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ハンジとリヴァイが若かった頃の話

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  1. 1 : : 2014/02/07(金) 00:25:49
    四作目にしてやっと長いヤツ書きます。若かりし頃のハンジとリヴァイにスポットをあててみたけど、恋愛は一切無し。シリアス目指しました。

    現在では104期訓練兵の教官、キースの団長時代とエルヴィンの分隊長時代も見所!

    それでは投下スタート!
  2. 2 : : 2014/02/07(金) 00:26:55
    ※過去捏造

    ※原作引用あり
  3. 3 : : 2014/02/07(金) 00:28:36
    ー1.新兵だった分隊長ー
    いまから十数年前、人々は巨人の恐怖を忘れ、平和を謳歌していた。

    教官「本日、君たちは訓練兵を卒業する。よく過酷な訓練に耐えてきた。卒業しても過酷な訓練は続くであろうが、今日、一つの区切りを迎えた。」

    教官「その中で最も今期の訓練兵団で成績の良かった者10名を発表する、呼ばれた者は前へ」

    教官「主席、レオ・ガーディー。次席サヤカ・ローレン.......................第五位、ハンジ・ゾエ。...................第7位、ラーダ・マティス、第八位...............。」

    教官「以上10名」

    教官「本日をもって訓練兵を卒業する諸君らには、3つの選択肢が与えられる」

    教官「壁の強化に努め各街を守る『駐屯兵団』」

    教官「犠牲を覚悟して、壁外の巨人領域に挑む『調査兵団』」

    教官「王の元で民を統制し、秩序を守る『憲兵団』」

    教官「諸君ら新兵から憲兵団へ入団できるのは、成績上位10名のみだ」

    教官「明後日、配属兵科を問う。それまでに希望兵科を決めておけ。本日はこれにて、第9○期訓練兵団解散式を終える、以上!」

    一同「ハッ」バッ
  4. 4 : : 2014/02/07(金) 00:30:55
    ハンジ(やっと外の世界に出れる!)

    同期A「ねぇ、ハンジは希望どこにするの?やっぱり憲兵だよね?私も座学は良かったんだけどなぁ。駐屯から席が空くのをゆっくり狙うよ。」

    ハンジ「私は調査兵団かな。」

    同期B「はぁ?せっかく権利持ってるのに?もったいねぇなぁ。あの壁さえあれば俺たちは幸せに暮らせる。平和になってからそろそろ100年も経つんだぞ?」

    ハンジ「んー、それでも外の世界が見てみたいっていうか、好奇心には勝てなかったんだよねー。」

    ハンジ「こんな閉鎖されたところにいたら、閉鎖した考え方になっちゃうよ。」

    ハンジ「外の世界はみんなが思っている以上に素敵な所だと思うんだ。」

    ハンジ(楽しみだなぁ。)ドキドキ



    2日後

    エルヴィン「私は調査兵団分隊長のエルヴィン・スミスだ。今日ここに集まってもらった理由は皆も分かっていることだろう。これから調査兵団の新兵勧誘式を始める。しかし、これは脅しではない。偽りをなく真実を言う。気持ちに整理ができた者のみに入団を許可しよう。ではキース団長お願いします。」

    キース「俺は調査兵団団長、キース・シャーディスだ。調査兵団の活動方針を王に託された立場にある。所属兵団を選択する本日、俺が諸君らに話すのはやはり、調査兵団の勧誘に他ならない。」

    キース「外の世界に希望を抱く者がいるのならそんな希望叶わないと思え。君たちが生きている間に外の世界を自由に歩ける目処は一切立っていない。今だに巨人についてよくわかっていないのだから仕方が無い。それを解明するために調査兵団は存在している。将来の希望の為にだ。それには軽くない兵士の命が必要なのだ。人類の未来のため、未来の自由の翼の羽の一つになってくれ。」
  5. 5 : : 2014/02/07(金) 00:31:33
    キース「毎回多数の死者が出ることによって調査兵団は慢性的に人員が不足している。新兵は最初の壁外遠征で約半数が命を落とす。それを越えたものが生存率の高い優秀な兵士となってゆく。この惨状を知った上で、自分の命をかけてもやるという者はこの場に残ってくれ。」

    ハンジ(......。)

    キース「もう一度言う......。調査兵団に入るためにこの場に残る者は近々殆ど死ぬだろう。自分に聞いてみてくれ。人類のために心臓を捧げることができるのかを。」

    キース「以上だ。他の兵団の志願者は解散しろ。」

    ハンジ(やはり、話には聞いていたが、恐ろしい。だけど、外の世界に希望を持たないなんて、私には無理だ)

    ハンジ(団長には悪いけど、外の世界に対する好奇心は捨てられない。調査兵団に入って今の考えが変わらない保証は無いけど......。)

    キース「では今!ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!心臓を捧げよ!」バッ

    皆「ハッ!!」バッ

    キース「第9○期調査兵団は敬礼をしている総勢27名だな。今から君たちは勇敢な兵士だ。私に命を託してくれ。」
  6. 6 : : 2014/02/07(金) 07:34:51
    ー2.外の世界へー
    班長「我々の班も今年1人の新兵を迎える。彼女がその新兵だ。」

    ハンジ「ハンジ・ゾエです。よろしくお願いします。」

    班長「ハンジは訓練兵での総合成績7位ながらも、我が調査兵団を志願してくれた。先輩らしく見本をみせてやれよ!」

    ハンジ(先輩方強そうだなぁ。みんな、厳しい生存率をかいくぐっただけの貫禄がでてる。)

    班員A「よろしく!ハンジ!いきなりだけど、あの目つきの悪い刈り上げ頭の男の詳細知ってたりする?」

    ハンジ「本当にいきなりですね。」

    班員Aが指差した先には、後に人類最強と謳われる男、リヴァイがあった。しかし、この頃はまだ無名の新兵だった。

    ハンジ「いえ、知りません。出身区は同じじゃなかったので。あの人がどうかしたんですか?」

    班員A「同期なら知ってると思ったんだけどねー。あの新兵にはいろいろと噂があってね、なんでも訓練兵団の卒業では無いらしいんだよね。」

    ハンジ「訓練兵団を卒業しなくても、調査兵団に入団できるんですか?知らなかったなー。」

    班員B「いや、普通は訓練兵団を卒業しないと兵士にはなれないはずだぞ。だいたいあいつは立体機動装置をまともに操れんのか?立体機動無しじゃ巨人と渡り合うなんて不可能だろ。」

    班員A「それがね、あのエルヴィン分隊長に連れて来られたらしくて、立体機動の技術もエルヴィン分隊長に教えてもらったとか。最近まで都でゴロツキをやってたそうよ。」

    班員B「詳しいすぎるだろ。これが女のネットワークか。どんな最先端技術もこれには敵わないな。」

    班員A「まぁね!」

    ハンジ(ゴロツキ出身の新兵か。興味あるな。)
  7. 7 : : 2014/02/07(金) 10:22:20
    ====================
    ある日の早朝の馬小屋
    ハンジ(今日から馬の世話当番か......眠い。たしか他の班からもう1人新兵が駆り出されてるハズたけど......。)

    ハンジ(あ、いた、あの人だ)

    ハンジ「おーい、この先二週間よろしくね!」

    リヴァイ「......ああ。」

    ハンジ(この前先輩が言ってたゴロツキだ、丁度良い機会だし、同期と親睦を深めるチャンス!)

    ハンジ「私ハンジ・ゾエって言うんだ!君の名前は?」

    リヴァイ「......リヴァイ。」

    ハンジ「どこ出身なの?」

    リヴァイ「......。」

    ハンジ「所属班どこ?」

    リヴァイ「......。」

    ハンジ(愛想のかけらも無い奴!せっかく仲良くなろうと思ったのに。目つきも悪いし、性格が見た目に現れてるいい例だね!)

    ハンジ(こいつとあと二週間もこいつと顔付き合わせなきゃなんないのか。先が思いやられる......。)

    ハンジ(でも一週間後は壁外遠征だ!)ワクワク
  8. 8 : : 2014/02/07(金) 11:16:31
    着眼点が新しくて、とっても面白いです。
    期待大です☻がんばってください〜〜∠( ゚ω゚)/
  9. 9 : : 2014/02/07(金) 18:42:16
    ー3.希望と恐怖と憎しみとー
    ウォールマリアシガンシナ区

    ハンジ(今日は初陣。外の世界が見れる!怖くないわけじゃないけど楽しみだなぁ。)

    キース「いいか新兵ども!先輩の動きをよくみとけ!間違っても討伐しようなんて気おこすなよ。今回は行って帰ってくることだけを目標にしろっ!!!」

    開門した。一斉に兵団は壁外へ出る。ハンジは外の世界に対し、大きすぎる希望を抱いた。恐怖も入り混じっていたが、その量はかすかなものであった。

    =3時間後=
    兵士A「右方向より3M級接近!エルヴィン分隊長!立体機動許可を!」

    エルヴィン「またか、連戦でキツイだろうが、兵士A、行って来い。兵士Bは討伐補佐に回れ!」

    兵士A.B「了解!」シュバッ

    ハンジ(たった三時間で何人死んだ?気分が悪い。三年間苦楽を共にした仲間たちが次々に死んでいくじゃないか。)

    エルヴィン「兵士B、危ない!」

    ガシッ

    兵士B「うわぁぁぁ、死にたくない!死にたくない!」

    巨人「バリバリ、ボキボキ......。」

    新兵A「先輩!」シュバッ

    新兵Aは自分でも無意識に立体機動に移っていた。

    ハンジ「あ、バカっ!」

    新兵「うわぁぁぁ」

    ガシッ

    巨人「ガリッ、ポキポキ、パキ.......。」

    ハンジ(瞬殺!?)

    兵士A「タァァァァァァァッッッ!!。」ザッ

    兵士Aの斬撃が決まり、3M級は蒸発した。

    ハンジ(あの新兵が私だったら......。これ以上考えるのはよそう。)
  10. 10 : : 2014/02/07(金) 18:43:40
    >8
    私にはもったいない言葉ありがとうございます( ‘д‘⊂
  11. 11 : : 2014/02/07(金) 20:16:06
    ====================
    再びシガンシナ区
    時刻はお昼時から少し経ち、人々の買い食いが一番多い時間帯だった。シガンシナの門が本日二度目の開門をした。朝よりも人員が減り、顔の掘が少し深くなった調査兵団が帰ってきたのだ。やつれた顔の中に、希望のしぼんだ新兵の姿があった。

    班長「ハンジ、顔色が悪いぞ?大丈夫か?」

    ハンジ「......。」

    班長「絶望したって顔だな。まぁ無理もない。それでもお前は生存率5割を生き残れた。次もきっと生き残れるさ。」

    ハンジ「死んだ同期が気になる。まだ顔すら覚えてない先輩たちだって......。」

    班長「忘れろ。」

    班長「この仕事は忘れなければ出来ない仕事だ。すぐに慣れるさ。」

    ハンジ(自分もいつか忘れられるのか。怖い。自分がこんなにメンタル弱いなんて思ってなかったなぁ。調子くるっちゃうよ。)

    ハンジ(外の世界なんて素晴らしいもんじゃない。壁内同様地獄だった。なんで私、調査兵団なんかに入っちゃったんだろ。)

    ハンジ(今回は自分じゃなかったからよかったけど、次は誰が死ぬ?その誰かって自分なのか?怖い......怖い......怖い。)
  12. 12 : : 2014/02/07(金) 21:34:39
    期待
  13. 13 : : 2014/02/08(土) 00:47:23
    ====================
    翌日早朝
    ハンジ(壁外調査の次の日に馬小屋当番か。さすがに体がきついな。)

    ハンジ(壁外なんて希望でもなんでもなかった。)ポロポロ

    ハンジ「ヒック、ヒック、グズッ。」

    リヴァイ「おい、メガネ。横で泣かれたらこっちの気が沈む。どうにかなんねぇのか?。」

    ハンジ「あんたみたいな血も涙も無いような奴に私の気持ちなんて分かるはずないよ。」

    リヴァイ「失礼なメガネだな。当ててやるよ、大方昨日の壁外調査で精神やられたんだろ?」

    ハンジ「その通りだよ。よく分かったね。」ポロポロ

    リヴァイ「皆考えることは同じだ。たった一つの人生が、わけわからんクソみてぇな奴らに簡単に奪われちまう光景を見せつけられたんだ。次は自分の番かもしれない状況だ。誰だって泣きたくもなるだろう。」

    ハンジ「外の世界に希望をもって調査兵団に入ったけど、はやくも夢破れちゃった。外の世界なんて地獄でしかない。」

    リヴァイ「その夢持ち続けていいと思うぞ。」

    ハンジ「ハハ、私はもう無理かな。なんか見えないものを無理やり見ようとしてる感覚ていうのかな......。」

    ハンジ「リヴァイだっけ?あんた思ってたよりもいい奴だね。」

    リヴァイ「希望がなきゃこんな仕事やってられねぇよ。」

    リヴァイ「とにかく、次の壁外調査は三ヶ月後だ。それまでに自分の心を自分で支配できるようにしとくんだな。」
  14. 14 : : 2014/02/08(土) 06:33:14
    ====================
    ハンジ「とうっっ!」ザシュッ

    ハンジ「やった、討伐数1!!」

    班長(一回目の壁外調査で恐怖に倒れるか心配だったが......。部下は上官が思う程やわじゃないみたいだ。)

    ハンジ「班長!あの巨人も倒していいですか?」

    班長「無茶はするなよ?いってこい。班員A、補佐にまわれ!」

    ハンジ「巨人め!この世界から絶滅しろっ」ザシュッ

    ハンジ「二体目!」

    班長(あいつ中々の才能があるな。でも、なんだか死に急いでるように見える。)

    ハンジ(巨人を倒す!)

    ハンジ(憎しみの力がこんなに強力なものだったなんて知らなかった。)

    ハンジの所属する班の班長にエルヴィンが話しかけた。

    班長「分隊長、どうなさいましたか?」

    エルヴィン「君の班の新兵、今日はもう休ませてあげなさい。あの様子では己の力が尽きるまで戦い続けるであろう。」

    エルヴィン「あの子の今の原動力は憎しみだ。ただ巨人を倒すことしか考えていない。」

    班長「了解です。あの子は前回の壁外調査で外の世界への希望を絶たれてしまいました。もう吹っ切ったと思っていたのですが......。」

    エルヴィン「きっとそのことも影響しているだろう。」

    エルヴィン「新兵の精神面のケアも班長の仕事だぞ。」



    ハンジ「む、また巨人が!」しゅっ

    ハンジが飛び立つ。

    班長「今日はもうよせ!他の人に任せろ!」

    ハンジは空中で落下した。

    ハンジ(ガス欠!!?)

    ハンジ(まだ私、15年しか生きてないよ?)

    ハンジ(落ちる時ってなんでこんなにゆっくりに感じるんだろう。)

    ハンジは目を閉じた

    しゅっ、バッ、ザシュッ

    次にハンジが目を開けた時は、リヴァイに抱えられていた。

    ハンジ「........?私生きてる?」

    リヴァイ「ああ。」

    ハンジが我を忘れて飛びかかった巨人は先輩達によって倒されていた。ハンジは馬に飛び乗った。

    ハンジ「なんであんたがここに?」

    リヴァイ「俺はエルヴィン班だ。エルヴィンについてきたらたまたまお前がいた。」

    ハンジ(上官呼び捨てかよ。)

    班長「ありがとな!うちの新兵が迷惑かけた。それにしても、新兵とは思えない技術だな。」

    リヴァイ「いえいえ。」

    班長「ハンジっ!上官の指示をまて、俺は行けとは言ってない!」

    ハンジ「すみません。」

    班長「兵士になった以上、自分だけの命じゃないんだぞ!無事だったからよかったが、次からは都合良くいかないからな。」

    ハンジ「はい。」

    班員B「あのリヴァイって奴すげーな。新兵だってのにあの実力だ。只者じゃないぞ。」

    班員A「華麗な救出だったわね。あれが才能という奴かしら。エルヴィン分隊長の人を見る目は確かだったわ。」
  15. 15 : : 2014/02/08(土) 07:02:45

    ====================
    食堂にて

    リヴァイ「おい、メガネ、話がある。」

    ハンジ「へ?」

    と言ってリヴァイはハンジ斜め後ろに立つ。

    リヴァイ「お前、なんで外の世界を見たいと思った?」

    ハンジ「そりゃー、新しい事を知るのは楽しいからね、興味があったんだ。」

    ハンジ「リヴァイは知らないだろうけど、キース団長が直々に訓練兵を勧誘に来たんだ。その時に団長は私たちの命は自由の翼の羽になるんだ。外の世界に希望を抱く者がいるのなら生きているうちには、そんな希望叶わないと思えってね。私たちは未来のために戦うって言ったんだ。」

    ハンジ「誰よりも早く自由に外を歩き回りたかった。」

    リヴァイ「お前は死ねって言われたら死ぬのか?お前がいま言ったのはそれと同じことだ。」

    ハンジ「え?」

    リヴァイ「団長はそう言ったかもしれんが、未来なんて誰にもわからん。俺はまだ希望を捨ててない。明日壁が突破されるかもしれないんだ。何が起こるかなんて、知る由もないんだ。」

    リヴァイ「つまり、俺が言いたい事は、俺がこの状況を打開するってことだ。」

    ハンジ「君のいうことは私には難しすぎるよ。同じ15歳とはおもえないね。」

    リヴァイ「俺だってまだ若いんだ。次の世代の踏み台になる気は無い。俺は俺のために戦う。そして、外を自由に散策してやる。」

    ハンジ(不思議だな、ちょっぴりだけど勇気出てきた。)

    ハンジ「ねぇ、ゴロツキ出身って本当?」

    リヴァイ「どこから聞いたか知らんが本当だ。」

    ハンジ「リヴァイはどうして調査兵団に入ったの?」
  16. 16 : : 2014/02/08(土) 07:03:24
    リヴァイ「大したことはねぇ。いつだったかお前にいったろ?新兵の考えることはみんな同じだと。俺も外の世界を見てみたかっただけだ。」

    ハンジ「なんで私に気をかけてくれたの?」

    リヴァイ「仲間だからな」

    リヴァイ「それと、俺は17歳だ。」




    班長「ご苦労だったな。」

    リヴァイ「大したことはしてません。」

    班長「俺が励ますよりも、同期の方が精神的にも安定すると思ってな。」

    班長「それに、君とハンジは仲良いと聞く。」

    リヴァイ「ただの仲間です。」
  17. 17 : : 2014/02/08(土) 09:51:15
    ー4.湧き上がる好奇心ー
    ハンジ「7M級ちゃーん!痛くないように削いであげるから、大人しくしててねー!」ザシュッ

    ハンジは見事な斬撃で巨人のうなじを削いだ。巨人殺しを始めてはやくも数年の月日が経過していた。精鋭と言われるまでになってはいたが、死にゆく仲間を見ることに慣れはしなかった。その点はリヴァイにも共通していた。死に慣れるのを待たずに二人とも班長になっていた。

    モブリット「ハンジ班長!巨人が来ています。3M級です!」

    今年入団したばかりの新兵モブリットが叫んだ。その声はかすかに震えていた。

    ハンジ「私が行く!ラーダは補佐に回って!」

    ラーダ「お任せぃ!」

    巨人はハンジを少しチラ見し、ハンジの方に手を伸ばしてきた

    ハンジ「のろまだねー。簡単にかわせるよ!」ヒョイ

    ラーダ「くはっ」

    モブリット「ラーダさん!」

    巨人「ボキボキボキボキ」

    ハンジ「ラーダ......。」

    ハンジ(仲間がどんどんへっていく。また一人。もう私には数え切れないよ。)

    ハンジ「ラァァァァダァァァァァ!お前たちの目的は何なんだ?」ザシュッ

    ハンジは首ごとうなじを切断した。その首を怒りに任せて蹴っ飛ばした。

    モブリット「落ち着いて下さい、ハンジ班長!」

    ハンジの蹴った頭部はスコーンと遠くまで飛んだ。
  18. 18 : : 2014/02/08(土) 11:01:26
    ====================
    コンコン

    モブリット「モブリット・バーナーです。」

    ハンジ「どーぞ。」

    モブリット「夜遅くにすみません。少し話があって......。」

    ハンジ「どうしたんだい?」

    モブリット「僕、この先調査兵団でやっていける自信が無いんです。怖くて、ひたすら怖くて。ずっとこんな調子ならいっそやめようかとも思ってます。」

    ハンジ「そうだよね、最初は誰だって恐怖でいっぱいだ。恐怖に対してはそのうち慣れるよ。そのうち恐怖が憎しみに変化するから。」

    ハンジ「私はさっきまでこんなこと考えていたんだ。もしあのとき私が一人で倒していれば、もしあのとき私がやられていたら、ラーダは助かったのかもしれないってね。でもそんなのなんも意味がない。所詮は結果論に過ぎないから。ベテランや中堅でも人が死ぬのが平気なわけない。そういう人たちは気持ちに蓋をするのが上手なんだ。血も涙もない人が調査兵団をやってる訳じゃないんだよ。」

    モブリット「もうしばらく続けてからもう一度考えてみます。」

    モブリット「ハンジ班長は怖くないんですか?」

    ハンジ「怖くないよ。」

    ハンジ「私もかつて、巨人に対して恐怖を抱いていた時があったんだ。それが消えたら今度は憎しみが残った。今でも憎しみを糧にして戦ってる。それじゃ前に進まないって頭では分かってるけどさ、どう進めばいいかわかんないんだ。」

    ハンジ(先輩方だってそう、何十年も憎しみを糧にした攻防が続いている。でも巨人に対して普通の人なら憎しみ意外の感情は持ち合わせてないだろう。)

    ====================
    ハンジ(そういえば、ラーダを殺した巨人の頭を怒りに任せて、蹴っ飛ばしたとき、やけに遠くまで飛んだな。大きな頭部があんなにに軽いなんて......。そもそもあの巨体でよく二本足で立っていられるなぁ。)

    ハンジ(巨人を研究してみれば、少しは人類の勝利にに近づけるかもしれない。)

    これがハンジが巨人の研究を始めたきっかけだった。ハンジは独自に研究を開始。資金や施設がなかったためとにかく本を読み漁った。大体の本に書いてあることは、理解した。それにはそう年月はかからなかった。
  19. 19 : : 2014/02/08(土) 11:02:22
    ハンジ「そしたらなんだか愛着湧いちゃってねー。」

    ハンジ(この私が巨人に対して憎しみ以外の感情を持つなんてね......。)

    リヴァイ「ほう、新兵の頃はあんなに怖気付いてたのにか?」

    ハンジ「知れば知るほど癖になるってのかなー。リヴァイもどうよ?」

    リヴァイ「誰があんな汚いものを。ま、せいぜい頑張れ。俺は遠くから眺めてるよ。」

    ハンジ「ちょっとくらい研究手伝ってよー。本以上の事にも興味でちゃってさ、実践経験豊富なリヴァイなら何か分かるでしょぉ?」

    ハンジ「たしかに過去の私は憎しみを糧にして戦ってた。でもそれって、ずっとずっと先輩たちがやってたことでしょ?既存の見方と違う視点から巨人を見て見たいんだ。」

    ハンジ「たとえ空回りでも私はやる......。」

    リヴァイ「......。」
  20. 20 : : 2014/02/08(土) 14:33:47
    ー5.新たな歴史ー
    キース(最近体力が落ちたな。これも歳のせいか。)

    キース(ウォールマリアが陥落してからというもの、兵士を志望するものが増えたが、生半可な気持ちでなる奴が多すぎる。これでは無駄に死人を増やすだけだ。)

    キース(私のすぐ下だってもう十分育った。私が団長職を離れても調査兵団はやっていけるだろう。そろそろ潮時だな。)

    コンコン

    エルヴィン「エルヴィン・スミスです。」

    キース「入れ。」

    ガチャ

    エルヴィン「お話とはなんでしょうか?キース団長。」

    キース「突然だが俺は近々団長を降りようと思う。さすがの俺でも歳には勝てん。」
  21. 21 : : 2014/02/08(土) 14:34:30
    エルヴィン「今後どうなさるおつもりですか?」

    キース「ウォールマリア陥落以降、兵士には今まで以上の実力が必要だ。俺が訓練兵の根性を鍛え直しに行く。」

    キース「団長職を降りて教官になる。その際、俺の席はエルヴィン、お前に譲ろうと思う。」

    エルヴィン「わ、私では役者不足です。私でなくともミケがいますし、キース団長ももう少し団長職を続けてなさっては........?」

    キース「いいや、お前は団長の器にふさわしい。前線にいる兵士も育ってきた。今こそ、私は現場をはなれ、若い兵を育て上げることに精をだすべきだと判断した。」

    エルヴィン「でも......。」

    キース「いいか?自分の力を過信してはいけない。それと同時に謙虚過ぎるのも自らで自分の可能性を摘み取ることになる。今のお主は後者だ。」

    エルヴィン「......分かりました。ありがたく団長の肩書き、頂戴いたします。では私の代わり、分隊長はもう決めていらっしゃるのですか?」

    キース「次の分隊長はハンジにやってもらう。彼女ならキャリアも十分あり、指揮力も持っているからな。」

    エルヴィン「ハンジですか?確かにハンジは実力ありますが、リヴァイには敵わないと感じます。」

    キース「ああ、リヴァイの方がハンジよりも高い実力を持っている。だが、リヴァイは分隊長には向かんだろう。リヴァイには別の役職を用意した。」

    エルヴィン「といいますと?」

    キース「リヴァイには兵士長をやってもらう。30年程前までは兵士長がいたのだが、その兵士長が死んで以来、適役の者が現れなかったので長い間兵士長を置かなかったのだが......。リヴァイならやってくれるだろう。」

    エルヴィン「噂には聞いたことがありますが、兵士長とはどんな役割なのですか?」

    キース「そう言うと思ってこの紙にまとめておいた。後でリヴァイにも説明しておいてくれ。今日はもう下がって良い。」

    エルヴィン「失礼しました。
  22. 22 : : 2014/02/08(土) 18:12:51
    ====================
    あっという間に時が流れ......

    ドンドンドン

    モブリット「分隊長!ハンジ分隊長!起きてください!初回から幹部会議に遅れますよ!」

    ハンジ「げっ、もうこんな時間!?もっと早く起こしてよー、モブリットは副官でしょぉ?」

    モブリット「何度も起こしましたよ!てか、自分で起きてください!」




    リヴァイ「おせぇなクソメガネ。クソでも長引いたか?」

    ハンジ「う、うん、ちょっと水分足りなかったね。」アセ

    エルヴィン「次からはもっと早く来るように。さて、全員揃ったところで会議を始める。」

    エルヴィン「次の壁外調査では私が考えた長距離索敵陣形を試そうと思う。これはなるべく巨人と戦うのは最小限に抑えたものだ。これのやり方は......。」



    エルヴィン「......という感じだ。意見があればいってくれ。」

    ハンジ「奇行種はどうすんの!?」

    エルヴィン「奇行種だけ戦闘を行う。その判断は現場の班長に任せる。」
  23. 23 : : 2014/02/08(土) 18:13:42
    エルヴィン「他に質問はないようだな。次の議題に移る。」

    この長距離索敵陣営で生存率が劇的に良くなった。

    エルヴィン「前回の壁外調査で研究職の団員が一気に二人も亡くなってしまった。その代わりにだれか推薦するものはいないか?」

    リヴァイ「ハンジ、おまえがやればいいだろう。」

    ハンジ「!?」

    ハンジ「私は個人としてやってただけだから、そんな、研究職なんて......。」

    ミケ「話だすと止まらないじゃないか。」

    リヴァイ「ミケも被害者なのか......。」

    エルヴィン「研究してるなんて私は
    初耳だ。過去の資料ならあるからそれを貸す。やって見てから判断すればいい。」

    ハンジ「そういうことなら是非!」

    エルヴィン「ではこれより、ハンジの研究支援を公に行う。やりたい事があれば申し出てくれ。幸か不幸かウォールマリア陥落いこう我が兵団の予算が増えたんだ。それをなんとしてでも生かしてくれ。」

    エルヴィン「それと、前回生け捕りにした巨人をハンジに引き渡す。好きに実験してくれ。」

    ハンジ「うっひょぉーーー!好きにしていいんだね!?グフフ。」
  24. 24 : : 2014/02/08(土) 18:40:13
    ===================
    ハンジ「へぇ、この子がお間抜けな巨人ね。」

    ハンジ「こんにちは」「名前は?」「体は痛くない?」

    ハンジ(やはり巨人との意思の疎通は無理か。)

    ハンジ「名前が無いと不便だろう、今日から君の名前は、ムーンだ、よろしく!」

    モブリット「」ハラハラ

    ハンジ「モブリット、今のところ記録とっておいてね!」

    モブリット「分隊長、近過ぎです、もうちょっと、距離をおいては......。」

    ハンジ「くぅー、こんなに近くで巨人を観察できるなんてー。幸せだなぁ!」

    モブリット「聞いちゃいないよこの人。」

    ハンジ「ふむふむ、体温高いな」

    ハンジ「次は腕を切断する。ケイジは質量を測っておいてくれ。ムーンはだいぶ軽いぞ。」

    ハンジ「その間にモブリットと私は、次の実験を行う。」






    ハンジ「うぎゃぁぁぁぁぁぁ」

    モブリット「分隊長!!あなたが叫ぶ必要は......。」

    ハンジ「痛がる巨人の痛みを共有するんだ、これが最大の思いやりだ!」

    ハンジ「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

    ハンジ「ごめんよムーン、次は首を切断する!」ザクッ

    ハンジ「ん、なんかやけに蒸気が多いな。」

    シュワワ......

    モブリット「分隊長、うなじも一緒に削いでます!」

    ハンジ「なに?うぎゃぁぁぁぁ、ムーン!!!」
  25. 25 : : 2014/02/08(土) 19:33:04
    ====================
    リヴァイ「とんだクソメガネだな。大事な実験体だぞ」

    ハンジ「私としたこどがね。興奮し過ぎちゃったよ。」

    ハンジ「まぁ、この資料をみてくれ、巨人の腕を切断したんだけど、体積の割りには軽すぎると思わない?ムーンだけじゃない、他の実験体もそうなんだ。」

    リヴァイ「ほう。」

    ハンジ「私は思うんだ。私達に見えている物と実在するものの本質は......。全然違うんじゃないかってね。」

    リヴァイ「成長したな。」

    ハンジ「?」

    リヴァイ「巨人への恐怖はどこにやら。」

    ハンジ「それはお互い様でしょ?」

    リヴァイ「ふっ」

    リヴァイ「仲間の成長喜んだまでだ。」

    ハンジ「じゃあ私も喜ぶ!」

    ハンジ「仲間としてこれからもよろしく!」

    ハンジ(まだまだ研究したいことは山ほどある。人間が自由に世界を出歩ける目処はまだ立っていないけれど、新しいことをもっと知りたい。)

    ーいつかきっと、本当に自由を手に入れる自由の翼になるんだー




    end
  26. 26 : : 2014/02/08(土) 19:33:46
    最後までお付き合いいただきありがとうございました。
  27. 27 : : 2014/02/08(土) 19:36:40
    投稿数100とか行っちゃう人凄いですね!それを目指して今回書いてみたけれどやはりそこまで行きませんでした。短編ギャグを書いた方が性に合うってことでしょうね笑
  28. 28 : : 2014/09/07(日) 01:00:58
    面白かったです!
    こういうの大好きです\(*≧∀≦*)/

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