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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

剣の世界へ あだしま

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  1. 1 : : 2024/05/09(木) 14:36:02
    どうしてこんなことになってしまったのかと言えた程には、現状始まりの街と呼ばれるこの場所に置いて、全くと言っていいほど完全他人である一人に二人は頭を悩ませていた。

    突然の運営からのオンラインゲームによるデスゲームの始まりであり。

    いざクリアを目指せと言われても尚、皆パニックになるばかりに、殴り合いなども行われていれば。

    誰一人冷静なものはいなく、尚且つとして、罵声が飛び交えば、余裕在る者など誰一人居なく。

    それこそ、一人は動揺しつつも直ぐにやるべき事はビーターなりとしての事実を。

    但しもう二人に置いてはもう既に、何これ...??どうすればいいの...??などと。

    当然混乱困惑状態に、嘘でしょ??これ本当のことなの??と冷や汗掛けば戸惑って居るなどと。

    戸惑わない方がおかしいものの、そんな真横にいる二人に置いて戸惑って居れば。

    それ故に、足手纏いと言えた様なそんな二人にしてもこの異常な現実のこともあれば。

    多少なりともの同情は在れば、桐ヶ谷和人ことキリトに置いても。

    その二人に対し、息を飲みながらにしても、同い年ぐらいなことも在れば若干気まずく思いながらも話しかけていた。

    そして話しかけられては振り返る二人に対し、茶髪掛かった長髪の女の子に、短髪の黒髪の女の子と。

    二人共に中々の容姿持ちで在れば、キリト自身怖気付きつつも何とか声を出していた。
  2. 2 : : 2024/05/09(木) 14:37:12
    「な、なあ、あんた達...、ちょっと良いか?、と言うか...、大丈夫、そうか...??」

    「・・・えっと...、その...、いやぁ...、ぜ、全然、大丈夫では無いです、ね...、はい...。えっとぉ...、これって...,ほ、本当にゲームに閉じ込められちゃた、んですかね...??ログアウトボタンは確かに無いんですけど...」

    つい同情心から、生半可な気持ちにして話しかけてしまったが故として、妙なドクドクとする不安に駆られつつも不安なのはお互い様だろうと。

    いまいち実感がない故にそうして聞かれては、長髪の者は聞き返して来る中。

    もう一人の黒髪の者は終わった...、これで私も島村も死ぬんだ...、と蒼褪めながらに俯いて居れば。

    悲壮感に満ち溢れ、自己嫌悪から危うく自殺行動に出兼ねない様子で在れば。

    一層として不安なようであることに内心慌てながらも分かり易くとして、なるべく優しめに説明を始めた。

    「・・・え…、そ、それじゃあ…、本当に、ここの世界からもう抜け出す事は…、ろ、ログアウト出来ないって事、何ですか…!!?」

    「・・・あ、あぁ…、じゃ無きゃここのログアウトボタンが消えるなんて事にはならないからな…。・・・それよりも…、そっちのあんたの方が大丈夫なのか…??さっきから凄い…、何か、混乱してるけどー」

    「・・・混乱してるけど、って…、混乱してるに決まってるじゃん…ッッ!!?あぁああああああああああああああああッッ!!私のせいで島村までも巻き込んで…!!何やってんだ私ゃあああああああああああああああああああああああああッッ!!?」

    「・・・いやいや…、もうこうなっちゃった以上仕方が無いじゃん…。誰もこんなの予想出来ないってば…。・・・それよりも、さ…、えっと…、あ、ありがとうございます…、私達の事、気遣ってくれて…。そっちも大変な状態なのに…」

    「・・・いやいや…、お互い様って事で…。・・・え、えぇ、っと、それじゃあ、こっちから話し掛けて何だけどさ…、俺はもう、そろそろここ等辺で…、もう、ここ等辺一帯全部狩り尽くされちゃってるだろうしさ…」

    「・・・え…、あ、あぁ、は、はい、そうです、よね…。えぇ、っと…、そのぉ…」

    「・・・え、っと、まだ、何か…??」

    「・・・その、お名前の方だけでも…、もしかしたら、また今度会える時とか…、アハハ…」

    「・・・あ、あぁ、わ、分かった…、俺はキリトだ…、え、っと、あんたは…、あんた達は…??」

    「・・・あ、は、はいー、と言うか…、私達って同い年ぐらいだよね…??私は…、え、っと、何だっけ…??あぁ、そうだ…、シマムーって、名前で、こっちが、アダチーって、名前…、何だけど…、敬語の方が、良いかな…??」

    「・・・いいや…、これからやって行く以上同い年ぐらいなら、それこそ…、・・・まぁ、仲良くなった者同士なら別に…、普通に…、敬語何か要らないだろうし…、俺達はまた別だけどさ…、え、っと、それじゃあ…、シマムーと、アダチーは…、ま、まぁ、頑張ってくれ…。ここ等辺最初の所はもう狩り尽くされちまうだろうけど…、また、新しく出るだろうしって事で、な…、そ、それじゃあー、って、ど、どうした…」

    「・・・あ、ご、ごめん…!!っそ、その、フレンド登録だけでも、して置けないかなぁって、さ…。・・・ほ、ほら、いつ何処でまた会えるかなんて分からないし、お互い生存確認って事で、ね…??お、お願い…!!心細くてさ…、あ、後、ほら、何か…、若い人、少なくない…??だから、ね…??いや、本当にお願い…!!キリトくんッッ!!」

    「・・・そ、そこまで、言われるとなぁ…、ま、まぁ、良いか…」

    色々と多少なりとも、強引と言えた様な部分は目立ちつつも、また、あまりそうした関係性に置いても。

    求めて居ない事も在れば、これは少し思う事は在るなと思いながらも、今後を考えては。

    念の為に良いかもなと、その点少し思えれば、フレンド登録として、但し相手はあまり分かって居なければ。

    やり方を教えて行き、シマムー含めた、アダチーと三人は行って行けばそれが最後として、余程心細かったのだろうと。

    滅茶苦茶な程に、何度も頭下げれば、その黒髪の者からすれば、アダチーからすれば。

    余程珍しい事だったのだろうと、シマムーに置いての涙目ながらで在れば、その様子にして、お礼を告げて居れば。

    それを真横にしては、そっちに置いても、また頭下げ謝罪して居てと、それ等を目の前にしては、流石な事にも気まずく呆然と見て居た事は言うまでも無かった。
  3. 3 : : 2024/05/09(木) 14:37:36

    若干の思わぬ想定外とは正に、これだと言えた程には、キリト自身の素だと言えた優しさ、思いやりのお陰も在れば、悪く言えば思いやりのせいも在れば。

    想像以上に遅くなったと、内心冷や汗掛けば、すぐ様にでも出発しようと思えて居た訳だが、これは一体全体どうしたものかと、そんなやり取りを後にしては。

    すぐ様街を出れば、最初のモンスターを相手にしようと出たにも関わらず、少し気になり引き返せば、そこには未だどうすればいいのかとばかりに立ち止まり続ける者が二人に。

    その他にも無論居つつも、その点、今そうしてフレンド登録した仲という事も在れば、また更には何よりは、先程に置いての必死な喰い止めも在ればと、とてもそのまま放置、見て見ぬ振りは難しければ苦渋な行いにしても、そのまま放置はとても思うことがあると、結局は近寄り話し掛けていた。

    「な、なあ...、あんたら、大丈夫か本当に...?」

    「・・・っっあ...、誰かと思ったら...、キリトくん...。っっあ、アハハハ...、ち、ちょっと、これは無理そうかなぁって、ねえ...。た、戦い方も何も分からないのにねえ...」

    「・・・ま、マジかよ...、ち、ちょっと待ってくれ、えっと...、シマムーさんは...、いや...、シマムーは...、まさかだけど...、装備のやり方も不明なのか...??」

    「あー、う、うん...、と言うか...、アダチーも、ねえ...??このゲームやってすぐに、急に、ねえ...??これからどうしようかって話してたらきゅうにこんなことになっちゃって...。あーー...、今日中にクリアとか無理だよねぇ...」

    「い、いやいや...、無理だって...そんなの...」

    はっきりいってしまえば、そこで見捨てるも同然の選択を取るのが本来ならば第一に。

    何もしないのが正解、そのまま進むのが正解で合った筈なものの。

    何とも歯痒い何か思いが在れば、頭を掛けば、多少は遅れても、大丈夫かと。

    せめてもの思いにして、操作性だけでもと、横から強引にしても口出しとすれば。

    アダチーはともかくとして、シマムーはそれなりに受け答えをすれば、素直に聞き感心と共に、お礼の方を告げて居た。

    それなりに飲み込みは早く、やる気の方はともかくとしては真剣に聞いている様子が在れば。

    これは少しは面倒見が在り、尚且つ少しは時間をかけても良いだろうとそう思えれば、武器の持ち方に攻撃の仕方と教えて居たのだった。

    「フッ!!ハァ!!ヤァ!!」

    「そうそう、そんな感じだ。段々様にはなってきたと思うぞ?その感じで進めて行けば、そしていずれはソードスキルの方も使えるようになると思うからさ。まぁ...、ソードスキルは少し感覚が在るから時間かかると思うが...。んじゃあまぁ...、そろそろ俺はここら辺でー」

    「あっ...、ね、ねえ...、キリトくんちょっと、待ってくれる...、かな...??」

    「・・・な、なんだ...?どうした...??」

    「・・・いやぁ...、その、ね...??キリトくんが言うには...、ここに残れば良いとは言うけど、さ...。やっぱりこの街から出た方がいいこともあるよねって思ったらさ...、その...、い、一緒に連れて行ってくれないかなぁ...、なんて、ねぇ...??」

    「・・・え...、い、いや、ちょっと待ってくれ...、それはいくらなんでも...」

    「・・・島村ー、じ、じゃなくて...、シマムー...、や、辞めて置こうよ...。その人に迷惑だし...、何よりそんな自ら死にに行く様なさ...」
  4. 4 : : 2024/05/09(木) 14:37:42

    「・・・それは...、そう、だけどさ...、っっで、でもさ...、ほら、せっかく、さ...、教えてもらったわけだし、ねえ...??せやっ!!ほらっ!!っと、ってね...??アハハ...、な、何だか恥ずかしいな...」

    まだまだ始まりの街の中と言えた、安全圏の中とは言えども、ある程度の動きを教えてもらえれば。

    それを無にするのは、本人を目の前に、今更否定するのもどうなのだと。

    そんな返答をすれば、茶髪の長い黒髪を揺らせば、そんな慣れない動きながらも。

    剣を振り下ろすなり、その様を見せ付ければ、もう片方は、納得行かないとばかりに。

    不満顔をそのままに、もはや睨んでさえも来ている程で在れば思わず、後退り半笑いとすれば。

    横へ目を逸らし、かと言えばシマムー本人に置いてもこの空気、どうしよう、どうしようかと。

    苦笑いとしては聞いて来る事に、呆れた笑いで在れば唯々、その通りに苦笑いとして返す他なく。

    他の者達が、次々決心した様街を出て行くのが目に見えれば。

    その様子が見えるが故に、私達、邪魔しちゃってるよね...、本当ごめん...と謝れれば。

    約数分の教えにしても、何とも言えない歯痒さが在れば返答に困って居た。

    「っっひ、ひぃぃいぃぃ!?」

    「っっちょ...!!アダチー!!しっかりしなよ!!ここはゲームの世界でもゲームの世界じゃないんだからさ!!」

    「・・・やばいな...、二人共!!もしもこのままダメな様なら今すぐ引き換えしてくれ!!二人が無理してる事ぐらいはちゃんと分かってるから!!」

    「っっえ...、あ、う、うん、そ、そうだよね...。分かるよね、そんな事ぐらいってあぶなっっ!!?」

    「二人共!!落ち着いてさっきまで出来てたソードスキルを発動させるんだ!!このままじゃ死ぬことになるぞッッ!!」

    完全に冷静さを失えば、日頃から怠けたり面倒からと、まさかの逃避傾向として、生きていた二人とも言えた事で在れば。

    こうして、命懸けの戦闘を十分に行えるのも、この世界だけだろうと。

    こんな状況化だからこそ、やる事は、その道一択だけだと言えれば、不器用にしてもなんにしても。

    今後の作戦等に置いて、上手く盾になってくれる為、多少の、それまでに解いて。

    自身が協力出来る期間中として、それまでの間は見守り、助けて居ようと。

    そのあまりの戦えなさに対し、不安を覚えたからこそその様に内心辛辣気味だったのだった。

    「!!き、キリト...ッッ!!助けて...!!」

    「!!チィ...!!下がっててくれ二人共!!シマムー、それにアダチーとそこに固まって、他が寄って来ないかどうかの確認を!!」

    「!!う、うん!!ごめん...、でも!!ありがとう!!キリト!!ほら!!アダチー!!一旦下がるよ!!危ないってば!!」

    街を出て、早々として、こんな所で詰む事自体が既にもうどうなのかと。

    とてもこの先に置いて共に行けるとは思えない、正に足で纏いと共に。

    自身の身さえも危険に晒して居れば、そんな呆れた思いが内心溢れながらも。

    生と死が関与して居る以上、見捨てる訳にも、見て見ぬ振りも無理な話に、すぐ様間に入れば始末とした。

  5. 5 : : 2024/05/09(木) 14:38:31
    「セヤァアアアアアアッッ!!ハァッッ!!」

    「・・・こ、これなら、私も行けるかも…!!ほら!!アダチーも、ソードスキル使って…!!じゃ無いと今後生きて行けないから!!足手纏いなんて嫌だしアダチー自身迷惑掛けたく無いでしょ…!!?ヤァアアアアア!!」

    「・・・何で…、島村ー、シマムー…、そんなにいつも何かと違ってやる気になってるの…??なれてるの…??」

    「・・・ハァハァ…、今はもう、そんな事言って居る場合じゃ無いでしょ…??っっ確かに、面倒臭い事ばかりだけど…、っっでも…、そんな…、こんな世界で死ぬなんて嫌でしょ…??しかも…、これがどれぐらいで解決された問題なのかも分からないのに…、果たして本当に帰れるかどうかも分からない、そんな問題ばかりなのに…。・・・あの母親にしたって…、妹の方にしたって…、・・・っっ!!あぁ、っっもう…!!考えさせられる事ばかり…!!あの、茅場明彦とか言う運営者めぇえええ…!!って、キリトくん!!後ろ!!」

    「・・・!!う、っわ…!!?っちょ…、いつの間に後ろに居たのか…!!?シマムー!!あんたはこっちの援護をしてくれ!!っっそして…、アダチー!!あんたはとりあえず戦わなくて良いから、っっでも、自分の身は自分で守ってくれ!!戦わなくて良いから、自分で回避するなり躱すなり何なりしてくれ!!こんなにいつの間に囲まれた何て一体ー、チ、ィ…!!クソ…、まじ、かよ…、あそこに居る奴等のせいでか…!!ぐぉッッ!!?」

    「・・・ハァハァ…、ハァアアアアア!!」

    「・・・シマムー、有難いんだが…、そんな無茶な戦い方してたら、先にバテるのが目に見えてんだ…、助けてくれるのは本当に、有難いが…、優先順位を間違えないでくれ…、分かったな??」

    「・・・ハァハァ…、わ、分かってる、ってば…。って、アダチー!!後ろ!!」

    「・・・く、っぅ、っぐ…!!私のせいで…!!私のせいで…!!こんな、世界に…、こんなゲームに島村を誘っちゃったから…!!私一人だったらどうでも良かったのに…!!クソがッッ!!馬鹿があぁああああああああああああああああああッッ!!」

    現状こうして、最初の敵が居るフィールドの中に居れば、次々倒して行くが為に、それなりに経験値は入り。

    それなりに、これで良いんだとばかりな狩りは、レベル上げは出来て居る一方。

    但しそれは、二の次の他無く、あくまでも全ては生き残る為の、一歩の他無ければ。

    囲まれた敵の中にして、生きる為に、必死で在れば、またそんな、気持ちとは別として。

    生まれつきの、運動能力等と関係が在ればこそとして、怒りに任せた一撃に、大振るいに。

    システム上、現実と違って、数字に振り回されるのが、この現実だが、それでも。

    自由度が高いゲームで在る事に変わりなければ、剣を振り回せば次々滅多打ちにして行き。

    複数を一撃にして薙ぎ払えば攻撃出来るのは効率が良く、無茶苦茶な戦い方にしても。

    ソードスキルを使わない以上は硬直が無いが故に、何なんだその戦い方はと思いつつも、次々振るえば倒して行き。

    それこそパーティーを組んだ上の為、それなりの経験値が次々入って来れば、あっという間に。

    当人は息切れを起こし、最終的には倒れた訳だが、名前を呼べば駆け寄る一人に。

    その最後に一人と、但しそんな無茶な戦い方をした為に、どうしてこんな無謀な事をしたんだと。

    無論無傷では無い為、回復ポーションを使えば半分も減ってしまったが為、使えば何とか回復したものの。

  6. 6 : : 2024/05/09(木) 14:38:49
    またいつの間にレベル二へ変わって居れば、成長として居れば、その点感謝しつつも、無茶が過ぎれば、溜息と吐き。

    汗をダラダラに流せば、何かしら言って居る事に、目で訴える様、先程までに置いての、不満等からの睨みは無くても。

    それなりに見て来て居れば、でも先程よりかは、気持ちは落ち着いたからか、見た目良くても中身はこれなのかと。

    今更ながらに、中々に良い容姿を持った二人では在りながらもこの中身の事も在れば、残念が過ぎるだろうと若干キリト自身は引いてしまって居た。

    「はぁ...、はぁ...、久しぶりに...、こんなに大きな声出した気がする...」

    「・・・えっと...、アダチーさんは...、君は...、どうしたいんだ??君の今のままだと到底悪いけどここから連れ出す事は出来ないと思って欲しいんだけど...。だから必然的にシマムーも、って感じなんだけど...。あんた達は友達同士だろ...??」

    「あ、う、うん...、そうなんだけどさ...。その、ね...。と言うかさ...、そんなに急がないといけないことなのかな...、クリアしなくちゃいけないって...。先に誰かやってくれるんじゃ、って...、あー、ごめん、これは私の我儘だってね、アハハハ...」

    「・・・先に誰かがクリアする、か...、確かにその手もあるにはあるかもしれないけど...、でも...、あいつの、茅場明彦の目的は...、このゲーム自体のクリアだ...。それを...、俺達が、この始まりの街にいたらどうなると思う??そのまま安全に居られると思うか??確かに街の中は安全だ、でもその安全の保証なんてどこにも...。だから...、俺はそれが怖いから、って言うのは次いでみたいなものなんだけどさ...。ま、まぁ...、だからさ...、無理そうなら無理そうで...」

    「あーーーーーー!!失敗した失敗したぁあぁああ!!島村を誘ってこんなことしなかったら...、島村のお母さんや妹さんと...、あぁあぁあ!!私はなんてことを...、・・・死して償うー」

    「いやいやいやいやいや!!そんな事しなくていいからさ!!第一に助けて貰っておいて何をしているの!?き、キリトくんもごめんね!!アダチーもそんな馬鹿なことしないでさぁ!?」

    「・・・大変だわこれ...。俺はとまうすればいいんだよ、これ...」

    こんなにも救いのないゲームは、過去一度として無く、誰もが、ワクワクする気持ちを胸に。

    胸中として、今日と言う日を待ちわびたにも関わらず、何故こんなことになったのかと。

    一向に泣けば、それに付き合わされ動けない事に、目の前の者二人と。

    振り回されっぱなしな事も在れば、とことんため息しか出なく、後少し待ってね!?もうすぐだから!!と泣く者を癒す、何とか励ます黒髪長髪の者に。

    その者が居なかったら、今頃どうなって居たのかと、逆の意味で。

    矛先が自信に向いて居た可能性も否めなく、心底申し訳なさそうに何回も半笑いとしては、笑み向けてくることに。

    但し、それだけ生きたいと言えた思いが生じ聞かされれば、見させられれば。

  7. 7 : : 2024/05/09(木) 14:38:55
    その点は同意する他なく、もう少しだけ待つかと時間を見ながらにそうして二人にその後を任せて居た。

    「・・・私は...、生まれてきて良かったのかどうか分からないのが...、今の正直な気持ち...。・・・シマムー、いや...、島村...、ごめん...、っっごめん、なさい...ッッ!!」

    「・・・アダチー...、いや...、安達...、もう良いからさ...、そもそもとしてだけど、さ...、ほら、あれだよ、あんな機械を頭に装着して電磁波やら何やらでゲームすること自体がヤバかったんだからさ...。あー、でもさ...、私も、安達もだけどさ...、安達の母親にしたって...、ねえ...??絶対心配してるよ...」

    「・・・さあね...、あの母親何考えてるか...、私かはしてみれば逆に分からなかったぐらいだし...。でも、本当にごめん...。島村の責任は私がー」

    「・・・な、なあ...、さっきから色々とあれだけどさ...、敢えて口挟まさせてもらうんだけどさ...、あまりリアルネームは、さあ...、って、あぁ、はいはい...、空気読めてないよな、悪かったってば...。は、ハハハ...、と、とりあえずさ、宿、格安のところにしても泊まれる様、何とかしてお金稼ごうぜ...??俺、そこら辺のことちょっとは知ってるからさ、ほら、あそこの掲示板みたいなところにさ、クエスト出来るところ在るし、手軽に効率良く片付けられるものとかもあるしさ...、なっ??」

    「・・・まぁ...、何と言うか...、こっちこそごめんなさい...、キリトくんこんな事...、私達の事巻き込んじゃって...、いやぁ...、アダチーの事も、ね...?私が変わって謝ります...。ごめんなさい!!本当に!!」

    「・・・いやいや...、こんな事態になってみんなパニックになって仕方ないんだからさ...、あぁ、ほら、アダチーさんも、と言うか...、アダチーも、ほら、さっきモンスターが落としたクルミみたいなもの食べてさ...、ハハハ、ほら、結構美味いだろ...??ほら、シマムーの分も」

    「あー、うん、ありがとう...。ん、ほんとだ、こっちに来てから初めての食事だけど、結構美味しいんだね...。っっそれにしても...、はぁ...、疲れたねー、今日はもうこれでいいやって感じ...。キリトくんも今日はありがとうね、正直もうここ等辺で良いからさ、ね??」

    「・・・いや...、正直言うと、女子供が少ないこのゲームの世界じゃ、いくら街が大丈夫だからと言って、安全とは言いきれないし、野宿なんて気が休まらないだろ...??せっかくフレンド登録した者同士なんだし...、ここまで着いて来たんだから、当分は付き合うよ」

    「・・・ねえ、キリトくんってさ...、さっきから気づいては居たけど、このゲーム、初心者じゃないよね...??じゃなかったらそんな余裕で居られないし...。あぁ、でも...、それとこれとは別に本当にありがとうね。やってもらってばかりだと悪いから、私一応妹居る身だから、何か遭ったら、私に出来ること合ったら気軽に言ってよ。何なら膝枕でもしようかーーー??」

    「・・・シマムー...、それはキリト...、に迷惑だからやめた方がいいんじゃ...。・・・それと...、キリトも...、こめん...。変な、気遣わせちゃって...」

    「・・・ハハハ...、ま、まぁ...、どっちとも気持ちだけは受け取って置くよ...、俺の方こそありがとうな...。・・・一人よりかは、マシだろうしな、精神的に、な...??」

    次の街と言えたところに何とかしては、到着するなりもう既に夕方辺りに。

    この有様と言えた事だが、突然のシマムーからの膝枕宣言が在ればの、注意したアダチーだが。

    それ故に、アハハ、やり過ぎたかなあなどど告げて居れば、途端恥ずかしくなったからか。

    汗流しながらに頬を掛いて居れば、そして最後には項垂れ後悔して居てと。

    普段らしくない事をしたが為の、ギャップも在るだろうと、何だかんだ。

    異性を相手と言うのは、普段全く有り得ないからか、お礼を言えば、逆にお礼を言い返されてと。

    何とも気まずい空気になりながらも、依頼を探す為、そこへ足を、隣に居る者を気遣い居ながらに。

    項垂れて居る為、溜め息も吐いて居ればこそに、何より未だ赤面としたままで在れば、半笑い気味に対応とし励まし向かった。
  8. 8 : : 2024/05/09(木) 14:39:32
    「ハァッッ!!ヤァッッ!!っと、ぉ!!っはぁ、はぁ...、こ、これで、ようやく二十個目だぁ...」

    「・・・予想以上に疲れる...。ゲームだから...、っっこう...、その手の疲労感はないと思ってたのに...、疲労感は蓄積されるばかり...」

    「っふぅ...、あぁ...、このゲームはそう言った、今まではにないゲームって言う大前提だからなぁ...。・・・!!二人共、そっちの方に中ボスらしき奴が居る。危ないから早くこっちに来てくれ。それと...、最初の内は危ないから後で盾の方も買って置こう。そうすればだいぶ違う筈だからさ。剣の扱い方なんて後々でいくらでも、熟練度何かも上がって行く訳だし...」

    「はぁ、はぁ...、わ、分かったァ...、あ、アダチーも...、そろそろ帰ろうか...。これで依頼も終わりだし...」

    「・・・うん...、キリトの方は...??」

    「俺の方はついさっきだな、終わったから...、だから後は街に戻って報酬だな。あ、そうだ、そのやり方なんかも教えるから...、あぁ、そうだ...、宿なんかも必要だったな...。シマムー、アダチー、一回だから戻るぞ。って...、何で俺を挟んで歩く...??」

    「あ、アハハー...、な、何となく...??ね、ねえ、アダチー??」

    「・・・うん...、キリトを真ん中にした方が何だか良い気がするから...。護衛人、みたいな...??」

    「護衛人と言うか、なんだろうねえ、ほら、偉い人、強い人って真ん中を歩くじゃん??だからさー、それみたいな、ねぇ...??っっそれよりもさ、どれぐらい報酬貰えるだろうね。いやぁ...、まさかこの私がここまで動くことになるなんてねえ...」

    「・・・うん...、私の知ってる島村だったら、面倒だって言って、家に籠って寝てるイメージしかないから...。だからこの光景結構珍しいんだよね...」

    「・・・へぇ...」

    もう今現在ともなれば、夜の七時ぐらいに、精神的ストレスから、寝込み始まりの街にしては。

    籠っている者達も相当に居るだろうと言える中、こうして自身達に置いては。

    もはや動く側で在れば、それはやはり例外中の例外の他無く、シマムーは両腕組めば。

    我ながら凄いものだなと自身で感心すれば、友人で在るアダチーに置いても、頷く程とそれは余程のことであったのだった。

    「・・・はぁーぁ...、何かもう色々と疲れちゃったなぁ...」

    「・・・お疲れ様...、えっと、シマムー...??」

    「・・・うん...、シマムーだよー、本当なら...、島村でいいけどさ...、ここはあくまでもゲームの世界、但し...、生きるか死ぬかが課せられたクソみたいなゲーム...。だから、現実の名前、リアルネームはアウトも同然だって...、そう言う事なんでしょ...??」

    「う、うーん...、それはそれで何かが違う気がするけどね・・・。ハハハ...、でもまあ...、そう言う意味でもあるのかも...」

  9. 9 : : 2024/05/09(木) 14:39:39
    「・・・うん...、アダチーは罪悪感のあまりに眠っちゃうし...、本来なら私がいつも真逆に私が眠ってるんだけどねぇ...。このおバカ安達は、もうねぇ...」

    「・・・それだけ君を巻き込んでしまった事に対する責任感に押し潰されそうだったんだろうな...」

    「・・・うん...、その自覚はちゃんと在るし、分かってるつもりだよ、勿論だけどね??」

    「・・・それなら別にいいんだけど...、なんて...、俺がとやかく言えた立場でもなんでもないんだけどなぁ...」

    「・・・ふふ...、そうかもねー?それにしても...、本当に疲れたねー、って事でだけど...、改めて...、本当に今日はありがとうね...、あのままだったらそもそもとして...、完全に野宿状態でヤバかったダロウシ...、下手するとねえ...??」

    「・・・シマムー達はこれからは完全に二人切りで今後活動した方がいいだろうなとは俺は思うよ...、間違ってもソロプレイなんて望まないし、やらない事だよ...、俺とかならまだともかくね・・・??」

    「・・・ふふ、そんな事わざわざしないよー、あぁー、でも分からない。安達と喧嘩でもしてそれでお互い離れ離れになったらどうかなぁってところかなぁ...、ってそんな安達との喧嘩なんて絶対にありえないけどねー、アハハ」

    「・・・シマムー達は仲が良いんだな、本当の本当に...」

    「・・・うん...、でも正直言うと...、この世界に後どれぐらい居るか知らないけど、その点はちょっとどうなんだろうねー、なんてさー、はぁーあ...」

    「・・・当然だと思うが大分疲れてる見たいだな...、それに...、怖いからって...、まさか俺も同室する羽目になるなんてな...」

    「・・・アハハ、なんか申し訳ないけど...、暫くはお願いね??ほらさ、こんなに可愛い女の子二人もいるんだよ〜??ちょっとは喜ぼうよ、ほらほら...!!」

    「・・・ハハハ...、そ、そうだなぁ...なんてな...」

    何とも言えない空気感を作ってしまえば、こんな空気感にしてしまって本当に良かったのかと思える中。

    一方、隣空いてるからさと、三人一緒の宿にしてしまえば今現在に至り。

    ベッドの横が空いて居るからと、そこをポンポン叩けば来るよう言ってくる為。

    寂しさに恐怖感、不安感が本当はシマムー自身、島村自身大きいのだろうと。

    その表情等を見ては、眉潜めながらに、それこそ寒いから早く〜とまでも告げて居れば。

    尚更のこと他なく、それ故に恥ずかしい思いは在りながらも、顔が熱くなるのを感じながらも、仕方なしにしてもそこへ仕方なく溜息一つに上がり込めば。

    お邪魔しますと一言と共に上がり込み次第、どうぞ〜などと、当の本人は全く気にしていない様子に。

    それこそ微笑みながらのお出迎えとも言えれば、何だ何だこれはと。

    自身だけに置いて気にして居る様子で在れば、それこそ年頃なことも在れば。

    どうしても、無意識に意識してしまう部分も多々と在り、中々に半笑いに、それこそ苦笑いとしてしまって居た。
  10. 10 : : 2024/05/09(木) 14:40:17
    これは完全に私自身の失態と言えた出来事の一つでは在るけれども、どうしてこんな事になってしまったのかと。

    ふと昨夜の事を振り返っても尚として、本当に心底どうしてそんな事をしてしまったのかと。

    あれからと言うものの、恐らくは次の日まで全く起きる事無くそのまま眠ってしまったのだろうと。

    それはもう当然だと自覚出来ている程までには、その未だ隣で静かに眠って居る男の子を、ううん、違う。

    実際には自分と同い年ぐらい、いや違うか、自分と同い年で在ろう男の子に関して、その男の子に付いて。

    私は寝置き次第、その寝顔を、自身の方向へ向けては眠って居る様子に、顔に静かに掛かるその吐息に対し。

    流石の私で在ろうとも言えた程までには、咄嗟数秒の凝視の後に目を見開けば慌て。

    三人分にしても声は抑えた上にしても咄嗟起き上がれば一人慌ててしまった事は言うまでも無かったと言える。

    今までは散々としてそのもう隣に居る安達桜とは何度も家に寝泊まりしに来てはそれなりに、うん、それなりの仲では在ったけれども、友人なのだけれども。

    でも、その今もう隣に居るのはあくまでも昨日出会ったばかりの同い年の者に、それこそ私からすればのかなり珍しいと言える異性の男の子。

    普段は滅多に気にする事何かも眼中何かにも入らないそんな他人な上に、それこそ異性の男の子ともなれば尚更の事だ。

    それなのに、それにも関わらずのこの有様と言えた、断言出来た程には、こんな初対面の人を相手にその日、受け入れがたい出来事が、生と死のどちらかの。

    命を懸けた戦いと言えたゲームの世界に放り込まれてからは、その異常性のあまりに、それでも淋しさ、不安が在ったからと言ってこんな事に普通は在るのかと。

    でもその男の子は比較的として、いいや、他とどう比べたとしても類を早々見ない男の子と言えた程には。

    これはもう完全に顔立ちが女の子部類に入るが故の、え、まさか、私この男の子の事そうした目で見てしまって居るのか??と今まで感じた事の無い不思議な感覚に。

    それこそ昨日のあれだけの自身の積極性の在る謎の言動等含めれば、自身から関わりたいと思えたのかは不明なものの。

    そうした行為等が在った事は確実に、無意識の行動にしてもここまで影響が在れば何とやらな事に、私自身自分の分からなさに。

    今までは安達ばかりが、そればかりが頭に在った事は事実の上に、それ故の反動してなのか。

    酷く自身が焦って居る事に気付いた一方、ふと気付けばこれが、今が二日目、ゲームの世界に閉じ込められてからもう二日目なのだと自覚させられればそんな非情な現実に対し。

    酷く頭を殴られた様な、そんなもしかしたらの謎の思い等も一気に押し潰された事は言うまでも無くて。

    でもそんな咄嗟無意識にも溜息が出てしまう様な感情等さえも、隣からのいつもの安達桜に寄る寝言が。

    自身の呼ぶ声に対し咄嗟微笑んでしまえば、あぁ、別にそんなに慌てる様な事でも無いかもしれないなと。

    やはりいつもの自分だと言える様な冷静さが、その相変わらずの自分が内の中に、自分の胸奥底に居る事に感じられれば、それが一つとして一息吐けば冷静になれて居た。

    でもふとした瞬間での、仮想世界と言えたこんな世界にも関わらずの男の子独特な。

    女の子からは決してしない匂いがふとすれば少し意識してしまうのは仕方が無いのだろうと。

  11. 11 : : 2024/05/09(木) 14:40:34
    何処までもゲームの世界にも関わらず五感が優れて居る世界故での、そこまで再現する必要が在るのかと思えるものの。

    自身の顔が熱く火照るのが感じられれば、何故自分は昨夜あんな事をしてしまったのかと。

    両隣に置いて挟んだ上でのこの状態で在るが故なのか、私はこの状況に対し、自分らしくない。

    それこそいつもならば勝手に相手がそうしたと言うにも関わらずの、昨夜は自身でそれ等を招いたのだと。

    本当に自分らしく無ければそれが気持ち悪く、咄嗟思わずにしても両頬を叩けば一息吐いた。

    でも、けれども、ふと隣からの触れる手が在れば、またこの安達はと眉潜めれば仕方が無い奴だと私はそっちへ視線を。

    顔を向けるもののそこには何も無く、え??と思ったのがもう遅くて、下半身からの、背中からの昇る手が在れば、え、ちょ、と流石の私としても驚き動揺と在れば冷や汗掻いたけれども。

    汗掻かない方がおかしいんだけど、でもそれと同時に最後には、腕を掴まれ引っ張られればそのまま。

    どんな力をして居るのだと、異性としてなどと中々に関わり合いの無い関係性故に、何より異性。

    他人と言うもの自体に中々興味が持てない私が故に、そうして引き寄せられ胸元にしては。

    それこそ言ってしまえば、これはもう抱き枕も同然だろうと、でも何処か声が聞こえれば、魘されて居るのが分かれば。

    不思議と手が伸び、頭触れればその男の子に対し、キリトに対し撫でて居た事は。

    それはもう隣の者に対し、いつもやる事も同然に、妹に、それにあの宇宙人にもやる事と言えれば。

    その点にしては、何故か落ち着く事が出来た一方、でもそれでも、その異性の男の子の胸中に置いて。

    つまりは抱擁とされてはドキドキしない方がおかしいだろうと、昨日からのおかしな連続な事も在れば。

    不思議とそれに乗せられ、妙に意識してしまう自分が居れば、これは一体何なんだと。

    顔はとっくに真っ赤で在ろう上に、心臓の音も自身に酷く、体中に鳴り伝って居れば。

    これは下手をすれば聞かれて居る、聞こえて居ないの方がおかしいだろう言えれば、とことんまでも汗を掻いたのは言うまでも無かったと言えて居たのだった。

    けれども直後としてのその謎の温もりにふと目覚めてしまったと言えた事なのか。

    これはヤバいと寝た振りを決めてしまった自分が言うのも何だけど、それは少し流石に傷付くと。

    そんな事に対し傷付いて居る自分もまた自分だけれどもと、また動揺してしまった自分が酷く怖くて。

    こんなのは私じゃない!!と大声出しては内心言ってしまう程までには、でも、普通に考えて。

    異性の女の子を抱き締めたままに、目覚めては悲鳴を上げ腰を抜かす様な、男の子何て普通に考えて。

    失礼極まりないのが事実だろうと、私こと島村抱月はそのベッドの下に落ちれば腰を打ったが故に。

  12. 12 : : 2024/05/09(木) 14:40:41
    中々動けないで居るキリトくん事キリトに置いて、半目ながらに、苦笑いでも半笑いでも、そんな気遣う事は出来ずに言ってしまって居た。

    「・・・おはよう…、私の事抱き締めて置いて随分な反応だね~~??キリトくん~~??」

    「・・・な、あ…、っちょ・・・、こ、これは、だなァあああああああああ…!!?アアアあぁあああああああああああああああああああああああああッッ!!?ごめんなさいごめんなさい!!これは何かの手違えで!!?あぁああああああああああああああああああ!!悪気は無かったんだ本当に!!何か、っこう!!人寂しさに!!た、多分、アレだ、いも、妹と間違えたんだ!!そうだ!!絶対そうに違いない!!もしくは何かの、い、いつもの、抱き枕だ!!そうだ!!そうに違いない!!って、あぁああああああああああああああああああああああ!!でもごめん!!本当にごめんなさい!!何か、あ、朝ご飯奢るからさ!!?な!!?な!!?」

    「・・・そんなに慌てて弁解みたいな感じで反応されても…、ねえ・・・??あ~あ…、私傷付いたなぁ…」

    「・・・お、お願いします…、そちらの、アダチーさんには…、な、何も言わないでください…」

    「・・・うんうん、なるほどねえ…、うん、分かった、それじゃあさぁ…、今日の午前中何かでの狩りの事に付いては、キリトくんに任せて良いかなぁ…??私…、昨日の疲れが、残って無くてねえ…、ふぁ~ぁ…」

    「・・・わ、分かり、ました…。は、はい、って、っへ…ッッ!!?っぁ…ッッ!!?」

    「・・・ん…、ぅ・・・??何その化け物見たみたいな反応…。それも付け加えて何かご馳走してもらおうかなぁ~??昨夜あれだけ私の事抱き枕みたいに、抱き締めたままに寝ちゃってさ~、何てね~!!ふふふ!!って、さっきから何なのさ??え??後ろ??後ろに何か在るのー、って、ぁ…」

    「・・・何してるの…、さっきから…」

    「・・・え、あ、い、いやぁ…、これ、はぁ…、安達ー、アダチー…、い、いや、これは、違くて、ね…??」

    「・・・何が違うの…??と言うか…、そのハラスメント警告の奴、早く消しなよ…、五月蠅いんだけど…」

    「・・・え、あ…、き、気付かなかった…!!?え、な、何で気付かなかったの…!!?って、ぁ…」

    「・・・は、ハラスメント警告の音鳴ってたのに、気付かなかったって…、いや、ちょっと待て、そんな事在り得ない…、・・・おい…、シマムー…??」

    「・・・あ、アハハハハハハハ…、あ、で、でも、あれだよ!!?今、私キリト君に抱き締められた事は事実だからね!!?」

    「・・・は…、はぁあああああああああああああああ!!?キリトくん!!?いや…、キリトッッ!!?」

    「・・・あ、アダチーさん…、い、いや、その事実が在ったとしてもー、って、シマムー、服服ッッ!!?」

    ・・・っへ…??って、っちょー、な、何で…、え、あ、ちょー、さ、下がるなってば…!!っはっぁああああああ…」

    「・・・島村の、シマムーの…、肩を…、脱がしたの・・・??」

    「・・・や、止めろ…、ち、違うんだアダチーさん…、いや、アダチー、真面目に違うんだ…、って、何でそんな目で見るんだ!!?これは唯の、何かの事故だってッッ!!?って、シマムー!!?何だよその目は…ッッ!!?」

    「・・・アハハ…、いやぁああああ…、な、何か…、満更でも無いのかもなぁって…」

    「・・・は…??キリト、後で外に出よう…。大丈夫、モンスターとの戦ってるところで私が串刺しにするだけだから、ね…??」

    「・・・アダチー…、それ、立派な殺人だよ…、クソがああああああああああああああああああああああ!!昨日のアレのせいか!!アレのおおおおおおおおおおお!!って、ヒィ…ッッ!!?」

    たかが、こんなゲームの世界と言えども、酷く現実感を出したがあまりの、この有様と言えた事に。

    こんな朝早くから叫んで居れば当然の事に、宿にしても激安宿と言えば当然の事に。

    まるでアパートかマンションかの様、隣からの壁叩きからのうるせええんだよッッ!!何時だと思ってんだよ!!まだ朝だぞゴラァッッ!!と告げられれば。

    流石に三人謝罪しない訳も無くて、全部私が悪いわけなんだけど、そうなんだけど、でもそれでも。

    こう、納得行かない部分がかなり多ければの事だけど、少しこうして、私自身は面白いと思える部分も在ったからこそなのだろうと、キリト事キリト君に関してはそうして。

    こうして朝早くから八つ当たりとしてしまって居た訳なんだけど、当然悪いと思った部分も在ったのだった。
  13. 13 : : 2024/05/09(木) 14:41:25
    こんなにも、この世界と言う場所に来ては、何とも虚しさと言うものを意外にも。

    感じた事は無い程までには、皮肉にも神秘的とも言えたような事ばかりだった上に更には。

    私自身が現実世界と言うものに対して飽きていたと言うのも変では在るのだけど。

    それぐらいに下手をしたら退屈して居ただけはある意味在ったのかもしれないなぁなんて。

    こんなにも最悪な世界に来てしまったにも関わらず、不思議と嫌な気持ちがそこまで無い事に。

    それこそ死ぬと言われてもどんな気分なの??と思えてしまうのが第一で在れば。

    こんな事を言わないにしても思ってしまったとしてもあちらに、現実世界に帰りたくて仕方がない人からすれば頭がおかしいのだろうと。

    勿論そんな事は私自身もちゃんと分かってると言えたぐらいには、私自身としても不思議気分だとそうちゃんと思えて居る。

    「ふぁーあ...、ゲームの世界に来てもお腹は空きますか...、謎ですねー」

    「・・・お腹が空くと言うよりも...、食べないとやって行けない様な妙な感覚は在るしね...」

    「・・・実際的問題として脳は普通に動いてるからな...、食べないと脳に栄養行かないだろうし...、感覚的な部分で養ってるだけなんだがな...。でも脳は動いてるからちゃんと...、それなりに眠らないとやっぱり動けなくなるしな...。用はここは夢の世界とも言えた所なんだろうな...」

    「・・・ふーん...、何でもいいけど...、とりあえずこのパン硬すぎるから何とかして...、柔らかくしたいねえ...」

    私達は今現在、激安宿の内の一つの中に居れば、その中にして、朝ご飯と言う事も在ればそこで。

    無論自室の方にしては食べている訳だが、その食べ物が何とも美味しくない。

    下手を言えば、逆に不味くストレスが溜まるとも言ったほどの硬いパン一つに、二つだと言え。

    娯楽の内の一つもこれで在れば、とことん残念な世界だと私は思わず溜息を吐いてしまう。

    でもそれでも、不思議とゲームの世界で在る事に変わりは無ければ。

    何ともこれが普通かと、最初の街なのだから当然かと、まだまだ始まったばかりなら突然かと。

    昨日から、そこまで嫌な気分がそこまで無ければ、私自身勿論当然だが、変な奴だとは自身でさえ当然思えて居る。

    けど、その何もかもが未知の体験故に、更には今まではずっと、関わって来なかった異性と言えた者が。

    目の前に居るからこそ、そんな嫌な世界でも、何かしら自身で興味を示して居る以上は。

    それなりなのだろうと、でもさっきまでの興味と言えた様な感覚はもう無くて、やっぱり私は私だなあと不思議と落ち着けて居たのが我ながら分かって居た。

    「・・・そう言えば…、さ…、リアルの事は聞いちゃいけないって…、タブーだって事は当然何だが…、何で二人は元々このゲームをやろうって思ったんだ…??このゲーム、ソードアートオンラインってかなり限られた数の筈だったけど…??」

    「・・・あぁ…、それ、やっぱり、聞いちゃう…??いやぁ、気になるよね~~、やっぱりね~~…」

    「・・・その事に付いては簡単な話だったけど…、お互いにゲームを通しても…、あ、ほら…、このゲームってリアルみたいな感じで…、ゲームはゲームでも…、こうして、直接対面出来るから…。触れ合えるから…、さ…」

  14. 14 : : 2024/05/09(木) 14:41:43
    「・・・あぁ、そう言う事か…。確かに他のゲームでは絶対不可能だもんな…。意識事態を仮想空間に飛ばして、それで…、そのキャラに自分を投影させて、乗り移ったかの様に行動する何てよ…。なるほどな…、そう言う事だったのか…。・・・!!二人共!!急ぎ戦闘態勢だ!!焦る必要は無いが…、念の為に俺達はレベル上げをして置いた方が得策だと思ってな!!それにレベルを上げるなりしては美味い飯だって、上に上がれば上がる程、料理スキルだとかだって沢山在るんだから…、だから、念の為とは言えだ、頑張るぞ二人共ッッ!!」

    「・・・確かに…、美味しいご飯と不味いご飯だったら…、美味しいご飯だよね~~。頑張ろうか…、アダチーさんよ~~」

    「・・・島村ー、じゃ無くて…、シマムー…、確かにここの敵は弱いにしても…、命失えば、体力がゼロになれば私達は皆死んじゃうのがこのゲームの根本…。絶対に油断しちゃダメだし…、敵だって…、そう毎度の事ながら同じ攻撃パターンを繰り返す訳でも無いから…、だから、そんな油断しちゃダメだってば…!!」

    「・・・あぁ…、アダチーの言う通りだ…。シマムーは背後から襲っては…、そして、なるべくだ、ソードスキルの方は温存って形にしてくれ…。精神的消費に繋がるし早く疲れちまう…。分かってくれたか??」

    「・・・はいはい、分かりましたよ~っと…。さてさて…、私もレベル上げしますかね…。って、あ…、ぽ、ポーションはちゃんと持ってるよね…、うんうん、大丈夫そうだ…!!」

    どうして私達は、こんなにも、嫌な思いと言えた程にはまだまだ嫌な思いなんかして居ないけど。

    こんなにも息苦しい思いをしながらに、ゲームと言うものをする事になってしまったのかと。

    未だに私自身は、このゲームらしきものになってしまったこの世界を受け入れられて居ない。

    でも恐らくは他の者達、人達に比べればだいぶ見方が違う為に、こんな最悪な世界に紛れ込んでしまったけどそれなりには、うん、それなりには楽しめて居るんだろうなぁなんて、絶対に口が裂けても言えない事だけど、実際的には言ってしまえば…、学校に行くよりも、勉強して居るよりも。

    でも眠って居る時よりかは下だけど、でもそれでも安達と、それに、昨日から一緒に行動する様になった。

    このキリトと言う同い年の少年に関して、何でかは分からないけど、この二人と一緒にこうして一緒に戦って居る事がこんなにも楽しいなんてと、死んだら現実でも死ぬ世界なのに何故か楽しい事に。

    でも同時に安達らしくも無く、自分以外、私以外と息を合わせては戦って居る事に。

    スイッチと声を上げれば叩き斬って居る事に、あぁ、何だ、私以外とも仲良くなれるんじゃん、安達の野郎と少し気分が重くなる。

    こんなの私らしくなんかない、こんなの私なんかじゃないと思ってしまうけど。

    それでもこの世界に来てしまったが故の反動だと思えればこんなにも楽なのかってつい微笑んでしまう。

    幼い頃のいつ頃だったか何処かに捨てて来た私自身の、好奇心旺盛だったとも言えなくもない頃の私が。

  15. 15 : : 2024/05/09(木) 14:41:49
    再び自分の元に帰って来たかの様な、でも同時にやっぱり、この二人と一緒に戦えて居るこの今瞬間が楽しいなんて。

    運動する事自体も、怠いと思えて居たにも関わらず、こんなにもスポーツ感覚に楽しい何てと。

    本当に私自身はどうしてこんなにも現実も、ここでも、こんなにも違うのかと少し困惑してしまう。

    しかしふとした瞬間からの真横からの声が聞こえれば、一体何なのかと思えば、気付けば私の腹元に両腕回せば。

    それと同時に視界が一回転した事に、一体何なのかと思えれば耳元で怒り怒鳴る声が、キリトくんの顔が在れば私は我に返った。

    「・・・おい!!何ボーっとしてんだよ!!死にたいのかお前ッッ!!?」

    「・・・え…、あ、あぁ、ご、ごめん…、あ、アハハ…」

    「・・・アハハって、お前なぁ…」

    「・・・シマムー…、やっぱり今日少しおかしい…。やっぱりまだまだ…、この世界の事…、受け入れられて無いんじゃー、いや、受け入れられて居る訳無いよね…。私だって、全然まだまだー」

    「・・・??どうしたアダチー」

    そしてふとした瞬間での、私自身のこの考えは甘いのだと、今までの常識と言えたものを。

    この世界に持ち込んでしまったが故の、正しい認識として、正しい恐怖を抱いて居ないからこその。

    勘違いが正にそこに在れば、あぁ、この世界はゲームで在ってゲームでは無いのだと。

    たった今のアダチーに寄る無言の視線が、でもそこに、いつもの光は無くて、唯茫然と見て居ると共に。

    次の瞬間には一気に蒼褪めて口を両手で押さえれば、何でこんなまだまだ始まりの街の一歩前の第一層の入口付近なのにと、私もそれを目にしては流石に我に返らされていた。

    いいや違う、否が応でも私の為に自覚しろと、そんなものを叩き付ける様、その丁度真横にしては。

    空中に青い光りとなって消えて行った、用はポリゴンとなって消えて行った、その何処の誰かも分からなかった人達では在ったけど、そんな目の前で消えては。

    死んでは悲鳴を上げ後退る安達に、怒り狂った様その猪に対してソードスキルを叩き付け殺すキリトと。

    本当に心底私自身認識が甘かったんだと、平和ボケして居るからこその、この現実なのだろうと。

    そして何より勘違いして居た事として、私自身ふと気付けば大量の汗に、足が震えればいつの間にか全身麻痺に。

    別に何か攻撃をされた訳じゃ無く、恐怖のあまり等からだと薄々分かれば、力が入らず動けない事に。

    立ち上がれない事に、そして気付けば、安達に対して早く街に戻るぞ!!と。

    それから情けなくも立ち上がれない私に対してしっかりしろ!!島村!!と声を荒立てお姫様抱っこと言えた形に運んでくれたそのキリトと、私は自分に対しての認識にこの目の前の現実に。

    遠くの方でも青いポリゴンとなれば消え去って行った何処かの誰かに、心底胸の奥底から溜息と共に、内心だけにしても出て居た。

    こんな世界に踏み入れて喜んで居た私は本物の馬鹿なのだと。
  16. 16 : : 2024/05/09(木) 14:42:34
    私ははっきり言っておバカだと、自分に対して、今なら断言出来るぐらいには、人様の事をとやかく言えた程までには、こんなにまでも平和ボケしては生きて来たなんてと。

    街中の泊まり込んで居る宿の方に戻れば、早々全身麻痺と化して居た方も、今ではもう解ければ普通通りに、今まで通りと言った形に戻ったには戻ったけれども。

    今現時点での座り込めば目の前にして、そう、あのいつもの私に付いて来れば、笑顔をいつも振り撒いてくれるあの安達桜に置いて、本当なら、いつもならその隣に居れば、何か遭れば、遭ったとしても、半泣き状態ともなれば。

    慰めたりするのは、この私の役目とも言うべきなのかどうかは分からないけれども、とりあえずは私と言う島村抱月と言う女が如何にして、日本育ちの唯の女子高生なのかどうかとは。

    また同時に、流石その隣に立てばその泣きじゃくる者に対し、地面に、床に膝を付けば、優しく背中に頭と撫でるその男の子に、完全に心が砕けたとばかりに。

    大泣きする私の友人に対して、その何もかもに対して、今一度この現状と言うもの、現実を深く頭に対し、叩き付けられては、実際に、痛い訳では無いにしても。

    唯々茫然と、それも何よりも、甘える事はせずとも、キリトと言う男の子に対して、いつもならば異性で在る男に対しては何とも言えない対応等と言えた事が。

    そもそも私は、安達が異性で在る男の子と話して居るところなど見た事も無いのだが、今現在に関しては、明らかに甘えて居るとは別に、言う事を聞いて居ると。

    一旦呼吸を整えろと、大丈夫だからと、俺が居るからと、シマムーも居るからと告げて居れば、よくもまあ目の前でこんな放心状態の私も含めたなと、よくもまあ、ついさいっきは、私を外から街に強引にでも運んだ立場にも関わらず、そんな事が口から出たものだなと。色々とそんなクソどうでも良い事が頭に思い浮かべば。

    もしかしたら誰よりも、現実を受け入れずに見て見ぬ振りをして居たのは、私では無かったのではないかと、そして等々と言えた事にテーブルに両腕付けば。

    ほぼほぼ叩き付ける様うつ伏せとなれば、その中でもまた、両腕の中でもまた、大泣きしてしまって居る事に、私自身は心底この現実に対して、流石私と言えた事と共に自身のそのいい加減さ、母親からも散々言われた程には、自分自身に心底今だけだと思うが、人でなしだと思えてしまって居た。

    何故かって??そんな理由何かとても簡単だと言えると言うのも、こんな状況になっても尚、未だとして、この世界を、この先生きて行くのが心底怠いと、先程までは。

    ついさっきまではこの状況が楽しいなどと、以前から薄々感じて居た事では在ったけれども、こんなにも私自身他者の事を考えられない人でなしなのかと。

    何よりも目の前に、突っ伏しては泣きじゃくり、それに慌て対応として居る男、キリトと言う少年に置いても、両者共に、こんな現実何だから仕方が無いじゃないかと。

    私自身も少なからずは堪って居る何かしらのストレス等、それ等は在るのだろうと自覚しつつも、こんな友人で在る者が大泣きして居るにも関わらず、こんな心境の私自身に置いて。

    一体誰がそんな自分自身に対して嫌な気持ちにならないのかと、当然の事だが、流石の私自身も、こんな自分には嫌気が差した事はもう言うまでも無くて。

    それと同時に、嫌悪感が溢れた訳なんだけど、どうにもこうにもどうした事か、私の方に気付いたが更には、こちらに向かって来れば、一体何を言われるのかと思えば、まさかとして、島村も大丈夫か??一旦休むか??と腰を落とし目線を落としてまでも聞かれては、これはもう一体全体どう言う事なのかと。

  17. 17 : : 2024/05/09(木) 14:42:58
    でも気付けば頬が濡れている事に、そしてまさかの私自身でさえも、そう、あの何もかもに対して感情が動かない、希薄な私でさえも溢れ出す何かが止まらなければ安達同様に声を出してしまった事は、本当に今後人生全てに置いての数少ない汚点だっただろうと、内心口から出る声とは裏腹にそんな事を内心思えて居た。

    本当にこんな世界に迷い込まなければ、いつも通り学校に行けば、安達と共に授業をサボるなり何なりしては、眠るなりしては、後二年辺りにしては、高校生活が始まる何てと。

    まだまだ中学生の私が何言ってんだと言えた事だが、そんな冷静な自分が何処かに居れば、まだ一応は大丈夫かな??と、そしてこの私でさえ、大泣きとしては恥ずかしい事に。

    そう、安達と違い、思いっ切り抱き着いては泣いてしまった事は、今後の黒歴史とやらの内の一番上、上位どころか一位として輝く可能性も否めないのが、本当に心底嫌なのだけれども。

    その、そうした異性と言えた者からの抱擁は、何故かとても落ち着いた事は、流石にその点に置いては、考えたくない何かが在れば必死に考える事を止め、思考放棄も同然の状態に、それからと言うもの約数分と安達と共に大泣きとしてはそのキリトに対して私達自身困らせた事は言うまでも無かったのだった。






    「・・・ん、っぐ…、はぁ、はぁ・・・、ご、ごめん・・・、凄い…、迷惑、掛けたと思う…、んぐぐ…」

    「・・・気にするなよ・・・、あんな隣で・・・、この世界は死んだらポリゴンとなって・・・、それで向こうの世界では・・・、って、そこは敢えて伏せるけどよ…。・・・その、なんだ・・・、だから、現実世界で隣の奴が、どっかの誰か知らない人、人達だったにしても事故とかで死んだも同然なんだからよ…。それに、俺達の場合はその事故ってものが当然の様に向こうから来るんだ…。それ等を倒して行かないと生きて行く事も出来ない…。・・・だから、仕方が無いんだ・・・。俺だって・・・、いまいち追い付けてない部分はかなり在るし・・・、え、っと・・・、まぁ、あれだ・・・、今日一日はもうお前等はここにずっと居ろ・・・。あまり本来だったらやりたくない事だが・・・、俺が外に行って、それでモンスター倒して、それから金稼いで…、少なくはなるが・・・、二人のご飯代ぐらいは普通に稼げるからさ…」

    「・・・ん、っぐ・・・、それは確かに有難いけど・・・、でも、キリト君だけにそれを任せるのは少し、酷いよ・・・。だから、安達だけでもー、アダチーだけでもここで待っててよ、私とキリト君だけでー」

    「・・・ダメに決まってるじゃん・・・、何島村勝手に決めてるのッッ!!?さっき見たよねッッ!!?あのポリゴンになって死んで逝った人達ッッ!!?キリトだって、っっキリトだっておかしいでしょッッ!!?あんなものを隣で見せられて…、それじゃあ、このゲームをクリアする為なら…、百層まで・・・、クリアを目指す為に頑張ろうって…、生き抜こうって…ッッ!!?死んだら、この世界はゲームじゃない…!!体力ゼロになったら終わりなんだよ…ッッ!!?何でそれでそんな平然として居られるのッッ!!?おかしいでしょッッ!!?」

  18. 18 : : 2024/05/09(木) 14:43:16
    「・・・安達…、言いたい事も分かるけどさ・・・、でもそうしないと、ほら…、食べないと死ぬ訳でも無いけどさ…、戦わないと、ここの世界は生き残れないんだからさ…、それに現実でだって…、いずれは私達は遅かれ早かれ死ぬ訳だし…、それにキリト君が昨日言った通りだけどさ…、このゲームだっていつまでも…、その…、待ってくれる訳じゃ無いじゃん…??あの茅場晶彦って言う男だって…、あの男が目指してるのは、このゲームクリアな訳なんだしさ…、そんな何年もーッッ!!?」

    「・・・島村までも・・・、何言ってるのか、分かってるよね・・・!!?このゲームをクリアする為に一度でだって死ぬ事何か出来ない!!たった一撃のダメージで凄い持って逝かれる…!!あんな…、レベル一の猪にだって、あんな早々に…、二人も死んでたんだよッッ!!?何バカな事言ってるのッッ!!?確率で考えたら今後生きて行ける可能性なんて…、街の中にずっと居た方が絶対助かるじゃんッッ!!?何で自分からわざわざクリアを目指そうとするの…ッッ!!?ゲームの上手さ下手さ何て人それぞれなんだから…、他に任せて置けば良いじゃんッッ!!?貴方だって…、キリトだって…!!そんなにゲームクリア目指したいなら自分だけで目指せば良いじゃんッッ!!美味しい食べ物だとかもそんなもの自分だけで取りに行けば良いじゃんッッ!!何で私達ーッッ!!?」

    「・・・安達・・・、これ以上テーブルを叩いたところで意味は無いし・・・、それに何より…、破壊不能オブジェクトだ…。どれだけやっても空振り…、返って腕が痛くなるだけだぞ…??・・・でもだからと言って吐き散らさないと壊れてしまうのもまた事実だ…。分かる…、安達の言いたい事も分かる・・・、きっとそれが合って居ると言った奴もー、いいや、殆どの大半がそうなんだろうな・・・。っっでも…、さ・・・、せっかく、こんな世界になってしまったとは言ってもさ…、俺達はそもそもとしてゲームを、この世界で楽しくゲームをしたかったんだろ・・・??」

    「・・・当たり前じゃん・・・!!島村と・・・、遠くても会える場所として、この世界が在るって分かったから・・・、それで誘ったんだよ!!?それなのに、こんな…、こんな…ッッ!!」

    「・・・あぁ、これに付いては俺自身も心底残念だと思ってるよ・・・。っっでも、同時に…、唯のゲームじゃ無い事だけは確かと同時に…、でも同時にやっぱり・・・、ゲームでも在る事実には変わりは無いからさ…。・・・だから何だって言われればそれまでだけどさ・・・、その、ほら・・・、せっかく、その、生きるか死ぬかはともかくとして、ゲームの世界にこうして来れた訳だし…、それじゃあ逆に言えば…、じゃああっちの世界、現実の世界ではこっちも同様に…、そんな光った人生何か歩めてたのか??って、俺は訳在って…、そんな・・・、人様に言える様な、そんな輝かしい人生何て言われる人生は送って無かったんだけどさ…。だ、だから、まぁ、何が言いたいのかって話だけど…、生きるか死ぬかはともかくとして置いて置いてだ…、俺達はでも同時にゲームの世界にも居るんだ…。せっかくこんな俺達だけの、その…、こんな世界に踏み込めたんだからさ…、もう少し、努力は必要だけど…、楽しく行けたら良くないか…??ってさ・・・。それに、ここに、この始まりの街ー、ではもう無いけどさ…、次の街だけどさ…、その・・・、やっぱり、いつかは終わりは在るからさ、もしかしたらゲームクリアされずに…、あいつ自身に、あの男に寄って俺達の命は全滅、何て可能性は否めないわけだろ…??それがいつ頃になるのか分からないけどさ・・・。っっだからさ、その、もう…、何て言えば良いのか分からないけどさ…、どの道どうせ死ぬ未来が確定して居るのだとしたら…、ここに籠って嫌な気持ちになって居るぐらいなら…、俺達と一緒に…、ボス戦何かは参加とかしないでさ…、強い奴とかに手伝ってもらってたりな上でだとかでさ、何となくでも良いから、うん、とりあえずは美味しいご飯を食べる目的とかで…、その、生きて行ってみないか??って、進んだりして見ないか??って、今はもう混乱してるから上手く頭の整理だとか、気持ちも追い付かないだろうけどさ…。・・・だからその…、あぁ、そうだな、その事だけでも頭に入れて置いてくれよ。ハハハ、俺らしくもない事を散々言っちまったな…。まぁ、食べなくたってこの世界なら死なないんだ…。食べたくなったら食べるとかでも良いし、嫌ならずっと眠ってれば良いし…、島村と一緒ならとりあえずは大丈夫だろ??それにここは安全地帯だからさ、な…??」

  19. 19 : : 2024/05/09(木) 14:43:32
    「・・・私は・・・、そんなお気楽には、居られない…、居られないよ…っっ」

    「・・・そうだなぁ・・・、確かにそんなお気楽には無理だな・・・、でも・・・、俺としては・・・、こんな数少ない色々な人達の中で、偶々昨日最後の最後まで残って居た俺達の事考えたらさ…、何だか、こう・・・、う、運命みたいな感じと言うか、はぁああああ…、き、聞かなかった事にしてくれ…、だ、だからまあ、せっかくこうしてこの世界で巡り合えたんだから、その関係性だとかも含めて、大事にして行けたら良いよなって、そう言う事なんだよな結局のところ言いたい事はさ…。何、大丈夫だ、今日の宿代ぐらいは、ご飯代ぐらいなら本当に普通に出せるぐらいには稼いで来るよ。俺自身も思ったよりも昨日は焦って居たみたいで、二人のお陰で少しは焦る気持ちも消えたからよ。・・・こう、言うのもあれだけどさ・・・、俺達は今後良い友人同士になれる気がするんだよな・・・。だから、さ…、一旦は眠るなり何なりして落ち着いてから、また話し合おうぜ??大丈夫大丈夫、美味い飯とか食えたらその内元気は出るし、それに何より二人共強くなれたら、戦闘とか慣れたら…、今度はあぁした人間になってみたいだとか、もう言ったら切りが無いけどさ…、まぁ、とりあえずはさ…、気軽に楽しく生きて行ければ二人は良いんじゃないかって俺は思うよ。ハハハ!!島村はともかくとして、安達は結構良い剣筋在ったから、いつか勝負しようぜ??デュエルモードってのが在ってさ、それこそこの安全地帯なら幾らでも体力減らずに勝負出来るからよ。って、あぁ、そっか、一旦はここの安全地帯で訓練してから二人共行くか。良いなそれ、って事でじゃあこれで決まりだな。それに案外な、こんな世界になってしまったとは言ってもそれぞれ楽しんでる奴だって結構居るんだぜ??よしじゃあ決まりだな、安達とはいつかデュエルを、それに島村は…、・・・あぁ、何だろうな…、いつか美味いご飯でも創れると良いよな、料理スキル高めようぜ!!」

    「・・・本当・・・、お気軽だね…、君は・・・、と言うか・・・、キリトは…」

    「・・・こうでもしないと次に進めないだろ・・・??っそれと、だ・・・、今後は色々と防具だとかも勝った方が当然良いから、まずはお金を少しずつ稼いで、それから防具店で、店に在る物買ったら良いからよ。っっほら、指切りげんまん嘘吐いたら何とやらだ」

    「・・・・・・ふふ…、島村…、キリトって思ったよりも能天気かもね…」

    「・・・ふふ、そうかもね~…」
  20. 20 : : 2024/05/09(木) 14:43:40

    「・・・せっかく励ましてやったのに何なんだこいつ等・・・。・・・はぁ…、まぁ、とりあえずだ、二人は、でもだからと言って今はもう、今日はもう足が竦んで戦えたりしないだろうからさ、俺がちょっと行って来るから、二人はー」

    「・・・ううん…、ここでずっと待ってても多分嫌な事ばかり考えちゃうから・・・。私と島村はー、私とシマムーは…、うん・・・、いや違う…、私とシマムーはちょっと、その…、武器を変えて行くよ・・・。遠距離攻撃に向いた武器だったら結構大丈夫でしょ…??だからまぁ、その点…、色々と教えてよ、キリト…」

    「・・・安達…」

    「・・・ふふ、何だか安達、私だけじゃ無くてキリトくんにも心開き掛けてない…??しかも私はキリトくんなのに安達はキリトか~~、ほうほう…、なるほどね~~」

    「・・・い、いや、島村…!!?変な勘違いしないでね…!!?ち、違うからね…!!?・・・その、キリト、ちょっと止めて…、それにさっきから聞いてたら何だか…、私の事を誑かそうとして居る人にしか見えなくなって来たから…」

    「・・・何なんだよ、お前等・・・」

    何だかんだと、この頼りになる男の子、キリトと言う少年のお陰でその後としては、あぁ、今に至ってはこうして励ましの話を長々としてくれたお陰も在れば何て、別に皮肉として言って居る訳では無いのだけれども。

    そのお陰も在れば、安達も無事、何だか馬鹿らしくなっちゃったと、でも何だかんだと、その人柄を買ったからこそだろうと、安達にしては珍しくも、そんな異性のキリト君に対して。

    お礼を一笑としては言って居て、溜息吐きながらも、それなら良かったよと、そして何とか心晴れたと言えるそんな安達を連れては再度早々として外に出ればだけど。

    実際に武器を変えて見たらあれ、これ結構行けるかもと、片手剣武器から、私達はそれぞれ、お試しとして色々と武器を変えて見れば、安達は鎌として、私はレイピア??だったかな、そんな物を使ってみては案外違うものなんだなと、そう。

    武器を変えた事に寄って、結構案外簡単にも進んでは、その点キリト君も驚いて居たのは、案外お金もどんどん溜まって行けば、まさかのレベルまで上がるの連続となれば。

    でもあまりの調子の乗り過ぎては、帰る時間が遅くなったのは、途中段々と笑顔になって行ったのは、それ等込みにしてはやっぱり何もしないで諦めるよりかは、こうして動いた方が断然楽だろうと、その様に言えて居たのだった。
  21. 21 : : 2024/05/09(木) 14:44:24
    この世界、ソードアートオンラインと言えたゲームの世界に置いても、朝が来れば、昼が来れば、夜が来ればと、時間が経過する度に当然の様に、これが当然なのかは私には作った側じゃ無い為当然知る訳も無いんだけど。

    今現在時間が過ぎれば、今日でこの世界に来てから、出れなくなってからと言うのが第一にが一番なのかもしれないけど、既にもう二日と経過すれば。

    時刻の方は既に、夜の七時ぐらいに、つまりは十九時となって居る訳だが、季節が故なのか、空を見上げれば、もう真っ暗に、こんな夜遅くに外で何してんだと言えた話だけど。

    一応は安全な圏内だからこそ、そんな呑気にも、見上げる事が出来る程に、激安宿の前のベンチが在ればそこに、今現在居る訳なんだけど、こうしてこの世界に来てから空を、上を見上げれば平然と月が在る事に。

    ここの世界は果たして本当にゲームの世界、ソードアートオンラインと言えたデスゲームの世界に本当に来たのかと、若干その点に置いての認識が月と言う物のせいで曖昧な瞬間が脳裏に過ぎれば、瞬き数回として思わず溜息が出てしまう。

    今日一日だけで、相当な気苦労をした事は、事実に、結局私自身と言う生き物に付いては、そんな劇的に変わる訳が無いのだろうと、何とも曖昧な。

    はっきりしない脳内での気持ち悪さを胸に、疲労含めた、夜と言う事も在ればか、無意識にも欠伸が出れば一息吐く訳だけど、何とも、どうにもこうにも、パッとしない異様な疲れ具合で在れば。

    当然の事だが、むしゃくしゃする気持ちも在り、それ等は恐らくでも何でもなく、明日生きられるかどうかも分からない恐怖心等からの悩みも在るだろうと、溜息は当然出るばかりに思わず項垂れる。

    こんな世界に来てしまったが故として、多少は涼まりたいと思えれば、今現在街中の為、周囲を見渡しても、全然人はもう既に居なく、こんな夜にしてもゲームを進める為。

    足を向けて居る者達が居る事もまた事実だと言えれば、薄暗さな事も在れば、当然だけど、夜間での外の外出はなるべくは禁止した方が良いと色々な人達に対して。

    先にこのゲームをして居た者達からの参考も在れば、夜は宿に泊まり寝ると言うのは自然と言えた事に、それ故にこうして一人ベンチに座り空を見上げて居る私と言えば少し、やはりその点に置いても変わって居るのだろうと、今更過ぎると共に、何度目の自己認識についおかしさなあまりに微笑んでしまう。

    「・・・はぁ~ぁ…、おかしな世界に来ても私は私のまま・・・、何も変わりはしないんだね~~、っと…」

    今日一日での強き男の子事、キリト君のお陰も在れば、私と安達は今日もまた泣き叫びつつも同時に、何とかしてはその後朝昼夜と狩りを続けた挙句に運が良かったのか、無事生還とした上に。

    それこそお金稼ぎの上に、依頼の方も達成し、レベル上げも出来ればと、朝から晩まで狩りを続ければ以前の私だった場合で言えば、勉強を朝から夜まで続けている超真面目ちゃんになったも同然だと言えればその変わり具合に対し。

    そんな口に出した変わらない自己評価と共に、そうした変わった点での自己評価が在れば、無意識にも日頃からの自分自身に足した母親からの口五月蠅い説教等と加えれば。

    これを見せれば少しは評価も変わるだろうと、あまりの向こう側、現実側での認識が抜けなければ、そんな事を無意識にも脳内に思い浮かべれば微笑んでしまうものの、どうだ、これが私だとドヤ顔を無意識にもしてしまうものの。

    よくよく考えずとも、今居る世界にその者達は、母親含めた妹に、あの宇宙人と居なければ、咄嗟それを思い出し溜息と出てしまうものの、それでもこんな世界に閉じ込められてからこんな勇敢にも戦い抜き生きて居る自分に。

    自分のご飯代ぐらいは、自分で稼ぎ生きて居る事に、これはもう以前の私とは比べようも無いだろうと、比較のしようも無い程の別人だろうと、両腕組めば微笑み頷いてしまう。

    「・・・うん、私よ、良くやったぞ島村抱月。今日と言う一日だけで一気にまさかの…、とは言っても・・・、私からすれば全然上がって居ない様に見える訳なんだけど…、でもまぁ…、レベル二からレベル五まで一気に上げる事が出来たのは本当に…、それに戦い方何かも大体は分かった上に、こんな世界だからこその…、っっこう、現実では出来ない爽快感溢れるソードスキルでの動きだとか~~、あ~~、私は一人で何をして私は何を言って居るのか…、はぁ~~ぁ…、本当に疲れたー」
  22. 22 : : 2024/05/09(木) 14:44:43

    「・・・あぁ、全く以て同感だな・・・、俺もすっげえ疲れたよ・・・」

    「・・・っへ…??」

    「・・・よう、島村ー、じゃ無くて・・・、シマムー、急に一人で居るところを声掛けて悪かったな・・・。って、すっげえ驚いてんな…」

    「・・・い、いつから、居たの・・・??」

    「・・・ん…、島村ー、じゃ無かったな・・・、はぁ・・・、シマムーが居ないから…、いくら街の圏内とは言っても、危ない事に変わりは無いからな、それでアダチーの奴にちょっと探しに行って来るって言ってそれで探して見たらと言うか…、探しに行こうとしたらまさかこんな所に居たからな…。・・・悪いな一人で居るところ邪魔して・・・」

    「・・・あーー…、い、いや・・・、あ、アハハハハハハ…、ご、ごめんね、心配掛けさせてさ」

    「・・・いいや、一人で整理したり、落ち着いたりしたい時もきっと在るだろうと思ってよ、それ等事前にアダチーに伝えてからここに来たと言うか、言って来たから…、・・・あぁ、そうだ…、何か遭ったんじゃ無いかと思って、圏内に居る事は分かってたから、地図の方で分かるし…。ん、って事で、ほら、さっき密かにやってた依頼の方での報酬での手に入れたクリーム」

    「・・・へえ、なにこれ…、美味しそう・・・、見た目だけはね・・・??」

    「・・・ハハハ・・・、この世界の食べ物ってあまり美味しくないからなぁ・・・。で、でもまぁ、食べて見てくれよ、先にアダチーにはあげて、それで…、パンに付けて食べてもらって、すげえ美味しいって喜んでくれたからよ。シマムーもきっと気に居るぞ??」

    「・・・へえ~~、安達が…、そんなに気に居るなんて意外と言うか、何と言うか・・・、それじゃあ貰おうかな??」

    「・・・あぁ、これでも食べて少しはストレス発散してくれよ。って、あぁ、そうだ、はい、これがパンな」

    全員で合わせて、約四人ぐらいは普通に座れるで在ろうベンチにしては、人一人分ぐらいは開けては、私の隣に歩み寄って来れば、深々と腰を預ければ座るその男の子事、キリト君から、何度言えば済むのだと言えた話だけど。

    馴れ馴れしくもキリト君やら、ましてやキリトなんて呼びたくも無いと言うのが失礼ながらそんな事が胸中に在れば、それ故に普通にキリトと呼ぶ安達に対して私は、安達桜と言う女の子はもしかしたら、あの子方が、あいつの方が。

    余程私より、普通の人間なのでは無いかと、ストレージから出せばパンにクリームの壺と渡して来た事に、唯々無言にクリームをパンに塗れば、壺の様な物から取り出し塗ればパリンッッ!!と音を立てては消えた事に愕然としつつも。

    ふと横を見れば、残りは島村の分だけだったから気にすんなよと半笑い気味に告げて来た事に、それなら大丈夫だと、驚きつつも、早く食べて見てくれよと微笑み見て来る事に、せっかく渡された以上はと、じゃあ頂きますと微笑み返し口にする。

  23. 23 : : 2024/05/09(木) 14:45:00
    「・・・ん~~!!?なにこれ、すっごい美味しいよ!!?」

    「!!ハハハ!!だろ!!?この世界に来てからこんなに美味しい物食べたの初めてだって思えるだろ!!?」

    「初めても何も、今まではあのあまり美味しくない黒パンみたいなものに水ばかりだったからね~~、いやぁ…、本当にこんな、現実世界だと普通に食べられそうな物なのに、この世界に来てからじゃ凄い高級な食べ物に思えるよ。あぁ、そうだ、ありがとうねキリト君、何も返せるもの無いのにこんな美味しいもの貰っちゃってさ」

    「・・・ん、あぁ、気にしないでくれよ・・・。それは唯の俺の…、その・・・、何だろうな・・・、一応は俺の我儘から始まった様な…、って言うのもおかしいけどさ…、今日は他人の死って言うものを見せちまったから…、それの、謝罪も込めてのパンにクリームだよなぁって…、ハハハ…」

    「・・・ふふ…、それで済んだら私達の心はとっくに晴れてるけどね~~??」

    「・・・は、ハハハ…、わ、悪い…」

    「・・・!!・・・・・・・ううん…、私も意地悪言っちゃった…、キリト君が、君が居なかったら私達、私も安達もとっくにこの世界から消えて、それこそ向こうで死ぬ破目になって…、あぁ、きっと…、あんな母親にしても当然泣くし…、妹なんてもう…、ねえ・・・、って、思える程には大体想像付くし…、父親に関してだってどうなるか…。そして最後にはあの宇宙人にしたってねえ…、って、そう考えたらとても早々簡単に死ねたものじゃ無いしなぁって…、アハハ…、だからごめんねキリト君。今のは幾ら何でも言って良い冗談じゃ無かったよ。私偶にこうした事言っちゃうからね~~、って事でだ、君のせいでも何でも無いから…、気にしないでよ…」

    「・・・島村…」

    「・・・うん、本当に美味しいねこれ…。明日さ、今日でだいぶレベル上げたって言ってたじゃん??だからさ、そのキリト君がやった依頼、これ、一緒に三人でやろうよ…!!そしてさ、偶にと言うか…、うん、偶にで良いからさ、一週間に一回は、休日の楽しみの為にって事で、美味しいもの食べる為に依頼を受けるだとかさ、結構偶に在るんでしょ??食べ物が貰える報酬だとかさ」

    「・・・あ、あぁ、まあ、在るには在るけど・・・。って、一週間に一回だったら別に全然だぞ??俺何て昨日辺りは一刻も早く決着付ければ、それでこの世界から帰還するんだって思ったけど、でもよくよく考えたら…、この世界は大百層まで在るんだからさ…、そんなに急いだって、それこそボス戦は何十人も集まらないと無理な訳だし…、って、そう考えたさ、その…、それも、せっかくこの世界に来たんだから、楽しむのも良いかなぁってさ、アハハ…、まぁ、全部二人のお陰だよ、俺もお礼を言うよ、ありがとう島村…、さん…??」

    「・・・ふふふ、アハハハハハハ!!い、今までずっと島村って言ってたんだから、島村で良いよ。って、あぁ、もう全部食べ終わっちゃった…。ありがとうね、キリト君、美味しかったよ」

    「・・・あぁ、それなら良かったよ…、っっく、っっふ!!っと…、それじゃあそろそろ戻るかー、って、そう言えば島村は此処で何してんだ??」

    「・・・ん、あぁ、うん…、ちょっと、夜風に当たって居たいなぁってさ…、それぐらい、かな…??って事だから、うん、安達も心配してるだろうし戻ろうか。幾らここが街中にしたって、夜だから結局は危ないもんね~~、っと…。って、あわわッッ!!?」

  24. 24 : : 2024/05/09(木) 14:45:15
    「・・・だ、大丈夫か…??」

    この世界に来てからもう、二日は経過してしまって、気分転換を前提とした安達とのお喋り含めた、ゲームを通しての暇潰しと言う事から、このゲームを始めたにも関わらず、ふと気付けば。

    その日からデスゲームと化しては、この有様の挙句に、現実と同等の時間を、時が流れて居るなどと、私達はあくまでも唯の学生、土日でも何でもなく、平日の日にやって居たが故に。

    大体どれぐらい掛かれば、クリアされるのかと、ふと、そんな妙な不安が蘇れば、何よりはナーブギアと言えたあの装置自体が外れれば死んでしまう、例え事故だったとしても外れてしまえば終わるなどと言った場合には。

    そうした事故でも何の言い訳にならず、唯単にあの装置が外れてしまえば、その瞬間には亡くなるなどと、それにその装置から発せられる熱に寄り脳を焼き切るなどと。

    事前に説明された事にしても、とことん想像するだけでも、想像を絶する内容で在り、そんな事が脳裏に思い浮かべば、これはもう今までに済んだ事とは言えども。

    ふとした時には不安になるのは仕方が無く、今頃は病院か何処かに運ばれそのままだろうと、その様に思えて居ても、点滴として体に栄養を送られ、その上で生き延びて居るのだろうと思って居ても尚。

    それでもやっぱり不安は消えてくれる訳も無くて、足を踏み外せば転び、ベンチに座り込み、再びそんな事が思い浮かべば、やっぱり私は唯の女子中学生で在って、生きる為に戦って居るに過ぎない唯の一人のプレイヤーなのだろうと。

    そんなキャラクターの一人なのだと思えれば、そんな隙が出来ればやっぱりどうしても思い溢れ出してしまうものは在って、自然と流れ出る両目からの熱いものは止まらず、どうしても俯き気味に項垂れてしまう。

    「・・・島村…、大丈夫か・・・??」

    「・・・ううん…、はっきり言って・・・、っっ全然…、大丈夫じゃないかも…ッッ」

    「・・・やっぱり…、無理、してたよな…??」

    「・・・うん…、でも、キリト君に、安達に言った事の不安じゃ無くて…、・・・これはもうどうしようもないけど…、もしもあっちの世界で…、偶然事故だったとしても…、ナーブギアの方が、それが、外れたら…、外されてしまったらって考えたら…、どうしようって…ッッ!!っっだから…、そう考えたら…、途端に凄い怖くなっちゃって…、あぁ…、もうどうしたら良いんだろうね…、外に居る人達だって、あっち側に居る人達だって…、自分の家族が心配でやっぱり…、それこそ気が動転して、それで…、こんな事嘘だって、信用出来ないって言って…、私だってまだまだ…、全然何も信用出来切れてないのに…」
  25. 25 : : 2024/05/09(木) 14:45:22

    「・・・あぁ…、本当にそうだよな…、俺もまだまだ…、実感は無いよ…」

    「・・・あぁ…、本当に、ごめんね…、迷惑ばっかり掛けちゃって…、っっでも…、本当に、この不安が…、っっそれに…、向こうの世界とこっちの世界は同じ時間が過ぎてて…、まさか、十年、クリア出来てもそれぐらい時間が掛かりましたなんて言ったら…、あっちだって…、家族だとか、他の人達だとか…、そのままずっと一緒に居るかどうかなんて分からないし…、だからそう思ったらー、ッッ!!?」

    「・・・心配なのは分かるよ…。すっげえ不安だよな…。そうした点に置いての心配もしなくちゃ行けない訳だ…。それにある日突然あの男がこのゲームに飽きたからと言って…、更には・・・、あまりにもゲームが進まないから、これは失敗してしまった何て言って…、俺達に何かし掛けて来る可能性だって十二分に在るんだ…。・・・それに、ある日突然シャットダウンしてしまったなんて言って…、地震だとかの災害で電源が吹き飛びましたなんて言ったらもうそれまでだ…。俺も正直その点考えたりして怖かったよ…。完全に終わったってな…??・・・でも島村…、そこ等辺はもう考えても仕方が無いよ…。俺達に出来る事は唯々クリアを目指すだけ、もしくは他の人達に目指してもらう様、俺達は俺達で出来る事を、店を立ち上げたりだとか、色々と在るさ。戦う事ばかりじゃない。こうやって励ましたりだとかも、そう言った事も生きて行く上で、この世界で、いいや、向こうでも必要だけどさ…??でもそれだけ、俺達は結局は、現実と同じ時間が流れて生きて居るんだから、向こうで生きて居ようとこっちで生きて居ようと同じだよ。簡単にすぐに死ぬ様になってしまったのか、そうならなくなったのか、唯々それだけだよ…。だから、さ…、暫くはこうして置くから…、もう、俺は何とも思わないし…、同じ気持ちだからさ…、ほら、俺だって涙が出て来るよ、だから一緒に泣いて発散しようぜ。幾らでも泣いて、それでまた明日から、それこそ明日だって泣いて良いんだよ。泣いて泣いて泣きまくって、それでゴールを、クリアを目指せば良いんだからよ。それに俺だって島村や安達と一緒に居られて、勇気付けられて居る事だって沢山在る。今日だってどれだけピンチに晒されたか分からずに、二人に滅茶苦茶助けられたんだからよ…??・・・だからさ…、暫くはこうして置くから…、泣き続けて発散しろって…、な…??」

    この世界に来てからと言うものの、やっぱり無意識に溜め込んでしまって居るものはとても大きくて、多くて、まさかこの世界に来てからこんな出会い方をするなんて思っても居なかったし、こんな状況、こんな事態になるとも思っても居なかったけど。

    でもそんな内の中には、これで何度目だって話だけど、でもこんなにも大胆に男の子に、異性の男の子に抱き締められた事なんて当然人生初の出来事に。

    私はその胸の中にして、泣き続けた事は、きっと朝の時よりもずっと大きく泣いた事は、号泣した事は言うまでも無かった筈だったと、我ながら人生初とも言えた程の自分の泣き叫ぶ声に。

    ちょっとだけ驚くと共に、同い年なのにこんなにも違うのかと、他の男の子だったら分からないけど、知らないけど、でもこの目の前に居るキリトと言う男の子に関しては、流石の私でもこう少しは思えてしまって居た。

    この男の子は、キリト君と言う人は、きっと恐らく男の子の中でもかなり上に立つぐらいには、とても頼り甲斐の在る人で在り、尚且つ、この私でさえも安心出来る人だと、その様に抱き締め返してしまえば、その様に思えてしまって居たのだった。

  26. 26 : : 2024/05/09(木) 14:46:10
    「セヤァアアアアアアアア!!ハッッ!!タァッッ!!スイッチ!!シマムー!!」

    「うん!!ハァアアアアアアア!!セヤッッ!!ホラッッ!!っっと!!キリト君!!最後だよ!!」

    「ナイスだアダチーにシマムー!!これでお終いだッッ!!ハァアアアアアアアアアアッッ!!セヤァッッ!!」

    昨夜と言えた時間帯には、散々涙に鼻水と垂れ流し放題で在れば、正に正直言って、汚いと断言出来た様な、そんな素顔を見せてしまった島村抱月事シマムーに、更には、泣き止めば何とか、心身落ち着き、顔を腫らしながらに。

    いざ宿に戻れば心配してたんだけど…!!?と割りと深刻そうに走り掛け寄れば、聞いて来た安達桜事アダチーとの二人の対話等と在れば、その有様故に、これは一体どう言う事なのキリトッッ!!?と流石の島村大好きな安達の他無く。

    これには深い理由が在ったんだよと、半目に睨まれては、両手を腰に、今にでも説教し出そうと、怒り寸前と言うよりも怒って居る訳だが、怒り心頭に、今にでも拳が出そうな勢いで在れば。

    その様子を背後にして、椅子に座れば、微笑み見て居た様子等とお前の事だろうがと言えたものの、それからは色々と話し合いが在れば唯の誤解だったと。

    本気で怒って居ただけ在れば、気まずそうに、ごめん、勝手に勘違いしてと、心底落ち込んだ様子で在れば、そっちもまた面倒ながらに励ませば、慰めていたキリト、桐ケ谷和人事キリトと一日中、二人の面倒ばかりを見て居ては。

    心底お前自身が一番疲れているだろうと、そんな事を、その疲れさせて居るもう一人の本人に置いて、目の前に在る温められた水を、コップに口付ければ見て居てと、その様に思えて居ては、何処までも他人事に。

    それこそ微笑み見て居ては、いつの間にか笑って居てと、まだまだ日も浅い関係性で在れば、一方二人は既に出来上がった仲良し関係、恐らくは親しい友人同士、親友と言えた様な間柄の筈で在れば。

    唯でさえ、男女の仲と言う事も在れば、気まずい筈にも関わらず、それ等も含めては、とことん苦労人の他無く、でもだからと言え、多少の気遣いは出来るからか、やろうと思えてなのか、ちょっと待っててねキリト君、水温めるからと。

    せめてものとしての気遣いとして、その様に行えば、当然の事ながらに、そんな男に対して、気遣いをするなどと、今までの島村を見て居ては尚の事に、そんな一面が在るとは知る筈も無く。

    それこそ、微笑みそう告げただけの事は在れば、正に火に油を注いだも同然に、何をしたの島村に…??と怪訝とした様子を見せれば、また新たにキリトに当たればの悲鳴が上がった事は、言うまでも無く。

    流石に二日目ともなれば、二人はともかく、キリト自身はその安達の一件も在れば勘弁してほしいと、完全にぐったりした様子で在れば、床で寝る羽目になるなどと。

    無論疲れは普通に取れればそれで良い訳だが、硬い床に、柔らかいそれなりのベッドではだいぶ違い、そんな様子に対して、そもそもとして、昨日の事も在ればこそに、えぇ??別に良いじゃん、一緒に寝ようよと、別にこの世界に置いては、そうした変な事と言えた事は出来ない様設定されて居る為。

    少し触れただけでも、ハラスメント警告が生じる程などと、それ等の点に置いては、何故か厳重だと言えれば、余程の事が無い限りは、そもそもとして無理な為、何の心配も無い訳だが。

    そんな片方は頑なに、下で寝ていろと告げる者に、もう片方は柔軟に一緒に寝ようよと告げて居る者と、どちらがどちらかなのかなど言うまでも無く、前者は安達桜に、後者は島村抱月なのは言うまでも無く。

    無神経な事にも、風邪引いても知らないからね??と妹が居る故での、そうした面倒的な面は色々と持ち合わせ思う事が在るのだろうと、困った奴だなとばかりな様子で見れば、対応としては眉潜めてと、一体誰がそんな状況にさせたんだと、言ってしまえば、この場に居る全員のせいな訳だが、そんな事は皆自覚等と無かった。

  27. 27 : : 2024/05/09(木) 14:46:28
    あっという間だったと言えた二日目の夜の他無く、こんな感じにしてはあっという間に時は過ぎて行き、そのままに過ごせば良いのかと言えばそう言う訳でも無く。

    唯々日常と化してしまうこの世界に置いて、過ごせば良いのかと言えば、当然そんな訳が無く、いずれにしてもクリアへ目指せない限りは、ソードアートオンラインと言えたゲーム自体に、黒幕事、茅場晶彦の方にしては何かが在れば。

    それに置いても何かが、それこそ良い事じゃ無く、悪い事として何かしらが起きる事は言うまでも無く、それ故に結局は急がなければならなかった事は事実だと断言せざるを得なかった。






    それからと言うものの、規則正しくも、夜に、安全地帯の街中故に、そのまま眠れば、これで激安宿も、二日は過ごした事となり、これで次の日となればもう既に、三日目突入と。

    本当に時間が過ぎるのはあっと言う間で在り、でもだからと言え休憩、休暇が必要なのもまた事実だと言えれば、次の日の朝となった今現在に置いては。

    外に出れば、狩りの次いでとして、もしくは逆に、そっちがメインとも言えた事か、依頼の方にしては、昨日の約束通りとして食べ物が報酬に置いての物を前提として動いて居た。

    何処を見渡したとしても、広い草原のど真ん中も同然に、敵で在るモンスターと言えた者達が居なければ、こんな場所にして大の字に仰向けになっては、両目を瞑り眠って居たいなどと。

    そんな事を脳裏に思い浮かべる者が、ポリゴンとなり消えて行ったモンスターを前にしては、安心が故に、そんな事を振り返り思えて居る者が居るなどと。

    雲一つと無い、快晴な、眩しい太陽の元にして、そんな事を思えて居る者などとたった一人しか居ない訳だが、そんな一人を前にしては、残り二人は、ストレージやら、ステータス画面を見るなりと、色々と弄って居れば、如何に現実のその性格そのものが反映されるかと、流石のシマムー事島村抱月だとは言えて居た。

    いくらゲームの中とは言えども、感覚等と在れば、良い天気だね~~と、口に手を当てれば欠伸をしながらに、レイピアを宙にしては素振りをする様、えいえい!!などと訳の分からない行動をして居れば当然の事に、半目に見られて居た。

    「・・・シマムー、何してんのさっきから…」

    「・・・んー、こんなに雲一つと無い快晴だと、こんな世界にしても来た甲斐が在ったものだなぁって、ふぁ~ぁ…、眠いね~…」

    「・・・こんな危ない中で寝ないでよ…??私なんてもう…、フィールドに出てから気が張り詰めっぱなしで…、はぁ・・・、早く安全な圏内に戻りたい…」

    「・・・ん~、そうだね~…、アダチーの言いたい事もよく分かるわ~~。っっでも…、こうしてレイピアって言う武器を持って攻撃してると結構楽しいんだよね、素早く動けるから次から次に突き刺してさ、それにこうやってソードスキルで貫通させる様にオリャアッッ!!って、さ、ふふふ」
  28. 28 : : 2024/05/09(木) 14:46:50

    「・・・変な島村…、じゃ無くてシマムー・・・。はぁ…、リアルネーム…、どうしても出ちゃうね…」

    「・・・まぁね~、他の人達はどうかは知らないけど…、っって…、そう言えば…、リアルネームって言ったら…、私達の事に付いては、島村、安達って知ってるくせに…、キリト君は秘密かぁ~~??コラ~~!!」

    「・・・っへ??え、あ、いや、っっちょ!!?今操作してる最中なんだから止めろっての!!っグァアぁああああああああああああああッッ!!?」

    「・・・島村にそうやって襲われてる時の方が余程…、モンスター達に襲われてるよりも酷そうだけどね…」

    「・・・ん??そんな事は無いよ安達~~、っって、ほら、全く!!私達だけの本名、苗字だけだけど…、知ってる何てズルいぞ~~!!ほらほらぁ、とっとと島村姉さまに教えなさいってば~~」

    「・・・も、もしもの時を考えたら一人でも名前伏せて置いた方が良いだろ…??そ、それに、アダチーにシマムーとかって、そのままじゃないか…。そのままに名前使う奴何て俺初めて知ったよ…」

    「・・・え、そ、そうなの…??」

    「・・・へぇ…、そうなんだ…、知らなかったと言うか…、気にした事もなかったな、そんな事…」

    「・・・いや…、それぐらいは知って置けよ、常識中の常識だろうが…。・・・・・・・・・まぁ、いいや…、それより二人共構えろ…!!良いか、無理は禁物としての距離を開けた上で一撃一撃に大きくダメージを入れては倒して行けよ!!無理だと分かったら良いところでもすぐに退散だ!!回復ポーションだって限られてるし、微々たる体力しか回復しないからな!!分かったな!!?」

    「・・・うん…、分かった…!!」

    「・・・はぁ~ぁ…、少しは休ませてよ…。って、言いたいところだけど…、早速としてソードスキルのお見舞いだぁ!!っての!!テリャアアアアア!!一気に潰して行くよ~!!てねえ??」



    こんな世界だと言ってしまう程には、正直辛辣な言葉を投げ掛けてしまうぐらいには、とことんどうしようもない世界だと、この私でさえ思えてしまうぐらいには。

    この世界は心底好きでは無いと断言出来たぐらいには、私にはとことん厳しい世界で在り不向きだろうと、でも、日頃の、今までの私に対する喝の可能性も否めなければ。

    もしかしたらそれの為の世界、それの為に、こんな世界に投げ入れられたのではないかと、神様が居たとして、もしもそれが大前提に、こんな世界に投げ入れられて居た場合には。

    とことん酷い神だと、それこそ暴言さえも下手すれば吐いてしまうぐらいには、生きると言う事に対して、軽薄気味な私自身にはあまりにも不釣り合い、真逆な世界だと。
  29. 29 : : 2024/05/09(木) 14:47:07

    この世界、ソードアートオンラインに関して言えば如何に、命その物を輝かせ、いつかの時の為に、生還出来るかどうかと言うそんな目標が、目的が、このゲームの製作に置いての根本だったと今になって分かれば。

    そんな事気にした事も無い訳なんだけど、それ等を踏まえた上では、本当に私自身と言うものは、この世界にとっては心底要らない存在、速攻として、外に飛ばされれば。

    命散らすのが第一だろうと、お互いがお互いに、干渉せずに、反発故に、すぐ様、この地にしては、弾かれるのは安易に想像が付き、こんな戦闘中と言うにも関わらず、私はまたおバカな事を考えて居ると自分自身に少しだけ嫌気が差す。

    でも既に、三日目に突入としては、呑気にも、今日は癒しの時間として、ご褒美に美味しいものを食べようなどと、私自身が自分で提案した事では在るけども。

    こんなにも虚しい感覚に襲われるのは、それだけ結局は、希望がこの先に見えないからなのだろうと、あくまでも現実逃避としての一環でしか無いと自覚させられれば、否が応でもそんな現実を前に突き付けられては、流石の私と言えども溜息は吐かざるを得ないと言える。

    唯々ボーっとしては生きて居たいと、常日頃思って居た私としては、あんな毎日だった上にしても、酷く恋しく思えるのは、やはり何だかんだと受け入れて居たからだろうと、あの妹との部屋の事を、自宅の事を思い出せば。

    何とも虚しさがやって来てしまうのは、意識が遠のき呆然としてしまうのは、仕方が無い一方、でもだからと言え、この世界に来たからこその得られるものも、それなりだと言えれば。

    初めは暇潰しとして始めたゲームが、今じゃそれが現実となってしまい、自分の生きる道そのものになってしまえば、安達事、安達桜に置いても、友人では在りながらも、今では共に寝泊まりどころか、一緒に宿泊すれば、共に生活する仲。

    つまりは家族も同然の様な仲とも言えれば、何ともムズムズする感覚が襲って来る事は、当然の事だが、そんな事は今までに無く、夜になれば、一緒のお布団に入れば眠るなどと。

    何度か泊まりに来れば、寝泊まりした事が在るのは事実にしても、四六時中共に居れば、寝泊まりするのは、こんなにも珍しい体験も早々無いだろうと。

    それこそ、ゲームの世界に、身を投じれば、そこでずっと生活をする羽目になるなどと、二重の意味にしては、何処までも在り得なく、それこそ、ネットの世界故に、何処の誰かも分からない人達との出会いが在ればの。

    一昨日に出会ったばかりの者、それこそ、私自身としてもとても在り得ない、今までの自分だったら在り得ないと断言出来た異性の男の子との生活、つまりは三人での、この生活がスタートとした訳だが。

    仮にも自分達は中学生と言えた、大人一歩手前の立場ともなれば、それなりに、やっぱり否が応でも意識してしまうのは当然のことだと言え、以前までは、意識するも何も、興味すら抱いて居たかどうか不明なままだった異性、男と言う生物に関して。

  30. 30 : : 2024/05/09(木) 14:47:23
    我ながらに狂った女だと少し思えてしまうものの、すぐにそんな考えは何処かに消え、この三日間の間での、今までの事をふと思い返せば、とことん本当に。

    劇的な変化が生じさせられた現実だと、安達の事はまだ、一応はともかくとしてと考えられるものの、流石に異性の男の子との三日間連続での、既に夜が二回として、一日目は、完全なる事故として、共に眠ってしまい、朝目覚めれば、抱き締められた事も含めれば。

    昨夜は流石に反省した後に、安達の事も在れば床で眠った訳だが、それでも同じ部屋、寝室にして眠ったなどと他の誰か、母親でも妹でも、どうせなら父親にでも知られたらどうなるか。

    確実に言うまでも無く、第一として、母親が面倒臭い絡み方をして来る事は言うまでも無く、何なら今目の前にしては、共にパーティーを組み、共闘して居るキリト君に置いても絡めば。

    確実に面倒な事を口挟む事は言うまでも無く、でもだからとどうしたと、現実は現実に、自身達にとっては、ここは現実でも、結局はゲームの世界だと言えれば、無関係の話に。

    他のどうでも良い事を考えてしまえば、意識が逸れてしまい、またアホしては怒られる可能性も否めなく、この世界に来てからと言うものの、私はとことん目の前の全てに振り回されっぱなしだと。

    何よりその事ばかりが頭にちらつけば、ふと我に返れば、ここ最近の私はどうかして居ると、まだまだ三日目だが、それでも妙な初めての感覚とも言えれば。

    でもだからと言え、悪い気分でも無く、何なんだろうなと私は思えてしまう訳だが、やはりとして意識が逸れては茫然としてしまったが故として転べば、隣からのすぐ様と言えたシマムー!!と敵をすぐ様。

    数体ソードスキルにして当てれば、蹴散らした後に来れば、すぐ様起き上がる様引っ張られれば、何ならもはや腹回りに腕を回され、抱き起されれば。

    その事実に、数秒と経過としては、何故か知らないが、途端恥ずかしく思えれば、顔全体に耳と熱くなってしまったのは、本当にどうなんだと溜息吐いた。

    「・・・っはぁ…、危なかった…、シマムー、と言うか…、島村…、気を付けろよ…。転倒した状態での敵から攻撃はあっという間に連続として削られるんだ…、だからー、って、おい…??大丈夫か…??」

    「・・・う、ぅん…、あ、アハハ…、だ、大丈夫だよ、うん、大丈夫…」

    「・・・その割には随分と力が無さそうに見えるが…??」

    「・・・あ、アハハハハハハハ…、と、とりあえず、ご、ごめんね~…、本当、ボーっとしてる事とか多くてさぁ…、寝ていた方が良いぐらいかもね~…、私…」

    しかしふと思い返せば、ベッドの中にして抱き着かれた事と言う訳じゃ無く、抱き締められたの間違いかもだが、それも抱き枕としてなのか、そこ等辺はどうでも良い訳なんだけど、それから朝が始まれば。

    早々として、不安等から泣き抱き着けば、昨日の夜にはまさかの、一日の内に三回もと言えた事に、でも夜に関しては抱き着いた訳でも抱き着かれた訳でも無く。

    泣いたが故に、号泣したが故に、抱き締められたと言う事実が在れば、その事に対してふと思い出してしまえば、私は小学生かと、今まで碌に異性と触れた事が無かった事も在ればか、妙に、触れ合った事に対しての羞恥と言うよりも、そんな事ぐらいで気にしてしまって居る私と、そっちの方が余程恥ずかしければ流石に項垂れた。

    また流石にこの状況下ともなれば流石の安達と言えどもそんな、今の避難と言えた形、やり方に関してもどうでも良いとは別に気にした素振りも何も無く歩み寄って来れば眉潜め告げて来た。

    「・・・ねえ、島村…、疲れてるなら…、休んだ方が良いよ…。私何かも結構疲れてるけど…、多分、島村の場合はその比じゃ無いだろうし、その感じからするとさ…、ね…??だから…」

    「・・・あぁ、安達の言う通りだぞ島村…。それに具合悪くなって体調崩して何て…、この世界には流石に風邪何て機能自体は無いと思うが…、でも、俺達は所詮、あっち側で生きたまま眠った状態だからな…、生きてる以上は何が在るか分からない状態なんだ…。だから、安達の言う通りもう一旦戻ろう。それにこんなに顔赤くなってるし…」

    「・・・っへ…、え、あ、あぁ、アハハハハハハ…、ま、まぁ、ねえ…、ち、知恵熱、何じゃないかなぁ、なんてねえ…。ん、安達~~、顔が怖いぞ~~??いつものニヤニヤ面はどうした~~??あの安達犬は~~」

  31. 31 : : 2024/05/09(木) 14:47:39
    「・・・!!あ、安達犬って何だし…、ま、まぁ、もう良いよ…、とりあえず本当に戻ろう…。キリト、ここだと敵にすぐに囲まれて本当に最悪な状況になり兼ねないから…、って、いつまで触ってるの…ッッ??」

    「・・・お前は島村の事になると途端に豹変するその何かは何なんだよ一体…」

    「・・・!!ひ、豹変何かしてないってば…!!た、ただ、男の子が女の子にそんなベタベタ触るなんて良くないって、そう、思って…、た、ただ、それだけ、だよ…」

    「・・・ん…、あ、あぁ…!!わ、悪い島村、安達…!!ま、まぁ、とりあえず早く戻ろうぜ、安達、悪いけど先に歩いて街までの間のモンスターの引き寄せ役になってくれ…。戦わなくて良い、ただ引き寄せてくれるだけで良いからよ。って事でんじゃあ、ほら、島村、早く戻るぞ。それとゆっくりってのは悪いけど勘弁してくれ。って事でほら、さっさと行くぞー、って、ど、どうしました、安達さん…??」

    「・・・島村は私が引っ張っていく…。強いし男なんだし、そんな事言うのならキリトが引き寄せ役になっててよ…。って、あれ、何だか知らないけど、いつの間にアイテム欄のところに、装備が…、コートが在る…、防御力アップだ…」

    「・・・いつの間にそんな物手に入れてたんだなお前…。まぁいいや、さっさと安達はそれを着て島村を、手引っ張ってでも連れて行ってやってくれ…。・・・何だか動くのも既にしんどそうだからな…」

    「・・・うん…、そうした方が良いだろうね…、島村、悪いけど背負うのとかのもまだまだ筋力が足りて無いから、無理だから…、このまま手引っ張って行くから…、っって、島村…??本当に大丈夫…??」

    「・・・うん…、大丈夫大丈夫…。・・・あ、それより安達…、あっちの世界に仮にも帰る事が出来てもさ…、キリト君の事に付いては内の親とかに言わないでね~~、安達の母親だとかには言っても良いけどね~~」

    「・・・いや…、何でそんな事言わなくちゃいけないの…??・・・・・・・・・キリト…??何をしたの…??」

    「・・・いや、いやいやいやいやいやいやいや!!何もしてねえってばッッ!!?ちょー、島村さん!!?変な事言うの止めー、って、ガァッッ!!?安達さん!!?何するんだよ!!?」

    「・・・何だか本当に腹が立ったから…、でも大丈夫、フィールド上の、圏外だとしても…、たかが蹴ったぐらいじゃダメージにはならないから…。・・・それよりも…、島村に変な事しないでよ…」

    「・・・いや、だからしてないってば…。それこそ、変な事したって言えば…、昨日は…、確か夜だったか…、島村が外に居る間に、安達俺と島村を間違えて、俺が座ってゆっくりしてる時に頭預けて膝枕して来ただろ…」

    「・・・え…??」

    「・・・!!?っは、はぁああああああああああああああああああああああああッッ!!?え、あ、ちょー!!キリトッッ!!?く、串刺しッッ!!?」

    「・・・っちょー、安達いぃいいいいいいいい!!?そ、それは冗談じゃ済まされないぞ!!?」

    「・・・ち、ちょっと…、安達落ち着きなってば…、って、そんな事してたの~~??二人共~~??安達~~??」

    「・・・え、あ、いや…、っも、もう良いから!!ほら!!」

  32. 32 : : 2024/05/09(木) 14:47:46
    「・・・へぇ~~、二人共そんな事してたんだ~~、ふ~~ん…、私とキリト君を間違えて膝枕、ねえ…、普通に考えて間違えないと思うけどなぁ…」

    「・・・島村…、本当に違うから…。私…、島村だけさえ居れば…、キリトとか要らないしどうでも良いし…」

    「・・・あ、アハハハハハハ…、さ、流石にそれはちょっと…、ちょっと、ねえ、言い方がねえ…、アハハハハハハ…」

    「・・・俺としては別にどうでも良いと言うか…、そう言われた方がマシなんだけどな、もはや…、アハハハハハハ…」

    「・・・キリト君もキリト君で変な言い方しなくて良いってば…。それよりも歩けるからさ、そんなに引っ張らなくても…、全く、もぅ~~…」

    少し、そう少しだけ、ほんの一瞬だけ、何処か何かの心が揺れ動いた様な感じがしたけど、それは良くも悪くも、今後の私にとっては、必要か必要じゃないかと言われれば、きっとそこまで必要無くて。

    でもその感覚、感情に付いては、正直言えば、意外にも悪く無いと断言出来るぐらいには、少しだけ認めてしまって居る部分も在るのだろうと、初めての感覚に。

    刺激的故に、その事だけに対して、引っ張られて居るだけで在って、その中身には特に用は無いのだろうと、結局は私自身面倒臭いと言う思いが第一故に、深くそんな考える事は無く。

    引っ張られるがままに足を進めれば、やはり私は、引っ張られる側で在る事に対して、そこまで悪いと思える感情等は無いのだろうと、引っ張る側で在るよりかは、引っ張られる側で在る事に。

    でもだからと言え、引っ張られる側よりも引っ張る側でも在る事に、その両者に置いて悪い気持ちは、気分はそこまで無く、多少なりともの、やっぱり私も女で在る以上は、どうしても無意識に反応してしまう部分は在るのだろうと。

    私の友人の安達桜に置いて、安達に置いて、まだまだ出会って日は浅いにしてもキリトに置いて、キリト君に関して、私が知らない間にしては、たったの一瞬にしても。

    膝枕をしてもらって居たと言う事実に関して、赤面面としては、それは止めてとばかりに慌て否定した点と加えれば、何とも反応しない方が無理だろうと。

    私の友人安達桜と言う、安達と言う点に付いて、良くない思いにしてもキリト君に何だかと、間に入られた気分がすると、珍しくもそんな事を私自身覚えれば、内心溜息吐くと共に、モヤモヤする気持ちが在ると共に。

    けれども、でもだからと言え、同時にキリト君に置いても、これは非常に珍しい事では在るが、でも様々な影響も在ればそうした特別視してしまう部分も在るには在るのだろうと、私と言う者を抱き締めるよりも前にも、既にそんな事をして居たのかと。

    こんな私でさえも、その様に思えてしまえば顔は見えずとも耳が、両耳が真っ赤な安達に対して、たった一人の異性が、男の子が、同い年の子が、いいや、同い年の奴が増えるだけで、こんなにも色々と変化するものなのかと。

    それこそ溜息と共に思わず半笑いし、何処か早い心拍に、背後で項垂れながらに歩いて来るそのキリト君に様々な思いが生じれば、けれども一つ断言出来るのは、特別視してしまう幾つもの理由が在れば。

    あくまでも特別な何かの思いが在る訳じゃ無い事だけは、確かだと言えれば、あぁ、やっぱり私は私なのだと、私は私だなと安堵して居た事は言うまでも無かったのだった。

  33. 33 : : 2024/05/09(木) 14:48:26
    「・・・島村…、大丈夫…??体の方は、頭の方は…。一旦とりあえず、寝た方が良いんじゃない…??」

    「・・・アハハ…、相変わらず安達さんは心配性だなぁ…。と、言いたいところだけど、うん…、私自身、こっちに来てから…、まだまだ色々と対応出来ていないところ…、休めては居ても…、何だろうね…、いまいち気持ちの面で追い付けてないみたいな…、ね…」

    「・・・島村…、・・・・・・・・・その…、分かった、うん…、じゃあとりあえずは休もう…。私何かも大体同じで…、寝て体力何かは戻っても…、他は少し…、気持ちの方は少し…、同じ様に整理が付いて居ないと言った感じだから…」

    「・・・安達…、…そっか・・・、なるほどね…、お互い同じって感じか…。・・・それで…、キリト君はいつまでそこに、壁に寄り掛かって私達を遠目に見てるのかなぁ、なんてさぁ…」

    「・・・うん…、いつまでそうしてるの…??」

    「・・・は、、ハハハ…、い、いやぁ…、その、何だろうな…、俺が今どうこう出来る事って何も無いよなぁって思ったら…、このまま少し離れて見て居るのが一番だと思ってよ…。・・・え、っと、まぁ…、だから…、あー…、その、何だろうな…、は、ハハハハハハハハハ…、お、俺は…、その…、あ、そ、そうだ!!ふ、二人共、お前等だけで話したい事とか沢山在るだろ…??だから俺は一旦ー」

    「・・・キリト君、行かなくて良いよ…。この世界に来た以上は…、何て言うんだろう…。幾ら私と安達が友人同士とは言っても、だよ…、この世界に来た以上はそれ以前に、うーん、何と言うか…、それとこれとは別に…、ここの世界はあっちの世界とは分け隔てた方が良いと言うか…、うん、あれだよ、別に考えた方が良いよ。こっちではこっちの世界の、こっちの世界では初めからの付き合いをした方が良いみたいな…。そんな、あっち側の常識なんてものはこっちでは一切通じない訳だしね…、実際そう思わない??安達…」

    「・・・うん…、それは確かにそう思う…。それに、私達はもう、二人だけじゃ無くて…、実際のところは…、三人でやって行くって感じだから…、それに、キリトも…、全然無関係じゃ無いどころか…、関係在りって言う艇な気もするし…」

    「・・・お、俺が前提としての会話なのかよ…。・・・え、っと、け、けどなぁ…、・・・あー、その、何だろうな…、ご、ごめん、でも、やっぱり…、二人切りで話し合いとかした方が良い事も在ると俺は思うんだよな…。幾ら向こうの、現実世界とは別に、こっち側の世界だとは言ってもだぞ…??やっぱり、切り離したり何か出来ないだろうし…、それに、俺も一人になって少しは考え直したい事とか在るからよ…。だからまぁ…、ちょっと、時間置かないか…??その間に俺は自分で出来る事をするからよ。って、こ、事でだ…、俺はフィールドに行って一旦レベル上げの方して来るからさ…。その、い、一時間後な!!一時間後…!!じゃ、じゃあな~!!アハハハハハハハ…!!」

    何となく気まずい雰囲気になれば、その場から逃げ出したくなるのは、必然的だと言えた程には、何とも言い難い、それなりの適当な理由を付いては。

    その場を逃げ出す様、実際のところは、事実として、笑いながらに逃げ出し、他に理由を付けては出て行った事は、事実だと言えた事に、その場に残された二人は。

    幾らゲームの世界とは言えどもとして、気遣いは大事に、そこに意味は無くてもそれなりだろうと、ストレージの方から余って居た毛布の方を取り出すなり、それ等を渡されれば。

    それを一つに、ソファの方に横になって居れば、それを渡され使用して居てと、明らかに逃げた様子を確認次第、音を立てては急ぎ出て行った事に対し、その場に残された二人は、お互い顔を見合わせれば、深々と溜息を尽き項垂れる。

    しかし、実際のところ、二人切りで話し合う、整理し合うと言うのも、事実大切な問題だとも言えれば、それも言い逃れの出来ない、いつかは向き合うべき問題だとも言えれば、溜息を吐き次第、背後に置いて在る椅子の方を、その目の前に持って来ればの、深く座り込み、唯々無言に見る事とした。

    これからに置いての事に付いて、事実二人切りにしては、女同士と言う事も在れば、話し合いを一旦は行った方が良い事もまた事実だと言えれば、その様にしては、逃げて行った二人にとっての。

  34. 34 : : 2024/05/09(木) 14:48:44
    新たな知人とも言えた存在に、それこそ、今までには無かった、異性の知人ともなればの、問題は中々に大きい事は事実として、内容が内容故としてなのか、少しだけ空気はいつもより重苦しいと言えていた。

    「・・・はぁあああああああ…、逃げたね~、あれは…」

    「・・・うん…、・・・っっけど…、島村…」

    「・・・うん…、分かってるよ~、私達は私達でやらなくちゃ行けない事とか沢山在るからね~…。あー、でも、何かもう面倒くさいなぁ…、とりあえずは一旦休もうか…、と言うか…、寝たいかも…」

    「・・・うん…、島村は沢山頑張ったよ…。正直言うと今までの島村に比べたら別人なぐらいにー、って、な、何…、どうしたの…??」

    「・・・やっぱり、そうだよね…!!?いやぁ…、普段あんなに面倒臭がりな私がこんなにも頑張る何ておかしいよなぁって思ってたらさ…、何か、おかしいよねって思ってたけど、そうだよねえ…。・・・・・・・・・いやぁ…、私がこんなに頑張れるなんておかしいよなぁって、そう、部活とかだって全然なのに…、だからそう考えたら…、あぁ…、これはもう…、・・・うん、なんか違うなって思ってたから…、それはもう、疲れるよねえって…、あぁ、そう考えたら…、・・・あ、そうだ…、どうせならこのまま…、あのダメな島村抱月として…、このままキリト君の傍でずる賢くも…、このままにー」

    「・・・言って置くけど島村…、ここは実家でも何でもなくて…、本来なら自分の足で生きて行く世界だからね…??キリトの元で生きて行くって言うのは…、それは流石に無理だよ…??」

    「・・・アハハー、安達さんは珍しくもと言うか、変に生真面目な部分が在るよね~…。はいはい、知って居ますよ~、島村さんはそんな事しませんってば。・・・ねえ、それよりさ、安達…」

    「・・・ん…??」

    「・・・・・・・・・その、さ…、安達にとって…、この三日間ってどうだった…??」

    「・・・え…、ど、どうだったって…、そりゃあ…、凄い大変と言うか…、正直言っちゃうと…、早く向こうの世界には帰りたいと思うくらいには凄い大変だよ…。・・・平然そうに見えると思うかもしれないけど…、内心はもう疲労困憊状態だよ…。島村と同じで多分後一週間以内には倒れると思うから…」

    「・・・アハハ…、おいおい、自分で倒れるなんて言うなってば…。・・・って、それ、私が言えた事何かじゃ無かったし、人の事何て何も言えなかったね~…。はぁ…、でも本当に疲れたね~」

    「・・・本当だよ…、ここ最近の島村何かおかしいし…、・・・・・・・・・それに…、あまりこう、言いたくは無いけど…、少し、人が変わったみたいな感じで…、その、・・・き、キリトに接してたりするから、何か、ね…」

    「・・・あー、やっぱりそう思うか…」

    「・・・え…、やっぱりそう思うかって…、し、島村…!!?」

    「・・・え、あ、あぁ、いやいや、別に変な意味とかじゃ無いよ…??ただ、何か、何て言うんだろうねえ…、何かさ、キリト君って変な雰囲気と言うか、多分あれ…、人の事とか何かを引き寄せるもの在るよね…、じゃ無かったら、私があんな積極的に関わろうだなんてー」

    「・・・セ、積極的…!!?し、島村が、異性の男何かを、しかもキリト何かを積極手に…!!?・・・た、確か…、フィールド内だったら安全地帯じゃ無いから…、で、でも、何か聞いた話だと、犯罪者マークみたいなものが在って、このカーソル箇所が、黄色とか、赤だとか…!!」

    「・・・いやいや!!ま、待って!!?安達何言ってるの!!?ま、まさか、キリト君殺そうとして無いよね…ッッ!!?」

    「・・・っへ、い、いや、私じゃ無くて、モンスターに…、え、これって、殺人なの…??」

    「・・・いや、何を言って居るの安達…、ちょ、っと、や、止めてよ…、え、本気じゃ無いよね…??幾ら安達でも、その冗談は笑えないよ…??え、本当に殺人何てしないでね…??」
  35. 35 : : 2024/05/09(木) 14:49:04

    「・・・え、ち、ちょ、し、しないってば…、で、でも、プレイヤーがプレイヤーを殺す事は可能だって…、そう、キリトは言ってたよ…。それに、何か…、ヤバい話で聞いたけど…、そこ等辺の人の話だったけど…、その人が眠って居る間に、街からフィールドに連れ出して、そこで相手の指を使って、こう、勝手に操作出来て、デュエル方式のやり方で…、それで、もう既に…、死人が出てるって…、そう言う話し合いも在ったらぐらいだし…、だから、関わる人間は本当に信用出来る人だけだって…」

    「・・・ち、ょっと…、や、止めてよ安達…」

    「・・・あ、ご、ごめん…!!っで、でも、この世界で生きて行く以上はそう言うのも頭に入れて置かないと、島村だってもしかしたらどっかで迷子になったりとかして他の人とパーティー組まざるを得ないとかなったら、その人と知り合ってだとかそう言う可能性だって…、・・・え、っと、島村…??だ、大丈夫…??」

    「・・・あー、何て言うんだろうね…、このゲームを作った製作者って本当…、っと、とりあえずだよ、安達…、私達は何も知らない無知も同然どころか、左右さえこの世界だと分からない訳だし…、と、とりあえず、今後もキリト君抜きでは生きて行くのを辞めよう…!!その時何かは、ほら、こうして激安宿でも何でも良いから、そこに泊まり続けるだとかでー」

    「・・・島村…、でも、キリトの場合はゲームを進めたい側だからさ…、下手をすると、私達も強くならないと…、その、もう、先に行っちゃう可能性だって…、それこそ、もう既に三日は立ってて…、キリト自身も早く進めたい側だから、内心焦ってる場合だって結構沢山多分だけど在る訳だし…、さ…、だから、そのー」

    「・・・その、さ…、安達…、私達は所詮は唯の女子中学生…、それこそ…、この世界は殺し合いの世界なんですって言われて、それで、認められる…??こっちで死んだら向こうでも死ぬ何て…、相当におかしいよ…??いや、もう既に…、死ぬ世界だって事は分かってるよ…、認めてるよ…??でもそれをはいそうですかって安達は認められるの…??私は…、無理…、私自身でも驚くくらい…、どうしても生きたいって思ってるよ…。例えそれがキリト君の足枷になって居たとしても、だよ…??っそ、それに、キリト君の性格からして私達を見捨てるって言う選択を取るのは限りなく在り得ないと思うし…。それにキリト君の後ろに居たらー」

    「・・・ね、ねえ、島村、ちょっと待って…、でもさ…、いざってなった時には…、それに何か遭った際の時まで、キリトが味方で居てくれるなんて保障が何処に在るの…??今、島村が冷静じゃ無い事は、具合が悪い事はもうハッキリ分かってるよ…??でも、さ…、そんな話に、そんなルールが普通に罷り通る様な、こんな無法地帯の世界何てさ…、そんなのもうー」

    「・・・ねえ、安達…、さっきから何を言って居るの…??それってつまり…、キリト君が私達の事裏切って、それでいざって時には、キリト君が私達の事を皆殺しもそうだけど、殺しに来るって言うの…??冷静じゃ無いのは流石にその点安達だと思うんだけど…、冷静な振りは…、危ないよ安達…??」

    「・・・え…、ね、ねえ、島村…、何でそんな簡単に信じられるの…??キリトは確かに今は良い人だけど…、自分の命が散るって分かった瞬間にはきっと…、平然と裏切って来るよ…??だからさ、別にキリトの事を悪く言う気は無いけどさ…、だから、自分の事は自分の事で、キリトの事悪く言いたいんじゃ無いよ…??そう言う可能性だって捨て切れないじゃんって…、私達だってそう言う選択を取らなくちゃいけないー」

    「・・・面倒臭いなぁ…」

    「・・・え…」

    「・・・・・・・・・安達さぁ…、深く考え過ぎ…、それに、そんな…、プレイヤー同士の殺し合いだとか…、そんな事して何の意味が在るの…??だって、この世界って、ゲームクリアを目指しての、協力し合えって言うゲームなんでしょ…??それを何で、プレイヤー同士で殺し合いをする様なそんな事になるの…??確かにこんな世界を作った様な頭のおかしい人だから、そう言った事も組み込んで、そうした事が出来るって言う意味のものでも成り立たせたのかもしれないけどさ…。それだけじゃつまらないだとか言ってさ…、で、でもさ…、幾ら何でもそんな…、ねえ・・・??それに、キリト君は絶対そんな事しない人だよ。私の目に狂いは無いからさ、ね??」

  36. 36 : : 2024/05/09(木) 14:49:22
    「・・・ね、ねえ…、島村…、まさかだけどさ…、島村…、キリトの事ー」

    私自身どうして、そこまでして、今までにないぐらいまでに、安達の口から出て来るそうした事を、必死なまでに否定してしまうのかがよく分からなかったけど、とりあえずは。

    そのプレイヤー同士での殺し合いが在ると言う事実に対して、何処までも、当然の事だけど認めたくなくて、更には、ここ三日間世話になった、そう、あくまでも世話になった恩人に対しての評価が大きく変わる事に。

    いつかはそうした日が来るかもしれないなどと、ここ三日間での大きく変わった、変化し過ぎた価値観と言うのかもしれないが、あまりにも、認めたくない事実が多過ぎれば。

    唯でさえこんなに調子が悪いのにと、立て続けとして、次々言われれば、当然の事だが、私自身気分が優れない、悪い事と含め、色々な情報に、感情が入り混じって居るが故に。

    何よりこれが、後何年先までも続くなどと、発狂するのは当然の事と言え、何かしらが犠牲が付き物としての、いつかは帰れたとしても、その時には残り、二人が居ない場合の末路なども安易に考えられれば。

    その時に帰れたとしても、それこそ、今まで通りの、友人関係のままで居られるのか、今のままで居られるのか、変わり果て過ぎては、それこそ友人が殺人に加担した、もしくは殺人をしたなどと、プレイヤーキルをしたなどと言われては。

    それはもう落ち着かないどころか、一体どうやってこの先、それ等を受け止め生きて行くのかと、問題は問題だらけに、問題自体が膨れ上がって行くばかりの事としか頭の中に残らなければ、苛立ちしか思い浮かばず。

    最後のその現状に置いては、あまりにも無神経にも程が在ると言えた言葉に、これは今までにない言葉に、荒立てた行動に言葉だったものの、何よりも驚いたのは、その安達自身の動揺のし無ささだった。

    「・・・うるさいッッ!!これ以上変な事言うなら少しの間この部屋から出て行ってて!!そんなくだらない事する連中の話何か聞きたくないし、聴く意味も無い!!それにそれ以上キリト君の話をしないで!!唯でさえ具合悪いんだからその話を出さないで!!安達だって変な事そんなずっと言ってると自分までも変にー、変、に…、な、何、その顔…」

    「・・・島村…、やっぱり…、キリトに何かされたの…??」

    「・・・・・・・・・は…??」

    「・・・やっぱり、そうなんだ…」

    「・・・・・・・・・は…??え、ち、ちょ、え、あ、安達…??何を言って居るの…??」

    「・・・・・・・・・島村…、キリトに何をされたの…??あ、ちなみにね、別に殺人にはならないけど、それでも、街中の圏内には、ダメージは無いけど、ソードスキルを使えて、相手を恐怖に満ちさせる事が出来るって言う、そう言う…、何て言うだろう…、相手を、従わさせる事が出来るって言うやり方が在るらしいから…、それに、キリトが言うには私は良い剣筋が在るって…、それも、俺以上だって言ってたから…、だから、キリトには悪いけど…、・・・それにその感じだと…、キリトは…、あの変態キリトには…、私からの直々の潰しが…!!」

    「・・・いやいや、安達さん…、早とちりにも程が在りますってば…、いや、在り過ぎね…??いや、だからさ…、キリト君何もしてないし、されても居ないし…、だからさー」

    「・・・でも…、一昨日なんて…、島村…、在り得ない事したじゃん…。私にだって抱き着いた事何か無いのに…、キリトには…、泣き付いたじゃん…。・・・それなのに…、何もされて居ないなんてー」

    「・・・いや、ちょ、あれはさあ…、って、それを言ったら安達だってそうじゃん!!泣き付いたも同然じゃん!!泣いて慰められた時に背中擦られたりだとか頭撫でられた時だとか、しかも結構満更でも無さそうな顔してたし…、ねえ…??」

  37. 37 : : 2024/05/09(木) 14:49:40
    「・・・え、い、いや!!?ちょ、あ、あれはぁ…!!?」

    「・・・それにさ…、キリト君に膝枕してもらっただとかー」

    「・・・っちょぉおおおぉおおぉおおおおおおお…ッッ!!?ち、違う!!あれは本当に事故だったの!!信じてよ!!何で信じてくれないのッッ!!?ふざけてるのッッ!!?」

    「・・・いやいや、ちょっと…、安達さん…、と言うか安達、落ち着きなって…、安達さっきから本当におかしいと言うか、本当に安達がおかしくなってるってば…。お陰様で私自身眠気は飛ぶし、具合の悪さも飛ぶし…、情緒不安定が過ぎるってば…。っほらほら、少し落ち着いてよ、ね…??」

    「・・・あぁああああああああああああああああ!!島村に…!!出て行けって言われたああああああああああああああああ!!うわあぁああああああああああああああああああああああああああああ!!」

    「・・・っち、っょっと…!!?安達!!?ちょ、や、止めてよ!!?な、泣かないでよ!!?あぁ、ほらああああ…!!ち、違うから…!!さっきのは、言葉の綾だったと言うか、何と言うかー、あぁ、そ、そうだ!!現実世界でじゃ出来ない事として、アレだよ!!デュエルはしない上での、け、決闘しようよ!!ほらほら、私はレイピアで、安達は鎌!!私達はもっともっと強くならなくちゃ行けないんだからさ!!それに幸いにもここの世界は痛みだとか無いんだからさ!!だから、ね…??って、あー」

    「・・・ん、っぐ…、何…、そうやって…、他にはぐらかそうとしたって無駄だからー、え…、っちょ…、あ…、何見てんの!!?や、止めてよ…!!」

    「・・・いや…、ちょっとやっぱり気になって…、効率的なやり方で今狩ってたら…、これなら、と言うか…、安全な場所見付けたから、それで、パーティー組んだままなら、戦わなくても経験値入るしって事で、そこで待っててくれるなら、それでいいやって思って見に来たと言うか、言いに来たんだが…、な、何してんだよお前等…、しかも安達は泣いてるし…」

    「・・・な、泣いて無いから…!!っそ、それよりも、島村に変な事してないよね…??島村昨日、と言うか、さっきからだけど、妙にキリトに対しての態度おかしいし…、何したの…!!?」

    「・・・いやいや、何もしてないからなッッ!!?え、し、してないよな!!?島村!!?っっい、いや、島村さん!!?」

    「・・・うん…、キリト君は何もしてないよ…、で、でもまぁ、強いて言えば…、少し…、抱き締め過ぎかなぁ…、しかも力加減知らずの…、結構、強い力で、ね…??アハハ…、って、はいはい、安達止まってね~~」

    「・・・島村放して…!!圏内ならダメージ入らずに精神力だけ削れて壊せるから…!!」

    「・・・はいはい、野蛮な安達なんて安達じゃ無いからね~。安達は優しいからこそだからね~、はいはい、ほらほら」

    「・・・え、あ、ち、ちょ…、は、はぃ…」

    「・・・い、犬の様に撫でて…、落ち着かせた…、ま、まぁ、デュエルをしない上での事だったら本当に体力減らないし、あぁ、ダメージは要らないし、良いやり方なんだけどな…??って、あぁ、そうか…、実力付ける上でも良いかもしれないな…、安達、やってみるか??一度だけでも良いからさ、島村もさ」

    「・・・はいはい、キリト君も相手をわざわざ煽る様な言い方は止めようね~~。っっはぁ…、安達とキリト君って意外と何処か相性良さそうに見えるのに、喧嘩ばっかり…」
  38. 38 : : 2024/05/09(木) 14:49:47

    「・・・島村…、私はキリトの事どうとも思って居ないから…、ちょっと、止めてほしいな本当に…」

    「・・・・・・・・・その、何だろうな…、島村…、アハハハ…、や、辞めて置こうぜ…」

    「・・・キリト君、顔色真っ蒼だけど、大丈夫…??安達も手加減しなよ~~、安達は可愛いんだからさ、ね??」

    「・・・し、島村…!!…島村に免じて今回だけは許し上げる・・・。っっけど…、次に島村に対して触れたら…、うん、私は頑張って今素直になってる…!!し、島村に次ぎ変な事したら永遠に突き飛ばす…!!分かった…??」

    「・・・は、はい…、肝に銘じて置きます…。・・・え、っと、それじゃあ、俺はまた元に戻るから、だから…、島村達はこのまままたー」

    「・・・あー、も、もう良いよ…、何だか色々と言い合いしたら少しスッキリしたし、何かもうどうでも良くなっちゃったから…、このままそこに連れて行ってよ…。あ、それともう素直になるって言う点で、レベル上げ手伝ってほしいのと、私はその間に日陰で寝てるから、後はよろしくって事で大丈夫かな??」

    「・・・え、あ、は、は…??」

    「・・・ごめん…、流石にその点は島村に同意は出来ない、かな…。島村、幾らんでもそれは…、キリトが、可哀想だと思う…??」

    「・・・ごめん…、私も流石に自分で言って置いて…、少し、ヤバいかなって思っちゃったよ…、ちなみに場の空気を変え様とか思ってじゃ無くて、これ、素、だからね…??」

    「・・・いや…、島村…、そこは嘘でも…、空気を変えようとしたって、そう言いなよ…」

    「・・・アハハ…、そ、そうだねえ…」

    「・・・は、ハハハハハハハハハ…、ま、まぁ、それでも良いんだけどさ…」

    結局私自身と言う生き物は、以前から全く変わらずしては、今に至り、こんな世界に来てしまっても尚、中身が変わらなければ、全てはそのままに、目の前に居るキリト事、キリト君に置いても、少し慣れれば。

    自分の素をそのままに出せれば、こうも慣れるものなのかと、妙な緊張感やら何やらは途端として消え、特別視して居た何かの感情も今では何処かに消え。

    治まったと言うべきなのが、一番なのか、平然と欠伸をしてしまう自分も自分だとは言えた事だけども、こうして何かの本性を明かした以上は、それまでだろうと。

    面倒ながらも、立ち上がれば、ドアの方へ歩いて良き、その今から頑張るで在ろうリーダーの男の子に対し、キリト君に対し、これは本当にどうかと思うものの、そっと肩に手を置けば、親指を立て、精一杯のドヤ顔と言えた形にして、一笑し告げて居た。

    「・・・キリト君、頑張ろうね!!」

    「・・・いや、島村も頑張りなよ…」

    「・・・せめてものとして…、お前等二人だけでも助け合ってくれよな…、ハハハ…。ま、まぁ、元気になってくれたのなら、いいや…、と言うか、良いか別に…。・・・そ、それじゃあ、行くぞ二人共…。っっあ、で、でもよ、具合悪くなったらやっぱり戻ってくれよな…??ある程度はポーションの方だとか渡して置くからさ…、な??」

    「・・・うん、分かった」

    今まで隠し切って居た、何かの感情を、こうして表に出すだけで、こんなにも楽なのかと言えた程には、私は心底として、ようやく少しは、何かから解放されたと思えるその気楽さに。

    いつも通りに、軽く欠伸をすれば、武器の方をストレージから出せば、気軽として、これの扱い方に、ソードスキルの事と聞き始めれば、その様子を感じ取ってか。

    在る意味として、いつもの島村に戻ったと喜ぶ安達に比べ、その変わり様、そっちが本当の島村本人だと察したからか、自然体だと分かったからこそか、半ば以前の方が良かったなとばかりな態度をされてはその事に対し。

    当然ながらそれが本当に、それこそが私自身だと言えれば、何だよその反応は~と内心思いつつも、でも正直になり過ぎと言うのも、この世界では少し足枷になる事は事実だと言えれば、でもこれぐらいなら普通に許された事だろうと思えれば。

    それが故として、それが果たして許された事かどうかは、私には判断はし辛いものの、オリャオリャと友人感覚にして胸元をレイピアで軽く微笑み笑いながらに突けば、くすぐったいと笑うキリト君が目に入れば、半笑いする安達の姿が後ろに見えれば、何となく、これで良いかと、良いのかどうかも分からないものの、これで良いかと、今だけならば許されるだろうと、その様に思えて居たのだった。
  39. 39 : : 2024/05/09(木) 14:50:44
    「・・・いやぁ…、本当に狩りの穴場みたいな…、効率が良い所見付けたんだねえ…。これなら確かに…、他の敵の心配も無さそうと言うか…、やってる事が非道そのものな気もするけどさあ…、アハハ…」

    「・・・確かにやって居る事はどうかとは思うけど…、こんなに良い狩場ならすぐに見付けられて先取りされそう…。ずっとここに居るのも無理だし…、どうなの、キリト…??」

    「・・・ここは比較的まだ誰も見付けて居ない場所と言うか…、どうやって見付ける気なんだろうなって感じだからさ、多分当分の間か、もしくはマップで偶々見付けない限りは無理だと思うぞ…??それよりも二人は別に何もしてなくても良いぞ、俺が簡単蹴散らす事何て出来るからさ…」

    「・・・うーん…、それも良いは良いんだけどさぁ…、私達も、その…、ねえ、アダチー…、レベルが上がっても実力無かったらねえって感じだからねえ…」

    「・・・うん、それに付いては大変頷けてるところ…。レベルが上がってもプレイヤースキルが全然無いのら、隠したが相手でもすぐに殺されるのが、すぐに予想出来るから…。・・・だから…、大丈夫、もう…」

    「・・・そう、か…、それなら良いんだけどな…。・・・・・・・・・まぁ…、二人がそれで良いのなら、強くなってくれるのなら…、それに越した事は無いけどな…、っっそれと、一つだけ言い忘れて居たんだけど、さ…、二人は強くなる点は良いけど…、俺は…、その…、ボスに挑みに行きたいから…、その時は…、お前等は別々に行動で、二人だけで残ってくれよな…??」

    別にこの世界に来たからと言って、すぐ様早々として、死ぬ気は無いとは言いつつも、目の前に在る現実は現実だと言えた事に、今そうして言い忘れて居た事を告げれば。

    早々として当然の事だが、三人現状その敵達を、モンスター達を穴と言えた中に嵌めては、それを安全な真上から、斬り続け、倒して行くなどと言った卑怯な、何かのバグとも言えた狩り方をして居ては。

    こんなに効率的な、危険性の無いやり方も無いだろうと、在る筈が無いだろうと言えた程では、いつかの修正される、されてしまうその時までずっとやり続けて居た方が良いだろうと思えれば。

    そのままとして、剣に鎌にレイピアと繰り返し行って居れば、今でもう既に一時間は経過として居た訳だが、その二人を背として一旦は、休憩と言えた形にしては。

    首の骨を鳴らすなり、その様に告げたものの、それが一言として、それが現実だと思い返されたとばかりに、何よりその無知無能とも言えた程の、二人をそのままとしては告げた事はあまりにも。

    そのボス戦に行きたいなどと言う言葉は、二人からすればずっしりと頭に何かが直撃したも同然の事で在り、二人としてはそれ以上に頭を何かで殴られたも同然で在れば。

  40. 40 : : 2024/05/09(木) 14:51:45
    この世界に来てからと言うものの、物事を比較的冷静に捉える事が出来て居る安達の方はともかくとして、そのまま無言に実行しつつも、全くやる気を感じられず、唯々モンスターを力無く斬り続け。

    最後にはソードスキルで滅多打ちにしては倒すなどと、一方、この世界に来てからと言うものの、現実世界とは打って変わって打たれ弱くなってしまったとも言える嘗ての他者に対しての。

    現実に対しての希薄で在ったとも言える、島村の方に置いては、もはやレイピアを振り回す振り回さない以前に、え…、と力無く声を漏らせば振り返った程に。

    そしてせっかく、先程の事からの、抜け出したとばかりにも関わらずの、その叩きつけられた現実に対し、ボス戦に挑みに行くなどと正にそれは、生きるか死ぬかの、どちらかの二択を迫られた現実も現実に。

    自ら死にに行くも同然と言えれば、当然の反応で在り、背中越しとは言え、そんな事を告げては、その様な空気にならない事を接しないキリト自身な筈も無く。

    無言にストレージを開き整理として居れば、その感じる背中越しでの視線に若干気まずそうに、でも段々と冷や汗流せば、それこそ力無く足を動かせば、今にでも転倒しそうな足取りにして来た事に対し、眉潜めれば振り返り次第、すぐ様顔の方へと顔を合わせて居た。

    正直に言ってしまえば、最初の一言に、何より、内心としても思えた事として、そんな顔をさせる為の一言では無かったと、無論そんな事を内心思いながらに告げて居れば。

    今の二人に対して、そんな事を思うのは、告げた事は、あまりにも荷が重い宣言で在る事は当然の筈では在るものの、キリト本人からすればそれ等は、分かって居ても。

    分かって居る直面すべきいつかの問題に足した、それこそ最初当初出会った瞬間での、自身の行動等と振り返れば、そう伝えるのは遅くても、後数日以内だとは分かって居た筈だと思えれば。

    何よりもその行動等こそが正にその宣言そのものだと言えれば、その点は自分に対しての言い訳なのかもしれないが、訳だが、その様に、胸中にして思えれば、目線を合わせつつも。

    その不安を隠し切れない表情を向けられては、安達よりもずっと、この目の前に居る島村の方が本当の本当に、この世界に対しての対応性は、適応性は著しく低いのだろうと、別に死ぬと決まった訳じゃ無いにも関わらずの、その隠し切れない不安等と在れば一歩前に近付けば、肩に対し片手と触れ軽く叩いて居た。

  41. 41 : : 2024/05/09(木) 14:53:47
    「・・・シマムー、色々と思う事は在ると思うが…、大丈夫だ、気にすんな…。他にはあまり洩らしてほしくない情報だけど…、俺は過去の事で、第一層のこここそ、それこそ第二層だって普通に潜り抜ける事は出来てるんだ…。クリア出来てるんだ…。だからお前自身がそんな心配する程、いやでもまぁ…、ベータテストの時とはやっぱり多少なりとも違って入ると思うけどさ…、でも、大丈夫だっての…!!っって、やっぱり…、無理か…??」

    「・・・無理とか、無理じゃ無いとか…、そんな以前の問題で…、わ、分かっては居たけどさ…、そうした、最初の時にそんな感じの事は、キリト君伝えてくれたけどさ…!!そ、その、やっぱり…、その時はゲームだったんでしょ…??う、ううん、違う…!!ゲームだったじゃん…!!っっで、でもさ、今はもうゲームじゃ無いんだよ…!!?あんな、皆…、こんな…、目の前に居る様な猪が相手だったとしてもあんな簡単に青い光る…、ポリゴンだとかに変わってさ…!!変わっちゃってさ…!!そ、それなのに…、・・・・・・・・・や、止めようよ、レベルだって全然まだまだ足りてないのにさ…!!ね、ねえ、そうだよね、アダチー」

    「・・・私は正直そこ等辺分からないから・・・。それに、キリトがそうしてクリアしたのなら…、事前の情報だとかも在って…、それで実力も在る訳だし…、レベルだって足りればそれまでだし…、・・・だから、キリトの隙にすればいいけど…、でも…、何が遭るのか分からないのがこの現実だし、このゲームの中だし…。・・・完全にデスゲームに変えられ以上はね…」

    「・・・そ、そうだよ…!!止めようよ!!それにボス戦だって挑もうと思う人だって、今はまだ居ないんじゃないかな…??それこそ、ボス戦の、その部屋とかだってまだ…、見つかってなんかー、って、ぇ…」

    「・・・ボス部屋の事に付いてはまだ確かに見付かっては居ないけど…、でも…、これだけ…、俺達、ベータテストをやって居た奴等は既にその本みたいなものを作り出して、参考書って事で、それを出してるんだよ…。それに…、このゲームに閉じ込められて、絶望し切ってる様な…、やっぱり、シマムー達の様な人達を思っては行動に移して居る人達だって実際には沢山居るんだ…。希望を持っては生きて行こうって、そう言う正義感強い人達だって実際こうして沢山居る訳だしな…。・・・だからシマムー、アダチーも…、それこそこれは最初に言って置くべき事だったけど…、俺とばかりじゃ無くて、他の奴等とも今後は一緒にやって行くって言うのがこのゲーム、オンラインゲームの当然の仕組みだ…。他の奴等はこんな世界に閉じ込められた以上は怖いのは当然だし自然な事だよ…。っっでも…、それで閉じ籠って何も出来ないんじゃ、誰も進まないんじゃ…、俺達は唯最終的にはあの男に殺されるだけだ…。だったら、それで殺されるぐらいなら…、足掻いて、それでクリアしようぜって、そう言う方針なんだよ…。それにシマムーもアダチーも俺以外と関われば、多少なりとも不安は解消されるかもしれないぞ…??敵はあくまでもあの男に、このゲームのモンスターそのものだ…。他人は、確かに危ない奴も居るには居るけど、全員が敵って訳じゃない…。殆どの人達は皆助け合って生きて行って居るんだよ…。だからさ、な…??俺ばかりじゃなくて…、それこそ俺自身だって死ぬ気は無いけどさ…、もしもの時の事を考えたらさ…、他と連絡取り合ってたりするのも良いってものだぞ…??それと、シマムーも、アダチーも知らないと思うけどさ…、情報屋のアルゴって奴が居るんだけど、そいつなら皆平等って言うスタイルを貫いて居る奴だから、それこそそいつは女だ。二人としても歳はかなり近い女だから、奴だから、多分話何か合うと思うからさ、それにそいつはすっげえ優秀な情報屋でよ、すぐに聞きたい情報何かを金を出せば調べてくれるから、だからそいつと仲良くなって置く事も今後大いに役立つ筈だからー、シマムー…??」

  42. 42 : : 2024/05/09(木) 14:54:04
    私自身としては、この世界に来てからと言うものの、この世界に閉じ込められてからと言うものの、こんなにも生きる事は面倒臭い事なのかと、改めて実感させられてしまった程には。

    それだけ多忙な毎日に、休む暇も無い程の膨大な情報の中にして生きて居ては、とことん、このゲーム自体は私を受け入れ居ない、拒み続け、一刻も早く始末をしたい、殺してやりたいと思えて居るのだろうと。

    もはやとして私を殺す為に、この世界に誘き寄せたのではないかと、錯覚に陥ってしまう程には、敵意しかこの世界からは感じられないものの、そんなくだらない世界の中でも。

    唯一の友達と言えた安達に関しては変わらず私の傍に、私の味方に、それこそ、この世界に来てからと言うものの、降り立った最初の瞬間から、お世話をしてくれたキリト君と言う男の子に。

    上も下も左右も何も分からない私に安達と色々と教えてくれては、それだけでも感謝しては居たものの、心底その二人のお陰も在れば、今現状に置いても、生きて居られると言う安心感が在ると言うにも関わらず。

    言ってしまえば、そのキリト君と言う男の子は、こんな世界にも関わらず明るく元気では無いにしても、他の者達と関わり合いになれば、関わり合いを持てば。

    少なからずは良い方向に、今よりかは向かうなどと、それこそ言ってしまえば、死ぬ気は無いにしても、いつかはの可能性を掛けては、お金さえ払えば、相手をしてくれると言う。

    その得体の知れないアルゴと言った謎の人物に付いて、幾ら同い年ぐらいの女の子と言えども、未だ無言に狩りをし続けるその後ろの安達桜に対し、どうしてそんな平然と狩りをし続ける事が出来るのかと。

    若干の苛立ちに似た、私らしくもない、そんな感情を抱けば、息を呑むものの、でもそれ以上に、そんな不謹慎にも程が在る一言を、さり気なく他に任せようとして居るとも言えた様な素振りとも言えた様な。


    上手く言葉では言い表せない、そんなむず痒さ、歯痒い謎の苛立ちが思い浮かべば、本当に私らしくもなくてと言えた程には、両手拳に歯軋りまでもしてしまえば。

    せっかくの治まって居た情緒の方も、どうして、今こんな瞬間に、そんな事をわざわざ告げて来たのかと、どうしてこんなフィールドにして、安全地帯でも無いところで、そんな事を告げて来たのかと。

    私自身としては、今の私にとっては、あまりにも苦だと言う他無い、その強制力にも程が在る、抑圧とも言えた選択に対し、幾らそれが、今後の未来の為の、私や安達の為の選択だったにしてもと。

    そう、今の私にとっては、その選択はあまりにも荷が重過ぎて、人の気持ちを知って置きながらによくそんな事が口を裂けてでも言えたものだと、本当にせっかくの、治まって居た不安等もまたぶり返せば。

  43. 43 : : 2024/05/09(木) 14:54:24
    流石の事にやり過ぎだとは言えども、それでも治まる何かが無く、右手を緩めば、自然とその手を拳から平手に、でも油断して居るその頬へ、私からすれば右手をそのまま頬に、相手からすれば、キリト君からすれば左頬へ思いっ切り直撃とし、ガハァッッ!!?とかなりの音を立てれば、響き渡り倒れた事に。

    そんな事をすれば、当然の事ながらに、背後で無言に、我を忘れた様、狩って居た安達にしても流石に我に返れば、何、今の音…ッッ!!?島村…ッッ!!?と振り返るのは当然の事に。

    そして隣に来ればのこの現状に、目の前の出来事に、何より顔を覗き込み見て来ては、横から見て来た安達は私の顔を見るなり、大丈夫…??と眉潜め見て来た程に、それこそハンカチを取り出そうとしては無い事に、慌てふため居た。

    「・・・い、ってて…、なに、すんだよ!!島村ッッ!!?」

    「・・・分かった…??」

    「・・・え…」

    「・・・分かった…??って、聞いてるの…。こんな私からの平手打ち一発…、幾ら油断して居たからって、私だからって、こんな事されないって、それこそがもう油断じゃん…。良かったね、こんな平手打ち一発で済んでさ…。・・・私や安達の気持ち知ってて…、良くそんな事言えたじゃん…。・・・こんな一撃喰らうぐらいじゃ…、もしも他のヤバい人が居たら…、それで刺されて死んじゃうんじゃない…??」

    「・・・!!」

    「・・・ち、ちょっと…、島村…、落ち着きなって…、幾ら何でもやり過ぎだし、幾ら何でも言い過ぎだし…、き、キリトも…、だ、大丈夫…??ごめん…、島村はもう今、そんな事を聞いて居られる余裕も何も無くてさ…、だからー」

    「・・・安達…、ごめん…、変なところ見せて…。でも、これが現実だよ…??こうした油断が隙として何をされるか分かったものじゃない、信頼を買って、それでこうしたフィールドで刺されたらもうお終い…、終わりなんだよ…??それこそこんな油断からの、死角からの事で…、こんなのでどうやってボス戦何かに挑もうとして居るの…??それに私や安達の事だって…、その情報屋のアルゴだとか言う…、人間かも動物かも分からない様なそんな名前の奴何かに…、それじゃあ何か遭った際には助けてくれるの…??その人情報屋だって事は、その人と関われば私達だって、他の人から情報を買われるって事だよね…??それってつまり、何か私達の事に付いて危害を加えて来る人達が居たら…、もしもそんな人達が居たら…、お金さえ払えば何でも出来るんだよね…??よくそんな人に対して私や安達の事任せようと思ったじゃん…!!」

  44. 44 : : 2024/05/09(木) 14:54:43
    「・・・し、島村…、俺は…」

    「・・・嫌だよ…」

    「・・・!!し、島村…」

    「・・・島村…、やっぱり戻ろう…??疲れてるんだよ本当に…、だからー」

    「・・・死ぬのも嫌だし…、そんな人と何かも関わりたく無いよ…。なんで…??どうして…??私や安達の事が邪魔なの…??こんな面倒臭い事になってるのもまた…、早く誰よりも上の階層に行きたいから…??行ったところでどうなるって言うの…??誰よりも早く辿り着いて…、そこで何が得られるの…??所詮はデスゲームになった上でもこのゲームって言う名目は変わりはし無いから…、自分に自信が在るから…、その上で早く誰よりもクリアしたいの…??・・・・・・・・・何それ…、もしもそれが大前提での上での話だったら…、それだったら…」

    「・・・誰も…、そんな事言ってないだろ…!!?勝手に話進めんじゃねえよ!!勝手にお前の憶測でーッッ!!?・・・し、島村…」

    「・・・嫌だよ…、これから先出会う人達は確かに数多く居るかもしれない…。っっでも…、キリト君みたいに見捨てずに、こんな我儘付き通して、ここまで一緒に居てくれる人が居る保障なんて何処に在るの…!!?私自身、この世界に来てから本当に面倒臭い女になったと思ってる…、自覚してるよ…!!っっでも、怖いの…、恐怖心がどうやっても拭えない…!!それこそ確かにキリト君みたいな人と出会えるかもしれない、今後会えるかもしれない…!!でも、けど…、キリト君みたいな頼りになる同い年ぐらいの人が居るなんて可能性は何処に在るの…!!?同い年だからこそこうして気遣わないで、特にこれと言った何かもしないで居られるけど!!他の人何て…、あれだけ男の人ばかりで、年上の、社会人ばかりの、おっさんおじさんばかりで、そんな中でどうやって頼れと言うの…!!?それこそ、危険じゃん…!!何されるか分からないんだよ!!?キリト君は男の子だからそれで大丈夫じゃん!!っっでも、私や安達は違う…、唯の女子中学生…!!何者でもない、何の知識も持たずにこの世界に入って来てからその日ある日突然にデスゲームの始まりッッ!!君以外に…、キリト君以外にどうやって頼れと言うの…??君以外に信じられる人何て居る訳無いじゃんッッ!!こっちの気持ちも何も知らないで好き勝手に言わないでよ!!好き勝手に進ませないでよ!!っっキリト君を失いたくない…!!安達だって当然失いたくない…ッッ!!そんな失った上で例えクリア何か他の人がしてくれたところで…、あっちに、現実世界に戻ったら…??私は一体どうなるの…??キリト君の方は知らないけど…!!安達のお母さんお父さんの親御さんにはどんな顔で私は会えば良いの…ッッ!!?そんなの恨まれるに決まってるじゃん!!何で私だけが生き残ってて安達だけが死んだんだって!!っっそれに…、否が応でも顔を合わさないと行けないその時の安達の事を考えたら…!!脳を焼き切るって何…!!?どんな風に死ぬのそれ…ッッ!!?考えたくも無い!!聞きたくも無い!!よくもそんな、こんなクソみたいな世界でゲームを目指そうとなんて思うよねッッ!!?どうかしてるよ!!キリト君も安達もどうかしてるッッ!!ッッ!!どっちも、失いたくない、よぉ…ッッ!!」

    私からして見れば、こんなクソみたいな世界だとしても、この今傍に居る二人が居るからこそ、何とかしては、生きて行けて居るだけの世界の他無くて。

    もしもこの二人が居なくなってしまった場合には、それこそ、例え生きて居たとしても、その後クリアされたとしても、その後の相手の親側に合わせる顔など何処にも無いどころか。

    どんな顔を向けられるかどうかも分からず、親友にも等しい者の死に顔など、その後の事など考えた場合には、とても冷静になど居られた筈も無く、この先の途方も無い正に無理ゲーにも等しい。

  45. 45 : : 2024/05/09(木) 14:55:00
    攻略など不可能にも等しい、このゲームと言えたデスゲームに置いて、とことん嫌悪感が振り払えなければ、消えなければ、そんな弱音をこれで、何度目なのか吐き出し。

    我ながら情けない奴だと、内心冷静に思えて居る部分が在りつつも、やっぱり色々なものが溜まって居るからこその、限界もとっくに超えて居るのだろうと。

    その場に力無く、足から崩れ落ちれば、号泣とした事は、大声出し話して居る最中にしても、涙流しながらに、声を荒げれば、何なら鼻水さえも出て居るだろうと言う思いを胸にしては。

    その様に崩れ落ちたものの、今の自分は本当にどうかして居ると、崩れ落ちた一方、自暴自棄とは正に、この事に、足に力を入れれば走り出した事は、本当に自分自身どうかして居る思う。

    「・・・!!?し、島村ッッ!!?安達!!追え!!追ってくれ!!」

    「・・・!!あ、う、うん…!!し、島村!!待ってッッ!!」

    私自身が、自分でどれだけ、この世界と言うものが危険かどうかなど、とっくに把握し認識して居るからこそ、こんな大泣きしては暴れて居る状況にも関わらず。

    そんな危険なフィールドの中にしては、森の中から飛び出しては、右か左かも未だ分かって居ない中にして、飛び出したなどと、本当に愚かな者の他無い訳だが。

    そんな走り出しては、唯々この場が嫌だからと言う理由で、その場から逃れた筈にも関わらず、いいや違う、その場から逃げ出そうとしたにも関わらず。

    途端首根っこか何処かを掴まれては、そのまま一回転とした事に、宙を回った事に、そのまま足止めを喰らえば、背中から叩き付けられ抑え付けられた事に、咄嗟の事とは言え、大きく咳き込めばのたうち回り何とか、止まった呼吸の方を正そうとする。

    でもそれ以上に、一体どうやってそんな先に追い付けた程、先回り出来た程いつの間に早くなったのかと、現実世界での能力など反映される訳も無く。

    あくまでも、ゲームの世界で在る以上は、データが大前提に、多少の格闘等の知識は役立つとは言えども、これは幾ら何でもと、流石の私と言えどもそれぐらいは分かって居る為。

    咳き込みながらに両目開き目をそこへ、その者へ当てれば、一体誰なのと、でもそれに続く様来た安達にキリト君と、でもその反応を見る限りはと、駆け寄ってくる安達にその者に話し掛けて居るキリト君と、虚ろながらに聞いて居た。

    「・・・いやぁ…、何か凄い大声で話すプレイヤーが居たからさ、ちょっとそれで暫く聞いてたら、それでパニックになっちゃって、こっちに来るものだから、あぁ、これは止めた方が良いだろうなって思って、ごめんよ君。手荒な真似しちゃってさ、アハハ」

    「・・・し、島村、大丈夫…??え、えぇ、っと、それで貴方は…」

    「・・・ん、私はー」

    「・・・こいつだよ、こいつがさっき話して居た情報屋のアルゴ…、っっ全く…、間一髪と言うか何と言うか…、俺がここに連れ出したとは言え…、このレベルだと、これで複数何かに囲まれたらマジで死んでたところだからな…。助かったよアルゴ…、って、痛ぁッッ!!?」
  46. 46 : : 2024/05/09(木) 14:55:21

    「・・・一応今回は私が居たからこそ何とかなったが、今この子が行こうとして居た先はこのフィールドの中でも強い敵が滅茶苦茶湧き出て来る場所だったんだ…。私は今その確認の為に来て居たんだが、正にビンゴって感じだったからな…。はぁあああああ…、それにしても随分無茶な事をするね君達…。・・・それで、キリト…、君は随分な事をしてくれるね~~、こんなまだまだ子供の子に対して…、君も同い年の子供とは言えどもだよ…、あんなに泣き叫ばせて…、まだまだこのゲームは始まったばかりだって言うのに…。お姉さん、流石に関心しないかなぁ~??」

    「・・・そ、それは、だな…」

    「・・・この世界は何度も言うけど、一つのミスで全てがミスに繋がる程の、用はゲームで在ってもゲームじゃ無いんだ…。私の元に何度も訪れて居た奴等だって、まさかの全滅だぞ??良いお金の受け渡し人として買って居た程だってのに、これじゃあ私のご飯代、宿代がどっかに消えたってものだよ。その上で更には君達のこの問題とも来たものだ…。全く…、女の子泣かせてまでゲームクリアを目指したいのかい君は??お姉さん流石にそれを本気でって言うならそれ相応に怒るよ??何なら君の情報を売ってやっても良いけどね~~??」

    「・・・は、ハハハハハ…、じ、冗談だろ…??っぐ、っぅ…、わ、分かったよ、アルゴ…、俺が悪かった…、俺が悪かったから、その目を辞めてくれ…、それに…、お前を敵に回すのはあまりにも惜しいと同時にヤバいっての…」

    「・・・二ャハハ!!良い選択だと思うぞ~~??・・・・・・・・・それと、だ…、君達もだいぶ無茶な事するね~~、キリトの奴のせいとは言え、だ…、少しは冷静にこの世界を見渡してみるのも良いと私は思うぞ??お姉さんからの情報は基本タダじゃ無いんだ、そこをタダで教えてくれるなんて喜び様なものだよ??何せこの私が言って居る事、つまりは信頼に足るものなんだから、それだけでも安心ものの筈なんだぞ~~??」

    「・・・え、っと…、こ、この度は…、シマムーが申し訳ない事に、迷惑掛けた事、私が代わりに謝罪と共にお礼を言います…。本当に、内のシマムーがありがとうございました…」

    「・・・うんうん、君は分からないけど、って言うのは嘘だよ…。ごめんね、盗み聞きしてしまった事に付いては流石に言わさせてもらうし、こちらの勝手な行いって事で黙って置くよ。君が安達さん事アダチーに、君が島村さん事シマムーだね??大丈夫、私は見ての通り女、女の子、いいや、女性だよ??でもちょっと残念、君達よりかは少しお姉さんかなぁって感じだね~~」

    「・・・ありがとう、ございました…。・・・・・・・・・でも…、アダチー、と…、キリト君以外に、私は信じる気は無いので…」

  47. 47 : : 2024/05/09(木) 14:55:36
    「・・・うんうん、今はそれで良いと思うし、それが正常だよ。それこそ私は情報屋だからね、君の言う通り何を理由として情報を売るかどうかなんて分かったものじゃないからな。君はそのままで良いと思うよ。正常な危機感さ。それを無くしてしまえばこの先危険だからね本当に。・・・さて、だ…、キリトよ…。これで少しは反省出来たかなぁ??君が急いだところで、他のメンバーが複数集まらなくちゃ結局はゲームクリアは出来ない、第一層だってクリアされないんだから…。あぁまさか、私の事だとかもお金さえ在れば情報売ってくれると思ったのかい??だったらそれは舐め過ぎだね君。情報を売る側の私だってそれなりに立場は危ないんだ。そんな信用出来る人にはそれなりにだけど、信用出来ない奴何かにお金何か積まれたって私は少ししか渡さない、もしくはお断りするよ。こっちだって身の危険ってものが在りまくりだからね~~、分かったかな??」

    「・・・分かった…、分かったから…!!だ、だから、止めてくれ…、本当に悪かったって思ってるから…!!そ、それに、俺だって、念の為に事前に伝えて置こうって、後々になってからじゃ、裏切りみたいになるだろ…??だから今の内だってそう思って伝えただけだし、今後だってずっと二人とは関わって行くさ!!だって、数少ない俺の繋がり在る人達なのに、ゆ、友人だってのにー、って、何だよその顔ッッ!!?」

    「・・・ふふふ、聞いたか二人共、キリトの奴はこう思ってるらしいぞ??何気にするなよ、キリトの奴は君達が思って居る以上に強い奴だからな。それこそこいつ他に嫌な目で見られたく無いからって実力多分、さっきの見てた限り…、まだまだ五割ぐらいしか出してないぞ??だから気にするなってば。それにキリトの奴はそんな簡単に死のうとする程アホじゃないし、こいつが死ぬ時は殆どの奴等が死んだも同然だ。この意味が分かるか??だから気にするなってば。それにこいつの場合、スキルの方で隠密やら何やら、索敵の方で色々と密かに上げてるんだろ…??そんな事をして居る危険回避ばかりに念を入れた奴がそんな簡単に死ぬかってのって問題なんだよ。だから君達二人は普通に安心すると良いさ。それにこいつの場合、言ってしまえばだけどこのゲームの中に置いてのほぼほぼの確実な勢いでのトッププレイヤーと言っても過言じゃ無いーんぐううぅうう!!?」

    「・・・アルゴ…、逆にそれ以上に話すのなら金取るぞ…??」

    「・・・二ャハハハ…、ごめんごめんって…。・・・・・・・・・って、おっ…!!キリト、私のお陰でだいぶ少しは落ち付いたみたいだぞ??」

    「・・・その…、シマムーも、アダチーも、ごめん…、悪い…!!二人の事全然考えずに、急にあんな事言っちまって…。二人の戦ってるところ見ちまったら…、何となく、その、大丈夫かな、今ならって思っちまって…、だから、そのー」

    「・・・ううん…、私も焦り過ぎた…、私の方こそごめん、ね…。・・・・・・・・・でも…、出来る限りはもう、私達を不安にさせる様な事は言わないでほしい…。後は当分の間は…、・・・傍に居てほしい…。それだけ…、かな…」

    「・・・うん、私も島村ー、シマムーの言う事に賛成…。あまりにも、二人だと心細いし…、情報も何も無いから…、キリトが居ないと生きて行けない状態だから…、・・・だから、私からもお願い、します…!!と言うか、お願い…!!私はともかくだけど、シマムーの為に、当分の間は居てほしいの…!!・・・私は…、居ても居なくても良いけど…、いや…、何なら居なくて良いけど…」

    「・・・ほうほう、キリトは邪魔だと…、らしいが…、どうするよ邪魔者君は??」

    「・・・最後のアダチーの言った事で全部台無しだっての…。・・・はぁ…、でも…、あぁ…、分かったよ…、当分、と言うか…、その感じからすると結構厳しいからな…、二人の事は俺が育てると同時に…、・・・うん、いや、これは後でで良いだろう…。分かった、ゆっくり行くよ俺自身も…。っっでも、攻略の方に付いては…、正直俺は付きたい、それが第一かな…、そこは幾ら何でも変わらないと言うか…、何だろうな…、攻略したいからって言う訳じゃ無くて…、何だか置いて行かれる感じが嫌なんだよな俺はきっと…。だからー」

    「・・・それじゃあ、そこを私が止めるって言ったら…、どうするの…??」

    「・・・!!シマムーがか…??」

  48. 48 : : 2024/05/09(木) 14:55:53
    「・・・うん…、そんな危険なところに私は行かせたくない…。アダチーはこう言ってるけど…、私はそれだけじゃない…。私自身の我儘だけど…、こんなに助けられて、それではい、ボス戦行きました、でも、戻って来ませんでした…、でも倒せましたとか…、後は、全滅しましただとか、何の意味も無く命が散ったなんて…、そんなの本当に納得出来ないし、何より許さないから…ッッ」

    「・・・いや…、だったら俺はどうすれば良いんだよ…、って、お、おい…」

    「・・・だから…、でも、そんなの私の我儘だって分かってるから…、だから…、そのボスを倒せるぐらいの、余裕で倒せるぐらいのレベルは上げてほしいし、何よりも…、私とアダチーと…、ううん、私と安達と守りながらに戦えるぐらいには、傍で守れるぐらいに、それで倒してほしい…」

    「・・・は、はぁ!!?それってまさかお前…!!?」

    「・・・し、島村…、何を言って居るの…??」

    「・・・っっ安心、させてよ…ッッ!!キリト君が死ぬのが、消えるのが嫌なのッッ!!私がこの世界に来て最初の希望の光となった様な人が死ぬのがいやなのッッ!!誰かが、知り合いが死ぬのが怖いの…ッッ!!もしもその約束が守れないって言うのなら、全身縛り付けて、縛り上げてでも行かせないから!!命無駄に粗末にする様な奴何かこうなんだからッッ!!」

    「・・・っへ、ッッガ、あぁああああああああああああああああああああああああッッ!!?」

    「・・・うっわぁ…、この子弱い事思ったけどすっごい強い子かもね~~??ゲームの中なのに凄い痛そう…、しかも今の音何…??脛かぁ~~…」

    「・・・し、島村…」

    「・・・私と安達を安心させた上で目の前で倒してくれるなら良いよ…。でも、それが約束出来ないなら論外…、過労で倒れ様が疲労でぐったりして倒れ様がそんな事は知った事じゃないから…。私と安達に関わった以上はこれは絶対的約束…。それが守れないなら絶対禁止…。アルゴさんに頼んで四六時中、何処に居ても監視させてもらうから…、自分勝手な事ばかりして…、私の気持ちも何も考えずに…、安達だってこんな事言ってるけど、実際に死んだら絶対に大泣きするし立ち直れなくなるからね…??そうしたら本当に絶対に許さないから…!!何なら…、キリト君のご両親に会いに行って、私と安達の事誑かして二股した上で死んで逝ったって大恥掻かせてやるからね…!!?分かった!!?聞いてるの!!?」

    「・・・じ、地獄、だ…、こいつ…、俺の、地獄そのものだ…ッッ!!?」

    「・・・うーん…、とんでもない女の子だったね~~。あぁ、そうだ、ねえ君達二人共さ、私とフレンド登録しようよ。お金さえ在れば助け出したりとかも出来るからさ、ね??ふふふ!!」

    「・・・良いですねそれ…、ほら、アダチーも…。絶対、約束だからね…??キリト君…」

  49. 49 : : 2024/05/09(木) 14:56:00
    「・・・き、キリト…、や、約束だからね…??あ、でも、勘違いしないでね…??島村も私も唯単に後味悪いままに生きて行きたく無いから、それの抑止として、そう言ってるだけだから…、勘違いは、気持ち悪いから、ね…??」

    「・・・最低だ、こいつ等…ッッ!!」

    「・・・何か言ったかな??」

    「・・・な、何も言ってません…」

    私のやったこの行いは、絶対に許されるべきではない行為に、ましてや、命の恩人に対する仕返しでも何でもない訳だけど、でもそれでも知人、友人が目の前で消えて居なくなるなんて。

    そんなに残酷な事在って良い訳が無いから、こんな私は本当に私自身なのかと、以前から打って変わってと言えては、とことん別人並みだけど、でもそれでも。

    不安な事には変わりは無いから、自分でも言って居て異常だとは思うけど、でもそれでも怖いから、不安だから、失いたくないから、勿論、無論私達も、私も頑張るつもりでは居るんだけど、それでも怖いから、だから無理やりにでも約束させてもらった。

    こうした選択を取らざるを得なくなったのも、全部は本当にこの者のせいな他なくて、そっちが私達と関わって来たからこそ、こんなにも嫌な思いを、でも胸元が締め付けられる様な思いが在る事も。

    それ等全て含めて、お前自身が関わって来なければさえと、でもそれ以上に、そんな感情を抱かせて来たこいつが本当に許せなくて、でも最もそんな事よりも友人で在る安達を失いたく無くて。

    また、キリト君に置いても、やっぱり失いたくない、そんな感情ばかりが在って、あぁ、私っていつの間にこんなにも他人を求める様になったのだろうかと、こんな身勝手で我儘な、以前までの自分だったら確実に突き放して居たぐらいの、もしくは考えない様にして居たぐらいの面倒臭い女で在り、流石に内心ドン引き気味だけど。

    でもそれでも失ってからじゃ遅いから、強気にでもと、指切りを無理やりにでもさせた後に、もしも約束破ったら確実に、それこそ逆に助け出した後、この世界で地獄を見るから覚悟してね??と私ながら怖い女だと、地獄の底まで追い掛けてやると。

    どんだけ重たい女だと言えた事だけど、でもそれだけ言わないと本当に失ってしまう気がしたから、念には念をと、胸倉掴み微笑みながらに告げてやれば、他者からして見れば。

    それこそ言われて居る本人からすれば、余程怖いのだろうと、キリト君は蒼褪めながらに、必死に頷いて居たのは言うまでも無く、隣に居る安達に関しては、滅茶苦茶蒼褪めて居たけど。

    それにアルゴさんと言う人に置いても、これは少しなぁ…、と眉潜め憐れみの目を向けられて居たけど、それよりも目の前の者を失うよりかは、友人を失うよりかは、そんな他人の目線何か、そんな事はもうどうでも良かった。

  50. 50 : : 2024/05/09(木) 14:56:39
    「・・・あぁ~…、疲れたぁ…」

    今この場にして、正直に言ってしまえば、私と言う女は、色々とがさつな人間で在り、尚且つ言ってしまえば、こんなにも適当人間で在り、色々と手を付けつつも、すぐに止めてしまう人間も早々居ないだろうと。

    そんな自己紹介が始まってしまうぐらいには、たった今にしては、激安宿の方に再びお金を払い足を付けば、ベッドに寝転がれば、そんな事を口に出して溜息と吐いて居る。

    つい先程までの、自分を思い返せば、脳裏にして、自身が告げた様々な事を思い返すなり、つい反射的に、羞恥心と共に、何であんなことをやってしまったのか、言ってしまったのかと。

    本当についさっきまでに在った出来事等と言えた問題等に付いて、ふと我に返り思い出すだけでも、顔が熱くなると共に、自分らしくも無い事を告げてしまった事に、罪悪感と共に我を忘れ、あんな別人にも等しい自分自身に。

    慌て我に戻れば、案外そんな程と言えた程までには、思っても居ない事を、その時の感情に、身を任せては言ってしまって居る事に、言ってしまって居たと言うのが第一なのだろうが。

    そんな疲労感と共に、ふと我に戻れば、そんな後悔がやって来るなどと、当然の結果とも言えた事だが、この先の気まずさ、重さと加えては、とことん面倒だと言え目を瞑る。

    あれから、大体二時間弱ぐらいの、時間を費やしては、とことん狩りと言えた狩りに、全神経を費やしては、レベル上げに、更には、剣の腕を上げる為、稀に飽きれば。

    他の武器を使い倒してと、剣の、武器の熟練度を上げるのもまた良い事だと教えられた為、そうすれば色々な、レベル上げとはまた別の、攻撃力の増加等に。

    敵の攻撃を躱す点での身の熟しの点等と、何よりクリティカルヒット率が上がるなどと言った、与えられるダメージ等に置いてもミスがだいぶ減るなどと、それじゃあやらない事に越した事は無いねと。

    無論そんな大胆なる、目標を掲げさせては、鞭を打ってしまった事も在れば、サボろうとすれば後ろから叩くなりと、勿論本気で叩く訳じゃ無くて、背後に立てばそっと声を掛けるなりと。

    そんな鬼の様な指導なんて私に出来る訳も無いから、今頃はきっとサボってるだろうなと思いながらも、但し安達が居る為に、その点は大丈夫だろうと思えて居たのだった。

    「・・・はぁ~ぁ…、我ながら一体何をして居るのだろう…、あぁ~~!!恥ずかしい恥ずかしい!!安達はともかくとして、何がキリト君に向かって…、消えて欲しくない、死なないで欲しい、一緒に生きてほしいだ…!!っっあんなの…!!あぁああああああああああああああああああああああああああああ!!私らしくもない事をあんな平然と次々ペラペラと!!あぁ!!っもぅ!!」

    そう、あんな事を堂々と告げてしまったと言えた程には、あんな事を、そんな事を告げてしまえば、当然の事だが、当然他の点での事でちゃんと伝わって居るとは言えども。

    そんな事を他に何も知らない者とはまた別として、茶化す様な者でも居れば、その場ではともかくとして、この場にでも二人切りで居れば、ニヤニヤと茶化される程には。

    あんなものは言ってしまえば告白も同然だと、とことん完全なる黒歴史の一ページ分ぐらいは、安易に埋められる程には、思い出すだけでも発狂しそうになるのは当然だ。

    こんな所をもしも、向こうの世界に居る母親達にでも見られて居た場合には、一体どうすれば良いのか、もはやこんな失態をさせる様、仕向けたとも言えるあのキリトと言う男の子に関しては。

    平手打ちどころか、頭でも踏んで、無理やりでも土下座させ、生還した際には、あっちの世界にでも戻れば、直接顔を出せば、ご両親に対し色々と言ってやろうと思える程には、本当に手遅れな黒歴史の他無く、ベッドの上にして暴れ枕を叩きまくる。

    「・・・最悪だ…、何でこんな恥ずかしい思いを私がしなくちゃ行けないのか…。・・・キリト君の奴め~…、あの野郎~…、くぅうううううううううううううううううううううううう!!私も私だっての…!!あぁああああああああああああああああ!!日頃はあんなにも…、あんなに他人なんてものに興味も何も無いくせに~~!!っっ何でこんな事…、あんな事言っちゃったかなぁ…。っっ本当…、私ってば…、この世界に来てから…、色々と変わり過ぎだってばー」
  51. 51 : : 2024/05/09(木) 14:56:55

    「・・・あのぉ~~…、シマムーさん…??大丈夫か~~…??さっきの事で心配になって見に来たんだけどさ~~…??凄い何か暴れてる音がしたから、やっぱり大丈夫じゃ無いよなって思って急いで中に入って来たんだけど…」

    「・・・いつから、居たの…」

    「・・・い、いやぁ…、あの後…、シマムーさんがあの場離れて、疲れたって言って…、それでこっちに行ったからと言うか…、ま、まぁ、心配だからアダチーはアルゴに任せて、俺も追って来たんだよな、アハハハ…。そ、そしたら、宿の方に来たからさ…、あぁ、何だ…、これなら大丈夫かって安心したんだけどさ…、ほら、さっきあんなに暴れてたからさ…、まさか、失踪しないよなって思って、それで急いで追ってさ…。ま、まぁ、取り越し苦労で終わって良かったよって、事でだ…、俺はまた狩りに戻って、それでシマムー達の事守れるぐらいには、色々と無茶すると思うけどさ…、ハハハ…、まぁ、うん…、って、と言う事だからー、アグゥ!!?し、シマムーッッ!!?し、島村、さん…!!?」

    「・・・ねえ…、あくまでもさぁ…、一緒の宿に、部屋に泊って居るからと言ってさ…、私達あくまでも異性の存在だって事、忘れて無いよねえ…??キリトのくせにさ~…」

    「・・・ちょ…、し、島村さん…??わ、悪かったって!!俺が無神経な事ぐらい分かってるだろ!!?って、あ、はいはい!!俺が悪かったって!!っで、でも、あんな事が遭ったばかりで心配になるのも当然だろう!!?ガハッッ!!?」

    「・・・はぁぁあああああああ…、っもぅ!!さっさと狩りに戻るよ!!ほら、行こう!!安達とアルゴさんだけじゃ幾ら何でも心配だからさ!!それにアルゴさんの気分次第でこっち何て幾ら本当はお金何か取られるか分からない、そんな条件の元で一緒に手伝ってもらって居るんだからさ!!あくまでも私達の事が心配だからって言う艇なんだから!!っもぅ…!!本当は私、こんな性格でも無いからね!!?普通だったら学校行って帰って来て普通に眠ったりだとか、後は…、学校行くのも面倒臭いからサボったりして居る様な…、先生達から何て不良女だとか、安達も含めてだけど…、そう見られてるんだからね!!?」

    「・・・お、お前等ってそんな不良だったのか…、いや、不良と言うよりも…、唯のサボり魔だとかそんな感じなんじゃー」

    「・・・キリト君の言い訳とか正直どうでも良いからさぁ…、早く安達達のところに向かう…、違うかな??」

    「・・・ハハハ…、こんな世界に来た以上は本当休憩の暇も無いからなぁ…、って、ど、どうした…??」

    「・・・はぁ…、あっちの世界に戻ったらどうしてやろうかなぁって、そう思っただけ…」

    「・・・や、止めてくれ…、俺の心身が持たん…、まだこんな…、一層だってのに…」

    まだまだ、こんなこっちの世界に来てからと言うものの、たかが三日しか経過して居ないにも関わらず、こんな思いをしなければならないのは、明らかに二日間ぐらいは眠ってしまったとしても、罰は当たらないだろうと言えた程の働き具合で在り。

    たったの三日だけにして、こんな涙流し、大胆にも思いをぶつけた何て、本当に私はこの世界に心身振り回され過ぎだろうと、その者を失いたくないと、心底思って居るからこそ出た言葉か、そうじゃ無いかは。

    私自身が一番良く知って居る事で在り、恐怖心故、その者が消えれば、死ねば、この先に置いて、ゲームがクリアされ無いからだろうと、本当の意味での本心と言うのは。

    私自身は本当の本当にどう思えて居るのかと、未だ元気と言える体を起こせば面倒ながらも一々五月蠅い為に、キリト君をそのまま突き飛ばすか如く押せば、再びその場所まで戻った。

    そしてこんな事が遭ってはと、言えた程には、三日間の間にして、これだけの事が一気に起きたと言う事も在れば、いよいよ少しは落ち付いて来ただろうと言えた程には。

    意外な事にも、そんな、その後としても、不安に駆られては何か、問題行動を起こしてしまうのではないかと思えて居たものの、いつもその不安を増させるのはキリト君自身故に。

    面倒な事はなるべくしないでほしいと、トラブルに巻き込まれないで欲しいと思いながらに過ごして居た訳だが、それ以降として、大体の目標と言えた目安は決定されたが為か。

  52. 52 : : 2024/05/09(木) 14:57:10
    それ等の問題は途端に消えた様、その後無事合流とした安達達と共に狩りを続けては、依頼の方を熟して行けば、段々と自信が付いて行けば、大体のモンスター達に置いては戦闘の、戦いのやり方が分かって行けば。

    また何よりは、良い剣筋が在ると告げられて居た安達に関しては見事な事に、一気に急成長を遂げれば、私自身でさえ魅了される程の戦闘力とも言えた事に、何より武器の、鎌の扱い方が大変綺麗だと言えた程にはキリト君並みに、横並びになれるぐらいには、見事な成長を遂げて行った。

    あの一瞬の黒歴史となってしまった事に関しては、唯の一時的な不慣れ故での、パニックだったと分かれば、一安心に、ようやく私の通常通りの、日常が来たと思えては。

    不思議とその後、本当にあらゆる全ての事が落ち付いて行き、三人での狩りが続けば、でもパーティーを組んで居る以上はレベルアップは遅いと言え、時々は共に居ながらも、パーティーを外した上にしては。

    あまり遠くに行かない事を前提として進んで居た為、そこそことして更に、数日経過としては、一気にレベルは上がり、多少無茶しつつも、私の要望通りとして。

    私が満足するぐらいには、二人共、特にキリト君自身レベル上がってくれた為、これぐらいなら問題無いだろうと、やっぱりそれでもあれ以降は不安は。

    その点は消えないどころか、別にその不安等は、消す必要も無いのでは無いかと思えては、見事必要通りのレベルに育ってくれたからこそ、更にその上とも言えた程まで成長した為、当然感謝として居たのだった。

    多少は文句を言い過ぎた、やり過ぎたかなと思う程には我儘を通しては無茶させた事から、その点に置いては後から謝った訳だけど、今後はどうせそのレベル上げをするから、その先を急いだだけだと言われては納得する他無くて、その点の気遣いも含めちゃんと認めお礼として居た。

    「・・・ねえ…、島村…」

    「・・・んー、どうしたの~??安達~~??」

    「・・・いや、さ…、・・・・・・・・・もしかしてだけど、さ…、あそこの、あの、フード付きの人…、誘う気なのかな…」

    「・・・さぁ…、そこ等辺はキリト君に任せるものだし…、私には何とも…、だけど…、まぁ、安達が何かしら思う事が在るのなら事前に言って置いた方が良いんじゃない…??・・・何せこの先はもう…、明日、何だからさ…、ボス戦…、ね・・・??」

    「・・・島村…、一応言って置くけど…、無理してる様なら、勿論私も島村に付いて行くから、止めるから…、それにキリトの方に付いても…、私の方から…、無理やりにでも連れてそっちに行くから…、どうする…??」

    「・・・うーん…、出来たらそうしたいけどね~~…、でも、結局キリト君は私との約束、と言うか…、言い付け守って、それこそ予想して居たよりもまさかの五レべまで上げちゃったなんて…、もう、止める理由にならないでしょ…??それに今回でのボス戦が良い経験に…、今後の自信に繋がっていくなら尚更良しと言えた事だし…、まぁ、ここまで来たらそれこそ結局引き返せないし…、なるようになるでしょ…??ふぁ~ぁ…」

    「・・・島村がそれで良いのなら良いけど…、・・・・・・・・・でも…、島村をもしも悲しませる様な事に、そんな結末になるぐらいだったら…、本当にその場でキリトは二股をして居たと、暴露を…」

    「・・・いや、暴露って…、そんな事実はそもそも無いし、誰とも付き合ってすらも居ないし…、意味が分からないし…。っっそれにしても…、明日かぁ…。緊張するね~、結局何をしてても…、不安は残ったままだし…、ね…」

    遠目から、その場所を見て居たとしても、明らかだと分かる程までには、その赤いフードを被った人は、誰かからとは別として、誰からも、その素顔を見られたく無いのだろうと言えた、そんな様子しか感じられなくて。

    何より更には、その手を見れば分かる事として、明らかに華奢で綺麗な手から女の人、それこそ手からしては、女の子と言えた年齢で在る事に間違い無ければ、また女の子かと思わず苦笑いと言うか、半笑いと顔には出さず、内心だけどしてしまう。

    「・・・島村…、無理しないでね…??」

    「・・・分かってるってば…、それに私の事は安達が何より一番に知ってるでしょ??こんなサボり魔がそんな前線行くと思う??私は何なら魔法が使えたらそれでこっそり援護射撃したいぐらいだよ。って、こんな知識が在る私に少しは驚けってば」

    「・・・いやぁ…、もう、そんな反応出来ないぐらいまでには私も…、その…、不安だから、ね…」
  53. 53 : : 2024/05/09(木) 14:57:17

    「・・・そりゃそうだ…、・・・・・・・・・はぁ~ぁ…、こんな世界、とっとと飽きられて、私達をあっちの世界に返してほしいものだよね~~。凄い変態的趣味と言うか何と言うか…、ゲームの世界に閉じ込めて何がしたいのか…、一体何が目的なのやら…。・・・そして同時に…、キリト君の方は…、また、あんな子を…、女の子を連れ回そうとして居てと…」

    「・・・うん…、やっぱり気付いた…??あの子、女の子だよね、しかも多分あの感じからすると私達と同い年ぐらいの…」

    「・・・うん、そりゃ気付かない方がおかしいよ。私達と言ったこんな可愛くて美人で凄い良い子達が居るって言うのに、それに飽き足らずにあのキリト君は更にまた女の子を追加しようとして居るからね~。フフン、私も今では観察眼がモンスターのお陰でだいぶ養われたからね。何ならフード付きでも顔が分かるぐらいと来たわ…!!」

    「・・・え、み、見えたの??」

    「・・・そんな訳無いでしょうが…、安達さん、真に受けすぎ…」

    「・・・あ、アハハ…、だ、だよね…、あ、でも、さっきだけど、チラッとだけは見えたよ…??」

    「・・・え、マジ??どんな感じだった??」

    「・・・一言で言えば…、すっごい…、こう…」

    「・・・う、うん??」

    「・・・いやもう…、あれは、凄いよ本当に…、ふぃ~、わかりまひたぁ~…、す、凄い美人な人だったよ…。あんなに容姿整った人初めて見たもだけど…、何であんな美人な人がこんな所に居るんだろうなって…、この世界に、こんなゲームをやってるのも珍しいけどさ…」

    「・・・・・・・・・へぇ…、美人で可愛い人なんだ…。でも、あれじゃない??最初の手鏡の時に既に私達って顔、現実のものとリンクしてそれで反映されたんだから…、私達、同い年ぐらいの女の子同士何だから友達ぐらいにはなれるんじゃないのかな…??」

    「・・・し、島村の口から友達…」

    「・・・何その反応…??ふふふ」

    「・・・い、いや、だって…、・・・・・・・・・・ハッッ!!?ま、まさか…、し、島村…、あ、あの女の人に…、だ、ダメ!!私だけだあぁああああああああああああああああああああ!!い、嫌だぁ!!」

    「・・・安達さん、急に大声出して私に抱き着くの止めてもらえないかなぁ、なんて…、現実世界でも全然やってだけどさぁ、偶にさぁ…。・・・・・・・・・それにしても…、女の人の綺麗な可愛い人かぁ…」

    こんな、数日以上と既に経過した今だからこそ、分かる事としてだけど、この目の前に居る、少し離れたところにしては居るキリト君に関しては言ってしまえば。

    その数日の間にして分かった事として、本人としては、他者と関わるのは苦手だと告げて置きながら、その顔はどちらかと言えば広く、人間関係に置いても浅くても広くと。

    それも、言ってしまえばとして、異性関係での者達が、名前は知らずとも意外と多ければ、何よりもその顔が良いからこそだろうと、私自身でも驚きだが。

    その中性的な顔立ちだからこそ、華奢な体だからこそ話し掛け易い雰囲気に、更には言ってしまえば強いからこそ、頼りになるとも言えれば尚更だろうと、今更ながらに思い返せば半笑いとしてしまう。

    「・・・島村…??」

    「・・・安達…、キリト君ってさ…、まさかだけどさ…、女、だったりしないよね…??」

    「・・・え…、い、いや、それは無いでしょ…??だってこの前…、間違えて膝枕してもらった時にー、あ、あぁ!!い、いや、何でも無いから!!何でも無いから!!」

    「・・・あぁ、なるほど…、うわぁ、安達~~、ちょっと聞いて来るね~~??」

    「・・・っへ、え、あ、ちょ…!!?し、島村~~!!?止めてえええええええええええええええええええええッッ!!?」

    しかしそんな事を思い返したところで、所詮は私達には、私にはどうでも良い事として、あれ以降として、本当に不安は減れば、正常ぐらいの不安の数ともなれば。

    こうしたボス戦前に緊張としては、それ以外の事は、全くと言って良い程、激変し消えたからこその、今ともなれば、だからこそなのかもだが、そんな私達以外の。

    私以外と話して居ようが、話して居なかろうが、何処に行こうとも、本当にどうでも良くて、あぁ、これが私だなぁと、少し忘れ気味だった自分を思い返しては。

    本当にどうでも良いと思えて居た事に違いは無く、そんないつも通りの揶揄いを行えば、いざそんな二人話し合って居る中へと足を踏み入れては、その事に付いて聞いて居たのだったが、背後からの涙目の安達ともなれば。

    慌て止めに来ては、嘘だよと言ったのは、本当に毎日の事で在り、ついやってしまう行為で在れば、そのもう隣からは、またお前等は…、と呆れられて居たのは言うまでもなかったと言えて居た。

  54. 54 : : 2024/05/09(木) 14:57:53
    「・・・え、っと、それじゃあ…、何か急に一気に…、あれから結構時間の方在ったのに…、もうボスの扉の前と言うか…、ボス部屋前に居る訳だけど、アダチーは…、うん、聞くまでも無いって感じかな…??アハハ…」

    「・・・き、緊張し過ぎて…、ゲロ、吐きそう…。吐くなんてシステムは無いと思うけど…」

    「・・・アハハ…、だろうねえ…。・・・・・・・・・そして、キリト君の方は…」

    「・・・俺は一応はそれなりには知ってるって感じだから…、っっでも…、油断は大敵って感じだからな…、気を付けろよ二人共…??レベルの方は相当に上げて…、それに昨日の話し合いで分かってると思うが…、今回のボスの名前はイルファング・ザ・コボルトロードって言う名前の…、何だろうな…、見て見れば分かると思うが…、使用する武器の方はー」

    「・・・確かだけど…、斧とバックラーだったよね…??それに…、その上で後半に、タルワールに武器を持ち替えて…」

    「・・・あぁ、流石アダチーだな。そう言う事だ、後は二人共…、それにあんたも…、事前に伝えられて居たソードスキルの方、ちゃんと学習して来たよな??」

    「・・・それはもう当然…、絶対、勝つんだから…!!」

    「・・・あんたに関しては事前にちゃんとパーティーを組んだ上での、スイッチ等ちゃんと説明出来たからな…。それにこの場の奴等は殆ど知らないだけで、俺達のレベルはもうとっくにあいつ等を倒せるぐらいの余裕在るレベルでは在るから…。っっでも、所詮俺達には体力削られたら、その数字が消えたらもう終わりだって言う数字命の元に存在している事だけは忘れないでくれ…。現実世界ではこんな程度の傷に??って思うかもしれないけど、思考放棄だけはしないでくれよお前等」

    「・・・ふふ、大丈夫、そこ等辺はもうちゃんと自覚在るし、だいぶ戦い慣れたからね。この前まで泣き叫んでパニックになって居た私とはもう違うんだから。ヒョヒョイっと片付けちゃうよ!!フフン」

    「・・・シマムーはそうやって余裕で居てくれていた方がこちらとしては心身共に良いから、そのままで居てくれると私は助かるよ…。・・・・・・・・・キリト…、私はともかく、いざと言う時にはちゃんとシマムーの事、守ってね…??」

    「・・・あぁ、ちゃんと事前に伝えられて居た通りに戦うし守るさ。っっとは言ってもだ、今回のボスの取り巻きの連中に付いては、そこ等辺はちゃんと相手してくれよ??そこ等辺までの面倒は見切れないからな」

    「・・・あ、そっか、取り巻き、子分が居るって話だっけ…。シマムー、大丈夫、私がちゃんと守るから…!!」

    「・・・うん、大丈夫…!!ちゃんとそこ等辺は覚悟持って来たし、それこそフィールドのモンスター何かと結局は戦う上では、同じだからね…!!フィールドで命散らしたって、ボス部屋で、ボスや取り巻きに殺されたって…、散る命はたった一つだから…!!うん、大丈夫、大丈夫…!!」

    「・・・・・・・・・今更だけど…、貴方達…、よくそんな気持ちのままにこんな所に来たわね…??悪いけど、キリト君の方はともかくとして…、私は…、貴方達を守る事何て出来る程の余裕は無いから…、それに貴方達の方がレベル全然上みたいだし…、それ相応に戦って来たんだから、実力だって在るんでしょ…??だったら怖気づく必要なんて無いから…、実力も大事だけど、このゲームって結局は数字で蹴りが付く様なものでしょ…??だから、大丈夫よ貴方達全員は…。他は知らないけど…」

    「・・・ハハハ…、確かにそう言われて見ればそうなんだけどな…。・・・・・・・・・まぁ、今回のこの場を仕切ったディアベルが全ての指示役だ、あいつの言う事をよく聞いた上で動いてくれ。単独での行動は危険もだが、他の迷惑にもなるからな…」

    「・・・うん、分かった…!!」

    「・・・シマムー、回復薬に、それに転移結晶は…、あー…」

    「・・・転移結晶なんてそんな高価なもの…。キリト君…、本当に大丈夫なの…??この人達…」

    「・・・だ、大丈夫だ、注意深いだけだ、こいつ等は…。って、こんな時まで何してんだよお前等…、どうせ動くんだからそんな身だしなみなんて整えたって意味が無いだろうがよ…!!」

    「・・・えぇ…??身だしなみ大事だよ~~…??ねえ、アダチー」
  55. 55 : : 2024/05/09(木) 14:58:12

    「・・・うん…、男の子のキリトには分からない事だよ…。それこそキリトだって…、今回の事はやる気も繋がって来るからって、装備の方、少し下に下がってでもって、強化した上でのその服着て来たのに…」

    「・・・あ、あのなあ…、こっちの服の方は色々と他に追加としての効果が在ってだなぁ…!!」

    「・・・うわぁ…、そう言う言い訳良いからさ~、キリト君~…」

    「・・・っぐ、っぅ、こ、っの…!!」

    「・・・貴方達って…、本当にここに何をしに来たの…??」

    今回に関しては、あくまでもパーティー四人組とした上での、組み合わせでは、恐らくは二人二人と言った形で進めて行き、つまりは二組ずつ組み合えば、進めて行くと言った形で在れば。

    こんな呑気にも、ボス部屋前にしては、話して居られるのも、全ては事前としての、余裕在る準備が在ったからこそだと言えた事では在るものの、その道中にして、様々な横槍が在れば、大変では在ったと言えた事だがと言うのも、その内の一人と思わしき者が来れば耳打ちとして来ていた。

    「・・・ハハ、あんたも調子に乗れるのは、そんな調子に乗れるのはここまでや…。あんたが狙っているラストアタックボーナス…、それ等はワイ等のもんやからな…??」

    「・・・何の話をして居るのか分からないな…」

    「・・・ハッッ、まぁそんな事はワイ等が止めを刺してしまえばそれまでのもんや。邪魔するんやないで…??」

    こんな世界に来てからと言うものの、それでも人間関係と言うものが当然の様に絡み合って居れば、そんなものが無ければ、今頃はもっと早くに、ここに到達出来て居たで在ろうと思いながらも。

    何よりは、プレイヤー同士でのキルと言ったバカバカしい話さえも無かった筈にも関わらずこの有様で在れば、つまりは報酬の取り合いで在れば。

    心底人間と言うものは醜い生き物な一方、そうした者が現れるのも必然的とでも言うべきなのか、そんなおっさんが行うとは思えないプレイヤーからの嫌味が、キバオウと言う者からの嫌がらせにも似た耳打ちが在れば。

    それと共に、その率いる者達からの罵声と在れば最後に、リーダーで在るディアベルの横に、まるでへこへこする悪ガキ共の様並べばと、一緒に頑張ってクリアしようぜ!!などと、どの口が言うんだと半目に見れば若干睨んで居た。

    「・・・何、今のあれ…??」

    「・・・気にしないでくれ…、と言うのは既に遅い気もするけど…、アルゴからの以前の伝えられて居たのは絶対あいつ等だな…、って、おぃ…」

    「・・・あぁ言う大人にだけはなりたく無いよねえ…、ねえアダチー」

    「・・・うん…、客観的に見ると…、その、こう…、何て言えば良いんだろう…、キリトに対しての僻みは僻みでも…、私達が、若い女の子が…、二人に一人って居るのが…、それが鬱陶しいみたいな…、そしてそれに群がる今回のと同じ取り巻き見たいな…、雑魚…??」

    「・・・アハハ…、アダチー、怖いからあまりそう言う事言わないでね~…。あぁ言う人達程殺人してそうだからさ…」

    「・・・殺人じゃ無くて…、せめてものとしてプレイヤーキルって言ってくれ…。って、じゃ無くてだ…、それも喧嘩腰だから止めろってのー」

  56. 56 : : 2024/05/09(木) 14:58:27
    あまりとてもじゃ無いが、冗談では済まされない様な事を平然と次々と言われては、それをもしも聞かれて居た場合はどうするのかと思えたものの、少しの何かの視線が感じられては、慌て見ればの、ほぼ同時に、それは、その視線は視線でも、リーダーからの克で在れば皆息を呑み見た。

    「・・・ここに集まってくれた皆に、改めて俺から礼を言う…!!昨日の話し合いから臆さずにこうして来てくれた、その勇気在る行動…!!俺は頭が下がるばかりだ…!!っっだから、皆のその行動を無にしない為に!!勝ちに行こうぜ!!」

    この場を仕切るリーダーと言えた立場としての、その事前での行動等は、流石自ら、皆を纏め上げる様、誰よりも一歩前に、大きな一歩前に出てくれただけの事は在る最低限の気遣いにしても、それでも、大きく勇気在る気遣いだと、皆一斉に右腕を上げれば声を上げた。

    このボス戦と言えた戦いに置いては、大切なのは一致団結に、一部人の妨害を事前としては、圧を掛けて来たおバカな栗頭が居たものの、それを率いた不良の様なおバカが居たものの。

    そんな事はお構いなしとして、扉の方を両手にして開ければ、もう早々として始まれば、指揮が上がったと共に、その一方ではもう急に行くの!!?と思わず声に出してしまった島村に安達では在るものの。

    そんな事は他の者達の耳には入らず、中に入れば暗かったその部屋は一気に明かりが点き、中に居た、奥に居たボスと言えた赤い豚とも言えた様なものが椅子から立ち上がれば、飛び上がれば。

    真ん中の中央に、更には雄叫びを上げればそれが掛け声、呼び声としてなのか、複数対現れた子分、取り巻きと居ればの体力ゲージの方は三つと在れば。

    そこまでの、そんなゲージが在るのは知らない者達からすれば愕然ものに、それだけでもだいぶ気落ちをするものの、出現して早々の子分達からのソードスキルを使用とした突撃が在ればそこに対し。

    口先だけでは無く、こうして攻略する者、者達として来ただけの事は在れば、真っ先としてキバオウ達はディアベルからの指示も在ればまっすぐに突っ込み倒しに行った。

    「・・・シマムー、アダチー…、お前等は特としてだ、子分の連中の相手だけをして居てくれ…。そしてあんたは俺とだ…、・・・・・・・・・!!話し合いはここまでだ…!!お前等行くぞッッ!!」

    「・・・ようやくだね…!!アダチー、何としてでも生き残るよ!!」

    「・・・うん…!!頑張って倒して、生き残る…!!それだけ…!!」

    「・・・私は…、あっちの世界に、現実世界に帰る為に…、ここに来たんだから…!!ハァッッ!!」

    こんな世界と言えた場所に来てしまったとは言え、今日で約一週間と経過としては、恐らく五日じゃ無く、七日の方では在る筈だけど、今日と言えた日がようやくの、初の第一層のボスで在って、ここを突破さえ出来れば。

    第二層に上がる何てと言った、案外早かったのかもしれないなんて、でもそれでも、第九十八層まで在るなんて考えるだけでも気が遠くなる様な、そもそもそんな事が可能なのかどうかと。

    クリア何て本当に出来るのかと、やる気等の問題も在ればとことん思い返すだけでも、ポリゴンとなり死んでしまった人達の事を思い返せば、自然と武器を握る手に力が入り、汗が滲み出るし、何より震えるけど。

    ボス部屋に、ボスが目の前に居る以上は、もう引き返せないしって、転移結晶さえ在れば一応は戻れるけど、そんな事をしてもしも安達はともかくとして、一緒に戻れるけど、そこでキリト君だけを残しては。

    そこでもしも死なれた何てとなった場合には、もうどうすれば良いのかも分からないし、その為に、本当の本心としては助ける為に、助けられるだけの為に、こんな所に来た訳じゃ無いから、私の、私達の我儘を散々聞いてもらったから。

    だからせめてものとして、これぐらいの望みぐらいは聞くのが恩返しだろうと、あまりにも望みが桁外れにおかしいけど、日頃として良くしてもらって居る事に比べれば。

    これはあまりにも一瞬過ぎる願望だから我慢しても良いだろうって、それこそ自身達がこの世界から抜け出す為の理由何て言ったら断れる筈も無くて、何より止める理由も何も無いから。

  57. 57 : : 2024/05/09(木) 14:58:44
    それ等を邪魔して良い理由なんて一つも無いから、死んでほしくない、一緒に居て欲しいなんて唯の我儘だから、だからこれぐらいはってそんな気持ちでここに来て居た。

    そして戦闘が始まって早々として、私の目の前に来た自分と同じぐらいの身長のモンスターに、早々として隣を見れば同様に、安達の方もソードスキルを使った鍔迫り合いになって居れば。

    でも私だって、そんな何もレベルだけを上げては、実力を置いて来た何て、そんなおバカな事はして居ないのが事実に、たった一人だけだとは言え、レベルがレベルなだけ在ればって感じで、そのまま押し返して弾けば、相手は一連激に対して、こっちは二連撃のパラレル・スティングって言う技。

    つまりは弾いた後にもまたこっちは一連激残っているからって事で弾いた後にもう一度叩き込めるのは本当に便利な技だよねえって、レベルが高いお陰も在って覚えられて居た。

    「シマムー!!大丈夫!!?」

    「!!うん!!大丈夫よ!!それにほら、倒せた!!って、アダチーの方はもう倒したんだねえ…、流石…。・・・ねえ、アダチーさ…」

    「・・・ん…??」

    「・・・何かさ…、この前もキリト君無しで言ったけどさ…、やっぱり…、一緒に戦いたくない…??」

    「・・・!!え、あ、で、でもさ…」

    「・・・分かってるって…。勿論無茶をしない前提にだよ…。っっでもさ、キリト君の隣って、私と安達だったじゃん、ここ一週間ずっと…。それなのに…、ほら、この、あの…、アスナって人…、嫌じゃない??あんなにずっと戦ってたのに、それを急な土壇場であの二人組んでるのってさ」

    「・・・え、えぇ…、で、でもさあ…、そんな急に変えちゃっていいのかな…、作戦通りに…」

    「・・・確かにそれはそうだよ、でもさ、個人個人での判断が常に必要って、命掛けて戦ってる上で何度もキリト君に言われた事じゃん…??っっそれに、守ってばかり居られるのも居心地悪いしね結局…。何より、これは言い訳だけど…、他の人達にも迷惑だしね…、足手纏いで邪魔するのも悪いしって、今頃ここに来て分かったし、アハハ…」

    「・・・わ、分かった…、それじゃあ…!!」

    「・・・うん、でも勿論、危なくなったら下がるからね??よろしく安達…!!」

    「・・・それは当然だよ島村…!!それじゃあ…、行こう…!!」

    「・・・うん…!!一人で何て戦わせないぞ~…!!」

    これは私の、私と安達の身勝手に過ぎない行動では在るけれども、当時の約束と違うじゃねえかって怒られるかもしれないけど、でもそれでも、そんな守られては、その勝つ様子を。

    その命を散らさない様子だけを見せてほしいだなんて、そんな我儘だけを押し付けてしまったことに関しては、そんな事ちゃんと責任感無い訳が無くて、だからこそ、一人、ずっと三人一緒だった一週間だったのに。

    こんな時に限って、傍に居るのに、ボス部屋の中に居るのに、その勝つところだけを見させてほしい何て言う図々しいにも程が在る事を、そんなヒロイン気取り何か当然する訳も無いから。

    また勝手な行動をした事を後で謝ろうと、でもそれ以上に、そんな良い所取りをする気何て更々無いのが、第一前提だから、後はこれは勝手な我儘だけど。

    これこそが我儘だけど、そんな一週間ずっと一緒に居て連携取って助け合って来たのに、そんなどこぞの誰かも分からない人にその隣を居座られる何て。

    それこそ、それに足して、そこで連携上手く行った何て、倒せた何てイライラしかしないから、あぁ、私は本当にここの世界に来てから一層我儘さが際立ったなと思うけど。

    自分勝手が過ぎてその内爆発されそうだけど、でもそれでもその隣を譲る気は無いと、急ぎ駆け出せば二人で、私と安達で、いつの間にか追い詰められて居たその二人の間に入れば、ボスからの叩き付けに対し二人で弾いて居た。

    「・・・!!?お、お前等ッッ!!?何でッッ!!?」

    「あはは、今凄いピンチだったのに何言ってるのキリト君??っっほら、そっちのアスナさんも早く立ち上がってって、うわあ、凄いなぁ、あの褐色の男の人…」
  58. 58 : : 2024/05/09(木) 14:58:59

    「・・・おい、アダチー…」

    「・・・シマムーに助けられた事実に変わりは無いでしょ…。それよりも早く戦うよ…、って、シマムーッッ!!」

    「・・・!!二人共!!今の奴の武器はタルワールじゃなくて、野太刀だ!!ッッぐ!!クソ!!間に合ー」

    「間に合わせれば良いんでしょう!!?ハァアアアアアアア!!スイッチ!!アダチー!!」

    「分かってる!!ハァアアアアアアア!!ウリャァッッ!!っっキリト!!アスナ!!」

    「!!アスナ…、行けるなッッ!!」

    「・・・うん…、行ける…!!って、言いたいところだけど…、どうなのあれ…」

    「・・・は??どうなのってー、おわっ!!?お前!!こんな時に何してー」

    「ごめんね~、アスナさん!!アダチー!!私達三人で行くよ!!ハァアアアアアアアアア!!テリャアッッ!!二人共!!」

    「ハァアアアアアアアア!!弾いたよキリトッッ!!止めをお願いッッ!!」

    「ッッ!!っぐ!!っったく!!っこ、っっのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!タァアアアアアアアアアアアアッッ!!」

    はっきり言ってしまえば、こんな普通のフィールドとは違った、命第一優先の部屋の中にして、呑気にも自身達の何かを優先としては、ボスを目の前にして、背中を見せ付け。

    更には腕を掴み、引っ張ればの、三人同時での攻撃に、一番最初に島村が重い一撃を与え、仰け反ったところで二人目に安達が更に重い一撃を加えれば。

    一時的に身動き取れなくなったところを、そこを退く様に、隣に二人しては飛び退けば、こんなにも他の迷惑でしかない行動を取られるのは、俺自身の今までの。

    この一週間のある種の成果だろうと、思いっ切りぶっつけ本番のやり方で在れば、内心色々と思う事は在るにしても、せっかくの二人の与えてくれたチャンスだと、その隙を逃す訳にも行かなければ、俺は早々として、ソードスキルにして、真下から真上に目掛け完全なる一刀両断に、斬り刻めば止めを刺した。

    途中として約一名、この場を仕切って居たディアベルに関して、ラストアタックボーナスを狙ったが故に、死亡とさせてしまった訳だが、でもそれ以上として。

    それを倒しては、ボス討伐クリアと、ポリゴンとなり消え去った事に、周囲の者達は皆大喜びのあまりに声を発する中、褐色の男は見事に。

  59. 59 : : 2024/05/09(木) 14:59:06
    この勝ちはあんた達のものだと告げてくる中、その何か言いた気な一人を無視としては、そんな事は当然あの男、キバオウの者でしか無い訳だが、それよりも俺自身は早くとして、二人の元に歩み寄れば、軽くにしても脳天へ拳を置いて居た。

    「痛っっ…、女の子に拳を置くのはどうなのかなぁ、キリト君…??」

    「・・・島村を殴った…、私は良いけど…、潰すよ??」

    「・・・はぁあああああ…、お前等なぁ…、話しと違うじゃねえかよ…。特に島村…、お前だぞ…??」

    「・・・だって、この一週間ずっと一緒に戦ってたのに、そっちのアスナさんって人にすっかりアシストしてもらって…、どっちが頼りにされてるんだろうなぁって、そう思ったからね~~」

    「・・・はぁ…、それを、そもそもとして事前に言って来たのはお前と、お前だろうが…、島村に安達…」

    これはもう、最初から覚悟して居た事だっとは言え、やっぱり言われたなぁって感じでは在るけど、それに何かがきっかけとしていつの間にその帽子、フードは取れたんだろうなぁって、アスナさんに限っては。

    その隠して居た素顔が見えてはなるほどと、まさかのそれがきっかけでキリト君は見惚れては、ボスの攻撃でも喰らったのだろうと、とことん酷い皮肉まみれの私では在るけど。

    それぐらい、その素顔は、とても美人で、下手をすれば安達か、それ以上の容姿を持ち合わせて居ては、その上で連携を組まれ倒されたともなれば。

    日頃では無いにしても、それなりに同じ女同士として、安達の可愛さには極稀に嫉妬と言えた気持ちが、勝手に勝負何て事をしてしまえば、落ち込む時何かは在るけど。

    結局人間は上で在りたいのだろうと思いながらも、そんな勝負何かは、見比べ何か、安達はしない事は分かって居るからこそ、尚更に、私自身残念で仕方無い訳だが。

    どの道いつかは、その後として後悔する事は言うまでも無いからって、当然そんな事を口にする訳も無くて、半目に見て来る、睨んで来るキリト君に対して。

    私と安達は、お互い顔を合わせれば半笑いに、苦笑いとしては機嫌直してよ~何て、許してよ~何て、胸元に軽く裏拳なんて叩き付けて居れば、唯々茫然と見て来るアスナさんを右斜め前としては。

    そっちに対しては静かに微笑み、でも何故かバチバチとした見つめ合いになってしまった事は、それは内心に在る感情を少なからずは見られてしまったからだろうと、そう思えて居たのだった。

  60. 60 : : 2024/05/09(木) 14:59:39
    「・・・は…、はぁ!!?なんでや!!おかしいやろおおおおおおおおおおお!!」

    「・・・何がおかしいんだ??」

    「・・・何がおかしいだって…!!?そんなの決まってるやろうが!!なんで…、なんでディアベルはんは死んだんやッッ!!?おい!!そこ黒服の野郎!!そこのクソガキに言うてるんや!!お前!!ディアベルはんが向かった時に、言ったよなぁ!!?下がれって!!野太刀だってッッ!!?何でお前あの事知って置きながらディアベルはんを行かせたんや!!っっは…、あ、お、お前、ま、まさか…!!」

    「・・・俺はー」

    「・・・ビーターだ…、ビーターだそいつッッ!!ラストアタックボーナスの為に!!ディアベルをわざと向かわせたんだ!!絶対そうだ!!そいつだぁああああああ!!」

    「そうだそうだ!!」

    「このクソ野郎!!ディアベルが行く事分かっててわざと行かせたなッッ!!」

    「・・・お、おい…、それに付いてはー」

    「・・・ははは…、ハハハハハハハハ!!ビーター…??ビーターねえ…、はっきり言ってだが、俺をあんな奴等と一緒に何かされたくないね。何せ俺は…、ベータテスト時にはそもそもとして、他の奴等がまだ言って居ない未階層だった、約…、五六層まで昇り詰めていたんだからな…。殆どの奴等が何も知らない事を俺は全部殆ど知ってんだ…。笑わせるなよ…」

    「・・・何だよそれ…、ビーターじゃ無くて…、チーターじゃねえか!!この野郎!!ディアベルはんの事を利用し更には死なせてー、ひ、っぐ…!!?な、なんやお前ッッ!!?」

    「・・・おい…、アダチー…」

    「・・・確かに…、それが、そう言う事が事実かもしれません…。っっですが…、あのディアベルさんと言う人が、彼が、貴方方の事を止めてでも、一人で向かった事実に変わりは在りません…。何故、彼は一人で向かったんですか??それにキリトの場合はそれを止めました…。下がれ、と…。それに彼はそもそもとしてーんぐうぅう!!?」

    「・・・ともかくだ、ラストアタックボーナスの全ては俺のものだ。・・・・・・・・・ビーターだろうが、チーターだろうが…、どんな理由にしたって俺はこの先を真っ先に、すぐに、一番手に進むさ…。二階層に関しては俺がーって、おぃ!!」

    「・・・何をどう言われ様とも…、この世界には生きるか死ぬかの、そのどちらかの選択肢しか残って居ません…。私にはどう見ても、彼が…、あの男、ディアベルさんが…、ラストアタックボーナス欲しさに一人で突っ込んで行った、そう言う風にしか見えませんでした…。・・・・・・・・・例え誰をどう責めようとも…、死んだ人間は戻って来ないし…、皆殺しにしたと言うのなら…、キリトよりもすぐ近くに居た貴方達の方が、貴方の方が…、彼がリーダーだからと彼一人に責任を背負わせた貴方達にもちゃんと…、その理屈は通じると言える…。何せキリトが居た距離はあそこに、でも貴方達はすぐ真後ろだった…、リーダーの言う事は絶対だけど…、武器を変え始めた時点で…、その時にお前等下がれと言ったあのディアベルと言う男の発言は唯々不審でしか無かった…。自分達を支えてくれたリーダーだからと言って…、そこばかりに贔屓としてはキリトを責め立てるのはまた違うんじゃ無いかと思うのですがーッッ!!?」

    「・・・てめえ…、ディアベルさんを…、あの人の事を口開いて何かを言ったとすれば…、そんな事を軽々しくも次々と!!って、何するんですかキバオウさんッッ!!?」

    「・・・ここでこの女を殴れば…、ディアベルはんのせっかくの頑張りが全て無駄になる…。・・・・・・・・・今は…、その拳を下ろせ…、っっこれは俺からの命令だボケがッッ!!」

    「・・・!!っぐ、っぅ…、クソが!!覚えて置けよガキがッッ!!って、ガハァッッ!!?ヒィッッ!!?」

    「・・・な…、ぁ…、っぐ…!!?な、何してんやあんたッッ!!?」

    「・・・すまないな…、でも今のあんたのその少女にぶつけた殺意…、後々厄介になると思ってな…、その積もり積もったものは…、ここで散らして置くのが一番だと思ったんだ…。なぁ、情けないと思わないか??あんた等はもう立派な社会人として、今まで生きて来た者達だろ…??それをこんなまだ学生ぐらいの、それこそこんな子供に対して…、あんた達は今までそんな過ごし方をして来たのか??違うだろ…??それこそ、覚えて置けよガキがって…、あんた、それ今の、キバオウとやらのその言葉を無にする言動そのものだぞ…??」
  61. 61 : : 2024/05/09(木) 14:59:59

    「・・・チ、ィ…!!クソが!!あぁあぁ!!分かったよ!!って、な、なんだよ…!!次は何だよ!!」

    「・・・私…、別にこの三人の友人でも何でもないけど、今回初めてパーディー組んだからこそ分かる事だけど…、ううん、違う…、分かった事だったんだけど…、貴方みたいな人がこう言った場に来て怒り散らして、他の人達の迷惑に繋がる様な事をするんだって分かったわ。チームワークは大事…、パーティーを組む相手は大事だってね??それに貴方や貴方達の場合は、ディアベルさんも、元はと言えば、ここには死ぬ覚悟で、それが大前提で来て居た…、それなのに、皆殺しなんて…、そもそもとして貴方達のリーダーで在ったんでしょ??彼って言う存在は…。それなのに、それをキリト君だけに皆殺し何て言って押し付ける何て、それじゃあ真後ろに居た貴方達は一体何なんだったの…??って、ちょー、貴方ね…!!」

    「・・・もう良いだろ…、それじゃあな、先に向かってるよ…。・・・・・・・・・二階層からは一気に全てが上がるからな、死にたい奴だけ駆け上がって来いよ…。って、痛い痛いッッ!!?」

    「・・・シマムー、行こう…」

    「・・・え、あ、あぁ、う、うん…、そう、だねえ…。あはは…、そ、それじゃあね、アスナさん…」

    ようやくと言えた一心の思いにして、危機一髪の中にして、第一層と言えたボスを倒す事が出来ては、これで晴れて他の絶望して居る者達の希望に繋がったで在ろうと言えた一方。

    こうした人間関係等が、また生じてしまえば、心底祝いたかった今日と言えた、この瞬間に置いても全ては台無しに、唯々皆に置いては溜息ばかりの他無かった。

    あまりにも、後味の悪い終わり方の他無く、犠牲者はたった一人と言えたそのリーダーと言えた者では在ったものの、その損失と言えた何かはあまりにも大きく。

    多大なる影響を残した事は言うまでも無く、一人泥を着れば、そのまま立ち去ろうとして居たにも関わらず、結局はそれ等も他の者達に寄り、一人一人が身勝手な事をしたがあまりの。

    こんな末路になるとは思えず、せっかくの泥被りが全て仇になればの、こんな最悪な終わり方になるとは思えず、一人項垂れながらに第二階層に来た訳だが、そうして引っ張られては来ただけの事は在れば、あれだけ恰好付けたにも関わらずの、この末路と心底笑えず、当然の事に不満等は溜まって居た。

    「・・・おい…、何であんなことしたんだよッッ!!?」

    「・・・何でって言われても…、あんな事…、逆に言わさせてほしいけど…、キリトも同じぐらいに…、勝手な事したその事実に変わりは無いよ…??」

    「・・・!!いや、だからって…!!あのままだったらあいつ等の中のあれは!!」

    「・・・確かに…、この世界だと関係性に置いての、人間関係に置いての崩壊、信頼関係に置いての疑心暗鬼は相当なものになるからね~…。何と言うか…、まぁ…、お疲れ様」

    「・・・いや、島村、お前なぁ…」

    「・・・どの道…、キリトがあんな事をしようとしなかろうといずれはバレて居た事では在ったし、更には…、あの褐色の男の人が言って居た通りだけど…、アスナが言って居た通りでも在ったけど…、野蛮な人間が隠れ混じって居る事もまた事実…、…私も正直・・・、さっきは本気で殴られると思って…、胸倉掴まれた時には怖くて動けなかったし…」

    「・・・当たり前だろうが…、バカかお前はッッ!!?あんな空気感の中であんな正論何かぶつけたら…!!っっそれに!!行き場の無い怒りを何とかしようとして、あいつ等のその後の事だって…!!あいつ等も居たからこそ攻略は進んで行くんだよ!!それをあんな形で台無しに何かしようとしたら…!!それにこの世界はちょっとした事で、フィールドだとかの場合なら普通にプレイヤーキルが出来るんだ!!こんな簡単に刃物だって振り回せる!!現実でやったら許されない事だって、この世界じゃそれが当然なんだ!!後少しでお前は殺されそうになってたところだったんだぞ!!」

  62. 62 : : 2024/05/09(木) 15:00:15
    「・・・!!キリト…」

    「・・・こんな疑心暗鬼になってる世界で…、皆だって…、他の連中だって必死で…、皆耐えてんだよ!!辛いんだよ!!ようやくの一歩だった…、そんな第一層攻略だったのに…、そこであのリーダーが!!ディアベルが死んだなんて!!あいつ等にとってからすれば受け入れられる問題じゃ無い事ぐらいは分かってるだろ!!?分かってた筈だろッッ!!?っっそこを!!俺が今…!!どんな思いで…!!っっお前にだって…、後少しで危害が加えられて居たかもしれなかったってのに…!!」

    「・・・難しい問題だね~~、本当に…、ね??」

    何とも後味の悪い終わり方をしてしまえば、こんな正に、クソと吐き出したくなる様な、そんな状況下に置かれるなどと、誰も思えた筈も無く、後先考えずの行いをした事に関して。

    本当にお互い様だったと言えた様な、終わり方をしてしまえば、挙句には自身にだけじゃなく、その仲間で在る、ここ一週間ずっと共に居た仲間にすらも、友人にすらも、危害を加えられそうになったともなれば。

    但しキリト自身としては、自身の事はともかくとして、その友人にこそ危害を加えられそうになった事が主としては嫌だったのだろうと、その点に置いて気付かない筈も無い。

    涙流しながらに怒鳴られては理解しない筈も無い、分からない筈も無い安達の他無く、流石にも眉潜めれば冷や汗流し、瞳揺らせば気まずそうに、またその者達の必要性等とも考えてはより一層申し訳なくなり俯いた。

    「・・・全く…!!次からはもうやるなよ!!?」

    「・・・う、ぅん…、あっぐ!!?な、何するのッッ!!?痛っぁ…!!?」

    「・・・この一発で許してやるって事だよ…!!その背中に覚えて置けっての…!!・・・っっけど…、ありがとう…、助かった…」

    「・・・!!う、ぅん…、こっちこそ…、何か、ごめん…、後先考えずに、空気も読まずに、正論叩き付けちゃって…、・・・・・・・・・でも…、一応さっきは、守ってくれたよね…、ありがとう、キリト…」

    「・・・ふふふ、おやおや安達さん、何か異様な、甘い空気が感じられるんですが、これは一体全体ー、って、な、何その顔…??」

    「・・・そんな空気無いから…。・・・・・・・・・それよりも…、これからどうするの…、もう、何か…、早々としてモンスターがこっちに来てるけど…」

    「・・・そうだな…、まずは一旦安全地帯に、次の街に急ぐかー、って、言いたいところなんだが…、おい、二人共…、特に、だ…、島村さん…??いいや、島村…」

    「・・・あはは、どうしたのかなキリト君」

    「・・・どうしたのかなキリト君…、じゃねえよ!!この後じっくり話し合いさせてもらうからなッッ!!?お前!!あの時ボスを前に背向けて平然とそっちに向かって走りやがってー、って、おぃ…」

    「・・・ふふ、助かったんだから別に良いじゃんもう。それよりもその話はとりあえず後にしてだよ、安全地帯の方に一旦は急ごうよ。宿の方だって全部取られちゃったら泊まれなくなっちゃうよ??」

    「・・・はぁ~~…、安達…、後でー」

    「・・・そんな事よりもキリト…、アスナの方はどうするの??」

    「・・・話を逸らすなよ…。はぁ…、もういいや…、ん、アスナか…??あいつは…、分からん…。いずれまた何処かで出会うだろ…。って、おい!!先に行くな!!」

    「うわあ、何あのモンスター、見た事無い奴だよ」

  63. 63 : : 2024/05/09(木) 15:00:21
    「おいぃ…、先に行くなよ・・・。って…、安達…、お前…、無意識に武器を手に取るなよ…」

    「先手必勝…!!ソードスキルー」

    「・・・お願いだから、お前等…、好き勝手に動かないでくれ…」

    「・・・おぉ…、安達第二層に来てから早々に戦闘し始めちゃったよ…。まぁ、回復薬在るし、それに敵もまだ序盤だから楽そうだから、ほらキリト君、やっちゃおうよ!!」

    「・・・はいはい、分かりましたよ…!!」

    今日でこのソードアートオンラインの世界に来てからもう、既に五日か、七日間と経過した訳では在るけど、こんなパッとしない終わり方も早々無いだろうって。

    色々と揉め事が在り過ぎては、素直に言ってしまえば疲れたって、でもそれ以上に、そんなデュアベルだかディアベルンだか忘れたけど、やっぱり私は私だなって。

    そんな他人と言えた興味の無い者に対して、それにキーバオだがキバオーだか忘れてしまったけど、用が終われば既にもう忘れてしまう何て流石の私とも言えた事か、いや、もはや何が流石なのかも分からない程までに。

    私はとりあえずはそんな言い方で紛らわして居るけど、それ程までに、他がどうでも良い事は確実として、唯々そんな共に居る、安達桜にキリト君と、その二人が生き残ってくれた事が。

    それに今までの頑張りを証明として、自信として、ボスを倒す事が出来ては一層を、一番最初のボスを倒せた何て我ながら英雄になったとも言えた様な気分でとことん良い気分だなんて。

    以前までの私だったら絶対に興味も何も無い、下手をすれば宿の中でずっと眠りっぱなしに、誰かしらがこのゲームをクリアしてくれるだろうなんて他力本願に。

    でもそんな気持ちも変えてくれたのは恐らくはこの世界だからこその活躍して居るで在ろう、引っ張ってくれるキリト君の他無く、私と安達はいつも通りだからこそって、その点は新しい感覚に感謝として居た。

    また、二人さえ居れば、この二人さえ居ればって、後はアスナさんって人に奪われなくて良かったとも言えたその三人だけでの居心地良い空間に。

    最後は結局睨み合いって形にはなってしまったけど、その誰か知らない人に、とことん言ってくれた点に置いては、私自身普通に凄い人だなって内心拍手してた事は、安達の事も在ったしって、結構意外と個人的には満足行った結果では在ったと言えて居た。

    でも正直言えば、本当にこれは願望でしかない訳だけど、ほんのちょっとだけ、ついさっきの安達のその一瞬だけだけど、守られた瞬間のその立ち位置に関して。

    そこを一瞬だけでも良いから、実感させてほしかったなんて、我ながらヤバい事を思ってしまったなんて、流石に口が裂けても言えた筈も無くて、何よりそこだけを実感したいと言えた、本当に我儘が過ぎては、流石にその点自重しようと。

    それこそ、この世界に来てからと言うものの私は少し、その点に置いて、何か気持ちの変化でも在ったのかと、何故お姫様気分の様なものを味わいたかったのかと、それもまた少し違うのかもしれないけど殆どそうだろうと内心突っ込んで居た。

    そして今おかしな事に、初めての第二階層での、初見でのモンスターを倒しては喜んで居る中にして、珍しくも大喜びして居る安達で在れば、何が遭ったのか転倒して居るキリト君と、その点だけでも笑えるけど。

    それ以上にお前今俺の事足引っ掛けただろ!!?と言われて居れば、一人で転んだんじゃない??と適当に返して居れば、珍しくもお前わざとだろうがッッ!!?と喧嘩はせずとも目の前にして転ばし合いが始まって居れば。

    見苦しい光景な一方、これまた珍しい光景だと、本当に友人同士だからこその行いだろうと、この世界ならば男も女も強く居られるからこその平等なやり合いと言えては、何すんの!!?とお互い転ばし合って居てはこんなにも。

    男女の仲とは到底思えない関係性も無いだろうって、額に額をぶつけては痛たぁ…、何てと、でもお互いに、けれどもほぼほぼキリト君の方が若干意識して居ては、頬染めたぐらいで、安達は相変わらずの無表情に土何て蹴とばして掛けて居てはとことん流石私の知って居る安達だなと目の前で私は声に出し笑ってしまって居た。

  64. 64 : : 2024/05/09(木) 15:01:07
    あれからと言った時間とは言ってもその゛あれから゛って言うのが果たしていつ頃なのかは、いつからの事なのかは、正直曖昧過ぎて分からない事だらけだけど。

    そのあれからと言った時間からはっきり言えば、恐らくは、かなりの時が経過したと言っても過言じゃない程までには、経過として、数十日何て目じゃない程までには。

    恐らく、一ヵ月以上はもう経過した筈で在れば、このソードアートオンラインの中からではもう、どれだけ経過したか何て、確認のしようも無いから、正直言えば、当時の恐怖心等と言うものはもうとっくに消え去って居た。

    でも恐らくは、よくよく考えては、また恐怖するに違いないから、その感覚等はなるべく感じない様、嫌な事を考えるぐらいだったらこっちの現実に目を向ける、他の事何て見て見ぬ振りが一番だろうって、この世界を生き抜いてからこそのあっちの、私達が住んで居た世界だからこそ、余計な事には出来る限り目を向けないで居た。

    本当に恐らくでは在るけど、月日が経過としたぐらいの今でようやく一ヵ月辺りなのかもしれないけど、それでも私からすれば、ようやく一ヵ月と言えた三十日、三十一日と経過した今で在り。

    あれ以降として私は、私達は、ほぼほぼ順調として、止まる事無く、その後進み続けた事は、途中やっぱり挫折し掛けたりした事は本当にやっぱり在ったけど、でも、ここの世界に来てからの以降。

    この世界に来たからこその、出会えた人達の中で一番と言えた、結局は今のところも一番で在り続ける人事、キリト君に付いて、安達じゃ無いのかと思うかもしれないけど。

    あくまでもこの世界に来たからこその出会えた克、一番で在り続ける人だからこそ、そこに安達が含まれて居ればおかしいからこそのキリト君な上に一番だと言えれば。

    でもその一番とは何かといえば、頼りになる人と言えた人でも在れば、同時に、そうした挫折した際の立ち直りに協力してくれる人がキリト君と言った、それ故に、だからこそ一番で在り続けたのだった。

    こんな世界と最初は、ゴミクズの様に、内心罵倒しまくってしまっては居たけれども、結局のところ向こうの世界に生きて居ようが、こっちの世界で生きて居ようが。

    そう言えば私は私のままだったなと、あっちの世界で死のうがこっちの世界で死のうが、でもこっちの世界で死ねば、向こうで死ぬ故に、でも向こうの世界で死んだとしてもこっちの世界で死んでと。

    けれどもそもそもとして、このゲーム自体を始めなければ、巻き込まれなければ、今頃はこんな頑張る事無く、いつも通りに無にも等しい状態のままに眠りながらに生きて居ただろうと。

    朝起きて学校に行けば、そこで授業を受けるか受けないかどうかはともかくとして、学校に行けば帰って来て眠ってと、ほぼほぼ自分で分かって居る事では在るけど、どんだけ眠るんだと、それこそ安達と言えば。

    学校に来る回数に来ない回数と言えばほぼほぼ来る事は無く、私が来なければ、そもそもとして来る事は無い以前に、私が来て居たとしても、途中公園何かで道草食って居るのが安易に想像出来れば。

  65. 65 : : 2024/05/09(木) 15:01:25
    今更ながらに何をして居るのだろうと、私達はと、別にこれと言って不良等でも無いにも関わらず、でもきっと先生達からは不良生徒だと思われて居るだろうと。

    けどふと思い返せば、他の生徒達と顔を合わせれば距離が在ったなと、最も恐怖心等からの顔で在った様な無かった様なと、今頃は平然と、学校に通って居るで在ろう。

    他の生真面目生徒達の事を考えれば、私達二人が居なくなろうとどうも思わない、通常通りに生活して居るで在ろうと、また通常通りにあっちの世界は動いて居ると思えれば、何とも言えない感覚が在って少しむず痒く感じなくもないとも言える。

    でもそんな私達二人では在るけれども、こんな世界に来てしまった以上は、否が応でも動かない訳にも行かず、せっかくのゲームの世界なんだからと言えた程には。

    ここ最近は、結構な余裕が出て来た事は言うまでも無くて、でもそれ等も全てはたった一人の男の子のお陰も在ってと、それは当然キリト君のお陰も在れば。

    そしてそんな不良生徒も同然の私達二人の面倒を見てくれては、不良生徒だからこそ、面倒を見てくれて居るとも言えた事なのかもしれないけど、よくもまあこんな不良生徒を二人として面倒がらずに普通に接してくれては。

    前程ではなくなったけど、極偶に嫌になれば半泣き状態の私や安達と、励ましてくれるものだと、今で言えば、良き友を持てたかもしれないと、いいや、良き友を持てたと。

    恐らく人生初の異性の友達とも言えた感覚で在れば、でも不思議と中学になるまでの以前の異性の者達と言えた人達の顔が誰も覚えて居なくて、どれだけ今まで腐り生きて来たのかと、けれども当然の事だけど、こっちの世界に来たら、それじゃあ私自身変わったかと言えばそんな訳は無かった。

    人の事何て、生まれ付きのものは、早々変わる変わらない以前に、それはもう最初から変わる事は無く、生まれ持ったものだと、死ぬまでずっとそうだと、もしくはあの世に逝ってからも同じの可能性も否めなく、変わろうとしたところで変わる事はまず無いだろうとそこだけは断言出来て居た。

    「・・・はぁ…、面倒臭い…」

    「・・・おーい…、面倒臭がらずに手伝ってくれませんかー、島村さーん…??」

    「・・・ねえ、キリト君さ…、その偶に出る本名、苗字…、出来る限りで良いから早く治してくれないかなぁ、何てさ~…??」

    「・・・シマムーも島村もどうせ同じだろ…。それよりも依頼の方、あんなに同時に受けて、同時進行でやってるんだから、それに手伝ってんだから、早く終わらせようぜ。こいつ等全部狩れば…、多分、後一時間もすれば終わるんだからさ。それにお前はサボってて案外安達の奴は積極的に取り組んでるぞ??」

    「・・・安達は…、意外と結構生真面目だからね~。それよりもさ、私今度は刀で行ってみるよ。あっちの方が初動、早いでしょ色々と」

    「・・・お前なぁ…、ここ最近色々と武器、コロコロと変え過ぎだぞ…」

    「・・・だってさぁ…、武器の熟練度…、上がるの遅すぎるもん…。私、妹が居るんだけどさ、やっぱり自分の体を動かしてやるのと、キャラクターを動かしてやるのとじゃ、キャラクターを動かした方が何倍も早く感じるよね。それに比べてこっちは体力に精神力ってもう…、はぁ~ぁ…、生きるか死ぬかのデスゲームじゃなくても、このゲームどの道私には向いて無かったなぁって思っちゃうよ…」

    「・・・島村は気力が無さすぎるからな…。・・・・・・・・・全く…、仕方が無いな…、ほらよ」

    「・・・!!おぉ!!あのパン、またやって来たんだ!!懐かしい~!!」

    「・・・どんだけ喜んでんだよ…、安達の方は…、ここはモンスターかなり弱いから大丈夫か、っと…」

    「・・・食べる??」

    「・・・それ食うとまたお前五月蠅いから全部やるよ。それに俺はこっちの方が在る訳だしな」

  66. 66 : : 2024/05/09(木) 15:01:44
    「・・・うええ…??何それ…」

    「・・・どっかのモンスターからドロップされる物を焚火か何かで焼いて、それでって言う、用はアレだよな、焼き肉だな。でもこれ美味しいんだぜ??」

    「・・・へえ…、見た目グロくても味は意外としっかりして居ると…。なるほどね~、でも私はこの適度に美味しくも無いパンにクリームを塗って食べるって言うのが美味しく感じるから別にんぐ…!!?なに、するの!!」

    「・・・そのパンにクリームが普通に合って美味しいって分かってる事を前提として、このグロ肉を不味いって言う前提で見越して言ったから…、食べさせて見ただけだ…、はは、美味しいだろこれ??」

    「・・・ちゃんと美味しそうって言ったじゃん…。あれ、でも、美味しいこれ!!」

    「・・・だろ??それにあっちの世界でもこう言うゲテモノは、売っては無いにしても普通に掴まえたりして食べられてる訳だしな、こう言うのだってそこ等辺から取って来てる訳だし、知らないでそんな物食べようだとか思わないだろうし、普通に美味いものだろってさ」

    「・・・でもそれでも、そんな、気持ち悪いモンスターを食用になんてしようなんて思わないけどね~、普通…」

    例えこんな世界だったとしても、少なからずは、クリアする為の道中として、娯楽の一つや二つは在ると言えた事は言うまでも無くて、私達は今現在、もうそこまで進んだのかと言えた程までな気もするけど。

    既に第三階層までは来て居て、その道中にしてと言うか、暫くはレベル上げに専念しようと言う気持ちの元にして、沢山依頼を受けて居れば、装備何かも最初の方は色々と溜息吐いては居たけど、結構可愛いものが揃えばそれなりにって感じでお洒落も出来てはそれなりにでは在るけど捗って居た。

    そして今現在に関しては、どっかの道中にして、目に入る範囲にしては、安達が一人次々モンスターを狩って居るのを背後として、私達二人は、私とキリト君は呑気に食べ物食べて居てと、少し遠くを見れば他の人達もモンスターを狩って居る様子が見えれば、何より今居る場所は結構な狩場だと言えれば、それ相応に人は揃って居た。

    あれからと言うものの、約一ヵ月は既に経過しようとして居るのか、もしくは丁度一ヵ月ぐらいなのか、将又本当はもうとっくに過ぎてしまって居るのか、正直に言えば。

    どれだけ経過して居ようとも、別に構わないと言うのが正直なところでは在るけれどもと言うのも、ここ最近では、別にここの世界で死んでしまったとしても、別に構わないのではないかと。

    向こうの世界に戻っても、どうせ面倒臭い事が現実に待って居ると言えては、でもその思考は絶対ダメだと、ふと他愛も無い話し合いをして居た際に、口にした際にキリト君から怒られた事から。

    この世界に馴染むの良い事だけど、馴染み過ぎるのは、その果てには死だけが直面して居ると言われては、でも何よりは怒った際のその顔が何より怖くて、萎縮しては何も言えずに従っただけだなんて。

    腐っても言えなかったって言うのが正直な答えだったけど、そんな怒った事が自分でも分かって居たからこそか、途端謝られては半笑いと返しては、私の事をそれなりに分かって居るからこその反応だったのだろうと、流石に一ヵ月近くも四六時中共に居ればとそれなりの反応では在った。。

    けど、そんな現実が在ればと言えた事に、それだけ時間が経過すれば、進めば進む程にって感じで、それ相応にはやっぱり犠牲者もそれなりに出て居ては、ここ最近の情報だと百人は超えた何て耳にすれば。

    少しその先に進む事に躊躇した事は、極自然な事と共に、ボス戦と言うものが、今では少し、トラウマになり掛けて居た事はと言うのも、第二層の際のボス戦に寄って、危うくも命を落とし掛けた事が。

    判断ミスに寄り、体力を半分一気に持って逝かれては、その際もう一撃と完全に当たった瞬間には、当然死を覚悟した事もだったけど、でもそれと同時にキリト君がまたしても、その際にはお姫様抱っこと言えた形に。

    でも一か八かだったからか、後ろに抱えられたままに、投げ飛ばされては、そこで終了何てと、人生初のお姫様抱っこと共に投げ飛ばされ、けどその原因が死ぬ一歩手前の事に。

    顔色変えてはその後、心配して来た安達にキリト君と、その際は生きた心地が全然しなくて、数日の間は食べた気がしないぐらいには落ち込んだ事は、あぁ、またキリト君に怒られるんだろうなぁなんて、キリト君が怒ると結構怖いどころか。

  67. 67 : : 2024/05/09(木) 15:02:01
    教師に怒られるより怖い事から、その嫌さに落ち込んでは居たけど、でもそれ以上に後一歩間違えて居たらと、それが主な原因なのか怒られる事は無くて。

    逆に暫くの間は、俺と一緒に行動して置いてくれと、念を押された程で在れば、如何に危険だったかと、凄い険しい顔で言われた事は今も記憶に深く残って居て。

    それも言ってしまえば、キリト君も巻き添えにするところだったと、それまでの間が大丈夫だと、危機感薄れて居た可能性が、だいぶの間、無傷のままにやれて居た事も在れば、それが油断になったのだろうと、油断になったのだろうって、油断に繋がったんだろうって、調子に乗って居た面も在れば。

    それが原因として、結構なトラウマになった事は、トラウマに繋がってしまった事は言うまでも無くて、だからこそだけど、そうした理由も在れば、妙にここ最近は。

    私に気に掛ける様、今もこうしてくっ付く程までには、以前は人一人分開けては座って居た筈が、今では密着する程までと、いつでも触れられては、回避出来る様、座ってくれて居るのだろうと思えては。

    私自身は体育座りな一方、キリト君は胡坐を掻いては座って居て、その足と足が当たるぐらいで在れば、もはや肩何かも普通に当たるんじゃないかって距離で在れば。

    どんだけ近いんだと思うけど、私達は別に、そんな異性としての認識等何て無くて、唯の友達としてと、それこそ、初めの頃はともかくとして、ここ最近は、そんなものはとっくに薄れて余程の事でも無い限りは。

    そんな異性としての感覚等なんてものは、緊張感も何も無いだろうと思える程で在れば、そんな距離感な中、そうした世話を掛けてしまって居る事に、気遣いをさせてしまって居る事に。

    その点申し訳なさが溢れる一方、その際のお姫様抱っこの感覚がどうしても抜けなければ、一体その際にどれだけ迷惑を掛けたのか、心配させたのか、忘れたのかと、勿論そんな事に付いては、当然口に何か出して居る訳も無くて、でもその事が頭に強く残って居た事は言うまでも無かった。

    「・・・・・・・・・ねえ、キリト君さ…」

    「・・・ん、どうした」

    「・・・いやさぁ…、何かさ…、ちょっと、近過ぎじゃない…??」

    でもそんな事が遭った上でだからと言っても、仮にも私達は所詮異性同士、あまりにも人との関わり合い方を、異性との関係性なんてものを学んでこなかったからこそか、その我儘は以前の失態故に、正直指摘すべき問題では無かったけれども、それでも少し気になるには気になったから言ってしまって居た。

    「・・・お前…、大丈夫なのか…??」

    「・・・!!・・・・・・・・・大丈夫って…、もしかしなくても…、以前の事…??」

    「・・・あぁ…、お前には悪いとは思ってるけど…、島村には悪いとは思ってるけど…、俺としては…、正直…、トラウマに近い事になっちまっててさ…、ハハハ…」

    人生ってなんでこんなにも上手く行かない様な、でも上手く行く様に繋がって居るんだろうって思うけど、あぁ、やっぱりなんだなぁって改めて少しだけ思い返される。

    けどそれ以上に、やっぱり自分だけじゃ無くて、私だけじゃ無くて、相手にもそれなりに傷を負わせてしまった事に、その点に置いて、もしかしたらとは思ったままにしては居たけれども、その事に付いて改めて現実を認識させられては少し心が、胸元が跳ねるのを感じた。

    「・・・そ、っか…、・・・・・・・・・あの時には…、安達にも、キリト君にも言ったけどさ…、改めて…、その、ありがとうね本当に…、それと同時に、ごめん…、危うく、キリト君も巻き添えにしちゃうところだったよ…」

    「・・・ん…、あぁ、いや…、その点は別に良いんだけどさ、って、言うと、それは正直どうなんだって思うけど…、でもまぁ、気にしてるか気にして無いかって言ったら、その点気にしては無いからさ、その、何だろうな…、とりあえず島村が無事でマジであの時は安心したよ…」

    「・・・危うく…、と言うか、後、一歩だったもんね…」
  68. 68 : : 2024/05/09(木) 15:02:20

    「・・・あぁ…、あそこで俺が気付いて無かったらもう終わりだった…。今更気にしても仕方が無い事だけど、でも…、次に繋げる為には必要な事だからな…。島村にとっては嫌な思い出でしかないと思うけど、あの事をちゃんと次に学習、繋げる事も大事だぞ??んぐ」

    「・・・その事を、食べなかったら良い話で終わってんだけどねえ。・・・・・・・・・でも…、あの時キリト君が助けてくれなかったら、後一歩で私は死んでた…。本当、感謝します!!」

    「・・・おい、止めてくれ…、ここを間違っても安達に見られたらまた面倒臭い事になる…。土下座、止めてくれ…」

    「・・・ふふふ、私の土下座はいつだって突然だからね~~、油断するといつの間にかやってて安達に殴られるよ~~??」

    「・・・要らない情報ありがとう、でも絶対にしないでくれ、俺から見ても、傍から見ても絵面が酷過ぎる。っっそれと…、って、おい、ここフィールドだぞ、寝ようとすんなよ」

    「・・・ふふ、大丈夫、今なら遠くに居る安達が標的になってて私には目も向けられないし、それに横にキリト君が居るから大丈夫大丈夫」

    「・・・そう言う問題じゃー」

    「・・・それに…、守ってくれるんでしょ??」

    「・・・・・・・・・は、はぁ…??」

    「・・・っぷ…!!アハハハハハハハハ!!」

    「・・・お、おい…、何がおかしいんだよ…」

    「・・・アハハハハハハ…!!だ、だってさぁ、その、なんで…、何で今更になって照れてるのかなぁって、安達に言われるならまだしも、私に言われては、アレでしょ。その、何て言うかさ、私はこれが通常だけど、安達に言われたら甘えられたって、そう捉えられるけどさ、私はいつも通りじゃんこれ」

    「・・・ち、ちょ…、あ、あのなぁ…、っはぁああああああああ…、そうやって人を揶揄い過ぎるのも島村の悪いところだと思うぞ…。数日前何てお前、安達が風呂に行ってる時に俺がその近くに居たら今だよ~、見れるの~、なんてよ…。お陰様で安達が急に出て来て、しかもちゃんとタオル巻いた上にしたって…、すっげえ無言で睨んで見て来た上に、絶対覗かないでね??覗いたら叫ぶし縁切るからって…、そしてそれに対してお前は、縁を切るってそう言う意味合いだっけ??とか言うから、安達の奴顔真っ赤にしてまたこっち睨んで来て、更には…、そのお陰も在って…、寝る時何てお金勿体ないから相変わらず一つの部屋で三人だから…、先に寝てなんて滅茶苦茶血相変えて言われるし…、何なら島村が危険だからとか言って、そんな警戒しながらも俺の隣で寝て来るし…、何なんだよお前って…」

    「あはは~、そう言えばその日一日そんな事在ったね~」

    「あはは~、そんな事も在ったね~って、そんな感じで言う事じゃ無いだろお前…。っっ全く…、って、はぁ!!?お前何勝手に俺の肉食ってんだよ!!?」

  69. 69 : : 2024/05/09(木) 15:02:36
    「あ~、これ、本当に美味しいね、結構高いんじゃない??アムアム、んぐ。あ~~、この世界はお腹一杯にならないから良いよね。感覚的には多分夢の中でご飯食べてる感覚と同じなんだろうけどさ~」

    「この野郎…、暇つぶし次いでみたいな感じで食べやがって…。どんな神経してんだよ…」

    「あ~、はいはい、ごめんねキリト君。でも大丈夫!!ここ最近料理スキル上げてるの分かってるでしょ??この島村様が何か美味しいの作って上げますよ!!それには~、あ、そっか、食材必要だもんね~~、お金足りるかな??」

    「・・・そのお金の費用、出すの俺なんですけど…」

    「・・・まぁまぁ、細かい事は気にしないでって、ん??ちょっとキリト君、君何処見てるのかな??」

    「・・・え??は、は??き、急に何だ??」

    「・・・いや、ごめん、てっきりスカートの中見てるのかと思った…、アハハ…」

    「・・・いや、島村さん…、そこは揶揄った上で冗談半分だって言ってくださいよ…。何その真顔に本当だったかもしれなかったなんて…、・・・・・・・・・島村さん…、嫌だなぁ…、逆セクハラですよ…??」

    「・・・まさかのキリト君からの倍返しが待ってる何て思っても無かったなぁ。まぁ良いけど…」

    「・・・いや、良いのかよ…」

    「うん、別に全然気にしないしね~。って事で、少し眠りたいから、ふぁ~ぁ…、寝てる間に変な事しないでね~。スカートの中覗いたら安達がすぐに来るからね~、安達センサーは抜群だからさ」

    「・・・嫌なセンサー止めろよな…。まぁ、事故でそんな事が在る訳無いー」

    「何が事故でそんな事が在る訳ないの??」

    「・・・安達さん、あんたいつの間にどうやって移動したの…」

    「ん、島村の声が聞こえた気がしたから、ソードスキルですっ飛んで来た…。普通に走るよりあっちの方が速度出るし、硬直時間を入れてもこっちの方が断然早く逃げられるって分かったから。ん、よいしょっと」

    「・・・へえ、そんな事まで学んだんだなお前」

    「・・・うん…、それよりもはい、島村の依頼の方は終わったから、後は…、多分、私とキリトの分だけ」

    「・・・そう言えば俺達ってまだ終わって無かったんだったな…。依頼を失敗と言うか、放置すると依頼者との関係性が破綻して暫くの間のペナルティーで受けられなくなるし、ロボットが相手とは言えども人の形のままに嫌味言われるのも嫌だしなぁ…」

    「うん、だからこそあまり同時に、同時進行で依頼を受けたがらない人ばかりだし、それが変にトラウマになって焦って失敗はするわ、たかがロボットが相手なのにこの前謝ってる人も居たし、本末転倒…」

    「本末転倒と言うよりも別の意味で退場する破目になるその部分、あの男もそんな事は想定に無かっただろうなぁって感じだよ俺からすればだけどな。それより、はい、お疲れ様安達」

    「ん??なにこれ…、お肉・・・??」

    「あぁ、偶々限定品って事で売ってたお肉だったな」

    「ん、しょっと…、私には少しだけあげては、安達さんにはお疲れ様のプレゼントですか、良いなぁ」

    「お前は何もしないで俺のものをしかも奪った上で喰っただろうが…」

    「!あはは、ごめんってばぁ」

    「食べ物の恨みは凄いんだぞ島村…、よく覚えて置くんだなって同時に、絶対何か作って返せよ…、分かりましたかね~~??」

    「うわぁ、流石キリト君、食い意地が凄いだけ在るよ~」

    「・・・ん、美味しいこのお肉…。・・・・・・・・・!!あ、あげないからね、いくら島村に食べられたからって、私の齧り掛けなんて上げないからね??幾らここがゲームの世界だからって女の子の齧り掛けを食べたいなんて通報するから!!」

    「はいはい、始まったよ安達さんの一人妄想捗り行動、もはや定番だろ、んがぁああああああああああああああッッ!!?」

    「なんだって~??よく聞こえなかったんだけど~~??」

    「あぁ、始まったよ、ここ最近での安達のストレス発散法としての羽交い絞め…。ここの世界に来てから他の人達がやってる格闘技、と言うか…、格闘技習って居た人達の真似事では在るけど、安達、その手にしっかり嵌まっちゃったからねえ…。安達さ、向こうの世界に戻ってから、だからって私にそれ掛けないでね??」

  70. 70 : : 2024/05/09(木) 15:02:51
    「なんでそんな事島村にやらないと行けないの??これはキリトが変な事言うからこうしただけって、何匂い嗅いでるのッッ!!?っちょ!!?へ、変態だ…!!」

    「か、嗅いで、ねえよ…!!ゴホゴホ!!ち、ょっと…、お前なぁ…、ここフィールドだから少し体力減ってるじゃねえか…」

    「え、あぁ、ご、ごめんキリト…。あ、あぁ、でも、これ食べれば多分回復するよ、ほら、体力回復効果在るって書いて在るし」

    「そう言う問題じゃねえよ…。あ、でもまぁ、何か安達から良い匂いはしたな」

    「・・・えっ…、やっぱり、変態…」

    「もうそこから離れろよ!!」

    「アハハハハハ!!お腹痛いぃ…、って、あぁ、安達、あれじゃない??私達この前香水みたいなの買ったじゃん??あれ付けてるし、絶対そうだよ」

    「・・・あぁ、そう言えば買ったね…。って、べ、別にキリトの為にとかじゃ無いから、止めてよ本当に、勘違いしないでよ??」

    「いや、安達さん、真剣に嫌な顔しながら言うの止めてね??分かってるから…!!って、んっぐ!!?」

    「そう言えばさっきだけど、狩ってたら変なお肉みたいなもの落ちたんだよね、だからこれキリトにあげる。島村にはこんな変なもの食べさせられないからね。毒だったら嫌だし」

    「アハハ…、退くかもしれない物をよくキリト君に食べさせられたね…」

    「大丈夫…!!後少ししたら普通にと言うか…、ここから街なんて凄い近いから、圏内に入れば毒は自然と溶けるし、だから解毒剤なんて街の近くに居る人は買わないしね」

    「ゴホゴホ!!に、肉の味だけど…、俺を毒殺する気かお前ッッ!!?」

    「大丈夫だよ、だってそんな、瞬殺されるぐらいの猛毒在るお肉だったらきっと明らかに、紫色だしさ。うん、多分だけどね…」

    「島村、安達の奴絶対俺の事嫌いだぞ。はいこれプレゼントとか言ってその中身開いたら爆弾が入ってるぐらいには絶対俺の事嫌いだし何ならついでに死んでも良いって思ってるぐらいには恨み辛みが絶対に在るぞ!!?って、おぃいいい…」

    「アハハハハハハハハハハハハハ!!」

    「私は島村が笑ってくれて…、その…、う、嬉しい…、それと、キリトあまりこっち見ないで、視線が…、その…、舐める様に見られてる気がする…。この前のカエルみたい…」

    「・・・安達さん…、幾ら何でも俺も怒る時には怒るんだぞ…??」

    「・・・え、あ、あぁ、ご、ごめん…、ちょっと、悪ふざけが過ぎたかも…。だ、大丈夫だってば…、ちゃんと毒が無いかどうか確認した上で、その…、島村の事…、見張っててと言うか、見舞ってもくれてる上での…、その、いつものお礼と言うかー、って…、何すんのッッ!!?」

    「・・・安達さんよ、それならこれも俺からのお礼だ。たっぷり味わってくれ」

    「え、ちょ、ご、ごめんってば!!?って、っヒゃあ!!?何背中に居れたのッッ!!?」

    「・・・・・・・・・安達さん…、手でも繋ごうか」

    「・・・え、何、急に、気持ち悪いんだけど…、って、え…、な、何…!!?凄いベトベトしてるんだけど!!?」

    「・・・牛の内臓ってべたべたしてるんだな…」

    「え、牛って…、っちょ!!?手を握らないで!!指を絡ませるなぁッッ!!?っきゃああああああああああああああああ!!」

    「!!?へぶしッッ!!?ガハァッッ!!?」

    「いやいや、二人共何バカしてるの。って、安達またか…、好きだね~~、その羽交い絞め。あぁ、でも、何だかそれ、整体か何かで見た事在るかも。それやると背骨か何かが真っすぐにと言うか、何か体に良いとか言ってたよね」

    「知るかああああああ!!安達ー!!ギブギブ!!?悪かったってばぁああああああああああああああああああ!!?」

    「キリトのバカアホ!!凄い手がベトベトで滑るんだけど!!?どうやったらこれ落ちるのー!!?教えろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオ!!」

    「街に戻れば戻るってばぁああああああああああああああああああ!!?」

  71. 71 : : 2024/05/09(木) 15:03:09
    「ねえ二人共さ、ちょっと叫び過ぎじゃない??遠くの人見てるからね??って、早いなぁ」

    私達が今こうして、こんなおバカな事が出来て居るのも、正直後どれぐらい何だろうって少し思えてしまう事は在るけれど、でも何だかんだと、こんな世界に来ての、こんなおバカな事をして居ても楽しいと思えるのは。

    結局生きて居るからで在って、死んでしまったらそんな楽しい事もきっと無くなってしまうんだろうと、最初はそれはもう絶望はしたけど、でも今ではここまで来られて。

    意外にも順調に来られて、それ等も何だかんだと言っては、毎度の事ながら、ボス戦の際に前線で活躍して居るこの男が居るお陰だとは、少し悔しいけど、事実私自身認めれて居る事で。

    私も島村も、それのお陰も在れば、前線にしてもアドバイスが在れば、的確な指示も在れば、今までやって来れたと、変な男では在るけど、キリトだからこそ変な男なのか、もしくは変な男と言うものに偶々キリトが当て嵌まったのかは分からないけど。

    でも、少なからずは、今の今までは順調に進んで来られたのは、あくまでもその変な男キリトが居たお陰と言う事も在れば、また、他人に無関心に近しい私にも関わらず。

    他人と距離を開けてしまう私にも関わらず、キリトとは普通に接する事が出来て居るなんて、また自分自身でさえ珍しい事も在ったものだと、今でもう早一ヵ月ぐらいでその点では色々と新しい出会いと共に、それ等の事に付いては、島村以外に友人が居ない私としては、それ故に少しだけ感謝はして居た。

    無論今までの事に付いて、それじゃあそれ以外は無いのかと言えばそんな訳はなくて、もう言うまでも無い程には、その他の事に付いては当然感謝して居ると。

    それ故だからこそ、私は珍しくもそんな、島村以外にも、積極的に対話等が出来ている程に、こんなテンションが出来ては当てる事が出来るのも、異性やら何やら、関係無しに、島村以外では人生初だと言え。

    しかも今は、関係無しだとは言ったけれども、それが仮にも男で在る者ともなれば一層珍し過ぎる話だと言えれば、この世界、ソードアートオンラインの世界に来なければ絶対に実現する事は無かった事だけど。

    だからこそなのかは分からないけど、それ等全部含めては、心の内だけには止めて置いて居るけども、その全部を含めてはこうして、素直になると言う点に置いてはまだ難しいからこそ、逆の行いな気もするけど、行動に、触れては示して居たのだった。

    けどこれは当然の事だけれども、私は前も今も変わらず島村の事以外には興味が無いのも同然だから、この男、キリトと言う者に関して言えば、唯の良くても友人程度の認識で在った。

  72. 72 : : 2024/05/09(木) 15:03:15
    これだけの触れ合いが在りながらに、そこまでなのかと言えた事かもしれないが、私自身からすれば、こんな事は普通は絶対に在り得ない話に、それこそ異性ともなれば。

    普通は絶対に在り得ないどころか、恐らく過去の私からすれば別人、もはや拒絶反応すらも起こす程の在り得ない現実だと言え、だからこそ友人程度とは言えども、こんな事は自分で言うのも恥ずかしいけど。

    言ってしまえば島村に出会えたと言った、それぐらいの奇跡に近しい関係故に、そんな唯の良くても友人程度の関係とは言え、心の中では、今ではもう、島村ぐらいには、それぐらいには失いたくない関係性には立って居るとも言うべきなのか。

    少なからずは絶対にと、断言出来た程には、失いたくない存在の一人にはなって居た事は違いなくて、そんな事を思える程だからこそ私にとっての友人程度の認識と言うのはその分、他とは違い大きかったのだ。

    しかし、それでもやっぱり島村と同列に扱えるかと言ったらそんな訳も無くて、冗談が過ぎたと言えた事を行えば、すぐに謝ってしまう程には嫌われたくないと思える程には。

    でもやっぱり良い存在だと思えてしまって居るのは言うまでも無くて、いつかのその時にもしも失った際には、その命が消えた時には少なからず絶望に、大切な何かを失ったと思えるぐらには。

    それも、もっとこれから先も共にすれば、下手をすれば島村を失った際と同じぐらいの喪失感を味わう破目になるのは恐らく直感的に分かって居て、いや、それは言い過ぎなのかもしれないけど、でもそれぐらい号泣し泣き崩れる事も言うまでも無くて、あぁ、考えるだけでも胸が痛くなるのは、目頭が熱くなるのは本当にどうかして居ると思うけども。

    けどその殆どが、こんな世界で生きて居るからこそだろうと思えれば、納得出来る部分が多く、こんな世界じゃ無かったら見向きもしないだろ思えれば、それだけ同時に残酷な何かが見えるけど、そんな事は考えるだけ無駄だと言えれば見ない振りをした。

    でもよくよく考えて見たら、こうして触れて居ては嬉しくて、触れられる事に対して、もっと触れたいなどと思えるのは、島村以来の感覚の様な、そんな気もしなくも無くては、あぁ、やっぱり、これは島村と同じ感覚だと。

    その点は普通に素直に頷けて、男だけど、キリトだけど、こんなにも心温まるのは、けどよく考えずとも、それが誰でも無いキリトだからって、島村とは違った妙な温かさが在れば私にはそれが、温かい太陽の様な二人で、その点だけは、空気感だけは好きだと素直に思えて居た。

  73. 73 : : 2024/05/09(木) 15:03:50
    「・・・うん…、これは完全に予想外と言うか…、もう、どうすれば良いのか私には分からないんだけど…」

    「・・・え、ま、まさか、お前…、それで、これで…、俺にどうにかしろってのかよ…、え、冗談だろ??」

    「・・・・・・・・・冗談、何かじゃない…。助けてほしい…、と言うか、真面目に助けて」

    「・・・ま、マジかよ…、っで、でも…、お前、これ、どうやって…、いいやそもそもだ、お前どうやってこれ…、こんなところに入ったんだよ…??こんな所に普通入れないし、落ちないだろ??何が遭ったんだ??」

    「・・・その…、何て言うんだろう…。偶々ここを通りかかった時に、今のキリトが居る場所からって感じで、何この中ってそれで見て見たら…、突然落ちたと言うか、摺り抜けたと言うか…??」

    「・・・何だそれ…、このゲームでのバグなんて俺は聞いた事無いけどな…。それに運営のあの男自体がそもそもとしてそんな不具合自体好まないだろうし、そんな事で死なれた何てあいつからすればふざけるなって問題だろうし…。っっくそ…、ダメだな…、どれだけここに手突っ込んでも全然届きそうにもないな…。安達、ジャンプしても無理なんだろ??」

    「・・・絶対無理だってば…。んっ!!んっ!!っはぁ…、ほらね??」

    「・・・いや、ほらねって…。はぁ~~、っっでも、あれだな、それで俺が今居るところから落ちたって事は…、それで俺が落ちないって事は一人だけ落ちる様になってる、用は仕様って奴だろ??島村の奴は今多分宿の方に居て、しかも眠ってるせいで絶対来れないだろうし、それに今安達を一人のままにしたら…、そこにモンスターらしきなのは居るのか??」

    「・・・ううん、居ないみたい…。でも、さっきから凄い変な唸り声みたいなのはするから、本当に早く助け出してほしい。こんなところで島村に最後顔を合わせる事も無く死ぬなんて本当にごめん…。・・・・・・・・・どうしよう??」

    「・・・どうしようって言われてもなぁ…、うーん、ちょっと待っててくれ、って、ん??なぁ安達、この変な段差が在るもの何だ??」

    「・・・え、だ、段差??えー、っと…、あぁ、そう言えば、さっきそれに確か…、あ、そうだ!!それにさっき間違えて触れた時にはー」

    「なるほどなぁ、それに間違えて触れた結果がこうなったって訳か」

    「そうそう、そうなってー、え」

    「いやぁ、安達さん、流石の俺でもよく言う仲良死だけはする気は無いからさ、一緒に頑張ろうぜ」

    「・・・え、な、に、した、の…ッッ!!?っっえええええええええええええええええええええええ!!?」

    「五月蠅いなぁ安達さんは。とんでもない罠にも程が在るだろ、って、何か踏ん付けたな。え、何だこのゴロゴロするもの…。おぉ、安達さん、俺達の足元に落ちてたもの、見てくれ、人骨だ」

    「・・・島村ああああああああああああああああああああああッッ!!」

    一体全体どうしてこの様な事になってしまったのかと言えた程には、現時刻、朝の十時頃と言えた時間帯に、朝食食べ終えては今日もまた普通に。

  74. 74 : : 2024/05/09(木) 15:04:06
    別にこれと言って特段元気にやる必要は無い上にしては、日頃の行動として、レベル上げに励む為に、いざ行動に移せば、フィールドへ来て居た訳だが、今日もまた雲は沢山在るものの。

    広々とした広大な場所にしては、晴れ渡るその空の下では、狩りに置いても捗り、今日も一日良い日を、十分に毎日同様に過ごして居れば、無問題だろうと思えて居れば。

    現状こうして、剣を片手に行動として居たものの、一体何が遭ったと言えた事に、ふと呼び出しが在れば、でもメール等と在るとは言えども、何処から送られて居るのか分からなければ。

    そこだと言えた場所が在るにも関わらず、何処にも居なければ、どうしたものかと思えて居ては、それから数分としてはその辺りをグルグルと周り見て居れば、ふと何かの音が聞こえ、妙な人の様な声が聞こえそこに目を向ければ。

    そこには毎日よく知る、よく知ったと言える声の主が居れば、こんなところに居たのかとその場に屈めば、今に至るなどと、これは本当にどうしたものかと言えた事に。

    一人に足らずもう一人、合計合わせて二人はトラップに無事引っ掛かり、地面の更に下、つまりは地下の様なところに落ちてしまえば二人は、特に一人は心底として絶望し項垂れていた。



    「・・・島村ぁ…、嫌だぁ…、死にたくなぃいぃい…、会いたい…」

    「・・・うーん、これは困ったなぁ」

    「・・・うーん、これは困ったなぁ、じゃないでしょうが…!!何でキリトまでこっちに来たと言うか、落ちて来たの!!?それに触れたら落ちるって言ったじゃん!!」

    「あー、何と言うか、うん、本当に悪いとは思っては居るんだが…、話しを聞くよりも前に、このトラップに何か逆に戻る方法が在るんじゃないかって、だって、こんなに広いフィールド内で、この地下の出入り口が無いなんておかしいだろ??だから、しかも、トラップにしても妙にダメージだとか何も無いわけだしさ…」

    「・・・いや、だからってさ…。はぁあああああああああ、キリトまで落ちて来ないでよー」

    「・・・だから、悪かったってば…。それよりもここに滞在し続けるのはあまりにも危険だ。ここは恐らく本当にトラップだから、バグとかじゃなくてだな。だから一刻も早くここから出ないと、何が起きるか分からないし…、何より真っ暗過ぎて何も見えないし…。ほら、危ないから手繋ぐぞ」

    「・・・えぇ…、私…、島村以外と手何て触れたくないし、繋ぐなんてもっとーって、え、ちょー」

    「そんな事言っている暇が在るならとっとと行くぞ。これで、それで死んだなんて幾ら何でも笑えないっての」

    「・・・・・・・・・島村だったら、良かったのに…」

    「でもそれだったら、そうした場合だったら、もしも島村の奴に何か遭ったら、その時はお前パニックになって共倒れだぞ??寧ろ俺で良かったじゃないか、ははは」

    「・・・どんだけ楽観的なの…。はぁ、まぁいいか…。それよりもそんなに次々進んで言って良いの??幾ら上からの、地上からの光を少しずつ頼りにしたって、何が在るか分からないー、って、え、あれ、あそこ、光が在る!!」

    「え、何処だー、って、え、あれって…、た、松明…!!?何でこんな所に…、って、ちょ、お前!!引っ張るな安達!!」

    「少しでも明るい方が絶対に安心安全でしょ!!奥に行く事になっちゃったとしても一旦そこに行こう!!暗い所なんて危険でしかないから!!」

    「ちょ…、お前・・・、あぁ!!もう!!武器を構えてから行ってくれ、せめてな!!」

  75. 75 : : 2024/05/09(木) 15:04:22
    だいぶ広いと言えた地下空間とは言えども、あまりにも薄暗過ぎては、何も見えずに、隙間隙間と言えた地上からの光を頼りに少しずつ進めば。

    予め右手に、武器を持ち合わせれば、向かい次第、左手繋いだままで在れば、お互い緊張して居る事も在れば、手汗握り締め合い、当然の事だが、別にこれと言って、お互いのその行為に、緊張感在れば、手汗握って居る訳じゃ無く。

    いつ何処から現れるか分からないモンスターからの、四方何処から来るか分からない為、壁さえも何処に在るか分からない為に、でもその松明が在る場所に行けば、大体の空間は把握出来れば、急ぎそこへ走った。

    だがその瞬間が囮としての、ふと何かの音が、ガガガ…!!と音が聞こえれば、松明の光に寄る何かの動く影が見えれば、まさかとして、これこそがトラップだと、壁の方から何かが現れれば、それが、自身達の方向に向け一気に加速して来た物だと知るには。

    その先に行った者じゃ無く、後者の者で在れば、そしてそれが自身達の首を飛ばす装置、首切り装置で在れば一瞬にして蒼褪め大声を出してまでも名前を呼べば、安達!!と一気に左手に力を入れ引き戻せば。

    そのまま武器は松明の方向へ飛ばし、抱き寄せる形となり抱擁となったものの、そのまま抱き留めれば一気に後ろへ飛び、事実その選択は正解だったか、ムグゥ!!?などと声が聞こえるものの。

    胸元の中にしては、両腕の中にしては、呻くその声を他所に、前方から高速にして加速し来たそのトラップに対し、遠ざかって行った罠の方は、見事最終地点まで行けば、停止とし止まれば。

    その罠は初見殺しもだが、一時は止まったものの、再び動けば、壁に当たれば一気に砕き散りポリゴンとなり消えれば、あれは最初の者、もしくは最初の者達の為だけに設置されたものなのかと、両腕の中にしては、五月蠅い呻く者を半目に放せば立ち上がった。

    「っぷ、っはぁ!!いきなり何するの!!?っし、ししししししししし!!しかも抱き締めて!!?」

    「お前なぁ…、俺が急いで引き戻さなかったら今頃あのトラップに首落されてたんだぞ…??部分破壊での首何てもう元に戻らないし、初見殺しにも程が在るってば…」

    「・・・え…、そ、そうだったの??ご、ごめん、それは、気付かなかった…」

    「・・・いや、気付けよ…、そこすらも気付いて居なかったのかよ…」

    「・・・う、うん…、だから、ごめん…、危うく巻き込むところだった…」

    「・・・巻き込むも何も、お前が死んだらもう何もかもお終いだろ。それよりも安達、怪我は無いか??」

    「え、あ、あぁ、うん、大丈夫…、それよりもキリトの方は??今思いっ切り後ろに飛んだから、大丈夫??」

    「・・・・・・・・・あぁ、俺は別に何ともないな、体力の方見ても別に何か変な事は起きて無いし、状態異常何かにも何もなってないしな…。あ、そうだ、それよりもまずは武器の方回収しないとな、っと。それと、だ…!!安達さん、もう急がないでくれよ…??」

    「!!は、はい…、ごめんなさい…、と言うか、ごめん…」

    幾ら何でも、流石のあの安達と言えども、今回は自分の比が大前提で在れば、多少なりとも反省はしただろうと、無事トラップの方は回避する事に成功としては、念の為としては。

    いつでも引っ張り合える、その両者が必要だろうと言う大前提に手をまた握り合えば、そっちの方向へ、武器を投げた方向へ進めば、一応はそれは確認の為だった事も在れば少しずつ、今回は流石に反省も在れば少しずつそこに足を向ければ、無事松明の元へと辿り着き、一汗掻きつつも、一旦は到着と壁に背中を預けた。

    あまりにも何も音はしないこの空間、地下の中にしてはふと耳を澄ませるがそれでも何も聞こえて来なく、こんなにも静かなものなのかと首を傾げる一方。

    でも何処からか先程同様の何かの音が聞こえて居れば、モンスターらしき声が聞こえて居れば、止めてほしいものだと項垂れそうになる中、よくよく考えて見れば。

    天井等も見なければ行けなかったものだと、上を見て居なかった事も在れば、真横にしては汗を掻けば服を掴みバサバサ、胸元掴めば扇いで居るのを半目に見れば、念の為に右手に持ち合わせた剣を上に目掛けジャンプし当てれば、でもそこに何も無ければ安堵とし汗を拭った。

    「別にこれと言って特何も無いな」

    「無くて良いよ…。それよりも、ここを早く出たい、そして島村と再会して早く…、あぁ、でもそれと同時に島村の寝ているベッドに顔を埋めて…、・・・あ、な、何でも無いから」

    「何でも無いなんてよく言えたものだよなお前…。まぁ、それが安達らしいと言えば安達らしいんだが…」

  76. 76 : : 2024/05/09(木) 15:04:37
    はっきり言えば、本当の事を言ってしまえば、今居る場所に関してはやはり私ともう一人居たとすれば島村が良かったなと内心どうしても、この薄暗さな事も在れば思ってしまう部分が在れば。

    こんな危険な場所に島村居て良かったの!!?居なくて良かったじゃん!!と内心思う一方、でもそれでもキリトより島村が良かったと、この薄暗さな事も在れば、もしかしたら、ひょっとしたら。

    島村と何かしらの事故で押し倒したり、押し倒されてしまったりとなどと、そんな意味の分からない事が頭に思い浮かべば、別にこれと言って、だからそれが起きたとして何かが変わる訳でも無い訳だが。

    その様に想像するだけで顔が、頬が熱くなるのを感じながらも、でもそれでももしかしたら良い事が在ったかもしれなかったと、その様な事がどうしても、今のキリトとの事故を思い出しては溜息吐いてしまうものの、結局助けてもらった事実に変わりなければ、そんな文句は当然私自身の中に仕舞って居る。

    もはや助けてもらった上にも関わらず、そんな事を思えてしまって居る私自身がどうかして居ると言えたぐらいには、そんな自覚はまだ在るから大丈夫だろうと自分を説得させれば、けど危機管理に欠けている事にも繋がると言えれば、武器の方を、鎌の方を構えれば慎重に進もうとした。

    「そう言えば、安達」

    「・・・何…??今慎重に進んでるんだからー」

    「・・・あ、いやさ…、もう松明在るんだし、左手、良くないかなぁって思ってさ…。ま、まあ、安達さんがそのままで良いと言うのならー」

    「あぁ、忘れてたね、放そうか」

    「・・・・・・・・・安達」

    「・・・??何ー、って、え、な、何、怖いんだけど、何で放してくれないの??と言うか、その謎の笑顔は何…、え、怖い…!!?」

    「・・・ははは、何も怖くはないさ。それよりも安達さん、念の為に君危ないから暫くこの手は放さないで置くよ。何か文句でも在るのかい??」

    「え、文句は無いけど…、でも、このままじゃ明らかに戦いにくいよ??って、あ、何かメール、あぁ…!!島村からだ…!!早く戻ろうキリト!!何なら一気にソードスキルで突き抜けて倒しちゃっても言い訳だしさ!!ほら、私も剣で、一気に!!って、グェッッ!!?」

    「安達さん、少しは落ち付こうぜ。島村に会いたい気持ちはわからなくも無いけどさ」

    「え、な、何言ってるの??」

    「え、あ、あぁ、いやいや!!?違うからな!!?ただ、その気持ち分からなくも無いけどさって、それだけだってば!!?別に他意は無いってば!!?った、ただ、島村に関してはこう、何だろうな…、家に居る犬猫を思い出す感じと言うか…、あいつのホーム感って強くないか??みたいな…。実家か何かに戻って来た時の安心感と言うか…、ハハハ…」

    「・・・キリト…」

    「あ、は、はい、ち、調子に乗り過ぎた事は分かってるー、って、あ、安達さん??」

    「珍しく私キリトと同じ事思えたなって凄い今感動してるところなんだよね。キリト、現実に戻ったら島村に付いての、ここの、ソードアートオンラインで在った事を二人で日記にまとめよう!!勿論島村に見られたら終わりだから、隙を突いてね!!」

    「お前の島村に対しての思いっていつも思うんだが、並大抵の気持ちをとっくに通り越してるグゥッッ!!?」

    「な、ななななななななんあななあああああ、何か!!言ったかなぁあああああ!!?あははあっはあっはあはっははっは!!?」

    「じ、情緒、不安定が過ぎるだろ…、ゴホゴホ!!はぁ…、って、安達!!構えろ!!モンスターだ!!」

    「っっぅ、あ、え…!!?あ、ほ、ほんとだ!!キリト!!私が先に行くから、って!!?キリト!!?」

    「安達!!お前は今軽くパニック状態で危ないから!!俺が先にやるから、お前は後ろから援護!!後はスイッチだ!!タゲは俺がやる!!」

  77. 77 : : 2024/05/09(木) 15:04:44
    「え、あ、ちょー、あぁ、もう!!また勝手に決めて無茶して!!島村にまた報告するからね!!?」

    お互いがお互いに気遣い合えばだからこその、無茶をし合ってしまうのはよく在る事と言えた事の二人と言えたと共に、別にその点は他の者達、グループも同様と言えた事なのだろうが。

    この二人に関しては、特段と言えた事だろうと、片手剣に鎌を振り回せば、お互いに攻撃して行き、パリィとして躱せば、その隙にしてソードスキルを叩き込み、更にスイッチと行えば、その背後から思いっ切り同様に、ソードスキルを使い駆使すれば、無事倒す事と成功した。

    思いの外弱かったと言えばモンスターで在れば、一安心と言えた一方、今そうして緊急的に、どちらが前で後ろかと言えた事を行ったが為に、これは二人はよく在る事なのだが、キリトと安達が二人並べばそう言った点で無茶をすれば。

    毎回の事ながら言い合いが始まれば、いつもならば島村が居れば止めるものの、その止める者が居なければ、言い合いは止まらなく、安達は危ないから後ろだ!!と、そしてキリトは無茶ばかりするから私の後ろ!!と。

    あくまでも、お互いの為を思った上での言動にしても、滅茶苦茶だとあまりにも言い合いしては喧嘩になり胸倉掴み合った事は偶に在る話だと言えれば、言えた一方。

    戦いに障害が生じるのではないかと言えたものの、いざ戦う時にはすぐ様、連携取れるのは流石と言え、それこそ、その止める者が居ない為に、お互い気まずくなれば。

    すぐ様、命掛かって居る為、謝罪し合えば、これは最近として行った、ふと仲直りする際の合図とも言えた事か、お互いに拳を軽く当て合えば謝り合い、各自の判断の元。

    また危なくなった際には話し合い、更には一戦一戦交互に、交代と言えた形で前後ろをやれば良いだろうと、そのやり方にして進んで行けば、更に広い洞窟の様なところに出れば。

    これは一体何なんだと、あまりにも奥深くに行き過ぎては、真っ暗な洞窟と言う事も在り、お互いに無意識にも手を握り合えば、それこそ指も絡め合えば、絶対に油断するなよ安達と。

    即座に逃げられる準備の元に確認し合えば、そっちこそと汗を流し地面に流れ垂れ落ちれば、流石洞窟の中なだけ在れば響き渡り、あまりの響き渡る音におい!!と小さく耳打ちすれば、ちょ、わ、わざとじゃないから…と。

    恥ずかしさのあまりに、頬染めた安達で在るものの、ふと何かの唸る声が聞こえれば、まさかの真ん前に、巨大なモンスターが居るじゃないかと、二人は真顔に呆然とすれば。

    急ぎ同じ行動をしたが為に、ぶつかり合えば、頭に頭とぶつけ合うものの、すぐ様剣に、鎌と仕舞えば、咄嗟の事とは言え、大声出せば走り逃げ去った事は。

    そしてあまりにも適当に走り過ぎては、迷子になったかと思いきやの、また振り出しに、同じところに居れば、そのモンスターは追い掛けて来なかった事に酷く安堵とし、その場に尻持ち付けば、お互いの安全確認の元に、座り込んだ事は言うまでも無かった。

    「はぁはぁ、安達、俺は寧ろ、あっちの世界に…、現実に戻ったら…、お前のそれまでの記録を書いて、お前に見せびらかしたいところだぞ」

    「はぁはぁ、奇遇だね…、私もキリトのこの今までの全てを日記に書いて渡して見てほしいぐらい…、絶対、黒歴史になるから」

    「・・・ははは…、お互い様だな本当に…」

    「・・・うん…、本当に…」

    「「・・・どうやって戻ろうこれ…」」

    この世界に置いては、並大抵の信頼関係の元では、決してお互いに命など預け合える筈が無く、もう既に早一ヵ月辺りの事とは言えども、この世界だからこその。

    その得られる信頼関係は並外れたものに等しく、一気に加速する様、それこそ仲が良ければ尚更に一気に仲良くなれる事は言うまでも無くとも言えれば。

    お互いに背中預け合って居れば、いつでも動ける様にと、でもお互いにその同じタイミングにして同じ事を言えば、お互いに振り返り顔を合わせれば、珍しくも笑顔に笑い合った事はこの二人だからこその、島村を入れての関係性とはまた違うのだろうと言えて居たのだった。


    「ふぁ~ぁ…、よく寝たと言うか、でもあまり眠っては無いのかなぁ…、まぁ、良いか…。さて、っと…、あの二人何処に行ったんだろうか??この私を置いては二人共出掛けるとはなぁ~、キリト君はともかくとして、安達め~、ん、いやでも待って??まさかのあの二人同じ場所で同じ行動してる??何て奴等だ~~」

    しかしそんな最中にして、宿の方に居る、その眠って居た者はふと目を覚ませばこの有様に、欠伸をしながらに、でも怠そうにしながらも退屈故か、そのまま宿を後としては、二人の元へ行った事は言うまでも無かったのだった。

  78. 78 : : 2024/05/09(木) 15:05:37

    「・・・え、は??え??こ、これ、どうなってるの??二人共居るところここだよね??何で何処にも居ないの??ちゃんと二人が居るところは地図の方で、ここに印が、うん、ちゃんとここだよね??・・・・・・・・・え…??ば、バグ…!!?バグじゃないよね…??っへ、どういう事!!?」

    寝起き早々として、二人が何処にも居ない事をふと気付けば、一体何処に行ったのでしょうかあのお二人さんはと、寝惚け目ながらも欠伸しては伸びとし、地図の方を開けば、二人がそう遠くも無い、隣のフィールドに居る事に、自身を起こさずしては二人して居ない事に。

    これはもう早々として、片方の男の子はともかくとして、もう一人の奴には、多少なりともの、置いてけぼりにした事に付いて問い詰めてやろうなどと。

    そんな事を内心として、少しクスクス笑えば足を向けたところ、また何よりは、二人しては別々行動して居るのかと思えば、何よりも街中に居なく、フィールドに居ては危ないと。

    幾ら敵がそれなりに弱いとは言え、基本三人行動で在れば、これは少し危険なのではないかと、でも但しとして、本当のところは二人別々行動じゃ無く。

    二人同時行動での、その同じ場所に居ては、一人置いてけぼりな事が少し内心不服な事も在れば、それが一番の理由として動いて居た訳だが、そんな事は当然絶対に口に出す事は無く無視した上にして、あくまでも危険性が在る場合も在り助けに行こう!!と、それ等が前提に向かって居た。

    しかしいざ、その場所に向かいなるべく走れば、その道中にして、モンスターに見付かれば、面倒臭く、追い掛けられるのが落ちだと言えれば心底面倒な為。

    早々そこに、途中寄り道など絶対しない事を前提として、美味しい経験値となるモンスターが居ても、無視しようと言う思いから、その場に急ぎ向かえば、今に至った訳だが、これはもうどうしたものかと、約五分その場に居れば、困惑と眉潜めれば、汗流しその場に止まり固まって居た。

    どの様にしてはこうなってしまったのかと、少しずつ行ったり来たりをしつつの、何故かその姿形が何処にも無ければ、一体何処に消えてしまったのか、将又本当にバグか何かでおかしくなってしまったのではないかと妙な不安感が襲えば。

    こんな生きるか死ぬかの世界ともなれば、その様な不安が過るのはいつだって自然な事に、その場に女の子座りとして居てはどうしようかと彼是もう既に五分は、もしくはそれ以上と経過して居れば、いつモンスターに見付かってもおかしくなく戸惑って居た。

    「・・・えぇ…、どうしよう本当に…。誰か…、助けを呼ぶのもなぁ…、私が知らないだけで本当は何処かに、何か、変な、ルートと言うか…、その場に居るのに、別の空間に飛べるところが在る見たいなぁ…。あぁ~~…、どうしようどうしよう…!!あの二人に何か遭ったら私…、って…、そう言えば…、私こんな事で昔は動揺する様な人間じゃ無かったのになぁ…、はぁ~ぁ…、何か面倒臭くなって来たなぁ…、あの二人だからどうせ生きてるし…、フレンドリストからも別に消えて無いし…、もうこのまま…、うん…、ふぁ~ぁ…、一旦帰って、それで宿で寝直しして、それで次に起きた時にはきっと叩き起こされてるで在ろうと願って…、私はこのままお先に帰って寝直すとしますかね~っと。じゃないとやってられないしねえ…」

    少しと言えた何かしらの不安が一つとして、それが募れば、以前の様、また面倒な感情に囚われ、余計な事を思えば、暗く沈む事は自分自身が故によく分かって居れば。

    そんな面倒事を引き摺るくらいなら、そのまま一旦帰宅し、街中安全地帯にしては、二人の帰りをそのまま待つのも良いだろうと思えては。

    丁度面倒なあまりに眠くなり始めた事も在り、横目で微かに気にしつつも、や~めた!!と口に出しては、自身に言い聞かせそのまま帰ろうと立ち上がれば足を一歩踏み出した。

    そのまま時間を無駄に過ごしては、不安に溺れるよりも、楽観的に宿に戻り、眠って居た方がその後としても、二人に迷惑掛ける事無く、それこそその時に。

    その事情等と聞けば良いだろうと、結構な相変わらずの治らない他人任せにしても尚、そのままそこに居続けては、モンスターの餌食に、群れに囲まれるよりかは遥かにマシだと言えてはスキップ気分に微笑みながらに行った。

    「・・・あれ、もしかし、て…、え、し、島村ッッ!!?島村だよねッッ!!?」

    「・・・おぉ…、物事諦めてはそのまま現実逃避しようとした矢先に何かの聞き覚えの在る声が聞こえたと思ったら、安達が居たなぁ…。あはは…、け、決して見捨て様なんて思ってもなかったんだけどね~、って、感じなんだけどさぁ…、それよりもさぁ…、え、なに、それ…、どうなってるの…??」

    「・・・ん、安達どうかしたのか??」

  79. 79 : : 2024/05/09(木) 15:05:53
    「!!あ、キリト!!島村が上に居るの!!」

    「・・・は、はぁ!!?何で島村が!!?って、マジで居るのかよ…!!お、おい!!島村!!助けてくれ!!と言うか誰か他に人を呼んでくれ!!ここ!!抜け出せなくなっちまったんだよ!!多分他に人が居ないと、どっかに抜け出せる場所は在るんだろうけどさ!!あまりにも危険な道しかなくてー」


    「えぇ??二人共何処に居るのかと思ったらそんな所に居たの!!?と言うか、え、なにこれ、バグなの??何そこの道…、隠し道なの??地図に出て来て無いけど…」

    「それに付いてはこっちに来れば分かるって感じなんだけどさ、でもお前は来ないでくれ!!お前がこっちに来たらもう多分二度とそっちに戻れなくなるー」

    「ほうほう、なるほど、キリト君は安達さんと二人切りを通したいが為にそんな無理やりな理屈を通すると。そんな所に意図的に閉じ込められて、本当は抜け出す道を知って居ると、なるほど~~」

    「っっえ…、そ、そうなのッッ!!?」

    「っっんな訳、在るかぁあぁぁああああああああああああああああああああ!!島村真面目に聞いてくれ!!と言うかふざけないでくれよッッ!!?真面目にここもう抜け出せないんだよ!!奥の方に進むと何か強そうなモンスターが居るしよ!!」

    「え、だってキリト君、この前第一層のボス倒した時に凄いドヤ顔で言ってたじゃん。残り数層先までの事なら俺は確実に生き残れるぐらいには全て知ってるって。あぁ~、いけないんだキリト君、あれ嘘だったの??もしくはやっぱり安達がぁ…」

    「キリト、冗談抜きで離れてくれない…??え、もしかしてさっきのあの罠も…!!?し、信じられない…、何がしたくてー、え、ま、まさか…、ま、漫画か何かで…、いや、聞いた事が在るけど…、た、確か、吊り橋効果とか言う奴で…、島村ああああああああああああああああああああああ!!助けてぇええええええええええええええええ!!それが本当ならさっき私キリトに思いっ切り抱き締められたし、何なら凄い異様に手繋いで来て、指まで絡ませてんぐうううぅうううううううううううう!!?」

    「止めろお前ッッ!!?冗談抜きでそんな事大声出して言う無し!!それこそ殆ど手繋いで来たのは安達だろうがッッ!!?」

    「・・・えぇええええええ…、き、キリト君そんな事してたの…??」

    「え、あ、い、いや…、ち、違うからなッッ!!?あれは本当に緊急で仕方なしに、って、そ、その、だから、後少し遅れてたら、先に行っちまった安達だから、それで、罠で後少しで首が刎ねられるところだったんだが、間一髪で気付いて俺が急いで安達引き寄せて、抱き寄せてと言うか…、やっぱり、その、落下ダメージみたいなもの在る訳だしよ…。ま、まぁ、その倒れたところに罠が在ったらお終いなんだがー」

    「っぷ、っはぁ!!あぁあぁぁぁあああぁあああああああああ…!!き、キリトに…!!だ、抱かれた…!!こ、このままだど!!ごの薄暗い場所でキリトに滅茶苦茶にざれる未来しか見えないだばしゃあああああああああああああああああああああ!!!」

    「だから止めろって言ってんだろうが!!って、何弁だよそれええええええええええええええ!!」

    「・・・あは、あはははははははははは!!じ、冗談だよ安達、それにキリト君も。はいはい、分かった分かった、とりあえず誰かしら助けを呼んで来れば良いんでしょう??って、安達、何本気で泣いてんのよ…」

    「・・・ん、っぐ…、んぐ…、んぐぅ…、き、キリト絶対…、私狙いだ…。私の後ろに立つな!!」
  80. 80 : : 2024/05/09(木) 15:06:10

    「・・・だから…、さ…、本気で俺知らなかったんだって…。悪かったと言うか、何と言うか…、泣き止んでくれよ…。って言うのと同時に…、その目を止めてくれ…。っっあ、わ、分かった…!!こいつ等倒した分のお金を全部後でお前にやる!!後何なら数日分は俺がー、え、な、なんだよ」

    「・・・私はともかく、島村に触らないで。確かだけど、倫理コードの部分で、凄い下の方に行くとそこを解除出来る部分が在って、だからそれで、寝ている島村の手を勝手に操作して解除して、ヤバい事仕出かす可能性が在るから…。大丈夫、これを言ったのも、そう言う事を仕出かす可能性が在るからって事を事前として分かって居るからって言う唯の警告だから…。私以外に触ったら、島村に触ったら許さないから…。数日はお触り禁止だから」

    「・・・えぇ…、そんな理不尽なぁ…」

    「・・・・・・・・・いや、そもそもだけど、色々と全てが変に聞こえるけど…、安達だろうがキリト君だろうがそんな触って良い何て事私許可も何もしてないし、キリト君が触っちゃダメなのは当然だけど、じゃあ安達は良いのかって駄目だからね普通に??しかも私以外に触ったら許さないからって、変に聞こえるからねそれ??それにキリト君も私に触れない事を理不尽みたいな、そんなに触りたいの私に??しかも倫理コード解除してまで。ふふふ!!アハハハハハハハハ!!何それ、おかしい~~!!」

    「・・・クソが…、さっきなんて安達、お前…、早くここから出て島村の匂いを嗅ぎたいやら何やらんぅううぅうぐううぅううううううううううううううううううううう!!?」

    「はぁはぁ、黙れ…!!それ以上語る口が在るのなら、この私の鎌で首を斬り落とす!!って、ヒィッッ!!?なんだばしゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

    「うわぁ、何か知らないけど、丁度安達の首筋に水滴みたいなのが落ちたね。これも仕様なのかな??よく分からないけど…、って、アハハハハハハハ…、何してるの安達…??」

    「おい島村、勘違いするなよ??これは安達からやった事だぞ??」

    「・・・はぁ…、はいはい、分かって居ますよ、ほら安達、それじゃあ自分こそ何も言えない状況だよ??それともそんなにキリト君に抱き着いて居たいのかなぁ??」

    「・・・も、もぅ…、キリトに抱き着こうが抱き着かれ様がどうでも良くなってきた…。キリト、このまま私を運んでここから出て…、疲れたもう…」

    「・・・とうとう安達が諦めたな…、って、ここから出たいからさっきから方法探してるのに、私をここから出してって…、それのお願いは俺がしたいところだっての…。って、こんなところで膝を付くなよ!!汚いなぁ…、って、おっわぁぁあああ!!?」

    「・・・はぁあああああああ…、何してるの二人共…」

    幾ら友達同士での戯れ合いと言えた様子にしても、仮にも異性同士でのやり取りと言えては、以前では絶対に考えられない私達の関係性の変化と言えれば。

    最も何よりとしては、それこそ以前では、安達は異性の事など、全く見向きもしなければ、恋愛なんてものは蚊帳の外どころか、何それ何味??とも言えた様な。

    そんな私達の間では、恋愛なんてものの二文字は、出現すらしない程の内容だったのに、それがいつ頃からこうなってしまったのかと、泣き抱き着けばキリト何とかしてよ~~、何とかしてさ~~と涙目ながらに語る安達何てと。

    新鮮では在りながらも、そんな安達が見れては感動とも言えた一方、それが異性相手にだからこそ新たな一面だと言えては何とも言い難いモヤモヤが生じる訳何だけど。

    でもそれ以上にこの違和感は何なのだろうと、これは本当に安達なのかと、私の知って居る安達桜なのかと今更ながらに置いてもだけど、どうしても納得出来ない感覚が在ればつい睨み見てしまう。

    詳しく言えば、睨み見ていると言うよりかは目を凝らして見たと言うのが第一な気もするけど、それでもこれは私の知って居る安達ではないなと、決め付けは良くないのかもしれないけれども。

  81. 81 : : 2024/05/09(木) 15:06:26
    でもそれでも、これは幾ら何でもと、思いっ切り子供の様飛び抱き付けば、背負わされては、唐突の事に、そのまま後ろに転倒とし、何とか咄嗟後頭部守ればと、自身から泣いては触れないでほしいと告げて置きながらのその始末、返って押し倒される様な形と目も当てられなかった。

    傍から見れば、これは、恋人同士のイチャイチャ具合で在り、そんな危険な場所にしても尚、その行為等と、ここ最近の安達さんは少しお調子に乗り過ぎなのではなにか??何て私らしくもない事を思ってしまう訳だけど。

    実際的問題として、少し異性間でのその間を、目に見えない壁を少し破り過ぎなのではないかと、私からして見ても尚、あまりにも少し近過ぎ、イチャイチャし過ぎだと断言出来た程の近さで在れば。

    それ故に、溜息もだけど、ちょっと、以前までの私に対しての接し方をそのままコピーする様キリト君にやってるじゃんって、ついついごめんだけど、地面に拳を三回叩き付けては振り向かさせてしまって居た。

    「ちょっと~!!そんな事してたら誤って死ぬよ!!?」

    「え…、あ、あぁ、ご、ごめん、島村…!!・・・・・・・・・き、キリトも、面倒臭い事してごめん…。でも、島村には触れないでね」

    「・・・お前の頭の中の島村脳は相変わらず反省しても健在なままなんだな…。っっ全く…、ほら、さっさと立ち上がれっての。それよりも早く脱出方法探すぞ」

    「・・・あ、う、うん…」

    「・・・はぁ…、安達もだけど、キリト君もだけど、君達少しは二人共異性間の関係性だって事忘れないでね~~??特に安達さん~~??」

    「・・・え!!?わ、私!!?」

    「・・・そりゃそうだよ…、そんなにべたべたしてさ~。はぁ~ぁ…、私と二人切りも同然だったあっちの世界じゃ…、いつも私と授業をサボるなり何なりしては…、私の家に稀に遊びに来るなり、あぁ、妹も一緒だったけど…、あぁ、そうだ、母親とも一緒にご飯だとか食べてたのに…。あの安達さんは何処に行ってしまったのかね~」

    「いやいや、あの頃のままだから!!止めて島村!!・・・キリトも、私や島村がこうして許してるだけで、向こうの世界に戻ったら…、多分…、関係性は続くと思うけど、こっちはアバター越しだから、でも、向こうは生身の体だから!!それにそんな触れる機会なんて、触れる意味何て無くなるし!!・・・・・・・・・まぁ…、欲求不満にでもなったら彼女作って触ってれば良いんじゃない??」

    「・・・いやいやいや!!何でだよ!!?」

    「・・・え、それじゃあ私や島村に触り続けたいって事なの…??」

    「・・・何でそうなるんだよ…、はぁ~ぁ…、島村、良いから早く誰か呼んで来てくれー、あ、そうだ、確かだけど、アルゴの奴が近くに居るから、あいつを呼んで来てくれ!!あいつなら多分、この仕掛けに付いて知ってる筈だ!!っっでも、多分…、相当に金取られるだろうなぁ…、あの鼠が…」

    「あはは~、それは本当にね~。って事でだよ安達、いつまでもそんなくだらない事でも無いけど…、そんな事に意識向けてる暇が在ったら生き残る事、そこのモンスターにやられない事を祈るしかないよ、分かったね~??」

    「・・・島村はそうやっていつも私を子ども扱いする…。キリトのせいだし…、この変態キリトが」

    「・・・安達さん、本当に許してくれって…。っっそれにしても、彼女、か…。そんな事、考えた事もなかったな…」

    「・・・この前会った、と言うか…、もうあれ以降、ボス戦以降はずっと会わないって感じで、別々で行動する事になってると言うか、そうなってるだけの様な気がするけど…、アスナ、さん…、あの人とか良いんじゃない??」

    「・・・なんで俺にそうやって押し付ける様な事になってるんだよ…。第一普通にアスナに失礼だろ…」

    「・・・そう??あのアスナさんって人、案外満更でも無さそうにいつもボス戦の時キリトと話してる様な気がするけどー、って、な、なに、島村、その目は…」

    「・・・別に~~、私もキリト君と同じで賛成と言うか、第一あの人って他に一緒にやってる人居るんだし、そこにキリト君が彼氏で~すなんて言って混じったら、そこの人達に逆怨みじゃ無いけどさ…、色々とまた言われたりするから、色々とそう見られたりするし、無理だと思うよ??」

    「・・・・・・・・・え…、そ、そうなのかな??だったら今度、私探して置くね。キリトの彼女になってくれそうな人」

  82. 82 : : 2024/05/09(木) 15:07:05
    「はいはい安達さんは余計な事しなくて良いから。そんな事したら俺の変な噂が立つだろうが。この前だって俺に対する恨みか何かで実際に美人で可愛い女の子二人だけに足らずにアスナさんまでも虜に何てバカみたいな話が勝手に出回って、お陰様で探し回られるし、その日全然外に出られなかったんだぞ??でもアスナの奴が否定して、それでその噂の出所、流した奴に拳一発入れ込んだって、それで収まった訳だしな…。それでお前が、安達がそんな事したらまるで俺が彼女欲しくてそう言う事を意図的にお前に任せてやらせてるみたいになるだろ??止めろっての…、と言うか、止めてくれ本当に…」

    「・・・安達はどれだけキリト君に彼女を作らせたいのよ…」

    「・・・だって…、その…、何と言うか…、実際にここの世界に来てからもう一ヵ月ぐらいは経つけど、もう他だと結構恋人同士が出来て来てるところが多いだとか、そう言う話し合いが結構在って、それで…、それと同時期ぐらいにアスナさん、あの人も結構キリトの事そう言う目で見てるし…、ふ、ふふふ、ぜ、絶好のチャンスと言うか何と言うか…」

    「・・・うん、安達の言いたい事はよく分からないし、絶好のチャンスじゃ無くて、絶交のチャンスに聞こえるのは気のせいかなぁ、なんてさ~~」

    「!!?そ、そこまでは言ってないけど!!?言ってないからね!!?」

    「・・・こっち勢い良く振り向いて言われると尚更に信憑性が増すんだがーんがあがががががががががあああがががががあ!!?頭を揺らすなああああああああああああああああああ!!?」

    「違うからね!!?違うからね!!?違うからね!!?私と島村と!!私と絶交でもしたら確実にその首飛ばすからねッッ!!?絶交とか絶対に許さないし!!絶交とかよくそんな事平気で言えるよねッッ!!?今までの事全部無かった事にして逃げる気ッッ!!?色々とやって上げたのにさぁッッ!!私や島村ならまだしも、キリトなんて私達が居なかったらボッチだよね!!?ボッチにならない為に私や島村が!!いいや違う!!私がどれだけこの一ヵ月間世話してあげたと思ってるのッッ!!?アルゴからの伝言だとかお金の支払いだとか色々とやったり立て替えたりだとか、放置して過ぎてたお金の支払いだとか全部私がやってあげてたよねッッ!!?見捨てる気!!?捨てる気なのッッ!!?私を捨てる気なのッッ!!?」

    「うわああああああああああああああああああああああああ!!んな事言ってないだろうがあああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」

    「・・・うわぁ…、安達…、それはちょっと引くわ…、言って居る事は確かにそうなんだけど、いや、立派にお母さんしてるみたいになってれうけどさ…、その言い方は凄い誤解生むって…。と言うか、安達っていつもそんな言い方になってる様なー」

    「お母さんじゃないッッ!!母親でも!!母さんでも無いッッ!!分かったぁッッ!!?」

  83. 83 : : 2024/05/09(木) 15:07:20
    「分かったからああああああああああああああああああああああああああ!!?放せええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッッ!!?」

    「安達~~、もう時間の無駄だしくだらないからって事で、何か知らないけど、偶々アルゴさんこっちの事で、何かずっと動かない事を不審に思ってたらしくて、何か来ちゃったよもう」

    「・・・え??」

    「・・・っへ!!?ま、マジか!!?ガハッッ!!?」

    「・・・あ…、ご、ごめんキリト!!だ、大丈夫!!?怪我して無いッッ!!?」

    「いやぁ、お姉さんシマちゃんはともかくとして、キー坊とアダちゃんが妙に同じ道をウロウロしてずっと動かないから、お金関係無しにちょっと心配になって来ちゃったよ~って、それで来てみたらこの有様だ。なるほどなるほど、隠し地下だね。でも残念ながらそこの情報はちょっと無いんだよね~~、今さ~~。だからちょっと情報探して来るから待っててくれるか??それともだけど、オレッちとシマちゃんでそっちに降りて見るか??」

    「・・・あー、どうしようかなぁ…、キリト君はともかくとして、安達の今のこの状態だとなぁ…、アハハ…。少しの事でキリト君の怪我とかでパニックになりそうだしー」

    「ならないから!!今は私がやっちゃって体力減ったから心配しただけだからね!!?と言うか…、アルゴ、流石だね、そんな異変感じて来る何てさ…」

    「ん、あぁ、目星付けている者達はいつも常にチェックしてるからね。それこそ私のお金の流通の大元も同然ともなれば、それを失ったなんて笑えないから、何よりゲーム攻略が遠のくし、それに何よりは…、結局はお金絡みだったとしても所詮は居なくなったら居なくなったで悲しいものだよ。つい最近だけどまた私のお金絡みでの知人が死んじゃったしね。だからその中でも特に、頻繁に買ってくれるキー坊達には感謝だらけだよ、タハハ」

    「・・・そうか、お前の方の知人何かもそうなってるのか…。俺の所の、いや、違うな、アスナの所の知人何かも既に数名はって聞いてたから…」

    「・・・死ぬ、ねえ…。あまり聞きたくない情報かなぁ…」

    「・・・島村は私が守るから、大丈夫…!!」

    「・・・はいはい、守ってくれてありがとうね安達。大丈夫、私も安達守るからね~~。キリト君は自分の事は自分で守ってね~~」

    「・・・えぇ…、何か俺に対してだけ冷たくないか…??って、え、あ、ちょ…、安達、悪いんだが…、それ、自分で何とかしてくれないかな??」

    「・・・え、急に何ー、って、え、な、何??って、何してるの!!?」

    「え、あ、あぁ、いや、何か知らないが、お前の所に、スカートの方に俺の剣が絡まってたらしくてさ、取れなくなっちまってるんだよー、って、だからさぁ!!その目を止めろってんだよ!!っもう!!」

  84. 84 : : 2024/05/09(木) 15:07:26
    「・・・セクハラキリトめ…」

    「だから違うってばああああああああああああああああ!!」

    「・・・なぁ、シマちゃんよ」

    「・・・んー、何アルゴさん」

    「・・・この二人出来てるー、おぉ…、凄い顔…」

    「・・・えぇ??何それ??私は別に普通だよ??あぁ、でも、呆れて少し…、顔は不機嫌面かもねえ…」

    「・・・少しって問題じゃ無きもするがなぁ…。まぁ、良いんだけどさ、アハハ…。キー坊、気を付けろよ~~、寝てる最中にぶっ刺されるかもだぞ~~」

    「・・・っへ!!?お、俺!!?」

    「安達~~、アルゴさんが情報持ってくるまでキリト君と何とかして出来る限りジッとしててね~~。それとキリト君も安達に変な事は出来る限りしない様に。私もいい加減ちょっと疲れて来ちゃったからさぁ」

    「・・・あ、安達のせいだ…、俺のせいじゃない!!」

    「えぇ!!?私のせい!!?って、っへ、し、島村??」

    「・・・お、おい、島村…、危ないぞそれ…、後、剣の耐久地減るぞ…」

    「・・・えぇ、そうなのこれ??あはは、それじゃあちょっと体力温存の為にも、モンスターに気付かれると厄介だからさ、そのまま黙って居ようか二人共、ね??…!!そうそう、二人共そのまま黙って居ようね~、いいよいいよいいよ~~!!ふふん!!」

    この今の様子に関して、傍から見てはどの様に見られて居るのかと言えた事が、そのまま見ての通りと言えた事が起きて居れば、言葉通りとして、いい加減と珍しくも島村が口にしただけ在れば。

    その微かに見える、でも両目共に普通に見えるその隙間の間にしては、剣を取り出し次第笑顔で抜き差しした事は、嵌まれば少し取り辛くなり。

    必死に取り出せばんぐぐ!!はぁ!!取れたぁ!!などと普通の表情をしては取り出し、笑顔向けたなどと飛んだサイコパス染みた行動を取れば蒼褪め硬直とした事は言うまでも無かった。

    明らかな不機嫌と言えた様子は見せずとも、少なからずは、そんな事をしただけ在れば、機嫌が悪くなった事は言うまでも無く、お互いに距離を離せば。

    その上にして危なくない様、壁際に寄ればの、その様子を見ればの、心底真逆に機嫌良さそうに微笑み、何なら鼻を鳴らし両腕組めばと、その様子を見ては。

    誰が機嫌良くなったとは思えないと言えた事なのかと、何に対して機嫌悪くなったかどうかなどと、明らかに一人だけ蚊帳の外に、そんな仲良くなって居るとも見えなくもない様な二人だからこそ。

    自身達が原因だろうと、案外島村に置いて、寂しがり屋だと言う事がこの世界に来てからこそ、もしくはこんな世界になってしまったからこその可能性も無くも無ければ。

    最後には挙句に、これ以上の接触は禁止、男女の仲と言うか、男女の壁は守ろうね~!!などと、嫌味たらしくも結構な大き目な声で隙間に向けて喋れば、お前は一体誰なんだと言えた話では在るものの。

    刃物の抜き差しを加えては、とことんホラーの他無く、今後は少し注意しようと二人は、でも安達はそこまでと言え、キリト自身は蒼褪めながらに身震いとすれば、何なら今日の夜は、他の宿にでも泊まろうかと思えて居た程だった。

  85. 85 : : 2024/05/09(木) 15:08:04
    「・・・は、はぁ…、ま、マジかよ…」

    「・・・あぁ、どうやらキー坊達が今居る場所に付いては未開も同然の場所らしくてな…。だから二人は残念ながらだが、そのままその強い敵さんが居るモンスターが居るところに行かなければならないらしいぞ、って、事でだ…、その後の新しい情報が入ったら是非とも私に教えてくれ。と言う事でだ、シマちゃん、後は頼んだぞ」

    「うん、頼まれたわ。って、事で…、っっとう!!」

    「・・・え…、し、島村ッッ!!?何当然の様に入って来てるの!!?」

    「ん、えぇ??だって、私だけ取り残されて、それでもしも何か遭った何て嫌だし、だから当然だけど、戦力の事も在れば一緒に戦うよって事で…、でもまさか、こんなところにこんな下に行ける罠が在るなんてね~~。本当に初見殺しじゃん」

    「・・・ま、まさか、島村までも一緒に来るなんてな…。まぁ、戦力が居るに越した事は無いんだが…、二人だけであの場所突破するのはあまりにも至難の業だしな…。助かるには助かるが…」

    私達が今回偶然にも迷い込んでしまったこの未開と言えた場所、裏ルートでも在る意味言えた事かは不明だが、極自然なフィールドのふと下の所にしては地下が在り。

    そこを歩んで行けば、何処に辿るか何て、そんな事知った事ではない訳だが、アルゴからの情報では本当に何も無い、何も知らないと言った話し合いで在り、こんなにも詰んだも同然のルートも相当に久しぶりだろうと。

    以前に知って居ても尚、窮地に陥った際が在れば、中々に危険では在ったものの、でも今回に関しては未開、つまりは通った者が誰も居ない、誰も知らない道で在れば。

    こんなにも不安な事は無いだろうと思う一方、それ故に、手助けとして入って来た島村に関して喜びと感謝の一方、またこうして触れられる事に対して、神なり何なりと頭を下げる程だが。

    同時に危険な目に遭ってしまう可能性が発生したとも言えれば、助かると安堵した共に、危険に晒してしまう、命の危険性が否定出来なければ、途端不安が込み上げ両手で片手を包めば願った。

    「・・・島村が…、助かります様に…!!」

    「いやいや、安達さん、私まだ何もダメージも喰らって無いからね…??はぁ、それにしても本当に真っ暗だね。って、あぁ、そっちに松明在るんだ」

    「・・・島村が来た事に寄って戦力は大幅にアップした訳何だが…、ここの、あの奥に居る敵は未知数だ、十分に注意を払って行動してくれ。それと念の為にすぐに回復薬の方取り出せるところに置いて置いてくれ、分かったな??」

    「はいはい、了解です。って、安達いつまで握ってるの??」

    「・・・島村さえ無事で在れば私はもう何も要らない…。キリト、命落してでも島村守ってね」

    「・・・ははは…、命落すのは勘弁だけどな…??それにしても…、よくこんな危ないところにすぐに入って来れたものだよなお前…」

    「ん、それを言うのならお互い様な気もするけどなあキリト君??だって君、ここに安達が下に居て、注意受けてたにも関わらず喋ってる最中に入って来ちゃったんでしょ??お互い様ってものだよ、全くぅ」

  86. 86 : : 2024/05/09(木) 15:08:27
    「・・・・・・・・・全く以て何も言えないです、はい…」

    色々な感情が混ざり合えば、何とも複雑な気持ちに、この後の事を考えては、ゲームの中にしても、不思議とお腹がキュッと締め付けられ痛くなるのを感じつつも、そんな二人のやり取りを見れば、不思議と頬が緩み、松明が在る方向へと体を向け見る。

    どれだけ時間が経過しようとも、いつ何処で何が現れるか分からないと言ったこの暗さでは、中々に緊張感が在り、緊迫とした空気な事も在れば。

    再出現する場合も在るモンスターに付いて、不思議とずっと右手に力が入って居れば、溜息吐くものの、隣でのずっと話し合いをして居る様子に対して、私は放置かと、そんな不満が思わず出てしまえば、歩み寄り、その者の首を根っこを掴み、後ろに下がらせた。

    「おわっと…!!?な、何だよ安達…??」

    「・・・島村と喋り過ぎ…、キリトは私の付属でしょ、少し出しゃばり過ぎ」

    「おぉ、キリト君は安達の付属、つまりは付属品だったと。安達は大きなアイテムを手に入れましたなぁ、ふふふ」

    「俺が付属品だとか…、安達、俺はお前のものじゃないぞ」

    「そんな事一言も言ってないし…、付属品と付属じゃ違うし…、ただ、島村に関しては私を通しての付属だって、馴れ馴れしくしないでほしい…」

  87. 87 : : 2024/05/09(木) 15:08:44
    「・・・友人関係での嫉妬か…、この前も俺達と同い年ぐらいの若いグループの方で何か見たなアァアアああ!!?」

    「なんか言ったキリト」

    「・・・っっゴホゴホ!!い、言ってねえよ…、全く…、・・・・・・・・・島村…、躾がなって無いんじゃ無いかあぁああああああああああああああああああああああああああ!!?」

    「何か言ったかな!!?キリトッッ!!?」

    「はぁ~ぁ、すぐにお互い何か言い返したりしてこの有様だよねいつも…。それに以前までの安達は何処かに消えちゃって、最近じゃ格闘脳とか言われてる、力圧しでの制圧が増えて来ちゃったし…。ここの世界だとまだ通じるけどさ、向こうの世界だとこんな事してたら普通に捕まるからね、安達??」

    「・・・!!わ、分かってるよ…、はい、キリト…、ごめん…」

    「・・・はぁはぁ…、体力少し減ってんじゃねえかよ…、全く…。まぁ、最近になって、少し自動回復する機能が追加されたから、それのお陰でー、って、な、何だよ??」

    「い、今何て言った!!?」

    「え、自動回復する機能ー」

    「え、何それ、チート??チーター??」

    「・・・動物みたいな言い方するなよな…。違うよ、片手剣スキルを上げて行った時にその何かの、うーん、あれって何だろうな、スキル何だと思うけど…。数秒間経つと回復し始めてさ、これぐらいの微々たるものなら、まぁ、微々たる回復しかしないんだけど…、あ、ほら、分かるか??徐々に回復してるだろ??」

    「えぇ、ほんとだ、ズルいぞキリト君!!」

    「そんな物いつの間に習得してたんだ…。ちょっとだけキリトが逞しく見える…、謎だけど」

    はっきり言ってしまえば、そんな機能が追加されたのなら、ほぼほぼ多少の傷程度ならば回復し続けられると考えては、泥沼と言えた滅茶苦茶な戦いになったとしても。

    逃げ続け戦ったのなら、確実に勝てると言え、それならば島村の事は守りながらに徹して戦えると、そうした機能が付いた以上ならばゾンビも同然、活かす他無いと私は考えた。

    「キリト、それなら島村を守る事を大前提として動いてほしい。私の鎌なら遠距離からの攻撃が可能だから結構楽になると思う」

    「・・・ん、あぁ、安達の鎌には結構毎度の事ながら期待してるからな。距離感はさておきながら、その大鎌を今までよくもまあ使いこなせて来たもんだと、俺は安達の才能に、その技量に偶に恐怖する時在るぐらいだしな。実際今のお前とデュエルして勝つ事が出来るかどうか不明だし」

    「あ、それ、私も思ってたんだよね。私もレイピアでそれなりにって感じだけど、安達のその大鎌、距離感取られて戦われちゃうと全然間合いに踏み入れないからさ。いやぁ、敵にすると厄介だけど、味方にするとこうも頼りになるとはねえって感じだから、安達~~、守ってね~~」

    「!!あ、あぁ、う、うん…、し、島村を守るから、ね…」

    「あはは、安達顔真っ赤」

  88. 88 : : 2024/05/09(木) 15:09:00
    「・・・二人共、そろそろ行くから準備してくれ。それと今回の戦闘に付いては、未知数って事も在って分からないから、安達が先陣切って、距離を取った上で無理なく行動してくれ。俺は島村を守りながらに戦うから、出来るか??」

    「それぐらいだったらね…。でも、危険だと判断出来たら急いでこっちにそもそもとして戻って来るから、そこ等辺は理解して置いてほしいんだけど…」

    「!!あぁ、それなら全然大丈夫だ。この世界は無理なく進めるが大前提だからな。それじゃあ行くぞ二人共」

    「えっと、回復薬をすぐに取り出せるところに仕舞って置いてと、私も自動回復機能が在ったらなぁって感じなんだけどね~~」

    「それに付いては本当に同感って感じ…」

    幾らどれだけ頼りになるこの男、キリトと言えども、未知の敵ともなれば油断は絶対許されず、以前での行って居たベータ版とは違い新たな未知の場所が在るなどと。

    ゲームで在った場合には喜ばしい事なのだろうが、命が左右して居るゲームともなれば、それはもはやゲームではない訳だが、そうともなれば全く嬉しくなく。

    まだまだ第三階層ともなれば、残り九十七ともなれば、気が遠くなるわけだけど、そんな事はその時にしか何も分からなく、この先何年経過しようとも、戦い続けなければならないのが現実に。

    一歩一歩少しずつ進んで行くのが、この現実だと言えれば、焦りは禁物に、急ぎ焦りゲーム攻略に向かったところで、それが何なのかと、二人進む事に対し、私も足を進めれば、なるべくとして島村に負担を掛けない様、息を呑めば細心の注意を払いながらにその場へもう一度向かった。

    そして薄暗い空間の中にしては、大きな何かが待ち構えて居てと、そこに完全に足を踏み入れれば、何かしらあるだろうと言う思いを胸に、私達三人は顔を合わせそこに、冷や汗掻きながらに踏み出せば、やはりと言えた事に。

    それこそ、何より恐らくは、この地下での中ボスらしきモンスターで在れば、またカエルと言えたモンスターの巨大なもので在れば、すぐ様後方へ、二人退く様指示し、一撃目として入れた。

    「ヤァアアアアアアアアアアアアアッッ!!タァッッ!!」

    他の武器に比べれば、かなりの重量が居る事に足して、素早く斬らなければ意味がなく、全身の回転力を使いながらに遠距離からの斬り上げを行えば。

    早々として一撃目が華麗に入り、ズバァンッッ!!とこれは私にとっては何だかんだと心地が良い、気持ちが良いとまでも最近では思えて来てしまった大きな一撃で在り。

    下から頭上まで大きな一撃が入ればと、私にとっては気に入ったソードスキルなのと共に、でもそれ以上に良いのが大きな大打撃を入れるからなのも含めてと、それ故に気に入って居ればやったと微笑む中、大きな声にして叫び、早々として口から何かを吐き出し飛ばして来れば少し我を忘れていた事に慌て、急ぎ後方へ飛び立ち回避とすれば。

    その隙にしては、いつの間に周って居たキリトの一撃が、ソードスキルと使用した一撃が入れば、見事深々と入り、背中を取ったが故に怯みその隙を逃す筈も無く。

    その上にしての一斉攻撃をしてくれ!!と叫ばれればしない筈が無く、島村も入れては一斉に大打撃を、また今に気付けば敵のレベルは少し上の赤いカーソルが出て居れば今更ながらに目を見開けば私は叫んだ。

    「キリト!!この敵赤いカーソルッッ!!ヤバいよ!!?どうするのッッ!!?」

  89. 89 : : 2024/05/09(木) 15:09:16
    「!!そんな事は百も承知だッッ!!っっけど、この敵思ったよりも動きが鈍いし、次の攻撃が来るまでのターンがかなり長い!!恐らくだけど、一撃一撃に大きな力を入れた遅い奴だ!!だから何とかこいつをスタン状態に持ち込めれば!!それこそ体力に防御力と相当に低い!!下手に距離を取ってまたやり直しとなればそれこそ危険だ!!各自自分の判断の元危険だと分かれば回避し、危険じゃなさそうだと思えればタイミングを図って隙を突いては攻撃をしてくれ!!それもこの感じからするとソードスキルの使用は意外と危険だ!!普通に斬り付けて、尚且つ徐々に削っていくから、なるべくすぐに使い続ける事が出来るソードスキルを使ってくれ!!分かったな!!?」

    「分かった!!」

    「分かった!!っでも!!島村はなるべく気を付けて!!」

    「はいはい、分かって居るよっと!!トリャァ!!ハァアアアアアアアアアアアアッッ!!」

    「!!安達!!島村を掴んで後方に飛べ!!さっきとは違った舌攻撃が来る!!回転技の、範囲攻撃だと思ってくれ!!」

    「!!島村ッッ!!」

    この今目の前に居る大カエルと言えたモンスターに関しては、言ってしまえば、恐らく弱い部類に入る中ボスなのだろうが、それこそ一撃一撃を間違えなければ、すぐに倒せる事は。

    そのゲージ二本で在ったところが、今の最後の一撃にしては、既に残り一本分に、隣に居る島村を急ぎ抱き上げ引っ張れば、あわわ!!?安達!!?と叫ぶけど、躊躇なく後ろに飛びながらに投げ出せば。

    その行動に間違いは無かったからか、今私と島村が居たところには範囲攻撃として事実舌が伸びれば回って居てと、そして島村からは、うわぁ、カエルだね本当にと呑気に告げて居ては、苦笑いとしてしまった。

    恐らく今の一撃をまともに喰らって居た場合には、大ダメージとして、下手をすれば赤ゲージまで持って逝かれて居た可能性は否めなくて、たったの一撃にしてそれで在れば、それを想像するだけでもゾクッと。

    本当にいつまで経っても油断が許されなければ、いつか思いの点にして力尽きるんじゃないかと思えた程で在れば、これは本当に早々に抜け出したい世界だと頭に思い浮かべばのふと目の前での斬る音に気付き見れば、一人頑張って居る者が、背中を斬り続けては徐々に減って居るそのゲージに息を呑んだ。

    「二人共大丈夫か!!?大丈夫だったらすぐに攻撃してくれ!!背後は俺が取ってるからな!!」

    「・・・キリトの方は大丈夫なの!!?」

    「あぁ!!こっちも回避して防いだから大丈夫だ!!それよりもッッ!!早くしてくれ!!っっこいつ、今の一撃!!少し嫌な予感がするんだ!!っっまさかだと思うが、こいつカエルだから!!飛び上がる可能性ーッッ!!?」

    「!!?」

    「え…、っちょ…!!本当に飛び上がってー」

    「ッッ!!島村ぁああああああああああああああああ!!」

    「!!?っちょ、安達ッッ!!?」

    いつまでも休み続ける事無くソードスキルを使わずしては、斬り続け、こっちの方が効率的だからと言う理由で恐らくは斬って居たんだろうけど、それはあまりにも緻密にやり過ぎたせいも在ったんだろうって。

    下手に効率を重視し過ぎたからこその早めに一気に減らせば良かったんだろうって、事実本当に、上に飛び上がれば、私達全員の頭上としては覆う様に、そして落下はたったの恐らく二秒辺りに。

    私は慌てすぐ様、武器を放り投げてでも隣に居る島村を庇い、一気に突進する様、転べば、転倒とし回避したものの、衝撃波とやらが来ては、結局半分は体力を奪われてしまい、ゲーム仕様として起き上がれなければ。

    いつの間にカエルが目の前に居てと、それから口を開ければ、恐らく毒付属として追撃効果が在る一撃を吐かれそうになれば咄嗟島村と庇ったけど、自身の左手で顔を隠せばとしたけど。

    そんな物に何の意味が在るのだと、ここはゲームの世界、現実と違えば全ては、数字にゲージ次第と言えれば、諦め半分、恐怖半分に目を瞑ったところ。

    それと共にキリトの声が聞こえれば、いつの間に攻撃して居たのか分からないけど、吐かれる寸前にしてハァアアアアアアッッ!!と言う声と共に。

  90. 90 : : 2024/05/09(木) 15:09:33
    ほぼ同時に青いポリゴンとなっては消えた事に、私と島村は心臓をバクバクに愕然としたまま見て居れば、視線だけをそっちに、またキリト自身は、自動回復能力が在るからこそと言えた事に、同様のダメージを受けたのだろうけど、普通に回復して行って居れば安堵と共につい睨んでしまった。

    「・・・自動回復機能…、そんなものが在るんだから、私と島村、助けてよちゃんと…」

    「あはは…、ヤバかったね今のは本当に…」

    「・・・・・・・・・命助かっただけマシだと思ってくれよ…。ほら、回復薬」

    「・・・少ししか感謝しないから…」

    「・・・はぁ…、はいはい、俺は安達と島村が助かって良かったって安心してると同時に、やっぱり最後の攻撃マジでヤバかったなって、勘が当たって良かったよ。って、すっげえ疲れてんな島村」

    「当たり前だよお…、私も安達も死ぬところだったんだからね今の…。あぁ、ここの世界って本当に…、幾つ命が在っても足りないねえ…。それよりも安達、ありがとうね本当に。格好良かったよ」

    「・・・!!う、うん…、キリトなんかよりもずっと恰好良かったよね」

    「…!!ブフ…、あはははははは!!それはそうだよ、キリト君は背後で卑怯にも背中を斬り続ける戦闘員だもん」

    「俺を卑怯者みたいに言うなっての…。でも、安達が格好良いのは事実俺もそうだと思ってるぞ??お前は島村のナイトだな??」

    「・・・そんな褒められ方しても嬉しく無いけどね…。っはぁ…、これで私も島村も全回復…。キリトの方は要らないよね…、どうせ放置してれば勝手に全回復するし…」

    「あはは、本当にズルいよね、それどうせならパーティーメンバー全員回復出来る様にしてほしいものだよ、まとめてね??」

    「そんなものが在ったら今頃もっと早い勢いで進めてると思うけどな、攻略の方…。それよりも安達が島村のナイトだとすれば…、それじゃあ俺が安達のナイトにでもなって見るか??って、あぁ、はい、すみません、調子に乗りました…!!」

    「・・・はぁ…、本当に調子の良い事をすぐによく言うよねキリトって…。って、島村??」

    「ん、いやさあ、安達が私のナイトなら、私がじゃあ安達のナイトで良いじゃんってね、キリト君はアスナさんで良いじゃん」

    「・・・・・・・・・それ、まだ続いてたのかよ…。何だか嫌味を感じるんだが…」

    「・・・ふふふ、そんな訳無いじゃん。私達は二人支え合えるからキリト君は要らないよ」

    「・・・し、島村、それって…、そ、そうだよね、キリトなんて要らないよねー、んぐはぁ…!!?」

    「誰が俺は要らないだよ。あの首ちょんぱ罠を助けてやったのは誰だよ、ん??」

    「・・・はぁ…、キリトだよ…、あぁ、でも、あの時セクハラされまくったから…、セクハラキリトバージョンに…」

    「!!あははははは!!セクハラキリトバージョン、凄い名前…!!」

    「お前なぁ…」

    「・・・ふふ、異性の子を抱き締めるからそうなる。突き飛ばすぐらいが良いんだから、次からはそうすれば良いよ」

    「あのなぁ…、あの時付き飛ばしたり何かしたらもっと余計に最悪な事に、転んでたならまだしも、それこそ俺がお前を殺したみたいになるだろうがよ…。それよりも安達さん、そんなに俺に対してセクハラセクハラ告げるのなら、君もまた俺に対して数日前にしたあの島村が居ない時のセクハラーんぐぐぐぐ」

  91. 91 : : 2024/05/09(木) 15:09:40
    「だ、黙れキリト!!」

    「え…、何したの安達??」

    「!!い、いや、違うーって、あぁ!!?」

    「島村、よく聞けよ、こいつ安達な、夜に人が眠ってる時に寝惚けてだ、島村の方と間違えたんだろうが、しかも一緒に何て眠っても無いのに、俺の方に来て、俺の事叩き起こしてまでも一緒に布団の中入って来てそれで尚且つ、俺の下にーガハァ!!?」

    「・・・うわぁ、安達さん…、私に対して何をしようとしたのかなぁ君…、と、同時に…、キリト君の下が何だって??ん??」

    「ち、ちがぁ…、違うんだあああああああああああああああああああああ!!た、ただ、あの時は寝惚けてて!!腕を上げようとしたらそのままキリトの下半身に!!って、何言わすんだ!!」

    「ガハァ!!?」

    「おぉ、安達の理不尽な拳がキリト君の顔面に叩き込まれる…。そして少しだけ体力が減ってはまた回復し始めてと…、なるほどなるほど、安達にとってのサンドバッグが出来上がったと…」

    「あぁああああああああああああああああああああああああ!!キリトのバカ!!セクハラキリトが!!」

    「・・・だから…、何で俺のせいなんだよ…」

    私自身、この世界に来てから、正直結構変わってしまったかもしれないと言えた感覚、思いとして、ひょっとしたら小さい頃からの何かが、塞いで来たものが、島村以外と、それこそ異性で在るこのキリトと関わってしまったが故に。

    何かしら目覚めてしまったのかもしれないなどと、そんな妙な不安が在るぐらいには顔が熱くなるけど、でも島村を見ては自然と顔が、頬が緩んでしまうのは、相変わらずの、その私好みかもしれない顔何てと。

    時稀に暴走してしまう私のこの思考に、私自身が振り回されてしまうけど、でもそれでも妙な感覚が消えなければ、でもそれ等はキリトだからこその、異性とか関係無しに、キリトだからこその気持ちとしてなのかもしれないと。

    事故とは言えども、そんな自身からつい数日前にやってしまったその行動等を思い出せば溜息吐くけど、でもそんな行動に出してはつい殴ってはしまうけど、不思議と嫌な気持ちじゃ無ければ。

    何よりこれは不思議な事に、私が島村のナイトなら、それならと、今度はキリトが私のナイトだと言われては、ここ最近になってようやくと言うのもおかしいが、キリトは普通に私の友達だと、知人だと認識出来るぐらいには。

    その感覚が在るぐらいには、ようやく最近になって私自身珍しく認められたけど、ただそんな私のナイトだと言われては何故か結構嬉しい気持ちも在ったりだとか。

    こんな世界だからこその、それ故のなんちゃら効果のせいも在るのかもだけど、その嬉しい気持ちが在る事実に、認めるも何も素直に嬉しいと思えて居れば、それが故なのかは分からないけど。

    隣からの意味深とも言えた島村からの謎の視線、笑みと在れば、ここ最近の島村は少し怖いと、でも私がそれ以上に怖いのはやっぱりこの世界に来てしまったが故の、関係性の変化と言えては、これ以上の深追い。

    他人の介入は要らないに越した事は無いと髪を自然と、横髪を弄って居ればの、何を途端思えたのか、回復しながらにしてもキリトがふと頬に触れてくれば。

    一体何なんだと、あまりにも自然に、一瞬にして触れられれば、瞳揺らし動揺を見せてしまえば、でもそんな事は気付かれなくて溜息吐けば、疲れたと思う中、安達お前これ大丈夫か??、何かの状態になってないか??と不安気に、そんな心配そうに言われては、そんな顔をされてはと自身のゲージに言われた通りに、無意識にもふと見れば。

    その頬の傷とやらが何を関係して居るのか、恐らくは移動速度に寄る低下を示して居ると言えた何かのスキルが体力の下に出て居れば本当だと島村も納得した一方。

    いつまでも触って来て居る事に私は慌て振り払えば、大丈夫だから、すぐに解けるからと告げ、またセクハラキリトと告げれば、そっぽ向き、半笑いとして居るのを背中に背後向けば、そっと静かに一人微笑んだ事は絶対に誰にも教えなかった。

    これもまた事実に全然嫌な気持ちはしなければ、返って落ち着くとも言えた様な、実家の様な、そんな妙な感覚が在って。

  92. 92 : : 2024/05/09(木) 15:10:14
    「いやぁ、これは大変良い物が作れたと我ながら自慢したい限りだよ。どうかな??」

    「ん、島村の手作り料理…、何だか…、落ち着くって感じがする」

    「ほうほう、安達さんはいつも通り私の事を素直に誉めてくれると。安達犬??」

    「・・・誰が犬だし…、それを言うなら島村は猫だし、多分だけど…」

    「・・・私が猫かあ…、うん、確かに生まれ変わるなら猫が良いな…。動物は動物でどうせ苦労だらけだけどさ…。んで、キリト君の方はどうなのよ??」

    「・・・うん…、前のに比べたらだいぶ変わったんじゃないかなってぐらいにはだいぶ変わったな…。だいぶ熟練度上げたんじゃないか??野菜とかだって全然切れて無かったのに、あんな失敗せずに切れる様になったんだしさ」

    「・・・あははぁ…、そこだけ聞くとまるで私が野菜すらも切る事が出来ない女の子みたいな話になっちゃうけど…、この世界だと満足に野菜すら切れない世界だからねえ…。お陰様でこうしてボタン一つで、何枚切りになると言うねえ…」

    私達がこの世界に来てから、もう既に一ヵ月半は経過してしまったと言う話が、何処かの、誰かからの、噂話と言うのかは少し分からないが、それだけのもう日数が経過したと言われては。

    何とも言えない感覚と共に、私自身はこの世界に来てからと言うものの、自分に出来る事は何なのかと、この世界に置いては自発的に動かない限りは本当に生き残れない為。

    こんな世界に置いても尚、現実世界の様、面倒臭さを引き摺った生き方をしなければならなく、せっかくのゲームの世界なのにリアリティーを求めてどうするんだとつい言ってやりたくなる訳だが。

    レベルが低ければ、低い程に、頭がおかしくなったと言われる様な連中に、それこそ、好き好んで、人を殺す様なそんな連中が居る為、そいつ等の為にもこちらは頑張らなければ行けない何て言う、最低最悪な世界となって居る今現在な訳だが。

    私は私のやれる事として、ここ最近はレベル上げだけじゃ無くて、現実世界で出来なかった事として、この世界でなら意味在る事、誰もがやれる事では在りながらも、誰もがやりたいとは思わない。

    そんな所に大事なスキルポイントを割り振りたくないと言えた者達が大多数で在れば、でも、こんな世界だからこそ娯楽も必要で在れば。

    これぐらいなら逆に、二人の為にも良いだろうと、私は料理スキルを身に付ければ、そこに案外、けど殆どはソードスキルの方に割り振って居るのが現実に、半分以下では在るけど、そこに残りは割り振り入れていた。

    こんな世界となってしまっては、戦う事ばかりに集中してしまうのは脱出、クリアする事が前提としては、当然とも言えた事実に、その他の娯楽と言えたものなどと、一番後ろは言うまでも無く。

  93. 93 : : 2024/05/09(木) 15:10:31
    でもだからこそ私自身は、そんなつまらない人生を送ったままに死ぬよりかは、そんな前提もおかしい気もするけど、でも何が起こるか分からない事から、現実世界でなら絶対にやらない事だけれども。

    それでもこの世界でなら何かしらやらなくちゃいけない、他の迷惑になるならと、せめてものとして、その娯楽の内の一つとして、血腥い戦い何かよりも、そこを少し離れては料理ぐらい、食べる事ぐらいは別に本当に無問題。

    食べなくちゃやっていけないのなら、他の意味のない事にポイントを割り振るよりかは、こっちの方が全然健全克意味在る事だろうと思えては、無理やりにでもそう納得させたの間違いだけど、その様に私自身は使って居た。

    それにその事に足しては、散々として、他の迷惑に将来ならない様にと口五月蠅く、耳に胼胝が出来るぐらいには言って来たあの母親に対する多少の反抗も在れば、これはもう立派な大人、社会で生きて居るも同然だろうと。

    何故なら大人と言えた知り合いはもう既に居れば、キリト君経緯にしても、エギルさんと言う褐色のあの大きな男の人などと、その他にも以外と、あぁ、そうだ、クラインさんと言う赤いバンダナを付けた数人のおじさん達を束ねるリーダーだったかな。

    もう何か色々と知り合った人達が多くて、いつの間にかキリト君が第一としてのそんな顔見知りが居れば、それこそ私の他人に対しての希薄な感情等もこの世界では必要だと思えて居るからこそか、自然と未だに覚えられて居ては、結構私も変われたのではないかと思えて居たのだ。

    「んしょっと、はぁ…、こんな世界でも疲れるものだよねえ、やっぱり…」

    けど、でも、結局は生まれつきの、そのものは、早々簡単に、月日が経とうが、年単位のその今までの積み重ねて来たものに対すれば、そんな簡単に変われた筈も無いだろうと。

    その他の大人達に付いてはもう覚えて居なくて、あの関西弁みたいなものを使って居た、何だったかな、カバオウ??そんな風な名前だった様な、絶対間違って居るけど、そもそもとして絶対何とかオウ何てバカみたいな名前在り得ないけど、そんな鬱陶しい奴も居たなと。

    その階のボス事に口五月蠅く罵る様、もはやその為に生きてんじゃないかなこの大人はと言えた程に、毎度の事ながら話し掛けてくれば、キリト君の方は逆にそれで。

    その様子に安心して居るみたいだけど、よくもまああんな罵倒して来る連中に、ストレスが溜まらないものだと思うけど、でも以前での失態も在れば、当然かと思えてしまうのは私が酷いものなのか。

    そこ等辺はよく分からないけど、でも友人として、戦友として、今でもう一ヵ月半、健康的に居てくれるならこの上ない、それこそ私と安達のボディーガードと言えた様な存在ならば尚更に、健康で笑ってくれて居る事こそが何よりもの嬉しい事だった。

    「・・・島村、エプロン似合うよね本当に」

    「ん、それを言うのなら安達のその私服もかなり似合うと思って居るけどね~~。この世界で、ソードアートオンラインに、こんな、と言うか、そんな女性用の服が沢山在る何て知らなかったから、案外捨てたもんじゃないねって、でもかなり高いから…、結構稼がないと行けないんだけどねぇ…」

    「・・・俺からすれば…、俺が一人で歩いて居る時何かに、お前等の事よく、でも無いけど…、街中何か歩いて居る時に結構話し掛けられるんだぞ??それもお前等と同じ同い年の、その、同性からだけど」

  94. 94 : : 2024/05/09(木) 15:10:49
    「・・・ん、っぐ…、へぇ、何て言われるの??」

    「・・・うーん…、シマムーさんとアダチーさんって、どうやったら話し掛けれるんですか??とか、あの二人の好きな物とかって何ですか??とか、多分、話し掛けたいんだろうけど、今俺等って前線で動いて居る様なものだろ??だから、タイミングが合わないんだろうなぁって、後は迷惑なんじゃないかなとか、そう言う事思ってるんだと思うぞ」

    「・・・あー、そう言う事…。うーん、話し掛けてくれるなら良いけど…、何か、物を貰ったりするのはねえ…」

    「・・・うん…、それをしてしまうと…、貰っちゃったりすると…、後で、それのお返しもだけど…、それが理由でどうやって関わられるか分からないし…、それに、この前怖い話を聞いたんだけど…、別に幽霊だとかそう言う事じゃ無くて…、その…、そうした取引みたいな事が理由として売られた女の子が居て、それで、夜な夜な宿で泊って居る時に複数の男の大人に囲まれて…、それでやられたと言うか…、しかも、命も堕としたって言う…」

    「・・・えぇ…、そんな事が遭ったの??いやぁ、それを聞くと…、ねえ??」

    「・・・あぁ、あまり正直言うと俺も関わり合いにならない方が良いんじゃないかと思ってな。と言うのも、その話し掛けて来たお前等と、二人と…、と言うか…、島村と安達の同い年ぐらいとは言ったけど…、その、何が遭ったんだろうなって、そいつ等はどうやら…、そう言った連中の元で動いて居る様な奴等で…、そうしないと生きて行けない、そうしないと殺されるみたいな…、そう言った事で、その、そいつ等にご飯を、宿を用意してもらっているみたいな…、だから食い扶持だよな本当に…」

    「・・・あぁ、そう言う事…。はい、残念でした~~、私と安達は普通に自分で食い扶持保ててるし、何ならキリト君も居るから、この三人だけでやって行けてるからね~~っと」

    「・・・うん…、その人達には悪いけど、そう言った事が、そう言った関わり合いが在るなら止めて置くよ…。後、出来る限り早く次の街に行きたいな…。多分、自分が生きる為ならって殺人何かも普通にして居そうだし…」

    「・・・ははは…、俺と同じ考えしてんな…。でも、実際そうなんだろうなって思ってるよ。後は仲間だと思ってたけど売り飛ばしたりな…??だから、まぁ、二人は結構、その、気を付けてくれよーって、な、何だよ」

    「・・・・・・・・・ううん、何でも無いって、言うのは嘘だけどさ…、えぇ、だって、私達友達でしょ~~??気を付けてくれよじゃなくて、守ってよ、ねえ、安達」

    「・・・私の事は別に良いけど、島村の事はちゃんと守ってよキリト。こんな島村の手作り料理なんて我が物顔に当然の様に食べてるんだからさ。これでもし守らない何て言ったら島村の母親妹に、何ならあの宇宙人女にだって、島村の初めての料理食べた癖に見捨てた、使い捨てたって言うからね??」

    「おいおいおい!!安達さん!!?その語弊になるかどうかも分からない事を平然と告げたりと言うか、言うからねとか、止めてくれませんか!!?ニヒィ!!?」

    「島村を守る守らないどっちなの??ちなみに守らない、分からない、その時に寄る何て言ったら、ここは圏内だけど、顔面に鎌を、突き刺したままに抜かないから…!!」

    「あぁあああああああああああああ!!はいはい!!分かってますから!!守る前提ですから!!?いでえええええええええええええええええええええええええ!!?」

    「ほらキリト!!この状態になったらどうするって言った!!?こうした日頃の積み重ねで抜け出す抜け出せないが決まるんだよ!!?幾ら圏内だからって死なないなんて無いんだから!!絶対そう!!分かった!!?」

    「分かったがらあああああああああああああああ!!って、ガハァ!!?」

  95. 95 : : 2024/05/09(木) 15:11:05
    「次は、これはどうしたら良いの??馬乗りだけど」

    「ど、退いてくれ…、しかも、まだ、作ってる最中だからってお前なぁ…、ガハ!!?」

    「こうして両腕掴まれて抑え付けられたらどうするの??」

    「あぁああああああああああああああああああ!!島村あああああああああああああああああ!!」

    「あはは、安達さんは今日も容赦ないねえ…。って、あ、やばッッ!!焦げる!!っふぅ、危なかったぁ…、危うく全部物をダメにするところだった…。危ない危ない…、って、安達~~、そこ等辺にして置きな~~、それに埃なんてものは無いだろうけど、何だか埃が立った様な気がするからさ~って、何してんのあんた達…」

    こんな世界に来てからと言うものの、以前までは、骨も筋肉も何もかもが弱かった安達では在るけれども、見ての通りと言えた事に体術面では、他の大人達でも敵わない程には常人離れした身体能力等に。

    勿論そんなモンスターを相手に、体術何て使うバカは居ないけど、でもそれでも対人戦ともなれば、これが何とも通じる、効くと言えた話に、完全にプロレスになって居るけど。

    そしていつも通りの安達に敵わないキリト君と、もはやわざとやって居ては安達に触れたいだけなんじゃないかと思える程にはいつも羽交い絞めにされ押し倒されて居れば。

    勢い任せては、反動で突き飛ばしつつも、毎度の事ながら足を取られては、転倒し、逆に押し倒した形に額に額とぶつければ痛ぁ…、と額を赤くしては擦り合う二人だけど。

    そんな上に乗っかったままによくもそんな平然と居られたものだと、でも最初に比べれば、もう二人のこれは、唯の毎日の挨拶代わりだと言えた事に。

    何だか二人共黒髪な事も在れば、その行いと含めて、唯の仲の良い兄弟にしかここ最近では見れなくなって来て居るのは、私の中だけの秘密だけど。

    極稀に顔の近さにお互い赤面として居ては、あのどちらかと言えば積極的な安達と考えれば、まさか??と思って居ても明らかに私に対する扱いが天地の差。

    正直言えばキリト君に対する接し方は、そうした接し方ばかりにまさか本当は逆に、本当の本当に好きと言うよりもただ単に嫌いなのではないかとさえ思えてしまう程の行いだったのだ。

    「安達~~、そこ等辺にして置きなよ。幾ら何でもやり過ぎだし、キリト君の事まさかだけど本当に嫌いだったり…??何てね~~」

    「!!べ、別に嫌いじゃないし…、た、ただ、いつまで経っても全然体術関係での事が、いつも私に一気に取られて押し倒されて…、嫌いじゃないよ、別に…」

    「・・・俺の事に関しては、唯単に追い付けないぐらいに安達が成長する一方だからだろ…。一つだけ言って置くけどな??俺は現時点で殆どのプレイヤーに体術面で勝てるんだぞ??それを安達は一体何処で練習してるのか知らないが、上がって行く一方で俺がもう追い付けなくなってるんだよ…。全く、体術何て鍛えたって意味無いってのに…」

    「は、はぁ!!?意味在るし!!戦う上で体術面が劣って居たら回避行動だって劣るんだからね!!?それ、唯の言い訳だから。私に勝てない言い訳だし、私何てもはや練習何てしてないし、頭の中で、感覚で勝ち取ったものを入れて居るだけだから」

  96. 96 : : 2024/05/09(木) 15:11:12
    「おぉ、安達はそう言う派なんだ」

    「く、くそ…、感覚派なのかよ安達は…。はぁ~ぁ、それならずっと勝てない筈だぁッッ!!?ガハァ!!?」

    「・・・はぁ~ぁ…、そしてキリトはアホだから、こうしてすぐに変なところで転んで、って…、っへ、っっき、きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!?何すんだおどれはッッ!!?」

    「っっち、ちがー、って、あ、あははははははは!!あ、安達、お前、スカートブヘッッ!!?」

    「見るなバカッッ!!絶対現実世界に戻ったらご両親の兄弟の人に言ってやる…!!散々セクハラされた数々の内容をッッ!!」

    「・・・っば、バカ野郎!!何でそんな事する必要が在るんだよ!!?あ、さてはあれか、お前本気で俺の事嫌いだから…、島村、俺外に行って来るわーガハァゥッッ!!?ガ、ァッッ!!?」

    「嫌いじゃないから!!嫌いじゃないからああああああああああああああああああ!!」

    「・・・あははぁ…、出た~~、安達さんの駄々っ子…。はぁああああああ…、ここ最近二人共本当に五月蠅いし、何か困ったらすぐそれやるし…、君達は本当に仲が悪いじゃ無くて、本当に仲が良い、何だろうね…、兄弟に見えて来るよ…。安達が妹に、キリト君が兄みたいな??って、そう言えばキリト君って妹さん居たんだよね??なるほどなるほど、甘えさせてしまう何かが在ると」

    ちょっとだけ、ほんのちょっとだけと言えた事では在るけど、この世界に来て以降、こんな世界だからこそと言ってしまえばそれまでな気もするけど、安達も安達で自身では気付かない内に、自身の周りに居る。

    それこそ、私やキリト君ともなれば、一層として、数少ない信用出来る存在だからこその、それ故での対人関係での、何て言ったかな、依存??日頃から抱いて居る生きるか死ぬかのそうした点。

    それに、少しの事で壊れてしまう人間関係と言う現実が在るからこそ、こんな世界になれば尚更、そうした壊れやすい関係性が在る事もまた事実に、壊れにくい関係性、信頼関係を同時に築ける一方。

    そんなすぐに壊れてしまうガラスの様な関係性とも言えれば、それ故に、だからこその、軽い依存症とやらの事も在るだろうと、そんなすぐに泣けば、縋り付き首を絞めるなどと言った。

    ほぼほぼ後ろから泣き抱き着けば我儘言う妹でしか無く、もはや異性間としての意識等はもうとっくに何処かに消えて居るだろうと、時偶に眠れない夜が在れば。

    少しの事でメンタル面に影響が出てしまうのが私達の現実だと言えれば、一緒に偶に寝ているキリト君に安達だと言えれば、それこそ言ってしまえば、私だって言えた程には、キリト君と一緒に寝てもらうか。

    もしくは三人一緒にベッドで寝るか何てと在れば、ここ最近ではキリト君の悪知恵の一つとして悪用して居る様な気もするけど、して居なくもない気もするけど。

    その現実が正にこれだと言えては、何処までも本当に兄弟にしか見えなくては、その後ろ姿はとても何だか笑えてしまう様な、微笑ましく思えてしまう様な。

    そんな甘えて来る安達に対して、キリト君はキリト君で下ろしつつの頭を撫で抱擁し返して居る様子は、泣き止んでくれよ…と、その安達の事に関しては、メンタル面に付いては無論知らない訳も無くて、宥めて居る様子は正に兄弟で在り微笑んでしまう。

    でも同時に現実でのあの妹の事にあの宇宙人、ヤシロの事と思い出しては、何だか少しモヤモヤする気持ちはどうしても湧き出してしまう事と言った点だけは正直笑えないで居た。

  97. 97 : : 2024/05/09(木) 15:11:42
    「・・・それで…、安達は少しは落ち付いたのか…??」

    「・・・うん…、ごめん…、少し、取り乱し過ぎた…」

    「・・・少しどころじゃ無いけどねえ、安達は…。あぁ、キリト君おかわり??」

    「・・・ん、あぁ、在ればなって感じだけど…」

    「ご飯は残念ながら無いからパンになるけどね~~。はい、パンとカレー擬きと言えた何かの名前のなんちゃらで~~す」

    「ハハハ…、カレー擬きのなんちゃら…、名前としては確かにそうなんだが…、何とかならないのかって感じはするよなその名前…」

    多少と言えた動揺のあまりの衝動性に駆られては、そのまま暴れ狂った覚えは無いにしても、こんな女は面倒だとばかりな様子を見せれば、見事に迷惑を掛け、落ち着くまで抱擁し撫でるなりその後となった今では。

    落ち着いたからこその、その後では在りつつも、未だとして何処かソワソワとして居ては落ち着かない様子に、周囲の者達としても色々と思う事は在れば、冷や汗掻いて居る一方。

    目の前にして座り食べている島村に置いては、全くそんな様子は無く、見慣れた光景とも言えた事だからか、無言に美味しそうに満足気に食べて居れば。

    唯々その様子に半笑いと、少なからずは、そんな様子で過ごして良い訳が無い、見過ごして言い訳がない様子の内の一つでは在る為か、その向かい側の隣にしては。

    いざと言う時の為に、いつでもと様子見にしては食べているキリトと、食事中にも関わらず落ち着かない様子で在れば、食事時ぐらい静かにしろと言えたものの。

    それ相応と言え、正に情緒不安定その物で在り、何となく俯きながらに食べて居る様子に対し、そっと背中に触れれば撫でるなりと、せっかくの食事も食事だと言えて居た。

    「・・・島村、ごめん…、私がこんな訳の分からない事に振り回されて居るばかりに…」

    「モグモグ、んぐ…、別に、今に始まった事じゃ無いし、それに少しは分かる気もするからね~~。こんな世界に居たら頭おかしくなっちゃうよ。だって、今だってこうして普通に食べて入るけど、本当なら現実世界では食べて居ないで、うーん、用は夢の中で食べては生活して居るみたいなものだし。満腹にはならないしって、そりゃあ頭おかしくなるよ。ふふふ、キリト君、向こうの世界に帰った時にゲーム中毒者になってないと良いね??」

    「・・・はぁ…、ゲーム中毒者じゃ無くて、ゲームと現実のその境が分からなくなってるんじゃないかって、何かしらの悪影響は在る筈だからな…。とっととクリアして、他のゲームもしたいものだよ…。クソゲー呼ばわりされるのは本来俺としては嫌なんだが…、こんなゲームにされたらなぁって感じはするしな…」

    「・・・ここの世界って本当にゲームって居るのかな…。現実時間と比較したとしても一秒足らずに同じ世界で…、朝昼夜と来ては…、唯単に野蛮な世界に変異したって感じなだけで…。その、日本じゃないみたいな…」

    「・・・まぁ、ゲームの設定上の、このアインクラッドは少なからずは当然だけど、和風じゃなくて洋風だしな…。と言うか、そこまでの拘りなんて要らないだろって感じでは在るんが…、お前さっきからボロボロ落とし過ぎだぞ…。一応ポリゴンとなって消えてくれてるから大丈夫と言えた事だけどさ…」

  98. 98 : : 2024/05/09(木) 15:12:00
    「・・・あぁ、島村ごめん…。別に、美味しくない訳じゃ無いよ…、お、美味しいよ当然…、パン何かも手作りだから、あの変な硬いパン何かと大違いだから…。・・・でも、ごめん…、どうやら、頭が働かないらしい…」

    「・・・んぐ…、別に今に始まった事じゃ無いからそこまで気にしてないよ私は。心ここに在らずって感じが凄まじいけどね~~??」

    「・・・・・・・・・この世界って、本当に生きて居るだけでも相当に参って来るんだね…。早く現実世界に戻りたいって感じ…。島村にも、早くこの世界じゃ無くて、生身の世界で会いたいって感じだから…」

    「・・・うん、そうだね~~。早くこんな世界さっさと抜け出したいものだね~~。でも後、この第三層がクリア出来たとしても、それで第四層に後少しで行けたとしても、残りはまだまだ九十六層…、期待値の方はだいぶ、ううん、理想論と言えたものは全部殆ど捨てた上で過ごすのが一番だけどね??ほら安達、口の周りにパンクズで~~す!!」

    「・・・え、あ、ちょー、も、もぅ…、島村はよくそう言う事出来るよね…、恥ずかしいと思わないの…??」

    「ん、ううん別に、まぁ、安達以外だったら無理だけどね…??アハハ・・・。ん、どうしたのキリト君??」

    「・・・え、あ、あぁ、いや…、別に・・・、特には何も…、ただ、あぁ、そう、みたいな感じで見てただけだからよ、って、な、何だよ」

    「・・・島村にそうした事をしてほしい何て思ったってやらせないからね、って、そう言う意思表示の上で見てただけ…。せめてやるなら仕方なしに私が演技の上でやるだけ…、何か文句在る??」

    「・・・ハハハ…、要らないんだが…、んぐ!!?」

    「・・・人が恥を隠した上でそう言ってやったんだから少しは受け入れなよ…ッッ」

    「・・・アハハ…、安達さん、もうパン無いですからね~~??」

    私達がこの世界に来てからと言うものの、もうそれだけの月日が経過しては、それ相応の影響とやらの長期間に寄る仮想ダイブの心身への影響が。

    それも当然、悪影響と言えた形での影響がこうして目の前に出て来て居れば、精神共にやられない方がおかしいだろうって、流石の私と言えども、ここ最近は少しやる気何かも失せて来て居ると言うのか。

    何か飽きて来たなぁと言うのが第一に、最初の頃のワクワク感はどうにも何処かに消え失せ始めて居て、どうしても現実と比較してしまう部分も在るせいか、せいじゃないのか。

    そこ等辺はよく分からないけれども、あぁ、やっぱりここの世界はゲームの世界、仮想世界なんだろうなぁって、今食べている食べ物何かも味がいまいちで在れば、味覚センサーか何かが色々と違うのだろうって。

    目の前の光景を見ながらに、その最後の私の言う事と共にがっかりと、見るからに肩を落とせばそのパン返せ!!と涙目ながらに奪い取ろうとしては、口に手を突っ込む安達に突っ込まれるキリト君と中々に面白い光景だけど。

    食べているこの場ではあまりやらないでほしいと、ここ最近では、現実世界でも安達に関しては、私が面倒を見ている側みたいな、飼い主みたいな感じだったからこそだけど。

  99. 99 : : 2024/05/09(木) 15:12:16
    目の前に居る二人の様子は、何とも本当に兄弟の様にしか見えなくて、安達は美人だし、キリト君は線の細い整った顔立ちの中性的なイケメンの部類に入るで在ろう見た目の為。

    女装とやらでもすれば、確実に女に見られる可能性も否めなくて、それ故に共通して似通って居る部分が在るからこその、この感想なのだろうと、私自身安達に劣る見た目だと自覚は在るからこそ、その様に毎度の事ながら思い返せば、真横に在る鏡を見れば少しがっかりだと溜息吐いてしまう。

    「っっちょ、安達、止めろっての…!!おっェ!!ゲホゲホ!!指を口に突っ込むなよッッ!!?第一もう呑み込んで消えたっての!!」

    「現実世界と違ってこっちじゃ汚くもないでしょ!!どうせ腹に入ってそのままポリゴンで消えたんだからさぁ!!」

    「意味不明な事言ってないでもう止めろっての!!これ喰って良いからもう戻らねえっての!!って、危ねッッ!!?っっおい…、もういい加減俺だって色々と我慢の限界なんだからさ…、俺だって色々と疲れてる事だって、って…、顔近過ぎーガハッッ!!?ふぁにすんだよッッ!!?」

    「本当に顔が近過ぎたから押しただけ。キリトの息が顔に当たって鳥肌立った。私仮にも女だから、それ以上触れないでくれない??触れ過ぎて倫理コードさっきからずっと鳴ってるし、この前何て倫理コード鳴りっぱなしで寝てたから…、と言うか、あれって無視し続けると警告来るんだね…」

    「ん、あぁ、うん、どうやらそうらしいね。倫理コードの方、あれって無視し続けると最終的には最後の警告って事で上に通報が行くらしいし。ふふふ、お二人さん危なかったねえ??あの日は」

    「・・・あ、安達があんな急に俺の方に来るからだろ…??それに倫理コードの為に、その部分解除したら、それまたやり直すの面倒だし…。と言うか…、俺の息が何なんだよ!!」

    「・・・キリトの息が当たって何だか嫌な気分がするから突き放しただけ。それに今も私に触れたから倫理コード鳴りっぱなしだし…。あぁ、ちなみに言って置くけど、そうした私の隙に突け込んで倫理コード解除して変な事しようとするなら独房に投げ入れるから。高いけど、私と島村のー、違う!!島村と私の為に!!だよ」

    「・・・っぷ、アハハハハハハハ!!なるほど、キリト君はいよいよ安達を襲い始めたと、危機を感じて居るんだね」

    「そう言う事」

    「・・・おぃ…、俺がどれだけ普段優しくしてやってると思ってんだお前…、恩を仇で返す気か…??」

    「・・・島村の手作りパン、私の分食べたんだから良いでしょ…??しかも仮にも、こんな仮想世界だからって仮にも女で在る私に口に手突っ込まれたなんて…、喜べば??」

    「・・・島村さん、いいや、島村、一発だ、一回だけだ、一度だけだ…!!安達に許可された俺なりの暴力をだなぁ!!」

    「うーん、安達がキリト君の口に手入れたんだから、キリト君もそうすれば良いんじゃない??知らないけどね~~」

    「・・・え、し、島村??って、ちょー、つ、掴まないで!!って、か、顔、近いからぁ!!」

    「安達、さっきから顔近いからって言って、今の方がずっと顔赤いけど、なに、安達もいよいよ意識し始めちゃったの??」

    「!!?ち、違うから!!揶揄わないで島村!!って、んぐ!!?うっぇ!!?っきゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

    「ガハァ!!?お、お前なぁ…、腹に蹴りを入れるなっての…」

    「安達~~、五月蠅すぎるよ~~、これが夜だったら確実に追い出されてるからね~~??」

    「はぁはぁ!!さ、最悪!!本当に口に手入れた!!痴漢!!痴漢だ!!痴漢だろお前!!お、おおぉおぉおおおおお!!覚えたからねキリトッッ!!?親への報告!!」

    「・・・お前、絶対俺の親に報告だとか言って在りもしない事を平然と言う気だろッッ!!?」
  100. 100 : : 2024/05/09(木) 15:12:31

    「・・・え、当たり前じゃん、島村と私に対して夜な夜ないつもかわりばんこに布団に入って来て楽しんでたって言うに決まってるじゃん。だって、その日だって、私が不安で眠れない時に過剰に頭撫でたり、背中擦って来たり、何なら服の中に一瞬手入ったよね…??倫理コードも全然役に立たないもの過ぎて存在価値を問いたいけど…」

    「・・・え、ちょ、おまー」

    「・・・えぇ…??キリト君、今のは流石にと言うか、初めて聞いたよ~~??それは如何なものかなぁ…??」

    「ちょ、ち、ちがー、安達~~ッッ!!?お前何言ってんだよッッ!!?」

    「キリト、何ニヤニヤしてんの。それって事実って事じゃん。島村、気を付けてね、この狼男、行動でも狼だけど言葉でも狼男だよ。いずれ喰われるから…、ね??」

    「安達、今日辺りからお金もそろそろ余裕出て来たし二人切りで泊ろうか」

    「・・・一人じゃ危ないからね…、二人で泊ればそこ等辺大丈夫だろうし、そうしよっか…、って、言いたいところだけど島村…、残念ながらそれは無理なんだよね…」

    「・・・え、な、何で??」

    「・・・現実的問題で女二人ってなった瞬間に一気に狙われるのがこの世の常だからだよ…。それにお金の方も二人より三人の方が急に安くなるからね、理由は分からないけど…。だからそれは無理って事で、残念だけどね…」

    「・・・そっかぁ、それなら仕方が無いねえ」

    「・・・それに、現実的問題のもう一つとして…、いいや、違う、またもう一つの現実的問題も在ればの全部で三つだけど…、結局キリトが居ないと私達は唯の女の子だし、キリトで上手く男を躱せて居るし…、そして最後には私はどうしようもない不安になった時にキリトで不安解消をしてしまって居る現実が在るとも言えるから…。他の男何て気持ち悪くて触られたくも無いから…、キリトはまだ男だけど女みたいな顔をして居る方だからまだ大丈夫だし、何なら体も細いからそれ相応に女にも見えなくも無いし…、何ならキリトに抱かれて眠って居る時って結構落ち着けている方だし…、あぁ…、私はこれからどうなるのかって不安ばかりだよ…」

    「・・・安達の現実的な抱えて居る事って結構本当に冗談抜きで色々と在るんだろうね~~。こんなこっ恥ずかしい事にしても平然と言えて…、でも一人また沈んで…、キリト君はキリト君で天然なのか知らないけど真顔に見て聞いてるし…。後安達さ、抱き締められての方が良いんじゃない??抱かれてってー」

    「それは今思った事だから指摘しないでほしい…。今夜は…、島村が良いかも…」

    「・・・私とキリト君は安達にとっての良い眠剤なんだろうね~~。あ、そうだ、試しにさ、キリト君、私の事も抱いてみてくれない??ふふふ」

    「・・・言い方な、本当に…、はぁ…、って、痛い…、腕を抓るな…」

    「・・・島村に触れるのは許さないから…、私だけにして…」

    「・・・おぉ、安達さんの急な独占欲ー」

    「違うから!!・・・キリト!!?」

  101. 101 : : 2024/05/09(木) 15:12:38
    「はいはい、分かってますよ…、そんな変な誤解なんてしないからさ、だからその向けて来る拳を止めてくれ…。その影響向こうにも絶対行くぞ…??照れ隠しとしての拳何て本当に要らないガハァッッ!!?なに、しやがる…!!?」

    「照れ隠しじゃ無いし!!」

    「あはは…、キリト君、言葉は選んだ方が良いよ…??」

    やっぱりこの世界に来てからと言えた以降の影響は、それなりな事は事実で、こんなにも人は変わるのだろうかと言えた事もまた事実で在れば、この二人の言い合いは何だか。

    以前では、絶対に想像も付かない様な関係性で在れば、こんな安達を見れたのも在る種この世界のお陰でも在るのだろうと言えれば、何とも複雑な気持ちにさせられるのは言うまでもなくて。

    でもそれ以上に、やはり安達が異性の男の子と絡んで居るのは、何ともいつまで経っても珍しい光景の一つだと、それから異性が絡むとこんな会話になるのかと思えては、不思議と笑えて来るけど。

    この抵抗は抵抗で少しどうなんだろうなぁって思えて来ちゃうのは、その相手がキリト君のせいも在るのかなって、けど、キリト君以外での異性、クラインさん何かと話して居た際には唯の会話、挨拶程度だけに終わってたけど、やっぱりって感じだけど。

    その際に何かに、セクハラ紛いな事を言われ、目を向けられた時にはキリト君の後ろに隠れて居たのは、私が頼りないとかじゃなくて本能的にそう思えたからだろうって、私を頼らずにそっちに行ったのは意外だったけど。

    私をそれで盾にされてもねと言えたのが事実な上に、それでキリト君に、セクハラだぞお前とか言われて、蹴られて、転ばされて居たのは流石に笑ったのはよく覚えて居て。

    それに何よりクラインさんは悪い人じゃ無い事は、キリト君経緯の上にその人柄を見てもよく分かって居たから、その点安達も汲み取った上でだから良く分かって居た事は事実で大丈夫だと言えていた。

    でも、元から会話が下手くそな私達と言えばその時には変な返答しか出来なくて、当然の結果と言えて、またそれとは違うけど、美男美女だからこその成立する掛け合いでも在るのだろうと。

    これが普通の人達だった場合にはもっと違った、もしかしたら見るのが嫌で、他に移動する可能性も否めないなと思えてしまう私は、果たしてどうなのかと。

    少し自分自身に、流石に考えものだぞお前と言えてしまう訳だけど、それぐらい二人の掛け合いは言ってしまえば他者からすれば恋人同士に見えてしまう可能性も否めないのだろうと。

    それぐらいは仲良くて、当人達は違うのかもしれないけどそれでも、そしていよいよは、いつもは安達からの一方的な事にしても抱擁と言えた形の上に、頭グリグリとすれば。

    更には背中グリグリとして居ては、叫び倒れて居てと、ツボやら何やら告げて居れば、お返しとして、脛を蹴り上げられ、転倒とすれば暴れて居る様は。

    でもこれの何処が恋人同士に見えるのかと言われれば、それまでと言う他無くて、唯々見ては半笑いものだけど、けどそんな二人の仲の良さが少しだけ気に入らない上に、食を汚すのならと。

    二人の物を両手に、口に流し込めば、慌て叫べば駆け寄って来た二人と、両手を樹木で出来たテーブルに叩き付ければ見て来てて居ては、二人同じ反応に、同じ動きに、同じ速度で在れば。

    それ故にまた気に入らなく、全部口に入れれば冗談だろおおおお…と、冗談でしょ…、島村…、なんて、少しだけ意地悪したくなってしまった私は悪い奴なのかと言えばその点分からなくて、でも食事中に暴れる方が悪いだろうと思えては、言えては、その事を口にすれば黙った事は流石にその点私は面白いと笑えて居た。
  102. 102 : : 2024/05/09(木) 15:13:08
    俺はこの世界に来てからと言うのも、少し大袈裟な言い方なのかもしれないと思っては、こんな言い方は少し嫌だなと思ったのが第一では在ったけど、でも、この世界だと壮大に言い張るぐらには。

    ゲームの世界に閉じ込められる破目になる何て、誰が思えたのかって、仮想世界にしても、数年は経過するのに必要で在るぐらいのボリュームに合わせた、このゲームとしての醍醐味の内の一つとして。

    殆どの人達は、そんなものは、そんな表現はしなく、唯のゴミだと断言するぐらには、それだけこのゲームは、それ相応の価値を見出し、見下してしまうには。

    まさか当時は生きるか死ぬかの、デスゲームなんてものに、巻き添え喰う事になるなんて、そう、用はこの世界での醍醐味は生死を掛けた生き方を強いられた世界だなんて、そんな物に対して醍醐味もクソも無い訳だけど。

    でもこのゲームに限ればの、一番の代表的な部分と言えば、それだと断言出来た程にはこの世界、このゲームは唯のそんなゲームじゃない事は確かな事に。

    けど多分、殆どの人達は恐らく内心クソゲーだと、いいや、多分どころじゃない、絶対にこの世界はどのゲームの中でも一番のクソゲーだと断言されたぐらいには。

    あまりにも、娯楽の内の一つとしては捉えられて居ない事は確実で尚且つ、一度でも死ねば、ペナルティーとして現実でも死ぬだなんて、これの何処がクソゲーじゃ無いのかと、そう言えて居たのだ。

    でもそんなクソゲーでも、仮想世界故に楽しむ者達もそれなりに居れば、元からが異常だったかどうかはともかくとして、殺人をこの世界ならば在る種の許された行為故に。

    それを楽しむ野蛮人達もそれなりに居れば、心底人間と言うのはそれ相応なのだろうと、でも当然の事ながらそんな者達、人殺しを楽しむレットプレイヤーと呼ばれた者達と共に居たい者達何か居なければ、そんな者達とは無縁の生活に、無論俺達はそんな事よりもと、このゲームの中にしては、クリアの為に日々攻略に励んで居た。

    この世界に足を踏み入れてからもうどれぐらい経過するのか、聞いた話に寄れば、既にもう数ヵ月は経過し、今はもう夏頃なんて話で在れば、だから今はその季節に合わせたこんな格好なのかと、そんな意味不明な事が思い浮かぶが、そんな訳無いだろうって、でもその割には随分と時期が合って居るなと、俺達は今それ相応の恰好にその場所に居た。

    あれからもう既に、数ヵ月は経過した夏頃と言えた季節どころか、多分その真っただ中と言えては、それまでの間に在った様々な経験を思い出せば。

    それだけでも溜息は出る一方に、数ヵ月も数ヵ月に、恐らく四ヵ月辺りと経過しては、それなりに関係性もまた変化すると言うのか、現状海の近くと言えた別荘らしき所に数日泊まり込みでの。

    用は休暇日も必要だろうとそこに居れば、今は暑い日差しの元に居れば、俺達は別に海で泳ぐなんて事は危険故にして居ないものの、それ相応の恰好はして居れば、用は水着に着替えれば居たのだった。

  103. 103 : : 2024/05/09(木) 15:13:24
    「はい、海の近くってだけ在って何かメニューの中にこことしての特別メニューと言うか…、海鮮絡みでの料理が在ったからね~~、はい、安達にキリト君とお食べよ!!」

    「お前は一体誰だよ、お食べよって…、それにしても…、何なんだよさっきから…」

    「・・・こ、こっち見たら…、叫ぶから…。殴られ無いだけマシだと思ってよ…、キリト…」

    「・・・何でだよ…」

    「あはは~~、昨日から安達どうしようかって迷ってたもんね。こっちを着るかあっちを着るかとか。でもその感じからするとキリト君の為とか~~??」

    「!!?ち、違うから!!あ、でも、いや、在る意味そうかも…」

    「・・・は??」

    「・・・いや、だって…、タオルみたいなの無かったから…、でも、久しぶりなそんな水着何て…、こんな所に来てるのに、それで普段着なんて…、幾ら半袖半ズボンや、それに半袖にスカートとか在ってもねえって…。っだ、だから…、せっかくだし着たいって思っちゃって…、でも、そんな中で、結構沢山種類在ったから…、でも、タオルが無いから、その内の気に入った二つの内のどっちかにしようって…、でもそれでもやっぱりタオルが無いから…、き、キリトってよく私の方見て来るし…」

    「キリト君、安達大好きだもんね~~??あはは!!」

    「お前なぁ…、笑いながらに言ったら普通に何の説得力も無いと言うか…、わざと言ってるだろ普通に…。それとな、普通に揶揄うなっての。俺が安達を見てる理由はそうした理由じゃない。安達がすぐに情緒不安定になるから、それの様子見含めた、いいや、それが大前提としての…、その…、何だろうな…、変化が合った際にはすぐに見る様にしてるんだよ…。だって島村、お前が普通だって思って接してたら急に居なくなって、どっかのフィールドに…、一人になりたいからって、そんなモンスターが居る中で一人静かに見付からないからってその場に屈んで、隠れて居る上にしたって…、何より弱い敵だからって…、俺が一体どれだけこれまで安達を探しに向かいに行って、それで島村は、あぁ、安達見付けられた??お帰り~~、何て、よくもあんな平然と言えたもんだよなって毎回俺は探しに行ってんだよ!!探しに行ってる側の身にも、心配させられてる側の身になってくれよ!!?って、あ、あぁ、安達違うからな??お前に怒ってる訳じゃ無いからな??ご、ごめんな??」

    「・・・別に…、気にしてないよ…」

    「・・・はぁああああ…」

    「うんうん、ここ数ヵ月間で一気にキリト君は安達に甘くなったからねえ…。前とは打って変わってキリト君はもはや安達の保護者みたいになってるし…。リードを外した君に責任が在るのさキリト君!!」

    「安達は犬じゃねえよ!!」

    「・・・怒るところそこなの…??」

    「・・・っぐ…、ぅ…、ま、まぁ…、何だか最近はあいつに、妹に似て来たって言う点も在るし??ハハハ」

  104. 104 : : 2024/05/09(木) 15:13:49
    「・・・・・・・・・似なくて良いと思うけどね…。ん、島村これ美味しいね。って、キリトこっち見ないで…!!恥ずかしいから本当にッッ!!」

    「・・・お前がすぐに泣くからそれの原因を突き止める為に俺は必死になってんだよ…。すぐに他に消えて居なくなるからよ…。しかも最後には毎度俺が背負って帰る事になって…、その際にどっか寄って食べないと帰られさせてくれないし…」

    「キリト君は安達の事滅茶苦茶甘やかしてるもんね~~…。偶には私も甘えようかな??ここ最近どころか結構の長い間、もう戦闘よりもこっちが、料理するのがメインになってて、一日中キリト君が持って来た物とかで料理するのに時間使っちゃって、一日中何してんだろ私って…、始めてやる料理何かすぐに失敗はするし…、はぁ~ぁ…、肩が凝っちゃったなぁ…」

    「・・・言って置くけどな島村、俺は健康体の奴の世話はしないって決めてんだ。この前何てお陰様でアスナの奴に見付かった時にはドン引きされたからな??えぇ、何してんの二人共…??ってな」

    「あはは!!安達、これ以上キリト君の世話に、迷惑になる様なら避けられるかもだぞ??」

    「・・・そ、それは、ダメ…!!って、じゃ、じゃ無くて…、へえ、まぁ、良いかもねそれで…。私が消えたところで…、攻略組側には大した損失何か何も無い訳だし…、島村はともかく…、キリトにとっては私はー」

    「あぁ、もう分かったから…!!安達は口だけ動かせ、でもその動かすのは咀嚼だけだ。無駄な思考は飛ばせ、ほら、食べろ」

    「・・・んぐ…、自分で食べられるのに…、んぐぅ!!?ゴホゴホ!!し、島村の作ったものだから、勿体ないから、そう言うの止めて…。んっぐ…、はぁはぁ…、・・・ん…、あ、あーん…。し、島村、美味しいよ…」

    「・・・そうですね~~、顔真っ赤に明後日向いて私ばかり見て、ニヤニヤと…、ふふ、どうかしましたかな??って、んぐぅ!!?何するのキリト君!!?」

    「お前が一々安達を揶揄うからだっての…。全く…、安達もこんな事に今更照れるなっての…」

    「!!て、照れてないし!!んぐぅ!!?・・・強引過ぎ…」

    「本当二人はこの数ヵ月で仲良くなれた方だよね~~、とは言ってもキリト君が半分日中での安達疲れで私の布団の方にしょっちゅう避難して来て人様を抱き枕にして来るけどさ~~」

    この世界に来てからと言えた、この三人に関しては、無事数ヵ月間生きたままに、誰一人として欠ける事無く、無事何事も無く過ごす事に成功としては。

    何ともあれ以降、意外にも順調にも進めば現在、第二十五層ぐらいにはもう来て居てと、それでも半分以下な訳だが、けれどもそれでも、予定して居た月日よりかは全く掛かって居なく。

    これはもうすぐ様、攻略完了まで行くんじゃないかと言われて居る程では在る程に、でもそんな事は当然として、そんな早々に進めた訳じゃ無く、それ相応の苦労は付き物に。

    でもそれとは打って変わって、この三人組に置いてもそれなりの対人関係に変化が在れば、そんな事を言えば嫉妬では無いにしても、安達からキリトに対しての睨みは在るにしても。

    安達からの島村に対してのそんな睨みなどと在る筈も無く、どう言う事、キリトッッ!!?と詰め寄れば、何なら胸倉掴み揺らして居れば、その事に対し、何言ってんだ島村ッッ!!?とその点否定する訳でも無ければ。

    その事に対し目の前にしては微笑み返すなどと、無言のその返しで在れば咄嗟蒼褪め、隣からの毎日の事ながらの早々の羽交い絞めが開始としては、但し水着故にきゃあッッ!!?何処触ってんのキリトッッ!!?と。

    ここ最近ではだいぶ以前の、理不尽な暴力は消えたが故に、でもその代わりとして恥ずかしさを消す為に涙目ながらに、うぅ…!!と視線を逸らしながらにしても、抱き着くなり何なりと。

    お前は何してんだと、顔を隠すが故の行動とはとても思えず、人に甘えやすい性分だからこその安達とも言えた事か、また、その逆に、誰のお姉さんとも言えた立場でも在る島村だからこその。

    数ヵ月と経過した今ではこの何処か、お姉さんじゃなく、お母さんとも言えた様な人変わりとして居ては、以前までの面倒臭さから、ずっと眠るなり何なりして居た島村は何処に消えたのかと、本当にそれなりの変化だと、この三人の関係性はそう言えて居たのだった。

  105. 105 : : 2024/05/09(木) 15:14:05
    しかしそう慣れてしまえば、それまでと言えた事に、これまでもう何度も、世話と言えた世話をして来たが故にと言えた事か、そんな水着越しに抱き着かれても全く照れた様子は無く、はいはい…、と本当に犬を相手にして居るかの様、対応として居ては、優しく抱擁し返せば撫でている様は、その点流石なキリトとも言えて居たのだ。

    また変化した事と言えば、戦う上ではその武器一択として極めるのが一番とは言えども、他を使い熟す事もまた戦闘に有利になるだろうと言えては、キリト以外の二人はそれなりに他も極め。

    いざと言う時の為に、臨機応変に動ける様にして置こうと、でも殆どは、二人は変わらずにレイピアに鎌で在れば、更には、この三人に置いては。

    既に最前線で戦う者として有名になれば、黒い男に美女二人と、そのままじゃねえかと言えた話では在るものの、そうした揶揄い含めた、それなりの呼び名が付くのは、それ相応と言え、あの三人組と言われるぐらいには有名組の一つとはなって居たのだった。

    「キリト君はすっかり安達のお兄ちゃんだね、本当に、うん、美味しい」

    「・・・お兄ちゃんって言われているだけ、認識されてるだけマシだっての…。実際にアスナの奴から見たとしても島村同様に、何処か犬の様なものが見えるだとか…、リードが見えるだとか…。勘弁してくれよって話だよ…」

    「・・・何で犬なの…」

    「安達のその甘え方に寄るんじゃない??知らないけどね」

    「・・・甘えて無いし…、ぶっ飛ばす代わりの解消法だから…」

    「・・・いや、そもそもとして手を出すよ…。と言うか安達さん、さっきから貴方俺の胸元で一体何をー、っぐぁああああああ!!?な、なななななななな、お、おおおおおおおおおおお、お前なぁッッ!!?何したんだよッッ!!?ダメージ受けてんじゃねえかよッッ!!?」

    「・・・え!!?あ、ご、ごめんキリト!!つ、つい、その、噛んでたみたい…、噛み痕付いてるし…、って、そう言えばキリト、上半身裸だったね…。やっぱり変態じゃん…」

    「・・・何でだよ…、男で上半身裸じゃない奴なんか居るのかよ…」

    「あー、何だっけ、サーフィンとかしてる人達は付けてると言うか、来てるよねあれ」

    「俺はサーファーじゃねえよ!!って、アハハハハハハハハ!!」

    「・・・え??な、なに急に、どうしたの??」

    「キリト君五月蠅い」
  106. 106 : : 2024/05/09(木) 15:14:12

    「い、いや、わ、悪い…、って、そうじゃなくて!!安達!!手!!右手!!何処に付いてんだよ!!」

    「・・・え??って、え、あぁ…!!ご、ごめんッッ!!キリトッッ!!え、あ、ちょー、え、い、今の…、って…。・・・島村、こいつ、ヤバい」

    「・・・・・・・・・へぇえええええええ…、通報する??」

    「おいいぃいいいいいいいいい!!今のは絶対安達が悪いだろッッ!!?って、安達も安達で指を動かして通報しようとするなよな本当にッッ!!?この腕止めろよ!!」

    「っへ、え、あ、ちょー、な、なに!!?襲う気なのッッ!!?そ、こ、こんなッッ!!両腕掴んでさ!!?」

    「誰が襲うんだよ!!通報するなよって言ってんだよ!!って、アハハハハハハハハ!!?し、島村ぁッッ!!?」

    「ほうほう、キリト君は地肌が見えて居るが故に、脇腹辺りが苦しいってね??って、あー、転んだ…、って、え、あ、ちょー、も、もぅ…、キリト君ってば…、これは流石にアウトでしょ??幾らスカートで隠してたからって、私のスカート掴んで転ぶとかさぁ…」

    「島村、待ってて、今すぐ通報して独房に入れるから!!覚悟してよキリト!!」

    「・・・ちが、うんだ…、島村…、安達…、これは唯の誤解、なんだ…。と言うか普通に、顔、痛てぇ…、痛みなんて無いのに痛ぇ…。何か、何かが痛いぞ…」

    「あぁ、はいはい、そうした言い訳良いからさ。はい、キリト君ばんざーい、そうそう、そうして両腕拘束してね~~」

    「え、ち、違う、だから違うんだってばッッ!!?」

    「あはははははははははは!!悪ふざけに付き合ってくれてありがとうね~~」

    「悪ふざけが過ぎるだろッッ!!?」

    「・・・真面目になっちゃって…、ふふ、少しだけキリト可愛いと思った…」

    「・・・何でだよ…」

    しかしそんな数ヵ月は経過したにしても、実際的なところとしては、この三人組にそんな、何かの進展の様な関係性が在ったかと言えばそんな数ヵ月如きで何か在る訳無いとも言えた事か。

    でも少なからずは仲良くなった事は、以前よりもずっと仲良くなった事は言うまでも無くて、揶揄いとして後ろから前からと思いっ切り抱擁し抱き着けばの。

    流石に照れた様子と見れれば笑う二人に、お前等俺の事揶揄い過ぎだっての…、と不貞腐れては苦笑いしながらに謝る二人と、ある種その点、ハーレムだと言われてもおかしく無ければ。

    以前にクラインからの、冗談半分からのハーレムかよてめえキリトよッッ!!?と公然に大声出し告げれば、居辛くなり思いっ切りとして、ぶん殴り倒して居た事は面白い思い出だった。

  107. 107 : : 2024/05/09(木) 15:14:57

    「ハァアアアアアアアッッ!!」

    「!!セャァッッ!!」

    「!!ここだッッ!!ソードスキル「ホリゾンタル・スクエア」!!」

    「!!?しまったー、何て言うと思った??」

    「・・・!!?な、っぁッッ!!?」

    「ソードスキル「バーチカル・スクエア」!!っっそれに!!そこに加えての私一人での体術と組み合わせた、私にしか出来ない私だけの必殺技!!即技・串刺し!!」

    「ッッ!!?が、っっは!!?グァッッ!!?」

    この世界に置いての、剣技に関しての才能と言えたものは、現実世界に比例しなく、女で在ろうと、男に勝てるのがこの世界の面白いところと言えれば。

    最初は完全なる初心者で在った者にしても、それだけ心が弱いと言えた者にしても、才能が在ればこそか、そんなビーターやらチーターと呼ばされた者さえも、凌駕して居るその才能と言うのは正に天才だろうと。

    何よりも自身の得意とする武器じゃない片手剣に寄り倒すなどと、その者が本来は得意とする武器は大鎌に、どれだけの才能が在れば、こんなにも強くなれるのかと。

    自身が先輩と言えた立場なだけ在れば、多少なりともの羨ましさに、嫉妬心と芽生えるものの、見事に圧勝、足払いとされれば腹に剣を突き付けられ刺された上に。

    そこまでの体力を奪えば、勝利と言えたその終了の合図が出れば、相手の体力はたったの五分の恐らくは一程度しか減って居なく、それに比べ、その倒された方が。

    丁度真ん中のゲージまで減った後だと言え、そんな危険性在る対人戦、ゲームだと言えれば、早々な事に剣を引き抜き次第、フィールドの方でやって居た事も在れば。

    乱雑ながらも片手にして、片腕を掴み次第、起き上がらさせれば、そこに、即座に回復する街の中へ投げ飛ばし、自身もまたと、もう一人も入れば一呼吸とした。

    「・・・ふぅ…、良い汗掻いたと言うか…、良い準備運動にはなったかな…」

    「・・・安達、それにキリト君もお疲れ~~。いやぁ、キリト君の方も相当に強いのに、安達、ヤバいね~~」

    「・・・クソが…、強過ぎるんだよ安達お前…。俺の片手剣に合わせるとか言って…、お前も片手剣にしたからって…、はぁ~ぁ…、プライドのクソの字も無いな…。って、な、なんだよ」

    「・・・キリトがいつまでもそのプライドにへこたれてるから…、それで、ほら…」

    「・・・はいはい、プライドが高い男ですよ、っと…。ま、まぁ、あれだ、せめてものとしての言い訳として、こんな砂浜で戦ったらそりゃそうなるだろうなぁって、そう言う事だよ」

    「うわぁ、キリト君その言い訳はあまりにも格好悪すぎるよ…、あはは」

    「・・・っぐ…、わ、悪かったな…、と言うか…、でも…、本当にお前の強さって凄いよな、もしかしてあれか??この世界に対する、ソードアートオンラインに対する、えっと、仮想世界適合率が凄い高いだとかか??」

    「・・・そう言えば、そんな話聞いた事が在るね…。でも、私は何となくってだけでやってるから、よく分からないんだよね…。偶々運良く当たってる部分も在るから…。今のキリトのホリゾンタルスクエアもこんな感じかなって感じで弾いて、それでこっちが逆にそれで隙を突いてのバーチカルスクエアだったから…」

    「いや、安達、あれを素で弾くのがヤバいんだってば。ねえキリト君」

    「あぁ、あれを一歩下がって弾くのは本当に異常だよ。普通あんな素早いの見えないしな。ははは、今度から安達の事、もう安達じゃ無くて、安達先生って呼んだ方が良いんじゃねえかって思うわ」

  108. 108 : : 2024/05/09(木) 15:15:14
    「!!あ、それ良いね~~、安達先生~~!!」

    「え、あ、ちょ…、や、止めてよ、もぅ…。と言うか、キリトの方が先生だとは言われそうだけどね…。技術だとかそこ等辺私は上だとしても、キリトの方は教えるの上手いし」

    「あぁ、確かにね~~、多分知識何かも上なんじゃない??」

    「うん」

    「・・・自分が先生だって呼ばれるのが嫌だから俺に押し付けてるだけだろうがっての…。・・・・・・・・・はぁ…、でも、負けは負けだな…。仕方が無い…、島村の分は当然俺が勝ったからな、でも安達は負けたからな…、奢るよ…」

    「!!やったね~、安達、私か安達がどちらかが勝てば二人共奢るの決定だったからね~~」

    「うん、約束は約束、ちゃんと守ってよキリト??」

    「はいはい、だから分かってますってば…。それにしてもまさかの手加減も同然の上での、片手剣を使われて負けるとか…。お前がもしも大鎌だったら俺絶対近寄る事も出来ないじゃねえかよ…」

    「あはは、どんだけ気にしてんのよ」

    「大鎌に付いては遠距離からの攻撃も可能だから、何より一撃が重いし…。多分、全然私の体力が減らないで勝ててたと思う。ふふ、キリトが最初は強かったのにいつの間に私の方が上に、それに圧勝気味になってるね…。このままだと、結構な差が開くー、っひゃあぁあああああああッッ!!?何するのッッ!!?」


    「・・・いやぁ、何だか安達さんの態度が腹立ったから腹回りをくすぐってやったと言うか、掴んでやったわ…。安達さん、服着て無くて、水着の状態だからあれだが…、太りはしない筈なのに、この何だか掴めそうなこれは一体何なんだかな??」

    「っく、っぅ…!!キリト~~!!?」

    「今のは完全にキリト君が悪いね~~、アハハ…。って、凄い吹き飛び方してる…」

    私達がこの第二十五層まで来るのに、僅か数ヵ月辺りで来られた事は、本当に奇跡的に近く、かなりの死者はもう既に出て来てしまって居るけど、結局のところは知り合いはともかくとして、私達三人組だけが生き残れればそれでいいや何て、密かに私はそんな思いを胸中にしては思って居れば。

    今こうして三人だけの空間が、特に安達とキリト君のこうした掛け合いが最近では面白く気に入って居るのは、それもまた私の中だけの話では在るけれども。

    お互い水着の状態に、まだ押し倒している側が安達なだけマシでは在るけれども、その恰好等で触れ合い弄り回して居る様は、上に乗り上げれば、じゃれ合って居る様なそんな様を見せるのは。

    他に人が居ないだけマシにしても、街中にしてこんな有様を見せるのは、本当にこの世界だからこその出来た自由度の高い、この世界だからこその出来る事だと言えれば、笑うキリト君に、これでどうだぁ!!と腹をくすぐるなり。

    頬を引っ張るなりと、完全に主導権は相変わらずの安達に在り、私がその様に笑いながらに近付けば、水着故に見上げて来たキリト君に寄り、私は全身見られれば。

    その視線に思わず顔が熱くなる訳だけど、咄嗟身を隠す様両腕で包めばだけど、その視線に仕草と気付いてか、より一層弄れば本気でじゃれ合う二人に、どんだけ仲良いんだと。

    この数ヵ月間の間にして、毎日行って居れば、これが習慣と化して居る以上に、それがやりたくてこの世界に来たのかと言えた程には、また最近では、以前の様な気に喰わないと言えた様な感情ももう無くて。

    その様子をいつも見せられて居る私としては、今日のノルマは達成したのかな何て呑気に思って居る程に、そんな恰好にしても流石な二人に、やられっぱなしは鬱陶しいと思えてか。

    逆に肩を掴むなり押し倒せば、その際に、こんな場所に地面が濡れて居れば滑るなり苦笑いものだが、見事にその安達の柔らかい両胸に顔から直撃とすれば。

  109. 109 : : 2024/05/09(木) 15:15:32
    それに対しては、流石の安達と言えども途端顔面真っ赤に叫べば全身汗だくに蹴り飛ばし、その上にして背中を踏めばと、でもそれ以上にお互い、特にキリト君の方は、それだけ安達の地肌に触れて置きながら何も起きない、何も反応しないなどと。

    どれ程の理性が在るのかと、心底どうでも良いのかもしれないが、そんな事をふと私は気になり、もしかしてキリト君はそっち側の人なのか??何て失礼かどうかも分からないけど。

    そんな事を内心思えたが、でも流石相手は、女の子のしかも美人で可愛い系の安達ともなればか、馬乗りの羽交い絞めに対し、これもまた両胸が、顔面に辺り擦れて居れば。

    顔真っ赤に大声を出し、安達!!?胸胸!!?擦れてるから!!当たってるから!!と、私からすれば爆弾発言にしか聞こえない訳だけど、でも安達としては。

    散々の思いを日頃としてそうした思いを味わって居るからこそか、もっと喰らっとけ!!何て言えばより一層スリスリして居ては、これは果たして見て良いものなのかどうかと、流石に苦笑いしながらに止めに入った事は言うまでも無かった事もだけど、何より少しその点心に浮かぶ何かが在れば一層として止めに入った。

    でもその後として、少し冷静になれば、蒼褪めたり途端顔真っ赤になったりなどと、繰り返して居た安達は何だか可愛くて、流石あの安達なだけは在るだなんて呑気に思えれば。

    でもその事をとっくに忘れた様、食べ物頼んで居る様子に、平然と悪い待たせた何て言って来るからか、その様子に対し私に食べ物、持って置いてなどと言えば。

    血相変えた姿に、歩み寄れば、流石のキリト君も察したか、慌て逃げようとしたものの、また馬乗りになればさっきのセクハラ忘れた訳じゃ無いし何て、涙目ながらに言って居れば、お前がやったんだろうがぁああああああ!!何て騒いで居たけど。

    でもふとしたその瞬間に置いて、見逃さなかった衝撃な光景が一つに、お互い暴れるあまりに、少しずれればのキリト君の頬に間違えて安達の口が、唇が乗れば。

    それはもう今までに無かったはっきりと言えたヤバい光景に、流石の二人と言えども咄嗟謝罪の後に、飛び跳ねる様お互い距離を開ければ、そこが、地面が砂浜故に。

    一体何を仕出かすのかと思えば、流石の安達に、顔から地面に突っ込めば顔を隠し尻隠さずと、思いの外深く埋まったのか悲鳴上げて居れば。

    仕方なしに引き摺り出し、あぁああああああ!!島村ぁあああああ!!何て大泣きして居れば、自業自得な部分は在りつつも、今のはあまりにも衝撃的な光景の他無くて。

    すぐに寄って来たキリト君に、隣に来ればの、流石の事に、頬染め気まずそうにして居てと、でもその様が何だか気に入らないと思えてしまった私は自然と。

    その安達の唇が付いた頬のところに、はっきり言えば、長年と言えた年数の、何よりまだ一年と少ししか経過して居ない安達との思い出にしても、私のお気に入りだと、今なら断言出来る安達に関して、それが友達なのか、将又他の何かなのか、少し気に入らない感情が思い浮かべばそこに私も行って居た。

  110. 110 : : 2024/05/09(木) 15:15:39
    「・・・っは、はぁ!!?島村!!?」

    「・・・え、な、なに!!?」

    「・・・ふふふ、安達は返してもらうぞ~~??」

    「・・・え、ど、どういう事島村ーって、んぐぅ!!?し、しまむらぁ…」

    「・・・すっげえ、嬉しそうな安達だな…」

    「・・・安達は相変わらずだねえ本当に…、流石安達~~」

    「・・・意味分からないんだけど…、んぐぅ…、えへへ…」

    「・・・え、と言うか、真面目に島村お前、俺に今一体何をしてー」

    「はい、それ以上は喋っちゃダメだよキリト君。もう安達は返してもらったしね~~??」

    正直、私自身が、自分でそうだと言えたぐらいには、こんなにも分かり易い独占欲を出した事は、この世界に来てからこその出来た表現でも在れば、何よりこの世界に来なければ、他人に対しての興味何てその程度だった故だからこそ。

    こんな自分を出したのはあまりにも私らしくもないと言えば、それまでだけど、そんな事故にしても、そんな光景が見えては何とも気に喰わなく、珍しい感情だな私にしては、何て呑気に思えれば。

    心底居心地良さそうに、それこそ抱擁し返せば、胸元に顔を擦り付けて来る安達と何とも、犬が機嫌良く居る様子とも言えれば苦笑いとしてしまい、でも面白くも在れば撫でるなりと。

    けど途中で何故かぐったりとした様子の安達で在れば、現実世界で鼻血でも出してるんじゃないかと言えた様に流石に放せばがっかりと項垂れた事は言うまでも無くて、いざキリト君が話し掛ければ。

    気まずそうに、謝罪を前提として進めては、暫くの無言後に、安達も事故とは言え自分のせいな部分も在ると分かって居るからこそか、私のせいでも在るから、私もごめんキリト…、と、ここ最近では見なかった。

    前までの安達らしい姿が見れれば何とも懐かしく、でもその上にしてはいざそれじゃあと、食べ物を一つ口に、運び食べさせればの、美味しいかどうかと微笑み聞かれて居るものの、熱さのあまりに激怒しては食べさせ返してと。

    手に取れば食べさせ合いとしたものの、食べさせ合いにしてもこんな酷い食べさせ合いが在るかと、あまりの熱さに地面を転げ回って居る様に、流石に私にしても、もう疲れたと。

    その光景だけでお腹一杯になれば、どうでも良くなった部分も多々と在り、歩み寄り屈めば、軽く突くなりと、大丈夫~~??キリト君??と確認する一方、その私の背後にして、呑気に鼻を鳴らせば食べて居た安達は、これがいつも通りだからこそ溜息ついでに、眉潜め苦笑いとして居た。

  111. 111 : : 2024/05/09(木) 15:16:13
    「んで、キリトよ??こんな俺の店何かにわざわざ足を踏み入れてくれたって事は在れか??お前のその後の進展って言うものを俺にわざわざ聞かさせてくれる為に、しかもあの二人を連れて来てくれたって訳か??はーー、お前も等々って訳か??あ??」

    「一体何の話をしてんのかさっぱり何だがな俺は…。って、言いたいところだけど、何か色々と面倒臭いから言わさせてもらうが、そう言う訳じゃねえよエギル…。今回はあれだな、武器強化の為にこっちに、まぁ、あれだ、近かったからそのまま来たってだけだな」

    「・・・なんだ…、そんな事か…。はぁ、華の無い奴だな。でもそんなんで良いのかぁ??あんな美女二人が居ながらお前って奴は…、あぁ、さてはあれか、クラインの方か??知らなかったぞ」

    「そんな訳ねえだろッッ!!?って、痛ッッ…、な、なんだよ…」

    「別に、こっち見て色々と何か好き勝手言ってたからそれで何かなって思って聞きに来たと言うか、見に来ただけ…」

    「・・・はぁ…、と言う事だぞエギル、俺達は別にー、って、もう他の客人相手にしに行きやがった…、あの野郎ぅ…」

    「・・・営業中何だから当然でしょ。それよりもキリトもあまり迷惑掛けちゃダメだよ、本当に商売してあれで生活してるんだからさ」

    「・・・はいはい、分かってますよ…。ん、あれ、島村は??」

    「・・・・・・・・・島村は今…、ちょっと疲れたからって上に上がって、そこでテーブルの方に突っ伏して眠っちゃってる…。大丈夫、上は上で関係者以外は立ち入り禁止と言うか、エギルさんの方がそう言って在るから」

    「・・・はぁ…、そうか・・・。んじゃあまぁ、遠慮なくゆっくりさせてもらうかな。って、事で、何だが…、どうだったよ安達、強化の方は??」

    この世界、ソードアートオンラインと言えたゲームの世界に来てからは、暇何て言う日を含めた暇何て言う時間はそう逆に無く、こんなゲームの世界故に。

    逆に暇な時間なんてものが在れば欲しいぐらいには、私達は日々ゲーム攻略に追われ続け、休む暇何て偶の土日だと言えたで在ろう、その日ぐらいだと言えて居た。

    そしてここ最近では、上に上がれば、このゲームの中では珍しくも水のフィールドだと言えたところが第一で在れば、気分転換には丁度良いサービスも同然だろうと言えた、言わば結構退屈ばかりだった今までの事を振り返れば。

    丁度良いと言えたで在ろう、珍しくも楽しいと言えたフィールド内で在れば、それ相応に戦闘を楽しむ為、防具等に置いても変えて見ようと今に至って居たのだ。

    それに加え、こんな世界に来ては、暇な時何か早々無く、私達で言えば最前線で戦って居る三人だから、意図的に島村も現実世界とは打って変わって忙し過ぎる日々に。

    勉学に励まず、寝てばかりで授業をサボって居るも同然だった私達二人としては、あまりにも夢を見た様な毎日ばかりに、果たして本当は、向こうではどれだけの月日が経過したかは不明なものの。

    それだけサボり癖が在った私達にしても、こっちでは毎日多忙に働く社会人も同然に、何よりそれ故として、ふとした時には社会人、サラリーマンと言えた方々からの、若いのに苦労してるねえと言われた際には、流石に働き過ぎかとげんなりした事は言うまでも無かった。

    そして今現在と言えば武器の方に関しての教科素材が集まったからこそ近場に立ち寄れば、そこが偶々エギルさんが立ち上げ作られた武具店にお世話になって居た。

    「・・・うん…、はっきり言えば強化の方は出来る、けど…、はっきり言っちゃうと…、幾らエギルさんの腕が良くても…、下手をすると無駄になるどころか、武器自体が、ねえ…って、ね??」

  112. 112 : : 2024/05/09(木) 15:16:31
    「・・・はぁ…、そうか…。結局はそんなところか…。まぁ、あれだな…、どんまい安達ー、ガハッッ!!?足を踏むなよ!!」

    「・・・ごめん、キリト…。何か腹立ったから、あ、いや、違くて…、キリトの言う事に腹が立った訳じゃ無くて…、その…、無性に失敗してしまった時を考えたらって、だって、キリト優しいし…、許してくれるでしょ??」

    「・・・俺はお前のサンドバッグじゃないっての…。・・・・・・・・・それにしても、お前も島村も…、その恰好でここに来るのは正直なぁって思ったが…」

    「・・・・・・・・・え…??あぁ、これ…??別に、あそこに移動するのにそんなに時間掛からないし、すぐに戻るんだし…、別に良くないとは思ったけど…、ダメなの??」

    「・・・べ、別にダメって訳じゃ無いけどさー」

    「キリトはお前等のその水着を他の奴に見られたくねえだけだよ。何気にするな、俺は現実世界にとっくに女房が居る訳だし、ましてやお前等の年頃なんて興味もねえよ、ハハハ!!」

    「・・・え…??」

    「エギル!!余計な事言って茶化すなよ!!って、ち、違うからな!!?って、何だよ!!」

    「・・・え、あ、いや…、違うんだねって、単純にそう思っただけ…、うん…」

    「・・・え、ど、どう言う事だよ??」

    「・・・え、あぁ、いや…、何と言うか、さ…、ほら、別に…、その…、キリトぐらいの年頃だったら普通に、女の子の方からは分からないけど、男の子の方からしたらそう言う気持ちとかって在るんじゃないのって…。それに…、その、自慢じゃ無いけど…、私、数人の男子には告白みたいな事、された事結構在ったし…」

    「・・・え、そ、そうなのか??まぁ、お前なら、島村もだけど…、普通に在り得るかもな…。二人共、普通に美人で可愛いし…」

    「・・・それを私に言うだけならまだしもだけど…、それを島村に…、そう、それを島村に言ったら思いっ切り引っ叩くから…、ね??」

    「・・・怖いですよ安達さん…」

    「・・・・・・・・・怖いと思われ様が思われないが…、そんな事は私には関係無いし…、って、そうじゃ無くて!!っっだ、だから…、キリトの年頃だったら、そう、れ、恋愛対象みたいに見れなかったとしても、そう言う風に、色々と…、思う事とかって在るんじゃないのって、そう言う事だから!!」

    「何で怒るんだよそこで…。痛ッッ!!っって、痛くないけどさ…!!」

    「私だったら、島村がそうした目で見られるなんて…、その、嫌だ、から…。だからー」

    「まぁ、そう言われたらそうでもない様な気もしなくもない様な…」

    「・・・あぁ、そっか…、キリトは私や島村じゃ無くて、アスナの方かもしくはアルゴの方だったもんね。もしくはこの前会ったリズベットの方か…」

    「何で途端にあいつ等の名前が出て来るんだよ!!しかもアスナは関係無いだろ!!?」

    「・・・え??何でアルゴやリズベットは反応しないでアスナだけ反応したの??」

    「・・・え、あ、あぁ、いや…、だ、だってほら、アスナだけだろ、まだ俺達が居るフィールドに来た事が在るのってさ…。だ、だから、アスナの水着しか俺知らないしー」

    「へえ、水着で判断してるんだ。ちなみにだけど島村はこの前アスナとの事で、水着関係無いけど、私よりアスナの方が可愛くて良いよね~~、って、安達も私より可愛くて羨ましいって…、どう考えても私とアスナ何かより島村の方が可愛い筈なのに…。人の目って分からないね、と言うか…、島村の目が少し…、ダメなのかも…、うん…」

    「・・・それを俺に聞かれてもな…。で、でもまぁ、安達も島村もその水着、普通に似合ってるし可愛いと思うぞ??それに、まぁ、その、何だろうな、うーん…、安達の言いたい事とは別に、いつも一緒に居るからって問題で、それで、何となく見られたくないと言うか、そう言うちょっと突っかかったものはやっぱり在るには在るぞ??だってお前…、自分に妹か何かが居て、それで他の誰か、その、男とかに異様な目で見られて嬉しいかよ??嫌だろ??」

  113. 113 : : 2024/05/09(木) 15:16:46
    私ははっきり言えば、そんな事を聞いてしまった自分自身に置いて、途轍もなく今更ながらに、後悔の念が湧き出て来る程には、そんな言葉を聞きたくなかったと。

    聞かなければ良かったと思えた程には謎の突っかかる、今すぐにでも叫び出したくなる様な、そんな違和感が胸の奥底に渦巻きモヤモヤとした感情が湧き立った訳だけど、そんな事当然口に出せた筈も無ければ溜息一つにやり過ごした。

    「へえ…、そうなんだ・・・」

    「・・・いや、反応薄過ぎるだろ…」

    「・・・え、だって、それ以外反応無くない…??まぁ、せめて在ったとすれば…、キリトが、私や島村を異性として見て居るから、それで嫌だって、そう言う反応が在ったら違ったのかもねって、それぐらいかな…」

    「・・・・・・・・・うーん…、安達はつまりは、そう言う風に直接言ってほしいって、そう言う事なのか??」

    「・・・別に…、そう言う訳じゃー、って、え…、つまりはそう言う風に直接言ってほしいのかって…」

    「・・・!!え、あ、あぁ、いや、別に、安達俺はー」

    「・・・ふふ…、島村の事はそう言う風に見ないでほしいけど…、なんか危なそうだし…、でも、私なら全然…、うん…」

    「・・・安達…」

    「・・・あ、い、いや、違うからね…!!?し、島村が私のものだからって、そう言う意味じゃないからね!!?って、え、ああぁあああああああああああ!!ち、違くない!!し、島村は私のもの…、って、ああぁあああああああああああああああ!!」

    「あー、安達の発作が始まった…。エギルー!!俺達も二階に行って良いか??出来たら熱いお茶が欲しいんだけど!!」

    「あぁ!!今はこっちで対応取ってるから先に上に勝手に行って置いてくれ!!って、いらっしゃい!!」

    「アァあぁぁぁァアァアァァァア…、き、キリト、奪わないで、島村はアァアアああああ…!!」

    「はいはい、奪わない奪わないっての。ほら安達、エギルからの許可も下りた訳だし上に行くぞー」

    「ちなみに言って置くがなアダチーよ、シマムーの方はともかく分からんが、この前の話じゃキリトはシマムーよりもアダチーの方が気になるって話だぞ、ハハハ!!」

    「・・・っは、はぁあああああああああああああ!!?エギルッッ!!?って、安達さん!!?何放心状態になってるんですか!!?」

    「・・・!!え、あ、あぁ、いや…、それならまぁ、良いかなって…、島村は私の、だ、だからぁ…、あ、でも、キリトはあくまでも友達、戦友だから…、ごめん」

    「・・・エギルー…、武器強化素材の費用、お前持ちにするかならぁ…」

    「はぁ!!?何でだよ!!お前実際にこの前アダチーの事気になるって言ったじゃねえかよ!!浮気かこの野郎ッッ!!?閃光のアスナさえ居るくせに!!何なんだてめえ!!?」

    「何なんだてめえはこっちの台詞なんだが!!?って、グふぅ!!?あ、安達、さん…??」

    「・・・恥ずかしいから…、早く行こう…」

    「・・・何でだあああああああああああああああああああああ!!」

  114. 114 : : 2024/05/09(木) 15:16:54
    今この瞬間の会話が、如何に意味のない会話か何てそんな事は言うまでも無くて、年上だからこその余裕とは別に、この世界だからこその対等に見れる存在だからこの揶揄いもまた在るのだろうと。

    胸倉の方を掴めば、私は顔が火照るのを感じながらに、でも無視しつつ、それが唯のそうした感情じゃ無くてあくまでも、そうした部類の、恐らくはキリトの事だから私に対しての強さと言った関連での気になるとそう言ったのだろうと、安易に想像が付けばすぐに顔の熱さは消えるけど。

    でもそれでも、何処か、そうした感情は無くても、私が男何て生き物を好きになる事何て事は到底在り得ないから、在り得る筈も無いから、だって、私がす、すすすすすすす…、好きなのは、島村だから…!!そう、今改めて私が好きなのは島村だから!!っっでも、それでも、少し寂しさに似た思いが在るのは。

    私達三人でが基本的なこの世界に来て以降の生活基準な為に、そんな普段あまり私や島村が知らない面での、キリトが、特にアスナと関わって居る事が多いから、知らない間に。

    裏で話しが進んで居ると言った、そう言った点を考えては、寂しさもだけど、妙な苛立ちが思い浮かぶのは言うまでも無くて、流石気に入った人に対しての私の評価は。

    私ながらに自分自身だとしても、少し思えてしまう事は、嫉妬深いなぁって、けどそんな階段をそんな事を思いながらに上がって居れば、少し足を踏み外してしまい。

    ここが圏内だから、そのままに、大丈夫だってそう思えてはそのまま身投げと言えた形に終わるけれども、やっぱり無意識な反応は違うもので、そのまま頭から転倒だと思いきや。

    両腕で包まれて抱き留められては転倒せずに済んで、尚且つ無理やりな態勢だった事も在ればよっと、何て声を出して軽々と言ってしまえばお姫様抱っこ何て少し恥ずかしくて顔を逸らしてしまった。

    「・・・あ、ありがとうキリト…、でも、早く下ろして…、ここ、人の店だか、ら…」

    「・・・!!あぁ、そうだったな…、って、お、おい??」

    「・・・でも…、何か、温かいから…、ちょっとだけ…ね…??」

    「・・・ははは…、流石甘えん坊安達さんだとか島村に俺が帰ればしょっちゅう言われてるだけの事は在るわな…。んで、お決まりなのがここかなぁ??何てよ」

    「!!え、へ、え、あぁ、うぅ…、っちょ…、ぉ…、き、キリト…、あ、顎をくすぐらないで、よ…、ふ、ふふふ…!!あ、あははは…!!」

    「!!ははは、こうか??こうか??流石島村の言う通りの安達犬…、って、ちょ、エギル…」

    「・・・誰が安達犬だし…、もぅ…、キリトのおバカ…、変態…、って、え??」

    「茶を持って行こうとしたんだが、階段でお前等何してんだってな。ほら退いた退いた、営業中の階段でイチャイチャなんて営業妨害だっての。それともあれか、付き合ってるからか??」

    「いやいや、だから違うー」

    「違いますッッ!!私は島村だからあぁああああああああああああああ!!」

    「・・・キリトよ…、これは本気だぞ…」

    「・・・ハハハ…、何だか俺が傷付いたみたいになってるの止めてくれないか…」

    これだけ一応は、上で寝て居るにしても、五月蠅くすれば、当然の結果と言えた事に、笑いながらに何処か出て行く客人数人に、更には。

    この声に聞こえたと言うよりも、起きたで在ろう島村が、五月蠅いよ安達、近所迷惑だから…、ふぁ~ぁ…、何てこんな格好にも関わらず平然と言ってくれたのは在る意味運が良かったのだろうと。

    こんなお姫様抱っこした状態の上に、幾ら下に降ろされてるからって肩に回されて居た腕の方はそのままだったから、それこそ何となくキリトの体温が心地良くて。

    手触りだとかも、肌に、両膝の裏に回されるその感触だとかがゲームなのに心地良くて、だからこそ抱擁し返してしまえば、胸元に顔を押し付け甘えてしまった事は事実に。

    よく言う上目遣いで見てしまったで在ろう、自分の仕草を思い出しては、軽く吐き気がするけど、そんな事知りたくも無くて、でも何処か島村が不機嫌面に見えたのは気のせいだったかな??と私は呑気にもそう思えて居たのだった。



  115. 115 : : 2024/05/09(木) 15:17:24
    「・・・えぇ、っと…、そ、その、島村…??」

    「・・・うーん…、何~~??」

    「・・・いやぁ、その、さ…、何かずっとじゃ無いけど…、さっきから、機嫌悪くないかなぁ…、何てさ…」

    「・・・・・・・・・機嫌が悪い??え??そう??」

    「・・・いや、絶対そうでしょ…。さっきからずっと、こうして、何か突っ伏してるし…」

    「・・・そりゃぁ、まぁ、ねえ…??」

    私達がこの世界にやって来てから、もう数ヵ月も経過した上に、今居る層は第二十五層のその道中、真ん中辺りと言えたところに、今回のフィールドは主に水辺を辺りとしたこのゲーム、ソードアートオンラインとしては大変珍しいと話題の場所と言うよりも。

    私自身としてもへぇ、このゲームにもこんな場所在ったんだって、今まではずっと陸地ばかりの行動だった事から物珍しさと言った、別に水自体はそんなに珍しくは無いけど、でもこの世界では本当に珍しい方で在ればそれなりに、気分転換としては楽しめて居た事は事実に。

    それ故としてだけど、そんな今までの気分を変えた上での水着に着替えれば、楽しめては居た中では在ったけれども、何ともその空気を破壊するか如く、それと同時にやはり付き物と言えた事に。

    私達女同士だけだったのならばともかくとして、あぁでも、安達は安達で相変わらずな事に私の水着に対して何を思えたのか妙にベタベタ触れてくれば、最初はどうしたと言ったけれども。

    その触りたそうな安達を見ては、どうにもこうにも面倒だなぁなんて思えては、もう好き放題させてやろうと、そのまま放置した事は言うまでも無くて。

    でもそんな中にしては、この世界に来なければ絶対に出会わなかったであろう、異中の相手で在る男の子のキリト君がそこに入ればの当然の結果と言えた事に、そんな水着での、普段はともかくとして。

    そうした水着の上での戯れともなれば、また色々と変わって来てしまう事は言うまでも無くて、でもだからそれがどうしたと言われたらそれまでだけど、どうしても思えてしまう感情等が在ればこんな状態に。

    色々と複雑な気持ちが在れば、今までのここまで来る中での胸中思わされる事、溜まったものが在れば、どうしてもテーブルに突っ伏してしまい禄に顔を上げられず、たった今に関して言えば下でエギルさんと対話して居るであろうその男の子を抜きとしては安達と二人切りに在った。

    でもこの空気に関しては、それなりに耐えがたいものがどうしても安達としては在ったらしくて、私からしても逆の立場だった場合にはきっと気まずさからその場を離れてしまう事は言うまでも無くて、とことん自分勝手な奴だなぁとは思えてしまうけど、それでも何とも言い難い、解決出来ないものが在れば溜息と出てしまって居た。
  116. 116 : : 2024/05/09(木) 15:17:43

    「・・・その…、何か遭ったの…??」

    「・・・んー、何か遭ったかと言われたら、そうだなぁ…、遭ったと言えると思う…」

    「・・・何それ…??」

    「・・・その、何だろうねぇ…、言ってしまえばだけど、安達とキリト君のいつものその馴れ合いを、触れ合いを見ていて、これまでもずっと見て居たんだけどさ…」

    「・・・うん…」

    「・・・ふふ、安達、否定しないんだね…、キリト君とのそのやり合いの事」

    「・・・!!こ、ここまで来たらもう否定も何も無いでしょ…」

    「・・・そうだよねえ…、うーん…、そうだなぁ…、安達に聞きたい事としては…」

    「・・・え、わ、私に聞きたい事…??」

    「・・・そうだよ…、うん、そう…、安達に聞きたい事としてはねえ、もう思って居ることをそのまま言ったらだけど、安達ってさ…、実際のところ、この数ヵ月間を通してだけどさ、キリト君の事ってどう思ってるの??」

    「・・・!!え…、ど、どう思ってるってー」

    「安達、回りくどい言い方とかもう無しにしてさ、安達がこれまでに思って来た事全部話して見てよ。あぁ、でも、あまり長く話されても多分、途中で訳分からなくって頭から抜けちゃうと思うからさ」

    とても自分勝手な事を告げて居るとは分かって入るけど、でもここ等辺で一旦は区切りとして付けなければその内私の不満が爆発しては安達に向く事は無くても、キリト君に向けば、何を仕出かすか分からないのがこの世界の怖いところと言った事に。

    多分だけど、この世界で無事生き残って生還出来たとしても、向こうに帰れば、暫くは精神的な面でのリハビリをさせられる事は言うまでも無くて、絶対にこの世界での変な習慣が向こうに影響する何て言うまでも無いから。

    実際的問題として、夢の中ですら戦えば、現実世界に影響して、あ、違うか、ここの世界に影響してそれで隣で寝て居たキリト君を実際に殴った何て覚えは在るし。

    その時は普通に許してくれたけど、でもそれだけ実際に、この世界でも影響が在れば、向こうでの影響何て普通に考えたらどれだけの影響が多大に在るのかって。

    想像するだけでもその後が億劫だけど、でもそれ等の事が理由として故に、暴力的行動に出てしまう可能性は否めなくて、その点この世界をそれだけ真剣に生きてるんだろうなぁ何て思ってしまうけど、その影響が悪い方向にだけはなるべく出ないでほしいと今後を考えればつい溜息が続いてしまう。

    それに今目の前に居る安達ともなればキリト君とのそうした触れ合い、対話と言えた事に少なからずは思う事は在るからか、時々頬染めれば意外にも満更でも無さそうだと。

    今ならもう、素直に口に出しては言える事から、そんな感想が内心にして思い浮かべば、私達の間の中での、その関係性の変化に付いて尚更に億劫になり、考えるのを止めたくなった。

    「・・・その…、キリトに付いては…、よく、私も分かって居ない部分は沢山在るんだよね…」

    「・・・そうなの??」

    「・・・うん…、あ、も、勿論、好きか嫌いかって言う大前提で言えばだけど好きな方だよ…??そこだけは絶対にそうだって言えるから…」

    「・・・そりゃあ、そうだよねえ…、ここでもしも安達がキリト君の事別に、あぁ、いや、好きか嫌いかで言えば嫌いだなんて言ったら流石の私でも驚きで一杯と言うか、普段のあれはじゃあ一体何なの??って思っちゃうけどさ…。うんうん、そこ等辺はちゃんと肯定するよ。その点は私もキリト君普通に好きだしね、その男女の何やらとは置いて置いて、普段の、人間らしい姿って面でね??」

    「・・・うん…、そう…、でも、他の面での、やっぱり、島村のそう言う…、男女の、その、男の子としてって言う面ではごめん…、正直よく分からないし…、けど…、一緒に居て楽しいって気持ちは在るんだよ…??実際、私の数少ない友人として、そ、その、ここ最近だと改めて思うけど…、ゆ、友人通り越して、何だか家族と一緒に居るみたいな気持ちにもなって来てるし…」

  117. 117 : : 2024/05/09(木) 15:18:01
    「・・・この数ヵ月間、ずっと毎日殆ど居るもんね~~。しかもアスナの方に偶に行って居たとして、帰って来た時何かはお帰り~~、何て私と安達揃って言った時には流石に笑ったしね~~。なるほどなるほど、つまりは異性としてのそうした感覚は安達さんは相変わらず不明なままに、でもキリト君の事に付いては友達だと認識出来てると同時に、家族の様な、そんな感覚は在ると…」

    「・・・う、うん、そ、そうだよ…。でも、だからこそか分からないけど…、内の、その…、母親の事とかも在って…、だから…、そう…、キリトの事に付いては正直…、島村を抜きにした場合での…、島村にとってはキリトってどう言う存在なのか分からないけど…、島村には島村で、あの、妹さんやお母さんの事も在って…、そっちはそっちでって…、えぇ、っと、つまりだけど…、もしもキリトが私の、あっちの世界、現実世界で一緒の同じ屋根の下に居たらって思えたら…、そこですぐに思えるのは、やっぱり、兄弟ってこんな感じなのかなぁって…、さ…」

    「!!・・・安達ってやっぱり、キリト君の事に付いては、異性がどうやら以前に、家族、兄弟ってそっちの気持ちの方が強いんだね」

    「・・・うん…、きっとそうなんだと思う…。で、でも、流石に…、その…、異性やら何やら関係無しに、そうした触れ合いだとかで偶に変なところに触れちゃったりだとかしたら私は恥ずかしく思うし、キリトの方も結構恥ずかしがってるの見るし…」

    「いや、それは当然そうでしょ。私が安達の顔とかに触れたら結構な割合で恥ずかしくなった感じで、こう、顔真っ赤になったりしてるしね~~、ははは!!」

    「・・・そ、それは、そうだよ…、でも、だからこそだけど…、その、異性かどうかは正直そこは多分在り得ないと思うけど…、今ではもう…、この世界だからこそって言うのも在ると思うけど…、キリトが実際に危険な目に遭ったり、それとこれとは別にアスナ達の方と仲良くしてるの見てると、結構、あぁ、何か嫌だなって、そう思える気持ちは強くて、ね…、アハハ…」

    「・・・安達ってさ、私の事はともかくとしてキリト君の方は結構普通に話せるよね。何でだろ??」

    「・・・やっぱり私は…、そう言う事だから…、キリトの事はそんなに好きじゃないのかもね、ゴクゴク」

    「・・・い、今の話からその言い方はちょっと…」

    「・・・え!!?だ、ダメだった!!?と言うか、キリトに言わないでよ、こんな話…」

    「え、あ、あぁ、うん、も、勿論言わないよ、言うメリットが全然無いし、言う意味ね…??えぇ、でもなぁ…、まさか安達がそんな感じ何てね~~、なるほどなるほど、兄弟だと思えるぐらいには、それこそ安達からすれば兄だと思えるぐらいには親しい関係に在るから、だから兄が取られた様な気分が偶にはするみたいなかぁ…。内の妹は内気で友達何て居ないからなぁ…、あいつは私と違ってね~~」

    「いや、島村だって私と同じで全然でしょ…、多分だけど…。実際に…、その…、あっち側とは、アスナ達側とは全然、案外とも言えた事だけど、話し合いだとかしてない訳だし…。それに、アスナの方は何だか島村とはその、案外だけど…、氣合わないと言うか…、何なんだろうねあの感じ…」

    「!!あぁ、やっぱり分かる??流石安達さんだなぁ…。その、気が合わないと言うか…、何なんだろうねあの感じ…。私は別に睨んでる訳じゃないだけど、アスナの方はね~~、みたいなぁ…」

    「・・・やっぱり、アレなんじゃない??アスナはキリトの事好きだからみたいな…。私は全然滅多に睨まれないと言うか、もはや目が合う事すらも全然無いけどね…」

    「・・・それってつまりは安達は眼中にも無いとでも…??」

    「・・・それはそれで嫌だけど…、今までこの第二十五層までずっと、って、訳じゃ無いけど…、一緒にやって来たのに…。えぇ、でも、そう考えたら…、何だか複雑…」

    「・・・あはは…、そうだね~~。でも、そっかぁ、なるほどね…、それじゃあ少なからずは安達はキリト君が好きだと。でも異性かどうかは、そこは少しー」

    「・・・ねえ、島村…」

    「ん??何??」

  118. 118 : : 2024/05/09(木) 15:18:19
    「・・・その、さ…、多分…、私は結局、この世界に影響されてるのが結構大きいと思うんだよね…」

    「・・・え、それってつまりは…、このゲームの世界だからこそみたいな…??」

    「・・・そう…、正直言うとそこが怖いとも言えるけどさ…。同じ特殊な世界に閉じ込められた境遇で、尚且つその生きるか死ぬかでのどっちかの本当の二択しか無い、そのどちらかを迫られる毎日を送って居て、何よりその一番前を歩いて居る私達何てさ…、そしてゲームクリアをする為に共通とした目的が在るからこそのこの関係性だって言われたら…、それはもうそうでしか無くてさ…。それに実際…、休んでる時なんて私達の間に、私と島村は別にそんなだけど…、キリトってどう…??だから正直言うと怖いんだよね…。もしも生還して戻れたとしても、向こうの世界に行ったらもう…、こんな関係性は維持出来ずに終わるんじゃないかってさ…」

    はっきり言ってしまえば、ここまでの素直な回答が出る以上は、もうそれ相応には、本当に安達にとってはキリト君と言う存在は頭から離れないぐらいには、あの安達がと言えた程には、こんな環境下だったからこそこうした今に至ったと言えればだけど、でもそれは仕方が無い結果とも言えた事もだけど。

    それとこれとは別に、これだけ素直な答えが出る以上は、少なからずはもう既に失いたくない、大切な存在になって居るのだろうと、きっと安達にとっては、今後に置いて、なくてはならない存在になってしまって居る事は言うまでも無くて。

    そんな、私とキリト君どちらが上なのかと聞いてしまえば、安達の事だから、どうせ私の方が上だと言い出すに違いない事は見栄を張った上でじゃ無くて、素直にそう。

    あっちの世界と違い、こっちの世界に来てからはかなり一層として、良い方向に純粋に真っすぐになった事は、少し真っすぐ過ぎじゃないかと思えてしまう訳だけど。

    用は二番目には、大事に思えて居る事は言うまでも無くて、これまでの事を考えれば当然かと、だってあの安達が私以外に弱みを見せる何て、夢のまた夢と言えた程には本当に在り得ない事だから。

    それ故に、だからこそと言ってしまえば、それまでだけど、本当に安達は今顔に出て居る様に、落ち込む程には、心底残念だとばかりな顔をするのは。

    今までの事、家庭の事も関係して居るのだろうと、よくよく考えずとも今までの数ヵ月間の安達とキリト君の二人の兄弟とも言えなくも無い、触れ合いを見てくれば安易に想像は付き、そしてそれに足した確認したい事が在れば口に出して居た。

    「ねえ、安達ってさ、私とキリト君だったらどっちが上ー、ひ、っぃ…!!?あ、安達!!?どうしたの!!?」

    「・・・島村…、そんな野暮な事聞く必要ないよね…??し、島村に決まってるじゃん…!!止めて!!?」

    「え、あ、あぁ、は、はい、そ、そうですよね~~、あははぁ…」

  119. 119 : : 2024/05/09(木) 15:18:27
    心底としてここまではっきりと断言された程までには、かなりの勢いに立ち上がれば両手をテーブルにバンッッ!!何て音を立てては立ち上がった事は、それこそ怒鳴り声ぐらいには。

    息を切らしては、両目血走らせて私が一番だなんて、本当に心底嫌だったのだろうと、島村が一番だよ…、止めて…、変な誤解しないでよ…、何て安達らしいと言えば安達らしいが。

    この世界に来たからこその素直さと言えば、それまでだけど、はっきり言えば今までの比じゃない程の断言さで在り、この私でさえも蒼褪めた程何て、でもその安達の気持ちは正直言えば全然悪く無くて。

    まさかこの私がキリト君に対して抱いて居たのは嫉妬だった??安達が取られた様な気がしたから??何て安易に想像が付けば、それこそ気分は良く落ち着いている上に。

    再度安達とはっきりとした、気持ちの確認が出来たからこそ、嬉しさと言えた気持ちに今溢れて居るのが分かれば、顔が熱く頬が火照って居るのが分かれば微笑んでしまい。

    更には今の音に対して何も気付かない訳が無く、下から急ぎ走って来たキリト君からの、どうした??大丈夫か??喧嘩じゃ無いよな??何て偶にデリカシーに欠けた事を言うものだから。

    安達からの駆け寄ればの胸倉掴み、島村が一番だから!!キリトは二番!!ううん、もしくは二番も何も無いから!!私は島村だけだから!!キリトは良くて私の兄弟!!それだけだから!!分かった!!?何て時偶に見せるその様は何処か安達自身の母親の横顔を思い出す部分が在れば、あぁ、流石親子なだけは在るなと思ってしまった事は言うまでも無くて。

    その勢いに押されたキリト君と言えば、唯々茫然と頷いて居た様は、本当に面白くて、でも改めてとして、友達、家族、兄弟と言った認識の上に大切にして居たのだと分かれば、スッキリして居る気持ちが私の中に在るのは。

    私が結局一番だと言ってくれたのは、私自身も結構嬉しいだなんて、当然だけど口にする事は無いけど、ようやく少し、じゃ無いか、ほぼほぼ完全に納得は出来て。

    納得出来ない部分が在るとすれば、それなりに私だけに向けられて居た気持ちがもう一人キリト君と言う存在に向けられてしまったからこそだろうと、例えそれが兄弟だとかの気持ちでも嫌なのだろうと、これは少し私の我儘だけど許してほしいと思う。

    けどちなみに言ってしまえば、私自身はそれじゃあキリト君と言う存在に付いてどう思ってるかと言えば、それはもう頼りになる、私自身こそ、キリト君の事に付いては良い兄を持ったものだと、そう思えて居るぐらいだった。

    何なら言ってしまえば、現実世界に戻った際には、私は今の宿何かでの料理を作り出すと言う行為に対してそこまでの苦は無い事から、それで帰ってくるキリト君何かに出す事に全然嫌な思いをして居ない事から。

    言ってしまえば現実世界に帰れば、将来的な問題として面倒臭いから、働きたくない何て一言も言えないから、せめてものとしてその見返りとして養ってほしい何て。

    そこに安達も含め養ってほしい何てそんな事は当然言える訳も無くて、でもきっと安達は働きたい側で在る事に変わりは無くて、だって日頃のこっちの世界での安達を見て居れば分かる事では在るけど、明らかに仕事が出来る人と言った感じが出て居たからだ。

  120. 120 : : 2024/05/09(木) 15:19:10
    「・・・えぇ、っと…、つ、つまりは…、その…、何て言えば良いのか私にはいまいち分からないって感じだけど…、私達の関係性に付いて少しどうかと思うって、そう言う事が言いたいの??」

    「えぇ、そうなのよ。貴方達って、三人って…、それこそシマムーさんやアダチーさんは、キリト君と別に付き合ってるって、どちらかが付き合ってるとかそう言う関係性に在る訳じゃないんでしょ??それなのに…、初めて会った時からもそうなんだけど…、その、私が横から口挟めた訳じゃ無いって事は分かっては居るんだけどね…??でも、ちょっとやっぱり気になっちゃうものは気になっちゃって…。それに、噂だとかで色々と…、キリト君が二人に手出しして居るクズ人間みたいな…、ま、まぁ、はっきり言っちゃうとと言うか…、こう、正直に言われちゃってる程には、本当にこれぐらいの酷い言い方されちゃってるの結構陰で耳にしてるから…。それで、その、別に私がどうこう言えた事じゃないって事は本当に分かってはいるんだけど…、あまり、派手に変な行動し過ぎると、やっぱり…、他の嫉妬みたいな、妬みみたいな…、色々と面倒だと思うからって事で、同じ攻略して居るメンバーの一人としてって感じで確認に来たのよ」

    「・・・えぇ…、キリト君が私達二人に手出しして居るって…??そう言われてもなぁ…、ねえ、アダチー…」

    「・・・う、うん…、そんな事しても居ないし、されても居ないし…、キリトとは唯の友達、良くて…、ここの世界に来たからこその家族みたいな…。その、だから…、何て言えば良いのか分からないけど…、アスナが考えて居るみたいな事は本当に何も無いんだけどねって…」

    「・・・そう、なんだ…、まぁ、知っては居たけどね…??キリト君の口から出て来る貴方達の内容って殆どがこの前のあの戦いは~~、だとか、シマムーの料理は~~とか、敢えてそう言った事で他に意識逸らして色々と何か言って居るのかと思ってたけど…、でも、そんな事わざわざキリト君が言う訳無いしなぁって思ってたから…」

    正直言えば、今居るこの第二十七層と言えた、本当に恐らくと言えた感じで正直最近になっては、あまり考えなくなったその点での攻略に付いては。

    唯々攻略が進めばそれで良いかと思えて居た矢先のフィールド内での、ふと誰か近付いて来たかと思えばアスナが話し掛けて来た事から、私達は今、二人で休憩と言う形で攻撃されない場所に居た事から、突然のその内容にそれ相応には驚かされて居た。

    こんなフィールド内での、そんな会話内容とあまりにも油断し過ぎて居るんじゃないかと思えて来るけど、戦い慣れした事も在れば、何より敵が早々そんなに強過ぎるとか。

    将又移動やら攻撃やらと早すぎるって訳でも無い事から私達は、私と安達は今少し遠くに居るキリト君を、視野に入る範囲以内で動いて居てと伝えれば休んで居た。

    「・・・あはは…、キリト君に限ってそんな裏がまさか在る訳ないよ…」

    「・・・うん…、キリトはそんな、えっと、そもそもとしてアスナが言う通りだけど、私達とそうした関係性になる事はまず無いと思うよ。と言うか、私はぁ…」

    「・・・ん??アダチー??」

    「・・・!!え、あ、あぁ、いや…、そ、その…、な、なんでもない…!!」

    「・・・いつものアダチーだなぁ…」
  121. 121 : : 2024/05/09(木) 15:19:27

    「・・・じゃあ、つまりは貴方達の間では本当に何も無いって訳なのね…??ふーん、それじゃあだけど…、あれで良いかしらって言うのもおかしいけど、キリト君の事、ちょっと、貴方達の事も在るから、立場、借りても良いかしら??」

    「・・・え??立場を借りる??」

    「えぇ、そう、貴方達の立場も考えて、そうした噂が広がるって結構色々とやり辛くなるでしょ??同じ攻略して行くメンバーの二人って感じで、その、進めて行くのに結構大変だと思うから…。だから、何て言うのかしらね…、その…、だから…」

    「・・・え、まさか、だけど…、アスナ…」

    「・・・え??シマムー??」

    「・・・その、非常に言いにくいんだけど…、ね??まだキリト君には何も言ってないんだけど、っっそれこそ…、アダチーはともかくとして、ううん、アダチーももう当然知ってると思うけど、シマムーもだけど…、だから、その上で言わさせてもらうけど、キリト君の隣、良いかしら??」

    正直言えば、第一層の時から第二十五層までの間は、順調と言えた形で止まる事無く進んで行っては居たけど、最近になって私同様って感じで、それなりに思う事が在る人達がそれなりに出て来た事に足して。

    更には伸び悩みとしての件でそれなりに、モンスターとの相性って言うのもやっぱり在れば、皆が簡単だと思うものはやっぱり簡単で、皆が難しいと思うものはやっぱり難しくて。

    それ相応何だろうなぁって感じで、第二十五層から第二十七層までの間はそれなりに、苦戦を強いられては驚きだけど、あれから約二ヵ月は経過してしまった何て本当にこの先が唯々不安でしかない一方。

    そうした人間関係での悩み何かも出て来るのは当然とも言えた事なのか、あぁ、やっぱりそうした問題に生じたそれなりの、キリト君の事だからやっぱりモテるよねえって、その内の一人として当然だけどアスナが居れば。

    今こうして告げて来た様にって感じで、咄嗟隣に居る安達と一緒に顔を見合わせれば頷く一方、でも何処か安達は納得して居ない様子って感じだ。

    これはもういずれは来るであろう問題では在ったけど、そして何よりその言い出して来るのは当然アスナだとは分かっては居たけど、正直ここまで早くに来られる何て当然思っても居なかったのが現実的問題で在れば、何とも思い悩んでしまう。

    当然のことでは在るけれども、キリト君が誰と付き合おうと正直私としてはどうでも良いと言うのが、ここ最近になって分かってしまった問題とも言えた事なのか、隣に居る安達桜と言う者が結局は。

    あっちの現実世界でも、こっちのソードアートオンラインの世界でも私にとっては、それさえと、その者さえ居ればと言うのがやっぱり変わらない私の一番上に在る気持ちでとことん、あれから二ヵ月経過した今ではこんな状態何てと。

    やっぱり私自身は早々変わる訳は無ければ、異性の男の子に付いて気持ちが向くだなんてことはそんな良く言えば奇跡的な事何か起きる訳も無いんだろうなぁって、今になって尚更にそれを自覚させられる。

    更に言えば、これは正直私自身もどうかと言う思いでは在るけれども、結局私は自分が不安で在る事を解消したいがあまりにキリト君と言う男の子を傍に置けば安心に浸って居たと言う、良く言えた部分何か何処にも無くて、唯々最低最悪な事に利用して居ただけなんだろうなぁと、そこだけは流石に今改めて痛感させられた。

    日々この世界に居る事が当然としての大前提に過ごして行けば、数ヵ月前までの様なそんなキリト君に対しての依存と言えた気持ちも最近じゃ薄れ始め、これが何とも怖い話では在るけれども。

  122. 122 : : 2024/05/09(木) 15:19:44
    ここ最近ではキリト君に対しても尚他と同様、認めたくない気持ちでは在るけど、この今目の前に居るアスナ同様、流石に名前を忘れる何て事は在り得ないけど、適当な返事に。

    それに足したその時どんな顔で話して居たっけと、そんな思いが込み上げてしまうのは、でも良く言えばそれは慣れたからこそのものと言えばそれまでだけど、けど、安達に関してはあっちの世界でもこっちの世界でも。

    私の頭の中に鮮明に残って居るのが現実に、あぁ、何て奴なんだ私はと自分のその記憶の悪さとは別に、仮にもあっちの世界に生還したとしてもまた言われるで在ろう母親からの説教の内の一つとしての。

    他者に対しての希薄さと言う点に付いて、流石にそんな他者に対して希薄だなんて事は言われた事は無いけど、薄々バレて居る、いずれはバレるのも時間の問題何だろうなぁって。

    少し鬱々としてしまうのは当然の事と共に、でもその点自業自得な部分も在れば今正直言えば私は適当な返答しか返して居ないのだろうなぁと思えてしまう。

    「・・・私は正直、うーん、って感じかなぁ…。別にキリト君の事そう言う意味で何か思ってたりとか無いからねえ…。でも、それは私だけだからって事で、アダチーはどう??」

    「・・・え、わ、私…??」

    「うん、そう、私は正直どっちでも良いよ。と言うか、キリト君が私やアダチーとそう言った関係性に在るって、そもそもとしてだけど、それじゃあそれって二股って訳だよね??しかもその感じからすると二人から認められてるみたいなさ。私は正直言えばそんな二股する人嫌だなぁ、なんてね…、アハハ…」

    「・・・二股する人が嫌じゃ無いってどういう神経して居るのよ、逆に聞きたいけど…」

    「・・・あ、あはは、そ、そうだねえ…、んで、私はどっちでも良いけど、だからどうする??アダチーだけだよ後は」

    こうした返答の仕方は正直ズルいと言うよりも、思考停止も同然だろうって思えてしまうけど、でもこうした以外での返答何て早々無いし、それに加えて。

    そうして、どっちでも良い何て答えてしまって居る時点でそれなりに、もはやとしてどうでも良いと答えてしまって居るのも同然で在れば、更には安達は未だとして私が一番に。

    それにここで、正直に言えば、私も安達が一番だと言うのは、この世界に来たからこそより一層深まった思いとも言えれば、そうした攻略関係での弊害と考えれば尚更にもう。

    そのままアスナに任せてしまうのが一番なんだろうなぁと、私達三人での関係性何て特にそれで変わる訳でも、悪い方向にでも変わる訳じゃない以上と考えて見れば。

  123. 123 : : 2024/05/09(木) 15:20:00
    それが本当は一番良い、得策なんじゃ無いかと考えてしまうのは私が酷いのか、それとも私自身の飽き性の様な感じで、キリト君自身に付いてはもう別にどうでも良いと考えてしまって居るのか。

    今までの助けられて来た数々を考えては、あまりにもどうかと思うその希薄性に私自身流石に反省させられる上に、考えさせられる部分が在れば、でもこれが正直な気持ちに面倒さが勝ってしまえば悪い部分にも程が在るだろうと思わず欠伸が出る。

    「・・・私は…」

    でもそれ等はあくまでも私が思って居るだけの話で在って、それじゃあそのもう片方の私の友人で在る安達桜は同様に私と同じ考えなのかと言ってしまえば。

    あれだけの甘えて来た数々を考えた上に、家族も同然の様に思えてしまって居る今ともなれば、それなりに考え込んでしまうのは言うまでも無くて、何より家族、兄弟だと思えて居る上にしても。

    安達にとって見れば相応にはやっぱり感じ思えてしまうものが在るのだろうと、俯き眉潜めるその表情には唯々どうしようかって、もはや言うまでも無く拒否一択の選択しか見えて居なかった。

    友人として安達を思えば、その思いに賛成としては同じ様に拒否をしては良いと思うけれども、でもそれが理由としては妙な危害を加えられたともなれば。

    それにそんな噂が飛んで居る以上は、もう冷静にそのまま無視が一番だなんて言えないのが現実的問題に、以前よりも酷い噂になって居るって正直に普通に分かれば、それが故としていつもの様に賛成だとは流石にそんな簡単には行かなかった。

    「・・・私は??」

    「・・・私は…、その…、正直、キリトが誰と付き合おうと、誰と言おうと知った事では無いけど…」

    「・・・それじゃあー」

    「・・・でも…、今までの助けてもらった借りも在る事に足して、それに、それじゃあ…、キリトがそっち側に行った場合は…。じゃあ私達はどうなるの??って、そこが問題が在るから…。もしもそれで、それじゃあそっち側に引き込まれると言うか、そっちのメンバーとして引き受けられるって事になっても私は、シマムーも嫌だろうし…。確か、血盟騎士団だっけ…??」

    「・・・その事に付いては、団長としては大歓迎とは言って居たけど??」

    「・・・私とシマムーは…、と言うか、私はそんな集団に属する何て向いて無さすぎるから無理だし…、シマムーは…」

    「・・・うーん、正直言うとそこの問題含めて、私達の問題って事も忘れてたね…??はぁ~…、何て言えば良いのかな…、アスナがキリト君ってそのまま取って行っちゃったらって言うのも何かおかしな言い方だけど、そのまま連れて行ったらつまりは私達って丸腰も同然って訳何でしょ??それで、そこを補う為にそっちの血盟騎士団ってところに入れって言う、そこの団長様からしたら一石二鳥って事で…、そんな裏が在るの??えぇ…」

    「!!いやいや!!それは幾ら何でも拡張し過ぎだから!!違うからぁ!!それは流石の私でもそんな事考えてなかったから!!え、でもそれじゃあ、無理なの??」

    「・・・無理と言うか…、・・・・・・・・・正直、私自身どうしたいのか分からないってのが一番だけど…、でも、その事を少なからずは私達が了承しちゃうと…、キリトは絶対に私達の為だからって、それでアスナ側に付いちゃうのはもう言うまでも無いし…、キリトの事だから、そうした噂の事で気にしちゃって…、それで私達の為だからって、それこそアスナと偽装の上でのお付き合い何て始める事は言うまでも無いし…、でも、それって正直アスナにも色々と失礼な上に…、何よりキリトの気持ちを裏切る事にもなるから…、さ…」

    「・・・え、キリト君の気持ちを裏切る??」

    「・・・そう…、あくまでも私とシマムーは守ってもらって居る前提での、今まで一緒に、この、えっと、七ヵ月間、ぐらいなのかな…??一緒にやって来たのに…、それで噂程度に振り回されて、この関係性にそんな溝が出来る何てねって…、正直、うん、正直その人達…、気に喰わないってのが私の気持ち…」

    「・・・なるほどね…」

  124. 124 : : 2024/05/09(木) 15:20:18
    「・・・はぁ~ぁ…、これは正直あまり言いたくなかったけど…、仮にも私達って中高生なのに、それで妬みを抱かれてもねって…、通報でもして良いのかな??だってその人達大人なのに、そんな、学生のそうした関係性に苛立ってるんでしょ…??ヤバいじゃん普通に…」

    「・・・あ、あははははははは…、ま、まぁ、ねえ…??」

    「・・・それに…、私噂って言えば噂で聞いたけど…、そこの血盟騎士団の人達の中って結構アスナ狙いだとかの気持ちの悪い大人だとか沢山居るんでしょ??私そんな気持ち割る人達と一緒に居るぐらいなら、下手をしたらー、あぁ、ダメか…、やっぱり駄目なんだ…、シマムー…、私達…、キリトが居なきゃやっぱり駄目だよ…。アスナは気が強い方だから大丈夫だけど、私やシマムーともなれば襲われた時なんてもう声も出せないよ??それと…、今までに分かって来てた事だけど…、ここのゲームって変なおじさん層だとか多過ぎて…、この前はキリトが守ってくれたから大丈夫だったけど、変な雰囲気で、手伸ばして話し掛けて来た気持ち悪い太った人が居てさ…、それに、あぁ、そうだ、その時はエギルさんも居たから大丈夫だったけど…、だから、嫌なんだよね本当に…」

    「・・・あぁ、覚えてるかも…、アダチーは見た目が本当に良いからねえ…、美人で可愛くて…」

    「・・・あ、それは正直私も最初に会った時に思ったよ。あまりリアルの事とかって話しちゃダメなんだけどさ、アダチーは私が知って居る限りでも他を圧倒出来るぐらいの容姿持ってるからさ…。いやぁ、これは勝てないなぁって、噂はともかくとして、キリト君がこれに流されない理由が無いなぁって、キリト君自身自覚は無いけど、結構二人の内だったら、ほぼほぼアダチーの方ばかりに視線行ってるしね」

    「・・・へえ…、そうなんだ…」

    「・・・アダチーの興味の無さもどうかだよねえ…。でも、なるほどなるほど、やっぱり他人から見たとしてもキリト君は私とアダチーだったらアダチーがの方が見られてる回数はかなり多いと」

    「・・・あ、でも、この前何か偶々聞いたけど、アダチーとシマムーだったらどっちの方が女の子として見られるの??って話聞いたんだけどね、その時に言ってくれたのは、どちらかと言えばシマムーの方かもなって、ふふふ、それで理由を聞いたら料理してくれるしってね??男の子らしい内容だよね本当に」

    正直に言ってしまえば、私達の間での、そうした男女の関係性と言うのは求められたくないと言うのが、今になってこそこの、今までの保たれて来た関係性が在るせいも在るのかもしれないけど。

    そんな異性間での関係性と言うものを私達三人の中で求めてほしくない、求められたくないと言うのが既にもう出来上がってしまって居るのが、本当に胸中に在る問題と言えれば。

    若干空気が重苦しく、私半笑いで返す一方で安達の方は同様にへぇ…、そうなんだと…、と返す訳だけど、日頃としての仲の良さと在れば少し思う事が在るんだろうなぁって、家族の様に、兄弟の様に思えてしまって居るからこそ。

    何かしらの悔しいと思う気持ちは在るんだろうなぁと、何処か茫然とした姿に、何より一瞬横顔でも見られた、目が大きく見開かれた瞬間を、それ等を無意識にも察してしまい小さくにしても溜息が出てしまう。

    「あ、ご、ごめんなさい、何か、比較する様な事言っちゃって…」
  125. 125 : : 2024/05/09(木) 15:20:25

    「・・・ううん、大丈夫気にしないで、アスナ…。料理をするシマムーと、料理をしない私じゃ…、普通に当然の結果だからさ」

    「・・・え、あ、あぁ、うん…、そ、そう、それなら良いんだけど…、でも、その感じじゃー」

    「・・・ごめんアスナ…、アスナの気持ちは分かっては居るんだけど…、それとこれとは別に…、キリトを今失うと言うか、そっちに行かせるメリットが…、こっちのデメリットが…、それに、そうした血盟騎士団の人達含めた、その人達、どっかのおじさん達の向けられる目だとか…、色々と本当に、その、嫌だから…、さ…」

    「・・・あー、そ、そうだよねえ…、はぁ…」

    「・・・それじゃあ、アスナの場合はだけど…、あ、そうだ…、アスナさ、そのままキリト君に全部話しちゃって、それで…、何だろう…、いっその事そのまま告白しちゃえば良いんじゃない??そうすればー、って、ど、どうしたの二人共」

    「・・・え、あ、いや…」

    「・・・シマムー、それ良い考えじゃない!!何もそんな理由何て関係無しに私がキリト君と付き合おうがそっちとは関係無いものね!!あ、大丈夫!!そのままキリト君と私が付き合ったとしても、キリト君にはそっち側に居てもらうから!!なんだぁ、ごめんね二人共。私が何か、そこに私情を入れてたから、さり気なく利用何かしようとしちゃってたから、あはは、本当にごめん!!」

    「え、あ、うん、ま、まぁ、それなら良いけど…」

    これは果たして本当にどうなってしまうのかと言えた問題では在るけれども、でもその点私は今面倒な事を、やってはいけない事をやってしまったのではないかと薄々思えてしまうのもそれ等は。

    今の安達からすれば重い苦しみ悩み事としては十分な事に、でも安達がそうした目でキリト君を見て居ないのは事実に、けどそれでも家族を、兄弟を、また希薄とした関係性での家族間に戻るともなれば。

    色々と思えてしまうのは、やっぱり防げないんだろうなぁって、まだまだキリト君とアスナが付き合うだなんて決まった事では無いけれど、そんな、もしかしたらかもしれない事にしても。

    実現してしまうかもしれないとなればやっぱり納得出来ない気持ちは在るんだろうなぁって、安達の震える右手から、徐々に拳に変わったのを、瞳揺れて居るのが伺えては何とも複雑な気分になってしまう。

    けどこれは本当にどうかと思えてしまう問題では在るけど、いつまで経っても私達と言うこの三人の関係性は、どれだけ月日が経過しようとも私達は、私と安達は、この人に、いいや、今となればもう慣れ親しんだ仲と言うのも在れば。

    いよいよこいつと呼ばさせてもらうとすれば、やっぱりこいつが居なければ色々と詰むのだろうと、暗く俯いて居たその顔を、その声に発せられた言葉とすぐ様顔を上げ次第、顔に光が差せば、瞳も大きく見開かれ輝き口元微笑み笑顔となった事は、とことん安達の兄をして居ると思わず吹いてしまい大笑いとしてしまった。

    「その噂、この前だけどエギルの奴が片っ端から懲らしめてくれたから、俺が出ても良かったんだけどさ、でもそうしたら、お前が出て行ったらあの二人にもしもの時に危害が加わるぞって、だからそっち側に付く事はアダチーとシマムー同然、悪いけどアスナ、無いぞ??」

    こんなにも盗み聞きをされて居た上に、さり気なく告白を台無しに振られ終えてしまうと言うのも、早々在ったものじゃなく、思わず蒼褪めれば今の告白は何やらと告げれば。

    でもその点流石鈍感なキリト君事こいつと言えた奴なだけ在れば、俺が後ろに居る事知ってて言ってただろ??索敵に引っ掛からない訳無いだろアスナがさ??と、理屈通って居る様で通って居ない様な、何とも言えない様な言い回しの他無く。

    けどその点のお陰も在れば、告白が唯のその為の演技だったと誤魔化す事が出来たお陰か、酷く安堵して居るアスナで在れば、けどそれ以上に。

    機嫌が良い安達を見れば苦笑いとする他無くて、嘗て私の家に来た時の、私に対しての向けて来たあの安達犬その者の機嫌の良さで在ればとことん、私と違い面倒な奴だなと内心思えてしまった。

  126. 126 : : 2024/05/09(木) 15:23:59
    今更が過ぎますが、このssはソードアートオンラインと安達としまむらのクロスオーバーとなります。
  127. 127 : : 2024/05/09(木) 16:05:57
    「はぁ~ぁ…、凄い危なかったと言うか、危なくなくなったと言うか…、私のこの気持ちって一体どうやって…」

    「あはは、凄い何と言うか誤解されちゃったね。結構今後まずいんじゃない…??今さっきのあれってさ…」

    「っっ結構どころじゃないよ!!あれじゃあもう完全に私が今後告白したって…、そ、その…、冗談だって受け取られちゃうよ!!あぁ~~!!何でこうなっちゃうの~~!!はぁああああああ…」

    「・・・アスナ、凄い落ち込み様だね…」

    「・・・当たり前です…。これじゃあ今後本当に私が何を言ったところで告白として受け止めてもらえないし…、じゃあこの前のあれは一体何なんだったって…、キリト君絶対にそう言うもん…。はあぁ…、どうしよう…」

    「・・・まぁ、何と言うか…、それなりにはなるんじゃない??って私は適当に言って置くね。後々私のせいにされてもねえって…、ほら、アダチーも」

    「・・・え…、あ、あぁ、うん…、そう、だね…、で、でも…、と言うか…、だからまぁ…、キリトの事は正直今は諦めて置いてほしいと言うか…、言い方何かおかしいけどさ…、そう言う感じだからさ…、なんかとりあえずは、ありがとうと同時に、ごめん…??」

    同じ同性同士としての、恐らくは恋心を持つ二人に比べ、今そうして目の前にしては、落ち込む者とすれば。

    その正反対に、異性を普通に好きになった者だと言えれば、これは中々に難しい、理解し難いと言えた問題故からか。

    二人からすれば、好きと言えた感情以外での、異性を好きになると言った点は、いまいち未だとして理解出来ず。

    今後に置いても、理解出来ない可能性はとことん大きく、二人としてはかなり困ったと。

    目の前にしてはそうして落ち込む様子に対し、二人としてはあくまでもキリトの事に付いては。

    異性やら何やら関係無しに、それ以前に人として好きな一方、同時にここ最近として分かった事として。

    本当に唯々友人として、家族として好きだと分かれば、その為、その点の理解は出来ずに唯々困惑として居たのだ。

    一度こちらに来てはそうして話した以上として先程までの抱えて居た問題等は既に解決したも同然、これ以上としてここにアスナ自身居る意味も無ければとことん項垂れれば落ち込んで居る様子に、もはやとして今の安達に寄るお礼と同時に謝罪等と唯の煽りにしか感じられない、見られないと言った事は相手側、その人に寄るものの、少なからずは今のその心身の状態では嫌味に消えたか、ふと顔を上げれば不機嫌面に微笑んでと、その事に対しいまいち分からなければ冷や汗掻き首を傾げた。

    「あちゃぁ…、アダチー、これは一戦在るかもよ…」

    「・・・っへ!!?い、一戦!!?」

    但し一方として、その隣でその様子を見て居た島村本人としては、その感覚に何となく、顔の表情から滲み出る苛立ち。

    殺意等と感じ取れば、苦笑い気味に冷や汗掻き、少し距離を隣に離してと、三人体育座りにしては、そこに居るものの。

    その様子は何とも、今にも始まる厄介事からの逃避態勢で在れば、無論として。

    そんな距離を置かれては一体何なんだと、え!?え!?と慌てふため居ては、途端女の子座りに動揺した事はそれ相応と言え。

    慌て傍に置いて在る大鎌の方に手を置けばとして、その様子を見るなり、唯の自己防衛として握った上にも関わらず。

    それを逆に好戦的だと捉えたか、殺意の在る瞳を向ければのレイピアに手を伸ばすなりと向けて来た事に、軽く悲鳴を上げれば、蒼褪め腰抜かせば、仰向けに転がった。

    「あ、あぁあああああああ、アスナッッ!!?や、止めてッッ!!冗談だよねッッ!!?」

  128. 128 : : 2024/05/09(木) 16:06:06
    「これの何処が冗談に見えるのかなぁ??それにそっちこそ、アダチーこそ思いっ切り大鎌に手掛けて私の事、攻撃しようとしたよねえ??」

    「!!?え、ち、違う!!違うからねッッ!!?こ、こんなフィールドで攻撃何かされたら本当に死んじゃうから!!い、今のアスナなら私の事殺し兼ねないし!!ああぁあああああああ…!!どうしよう!!ちょー、島村ー、って、えぇ!!?何でそんな避難してー、っぐ、っぅ…!!なんで~~!!?なんでばさぁあああああああああああああああ!!って、あ…!!き、キリト~!!っっ助けてえええええええええええええ!!」

    「!!あぁ…!!キリト君に何助け求めてるのッッ!!?っっさては…、アダチー…、本当はキリト君の事!!」

    「いやぁ、それとこれとは別な気もするけどねえ…、アダチーは前々からずっとキリト君にすぐに助け求めてるし…。って、聞いて無いし…、はぁああああ…」

    正直言えば、ここまで酷くなるとは思って居なかったと言えるこの数ヵ月間での安達に寄るキリト君に対しての。

    その頼り性と言うのか、悪く言えば依存性と言えた形が見るからとして、悪化して居る事は言うまでも無くて。

    こんな世界に送られたからこそと言えばそれまでだけど、見ての通りと言えた事に。

    すぐに自身の方が強いにも関わらず、助け求め行けばの戦闘中故に、モンスターは巻き添えに。

    皆殺しとされれば、あぁ!!?俺がせっかく狩ってたのに!!?アスナァ!!?と。

    背中にしがみ付かれ、抱擁として来る安達の事など無視とし、それが極自然。

    当たり前となってしまって居るかもしれないけども、よくもまあそんなにも普通に受け入れられて居るものだと。

    そして当然だがそんな様子を見せ付けては、唯の嫌がらせも同然にアスナはそれ相応に怒り心頭に。

    やっぱりキリト君の事そう見てるんじゃないッッ!!ともはや激怒して居ては、慌てて誤解だからッッ!!?と。

    そんな事を言いつつも、背中に引っ付いたままに抱擁して居る上では、この上無い在り得ない言い訳で在り。

    その点流石の私でもそれで誤解は無いだろうと、唯々半笑いするしか無くて、でも事実として安達自身は。

    何とも思って居ないのは普通に分かって居て、何よりもの証拠としては、安達自身、あっちの世界にこっちの世界と。

    私に向けて来るその興味としての目は相変わらずで在り、こんなゲームの世界にも関わらず。

    時偶に寂しさからか、抱き着いて来る事が本当に、何ならこの前押し倒されたとか、一体何なんだ私達の関係性はと思うけど。

    それが正直な答えに、だからこそそこに妙な別の意味合いでの好意が無い事は普通に分かり安堵とする一方。

    でもそんな事知る由も無いアスナに付いては、その点唯々同情しかなかった。

    一方キリト君に付いては、その背中にしがみ付いたままの安達に対し、お前はお前で一体さっきから何してんだよと。

    流石にこのフィールド内では命取りに、でも涙目状態に眉潜め鼻水までも出して居れば、どうしたんだよ今度はと…。

    流石の保護者も同然に大人しく撫でればと、本当に安達は犬だなぁと少し喜び安心して居る様子に、一笑し一息吐いて居る様子に、内心笑えてしまうけど。

    でもそんな様子を見せれば当然アスナは怒り狂いキリト君に付いて胸倉掴めば、一体どういう関係性なの二人は!!?本当は何なの!!?と聞けば、揺らして居る様は。

    実に今にでも殺しそうな勢いの他無く、理不尽に巻き添え喰らっては動揺しない訳も無く、アスナ落ち着いてってば!!?と火に油を注ぐ様慌て止めに入る安達はとことん爆弾も同然に。

    横から色々と言えば、流石のキリト君でも何処か少し何か、それが行けない事だと、察知したか慌て止めに入って居れば。

    一体誰がこれを収束に向かわさせるのかと、そんなものは当然この私に、面倒なぁと思いながらも流石にアスナのその気持ちを思えば、同情せざるを得なく、レイピアを片手に立ち上がればそこに足を進めた。

  129. 129 : : 2024/05/11(土) 16:25:37
    この世界は、モンスターと言えた敵達を倒せば、その行動でレベルを上げて行けばと言えた具合に。

    どんどんその積み重ねで成長して行けば、いずれはボスの元に、この世界に置いては。

    どれだけレベルが重要かと言えば、それ次第でゲームが下手くそだとしても、それなりには生き残れるって感じで。

    レベル性ゲーム故での、レベルが生きれるか生き残れないかが、左右する世界に、その次にプレイヤースキルと言えた感じだった。

    そしてその層の、頂点と言えた者を倒せば、それでその層はクリアとして、それが全部で第百層まで在る何て話では在るけど。

    何もそればかりが全てじゃ無くて、そこに人間一人だけに他がnpcと呼ばれる者達だけならともかくとして。

    そこに他の私達と同じ様な意思が在る人間達が集えばどうなるか何て、それこそ唯のゲームじゃ無くて。

    生死が掛かった、命掛けのゲームともなれば、閉じ込められた世界ともなればどうなるか何て。

    気狂いした人達が現れるのも当然だと言えた結果に、そりゃあもう、対人関係でのいざこざ何て事も日常茶飯事に。

    唯々クリアを目指せば良いだけにも関わらず、そうした面倒事を持ち込めばやり合う何て事は。

    どれだけ、それが醜い事にしても、私達に感情が在る以上は、それが答えだとばかりに争いは尽きなかった。


    「ハァアアアアアアアアアッッ!!」

    「カハハハハハハハッッ!!楽しいなぁおいッッ!!黒の剣士さんよおおおおおおおおおおおおお!!」

    「っっぐ、っぅッッ!!?ハァッッ!!セヤァッッ!!」

    「!!?っぐ、っがぁッッ!!?この野郎ー、ガハッッ!!?なん、だ、てめえッッ!!?」

    「・・・はぁ、はぁ…、き、キリトから離れてッッ!!」

    「!!アダチー!!止めろッッ!!っって、ちょ、おいッッ!!?」

    「はぁはぁ、アダチーだけにはやらせないよ。私も居るしね…!!」

    「ちょー、お前等!!シマムーも止めろッッ!!こいつ等は、こいつはレッドプレイヤーの人殺しの奴等なんだぞッッ!!?」

    「・・・カハハハハハハ…!!こりゃあ随分と…、揃いも揃って…、トッププレイヤーの集まりとはなぁ…!!黒の剣士キリトさんに、それに加えてその相棒のお二人さんとはなァ…!!?こんなにも楽しい時間も早々無いだろうよ!!でもなぁ、良いのかぁ??その鎌をそのまま俺に振り翳せば、お前は立派な人殺しだ…、レッドプレイヤーは一生拭えない傷そのものだ、何処にも行く場所何か無くなっちまうぞ~~!!?」

    「!!っぐ、っぅ…!!」

    「!!アダチー…!!」

    「お前等もう良いから早く逃げろッッ!!こいつに構ってる暇が在るならとっとと、他の連中退けたんだろッッ!!?だったら早く転移結晶使って逃げろッッ!!っっぐ!!?」

    「おっと、キリトさんよ、そんな事俺がさせると思うか??人殺しになれないなら、そんな奴は俺は要らねえんだよ、だからそんな奴等は俺が殺してやらないとなぁッッ!!?」

    「!!?お前等早くー」

    「これで終いだな全員ッッ!!ギャハハハハハハハハハハ!!ッッ!!?ガハァッッ!!?なん、だぁ…!!?」

    私達はもう既に、この世界に来てから一年は経過して居る筈で在ろうぐらいにはもう、中々に時間は経過し。

    このゲームに置いての、大何層と言えた箇所に置いてもかなり上の方に来ては、それなりの中盤辺りにはもう差し迫り。

    いよいよと言えた中にして、そのゲームクリアが気に入らないのか邪魔をしに来る数々の気狂いした人間達に。

  130. 130 : : 2024/05/11(土) 16:25:44
    でもそんな事を今更になって許す筈も無ければ、私も自分のこの手を友人の為に染め上げる覚悟は、それなりに決めて来て居た筈だった。

    でもいざそれが、その一歩が踏み出せずに、その後少しのところを踏み出してしまえば立派な人殺しに。

    レッドプレイヤーやら何やら関係無しに、それが、現実世界でもその者の命を奪う完全なる人殺しだと、認識させられてしまえば。

    動けなくなるのが第一に、それ故に振り向き様として向けられる、放たれる武器に、何とか寸前に躱し。

    後方に下がりつつも、その止まない怒涛のソードスキルに危うくも首を刎ねられそうになった瞬間だった。

    丁度誰かが間に合ったからか、でもその誰かと言うのはいつものあのオレンジ色の挑発を靡かせ突進として来た事に。

    そのフード男の肩を貫き吹き飛ばした事に、私と島村は間一髪として助かり後方へ慌て下がり。

    更にはその背後からは増援として、つまりは仲間達の、血盟騎士団と呼ばれる者達が来れば対応としてくれた事に。

    私達が相手して居たその他の敵達に置いても途端舌打ちとしては逃げ去り消えた事に。

    覚えてろよと言った者達含め、そのフード男に付いては、じゃぁな、キリトさんよ…!!と唯々不気味な笑みを浮かべ消えれば。

    そこでようやく、緊張が途切れれば倒れそうになったけど、でも慌て抱き留めてくれた島村に。

    それに急ぎ駆け付けては私に島村と大丈夫か!!?と駆け付けてくれたキリトに、何とか三人大丈夫だった事に安心して居た。

    それに、そこに続く様にアスナの方も私達の心配をしては体力ゲージの方に付いても大丈夫かどうかと聞いて来れば。

    その点少ししか減って居ない事に、でもそんな人殺しの連中と対峙する事になる何て思いもしなかったから当然、心臓の方は早いままだった。

    今まで会ってなど来る事もなかった本物の人殺しの連中に、未だにそんな去って行っても震える両手に、体と。

    勿論島村もかなり顔色が悪ければだけど、でもそんな私と島村を気遣い強く、でも優しく抱き締めて来るキリトに、今だけは甘えようと呼吸を整えた。

    やっぱりこう言う時程異性関係無しに、男やら女やらと関係無しに、キリトだからこそ落ち着く部分も何かしらあるのだろうと。

    それは勿論島村も同じなのか、恐怖した事に対して安心しつつも若干目元濡れて居れば。

    あんな奴等と対面したんだから当然だと、それこそキリトの体力ゲージを見れば半分まで減って居る事に。

    それ故に尚更恐怖を感じれば当分の間はこの震えも止まる事は無いだろうと、私と島村は抱擁し返して居た。

    ただ、ふとした瞬間での索敵に何か引っかかれば、その殺気と言えたものが、スキル関係無しに本能的に分かれば。

    音で分かれば、私は咄嗟の事に二人を突き飛ばし、大鎌を振り回せばその方向に対し。

    ソードスキルを発動させ全力で、全身の力を振るい回転とすれば、どうにもこうにも。

    血盟騎士団の者達の中に一人裏切り者が居たのか、見事に私と鍔迫り合いに、でもそれもすぐに逆転とすれば。

    圧制とした形に、続く様一旦距離を開ければ、素早く攻撃として来たものの、すぐ様そんなものは見える為に。

    数回は躱し残りを目視のみで弾けば、ソードスキルは使わずに足元斬り上げ転倒とさせれば。

    尚且つとして大鎌の方は地面に突き刺し体術のみとして、顔に数発拳を入れ顎にも一発入れ、腹に一撃蹴りを入れれば。

    そして最後には反撃されると分かって居るが故に、顔に拳を放たれつつも上手く寸前に躱せば。

    もう一度大きな一撃を腹に入れ呼吸を出来なくさせ、首に、それに足元と後ろから足を掛ければ、護身術の一環として転倒させ、最後に肘打ちとして鳩尾箇所に叩き付けた。

    あまりにも一瞬過ぎた出来事に皆呆然としつつも島村とキリトからの応戦と在れば。

    すぐ様その者は捕らえられ、違う!!俺は違うウウウウウ!!そいつがァあああああああああああ!!などと叫んで居たものの。

    明確な殺意が在った事は他も探知して居たからか、その者は裏切り者としての、殺人一歩手前と言う事も在れば。

    牢獄行きへとなればだが、その後として島村とキリトに心身共に心配された事は言うまでも無かったと言えて居た。

  131. 131 : : 2024/05/12(日) 16:11:15
    「・・・はぁ…、凄い疲れたと言うか何と言うか…、とりあえずは二人が無事で良かったよ…」

    「・・・ごめん、キリト…」

    「・・・私もごめんキリト君…。でも、安達のお陰で助かった部分も多かったからね、その点はキリト君、感謝しなきゃだよ??」

    「・・・あぁ、あの時俺が油断せずに注意深くしてたらな…。まさか、俺の索敵スキルを上回る隠密スキルを持った奴が居た何てな…。一体どうしてって感じだが…、それよりも二人には今後十分気を付けてほしんだが…」

    「・・・うん、分かってるよ。安達、さっき確認出来たよね、あの連中のあの腕の模様」

    「・・・うん…、あの模様…、確かだけど…、ラフィンコフィンの連中のあの模様と同じだった…。そして、あの連中の事は…」

    「・・・あぁ…、赤めのザザに、それにあのフード男は…、プー、の奴だろうな…」

    ようやくここまで昇り詰める事が出来たにも関わらず、あの連中と言えた者達は余程。

    このゲームがクリアされる事が気に喰わないのか、そんな邪魔をして来るだけじゃ無く。

    俺達に関して、完全に殺しに来て居た事は安易に普通に分かれば、、こうして第五十層と言う記念すべき。

    半分の層に到達したからこそと言えた仕打ちだからか、人気が少ない空間の中にして。

    暗い道の中にしてはそんな待ち構えて居た事に、そんな事は予想外にも程が在る事実に。

    見事トラップに引っ掛かれば危うくやられそうに、殺されそうになった事は事実に。

    そして同時に俺は、過去の事に付いてふと思い出せば頭痛が、例の件を思い出せば、息が苦しくなるのを感じ慌てて頭抑えれば、首元を抑えた。

    「・・・!!キリト君、無茶しないでよ…。ほら、座って座って、ね??」

    「・・・キリト…、うん、島村の言う通りだよ…。そこに一旦座って…、休もう…、私も島村も疲れたから」

    人の命が関わったと言えた問題がふと浮き上がれば、そこにどれだけの罪人で在ろうと無かろうと。

    命と言えたものが関与したともなれば、殺されて居たかもしれない不安に足した、殺して居たかもしれなかった不安と、どちらもが湧き出せば自然と以前の事を。

    丁度、この第五十層の半分近くと言えた二十七層の際の出来事を思い出し次第だが、心底として俺は。

    その時に失った、嘗ての仲間だった、友人だった、同じギルドの仲間だった者達を思い出せば。

    失って行った仲間達を思い出せばだが酷い呼吸に、どれだけ慰めてもらおうとも拭えない事実に。

    以前にアスナに、それに無論この二人にもその事情を、一時期は完全失踪として、パーティーは当然。

    フレンドリストからも外せば、行方を晦ました事は言うまでも無くて、それ故に、散々心配掛けさせては。

    大体二、三層辺りと共に居なかった事は言うまでも無くて、この二人、安達はともかくとして。

    島村に置いても珍しくもと言うのはあまりな表現だけど、散々泣かした事は言うまでも無くて。

    再会した際には、思いっ切りぶん殴られ蹴られた事は忘れて無くて、怒りに満ちた顔に。
  132. 132 : : 2024/05/12(日) 16:11:24

    そんな行動を取って来たのは、当然でも無いけど安達唯一人に、でもそれ以上に、その行動には唯々嫌味等は何も無く。

    ただ悲しみに暮れて居た故からの、寂しさ故からこその、心配して居たからこその思いだと安易に何も言うまでも無く。

    すぐ様分かれば心痛めては何も居返せることなど無い事は事実に、無き抱き着いて来た二人に。

    特に、安達の方に関しての、もうこれ以上好き勝手に私達の元から居なくならないでほしいと言った、一人で悩まないでほしいと。

    二人に言うよりも前に、アスナに告げて居た事も在れば、事情を聴いた上でだからこそと。

    そう安易に察せられたものの、そうした事情が、俺のせいで在ったにも関わらず、また以前と変わらずに接してくれては。

    とことん本当に恵まれた関係性に在ると同時に、俺は心底、またこの関係性に甘えるだけなのかと。

    そうした自身に対する嫌悪感が増せば、以前とした関係性を未だに続けられる筈も無いと思えて居た訳だが。

    その今居る、五十層までの間として、死んだ者を復活させられるドロップアイテムが出て来たと言う話に。

    それを当てとしては、再び足を進めた事は言うまでも無くて、でもその際には無論として。

    俺の問題だからと、突き放した訳じゃ無くて、そこで決着を付けたいと告げれば一人向かわさせてもらった事は言うまでも無くて。

    けど当然、反対の意見は通った訳だけど、島村が安達を止めてくれた事から、それに。

    自分よりも弱いボスだった事からすぐ様、倒す事が出来てはと言うのは、そこだけは大嘘に。

    結構な苦戦を苦戦を強いられ、ギリギリ倒せたと言う感じで、でも結局は当然と言えた結果に。

    たかが数十秒、すぐに亡くなった者を救えると言ったおふざけな要らないゴミの様な道具に。

    その際には散々地面を殴り付け叫び散らかした事はとっくに昔の話だけど、でもそれでも。

    もう既に過ぎ去った話、その際にはもう完全に諦めと言えた感じに終えた訳だが。

    それでも未だとして、トラウマと言えた形に残ってしまったことは当然の結果に俺の罪で在った。

    「・・・悪い…、二人共…」

    「・・・気にしないでよ…。それよりもはいキリト君、回復薬…。っって、酷い顔色…。ほらほら、良し良し、島村お姉さんが居るからねえっと」

    「・・・色々と言いたい事は在るけど…、本当に疲れた…。ちょっと、体預けるよ島村」

    「ん、あ、うん、っって、仕方ないなぁ…、それじゃあ私はキリト君に預けるよ」

    「・・・何なんだこの絵面は…」

    けど今でもそんな二人のお陰も在れば何とか進めて居るって感じで、でも絶対に忘れちゃ行けない問題なのは。

    今はもう亡きサチ達の事に関しては、その当時嘘を吐いた上で人寂しさに、そんな二人が居るとは言っても何となく。

    満たされないものが在れば、それに縋ってしまった事は言うまでも無くて。

    だからこそ俺が行ってしまった結果で在る事に変わりは無くて、心底としてアスナもだが、特にはこの二人、島村と安達には感謝ばかりだった。

  133. 133 : : 2024/05/12(日) 16:19:08
    そして相変わらずと言えた事に、仲良き二人で在れば、そんな疲れたと島村の横に、安達と座れば頭を預け両目瞑れば眠るなどと。

    そしてそんな体を預けて来た安達に対し、島村は俺に寄り掛かるなりと、これまでの苦労に比較すれば。

    全然お安い寄り掛かりの他無くて、そんな頼られることに対して全然悪い気何か起こる訳も無く。

    今後に置いても、さっきの事も在れば、これから先もずっと守って行こうと、もっともっと強くなる他無いと。

    それこそさっきに関しては、俺よりもずっと強くなった安達にだからこそ守られた結果に。

    見直す必要性が在る自分自身に、何処までも守られてばかりだなとまた罪悪感覚えた事は、言うまでも無くて。

    それ故に、ふと静かに寝息立てて居る二人をふと見れば微笑み、俺はつい最近になって、そこ等辺の決心がようやく心の中にして、一年に少しと経過した今だからこそだが。

    人を受け付けて来なかった俺だからこそ、そこまでの年月が経ってしまい、でもだからこそ。

    ずっと一緒に居てくれた、こんなどうしようもない俺を受け入れてくれた事に対して感謝として居たのだった。

  134. 134 : : 2024/05/13(月) 17:49:59
    この世界に来てからもう既に、一年と少しは経過し、こんなにも長い間滞在する事になるとは思えず。

    今ではもうそんな共に居た、二人と言えた友人もそれだけの長い間共に居ればと言えた事に。

    とっくに感覚的部分では異性間は消え、在る感覚は家族の様な感覚だけと言えれば、何とも妙な感覚は在りつつも。

    その家族間の様な思いに付いては、言ってしまえば過去、今ではこのソードアートオンラインの世界に来るまでの間にして。

    色々と在れば、投げ捨て気味になって居た義理の母親と言えた両親二人に。

    それに妹の事と在れば何とも言えない感覚で在るが一方、でもその時、昔当時抱いて居たその感覚と妙に似て居れば。

    こんな今ではもう慣れたモンスターとの闘いとは言えども、油断してはならないのがこの世界とは言えと事だが、戦闘中にしても楽しいものだと、そんな感覚が俺の中には在った。

    「安達!!キリト君!!今だよ!!」

    「分かった!!はぁあああああああ!!キリト!!」

    「っっハァアアアアアッッ!!セヤァッッ!!」

    けど無意識の染み付いた戦い方に、ソードスキルと含めれば、今居るモンスター程度。

    はっきり言ってしまえば、一人だけでも倒せる訳だが、三人一緒の方が色々と楽な事に足して。

    危険性も無いどころか、連携を持つと言えた事に関しても、いつかは果たせる為、これで良いだろうと。

    でもそんな一年少しとずっと共にして居れば、暫くの間二人の元を離れれば、一人過ごして居た時は在ったけど。

    でもその事も足してはそれ故としてか、けどそれだけの間共に居れば、注意深く見なければならないこの世界に置いては。

    何よりも最前線で戦う者達ともなれば、その鍛え上げられた観察眼ともなれば並外れたものに。

    きっと現実世界に戻れば、精神疾患者として、暫くの間は普通に戻る為と病院通い。

    もしくはそこに入院させられる破目の可能性も否めなく、何とも言えないのがその現実だが。

    しかしそれ故として、蒼いポリゴンとなれば消え去ったそのモンスターを横に。

    ふと気付けば苦笑いする島村に、もう一人呆れた様子の安達と含めては一体どうしたのかと思えば。

    見透かされて居たとばかりに、頭を軽くコツンと殴られれば片目瞑り擦った。

    「・・・痛ってぇ…、どうした、安達…」

    「・・・どうしたじゃないよ…、戦闘中、余所見止めてってば…。今まで何回注意して来たと思ってるの??」

    「・・・安達の言う通りだよ、キリト君??」

  135. 135 : : 2024/05/13(月) 17:50:07
    「・・・はぁ…、悪い…。何だかこう、余裕が出てくるとボーっとして来ると言うか何と言うか…、やっぱりそれなりに要らない事までも考えてしまってさ…。ハハハ…」

    「・・・笑い事じゃ無いし…、それがキリトの悪いところだよ…。私も島村も戦ってる最中に、終わった後と含めて…、結構心配してた。もう、一人じゃない訳だし、無理しないで」

    「うんうん、それに一人じゃない分確かに注意散漫になるけど、私達の迷惑にもなるからね~~。それがパーティーを組む上での条件だよ」

    「・・・二人共…。っって、ち、ちょっと待ってくれ…、アスナからメールだ…」

    「・・・アハハ…、キリト君ってこう言う時にいつも何か入るよねえ…」

    「・・・タイミングが悪いと言うか何と言うか…、これだけ仲良いのに、まだ付き合って居ないって言う…」

    「・・・それねえ…、早く付き合っちゃえばいいのにさぁ…。それに、結構前の、あの件だって、私達よりアスナの方にねえ…??」

    「・・・それもそうだけど…」

    「・・・はぁ…、おいお二人さん、普通に俺に丸聞こえ何ですが…??っっと言うか、あれは…、だから…、アスナの方からそもそもとして俺に話し掛けて来たから…、それで、と言うか…、それだけだしな…。っって、な、何だよ??」

    「・・・アスナの方からのメールって一体どんなだったの??」

    「あ、私もそれ気になる。聞かせてよと言うか、見させてよ、ほらほらぁ」

    「・・・っっぐ…、恩が在るからってその事引っ張り出しやがって…、た、唯の、今度の食事の誘いだよ。その時に次のボスとの話し合いも在るからって、って…、お、おい」

    「・・・別に一応言って置くけど、そう言う嫉妬とかそう言うものじゃ無いからって言う事を前提に言って置くけど…、そこ、私と島村も連れて行ってよ。これを言うと恥ずかしいけど、あの時の言った事…、ずっとこれからも引っ張って行くから…」

    「あはは、キリト君、私達は家族ですが??」

    「・・・はぁぁぁぁぁぁぁ…、それを大前提に言うなよなぁ…」

    何とも、こんなにも、面白いと言えた反応もそう無いだろうと言えた程には。

    私達はお互いに顔を見合わせ、つい笑ってしまう程には、分かり易過ぎる蒼褪め方に、項垂れ方の他無くて。

    本当にこの一年に、少しと経過しては、とことん安達も慣れた様子に、まぁまぁと、それなりに慣れてくれば。

    やっぱり相応と言えた感じには、接する安達に、両膝付けば疲れたとばかりな様子の、更には。

    うつ伏せ気味に、両腕付き、溜息吐いては、今にでも倒れ込み頬を地面に付きそうなキリト君に対し。

    同様に屈み、両膝地面に付けば、笑いながらに、肩を叩く様子は中々に面白い、過去の私だったら確実に呆然ものだけど。

    それなりと言えた感じで在れば、今だからこそ、こうした時間が経過したからこその関係性で在ろうとつい腹を抱え笑ってしまった。

    この世界に来てから一体何度目の爆笑ものかは不明だけど、笑う事に越した事は無いだろうと思いっ切り発散した。

    正直内容が内容に少し不謹慎かなと思えたけど、でもいつまでもそんな引き摺り関係性の進展が無い二人だからこそと言えた。

    この関係性に、段々とキリト君にしても恥ずかしく思えてか顔真っ赤にして居ては、おぉ、これは??と私と安達はニヤニヤとした。
  136. 136 : : 2024/05/14(火) 18:19:52
    正直言えば初期と言えた頃に比較とすれば、私達二人に置いてもかなり心身共に上へ。

    別人並みに変化した事はもう言うまでも無くて、初期と言えた私達が今の私達を見ては一体どう思うのかと。

    ふとそんな疑問が湧く程には、嘗てのこの世界に来た最初の頃の泣き虫だった私達はもうとっくに何処かに消え失せ。

    きっと今に置き換えては、絶叫する程には、本当に随分と逞しくなったものだと。

    これならもう、あっちの世界に帰ったところで、あの母親にしたって立派に動いたものだとそう。

    恐らくにしても見違えたその内面の変化に、こんな世界にしたって本当にそれなりに。

    もしもにしても、帰還出来た際には見違える程の成長を遂げたで在ろう自分で在る事に変わりない筈で在れば。

    とことんとして、こんな世界にしても来て良かったのではないかと少しその様に思えてしまう。

    最初の頃と言えば、そりゃあもう毎日が鬱々として居ては早くあっちの世界にしても戻りたいと。

    死にたくないと毎日震えるばかりだったけれども、今にして見ればあんな時期も在ったなぁと言えたぐらいには。

    本当に余裕一杯で、安達に関して言えば、もう泣き虫だった以前のあの頼りない安達桜は何処かに消え。

    今ではもう逆に凄く頼りになる相棒、番犬になったものだと、勿論そんな失礼な事は口に出さずに今に至る訳だが、と言うのも。

    あれからと言うものの、本当に時間はあっという間に過ぎて行っては色々な人達と出逢い。

    色々な人達との関係性も一気に変化して行けば、色んな人達が居ては、そりゃまぁ好きになれない奴等どころか。

    頭のおかしい者達も居れば関わり合いにならない様、本当に自己防衛としての点は、あっちの世界に戻った際には。

    確実に暫くの間はおかしな状態のままに、過ごす事になる事は間違いない訳だけど。

    そして今ではもう何と驚きな事に、はっきり言ってしまえばここまでの年月を費やす破目になるとはと。

    つい最近になれば、他の人達も皆慣れた事も在れば、これで二年目だ~!!アハハハハ~~!!何て祝杯上げている人達までも居る程までには。

    本当にどうかして居ると言えた祝い事では在ったけれども、そう、この世界に来てもう既に二年目に突入して居たのだ。

    そしてもうそれだけの、月日が経過としてはの事とは言えた事だけれども、それなりに。

    それ相応には、やっぱり変化するものなんだろうなぁって感じでは在るけど、まぁでもその中で、あれ以降と言えた。

    実のところ一年目が経過してから、この二年目までの間に色々な事が在れば、その中でも断トツに変化した事と言えば。

    安達に置いての心境の変化と言えた事に、これはもう言ってしまって良い事なのかどうかと言えば。

    言ってしまっても良い事と言え、私と安達は、いいや、私と桜は実は今に置いては。

    まさかの付き合って居ます何て言う関係性に、急に飛んだ訳何だけども、一体何なんだお前達はって、その一年の間に何が在ったって訳何だけども、但し。

    そこは、一旦置いて置いてと言えた程には、流石のその付き合って居る私を大前提にしても。

    それ等は少し私に失礼なのではないかと思えたけれども、でも、この世界に来て以降の。

    一番結局は私も安達も世話になったのは、キリト君一人だけと言う事実に変わり無ければ、あぁ、そうだ、忘れて居た、キリト君に置いても、つい最近として呼び方が変われば、キリトに変わったんだったってぐらいには変化して居て。

    それでどうして、安達がそんな私にどうこう失礼なのかと言えば、、そんな世話になれば。
  137. 137 : : 2024/05/14(火) 18:20:08

    家族の様に思えてしまって居る存在なだけ在ればと言えた事に、いつ頃から、おかしくなり拗らせたと言えた言い方なのかは。

    少し不明だけど、そんな風になってしまったのかと、つまりは安達はキリト君に対しての、よく分からんけど。

    妙な歪な、歪んだ愛情と言えたものに変化としては、これが中々厄介に、アスナと仲良くして居る様を見れば。

    もう目を血走らせれば、それ、目からもう血が噴出するんじゃない??ってばかりに。

    でも恋愛感情と言えば、そうでも無いらしくて、ただ、兄弟としての感覚はそのままだけど。

    家族に対して、身内に対して触れられる事が余程嫌らしく、まぁ、あれだけ仲良ければそうもなるだろうと、そんな関係性に変化して居たのだ。

    でも実際のところその安達からの目線に、時々として精神病めばと言えた程には、私はいまいち分からないけれども。

    他者からすれば、それこそキリト君からしても、異常性が伺えられれば、向こうの世界に戻ったら速攻通院した方が良いぞと同情されれば、その優しさが故に。

    一度大喧嘩としての、それで誤解されない方がおかしいだろうと、もはや何を言って居たかは忘れたけれども。

    要約としてしまえば、アスナにあんなに仲良くして、何で私とはあんな風に仲良くしてくれないのッッ!!?私達って一体どんな関係なの!!?私の事どう思ってるの!!?私の事兄弟だって本当に思ってくれてるのッッ!!?何てアスナを傍に。

    そんな本人を前にしては、その数日間の間までずっと寝不足に、録に眠れずに居た事に足しては。

    こんな世界に置いても顔色悪く目の下に隈何て作れるものなのかとその時は呑気にもそう思えてしまえば、もうその頃には段々とアスナ自身も、安達の事に付いては、当然どんな人間かって分かって来て居たところだったから。

    それが恋愛やら何やら関係無しに、家庭環境の事が引き金として分かって居たが故と分かれば。

    逆に慰められる程に、そしてその事に対し慌て我に返れば、大泣きとすれば甘え縋る何てと。

    そしてキリト君はキリト君で、妹を相手とばかりに同様に慰めて居れば、アスナからは同情として。

    今はちょっと離れてるね、アダチーの事お願いね??キリト君何て言われて居る程で在れば。

    そしてキリト君自身も、その頃にはもう既に、もはや特別枠として安達の事を見て居た事も在れば。

    もはやどちらが優先になって居るのかと言えた程には、でもそんな安達を放置する程、私はその頃にはもう付き合って居ると言えた関係性に在った事も在れば、放置する訳も無く。

    そして大きな事に、これは嬉しいと言えた問題とも言えた事に、安達にとって、私は安心剤として、島村ぁ…、何て、今では抱月呼びでは在るけれども、あぁ、そうそう、二人切りの時だけ抱月呼びに、勿論私も二人切りの時だけ桜呼びに。

    だって、リアルネームの本名全部となれば、それが完全に知られ亘ってしまった時何て、本当に危険だから。

    だからキリト君やアスナがと言えた関係性に置いても向こうに戻るまでは教えないで居たのだ。

  138. 138 : : 2024/05/14(火) 18:20:17
    そして私と言う安心その者が居れば、頼りにされてと嬉しくない訳が無く、妹の様に良し良しと。

    偶に犬扱いでは在るけれども、そうして安心させればの今に至れば、でもそれは、中々に日が経つにつれ。

    悪化して居る気がすると、だって、キリト君とアスナが二人でそうして遊びに行って居る時には、いいや違う、遊びに行こうとする際には気になって仕方が無いからか。

    ちょっと出掛けて来る何て、そんな気持ちが在る事を私や他の人達に隠した上に。

    さり気なく邪魔して居る様は、本当に普通に伺えては、でも何故かそれに対しても、アスナは全然怒る様子も何も無く。

    いつもの事かと、もはやとしてまさかアスナの方は安達の事で、そっちの方が、優先として構って上げたくなる現象にでもなって居るんじゃないかと、いやぁ、安達、それはヤバいはと、今はちなみに第六十五層の場所に。

    安達とキリト君が勝負として戦って居れば、でも明らかに昔に比べれば戦って居る上にしても。

    その反応は如何なものかと、流石の私でも半笑いとしてしまう程には、そんな戦って居る最中にも関わらず。

    対人戦の中にして、鍔迫り合いの中にして、そうして二人切りの時間を作る事が出来ればそれだけでも、嬉しい上に。

    そうして剣で渡り合える、互角では無いにしても、安達の方が断然上にしても、それでもスポーツ感覚として。

    自分達だけの空間と作れれば、如何に嬉しいのかと、何とも驚きだが途中試合放棄とばかりに。

    今に置いてもそうだと言えた事に、そして鍔迫り合いとなって居た中にしても、大鎌放り投げれば。

    堪らなくキリト~!!何て大声で叫び、その寸前まで目輝かせれば頬染め、そして最後には。

    満面の笑顔にそう言えば、犬の様に抱き着けば、またこれかァあぁぁあああああああああああッッ!!?お前ええええええええええええええッッ!!?何て飛び抱き付かれては。

    また勝負は台無しに、それこそ目が合えば息荒く、何ならパグ??ブルドック??とばかりに頬に頬擦りつけては。

    もうこれは色々と酷い光景だと、溜息一つに私はそんな地面に押し倒し襲われて居るキリト君を、そして安達と止めに入った。

    「はいはい、そこまでだよ安達~~、っっもう、犬かっての」

    ここまで女の子が、本性剥き出しに飛び抱き付き色々と何かしてしまうのは色々と、問題も大問題に。

    でもだからと言え、そんな関係性になっても尚、キリト君は一応異性としての、認識は抜けないままに。

    そうして異性としての、認識のままに、見れては居るからか、恥ずかしがった様子に。

    助かったよ島村と、何なら私の後ろにすぐ様来れば、襲い掛かる犬から逃れる様に、私と言えども半笑いに。

    でもその私の後ろに、耳元でそう囁かれては、吐息と言えた事も在れば、妙にくすぐったく。

    何より近く頬が熱くなるのを感じられれば、何とも言えない返事になってしまうけど、あぁ、うん…、何てと。

    異性としての認識は在るとは言えども、そうして意識してしまうかどうかは少しまた別の問題に。

    それ故無問題なのだが、でもよくよく見て見れば、安達は目の前にして不貞腐れた様子に、私の島村が…、私のキリトが…、と、どちらに対しても、もはや嫉妬して居る様で在れば。

    どうにもこうにも、本当に困ったちゃんだと優しく撫でればだが、機嫌良さそうに再度微笑み機嫌直せば、どれだけ都合の良い奴なんだと呆れ苦笑いとするには十分だった。
  139. 139 : : 2024/05/15(水) 18:02:29
    「・・・はぁ…」

    「・・・安達さん、お眠のお時間ですかな??私はそろそろ一旦眠くなって来たんだよね~~」

    「・・・私は島村じゃ在るまいし、眠くならないから…。それよりも、その…、まぁ、何て言うか…」

    「・・・何て言うか??」

    「・・・そ、その…、し、島村だけが居れば別に良いんだけど…、き、キリトは、何処に行ったのかなぁって…」

    「・・・安達…、またキリト症状でも出てるの??」

    「・・・!!?き、キリト症状って何ッッ!!?っっわ、私は、別にッッ!!って、き、聞いてるの島村ッッ!!?」

    「あー、はいはい、聞いてますよ~~。でも症状じゃ無いにしても、それに近しいものでしょ~~??キリトならさっきアスナとどっか出掛けるって言って、待ち合わせ場所に行ったよ。いやぁ、あの二人も付き合う様になってもう一ヵ月ぐらいは経過するんだなぁって、結局キリトはアスナに興味在って、アスナもキリトに興味在ってって感じだったし。流石のあのお二人さんって感じだよね~~。っって、あ、安達大丈夫??」

    「・・・何が…」

    「・・・いやぁ…、何がってさ…、顔色随分悪いけど…」

    「・・・別に…、これが普通なんじゃない…。と言うか、やっぱりあの二人って付き合ってたんだね…」

    「・・・見てればッて感じでは在るけどね~~、って言うのは嘘…、私だけこっそり教えてもらってたんだよね。安達の場合はその場合でも、好きじゃ無かったとしても発狂するだろうって事で。でもそろそろ教えて置かなくちゃダメだよねって事で、私の判断次第って任せられたからさ、と言う事で何だよ安達さん」

    「・・・別に…、発狂なんかしないし…」

    「・・・その割には随分としょぼくれた犬みたいな感じなのが何か見えるんだけどなぁ」

    「・・・し、しょぼくてれて、無いし…、あの二人は私からしてもお似合いだから、普通に応援するし…。・・・・・・・・・で、でも、さ…、その、えっと、確かだけど…、キリトとアスナって、あの二人ってこの前確か家だとか何とかを…」

    「・・・うん、確かだけど大二十五層の、えっと、何処だったかな、忘れたけど、つい最近マイホーム買ったとか言ってたんだよね。いやぁ、お金持ち過ぎるって感じだけど」

    「・・・ま、マイホーム…、っっ私達には何のそんな話し合いも無かったのに…」

    「・・・いや、そりゃ無いでしょ…。だって、あの二人の問題だよ??でもまぁ、私達にそれぐらい何かしらの提案みたなものはしてほしかったよねえみたいな感覚みたいなものは確かに在るけどねえ。だって、家を買うんだからさ。しかもこの世界ってそんなに簡単にお金集まる様な世界でも無いし、向こうでも勿論そうだけどさ…。だから、その点はちょっとねえとは私も思ったよ」

    「・・・ちょっとねえどころじゃないよ…。・・・あ、ち、ちなみに島村…、私達はー」

    「そんなもの買うお金は在りません。ついでに言えばそんな買うお金が在ったとしても買いませーん。何故かって??要らないからでーす!!宿で十分じゃん」

    「・・・そ、そうだよねえ…、・・・・・・・・・アスナの方はともかくだけど…、キリトの方は無理してないかな…、あいつ維持張って、それでお金出し尽くして、回復薬も何も買えないぐらいのお金が消えた何て…」

    「桜ちゃんは無駄に心配するねえ本当に…。ほら、良し良し」

    「・・・!!ん、っぅ、っぁ…、抱月ぅ…」

    「!!ふふふ、相変わらず犬だなぁ…」

    時と言うのは、本当にあっという間に過ぎて行き、私達が居るこの世界に置いても、現実世界と同期して居れば。

    同時進行と言えれば、もうこの世界に来てから既に、二年以上も経過して居る上。

    二年前では想像も出来ない程までには、私達が今居る階層は、既に半分以上は昇ったと言える七十層に。

  140. 140 : : 2024/05/15(水) 18:02:49
    本当にここまで来るのに大変だったと言えた程には、それはもう心身共に疲弊し尽くしたと。

    とことん疲れ切った事は言うまでも無くて、今更ながらだけど、よくやったよ自分と。

    例え、ここで死ぬ破目になってしまったとしても十分頑張ったと、そう言えた程だった。

    「・・・はあぁぁぁぁぁぁ…、キリトゥ…」

    「・・・安達さん、ここの世界ではまだそれで済むけど、向こうの世界に戻ったら当分の間はもうキリトと再会出来ない事、生きて帰られるかどうかの保障も無いけどさ。でも向こうの世界に戻ってから本当に大変だよ~~??私と安達はすぐに出会えるけど、それに多分近隣の病院として同じ病院だからさ。家近いわけだし。でも、それまでの間のリハビリだとか含めて、二ヵ月、三ヵ月ぐらいは会えない訳だし。それにキリト自身が私達に果たしてその、家の方を教えてくれるかどうかなんだよね。だって、ここの世界、一応言って置けば殺人犯何かも普通に混ざってて、だからこそそこ等辺は同じ様にはしない様にはして在るだろうしって、そう言う事は、その…、この前キリト自身が言ってたしね。向こうの世界に戻った時には、個人的安全の元に、それが第一に動くから、その上でだからこそお互いに会うって言う連中はもう早々居ないんじゃないかって、って、安達??」

    「・・・はあぁぁああああ…、キリトに貰ったこのネックレス…、捨てようかな…」

    「・・・は、はぁ!!?何で!!?」

    「・・・だって…、何で私キリトと付き合っても無いのに、こんなの付けてるんだろうって…」

    「・・・いや、それは…、私も同じなの貰ったし、キリトだって付けてるじゃん。安達の事察して事実キリトの方から、それじゃあ三人での共通の何か買おうぜって。だからその…、安達、幾ら何でもそれはダメだよ、と言うか酷いよ…。そんな事したらキリトでも幾ら何でも怒ると思うよ??」

    「・・・うぅ…、っっく、ぅ…、キリトのバカッッ!!」

    「・・・えぇ…、安達急にどうした…??っって、また、泣いてるし…、安達~~、今の内にキリト病治して置こうね~~」

    「・・・っぐ、っぅ…、向こうが断っても何が何でも探してやるし…。キリトの奴目~…」

    「・・・安達、それ下手したらストーカーになるからね??」

    「・・・!!?な、ならないし!!私とキリトは兄弟だし、家族だし!!家族だったら行方不明になったら探すでしょ!!?何言ってるの島村」

    「・・・いや…、兄弟とは言っても義兄弟みたいなものじゃん…。本物の兄弟と一緒にしちゃダメでしょ…、いや、本当の家族と一緒にしてもダメだけどさ…」

    「・・・島村はすぐに再会出来るけど…、キリトはすぐに再会出来ない…。だったら私が先にすぐに体を元に戻してそれで、先に動けば…、キリトの元に行ける筈…。それにキリトの場合すぐに見付けられると思うよ」

    「・・・え、な、何で??」

    「だって、キリトが多分最終的にはこのゲームのラスボス、最後のボス倒して終わりだろうから、私でも時々キリトに負けそうになる何か気迫みたいなもの在るし…。だから、最終的にこのソードアートオンラインを無事終わらせた英雄扱いで終わるから、そんなの向こうの世界で有名人として取り扱われない理由に何かなる訳無いし。だって、こんな世間を騒がせてる大事件を解決した何て言ったら、二年以上も閉じ込められて、ゲーム攻略不可能に近しい様な、そんなゲームをクリアした人物だよ??有名にならない訳無いじゃん。それにこんな、顔バレ完全にしてる上にあんな女顔してる様な男何て早々居ないし、すぐに見付かるよ。私はあっちの世界に帰ってからも、普通に島村とは、その…、こ、恋人同士で…、それにキリトの事だって連れ戻すから。別にアスナと付き合ってるからって、それで私達と一緒に居ちゃ行けない理由にはならないし…。き、キリトとは、私は家族だし兄弟だし…、あの母親にしたって、父親にしたって…、私はあの二人よりずっとキリトとの方が家族だし兄弟だと思えてるから…、だから…」

  141. 141 : : 2024/05/15(水) 18:02:56
    「あぁ、はいはい、分かった分かった、キリト愛が凄いね~~、安達は」

    「・・・愛じゃ無いし…、家族だから…」

    「いや、家族愛って言葉普通に在るからね??まぁ、今ならもう素直に言えるけど、安達もキリトも私好きだよ」

    「・・・島村…!!」

    「・・・自分だけ好きって言われて喜ぶならまだしも、キリトの事も含めて言ったのに…、安達さん、随分だねえ…」

    「・・・え、も、もしかして、島村、キリトの事までもそう言う意味で好きってー」

    「いや、違うから、同じ家族の様な感覚として隙って意味合いだから」

    「・・・そ、そうだよね、し、島村が好きなのは、そうした意味での好きなのは私だけだよね。あぁ、大丈夫、家族としての意味合いでならキリトの事好きでも全然問題無いから。寧ろ好きじゃ無かったら酷いよ」

    「・・・ひ、酷いとまで行くかは分からないけど…、それなりかなぁって感じでは在るよね、アハハ…。それにしても安達はキリトの事となると途端に早口になるよね~~。よく言うあぁ言うものかな、キリト病もそうだけど、キリトオタクみたいな??ふふふ」

    「・・・私、向こうに行ったら、帰ったら…、島村とキリトとの写真が欲しいな…。それに、個別としての、島村とキリトの写真も欲しいなぁ…。あ、で、でも、二人でのツーショットはダメだから!!分かってる!!?」

    「はいはい、分かってるから、息荒げないでね~~。落ち着いて落ち着いて落ち着いてっと」

    ここ最近での悩みなんてものは、そろそろとして戦い慣れして来た事も在れば、戦闘面での、敵での悩みは早々に消えたも同然に。

    人間関係の方が余程難儀で在れば、この様に結構最近では振り回されっぱなしに。

    安達からの少し重いと思える愛が、キリトに少しでも向いてくれて居ては少し助かって居る程と。

    この愛を一人で受け止めるのは、あまりにも大変だから、だからこそだけど、この安達の私への愛に、キリトに対しての愛と。

    とことん安達は一度好きになったものはとことん、執着する程までに大好きで在り、その為、何度も言うが。

    その溢れ出し続ける愛が、少しでもキリトに向いて居て良かったと、自分だけに、それが向けられた場合。

    とても受け止め切れずに、何なら心が壊れされ兼ねないのがこの現実に、どんだけだと言えた話だけど、この有様を見れば安易に分かる筈だと言えていた。

    どれだけ好きで思えれば、そこまでの異常性ともなってしまう程の愛が、いつの間に膨れ上がったのかと疑問では在るが。

    私やキリトに対しての向ける愛はまた違うにしても、語るその熱量は同量並みに。

    異性としての好きは無いにしても、その赤らめる頬は何故なのかと、少し疑問に思えてしまうが。

    顔に熱が溜まる程の勢いにして語って居ると捉えられればこれが普通の可能性も否めなく、何とも言えない気分だ。


  142. 142 : : 2024/05/16(木) 18:42:46
    私安達桜は、ここの世界に来てからもう、早二年に少しの間と経過した後に。

    よくもまあここまで、特に現実世界で何も無く、影響無く生き続けて来られたものだと。

    感覚的問題としての痛み等と、ペインアブソーバーが作用して居る事も在れば、脳内関係での麻痺が理由としてもしかしたら。

    現実世界では飛んでもない事が起きて居るは言えども、でもその現実での痛みがもしかしたらここに来て居ないだけと。

    言えた事かもしれないが、でも何かが、もし在れば、私自身いつ死んだって、それは別に島村達に置いても同様と言えれば。

    それまでだが、でもだからこそ二年と少しが既に経過したと、それ故に、よくもここまでやって来れたものだと。

    そう、ここ二年と経過しては恐ろしい事に既にもうその点の悩みは何処かに消え対処出来ては、環境に適応出来たからこそだろうと言えてはとことん気狂いしたのだろうと思えて居た。

    でも、そんな事とは別に、私自身既に何だか最強になった気分に、何なら現実世界に戻った際には何か。

    この世界で得たものを理由としてもう少し、何か前向きになれるのかもしれないと思えて居る程で在れば尚更だろうと思えてしまう。

    けど、ふとしたキリトが放った言葉に寄り、この世界では唯々攻略を目指す、世界を、皆を救う立場達の一人として。

    前向きに進んでは、現実世界と違い、ゲームをクリアすればそれで終わると言った。

    何ともこの世界でこそ英雄として、綺麗事のままに終われる以上は、それは皆同じ目標に。

    そこには何の裏も表も無い唯々綺麗な英雄として、頑張った仲間達として終われる事から、綺麗な空気のままに終われるけど。

    でも、現実世界に戻ればそうも行かない、複雑で尚且つ汚れ切った空気をまた吸えば俺達は唯の凡人に戻る何てと。

    そんな事を言って居た事をふと思い出せば、それ相応と言えた形に、私は納得して居た。

    でもそれ等の事を見越した上にしても、きっと役立ったままに現実世界に持ち替えれば。

    何かしらの役には立つだろうと思えれば、こんなにも、今になってここの世界に来て良かったと思えた事もそう無く。

    でも一番に、この世界に来た事も無駄では無かったんだと思えたのも全ては島村と、そう。

    私はここ最近になって島村に告白すれば、絶対に断れるだろうと、気持ち悪がられるに違いないだろうと思えて居たものの。

    それでもまさか受け入れてくれるだなんて思えた事も無ければ、それ故に、もうそれ以降は安心のままに甘え続けてはもう幸せ一杯な毎日だが、けど、それと同時に。

    そんな幸せ一杯で満たされた気持ちは在りつつも、もう一つ生まれてしまった、私の家族だと言えた、兄と言えたその存在に対し。

    それだけで、もう十分な筈なのに、何とも我儘な私はその者が、そいつが、いいや、キリトが。

    そんな私の家族で在り、兄弟で在る奴が私と島村以外の、つまりはその何かと言えた者はたった一人のアスナしか居ない訳だが。

    ここ最近になって、同様に付き合い始めたらしくては、その点別に不満等は無くおめでとうの一択では在ったけど。

    でも私の唯一の、血の繋がりは無くても、兄弟と思えて居る、兄と思えて居る者ともなれば。

    やっぱり私はそれなりに最低だが、その点、取られた気分だと、昔と違い、もう素直になれては、内心ここ最近ずっと振り回されっぱなしだ。

    私自身あまりの我満過ぎては、その度々としてアスナに迷惑を掛け、一番に迷惑を掛けているのは。

    何よりもキリト自身だが、でもそれでも、何だか私と島村の元から去ってしまった様な気分で在れば。

    はっきり言えば゛付き合ってほしくなかった゛と思えてしまうのは本当に最低最悪だが。

    それ程までにキリトの事は島村同様、また別の感覚とは言えども、私自身のあの冷め切った、現実世界での。

    両親との関係性をふと思い出せば、そうして自分のものにしたくなってしまうのは。

    これは本当に酷いものなのかと、疑問が湧くが、いや、そんな事は言うまでも無く最低だろうと。

    私は島村と付き合って居れば、それこそ別にキリトにはそうした異性としての感覚等は何も無くて。

    唯々家族が、兄弟が取られた気がして居るだけなどと、とんでもない我儘でしか無くて。

    こんな女に対して、よくもまあ普通に構ってもらえては言う事を聞いてもらえると。

    情緒不安定にも程が在ると告げられただけ在れば、その点私自身本当に情緒が安定しないと言った点は。

    自覚在り過ぎる程には、本当に不安定が続いて居るのは言うまでも無くて、けどそれでも。

    アスナと付き合った事に寄り、確実に私達との間に溝が出来た事は言うまでも無く、それ故にどうしても思ってしまう事が在る。

  143. 143 : : 2024/05/16(木) 18:43:04
    それは、私や島村以外とそもそもとして、どうして付き合う気になったのかと言えたとんでもない我儘に。

    いや、島村と付き合う事自体そもそも許さないし、私の島村に手を出すんじゃねえよと、私らしくも無い乱暴な言葉が出て来るが。

    つい口に出してしまいそうになるが、でも但しとして、私に告白でもして来た場合には、その可能性が少しでも在るのなら、まぁ考えてやらなくもない、神様が許してくれるのなら。

    是が非でも、気持ちの問題だけとして許可しなくもないとして、求められた場合には。

    その場合には島村の事も在れば、全力で拒否するが、でも、あ、じゃない、そもそもとして異性としての興味も何も無いから。

    生理的に無理な訳だが、それでも、そうして告白して来た場合には、考えなくもないじゃ無くて。

    多分、うん、普通に受け入れてしまう事は言うまでも無くて、だって、そうしたら三人ずっと一緒に居られるし。

    私達は今頃現実世界ではもう、高校生ぐらいになって居る、いいや、高校生に確実になって居る以上は。

    更に上に、大学か専門かと進めば、その更に上に、社会人になれば三人で暮らせる可能性だって。

    島村が断った場合には、もうそれで無理だけど、でもそれまでの間なら、キリトが、もしくは私が。

    どちらかが、どちらかの家に住んでは、それで暮らして行ける何てと、勿論島村は普通に家庭が。

    家族が居れば、無理なのは分かって居るけど、でもキリトの場合ならその可能性も。

    普通に私と家族として、兄弟として、何なら寝る時何かも一緒に寝られて、当然だけど、そんな求められても拒否するし。

    何なら襲って来たらこの世界で培った技術で投げ飛ばすなり、何なりと、あぁ、やっぱりそうだ、その為の、その時までの間の為の技術に格闘技だったんだ。

    でもそれでも、そんな気持ちが在れば、とことんとして私は身勝手で最低最悪な。

    用は島村を裏切って居るも同然の立場だけど、けど、どうしてもキリトの事は諦め切れなくて。

    アスナに慰めてもらうよりも、キリトに慰めてもらった方が断然と嬉しく、何よりその二年前からの変わらない優しさにどうしても、こう、心躍ってしまうものが在れば。

    とことんとして、私は本当にどうしようもない奴なんだろうなぁと呆れ項垂れそうになる。

    けど、それ等の事を見越した上でも、何をしようと、何を言われ様とも、どうしてもキリトの事を諦め切れずどころか。

    もっともっと気持ちは増すばかりに、現実世界に戻った際の、これから先もずっと、三人一緒に居たいと思えてしまうのは。

    これは本当に悪い事なのかどうかと、他責思考にどうしてもなってしまうが、でも何よりも私のこの鏡の前で流れる両目の涙に。

    嘗て現実世界でも、島村を思えば何度も流した涙等と、またかよと自分自身でも思えてしまうが。

    これが現実に、でも少し珍しいのは、このソードアートオンラインでは涙等の事が流し出るのは、そう滅多に無い事で在り。

    その為、私自身過去何度か、本当に悲しい時には出るなどと、何度出したんだと思えるが。

  144. 144 : : 2024/05/16(木) 18:43:11
    過去恐らく、私自身関与して来た者達の中では、断トツで一番の筈で在れば、そうした事も在れば。

    その私の事に対して、見慣れた二人で在れば、今は昼食の時間に、鼻歌適当にしても出せば、作って居る島村に、いいや、抱月に。

    そして私のこの様子をさり気なくにしても、様子伺えば、見るなり近寄って来たキリトと。

    そして私の後ろに立つなり、軽く肩に手を置けば、どうした??と横から覗き無るなりして来ては、聞いて来る様は本当に兄の他無く。

    やってはいけないと分かって入るつもりでも、どうしても抑え切れない、完全にキリト中毒者の他無くて。

    振り返り次第、躊躇う気持ちは在りながらも、思いっ切り抱き着き顔を胸元に埋めた。

    「・・・キリト…、島村は…、私のものだからダメだけど…、含めなくて良いけど…、私の事は…、アスナよりも優先にしてほしい…。だから、現実世界に戻ったら、私の方を優先に来てほしい…」

    「・・・はぁ…、無理だろ…」

    どうしても、どの様にしても、どうやっても、どんな事をしたとしても、その諦められない気持ちは日々増幅するあまりに。

    そうして口では、無理だろと言いつつも、抱擁し返されては、こんなにも落ち着くのは。

    本当に抱月にキリトの他無くて、とことんとして、この異性としてじゃ無く、家族としての。

    兄弟としての愛は厄介なものだと、元々冷め切った家庭だった事も在れば、いや違う、親からの私に対しての扱いが変わったのは昔、小さい頃だからが、それ故に、どうせならこんな愛は知らない方が良かったと。

    またこの事に対しては、抱月も知らない訳が無くて、気付き振り返れば眉潜めて、またやってるよ~~、と告げれば、口に出せば。

    でも嫌がって居ると言うよりもまた甘えちゃってさぁと言えた感じの苦笑いでしか無く、悪い島村と謝罪すれば即放れるキリトに。

    とんだ本当に構ってちゃんだと、私自身今の抱擁一つに安堵を手に入れられては一息吐くが。

    それでも諦められない気持ちは本当に唯々増す他無く、その増して行った先には、果たして何が在るのかと。

    下手をすれば、廃人になるのではないかと、少し恐怖さえも覚えてしまう程には。

    キリトに寄る兄力は途轍もないパワーを秘めて居れば、つい、背後から腰に両腕回せば抱き着いてしまい下から覗き込めば。

    少しの照れた様子に、おい、島村に悪いだろと、なんだ、意外にも満更でも無いんだと、少し頬が緩めば最後に。

    即放せば抱月に悪い事は事実として、一気に飛び抱き付く様触れれば、そっちには笑顔に。

    もう、甘えん坊だなぁ安達はぁと呆れつつも撫でられては、背後で同様に呆れているキリトと目にすれば、本当にこの二人が私は大好きで仕方が無かった。

  145. 145 : : 2024/05/17(金) 20:01:47
    この世界に来てからもう既に二年半は経過しそろそろ、もう少しすればと言えた中の事だった。

    今現在居る場所、第七十四層の事にしては、その層の最後のボスに置いて攻略すれば終える訳だけど。

    もうはっきり言って、私達は全員呼吸を正常にして居るかどうか分からずに、でも一番に恐らく呼吸出来て居ないのは。

    キリト本人だろうって、何よりも今の技は何??って、おバカな事に見栄を張れば。

    根性論の元に、突っ走り見事玉砕しに行った無能なリーダーに寄り砕け散って逝った、そのリーダー含めた巻き添えを喰らった部下達に置いて。

    でもそんな散って逝く命に、我慢ならなくなったアスナに続いて、それにクラインさんと共に。

    謎の時間を稼いでほしいと言ったキリトに寄る要望に応えれば、十秒間の間にして。

    無事その用意とやらが出来れば、でも私と桜に置いては、いや、今だけは私と安達はと言えばだが。

    あまりのその敵わない敵に恐怖してしまえば、碌に動けずに、この場から出るにはこの敵、ボスの名前はグリムアイズと言った蒼い牛の化け物と言った感じに。

    これがもう、本当に恐怖するには十分過ぎた化け物って感じで、一応は倒せるレベルの筈なのに。

    全くそんな気配等は無くて、皆対応するにもやっとって感じに、私と安達は、唯々その無差別に殺されて行く人達に蒼褪めれば。

    安達何て、私以上に、あぁ、でも、キリトが行った瞬間が何よりも慌て止めようとして腰抜かしては倒れて居たけど。

    何よりキリトォ!!っって、もうそんな泣き叫ばれたら死んじゃうんだろうなぁって。

    実際的問題として繰り出される攻撃に対して、弾いてもダメージは受けるし、何より吐息だけでダメージは喰らうその始末。

    そんな攻撃方法が在るのかって文句が出るけど、でもそれもその時にはそんな感覚はもう無くて。

    唯々恐怖のあまりに思考停止とすれば、気付けば私も泣いて居たけど、でもそれってキリトを失う事に対してなのか。

    私自身が、安達が死ぬ事に対してなのかって、どれに対してなのかよく分からなかったけど。

    でも流石の私と安達のヒーローなだけ在るよねって、いいや違う、皆のヒーローの間違いなのかもだけど。

    そんな動けない私達を置いては動けたそのキリトに、それに加えればクラインさんにアスナもよく動けたものだと。

    本当に実力とは別に、メンタル面も関係在るんだろうなぁって、けどそれだけじゃダメなのは確実に。

    どちらも兼ね備えたキリトは本当に流石だって、私もその光景に、絶対安達もだろうけど。

    その十秒後として繰り出された謎のソードスキルに、剣を二本に、以前に、リズの方に作ってもらっただとか何とか言って居たのは。

    密かに私達は聞いて居たけど、でもその剣がまさかここで役立つ事になるとは思わなくて、当然だけど驚かされるばかりだった。

    『スターバースト・ストリーム』

    お互いに決死な表情にして、モンスターとは言えども殺されないとばかりに必死に立ち向かえば。

    キリトから放たれたその技に、本人が言うには十六連撃だとか、どんだけの技だって。

    でもそれ以上に、絶対攻撃して居たでしょって思ったけど、本人が言うには、それが最高だとか何とか。

    けどその二本の剣から繰り出された、連撃は、本当に目に見えた速さじゃ無くて。

    一瞬掴まれては居たけど、でもその最後の一撃に置いては、見事攻撃を躱した後に。

    膝の足元辺りに、突き刺せば、それで終了だったけど、よくよく見れば体力ゲージはもう無いも同然に。

    転倒でさえもすれば、確実に死ぬんじゃないかと言えた具合に、でもだからこそか。

    倒れた瞬間よりも前にしては、いつの間に武器を投げ捨てれば走って居た安達に寄って転倒はせずに済んだ上に。

  146. 146 : : 2024/05/17(金) 20:01:54
    更には駆け寄ったアスナに寄って、体力回復させられては、本当に流石キリトだと、そう言う奴だって、私は汗拭えば内心拍手に同様遅れ駆け寄って居た。

    もうその後は安達に寄る号泣に、一番に頑張れば瀕死も同然だったキリトにも関わらず逆に慰めれば。

    アスナも同様にっていつもの事だけど、しかも心配性なあまりに、回復薬だけじゃ無くて。

    状態異常の回復用までも使おうとしては、それは勿体無いから真面目に止めろと撫でられては。

    それから大体十分ぐらいしては胸元に顔埋め、抱き着いて居た両腕放せば、泣き止み回復したけど。

    その後の後処理とばかりに、私も加え蒼褪めれば、精神病んでるで在ろう安達を回復させるには。

    もう重過ぎると、動物で言えば、コアラと言えた者の様に、背中にしがみ付き放れない、その妹と言えた者に置いての。

    対応はもう逆に笑ってしまう程に、背負えばその後としてと言うか、実際に静かに密かに腹抱えては笑って居たアスナが居て、何て絶対に言えないけど。

    アスナからしても、恐らくはもう、妹か何かにしか見えて居ないのだろうと、実際アスナにも甘えれば撫でてもらって居るのは何度か見た事が在る上に。

    私の前でもそれをやれば、少し私自身としては気に喰わない事と在れば、だって私が安達の恋人ですからねって。

    そしたらその時、私自身どんな顔してたか知らないけど、慌ててアスナに注意受けては。

    突き放されて居たのはよく覚えて居て、滅茶苦茶凄く謝られたのは、余程な顔をして居たのだろうと。

    その時多量に汗流せば身震いしながらに、蒼褪めて居たのをよく覚えて居る事から。

    その時どんな顔をして居たのかと、私自身少し気になったのをよく覚えて居て、頭に残って居るからって言えばそれまでだけど。

    その為安達は中々に甘え上手に、アスナからしても気に入られて居てはその点。

    修羅場となる様なキリトを巡る上での妙な事に巻き込まれずに済んで良かったと、内心思えて居たのは内緒だった。

    でもそれでも、そんな中と言えたところにしても私には変わらずいつもの安達に。

    付き合ってからと言うものの、以前よりも全く違った上での甘えに、積極的に甘えて来て居ると言ったところか。

    それ故にそんな不満等はもう何も無くて、けど強いて言えば少しキリトに触れ過ぎ。

    甘え過ぎかと思う部分が在れば、流石に付き合って居る以上はと指摘すればごめん…!!抑えるから…!!と。

    いや、当然なんだけどね??それがね??って、だって、向こうにはアスナも居る訳だしさって。

    でもはっきり言えば別に、そこまで嫉妬心抱いて居る訳じゃ無いって言うのは、流石今までの私達三人での付き合いも在ったんだろうなって。

    一応そこは納得した上に、キリトからも密かに耳打ちにしては、徐々に慣らして行こうぜって。

    そう告げられて居たのは言うまでも無くて、そしてその際にちょっとした接触事故と言うか何と言うか。

    何してんだね君はって、あまりの近さに、少し振り向いては私の頬に唇当たった事は。

    私達そんな関係性でも無いから、思わず気まずくてお互い赤面しちゃった上にごめん島村…!!これは違うからなッッ!!?じ、事故なんだよ!!本当だからなッッ!!?何て謝られては尚更に実感が在って、大丈夫だから何て一応は言ったけど、そこまで否定されると少し思うものが在るって、でもそれ以上に、その時の自分の顔何てどんな顔だったか何て想像したくもないのが現実だけど。

    私らしくも無い対応だったなぁって今なら思えるが、でもそこに唯一安達とアスナが居なくて良かったなって思ったのは当然の結果だった事は言うまでも無かった。

  147. 147 : : 2024/05/18(土) 18:44:40
    「セヤァアアアアアアッッ!!ハァッッ!!」

    「っっグ!!?何だ、この威力ッッ!!っっそれに、その態勢から、そんなの、在りかよッッ!!?」

    「在り何だよキリトッッ!!セヤァッッ!!」

    「!!っっそれなら!!これならどうだッッ!!いつもと違ったやり方だろうが!!いい加減学んだー、って、な、っぁ…!!?」

    「それならこっちだって、私だってキリトを一人また行かさせない為に、色々と勉強したんだから…!!っっ今の私なら、キリトやアスナだって、それに何なら…、島村だって、三人掛かりで来られたって、私一人だけで対応出来るまでの力は身に付けたんだからッッ!!っっそれに、舐められない為にッッ!!敢えてキリトと同じの片手剣なんだからさッッ!!ソードスキル「ソニック・リープ」ッッ!!」

    「っっぐ、っぉ、っっが、あぁあああああああああッッ!!?」

    私の今目の前で繰り広げられて居る、この有様と言えた光景はもう、何も言う必要は無いと言えた程までには。

    こんなの在り何だと、元々はレベル性のゲームに、全ては左右されれば、その後として。

    ようやくプレイヤースキルが重視とされた上にも関わらず、とことんとしてそれ等を。

    たったの恐らくは゛愛の力゛だと臭い台詞に、それこそ言い回しだけど、そんなやり方にしては。

    少しキリトの方が、レベルは上にも関わらず、全くそれを臆さずに実力だけにしては。

    もうここまで来たら、何かして居るんじゃないかと言われた程には、本当に驚きだけど、安達はその実力だけにしては。

    それも別に得意では無い片手剣を、キリトと同じ物に敢えて合わせては、どれだけの実力が在るかどうかを確かめてもらう為として使えば、そして今はいつも通りの対人戦に。

    半分ぐらいまで減らせばと、敢えて危険視した上でも、その上にしては行えば、本当に危険だけど。

    即座に回復薬を使えば良い為として、念の為に見張り役と付ければ、この有様と言え、どんな状況なのかと言えば。

    キリトは今の一撃にして、最後の技に、ソニック・リープと言えた技に、長さ、前までの直線を約十メートルは加速し進む事が出来ると言えた技に。

    まさかのキリトは、それが最後に半分まで行けば勝負終了に、一方安達は完全なる無傷も同然。

    微かに体力の端の方が削れて居る程度に、その実力はもう笑えたものじゃなく。

    このソードアートオンラインにして、史上最強と言われてもおかしくない実力の他無くて。

    流石の私と言えども、拍手に冷や汗流せば、それこそキリト何てその実力差に蒼褪めて居る程で在れば。

    案外安達は思いの力でどうにかなる可能性すらも秘めて居てと、本当に私でこそこいつ何者だと思ってしまった程で在る。

    恐らくとして、次々来る攻撃に対し、目視せずとも全身の構えからしては、その事前動作として、既にもう分かって居るので在ろうと言えた程には。

    現実世界で剣道でもすれば、トップに立つ事など造作も無い様な動きの他無く。

    それに足しては、この世界での実戦経験と言えた、本当の殺し合いも含めれば、異常なまでの。

    元からの反射神経も含めれば、尚更にトップクラスどころか、最強になれたのだろうと、英雄として扱われるで在ろうキリトを置いてはこの有様に。

    ボス戦の際に、腰抜かしては何も出来ずに唯々心配して居た有様ではとても無く、本番に弱いけど。

    でも練習の際は異常な強さを発揮すると言えた、もしくはキリトが相手だからこそ。

    その思いの強さを伝えたいが為だと言われれば、もうそれまでとしか言い様が無くて。

    本当に強過ぎるでしょと私も驚きのあまりに、駆け寄る事だけしか出来ずに回復させて居た。

    「っっぐ、ぅ…、っっはぁ…、お前…、強過ぎると言うか…、何なんだこの結果は…」

    「・・・ふふ、私の勝ちだねキリト。私はこれだけ実力が在るって、分かってくれた??」

    「・・・あぁ…、でも、本番とはまた違うぞ??安達」

    「・・・!!う、っぐ…、そ、それはぁ…、っって、ぁ…」

    「・・・でも、これで安心したよ。次のボス戦、その力発揮して、俺応援してるからさ、それで島村の事守ってやってくれよ。戦えなくても良いからさ」

    「・・・う、うん!!」

  148. 148 : : 2024/05/18(土) 18:44:47
    「・・・あはは…、安達さんは相変わらずキリトからの撫でに弱いねえ…。って、あ、わ、私も??」

    「・・・安達だけにやると何だかおかしな雰囲気になるだろ??だから島村もな」

    「・・・アハハ…、確かにそうすれば何だか平等と言うか、っって、そうだよ…!!私の安達に触れないでくれないかなぁ??」

    「!!ははは!!そうだな」

    「・・・私は別に気にしないけど…、寧ろもう少しだけど…、っっでも、島村が嫌がるなら止める…。っって、え、へ??し、島村??」

    「キリトに撫でられてそんなに嬉しそうにされてもねえって感じだから、今度は私が撫でてこうして抱き締めてやる!!ってね??っって、あはは!!安達凄い顔真っ赤、そんなに恥ずかしがる事かな??かなり今更だと思うけど」

    「・・・も、もぅ…、島村はぁ…」

    「・・・本当仲良いと言うか何と言うか…、おめでとうだな本当に二人共。っっそれじゃあ、任せたからな安達、島村の事」

    「・・・あ、うん、でも、キリトも気を付けてね。キリトは対人戦はともかくとしてだけど、モンスター相手なら強いからって言っても…、でも、結局はその二つは繋がってるから…」

    「はいはい、分かってますよ。それと安達が強過ぎるだけで、俺だって結構やれるんだからな??」

    「あはは、キリトはもはやトップクラスの強さなんだから誇りに思いなよ。それと安達は安達で唯の規格外なだけだからさ。それにしても、そうだなぁ…、うん、安達、守ってね??私の事」

    「・・・!!う、うん…!!島村の事、この前みたいに腰抜かしてる暇無いから、絶対に守る…!!それこそ事前に構えて居たら多分、ううん、絶対耐えられるから…!!」

    「あぁ、その行きだな。っっでも、二人共今回第七十五層のボスだけど、スカルリーパーって言うモンスターの情報だけど、今までとはもう完全に違った様な感じらしいから…、真面目に気を付けろよ??・・・それに…、不可解な事も在るしな…」

    「・・・あ、それってもしかして、キリトがこの前言ってた、ヒースクリフ団長の事??あれならまぁ…、私もおかしいと思ったけど…」

    「あぁ、あの男…、と言うか、見てただろ??お前等」

    「・・・うん、見てたよちゃんと…。でもだからこそだけど、うん、私もキリトと同じで…、あれは何かおかしかった…。だから、十分に注意した方が良いと思う。何か、あの男は隠してる様子が在ったから…。普通、あの態勢で咄嗟に盾を前に出す何て不可能だから…、だから、気を付けてね??」

    「・・・!!あぁ、気を付けるさ」

    「・・・あぁ!!私も入れてよ」

    「!!ははは!!つい、な??ほらよ」

    「!!うんうん、これでこそ私達三人だよね~~」

    「・・・ふふ、島村らしいね本当に」

    この先待ち構えて居るで在ろう、ボスの事を考えれば、私にしたって、お腹が痛くなる程には。

    とことん早く倒して終わらせたいと思うけど、それに加えての不審だと思う血盟騎士団の団長事ヒースクリフの事も在れば。

    結構あまり良い予感がしないのは、もう本当にそうだと言う他無くて、拳を合わせれば、息を合わせる私達だけど。

    微笑むキリトに桜だけど、相変わらずの兄弟と言えた仲良しさに、このこの、とお前強く成り過ぎだろうがよ!!とまるで本当の家族の様な馴れ合いに。

    いつかの異性かどうかと言えたその接し方は、今ではもう何処かに消えて居て、でも桜は桜で頭グリグリされる事に、痛い痛いと片目瞑れば言いつつも。

    途端謝れば撫でられてと、その事に対し照れた様子に、モジモジして居るけど、そんな事はどうでも良しに。

    ついクスクス抑え笑ってしまう私だが、それとは別に、そうした問題が、そんな不可解な部分だけが。

    何とも胸の奥底に積もれば、どうか、早く向こうの、現実世界に戻れます様にと私は密かに願った。


  149. 149 : : 2024/05/19(日) 20:09:38
    「キリトオォオオオオオオオオオッッ!!」

    「・・・な、っっぁ…!!?」

    「!!?アダチーッッ!!?」

    「・・・!!?え、ぁ…、あ、安達ー」

    「ほう??これは驚いたな、まさか、全プレイヤー、キリト君以外の者達全て、麻痺にしては動けなくさせた筈なのに…、それなのに、この状況で動ける者が居るとはな…??やれやれ、システムに寄る不具合か??・・・そして更には…、システムすらも上回る、その異常なまでの反応速度、いいや、これはもう勘その物と言うのか…??回避不可能、防御不可能な私のこの攻撃を事前に構えて居たが故に防ぎ切るとはな…??っっ全く…、システムすらも上回る程のその得体の知れない、言葉に出来ない何か…、見事なものだよ…!!だが…、それでもこれでお終いだな。さらばだ、アダチーくん…!!」

    まさか、これが本当の意味での最後の戦いになるだなんて誰が想像出来たのかって。

    そして何よりも安達の胸元にして、振り下ろされたその剣に寄って胸元を切り裂かれ。

    完全に全ての体力を奪った何てと、もう何もかも全てがどうでも良くなった感じしかしなくて。

    唯々茫然と意識が遠くのを、両目から涙が流れそうに、目頭が熱くなるのを感じだけど、でもそのシステムすら超越した得体の知れない何かと告げただけの事は在れば。

    一瞬は全ての体力を奪い完全消滅のポリゴンに、蒼いポリゴンとなり消滅する筈の現象が起きたにも関わらず。

    安達の体全体を飲み込む何かに、この世界があくまでもデータだからこそと言えた具合に。

    データの破損の際のグラフィックに寄るそうだと言えた、そんな明らかな不可思議な現象に包まれればと言えては。

    消滅する筈だった安達の体は謎の黄色い光に包まれれば、再構築を始め、何とか寸前の体力を保てば、未だ生きている事に。

    また、ラスボスと言えたヒースクリフに置いては、その現象に対し酷く驚けば、後ろに仰け反ったものの。

    その隙を逃さない、その者じゃ無いと言えた事に、大きな声を荒げれば剣を真っすぐに突き立て。

    でもその男は酷く満足とばかりに、体の中心を真っすぐに、胸元を安易に抵抗も何も無く貫かれれば逆に。

    今度こそと、先程までキリトが戦って居ただけ在ればの最後の一撃に、そして当然として私は急ぎ我に返れば何としてでもと。

    即座に全回復する様、何が起きるかどうかも分からず怖い事から、そうしてすぐに安達ッッ!!と叫べば使って居た。

    当然の事だけど、それで何とか一命は取り留めたと、全回復したのを見れば思わず泣き崩れそうになったけど。

    抱擁し返して来る事に、泣かないで島村と告げて来る事に、おバカ!!と泣き叫んだ事はもう本当に言うまでも無くて。

    また、キリトに置いてもすぐに駆け寄って来れば、アスナに置いても涙目に急ぎ駆け寄って来れば、大丈夫!!?と。

    でも何よりも、泣き出しそうなのはキリトでしか無くて、あぁ、後少し遅れて居たら、安達はもう本当に死んで居たんだと。

    ここに来て、ようやく終われそうなのに、危うくその命散らして居たんだと思えばとことんゾッとする他無くて。

    でも生きて居る事実に変わり無ければもう何も、それだけで満足の他無くて、でも少し不満が在ればと。

    向こうで返すよりかは、こっちの方が良いだろうと、開けた右腕を大きく振り上げればキリトの頬に放った事は言うまでも無い。

    「・・・し、島村…!!?」

    「・・・安達の事…、助けるんじゃなくて、助けられてるじゃん…。向こうに帰ったら…、一番に復帰して、私達の事迎えてに来てよ…??安達…、死ぬところだったんだからね…!!」

    「・・・!!あぁ…、本当、そうだな…っっ。すまない…、安達…ッッ!!」

    「・・・キリト…、島村…、責めないであげて…??私は無事、生きてるからさ…」

    「・・・っっ本当に、どうにもならないと私も思っちゃったよ…!!っっもう!!心配掛けてッッ!!」

    「・・・はは…、アスナ…」

    けどそれ等の思いも全ては、無事解決したとばかりに、背後にしては、体力全てを失えば完全消滅したヒースクリフにより。

    それと同時にこの世界全体へと、途端としてゲームがクリアされたその放送が流れれば、あぁ、とことんとして本当に長い。

    途轍もなく長い二年半ぐらいだったと、気付けば私達の体は全体的として明るい光に包まれ始めればとして、皆微笑み在った。

  150. 150 : : 2024/05/19(日) 20:09:55
    「・・・ようやく、終わったね島村…」

    「・・・うん…、これでようやく帰れるね…、っって…、あ、そうだ…、ねえ、キリト、名前の方ー」

    「・・・俺は…、っって、あ、アスナ??」

    「・・・ふふ、ごめんね、私からね??私は結城明日奈、向こうで、またね??」

    「・・・!!俺は…、桐ケ谷和人だ」

    「・・・!!桐ケ谷和人、か…、私は島村抱月、それでこっちが」

    「・・・!!え、あ、う、うん…、わ、私は、安達桜…、島村の言う通り…、私達より先に起きて、復帰した後に迎えに来なかったら、島村泣かしたも同然に許さないからね??」

    「・・・ハハハ…、手厳しいなぁ本当に…、っっそれじゃあ、アスナ、それに…、抱月に、桜、だよな…??また、向こうでな」

    誰一人としてこのゲームに置いて、少なからずは見知った者達はともかくとして。

    友人同士、恋人同士となった者達で在る私達はそのお互いを、愛する者達を誰一人として、失う事無く。

    無事この日にして帰還となれば、流石常に監視の元にずっとニュースにして流れて居た超一大事件なだけ在れば。

    超速報としてでも流れたのだろうと、そのクリアと共に、どれぐらい時間が経過したかは不明だけど。

    物凄くと言えた程の明るい陽射しに、でもある程度入院して居た際中にしても、常にその太陽に当たって居たからこその事も在るのだろうと。

    それ等の事も全くと言って良い程無問題とばかりに、すぐに目は慣れれば、でもそれ以上に怠過ぎる、重過ぎる体に。

    何より頭のその気持ち悪さと言えば、吐き気がする程だけど、でも、今はそれどころじゃないと。

    頭だけは妙に冴えては動けば、その点はゲームの中でずっと頑張って居たからこそだろうと。

    あまりにも重過ぎる体にしても、でもそれでも、置いてけぼりにさせてしまって居る、あの二人を考えれば。

    そんな弱音を吐いて居る暇でも無いと、私自身にしてもこの二年半のお陰も在れば。

    だいぶ気持ちの面で変化した事は言うまでも無くて、あまりにも切らなかった髪の毛のせいも在れば、邪魔だなと思いつつも。

    これはこれで、まぁ良いだろうと何て、意外にも余裕な事を思えれば起き上がりつつも。

    でもそれ以上に心配な、安達が何よりも心配だけど、キリト事桐ケ谷和人に置いても、当然心配な為に、決死にしては。

    ナーヴギアの方を投げ捨てる様、外し取り出せばだが、すぐ横に置いて在る、患者用の器具を左手に足を動かそうとしたところ。

    丁度それと共に、恐らくは、いつも普段から来て居たんだろうなぁって、ノックと共に病室のドアが開けば。

    けどそれは、ゲームがクリアされたからこその急ぎ来た事も在るんだろうって。

    でも流石二年半も経過しただけ在れば、以前見た時よりも一層成長した妹に。

    更にはこんな事も在っては、普通には居られなかったのだろうって、あの母親にしても酷く老けた様子で在れば。

    更にはあの宇宙人事ヤシロの奴も居れば、そしてこれだけの騒ぎの中にして生還したなどと。

    そんな母親にしたってと、途端に目見開けば、私のこの姿を見るなり目見開けば我慢ならずに、両目から涙流し始めれば優しく。

    そっと抱き締めて来た程に、妹何て、姉ちゃん…!!と大声出して泣き出してしまう程に。

    でもそんな中でも、ヤシロに置いても泣き出したかと思えば、お帰りなさい島村さん…!!と告げて来た程に。

    二年半前までは適当に毎日生きて居ただけ在れば、その当たり前なんかじゃない日常に。

  151. 151 : : 2024/05/19(日) 20:10:02
    私でさえもやっぱり成長したんだろうなぁって、途端に無意識にも泣き出してしまった事は言うまでも無くて。

    けどそれと共に、そう遠くも無いところからのちょっと危ないですよ!!?そんな体で!!と叫ばれて居る事に。

    ふと何なのかと思えば、開けっ放しのその廊下から、酷くげっそりとしたそいつにしてもと、何と安達がそこに居れば。

    また更に遠くから桜ッッ!!と駆け付けて来ては、抱き締めて来たその、あの例の母親に、とことんとして世間は狭いものだと。

    住んで居る場所が同じも同然な以上当然の事だけど、そして気遣った上での事に、お母さんと、私の母親がその様に向こうの母親に話に行けば。

    即刻として、私の元に転倒としながらも寄り掛かり来た安達に、お互い、いいや違う、何よりも安達自身が泣きながらに生きてた…!!島村ぁ…!!と言って来たのは。

    本当にこの世界に帰って来れたのだろうと、その呼び方のままだからこそ、やっぱりゲームとは違うんだろうなぁって。

    その呼び方に寄る声に、耳に入るその感覚と含めて、本当に久しぶりな感覚と言えれば。

    その後として、私達はお互い抱き締め合って泣き尽くすまで泣き続けた事は言うまでも無くて。

    とことんとして最高な日だと、でもその後としての、キリトは!!?和人はッッ!!?何てと。

    ふと思い出したかの様途端血相変えては聞いて来た事に、けど今までの事も在れば、当然の結果かと思わず吹いてしまったが。

    しかしとしてその様子に、何よりその安達桜と言う人間からそんな、異性の名前が生じる何て今までにない。

    在り得ない言動の他無くて、あんな世界にしてもと、今まで助け合えば生きて来たと言う事は。

    当然考えるまでも無く分かる為、男でも出来たのあんた??と流石の安達の母親の様子に。

    でも私は何も言って居ないのに、何となくとして表情で察したのか、今度は私の母親こそ。

    もしかして安達ちゃんじゃ無くて、抱月、あんたの方??何てとニヤニヤしながら聞いて来た時には思わず蹴り上げてやろうかだなんて、流石あの世界に居た影響も在るだろうと思わず振り上げそうになるけど。

    脛辺りを蹴りそうになるけど当然やって良い訳が無くて、何よりこんな体で出来た筈も無くて。

    唯々溜息に終わったけど、でもそんな恋をしただとか家族だとか、そんな言葉で終わらせられた筈も無くて。

    ついさっき発した言葉にしたってほぼほぼ冗談半分が強くて、私も安達も、でも何よりは安達からの、キリトに会いたい…ッッ!!って言う強い、泣きながらの願いも在れば。

    三人一緒にまた居たい…ッッ!!って言う願いも在れば、またそれは決して茶化して良い事じゃ無い事は。

    あの生きるか死ぬかの世界で在った事を知って居る母親同士は知って居るからか無言に見ていて、妹は、誰それ??って感じで、でも何故か知らないけど、ヤシロは、大丈夫ですよ、近い内にまた会えます…!!何故ならこの私が言うのですからねえ…!!はい…!!何て相変わらずな事を言って来れば、不思議とでも。

    そこに説得力が在る様な感じがすれば、また母親二人はそこに在るものが恋愛じゃ無くて、助け合って来た。

    一種の家族の様な感情だと分かって居るからこそか、静かに、安達の母親にしても無言に、相変わらずの無表情だけど、何処か静かに笑って居る様な感じがして居た。

  152. 152 : : 2024/05/19(日) 20:32:21
    二年半前までのその者とは打って変わった上でのその真っすぐとも言えた様な。

    どれ程までの苦戦を強いられ、生きてくれば、こんなにも見違える程の変わり様になるのかと。

    何だかんだと、心配して居たその安達の母親としては、その変化の仕様が何よりも嬉しいからか。

    表情は相変わらずに態度もそれ相応だけど、でも我慢ならずとして抱き締めた様は。

    でも流石の安達に、困惑した様子で在れば、相変わらずだなぁ、何て呑気に思えてしまう程の様子に。

    つい笑ってしまいそうになったけど、けどそれ以上に、今すぐにでもと私自身も確認したいそのキリト事桐ケ谷和人に。

    それにアスナ事結城明日奈の安否に、その事がふと気になって居れば、でもふとしたその瞬間にして。

    母親からの全然無関係だけど、抱月、あんた随分変わったわね??別人みたいだわ何て。

    あの世界で在る種の剣士として、戦って来たからこその影響も在るのだろうって。

    けどそれ以上に、そんな誰よりも前線で戦って居た、それこそあのゲームをクリアした英雄の側近も当然となれば、尚更だと言え、私は口にした。

    「・・・そりゃあねえ、私と安達は…、キリト事桐ケ谷和人って言う奴の、あの英雄の側近だった訳だしさ??」

    「・・・!!き、キリトは…、ソードアートオンラインをクリアした英雄なんです…!!」

    「・・・ふーん、その男の子がゲームをクリアしたのね…」

    「・・・へぇ…、そのキリト君って子が、あんたのお友達がクリアしたのね??是非とも会って見たいわね、何よりどうせあんたの事だから守られた上で傍に居たんでしょ??お礼を言いたいわ、何なら迷惑掛けた事、頭下げるわ」

    「・・・め、迷惑掛けたって言っても、最後は、ちゃんと…、一緒に戦ったし…」

    「・・・それまでの道中の事言ってんのよ…。今のあんたの面構え見れば、どれだけ険しい道辿って来たか何て普通に分かるし…、っって、あぁ、すみません、看護師さん」

    ただ、この世界に帰って来たからとは言ってもまだまだ始まったばかり、次にキリトにアスナに会えるのは。

    果たしていつ頃ぐらいなのか、それまでの間にだいぶだけど安達のキリト依存症みたいな、あれを治せれば良いとは思うけど。

    でも既にその症状が出始めてる以上は、若干不機嫌気味に荒々しく居る様で在れば。

    実際にすぐ様として安達母の方から、あんた大丈夫なの??何て珍しくも本当に、顔色変えては心配して居る様に。

    来たその看護師からは、すぐに速攻として治療に入りましょうなんて言われて居る程に。

    ブツブツとキリトキリトと告げて居れば、半笑いな反応しか出来なくて、でもそれも何もかもは。

    あの世界のせいだったと言えれば、それまででしか無いから、ある種もしかしたら、こっちの世界に帰って来て、適切な治療を受ければ治る可能性何て十二分に在るし、大丈夫かなとは普通に思えた。

    でもそれと同時に、私自身もまた、はっきりと言えた感情が在ればの事に、キリトに今すぐにでも会いたいって気持ちが、それもアスナに比較すればずっと上に。

    会いたいって思いが在る事は事実変わりなくて、この私にこんな思いを抱かせる事が出来る奴何て早々居なければ。

    あの桐ケ谷和人と言う同い年の男の子は余程な奴なんだろうと、改めてだからかもしれないけど。

    少し胸の奥底に、妙な、締め付ける感覚が在れば、でもすぐに安達を思えば消えた事に、これはきっと気のせいだろうと思うのを止めた。

    けど、もしかしたら私も安達も、同様の思いを既に抱えてしまって居る可能性は否めなければ。

    まさか最悪三人、いや、アスナも入れれば、四人組になってしまう可能性すらも在るのか??何て、絶対に在り得ないし何よりアスナが激怒から突進して来るのが安易に想像出来れば笑えるけど。

    でもその可能性が否めないのが何とも、あぁ、私も変わってしまったなぁ何て思うけど。

    でもこれも恐らくは、一過性のものに過ぎなくて、すぐに安達頭になるのだろうと。

    我ながら少し、その表現に笑えてしまえば、母親に妹にヤシロに心配された事は言うまでも無いと言えて居たのだった。

  153. 153 : : 2024/05/20(月) 19:47:44
    「・・・あのぉ…、あ、安達さん…??俺達一応病み上がりなんですけど…??本当にやるつもりで…??」

    「・・・何言ってるの今更…。キリト、ううん、和人…!!行くよッッ!!」

    「・・・マジで言ってるのかよー、ガハァアッッ!!?」

    例え脳内でそうした動きを、そのまま現実世界にアウトプット出来たとしても。

    それを具体的に再現出来るかどうかと言われれば、あくまでもあの世界は、システムアシストと言えた動き等の支えが在ったが故に、限りなく。

    これはあまりにも無謀だと言えた程には、十分過ぎる程の動きに、現在道場の方に。

    実家の同情の方に居れば、そうして、隅の方には心底機嫌良さそうな島村を置いては。

    今現在和人に安達と一試合やりたいと言われれば従う他無く、溜息一つに応じれば。

    この有様と言えた事に、まだまだ病み上がりな二人にその一人にしても、見事と言えた動きに。

    何故そんな想像通りの動きが出来るのかと、剣道の基礎を知らないが故の型も何も無い動きとは言えどもととして。

    一応はそんな剣道を少し習って居た程度の和人とはしてと言えた事に、本格的に習って居た訳では無いからこそと言えれば。

    それまでだが、もうそれなりと言えた動きに足せば、それはもう剣道でも何でもないと。

    お互い一応防具を被った上にしても、突然の試合開始と共に、正にソードアートオンラインの世界にして培った動きをそのままに。

    多少はやはり動きに難と言えた箇所は在りつつも、突然の突き攻撃に足した、正に片手剣ソードスキルと言えた内の一つとしての、ヴォーパルストライクその物に。

    まさかそんな動きを早々として床を、大きく踏み付ければ見事な一撃として繰り出して来るとは思わず。

    防具越しにしても尚の全体重が乗った激突も激突と言え、胸元を狙われ一気に後ろに飛ばされれば転がり。

    これだけでもう既に終わりも同然だが、続く様に普通に撃ちに来れば、嫌々もう終わりだぞッッ!!?と声を上げても止まる様子は無く、唯々試合は既にもう関係無く。

    あくまでも、これをやりたかったからこその騙しだったのだろうと、思いっ切り振り下ろされてはこの野郎ッッ…!!と両手にして構え片膝地面に支えればそのままとして。

    ここはあくまでも現実世界、つまりは否が応でも力の差は出るだろうと、一気に声を荒げれば弾き返し。

    弾かれては驚いた様子に仰け反りつつも、お返しとばかりに安達自身も声を荒げ、一気に駆け出せば竹刀にしても完全なる殺し合いの様打ち合いが始まり。

    防具越しにしても、かなりの素早い動きにどうかして居ると言えた程の動き等とでは在りつつも。

    また、客観的に見ている島村はおぉ…!!と笑顔に関心し拍手して居れば、二人共頑張れ~~とここはもう既に現実世界故。

    力の無い応援で在れば、二人は思わず力が抜けるものの、その油断が隙として一気に鍔迫り合いのところを大きく弾き返せば。

    一刀として振り上げ下ろしたが、それを安易にギリギリ横に退き顔を、防具を擦れ擦れに避ければ。

    竹刀を片手に、でも放つ瞬間には、両腕に持ち替え一気に振り上げれば当てようとしたところ。

    またそこでも鍔迫り合いとなったものの、一気に押し上げた上に、声を荒げ突き通せば。

    背後にして移動すると共に、一気に片足力を入れ、バキッッ!!と音を、木の出来た床を蹴り上げ踏み出せば。

  154. 154 : : 2024/05/20(月) 19:47:50
    恐らくとしての動きに、片手剣ソードスキルとしての内の一つに、安達自身が得意として居た技として、ソニックリープを発動と言えた形に。

    でもそんなシステムアシストに足した、加速させる技能何かも現実には無い為。

    でもそんな幻が見えたと言えた程には、その構えそのものもだが、右斜め上に振り上げた竹刀を元として。

    そこから勢い良く、腕だけでじゃ無く、全身の勢いを利用とした、それこそ片手では遅くなると分かったが故か。

    オリジナルと言えた完全新技に、回転さえも加わった大きな大技に、見事防ぎ切る事が出来ずに。

    それこそ尚且つ、流石の安達と言え、胸元を狙った一撃に、それがもしも頭部だった場合防具にしても。

    吹っ飛び大怪我の可能性も在ったと、けどそれでもその一撃は大打撃にも程が在ると。

    胸元に当たったあまりの強大過ぎる一撃に体は宙を浮き、後方へ吹き飛ばされれば。

    全身で蹴り飛ばされたも同然と言え、壁へ激突すれば見事試合終了な一方、流石にやり過ぎたと伺えてか。

    慌て防具を脱ぎ捨て、転倒としながらも来れば、若干やった本人にも関わらず、アワアワして居れば涙目で在った。

    「あぁああああ…!!か、和人ごめんッッ!!?怪我して無いッッ!!?大丈夫!!?」

    「あ~あ、桜ちゃんやり過ぎだよ…、あはは…」

    「・・・そ、そう、だよね…、ほ、抱月どうしよう…!!」

    「・・・まぁ、別に大丈夫なんじゃない??あれを頭に当ててたらヤバかったけどさ…。ねえ、和人??」

    「・・・ハハハ…、お、重過ぎる一撃だっての…。全く…、安達はもう少し、手加減しろっての…。でも、流石だよ安達…。お前は生まれつき運動神経も異常に良いんだな…。完敗だよ完敗。っっそして、泣くなってば。見事だったよ」

    「・・・ハァァアアアア…、良かったぁ…、和人ぉ…」

    「・・・ははは…、島村に悪いからあまりやらないでくれな…??っって、お、おい、島村」

    「うーん、別にこれなら良いかなぁってさ。ほら、これ、防具からの上だし??ねえ桜」

    「・・・!!う、うん…、ま、まぁ、これぐらいなら許す…。それより和人、本当にごめんね…。大丈夫??怪我してない…??」

    「・・・ん…、あぁ、全然大丈夫だ…。それより何か、ボーっとしてた頭の方も何だか目覚めさせられた気がするよ…」

    「・・・アスナの事だもんねえ…。早く助けに行かなくちゃね」

    「・・・和人、抱月の方は正直分からないけど…、私は散々アスナに迷惑掛けた事も在るから、その点手伝うから…。私も助け出すからね!!」

    「・・・あ、アハハハ…、た、頼もしい限りで…。っっと…、はぁ、暑い…、んしょ、っと…、もう止めるか。良い試合だったかどうかも分からないけど…、まぁ、安達はもう少し手加減してくれよ。あっちで、俺の妹の直葉の方もちょっと、な??」

    「・・・え??」

    「・・・あ、アハハ…、こ、こんにちは、お邪魔してます。私は島村抱月、そしてこっちが安達桜です」

    この場に居る者達としてはの事に、恐らくは初対面と言えた具合に、そうして、微かに。

    道場のドアを開ければ見て居た、その桐ケ谷直葉に置いて、気付かれて居ないと思えて居たからか。

    慌てて入って来れば、そんな挨拶して来た事に、あ、アハハハ、ど、どうもです…!!桐ケ谷直葉です!!お、お兄ちゃんの妹でして…!!と照れながらに告げれば歩み寄って来た。

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