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エレクリな小学校

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  1. 1 : : 2018/01/15(月) 00:04:55
    どうも、ダイヤです。こちらは「エレクリな幼稚園」の続きです。
    未読の方は先にそちらをお読みください。

    エレクリな幼稚園 http://www.ssnote.net/archives/50626

    ちなみに、名前表記がない文は全てエレンの心の声です。
    要点を纏めて書くつもりなので、前作ほど長くはならないかと思われますが、楽しんで貰えると幸いです。
  2. 2 : : 2018/01/15(月) 00:13:41
    ???「…」ポツリ


    エレン「???ちゃん!あそぼー!!」


    ???「…エレン、君…」


    ???「…うんっ!!」


    なぜだろうか、懐かしいと感じる夢をたまに見る…


    多分、年少の頃の記憶…だが、正直、年中からの記憶しかない


    心なしか、とても大切な思い出だった気がする………


    アルミン「…エレン!!エレン!!」


    エレン「…はっ!?」


    アルミン「やっと起きた…授業中だよ?今」


    エレン「あ、ああ悪い…」


    グンタ「つまり、5年前、王政は~」


    エレン「…今何の話?」


    アルミン「もう、社会の勉強!…今は、今の政治になった経歴を話してるんだよ!」


    エレン「悪い悪い、助かった」


    グンタ「したがって、5年前まで続いた絶対王政は、現内閣総理大臣、グリシャ・イェーガーによって倒されたのだ」


    エレン「あー、この話か…」


    そう、俺は現内閣総理大臣、グリシャ・イェーガーの息子、エレン・イェーガーだ


    5年前、俺の父さんは100年以上続いていた絶対王政を倒した


    そしてそのまま内閣総理大臣に就任…全く、なんでそんなことしたんだろうな


    グンタ「みんなも知っているが、エレンはイェーガー総理の息子だ」


    エレン「いちいち言わなくて良いよ…グンタ先生」


    アハハハハ…


    この通り、この国、パラディの総理大臣の息子の俺ではあるが、いたって普通の生活をしている


    もう、5年前のように誰かが権力を持つ時代では無いからだ


    俺はこの、シガンシナ小学校の6年生だ


    キーンコーンカーンコーン


    グンタ「お、それじゃ、今日の授業は終わりだ、帰りのHR始めるぞー」


    ハーイ


    放課後


    アルミン「ねぇエレン、今日はそのままエレンの家に遊びに行っても良いかな?」


    エレン「ん?まあいいぞ?親居ないけどな」


    ミカサ「私も行っていい?」


    エレン「ああ、もちろんだ」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「ただいまー」


    エレン「って、誰も居ないんだけどな、入れよ」


    アルミカ「お邪魔しまーす」


    カルラ「おかえりなさーい」


    エレン「って、母さん!?仕事は!?」


    カルラ「今日はたまたま無くなってねー、それより二人とも、久しぶりね、元気にしてた?」


    アルミン「はい!おばさんも元気そうで!」


    ミカサ「…いつもお仕事、お疲れ様です」


    カルラ「あらあら、みんな成長しちゃってまあ!」


    俺の父さんと母さんは現在、政治の仕事をしている


    普段は忙しくて家にいないのだが、何かのイベントの時はちゃんと帰ってきてくれる、優しい母さんだ


    …ちょっとお節介なところがあるが


    カルラ「それにしてもあなた達3人が家に来てるの、私久しぶりに見たかも!」


    エレン「うちにはかなりの頻度で来てたんだけどな、母さんがいなかったんだよ」


    カルラ「幼稚園の頃は、私も家で家事してたんだけどね、5年前から政治家やってるから、家にいる機会が少なくてね…」


    ミカサ「…幼稚園、懐かしいな」


    アルミン「卒園してから5年以上も経つんだね」


    エレン「あの時もこうして、3人で…」


    エレン「…3人、で…」


    エレン「…なぁ、アルミン、ミカサ…他に誰か、居なかったっけか?」


    アルミン「…?誰かいたかな?シガンシナ幼稚園の友達は皆シガンシナ小学校に来たし…」


    ミカサ「うーん…卒園するときもこの3人がメインだったような…」


    エレン「んー、だよなぁ…」


    カルラ「…」


    カルラ「わ、私買い物行ってくるわね、二人ともごゆっくり~」


    アルミカ「はい!いってらっしゃい!」


    エレン「いってらっしゃい」


    アルミン「…昔といえばさ、エレンってずっと前から腕に綺麗なリング付けてるよね」


    エレン「ああ?これか?昔誕生日に貰った大切なものなんだ…誰から貰ったか思い出せないんだが…」


    ミカサ「お父さんやお母さんじゃないの?」


    エレン「普通に考えればそうなんだが、どうにも違う気がするんだよな…」


    エレン「なんにせよ、昔から大切なものなんだ」


    エレン「ここにE&Kって書いてあるんだよな…」


    アルミカ「E&K?」


    エレン「いや…多分Eは俺だと思うんだけど」


    エレン「Kってのが昔から全然わかんなくてな」


    アルミン「それをプレゼントしてくれた人の名前かもね」


    エレン「うーん、誰だろ」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  3. 3 : : 2018/01/15(月) 01:31:09
    おいエレン授業中に寝るなWW
  4. 4 : : 2018/01/15(月) 01:41:13
    続き来たー
    頑張ってー期待
  5. 5 : : 2018/01/15(月) 01:49:11
    続きありがとうございます!
    このシリーズめっちゃ期待しています!
  6. 6 : : 2018/01/15(月) 06:53:53
    新スレキター---!!
    小学校編ではエレクリふたりがどうなっていくのか楽しみです♪
  7. 7 : : 2018/01/16(火) 00:55:15
    エレクリ最高です!
    続きが楽しみです((o(。>ω<。)o))ワクワク
  8. 8 : : 2018/01/17(水) 00:36:30
    コメントありがとうございます。期待コメはとても嬉しいです。



    アルミン「あー、遊んだ遊んだ、じゃ、そろそろ帰るかな!」


    ミカサ「だね、エレン、お邪魔しました、またね」


    エレン「おう!邪魔されたぜ!」


    アルミン「その言い方は無いでしょ…」


    エレン「だな、んじゃ、気をつけて帰れよー」


    アルミカ「うんー!!」


    エレン「帰ったか…」


    エレン「さーて、宿題…は、もう終わったんだった」


    エレン「暇だなぁ…中学の範囲の予習の続きでもするか」


    俺達3人は、このまま同じ中学に行くだろう


    幼稚園から中学まで…腐れ縁ってやつだと思う…


    だけど…確かに、誰かがもう一人いたんだ…年少の時に


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    次の日


    ワイワイガヤガヤ


    グンタ「おはよー、朝のHR始めるぞー!」


    キリーツ キヲツケー レイ チャクセーキ


    グンタ「えー、まず、この時期に珍しいんだが、転校生を紹介する」


    エー、テンコウセイー!? マジカー オトコ?オンナ?


    グンタ「はいはい、騒ぐなー」


    エレン(9月に転校か…珍しいな)


    グンタ「ほら、入っておいでー」


    その転校生が入ってきたとたん、クラスの男子が圧倒された


    それもそのはず、とてつもない、美少女だったからだ


    グンタ「ほら、自己紹介してくれ」


    ヒストリア「…ヒストリア・レイスです。私の意志で転校してきました。…よろしく」ペコリ


    ウオォォォォォォォォォ カワイィィィィィ テンシダァァァァァァァァ


    グンタ「こら、男どもー!騒ぐな!特にライナー!」


    ライナー「うっほ!?」


    グンタ「ゴリラかお前は…まあいい、そこの…エレンの後ろが空いている、そこに座ってくれ」


    エレン「え、俺の後ろ?」


    ヒストリア「はい」トコトコ


    ヒストリア「…」チョコン


    アルミン「ま、待ってください!!あの、レイスって…」


    アルミン「5年前までの王家、レイス家の…」


    グンタ「おー、アルミン良く勉強してるな。そうだ、あのレイス家の子だ」


    エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ マジカヨ!?アノオウケノ!?


    グンタ「さーわーぐーなっ!…5年前から、レイス家含めて皆平等になったんだ、仲良く接しろよ?」


    エレン「へ、へぇ~、お、王家なのか…」


    その時、俺はかなりの緊張感を持っていた


    なぜなら、レイス家の絶対王政を倒したのが俺の父親、グリシャだからだ。恨まれているかもしれない


    そんな不安を抱えながら、シガンシナ小学校に新たな仲間が加わった


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    休み時間


    ライナー「なぁなぁ、俺ライナー・ブラウン!よろしくな!」


    ベルトルト「僕はベルトルト・フーバー!よろしくね!」


    ジャン「俺はジャン・キルシュタインだ!仲良くしようぜ!!」


    ヒストリア「…」


    ライナー「ん?どうしたんだ?緊張してるのか?俺はフレンドリーだから楽に話しかけてもらっていいぜ?」


    ヒストリア「…」


    ライナー「」


    ベルトルト「完っ全に無視されてるね…」


    ヒストリア「…」


    ジャン「なんだよ!何か話してくれてもいーじゃねーか!」


    ヒストリア「…」ジッ


    エレン「っ!?」ビクッ


    ヒストリア「…」ジィー


    うん、これはあれだ、案の定恨まれてるんだな…


    さて…これからどうしたものか…


    ミカサ「…」


    ミカサ「…あの子」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  9. 9 : : 2018/01/17(水) 01:21:46
    ヒストリア登場!!
    期待頑張ってー
  10. 10 : : 2018/01/17(水) 18:10:09
    ミカサが気づのはやめて欲しい
    少し仲良しだった奴が気づくのも可笑しい(?)し、エレン自身が気づいて欲しい
  11. 11 : : 2018/01/18(木) 01:29:24
    コメントありがとです。少しだけ更新します。



    放課後


    エレン「うし、帰るかな」


    ヒストリア「…」ジッ


    エレン「っ!?」


    ヒストリア「…」ジィー


    エレン「な、なんだよ…何か用か…?」


    ヒストリア「…」スタスタ


    アルミン「帰っちゃった…」


    ミカサ「…」


    エレン「なんなんだ一体…」


    ミカサ「…ねぇエレン、今日も家に行って良い?」


    エレン「ん?今日もか?昨日も遊んだだろ…まあ暇だし良いけど」


    ミカサ「遊ぶってより話したいことがあるんだけど…アルミンも来てくれる?」


    アルミン「エレンが良いなら良いよー」


    エレン「おっし、じゃあ家に直行するか!」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    エレンの部屋


    エレン「ほらよ、ガルピス」


    アルミカ「ありがとー」


    エレン「で?ミカサ、話したいことあるんだろ?」


    ミカサ「うん…あの、ヒストリアちゃんの事なんだけど…」


    エレン「ああ、あいつか」


    アルミン「あの子がどうかしたの?」


    ミカサ「エレンさ、昨日、幼稚園の頃にもう一人仲の良かった友達が居たって言ってたでしょ?」


    エレン「ああ、なんとなくそんな感じするんだよなー」


    ミカサ「それで、昨日帰ってから考えてみたんだけど、私も誰か居た気がするんだよね…」


    アルミン「うーん、僕は全然思い出せないや…」


    エレン「うん、それで?」


    ミカサ「あのヒストリアちゃんさ…どこかで会ったこと無い?」


    エレン「んー、どうだろな…」


    エレン「レイス家の子だし、俺はもしかしたら会ってるかもな…ほら、レイス家とイェーガー家は対立もしたんだし」


    ミカサ「でも、私は家の事情で会ってないよ?」


    ミカサ「それでも…会ったことがある気がする…」


    エレン「ううむ…」


    ミカサ「とりあえず、私とエレンはなんとなくだけど、会ったことがあるってことで良い?」


    エレン「まあな、曖昧だけど会ったかもしれない」


    ミカサ「あとはアルミン、あなたはどう?」


    アルミン「うーん…5歳あたりからの記憶しかないからな…年少の頃の記憶は…」


    ミカサ「…そっか」


    ミカサ「私達3人が会ったことあるって感じるなら、年少の頃に会ってる可能性が高いんだけどな…」


    アルミン「うぅ、ごめん」


    ミカサ「いいよ、無理して思い出してもらうのも悪いし」


    エレン「…1つ思い当たることがあるんだが、昨日話したこの名前の入ったリング、誰から貰ったかわからないって言ったろ?」


    エレン「確か俺がはっきり覚えてる一番古い記憶の時には、既にこのリングしてたんだよな…」


    アルミン「確かにエレンは年中の時にはもうしてたね」


    エレン「ってことはさ、これをくれた奴が、年少の時のもう一人の友達ってことか…?」


    ミカサ「…可能性はあるね」


    エレン「じゃあ、この…K…が頭文字の名前なのか…」


    アルミン「ヒストリアちゃんの名前には入ってないね…」


    エレン「じゃあやっぱあいつは違うか」


    アルミン「やっぱりおばさんの事じゃないの?頭文字Kだし」


    エレン「いや…違うと思うんだよな…」


    エレン「くそ、この前母さんが帰ってきてた時に聞いておくべきだったぜ」


    アルミン「おばさん、またしばらく帰ってこないの?」


    エレン「ああ…仕事がな」


    その日は結局、3人で考えても誰だったか思い出すことが出来なかった


    日は暮れアルミンとミカサは家に帰ったが、俺はまだ気になるのでずっと考えてる


    何故こんなに考えるかというと、やはり大切な…忘れちゃいけなかった人だった気がするからだ


    気がするだけ、本当に、するだけなのに…


    エレン「…今度母さんが帰ってきたら、聞いてみるか」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  12. 12 : : 2018/01/18(木) 13:26:05
    期待
  13. 13 : : 2018/01/21(日) 22:32:12
    きーたーいー
  14. 14 : : 2018/01/22(月) 22:35:03
    おー更新されてる
    がんばー期待
  15. 22 : : 2018/01/23(火) 00:56:13
    忙しかったため、更新出来なくてごめんなさい。
    ただ、催促コメなどは良いのですが、変な事は書かないで下さいね。
  16. 23 : : 2018/01/23(火) 00:58:47
    翌日


    エレン「おはよー」ガララ


    アルミン「あ、おはよう、エレン!」


    ミカサ「エレン、おはよう」


    エレン「おおー、2人とも相変わらず来るの早いなー」


    アルミン「エレンが遅いだけだよ!あと朝のHRまであと10分も無いよ!」


    エレン「ははは…なかなか起きられなくて…」


    エレン「…」スタスタ


    ヒストリア「…」チョコン


    ヒストリア「…」


    びっくりした、そういえばこいつが居たんだった


    しかし誰とも話さずに1人静かに読書してるのが逆になんか怖いな


    エレン「…」ストン


    ヒストリア「…」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    キーンコーンカーンコーン ガララッ


    ミーナ「あ、先生来た!」


    キリーツ キヲツケー レーイ


    グンタ「はい、皆おはよう、今日の6時間目は、皆の待ちに待った席替えだぞ」


    ウオーヤッター


    グンタ「まぁ、今日の連絡は特に無いからそんなものかな」


    クラス一同「それだけかよっ!」


    グンタ「というのは冗談で、えーと、図書係のやつ、誰と誰だっけ?」


    エレン「あ、はい、俺です」


    グンタ「ん?なんだお前だけだったか?」


    エレン「いや、このクラス奇数だったから俺だけ一人で図書係になったんですよ」


    グンタ「ああそうだったか、で、今日の放課後なんだがな、うちのクラスの図書係が図書室の整理と掃除の担当なんだ、よろしくな」


    エレン「ええ!?ちょっと待ってくださいよ!この学校の図書室って結構広いじゃないですか!一人でなんて何時にまでかかるか…」


    グンタ「んー、まあそれもそうだな…よし、じゃあヒストリア、エレンと一緒に図書係やってくれ」


    エレン「えっ、ええええええええ!?」


    ヒストリア「…はい」


    なんてことだ!絶対放課後気まずくなるやつだ!


    というか図書係になるんだったら今日の放課後どころの話じゃねぇぞ!


    本の貸し出し担当の日とかも二人でやらなきゃならねーのか!


    ただでさえ静かな図書室が凍り付くような静けさになりそうな予感だ…


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  17. 24 : : 2018/01/23(火) 01:16:10
    昼休み


    エレン「ふぅー、ご馳走様ーっと」


    エレン「さて、昼休み何すっかな…」


    エレン「あ、アルミン!ミカサ!体育館行かないか?」


    アルミン「あー、ごめんエレン、僕達委員長の仕事あって生徒会に呼ばれてて…」


    ミカサ「だから今日は無理かな」


    エレン「そか、わかったよ」


    エレン「…そういえばあいつら学級委員長と副委員長だったな」


    エレン「生徒会が呼んでるってことはマルコもだめか…」


    エレン「コニーとサシャは先生に呼ばれて勉強してるし…ベルトルトとライナーは家庭科の裁縫終わってないから被服室行っちゃったしな」


    エレン「ジャンは…なんかヤダな、うん、なんかヤダ」


    ジャン「」


    エレン「…暇だな、机で絵でも描くか…?」ストン


    エレン「…」カキカキ


    エレン「…いや、俺画力ないな、悲しくなってきた」


    ヒストリア「…」ピラッ


    エレン「っ!?」バッ


    ヒストリア「…?」


    ヒストリア「…」


    エレン「…」


    ヒストリア「…」ピラッ


    …こいつが喋ってるの最初の自己紹介ぐらいしか見たことないんだけど


    というか、こいつまだ一人も友達できてないのか?ずっと本読んで…


    …可愛いのに勿体ねぇなぁ


    って俺何考えてんだ!!


    …暇だし中学の数学の範囲でも予習すっかな


    エレン「…」カキカキ


    ヒストリア「…」ペラッ


    エレン「あっ!間違えた…消しゴム消しゴム」


    エレン「あっ!」ポロッ


    テンッテン


    エレン「消しゴム落としたら後ろ行っちまった…」


    エレン「あ、悪いな、すぐ取るわ」


    エレン(ってスカートの中が見えて!?///)


    ヒストリア「…」ヒョイ


    エレン「あ、ああ、サンキュ…」


    ヒストリア「…コクッ」


    エレン「…」


    ヒストリア「…?」


    エレン「…」ジィー


    ヒストリア「…??」


    何だろうか、前にもこうして、物を取りに行ったときに誰かが本を読んでて…


    その子と友達になった…ような気がする


    エレン「なぁ」


    ヒストリア「…?」


    エレン「改めて言うのもあれだけど、ちゃんと言ってなかったからな。俺、エレン・イェーガーだ、よろしくな」


    ヒストリア「…っ!」


    ヒストリア「私は…」


    ヒストリア「………………………………クリスタ」ボソ


    エレン「ん?なんだって?」


    ヒストリア「…なんでもない」


    エレン「いやー、今日の放課後さ、図書室の掃除と整理があるじゃん?お前転校してきたばかりだから説明しておきたくてよー」


    ヒストリア「…」


    って、ちょっと図々しすぎたか?固まってるじゃねぇか


    …ハムスターみたいで可愛いかも


    ヒストリア「…」


    エレン「…」


    ヒストリア「うん…わかった…よろしくね」


    エレン「…」パアッ


    ヒストリア「…………エレン君」


    エレン「っ!?」


    正直、なぜこうなったのかは全然理解出来ていない


    ………俺は、涙が出ていた


    『エレン君』…幼稚園の頃は皆からそう呼ばれていた


    なんだか、懐かしくて、温かくて、でも、最後に悲しい感じがした


    ヒストリア「…どうして、泣いてるの?」


    エレン「えっ!あっ!な、泣いてないぞ!!目にゴミがな、ちょっとな」


    ヒストリア「…そう」


    エレン「あ、あと、呼び捨てで良いぞ?普通にエレンで」


    ヒストリア「…」


    ヒストリア「…そう」


    エレン「…」


    何故だか、ヒストリアが少しだけ悲しい表情をした


    ヒストリア「…エレン?」


    エレン「あ、ああ、それで放課後の事なんだけど~~~~~」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  18. 25 : : 2018/01/23(火) 08:12:54
    期待です!
  19. 26 : : 2018/01/23(火) 23:15:12
    が~ん~ば~っ~て
  20. 27 : : 2018/01/25(木) 09:50:56
    期待
  21. 28 : : 2018/01/25(木) 23:30:43
    キーンコーンカーンコーン


    エレン「あ、昼休み終わっちまった」


    エレン「まあ、大体こんなもんだ、後は放課後にな」


    ヒストリア「…わかった」


    ライナー「おいエレンちょっとこっち来い!」


    エレン「うわっ!ライナー戻ってきてたのか…ってちょ!なんだよ!」


    ライナー「いいから来い!」


    エレン「服を引っ張るなって!」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    廊下


    エレン「なんだよ!もう予鈴なったんだから後3分ぐらいで5時間目始まるぞ!」


    ライナー「そんなことどうでもいいんだよ!」


    エレン「どうでもよくねーよ!」


    ライナー「お前、どんな方法使ってヒストリアちゃんと話したんだ!?」


    エレン「はぁ?どういうことだよ」


    ライナー「クラスのほとんどの男子が色んな風に話しかけても頷くことすら無かったヒストリアちゃんと、どうやって話したのかって聞いてんだ!!」


    エレン「んだよ…消しゴム落としたら拾ってくれて、そこから放課後の図書係の説明してただけだよ」


    ライナー「消しゴムを落とすんだな!?これは良い情報だ!」


    エレン「いや、わざと落としても迷惑だろうに…」


    ライナー「話せるならこの際なんでも良い!後で試す!」


    エレン「はぁ…勝手にしろ」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン(5時間目は…保健体育か…)


    グンタ「えー、人間というのは、3~4歳までの記憶は消されるように出来ている」


    エレン(へぇ…そうなのか…確かに年中辺りからしかはっきりと覚えてないな)


    グンタ「だが稀に、胎児の…母親のお腹の中からの記憶を忘れていない人もいる」


    エレン(ふーん、そんな奴がいるんだな…)


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  22. 29 : : 2018/01/26(金) 00:32:13
    5時間目終了


    ライナー「…」タッタッタッタ


    エレン(消しゴム持ってきやがった…不自然すぎる)


    ライナー「ああーっと!!」ポロッ


    ライナー「消しゴムをヒストリアちゃんの足元に落としてしまった!悪いが取ってくれないか?」


    ヒストリア「…」


    ライナー「…」


    エレン(完っ全に無視だな、お疲れライナー)


    ライナー「お、俺が取ったらうっかりヒストリアちゃんのスカートの中が見えちゃうかもしれないし?取ってくれると助かるんだけど…」


    ライナー「ま、まあそれで良いなら俺がとるけど…」グヘヘ


    ヒストリア「…」チョンチョン


    エレン「ん?どしたヒストリア」


    ヒストリア「…この足元の消しゴム、取ってあげて」


    ヒストリア「…今度はパンツ、見ないでね」


    エレン(っ!?///バレてたのか…)


    エレン「あ、えと…ごめん」


    ライナー「おい!エレン!パンツってどういうことだ!?おい!」


    ヒストリア「私、今本読んでるし…」


    エレン「お、俺は良いけど…ライナーが…」


    ライナー「俺はヒストリアちゃんに取ってほしいなー?」


    ヒストリア「…エレン、お願い」


    ライナー「なっ!お前、ヒストリアちゃんに名前で呼ばれてるだと!?このやろう!」


    エレン「あー、もう…ほらよ」ヒョイ


    ライナー「なっ!なんでお前が取るんだよ!」


    エレン「ヒストリアが迷惑そうにしてんだろ、お前も、いい加減にしとけよ」


    ライナー「くそったれぇぇぇぇぇぇ!!!!」ダダダダダ


    エレン「うるせぇ奴だな…」


    ヒストリア「…」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    6時間目


    グンタ「よし、それじゃあお前らのお楽しみ、席替えの時間だ」


    ウオオオオオオッ ヒストリアチャンノトナリィィィ オレハミカサノトナリガイイィィィィィ


    グンタ「いちいち騒ぐなっての!」


    ウッホ!? ヒヒーン!?


    グンタ「全く…各席と割りばしに番号つけて持ってきたから、廊下側の奴から引いて行けー」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  23. 30 : : 2018/01/26(金) 05:04:29
    期待です!
  24. 31 : : 2018/01/26(金) 07:23:46
    小学校編も面白いです(*´ω`*)
  25. 32 : : 2018/01/29(月) 00:40:51
    期待しかない!o(^_^)o
  26. 33 : : 2018/01/29(月) 23:26:32
    エレン(さて、俺の番か…窓側の一番後ろの30番はまだ出てないから…あそこが出てくれ!)


    エレン「…じゃあ、これだっ!」サッ


    グンタ「何番だ?」


    エレン「…何々、30番…よっしゃあ!!」


    エーエレンニトラレター ブーブー


    エレン「やったぜ!席替え最高だ!」


    …と、思っていた時期が俺にもありました


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    席替え後


    エレン「…」ズーン


    エレン(なんでだ…なんでこうなった…)


    ヒストリア「…」チョコン


    エレン(まさかのヒストリアが隣!!)


    ※机は2つ隣とくっついた状態です(私の小学校がそうだったので)


    エレン(うぅ…他の男子の目線が鋭い…特にライナー…)


    エレン(いや…それだけならまだ良いんだが、前の2人がアニとハンナ…)


    エレン(アニは基本的に女子としか話さないし、ハンナは女子とフランツとしか話さないし…)


    エレン(ヒストリアは、さっき少し話した程度で、仲良くなったわけじゃない…よな?)


    エレン(窓側の一番後ろだから、後ろも左も人がいないし…話せる奴が居ねぇ!!)


    エレン(くそ…席替え最悪だぜ…)


    ヒストリア「…」


    ヒストリア「…エレン、よろしく」


    エレン「えっ!?あっ、ああ…よろしくな」


    驚いた…ヒストリアから話しかけてくるなんてな


    …ヒストリアと、仲良くなれば良いか


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
  27. 34 : : 2018/01/29(月) 23:38:02
    放課後


    エレン「ふぅ…やっと整理終わった…」


    ヒストリア「…この学校の図書室…広いんだね」


    エレン「だろ?この量を一人でやるなんて夜までかかりそうだったからさ、ヒストリアが転校してきてくれて助かったよ」


    ヒストリア「…そう」


    エレン「そういや、ヒストリアって自分の意志で転校してきたとか言ってたよな?」


    ヒストリア「…うん」


    エレン「親の都合とかじゃなくて?」


    ヒストリア「…」


    ヒストリア「…親は、5年前からもういないの」


    エレン「えっ」


    やばい、完全に地雷を踏んだ、どうするべきか


    エレン「あっ、あああ…そうなのか…」


    ヒストリア「…」


    エレン「…」


    ヒストリア「…」


    エレン「…え、えと」


    エレン「………ごめんな、俺の父さんが…その、王家を倒したから…」


    ヒストリア「…」


    エレン(俺が謝った所でどうこうなる問題じゃないよな…下手すりゃ拒絶されるかも…)


    ヒストリア「………エレン」


    エレン「はっ、はい!」ビクッ


    ヒストリア「…私ね、今は一人暮らしなの」


    エレン「…そうなのか、ホントに申し訳n…ヒストリア「…でもね」


    ヒストリア「5年前、革命が起こる前は…もっと、酷かったの」


    エレン「!?」


    ヒストリア「…幼稚園の頃、ちょっと問題が起こってね、私、家にずっと監禁されてたの」


    エレン「か、監禁!?」
  28. 35 : : 2018/01/30(火) 00:35:13
    ヒストリア「うん、2年間1回も外に出してもらえなくてね」


    エレン「…に、2年間も!?」


    ヒストリア「それで、エレンのお父さんによって革命が起こされて、レイス家は終わり…お父様とお母様は………」


    ヒストリア「そして監禁されていた私は、エレンのお父さんに保護されて、5年間国の施設で療養生活をしてたの」


    エレン「…そうだったのか」


    ヒストリア「ホントは中学まで施設で勉強しながら休むつもりだったんだけどね、どうしても会いたい人がいて、エレンのお父さん…内閣総理大臣に頼んだの」


    ヒストリア「シガンシナ小学校に、通わせてほしいって」


    エレン「…この小学校に、会いたかった人がいるんだな」


    ヒストリア「…うん」


    ヒストリア「だから私ね、エレンのお父さんには感謝してるんだ」


    エレン「…そっか」


    とりあえず、俺が恨まれてることは無かったんだな、安心したぜ


    …5年前、つまり俺が1年生の時に保護されたんだな。そして2年間閉じ込められてたんだから…年中からか


    ってことは、幼稚園の時に起こった問題ってのは、年少の時のことで…


    この学校の人に会いたかったってことは、年少の頃にこの地域に住んでいたってことか…?


    もしかしたら、俺が年少の時にいた、もう一人の友達って…


    ヒストリア「重い話してごめんね…そろそろ帰ろ」


    エレン「…なぁ、もう少しだけ、詳しいこと聞いても良いかな」


    ヒストリア「…なぁに?」


    エレン「その…会いたかった人って…誰なんだ?」


    ヒストリア「…」


    エレン「…」


    ヒストリア「……ごめんね、それは言えない決まりなの」


    エレン「そ、そうなのか?」


    ヒストリア「エレンのお父さんとの約束でね、転校させてもらう代わりに会いたかった人には昔会ってた事をバラしちゃダメなんだって」


    エレン「な、なんで父さんはそんなこと…」


    ヒストリア「私が王家だった頃の人との関係は、無かったことにした方がお互いの為なんだって」


    ヒストリア「…レイス家は、他国に嫌われるようなことを色々してきたから、関係者だと危険な可能性があるって」


    エレン「そ、そんなの…あんまりじゃないか!せっかく会うために来たのに、その子には…」


    ヒストリア「…ただね、もしも相手の方から私の事を思い出してくれたなら、その時は真実を全て言って良いって」


    エレン「…そうか、父さんは、一応ヒストリアの気持ちは考えてくれたんだな」


    ヒストリア「…うん、ありがたい話」


    エレン「…」


    ヒストリア「…」


    エレン「い、色々聞いて悪かったな、そろそろ帰るか」


    ヒストリア「……そうだね」


    ヒストリア「ねぇ、途中まで一緒に帰ろ」


    エレン「そだな、もう皆帰っちまって居ないし」


    エレン「俺、先生に図書室の鍵返しに行くから先に玄関行っててくれよ」


    ヒストリア「あ、うん」


    ヒストリア「…」


    ヒストリア「…私は、思い出してくれることを信じてるよ…エレン君」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  29. 36 : : 2018/01/30(火) 10:02:06
    全体的にほのぼのしていた幼稚園編とは変わって切ないですね…
    続きも期待してます
  30. 37 : : 2018/01/31(水) 08:32:32
    エレン頑張って思い出せp(^_^)q
    期待です(*゚▽゚)ノ
  31. 38 : : 2018/02/01(木) 17:15:09
    期待!
    頑張ってくださいね!
  32. 39 : : 2018/02/01(木) 18:49:01
    期待です‼
  33. 40 : : 2018/02/01(木) 23:43:53
    エレン家


    エレン「ただいまーっと、今日も誰も居ないか…」


    エレン「さっさとご飯食べて風呂入って寝るか…今日は図書室の整理で疲れたし」


    エレン「…」


    …結局、あの後一緒に帰ったがそれ以上ヒストリアの過去の話はしなかった


    ヒストリアの過去の話を聞かされて、少しばかり頭が混乱してるんだが、ようやく色々整理できた気がする


    仮説だが、ヒストリアは年少の時にこの地域に住んでいて、ある問題が起きた


    それから2年間家に監禁されて、革命と同時に保護…5年間療養して、会いたかった人に会うために戻ってきた


    ただ、その人から気づいてくれるまでは会っていたことを話してはいけない…


    ってところか…それに比べて俺は、


    年少の頃に、凄く仲の良かった友達が原因は不明だが、どこかへ行ってしまった


    手掛かりはこのリングに入っている刻まれてる文字、「K」


    …そしてなんとなくだが、俺とミカサはヒストリアにどこかで会った気がする


    …一応、リングの文字の事を除けば繋がるんだよな


    エレン「はぁ…やめだやめだ、考えるのも疲れたから、早く寝よう」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  34. 41 : : 2018/02/01(木) 23:52:33
    数日後 6時間目


    グンタ「えー、6時間目は、1か月後の修学旅行についての話し合いをする」


    グンタ「とりあえず今日は、基本行動のグループと、泊まる部屋のグループを決めて貰う」


    グンタ「基本行動のグループは男女2人ずつの4人、泊まる部屋のグループは、男子、女子に分かれて6人ずつだ」


    グンタ「んじゃま、学級委員長を中心に話し合ってくれー」


    アルミン「それじゃ、話し合っていきたいと思います!」


    アルミン「まずは基本行動のグループは~~~…」


    ヒストリア「…ねぇエレン」


    エレン「ん?なんだ?」


    ヒストリア「基本行動のグループ、一緒になってくれない?」


    エレン「え、ええ!?なんで俺…?」


    ヒストリア「私、エレン以外とまともに話したことないから、心細い…」


    エレン「い、いや…俺は良いんだけどさ…問題は他の男子で…」ゴニョゴニョ


    ライナー「はい!俺はヒストリアちゃんと一緒のグループが良いです!」


    アーズルイゾライナー! オレガナル! イヤオレガ! オレハミカサト!


    アルミン「ちょっと待ってよ!そんな勝手に決められたら困るよ…」


    ミーナ「じゃーどうやって決めるの?」


    アルミン「うーん、とりあえず、ヒストリアちゃんは転校してきたばかりだから、少しでも仲の良い人となれた方が良いよね…」


    ミカサ「じゃあ、とりあえず先にヒストリアちゃんの意見を聞くのが良いと思う」


    アルミン「うん、それが良いと思うけど、皆どう?」


    イギナーシ


    アルミン「うん、それじゃあヒストリアちゃん、誰か一緒のグループになって欲しい人はいるかな?」


    ライナー「俺?俺だよね?ヒストリアちゃん!!」


    アルミン「ライナーうるさい、で、どうかな…?」


    ヒストリア「え、えと…その…」


    エレン(ヒストリア…俺にはよく話してくれるようになったけど、まだ皆の前じゃ話すの苦手なんだな…)


    エレン「えと、アルミン?ヒストリアがさ、俺と一緒のグループが良いって言うんだけど」


    ライナー「はぁ!?エレン嘘つくんじゃねーよ!」


    エレン「嘘じゃねぇって…な、ヒストリア?」


    ヒストリア「う…うん」


    アルミン「そっか、それじゃあまずエレンとヒストリアちゃんは確定で…その他に男女1人ずつだけど、なりたい人はいる?」


    ライナー「俺!俺俺!」


    ヒストリア「え、えと…エレンが一緒になりたい人がなってくれたら良いかな…」


    エレン「ん?あと2人俺が決めていいのか?」


    アルミン「うん、それでいいよ」


    ライナー「エレン!俺!おーr…エレン「んじゃあアルミンとミカサで」


    ライナー「」


    ジャン「」


    アルミン「わかった、じゃあ1つ目のグループはエレン、ヒストリアちゃん、ミカサ、僕だね」


    ジャン「待ってくれ俺はミカサと…」


    ミカサ「確定で」


    ジャン「」


    アルミン「じゃあ他のグループだけど~~~…」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  35. 42 : : 2018/02/02(金) 00:14:03
    ライナーのヒストリア愛がすごかった笑
    期待d(^_^o)
  36. 43 : : 2018/02/02(金) 00:26:29
    期待です!ヽ(‘ ∇‘ )ノ
  37. 44 : : 2018/02/02(金) 00:39:58
    アルミン「それじゃ、これで決まりだね」


    ライナー「待て!異議あり!」


    ミカサ「はい、どうぞ、先生」


    グンタ「はいよ、これで確定だな」


    ライナー「」


    グンタ「まだ時間あるな…それじゃ、班ごとに集まって班長、副班長、レク係、しおり係を決めてくれー」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    アルミン「よし、それじゃグループ内の役割を決めたいんだけど…」


    エレン「班長はアルミンで良いんじゃねぇか?しっかりしてるし」


    アルミン「ざーんねん、学級委員長と副委員長は班長、副班長出来ないんだ」


    エレン「えっ、それじゃ、俺とヒストリアは班長か副班長確定ってこと?」


    ミカサ「そういうこと!」


    エレン「…マジかよ」


    ヒストリア「…」


    アルミン「もちろんエレンは、転校してきたばかりのヒストリアちゃんに班長なんてやらせないよね~??」


    ミカサ「え~?そんな酷い男子いる~?」


    エレン「お前ら…わざとやってんだろ…」


    エレン「はぁ、全く…いーよ、俺が班長で」


    ミカサ「じゃあヒストリアちゃんが副班長ね!」


    ヒストリア「あ………う、うん」


    エレン「…」


    ヒストリア「…」


    アルミン「…」


    ミカサ「…」


    エレン「…ヒストリア?その、ここにいる2人は俺の親友だから、そんな緊張しなくても良いんだぞ?」


    アルミン「きゃー!エレンに親友宣言されちゃったぁ~」


    ミカサ「きゃー!きゃー!」


    エレン「う、ううううるっせぇぞお前ら!///」


    エレン「あー、んと、まあ…これでも良い奴らだからな、優しく接してくれるぞ」


    ヒストリア「……うん、昔から知ってるよ」ボソッ


    アルミン「ん?ヒストリアちゃん何か言った?」


    ヒストリア「何でもないよ…アルミン君」


    アルミン「アルミンで良いよ!」


    ヒストリア「う、うん、わかった…私も、ヒストリアで良いよ」


    ミカサ「私は泊まる部屋の班も同じだからね、なんでも頼っていいよ!」


    ヒストリア「…!うん、ありがとうミカサちゃん!」


    ミカサ「ミカサで良いって!…ヒストリア!」


    ヒストリア「…!うん…ミカサ」


    エレン「それじゃあ、レク係はどうする?ってか、レク係ってなんだ?」


    アルミン「バス内でみんなで遊ぶためのレクリエーションを考えるんだって!」


    ミカサ「へぇ、私やっていい?」


    アルミン「いいよ!じゃあ僕がしおり係ね」


    ヒストリア「…えと、副班長は何をすれば良いの?」


    アルミン「えっと、基本的に班長のサポートかな、ぶっちゃけ仕事は一番ないかも」


    ヒストリア「サポート…エレンのサポートかぁ…えへへ」


    エレン「お、おう…どうしたヒストリア?」


    ヒストリア「なっ、何でもないよっ!」


    エレン「んじゃ、決まったな」


    グンタ「決まったら、泊まる部屋ごとの班に分かれて、役割決めてくれー」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  38. 45 : : 2018/02/02(金) 22:52:28
    頑張ってください!
  39. 46 : : 2018/02/04(日) 01:42:13
    エレン「えっと、こっちは班長と副班長1人ずつ、生活係2人、保健係2人だよな?」


    アルミン「うん、合ってるよ。例によって、僕は班長と副班長は出来ないからね」


    ベルトルト「まずは班長から決めようよ」


    ジャン「それならマルコが良いんじゃねぇか?」


    マルコ「僕かい?べつに良いけど、誰か他にやりたい人居ないの?」


    ライナー「班長を自分からやりたがる奴なんているのか?」


    ベルトルト「いないね」


    マルコ「じゃあ、僕がやるよ」


    ライナー「それはそうと、エレン…お前、ヒストリアちゃんとイチャイチャしやがって…この野郎」


    エレン「はぁ?普通に話してただけだ」


    ライナー「クラス一可愛いヒストリアちゃんと同じ班なんて、羨ましすぎんだろ…」


    ジャン「聞き捨てならねぇなぁ、クラス一可愛いのはミカサだろ!」


    ライナー「んな訳あるか!なぁ、ベルトルト!」


    ベルトルト「ぼ、僕はアニが一番かな…」


    マルコ「…ミーナ」


    アルミン「はいはい、恋愛話なんて気が早いよ、そういうのは旅行中の夜中にやるもんでしょ」


    エレン「いや修学旅行中もやりたくねぇが…」


    ※結局班長はマルコ、副班長はベルトルト、保健がジャンとライナー、生活がエレンとアルミンになりました


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  40. 47 : : 2018/02/04(日) 01:52:02
    ミーナ「それじゃ、班長から決めましょうか!」


    アニ「…どうやって?」


    ミカサ「推薦で良いと思うよ」


    ヒストリア「…」


    サシャ「私はミカサで良いと思いますよー」


    ハンナ「ミカサは副委員長だから出来ないんだってば」


    ミカサ「アニが良いんじゃないかな?」


    アニ「私!?…自信ないなぁ…ミーナの方が適任でしょ」


    ミーナ「まあ正直誰でも良いんだけどね…その、ヒストリアちゃんは…誰が良いと思う?」


    ヒストリア「え、えと…えと…」


    ミカサ「…落ち着いて、ヒストリア」


    ヒストリア「うん…わ、私も、誰でも良いと思うよ」


    サシャ「じゃあヒストリアちゃんで!」


    ハンナ「転校してきたばっかりなのに班長押し付けたら可哀想でしょ…」


    サシャ「むぅ、私の推薦は全部却下されますねぇ…」


    アニ「あんたが考えなしに発言してるだけでしょ…」


    ※結局班長はミーナ、副班長はアニ、保健がサシャとハンナ、生活がヒストリアとミカサになりました


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  41. 48 : : 2018/02/04(日) 02:12:10
    時は少し飛んで…10月 修学旅行の日


    エレン「いよいよ今日から修学旅行だーっ!!」


    ヒストリア「お、おー…!」


    アルミン「楽しみだね!」


    ミカサ「1泊2日だけどね」


    グンタ「みんな集まってるよなー?来てない奴は置いていくぞー?」


    サシャ「せんせーい!コニーがまだ来てません!」


    グンタ「…ホントに来てない奴が居たか、コニーめ、昨日あんだけ遅刻するなって言ったのに…」


    コニー「おっはようございまーす!」


    グンタ「あっ!こらコニー!遅いぞ!」


    コニー「え?昨日7時半に集合って言ってたじゃないですか!」


    グンタ「7時半に出発だから10分前には着いてろって何回も言っただろ!全くお前ってやつは…」


    アハハハハ…


    グンタ「んじゃ、運転手さん、出発お願いしまーす」


    こうして、俺たちの小学校最大のイベント、修学旅行が始まった


    ちなみに補足として付け加えると、俺たちは6-2だ


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  42. 49 : : 2018/02/04(日) 23:10:29
    エレン「まずはどこへ行くんだったっけ?」


    ヒストリア「…ウォールローゼ南区だね、ローゼタワーの見学、その後にパラディ博物館の見学…とか色々だよ!」


    エレン「そっか!楽しみだな!確かトロスト区に泊まるんだよな?」


    ヒストリア「うん!」


    ライナー「え・れ・ん!」


    エレン「うわっ!なんだよライナー」


    ライナー「後生だ!俺と席を変わってくれ!」


    エレン「はぁ?席を勝手に交換したら先生に怒られるだろ!」


    ライナー「大丈夫だって、ここは後ろから2番目の席だし、ばれねーって」


    エレン「そうは言ってもなぁ…」


    ヒストリア「エレン、どうしたの?」


    エレン「あ、いや…ライナーが席を交換してくれって」


    ライナー「わーっ!バカエレン!ヒストリアちゃんには…」


    ヒストリア「…私、エレンじゃないとやだよ」


    ライナー「」


    エレン「…だそうだ、ライナー、残念だったな」


    ヒストリアが転校してから色々あったけど、ヒストリアと一緒に居ることが多くなった


    最近じゃアルミンやミカサよりも一緒に居るかもしれない


    …このリングの事…もしかしたらヒストリアが知っているかもしれない


    なんとなく、そんな気がした…だから、


    エレン「…なぁ、ヒストリア」


    ヒストリア「ん、なあに?」


    エレン「その…この…」


    ミカサ「はーい!それでは今からバス内のレクを始めたいと思いまーす!!」


    エレン「あっ…」


    ヒストリア「……この?」


    エレン「い、いや…後でにするよ」


    ヒストリア「…??」


    ミカサ「それじゃあまずはマジカルバナナをしましょう!バスの右側の列から後ろに回してって下さい!」


    皆「はーい!」


    ミカサ「じゃあ皆でいくよ~?せーのっ!」


    「「「マジカルバナナ!」」」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  43. 50 : : 2018/02/06(火) 23:35:42
    マジカルバナナに安価入れてみては?
    期待です!
  44. 51 : : 2018/02/06(火) 23:38:57
    期待!
  45. 52 : : 2018/02/07(水) 17:35:19
    つづき きたい
  46. 53 : : 2018/02/07(水) 22:38:17
    バナナといったら黄色からでしたっけ?
  47. 54 : : 2018/02/07(水) 23:43:42
    >>50
    今作は前作のように無駄に長くしないために、必要な点のみ抑えて執筆している為、細かいところまでは書きません。ごめんなさい。
  48. 55 : : 2018/02/07(水) 23:50:47
    ジャン「ペットと言ったらネーコっ!」


    ミーナ「ネコと言ったら可愛いっ!」


    ライナー「可愛いと言ったら…ヒストリアちゃんっ!!」


    エレヒス「ええ!?」


    エレン「えっあっ、ヒストリアと言ったら…しょ、小動物っ!!」


    ヒストリア「っ!?」


    アニ「小動物と言ったら…ハムスター」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    ミカサ「じゃあこれでマジカルバナナは終わりでーす!」


    ヒストリア「…エレン」ムス


    エレン「えっ、あっ、はい!」ビクッ


    ヒストリア「…私と言ったら小動物って何?」ジトッ


    エレン「え、ええと、あれはいきなりだったから咄嗟に…」


    ヒストリア「…なんで?」ジトッ


    エレン(ヒィッ!!怒ってる!?)


    エレン「あ、あのな…初めて話しかけたとき、お前、固まってたからさ…」


    エレン「それが、ハムスターに見えて…な?それで…」


    ヒストリア「…だから小動物?」ジトー


    エレン「あ、ああ、そだな…いやっ!変な意味じゃなくっ!なんか撫でてみたい感じがしてなっ!!」


    ヒストリア「…ふーん」


    エレン「お、怒ってます?」オロオロ


    ヒストリア「…ちょっと」ムス


    エレン「ご、ごめん、咄嗟だったから…つい」


    ヒストリア「…撫でてくれたら許してあげる」


    エレン「…へ?」


    ヒストリア「だ、だから、小動物みたいで撫でたかったんでしょ!?だから…」


    エレン「あ、ああ…良いのか?それで…」


    ヒストリア「…うん」


    エレン「じゃ、じゃあ…」ナデナデ


    ヒストリア「…///」


    エレン「…///」ナデナデ


    ヒストリア「~♪」


    エレン「…あれ」


    まただ、なんだか…懐かしい気がする


    昔も、こうやって金髪の女の子を撫でて…


    エレン「えと…ヒストリア…お前…もしかして」


    ライナー「エレェェェン!!お前!!お前ぇぇぇ!!!誰の許可を得てヒストリアちゃんを撫でてるんだぁぁぁぁ!!!!」


    エレン「うわっ!ライナー!?見てたのか!?」


    ヒストリア「…私の許可だよ、エレンは悪くないし」


    ライナー「ひ、ヒストリアちゃん!じゃあ俺も…」


    ヒストリア「…やだ」


    ライナー「」


    ヒストリア「それでエレン、さっき何か言った?」


    エレン「い、いや…何も」


    ヒストリア「もー!さっきから何なの?」


    エレン「悪い悪い、撫でてやるから許してくれよ」ナデナデ


    ヒストリア「…次の目的地までね」


    エレン「ま、マジすか…」


    やっぱり、このことを聞くならば2人きりの時じゃないとダメだな


    まあまだ修学旅行は始まったばかりだし、後で機会はあるだろう…


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  49. 56 : : 2018/02/08(木) 23:09:48
    グンタ「それじゃあここが今夜泊まる、トロスト区旅館だ!」


    エレン(結局2人きりになれなかったー!!!)


    エレン(まあ、明日もあるか…)


    グンタ「それじゃあ皆!バスから降りて旅館の前で整列しろー!」


    皆「はーい」


    ワイワイガヤガヤ


    リコ「こんばんわ、ようこそお越しくださいました、シガンシナ小学校の皆さん」


    皆「お世話になりまーす!!」


    ベルトルト「ねぇ、あの女将さん美人だね」


    ジャン「そうかぁ?性格キツそう…」


    リコ「…」ジロ


    ジャン「ひっ」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「おー!ここが俺達の部屋かー!!」


    アルミン「和室で良い感じだね!」


    ジャン「ふぃー、今日は疲れたぜ…」


    マルコ「ジャン、座るより先に荷物を…」


    アルミン「あ、荷物は班長、副班長と生活係のどちらか1人の3人が持ってくるんだよ」


    ジャン「だってさ、俺は保健だからなーし」


    ライナー「俺もなーし」


    エレン「どうするアルミン?俺が行くか?」


    アルミン「いや、ついでに先生にちょっと聞きたい事あるから僕が行くよ」


    エレン「おっけー、委員長も大変だねぇ」


    マルコ「じゃあアルミン、ベルトルト、行こっか」


    アルミン「うん!」


    ベルトルト「おっけー」


    ライナー「ふぅ…エロトークでもすっか」


    ジャン「いいな!修学旅行の醍醐味!」


    エレン「…は?何言ってんだお前ら」


    ライナー「んー、エレン?お前はそういう知識はまだ知らないのか?」


    ジャン「あー、ダメダメライナー、エレンはお子様だからまだ大人の知識は知らないんだよ」


    エレン「…何言ってんのかしらんが、とりあえず腹は立つな」


    アルミン「お待たせー!」


    エレン「お、おかえりー」


    ベルトルト「ひぃ、ライナーの荷物すっごく重いよ…何が入ってるの?」


    ライナー「んー?ダンベルとか?」


    ベルトルト「…バカなのかい君は?」


    ジャン「修学旅行で必要か?それ…」


    ライナー「まあ、この筋肉を保つためには必要だなっ!」


    エレン「ゴリラ…」


    グンタ「おーい!風呂の時間だ!さっさと入れー!!」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  50. 57 : : 2018/02/08(木) 23:26:04
    風呂場


    ジャン「おー!温泉だー!」タタタタタ


    アルミン「ジャン!走って転ばないように!」


    コニー「よっしゃ泳ごうぜー!!」


    アルミン「コニー!泳いじゃダメ!」


    ライナー「うおりゃああ!!シャワー攻撃ー!!」


    アルミン「ライナー!お湯を無駄遣いしちゃダメ!!」


    エレン「このクラス問題児だらけで大変だな…」


    キャッキャッ


    ライジャン「っ!?」


    ジャン「今の声…」


    ライナー「ああ…女子の声だ」


    ジャン「となると…」


    ライナー「やることは一つ!」


    ライジャン「覗きだぁぁぁぁぁ!!!!!!」


    アルミン「ちょ、ちょっと待ってよ!覗きなんて…」


    ライナー「アルミン…これはな、男のロマンって奴なんだ…わかるか?」


    アルミン「は、はぁ…」


    ジャン「隣は女子風呂…壁は3m…上には20cmの隙間…これで覗かなくてどうするっ!!」


    ライナー「いいか?覗きってのはな…修学旅行で最も大事なイベントなんだぞ?」


    アルミン「全然わかんないよ!!」


    エレン「アルミン、ほっとけって、どうせ失敗するんだから」


    アルミン「でも…」


    エレン「お前はさっきから働き過ぎだ。早く上がってゆっくり休もうぜ」


    アルミン「んー、エレンがそういうなら…」


    ライナー「よっしゃベルトルト!お前と俺の身長なら肩車で届きそうな気がする!」


    ベルトルト「ええ…肩車ってことは、ライナーの股についてるアレが僕の首に当たるんだけど…」


    ライナー「つべこべ言うなっ!早く!!」


    ベルトルト「う…わかったよ…」


    ベルトルト「うえぇ…触感が気持ち悪い…」


    ライナー「うっ、もう少しで…見え…そ」


    ジャン「なー!俺にも見せてくれよっ!」ユサユサ


    ライナー「わっ!バカジャン揺らすんじゃ…」グラリ


    ライジャン「あっ…」ドッテーン


    アルミン「わー!!ジャンがライナーの下敷きに!だから言ったのにー!!!」


    アルミン「先生!せんせーい!!!」


    エレン「あっちゃー…結局こうなったか…」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――
  51. 58 : : 2018/02/08(木) 23:42:38
    グンタ「風呂上がったら生活係の一人は布団を取りに来いよー!!」


    エレン「あっ、これは俺が行くよ、さっき荷物取りに行くの任せちゃったし…」


    エレン「それに、風呂の事もあって疲れてるだろ、休んどけよ」


    アルミン「うん…よろしく」グッタリ


    エレン「さーてと布団の場所は…っと」


    エレン「お、あそこだな」


    エレン「お、ヒストリアじゃねーか」


    ヒストリア「あ、エレン!なんだか久しぶり…」


    エレン「まぁ、旅館の中じゃ会わないよな、そりゃ」ハハハ


    エレン(なんか…風呂上がりのヒストリア…色っぽいというか、可愛い…)ドキドキ


    エレン「お、お前も生活係だったんだな!///」


    ヒストリア「うん、さっきはミカサに荷物取りに行かせちゃったから、今度は私が」


    エレン「同じだな、俺もアルミンに荷物取りに行かせちゃったからな」


    ヒストリア「うん…さっ、運ばないと…んっ」


    エレン「よっ、と…」ヒョイ


    ヒストリア「…持ち上がんない」


    エレン「1つも持てないのか?」


    ヒストリア「1つなら…ギリギリ…」


    エレン「でも女子の部屋は3階だし、それじゃ大変だよな…」


    グンタ「んー、どしたお前ら」


    エレン「あっ、グンタ先生!実は…」


    グンタ「んー…それじゃエレン、お前先に自分の部屋の布団置いてきて、手伝ってやれよ」

    エレン「ええ!?なんで俺が!?先生が手伝えば…」


    グンタ「いやー、生徒が上がったから俺もこれから風呂に入ろうと…」


    エレン「そんな理由で!?というか、異性の部屋に行っちゃダメなルールですよね!?」


    グンタ「んー、まー、今回は特別に女子の部屋へ行くのを許可しよう!お前はジャンやライナーと違って変なことはしないからな!」


    エレン「ええ…」


    グンタ「他の先生には、俺が許可したって言っといてくれ!それじゃあ風呂に入ってくるんで!」


    エレン「はぁ…」


    エレン「だってさ、ヒストリア。ちょっと待っててくれるか?すぐ置いてくるから」


    ヒストリア「うん…ありがとう」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「よっと、お待たせ」


    ヒストリア「早いね」


    エレン「1度で6つ持ったし、男子の部屋は1階だからな」


    エレン「どれ、全部持つから貸して」


    ヒストリア「ひ、一つは持つよ!エレンに悪いし…」


    エレン「俺は平気だけどな…ホントに大丈夫か?」


    ヒストリア「へ、平気…」プルプル


    ヒストリア「あっ!」


    エレン「あぶねぇっ!」


    ドシーン


    エレヒス「あ…///」


    エレン(うわぁぁぁ!!!なんかヒストリアを布団に押し倒したみたいになっちまったぁぁぁ!!!)


    エレン「ごっ、ごめっ!すぐどくから!///」


    エレン(めっちゃいい匂いした!!めっちゃいい匂いした!!///)


    ヒストリア「…ご、ごめんね?無理しちゃって///」


    エレン「あー、いや…いいよ、俺が全部持ってくから…///」


    ヒストリア「うん…ありがとう///」


    ――――――――――――――――――――――――――――
  52. 59 : : 2018/02/09(金) 00:49:25
    続きが凄く見たい!!!
  53. 60 : : 2018/02/09(金) 21:32:28
    期待です\(^o^)/
  54. 61 : : 2018/02/10(土) 21:09:03
    期待しています!

  55. 62 : : 2018/02/11(日) 23:59:43
    神いいいぃぃぃぃぃぃぃ
  56. 63 : : 2018/02/12(月) 23:23:11
    ミカサ「あ、ヒストリア一人で全部持って来れたの…ってエレン!?」


    アニ「っ!?」


    ミーナ「エレンだー!なんでここに?異性の部屋に来ちゃいけないんじゃないの?」


    エレン「あーいや、ヒストリアが布団が重くて運べなくてな、グンタ先生の許可ありで俺が手伝ったんだよ」


    ミカサ「ヒストリア、一回戻って私を呼んでくれたら良かったのに…」


    ヒストリア「み、ミカサは…その、さっき荷物運んで貰ったから、迷惑かけたくなかったの」


    ミカサ「エレンなら迷惑かけても大丈夫ってこと?」


    ヒストリア「ち、ちがっ、違うよ!そんなんじゃないからね!エレン!」


    エレン「お、おうわかってるって…んな慌てんでも」


    ミーナ「ほほう…ヒストリアちゃんがこんなに喋るの初めて見たかも」


    サシャ「レアものですね!」


    アニ「…」


    ハンナ「撫でたい…」


    ミーナ「ところでエレン、今トランプやってんだけど、一緒にやろ!」


    エレン「ええっ!?俺は布団を運びに来ただけだって!それに本来女子部屋に来ちゃダメなんだから…」


    ミーナ「先生に許可貰ってんでしょ!じゃあ大丈夫だって!」


    ミーナ「せっかくの旅行だしさー?異性がいる方が楽しいじゃんっ!」


    ヒストリア「…やろ」グイ


    エレン「ヒストリアまで…」


    エレン「ミカサ、良いのか?」


    ミカサ「んー、まあ…今日ぐらいは良いんじゃないかな?」


    エレン「じゃ、じゃあ少しだけ…」


    こうして、思わぬ特権を乱用して女子の部屋で遊ぶことになってしまった


    多分こんなことをしている男子は俺だけだろう…


    ライナーとかにばれたら面倒臭そうだな…


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    グンタ「おーいそろそろ就寝時間だz…ってエレン!?お前まだ居たのか!?」


    エレン「あっやべ、もうそんな時間か」


    グンタ「お前なぁ…布団を運ぶのは許可したが、そのまま遊んで良いなんて言ってないぞ」


    ヒストリア「…先生はエレンに、女子の部屋へ行くのを許可するって言いました」


    ヒストリア「…布団を運ぶだけとは、言ってません」


    グンタ「ひ、ヒストリア…むぅ、わかった!先生の言い方が悪かった!見逃すからとっとと戻れ!」


    エレン「は、はいぃ~」タタタタタ


    グンタ「やれやれ…全く」


    アニ「………エレン」ボソ


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  57. 64 : : 2018/02/12(月) 23:33:45
    エレン「た、ただいまーっと」


    アルミン「エレン!どこ行ってたのさ!もうすぐ就寝時間だよ!」


    エレン「え、ええと…ちょっと野暮用でな、先生の所に…」


    アルミン「ふーん…まぁ、無事に戻って来たんなら良いけど」


    ジャン「案外こっそりヒストリアちゃんに会いに行ってたりしてなー!」


    エレン(うっ、あながち間違いじゃない…)


    ライナー「はぁ!?本当なのかエレン!?ぶん殴るぞ!!」


    エレン「ち、違うって!」(嘘だけど)


    ベルトルト「でも、エレンとヒストリアちゃんってすっごい仲良いよねー、まるで付き合ってるみたい」


    ライナー「何!?本当なのかエレン!?ぶん殴るぞ!!」


    エレン「お前もいい加減落ち着けっつの!つか、二人はもう大丈夫なのかよ!」


    ジャン「…実はついさっき起きたばっかだ」


    エレン「はぁ、修学旅行だからってあんまり馬鹿やらかすんじゃねーぞ」


    アルミン「さ、もう寝る準備しよ」


    マルコ「ぐぅ…」


    エレン「マルコはもう寝てんのかよ…」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  58. 66 : : 2018/02/12(月) 23:52:53
    アルミン「んじゃ、皆おやすみー」


    オヤスミー


    シーン


    ライナー「…」ブッ


    ジャン「うわくっせぇライナー!ふざけんなよ!」


    ライナー「わりぃ、静まってると出したくなるんだよ」


    エレン「…お前らうるせぇぞ」


    ライナー「いや、そもそもこれから恋愛トークするだろ?」


    ジャン「お!いいな!やろうぜやろうぜ!」


    アルミン「二人とも寝なって…」


    ライナー「さっき気絶してたせいか、全然眠くねぇんだよな」


    ジャン「俺もだ、眠くねぇよ」


    エレン「お前らがそうでも俺らは眠たいんだよ…」


    ライナー「知らん、それじゃあまずはベルトルトから好きな人を」


    ベルトルト「ええっ、なんで僕から!?」


    ジャン「つべこべ言うな!ほら!」


    ベルトルト「うぅ…ぼ、僕は………あ、アニかな?」


    ライナー「ほほう、アニか…悪くはないが、あいつ全然喋らないじゃないか」


    ベルトルト「な、なんていうか…喋らないから注目されてないだけで、実はすっごい美人なんだよ…///」


    ベルトルト「正直、ヒストリアちゃんが来たときはちょっと傾いちゃったけど…やっぱりアニかな」


    ジャン「ふーん、んじゃ次アルミン」


    ベルトルト「あれっ!?僕もう終わり!?」


    アルミン「ええ…僕はそんな…」


    ジャン「おおっと、居ないってのは無しな!現状で最も気になってる女子を挙げて貰う!」


    アルミン「最も気になってる…か、そんな人は居ないんだけど…」


    アルミン「もし、一緒に居たいって人ならミカサかな…」


    ジャン「は?」


    アルミン「あ、あくまで一緒に居たいって事だよ?その…昔から仲もいいし、家も近いし、頼りになるし…」


    エレン「まぁ、俺はうすうす気づいてたけどな」


    アルミン「い、いやだから気になるわけじゃないってば!…もう」


    ジャン「アルミン…お前は今から敵だ」


    アルミン「ええ、何言ってるのジャン!」


    ライナー「これはこれは…修羅場だな」


    ライナー「まあ、ジャンはお察しの通りミカサだし、次は俺だな」


    ライナー「俺の好きな人は……ずばりっ!ヒストリアちゃんだっ!」


    4人「知ってる」


    ライナー「だよな」


    ジャン「んじゃ、最後はエレンだ」


    エレン「俺か…?いや、俺は居ないんだけど…」


    ジャン「居ないってのは無しって言ったろ!」


    エレン「んな事言われてもな…こちとら恋したことなんて………あっ」


    エレン「思い出した…昔、好きだった相手がいる…」


    ベルトルト「ちなみにそれは、いつの話?」


    エレン「多分…年少か年中辺りに…」


    ジャン「ぷっ、そんなの子供のお遊びみたいなもんだろ!」


    エレン「そうは言ってもなぁ…子供だろうと今でも覚えてるってことは、本気で好きだったんじゃないか?」


    ライナー「んで、相手は誰なんだ?」


    エレン「それが…思い出せねぇんだよな…」


    ジャン「なんだそりゃ、全然覚えて無い奴を今でも好きなのか?純情だなぁおい」ゲラゲラ


    エレン「そういや、ここにいる全員同じ幼稚園なんだし、誰か覚えてないか?」


    エレン「多分…頭文字は『K』だ…」


    ジャン「『K』?…全然思い出せねぇな」


    ライナー「ああ、年長ぐらいの頃からしかはっきりと覚えてないぜ」


    エレン「そうか…」


    ジャン「なぁ、そんなん良いからさ、今好きな奴を教えてくれよ!」


    エレン「今…?今か…」


    エレン「アルミンと同じく、一緒に居たいって奴はヒストリアだ」


    エレン「まあ、俺に対してだけだが、結構明るくなってな、俺もあいつと一緒に居ると楽しいんだよ」


    エレン「最近じゃアルミンやミカサよりも一緒に居るしな…これが恋なのかはわからんが」


    ライナー「恋じゃないってことは、別に俺がヒストリアちゃんを貰っていっても何の問題も無いんだな!?」


    エレン「さあな、それはヒストリアの気持ち次第だ」


    エレン「あっ、ちなみに、ヒストリアはライナーだけは生理的に無理って言ってたぞ」


    ライナー「う、嘘だ…」ガクッ


    アルミン「…気絶した?」


    エレン「うるさいのが居なくなったし、さっさと寝ようぜ、俺はもう眠い」


    シーン


    実際の所、どうなんだろうな…


    昔好きだった子は、きっと本当に好きだったんだろう…何せ今でも本当に大切な人だったことは覚えてるからな


    ヒストリアに関しては…わからん、可愛いけどな


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  59. 67 : : 2018/02/14(水) 23:42:48



    グンタ「おーい起きろー!」


    アルミン「あ、おはようございます」


    グンタ「おはようアルミン、起きてるのはお前だけか?流石お前はしっかりしてるな」


    アルミン「マルコも起きてますよ、今はトイレです」


    グンタ「んじゃ、他の奴も起こしてくれ、7時までに食堂に集合な」


    アルミン「わかりました」


    アルミン「ほらー!皆起きてー!」カーテンヲアケル


    ベルトルト「ん…眩し…」


    エレン「ふわぁあ、おはようアルミン」


    ジャン「眩しい…まだねみぃよ…」


    ライナー「…なんか昨日の夜の記憶が無いんだが」


    エレン「気絶したんだよ、恋愛トークで」


    ライナー「気絶…?なんでだ?」


    エレン「ヒストr…アルミン「え、エレン!また気絶されたら困るんだけど!」


    エレン「おお、そっか悪い」


    ライナー「なんだ…?なんかショッキングな事を言われた気が…」


    エレン「なんでもねぇ、早く布団片付けろよ、持ってくのは俺なんだから」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「よっ…と」


    ミカサ「あー、もしかしてエレン?おはよー」


    エレン「おお、その声はミカサか、おはよー」


    ヒストリア「…おはようエレン」


    エレン「ヒストリアもいるのか、おはよー」


    エレン「悪いな、今布団持ってて前見えないんだよな」


    ミカサ「私も持ってるよ、ヒストリアは付き添い」


    エレン「…布団持ってないのにか?」


    ヒストリア「だ、だって本来私の仕事だし…ミカサに悪いから一緒に…」


    ミカサ「私はいいって言ったんだけどね…」


    エレン「そか、この布団、ここに置いていいんだよな」


    ミカサ「そうそう、そこだよ、先に置いていいよ」


    エレン「はいよ、よっこらしょと…ふぅ、意外と重いよな、この布団」


    ヒストリア「エレンは6個もいっぺんに持てて凄いね…やっぱ男の子は力あるね」


    ミカサ「…私も6個持ってるけど」


    エレン「お前は女子のくせに鍛え過ぎだ、俺より力あるだろ」


    ミカサ「まあ…筋トレしてるし…」


    エレン「マジかよ…もっとヒストリアを見習ってか弱くなれよ」


    ミカサ「いーじゃん、私が強くなってヒストリアを守れば」


    エレン「お、お前がか?」


    ミカサ「何?ヒストリアを守るのは俺だって?」


    ヒストリア「えっ!?」


    エレン「言ってない!」


    ヒストリア「えぇ…」


    ミカサ「しょーがないなぁ…じゃあ私はか弱いアルミンでも守ってるよ」ケラケラ


    エレン「お前…アルミンをバカにし過ぎだろ」


    ミカサ「あはは」


    ヒストリア「…エレン、守ってくれないの?」


    エレン「いやいや…そもそも守るって何から…」


    ミカサ「ヒストリアにしつこく付きまとうストーカーとか?」


    エレン「そんな奴いる訳………………いるな」


    エレン「まあ、ヒストリアが嫌がるような事があれば、ま、守るよ…」


    ヒストリア「っ!」


    エレン「そ、それだけだっ!んじゃまた後でなっ!!」ピューン


    ヒストリア「…」


    ヒストリア「…///」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――
  60. 68 : : 2018/02/14(水) 23:48:16
    ちょっと諸事情で、来週の金曜日まで更新することが出来ないと思います。ごめんなさい。
    気長にお待ちくださいm(_ _)m
  61. 69 : : 2018/02/14(水) 23:58:11
    気長に待つことにしま〜す(;ω;)
  62. 70 : : 2018/02/15(木) 00:03:11
    同じく首を長くして待ってます( ノД`)
  63. 71 : : 2018/02/15(木) 22:47:22
    楽しみに待ってます〜(>_<)
  64. 72 : : 2018/02/17(土) 00:47:36
    大丈夫だ問題ない
    安心してくれたまえ。
  65. 73 : : 2018/02/17(土) 23:26:57
    続きが気になり過ぎてハゲそう
  66. 74 : : 2018/02/18(日) 12:43:52
    久しぶりに面白い良SS見つけた
    幼稚園編〜小学校編の間に何があったのか気になる
  67. 75 : : 2018/02/19(月) 01:11:04
    待ってま〜す
  68. 76 : : 2018/02/24(土) 02:25:03
    続きはよ!!
  69. 77 : : 2018/02/24(土) 15:15:53
    設定が純良でとても良いです!
    期待です!!
  70. 78 : : 2018/02/24(土) 23:22:32
    多くのコメントありがとうございます!
    長らくお待たせしてしまい、申し訳ございません!
    再開していきます。
  71. 79 : : 2018/02/24(土) 23:26:43
    グンタ「着いたぞー、ここがトロストランドだ!」


    ヒストリア「トロストランドって…?」


    エレン「知らないのか?パラディで2番目に有名な遊園地だ!」


    ヒストリア「へぇ…私が監禁される前は無かった」


    エレン「あ、そうか…出来たのは6年前だから…ごめんな、嫌な事思い出させちまって」


    ヒストリア「ううん、平気、その分いっぱい楽しみたいな」


    エレン「おう、全てのアトラクション制覇しようぜ!」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「んじゃ、まずは何に乗る?」


    ミカサ「最初は軽めので良いんじゃないかな?」


    アルミン「空中ブランコとかどう?」


    エレン「良いな!ヒストリアはどうだ?」


    ヒストリア「…私は何でもいいよ」


    エレン「よっしゃ行こうぜ!」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    ミカサ「いやー!風が気持ちよかったー!」


    ヒストリア「…楽しかった」


    エレン「でもちょっと物足りなかったかな、次はジェットコースターとかが良いな」


    アルミン「え…ジェットコースターは苦手…」


    エレン「大丈夫だ、死にはしないから」


    アルミン「そういう問題じゃ…」


    ミカサ「行こっ!アルミン!!」


    アルミン「…うぅ、わかったよ」


    エレン(やっぱりミカサには弱いなアルミン)


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    アルミン「わ、わわわ…凄い角度ついて…どこまで上がるの!?」


    ミカサ「まだまだ上がるよー!」


    ヒストリア「…エレン、ちょっと怖いかも」


    エレン「大丈夫だって!そ、その…今朝、守るって言ったろ?///」


    ヒストリア「…うん、ちゃんと守ってね」ギュ


    エレン(て、手を握られちまった…///)


    アルミン「ねぇ、やっぱり止めない?流石にこれはちょっと…」


    エレン「今更もう遅いぞアルミン、健闘を祈る」


    ミカサ「そろそろだねー!」


    アルミン「いや、ちょっと待ってお願い一旦止めて嫌だ嫌だ嫌d…」ゴトン


    アルミン「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


    ヒストリア「きゃあああああああああ!!!!」


    エレミカ「ひゃっほぉぉぉぉぉぉい!!!!!」


    ―――――――――――――――――――――――――――――
  72. 80 : : 2018/02/24(土) 23:40:39
    アルミン「あぅう…死ぬかと思った」フラフラ


    エレン「情けねーな、ヒストリアですら途中から楽しんでたぞ」


    ヒストリア「最初はびっくりしたけど…爽快感あって楽しかった!」


    アルミン「うぅ…ミカサぁ…」フラフラ


    ミカサ(なんか母性をくすぐられる…やっぱりアルミンはか弱いから私が守らないとね)


    ミカサ「アルミンは一旦休憩ね、私が見てるから2人は何か行ってきなよ」


    エレン「そか、じゃあヒストリア、なんか行くか!」


    ヒストリア「…うん!」


    エレン「ヒストリアは何が良い?」


    ヒストリア「私はエレンが行きたいので良いよ!」


    エレン「んー、そうだな………お化け屋敷とか?」


    ヒストリア「え、ええっ!!それはヤダよっ!」


    エレン「いーじゃんか、行ってみよーぜ!」


    ヒストリア「やだ!怖い!怖いよっ!」


    エレン「そんなこと言わずに………」ハッ


    そういえば、昔…誰かを無理やりお化け屋敷に連れて泣かせちゃったような…


    確か…そのせいで…


    エレン「……ごめんな、やっぱりやめよう。ヒストリアが嫌がってるのにな」


    ヒストリア「……え、えと…エレンがちゃんと守ってくれるなら…良いよ?」


    エレン「いや、少し嫌な思い出を思いだしたから…」


    ヒストリア「…そ、そっか」


    ヒストリア「じゃ、じゃあさ…私が乗りたいやつ行っても良い?」


    エレン「おう!なんでも良いぞ!」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「メリーゴーランドか…ちょっと恥ずかしいな…」


    ヒストリア「ふわぁ…懐かしいなぁ…!」


    エレン「あれ?ヒストリアって遊園地来たことあったのか?」


    ヒストリア「うん…年少の頃に…ね?」


    エレン「そか、じゃあ俺はこの馬にしようかな?」


    ヒストリア「え、エレン…馬車に乗らない?」


    エレン「え?なんで?」


    ヒストリア「馬は、その…1人乗りだからさ…」


    エレン「…?」


    エレン「…!!」


    エレン「さ、流石に恥ずかしいよそれは!俺はこの馬に乗るからな!///」


    ヒストリア「あっ…」


    ヒストリア「…」ショボーン


    ―――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「ふぅ、意外と楽しかったな」


    エレン(なんだか懐かしかったし)


    ヒストリア「…むぅ」


    エレン「な、なんだよ…そんな不機嫌そうにして…」


    ヒストリア「…別に」プイッ


    エレン「…」


    エレン「そ、そんなに一緒に乗りたかったのか…?」


    ヒストリア「…うん」


    エレン「…わ、悪かったな、その…」


    エレン「…怒ってるか?」


    ヒストリア「…ちょっと」


    ヒストリア「…あれ、一緒に乗ってくれたら許してあげる」


    エレン「ん…どれだ?」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――
  73. 81 : : 2018/02/24(土) 23:51:52
    エレン「って、コーヒーカップか…」


    ヒストリア「…嫌?」


    エレン「そういう訳じゃないが…苦手だな」


    ヒストリア「じゃあ最初はゆっくり回すね」


    エレン「おお…回ってる」


    ヒストリア「ふふ、これも懐かしいなぁ…」クルクル


    エレン「お、おいちょっと…回し過ぎじゃないか?」


    ヒストリア「まだまだ~♪」


    エレン「ちょ、ヒストリア待って…」


    エレン「…………あ」クラッ


    エレン(ヒストリアの…長い髪が…)クラクラ


    そうだ…昔もこんな光景を見た気がする…


    凄く、綺麗な長い金髪が…コーヒーカップで…


    同じように…具合が悪くなって…それで…


    その後…は、確か………観覧…車…?


    エレン「はっ!」


    ヒストリア「だ、大丈夫??ごめんね!回し過ぎちゃて…」


    エレン「あ…ああ…」ボー


    エレン「ここ…は…」


    ヒストリア「近くのベンチだよ」


    エレン「………」ボー


    ヒストリア「…」ドキドキ


    エレン「あれ…?ヒストリア?これって膝まくr…ヒストリア「いっ、言わないでっ!恥ずかしいから!」


    エレン「お、おう…悪いな、重かったろ」


    ヒストリア「んーん、もう少し横になってて良いよ」


    エレン「…ありがと」


    まだ少し混乱してる…だが…


    確かに…思い出した…観覧車に一緒に乗る約束をしたんだ…


    もし…その相手が…そうなら…


    ミカサ「あぁ、居た居た…ってええ!?ひ、膝枕!?///」


    ヒストリア「あわわわっ///」


    アルミン「エレン…何してるのさ」


    エレン「ちっ、違うぞ!その…これはだな…」


    カクカクシカジカ


    ミカサ「ふ~ん、そうなんだ…」


    アルミン「エレン、大丈夫?」


    エレン「あ、ああ…お前こそ大丈夫なのか?」


    アルミン「うん、もう平気」


    エレン「…俺ももう大丈夫だ、さ、他の乗り物行こうぜ!」


    ミカサ「…」


    ミカサ「…ヒストリア…膝枕なんて、大胆だね」ボソッ


    ヒストリア「っ!?///」プシュー


    ミカサ(…私もアルミンにすれば良かったかな)


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「あー、遊んだ遊んだ…今何時だ?」


    アルミン「今は14時半だね、15時に集合だよ」


    ミカサ「集合に余裕を持つなら、乗れるのはあと1個ぐらいかな?」


    ヒストリア「うーん…1個かぁ…」


    エレン「…」


    エレン「あ、あのさ…観覧車…乗らないか?」


    ヒストリア「っ!!」


    アルミン「観覧車…?うん、いいと思うよ」


    ミカサ「私も」


    ヒストリア「う、うん…」


    エレン「そ、それでな…」


    アルミカ「うん?」


    エレン「そ、その…俺とヒストリア、2人で乗らせてくれないかっ?」


    ヒストリア「え、ええっ!!?」


    アルミン「え…それって…」


    ミカサ「エレン…キャー!!」


    エレン「ち、違う!そういうのじゃねーよ!!///」


    ミカサ「ふ~んそっかぁ…ヒストリアは、それで良い?」ニヤニヤ


    ヒストリア「う、うん…良いよ///」


    ――――――――――――――――――――――――――――
  74. 82 : : 2018/02/26(月) 18:56:09
    期待です!(`・∀・´)
  75. 83 : : 2018/03/01(木) 00:15:06
    アルミン「それじゃ、僕達は先に乗るね」


    エレン「ああ」


    ミカサ「じゃあエレン、頑張ってね~!!」ニヤニヤ


    エレン「だ、だから違うっての!!///」


    エレン「全く…さ、乗ろうぜヒストリア」


    ヒストリア「う、うん…///」


    ――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「おお…上がって行ってるな」


    ヒストリア「…そうだね」


    エレン「ヒストリアは、高い所は大丈夫なのか?」


    ヒストリア「んーと…少し苦手かな、でも観覧車みたいな安全ってわかってるのは大丈夫だよ!」


    ヒストリア「木登りとかは…ちょっと怖いけど…」


    エレン「そうなのか、ヒストリアが木登りなんて…想像できないな」


    ヒストリア「え…なんで?」


    エレン「いやぁ、お嬢様って感じだからさ」


    ヒストリア「そんなことないよ!これでも昔は…」


    ヒストリア「昔…は………」


    エレン「…ヒストリア?」


    ヒストリア「…ねぇ、エレン?どうして…わ、私と2人で乗りたかったの…?」


    エレン「…」


    エレン「…えと、その…な、上手く説明できないんだけどな」


    エレン「俺さ…昔、誰かと遊園地来たことあるんだよ」


    ヒストリア「…うん」


    エレン「それでな、観覧車に乗ろうと思ったんだけど、その前に入ったお化け屋敷でそいつの事、泣かせちゃったんだ」


    エレン「そのまま観覧車には乗らず、帰っちゃって…その後、夜にさ」


    エレン「いつか、また遊園地に行ったら、一緒に観覧車に乗ろうって…約束したんだ」


    ヒストリア「っ!!」


    エレン「…その相手がな、お前と同じ綺麗な金髪をしていて」


    エレン「今日、お前と一緒に居て…メリーゴーランドとか…コーヒーカップとか乗っててさ」


    エレン「そいつとお前がさ…似てるように思えた…というか、懐かしかったんだ」


    エレン「だ、だからさ…そんな曖昧な理由で悪いんだけど…お前と一緒に乗りたかったんだ」


    ヒストリア「…エレン」


    エレン「それで、だ…ヒストリア」


    ヒストリア「…うん」


    エレン「この…俺がいつも腕に付けてるリング…お前は、これに見覚えは無いか…?」


    ヒストリア「…っ!」


    ヒストリア「…あ」ポロポロ


    エレン「ひ、ヒストリア…なんで、泣いて…?」


    ヒストリア「…ある、よ…」ポロポロ
  76. 84 : : 2018/03/01(木) 00:24:30
    エレン「え…」


    ヒストリア「…」ポロポロ


    エレン「ほん…とうか…?じゃあ…」


    エレン「この…リングをくれた……俺と…昔会ってたのは…」


    ヒストリア「………うん」ポロポロ


    ヒストリア「………私だよ」ポロポロ


    ヒストリア「……エレン君」ポロポロ


    『エレン君』


    エレン「あ…」


    エレン君…そうだ、最初にヒストリアにそう呼ばれた時の懐かしさ…


    …リングに入った『K』の頭文字


    何回も、何回も、その名を口にした…


    確かに、居たんだ…本当に好きだった人


    誰よりも大切で…誰よりも愛おしくて…誰よりも一緒に居たかった


    誰よりも忘れたくなかったのに…忘れてしまった


    でも、今、思い出した…そうだ、そうだよ…


    エレン「…………クリスタちゃん」ポロポロ


    クリスタ「~っ!!!」ブワッ


    クリスタ「うっ、わあぁぁぁぁぁん!!!」ダキッ


    クリスタ「エレン君!エレン君!思い出してくれたんだね…」ボロボロ


    クリスタ「会いたかった…会いたかったよぉ…エレン君…」ボロボロ


    エレン「あぁ…あぁ…今まで忘れててごめんね…クリスタちゃん」ポロポロ


    クリスタ「…ずっと、ずっと大切に付けてくれてたんだね…そのリング…」ポロポロ


    エレン「ああ…記憶には無かったけど、大切な人から貰った大切な物って事だけは覚えてたから…」ポロポロ


    クリスタ「ありがとう…ありがとう、エレン君…」ポロポロ


    エレン「クリスタちゃん…」ギュッ


    クリスタ「うぅ…」ジワッ


    クリスタ「辛かったよぉ!苦しかったよぉ!…もう、何度も何度も死にたくなって…」


    クリスタ「それでも、エレン君にまた会えることだけを希望に…今まで、頑張ってきて…」


    クリスタ「1か月前…転校してきたその日、本当はすぐにでも名前を呼びたかった!話をしたかった!」


    クリスタ「それでも…自分からは話せなくて…あの頃みたく挨拶すら出来なくて…」


    クリスタ「あの時、エレン君が話しかけてくれた時、何も変わってない昔のエレン君で…ホントに嬉しくて…」


    エレン「うん…うん…」


    エレン「…今まで、大変だったんだね、ごめんね…あの時、守れなくて」ポロポロ


    クリスタ「…ううん、良いの…こうして、エレン君に会えたんだから…」ポロポロ


    エレン「クリスタちゃん…」ポロポロ


    クリスタ「エレン君…」ポロポロ


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  77. 85 : : 2018/03/01(木) 01:40:07
    エレンやっと思い出したか超感動
  78. 86 : : 2018/03/01(木) 23:00:40
    ついにこの時が、、、(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
  79. 87 : : 2018/03/01(木) 23:47:39
    従業員「はい、お疲れさまでしたー…って、泣いてる!?だ、大丈夫ですか?」


    エレクリ「…あ」


    エレン「観覧車…一周しちゃったのか」グスッ


    クリスタ「…うん」グスッ


    アルミン「エレン!ヒストリア!どうしたの!?」


    ミカサ「泣いてる…!?」


    エレン「え、えと…これは…その」グスッ


    クリスタ「エレン君…アルミン君…ミカサちゃん」


    アルミン「え…?」


    ミカサ「何で…『君』とか『ちゃん』って…」


    クリスタ「あっ…と……つい」


    クリスタ「…いきなりで悪いんだけど…今日の夜、私の家に泊まりに来てくれないかな?」


    アルミカ「えっ…?」


    エレン「…良いぞ」


    アルミカ「いや…まあ、大丈夫だけど」


    クリスタ「エレン君も含めて…全ては、そこで話すから」


    ミカサ「…ヒストリア?」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――


    グンタ「全員バスに乗ったな?それじゃ、シガンシナ区目指して、しゅっぱーつ!!」


    エレン「…」


    クリスタ「…」


    アルミン「…」


    ミカサ「…」


    それから俺達は、シガンシナ区に着くまでに一度も話さなかった


    話したくなかったのでは無い、話せなかったのだ


    ミカサとアルミンは混乱していて、思うように言葉が出ず、


    ヒストr…クリスタちゃんは、真相を話す事に緊張していて…


    俺は…真相を知ることを恐れていた


    ―――――――――――――――――――――――――――――――
  80. 88 : : 2018/03/02(金) 00:23:33
    シガンシナ小学校


    マルコ「えーそれでは、以上を持ちまして修学旅行の解散式を終了とします。児童代表、児童会長 マルコ・ボット」


    パチパチパチパチ


    クリスタ「…皆」


    ミカサ「ヒストリア…先に親に連絡させて貰っていい?」


    アルミン「僕も…」


    クリスタ「うん、わかったよ」


    エレン「…」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    公衆電話


    ミカサ「もしもし、お母さん?ミカサだけど…いきなりで悪いんだけど、今日友達の家に泊まっても良い?」


    ミカサ「うん…うん…ありがと、着替えは修学旅行のがあるから」


    ミカサ「うん…またね」ガチャ


    ミカサ「次…アルミン」


    アルミン「うん」


    アルミン「もしもし…?あ、おじいちゃん」


    アルミン「アルミンだよ、うん…突然だけど、今日友達の家に泊まっても良いかな?」


    アルミン「うん…修学旅行が終わったばかりだけど…うん」


    アルミン「…ありがとう、お母さん達にも伝えておいて」


    アルミン「うん…それじゃ」ガチャ


    アルミン「終わったよ、エレンは?」


    エレン「いやいいよ、どうせ家には誰も居ないから」


    アルミン「そっか…」


    クリスタ「じゃあ、こっちだよ、付いてきて…」


    エレアルミカ「うん…」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    クリスタ「…ここ」


    エレアルミカ「お、お邪魔します」


    クリスタ「どうぞ、居間でくつろいでて…今、夕食作るから」


    ミカサ「あ、私も手伝うよ…」


    クリスタ「ありがと…ミカサ」


    ミカサ「…」


    エレン「…」


    アルミン「…」


    アルミン「…ねぇ、エレン」


    エレン「んー?」


    アルミン「いや…何でもないよ」


    ―――――――――――――――――――――――――――――


    エレクリアルミカ「…ご馳走様でした」


    クリスタ「疲れただろうし、先に、お風呂入ってきて良いよ…私は洗い物あるし」


    ミカサ「私も手伝うよ」


    エレン「じゃあ、さっきから悪いけど、頼むわ…アルミン、先入ってこようぜ」


    アルミン「うん…」


    ―――――――――――――――――――――――――――――
  81. 89 : : 2018/03/02(金) 22:53:46
    なんかエレンたちの雰囲気が...
    期待っす!
  82. 90 : : 2018/03/03(土) 00:30:22
    最高です‼ 期待
  83. 91 : : 2018/03/07(水) 22:08:00
    期待
  84. 92 : : 2018/03/07(水) 22:57:16
    期待です! (`・∀・´)
  85. 93 : : 2018/03/09(金) 19:51:54
    まあだ~~?
  86. 94 : : 2018/03/11(日) 21:54:25
    忙しくて全然更新できず申し訳ないです。
    久しぶりに更新させて頂きます。
  87. 95 : : 2018/03/11(日) 21:55:38
    ミカサ「ふぅ、さっぱりした」


    クリスタ「…なんだ二人とも、TVとか付けて見てても良かったのに」


    エレン「いや…今はそんな気になれねぇよ」


    アルミン「うん…」


    クリスタ「そっか」


    エレン「寝る所、どうするんだ?」


    クリスタ「私の部屋に全員分敷いちゃって良いよ…二人なら、大丈夫だろうし、話もあるし」


    エレン「そっか、出すのは俺達がやるよ」


    クリスタ「ありがと」


    エレン「さっ、アルミン行こうぜ」


    アルミン「うん」


    ――――――――――――――――――――――――――――


    エレン「うっし…敷けたな」


    アルミン「部屋、広いんだね…」


    クリスタ「そうかな?」


    ミカサ「…」


    クリスタ「…ふぅ、それじゃ、そろそろ話しても良いかな?」


    アルミカ「…」ゴクリ


    エレン「…」


    クリスタ「まずは…前にエレン君に話した事、私の過去を…」


    ――――――――――――――――――――――――――――
  88. 96 : : 2018/03/11(日) 22:12:37
    クリスタ「…ってこと」


    アルミン「そ、そんな…2年も監禁されて、5年間国に保護なんて…」


    ミカサ「…そうだったんだ」


    エレン「…やっぱ、改めて聞くと悲しくなるな」


    アルミン「会いたかった人の為に転校してきたけど…自分からは話せなかった…」


    ミカサ「もしかして、会いたかった人って…」


    クリスタ「うん…エレン君だよ」


    アルミカ「…」


    クリスタ「…そしてここからは…全ての真相を話していくよ」


    エレン「…」


    エレン「…手、握ってて良いか?なんだか怖いんだ」


    クリスタ「…うん、良いよ…私も、安心できる」ギュッ


    ミカサ「アルミン…私も」ギュッ


    アルミン「う、うん…」ギュッ


    クリスタ「…まずは、エレン君が思い出してくれたことを二人に話すよ」


    クリスタ「私は…年少の頃、シガンシナ幼稚園に通っていたの」


    アルミカ「っ!?」


    クリスタ「その当時の名は………クリスタ・レンズ」


    アルミン「クリスタ…」


    ミカサ「…レンズ」


    アルミカ「クリ…スタ…………ちゃん」


    ミカサ「居た…居たよ、年少の頃…」


    アルミン「はっきりとは思い出せないけど…確かに居た…」


    アルミカ「この4人で…遊んでた…」


    エレン「あぁ…俺もさっき…クリスタちゃんが当時の呼び方で呼んでくれたことで、思い出したんだ」


    アルミカ「…あんなに、仲良かったのに…忘れてたなんて…」


    クリスタ「仕方ないよ、3~4歳の時の記憶だもん」


    エレン「あれ…クリスタちゃんは…覚えてたのか?」


    クリスタ「うん…私、胎児の頃からの記憶があるんだ」


    エレアルミカ「え…」


    ミカサ「そ、そんな人がいるの!?」


    アルミン「確か保健体育の授業で…稀にそういう人がいるって…」


    エレン「…あぁ、そういやグンタ先生が言ってたな」


    クリスタ「うん…それで話を進めるんだけど」


    クリスタ「なぜ私が昔…クリスタ・レンズで、あの幼稚園に居たのか」


    クリスタ「それは…エレン君のお父さんが革命を起こす前から、レイス家はかなり追い詰められてたの」


    クリスタ「これまでの絶対王政のせいで、国民にはかなりの不満が溜まって…ついに反乱軍が出てきて…」


    クリスタ「そのうちの一部が…夜にレイス家を暗殺しようと侵入したの」


    クリスタ「そして、レイス家のほとんどの人は殺されてしまった」


    エレン「…そんな事が」
  89. 97 : : 2018/03/11(日) 22:16:03
    クリスタ「生き残ったのは当時の王であったロッド・レイスと妻の一人、アルマとその娘…私だけだった」


    クリスタ「もちろんそんなことをした反乱軍の一部は殺されてしまったけど、それは反乱軍の一部だけ」


    クリスタ「他の反乱軍が攻めてくる危険があるので、秘密裏に王都を離れ…シガンシナ区に逃げ隠れて生活をしていた」


    クリスタ「お父様とお母様は、貴族のフリッツ家を王都に残し、裏で連絡を取り合いシガンシナ区から政治をしていたの」


    アルミン「…そんな大変な状況で、なんでクリスタちゃんはシガンシナ幼稚園に通えたの?」


    クリスタ「私が窮屈な生活が嫌で、必死にお母様にお願いしたの」


    クリスタ「私は名前しか国民に知られてなかったからね、私が王家であることはバレなかったし…何より」


    クリスタ「…もともと王になれない女の私は、どうでも良い存在だったから」


    ミカサ「…」


    クリスタ「なんとか私の頼みを聞いて貰い、友達を作らないという条件付きで通わせて貰ったの」


    クリスタ「そしてそこで使った偽名、それが、クリスタ・レンズ」


    クリスタ「友達は作らないようにずっと本を読んでたんだけど…エレン君が強引に外に連れ出してくれて…皆と友達になれた」


    エレン「さ、最初はそんなんだったっけか…覚えてないや」


    ミカサ「でも…それがお母さんにバレちゃったから、引っ越しちゃったんだよね?」


    クリスタ「うん…エレン君は覚えてないかもしれないけど、私は親が留守の間、こっそりエレン君ちに泊まらせて貰ってたの」


    エレン「いや…なんとなく…覚えてるよ」


    クリスタ「…その、エレン君が付けてるリング…それは、私からのエレン君の4歳の誕生日プレゼントなのは…覚えてる?」


    エレン「ごめん…その辺のことは、あんまり…」


    クリスタ「そっか…ううん、大丈夫だよ」


    クリスタ「それをエレン君のお母さんと選び終えた帰り道で、、仕事を終えたお母様に見つかってしまって…」


    クリスタ「そこでエレン君のお母さんに正体がバレてしまったの…」


    エレン「そうか…だから」


    クリスタ「うん、正体がばれた以上、シガンシナ区には居られない…別の場所に引っ越しをした」


    アルミン「そして、さっき話してくれた…2年間の監禁、5年間の保護…今に繋がるんだね」


    クリスタ「うん…そうだよ」


    クリスタ「…これが、今までの真相」


    アルミカ「そうだったんだ…」


    エレン「…」


    エレン「じゃあ…ヒストリアってのが真名なんだな」


    クリスタ「うん…そうだよ」


    エレン「俺は…俺達は…これから、お前の事をなんて呼べばいい」


    クリスタ「…」


    クリスタ「…出来る、事ならね」ポロポロ


    クリスタ「私は…皆と仲良くなれた…あの頃のように過ごしたい…」ポロポロ


    クリスタ「本名は、ヒストリアでも…私の一番大切な思い出の時の名前は、クリスタなの…」ポロポロ


    エレン「…あぁ」ポロポロ


    アルミカ「…うん」ポロポロ


    エレン「お前は…王家のヒストリア・レイスだ………だが、」ポロポロ


    エレン「俺たちにとっては…ただのクリスタちゃんだ…」ポロポロ


    クリスタ「うん…うん…ありがとう…」ポロポロ


    エレアルミカ「…」グスッ


    エレン 「おかえり、クリスタちゃん!!」ニコ
    アルミン「おかえり、クリスタちゃん!!」ニコ
    ミカサ 「おかえり、クリスタちゃん!!」ニコ


    クリスタ「…!」ポロポロ


    クリスタ「…ただいま、エレン君…アルミン君…ミカサちゃん…」ニコ


    エレクリアルミカ「うっ、わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」ボロボロ


    俺達は、泣いた


    手を取り合って、あの頃のように名前を叫びあって…


    時間を忘れて、いつまでも、いつまでも…泣いていた


    そして…泣き疲れた俺達は、いつの間にか…静かな眠りについていた


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
  90. 98 : : 2018/03/15(木) 21:18:17
    早朝、一番早くに目が覚めたのは俺だった


    まず起きて驚いたことが、寝ている間ずっとクリスタちゃんの手を握っていたことだ


    離そうとするもしっかりと握られてる…


    アルミン達の方を見るとそちらもずっと手を握っていたみたいだ


    クリスタ「ん…エレン君」


    エレン「クリスタちゃん、起きたか」


    クリスタ「んん…おはよぅ」


    エレン「おはよ…目、腫れてるな」


    クリスタ「あはは…エレン君もだよ」


    エレン「…その、手、そろそろ離して欲しいんだけど」


    クリスタ「あっ!ご、ごめんね!ずっと握ってて…」パッ


    エレン「いや…まぁ、クリスタちゃんに握ってて欲しいって言ったのは俺だしな」


    クリスタ「私も安心できたよ、ありがとね」


    ミカサ「ふわぁあ、おはよう…」


    エレン「お、ミカサおはよ」


    クリスタ「おはよう、ミカサちゃん」


    ミカサ「んぅ…なんでアルミンと手、繋いでるの?」


    エレン「昨日あのまま寝たんだろ」


    ミカサ「アルミン、おーきーて!離してよー」


    アルミン「ん…朝…?」


    アルミン「……もしかして、ずっと手、繋いでた?」


    ミカサ「うん」


    アルミン「…ごめん」


    ミカサ「別に謝る必要はないんだけど…」


    エレクリ「…」


    エレクリアルミカ「…」グゥー


    エレクリアルミカ「…ぷっ、あははははは」


    エレン「…腹減ったな」


    クリスタ「うん…朝ごはん作るね」


    エレン「いや、朝は俺が作るよ、昨日の夜は2人に作って貰ったし」


    クリスタ「え!?エレン君料理できるの!?」


    エレン「まあな、家で一人なのも多いし、クリスタちゃんとミカサ程上手くは作れないけど」


    ミカサ「そんなことないって~、エレンの料理、前に食べさせて貰ったけどめっちゃ美味しかった!」


    アルミン「うん、絶品だよ」


    クリスタ「そうなんだ…」


    エレン「…」


    エレン「えと…その、ちょっと思ったんだが、流石に『ちゃん』付けはやめて良いか?」


    クリスタ「え?」


    エレン「昔は『ちゃん』を付けてたけど、今は恥ずかしいんだよ…」


    ミカサ「あ、それは思った、今までヒストリアだったのに、クリスタちゃんってなんか…もどかしい」


    アルミン「だよね…」


    クリスタ「…良いよ、皆の呼びやすいように」


    クリスタ「でも…私はもう少しだけあの頃のように呼ばせて…その方が、皆とまた会えたってことを実感できるから…安心する」


    エレン「ああ、クリスタの呼びたいように呼んでくれ」


    クリスタ「うん…」


    エレン「んじゃ、朝ごはん作ってくるよ」


    クリスタ「私も少しは手伝うよ!」


    ミカサ「私も手伝…おうと思ったけど、料理できないアルミンが取り残されちゃうから、今日は任せるね」


    アルミン「…あはは、ありがと」


    こうして俺達はクリスタの家で食事を済ませたあと、それぞれの家へと帰って行った


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  91. 99 : : 2018/03/15(木) 21:38:59
    次の月曜日


    エレン「うー、だんだん寒くなって来たな」


    クリスタ「あ、おはようエレン君」


    エレン「あっ、おはy…ライナー「おっはよー!ヒストリアちゃーん!!」


    クリスタ「…う、うん、どうも」


    ライナー「っ!!ヒストリアちゃんが初めてまともに俺と会話してくれた!かんっどう!!」


    エレン「朝からうるせぇな…と、おはよう、クリスタ」


    ライナー「ん?エレン、クリスタって誰の事だ?」


    エレン「え…あ…」


    クリスタ「え、えぇと…」


    アルミン「僕達だけのヒストリアのあだ名だよ。ねっ、クリスタ?」


    クリスタ「…そうそう、あだ名!」


    ミカサ「おはよっ、クリスタ」


    クリスタ「おはようミカサちゃん!」


    ライナー「…なーんか聞いたことのある名前だな?」


    クリスタの事は思い出したが、俺達はいつもと変わらない学校生活を過ごしていた


    変わった事と言えば、クリスタと修学旅行前よりも、もっと仲良くなったって事ぐらいか


    …いや、仲良くなったんだじゃなくて、あの頃に戻ったというべきか


    なんにせよ、これで一件落着…とは言えない


    まだ、クリスタにはちゃんと会わせなければならない人がいる


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――
  92. 100 : : 2018/03/15(木) 22:05:43
    期待じゃ!
  93. 101 : : 2018/03/16(金) 20:10:24
    期待してます!
    会わせないといけないのは誰だろう?
  94. 102 : : 2018/03/17(土) 07:04:22
    フリーダとか?
  95. 103 : : 2018/03/17(土) 09:25:08
    カルラかな?
  96. 104 : : 2018/03/17(土) 20:41:04
    うーむ・・・
    確かにカルラって場合もありだしなー
    家族関係だし
  97. 105 : : 2018/03/18(日) 23:34:01
    しばらくして…エレン家


    グリシャ「…久しぶりに帰って来たのに、エレンは居ないのか?」


    カルラ「ええ、友達の家に行ってるらしいわ」


    グリシャ「全く、ちゃんと今日帰ってくるって伝えたのに、エレンも反抗期かね…」


    カルラ「そのうち帰ってくるわよ」


    ガチャ


    カルラ「ほら、帰って来たみたい」


    エレン「ただいまー」


    カルグリ「おかえり!」


    カルラ「久しぶりねエレン!元気にやってたかしら?」


    エレン「久しぶり、元気だよ」


    グリシャ「すまんな、全然帰ってこれなくて…」


    エレン「良いって、政治は大変だろ」


    エレン「…それより、会わせたい人がいるんだ」


    カルグリ「会わせたい人?」


    エレン「おーい、入ってきてくれ」


    ガチャ


    クリスタ「…こんばんわ」


    カルグリ「っ!!」


    グリシャ「あ、ああ、ヒストリアちゃんか!そ、そうか、エレンと仲良くなったんだな!」


    エレン「父さん、知らないふりなんて良いよ、俺はもう…思い出したから」


    カルラ「え…ホントに?」


    クリスタ「はい、エレン君は、ちゃんと私の事を思い出してくれました………」


    クリスタ「………ただいま、お父さん、お母さん」


    カルグリ「っ!!」ガバッ


    カルラ「クリスタちゃん!良かった…エレンが思い出してくれたのね…」ポロポロ


    グリシャ「…ごめんな、クリスタちゃん…あの時は、何も出来なくて」ポロポロ


    クリスタ「良いんだよ…というかそれ、私を監禁から助けてくれた時も、言ってたじゃない」ポロポロ


    カルグリ「良かった、良かった…」ポロポロ


    エレン「父さん、母さん、ありがとな」


    エレン「なんで父さん達が、レイス家を倒すためにあんなに頑張ってくれたのか…」


    エレン「クリスタの為だったんだな…ホントに、ありがとう…」


    エレン「また俺達を…会わせてくれて」ポロポロ


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――
  98. 106 : : 2018/03/18(日) 23:47:57
    エレン「…なぁ、父さん」グスッ


    エレン「クリスタが俺に、自分から正体を明かせなかったのは、父さんが指示したことだよな?」


    グリシャ「…あぁ、正直、迷ってたんだ。エレンとクリスタちゃんが再会することは」


    カルラ「クリスタちゃんが話しただろうけど、レイス家に恨みを持つ者が復讐してくる可能性はゼロじゃない」


    カルラ「クリスタちゃんの関係者である場合、巻き込まれる可能性だってある」


    エレン「でも、レイス家は倒されたんだろ?今更…」


    グリシャ「実はな、エレン…レイス家は倒されたと報道されたが、ロッド・レイスとアルマ・レイスは行方不明なんだ」


    エレン「なっ…、なんだよそれ!!じゃあ…じゃあ…」


    エレン「クリスタに酷い目を合わせた…あの親達は、どこかで生きているって事か!?」


    グリシャ「…それはわからない、少なくとも、この国にはもう居ないはずだ」


    エレン「…」


    …不安と恐怖が一気に押し寄せてきた


    クリスタと別れた時の記憶が微かに思い出されたのだ


    他人だろうと子供だろうと、人として見てないかのような冷たい声を発する大人2人


    そんな人間とも思えないような奴らが、まだ生きているかもしれない


    エレン「っ!!」ブルブル


    クリスタ「エレン君…」


    グリシャ「…エレン、一つ聞かせてくれ」


    グリシャ「お前は、この先危険が伴うかもしれない、それでもクリスタちゃんと一緒に居られるか?」


    グリシャ「…もし、それが怖いのであれば、クリスタちゃんは転校させ、お互いの事を忘れて貰う」


    エレン「…」


    レイス家の二人が生きていたなら、危険が及ぶ可能性がある…


    この先、ずっとそれに怯えながら生活しないといけないのか…?


    エレン「………ふざけんな」


    クリグリカル「…!!」


    クリスタ「…」


    グリシャ「そう、か…なら、クリスタちゃんは転校さs…エレン「そんなの…」


    エレン「一緒に居るに、決まってんだろうが!!!!!」


    クリスタ「っ!!」


    グリカル「…え」


    エレン「俺だって…俺だってなぁ!!危険があるってのはすっげー怖ぇよ!!」


    エレン「常に危害が加わる可能性がある…そんなの、怯えてまともに生活できないだろうよ!!」


    エレン「…でもな、そんな苦しい生活を、クリスタ一人に背負わせれるわけ、無いだろうが!!!」


    クリスタ「っ!」


    クリスタ「え…れん…君」ポロポロ


    エレン「危険が及ぶんなら、なおさら俺はクリスタの傍にいる!辛いことは、俺も一緒に背負う!」


    エレン「クリスタ!修学旅行中に言っただろ!」


    エレン「クリスタは…俺が守るって…」


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
  99. 107 : : 2018/03/19(月) 00:17:37
    その夜


    エレン「…///」カァッ


    カルラ「あらあらエレン、顔が真っ赤よ?どうしたのかしら?」ニヤニヤ


    エレン「…別に///」


    カルラ「すっごいカッコいいこと言ってたわねぇ…クリスタは、俺が守るっ!」キリ


    エレン「や、やめろよ母さん…///」


    グリシャ「カルラ、その辺にしてやれ、エレンもそういうカッコつけたがる時期だろう」


    エレン「カッコつけてねーよ!!」


    グリシャ「…エレン、一つだけ聞かせてくれ」


    グリシャ「お前はホントに、自分の危険よりも、クリスタちゃんの方が大事なんだな?」


    グリシャ「この先、どんなに辛い未来が待ってても、後悔はしないな?」


    エレン「…」


    エレン「…あぁ、危険だろうと、俺は…クリスタとの将来が大事だ」


    グリシャ「そう、か…なら、もう何も言わないさ」


    エレン「…父さん」


    カルラ「あらあら~?クリスタちゃんの気持ちを聞かないで、勝手にクリスタちゃんとの将来を想像してるのかしら?」ニヤニヤ


    エレン「いやっ、ちょ…そういう意味じゃ…!」


    カルラ「あっ、クリスタちゃんはお風呂だけど…一緒に入ってこないの?昔みたいに」


    エレン「ばっ、バカッ!何言ってんだ!///」


    カルラ「え~?幼稚園の頃は毎日のように一緒に入ってたのに~?」


    エレン「子供の時の話だろ!!///」


    カルラ「あら、今だってじゅ~ぶん子供よ?」


    エレン「とっ、とにかくだ!俺はもう疲れたし寝るからな!」


    カルラ「エレン、先にお風呂入っておいてクリスタちゃんが入ってるときに寝ちゃうなんて最低よ?」


    エレン「べ、別に大丈夫だし!とりあえず部屋には戻る!ふんっ!」


    カルラ「あらあら…」


    グリシャ「カルラ…あまりエレンをからかってやるなよ」


    カルラ「ふふふ、ごめんなさいね」


    カルラ「クリスタちゃんと会うのは久しぶりだけど…エレンと会うのだって久しぶりなんだもん」


    グリシャ「…そうだな、エレンには、寂しい思いをさせてるな」


    クリスタ「ふぅ、お風呂、ありがとうございました」


    カルラ「いーえ、クリスタちゃんは家族なんだからかしこまらなくて良いわよ?」


    クリスタ「うんっ!ありがとう!お母さん!」


    クリスタ「…エレン君は?」


    カルラ「寝るって言って部屋に戻ったけど…多分クリスタちゃんが来るのを待ってるわ」クスクス


    クリスタ「そっかぁ…じゃあ、私も寝ようかな」


    グリシャ「クリスタちゃん…どうか、これからも、エレンと一緒に居てやってくれ」


    グリシャ「今のあいつは、幼稚園の時の君と似た境遇なんだ…」


    クリスタ「…ううん、あの頃の私より、今のエレン君は幸せだと思うよ」


    クリスタ「だって…たまにしか帰ってこれなくても、こんなに優しいお父さんとお母さんがいるんだから…」


    クリスタ「私、は…………」


    カルラ「クリスタちゃん…」


    カルラ「もし、この先嫌なことがあったら、真っ先にエレンに言いなさい、絶対力になってくれるから」


    カルラ「だから、クリスタちゃんもエレンが困った時は助けてあげて?二人で、支えあって欲しいな」


    クリスタ「…言われなくてもだよ、お母さん」


    カルラ「…ありがと、良い子ね」ナデナデ


    カルラ「…さて、寝るのよね?一応エレンのベットとは別に布団は敷いてあるけど…いらなかったかしら?」ニヤニヤ


    クリスタ「え、えと…ノーコメントで///」


    クリスタ「お、おやすみっ!」


    カルグリ「はい、おやすみ」


    ―――――――――――――――――――――――――――――――――
  100. 108 : : 2018/03/21(水) 22:09:18
    まだ終わってないけど…
    ほんとによかったねクリスタ(ノД`)・゜・。
    続きが楽しみです
  101. 109 : : 2018/03/21(水) 23:53:36
    神作 期待
  102. 110 : : 2018/03/22(木) 22:08:56
    期待です!
    いい話ですねぇ(;_;)
  103. 111 : : 2018/03/26(月) 04:14:52
    めちゃくちゃいい期待
  104. 112 : : 2018/03/28(水) 07:51:39
    いい話でした!
    面白かったです!
  105. 113 : : 2018/03/28(水) 14:06:23
    このシリーズ終わってほしくないΣ(ノд<)
  106. 114 : : 2018/03/28(水) 22:49:08
    だいぶ更新出来なくてすいませんでした!
    今回でこのSSは完結します!(シリーズはまだまだ続きます)
  107. 115 : : 2018/03/28(水) 22:51:21
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――


    布団に入ってから、どのぐらい経っただろうか


    いや、さほど経っていないはずなのだが、時間の流れが遅く感じる


    クリスタは…まだお風呂かな?先に寝たら、やっぱり怒るかな?


    そんなことを考えながら、俺は次第に眠くなってきていた


    エレン「…ホントに寝るかな」


    ガチャ  キィー


    クリスタ「え、エレン君~?寝て、る…かな?」


    クリスタだ、お風呂あがったのか


    どうするか…このまま気づかないふりをして寝るのも良いけど、やっぱり少しだけ話がしたい気も…


    …ん?なんか布団がゴソゴソ動いてるような…


    エレン「って、クリスタ!?」


    クリスタ「あっ、エレン君、起こしちゃった?」


    エレン「い、いや…起きてたんだけどさ…」


    クリスタ「起きてたの!?寝たふりなんて酷いよ!」


    エレン「いや、それより、な、ななななんで俺の布団にっ!?」


    クリスタ「…えへへ、良いじゃん良いじゃん、昔は毎日一緒に寝てたんだし」


    エレン「いや…流石に…その、歳的にな…?」


    クリスタ「私は気にしないから良いのっ!」ギュッ


    エレン「わっちょ…!!///」


    い、いきなり抱き着いてくるのかよ!?


    ふ、風呂上がりのめちゃくちゃいい匂いがする…


    しかも、その…クリスタの成長中の…アレが…や、柔らか…///


    って何を思ってるんだ俺!!


    クリスタ「えへへ~」


    エレン「っ~///」


    エレクリ「…」


    クリスタ「…ねぇエレン君、観覧車の約束、覚えてくれてたよね」


    エレン「あ、まぁ…うろ覚えだったんだけどな」ハハハ


    クリスタ「じゃあさ…」


    クリスタ「 『最後にした約束』 覚えてる?」


    エレン「え…」


    エレン「えと………」


    クリスタ「…///」ドキドキ


    エレン「………ごめん、正直、最後の方ははっきりと覚えてないんだ」


    エレン「俺さ、実は年中の最初の頃、幼稚園行ってないんだ」


    クリスタ「え…そうだったの!?」


    エレン「ああ、大きなショックを受けて部屋に引き籠ってな」


    エレン「…その時は頭が空っぽで、そのせいか年少の年明け頃からの記憶はほとんど思い出せなくて」


    エレン「とはいっても、年明け前の記憶だってうろ覚えだけどな」


    エレン「…引き籠っていた理由は今までわからなかったし、父さんや母さんも教えてくれなかったけど…」


    エレン「きっと、クリスタと離れ離れになったことが原因だったんだな」


    クリスタ「エレン…君」


    エレン「だからごめんな、その、『最後にした約束』ってのも、全然わからなくて…」


    クリスタ「……ううん、無理に思い出さなくて良いよ」


    クリスタ「忘れちゃったのは悲しいけど、それだけ私との別れを辛く思ってくれたのは…ちょっと嬉しいかな、なんて…」


    クリスタ「ごっ、ごめんね!エレン君が辛い思いして良かったって意味じゃなくて!」


    エレン「ああ、わかってるって」


    クリスタ「………私ね」


    クリスタ「いつかまた、エレン君が同じ約束をしてくれるって信じてる」


    クリスタ「…今度は、エレン君の方から…ねっ?」


    エレン「……?」


    クリスタ「さて、寝よっかな」ゴソゴソ


    エレン「えっ、下の布団で寝るのか?」


    クリスタ「エレン君、顔真っ赤でこのままじゃ寝れなさそうだから」アハハ


    エレン「…///」


    こうして俺達は、同じ部屋で眠りについた


    修学旅行から帰った日とは違う、二人っきりで


    …こうやって同じ部屋で二人で寝るのは、7年ぶりになるのかな


    違う布団で寝る事で、少しモヤモヤするのは、何故だろうか…


    ―――――――――――――――――――――――――――――――
  108. 116 : : 2018/03/28(水) 23:11:50
    時が過ぎるのはとても早くて、気づけばもう3月


    ハロウィンもクリスマスも、クリスタやアルミンやミカサと一緒に楽しく過ごした


    大晦日とお正月は久しぶりに家族皆で…もちろんクリスタも一緒に


    正月明けにクリスタの誕生日があったので、クリスタの家で盛大にやった


    バレンタインはクリスタとミカサが俺とアルミンにくれて…アルミンがすっごい赤面してたのが意外だったり…


    そんなこんなで、毎日を淡々と過ごしてきた俺達


    転校してきたのが9月なので、半年ほどしか過ごせなかったクリスタとの小学校生活


    短い間ではあったが、これだけは胸を張って言えるだろう


    小学校6年間の中で、この半年間が一番楽しかったと…


    そんな感傷に浸りながら、俺達の卒業式が始まったのであった


    教頭「校歌、斉唱」


    ~♪


    この歌を歌うのも最後なんだな、6年間歌ってきたからやっぱり名残惜しいな


    教頭「卒業証書、授与」


    おっ、何気に長くて退屈な卒業証書の授与だな…


    先生「6年1組~」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    グンタ「続いて、6年2組!アルミン・アルレルト!」


    アルミン「はい!」スタスタ


    校長「卒業証書、アルミン・アルレルト~」


    パチパチパチ


    これの次の次だな、何気に緊張するぜ…母さんは…なんだ、居るのかよ…


    グンタ「エレン・イェーガー!」


    エレン「あっ、ひゃっ、はいっ!!」


    クスクス…


    やっちまった…めちゃくちゃ笑われてるな…


    エレン「っ~///」


    ――――――――――――――――――――――――――――――


    グンタ「ヒストリア・レイス!」


    クリスタ「はいっ!!」


    ザワザワ…


    あ、クリスタは転校してきたから出席番号が最後なんだっけか


    …にしてもざわつき過ぎだろ、レイス家はもう無いってのに


    クリスタ「…」ペコリ


    あ、最後だから来賓の方とか先生方にもお辞儀するのか


    やっぱり、昔から作法とか習ってたらしいし、綺麗なお辞儀だよなぁ…


    ――――――――――――――――――――――――――――――
  109. 117 : : 2018/03/28(水) 23:31:05
    ――――――――――――――――――――――――――――――


    卒業式後、教室にて


    グンタ「えー!これでお前たちは小学生をめでたく卒業だ!おめでとう!」


    グンタ「って、誰も泣いて無いのかよ…なんだよ…」


    グンタ「ほん…とに…世話が焼けるクラスだったなぁ…」グスッ


    ライナー「おい!グンタ先生が泣いてるぜ!」


    アハハー グンタセンセイナミダモロイー


    アルミン「きりーつ!」


    アルミン「せんせー!今まで、ありがとうございましたー!」


    皆「ありがとうございましたー!!!」


    グンタ「ああ、もう、全く…」ポロポロ


    グンタ「お前たちはこれから、中学校、高校、大学や社会に出たり…色んな事で壁にぶつかるだろう!」


    グンタ「そんな時は、このシガンシナ小学校で学んできたことを活かして、支えあい、励ましあい…」


    グンタ「最高の人生を送ってくれ!以上だ!!」


    アルミン「気をつけー!!!」


    アルミン「さようならー!!!」


    皆「さようならー!!!!!」


    ―――――――――――――――――――――――――――――
  110. 118 : : 2018/03/29(木) 00:44:19
    …終わった、俺達の小学校生活は、これで終わったんだ


    6年という長い期間だったが、いざ終わってみるとあっという間だった


    やっぱり、あいつと再会出来たことが何よりの思い出だな


    と、噂をすればなんとやら…


    クリスタ「おーい!エレンくーん!!」


    エレン「おう、クリスタ、父さんと母さんが車で待ってるぞ」


    クリスタ「うん!でも、ちょっと待って」


    エレン「ん?」


    クリスタ「エレン君…その、改めて、ありがとね」


    クリスタ「私、やっぱり無理言ってでもこの小学校に転校してきて良かったよ」


    クリスタ「エレン君が思い出してくれる保証は無かったし…正直、最初の頃は不安でいっぱいで…」


    クリスタ「エレン君があの頃と変わってたらどうしようって…怖くて、声もかけれなくて」


    クリスタ「…でも、エレン君は初めて会った時みたいに、優しく声をかけてくれた、名前を言ってくれた」


    クリスタ「それで、エレン君は何にも変わってないんだなぁって、心の底から安心して…」


    クリスタ「正直、思い出してくれなくても、ヒストリア・レイスとして一緒に居れればそれで良いとさえも思ってた」


    クリスタ「でも、エレン君は、クリスタ・レンズを思い出してくれた」


    クリスタ「それがホントに嬉しかったの…」


    クリスタ「だから、本当にありがとうっ!」


    エレン「…」


    エレン「…それを言うなら、俺の方こそだ」


    エレン「クリスタと再会出来て、俺、ホントに嬉しかった」


    エレン「大袈裟に聞こえると思うが、この小学校6年間で、クリスタと一緒に居た時が一番楽しかったんだぞ?」


    クリスタ「そ、それは大袈裟じゃない?」アハハ


    エレン「いやいや、これがホントなんだって」アハハ


    クリスタ「ふふふ………ねぇ、エレン」


    エレン「ん!?今、エレンって…」


    クリスタ「うん、エーレンっ♪」


    クリスタ「いきなり呼び捨てにしてゴメンね…?でも、私変わらなきゃって思ったんだ…」


    クリスタ「だから…今日からは、エレンだよ」ニコ


    エレン「っ!!///」


    そうだ、俺はこの半年間、何度もモヤモヤした気持ちに苦しめられていた


    それはクリスタを…思い出したことで解決した。だが、


    一つだけ、解決していない気持ちがあったんだ


    …今なら、わかる、確信をもって、言える


    俺は…………




    『クリスタが好きだ』




    クリスタ「…エレン?」キョトン


    エレン「あ、ああ…何でもないよ」


    エレン「クリスタ…これからもよろしくなっ!」
  111. 119 : : 2018/03/29(木) 00:53:48
    えー、これでですね、小学校編は終わりになります!
    幼稚園編は日常のシーンが多く、無駄に長くなってしまいましたが、今回はなるべく要点を抑えてコンパクトに作りました。故にあんまり恋愛要素が無かったかな…と思います。

    次は中学校編なのですが、話の構成に少し手間取っていて時間が必要かと思われます。気長にお待ちください。

    小学校編は終わりましたが、エレクリな人生(シリーズ名)としてはまだまだ続く予定なので、これからもよろしくお願いします!
  112. 120 : : 2018/03/29(木) 04:42:10
    中学生編も頑張ってください
    気長に待ってます
    期待です
  113. 121 : : 2018/03/29(木) 07:36:09
    このシリーズ本当すき
    今作も秀逸でした
    中学生編も期待して待ってます!
  114. 122 : : 2018/03/29(木) 11:36:50
    神筆者だわ
  115. 123 : : 2018/03/29(木) 23:08:53
    最っ高でした!
    このシリーズ大好きです!!
  116. 124 : : 2018/06/10(日) 06:43:11
    このシリーズ永遠に続いてくれ
  117. 125 : : 2018/06/22(金) 00:07:46
    うん最高
  118. 126 : : 2018/07/01(日) 02:11:57
    今更でしたが中学校編へのリンク貼り忘れていたので貼っておきますね。シリーズ作品から飛ぶこともできますが。

    続き→http://www.ssnote.net/archives/58483

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diagram2000

ダイヤ

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