このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
クリスタ「私は…化け物になってしまった…」
- 
                  - 1 : : 2015/12/06(日) 01:12:18
- 2作目になります。
 宜しくお願いします。
 
 
 プロローグ:http://www.ssnote.net/archives/36570
 
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                  - 2 : : 2015/12/06(日) 01:25:33
- 期待!!
 
- 
                  - 3 : : 2015/12/06(日) 01:27:47
- ~??? 夕刻~
 東京1区、CCG本部。
 数多の喰種捜査官が存在する、喰種にとっては鬼門ともいえる場所。
 その傍にある高いビルの屋上に、彼らはいた。
 「…さて、準備は良いか?」
 「ああ、問題ない」
 「此方もだ」
 人数は12人。
 仮面を着けているため正確には分からないが、声からして全員が10代であることが窺える。
 だが声や背丈は子供でも、纏う雰囲気は一介の戦士のそれだ。
 と、リーダーらしき少年が声をかける。
 「なら、作戦通り18時に行動開始だ。潜入組は俺に、それ以外はライナーとベルトルトに付いて行け」
 「はーい」
 「了解」
 少年の言葉に対し、各々が思い思いの返答を返す。
 それに対し少年はふっと笑い、柔らかな声でこう言った。
 
- 
                  - 4 : : 2015/12/06(日) 01:44:20
- >>2
 有難うございます!
 「俺からは以上だ。最後に…死ぬなよ、お前等」
 「ハッ、誰に向かって言ってやがる」
 「本当よ。『前』と同じだと思わないでよね!」
 「エレンこそ、前に出すぎてしくじるんじゃねえぞ」
 「フッ、そこまで言うなら問題ないな。なら、次合うときはアジトでだ。じゃあな」
 「ああ!」
 「またね!エレン!」
 そう言い合って、少年たちはそれぞれの役割を果たすために別れる。
 四人一組になり、一つは何処かへ姿を消し、残る二つはその場で待機。
 残る八人の中で、大柄な少年が口を開く。
 「仕掛けの準備はどうだ?」
 「完璧だよ。いつでも発動可能だ」
 「なら良い。さて、そろそろ始めるか」
 その言葉に従い、残る七人がビルのへりに足をかける。
 「さあ、俺達104のデビュー戦だ。一丁派手に決めようじゃねえか!!」
 その言葉を合図に、彼らは一斉にビルから飛び降りた――
 
- 
                  - 5 : : 2015/12/06(日) 01:57:16
- 地上数十メートルからの飛び降りをものともせず、彼らは華麗に着地する。
 それぞれが戦闘準備を整えつつ、大柄な少年が合図を出す。
 「よし、やれ!」
 その合図と同時に、近くに止めてあった車が当然暴走。
 猛然とエンジン音を響かせ、CCG本部に一直線に突っ込んでいく。
 ドッッッゴォォォォッッ!!!!
 車はそのままビルに突っ込み、爆発。
 凄まじい爆音を響かせながら、巨大な火柱が上がった。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「お、上はもう始まったみたいだな」
 「ピッタリ時間通り。流石、あのゴリラらしい」ケラケラ
 「ユミル…」
 「んだよ、事実だろ?」
 「お喋りばっかりしてんじゃないよ。向こうが始めたんなら、こっちもさっさとやるよ」
 
- 
                  - 6 : : 2015/12/06(日) 02:19:31
- 「何だ!?何が起こった!!」
 
 「襲撃です!喰種によって本部が襲撃されています!!」
 
 「動ける奴は喰種の撃退に当たれ!」
 
 「急げ!敵は目の前だぞ!!」
 
 
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 「おお、捜査官様がわんさか出てきたぞ」
 
 「雑魚に時間をかけるなよ。本番は特等が出て来てからだ」
 
 「あいよ」
 
 「んじゃあ、やりますかねえ」
 
 
 そう言うと同時、彼らは一斉に赫子を顕現させる。
 此方は八人。敵は大勢。
 だが恐れる事は無い。
 何故なら、自分達はこれ以上の敵と戦ってきた。
 『やつら』に比べれば、同サイズの人間など恐れるに足らない。
 
 
 対する喰種捜査官達も、この時点ではさほど危機感を抱いているわけではなかった。
 ここは自分達の本拠地。いくら相手が高レート喰種であろうと、負けるはずがない。
 だがこの戦いが、後の世にまで語り継がれることになることを、彼らはまだ知る由も無かった。
 
- 
                  - 7 : : 2015/12/06(日) 02:51:22
- ガガガガガガッッ!!!
 
 ギィンッ…ガキィンッ…ガガガガッ…ドゴォォォンンンッッッ!!!
 
 
 銃弾が飛び交い、彼方此方で爆発が起こる。
 その中を八人の少年少女は縦横無尽に駆け巡る。
 鱗赫が閃き、甲赫によって大地が抉れ、羽赫による掃射と尾赫による薙ぎ払いが場を蹂躙する。
 
 
 「撃て撃てえッ!!」
 
 「くそ!何だこいつら、はやす…ぎゃあああ!!」
 
 「畜生!!一人一人がSレートはあるぞ!」
 
 「こちら本部前!至急応援を!このままでは…ぐああああッ!!」
 
 
 CCG本部前。
 対喰種組織の総本山は、瞬く間に地獄と化した。
 僅か八人の喰種による強襲。
 人数を知って舐めてかかっていた捜査官達も、次々と倒されていく仲間の前に、認識を改めざるを得なかった。
 
- 
                  - 8 : : 2015/12/06(日) 03:23:07
- だがCCGとて、やられっぱなしではいられない。
 喰種対策局の本部は伊達ではないのだ。
 敵に対する認識を改めた捜査官達は、すぐさま体勢を立て直し、襲撃者たちを殲滅せんと反撃を開始する。
 
 だが――
 
 
 「何故だ!!何故打ちとれん!」
 
 「班長!奴ら、強すぎます!」
 
 「このままでは此方の被害が大きくなるだけです!」
 
 
 それでも尚、CCGは襲撃者達を打ち取ることが出来ない。
 それどころか、味方の被害は大きくなる一方である。
 だがそれは、彼らだけに非があるのではない。
 襲撃者達があまりにも強すぎるのだ。
 二等や上等程度の捜査官では、彼らに立ち向かうにはあまりにも力不足だった。
 
 
 「くそッ!このままでは…!」
 
 「班長!報告です!援軍が…!」
 
 
 --------------
 
 -----------
 
 --------
 
 
 「もう、手応えが無いわ」
 
 「まあ、上等までならこんなもんだろ」
 
 「…だが、お前等。それもここまでのようだぞ。…特等のお出ましだ」
 
- 
                  - 9 : : 2015/12/06(日) 03:23:39
- 今日はここまで。
 感想、ご意見お待ちしてます。
 
- 
                  - 10 : : 2015/12/06(日) 04:04:46
- 面白い、やばい、寝れない、早く続き読みたい、神作だ、作者様は神であった
 こんなとこですね
 期待!!
 
- 
                  - 11 : : 2015/12/07(月) 14:00:15
- >>10
 いつもありがとうございます。
 
 
 「やれやれ、まさか本部に直接殴り込みに来る喰種がいるとは…」
 
 「だが、間に合ったようだな…」
 
 
 現れたのは身長190はあろうかと言う二人の男。
 後ろには幾人もの捜査官を従えており、相応の実力の持ち主であることを窺わせる。
 
 
 「特等捜査官が3人…准特等もいる。後ろの連中も相当できるな。ベルトルト」
 
 「うん、あっちは僕らで対処する。…行ける?ナック、ミリウス、ミーナ」
 
 ミリウス「良いぜ。丁度退屈してたところだ」
 
 ナック「俺もだ。特等ってことは、本気で行けるってことだろ」
 
 ミーナ「私も問題ないわ」
 
 「気を付けろ。大きい男二人は篠原に黒磐。ともに歴戦の捜査官だ。油断は禁物だぞ」
 
 ベルトルト「うん、大丈夫。それじゃ、行ってくるよ」
 
- 
                  - 12 : : 2015/12/07(月) 14:13:57
- 篠原「…来たぞ」
 黒磐「うむ。来たのは四人か」
 法寺「四人とはいえ我々にこれほどの損害を与えた相手。油断は禁物です」
 田中丸「ンン…腕が鳴るねぇ~」
 篠原「ああ。全員構えろ!来るぞ!」
 その言葉とともに、全員がクインケを展開する。
 篠原と黒磐は大きな刀の様な甲赫のクインケを。
 法寺と田中丸は羽赫のクインケを展開し、戦闘に備える。
 ミリウス「おお、見ろナック!強そうなクインケがぞろぞろいるぞ!」
 ナック「ああ、これは気を引き締めてかからねえとやばそうだ」
 ミーナ「本当。で、どうするのリーダー?」
 ベルトルト「別にどうもしないさ。何時も通り全員無力化。なるべく殺さないように。それだけ」
 ミリウス「ハッ!わかりやすくていい。それじゃ…」
 ナック「ああ、やるか」
 次の瞬間、ベルトルトを除く三人は一斉に駆け出した。
 コンクリートの地面がひび割れるほどの踏み込みを見せ、三人は捜査官たちに襲い掛かる。
 ここに、特等達と喰種の戦闘がスタートした――
 
- 
                  - 13 : : 2015/12/07(月) 14:45:19
- ナック「まずは様子見!!」ゴウッ
 視認すら難しいほどの速度で飛び出したナックは、手近にいた篠原へと襲い掛かる。
 肩甲骨から生えた甲赫を使い、思い切り切り掛かった。
 だが、対する篠原も伊達に特等とは呼ばれていない。
 凄まじい速度で突っ込んでくる敵の軌道を完璧に見切り、鉈の様なクインケ「オニヤマダ」でガードする。
 ガッギイィィィィンンンッッ!!
 篠原「…ッぐ!」
 篠原(赫子自体は平均的な甲赫だが…一撃が重いッ!)
 ナック「へえ、これを防ぐとは。流石特等ってところだな」
 篠原「フッ、まさか喰種に褒められるなんてね」
 法寺「篠原さん!!」ドンッドンッ
 篠原の援護のため、法寺が羽赫のクインケ「ホロウ」で攻撃する。
 それに続き、後続の捜査官達が一斉に援護射撃を開始する。
 降り注がれる弾幕。いくら甲赫と言えど、当たれば無事では済まない。
 だが――
 
- 
                  - 14 : : 2015/12/07(月) 15:20:42
- ナック「ハッ!この国の昔の言葉にこんなのがあるらしいな」スッ
 ナック「当たらなければ、どうと言う事はねえ!!」シュバッ
 法寺「なッ…!?」
 篠原「あの弾幕を全て避けるだと!?彼奴、甲赫の癖になんてスピードだ!」
 法寺「レートはS以上か…ッ」
 そう、ナックは甲赫とは思えない速度で弾幕を回避。
 全くの無傷でこれを切り抜けたのだ。
 ナック「いやしかし、意外とやる。これは俺も本気で行くしかなさそうだ…!」
 そう言うと同時、ナックの肩から新たな赫子が生成される。
 左右の肩から生えたそれは、途中で三つに枝分かれしている。
 まるで三叉の矛の様な形状だ。
 法寺「新たな赫子…!?」
 篠原「彼奴、赫包を複数持っているな。皆、心して掛かれよ!!」
 「「「オオッ!!」」」
 ナック「ハッ!そうこなくっちゃなあッ!!」
 
- 
                  - 15 : : 2015/12/07(月) 17:08:53
- あれ?法寺もう特等なんだ・・・
 最初は準特等だったような・・・
 
- 
                  - 16 : : 2015/12/07(月) 20:45:21
- >>15
 修正しました。
 法寺さんはあんていく襲撃時点で准特等でしたね。すいません
 
- 
                  - 17 : : 2015/12/07(月) 22:38:55
- ナックがこんなに強いんならエレンは、相当強いな!
 
- 
                  - 18 : : 2015/12/08(火) 18:46:24
- 期待!
 
- 
                  - 19 : : 2015/12/08(火) 20:32:06
- ~~~~~~~~~~~~~
 ミリウス「あっちはもう始まってるようだ。俺もうかうかしてられねえな…っと」
 黒磐「ぬうんッ!」ブンッ
 宇井「はあっ!」ブオッ
 ミリウス「おっと!」ガギイッ!
 渾身の力を込めて降り下ろされた二つのクインケを、ミリウスは意図も簡単に受け止める。
 そのまま暫く鍔迫り合った後、隙を見て相手の体を蹴り飛ばした。
 黒磐「ヌウッ!?」
 宇井「グッ!?」
 ミリウス「ハハッ、良いぜ。流石は特等。太刀筋も中々だ」
 黒磐(強い…)
 宇井(チッ…!こいつ、羽赫の癖に妙に近接慣れしている)
 ミリウスの赫子は羽赫。
 本来ならば格闘戦向きではないが、彼は近接用と中・遠距離用の二種類の赫子を持っている。
 この2つを組み合わせることにより、彼は如何なる状況にも対応出来るのである。
 
- 
                  - 20 : : 2015/12/08(火) 21:00:55
- ミリウス「オラァッ!」シュバッ!
 黒磐「ふんッ!」ガキッ!
 宇井「喰らえッ!」グワッ
 ミリウス「甘いッ!」ギィンッ!
 ミリウスの赫子と黒磐、宇井のクインケが激しくぶつかり合う。
 二つの赫子を自在に操るミリウスに、二人は持ち前の見事な連携で対抗する。
 三者の激突は次第にヒートアップし、周りの捜査官すら迂闊に手出しできない程の激闘を繰り広げる。
 黒磐(ううむ、二つの赫子を此処まで上手く操るとは…Sレートは確実か)
 宇井(だが羽赫は消耗が激しい。このペースならばガス欠も早いはず。狙うならそこだ)
 ミリウス(…流石は特等。二人がかりとは言え此処まで凌ぐとは。これは多少真面目にしなきゃいかんな)
 凄まじいぶつかり合いの中でも、三者の思考は冷静そのもの。
 たがその思考とは逆に、戦いは激しさを増していく。
 三人の戦いは、まだ終わりそうに無かった。
 
- 
                  - 21 : : 2015/12/08(火) 23:21:27
- 期待
 
- 
                  - 22 : : 2015/12/09(水) 00:43:28
- 期待
 
- 
                  - 23 : : 2015/12/09(水) 20:11:34
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ミーナ「始まったね~」
 ベルトルト「うん」
 ミーナ「大丈夫かしら?」
 ベルトルト「問題ないよ、今の彼等なら。……ところでさ」
 ミーナ「?」
 ベルトルト「何でここに?さっき走って行かなかった?」
 ミーナ「だって、二人が全部持っていっちゃったんだもん。仕方無いから戻って来たわけ」
 ベルトルト「成る程。つまり暇な訳ね」
 ミーナ「そう言うこと。はあ、折角楽しめると……!」ピクッ
 「ハイア~~~~マーーインドッッ!!」ゴウッ!
 会話している二人を、突如巨大な光が襲う。
 その正体はクインケから放たれる光線だ。
 Rc細胞を圧縮して放たれたそれは、直撃すれば喰種数体を纏めて吹き飛ばす威力を持っていた。
 田中丸「ンン~…戦闘中にお喋りとは。舐められたものだねぇ」
 
- 
                  - 24 : : 2015/12/09(水) 20:55:20
- ミーナ「ふう、危ないなあ」スタッ
 ベルトルト「いやいや、全然余裕だったでしょ」スタッ
 田中丸「!!」
 だが幾ら威力が高かろうと、命中しなければ意味はない。
 二人は光線を飛び上がる事で難なく回避し、何事もなかったかのように地上に降り立つ。
 完全に不意を突いた攻撃だったが、二人にはあまり堪えた様子はない。
 ベルトルト「さて、どっちがやる?」
 ミーナ「そうね。なら此処は私に……ッ!」
 ミーナ「…此処はお願いして良い?ベルトルト」
 ベルトルト「良いけど…珍しいね。君なら喜んで行くと思ったけど」
 ミーナ「仕方無いわ。貴方だと、『彼』の相手は厳しいでしょう?」
 ベルトルト「!…そうだね。流石に、あれは遠慮したいな」
 ミーナが見つめる先。
 そこには、今しがた到着したであろう一人の男がゆっくりと歩いてくる所であった。
 その男は、喰種なら誰もが知っている人物。
 上級の喰種ですら瞬殺すると言われるCCG最強の男。
 特等捜査官-有馬貴将。
 CCGの死神が、そこにいた--
 
- 
                  - 25 : : 2015/12/09(水) 21:29:51
- ミーナ強いのか・・・
 期待です
 
- 
                  - 26 : : 2015/12/09(水) 22:40:19
- 期待
 
- 
                  - 27 : : 2015/12/09(水) 22:41:55
- ミーナ死にそうな予感しかしねぇ
 
- 
                  - 28 : : 2015/12/10(木) 00:48:20
- 期待
 
- 
                  - 29 : : 2015/12/10(木) 17:09:58
- 期待
 
- 
                  - 30 : : 2015/12/11(金) 19:15:58
- 期待
 
- 
                  - 31 : : 2015/12/11(金) 23:57:11
- 期待
 
- 
                  - 32 : : 2015/12/11(金) 23:57:41
- 続きまだですか?
 
- 
                  - 33 : : 2015/12/12(土) 12:13:53
- 期待
 
- 
                  - 34 : : 2015/12/12(土) 17:30:34
- ゆっくりと此方に歩いてくる男を見つめながら、ミーナは考える。
 ベルトルトには任せてと言ったものの、正直あの男に自分がどこまで通用するかは分からない。
 だが、この面子であれを相手に出来るのは自分だけだ。
 ナックとミリウスは他の特等を相手にしているし、ベルトルトはそもそも対人戦に向いてない。
 彼は一対多や拠点破壊等で真価を発揮する。
 彼自身、赫子を出さずとも並みの捜査官なら充分に戦えるが、それでもあの男の相手は流石に厳しい。
 ミーナ「フゥ…」スッ
 猫の尾のような尾赫を出しながら、ミーナはゆっくりと戦闘体勢に入る。
 自分にあの男を倒せるか…いや、厳密には無理して倒す必要はない。
 所詮自分達は時間稼ぎ。ナックやミリウスのように、敢えて時間まで持ち堪えれば…
 ミーナ(いや、無理ね)
 頭に浮かんだ考えを、首を振って否定する。
 あれは、そんなに甘い相手ではない。
 殺すつもりで、否、殺さなければ 此方がやられる。
 殺すか殺されるか、はたまた決着が着く前に此方の目的が達せられるか。
 
- 
                  - 35 : : 2015/12/12(土) 21:58:52
- SSS、SS赫者 特等他複数
 SS、S赫者 特等
 S 准特等
 A 上等 なのかな
 
- 
                  - 36 : : 2015/12/12(土) 22:18:40
- き
 
- 
                  - 37 : : 2015/12/12(土) 22:20:01
- エレンたちこないのかなぁ?
 
- 
                  - 38 : : 2015/12/12(土) 23:21:12
- 期待
 
- 
                  - 39 : : 2015/12/15(火) 17:47:25
- 期待!!
 クリスタ敵なのか!?
 
- 
                  - 40 : : 2015/12/15(火) 23:21:40
- 期待
 
- 
                  - 41 : : 2015/12/16(水) 19:17:37
- 期待
 
- 
                  - 42 : : 2015/12/16(水) 19:17:50
- 期待
 
- 
                  - 43 : : 2015/12/16(水) 19:18:23
- 続きまだですか?
 
- 
                  - 44 : : 2015/12/16(水) 20:01:05
- 要はどちらが早いかだ。
 アイツが早いか、自分が早いか。
 早い方が勝ち、遅い方が負ける。
 早ければ生き残れるし、遅ければ死あるのみ。
 ミーナ(面白い…)ニヤ
 そう考え、ミーナは口元に笑みを浮かべる。
 分かりやすいのは良い。やはり物事はシンプルでなくては。
 増大した此方の戦意を感じ取ったのか、相手もクインケを起動し、戦闘体勢に入る。
 まるで巨人を前にしたかのような威圧感。
 並みの喰種なら、この時点で逃げ出しているだろう。
 だが、自分は逃げる訳には行かない。
 こいつを他のメンバーの所に行かせるわけにはいかないのだ。
 ミーナ(貧乏くじ引いたなあ…。帰ったらエレンに一緒に寝てもらお♪)
 そんな事を考えた次の瞬間、その場からミーナの姿が消えた。
 
- 
                  - 45 : : 2015/12/16(水) 20:14:23
- 実際には、ミーナは消えたのではない。
 動く速度が速すぎて、常人には消えたように見えただけだ。
 その速度を持って、ミーナは有馬の後ろに回り込む。
 そしてそのまま、尾赫を思い切り降り下ろす。
 ミーナ「…!」ブオンッ
 有馬「…」スッ
 ガアァァァァァンンンンッッッッ!!
 だが降り下ろされた尾赫は、虚しくも空を切る。
 尾赫が叩きつけられた地面は大きく抉れ、周囲数メートルに渡ってヒビが入った。
 ミーナ「チッ…!」
 初撃が躱されたことに舌打ちしつつ、ミーナは即座に追撃にはいる。
 目にも止まらぬ速さで拳や蹴りを入れるものの、どれも避けられてしまう。
 ミーナ(こいつ、私の動きをもう見切って…!?)
 有馬「…ナルカミ」ガチャンッ
 ミーナ「…!」バッ
 
- 
                  - 46 : : 2015/12/16(水) 20:29:13
- 有馬が呟いた瞬間、彼のクインケが火を吹いた。
 凝縮されたRc細胞が、無数の稲妻となって、ミーナに喰らい付かんと襲い掛かる。
 ミーナ「…ッ!」シュンッ
 やむを得ず攻撃を中断し、回避するミーナ。
 通常ならばここで終わり。
 だが彼女のスピードを持ってすれば、雷撃の回避はそれほど難しい事ではない。
 ミーナ(この雷撃、追尾してくる…!だとすれば遠距離は不利!)
 ミーナ「なら、これでどう!」
 追尾してくる雷撃を躱しきり、ミーナは猛然と有馬へと疾走する。
 尾赫をフルに伸ばし、近距離から横一閃に一撃を叩き込む…だが。
 ガッキィィンッッッッ!!
 有馬「…」
 ミーナ「なっ!?」
 
- 
                  - 47 : : 2015/12/17(木) 01:11:16
- ミーナが驚くのも無理はない。
 彼女の渾身の一撃が、容易く止められたのだから。
 彼女の一撃を止めたのは、有馬が持つもう一つのクインケ。
 防御形態となったそれは、ミーナの一撃を物ともせずに受け止めていた。
 大地を抉る程の一撃を受けても、そのクインケには傷一つ無い。
 その頑丈さもさることながら、ミーナの全力を受けて平然としている有馬自身、人並み外れた筋力を持っていると言わざるを得ない。
 有馬「…遠隔起動」カチッ
 ミーナ「!!」バッ
 有馬が呟くと、盾になっていたクインケの形状が突如として変化した。
 そのまま巨大な槍になり、ミーナへと襲い掛かる。
 ミーナ(~~ッ!何なのよあのクインケ!?チートも良いとこじゃない!)
 すんでのところで槍を躱しながら、ミーナは心の中でも毒づく。
 彼等の戦いは、もう暫く長引きそうだった。
 
- 
                  - 48 : : 2015/12/17(木) 06:21:16
- 面ビアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!(+o+)(期待しています!)
 
- 
                  - 49 : : 2015/12/17(木) 19:15:44
- 期待
 
- 
                  - 50 : : 2015/12/17(木) 19:18:25
- ミーナSSレートくらいかな?
 
- 
                  - 51 : : 2015/12/18(金) 18:05:07
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 篠原「有馬が到着したか…」ブンッ
 法寺「やっとですか…」ドウンッ…ドウンッ…
 ナック(チッ…厄介なのが来やがった)ギンッ…シュバッ!
 黒磐「うむ…!」スッ
 宇井「なら、気合い入れないといけませんね…!」ダッ
 ミリウス(CCGの死神…ミーナでどこまで持つか。下手すりゃこいつらを殺して、援護に行く必要があるか…)ギィンッ…!
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ライナー(向こうに一番来てほしくない野郎が来たか…)
 十数人の捜査官達と戦闘しながら、ライナーは冷静に戦況を整理する。
 CCGの死神―有馬貴将。
 前もって想定していた事とはいえ、たった一人で戦況を覆せる男の登場はあまり望ましいものではない。
 ライナー(どうする…俺が援護に向かうか?いや、ミーナは一対一ではエレンやアニに次ぐ実力者。エレン達が終わるまで持ちこたえられるか…?)
 そこまで考えながら、次の敵を探そうと辺りを見回したライナー。
 だがその瞬間、彼を予期せぬ何かが襲った―
 
- 
                  - 52 : : 2015/12/18(金) 18:17:09
- ライナー「……ッ!?」ゾクッ
 咄嗟に防御姿勢を取ったのは、生物ゆえの生存本能か。
 それとも戦士としての戦闘経験からくる勘か。
 腕をボクサーのように構え、自身の甲赫を最大展開した次の瞬間―
 ライナーに対し、凄まじい衝撃と斬撃が襲い掛かった。
 ギギギギギギギギィィィィッッッッッッンン!!!
 ライナー「ぬうッ!?」ズザザザザッ!!!
 その衝撃は、ライナーをその場から数メートル程移動させた。
 未だ子供とは言え、彼の巨体をここまで押し出すなど、並の力ではない。
 不意打ちを受けたライナーだが、何とか体勢を立て直し、自らを襲ったものの正体を見る。
 だがそこで、彼は思わず目を見張った。
 
- 
                  - 53 : : 2015/12/18(金) 18:32:10
- 「チッ…意外にやりやがる。完全に不意を突いたと思ったんだがな」
 
 
 
 その姿を忘れるはずはない。
 『前』の世界において、エレン達と共に幾度も立ちはだかったその男を。
 巨人と言う絶対的な優位性を得ている自分達に対し、まるで関係ないと言わんばかりに向かってきた男を、ライナーが忘れるはずが無かった。
 
 
 
 「たったこれだけの人数で攻めてきた度胸は認めてやるが…」
 
 
 
 その男は正に、人類にとっての英雄。
 縦横無尽に空を飛び回り、圧倒的力で巨人を殺す。
 知性巨人すら、その男の前では駆逐される外なかった。
 その男の名は――リヴァイ・アッカーマン。
 
 
 リヴァイ「それもここで終いだ。大人しく死ね、喰種 共」
 
 
 人類最強と謳われた男が、悠然とそこに立っていた。
 
- 
                  - 54 : : 2015/12/18(金) 21:06:29
- 期待
 
- 
                  - 55 : : 2015/12/18(金) 21:08:37
- リヴァイきたぁーーーーーーーーー!
 期待です
 
- 
                  - 56 : : 2015/12/19(土) 09:08:54
- 期待
 
- 
                  - 57 : : 2015/12/20(日) 10:38:41
- 期待!
 
- 
                  - 58 : : 2015/12/23(水) 14:18:18
- 期待!続きは、まだですか?
 
- 
                  - 59 : : 2015/12/24(木) 14:53:03
- ~~~~~~~~~~~~~~~
 ミーナ(!…あっちも良い状況ではなさそうね)
 有馬「…」ヒュンッ
 ミーナ「……ガッ!?」ザシュッ
 彼方の状況を確認しようとして出来た一瞬の隙。
 それを逃さず、有馬はミーナに対し的確に一撃を当てる。
 例えその隙が時間にして一秒にも満たない僅かなものであっても、この男にとっては充分だ。
 対するミーナも、大きな攻撃を受けた事で一旦距離をとる。
 ミーナ(痛っ…、でも傷は深くない。この分なら再生はすぐね…)
 ミーナ(それにしても、やっぱり尾赫だけじゃ攻めきれないか…。仕方ない、燃費が悪いからあまり使いたくないけれど…!)ズズッ
 瞬間、ミーナの肩からもう一つの赫子が出現する。
 それは刃のように鋭く伸びながら、羽のような形を形成する。
 有馬「…二種持ちか」
 ミーナ「ふふ、勝負はここからよ…!」ドンッ
 羽赫を生やしたミーナは、先程までを遥かに凌駕する速度で有馬へ突撃する。
 それを、表情一つ変えずに迎え撃つ有馬。
 両者の戦いは、未だ終わらない。
 
- 
                  - 60 : : 2015/12/24(木) 16:16:42
- 期待
 
- 
                  - 61 : : 2015/12/25(金) 13:31:59
- 期待
 
- 
                  - 62 : : 2015/12/26(土) 18:16:45
- ~~~~~~~~~~~~~~
 トーマス「!?」
 ハンナ「なに?!」
 フランツ「ライナー!」
 いきなり吹き飛ばされたライナーに、三人が心配するように声をかけ、近寄ろうとする。
 だが、それは敵わなかった。
 駆け寄ろうとした三人を、突如としてクインケによる紅の弾丸が襲ったからだ。
 トーマス「チッ…!」ヒョイッ
 フランツ「…っと」ヒュンッ
 だが三人にとって、この程度の奇襲は慣れたものだ。
 余裕を持って攻撃を全て回避し、攻撃の来た方を確認する。
 視線の先に見えたのは三人。
 多数の部下を従えているところを見ると、実力は特等クラスだろうか。
 「へえ、今のを避けるんだ」
 「油断するなよ、ハンジ、ミケ。中々の手練れだ」
 「分かっている」
 
- 
                  - 63 : : 2015/12/26(土) 19:36:50
- もし、この場にエレンやユミルがいれば、驚愕に目を見開いた事だろう。
 何故なら、彼等は『前』に共に戦った同士であり、尊敬してやまない上司なのだから。
 だがここにいるメンバーは幸いと言うべきか、彼等とそこまで親しい訳ではなかった。
 故に判断は迅速に、そして冷静に。
 フランツ「あれは…」
 ハンナ「…やるわよ。私達で」
 トーマス「任せろ。一番大きな男は俺がやる。残りは二人に任せるぞ」
 ハンナ「良いわ。気を付けて」
 フランツ「記憶が正しければ、全員相当出来るはず。油断しないでね」
 トーマス「ああ。お前らこそ、気を付けろよ」
 そう言うと同時、トーマスは新たに現れた捜査官達に向かって走り出す。
 途中、迎撃に来た数人を吹き飛ばしながら、一番大きな体格の男に襲い掛かる。
 襲い掛かられた男――ミケ・ザガリアスも、斧の形をしたクインケを展開。
 冷静にこれを迎え撃つ。
 ギッッィィンンンッッッッ!!
 トーマス「よう、ちょっと遊んでいこうぜ」
 ミケ「…喰種と遊ぶ趣味はない」
 今ここに、新たな戦いの火蓋が切って落とされる。
 
- 
                  - 64 : : 2015/12/26(土) 21:26:10
- 期待
 
- 
                  - 65 : : 2015/12/26(土) 22:02:42
- 期待!
 エレン達はこないのかな?
 
- 
                  - 66 : : 2015/12/27(日) 23:32:02
- 期待! 
 エレンいつくるのかなー?
 
- 
                  - 67 : : 2015/12/29(火) 13:15:48
- 期待!
 ミーナ達が危なくなったらエレン達きて欲しいなー
 
- 
                  - 68 : : 2015/12/29(火) 16:31:11
- ~~~~~~~~~~
 「くそ、何だこいつの赫子は!」
 「また来るぞ…ぐわああああッッ!」
 「ちくしょう!速すぎる…ぎゃああああッ!」
 混沌とした戦場に、捜査官達の悲鳴が響き渡る。
 その悲鳴の原因は一人の少女。
 否、少女の形をした化け物と言うべきか。
 そいつが操る赫子によって、CCG側にかなりの被害が出ていた。
 ハンナが繰り出すのは三本の鱗赫。
 だがそれは通常の鱗赫よりも幾らか細く、長いものとなっている。
 それを自在に振るうことで、ハンナは広範囲の敵を一人で相手にしていた。
 振るわれる鱗赫は鞭のように、強く、速く、鋭く、そして的確に敵を打ち倒す。
 これだけでも充分に脅威だが、彼女の攻撃方法はこれだけではない。
 彼女の最も威力のある攻撃、それは…
 ドシュンッ!!
 「…なっ?!」ゴプッ
 
- 
                  - 69 : : 2015/12/29(火) 16:43:34
- 何が起こったのか、捜査官達は全く分からなかった。
 見えたのは只一つ。
 盾を構えていた仲間が、その盾ごと貫かれた という事実のみ。
 そのあまりの事態に、捜査官達は暫し混乱に包まれた。
 「な、何だ今のは…!?」
 「わからん!だが、奴の攻撃なのは間違いない。気を付けろ!」
 ハンナがやったのは自身の鱗赫による刺突。
 鋭く尖った鱗赫の先で相手を刺すだけの、単純な攻撃。
 問題はその速さと威力だ。
 視認は愚か、予備動作すら最小限に抑えられたその一撃は、CCGが持つ盾すらも容易に貫通する。
 貫く事に特化した彼女の鱗赫は、相手に刺さった事すら気付かせない。
 ハンジ「すっげええええ!!見たエルヴィン、今の攻撃!」
 エルヴィン「ああ。あの速度と正確さ。我々ですら回避は困難だ。当たったらどうなるか…考えたくはないな」
 
- 
                  - 70 : : 2015/12/29(火) 17:03:14
- ハンジ「良いなあ~、是非とも持ち帰って解剖したい!あれだけの赫子なら、さぞ素晴らしいクインケが出来るだろう!」
 エルヴィン「そうだな。だがそうしたいのなら、そろそろ動くべきだぞ、ハンジ」
 ハンジ「分かってるって。もう此方も準備出来たしね。じゃ、始めよう!」バッ
 ハンジの合図と同時、周りの捜査官達が一斉に行動を開始する。
 各々が手に持つのは羽赫のクインケ。
 マシンガンのように統一されたそれは、一種の軍隊装備を彷彿とさせる。
 ハンナ(周りの動きが変わった…?)
 ハンジ「さて、先ずは私から…!」カチャ…
 ドンッ…!
 ハンナ「!!」バッ
 ハンナ(危なっ…!何あれ…銃?アスファルトが抉れてる…まともに食らったら一堪りもないわね)
 ハンジ「おお…!よく避けたね…だったら、これでどうだ!」
 捜査官達「「「「……」」」」ジャキンッ
 ハンナ「!」
 ハンナが気が付いた時にはもう手遅れ。
 彼女の周りには、多数の捜査官達が一斉に銃を構えていた。
 彼等はハンナに気が付かれないように囮を使い、彼女を確実に包囲していたのだ。
 ハンジ「安心して。私のより威力は押さえてあるから、死にはしないと思うよ。ま、君にとっては安心にはならないかもしれないけど」
 ハンナ「しまっ…」
 ハンジ「撃て」
 ハンジの号令と同時。
 無数の銃口が、一斉に火を吹いた――
 
- 
                  - 71 : : 2015/12/29(火) 17:16:16
- 期待
 
- 
                  - 72 : : 2015/12/29(火) 17:51:33
- 期待!
 タイトルのクリスタはいつでるの??
 
- 
                  - 73 : : 2015/12/31(木) 01:17:14
- 作品放置してんじゃねぇよks
 
- 
                  - 74 : : 2015/12/31(木) 16:24:32
- >>72
 多分最後の方になるかと…
 
- 
                  - 75 : : 2015/12/31(木) 20:34:22
- >>73そういう事いうもんじゃないよ。
 期待です。
 
- 
                  - 76 : : 2016/01/01(金) 00:53:13
- 期待〜です!
 
- 
                  - 77 : : 2016/01/02(土) 18:34:53
- ドッッッ!!!
 大きな爆発音と共に、大量の土煙が巻き上がる。
 全方位からの羽赫クインケによる一斉射撃。
 その威力は凄まじく、並みの喰種であればここで終わっていただろう。
 ハンジが持つオリジナルよりも多少劣化しているとは言え、単純な数による暴力は侮れない。
 少なくとも、あの喰種は五体満足ではいられないだろう。
 エルヴィン「…やり過ぎではないか?あれでは生け捕りは無理だろう」
 ハンジ「その時は別に良いよ。欠片さえ残ってれば研究は出来るし」
 数分が経ち、舞い上がっていた土煙が漸く収まりを見せ始める。
 未だ警戒を緩めず、ハンジはゆっくりと近づこうとする。
 だが…
 エルヴィン「…!ハンジッ!」
 ハンジ「?!」
 
- 
                  - 78 : : 2016/01/02(土) 18:45:55
- ドスッ……!
 ハンジ「…グッ!」
 突如、何処からともなく現れた鱗赫が、ハンジに襲い掛かる。
 何とか体を捻って躱すものの、鋭い刺が肩に突き刺さった。
 ハンジ「…おいおい、嘘だろ?」
 土煙から現れるのは先程から見慣れた喰種の少女。
 そして、何時の間にいたのか背の高い少年だった。
 だがハンジにとって驚愕だったのは、敵が増えたことではない。
 自分達の攻撃を受けた筈の二人が、全くの無傷で出てきた事だ。
 ハンナ「ありがとう、フランツ」
 フランツ「気にしないで。言ったでしょう、僕は今度こそ君を守る」
 ハンナ「ええ…。私も、貴方を守るわ」
 フランツ「うん、じゃあ一緒に…」
 ハンナ「ええ、なら一緒に…」
 ハンナ/フランツ「「行きますか!!」」ダッ
 
- 
                  - 79 : : 2016/01/02(土) 19:56:43
- そう言って走り出す二人の喰種。
 狙うは特等。
 周りの捜査官には目もくれず、一直線に殺りに行く。
 
 
 
 ハンジ「チッ…!舐めるなよ!」ドウンッ…ドウンッ…
 
 
 だがハンジ達も黙ってそれを見ている訳では無い。
 急かさずクインケを構え、走ってくる敵に向かって発砲する。
 アスファルトすら砕く威力の弾丸をまともに受ければ、如何に喰種と言えど一溜まりも無い…が。
 
 
 
 フランツ「…せあッ!!」ゴウッ
 
 
 
 ギィンッ!
 
 
 
 ハンジ「なっ…!?」
 
 
 
 ハンジの顔が驚愕に染まる。
 自身がが打ち出した弾丸を、フランツが肩甲骨から生えた巨大な盾状の甲赫によって弾き飛ばしたからだ。
 だが幾ら甲赫であろうとも、音速で迫る弾丸を弾くなど容易く出来ることではない。
 並外れた動体視力と反射神経、そして赫子を操作する技術、この三つが合わさって初めて成し得る技である。
 この事は暗に、フランツ達の戦闘経験の多さを示していた。
 
- 
                  - 80 : : 2016/01/02(土) 20:28:21
- 期待
 
- 
                  - 81 : : 2016/01/03(日) 13:37:48
- すごく面白い!進撃×東京喰種大好きです!
 期待してます!
 
- 
                  - 82 : : 2016/01/04(月) 01:16:08
- 期待!
 
- 
                  - 83 : : 2016/01/04(月) 13:27:16
- 期待
 
- 
                  - 84 : : 2016/01/04(月) 18:52:03
- ハンジ(こいつッ!そうか、あの攻撃を防いだのも此奴か!)
 そう、先程の一斉射撃を防いだのもフランツの甲赫によるものだ。
 自身の赫子をフル展開し360°に盾を張ることで、自分だけでなくハンナも一緒に守っていたのである。
 フランツ(敵が動揺している…この隙を叩く!)ゴウッ
 ハンジ「…!?しまッ…!」
 ギッッイイイイイィィィンンンンッッッ!!!
 エルヴィン「大丈夫か!?ハンジ!」
 一瞬の攻防。
 致命的な隙を突かれたハンジを、エルヴィンがカバーする。
 だが競り合ったのは僅かな間。
 180cmはあるエルヴィンを、フランツは力任せに吹き飛ばす。
 フランツ「はあッ!!」ブオンッ
 エルヴィン「グアッ…ッ!?」
 
- 
                  - 85 : : 2016/01/04(月) 19:44:51
- ハンジ「エルヴィン!」
 ハンジは素早くフランツから距離を取り、エルヴィンのもとへ駆け寄る。
 数メートルは吹っ飛ばされていたが、幸いにも大きな怪我は負っていないようだ。
 その事に安堵の息を吐きつつ、ハンジは油断なく敵の方へと振り返る。
 エルヴィン「痛ッ…凄まじい力だ。それに、敵と戦う技量もかなりある」
 ハンジ「ああ、今までの力任せに来ていた連中とは違う。彼奴らは、人間 と同じ、戦う術を知っている…!」
 エルヴィン「…ドイツにいた時も、ここまでの強敵は居なかったな」
 敵へと油断なく視線を向けながら、二人は会話する。
 そう、今回の敵は今までの喰種とは明らかに違う。
 身体能力の差に物を言わせた戦いではなく、きちんとした技術を使った戦い方。
 それは本来なら、弱い者が強い者に対抗するための技術 。
 
- 
                  - 86 : : 2016/01/04(月) 19:52:10
- ならばその技術を、元々強い者が習得してしまったらどうなるか。
 誰もが思うだろう、――そんな奴に勝てるわけがない。
 今対峙している喰種達は知っているのだろう。
 人間への対抗の仕方を。
 ―人間が編み出した戦術。
 ―人間が考え出した格闘術。
 ―人間が創り出した技術。
 凡そ喰種に対抗するために考え出された全てを、目の前の敵は知っている。
 ――だが、それでも…
 ハンジ「負けられない。行くよ、エルヴィン!」
 エルヴィン「ああ、勿論だ」
 彼らは、喰種へと立ち向かっていく…。
 
- 
                  - 87 : : 2016/01/04(月) 22:13:14
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ライナー「グッ…ガハッ…はあ、はあ…」
 リヴァイ「チッ…意外としぶとい…」
 戦いが始まって数十分。
 今だ決着こそ着いていないものの、このままいけばどちらが勝つかなど、誰の目にもはっきりと分かるだろう。
 片や傷だらけで、息を切らしながら膝をつく男。
 片や掠り傷一つ負わず、息すら乱れていない男。
 差は圧倒的だった。
 ライナー(クソッ!わかっちゃいたが強すぎる!本当に人間かこいつは!?)
 心の中で悪態を付きつつ、ライナーは迫りくる敵を睨み付ける。
 ここまで一方的な展開になっているのは、ライナーが弱いからではない。
 リヴァイが強すぎるのだ。
 二本の刀型クインケを操り、パワーでは勝るはずのライナーを一方的に追い詰める。
 喰種の目を持ってしても追い切れないほどの剣捌きは、Aレート喰種であっても瞬殺されるレベルであろう。
 ここまで持っているのも、ライナーが相手をしているからこそである。
 
- 
                  - 88 : : 2016/01/04(月) 22:27:18
- しかしそれは勝負が長引いているだけであり、ライナーに勝機があるわけではない。
 彼の攻撃は、確実にライナーの装甲を削り取っていた。
 余りに多くの傷を負ったせいか、再生速度にある程度自身があるはずのライナーでも傷を癒しきれていない。
 敵の体力が無くなったことに気が付いたのか、リヴァイはゆっくりとライナーへと歩き始めた。
 
 
 
 リヴァイ「だが、もう終わりのようだな。大人しく死ね」
 
 
 
 そう言って、刀を振り上げるリヴァイ。
 その眼に迷いはない。
 振り下ろされた刀は、確実にライナーの首を落とすだろう。
 
 
 
 リヴァイ「こんな少数で向かってきた度胸だけは認めてやる。…だが、お前等の負けだ」
 
 
 
 一歩一歩近づいてくる死の足音。
 それが止まった時、彼の生は終わりを告げる。
 だがそんな状況下であるにも拘らず、ライナーは不敵に笑った。
 
 
 
 ライナー「ハッ…俺達の負け?」
 
 
 ライナー「違うね。俺達の勝ちだ」
 
 
 リヴァイ「…なに?」
 
 
 ライナー「そうだろう!エレン!!」
 
 
 
 その瞬間、ライナーの叫びに応えるかのように地面が割れた―――
 
- 
                  - 89 : : 2016/01/04(月) 22:33:26
- 来たぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 
- 
                  - 90 : : 2016/01/04(月) 23:52:18
- 期待です!
 
- 
                  - 91 : : 2016/01/05(火) 14:31:03
- 期待
 
- 
                  - 92 : : 2016/01/06(水) 01:58:00
- キタ━(゚∀゚)━!
 エレン!!
 超期待!
 
- 
                  - 93 : : 2016/01/06(水) 10:08:08
- 期待
 
- 
                  - 94 : : 2016/01/06(水) 23:50:16
- 期待
 
- 
                  - 95 : : 2016/01/06(水) 23:51:29
- 期待
 
- 
                  - 96 : : 2016/01/07(木) 13:01:04
- 期待
 
- 
                  - 97 : : 2016/01/07(木) 18:41:52
- 期待!
 
- 
                  - 98 : : 2016/01/07(木) 20:11:38
- ドォォォッッッ!!!
 凄まじい轟音と共に大地が割れ、膨大な粉塵が吹き上がる。
 突然の出来事に、捜査官達は襲撃されていた事も忘れ、立ち尽くすのみ。
 そして、嵐の如き風が吹き荒れるなか、『それ』はゆっくりと姿を現した。
 「……」ヌッ
 それは、その場にいた誰もが見た事の無い…特等ですら見た事の無い喰種だった。
 大きさは4メートル程だろうか、異常に発達した赫子を身に纏ったその姿は、最早人の形を成していない。
 長く伸びた爪、発達した手足、下半身から生える三本の尾。
 頭部は爬虫類のようになり、背中からは左右三本の計六本の鱗赫が生えている。
 その姿は、まるで竜。
 「■■■■■――――――!!!!」
 全身を赤黒く光らせながら、その怪物は咆哮を挙げた――
 
- 
                  - 99 : : 2016/01/07(木) 20:57:04
- ~~~~~~~~~~~~
 篠原「な…!?」
 黒磐「ぬう…」
 突如出現したその喰種に、流石の特等達も動揺を隠せない。
 それも当然。
 あのような異形の喰種は、長年捜査官をやっている彼等ですら見た事の無いものだったのだから。
 だがそんな彼等とは対照的に、ナックとミリウスの表情は落ち着いたものだった。
 ナック「やれやれ、漸くか…」
 ミリウス「ま、予定通りだな」
 二人の物言いに、篠原達は思わず怪訝な表情を浮かべる。
 まるで、既に目的が達成されたような言い方。
 彼らの目的は、本部の制圧ではなかったのか。
 篠原「…予定通りだと?」
 ナック「ああ、俺達の仕事は終わった。後はとんずらするだけだ」
 
- 
                  - 100 : : 2016/01/07(木) 21:12:34
- 法寺「まさか、貴方達の目的は…!?」
 ナック「今更気付いても遅いんだ…ぜ!」ミシミシ
 ミリウス「お遊びは此処までだ。ま、楽しかったぜ」メキメキッ
 瞬間、二人の赫子が膨張し、より鋭く、より禍々しい形状へと変化する。
 突然の変化に篠原達は警戒を強める。
 だが…
 ナック「遅い」スッ
 ミリウス「甘い」フッ
 篠原「なっ!?」
 黒磐「ぬっ!?」
 ドンッッッッッ!!
 交差は一瞬。
 先程とは比べ物になら無いパワーとスピードで、二人の特等は吹き飛ばされた。
 叫ぶ暇すら無く、二人は無様にも転がっていく。
 篠原(この力、まだ本気では無かったのか…!)
 数メートル程吹き飛ばされ、漸く体制を立て直してみれば、自分達の部下は一人残らず叩きのめされていた。
 更に肝心の敵二人は既に目の前に無い。恐らく逃げたのだろう。
 捜査官始まって以来の完全敗北に、篠原は強く唇を噛み締めた…。
 
- 
                  - 101 : : 2016/01/07(木) 22:31:55
- 期待
 
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                  - 102 : : 2016/01/09(土) 00:10:02
- 期待
 
- 
                  - 103 : : 2016/01/09(土) 00:18:37
- 期待!
 
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                  - 104 : : 2016/01/09(土) 12:55:50
- 期待
 
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                  - 105 : : 2016/01/09(土) 20:23:29
- ナック「急げ、急げ…」ダダダッ
 ミリウス「分かってるよ…!」ダダダッ
 戦闘を終わらせたナックとミリウスが向かったのは、CCGの正面玄関前―有馬とミーナが戦っている場所だ。
 エレンが来た今、彼等は逃げれば良いだけなのだが、あの有馬がそう簡単に逃がしてくれる筈はない。
 その為、二人は援護へと向かっているのだ。
 そして―――
 ミーナ「ハア…ハア…ゲホッ…」ヨロ…
 有馬「…」
 彼等の勝負は、既に着いていた。
 勝者など確認するまでもない。
 片や息も絶え絶えで傷だらけの喰種。
 そしてその前に無傷で、悠然と立っている捜査官。
 幸運だったのは、ミーナがまだ生きている事か。
 どうやら有馬はエレンの方へと少し気を取られていたらしい。
 気を取られたと言っても、数秒という極僅かな間である。
 だが今回、その数秒がミーナの生死を分けた。
 
- 
                  - 106 : : 2016/01/10(日) 00:02:20
- ハンナとかフランツとか…ナックやミリウスにミーナ達強えええぇぇ
 
- 
                  - 107 : : 2016/01/10(日) 01:18:30
- ナック「ミリウス!」
 ミリウス「おう!」メキメキッ…!
 有馬「…!」
 有馬がミーナから視線を外した極一瞬、その隙を逃さず、彼等は行動を起こす。
 ミリウスが自身の羽赫を最大限に展開。
 強力な弾丸を、有馬へと叩き込む。
 有馬「…」スッ
 ギギギィィィンンンンッッッッ!!
 だがそれも、この男の前では無意味。
 鉄板すら容易く貫通するミリウスの羽赫による弾丸さえ、IXAの防御壁には通じない。
 ミリウス「マジかよ…!?無茶苦茶だなそのクインケ!」
 自慢の一撃が難なく防がれた事に驚愕するミリウス。
 普通なら手詰まりであるが、今回は問題無い。
 何故ならば、ミリウスの目的は有馬を倒すことでは無いからだ。
 彼の目的は足止め。
 例え傷すらつけられなくとも、敵の目が此方に向けば良いのである。
 ミリウス「任せるぞ、ナック!」
 
- 
                  - 108 : : 2016/01/10(日) 01:32:14
- ナック「ああ!」
 
 
 ミリウスの攻撃を合図に、ナックは急いでミーナの方へと走り寄る。
 動く事すら儘ならないミーナを背負い、そのまま全速力でその場を離脱する。
 迅速に、正確に、だが慎重さも忘れずに。
 最低限の行動をもって、ナックは己の目的を達成する。
 
 
 
 有馬「…」バチバチッ
 
 
 ナック「うおおおお!?」ダッ
 
 
 
 だがこの男が黙ってそれを見逃す筈はない。
 瞬時にナルカミを展開し、逃げる二人へ雷撃を放つ。
 間一髪で雷撃を躱したものの、敵は既に第二波を放とうとしていた…だが。
 
 
 
 「■■■■――――!!!!」ズオッ
 
 
 有馬「…!」サッ
 
 
 ズカァァァンッッ!!!
 
 
 続けて攻撃しようとした有馬を、突如巨大な影が襲う。
 その巨大に似合わない俊敏かつ的確な攻撃に、流石の有馬も回避に専念せざるを得ない。
 
 
 ナック(助かった!サンキュー、エレン!)
 
 こうして、ナック達は辛くも死神から逃れたのだった。
 
- 
                  - 109 : : 2016/01/10(日) 02:03:29
- 期待!
 
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                  - 110 : : 2016/01/11(月) 09:08:46
- 期待!
 
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                  - 111 : : 2016/01/12(火) 20:03:39
- ~~~~~~~~~~~~~
 それは、まさに嵐と呼ぶに相応しかった。
 突如として地中から出現した怪物は、地上にいた数百人の捜査官達を文字通り一掃した。
 その間僅か数秒。
 その僅か数秒で、CCGが誇る大部隊が全滅したのである。
 その余りにも桁違いなパワーとスピードから繰り出される攻撃は、最早天災に等しい。
 だがそんな怪物に、恐れる素振りも見せず近付いていく影が一つ。
 ライナー「ったく、遅いぞ…」
 「……ワルカッタ」
 「ごめんね、意外とセキュリティ突破に時間掛かっちゃってさ」
 ライナー「へえ…、お前でもきつかったのか、マルコ?」
 マルコ「まあね。でも大方掴めたし、もう大丈夫」
 ライナー「なら良いさ。んじゃ、帰るか!」
 マルコ「そうだね。皆、掴まって!」
 
- 
                  - 112 : : 2016/01/12(火) 20:26:29
- マルコがそう叫ぶと同時に、仲間達がエレンへと集まる。
 その巨体に全員が掴まった所で、エレンはゆっくりと動き出す。
 捜査官達の誰もが、それを手出し出来ずに茫然と見つめるなか、ある男だけが冷静だった。
 エルヴィン「…!全員、攻撃だ!」
 そう叫んだのは、特等捜査官、エルヴィン・スミス。
 彼はその持ち前の鋭い観察眼と思考力で、とあることに気が付いていた。
 エルヴィン「倒さなくても良い!奴が背負っている荷物だ!それだけは何としても破壊しろ!」
 彼が気が付いたのはエレンが背負っている物体。
 背中から生える鱗赫によって分かりづらいが、エレンは背中に黒い箱のような物を背負っていた。
 そう、この荷物こそが、今回のエレン達の目的。
 これを得るために、彼等はCCGの本部まで攻めてきたのだ。
 
- 
                  - 113 : : 2016/01/12(火) 21:10:55
- その黒い物体が何なのか、殆んどの人間は分からなかった。
 だが極一部、主に特等や准特等の捜査官は、それが何なのかに気が付いた。
 エルヴィン「あれはクインケ製造機械の一部だ!あれが喰種の手に渡れば大変な事になる、何としても阻止しろ!」
 「…」ダッ
 「チッ…!」ダンッ
 その言葉に一早く反応したのは二人。
 否、この二人はエルヴィンの言葉を聞く前に、既に行動を開始していた。
 この二人にとって、目の前の獲物を逃がすと言う選択肢は無いのだ。
 二人の名は有馬貴将とリヴァイ・アッカーマン。
 片や死神、片や人類最強。
 CCGの誇る二人は、神速を持ってエレンへと接近。
 そのまま人間とは思えない跳躍を見せ、エレンの真上から飛び掛かる。
 だが……
 ガッギィィィンンンッッ!!!
 リヴァイ「!!」
 有馬「…!」
 
- 
                  - 114 : : 2016/01/13(水) 20:24:39
- 期待!
 
- 
                  - 115 : : 2016/01/14(木) 20:14:33
- 降り下ろされた刃は、不意に出現した二体の喰種に止められる。
 先程まで戦闘に参加していた喰種ではない。
 恐らく、地下から出現した喰種と一緒にいたのだろう。
 新たな喰種の登場。だがそれよりもリヴァイ達にとって驚きだったのが、自分達の一撃が容易く受け止められた事だ。
 リヴァイ(こいつ…赫者か!)
 自らと相対している喰種を見れば、赫子が全身を覆い尽くしていた。
 形状からして羽赫だろうか。
 有馬の方は、尾赫の喰種のようだった。
 そしてその喰種に気を取られ、リヴァイ達は次への反応が僅かに遅れた。
 「■■■■■――!!!!」ゴウッ
 リヴァイ「しまっ……!」
 有馬「グッ…!」
 二人に対し振るわれる鱗赫。
 空中で攻撃を受け止められた事も相まって、二人は回避する間もなくまともに攻撃を貰ってしまう。
 
- 
                  - 116 : : 2016/01/14(木) 20:32:49
- 振るわれた鱗赫の一撃は、CCG最強の二人を容赦無く吹き飛ばす。
 派手に吹き飛ばされたにも関わらず、二人は空中で態勢を立て直し、目立った傷もなく地面へと着地する。
 攻撃が当たる瞬間、有馬はIXAで、リヴァイは刀で衝撃を受け流したのだ。
 装甲車ですら容易く叩き潰す一撃を受けても無傷な辺り、二人の出鱈目振りを表していると言えるだろう。
 だがエレンにとっては、それだけで充分だった。
 「■■■■■ッッッ!!!」ドウッ
 「うわあッ!?」
 「ぐわあああっ?!」
 周りの捜査官を充分に遠ざけたエレンは、咆哮と共に跳躍する。
 その巨体故に跳躍だけでアスファルトは数メートルに渡って陥没し、爆発があったかのような風が吹き荒れる。
 次の瞬間には、あの巨大な怪物の姿は完全に見えなくなってしまっていた…。
 
- 
                  - 117 : : 2016/01/14(木) 20:51:59
- ------------- 
 ---------
 ------
 「追え、まだ遠くへは行っていない筈だ!」
 「直ちに討伐隊を編成しろ!奴等を逃がすな!」
 「怪我人を運べ!急ぐんだ!」
 「くそっ!医療班はまだか!」
 喰種によるCCG襲撃から半刻程。
 戦場となった本部前は、未だ混乱の中にあった。
 溢れる怪我人への処置や、逃げた喰種への追撃等、やることは山のようにある。
 それらに対応するため、本部は目の回るような忙しさであった。
 そんな様子をどこか他人事の様に眺めながら、話し合う人影が三つ。
 エルヴィン「地下の状況は最悪だ。クインケの装置だけではない、開発中のクインケや実験等のデータも根刮ぎ奪われている」
 ハンジ「完全にやられたって訳だ。しかしあれだけ派手に暴れておいて、それが全て陽動なんてねえ…」
 リヴァイ「チッ…」
 
- 
                  - 118 : : 2016/01/14(木) 21:48:35
- ハンジ「リヴァイ~、そんなに怒っても仕方無いじゃん。過ぎたものは戻らないんだしさ」
 リヴァイ「わかっている…」イライラ
 ハンジ「ハア…」
 エルヴィン「だが、リヴァイを持ってしても倒しきれ無い喰種がいるのは問題だ」
 ハンジ「それが複数。更に今回の件でクインケも手に入れた…厄介だね」
 エルヴィン「唯一の救いは、彼等が積極的に人を殺す訳では無いと言うことか…」
 エルヴィン「地下の研究員は負傷者はいるものの、死者はいない。地上も被害の割りにはそこまで死者は出ていないようだ。最も、これだけで判断するのは良くないが…」
 リヴァイ「おいおい、これだけの事をしておいて、奴等は無害だと?」
 エルヴィン「そこまでは言わないさ。彼等が敵なのは間違い無い。ただ高レート喰種によく見られる、殺しを楽しむ連中ではない…と思う」
 
- 
                  - 119 : : 2016/01/14(木) 23:34:04
- 期待!
 
- 
                  - 120 : : 2016/01/15(金) 23:34:05
- 原作では殺しを楽しむ高レート喰種結構いたと思うけど
 
- 
                  - 121 : : 2016/01/16(土) 10:44:09
- 期待!
 
- 
                  - 122 : : 2016/01/16(土) 15:16:26
- 期待です!
 
- 
                  - 123 : : 2016/01/16(土) 23:05:43
- 期待!
 
- 
                  - 124 : : 2016/01/17(日) 15:10:47
- 期待
 
- 
                  - 125 : : 2016/01/17(日) 15:13:25
- 期待
 
- 
                  - 126 : : 2016/01/17(日) 21:58:06
- 期待です!
 
- 
                  - 127 : : 2016/01/18(月) 10:52:36
- リヴァイ「…お前にしてはえらく曖昧な言い方をするな」
 エルヴィン「まあな。実の所、彼等の目的が今一分からん」
 ハンジ「?…目的って、CCGに対抗する手段として、クインケが欲しかったんじゃないの?」
 エルヴィン「ああ、それもあるだろう。だが考えても見ろ。今回襲撃してきた喰種は十二人。僅かそれだけで、此処までの被害が出た」
 エルヴィン「しかも地上で暴れたのは時間稼ぎ。本命は別だった。たが仮にだ、彼等の目的が、本当に本部の殲滅だったら…?」
 ハンジ「…私達は全滅していたと?」
 エルヴィン「あり得ない話ではない。…ま、何が言いたいのかというとだな…」
 リヴァイ「連中は俺達を潰せる力があったにも関わらず、敢えてそうはせずクインケだけを奪った。それは何故か?そこに連中の真の目的が隠れているのではないか…」
 リヴァイ「そう考えている訳か」
 エルヴィン「まあ、そう言う事だ」
 
- 
                  - 128 : : 2016/01/18(月) 13:13:28
- エルヴィン「まあ、今の状況で考えても埒が明かない。情報が少なすぎるからな」
 エルヴィン「幸いにも、今回の喰種襲撃事件に関しては我々が捜査を担当することになった。取り敢えずは、情報収集からだな」
 ハンジ「へえ…私達が担当するんだ」
 リヴァイ「大方、お得意の話術で強引に捜査の権利をもぎ取ったんだろ」
 エルヴィン「人聞きの悪いことを言うな。私は切実に彼等を説得しただけだ」
 エルヴィン「ああ、それと。今回襲撃してきた喰種集団だが、名称が決まった」
 ハンジ「おぉ、もう決まったんだ?」
 リヴァイ「チッ…名前なんてどうでも良いだろ」
 エルヴィン「決まったとは言っても、彼等からそう名乗っているからな。…ほら」ピラッ
 エルヴィン「この紙は、クインケ製造工場のメインルームに貼り付けられていたらしい。本来なら製造機械がある場所にあったそうだ」
 『クインケ製造機、確かに頂戴致しました。
 By104』
 エルヴィン「喰種集団104。これが、我々が追う敵の名前だ…!」
 
- 
                  - 129 : : 2016/01/18(月) 20:48:59
- 面白い!期待です!
 
- 
                  - 130 : : 2016/01/19(火) 07:19:41
- 期待!
 
- 
                  - 131 : : 2016/01/20(水) 21:02:25
- 期待です!
 
- 
                  - 132 : : 2016/01/23(土) 19:34:40
- 期待です!
 
- 
                  - 133 : : 2016/01/23(土) 21:14:34
- 104期か・・・彼等にとっちゃ悪夢みたいな数字なんだろうな。卒業して即死んじまったし
 
- 
                  - 134 : : 2016/01/24(日) 13:00:22
- 期待です!
 
- 
                  - 135 : : 2016/01/25(月) 19:19:11
- 期待です!
 
- 
                  - 136 : : 2016/01/27(水) 10:26:28
- 期待です!
 
- 
                  - 137 : : 2016/02/02(火) 10:25:31
- 期待です!
 
- 
                  - 138 : : 2016/02/02(火) 23:30:11
- 期待です!
 
- 
                  - 139 : : 2016/02/07(日) 02:34:56
- 放置はやめてくれ
 
- 
                  - 140 : : 2016/02/14(日) 12:40:08
- 期待だよ! 放置だけはやめてください。こんなに面白いのに。 続きが早く読みたい!
 
- 
                  - 141 : : 2016/02/14(日) 13:49:28
- 期待
 
- 
                  - 142 : : 2016/02/17(水) 22:48:27
- 期待してるぜ^o^
 
- 
                  - 143 : : 2016/02/26(金) 23:39:29
- 期待!
 
- 
                  - 144 : : 2016/02/27(土) 14:23:59
- 期待
 
- 
                  - 145 : : 2016/03/06(日) 12:49:10
- ~???~
 ヒュゥゥゥウウウ………ズドォォンンッッッ!!!
 「………」フシュゥゥゥゥゥッッ…
 トーマス「ああ…死ぬかと思った…」スッ
 ナック「全くだ。エレン、お前もうちょっとゆっくり跳べないのか?」スッ
 「ムチャイウナ…」
 ハンナ「二人とも!エレンは私達皆を運んでくれたんだから、あんまり文句言わないの!」
 マルコ「はいはい、お喋りはそれ位にして、まだ終わってないんだから」
 マルコ「エレンはその機械を地下に運んでくれ。アニ、トーマス、エレンに付いていって」
 トーマス「分かった」
 アニ「…」コクン
 マルコ「ライナーとミーナ、怪我は大丈夫?」
 ライナー「…何とかな。未だに再生は終わってないが、二日もあれば問題ない」
 ハンナ「ミーナは…意識は無いけど、再生は順調に進んでるみたい。私、治療の用意してくる!」タタッ
 
- 
                  - 146 : : 2016/03/06(日) 13:09:48
- フランツ「なら僕はミーナを運ぼう」
 マルコ「宜しく頼む。ナック、付いていってくれる?」
 ナック「あいよ」
 マルコ「ふう…」
 ミリウス「何とか、全員で帰ってこれたな…」
 ベルトルト「本当にね…」
 ユミル「なんだ、男共は随分弱気だな。もしかして、内心ビビってたのか?」ケラケラ
 ミリウス「違えよ!…ただ、あの二人があそこまでやられるとは…思ってなかったっつーか…」
 ユミル「ああ…確かに、ありゃ驚いた。死神だけならまだしも、あの人類最強様がいるとは聞いてなかったぞ?」
 マルコ「ああ…僕は彼等の事をよく知らないけれど…やっぱり?」
 ユミル「ああ。『前回』、人類が巨人に勝てたのは、彼奴等がいたからだ。それは間違いない」
 マルコ「そうか…。兎に角、今後の方針について、もう一度話し合う必要がある」
 マルコ「幸い、エレンの『力』のお陰で追手は来ていないし、この場所もバレないだろう。…取り敢えずは安心だ」
 ユミル「ま、先の事はこれから考えりゃ良い。一先ず、中に入ろうぜ、寒いんだよ」
 ミリウス「そうだな。ライナーとミーナが回復したら、打ち上げだ!!」
 マルコ「もう…仕方ないなあ…」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
- 
                  - 147 : : 2016/03/06(日) 13:36:20
- ~数日後 CCG本部~
 和修吉時「それで、件の喰種集団の行方は?」
 丸手「すみません…行方処か、尻尾すら掴めていません」
 吉時「…そうか」
 丸手「あの巨体が全く人の目につくことなく逃げ切るのは不可能です。恐らく、我々の知らないルートがあると考えています」
 丸手「現在、CCGの総力を挙げて捜索中です。一週間もあれば、奴等を捕捉出来るかと」
 吉時「…分かった」
 吉時「今回の事件は詳細を伏せて発表する。少数の喰種に好き放題された挙げ句、クインケ製造技術まで奪われたとあっては、世間の混乱は避けられん」
 丸手「……」
 吉時「この期にコクリアや本部を始めとして、全ての支部の警備や戦力の増加を実践させる。このような失態を二度と繰り返してはならん」
 丸手「はっ!」
 
- 
                  - 148 : : 2016/03/06(日) 13:42:27
- 喰種によるCCG本部襲撃から数日。
 CCGは東京全土を対象とした大規模捜索を開始。
 これによって多数の喰種が捕らえられたものの、肝心の104に繋がる情報は全く得ることが出来なかった。
 
 
 この事件は東京並び日本を震撼させ、全国で喰種捜索が強化される事となる。
 
 
 CCGは今回現れた赫者の喰種を「龍」と呼称し、討伐レートをSSSに設定。
 「隻眼の梟」から実に五年振りとなるSSSレート認定となった。
 また、それ以外の喰種達にも全員S以上のレートが付けられ、見付け次第早急に討伐するとこが求められた。
 
 
 だがそれらを嘲笑うかの様に、彼等104の行方は依然として掴めなかったのである。
 
- 
                  - 149 : : 2016/03/06(日) 16:04:41
- ~五年後 20区某所~
 「~♪」カチャカチャ
 ニュース『…次のニュースです。先日発生した鉄骨落下事故による…』
 「よし、出来た!」
 「あ、もうこんな時間!急がなきゃ!」
 ニュース『ここ最近、物騒な…』ブツッ
 「行ってきます…」ガチャッ
 ~~~~~~~~~~~~~~~~
 キーンコーンカーンコーン…
 「ふう、間に合った…」
 「あ、クリスタ!おはよう!」
 クリスタ「あ、おはよう!」
 「遅刻ギリギリ?珍しいね?」
 クリスタ「あはは…お弁当作るのに時間かけすぎちゃって…」
 「あー…クリスタらしいね」
 …ガラッ
 「はい、講義始めまーす」
 「あ、やば…またね、クリスタ!」
 クリスタ「うん、また後でね」
 
- 
                  - 150 : : 2016/03/06(日) 21:20:00
- 「はい、では今日はテキストの~……」
 クリスタ「ふう…」
 クリスタ(また遅刻するとこだった…)
 クリスタ(集中したら時間を忘れる癖、どうにかしないとなぁ…)
 クリスタ・レンズ。
 身長148cm 体重42kg。
 都内の大学に通っている大学二年生、19歳の少女である。
 幼い頃に親を亡くし、施設で育った彼女は去年から独り暮らしを始めていた。
 無利子の奨学金とアルバイトで生活し、それなりに大学生活を楽しんでいた彼女。
 だが彼女はまだ知らなかった。
 これから先、彼女にとって大きな悲劇が待っていることを――
 
- 
                  - 151 : : 2016/03/06(日) 22:48:28
- クリスタやっと登場!
 期待
 
- 
                  - 152 : : 2016/03/07(月) 21:40:35
- ~数時間後 20区~
 クリスタ(すっかり遅くなっちゃった…もう辺りは真っ暗…)タタッ
 クリスタ(本に夢中で時間を忘れるなんて…今朝も同じ事をしたばかりなのに~)
 クリスタ(う~…最近は物騒な事件多いし、早く帰ろ…って、あれ?)
 「……」
 クリスタ(何だろ…こんな時間に女の人?)
 「……」
 クリスタ(わ、結構美人…長い黒髪も綺麗だし、それになんか…懐かしい感じ…?)
 クリスタ(って、いやいや。私初対面の人になに感じてるんだろ…と言うか、さっさと帰ろ)
 クリスタ「……」スッ
 「……」
 「……ね」ボソ
 クリスタ「え…?」クルッ
 ドスッッッ!!!
 
- 
                  - 153 : : 2016/03/07(月) 21:58:37
- クリスタ「え…?あ、あ…あれ…?」
 瞬間、クリスタは自分の身に何が起こったのか理解出来なかった。
 自分は今急いで家に帰っていた途中だったはずだ。
 特に転んだりもせず、普通に帰っていたはず。
 たった今、綺麗な黒い髪の女の人の横を通り過ぎた。それだけだったはず…。
 クリスタ「あ…あ……あ…?」
 それだけだった筈なのに、何故今自分は倒れているのだろうか。
 何故、自分の肩から赤黒い刺が生えている のだろうか…?
 クリスタ「あ、あ…ああああああああッッッッ!!!???」
 否、それは生えているのではなかった。
 それは、クリスタに刺さっているのだ。
 それを理解した瞬間、激痛がクリスタを襲った。
 余りの痛みに、クリスタはのたうち回りながら絶叫した。
 
- 
                  - 154 : : 2016/03/07(月) 22:13:06
- 「……」スタスタ
 クリスタ「ああああっ!?…っ、え!?」
 「……」ズズズズズ
 近づいてくる気配に思わず顔を上げると、先程すれ違った女がゆっくりと此方に歩いてくるところだった。
 だが、ただ歩いてきているのではない。
 その女の背中からは、赤黒い羽の様なものが生えているのだ。
 クリスタ(あ、あ…もしかして…)
 クリスタ(喰種…?)
 喰種。それはクリスタにとって、都市伝説に過ぎないものだった。
 見たこともなければ会ったこともない。
 そんなテレビの中だけの存在だった。
 「…」グパァ
 クリスタ「ひっ!?」
 「…」ガブッ
 クリスタ「痛っ!?…いやあああああああああッッ」
 クリスタ「やめて!やめてぇっ!?」ジタバタ
 「…」ガブゥッ
 クリスタ「ああああああ!?!?」
 「…」ニヤ
 クリスタ(ああ…もうダメ…力が…入ら…)
 クリスタ(私、ここで死ぬんだ…)
 クリスタ「あ…」ガクン
 
- 
                  - 155 : : 2016/03/08(火) 01:05:21
- エレンカモン!щ(゜▽゜щ)
 
- 
                  - 156 : : 2016/03/13(日) 14:03:42
- エレン強さはどれくらい
 
- 
                  - 157 : : 2016/03/15(火) 22:14:58
- 期待
 
- 
                  - 158 : : 2016/03/24(木) 14:06:32
- こ、これは、期待作でわないか‼️
 
- 
                  - 159 : : 2016/03/29(火) 10:45:53
- 104のメンバーは今のところ誰がいますか?
 
- 
                  - 161 : : 2016/03/29(火) 17:16:18
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ――ここはどこだろう…?暗いし、冷たい…私、死んだのかな…?
 「ああ、………の被験者だ。……ぞ」
 「分かった。しかし喰種の……は極めて低い。それで……かね?」
 ――誰か話してる…。声からして男の人が二人かな?なんの話をしてるんだろ…?被験者…?
 「構わん。だが……成功……。何故なら……」
 「ほう、それは……!良いだろう!………!」
 「ああ……。報酬………でいいな?」
 「ああ。……にさせて……しよう」
 「……。分かっているとは………。もし………、いいな?」
 「ああ……私も……からね。………よう」
 ――さっきから何の話を……まあ、良いや。なんか眠いし…もう、寝ちゃおうかな…
 
- 
                  - 162 : : 2016/03/29(火) 17:43:44
- こうして、クリスタ・レンズの平穏な生活は崩壊を迎えた。
 クリスタに起こった悲劇はニュースになることもなく、彼女は、誰にも知られることなく人としての生を終えることになる。
 そして――
 クリスタ「……ん」パチ
 クリスタ「ここは…?」
 クリスタ「病院かな…。何でこんなところに居るんだろ…?」
 クリスタ「取り合えず起きて……え?」
 ボーッとする頭を振りながら、ゆっくりと起き上がるクリスタ。
 その時、偶々鏡が近くにあったのは、彼女にとって良かったのか悪かったのか…。
 鏡に映った自分の顔は―――
 クリスタ「え…、なに?この目…?」
 右目だけが、赤黒くなっていた―――
 
- 
                  - 163 : : 2016/03/29(火) 17:52:23
- ~同時刻 CCG本部~
 エルヴィン「さて、今日から君達の上官となる、エルヴィン・スミスだ」
 エルヴィン「君達の事は聞いている。歴代でも類を見ない逸材…その中でもトップクラスの五人だそうだな」
 エルヴィン「他の者も後程紹介しよう。我々は君達を、心から歓迎する。ようこそ、特別作戦班へ」
 ミカサ「…」
 ジャン「…」
 サシャ「…」
 コニー「…」
 アルミン「…」
 ~To be continue~
 
- 
                  - 164 : : 2016/03/29(火) 17:54:24
- 一先ず終了。
 次回からは喰種本編に入ります。
 
- 
                  - 165 : : 2016/03/29(火) 17:54:36
- おお〜
 エレン達と再会した時どうなんのかなぁ〜
 期待!!
 
- 
                  - 166 : : 2016/04/04(月) 08:13:14
- きたいーーー!!面白い
 
- 
                  - 167 : : 2016/04/11(月) 00:39:08
- 期待です
 
- 
                  - 168 : : 2016/05/10(火) 14:09:56
- 期待
 
- 
                  - 169 : : 2016/11/22(火) 14:16:42
- 進撃の巨人×東京喰種のssはクソみたいに面白くないな
 FOOK YOU‼︎
 
- 
                  - 170 : : 2016/11/24(木) 17:42:36
- 頑張ってください、期待してます
 
- 
                  - 171 : : 2017/01/01(日) 10:35:25
- 続きは?
 すごくね面白いよ。
 ここで、止めたらもったいないと思うよ
 
- 
                  - 172 : : 2017/03/11(土) 10:10:39
- 期待してるから続き書いてくれよ〜!!
 
- 
                  - 173 : : 2017/09/14(木) 19:25:49
- はーやーくーーーーーー
 
- 
                  - 174 : : 2018/08/03(金) 01:42:37
- すんごく期待!!!!
 
- 
                  - 175 : : 2018/12/08(土) 16:48:22
- 続きがない!?(´;ω;`)
 
- 
                  - 176 : : 2020/10/01(木) 13:26:10
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
 害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
 http://www.ssnote.net/archives/80906
 害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
 http://www.ssnote.net/archives/81672
 害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
 http://www.ssnote.net/archives/81774
 害悪ユーザー筋力
 http://www.ssnote.net/archives/84057
 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
 http://www.ssnote.net/archives/81038
 【キャロル様教団】
 http://www.ssnote.net/archives/86972
 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 
- 
                  - 177 : : 2020/12/31(木) 14:49:10
- 期待
 
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