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泥にも泥なりの誇りがある

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  1. 1 : : 2013/10/07(月) 18:24:38
    不名誉な死のサイドストーリー
    みたいなやつです。
    何か見切り発車みたいなことに
    なっちゃいそうですが、何とぞ
    よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2013/10/07(月) 18:38:55
    ~第57回壁外調査より2週間前~

    エルヴィン(今回の遠征、法廷では
    エレン君の巨人化力の安定性と有用
    性を示すものだと言った)

    エルヴィン(だが、そんなのは建前
    にすぎない。私が狙っているのはも
    っと別なところにある・・・・・・)ハァ

    コンコン

    エルヴィン「! 入れ」

    ガチャ

    リヴァイ「よお」

    エルヴィン「リヴァイか。何か用事か?」

    リヴァイ「いや、ハンジのヤロウ
    にエレンの調査書をだしに来たつ
    いでに顔を出そうと思ってな」

    リヴァイ「ついでにハンジが
    これをってな」コトン

    エルヴィン「? これは?」

    リヴァイ「俺が育ててたハーブを
    茶にしたものだ。安全かどうかは知らん」

    エルヴィン「いや、彼女は薬品
    に関しては色々アレだが、こう
    いうやつは安心して良い。ぶっ
    ちゃけ、お茶淹れはハンジが一番上手い」カチャ

    リヴァイ「ほう、アイツにもマトモな
    ところがあ一応るんだな」

    エルヴィン「ハハハ、リヴァイ、それは
    酷い言いぐさだな」

    リヴァイ「アイツのマトモなところを、
    俺は見たことが無くてな」
  3. 3 : : 2013/10/07(月) 18:48:12
    リヴァイ「そう言えば」

    エルヴィン「?」

    リヴァイ「ハンジから言伝を
    頼まれてな、お前宛に」

    エルヴィン「何て?」

    リヴァイ「お前の捜し物は、俺達だけ
    じゃ見つけられねえから、他の方面に
    も根回ししとけ、だとよ」

    エルヴィン「そうか・・・・・・・・・・・・」

    リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    リヴァイ「・・・・・・そういや今日
    じゃなかったか、アイツが死んだ日は」

    エルヴィン「・」
  4. 4 : : 2013/10/07(月) 19:07:13
    期待してます!
  5. 5 : : 2013/10/07(月) 23:19:37
    有り難うございます。頑張ります!!


    エルヴィン「・・・・・・ガルムのことか」

    リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」コク

    エルヴィン「その様子だと、私に
    墓参りにでも行けと言われている
    感じがするな。だが、私にも重要な任務がある。私情を挟むw リヴァイ「行ってこいよ。いつ行けるかもわからねぇんだ。行
    けるときにいかねぇと後悔するぞ」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・よく喋るな」

    リヴァイ「お前も言うか、エルヴィン。
    俺は元々よく喋る。機能今日の話じゃね
    えだろ」

    エルヴィン「そうだったかな・・・・・・・・・・・・」ガタ

    カツ カツ カツ  ガチャ ギィ

    リヴァイ「・・・・・・・・・・・・どこへ行く気だ?」

    エルヴィン「モブリット君にハンジの
    行動監視と、さっきのハーブティのお
    礼を伝えるように言いに行くんだ。私
    は今から出かけることにするよ」

    リヴァイ「・・・・・・・・・・・・ハッ、そうかよ」クス

    リヴァイ「行ってこい、キチガイの
    監視は俺にも任せろ」

    エルヴィン「ああ、頼んだ。
    ・・・・・・ところで、私の書類仕
    事の残りを任せてもかまわないか?」

    リヴァイ「俺に学がねぇのを
    分かってて言ってんのか?」チッ

    エルヴィン「悪い、からかいが過ぎたな」

    エルヴィン「行ってくる」

  6. 6 : : 2013/10/07(月) 23:22:44
    僕は今日はここら辺で休ませてもらいます。

    何か、誰得的な作品になりそうなんだけど、
    誰か読んでくれてますか?
  7. 7 : : 2013/10/07(月) 23:24:16
    読んでますよ!
  8. 8 : : 2013/10/08(火) 13:21:47
    あ、前回の不名誉な死、すごく好きでした!

    応援します!
  9. 9 : : 2013/10/08(火) 18:16:06
    有り難うございます!!
    前の作品、過去全作にも劣らない
    さくひんにするように頑張ります!!


    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」コツコツコツ

    モブリット「あ、エルヴィン団長!」

    エルヴィン「! 何だ?」

    モブリット「ハンジ分隊長から言伝です」

    エルヴィン「内容は?」

    モブリット「はっ。《リヴァイに
    伝え忘れてたけど、根回しの方向
    は自分が一番信頼してるところに
    しなよ。間違っても憲兵団関係と
    か宗教中心派の連中には手を出す
    な》、だそうです」

    エルヴィン「・・・・・・そうか、有り難う。
    私からも言伝を頼んで良いかな?」

    モブリット「何でしょうか?」

    エルヴィン「ハーブティを有り難う。
    それと、私もそこまで考えが至らない
    愚か者ではないぞ、と」

    モブリット「承知しました!」

    エルヴィン「あ、それと君個人に依頼
    だがハすまないがンジの監視役を頼む。
    私は今から出かけるのでな」

    モブリット「お安い御用です!」

    エルヴィン「すまないね。では行ってくるよ」
  10. 10 : : 2013/10/08(火) 18:49:19
    ~馬小屋~

    エルヴィン(行ってくると言って
    しまったからには行くしかないの
    だが、手ぶらで行くのも気が引けるな・・・・・・)

    エルヴィン(酒は・・・・・・アイツ下戸
    だったからな、嬉しくないだろうな)

    ブルルルン

    エルヴィン「! メルダ・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン(そう言えば、この馬は
    シエラの子供だったな・・・・・・・・・・・・)

    エルヴィン「!」

    エルヴィン(シエラの蹄鉄でも
    持って行くか。アイツ、最期まで
    シエラに会いたがってたしな)
  11. 11 : : 2013/10/08(火) 20:49:12
    エルヴィン「さて、行くか」

    ピシィィン!

    ~~~~~~
         ~~~~~~
              ~~~~~~
                   ~~~~~~
    ~4時間後~

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」パカラッパカラッパカラッ

    エルヴィン(そう言えば何年ぶり
    だろうか、ヴェルマー邸に赴くのは)

    エルヴィン(何の連絡も入れずに来て
    しまったからな。悔いている内にもう
    目の前に来てしまったか)

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・久しいな、
    この邸宅を目にするのも」

    エルヴィン(門は反対側だったな・・・・・・)
  12. 12 : : 2013/10/08(火) 22:32:24

    ~正面門~

    エルヴィン「ここだな」

    衛兵「すみません。エルヴィン・スミス卿
    で間違いございませんか?」

    エルヴィン「ええ、私は調査兵団団長の
    エルヴィン・スミスです。なぜ名前を?」

    衛兵「」
  13. 13 : : 2013/10/08(火) 22:51:09
    >>9
    ハすまないがンジ
    になってるよ
  14. 14 : : 2013/10/08(火) 22:57:04
    ごめん事故りました


    衛兵「頭首様より、あなたをお迎え
    するよう仰せ仕った次第です」

    エルヴィン「そうですか、有り難うございます」

    衛兵「はい、では馬から下りて
    下さい。私の部下に移動させま
    す。あなたは私について来て下
    さい。ご案内いたします」

    エルヴィン「分かりました、案内
    よろしくお願いします」

    エルヴィン(おかしいな、私は何も
    連絡をしていないぞ・・・・・・・・・・・・?)

    衛兵「スミス卿、こちらになります」

    エルヴィン「はい」

    衛兵「・・・・・・・・・・・・」コツコツコツ

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」カツカツカツ

    衛兵「・・・・・・・・・・・・」コツコツコツ

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・ティナ様は
    最近はどのようで?」

    衛兵「頭首様は毎日ご多忙に明け暮れ
    ております。それでも、私を含めヴェ
    ルマー家に仕える者共をお守り下さっ
    ておられるのですから、心より尊敬す
    る次第です」

    エルヴィン「まだそのようなことに・・・・・・・・・・・・」

    衛兵「頭首様はそのことに何一つ
    小言を漏らさないのですから、本
    当に凄い方です」

    エルヴィン「彼女は前から何も変わって
    おられないのですね」

    衛兵「いえいえ、私頭首様の護衛隊長の
    席に就かせていただいておりますが、あ
    の方が今の地位に就いたばかりの頃は、
    失礼ながら小娘のそれでした」ハハハ

    エルヴィン(・・・・・・私が変わりすぎただけ
    なののかもしれないな)

    衛兵「ですが、年を重ねる毎に、色々な
    ことを経験する度に、あの方は貪欲に成
    長し続けました」

    エルヴィン「はい」

    衛兵「特に、弟君、ガルム殿が
    お亡くなりになられてからは尚
    更でした。必死に努力してこら
    れました」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    衛兵「! 気を悪くさせるつもりは
    毛頭ございませんでしたが、お気に
    障られたのなら謝ります」

    エルヴィン「いえ、お気になさらず」

    衛兵「有り難うございます」
  15. 15 : : 2013/10/08(火) 22:59:56
    13
    ほんとだ、スンマセン。ご指摘
    有り難うございます!

    今日はこの辺で休ませていただきます

    何かコメントお願いします!
  16. 16 : : 2013/10/08(火) 23:48:09
    謎が多い感じがいい!
    エルヴィンは何を考えてるのか?
    なぜ相手は自分がくることを知っていたのか?
    やはりさすがですね!
    楽しみにしています
  17. 17 : : 2013/10/09(水) 06:45:40
    ぬお!?
    かなり期待されてるな・・・・・・・・・・・・
    分かったよ、その期待にしっかりと
    応えてやんよ!!

    ※かなり長引くだろうけど
    そこら辺はよろしく!!
  18. 18 : : 2013/10/09(水) 06:58:00
    衛兵「・・・・・・・・・・・・」コツコツコツ

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」カツカツカツ

    衛兵「こちらが頭首様のお部屋になります。
    ・・・・・・頭首様、スミス卿が到着されました」

    頭首「・・・・・・お通ししなさい」

    衛兵「はっ、失礼します」ガチャ

    エルヴィン「失礼いたします」

    衛兵「調査兵団団長エルヴィン・スミス卿
    、ただ今お連れいたしました」

    頭首「有り難うございます。あなたは
    下がって下さい」

    衛兵「はっ。失礼します」ガチャ ギィ ガチャン

    頭首「スミス卿、どうぞおかけ下さい」

    エルヴィン「失礼します」

    頭首「・・・・・・お久しぶりですね、スミスさん」

    エルヴィン「いえ、ティナ様こそ。
    お元気なようで何よりです」

    ティナ「有り難う。・・・・・・あなたが来
    るのは何となく察しが付いておりました」
  19. 19 : : 2013/10/09(水) 18:36:15
    エルヴィン「ここに着いたときの
    護衛隊長の態度には違和感を感じ
    ていましたが、まさか私が来るこ
    とが予測されていたとは」

    ティナ「少し前、そう今月の頭に
    資金援助に関する書類一式を寄越
    してくれたじゃないですか」

    エルヴィン「ええ」

    ティナ「そこに明記されていた金額が
    尋常じゃなくて驚いておりました」

    エルヴィン「はい」

    ティナ「その日ではなかったのですが、
    すぐに思い当たることを思い出したのです」

    エルヴィン「何を思い出したのですか?」

    ティナ「ああいう、何かしら尋常ではない
    何かをあなた方から依頼されるときは少し
    後から必ず誰かが、ここに訪れるんです。
    目的は何であるにしろ」

    エルヴィン「・・・・・・そう言われてみれば
    思い当たる節は幾つかありますね。しか
    し、よく私が来ると分かったものですね」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・実を言うと」

    エルヴィン「?」

    ティナ「数日前、そちらの、ハンジさん
    から手紙をいただきまして、あなたが近
    い内にこちらに来られる、と言う旨のも
    のを」クス

    エルヴィン「!」

    ティナ「何だか失礼な気がいたしますが」

    エルヴィン「ハ、ハハハ・・・・・・成る程。
    フ、フフフ、アハハハハ!」クックックッ

    ティナ「あの、どうかされましたか?」オロロ

    エルヴィン「い、いえ、色々なことに
    合点がいって、少し笑えただけです」フフ

    エルヴィン「フフフ、フ、フ・・・・・・フゥ。
    いやぁ、失礼しました」

    ティナ「いえ、お気になさらず・・・・・・・・・・・・
    やっと笑いましたね」クス

    エルヴィン「いや、ホント、私も
    久しぶりに気負わずに笑えました。
    お見苦しいところを失礼しました」

    ティナ「いえ、笑っているあなたが
    やはり落ち着きます、私の方も」

    ティナ「! 失礼と言えば、来客に
    お茶すら出さないとは、こちらこそ
    ご無礼を。今淹れますね」ガタ

    エルヴィン「いえ、大丈夫ですよ?」

    ティナ「お気になさらず、これくらい
    させて下さい、ね?」

    エルヴィン「あ、いや、まあ・・・・・・それなら
    お言葉に甘えさせていただきます」

    ティナ「是非、そうして下さい」
  20. 20 : : 2013/10/09(水) 21:53:10
    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」カチャカチ

    ティナ「・・・・・・・・・・・・そう言えば、
    あなたがここに来られた理由、まだ
    聞いていませんでしたね」

    エルヴィン「ああ、そう言えばそう
    でしたね。資金援助の件とは別に、
    もう一つ頼みたいことが出来まして
    、それで伺った次第です」

    ティナ「そうでしたか。・・・・・・出来ました。
    お茶しながら話しましょうか」カチャ

    エルヴィン「そうですね」

    ティナ「どうぞ」カチャ

    エルヴィン「有り難うございます」

    ティナ「ここに仕えて下さっている
    メイド長から教えてもらいました。
    あの方が淹れる紅茶がとても美味し
    かったものでして、つい」

    エルヴィン「そうなんですか・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン(! 苦すぎないのに花の香りが
    よく出ている。それに、砂糖か? ほのかに
    甘いのが良い)クス

    ティナ「・・・・・・・・・・・・いかがでしょう?」

    エルヴィン「とても美味しいです。
    あなたの腕前がよく伺えます」フフフ

    ティナ「有り難うございます! 
    最初は一家の頭首たるもの、みっと
    もない趣味はよろしくない、と言わ
    れてたのですけど、最後まで頼み込
    んで良かったです」

    エルヴィン「紅茶入れがみっともない?」

    ティナ「メイド長曰わく、メイドの仕事を
    私が趣味とする必要はない、だとか」

    エルヴィン「そう言うものなのですか?」

    ティナ「はい、貴族はものの制限が
    酷い世界です。個人の趣味にまで干
    渉してくるくらいですもの」フフフ

    エルヴィン「正直、想像が付きません」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・そう言えば、我々に
    頼みたいもう一つの案件、と言うのは?」

    エルヴィン「ここでは、誰が聞いて
    いるか分かりません。外で話しませ
    んか? あなたの弟君の墓参りも兼
    ねてここに来たわけですし」スッ

    ティナ「それは?」

    エルヴィン「ガルム殿の愛馬の蹄鉄
    です。彼、最期まで彼女に会いたが
    っていたか」

    ティナ「彼女?」

    エルヴィン「シエラ・・・・・・・・・・・・彼の
    愛馬でした。彼が逝ってから数週間後
    、追うように死んでしまったんです」

    ティナ「・・・・・・そうなんですか。
    有り難うございます」

    エルヴィン「私の仕事柄、会える内に
    会わないと後で色々、ね」

    ティナ「そう、なんですよね・・・・・・・・・・・」
  21. 21 : : 2013/10/09(水) 23:10:51
    ~ヴェルマー邸・中庭~

    ティナ「ここには、代々名誉戦死を
    遂げた者やその時期の頭首などが埋
    められています。他の者は我が一族
    の私有墓地に埋葬しています」

    エルヴィン「弟君・・・・・・ガルムもここに?」

    ティナ「いえ、彼は特別にこことは
    違う場所にで眠っています」

    エルヴィン「ではどこに?」

    ティナ「あれ、ご存じないのですか?」

    エルヴィン「彼の葬儀には参列していた
    のですが、あの日は途中で別な用事が入
    ってしまったので、最後までいられなか
    ったもので・・・・・・お恥ずかしい事ながら何も」

    ティナ「別な用事?」

    エルヴィン「あの時、非公式かつ非公開の
    法廷に召喚させられまして、私共も裁判に
    かけられたのです」

    ティナ「そんなことが・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「ただ、ガルムの部下だったオルオ・ボサドは最後までいたそうです。聞くと
    ころによると、ウォール教の邪魔が入ったとか?」

    ティナ「ええ・・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・案内してくれ
    ませんか? 彼の元へ」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・はい」

  22. 22 : : 2013/10/09(水) 23:15:08
    僕はもう寝ます。

    書いてて思ったけど、かなりネチッコい文章になっている気がするけど、最後まで読んでネ!

    あと、コメント書いてくれると凄く嬉しい
  23. 23 : : 2013/10/10(木) 07:09:47
    ~ガルムの墓~

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・こちらです」

    エルヴィン「! ここが、彼の?」

    ティナ「ええ、さっきの場所と
    違って、ずいぶんと質素な場所でしょう?」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・どうしてここに?」

    ティナ「彼、私の弟が後生大切にしていた
    ところなんです」

    エルヴィン「どうして?」

    ティナ「少し向こうに黒っぽい木が
    あるでしょう?」

    エルヴィン「ええ、あの少しいびつな感じの
    木のことですよね」

    ティナ「はい。あの木を、彼はずっと
    あのままにしていてほしいと、生きて
    いるときから常々言っていました」

    エルヴィン「あの木はいったい・・・・・・?」

    ティナ「サクラ」

    エルヴィン「?」

    ティナ「サクラと言うそうです。春になると
    、桃色の綺麗な花がいっぱい咲くんです」

    エルヴィン「サクラ・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「彼はあの木のことをこう言って
    いました。繁栄と衰退の全てを司る木だ、と」

    エルヴィン「繁栄と、衰退・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「まるで今の私達の世界みたいですよね」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・彼らしい言葉ですね」

    ティナ「せめて、彼が好んでいた場所に
    埋めてあげたいと思ったんです」

    エルヴィン「そうですか・・・・・・・・・・・・少し
    失礼するぞ、ガルム」ザッ

    ザッザッザッ  ゴソゴソ スッ  カチャン

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・何を、祈っているのですか?」

    エルヴィン「・・・・・・それを訊くのは
    野暮ではありませんか?」クス

    ティナ「・・・・・・ごめんない」

    エルヴィン(謝罪・・・・・・・・・・・・いざ前に
    立ったら、それしか思うことが出来なかった)

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・では、依頼の件
    について話しましょう」

    ティナ「はい」


  24. 24 : : 2013/10/10(木) 13:10:27
    読んてますよ〜ヾ(*´▽`*)ノ
  25. 25 : : 2013/10/10(木) 18:43:59
    お、ありがとうございます!

    続き投下!


    エルヴィン「今から言うことは、分かって
    いるでしょうが他言無用でお願いします」

    ティナ「はい」コク

    エルヴィン「実は、つい最近我々が管理
    実験をしていた2体の巨人が何者かによ
    って殺されました」

    ティナ「!」

    エルヴィン「その案件を調査していく
    内に、内部の敵・・・・・・諜報員の存在に
    行き着きました」

    ティナ「私達に、その諜報員の所在を
    突き止めろ、と?」

    エルヴィン「いえ、違います。我々は、
    結論から言うと、5年前の事件、その時
    に諜報員が侵入したと仮定し、それを元
    に行動を始めようとしました」

    エルヴィン「我々が必要としているのは、
    その5年前の前後の人民登録票です。5年
    前の分も含めて」

    エルヴィン「そこから先は我々でやります。
    ですから、出来るだけ隠密に人民登録票の入
    手と我々への受け渡しをしていただけませんか?」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「下手をすれば、あなた、いえ、
    あなたを含めた一族が消えかねないという事
    も十分承知しています」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・・だめですか?」

    ティナ「少し、考えさせてくれませんか?
    時間はかけないので」

    エルヴィン「どれくらいでしょうか?」

    ティナ「本当にすぐです。だから、少し
    考えさせて下さい」

    エルヴィン「はい・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・少し移動しましょう」

    エルヴィン「え?」
  26. 26 : : 2013/10/10(木) 23:35:06
    今日はこの辺で、お休みなさいです。

    何かコメント頂戴、無言劇は凄く悲しい(泣)
  27. 27 : : 2013/10/11(金) 21:04:00
    テスト勉強期間突入したんで、
    更新が遅くなっちまいます。

    迷惑をおかけしますが、何とぞご容赦を
  28. 28 : : 2013/10/14(月) 13:25:58
    楽しみに待ってます!
    テスト頑張ってください♪
  29. 29 : : 2013/10/16(水) 00:38:21
    支援!
  30. 30 : : 2013/10/16(水) 22:41:12
    有り難うございます!

    忘れない内に続き投下します
  31. 31 : : 2013/10/16(水) 23:28:41
    ~旧近衛兵練兵所~

    エルヴィン「ここは?」

    ティナ「ここは、昔使われていた近衛兵の
    武術鍛練用の施設です」

    エルヴィン「今使われている方は、新しい
    施設だと言うことですか?」

    ティナ「はい、ここが使われなくなった
    のは大祖父様の代ですから」

    エルヴィン「知りませんでした」

    ティナ「私の妹が今の近衛庁の最高責任者
    をつとめているんです」

    エルヴィン「へえ・・・・・・・・・・・・妹君の姿が
    見えないのはそのためで?」

    ティナ「ええ、あの子は内地の方でずっと
    過ごしているので。帰ってくるときもある
    のですが、そんなに長くもいられませんし」

    エルヴィン「御苦労の程、お察しします」ペコリ

    ティナ「そんなに固くならないで下さい」フフ

    ティナ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「・・・・・・・・・・・・少し良いですか?」

    エルヴィン「?」

    ティナ「あの・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「ここで、少しだけで良いですから、一緒に踊ってくれませんか?」

  32. 32 : : 2013/10/16(水) 23:30:06
    ごめん、ここらで寝るわ
  33. 33 : : 2013/10/17(木) 23:34:36
    支援‼︎
  34. 34 : : 2013/10/18(金) 22:42:02
    あざす!!

    現実逃避がてら投下するよ! 


    エルヴィン「え?」

    ティナ「ダンスですよ、ダンス」

    エルヴィン「あ・・・・・・何でまた私と?」

    ティナ「良いから、さあ。ステップの
    踏み方は存じていますよね?」

    エルヴィン「え、まあ、それなりには
    心得ていますが、え? 本当にするん
    ですか?」

    ティナ「はい、勿論です。さあ」スッ

    エルヴィン「は、はあ・・・・・・・・・・・・」ギュ

    エルヴィン(良いように誤魔化されている
    感じが否めない・・・・・・・・・・・・) 

    ティナ「~~~♪」タンタンタタン タンタンタタン・・・・・・

    エルヴィン「! ・・・・・・・・・・・・!」アセアセ

    ティナ「そんなに硬くならないで
    下さいな? ~~~♪」

    エルヴィン「え? は、はい!」

    ティナ「そう、その調子です! ~~~♪」フフフ

    エルヴィン(こう言うところでのために
    一般教養程度には嗜んでいたが
    ・・・・・・・・・・・・やはり難しいな)タンタンタタン

    ティナ「~~♪ はいターン♪」

    エルヴィン「!」アセッ

    ティナ「良い感じです」ニコ

    エルヴィン(・・・・・・・・・・・・懐かしいな)クス

    ティナ「! 笑った!」

    エルヴィン「!」

    ティナ「踊るときは笑顔でないと!」クス

    エルヴィン「は、はい!」アタフタ

    エルヴィン(久し振りすぎて大変だ・・・・・・・・・・・・が、楽しい、のか?)クス
  35. 35 : : 2013/10/18(金) 22:43:46
    眠いから寝るわ!

    ちゃんと読んでくれてる?
  36. 36 : : 2013/10/19(土) 18:39:26
    読んでます(b'3`*)
  37. 37 : : 2013/10/19(土) 19:06:24
    有り難う(T-T)!!

    ティナ「~~~♪」ニコニコ

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・~♪」タンタンタタン

    エルヴィン(だんだん思い出してきた・・・・・・・・・・・・)タンタンタタン

    ティナ「~~~♪」

    エルヴィン(確かあと少しでもう一度
    ターンがくるんだったな)タンタンタタン

    ティナ「~~~♪ はい」
    エルヴィン「~♪・・・・・・・ターン」ボソッ

    ティナ・エル「!」

    エルヴィン「何だか楽しくなってきました」フフ

    ティナ「! 嬉しいです、楽しんで
    いただけて」ニコ

    エルヴィン「そうですか? ~~~♪」

    ティナ「そうです、楽しんで踊らないと!」

    エルヴィン「~~~♪」
    ティナ  「~~~♪」




    エルヴィン「~~~~♪」

    ティナ「~~~♪ あと少しです」

    エルヴィン「え?」

    ティナ「あと少しでフィニッシュです」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ティナ「そんな辛気くさそうな顔
    していないで、最後まで笑って楽しく!」ニコ

    エルヴィン「・・・・・・ですね!」ニコ


    ~~~~~♪ ~♪ ~~♪ ~~~~~!!♪
  38. 38 : : 2013/10/19(土) 21:37:29
    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・ふぅ」

    ティナ「お付き合いしていただき、
    有り難うございました」ペコリ

    エルヴィン「いえ、こちらこそ下手くそ
    なもので、みっともないところをお見せ
    しました」ポリポリ

    ティナ「いえ、ああいう方が私は好きです」

    エルヴィン「え?」キョトン

    ティナ「小さい頃からさんざん練習は
    やってきてたのですけど、全くおもし
    ろくなくて・・・・・・」

    エルヴィン「はあ・・・・・・」

    ティナ「だから、型に捕らわれすぎて
    いない方と踊る方がずっと楽しいんです♪」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・そんなに違って
    ました?」

    ティナ「はい、凄く」キッパリ

    エルヴィン「そこまでハッキリ言われる
    と・・・・・・・・・・・・」シュン

    ティナ「自由」

    エルヴィン「?」

    ティナ「貴方と踊っているときだけ
    自由を感じるんです」

    ティナ「柵の中の決まりきった規則とは
    ほど遠い感性が、凄く良いんです」

    エルヴィン「え?」

    ティナ「私は・・・・・・・・・・・・」
  39. 39 : : 2013/10/19(土) 23:25:19
    ~調査兵団本部~

    エルヴィン「今戻った」

    ハンジ「お、おかえり~! どうだった?」

    エルヴィン「確約は得た」

    ハンジ「良かった。これで情報網のほとんど
    は補完された」

    エルヴィン「あとは絞り込みだけだ」

    ハンジ「・・・・・・・・・・・・個人的には身内からは
    出て欲しくないなぁ」

    エルヴィン「どうしたんだ?」

    ハンジ「いや、ホント個人的な願望というか
    希望というか、そんなんだよ」ケラケラ

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・まあ、そうだな」

    ハンジ「にしても遅かったねぇ~?」

    エルヴィン「?」

    ハンジ「エルヴィンが帰ってくるのがだよ。
    何か向こうであったのかい?」

    エルヴィン「まあ、それなりには」フイッ

    ハンジ「へぇ~? (何かあったな)」

    ハンジ「向こうのお嬢ちゃん、どうだった?
    元気してた?」

    エルヴィン「ん、あっああ、うん、大事
    なさそうだった」アタフタ

    ハンジ(うん、何かあるねこれは)

    ハンジ「彼女、何か言ってなかった? 
    金額ヤバすぎ、とかそんなん」

    エルヴィン「いや、特には」
  40. 40 : : 2013/10/19(土) 23:43:25
    ハンジ「あと、ちゃんと彼の墓には行った?」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・ああ」

    ハンジ「良かった・・・・・・・・・・・・野暮なこと
    訊くけど、お供えは何にしたの?」

    エルヴィン「シエラの蹄鉄だ」

    ハンジ「ちゃんと覚えてたんだね、最期に
    彼が求めていたものを」

    エルヴィン「まあ、な」

    エルヴィン「・・・・・・独白だが、良いか?」

    ハンジ「良いよ」

    エルヴィン「私は・・・・・・俺はガルムに何を
    言おうか、行きしはずっと考えていた」

    エルヴィン「今までの思い出を語るか? 
    近況報告をするのか? 今の本音を羅列す
    るのか? 他愛のない独白を垂れるのか、
    あるいはそれら全てをこなすのか?」

    エルヴィン「どこかで自分の、自尊心を
    守ろうとか考えていたんだ。それなりに
    格好のつくことを言ってな」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・だが、実際は
    違ったよ。何一つ口からは出てこなかった」

    エルヴィン「ただ、頭を下げて、アイツの、
    ガルムの死に際を思い出しながら謝罪を思う
    ことしかできなかった」

    エルヴィン「自分のおぞましさが全部
    我が身に帰ってたよ」
  41. 41 : : 2013/10/20(日) 00:18:59
    中途半端やけどここらで寝ることにするよ
    こんなんでもテスト中の身の上だから(笑)

    あと来週全体は更新せんと思うから、少ない
    だろうが待ってくれている皆様、どうか許し
    てください<(_ _)>
  42. 42 : : 2013/10/25(金) 22:38:31
    ただいま!
    テスト終わったから帰ってきたぞ!!
  43. 43 : : 2013/10/25(金) 22:51:15
    ハンジ「・・・・・・・・・・・・」

    エルヴィン「調査兵団団長とか、人類の希望
    とか言われているが、ここまで愚かだとは、
    自分でも思わなかった」

    ハンジ「・・・・・・・・・・・・」 

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」

    ハンジ「独白はおしまい?」

    エルヴィン「・・・・・・ああ、すまなかった」

    ハンジ「そっか・・・・・・・・・・・・

    ハンジ「ガルム、彼はエルヴィンを許して
    くれたかい?」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・分からない」

    エルヴィン「ただ、恨まれてはないと思う」

    ハンジ「・・・・・・・・・・・・った」

    エルヴィン「?」

    ハンジ「良かった」ポロポロ

    エルヴィン「!?」

    ハンジ「アイツが・・・・・・・・・・・・私が好きだった
    あの人がエルヴィンに嫌われてなくて・・・・・・・・・・・・本当に良かった・・・・・・!!」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」
  44. 44 : : 2013/10/25(金) 23:01:01
    ~第57回壁外調査 前日 調査兵団本部~

    ハンジ「エルヴィィィン!」バンッ

    エルヴィン「!?」

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・何だ?」

    ハンジ「可愛い姫様からお届け物だよ」ポン

    エルヴィン「姫様? 何のことだ? これは?」

    ハンジ「フフフ、あけてからのお楽しみ。じゃ」バタ

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・何だったんだ?」

    エルヴィン(まず、この手紙だ。誰から送られてきている?)

    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・え」

    エルヴィン(どうして今頃・・・・・・ティナ様から?)

    エルヴィン「宛先は・・・・・・・・・・・・私か
    内容の方は・・・・・・・・・・・・」ガサ






  45. 45 : : 2013/11/03(日) 08:40:08
    少し進んでる!
    期待w
  46. 46 : : 2013/11/12(火) 21:02:59
    どうしよう・・・・・・・・・・・・
    今更気づいたんだけど、他の話のネタと
    混同しちまった
    へ変に話がグダッてると思えば・・・・・・・・・・・・
  47. 47 : : 2013/11/25(月) 20:21:32
    「エルヴィン・スミス卿
     これが、貴方の手元に届くときが
     壁の内側であることを祈ります。
     先日の依頼の件ですが、例の品の入
     手に成功しました。この手紙と同封
     させていただく次第です。
     さて、ないちのじょうきょうについ
     てですが、良いとはいえません。
     調査兵団の解散論が議会内でも本格
     化してきました。更に、共同歩調を
     とってきたフィラルール家が離れ、
     状況が悪くなる一方です。
     今回の遠征で、何かしらの手柄を示
     さなければ、兵団の解散が現実化す
     る可能性があります。
     最後に、良き知らせが入っております。
     駐屯兵団の、ピクシス殿より資金援助支
     援の話が舞い込んできました。無論、兵
     団の総意ではないため内密に、とのこと
     でしたが。ピクシス殿は、調査兵団の存
     在意義を理解して下さっています。」
  48. 48 : : 2013/12/29(日) 01:53:54
    エルヴィン「・・・・・・・・・・・・」ガサ

    ハンジ「それは?」

    エルヴィン「我々の元に舞い降りた手札だ」

    ハンジ「やっと手に入ったんだね、全く。
        これでようやく色々な連中と対等
        に渡り合える準備が出来たんだね」

    エルヴィン「ああ、そうだ。やっと地面に
          たどり着けた」

    ハンジ「まだまだベチャベチャな泥だけどね」フフ

    エルヴィン「泥で結構。甘く見たら誰であろうと      引き倒してやる」

    エルヴィン(そう、我々はやっと泥にまでなれた。
         他の者達はきっと我々のことをさげず     むだろう。
         だが、そんなことは別に構わない。
         泥にも泥なりの誇りがあるのだ。
         背中に自由の翼を背負う限りは)
  49. 49 : : 2013/12/29(日) 01:57:02
    ゴメン、潰すか潰さないかで迷ってたけど、
    何でも良いから話に決着を付ける形にさせて
    頂きました。
    今回で、無計画なスレ立てがいかにアホなこ
    とかを理解しました。
    誠に勝手ながらも、今後ともよろしくお願い
    します。

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suemoto1225T90

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