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【前編】クリスタ「アルミン、聞いて。伝えたいことがあるの」These:秘密

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  1. 1 : : 2014/01/08(水) 01:03:47
    12巻のミカサがエレンに「ありがとう」と言う場面が感動のあまり忘れられず、ついこれのいろいろなペアバージョンを妄想。…を投下します。


    シリーズ第6弾
    【アルミン×クリスタ】
    リクエストの多かったペアです。また長くなったらごめんなさい。


    [伝えたいことがあるシリーズ]←w

    第1弾【リヴァイ×エルヴィン】
    http://www.ssnote.net/archives/6228

    第2弾【エレン×リヴァイ】
    http://www.ssnote.net/archives/6266

    第3弾【エレン×クリスタ】
    http://www.ssnote.net/archives/6316

    第4弾【エレン×アルミン】
    http://www.ssnote.net/archives/6485

    第5弾【リコ×ジャン×サシャ】
    http://www.ssnote.net/archives/6917
  2. 2 : : 2014/01/08(水) 02:11:10
    【アルミン×クリスタver.】


    エレン奪還作戦の戦地で、アルミンとクリスタは、仲間が巨人に次々と捕らわれていく光景を戦慄した表情で見回していた。


    クリスタ「…は…はやく助けなきゃ…みんな…食べられちゃう…!!」


    アルミン「…っ!!」


    アルミンは立ち上がろうとするが、怪我が酷く、動けない。


    クリスタ「アルミン…!動かしちゃだめだよ…!!」


    この絶望の状況下でも、クリスタは何とかできるだけ仲間を救い、一緒に逃げる方法を捜しているようだった。



    そんなクリスタの頭の中を、アルミンはとうに見透かしていた。


    アルミン「クリスタ…」



    その時、一体の巨人が彼ら二人を見つけ、嬉々とした表情でゆっくり体を向けた。
  3. 3 : : 2014/01/08(水) 02:19:57
    遠くでエレンとミカサを庇って戦うジャン。


    片腕を失ったエルヴィン。


    胴体を喰いちぎられたハンネス。


    ライナーとベルトルトを守るために巨人を引き剥がすユミル。


    アルミンはそれぞれの戦いを凝視して、震える手のひらで額を覆った。


    アルミン「…クリスタ…君は今すぐに、撤退して…リヴァイ兵長に…」


    クリスタ「…アルミン!!何を言って…」


    アルミン「リヴァイ兵長にッッ!!この状況を報告するんだ!!」


    クリスタ「…!!」


    アルミン「今を逃したら、誰一人として帰還することなく…ここで何が起きたかも知られることなく…僕たちは殲滅されてしまう…!!」


    アルミン「君一人だったら逃げられる…巨人たちの注意がここに向けられている間だったら…」
  4. 4 : : 2014/01/08(水) 03:00:54
    クリスタ「そんな…アルミン…そんなこと…」


    アルミン「二人で逃げれば!どちらかがどちらかのために…!!犠牲になってしまうんだ!!」


    クリスタ「アルミン…!!」


    アルミン「最後まで、僕を見捨てず傍にいてくれる君は…ジャンの言う通り…女神さまだね…」


    アルミン「でも…今、女神が助けるべきは僕じゃない…人類の未来だ…」


    アルミン「君は壁の秘密を握る重要な人間なんだろう?その責任はどうなるんだ…!?」


    巨人がゆらゆらと、その距離を縮める。


    アルミン「お願いだクリスタ…生き延びて…!!」
  5. 5 : : 2014/01/08(水) 11:58:46
    クリスタは震えるアルミンと、迫る巨人を交互に振り返った。


    そして、彼らの足元に散る仲間の血を見つけた。


    その土を手で掬うと、彼女はアルミンの肩を抱いた。



    クリスタ「アルミン、聞いて。伝えたいことがあるの」
  6. 6 : : 2014/01/08(水) 13:51:57
    ヤバいわくわくする~!
    続きまだですか?
    期待!
  7. 7 : : 2014/01/08(水) 14:26:25
    >アルミン大好きさん

    わくわくしていただけると報われます…!

    ありがとうございますっ!!
  8. 8 : : 2014/01/08(水) 14:29:42
    アルミン「…?」


    クリスタ「私ね…ずっと、私なんか誰にも必要とされないって思ってた…」


    クリスタ「誰かに愛されようなんて…一生懸命生きようなんて、ほんとは考えてなかった…」


    アルミン「…クリスタ…」


    クリスタ「だから、一生懸命生きようとしてるみんなを、私は助けなきゃいけないって…」


    クリスタ「自分の命への、罪滅ぼしじゃないけど…」


    クリスタ「みんなといると、本当に、救われるようだった…」


    クリスタ「ねぇアルミン…私のこと、助けようと思ってくれて…ありがとう…」


    アルミン「…」


    クリスタ「私のために…最後まで生きる道をくれて…ありがとう…!」


    クリスタは大粒の涙をぼろぼろと溢しつつも、いつもの眩しい笑顔でアルミンに微笑みかけた。
  9. 9 : : 2014/01/08(水) 14:58:09
    アルミンはいつものように、照れることも、微笑み返すことも、何もできなかった。

    全てを捨て去った今、彼女に与えられるものはもう、彼には何も残されてはいない。


    巨人が目の前に迫っている。


    アルミンはただ、彼女に絶望を共にさせていることに、ひたすら許しを乞うしかなかった。


    巨人の手が、二人に伸びる。


    アルミンとクリスタは、目を閉じ、互いに身を固くした。



    その時。
  10. 10 : : 2014/01/08(水) 15:43:19
    目の前の巨人の動きが止まった。


    そして巨人の体が怪しげに揺れたかと思うと、巨人がアルミンとクリスタの方に倒れてきた。


    アルミン「!?」

    クリスタ「あ…!!」



    「おい!!何やってんだお前らッッ!!」



    声の主がアルミンたちを抱え、巨人の陰から転がり出た。


    間一髪、巨人の下敷きにならずに済んだアルミンとクリスタは、自分たちを両脇に抱え込んだまま倒れている人物を見た。
  11. 11 : : 2014/01/08(水) 16:52:25
    アルミン「…リ、リヴァイ兵長…!?」


    クリスタ「どうして…?」


    リヴァイが険しい表情で立ち上がる。


    リヴァイ「お前ら…なんで逃げねぇんだ畜生…」


    アルミン「兵長…あなたは司祭の所では…」


    リヴァイ「ああ…もう奴の傍にいる必要はなくなった」


    クリスタ「…どうして…ここが…」


    リヴァイはクリスタを横目に見る。


    リヴァイ「…さぁな」


    クリスタ「…?」


    アルミン「…兵長、エレンもエルヴィン団長も、その他…危険な状況です」


    リヴァイ「見りゃあ分かる…」


    リヴァイは地獄のような光景を見渡し、立体起動装置のグリップに手をかけた。


    リヴァイ「クリスタ。自力で動けるなら…」


    リヴァイ「その辺に俺の馬がいる。お前はそれで壁まで下がれ」


    クリスタ「えっ…!?しかし、それではリヴァイ兵長とアルミンが…」


    リヴァイ「どうにかする。とにかく、お前は壁まで下がって身を隠せ。壁際でハンジたちに待機させている」


    リヴァイ「アルミン、お前は動けねぇならせめて死なねぇよう努力しろ」


    アルミン「…はい!!」


    リヴァイ「俺はエレンを回収する…まだ生きてんなら、エルヴィンもだ」


    リヴァイは行く手の巨人を振り払いながら、エレン、ミカサ、ジャンの戦地へと進んで行った。


    クリスタ「アルミン…」


    アルミン「クリスタ、今はリヴァイ兵長の命令に従おう…」


    アルミン「それがきっと…今、僕らに全うしてほしい責務なんだと思う」
  12. 12 : : 2014/01/08(水) 17:38:02
    アルミンとクリスタ来たぁ!
  13. 13 : : 2014/01/08(水) 18:00:35
    >柚子さん

    見てもらって感激です!!

    自分も書きたいペアでしたので、がんばります!
  14. 14 : : 2014/01/08(水) 18:01:50
    クリスタが馬で駆けていく後ろ姿を見届けながら、アルミンは考えた。


    アルミン(リヴァイ兵長がここまでやってきたのは、きっとクリスタに関係している…)


    アルミン(ライナーたちがクリスタをさらったのも、彼ら側に何らかの必要性があったからだ…)


    アルミン(リヴァイ兵長はニック司祭を監視する必要はなくなったと言った…)


    アルミン(リスクが高いのに…兵長は自分自身と共にでなく…クリスタ一人で逃がした…)


    アルミン(…壁の中で…何が…)
  15. 15 : : 2014/01/08(水) 19:19:35
    アルミンがリヴァイ、エレン、ミカサ、ジャン、エルヴィンその他生存者らと壁内に帰還した頃には、クリスタやハンジらの姿はなかった。


    モブリット「リヴァイ兵長!」


    リヴァイ「…モブリット、ハンジたちは」


    モブリット「はっ、予定通りに」


    リヴァイ「…問題ない。エレンたちを医療班へ」



    エレンらはモブリットに連れ添われ、医療班のもとへ向かった。


    ミカサ「エレン…あの時は助かった…ありがとう」


    エレン「…」


    ジャン「…あれは…やっぱりお前がやったのか…?」


    エレン「いや…俺にもよく分からねぇ…」


    ジャン「…」


    ミカサ「…ジャン、あなたもありがとう。私を助けてくれた」


    ジャン「ミ、ミカサは別に気にしなくていい」


    アルミン「ジャンが憲兵団じゃなくて、調査兵団にいてくれて良かったよ」


    ジャン「ばーか、俺は俺のためにそう決めたんだ。死に急ぎ野郎と一緒じゃあ、ミカサが早死にするだろ。俺の損だ」


    アルミン「あははっ、ジャンらしいね」
  16. 16 : : 2014/01/08(水) 20:31:57
    クリスタは寝台に座って、戦地に残してきた仲間のことを考えていた。


    クリスタ(ユミルやライナー、ベルトルトはあのまま置いてきたらしいって、モブリットさん言ってたけど…)


    クリスタ(リヴァイ兵長はエレンを助けて、さっき帰ってきてた…)


    クリスタ(…ってことは、ミカサやジャンも無事だよね、きっと!)


    クリスタ(…アルミン…)


    クリスタ(…アルミン、あなたは逃げ切れたの…?)


    クリスタは俯いた。


    クリスタ(早くみんなに会いたい…)
  17. 17 : : 2014/01/08(水) 21:04:49
    ちなみに12巻までの内容で妄想して書いてますので、そこまで読まれていたら大丈夫です(笑)
  18. 18 : : 2014/01/08(水) 21:08:19
    リヴァイは別室で、エルヴィンの枕元にいた。


    リヴァイ「ひでぇ面だな…エルヴィンよ…」


    リヴァイはまだ意識を失ったままのエルヴィンに話しかける。


    リヴァイ「こんな折りだが、お前に悪い報告がある…」


    リヴァイ「女型…アニを奪われた」


    リヴァイ「お前らがエレンを奪い返してる間にな…まだ水晶体の中で寝てんだろうが…」


    リヴァイ「だがこれで、お前の推論上の"本当の敵"が間違ってねぇことがはっきりした」


    リヴァイ「アニを持ち逃げしやがった奴ら…」


    リヴァイ「…憲兵団だ」
  19. 19 : : 2014/01/08(水) 21:46:16
    リヴァイは、エルヴィンの右腕のあるはずだった辺りをを見つめた。


    リヴァイ「ここまでは、前にお前が俺に話した推察通りだ…」


    リヴァイ「クリスタは保護したが…」


    リヴァイ「問題はこれからクソみてぇに沸いてくるだろうな…」


    リヴァイ「おいエルヴィン…お前ならどうする?」


    リヴァイ「…俺には分からない」



    その時、エルヴィンの病室の扉が開いた。
  20. 20 : : 2014/01/08(水) 22:10:11
    ハンジ「随分と弱気だね、リヴァイが珍しい」


    リヴァイはちっ、と舌打ちする。


    リヴァイ「盗み聞きの趣味まであるのか?てめぇは」


    ハンジ「リヴァイけっこう独り言多いよー?ストレス溜まってるねー」


    リヴァイ「誰かのせいで余計に溜まるんだろうが、クソメガネ…」


    ハンジ「もうその眉間のシワは取れないね、一生」


    リヴァイ「…で、用件は何だ」


    ハンジ「クリスタのことなんだけど」


    ハンジ「護衛が必要だと思うんだよね?」


    リヴァイ「…それなら俺がついてりゃ問題ねぇだろうが」


    ハンジ「でもさ、クリスタ、若くて可愛い女の子だからさ?」


    リヴァイ「…」


    ハンジ「まさか風呂とか寝る時もベッタリついてるつもりな訳じゃないよね?」


    リヴァイ「…」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「…」

    ハンジ「マジかよ」

    リヴァイ「ミカサを呼べ」
  21. 21 : : 2014/01/08(水) 22:49:29
    その頃クリスタはモブリットの、ハンジの破天荒な逸話に耳を傾けていた。


    クリスタ「ええっ、ハンジさんがそんなことを?」


    モブリット「そうなんだよー、おかげで団長と兵長の部屋、出禁になっちゃって」


    クリスタは、優しく穏やかな先輩兵士に心が和んだ。


    モブリット「それにしても分隊長、遅いな…」


    と、その時、クリスタとモブリットのいる部屋の窓を叩くような音がした。


    クリスタ「…?」


    モブリット「…分隊長…ですか…?」


    モブリットが不審そうに窓に近寄った。
  22. 22 : : 2014/01/09(木) 01:19:18
    アルミンはジャンと、別室に移されたエレンについて話していた。


    ジャン「やっぱり、あいつが巨人を操って攻撃させたのか…?」


    アルミン「そうだと僕は思う…」


    ジャン「今まではその能力に気がつかなかったのか」


    アルミン「うん、何かがきっかけになって発動したか…もしくは…」


    アルミン「…誰かの能力が移ったか」


    ジャン「能力が移るってどういうことだよ?」


    アルミン「僕もよく分からないんだけどさ…」


    ジャン「なんだよそれ」


    アルミンはエレンの能力についてよりも、今はクリスタに対する、敵やリヴァイの行動に関心があった。


    アルミン「ねぇ、ジャン」


    ジャン「ん?」


    アルミン「クリスタは、一体何に狙われているんだろう?」
  23. 23 : : 2014/01/14(火) 22:53:24
    はよ
  24. 24 : : 2014/01/15(水) 08:08:38
    >名無しさん さん

    お待たせいたしました!!支援ありがたき幸せ!!
  25. 25 : : 2014/01/15(水) 08:08:57
    再開です。
  26. 26 : : 2014/01/15(水) 08:35:56
    ジャン「クリスタ?」


    アルミン「エレン奪還戦のとき、僕はクリスタと一緒にいたんだ」


    ジャン「ああ、そうらしいな。リヴァイ兵長が助けに来てくれたんだろ?」


    アルミン「うん。でもその時、リヴァイ兵長はクリスタに誰の護衛も付けずに逃がしたんだ」


    ジャン「…クリスタ一人でってことか?だが、あの時いくら巨人が俺たちに注意を向けてたとしても、そりゃかなり危険じゃないか?」


    アルミン「その通りだ。あとそれに、リヴァイ兵長はどうも、迷わずクリスタの所に来られたみたいだ」


    ジャン「は?どうやってだよ」


    アルミン「分からないんだけど…リヴァイ兵長やエルヴィン団長は、クリスタについてもっと何か知っていることがあるんじゃないかな」


    ジャン「…それは、俺たちには言えねぇことなのか?」


    アルミン「…どうだろう。時期じゃないだけかもしれないし…」


    ジャン「クリスタがユミルたちに奪われた時点で、向こう側にクリスタが必要だってことは何となく察したが…」


    アルミン「うん、ライナーたちにとって、エレンとクリスタは重要なんだと思う」


    ジャン「…エレンの野郎には変な力があるみてぇだから、さらう理由も想像つくが、クリスタには一体何があるのか。それがお前の悩みなんだな?」


    アルミン「うん、さすがジャン」


    ジャン「リヴァイ兵長とエルヴィン団長とクリスタ…わけが分からねぇな…」


    アルミンはまだ痛む頭の傷を押さえつつ、現状で分かることと分からないことを、チェスの駒のように進退させた。
  27. 27 : : 2014/01/17(金) 07:07:51
    ミカサはハンジに呼び出され、リヴァイとエルヴィンのいる病室に向かっていた。


    ハンジ「もう立ち歩いて平気なのかい?」


    ミカサ「はい、大丈夫です」


    ハンジ「ミカサは強いってエレンに聞いてたけど、想像以上だね。まるで女性版リヴァイだ」


    ミカサ「…」



    部屋ではリヴァイがエルヴィンに追加の毛布を被せていた。


    ハンジ「エルヴィンの奥さんみたい」


    リヴァイ「気持ち悪い」


    ハンジ「ミカサを連れて来た」


    リヴァイ「ああ」


    リヴァイはミカサをチラッと見たが、視線はエルヴィンに向けたまま話し出した。


    リヴァイ「ミカサ、お前にクリスタの護衛を頼みたい」


    ミカサ「クリスタの…?」


    ハンジ「クリスタは女の子だから」


    リヴァイ「…普段は俺が視ていてやるが、風呂や寝室を共にするのはお前に任せたい」


    リヴァイ「それなら、エレンと離れっぱなしってこともねぇだろう…」


    ミカサ「…!」


    リヴァイ「無理強いはしねぇが」



    ハンジは部屋を出がけにミカサに耳打ちした。


    ハンジ「今リヴァイ、実質エルヴィンの代わりに一人で考えて決断してるからさ…よかったら、手助けしてあげてほしい」



    部屋にはリヴァイ、ミカサ、エルヴィンが残された。


    リヴァイ「エレンの奴は、どんな具合だ?」


    ミカサ「あなたに暴行を受けた時よりはマシです」


    リヴァイ「…そうか」


    ミカサ「リヴァイ兵長」


    リヴァイ「…」


    ミカサ「私はあなたに、怪我を負わせました」


    リヴァイ「…」


    ミカサ「…」


    リヴァイ「まあ…正直今はそれどころの話じゃねぇ…気にしなくていい」


    ミカサ「しかし…」


    リヴァイ「お前もはやく治して万全にしろ」


    リヴァイ「この先何が起こるか…分かったもんじゃねぇからな」
  28. 28 : : 2014/02/07(金) 20:08:35
    続きを超☆期待しまーす。 てかこのss面白い! あとゆっくり頑張ってください!!!!
  29. 29 : : 2014/02/07(金) 20:25:53
    >>28
    ありがとう!
    実はこの話、結末をすごく悩んでて…そろそろ更新しますね。
  30. 30 : : 2014/02/08(土) 06:27:26
    その時、エルヴィンの病室の扉が開いた。


    ハンジ「リヴァイ!!」


    リヴァイ「…なんだ?忘れ物か?」


    ハンジ「クリスタが…いない」


    リヴァイ「…!?」


    ミカサ「!?」


    ハンジ「モブリットまで…どこを探してもいないんだ…」


    リヴァイ「チッ…何やってんだあいつは…」


    ハンジ「クリスタの部屋の窓が開いていたから、たぶんそこから…」


    ミカサ「…誘拐ですか?」


    リヴァイ「…まあ、そんな類だろうな」


    リヴァイはエルヴィンの枕元を離れた。


    リヴァイ「俺は少し王都に行ってくる。お前らは何もねぇ限りここで待機していろ」


    ハンジ「…一人で乗り込む気?」


    リヴァイ「乗り込むとか、そんな暴力的なことにはしねぇ予定だ…すぐに戻る」


    ミカサ「…」


    リヴァイは上着を羽織った。


    リヴァイ「どうせ、そろそろ呼ばれるような気はしていたんだがな…」


    ハンジ「…?」


    リヴァイ「…お前たちはエレンと、まあ余力があればエルヴィンを守ってやってくれ」
  31. 31 : : 2014/02/08(土) 08:35:43
    ミカサは、アルミンとジャンのいる部屋へと向かった。


    アルミン「あ、ミカサ」


    ジャン「おう、早かったな」


    ミカサ「…アルミン、ジャン。クリスタが誘拐された」


    アルミン「えぇっ!?」


    ジャン「なに!?」


    ミカサ「モブリットさんも一緒に連れて行かれたそう」


    アルミン「一体…誰に…」


    ジャン「あのモブリットさんがすんなりついて行ったってことは、脅されたかなんかか…?」


    ミカサ「…リヴァイ兵長が、一人で王都に向かうと」


    ジャン「王都?」


    アルミン「…」


    ミカサ「リヴァイ兵長は何かを知っている。たぶんエルヴィン団長も」


    アルミン「…クリスタが何故重要かってことを?」


    ミカサ「…アルミン、ジャン」


    ジャン「何だ?」


    アルミン「…?」


    ミカサ「私も王都に行こうと思う」
  32. 32 : : 2014/02/08(土) 09:47:24
    ジャン「な、何言ってんだよ?何が起こるかも分からねぇのに…」


    ミカサ「今、リヴァイ兵長は一人。ので、手助けが必要」


    ジャン「けどよ…それは他にも…」


    ミカサ「王都にクリスタの秘密があるのはたしか。でなければわざわざリヴァイ兵長が行くことはない」


    アルミン「…ミカサは、何か指示をもらったの?」


    ミカサ「残りの全員は、ここで待機。エレンとエルヴィン団長を守るように」


    アルミン「…だったら、きっとここに残るべきなんだろうと思う」


    ミカサ「…!?でも…」


    アルミン「わざわざミカサの前で王都に行くとか、待機とか話したってことは、君には確実に念を押したってことだからね」


    ジャン「…まあ、ミカサがいればエレンはまず無事だろうしな」


    アルミン「その代わりって言ったらおかしいけど」


    ミカサ「…?」


    アルミン「僕が王都に行こう」


    ジャン「は!?」


    ミカサ「アルミン…!!」


    アルミン「僕は、まだ直接リヴァイ兵長の指示を聞いてないしね」


    ジャン「行って何ができるっていうんだよ!?もし想像以上に王都に敵が潜んでりゃあ、お前死ぬぞ!?」


    アルミン「たしかに、僕は何の助けにもならないかもしれない…けど…」


    ミカサ「…」


    アルミン「僕は知りたい…壁の中の秘密を。クリスタやリヴァイ兵長、エルヴィン団長の抱える秘密を」


    ジャン「…なんだよ…それ…」


    ミカサ「アルミン、リヴァイ兵長は直に出発する…それまでに支度を…」


    ジャン「ミカサ!?」


    アルミン「ありがとう、ミカサ」


    ミカサ「アルミン、怪我は問題ない?」


    アルミン「うん…戦うことがなければ…」


    ジャン「あぁ…もう…!!お前ら面倒臭ぇなッッ!!」


    アルミン「ジャン!?」


    ミカサ「…?」


    ジャン「俺も行く…その、王都にある秘密とやらを探りによ…」
  33. 33 : : 2014/02/13(木) 12:10:33
    どうなるどうなる?

    期待ですよ~(≧∇≦)
  34. 34 : : 2014/02/15(土) 07:22:28
    >>33
    読んでいただいて感謝です!
  35. 35 : : 2014/02/15(土) 07:24:57
    リヴァイはコートを羽織り、馬車に乗り込んだ。


    リヴァイ「…レイス家へ」


    御者「…どちらのレイスさんでしょう?」


    リヴァイ「ああ…中央のだ」


    御者「えっ、しかしここからだと、時間も掛かりますが…」


    リヴァイ「許可は下りると思う。時間については気にするな、それなりにはずむ」


    リヴァイを乗せた馬車が走り去るのを、アルミンとジャンは建物の陰から見届けていた。


    ジャン「…で?これからどうするつもりなんだ」


    アルミン「リヴァイ兵長の後を追わないと」


    ジャン「追いかけるって…御者なんて呼ぶ金ねぇよ…」


    アルミン「…」


    ジャン「…っておい、こんな時に雨だぜ…」


    アルミンの頬に、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。


    アルミン「…ジャン、ちょっと来て」
  36. 36 : : 2014/02/15(土) 07:30:39
    アルミンとジャンを乗せた憲兵団の荷馬車が、街道を走る。


    ジャン「バレたら死ぬ…バレたら死ぬ…」


    アルミン「ジャン静かに」


    ジャン「もう少し違う馬車を選んでくれよ…なんでわざわざ憲兵団の積み荷に紛れて…」


    アルミン「仕方ないよ…憲兵団でこの方向の馬車なら確実に王都に向かうだろうし…」


    ジャン「降りるときどうすんだよ」


    アルミン「逃げるよ」


    ジャン「マジかよ」


    アルミン「冗談だよ。この雨だったらしばらく幌も上げないし、中央へ入る出入り口は込み合う。その時に逃げよう」


    ジャン「結局逃げるんじゃねぇかよ…」


    アルミンの言葉を自身に無理矢理納得させるかのように、ジャンは額を手で押さえた。
  37. 37 : : 2014/02/15(土) 07:32:30
    馬車内でリヴァイは腕組みをし、眉間にシワを寄せて外の雨音を聴いていた。


    リヴァイ(こんな時に雨か…)


    リヴァイ(クリスタもモブリットも、いるとすりゃあレイス家だ…)


    リヴァイ(黙って持っていかねぇでも良かったんじゃねぇか?)


    リヴァイ(…びっくりしただろうが)


    リヴァイ(あとは…)


    リヴァイ(好奇心の虫がついて来てねぇといいがな)


    リヴァイは鋭い目を更に細めた。
  38. 38 : : 2014/02/22(土) 18:01:19
    超期待です!!
    何を書いても上手ですね、アートさんは
    さすがです♪
  39. 39 : : 2014/03/16(日) 07:53:53
    まだですかね?
    期待です
  40. 40 : : 2014/03/16(日) 18:27:14
    兵長鋭いです!
  41. 41 : : 2014/03/16(日) 21:11:04
    もう一ヶ月も。
  42. 42 : : 2014/03/17(月) 07:35:27
    をーい
  43. 43 : : 2014/03/17(月) 09:35:42
    >>42
    来てくれてありがとう。そろそろ書きますね。
    怠けててすみません…楽しみに待っていてください。
  44. 44 : : 2014/03/17(月) 13:00:56
    (やっと結末を決められたので、進めます。リヴァイさんいつまでも王都ですみません!!)
  45. 45 : : 2014/03/17(月) 13:03:20
    雨がエルヴィンの病室の窓を打つ。


    ハンジ「やられたよ、エルヴィン」


    ハンジ「クリスタと、モブリットがさらわれてしまった」


    ハンジ「リヴァイも一人で王都に向かっている…たぶん二人を取り返しにね。…たぶん」


    ハンジ「…エルヴィン、君はいつも何か一つは絶対に隠していたけど」


    ハンジ「こうなる前は、何をどうするつもりで考えていたの」


    ハンジ「私にさえ言えなかったの」


    ハンジ「…心外だよ」


    ハンジ「あとね、これは面倒な話なんだけど」


    ハンジ「アルミンとジャンが行方不明になった」


    ハンジ「何故かミカサは残ってる…エレンがいるからかもしれないけど」


    ハンジ「あの子は何も話さないし」


    ハンジ「君もリヴァイも、もう分かっているとは思うけど」


    ハンジ「秘密というのは、一人きりで抱えなければ守れない」


    ハンジ「必ず勘づかれる」


    ハンジ「…まあ、もうこれから隠せる秘密なんて出てこないのかもしれないね」


    ハンジ「…私も考えないと」


    ハンジの独り言は、外の強い雨にかき消されて病室の空気に溶け込んだ。
  46. 46 : : 2014/03/17(月) 14:14:28
    アルミンとジャンと乗せた荷馬車は、王都への道をとろとろ進んでいた。


    ジャン「…おい、これじゃあリヴァイ兵長、俺たちが着く前に行って帰ってきちまうぜ?」


    アルミン「うん…思ったより進まないね」


    アルミンは彼の周りを囲む積み荷を見渡した。


    アルミン「荷物が多いから、あんまりとばせないんだね…きっと。この雨だし…」


    ジャン「なあ…本当にこれ、途中で荷降ろしとかしないのか」


    アルミン「いや…しないとは言えないけど…」


    ジャン「…だよな…ああ」


    アルミン「荷降ろしが始まったら、僕らもそっと降りよう。…もちろん、見つかりそうなくらい荷降ろししそうだったらだけど…」


    ジャン「そっとって」


    アルミン「雨が味方してくれる。荷降ろしにも手こずるはずだよ…ちょうど日も落ちるし」


    ジャン「まあ…とりあえずもう積めねぇだろうから、次止まる時はおそらく降りる時なんだな」


    アルミン「そういうことだね…」


    と、その時、馬車が急に速度落とし、全体をぐらりと揺らして停止した。


    アルミン「あっ」


    ジャン「はぁっ!?」
  47. 47 : : 2014/03/17(月) 18:25:25
    リヴァイを乗せた馬車は、悪天候の中、比較的軽やかな足取りで王都への検問に差し掛かった。


    リヴァイ「ちっ…濡れるじゃねぇか畜生…」


    リヴァイは馬車を降りて、小走りに検問の憲兵のもとへと向かった。


    リヴァイ「…おい、中央へ入りたい。構わねぇな?」


    憲兵「…これは、リヴァイ兵士長」


    憲兵は何かを確かめるようにリヴァイを少しだけ見つめた後、不機嫌そうに目を逸らした。


    憲兵「審議所の方にどうぞ…レイス家ではなく」


    リヴァイ「…?」


    リヴァイは一瞬思案し、それから眉根を寄せて踵を返した。


    御者「レイス様の所でよろしかったです?」


    リヴァイ「…いや、審議所に変更だ」


    リヴァイは雨で少し湿った髪をかき上げた。


    リヴァイ(既に周知済みか…)


    リヴァイ(ちっ…いいカードが回って来やがらねぇ)
  48. 48 : : 2014/03/18(火) 18:19:43
    アルミンとジャンは、上げられた幌の間から入ってくる湿気の多い空気の中、脱走のチャンスをうかがっていた。


    ジャン「言ってたそばから…くっそ…」


    アルミン「ジャン、全力ダッシュだよ」


    ジャン「アルミン…お前もうちょっとお前らしく頭使ったようなこと言えよ…」


    アルミン「次、あの大きな積み荷で人の手が塞がったら、その隙に逃げよう」


    ジャン「別に言い直せとは言ってねぇよ」


    男二人がその積み荷を動かし始めた。


    アルミン「…」


    ジャン「…」


    積み荷が完全に荷台から離れる。


    アルミン「今だ!」


    ジャン「おう!!」


    二人は雨の降りしきる外に飛び出した。


    アルミン「走って!!」


    背後から男たちの罵声が飛ぶ。


    ジャン「おいアルミンっ!!どこに行きゃあ…」


    アルミン「…あそこの路地へ!」


    二人は路地へと駆け込んだ。ジャンは後ろを走るアルミンを振り返る。


    ジャン「まだ油断できねぇ…!遠くへずらかるぞ…!!」


    アルミン「ジャン!前!!誰か出てきてる!!」


    ジャン「ああ!?」


    ジャンと路地沿いの店から出てきた客が激突した。


    ジャン「…ッッ痛ってぇ…」


    アルミン「ジャン大丈夫!?」


    アルミンは倒れたジャンと客に駆け寄る。


    ジャン「いや…平気だ…それよりこの…ん?」


    アルミン「…?…あなたは…」


    アルミンとジャンは倒れて呻いている客を見つめた。
  49. 49 : : 2014/03/23(日) 19:10:48
    期待ですー!!!!
  50. 50 : : 2014/03/25(火) 23:37:27
    審議所に到着したリヴァイは、御者を返した後、門番のもとへと向かった。


    リヴァイ「…ここへ来いと言われたんだが」


    門番「ああ、リヴァイ兵士長」


    門番はリヴァイを見て少し溜め息をついた。


    門番「…どうぞ、お入りください」


    門番「お待ちの方が3名ほどいらっしゃいます」


    リヴァイ「…」


    門番は、かつてエレンが審議をかけられた広間にリヴァイを案内した。


    門番「…みなさん、中においでです」


    リヴァイは広間に入ると、既に待ち構えていた人間たちを一瞥し、天井の審判の絵画を見上げた。


    リヴァイ「…こう乱暴な事態にしねぇと、俺はここまで来ねぇとでも思ったのか?」


    リヴァイ「エルヴィンの推察はどこまでも正確だったようだな…」


    リヴァイ「残る不確かなことは」


    リヴァイ「お前たちがどうしてわざわざ俺たちに抗ってクリスタやエレンを奪い合う必要があるのか…」


    リヴァイ「説明してもらおうじゃねぇか…なぁ、お前…」


    リヴァイ「グリシャ・イェーガー、それから」


    リヴァイ「ハンジよ…」


    リヴァイは再び視線をグリシャ、ハンジ、クリスタに戻した。
  51. 51 : : 2014/03/26(水) 17:39:35
    アルミンとジャンは両脇から男を支え、立ち上がるのを助ける。


    アルミン「ナイル師団長…」


    ナイル「くっそ…何なんだお前たちは…」


    ジャン「ほんとすみません…」


    ナイルは腰をさすりながら、ジャンの顔を睨む。


    ナイル「お前…あの替え玉の…」


    ジャン「あ、それは封印した思い出なので」


    ナイル「…こんな所で何をしているんだ」


    ジャン「えっ?いやそれは…」


    アルミン「ナイル師団長、リヴァイ兵長とクリスタ…ヒストリアの居場所をご存知ですよね?」


    アルミンがジャンを押しのけた。


    ジャン「おい!?」


    ナイル「リヴァイだと…」


    ナイルはアルミンの方に目を向ける。


    アルミン「教えていただけませんか」


    ナイルは目を細めた。


    ナイル「お前たちが何をしようとしているのかは知らんが…そもそも何かができるとは思えんが…」


    アルミン「…ナイル師団長こそ、全てご存知のうえで、どうしてこんな場所で油を売っているんですか?」


    ジャン「アルミン…!!」


    ナイルは、アルミンのゆらゆらと色の変わりゆくような青い目を、微動だにせず見つめた。


    ナイル「…エルヴィンはどうした」


    アルミン「…まだ意識が戻られません」


    ナイル「…そうか」


    ナイルはアルミンから目を逸らすと、雨を降らせる黒い空を見上げ、考えるように痩けた頬をさすった。
    アルミンとジャンは、雨音を聞きながら黙ってその様子を見守る。


    ナイル「…エルヴィンか」


    アルミン「…?」


    ジャン「?」


    ナイルは頬をさすっていた手を降ろし、わずかに肩を落とした。


    ナイル「…ついて来たまえ」


    アルミンとジャンは顔を見合わせた。
  52. 52 : : 2014/03/26(水) 20:45:43
    いつのまにか更新してた……!
    をわードキドキする…
  53. 53 : : 2014/03/26(水) 22:20:56
    期待!!

    はよ!!
  54. 54 : : 2014/03/26(水) 22:26:27
    >Ms.もふこ
    やっとですよwありがとう。

    >アルミン大好きさん
    がんばります!アルミンの活躍にご期待ください!
  55. 55 : : 2014/03/27(木) 19:01:13
    リヴァイは無表情で自分を見つめるハンジを睨み返す。


    リヴァイ「…随分到着が早かったな」


    ハンジ「…」


    リヴァイ「本部を出たのは俺より後だろうが」


    ハンジはわずかに目を細める。


    ハンジ「近道があるんだよ、リヴァイ」


    リヴァイ「ほう…」


    リヴァイは首を傾ける。


    リヴァイ「俺は雨に降られて遥々来てんだがな」


    グリシャ「私の家の地下から真っ直ぐに通じている」


    リヴァイ「…」


    リヴァイはやややつれた様子のグリシャに目を移す。


    グリシャ「ここの真下まで」


    リヴァイ「…そうか」


    リヴァイはフイと彼らから目を逸らすと、一番近くにあった椅子にどっかりと腰を下ろした。


    ハンジ「あまり長話する時間はないんだ、リヴァイ」


    リヴァイ「だったらさっさと話しやがれ」


    リヴァイはハンジには目を向けず、腕を組んだ。


    リヴァイ「お前たち、何をしようとしている?」


    しばしの沈黙。雨が審議所を打つ音が激しくなる。


    クリスタ「…この壁の中にいる人々は」


    俯いたクリスタの小さな声が、リヴァイの耳に切り込んだ。


    クリスタ「…兵器なんです」


    リヴァイ「…?」


    クリスタ「…遠い、遠い所に、かつてこの国と戦争をしていた国があります」


    リヴァイは目だけをクリスタに向けた。


    クリスタ「巨人は、その国の兵器で…」


    クリスタ「支配されたこの壁の中の人々は…」


    リヴァイとクリスタの目がピタリと重なった。


    クリスタ「その兵器になる資源です」
  56. 56 : : 2014/04/04(金) 19:35:14
    アルミンとジャンは、ナイルと共に馬車に揺られていた。


    ナイル「…もうほとんどの憲兵が知っている」


    アルミン「…」


    ジャン「…」


    ナイル「これから起こることも、それによって我々がたどり着くところも」


    アルミンは、腕組みをして顔を背けたままぽつりと呟くナイルを黙って見ていた。


    アルミン「…ナイル師団長は」


    ナイル「…?」


    アルミン「ナイル師団長は、もしエルヴィン団長が僕と同じことを言ってきたとして、どう対応されましたか」


    ナイルはアルミンの方に顔を向けた。


    ナイル「…リヴァイやレイスの居場所を教えろと言ってきたら、ということか?」


    アルミン「…はい」


    雨の音が、馬車の中の空気を震わせる。


    アルミン「やはり、教えなかったのではありませんか?」


    ナイル「…」


    アルミン「…本当のことを言うと」


    ジャン「…」


    アルミン「僕たちをこうして連れて行ってくださるということは、僕たちの力ではどうせ到底敵わない…そう考えていらっしゃるからではないかと思っていて」


    ナイル「…エルヴィンは強者だから俺は牽制するだろう、という意味か?」


    ナイルはしばらくアルミンを見つめたまま黙っていたが、はぁ、とため息を漏らすと、唇を少し曲げた。


    ナイル「…壁の中に希望はない」


    アルミン「…」


    ジャン「…」


    ナイル「そんな考えを一度たりと持たなかった男、それがお前たちのボスだ」


    馬車が小石を蹴ってぐらりと揺れた。


    ナイル「俺は博打は好きではないが」


    アルミン「…」


    ナイル「こんな時にのんびり寝ている、博打好きのお前たちのボスに代わって、俺がわざわざご親切にも興じてやっているだけだ」


    アルミン「ナイル師団長…」


    ナイル「…まあ、やつとは何の思い出もないわけではないからな」


    馬車がやがて速度を落とす。


    ナイル「最後くらい、構わんだろう」


    馬車を降りた3人は、雨の中を小走りで審議所の門の前に向かう。


    ナイル「…リヴァイが来ているだろう」


    門番「これは…ナイル師団長…」


    門番はナイルと、その背後のアルミンとジャンを見比べた。


    ナイル「…秘密を知るときに大事なことは」


    門をくぐった3人は、見覚えのある審議の間の扉の前に立った。


    ナイル「…もう後には引けないということと」


    ナイルは扉の取っ手に手をかける。


    ナイル「敵が増えるということだ」


    審議の間の扉が開かれた。
  57. 57 : : 2014/04/04(金) 19:41:37
    クリスタの言葉が審議の間に渡る。


    リヴァイ「…資源?」


    ハンジ「…そうだ」


    リヴァイは眉間のシワをさらに深くした。


    リヴァイ「そりゃあ、てめぇ…一体…」


    その時、リヴァイの言葉を遮るように、審議の間の扉が開く音がした。


    ハンジ「…?」


    グリシャ「…」


    リヴァイ「…」


    その場の7名が顔を合わせた。


    クリスタ「…アルミン…ジャン…」


    アルミン「クリスタ…」


    ジャン「…よう」


    リヴァイは目を細めた。


    リヴァイ「ちっ…お前たち…待機と言ったはずだが」


    ナイル「俺が拾ったんだ」


    リヴァイ「…ナイルか」


    ハンジが大きく息を吐いた。


    ハンジ「やっぱり来ちゃったんだね、君たち」


    アルミン「…すみません」


    ハンジ「いや、いいよ。減るもんじゃないし」


    ジャン「ハンジ分隊長…?」


    ハンジ「君たちも参加したらいい…もうすぐ到着すると思うから」


    リヴァイ「到着?」


    ハンジ「おっ…ちょうどおでましのようだ」


    誰か人の向かってくる足音が近づいてくる。


    アルミン「一体何に参加…」


    ハンジはわずかに微笑んだ。


    ハンジ「審議だよ」


    アルミン「審議…?」


    ハンジ「そう。人類最後の審議」


    アルミンたちが入ってきた扉の真正面の側にある扉が開いた。


    そこに現れたのは、ダリス・ザックレー総統であった。
  58. 58 : : 2014/04/04(金) 19:44:17
    緊張感高まる
    期待!!
  59. 59 : : 2014/04/04(金) 19:46:29
    >>58
    ta,a lot!mate!
    また長くなりそうです…(笑)
  60. 60 : : 2014/04/04(金) 20:01:07

    よし、やっぱり後編に分けよう(笑)

    審議がとても長くなりそうな予感がします…


    後編スレッドを立てます、ええ、僕は立てます(うるさい笑)
  61. 61 : : 2014/04/04(金) 20:38:27
    楽しみにしてるよ!!
    わくわく…
  62. 62 : : 2014/04/05(土) 00:53:51
    最後の審判的な…!?
    壮大なお話に!!

    どきどきするぅ!
  63. 63 : : 2014/04/05(土) 12:02:40
    はやくはやく!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    めっちゃきぃぃぃぃたぁぁい!!!!!!!!!!!
  64. 64 : : 2015/06/06(土) 17:16:27
    期待
  65. 65 : : 2017/07/24(月) 06:54:07
    期待だよぉFooooooooooo!いい作品だぁ頑張れ!
  66. 66 : : 2019/09/04(水) 19:57:03
    面白かったですこれからも頑張ってくださいね♪ニコッ

  67. 67 : : 2020/10/26(月) 23:12:30
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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