しろって言ったろうがあぁぁぁぁぁぁ!!!」

    グンタ「(元気だな…)」

    テラー「ちゃんと手加減しましたよ!」

    オルオ&エルド「……は?」

    グンタ「(手加減してあれかよ…)」

    テラー「話は変わりますが、皆さんも紅茶でよろしいですか?」

    オルオ&エルド「話変えんなあぁぁぁぁぁぁ!!!」

    ペトラ「うるさい!!静かにして!」

    オルオ&エルド「……」

    グンタ「(仲良いなこいつら)」

  64. 67 : : 2016/03/04(金) 23:17:41
    エルド「手加減してたのか…」

    テラー「?はい」

    グンタ「強えな、あんた」

    オルオ「ま、いくら対人戦で強くても巨人相手に通用するかどうか」

    エルド「確かにな。巨人と対峙した時に恐怖で動けなくなる可能性もあるし」

    テラー「そうですね」

    ペトラ「テラーは巨人見たことあるの?」

    テラー「はい。ありますよ」

    エルド「見てどう思った?」

    テラー「?大きいな、と思いました」

    ペトラ「……それだけ?」

    テラー「はい」

    オルオ「まぁ憲兵さんは遠くの安全地帯から眺めていたんだろ?闘ったこともねぇ奴が思うことなんて所詮そんなもんだろう」

    グンタ「(安全地帯からとはいえ、"大きい"としか思わないのもどうかと思うぞ)」

    テラー「ありますよ」

    オルオ「あ?何が?」

    テラー「巨人と闘ったことありますよ」

    ペトラ「え?!」

    エルド「どこでだ?!」

    テラー「壁の近くで」

    エルド「…○月○日?(俺らが初めて大量の巨人の亡骸を見た日…)」

    テラー「多分その日も闘いましたね」


    …………………………………




    ペトラ「……ねぇエルド(その日"も"?)」

    エルド「ああ……」

    グンタ「もしかして……」

    オルオ「あれはあいつの仕業か……?」

    エレン「(先輩たちなんの話してんだろう……?)」
  65. 68 : : 2016/03/05(土) 21:52:54
    テラー「(巨人殺してた事は話しても大丈夫だよね…?あれ?ダメだっけ?)」

    ニクス「…」ピョン

    エレン「あ…」

    ニクス「ニャ」グイグイ

    テラー「…どうしたの?お腹空いた?」

    エルド「なぁテラー…壁の近くって壁の外の事…だよな?」

    テラー「そうですね」

    オルオ「1人で闘ってたのか?」

    テラー「はい」

    ペトラ「その日以外にも闘ったことってあるの?」

    テラー「ありますね」

    グンタ「討伐数は?」

    テラー「150くらいかと」

    エルド「………そんなに?」

    テラー「多分そのくらいだと思います。(何体殺したかなんて数えて無かった…)」

    オルオ「へっ、討伐数だけで兵士の優劣は決まらないからな」

    グンタ「いや、俺たちさっきこいつに…」

    オルオ「言うなあぁぁぁぁぁぁ!!!」
  66. 69 : : 2016/03/05(土) 22:17:00
    エルド「なんでそんな事してたんだ?」

    テラー「そんな事とは?」

    エルド「憲兵の仕事に巨人の討伐はないだろう?なんで巨人と闘ってたんだ?」

    テラー「………調査兵団の皆様の役に立ちたくて…」

    グンタ「は?」

    オルオ「だったら最初から調査兵団に入ればよかったんじゃねえのか?あ……金と家族の事か?」

    テラー「それもありますけど…」

    ニクス「ニャ!」ネコパンチ

    テラー「痛いからやめて」

    ニクス「ニャ!ニャ!」ネコパンチ

    テラー「お腹空いたの?」

    ニクス「……ニャ!」コクン

    テラー「今用意するから待っててね。皆さんもどうですか?少し早いですけど夕食にしませんか?」

    エルド「…食べるか」

    ペトラ「そうね」

    エレン「俺もお腹空きました」

    オルオ「チッ、しょーがねぇな」

    グンタ「お前、さっき腹減ったって…」

    オルオ「だから言うなあぁぁぁぁぁぁ!!!」

  67. 70 : : 2016/03/06(日) 23:07:15
    話長くなりますので、女型捕獲した辺りまで省略します。



    〜巨大樹の森〜

    リヴァイ「俺とは一旦別行動だ。班の指揮は、テラー、お前に任せる。…テラー」

    テラー「…わかりました」







    巨大樹の森
    〜奥地〜

    テラー「(女型捕獲は成功した…そしてここにいる皆さんも敵ではない)…あの」

    オルオ「あ?なんだ?」

    テラー「皆さんにお話しておきたい事があります」

    ペトラ「?」

    グンタ「話?」

    エルド「…聞こう」
  68. 71 : : 2016/03/07(月) 00:01:58
    ※回想※
    調査兵団本部
    〜団長室〜

    エルヴィン「君に極秘任務を頼みたい」

    テラー「?」

    エルヴィン「我々は次の壁外遠征で巨人化出来る人間を生け捕りにする」

    テラー「……はい?」

    エルヴィン「だが敵もエレンを狙ってくるだろう。だから君にはエレンを守ってほしい。……そして余裕があれば敵を捕獲してもらいたい」

    テラー「??」

    エルヴィン「我々は敵についてほとんど知らない。無知と言っていいだろう。なんらかの方法で敵に逃げられてかつ、敵に余力があればエレンを狙って行動するだろう」

    テラー「エレンさん…て確か」

    エルヴィン「ああ。巨人になれる人間だ。彼の監視も君たちの班の仕事だ」

    テラー「…リヴァイ兵長がいれば私は必要無いのでは?」

    エルヴィン「リヴァイには敵捕獲後にこちらの作戦に協力してもらう。こちらの作戦がなんらかの事情で失敗してしまいかつ、先ほど言ったように余力があればエレンを奪われてしまうかもしれない」

    テラー「…他の班員さんは精鋭なのですよね?でしたら大丈夫なのでは?」

    エルヴィン「…敵が我々の予想も出来ない力を持っていたとしたら?」

    テラー「…精鋭の皆さんの力より、強い力を持っているという事ですか?」

    エルヴィン「その可能性も考えている」

    テラー「……私にその任務を頼むのは間違っているのでは?巨人と闘い慣れている方のほうが適任でしょう」

    エルヴィン「…君は何体巨人を討伐した?」

    テラー「え?…150くらいかと」

    エルヴィン「…精鋭を集めた班でも、1人でそんなに倒した奴はいない」

    テラー「え?」

    エルヴィン「加えて言うならば、1人で20体ものの巨人を相手に出来る人間もいない。私にも無理だ」

    テラー「……」

    エルヴィン「だから君に頼んでいるんだ。我々人類の為に協力してくれないか?」

    テラー「……この話を他の班員さんにはなすのは…」

    エルヴィン「今はダメだ。誰が敵かも分からない状況ではなすのはリスクが高い。もし話をした人間が敵だったら、我々人類は敗北してしまう」

    テラー「……"今は"という事は、敵の捕獲に成功した後でしたら話をしてもかまいませんか?敵を迎え撃つ準備も出来ますし」

    エルヴィン「……いいだろう」
  69. 72 : : 2016/03/09(水) 10:43:42
    巨大樹の森
    〜奥地〜

    テラー「……」

    ペトラ「テラー?」

    テラー「あ…すみません」

    オルオ「で?話ってなんだ?」

    テラー「女型の事についてです」

    エルド「女型なら捕まえたろ」

    テラー「ええ。しかしなんらかの方法で抜け出してくるかもしれませんし、女型に仲間がいるかもしれません」

    エルド「…何がいいたい?」

    テラー「団長が危惧している事は、エレンさんが敵に攫われる事。それと、敵が予想も出来ない特別な力を隠し持っている事」

    オルオ「???どういう意味だ?」

    ペトラ「えーと……女型が特別な力で罠から抜け出してくるかもしれない…ってことかしら?」

    エルド「それでエレンを攫いに来る……」

    オルオ「考え過ぎだろ」

    グンタ「リヴァイ兵長も居るんだし、女型はあそこから動けないだろう」

    エレン「女型が…」


    ぎいやあああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!



    全員「!!!!!!!」
  70. 73 : : 2016/03/09(水) 17:05:52
    ………………………………



    エルド「なんだったんだ、今のは…」

    ペトラ「悲鳴……?」

    テラー「……」

    エレン「今の悲鳴って女型のでしょうか?」

    オルオ「ああ、断末魔ってやつだ」

    グンタ「って事は女型はもう…」

    テラー「……ニクス」

    ニクス「ニャ」ピョコ

    ペトラ「え?」

    オルオ「お前…ニクス連れてきてたのか!!」

    テラー「…向こうで何が起きたのか見てきてくれ。場所はわかるかい?」

    ニクス「ニャ!」コクン


    ピョーン タタタタタタッ


    エレン「…ニクスだけで大丈夫でしょうか?」

    テラー「大丈夫ですよ。猫は巨人に襲われませんから」
  71. 74 : : 2016/03/10(木) 23:37:58
    エルド「…なぁテラー……」

    テラー「はい?」

    エルド「お前さっき"団長"が危惧している事って言ったよな?」

    テラー「ええ。言いました」

    エルド「なんでお前がそれを知っている?」

    テラー「団長から聞きました」

    エルド「団長から!?」

    テラー「はい」

    オルオ「なんで新入りのお前にそんな話するんだよ」

    テラー「……」

    オルオ「おい!黙んなよ!」

    テラー「……なんででしょう…」

    オルオ「は?」

    エルド「……聞いてないのか?」

    テラー「ええ…どうして私に話したのでしょうか?」

    オルオ「知るかよ!!俺たちが知ってるわけねぇだろ!」


    パシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ



    グンタ「撤退の合図だ…!!」
  72. 75 : : 2016/03/11(金) 17:39:49
    エルド「撤退だ!!馬に戻るぞ!!」

    オルオ「だそうだ。よかったな、さっきの話は杞憂だったみたいで」

    テラー「……」

    エレン「じゃあ女型は…」

    オルオ「本部の連中はとっくに中身とご対面してるだろうよ。俺たちもクソ野郎の面でも拝みに行こうじゃないか」

    オルオ「俺は先に行ってるぜ」バッ

    エレン「え?ちょっと待ってくださいよ!」バッ



    ペトラ「テラー……」

    テラー「…私達も戻りましょう」バッ

    ペトラ「……ええ」バッ
  73. 76 : : 2016/03/11(金) 18:10:41
    エルド「……ん?なぁテラー」

    テラー「はい」

    エルド「ニクスはどうすんだ?」

    エレン「あ!そういえば!」

    テラー「ニクスには私と逸れた場合の事は説明してありますので大丈夫です」

    エルド「大丈夫って…何が大丈夫なんだ?」

    テラー「逸れた時は私と面識がある人と行動して」

    オルオ「は?」

    テラー「今の状況ですと、リヴァイ兵長、ハンジ分隊長、エルヴィン団長ですね」

    オルオ「少なっ」

    テラー「その人達と一緒に行動出来ない場合は、近くにいる人に頼んで一緒に行動しろと言ってあります」

    エレン「(その人なんか、かわいそう…)」

    エルド「ほー。もし人と合流できなかったら?」


    パシュゥゥゥ


    グンタ「おっと…きっとリヴァイ兵長からの連絡だな」


    パシュゥゥゥ


    テラー「(リヴァイ兵長から?……それにしては近すぎるような…)」

    エルド「…おーい」

    テラー「え?あぁ…人と合流出来ない場合は合流地点で待っててと言ってあります」

    ペトラ「合流地点?」

    テラー「はい。この辺りですと、巨大樹の森の入り口ですね。10分待って合流できなければ、次の合流地点…それも駄目なら次…そこで駄目なら私の身に何かが起きたと思って行動してと言ってあります」

    オルオ「何かってのはつまり…」

    エルド「………死亡したと」

    テラー「はい」

    ??「」バッ

    グンタ「……ん?…リヴァイ兵長……?」

    テラー「!!!」
  74. 77 : : 2016/03/13(日) 21:46:14
    テラー「…ッ!」バッ

    エルド「テラー?」

    グンタ「イヤ……違う!誰だ!?」

    テラー「(間に合え……!)」ヒュン


    ??「」ヒュン












    ザシュ




    ペトラ・エルド・オルオ「!!!」

    エレン「グンタさん!?テラーさん!?」
  75. 78 : : 2016/03/13(日) 22:20:36
    エレン「グンタさん!!テラーさん!!大丈夫ですか!?」

    グンタ「…俺は大丈夫だ」

    エレン「テラーさん!?」

    テラー「……大丈夫です」

    グンタ「…お前!その傷…」

    テラー「……擦り傷です」

    オルオ「クソッ、女型の中身か!?それとも複数いるのか!?」

    テラー「……エレンさん、ペトラさん、オルオさんはこのまま全速力で本部に向かってください」

    ペトラ「え!?」

    オルオ「はぁ!?何言ってやがる!本部に向かうのはエレンだけでいいだろ!」

    テラー「…敵が他にもいたとしたら?」

    ペトラ「!……」

    オルオ「そんなのエレンが逃げきればいいだけだろ!」

    テラー「…私達が優先すべき事はエレンさんを守る事。敵を倒す事ではありません」

    オルオ「そりゃ…そうだが…!」



    カッ
    ドォォォォォォォォン



    全員「!!!!!!」

    エルド「来るぞ!女型の巨人だ!!」
  76. 79 : : 2016/03/15(火) 21:26:24
    ドドドドドドドドドド


    テラー「…」チラッ

    ペトラ「…ッ!エレン!!行くわよ!」バッ

    エレン「でも…!」

    オルオ「…チッ、貸しだからな!行くぞ!」バッ

    エレン「……」

    テラー「…エレンさん。先に行っててください…後で必ず追いつきますから」

    エレン「!!……ご武運を!」バッ

    エルド「……後で必ず…ねぇ」

    テラー「…このゴミを片付けたら合流しましょう」

    グンタ「簡単に言ってくれるじゃねぇか…!」

    テラー「…もし怖いのでしたら私1人でも構いませんよ?」

    エルド「怪我人が強がんなよ……結構深いんだろ?その傷……」

    テラー「……」

    グンタ「すまん…俺のせいで」

    テラー「…グンタさんのせいではありませんよ…」

    エルド「…で?どうすんだ?」

    テラー「…そうですね……!?」

    グンタ「どうした?!」

    テラー「……エルドさんと、グンタさんは他に敵がいないか確認してください。その間あいつの相手は私がします」バッ

    エルド「は?……はぁ!?」


  77. 80 : : 2016/03/15(火) 23:01:48
    テラー「…どうも」

    女型「」ヒュオ


    ドゴォォン


    エルド&グンタ「!!!!」

    テラー「…話し合いは無理そうですね…する気ありませんけどね」

    エルド&グンタ「………」

    テラー「(…?隙だらけだ…)」ヒュン

    女型「…」


    パキィィィン


    テラー「!!」

    女型「」ブンッ

    テラー「…」ヒョイ

    テラー「(…もう一度)」ヒュン


    パキィィィン


    テラー「…ダメか(刃交換して、と)」スチャ

    女型「」ブンッ

    テラー「おっと」ヒョイ

    テラー「(…少し速度を上げてみるか)」ヒュン!

    女型「!!」


    ザシュ


  78. 81 : : 2016/03/15(火) 23:25:17
    テラー「なるほど……ッ」フラッ

    女型「!」ブンッ

    グンタ「!危ない!!」

    エルド「テラー!!!」

    テラー「!!」































    パリンッ

    ヴィオラ「あ!」

    父「ヴィオラ大丈夫か?」

    ヴィオラ「うん…おにぃちゃんのこっぷ、わっちゃった」

    父「テラーの……」

    ヴィオラ「ねぇおとーしゃん…ヴィオラがわるいこだから、おにぃちゃんかえってこないの?」

    父「え?」

    ヴィオラ「だって…だってニクスといっちょにかえってきてから、ずっとずっとかえってこないんだもん」

    父「…テラーはすぐ帰ってくるよ」

    ヴィオラ「……ほんと?」

    父「ああ!」

    ヴィオラ「きょう?あちた?」

    父「そこまで父さん分からないよ」

    ヴィオラ「でもちゅぐかえってくるんでしょ?」

    父「……そうだよ」

    ヴィオラ「やったー!!」

    父「………」
  79. 82 : : 2016/03/19(土) 15:02:25
    エルド「ったく…悠長な事言ってるから…行くぞ!」

    グンタ「…ああ!」

    テラー「…誰もいませんでした?」

    エルド&グンタ「!!!!」ビクッ

    女型「…!」

    テラー「…?私が死んだと思いましたか?」

    エルド&グンタ「……」コクッ

    女型「」ダッ

    テラー「…おっと」バッ

    女型「!」

    テラー「通さねぇよ。クズ野郎」

    エルド「……テラー?」

    女型「…」ブンッ

    テラー「…」


    バァァン


    女型「!!」

    グンタ「腕が…破裂した……?」

    エルド「……テラーさん?」

    テラー「…」ヒュン!


    ザグシュ


    女型「!!」


    グンタ「…目、抉り取る勢いだな……」

    エルド「……そうだな」

    テラー「」チラッ

    エルド&グンタ「!!」

    テラー「(足削いでもらってもいいですか?)」クイクイ

    エルド&グンタ「…」コクッ
  80. 83 : : 2016/03/19(土) 20:06:30
    エルド「セイッ!」ズバッ

    グンタ「フンッ!」ズバッ

    テラー「(…片手と巨大樹で、うなじを守るか)」

    テラー「(…もう片方の手も切り落とすか)」ズバッ

    ………




    エルド「このくらい削いでおけば…」

    グンタ「あぁ。大丈夫だろう」

    テラー「…終わりました?私が首周りの筋肉削ぎますので、止めお願いします」

    エルド「あ、あぁ…」バッ

    グンタ「(まだ少し苦手意識が…いやいやこんな事考えてる場合じゃない)」バッ

    テラー「…」バッ


    ………………………ガサ


    テラー「…!?(やはり誰かいる…!)」

    女型「…」ギョロ

    テラー「!!」
  81. 84 : : 2016/03/25(金) 17:57:08
    女型「」グパァ

    テラー「(避けきれない…!なら…)」


    ガブリュ!
    ザシュ!



    テラー「ぐっ……」バッ

    テラー「ッ!」ヒュン


    ザシュ!!


    エルド「テラー!」バッ

    テラー「…」

    エルド「大丈夫か!?」

    テラー「…うなじ…削いだので…止め…」

    エルド「グンタ!!」

    グンタ「オウ!」バッ

    グンタ「……オウ?」

    エルド「どうした?」

    グンタ「いや…なんだこれ?水晶?」コンコン

    エルド「は?…本当だ…こいつが女型の中身か?」


    ドゴォォン


    エルド&グンタ「!?」

    テラー「……硬いですね…」

    グンタ「(殴って出る音じゃねぇだろ…)」

    エルド「…テラー!お前大丈夫なのか!?」

    テラー「……ちょっと…気ぃ抜くと…意識飛びそうです…」

    グンタ「……重傷だな」

    エルド「ああ。応援を呼ぼう」


    パシュゥゥゥゥゥ


    エルド「応援呼んだからもう少し頑張れよ!グンタ。応急手当て頼む」

    グンタ「わかった」








    ??「……………ふむ」
  82. 85 : : 2016/03/25(金) 18:14:09
    調査兵団本部
    〜医務室〜

    医師「全治8ヶ月」

    テラー「……そんなにかかるんですか?」

    医師「当たり前じゃボケェ!」

    テラー「……10日くらいでなんとか…」

    医師「治せるもんなら治してみろ」

    テラー「…訓練は…」

    医師「ダメに決まってるじゃろうが!!」

    テラー「訓練しないで次の壁外遠征大丈夫かなぁ…」

    医師「訓練ダメなら壁外なんてもっとダメじゃろうが!!馬鹿か!」

    テラー「……先生」ガバッ

    医師「あ?なんじゃ?」

    テラー「……"馬鹿は医者いらず"と言う言葉をご存知ですか?」

    医師「いや、知らんな」

    テラー「…私が今考えました」スタスタ

    医師「アホな事言っとらんで安静にしとれ」

    テラー「…そうですね…5日安静にして、残り5日で勘を取り戻さないと」ガチャ

    医師「あぁ…あ”!?あいつどこ行った!?」

    助手「え?出て行きました…トイレですかね?」

    医師「トイレはそこにあるわい!!見つけて捕らえて殺してやる!!!」

    助手「…殺しはダメですよ……」
  83. 86 : : 2016/03/25(金) 20:08:52
    調査兵団本部
    〜廊下〜

    テラー「(…ニクスは帰ってこれたのかなぁ…合流地点には居なかったし…)」

    テラー「(無事に帰って来れたら家で待ってて、とは言ってあるけど…)」

    ハンジ「あれ?テラーじゃん!」

    エルヴィン「怪我は大丈夫なのか?」

    テラー「ええ…」

    ハンジ「そうそう!あなたの飼い猫と壁外で会ったよ」

    テラー「え!?」

    ハンジ「私の肩に乗っかってきてね、とっても可愛かった!!」

    テラー「…ありがとうございます」

    ハンジ「ん?」

    エルヴィン「礼を言うのはこちらの方だ」

    テラー「?」

    ハンジ「女型捕まえてくれてありがとねー」ナデナデ

    テラー「…??」

    ハンジ「…ん?どうしたの?」

    テラー「いえ…頭を撫でられる理由が分からなくて…」

    ハンジ「んー?親に褒められた時とか撫でられなかったの?」

    テラー「親に…」


    (そんな事でいちいちはしゃぐんじゃない!私の息子なんだから出来て当然よ!!あなたなら私より優れた…)



    テラー「…」

    ハンジ「…テラー?」

    エルヴィン「大丈夫か?」

    テラー「…はい。大丈夫です」

  84. 87 : : 2016/03/25(金) 20:22:28
    医師「見つけたぞォ!」

    テラー・ハンジ・エルヴィン「?」

    医師「病人が病室から逃げ出すとはどういう了見じゃオラァ!!」ドドドドド

    ハンジ「…テラー?」

    エルヴィン「逃げ出してきたのかい?」

    テラー「いえ…10日で治します、と言って出てきました」

    エルヴィン&ハンジ「…」

    医師「そこ動くんじゃねぇぞ!オラァ!」ドドドドド

    テラー「…剣呑な雰囲気が溢れ出ていますので、逃げますね。失礼します」ダッシュ

    医師「オイ!動くなと言ったろうが!!」

    テラー「10日で治しますから!先生も治せるもんなら治してみろ、と言ったじゃないですか!」

    医師「言ったが実際治せるわけねぇだろうがボケェ!!ぶっ殺してやる!!!」

    エルヴィン&ハンジ「…」

    エルヴィン「…怪我には気をつけような」

    ハンジ「…だね」
  85. 88 : : 2016/03/25(金) 20:28:25
    ここまで読んでくださった皆様へ

    長い間お付き合いいただき、大変ありがとうございました。

    話も下手で(特に戦闘シーン)長くなってしまいましたが、なんとか終わりを迎える事ができました!

    読んでくださった皆様、コメントをくださった方々、お気に入りをしてくださった方々、本当に、本当にありがとうございます!!

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WB

ライス

@WB

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