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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

山田「未来がわかる日記?」

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  1. 1 : : 2014/02/01(土) 22:06:17
    合作!再び!です!非常にワクワクしている自分ですが凍土のようにならないように頑張ります!

    順番的には、僕→ふじやまさん→ベータさんとなります!
  2. 2 : : 2014/02/01(土) 22:10:10
    どうも。ふじやまです。
    自分の作品をいったん放置して進めていこうと思います。(オイオイ)

    山田は別に熱くないですが、がんばります
  3. 3 : : 2014/02/01(土) 22:17:03
    こんばんは、ベータです!
    山田は生ぬるい感じです

    密かに感動ものにしようと企てていますがこのメンバー+山田で上手くいくかどうか…

    とりあえず、頑張ります!
  4. 4 : : 2014/02/01(土) 22:18:17
    では始めまぬ!まっぬまぬまぬ!

    ある日の昼下がり。休日。

    山田「最近火山のように溢れる性欲が止まりませんぞ」ムクムク

    山田「お!?あそこに落ちている本はエロ本ですかな!?」

    山田「さっそく見てみますぞ!今晩のおかずになりえますからな!」バババッ

    山田「ん?これはエロ本ではありませんな」

    山田「未来がわかる日記?」
  5. 5 : : 2014/02/01(土) 22:24:23
    3人とも期待してますw
  6. 6 : : 2014/02/01(土) 22:28:34
    【未来日記】

    ・この日記は未来のことが記される日記です。
    ・持ち主様本人の視点のみ有効です。
    ・この日記に文字を書くことはできますが、未来は変わりません。
    ・この日記の消滅は持ち主様本人の消滅と同義です。


    山田「……果て、よくわかりませんが、エロ本ではないことは確かですな」

    僕はその日記を開いてみました。
    すると…。


    【未来日記】
    ・持ち主:山田一二三

    登録を完了しました。


    山田「んん?」

    すると、さらに何やら文字が浮かんで来るではありませんか!

    『15:07 バナナの皮ですべって転ぶ』

    山田「はぁ、こんなことあるわけ…」

    チラ、と時計に目をやると15:06でした。

    1分後に?本当にすべって転ぶのか?

    僕は好奇心にとりつかれた様に時が過ぎるのを待ちました。

    そして…その時。

    ツルッ!

    山田「!」ステーン!!

    僕は本当に転びました。

    山田「………」

    転んだ痛みよりを嘆くことより先に…僕は笑っていました。

    山田「本当だ!本当ですぞ!この未来日記!」

  7. 7 : : 2014/02/01(土) 22:39:24



    そして、笑うと同時に恐怖した


    この日記が消滅したとき…僕は死ぬ?


    山田「いやいや」ブンブン

    実行できないことを考えていても仕方ないのです!

    山田「むふふ」

    それよりプラスに考えましょう。

    この日記には未来が写る…

    ならば…


    使い方を侮らなければ…


    山田「僕は新世界の神になれる!!」



  8. 8 : : 2014/02/01(土) 22:53:59
    山田「うーん。しかし中々出てきませんな」

    山田「おっ!また何か浮かんできましたぞ!」

    『15:12 失禁する』

    山田「な、なんですと!?」

    山田「これはまずいんじゃないでしょうか?」

    時計は15:10を指している

    山田「ま、まずトイレへダッシュですぞ!」

    この日記の力は証明されている。今はモタモタしてないでトイレへ行かなくてはならない

    山田「間に合ってくれっ!!」

    山田「あ……」ショワワワワ……

    山田「久々にお漏らしなんてしてしまいましたぞ」
  9. 9 : : 2014/02/01(土) 23:15:16
    山田「ふぅ…濡れたパンツは頭にかぶることで解決しましたが」

    山田「やはり恐ろしきはこの日記…」

    山田「しかも手放せないと…」

    山田(これはもしかしてとても厄介なものなんじゃないか?)

    公衆トイレの中で僕は震えていました。
    下半身も震えていました。

    山田「くぅ………」

    パンツをかぶってびしょびしょな頭を抱えて唸っていると、また日記に文字が浮かびました。

    『16:00 セレス殿から告白される』

    山田「どっひゃー!!」

    下の山田「どっひゃー!!」ピュルルル

    山田「うんれしいいいいいい生まれて初めてのうんれしいいいいいいい!!」

    山田「あ、あ、あと40分くらい!」

    山田「これは学園に戻って全裸待機ですぞ!」ピュー
  10. 10 : : 2014/02/01(土) 23:28:59
    さて、なんの告白なのか
  11. 11 : : 2014/02/01(土) 23:33:16



    【学園】

    山田「全裸待機ですぞ!」バーン


    ピロリンッ

    部屋で大の字になる僕の携帯にメールが着ました



    Fromセレス

    『汚いものをしまって待っていなさい』



    山田「ブヒィ?!」

    山田(セレスティア・ルーデンベルク殿からなんでこんなメールが?!)


    山田がそそくさと着替えたその直後、インターホンがなった


    山田「今開けますぞ!」

    ガチャッ

    セレス「中に入ってよろしくて?」

    山田「どうぞどうぞ!」ドキドキ





    山田(むむう…こんな時は何と会話すればいいのでしょう?)ドキドキ

    そんな思考をしているのを見てか、セレスの方から口を開く

    セレス「山田くん…この日記を見てください」ズイッ

    甘酸っぱい妄想をしている山田の顔にノートを突きだす

    山田「なっ…なんじゃこりゃー!?」

    そこには、山田のこれまでの行動…つまり、お漏らしや全裸待機のこと。

    そして、これからする行動がびっしりと書かれていた…

    セレス「これが、私の…“奴隷日記”ですわ!」バーン



  12. 12 : : 2014/02/01(土) 23:34:05
    もう仲良し山田大好きトリオですねお三方
    何度でも言うけど誰得だよ……
  13. 13 : : 2014/02/01(土) 23:35:21
    山田に期待!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  14. 14 : : 2014/02/01(土) 23:42:18
    山田「そそそそれは…」

    セレス「あら、聞こえなかったのです?
    "奴隷日記"ですわよ!」

    山田「それにはどのようなことが…」

    セレス「次に書いてることは…『サルの真似をする』うーん。くだらないですわね」

    山田「うっきー!うっきー!オナザルうっきー!」シコシコシコシコ

    セレス「!!!そのはしないものを今すぐしまいなさい!」

    山田「うっきー」ドピュ

    山田のハイドロポンプ!セレスの急所にあたった!▼

    セレス「うぅ…顔射だなんて…」

    山田「うっきー」
  15. 15 : : 2014/02/01(土) 23:47:11
    >>12もう得を求めてはイケませんね!みんなが得をするのは小石のみです!
  16. 16 : : 2014/02/01(土) 23:53:27
    セレス「何か拭くものはありませんの?」

    山田「うっきー」

    セレス「んん……」フキフキ

    山田「」ニヤリ

    セレス「………ってこれはパンツ!」

    山田「ウッキー!」

    セレス「しかも元々びしょびしょですわ!」

    山田「キャッキャッ!」

    セレス「もういいですわ!」バタン

    山田「…………ふぅ」

    山田「しかし…他にも【未来日記】はあったんですな」

    山田「………調べてみる必要があるかもしれないですぞ」


    ーーーーーーーーーー


    〈苗木個室〉

    苗木「それで僕の所に来たの…」

    山田「ぶひー…」

    苗木「うーん、実はね」ゴソゴソ

    苗木「僕も持ってるんだ」ジャン

    山田「おぉ!なんと!」

    苗木「僕のはね、【論破日記】だよ!」

    山田「…それは?」

    苗木「えーとね。例えば…」
  17. 17 : : 2014/02/01(土) 23:56:21
    >>15
    最悪の結論に至っちゃったよ!自分すら需要のないジャンルってどゆこと(白目)
    あ、雑談スレのほうも応答応答願います!
  18. 18 : : 2014/02/02(日) 00:01:15
    >17応答しました!!
  19. 19 : : 2014/02/02(日) 00:16:18



    苗木「えい!」ゲシッ

    山田「うわぁー!?」スッテンコロリーン

    苗木「これが僕の日記の能力だよ」

    山田「痛た…何するのですか!?」

    苗木「ごめんごめん、これ見てみて」スッ

    そう言いながら見せられたその日記には


    『山田一二三の重心は右足に傾いている』

    【足を蹴る〉
    【踊る〉


    山田「むむ?意味がわかりませんぞ?」

    苗木「あはは、ごめんね。簡単に言うと相手の弱点が見えるんだ」

    山田「?」

    苗木「うーんと…ウィークポイントが見えてるって言うのかな?」

    山田「成る程…じゃあ、下の方にあるのは?」

    苗木「選択肢みたいだよ?この中のどれかがするのが正しいこと…なのかな?」

    山田「…ふぅむ、確かに苗木誠殿の能力が伝わりましたぞ。つまり正しいことなのですかな?」

    苗木「そうだね!」

    山田「じゃあ、また来ますぞ」ドシドシ

    苗木「うん。またね!」


    そうして、山田は苗木の部屋を後にした。


  20. 20 : : 2014/02/02(日) 00:25:47
    苗木「ふぅ…。ものすごい日記を書いてしまったな…」

    苗木「しかし山田君に淹れたお茶。だし忘れちゃったな」

    コップを持ったその時

    バチャ!!!

    苗木「まずい!お茶を零しちゃった!!」

    論破日記に水が落ちる

    苗木「あ…!あぁ…ああああ!」

    苗木「うわああああああ!!!」

    フッ シュン!

    苗木の存在は消えてしまった。もうこの世からなかったことになってしまった。日記の消滅とは個人の消滅も示すのだ。
  21. 21 : : 2014/02/02(日) 00:35:20
    山田「………はて」

    山田「僕は今まで誰と話していたんですかな?」

    山田「………思い出せません」

    山田「…………」

    僕は自室に戻り、そのまま寝てしまいました


    ーーーーーーーーーー


    ここはーーー

    夢の中ーーーだろうーーー

    なんでかな?はっきり夢だとわかるーーー

    でもーーー妙にリアルだーーー

    僕が、ここにいる感覚ーーー

    デウス「集まったな諸君」

    山田「!」

    そこに立っていたのは、ボロボロで、仮面を被った大男だったんだ…。

    デウス「君たちは日記の所有者に選ばれた」

    デウス「日記の数は12個だが、その内一つは消滅してしまったようだな」

    何………なんの話なんだ……

    見渡すと、デウスを中心として囲むように、僕を含めて11人の人が立っていた。

    人ということはわかるが、誰かはわからなかった。

    デウス「いいか。これから君たちは他の日記を消滅させるように動いてもらう」

    山田「!?」

    デウス「そして…最後の一人は」


    デウス「次の神だ」


    ーーーーーーーーーー

    〈山田個室〉

    山田「う…うーん…」

    山田「朝ですかな…」

    さっきのは……一体……
  22. 22 : : 2014/02/02(日) 00:51:38



    ーーーーーーーー

    セレス「今のは本当にただの夢だったのでしょうか?」

    そこで奴隷日記を確認する。そこには

    山田が、あのセレスと全く同じ夢を見て戸惑っていることが書かれていた。


    セレス「やはり…夢じゃなかったのですわ」


    セレス「それなら私のすることは、山田くんを利用するか…殺すこと………ですわね」


  23. 23 : : 2014/02/02(日) 01:01:15
    セレス「うーん。なんだがもよおしてきました…」

    セレス「トイレでよく考えますか」

    ーートイレーー

    セレス(うーん…。おびき出して燃やしますかね…。日記を出させたところで濡らさせますかね…)

    ポチャン

    セレス「!!!」

    セレスは日記を便器の中に落としてしまった!▼

    セレス「あ、ああああ…」

    セレス「ドッヒャアアア!!」

    シュン ヒュ

    人に過ちを犯そうとしたものには必ず帰ってくる。
  24. 24 : : 2014/02/02(日) 01:20:44
    〈山田個室〉

    山田「………ん」

    山田「……とりあえず…この日記を僕が持ってることは知られない方がいいでしょう」

    山田「ともあれば、僕はここに隠れていましょう」

    山田「………」

    ピンポーーン

    山田「…おや」

    客人か、と、ドアを開けようとしたところでピタッと手が止まった。

    ーーーーもしも相手が日記所有者だったから?

    ……………どうするべきか。

    ピンポーーン

    この音を僕は聞き逃した方がいいのか…。

    僕にはわかりません。

    ピンポーーン

    山田「………」

    石丸「僕だ!開けてくれ!」

    山田「!」

    石丸清多夏殿…彼なら信用できる。
    日記所有者である可能性は否定できないが。

    山田「あ、開けますぞ!」ガチャ

    石丸「山田くん…失礼する」

    すると彼は部屋に入り、ベッドや机の引き出しを漁り始めました。

    山田「い、石丸清多夏殿!?」

    石丸清多夏殿はクルりと振り返ると…さっきまでとは一転。鬼のような、でも悲しそうな、そんな複雑な表情で僕を睨んできました。

    石丸「…君も日記を持っているんだろう!?」

    山田「え?」

    石丸「とぼける気かね!」

    山田「な、なにを…」

    石丸「ふざけるな!君の日記を見せろ!」

    石丸くんは僕に飛びかかりました。

    ドシン…!

    僕の身体が崩れ落ち、のし掛かられる形になりました。

    僕のコートの裏に隠している日記が見つかったら、間違いなく消滅させられることは彼の目を見れば明らかでした。

    石丸「ミセロ!ニッキヲミセロ!」

  25. 25 : : 2014/02/02(日) 01:39:47



    山田(日記を確認したい、未来を確認したい!)

    山田(だけど、出せば殺られる…それなら考えることは2つ…すっとぼけるか、腕力だけで凌ぐか。)

    山田「なぜ、こんなことをするのですか?!」

    石丸「苗木くんとセレスくんが死んでしまったんだ!!誰かが殺したに決まっている。それなら僕が生き残る!!」

    石丸「そして…皆を生き返らせるんだ!!」

    山田「神になって…ということですかな?」バンッ

    石丸「なっ!?」


    その発言は自分が日記所有者ということを意味する


    山田は石丸を吹き飛ばし、自身の日記を手に取った


    未来が分かる…それは即ち、死ぬ状況も分かる。


    山田「僕は死なない…何故なら日記に書かれていないから!」ダッ


    山田は、そのまま部屋を飛び出し逃亡した。


  26. 26 : : 2014/02/02(日) 01:52:47
    飛び出した先に居たのは…花村!!

    花村「ソニアさん…ソニアさん…」シコシコ

    山田「おお!花村殿ではないですか!」

    花村「山田君じゃないか。どうしたんだい?僕の花の自慰中に」

    山田「今…石丸君に襲われてまして…」

    花村「襲われたの!?グフフ…また一つオカズが増えたようだよ」

    山田「はぁ…そうですな」

    石丸「山田くん!逃げるとはどういうことだね!男らしくないぞ!」

    山田「あわわわ!来てしまいましたぞ!」

    石丸のその手には日記が握られていた。その日記の能力は…

    石丸「花村君に助けを求めても無駄だぞ!」

    真実を見抜く日記!この世界の真実を映し出す日記だった。だからこそ存在が消えてたはずの苗木とセレスの死を分かっていたのだ。

    花村「あの石丸君の山田君に向ける狂気的な目!」シコシコシコシコ

    花村「うっ!イクッ!」ドピュルルルル

    その目にも止まらない高速の精子が捉えたのは石丸の日記だった!

    石丸「なにっ!やめろ!」

    反応してももう遅い。石丸の反射神経では花村の射精スピードを避けられるはずがない。

    ベチャ…

    石丸「くっ!うわああああ!!!」


    そして石丸も消えた。狂気的な物はそれと同じように狂気的なものに消されるのだ
  27. 27 : : 2014/02/02(日) 02:15:52
    山田「あぁ……」

    恐ろしい。
    たった数滴で日記は消えてしまうのだ。

    僕は花村輝々殿の不思議そうな顔を余所に自分の部屋に戻りました。

    バタン…

    山田「はぁ……はぁ……」

    山田は絶対にドアを開けないことを誓った。
    もう誰も信用しない…と。


    ーーーーーーーーーー


    日向「……」

    日向はさっきまで夢を見ていた。

    次の神になると、夢の中で渡された日記。

    それが、枕元に置いてあった。

    思わず声をあげたが、どうやら本当らしい。

    日向(【論破日記】……か)




  28. 28 : : 2014/02/02(日) 02:32:07



    論破日記。

    ある意味最強の能力と言える

    するべき行動を示してくれるのだから



    日向「…俺は誰かを……忘れている?」

    モヤモヤとする喪失感

    だけど論破日記に答えは出ない。


    ーーーーーーーーー


    山田(僕は何に怯えて部屋にいるのだろう…わからない…)

    答えは簡単。覚えていないから

    だけど、誰も信じられない。

    そんなよく分からない疑心暗鬼だけが思考を支配する


    山田(12人…1人は自分。そして、1人死んだらしい…一体誰が?)


    答えなんかでない。未来日記には自分の見た未来をしか写らない。


    けど、分かることが1つ


    殺らなきゃ殺られる。


    僕が殺さないと僕自身が殺される!

    ガシッ

    山田「だから…未来が見えるこの日記を使って、僕は必ず生き残る!!」

    カリカリ

    それと言うと同時に日記に新たに文字が写し出されていく


    山田「なん…ですと?!」ガタッ





    必ず生き残る!


    …そう意気込んだ山田の日記に写し出されたのは









    『僕は心臓を貫かれて死ぬ』


    という無慈悲な

    そして死刑宣告のような言葉だった…



  29. 29 : : 2014/02/02(日) 02:44:55
    そしてその頃


    十神「くだらん…くだらん…」

    十神は謎の争いを行なわなければいけないことに憤りを感じていた

    十神「この程度の…日記のせいで!」

    そう。十神が拾ったのは『お小遣い帳』。記した分だけの金、物がその場に出てくるというものだった。

    十神「こんものぐらいは十分自分で手に入れられる!」

    十神は試しに厳しい寒さの中で、暖を取るためにストーブを出現させていたのだ

    十神「しかし神になれるのが『一人』となると俺も戦わなくてはならないのか…」

    十神は正直慢心していた。戦いのなるのなら話は別だ。このノートは十分な戦力になる。

    十神(どのような道具をどうすれば危険を無くして相手を消せるかな…)

    そのようなことをお小遣い帳をズボンのポケットに入れて考えてた時のこと

    ボワッ!!

    十神「なに!?」

    ノートに火が燃え移った!

    十神「まずい!早く消火しなければ!」

    そう思った時にはもう遅い。何しろ手のひらサイズの手帳なのだ。手帳は一瞬でチリになる。

    十神「くそおおおお!!!」

    フッ シュン!

    また一人。日記の所持者が消えた
  30. 30 : : 2014/02/02(日) 03:02:17
    一方。。。

    霧切(何か違和感を感じるわ)

    霧切は部屋割り表を見つめていた。

    ここのところ……私は何かを【忘れている?】

    …わからない。
    先ほども言った通り、違和感を覚えている。

    ………なんなのかしら。

    霧切の疑問が晴れる時が来るかは、誰もわからない。

    彼女は、日記を持たないのだから……。


    ーーーーーーーーーー

    〈食堂〉

    日向「……」

    狛枝「日向くん。どうしたの?顔色が悪いよ」

    日向「…あぁ」

    狛枝「せっかくのお昼ご飯だし、もっとスマイルスマイル」

    ニコッとこちらに向ける笑顔が、今はこちらを狙う獣のように見えた。

    日向「………」

    チラリ、と、日記をみる。


    『狛枝は何かを隠している』

    【お前も食欲がないようだけど?〉

    【……何か俺に言うことがあるんじゃないか?〉


    日向(………)

    この二つか……。

    よし、試してみるか。
  31. 31 : : 2014/02/02(日) 03:27:33




    日向「 狛枝……お前、何か俺に言うことがあるんじゃないか? 」

    狛枝「わお!さっすが日向くん!予備学科のクセにやるぅー♪」

    日向「予備学科のクセには、余計だ!」

    狛枝「…それは、超高校級の希望の力?それともその日記の力?」

    日向「!」ガタッ

    狛枝「やだなぁ、そんな恐い顔しないでよ…ほら深呼吸…深呼吸」ネットリ

    日向「…お前も日記のことを知っているのか?」

    狛枝「そうだよ。だってボクも日記の所有者だからね☆」

    日向「………」

    狛枝「黙り込まないでよ……ボクの日記は“幸運日記”」


    狛枝「これからボクが考えたことの可能性を示してくれる」


    そこには、

    『日向くんの日記所有者である確率 100%』


    狛枝「ねえ、どうボクの能力は?」

    日向「行動だけじゃないのか……ある意味チートだな。…幸運だけでも十分チートなのに」ボソッ


    狛枝「……それでさ、日向くん」

    日向「……なんだよ」

    狛枝「ボクと組まない?」

    唐突に告げられた共同戦線

    日向「……俺は」チラッ


    目を向けた未来日記に向け、そこに写されていたのは



    『最後に神になれるのは1人』

    【悪い狛枝、俺の希望の糧の為に死んでくれ〉

    【ああ、分かった。協力しよう〉

    【とりあえず、飯食おうぜ〉


    ウィークポイントだけ見れば、きっと1だろう



    だけど…


    だけど!




    日向(俺の答えは…)


    ーーーーーーーーー

    一方その頃…

    山田「…僕は誰に殺されるのですか!?」ガタガタ

    山田は、部屋の隅で震えていた



  32. 32 : : 2014/02/02(日) 03:41:51
    山田「しかし…なにか行動に移さなければどうにもなりませんぞ…」

    山田「外に出てみますか…」ガチャ

    ーー外ーー

    山田「誰もいませんかな?」

    霧切「あら、山田君じゃない」

    山田「霧切響子殿!!!」

    発見してはいけない人を発見してしまったような気がする

    山田「単刀直入に聞きますぞ…。霧切響子殿は日記を持ってるのですか?」

    霧切「日記?なんのことかしら」

    霧切(全くなんのことかは分からないけど…今の山田君の目を見る限り慎重に扱わなければまずいようなぎがするわ)

    山田(それが本当かは僕には分からない…!とりあえず日記を見てみますぞ)

    『僕は霧切響子を消すことになる』

    山田「!!!」

    霧切「なに!?どうしたの!?」

    その日記のメッセージが山田を確信づける。

    山田 (霧切響子殿は…日記を持ってる!)

    山田「うおおおおお!!!」

    霧切「キャア!やめて…山田君!!!」

    …………………………………………

    山田「僕は…何をしていたんだ?」

    目の前には血だらけの霧切の死体

    山田「僕は…『霧切響子殿を殺してしまったのですか…』」

    山田「ななな、なんてことを…早く部屋に戻りますぞ!」

    山田は部屋で一人悔やんだ。日記を持っていたかいなかったかは分からないが、人一人を殺めてしまったことを…悔やんだ
  33. 33 : : 2014/02/02(日) 04:13:50
    舞園「………ハァ」

    舞園は部屋の片隅で憂鬱を感じていた。

    この嘘くさい【エスパー日記】をどこまで信じられるか?
    舞園は信じられなかった。

    目の前にいる人物の心証を読む【エスパー日記】は、部屋に籠もっている舞園とは無縁に近い物だった。(それも手伝って信用ができないのかもしれない)

    舞園(………夢を本当と捉えるなんて…)

    私には、できません。

    ーーーーーーーーーー

    〈植物庭園

    江ノ島「アハハハハ!アハハハハ!」

    桑田「く…………いつ攻めるか、いつ守るかがわかる俺の【野球日記】が…」

    江ノ島「アハハハハ!私様の日記サイコー!負ける気がしないわ!」


    【野球日記】

    俺は江ノ島の手でモノクマフラワーに日記を投げ込まれ、死ぬ
    DEAD END.

    江ノ島「アハハハハ!笑いが止まんない!」

    桑田「くそ……クソォォオオオオ!!」

    シュン!
  34. 34 : : 2014/02/02(日) 10:54:36



    ーーーーーーーーー

    【廊下】

    霧切「…」

    霧切(寒い…私は死ぬの?)

    霧切(嫌だ、怖い助けて…??君)

    霧切(……私は誰に助けを?…そうだ私には好きな人が居て…でもそれは誰?私は…私は…)

    霧切「」ガクッ

    答えに辿り着ける筈もなく霧切は死んだ


    ーーーーーーーーー


    【保健室】

    罪木「ふゆぅ…医療日記ですかぁ」

    罪木「私なんかが誰かを消滅させて良いわけありませんよねぇ…」

    罪木「それなら、こんな日記…」グッ


    日記を持つ手に力を掛ける




    …が








    罪木「……」スッ

    罪木(やっぱり死ぬのは怖いですぅ!!)



    ーーーーーーーーー


    【小泉の部屋】

    小泉「……なんでこんなものが…」

    写真日記

    目の前で見ることを写し出してくれる力

    自分視点

    見れることだけ

    ある意味最弱の能力


    小泉「誰かを蹴落とすなんて…したくない!!」

    そんな中1つの考えが浮かぶ

    小泉「…そうよ!蹴落とさなくても協力しあえば良いんだわ!」


    ピンポーン


    そんな希望を抱いたのを見計らってか、部屋のインターホンがなった

    小泉「はーい。今開けるね」

    ガチャッ

    江ノ島「どぉもどぉーもー!江ノ島盾子ちゃんでぇーす♪」キャルン


  35. 35 : : 2014/02/02(日) 12:07:58
    江ノ島は確信していた。小泉との戦いの勝利を。

    絶望日記。それが江ノ島の日記だった。その日記に表示された物は必ず深く絶望することになるのだ。そして次に日記に浮かんできた名前は

    『小泉真昼』


    小泉「え、江ノ島ちゃんじゃない。どうしたの?」

    小泉(写真日記で何が起こるかを確認したいけど江ノ島ちゃんも写真の保持者かもしれないし…)

    小泉(ここで日記を出すのは危険ね)

    江ノ島「えっとさ、アンタ日記…持ってる?」

    小泉「!!!」

    小泉は驚愕した。この言い方だと私は日記を持ってますと言ってるようなものだろう。そして江ノ島の目は全てを見透かしている。

    小泉「に、日記てさ…なんのこと?)

    ここですっとぼけても無駄なのは分かっている。

    江ノ島「あ、知らないならいいんだけどさ、知らないなら」

    小泉「ええ…」

    江ノ島(うーん…。問い詰めてもどうせ隠すだろうし絶望するって分かっただけで日記を持ってるとは限らないからなー…)

    江ノ島「うーん。なら用はないから帰るわ!お疲れ様でした〜!」

    この娘、まったく分からない…そう思ったとき

    江ノ島「痛っ!」

    小泉「きゃ!」

    江ノ島は小泉のカメラによってずっこけた。安易に懐にしまっていた絶望日記は派手に中高く舞い…

    ポチャン………

    現像液へとダイブ!!!

    江ノ島「え?いや…マジで?」

    小泉「え、なになに!?どうしたの!」

    小泉には目の前で起こってることが全く分からない。江ノ島がどんどん消えていくのだ。

    江ノ島「こ、こんなところで私様が消えるなんて…」シュウウウウ…

    小泉は悟った。カメラの現像液に日記が落ちてしまったことによって日記が消滅。江ノ島も消滅を始めているのだろう。

    江ノ島「こんなのって…こんなのって…」
    シュウウウウ…

    小泉は絶望した。自分が道具を片付けなかったことによって目の前で人が消えようとしているのだ。

    小泉「ちょっとまずいんじゃない!?大丈夫!!」

    必死に駆け寄り介抱しようとするが、既に消えかかってるため触ることもできない

    江ノ島「こんなのこんなのこんなのこんなの!!!!」

    江ノ島「絶望的ィィィ!!!!」

    シュン!!

    そして小泉は絶望してたことさえ忘れる。


  36. 36 : : 2014/02/02(日) 12:43:57
    〈保健室〉

    【医療日記】

    ・自分に助けを求めて来る人物がわかる。
    ・自分に求める内容がわかる。


    罪木「…………」

    『13:35 小泉真昼 不安なの』

    罪木「………これは」

    時計の針は13時5分を指している。

    あと30分で…来るんですかね?

    ーーーーーーーーーー

    〈山田部屋〉

    『13:10 部屋を出る』

    山田「……はぁ」

    山田はすっかりやつれていた。
    何も食べていないだけで、こんなに辛いものなのかと実感する。

    山田(本当に出なくてはいけませんな…)

    ガチャリ。

    1日ぶりなのに、とても久しぶりに廊下に出た気がする。

    僕は廊下を歩き、食堂に向かいました。

    その時……。

    小泉「あ………」

    山田「む……小泉真昼殿」

    小泉「や、山田くん……やせた?」

    山田「そうかもしれません……」

    小泉「……あのさ、もしかして、ストレスとか感じてるの?」

    山田「…はい」

    小泉「それならさ、罪木に診てもらおう。私もこれから罪木のところに行くの」

    山田「…わかりましたぞ」

    ーーーーーーーーーー

    〈保健室〉

    ザーーーー!!

    罪木「!」

    突然走ったノイズに驚き、注射器をばらまいてしまった。

    一体どこから…。
    その答えはすぐにわかった。

    罪木「日記……」

    見ると、さっきまで書いてあったことは消されていて、代わりに

    『13:20 山田一二三 小泉真昼 診察に来る』

    と書かれていた。

    罪木「え!?」

    未来は変わる…ということですかぁ?

    ……よくわかりませんが、とにかく注射器を片づけましょう。
  37. 37 : : 2014/02/02(日) 12:59:33



    ガチャガチャ

    罪木(時計の針は13時19分…)

    罪木「ふぇーーん!間に合いませぇん」


    ガラガラッ


    保健室の扉が開く


    小泉「ごめんね、失礼します」

    山田「おじゃまします……、むッ?!」


    この時山田は、気付いた

    山田(罪木蜜柑殿は、日記を持っている?)


    そして、散らばった注射器を見て

    山田の日記に書いてある

    『心臓を貫かれて死ぬ』……と言う言葉を思い出す


    全てが繋がる、最悪の形で…


    そして、となりに居た小泉が追い討ちを掛けるように口を開く


    小泉「蜜柑ちゃん…」

    罪木「はい、なんでしょうか?」

    小泉「私ね、日記持ってるんだ、未来が写される……日記を…」

    山田「!?」

    山田(日記保有者が二人も、もうやるしかない…僕がやるしか…)

    そう思いながら山田は、深く拳を握った

  38. 38 : : 2014/02/02(日) 13:15:17
    山田「僕がお二人を守りますぞ!!」

    握った拳。決心の拳。

    山田「もう争いを起こすのはやめにしましょう!」

    小泉・罪木「!?」

    山田「神とか日記とかもううんざりですよ!」

    小泉「山田…」

    罪木「そ、そうですよねぇ…」

    山田「と、言っても襲ってくる人はいるでしょう。まずは守りを固めるのが先決ですぞ」

    罪木「わ、わかりましたぁ…」

    小泉「そ、そうだよね…。無理に襲っていかなくても守りを固めれば!!」

    山田(よし!みんなの目に希望が映ってきましたぞ!)

    山田「ここを拠点にしますぞ!道具も揃ってますし!」

    罪木「でも、私なんかが仲間で大丈夫ですかぁ?」

    小泉「大丈夫!足手まといなんていないから!蜜柑ちゃんの日記もきっと役に立つよ!」

    山田「よし!では準備開始ですぞ!」

    山田・罪木・小泉「エイエイオー!!」


    みんなが力を合わせた時、未来は変わる。
    山田の日記から『心臓を貫かれて死ぬ』という文字は無くなった。

  39. 39 : : 2014/02/02(日) 13:42:53
    山田「しかし…」

    僕は霧切殿を殺してしまっている。
    この事実はどうやっても変えられません。

    …隠しておくのが身のためですな。


    ーーーーーーーーーー


    〈舞園個室〉


    …お腹が空きました。
    食堂に行きましょう。

    ガチャリ

    扉を開けると…嗅いだことの無い匂いが鼻につきました。

    ……なんでしょう。
    私はあたりを見回します。

    すると…………そこに匂いの正体がありました。

    舞園「き、霧切さん……」

    死んでる?
    嘘、何で!?

    舞園「……うっ!」

    喉までこみ上げてきたモノが出ないように口を押さえ、しゃがみこみました。

    舞園「うっ………うっ………」

    涙が止まりません。
    全身が震えます。

    私も……死んでしまうの?

    舞園は日記を開くが、何も記されていなかった。

  40. 40 : : 2014/02/02(日) 13:59:26


    理由なら簡単、死んでいるから…

    死んでいるから何も日記に写らない


    舞園「うっ…とりあえず、水が飲みたいです」

    込み上げてくる吐き気を抑え私は食堂に向かいました。


    ーーーーーーーーー

    【??】

    ??「なんだよ、これ」

    僕の目の前には、一面の花畑があるわけでもなく。

    真っ暗…ただ真っ暗な空間に僕は居た

    一人ぼっちだ…誰も居ない…僕だけ

    ??「ここは……どこだ?」


    答えてくれる人は居ない…何故なら僕は1人だから


    ーーーーーーーーー

    【保健室】

    山田「しばらくは大丈夫ですぞ」

    お互いの日記の能力を話した

    僕の日記の力さえあれば、常に敵に怯える必要もない。


    決意を決めた拳…守ろうと決めた拳

    山田(しかし、僕はこの拳で霧切響子殿を殺めてしまった…)

    いくら綺麗事を言っても、その事だけは変わらない…


    いや、変えられない
  41. 41 : : 2014/02/02(日) 14:13:13
    【??】

    ??「まず、僕は誰だ?」

    うーん。うーん。と答えを導き出す。自分を思い出すことがこんなに難しいなんて

    苗木「そうだ!僕は苗木誠だ!!」

    体がフワッと浮いた感覚がした

    ??「あら、苗木君じゃありませんか」

    苗木「!?セレス…さん?」

    セレス「あら、わたくしの顔をわすれてしまったのですか?」

    苗木「そ、そういうわけじゃないよ!僕が僕だって思い出したのもついさっきのことで…」

    セレス「そうですか…。まあわたくしもさっきはそうでしたから」

    苗木「しかしここはどこなんだろうね…」

    セレス「先ほど会った顔ぶれを見る限りでは…」

    苗木「ええ!?他の人にも会ったの?」

    セレス「ええ…。わたくしの勘があってさえいればここは…」

    セレス「【敗者の集まる場所】でしょうか」

    ーー廊下ーー

    朝日奈「ドーナツ最高〜♪ドーナツ最高〜♪」

    大神「またドーナツを食べに行くのか…」

    朝日奈「うん!だってドーナツはいくら食べても飽きないからね!」

    朝日奈と大神は食堂にドーナツを取りに来ている途中だった

    大神「ぬぅん?あそこになにか転がっているぞ?」

    朝日奈「あ!本当だ!なんだろ!」

    大神「!!!」

    朝日奈「き、キャアアアアア!!!」

    大神「霧切よ…」

    今、何が起こっているのだ?我には全く分からない…。とりあえず今は朝日奈を落ち着かせるのが先決だな…。
  42. 42 : : 2014/02/02(日) 14:41:16
    大神「朝日奈……」

    朝日奈「どうして……どうして……」

    大神「………落ち着け朝日奈よ。保健室に行って少し休んでおれ」

    朝日奈「うぅ……うぅ……」

    ーーーーーーーーーー

    〈食堂〉

    舞園(………)

    やはりあんなものを見た後では、お腹が空いたのなんて吹っ飛んでしまいました。

    食欲なんてわきません…。

    花村「あー…僕の作ったご飯…おいしくなかった?」

    舞園「! いえ!とても…」

    花村「………何かあったの?僕でよければ相談に乗るけど…」

    舞園「………いえ」

    『13:45 花村輝々 アイドルの舞園ちゃんとお近づきになりたいなぁ!』

    舞園「………」

    花村「あっ、ねえ。その本何…?」

    舞園「いえ…なんでもありません」

    花村「そう…」

    舞園「ごちそうさまでした。残してしまって申し訳ありません」ペコッ

    花村「いや、いいけどさ…何かあったら言いなね?」

    舞園「はい。ありがとうございます」ニコッ

    私は食堂を後にした。

    ーーーーーーーーーー

    〈廊下〉

    朝日奈「う…う………」

    舞園「朝日奈さんに…大神さん?」

    大神「舞園……」

    私は朝日奈さんの様子を見て、何があったのかを察しました。

    きっと…見てしまったのだと。

    大神「お主も見たのか…?」

    舞園「はい…」

    大神「ならば話は早いな…。舞園よ、朝日奈を保健室に連れて行ってやってくれ」

    舞園「はい。わかりました」

    朝日奈「ごめんね…」

    舞園「いえ…」

    大神「我は学園長に知らせてくる。保健室に居てくれ」

    舞園「はい」
  43. 43 : : 2014/02/02(日) 15:19:45



    舞園「朝日奈さん、つきましたよ」

    朝日奈「うん…ありがとう」

    『13:50 朝日奈葵 うう、気分悪いよぉ』

    舞園(心を読める…嫌な能力です)


    【保健室】

    ガラガラッ

    山田「やはり、お二人が来ましたか…」

    罪木「本当に日記の言う通りですね…」

    小泉「この二人は敵…なの?」

    舞園「三人とも日記を持っているんですか?!」

    朝日奈「??」


    舞園(どうすれば…)

    そんなことを考えていると、小泉の方から口を開く


    小泉「そうだ!協力しようよ!」

    舞園「え?」

    いきなりそんなことを言われたので間抜けな声が出てしまいました

    罪木「あ、それなら安心ですねぇ」

    山田「そうですぞ!協力しましょう」

    舞園(私は、彼女達を信じて…良いの?)チラッ

    自身の日記に目を向けるとそこには…


    『13:53 山田一二三 僕は何を言っているんだ…霧切響子殿を殺しておいて…』


    予想を遥かに上回る答えが書いてありました。


    ザーーー!

    山田「なっ!?」

    その時山田の日記に記されていた未来が変わった



  44. 44 : : 2014/02/02(日) 15:47:16
    『14:00 この中の誰かが消える』

    山田(な、な、ななんですと!?)

    これはまずいですぞ。絶対みんなを守ると決めたのに。

    山田(しかしどのような消え方をするのかが全く検討がつきませんぞ…)

    山田(とりあえずこれをみんなに見せんわけにはいかない…しまっておきましょう)

    舞園(しっかり彼の心の中をみておく必要がありそうです…)

    『13:57 山田一二三 なんとしても…みんなを守りますぞ!』

    舞園(!?どういうこと?山田君が霧切さんを殺したのは…守るため?)

    その時だった。

    ジリリリリリリリリ!!!

    『火事です!火事です!スプリンクラーを起動します!』

    朝日奈「な、なに!?」

    罪木「火事ですかぁ!?」

    小泉「みんな!落ち着いて!」

    プシャーーーー!!!

    スプリンクラー装置から水が勢いよく流れ出る

    山田「ま、まずいですぞ!日記を!庇って!」

    その頃

    狛枝「ハッハッハッハッ!これでゴキブリのように群がっている人たちは一層できたんじゃない?」

    日向「ああ…大方の人数は削れただろうな。しかしよく考えるよな。スプリンクラーを起動させるだなんて」

    狛枝「うん…。僕の知能なんでゴミクズレベルだけど予備学科よりかは優れている自信はあるよ」

    日向「ったく…。一言余計だよ。しかしその『幸運日記』の成功率は70%だったからな。まだ成功したとは限らないぞ」

    狛枝「予備学科はそういうところ細かいね…。いいよ、様子を見に行こうか」
  45. 45 : : 2014/02/02(日) 16:08:39
    〈保健室〉

    ガラッ

    狛枝「わぁ…」

    保健室の中はすでに水だらけで…人の気配はなかった。

    日向「おいおい、誰もいないぞ?」

    狛枝「まぁまぁ。全員消滅しちゃったんじゃないかな」

    日向「…おぉ、あっさりしてるなぁ」 

    狛枝「そうだね。僕たちは70%を引き当てたってことに…」

    山田「うおおおおお!」

    ドン!

    狛枝「なっ!」

    保健室の外から入ってきた山田のタックルに、狛枝は反応できず、吹っ飛ばされる形になった。
    音を立てて壁に激突する。

    狛枝「ぐっ!」

    日向「狛枝!」

    舞園「あなたは次に…なぜお前らが生きている!?と言います」

    日向「なぜお前らが生きている!?…はっ!」

    『14:05 日向創 なぜお前らが生きている!?』

    罪木「お二人が来ることは読めてましたぁ!」

    『14:04 日向創 狛枝凪斗 君はちゃんと死んでいるかな?』

    日向「くっ…!」

    狛枝「ふぅ…さすがだよ。さすがは超高校級のみんなだ…」

    小泉「私たちは4人!チェックメイトだよ!」

    狛枝「チェックメイト…?ふふ…」

    『僕がここを切り抜ける確率…99.999%』

    狛枝「ふふふ…ふははははは!!」

    舞園「な…何がおかしいんですか!」

    罪木「そ、そうですぅ!絶対的不利なはずなのに…」

    日向「それは違うぞ!」

    『数の差』

    三【日記の差〉
    Brake!

    日向「俺たちの日記は最強だ!」

    狛枝「僕と日向くんが組めば敵無しさ!」

    日向「そして俺たちが!」

    日向・狛枝「神になる!」

  46. 46 : : 2014/02/02(日) 17:13:31
    すいません、長くなりすぎたので分けて投稿します
  47. 47 : : 2014/02/02(日) 17:14:19



    朝日奈「……どういうこと?」

    日向「俺が勝つための最善の選択肢が日記に写り」

    狛枝「ボクの日記で正しい答えを選ぶ…」


    朝日奈「日記って何?」


    日向「お前らの日記の能力は分かっている。おとなしく日記を渡すんだ…」

    狛枝「僕たちだって手荒な真似はしたくないんだよ…」

    小泉「くっ…戦うしかないみたいね」

    山田「そうでありますな…」

    舞園「!」

    カリカリ

    罪木と舞園の日記に新たに文が追加されていく

    罪木(こ、これは…)

    狛枝「さあ、そろそろーー」

    罪木「…ちょっと、待ってくださぁーい!!」

    山田「待つわけにはいきませんぞ!こいつは殺さなくては!!」

    小泉「やるしか、ないのよ」

    罪木「だめですぅ!これを!これを見てください!!」スッ

    そう言いながら罪木が突き出した日記の内容は

    『狛枝・日向 殺し合いなんかしたくない。止めてくれ…俺(ボク)達を助けて』


    山田「!?」

    小泉「!?」

    日向「医療日記…」

    舞園「私のも見てください」スッ

    『狛枝凪斗 神になって、母さんと父さんにまた、会いたい…この不運から抜け出したい…だけど…』

    『日向創 皆を必ず生き返らせなきゃいけない、このままじゃ終われない…俺がやらなきゃ…でも…でも』


    『『日向・狛枝 自分達のしていることは正しいのか?』』

    舞園「二人とも迷っているんでしょ?それなら止めましょうよ!」

    狛枝「だけど…」

    罪木「なんで、殺し合わなきゃいけないんですかぁ!私たちは友達なのに!!」グスッ

    日向「俺は…」

    小泉「……」

    日向「俺は…嫌だ。殺したくない…、仲間を傷付けたくない…」ガクッ

    狛枝「……ボクもだよ」

    日向「だけど…俺らは思い出してしまったんだ…死んでいった皆のことが」

    狛枝「だから、なんとしてもこのゲームを終わらせて皆を生き返らせたいんだ。」

    舞園「このゲームを終わらす方法が1人になるだけとはかぎりませんよ」

    罪木「そうですぅ、他に方法があるはずですぅ!」

    舞園「だから、協力しましょうよ…1人や2人で無理でも、この6人ならきっとできますよ!」スッ

    そう言いながら差し伸べられた手を日向は握った

    日向「良いの……か?」

    罪木「良いに決まってますぅ!だって仲間じゃないですかぁ!」

    狛枝「仲間か……ああ、なんて希望が溢れているんだ!!」ボロボロ

    日向「そうだな、希望が溢れてる。」ボロボロ




    ザーーー!



    その涙をかき消すような音が山田の日記から響く


    『14:10 敵が来る。そして僕らは思い出す』

  48. 48 : : 2014/02/02(日) 17:15:05



    山田「!?」

    山田(これは、どういう…)

    そんな思考が終わる前に自分達の居た保健室に溢れんばかりの光が注がれる

    山田「まぶっ……」


    【??】

    山田「ここは?」

    罪木「ううん、ほえ?」

    小泉「どういうこと?!」

    舞園「どういうことなんですか?!」

    狛枝「わお…嫌な予感しかしない。これも不運なのかな?」

    日向「ここは、あの夢の…」

    そこには、朝日奈葵殿を除く保健室に居たメンバーが居た



    デウス「よく来た…」


    日向「お前は!」

    デウス「単刀直入に質問するから答えるんだ…」

    小泉「な、なに?」

    デウス「君たち6人はもう、戦わないのか?」


    狛枝「当然だよ、僕たちは仲間なんだから!」


    日向「ああその通りだ……だけどーー」



    日向「ーー俺たちは戦うぞ…お前と!!」


    デウス「…そうか、寧ろその展開の方が良いかもしれないな…」

    そう言いながら、デウスは右手を振り上げる


    罪木「そんな!」


    山田「ブヒィ?!」


    山田(まさか未来日記の敵って…)


    デウス「では、さらばだ」パチンッ


    キュゥウウウン!!



    舞園「え?」


    デウスが指を鳴らすと辺りは光に包まれた

    やっとのことで目を開くとそこは、保健室だった

    山田「戻ってきましたぞ…」

    時計は14:09…

    そして、その秒針が0に重なるとき


    パリーーン!!



    空間が割れ…そこから現れたのは…




    苗木「やあ、…ひさしぶり」


    江ノ島「あっはっは、絶望的な再登場!!」


    石丸「君たち、風紀が乱れているぞ!」


    セレス「豚、もう少し色々と慎みなさい」


    十神「フッ、先程のような間抜けな行為はもうしない。」


    桑田「やっほー、舞園ちゃーん!会いたかったよー!」


    舞園「嘘……苗木…君?」




    このとき…


    僕らは記憶を取り戻し




    そして




    僕らの前に敵が現れた




  49. 49 : : 2014/02/02(日) 17:53:03
    カムクラ「ここで僕ですか…!」

    全員「!!!」

    日向「お、お前…カムクラ!」

    デウス「最強の敵を用意してあげた…。前時代の『神』だ。心してくれたまえ」

    十神「前時代の神…だと!?」

    大神「しかし…あいつからは生気が感じられん…」

    デウス「そりゃあそうだ。そのカムクラは俺が創りだしたホログラムだからな。しかし触れるし、痛みも感じるから安心したまえ」

    デウス「まずはこの『神』を超えてもらう。奮起したまえ」

    山田「また闘わなくてはならないのですか…」

    苗木「大丈夫!あのカムクラ君はホログラムだ!」

    山田「確かにそうですな…」

    セレス「では…いきますか」

    全員「エイエイ!」

    全員「オー!!!」
  50. 50 : : 2014/02/02(日) 17:55:02
    本当にすみません。事情があって、パスします。
  51. 51 : : 2014/02/02(日) 18:20:32



    エイエイオーとする皆をよそに苗木は考えにふけっていた…

    苗木(………!)


    そして、たどり着いた答えを口に出す








    苗木「彼が前回の神ならデウス…お前誰だよ」論破!!






    日向「ていうか、なんで大神がここにいるんだ?」論破!!





    狛枝「ところで、なんで日向くんは彼がカムクラってわかったの?」論破!!



    江ノ島「論破の嵐?!」



  52. 52 : : 2014/02/02(日) 19:39:41
    デウス「はははは…気づけたか。真の敵の合間みる試練は合格だ」

    日向「どういうことだ!?」

    デウスが指をならすと…

    舞園「大神さん!?」

    日向「か、カムクラ!」

    二人は消えた

    デウス「流石日記を持つ者。この程度では余裕すぎたか」

    デウス「では、真の敵をお呼びだしするとするか」

    デウスがそう言うと、そいつは姿を現した

  53. 53 : : 2014/02/02(日) 19:50:11
    日向「…………?」

    デウス「何をしている。すでに姿を現しているぞ」

    山田「ど、どこですかな…」キョロキョロ

    苗木「…………」

    日向「………まさか」

    『敵はすでに姿を現している』

    【苗木達…なのか?〉

    日向「………!」

    苗木「日向くん…山田くん…」


    苗木「ご め ん ね?」

    山田「な、苗木殿…?」

    苗木「僕たちはすでに破れた」

    セレス「しかし、敗者復活はよくあること」

    石丸「君たちを倒せば僕たちは…また戦えるんだ」

    十神「悪いが…糧となってもらう」

    桑田「もうヘマはしねぇ!」

    江ノ島「どう?絶望した?絶望した?」

    山田「な…」

    罪木「そ、そんなぁ…」

    小泉「嘘……だよ…」

    舞園「…!」

    『??? 苗木誠 戦わなくちゃ…いけないんだ!』

    舞園「苗木くん…。それに、時間の概念が存在しない…?」

    狛枝「!」

    日向「なんだって!?」

    山田「……!!」

    山田は日記を見た。
    そこに記された文字で絶望するまで、そう時間はかからなかった。

    『??? 僕は死ぬ DEAD END.』

  54. 54 : : 2014/02/02(日) 21:18:09




    苗木「皆…ごめん」ダッ

    山田「ブヒィ?!」

    最初に動いたのは苗木だった

    その手には、消滅したはずの論破日記が握られていた


    苗木「霧切さんを!!よくも霧切さんを!!!」ブンッ


    ガシッ


    日向「お前の相手は俺だ!」


    山田の日記を狙う苗木の間に割り込むような形で日向が現れた

    日向「おい、山田はここを離れろ…こいつは俺がやる!」

    その手には論破日記が固く握りしめられていた

    山田「わかりましたぞ!」タッタッタ



    苗木「邪魔しないでよ!!」

    日向「お前は…俺が止める!!」


    ーーーー


    江ノ島「実は、私ってー、狛枝先輩のこと大っ嫌いなんだよねぇ♪」

    狛枝「あはは、奇遇だね。ボクもだよ」

    そう言い終わる前に2人の体はもう動いていた

    ザッ!

    ーーーー


    桑田「…舞園ちゃんごめん!」

    いち早く苗木の元へ行こうとする舞園の前に桑田が立ちふさがる

    舞園「退いてください!貴方と話している暇はないんです!!」

    ブンッ


    ーーーー


    十神「…悪いなお前の相手は俺だ」

    罪木「ふゆぅ、戦わないと駄目なんですかぁ?」

    十神「ああ、来ないのならこちらからいくぞ!」カリカリ

    ーーーー


    石丸「さあ!正々堂々勝負しよう」

    小泉「いや、男女の腕力差を考慮せず正々堂々って…」ハァー

    石丸「そんな!バカな!」

    ーーーー


    セレス「さあ、山田くん。命を掛けたゲームをしましょう」フフフ

    山田「セレスティア・ルーデンベルク殿…」


    ーーーー


    各々の、戦いの火蓋は切って落とされた
  55. 55 : : 2014/02/02(日) 22:49:05

    デウス「はいはいはーい!みんなもう闘いだしそうだけどちょっとまって!」

    デウス「しかし日記だけでは力の差が開きすぎるからね、武器を支給するよ」

    デウス「小泉さんには『フラッシュカメラ』このカメラの光は強烈だ。たちまち相手の目を眩ませるよ」

    小泉「あ、ありがとう…」

    デウス「石丸君にはこの『追尾メリケンサック』だ。自動で相手を捉えてくれるからね。男は拳で勝負だ!」

    石丸「う、ウム。ありがとう」

    デウス「桑田君。君にはこの『超軽量金属バット』だ。とても軽いのに威力はとんでもない代物だぞ」

    桑田「お、おう!サンキュー!」

    デウス「舞園さん。貴女には『天竺の花束』だ。この花の花粉を体内に入れたものはたちまち眠ってしまうよ。当然舞園さんの体には反応しないようにしておいた」

    舞園「ありがとうございます!」

    デウス「そして苗木くん。君には『言霊』だ。君の声が相手に直接精神ダメージを与える。言葉の重みによって威力は変動するぞ」

    苗木「はい。頑張ります」

    デウス「日向君!あなたには『草餅弾』ものすごい粘り気があり当たった相手はたちまちベタベタだ。本物の草餅ではないから口に含まないように」

    日向「了解だ」


  56. 56 : : 2014/02/02(日) 22:55:41
    もう分かってる方もいるかもしれませんがスカイは未来日記未読です…!デウスのキャラ、未来日記の設定などへんな所があるかもしれませんですすいません!
  57. 57 : : 2014/02/02(日) 23:34:20
    デウス「江ノ島さんは絶望マリオネットを操る力をあげよう」

    江ノ島「よーするに操り人形ってことね」

    デウス「狛枝くん!君にはラッキーガンだ。出る弾はその時々で変わる」

    狛枝「ふぅん…」

    デウス「罪木さんにはマジック注射器だ。刺した相手を自由な病気にできるぞ。たとえ存在しない病気でもな」

    罪木「はいぃ…」

    デウス「十神くん…君にはこのめがねをあげよう。指紋がつかないぞ」

    十神「!?」

    デウス「セレスさん。君にはデスルーレット。出た目によって武器が変わる」

    セレス「…」

    デウス「山田くんには…このペンをあげよう」

    デウス「このペンで書いたものは実体化するぞ!」

    山田「おぉ!」
  58. 58 : : 2014/02/03(月) 19:39:49




    舞園(…!)

    全員の能力を聞いた後に舞園はある考えをもつ。

    舞園「罪木さん!」

    罪木「はいぃ、なんでしょうか?」

    舞園「その注射で霧切さんを!」

    舞園(存在しない病気を作れるなら、蘇生病や再生病など作れるはず…)

    罪木「あ…はい!」タッ

    その思惑に気付いてくれたのか、罪木が部屋を飛び出そうとする!

    十神「させるか!」ダッ

    桑田「させねえよ!」ダッ


    舞園「すいません!眠っていてください!」ブンッ

    桑田「アポ…zzz」バタンッ

    十神「どういうことだ…zzz」バタンッ


    天竺の花束を振り回すと二人はたちまちと眠ってしまった

    舞園(もう花粉は使えないけど、これで罪木さんは霧切さんの所へ…)

    桑田「…」ムクリッ

    十神「」ムクリッ

    舞園「!…なんで!?」


    眠ったはずの二人が起き上がる


    江ノ島「あ!絶望した?今アンタ絶望した?」

    江ノ島「私様の能力で操っているのじゃ」


    舞園「…そんな、江ノ島さんのは操り人形のはず」

    江ノ島「かぁー、バカだねなぁ!敵の言うことを信じちゃうなんて……本当に絶望的」


    そんな会話中にも十神君と桑田君はジリジリと距離を詰めてきます


    そして!

    バッ!

    桑田「アポゥ!」

    十神「カマッセ!」

    一斉に飛び掛かって来ます

    逃げたい!

    そんな気持ちを押し殺して、私は扉の前から動きません

    もし逃げたら罪木さんは捕まってしまうでしょう…

    それだけは、絶対に阻止しないといけません

    だって…

    舞園(それじゃあ、苗木君が救えないから!!)

    『??? 苗木誠 なんでこんなことをしなくちゃいけないんだ!嫌だけど…でも、やるしかないんだ!!霧切さんを………生き返らすために!』




    舞園の絶体絶命のピンチ






    そんな状況でも冷静な男が1人居た



    狛枝「…………」カチャ


    超高校級の幸運をもつ男。

    狛枝凪斗はラッキーガンを構え




    …………パァン!!



    迷いなく引き金引いた…


  59. 59 : : 2014/02/03(月) 19:46:20
    桑田「アポゥ!」

    十神「カマッセ!」


    私のロイヤルミルクティー返してwwwwwww
  60. 60 : : 2014/02/03(月) 20:10:51
    アポゥで吹いちゃったwww
  61. 61 : : 2014/02/03(月) 20:37:47
    その頃

    罪木「はぁ…はぁ…!」

    罪木は疾走する。霧切の元へ。

    罪木(助けられるのは私だけ…私だけです…!)

    舞園の思惑はおおよそ分かった。自分の持つ武器で、『戦うための』武器でこんなことを考えるとは舞園もやるものだ。

    罪木「あ、あそこにあるのは…!」

    罪木(『アレ』が霧切さんでしょうか…)

    それはあの整った凛々しい顔の霧切は原型をとどめてなかった。ツンとした匂いが鼻を突く。

    罪木(ふゆぅ…腐敗しているのは顔だけの様です…。これならなんとかなるでしょうか)

    精神を研ぎ澄まし、霧切の顔に注射する

    罪木「蘇生病!発動です!!」プス

    シュウウウウウウ…

    霧切「う、うう…」

    罪木「き、霧切さん!」

    とてもグロテスクな顔が喋りさらにグロテスク

    罪木「と、とりあえず治療ですよ!!」

    霧切「なに!?どういうこと!?」


    霧切の治療は開始された
  62. 62 : : 2014/02/03(月) 21:46:30
    罪木「あわてないで…動かないでください…」

    罪木の注射器から緑色のオーラが放たれ、霧切を優しく包み込む。

    霧切「あ………」

    するとたちまち傷は塞ぎ、元の整った顔立ちに戻っていく。

    罪木「! やりました!」

    十神「カマセメガネッ!」

    罪木「…十神さん、もうこんなところまで…」

    霧切「どうして十神くんが…うぅ……」ズキッ

    十神「かませじゃない十神だ!」

    罪木「無理なさらないでください!ここは私が…!」

    罪木は注射器を構え、十神に立ち向かった。


    ーーーーーーーーーー


    狛枝「僕は幸運を信じてるんだ!」

    パァン!!!

    撃ち出されたのはなんのへんてつもない『弾丸』。
    その弾丸は狛枝が念じる所へ一直線。
    非常に忠実に向かっていった。




    舞園「うっ…………」

    舞園の脳天に、銃弾は容赦なくめり込んだ。


    江ノ島「ギャハハハハ!なにが幸運だよ!」

    桑田「アポポポーン!」

    狛枝「………」

    ーーーーーーーーーー

    舞園(あぁ………私…死ぬんだ…)


    死にながら舞園は後悔した。

    舞園(こんなことなら…死ぬ気で桑田くんを殴っておけばよかった…)

    ーーーーーーーーーー

    舞園の身体は仰向けに倒れたまま、動かなかった。

    江ノ島「よし桑田!日記を濡らせ!」

    桑田「アポ汁装填準備に入るアポ!」ボロン

    小泉「ま、まずいよ!」



    ーーーーーーーその時!

    舞園の腹が…ムクムクと盛り上がっていく!


    狛枝「さぁ…始めるよ」


    パツーーーーーン!!!

    舞園「Re!BORN!!」

    舞園「死ぬ気で桑田くんを殴ります!!!」

    下着姿の舞園が!倒れていた舞園を突き破って現れた!

    狛枝「……It a 死ぬ気タイム…」ネットリ







  63. 63 : : 2014/02/03(月) 22:18:52



    ーーーーーーーーー

    日向(おかしい…)

    1つの疑問

    日向(苗木が弱すぎる)


    論破日記

    弱点を見つけ

    答えを選択肢で示す日記

    そこに『言弾』が加わればもはや最強のはずなのに…


    苗木「そんな物思いにふけってていいの?」ブンッ

    日向「おっと…」スカッ


    なにか、おかしい…

    まずなんで言弾を使わないんだ?

    そして、二つ目

    苗木「……」チラッ

    なんでアイツは日記を見るたびに悲しそうな顔をする!

    そして、なんで論破日記を活用しようとしないんだ!


    日向「……」チラッ

    俺の論破日記に、答えは記されていなかった


    ーーーーーーーーー


    セレス「さあ、戦いますわよ」ブンッ

    セレスが持っているのは鞭。ルーレットによって選ばれた武器


    山田「むむむっ!」カキカキ

    セレス「おい豚何やってるのですか?」

    山田「黙れ…」カキカキ

    セレス「え?」

    山田「まだ、プー子描いてんでしょうがァ!!」バンッ


    突然の激怒


    セレス「……」チラッ

    セレスは思わず日記を見た


    『??? 山田一二三 プー子を描くよ。やったね、3Dだ!』


    セレス「………は?」

    よく意味が分からなかった



  64. 64 : : 2014/02/03(月) 23:12:57
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    十神「なに…お前ごときがそんな注射器を使ってこの俺様に勝てると思ってるのか?」

    罪木「ふぇぇ…」

    十神「この俺は容姿、頭脳、運動神経、全てに恵まれてる超高校級の完璧で…」

    罪木「そんなにスキありありで良く言えたもんですね…」プス

    かませ「なに!?」

    罪木「体からかませ汁が噴き出る病です!」

    かませ「なんだと!?」カマセジルブシャー

    かませ「日記が…!濡れていく!!!」

    罪木「ふふふ…『DEAD END』ですねぇ」

    フッ シュン!

    WIN 罪木蜜柑
  65. 65 : : 2014/02/03(月) 23:26:22
    霧切「何が…どうなって…」

    罪木「大丈夫です。きっと…もうすぐ全てが終わります…。その時に話します」

    霧切「…わかったわ」


    ーーーーーーーーーー

    〈保健室〉

    保健室は今、各地で激戦の広げられている戦場となっていた。

    この狭い空間。人口密度でどこまで戦えるのか?
    それは戦っている本人たちもわからない。

    ただただ…殺し合いに身を投じているから…。


    舞園「桑田くん!桑田くん!」ボコスカ

    桑田「アポ!アポグェ!」

    『攻 舞園さやか コールド DEAD END!』

    シュン!

    WIN 舞園さやか

    舞園「は…私は何を…」

    狛枝「舞園さん!危ない!」

    江ノ島「遅い!」

    江ノ島は舞園に一気に近づき、日記をはたき落とした!

    床は先ほどのスプリンクラーでびしょ濡れ……つまり…。

    舞園「そ…そんな…」

    『江ノ島盾子 絶望した? DEAD END!』

    シュン!

    WIN 江ノ島盾子

    江ノ島「油断しすぎ!」

    狛枝「く…!」


    ーーーーーーーーーー


    小泉「こっちを見て!」

    石丸「なんだね!」

    小泉「今!」ピカッ!!

    石丸「ウオッマブシ!」

    小泉「そして今!」ダッ

    石丸「甘いぞ!」

    小泉「え?」

    ドガッ!
    重たい拳が小泉の腹部を捉えた。

    小泉「うっ……」

    かろうじて、日記は守ったが、想定外のダメージに身体が動かない。

    石丸「忘れたのかね。僕の拳は自動で追尾し、的確に突く!」

    『女は男に勝てない!それが真実だ!』

    小泉「うぅ…」

    小泉「そんなこと…ない!」

  66. 66 : : 2014/02/04(火) 20:08:22



    小泉「……」スッ

    小泉が日記を取り出す。

    力じゃ勝てない…

    チラッ

    小泉「!?」


    石丸「弱点である日記を取り出すなんて、君はバカかね!僕のように体に巻き付けておくべきだ!」ビシッ!!

    服を開きサラシで巻き付けた日記をこちらに見せてくる石丸…


    小泉「……」ダッ


    それを気にせず小泉が保健室から飛び出す

    石丸「あっ!敵に背中を見せるのか?! 待ちたまえ!!」ダッ


    タッタッタ


    小泉「はぁ、はぁ」タッタッタ

    小泉(痛い…、キツいよ)

    疼く横腹を押さえ、小泉は廊下を駆ける


    階段を登り、たどり着いた先は



    【プール】

    小泉「つい…た」ハァハァ

    バタンッ

    息を調える間もなく扉が開く


    石丸「やっと追いついたぞ!」


    小泉「…追い付かれちゃったか」ハァハァ

    石丸「僕だって、こんなことはしたくないが許してくれ!」ダッ

    そう言い石丸は拳を振り上げこちらに突っ込んでくる

    小泉「…………」

    石丸「せめて、日記を狙う!!」ブンッ

    小泉「…………」ブンッ



    そう言いながら、降り下ろされる拳は



    小泉の細い体に…………





    …当たらなかった


    石丸「な…何ぃ!?」

    石丸は驚いた…

    だがそれは拳が当たらなかったからではない


    クルッ


    石丸「うわあああ!!」ダッ


    石丸は方向を換え、走り出していた


    大量に水の張ったプールに向かって…


    右手に引きずられるように…

    石丸「ま、まさか!」

    小泉「そうよ。貴方のメリケンサックの能力利用させてもらったわ…」

    そういう、小泉の手には日記は逃げられていなかった


    日記はプールに向かってキレイな放物線を描いていた…


    石丸「君は、死ぬのは怖くないのか!?」


    小泉「…怖いよ?………でも、私は信じてる」


    小泉「私は…日向のことを信じてるから」


    ポチャンッ


    それを言い終わる前に日記はプールに落ち、小泉の体は消えていく


    石丸「うわぁああ!!!」ザバァンッ

    日記を追うように、プールに飛び込んだ石丸

    体に巻き付けた日記は水でぐじゅぐじゅになっていく


    石丸(もう一度兄弟に会いたかったな…)

    シュンッ!!

    笑顔のまま石丸は消えた。





    己の消え行く中、小泉は呟く


    小泉「…結局言えなかったな…、大好きだったよーー」ニコッ


    シュンッ!!


    そう言い終わる前に小泉の体は消えた



    小泉真昼、石丸清多夏 DEAD END



    小泉・石丸 ドロー



  67. 67 : : 2014/02/04(火) 23:02:52
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    苗木「フッ!」シュン

    苗木は日向の襲いかかる猛攻から逃れつつもの思いにふけった

    苗木(僕がしたいのは…こんなことじゃない!)

    その論破日記に記されているのは

    『「言霊」を使えば日向に勝てる』

    【使う〉

    【使わない〉

    苗木(どれが…どれが正解なんだ!)

    日向(苗木の動きが止まった!)

    日向「いけっ!」シュン!!

    ベチョ!

    見事『草餅弾』がヒットした。

    苗木「うわっ!当たっちゃった!」

    日向「ふう…当たったか…」

    苗木「くそッ!とれない…!」ネチョネチョ

    日向「苗木…お前はなんで『言霊』を使わなかったんだ?何故日記を見るたびに悲しい顔をした?」

    苗木「そんなの…!そんなのそんなのそんなの!」

    日向「!?」

    苗木「『僕だって分からないよ!!!』」

    キイイイイイイイン!!!

    日向「ぐぅ!!」

    日向(なんだ?これ…!)

    日向は感じた。苗木の叫びと共に、脳に、心臓に突き刺さるような苗木の言葉の威力を。

    日向(これが…『言霊』か…)

    苗木「僕だって…僕だって!『好きでこんなことやっているわけじゃないんだ!!』」

    キイイイイイイイン!

    日向「ぐわぁ!!」

    苗木の本音。心の声が日向に追い打ちをかける。

    日向「な、苗木…!それはどういうことだ?」

    苗木「僕は…神になって霧切さんを蘇生させるんだ!」

    日向「そんなこと…そんなこと許されると思ってるのか!!」

    苗木「許されるとは思ってないよ!!死んでしまった人を蘇らせるなんてそんなこと…やってはいけないなんて知ってる!」

    苗木「だけど…!僕には霧切さんが必要なんだ!!!」ポロポロ

    日向「苗木…お前…」

    霧切「あら、嬉しいことを言ってくれるじゃない。苗木君のくせに生意気よ」

    苗木「………霧切さん!?」

    日向「き、霧切…!」

    罪木「ひぇぇ!苗木さん!お餅でベタベタですよぉ!?」

    颯爽と現れた二人

    苗木「霧切さん…生きてたの…!」ポロポロ

    霧切「あら、泣かないで。私だってこの状況、わけがわからないの」

    日向(苗木…良かったな…)

    少しの希望。ひと時の希望に包まれていたその時。

    江ノ島「その希望!切らせてもらう!!」ボカン

    苗木「ガッ!!」

    突然現れた江ノ島は桑田の持っていた『超軽量金属バット』で苗木の頭をかち割った

    江ノ島「な〜んて、切るっつーか殴るだけどね!」

    倒れる苗木。徐々に姿が薄れていく

    日向「苗木…!!」

    フッ!シュン!

    苗木 DEAD END

    WIN 日向

    霧切「あなた…なんでこんなことを…!!」

    江ノ島「えー?アタシいえばお決まりのー!」

    江ノ島「な・ん・と・な・く」

    江ノ島「なんとなく!希望に満ち溢れてます的なアンタ達の顔も絶望的にムカついたしね!」

    日向「お、お前!!!」ブン!!!

    日向は火山のように溢れ出す怒りを江ノ島にぶつけようとした…が

    江ノ島「おっとっと危ない。その程度の速さのグーパンじゃ私は倒せないから!」

    日向「クソ…!クソ!クソクソクソクソ!」

    江ノ島「じゃあまた後ほど〜!」


    去って行く江ノ島に、霧切と日向はただただ憎しみの視線を浴びせることしかできなかった。




  68. 68 : : 2014/02/04(火) 23:56:35
    日向(俺は…なんて無力なんだ)

    江ノ島は俺を無視し、狛枝と戦いを始めた。

    また後ほどーーー

    この言葉は、狛枝を倒した後にゆっくりと料理するということだろうか。

    幸運vs絶望の規格外の戦いは俺とは世界が違った。
    もちろん、日記を持たぬ霧切には今何が行われているのかすらわからない。

    隣で震えている罪木も同じ気持ちだろうか。

    日向は心の中で、絶望が扉を叩く音を聞いたーー


    ーーーーーーーーーー


    狛枝「ラッキーガン!」

    真っ直ぐに放たれた銃弾を、江ノ島は見切ったといわんばかりに身体を捻らせ、かわそうとする。

    しかしそこで、銃弾が突然四方に散らばった。

    江ノ島「や、やばい!」

    江ノ島は顔を青くし、ひきつらせた。

    狛枝(これなら…倒せる!)

    江ノ島「……なーんちゃって!」

    満面の笑みと共に、【何か】が銃弾を受け止めた。

    狛枝「…!」

    江ノ島「私の可愛いお人形。絶望マリオネットだよー!」

    白と黒で真ん中から半分に分かれた熊のぬいぐるみが、両手で銃弾を包み込んでいた。

    江ノ島「……うぷぷ。It a 絶望タイム」

    江ノ島は両手の指をなめらかに、ピアノを弾くように動かすと、絶望マリオネットもそれに対応するように動き出した。

    狛枝「……そんなぬいぐるみじゃ、僕の希望は砕けない!」

    狛枝は再びラッキーガンを構えた。
    今度は先ほどより強く念じる。

    ……どんな不幸が襲いかかろうと、かまわない。
    今ここで!この絶望を撃ち破ることができれば!

    『江ノ島盾子に勝てる確率 0.1%』

    日記が現実的な数字を告げる。

    狛枝(……充分だ!)





  69. 69 : : 2014/02/05(水) 19:18:32




    狛枝「所詮は千分の一…こんな所で負けるわけにはいかないんだ!!」クイッ

    パァン

    その発砲音と共に銃口から放たれた玉は、

    確かに熊のぬいぐるみの頭を捉えた………が


    ノーダメージ


    狛枝(あはは、なんて不運だ…)


    それもそのはず

    コロコロッ

    放たれた玉は、ただのBB弾だった


    江ノ島「うぷぷ…うぷぷぷぷぷ、ダッサ~い!負けるわけにはいかないじゃないの?」

    狛枝「………」

    江ノ島「ねえ?絶望した?自身の幸運に絶望した?」

    狛枝「……」

    江ノ島「ねえ、なんか言い返してよ。そろそろアンタ死ぬんだから」

    狛枝(ははっ、なんて不運だ……いや今まで上手くいきすぎたのかな?)

    不運の後にくる幸運……それは当然逆もあり得る。

    江ノ島「ねえ?もう躍起になって連射してみたら?」

    狛枝(安い挑発…するわけないだろ…)

    何が出るか分からない…それはとてもリスクがあることでもある。

    毒ガス弾が出れば皆死ぬし、自爆弾など出たら無駄死にも良い所だ



    狛枝「やるしか…ないか」


    江ノ島「何する気なの?死ぬの?自殺しちゃうの?」アハハッ


    狛枝「うん!そうだよ」ニコッ


    江ノ島「はぁ? アンタ馬鹿なんじゃないの?」


    狛枝「日向くん!」


    日向「…なんだ?」

    突然名前を呼ばれ、俺は少し反応が遅れた…


    狛枝「日向くん…ボクは君に会えてよかった」


    日向「な、なんでそんなことを今言うんだよ」


    狛枝「ボクみたいな奴と友達になってくれてありがとう…」

    日向「なんで、そんな最期の言葉みたいなこと言うんだよ…」


    狛枝「最期…だからね」スッ


    そう言って、狛枝はラッキーガンの銃口に自らの日記をあてた


    日向・江ノ島「「は?」」


    狛枝「君を倒すために…ボクは命を懸けるよ」


    日向「ーーッ! やめろ!!」


    江ノ島「なッ!?」


    狛枝「ごめん、日向くん…ありがとね」カチャ


    日向「ダメだ…やめろ…」


    狛枝「ボクの分まで生きて」


    日向「やめろォおおおおお!!」ダッ


    日向(絶対に止める!!)


    狛枝「バイバイ…」クイッ


    狛枝に向かって駆ける俺より早く、狛枝は引き金を引いた


    そして、


    キュイーーーンッ!!!



    江ノ島「うぷぷ、こんなの止めて……え?」


    見えたのは一瞬だった


    銃口から放たれたのは光の塊……レーザー


    それは熊のぬいぐるみの頭を吹き飛ばし、江ノ島の横腹に風穴を開けた


    江ノ島「絶…望的ィ」バタッ


    江ノ島の服にじわりと赤いシミが広がっていく


    日向「狛枝ァ!!!」


    狛枝「」ニコッ


    …シュンッ!


    日向が狛枝の元に辿り着く前に、狛枝の体は消滅した


    狛枝凪斗 DEAD END





    日向「あっ…ああ…………あああああァ!!!」

    俺は叫ぶことしか出来なかった



    俺はこの怒りを何にぶつければいい…



    皆を失った悲しみを、そして怒りを俺は何にぶつければいいんだ!!


    そうだ…ぶつけるべき相手が入るではないか…


    そして、

    ガチャリッ

    日向の何かが壊れた


    日向「」スッ

    日向は、狛枝の持っていたラッキーガンを握った

    まだ狛枝のての温もりが残るそれを

    ググッ

    銃が壊れんばかりに握りしめる


    罪木「日向さん…?」

    そして

    日向「」ユラユラ

    名前を呼ばれたことに返事をせず、瀕死の江ノ島の方へ向かう日向


    江ノ島「……なに?……ア…タシのこ…と殺し…に来た…の?」


    日向「違う」ユラユラ


    江ノ島「別…に良…いよ、殺…して…も」


    日向「殺さない」ユラユラ


    江ノ島「アタ…シのこ…と…憎い……でしょ?」


    日向「ああ、殺したいほど憎い」


    江ノ島「なら、殺…せば…良い…じゃん」


    日向「お前は殺す価値も無い、勝手にノタレ死ねば良い」


    江ノ島「そ…んなの…絶望…的…だわ」


    罪木「………」


    日向「…二人とも、山田たちのことを頼んだ」


    霧切「…貴方はどうするつもりなの?」


    日向「俺は…神を殺す」


    罪木「あ、危ないですよぉ!」

    霧切「よくわからないけど、止めておきなさい!」


    日向「…皆…ごめん」ダッ


    そう言って日向は、駆け出した


    苗木たちが現れた次元の狭間へ…



    神を殺すために!


  70. 70 : : 2014/02/05(水) 20:40:14
    時は遡り セレスと山田の戦いの真っ只中

    山田「ゆけ!ぶーこよ!」

    セレス「どういうことですの!?」

    ぶーこ「ぶー!」ボコ!

    セレス「痛い!」

    山田「むむむ…急いで描いたせいかキャラがおかしいですぞ…」

    山田「しかし破壊力はバツグンですな!」

    セレス「この…この!」

    山田「どうしたのですか?早くよけないとぶーこが襲いかかりますぞ!」

    ぶーこ「ぶー!」

    セレス「ふざけたこと抜かしてんじゃねえぞこの腐れラードがァァァ!」

    山田「ぶひっ!?」

    ぶーこ「ぶー!?」

    セレス「この!」パシーン!!!

    セレスは山田の生み出したぶーこを鞭で思い切りひっぱたいた

    ぶーこ「ぶー!」ヨロヨロ…

    ぶーこ「ぶー…」ポテ

    セレス「ふぅ…やってやりましたわ…」

    山田「ぶゥゥゥゥこォォォォォ!!!」

    山田「許しません…許しませんぞ…!」ダダダ!

    セレス「こら!豚!逃げる気ですか!待ちなさい!」ダダダ

    セレスは追いかけようとした。だが…

    妙な寒気がした

    セレス「……?」ピタ

    不安になり日記に目を通す

    『??? 山田一二三 コーラ!コーラ!コーラ生み出しますぞ!』

    セレス「あの男こんな状況にも…」ダダダ

    妙な悪寒は取り除かれ、セレスは山田を追いかけた。ドタドタとなる足音を頼りに…

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    セレス「ハァ!ハァ!」

    足音を頼りに無心で走った先の場所は…

    セレス「娯楽室…ですわね?」

    セレスは辺りを見渡す

    セレス「山田君は…いませんね…」

    セレスが一息ついたその時!

    山田「貴女の目は節穴ですか!」シャカシャカシャカシャカ

    セレス「山田君…!?」

    セレスは捉えた。山田が手に持ち降っている奇妙なボトルを

    セレス「それはなんですの?」

    山田「これはどったからどう見ても…」

    山田は思いっきりボトルの蓋を開ける

    山田「コーラでしょうがぁぁぁ!!」ブッシャアアアアア!!!

    セレス「っ!?」

    山田に振られまくり、噴き出した炭酸がセレスにふりかかる。日記にふりかかる。

    山田「セレス殿…ジ・エンドですぞ…」

    セレス「そんな…そんな!」

    山田「………申し訳ありません…セレス殿…」

    消えてゆくセレスにかける最後の言葉

    山田「僕にとってぶーこを上回る方は…」

    山田「貴女しかいませんでしたぞ…」

    フッ!シュン!

    安広多恵子 DEAD END

    WIN 山田一二三

  71. 71 : : 2014/02/06(木) 08:37:42
    山田は明らかな疲労を感じていた。
    それはこの巨体で動き回ったことや、精神面が影響していることもわかっている。
    日記にある『DEAD END』の文字え消えることなく、僕のすべてを見透かしたようにそこで圧倒的な存在感を放っていた。

    山田は、女子2人を置いて場所を移したことに申し訳なさを覚え、保健室へと戻っていった。


    ーーーーーーーーーーー


    〈保健室〉

    霧切「山田くん…どいうことなの?」

    山田(………彼女は覚えていないのか。…いや、それを好都合と取ってはいけない)

    山田「君は…生き返ったのです」

    山田「そこにいる、罪木蜜柑殿によって」

    霧切「………信じがたい話だわ。人が生き返るなら、私のような探偵はいらないもの」

    山田(………)

    山田はあくまで真剣に、霧切を見つめた。
    あまり信じていない様子の霧切に、山田はついに言う決心がついた。

    山田「僕があなたを殺したんです」

    霧切「…………」

    一瞬少し口元が動いた気がします。

    これは、僕の勇気を振り絞った、一世一代の大告白。

    …………そして、その時でした。


    ヴィィィイイイイイイイ…………………!!!

    僕の日記が、ノイズを発したのは。

    罪木「日記が…書きかわりますぅ…!」

    山田の日記から、『DEAD END』の文字は消えていた。

    そしてそのかわりに移った文字を見て、山田は決意の表情を露わにした。

    山田(…………そうですな)

    罪木「そ、そうだ!日向さんが…日向さんが…!」

    山田「日向創殿が…?」

    江ノ島「デストロォォォォオオイ!!!」

    山田・霧切・罪木「!」

    江ノ島「私様はまだ死んでねぇぇぇえええ!!」

    霧切「どうやら彼女を倒さないと、日向くんの元には行けそうもないようね」

    罪木「霧切さんは日記と武器相手には戦えません…下がってください」

    山田「た、戦いますぞ…僕は!」

    江ノ島「ケケケケケケコキコココココ!!!」

    江ノ島「ゼツボウサセテヤル!!ゼツボウサセテヤル!!」

    『??? 僕は絶望と戦うことになる』



  72. 72 : : 2014/02/06(木) 08:50:18
    文字え×
    文字は◎

    この謎の文字のズレは本当にどうして起こるのか。
  73. 73 : : 2014/02/06(木) 19:09:52



    ーーーーーーーー

    霧切「………」


    わからない…

    その一言しか出ない

    自分が死んでいて、生き返った

    そんな信じられないことを言われ

    目の前で大切な人を殺され

    こんなの、あり得ないと否定したいのに

    日記や奇妙な武器、苗木君たちの消失を

    目の前で見せられた

    否定する材料はない。寧ろ信じるしかない


    それならば私の出来ることは…


    ーーーーーーーーー

    山田「僕がやるんだ!」ダッ

    僕は突進した

    手負いでフラフラの江ノ島盾子殿に!

    ドンッ

    江ノ島「っあッ!」ビチャッ

    江ノ島盾子殿の体は軽く、壁際まで吹き飛ばされた彼女は口から大量の血を吐いた

    江ノ島「」ヒュー…ヒュー

    彼女はもう、虫の息…トドメをさすなら今!!

    僕はバットを拾い上げ彼女に突っ込みます

    江ノ島「フフッ……」

    山田「覚悟!」ブンッ


    霧切「待ちなさい!!」


    山田「む」ピタッ

    覚悟を決めて、振りかぶったそのバットは霧切響子殿の一声で止まります

    山田「なんで止めるのですか!」

    霧切「何か…おかしいのよ」

    罪木「何かって…何がですかぁ?」


    霧切「ねえ、江ノ島さん…貴女が絶望させたい相手って私達なの?」

    江ノ島「………」

    霧切「本当に絶望させたいのは…貴女自身じゃないのかしら?」

    江ノ島「……う、ぷぷ…ばれ……ちゃ…ったー」

    もう、彼女には覇気が無い。


    間もなく死ぬであろう


    江ノ島「でも、だか…らって…どう…するの?」

    霧切「私は…私たちは貴女を死なせない…そして絶望させない!!」

    江ノ島「そんなの…出来…る…わけない…でしょ」ウププ

    霧切「『最後まで諦めない』……彼の言葉よ。彼なら貴女を見捨てたりなんて絶対にしないわ。 だから…」

    霧切「二人とも…彼女を救って、リスクはあるし無理を言ってるのも分かってるけれど…それでも!」



    そう言って、霧切響子殿は頭を下げた


    狛枝凪斗殿や舞園さやか殿、そして…苗木誠殿を殺した相手を…『助けて』と



  74. 74 : : 2014/02/06(木) 20:53:24
    山田「了解しましたぞ…!」

    罪木「私なんかで出来ることがあればやりますよぉ!」

    霧切「ありがとう…ありがとう…!」

    山田「しかし…先ほど霧切響子殿も言ってたように多大なリスクもつきまといますな…」

    霧切「その点については考えがあるの」

    霧切「そのためには罪木さん、あなたの力が必要なの…」

    罪木「わ、私もですかぁ!?」

    霧切「彼女は…生まれた時から絶望していて、常に絶望を追い求め、あんなことをしたりするの」

    山田「ふむふむ…」

    霧切「だから彼女を…絶望から救ってあげればいいんじゃないかしら」

    罪木「それはどうやって…?」

    霧切「そこで罪木さん、あなたの注射器が必要になるわ」

    霧切「名付けて、『希望性:絶望治療薬』作戦よ!」

  75. 75 : : 2014/02/06(木) 21:22:22
    霧切「そして輝く」

    山田「ウルトラソウル!」

    罪木「はいぃ!」

  76. 76 : : 2014/02/06(木) 21:33:58
    ネタ考えてたら誤爆してしまいました。
  77. 77 : : 2014/02/06(木) 21:42:05
    罪木「確かに私は……この注射器で江ノ島さんを治すことができますぅ」

    罪木「ですが…江ノ島さんは本当にそれが望みなんでしょうかぁ?……うゅぅ、出しゃばってすみませぇん…」

    山田「うーーん……罪木蜜柑殿の言っていることも一理ありますな」

    山田「むしろ江ノ島盾子殿ならこの状況を喜ぶのでは…?」

    罪木「私もそう思ってましたぁ」

    霧切「…………そう。それが2人の答えなのね」

    ヴィィィィィイイイン!!

    『??? 僕は死ぬ DEAD END』

    山田「なっ!?」

    罪木「ひぃぃ!私もですぅ!」

    『??? DEAD END』

    山田「2人同時にフラグが!?なぜ…!」

    霧切「……うっぷっぷ」

    江ノ島「ギャーハッハッハッ!こいつはとっくにマリオネットだっつーの!」

    山田・罪木「!!」

    江ノ島「仕切り直しだよ…お二人さん」


    【真・絶望日記】

    ・正しい絶望に導く手順が表示される


    江ノ島「私の日記は!進化した!!」
  78. 78 : : 2014/02/06(木) 22:32:46



    ーーーーーーーーー

    日向「はぁ、はぁ」

    日向は走っていた

    真っ暗な道を前へ

    何故か自分の姿ははっきりと見えるのだがこの際気にしている暇などない

    日向「早く、アイツを殺さないと…」


    そう言って、疲れて止まろうとする足を無理矢理動かし、走った

    …………

    ……



    どれくらい走ったのだろう

    日向「この先に誰か居るのは分かるんだけどな…」

    重苦しい気配を辿るように走っていたのだが着かない

    いや、着く気がしない。

    日向「どういう」チラッ

    日向「なっ…」

    後ろを見た。

    少なからず入り口の光は見えるはずなのに

    そこには何もなかった

    ただの闇

    日向(閉じ込められた?)

    日向「くそっ!!俺は早くアイツを殺したいのに!!」タッ

    そんな絶望的な状況でも前に進む日向の動力となっているのは

    『憎しみ』と『怒り』

    …ただ、それだけだった

    ーーーーーーーーー



  79. 79 : : 2014/02/07(金) 18:56:23
    苗木「おわ!江ノ島さんが復活したけど!」

    小泉「真・絶望日記…手強そうね…」

    セレス「わたくしたちはここで見てるだけなんてもどかしいですわね…」

    舞園「いえ…私たちにもできることはあると思います…」

    石丸「精一杯の声援を送ること…だな」

    桑田「俺たちの声が…届くと信じようぜ…でなきゃやってらんねーよ」

    十神「しかしここには敵も見方もありもせんぞ?誰を応援するんだ」

    狛枝「そりゃあ山田君達だよ!あの憎き江ノ島を倒そうとしてくれているからね!絶望に落ちないように…こっちは希望に満ち溢れた応援をしようよ…!」

    全員「頑張れー!」



  80. 80 : : 2014/02/07(金) 19:24:40
    江ノ島(くくく……書いてある書いてある♪)

    罪木「山田さん!どうしましょう!?」

    山田「……とにかくDEAD ENDを回避することが最優先ですぞ…そのためにどうするか…」

    霧切「…………」

    山田(あの操られた霧切響子殿も…)

    江ノ島「限界を超えて舞え!絶望マリオネット!」

    江ノ島がこれまた指を細かく動かすと、つられるように霧切も動き出した。

    罪木「お注射しますぅ!」

    罪木が注射器を霧切に向かって大きく振りかぶり、突き刺そうとする……………のだが

    罪木「はわわっ!?」

    針が、霧切によって受け止められていた。

    江ノ島「刺されなきゃいいんでしょ!」

    山田「むむっ!」

    続いて山田が空中に鋏を描いた。

    少し大きめな鋏を両手で握り、霧切ではなく霧切の少し上をねらう。

    江ノ島(気づいたか!)

    絶望マリオネットで人を操る仕組み。
    それは“糸”である。

    江ノ島(切られたらちっとめんどくさいね!)

    江ノ島は鋏から遠ざけるように霧切を動かした。

    罪木がフリーになるが、罪木の攻撃もうまくかわしている。

    罪木「ううっ!当たりません!」

    江ノ島「ふふっ!このまま本当のDEAD ENDだよ!」

    不意に、霧切の手が罪木に伸びた。
    日記を狙っていることは明らかであり、罪木もそれをかわす。

    山田「今ですぞ!」

    そこを山田がダッシュし、一気に近づくも、

    江ノ島「何が今だよ!流行語は終わったんだよ!」

    江ノ島自身が、立ちふさがる形でそれを妨害した。

    江ノ島「無駄無駄!日記に書いてあるっつーの!」

    山田「ぐっ!」

    罪木「………」

    罪木は閃いた。
    この状況を打破する術を。
    自分にも危険の及ぶ賭を。

    罪木「………やるしかありませぇん!」

    ブスッ………!

    罪木は自分に針をたてた…!
  81. 81 : : 2014/02/07(金) 23:36:50
    なんやて!
  82. 82 : : 2014/02/08(土) 03:10:18
    流行語ワロタww
  83. 83 : : 2014/02/08(土) 15:18:35



    チクリッ

    罪木の肌に針が深く刺さる

    罪木「私がやるしかないんですぅ!」

    その瞬間


    ドゴォンッ!!


    罪木を中心に力の波が拡がり爆散する


    シュゥンッシュゥンッシュゥンッ


    そして罪木の漆黒の髪は金に染まり、重力に逆らうように逆立っていた

    その周りには、電気のような青いオーラがバチバチと発光していた…

    江ノ島「こ、これは!?」

    江ノ島が思わず漏らした言葉に罪木が答える

    罪木「…これは、全ての絶望を根絶やしにすると決めた人のみ辿り着ける境地…」


    罪木「その名も…スーパーミカン人ですよぉ!!」バーン

    江ノ島「な、なんだとッ!?」

    山田「な、なんですとォ!!?」




    なんて、ことは無く


    自らに注射を刺した罪木の反応は…


    罪木「ふふふ…えへへへへへあははははははははは!!!!!!」


    笑っていた。


    とても高らかに笑っていた


    山田「ど、どういうこと…?」


    そんな無意識の内に出た言葉に、江ノ島は答えを返す

    江ノ島「あーあ、つまんなーい。勝手に絶望しちゃったよ」

    山田(勝手に絶望?意味がわかりませんぞ?)


    罪木「うふふふふふふふふ、あははははははははははははははははは!!!!!!!」



    意味が分かる分からないの問題では無かった。


    そんな中でも分かることは


    彼女が絶望したこと……ただそれだけだった



  84. 84 : : 2014/02/08(土) 16:11:08
    スーパーミカン人…だと…
  85. 85 : : 2014/02/08(土) 19:18:34
    ーーーーーーーーーーーーーーー

    日向「クソ…どこにいるんだ!」タタタタ

    日向は疾走していた。後ろに光がなければただただ前に進むのみと決めたのだ。怒り、憎しみ、全ての負の感情に身を任せ……。

    日向「ん?あれは?」

    向こうに黒いモヤモヤしたものが見える

    日向「やっと…デウスの所に来れたのか…?」

    デウス「おや日向君、どうした?」

    日向「俺がなぜここにきたかなんて…」

    日向「お前が一番分かってるはずだぞ!」

    デウス「申し訳ない。本当に分からない。説明してくれ」

    日向「俺がここに来た目的…。それは…」

    日向「仲間たちの!恨みと憎しみと悲しみを!お前にぶつけるためだ!」

    日向はそう言い涙を流した
  86. 86 : : 2014/02/08(土) 21:48:13
    デウスの外見について触れようと思う。
    彼は3mはあろうかといった長身。黒いマントをはおり、その顔は仮面によって拒まれ、確認することは不可能である。

    デウスは日向の涙を両の眼にしっかりと入れつつも、一切の同情を見せなかった。

    デウス「……よくわからないな」

    デウス「悪いが、感情を持たないのだ」

    デウス「君達人間が涙を流す理由も、憎しみも悲しみも…わからない」

    日向「ならわからせてやるさっ!!」

    日向は涙をぬぐい、日記を開いた。

    デウス「………やれやれ。私に挑んでも仕方がないだろうに」

    デウスは重そうな腰をあげると、バサッとマントから手を現した。
    細長いそれは、まるで枯れた木のようだった。

    デウス「なぜ次の神候補に君たちを選んだかわかるか?」

    デウス「それは君たちが相応しいからだ」

    デウス「才能のみでここまでの人間は初めて見たと……うれしかったよ」

    デウス「だが、期待外れのようだな」

    デウス「日向創……その日記、武器は返してもらおう」

    日向「…は?ちょ、ちょっと待ってくれ!」

    デウス「残念だったな」パチン!!

    デウスが指を鳴らすと、日記と武器が日向の手元から消えた。

    日向「なっ…!」

    デウス「さぁ、まだ挑むかね?」

    デウス「曲がりなりにも…まだ神の力はある」

    デウスはバチバチと手のひらで雷を踊らせた。

    日向「ぐ…」
  87. 87 : : 2014/02/09(日) 00:52:54




    日向(曲がりなりにも…)

    その口ぶりからするに、大した力は無いのかもしれない


    だが状況は絶望的だ

    武器も消え、日記も消え

    ある意味俺は矛を失った状態…

    デウス「何もしてこないなら、こちらから行くぞ!!」バチバチ

    日向「!!」

    そのうえ日記という最大の弱点であるものが無いため、

    雷は容赦なく日向の体を狙う

    バチバチ

    そして、その雷はいとも簡単に日向の体を貫く


    日向「ぐぁあああ!!!!」


    ジューーッと肉の焼ける嫌な臭いが拡がる


    デウスの放ったのは一撃

    …たった一撃

    なのだが

    日向「」バタンッ

    ただの一般人である日向の意識を奪うには

    それだけで十分だった


    ーーーーーーーーー

    ~~回想~~

    話は少し前に遡ります

    これは私が自分に針を刺すときに考えていたことですぅ





    罪木(真・絶望日記…)


    相手を絶望させる為の方法が載っている日記

    絶望させる為の手順として、『私たちに勝つ。』ということがあるはず!


    そして、彼女の…江ノ島さんの完璧な行動から考えられることは…『勝つため』に私たちの行動が日記に先読みされている…はずです


    絶望させるために、先読みされている…それなら



    【もし、絶望している相手ならば】どうなるのでしょうか…


    そして私は自身の注射に目を向けます。


    存在しない病気にもすることのできる、この注射を


    もちろん、これは危険なことです

    そんなことは分かっています


    それでも、何も出来なかった私でも

    皆さんがあんなに頑張ってくれたのに…ここで諦める訳にはいきません!

    だから私が……

    罪木「…………私がやるしかありませぇん!」


    ブスッ…


    そうして、私は私に注射しました



    その注射した病名は…………《絶望病》



  88. 88 : : 2014/02/09(日) 11:32:54
    〜回想終わり〜

    私は今全てに絶望しています。私の体は私の意に反して笑い声をあげ続けます

    罪木「うふふふふふふふ!!」

    もう嫌だ。もう全てがどうでもいい。そんな気持ちに襲われながら私は少しの自我は保っています…。まずは日記の確認が優先です

    罪木「あはっはは!!」チラ

    よし!DEAD ENDの文字は消えています!江ノ島盾子さん!私の勝ちです!

    罪木「ふぇっ!うふふふふ!」

    この方法で死という絶望から逃れられるのなら…

    山田さんにも注射してあげないと!

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    山田「ぶひ!?」

    罪木蜜柑殿は高らかな笑い声をあげて注射を持ちこちらに近づいてきます

    これは…まずいですぞ。まずは日記の確認を……

    『??? 僕は罪木蜜柑殿に注射され、絶望する』

    山田「な、なななんですと!?」

    罪木「おちゅうひゃひゃひゃ!!!」フラフラ

    山田「ひ、ひい!」

    フラフラとではありますが、確かに、少しずつこちらに近づいてきます。僕の本能が感じ取ります。

    逃げなければ。と

    山田「ぜ、絶望は嫌ですぞ!」ダダダ

    罪木「まってくださあ…ふふふふふ!」



    江ノ島「ん?」ザザザザザ…

    江ノ島の日記はザザザ…と音を立てて内容が変わった。罪木蜜柑が自ら絶望したことによって、山田の絶望のさせ方が変わったのだ

    江ノ島「うぷぷ…。こんな方法もあったのね…!」

    江ノ島「アハハハハ!私様の日記サイコー!負ける気がしないわ!」

    江ノ島「あれ?デジャヴ?まあどうでもいいや!」

    そして一人の絶望は行動を始める
  89. 89 : : 2014/02/09(日) 21:21:45
    山田「ハァ!ハァ!」タッタッタッ

    罪木「アハハハハ!遠足に行きましょうねぇ…!」タッタッタッ

    山田「ひ、ひぃ!」

    罪木蜜柑殿!どうして!

    僕にはわからない!わからないですぞ!

    罪木「アッハッハッ!一緒に絶望しましょう!さぁ!山田さん!」

    江ノ島(うっぷっぷ…)

    江ノ島は少し後方で、その追いかけっこを見物していた。

    山田は階段を駆け上ろうとするが、やはり巨体が辛く、息が上がり、汗が吹き出る。
    減速は余儀なくされた。

    一方罪木は軽い足取りで階段を駆け上る。
    差はみるみる内に縮まっていった。

    そして………

    山田「ぐぅ!」ハァハァ

    罪木「追いつきました……逃げ回っちゃだめですよぉ…」

    罪木は注射器を抱き抱え、ピュッと少しだけ液を出して、微笑んだ。

    罪木「………幸せになりましょうねぇ?」ニッコリ

    江ノ島「やれ!罪木!」

    山田「くっーー!」





















    山田「…………?」

    罪木「はいぃ!」

    ブスッ………!!

    山田「………!」

    罪木「アハハハハ!アハハハハ!!」

    山田「…………」

    江ノ島「アハハハハ!罪木を利用して私様完勝ー☆」

    江ノ島「全部日記の通りー!サイコー!」

    山田「」ピクッ

    山田「…………ゼツボウ…ですぞ…」

    江ノ島「うんうん。それでいいの」

    江ノ島「山田と罪木。あんた達はもう私のマリオネットになったの」

    江ノ島「絶望でしょ?こんなのって」

    江ノ島「ウフフフ……」

    江ノ島「アハハハハハハハ!!!」

    ………ブスッ

    江ノ島「…………ハ」

    罪木「やっと隙を見せましたねぇ…」

    江ノ島「ハ…?」

    罪木「さっきのは、実はなんでもないんです」

    罪木「全て演技でした」

    罪木「山田さん。気づいてくださってありがとうございますぅ」

    山田「いや…しかしリアルでしたぞ。迫真の演技ですな!」

    江ノ島「…………嘘…」

    罪木「終わりです。江ノ島さん」

    罪木「あなたに刺したのは、『日記アレルギー』」

    罪木「あなたは日記を持つだけで、様々な症状に襲われますぅ」

    罪木「頭痛、高熱、咳、関節痛、痒み、etc…」

    江ノ島「ぜ……」

    江ノ島「絶望的ぃぃいいいい!!!」

    『江ノ島盾子 DEAD END!』






  90. 90 : : 2014/02/09(日) 23:09:56



    体から流れ出す血、数々の症状

    自分自身を無理矢理操って動かしていた江ノ島も、

    もう限界だった

    江ノ島(うぷぷ、これで私もおしまいか…)

    日記に出たdead end

    私は間も無く死ぬ

    いくら計算したってこの窮地から脱出する方法は、無い…

    江ノ島「うぷぷ、じゃあね皆。すごく楽しかったよ…まあ、あっちで苗木に怒られながら、楽しくやるよ…」

    そう言って別れの挨拶をした直後

    罪木「させません!!」プスッ

    江ノ島「………え?」

    注射の針が江ノ島を貫いた



  91. 91 : : 2014/02/09(日) 23:25:07
    罪木「もうこれ以上…人がいなくなるのは嫌です!」

    罪木が放った病気は…

    罪木「一旦は治癒病ですよ!」

    江ノ島「アンタ…どういうつもり?」ショワワワ

    山田「ムムム!今のはせっかくのチャンスでしたぞ!」

    みるみるうちに江ノ島の傷が回復して行く

    罪木「言った通りですよ…。私はもうこれ以上人がいなくなるのが嫌なんです」

    江ノ島「でも私は【超高校級の絶望】で…」

    罪木「それを治すための二つ目の病気です!」プス

    江ノ島「うっ!次はなんの病気!?」

    罪木「私が今あなたに施したのは…」

    罪木「【修造病】ですよぉ!」

    山田「それはどういうことですかな?」

    江ノ島「オマエラ!もっと熱くなれよ!」


  92. 92 : : 2014/02/09(日) 23:44:01
    江ノ岡「鮭がトゥルルってがんばってんだよ!」

    山田「これは熱いですぞ!」

    罪木「江ノ島さん…救われてよかったですぅ」

    江ノ島「今日の単語は馬耳東風!馬の耳をすると東から風がフゥーっフゥーっ」

    山田「早く帰って来て欲しいですぞ。色々な意味で」

    罪木「……さぁ、日向さんを追いましょう」


    ーーーーーーーーーー


    山田「あれから学園中を探しましたが……どこにもいませんぞ…」

    罪木「それどころか…人一人居ません…」

    江ノ岡「今日からお前は富士山だ!」

    山田(そろそろうざいですぞ)

    罪木「うーん…わかりませんねぇ」

    霧切「うぅ…」

    罪木「あ、霧切さぁん!」

    山田「おお!目を覚ましましたな!」

    霧切「私は一体…」

    山田「気にしないでいいんですぞ。霧切響子殿は悪くないんですな」

    霧切「そう……」

    罪木「日向さん…どこへ…」

    霧切「…………あら、何かしら」

    霧切は廊下の端に何かを見つけたらしく、しゃがみ込んだ。

    霧切「………これは草餅の欠片だわ」

    山田「草餅の欠片!?」

    霧切「きっと日向くんのだわ」

    罪木「あ…よく見ると、この先にもありますよ!」

    霧切「どうやらこれが道しるべのようね」

    江ノ岡「お米食べろ!」

    山田「よし、行きますぞ!」ダッ
  93. 93 : : 2014/02/10(月) 18:52:50


    江ノ岡「竹になろう!バンブー!!」

    霧切「…うるさいわね」

    山田「彼女には彼女自身の意思で協力してもらいたいものです…はっ!」カキカキ

    罪木「えっ!?何してるんですかぁ?」

    山田「良いものを思い付きましたぞ!今使えるものと、後で使えるものを!!」カキカキ

    江ノ岡「地球はもっと温暖化になるべきだ!!」

    霧切「う・る・さ・い!!」

    江ノしか「メニューを見て、五秒で絶望しろ!」

    罪木「ふぇ?!戻ってきてますぅ!」

    山田「僕のは、まだ間に合いませんぞ!!」

    霧切「とりあえず、罪木さん!もう一回お願い!さっきのはやめてね!」

    罪木「はいぃ!」

    江ノしか「アニマル苗木が、ある意味ライバル!」

    霧切「アニマル苗木って誰よ」

    罪木「いきますよ江ノ島さん!【ドナルド病】ですぅ!」プスッ

    山田「へ?」

    ジュナルド「ジュナルドは、楽しくなるとついやっちゃうんだ!虚無ビィームゥー!」ハッハッハ

    霧切「なにこれ」



  94. 94 : : 2014/02/10(月) 20:29:12
    霧切「これもうるさそうね。変えて頂戴」

    罪木「分かりましたぁ!」

    ジュナルド「やめてよ!注射は怖いんだ!」ハッハッハ

    罪木「【オバマ病】ですぅ!」

    オバ島「Yes.we.can」

    山田「こここ、これは…」

    オバ島「私たちはやればできる!そう!安価の参加も!」

    霧切「演説を始めたわ。訳がわからない。やり直しよ」

    罪木「分かりました!」

    オバ島「注射、no.we.can't」

    罪木「次は…【不治の病】ですぅ!」

    不治島「おちんちんびろーん」

    山田「これは誰ですかな…」

    不治島「エロエロちゃんになりぃや」

    霧切「なんで不治の病なのにこんなことを言い出すの!?」

    不治島「レイプしたいです!」
  95. 95 : : 2014/02/10(月) 20:46:04
    なんだか許せなくなったのでファッキン不治島の日記は燃やしましたぞ。

    『江ノ島盾子 DEAD END!』

    罪木「ふゅぅ……」

    霧切「あら……ここは…」

    山田「おや、何だかこの壁に不自然な隙間がありますぞ」

    罪木「なんとか入れそうですねぇ…」

    霧切「行くわよ、2人とも」

    山田「えええ!拙者はこの隙間に入らないでござる!」

    霧切「ほら押すわよ」

    山田「ひぃー!」

    ぐいぐい

    山田「あぁっ///」ビン

    霧切「っ!」グイッ!!

    山田「ンンン~!」ズデーン

    罪木「は、入りましたねぇ!」

    霧切「私たちも行くわよ」

    罪木「はいぃ!」


    ーーーーーーーーーー


    霧切「暗いわね。気をつけて」

    山田「しかし不思議な空間ですぞ…」

    罪木「真っ暗なのに…2人の姿ははっきりと見えますぅ」

    霧切「………ここは何かあるわね。どうやら一本道のようだし、進むわよ」


  96. 96 : : 2014/02/10(月) 21:51:26

    ~~~~~

    山田「ぶひぃぶひぃ」ダラダラ

    霧切「はぁはぁ」

    罪木「つかれましたぁ…」

    進んでも進んでも闇

    これは、かなり心を折る

    並みの精神力じゃ耐えられないだろう…

    霧切「…どうする?引き返す?」

    罪木「そんな!日向さんがいるかもしれないのに!!」

    霧切「それでも…ここで皆倒れたら意味がないわ」

    罪木「なんで!そんな見切りをつけるんですかぁ…」

    霧切「それが最善の策だからよ」

    罪木「酷いですぅ…それなら私一人でも行きます」ウルッ

    霧切「それこそ無謀よ。…山田くんからも何か言ってちょうだい」

    山田「分かりましたぞ…」ゴホンッ

    ゴソゴソ


    山田「…パラリラッパラ~♪どこで○ドアー!!」

    霧切「!?」

    罪木「!?」


  97. 97 : : 2014/02/10(月) 23:18:52
    霧切「流石山田君ね」

    山田「当然ですぞ」

    罪木「じゃあとりあえずここの奥にいきますかぁ?」

    霧切「そうね…では」

    全員「ここの一番奥の所へ〜!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    ドアを通り抜けた先には…

    黒焦げだ死体

    山田「こここ、これはなんですかな…!?」

    デウス「おや、君たちもきたのか」

    霧切「この死体は誰の死体なの!?」

    デウス「勢いで日向君を殺してしまった。後悔はしてない」

    罪木「ひ、ひどいですよぉ!」

    山田「き、貴様…!!」

    山田「許しませんぞぉぉおぉ!」

    そして山田は覚醒する……
  98. 98 : : 2014/02/10(月) 23:32:00
    はずもなかった。

    山田は通常通り、ボテボテと不健康な身体を揺らしてデウスに近づき、握った拳を振りかぶった。

    スカッ!

    当然の様に外れ、そのまま勢い余って顔から転倒した。

    ズテン!

    デウス「まぁまぁ焦らないで…」

    デウスはパチンと指を鳴らしたまえあすると、霧切の手元に日記が表れた。

    霧切「…!」

    【探偵日記】

    霧切「これは………」

    デウス「日向くんの日記が浮いたからね……君にこれをあげよう。これで少しはましになる」

    霧切「…………なめてるわね」

    デウス「ハハハ!」

    罪木「蘇生病!」

    ブスッ!

    日向「はっ!」ガバッ

    デウス「な、なにー!?」

    日向「!」

  99. 99 : : 2014/02/11(火) 00:24:30



    日向「…そうだ、俺は死んで…なんで生きて」


    困惑する日向を他所に霧切はその手に握られている日記を凝視しながら考え込んでいた

    霧切(探偵日記…)


    『真実を見抜き、答えを出す日記』


    霧切「どういうこと?」

    カリカリ

    霧切「?」

    一人でに書かれていく日記

    『答えを見いだす、即ち未来を読むとは違い結果論だけを示す。
    計算の答えもミステリー小説の犯人も全て、任意でしめす。これ事態も日記の効果』


    霧切「 これが……探偵日記の力?」


  100. 100 : : 2014/02/11(火) 00:58:17
    霧切(5324×6714…)

    『34680536』

    霧切「すごい!」

    霧切「じゃあ…今は…」

    霧切(私はどうしたらいいの?)

    『この日記は結果のみを表示するもの。手順は表示されない』

    霧切「日記に頼りきりもだめなのね…」

    霧切は初めて日記の所有者になった気分になった
  101. 101 : : 2014/02/11(火) 01:08:06
    山田「むむむ………デウス!ぶん殴りますぞ!」

    デウス「やってみろ!」

    霧切「!」

    『山田一二三 また外す』

    『また外しますぞ!』

    山田「ぐぅぅー!」ズサー

    罪木「山田さん!」

    日向「俺は………」

    霧切「日向くん………あなたも私と同じよ」

    日向「………?」

    日向は自分の身体をみて、なんとか理解すると、起き上がり、服を叩いた。

    そして日記がないことに気づく。

    日向「…………!」

    霧切「……山田くんがあなたのために作ったものがあるわ」

    日向「……俺のために?」

    まるで…全てを見越したかのように…。
  102. 102 : : 2014/02/11(火) 06:35:13




    日向(俺は…死んだ?殺された…デウスは無傷。つまり圧倒的力の差)

    霧切「それも3つよ」

    日向(そして、思い出す…あの不可解な力。一言で言うなら神の力を)

    霧切「ねえ、聞いてる?」

    日向(勝てるわけない…俺はアイツらの仇を討てない…)

    霧切「ねえ…」イライラ

    日向(仇以前に自分が殺される…俺自身も…死ぬ)

    霧切「………チッ。」ポイッ

    霧切は舌打ちをしたのち、山田のリュックに手を突っ込み

    日向に向かって中身を投げる

    霧切によって投げられ、宙に舞ったのは白紙のノート、刀、携帯電話だった

    日向「わわっ!…危ね!!」ガシッ

    霧切「ナイスキャッチだわ」パチパチ

    日向「パチパチじゃねえよ!危ないだろ!!」

    霧切「良いじゃない、男子なんだから!」

    日向「でましたよ、男女平等とか女子に優しくとか謳ってるのにいざこうなると『男子だから』ああ、なんかズルい!」

    霧切「ええ、そうよ。ズルいわ…でもあれを見て」


    山田「負けるわけには、いかないのです!!」スカッ

    デウス「弱いな人間よ。全く日記を使いこなせていない」

    罪木「後ろですぅ!!」バッ

    デウス「それぐらい気付いている」スカッ


    霧切「あんな、風に必死で戦っている二人を前にして、貴方はまだ前を向こうと…アイツと戦おうとしないのかしら?」

    日向「………!」

    霧切「それは、男女以前に人としてズルいわ…」

    日向「…お前に、………お前に何がわかるんだよ!!」

    霧切「…そう、ならずっと下を向いてなさい。私は行くわ」タッ


    ーーーーーーーー


    デウス「三対一か、だが所詮人間…虫けらがいくら群がろうが神には敵わない…」


    罪木「だからって、戦わない理由にはなりません!!」ヒュッ


    デウス「やはり、人間の行動理念はわからないな…」スカッ


    山田「そうですぞ!僕たちは死んでいった皆の意思を引き継いでるのです!」ブンッ


    デウス「消えた仲間に何を…それに貴様らが殺したのだろう?ならば敵貴様らではないか」スカッ


    霧切「違うわ!私たちの敵は貴方自身よ!!」シュッ


    デウス「話す価値も無いな…」スカッ

    山田「くっ…」

    『デウスの横凪ぎをくらい、上半身をふき飛ばされ僕は死ぬ』

    デウス「さあ、こちらの番だ!」ブンッ

    山田「先は読めているのです!しゃがめばいいのですぞ!」スカッ

    デウス「ほう…やるな。ならば此方はどうだ」スッ

    罪木「ふぇえ!?」

    霧切「皆生き抜く方法!」

    『罪木をつき飛ばす』

    霧切(間に合って!)タッ

    デウス「避けれるかな?」ブンッ

    霧切「罪木さん!」ドンッ

    罪木「わっ!」ドテッ

    スカッ

    デウス「なかなかやるな、この短期間でここまで日記を使いこなすとは…」

    霧切「私たちは…負けるわけには、いかないのよ!」

    デウス「減らず口を…」




    ーーーーーーーー




    日向「…お前に……何が…」

    いや、俺はもう分かってるのかもしれない…

    間違ってるのは自分だって

    それでも動かないのは、自分がかわいいから…

    そんな情けないくらい絶望的な理由


    日向「俺は…何をすべきなんだ?」

    白紙のノートに問いかける

    当然答えなんて示してくれる訳はない。


    皆が必死で戦ってるのに俺は何も出来ない

    死ぬのが怖いから動きたくない

    だけも、このままじゃダメなのは俺が一番分かっている




    『俺は…どうするべきなんだ】


    そんな自問自答




    当然自分自身に問いかけたって答えは返ってこない



    日向「………無理だ…俺にはどうすれば良いか何て分からない……」













    日向「…俺に未来なんて選べーー」




    ーープルルルルルルルルル


    そんな日向の言葉を遮るように、

    先程霧切から渡された携帯端末が、

    ディスプレイを光らせ音を発し振動していた



  103. 103 : : 2014/02/11(火) 11:28:27
    日向「とりあえず…でてみるか」ガチャ

    日向「も、もしもし…」

    不治島『ヒヨー!』

    小泉『ちょ、ちょっと盾子ちゃん!」

    日向「な、なんだ?」

    一つ分かったことは、電話の先にいるのが小泉、声を聞く限り…江ノ島?

    苗木『もしもし…日向君?』

    日向「な、苗木か!?」

    苗木『うん。僕だよ』

    日向「お前…シュンってしたはずだよな?」

    苗木『そうなんだ…。なんでここにいるか、ここはどこかは僕もよく分からない』

    日向「そうか…」

    苗木『だけどここからそっちの風景が見えるみたいでさ、ずっと応援してたよ!』

    日向「じゃあ今の有様も分かるのか?」

    苗木『うん。だいたいはね」

    日向「そうか…。じゃあ今の俺も…」

    苗木『そう。日向君が弱ってるけどどうしようもない時にこの電話がこっちにきてね。もしかしたらと思ってさ 』

    日向「だけど…俺はお前らの仇を討つためにデウスに挑んだのに…この有り様だ」

    苗木『うん。そんな日向君を見てみんなからのメッセージがあるよ。一人ずつ本人から言いたいそうだよ』

    日向「!?」
  104. 104 : : 2014/02/11(火) 11:50:36
    舞園『日向くん……辛いですよね。でもがんばってください。あなたなら、きっと大丈夫ですから』

    桑田『デウスを倒すなんて、ぶっ飛んでんな。でもま、俺らの仇でもあるし?しっかりな!』

    十神『ふん。俺の眼鏡は良かったと伝えておけ』

    石丸『正直君のことはよく知らない……だが、応援するぞ!』

    小泉『ちょっと日向くん!男の子でしょ?しっかりしなさいよ!山田くんだってがんばってるんだから!』

    セレ『そうですわ。あの腐れラード以下にはならない方がよろしくてよ』

    江ノ島『絶望的だよ。神に挑むなんて。まぁがんばってー』

    狛枝『日向くん……君の持つ希望が輝くことを、心から待ち望んでいるよ』

    日向「………みんな……」

    苗木『さぁ、日向くん』

    苗木『見せつけるんだ!僕たちの希望を!』

    日向「……あぁ!」

    山田(主人公は僕ですぞ!)

  105. 105 : : 2014/02/11(火) 17:54:04


    デウス「余所見している暇はあるのか?」ブンッ

    山田「うひゃあーー!!」スカッ



    ーーーーーーーー

    日向「そんなこと言われたら…やるしかないだろ!」スッ


    ガシッ


    俺は刀を強く握りしめる




    もう怖くない…



    俺は…絶望なんかしない




    俺が皆を守る…





    俺が………







    日向「 ……未来を創る!!」


    ピカァァアアン!!!!


    日向「え?」


    その瞬間白紙の日記がひときわ眩しい光を放った


    日向「こ、これは…」


    そして、神々しい輝きを放つその日記にはこう記されていた…






    【希望日記】と




  106. 106 : : 2014/02/11(火) 21:27:19
    日向「希望日記って…なんだ?」

    疑問を抱く日向に答えるように日記に文字が綴られていく

    『この日記は絶望日記と相反する存在である。みんなを希望に導くための手順が書き込まれていく』

    日向「この日記があれば俺が未来を創っていける!」

    その日向の目は希望に満ち溢れていた

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    山田「ふう…危なかったですぞ…」

    間一髪でデウスの攻撃を避けた山田は思った

    山田(主人公の僕が不憫すぎますぞ…)

    そう思うのも当然。最初の方から今まで主人公らしいことはしていない

    目立ったこととしては…オナザルのモノマネぐらいか

    山田「はぁ…」

    その上主人公枠を日向に奪われる始末

    山田「やってられませんぞ…ヤッテラレマセンゾォォァオア!」

    山田の体が光る!遂に山田は覚醒!
  107. 107 : : 2014/02/11(火) 21:57:48
    するはずもなかった。

    デウス「醤油タラー」

    山田「ヒンーーー!!」スタコラ

  108. 108 : : 2014/02/12(水) 14:22:26



    ーーーーーーーー


    俺は自身の日記を開いた


    その日記には皆を希望へ導くための方法が載っているらしい

    そこに書かれていたのは


    『デウスに勝て』


    それだけだった


    日向「ははっ…」


    それを見て思わず笑い声が出た




    日向「…なんだ、簡単なことじゃないか」


    やることは、1つ

    アイツを倒すこと

    それなら…


    日向「なおさら逃げるわけには行かないよな!!」ダッ


    日向は太刀を握りしめ、駆け出した


    ーーーーーーーー


    デウス「やはり、未来日記は協力だ…先に狙うべきはこの女だ」ブンッ

    罪木「きゃあああ!!」

    霧切「罪木さん!」グイッ

    スカッ

    デウス「流石探偵日記を持つものだ…中々やるな」

    霧切「………」ハァハァ

    霧切(さっきから同じことの繰り返しだわ。このままじゃこちらが確実に………負ける)

    霧切(それに、彼が黒焦げになった攻撃をまだ使ってきていない…もし使われたら…)


    デウス「…そろそろ終わりにさせてもらうぞ」バチバチ


    霧切「!!」

    そんな最悪の考えを読んだのかデウスは自らの手のひらに雷を発生させた

    デウス「まずは、探偵日記の貴様からだ!」

    霧切( !……あれを受けたら、間違いなく死ぬ)


    だが、その状況でも希望はあった。


    答えを示してくれる探偵日記


    霧切「あれを避けるにはどうすればいいの?」


    『避けることは不可能』


    霧切「くっ…」

    示された最悪の答え

    絶体絶命

    そんな状況で霧切が取った選択は…

    霧切「罪木さん…私から離れて」

    罪木「え?」

    霧切「奴の狙いは私よ…だから巻き添えをくらわないように、私から離れて」

    罪木「そんなこと、できるわけなーー」

    霧切「いいから離れて!!!」

    罪木「」ビクッ

    霧切「もともと助けてもらった命だし、悔いは無いわ。だから…お願い。最期くらいカッコつけさせて頂戴…」

    罪木「…ご、ごめんなさぁーい。必ずお注射しますから!」タッ

    霧切(ふふっ謝らなくて良いのに…)

    私は助からない…なぜなら日記保有者は自身が死ぬことで消滅するから…死体が残らないなら蘇生は無理だわ

    日向くんは、日記保有者の権利を剥奪されていたから消滅しなかったけど…私は…


    デウス「そろそろ話は終わったか?人間よ」


    霧切「ええ…」ガタガタ


    震えている?


    デウス「恐怖か……それも分からない感情だな」


    一度生き返ったみたいだけど、やっぱり死ぬのは怖いわ…

    苗木君…死んだら貴方に会えるのかしら?



    でも、死ぬ前に貴方ともっと一緒に居たかったわ



    山田「霧切響子殿!諦めちゃ駄目ですぞ!!!」


    罪木「霧切さぁん!!動いてください!!!」


    …ありがとう皆、



    さよなら


    デウス「去らばだ、人間!!!」バチバチ


    デウスが雷を放つ…







    その瞬間!!











    「その雷…斬らせてもらう!!」



    その空間に一際大きな声が響いた




  109. 109 : : 2014/02/12(水) 20:55:33
    霧切「ひ、日向君!」

    一つの閃光がデウスの放った雷に向かう

    日向「うおおおおおお!!!」

    日向は自身が持つ太刀で雷を断ち切る!!!

    ことができるわけが無かった。感触があるものではない。雷は断ち切れなかった。

    日向「ぐはあ!!!」バリバリバリバリ!!

    日向はデウス雷をモロに食らう

    霧切「ひ、日向君…!!」

    探偵日記に綴られた通り、避けることは不可能だったのだ

    霧切「日向君…。私をかばって…。雷なんで切れるわけがないのに…」

    日向「……」

    日向からは返事が返って来ない。日記は雷によりメラメラと焼け焦げていき…

    燃え尽きる

    フッ!シュン!

    日向創 DEAD END

    霧切「日向…君…!」

    山田「ひ、日向創殿…!」

    デウス「人間同士は人間同士で争ってれば良いものを…愚かな」

    罪木「日向さん……」

    山田「日向創殿…日向創殿!!」

    山田は日向の持っていた太刀を持つ。まだ日向の手の温もりがある。剣身にはデウスの雷を纏っている

    山田「デウス…許しませんぞ!!」

    その剣の雷が柄を伝い山田に伝わる

    霧切「山田君…?」

    山田の周囲にはバチバチと火花のようなものが舞っている

    そう…ついに山田は覚醒!!!
  110. 110 : : 2014/02/12(水) 21:30:01
    するはずもなかった。

    バチバチ舞った火花が日記に飛び移る。

    山田「あじゃぱ!」

    『DEAD END!』

    霧切「そんな!日向くんが死んでしまったばっかりに!」

    罪木「最悪ですぅ!」

    コンテニュー?
  111. 111 : : 2014/02/12(水) 22:27:42






    目を開けると暗闇だった…



    日向「ここは…?」



    そんな状況で目の前に写るのは『コンティニュー?』の文字


    日向「……俺は…」

    ??「ふふふ」

    答えを出そうとしたわけでも無くただ漏れた声に反応してか、

    いつの間にか隣に居た少女が喋り出す



    ??「コンティニューなんて、永遠に続くゲームで楽しそう」



    日向「……そうだよやり直してしまえば」



    山田「そうですぞ!次こそ覚醒しますぞ!」




    彼女の意見に賛成した俺だが、彼女の口から出た返事は予想外のものだった…




    ??「……違うよ」



    日向「え?」







    ??「皆はゲームじゃない…でしょ?」



    日向「!……」








    日向「そうだ……こんな世界はッ!!!」break




    バリーンッ!!!




    真っ暗だった空間が割れる




    その目の前に写ったのは今にも雷で貫かれそうな、霧切の姿だった


    俺がある意味救えなかった相手。


    自らの命をただ放り出しただけ

    戦う奴がいなくなって…この後、霧切達がどうなったかなんて考えたくない

    ある意味生殺しだ



    日向「俺には…救えないのか…?」



    日向の足が止まる…




    霧切(皆…ありがとう…さよなら)







    日向「……俺には誰も救えない…」













    『それは違うよ!!』



    霧切「え?」


    パシュンッ!


    霧切に向かっていた雷は、霧切に当たることはなく。


    その言葉に相殺されるように消えていた


    その声の主は…



    苗木「あはは、待たせてごめんね。」



    日向「苗木ッ?!」

    霧切「苗木君!!」

    罪木「苗木さん!?」





    苗木誠は現れた…まるで仲間のピンチの時に駆けつけてくれるヒーローのように…




    ーーーーーーーー



    [一方その頃]


    山田「むにゃむにゃ…抜きますぞ…はっ!」



    山田「ここは、どこですぞ?」

    セレス「ですぞですぞうるさいですわ。あからさまなステマですわね……煩わしい豚が」

    山田「そうですか…ってなんでセレスティアルーデンベルク殿が!?」

    石丸「それは、君が死んだからだぞ!」

    山田「へ?僕が?」

    わけがわからない…しかし、目の前のディスプレイに写ったのはもっとわけの分からない光景だった


    『それは違うよ!!』


    山田「ふぇー!?なんで苗木誠殿が生き返って!?」

    舞園「え?苗木君は元々生きていましたよ?」

    山田「どういうことですぞ?」

    十神「フンッ。俺にはお前が何を言っているかが理解できないがな…」

    桑田「ぶっちゃけ…お前頭打ったんじゃねぇーの?」

    山田「ど、どういう」アセダラダラ


    そんな混乱の渦の中狛枝凪斗殿は、冷静な口振りで話します


    狛枝「メタ発言をさせてもらうと、山田『未来がわかる日記?』ifだよ。」


    山田「…あれ?僕主人公クビ?」

    皆「「「クビ」」」

    山田「しどいぃいいいー!」ブワッ




  112. 112 : : 2014/02/13(木) 19:24:34
    山田「そ、そんなことあってたまるもんですか!」ピョーン

    セレス「や、山田君!」

    そうして山田は穴に飛び降りた

    ぐねぐねした四次元空間。先は見えなかった。ダメもとで飛び込んだその穴の先は

    そう。穴

    ズボ!

    山田「グムムム!穴に顔がはまってしまいましたぞ!」

    山田「なにも見えませんぞ!」

    セレス「山田君!離れなさい!」

    そう。山田が突っ込んだ穴はセレスの穴の中。四次元空間からワープしたのだ。スカルファック!!

    山田「なんと、ここはセレスティアルーデンベルク殿の膣内でしたか」

    セレス「あ、あひぃ」

    山田「よし!ということなら僕の頭の角でもっと奥を突きますぞ!」ツンツン
  113. 113 : : 2014/02/13(木) 19:39:06
    セレス「あふん!あふん!」ビクビクゥ

    山田「ここですか!ここですか!」ツンツン

    セレス「お、おやめになって……あ…あぁ…///」

    セレスは感じていた。
    そして、山田の頭なんかで感じている自分にも、感じていた。

    セレス(私……本当は脆かったんですわね…)ビクビク

    山田はひたすら頭をつついた。

    時に回し、時に引き、そのタイミング、バランスは絶妙の一言である。

    恐らく、天性のモノだろう。

    山田の両頬を、セレスの貝がしっかりと挟み込んでいる。
    山田はこれまでに経験したことのない香りに顔をしかめさせながらも、頭を動かした。

    セレス「あぁ…あっ!あっ!」

    やがて、セレスの腰が震えだした。

    山田の顔や首もとに、愛液がかかる。

    山田「!!!」ペロペロペロペロ

    ………しょっぱい。

    山田はがっかりした。
    甘いモノだと思っていたからだ。

    ───さて、腰が震え始めたら、ゴールは目前であろう。

    セレスは欲しがっている。
    いや、セレスの身体は欲しがっている。
    最初に突いたとき、セレスの心を燃え上がらせた一撃を。

    山田(今こそ攻めますぞ…Gスポットを!)

    動き出した山田の頭は止まらない。
    電動マッサージ機の如く、全身を使ってセレスを悦ばせようと奉仕する。

    ブルブルブルブル!!!

    山田の身体についている肉が、悲鳴をあげている。
    しかし、山田はやめなかった。

    眼鏡が壊れようとも、顔が愛液にまみれようとも。

    山田は、ひたすら全身を揺らし続けた。

    セレス「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

    そして、ついにその時は来た!

    セレス「ビチグソがぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」ブシャァァア!!

    勢いよく吹かれたそれは!山田の疲れた身体を癒すシャワー!

    …………数ある男優の中でも、そこにたどり着く者は少なく。
    出来る可能性は百年に一度とも言われたその現象の名は……《潮吹き》

  114. 114 : : 2014/02/13(木) 20:18:11



    セレス「…」ビクンビクンッ

    まだ余韻が残るのか体を痙攣させているセレス…

    山田「……」

    このままヤるのも良いが、自分の頭が入るほどの大きさを持つセレスの中に入れて気持ちいいのか?

    そんなことを、自身に問いかける山田

    山田「!!」

    そして、山田は辿り着く。最悪の答えに!

    山田「グフフ……次は舞園さやか殿の番ですぞ…」

    舞園「!?」ビクッ!!

    山田「そろそろ僕のも息子も満足させてあげたいのですぞ…」ボロンッ

    舞園「いやぁ!来ないで!!」

    山田「良いですぞ…そそりますぞ…」ムクムク


    今にも舞園に飛びかかろうとする山田を止めようと、救いの手がのびる


    桑田「てめぇ!汚ねぇ手で舞園ちゃんに触るな!!」


    舞園「桑田…くん」


    桑田「大丈夫。舞園ちゃんは必ず俺が守るかーー」

    山田「…邪魔ですぞ」ブンッ

    桑田「アポーンッ!」ヒューッ


    キラーン☆


    山田が頭を一振りしただけで桑田は遥か彼方へ吹き飛んだ

    山田「今の僕は最強ですぞ!」フフーン

    圧倒的な力量…

    十神「なにぃ?どういうことだ!説明しろ狛枝!」

    狛枝「そんな……山田くんが覚醒している?」

    山田「ええ、その通りですぞ。」

    十神「なん…だと?」


    山田「かの文献にこう書かれていました…」


    山田「かつて、《潮吹き》を発動させたものは、黄金の指【ゴールドフィンガー】を得た…と」


    狛枝「…聞いたことあるよ。彼はある業界では英雄として崇められているからね」


    山田「話が早くて助かりますぞ…。そして、僕も得たのです!黄金の頭【ゴールドヘッド】を!!」ババーン




  115. 115 : : 2014/02/13(木) 20:23:15
    >>114
    なんだ!この変な展開は!!(書いたの自分です。ログインしてたはずなのですが…(笑))
  116. 116 : : 2014/02/13(木) 20:50:18
    舞園「山田さん…」

    山田「なんですかな?貴女は今から【ゴールドヘッド】と覚醒した僕に犯される身、やすやすと口を開いてはいけませんぞ」

    舞園「違います。そのゴールドヘッドがあれば…」

    山田「おおお!!舞園さやか殿は頭がいいですぞ!!」

    狛枝「だめだよ!そんなもんで神を倒せるわけがないよ!」

    山田「霧切響子殿も仰ってましたが…」

    山田「最後ぐらいはカッコつけさしてください」

    そういう山田の顔は最高にはクールでかっこよかったぜ!!

    山田「では、行きますぞ」

    舞園「が、頑張ってください!」

    山田「よし…」

    そう意気込んでいる山田。その横で

    小泉「ねえ石丸君…。今日はなんの日?」

    石丸「うーん…。今日は…。あ、そうか!今日は先負だな!午後は気をつけるように!」

    小泉「違うよっ!ほら、チョコ…」

    そう。今日はバレンタイン

    石丸「こ、小泉君…。あああ、ありがともうう!」ボフン

    小泉「いいっていいって。やっと気持ちを直接伝えられたよ…」\\\

    山田「り、リア充…」

    山田は涙を流していた

    山田「リア充ばくぜろおおおお!!!」ビューン!!

    山田は穴へ飛び込んだ。リア充への恨みの力、ゴールドヘッドの力が合わさってものすごい速さ。力。

    山田「う、うおおおおお!!!」

    四次元ホールからデウスの元へ辿り着いた

    デウス「な、なんだ!?」

    霧切「あれは…山田君!?」

    山田「うがあああああ!!!」ゴチーン!!!

    デウスの頭と山田のゴールドヘッドがかち合った!!

    デウス「痛い」バターン

    山田「おお…!?やりましたかな!?」

    みんなはデウスに駆け寄る

    デウス「」

    霧切「で、デウスが動かなくなったわ!」

    日向「山田…お前…!!」

    みんなは目に涙を浮かべていた

    その涙がデウスの額にあたり…

    フッ シュン!

    デウス DEAD END
  117. 117 : : 2014/02/13(木) 22:17:31
    日向「デウスを殺したら!みんなはなんのために死んだんだ!」

    山田「え?」

    罪木「もう神になれないんですねぇ!」

    霧切「浮かばれないわ…」

    山田「アポ?」

    日向「死んだと思ったら生き返って…意味のわからないことばっかしやがって!」

    日向「デウスが死んだせいで日記も武器も消えたけど」

    日向「俺はあきらめない!」

    日向「山田!ぶっ殺してやる!」

    山田「 ∩(´;ヮ;`)ンヒィ〜wwwwwwwwww」
  118. 118 : : 2014/02/13(木) 23:01:30




    山田「ちょ、ちょっと待ってください日向創殿!」

    日向「…なんだ?」

    山田「日向創殿の希望日記にはデウスを倒せば皆が希望に導かれるんでしたよね!?」

    日向「そうだけど、死んだお前がカオスな倒し方をしたから全部台無しだ!!」

    山田「な、なんですとー!?」

    日向「だから山田…覚悟」ダッ

    山田「くっ…そうやすやすとやられるわけないでござるよ」ブンッ

    日向「ぐわぁああ!!!」グシャッ

    遥か後方に飛ばされ受け身も取れずに地面へ落ちる日向

    罪木「日向さん!!」

    日向「くっ…そ……なんて力だ…」

    霧切「あんなのどうやって倒せば良いのよ…」

    苗木「山田くんの倒し方……あと少しで思い付きそうだ」


    ~閃きアナグラム~


    テク◯ブレ◯ク



    テクノブレイク


    苗木「そうか分かったぞ!」

    霧切「分かったって、山田くんの倒し方が?」

    苗木「うん。それで霧切さんと罪木さん…力を貸して欲しいんだ」

    霧切「ええ。良いわよ」

    罪木「わかりましたぁ」


    苗木「そっか、よかった。実はね…」ゴニョゴニョ

    霧切「!!」

    罪木「!!」

    苗木「じゃあ、頼んだよ!」タッ


    霧切「苗木君!?ちょ、ちょっと待ちなさい!…はぁ」

    罪木「けど、これが最善の策ですよぉ!それならやるしかないですぅ!」

    霧切「…あまり気乗りしないけどそうね。」


    ーーーーーーーーーー


    山田「ぼっくの頭はクリックリー…むむ!あ、あれは!」

    僕は目の前に桃源郷を見いだしました

    霧切「…////」

    罪木「ふぇえ、恥ずかしいですよぉ////」

    半裸のお二人です!!

    山田「うっひょー!僕を具にサンドイッチしてぇええー!!」ピョーンッ

    霧切「嫌だわ!」タッ

    罪木「嫌ですぅ!」タッ

    山田「待ってくだされ!僕のパンズ達よ!」

    山田は二人を追う。

    だが、豚神とは違い動けないタイプのブーデーでは、二人を捕まえれる筈もなかった

    〔20分後〕

    山田「はぁはぁ、疲れましたぞ」汗ダラダラ

    山田「…もういいですぞ!視姦しながら抜きますぞ!」ボロンッ


    5分後


    ドッパァアアン!!

    山田「この世の心理でも話そうか」


    苗木「うぇえ、最悪だよ…」


    さらに5分後


    ドッパァアアンッ!!

    山田「宇宙と言う定義はね?」


    苗木「地獄絵図だよ!!」


    さらに5分後


    ザバァァアンンッ!!

    山田「まず、死と言う概念から考える必要がある」


    苗木「…白いなみのりッ?!」


    さらに5分後


    ドガラガラッシャァアアン!!

    山田「産まれてくるのも、人が人と出会うのもまた奇跡」


    苗木「…人間の出せる量じゃないよ!!」


    さらに5分後

    山田「チョコなどお菓子企業に惑わされた若者の愚かなる行為…僕は気にしません」


    キゥイイイイインンン…ドゴォオオオン!!


    苗木「ついには、ビーム砲のように!!」


    そこで山田にあるアクションが起きた

    山田「あ、あれ?体…の感…覚が…」ビクンビクン

    山田「寒い…寒いよ…」ビクンビクン


    ガクンッ


    山田は死んだ……皮肉にも死因はテクノブレイクだった




  119. 119 : : 2014/02/13(木) 23:13:59
    その後僕はなんやかんやで生き返りました

    山田「あの二人の半裸はいつまでたっても記憶から抜け落ちませんぞ」シコシコ

    山田「抜くだけに」ボワン…ドルルルルルルルル!!!!!

    山田「ふう…あの日から僕の射精が煮えたぎる火山のようになりましたな」

    あの日から、なんやかんやで日向創殿が神になったり、なんやかんやでみんなあの謎の世界から降りてきてくれたとかいうのはもうどうでもいいのです

    何故なら僕は…

    ドピュルルルル

    山田「ひたすら抜き続けるだけなのですから!」

    ーfinー

  120. 120 : : 2014/02/13(木) 23:16:24
    お疲れさまでした。
    なんだか色々と鍛えられた気がしますw
    修正の鬼となったベータ氏、全てを破壊したスカイ氏、ありがとうございました。
  121. 121 : : 2014/02/13(木) 23:17:51
    二週間にも渡る男達の熱き戦いはついに終わりを告げました…。長かったですね!みなさんものすごいしっかりとした構成で僕は何度も論破されましたが無事に終わり本当に良かったです!見てきてくれた方々、風邪は不治の病さん、ベータさん、本当にありがとうございました!!!
  122. 122 : : 2014/02/13(木) 23:21:15
    予想外の展開で凄くお腹痛かったです(笑)
    最後までスカイワールド全開でしたね!
    そのスカイワールドをモロに食らったふじやまさんもお疲れさまでした!
    次書く機会があれば、完全なギャグにしましょうね。!お疲れさまでした
  123. 123 : : 2014/02/20(木) 21:51:54
    お疲れ様でした!
  124. 125 : : 2015/11/06(金) 21:01:50
    カオス
  125. 126 : : 2015/11/08(日) 00:43:37
    カオスだね
  126. 128 : : 2016/12/21(水) 18:11:58
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