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エレヒス 「マフラーとコーヒー」

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  1. 1 : : 2018/01/07(日) 23:44:50
    二作目を見ていた方、本当にすいません。

    間違えて消してしまいました…

    なので三作目に出そうかなと思っていたものを執筆します。
  2. 2 : : 2018/01/07(日) 23:46:20
    前作→http://www.ssnote.net/archives/57243
    エレヒス「一番近くて一番遠いあなた(お前)。」
  3. 3 : : 2018/01/07(日) 23:48:34
    現パロです。

    ※日が変わる事に文力や伝力、語彙力等が変化しますが大目に見てくれると嬉しいです。
  4. 4 : : 2018/01/08(月) 00:06:58
    メールを打ち終わり、あの人に貰ったマフラーを巻いてドアを開ける。

    寒い…

    ぎゅっとマフラーを掴み、待ち合わせ場所に向かう。

    あなたの仕事はいつも急。

    急に仕事が入ってドタキャンしたり、急に仕事が休みになって連絡してくるね。

    待ち合わせ場所にたどり着くまでの間にも周りの家にはキラキラした飾り付けが目に映る。

    サンタクロースの人形だったり。

    トナカイの人形だったり。

    何種類かのパターンが存在するアーチ型の飾りだったり。

    “特別な日”はまだ一週間ほど遠いのに辺りはもう“特別な日”状態だ。


    電柱に寄り添う雪だるまの親子。

    小さな長靴の足跡の横には大きな靴の足跡。



    “特別な日”の為に殆どの人は大忙し。

    あの人も誰かの為に大忙しなのだろうか。

    私だったらいいな…

    なんて考えたら恥ずかくて笑えないや。




    ……

    ………




    駅から少し離れた公園にはまだ緑が残っている大きな大木がある。

    その真下にはベンチがあっていつもそこで待ち合わせになる。

    予定時間よりも早く、私は着いた。
    公園では子供達が腹を抱えて笑ったり、怒ったりしながらも楽しんで雪遊びをしている。

    それはまるで少年少女時代の私達のよう。

    携帯の電源を入れると、

    「ごめん、遅れる。」

    の二言。

  5. 5 : : 2018/01/08(月) 08:06:19
    幻の?二作目はバッドエンドってなってたから
    読まなかったのだけど、一作目がとてもよかったのでこれは期待ーーー
  6. 6 : : 2018/01/08(月) 11:19:39
    >>5 名無しさん

    ありがとうございます!

    期待に応えれるように頑張ります!
  7. 7 : : 2018/01/08(月) 11:34:20
    待ち合わせをする時、いつも私が先に来るよね。

    あなたは予定時間ギリギリに来るか、遅刻をするか。

    毎度の事で私も慣れてしまったけど、あなたの笑顔はまだ慣れない。

    無緑の野原に一本の花が枯れている。がまだ茎はしっかりと土を掴んで根を生やしている。

    あなたの嘘の笑顔はそんな感じかな。

    私はそれには応えないよ。

    枯れた表情の奥にはまだ希望があるから。




    ……

    ………


    時計は秒針が5周目を迎える頃、私の膝に雪が少し、積もってきた。

    雪の降量が増したのだろう。

    寒さを更に感じる。

    その寒さと比例するようにマフラーの暖かさと安心感は増してゆく。

    寒さが強くなれば強くなるほどに私はあなた色に包まれてゆく。
  8. 8 : : 2018/01/08(月) 15:12:01
    膝にのる雪とベンチで休んでいる雪を集め、
    丸める。

    丸め終わったら二つの雪玉をくっつけ、ベンチの中央に並べる。

    正面からみて右は小さな雪だるま。
    左は右よりも大きい雪だるま。

    ベンチの下に落ちていた小枝を手に取り、
    雪だるま一つに二本つける。


    「あとはお顔かな。」



    ベンチから腰をあげ、少し奥にある滑り台へと足を運んだ。

    滑り台の支えとなる四本の脚の下の地面は少し凹んでいて小石や、ペットボトルのキャップが沢山落ちている。

    子供達が貯めたんだろうな。

    私も昔、滑り台の上から台の下に向かって小石をばらまいていたな。

    下から台の端を掴んでツルツルな台を登ってくるあなためがけてばらまいて、あなたが転げ落ちるのがすごく面白かったの。





    ……

    ………


    ペットボトルのキャップを帽子にして小石で顔を作った。

    口は口の線を削って砂を埋め込む。


    上出来だ。これは褒めてくれるね。

    ふふっ。




    ……

    ………



    ふと公園の入口に目を凝らすと私と色違いのマフラーを巻くあなたが走ってくる姿が映った。


    走ってきたのだろうか。

    白い息色が口から不規則に空へ舞って消えていく。




    ……

    ………

  9. 9 : : 2018/01/08(月) 16:22:55
    期待!
  10. 10 : : 2018/01/08(月) 19:14:58
    >>9 名無しさん

    ありがとうございます!
  11. 11 : : 2018/01/08(月) 19:54:01
    「ヒストリアー!」


    革靴で雪道を踏みながら私に近づいてくる。



    馬鹿。遅いよ。

    そんなに笑顔でこられてももう動じないし。


    「悪い。ヒストリア……ん?なんでこっち向いてくれないんだ?」



    訂正はしないよ?動じてないもん。

    動じて…動じ……首が重いだけよ。

    別にあなたの顔を直視出来ないなんて思ってないし。



    「悪かったって。な?」



    私と少し距離を空けて座るあなた。



    「これ、お詫びのしるし」スッ


    手渡されたのはクリーム色に包まれた缶。



    「ミルクティーだよ。ヒストリア。ブラック飲めないだろ?」


    黒色に包まれた缶にはBLACKと書かれている。

    ごくっ。

    一口。

    ほんとだ。ミルクティーだ。

    私の大好きなミルクティー。

    マフラー全体を首辺りまで下げて口に運ぶ。


    「おいしいね。」


    「あぁ。ちょっとくれよ。」


    え?


    声に出す暇のなくミルクティーは彼に取られた。

    と、同時に
    私の両手は急に冷たさを感じるようになった。


    「えっちょっまって…」


    ずずっ。


    ミルクティーを啜る音が聞こえた。


    と同時に、
    私の顔はまた、赤くなった。


    「エッエレン!それは関節キ…」


    口が籠もる。最後まで言えない。
    言いたいけど、言いたくない。

    恥ずかしいもん。



    「ん?駄目だったか?なんなら俺のも飲む?」


    なんの恥ずかしさも感じれないあなたから渡されたのはあなたの缶コーヒー。


    「…いつまでも苦手苦手言ってないで飲んでみろって。」


    「んぐっ!?」



    私の口はさっきまで甘々だったのに苦味が混じってきた。


    甘さは徐々に消え、苦さだけが舌に伝わる。


    「もぉ!なんてこっ……」


    ちょっとまって?今何を飲んだ?

    彼が飲んだコーヒー?

    彼の口がついた缶?


    「ははっ。まずかったか?」


    「まずいんじゃない。苦いの。あと私の返して?」

    「駄目だろ?苦手意識をもっちゃ。」

    「で、でも…」

    「でもじゃない。嫌いなもんは好きに変えてみろ。それまではこれはお預かりしますー。」

    「えぇ…そんな…」


    エレンの馬鹿!

    飲めないよ!

    そんなにニヤニヤしないで!

    ほんとに飲めないの!


    「もう!返してよ!」

    片手で彼の持っている物へと手を伸ばす。

    しかし、彼も片手で私の片手を掴まれた。



    「しょうがないな…んっ」

    「ん!?!?んんぅ!?…」


    口に甘さが広がってゆく。

    何をしたかは言わない。

    でも、きっとそれはあなたから初めてもらったもの。


    「少しずつ飲んでってみて?苦いなら苦いって言ってくれ。俺が苦味を消してやる。」

    「え…あ、ありがとう…」

    「おう!」




    ……

    ………



    何をしたかは言わない。

    でも回数は6回。

    あなたは数を重ねる度に笑顔で私を見る。


    6回以降もまだ中身には残ってたけど、それ以上は数を重ねなかった。

    そんなにしたら私が気絶しちゃうよ。



    ……

    ………




    黒色の缶を持つ小さな体の女性のマフラーは白色。

    白色の缶を持つ大きな体の男性のマフラーは黒色。


    白黒の二人の間には一ペアの雪だるまが微笑んでいる。
  12. 12 : : 2018/01/08(月) 22:05:40
    見てるこっちまでニヤニヤしちゃいます笑
    期待です!!!!!!!!
  13. 13 : : 2018/01/08(月) 22:48:52
    情景が目に浮かんでくるようでロマンチック…
    前作とはまた違うかわいらしいエレヒスでした
    もちろん、こちらもよかったです

  14. 14 : : 2018/01/08(月) 23:04:12
    >>12 名無しさん

    そうですか笑

    良かったです笑
  15. 15 : : 2018/01/08(月) 23:05:24
    >>13 名無しさん

    伝わっているようでとても嬉しいです!

    まだ終わりませんよ笑
  16. 16 : : 2018/01/09(火) 00:06:54
    勝手に終了だと思いこんでたw
    すみません<(_ _)>
    引き続き期待します
  17. 17 : : 2018/01/11(木) 20:03:13
    一応前の投稿で終わらせるつもりでしたが、文量が少なすぎて手応えがないので続けようと思います。














    さっとバスは過ぎて行く。





    私が繋ぐ手。

    あなたと繋ぐ手。

    手袋越しだからバレずに済む。

    お気に入りのマフラーに手を填める。

    あなたには私の推薦マフラー。

    あなたの表情はマフラーで多い被られてよく分からない。

    私の顔もわからないよね。

    いや、わかってほしくない。

    こんなにも熱て、林檎に同化したような顔は見られたくないよ。



    見られたくない気持ちは
    握る力を強くした。




    ふと目が合う。



    「…顔熱てってんぞ。」


    「……なんでわかっちゃうのかな。」


    「なんでってそりゃあお前を見てるからだろ。」


    「ど直球に言わないでよ。」



    ほんと。デリカシーも無ければ下手な嘘もつけないのね。


    「俺以外の男にそんな顔見せんなよ?取られたら嫌だからな。」


    …うん。限度は考えようよ。

    でもね。

    あなたは間違ってる。


    「エレンとは離れるつもりないし。他なんていないから!」


    強く後付する。

    あなたは大きく目を見開け、一瞬の間が起きる。



    あなたは繋いだ手を離し、私の肩に片手ずつそっと抱きしめる。


    「…ここ……みんな見てるし。すごく見てるし。ほんとに見てるから!!」


    肩に置かれた手を放り投げ、足を入れ替え後方を向きながら今出る精一杯の声を吐き散らした。


    「ほんとにやめてよ!私だけ真っ赤になっても駄目じゃん!嬉しいだけじゃん!心の中があなたでいっぱいになるじゃん!わたしの…」



    頭部にはあなたの手が。

    優しく私の頭を撫でる。

    髪が荒れないように適度に梳かしながら撫でているのがわかる。

    心地よい。

    言葉が出ない…

    好意は愛によって塞がれた。


    「ん…そこのカフェ行くか。」

    「そだね。そうしよ。」




    後でジャンに謝っとこう。

    じゃんじゃんごめんね。と。




    再び手を繋ぎ、歩き出す頃あなたは更に爆弾を落とす。



    「ヒストリアは俺のだからな。いつでもこうしては出来ないから、今のうちに頭をヒストリアでいっぱいにしないと。だからごめんな?」



    はにかむあなたを横目で見つめながら、カフェのドアに手を差し伸べる。







    ……

    ………




    カフェの看板には赤い帽子と赤い服を着た白ひげのおじさんが、マフラーを巻く大きな角の生えた動物がひくそりに乗ってプレゼントを運ぶ風景が描かれていた。

    おじさんの両脇には大きな袋と、小さなコーヒーカップを積んで。

  18. 18 : : 2018/01/12(金) 20:36:16




    ドアを開けると薄山吹色の小さなランプが私達を迎える。

    奥行は狭く、カウンターの四席と四人席の古テーブルが古懐感を表す。

    店中の匂いは珈琲の香りを吸った木材がなんとも落ち着いた雰囲気を醸す。

    マスターと思われる少し老いた男性はカップを一つ一つ、丁寧に拭いていく。

    既に拭かれて何枚にも重ねられている薄黒色の柄付小器は、定員によって抜き取られ、和菓子を置かれテーブルに運ばれる。

    私達は奥のカウンター席に腰を下ろす。

    彼は荷物を置き、羊羹と濃黒(ブラック)珈琲を頼む。


    また濃黒…



    私はスティック状の紙袋に包まれたお砂糖を三本手に取り、コーヒーを頼んだ。

    糖分なんて気にしないよ。



    もう一本取ろっ。



    ……

    ………
  19. 19 : : 2018/01/13(土) 23:58:09
    どうやらコーヒーはマスターが淹れてくれるらしい。

    小さいカフェはこういうところがメリットだと思う。

    下手に未熟者に淹れて貰っても店のマスターとは天と地の差だろう。

    定員も二人しかおらず、三人で経営しているみたい。

    丁度良いを通り越す居心地の良さは今まで来店したカフェの中で一番だろう。




    コーヒー豆から作るコーヒーはカップに注ぐ音だけでも安吐の息が出る。

    とても美味しそう。

    細いスプーンで三周回すと、マスターは
    カップを花形の器に乗せ、私達の目の前に置いた。


    「さぁ。どうぞ。」





    カップに顔を近づける間もなく独特な匂いは鼻奥に入り込む。

    市販のコーヒー豆と、一般的な手順では出せないとても深みのありそうな匂い。

    匂いは全くの部類だけれどもひょうげんの仕方としてはエレンみたいな匂感だ。



    砂糖を入れずにまず一口。


    …んんぅ。


    やっぱりお砂糖は入れなくちゃね。

    砂糖はコーヒーの色も匂いをも変える。

    …とても美味しそうに見える。

    一口。

    「わぁ…美味しい…」

    「お気に召しましたか?」

    マスターはまたカップを拭く作業に取り掛かりながらも良心的な笑顔でこちらを見る。

    「本当においしいです!ね!エレン!」

    真横にいるエレンの方へと身体ごと傾ける。

    「あぁ…美味い。すごく美味い。あ、もう一杯くれます?」

    「はい。承知致しました。」

    エレンの前から花形の器ごと持ってゆく。
    羊羹はまだ一口も手をつけてないみたい。

    コーヒーが美味しすぎた証拠ね。

    ふふっ。なんだか嬉しくて笑みが溢れちゃう。

    エレンの顔は真顔に近いけど、目が弾けて輝いてるもん。

    「ここ来て正解だったな。ヒストリア。」

    「そだね。また来ようね!」

    待ちきれないのか、エレンは羊羹を一口分に切って口に放り込んだ。

    今か今かと待ちきれない気持ちを噛み締めて。

    それを見ている私はコーヒーを一口飲む。



    本人は気づいてないが、残りのコーヒーの表面は薄く、ハート型がじんわりと広がっていた。
  20. 20 : : 2018/01/14(日) 01:56:05
    しーののさんの作品は、情景描写がとてもいいと感じました。そして続きも期待してます!
  21. 21 : : 2018/01/14(日) 08:19:41
    このお話のヒストリア、めちゃくちゃかわいい(≧▽≦)
    期待です!
  22. 22 : : 2018/01/14(日) 11:35:42
    >>20 GAKUTO 「エレクリエレヒス信者」 さん

    そんな風に感じてくれると本当に嬉しいです!

    期待ありがとうございます!
  23. 23 : : 2018/01/14(日) 11:41:39
    >>21 名無しさん

    そうですか!

    ありがとうございます!!
  24. 24 : : 2018/01/14(日) 16:41:34
    エレンは、余程このカフェの深みに超越したのか他のブレンドも頼んでいた。

    私も二杯おかわりしちゃったな。




    ……

    ………


    カフェを出ると夕日は落ち、闇夜を照らす真光の月が目に映った。

    昼でも寒かったのに更に青みがかかる。


    マフラーってほんとにいいよね。

    首を触る冷感を防ぐし、耳にまでかければマスクが不要になる。

    何よりあなたの薄匂がほんのり香るからなんどけどね。






    カフェを出た後、私は疑問に思った。

    どこに行くのだろう。

    無言のあなたは今、何を考えているのだろう。

    無音無色の世界はエレンが映る度に光度と鮮度が上がる。

    “特別な日”の色は輝きを放ち始める。



    少し歩くと大きなモニュメントのある百貨店が月の光と、モニュメントと店壁に飾られるライトチェーンの光に強いられた多色の色壁が見えてきた。


    「あそこ入ろうぜ。」

    「うん。」


    道中は会話は続かない。

    逆に喋り続けていても疲れるだけ。

    エレンと私は同じ考えの持ち主だからよく気が合うの。

    多少の道ズレはあるけどね。

    それが原因で喧嘩になった時もあったかな。

    とにかく息苦しくないから我儘も言いやすい。



    最低限の会話は心が近い証拠。

    最低限の会話で愛を感じれば、それはより長く時間を感じる事が出来る。

    昔、占いの本で見たから知ってるもんね。



    ……

    ………

    ……………


    俺は何やらにやけているヒストリアの横顔見て貰い笑しながらも百貨店に足を踏み入れた。
  25. 25 : : 2018/01/14(日) 16:42:39
    ここからはエレンsaidです。
  26. 26 : : 2018/01/18(木) 23:32:00


    十もの階数を数える人口密度の高い百貨店は、季節が関係しているのか『ケーキ予約』だったり、『プレゼント用品』等の文字が多色多様に飾られたポスターに書かれている。


    俺は人が沢山いるところは嫌いだ。


    どんな輩がいるか全くの皆無だし、人波に流される様に歩くのも、生きるのも嫌い。

    俺らは手袋をポケットにしまい、直の手で互いの手を握り合う。

    ヒストリアは長短だから逸れる心配ってのもあるが、
    ヒストリアは温かい。

    柔らかいし。

    人波に押し出されながらも、逸れないように握る。

    なんとも言えない感触を神経に伝集中しながら。

    俺は“ある店”を目指して、詰まり固まるエレベータに乗って手を引っ張って進んでいった。






    予定時刻八分前。
  27. 27 : : 2018/01/22(月) 16:31:47
    最上階には気品のあるアクセサリーショップが並んでいた。

    やはりこの階に男は少ない。

    いたとしてもスーツに高級時計は当たり前。

    さっさと用を済まして降階したい。

    が、そんなに上手くはいかなかった。

    俺の隣にいるやつは目を輝かせている。
    足をばたつかせて。



    「ほら。行ってこいよ。用が終わったら連絡するから。ここ集合な?」

    「うん!ありがとう!」

    少女の様な表情に少し大人びた顔つきを足した笑顔を振りまきながら、早歩きで遠くの店へかけていった。



    さて。俺も行くか。



  28. 28 : : 2018/01/22(月) 17:34:45
    キラキラ。
    いや、ギラギラと視界を邪魔する店が立ち並ぶ。

    男は、大抵そう思うのだろう。

    並びに並ぶ店の端には誰もいない休憩所が静けさの沈黙がただただ、空気を吸っている。

    その奥にはこっそりと茶白色の光が灯っている。

    茶白色の光は一見、落ち着きを観せるはずなのに、来店すると共に落ち着きは皆無になった。

    「いらっしゃいませ。」

    聴き覚えのある声が耳を擽る。

    ヒストリアと出会う前からの懐かしい声。

    二人以外に誰もいないこの空間には一瞬の沈黙が走る。

    エレンは店の奥のレジに。向かった。


    「よう。久しぶりだな。」

    「…本当に久しぶりね。中学生以来かしら。」


    俺は電話で予約していた時に受け取った八桁の番号が書いている用紙をレジ横のテーブルに撫でるように置いた。


    時計の針は四の数字を指す。



    「予定時刻丁度だ。早速買うぞ。」

    「…そう。もうそんなに大人になったのね。」


    “何か”を察した様子で店裏に“もの”を取りに行った。





    戻ってくるや否や、“もの”の裏側に書いてある文字を見て更に察したのだろうか。

    じっと見つめた後、俺の顔の方へと顔を向けた。


    「…アルミンには言ったの?」

    「いや、誰にも言ってないんだ。」

    「そう。誰にもね…」

    「あぁ。」


    言葉を失うと酷く悲顔するやつだから言葉を繋げる。

    全てを察したのだろう。

    何も言わなくても白い小箱に“もの”を入れて皆紅の長紐で結ぶ。

    蝶々結びもあと一息の時、彼女は口を開いた。


    「式はあげないの?」

    「俺も忙しい身だからな。あげないんじゃなくてあげれないんだ。悲しいがな。」

    「そう…」



    会話を終えると綺麗に結ばれた小箱は袋に入れられレジに持っていかれた。


    「…………円です。」

    「おう。」



    昔は友達だったが、
    今は定員と客だ。

    俺は最低限の言葉を交わし店を出ようとした。


    「まって。」

    「なんだ?」

    「今度、また来てね。二人でね。」


    にこやかに大人びた顔を震わせた彼女の目には一滴の涙が現れる。

    彼女のなりに祝ってくれるのだろう。

    俺も笑顔で答えた。


    「ありがとな。また来るよ。」

    「うん。バイバイ。エレン。」


    いつかの日と同じように別れを告げられる。


    「あぁ。バイバイ。ミカサ。」

    自然と出た言葉には一滴の涙が追いついてきた。



    早歩きで待ち合わせ場所に向かう。














    ……

    ………


    昔、彼女は彼に好意を寄せていた。

    彼女はいつもいつも一歩が出ずにいた。

    幼馴染としての関係を終わらせたくないから。

    でも、もっと深い関係になりたかったから。

    二つの想いは交差するはずもなくぶつかり砕け散る。

    だからいつまでも答えが出せなかった。


    中学の卒業式、私は遠くの県に引越す事をみんなに知らせた。

    勿論、エレンにも。

    だから最後だけでも。

    あなたとの関係を近づけたかった。

    だから、勇気を振り絞って。

    「エレン…」

    「ん?なんだ?」

    言葉が出てこない。

    はやく。

    はやく。

    焦った私を殴ってやりたい。

    だかもう遅い。

    的外れの言葉は私の喉を使って放った。


    「バイバイ…エレン。」

    「…おう。バイバイ。ミカサ。」




    結局近づける事は出来なかった。

    もし、近づけていたら今、あなたの隣には私がいたんでしょうか。

    いたのなら…



    ……

    ………


    滅多に人が入ってこない為、彼女の表情は固くなってしまった。

    今を除いては。

    彼女は泣く。

    泣いて、

    泣いて、

    泣いた。

    誰にも知られない。

    誰にも聴こえない。

    だから表情を壊した。

    何も知らない彼には聴こえない。




    籠る青春はヒトタビのジカンで幕を閉じた。
  29. 29 : : 2018/01/24(水) 19:40:42
    携帯でヒストリアにメールを送った後、集合場所へ移動した。

    片手にマフラー、片手には小箱の入った袋。

    揺らぐ袋はまるで心動の様なカラクリを魅せる。

    カラクリは手にも線を絡まる。

    手汗は浮き出て、更にカラクリは強度を増す。






    ……

    ………



    集合場所には彼女の姿はまだなかった。

    いや、わかっていた事だ。

    こんなところに来てしまえば見入ってしまうのも無理はない。



    眠い…

    何故俺は緊張するとこうも眠くなるのだろうか。

    疑問を遮るかのように眠気は押し寄せる。

    少し寝るか…


    ベンチに身を委ね、意識が朦朧とする。

    一瞬だけ“誰か”の泣き顔が脳内に焼き付いた。

    ヒストリアではない“誰か”が。

    思考回路も睡魔には勝てず、エレンは眠りに落ちた。
  30. 30 : : 2018/01/28(日) 22:31:39


    ……

    ………



    ン…

    レン…

    エレン…




    誰かが俺の睡眠を邪魔しようとしている。

    こちらはぐっすりと眠りに浸かっていると言うのに。

    ん?

    俺はなんで寝ているんだ?

    どこだここは…


    まだ目を瞑るエレンは脳の神経で叩いて記憶を起こす。



    そうだ。

    ヒストリアが待っていたはずだ。

    ん?

    ヒストリアを…?


    バッ

    「きゃっ…」


    「はっ!?ヒストリア?」


    「む。なんで寝てたの?」


    「はは。すまんすまん。緊張すると睡魔が襲うのヒストリアなら知ってるだろ?」


    「うん。知ってるけど。じゃあなんで緊張してたの?」


    腕で覆った袋をちらと見る。



    「色々とあるんだよ…こっちにはな。」ボソッ


    「…?」


    「まぁいいや。ここ出るぞ。」


    「…うん。わかった。」


    手を繋いで階段を降りる。

    エレベーターだと袋の“中身”見られてしまうからな。

    片方の手には弾力のある素肌。

    片方の手には紙紐で繋がる袋。

    俺の堅苦しい意識はヒストリアも不思議に思うだろう。

    少し強ばる表情がそれを示していると察した。


    「…まだ、あとちょっと見たかったな。」


    どうやら違うようだ。

    だかその言葉の意図がわからない。



    「ん?何がだ。」


    「エレンの寝顔。苦しそうで幸せそうな顔だったの。」


    「なんだそれ。矛盾してんじゃないか。」


    「可愛くてかっこよかったよ。」


    「このっ…また矛盾してんじゃねぇか。」


    少し意地悪そうにニッと笑う彼女の頭に自然に手が伸びた。


    「ふふっ。やっぱりこれ好きだなぁ。」


    「俺はお前の髪が好きだけどな。」


    「…何?お返しのつもり?」


    「嬉しいって顔が思いっきり出てんだよ。馬鹿。」


    「…もう!」


    会話を終えると外の冷風に包まれた。

    自動ドアの音が雪とともに運んで来る。


    「わぁ…綺麗だね。」

    「そうだな。」

    辺り一面は黒美の夜空にイルミネーションの色鮮やかな星達が空を舞う。

    雪が地面を覆い、足跡の氷影が列を作る。


    「それで…これからどうするの?」


    「あぁ。もう決めてある。」


    「どこかに行くの?」


    「公園に行こう。一番の思い出の場所だからな。」


    「うん!わかった。先に飲み物買ってくるね。」


    「おう。」


    白のマフラーが見えなくなるくらい薄暗く夜空は光を消した。

    冬なのに。

    冬なのに、俺の手袋越しの手には震えと冷汗が不規則に狂い始める。



    一生で一度の物語の山場を彼は創り始めようとした。







  31. 31 : : 2018/01/28(日) 22:38:51
    期待ぃい!
  32. 32 : : 2018/01/28(日) 23:54:59
    >>31 せるれ@エレアニ推し

    ありがとうございます!
  33. 33 : : 2018/01/29(月) 23:00:20
    「もう夜だね。」


    「そうだな。」


    時計の針は十の数字を指す。








    ……

    ………


    辿り着くまでの道中に言葉は皆無であった。

    ただ一つ。繋がれた手と手は互いの指を絡ませ合い、無音の常時を受け流す。


    「公園…誰もいないね。」


    「あぁ。そうだな。」


    子供はおらず、散歩に来た犬と主人の足跡だけがその場に佇む。

    二人はなんの迷いもなく、今朝の集合場所に足を運ぶ。


    「…まだあるんだね。」


    「……驚いた。」


    二本の電灯の間のベンチにはまだ二体の雪だるまが存在を照らしていた。

    スポットライトを浴びるベンチには新たに一組の男女が腰を下ろす。

    ふいに彼女は、緩むマフラーを再び結び直した。

    金々に輝る髪を耳にかけ、後頭の髪を手で掴みながら起用に巻いていた。

    それはとても綺麗な光景であった。

    マフラーに巻かれた首はその姿を隠し、マフラーの凹凸よって煌びやかに髪色の艶は引き締まる。

  34. 34 : : 2018/01/29(月) 23:21:25
    彼女だけに当てられる電灯は周りを写し出さない。

    ただただ、彼女のワンシーンだけが何度も何度も繰り返す。


    「綺麗だ。」


    「? ありがとう?」


    躊躇わず、口先にこぼれ落ちた言葉は彼女に動揺を強いる。

    それはそうだろう。

    彼女にとっては単にマフラーを巻いただけ。なのに。


    「…さて。さっき買った飲み物。はい。」


    ぽいっと投げられ風に渡させる温かい缶の正体はブラックコーヒー。

    彼女の両手の中はまた、ミルクテイー缶が顔を覗かしていた。


    「…もしかして、もっかいしたいのか?」


    悪人のように口角を引き上げて言葉を告げる。

    彼女は一瞬だけ。一瞬だけ赤面を見せたがマフラーで顔を覆った。


    「違うから…単に好きな飲み物だから。エレンの好きな飲み物もそれだし…」


    相変わらず嘘を隠す事が出来ない彼女はミルクティーの蓋を開け、喉元に音を鳴らしながら飲んだ。


    「いいんだぞ?別にまたやっても。」


    「…はぇ?ぁ…うん。やろう。」


    俯きながらも真っ赤に染める顔から小さな声で肯定された。


    「ん…」











    ……

    ………



    どちらもまだあまり飲んでいなかったから回数は増えた。

    と言っても、彼女も慣れてきたのかぐいぐいとこちらの缶を飲んでくる。

    途中で自分の過ちに気づいたか、ちょびちょび飲んでは大根芝居を見せてこちらに“あれ”を要求する。

    それで合計は11回。

    俺も俺で恥ずかしいからな。

    この数字が何を示すかは言わない。

    察してくれ。うん。





    ……

    多少の緊張感が芽生えた頃、俺は最終課題へと脳を震わせる。

    あと少しだ。

    勇気を出せ。俺。

    絶対に出来る。









    ……

    ………
  35. 35 : : 2018/02/06(火) 00:03:43
    すぐ上、34スレ目のふたりがものすごく甘くてニヤニヤが抑えられません。直接的な言葉を使わなくも、使わないからこそ余計に想像がかきたてられるのかもしれません…
  36. 36 : : 2018/02/07(水) 18:41:42
    >>名無しさん

    本当ですか!?

    ありがとうございます!
  37. 37 : : 2018/02/07(水) 23:47:08


    鳥肌が身体中を擽る。

    緊張の震えはいつの前にか雪だるまをも、微震させていた。


    「? どうしたの?寒い?」


    まだ微かに残る薄紅の頬を持つ彼女は勘違いをしている。

    勘違いをしている。


    「おう。寒い。温めてくれ。」




    こんなにも自分に正直になれないのは何故だろうか。

    いつ時でも…とは言いすぎだが、それほどの時間を共に過ごした彼女に嘘をつく必要がどこにある。

    だが、言えない。

    皮肉と濁る嘘しか吐けない口は更に曇を見せる。


    「ヒストリアが温めてくれたらこの震えは治るもんかな。」





    自分自身怒りが募る。

    正直に言えば良いのに…

    ただ、ただ。あの言葉を言えばこの口は美しくなるのに。

    煮え切らない恥ずかしさを夜空の星へ預けたい。

    そんな馬鹿な考えを空へ顔を向けて目を預ける。





    ……


    ギュッ


    …上半身に低体重がのしかかる。

    いや、のしかかると言うよりも体を預けるように彼女は両手を俺の肩に巻き付ける。


    「どう?あったかいかな…?」

    結果的に上目遣いとなる体制は意図的に行動したとは思えない。

    天然だし…な。


    「…おう。」


    「エレンてさ、困るとすぐに空を見上げるよね。」


    「…は?」



    とっさに彼女の顔の方へと顔をずらす。

    そんな癖は自分でも知らない。

    誰にも指摘された事も無ければ親にだってない。


    「ずっとエレンの事見てるんだから分かるよ。…ほんとに寒いだけ?何かあるの?」


    疑問を連投して投げかけられる。

    そんな中でも彼女は俺の肩に巻き付けた両手を離さない。


    「星…綺麗だね。」


    「…そうだな。」


    「あ、あれってなんて星座だっけ?」


    「…ごめんな。知らない。」


    「そう。あ!ならあれは?」


    彼女は俺の顔の下から夜空を覗いている。

    …しかし、俺が自信過剰なのか否かは不毛な質問だが、彼女の視線が俺を向いている…気がする…

    視線を彼女へと落としてみる。


    「…ち、近いよ。」


    「お、おう。すまん。」


    …くそ。失敗だ。

    彼女の顔がこんなにも近くにあるなんて知らなかった。

    視線を落としたら口と口が掠れたなんてわからなかったんだ。

    うん。彼女も気づいてないだろう。

    それに賭けよう。


    「また…当たっちゃったね。」


    「…恥ずい事言うなよ。」


    「ふふっ。ごめんごめん。」














    「エレンの事、大好きだから見つめたいの。」














    今なら言えるのか?


    いや、今しかない。



    頑張れよ。俺。







    ベンチに置いていた小袋を掴む。



    「ヒストリア。」


    「んー?何?」


    「………ごめん。忘れてくれ。」






  38. 38 : : 2018/02/07(水) 23:49:55


    また言えなかった。


    今日を逃せば次の機会はいつになるのだろう。

    諦めの良さは人一倍自身のある俺は昔からそうだ。


    次。

    次。

    次の機会。

    次の機会に言おう。


    だらしないな…はは。

  39. 39 : : 2018/02/08(木) 00:15:17




    ……



    ………



    「…もう。そればっかりだね。」


    「すまん…」


    「私に素振りは見せるのに答えはいつまでも出さないなんて嫌だよ?」


    「…え?」


    …積もる雪は更に積を増やす。


    「こんなに言ったのにわからないの?もぅ…やだなぁ。」


    そう言って彼女はベンチから腰をあげる。


    二、三歩だろうか。手を伸ばせば少し届かない程度に離れた彼女は唐突に振り向く。


    彼女は微笑む。


    天使のような。


    女神のような。


    唯一無二の彼女は小さく吐息を吐く。





    「月が綺麗だね。エレン。」








    その瞬間、頭の重りの全てが滑り落ちた。

    誰かにもっと相談したかった。

    誰かに助けて欲しかった。

    この場合はどうすればいいのか。

    その想いは当の本人から背中を押される。

    なんとも言い難いな…

    もう迷わない。

    これだけ言わしてくれ。


    「ヒストリア。」


    「…はい。」


    俺は立ち上がる。


    足跡は彼女の目の前で止まる。



    これで最後だ。

    思い切りだ。

    思い切って重りを捨てよう。






    心の声がやっと彼女に届く。











    「愛してる。結婚しよう。」



















    ……




    ………













    それは一瞬の出来事でもあり、永遠のようにも感じた。


    彼女は否定しない。


    否定なんかしなかった。


    全てを受け止めて。


    全力で彼女を抱きしめた。





    泣きながら。



    笑いながら。





    二人の座っていたベンチには雪だるまが一組。





    少し溶けてきた雪だるま。






    溶けだした雪だるま達は互いの体を寄せ合い、

    まだ溶けないとばかりに微笑み合う。









    雪だるまの頭には同じペットボトルのキャップが。









    二人の首にはマフラーが。














    そして。














    彼女の指にはキラリと輝く指輪が。















    外灯の光を空へと反射させる。







    その光は、













    幸せな輝きを放つ確かなクリスマスの幕開けだった。
  40. 40 : : 2018/02/08(木) 00:17:27
    以上で、

    エレヒス「マフラーとコーヒー」現パロ

    の執筆を終了したいと思います。

    最後まで拝見して下さった方、

    コメントをして下さった方、

    本当にありがとうございました!
  41. 41 : : 2018/02/08(木) 00:31:27
    文章構成、描写等のグダグダ感は抜けませんでした…

    ごめんなさいです。


    勉強しますのでどうか暖かい目で拝見して頂ければ幸いです!
  42. 42 : : 2018/02/08(木) 18:53:55
    すごくすごくよかったです!!!
  43. 43 : : 2018/02/08(木) 19:39:02
    >>42 名無しさん

    そうですか!ありがとうございます!
  44. 44 : : 2018/02/08(木) 20:05:03
    楽しく読みました。途中でミカサが出てくるとは( ^)o(^ )

    後日談バージョンも是非読みます。
  45. 45 : : 2018/02/08(木) 22:10:43
    >>44 ヴァルキリー さん

    ありがとうございます!

    こういう役柄も必要かなと思いまして…笑
  46. 46 : : 2018/02/16(金) 01:33:26
    これは面白い
  47. 47 : : 2018/02/22(木) 22:27:29
    泣けました(現在進行形)

  48. 48 : : 2018/02/24(土) 16:27:38
    >>46 弱い名無し さん

    ほんとですか!ありです!

    >>47 エレクリ好きの少年 さん

    まじですか!?嬉しいです!!
  49. 49 : : 2018/04/04(水) 13:11:42
    面白かったです。他作にも期待してます
  50. 50 : : 2018/09/24(月) 17:46:51
    >49名無しさんに同じく!!
  51. 51 : : 2018/09/24(月) 17:49:48
    >19,20に同意
  52. 52 : : 2018/09/24(月) 17:56:29
    最初マフラーを車の方のやつかと思ってたごめん

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