このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
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お腐り盟友まとめスレ※注意、2022年大河ドラマ鎌倉殿の13人の北条義時と三浦義村の腐向け・生もの要素があります。
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                  - 1 : : 2022/12/23(金) 04:47:20
- 初めまして、通りすがりの盟友好きです。
 
 タイトル通り、北条義時と三浦義村のBLをまとめたものとなります。ご了承ください。
 
 
 ※簡易的注意要素
 
 ・登場人物の性格が原作のドラマとは異なる可能性があります。なるべくキャラ崩壊はしないように…と思いましたがギャグも書いてるので…
 
 ・三次元に実在する俳優の方々が演じるキャラクターで書いております。それが不快な方はご遠慮ください…
 
 ・いわゆるBL、男性同士の恋愛を書いております。地雷の場合は急いでこのスレを閉じましょう。
 
 ・作者が暇つぶしでノートに書いたものを丸写ししているだけなので、あまり期待しないで暇つぶし程度に読んでください。全編会話形式、台本書きに過ぎません。クオリティは低いです。
 
 ・某P大手サイトの二次創作作品に影響されたものも含まれています。ここまで盟友を探しにきた方々なら思い当たる節があるかもしれません。ご容赦ください。
 
 ・時代は伊豆の米倉の時代、頼朝時代、執権時代などがごちゃ混ぜです。話す言葉も昔と現代の用語が混じっている場合があります。厳格な考証はしておらず、ノリで書いているのであしからず。
 
 ・人物名表記は作品内の時代に関わらず、幼名以外で固定となっています。
 
 
 これらの要素を気にせずスルーできる方には、13もの盟友の短編をご用意できております。
 
 何卒お楽しみいただけたら幸いです。
 
 それでは投下していきます。
 
 
 
 目次追記
 
 ①酒の場(軽いR18)>>2 〜 >>3
 ②京のたわむれ(匂わせ程度)>>4
 ③思い出の通りに(匂わせ程度)>>5
 ④秘密の部屋(R18)>>6
 ⑤ある日の米倉(ほのぼの若干ギャグ)>>7
 ⑥イタズラ(R18)>>8
 ⑦失言の手前(匂わせ程度)>>9
 ⑧ゆるやかな一刻(ほのぼの)>>10
 ⑨心の人質(R18)>>11
 ⑩お疲れの執権殿(わずかにR18)>>12
 ⑪にぎやかな北条家(ギャグコメディ)>>13
 ⑫愚直な告白(ほのぼの若干ギャグ)>>14
 ⑬盟友は和み(ほのぼの)>>15
 
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                  - 2 : : 2022/12/23(金) 04:51:46
- ①酒の場(頼朝時代の初期)
 義村「小四郎」
 義時「平六?どうした」
 義村「久しぶりに一杯やらないか?」
 義時「おお、いいぞ」
 義村「(よし…)」
 ―――
 義時「ん〜…へいろくぅ〜…」
 義村「(この状態ならいくら密着してもバレないからな)」
 義村「なんだ、もうよいどれか、小四郎」
 義時「んぅ…水くれぇ、へいろくぅ…」
 義村「まったく…仕方ないな、ほれ」
 義時「んぐっ…」
 義村「(楽しい時間ももう終わりか、まぁいい)」
 義時「…へいろく、おまえは…」
 義村「なんだ」
 義時「…何も、聞かないのか…俺が、この状態でも…う〜…」
 義村「(こいつ、少し水を飲んだだけで頭が回り始めるからな…)」
 義村「(いや、酒が入っていても連中には気を許さないやつだったな…)」
 義村「(そんなやつが俺とは床にへばりつくほど飲むもんだから…くく、気分がいい)」
 義時「へいろくぅ…?」
 義村「お前から聞くことは何もないな。俺とお前はただの幼なじみだ」
 義村「(まぁ俺はそれだけでなく恋情も抱えているが…こいつには関係あるまい)」
 義時「…へいろく」
 義村「(それにしても毎度のことながら、俺の名前が鳴き声になるのは面白いものだな)」
 ―――
 義時「…」
 義時「(昨日は聞くつもりもなかったのに、つい聞いてしまった…)」
 義時「(ただの幼なじみ…今でも平六がそのスタンスを崩さないのは嬉しい…)」
 義時「(あいつは損得で動く人間だから、酒の場で少しは探りにくるとは思っていたはずが…何も!)」
 義時「(何もなかった!今回もただ俺のぐちを聞いたり相談に乗ってくれたり…というかいつも通りだ)」
 義時「(安心すると同時に、平六に嫌われたくない…どさくさにまぎれてくっつくのも後何回か…)」
 義時「(多分そろそろバレる…後一回…いや、二回…さ、三回…)」
 義時「(はぁ…俺はいったい何をしているんだ…平六が女好きなのは誰よりも分かっているのに…)」
 義時「…とりあえず、佐殿のところに戻ろう」
 ―――
 義時「(今日も忙しかったな…次の平六との酒もいくぶんか先だろうな…)」
 義時「(ああ…会いたい。夢でもいいから…一言話すだけでいいから…遠目で見るだけでもいい…)」
 義村「お、小四郎じゃないか」
 義時「お、おお。平六か」
 義村「今日もお疲れのようだな」
 義時「ああ、佐殿のことであちこち回った…」
 義時「(平六が俺に話しかけてくれている…疲れが吹っ飛んだ)」
 義村「お前も大変だな。ちゃんと休めよ」
 義時「ありがとう平六」
 義時「(平六が俺を心配してくれている…今日はよく眠れそうだ)」
 ―――
 義時「(ん…?夢…?)」
 義村「小四郎」
 義時「…平六…なぜここに…?」
 義村「お前が食べたいと言ったからかきを持ってきたんだ」
 義時「あ、ああ…ありがとう、って多いな!」
 義村「たくさん食べられる方がいいだろう」
 義時「(…たくさんあれば平六も長くいてくれるなら、まぁいいか)」
 義村「最近どうだ?」
 義時「まぁそこそこ…」
 義村「そうか。ん、これ美味いぞ」
 義時「(夢とはいえ平六が目の前にいる…やけに鮮明だ)」
 義村「どうした、そんなに俺の顔ばかり見て。ほれたか?」
 義時「はっ、はぁ!?んなわけない!」
 義村「くくっ、そうかそうか」
 義時「(くっ、かっこいい…ほれてるなんて言えるわけがない…)」
 義時「(あれ…視界が…)」
 ―――
 義時「…、夢だった…」
 義時「(どうせ夢ならもっと近づけばよかったー!)」
 時政「小四郎?朝から頭を抱えてどうした?」
 義時「父上…いえ、ちょっと夢が…」
 時政「夢?何か見たのか!?」
 義時「ああいえいえ!?佐殿の夢ではありません!」
 時政「そ、そうか?ならいいが…」
 義時「(危ない、ついこぼすところだった…)」
 ―――
 義村「小四郎、かきでも食べてくか?」
 義時「えっ!?」
 義村「なんだ。かきは好きじゃなかったか?」
 義時「い、いや。食べていく」
 義村「(なんだ…?)」
 義村「何か急ぎの用事でも?」
 義時「そういうわけじゃないんだ」
 義村「気になるだろうが。言え」
 義時「う…いや、夢でも平六とかきを食べたんだ…」
 義村「何?」
 義村「(まさか…バレてないだろうな?)」
 義時「本当に大したことじゃないんだ。むしろ気分は落ち着いた」
 義村「そうか。そんなに疲れていたんだな」
 義村「(ならいいか)」
 義時「…ん、このかき美味いな!」
 義村「ああ、ほどよい甘さだな」
 義時「…」
 義村「(無心で食べている姿も悪くないな)」
 義時「…ごほっ!な、なんだ?」
 義村「いや、小動物みたいだなと」
 義時「そういう言葉はおなごに言うものではないのか…」
 義村「(かわいいな、また酒にでもさそうか…)」
 ―――
 
- 
                  - 3 : : 2022/12/23(金) 04:52:18
- 義時「ん…く…」
 義時「(さすがに、飲みすぎた…)」
 義村「大丈夫か?小四郎」
 義時「おま、え…飲んでる、のか…?」
 義村「ああ。お前は酒に弱いからな」
 義時「(まだ水は飲みたくない…平六にくっついていたい…)」
 義村「…おい、今日はいっとうよってるな…」
 義時「へいろく…う〜、へいろく…んー…」
 義時「(平六のにおい…良いにおい…幸せだ…)」
 義村「…」
 義村「(これ…手を出しちゃいかんよな…小四郎め…)」
 義時「…へいろく…」
 義時「(あ〜…朝までこうしていたい…)」
 ―――
 義村「(もういっそのことわざとじゃないか?あいつ…せっぷんの一つでもしてやろうか、次の酒で…)」
 義村「(そうだ、今日またさそうか。昨日の比じゃないくらいよわせてやる)」
 義村「(そうすればせっぷんの記憶も残らないだろう。それならいい)」
 義時「平六、昨日の記憶があまり残っていないんだが…」
 義村「よし、小四郎。今日も飲むぞ」
 義時「え?まあ…いいけど」
 義時「(さすがにまずいと思ってごまかそうとしたら、逆にさそわれてしまった…)」
 義時「(二日連続は初めてだな…)」
 ―――
 義時「…へい、ろく…さん、にん…?」
 義村「はぁ…俺は一人だぞ、小四郎」
 義村「(さすがによわせすぎたか…だがまぁ、これなら…)」
 義時「ん…ぅ、ん…!んん…ふ…」
 義村「(ついに小四郎とせっぷんした…最初はする気はなかったが、お前がかわいいのがいけない…)」
 義時「ふっ…ん…ん、ん…!」
 義村「っはぁ……」
 義村「(…甘い)」
 義時「…ぅぇ…あ…?」
 義村「(もう一回くらいなら…)」
 義時「んっ…ふ、ぅ…ん…!んっ…!?んー!」
 義村「(しまった、やりすぎたか)」
 義時「はぁっ…はぁ…へいろく…いま、なにを…」
 義村「さぁな…どうせ起きたら全部忘れてるだろう、そのよい方じゃ」
 義時「…ぅ…あたまが、くらくらする…へーろく…」
 義村「(マジか…こいつ、ここまでしてもまだ俺によりかかってきやがる…)」
 義時「へーろく…ん、ぅ…」
 義村「(気の済むまでしてやる…朝には、忘れてる)」
 ―――
 義時「いつの間に…家に…夢、だったのか?」
 義時「(いや、そんなわけない…今までで一番よっていたが大体の記憶は覚えて、いる…)」
 義時「夢…夢じゃない…あああ…どういうつもりだ、平六…あー!!何故!?」
 義時「(忘れたふりをした方がいいのか!?顔が熱い!!何回激しいキスをするんだ!!うわあああ!!)」
 義時「お、おお、落ち着け俺…落ち着け小四郎…確実に覚えてるとまずい…」
 義時「(ううう、平六…はぁ〜好き…死んでしまう…)」
 ―――
 頼朝「小四郎、今日はやけに仕事が早いな」
 義時「あっ…早く切り上げて帰ろうかと…」
 頼朝「ふむ、よほど大事な何かがあるのか。よかろう」
 義時「ありがとうございます」
 頼朝「(…あやつ、二日分の仕事を無心でこなしていきおった…やるな)」
 ―――
 義時「(平六とはち合わせる前に急いで家に帰らねば…)」
 義村「小四郎、もう帰るのか?」
 義時「…平六」
 義村「どうした?具合でも悪いのか?」
 義時「あ…ああ。酒を飲みすぎたようだ…」
 義村「そうか、それは俺のせいだな。すまなかった」
 義時「じゃあ」
 義村「待て。何故目を合わせない?」
 義時「(お前のせいだろうが…!あぁ、早くこの場から離れたい…!)」
 義時「そ、そういう日もある」
 義村「ちょっと来い」
 義時「えっ」
 義時「(…何故こんなに人気のない場所に…)」
 義村「単刀直入に聞く。お前、昨夜のことを覚えているだろう」
 義時「(ストレートすぎだ!!)」
 義時「いや…あんまり…」
 義村「ほう、なかったことにしたいのか?まぁお互いよってたしな」
 義時「(よっててもあそこまでやるか…?)」
 義村「だがお前がいけないんだぞ。嫌なら突き飛ばせばよかった」
 義時「なっ…」
 義村「よってて覚えてないかもしれんが、せっぷんされても変わらずよりかかってきたのはお前だ」
 義時「(忘れるわけがない…むしろほわほわ幸せな気分で…)」
 義時「嫌では、なかった…」
 義村「…なんだって?」
 義時「(あぁ、言ってしまった…ここで死ぬしかない…)」
 義村「嫌じゃないのか…驚いたな」
 義村「(最高の気分だ…)」
 
- 
                  - 4 : : 2022/12/23(金) 04:54:19
- ②京のたわむれ(伊豆の米倉の時代)
 義村「京では男同士でおたわむれになることがあるらしい」
 義時「へぇ、そうなのか。京の尊い人々は考えることが違うなぁ」
 義村「どうだ、京の気分を味わうために俺とやってみないか、小四郎」
 義時「いきなり何を言っているんだ、平六?」
 義村「心配するな、俺がリードする。お前はただ俺に身を任せていればいい」
 義時「ちょっと待ってくれ!色々言いたいことはあるが、まずこんなホコリまみれのところでも人が来る可能性は十分にあるわけで…やめた方がいいんじゃないか?」
 義村「小四郎。助けを呼んでも無駄だぞ」
 義時「待て待て待て!気でも狂ったか!?お前が好きなのは女だろう!?」
 義村「確かに女遊びはする。でも男にだって手を出してもおかしくないだろう」
 義時「おかしい!!どうした平六!?変なものでも食ったのか…!?」
 義村「北条と三浦じゃ俺の方が立ち場が上だ。黙ってくわれろ」
 義時「ぼ、暴論だ…!へ、いろく…やめろ…近寄るな…!」
 義村「諦めろ、小四郎。どうせ好きな女子もいないだろう」
 義村「はぁ…はぁ…こ、しろう…」
 義時「すっ、すまん…つい相手が誰か忘れてせっぷんに夢中になってしまって…」
 義村「本当、に…初めて、かよ…激しすぎる…」
 義時「と…とにかく!もうやめろ!ここは京ではなく坂東だ!」
 義村「くっ…俺は、諦めないからな…小四郎」
 義時「どれだけ京の気分を味わいたいんだお前は…」
 ―――
 義村「小四郎、京の気分を味わいにきた」
 義時「開き直るのやめてくれないか?」
 義村「こないだのせっぷんが案外楽しくてな」
 義時「やめてくれ…」
 義村「なに、ほんのたわむれだ」
 義時「お願いだからたわむれごときに必死にならないでくれ」
 義村「冷たいな、小四郎。俺とお前の仲だろう」
 義時「こんな仲ではない!ただの幼なじみだ」
 義村「…」
 義時「な…なんだ、怖い顔して…俺は何もおかしくないからな…?」
 義村「小四郎、お前せっぷんが上手すぎる。相手がいるだろう」
 義時「そんなものいない!…平六、まさかそのためだけにこんなおかしなことを?恐ろしい…」
 義村「そうかもしれないな、バレたからには最終まで調べないとな」
 義時「やめろ!ものすごく恐ろしい言葉が聞こえた!へ、平六!やめっ…」
 義村「…お…おかしい、だろ…どうして、こうなる…」
 義時「平六…俺の手でそうなって、その…さぞかし気分が悪いだろう。正直俺も自分に若干引いているが…これにこりてもうやめてくれ。俺は自分の仕事に戻るから…」
 義村「お前…やはり、男の相手が…」
 義時「いない!!」
 ―――
 義村「小四郎、もう白状する。俺はお前のことが好きだ」
 義時「いきなり入ってきて何を言い出すのかと思えば…」
 義村「俺はてっきりお前が何も知らないホコリまみれのうぶな男だと勘違いしていたんだ…」
 義時「中々ひどいと言ってて思わないか?」
 義村「だから押しまくれば俺だけの小四郎になると…うっ…まさか他に男がいたとは…」
 義時「だからいないと言ってるだろう!…平六?本気で泣いてないよな?」
 義村「小四郎…好きだ、お前のことが好きなんだ!俺じゃダメなのか!?」
 義時「うわ近い近い近い!なんなんだいったい!?こ、これも京のたわむれか?」
 義村「たわむれなわけあるか!鈍すぎるぞお前は!」
 義時「…分かった、少し落ち着こう。ひとまず手を離してくれ平六」
 義村「逃げるなよ」
 義時「逃げられるわけがない…はぁ…」
 義村「いいか、お前が経験豊富なことは分かっている。何故俺を拒否しない?」
 義時「最初からずっと拒んでいるんだが…?経験もお前以外ないし…」
 義村「ぐっ…だまされるか!そういう甘い言葉で俺をかわそうとしているんだろう!」
 義時「今のどこにそんな言葉があった!?」
 義村「俺が聞いているのは!何故途中で行為をやめなかったということだ…!」
 義時「…」
 義村「ふっ…やはりそうか…小四郎、お前は俺で遊んでいたんだな…」
 義時「遊んでいるのはお前だろう、平六。何が楽しくてこんなことをしているんだ」
 義村「京の気分をうんぬんは口実だ。ただお前の身体を触りたかった」
 義時「…何を言っているんだ…」
 義村「小四郎…普通の男はここで顔を赤らめたりしないんだが」
 義時「お前があまりにもおかしなことを言うから…!もう出禁にするぞ!」
 義村「それは困るな。せっぷんで許してくれ」
 義時「なっ…!」
 義村「…やわらかいな」
 義時「………」
 義村「耳まで真っ赤だぞ」
 義時「うるさい…」
 
- 
                  - 5 : : 2022/12/23(金) 04:56:01
- ③思い出の通りに(執権時代)
 義村「小四郎」
 義時「なんだ」
 義村「昔の話を覚えているか」
 義時「昔」
 義村「少し遊んでいた時期があったよな」
 義時「…何の話だ?」
 義村「お前は年上なのに常に俺の下にいた…かわいかったな」
 義時「…」
 義村「今の仏頂面になった執権殿を下にする想像をするんだ」
 義時「…酒が…回っているのか、平六」
 義村「なあ、執権殿…何故となりで飲んでいるか、疑問に思わなかったか?」
 義時「…なんだ?」
 義村「ツレないな、小四郎」
 義時「…平六」
 義村「そんなによえないなら、口移しでよわせてやろう」
 義時「…!」
 義村「安心しろ、毒なんか入っちゃいない…小四郎の味はずいぶん久しぶりだな」
 義時「あれは…昔の話では…!」
 義村「そのわりには昔の距離感が直ってねぇな、執権殿」
 義時「…、…私にこんなことをして許されるとでも…」
 義村「お前の顔、身体をたんのうして死ねるのなら満足だな。執権殿をおいしくいただこう」
 義時「…はぁ…好きにしろ」
 義村「おっと、そうきたか。ならば好きにさせてもらう…執権殿」
 義時「っ…」
 ―――
 義村「腰の調子はどうだ、執権殿」
 義時「………」
 義村「痛そうだな」
 義時「当たり前だ…!」
 義村「すまん小四郎、久しぶりだったもので興奮しすぎた」
 義時「お前、よくもシラフでそんなことを…」
 義村「昔と変わらないな」
 義時「痛っ…」
 義村「どれ、手を貸してやろう」
 義時「私に触るな…!」
 義村「執権殿もこうなってしまうとかわいいな」
 義時「くっ…昨晩はいったい、何のつもりだ…」
 義村「昨晩はがんばって執権殿を保っていたが途中から俺にすがりつき始めたところが特に」
 義時「やめろ!シラフでそんな話をするな!」
 義村「シラフじゃなければいいのか?」
 義時「そういうことではない…!」
 義村「分かった、もうしない。忘れよう」
 義時「………最初からそうしろ」
 義村「お前の腰の具合が直ったらまた思い出すかもしれないな」
 義時「はぁ〜…からかってるのか?」
 義村「からかってない」
 義時「そっ…そこは嘘でもからかっていると言え…」
 義村「早く直せよ、腰」
 義時「誰のせいだと…」
 
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                  - 6 : : 2022/12/23(金) 05:00:22
- ④秘密の部屋(執権時代。※注意、義時が私欲で権力を使っています)
 義時「平六、私は執権だぞ。私の言うことに従ってもらおう」
 義村「…それで、執権殿。俺は何をすればいい?」
 義時「こっちに来い」
 義村「(いったい何を…)」
 義時「平六…お前には、俺の相手になってもらう」
 義村「…相手って?何の?」
 義時「今日の夜は空いてるか」
 義村「空いてる、が…」
 義村「(まさか…こいつ…)」
 義時「じゃあこの紙に示している場所に来てくれ。さほど遠くはない」
 義村「……ああ、分かった」
 ―――
 義村「(来てしまった…何をやっているんだ俺は…)」
 義時「来たか。まあ座れ」
 義村「小四郎、これは何のマネだ。詳しく説明してくれ」
 義時「平六、これで俺を満足させられればこないだの土地の件、快諾しよう」
 義村「………そうか」
 義村「(話が通じないやつだ。諦めて体を売るか…)」
 義時「昔、一度だけお前にイタズラをされたことがあったよな。あんな感じで頼む」
 義村「え。お前が下なのか?」
 義時「そうだが?」
 義村「(執権殿を好き放題に…しかも誘い受け…相手は小四郎…全て俺得だ)」
 義村「最初からそう言え。断る理由がないだろうが」
 義時「何故土地の件よりも嬉しそうなんだお前は」
 義村「本当に最後までやっていいんだな?」
 義時「準備はしてきた、やっていい」
 義村「そうか、なら覚悟しておけ」
 義村「(俺なしじゃ生きられないようにしてやる)」
 ―――
 義村「執権殿」
 義時「なんだ」
 義村「…いや、小四郎」
 義時「ここでその話をするな」
 義村「察するのが早いな」
 義時「後にしろ」
 義村「分かったよ」
 ―――
 義村「それで、次のご予定は?執権殿」
 義時「………」
 義村「勘違いするな。お前を抱きたいだけだ」
 義時「それがおかしいと言っている…はぁ…」
 義村「なんだ、誘ってきたのはお前の方からじゃないか、小四郎」
 義村「(お固い執権殿が俺にすがる姿、最後のほぼ素に戻った小四郎の顔や言動…)」
 義時「今何か変なこと考えてないか」
 義村「最中のお前の様子を思い出していた」
 義時「………」
 義村「まぁそう怒るなよ。一時の気の迷いだったのか?」
 義時「いや…」
 義村「それとも、不安になったか?最近俺が冷たいから」
 義時「そっ、そういうわけでは…」
 義村「それか、不安をかき消すために快楽を求めたか」
 義時「っ…」
 義村「図星か。それならいくらでも抱いてやろう、小四郎。かわいいやつめ」
 義時「からかうな…!」
 義村「おーおー、やはり執権殿は怖いな」
 義時「…」
 ―――
 義時「!?何故ここにいる…!?」
 義村「お前こそ、何できたんだ?約束はしてないだろう」
 義時「ここは私の所有物だ…!来て何が悪い」
 義村「そうかそうか、さて。欲求不満なのか?執権殿は」
 義時「なっ…!ど、どこを触っている!」
 義村「何故拒む?分からないな」
 義時「や…やめろ…平六…私はただ、少し休むためだけに…っ」
 義村「執権殿、顔色が悪いぞ?脱いだ方がいいんじゃないか」
 義時「うわっ、脱がすな!やめっ…早い!手慣れているな!?」
 義村「この外側の黒い外布を残すと中々くるものがあるんだよ」
 義時「私で遊ぶな…!はっ、そういえばこないだも…」
 義村「そんな黒布一枚はおって床に転がっているなんて、俺を誘っているのか?小四郎」
 義時「(むちゃくちゃだ…この男はいつも私を振り回す…)」
 義時「…お前のやる気が100なら私は10程度なのだが…」
 義村「あるじゃないか。んむ…」
 義時「んっ…!?」
 義村「(せっぷんをしていればそのうち黙るだろう)」
 ―――
 義時「ぅあっ…へいろく…ふぁっ、も…やめ…っ」
 義村「はぁっ…やめないぞ、小四郎…もっと乱れた姿を見せろ…!」
 義時「あっ…ダメっ、だってぇ…言って、る…ぅっ、だろ…!ぁぁっ!」
 義村「っ…ここならっ、どうだ…!」
 義時「っ!?はっ、ぁ…ぁ…!っ、ふっ…んぅっ…!ぁぁあ…!」
 義村「(くそっ、俺のすそをつかむのは無意識か…そろそろ前もやってやる…!)」
 義時「な、ぁ、まえ、うし、ろっ、それ、ゃ…!んんっ!ふ、ぁ、あっ!へい、ろく…っ!」
 義村「(かわいい…ようやくすそをつかむ余裕も、なくなったな…!)」
 義時「(あたまが、おかしい…へんになる…へいろくぅ…)」
 
- 
                  - 7 : : 2022/12/23(金) 05:01:47
- ⑤ある日の米倉(伊豆の米倉の時代)
 義村「結婚してくれ」
 義時「は?」
 義村「冗談だ」
 義時「…何か悪いものでも食ったか?」
 義村「常にホコリを吸っているお前よりはマシだ」
 義時「お前…そういうところあるよな?」
 義村「で、八重さんとはどうだ」
 義時「どうと言われても…」
 義村「好いているんだろう?」
 義時「好いているというか…八重さんは憧れに近いというか…」
 義村「ふーん」
 義時「自分から聞いてその態度はどうかと思うんだが」
 義村「いや、もっと好きを前面に押し出した話をするのかと思っていたから意外だった」
 義時「だから、八重さんはそういうものではない」
 義村「そうか」
 義時「そうだ」
 義村「…」
 義時「…」
 義村「じゃあやっぱり俺と結婚するか?」
 義時「その冗談はさっきも聞いた」
 義村「そうだな」
 義時「…平六、暇なのか?」
 義村「そうさ、暇なんだ。じゃなきゃこんなホコリ臭い場所来ない」
 義時「悪かったなホコリまみれの馬小屋で…」
 義村「そこまでは言っていない」
 義時「(本当に暇なんだな…)」
 ―――
 義時「…何をしているんだ?」
 義村「いや、少しは掃除した方がいいと思って」
 義時「また暇になったのか平六」
 義村「そうだな。まぁお前の顔を見に来るのも悪くない」
 義時「俺は気が散るんだが…」
 義村「ほら、もちを持ってきてやったぞ。あと少しで終わるから食って待ってろ」
 義時「おお、ありがとう。気が利くじゃないか」
 義村「…小四郎、いつもこんなところにいて体は悪くならないのか」
 義時「ああ、大丈夫だ。換気もたまにするし」
 義村「たまにか…」
 義時「ん、美味いなこれ!」
 義時「(掃除をしてくれて、もちをくれて、珍しく心配もしてくれて…なんか…)」
 義村「終わったぞ」
 義時「(好きかも…)」
 義村「小四郎?」
 義時「…あ、ああ。ありがとう平六」
 義村「少し顔が赤いような気が」
 義時「あ、あー!では急いで仕事にとりかかるので!平六ありがとう!」
 義村「…?ああ」
 義時「(危ない危ない!バレたら全力でからかってくるような男だ…!)」
 ―――
 義村「ふぅ…そろそろ暑くなってきたな、小四郎」
 義時「脱ぐな。暑いなら涼しいところに行けばいいじゃないか」
 義村「まぁそう言うな。むさくるしいのは元からだろ」
 義時「余計むさくるしい…何故となりに座る?」
 義村「見ろ、この肉体を。お前も外に出るんだ」
 義時「せめて会話を成り立たせてくれないか」
 義時「(もう暑さで頭がおかしくなったのか…?)」
 義村「…」
 義時「(気が散る…せめて服を着てくれ、服を!)」
 義村「小四郎、暑さで頭がやられているなら一度涼んだ方がいいと思うが」
 義時「その言葉そっくりそのままお返しする…!」
 義村「なんだ、生きてるじゃないか」
 義時「(くっ…ただでさえ暑いのに、さらに頭に熱がこみ上がってきそうだ…)」
 義村「暑そうだな。脱がないのか?」
 義時「少し黙っててくれないか…?」
 義村「それじゃあ俺が暇になるだろうが」
 義時「仕事の邪魔をしないでくれ…」
 義村「やはりお前をからかうのは飽きないな」
 義時「(やっと着た…この暑い中、よく人をからかう気が起きるな…)」
 ―――
 義村「寒いな、小四郎」
 義時「…」
 義村「お、今回は何も言わないのか」
 義時「(バックハグ…平六が…バックハグ…)」
 義村「大丈夫か?」
 義時「(心臓の音がすさまじい…こ、これ、平六にバレるのではないか…)」
 義村「大丈夫じゃなさそうだな」
 義時「(落ち着け、札の数を数えるんだ、一、二、三…)」
 義村「(今までからかいすぎたか、いまいち反応が悪いな)」
 義時「(よ、よし、少し落ち着いてきたような気がする)」
 義村「(早く小四郎の声が聞きたいんだが…)」
 義村「お前の体は湯たんぽのように温かいな」
 義時「(うわっ!み、耳元が…!熱っ…!)」
 義村「どうした?急に耳をおさえて」
 義時「かっ…かんべんしてくれ…」
 義村「???」
 義時「(なんとか仕事を早く終わらせないと…!)」
 義村「(おっと、仕事モードか。しばらく黙っといてやろう)」
 
- 
                  - 8 : : 2022/12/23(金) 05:04:26
- ⑥イタズラ(伊豆の米倉の時代。二人ともわりと若め)
 義時「(遊びにきたら平六が眠っている)」
 義時「…」
 義時「(そうだ、イタズラしてしまおう)」
 義村「んん…」
 義時「(やっぱり俺より5才年下なだけあって、寝ている時は幼く見えるなぁ…ほっぺがぷにぷに…)」
 義村「…ぐぅ…」
 義時「(意外と眠りが深い…髪の毛もサラサラだ。顔も整っている方だよなぁ…)」
 義村「………」
 義時「(そっと抱きついてみたけどまだ起きない…うわ、良い匂いだな)」
 義村「すぅ……」
 義時「(今日はほとんど家に誰もいないし、誰も来ないだろうから…ちょっとだけ…)」
 義村「んっ…」
 義時「(起き…てない。けど、反応はした…もう少しだけイタズラしたらやめよう)」
 義村「…ん、ん……」
 義時「(これ起きたら絶対怒られるだろうなぁ…あとほんのちょっと…!)」
 義村「…ふっ…ん……」
 義時「(……あと一、いや…二…)」
 義村「…ぁ…」
 義時「(平六の感じてる声、普通にかわいいな…これで、本当に最後…)」
 義村「……ん…ぅ…」
 義時「(よし終わり!退散!…さて、起こそう)」
 義時「平六、平六。居眠りなんて珍しいな」
 義村「………」
 義時「平六?へーいーろーく。起きてくれ、せっかく遊びにきたのに」
 義村「(どのタイミングでどんな顔して起きたらいいんだ…まさかこんなことをされるなんて…)」
 義時「平六!」
 義村「っ!な…なんだ、小四郎…来てたのか…」
 義村「(思わず反応してしまった…しかし、顔を上げられない…)」
 義時「(眠そうだなぁ、平六)」
 ―――
 義村「(この間のことが頭から離れない…小四郎はこういうイタズラをするやつじゃなかったはずだ…)」
 義村「…誰もいない、か」
 義村「(俺をそういう対象として見ているんだろうか…あの小四郎が…?)」
 義村「くそっ…こういうことは早く忘れるに限る」
 義村「(あの時の小四郎の手を思い出して…一発抜けば、少しはマシになるだろう)」
 義村「っふ…ん……っ」
 義村「(小四郎の体温…温もり…かすかな匂い…)」
 義村「…っは…ぁ…」
 義村「(脳にこびりつく、あの感触…やわらかい手…)」
 義村「ん…っ!…ぅ…ぁっ」
 義村「(目を閉じている中、どこから責められるか分からないあの感覚…)」
 義村「はぁっ…んぁっ…こし、ろう…ふ、ぁ…」
 義村「(くる…っ…!)」
 義時「平六…?」
 義村「っ、!?!?」
 義村「(何でこのタイミングで…!か、隠せたか…?)」
 義時「何してるんだ?こんなところで…探したんだぞ」
 義村「(ま、まずい…何とか息を整えて…っ)」
 義時「(さっき…俺の名を呼んだ。平六…!)」
 義村「ぁ…!?な、何…はっ、あっ、やめっ…!」
 義時「そんなにかわいい声で俺を呼ばないでくれ…平六」
 義村「こ、しろう、だめだっ、なんで、ゃ、ぁ、ぁ…!」
 義時「平六、たくさん出しても大丈夫だから…!」
 義村「ぁっ…ぁっ…!んぅっ…!ひ、ぅ、ぅぁ…あ…バカ…っ!」
 義村「(小四郎に、見られた…!顔から火が出そうだ…!)」
 義時「あぁかわいい…平六、すごくかわいい…好き…」
 義村「小四郎…!ひぐっ…やめろ…!俺から離れろ…!」
 義時「!だ、大丈夫か?すまん…泣かせるつもりは…!」
 義村「(なんなんだこいつは…!ど、動悸がおさまらない…)」
 義時「(わぁ…平六の顔が真っ赤だ…)」
 
- 
                  - 9 : : 2022/12/23(金) 05:05:42
- ⑦失言の手前(執権時代)
 義村「…」
 義時「…?」
 義村「執権殿、今夜は一杯やろう」
 義時「いや…今日は…」
 義村「明日でもいい」
 義時「そんなに暇ではない」
 義村「分かった単刀直入に言おう。お前を」
 政子「少しいいですか小四郎」
 義村「だっ…」
 義時「…」
 政子「…だ?」
 義村「な、何でもない。また後で」
 義時「…尼御台、どうかしましたか?」
 政子「だって何?だ…だ…?」
 義時「それはどうでもいいですから」
 政子「(気になる…)」
 ―――
 義村「小四郎、昨日は逃げられたが今日こそは」
 義時「平六、どこに人の目があるか分からないのだから軽率に口に出すな」
 義村「だからといって文に残すのもまずいだろう」
 義時「…」
 義村「もう三日も経っている。お前だってそろそろその気になってるんじゃないか?」
 義時「だから…!」
 政子「(何の話かしら…)」
 大江「(何かの密談…?)」
 義時「あっ…姉上…!」
 政子「あっ」
 政子「(つい身を乗り出しすぎてしまったわ…)」
 大江「こほん、失礼お二方。たまたま耳に入ってしまい…」
 義村「…」
 義時「はぁ…平六、この話はまた今度」
 義村「………」
 義時「(視線が背中に突き刺さっている…)」
 
- 
                  - 10 : : 2022/12/23(金) 05:07:17
- ⑧ゆるやかな一刻(伊豆の米倉の時代)
 義時「(腹がいっぱいで…眠たくなってきた…)」
 義村「…」
 義時「(平六はのんびり外を見ているなぁ…縁側でゆっくりするのもいい…ん?この手はいったい…)」
 義村「…」
 義村「(しまった、まだ寝てなかったか…起きてる時に頭をなでるのはちょっと…すそでもつかんでおくか)」
 義時「…平六?」
 義村「…」
 義時「…」
 義時「(あっ…あざとい…!この手はいったい…!眠気が吹っ飛んでしまった…)」
 義村「(げっ、何で起きてくるんだよ…まぁいいか)」
 ―――
 義時「…何故日なたぼっことは真逆の場所に…」
 義村「目が疲れた」
 義時「(えっ、平六が俺に寄りかかってきた…俺に…俺の肩に…あざとい!)」
 義時「そ、そうか。それなら仕方ないな」
 義村「…」
 義時「(やけに静かだ…ここだけ時間が止まっているよう…)」
 義村「小四郎」
 義時「んっ?何だ?」
 義村「…寝る」
 義時「えっ」
 義時「(…寝てしまった…よし、寝顔でも眺めていよう)」
 義村「(ものすごく視線を感じる…)」
 
- 
                  - 11 : : 2022/12/23(金) 05:08:16
- ⑨心の人質(執権時代)
 義村「はぁ…執権殿のあられもない姿…」
 義時「…こんなものに興奮するのか」
 義村「する。脳にしっかりと焼きつけている」
 義時「…」
 義村「元がピュアな小四郎だっていうのもいいよな。興奮する」
 義時「私にはよく分からない」
 義村「分からなくてもいい。身をよじって女よりも乱れてみだらに俺を求めてくれれば」
 義時「注文が多い」
 義村「別に意識する必要はない。勝手にそうなる」
 義時「ん、くっ…ぅ…」
 義村「今日も感度は抜群だな。夜の討議を始めるぞ、執権殿」
 義時「そのっ、ん、よく分からない、っ、言い方をっ…やめろ…」
 義村「恥じらっているのか?いいね」
 義時「っ…そうではっ、ないっ…ふ、ぅ…」
 義村「思ったより入りそうだな…いいか?まぁもう少し慣らすが」
 義村「(………ん、これくらいで大丈夫そうだな)」
 義時「あっ!?なっ、もう、入れっ…ふ、ぁ、ぁ、んぅ、ん、ぁ…!」
 義村「入ったぞ。ゆっくり動かすからな、今日も」
 義時「…っ…しょう、めん、でっ…ぁっ…やらなっ、ければ…んっ、だめ、なのか…っ」
 義村「当たり前だ。お前のあられもない顔やそこの様子を確認しながらの方が興奮する」
 義時「はっ…あ…なに、ばかな、ことを…ぅっ…ぁぁ…」
 義村「っ、そろそろ早くするぞ…はっ、ふっ…」
 義時「!?まだ早っ…んぁっ!ぁっ、ぁっ、ゃ、へ、ろく、ぁっ!ん、は、ぅぁっ、へい、ろく…っ!」
 義村「ふっ、ほらなっ、小四郎っ、もっとっ…快楽にっ、身を任せろっ…!」
 義時「ぁぁっ、ぁっ、へいろくっ、んぅっ、は…っ、へいろくっ、もっとっ…!おまえが、ほしっ、いっ…」
 義村「よく言えました…っ!小四郎、愛してるっ…」
 義時「ぅ、ぁ、ぁぁぁ、ひぁっ、んくっ…んっ、ぁっ、ぁあっ、あっ…!はぁっ!んぁぁ!」
 義村「くっ…ぅ…はぁ、はぁ…」
 義時「…っ…うぅ…出た、のか…どっちも…」
 義村「…ああ。は〜、最高の気分だな…つながったまま上からお前を眺めるのは…」
 義時「…恥ずかしすぎて言葉も出ない…」
 義村「レアな執権殿だな」
 義時「(これがまさしく人質か…)」
 
- 
                  - 12 : : 2022/12/23(金) 05:09:08
- ⑩お疲れの執権殿(執権時代)
 義村「小四郎」
 義時「ん…」
 義村「最近ぼーっとしてることが増えたな」
 義時「…そうか?」
 義村「眠れないのか」
 義時「…そういうわけでは」
 義村「可哀想だな。お疲れの執権殿をいやしてあげよう」
 義時「抜くのか」
 義村「よく分かったな。しかも即答」
 義時「はぁ…じゃあへーろく、後はよろしく頼む」
 義村「かつてないほど受け身だな、小四郎」
 義時「…あぁ、この人にやってもらう快感が気持ちいい…」
 義村「そうか。疲れてるんならほどほどにしとくが」
 義時「…んん…ん〜…へいろく、せっぷん…」
 義村「んっ」
 義村「(なんだか昔の小四郎のような素直さだな…)」
 
- 
                  - 13 : : 2022/12/23(金) 05:10:16
- ⑪にぎやかな北条家(伊豆の米倉の時代)
 政子「はい問題!昔からあなたのことを好いているお方は誰でしょう?」
 義時「えっ…誰ですか」
 時政「もう何で分かんねぇかな〜!近くにいるだろう!?」
 りく「そうですよ!可哀想に…」
 実衣「ほら、母上もこう言っているではないですか!」
 義時「えっ何故…?」
 時房「だめですよ、兄上。おとっ…誰の心であろうが察しが良くないと」
 義時「今核心を突こうとしてなかったか?教えろ」
 政子「だめよ小四郎!自分で考えるの!」
 義時「姉上…まっっったく分かりません!ヒントはないんですか?」
 時政「ヒントってお前…うーん…そうだ、八重を呼ぼう!」
 りく「もう呼んであります」
 時政「さすがりく!」
 りく「おひいさまの考えることなんてお見通しですよ」
 実衣「はいどうぞ〜」
 八重「小四郎殿、今からヒントを与えます」
 義時「えっあっはい」
 八重「まず、そのお方は…小四郎殿にとりわけ甘いです」
 義時「…えっ、分からない…」
 八重「…では二つ目のヒントを。そのお方は…小四郎殿より地位が高いです」
 義時「えっ怖い…」
 実衣「らちが明かないから本人を呼んだら?」
 政子「だめよ、このクイズ大会は勝手にやってるんだから」
 時房「これクイズ大会だったんだ」
 八重「こほん!では三つ目…そのお方は、私から見ても面がよいお方です」
 義時「甘やかしてくれて、地位が高く、面がよい…まさか!」
 政子「小四郎分かったの!?」
 りく「もう心配ありませんね」
 時政「いやーよかったよかった!」
 実衣「じゃあさっそく行ってきなさいよ」
 時房「ファイトです、兄上!」
 八重「小四郎殿、いつも通り接してあげてください」
 義時「分かりました!」
 ―――
 義時「あの狂った空間から抜け出したのはいいものの、帰ったらどうしようか…」
 義時「(というか普通にからかわれていたのでは…?)」
 義時「それにしても八重さんまで家に呼ぶとは…姉上は末恐ろしい…」
 義村「八重さんがどうしたって?」
 義時「平六!助けてくれよ〜家が姉上のせいで変になったんだ!」
 義村「は?」
 義時「多分私をからかいたくて八重さんまで巻き込んだんだろうが…家に帰りづらいんだ」
 義村「お前の家は相変わらずにぎやかだな」
 義時「はぁ…当事者からしたらたまったもんじゃない…」
 義村「結局八重さんに何されたんだ」
 義時「姉上のクイズのヒントを出す役をされていた…」
 義村「どういう状況だよ」
 義時「一応聞きたいんだが…私の近くにいる甘やかしてくれて地位が高くて面がよい人を知らないか?」
 義村「なんだそりゃ。空想上の人物か?」
 義時「だよなぁ…姉上はその人が昔から私のことを好いていると言っているんだが、冗談だよなぁ」
 義村「…すまん、もう一度どんな人物か言ってくれないか?」
 義時「え?だから…私にとりわけ甘く、私より地位が高く、八重さんから見ても面がよい人だと…」
 義村「心当たりはないのか?そいつはお前のことを程よく使おうとしてるだけじゃないのか。気をつけろ」
 義時「心当たりか…女子だとそんな人いないような…この辺では美人の知り合いは八重さんしか」
 義村「じゃあ男だ。いっとう気をつけろ。坂東ではあまり見かけないがそういうのもあるらしい」
 義時「えぇ…では私は姉上たちに暗に売られたのか?怖すぎる!」
 義村「…やっぱり冗談じゃないか?北条はそういうことをしないだろう」
 義時「どうしよう平六、どちらの場合でも家に帰るのがおっくうなんだが…」
 義村「頭を冷やせ。何か見落としていることがあるかもしれん」
 義時「じゃあ川に行こう」
 義村「物理的に冷やそうとするな。風邪ひくだろうが」
 義時「うぅ…でも平六がいてくれてよかった。お前に話すと心が落ち着く」
 義村「俺は毎回面白い厄介事をもってくるお前が可哀想になってきたよ」
 義時「はぁ………あっ」
 義村「なんだ?」
 義時「ようやく分かった。姉上は勘違いしているんだ」
 義村「何を?」
 義時「恋のキューピッドをやろうとして失敗しただけだ、きっと」
 義村「やはりお前も北条の人間だな。時々何を言っているのか分からない」
 義時「俺もお前にはっきり言えるものなら言いたいよ…」
 
- 
                  - 14 : : 2022/12/23(金) 05:12:06
- ⑫愚直な告白(伊豆の米倉の時代)
 義村「好きだ」
 義時「…」
 義村「お前のことが好きだ」
 義時「…」
 義村「す!き!だ!」
 義時「…」
 義村「聞こえてないのか!?」
 義時「…いや、聞こえてるけど…」
 義時「(平六にしてはずいぶんストレートな感情表現だな…)」
 義村「で、お前は俺のこと好きなのか?」
 義時「好きだよ」
 義村「軽い!もっと真剣に言え!」
 義時「痛っ!何もけることはないだろう!?」
 義村「俺の愛がお前に伝わってない!」
 義時「理不尽!」
 義時「(困ったなぁ…平六にこんな子どもっぽいところがあったとは…)」
 義時「(いや、俺の五才年下なんだから変ではないんだが…どうしよう?)」
 義村「八重さんより好きって言え」
 義時「(何故基準が八重さんなんだろう…)」
 義村「俺は八重さんより小四郎の方が好きだぞ」
 義時「それは嬉しくないこともないが、少し落ち着いてくれ、平六」
 義村「小四郎、話をそらすな」
 義時「…そりゃ、まあ。たしかに八重さんと比べたらそうだよ」
 義村「どっちだ!?」
 義時「だから落ち着け!平六の方が好きだ!これで満足したか!?」
 義村「…」
 義時「(何故不満そうなんだ…)」
 
- 
                  - 15 : : 2022/12/23(金) 05:13:06
- ⑬盟友は和み(執権時代)
 義時「(平六はかわいい。執権殿いじりしてきたときは不覚にも心が和んだ)」
 義時「(なんだあれ、紐を手でいじってくるのかわいすぎるだろう)」
 義時「(マジで鎌倉に害するようなことしないでくれ、頼む。平六は飛ばしたくない)」
 義時「(まあ私がいるし、平六はかしこいやつだから大丈夫だろう)」
 義時「大丈夫…だよな…?」
 義村「おっと、執権殿。こんな目立たない薄暗い納屋の中で考え事か?」
 義時「なんだ?何か用事か?」
 義村「いや、別に。たまたまここに入っていく執権殿を見つけたのでな」
 義村「(覚えておこう。もしかしたら小四郎のマイスペースかもしれん)」
 義時「…その手に持っているものは?」
 義村「京からの土産にもらった。なかなか美味いぞ。一つどうだ?」
 義時「ほう。いただこうか」
 義時「(うまっ…もしかしてこれをくれるために来ていたんだろうか。和むな、これ)」
 義村「もう一つやる。俺はそろそろ仕事に戻る」
 義時「ああ。ありがとう、平六」
 義村「(美味そうに食べるな…ま、気に入ったならよかった)」
 義時「(さて、十分に休んだし執権モードに戻るとするか)」
 
- 
                  - 16 : : 2022/12/23(金) 05:36:41
- 書き溜めした作品は以上となります。
 閲覧ありがとうございました。
 コメントは受け付けしております。
 ご自由にどうぞ。
 
- 
                  - 17 : : 2022/12/23(金) 23:20:02
- 台詞は間隔開けた方が読みやすいと思いますよ
 
- 
                  - 18 : : 2022/12/24(土) 08:56:30
- こんな界隈があるのか……(困惑)
 
- 
                  - 19 : : 2022/12/24(土) 14:06:47
- ええやん、歴史ラノベっぽくて
 
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