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進撃の巨人Another ――番外編―― 最終話 『天賦、覚醒の刻 ――誓いは、信念の果てへ――』

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  1. 1 : : 2014/01/01(水) 00:00:13

    進撃の巨人Another ――番外編―― 最終話

    『天賦、覚醒の刻 ――誓いは、信念の果てへ――』


    ――Part 1――

    季節は夏の終わり頃。物語は『彼女の一言』により、突如として始まりを告げる――――


    ――――――――
    ――――
    ――

  2. 2 : : 2014/01/01(水) 00:04:20

    ――――ある日の午後 対人格闘訓練――――

    ミカサ「アニ、今日は私と組んでほしい」

    アニ「別にいいけど、あいつや死に急ぎ野郎と組まなくていいのかい?」

    ミカサ「あの2人なら、既に向こうで組んでいる」

    アニ「…ほんとだ」

    ミカサ「ので、今の私の相手は、貴方にしか務まらない」

    アニ「仕方ないね」
  3. 3 : : 2014/01/01(水) 00:04:33

    ミカサ「それと、今日はアニと話もしたくて、この場を借りる事にした」

    アニ「何だい?」

    ミカサ「立場話も何なので、組手をしながら話そう」

    アニ「まぁいいさ、来なよ」スッ

    ミカサ「お話がメインなので、軽めに行く事にする」スッ

    アニ「それで、話って何だい?」
  4. 4 : : 2014/01/01(水) 00:05:04

    ミカサ「アニ、その話についてなのだけれど…」

    アニ「…?」

    ミカサ「この前は、エレンの誕生日を祝う為に、貴方達に大いに手伝ってもらった」
    (『――番外編―― 第13話』参照)

    アニ「…もう結構、経つね」

    ミカサ「ええ。そこで早速なのだけれど、ユークの誕生日を知りたい」

    アニ「……」
  5. 5 : : 2014/01/01(水) 00:05:34

    ミカサ「大丈夫、アニからユークを獲ったりはしないから」

    アニ「いや…そうじゃなくてね」

    ミカサ「では一体、何?」

    アニ「明日…なんだ」

    ミカサ「何が?」ポカン

    アニ「あいつの…誕生日だよ」
  6. 6 : : 2014/01/01(水) 00:06:00

    ミカサ「『あいつ』…とは?」キョトン

    アニ「…ユーク」ボソリ

    ミカサ「……」

    アニ「……」

    ミカサ「…え?」ポカーン

    アニ「……」コクリ
  7. 7 : : 2014/01/01(水) 00:06:39

    ミカサ「…な」

    アニ「…?」

    ミカサ「…な!」ワナワナ

    アニ「(『な』?)」キョトン

    ミカサ「なんだってぇ!!」ドーン!!

    アニ「きゃっ!!」ビクリッ!ステーンッ!!
  8. 8 : : 2014/01/01(水) 00:07:10


    ビリビリッ!!

    ナンダ? ナンダ?

    カミナリカ!? テンヤワンヤ!


    ミカサ「な…な…」ワナワナ

    アニ「アンタ…声大きすぎだよ」ビリビリ スクッ

    ミカサ「も、申し訳ない…でも!」グワッ

    アニ「きゃっ!」ビクッ

    ミカサ「なんでもっと早く、話してくれなかったの?」ユサユサ

    アニ「いや、たった今、初めて聞かれたから…」グラグラ
  9. 9 : : 2014/01/01(水) 00:07:34

    ミカサ「言う機会は、これまで幾らでもあったはず」ユサユサ

    アニ「そ、そうだけど…」グラグラ

    ミカサ「貴方はユークの誕生日を、皆で祝いたいとは思わないの?」ユサユサ

    アニ「お、思うけどさ…」グラグラ

    ミカサ「じゃあ、どうして相談してくれなかったの?」ズイ

    アニ「『どうして』って…」ビクッ
  10. 10 : : 2014/01/01(水) 00:08:08

    ミカサ「貴方の彼に対する想いは、その程度だったの?」ズイズイ

    アニ「そ、そんな事を言われてもさ」ビクビク

    ミカサ「むぅぅ…」ジーーッ

    アニ「(毎年、私達の誕生日は、こっそり街に出たり、倉庫で祝ったりしていたんだよね)」

    アニ「(だから今年も、それで別にいいと思っていたんだけど…)」

    アニ「(今年もちゃんと、プレゼントを用意しておいたし…でも)」
  11. 11 : : 2014/01/01(水) 00:08:44

    ミカサ「拙《まず》い…どうしようか…」ウーン

    アニ「(今のミカサの狼狽《うろた》えぶりを見ると…とても言えないね)」

    アニ「(ミカサは、皆で祝う気でいるらしいし)」チラ

    ミカサ「とにかく!皆を召集しなければ!!」バッ

    アニ「(あっ、何かやる気らしい…)」

    ミカサ「『チーム=アッカーマン』集合ーー!!」ピーーッ!
  12. 12 : : 2014/01/01(水) 00:11:42


    ピーーーーッ!!


    「なに!?このタイミングで!?」ダッ

    「ミカサの呼び出しとあっちゃ、行かねぇわけにもいかねぇよな!!」ダッ

    「おお!よくわかんねぇけど、皆が行くんだよな?」ダッ

    「ユミル、私達も行くよっ!!」ダッ

    「こら、クリスタ!個人名を出すんじゃない!!」ダッ

    「それは、君もだよ」ダッ
  13. 13 : : 2014/01/01(水) 00:13:01


    ダダダダッ!!


    アニ「何、そのチーム?」

    ミカサ「最近、私が秘密裏に結成した」

    ミカサ「皆との相談の場として、様々な議論を行っている」

    ミカサ「主に、成績上位陣とその他有能なメンバーで構成されている」

    ミカサ「勿論、私や貴方、ユークも含め、計14名が所属している」

    アニ「私、知らなかったんだけど?」
  14. 14 : : 2014/01/01(水) 00:13:26

    ミカサ「アニへの伝達は、ユークに任せたはずだけれど?」

    アニ「あいつ…」

    ミカサ「まぁ、それはともかく、今はユークだけは召集に必要ない」

    ミカサ「今回の議題は、『明日のユークの誕生日を如何にして成功させるか』だから」キリッ

    アニ「まぁ、好きにしなよ」ハァ

    ミカサ「今日からは、アニも議論に参加してもらう」
  15. 15 : : 2014/01/01(水) 00:13:51


    シュタタッ!!


    ユーク「このタイミングで、一体、何事だい?」シュタッ

    エレン「ほんとだぜ。折角ユークと闘ってたのに」シュタッ

    アルミン「訓練中は、ダメだって言ったのに」ハァハァ

    ライナー「だが、どうもミカサの慌てぶりを見ると、相当の事のようだな」

    ベルトルト「今回は一体、何だろうね?」

    ジャン「何だって、言ってくれや!」
  16. 16 : : 2014/01/01(水) 00:14:13

    コニー「おう!よくわかんねぇけど、俺も協力するぜ!!」

    サシャ「またご褒美に、食べ物が欲しいです!」パァン!

    マルコ「今、訓練中だけど、大丈夫なの?」

    ミーナ「流石に主席のミカサと言っても、訓練中は拙《まず》いんじゃ…」アセアセ

    クリスタ「わくわくするね、ユミル?」ウキウキ

    ユミル「まぁ、面倒事じゃなきゃいいさ」ケッ
  17. 17 : : 2014/01/01(水) 00:15:15


    ワイワイ ガヤガヤ


    アニ「皆、集合が早くない?」

    ミカサ「『チーム=アッカーマン』は精鋭集団。これくらい普通の芸当」

    アニ「その精鋭集団に所属していた事すら、知らなかった私って…」

    ミカサ「それは、彼に言ってほしい」チラ

    アニ「(ユークぅ…)」ギロリ

    ユーク「(うっ…何か悪寒が…)」ブルッ
  18. 18 : : 2014/01/01(水) 00:15:34

    ミカサ「それはそうとして、今この場において、ユークは必要ない」

    ユーク「え、何で!?」ガーン

    ミカサ「とにかく、貴方は戻ってもいい」

    ユーク「そんなの酷くないかい?」ネェネェ

    ミカサ「(アニ、協力して)」チラ

    アニ「(仕方ないね)」チラ
  19. 19 : : 2014/01/01(水) 00:15:47

    アニ「(ベルトルト!)」チラ

    ベルトルト「(何だい、アニ?)」チラ

    アニ「(ユークをこの場から、引き離して!)」

    ベルトルト「(わかった。訳ありだね?)」

    アニ「(そう言う事さ)」

    ベルトルト「(任せておいて!)」
  20. 20 : : 2014/01/01(水) 00:16:13

    ユーク「ねぇミカサ、何でさ?」ユサユサ

    ミカサ「……」ツーン

    ベルトルト「ユーク、僕と向こうで訓練していようか!」

    ユーク「なんだよ、ベルトルトまで」

    ユーク「俺って邪魔だったのか?」

    ベルトルト「そうじゃないけど、あんまり大人数で集まるのも良くないでしょ?」
  21. 21 : : 2014/01/01(水) 00:16:56

    ユーク「いや、俺達2人が抜けても12人もここに集まっているわけだが…」チラ

    アニ「いいから、行って来な」

    ユーク「アニまで」シュン

    アニ「私達より強くなりたいんでしょ?」

    ベルトルト「じゃあ、訓練するより近道はないさ!」

    ユーク「それもそうだな!頼んだぞ、ベルトルト!!」パァァ
  22. 22 : : 2014/01/01(水) 00:17:57

    アニ「(ユークも意外と単純だね…)」

    ミカサ「(誰かに似ている気がする…)」

    ユーク「それじゃあ、向こうでやろうか!」

    ベルトルト「手加減はしないよ?」

    ユーク「はっ、そんな事したら、承知しないぞ?」ニヤリ

    ベルトルト「望むところさ」
  23. 23 : : 2014/01/01(水) 00:18:13


    スタスタ スタスタ


    アニ「行ったね」

    ミカサ「ええ、行った」

    アニ「それで、本題に入るんでしょ?」

    ミカサ「その通り。これから話を始める」

    ミカサ「ので、皆、聞いて」

    ライナー「おっ、ようやく本題か」
  24. 24 : : 2014/01/01(水) 00:18:36

    エレン「あいつら2人だけで、どこに行ったんだろうな?」

    マルコ「あそこで組んでいるよ」チラ


    マダマダァ!

    ボクダッテ マケナイヨ!

    ハッ! ドカァッ!! ギャーーッ!!


    エレン「俺もあっちで訓練したいぜ」ハァ

    ジャン「ミカサの呼び出しなんだから、文句言ってんじゃねぇよ!」

    クリスタ「何の話なの?」

    ミカサ「ええ、実は…明日は、ユークの誕生日なの」
  25. 25 : : 2014/01/01(水) 00:19:09


    シーン


    ミーナ「え?…明日!?」

    ユミル「あっちゃあ。こりゃあ、やっちまったな」ペチン

    マルコ「それで、どうするつもりなの?」

    ミカサ「勿論、皆で祝ってあげたい」

    サシャ「祝うとしても、時間は大丈夫なんですか?」

    コニー「明日なんだろ?」
  26. 26 : : 2014/01/01(水) 00:19:21

    アルミン「でも明日は、幸い休日だね」

    ミカサ「これは、運に感謝するしかない」

    ミカサ「ので、明日の夕方から決行しようと思う!」

    ユミル「だとしてもだ!どうして誰も知らなかったんだ?」

    ミカサ「私はついさっき、アニから聞いた」

    ライナー「それで、召集を掛けたわけか」
  27. 27 : : 2014/01/01(水) 00:19:43

    ミカサ「ええ、その通り」

    クリスタ「アニ、どうして言わなかったの?」

    アニ「あいつ…毎年自分の誕生日は、すっかり忘れちゃうんだよ」

    アニ「私は毎年、それなりのものはあげていたけど、毎年びっくりされるから」

    アニ「だから、今年も私がプレゼントをあげれば、それでいいと思って…」

    ミーナ「そうだったんだ」
  28. 28 : : 2014/01/01(水) 00:20:06

    ユミル「まぁ、済んじまった事は仕方がねぇ!」

    マルコ「明日の成功の為に、今何ができるのか、でしょ?」

    ミカサ「ええ、マルコはいい事を言う」

    ジャン「俺達の事も忘れるんじゃねぇぞ!」

    エレン「おう!ユークの誕生日は、皆で盛大に祝ってやらねぇとな!!」

    アルミン「エレンは、前に祝ってもらったお礼の意味もあるしね」
    (『――番外編―― 第13話』参照)
  29. 29 : : 2014/01/01(水) 00:20:23

    ライナー「そうだな。しっかりと返してやらんとな!」

    エレン「あぁ!絶対にな!!」ニカッ

    アニ「(ユーク…アンタは、こんなにも…皆に慕われていたんだね)」

    アニ「(きっと、後からとても…辛くなるんだろうね)」

    サシャ「それじゃあ、これからどうしますか?」

    ミカサ「とりあえず、明日に出す料理だけでも決めてしまいましょう」
  30. 30 : : 2014/01/01(水) 00:20:44

    コニー「プレゼントも用意しねぇとな」

    ミーナ「それは明日の午前中に、交代で買いに行きましょ!」

    マルコ「言い案だね。それなら、飾りつけも順調にこなせるよ!」

    ユミル「料理を作る組は、一片に行くか、分けて行くか決めてくれよ?」

    ミカサ「作るのは、私とクリスタとアニの3人が主となる」

    ミーナ「他の人は、その他のお手伝いだね?」
  31. 31 : : 2014/01/01(水) 00:21:03

    ミカサ「その通り。明日はきっと大忙し」

    ミカサ「ので、皆、よろしくお願い」

    コニー「了解だぜ!」

    サシャ「それで、料理は何がいいでしょうか?」ジュルリ

    ユミル「てめぇには、作る段階で近づけねぇけどな」ジロリ

    サシャ「うっ、人の誕生日の料理は盗み食いしませんよ」タジタジ
  32. 32 : : 2014/01/01(水) 00:21:21

    クリスタ「ユミル、可哀想だから、『睨むのは』止めてあげて?」

    サシャ「女神様ぁ」スリスリ

    クリスタ「でも、近づいたらダメだよ?」メッ

    サシャ「はうっ!…そんなぁ」ガーン

    アルミン「また、話が逸れたね」

    マルコ「僕達が作るわけじゃないから、強くは言えないけど」
  33. 33 : : 2014/01/01(水) 00:22:32

    エレン「ユークの好きなものを作ってやるのが、一番良いんじゃねぇか?」

    ミカサ「そうね。それでアニは、ユークの好物が何か知っているだろうか?」

    アニ「なんかシチューが好きって聞いた事がある」
    (『――番外編―― 第9話』参照)

    ジャン「へぇ、意外だな」

    ミーナ「そう言えば、この前作ってあげていたね」

    アニ「あの時は、偶々ミカサとクリスタの2人に教えた料理がそうだっただけさ」
  34. 34 : : 2014/01/01(水) 00:24:24

    アニ「でも…あいつにも喜んでもらえて、良かったと思うよ」

    ミカサ「では、今回もシチューを作りましょう!」

    クリスタ「お肉の事は、私達に任せて!」エヘン

    アニ「『あれ』…またやるのかい?」ハァ
    (『――番外編―― 第9話』参照)

    ミカサ「クリスタだけでも十分にいけると思うけど、念の為に3人でする方がいい」

    ミカサ「何より、アニがユークの事を思って作った方が、彼の為になるから」
  35. 35 : : 2014/01/01(水) 00:24:50

    アニ「こ、ここでそんな事、言わないでよ!」アセアセ

    クリスタ「どうしたの?」

    アニ「な、何でもないさっ!」ドキドキ

    ユミル「(はっはーん!)」ニヤニヤ

    クリスタ「…?」キョトン

    アニ「そ、それより他には?」アセアセ
  36. 36 : : 2014/01/01(水) 00:25:15

    エレン「そういやあいつ、焼き魚とかも好きって言っていたような」

    アニ「(それは、聞いた事がなかったね)」

    ジャン「またまた意外なものだな」

    アルミン「どうしてか知っているの?」

    エレン「いや、そこまでは知らねぇ」

    エレン「ただ、以前にそう言っていた事を思い出したんだ」
  37. 37 : : 2014/01/01(水) 00:25:51

    アニ「(あいつ…ずっと山の中で、1人で暮らしてきたからかな?)」

    アニ「(もしかしたら、壁内へ来て、初めて魚を食べたのかも…)」

    アニ「(魚料理も…作れるはず!)」グッ

    ミカサ「では、魚やシチューの材料は、明日買い出しに出掛けましょう!」

    ライナー「これで大まかな話し合いは済んだか?」

    ミカサ「ええ。この続きは、また夕食後に談話室でしましょう」
  38. 38 : : 2014/01/01(水) 00:26:41

    アルミン「その時は、僕とマルコが彼を将棋に誘って、男子寮に引き付けておくからさ!」

    マルコ「あぁ、任せてよ!」

    ミカサ「とても心強い」ニコ

    アニ「(私もユークと遊びたいなぁ)」

    ジャン「今、ユークを引き付けているベルトルトにも、後で伝えてやらねぇとな」

    ユミル「まっ、後で私が概要を教えとくよ」
  39. 39 : : 2014/01/01(水) 00:27:10

    ミカサ「そうね。ユミルに任せていいと思う」

    クリスタ「私もついて行くよ!」

    ユミル「おっ!ありがとな、クリスタ」

    アルミン「纏まったね」

    ミカサ「ええ。それでは本日の議会は、これで終了とする」

    ミカサ「ので、皆、解散して」バッ
  40. 40 : : 2014/01/01(水) 00:27:50


    イヤァ スコシ アワテタナ

    キュウダッタモンネ ワイワイ


    アニ「明日…か」

    ミカサ「ええ、絶対に成功させましょう!」

    アニ「…そうだね」

    ミカサ「では、教官も先程からこちらを怪しんでいるので、訓練を続けましょう」

    アニ「そりゃあ、目立っていたさ」

    ミカサ「でも、必要な事」ニコ

    アニ「あぁ…ありがとね」ニコ


  41. 41 : : 2014/01/01(水) 00:28:46

    ――――同時刻 少し離れた場所――――

    ユーク「くっそぉ…ベルトルト強すぎるぞ」バタン

    ベルトルト「ユークこそ、以前より強くなっているよ?」ゼェゼェ

    ユーク「そうか?」パァァ

    ベルトルト「けど、手加減はしない約束だからね」

    ベルトルト「本気で行かせてもらったよ」ハァハァ

    ユーク「望むところだったぞ」
  42. 42 : : 2014/01/01(水) 00:29:06

    ユーク「…よしっ!次行くぞ!!」スクッ

    ベルトルト「大丈夫なのかい?」

    ユーク「休んでばかりは、いられないだろ?」ニカッ

    ベルトルト「…そういえば、ユーク」

    ユーク「ん、何だ?」

    ベルトルト「身長…伸びた?」
  43. 43 : : 2014/01/01(水) 00:29:47

    ユーク「おっ!気が付いたか?」

    ベルトルト「うん。春先より大きくなっている気がして…」

    ユーク「実は先日測ってみたら、175 cmになっていたんだよ!」

    ベルトルト「すごいね。半年で5 cmも伸びたんだ!」

    ユーク「いや、ベルトルトに言われても、なんか腑に落ちねぇよ」ハハッ

    ベルトルト「ははっ、そうかもね」
  44. 44 : : 2014/01/01(水) 00:30:35

    ユーク「この調子なら、来年の春には180 cmだな!」

    ベルトルト「いい調子だね」

    ユーク「あぁ!2年前の春から、毎年10 cmずつ順調に伸びてきているからな!!」

    ユーク「俺もまだ伸ばしたいのさ!」

    ベルトルト「ライナーも追い抜くつもり?」クスリ

    ユーク「いや、そこまで伸びるつもりはないかな?」
  45. 45 : : 2014/01/01(水) 00:31:44

    ベルトルト「どうして?」

    ユーク「俺達3人とも185 cmを超えたら…流石にアニも拗ねちゃうと思ってな」

    ベルトルト「…そうかもね」クスリ

    ユーク「それに、俺達3人が大体5 cmずつ開いていたら、階段みたいじゃないか」

    ベルトルト「並ぶと、面白そうだね」

    ユーク「ベルトルトの前に、ライナーを置き」
  46. 46 : : 2014/01/01(水) 00:32:23

    ベルトルト「ライナーの前に、ユークが来るんだね?」

    ユーク「そして、アニを一番前に置く」

    ベルトルト「急に下がっちゃったね」クスッ

    ユーク「アニの前では、それを絶対に言うなよ?」ニヤリ

    ベルトルト「勿論さ。殺されちゃうよ」アハハ

    ユーク「あぁ、きっと踏みつぶされるな!」ハハッ
  47. 47 : : 2014/01/01(水) 00:32:44

    ベルトルト「それは、僕の専売特許なんだけどね」アハハ

    ユーク「…おっと!話し過ぎたな」

    ベルトルト「そうだね。危ない、危ない」フーーッ

    ユーク「…こうしてベルトルトと組むと、自分が成長しているのがわかる」

    ベルトルト「それは、身体的な事?」

    ユーク「勿論、身長が伸びた事も認識できるけど」
  48. 48 : : 2014/01/01(水) 00:32:59

    ユーク「やっぱり、技術的に強くなっている事を自覚できる事が嬉しいな!」

    ベルトルト「君は、強くなったよ」

    ユーク「だが、まだまだ3人には勝てない事くらい分かっている」

    ベルトルト「ユーク…」

    ユーク「ベルトルト…俺は絶対に、お前達より強くなって見せるからな!」

    ベルトルト「…うん」
  49. 49 : : 2014/01/01(水) 00:34:28

    ユーク「そしてお前がこれ以上、何も抱え込まなくても良くなるほどに」

    ベルトルト「……!」

    ユーク「『お前』も…『あいつ』も…『彼女』の事だって」

    ユーク「お前達3人とも…俺が守れるくらいに…強くなって見せるから!!」

    ベルトルト「…期待しているよ」

    ユーク「へへっ、任せとけよ」ニカッ
  50. 50 : : 2014/01/01(水) 00:35:47

    ベルトルト「(ユークは身体的な面だけじゃなく、精神的にもこんなに成長していたんだね)」

    ベルトルト「(僕はずっと君に、兄のような存在として見られていた事は知っていた)」

    ベルトルト「(そして、君が僕達の強さを目指して、これまで頑張ってきた事もまた…)」

    ベルトルト「(ユーク、君の求める強さは…とても高い壁なのかもしれない)」

    ベルトルト「(けれど、君が頑張り続けるなら、僕は応援もするし、協力もする)」

    ベルトルト「(だからもっと、僕達の事も頼ってくれ)」
  51. 51 : : 2014/01/01(水) 00:36:59

    ユーク「ベルトルト、いくぞ!!」ダッ

    ベルトルト「あぁ!」スッ

    ユーク「はっ!!」ブンッ

    ベルトルト「ふっ!!」バシィ

    ユーク「俺は、まだまだ強くなるぞ?」

    ベルトルト「僕だってそうさ!――――」


  52. 52 : : 2014/01/01(水) 00:38:06

    ――――夕食後 談話室――――

    ミカサ「皆、集合できただろうか?」

    エレン「はいよ」

    ジャン「あの2人は、ユークを引き連れて、行っちまったよ」

    ベルトルト「僕もさっき、ユミルから話は聞いたよ」

    ベルトルト「結構、話は進んだようだね」

    ユミル「正直、後少し話し合って、飾りつけの準備を始めるなりするべきだな」
  53. 53 : : 2014/01/01(水) 00:39:12

    ミーナ「ユミルも中々やる気だね?」

    ユミル「へっ、私は他人の誕生日を祝えねぇほど、腐っちゃいねぇよ」

    ミカサ「それで、明日に買い物に出かける順番なのだけれど…」

    アニ「私はずっとここに残って、準備をするよ」

    ライナー「いいのか?」

    アニ「プレゼントは、もう買ってあるしね」
  54. 54 : : 2014/01/01(水) 00:39:40

    ミカサ「他に買っておきたい物とかはないの?」

    アニ「…ないかな?」

    アニ「もしあったら、誰かに少し走ってもらうさ」

    ジャン「まぁその時は、男共に任せとけよ?」

    アニ「頼りにしているさ」ニコ

    ミカサ「では、私とクリスタは、どうすればいいだろうか?」
  55. 55 : : 2014/01/01(水) 00:47:11

    クリスタ「買い物もあるし、大変そうだね」

    ライナー「荷物持ちを数人頼んで、買い物が済んだら、そいつらは先に食堂へ戻る」

    ライナー「その間、ミカサ達3人は、街でプレゼントを買って帰るというのはどうだ?」

    ミカサ「なるほど。そのスケジュールであれば、時間の利用効率がとてもいい」

    クリスタ「アニももう1つのプレゼント選びができるね!」

    アニ「良い案だと思うよ。私もミカサとクリスタの2人に付き合うさ」

  56. 56 : : 2014/01/01(水) 00:47:23

    ジャン「その荷物持ち組は、朝の内に3人の買い出しに付き合ってから」

    ジャン「自分の買い物は、午後に後回しだな」

    エレン「そいつらは、会場の準備はできねぇな」

    ミーナ「荷物持ちをしているから、それで十分じゃない?」

    コニー「俺は、飾りつけやりたいぞ!」

    サシャ「私もそちらを希望します!」
  57. 57 : : 2014/01/01(水) 00:47:43

    ミカサ「では、2人は午前中のうちに街でプレゼントの買い物を済ませてから」

    ミカサ「午後、会場の設営を頼みたい」

    アニ「今回も食堂でささやかにやるの?」

    ミカサ「ええ、それが良いと思う」

    ミカサ「ので、ちゃんと出来ているか私達が見る事もできる」

    クリスタ「一石二鳥だね!」
  58. 58 : : 2014/01/01(水) 00:48:11

    アニ「それじゃあ、荷物持ちをやってくれる人はいるかい?」

    ライナー「よしっ!俺が行こう!!」

    ベルトルト「それなら、僕も付き添うよ」

    ベルトルト「(ライナーの見張りも兼ねてね)」

    アニ「大きな2人が居てくれるなら、沢山材料を買えるね」

    ミカサ「頼もしい」
  59. 59 : : 2014/01/01(水) 00:48:49

    ジャン「俺も行くぜ!」

    クリスタ「お願いね、ジャン!」ニコ

    ジャン「おお!任せとけ!!」ニカッ

    ジャン「(これで、ミカサの買い物にも付き合えるしな)」

    ミカサ「この3人が居れば、信頼して荷物を任せられると思う」

    アニ「そうだね。任せたよ、アンタ達」

  60. 60 : : 2014/01/01(水) 00:49:29

    クリスタ「頼んだよ!!」

    ライナー「おうよ!」

    ベルトルト「任せといて!」

    ジャン「言われた事は、きっちりこなすからな!」

    ミカサ「(この順調さ。皆、ユークの事を仲間として慕っている証拠)」

    アニ「(ユーク…明日は、楽しみにしていてね?)」ワクワク


  61. 61 : : 2014/01/01(水) 00:49:52

    ――――同時刻 男子寮 談話室――――

    ユーク「なんだ、2人とも。情けないなぁ」ジャラジャラ

    アルミン「うぅぅ…勝てない…」ガックシ

    マルコ「ユーク…短期間で強くなりすぎだよ」ガックシ

    ユーク「今日は、君達が誘ってきたんだから、滅多打ちにしてあげるさ!」ニヤリ

    アルミン「くっそぅ、一矢報いたい」グヌヌ

    マルコ「そうしたいけど、ユークの手は一向に緩まない」
  62. 62 : : 2014/01/01(水) 00:50:39

    アルミン「寧ろ、回数を重ねる度に、強さが鋭さを増している気がする」

    マルコ「…投了だ」ガクッ

    ユーク「(やっぱり、将棋で勝つのは楽しいな♪)」ジャラジャラ

    ユーク「(そういえば、あいつらまた食堂で、何かを話し合う雰囲気だったな)」

    ユーク「(全く、この2人を使って俺を引き離してまで、何を話し合っているんだかな?)」

    ユーク「(…まぁそれはそれでいいや。今は将棋が楽しいから♪――――)」


  63. 63 : : 2014/01/02(木) 14:22:07

    ――Part 2――

    ――――翌日 早朝――――

    ミカサ「皆、準備は出来ている?」

    エレン「おう」

    ジャン「万端だ!」

    アルミン「僕も!」

    クリスタ「成功させようね!」

    ユミル「女神クリスタの祈りがあれば成功するさ!」
  64. 64 : : 2014/01/02(木) 14:22:18

    サシャ「私も今日は頑張ります!」

    コニー「ユークを祝うんだもんな!」

    ライナー「俺達は各々の責務を全うするだけだ」

    ベルトルト「僕も準備は出来ているさ」

    マルコ「手筈はちゃんと聞いたよ」

    ミーナ「私が伝えておいたから!」
  65. 65 : : 2014/01/02(木) 14:22:28

    ミカサ「皆、ありがとう」

    アニ「ところでさ」チラ

    ミカサ「何?」ガシッ

    アニ「なんで、私達は食堂のど真ん中で、円陣を組んでいるの?」ガシッ

    ミカサ「これは皆の心を一つにして、気合を入れる為のもの」

    エレン「まぁ確かに、気持ちは昂《たかぶ》るな!」
  66. 66 : : 2014/01/02(木) 14:23:10

    クリスタ「わくわくしてきたよ!」

    ミカサ「ほら」チラ

    アニ「いや、『ほら』じゃなくて…まぁいっか」

    ミカサ「アニも納得したところで、エレン、掛け声をお願い」

    エレン「よっしゃあ!いくぞ!!」スーーッ

    エレン「今日は、ユークの誕生日を成功させるぞぉ!!」
  67. 67 : : 2014/01/02(木) 14:23:25


    「「「おぉぉぉぉおおお!!!!」」」


    ミカサ「…では、行きましょう」ケロッ

    アニ「切り替えが早過ぎないかい?」

    ミカサ「アニ、冷静になって」ドウドウ

    アニ「私はいつも通り冷静さ」

    ミカサ「買い出しに出掛けましょう?」

    クリスタ「ほら、アニも急いで?」
  68. 68 : : 2014/01/02(木) 14:23:47

    アニ「…わかったよ」

    ミカサ「3人も来てほしい」

    ライナー「はいよ。お前らも」チラ

    ベルトルト「うん、分かった」

    ジャン「おう!」

    クリスタ「今日は、荷物持ちだけどよろしくね!」ニコ

    ライナー「ははっ!任せておいてくれ!!」ガハハ
  69. 69 : : 2014/01/02(木) 14:23:57


    アニ「ライナーの世話も任せて、ベルトルトもすまないね」

    ベルトルト「偶には、皆の役に立てる機会だからね」

    アニ「そんな言い方はないさ」

    ベルトルト「ありがとう。でも…これでいいんだよ」

    アニ「...?」

    ベルトルト「今日の主役は、ユークだからね!」
  70. 70 : : 2014/01/02(木) 14:24:27

    アニ「そうだね。あいつも喜んでくれるといいんだけど…」

    ベルトルト「大丈夫さ。彼はきっとアニからの祝福を喜んでくれるさ」

    アニ「や、やめてよ…恥ずかしいからさ…///」テレテレ

    ベルトルト「(アニ…やっぱり君は、彼の事が…)」

    アニ「……///」モジモジ

    ベルトルト「(僕は…どうなんだろ?)」
  71. 71 : : 2014/01/02(木) 14:24:59

    アニ「ベルトルト?」チラ

    ベルトルト「(今の僕は、彼を…心から祝福する事が出来るんだろうか?)」

    アニ「ベルトルト?」チョンチョン

    ベルトルト「…あっ!ごめん…考え事をしていて…」アセアセ

    アニ「変なのっ」クスリ

    ベルトルト「(アニ…僕は、どうすれば…)」モヤモヤ
  72. 72 : : 2014/01/02(木) 14:25:14


    ミカサ「ジャンも今日はよろしく」ペコリ

    クリスタ「お願いねっ!」ニコ

    ジャン「(ミカサの役に立てるんだ…どんな地味な仕事でもきっちりこなす!)」

    クリスタ「(ジャンも来てくれるんだよね…なんか嬉しいなぁ)」

    クリスタ「(今日はユークのお誕生日会だけど、私もとても幸せを感じられそう…///)」

    ミカサ「それでは、目標を獲りに行きましょう!!――――」


  73. 73 : : 2014/01/02(木) 14:26:55

    ――――街中――――


    イラッシャイ! イラッシャイ!

    ワイワイ ガヤガヤ


    ミカサ「よし、野菜類は買い揃えた」

    アニ「前回の経験があるから、短時間で集められたね」
    (『――番外編―― 第9話』参照)

    クリスタ「あとは、『あそこ』だね?」

    ミカサ「ええ、2人とも準備はいい?」チラ

    クリスタ「うん!大丈夫だよ」

    アニ「まぁ、やるさ」
  74. 74 : : 2014/01/02(木) 14:27:09

    店主「いらっしゃい!いらっしゃい!」

    クリスタ「あのぉ、すみません」ニコニコ

    店主「はい、何用ですか?」

    クリスタ「実は私達――――」

    ミカサ「アニ、私達も続きましょう」

    アニ「わかっているさ…はぁ」
  75. 75 : : 2014/01/02(木) 14:27:23

    クリスタ「――――」

    ミカサ「――――」

    アニ「――――」

    ライナー「あの3人で、何やっているんだろうな?」ズシズシ

    ベルトルト「見ていれば、わかるんじゃない?」ズシン

    ジャン「にしても、買い物多いな」ズシーーッ

  76. 76 : : 2014/01/02(木) 14:27:41

    ――――――――

    クリスタ「やったぁ!またまた“安く”お肉が手に入ったよぉ!!」ピョンピョン

    ミカサ「クリスタもよく頑張った」

    アニ「あの店主、可哀想に」

    ライナー「…作戦って、これだったんだな」

    ベルトルト「安直だけど、これ以上ないくらい効果的だったね」

    ジャン「…まぁ2回目のようだし、あの店主も相手が悪かったって事だ」
  77. 77 : : 2014/01/02(木) 14:27:54

    ミカサ「それでは、次は魚屋さんへ行きましょう」

    クリスタ「そっか、今回はシチューだけじゃないもんね」

    アニ「(今日は2回もやるのか…)」ハァ

    ライナー「おい、このまま2軒目に行くらしいぞ」

    ベルトルト「お店の人、可哀想だね」

    ジャン「きっと、これ以上ないくらいに、『安く』なっちまうもんな」トオイメ

  78. 78 : : 2014/01/02(木) 14:28:14

    ――――――――

    クリスタ「やった!お魚も“安く買えた”よ!!」ピョンピョン

    ミカサ「良かったわね、アニ」ニコ

    アニ「まぁ…ね」

    ライナー「『安く』…か」

    ベルトルト「あれは…『買った』と言っていいのだろうか?」

    ジャン「まぁ、店主も納得してたし、別に気にしなくてもいいんじゃねぇか?」
  79. 79 : : 2014/01/02(木) 14:28:26

    ミカサ「それでは、買い出しはこれで終了した」

    ミカサ「ので、3人はこれから食堂へ材料を運んでおいてほしい」

    アニ「頼んだよ」

    クリスタ「頼りにしているよ!」ニコ

    ライナー「あぁ、了解した」

    ベルトルト「気を付けて運ぶよ」
  80. 80 : : 2014/01/02(木) 14:28:37

    ジャン「じゃあ、早いうちに行くか」

    ベルトルト「そうだね。傷まないうちに」

    ライナー「それじゃあ、お先に!」

    ミカサ「皆にもよろしく」

    アニ「それと“野生種”に食べられないように、誰かが見張っておいて?」

    ライナー「わかった。気を付ける!」
  81. 81 : : 2014/01/02(木) 14:28:58


    スタスタ スタスタ

    ズシズシ


    ミカサ「次に私達は、プレゼントを買いに行きましょう」

    クリスタ「どこかに、いいお店知ってる?」

    アニ「それこそ、クリスタに聞きたいものだよ」

    ミカサ「クリスタ、いいお店を教えてほしい」

    クリスタ「わかった!じゃあお勧めのところを紹介するねっ!!」ニコ

    アニ「私もついて行ってみるよ」

    ミカサ「そうね。新しくいいものが見つかるかもしれないから」ニコ


  82. 82 : : 2014/01/02(木) 14:29:20

    ――――同時刻 街中――――

    コニー「なぁ、プレゼントって何がいいと思う?」

    サシャ「やっぱり、食べ物でしょう!」フンス

    コニー「でも食べ物は、ミカサ達が用意するぞ?」

    サシャ「うぅーん、じゃあお菓子とかにしましょうか」

    コニー「それも一緒じゃね?」

    サシャ「うーん、それじゃあ…それじゃあ…」ナヤミ
  83. 83 : : 2014/01/02(木) 14:29:33

    コニー「おっ!なんか面白そうなもの発見!!」ダッ

    サシャ「あっ!コニー、はぐれちゃいますよ!!」ダッ

    コニー「あれ、この店ってなんだ?」

    サシャ「雑貨屋さんです」

    コニー「何するところなんだ?」

    サシャ「女の子の日用品とか、その他の小物なんかが取り揃えてあるんですよ」
  84. 84 : : 2014/01/02(木) 14:30:01

    コニー「じゃあ、男のユークには関係ないかもな!」

    サシャ「いえいえ、そんな事もありませんよ?」

    コニー「どうしてだ?」

    サシャ「女の子用だけではなく、面白いものは沢山置いてありますから!」

    コニー「そっか!じゃあ見てみようぜ!!」ワクワク

    サシャ「そうですね。私もまずは、ここで探してみる事にします」
  85. 85 : : 2014/01/02(木) 14:30:16

    コニー「何がいいかなー!」ガサゴソ

    サシャ「コニーったら、宝探しをする子供みたいですね」クスリ

    コニー「…?俺達は、まだ子どもだろ?」

    サシャ「あはは、それはそうですね」

    コニー「これなんかどうだ?」ヒョイ

    サシャ「いい感じじゃないですか?――――」


  86. 86 : : 2014/01/02(木) 14:30:25

    ――――訓練所 食堂――――

    アルミン「よしっ!飾り作りは、少し進んだね」

    マルコ「そろそろ、ライナー達が帰ってくる頃かな?」

    ミーナ「ふぅ、疲れたね」

    ユミル「今、ユークはエレンが相手しているのか?」

    アルミン「うん、一緒に特訓でもしているんじゃないかな?」

    マルコ「ははっ、こんな日に特訓とはね」
  87. 87 : : 2014/01/02(木) 14:30:47

    ミーナ「疲れて、寝ちゃわないといいんだけどね」

    ユミル「全く、その通りだな!」ケラケラ


    アハハハ!

    ワイワイ


    アルミン「それじゃあ、ライナー達が来るまでに粗方、飾りを作っておかなきゃね!」

    ミーナ「そうだね!午後買い物に行くまでに、やっておかないとね」イソイソ

    マルコ「数が多いから、やっぱり大変だ」イソイソ

    ユミル「4人じゃあ、人手が足りねぇかもな」イソイソ
  88. 88 : : 2014/01/02(木) 14:31:03


    ガチャ バタン

    ダワダワ


    ライナー「ただいまー」

    ベルトルト「ふぅ、重かったね」ズシィ

    ジャン「へっ、だらしねぇなぁ!」ズシズシ

    アルミン「おかえり!」

    マルコ「早かったね」

    ライナー「あぁ、買い物がスムーズに終わってな」
  89. 89 : : 2014/01/02(木) 14:31:17

    ベルトルト「交渉が早かったのもあるかもね」

    ジャン「まぁ、ほぼ眼で決まっちまったけどな」

    ミーナ「どういう事だろう?」

    ユミル「大方、クリスタを使ったってところだろうよ」

    ライナー「3人ともだったな」

    ベルトルト「アニまでやっていたのは、意外だったけどね」
  90. 90 : : 2014/01/02(木) 14:32:39

    ユミル「ほぉぉ!それはまた、からかい甲斐があるなぁ」ニシシ

    ジャン「それより、この荷物はどこに置けばいいんだ?」

    アルミン「それなら、ミカサから指示されているよ」

    マルコ「厨房の食品棚に入れておいてほしいってさ」

    ライナー「わかった。あそこだな!」

    ベルトルト「管理するまでが仕事だからね」
  91. 91 : : 2014/01/02(木) 14:34:10

    ジャン「どっかの馬鹿が食べちまわないように、見張っとかねぇとな」

    ライナー「じゃあ、3人が帰って来るまでの間、交代で見張るか」

    ベルトルト「それがいいね」

    ジャン「誰から行く?」

    ライナー「まぁ、言い出した俺が最初にやるさ」

    ベルトルト「頼んだよ」
  92. 92 : : 2014/01/02(木) 14:34:29

    ジャン「それもいいが、ユークはどこだ?」キョロキョロ

    アルミン「ユークは今、エレンに相手をしてもらっているよ」

    マルコ「大方、特訓しているんじゃないかって皆で噂していたところさ」

    ユミル「走りすぎて、クタクタにならねぇように誰か様子を見に行った方がいいかもな」

    アルミン「そうだね。その時に相手を交代してくれれば、次はエレンが買い物に行けるから」

    マルコ「確かに、その方がいいね」
  93. 93 : : 2014/01/02(木) 14:34:38

    ベルトルト「じゃあ、僕が様子を見に行くよ」

    ジャン「頼んだ!」

    ベルトルト「今度は、僕が将棋の相手を務めるよ」

    アルミン「ユークは厳しいよ?」

    マルコ「覚悟が必要だよ?」

    ベルトルト「ははっ、頑張るさ!」
  94. 94 : : 2014/01/02(木) 14:34:59

    ライナー「おう、頑張れ!」

    ベルトルト「それじゃあ、行って来るね」

    アルミン「無事に…帰ってこられたらね?」

    マルコ「アルミン、不吉な事を言っちゃダメだよ」アハハ

    アルミン「それもそうだね!」アハハ

    ベルトルト「(まさか…ね?)」アハハ…


    ガチャ バタン

    スタスタ スタスタ


  95. 95 : : 2014/01/02(木) 14:35:24

    ――――同時刻 男子寮――――

    ユーク「エレン…ちゃんとやりなよ?」ジーーッ

    エレン「うぅぅ…勘弁してくれぇ…」

    ユーク「これが終わるまで、帰さないから」ジロリ

    エレン「くっそぅ、特訓に誘ったはずが、なんでこんな…」

    ユーク「(今日も誰かが俺に突っかかって来る事は、容易に予想が出来ていた)」

    ユーク「(午前中は、寝ていようと思っていたのに、エレンに無理矢理に起こされたからな)」
  96. 96 : : 2014/01/02(木) 14:35:40

    ユーク「(その所為で、今は少し機嫌が悪いんだよね)」ニヤリ

    エレン「ぐぬぬ…もう…無理だっ!」バターン

    ユーク「…他愛もない」フッ

    ユーク「(エレンを退かせる方法は、威圧的に座学の課題を与え続ける…容易だ)」

    ユーク「(後は俺が背後から見張って、圧を掛け続ける…言わば、根比べのようなもんだ)」

    ユーク「(その点において、俺の負けは有り得ない)」キリッ


  97. 97 : : 2014/01/02(木) 14:36:04

    ――――部屋の外――――

    ベルトルト「(…嫌なものを見てしまった)」タラリ

    ベルトルト「(ユークにも、あんな残虐性が秘められていたなんて…)」ガクブル

    ベルトルト「(僕は、ここへ来るという選択を誤ったのかもしれない)」

    ベルトルト「(体力面でなら、昨日のようになんとかなる…けどっ!)」

    ベルトルト「(今のユークに将棋を挑む事は、時間稼ぎにすらならないかもしれない)」

    ベルトルト「(滅多打ちにされるのは必至だ…どうしよう)」タラタラ
  98. 98 : : 2014/01/02(木) 14:36:22


    ガチャ スーーッ


    ベルトルト「…!!」ビクリッ

    ユーク「おや、戸の前で突っ立ってどうしたのかな、ベルトルト?」ニヤリ

    ベルトルト「(…あっ、僕、終わったかも)」タラーリ

    ユーク「次はお前か…まぁ中に入れよ」

    ベルトルト「…はい」

    ユーク「エレンはもう使い物にならないから、廊下に出しておくか」ポイッ
  99. 99 : : 2014/01/02(木) 14:36:33

    エレン「……」グテーン

    ユーク「それじゃあ、中へ入れ」

    ベルトルト「…はい」

    エレン「……」グテテーン

    ベルトルト「(エレン、お気の毒に…あっ、でも僕もか)

    ユーク「……」キョロキョロ
  100. 100 : : 2014/01/02(木) 14:36:49


    ギギィ バタン

    シーン…


    ユーク「まぁ、将棋でも指しながら、話そうか」

    ベルトルト「うん。そのつもりで来たんだ」

    ユーク「お前の先攻でいいぞ」

    ベルトルト「じゃあ、お言葉に甘えて」パチッ

    ユーク「…お前ら、何を企んでいるんだ?」パチッ

    ベルトルト「…『何』って、何を?」パチッ
  101. 101 : : 2014/01/02(木) 14:37:04

    ユーク「『何』は、『何』さ」パチッ

    ベルトルト「…今だけは、気にしないで?」

    ユーク「……」

    ベルトルト「…って言うと、怒るかい?」

    ユーク「いいや?」

    ベルトルト「なら、もう少しでわかると思うから、それまで待っていてほしい」
  102. 102 : : 2014/01/02(木) 14:37:15

    ユーク「それまでは、お前が俺の足止めか?」

    ベルトルト「そう言う事さ」

    ユーク「俺にどこに行って『ほしくない』んだ?」

    ベルトルト「え?」

    ユーク「予め知っておけば、そこを避けて行動できるだろ?」

    ベルトルト「あっ、なるほどね」
  103. 103 : : 2014/01/02(木) 14:37:35

    ユーク「俺を信用できないのか?」

    ベルトルト「信用はしているよ…でもね」

    ユーク「ん?」

    ベルトルト「知っていたとしても、今日はまだ、この部屋から出ないでほしいんだ」

    ユーク「…ふぅーん」

    ベルトルト「今は何も言えないけど、わかってほしい」
  104. 104 : : 2014/01/02(木) 14:37:54

    ユーク「わかったよ」

    ベルトルト「あっさりだね」

    ユーク「別に俺は…皆を困らせたいわけじゃない」

    ベルトルト「うん。知っているよ」

    ユーク「ただ、何をしているのかが気になるだけだ」

    ベルトルト「その好奇心が、今は心配なんだ」
  105. 105 : : 2014/01/02(木) 14:38:18

    ユーク「…俺に見られたら拙《まず》いものでもあるのか?」

    ベルトルト「今は…ね」

    ユーク「…そうか」

    ベルトルト「うん」

    ユーク「じゃあ、それが完了するまで、ここに居てやるよ」

    ベルトルト「ありがとう」
  106. 106 : : 2014/01/02(木) 14:38:37

    ユーク「ただし…」

    ベルトルト「……」

    ユーク「今の俺は、エレンのお陰で機嫌が悪い」

    ユーク「ので、とことん付き合ってもらうから、そのつもりでな?」ニヤリ

    ベルトルト「…はい」

    ユーク「(状況はよく分からないけど、楽しいねぇ♪――――)」ウキウキ


  107. 107 : : 2014/01/02(木) 14:39:47

    ――――食堂――――

    ジャン「エレンの奴、遅くねぇか?」

    アルミン「そうだね。ベルトルトが向かってから、もう時間が経っているのに」

    マルコ「誰か、様子を見て来る?」

    ジャン「…俺が行って来る」ガタッ

    ライナー「一応、気を付けてな?」

    ジャン「…そうだな。精々、気を付ける」
  108. 108 : : 2014/01/02(木) 14:39:58


    ガタッ バタン

    スタスタ スタスタ


    アルミン「何かあったのかな?」チラ

    マルコ「さぁ、わからないね」チタ

    ユミル「案外、ユークの奴に返り討ちに遭っていたりしてな!」ケラケラ

    アルミン「『返り討ち』って、どういう事だい?」

    マルコ「何か、彼の気に触れる事でもしたのかな?」

    ユミル「まぁ、何と言うか…女の勘というやつだな!」ケケッ


  109. 109 : : 2014/01/02(木) 14:40:08

    ――――男子寮――――

    ジャン「…まじかよ」ジーーッ

    エレン「……」グテーン

    ジャン「おい、エレン!しっかりしろよ」

    エレン「おぉぉ、ジャンか」グッタリ

    ジャン「一体、何があったんだよ」

    エレン「ユークを特訓に誘ったら、なぜかずっと勉強させられる事になって…」
  110. 110 : : 2014/01/02(木) 14:40:30

    ジャン「はぁ?」

    エレン「どうもユークは、ずっと寝ているつもりだったらしくて…俺は、馬鹿だ」ガクッ

    ジャン「(なるほど、ユークの逆鱗…とまではいかなくても、それなりの怒りに触れた訳か)

    ジャン「(となると、今頃ユークの相手をしているベルトルトの奴もきっと…)」

    ジャン「……」ブルッ

    ジャン「(早いとこ、この場を離れねぇと、やべぇ気がする!)」ガクブル
  111. 111 : : 2014/01/02(木) 14:40:45

    ジャン「しっかりしろ。この後はユークへのプレゼントを買いに出掛けるんだろうが?」

    エレン「おぉぉう、そうだったぁぁ…でも」ガクリ

    ジャン「チッ、しゃあねぇなぁ」ヨイセット!

    エレン「…すまねぇ、ジャン」グッタリ

    ジャン「礼をするなら、また今度にしやがれってんだよ」スタスタ

    エレン「(ユークが怖い…)」ガクガク


  112. 112 : : 2014/01/02(木) 14:41:12

    ――――街中 雑貨屋――――

    クリスタ「ここだよ!」

    ミカサ「おお!中々いい雰囲気を醸し出している」

    アニ「おしゃれな外装だね」

    クリスタ「このお店では、いろんなものを取り扱っているからさっ!」

    クリスタ「きっと、いいプレゼントも見つかるよ!!」

    ミカサ「ありがとう。早速、入りましょう」
  113. 113 : : 2014/01/02(木) 14:41:24


    ガラッ イラッシャイマセー!


    ミカサ「目がちかちかする」パチパチ

    アニ「そこら中、カラフルだね」チカチカ

    クリスタ「初めて入って時は驚くけど、すぐに慣れると思うよ」

    ミカサ「では、クリスタ、どこら辺を見て回ればいいと思う?」

    クリスタ「うぅーん、時間もないし、ある程度的を絞った方がいいよね?」

    アニ「よろしく頼むよ」
  114. 114 : : 2014/01/02(木) 14:41:42

    クリスタ「わかった!じゃあ、あそこを紹介するよ!!」キャッキャッ

    ミカサ「ここは、男性用の小物が置いてあるの?」

    アニ「男性用があるなんて、意外だね」

    クリスタ「そっ!中々そういうお店を探すのも難しいけど、ここは幅広いから!!」

    ミカサ「よしっ、探そう!」ガサゴソ

    アニ「(私ももう1つくらい、用意しようかな?)」キョロキョロ
  115. 115 : : 2014/01/02(木) 14:41:55

    クリスタ「よぉーし!私も張り切っちゃおう!!」

    ミカサ「ふふっ、面白い物を見つけた」スッ

    アニ「この箱は?」

    クリスタ「あっ!それって…」

    ミカサ「クリスタ」シーーッ

    クリスタ「(あっ、なるほどね!)」ピコーン
  116. 116 : : 2014/01/02(木) 14:42:08

    クリスタ「(うふふ…そうだね)」コクリ

    アニ「2人とも、どうかしたの?」

    ミカサ「アニ、ふたを開けて見て?」

    アニ「え、なんでさ?」キョトン

    クリスタ「いいから、やってみて?」ニンマリ

    アニ「よく分からないけど…それじゃあ」パカッ
  117. 117 : : 2014/01/02(木) 14:42:23


    ババーン! ビョーン!!


    アニ「わっ!」ビクリッ

    ミカサ「ふふっ」

    クリスタ「あははっ!アニ、だまされた!!」

    アニ「なんだ、『びっくり箱』じゃないか」ドキドキ

    ミカサ「こういう物もあるのね」

    アニ「もう、私で試さないでよ!」プンプン
  118. 118 : : 2014/01/02(木) 14:42:39

    クリスタ「でも、面白い物が多い事はわかったでしょ?」

    ミカサ「ええ、そうね」

    アニ「まぁ、いいけどさ」プン

    クリスタ「よぉし!他にも探してみよぉ!!」

    ミカサ「クリスタが一番、はしゃいでいる」クスリ

    アニ「ほんとだね。一体、誰の誕生日なんだか」クスス
  119. 119 : : 2014/01/02(木) 14:43:01

    ミカサ「当の本人は、その事をすっかり忘れていたというのに」

    アニ「(なんであいつは、毎年のように忘れちゃうんだろうね?)」

    クリスタ「ミカサ!アニ!こっち来て見てー!!」ピョンピョン

    ミカサ「わかった。今行くから」

    アニ「そんなに慌てないでよ」クスッ

    クリスタ「あのね、あのね!――――」キャッキャッ


  120. 120 : : 2014/01/03(金) 19:49:18

    ――Part 3――

    ――――街中――――

    サシャ「コニー!」タタタッ

    コニー「おう、サシャ」

    サシャ「何かいい物が見つかりましたか?」

    コニー「そうだな。直感で『これだ!』って思った物に決めたぜ!」

    サシャ「あっ!私もです!!」ハイハイ

    コニー「なんだ、お前もか?」
  121. 121 : : 2014/01/03(金) 19:49:32

    サシャ「はい。私達は狩猟民族ですからね!」

    コニー「まぁ、そうだな。俺もよく狩りに出てたし」

    サシャ「だからこういう時は、自分の野性の勘を頼った方がいいんです!」ドヤァ フーーッ

    コニー「で、お前は何買ったんだよ?」

    サシャ「それは、ユークにプレゼントするまで秘密ですよ」ウシシ

    コニー「何か、悪い顔してるなぁ」
  122. 122 : : 2014/01/03(金) 19:49:44

    サシャ「あっ!といっても、そんな変なものではないですよ?」

    コニー「なんだ、そうなのか?」

    サシャ「はい。ちょっとだけ、コニーに意地悪してみたかっただけなので」テヘヘ

    コニー「じゃあ、俺もユークにあげるまで教えねぇ」

    サシャ「はい。その方がいいですよ、きっと」ニコ

    コニー「俺も結構、自信あるんだぜ?」ニカッ
  123. 123 : : 2014/01/03(金) 19:49:59

    サシャ「そうですか。私も自信ありますよ?」

    コニー「…食べ物じゃねぇよな?」

    サシャ「はい。勿論です」

    コニー「だよなぁ。さっき注意したもんな」

    サシャ「食べ物ではない事までは言えますけど、それが何かはやっぱり秘密です」

    コニー「ユーク、喜んでくれるかなぁ」
  124. 124 : : 2014/01/03(金) 19:50:26

    サシャ「大丈夫ですよ。あのユークですから!」

    コニー「そうだな!ユークだもんな!!」

    サシャ「…少しだけ」

    コニー「…?」

    サシャ「お父さんに…何かを贈りたくなりました」

    コニー「…そうか」
  125. 125 : : 2014/01/03(金) 19:50:49

    サシャ「『立派になるまで帰って来るな』と言われて、出てきましたが…」

    サシャ「やっぱり…こう何年も会えないと…寂しいですね」

    コニー「…そうだな」

    コニー「俺も弟達に、久しぶりに会いたいぜ」

    サシャ「…今度、何か贈りましょう!」

    コニー「そうだな!それがいい!!」
  126. 126 : : 2014/01/03(金) 19:51:02

    サシャ「それじゃあ、その時もまた、街に来て何か探しましょう!!」

    コニー「手作りってのもまた、有だと思うけどな」

    サシャ「あっ、なるほど。それもそうですね」

    コニー「サシャもマフラーとか編めるだろ?」

    サシャ「はい!冬場は狩りが少なくて暇でしたから!!」ドヤァ

    コニー「じゃあ、街で毛糸買って、談話室で作ろうぜ!」
  127. 127 : : 2014/01/03(金) 19:51:27

    サシャ「そうですね!それがいいですよ!!」ヨーシ

    コニー「それじゃあ、それはまた今度だな!」

    サシャ「…そういえば、時間は大丈夫でしょうか?」

    コニー「うーん、まだ丁度昼前だし、まだ少し時間があるんじゃないか?」

    サシャ「…そうですか。では、ここからは…」ジュルリ

    コニー「…おい、まさか?」
  128. 128 : : 2014/01/03(金) 19:51:41

    サシャ「丁度、お昼の時間ですし、ちゃちゃっと露店巡りです!!」ドドーン

    コニー「おい、あんまり道草食ってる時間はねぇんだぞ?」

    サシャ「大丈夫ですよ。食べる事は大切です!」フンス

    コニー「お前のは、単なる欲だろ?」

    サシャ「そんな事はありませんよ」ジュルリ

    コニー「おい、その涎《よだれ》を何とかしろ」
  129. 129 : : 2014/01/03(金) 19:52:15

    サシャ「それじゃあ、コニー!早速行きますよ?」ダッ

    コニー「あっ、おい、サシャ!」ダッ

    サシャ「時間は有限ですから、じゃんじゃん梯子《はしご》しますよ?」

    コニー「結局、色々と巡る気じゃねぇか!!」

    サシャ「ほら、急いでくださいよ!」

    コニー「待てって!おーい!!――――」


  130. 130 : : 2014/01/03(金) 19:52:32

    ――――食堂――――


    ガチャ バタン

    スタスタ ズルズル


    ジャン「エレンを連れ戻して来たぞ」スタスタ

    エレン「……」グッタリ

    アルミン「…一体、何があったの?」

    マルコ「随分と、ぐったりしているね」

    ジャン「…ユークにずっと勉強させられていたらしい」

    アルミン「あれ?特訓する予定だったんじゃ…」
  131. 131 : : 2014/01/03(金) 19:52:54

    ジャン「寝ているユークを起こして、怒りを買ったようだ」チラ

    マルコ「その結果がこれか…」

    ジャン「まっ、こいつの運が悪かったって事だよ」ケッ

    ミーナ「お、恐ろしい…」ガクガク

    アルミン「やっぱり彼は、絶対に敵に回したくないね」

    マルコ「同感だよ」
  132. 132 : : 2014/01/03(金) 19:53:48


    ガチャ バタン

    タッタッタ


    サシャ「ただいま戻りましたぁ!」

    コニー「待たせたな!飾りつけ手伝うぜ!!」

    アルミン「嬉しい増援だね」

    ユミル「正しく機能すれば、な?」

    ミーナ「ミカサ達も早く帰ってこないかなぁ?」

    マルコ「彼女達は買い出しの後に、プレゼントを買いに街を回るみたいだからね」
  133. 133 : : 2014/01/03(金) 19:54:06

    ミーナ「そうだよね。まだ時間掛かるよねぇ」

    サシャ「食材はどこですか?」キョロキョロ

    ユミル「おーっと、そうはさせねぇよ!」ガシッ

    サシャ「ぐえっ!」

    ユミル「お前は、ここで私達の飾りつけを手伝いな」ニシシ

    サシャ「はいぃぃ」シュン
  134. 134 : : 2014/01/03(金) 19:54:18

    ユミル「よーっし、いい子だな」ケラケラ

    アルミン「それじゃあ、3人が戻るまでの間に、頑張って進めよう!」

    マルコ「僕達も午後は少しの間だけ買い物で居ないから、皆も今は本気でよろしくね!」

    エレン「おぉぉぉ!」ユラユラ

    ジャン「お前は、無理すんじゃねぇよ」

    アルミン「ジャン、こっちを手伝って」
  135. 135 : : 2014/01/03(金) 19:54:30

    ジャン「あいよ!」

    ミーナ「コニーは、私の方をお願い」

    コニー「よっしゃ!頑張るぜ!!」

    ライナー「……」チラチラ

    ライナー「(俺は、もう暫く見張りを続けよう)」

    ライナー「(それにしても、ベルトルトは大丈夫だろうか?)」ソワソワ


  136. 136 : : 2014/01/03(金) 19:55:09

    ――――男子寮――――

    ユーク「…強くなったな」

    ベルトルト「君程の強さじゃないけどね」

    ユーク「いいや。偶にしかしていないのに、これほどやるとはな」

    ベルトルト「あはは。もの覚えはいい方だからね」

    ユーク「…頼もしいよ。情報の伝達が楽になる」

    ベルトルト「…ありがと」
  137. 137 : : 2014/01/03(金) 19:55:26

    ユーク「…どうした?お前の番だぞ?」チラ

    ベルトルト「少し、迷っていてね」

    ユーク「…アドバイスしようか?」

    ベルトルト「え?」

    ユーク「要らないなら…それでも構わないけどな」

    ベルトルト「…手詰まりだから、お願いするよ」
  138. 138 : : 2014/01/03(金) 19:56:03

    ユーク「こういう時は、この『銀』をずらして、一旦道を作るんだよ」

    ベルトルト「なるほど。これなら相手からも、狙いが悟られにくいね」

    ユーク「…瞬時に相手の立場で考える辺りが、ベルトルトらしいな」クスリ

    ベルトルト「それだと…ダメなのかな?」

    ユーク「…ダメじゃないさ」

    ユーク「戦術を組み立てる為に、必要不可欠な要素だよ」
  139. 139 : : 2014/01/03(金) 19:56:37

    ユーク「ただ…」

    ベルトルト「……」

    ユーク「…今はもっと、自分の事を考えてみろよ」

    ベルトルト「…そうなのだろうか」

    ユーク「前にも言ったが、お前は自分の事を後回しにしてしまう癖がある」
    (『――番外編―― 第11話』参照)

    ユーク「やはりそれだと…結局は、生き残れない」
  140. 140 : : 2014/01/03(金) 19:57:06

    ベルトルト「僕は…」

    ユーク「ベルトルト、もっと自分の意志を大事にしろ」

    ベルトルト「……」

    ユーク「他人に己の先を委ねるな。自分で判断するんだ」

    ベルトルト「…僕は」

    ユーク「…俺からはこれ以上、強くは言えないし、指図もできない」
  141. 141 : : 2014/01/03(金) 19:57:21

    ユーク「だから、一度でいいから…考えてみてくれ」

    ベルトルト「…わかったよ」

    ユーク「…ありがとな」

    ベルトルト「僕の方こそ」

    ユーク「…その後の『あいつ』の事を聞いておきたい」

    ユーク「同じ部屋に居ても、どうしてもわからない事も多い」
  142. 142 : : 2014/01/03(金) 19:59:05

    ユーク「そういう時の為に、お前が見ていると頼りになる」

    ベルトルト「わかった」

    ユーク「あれ以来、どれくらいの頻度で入れ替わっているんだ?」
    (『――番外編―― 第11話』参照)

    ベルトルト「ほぼ毎日…かな?」

    ユーク「…心が壊れそうだな」

    ベルトルト「うん。このままじゃ、『彼』にとっても良くないと思う」
  143. 143 : : 2014/01/03(金) 19:59:57

    ユーク「……」

    ベルトルト「僕はこれから、どうすればいいの?」

    ユーク「…少しだけ、『戦士』に戻す機会を減らそうと思う」

    ベルトルト「それで、『彼』は…帰ってこられるのかい?」

    ユーク「…わからない」

    ベルトルト「…そうだよね」
  144. 144 : : 2014/01/03(金) 20:00:13

    ユーク「これは半分、賭けだから…」

    ベルトルト「もう…その他に方法は思いつかないの?」

    ユーク「…時間をくれ」

    ベルトルト「…出来るだけ早く、判断をしよう」

    ユーク「…勿論、そのつもりだ」

    ベルトルト「それじゃあ、僕はこれまで通り、言葉を掛け続けるから」
  145. 145 : : 2014/01/03(金) 20:00:40

    ユーク「…よろしく頼む」パチッ

    ベルトルト「…だめだ。投了だよ」

    ユーク「…お疲れさん」

    ベルトルト「こういったゲームでは、君には歯が立たないね」アハハ

    ユーク「…俺は、頭を使う事しかできないからな」

    ベルトルト「(いいや。君の可能性は未知で、まだまだ広がっているんだよ?――――)」


  146. 146 : : 2014/01/03(金) 20:01:14

    ――――街中 雑貨屋――――


    ガヤガヤ

    アリガトウゴザイマシター


    ミカサ「よし。これでプレゼントは大丈夫だろう」

    ミカサ「エレンの誕生日の時の感謝の気持ちも、このプレゼントに込めた」

    ミカサ「ので、彼が喜んでくれると私も嬉しい」

    ミカサ「アニとクリスタは、あの後どうなっただろうか…?」

    ミカサ「途中からは、別々にプレゼントを探し始めて、少し時間が経った」

    ミカサ「…探しに行こう」
  147. 147 : : 2014/01/03(金) 20:02:09


    トコトコ トコトコ

    キョロキョロ


    ミカサ「見つけた!」

    クリスタ「あっ!ミカサ」トテトテ

    ミカサ「クリスタ、アニはどこ?」

    クリスタ「アニは丁度、プレゼントのお会計に行ったところだよ!」

    ミカサ「そう。すれ違いだったみたい」

    クリスタ「そうなんだ」
  148. 148 : : 2014/01/03(金) 20:02:31

    ミカサ「クリスタは、何かいいものが選べた?」

    クリスタ「うん!ばっちりだよっ!!」ブイ!

    ミカサ「そう。私もいいものが買えた」ホッコリ

    クリスタ「へぇー、何々?」キャッキャッ

    ミカサ「後のお楽しみ」ニコ

    クリスタ「そっか!私もユークを驚かせたいんだぁ」
  149. 149 : : 2014/01/03(金) 20:02:55

    ミカサ「『驚かせる』?」

    クリスタ「うん!私って、そういう印象ないでしょ?」

    ミカサ「確かに、クリスタがサプライズ的なプレゼントを送るイメージは、あまり無い」

    クリスタ「だからこの機会に、私もこういうのが出来る!って印象付けたいんだぁ」ワクワク

    ミカサ「頑張って、クリスタ」

    クリスタ「うん!」
  150. 150 : : 2014/01/03(金) 20:03:36

    ミカサ「でも、渡す時には、表情が顔に出ないように気を付けて?」

    クリスタ「…?」

    ミカサ「クリスタは素直だから、すぐに表情で顔に出て読まれてしまう」

    クリスタ「あっ、そっか。そうだね」

    ミカサ「相手はあのユークだから、下手の事をすると瞬く間に勘付かれてしまう」

    ミカサ「ので、くれぐれも顔がにやけないように気を付けて?」
  151. 151 : : 2014/01/03(金) 20:04:01

    クリスタ「うん。わかったよ!」

    クリスタ「でも、私って顔に出やすいのかな?」ウーン

    ミカサ「ええ、とてもわかりやすい」ニコ

    クリスタ「どんなところが?」

    ミカサ「例えば、ジャンに話し掛ける時は、いつも表情が緩んでいる」

    クリスタ「えっ!?…///」カァァ
  152. 152 : : 2014/01/03(金) 20:04:24

    ミカサ「でも、その表情には不安の色も交じっていて、心の内は、きっとそわそわしている」

    クリスタ「あうっ…そ、それは…」オロオロ

    ミカサ「他にも…」

    クリスタ「も、もう…い、いいよっ!」アセアセ

    ミカサ「ふふっ、からかってごめんなさい」クスス

    クリスタ「でも、私もユークをびっくりさせてみたいから、頑張るんだぁ!」オーー!
  153. 153 : : 2014/01/03(金) 20:04:48


    トコトコ トコトコ


    アニ「何を頑張るって?」ヒョコッ

    クリスタ「あっ!アニ」クルッ

    ミカサ「おかえりなさい。貴方が来るのを待っていた」

    アニ「すまないね。私が最後だったみたいだね」

    クリスタ「ううん!全然、気にしないで?」

    ミカサ「ええ。急いでいる訳ではない」
  154. 154 : : 2014/01/03(金) 20:05:11

    ミカサ「ので、良いプレゼントが選ぶ事が出来ていれば、それに越した事はない」

    アニ「それで、クリスタは何だって?」

    アニ「最後の方の話しか、よく聞こえなかったんだよね」

    クリスタ「あっ…それはね…」チラ

    アニ「なんで、ミカサの方を向くの?」

    クリスタ「え…えっと…えっと…」アタフタ
  155. 155 : : 2014/01/03(金) 20:05:28

    アニ「…?」

    ミカサ「クリスタ、アニにも言っても構わないと思う」

    クリスタ「あぅぅ…そうかなぁ?」

    アニ「…どういう事?」

    ミカサ「では、私から少し話そう」

    クリスタ「うん。そうして?」
  156. 156 : : 2014/01/03(金) 20:05:44

    ミカサ「クリスタはプレゼントを通して、ユークを少し驚かせてみたいと考えたよう」

    アニ「へぇ、そうなんだ」

    ミカサ「ので、今、その話で盛り上がっていたところ」

    アニ「まぁ、いいんじゃない?」

    アニ「偶には、あの冷静沈着な表情を崩すのも悪くないかもね」

    クリスタ「あれ?意外な返答だったね」
  157. 157 : : 2014/01/03(金) 20:05:59

    ミカサ「ふふっ、そうね」クスリ

    アニ「…何が?」

    クリスタ「いやぁ…もしかしたら、アニが少し怒るかなって?」

    アニ「え、何で私が?」キョトン

    クリスタ「え、だって…」

    ミカサ「アニも少し変わったという事…それでいい」ウンウン
  158. 158 : : 2014/01/03(金) 20:06:24

    アニ「…?」ポカーン

    クリスタ「そ、そうだね…それでいいや!」アハハ

    アニ「それじゃあ、全然、分からないね」クスリ

    ミカサ「ところで、アニも新しくプレゼントを買う事にしたの?」

    アニ「うん。一応、もう1つあげる事にしたよ」

    ミカサ「ええ、きっと喜ぶ」ニコ
  159. 159 : : 2014/01/03(金) 20:06:40

    アニ「それじゃあ、帰ろうか」

    クリスタ「そうだね!午後からは、お料理だぁ!!」

    ミカサ「クリスタ、はしゃぎ過ぎて転ばないようにね?」

    クリスタ「うん!気を付ける」トテトテ

    アニ「私達も行こうか」

    ミカサ「ええ、帰りましょう――――」


  160. 160 : : 2014/01/03(金) 20:06:51

    ――――食堂――――

    アルミン「……」セッセ!セッセ!

    マルコ「……」イソイソ

    ミーナ「……」セッセ!セッセ!

    ユミル「……」イソイソ

    サシャ「(お腹空きました)」グゥゥ セッセ!

    コニー「(なんか懐かしいな、こういうの)」イソイソ テキパキ
  161. 161 : : 2014/01/03(金) 20:07:03


    ガチャ バタン

    トコトコ トテトテ


    ミカサ「皆、ただいま」

    クリスタ「帰ったよぉ!」

    アニ「ただいま」

    ライナー「(おっ!帰って来たみたいだな)」チラ

    アルミン「おかえり、3人とも」

    マルコ「いい頃合いだったね」
  162. 162 : : 2014/01/03(金) 20:07:23

    ミーナ「これで私達も買い物に行けるね!」ウキウキ

    ミカサ「ええ、それでは選手交代」

    クリスタ「今度は、私達がお料理を作る番だね!」

    アニ「(よしっ!気合入れて作ろう!!)」グッ

    ジャン「じゃあ、アルミン達の仕事は、俺達が引く継ぐ」

    サシャ「いってらっしゃいです。5人とも」
  163. 163 : : 2014/01/03(金) 20:07:44

    アルミン「それじゃあ、行って来ます!」

    マルコ「僕達が帰るまでの間、よろしくね!」

    ミーナ「なるべく早く帰って来るからねー!!」フリフリ

    ユミル「おい、大丈夫か、エレン?」

    エレン「(今、頑張らねぇと…)」フラフラ

    ジャン「(エレン、無理すんじゃねぇぞ?)」チラ ソワソワ
  164. 164 : : 2014/01/03(金) 20:08:16


    ガチャ バタン


    ミカサ「エレンの様子がおかしかったけれど、何かあったんだろうか?」

    クリスタ「ぐったりしていたけど、何だろうね?」

    アニ「(私は、あれが何か…知っている気がする)」ブルッ

    アニ「(きっと…ユークが寝ているのを、邪魔したからだろうね)」

    アニ「(あれは…思い出したくない)」ガクガク

    ライナー「材料は、ちゃんと見張っていたぞ?」
  165. 165 : : 2014/01/03(金) 20:08:30

    ミカサ「ありがとう、ライナー」

    クリスタ「頼もしいね!」ニコ

    ライナー「…それ程でもない」フッ

    アニ「ご苦労様、アンタも向こうを手伝ってきなよ」

    ミカサ「次は、私達が出番を引き継ぐ」

    ライナー「そうだな。頼んだぞ!」
  166. 166 : : 2014/01/03(金) 20:08:52


    スタスタ


    ミカサ「それでは、私達も早速、取り掛かりましょう!」

    クリスタ「気合入れようねっ!」

    アニ「…そうだね!」キリッ

    ミカサ「培った腕を今、振るう時!」

    クリスタ「おぉー!」

    アニ「(今日は、ユークの為だけに作る!)」グッ


  167. 167 : : 2014/01/03(金) 20:09:09

    ――――男子寮――――

    ベルトルト「…だめだ。とても敵わないよ」バタン

    ユーク「寧ろ、アルミンよりもいい線を行っていると思うぞ?」

    ベルトルト「それは、嬉しいけどね…でも勝てないや」

    ユーク「勝たせる気は、毛頭ないさ」ニヤリ

    ベルトルト「…意地悪だね」

    ユーク「言っただろ?機嫌が悪いって」ジャラジャラ
  168. 168 : : 2014/01/03(金) 20:09:24

    ベルトルト「…あと1時間くらいすれば、出てもいいかもね」

    ユーク「…それで足止めは、十分なのか?」

    ベルトルト「おそらく…ね?」

    ユーク「じゃあ、一旦、ベルトルトが先に様子を見て来てくれよ」

    ベルトルト「そうだね。向こうの状況を確認してから、また戻って来るよ」

    ユーク「それまでは1時間くらい、横になっているからさ」
  169. 169 : : 2014/01/03(金) 20:09:45

    ベルトルト「仮眠するのかい?」

    ユーク「あぁ。まだ少し眠くてな」

    ユーク「突っかかって来たエレンを虐めていたから、結局、昼寝していないんだよ」

    ベルトルト「うん。それじゃあ、また声を掛けに来るよ」

    ユーク「それじゃあな!」ヒラヒラ

    ベルトルト「行って来るよ」
  170. 170 : : 2014/01/03(金) 20:10:10


    スタスタ

    ガチャ バタン


    ユーク「何だったんだろうな、一体…」

    ユーク「だが、ようやくまた寝られるよ」

    ユーク「(本当は、アニの事を考えていて、最近、寝ていないなんて…とても言えないよな)」

    ユーク「(…もう考えるな!)」ブンブン

    ユーク「…とにかく、寝る!」ゴロン

    ユーク「…Zzz」スースー


  171. 171 : : 2014/01/04(土) 20:26:21

    ――Part 4――

    ――――街中――――

    ミーナ「それで、どうしよっか?」チラ

    マルコ「皆、同じところでプレゼントを探すかい?」

    アルミン「どうしようか、エレンは…って今、聞くのは無理かな?」チラ

    エレン「……」グテーン

    アルミン「ユミル、君はどう思う?」チタ

    ユミル「5人も押しかけたら、店としても鬱陶しいし、別々でいいんじゃねぇか?」
  172. 172 : : 2014/01/04(土) 20:26:31

    ユミル「1時間後くらいに、テキトーな所に待ち合わせにすりゃあよ?」

    アルミン「うん。それが最善かもね」

    マルコ「僕もそう思うよ」

    マルコ「ミーナもそれでいいよね?」チラ

    ミーナ「うん。問題ないよ!」

    ユミル「じゃあ、決まりだな」
  173. 173 : : 2014/01/04(土) 20:26:42

    ユミル「私は、あっちの方をぶらついてみるさ」ヒラヒラ

    アルミン「1人で大丈夫?」

    ユミル「私の事より、自分の心配しろよ、アルミン?」

    アルミン「あっ、うん。そうだね」

    アルミン「ユミルなら、1人でも大丈夫そうだ」

    ユミル「そういう事だ。お前は、エレンに付いていてやれよ」ヒラヒラ
  174. 174 : : 2014/01/04(土) 20:27:04


    スタスタ スタスタ


    マルコ「行っちゃったね」

    ミーナ「ユミルらしい、自由奔放さだよ」

    アルミン「確かにユミルなら、屈強な男にも勝てそうだもんね」

    ミーナ「う、うん。本人の前では言わない方がいいけどね?」アワワ

    アルミン「あっ、そうだね。ごめん」

    ミーナ「ユミルもあれでいて、繊細かもしれないしね?」
  175. 175 : : 2014/01/04(土) 20:27:23

    マルコ「それじゃあ、僕達もそろそろお店を回ってみようか?」

    ミーナ「うん。どんなものがあるか楽しみだよ!」ワクワク

    アルミン「そうだね。エレンは…」チラ

    エレン「お、おぉ…」グラグラ

    マルコ「エレンの事は、アルミンに任せても大丈夫かい?」

    アルミン「うん。その点は、任せておいて!」
  176. 176 : : 2014/01/04(土) 20:27:33

    アルミン「僕が付いていてあげないとね!」

    ミーナ「そうそう!今はミカサも居ないんだからさ」

    マルコ「それじゃあ、アルミン、頼んだよ?」

    アルミン「うん。マルコとミーナは、2人一緒に探しに行くの?」

    マルコ「うん。そのつもりさ」

    ミーナ「それじゃあ、アルミン、エレンの事は宜しくねー!」フリフリ
  177. 177 : : 2014/01/04(土) 20:27:53


    スタスタ トコトコ


    アルミン「さて、エレン!」チラ

    エレン「…おぉ」ユラリ

    アルミン「しっかりして?」

    アルミン「親友のユークのプレゼントを買いに行くんでしょ?」

    エレン「…そう…だ!!」グワッ

    アルミン「…辛うじて復活したね」
  178. 178 : : 2014/01/04(土) 20:28:24

    エレン「あぁ!少し気合を入れている今の内に、探しに行こうぜ!」ダダッ

    アルミン「あっ!ちょっと、待ってよ、エレン!!」ダッ

    エレン「どこがいいかなー?」ダダダッ キョロキョロ

    アルミン「人通りも多いんだから、危ないったらー!」タタタッ

    エレン「(ユークには、何がいいだろうな?)」ダダダッ

    アルミン「(うーん、何をあげようか?)」タタタッ
  179. 179 : : 2014/01/04(土) 20:28:55


    ダダダッ ウォォォ!

    タタタッ マッテー!


    ユミル「あん?なんだ、あの騒々しい声は?」

    ユミル「まっ、大方、エレンが空元気を出しているって所だろうな」ケッ

    ユミル「あんな馬鹿は放っておいて…っと、私はどこを見て回ろうかねぇ」キョロキョロ

    ユミル「(…そういや、あいつ、この前の訓練で…)」モアモア

    ユミル「(あれは、長距離走の時だったか?何か、足を気にしながら走ってたな)」

    ユミル「(普段、怪我とは無縁の奴だったから、柔軟性が高いんだと思っていたんだが…)」
  180. 180 : : 2014/01/04(土) 20:29:38


    スタスタ スタスタ


    ユミル「(…あれは、怪我の予兆か?)」

    ユミル「(この先の訓練は、これまで以上に成績に反映されてくるだろうからなぁ)」

    ユミル「(あいつ、アニと一緒に憲兵団を狙っていたっけ?)」

    ユミル「(そんな奴が、些細な事がきっかけで怪我しちまうのは、いけねぇよな)」

    ユミル「(怪我をしない為の物…か。うん、それでいいかもな)」

    ユミル「(でも、そんな都合のいい物を売っている店なんて、そうそう…ん?)」ピタッ
  181. 181 : : 2014/01/04(土) 20:30:48


    『訓練用品専門店』


    ユミル「(…こんな店があったんだな)」

    ユミル「(クリスタの付き添いで、馬具専門店とかには着いて行った事はあったが…)」

    ユミル「(こういった類《たぐい》の店は、初めて知ったよ)」

    ユミル「(…まっ、これも何かの縁だ)」

    ユミル「(見るだけ見てみるか。どうせ時間もまだ余裕がある事だし)」スタスタ

    ユミル「(ほぉ、中々の品揃えじゃねぇか…ん、これは…?――――)」ヒョイ

  182. 182 : : 2014/01/04(土) 20:31:11

    ―――――――― 


    ダダダッ ウォォォ!

    タタタッ マッテー!


    マルコ「あれは、エレン達の声かな?」

    ミーナ「そうみたいだね」

    マルコ「エレンが空元気でも出しているのかな?」

    ミーナ「かもね!」

    マルコ「付き添っているアルミンも苦労が絶えないね」

    ミーナ「ミカサの面倒も見なきゃいけないしね!」
  183. 183 : : 2014/01/04(土) 20:31:35

    マルコ「…それで、僕達は、どこを見て回ろうか?」チラ

    ミーナ「うーん…ある程度、考えはあるんだけど、付き添ってくれる?」

    マルコ「勿論さ!」

    マルコ「それで、そのアテっていうのは?」

    ミーナ「ありがとう!あっちの方へあるから、着いて来て」グイ テテテ

    マルコ「ちょっと、急がなくても大丈夫だよ…」トテテ
  184. 184 : : 2014/01/04(土) 20:32:04


    タッタッタ トテテテ


    ミーナ「ここ!」ジャーン

    マルコ「ここは、露店だけど?」

    ミーナ「うん。ここにあるんだぁ!」

    マルコ「それは、どこに?」キョロキョロ

    ミーナ「確かいつもあっちの方に…」グイグイ

    マルコ「わかったから、引っ張らなくても大丈夫だよ?」アハハ
  185. 185 : : 2014/01/04(土) 20:32:41


    トコトコ トコトコ


    ミーナ「良かった。今日もあった!」

    マルコ「…アクセサリー店?」

    ミーナ「そっ!綺麗で可愛いものが沢山あるんだよ?」キャッキャッ

    マルコ「へぇ、こういうお店は知らなかったよ」

    ミーナ「いつもは雑貨屋さんで見て回るもんね?」

    マルコ「そうだね。君と街を回るようになってから、結構経つよ」
  186. 186 : : 2014/01/04(土) 20:33:09

    ミーナ「うん!私も毎回、楽しいよ!!」

    マルコ「僕もさ」

    ミーナ「これからもよろしくね?」

    マルコ「……!」

    ミーナ「……」ニコニコ

    マルコ「うん。勿論さ!」ニコ
  187. 187 : : 2014/01/04(土) 20:33:32

    ミーナ「さて、プレゼント何がいいかなぁ?」ジーーッ

    マルコ「どれもキラキラしていて、綺麗だね」

    ミーナ「あっ、これ可愛いかも」ヒョイ

    マルコ「プレゼントするのは、ユークだよ?」

    ミーナ「ユークだけかぁ…あっ!これなんかいいかも!!」ヒョイヒョイ

    マルコ「…なるほど。これなら2人が喜びそうだね!――――」

  188. 188 : : 2014/01/04(土) 20:33:49

    ――――――――

    ダダダッ

    タタタッ


    エレン「……」ピタッ

    アルミン「突然どうしたの、エレン?」

    エレン「なぁ、アルミン、お前どうする?」チラ

    アルミン「僕?」

    エレン「とりあえず、皆と別々に行動する事にはなったけどよ…」

    アルミン「さっきの空元気は、わざとやっていたの?」
  189. 189 : : 2014/01/04(土) 20:34:06

    エレン「…さぁな?」

    アルミン「……」

    エレン「俺は、そこの店がピンと来たから、止まっただけだ」

    アルミン「…そういう事にしておこうか」ニコ

    エレン「アルミン、少し待っていてくれるか?」

    アルミン「うん。僕もその後に本屋に付き合ってもらうからさ!」
  190. 190 : : 2014/01/04(土) 20:34:25

    エレン「やっぱり、アルミンは本をあげるつもりなのか?」

    アルミン「うん。ユークも読書家の仲間だからね!」

    エレン「確かに、あいつも暇さえあれば、何かしら読んでるもんな」

    アルミン「うん。だからオーソドックスだけど、それが良いと思ってね!」

    エレン「俺もあいつの得意な事を応援してあげたくてな」スタスタ

    アルミン「得意な事?」スタスタ
  191. 191 : : 2014/01/04(土) 20:34:52


    イラッシャイマセー


    エレン「あぁ。だから、こういうのがいいんじゃないかって思ってな」ヒョイ

    アルミン「…あぁ、なるほどね」

    エレン「アルミンは、どう思う?」チラ

    アルミン「とてもいい考えだと思うよ!」

    エレン「本当か?」

    アルミン「勿論だよ!」
  192. 192 : : 2014/01/04(土) 20:35:42

    エレン「そっか。ならやっぱりこれにしようか」ウン

    アルミン「エレンも成長したんだね!」

    エレン「…?」キョトン

    アルミン「少し前までは、あまりそういった事には、気付けなかったでしょ?」

    エレン「…お前、結構はっきりと言うんだな」

    アルミン「親友のエレンだからこそさ!」
  193. 193 : : 2014/01/04(土) 20:36:17

    エレン「…そうだな。こんな俺でも変わったきっかけは、きっとあいつのおかげさ」

    アルミン「感謝しているの?」

    エレン「あぁ、あいつのおかげで気遣いの大切さとかも学んだからな」

    アルミン「じゃあ、いい物を贈らなきゃね?」

    エレン「お前、本当に良い性格してるよな」

    アルミン「君とミカサの所為でもあるけどね?」
  194. 194 : : 2014/01/04(土) 20:36:46

    エレン「…すまなかったな」フイ

    アルミン「全然、怒ってないからさ。エレンが成長して僕も嬉しいんだよ」

    エレン「…じゃあ、アルミン。選ぶの手伝ってくれよ」

    アルミン「勿論さ!僕でよければ、幾らでもアドバイスするよ!!」

    エレン「とりあえず、方向性としては、あいつの将来的に“これ”で…」

    アルミン「うん!彼がこれを持てば、強いからね。こっちなんかもどうかな?――――」


  195. 195 : : 2014/01/04(土) 20:37:25

    ――――食堂――――


    グツグツ ボゴボゴ


    ミカサ「ぐつぐつ~、ぐつぐつ~」ジーーッ

    アニ「まだ煮込みに時間が掛かりそうだね」トントン

    クリスタ「今回は、材料の下ごしらえに時間が掛かっちゃったね」グルグル

    ミカサ「でも、美味しそうな匂いが立ち込めてきた」プーン

    アニ「まだまだ美味しくなるのは、これからだよ」チラ

    クリスタ「完成が楽しみだね!」ワクワク
  196. 196 : : 2014/01/04(土) 20:38:22

    ミカサ「そういえば、肝心のユークは、今どうしているのだろうか?」

    アニ「さぁ?どうしているんだろうね?」トントン

    クリスタ「今は、誰が相手をしているの?」グルグル

    ミカサ「私は知らない」シレッ

    アニ「ベルトルトらしいけど、大丈夫かな?」

    クリスタ「そういえば、昨日の話し合いの後、アルミンとマルコが疲弊していたね」
  197. 197 : : 2014/01/04(土) 20:39:17

    ミカサ「2人にその時の事を聞いてみたら、とんでもなかった模様」

    アニ「まっ、あの2人も相手が悪かったって事さ」

    クリスタ「ユークって、偶に恐ろしいね」ケロッ

    ミカサ「(クリスタったら、まるで他人事。この後にその彼を驚かせるというのに…)」チラ

    アニ「(あんなあからさまに遠ざけていたら、ユークもこちらの様子が気になるよね)」

    クリスタ「(ふんふーん♪)」グルグル
  198. 198 : : 2014/01/04(土) 20:39:53


    ガチャ バタン


    ベルトルト「様子を見に来たよ」

    ライナー「おう、ベルトルト!」

    サシャ「ユークの相手はどうでした?」

    ベルトルト「いやぁ、将棋に付き合っていたんだけどね」

    ベルトルト「彼が強すぎて、アドバイスを貰いながら対局する始末だよ」アハハ

    ミカサ「それで、今ユークは?」ヒョコッ
  199. 199 : : 2014/01/04(土) 20:41:31

    ベルトルト「また僕が呼びに戻って来るまで、横になっているみたいだよ」

    アニ「やっぱり、眠かったんだね」

    ベルトルト「そうみたいだよ」

    ミカサ「こちらは、後1時間くらい掛かりそう」

    ミカサ「その後に、また呼びに行ってもらいたい」

    ミカサ「でも、その前に貴方達3人は、アルミン達5人が戻って来てから、街へ行って…」
  200. 200 : : 2014/01/04(土) 20:42:25


    ガチャ バタン

    バタバタ


    アルミン「ただいまー!」

    マルコ「早めに帰って来たよ」

    ミーナ「プレゼントもばっちり!」

    ユミル「…まぁ、良いもん買えただろうさ」

    エレン「俺も多少、回復したぞ」

    ミカサ「『…プレゼントを』と言おうと思ったけれど、丁度良かったみたい」
  201. 201 : : 2014/01/04(土) 20:43:10

    アニ「アンタもライナーとジャンを連れて、街へ行って来なよ」

    ベルトルト「うん。わかったよ」

    アニ「(とは言っても、既に買ってあったんでしょ?)」チラ

    ベルトルト「(まぁね。それは、別の時に渡すさ)」チラ

    アニ「(余計な出費を掛けさせて済まないね)」

    ベルトルト「(いいんだよ。こういう事はさ)」
  202. 202 : : 2014/01/04(土) 20:43:39

    クリスタ「ジャン!こっち来てよ」フリフリ

    ジャン「ん、なんだ?」スタスタ

    クリスタ「次は、ジャン達3人が買い物に行く番だよ?」

    ジャン「おう。そうだったか」

    クリスタ「もしかして忘れてたの?」クスス

    ジャン「忙しくて、忘れそうだった」
  203. 203 : : 2014/01/04(土) 20:43:57

    クリスタ「もう、だめだよ。そんなの」ニコニコ

    ジャン「ははっ、ユークの奴に申し訳ねぇな」ハハハ

    クリスタ「ほんとだよ!」クスス

    ジャン「それじゃあ、ライナーも連れて行かねぇとな!」

    クリスタ「ベルトルト、ライナーを呼んできてよ!」

    ベルトルト「わかったよ。彼を呼んでくる」
  204. 204 : : 2014/01/04(土) 20:44:28


    スタスタ スタスタ


    クリスタ「それでね!今、お料理を作っていてね」キャッキャッ

    ジャン「へぇ、あいつも幸せ者だな」

    クリスタ「そうだね!お料理上手なアニがやる気を出して作ってるんだもん」

    ジャン「ほぉ、そりゃあ、美味いに違ぇねぇな!」

    クリスタ「私も頑張ってるんだよ!」ニコニコ

    ジャン「そうか、そうか!――――」

  205. 205 : : 2014/01/04(土) 20:44:52

    ――――――――


    スタスタ スタスタ


    ベルトルト「ライナー」

    ライナー「おう。ベルトルト!ユークの相手ご苦労だな!」セッセ セッセ

    ベルトルト「今度は、僕達3人が買い物に行く番だよ?」

    ライナー「そうか!いいものを選んでやらないとな!!」

    ベルトルト「…?」

    ライナー「あいつの誕生日を祝うなんて初めてだからな!」
  206. 206 : : 2014/01/04(土) 20:45:36

    ベルトルト「……!」ピクリ

    ライナー「どうかしたか?」

    ベルトルト「いや、何でもないよ」

    ライナー「…?」キョトン

    ベルトルト「(そうか。今の彼は『兵士』の方か)」

    ベルトルト「(でも、その方が今は、ぼろが出る可能性が低いかな?)」
  207. 207 : : 2014/01/04(土) 20:46:20


    スタスタ スタスタ


    ジャン「おう、ベルトルト。しけた顔してどうした?」

    ベルトルト「ジャン。別に何もないさ」

    ライナー「揃ったな。俺達も街へ行こうか」

    ジャン「そうだな。後1時間くらいで準備が整うらしいから、それまでに済ませようぜ」

    ベルトルト「…了解だよ」

    ライナー「よし!」
  208. 208 : : 2014/01/04(土) 20:46:51


    ガチャ バタン


    ミカサ「ライナー達も出掛けたよう」グツグツ

    アニ「あいつらが帰ってきたら、あいつを呼びに行ってもらおうか」トントン

    クリスタ「ベルトルトは3連続の“お仕事”で大変だね!」グルグル

    ミカサ「私達も目の前の事に集中しましょう」

    アニ「そうだね。ミスのないように」

    クリスタ「よーし!あと少しだよ!!」グルグル


  209. 209 : : 2014/01/04(土) 20:47:30

    ――――街中――――

    ジャン「何かアテはあるか?」スタスタ

    ライナー「うぅーん、さっさと決めないといけないが…」

    ベルトルト「適当な雑貨屋で探してみるかい?」

    ジャン「候補としては、雑貨屋、本屋、服屋、菓子屋…とかか?」

    ライナー「じゃあ俺は、雑貨屋を当たってみよう!」

    ジャン「あっ!先手取りやがったな」
  210. 210 : : 2014/01/04(土) 20:47:54

    ライナー「わはは!早い者勝ちさ」

    ジャン「ベルトルト、お前はどうする?」チラ

    ベルトルト「僕は、本屋で何か探してみるよ」

    ジャン「それじゃあ、俺は服屋だな」

    ライナー「ジャンはセンスがいいらしいから、いい服を選んでやれるさ!」

    ベルトルト「そうだね。そう言う話は聞いているよ」

    ジャン「はっ、照れるじゃねぇか!…そうだな。いっちょ気合入れてみるか!!」


  211. 211 : : 2014/01/04(土) 20:48:24

    ――――雑貨屋――――


    ガラッ

    イラッシャイマセー


    ライナー「(さて、雑貨屋に来てみたが、何を買えばいいかさっぱりわからん!)」

    ライナー「(男1人で雑貨屋に来るというのもまた、中々勇気が要るものだな)」

    ライナー「(周囲は、女性が多いな…ガタイがいい俺はやはり浮くな)」ソワソワ

    ライナー「(店員にお薦めを聞いた方がいいのか?)」

    ライナー「(その方が、周囲の眼を気にせずに買い物に集中もできるし…)」

    ライナー「(よし、そうするか!)」ウンウン
  212. 212 : : 2014/01/04(土) 20:48:43


    スタスタ スタスタ


    ライナー「すみません」

    店員「はい。どうされましたか?」

    ライナー「(引かれていないだろうか?)」ソワソワ

    店員「(大きな人だなぁ)」ジーーッ

    ライナー「実は、友人の誕生日プレゼントを買いに来たのですが、中々分からなくて…」

    店員「あっ、左様でしたか!」ピーン
  213. 213 : : 2014/01/04(土) 20:48:58

    ライナー「(どう思われていたんだろうか?)」モヤモヤ

    店員「そのご友人は、女性でしょうか?」

    ライナー「あっ、いえ、男性の友人です」

    店員「左様ですか」

    ライナー「それで、男性用のプレゼントに合う商品はありますか?」

    店員「勿論です。それでは、ご案内いたします」サッ
  214. 214 : : 2014/01/04(土) 20:49:25

    ライナー「よろしくお願いします」

    店員「では、こちらへどうぞ」スタスタ

    ライナー「(何かいい物が取り揃えてあるんだろうか?)」

    ライナー「(…1度でも誰かと来ておけばよかったかもな)」

    ライナー「(何て言っても、一緒に来てくれるような彼女も居なかったわけだが…)」

    店員「(表情が変わらないなぁ、この人…)」チラチラ


  215. 215 : : 2014/01/04(土) 20:49:51

    ――――本屋――――


    スタスタ

    イラッシャイマセー


    ベルトルト「(本屋に着いたね)」

    ベルトルト「(ユークが興味を持っているものは、やっぱり外の世界かな?)」

    ベルトルト「(でも、ユークが外の世界に興味があるなんて、意外だよ)」

    ベルトルト「(元々、壁外から来ているのに、どうして今更海に興味を持つんだろう?)」

    ベルトルト「(…確かに僕も海はまだ見た事がないけど…それ程みたいとも思わないな)」

    ベルトルト「(外の世界…か)」モヤモヤ
  216. 216 : : 2014/01/04(土) 20:50:27


    ジーーッ モヤモヤ


    店員「(あの人、背がでっかいなぁ)」チラチラ

    店員「(無口そうだけど、あの体格じゃあ、どうしても目立ってしまうよ)」

    店員「(それに周囲のお客さんも彼に眼が行ってしまっている)」

    店員「(私もだけれど、なんか落ち着かないよ)」ソワソワ

    店員「(雰囲気を変える為にも、何か助言すべきだろうか?)」モヤモヤ

    店員「(あっ、彼が近づいて来た!)」
  217. 217 : : 2014/01/04(土) 20:51:09


    スタスタ スタスタ


    ベルトルト「あの…すみません…」オズオズ

    店員「はい。どうしたんだい?」

    ベルトルト「本を…探しているんですけど…」

    店員「どんな本が欲しいんだい?」

    ベルトルト「外の…あっ」ムグッ

    店員「…?」ポカン
  218. 218 : : 2014/01/04(土) 20:51:32

    ベルトルト「(こんなところで、『壁外』の話はすべきじゃない!)」

    店員「(突然、黙ってしまって、どうしたんだろうね?)」ジーーッ

    ベルトルト「店員さんのお勧めを教えてください」

    店員「私かね?」

    ベルトルト「はい。どんなジャンルの本がいいか迷っていて…」

    店員「そうかい、そうかい」
  219. 219 : : 2014/01/04(土) 20:51:54

    ベルトルト「それで、何か良い本はありますか?」

    店員「そう言う事なら、お任せあれだよ!」

    ベルトルト「よろしくお願いします」ペコリ

    店員「人に本の勧めるのが、私の仕事だからね」

    店員「まぁ、順番に紹介していくから、着いておいで」トコトコ

    ベルトルト「…はい!」スタスタ


  220. 220 : : 2014/01/04(土) 20:54:51

    ――――服屋――――


    ガラッ

    イラッシャイマセー


    ジャン「(色々考えたが、やっぱりここが一番いい物を取り扱ってるしな!)」

    ジャン「(梅雨前にも、あいつらと来た店だ。ここがいい!)」ウンウン
    (『――番外編―― 第7話』参照)

    ジャン「(さて、ユークにはどんなのが似合うんだ?)」モヤモヤ

    ジャン「(あいつは…普段、(カッター)シャツを着ているよな?)」

    ジャン「(あいつの趣味なのか知らねぇが、基本的に黒系のシャツ姿が多いと思う)」

    ジャン「(クールな感じがあいつの趣向なのか?)」

  221. 221 : : 2014/01/04(土) 20:56:02

    ジャン「(前に服を買いに4人で出掛けた時は、紺色系のジャケットだったな)」

    ジャン「(その下に、いつもの黒シャツを重ねて着て、中々決まっていたのは印象にある)」

    ジャン「(じゃあ、やっぱりそっち系で、何かあいつの持ってなさそうな種類の服を…)」

    ジャン「(あっ、でもパーカー姿も見かけるな)」

    ジャン「(…まぁ、あれはアニの趣味に合わせてるんだろうな)」ウンウン

    ジャン「(…ん?)」ピーン
  222. 222 : : 2014/01/04(土) 20:56:56

    ジャン「(そう言う風に考えだしたら、あいつって割といろんなタイプの服持ってるよな?)」

    ジャン「(今までは、あまり意識していなかったが、あいつも中々洒落てるじゃねぇか!)」

    ジャン「(…これは、選択が難しくなってきたぞ!)」ウーム

    ジャン「(服選びは得意な方だが、あいつの趣味とかを把握し切れていないから、難しい)」

    ジャン「(さぁて、どうしたものかねぇ?)」ウロウロ

    ジャン「(いっちょ、店員に流行でも聞いてみる事にするか?)」
  223. 223 : : 2014/01/04(土) 20:57:28


    スタスタ スタスタ


    ジャン「すみません」

    店員「はい。どうなさいましたか?」

    ジャン「男性用で今年の流行の服を教えてほしいんですが…」

    店員「はい。プレゼントか何かでしょうか?」

    ジャン「その通りです。男友達の誕生日にちょっと…」

    店員「はい。わかりました!」
  224. 224 : : 2014/01/04(土) 20:57:47

    店員「お手伝いさせていただきます」

    ジャン「よろしくお願いします」

    店員「では、まずはあちらからご案内致します」スタスタ

    ジャン「はい」スタスタ

    ジャン「(万が一、あいつが同じ服を持っていたら、その時は仕方がねぇ!)」

    ジャン「(賭けだが、あいつの持っていない服に辿り着く事を祈るしかねぇな!!)」


  225. 225 : : 2014/01/04(土) 20:58:21

    ――――買い物終了後 集合地点――――


    スタスタ スタスタ


    ジャン「おう。早かったな、お前ら」

    ライナー「ついさっき、着いたばかりだ」

    ベルトルト「ジャンも遅くはなかったよ」

    ジャン「時間も…まだ大丈夫と言ったところだな」

    ライナー「順調に買い物を終えられたな」

    ベルトルト「向こうもまだ準備しているだろうし、早足で帰ろうか」
  226. 226 : : 2014/01/04(土) 20:58:42

    ジャン「そうだな。ところでお前ら、何買ったんだ?」ニヤリ

    ライナー「それは、その時までのお楽しみと言う奴だな!」ワハハ

    ベルトルト「僕もここで教えちゃうのは、少し恥ずかしいかな?」

    ジャン「なんだ、なんだ?怪しいじゃねぇか」ニシシ

    ライナー「それは、お前もだろ、ジャン?」ニヤリ

    ジャン「ははっ、違ぇねぇ!」アハハ


    スタスタ スタスタ


  227. 227 : : 2014/01/04(土) 20:59:08

    ――――食堂――――

    ミカサ「完成した!」パパーン

    クリスタ「今回もまた、上出来かな?」

    アニ「うん!味、見た目共に私も満足さ!!」パァァ

    ミカサ「アニは、今回は特に力を入れたみたい」クスス

    クリスタ「怪しぃなぁ」ニヤニヤ

    アニ「な、なにさ!別にいいじゃないか///」カァァ
  228. 228 : : 2014/01/04(土) 20:59:48

    ミカサ「うふふ、顔が赤い」ニヤニヤ

    クリスタ「真っ赤っ赤だね!」ニマニマ

    アニ「からかわないでよ…///」プイ

    ミカサ「そろそろ彼らが出掛けてから1時間」チラ

    クリスタ「もう帰って来る頃かな?」ソワソワ

    アニ「まぁ、あの3人も信頼できる奴らだから、大丈夫さ。きっと今に…」
  229. 229 : : 2014/01/04(土) 21:00:58


    ガチャ バタン

    タダイマー!


    ミカサ「…と言っている傍《そば》から、到着の兆《きざ》し」

    クリスタ「『兆し』じゃなくて、完了しちゃったみたいだけどね」

    アニ「今日は、なんかタイミングが合う事が多いね」

    ミカサ「天が『彼を祝福しろ』、とお告げをしているのかもしれない」クスリ

    クリスタ「ミカサって、たまにロマンチックだね!」

    アニ「とりあえず、ベルトルトにはまた仕事を頼まないとね」
  230. 230 : : 2014/01/04(土) 21:01:48


    スタスタ スタスタ


    ベルトルト「ただいま」

    ジャン「丁度、頃合いだったみたいだな」

    クリスタ「うん!そうなんだよ。丁度、お料理が完成したんだぁ!!」ドヤァ

    ジャン「そっか。頑張ったな、クリスタ!」ニッ

    クリスタ「うん!私もミカサも、勿論アニも頑張ったんだよ!!」フンス

    ミカサ「では、そろそろユークを呼びに行ってほしい」
  231. 231 : : 2014/01/04(土) 21:02:27

    アニ「それじゃあ、ベルトルトは連続で済まないけど、あいつをここへ呼んできてよ」

    ベルトルト「わかったよ。それじゃあ、ゆっくり連れて来るから」

    ミカサ「よろしくお願い」

    アニ「(昔から、そんな役回りばかり頼んで、すまないね)」

    クリスタ「(ユークもエレンの時のように喜んでくれるかな…ジャンも)」ワクワク

    ベルトルト「行ってきます」スタスタ
  232. 232 : : 2014/01/04(土) 21:02:52


    ガチャ バタン


    ミカサ「私達はそれまでに、準備を整えましょう」

    アニ「そうだね。盛り付けも頑張らないとね!」

    クリスタ「ユーク、喜んでくれるかな?」

    ミカサ「ええ、きっと大丈夫」

    アニ「優しい奴だからね」ニコ

    クリスタ「うん!そうだよね!!」パァァ


  233. 233 : : 2014/01/04(土) 21:04:06

    ――――同時刻 男子寮――――

    ユーク「Zzz」スピーー

    ユーク「Zzz…ぐっ…うぅーん…」ゴロゴロ

    ユーク「Zzz…アニ…ぐぅっ…」


    ――――――――
    ――――
    ――

  234. 234 : : 2014/01/04(土) 21:05:12


    ユーク『……!』ハッ


    ユーク『…ここは…どこだ?』キョロキョロ


    ユーク『アニはどこに…いや、探そう!』ダッ


    タッタッタ タッタッタ


    ユーク『アニ、一体どこに行ったんだ?』キョロキョロ


    ユーク『アニ、返事をしてくれ!』タッタッタ


    『…ク』

  235. 235 : : 2014/01/04(土) 21:05:59


    『…ーク』


    ユーク『アニ!?』キョロキョロ


    『…ユーク』


    『ユーク…助けて…』


    ユーク『声だけでは、解らないよ!!』


    ユーク『アニ!どこに居るんだ?』キョロキョロ

  236. 236 : : 2014/01/04(土) 21:06:58


    アニ『助けてよ…ユーク…』


    ユーク『絶対に助けるから!だから返事をしてくれ!!』


    ユーク『君の居場所を!教えてくれよ!!』


    アニ『待っているから…ユーク』


    ユーク『アニ!アニっ!!』


    『…ーク』

  237. 237 : : 2014/01/04(土) 21:08:03


    ユーク『そんな!行かないでくれ、アニっ!!』ダッ


    タッタッタ タッタッタ


    ユーク「…見つからない」ハァハァ


    ユーク「…アニ」ツーーッ


    ユーク「俺は…アニを守れないのか?」ポロッ


    ユーク「俺に…その力がないからか?」ポロポロ


    ユーク「教えてくれよ…アニ――――」

  238. 238 : : 2014/01/04(土) 21:08:30


    ――
    ――――
    ――――――――


    ユーク「Zzz…アニ」ツーー

    ユーク「…はっ!!」パチリ バッ!

    ユーク「……」ハァハァ

    ユーク「…夢…か?」ポロッ

    ユーク「あれ?なんで…俺は泣いて…」ポロポロ

    ユーク「とても…怖い夢を見た気がする」ポロポロ
  239. 239 : : 2014/01/04(土) 21:08:50


    コンコンコン


    ベルトルト「ユーク、起きているかい?」

    ユーク「(泣いているところを見られるのは、拙《まず》い)」グシグシ

    ベルトルト「ユーク?」

    ユーク「あぁ、起きているよ」

    ベルトルト「入るよ?」ガチャ

    ユーク「どうかしたか?」
  240. 240 : : 2014/01/04(土) 21:09:27

    ベルトルト「うん。もう大丈夫らしいから、君を呼びに来たんだよ」

    ユーク「そうか。すまなかったな」

    ベルトルト「…?」

    ユーク「…?」

    ベルトルト「(目が…腫れてる?)」ジーーッ

    ユーク「なんだよ、見つめて」ハハッ
  241. 241 : : 2014/01/04(土) 21:10:03

    ベルトルト「ううん。何でもないさ」

    ユーク「俺はもう、どこへ行ってもいいのか?」

    ベルトルト「うん。皆が食堂で待っているよ?」

    ユーク「食堂で、何かの準備でもしていたのか?」

    ベルトルト「行ってみれば分かるさ」

    ユーク「そうか。なら食堂へ行くとするかな――――」


  242. 242 : : 2014/01/05(日) 23:20:43

    ――Part 5――

    ――――食堂――――

    ミカサ「皆、設営が完了した。ありがとう!」

    アニ「私からもお礼を言うよ。ありがとう」

    ライナー「まっ!いいって事さ」

    ジャン「ダチを祝うくれぇの事、当たり前だっての!」

    ミーナ「楽しみだね!」チラ

    マルコ「うん、皆で頑張ったもんね!」チラ
  243. 243 : : 2014/01/05(日) 23:21:15


    ガチャ バタン


    ベルトルト「皆、ユークを連れてきたよ」

    ユミル「おっ!主役の登場ってか?」

    エレン「遂に来たか…」ヨロヨロ

    アルミン「エレンは、無理しないでね?」

    コニー「相変わらず、エレンはよく分かんねぇな!」

    サシャ「早く出て来てくれませんかね?」グゥゥ
  244. 244 : : 2014/01/05(日) 23:21:58


    スッ スタスタ


    アニ「ようやく来たね」

    ミカサ「主役は、遅れて現れるもの」

    ユーク「なんだよ、皆して集まってさ」ケラケラ

    アニ「アンタ、本当に毎年忘れているんだね」クスッ

    ユーク「『俺が忘れている』って?一体、何を?」

    ミカサ「皆、せーの!」
  245. 245 : : 2014/01/05(日) 23:22:17


    「「「お誕生日、おめでとぉーー!!!!」」」


    パチパチ パチパチ


    ユーク「わっ!なんだ、一体!?」ドキリッ

    アニ「アンタの誕生日さ」

    ユーク「え?今日だっけ?」

    アニ「そうさ」

    ユーク「…そうだったな。すっかり忘れていたよ!」ケラケラ

    アニ「なんで、毎年忘れちゃうんだい?」クスス
  246. 246 : : 2014/01/05(日) 23:22:35

    ユーク「…わかんない」ケロッ

    ミカサ「聞いて、ユーク!」

    ミカサ「この前はエレンの誕生日を祝う為に、貴方とアニ、そして皆にも手伝ってもらった」

    ミカサ「ので、今度は貴方の為に、皆で誕生日を祝うべきと考えたの!」

    ユーク「…なるほどね。エレンの時の成功に触発されたわけだね」

    アニ「まっ!理屈なんてどうだっていいからさ」スッ
  247. 247 : : 2014/01/05(日) 23:22:58

    アニ「こっち来なよ」ギュッ

    ユーク「…あっ!///」カァァ

    ミカサ「ふふっ、珍しくユークが赤くなっている」クスリ

    ユーク「いや…別にそう言うわけでは…///」アセアセ

    アニ「…ユーク?」ジーーッ

    ユーク「…そんな眼で見ないでくれよ///」プイ
  248. 248 : : 2014/01/05(日) 23:23:40

    アニ「ユーク!」ニコ

    ユーク「…恥ずかしいでしょ?///」

    アニ「(ユークが照れるなんて、珍しいね…でも、嬉しい!)」ニコニコ

    ミカサ「(ユークがアニに照れるとは…アニも嬉しそう)」ホッコリ

    ジャン「はっはっは!らしくねぇなぁー!!」ケラケラ

    ユミル「おーおー!これは珍しいねぇー!!」ケラケラ
  249. 249 : : 2014/01/05(日) 23:24:07


    ワハハハ! ワイワイ

    ゲラゲラ ガヤガヤ


    ミカサ「さっ!主役のユークはこちらへ」ササッ

    アニ「行くよ?」グイグイ

    ユーク「わっ!引っ張らないでよ!!」タタタ

    ミカサ「ふふっ、いつもとやり取りが全く逆になっている」クスス

    アニ「(ユーク…いつもと様子が違うけど…どうしちゃったんだろ?)」

    ユーク「(なぜか今日は、特にアニを意識してしまう…なんでだろう?)」ドキドキ
  250. 250 : : 2014/01/05(日) 23:24:30

    ミカサ「では、先程『おめでとう』は言ってしまったけれど」

    ミカサ「ユークがこうして中心に立ってくれたので、改めて私達からお祝いを送る」

    ミカサ「ユーク、おめでとう」ニコ

    アニ「おめでとう、ユーク!」ニコ

    ユーク「…ははっ!ありがとね、皆!!」ニカッ

    ミカサ「では早速、皆で乾杯をしようと思う」スッ
  251. 251 : : 2014/01/05(日) 23:24:48

    アニ「はい。アンタのグラスだよ」スッ

    ユーク「ありがと、アニ」ニコ

    アニ「(どきりっ!!)」ピクン

    アニ「も、勿論さっ!」ドキドキ

    ミカサ「それじゃあ、皆も合わせてほしい」

    ミカサ「ユークの誕生日を祝って、乾杯!!」
  252. 252 : : 2014/01/05(日) 23:25:12


    「「「かんぱぁーい!!」」」


    チリーン♪ チリーン♪


    ミカサ「私達もグラスを合わせましょう」スッ

    アニ「ほら、ユーク!」スッ

    ユーク「…嬉しいな。君達2人からも祝って貰えて」スッ

    ミカサ「…乾杯」

    アニ「乾杯」

    ユーク「ありがとう…乾杯」
  253. 253 : : 2014/01/05(日) 23:25:33


    チリーン♪


    ユーク「ところで、これはお酒かい?」

    ミカサ「いいえ。ちゃんと子供っぽく、ぶどうジュース」クスリ

    アニ「それなりにいいものを買ったんだよ?」

    ユーク「…気持ちが入っていれば、それで十分さ」

    ミカサ「やはり、貴方はユーク」ニコ

    ユーク「…何だい、それは?」クスッ
  254. 254 : : 2014/01/05(日) 23:25:54

    アニ「意味わかんないね」クスス

    ミカサ「ええ、わからなくてもいい」ニコ

    ユーク「それで、この美味しそうな料理は、食べてもいいのかい?」

    ミカサ「ええ、是非食べてほしい」

    アニ「私も頑張ったんだよ?」

    ユーク「今日は、俺の好きなアニのお手製シチューと…焼き魚のソテー?」
  255. 255 : : 2014/01/05(日) 23:26:32

    アニ「アンタ、魚料理が好きだって…聞いたもんだからさ」

    ユーク「言った事あったかな…そんな事…」

    ミカサ「エレンはしっかりと聞いていたみたい」

    ユーク「そっか。いつかエレンに言ったんだっけ?」

    アニ「それも忘れていたんじゃないか」クスッ

    ユーク「俺もまだまだって事かな?」
  256. 256 : : 2014/01/05(日) 23:26:54

    ミカサ「そうね。人生はずっと勉強」

    ユーク「はい、先生」

    アニ「どういう事?」

    ミカサ「ちょっと、秘密の教訓を」
    (『――番外編―― 第11話』参照)

    ユーク「そっ!だけど、とても大事な教訓をね」

    アニ「私にも教えてよ」
  257. 257 : : 2014/01/05(日) 23:27:31

    ユーク「また今度、話してあげるよ」

    アニ「またそうやって、はぐらかして…」プクーーッ

    ユーク「…今度ね?」ニコ

    アニ「…絶対だからね?」プクッ

    ミカサ「ユーク、冷めないうちに食べてみて」

    アニ「私達3人の自信作だからさ!」
  258. 258 : : 2014/01/05(日) 23:27:58

    ユーク「それじゃあ、いただきます」パクッ

    ミカサ「どきどき」

    アニ「わくわく」

    ユーク「うん!とても美味しいよ!!」ニコ

    アニ「ユーク!!」パァァ

    ミカサ「良かったわね、アニ」ニコ
  259. 259 : : 2014/01/05(日) 23:28:17

    アニ「うんっ!」ニコ

    ユーク「ずっと、食べていたいと思う味だ」ジーン

    アニ「魚の方も食べてみてよ!」ワクワク

    ユーク「それじゃあ、こちらもいただくよ」パクッ

    アニ「…どう?」ソワソワ

    ユーク「…美味しいに決まっているよ!」ニカッ
  260. 260 : : 2014/01/05(日) 23:28:37

    アニ「やった!」パァァ

    ユーク「やっぱり、魚は美味しいよね」パクパク

    アニ「本当に、好きだったんだね」

    ユーク「まぁね」

    アニ「やっぱり、山で…」

    ユーク「ん?」チラ
  261. 261 : : 2014/01/05(日) 23:28:58

    アニ「ううん。また今度話すよ」

    ユーク「…そっか」パクパク

    ミカサ「ユークったら、食べる事を止めない」クスリ

    ユーク「仕方ないでしょ。それくらい美味しいんだからさっ!」パクパク

    アニ「喜んでくれて、嬉しいよ」

    ユーク「本当に、美味しいなぁ♪」
  262. 262 : : 2014/01/05(日) 23:29:34


    ワイワイ ガヤガヤ

    イタダキマス! ウマイウマイ!


    クリスタ「皆!お菓子も作ったから、良かったら食べてね?」ニコ

    ライナー「食わないわけがないな!」

    アルミン「クリスタのお手製なんて、勿論食べるに決まっているさ!」

    ユミル「クリスタのなら渡すかぁ!!」ダッ

    コニー「俺もお菓子食いたいぞ!」

    サシャ「甘い物、大好きです!」
  263. 263 : : 2014/01/05(日) 23:29:56


    オラオラ! ゴチャゴチャ

    ヨコセー! ワタスカー!


    ジャン「(ミカサは…作ってないのか?)」

    クリスタ「あ、あのぉ…ジャン」ヒョコッ

    ジャン「…クリスタ」チラ

    クリスタ「あの…お菓子…食べない?」スッ

    ジャン「…俺にくれるのか?」キョトン

    クリスタ「う、うん…特別にとっておいたの…///」モジモジ
  264. 264 : : 2014/01/05(日) 23:30:34

    ジャン「(女神のお手製を食べられるだけで…幸せか?)」

    クリスタ「い、要らない?」ジッ ウルウル

    ジャン「いいや、ありがたくいただくぜ?」ニカッ

    クリスタ「…ありがとう、ジャン!」パァァ キラキラ

    ジャン「お礼を言うのは、俺の方だってのに…変な奴だな」ハハッ

    クリスタ「う、うん…でも、私も嬉しいから…///」

    ジャン「…ありがとな、クリスタ」ジッ

    クリスタ「うん!」ニコ
  265. 265 : : 2014/01/05(日) 23:30:57


    テンヤワンヤ ゴチャゴチャ

    ワイワイ ガヤガヤ


    ユーク「あっちも割と幸せそうだ」

    ミカサ「ええ、そうね」

    アニ「あの2人…どうなるんだろうね?」

    ユーク「…最後まで、わからないかもな」

    ミカサ「その通り。先は常に見えないものだから」

    アニ「また、格言が出た気がするね」
  266. 266 : : 2014/01/05(日) 23:31:23

    ユーク「…それで、この後は?」チラ

    ミカサ「勿論」

    アニ「決まっているでしょ?」

    ユーク「…楽しみだよ」

    ミカサ「そろそろ、頃合い」チラ

    ミカサ「ので、皆、一度こちらへ注目してほしい!」
  267. 267 : : 2014/01/05(日) 23:31:44


    ワイワイ ガヤガヤ

    ピタッ シーン


    ミカサ「皆、それぞれで楽しんでいるところを申し訳ないけれど」

    ミカサ「次へ移ろうと思う」

    エレン「いよいよか」

    アニ「(プレゼントを渡すだけだけど、例年に比べて緊張する)」ドキドキ

    ユーク「(主役は、やっぱり緊張するな)」ドキドキ

    ミカサ「皆!ユークへプレゼントを渡そう!!」パチパチ
  268. 268 : : 2014/01/05(日) 23:32:07

    ジャン「おう!待ってました!!」パチパチ

    ライナー「今回も盛大だな!」パチパチ

    エレン「今回は、誰から渡すんだ?」キョロキョロ

    アニ「わ、私からで…いいかい?」オズオズ

    ユミル「おっ!アニがそんなに積極的なんて、珍しいな!」ニシシ

    ミーナ「アニ!決めちゃえ!!」キャッキャッ
  269. 269 : : 2014/01/05(日) 23:33:07

    アニ「……///」ドキドキ

    ミカサ「では、アニからどうぞ」サッ

    アニ「う、うん…///」

    ユーク「(へぇ、アニから始めに貰えるとはね)」ドキドキ

    アニ「は、はい…ユーク///」スッ

    ユーク「……!」チラ
  270. 270 : : 2014/01/05(日) 23:33:27

    アニ「……」コクリ

    ユーク「2つもくれるの?」

    アニ「う、うん」コクリ

    ユーク「ありがとう。嬉しいよ」スッ

    ユーク「…開けてもいいかい?」

    アニ「うん///」コクリ
  271. 271 : : 2014/01/05(日) 23:33:45

    ユーク「(何だろうね?)」ガサゴソ

    アニ「(き、緊張する…///)」ドキドキ

    ユーク「おお!マフラーと手袋だ!!」パパーン

    アニ「そ、そうだよ…///」

    ユーク「これから寒くなるもんね!」

    アニ「うん。それで冬に備えてほしくて…///」オズオズ
  272. 272 : : 2014/01/05(日) 23:34:04

    ユーク「ありがとう!その気遣いもとても嬉しいよ!!」ニコ

    アニ「よ、良かったね…///」フイ

    ユーク「うん。大切に使うさ!」

    アニ「そ、そう…///」プーイ

    ユーク「……」ニコニコ

    アニ「(寧ろそう思ったのは、私の方さ…喜んでくれて良かったぁ…)」ホッ
  273. 273 : : 2014/01/05(日) 23:34:29

    ミカサ「2人とも、早速、感動を与えてくれてありがとう」ウンウン

    アニ「あっ、いや、そんな…///」カァァ

    ユーク「俺はとても嬉しかったけどね?」

    ミカサ「…だそうだけど、アニ?」

    アニ「(あぅぅ…そんな恥ずかしい事言わないでよ、ユーク…///)」

    ユーク「(アニ、どうかしたのかな?)」チラ
  274. 274 : : 2014/01/05(日) 23:34:48

    ミカサ「それでは、次へ行こう!」

    エレン「よし!俺が行くぜ!!」ズイズイ

    ユーク「おっ!次はエレンかい」クルッ

    ミカサ「では、エレン、お願い」

    エレン「おう!さっきの“お礼”もしてやるよ!」

    ユーク「ほぉ、楽しみだな、それは」
  275. 275 : : 2014/01/05(日) 23:35:06

    ミカサ「そういえば、エレンは回復できたの?」

    エレン「あぁ、なんとかな!」

    ユーク「ははっ、あれはエレンが悪いさ」アハハ

    エレン「まさか勉強させられて、返り討ちに遭うとは思ってなかったけどな」

    ミカサ「エレンもご苦労様」

    ユミル「おーい、まだかぁ?」ヤイヤイ
  276. 276 : : 2014/01/05(日) 23:35:26

    ミカサ「おっと、ごめんなさい。話が逸れてしまった」

    ミカサ「では、エレン、プレゼントをお願い」

    エレン「ユーク、誕生日おめでとう」スッ

    ユーク「ありがとう!」スッ

    ユーク「さて、なんだろうな?」ガサゴソ

    エレン「まぁ、お前にぴったりなものさ」
  277. 277 : : 2014/01/05(日) 23:35:59

    ミカサ「(ユークにぴったりなもの?)」

    ユーク「結構小さめの包装だけど…」ガサゴソ

    エレン「……」ソワソワ

    ユーク「…万年筆だ!」ジャジャーン

    ミカサ「おお!中々おしゃれ」

    エレン「ユークは勉強が得意だけど、論文の課題も凄いからな!」
  278. 278 : : 2014/01/05(日) 23:36:46

    エレン「いつかは、自分の為の論文を書く時に、良い筆を使ってほしくてな!」

    エレン「まぁ…なんだ…親友として、受け取ってくれ!」テレテレ

    ユーク「……!」

    ユーク「ありがとう…そうさ。俺達は親友だよ」

    ミカサ「エレンの家族として、私もとても感慨深い」ジーン

    エレン「ミカサもやめろよ。照れるだろ」
  279. 279 : : 2014/01/05(日) 23:37:18

    ユーク「大切に使わせてもらうよ、エレン」スッ

    エレン「…あぁ!」ガシッ

    ジャン「けっ、いい友情じゃねぇか」フイ

    ユミル「なんだぁ、ジャン。お前、もしかして…」ニシシ

    ジャン「…こっち見んじゃねぇよ」フイ グイ

    クリスタ「ジャン?」
  280. 280 : : 2014/01/05(日) 23:37:50

    ジャン「クリスタも、今は見ないでくれ」

    ユミル「だってよ。今はそっとしておこうぜ?」

    クリスタ「う、うん」

    ユミル「(ジャンでも、こういう風に感動するんだな)」チラ

    クリスタ「(ジャン…少し泣いてたのかな?)」

    クリスタ「(でも、あの2人の友情…いいなぁ)」ジーーッ
  281. 281 : : 2014/01/05(日) 23:38:43

    ミカサ「エレンも感動をありがとう」

    ミカサ「少し、しんみりとした」

    エレン「いや、何でだよ!」

    ユーク「エレンからこういう類《たぐい》の物を貰えるとは思っていなかったからな」

    ユーク「その分、感動も大きかったんだよ、きっとね」

    ミカサ「そう言う事…にしておいて」ボソリ
  282. 282 : : 2014/01/05(日) 23:39:07

    エレン「え?今なんて言ったんだ、ミカサ?」

    ミカサ「さぁ、エレンはもう戻ってもいい」グイグイ

    エレン「な、なんだよ、いきなり…」

    ユーク「(ミカサも感動したのかな?)」

    ミカサ「…さて、続いて誰が来るだろうか?」

    ユーク「(この空気の中、誰が猛者になれるんだろうか?)」
  283. 283 : : 2014/01/05(日) 23:39:30


    シーン


    ミカサ「…皆がビビってしまっている様なので、私が行こう!」

    ユーク「おっ!次は君かい?」

    ミカサ「さっき、いい物を見つけた」

    ミカサ「ので、きっと喜ぶ」

    ユーク「自信たっぷりだね?」

    ミカサ「では、プレゼントをどうぞ」スッ
  284. 284 : : 2014/01/05(日) 23:39:54

    ユーク「ありがとう。今度は何だろうね?」ガサゴソ

    ミカサ「……」ニコニコ

    ユーク「…ん?」

    ミカサ「……」ニコニコ

    ユーク「何これ?髪留め?」ヒョイッ

    ミカサ「その通り」
  285. 285 : : 2014/01/05(日) 23:40:33

    ユーク「え?何でこれを俺に?」

    ミカサ「貴方には、お似合いだと思って」ニヤニヤ

    ユーク「…それは、この前までの話だったじゃないか」
    (『――番外編―― 第17話』参照)

    ミカサ「そうね。あれは鬱陶しかった」

    ユーク「今はもう、これを着けられるくらい長くはないよ?」

    ミカサ「ええ。ので、また髪を伸ばした時に、試してみてほしい」ニマニマ
  286. 286 : : 2014/01/05(日) 23:41:11

    ユーク「なにそれ、何かの嫌がらせの類かい?」

    ミカサ「そんな事はない」ニヤニヤ

    ユーク「君の顔がそれを物語っていないんだけど?」

    ミカサ「気のせい」キリッ

    ユーク「急に表情を変えられてもね…」

    ミカサ「でも、冗談でもいいから受け取ってほしい」
  287. 287 : : 2014/01/05(日) 23:41:37

    ユーク「その『冗談』っていうのは、この選択の事?それとも俺が受け取る事について?」

    ミカサ「さぁ?」

    ユーク「何か投げやりになっていないかい?」

    ミカサ「そうだろうか?」

    ユーク「ほら、皆の反応も見てみてよ?」チラ

    ミカサ「え?」チラ
  288. 288 : : 2014/01/05(日) 23:42:11


    ザワザワ ヒソヒソ


    ユーク「ほら」

    ミカサ「あれ?思ったより皆の反応がない」

    ユーク「ちょっとだけ、冗談になっていなかったかもしれないね」

    ミカサ「どうしてだろうか?」

    ユーク「いやぁ、割と本気だったのかなと、皆が思ったんじゃない?」

    ミカサ「なんと!」
  289. 289 : : 2014/01/05(日) 23:42:35

    ミカサ「でも、それだけ貴方の髪が長すぎたという事!」

    ユーク「いや、そんなに言われるくらい長かったかな?」

    ミカサ「まぁ、私のプレゼントはあくまで『繋ぎ』」

    ミカサ「ので、次の人に期待してほしい」キリッ

    ユーク「…まぁいいや。ありがとうね、ミカサ!」

    ミカサ「どういたしまして」
  290. 290 : : 2014/01/05(日) 23:42:52

    ミカサ「では、次の人は…」

    コニー「俺が渡したい!」ハイハイ

    サシャ「次は、コニーですか!」

    コニー「おう!ミカサが何か雰囲気作ってくれたからな!!」

    アルミン「(そうかな?)」ヒソヒソ

    マルコ「(まぁいいじゃないか)」ヒソヒソ
  291. 291 : : 2014/01/05(日) 23:43:16

    ミカサ「進んで出て来てくれて、ありがとう、コニー」

    サシャ「それじゃあ、コニーの次は、私が行きますね!」

    ミカサ「サシャもありがとう」

    サシャ「えっへん!」ドヤァ

    コニー「おうよ!」フンス

    ミカサ「では、コニーとサシャ、お願い」

  292. 292 : : 2014/01/05(日) 23:44:19

    ――――――――

    ミカサ「…というわけで、コニー、サシャ、アルミン、マルコ、ミーナまで渡し終えた」

    ミカサ「残りは、ライナー、ベルトルト、ジャン、ユミル、クリスタの5人」

    ミカサ「では、次は誰が渡す?」

    クリスタ「はいはい!私、私!!」ハイハイ

    ミカサ「クリスタ…わかった」コクリ

    クリスタ「うん!」コクリ
  293. 293 : : 2014/01/05(日) 23:45:57

    ミカサ「(クリスタは何を渡して、ユークを驚かせるんだろう?)」

    クリスタ「(ふふふ、行くよ!!)」

    ユミル「(クリスタは、何かを企んでるな?)」チラ

    ユーク「(次は、104期の女神と呼ばれているクリスタか)」

    ユーク「(さて、普通に考えれば周囲からの嫉妬レベルの事なんだけど…その事はいいや)」

    ユーク「(クリスタは料理も頑張ってくれたみたいだし、何を貰えるんだろうね?)」
  294. 294 : : 2014/01/05(日) 23:46:29

    クリスタ「はい!これが私からのプレゼントだよ!!」スッ

    ユーク「ありがとう。可愛らしい箱だね」ヒョイ

    クリスタ「開けてからのお楽しみだよ?」ニコニコ

    ユーク「へぇ、どんな物だろうね?」ガサゴソ

    クリスタ「(表情に出ないように…表情に出ないように…)」ドキドキ プルプル

    ミカサ「(クリスタは表情がにやけないように堪えているみたい)」チラ
  295. 295 : : 2014/01/05(日) 23:47:14

    ユーク「……」パカッ ビョーン!!

    ユーク「わっ!」ビクリッ

    クリスタ「…!!」ジーーッ

    クリスタ「(やった!ユークが驚いたよ!!)」パァァ

    ユーク「なんだこれ?びっくり箱?」ドキドキ

    クリスタ「あははは!ユークも引っかかったぁ!!」キャッキャッ
  296. 296 : : 2014/01/05(日) 23:47:57

    ユーク「なんだ、クリスタも悪い事をするなぁ」アハハ

    クリスタ「驚いたでしょ?」ニコニコ

    ユーク「あぁ、想定外過ぎてね。まさかクリスタがびっくり箱とは…」

    クリスタ「作戦は大成功!」ピース

    ミカサ「良かったわね、クリスタ」

    クリスタ「うん!私も満足だよ」
  297. 297 : : 2014/01/05(日) 23:48:42

    アニ「(ユークも驚いた。私だけじゃないもんね)」ウンウン

    ユーク「奇妙なプレゼントだったけど、クリスタの意外な所が見られて良かったよ」

    ミカサ「ええ。貴方はアニと全く同じ反応をしていた」

    ユーク「え?アニと俺が?」チラ

    アニ「あっ!ちょっと、ミカサ!!」アセアセ

    クリスタ「そっか。そういえば、そうだったね!」
  298. 298 : : 2014/01/05(日) 23:49:27

    アニ「クリスタまで!」アセアセ

    ユーク「そういえば、さっきクリスタが『俺(ユーク)“も”』って言っていたね」

    ミカサ「よくぞ気が付いた。流石、ユーク」ウンウン

    クリスタ「洞察力が鋭いね!」

    ユーク「察するに、3人で一緒に買い物に行ったってところかな?」

    アニ「あぅぅ…///」
  299. 299 : : 2014/01/05(日) 23:49:57

    ミカサ「そこまで瞬時に考察するとは!」

    クリスタ「私もユークの頭の良さに、あやかりたいよ」

    ユーク「それで話を戻すと、アニも俺と同じ様に驚いたって?」

    ミカサ「その通り」ニヤニヤ

    クリスタ「うん!言葉も全く一緒だったんだよ?」ニマニマ

    ユーク「へぇ、アニもねぇ」チラ
  300. 300 : : 2014/01/05(日) 23:50:47

    アニ「馬鹿…見ないで…///」プイ

    ミカサ「アニ可愛い」

    クリスタ「可愛いね!」

    アニ「アンタ達には言われたくないよ…///」プーイ

    ユーク「おっ!良かったね、2人とも」

    ユーク「アニに可愛さが認められているよ?」
  301. 301 : : 2014/01/05(日) 23:51:25

    ミカサ「ええ。そのようでとても嬉しい」ニコ

    クリスタ「アニは美人さんだからね!私も嬉しいよ!!」ニコニコ

    アニ「むぅぅ…///」

    ユーク「だってさ?」チラ

    アニ「もう、いいからさ!先に進めてよ」

    ミカサ「ええ。そろそろ進めましょう――――」

  302. 302 : : 2014/01/06(月) 23:09:43

    ――Part 6――

    ――――――――

    ジャン「…へっ、大切にしろよな?」

    ユーク「あぁ!サンキュー、ジャン!!」

    ジャン「それじゃ、俺も戻るぞ」

    ジャン「こういう場は、恥ずかしいったらないぜ」スタスタ

    ミカサ「これで一通り、皆がプレゼントを渡せた」

    ユーク「あぁ。俺は今、とても感動しているよ」
  303. 303 : : 2014/01/06(月) 23:10:23

    ユーク「アルミンとベルトルトからは、『外の世界の本』と『内地の本』」

    ユーク「どちらも俺にとって興味があるものだから、とてもありがたいよ」

    アルミン「中身が被らなくて良かったね、ベルトルト?」チラ

    ベルトルト「そうだね。アルミンが本をプレゼントした時は、一瞬、焦ったけど…」

    ベルトルト「運良く、お互いの立場を守る事も出来たね」

    アルミン「そうだね。僕も焦ったよ」アハハ
  304. 304 : : 2014/01/06(月) 23:10:42

    ユーク「2人ともありがとう」

    ユーク「早速、後で読んで大切に保管するよ」

    アルミン「そしてくれると、嬉しいな!」

    ユーク「(それに、内地の本と言うのは、有益な情報ソースになる)」

    ユーク「(後で重要な個所を抜粋して、3人にも伝えるからな、ベルトルト?)」チラ

    ベルトルト「(うん。多分、そうなると思ってね。その本を選んだ理由もそうさ)」
  305. 305 : : 2014/01/06(月) 23:11:11

    ユーク「そして、マルコとミーナの2人からは、アクセサリーの番《つがい》を貰ったし」

    ユーク「まぁ、これは2人が言うように、アニと俺とで使わせてもらうよ」

    ユーク「アニもそれでいいよね?」チラ

    アニ「う、うん…仕方ないね///」テレテレ

    ミーナ「アニー!顔が緩んでるよ?」ニマニマ

    マルコ「ほんとだね」ニコ
  306. 306 : : 2014/01/06(月) 23:11:31

    アニ「う、五月蝿《うるさ》いよ、2人とも!///」カァァ

    ミーナ「照れちゃって」ニヤニヤ

    マルコ「まぁ、後は2人次第だからさ!」

    ユーク「ありがとう。このアクセサリーは、とても綺麗だよ」ヒョイ キラキラ

    ミーナ「うん!可愛いものを選んだからね!!」フンス

    マルコ「2人には、とてもお似合いだと思うよ?」
  307. 307 : : 2014/01/06(月) 23:11:46

    ユーク「ありがとう。マルコにそう言ってもらえると、自信がつくよ」

    アニ「うん。そうだね」

    マルコ「いやぁ、僕なんて…」

    ユーク「本当だぞ?マルコはジャン同様に、物を選ぶセンスがあるからな」

    アニ「私もそう思うよ」

    マルコ「君の誕生日なのに、褒めて貰えるなんて、ありがとう」
  308. 308 : : 2014/01/06(月) 23:12:04

    ミーナ「えぇぇ、私はー?」キョロキョロ

    ユーク「ははっ、ミーナも一生懸命選んでくれたんだよね?」

    ミーナ「うん!」

    アニ「ありがとね」チラ

    ミーナ「アニぃ!」ダキッ

    アニ「ちょっと…もう」ギューギュー
  309. 309 : : 2014/01/06(月) 23:12:31

    ミーナ「嬉しいよぉ!」ギューーッ

    ユーク「こちらもまた、良い友情だな」

    マルコ「そうだね。なんだか心が温かくなるよ」

    ユーク「(ミーナ、アニの友達で居てくれて、ありがとう)」

    アニ「(ミーナがこんなに懐いて来るのも…私の事を友達と思っているから…?)」

    ユーク「(アニ、君もミーナの事は、大切に想っていてあげるんだよ?)」
  310. 310 : : 2014/01/06(月) 23:12:47

    ユミル「おいおい、ユーク。私からのプレゼントも忘れてんじゃねぇぞ?」

    ユミル「私が人にものを上げるなんて、滅多にない事だからな?」

    ユーク「あぁ、君にも感謝しているよ、ユミル」

    ユーク「意外にも君からは、運動用のサポーターを貰えるとはね」

    ユミル「まっ、私はあんまり洒落たものを贈る印象じゃねぇからな」

    ユーク「いいや。君は、とても気が利くという事だよ」
  311. 311 : : 2014/01/06(月) 23:13:03

    クリスタ「そうだよ!ユミルは実は一番、人の事をよく見ているんだから!!」エヘン

    ミカサ「ふふっ、どうしてクリスタが胸を張っているの?」クスス

    クリスタ「あっ、そっか!」エヘヘ

    ユミル「お前もテキトーな事を言ってんじゃねぇよ」ヒラヒラ

    ミカサ「いいえ。彼の言う事もあながち間違いではないと思う」

    ユミル「はぁ?」
  312. 312 : : 2014/01/06(月) 23:13:20

    クリスタ「そうだよ。ミカサの言う通り!」

    ミカサ「ユミル、貴方は実は、一番人の変化に敏感で、すぐに気づく」

    ユーク「実は最近、少し無理して、足を痛めつつあったんだよね」

    ユミル「……!」

    ミカサ「貴方もユークの些細な違和感に気が付いて、それをプレゼントに選んだのでは?」

    ユミル「さ、さぁな?」フイ
  313. 313 : : 2014/01/06(月) 23:13:36

    ユーク「まぁ、本人もこう言っているし、素直に受け取っておこう」ヤッタネ

    ミカサ「ええ。でもユークも怪我には気を付けて?」

    ユーク「そうだね。その間、成績も落ちちゃうし」

    ユミル「まっ、精々、気を付けろってこった」ヘッ

    ユーク「(素直じゃないなぁ)」

    ミカサ「(どこかの誰かさんにそっくり)」
  314. 314 : : 2014/01/06(月) 23:14:09

    ユーク「とまぁ、こんな感じで皆からのプレゼントは心が籠っていて、とても嬉しかったよ」

    ユーク「最後のジャンの服のプレゼントもまた、とてもセンスが良かったしな!」チラ

    ジャン「まぁ、俺のセンスの高さに感謝しろって事だよ」

    ユーク「はいはい。ありがと、ありがと」ニカッ

    ジャン「…あぁ!」

    ユーク「(本当に、嬉しいよ。皆、ありがとう)」
  315. 315 : : 2014/01/06(月) 23:14:26

    ユーク「皆、個性のあるプレゼントで貰うだけで楽しめたよ!」

    アニ「ミカサも何か意地悪な感じだったしね」

    ミカサ「そんな下心はない」ニマニマ

    ユーク「表情がね?」チラ

    アニ「本当に」クスス

    ユーク「皆!今日は本当にありがとう。嬉しいよ!!」ニカッ
  316. 316 : : 2014/01/06(月) 23:14:46

    ミカサ「それでは、最後にプレゼントを渡すのは、やはりこの人!」

    アニ「…?」

    ユーク「あれ?もう全員から貰わなかったっけ?」

    ミカサ「ふふふ、まだまだ」チッチッチ

    ミカサ「ここで最大級のプレゼントをしてこそ、貴方が真に祝われる事となる」

    ユーク「何か含みのある言い方だね」
  317. 317 : : 2014/01/06(月) 23:15:12

    アニ「(ミカサ、何を考えているんだろう?)」ポカーン

    ミカサ「アニ、少しこちらへ…」ソソクサ ヒソヒソ

    アニ「え、何?」ヒソヒソ

    ユーク「(アニを連れて行った?)」ポカーン

    ミカサ「皆、ほんの少しの間だけ、待っていて」スタスタ

    アニ「…?」スタスタ
  318. 318 : : 2014/01/06(月) 23:15:30


    ガチャ バタン


    ミカサ「アニ、突然連れ出してごめんなさい」

    アニ「一体、どうしたんだい?」

    ミカサ「アニ、貴方にしかできない事があるの」

    アニ「『私にしかできない事』?」

    ミカサ「…ユークにキスをしてあげてほしい」

    アニ「え!?」ドキリッ
  319. 319 : : 2014/01/06(月) 23:15:41

    ミカサ「しっ、声が大きい」シーーッ

    アニ「な、なんでさ…///」カァァ

    ミカサ「勿論、口に直接してくれるに越した事はないけれど」

    ミカサ「アニが恥ずかしいのなら、“また”ほっぺにしても構わない」

    アニ「(どきりっ!!)」ピクン

    アニ「『また』って…どういう事?」ジッ
  320. 320 : : 2014/01/06(月) 23:16:03

    ミカサ「…私は見ていたの」

    アニ「な、何を…?///」

    ミカサ「貴方がこの間、木陰で寝ていたユークのほっぺに…キスをしていたところを」
    (『――番外編―― 第17話』参照)

    アニ「あ、あっ…///」カァァ

    ミカサ「大丈夫。彼はこの事を知らないから」

    アニ「…本当に?///」ジワァ
  321. 321 : : 2014/01/06(月) 23:16:19

    ミカサ「本当だから、泣かないで?」

    アニ「うん…///」グシグシ

    ミカサ「それで…またしてもらえるだろうか?」

    アニ「そ、それは…」オロオロ

    ミカサ「貴方が愛するユークの為に…してあげてほしい」ジーーッ

    アニ「な、なんでそんな事…分かるのさ…?」
  322. 322 : : 2014/01/06(月) 23:16:34

    ミカサ「最近の貴方の変化には、気付いていたから」

    アニ「『私の…変化』?」

    ミカサ「アニ、貴方はユークの事を、異性として好きなんでしょう?」

    アニ「わ、私は…」

    ミカサ「最近、貴方のユークを見る視線が変わった様子を見て、私はそれに気が付いた」

    アニ「うぅぅ…」
  323. 323 : : 2014/01/06(月) 23:16:49

    ミカサ「アニ、もう一度、勇気を出して!」

    アニ「……」

    ミカサ「アニ…」

    アニ「でも…こんな場で…恥ずかしいよ…///」

    ミカサ「誰も笑ったり、辱《はずかし》めたりなんて、絶対にしないから」フルフル

    アニ「…うん」コクリ
  324. 324 : : 2014/01/06(月) 23:17:16

    ミカサ「…アニ?」

    アニ「してあげるよ。ユークの為に」グッ

    ミカサ「ええ。彼も貴方から愛されている事がわかれば、嬉しいに決まっている」ニコ

    アニ「うん!覚悟は決めた!!」

    ミカサ「とても良い顔をしている」

    アニ「私の顔…赤くないかい?」チラ
  325. 325 : : 2014/01/06(月) 23:17:41

    ミカサ「ええ。とても真っ赤」ニコ

    アニ「…でも、行く!」

    ミカサ「それでは、戻りましょう」

    ミカサ「皆も待っている」

    アニ「うん!」

    アニ「……///」ソワソワ

  326. 326 : : 2014/01/06(月) 23:18:00

    ――――――――

    ユーク「(少し、遅いなぁ)」

    エレン「あいつら、何やってるんだ?」

    ライナー「さぁな。でも真剣な顔つきだったし」

    ベルトルト「アニに何かを頼むつもりだったのかな?」

    クリスタ「あっ!2人の話が終わったみたい」

    ユミル「皆、気合入れておけよ?」
  327. 327 : : 2014/01/06(月) 23:18:16


    ガチャ バタン

    スタスタ トコトコ


    ミカサ「皆、お待たせしてごめんなさい」

    アニ「……///」

    ミカサ「私達の話し合いは終わった」

    ミカサ「今からアニが、最後のプレゼントを渡す」

    ミカサ「ので、皆も然《しか》と見守っていてほしい」

    ユーク「時間が掛かったね」
  328. 328 : : 2014/01/06(月) 23:18:45

    ミカサ「ええ。説得するのに、少し時間を要しただけ」

    ミカサ「ユーク、こちらへ」

    ユーク「…?」スタスタ

    ユーク「ここで貰うの?」

    ミカサ「その通り。皆からよく見える位置がいいから」ニコ

    アニ「……///」モジモジ
  329. 329 : : 2014/01/06(月) 23:19:06

    ユーク「アニは、どうして赤くなっているの?」

    ミカサ「今は何も気にせずに、ジッと待っていてほしい」

    ユーク「アニから何か貰えるんだよね?」

    ミカサ「そう。とっておきのプレゼントを」ニコ

    ユーク「楽しみだよ」

    アニ「……///」モジモジ
  330. 330 : : 2014/01/06(月) 23:19:36

    ミカサ「アニ」チラ

    アニ「わ、わかっているさ…///」テレテレ

    ユーク「今度は、俺に何をくれるの?」ニコ

    アニ「そ、それはね…///」ジーーッ

    ユーク「…?」

    アニ「(覚悟を決めたじゃないか!行け、私!!)」
  331. 331 : : 2014/01/06(月) 23:20:19

    アニ「少し、屈《かが》んで?」グイ

    ユーク「…うん」スッ

    アニ「う、動かないでね?」スーーッ

    ユーク「うん…?」ジッ

    アニ「(き、緊張する…///)」スーーッ

    ミカサ「(アニ、頑張って!!)」ドキドキ
  332. 332 : : 2014/01/06(月) 23:20:47

    クリスタ「(あれ?アニ、まさか…!!)」ドキドキ

    ユーク「(え!?これって…まさかね?)」ドキリッ

    アニ「(ユーク…好きだよ…///)」Chu…

    ユーク「(どきっ!!)」バクンッ!!

    アニ「(んっ…///)」チューーッ

    ユーク「……///」バクバク
  333. 333 : : 2014/01/06(月) 23:21:13

    アニ「(もう…いいかな?)」スーーッ

    ユーク「(に、二回目だ…///)」ドキドキ

    アニ「(ユーク…喜んでくれたのかな?///)」ポーー

    ユーク「ア、アニ…///」ギギギ

    アニ「…うん///」コクリ

    ミカサ「(アニ、よくぞ勇気を出した!!)」ジーン
  334. 334 : : 2014/01/06(月) 23:21:37


    「おぉぉぉ!!」

    「すげぇぇ!!」


    ユーク「(びくりっ!!)」ドキッ

    アニ「(はっ!!)」ドキリッ

    ミカサ「(まぁ、当然の反応)」クスリ

    ミーナ「きゃーっ!かっこいいなぁ!!」キャーキャー

    ライナー「ははっ、まじかよ」

    ベルトルト「…そうだね」
  335. 335 : : 2014/01/06(月) 23:21:59

    ジャン「へっ、アニも中々やるじゃねぇか!!」

    クリスタ「アニ、すごーい!」キャッキャッ

    ユミル「けっ、見せつけてくれやがってよ!」ニッ

    コニー「な、なぁ…今、何が起こったんだ?」アセアセ

    サシャ「素敵ですね」ウットリ

    アルミン「ほっぺにだったけど、2人とも幸せそうだったね」
  336. 336 : : 2014/01/06(月) 23:22:23

    マルコ「ユークにとっては、驚きも大きかったようだけどね」

    ミカサ「アニ、よく頑張った」ニコ

    アニ「あ、うん…///」

    ミカサ「ユークも嬉しかっただろうか?」チラ

    ユーク「あぁ…まぁね…///」

    アニ「(もやもやしていた気持ちがすっきりした気がする…///)」
  337. 337 : : 2014/01/06(月) 23:22:44

    ユーク「でもミカサ…なんでアニは…」ヒソヒソ

    ミカサ「…ふふっ、きっと貴方が考えている通り」ニコ

    ユーク「あの時は、『彼女には言わない』って…言ったじゃないか」ヒソヒソ

    ミカサ「私はあの時、『この事は』と言っただけで、何もキスの事を指したわけではない」
    (『――番外編―― 第17話』参照)

    ユーク「…嵌《は》められたよ」

    ミカサ「でも、幸せだったでしょう?」
  338. 338 : : 2014/01/06(月) 23:23:08

    ユーク「…勿論さ」

    ミカサ「ふふっ、アニもこれで隠す必要がなくなって、すっきりとした顔をしている」

    ユーク「……」チラ

    アニ「……」ニコニコ

    ユーク「ミカサ…俺さ…」チラ

    ミカサ「…ええ、是非そうしてあげて?」ニコ
  339. 339 : : 2014/01/06(月) 23:23:30

    ユーク「…だよな!」ニカッ

    アニ「(ほっぺにだけど…ようやくユークに堂々と…キスが出来た…///)」ポーーッ

    ユーク「アニ…」スッ

    アニ「…え!?」ドキリッ

    ミカサ「(ふふっ、アニの頬に手を添えて…)」ニコニコ

    ユーク「少しの間…じっとしていて?」ジーーッ
  340. 340 : : 2014/01/06(月) 23:23:55

    アニ「あ、はい…///」ドキドキ

    ユーク「…ありがとう、アニ」スーーッ

    アニ「(わっ!わっ!!)」ドキドキ

    ユーク「(今日という日をありがとう)」Chu…

    ミカサ「(ゆっくりと…アニの頬に口付けをする…)」ウットリ

    アニ「(わわっ!きゃっ!!)」ドキリッ
  341. 341 : : 2014/01/06(月) 23:24:24

    ユーク「……」スーーッ

    アニ「(あっ…もう離れて…)」シュン

    ユーク「今日のプレゼントのお返しだよ、アニ?」ニコ

    アニ「うん!」ニコ

    ユーク「……」ニコニコ

    アニ「(名残惜しいけど…今がとても幸せだから…いいや♪)」ニコニコ
  342. 342 : : 2014/01/06(月) 23:24:43


    「…え!?」

    「…えぇぇぇぇ!?」


    ユーク「…ははっ」

    アニ「…ふふっ」

    クリスタ「すごーい!ユークまで!!」ピョンピョン

    ユミル「へぇ、こりゃあ意外な展開だったな」

    ミーナ「2人ともおめでとぉ!!」キャーキャー

    エレン「すごいな…ユーク」
  343. 343 : : 2014/01/06(月) 23:25:10

    ジャン「けっ、漢《おとこ》だな!あのやろぉ!!」

    サシャ「とてもいいものが見られましたね!!」

    コニー「何かよく分かんねぇけど!ユーク、かっけぇぞぉ!!」

    ライナー「ユーク…」

    ベルトルト「……」

    ミカサ「2人ともよくやった!!」
  344. 344 : : 2014/01/06(月) 23:25:31

    ユーク「…恥ずかしいな///」テレテレ

    アニ「当たり前さ…///」テレテレ

    ユーク「アニ、今日はありがとう」ニコ

    アニ「どういたしまして」ニコ

    ミカサ「では、これで皆のプレゼントは、全て渡し終えた」

    ミカサ「ので、また自由にしていてほしい」
  345. 345 : : 2014/01/06(月) 23:26:08


    「よっしゃ!食べるぞぉ!!」

    「盛り上がったね!!」


    アニ「ねぇ…ユーク」ボソリ

    ユーク「何だい、ア二?」

    アニ「外に…散歩に行かない?」ギュ

    ユーク「勿論、行くさ」スッ

    アニ「…ありがと」ギュッ

    ユーク「ちゃんと、手を繋がないとね?」ニコ
  346. 346 : : 2014/01/06(月) 23:26:26

    アニ「(嬉しいよ、ユーク)」

    ユーク「(今の俺は、とても幸福感に満ちている)」

    ユーク「(…幸せだと感じている)」

    ユーク「(…嬉しかったから)」

    ミカサ「(この後は、私は皆を纏める事に専念しよう)」

    ミカサ「(2人とも、後はごゆっくり――――)」


  347. 347 : : 2014/01/06(月) 23:26:40

    ――――食堂 外――――

    ユーク「もう、暑くないね」

    アニ「夏も、もうすぐ終わりだもん」

    ユーク「今年も、もう半年終わりそうだ」

    アニ「随分と長かった気がするね」

    ユーク「…『彼女』のおかげさ」

    アニ「…確かに」
  348. 348 : : 2014/01/06(月) 23:26:57

    ユーク「アニ」チラ

    アニ「ん?」チラ

    ユーク「嬉しかったよ」

    アニ「え?」

    ユーク「キス」

    アニ「あっ!…///」カァァ
  349. 349 : : 2014/01/06(月) 23:27:26

    ユーク「ほっぺにだけどね?」

    アニ「だ、だって…口に直接は…///」

    ユーク「おかしいもんね?」

    アニ「え、あ…うん…そうだね」

    ユーク「でも、ほっぺにキスをするくらいなら…いいよね?」

    アニ「…うん!」
  350. 350 : : 2014/01/06(月) 23:28:10

    ユーク「…嬉しかったのは、本当だからね?」

    アニ「うん」ニコ

    ユーク「……」

    アニ「…黙っちゃって、どうかしたの?」

    ユーク「…1つだけ、君を騙していた」

    アニ「え?」
  351. 351 : : 2014/01/06(月) 23:28:37

    ユーク「あの時の事…俺も知っていたんだよ」

    アニ「『あの時』…って?」ドキドキ

    ユーク「木陰で寝ていた俺の頬に、アニがキスをした…『あの時』の事さ」

    アニ「ま、まさか…アンタ…」ワナワナ

    ユーク「…起きていたよ。アニが近づいて来てからね」

    アニ「…なんで?」
  352. 352 : : 2014/01/06(月) 23:29:00

    ユーク「……」

    アニ「なんで…寝ているふりをしたの?」ジワァ

    ユーク「…それは」

    アニ「ミカサにも見られていて…私だけ…道化じゃないか」ポロッ

    ユーク「それは、違うよ」

    アニ「どう…違うのさ…」ポロポロ
  353. 353 : : 2014/01/06(月) 23:29:23

    ユーク「…俺が悪かったよ」ダキッ

    アニ「やめてよ…そんなの」グスッグスッ

    ユーク「少しだけ…からかおうと思っただけなんだ」ナデナデ

    アニ「……」グスッ

    ユーク「まさかアニが…キスしてくるとは、予想だにしなかったんだ」

    アニ「……」グスッ…グスッ…
  354. 354 : : 2014/01/06(月) 23:29:43

    ユーク「意地悪して…ごめん」ナデナデ

    アニ「…もうちょっとだけ」

    ユーク「ん?」

    アニ「もうちょっとだけ…こうしてくれていたら…許すから」グシグシ

    ユーク「うん」ナデナデ

    アニ「もっと強く…抱き締めて」ギュッ
  355. 355 : : 2014/01/06(月) 23:30:02

    ユーク「勿論さ」ギューーッ

    アニ「うん…ありがとう」ギューーッ

    ユーク「……」ギューーッ

    アニ「……」グスッ ギューーッ

    ユーク「…アニ」ナデナデ

    アニ「…何?」スリスリ
  356. 356 : : 2014/01/06(月) 23:30:21

    ユーク「今日は…よく頑張ったね」ナデナデ

    アニ「当たり前さ」ギューーッ

    ユーク「料理…とても美味しかったよ」

    アニ「アンタの為に…作ったんだからね?」

    ユーク「その気持ちが…何より嬉しいよ」

    アニ「私も作った甲斐が…あったってもんさ」
  357. 357 : : 2014/01/06(月) 23:31:15

    ユーク「アニ…」

    アニ「ん?」

    ユーク「もう暫く…このままで居させてほしい」ギューーッ

    アニ「私も…そう望んでいるから」ギューーッ

    ミカサ「……」

    ミカサ「2人とも、そろそろいいだろうか?」ポツリ
  358. 358 : : 2014/01/06(月) 23:31:43

    ユーク「…!!」バッ

    アニ「…!!」バッ

    ミカサ「……」ジトーーッ

    ユーク「…雰囲気を壊さないでよ」ハァ

    アニ「毎度、びっくりさせて…」ドキドキ

    ミカサ「食堂も片付けが終わって、今日はこれで解散にする事にした」
  359. 359 : : 2014/01/06(月) 23:32:13

    ミカサ「それでも、貴方達の帰りが遅かった」

    ミカサ「ので、こうして伝えに来た」

    ユーク「…もうそんなに時間が経っていたんだね」

    アニ「知らなかったよ」

    ミカサ「ええ、幸せな時間は、経過が早いものだから」ニコ

    ユーク「…あぁ、そうさ!」ニカッ
  360. 360 : : 2014/01/06(月) 23:32:25

    アニ「(幸せだった…///)」ポーーッ

    ミカサ「流石に教官も夜に外を出歩くのは、許してくれない」

    ミカサ「ので、貴方達もそろそろ寮へ帰るべき」

    ユーク「わかったよ」

    アニ「それもそうだね」

    ミカサ「それでは、戻りましょう」クルッ
  361. 361 : : 2014/01/06(月) 23:32:51


    スタスタ トコトコ


    ユーク「(アニ)」チラ

    アニ「(ん?)」チラ

    ユーク「(明日また、夜に散歩に行かないか?)」ニッ

    アニ「(ふふっ、いいよ?)」ニコ

    ユーク「(それじゃあ、また明日ね?)」チラ

    アニ「(うん!)」チラ
  362. 362 : : 2014/01/06(月) 23:33:28


    スタスタ トコトコ


    ミカサ「(2人共、とても楽しそう)」チラ

    ミカサ「(ユークは、きっと今日は楽しんでもらえたはず)」

    ミカサ「(ので、私としても満足できた1日だった)」

    ミカサ「(このような寮へ帰るだけの一時の間でも、2人の雰囲気はとても良い)」

    ミカサ「(私もいつか、エレンとこんな風にいい雰囲気で歩いてみたい)」

    ミカサ「(いいえ、『いつか』ではなく、きっと実現して見せる!…“いつの日か”)」

  363. 363 : : 2014/01/06(月) 23:34:54

    ――――――――

    ミカサ「それでは、ユーク。おやすみなさい」

    アニ「おやすみ」ニコ

    ユーク「あぁ、おやすみ!」

    ユーク「今日は、ありがとう!とても楽しかったよ」

    ユーク「今日という日は、俺の大切な思い出となったさ」

    アニ「……!」
  364. 364 : : 2014/01/06(月) 23:36:12

    ミカサ「それは、良かった」

    ミカサ「私達も、昨日から頑張って企画した甲斐があったというもの」

    ユーク「うん…それじゃあ、俺はここでさよならだ」フリフリ

    ミカサ「ええ。では、私達も戻りましょう、アニ」

    アニ「そうだね。ユーク、ばいばい」フリフリ

    ユーク「おやすみ、2人共!」クルッ


    スタスタ スタスタ


  365. 365 : : 2014/01/06(月) 23:38:43

    ――――男子寮 自室――――


    ガチャ ソローリ


    ユーク「(皆、どうしたかな?)」キョロキョロ

    エレン「Zzz」スピーー

    アルミン「Zzz…うぅーん、ミカサ、落ち着いて…」ムニャムニャ

    ライナー「Zzz」グガーー

    ベルトルト「Zzz」グニャグニャ

    ユーク「(皆、もう寝ちゃっているな…きっと、疲れたんだな)」
  366. 366 : : 2014/01/06(月) 23:39:02

    ユーク「(なにせ今日1日、皆は俺の為に一生懸命に働いてくれていたみたいだし)」

    ユーク「(本当に、感謝、感謝だ)」ジーン

    ユーク「(そして、皆はいつも通りに寝ている…ベルトルトの寝相も)」クスス

    ユーク「(さて、まだ少し早いけど、明日の訓練に備えて、俺も寝るとしようかな?)」

    ユーク「(明日からはまた、いつも通りの日々が始まるからな!)」

    ユーク「(さっき交わしたアニとの約束も…とても楽しみだ!!――――)」


  367. 367 : : 2014/01/07(火) 22:56:07

    ――Part 7――

    ――――翌日 朝――――

    ユーク「……」パチリ ムクリ

    ユーク「(…良い目覚めだ!)」ノビー

    ユーク「(他の皆は、まだ寝ているか)」

    ユーク「(さて、昨日の感謝も込めて、起こしてやるとするか!)」

    ユーク「(…いくぞ?)」ニシシ

    ユーク「…起きろーっ!朝だぞーっ!!」
  368. 368 : : 2014/01/07(火) 22:56:22

    エレン「うわっ!何だ、何だ!?」ビクリッ

    アルミン「うぅーん、朝から騒がしいなぁ」ムクリ

    ライナー「びっくりしたが、今のはユークか!?」

    ベルトルト「驚かさないでよ」ドキドキ

    ユーク「あぁ、その通りだ!」

    ユーク「さっ!今日からまた訓練、訓練だ!!」
  369. 369 : : 2014/01/07(火) 22:56:44

    エレン「(随分、気合が入ってるな…)」

    エレン「(そういえば、俺も誕生日の翌日は、少し気分上がっていたな)」

    アルミン「(ユークはやっぱり、昨日の事が嬉しかったのかな?)」クスス

    ライナー「(あいつもいい顔をするようになったな)」

    ベルトルト「(ユークはやはり…昨日のアニとの事が…)」ソワソワ

    ユーク「さっ!起きた、起きた!!」
  370. 370 : : 2014/01/07(火) 22:57:01

    エレン「わかったから、そんなに急かすなよ」ドウドウ

    アルミン「ユークがエレンに取り静められるなんて、珍しいね」アハハ

    ユーク「おっと!まだ浮かれていたか」スーハー

    ユーク「(切り替え、切り替え…)」

    ユーク「(でも、浮かれたくもなるさ…だって、夜にはまたアニと…)」ワクワク

    ユーク「朝ご飯食べて、訓練頑張ろう!!」


  371. 371 : : 2014/01/07(火) 23:00:22


    ――――午前 対人格闘訓練――――

    エレン「今日の相手は、ユーク!お前だ!!」ビシィ

    ユーク「いいさ。かかって来なよ」

    エレン「お前、まだ少し興奮していたのか?」

    ユーク「ん?」

    エレン「まぁ、俺の時もそうだったよ」

    エレン「誕生日を皆から祝ってもらえるなんて、嬉しいに決まってるもんな!」

  372. 372 : : 2014/01/07(火) 23:00:50

    ユーク「…あぁ!その通りさ」

    ユーク「本当に嬉しかったぞ?皆に感謝しているよ」

    エレン「でも、なんかもう落ち着いているな、いつも通りのユークだ」

    ユーク「まぁ、昨日は昨日。今日はもう今日だからさ」

    エレン「…?」

    ユーク「まっ、メリハリや切り替えも大切なのさ!」
  373. 373 : : 2014/01/07(火) 23:01:03

    エレン「そう言う事か。なるほどな!」

    ユーク「…今日からは、またいつも通りの訓練の日々さ」キリッ

    エレン「おう!俺も手加減しねぇからな?」キリッ

    ユーク「望むところさ」

    エレン「うらっ!」ビュンッ

    ユーク「まだ、甘いさ」サッ
  374. 374 : : 2014/01/07(火) 23:01:32


    ビュンッ ササッ

    ドカドカ バシバシ


    アニ「……」ジーーッ

    ミカサ「2人の様子が気になるの?」

    アニ「…いや」

    ミカサ「そう。アニが気になるのは、彼だけだったわね」クス

    アニ「あ、いや…うん」コクリ

    ミカサ「素直なのは、良い事」ニコ
  375. 375 : : 2014/01/07(火) 23:02:02

    アニ「…そうだね」チラチラ

    アニ「(夜の約束が楽しみで、わくわくしているなんて、言えないしね)」ソワソワ

    アニ「(この場合は、素直に頷いた方がいいって、女の勘が言っているよ)」

    ミカサ「私達も訓練に励みましょう」

    アニ「あぁ、一昨日に引き続き、今日もよろしくね」

    ミカサ「では、少しばかり、お話もしながら闘いましょう」
  376. 376 : : 2014/01/07(火) 23:02:44

    アニ「『お話』?」ポカン

    ミカサ「昨日、私が聞いていなかった部分の2人の会話を教えてほしい」

    アニ「え?」ドキリ

    ミカサ「ねぇ、昨日は私が居ない間、何を話していたの?」ズイズイ

    アニ「い、言いたくないよ…///」プイ

    ミカサ「折角、私が気を利かせて2人きりにしてあげたのだから、報酬が欲しい!」
  377. 377 : : 2014/01/07(火) 23:03:01

    アニ「た、頼んでないよ、そんな事…///」プーイ

    ミカサ「そんな事を言わずに!!」ズイズイ

    アニ「い、嫌だよ…///」カァァ

    ミカサ「ねぇ、アニ、アニ」ユサユサ

    アニ「…嫌!///」プイ

    ミカサ「むぅぅ」ムスーッ
  378. 378 : : 2014/01/07(火) 23:03:34

    アニ「(そんな事、言えるわけがないじゃないか!)」ドキドキ

    アニ「(ユークと一緒に散歩できた事は、確かに嬉しかったし、ドキドキしたけど…///)」

    アニ「(ちょっと、泣いちゃった事も言わなきゃならなくなっちゃうし…///)」

    アニ「(ぜ、絶対に言えないし、言いたくないよ…///)」カァァ

    アニ「(でも、昨日はミカサに邪魔された“おかげ”で、また今夜も会う事にしたんだよね?)」

    アニ「(そう言う点は、感謝かな?…あぁ、早く夜になればいいのに…)」ソワソワ


  379. 379 : : 2014/01/07(火) 23:03:56

    ――――午後 座学――――

    教官「――――この立体機動装置の基本的な構造として――――」ペラペラ

    教官「――――つまり、第一制作者のアンヘル・アールトネンは、この構造の――――」


    ユーク「(今日は、とても講義に集中できているな!)」

    ユーク「(やはり、今夜またアニに会えると思うと、こうも集中力が向上するものなのか?)」

    ユーク「(よーし、このままこの座学もクリアしてやるさ!)」

    ユーク「(…早く、夜にならないかな?)」ワクワク
  380. 380 : : 2014/01/07(火) 23:04:22

    アニ「(…今、ユークの隣だと、すごく緊張する…///)」ソワソワ

    アニ「(この前の花火の時以来、こういう風に近くに居ると、ドキドキする事が多いよ///)」

    アニ「(ユークは…どう思っているんだろう?)」チラチラ

    アニ「(午前の対人格闘もミカサにしつこく追及されて、全然、集中できなかったし)」

    アニ「(今も夜の事が頭の中を占めていて、全然、落ち着けないよ…)」ドキドキ

    アニ「(もう…早く、夜になってよ…)」ソワソワ


  381. 381 : : 2014/01/07(火) 23:05:54

    ――――夜 兵舎内の人気のない散歩道――――

    ユーク「昨日は、楽しかったよ」

    アニ「そうかい」

    ユーク「昨日はミカサに邪魔されて、途中で話が途切れちゃったからさ」

    アニ「そうだったね」

    ユーク「今日は、昨日話せなかった事を話そうか!」

    アニ「うん。私もそうしたい」
  382. 382 : : 2014/01/07(火) 23:06:12

    ユーク「アニからは、何かある?」

    アニ「そうだね。昨日の雰囲気では、聞けなかった事を聞くよ」

    ユーク「それは?」

    アニ「アンタ…辛くない?」

    ユーク「『辛い』とは?」

    アニ「『いずれ裏切る仲間から、誕生日を祝ってもらって…心苦しくないのか?』って事」
  383. 383 : : 2014/01/07(火) 23:06:32

    ユーク「…その事か」

    アニ「……」ジーーッ

    ユーク「勿論…初めは、複雑だったさ」

    ユーク「昨日、食堂へ呼ばれた時もね」

    アニ「…そう」

    ユーク「これまで俺が自分の誕生日を人に言わなかったのは…そういう事でもあったから」
  384. 384 : : 2014/01/07(火) 23:06:45

    アニ「…そうだったんだね」

    アニ「てっきり、ただ忘れているだけかと思っていたよ」

    ユーク「…祝ってもらうのは、君達3人からだけで…十分だったから」

    アニ「本当は、今年もそうするつもりだったんだけどね」

    アニ「一昨日の対人格闘訓練で、ミカサにアンタの誕生日を聞かれてしまって」

    アニ「昨日がそうだと…教えてしまったんだよ」
  385. 385 : : 2014/01/07(火) 23:07:04

    ユーク「…そっか。あの時にね」

    アニ「うん」

    ユーク「…アニの今の質問だけど」

    ユーク「やっぱり初めは、複雑だったよ」

    ユーク「以後裏切り、最悪の場合、殺してしまうかもしれない仲間から祝福を受けるなんて」

    ユーク「複雑な心情になるに…決まっているさ」
  386. 386 : : 2014/01/07(火) 23:07:23

    アニ「でも、昨日のアンタは…心から楽しんでいたように見えたけど?」

    ユーク「今だけは…」

    ユーク「今この瞬間、決心をするまでの間だけは、俺は“人類”で居ようと思ったんだ」

    ユーク「だから、心から楽しめたんだよ」

    アニ「……」

    ユーク「俺は…“ここ”へ来てから…変わってしまった」
  387. 387 : : 2014/01/07(火) 23:07:43

    ユーク「俺の中には…矛盾した感情がある」

    ユーク「“ここ”で出来た、仮初《かりそめ》の仲間を大切にしようする感情と」

    ユーク「自らの責任と務めを全うしようとする、2つの相反する感情を抱いているんだ」

    ユーク「そして…俺がこんなにも変わってしまったのは…きっと“彼女”の所為だ」

    アニ「(ミカサ…アンタがユークを…)」

    ユーク「アニ、俺は以前…3人に『決めろ』と言ったけど…」
    (『――番外編―― 第8話』参照)
  388. 388 : : 2014/01/07(火) 23:08:20

    ユーク「一番決められていなかったのは…俺自身だったんだよ」

    アニ「……」

    ユーク「俺は…自分の事がわからないんだ」

    アニ「ユーク」

    ユーク「……」

    アニ「私だって…そうだから…」
  389. 389 : : 2014/01/07(火) 23:08:48

    ユーク「……」

    アニ「私もずっと…中途半端だったから」

    ユーク「アニ…」

    アニ「でもね…ユーク」ギュ

    ユーク「…?」

    アニ「今の私の中には…たった1つ…確かな想いがあるよ?」ジッ
  390. 390 : : 2014/01/07(火) 23:09:20

    ユーク「…それは?」

    アニ「アンタにはもう…示したよ?」ニコ

    ユーク「……」

    アニ「私はずっと…待っているからさ」

    ユーク「……」

    アニ「だからアンタは…任務の事も…わ、私の事も…ゆっくり考えてから決めな…///」
  391. 391 : : 2014/01/07(火) 23:09:43

    ユーク「優しいね、アニ」ダキッ

    アニ「あっ!…全く、もう」ギューーッ

    ユーク「こうしていると、とても安心するから」ギュッ

    アニ「それは、私もさ」ギューーッ

    ユーク「アニ…」ドキドキ

    アニ「ユ、ユーク…」ドキドキ
  392. 392 : : 2014/01/07(火) 23:10:07

    ユーク「(この雰囲気…)」

    アニ「(昨日はほっぺだった。なら今度は…)」スーーッ

    ユーク「(…このまま受け入れて…いいのか?)」ドキドキ

    アニ「(ゆーくぅ…///)」スーーッ

    ユーク「(ア、アニ…///)」ドキドキ

    アニ「(あと…もう少し…///)」ドキドキ スーーッ
  393. 393 : : 2014/01/07(火) 23:10:33


    「――――」ヒソヒソ

    「――――」ヒソヒソ


    ユーク「…!!」サッ

    アニ「…!!」バッ

    ユーク「……」シーン

    アニ「……」ジッ

    ユーク「(…誰だ?)」チラ

    アニ「(…夢中で気が付かなかったよ)」チラ
  394. 394 : : 2014/01/07(火) 23:11:01


    「――――」

    「――――」


    ユーク「(忍んで、近づいてみよう)」チラ

    アニ「(うん。そうだね)」チラ

    ユーク「(感じ取った雰囲気が、この訓練所の者ではない)」コソコソ

    アニ「(なんか…嫌な予感もする)」コソコソ

    ユーク「(アニ、気を付けて着いて来て?)」ジッ

    アニ「(大丈夫さ。へまはしないよ)」ジッ
  395. 395 : : 2014/01/07(火) 23:11:29


    「様子は、どうなんだ?」ヒソヒソ

    「これまで通り、目立った動きはなさそうだな」ヒソヒソ


    ユーク「(誰だ、あの2人組)」ジーーッ

    アニ「(訓練所の人間ではなさそうだね)」ジーーッ

    ユーク「(それにあの黒装束…どこかで…)」

    アニ「(ねぇ、あれってもしかして…)」
  396. 396 : : 2014/01/07(火) 23:12:02

    ユーク「(胸に十字架のアクセサリーがある…あれは!)」

    アニ「(壁教《ウォールきょう》…だよね?)」


    「その子の名前、何て言ったっけ?」

    「『ヒストリア・レイス』…彼《か》のレイス家の妾《めかけ》の子だったそうだ」

    「そんな名前でここに居たら、怪しまれるだろ?」

    「ここでは、『クリスタ・レンズ』と名乗って、慎ましく暮らしているそうだ」
  397. 397 : : 2014/01/07(火) 23:12:29


    ユーク「(『クリスタ』だと!?)」

    アニ「(まさか、あの『クリスタ』!?)」

    ユーク「(何て事だ…これは…!!)」

    アニ「(私達…重大な場面に…遭遇しちゃったんだね)」

    ユーク「(…このまま奴らがここを出るまで、後を追跡《つ》けるぞ)」チラ

    アニ「(それは、危険じゃないのかい!?)」
  398. 398 : : 2014/01/07(火) 23:12:48

    ユーク「(だが、この機会を逃す手はない!)」ジッ

    アニ「(でも…リスクが高いよ)」ジッ

    ユーク「(俺達は最早、リスクを負ってでも、情報を得なければならないんだ!!)」

    アニ「(わかった…アンタに従うよ)」

    ユーク「(ごめん。君をこんな危険な事に巻き込んで)」

    アニ「(いいさ…私達は、ずっと一緒なんでしょ?)」
  399. 399 : : 2014/01/07(火) 23:13:11

    ユーク「(ありがとう…アニ)」

    アニ「(それで、これからどうすればいいの?)」

    ユーク「(奴らの会話は、全て聞きたい)」

    アニ「(更に近づくの?)」

    ユーク「(運良く、向こうに森があるだろ?)」

    アニ「(あそこから?)」
  400. 400 : : 2014/01/07(火) 23:13:25

    ユーク「(そうだ!ここから迂回して森へ入り、慎重に距離を詰める)」

    アニ「(森に入ったら、音が尚更じゃないかい?)」

    ユーク「(いいや、今日は風もあり、草木のざわめきが多いから、きっと気づかれない)」

    アニ「(アンタを信じるよ)」

    ユーク「(決まりだ…行こう)」ソソクサ

    アニ「(さっき…後、もう少し…だったのに)」ソソクサ


  401. 401 : : 2014/01/07(火) 23:13:42

    ――――森の中――――


    ホーホー ジリジリ

    ザワザワ ジリジリ


    ユーク「(ここまでは順調だ…これから近づく)」ジリジリ

    アニ「(大丈夫さ。ユークと一緒なんだから!)」ジリジリ

    ユーク「……」ジリジリ

    アニ「……」ジリジリ

    ユーク「(急ぐな…決して慌てるな…)」

    アニ「(こんな状況は緊張する…でも)」
  402. 402 : : 2014/01/07(火) 23:14:03

    ユーク「(もう少しだ。もう少しで会話が明確に聞こえて来る距離に…)」

    アニ「(突然、こんな事になるなんて…)」

    ユーク「(絶対に、情報を戴く!!)」キッ

    アニ「(ユークがこれまでにないくらいに、真剣な顔になっているね)」チラチラ

    ユーク「(…よし!ここまで来れば、上出来だ)」ハァ…ハァ…

    アニ「(やっと、ここまで来た)」ハァハァ
  403. 403 : : 2014/01/07(火) 23:14:41

    ユーク「(アニ、声を潜《ひそ》めて?)」サッ

    アニ「(やぁっ…口に手を当てられたら…寧ろ…///)」ドキドキ

    ユーク「(アニ!)」ジッ

    アニ「(ご、ごめんなさい…///)」シュン

    ユーク「(さて、奴らは何を話しているんだ?)」ジーーッ

    アニ「(あぅぅ…)」ジーーッ
  404. 404 : : 2014/01/07(火) 23:15:00


    「それにしても、こんな監視を任されるなんて、面倒だな」

    「我々の目的は、ただ1つに通ずるものだ。『面倒』も何もない」

    「ちっ、わかってるよ…」

    「…さっきから声が大きい。慎め」

    「…へいへい」

    「…まぁいい」
  405. 405 : : 2014/01/07(火) 23:15:32


    ユーク「(早く有益な情報を漏らせ!下っ端風情がっ!!)」ギロリ

    アニ「(ユークの眼…なんか怖いよ…)」タジタジ

    ユーク「(俺達には、もう半年しか時間がないんだよ!早くしろ!!)」イライラ

    アニ「(ユ、ユーク…冷静になりなよ…)」アセアセ

    ユーク「(…そうだな)」イライラ

    アニ「(全然冷静になっていないじゃないか…こんなのアンタらしくないよ)」ソワソワ
  406. 406 : : 2014/01/07(火) 23:15:59


    「もう終わりでいいんじゃないか?」

    「…そうだな。今日はもういいだろう」

    「変化なしは、つまらないな」

    「…勝手に言っていろ」

    「次はいつだったっけ?」

    「…後で確認しておく」
  407. 407 : : 2014/01/07(火) 23:16:32


    スタスタ スタスタ

    シーン…


    ユーク「(…くっそ!!)」ダンッ!!

    アニ「(ユーク…一体、どうしちゃったのさ?)」ソワソワ

    ユーク「(クリスタが何らかの形で、壁教に関与している事がわかった)」

    ユーク「(だが、それ以上の情報が得られなかった)」ガクッ

    アニ「(ユーク…)」チラチラ

    ユーク「…戻ろう、アニ」スクッ

    アニ「…うん」スクッ
  408. 408 : : 2014/01/07(火) 23:17:02


    スタスタ スタスタ

    トコトコ トコトコ


    ユーク「……」スタスタ

    アニ「……」トコトコ

    ユーク「……」イライラ

    アニ「ねぇ…ユーク」ピタッ

    ユーク「…何だい?」ピタッ クルッ

    アニ「何をそんなに…苛《いら》ついているの?」
  409. 409 : : 2014/01/07(火) 23:18:04

    ユーク「…別に」フイ

    アニ「ねぇ…教えてよ」

    ユーク「…アニには、心配を掛けたくないから」

    アニ「そんな事、言わないでよ!!」

    ユーク「…アニ、静かに」

    アニ「なんで、そういう所ばっかりは冷静なの!?」
  410. 410 : : 2014/01/07(火) 23:18:42

    アニ「さっきは、あんなにも苛ついていたじゃないか!!」

    ユーク「…そうかもね」

    アニ「アンタは…いつもそうやって…」

    ユーク「……」

    アニ「いつまでも…私の事を…遠ざけないでよ」ジワァ

    ユーク「…そんなつもりは」
  411. 411 : : 2014/01/07(火) 23:19:19

    アニ「いつだって、そうだったじゃないか!!」

    ユーク「……」

    アニ「アンタはいつも、『私に心配を掛けたくない』って…そう言ってばっかりで…」ポロッ

    ユーク「それはね…」

    アニ「私だって…アンタの為に、役に立ちたいと…思っているんだからさ」ポロポロ

    ユーク「…俺達には…時間がもう…少ししか残されていないから」
  412. 412 : : 2014/01/07(火) 23:20:38

    アニ「……」グスッグスッ

    ユーク「だから、一刻も早く有益な情報が欲しくて…それで俺は…焦っていたんだよ」

    アニ「初めから…そう説明してよ」グスッ

    ユーク「何回も泣かせてしまって…ごめん」ナデナデ

    アニ「そう思っているなら…抱き締めてよ」グスッ…グスッ…

    ユーク「…わかった」ダキッ
  413. 413 : : 2014/01/07(火) 23:21:03

    アニ「……」グスッ ギューーッ

    ユーク「寮へ戻ろう…アニ」ギュッ

    アニ「もう少し…だけだから…」ギューーッ

    ユーク「…あぁ」ギュッ

    アニ「ぐすっ…ぐすっ…」

    ユーク「(アニ、ごめんね――――)」


  414. 414 : : 2014/01/07(火) 23:21:31

    ――――女子寮 入口――――

    ミカサ「ユーク、お疲れ様」

    ユーク「…ミカサ」

    ミカサ「アニは?」

    ユーク「この通り、背中で寝ているよ」チラ

    アニ「Zzz」スースー

    ミカサ「…目が腫れているけれど、何かあったの?」
  415. 415 : : 2014/01/07(火) 23:21:54

    ユーク「…また、泣かせちゃったんだ」

    ミカサ「…そう」

    ユーク「…ごめん」

    ミカサ「それは、私に謝る事ではない」

    ユーク「いいや。アニにはまた謝るけど、その事じゃない」フルフル

    ユーク「ずっとここで…待っていてくれたんだろ?」
  416. 416 : : 2014/01/07(火) 23:22:30

    ミカサ「…ええ」コクリ

    ユーク「だから、ありがとう」

    ミカサ「どういたしまして」

    ユーク「アニはこの通り、泣き疲れて寝ちゃったからさ」

    ミカサ「ええ、皆までは無用」

    ユーク「…アニを宜しく」スッ
  417. 417 : : 2014/01/07(火) 23:22:56

    ミカサ「確かに承った」ガシッ

    ユーク「…乱暴にしないでね?」

    ミカサ「大丈夫。ちゃんとお姫様抱っこで部屋まで運ぶ」

    ユーク「…世話になるね」

    ミカサ「ええ、おやすみなさい」

    ユーク「おやすみ」クルッ
  418. 418 : : 2014/01/07(火) 23:23:28


    スタスタ スタスタ


    ミカサ「(2人が結ばれるには、まだ少しだけ障害があるみたい)」

    ミカサ「(アニの笑顔を作れるのは、ユーク、やはり貴方だけ)」

    ミカサ「(ので、アニを…幸せにしてあげて?)」

    ミカサ「(私はずっと、そう願い続けているから…)」

    ミカサ「…さて、部屋へ戻ろう」クルッ スタスタ

    アニ「Zzz…ゆーくぅ…」スヤスヤ


  419. 419 : : 2014/01/07(火) 23:24:20

    ――――男子寮 自室――――


    ガチャ バタン

    ソソクサ ソローリ


    ユーク「(…はぁっ!!)」ボフン

    ユーク「(…この数刻の間は、とても濃かった)」グテーン

    ユーク「(アニ…昨日に続き、また泣かせてしまったね…ごめんよ)」ジワァ

    ユーク「(…俺が泣く資格なんて…無いに決まっている!!)」グシグシ

    ユーク「(アニ…君の笑顔を守るのは…難しいよ)」

    ユーク「(アニ…俺は!)」
  420. 420 : : 2014/01/07(火) 23:24:50

    ユーク「……」シーン

    ユーク「(そして…クリスタに関する重要な鍵《ヒント》もまた、明るみになった)」

    ユーク「(彼女の本当の名…『ヒストリア・レイス』)」

    ユーク「(彼女にどんな境遇があって、ここへ来たのかはわからなかったけど)」

    ユーク「(彼女が壁教と何らかの形で関係がある事は、さっきの会話から推測した結果だ)」

    ユーク「(俺達は今日、偶々、その存在を知っただけに過ぎないのだろう)」
  421. 421 : : 2014/01/07(火) 23:25:12

    ユーク「(きっと以前からも、こうやって使者が送れられて来ていたと考えるのが妥当だ)」

    ユーク「(目的は勿論、彼女の動向を定期的に監視する為だ)」

    ユーク「(奴らは深夜とは言えど、平然とこの訓練兵舎へ忍び込んでいた)」

    ユーク「(この事実が何を意味するのか…)」

    ユーク「(おそらく憲兵団、或いは王政の根回しが根底にあるのだろうと推測できる)」

    ユーク「(…となれば、俺達がやるべき事は決まっている!)」
  422. 422 : : 2014/01/07(火) 23:25:55

    ユーク「(まずは壁教の研究、そしてクリスタに関する近辺調査だ)」

    ユーク「(或《ある》いは奴らを捕え、そこから情報を引き出せるとしたら…)」

    ユーク「(そして、もし彼女が…俺達の探し求める『座標』であるのだとしたら!)」

    ユーク「(今日の出来事は、俺達の今後の運命を大きく左右し得る転機となったはずだ!!)」

    ユーク「(この事で、俺達の『憲兵団へ入る』という目的意識は、更に高まったと思う)」

    ユーク「(絶対にやってやる!『故郷へ帰る』という俺達の宿願の為に!!――――)」


  423. 423 : : 2014/01/08(水) 18:17:47

    ――Part 8――

    ――――翌日 朝――――

    ユーク「……」パクパク

    アニ「……」モグモグ

    ミカサ「(うぅーん…)」モグモグ チラチラ

    ユーク「……」シーン

    アニ「……」シーン

    ミカサ「あの…2人とも」オズオズ
  424. 424 : : 2014/01/08(水) 18:19:50

    ユーク「…何だい?」ジッ

    アニ「……」チラ

    ミカサ「…どうして、そんなにも気まずい雰囲気なの?」

    ユーク「昨日、言ったでしょ?アニを泣かせちゃったって」

    アニ「……」フイ

    ミカサ「それだけは聞いたけれど、その内容については、私は一切知らない」
  425. 425 : : 2014/01/08(水) 18:20:10

    ミカサ「ので、私にはどうしようもない」オロオロ

    ユーク「暫くは、放っておいてくれ」シレッ

    アニ「……」ツーン

    ミカサ「(あぅぅ…一昨日は、あんなにもいい雰囲気だったのに…どうして?)」

    ユーク「(アニ…)」

    アニ「(ユーク…)」


  426. 426 : : 2014/01/08(水) 18:20:27

    ――――午前 対人格闘訓練――――

    ユーク「(午前は、対人格闘だな…さて)」ジーーッ

    アニ「(ユークは、きっと…)」チラ

    ミカサ「(よし!またアニと組んでもらおう!!)」ウン!

    ミカサ「アニ、私と…」

    ユーク「ミカサ、組まないかい?」

    アニ「……」
  427. 427 : : 2014/01/08(水) 18:20:45

    ミカサ「え…」オロオロ

    ユーク「…ミカサ?」ジーーッ

    アニ「……」フイ

    ミカサ「あ…ええ、わかった」

    ユーク「……」チラ

    アニ「……」スタスタ
  428. 428 : : 2014/01/08(水) 18:20:57


    スタスタ スタスタ


    エレン「アニ、組んでくれよ!」

    アニ「…いいよ」

    エレン「よっしゃ!今日もよろしくな!!」

    アニ「油断するんじゃないよ?」

    エレン「するわけないだろ?」ハハッ

    アニ「……」
  429. 429 : : 2014/01/08(水) 18:21:20


    バシッ ビュンッ

    ドカドカッ ササッ


    ユーク「……」チラ

    ミカサ「(ユークは、アニの様子が気になっているのだろうか?)」ソワソワ

    ユーク「(…まぁ、今はアニの事は、エレンに任せよう)」プイ

    ユーク「…いくよ、ミカサ?」ジッ

    ミカサ「ええ、いつでも大丈夫」キリッ

    ミカサ「(あぅぅ…私まで調子が狂ってしまう)」


  430. 430 : : 2014/01/08(水) 18:21:37

    ――――午後 座学――――

    ミカサ「エレン、隣に座っても大丈夫だろうか?」ヒョコッ

    エレン「いつもそうだろ?」

    エレン「好きにすればいいじゃねぇか」

    ミカサ「ええ。では座る」スチャ

    ユーク「俺もエレンの隣、失礼するぞ?」スチャ

    エレン「あ、あぁ」チラ
  431. 431 : : 2014/01/08(水) 18:21:54


    ワイワイ ガヤガヤ


    アニ「ミーナ、隣座るよ?」チョコン

    ミーナ「うん、いいよ?」

    アニ「……」シーン

    ミーナ「今日は、ユークの隣じゃないの?」

    アニ「…あぁ、そうさ」

    ミーナ「…喧嘩でもしたの?」
  432. 432 : : 2014/01/08(水) 18:22:31

    アニ「…別に」

    ミーナ「…?」

    アニ「……」ツーン

    ミーナ「(アニ、嘘ついてる?)」

    アニ「(こんな時ばかり、ミーナに頼るなんて…私は卑《いや》しいね)」ズキズキ

    ミーナ「(アニ…何があったんだろう?)」ソワソワ
  433. 433 : : 2014/01/08(水) 18:22:57


    ワイワイ ガヤガヤ


    エレン「ユーク、今日はアニと並んで座らなくていいのか?」

    ユーク「いいんだよ。今日はね」

    エレン「…?」

    ユーク「ほら、集中するぞ?」

    エレン「あぁ、そうだな…?」

    ユーク「……」ツーン
  434. 434 : : 2014/01/08(水) 18:23:27

    ミカサ「(あぅぅ…こんな時にまで)」

    ミカサ「(折角、エレンの隣に座っているのに、あまり楽しくない)」

    ミカサ「(一方で、アニは…?)」チラ


    アニ「……」

    ミーナ「教室でアニと並ぶのも久しぶりだね!」

    アニ「…そうだね」
  435. 435 : : 2014/01/08(水) 18:23:41

    ミーナ「アニ、なんか素っ気なくない?」

    アニ「…いつも通りさ」

    ミーナ「あっ!そういえば、街に美味しいお菓子屋さんがね?」キャッキャッ

    アニ「……」シーン

    ミーナ「…ねぇ、もっと構ってよぉ」ユサユサ

    アニ「……」グラグラ ツーン
  436. 436 : : 2014/01/08(水) 18:24:33


    ネェネェ アニ、アニ!

    グラグラ ツーン


    ミカサ「(やはり、ずっとあんな調子…)」

    ミカサ「(この2人に一体、何があったのだろうか?)」

    ミカサ「(助けてあげたいけど…今の私にはどうしようもない――――)」ガクッ


  437. 437 : : 2014/01/08(水) 18:24:57

    ――――夜 女子寮 外――――

    アニ「……」トコトコ

    アニ「(結局、今日はユークと一言も口を利かなかった…)」

    アニ「(なんで…こんな事になっちゃったんだろう?)」シュン

    アニ「(昨日は、本当に…キ、キスする直前まで…行ったっていうのに)」

    アニ「(寂しいよ…ユーク)」ジワァ

    アニ「(ユーク…ユーク…)」ポロポロ
  438. 438 : : 2014/01/08(水) 18:25:28


    「――――」ヒソヒソ

    「――――」コソコソ


    アニ「(…誰かいる!!)」サッ

    アニ「(…咄嗟に物陰に隠れたけど)」チラ

    アニ「(…誰だろう?)」ジーーッ

    アニ「(あっ!あの2人は…!!)」
  439. 439 : : 2014/01/08(水) 18:25:49


    ウロウロ ウロウロ


    「連日は辛いな」

    「ここ最近は、仕事の指示が多いようだ」

    「別にいつものと変わらないんだから、テキトーでいいじゃねぇか」

    「馬鹿が。報告も必要な仕事だ。手を抜くな」

    「お前は真面目だな」

    「私だって、ただのもの好きでこんな事はしていない」
  440. 440 : : 2014/01/08(水) 18:26:17


    ヒソヒソ コソコソ


    アニ「(…どうしよう)」

    アニ「(ユークを呼びに行く事が最善?)」

    アニ「(でも、この状況からどうやって?)」

    アニ「(…それに今は、ユークには会い辛い)」シュン

    アニ「(…私がやらなきゃ!)」グッ

    アニ「(ユークに認めてもらう為に!!)」ジーーッ
  441. 441 : : 2014/01/08(水) 18:26:39


    ウロウロ ウロウロ


    「今日はもう、これでいいだろ?」

    「…そうだな。特に変化はないようだ」

    「はぁ…やっと寝られるよ」

    「無駄口を叩くな。静かにしていろ」

    「お前は面倒くさいな」

    「お前がその五月蝿《うるさ》い口を閉じれば、それで済む話だ」
  442. 442 : : 2014/01/08(水) 18:27:05


    スタスタ スタスタ


    アニ「(帰って行くの?)」

    アニ「(…追う!)」ササッ

    アニ「(私なら小さいし、2人で追うよりも気付かれにくいはず)」ソソクサ

    アニ「(私1人だけでも、ユークの役に立てるって事を証明する、いい機会さ!)」

    アニ「(この任務を成功させて、絶対にユークに褒めてもらうから!!)」ジリッ

    アニ「(覚悟しな、壁教――――)」ダッ


  443. 443 : : 2014/01/08(水) 18:27:27

    ――――街中――――


    「……」スタスタ

    「……」スタスタ


    アニ「(随分と早足だね)」コソコソ タタッ

    アニ「(迷わず歩き続けているところ見ると、アジトへ向かっているのかも)」

    アニ「(尾行は順調…この調子で行けば!)」

    アニ「(ここら辺は、物陰も多くて隠れやすいね)」

    アニ「(焦らず…慎重に移動する事だけを考えよう)」

    アニ「(…ユーク、見ていて――――)」
  444. 444 : : 2014/01/08(水) 18:27:54


    「……」スタスタ

    「……」スタスタ


    アニ「(…結構な距離を歩いたね)」コソコソ タタッ

    アニ「(…どこまで行くんだろう?)」

    アニ「(あいつらはクリスタを監視する為に、忍び込んでいたわけだから)」

    アニ「(訓練所の近くに拠点を置くなんて、あり得ないからね)」

    アニ「(ここから先は、隠れる場所も少なくなってきたね)」

    アニ「(気を付けないと…)」
  445. 445 : : 2014/01/08(水) 18:30:47


    「……」ピタッ

    「……」ピタッ


    アニ「(…おっと!)」ピタッ ササッ

    アニ「(止まった?)」

    アニ「(何かあったのかな?)」

    アニ「(…落ち着け、私)」

    アニ「(ここまで来たんだから、ちゃんと収穫を持って帰らなきゃ!)」

    アニ「(さっき、ユークの役に立とうって誓ったじゃないか!)」
  446. 446 : : 2014/01/08(水) 18:31:04


    「――――」

    「――――」


    アニ「(何を喋っているんだろう)」

    アニ「(でも…ここじゃあ、聞こえない)」

    アニ「(もう少しだけ…近づこう!)」

    アニ「(もう少しで…聞こえる距離に)」

    アニ「(…聞こえてきた)」

    アニ「……」ジーーッ
  447. 447 : : 2014/01/08(水) 18:31:26


    スーーッ ソーーッ

    ブンッ! ドカッ!


    アニ「(…!!)」グラッ

    アニ「(…何?…殴られ…た?)」バタン

    アニ「ぐっ…」

    アニ「(あ…意識が…)」クラクラ

    アニ「(ユーク…助けて…)」スーーッ

    アニ「……」シーン
  448. 448 : : 2014/01/08(水) 18:32:24



    スタスタ スタスタ


    信徒A「誰だ、こいつ?」

    助祭「さぁな。だがさっきから追跡《つ》けられていた」

    信徒B「どこの誰か特定できるのか?」

    助祭「誰かは知らないが、訓練所にいた訓練兵だろうと推察する」

    信徒C「可哀想に。興味本位で着いて来たんだろうが、運が悪かったな」

    助祭「…アジトに運べ」
  449. 449 : : 2014/01/08(水) 18:33:06

    信徒A「余計な事を喋られても厄介だからな」

    助祭「見たところ、まだ小さい子供だ。運ぶ事には苦労しないだろう」

    助祭「さっさとしろ」

    信徒B「相変わらず、命令口調だな」

    助祭「私に指揮権が任されている。当然だ」

    信徒B「わかったよ、くそ」ヨイセ!


    アニ「……」ユラユラ


    ポロッ コロンコロン
  450. 450 : : 2014/01/08(水) 18:33:22


    信徒A「それでこいつ、どうするんだ?」

    信徒B「仲間が何人いるのかも分からないからな」

    信徒C「とりあえず、アジトで起こして吐かせるか?」

    助祭「あまり手荒な事はしたくないが、こちらも極秘の仕事だからな」

    助祭「どうしても吐かないなら、こちらもそれなりに考えがある」

    信徒B「一体、どうするんだ?」
  451. 451 : : 2014/01/08(水) 18:33:44

    助祭「それはアジトへ戻って、情報を引き出す事をした後に決める事だ」

    信徒C「ご丁寧に起こして、尋ねる事から始めるのか?」

    助祭「そうだ。だがそれ以上は、今ここで議論している場合ではない」

    助祭「その辺の戦略は、私の仕事だ。黙って私に従っていろ」


    アニ「……」ユラユラ

    アニ「(ユ、ユーク、助けて――――)」


    スタスタ スタスタ


  452. 452 : : 2014/01/08(水) 18:34:03

    ――――翌朝 訓練兵舎 門前――――


    ザワザワ ガヤガヤ

    ザワザワ ガヤガヤ


    訓練兵「一体、何があったんですか?」

    教官「訓練兵は、中へ戻れ!」

    訓練兵「自分達にも教えてくださいよっ!」

    教官「これは我々の仕事だ!さっさと戻らんか!!」

    訓練兵「えぇ…でも…」

    教官「罰則を喰らいたくなかったら、早く戻れ!!」
  453. 453 : : 2014/01/08(水) 18:34:26


    ザワザワ ワイワイ

    ザワザワ ワイワイ


    ユーク「一体、何の騒ぎだ?」

    ライナー「門の前に、脅迫文を記した紙が留めてあったらしい」

    ユーク「つまり脅迫状か?」

    ベルトルト「『ここの訓練兵と思われる人物を攫ったから、助けに来い』って内容らしいよ」

    ユーク「なんだ、それ?」

    ジャン「だが、単に悪戯かもしれねぇしな」ケッ
  454. 454 : : 2014/01/08(水) 18:34:42

    エレン「教官達は、訓練兵を退《ど》かすのに、手を焼いているみたいだな」

    アルミン「訓練兵達は、自然とこういった出来事に群がりやすいからね」

    コニー「それで、誰が攫われたんだ?」

    ライナー「今のところ、わかっていないらしい」

    ベルトルト「という事は、ジャンの言ったように悪戯の可能性も否定できないんだね」

    ユーク「ふぅーん」
  455. 455 : : 2014/01/08(水) 18:34:54


    タッタッタ タッタッタ


    ミカサ「ユーク!」タッタッタ ピタッ

    ユーク「ミカサ」クルッ

    ミカサ「あの脅迫文の事は聞いた?」

    ユーク「あぁ、たった今聞いたところだよ」

    エレン「どうしたんだ?そんなに慌てて」

    ミカサ「……」
  456. 456 : : 2014/01/08(水) 18:35:06

    ユーク「ミカサ?」ジッ

    ミカサ「ユークだけ、私に着いて来てほしい」

    アルミン「どうしてだい?」

    ミカサ「…ユークにだけ、必要な事だから」

    ユーク「…わかった」

    ライナー「どうやら訳ありのようだな」
  457. 457 : : 2014/01/08(水) 18:35:17

    ベルトルト「なら僕達は、余計な事はするべきじゃないね」

    ミカサ「ありがとう、皆」

    ユーク「それで、何の話なんだい?」

    ミカサ「ここでは、非常に話しにくい」

    ミカサ「ので、着いて来てほしいという事」

    ユーク「…あぁ、行こうか」
  458. 458 : : 2014/01/08(水) 18:35:32


    スタスタ スタスタ


    ライナー「ベルトルト、まさか…」ヒソヒソ

    ベルトルト「それだけは…違う事を祈っているよ」ヒソヒソ

    ライナー「『あいつ』は…大丈夫なのか?」

    ベルトルト「昨日、2人の雰囲気が良くなかったから、少し心配だよ」

    ライナー「2人の間で何があったのかは、聞いているか?」

    ベルトルト「ううん。とてもじゃないけど、僕達が立ち入られる雰囲気じゃなかったよ」
  459. 459 : : 2014/01/08(水) 18:35:55

    ライナー「そうか…それは仕方のない事だ」

    ベルトルト「ライナーは、これはどういう事だと思う?」

    ライナー「あいつらは、何かしらの情報を握ってしまったという事か?」

    ベルトルト「そして、首を突っ込み過ぎた『彼女』が…」

    ライナー「…もう言うな」

    ベルトルト「…うん。ごめん」
  460. 460 : : 2014/01/08(水) 18:36:07

    ライナー「だが、なぜ『あいつ』は、その事を俺達に相談しないんだ?」

    ベルトルト「それも…『彼』なりの考えがあっての事だと思うけど…」

    ライナー「でも、『あいつ』がまだ無事で、ここに居るって事は…」

    ベルトルト「おそらく…相手の考えも…『そういう事』だろうね」

    ライナー「いざという時は…」

    ベルトルト「うん…僕達も覚悟を決める必要がありそうだ――――」


  461. 461 : : 2014/01/08(水) 18:36:32

    ――――女子寮 入口――――


    スタスタ スタスタ


    ミカサ「……」

    ユーク「どうして、女子寮の方へ来る必要があるんだい?」

    ミカサ「とりあえず、女子寮へ入ってほしい」

    ユーク「…大丈夫なのかい?」

    ミカサ「ええ。皆は例の脅迫文に興味を惹かれて、門のところへ行ってしまっている」

    ミカサ「ので、誰も見ていない」
  462. 462 : : 2014/01/08(水) 18:36:44

    ミカサ「ユークも心配は要らない」

    ユーク「…そのようだね」

    ミカサ「貴方に見てほしいものがある」

    ミカサ「それと、誰にも聞かれない場所でこの話をしたい」

    ミカサ「ので、まずは、私に着いて来て」スタスタ

    ユーク「わかったよ」スタスタ


  463. 463 : : 2014/01/08(水) 18:36:58

    ――――女子寮 ミカサ・アニの部屋――――

    ユーク「ここは、君とアニの部屋だね?」

    ミカサ「この部屋を見て、何か感じた?」

    ユーク「一見すると、普通の部屋だと思うけど…あっ!」ハッ

    ミカサ「気が付いた?」

    ユーク「アニは今、どこに居るの!?」ガバッ

    ミカサ「…居ないの」フルフル
  464. 464 : : 2014/01/08(水) 18:37:11

    ユーク「それって…」

    ミカサ「門のところに居ないのは、当然わかっていたはず」

    ミカサ「そしてここはおろか、教室にも食堂にも、近くの森にも姿が見えなかった」

    ユーク「そ…そんな…」ガクッ

    ミカサ「きっと…脅迫文にあった攫われた人物というのは…アニの事」

    ユーク「…なんで?」
  465. 465 : : 2014/01/08(水) 18:37:31

    ミカサ「わからない」フルフル

    ユーク「一体、誰がアニを…」

    ミカサ「貴方に心当たりはないの?」

    ユーク「…わからないよ」

    ミカサ「あの脅迫文には、こう書いてあった」

    ユーク「知っているのかい?」
  466. 466 : : 2014/01/08(水) 18:37:43

    ミカサ「一番初めに発見したのは、私だから」

    ユーク「…教えてくれ」

    ミカサ「ええ、勿論」

    ユーク「……」ジッ

    ミカサ「『1人の少女を預かった。助ける意志があるのなら、仲間を連れて来い』」

    ミカサ「『場所は、お前が手掛かりを知っているはずだ。自分で探せ』…と」
  467. 467 : : 2014/01/08(水) 18:38:05

    ユーク「なんだよ…それ」

    ミカサ「ユーク、私は貴方が手掛かりを知っていると思い、こうして密かに話している」

    ユーク「そうだったのか」

    ミカサ「ユーク、今度は私が教えてほしい」

    ミカサ「貴方はアニの居場所を探る手掛かりとして、一体何を知っているのか」

    ユーク「……」
  468. 468 : : 2014/01/08(水) 18:38:27

    ミカサ「貴方達は一昨日の晩を境に、急に雰囲気がギクシャクし始めた」

    ユーク「……!」

    ミカサ「その事と今回の事は、何か関係があるのではないの?」

    ミカサ「でなければ、貴方がアニを泣かせるなんて、あり得ないから」

    ユーク「(そうか…わかった!)」

    ユーク「(アニを攫った奴の正体が!!)」ギリッ
  469. 469 : : 2014/01/08(水) 18:38:48

    ミカサ「ユーク、お願い。私にも話して」

    ユーク「それは…出来ないよ」フルフル

    ミカサ「…どうして!?」ガバッ

    ユーク「アニは…俺が護るって…そう決めたから」

    ミカサ「でも今回の事件は、貴方1人で解決出来るものではない」

    ユーク「もう…決めた事なんだ」
  470. 470 : : 2014/01/08(水) 18:39:06

    ミカサ「私も手伝うからっ!」ユサユサ

    ミカサ「アニはっ!私の大切な友達だからっ!!」ユサ…ユサ…

    ミカサ「だからお願い…私にも手伝わせて…」ガクッ

    ユーク「…俺は、もう行くよ」

    ミカサ「お願いだから…」グスッ

    ユーク「ミカサの気持ちは嬉しいさ…でも、俺が解決しなければ…いけないんだよ」スタスタ
  471. 471 : : 2014/01/08(水) 18:39:21

    ミカサ「お願いだからっ!貴方まで…アニと同じ目に遭わないで…」グスッ

    ユーク「俺は負けない…そしてっ!アニは絶対に助け出すから!!」

    ミカサ「うぅっ…」グスッグスッ

    ユーク「(ごめん、ミカサ)」

    ユーク「(本当は君の力を借りられれば、それこそ百人力さ)」

    ユーク「(でも、それじゃあ…俺がアニを助けた事には…ならないから)」
  472. 472 : : 2014/01/08(水) 18:39:41

    ユーク「だから!俺が1人でやるんだ!!」

    ミカサ「ユーク…」グスッグスッ

    ユーク「必ず、2人で帰って来るから」

    ミカサ「ユーク、アニの事をお願い」

    ユーク「…当たり前さっ!」ニカッ

    ユーク「…それじゃあ」スタスタ


    ガチャ バタン


  473. 473 : : 2014/01/08(水) 18:40:04

    ――――男子寮――――

    ユーク「ライナー、そしてベルトルト」

    ライナー「…来たか」

    ベルトルト「……」

    ユーク「…話がある」

    ライナー「やはり、『そう』なのか?」

    ベルトルト「ユーク…」
  474. 474 : : 2014/01/08(水) 18:40:16

    ユーク「…俺が1人で行く」

    ライナー「なぜ、そんな必要があるんだ!?」

    ベルトルト「そうだよ!僕達3人で行けば、それでいいじゃないか!!」

    ユーク「まだ…俺達の任務は…継続中だ」

    ライナー「この状況で、そんなもの…」

    ユーク「いいや!ダメだっ!!」
  475. 475 : : 2014/01/08(水) 18:40:53

    ベルトルト「ユーク…君はそこまで…」

    ユーク「俺には、“最後の切り札”もある」

    ライナー「だが、それは…」

    ベルトルト「覚悟は…あるんだね?」

    ユーク「あぁ…アニを護る為なら…たった1つ以外、全て捨てるさ」ギリッ

    ライナー「…わかった」コクリ
  476. 476 : : 2014/01/08(水) 18:41:11

    ベルトルト「ライナー!」クルッ

    ユーク「……」ジッ

    ライナー「こいつの覚悟は、受け取った」

    ライナー「もうユークは、俺達の弟分はとっくに卒業していたのさ」

    ベルトルト「でも、それとこれとは…」

    ライナー「こいつは…強い」
  477. 477 : : 2014/01/08(水) 18:41:25

    ライナー「それは、単に成績の事じゃない」

    ベルトルト「でも…」

    ライナー「ユークは、俺達には無い強さを持っている」

    ライナー「俺は、それを信じようと思う」

    ベルトルト「…わかったよ」

    ユーク「2人とも…ありがとう」
  478. 478 : : 2014/01/08(水) 18:41:48

    ベルトルト「でも、1つだけ!」

    ユーク「……」

    ベルトルト「切り札は、最後の最後まで…取っておいてね?」

    ユーク「端《はな》から、使うつもりもない」

    ライナー「…俺達は今、お前の為に何ができる?」

    ユーク「俺はこの後、支度をして出発する」
  479. 479 : : 2014/01/08(水) 18:42:06

    ユーク「今日の俺の行動は、とにかく誤魔化してくれ」

    ユーク「そして、アニが居ないという事も」

    ライナー「わかった」

    ベルトルト「最大限、努めるよ」

    ユーク「アニの事は、ミカサも協力してくれるはずだ」

    ユーク「彼女と口裏を合わせて、何とかしてくれ」
  480. 480 : : 2014/01/08(水) 18:42:41

    ユーク「1日だけでいいんだ」

    ユーク「明日には、きっと帰って来るから」

    ライナー「…任せとけ!!」

    ベルトルト「頑張ってね、ユーク!!」

    ユーク「じゃあ、今から準備をするから」

    ユーク「それじゃあな」スタスタ
  481. 481 : : 2014/01/08(水) 18:42:58


    ガチャ バタン


    ライナー「ユーク…」

    ベルトルト「祈るしかないよ。2人の運命を…」

    ライナー「俺達にしてやれる事は…とても小さいな…」

    ベルトルト「でも、これが今、僕達がなすべき事さ!」

    ライナー「あぁ、任されたからには!絶対に完遂する!!」

    ベルトルト「僕達も行こう、ライナー!」


    タッタッタ タッタッタ


  482. 482 : : 2014/01/08(水) 18:43:20

    ――――兵器倉庫――――

    ユーク「(立体機動装置は、必ず1つは必要になるだろう)」カチャカチャ

    ユーク「(これを使うのは、切り札を使った後に、壁外へ逃げた場合が主だな)」カチャン

    ユーク「(その他の道具は、煙弾、拘束用の縄、ランプ、その他の非常食)」ガサゴソ

    ユーク「(そして…廃棄せずにくすねておいた、ブレードの刃1枚に装着用の柄)」スッ

    ユーク「(この硬質ブレードは、先端を折るだけで次の刃として再利用できる)」カチャカチャ

    ユーク「(柄も部分も、廃品にするはずの部品を少しずつ集めて、再構築した)」カチャン
  483. 483 : : 2014/01/08(水) 18:43:38

    ユーク「(今のところ、人を殺《あや》めるつもりはないが、必要に迫られれば…)」ギロリ

    ユーク「(最悪、2日以上掛かる場合に備えた準備は、これで万端だ)」

    ユーク「(今回のアリバイ工作は、3人に任せる事にして、俺は目の前の事に集中だ!!)」

    ユーク「(精神を集中しろ…)」

    ユーク「…よしっ!」キッ

    ユーク「(アニ、待っていてね。今から助けに行くから!!――――)」


  484. 484 : : 2014/01/09(木) 15:50:33

    ――Part 9――

    ――――同時刻 壁教の拠点 最奥の部屋――――


    ドカッ! バチン!!


    アニ「がはっ…」ケホッケホッ

    アニ「(絶対に…何も話さない!)」キッ


    信徒C「口硬いな、こいつ」

    助祭「直の苦痛に口を割らないとは、中々優秀だな」

    信徒B「殴ってるこっちも疲れるんだよ」

    助祭「…もう無意味な痛みは、必要ないかもしれない」
  485. 485 : : 2014/01/09(木) 15:50:54


    アニ「はぁ…はぁ…くっ…」ズキズキ

    アニ「(今、傷を治すわけにもいかない!)」


    信徒C「まっ、脅迫文も突きつけたし、後は待つだけかな」

    助祭「…なるべく相手の数は、予め把握しておきたいのだが」

    信徒A「それならもっと痛めつけて、さっさと吐かせた方がいいんじゃないのか?」

    信徒B「そうだ!こいつは女なんだから、方法なんて幾《いく》らでも…」
  486. 486 : : 2014/01/09(木) 15:51:23


    アニ「(…!!)」ビクッ

    アニ「(うぅぅ…いやぁ…)」フルフル


    助祭「馬鹿か、お前らは」ハァ

    信徒B「なんだよ、その言い方」

    助祭「私達は、そんな下衆《げす》にまで成り下がる必要はない」

    信徒A「どういう事だよ?」
  487. 487 : : 2014/01/09(木) 15:51:43

    助祭「私達は、壁を守る為に入教した…違うか?」ギロリ

    信徒A「うっ…わかったよ」

    信徒B「ちっ、折角の上玉なのにな」

    助祭「私が指示を出す…お前達は従っていればいい」


    アニ「(ユーク…助けてよ…)」

    アニ「(ユーク…ゆーくぅ…)」


  488. 488 : : 2014/01/09(木) 15:52:04

    ――――街中――――


    タッタッタ タッタッタ


    ユーク「(まずは、トロスト区から探す事にするが…)」

    ユーク「(果たして、この街に居るのかどうかすらわからない)」

    ユーク「(そもそも奴らは、どこから来たのかを考えかがセオリーだ)」

    ユーク「(壁教の本拠地は、ウォール・シーナ内部の協会だと聞く)」

    ユーク「(だが、この短期間で壁を2枚も超える事は不可能だ)」

    ユーク「(それこそ、チカラを使う以外には…)」
  489. 489 : : 2014/01/09(木) 15:52:19

    ユーク「(…冷静になろう)」

    ユーク「(仮に俺が誰かを人質に取り、その仲間を炙《あぶ》り出す為に何をするだろうか?)」

    ユーク「(敵は脅迫文によって、明らかに俺を引き付けようとしている)」

    ユーク「(脅迫文を出し、『助け出しに来い』とまで言っているのにも拘《かか》わらず)」

    ユーク「(相手から一切、場所が特定されないような所に拠点を構えるだろうか?)」

    ユーク「(いや俺ならば、ある程度味方の勢力を強化して、辿り着き得る場所で待つ)」
  490. 490 : : 2014/01/09(木) 15:52:35

    ユーク「(それが、あの脅迫文の精度から分析した、俺なりの結論だ)」

    ユーク「(ミカサから聞いた限り、あの脅迫文には、一切無駄な事は書かれていなかった)」

    ユーク「(それは、必要最小限の情報だけをこちらへ与えるだけでなく)」

    ユーク「(自らに関与する情報を一切、こちらへ与えない為の高度な施行)」

    ユーク「(あの脅迫文だけで、相手にもそれなりの策略家がいる事が推測される)」

    ユーク「(いいだろう。その誘いに乗ってやるよ)」
  491. 491 : : 2014/01/09(木) 15:53:00

    ユーク「(そして、アニはきっと無事なはずだ)」

    ユーク「(でなければ、あの脅迫文には、まるで意味がない)」

    ユーク「(人質を見せる事にこそ、意味がある文面だったからだ)」

    ユーク「(そして、これは確証がないが…まだ上層部への連絡は、行っていないはずだ)」

    ユーク「(奴らも子供に尾行されて、騒ぎを起こしたなんて事を知られたくないはずだから)」

    ユーク「(だから、この街に奴らが居る可能性は、極めて高い!!)」
  492. 492 : : 2014/01/09(木) 15:53:19


    タッタッタ タッタッタ


    ユーク「(まずは、目撃証言から探してみよう)」

    ユーク「(規律により黒装束を着ているから、必ず誰かがその姿を目撃しているはずだ)」

    ユーク「(だが…ここで注意すべきは、あまりに俺の行動が目立つと良くない事だ)」

    ユーク「(どこに奴らの仲間が潜んでいるとも限らない)」

    ユーク「(それは奴らの仲間が、必ずしも壁教に限ったわけじゃないからだ)」

    ユーク「(あくまで、慎重に…だが速やかに!)」
  493. 493 : : 2014/01/09(木) 15:53:42

    ユーク「(人通りもそれなりだ。今なら怪しまれにくい)」

    ユーク「あの、すみません。お聞きしたい事が…」

    街の住人「はい?」

    ユーク「ここ数日で、黒装束の人を見かけた事はありますか?」

    街の住人「…いえ、私は見ていないです」

    ユーク「そうですか。ありがとうございます」ペコリ
  494. 494 : : 2014/01/09(木) 15:53:58

    街の住人「聞いて廻っていらっしゃるのですか?」

    ユーク「はい。少し急な探し人でして…」

    街の住人「そうですか…うーむ」

    ユーク「あの…?」

    街の住人「それなら、あそこに住んでいる方にもお聞きしたらどうですか?」スッ

    ユーク「『あそこの方』?」チラ
  495. 495 : : 2014/01/09(木) 15:54:18

    街の住人「まぁ、よく街を出歩いている方なので、何か情報をお持ちかもしれませんよ?」

    ユーク「そうですか。では、その方を当たってみます」

    街の住人「お役に立てれば、私も嬉しいです」ペコリ

    ユーク「はい。有益な情報をありがとうございます」ペコリ

    街の住人「どういたしまして。私はこれで失礼するよ」スタスタ

    ユーク「ええ。良い1日を!」スタスタ
  496. 496 : : 2014/01/09(木) 15:54:46

    ユーク「…よし。次は『その方』を訪ねてみよう!」ダッ

    ユーク「(アニ、すぐに行くからね?)」タッタッタ


    タッタッタ タッタッタ


    街の住人「……」チラ

    街の住人「(きっと…今の彼が“そう”だね?)」

    助祭(街の住人)「(私は、日中外へ出る時は黒装束を着ない…勿論、それは規律違反だがね)」

    助祭「(黒装束を頼りに探していたようだが、彼もツキがない)」
  497. 497 : : 2014/01/09(木) 15:55:33

    助祭「(だが、狙いは全く悪くない。寧ろ、ちゃんと正解に辿り着きそうで私も安心だ)」

    助祭「(大丈夫だよ?彼女はちゃんと生かしてあるから。それがフェアというものさ)」

    助祭「(彼は…中々良い眼をしていた…まるで昔の自分を見ているかのようだった)」

    助祭「(それに、頭が切れそうな印象を与えるところがまた、私に似つかわしかった)」

    助祭「(巧《たく》まずして、ここで君と遭遇した事もまた、運命なのかもしれないね)」

    助祭「(…さて、君がこの後、私の所に辿り着くかどうか、とても楽しみだよ――――)」


  498. 498 : : 2014/01/09(木) 15:55:51

    ――――壁教の拠点 最奥の部屋――――

    信徒A「…暇だな」

    信徒B「…もう昼に近いな」

    信徒C「確かに暇だ」

    信徒A「なぁ、あいつどこだ?」キョロキョロ

    信徒B「あの仕切りたがり屋か?」

    信徒A「そう、あいつ」
  499. 499 : : 2014/01/09(木) 15:56:13

    信徒C「さぁ?さっき出て行って以来、見てねぇな」

    信徒B「…なぁ」

    信徒A「あん?」

    信徒B「今のうちに…やっちまわねぇか?」チラ

    信徒C「…あぁ、それか?」

    信徒A「あぁ、確かに上玉だしな」
  500. 500 : : 2014/01/09(木) 15:56:34


    アニ「……」

    アニ「…Zzz」


    信徒A「呑気に寝てやがるよ」

    信徒C「まっ、捕まって緊張していたんだろ?」

    信徒B「じゃあ…今のうちに…」
  501. 501 : : 2014/01/09(木) 15:57:14


    アニ「Zzz…」

    アニ「ん?」パチリ


    信徒B「悪く思うなよ?」

    信徒A「俺達も苛ついていてな」

    信徒C「なかなか美人だし、満足できそうだな」
  502. 502 : : 2014/01/09(木) 15:57:30


    アニ「…!!」ドキリ

    アニ「(え?えっ!?)」アセアセ


    信徒A「ほんとに、いい面してるな」

    信徒B「売れば高いんじゃねぇか?」

    信徒C「まぁ証拠が残っちまうけどな」
  503. 503 : : 2014/01/09(木) 15:57:47


    アニ「(怖い…怖い!!)」ブルブル

    アニ「(助けて…助けて…)」ガクガク


    信徒A「怯えてるよ」

    信徒C「そりゃあ、そうだろうな」

    信徒B「証拠が残っちまうくらいなら、俺達で楽しんだ方がいいよな」
  504. 504 : : 2014/01/09(木) 15:58:13


    アニ「(いやぁっ、いやぁっ!いやぁっ!!)」フルフル

    アニ「(助けて…助けてよ…ユーク!!)」フルフル


    信徒A「おい、急がねぇか?」

    信徒C「あいつが帰って来ちまう前にな」

    信徒B「それじゃあ、早速…」
  505. 505 : : 2014/01/09(木) 15:58:34


    バンッ! ツカツカ

    ドカッ! バキィッ!!


    信徒B「ぐはっ!!」バタン

    信徒A「お、おい!てめぇ何しやがる!!」

    助祭「それは、私の台詞だ」ギロリ

    信徒C「うっ…」タジタジ

    助祭「これは、何の真似だ?」

    信徒A「い、いやこれは…少し『味見』をと思って…」
  506. 506 : : 2014/01/09(木) 15:58:59

    助祭「それは先ほど、私の口から封じたはずだが?」ギロリ

    信徒C「わ、悪かったって…」タジタジ

    助祭「お前達は、ここから出て行け」

    信徒C「わ、わかったから…怒るなよ」

    助祭「その原因を作ったのは、お前達『馬鹿共』だ」ギロリ

    信徒A「ちっ、おい、行くぞ」ソソクサ
  507. 507 : : 2014/01/09(木) 15:59:25


    ガチャ バタン


    アニ「あ…あぁ…」ガクガク

    助祭「大丈夫かい、お嬢さん?」

    アニ「……」コクリ ブルブル

    助祭「あの下衆共め…折角のゲームを台無しにするつもりか?」

    アニ「(『ゲーム』…これが?)」

    助祭「全く…私も面倒な役割を任されたものだ」ハァ
  508. 508 : : 2014/01/09(木) 15:59:48

    アニ「ア、アンタは…これをゲームだと思っているの…ですか?」

    助祭「でないと、こんな世界で生きるには、つまらないだろう?」チラ

    アニ「そ、そんな事はない…と思います」

    助祭「お嬢さんは、恋人は居るのかい?」

    アニ「……!」フルフル

    助祭「その様子を見るに、想い人はいるみたいだね?」
  509. 509 : : 2014/01/09(木) 16:00:06

    アニ「……///」フイ

    助祭「…私にも昔…恋人がいたんだ」

    アニ「…その人は?」

    助祭「…失ってしまったよ」

    アニ「…ど、どうして…ですか?」

    助祭「…巨人に…ね?」
  510. 510 : : 2014/01/09(木) 16:00:26

    アニ「あ…あぁ…」ブルブル

    助祭「そんなに怯えなくてもいい。私は何もしない」

    アニ「…はい」

    助祭「…ところで、口を割る気には…なったかい?」

    アニ「…いいえ」

    助祭「ふふっ、良い意志だ」
  511. 511 : : 2014/01/09(木) 16:00:53

    アニ「……」

    助祭「お腹が減っただろう?一緒に何か食べよう」

    アニ「わ、私は…人質なのに…ですか?」

    助祭「そんな事、このゲームを楽しむうえで、関係のない事さ」

    アニ「また…『ゲーム』って…」

    助祭「お嬢さんは、そういう言い方は…嫌いかい?」
  512. 512 : : 2014/01/09(木) 16:01:16

    アニ「…はい」

    助祭「…それが“普通”さ」

    アニ「……」グゥゥ

    助祭「…縄をほどいてあげられないのを承知してほしい」

    アニ「…はい」

    助祭「不本意だろうけれど、私が口へ運ぶから、好きなだけ食べなさい」スッ
  513. 513 : : 2014/01/09(木) 16:01:38

    アニ「……」フイ

    助祭「…そんな事では、お仲間さんが助けに来ても、君が闘えないよ?」

    アニ「じゃあ…なんで…こんな事を」

    助祭「言っただろう?私にとって、これはゲームに過ぎないからさ」

    助祭「だから君には、ちゃんと無事でいてもらわなければ、アンフェアだ」

    助祭「ほら、ちゃんと食べて」
  514. 514 : : 2014/01/09(木) 16:02:04

    アニ「あむっ」パクッ

    助祭「いい子だね」

    アニ「……」モグモグ

    助祭「私はこの後で食べるので、まずは君が十分に食べ終わるまで、続けるよ?」

    アニ「…あむっ」パクッ

    助祭「それでいいよ」
  515. 515 : : 2014/01/09(木) 16:02:51

    アニ「(この感じ…なぜか…誰かに似ている気がする)」モグモグ

    助祭「君のお仲間は、一体どんな人物なんだろうね?」

    助祭「その時が来るのが、楽しみだよ」

    アニ「(ユーク…早く来てよ…)」

    アニ「(…あっ!指輪がない…!!)」

    アニ「(どこかに落としたのかな?)」


  516. 516 : : 2014/01/09(木) 16:03:16

    ――――夕方 街中――――

    ユーク「(くっそ!中々情報が得られない!!)」

    ユーク「(このままじゃ…ん、これは?)」ヒョイ

    ユーク「(アニが持っていた指輪?)」

    ユーク「(ここに落ちていたという事は、おそらくこの近くでアニは連れ去れたという事だ)」

    ユーク「(アニはあの訓練所から、ここまでの距離を追跡《つ》けていたのか)」

    ユーク「(だが、これだけでは、まだ不十分だ…他に何か…ん?)」
  517. 517 : : 2014/01/09(木) 16:03:54


    信徒C「全く、あいつの独裁には困ったものだぜ」

    信徒A「何様のつもりだよ」


    ユーク「(あいつらの恰好…)」

    ユーク「(間違いない…『奴ら』だ)」

    ユーク「(運はまだ、俺を見放していないようだ)」

    ユーク「(…奴らを追跡《つ》ければ、きっと!)」コソコソ


    スタスタ スタスタ


  518. 518 : : 2014/01/09(木) 16:04:22

    ――――とある建物――――

    信徒A「――――」

    信徒C「――――」


    ガチャ バタン


    ユーク「(奴ら…あの建物に入って行ったな)」

    ユーク「(門番が1人…今の時間に攻めるのは、厄介だ)」

    ユーク「(となると、決行は日が落ちてからという事になるけれど…アニは…)」

    ユーク「(くっ!成功が最優先だ!!)」

    ユーク「(アニ…遅れを許してくれ…)」

    ユーク「(それまでの間に、最後の調整を整えておこう――――)」


  519. 519 : : 2014/01/09(木) 16:30:04

    ――――壁教 アジト内――――

    信徒A「帰ったぞ」

    信徒C「ほらよ、夕飯だ」バサッ

    信徒B「あぁ、ありがとな」

    信徒A「殴られた所、大丈夫か?」

    信徒B「まぁ、大丈夫だろうよ」ヒリヒリ

    信徒C「本気でやられたからな」
  520. 520 : : 2014/01/09(木) 16:30:42

    信徒A「それで、あいつ今、どこに居るんだ?」

    信徒B「一番奥の部屋だよ」

    信徒B「俺は、追い出されちまった」

    信徒C「まっ、あんな事しようとした後だしな」

    信徒A「で、人質の女と一体、何してるんだ?」

    信徒B「さぁな?部屋の外に居た限りじゃあ、話をしてたみたいだ」
  521. 521 : : 2014/01/09(木) 16:31:14

    信徒C「一体、何を話す事があるんだよ?」

    信徒B「知るかよ、そんな事」

    信徒B「そんな事より、俺は体中まだ痛ぇんだよ」ジンジン

    信徒A「ちょっくら、覗いて来るか」

    信徒C「俺もなんか納得いかねぇしな」

    信徒B「止めといた方がいいと思うけどな?」
  522. 522 : : 2014/01/09(木) 16:32:09


    スタスタ スタスタ

    ガチャ スーーッ


    助祭「――――」

    アニ「――――」コクリ


    信徒A「何だよ、本当に談話中かよ」ヒソヒソ

    信徒C「呑気《のんき》なもんだな」ケッ コソコソ

    信徒B「美人と話せて、奴も役得だろうよ」イライラ


    助祭「――――」チラ

  523. 523 : : 2014/01/09(木) 16:33:40

    ――――――――

    助祭「…そうかい。なるほどね」

    アニ「(緊張の所為か、ついつい質問に答えちゃったよ)」ハッ

    助祭「食べ物やら物資やら、訓練兵も多大な苦労をしているんだね」

    アニ「(でも、私達の正体に繋がる事は一切話していないし、この程度なら…)」

    助祭「…さて、そろそろ日が暮れる頃だね」

    アニ「(ユーク…遅いな…)」
  524. 524 : : 2014/01/09(木) 16:34:06

    助祭「さて…そこに居るお前達」ジロリ


    信徒A「…!!」ドキリ

    信徒C「(なんで、わかったんだよ!?)」ドキリ

    信徒B「(ほら、言わんこっちゃない)」


    助祭「こそこそ隠れていたつもりか知らないが、無駄だ」

    助祭「これから準備をしてもらう。さっさと入って来い」
  525. 525 : : 2014/01/09(木) 16:34:32


    ガチャ ワラワラ ドカドカ


    信徒A「へ、へい。勿論です」アセアセ

    信徒C「いやぁ、別に覗いていたつもりは…」ヒヤヒヤ

    信徒B「…俺達は、ここでどうしろと?」イライラ

    信徒B「アンタが俺達を追い出したんだろ?」

    助祭「それはもう無効だ。敵の襲来に備えて、雇いのゴロツキ共に注意を促して来い」

    信徒B「…分かりましたよ。けっ」ツカツカ
  526. 526 : : 2014/01/09(木) 16:35:28


    ガチャ バタン!!


    助祭「(全く、これだから馬鹿は使えない)」

    助祭「お前達、2人はその扉の傍に居ろ。決して、持ち場を離れるな」

    信徒A「りょ、了解です」ヘコヘコ

    信徒C「何なりと!」ヘコヘコ

    助祭「(そうだ。『駒』は黙って、私に従っていればそれでいいのだよ)」

    助祭「(このゲーム、勝つのは私だ!)」キッ
  527. 527 : : 2014/01/09(木) 16:35:51

    アニ「(『敵の襲来』って…もしかして、ユーク!?)」ピーン

    アニ「(来てくれるの?…でも、この状況じゃあ…)」ソワソワ

    助祭「さて、その間まで暇だから、また談話でもしていようか、お嬢さん?」

    アニ「(どうしよう…このままじゃ…ユークも危ないよ!!)」ソワソワ

    助祭「(…どうやら、彼女の心境は談話どころじゃなさそうだね、それも致し方がないがね)」

    助祭「(さて、こちらの準備も整いつつあるよ?先程の『君』?――――)」


  528. 528 : : 2014/01/09(木) 16:36:35

    ――――夜 壁教拠点前――――

    ユーク「(まずは、門番の除去だ)」

    ユーク「(壁教と同じローブを着ていない所を見ると、雇われのゴロツキと言ったところか)」

    ユーク「(となると、中にもまだ複数人居る可能性は高い)」

    ユーク「(…いや、まだ殺すまでではない)」

    ユーク「(それに大通りでやるのは、リスクが高い)」

    ユーク「(建物裏から回り込んで、隙を突こう)」ソソクサ

  529. 529 : : 2014/01/09(木) 16:36:58

    ――――――――

    ユーク「(周囲に人影なし…確認も完了)」

    ユーク「(…よし、石を投げて注意を引き付ける)」ヒュンッ


    カツーン コロコロ


    門番の男「ん?」チラ

    ユーク「(この一瞬だ!!)」ダッ

    門番の男「なんだ、石か」クルッ

    ユーク「(手刀の一撃で仕留める!!)」トンッ!!
  530. 530 : : 2014/01/09(木) 16:37:18

    門番の男「な、なんだ…一体…」フラッ

    ユーク「(よっと!)」ガシッ

    ユーク「(音を立てられる訳には、いかないんでね)」スッ

    ユーク「(次は、いよいよ建物の中か)」ザッ

    ユーク「(アニ、ようやくここまで来たから)」キッ

    ユーク「(もう少しで、君の元へ辿り着くから…待っていて――――)」


  531. 531 : : 2014/01/09(木) 16:37:53

    ――――壁教拠点 最奥の部屋――――

    アニ「(ユーク…)」

    助祭「お嬢さんのお仲間は、なかなか来ないね」

    アニ「場所が…分かるわけ…ないから」ボソリ

    助祭「さぁ、それはどうだろうね?」

    アニ「…?」

    助祭「お嬢さんのお仲間の中に私くらいに頭の切れる人物が居れば、きっと見つけ出すさ」
  532. 532 : : 2014/01/09(木) 16:38:14

    アニ「(そうか!ユークなら!!)

    助祭「ふふっ、その様子だと、少しは楽しめそうな子は居るみたいだね?」

    アニ「(はっ!!)」ブンブン

    助祭「ははっ、一々反応が可愛らしいね、お嬢さんは」

    アニ「(私の…ばかっ!)」シュン

    助祭「…(私自身、勘付いてはいるが、)楽しみだよ」ニヤリ


  533. 533 : : 2014/01/09(木) 16:39:09

    ――――壁教拠点建物内 廊下――――


    タタタッ ササッ ピタッ


    雇われ「…むっ!」

    雇われ「おい、そこのお前、一体誰だ?」ツカツカ

    ユーク「(次の敵が来た!)」ジーーッ

    ユーク「(煙弾で視界を奪う!!)」パシューーッ

    雇われ「ぐわっ!!」モクモク

    ユーク「(くらえっ!!)」トンッ!!
  534. 534 : : 2014/01/09(木) 16:39:28

    雇われ「…ぐっ」バターン

    ユーク「はぁ…はぁ…」

    ユーク「(これで4人か)」

    ユーク「(だが、敵の人数が不明なのは、こちらも同様だ)」

    ユーク「(一瞬たりとも油断するな。次だ!)」ダッ

    ユーク「(まだ、終わっていないから――――)」タタタッ


  535. 535 : : 2014/01/09(木) 16:39:55

    ――――最奥の部屋の前――――

    ユーク「……」ゼェゼェ

    ユーク「(廊下に通ずる最奥の部屋…)」

    ユーク「(他の全ての部屋は、捜索したがアニは居なかった)」

    ユーク「(後は、この部屋だけか)」

    ユーク「(アニ、もう少しの辛抱だからね?)」

    ユーク「(よしっ!それじゃあ…)」
  536. 536 : : 2014/01/09(木) 16:43:51


    「入って来なよ」


    ユーク「…!!」ピクリ


    「怖いのかい?」


    ユーク「(警戒しているからに決まっているだろ)」


    「罠なんてないさ」


    ユーク「(そんな言葉を…信じられる訳ないだろ!!)」

  537. 537 : : 2014/01/09(木) 16:45:09


    「君の大切なこの娘が、どうなってもいいのかい?」


    ユーク「(アニっ!くっ…卑怯な!!)」


    「さぁ、私に従って、素直に入って来るんだ」


    ユーク「(この敵は…『これ』が必要になるかもな)」スッ シャキン


    「君は入ってくる他、ないんだよ?」


    ユーク「(仕方ない…お望み通り、正面から行ってやるさ!!)」スッ

  538. 538 : : 2014/01/09(木) 16:45:38


    ガチャ ギィィ


    助祭「ふふふ…ようやく開けたか」


    ユーク「……」キッ


    アニ「(ユーク!!)」


    ユーク「(アニっ!!)」


    アニ「(やっぱり…来てくれたんだね)」


    助祭「ようこそ。よくぞ、ここまで辿り着いたね」

  539. 539 : : 2014/01/09(木) 16:46:07


    助祭「私が脅迫状の差出人さ」


    ユーク「彼女を返してもらう」


    助祭「それは、ないよ」


    ユーク「なぜだ?俺はこうしてここへ来た」


    助祭「君がここへ辿り着く事は、あの時に解っていた」


    ユーク「(こいつ!初めに街で会った奴か!?)」

  540. 540 : : 2014/01/09(木) 16:46:29


    助祭「そして、それほどの能力を持っている事もね」


    ユーク「だから彼女を!!」


    助祭「でも、勝つのは私だ」


    ユーク「なんだと?」


    助祭「君はたった1人で、ここまで辿り着いたところを見るに」


    助祭「それなりに頭も切れて強いようだが、それだけでは私には勝てないよ」

  541. 541 : : 2014/01/09(木) 16:46:49


    ユーク「俺は、『勝ち』に来たんじゃない!彼女を『助け』に来たんだ!!」


    アニ「ユーク…」


    助祭「まぁそれは、この状況を脱してから言う事だ」


    ユーク「やはり、多勢に無勢だな」


    助祭「こうなる事くらい、君ならば予測できたはず」


    ユーク「勿論、解っていたさ…でもな」

  542. 542 : : 2014/01/09(木) 16:47:20


    ユーク「俺達には!引けない状況だってある!!」


    ユーク「それくらい自力で乗り越えられなくて、この先、生き残れるものか!!」


    助祭「良い眼をしている…けれど、現実は残酷だ」スッ


    信徒A「おらっ!!」バキィ


    ユーク「…!!」バタン


    信徒B「大人しくしてろ」ググッ

  543. 543 : : 2014/01/09(木) 16:47:57


    ユーク「くっ…」ググッ


    助祭「あっけないな…もういい…殺しなさい」


    アニ「いやぁっ!いやぁーーっ!!」ガタガタ


    助祭「私は、これで君に勝利した…君は、もう必要ないよ」


    アニ「ユーク!ユークぅっ!!」ガタガタ


    ユーク「(アニ…俺は…ここで終わるのか?)」

  544. 544 : : 2014/01/09(木) 16:48:35


    ユーク「(もう…『切り札』に頼るしか…道は残されていないのか?)」


    ユーク「(誰か…教えてくれ…)」グッ


    ――――私が教えよう


    カッ!!


    ユーク「…!!」


    ユーク「(…なんだ…この感覚は!?)」


    ユーク「(確かに初めてなのに、なぜか懐かしい)」


    ユーク「(この、誰かに呼ばれんとする感覚――――)」


    ――――――――
    ――――
    ―― 

  545. 545 : : 2014/01/09(木) 16:50:04


        ユーク、聞きなさい


        …誰だ?


        私は再び、君に語り掛けている、『世界を見守るモノ』


        …その声、5年ぶりだな


        そう。この場所でのみ、君はそれを自覚できる


        今度は、何の用だい?

  546. 546 : : 2014/01/09(木) 16:51:14


        君は今、絶体絶命の窮地《きゅうち》に立たされているね


        全くだよ。こんな事になるなんてな


        君は、どうしたい?


        そりゃあ、この状況を脱して、アニを救いたいさ!


        彼女の事を大切に想っているんだね


        あぁ、アニ1人を救えない様では、この先、生き残れないだろ?

  547. 547 : : 2014/01/09(木) 16:52:46


        君が彼女の事を本当に大切なものだと認め、守りたいと望めば


        私が君の中に眠るチカラの栓を外すと約束しよう


        …『チカラの栓』?


        そのチカラの栓が外れれば、君はきっと彼女を守れるだろう


        アニを…守れる…


        さぁ、どうする?

  548. 548 : : 2014/01/09(木) 16:54:23


        ――――そんなの、決まっている


        俺は人として戦う!守る為に!!


        君の意志、確かに受け取ったよ


        そして、ここから先は、君自身の意志だ


        それじゃあ、またいつか語り掛ける、その時まで――――


    ―― 
    ―――― 
    ――――――――


        再び時は、その役割を思い出す

  549. 549 : : 2014/01/10(金) 00:04:42

    ――Part 10――


    ――――その瞬間、全身に何かが駆け巡る感覚に襲われた


        その時、脳は過去の記憶を見ていた


        人は、生きる為に殺す


        こんな簡単な真理に、今までは特に目を配った事はなかった


        何も考えなくても、それが自然な事とばかり思い込んでいた


        ……これまでに、多くの人間を死に追いやった事だって――――

  550. 550 : : 2014/01/10(金) 00:05:27


    ――――周りの人間は、まだ動かない


        いや、違う。時間の流れが変わったのだ


        自身の周囲の?……いや、違う


        自身を含めた取り巻く時間の流れが変わったのだ


        全身に力が溢れてきて、零《こぼ》れそうになる


        巨人化する時とは、また異なる感覚だ

  551. 551 : : 2014/01/10(金) 00:06:52


        その時、直感した


        今ならば、何だってできると


        敵がどんなに強大であっても、どれだけ恐ろしくとも


        『このチカラを使えば、勝てる!戦え!!』と叫び訴えている


        それと同時に、ある事を意識した


        これこそが、“彼女”と同じ感覚なのだという事を

  552. 552 : : 2014/01/10(金) 00:08:19


        だが、冷酷にも時間という存在は、そんな意識を頭に正確に伝える時間を与えない


        意識が認識へ変化する前に、脚は、腕は、身体は……


        自身の制御を離れ、既に行動を開始していた


        ……これでまず、1人目


        ……次は、アレだ


        ……2人目……3人目……次が最後か

  553. 553 : : 2014/01/10(金) 00:09:25


        …………


        ……遂に、最後の敵がこの世を去った


        その刻《とき》、唯1つの想いと、それに付随する使命が……自身を支配していた


        目の前の脅威を取り払う事


        立ち塞がる敵を排除する事


        大切なものを護《まも》る為に……決して失わない為に――――

  554. 554 : : 2014/01/10(金) 00:10:27


    「……!」


    ――――解き放っていた自身が戻ってきた


        次は、確かな意志をしっかりと持ち


        そしてゆっくりと、歩き出した


        傍に横たわるソレらを余所《よそ》に


        自らが定めた護《まも》るべき者に歩み寄り、そっと抱き寄せた

  555. 555 : : 2014/01/10(金) 00:11:37


    「もう、大丈夫だから…安心して」


    「ごめんなさい…ごめんなさい…」


        彼女の美しい蒼《あお》の瞳は、涙で潤んでいた


        その瞳を見るや、自身の中から不思議な想いが溢れかえってくる


        しかし、この想いはまだ……もう少しの間だけ……ここへ留めなければならない


        彼女の瞳にある滴《しずく》に、自然と指が動いた

  556. 556 : : 2014/01/10(金) 00:13:50


    「アニ…」


    「あっ…」


        自らの人差し指を彼女の目尻に添え、そっと弧を描いた


        彼女の瞳から、次の滴《しずく》が雫《お》ちる前に


        彼女の頬に、優しく手を添えた


        そして自らの唇を、彼女の“それ”に向けて、そっと落とした――――

  557. 557 : : 2014/01/10(金) 00:15:23


    「んっ…んぅ…」


    「……っ」


    ――――気が付くと、涙を流していた


        たった今、ようやく理解し《わかっ》た


        これまで彼女に抱いていた、この感情の正体に……今、言わなければ!!


        口付けから離れた刹那、彼女へ伝えられる最大の想いを解き放った

  558. 558 : : 2014/01/10(金) 00:16:48


    「アニ…好きだ!愛している!!」


    「…!!」


        彼女の瞳には再び、一滴《ひとしずく》の想いが流れていた


        その滴がゆっくりと雫《お》ちる姿が、とても美しい


        たった数秒――――その永遠とも感じられた悠久の刻《とき》が過ぎ


        彼女はたった一言、言の葉《ことのは》を紡いだ――――

  559. 559 : : 2014/01/10(金) 00:17:40


    「ありがとう…ユーク」


    「……!」


    ――――その言葉により、自身の刻《とき》を取り戻した


        そして再び、彼女を見つめ直す


        彼女の瞳は、真っ蒼《まっさお》に晴れ渡り


        その優しい瞳で、その微笑みで、こちらへ優しく語り掛けてきた

  560. 560 : : 2014/01/10(金) 00:18:53


    「こちらこそ、ありがとう、アニ」


    「あっ…うん。私もさ」


        彼女から欲しかった言葉が、ようやく手に入ったのだ


        感謝の言葉を紡ぐと同時に、再び彼女を優しく、大切な想いで抱き締めた


        その硝子《ガラス》のような華奢《きゃしゃ》な身体が、割れてしまわないように


        その美しく愛おしい笑顔が、決して二度と、壊れてしまわないように――――

  561. 561 : : 2014/01/10(金) 00:20:06


    「……」


    「……」


    ――――彼女の瞳が、たった数cm先の、目の前にある


        俺が次に言わなければならない言葉は、決まっている


        もう、これまでのように迷う必要など何もない


        今、この想いを伝えよう

  562. 562 : : 2014/01/10(金) 00:21:06


    「アニ…俺が必ず…アニを故郷へ連れて帰るから…」


    「だから…その夢が叶った時、俺と――――」


    「――――」


        考え得る最大限の想いだった


        そして、その想いを受け取った彼女は、再び安心したように


        その綺麗な微笑みを零《こぼ》し、ゆっくりと瞼《まぶた》を落とした――――


  563. 563 : : 2014/01/10(金) 00:22:29

    ――――深夜 訓練兵舎――――


        ザッ…ザッ…ザッ…


        深夜、皆が寝静まる訓練所


        ここに1つの足音だけが、その想いの強さを伝えながら、木霊する――――


        1つの影の中には、2つの形がある


        スゥーーッ…


        その音に誘《いざな》われるように、新たに2つの影が、姿を現した

  564. 564 : : 2014/01/10(金) 00:23:14


    「帰って来たか」


    「心配したよ…だけど」


    「無事…とは、いかなかったみたいだね」


    「…すまない、遅くなった」


        紡いだ言葉は、たった一言


        しかし彼らは、その言葉の意味を理解していた

  565. 565 : : 2014/01/10(金) 00:23:51


    「アニは、大丈夫なのか?」


    「緊張が解けて安心したのか、ぐっすり寝ているよ」


    「良かったよ。2人とも生きていて」


        そっと肩を撫で下ろす仲間達


        その様子は、紛れもない安堵《あんど》


        しかし、一番安心しているのは、やはり自分自身だった

  566. 566 : : 2014/01/10(金) 00:24:37


    「これから、こっそり女子寮へ送り届けてくる」


    「くれぐれも、この事は…」


        だが言葉を発する前に、信頼できる仲間達には、十分に伝わっていたようだ


    「解っている。俺達も今回ばかりは目立ちたくないし、秘密を徹しよう」


    「攫われたのが、アニだった事もユークが救い出した事も、伏せておこう」


    「俺達がこの様《ざま》じゃ、それもどれだけもつか分からないけどな」

  567. 567 : : 2014/01/10(金) 00:25:18


    「――――ユーク、人間を憎むか?」


    「……」


    「…いいや、憎まない」


    「ユーク、お前にとって人間は、悪か?」


    「いや、悪は人じゃない。そして人もまた、悪ではない」


    「悪の種は、この世から尽きる事は、決してない」

  568. 568 : : 2014/01/10(金) 00:25:51


    「それこそ、海の真砂《まさご》と同じように…」


    「ユーク…」


    「――――ライナー、お前は人間か?人類か?」


    「俺は…俺は…」


    「俺達は、巨人の力を有した人間だ」


    「それ以外の何者でもない」

  569. 569 : : 2014/01/10(金) 00:26:42


    「この(壁の中の)世界は、俺達を人類とは、認めないかもしれない」


    「それは、仕方のない事だ」


    「“あの時”、俺達がこの世界(壁内)を変えたのだから」


    「だが俺達は、紛れもなく『人間』だ」


    「そして、それ以外の何者でもない」


    「今はまだ解らないかもしれないが、それだけは忘れないでくれ」

  570. 570 : : 2014/01/10(金) 00:27:24


    「きっとその事が、お前自身を繋ぎ止めておける、“最期の言葉”となるだろうから」


    「ユーク、君はずっと解っていたのかい?」


    「…さぁな」


    「どちらにせよ、今回の事で、俺はこれまで以上に、信念を貫き通す事を決めたよ」


    「そして、新たな信念《みち》を見つけた」


    「その未来《さき》は、絶対に諦めないと決めた」

  571. 571 : : 2014/01/10(金) 00:28:12


    「そうか」


    「強くなったね、ユーク」


    「俺はもう行くよ。じゃあな」


        背中に感じる温かい生命《いのち》を冷まさぬよう、その場を後にした――――


    「ほら、アニ。起きて」ユサユサ


    「うぅーん…」モゾモゾ ギュウギュウ

  572. 572 : : 2014/01/10(金) 00:29:09


    「……」


        自分の事が、ようやく理解できるようになって


        今まで気付けなかった部分にまで、敏感に気付くようになる


        背中から伝わる、アニ特有の感覚……全く、こんな時に――――


    「兵舎に帰って来たよ。今は女子寮の前だ」


    「でも今は夜中だから、そっと戻るんだよ?」

  573. 573 : : 2014/01/10(金) 00:29:56


    「うん。わかったぁ」ゴシゴシ


    「本当にわかっているのかい?」クスクス


    「…本当にありがとう、ユーク」ニコッ


    「あぁ、ゆっくりおやすみ、アニ」


        彼女が女子寮へと帰ってゆくのを、最後まで見送った後


        “彼女に言った事”を自分には聞かせず、外の風を感じていた

  574. 574 : : 2014/01/10(金) 00:30:29


    「(無事に帰って来られて、本当によかった)」


    「(アニ、今は君がとても愛おしい)」


    「(そして!君だけは絶対に護り通す!!)」


    「(だから君も…“約束”を果たしてくれ――――)」


        静けさの中に、少し寒さを感じさせる、秋色の風


        その中で、記憶に浸っていた

  575. 575 : : 2014/01/10(金) 00:32:22


    ――――“あの時”に、彼女が次に紡いだ言葉は、俺だけのものだ


        絶対に、誰にも渡さない


        絶対に、諦めない


        君を護《まも》ってみせる


        だから君も、俺を頼ってくれ


        アニ、君だけを愛しているから――――



    進撃の巨人Another ――番外編―― 最終話

    『天賦《チカラ》、覚醒の刻《メザメのトキ》 ――誓いは、信念《ミチ》の果てへ――』



    La Fin.


  576. 576 : : 2014/01/10(金) 00:33:37

    ――Epilogue――

    ――――翌日 対人格闘訓練――――

    ミカサ「ユーク!アニを無事に救い出せたようで良かった。ありがとう」

    ユーク「折角、アニと組もうと思っていたのに、今日も君が相手とはね」ヤレヤレ

    ミカサ「無理もない。アニは“謎の”怪我の為に、暫く療養が必要との事」

    ミカサ「ので、是非とも私と組むべき」

    ミカサ「でも大丈夫、心配しないで」

    ミカサ「この事は、誰にも言っていないし、言わない」
  577. 577 : : 2014/01/10(金) 00:33:53

    ユーク「…恩に着るよ」

    ミカサ「ええ」

    ユーク「……」

    ミカサ「どうかしたの、ユーク?」

    ユーク「…ミカサに1つ、伝えたい事があるんだ」

    ミカサ「何?」
  578. 578 : : 2014/01/10(金) 00:34:13

    ユーク「ありがとう」

    ミカサ「唐突で、何が『ありがとう』なのか、わからない」

    ユーク「俺は、“本当の気持ち”に気が付けたよ」

    ミカサ「…そう、よかった。これで私の苦労も報われたというもの」ジーン

    ユーク「ミカサには、ずっと苦労を掛けたね」

    ミカサ「本当に…ずっともどかしった」
  579. 579 : : 2014/01/10(金) 00:34:48

    ミカサ「しかし、結果が伴って返ってきた」

    ミカサ「これも偏《ひとえ》に、私のおかげというもの」エヘン

    ユーク「最大のきっかけは、今回の事だったんだけど」

    ユーク「ミカサのこれまでの陰謀が全て繋がっていた事にも、ようやく気が付けたんだ」

    ミカサ「もっと私に、感謝してくれてもいい」ドヤァ

    ユーク「愉《たの》しんでいたくせに」クス
  580. 580 : : 2014/01/10(金) 00:35:09

    ミカサ「ええ、勿論」ニコ

    ユーク「……」

    ミカサ「……」

    ユーク「『何かお望みは?』」

    ミカサ「『何も望んでいない』」

    ユーク「…ははっ」クス
  581. 581 : : 2014/01/10(金) 00:35:37

    ミカサ「…ふふっ」クス

    ユーク「ちゃんと覚えていたのか、この会話」
    (『――番外編―― 第1話』参照)

    ミカサ「貴方の期待する答えは、既に用意していた」クス

    ユーク「懐かしいな。もう随分と前の事だ」

    ミカサ「ええ、あの頃から、貴方とはよく話したり、外に出掛けたりする事が多くなった」

    ユーク「あの時から、俺(達)の歯車が狂い始めたんだよな」
  582. 582 : : 2014/01/10(金) 00:36:00

    ユーク「勿論、いい意味でね?」ニカッ

    ミカサ「それは酷い言い方」クスリ

    ユーク「いつもいつも、俺(達)が振り回されていたんだよな」トオイメ

    ミカサ「私は、ずっと楽しかった」

    ユーク「…俺(達)もだよ」

    ミカサ「……」
  583. 583 : : 2014/01/10(金) 00:36:40

    ユーク「…ミカサ」

    ミカサ「何?」

    ユーク「彼女に…プロポーズしたよ」

    ミカサ「返事は…どうだった?」ニコ

    ユーク「そればっかりは、秘密だよ」ニカッ

    ミカサ「そう。けれど…きっといい返事が貰えたのだと…私は思っている」
  584. 584 : : 2014/01/10(金) 00:37:05

    ミカサ「ので、心配はしていない」ニコ

    ユーク「…ミカサには敵わないな」

    ミカサ「貴方だって、私の答えは分かっていた筈」

    ミカサ「これは、貴方が言ってきた事」

    ユーク「俺が話した時点で、答え《さき》は決まっていたのか」

    ユーク「そりゃあ、そうだ」ハハハ
  585. 585 : : 2014/01/10(金) 00:37:45

    ミカサ「…ずっと、大切にしてあげてほしい」

    ユーク「…当たり前だ。絶対に離さないから」

    ミカサ「私もアニの友達として、貴方の意志が解り、とても嬉しい」

    ミカサ「けれどそれは、やはりアニに向かって言ってあげてほしい」

    ユーク「じゃあ、さっさと訓練を終わらせて、アニのお見舞いに行くとするか!」

    ミカサ「ええ、一緒に行きましょう!」
  586. 586 : : 2014/01/10(金) 00:38:22

    ユーク「楽しみだよ」

    ミカサ「でも、訓練はすぐには終わらない」

    ミカサ「時間だけは、私達にはどうしようもない事だから」クス

    ユーク「それは言ってくれるなよ!気持ちの問題だ!!」ハハ

    ミカサ「これからは、私がもっと訓練に付き合ってあげよう」

    ミカサ「アニをしっかりと護《まも》れるくらいに」
  587. 587 : : 2014/01/10(金) 00:39:00

    ユーク「それはありがたいね。また今度、お礼をしなくちゃ!」

    ミカサ「ではお礼として、私にもお菓子とお茶を奢ってもらうとしよう!」

    ユーク「それって…以前の2人ボッチ作戦の時の事かい?」
    (『――番外編―― 第6話』参照)

    ユーク「自分だけ食べられなかった事を、まだ気にしていたの?」クスクス

    ミカサ「いいえ。あの時、私は自分の意志で、貴方達に着いて行かなかった」キリッ

    ミカサ「ので、今度は私が奢ってもらいたい!」ワクワク
  588. 588 : : 2014/01/10(金) 00:39:34

    ユーク「わかったよ。お菓子で済むなら安いものだ」

    ミカサ「『たかがお菓子と甞《な》めていると、後で後悔する事になる』」ニヤリ

    ユーク「…その言葉」

    ミカサ「ふふっ、思い出した?」クスリ
    (『――番外編―― 第10話』参照)

    ユーク「俺が彼女を護ると決めたきっかけも、君があの時、将棋を教えてくれたからだった」

    ミカサ「ええ。だから報酬は、きっちり貰う」ニコ
  589. 589 : : 2014/01/10(金) 00:40:10

    ユーク「…沢山注文するのは、流石に勘弁してくれよ?」

    ミカサ「大丈夫。私にもそれくらいの弁《わきま》えはある」クスリ

    ユーク「わかったよ。また今度、出掛けよう」

    ミカサ「今度は、私も上品なお菓子をいただくとしよう!」ワクワク

    ユーク「『お手柔らかに頼むよ?』」ニガワライ
    (『――番外編―― 第6話』参照)

    ミカサ「それでは、『紅茶も頼む』としよう!」ニヤリ
  590. 590 : : 2014/01/10(金) 00:40:35

    ユーク「その時までには、持ち合わせを何とかしておくよ」

    ユーク「勿論、アニの分もね」ニカッ

    ミカサ「ふふ、彼女もきっと喜ぶはず」ニコ

    ユーク「3人で構わない?」

    ミカサ「今回は、事情が事情なので、私達3人で行きましょう」

    ミカサ「貴方が、エレンに余計な気を遣ってはいけない」
  591. 591 : : 2014/01/10(金) 00:41:03

    ユーク「優しいな、ミカサは」

    ミカサ「事情を明かせないのには、必ず理由がある」

    ミカサ「しかし、私の興味はそこにはない」

    ミカサ「ので、聞かない。ので、心配は要らない」キリッ

    ユーク「ふふ、今の文法は、流石に見逃せないなぁ」クスス

    ミカサ「…わざと」
  592. 592 : : 2014/01/10(金) 00:41:27

    ユーク「本当かなぁ?」クスクス

    ミカサ「では、今からそれを証明しよう」

    ミカサ「勿論、物理的に」スッ

    ユーク「おっ!やる気かい?」

    ユーク「言っておくけど、俺はもう負けないよ?」スッ

    ミカサ「その自信に満ちた表情、何かあったの?」ジリッ
  593. 593 : : 2014/01/10(金) 00:41:55

    ユーク「…俺もミカサと同じ境地に達したんだ」

    ミカサ「どういう事だろうか?」

    ユーク「あの時に感じた、全身から無限に力が湧いて来て、身体を支配したかのような感覚」

    ユーク「君が以前、言っていたのは、この事だろう?」
    (『――番外編―― 第4話』参照)

    ミカサ「なんと!私と同等の力を手に入れたとは…」

    ミカサ「やはり、最初から貴方に目をつけていて、本当に良かった!」
  594. 594 : : 2014/01/10(金) 00:42:37

    ユーク「俺は今、うずうずして堪《たまら》らないんだ」

    ユーク「この力がどれ程のものか」

    ユーク「ミカサ、見極めてくれよ?」ニヤリ

    ミカサ「貴方がそこまで言うのであれば、これまでにないくらいに本気を出して闘おう!」

    ユーク「それじゃあ、長話もここまでにして、訓練を始めようか!!」スッ

    ミカサ「ええ、今日も宜しくお願いします」スッ
  595. 595 : : 2014/01/10(金) 00:43:07

    ユーク「いくぞっ!!」ダッ

    ミカサ「(今までよりも遥かに早い!)」

    ミカサ「(そして従来と比べ物にならないくらいに、動きにキレがある)」

    ミカサ「(しかしこの程度なら、私も力を解放すれば――――)」ダッ

    ユーク「せやっ!!」ビュンッ!!

    ミカサ「ふっ!!」バシィ!!
  596. 596 : : 2014/01/10(金) 00:43:54


    ダンッ バシッ ドッ

    ガシッ クルッ シュタッ


    ライナー「おい見ろ、ベルトルト!ユークの動きが尋常じゃない!!」

    ベルトルト「…驚きだ。正真正銘、ミカサと渡り合っている」

    ライナー「昨日は全てを聞かなかったが、あいつに一体、何があったんだ!?」

    ベルトルト「それは、彼自身にしか知らない事だろう…彼は覚醒したんだ」

    ライナー「じゃあ、あれがあいつの持っていた才能だったという事か?」

    ベルトルト「そういう事だろう…彼は、これからもっと伸びる」
  597. 597 : : 2014/01/10(金) 00:44:19

    ベルトルト「それこそ、きっと僕達では到達できない領域にまで…」

    ベルトルト「彼のそれは、まさしく“天賦《てんぶ》の才《さい》”だろう」

    ライナー「ははは!それは頼もしい限りだな!!」

    ベルトルト「(でも、その才能が開花したきっかけは、きっと…あの2人にある)」

    ベルトルト「(ユークがアニを、アニがユークを変えたんだね)」

    ベルトルト「(…アニの事は、君に頼んだよ、ユーク――――)」

  598. 598 : : 2014/01/10(金) 00:45:20

    ――――――――

    ユーク「はぁっ!!」バシンッ!!

    ミカサ「くっ…」ガシッ!!

    ユーク「凄いな!力がどこまでも湧いてくる!!」

    ミカサ「ユーク、始めから飛ばし過ぎ」

    ミカサ「もう少しゆっくりと段階的に上げないと、身体が脳について行けない」

    ミカサ「ので、ペースを落として。私もこのハイペースは辛いから」
  599. 599 : : 2014/01/10(金) 00:46:40

    ユーク「そんな事言われても、この感覚!身体が全て自由自在なんて、最高だ!!」

    ミカサ「(力が解放されて、今は有り余っている力の分で、舞い上がっているのだろう)」

    ミカサ「(当時、私も困惑こそしたけれど、その力の大きさが楽しかった記憶がある)」

    ミカサ「(これから暫くは、その力の制御について知る必要がある)」

    ミカサ「(貴方自身の為に…)」

    ミカサ「(そして、貴方が愛してやまない、彼女を護る為に――――)」



    進撃の巨人Another ――番外編―― 最終話

    『天賦《チカラ》、覚醒の刻《メザメのトキ》 ――誓いは、信念《ミチ》の果てへ――』



    To be continued...


  600. 600 : : 2014/01/10(金) 00:47:28

    【あとがき】

    『進撃の巨人Another ――番外編――』は、これにて完結!!

    だが、彼らの物語はこんなものでは、まだ終わりません

    次回より、『進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ――』として

    新たに訓練兵3年目の後半戦(『秋編』及び『冬編』)がスタートします!!

    乞うご期待ください!!

  601. 601 : : 2014/01/10(金) 00:48:21

    【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】

    ――本編――

    【執筆中 進撃の巨人Another 第36話 『罅《ひび》』】
    http://www.ssnote.net/archives/6412

    【執筆中 進撃の巨人Another 第35話 『連携』】
    http://www.ssnote.net/archives/6411

    【執筆中 進撃の巨人Another 第34話 『駒の数』】
    http://www.ssnote.net/archives/5377

    【13/12/31 進撃の巨人Another 第33話 『タイキ』】
    http://www.ssnote.net/archives/5376

    【13/12/24 進撃の巨人Another 第32話 『特質』】
    http://www.ssnote.net/archives/5206

    【13/12/20 進撃の巨人Another 第31話 『敵の敵』】
    http://www.ssnote.net/archives/5204

    【13/12/17 進撃の巨人Another 第30話 『隠す者』】
    http://www.ssnote.net/archives/4699

    【13/12/15 進撃の巨人Another 第29話 『ハツゲン』】
    http://www.ssnote.net/archives/4697

    【13/12/06 進撃の巨人Another 第28話 『キタイ』】
    http://www.ssnote.net/archives/4287

    【13/12/05 進撃の巨人Another 第27話 『夜明け』】
    http://www.ssnote.net/archives/4235

    【13/11/30 進撃の巨人Another 第26話 『蓄積』】
    http://www.ssnote.net/archives/3742

    【13/11/27 進撃の巨人Another 第25話 『帰る先』】
    http://www.ssnote.net/archives/3554

    【13/11/23 進撃の巨人Another 第24話 『隠れる』】
    http://www.ssnote.net/archives/3249

    【13/11/21 進撃の巨人Another 第23話 『行き互い』】
    http://www.ssnote.net/archives/3189

    【13/11/18 進撃の巨人Another 第22話 『次世代』】
    http://www.ssnote.net/archives/2988

    【13/11/15 進撃の巨人Another 第21話 『鍵《ヒント》』】
    http://www.ssnote.net/archives/2740
  602. 602 : : 2014/01/10(金) 00:48:40

    【13/11/10 進撃の巨人Another 第20話 『懐古、そして展望』】
    http://www.ssnote.net/archives/2440

    【13/11/08 進撃の巨人Another 第19話 『待つ者』】
    http://www.ssnote.net/archives/2307

    【13/11/06 進撃の巨人Another 第18話 『以心』】
    http://www.ssnote.net/archives/2219

    【13/11/05 進撃の巨人Another 第17話 『志と命』】
    http://www.ssnote.net/archives/2140

    【13/11/04 進撃の巨人Another 第16話 『選ぶ』】
    http://www.ssnote.net/archives/2041

    【13/11/03 進撃の巨人Another 第15話 『悪癖』】
    http://www.ssnote.net/archives/1992

    【13/11/02 進撃の巨人Another 第14話 『クチは...』】
    http://www.ssnote.net/archives/1943

    【13/11/01 進撃の巨人Another 第13話 『ドウキ』】
    http://www.ssnote.net/archives/1886

    【13/10/31 進撃の巨人Another 第12話 『人柄』】
    http://www.ssnote.net/archives/1841

    【13/10/30 進撃の巨人Another 第11話 『危機と嬉々』】
    http://www.ssnote.net/archives/1815

    【13/10/29 進撃の巨人Another 第10話 『見上げる先』】
    http://www.ssnote.net/archives/1748

    【13/10/28 進撃の巨人Another 第9話 『辛辣』】
    http://www.ssnote.net/archives/1702

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
    http://www.ssnote.net/archives/805

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
    http://www.ssnote.net/archives/800

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
    http://www.ssnote.net/archives/796

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
    http://www.ssnote.net/archives/795

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
    http://www.ssnote.net/archives/793

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
    http://www.ssnote.net/archives/792

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
    http://www.ssnote.net/archives/791

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
    http://www.ssnote.net/archives/790

  603. 603 : : 2014/01/10(金) 00:49:25

    ――番外編――

    【13/12/29 進撃の巨人Another ――番外編―― 第17話】
    http://www.ssnote.net/archives/5860

    【13/12/25 進撃の巨人Another ――番外編―― 第16話】
    http://www.ssnote.net/archives/5229

    【13/12/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第15話】
    http://www.ssnote.net/archives/4702

    【13/12/10 進撃の巨人Another ――番外編―― 第14話】
    http://www.ssnote.net/archives/4373

    【13/12/04 進撃の巨人Another ――番外編―― 第13話】
    http://www.ssnote.net/archives/3949

    【13/11/30 進撃の巨人Another ――番外編―― 第12話】
    http://www.ssnote.net/archives/3487

    【13/11/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第11話】
    http://www.ssnote.net/archives/3066

    【13/11/17 進撃の巨人Another ――番外編―― 第10話】
    http://www.ssnote.net/archives/2668

    【13/11/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第9話】
    http://www.ssnote.net/archives/2257

    【13/10/27 進撃の巨人Another ――番外編―― 第8話】
    http://www.ssnote.net/archives/1550

    【13/10/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第7話】
    http://www.ssnote.net/archives/1374

    【13/10/15 進撃の巨人Another ――番外編―― 第6話】
    http://www.ssnote.net/archives/1078

    【13/10/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第5話】
    http://www.ssnote.net/archives/1040

    【13/10/13 進撃の巨人Another ――番外編―― 第4話】
    http://www.ssnote.net/archives/941

    【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第3話】
    http://www.ssnote.net/archives/923

    【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話】
    http://www.ssnote.net/archives/878

    【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
    http://www.ssnote.net/archives/845


    ――その他――
    【執筆中 進撃の巨人Another ――104期相談所編―― 第2話】
    http://www.ssnote.net/archives/5371

    【13/12/08 進撃の巨人Another ――104期相談所編―― 第1話 ユーク「勉強の方法が分からない?」】
    http://www.ssnote.net/archives/4493


    ――雑談――

    【随時更新中 進撃の巨人Another シリーズ ――思い出(過去コメント)保管所――】
    http://www.ssnote.net/archives/1038

    【随時更新中 進撃の巨人Another シリーズ ――雑談所――】
    http://www.ssnote.net/archives/924


    ――その他情報媒体――

    【随時更新中 SS Pedia記事 『進撃の巨人Another』】
    http://dic.ssnote.net/articles/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BAAnother
  604. 604 : : 2014/01/10(金) 00:53:37

    お付き合いいただき、ありがとうございました
    10日間に渡り投稿した番外編もようやく完結しました

    この10日間は、コメント制限を設けさせていただいておりまして、少々、ご迷惑をおかけしました

    この後は、コメント制限を解除いたしますので、メッセージをくださる方は、どうぞ振るってコメントいただけたらと存じます

    さて、この最終話のコメント用スレッド
    進撃の巨人Another ――番外編―― 最終話 【コメント欄】
    http://www.ssnote.net/archives/6414
    にて、コメントをいただいていた分をこちらへ転載します

    なお、今後のコメントも上記スレッドにて投稿いただいても光栄です。

    何卒、今後も応援のほど、宜しくお願いします

  605. 605 : : 2014/01/10(金) 00:56:52
    1 : My.Lo : 2014/01/01(水) 00:02:05このユーザーのレスのみ表示する

    進撃の巨人Another ――番外編―― 最終話

    に対するコメントは、こちらにてお寄せください

    上記スレッドは、投稿終了までコメント制限させていただきますので、ご了承ください

    2 : My.Lo : 2014/01/01(水) 01:01:42このユーザーのレスのみ表示する

    Part1終わりました。

    今回も長さに関しては覚悟した方がいいです

    序盤からかなり会話が膨らんでいるのがお分かりいただけるかなと思います

    本来ならば、1日で投稿を完遂したいところですが、この時間稼ぎの間に本編と卒論を頑張ろうと思います!!

    3 : 柚子bUcwH7fdxs : 2014/01/01(水) 02:44:32このユーザーのレスのみ表示する
    ばんかいへん最終回か……

    4 : My.Lo : 2014/01/01(水) 09:14:04このユーザーのレスのみ表示する
    >>3
    そうですよ!

    5 : ベルとジャン好きの弓使い : 2014/01/01(水) 12:05:59
    あけましておめでとうございます!
    今年も楽しみにしてます(*'▽'*)

    いよいよ最終回ですか…
    ちょっと寂しいです(´・ω・`)

    6 : My.Lo : 2014/01/01(水) 14:09:39このユーザーのレスのみ表示する
    >>5
    次回作にも期待していてください!

    7 : 納豆丸@神界から現れし神の使者 : 2014/01/01(水) 17:43:49このユーザーのレスのみ表示する
    最高でした!
    番外編が終わるのは寂しいです
    本編に期待!

    8 : My.Lo : 2014/01/01(水) 19:43:07このユーザーのレスのみ表示する
    >>7
    そうだね。――番外編――はこれでおわり!

    次作も着々と進んでいるよ!!

    9 : トマトん : 2014/01/01(水) 20:39:50
    PCからの久しぶりの投稿でござる。

    遂に終わりますか・・・少し残念ですね。
     
    本編も大いに期待してます

    10 : My.Lo : 2014/01/01(水) 22:05:38このユーザーのレスのみ表示する
    >>9
    トマトん殿、お久しぶりでござる

    ふっふっふ...
  606. 606 : : 2014/01/10(金) 00:58:11

    11 : My.Lo : 2014/01/02(木) 14:43:36このユーザーのレスのみ表示する

    Part2投稿しました


    12 : 名無しの中の名無し : 2014/01/02(木) 16:36:06
    これで最終回ですか.....
    少し悲しいですけど
    いい終わりが見れるように
    期待してます!!!


    13 : My.Lo : 2014/01/02(木) 17:57:41このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    そうなんです。『――番外編――』は最終話なんですよ

    よくここまで物語を積み上げて来られたなと思っています(笑)


    14 : My.Lo : 2014/01/03(金) 20:19:39このユーザーのレスのみ表示する

    Part3を投稿しました。

    いやぁ、レス数をご覧くださいよ
    この時点で、9,12,16話を除く番外編よりも超えちゃってるんです

    さて、後どれだけあるんでしょうねぇ(笑)


    15 : My.Lo : 2014/01/04(土) 21:12:13このユーザーのレスのみ表示する

    Part4を投稿しました

    今回の話は、各個人の状況を細かく書きすぎたかもしれませんね
    話が長いのは、もしかするとその為かもしれません

    ユークの見た夢、これが...


    16 : My.Lo : 2014/01/05(日) 23:54:27このユーザーのレスのみ表示する

    今日は、遅くなりましたが、Part5が終わりました

    誕生日会が少し長かったので、Part6と分割しています


    17 : My.Lo : 2014/01/06(月) 23:42:37このユーザーのレスのみ表示する

    Part6が投稿完了!

    物語は、起承転結でいうところの『承』の件《くだり》まで終わりました。
    次のPartからは『転』の部分が始まります。

    さて、彼らのお話はこれからどう展開するのか!?といったところです

    では、また明日!


    18 : My.Lo : 2014/01/07(火) 23:35:42このユーザーのレスのみ表示する

    遂にPart7まで公開できました

    1か月前までは、クリスタは旧お嬢様設定だったのですが、原作準拠で細かい会話の中身は、修正しました

    ちょっとしたネタバレをすると、アニがユークに『辛くないかい』の件を聞いていましたが、
    彼女がそれを聞こうと思ったきっかけも、363の6文目に兆候を示していました
    アニは、ユークの『大切な思い出』というワードに反応して、こういった疑問を持ち、問いかけた訳です

    では、また明日


    19 : My.Lo : 2014/01/08(水) 18:52:39このユーザーのレスのみ表示する

    Part8が終了

    ちょっとした補足設定として、
    壁教は助祭、信徒A,B,Cの4人が登場していますが、助祭とは、司祭の補佐的な役割を担っている人です。
    対して、信徒とは司教・司祭・助祭以外のいわゆる下っ端の信者を指します(司教を含め、全ての信徒は『信者』に属します)

    また、下っ端のはずの信徒が助祭にタメ口を聞いていますが、この助祭は、予め信徒達に対して、
    自らの階級を公開していない為、このような会話が成立してしまっている訳です

    一応、それぞれの口調から、A,B,C,及び助祭が区別できるようにはしてあるつもりですが、
    本編で見られない(すべて『調査兵』『調査兵班長』と表記している)、このような区別を施してみました。

    20 : リョウヘイ : 2014/01/09(木) 12:43:28このユーザーのレスのみ表示する
    やっと追いついた!
    スゴくいい作品ですね‼
    最終回というのは寂しいですが、
    すごく期待してます‼‼
    頑張って作品書いて下さい‼
  607. 607 : : 2014/01/10(金) 00:58:45

    21 : My.Lo : 2014/01/09(木) 13:52:17このユーザーのレスのみ表示する
    >>20
    今回はとことん長いけど、読んでくれてありがとう!


    22 : My.Lo : 2014/01/09(木) 16:58:14このユーザーのレスのみ表示する

    Part9を投稿しました

    そして、最終Part10は、8日前と同様、今夜0時より投稿予定です!

    あと7時間の間、お楽しみに!!


    23 : 名無しの中の名無しhhorpR4oiM : 2014/01/09(木) 17:42:22このユーザーのレスのみ表示する
    楽しみに待っています!!!


    24 : My.Lo : 2014/01/09(木) 17:48:46このユーザーのレスのみ表示する
    >>23
    待っていて!


    25 : My.Lo : 2014/01/10(金) 00:55:58このユーザーのレスのみ表示する

    Part10が投稿完了し、番外編最終話も完結いたしました。

    今回も話は、私の力を出し切ったと自負できる最高作品です

    番外編Ⅱも以後、開始しますが、さらなる質の向上を目標に精進する所存です

    それでは、このスレッドに限らず、最終話スレッドにおいてもコメント制限を解除いたしましたので、コメントをいただけたら、嬉しいです。

    では、さようなら!!
  608. 608 : : 2014/01/10(金) 01:03:35

    最後に一言、投稿中の思いとしては、皆さんもしかしたら『続編があるのでは?』と心の中で
    思っていた方もいらっしゃったかと思いますが、最後を残念に思うコメントをいただいていた時、
    にやけが止まらず、『実は、まだ続くんですよね、これが(笑)』と心の中でほくそ笑んでいた自分が居ました(笑)

    というわけで、投稿を終えての私の感想は、落とさせていただきました!

    次回作にご期待ください!!

  609. 609 : : 2014/01/10(金) 01:10:02
    意地悪ですね(笑)
    続編があると聞いてホッとしました
    *・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
    超期待しています‼☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
  610. 610 : : 2014/01/10(金) 01:14:53
    >>609
    実を言うと、もう3話目が完成に差し迫っている進捗です

    本編の方も、タイトルを公開している36話まで完成しましたので、明日からは、6日ほどかけて本編を再開します

    おそらく投稿が40時間後の夕方くらいなんじゃないですかねぇ(テキトー)
  611. 611 : : 2014/01/10(金) 01:47:21
    お疲れ様でした
    ユークの順位が二位なのはこの出来事が原因なのでしたね
    続編ではクリスタやジャンの関係が気になりますね
    本編も期待です
  612. 612 : : 2014/01/10(金) 02:07:23
    >>611
    ええ、本編4話にて、ユークがミカサに匹敵するという評価がなされているのも、全てこの出来事がきっかけにあります。

    ただし、それは『きっかけ』に過ぎません。道具は使用者の裁量に依存するものです。
    彼が如何にして、2位まで上り詰めたのかは、この後のお話です

    ジャンクリは、このあとどういう風に纏めて行こうか、楽しみの1つでもあります。
    本編21話では、クリスタと壁教の話を逆伏線として仄めかし、
    22話では、クリスタが調査兵団を選んだ理由とジャンとの関係を仄めかしておいたので、
    色々想像してみると面白いかもしれませんね!

  613. 613 : : 2014/01/10(金) 15:57:28
    番外編Ⅱがあると知った瞬間ニヤケてしまいました(笑)
  614. 614 : : 2014/01/10(金) 19:56:18
    >613
    ここまで積み上げてきたら、もう私の好き勝手妄想領域ですよ!

    ただし、守るべき事もありますが


  615. 615 : : 2014/01/11(土) 00:26:37
    もうちょっと、話したい事があったのを忘れていたので、独り言を残します

    ★一部訂正
    >>565 ことわざの誤り
    ×「肩を撫で下ろす」⇒○「胸を撫で下ろす」
    これでは、どこを撫で下ろしてんだ?って話です


    ★地の文の使用および仕様について
     私はこれまで基本として、本編・番外編では、前回のあらすじ等の始めと終わりの説明以外に
    『地の文』や『心理描写』と呼ばれるものを使わずに表現する事に徹していましたが、今回のPart10等は特別です!!
     そして、お気づきの方がいらっしゃるかもしれませんが、今作のPart10の地の文にて、
    『一人称(俺)』と『固有名詞(アニ)』を用いたのは、>>575での2回のみです!
    この2回に限定したのは私のこだわりでもあり、俺という表現をしたりや名前を出したりする事によって
    雰囲気を乱さないようにする考えに基づいた結果です。
     地の文を用いると、表現がぐっと楽になりますが、反対にボキャが乏しいと、アダになってしまいます。


    ★プチ自己満
     今回のお話は、ワード236ページ分です。Part9後半と、Part10では改行が1行多いので、
    その分で少々稼いでいますが、それでも素で600レスまで到達しました
    まさか、ここまで膨らむとは企画当初は考えていませんでしたので、私は力を出し切ることが出来、満足です!!


    ただ私の切実な想いとしては、これを読み終えた後に、感動してくれたらいいなぁ、
    それとエピローグで(いい意味で)口直しして、気分良く終えてほしいなぁという事です。

  616. 616 : : 2014/01/11(土) 22:06:07
    最高だ 今までにないぐらい感動させてもらったよ
  617. 617 : : 2014/01/11(土) 22:07:29
    まさに最高傑作にふさわしかった

    感動しました
  618. 618 : : 2014/01/11(土) 22:34:32
    myLoさんは実験をしているという辺りから察すると理系だと
    思いますが、心理描写がもの凄く巧いでござるな
  619. 619 : : 2014/01/11(土) 22:43:59
    >>616
    良い響きだ!
    とても感謝!!


    >>618
    拙者は工学部ではありますが、研究内容は生物化学でござるので、ばりばり理系でござる!!

    心理描写は...SSをたくさん読んできた経験の賜物でござるかな?

  620. 620 : : 2014/01/12(日) 01:02:52
    >>617
    すまぬ、抜けていた(笑)

    お褒めに預かり光栄だよ!
    これからも頑張るさ!!

  621. 621 : : 2014/01/15(水) 12:55:24
    はじめまして。作品を最初から全て拝読させていただきました。
    あっという間に世界観に引き込まれてしまって、時間が経つのを忘れるようでした。
    みなさんおっしゃってる通り、最高傑作、ですね。
    とても素敵なものを読ませていただきました。ありがとうございました!
  622. 622 : : 2014/01/15(水) 16:14:31
    >>621
    こちらこそ、私の道楽を楽しんでくださって、嬉しいです

    これからもご愛好のほど、よろしくお願いします

  623. 623 : : 2014/04/21(月) 20:50:52

    感動しました( ͒˃̩̩⌂˂̩̩ ͒)

    ユークやっとアニと結ばれてよかった!
  624. 624 : : 2014/04/21(月) 23:36:57
    >>623 アロマさん
    読んでくれてありがとう!
    この話が完成した時は、私も色々な意味で感動したものだったよ(๑>◡<๑)

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