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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

【合作】苗木「希望が峰学園の日常と非日常」

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  1. 1 : : 2017/09/02(土) 18:42:47
    しゃぁ!ssのお時間です(っ´ω`c)!今回はあの超有名なss作者、カラミティさんとの合作です(っ´ω`c)!

    正直緊張で足が震えていますが、ついて行けるようにしたいなと思います(´・ω・`)!


    それでは、以下注意事項です!


    ※登場人物
    『ダンガンロンパ』(希望が峰学園78期生)

    『スーパーダンガンロンパ2』
    (希望が峰学園77期生)

    『ダンガンロンパ3』(黄桜、雪染、御手洗のみ)


    ※キャラ崩壊あるとかないとか……



    さて、それではよろしくおねがいします(っ´ω`c)
  2. 2 : : 2017/09/02(土) 19:01:54
    まだ始まってすらないのにボケを入れるという高等テクニックを魅せる超有名なルカさんの相方を勤めさせてもらえたらいいなと柱の向こうから貴方を見つめるカラミティです。そのへんの雑草なのになんで有名なんて言われてるんすかね


    上の注意事項をよく読んで画面から離れて部屋を明るくしてからご覧くださいね
  3. 3 : : 2017/09/02(土) 20:05:18
    ー77期生教室ー
    日向「ふぅ……疲れたなぁ……」

    西園寺「まったく、なんで下級生の入学式に出ないといけないんだよ。」

    罪木「上級生として当たり前かと……」

    西園寺「うっさいよ!ゲロブタ!あんたには聞いてないの!!」

    罪木「はぅ~……ゲロブタですいませ~ん!」

    狛枝「まぁ、その辺にしたらどうだい?このままじゃ、罪木さんの希望が見れなく……ガハァ」バタン

    日向「こ……狛枝!?」

    弐大「カットじゃ!」

    日向「物理的に!?」

    七海「うーん……ねみぃ……」

    小泉「千秋ちゃん!まさか昨日も……」

    七海「うん……徹夜だよ……」

    左右田「ったく、よくやるよな七海も……」ファ……

    九頭龍「おめぇもあくびしてるじゃねぇか!」

    左右田「仕方ねぇだろ……そろそろあれが……」


    ガラッ


    雪染「大変大変!ゆゆしき自体よ!!」

    田中「この冥界で何が起こっているというのだ。」

    雪染「実はね……」
  4. 4 : : 2017/09/02(土) 20:44:49
    雪染「新入生がいないのよ!」

    辺古山「いない…と言うと?」

    雪染「新入生は入学式が始まるまで教室で待機するんだけど、それはみんなも覚えてるわよね?」

    左右田「あー…そういえばそんなだったっけなぁ…って、まさか」

    雪染「そうよそのまさか!何人か勝手にどこかへ行っちゃったのよ!!」

    弐大「ガッハッハ!ワシらもそんなことがあったのぅ!」

    雪染「笑い事じゃないわよ!まったくもう、希望ヶ峰ってなんでこうなのかしら」

    七海「………先生達もこんな流れだったんじゃ?」

    日向「しかもどっか行った方じゃ…」

    雪染「はいはい!じゃあ悪いけど貴方達にも探すのを手伝ってもらうわよ!!」

    日向「図星だからって俺たちも巻き込むなよ!?」

    雪染「何言ってるのよ!貴方達が消えた時も貴方達の先輩が探したのよ!というか日向くん!勢い余って敬語抜けてるわよ!私だからいいけど!」

    日向「ドス突き付けながら言わないでください先生!」

    小泉「あーもう!早く探さないと入学式も始まらないんだから行かないとダメでしょ!男女で別れるよ!」

    田中「やれやれ…仕方あるまい。俺様の力を貸してやろうではないか。遅れるなよ雑種共!でなければ時代の波に溺れることになるぞ!」

    西園寺「ホントに日本語喋れないの!?」

    御手洗「…着いてこれないと自分を見失って迷子になるぞって言いたいんだろうけど、それ田中くんも迷子だよね…」

    雪染「あっ、ちょっと田中くん!廊下は」

    田中「走ってないから安心してほしいな先生よ!」

    雪染「ならよし!」

    九頭龍「大声はいいのかよ」
  5. 5 : : 2017/09/02(土) 21:14:33
    御手洗「というか、誰がいないんですか?」

    日向「お前誰だ!?」

    御手洗「御手洗だよ!!」

    詐欺師「僕に任せて!」

    終里「テメェに何ができんだ?」

    詐欺師「顔と声が分からなければ探せないと思うんだ!だから、僕がモンタージュするよ!」

    狛枝「それで誰がいないんだい?」

    澪田「早く探さないとマジでやばいっすよ!?」

    花村「女の子には僕のフランクフルトで……」

    小泉「花村、うるさい!」

    ソニア「そうです!それにどちらかというと花村さんのはポークビッツです!」

    花村「え……み…………見られた……」

    ソニア「え?見てないですよ?」

    九頭龍「そんなのどうでもいいだろ!!早く教えろやぁ!!」

    雪染「九頭龍くん?」スチャッ

    九頭龍「ドス……駄目……絶対!」

    辺古山「坊ちゃん、メンタル弱すぎでしょ!?」

    雪染「えーと、いないのは、大和田くん、桑田くん、葉隠くん、セレスさん、江ノ島さん、十神くん、そしてそれを探しに行った石丸くん、苗木くん、霧切さん、大神さんかな。」

    小泉「それほとんどじゃん!?」

    詐欺師「それじゃぁ、覚えてね!」



    詐欺師(大和田)「おう!大和田紋土だ!よろしくな!」

    弐大「ほう……いい顔じゃのぉ……」

    終里「バトりたいぜ!」


    詐欺師(桑田)「ういーーっす!俺は桑田怜恩だ!よろしくな!」

    西園寺「うわぁ……チャラいなぁ……」

    澪田「息吹と同じだね!」


    詐欺師(葉隠)「葉隠康比呂だべ!」

    日向「コイツはすぐに見つかりそうだな!」

    左右田「あぁ……」


    詐欺師(セレス)「セレスティア・ルーデンベルグです。以後お見知りおきを……」

    田中「ほう……雌猫の声色もできるのだな。」

    ソニア「さすがです!」


    詐欺師(江ノ島)「はぁ~い!江ノ島盾子でぇす!よろしくね!」

    罪木「はうぅ……この人もいるのですかぁ……」

    小泉「え?知ってるの?」

    罪木「いや……昔の知り合いに似てただけですぅ……」


    詐欺師(十神)「…………十神白夜だ。」

    ソニア「なんか、国のリーダーみたいな口ぶりですね。」

    左右田「そうですね!」


    詐欺師(石丸)「僕の名前は石丸清多夏だ!」

    九頭龍「キリッとした感じだな!」

    辺古山「コイツも目立ちそうですね……」


    詐欺師(苗木)「僕の名前は苗木誠だ。」

    日向「おい!コイツ狛枝に似てないか?」

    狛枝「は?」

    日向「急にどうした!?」


    詐欺師(霧切)「霧切響子よ。」

    七海「彼女……かわいい……」

    花村「僕のフランクフルトを……」

    七海「だから黙って!」


    詐欺師(大神)「大神さくらだ……」

    弐大「ほう……いい筋肉じゃのぉ……」

    終里「バトりてぇ~!」

    日向「おまえ、それしか言ってないよな!」


    雪染「とりあえず、この人達探して、78期生の教室に連れて行って!」

    七海「だれか、先生いてるんですか?」

    雪染「とりあえず、黄桜先生がいてるわ!」

    日向「それじゃぁ、探すか……」

    全員「おー……」
  6. 6 : : 2017/09/02(土) 21:43:39
    黄桜「っと、すまないねぇ君たち。何の因果かは知らないけどさ、希望ヶ峰学園の入学式前ってほぼ毎回こうなるんだよねぇ」

    日向「いえ、俺達もやらかしてますから…なぁ?」

    左右田「なんのことだか覚えてねーな」

    田中「ふむ、俺様の記憶には刻まれてないな…恐らく忘却の彼方へと消えてしまったんだろうな…」

    狛枝「ボクも覚えてないなぁ…」

    詐欺師「右に同じく」

    小泉「アンタ達ねぇ…」

    黄桜「まぁまぁ。とにかくいなくなったのは10人だから、男女で各四人見つけたら教室に戻ってくれていいよ。全部生徒に丸投げするのもどうかと思うしねぇ…それに…」

    辺古山「それに?」

    黄桜「察してる人もいると思うけど、一人は先生の知り合いでさ。その人は先生に任せてほしいんだよね?ちょっと難しい人だからさ…」

    狛枝「霧切さん…ですね?多分学園長の親族だと思うんですけど…」

    黄桜「そう、正解。まぁ霧切なんて珍しい名字だからねぇ…」

    日向「…………………」

    西園寺(言えないよね…そんなこと言ったら私たちのほとんどの名字も珍しいだなんて言えないよね…)

    黄桜「とまぁそんな感じだし、入学式まで時間もあまり無いし、なるべく早く頼むね。でないとおじさん、泣いちゃうよ?」

    左右田「おじさんの泣き顔なんて誰も見たくねーから行くぞ!」

    小泉「四人見つけたらすぐ戻るのよ男子達!くれぐれも離れたりしないこと!」



















    九頭龍「つっても、こんなバカ広い学園内ですぐに見つかるか?」

    御手洗「でも探さないと入学式に間に合わないし…それに一人ぐらいならすぐ見つかると思うけど…」

    弐大「うむ。まぁ探し歩いてれば見つかるじゃろうて。それに声とかも聞こえてきそうなもの」

    『誰の頭がトウモロコシだゴラアアアアアアア!!!』

    『そんなこと一言も言ってないだろう!?』

    弐大「ガッハッハ!そんなこと言ってたら聞こえてきたのぅ!!」

    左右田「えー…俺達いまからあそこへ向かうのかよー…行きたくねー…ぜってぇ面倒なことになってるじゃんかよー…」

    日向「気持ちは分かるけど二人見つかるんだからいいだろ。早く行かないとどっか行っちゃうかもしれないし」

    左右田「そりゃそうだけどよー…」

    田中「何をしている、置いてかれても知らんぞ雑種」

    左右田「っていつの間にかオレだけかよ!ま、待ってくれよおい!おーい!!オレを忘れてないだろうなー!!」

    日向「左右田お前後でぶん殴るからな」
  7. 7 : : 2017/09/02(土) 22:11:36
    大和田「テメェ……もういっぺんい言ってみろゴルァァ!!」

    石丸「だから、君の頭がトウモロコシなどと一言も言ってないだろう!!それより、早く教室に戻るんだ!」

    大和田「誰が、入学式みてぇなだりぃものでるかよ!」

    石丸「学生のスタートは入学式だろう!それをでずして何が学生なのか!そうだろう!そう思うだろう!」

    大和田「お……俺は何も言ってねぇぞ…………」

    九頭龍「おい、新入生!」

    大和田「誰だ!テメェは?」

    九頭龍「テメェ……九頭龍組若頭のこの俺に一端の暴走族風情がなめた口聞いてんじゃねぇぞ!あぁ?」

    大和田「な……九頭龍組だと!?す……すいません!」

    九頭龍「分かったら教室に戻りやがれ!!」

    大和田「わ……わかりました!!」ダダダ



    弐大「ほぅ……九頭龍もいいとこあるのぉ……」

    日向「アレって脅しじゃねぇのか?」

    九頭龍「大丈夫だ!問題ねぇ。アイツのチームの噂はよく聞いていたからな。」

    左右田「根拠になってねぇぞ!」

    田中「そこの白ずくめも早く教室に戻るんだ。さもないと魔犬に食われるぞ!」

    石丸「わ……わかりました!」ダダダ

    九頭龍「あぁ言うのを脅しって言うんだ。」

    日向「いや……違うだろ……」

    弐大「ほか探す前に……クソじゃぁぁぁぁ!!」

    日向「先に行っとけよ!!」

    詐欺師(?)「残り8人……行くぞ!」

    左右田「なんで……テメェは十神になってるんだ?」

    豚神「詐欺師表記だと悪い感じになるだろ?」

    日向「だからといってこの表記に悪意はないのか?」

    豚神「問題ない!」

    日向「けど……」

    十神「こうなったらややこしいだろ?」

    左右田「あれ!十神じゃね?」

    豚神「ってなるだろ?そして、もし本人を見つけたとき、どっちだとなる。だからこれで問題ない。」

    日向「そうだな……(本人が言うからいいか……)」

    (※チュートリアルです!十神はまだ見つかってないです。間違えのないようにしてください。)
  8. 8 : : 2017/09/02(土) 23:08:01

    一方その頃


    七海「…………」

    ソニア「…………」


    ドゴン!ドゴン!


    罪木「…………」

    澪田「…………」


    ガンッ!バギッ!ドゴン!


    西園寺「…………」

    小泉「…………」


    デデン!デン!デデン!


    辺古山「…………凄い戦いだな。私ではあそこまでできはしないな…」

    澪田「待つっすペコちゃん!そこで気を落とすのは女子としてオカシイっすよ!」

    小泉「そ、そうだよペコちゃん!たしかにペコちゃんは剣道家だけど、そもそもジャンル?が違うはずだよ!」

    ソニア「※この音は女子が起こしてます。ってテロップが必要ですね!」

    七海「ちょっと待ってソニアさん。突然どうしたのかな?」

    罪木「ふぇぇ…これ何時になったら終わるんですかぁ…?」

    西園寺「女子陣と会っちゃったのが終わりだよね。というか終里おねぇと会っちゃったのがね」

    澪田「なんすか日寄子ちゃん?ダジャレのつもりっすか?」

    西園寺「ちげーよ!!」

    ソニア「WAO!これがジャパニーズRAKUGOですね!」

    西園寺「これ落語じゃないし!そもそもアタシ舞踊家だから!」

    辺古山「……それよりも大神さくら、やはりそうだったか」

    七海「ん、辺古山さんは大神さんのこと知ってたのかな?」

    辺古山「あぁ、同じ不知火高校でな。校内で名を知らない者はいないほどの格闘家だ…"霊長類ヒト科最強"とも呼ばれていたな」

    罪木「な、なんですかぁその称号…」

    澪田「女子力ぅ…ですかね…っておや?」

    終里「ウラウラウラウラウラ!!」

    大神「体操選手と聞いていたが…なかなか筋のある。鍛えれば更に光りそうだな…」

    終里「喋りながらなんて随分余裕じゃねーか!いいぜ見せてやんよ!」

    澪田「あ、あれは!?」

    ソニア「澪田さん知ってるんですか!?」

    澪田「あれは赤音ちゃんが三日三晩寝て考えてたらしい必殺技の構えっす…!」

    西園寺「寝てたのかよ!」

    澪田「で、でも赤音ちゃん…!それはマズイっすよ!だってそれを使ったら…」

    小泉「そ、それを使ったら…?」
  9. 9 : : 2017/09/02(土) 23:21:56
    澪田「それを使ったら赤音ちゃんの体から血しぶきが上がるっすよ!!」

    小泉「え!?マジ??」

    ソニア「なるほど!これがサムライソウル!」

    七海「それは……違うね……」

    終里「心配するこたぁねぇ!」

    罪木「お……終里さん……」

    終里「肉食ったら治る!!」

    罪木「そんな医学療法ありませぇん!!」

    終里「いくぜぇぇぇぇぇぇ!!」


    ゴゴゴゴゴゴゴ……


    辺古山「な……なんだ!この揺れは!?」

    澪田「赤音ちゃんっす!赤音ちゃんが力をためてるんっす!」

    小泉「す……すごい……」カシャ

    西園寺「ちょっ……ちょっと!写真撮ってる場合じゃないよ!」


    大神「これほどの闘気を持つものがいたか……」

    大神「こい!我も全力でいこう!」


    七海「うん!スゴいラスボス感だ……」ハァハァ


    終里「いくぜ!目からビーーム!!」プシャァァ

    大神「ぐはぁ!?め……目がぁぁ!!」


    終里・大神以外「…………」

    終里・大神以外「えぇぇぇぇぇ!!」


    小泉「え!?な、なに!?これだけ!?」

    澪田「そう!これが一子相伝の目から血しぶきを出す大技!バ○スビーム!!」

    西園寺「それ、色々駄目でしょ!!」

    罪木「確か……目から血しぶきを出して敵を威嚇するのは、あるトカゲがやってましたよね……」

    小泉「それをコピーしたって言うの!?」

    ソニア「でもこれで闘いが終わったみたいですよ……」

    辺古山「なんとあっけない幕切れだ……」
  10. 10 : : 2017/09/03(日) 00:00:22

    大神「…とんだ醜態を見せてしまって申し訳ない」

    小泉「い、いや…仕方ないと思う…突然目から血が噴き出すとか予想できないと思うから…」

    終里「いやぁ人間って頑張ればなんでもできるもんだよな!」

    澪田「ギャアアアアア!!あ、赤音ちゃん!目から血が流れたまま来るのは止めてほしいっす!!どこかの異界の村の屍な人みたいになってるっすよ!!」

    終里「あん?なんだそれ!訳分かんねーよ!!」

    澪田「ギャアアアアア!!!なんでよりによって犬みたいにしてこっち来るんすかあああああああ!!!!」

    ソニア「WAO!これがジャパニーズホラーですね!!」

    七海「それは違……くないね。和製ホラーゲームだからね」

    大神「……放っておいていいのか?」

    辺古山「あぁ、平気だ。こんなこと日常茶飯事だ」

    澪田「にちじょうちゃめしごとっすからああああああ!!!」

    終里「メシだと!?どこだメシ!!メシイイイイイイ!!!」

    大神「………そうか。それよりも辺古山殿…また会えたことを嬉しく思う」

    辺古山「覚えていたのか?」

    大神「当然。不知火が誇る剣道家…それはお主が去った後も語り継がれている。恐らくこれからもだ」

    辺古山「そうか…なら貴様もだろうな」

    大神「ふっ…だといいが」

    辺古山「貴様が忘れられるわけがないだろう、この"霊長類ヒト科最強"が」

    大神「………最強は我に有らず。我には越えねばならぬ壁があるのだ…」

    辺古山「………そうだったな」

    小泉「な、なんかすごい会話ね…」ヒソヒソ

    ソニア「これが強者のオーラってものなんでしょうか…」ヒソヒソ

    罪木「と、とても入れないですよぉ…」ヒソヒソ

    大神「さて、時間を忘れそうになったが…我は共に探させてもらう。呼びに出て一人も戻すことが出来ないというのも情けないからな」

    七海「ハッ!そうだった、早くもう3人探さないと。忘れそうだった」

    ソニア「では、新たな出会いを求めてレッツラゴーです!!」



















    『……………』

    アポ「アポアポアポアポアポアポアポアポアポ…」

    だべ「だべだべだべだべだべだべだべだべだべ…」

    ピンク髪「アッハハハハハハハ!!!」

    『………………』

    澪田「現状を説明するとこうなってるっす!空き教室から声が聞こえたんで覗いてみたらー、毬栗みたいな頭の人とー、赤い髪の人がー、互いの机を向かい合わせにして真顔で何か言い合ってるっすね!あとなんかピンク髪の人が指さして笑ってるっすね!!」

    西園寺「いやどうしてこうなったんだよ!!!!」
  11. 11 : : 2017/09/03(日) 00:17:04
    西園寺「てか、あいつなんで髪の毛ピンクなのよ!」

    ピンク髪「この髪の毛はね?カー○ィ塗りたくったの!うそだけど!」ウププ

    ソニア「なんてスプラッター!?」

    ピンク髪「アハハ……って、あんたら誰?」

    大神「江ノ島!!それに桑田と葉隠!」

    桑田「アポアポアポアポ!」

    葉隠「だべだべだべ!」

    小泉「あんたらふつうにしゃべれないの?」

    桑田「しゃべれるぜ!」
    葉隠「しゃべれるぞ!」

    澪田「なんの新喜劇っすか!?」

    江ノ島「あぁ、オーガが来ちゃったかぁ……」

    罪木「そ……それよりも……さっきの状況はなんですか?」

    ソニア「そうですよ!これじゃまるで訳が分かりませんよ!」

    江ノ島「あんたの言ってることのほうが分け分からないんですけど……」

    葉隠「俺たちはただ単に自己紹介してただけだべ?」

    桑田「おう!そしたら白熱しちまってよ!」

    西園寺「それで……お互い何言ってるか分かったの?」

    桑田・葉隠「わからん!」

    西園寺「自己紹介の意味ないよね!?」

    小泉「はい!とりあえず教室戻るよ!」

    葉隠・桑田・江ノ島「はぁい!」

    ソニア「あとは、男子だけですね!」

    辺古山「あそこは大丈夫だろう……」

    小泉「そうね……」

    終里「罪木!肉くれ!」

    罪木「後で花村さんに言ってくださぁい!」

    七海「(う~ん……今年の新入生は個性派揃いだね……)」














    日向「これは……」

    狛枝「う~ん……」

    御手洗「どういう状況?」


    苗木「…………」チミドロフィーバー

    十神「……フン…………」カンッ

    セレス「チェック!」カンッ

    十神「ならここだ!」カンッ


    九頭龍「何吞気にチェスしてんだ!ウラァ!」

    花村「そうだよ!部屋戻ろうよ!」

    弐大「……あいつら……一番見るべきところが見えてないのかの?」

    左右田「…………」ブクブク
  12. 12 : : 2017/09/03(日) 07:40:43
    日向「……とりあえず見る限りあのアンテナは息してるようだし、血糊なんだろう」ヒソヒソ

    左右田「アンテナっておま、さすがに酷くねーか!?」ヒソヒソ

    日向「いや名前知らないし…って、たしか苗木だったけか」ヒソヒソ

    詐欺師「うん。そうだよ」ヒソヒソ

    日向「多分苗木はあれを止めようとしてこうなったんだから…」ヒソヒソ

    狛枝「じゃあボク達がすべきことは…」ヒソヒソ

    九頭龍「なにか手でも思い付いたのか?」ヒソヒソ

    日向・狛枝「………」ガタガタ

    花村「席を並べて?」ヒソヒソ

    日枝「………」スッ

    御手洗「座って…?」

    日枝「………」サッ

    田中「マイクだと…?」ヒソヒソ

    日向「さぁ途中からお送りしますが第34回チェス頂上決戦の実況を始めます!実況の日向創と!」

    狛枝「解説の狛枝凪斗でお送りします!」

    左右田「なにやってんのおおおおおおおお!!?」ヒソヒソ

    弐大「さっきから思ってたんじゃが小声で大声とはお前さん器用じゃの」ヒソヒソ

    御手洗「そ、それよりあの二人…苗木みたいに血塗れになるんじゃ…」ヒソヒソ

    十神「………」

    セレス「………」

    花村「……大丈夫みたいだね」ヒソヒソ

    日向「さて現在二人はチェスを行っているんですけど!私実はチェスのルールほとんど知らないんですね!」

    狛枝「そうなんですか実況の日向さん!奇遇ですね私もなんですよ!」

    左右田「オメーら辞めちまえ!!よくそんなんで実況解説とか名乗れたな!?」ヒソヒソ

    田中「ほぉ…いいツッコミだ…俺様も見習うか…」ヒソヒソ

    日向「おぉっと!ここでセレス名人の方に動きが!」

    狛枝「何を仕掛けてくるのか楽しみですね!」

    御手洗「まぁ…進む意思と嗤う豚でどうにかなるんじゃないかな…」ヒソヒソ

    詐欺師「君は何を狩るつもりなの?」ヒソヒソ

    セレス「………」スッ

    日向「おぉっと!?ここでセレス名人が置いたのは餃子だああああ!?しかも王○のだああああ!!」

    狛枝「チェスで○将ってのはどうなんでしょう!」

    左右田「待て待て待てぇ!!そこでいいのか!?ツッコミ所はそこでいいのか!?っつーか狛枝テメー上手いこと言ったって思ってるのか知らねーけどドヤ顔してんじゃねええええええ!!」

    花村「あっ、ダメだよ左右田くん!?大声だしたら」ヒソヒソ

    十神「……」ブンッ

    左右田「」ゴンッ&チミドロフィバ

    花村「ほらやっぱりいいいいい!!!」ヒソヒソ

    弐大「ふむぅ…チェスというのは餃子が参戦できるものなんじゃのぅ…知らなんだ」ヒソヒソ

    九頭龍「いや、無いからな。そんなルール無いからな」ヒソヒソ

    十神「………」

    日向「おぉっと!ここでターンが回ってきた十神名人!何か仕掛けるようです!」

    狛枝「十神名人は何を繰り出してくるのか楽しみですね!」

    御手洗「この流れはまさか…」ヒソヒソ

    十神「………」スッ

    日向「満○餃子だああああああ!!!」

    狛枝「3割うまいで有名な○州餃子を繰り出してくるのは意外ですね!」

    田中「ほぉ…十神と言ったか。奴め…見る目があるな…」ヒソヒソ

    弐大「なんじゃ、お前さんも○満州が好きなのか」ヒソヒソ

    花村「隠せてねーべ!!ずんずん隠せてねーでよ!!」ヒソヒソ

    セレス「………」スッ

    十神「………」スッ

    日向「そしてお互いの出した餃子を手に取る!!」

    狛枝「真剣な眼差しを向けていますね!おっと!そしてマイ箸を取り出しました!」

    セレス「いただきます」

    十神「いただきます」

    日枝『実食!!』

    詐欺師「なんか食べ始めてるけど」ヒソヒソ

    御手洗「餃子ブレイク…?」ヒソヒソ

    九頭龍「なんだそのコーヒーブレイクみたいなの」ヒソヒソ

    日向「さぁお互い1つずつ口へ運びました!」

    狛枝「お互い死ぬ気で選んだ餃子なんでしょう!この結果で第521回チェス頂上決戦優勝が決まると言っても過言ではない!」

    田中「さっきと回が変わってるぞ」ヒソヒソ

    九頭龍「放っとけんなもん」ヒソヒソ

    セレス「………」

    十神「………」

    日向「さぁそれぞれどんな言葉が飛び出すのか!?」

    狛枝「もう私にも分かりませんね!」

    花村「いや最初から分かってなかったよね?」ヒソヒソ

    九頭龍「気にするなんなもん」

    セレ神『…参りました』

    日枝『参りましたが出ましたああああ!!!!』

    九頭龍「なんだこの地獄はぁ!!!」
  13. 13 : : 2017/09/03(日) 08:44:50
    十神「おい!そこの貴様ら!」

    弐大「なんじゃ?ワシらのことか?」

    十神「他に誰がいる!」

    左右田「まぁ、オレら以外いねぇけどな……」

    九頭龍「それより、十神とセレスティアだな!部屋に戻ってもらうぜ!」

    セレス「あら、わたくしのことはセレスでよろしくてよ……」ニコッ

    苗木「……それより助けてくれませんか?」チミドロフィーバー

    花村「ア……アヴリル・ラヴィーーーーン!?」

    御手洗「なに!?その断末魔!?」

    豚神「まだ死んではいない!」

    十神「おい!」

    豚神「なんだ?」

    十神「なめてるのか?」

    十神「なめてるつもりはない。」

    十神「ならばなぜ貴様は俺と同じ格好をしている。」

    十神「元からだ。気にするな。」

    日向「本当にどっちかわかんなくなった!?」

    豚神「だから言っただろう!」ハァ

    田中「ため息つく前にその化けの皮をはがせ!」

    豚神「意味が違う気がするが……」ベリッ

    詐欺師「これでいい?」

    セレス「あら、体型の割には結構いい男ですわね!」

    十神「それで、用はなんだ?」

    弐大「応、そうじゃった!黄桜先生からの呼び出しじゃ!はよ戻れ!」

    セレス「わかりましたわ。十神くんとのチェスには飽き飽きしておりましたの……」

    苗木「早く助けて……」

    十神「おい!待てセレス!まだ決着は……」

    苗木「早く降ろせや!!ビチグソがぁぁぁ!!」

    全員「あ……」



    苗木「全く……ひどいめにあったよ……ありがとうございました。先輩方。」ペコッ

    日向「しかし、どうしてあぁなったんだ?」

    苗木「実は……」




    十神『フン……なぜ、俺たちが部屋に戻らないといけない!』

    苗木『だって、君たちが戻らないと入学式が始まらないからさぁ……』

    セレス『わたくし……めんどくさいことが苦手ですの……』

    苗木『そ……そんな理由で……』

    十神『サボるには十分だろ?』

    苗木『十分じゃ……ガハァ……』ゴチン

    セレス『あら、大胆ですわね……』

    十神『こうでもしないとうるさくて何もできないだろ!』





    苗木「てな感じで……」

    狛枝「ひどいねぇ……それで、半ば亀甲縛り的な感じになってたんだね?」

    苗木「いや、ただの十字架ですが……」

    九頭龍「とりあえず、苗木と十神は部屋に戻れ!」

    十神「ふざけるな!俺はでないと……」

    九頭龍「出なければどうなるか分かってるよなぁ……なぁ……弐大?」バキゴキ

    弐大「ウス……」バキゴキ

    花村「なんか、某テニス漫画みたいになってない!?」

    十神「わ……わかった……戻ろう……」テクテク

    狛枝「御曹司も形無しだね……そんな希望なんかいらないよ……」

    田中「珍しく辛辣だな……」

    御手洗「というか……これは脅しでは?」

    九頭龍「問題ない!」

    日向「とりあえず、これでいいって、黄桜先生が言ってたから報告に行こうぜ!」

    左右田「しゃあなぃ……戻るか!」

    日向「なんで、戻るのに抵抗あるんだよ!」
  14. 14 : : 2017/09/03(日) 17:00:43

    黄桜「おかえりみんな、どうやら男子が五人見つけてくれたみたいだね?おじさんの仕事取られちゃったなぁ」

    左右田「先生はちゃんと見付けたんだろうなぁ?」

    黄桜「もちろん、ちゃんと見付けて教室まで送ったさ。ちょっと昔話をしながらね」

    七海「昔話?」

    黄桜「そうそう。昔々あるところに~ってさ」

    七海「…………」

    雪染「はいはい黄桜先生、冗談なんか言ってないで、そろそろ入学式が始まるんだから準備とかあるんじゃないの?」

    黄桜「おっとそうだった、じゃあねみんな。またあとで」

    西園寺「やれやれ、ようやく入学式が始まるねー」

    雪染「あぁ待ってみんな、伝え忘れてたことがあるのよ」

    日向「伝え忘れてたこと?」

    雪染「本当はもっと早くに伝えてないとダメなんだけど忘れちゃっててね…」

    小泉「嫌な予感しかしないんだけど…」

















    桑田「体育館はあんま希望ヶ峰って感じしねーな」

    苗木「いや体育館に何を求めてるの…」

    桑田「いや?天下の希望ヶ峰だから、体育館すら他の学校とは全然違うのかなーとか思ってたんだけどよ」

    苗木「あー…たしかに思わないこともないけど、でも体育館だよ?体育館」

    桑田「そうだよなぁ…体育館だもんなぁ…」

    朝日奈「体育館に何か恨みでもあるの?」

    苗木「別にそんなことはないけど…」

    黄桜「やっ、新入生のみんな。そろそろ始まるから、入ってくれる?」

    舞園「あっ、はい。分かりました」

    桑田「どうせ入学式って言っても普通と変わらないかったるいもんに決まって」

    ドパパパパパパパ!!!

    桑田「銃声が聞こえてくるんだけど!?」

    石丸「せ、先生!これは大丈夫なのか!?」

    黄桜「うーん、今年はどうなるのか楽しみだねぇ。ん?あぁ、大丈夫だよ。何も問題ないから」

    霧切「………本当なの?」

    黄桜「入学式から生徒に危害を加える学校とかおじさん嫌だよ」

    大和田「そもそも学校が生徒に危害を加えたらダメじゃねーのかよ!?」

    黄桜「いやいや本当に大丈夫だから、さぁさぁ入って入って。入学式はもう始まってるからさ…」

    苗木「嫌な予感しかしないんだけど…」
  15. 15 : : 2017/09/03(日) 22:51:12
    大神「ならば……我が様子を見に行こう……」

    不二咲「え!?あ……危ないよ?」

    大神「我なら大丈夫だ。ピストルの弾ぐらいなら避けれる。」

    朝日奈「え?さくらちゃんって人間やめてたの?」

    大神「今の話からなぜその結論が出てきた。」

    黄桜「いやぁ……ここは大人の俺が行こうか……予想ついてるし……」

    全員「え!?」









    黄桜「よう!雪染ちゃん!」

    雪染「あ、黄桜先生!揃ったんです?」

    黄桜「それ、どこかのお姫様のしゃべり方じゃない?」

    雪染「えぇ、七海さんが教えてくれたんです!先生にそっくりなピンクの髪の色のお姫様がいるって!」

    黄桜「なるほどね……それより、アレ止めてくれる?もう始めるから。」

    雪染「あ、日向くん!よろしく!」

    日向「なんで俺!?」

    雪染「よ・ろ・し・く♡」チャキッ

    日向「ドスは駄目です!おい!弐大!終里!ボチボチ式が始まるぞ!」

    弐大「応!揃ったか!!」

    終里「えぇ~!バトル終わりかよ!!」

    黄桜「外で銃声がなってるって騒ぎだったが、予想通りか……」

    九頭龍「こいつら、チャカの撃ち合いみたいな足音出してたからな……」

    澪田「耳がキーーンって、なったっす!!」

    辺古山「慣れてないものからしたらキツい音だな。」

    西園寺「……死ぬかと思った……」

    雪染「それじゃぁ、始めるわよ!」
  16. 16 : : 2017/09/04(月) 00:30:21
    仁「…では、いろいろあったがこれより希望ヶ峰学園第78回入学式を執り行う。私は学園長の霧切仁だ」

    苗木(霧切…ってもしかして……)

    霧切「…………………」

    苗木(なんかスゴい顔してる!?いや真顔なんだけど!真顔なんだけど感情が混ざり合った結果の真顔ってこんなだと思うんだけど!あとなんか痛いんだけど!?)

    山田(痛ぁ!?なんですかこれ!?殴られたとか蹴られたとかそんなこと一切されてないはずなのに鈍痛がぁ!?)

    不二咲(き、霧切さんの周りを黒い何かが蠢いてるよぉ!?)

    仁「第78期生の諸君。君たちは未来を担う……えー……すまない。あまり難しいことが言えなくてね」

    セレス(学園長がこれでいいのですかね…なんです!?あの物理的なオーラがここまで広がって!?)

    日向「な、なぁ…あの霧切…娘の方なんだけど、なんかスゴいことになってないか…?」ヒソヒソ

    左右田「あぁ…なんかこう…殺気とは違うなんか…?とにかくスゲェ怖ぇ……」ヒソヒソ

    仁「……とにかく、君たちは世界の希望となる可能性に満ちている。その希望を潰してしまう訳にはいかない……」

    大和田(………テメーで言うのもなんだけどよ、暴走族の才能がどうやって世界の希望?になるってんだ?いや族の世界?ならまだ分かるんだけどよ?ってか痛ぇよさっきから!?)

    石丸(あの大和田くんも疑問を感じてるようだな…学園長のスピーチ、もっとどうにかならなかったのだろうか…それよりも霧切くん!!さっきよりも範囲と威力が桁違いではないかね!?)

    仁「…………………………」

    腐川(と、とうとう固まってるけどどうするのよこれ!?あ、貴方の娘がどうなってるか分かってないの!?)

    西園寺「ねぇ!!とうとうこっちまであれが来てるんだけど!?」ヒソヒソ

    御手洗「い、痛い!どういう原理か分からないけど凄く痛いよ!!」ヒソヒソ

    十神「…………失礼ですが学園長」

    仁「……………ん、何かな」

    『(御曹司!!)』

    十神「霧切響子の(オーラのせいで皆の)体調が悪いようで…(どうにかするために)保健室へ運ぶことは可能ですか?」

    『(御曹司!!!)』

    仁「むっ…?ここから見る限りとくに具合が悪いようには見えないが…」

    十神「いえ、(皆)我慢してるだけです。とにかく(俺たちのためにも)早急に運ばせてください。すまないが先輩の中に保健委員はいないですか?」

    『(御曹司!!!!!!)』

    罪木「は、はい!私ですぅ!!」

    十神「と言うわけで…学園長、構わないですか?」

    仁「……では、そうしてくれ」

    『(御曹司いいいいいいい!!!いいぞ御曹司いいいいいいい!!!)』

    十神「すまないが先輩。(押し付けて悪いが)頼む」

    罪木「は、はいいいいい!!(ふ、ふえええええん!!!凄く痛いですううううう!!!なんで十神さん隣に座ってるのに何ともなさそうにしてるんですかあああああああ!!!)」

    十神(あの跡継ぎ地獄を味わってなかったら無事では済まなかった…すまないな)

    霧切(絶対に絶縁する絶対に)

    雪染「いいんですか黄桜先生…」ヒソヒソ

    黄桜「ん、何が?」ヒソヒソ

    雪染「学園長のポンコツぶり…娘さんがいるからかいつもよりも死ぬぐらい酷いですよ……」ヒソヒソ

    黄桜「んー…まぁ結果オーライじゃないかなぁ」ヒソヒソ

    雪染「何でです?」ヒソヒソ

    黄桜「第一印象ほぼ最悪なら、後は上がるだけじゃん?」ヒソヒソ

    雪染「……………それもそうですね!」ヒソヒソ
  17. 17 : : 2017/09/04(月) 07:44:00
    罪木「さぁ……霧切さん、行きましょう!」

    霧切「先輩……席に戻ってくれませんか?」

    罪木「ふぇ!?」


    葉隠「(ちょっと!霧切っち!?)」

    十神「(ば……バカな!?なぜひかない!?保健室に早く行けよ!?)」


    霧切「聞こえませんでしたか?集中できないので戻ってください。もう術式は整っているのです。」

    罪木「何のですか!?早く行きますよ!?」


    不二咲「(霧切さん、明らかに呪い殺そうとしてるよね?)」

    山田「(にしてもあのオーラは異常ですぞ!?)」


    霧切「だ・か・ら!行かないって……」

    罪木「なんで、私の言うこと聴いてくれないんですかぁ……」ハァ

    霧切「体調が良いから……」

    罪木「体調良かったら言うこと聴いてくれないんですか?おかしくないですか?」(●)(●)


    日向「あ~あ……」

    西園寺「あぁなった罪木おねぇは止められないんだなぁ……」ハァ

    終里「あぁなったら俺でも動けねえんだなぁ……」


    罪木「こういう患者ってどうすれば良かったんでしたっけ?……ほわわわわぁん……思い出しましたぁ…………」


    桑田「(な……なんなんだ!?アイツもヤベェ!?)」

    舞園「(各学年に1人いるって言うのですか!?)」


    罪木「そうですよぉ!もう……分かってますよ!」


    十神「(や……ヤバイ…………今まで受けたことのないジワジワした痛み……)」

    石丸「(霧切くんのそれは体に突き刺さる痛み……しかし…………)」

    朝日奈「(どちらかというとこっちの方が辛いんですけど!?)」


    罪木「霧切さんを縛って運べばいいんですね?」


    全員「(な!?)」

    澪田「蜜柑ちゃん!!考え直すっす~!!」

    小泉「そ……そうよ!!縛ったら駄目!!」


    罪木「関係ありませ~ん!」

    霧切「ちょっ!?離しなさい!!」

    罪木「離しませんよ~……」ウフフ


    苗木「(罪木先輩からも黒いオーラが!?)」

    大神「(しかも……霧切のそれよりデカい!?)」

    腐川「(もう……なんなのよ……)クシュン」


    罪木「はぁい!行きますよぉ……」ズルズル

    霧切「ちょっ!?引きずらないで!!十神くん!!覚えておきなさぁぁい!!」 

    十神「…………」

    ジェノサイダー「ドンマイ!」ゲラゲラゲラゲラ

    ー霧切・罪木退場ー
  18. 18 : : 2017/09/04(月) 14:27:12

    黄桜「とまぁ、色々あってうやむやになって入学式は終わったんだけど…どうだった?」

    日向「地獄でしたね」

    七海「地獄だったね」

    黄桜「ハハハ…まぁたしかに、あの子があぁなるのは予想外だったかなぁ…」

    左右田「ホントだよ!なんなんだよあの物理的なオーラ!!見てくれよ狛枝を!!」

    狛枝「あそこに……希望が……ある……!探しに……行く……!」

    左右田「なんかいつもと違うベクトルでヤベーんだけど!!」

    西園寺「いつもよりマシに思えるのわたしだけ?」

    狛枝「あっ…!この希望……深い……!!」

    田中「…………そろそろ溺れそうだから誰か助けてやれ」

    澪田「任せるっす!うりゃー!!凪斗ちゃん一本釣りー!!」

    小泉「ホントに一本釣りしてる!?」

    狛枝「………はっ!もう少しで川に溺れるところだった!?」

    御手洗「それ三途の川とかじゃないよね?」

    黄桜「狛枝くんも帰ってきたところで…君たちにはもう一仕事あるんだよね?」

    終里「また嫌な予感しかしねーんだけど」

    黄桜「いやいや、そんな難しいことじゃないよ。ほら、希望ヶ峰って制度上生徒が極端に少ないじゃない?だから上下関係とか無しに全員フランクに接してほしいんだよねぇ」

    左右田「要するに78期生と喋ってこいってことっすか」

    黄桜「そうそう。友人は多いに越したことはないでしょ?まぁ、親友は片手で数えるぐらいいれば十全だけどね」

    詐欺師「なんかいいこと言いましたね。まるで先生みたいです」

    黄桜「一応おじさん君たちの副担任なんだけどね?」

    田中「ふっ…気は熟したか。いいだろう。俺様の覇道の礎にしてくれる!遅れるなよ人の子共!!」

    西園寺「だから本当に日本語喋れっての!!!」



























    苗木「」ガクブルガクブル

    桑田「」ガクブルガクブル

    十神「おいお前ら何をしている!?止めろ!!」

    葉隠(どうしてこうなったんだべ…)
  19. 19 : : 2017/09/04(月) 18:16:36
    ワイワイガヤガヤ……

    日向「おぉ!大人しく教室にいてるみたいだぜ!」

    弐大「感心じゃのぉ!!」

    終里「んなことよりバとろうぜ!」

    田中「やめておけ!なまけていると地獄の女神が、俺様たちに禁断の書による攻撃をしかけてくるぞ!」

    西園寺「もう!何言ってるのよ!」

    七海「ん~と……『やめておけ!サボってしまうと俺たちに雪染先生から宿題が死ぬほど出されるぞ!』じゃないかな?」

    左右田「わかんのか!?」

    七海「うん!」

    花村「たくらまほーーーんぬらべっちゃ!たくらまほーーーんだべだべだ!」

    狛枝「KIBOU HOSHII!」

    日向「七海……これは?」

    七海「分かるわけないでしょ……」

    ソニア「それでは入りましょうか……」ガラッ



    霧切「…………」オーラー



    大神・朝日奈・大和田「チーーン」



    ジェノ「ゲラゲラゲラゲラゲラ!!」



    苗木「」ガクブルガクブル

    桑田「」ガクブルガクブル

    十神「おいお前ら何をしている!?止めろ!!」




    77期生「何じゃこりゃぁぁぁ!?」

    弐大「おい!なにがあった!?」

    不二咲「じ……実は……」



    ー10分前ー
    霧切『十神くん!あなたのせいであの人を殺し損ねたじゃない!』オーラー

    十神『むしろ良かっただろ?殺人犯にならずにすんだんだ。』

    葉隠『そ……そうだべ!霧切っち!』

    朝日奈『霧切ちゃん!十神に感謝しないと!ほら、オーラしまっ……』

    霧切『うるさい!』ブワァッ

    朝日奈『ぺ!!』バタン

    78期生『エーーーー!?』

    大和田『テメェ!女に手を上げるたぁ……』

    霧切『黙って!』ブワァッ

    大和田『ヴィッ!』バタン

    78期生『大和田ーーー!!』

    大神『おのれ……霧切ぃぃぃぃ!!』ドゴゴゴ

    山田『な……なんですか!この地響きは!?』

    セレス『大神さんのオーラによるものですわね……』

    大神『チェイサーー!』ブワッ

    霧切『ぬるい!!』ブワァッ

    大神『キャイン!』バタン

    78期生『エェェェェ!超高校級の格闘家が一撃ィ!!』




    不二咲「ということがあったんだ……」

    狛枝「いいじゃないか!!素晴らしいき……」

    弐大「セイ!」ドン

    狛枝「ボゥ!」バタン

    九頭龍「おい!弐大!」

    弐大「カットじゃ!」

    不二咲「だからって、物理的なカットは良くないですよ!」

    罪木「みなさぁん!!」タタタ

    西園寺「おい!ゲロブタァ!霧切は保健室に居たんじゃ無いのか?」

    罪木「ヒィィ……ゲロブタですいませぇん!」

    七海「保健室で何があったの?」

    罪木「じ……実は…………」
  20. 20 : : 2017/09/04(月) 20:02:08
    保健室

    霧切「離して、アイツ殺せない」

    罪木「ダメですぅ!どんな事情があるのか知らないですけど人殺しはダメですぅ!!」

    霧切「大丈夫よ、あれは最早人じゃないから」

    罪木「ダメですぅ!!!!」

    霧切「そう……分かったわ…」

    罪木「わ、分かってもらえて」

    霧切「先に貴女を倒すわね」

    罪木「えっ」



    ※これ以上は見せられないよ!



    澪田「ほ、保健室が…地獄すら生温い大魔境に………アブアブアブブ…………」

    西園寺「ゲ、ゲロ豚ぁぁぁぁ!!無事で!無事でよかったよおおおおお!!!」

    罪木「西園寺さああああん!!こ、怖かったですうううううう!!!!」

    日向「罪木が無事なのはいいんだけどアイツどうにかしないとまずいぞ!?」

    霧切「まずアイツの前に十神くん。貴方を埋めるわ」

    十神「………いいだろう、霧切。貴様は今闇に囚われていると言っても過言ではない…」

    石丸「またなにか始まるぞ!?」

    十神「ならば、闇に勝てるのは光のみ…」

    田中「あの構えはもしや!?」

    左右田「知ってるのか田中!?」

    十神「これを使うのは貴様で三度目だ……見るがよい!」

    不二咲「と、十神くんの周りに光が!?」

    小泉「何が起こるっていうの!?」

    十神「御曹司秘技…カッコいいポーズ!!」

    日向「うわっ!?な、なんだこれ!!十神がなんかカッコいいポーズを取ったら急に眩しくなった!?」

    田中「選ばれた御曹司のみ使える秘技と聞いたことがある…自分の風格を具現化し、一気に光を放出する大技と!!」

    狛枝「すごいよ……!これが御曹司の成せる技……!め、目が!目がああああああ!!!」

    ジェノ「なんだこれ!!ズゲェ眩しい!!眼鏡がなかったら即死だったわ!!初めて根暗に感謝したわ!!ゲラゲラゲラ!!」

    霧切「う、ううううううう!!?」

    七海「見て、霧切さんのオーラが!」

    弐大「浄化されておるわ!!」

    朝日奈「う、うーん…」

    大和田「…なにが…」

    大神「ぬぅ…」

    苗木「三人も目が覚めたよ!!」

    舞園「無事みたいです!!」

    霧切「うううう………あ、あれ?私…何を…?」

    ソニア「元に戻りました!!」

    田中「だが、たしかこれには欠点が…」

    左右田「あ?欠点だ?」

    十神「ふっ、すまないが頼みがある」

    桑田「な、なんだよ?」

    十神「保健室へ運んでくれないか」バタッ

    田中「しかし使用した後は貧血になる…と」

    桑田「うおおおおお!!!誰か手伝ってくれえええええ!!!!」
  21. 21 : : 2017/09/04(月) 20:47:49
    霧切「……そう……そんなことがあったのね…………」

    苗木「その話し方だと、入学式の記憶は……」

    霧切「ないわ!」キッパリ

    日向「これだけきっぱり言われると気持ちいいなぁ!」

    小泉「そんなこと行ってる場合?原因が分からないと対応のしようがないじゃない!!」

    日向「それもそうだな……」

    西園寺「ただいま~!」

    大神「十神を保健室まで運んだぞ!」

    桑田「様子はどうだ?」

    大神「ただの貧血とは違うと罪木は言っていた。」

    西園寺「十神自身も初めての症状が出てるみたい。」

    苗木「初めての症状?」

    大神「吐き気と高熱だ。」

    霧切「吐き気と高熱?」

    澪田「思い当たる節があるんすか?」

    霧切「えぇ……私は実は、原因不明の吐き気と高熱に昨日なったのよ。それで、あさおきたら熱が下がってたから来たのだけど……」

    不二咲「それって……その高熱とかが原因なんじゃ……」

    江ノ島「ということは……」


    ドゴォォオン!!


    弐大「な……なんじゃぁ!?このバカでかい轟音は!?」

    七海「保健室の方からだね……」

    西園寺「保健室にはゲロブタが十神の看病中だよ!!」

    日向「急ぐぞ!!」タタタ

    苗木「僕たちも行こう!!」タタタ




    ー保健室前廊下ー
    罪木「み……みなさん……」

    日向「罪木!?」

    小泉「酷い傷!?」

    大神「何があったのだ……」

    罪木「あれから…………十神さんが……発作を起こして……霧切さんと……同じ…………オーラを……まとって階段を……上がっていきました……」

    大和田「ちょっとまて!アレって伝染するのか!?」

    江ノ島「それってヤベぇんじゃね?」

    苗木「とりあえず、十神くんを探そう!」

    詐欺師「俺は……」

    日向「まて!」

    詐欺師「なんだ……」

    日向「そろそろ変装を解け!」

    詐欺師「ちょこちょこはさせてよ。」

    終里「オラわくわくすっぞ!!」

    花村「それ、違うやつだから!!」

    石丸「とりあえず、僕は職員室に行こう!大神くん!護衛を頼む!」

    大神「わかった!」

    朝日奈「私も行く!」

    九頭龍「それでは、他の奴らで探そうか!」

    葉隠「(逃げるなら今しか無いベ……)」ソー

    弐大「貴様ァ!どこへ行く!!」クワァ

    葉隠「ヒィィ!」

    弐大「ったく、油断も隙もない!」

    罪木「私は寝ておきます……」

    小泉「なら、私と日寄子ちゃんで見るよ!」

    辺古山「私も残ろう!十神が戻ってくるかも知れないからな。」

    苗木「それじゃぁ……」

    日向「……行きますか」
  22. 22 : : 2017/09/04(月) 22:53:22
    日向「えーと…十神はどこにいるんだ」

    苗木「バラバラで探すのも危険だし…向こうから出てきてくれるのを願うしか…」

    桑田「いやそう簡単に出てくるわけねーだろ」

    澪田「いっそのこと呼んでみたらどうっすかね!おーい!白夜ちゃーん!!あーそびーましょー!!!」

    左右田「近所のガキンチョか!!」

    十神「俺を呼んだか」

    左右田「そうそう、こうやって来るわけがねーってぎにゃあああああああ!!?」

    花村「な、なんばしにきたというのですかあーた!?」

    十神「なんだかんだ呼ばれたら、答えてあげるが世の情けとはよく言ったものよ…」

    日向「世界の破壊を防ぐため?」

    十神「世界の平和を守るため」

    狛枝「愛と真実の悪を貫く?」

    十神「ラブリーチャーミーな敵役」

    日枝『その名は?』

    十神「十神白夜だ」ドヤァ

    小泉「何やってんのバカ二人!?」

    日向「ふっ…ノコノコでてきたな十神。俺たちがお前の目を覚ましてやるよ」

    狛枝「希望は絶望なんかに負けないからね…」

    九頭龍「おいテメーらがなんかしようとするのスゲー不安なんだけど」

    日向「大丈夫だ、安心しろ」

    苗木「あの実況解説を見せてから言えるの!?」

    狛枝「いいからいいから…じゃあちょっとだけ離れるから、逃げないでよね十神クン」タッタッタ…

    十神「ふん…どんな茶番を見せられるか知らないが、俺が逃げるわけないだろう」

    日向「じゃあちょっと待ってろよ」タッタッタ…

    朝日奈「角曲がったけど何するつもりなの…?」

    舞園「戻ってきそうですけど…何か聞こえますね」

    日枝『デンデンデンデデンデンデンデン、デンデンデデンデンデン、デンッデンッデンッ!!』

    日向「十神白夜を!!!元に戻すのはぁぁぁぁぁぁ!!!私だ!!!!」

    西園寺「あぁもうホント嫌な予感しかしないんだけど!!」

    狛枝「キボウガミネラジオです」

    日向「お願いします」

    大和田「ずいぶん懐かしいの引っ張り出したな!?」

    狛枝「ひなちゃんいつものやったげて!!」

    日向「おう、聞きたいか俺の武勇伝!」

    狛枝「そのスゴい武勇伝ってのを言ったげて!」

    日向「俺の伝説ベストテン!」

    狛枝「レッツゴー!」

    舞園「大丈夫ですかね…」
  23. 23 : : 2017/09/04(月) 23:16:00
    日向「みんなが俺にパンツをくれた!」

    狛枝「もらったパンツを速攻捨てた!」

    日向・狛枝「武勇伝、武勇伝、武勇伝・伝・デデ伝!Let's go!」


    小泉「え!?捨てたの!?」

    九頭龍「一々反応してんじゃねぇ!あいつは額縁に挟んで保管したんだ!」

    小泉「そっちの方がヤだよ!」



    日向「十神から大事な眼鏡を借りた!」

    狛枝「借りてからすぐに叩いて割った!」

    日向・狛枝「武勇伝、武勇伝、武勇伝・伝・デデ伝!Let's go!」



    十神「グッ……」

    苗木「き……効いてる!?」

    大和田「ま……マジかよ……」

    舞園「いける……いけますよ……」



    日向「十神は自分を『完璧』と言った!」

    狛枝「端から見たら『完璧なかませ』!」

    日向・狛枝「武勇伝、武勇伝、武勇伝・伝・デデ伝!」



    十神「グワァァァァ!?」

    弐大「苦しみだしたじゃと!?」

    セレス「ベットです!」

    山田「何賭け事にしてるんですか!?」



    日向・狛枝「いーみはないけれど、ムーシャクシャしたから、詐欺師を十神に変えてみた!」

    日向「あーだこーだ言っていてもやっぱり十神が必要だから、いい加減目を覚ませ!」

    狛枝「ペケポン!」




    十神「グルルルルワァァァァ!!」

    大神「尋常じゃない苦しみ方だ……」



    日向「よし、とどめだ……」

    ~♪

    澪田「こ……この曲は……」

    七海「澪田さん、知ってるの?」

    澪田「これは、伝説の……」



    日向「I’m a perfect human!」

    狛枝「HI☆NA☆TA  HI☆NA☆TA  HI☆NA☆TA  HI☆NA☆TA  HI☆NA☆TA  HI☆NA☆TA」

    日向「I’m a perfect human!」



    澪田「『perfect human』っすーー!」

    西園寺「なに!?この踊り!?」

    左右田「というか、いつの間にサングラスかけた!?」

    辺古山「これをいつ身につけたのだ?」

    舞園「かなり練習はしたみたいですね……」

    大和田「(くだらねぇとかいえねぇな……)」

    不二咲「十神くんは、どうなっちゃうの?」

    苗木「そうだ!十神くんだ!十神くんの様子は……」
  24. 24 : : 2017/09/05(火) 18:31:34
    十神「………………なめてるのか」

    狛枝「えっ?」

    十神「東京に住んでることぐらいで完璧を名乗るなど、なめているのか!!」

    日向「まだそこまで行ってないぞ!?」

    十神「黙れ!貴様らに本当の完璧を叩き込んでやる!」

    狛枝「本当の完璧って何なのかなって待ってどこへ連れていく気なの誰か助けて」

    日向「お前なんでそんな余裕綽々と二人を引き摺れるんだよってホントにどこへ連れてくんだよ怖いから誰か助けて」

    左右田「大丈夫だ、骨は拾ってやっから」

    日枝『死にたくなああああああい!!!!』

    苗木「でも十神クンから黒いオーラ…?みたいのは出てなかったし大丈夫だよね……それより、なんで小泉さん達がいるの?」

    小泉「えっ?」

    葉隠「あっ、そうだべ!お前さん達残ってたんじゃなかったんか!?」

    西園寺「あー……そのー……」

    辺古山「なんというか………だな………」

    田中「ずいぶんと歯切れが悪いが……まさか罪木に何かが!?」

    小泉「ち、違うの!いや違くないんだけど!違うの!」

    石丸「何があったというのかね!?」

    西園寺「というかみんなを呼びに来たんだよ!わたし達もなんであぁなったのか分かんないんだもん!!」

    桑田「マジで何があったんだよ!?」

    辺古山「……とにかく来てくれ。あまりの事態に飛び出して来てしまって罪木しかいないんだ」

    七海「分かった。行ってみよう」

    御手洗「あの……日向と狛枝は……?」

    七海「…………………行ってみよう」

    御手洗「…………行ってこようか」



















    セレス「これは……」

    大神「なんたる……」

    西園寺「ほんのちょっと目を離しただけでこうなったんだよ……」

    左右田「いやおかしくね?ほんのちょっとだろ?早着替えってレベルじゃねーだろこれ」

    苗木「………なんでミイラみたいになってるの?」

    桑田「いや包帯男……女だったわ…」

    舞園「桑田くん。気にするところそこじゃないです」
  25. 25 : : 2017/09/06(水) 16:30:03
    苗木「なんでこうなったんだ?」

    大神「しかも辺古山殿がついておりながら……包帯を巻くのは武術・剣術をたしなむものの基本のはずだが……」

    辺古山「私が巻くと言ったのだが、西園寺と小泉が巻くと言って聞かなくてな……」

    西園寺「ただ、体の傷が思いのほか多くて分からなくなって……」

    小泉「グルグル巻きにしたらこうなって……」

    辺古山「罪木の呼吸がおかしくなったというわけだ……」

    朝日奈「てか、呼吸がおかしくなったって一大事じゃん!!私に任せて!」

    大神「男子は部屋の前で待っててもらおうか……」

    葉隠「なんでだべ?」

    セレス「あなたにはデリカシーの欠片もないのですか……」ハァ

    霧切「女子の裸をみせられるわけないでしょ!」

    桑田「ま、とりあえず下がるか……」

    不二咲「ぼ……僕は……中に……」

    苗木「男でしょ……」

    不二咲「あう!」

    大神「あ、弐大殿……」

    弐大「なんじゃぁ?」

    大神「貴殿は罪木殿の治療を手伝って欲しいのだが……」

    左右田「なんで、そんなうらやましい役が弐大なんだよ!?」

    大神「左右田殿……一辺死んでみる?」バキゴキ

    左右田「……す……すいません……」

    御手洗「メンタル弱いなぁ……」

    大神「弐大殿は多くの女子選手のマネージャーも務められたそうな……そして、マネージャーの基本は選手のケアだ……ここまで言えば分かるな!」

    霧切「(それ……私の……)」

    弐大「まぁ、ワシは女子の胸を見て興奮するバカ者達とは違うからのぉ……ま、女子は好きじゃがな!」ガッハッハッ

    西園寺「やっぱりコイツ変態だよぉ!!」

    弐大「安心せぇ!場はわきまえておる!」

    山田「にしても、日向創殿と、狛枝凪斗殿の行方も気になりますが……」

    九頭龍「放っておけ!静かで良い。」

    大神「それでは、中には我、朝日奈、辺古山殿、弐大殿で入り残りは外で待機してくれ……」

    セレス「あら、女子も外に出すのですね……」

    大神「なに……保健室は大所帯で入るものではない……それに……」ギロッ

    男子全員「…………」ビクン

    大神「男子に対しての抑止力にもなる。」

    セレス「なるほど……では、そちらはお願いいたしますわ。」

    大神「あぁ…………あぁ!?」

    セレス「大神さん、返事は1回と習いませんでしたか?」

    山田「いや……そうではないかと……」

    不二咲「ど……どうしたの?」ビクビク

    大神「罪木殿から…………どす黒いオーラが……」

    全員「なんだって!?」
  26. 26 : : 2017/09/07(木) 21:31:05
    罪木「うふふ……うふふふふふふふ…………」

    左右田「ひぎゃああああああ!!!マジでミイラだああああああ!!!全身顔まで包帯女だああああああ!!!!」

    桑田「しかもホントにいやなオーラでてるうううううううううう!!!?」

    罪木「うふふふふ……なんだかうるさいですねぇ……お注射しないといけないですねぇ……!!!!」

    弐大「ぬううう……!なんという殺気よ…!!」

    大神「これほどの殺気…我が道場の門下生以上よ…!!」

    戦刃「…………訓練を受けてしばらく経った上等兵以上かも」

    山田「伍長以上はあれよりも上と!?」

    戦刃「………当然。何度も死線を潜り抜けるということは、その度に殺意を向けられてきたということ。殺意を向けられたら、こちらも殺気を出していかないと、死ぬだけ」

    御手洗「じゃあ…戦刃さんなら止められんじゃ…?」

    戦刃「出来る……けど、今の罪木さんの状態じゃ、どうなるか分からない。下手に刺激を与えるのはよくない」

    舞園「ならどうすれば…」

    日向「決まってるだろ」

    小泉「日向!?アンタ十神に連れてかれたんじゃ!?」

    日向「まぁな。あと十神は元に戻ってるぞ」

    苗木「その十神クンは…?」

    日向「コーヒーブレイクしてる。さて…罪木に刺激を与えちゃダメなんだろ?」

    朝日奈「あれ…狛枝がいないけど」

    日向「だったら話は簡単だ」

    『しまえばいい』

    狛枝「やぁ、キミ罪木さん?だよね?包帯でグルグル巻きだけど」

    罪木「うふふふふ……いきなり背後を取るなんてどうしたんですかぁ……?」

    狛枝「いやね、ちょっと今のキミはマズイからさ…しまっちゃおうかなって思って」

    罪木「うふふふふ……そうですぁ……しまっちゃうんですかぁ…………えっ?」

    西園寺「あっ、素に戻った」

    狛枝「日向クン!」

    日向「あぁ!」

    狛枝「よいしょ」

    罪木「へっ?」

    狛枝「しまっちゃおうね」

    罪木「ふぇ?」

    日向「悪いけど、ちょっとだけここにいろよ」

    罪木「えっ?えっ?」

    狛枝「これでよし」

    日向「俺が見てるからみんなは先に出てていいぞ。ちょっとしたら何人か女子が来てくれ。その時に包帯をどうにかすればいいだろ」

    小泉「あ、う、うん……」

    辺古山「………一瞬の出来事だったな」

    セレス「一瞬の間に狛枝くんが罪木さんの背後を取り、一瞬の間に日向くんが何やら石で小さい家みたいなものを作り…」

    不二咲「一瞬の間に狛枝くんが罪木さんをお姫様だっこして、その石の家みたいなのに入れたねぇ……」

    山田「まさにしまっちゃうお兄さんですな!!」

    左右田「犯罪者みてーだな!?」
  27. 27 : : 2017/09/08(金) 20:19:30
    日向「とりあえず、罪木は詰め込んだが……どうする?」

    苗木「対応策はないの……?」

    狛枝「それを今考えてるところなんだよ……いくら希望の象徴と言われている君たちでも難しいと思うし……」

    弐大「とりあえず、先ほどの女子達は5分後に罪木の様子を見に行ってくれ!」

    朝日奈「うん……って、弐大先輩もだよ!?」

    弐大「そうか!!忘れておったわい!!ならそれまでクソにでも行こうかのぉ!!」

    九頭龍「おれ達も少し休もうぜ……」

    狛枝「そうだね……何もないことをねがうよ……」

    十神(?)「そうだな……」

    十神「おい!?いつの間に俺に変装した!!」

    十神(?)「貴様こそいつの間に戻ってきた。」

    十神「ついさっきだ……」

    苗木(?)「そうなんだね……さすがカマセだ……悟られないように戻ってくるなんて……」

    十神「苗木……貴様死にたいのか?」

    苗木「今のはぼくじゃ無いよ!!」

    腐川(?)「そうよ!白夜様に失礼じゃない!苗木の分際で!!」

    十神「腐川……貴様まで俺を愚弄するか……」

    腐川「わわわ……私じゃありません……」

    山田「それにどちらかというとフォローされてる気が……」

    山田(?)「そうですぞ!十神白夜殿!!」

    山田「ややぁ!?拙者がもう1人だと?もしかしてもう1人の僕は……妖精さんの仕業?」

    田中「フン……こんなまやかしも見抜けぬとは魔王と契約していない貴様らしい言葉だ……」

    ソニア「田中さんはこの惨状を把握しているのですか?」

    田中「無論だ……そこの詐欺(ペテン)師よ!場の空気が和んだから、もうよかろう……」

    詐欺師「そうだね……」

    大和田「自由過ぎんだろ!?」

    石丸「風紀の乱れ以上なぁし!!」

    大和田「急にどうした!?」

    舞園「それにしても……なんなんですかね?これは……」

    桑田「ていうか、これ大丈夫なんか?霧切と罪木先輩に伝染したと言うことは他の奴らにうつらないのか?」

    霧切「大丈夫だとは思うけど……確信は持てないわね……」

    葉隠「どうすんだべ!?」

    七海「多分、大丈夫だと思う……」

    九頭龍「根拠はなんだ?」

    七海「あのね……これの発動条件を思い出して……」

    苗木「発動条件……?」


    ー閃きアナグラムー

    はつねつ


    苗木「そうだ!わかったぞ!!」パリーーン
  28. 28 : : 2017/09/09(土) 12:29:17
    苗木「あのオーラの原因は発熱……そうだよね?」

    七海「うん。今のところ熱を出している人っていないよね?」

    左右田「そ、そうだな…今のところ顔が赤いやつとかは見当たらないと思うぜ…」

    石丸「うむ。体調の悪い人もいなさそうだ」

    七海「なら今のところは大丈夫だよ。だから対策としては、熱を出さないようにする…かな。安直な気もするけど」

    日向「ウイルス性のことかもしれないからな…なぁ、十神」

    十神「……仕方あるまい。我が十神財閥が開発した空気清浄機を何機か取り寄せる」

    山田「おぉ!太っ腹ですな十神白夜殿!!」

    十神「勘違いするな。俺がまたあんな目にならないように自衛のために決まってるだろう。それに貴様らがかかって巻き添えを喰らうのもごめんだ」

    山田(ツンデレ乙!)

    十神(貴様、炙るぞ)

    山田(!?コイツ、直接脳内に!?)

    苗木「風邪をひかないようにしないとな…風邪ひいててあんな状態になったら、体壊れちゃうし…」

    田中「………我が破壊神暗黒四天王も警戒させるか」

    ハムちゃんズ『THUTHUTHU!!』

    田中「どうした…怖いのか破壊神暗黒四天王。安心しろ、俺様がいる限り貴様らが怯える必要はない」

    黄桜「んー、流石は飼育委員だね。気持ちが伝わったのか落ち着いたみたいだ」

    日向「黄桜先生?」

    黄桜「いやぁ、ちょっと用事があるんだよね?」

    桑田「用事ぃ?」

    黄桜「というより、来てもらいたいんだよね。ほらほら、悪いけどここにいる全員着いてきて」



























    日向「……………」

    狛枝「……………」

    黄桜「これさ、何か心当たりってないかな?」

    左右田(なんで教室が片栗粉まみれなのおおおおおおおお!!?)

    田中(そして日向と狛枝の顔おおおおおおおお!!!!)

    御手洗(青ざめてるし絶対にキミら犯人でしょ!!!)
  29. 29 : : 2017/09/10(日) 09:46:44
    霧切「まさかとは思いますが、日向先輩達じゃありませんよね?」

    日向「ち……違……」

    小泉「じゃぁ、口元の片栗粉は何?」

    日向「うそ!?ついてる!?まさか狛枝か!?あれだけ十神にぶつけるだけって言ったのに!!」

    西園寺「もう!!小泉おねぇ!嘘は駄目じゃん!何もついてないのに……」プークスクス

    日向「しまった!!」

    狛枝「もう……バカなの?」ハァ

    苗木「ちょっとまってよ!十神くんはコーヒーブレイクじゃなかったっけ?」

    江ノ島「まさかそれも嘘とはやりますね……先輩達……」

    日向「仕方ねぇだろ!!十神が完璧になるためにはとかいっていきなり帝王学の授業を始めるんだから……」

    狛枝「アレは大変だったね……『いつ完璧になるの!今でしょ!!』っていうのを100回ぐらい言ってたから……」

    山田「某塾講師のモノマネですか……まさか十神白夜殿が……」

    腐川「そそそ……そんなわけないじゃない!!なにかのまちが……」

    十神「100回は言ってない!せいぜい50回だ!」

    腐川「……」ギューーン

    朝日奈「腐川ちゃんと十神の距離感が広がった!?」

    大神「男女の関係は難しいものよな……」

    セレス「どこの評論家ですか……」

    九頭龍「それよりも続きを話せ!」

    日向「あぁ……そして、何かあったときに俺たちは『粉塵爆発(ビッグバン)』を起こさせようと思って……」

    小泉「色々違うから!ビッグバンの原因が粉塵爆発みたいになってるから!!」

    桑田「てか……粉塵爆発なら小麦粉の方がおきやすいんじゃねぇの?」

    狛枝「は?」

    桑田「何でだよ!!」

    苗木「桑田くん?それって本当に言ってる?」

    大和田「俺でもわかるぞ……」

    桑田「何がだ?」

    石丸「世間一般には小麦粉での粉塵爆発の方が知られているが、片栗粉でも水分量を調節したら粉塵爆発が起こるのだ!」

    黄桜「因みに入学者説明会の時に話したぞ!厨房で小麦粉や片栗粉を使って調理するときは粉塵爆発に気をつけることって……」

    桑田「なんだよそれ!そんなんあったか?」

    日向「まぁ、すんだことだしいいじゃねぇか!」

    狛枝「そうそう!食堂に……」

    黄桜「行かせねぇよ!!」

    日向・狛枝「ですよねぇ~……」

    黄桜「君たちは部屋の掃除をしてから戻って来るように……」

    十神「フン……」テクテク

    黄桜「十神くん!君もだよ!」

    十神「なん……だと…………」

    ジェノサイダー「ざまぁねぇな!!」ゲラゲラゲラ
  30. 30 : : 2017/09/11(月) 22:49:07
    雪染「待って三人とも!教室は私に任せてちょうだい!罰として掃除させようにも、いくら狛枝くんが掃除好きでもこんなだと素人じゃちゃんとできないわ。家政婦に任せなさい!」

    黄桜「それもそうだね…じゃあ代わりにあれをやらせようか…」

    日向「な、なんですか…あれって…」

    黄桜「そう身構えなくていいよ。そろそろ体育祭が近いじゃない?3人にはその委員会に強制参加、ということにさせてもらうよ」

    十神「………仕方あるまい」

    苗木「あれ、ずいぶんと簡単に引き受けるね」

    十神「まだあれの影響が残っていたとはいえ、ふざけたことをしたことには変わりない。それに下手に抵抗して拗らせる方がよっぽど面倒だ」

    日向「まぁ、元からなんかやろうとは思ってたし…何処に入るってのも強制ですか?」

    黄桜「そこまでは強制しないさ。好きなところに入って仕事を全うしてほしいな」

    狛枝「んー……どこに入ろうかな」

    黄桜「ちなみに各委員の定員は3人だからね。他のみんなにもやってもらいたいし…何があるかは知ってるね?」

    左右田「えーと確か…放送に備品に計測…あとなんだったけな」

    西園寺「企画とかも学生が決めるんじゃなかった?ここって生徒の自主性が~とか言って丸投げだから」

    小泉「ちょっと日寄子ちゃん!?先生の前でそれ言っちゃうの!?」

    黄桜「そうだぞ~うちはこういう行事生徒に丸投げぞ~」

    小泉「先生が生徒の前でそれ言っちゃうの!?」

    十神「なら俺は企画委員に入らせてもらうか」

    石丸「今から参加希望を出せるなら僕も入りたいな!」

    九頭龍「……ストッパーが必要そうな面子だしオレも入るか」

    日向「俺は放送に入るか」

    澪田「はいはーい!唯吹も入りたいっす!」

    舞園「私も入りたいです!」

    日向「なんか勢いのままに軽音アイドルっていう明らかに相談窓口が邪魔な面子になってるんだが」

    狛枝「備品か計測だったら、ボクは計測かな」

    不二咲「僕もそれに入ろうかなぁ…」

    苗木「ボクも入るよ」

    弐大「じゃあワシが備品を引き受けようぞ!」

    大和田「オレも入るか、なんか作ったりもするのか?」

    弐大「たしか去年は入退場門とか得点板とかも作ってたのぅ」

    大和田「うっしゃ、大工目指してぇし丁度いいぜ」

    御手洗「だったらそれのレイアウトとかは僕が考えるよ……その分力仕事は微力だけど」
  31. 31 : : 2017/09/12(火) 19:48:45
    黄桜「ということはこうなるかな……」


    《体育大会実行委員会名簿》
    企画委員会:九頭龍、十神、石丸

    放送委員会:日向、澪田、舞園

    計測委員会:狛枝、不二咲、苗木

    備品委員会:弐大、御手洗、大和田

    ※なお、先頭のものはリーダーとする。



    日向「げ!?リーダーかよ!?」

    狛枝「本当だ……」

    十神「納得がいかん!なぜ俺がリーダーではない!」

    九頭龍「しゃあねぇだろ!先輩に敬意を表することを知らねぇのか?あ?」

    十神「先輩?少なくともこの委員会には先輩はいないがな……」

    九頭龍「あ?なめてんのか?」

    石丸「ちょっ!?九頭龍先輩!やめてください!十神くんも謝るんだ!」

    十神「フン……俺が謝る理由がないだろ?身長と器の小さなやつに指図などされたくないものだ……」

    九頭龍「……」プチッ






    辺古山「はぁ……まったく……」

    大和田「何かあったんすか?」

    小泉「九頭龍がキレちゃった……」

    舞園「何か問題でもあるんですか?」

    西園寺「大ありだよ!九頭龍おにいは言われたくない言葉が一つあって、その言葉を言うと自分の組に連れて行ってたこ殴りにされるって言う噂だよ!」

    霧切「それは噂ではないわ。私はこの目で目撃しているもの。」

    辺古山「なに!?」

    霧切「言ってませんでしたが、私は九頭龍組に潜入捜査していたのです。もちろん、得た情報は仕事以外では用いておりません。」

    辺古山「なるほどな……」

    葉隠「そんで、その禁句(タブー)ってなんだべ?」

    桑田「それがわかんねえと言っちまうぜ!」

    詐欺師「それは『チビ』だ。」

    苗木「あれ?十神くんって『チビ』っていったっけ?」

    澪田「まぁ、それに近いニュアンスは言ってるっすね!」



    十神「フン……俺が謝る理由がないだろ?身長と器の小さなやつに指図などされたくないものだ……」




    大神「なるほどな……」

    桑田「よくわからんぞ!」

    葉隠「まったく分からん……」

    澪田「バカっすか?」

    桑田・葉隠「テメェにだけは言われたくねぇ!!」

    西園寺「はぁ……ゲロブタ以下のやつに説明するのは気が引けるけど……」



    十神『フン……俺が謝る理由がないだろ?【身長と器の小さなやつ】に指図などされたくないものだ……』


    ー九頭龍の脳内ー
    【身長と器の小さなやつ】
    →【身長が小さくて器も小さい】
    →【身長がチビで器もチビ】
    →【身長も器もチビ】



    西園寺「ってこと!」

    大和田「それでアウトなのかよ!?」

    不二咲「というか、その考えになるのはスゴいね……」

    江ノ島「てか、あの先輩キレたら九頭龍組に連れて行くんでしょ?距離が遠いよ?」

    辺古山「その場合は坊ちゃんが自ら手を下すんだ……」

    ジェノサイダー「切り裂かれたり、切り裂かれたり、切り裂かれたりするのかしらん?」

    左右田「その一択かよ!?」

    霧切「まぁ……様子を見ましょうか大神さんと戦刃さんと弐大先輩、終里先輩準備しといてくださいね。」

    大神「あぁ……」バキゴキ

    戦刃「ミッション遂行する……」トントン

    弐大「応!任したらんかい!」

    終里「よっしゃぁ!!」

    全員「(やべぇ……地獄絵図だ……)」
  32. 32 : : 2017/09/14(木) 00:58:48
    九頭龍「へっ…へっへっへっ…」

    十神「……どうした」

    九頭龍「オレにチビって言うたぁいい度胸してるじゃねぇかよ十神よぉ……」

    十神「そこまで言ってないはずだが」

    九頭龍「器も身長も小せぇって言ったろうがよぉ!!!!」

    十神「それをチビと解釈するか!?」

    九頭龍「たしかによぉ…オレは妹にすら抜かされてよぉ…おかしいだろうが!なんで妹に撫でられなきゃならねーんだ!!」

    十神「俺が知るか!!」

    九頭龍「だがよぉ…身長と器のデカさは比例しねぇ、そのことをテメーに身をもって教えてやるよ!!」

    十神「……面白い」

    桑田「何が始まんの?」ヒソヒソ

    石丸「雰囲気的には暴力沙汰にはならなそうだが…」ヒソヒソ

    日向「俺には分かるぞ。絶対面倒なことになると」ヒソヒソ

    西園寺「説得力がスゴい」ヒソヒソ

    九頭龍「まずよぉ…テメーも買い物ぐらいするんだろ?」

    十神「…もちろん。何が起こるか分かったものじゃない世の中だ、自炊ぐらい出来るようにするのが当然だ」

    九頭龍「だろうな。オレだって自炊ぐらいはできるぜ」

    御手洗「………なんだろう。二人が料理してるとこ、容易に想像できるんだけど」ヒソヒソ

    戦刃「……奇遇。私も簡単に想像できた」ヒソヒソ

    九頭龍「それでよ十神…ラーメンは作れるかよ…?」

    十神「ラーメンだと…?チルドやインスタントでたまに作るぐらいだが……」

    山田「はい、ここで十神白夜殿が台所に立ってラーメン作ってるところを想像してみましょう」ヒソヒソ

    七海「……………………………」

    小泉「千秋ちゃん!?笑いこらえてて頬っぺたがスゴいことになってるよ!?」ヒソヒソ

    九頭龍「へっ、甘いな十神」

    十神「なに…?」

    九頭龍「オレはなぁ…ラーメンはよぉ……」























    九頭龍「粉使って一から作るんだぜ……!!」

    十神「なん…だと……!?」

    九頭龍「粉から作った自家製ちぢれ麺でよぉ…なんやかんやで出来た出汁やら醤油やらで作る醤油ラーメンだよ!しかもチャーシューも自家製だ!花村からは及第点もらってんだ!素人が作ったにしてはチェーン店のよりは旨いってなぁ!!」

    十神「馬鹿な!?チェーン店のラーメンも普通に旨いはずだぞ…!それよりも上だと…?素人が作ったのにか!?」

    花村「いやぁ、あの時はビックリしたよ。正直そこまで期待してなかったのにさ、結構美味しかったんだよね」ヒソヒソ

    辺古山「坊っちゃんは知らぬ間に色んなものに手を出すからな…私も初めて聞いたときは驚いたものだ」ヒソヒソ

    苗木「ところで器がどうこうの話じゃなかったけ?」ヒソヒソ

    十神「……だが、それは俺も負けてないはずだ。貴様、オムライスは作れるな?」

    九頭龍「あ?オムライスだ?当たり前だろ。ラーメン作れるのにオムライス作れねぇってオカシイだろ。普通にチキンライス作ってから卵薄焼きにして被せてって」

    十神「ふん、甘いな九頭龍よ」

    九頭龍「あ?甘ぇってどういう……ッ!?」

    十神「そうだ、俺の作るのは……」

















    十神「半熟だ」

    九頭龍「ウソだろ…!?」

    十神「そこだけじゃない。チキンライスは貴様と変わらんだろうが、俺はさらに…」

    九頭龍「まさか…!?」

    十神「そうだ、デミグラスソースをかける…と思っていたのか?」

    九頭龍「違うのか!?」

    十神「デミグラスもいい…だが、たまに贅沢したいときもあるだろう。そんなとき俺は…簡単なビーフシチューを作る」

    九頭龍「お、おい!止めろそれは!犯罪的だろ!国家権力が動く!」

    不二咲「料理で国家権力が動くの!?」ヒソヒソ

    左右田「それよりも御曹司の作るオムライスで贅沢したいときにビーフシチューってどういうのを想像したらいいんだよ!?」ヒソヒソ

    狛枝「自炊で勝負?してるんだから…多分スーパーで買えるぐらいのを想像すればいいんじゃないかな」ヒソヒソ

    九頭龍「………ケッ、見事だぜ。テメー、御曹司っていう立場だけに胡座かいてただけじゃなかったんだな」

    十神「……貴様もだ。身長と器は比例しない…痛感した。今度ラーメン食わせろ、俺も腕を振るうことにする」

    九頭龍「へっ、いいぜ。楽しみにしてやんよ」

    全員(自分も食べたい)

    花村「お母ちゃん。やっぱ料理ってすんげぇだな。絆っちゅーものができてみてーじゃけぇ。今度オラも帰っからよぉ、そんときゃ肉じゃが作ってくれると嬉しいべ」

    朝日奈「えっ!?あっ!電話してたんだ!!」
  33. 33 : : 2017/09/14(木) 19:38:58
    黄桜「そんじゃ、企画委員と備品委員会は今から活動しようか!」

    全員「いまから!?」

    セレス「あの……私は別に構わないのですが……もう日が傾いておりますよ……」

    苗木「え!?」

    小泉「早すぎない!?」

    舞園「まぁ……色々ありましたからね……」

    戦刃「ありすぎてさすがに疲れた……」

    大和田「俺は別に構わねぇぞ……まだ体力はある!」

    弐大「なら、ワシらは何が必要かまとめるとするか……」

    御手洗「それなら倉庫に行かない?あるものはそのまま使えるか確認しないと……」

    九頭龍「なら、すまねぇが何が何個あるか確認してくれねぇか?新しい種目ができそうならそれで考えるからよ……」

    十神「あと綱引きの綱と、玉入れの用品のチェックは絶対だ!足りないものはすぐに言え!調達してやる。」

    大和田「おう!良いとこあるな!おまえ!」

    十神「勘違いするなよプランクトン!企画委員の名折れになることはしたくないだけだ。」

    大和田「前言撤回しておくぜ……」

    石丸「九頭龍先輩!我々も最低限の種目は決めておきませんか?」

    九頭龍「そうだな……1時間目途である程度決めてしまうか……」

    十神「そうだな。」

    苗木「それなら僕たちは何か差し入れを持っていこうか!」

    弐大「助かるわい!」

    九頭龍「あぁ!とりあえず、そんな長い時間やらねぇから、軽いもので良いぜ!」

    雪染「それじゃ、企画委員は視聴覚室を使って!あそこなら過去の体育大会のビデオもあるから!」

    九頭龍「ま、拠点には最適か……」

    石丸「なら、ホワイトボードの用意はしておきます!」

    九頭龍「あぁ!」

    弐大「ワシらは体育館じゃ!!その後グラウンドに行くぞ!」

    大和田「はい!」

    御手洗「なら、行こうか……」



    舞園「いっちゃいましたね……」

    不二咲「僕たちは何しようか……」

    西園寺「確か倉庫にウォータージャグがあったんじゃない?」

    朝日奈「なら、それにお茶入れて持っていこうよ!」

    葉隠「なら、視聴覚室には俺が持って行くベ!」

    山田「なら、拙者も付き添いましょう!」

    セレス「なら、私は大和田くん達のところに行きましょうか……」

    大神「なら、我が同行しよう。向こうの方が水分消費量が激しいはずだから、大きめのジャグになるだろうしな。」

    苗木「それじゃぁ、残ったメンバーでご飯でもつくりますか。」

    澪田「あ、その心配はないっすよ!」

    花村「僕が作っておくよ!」

    苗木「ありがとうございます!」

    七海「…………」

    日向「どうした七海?」

    七海「私達何か忘れてない?」

    全員「あ……」
  34. 34 : : 2017/09/14(木) 23:50:12
    日向「そうだ!罪木をしまったままだった!!」

    狛枝「あぁ!保健室に!保健室に!」

    山田「窓に何かいるんですか!?」

    小泉「馬鹿やってないで早く戻らないと!蜜柑ちゃん大丈夫かな…」

    桑田「あー…でも廊下走ると石丸飛んできそうで」

    日向「一階にあるからここからのが早いよな!?」

    狛枝「お先に失礼するよ!」

    桑田「って飛び降りたああああああ!?」

    苗木「ここ3階だよ!?」

    狛枝「あっちだよね!急ぐよ!」

    日向「合点!」

    セレス「無事なようですわね…」

    江ノ島「もしかしてあの二人、飛び降りるのに馴れてるとか?」

    左右田「あー…まぁ……」

    小泉「お昼の購買戦争が勃発するときはショートカットって言ってほぼ毎回飛び降りてるし……」

    舞園「うーん…危ないですけどそれならまだ…」

    澪田「あと凪斗ちゃんの不運に巻き込まれるのって大体創ちゃんだから、飛び降りて脱出なんてだいたいあるあるみたいっすよ」

    舞園「どういう状況なんですか!?」

    西園寺「たしか二人でどっか出かけたとき、トイレに寄ったら入り口の前にだけ瓦礫が降ってきたみたいで、窓ガラスを破って飛び降りたって」

    終里「たしかそれ、ビルの10階って言ってたな」

    不二咲「10階!?よく無事だったね!?」

    花村「たしか、よくそんなことに巻き込まれるから~って受け身の練習してたんだよね。たしか軍隊の……なんだっけ」

    戦刃「………五点着地法?」

    花村「それ!ネットで調べたらしくて、猛練習してたよ」

    腐川「で、でもよく付き合い止めないわね…しょっちゅうそんなことになってるんでしょ…?」

    七海「うーん…たしかに日向くん、そのときは」

    日向『お前と一緒にいるといつもこうだ!!』

    七海「って言ったらしいけど」

    朝日奈「アクション映画?」

    七海「でも、狛枝くんが普通に笑ってるのって、日向くんと一緒にいるときがほとんどだから、日向くんも大体笑ってるし」

    左右田「まぁ、そのはなしはまたでいいとしてよ。早く罪木んとこ行かねーとマズイだろ」

    田中「ふむ…それもそうだ。ではゆっくり急ぐとしよう!走ってはダメなのだから仕方あるまい!!」

    詐欺師「キミってなんか変なとこで真面目だよね」
  35. 35 : : 2017/09/15(金) 20:22:28
    ー保健室ー
    箱『……』シクシク

    日向「……なんか悲しくなってきた……」

    狛枝「でも、開けるしかないよね……」 

    苗木「あ!いた!」

    小泉「蜜柑ちゃんは?」

    狛枝「あそこ……」

    箱『……』シクシク

    不二咲「え!?泣き声!?」ブルブル

    左右田「もしかして、これが罪木か!?」

    日向「うん……」

    西園寺「ていうか、早く開けないと!」

    澪田「そうっすよ!開けるっす!」パカッ

    日向「ちょっ!?」

    罪木「……」シクシク

    澪田「蜜柑ちゃん!大丈夫っすか!?」

    罪木「大丈夫ですかって?」

    罪木「大丈夫なわけないでしょうがーーー!!」

    全員「ひぃっ!?」

    罪木「みなさんバカなんですか!?いきなり箱に詰められて忘れ去られて人間の気持ちわからないんですか!?」

    舞園「そ……それは……」

    田中「……確かにあの深淵の中での恐怖は計り知れないだろうな…………」

    罪木「みなさんが楽しんでる間に、私……ここに……」

    日向「罪木……」

    罪木「なんでこんなことするの……」

    日向「罪木!?」

    罪木「私が何か悪いことしたの?もうこんなのいヤだ!!許してよ!!」

    小泉「蜜柑ちゃん落ちついて!!」

    日向「これは……逆効果か……」

    狛枝「失敗だね……」

    苗木「そんな吞気に言ってていいんですか!
    ?」

    左右田「これはマジでやばいぞ!」

    終里「くそ……からだが動かない……」

    大神「『負のオーラ』が渦巻いている……」

    朝日奈「『負のオーラ』?」

    辺古山「そうだ。このオーラをどうにかしないと罪木は戻らないどころか、霧切以上に暴れるぞ!」

    山田「え!?あれ以上!?」

    桑田「それ、マジでヤベェじゃねぇか!?」

    七海「うん!ラスボス前で詰んだパターンだね!」

    ソニア「何か方法は……」

    セレス「現段階では無理ですわね……」

    苗木「そんな!?」

    セレス「私達はこの現象を知らなすぎます……」

    日向「(くそ……せっかく浮かんだ策が失敗しやがった……)」

    狛枝「(成功確率も高かったのに……)」

    日向・狛枝「(もう……『アレ』をやるしかないのか!!)」
  36. 36 : : 2017/09/16(土) 23:11:14
    日向「…………………」

    狛枝「…………………」

    日向・狛枝(『アレ』ってなんだ!?)

    日向(えっ、待ってくれ。こんなときにやる最終手段なんてあったか!?)

    狛枝(というかこんな状況、ただの非常事態だよ!なんだよ負のオーラって!!あのしまっちゃうやつも押入れに閉じ込めるみたいなかるーいオシオキみたいなやつだよ!?というかオシオキもおかしいんだけどね!)

    日向(そうだよ!罪木悪くないんだよ!でもしまっちゃうしかないじゃん!分かんないもんこんなの!!あれだって実は俺たちパニックだったんだからな!?)

    罪木「わたし悪いことなんてしてないのに!!許してくださいよぉ!!!!」

    狛枝(それよりこの状況どうする!?なんかあったけ罪木さんどうにかできるの!?)

    日向(というか俺たちがしまっておいて忘れてたもんな!!相方に言われるまで忘れてたんだからな!!こんな酷いことってないよな!!)

    九頭龍「……おい、さっきからアイツら固まって冷や汗ダラダラ流してるけどどうした」ヒソヒソ

    辺古山「おそらくどうにかしたいけど対処法が全く思い付かないのでは…」ヒソヒソ

    日向(もうどうすればいいんだよこれ!!ラジオもうやっちゃったしセルフ天丼なんて何も面白くないし全然効かないだろ!!)

    狛枝(いつもだったらなんかこう思い付くのに全然思い付かないよ!!この世界に神様っていないのかな!?死んだのかな!!神は死んだんだね!!)

    罪木「……………あ、あのー…?」

    日向(こうしている間にも罪木の負のオーラがなんかやってるに違いないし俺たちがどうにかしないといけないのに!!なんかさっきから頭がボーッとしてきたけどどうするんだ!?)

    狛枝(顔とか頭がスゴく熱くなってきたけど関係ないよそんなこと!!それより早く何でもいいから思い付かないとダメだよ!!)

    朝日奈「なんか二人から湯気出てるよ!?」

    石丸「しかも顔も真っ赤だぞ!?」

    日向・狛枝「………ダメだこりゃ」バターン!!!!

    罪木「ふ、ふえええぇぇぇぇ!!?」

    左右田「お、おい!アイツら熱暴走で倒れたぞ!!」

    罪木「早く食堂から氷をたくさん持ってきてください!!!あと誰かベッドに寝かせるのを手伝ってください!!」

    詐欺師「任せて!!」

    桑田「動けるデブだな!?」

    御手洗「あれ、罪木さんのオーラなくなってる…?」

    田中「………保険委員の本能がオーラを消し飛ばしたか。面白い」

    罪木「早く氷持ってきてくださいよぉ!!!!」

    田中「ただいますぐに!!!」
  37. 37 : : 2017/09/16(土) 23:55:05
    日向「う……うーん……」

    罪木「気づきましたか?」

    日向「つ……みき……って!オーラは?」

    罪木「なんか、消えてました……」

    狛枝「……っつぅ……頭が……」

    日向「狛枝!」

    狛枝「あれ?罪木さんのオーラが消えてる……」

    罪木「はい……なんか、私の中に戻っていきましたよ……」

    日向「そうか……って戻った!?」

    罪木「はい……あ、そんなことより……」

    狛枝「そんなことよりで片付けられないよ……」

    罪木「まただしますよぉ……」

    狛枝「……つづけて」

    罪木「苗木さんたちが食堂にいるので顔を出してくださぁい!」

    日向「わかった!」

    狛枝「もう少し寝ていたい気もするけど……」

    罪木「とっとと出て行ってくださぁい!」

    日向「(今日の罪木強気だな……)」

    狛枝「(素晴らしいね……)」




    ー食堂ー
    左右田「おう!日向!」

    日向「ワリィ……ショートしちまった!」

    不二咲「大丈夫なのぉ?」

    狛枝「うん!もう大丈夫!」

    桑田「そういえば、一瞬だけ石丸と九頭龍先輩いたような……」

    辺古山「それは残像だ……」

    桑田「九頭龍組強ぇ……」

    澪田「丸め込まれてる……」ガーン

    小泉「それに、石丸は違うよ!?」

    花村「それより遅いなぁ……お茶組もまだ帰ってきてないし……」

    山田「戻りましたぞ!」

    西園寺「何してたんだよ!このブタ!!」

    山田「あれ?ほめられてるの?けなされてるの?」

    桑田「けなされてるだろ!?どう見ても!?」

    苗木「時間掛かってたね?」

    山田「それはそうですよ!とりあえずもうすぐ戻られますよ……」

    不二咲「あれ?葉隠君は?」

    山田「一緒にお茶してますぞ!」

    狛枝「まったく……何してんだか……」

    大神「待たせたな……」

    山田「おや?そちらは弐大猫丸殿以外は揃われてるようですな?」

    セレス「弐大さんは、まとめた用紙を九頭龍くんに渡しに行きましたわ……」

    ソニア「日本語上手です!」グッ

    セレス「バカにしてるんですか?」イラッ

    小泉「まぁまぁ……それで、大和田達は戻ってきたの?」

    大和田「あぁ……一応数は合ったから明日からでも間に合いそうだからな……」

    御手洗「今のところ入退場門を作り直すぐらいかな……あとは足りないものがあったから十神くんに調達してもらうんだ。」

    大神「もうそろそろ戻ってくるはずだが……」

    九頭龍「おう!終わったぜ!」

    大和田「弐大先輩!いけそうっすか?」

    弐大「まぁ、明日からでも間に合う量じゃろ……入退場門を作るのは五日後になりそうじゃ!」

    大和田「あれ?材木って庭園になかったか?」

    弐大「いや、あれは湿気てて使い物にならないんじゃ!十神が手配してくれる。」

    大和田「おぉ!サンキューな!」バシバシ

    十神「っつ……鎖骨が折れるだろ!」

    花村「とりあえずご飯にしようよ!」

    全員「やったぁ!!夕飯だぁ!!」
  38. 38 : : 2017/09/17(日) 23:05:25
    花村「あっ、ねぇねぇ十神くん。ちょっと手伝ってくれない?」

    十神「……なぜ俺が?」

    花村「僕も今日色々あって疲れちゃってさ。この人数分を作るのはちょっと厳しいかなって。あっ、その分十神くんのは多くよそってあげるよ。僕のビーフシチュー」

    十神「…いいだろう。オムライスか?」

    花村「そうそう。半熟のをお願いするよ!人数分!僕は他にも…」

    日向「あっ、じゃあ俺も手伝うぞ。狛枝もいいだろ?」

    狛枝「そうだね、たまにはボク達にも手伝ってもらえるかな」

    花村「本当?ムフフ、じゃあ狛枝くんにはサラダを、日向くんにはなにか簡単なデザートをお願いするよ。僕はその間スープ作ってるから!」

    日向「わかった。んー…何があるかな。小豆?寒天にフルーツが色々…あんみつかな」

    狛枝「サラダか…花村くん、サラダって言っても色々あるけどどんな感じの?ポテトサラダとか?」

    花村「あっ、言ってなかったね!お母ちゃんがじゃがいもを大量に送ってくれたからそれ使って!」

    狛枝「了解」

    十神「おい、チキンライスも出来てないぞ。俺が作っておくが構わんな?」

    花村「あぁそれも忘れてた!!悪いけどお願いできる?」

    十神「ふん、当然。十神の腕前を見せてやる」














    小泉「なんか、完全に主夫って感じね」

    澪田「男子が率先して料理してるのに何も出来ないって!!なんか女子として致命的な気がするっす!!」

    朝日奈「でも下手に手伝って邪魔するのもよくないし…ねぇねぇ、花村は超高校級の料理人で十神はさっきの話聞いてたけど、日向と狛枝って料理できるの?」

    左右田「あぁ、けっこうできる方だぜ?何回かアイツらの作った飯食わせてもらったけど、けっこう旨くてよ。まぁ流石に花村には敵わねぇけど」

    御手洗「でも日向の作るデザートは花村にも劣らないよ。なんでも、自分の好きな草餅になかなか出会えないから、いっそのこと自分で作ってやるって」

    九頭龍「んで、そこからの延長で甘いもんにも色々手出したらしくてよ。……今度またかりん糖作ってもらうか」

    西園寺「極道で甘いもん好きって、ホントアンタってよく分かんないよねー。……わたしも金平糖作ってもらおう」

    十神『そこでだらだら喋ってる愚民共!早く取りに来い!冷めるだろう!!』

    大和田「おっといけねぇ、出来たての内に食うのが一番だからな。なんせ賞味期限:熱いうちなんて言葉もあるぐれーだからな!!」

    山田「大和田紋土殿がそれ言うのってなんか面白いですな」

    日向「デザートはあとで出すから、じゃんじゃん持ってってくれ」

    石丸「おぉ!オムライスにスープにサラダか!美味しそうだ!!」

    桑田「腹減ったから早く食いてー…」









    花村「みんな揃ったね?それじゃあ、いただきます!!」

    『いただきます!!』
  39. 39 : : 2017/09/18(月) 08:15:26
    桑田「うめぇ!!」

    苗木「このポテトサラダのうまみ……深い!!」

    舞園「ジャガイモとマヨネーズの味のコントラスト……」

    セレス「この味の深みは辛子ですかね?」

    狛枝「へぇ……そこまでわかるのはスゴいや!」



    大和田「なんだ!?このオムライスの柔らかさは!?」

    石丸「この半熟加減……」

    小泉「このチキンライスとの絡み具合……」

    罪木「最高の一言ですぅ!!」

    十神「当たり前だ……オレが作ったんだからな!」


    霧切「このスープの深みは何?」

    九頭龍「これはファッチューチョンだな?」

    花村「さすが九頭龍くんだね!」

    葉隠「ファッチューチョン!?そんな高級料理を!?」

    苗木「そんなに有名なの?」

    葉隠「有名ってところじゃないべ!一杯うん万円するスープだべ!?」

    全員「なんだって!?」

    花村「いわゆる薬膳料理の1つなんだ!今回色々バタバタしたから滋養強壮で作っておいたやつを使ったんだ!」

    日向「それは性的にか?」

    花村「それならどれだけ有り難いか……ふつうの疲れをとるための調合だよ!」





    日向「そろそろデザートだな!仕上げてくるぜ!」

    左右田「くぅ~、楽しみだぜ!!」

    詐欺師「お!?いいにおいが……」

    朝日奈「大変!!厨房から火が上がってるよ!?」

    大神「朝日奈……案ずるな……アレはフランベだ……」

    朝日奈「フランベ?」

    不二咲「ぼくも詳しく知らないんだけど、ブランデーとかラムを使って、香り付けするんだって……」

    朝日奈「ふぅん……」

    石丸「まて!?未成年は飲酒禁止だぞ!!」

    花村「大丈夫だよ!アルコール分は全部飛んでるし……」

    石丸「しかし……」

    大和田「細かいことはいいだろ!」

    日向「おーい!できたぞ!」

    大神「こ……これは……」

    十神「クレープ……シュゼットだと……?」

    朝日奈「クレープ?これが!?」

    日向「なんか、クレープ作れそうな素材が残ってたからさ……」

    花村「それに……もう一つの器はあんみつか……」

    西園寺「やったぁ!!日向おにぃのあんみつだぁ!!」

    田中「この魔物の餌は俺の右腕がうずくのだ!!」

    ソニア「美味しいってことですね!」

    78期生「(わかりづれぇ……)」

    日向「ほら!熱いうちに食べてくれ!」

    全員「いただきまぁす!」
  40. 40 : : 2017/09/19(火) 22:39:58
    苗木「…………」

    桑田「…………」

    日向「……………?」

    舞園「…………」

    霧切「…………」

    日向「お、おい…?」

    『………………』

    狛枝「耳塞いでよっか」ヒソヒソ

    七海「うん」ヒソヒソ

    左右田「だな」ヒソヒソ

    日向「おい、お前ら何してるんだ」

    『ん………』

    日向「ん……?」

    『んまーい!!!!!!』

    日向「うおっ!!?」

    苗木「なにこのクレープ!?なにか特別なもの入れたとかそんな感じしない普通のジャムクレープなのに明らかに普通じゃない!!」

    腐川「クレープなんて食べようとも思わなかったのにこれからも食べてみようと思うけどこのクレープじゃないと絶対食べれないわねこれなによこれ馬鹿なのあなたまた作って」

    御手洗「スゴい流暢に喋ってるね」ヒソヒソ

    詐欺師「だね…」ヒソヒソ

    石丸「このあんみつはなんだ!?甘さのなかに甘さを感じるがそこまでしつこい甘さではないがしっかり甘さを感じて甘すぎない甘さでとても…何を言ってるんだ!?」

    山田「良さみが凄くてヤバみが深い」

    石丸「多分それだ!」

    セレス「多分違いますけど多分それだと思います」

    不二咲「語彙力がどこか行っちゃうぐらいおいしいよこれ!!」

    ソニア「まったく同じ反応してますね」ヒソヒソ

    小泉「ホント劇薬よね、これ」ヒソヒソ

    日向「まだおかわりあるからなー」

    江ノ島「………………」

    戦刃(はっ、盾子ちゃんのあの目…もっと食べたいけどカロリーとか色々気にしてて我慢してるモデル乙女な目だ!!)

    澪田「あっ、乙女な心配ならしなくても大丈夫っすよ!!」

    舞園「どういうことですか?」

    澪田「唯吹たちほぼ毎日創ちゃんのスイーツ食べててあまり運動してないのにこの体型!!ついつい食べ過ぎちゃってもこの体型!つまり創ちゃん?」

    日向「ん?あぁ、そういうの気にしてる人いるだろうなってのは分かってるから、こちらもそういう配慮はしてるぞ」

    江ノ島「もう1つくださいな」

    戦刃(盾子ちゃんがいつにも増して乙女っぽくなってる……!?)

    桑田「な、なぁ…オレたちも……」

    日向「いっぱいあるから逆に食ってほしいぐらいなんだが」

    桑田「くださいな」

    大和田「オレにも」

    十神「……俺にも」

    西園寺「ねぇねぇ!わたしたちにもちょうだいよ!!」

    田中「もう1つくださいな」

    日向「一人ふたつまでだからな!!!!!」
  41. 41 : : 2017/09/20(水) 22:55:59
    大和田「はぁ~……食った食った!」

    石丸「久々にこれほどのものを食べたな。」

    セレス「それでは、私は食後のロイヤルミルクティでも……」

    朝日奈「えぇ~!お風呂入ってからにしようよ!」

    セレス「そうですわね……大浴場でもいただきますか……」

    小泉「なら、私達も入るよ!」

    不二咲「あ、ボクも入る……」

    苗木「だから、不二咲くん男でしょ!!」

    不二咲「ワンチャンいけるかと思ったんだけど……」

    山田「やめてぇぇ!!ちぃたんのキャラが!!」

    大和田「たまにはいいじゃねぇか!」

    小泉「よくないわよ!!」

    大神「なら、女子は風呂に入るか……」テクテク






    日向「おい!どうするよ!」

    苗木「どうするって……」

    狛枝「はぁ……希望がないな……」

    日向・狛枝「NO☆ZO☆KIだよ!!」

    全員「はぁぁ!?」

    日向「しっ!声がデカい!!」

    弐大「くだらん!ワシは帰るぞ!!」

    九頭龍「俺もパスだ!」

    左右田「おいまて!テメェは、見たくねぇのか!!」

    弐大「ワシは『アレ』をするときに終里の裸を見ておる!」テクテク

    九頭龍「おれは毎晩ペコの布団に入り込んでみてる!」テクテク

    全員「ちょっとまてや九頭龍!!」

    九頭龍「なんで俺だけなんだよ!!」

    日向「当たり前だろう!!なんだよ!なんで、布団に入り込んでるんだよ!まさか夜這いか!!」

    九頭龍「あたりまえだろ!」

    日向「当たり前じゃねぇぇ!!」

    九頭龍「なんだよ!いいじゃねぇかよ!」

    狛枝「君の希望はクズだね……九頭龍だけに……」

    九頭龍「沈めるぞコラ!!」

    大神「何を騒いでおる……」

    花村「だから、お風呂を……アバババババ……」

    大神「お風呂がどうした?」

    花村「アヴリル・ラヴィーーーン!!」

    大神「いいか……我は貴様らが何をするかしらん……だが……」

    葉隠「だが……?」

    大神「もしつまらぬことをしたら、ぐちゃっと潰して蝋人形にするぞ!」

    山田「まさかの聖飢魔Ⅱ(せいきまつ)!?」

    左右田「そして、まさかのレシピ!?」

    弐大「おい!九頭龍帰るならはよ帰るぞ!」

    九頭龍「あぁ……俺も帰ろう……」

    苗木「(くそ!この空気をどうにかしなければ……)」

    苗木「(ボクの取り柄は……人より前向き……そうだ!わかったぞ!)」

    苗木「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

    全員「!?」

    大和田「おい!どうした!苗木!」

    苗木「希望は前に進むんだぁぁ!!」

    全員「苗木ィィィ!!」

    大浴場からの声「ハァァァァ」

    大浴場からの声「チョッ……チョットマッテ……アベシ……ヒデブ!!」

    十神「…………」ガクガク

    桑田「すげぇ……断末魔が聞こえるぞ……」

    大神「……」ユラァ

    山田「大神さくら殿!?」

    大神「返品だ!!」ドキュゥゥン

    ドゴォォォン!

    桑田「あ……あれは……俺の球速より速ぇ……」

    大神「ふん……」テクテク

    全員「な……苗木ィィィ!」

    苗木「ボク……勝てなかった……」

    全員「当たり前だぁぁぁ!!」

    苗木「疲れたよ…………パトラッシュ……」

    全員「死ぬなぁぁぁぁ!!」
  42. 42 : : 2017/09/22(金) 08:59:03
    さくらちゃんの返品だ!がなんかツボったwww
  43. 43 : : 2017/09/22(金) 12:14:30
    >>42
    ありがとうございます!今後の展開も楽しみにしてください(っ´ω`c)!
  44. 44 : : 2017/09/26(火) 23:42:28
    江ノ島「おはようございません」

    霧切「……なにをしているのかしら、江ノ島さん」

    江ノ島「いやね、さっきの大神の話によると苗木が暴走して乗り込んできそうだったじゃん?」

    終里「疲れてたんじゃねーか?」

    小泉「まぁ濃すぎる一日だったとは思うけど…」

    江ノ島「というわけで、これから覗きをしてみようと思います」

    大神「お前はなにを言ってるんだ?」

    江ノ島「だから覗きよ覗き。女が男に覗きを働くという謎シチュエーション。どうよ?」

    腐川「じ、自分で謎って言ってるじゃないのよ…」

    朝日奈「というかなんでそんな発想になったのか分かんないよ!」

    江ノ島「いやいやいや、それは流石に嘘でしょ?」

    ドコドコドコドコドン!!
    アッソレソレソレソレ!!
    ドバッシャアアアアアアアン!!

    戦刃「…………」

    辺古山「…………」

    アヨイショオオオオオ!!!
    ドバッシャアアアアアアアン!!!
    ドンドコドコドンドコドンドコ!!

    舞園「…………」

    江ノ島「これが気にならないなんて流石に嘘でしょ」

    朝日奈「……ごめんなさい」

    江ノ島「まぁ覗きは流石にあれでバレそうだし、こんなときのためのお姉ちゃん出動かな。頼んだべ」

    戦刃「……分かった。撮影してくる」

    西園寺「消えた!?」

    江ノ島「んじゃ、食堂で待ってようか」






















    七海「それで私ちゃんと言ったんだけどなぁ、ちゃんと衛星って書いたって」

    セレス「すみません、何の話だったでしょうか」

    戦刃「………ただいま」

    江ノ島「おっかえりーお姉ちゃん。どうだった?」

    戦刃「撮れた…はず。ちゃんとみんなタオル巻いてて気兼ねなく撮れた」

    澪田「それ、女子としてどうなんすかね」

    戦刃「……先に言っとく。何なんだろう、あれ」

    江ノ島「まあまあ、とりあえず観てみようかね」カチッ



    狛枝『待ってよみんな落ち着こうよみんな』

    日向『そうだぞお前ら、落ち着くのは凄く大事なことって分からないのか』

    苗木『うん。凄く大事だからさ、ね?』

    左右田『ウルセー!お前らちょっと頭冷やせ!!さっきの大神のあれマジで怖かったんだからな!!』

    田中『………』ドンドコドコドンドコドンドコ(太鼓)

    大和田『ちょっとまだまだ灸すえねぇとなぁ……』バキッボキッ

    狛枝『いやでもこれ何回目なの』

    大和田『よいしょおおおおお!!』

    狛枝『かばべぶぶば!?』バシャアアアアアン!!

    日向『ホント頭からって危ないんだからな!?』

    石丸『けっこう深いから大丈夫だ!!溺れないために僕たちが待機しているのだろう!!』

    桑田『そうだそうだ!!』

    苗木『風紀委員それでいいの』

    大和田『よいしょおおおおお!!』

    アンテナ『ごぶっ!?』ドバッシャアアアアアアアン!!!

    不二咲『あんなに何度もやられても全く疲れないって、やっぱり鍛えてるからなのかなぁ…?』

    山田『そうかもしれませんがあれに憧れてはダメですぞ。お客側に憧れてはダメですぞ』

    九頭龍『おい、上がり湯やった方がいいんじゃねーか?』

    弐大『ぬおおおおおお!!』

    三人組『ごびばべびびばば!?』バシャアアアアアン!!

    カチッ
    江ノ島「……」

    霧切「……」

    罪木「……」

    ソニア「……」

    『………………』

    江ノ島「……男子って馬鹿やってるときが一番楽しそうだよね」

    戦刃(盾子ちゃんが悟ったような目をしている!!)
  45. 45 : : 2017/09/27(水) 00:14:53
    朝日奈「ちょっとまってよ!!これ止めないとマズくない!?」

    大神「チョット何言ってるかわからない」

    朝日奈「なんで!?」

    セレス「うるさいですわよ。」

    朝日奈「けど!!」

    セレス「けどもクソもありません!苗木くんは私達のお風呂に侵入して、キャッキャウフフをしようとしていたのですよ!」

    舞園「話盛りすぎではありませんか?」

    澪田「熱盛!!」

    舞園「急になんですか!?」

    霧切「確かにセレスさんの言うことは一理あるわね……自業自得よ!」

    小泉「そうよね、響子ちゃん!」

    霧切「まったく、言ってくれれば見せるのに……」

    小泉「え?」

    霧切「え?」

    西園寺「なんでかみ合ってないの!」

    罪木「ふえぇぇ……ゲロブタですいませぇん!」

    西園寺「なんも言ってねぇだろ!?」



    ギャァァァァ!!



    辺古山「……にしても、何をしているのだ?」

    戦刃「あれは軍でよくやる水攻めと同じだったね……」

    七海「やったことあるんだ……」

    戦刃「私はないよ?」

    江ノ島「ないのかよ!」


    ー男湯ー
    日向「おい!おまえ、その格好……まさか!?」

    詐欺師「チェチェナちゃんだよ!」

    葉隠「チェチェナちゃんと言うことは……あれか!?」

    桑田「まさか、水ビンタか!?」

    苗木「やだ!やだよ!それはやだよ!!」

    石丸「水ビンタ?なんだそれは?」

    大和田「見てりゃわかる……」

    石丸「?」

    詐欺師「はい!疲れてるでしょ?寝ましょうね?」

    苗木「いやだいやだいやだいやだ!!」

    石丸「なんだ、チェチェナちゃん、やさしいではないか!」

    大和田「最初はな……」

    詐欺師「まず、どれぐらいでやるか試すね?」

    石丸「ん?洗面器に水をくんで……」

    苗木「いや……」

    洗面器『気合いだぁぁぁ!!』バシャァァァン!!

    苗木「ガボガボガボ……」グボファ!

    石丸「死んでしまうじゃないかあぁぁぁぁ!!」

    大和田「そう言うものなんだよ……バラエティだ!」

    石丸「なら、問題ないな!」

    日向「おおありだ!!」

    狛枝「キミって本当に風紀委員なの!?」

    詐欺師「次は2人まとめてだ!弐大!大和田!」

    大和田「しゃぁねぇなっと!」ガシッ

    日向「は?」

    大和田「はいよ~、大人しく寝ててくださいね~!」

    弐大「ジタバタするな!男らしくおれ!」

    狛枝「こっちは死にそうなんだ……」

    詐欺師「せい!!」バチィィン!

    狛枝「ペプシ……」カクン

    田中「物理攻撃ではないか!!」

    詐欺師「そして、せい!」バシャァァァン!

    狛枝「グブルファ!!」グボファ!

    御手洗「これはキツい……」

    詐欺師「最期に日向ぁぁ!!」バシャァァァン!

    日向「字がちが……グボボボ!」グボファ!

    詐欺師「チェチェナちゃん帰るね!」テクテク

    九頭龍「だから、止めとけっていったんだ……」ハァ
  46. 46 : : 2017/09/27(水) 01:09:15
    日向「し、死ぬかと思った…」

    セレス「……なにやら変に顔が赤いですけど、どうなさいました?」

    苗木「ちょっと、妖精が暴れてたかな…」

    狛枝「うん…あの妖精…もう見たくないな…」

    江ノ島(あの後に何があったし)

    九頭龍「いやぁ、にしてもサッパリしたぜ」

    左右田「スッともしたよなぁ」

    日向「お前ら…」

    田中「まぁ、自業自得だろう。苗木を焚き付けたのはお前たちだ」

    苗木「実際、あのときのことよく覚えてないんだけどな…」

    桑田「いや言い訳にならねーだろ」

    苗木「言い訳にしてるつもりも無いんだけどな…」

    日向「あっ、叩き付けられて時間差で思い出した。今朝あれを仕込んでたんだっけ。女子に言うの忘れてたな」

    澪田「むっ、創ちゃん!!あれってもしかして!?」

    日向「あぁ、特製アイス。流石にもう出来てるだろうし…早く言えばよかったな。全部同じ味だからみんなで勝手に取って」

    左右田「バカ野郎それ早く言え!!」

    西園寺「取ってくるね!!」

    葉隠「風呂上がりのアイスとか贅沢だべ!!」

    朝日奈「しかも日向特製とか!!日向とか!!」

    日向「………ハハハ、速ぇ…」












    日向「………あのさ、みんなスゴいあれだけど…不味かったか?」

    七海「寝言は寝てから言ってほしいかも」

    狛枝「そんなことは全くないよ。全くないんだ。ただね、この風呂上がりという火照った体に冷たいバニラアイスという希望が注ぎ込まれたらね?もう夢心地というか何というかね?」

    石丸「あぁ…至福の一時だ…いつもは牛乳なのだが…やはりアイスもいいな…」

    小泉「アタシ達お風呂出てからちょっと時間経ってるからこれぐらいで済んでるけど出てすぐだったらあれだよね、本当に」

    舞園「そうですね、死人が出るレベルです」

    桑田「キンッキンに冷えてやがった!あ、ありがてぇ!!」

    山田「風呂上がりで火照った体に、冷えたアイス!は、犯罪的だ!美味すぎる!」

    不二咲「涙が出るよぉ…!」

    澪田「あとあんな感じに地下労働者みたいになるところだったっすね。うまうま!!」

    十神(美味いなこれ)

    大神「美味だ…我も危うく骨を抜かれてしまう程に…まさしく美味だ…」

    戦刃「……毎日食べたいかもしれない」

    江ノ島「………………」

    日向「……分かったよ。日替わりで味変えて作っとくから。でも、1日に1つだけだからな。2つは食べれないからな」

    西園寺「えー、なんでー」

    日向「他のが作れなくなるだろ」

    西園寺「ごめんなさい」

    詐欺師「西園寺さんが土下座してる!?」

    御手洗「しかも本当の土下座スタイル!?首大丈夫なの!?」
  47. 47 : : 2017/09/29(金) 19:40:26
    西園寺「土下座なれしてるから大丈夫だよ!」

    小泉「さすがね……」

    山田「日本舞踊ですからなぁ……」

    日向「とりあえず、アイス食った器は自分で洗ってくれよ!」

    大和田「は?面倒くせぇ……」

    日向「なら、食わせねぇぞ?」

    大和田「すみませんでした。洗わせて頂きます。」

    石丸「大和田くんが敬語!?」

    御手洗「日向の料理は人格をも変えてしまうんだよ……」

    江ノ島「なにそれこわい」

    戦刃「確かにこのアイスが食べられなくなるのつらい……」

    舞園「そうですね……これは世界遺産ものですね……」

    苗木「そんなに!?」

    舞園「苗木くんはアイス……美味しくないんですか?ぶち殺されたいんですか?」

    苗木「いや…おいしい……って、性格変わりすぎだよ!!」

    日向「アイスは美味しいのは分かったけどさ……あ、そうだ、二個以上食べたやつは水ビンタな?」

    男子全員「!?」

    苗木「ちょっとまって!それは駄目だよ!!」

    九頭龍「そうだぜ!さすがにやりすぎだ!!」

    左右田「極道のセリフじゃねぇぞ!?」

    不二咲「(ボクは女の子ということにすれば……)」

    小泉「ちょっとまって!それ女子もやるの!?」

    日向「当たり前だ!!」

    不二咲「逃げ道がなくなった!?」

    大和田「何言ってるんだ?」

    不二咲「いや……何でもないよ……」グスッ

    石丸「待つのだ!チェチェナちゃんが食べたらどうなるんだ?」

    詐欺師「それってボクのこと?」

    日向「あぁ、そうなったら、腹の肉を切り裂いてステーキにして食ってやる!」

    詐欺師「ボクだけおかしいだろ!?」

    石丸「まぁ、今日は寝ようではないか!」

    罪木「そうですねぇ……そろそろ夜時間ですし……」

    ソニア「アイスを二個食べた人は妖精に食べられちゃうんですね……」

    花村「ボクにも食べられちゃうかもよ!」

    霧切「だれか花村先輩を屠る許可をもらえませんか?」チャキッ

    花村「じょ……冗談だって……だから、小銃は降ろして……」

    苗木「とりあえず寝ましょう!」

    日向「そうだな……そんじゃ、また明日な!」

    全員「おやすみ~!」
  48. 48 : : 2017/10/01(日) 20:59:30
    日向「……で、なんでこうなったんだっけ?」

    左右田「なんか黄桜先生が言うにはミスったってんだってよ」

    日向「そうだよな。多分部屋を空けとくの忘れてたんだよな。ならなんで俺たちもこうなるんだっけ?」

    左右田「旅行気分を楽しんでとか言ってたよな」

    日向「………まぁ、いいんだけどさ」

    狛枝「日向クン、布団引いたよ」

    苗木「それで、これから…」

    大和田「だよなぁ…」

    桑田「夜はまだまだこれからだよな」










    江ノ島「おはようございません」

    霧切「……今度は何をするつもりなのかしら」

    江ノ島「さっき黄桜先生の話聞いたでしょ?男子は全員体育館で寝るんだって」

    小泉「寄宿舎の新しい部屋を空けとくの忘れてたって…」

    江ノ島「んで、これも聞いたんだよ。男子これから枕投げするんだって」

    辺古山「……まさか」

    江ノ島「覗くしかないでしょおおおおおお!?」

    舞園「なんでそんなにテンション高いんですか!?」

    澪田「でも気になるのは事実っすね!楽しそうじゃないっすか!」

    七海「…ていうか、もう私たち体育館にいるよね」

    江ノ島「というわけでOpen The Door!!」

    ソニア「発音上手いですね!」
















    苗木『常に世の中を動かしてきたのは、一握りの天才だ!!』

    九頭龍『ヤベーぞアイツ!!やたら枕投げ上手いからって変なスイッチ入ってやがる!!』

    不二咲『むしろ何かに憑かれてない!?』

    桑田『おい左右田!しっかりしろ!』

    左右田『オレは止まんねぇからよ…お前らが止まんねぇ限り…オレは先にいる…だからよ…止まるんじゃねぇぞ……』

    田中『そ、左右田あああああ!!!』

    十神『苗木!もう止めろ!お前が欲しかったのは本当にそんな力か!!』

    石丸『これで終わらせる!戦争なんかない世界のために!』

    山田『持ってくれよ!フルクロス!』

    日向『ちょっと待てよ山田!掛け布団をムチみたいにするのはどうなんだよ!枕投げだろ!?』

    狛枝『大和田クンもちょっと手加減してくれると嬉しいんだけどな!?』

    大和田『伊達や酔狂でこんな頭してるんじゃねぇんだよ!』

    詐欺師『みんなあれだね、深夜でもなんでもないのにテンションがすごいね』

    御手洗『なんでこんなにテンション高いんだよ、意味ないだろ!』

    詐欺師『そうさ、意味なんかない。でも戦いに明け暮れるアイツらにはそんなの関係ない。テンションなんか勝手に上がるんだ。それに乗りきれないしわ寄せで、僕たちはこんな微妙な立場にいることを…』

    詐欺師『強いられているんだ!!(集中線)』










    終里「ユニバアアアアアアス!!」

    小泉「赤音ちゃん!?」

    江ノ島「すげぇ、流石ムーンレイス…じゃなくて戦闘民族、あのカオスに飛び込めるか。進路オールグリーン、発進どうぞ!」
  49. 49 : : 2017/10/01(日) 21:49:21
    戦刃「盾子ちゃんどうしたの?」

    江ノ島「わ……私様も洗脳されつつある……」

    戦刃「マジで!?」

    セレス「あら、あなたも驚くのですね?」

    戦刃「私も人間だよ!」

    小泉「そんなことよりこっち!他の男子の様子もおかしいよ!」






    桑田「ラブアンドピーーース!!」

    花村「いたい!いたいってば!」

    弐大「気合いじゃぁぁぁ!!」バチイイイン

    十神「ガハァァ!!」

    九頭龍「まて!弐大物理は駄目だ!枕投げだぞ!!」

    弐大「ならこうすればよかろう!!」

    十神「ちょっ!ちょっとまて!!」

    弐大「せいやぁぁぁ!!」ブン

    十神「でぁぁぁぁぁ!?おれは、ヅラじゃないぞぉぉ!!」ドゴォン

    九頭龍「弐大!!それは十神投げだ!!」









    朝日奈「突っ込みがちがぁぁう!!」

    舞園「十神くん……ヅラだったんですね……」

    朝日奈「それも違う!!」

    終里「あ?」

    ソニア「どうしたのですか?」

    終里「大神と辺古山がいないぞ?」

    女子全員「は!?」






    男子全員「は!?」

    大和田「なんで女子いるんだゴルァ!!」

    江ノ島「覗きだよ!ゴルァ!」

    山田「江ノ島盾子殿のキレ方がおかしい件……」

    セレス「私達も覗きされかけましたからね……」

    苗木「記憶ないよ!」キッパリ

    大神「ほぅ……ならば昔のテレビみたいに頭を叩けば思い出すか?」バキゴキ

    苗木「思い出しました!」キッパリ

    朝日奈「早くね!?」

    石丸「君たち!こんな時間まで起きててけしからんぞ!!」

    西園寺「お前もだよ!!」

    石丸「僕はいいんだ!社会学習なのだから!」

    西園寺「自分勝手な風紀委員だな!!」

    日向「それよりお前らはやるのか?」

    小泉「は?そんなのやるに決まってんじゃん!」

    日向「そうか……やらないか……」

    男子全員「え?」

    七海「早速いくよ……モード反転……裏コード……ザ・ビースト!!」

    日向「な!消えた!?」

    七海「ここだよ!」ブン

    日向「あべし!」

    七海「まさかのクリティカル!?」

    大和田「投げた本人がビビってんじゃねぇか!?」

    小泉「あは♡さぁ……男子ども……」

    男子全員「ども!?」

    小泉「一辺死んでみる?」ブン

    田中「ガハッ」バタン

    弐大「く……やるな……ならば……」

    弐大「皆のものぉ!!戦争じゃぁぁぁぁ!!」

    全員「うぉぉぉぉぉ!!」
  50. 50 : : 2017/10/03(火) 22:12:51
    大神「こうなっては仕方あるまい…勝負だ、田中よ!!」

    田中「くっ…すまない破壊神暗黒四天王…!力を借りるぞ!!」

    大神「来い!」

    破壊神暗黒四天王『THUTHUTHU!!』

    弐大「おぉ!?ハムスターが回転して田中の周りで浮いとるぞ!?」

    九頭龍「しかもなんか赤くなって…燃えてねぇか!?」

    田中「案ずるな…本物の炎ではない!ギンガファイヤーボール!!」

    大神「ぬうううう…!」

    不二咲「スゴいことになってるね桑田くん…」

    桑田「興味ないね」

    不二咲「桑田くん!?突然どうし…!?なんかスゴい凛々しい顔になってるけど!?」

    左右田「ギガファイアー!」

    ジェノサイダー「エルウィンド!」

    左右田・ジェノ『トロン!!』

    狛枝「仲良しだね!!」

    七海「※叫びながら枕を投げてるだけです。実際に炎や風に電撃は出してません」

    田中「くっ…!あちらに行きたいが、今はそれどころではないか…!」

    大神「ハムスターに危害を加えたくない、本体を狙うぞ!!」

    田中「ギンガサンダーボルトォォォ!!」

    不二咲「こっちはこっちで普通に怖いよぉ…!」

    舞園「わ、私はどちらを使えばいいんですか!?」

    不二咲「枕投げにハンマーもバットも使わないよ!?」

    小泉「そうよさやかちゃん。枕投げなのよ」

    不二咲「剣持って言う台詞かなぁ!?」

    小泉「一応言っておくけど図書室の方じゃないから。アタシの方だから」

    花村「僕も…」

    小泉「アンタ有料じゃないの」

    朝日奈「さっきから何の話してるの!?」

    石丸「そうだぞみんな!!枕投げに武器を持ち込むなど言語道断だぞ!!」

    不二咲「石丸くん!!」

    石丸「拳があれば十分だろう!!」

    不二咲「あぁダメだ!グローブ付けちゃってるよぉ!!」

    日向「………」

    七海「弓持ってこようとしてないよね?」

    日向「いや、白か黒にするか迷ってて…」

    七海「ダメだからね?」







    黄桜「いやぁ、青春だねぇ。枕投げなんていいじゃないか」

    雪染「あれって本当に枕投げでいいんですか?大乱闘の間違いじゃないですよね?」

    黄桜「そんなことはないでしょ。ちゃんと枕投げてるし。それにおじさんも有料だからセーフだよ」

    雪染「最後がよく分からないんですけど!!」
  51. 51 : : 2017/10/06(金) 18:43:59
    不二咲「えーと……それじゃぁダイジェストで3試合をどうぞ!」

    西園寺「誰に言ってるの!?」



    Round1 十神vsジェノサイダー
    十神「くっ……弐大のせいで肩が外れて思い通りに動けない……」

    ジェノサイダー「ケヒヒヒ……逃げても駄目よ♡白夜さ……まーーーー!!」ブンブンブン

    十神「くっ……こうなれば……」ガコッ

    ジェノサイダー「ゲッ!脱臼した肩はめやがった!?」

    十神「フン……まだまだだな……」ブン

    ジェノサイダー「べし!?」バタン

    WINNER 十神
    十神「俺を侮るなよ……愚民が……」



    朝日奈「負けかけてたのにこの口調……」

    澪田「流石っすね……」



    Round2 日向vs七海
    日向「七海!!さっきは良くも!!」

    七海「ビーストモードの私に勝てるとでも?」

    日向「(アレをやるしかないのか……)」

    日向「モード反転裏コード……ザ・カムクラ!!」

    七海「は?」

    日向(?)「あなたですか……私の前に現れたツマラナイ人物は……」

    七海「口調が……変わった……」

    日向(?)「しかし……」シュン

    七海「え!?」

    日向(?)「その胸は楽しめそうです……」モミモミ

    七海「……………………」

    日向(?)「どうされましたか?そんなことでは私には……」

    七海「何してくれとんじゃぁぁぁぁぁぁ!!」ドゴォォォン!

    日向(?)「ごふぁ!!ちょっ……ちょっと……これは枕投げでは……?」

    七海「うるさいうるさいうるさい!!私の胸を揉んでいいのは私だけだぁぁぁぁ!!」バキゴキドゴ

    日向(?)「ちょっ……ピゲェ!ちょっと……ま……ガハァ!」バタン

    七海「まだまだ!血を見るだけではものたらない!!内蔵まで喰らってやる!!」バキゴキドゴ

    不二咲「ダメダメだめぇぇぇ!!」

    WINNER 七海
    七海「まだ……物足りない……」ハァハァ



    葉隠「こ……怖すぎだべ……」

    九頭龍「……くそ……ブルッちまった……」

    小泉「悪いのは日向よ!!」


    Round3 苗木vs霧切
    苗木「霧切さん!」ダダダ

    霧切「ふん!」ブン

    苗木「あべし!!」バタン


    WINNER 霧切
    霧切「……弱すぎよ……」ハァ


    大和田「…………」

    戦刃「…………」

    石丸「2人とも!何かコメントを残さぬか!!」

    大和田「いや、これは残せねぇだろ!!」

    狛枝「それなら石丸くんが残してみてよ……」

    石丸「苗木くん!!弱すぎだぞ!!」

    澪田「まさかのオーバーキル!?」

    花村「苗木くんから生気がぬけちゃったよ……」

    不二咲「といってる間に向こうで何か起きてるよ!」

    狛枝「行ってみようか……」テクテク
  52. 52 : : 2017/10/08(日) 17:14:09
    Round4 田中vs大神

    不二咲「ってまだやってたの!?」

    左右田「お前らも来たかよ!見てみろあれ!」

    大神「ぬう…田中眼蛇夢…我は主を甘く見ていたようだな…」

    田中「はっ!タイマンで貴様に勝てるわけがないのは間違いようのない事実だろう。だが!これは枕投げだ!かつて"布団投げの田中くん"と呼ばれていた実力を見せてやる!」

    大和田「枕じゃねーのかよ!?」

    狛枝「あー、あれはね?なんか田中クンの投げる枕は回転とか腕力とか異次元とか時空の壁とか色々計算されて掛け布団ぐらいの範囲で投げることができるらしいんだよね」

    不二咲「あー!あー!最後の方何て言ったか聞こえないなー!異次元とか時空の壁とか聞こえたけど全く聞こえないなー!」

    大神「なるほど…では我も力を出してお相手しよう」

    田中「…なんだと?」

    大神「巷では霊長類ヒト科最強と呼ばれてたらしいが、我にとって"屋根投げのさくらちゃん"の方が馴染み深くてな…」

    石丸「"屋根投げのさくらちゃん"!?」

    澪田「どういうことっすかそれ!?」

    狛枝「田中クンと似たような感じ…と言いたいんだけど、恐らく大神さんの場合は自分の力だけで異次元とか時空の壁を突き破ってしまうんだろうね…」

    不二咲「あー!あー!聞こえないなー!全然聞こえないなー!!」

    田中「ク、ククク…たしかに貴様の実力はたしかなものだろう…だが!屋根も生きていく上で重要だが布団が無ければ夜眠ることなぞそうそうブベラ!?」

    大神「屋根が無ければ雨風を凌ぐことなどできん。それは主も分かっているだろう」

    田中「む、無念……だ……」バタッ

    Winner大神
    大神「田中眼蛇夢…強敵だった…」

    大和田「ま、マジで屋根ぐらいのデカさになりやがった…」

    戦刃「どうやってるんだろう…」

    狛枝「あっちは…?」


    Round5桑田vs小泉

    桑田「写真家ってこんな動けるのかよ!?」

    小泉「戦場カメラマン目指してるんだからこれぐらい動けないとダメだよ!!」

    桑田「あっぶね!!」

    西園寺「これは…普通の枕投げっぽいけど」

    桑田「消える魔球ってのを見せてやるぜ!」

    小泉「甘いよ!」

    西園寺「…………」

    朝日奈「桑田の投げた枕が消えてそれを小泉ちゃん打ち返したけど……」

    狛枝「これはスゴい!桑田クンは消える魔球も投げることができるんだね!」

    不二咲「わースゴーい!!」

    石丸「不二咲くん!目に光が無いぞ!!大丈夫かね!!」

    小泉「今度はこっちよ!」

    桑田「だからあぶねぇ!!」

    澪田「ドリルかなにかすっかあれ?」

    狛枝「……なるほど。回転に全振りし驚異的な回転力でドリルにも匹敵するほどの攻撃力を叩き出したのか…スゴいね」

    不二咲「わー!スゴーい!!」

    大和田「不二咲いいいいいい!!!」

    澪田「これってどうなるんすか!?」

    狛枝「………どうなるんだろうね?」
  53. 53 : : 2017/10/09(月) 12:06:38
    桑田「それならこっちは大砲だ!!」ドゴォォン

    狛枝「こっちは大砲のように枕がとんできた!!」

    不二咲「はいはい……スゴいスゴい……」

    大和田「もうやめてくれ!不二咲のライフはもうゼロだ!!」

    小泉「私を誰だと思っていやがる!!私のドリルは……天をつくドリルだぁぁぁ!!」

    御手洗「それって性別が越えちゃわない?」

    朝日奈「気にしちゃ負け……」

    ガキィィン……

    桑田「な……枕大砲が弾かれた!?」

    小泉「これでトドメ!」

    小泉「ひっさーつ……」

    小泉「ギーガー……」

    桑田「!?まて!それは……」

    小泉「ドリルゥゥ……」

    桑田「しゃれにならねぇって!!」

    小泉「ブレイクウウウゥゥゥゥ!!」

    桑田「ピゲェェェェ!!」

    小泉「伊達に戦場で写真を撮ってないわ……」


    大和田「いやいや……色々おかしいだろ!?」

    西園寺「もう、わたし思考がオーバーキル状態なんだけど!」

    石丸「風紀に異常はないな!」

    山田「異常大ありですぞ!!」

    セレス「そんなことよりあちらの闘いで最後みたいですわよ……」

    九頭龍「行くしかねぇか……」




    Round5 終里vs舞園
    終里「くっ……動けねぇ!!」

    舞園「わたしの~お墓の~前で~……」

    舞園「泣かないでください~!!」


    弐大「終里が動けないじゃと!?」

    澪田「というか、舞園ちゃんの選曲がカオスっす!!」

    朝日奈「舞園ちゃんの十八番だね……」

    セレス「あの歌声を聞くと体の動きが止まってしまうんです……」

    山田「聞き惚れてしまうと言うかなんというか……」

    罪木「確かに聞いている私達も……」

    左右田「聞き惚れてしまいそうだ……」



    終里「(やばい……なんだこの感覚は……)」

    舞園「(そろそろですね……)」

    舞園「千のか~ぜ~に~……千のか~~ぜになぁぁって~……」

    終里「いやだぁぁぁぁぁ……」カクッ



    WINNER 舞園

    舞園「やりましたぁ!!」



    西園寺「って、枕投げじゃなくね!?」

    左右田「だよな!」

    九頭龍「もはや力でねじ伏せた感じだな……」

    狛枝「ぼく……かんどうしたよ……これが希望……」

    不二咲「それは違うよ!!」

    狛枝「はぁ……このき……」

    弐大「……」バコン

    狛枝「ボウ!」バタン

    葉隠「だから物理カットはだめだって!!」

    弐大「貴様ふつうにしゃべれるでないかぁぁぁぁ!!」

    葉隠「俺をなんだと思ってるベ……」

    朝日奈「それよりみんなをたたき起こしてここを片付けようよ……」

    ソニア「やりましょう!」

    花村「え?YA☆RA☆NA☆I☆KA?」

    ソニア「はい!殺りましょう!!」

    花村「え?」

    ソニア「え?」

    罪木「なんでかみあってないんですかぁぁ!」

    弐大「よし!片付けるぞ!」

    全員「オーーー!」
  54. 54 : : 2017/10/12(木) 18:43:35
    苗木「そして」

    日向「あっという間に」

    狛枝「体育祭になりましたとさ」

    左右田「待て待て待て!!いくらなんでもおかしいだろ!!早すぎねーか!?」

    日向「何言ってるんだ左右田。あんなに練習してたじゃないか」

    左右田「してたけど!練習したけど!」

    狛枝「とにかくキミは最初から出るんだから。早く行っておいで」

    左右田「納得いかねええええええええ!!!!!」

    日向「んじゃ、俺も放送席に行かないとな」

    狛枝「ボク達も記録取らないとね」

    苗木「そうだね」
















    舞園『放送席からお送りします!今日はとうとう体育祭ですね!なんかあっという間な感じです!』

    日向『ホントにあっという間だったよな。とまぁそれは置いといて、第一競技は借り物競争だな。ちなみにこの体育祭、学年対抗じゃなくて紅白戦だ。だから学年混合。ちなみに俺は赤組だ』

    舞園『私も赤組です!』

    日向『おっと、そんなこと言ってたら選手が出てきてるな。舞園、紹介頼むぞ』

    舞園『合点です!赤組から石丸くん、左右田くん、澪田さん。白組からは朝日奈さん、江ノ島さん、御手洗くんです!』

    御手洗「基本的に運動は苦手な僕だけど…これならまだチャンスはあるよね」

    江ノ島「まぁ、よっぽど無理難題押し付けられない限りはね」

    朝日奈「ちょっと江ノ島ちゃん!そういうの止めてよ!フラグってやつでしょそれ!!」

    江ノ島「知ってるかい朝日奈ちゃん。こういうのってね、フラグって言っちゃったらホントにフラグになっちゃうんだよ」

    澪田「何やらあっち自滅しそうな予感っす!!」

    石丸「ふむ…よく分からんが、正々堂々勝負といこうじゃないか!!」

    左右田「借り物競争に正々堂々とかってあるのか?」

    黄桜「はいよー選手達ー、準備はいいね?よーいドン」

    日向『相変わらずのやる気無さそうな調子で始まった借り物競争。ちょっと離れたところに封筒が置いてあって、先着順で封筒を選んで取るんだ。ちなみに一度取ったら中身を見てなくても変えることを出来ないからな』

    舞園『中にお題が書かれた紙が入ってますので、それを探してゴールまで持ってきてくださいね。という、何の変哲もない普通の借り物競争なんですけど。どうでしょうか日向くん』

    日向『どうでしょうか?どうでしょうかって言われてもな。たしかにルールは普通だけど…おっと、そんなことしてたら封筒まで着いた選手がいるみたいだな』

    朝日奈「一番乗り!」

    石丸「くっ…!だがここからだぞ朝日奈くん!」

    日向『まずは朝日奈と石丸か。まぁすぐ後ろに他の選手達も来てるけどな』

    舞園『でも、ここで一番乗りでもあまり意味はないかもしれませんね。お題によっては後続の選手達にもチャンスはありますよ!』

    朝日奈「これにしよ!」

    石丸「なら僕はこれだ!なになに?」

    朝日奈→学園長の腕時計
    石丸→小麦粉

    朝日奈「えええええ!!?ちょっと!これ!?ウソだあ!?」

    石丸「むぅ…?ここにあるだろうか…いや、持ってくればいいんだったな。食堂へ行けばあるだろう」

    舞園『朝日奈さん混乱してるみたいですけど…』

    日向『ところで石丸って企画委員だったよな?中身だいたい知ってたんじゃ…』

    舞園『いえ、石丸くんが借り物競争に出ることを伝えたので十神くんと九頭龍くんの二人がお題を考えたみたいですよ』

    朝日奈「つまりこれ二人のどっちかの仕業ってこと!?もー!!御曹司極道めー!!」

    左右田「アイツ何引いたんだよ…」

    江ノ島「これもある種の言い出しっぺの法則ってやつでしょうかね」

    澪田「きゃっはー!!何が出てくるか楽しみっす!!」

    御手洗「不安しかないんだけど…」
  55. 55 : : 2017/10/12(木) 21:08:39
    日向『ちなみに、レースの様子はモニターで見れるぞ!』

    舞園『それではどうぞ!』


    ー石丸サイドー
    石丸「こ……これは……どういうことだ……」


    手紙『小麦粉キレちゃったからこのセットを使ってね!』


    石丸「それで置いてるのが小麦と石臼か……」

    石丸「あれほど、用意しておけと言ったじゃないか!」




    ーグラウンドサイドー
    左右田「ちょっとまて!そんなのありか!?」

    澪田「用意されたものを1からつくる借り物競走って聞いたことないっすよ!?」

    日向『一部のものは1から作るものが何個かあるようだな……』

    左右田・澪田「先に言え!!」

    江ノ島「それよりウチの朝日奈さんは?」

    御手洗「学園長室にむかってるみたい……」

    全員「学園長室!?」








    ー朝日奈サイドー
    朝日奈「すいませ~ん!朝日奈葵ッス~!」

    学園長「お、朝日奈か……どうした?」

    朝日奈「あの腕時計を貸して欲しいのですが……」

    学園長「あぁ、借り物のやつか……」テクテク

    朝日奈「早くしてくださいね~!」





    ーグラウンドサイドー
    御手洗「学園長の腕時計か……」

    江ノ島「そりゃぁあんだけさわぎますよね……」ハァ





    ー朝日奈サイドー
    朝日奈「……遅いなぁ」

    学園長「や……やぁ……」

    朝日奈「もう!遅いよ!」

    学園長「いや……その……」

    朝日奈「ん?」

    学園長「時計を……忘れちゃった♡」

    朝日奈「…………」

    朝日奈「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」









    ーグラウンドサイドー
    左右田「んなアホなぁぁ!?」

    江ノ島「いきなり絶望的な展開!?」

    日向『おっとぉ!?学園長がまさかの時計を忘れたぁぁ!!』

    舞園『まさかの展開に朝日奈さん、学園長をフルボッコだぁぁ!!』

    霧切「…………」

    日向「霧切……どうしたんだ?」

    霧切「マイクを貸してくれませんか……」

    日向「あいよ!」

    霧切『このクソ親父ィィィ!!』キーーン





    ー朝日奈サイドー
    朝日奈「あ、霧切ちゃん!!」

    学園長「き……きょ…………こ……」

    霧切『朝日奈さん!私のところに来て!こんなこともあろうかと持ってきてるのよ……』

    朝日奈「うん!わかった!学園長ボコるのあきたからすぐ行くよ!」タタタ

    学園長「ボコるのあきたって……ひどくね?」カクッ





    ーグラウンドサイドー
    日向『まさかの霧切が持っているファインプレー!!』

    舞園『というか、これはルール上はいいんですか?』

    十神「問題はない!それが手元にあればOKだ!」

    日向「なるほど!そして石丸サイドに動きがあった模様です!」




    ー石丸サイドー
    石田「ぬぉぉぉぉぉぉ!!」ゴリゴリゴリゴリ……

    石臼『痛いっす……石丸さん……痛いっす……』

    石田「おれは石丸なんかじゃねぇぇぇ……」

    石田「おれは……」

    石田「俺だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    小麦粉『カウントダウンスタート!』





    ーグラウンドサイドー
    日向『まさかの石丸覚醒だぁぁ!』

    舞園『というかこれ……まさか……』



    ー石丸サイドー
    石田「よし!これぐらいあったら……」

    小麦粉『さぁ……そろそろか……』

    石丸「ん?……!?まさかこれは!?」







    ドカァァァァァァァァン!!





    ーグラウンドサイドー
    左右田「これって、なんの音だ!?」

    江ノ島「これは粉塵爆発では?」

    澪田「そうっすよ!!放送テントが客席まで吹っ飛びましたもん!!」

    日向「イテテテ……」

    舞園「な……なにが……?」

    日向『こ……この爆発の影響で石丸は大丈夫か!?』

    御手洗「もはやプロの実況だね……」
  56. 56 : : 2017/10/13(金) 01:34:57
    石丸「うおおおおおお!!」

    日向『無事だああああああ!!!石丸が!!その2本の足で!!大地を踏み締めている!!そして右手には小麦粉を抱えているうううう!!!!』

    舞園『真っ白です!!体操着を着てて少なくとも下は青のはずなのに最初に着てた制服みたいに真っ白です!!!』

    御手洗「よかった…無事みたいだね…」

    江ノ島「………って、なんで私たちまで見てるんでしょう。選手のはずですよね。というわけでこの封筒はいただいたぜ!!」

    澪田「あっ!!そうじゃないっすか!!なんで唯吹たちまで見てたんすか!!こうしちゃいられないっす!!せっかくだから唯吹はこの赤い封筒を選ぶっす!!」

    左右田「なんでそんなの選べるんだよオメー!?んじゃあオレは右!クラピカ理論だ!!」

    御手洗「残り物には福がある…そう信じるって決めたんだ!!」

    日向『あっ!そうだった!まだ4人はまだ封筒を取ってなかった!!』

    舞園『むしろなんで取ってなかったのか疑問なんですけど!!』

    日向『っと、こっちに4人のお題の情報が流れてきたな。十神からのリクエスト…じゃないな。なになに…?』


    江ノ島→1/350戦艦大和
    澪田→空気の抜けたサッカーボール
    左右田→出来上がった赤いきつね
    御手洗→トイレットペーパー


    澪田「空気の抜けたっていうのが微妙なとこっすけど、最悪抜いちゃえばいいんすよね!グラウンド倉庫へ突撃ー!!!」

    左右田「出来上がったって、はぁ!?赤いきつねってことは5分待たねーといけねーのかよ!?めんどくせー!!」

    御手洗「……いやさ、僕の名前、御手洗(みたらい)なんだけど。御手洗(おてあらい)じゃなくてさ。まぁ簡単なお題で良かったけど、納得いかないんだけど」

    江ノ島「………組み立てろということでファイナルアンサー?いやそんな訳ないよね?小麦粉作るのとプラモ組み立てるのとじゃ段違いなんですけど?えっ、そもそもどこにあるの?無理ゲーでファイナルアンサー?」

    十神『……流石にこれはヒントみたいなものを言わなければな。校内のどこかに組み立てられた状態である。あとは自分で探すんだな。ちなみに壊した状態で持ってきたら失格だ』

    日向『と、割り込ませてもらったぞ。そんな感じだからまぁ、頑張れ』

    江ノ島「落としそうで嫌だなぁ!!絶望的ィ!!!」

    舞園『全員探しに向かったようですね。さて日向くん、朝日奈さんと石丸くんで1位2位なのはほぼ確定的だとして、他はどうでしょうか?』

    日向『そうだな…お題の難易度的には御手洗か澪田で3位と4位を争うんじゃないか?どっちも割と簡単に手にいれることができるものだ。あと左右田と江ノ島は…どうだろうな?』

    舞園『5分待たないといけないのと、校内をしらみ潰しにしないといけない…でも江ノ島さんですから分からないところですよね…』

    日向『そうなんだ。5分待たないといけない左右田と校内を探し続けないといけない江ノ島。割といい勝負しそうなんだよな。仮にこれが逆だったとしたらほぼ間違いなく左右田は負けてた。首の皮1枚で繋がったな』

    舞園『赤組と白組、どちらも頑張ってくださいね!!』

    日向『……思ったけど俺と舞園に澪田、全員赤組なんだよな…まぁ、2-1になるぐらいならいっそのこと…って感じでいいのかもしれないけど』
  57. 57 : : 2017/10/15(日) 10:45:44
    ー御手洗サイドー
    御手洗「これは……どういうこと?」

    御手洗「いや……張り紙は見たけどさ……」

    張り紙『トイレットペーパーをぐちゃぐちゃにしちゃった!綺麗に巻き取って持ってきてね!』

    御手洗「これって一番時間かかるの僕じゃね?」マキマキ



    ーグラウンドサイドー
    日向『まさかのトイレットペーパー巻き取りだぁ!!』

    舞園『これは辛い……私なら絶対やりたくない!!』

    日向『おっと!左右田サイドに動きがあったようだ!!』


    ー左右田サイドー
    左右田「今思ったけど、これってよくよく考えたらできたてを持っていくとならゴール前で待った方が早ぇな……」

    左右田「なら、ゆっくりと運んで……いくか……」ソロォソロォ



    ーグラウンドサイドー
    日向『これは左右田にしてはファインプレイ!まさにルールの抜け穴をかいくぐったぁ!!』

    舞園『流石メカニック!とっさの機転はスバラです!』

    日向『それでは、観客席の声でも聞いてみましょうか……』



    ー観客席サイドー
    十神「ちょっ……ちょっとまて!何をする!」

    九頭龍「や……やめろ!俺たちが何をしたって……」

    苗木「そりゃぁこうなるのも当たり前だよね?」

    大和田「お前らが企画したんだろ?」バキゴキ

    大神「こんな借り物競走など無効だ……」

    九頭龍・十神「ぐふぁぁぁぁぁ!!」

    九頭龍「ペ……ペコ……助け……」

    辺古山「坊ちゃん……残念ですがそれは聞けません……」

    九頭龍「な!?」

    辺古山「毎日夜這いしてくるクズ男子の言うことは聞けません!」

    九頭龍「な!?」

    花村「九頭龍組終了のお知らせ……」




    ーグラウンドサイドー
    日向『って、なんだこれはぁぁぁぁ!!』

    舞園『なんでこんな世紀末なことになってるんですか!?』

    日向『恐らく人により有利不利があるのに納得してねぇのかもな……』

    舞園『ツマラナイ……』

    日向『どうした!?』

    舞園『いえ、それよりも石丸くん、澪田先輩が帰ってきましたよ!』

    日向『あれ!朝日奈は?』

    舞園『朝日奈さんは霧切さんから今時計を受け取りました!』

    日向『とりあえず1位は石丸!!』

    石丸「やったぞみんな!!」

    舞園『2位澪田先輩!』

    澪田「かったと思ったのにぃぃぃ!!」

    日向『3位は朝日奈!』

    朝日奈「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス……」

    澪田「うきゃぁぁぁ!!葵ちゃんこわいっすぅ!!」

    日向『そりゃぁそうなるわ……』

    舞園『あっと、ここで江ノ島さんに動きが!?』

    日向『ここは……トラッシュルーム!?』

    舞園『その地下深くのゴミ捨て場ですね……いま、梯子を登っています!』

    日向『どこに隠してるんだ!!企画委員!!』
  58. 58 : : 2017/10/18(水) 08:33:29
    十神「お、おい!何故江ノ島はそんなところにいるんだ!?」

    日向『そ、そんなの分かるはずないだろ!!って、お前達がそこに隠したんじゃないのか!?』

    九頭龍「んな訳あるか!!オレ達が見たとき、大和は間違いなく1階の教室に置いてあったんだぞ!?江ノ島がそれを見つけられねぇ訳がねぇ!!」

    舞園『でも江ノ島さんはトラッシュルームに向かってますけど…』

    黄桜『あー…ちょっと失礼してもいいかな?』

    日向『黄桜先生?』

    黄桜『その大和って、もしかしなくても購買のすぐ近くの教室に置いてあったものかな?』

    九頭龍「あ、あぁ…校内のどこかとは言ったけどよ、そこなら誰でも割と簡単に見付けられると思ってよ…」

    黄桜『あちゃー…やっぱり?じゃあ悪いんだけどさ九頭龍くん、ちょっとその教室に行ってきてもらえないかな?多分それですぐに分かるから』

    九頭龍「あぁ?なんでまた…チッ、仕方ねーな」

    黄桜『いやー…これはちょっと、あとでおじさん達からお詫びをしないといけないねぇ…』

    十神「何があったんだ…?」

    黄桜『それはそろそろ……』

    九頭龍『お、おい!!日向!舞園!!十神!!なんだこれ!!』

    日向『どうした九頭龍!!大和は!?』

    九頭龍『大和は無ェ!!けどその代わりにこんなのがあるんだよ!!』

    舞園『こんなのってなんですか!?』

    九頭龍『大和は怪盗JINが盗めなかったからトラッシュルームに突っ込みましたごめんなさい、だってよ!!!』

    日向『JINって…仁!?学園長!?』

    黄桜『いやー…まさかあれが借り物に選ばれてたとは思わなくて…知ってたら全力で止めたんだけどねぇ…』

    十神「何があったんだ!?」

    黄桜『仁と酒を飲んだんだけどね?ちょっとおじさん、飲ませすぎたみたいでさ…学園にあったもの、手当たり次第にトラッシュルームに突っ込んじゃって…あぁ、明らかに生徒の私物そうなものは全力で止めたからね?』

    日向『そういう問題じゃないでしょう!?』

    舞園『じゃあ江ノ島さんは…』

    黄桜『とんだとばっちり…ということになっちゃうね』




    江ノ島「そりゃあな!!あんな高さから放り込まれてるんだからそりゃあ壊れてるわな!!絶望的ィ!!」
  59. 59 : : 2017/10/21(土) 07:25:24
    日向『やっぱり壊れてるじゃん!!』

    舞園『何してくれてるんですかあの学園長は!?』

    十神「それよりどうするんだ!緊急事態だぞ!?」

    九頭龍「仕方ねぇ……」





    ー江ノ島サイドー
    江ノ島「これって、私棄権じゃね?」

    江ノ島「まてよ!この映像あいつら見てるはずだよな?」

    江ノ島「だったらワンチャン……」 

    江ノ島「っつってもこの梯子登るのかよ……」

    九頭龍『江ノ島!聞こえるか!!』

    江ノ島「はいは~い聞こえますよ~こんなところにぶち込んでくれちゃって、何晒してけつかんねんですよ先輩!」

    九頭龍『バカヤロウ!俺がそんなことするわきゃねぇだろ!』

    江ノ島「はいはいそうですか……」

    九頭龍『今回はオレらも想定し得ないできごとだった。体育大会実行委員長としての権限で大和のパーツを全回収して戻ってこい!』

    江ノ島「ちょっとまて!パーツ全部ってどんなのかわからねぇよ!」

    九頭龍『お前の手に持ってるのとあと一つ……こんな形でこれぐらいの大きさ……』

    江ノ島「あんたばかなの!?見えるわけないじゃん!?絶望的にわかりズラいんですけど!?」

    十神『ヅラじゃない!かつら……十神だ!!』

    江ノ島「あの御曹司なんか間違えたよね?とんでもない間違いしたよね!?」

    九頭龍『江ノ島!話をややこしくするんじゃねぇ!!』

    江ノ島「ややこしくしてないって!絶望的なとばっちりですが!?」

    九頭龍『あと一つはアンテナだ!』

    江ノ島「そんなん、苗木つければなんとかなんね?」

    九頭龍『ならねぇ!!』

    江ノ島「それじゃぁ、探して戻りまぁす!」

    九頭龍『おう!頼んだ!』







    ーグラウンドサイドー
    日向『江ノ島特別ルールにより、大和のアンテナ捜索に入ったぁ!!』

    十神「まったく……困ったものだな……」

    九頭龍「あぁ……まさか捨てられてるとは……」

    日向「それよりも、お前ら大丈夫か?」

    十神「なにがだ?」

    舞園「ほら、さきほど観客席のところで世紀末になってたじゃないですか?」

    九頭龍「あぁ……あれは……何とかなった!!」

    日向「それで済ませられるのか!?」

    十神「あぁ……問題ない……金をばらまいたらおさまった!いまは全員あの状態だ!」


    応援席全員「ええじゃないか!ええじゃないか!よいよいよいよい!!」


    舞園「なんですか!?そのええじゃないか状態!?」

    日向「ってか、金で釣ってんじゃねぇ!」

    舞園『おおっと!なんとここで、御手洗先輩に動きが!!』

    日向『おおっと!トイレットペーパーを綺麗に巻き終えたようだ!!』

    日向『いま、最期のトップストレートを走ってきている!』

    御手洗「もうすぐゴールだ!!」

    ダダダダ……

    御手洗「後5メートル!」

    左右田「よし、5分だ!」テクテク



    日向『なんと!ここで左右田がゴール!!』

    御手洗「は?おかしくない?」

    左右田「勝負におかしいもクソもあるか!!」

    日向『これで順位は確定したか!?』
  60. 60 : : 2017/10/23(月) 10:48:29
    江ノ島「あえて言わせてもらいましょう。ところがギッチョン」

    御手洗「ッ!いつの間に!?」

    日向『おーっと!ここで江ノ島もゴール前まで辿り着いたぞ!!』

    舞園『思ったよりずっと速かったですね…』

    江ノ島「ここまで来てさ、ビリでしたってオチだけはゴメンなんだよね…」

    御手洗「そ、それは僕もそうだ!お題もお題で屈辱混じってたし…ここで少しは結果を残せないと完全にお荷物なんだよ!!」

    江ノ島「お題で言ったら私も私でかなり酷かったんですけど?見つけたと思ったら捨てられてたし?」

    黄桜『悪気があってやったわけじゃないからそこだけは分かってもらえると嬉しいかなー…なんて』

    江ノ島「まぁそれは察してるからいいんだけど、それとこれとは話が別っしょ。負けたくないし」

    御手洗「僕だって負けたくないよ……!!」

    舞園『うーん…どうしましょうか?たしかに江ノ島さんにトラブルがあってそこを考慮するべきなんでしょうけど、そうすると御手洗くんに不利となってしまいますし…』

    日向『難しいところだな…』

    黄桜『じゃあさ、こういうのはどうだい?いま持ってきたのはそのまま点にしちゃって、もう一個取ってきてもらうってのは』

    舞園『それだと他のみなさんは…』

    左右田「かまわねーだろ。この面子で3位取れたってだけでオレは満足だし、江ノ島可哀想だし、御手洗も活躍したいだろうし」

    石丸「うむ、僕にも異論はないぞ!」

    澪田「右に同じくっす!!」

    日向『……ならいいか。ただ二人とも、これは救済処置みたいなものだし、二人だけの戦いなんだ。けっこう無理難題にしちゃってもいいか?』

    江ノ島「えぇ、構いませんよ」

    御手洗「大丈夫だよ…」

    日向『よし、舞園。今から俺たちでお題考えるぞ。念のためあとで見せ合ってな』

    舞園『はい!分かりました!!』

    江ノ島「って、許可はしたものの、どんな難題が来るやら」

    御手洗「でも、僕は負けないからね」

    江ノ島「ほほぉう…面白いじゃないか凡人が」

    日向『………よし。不公平ではないはずだ』

    黄桜『うん。いいんじゃないかな?ただホントにかなりの無理難題だね』

    舞園『でも持ってこれないことはないですよね?』

    黄桜『そりゃあ、持ってこれるか持ってこれないかって聞かれたら、持ってこれるよね。絶対に』

    御手洗「………なんか不安になる言い回しだなぁ」
  61. 61 : : 2017/10/25(水) 17:49:14
    日向『それでは……用意……スタート!!』

    御手洗「負けないよ!」

    江ノ島「こちらこそ!!」

    舞園『さぁ……お題を取りました!!』

    御手洗・江ノ島「は?」

    日向『どうした?両者立ち止まったぞ!!』

    御手洗「ねぇ……確認なんだけどさ……これを一人でもってくるの?」

    舞園『そうですよ!』

    江ノ島「わたしのも厳しいと思うんだけど……」

    舞園『できますよ!』

    江ノ島「その笑顔……絶望的なのですが……」

    日向『因みにお題はこれだ!』


    お題
    御手洗→美術室にある学園長の銅像(約100kg)

    江ノ島→植物庭園に生えている伝説の薬草


    御手洗「ボクの体の細さ見た!?」

    江ノ島「伝説の薬草って何だよ!!」

    日向『因みに、美術室には弐大、植物庭園には大和田がいるぞ!』

    御手洗「なんであの二人……そうか……用具係か……」ハァ

    江ノ島「とりあえずいかねぇと!ほなサイナラ!」ピュー

    御手洗「あ!まて!!」タタタ

    日向『さぁ……この勝負どうなるか!!』

    舞園『因みに弐大先輩は補助役、大和田くんは江ノ島さんに対する案内係です!』

    石丸「借り物競走の案内人なんて前代未聞だぞ!!」

    日向『いや……このレース自体前代未聞だから……』
  62. 62 : : 2017/10/28(土) 22:02:56
    御手洗「美術室3階だからここまで来るのにも一苦労だよ…」

    弐大「無ッ、御手洗が引いたんじゃな!同じクラスの好みじゃ、協力するぞ!」

    御手洗「えっと…学園長の銅像ってこれだよね…?」

    弐大「応ッ!これをワシとお前さんでもってくんじゃあ!!」

    御手洗「……全部弐大が持ってくってのは」

    弐大「流石にダメじゃあああああ!!お前さんの勝負じゃろう!!ワシはあくまで補助じゃからのう!」

    御手洗「だよね…」

    弐大「心配することはないわい!ワシも少しは手伝うぞ!!」

    御手洗「……ウジウジ言ってても仕方ないか。じゃあ弐大、補助を頼むよ」

    弐大「応ッ!大船に乗ったつもりで任せんかい!!!」

    ~回想終わり~
    御手洗「……ってなったはいいんだけどさ!!これ重すぎない!?ホントに100kgなんだよね!?一応運べてるけど!!」

    弐大「そのはずじゃが…これはちと時間がかかりそうじゃのぅ。これ以上ワシが力を貸すわけにはいかんし」

    御手洗「くううううう……!!」







    大和田「あー…テメーが引いたんだな。なんか、あれだな。植物庭園に江ノ島とか、なんだ、違和感っつーかギャップっつーか」

    江ノ島「言いたいことは分かります。私とて自らここへ来ようと思うことはそうそうないでしょうし」

    大和田「まぁ、それは置いといてよ…伝説の薬草だよな」

    江ノ島「知ってるんだよね?」

    大和田「ここでツルハシに暮威慈威大亜紋土って彫ってたときにそれらしきもんは見つけてよ…けどそれを採るってのも一筋縄じゃいかねぇと思うんだがなぁ…」

    江ノ島「なんでです?別に山の上にあるって訳じゃないでしょう?ここにあるんだから」

    大和田「いやなぁ……」

    ~回想終わり~
    大和田「な?言いたいことわかったろ?」

    江ノ島「なんでキラキラ光った草に足が生えてるんすかね?」

    大和田「すまねぇけどこれ捕まえるのはテメーの仕事だぜ。オレはあくまで案内係だからよ…」

    江ノ島「しかもなんでこんな素早いんすかね?」
  63. 63 : : 2017/10/31(火) 00:16:57
    ー御手洗サイドー
    御手洗「ちょっと弐大……休まない?」

    弐大「馬鹿者がぁぁ!!減らず口叩く暇あったら足うごかさんかい!!」

    御手洗「マネージャースイッチ入ったよ!?」

    弐大「もっと熱くならんかい!!」

    御手洗「それは違う気がするんだけど!?」

    弐大「ワシもギリギリで調整しとるんじゃ!まだ2階じゃぞ?」

    御手洗「くそぉ……体力仕事は不向きなのに…………」




    ー江ノ島サイドー
    江ノ島「てか、こいつなんでこんなにはやいんだよ!ナゾノクサかっての!」

    大和田「いや……そうじゃねぇとおもうんだが……」

    江ノ島「てかなんであんたガスマスクしてるのよ?」

    大和田「いやぁ……そろそろ地獄だからよ……」

    江ノ島「は?」

    大和田「その辺ラフレシアがあるんだ……」

    江ノ島「私にも貸せよ!!」



    ーグラウンドサイドー
    日向「これは待つだけで日が暮れそうだな……」

    舞園「ついに実況放棄しましたね……」

    日向「お前もだろ?あ、そうだ十神、次の入場準備頼むわ……」

    十神「もう終わっている!」

    黄桜「さて、どうしようかな……」

    日向「どうしたんですか?」

    黄桜「いやぁ……この状態だから並行して競技をやろうかなと……」

    雪染「駄目ですよ!黄桜先生!まだ頑張ってる生徒が居るのですから……」

    黄桜「しかしだね……もうお酒がなくなっちゃって……」

    雪染「知りませんよ!てか、仕事中に酒呑むってゆゆしき過ぎる事態ですよ!!」

    舞園「あ、そんなことより見てください!それぞれのサイドに動きが!」

    日向「なに!?」

    雪染「(舞園さん……そんなことよりって……)」
  64. 64 : : 2017/11/04(土) 00:04:43
    弐大「いいぞ御手洗!気合いが入ってきたようじゃな!!」

    御手洗「ぐぐぐ……!絶対明日筋肉痛になるやつだこれ……!!」

    弐大「安心せい!そうならんように後でアレをしてやるからのぅ!!」

    御手洗「アフターケアもバッチリとか素晴らしいねマネージャーは…!あとどれぐらいかな…!?」

    弐大「もう少しじゃ!踏ん張れ!!」

    御手洗「うん……!!」



    日向『順調に進んでるようだな。江ノ島はどうなんだ?』

    舞園『それが…』



    大和田「現場の大和田紋土だ。さっきまで江ノ島の奴はあの伝説の薬草を追いかけてたんだが、なんか座り込んじまった」

    江ノ島「あーあーやれやれ捕まえられないよまいったなーもー」

    大和田「すっげぇ大げさに言ってやがる。絶対なんか企んでんな」

    江ノ島「あれ?これなんだろな?えー?ホントになんだろこれ」

    大和田「茂みの方に顔向けてなんか言ってやがる」

    江ノ島「っておいおい!なんでこんなとこにこんなのがあるんだよ!ヤバいやつじゃんか!お茶の間に流していいもんじゃないよこれ!!」

    大和田「あの伝説の…めんどくせぇ、草のヤローでいいや。草のヤローなんか興味持ち出したみてーだな。って、言葉伝わんのかよ」

    江ノ島「いやいや!ホントにヤバいってこれ!国家権力呼ぶか十神財閥に頼んで処理してもらわないといけないやつだよこれ!著作権がどうとかするよ!!」

    大和田「いや著作権関係ねーだろ。あぁ、草のヤローも近付いてきやがんな」

    江ノ島「いっそのことお姉ちゃん呼んで蜂の巣にでもしてもらわないと…」

    大和田「草のヤロー、とうとう江ノ島の近くで覗き込むようになりやがって…」

    江ノ島「らっしゃいませええええええええええ!!!!」

    大和田「無事に確保っと。じゃあ行ってこい江ノ島」

    江ノ島「言われなくても分かってるっつーの!!獲ったどおおおおおお!!!!」

    大和田「アイツさっきまでのストレスのせいかおかしなことになってやがんな」



    黄桜『うーん…頭脳プレイが光ったねぇ』

    日向『頭脳プレイってことでいいのかこれ…?って、江ノ島速いな!!』

    石丸「むっ!江ノ島くん!廊下を走っては……」

    江ノ島『キーーーーン!!!!!!』

    舞園『見事なバレルロールです!!』

    左右田「うおおおおお!?廊下でバレルロールなんかしてんじゃねーよ!!?」

    石丸「∀⇔$¥♂♀≒ΩДЩЧ┣┻╋┳┫」

    澪田「清多夏ちゃんがバグったっす!!」

    日向『これはまだ分からないな…どっちが先にゴールするか……!!』
  65. 65 : : 2017/11/06(月) 19:10:40
    日向『御手洗はゴールまで残り30mだぁ!!』

    舞園『江ノ島さんはようやく校舎から出てきましたぁ!!』

    日向『御手洗は銅像を……背負っている!!』

    舞園『その力はどこから出てるのか!!弐大くんの支えなしで運んでます!!』



    弐大「御手洗!ムリならいえ!!」

    御手洗「だ……大丈夫!あともう少しだし……」

    弐大「応!頑張れ!!」



    日向『あそこには江ノ島が全力疾走で走っている!!』

    舞園『先ほどバレルロールを見せた江ノ島さん!いまは後ろからトリコロールの煙を出してバターロールとロールケーキを食べながら校舎周りを走っています!』

    日向『もはやアレは人間じゃないぞ!?』



    江ノ島「当たり前でしょう!私はアルターエゴですよ……」

    江ノ島「ま、嘘ですが……」

    江ノ島「キーーーーーーーーーーン!!」




    日向『おおっと!江ノ島、さっきまで校舎周りを回っていたが、ゴールに向けて照準を変えた!!その速度はまさに戦闘機だぁ!!』

    舞園『一方の御手洗さんも後1歩となりましたぁ!!』




    日向・舞園『さぁ!勝つのはどっちだ!!』


    御手洗「ウォォォォォォォ!!」

    江ノ島「キーーーーーーーーン!!」
  66. 66 : : 2017/11/08(水) 17:07:17
    『限界を超えた先に、見えてくるものがある』と火星のヒーローの言葉があるとおり、人は限界を超えるとスゴいことを起こすことができるのは知ってるだろうか


    御手洗亮太は、自分の限界を超えて100kgもの銅像を運べるようになりゴールへ向かっている


    江ノ島盾子は、もともとオーバースペックだったのが先の鬼ごっこでのストレスからか限界を超えた速度を出しゴールへ向かっている


    さて、二つの限界を超えた人間が向かうゴール。ただのゴールじゃ二人を迎えることは不可能と無機物ながらゴールは考えた


    しかし、ゴールが限界を超えることなどできるだろうか?無機物ながらそう考えるゴール。しかし、ゴールは過去の記憶を呼び起こした


    それは、かつて希望ヶ峰に所属していた男の言葉。彼はその言葉で、周りの雰囲気をガラッと変えてしまうほどの才能を持っていた。もちろんそれをゴールも聞こえていたのだが、無機物だからか今の今までその言葉が届くことはなかった


    しかし、彼の言葉は少し長い時を超えゴールに届き、その言葉はゴールに力を与えた。ゴールも、限界を超えたのだ

















    『もっと、熱くなれよ!!』
    ゴールは爆発した。









    日向『』

    舞園『』

    黄桜『』

    雪染『』

    その他全員「」

    日向『…………み、御手洗いいいいいいい!!!!!江ノ島ああああああ!!!!!』

    舞園『何でですか!?何でゴールが突然爆発したんですか!?』

    黄桜『おじさんも分からないけど…二人は大丈夫なのかな…?』

    雪染『あっ!?見てみんな!!』

    日向『えっ?……………あっ!?』

    江ノ島「私たち……止まらなかったから……」

    御手洗「みんなも………」

    『止まるんじゃねぇぞ………』バタッ

    日向『あの爆発のなか二人同時にゴールしていたあああああああ!!!!』

    舞園『しかも銅像も伝説の薬草も無事です!!素晴らしいです!!』

    黄桜『おじさんも歳かな…涙出てきちゃったよ』

    雪染『気持ちは分かるけどそれより誰か二人を保健室に運んで!!由々しき事態よ!!?』
  67. 67 : : 2017/11/12(日) 09:59:34
    罪木「あぁ……2人なら大丈夫ですよぉ……私と弐大さんがツボを押しておいたので、復活するかと……」

    日向「な……なに!?」

    弐大「ワシと罪木は似たようなことができるでのぉ……幸いにもあの2人は骨折して無く筋肉の損傷だけじゃったから……」

    七海「それってどんな設定!!」ハァハァ

    舞園「設定とかやめてください!!それに本部は立ち入り禁止です!!」

    日向「それに七海!次の競技の参加者だろ?早く並べよ!」

    七海「そっちが遅いからじゃないの!!」

    日向「す……すまん……」

    舞園「(七海さんに一押しで言われる日向さん……弱すぎでは?)」

    日向「とりあえず黄桜先生!入場確認してあげてください!」

    黄桜「だから、準備完了だって!!」

    日向「す……すいません……」

    舞園「駄目だこりゃ……」

    黄桜「とりあえず、弐大くんと大神さんで、グラウンド整備をしてその後に入場だよ」

    舞園「グラウンド整備?」

    黄桜「江ノ島さんが走ったコースが地面ボコボコだからね……」

    日向「それもそうか……」



    放送『ただいま、グラウンド整備を行いますので次の競技までもう少し待っててください!』



    桑田「しかし、この借り物で30分はかかったぞ!」

    葉隠「これ、おわるの深夜だべ……」

    ソニア「本当ですか?お肌に悪いです!」

    小泉「本当に深夜までやらないから大丈夫よ……」

    苗木「それよりも、この調子ならこれ以降の競技も波瀾がありそうだね……」

    狛枝「そうだね……まぁ、希望の象徴であるキミが居れば大丈夫だよ……」

    苗木「そ……そんなことないですよ!!」

    狛枝「いや……そんなことあるね……」

    苗木「そんなことない!」

    狛枝「そんなことある!」

    苗木「ない!」

    狛枝「ある!」

    苗木・狛枝「ない!ない!ない!」

    苗木・狛枝「ナナナナイ!ナナナナイ!ナナナナイコラナイコライケイケゴーゴー!」

    苗木・狛枝「うーーーん、ガッシーーン!」

    不二咲「な……何してるの!?」

    大和田「似た声の奴らがやるなよ!ややこしい!」

    不二咲「そういう問題じゃないよね!?」

    セレス「あら、実に面白いですわ……わたしもやって……」

    不二咲「やらなくていいから!!何言ってるの!」

    大和田「ちょっとまて!ちーたんが……」

    不二咲「誰がそう呼んでいいっていった!?」

    大和田「え?夢の中で言ってたじゃないか?」

    不二咲「そんなの無効だよ!!」

    大和田「ぬわぁぁにぃぃ!!」ガーーン

    不二咲「そんなにショックなの!?」

    朝日奈「ほんはひおほははふへほいいひゃはいほ?ひっふぁひひへよふひはひひゃん!(訳:そんなに怒らなくてもいいんじゃないの?しっかりしてよ不二咲ちゃん!)」

    不二咲「そっちこそしっかりしてよ!はぁ……競技前になんでこんなにツッコんじゃうんだろ?」ハァ



    放送『次の競技の準備が終わりましたので整列してください!』



    不二咲「あ、僕だ……」

    苗木「僕も……」

    狛枝「僕も……」

    大和田「俺も……」

    朝日奈「わひゃひも(訳:わたしも)」



    不二咲「(朝日奈さん以外敵チームだけど人選間違えてない?)」
  68. 68 : : 2017/11/18(土) 23:20:20
    舞園『さて日向くん。次の競技はなんですか?』

    日向『えーっと次は…』

    澪田『はいはーい!ここからは唯吹も参加するっすよー!!』

    日向『おぉ、お疲れさん。俺達もその内出番が来ると思うから、その時は澪田が頑張ってくれよな』

    澪田『ノープレっす!』

    日向『で、次は…』

    黄桜『おっといけない…おじさん江ノ島ちゃんに埋め合わせしないといけないよね。何か買ってこようかな』

    雪染『じゃあ私も付き合います!』

    黄桜『本当かい?うれしいなぁ、おじさん女の子の喜びそうなものとか分からないからさ。じゃあ日向くんたち、しっかりね』

    雪染『ほどほどにもりあげちゃってねー!!』

    日向『あっ、はい。いってらっしゃい。それで次は…』

    霧切『舞園さん、これ忘れてった貴女の飲み物よ』

    舞園『あっ、たしかに忘れてました!ありがとうございます霧切さん』

    霧切『それじゃあ、貴方達も色々と大変だと思うけどがんばってね』

    日向『……………次は』

    左右田『おーいソウルフレンド、これお前の』

    日向『説明をさせろおおおおおおおおおおお!!!!』 

    左右田『ぎにゃああああああああああ!!!!!!』


    ~しばらくお待ちください~


    日向『左右田は八つ当たりしてすまなかった、草餅ありがとう』モッチャモッチャ

    左右田『あービビった…じゃあお前らも頑張れよな』

    澪田『創ちゃん草餅食べちゃってるから唯吹が説明するっす!次の競技は障害物競走っす!えっ?借り物競走の次に障害物競走でまた競走かよって?またまたー!運動会ってほとんど競走じゃないっすかやだなー!』

    舞園『大玉転がしとか騎馬戦とかもありますけど、たしかにほとんどが競走系ですからねー』

    澪田『障害物競走なんでルールは簡単っすよ!ただただ障害を越えて走り続けるだけっす!止まるんじゃねぇぞ!!』

    日向『どうでもいいんだけどさっきから団長湧きすぎだろ』モッチャモッチャ

    苗木「うん。まぁ、障害物競走ってのは知ってたけどさ」

    大和田「知ってたけどよ、障害物の数……多くね?」

    澪田『企画委員の話だと、あまりキツいものを入れるのは流石にあれだし、かと言って普通の障害物競走だと味気ないから、質より量を取ったらしいっす!!』

    不二咲「にしても多くないかな!?コースが障害物に埋め尽くされてるよ!?」

    狛枝「……数えてみたら11個あるねこれ」

    朝日奈「11個!?」

    澪田『さぁいよいよ障害物競走の始まりっす!!稲妻の如く迫り来る11個の障害物!まさにイナズマイレブンが立ちはだかる!!』

    大和田「それ無理矢理にも程があるだろうが!!!」
  69. 69 : : 2017/11/20(月) 18:14:20
    日向『さて、メンバーは赤組からは苗木、狛枝、十神、九頭龍。白組からは朝日奈、大和田、不二咲、詐欺師だ!』

    詐欺師「……その呼び方何とかならない?」

    日向『諦めろ……』

    詐欺師「はぁ……それなら……」

    豚神「こうすれば問題ないだろ!」

    日向『おぉーっと、十神になった!差し詰め豚神と言ったところか?』

    豚神「悪意はぬけないんだな……」

    十神「おい!誰に許可を得て……」

    豚神「黙れ!オレに指図するなよ愚民が……」

    十神「なん……だと?」

    朝日奈「あらあら……判別ができなくなっちゃったよ……」

    不二咲「朝日奈さん……連戦だけど大丈夫?」

    朝日奈「うん!ドーナツ食べたら回復したよ~!」

    不二咲「それって何のRPG?」

    狛枝「すごいね!それが君のき……」

    大和田「…………」ゴチン

    狛枝「ボウ!!」バタン

    苗木「ちょっと、大和田くん!何してるのさ!?」

    大和田「気にするな……気絶するまではやってないし、弐大先輩に許可は得てる」

    苗木「そういう問題!?」

    九頭龍「おいコラァ!!さっさと並べやぁ!!」

    競技者全員「はい!!若!!」

    日向『とりあえず、選手入場だ!』

    舞園『設置されている障害物はポイントごとに説明していくことにしましょう!』

    日向『ただ、11個って多いよな……』

    舞園『まぁ、とりあえず始めましょう!』

    弐大「それじゃぁ全員ラインにならべぇ!!」

    九頭龍「あれ?黄桜先生は?」

    弐大「しらん!よってスターターはワシじゃ!!あと全員裸足になれ!」

    苗木「は……裸足!?」

    弐大「裸足にならんと行けないものが何個かあるんじゃ……はようせい!」

    日向『さぁ、スタートから第1コーナーまでで2つの障害があるぞ!』

    日向『1つ目は7メートルの平均台だ!幅10cmの細さをどう渡るか!』

    舞園『そして2つ目は足つぼ絨毯が10mだ!ここはキツいぞ!』

    朝日奈「足つぼ!?」

    不二咲「もう……普通じゃないね……」

    弐大「それじゃぁいくぞぉぉ!位置についてぇ!用意!スタート!」パァァァン
  70. 70 : : 2017/11/24(金) 13:59:17
    苗木「裸足で走るなんていつ以来だろうな…」

    九頭龍「昔は土の上を裸足で走り回って遊ぶこと、なんて言われてたんだがな」

    大和田「それ他にも腹ペコのまま学校に行かないとか、天気のいい日には布団を干すとかあるやつだろ」

    十神「……あと道を歩くときは車に気を付けること、他人を頼りにしないことだ。どうさなら最後まで言え」

    不二咲「わぁ!十神くんからそれが出るの意外だなぁ!」

    朝日奈「……なんの話してるの?」

    豚神「男の義務教育というものだ…察しろ」

    狛枝「そうだよ、察してね」

    朝日奈「えー…」

    日向『5つの誓いで盛り上がってたら1つめの障害が立ちはだかるぞ。平均台だな、ともかく慌てずに行くことが重要だな』

    澪田『ちなみに平均台は8つ並んでるから早い者勝ちとか詰まったりとかそんなことはないんで安心っすね!!』

    舞園『うーん…でもこういうのって大体』

    大和田「うおおおおおおおおお!!!」

    狛枝「あっ、大和田クン。早く行こうって気持ちは分かるけど気を付けないと…」

    ツルッ,ガンッ!!

    大和田「」

    狛枝「あちゃー……」

    舞園『こうなりますよね…』

    日向『もろに脛いったな…ただ見た感じ怪我してる訳じゃなさそうだし罪木出動の必要は無さそうか』

    澪田『なんか創ちゃん冷めてるっすね…』

    日向『そんなことはないぞ?あの痛みはよく分かる。とくに脛当てちゃったらな、うん』

    十神「…………落ちたら早く戻れ。手は貸してやる」

    苗木「十神クンが大和田クンを助けてる…!?」

    狛枝「赤組と白組の枠を越えるなんて…希望だよ……」

    豚神「脛ぶつけた大和田にとってはとんだ絶望だろう」

    澪田『そんなこんなで紋土ちゃんを除いた全員が平均台をクリアっす!紋土ちゃんは復活に少し時間かかりそうっすね』

    日向『少ししたら動けるぐらいには回復するだろ、多分』

    舞園『そうですね。多分』
  71. 72 : : 2017/11/29(水) 07:51:43
    澪田『あ、ホントっすね……紋土ちゃんはも渡り始めてるっす!』

    舞園『ただ、フラフラですね……』

    日向『そりゃそうだろ……おっと、足つぼゾーンに最初に到着したのは狛枝だぁ!!』

    狛枝「ボクが一番乗りって……どういうこと?」

    狛枝「だけど、ここはゆっくり行った方がいいよね……」

    朝日奈「ヤッホー!!お先~!」

    狛枝「あ、朝日奈さん!急ぐとマズいと……」

    グサッ……

    朝日奈「ギャァァァァァォォォォ!!」ゴロゴロ

    狛枝「いわんこっちゃない……」

    日向『ここは足つぼ地獄……予想以上にいたかったようだ!』

    狛枝「何か鋭いんだけど!?」

    九頭龍「先行くぜ!」

    狛枝「さっきの見てなかったの?急に行くと……」

    九頭龍「極道がひきさがれっか!!」

    グサッ……

    九頭龍「ふんぬ……」

    グサッ……グサッ……

    九頭龍「アッ……ハァ……ンン……」

    狛枝「ちょっと!他に何かないの!?R指定入りそうなんだけど!?」

    九頭龍「ンク……ハァン……」

    不二咲「ボクも行くよ!」

    グサッ……

    不二咲「あぁぁん♡」

    狛枝「おかしいよね!?」






    日向『これはどうなってんだ?』

    舞園『人によって押されるツボが違うかと……』

    澪田『葵ちゃんは腸のあたり、千尋ちゃんと冬彦ちゃんは性器関係のツボっすね……』

    日向『だから、あんなに喘いでいるのか……』






    九頭龍「……~~」

    不二咲「……フゥン……ハァン……」

    豚神「…………」チーン

    十神「フン……こんなのも乗り越えられずに良くも愚民と言えたな……」

    苗木「ンク……やっぱり痛いな……」

    大和田「ぬおぉぉぉぉ!!なめるなぁぁぁ!!」

    朝日奈「痛いけど……ンクン!負けない……」

    狛枝「……は!?皆において行かれた!!」





    日向『狛枝……何してんだよ……』

    舞園『狛枝さんもいまいきましたね……』

    澪田『とりあえず、ここを1位突破したのはガリ白夜ちゃんですね!』

    日向『豚神は必死に耐えてるな……多分、詐欺師としてトレーニングは積んでいるんだろうが、体重がな……』

    舞園『そうですね……さぁ、もうすぐ次のポイントですよ!』
  72. 73 : : 2017/12/04(月) 01:27:13
    十神「次の障害はあれか…………………」

    大和田「あ?なんだ十神、固まって…………」

    九頭龍「あ?なんだ大和田、テメーも固まって…………」

    豚神「どうした九頭龍、貴様も固まって…………」

    朝日奈「どうしたの豚神、あんたも固まって…………」

    不二咲「ど、どうしたの朝日奈さん、きみも固まって…………」

    苗木「どうしたの不二咲クン、キミも固まっちゃって…………」

    狛枝「どうしたの苗木クン、キミも固まってるけど……長くない?」

    九頭龍「テメーも固まれよ狛枝ァ!!!」

    狛枝「面白くもない天丼なんかお断りだよ!!」

    大和田「芸人魂見せつけてんじゃねぇ!!てかなんでこんな長いんだよこりゃあ!!」

    豚神「おい放送席!どういうことだ!!説明しろ!!」

    澪田『やっぱり一点突破のガトリングがいいと思うんすよ』

    日向『いや、命中率重視でショットガンの方がいいと思うぞ』

    豚神「………なにFPSやってるんだ!!」

    日向『FPS?いやそうじゃなくて…』

    澪田『マークテストで答えが全然分からなかったときどうやってやり過ごすかってことっすよ!!』

    苗木「なにそれ!?ガトリングとかショットガンとか言ってたけど!?」

    日向『あぁ、全部1とか同じ番号にして願いを込めるのがガトリングで、3,5,1,2,4,5とかバラけさせて命中率を狙いにいくのがショットガンだ』

    苗木「いや最後まで諦めないでよ!!」

    不二咲「ていうか競技中にそんなこと話してたの!?」

    舞園『なんかとくに面白くもないこと始めたから~って二人が始めちゃいました』

    狛枝「ほら面白くなかったじゃん!!」

    九頭龍「じゃあ十神のせいじゃねぇか!!」

    十神「貴様らが勝手に始めたんだろう!!」

    狛枝「それより一番ノリノリだったのは九頭龍クンだからね!?」

    日向『あーはい、次の障害はネット潜りだ。ただめっちゃ長いぞ、トラックの中央を横切るからな。自分を見失うなよ。でないと朝日奈みたいになるぞ』

    苗木「えっ、朝日奈さん?」

    朝日奈「あれ!?なんか全然違うとこに出ちゃったよ!?」

    狛枝「いつの間にか潜ってたんだね?」

    豚神「ただ真っ直ぐにいくだけなはずなのに何故横から出てきたんだ?」

    澪田『夢中で潜ってると案外訳の分からないことになるものっす!自分を見失わないことっす!止まるんじゃねぇぞ!』

    舞園『団長お気に入りなんですか?』
  73. 74 : : 2017/12/06(水) 23:58:34
    大和田「ドンドン行くぜ!!」

    九頭龍「負けるかよ!!」

    不二咲「(こういうのは後ろを行けば楽なんだよね……)」テクテク

    大和田「うぉぉぉぉ!!」

    不二咲「(大和田くん……物凄い気張ってるなぁ……)」



    ブウゥゥゥ……


    不二咲「…………くっさぁぁぁ!?」

    大和田「うぉ!?どうした!不二咲!?」

    不二咲「どうしたじゃないよ!!顔の前で屁をこくなぁ!!」

    大和田「わ……わりぃ……」





    日向『ん?大和田と不二咲が揉めてるぞ?』

    舞園『不二咲くんかわいい!可愛すぎます!』

    澪田『ん~!ストライクっす~!!』

    日向『こんどは、不二咲、九頭龍の後ろに行ったぞ?』





    不二咲「まったく……散々だよ……」

    九頭龍「不二咲……抜かせねぇぜ?うおりゃぁぁ!!砂嵐(サンド・ストーム)!!」

    砂嵐「ほれほれ~!痛いだろ?そうだろ?」

    不二咲「ふにゃぁぁぁ!?」




    日向『おっと!不二咲!声にならぬ声を出している!!』

    舞園『よし!録音成功です!』

    澪田『くれっす~!』

    日向「実況しろ!!」




    狛枝「何とか抜けれたけど、さらになんか……スゴいのがあるんだけど……」

    苗木「これ……なに?」

    十神「まったく……」

    豚神「どうしろと言うんだ?」

    朝日奈「こんなの障害物競走にあったかな?」

    九頭龍「これは……障害物競走のギミック考えたの石丸だよな?」

    十神「あぁ……当日まで知らされなかったが……」

    大和田「サスケじゃあるまいし……」

    不二咲「いや……サスケでも……ないと思うよ?」






    全員「なんでボルダリングなんだよぉ!?」
  74. 75 : : 2017/12/10(日) 02:14:59
    日向『次の障害!これぞこの障害物競走の目玉!ボルダリング!!』

    大和田「いやいや種目変わってんじゃねーか!?」

    澪田『時代は変わったんすよ!!ただただ地上を走り続ける時代は終わったんす!!これからは上へも進む3Dの時代っす!!』

    苗木「3Dってそういうことでいいの!?」

    舞園『あっ、登った後どうするんだって言われそうなので先に言っておきますが、この次はそりで坂を滑ってください。コースが8つあってその前にそりが置いてあります。カーブとかもありますので気を付けてください』

    豚神「何故俺がそれを聞くと知っている!?」

    舞園『エスパーですから』

    不二咲「絶対ドヤ顔で言ってるねこれ!!」

    朝日奈「驚きはしたけどどんどん登ってくよー!!」

    十神「くっ、この十神白夜があまり遅れをとるわけにはいかないな」

    狛枝「あっ、わりと行けるねこれ。伊達にビル登りはしてないよ」

    九頭龍「ビル登りってなんだ!?」

    狛枝「ん?ビル登りはビル登りだよ。日向クンと一緒にやったって前に言わなかった?」

    九頭龍「あぁ、思い出した。日向が巻き込まれたあれか」

    大和田「ってツッコミしてる場合じゃねぇ!!うおおおお!!!族の頭ナメんなあああ!!」

    不二咲「う、うおおおお!!プログラマーナメるなあああああ!!」

    苗木「無理しちゃダメだ不二咲クン!!似合わないことはするものじゃない!!」

    不二咲「気にしてたんだから言わないで!?」

    豚神「……いけるか。ギリでいけるな」

    日向『着々と登ってるな。中でも速いのが朝日奈に十神か。スタートが遅れたけど大和田も結構速いな。それに続いてるのが狛枝に九頭龍。あっ、大和田が二人を抜かしたな。ただ苗木と不二咲と豚神がかなり遅れてるな』

    舞園『やはりみなさん初めてということもあってここでかなり差が開きそうですね』

    澪田『いいなー。唯吹も登りたいっすー』

    日向『障害物競走が終わったら少し登ってみたらどうだ?』

    澪田『はっ!流石創ちゃん名案っす!!』

    日向『………あとで俺も登ろ』
  75. 76 : : 2017/12/10(日) 09:46:47
    カオスすぎるww続き期待です(・ω・)ノ
  76. 77 : : 2017/12/10(日) 11:35:59
    >>78
    ご期待ありがとうございます(*´∀`*)ノまだまだやりますよ(´・ω・`)フンス
  77. 78 : : 2017/12/10(日) 11:57:59
    朝日奈「ふぅ……登り切ったぁ……っていい眺めだなぁ……って、希望が峰学園が足下に!?」

    日向『ちなみに、この高さは希望が峰学園よりも高いのだ!!』

    十神「高すぎるだろ!?」

    九頭龍「こんなの何処にあったんだよ!?」

    弐大「ワシらが組み立てたんじゃ!!」

    大和田「そういや……って、俺が組み立てたときは3階までだったはずだぞ!?」

    弐大「左右田を脅迫したんじゃ!!ガッハッハッ!」

    苗木「笑って言えることじゃないよね!?」

    不二咲「てか、命綱なしって死んじゃうでしょ?」

    弐大「死ぬ気でやらんかい!!」

    不二咲「状況見えてる!?」

    豚神「先行くぞ!」

    苗木「あ、スピードが上がった!!」

    豚神「こう見えて詐欺師だからな!」




    日向『豚神がここでスピードを上げた!!』

    舞園『しかも静かに音を立てずに登ってます!』

    澪田『そしてその前にいた2人も置き去りっすよ!?』




    九頭龍「チッ……だが、ペースを乱すわけには行かねぇ……」

    狛枝「さて……どうするか……」





    大和田「このソリに乗れば良いんだな?」

    舞園『ちなみにスライダーのコースはマリオカート8DXのビッグブルーをイメージしてますよ!』

    朝日奈「お?ショートカットもできそうだね!」

    日向『おっと!朝日奈がいきなりスタートだ!』

    朝日奈「ちょっ……こべ……早すぎ……る」

    澪田『早さは200ccっす~!』

    朝日奈「ここで、大ジャンプ!!」

    大和田「負けるかよ!!」

    十神「ふん……こんなの容易い!」

    舞園『朝日奈さんと大和田くんがショートカットを決めた!!』

    十神「なぜだぁぁぁぁ!!」

    舞園『十神くんはそのまま落下!ボルダリングから再開です!』

    十神「うそ……だろ……」

    舞園『これは絶望的……』

    江ノ島「呼んだ?」

    舞園『呼んでません!!』

    不二咲「僕も……エイ!」

    舞園『不二咲くんもとびました!!』

    不二咲「とびすぎぃぃぃ!」

    ドゴン

    日向『おぉっと!壁ゴンだ!スピードダウンだぁ!』

    苗木「僕たちもショートカットしないとな……」

    狛枝「負けないよ?」

    九頭龍「くそ!」

    日向『3人がショートカットを跳び成功……あ!?あれは……』

    豚神「……ぬるすぎる」

    舞園『豚神さんがその上を越えていくぅぅ!!』

    苗木「しかもこの道は……」

    日向『そして前を走る不二咲のところに着地だぁ!』

    不二咲「うわぁ!どこから!?」

    豚神「フン……」








    日向『なんやかんやあって、ソリ通過時の順位は、先頭から朝日奈、大和田、豚神、不二咲、九頭龍、苗木、狛枝、十神だ!』

    澪田「ちなみにガリ白夜ちゃんはボルダリングを登り切って今からソリっす!」

    舞園『今度はショートカットを使わずに確実に行って無事クリアです!』

    日向『さぁ……次の障害はなんだ!?』
  78. 79 : : 2017/12/15(金) 01:39:20
    朝日奈「ん…?次の障害ってこれだよね?」

    舞園『そうですね。次の障害は飴食い競走とパン食い競走の2つです。本当はこれそれぞれ別の競技なんですけど、思い切ってまとめたみたいですね』

    不二咲「いや飴を口にいれながらピョンピョンするのって危なくない…?」

    澪田『何言ってるんすか!ちゃんと舐め終わってからパンもちゃんと食べてもらうっすよ!』

    九頭龍「はぁ!?食い終わってすぐ走ったら脇腹痛くなるだろ!?」

    日向『それは大丈夫みたいだな。パンはそこまで大きくないから、石丸達が検証済みだそうだ』

    石丸『うむ!食べ終わってから走ってもとくに問題は無かったぞ!だがこの障害の恐るべきところはそこではなく…』

    澪田『おーっと!そこはそのタイミングになってからのお楽しみっすよ!!』

    大和田「水つけねぇのか、まぁそっちのがこっちとしてはいいけどよ。突撃だコラァ!!」

    朝日奈「むっ、負けないよ!突撃~!!」

    苗木「ん…これはソーダかな?」

    豚神「左右田が飴なわけないだろう」

    狛枝「そのボケは使い古されてるよ!!」

    豚神「その推理はピンボケだよみたいに言うな!!」

    狛枝「なんで豚神クンが知ってるの!?」

    苗木「そもそも何の話!?」

    十神「バカめ。コントをしてる暇があるなら周りを見てみるんだな」

    豚神「なっ!?もう俺たちだけだと…!?」

    十神「下手なボケは身を滅ぼす。身をもって知るがいい」

    狛枝「それには賛成だなぁ!!」

    苗木「いつから狛枝クンは芸人魂に目覚めたんだよ!!」

    狛枝「それ今言うの!?」

    十神「さっきは失敗し遅れをとってしまったが今度はそうはいか…………?」

    豚神「何を固まって……何故奴等はパンを持ちながら固まってるんだ…?」

    狛枝「まさかあのパンに何かが…?」

    苗木「……でも食べないと先に進めないし…えいっ!」

    狛枝「……そうだよね。ボクも!」

    十神「チッ…何があろうと前へと進まないといけないんだ。ここで止まるわけにはいかん」

    豚神「いただきます」

    『…………………………』

    狛枝「………………日向クゥゥゥン………ッ!!!!」

    石丸『そう!このパン食い競走のパンは日向クン手作りのパンなのだ!!とても美味しいパンだがその場には1つずつしかない!!もっと食べたいという誘惑に勝つことが最大のポイントというやつだ!!』

    日向『なんか複雑な気分だなぁ』
  79. 80 : : 2017/12/21(木) 00:28:14
    大和田「くっ……うますぎて……動けねぇ……」

    十神「くそ!!動け!俺の足!!」

    苗木「もう……1つ食べたい……」

    舞園『さぁ……この誘惑からぬけられるのか?』

    日向『てか、なんでいるんだ石丸……』

    石丸『暇なのだから仕方ない』

    日向『……それもそうか』

    豚神「ふん……くだらん……」

    狛枝「そういう君の脂汗がスゴいけど?」

    九頭龍「もう……やめてくれ……とまるわけにはいかねぇんだよ……おれは……ペコの胸に抱かれて眠るんだ!」

    狛枝「さらりと変態発言!?」

    不二咲「疲れたよ……パトラッシュ……」

    狛枝「ねちゃダメだぁぁ!!」

    朝日奈「くうぅぅぅぅぜんぜつごのぉぉぉぉ!!超絶怒濤のドーナツ好き!ドーナツを愛しドーナツに愛された女!!」

    狛枝「ネタをしちゃダメだ!!」

    苗木「このパンを食べられないなんて絶望的だ……」

    狛枝「希望を捨てちゃダメだ!!」

    苗木「希望?何言ってんの?」

    日向『苗木がそれ言っちゃ……』

    澪田『あ、よく見るっす!!すこしずつだけどここにいる皆が前進してるっすよ!!』

    舞園『あれは牛歩戦術!?』

    石丸「それは違うぞ!?」

    ーbreak!ー

    舞園『……参りました…………』

    日向『今の何処にその要素が!?』

    日向『さて、それじゃぁ、次の障害物の紹介だな……』

    石丸『次の障害はリンボーダンスだ!!高さが1m、80cm、50cmのリンボーをくぐり抜けて貰うぞ!』

    日向『ちゃんと順番通りぬけてくれよ!』






    大和田「リンボーと言えば最近お笑いでやってたなぁ……」

    九頭龍「ギターでリンボーする奴か?」

    大和田「そうそう、女のオッパイ触る奴……」

    朝日奈「それやったら殺すから……」ボソッ

    大和田・九頭龍「……お…………おぅ…………」
  80. 81 : : 2017/12/28(木) 13:00:22
    苗木「リンボーダンスか…出来るかな……」

    十神「出来る出来ないではない、やらなければならないのだ。それが分からない愚民は置いていく」

    苗木「それはそうなんだけど…って、ええええ!?」

    日向『おーっと十神速い!!スゴく速い!!もう始まる前から体を反らしてそのまま3つともクリアしてしまった!!』

    舞園『これも御曹司の成せる技というものなんでしょうか…!?』

    朝日奈「むっ!十神に負けられないよ!水泳選手の意地ってもの見せてあげる!!」

    九頭龍「いやリンボーダンスは水泳関係ねーだろ…ってはああああああ!!?」

    澪田『おーっと葵ちゃん速い!!なんかこう陸を泳いでる!!スゴく速い!!』

    舞園『これも水泳選手の成せる技なんでしょうか…!?』

    九頭龍「いやあれ反則じゃねーのか!?リンボーダンスってこう十神がやったような感じのだろ!?」

    日向『……………まぁ、いいだろ』

    九頭龍「なんだよその間は!!」

    日向『いや、水泳選手としての才能を使ってるからいいかなって』

    石丸『うむ、そうなるだろうな』

    九頭龍「なんだその理由は!!納得できそうでできねー!!」

    狛枝「そうだよ九頭龍クン!!朝日奈さんは自分の才能を最大限に駆使してこのリンボーダンスをクリアしてみせたんだよ!!とっても希望じゃないか!!」

    九頭龍「ああそうだった!最近の芸人陣営で忘れかけてたけどコイツ希望厨だった!!」

    狛枝「そうだよ!ボクは希望厨なんだよ!!」

    九頭龍「威張ってんじゃねええええええ!!!!」

    豚神「ふん、コントをしてる暇など無いだろうに。置いてかれるのがオチだな」

    大和田「こんなのさっさと突破しねーとな」

    不二咲「えっ…でも二人って……」

    豚神「……………」

    大和田「……………」

    不二咲「こうなるよね…」

    澪田『おーっと!白夜ちゃんと紋土ちゃん!それぞれ自慢のお腹とリーゼントで引っ掛かってるっす!!!』

    石丸『これはどうやって攻略するか見物だな!頑張ってくれ兄弟に豚神くん!!!』

    苗木「……アンテナ、上に伸びてるんだから大丈夫だよね」

    日向『おっと、苗木も普通に突破したな。残りは不二咲に狛枝、九頭龍と引っ掛かってる豚神と大和田だな。頑張れよ』
  81. 82 : : 2018/01/03(水) 09:26:11
    大和田「ここで……引き下がったら漢じゃねぇぇぇ!!」

    澪田『おっと!紋土ちゃんここで漢字の漢と書いて漢を見せたぁぁ!』

    日向『解説ややこしすぎるだろ!』

    狛枝「こういうのはしなやかに行くもんだよ……」

    日向『狛枝もぬけたみたいだな……』

    豚神「(ど……どうする……流石に腹を引っ込めさせるわけには……仕方ない……腰に悪いが……)」

    豚神「ふん!!」

    舞園『おっと!豚神さんが地面すれすれまで背中を……いや、膝を曲げて倒れ込んだ!』

    澪田『あの高さならギリギリ通れるっす!』

    日向『だけど、終わった瞬間腰を押さえて座り込んだな……』

    舞園『当たり前ですよ!デブにアレはキツいです……』

    日向『仮にも先輩だぞ?』

    不二咲「うぅ……恥ずかしいよぉ……」

    九頭龍「やるしかねぇ!」

    日向『ここで九頭龍と不二咲も突破!』

    舞園『順位は十神くん、朝日奈さん、苗木くん、大和田くん、狛枝くん、豚神くん、不二咲くん、九頭龍くんですかね……』

    澪田『まだまだ順位の変動があるっすよ!』

    十神「おい!石丸!」

    石丸『なんだね!?』

    十神「なんでこんなものを用意した!」

    朝日奈「そうだよ!」

    苗木「まさか、これを僕たちにやれと?」

    石丸『そのまさかだが?』

    大和田「それは無茶だぜ……兄弟……」

    狛枝「弐大くんならともかく……」

    豚神「俺たちは無経験だぞ!?」

    不二咲「まぁ、普通は出会えないよね?」

    九頭龍「だよな……」

    石丸『そう……次の競技は……』

    石丸『ラグビーのゴールキックだ!!』

    全員「できるかぁ!!」

    苗木「むりだよ!こんなの!」

    石丸『因みにルールだが……』

    苗木「無視!?」

    石丸『目の前のキックティーというボールを置くところにボールを置いて貰う。それで、キックしてHポールの横線のところをこえればクリアだ!』

    石丸『後これを入れた理由はリンカーンを見てだ!』

    全員「知るかぁ!」

    弐大「審判はワシがするぞ!」

    狛枝「五郎丸で見てたけどアレって難しいんだよ?」

    石丸『あ、時間押してるからまきで頼む……』

    全員「無茶言うな!!」
  82. 83 : : 2018/01/14(日) 02:15:19
    澪田『時間が押してるからダイジェストっすよ!!』

    石丸『ところでだが、いくらなんでも待たせ過ぎたのではないかね?迷惑だろう!』

    澪田『連絡しなかったのは申し訳無いんすけどレポート作成が忙しすぎたらしいっすよ!!』

    舞園『提出5日前から始めるのが悪いんですよ』

    澪田『見るっすよ代理の創ちゃんを!!』

    日向『スゴいぞこの精神安定っぷりは!!レポートが終わったこの時期は!書いても書いても字数に届かないあの地獄の時よりも自由だ!!』

    澪田『どっかの手足失ったパイロットみたいになってるっすよ!!』

    左右田『そんな尺稼ぎはいらねーからさっさとダイジェスト送れよ!!!!』


    大和田の場合

    大和田「こんなの力任せで行けるだろ!!」

    弐大「合格じゃ!!」

    日向『おーっと!大和田越えたぞ!!』

    大和田「楽勝だぜ!!」


    十神の場合

    十神「この俺に死角などない」

    弐大「合格じゃ!!」

    日向『とくに面白味もなく普通に越えたぞ!!』

    十神「おい、俺をお前ら芸人陣営と一緒にするな」


    苗木と九頭龍の場合

    苗木「えいっ!!……あー……」

    弐大「不合格じゃ!!」

    舞園『苗木くんもう一回です!頑張ってくださいね!』

    苗木「やっぱりサッカーボールとは全然違うなぁ…あそこまで届かないや」

    九頭龍「これならどうだよ!!」

    弐大「合格じゃ!!」

    日向『九頭龍3回目でクリアだな!』

    九頭龍「チッ…ちっと時間かかっちまったな…」


    不二咲と豚神の場合

    不二咲「…………」

    弐大「…………不合格じゃ」

    石丸『………ふ、不二咲くん…頑張ってくれ……本当に』

    不二咲「…………なんでボールに当たらないのぉ……」

    豚神「ボールを蹴ることすらできないというのは流石にどうなんだ」

    澪田『そういう白夜ちゃんも届いてないっすからね!!』

    豚神「ぐっ…」


    朝日奈と狛枝の場合

    弐大「合格じゃ!!」

    朝日奈「ラグビーはやってなかったけどどうにかなった!!」

    日向『朝日奈は合格!だけど狛枝は不合格な』

    狛枝「えっ!?なんでさ日向クン!越えたじゃないか!!」

    日向『お前蹴る前に五郎丸ポーズやらなかっただろ』

    狛枝「やらないとダメなの!?でもみんなやってないじゃないか!!」

    日向『お前それでも芸人かよ』

    狛枝「はっ……!?」

    弐大「いや、何故衝撃受けてるんじゃ」
  83. 84 : : 2018/01/18(木) 23:25:45
    豚神「まったく……」

    日向『ここで豚神クリア!』

    舞園『五郎丸に見えましたね!』

    澪田『体型的にはにてないっすけどね!』

    豚神「あまり使いたくなかったんだけどな……」




    苗木「こうなったら……」

    石丸『アレはロケットスタイル!?』

    日向『アレをやると言うことはライナーで入れる気か!?』

    苗木「こんなもん高さ越えたら良いんだ……よ!」

    日向『越えたぁ!』

    弐大「よし、合格じゃ!」

    苗木「大分遅れちゃったなぁ……」



    不二咲「こうなったらやけくそだ!」

    不二咲「えい!」


    ゴォォォン!


    舞園『あ、ボールがポールにあたって……』

    不二咲「いて!!」

    澪田『千尋ちゃんの顔面にあたったっす!!』

    日向『アレはいたいなぁ……』

    不二咲「な……泣くもんか……」ヒグッ

    日向・澪田・舞園『か……かわいい……』

    狛枝「泣いても……えぇんやで……」

    日向『いや、お前誰だよ!!』

    弐大「狛枝!!おまえさん、クリアしたんだから早くいかんかい!」

    日向『あれ!?いつの間に!!』

    弐大「カットしたわい!」

    狛枝「まさかこの作品の編集権は弐大くんにあるの!?」

    弐大「おまえさん!それはメタ過ぎるぞ!!」

    狛枝「ちょっと、このレス書いてる人しっかりしてよ!カットさ……」




    舞園『さて、残すところは不二咲さんだけとなりました!』

    狛枝「ちょっと!カットは酷くない!?」

    舞園『そりゃぁ、あれだけ放送禁止用語を言えばそうなりますよ……』

    日向『おっと、ここで本部に手紙が……』

    澪田『なになに?【ガタガタ抜かすと出番減らすぞこんにゃろう】と書いてあるっすね~!』

    狛枝「すみませんでしたぁ!!」

    弐大「この土下座……西園寺顔負けじゃの!」

    不二咲「……ねぇ……」

    弐大「なんじゃ?」

    不二咲「越えたんだけど……」

    弐大「ガッハッハッ!みておらんかったわい!」

    不二咲「は?」

    弐大「そないおこるでないわい!さっさと行け!」

    不二咲「なんか、後味悪いなぁ……」ブツブツ




    日向『さて……これで全員クリアだが、次は何が待ち構えるのか!?』
  84. 85 : : 2018/01/25(木) 23:12:23
    舞園『9個目の障害です。もうここまで来ましたね』

    澪田『長いようで短いようなそんな感じがするっすねー。ともかく九個目はこれっす!!』

    九頭龍「あー…?なんだこりゃ、風船ばっかだな」

    澪田『そうっす!目の前に門があると思うんすけど、その中には風船がぎゅうぎゅう詰めされてるっす!中に入って全部割ったら出口が開くっていうそんな仕組みっすよ!!』

    苗木「………ねぇ、その前に置いてあるこれって…」

    日向『ん?あぁ、そうだぞ。スプラトゥ…』

    石丸『それ以上は言わせん!!』

    日向『…の武器だぞ。しかもヒーローシリーズ。あとそれ既に決められてるからな、自分の名前が書かれてるのを取ってくれよ』

    大和田「……ローラーかよ!何度も振るのもめんどくせぇ!」

    十神「スピナー…ふっ、一気に制圧してくれる」
     
    朝日奈「スロッシャーかぁ…どうだろ」

    九頭龍「マニューバってやつか…おもしれぇ」

    豚神「ブラスター…爆発…とくに頭は痛くならんな」

    苗木「シューターか…普通だなぁ…」

    不二咲「わぁ…シェルター……どうなんだろう……」

    狛枝「……ねぇ!これ選んだの日向クンでしょ!少なくともボクをこれにしたの日向クンでしょ!!」

    日向『えっ、なんでバレたんだ?』

    狛枝「ボクがホクサイとか苦手って知っててわざわざブラシにするのは日向クンぐらいだよ!!」

    日向『いやぁ、それほどでも』

    狛枝「………………ッ!!」

    澪田『見るっすよさやかちゃん。あれがお決まりのボケにツッコミしなければならないけどそれしちゃうと疲れちゃうから必死で我慢してる芸人陣営の図っすよ』

    舞園『芸人の方も本当に大変なんですよね…… 』
  85. 86 : : 2018/01/31(水) 21:54:03
    ーその頃の客席ー
    終里「zzz……」

    小泉「赤音ちゃん起きて!」

    西園寺「ていうか、この競技長すぎじゃない?」

    大神「仕方なかろう……この競技数だ……」

    セレス「しかしこんなにも用意する必要があったのですか?」

    山田「ボルダリングは想定外でしたなぁ……」

    七海「驚いたのはマリオカートのビッグブルーの再現だよね……」

    左右田「本当にアレつくるの大変だったんだからな!!」

    桑田「それよりもなんで急にこっちビジョンになったんだ?」

    花村「それはメタな話になるからあまり言えないよ……」

    石丸『それはこのレス書いてるやつがスプラトゥーンを知らないからだ!』

    全員「放送で言うな!!」

    日向『それってどうにもならなかったのか……』

    澪田『かなり調べたらしいんっすけど、さすがにムリだった見たいっす……』

    舞園『だからと言ってそれで書かないでただの……』



    日向『さぁ!この競技の行方はどうなるか?』

    舞園『またカットですか!?』

    澪田『NAGITOちゃんと同じ扱いっすね!』

    舞園『あんな売れない芸人と一緒にしないでください!売れない芸人は犯罪者ですよ!!』

    狛枝「ちょっと!僕を完全に芸人にしないで!!それに売れない芸人は犯罪者じゃないからね!」

    日向『芸人にしなくていいのか?お前から芸人をとったらただのボンクラだぞ?』

    狛枝「いいよう酷くない!?それよりも競技に集中させてくれないかな!?」

    澪田『NAGITOちゃん!がんばるっす!』

    狛枝「ていうか、なんでさっきからローマ字なの!?」

    澪田『芸人は黙れっす!』

    狛枝「芸人じゃないけどリカバリーかけるよ!!」

    日向『さぁ!誰がここからぬけることができるか!?』
  86. 87 : : 2018/02/09(金) 23:28:50
    九頭龍「秘技!人間スプリンクラァァァァァ!!!!」

    日向『あれはまさか…!?』

    澪田『知ってるんすか創ちゃん!?』

    日向『九頭龍の使ってる武器…マニューバって言うんだが、それには他の武器にはない唯一の強みがあってな…』

    七海『うん、スライドだね。付属されてるジェット…?でいいのかは分からないけど、それを噴射させて敵の攻撃を回避したり、そのまま撃ち続けると一点バースト射撃みたいのが出来るんだよね』

    石丸『ほう…流石は超高校級のゲーマーだな!だが九頭龍くんのやってるあれはなんだ…?』

    日向『あぁ…あれは…』

    七海『スライドしたまま撃つとバースト射撃みたいのが出来るってさっき言ったよね?そのまま自分を軸に回転することが出来て、スプリンクラーみたいなことが出来るんだよ』

    石丸『ほう!だから人間スプリンクラーなのか!!』

    日向『…………』

    舞園『……日向くん、ドンマイです』

    九頭龍「こいつで最後だ!!」

    日向『……っと、九頭龍突破だな!けっこう早いな』

    澪田『創ちゃんの復帰も早いっすね!!』

    七海『ちょっと長くなりそうだからダイジェスト形式でお送りするね』

    石丸『むっ、急だな…何故かね?』

    七海『だってスプラトゥー○知ってるのこっちだけらしいし…』

    日向『あー!あー!』



    十神の場合

    十神「弾幕の張りやすさでスピナーに勝るものはないな」

    日向『それはその通りだろうけど、十神は二番乗りだぞ。一番乗りはマニューバの九頭龍だ』

    十神「人間スプリンクラーに勝てるか!……だが二番目か、まずまずと言ったところだな」



    苗木の場合

    苗木「うん。シンプルイズベストってやつだね」

    日向『苗木はあれだ。普通に的当て感覚で突破したな。ある意味苗木らしいというか』

    苗木「でも普通に楽しかったよ。いつもゲームで使ってるのを実際に使えるってのは、貴重な体験ってやつだと思うし」

    七海『……リアルナワバリバトルってのは…』

    日向『前向きに検討してみるか』

    七海『むー……』



    豚神の場合

    豚神「ふむ、これが一番どうやって再現したのかが気になってしかたないが、なかなかに爽快だったな。当たる度にいい音がする」

    澪田『希望ヶ峰、驚異のメカニズムっすね!!そしてこっちは創ちゃん、驚異の胸囲91cmっす!!』

    日向『ってその流れで触るな!!女が男にセクハラされるのって一番どうすればいいか分からないやつだからやめろ!!』

    石丸『分からないというより、一番困るというか何と言うかだな』

    豚神「………まぁ、頑張れよ。日向」



    不二咲の場合

    不二咲「本当にずっと開きっぱなしにしてたら飛んでってしばらくしたらボンって復活するんだけどどうなってるの…?」

    澪田『希望ヶ峰、驚異の以下同文っす!!そして創ちゃん以下同文っす!!』

    日向『舞園おおおおおおお!!澪田を止めてくれええええええ!!!!』

    舞園『無理です(超高校級の笑顔)』



    朝日奈と大和田の場合

    朝日奈「いちいち振らないといけないのめんどさーい!!」

    大和田「あぁ!?それはオレもだぞゴラァ!?腕がけっこう痺れて来てるぜ…ったくよ…」

    澪田『葵ちゃんと紋土ちゃん同着っすね!なんか紋土ちゃんって言うと金賞を受章させたくなるっすね!!』

    大和田「よく分からねーけどケンカ売ってるってことでいいんだよな?女じゃなかったら転がしてるとこだったぜ」

    朝日奈「紋土セレクション……」

    大和田「なんか言ったか?」

    朝日奈「イヤベツニー」

    日向『ともかくこれで全員だな。次はなんだろうなーと』

    狛枝「これゲームでやると指が死ぬやつだけど実際にやると腕が死ぬやつだね!体を持って知ったよ!!しかもまだまだ残ってるときた!これが絶望なのかな!?いいや違うね!絶望なんて希望には敵わないんだ!!このブラシはホクサイという葛飾北斎の何かが受け継がれた何か希望がモデルなんだ!葛飾北斎がこんな風船に負けるわけない!!消え行く人の痛みと悲しみが分かるなら!力を貸せ!今だけでもいい!!」

    日向『うん。全員だな』

    舞園『いつもよりも数段飛ばしでトリップしてる狛枝くん以外は全員突破してますね』
  87. 88 : : 2018/02/17(土) 18:47:52
    苗木「狛枝くんはまだなの?」

    大和田「そのうちくんだろ!」

    十神「頭のネジが飛んでいる奴は放っておけ!」

    豚神「……まったくだ!」

    不二咲「それよりもこっちだよ……」

    朝日奈「後で石丸を殴る!」

    九頭龍「おいおい!気持ちは分かるがやめておけ……」

    不二咲「けど、流石のボクもこれにはあきれたよ……」

    苗木「本当になんでこれを石丸くんは入れたんだろ……」

    九頭龍「しかも疲労が困憊してくるここでだぞ?」

    狛枝「ふぅ……抜けた……」

    苗木「あ、来たんだ……」

    狛枝「あのさ……僕をゴミみたいに言わないでよ……」

    九頭龍「そういうな……俺たちはアレを見てものすごく……何というか……アレだ……察しろや!!」

    狛枝「理不尽すぎない!?」

    日向『石丸……これは流石に鬼すぎないか?』

    石丸『とはいえ、企画が通っちゃったからなぁ……』

    澪田『清隆ちゃんのその口調ってまさか後悔してないっすか!?』

    石丸『いやぁ……内容が変わってて……』

    全員「はぁ!?」

    大和田「おい、兄弟!ここは何の予定だったんだ!?」

    石丸『僕は6段の跳び箱の予定だったんだが……』

    苗木「原型がないんだけど!?」

    朝日奈「なんで、壁にすり替わってるのさ!?」

    石丸『ぼ……僕にも何が何だか……』

    日向『てか、なんで今の今まで誰も気づいてないんだ!?』

    石丸『それはこれを知ってるのは僕と……』

    石丸『ぬぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

    大和田『ど……どうした兄弟!!』

    石丸『まさか……この内容を変えたのは……』

    石丸『学園長!?』

    全員「は!?」

    日向『おっと、ここでお便りの時間ですね……』

    舞園『って、これラジオじゃないですよ!』

    手紙【跳び箱は預かった……返してほしければこの壁を乗り越えろ!!】

    苗木「誰だよ!てか、返していらないし!!」

    狛枝「これのぼるってばかなの!?」

    不二咲「反り立ってる……よね?」

    苗木「まさかの反り立つ壁!?」

    日向『ということで、次は急遽変わった反り立つ壁……』

    全員「無茶苦茶だぁ!!」
  88. 89 : : 2018/02/22(木) 00:16:30
    大和田「まさか立ちはだかる壁を乗り越えろ(物理)になるたぁな…」

    不二咲「今まではどうにかしてきたけど…流石にこれはどうしろっていうのぉ…?」

    九頭龍「ずいぶんフェアじゃねぇな……あん?」

    朝日奈「どうしたの?」

    九頭龍「………そういうことかよ!!」

    日向『おーっと、九頭龍が何かに気づいたぞー?』

    九頭龍「そのまま登る方が早いだろうが、ミスったらまた最初からやり直しだ」

    十神「……なるほど」

    舞園『十神くんも動き出しましたね』

    十神「つまり、早さを求めて博打に出るか、時間をかけて確実にいくかのどちらかということか」

    澪田『そのとおりっす!この壁、もちろんそのまま登ってもクリアできるんすけど、それだとちょっと文化系(?)たちが不利なんで、もうひとつの選択肢を用意したっす!!』

    苗木「これは…!?」

    江ノ島『はい!タケコ』

    石丸『それ以上は言わせん!!』

    日向『プラモの箱があると思うんだけど、中身はその、空を自由に飛べる竹トンボが入ってるぞ。組み立てて単3電池入れれば普通に飛べるぞ。安全性については山田が飛べることは立証済みだ』

    山田『幼かったあの時を思い出したようで、拙者泣きましたなぁ』

    舞園『私はこう、フワフワ飛ぶ方がイメージ的にも別次元的にも』

    石丸『それ以上も言わせん!!』

    九頭龍「組み立てるしかねーな」

    十神「ふん、あっという間に完成させてみせよう」

    豚神「右に同じく」

    不二咲「ひ、左に同じく…!」

    苗木「ガンプラの素組みしかしたことないけどいけるかな…」

    田中『呼んだか』

    苗木「田中クンのプラモとか訳がわからないよ…」

    狛枝「んー…ボクは登ってみようかな。その方が早いし、何よりビルが登れたんだからこの壁もいけないこともないと思うんだ」

    大和田「オメーがこっち側ってのは予想外だな。飛んでみてぇ気もするけど、やっぱ乗り越えなきゃだろ!飛び越えるんじゃなくてよ!!」

    朝日奈「違いが分からないけど私も登る!!組み立てられる気がしないし!!」

    澪田『残った3つはどうするんすか?』

    日向『俺が組み立てて、お前らが飛ぶ』

    澪田『やったっすー!!』

    舞園『空飛ぶアイドル…ありですね』

    日向『空飛ぶ相談窓口……ありだな』

    江ノ島『想像したらシュール過ぎて笑ったんだけど』
  89. 90 : : 2018/03/05(月) 12:50:58
    十神「(なんだ……このパーツは……ここか……)」

    豚神「(順調だが……しかし、汗が……)」

    朝日奈「(ドーナツドーナツドーナツドーナツドーナツドーナツドーナツドーナツドーナツ……)」

    舞園「朝日奈さん絶対違うこと考えてますよね?」

    日向「マイクをはずして言うことか?」

    不二咲「できた!!」

    全員「!?」

    十神「まて!早すぎるだろ!!」

    不二咲「え?だって簡単だよ?」

    十神「不正だ!!責任者を……」

    不二咲「してないよ?」

    十神「うそだ!!」

    不二咲「し・て・な・い・よ?」

    十神「そ……そのようだな……」

    苗木「十神君が押し負けた!?」

    狛枝「ただのかませじゃん!?」

    十神「きさまら!!登りながらツッコむな!!」

    不二咲「それじゃぁね~!」

    十神「まて!カカロット!!俺は認めんぞ~!!」

    不二咲「誰が猿だよ!!」

    大和田「不二咲がツッコミを!?」

    九頭龍「んなことよりさっさと登るぞ!」

    澪田『さぁ、実況二人が実況放棄したことによりサービス残業が増えた唯吹でありんす!!』

    日向『放棄してねぇ!!』

    舞園『そもそもこれ自体がサービス労働でしょう……』

    日向『それは違うぞ!!』

    澪田『それよりも千尋ちゃんの追い上げがすごいっす!!』

    日向『先に登っていた大和田たちを抜いたぞ!!』

    舞園『そして先頭で到着!』

    不二咲「ふぅ……さて先に進もうかな……」

    日向「その次は朝日奈と九頭龍と大和田が同着だ!!」

    大和田「クソ!不二咲に負けてられねぇ!」

    九頭龍「やっぱりあれはせこいぞ!!」

    朝日奈「極道がそんなこと言っちゃダメ!!」

    日向『そして次に来たのはドラえ……豚神だ!!』

    豚神「ボクドラえ……行くぞ!!」

    澪田『放送禁止コードぎりぎりッス!!』

    舞園『十神君のカカロットも大概でしたがこの企画の存続は大丈夫でしょうか?』

    日向『それなら武勇伝の時点で大丈夫だろう……』

    石丸『君たち!!話がそれているぞ!!次は苗木君と狛枝君のようだな!』

    苗木「まったく……石丸君に後でおしおきだ!」

    狛枝「それはすばらしいきぼ……」

    苗木「狛枝先輩もご一緒に♡」

    狛枝「oh…」

    日向『そして最後は十神だ!!』

    十神「くそ!!だが、まだ挽回できるか……」

    日向『さぁどうなる!!この勝負!!』
  90. 91 : : 2018/03/21(水) 00:33:59
    日向『次というかこれで最後か。障害は11個だろ?』

    澪田『あー、そうっすね!もうかれこれ5ヶ月ぐらいやってたっすからね!イナズマイレブン発言からそんなに経つんすね!!』

    舞園『早いものですね。ところで江ノ島さん達は何をしてるんですか?』

    江ノ島『ひと狩り』

    石丸『なっ!?この竜は人間だったのか!?』

    山田『いやいや、どこのファンタジーか鉄腕ですか。いや鉄腕の方はロボットですけど』

    日向『何がスゴいって別にこっちの筆者MHW買ってないのにこの話しだしたことだよな。そもそもPS4も持ってないのに』

    左右田『ただの尺稼ぎじゃねーか!!!』

    日向『それも3も持ってないんだぜ?2しか持ってないんだと』

    左右田『えっ、マジかよ。じゃあフルブも持ってねーのかよ』

    日向『連ジとか連ザぐらいなんだよこれが』

    左右田『マジかよ。何時のだよそれ』

    舞園『ツッコミがボケにまわってまで尺稼ぎしなくていいですから早く障害物紹介しましょうよ』

    澪田『それもそうっすね!競技さんいらっしゃ~い!!』

    舞園『それ新婚さんの方じゃないですか』

    澪田『海外旅行っすか?』

    舞園『たこ焼きですか?』

    『残念!タワシで~す!!』

    舞園『じゃないんですよ!ちゃんと紹介をですね!』

    澪田『貴方はこの障害物をどう思いますか?』

    舞園『それ笑ってコラえてなスペシャルゲストじゃないですか』

    澪田『スペシャルヒント!スペシャルゲストはふわふわ浮かぶピンク玉のモノマネが得意らしいっす!』

    舞園『えっ、えっと…ぽ、ぽよ~い!!』

    舞園『って違いますよ!ちゃんと紹介をですね!』

    澪田『24番 ショーガ・イ・ブツ』

    舞園『それ卒業証書授与式じゃないですか』

    日向『大変だ、古風な漫才を繰り広げてるぞ』

    山田『ところでマジメに紹介しないとマズイのでは?』

    日向『あぁ、そうだな。最後の障害だからな…それはそれはスゴいものだぞ』

    山田『ほぉ!今までも色々と常識はずれな物ばかりでしたがそれをも抜くスゴいものと!!』

    日向『そうだぞ。なんてたって最後の障害物だからな。そうだろ?石丸』

    石丸『うむ!なんてたって最後の障害物だからな!!それは……』
  91. 92 : : 2018/03/21(水) 14:23:12
    石丸『鉄骨渡りだぞ!!』

    全員「ちょっと待て!!」

    石丸『ん?どうしたのかね?』

    苗木「やったよね?平均台やったよね!?」

    石丸『気にしちゃ負けだぞ!!それに何事も原点回帰は大事だろ?』

    苗木「回帰してないよ!?」

    狛枝「だけど、やるにしてもあれはかなり高いところのビルの上だよね?」

    九頭龍「それなら心配なさそうだな……」

    狛枝「何が?」

    大和田「目の前見てみろよ……」

    狛枝「ん?命綱と……鉄骨!?」

    日向『って、あぶねぇだろ!!』

    舞薗『でも、見てください!一人すでにわたってますよ!』

    不二咲「こ……怖いよう……」

    石丸『なるほど!さすがは不二咲くん!四つん這いなら風の抵抗を受けないからな!!』

    朝日奈「言ってる場合!?」

    九頭龍「不二咲ぃ!!大丈夫かぁ!!」

    不二咲「大丈夫じゃないよ!!バカ!!」

    九頭龍「わ……わりぃ……」

    大和田「ふ……不二咲!?」

    十神「性格を変えてしまうぐらいの高さということか……」

    豚神「これならなれたもんだね……」

    日向『ちなみに下に落下した場合は自力で命綱を上がれよ?』

    大和田「いろいろ鬼畜だろ!?」

    狛枝「さぁ……どんなき……」

    弐大「ふん!!」

    狛枝「ぼううううううううううう!!!」

    大和田「狛枝先輩が落ちてったぁ!?」

    狛枝「ちょ!!弐大君!何してくれてんの!?」

    弐大「ガッハッハ!バンジーじゃ!!」

    狛枝「言ってる場合?あげてよ!」

    弐大「おまえさん、日向の説明を聞いておらんのか?」

    狛枝「落とされたんだけど!?」

    弐大「クソじゃぁぁぁぁ!!」

    狛枝「逃げるなぁぁ!!仕方ないか……」

    日向『狛枝にまさかの事故が!?さぁ、どうなるか?』
  92. 93 : : 2018/03/29(木) 22:33:21
    狛枝「自力で上がるって結構辛いんだけど…!」

    日向『仕方ないな。じゃあ盛り上げてやるから我慢しろよ』

    狛枝「盛り上げるって?」

    日向『音楽だよ音楽』

    狛枝「あぁ、なるほどね。盛り上がる音楽ってことか」

    日向『というより今のお前にピッタリな歌だと思うけどな』

    狛枝「なんだろうな」

    日向『これだよこれ』カチッ

    『イマーワタシノーネガーイゴトガー』

    狛枝「アウトだよおおおおおおお!!!!」

    日向『えっ、そうか?だって今のお前、翼欲しいだろ?』

    狛枝「たしかに欲しいけどアウトだよ!色々と!アウトだよ!!」

    日向『仕方ないな…じゃあこれか』

    『ウンメイナンダ,ドンマイ!ナンカイッテテモ…』

    狛枝「やかましいよ!ボクがこんな目に合うのが運命って言いたいの!?やかましいよ!!」

    日向『えー、だってお前これ好きだろって言うかお前だろ、これ』

    狛枝「好きだけど!絶望が希望に変わるけどさ!!あと多分ボクじゃないかもよ!苗木クンかもよ!!」

    日向『あー…たしかにそうかもな。じゃあこれだ』

    『カチトリタイモノモナイ』

    狛枝「止まってないよ!!ボクこんなことしてながらも戻ってるからね!!」

    日向『まぁその間も他のみんなも止まってないけどな』

    狛枝「そこは止まって欲しかったかなって!!」

    日向『そんなことしてる間に復帰が済んだな。もう落ちるなよ』

    狛枝「落ちないよ!少なくともボクの意思では落ちないよ!!」

    日向『でもな、俺の予想だと多分もう一回ぐらい落ちると思うんだよな』

    狛枝「止めてよそういうの!間接的にこいつ落とせみたいな指示出すの!!」

    日向『でも多分また落とすと思うんだよな』

    狛枝「だから止めてよ!あと本当に日向クン!?その言葉は日向クンの!?」

    日向『当たり前ですよ何を言ってるんですかツマラナイ』

    狛枝「ほら日向クンじゃなかったってそうじゃなくて!そうじゃなくて第三の壁とか越えてそうだよ!!」

    日向『うるせぇさっさと行け。お前ダントツペケだぞ』

    狛枝「そうだった!!でもこれカ○ジ思い出すからなんか嫌なんだけど!!」

    舞園『やっと渡り始めましたね。他の皆さんはだいたい半分ぐらいまで行ってますよ』

    澪田『でもそれまでの過程がなかなかどうしてだったすよ!!』
  93. 94 : : 2018/04/09(月) 17:23:36
    【不二咲の場合】


    不二咲「先に渡っちゃったけど、やっぱり怖い……」

    不二咲「ちょっとずつまたがって滑っていけば……」

    グイ……グイ……

    不二咲「頑張るぞ……」

    不二咲「けど、これって……食い込む……姿勢を直そう……」

    ツルッ……

    不二咲「うわぁ!!」

    ゴン!(チ――ン)

    不二咲「~~~~……」

    不二咲「(痛いよう……それにしても……)」

    不二咲「こ……怖いよう……」


    澪田「こんなことがあったんすね……」

    舞園「思わずマイクとって話しちゃいますね……」

    日向『あれは、ものすごく痛いんだ……不二咲トップで中間地点通過!』


    【豚神の場合】
    豚神「こんなもの、渡る必要などない……」

    豚神「(これは、わざと落ちて……ターザンで行く!!)」

    豚神「あ~~~~~~~~ああ~~~~~~~~~!!」


    澪田『もはや鉄骨渡りじゃないっすけど!』

    舞園『問題はありません!!完全にルールの抜け穴を突いたぁ!』

    日向『ま、いっか…豚神中間地点を2位通過!』


    【朝日奈の場合】
    朝日奈「こんなの簡単じゃん!!泳いでいくよ!!」

    朝日奈「う~ん……クロールの要領で……」

    朝日奈「うん!泳げるね!!」



    舞園『もはや、鉄骨を渡らない!!それが朝日奈流!』

    澪田『鉄骨さえも泳いでしまうのか!?』

    日向『朝日奈、中間地点を3位通過!』



    【九頭龍と大和田の場合】
    九頭龍「うおおおおおおおおおおお!!」

    大和田「ぬおおおおおおおおおおお!!」

    九頭龍「せやあああああああああああああ!!」

    大和田「しゃあああああああああああああ!!」



    澪田『ちょっと何してるかわからない……』

    舞園『でも、確実に遅れを取り戻していますよ!』

    日向「大和田と九頭龍はそろって四位通過だ!」



    【苗木と十神と狛枝の場合】
    苗木「身長に行かないと……」

    十神「漢字を間違えているぞ……」

    苗木「しまった!」

    十神「ふん!俺より身長が低いからつい口に出たか……愚民……」

    ゴチン……

    十神「メェェェェェェェェ!!」

    狛枝「羊!?」

    苗木「風で飛んできた石に当たったんですね」(棒読み)

    狛枝「まさか、苗木くん……キミは風も操れるのかい?素晴らしいき……」

    ゴチン……

    狛枝「ボウウウウウウウウウウ!!」

    苗木「あ……飛んできた看板に当たって……」


    日向『ここで、苗木の幸運発動!!苗木は6位で通過だ!!』

    舞園『残りの2人は十神君、狛枝先輩の順で通過です……』

    澪田『最後のデッドヒートだぁ!!鉄骨を1番で渡り切るのは誰だぁ!!!』
  94. 95 : : 2018/04/29(日) 00:10:15
    不二咲「中間は1位で突破したけど…」

    豚神「ああ~あああ~ああああ~!!」

    朝日奈「目指せ東京五輪!!」

    九頭龍「うおりゃああああああああああ!!!!」

    大和田「ぜありゃああああああああああ!!!!」

    苗木「チビで悪かったね!チビで悪かったね!!」

    十神「俺の悪口はいい、だが眼鏡の悪口は許さんぞ!!」

    狛枝「このメガネスーパー!横で叫ぶとうるさいよ!!」

    不二咲「だんだん迫ってきてるよぉ…あと豚神くんはなんか違う気がするんだけど……」

    豚神「きっとおおお!!誰もがあああ!!永遠を手にいれたあああああい!!」

    不二咲「それ色々と違うよ!?って、抜かされちゃった…」

    日向『ちょうど不二咲を抜かしたところでターザンは終了。あとは普通に渡る…のか?ともかく豚神が現在1位だな』

    舞園『信じませんよ。鉄骨をクロールするような人がいるんですから、このまま普通に渡るなんてことはありませんよ。そんなのは苗木くんと不二咲くんぐらいでしょう』

    苗木「さらっと面白味のない扱いされた!?」

    狛枝「さらっと人外の仲間入りされた!?」

    日向『いやお前は人外だろ、このワカメとワタアメを足して2で割ったヤツ』

    狛枝「じゃあキミも人外だよね、このアンテナ生えたゴリラ」

    TG『いい度胸だ表出ろ!!』

    澪田『ねーねー、TGってなんすか?』

    山田『そりゃあかの有名な超男…』

    舞園『それはTDのかTDGのがしっくり来ます。日向くんと七海さんと狛枝くんの3人でTPGって呼ばれてるじゃないですか?だからそこから七海さんを除いてTGになったんだと…』

    石丸『ふむ、だが本当にTが日向くんでPが七海くん、Gが狛枝くんという認識でいいのか?』

    江ノ島『HINA"T"A、SEVEN,S"P"RING、NA"G"ITOだからいいんじゃね?』

    日向『いや七海は無理があるだろ!?』

    石丸『そうか!また1つ賢くなったぞ!』

    山田『くだらない豆知識ですけどね!』

    日向『熱暴走起こしてないし豆知識でもないしそもそもその流れ伝わるか!?』

    江ノ島『少なくともTD~の件よりは伝わると思うけど』

    朝日奈「目指せゴール!!」

    九頭龍「わっしょい!!!!」

    大和田「ぱっしょん!!!!」

    不二咲「ぱっしょんは何なのぉ!?」

    澪田『葵ちゃんと冬彦ちゃんに紋土ちゃんがちーたんを抜かしたっす!』

    舞園『中でも朝日奈さんが速いですね…これは豚神くんにも追い付くのではないでしょうか?一方後続は……』

    日向『狛枝落ちたぞ』

    舞園『えっ』

    日向『落ちたぞ』

    舞園『えっ』

    日向『落ちた』

    江ノ島『えっとねー、何が起きたかというとねー』
  95. 96 : : 2018/04/29(日) 15:20:08
    江ノ島『ねぇいま気づいたんだけど七海でなんでspringになったのおかしくない、ねぇ撤回させてよお願いだから』

    山田『だっめでえええええええす!!!!』

    江ノ島『山田ああああああああ!!!!!』


    ※本当になんで海と春を勘違いしたんすかね?
  96. 97 : : 2018/05/09(水) 13:37:13
    七海「あの、江ノ島さん……」

    江ノ島「あれ?七海先輩じゃないですか……どうしたんで?」

    七海「私の名前間違えたよね?」

    江ノ島「いや、何のことだか……」

    七海「……」ポチ


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    石丸『ふむ、だが本当にTが日向くんでPが七海くん、Gが狛枝くんという認識でいいのか?』

    江ノ島『HINA"T"A、SEVEN,S"P"RING、NA"G"ITOだからいいんじゃね?』

    日向『いや七海は無理があるだろ!?』

    石丸『そうか!また1つ賢くなったぞ!』
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    江ノ島「……」

    七海「私の名前間違えたよね?」

    江ノ島「すいません……」

    七海「……おしおきだね……」

    江ノ島「え……ちょどこに連れていくの!?ちょっと~~!!」

    日向『すまないな……江ノ島……』

    舞園『さて、実況に戻りましょうか……』

    澪田『凪斗ちゃんに何が起きたかっすね?』

    日向「まさか、ああなるとはな……」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    狛枝「まったく……みんな超人すぎるよ……」

    狛枝「だからといってボクは負けないよ……」

    弐大「クソじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    狛枝「うわぁぁぁ……」

    ツル……

    狛枝「そんなばかなぁぁぁぁぁぁ!!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    澪田「てな感じっす!」

    日向『つまり狛枝は弐大の声に驚いて落ちたと?』

    舞園『本当に面白くないですね……まさか、芸人もどきだったとは……』

    狛枝「勝手に格下げされた!?」

    日向『芸人もどきは死刑だぞ?』

    狛枝「辛辣なうえにとばっちり!?」

    狛枝「もうすぐだしさっさと上るか……」

    日向『さて、狛枝以外渡り切ってみんな滑り台を下っているぞ?』

    舞園「さぁ、さいごのトップストレートです!!」

    澪田『だれだぁ!!』

  97. 98 : : 2018/05/28(月) 23:57:07
    日向『渡り終えた人は滑るだけで残りはゴールするだけ…と言いたいところだがそれだとツマラナイだろ?』

    大和田「いやツマラナイとかそんなんじゃねーよ!どんだけ待たせてんだよ!」

    日向『うるせーな!ネタが思い付かなかったんだよ!!』

    不二咲「暴露しちゃったよぉ!?って暴露ってなに日向くん!!」

    日向『待て!今の俺じゃないぞ!?』

    苗木「えっ、でも今のって…」

    山田『もしや今のは…!?』

    朝日奈「知ってるの以下略!!」

    山田『突然現れてはバラしてはいけない裏事情を暴露する怪しい人…その名は日向くん…!!』

    九頭龍「あ?日向!?」

    山田『いえいえ、日向くんですぞ!』

    九頭龍「だから!日向じゃねーか!!」

    山田『だから!!日向くんですぞ!!』

    日向『ルビの振り方忘れたからって変な尺稼ぎするなよ!!』

    十神「ちなみに今のは誰だ」

    日向『草餅!!』

    豚神「あぁ、日向か」

    大和田「あ?どっちだ」

    日向『まだ続けるのかよこのツマラナイノリ!』

    石丸『ともかく!障害物はもう無いが最後に関門を置かせてもらったぞ!』

    朝日奈「いやそれ障害物だよね?」

    石丸『ボタンを連打すると扉が開く仕組みのゲートを置かせてもらった!!最後まで頑張ってくれ!!』

    朝日奈「いやそれ障害物だよ!!」

    狛枝「それとこのくだりでみんな止まって追い付くってのはいつもの流れだもんね!!」

    大和田「うおおおお!!早くボタンとこ行かねーと!!」

    澪田『ところでこれちーたん不利にならないっすか?』

    山田『いやいや、不二咲千尋殿は連打の達人ですぞ!マウスとかゲームのボタンとかで!』

    江ノ島『決してショベルカーじゃないよね!!』

    舞園『止めてください。なんとなく、止めてください』
  98. 99 : : 2018/06/10(日) 10:43:34
    大和田「ヌゥゥゥゥォォォォォ!」ドドドド

    九頭龍「ドウゥリャァァァァァ!」ドドドド

    日向『いま、関門についた大和田と九頭龍が連打だぁ!』

    豚神「てか、この関門で障害物増えてないか?」ドドドド

    石丸「ssだからもんだいなぁぁぁぁい!!」

    日向『マイクなしで叫ぶなぁぁ!』

    舞園『マイク込みで叫ぶなぁぁ!』

    日向『すいません……』

    苗木「てか、このボタン固くない?」ドドドド

    十神「なんでこんなことを……」ドドドド

    狛枝「てか、障害物競争って運動苦手な人とかでもできる競争だよね?」ドドドド

    澪田『愚痴言ってる人たちは放っておいて、先頭の千尋ちゃんが止まってるっすよ?』

    日向『どうしたんだ?追いぬかれるぞ?全員半分以上開いていると言うのに……』

    舞園『いや、あれは……』

    不二咲「(このボタンの固さ……おそらく、あのボタンと同じ……)」

    不二咲「(そこから導かれる方程式……これだ!)」

    不二咲「エヘッ」ニコッ

    日向『不二咲が微笑んだ!ここで天使のスマイルだぁ!』

    舞園『ここに、彼の勝利の方程式が決まったぁぁ!!』

    不二咲「いくよ!北斗……百列拳!!」

    全員「は!?」

    不二咲「ウァァァタタタタタタタタタタタ!!」ドドドド

    日向『やめろ!不二咲!お前はそんなキャラでは!』

    大和田「不二咲……強くなったな……」グスン

    舞園『いや、どこに泣く要素が!』

    澪田『それよりも、千尋ちゃんの扉が自動ドア並みに早く開いてるっす!』

    不二咲「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」ドドドド

    日向『やめろぉぉぉぉぉ!!』

    大和田「やれ!不二咲!俺たちを越えてみろ!止まるんじゃねぇぇぇ!!」

    舞園『これは、最後までわからなくなったぁぁ!』

    狛枝「これってチートじゃない?」

    不二咲「ボクのスキル忘れたの?」


    不二咲スキル:チートコード


    狛枝「いやいやいやいや……こういうので使うスキルじゃないでしょ!?」

    大和田「いいぜぇ……なら俺もあげてやるよ!」


    大和田スキル:シフトアップ


    狛枝「いやいや、張り合わなくていいから!」

    舞園『さぁ、どうなりますかね?』


    舞園スキル:美声


    日向『お前まで使うな!』
  99. 100 : : 2018/07/10(火) 00:42:33
    大和田「うおおおおおおおお!!!!」

    日向『シフトアップを使った大和田が速い!!速すぎる!!』

    山田『恐ろしく速い連打…拙者でなきゃ見逃しちゃうね』

    澪田『なんか速すぎて逆にゆっくりに見えるんすけどなんすかこれ!!目の錯覚っすか!?』

    不二咲「僕だって…僕だって……!!」

    舞園『チートコードを使った不二咲くんも速いです!!』

    江ノ島『そもそもチートコードをどう使えばああなるわけ?』

    石丸『そんなの決まってるだろう!!』

    石丸『友情!!』

    石丸『努力!!』

    石丸『勝利!!』

    石丸『これ以外あるまい!!』

    江ノ島『いやそれ全然違うやつだと思うけど?それに私ゴロゴロ派だし?』

    日向『週刊と月刊比べるのはどうなんだ?』

    十神「十神を甘く見るな…!」

    豚神「脂肪を甘く見るな…!」

    山田『それに賛成だ!!』

    狛枝「絶…対……脂肪は………関…係……無い…よ……ね……」

    苗木「それ…に……ゴフッ…」

    江ノ島『あっ、とくにこれと言ったスキルのないもやし達が限界だ』

    桑田『おい苗木オメー!!』

    苗木「く、桑田…クン……」

    桑田『オレとの絆忘れたのかよこの野郎ォ!!』

    苗木「はっ…そうだ……!ボクにはこれが…豪腕があるんだ…!!」

    桑田『いいぜいいぜ!マキシマムにイカしてんぜ!!』

    日向『……体力が無くなってたところに豪腕発揮して意味あるのか?』

    舞園『でも勢いは増してます!!頑張ってください!!』

    狛枝「ボク…もう……げんか……い………」

    日向『希望』

    狛枝「希望!!!」

    朝日奈「なんでそれで復活してるの!?」

    狛枝「復活?フフッ、そんなのじゃないさ!!」

    九頭龍「じゃあなんだよそれは!」

    狛枝「空元気だよ!!」

    九頭龍「お、おう……」

    日向『そろそろみんな扉が空きそうだな…差はそこまでない。ただ大和田と不二咲がちょっと抜けてる感じか』

    江ノ島『あと幸運二人がいつガス欠するか分かんない感じかねー』
  100. 101 : : 2018/07/31(火) 18:52:30
    苗木「もう無理……」

    狛枝「もうすぐだ!苗木くん!」

    不二咲「よし、開いた!」

    大和田「おれもだ!」

    日向『ここで全員の扉が開いたぞ!』

    舞園『全員扉を突破しましたよ!』

    澪田『てか、20日以上の放置はひどくないっすかね?』

    九頭龍「そうだぜ!おかげで腕がパンパンだ……」

    狛枝「20日間も叩いてたの!?」

    九頭龍「ったりめぇだろ!」

    苗木「止まるんじゃねぇぞ……ってしらないの?」

    狛枝「いや、知ってるけどさ……」

    十神「ほ~ら~足元をみ~てごらん……」

    九頭龍「ほら、叩きすぎて頭のおかしくなったやつがいるぞ?」

    狛枝「ヤバすぎない!?」

    朝日奈「あ~しんど~……ドーナツ食べないと死ぬ~……」

    苗木「朝日奈さんはまともみたいだ……」

    朝日奈「ドーナツーーー!!くーーーわーーーせーーーろーーーー!」

    苗木「前言撤回だ!」

    日向『ここで扉を潜ったぞ!』

    澪田『本当の理由はなんなんすか?』

    舞園『いや……中の人が忙しかったのと案が思い浮かばなかっただけかと……』

    日向『あいつはポンコツ……』


    澪田『さて、どうなるか!』

    ⚪️⚪️『まて、俺の名前がなくなったぞ!』

    舞園『あれ?なにか声が聞こえますよ?』

    ⚪️⚪️『まて、舞園おれだよ!《ピーーーー》だよ……な!?』

    澪田『NGワードみたいっすね……』

    ⚪️⚪️『まて!おれは自分の名前を言っただけだぞ!俺の《ピーーーーーーー》』

    舞園『さて、実況に戻りますか……』

    ⚪️⚪️『ま《ピーーーーーーー》』

    澪田『さて、もうすぐっすよ!』

    ⚪️⚪️『《ピーーーーーーー》』

    舞園『ま、なんとかなるでしょ……』

    澪田『やさしいひとにもどしてもらうっす!』
  101. 102 : : 2018/09/03(月) 00:00:16
    ●向『さーてみんな扉を開けて通り終わってっておいいいいいい!!!』

    澪田『微妙に伏せられてるっすね●向ちゃん!あえてこう呼ばさせてもらうっす!』

    舞園『絶望判定でももらいました?』

    江ノ島『ん?』

    狛枝「ん?」

    ●向『なんでお前らが反応してんだよってまたかよおおおおお!!!!』

    江ノ島『まぁでもそろそろ治るでしょ多分だけど』

    石丸『ところでこちらも1ヶ月以上かかっていたがもしかして…』

    山田『ずっと突破して時空の流れが狂ってたのですよ。ちなみに遅れた理由は出所するまで精神が死んでたからだとか』

    江ノ島『出所ってなんだよ』

    舞園『とにかく全員扉を突破してあとはゴールするだけなんですが…あとは何もないですよね?』

    石丸『うむ!なにもないぞ!あとはゴールするだけだ!!』

    日向『……………あっ、戻った』

    江ノ島『ナズェミテルンディス…いや違った。何故見てるんです?私がなにかするとでも?』

    日向『いや…別に、なんとなくだけど』

    狛枝「本当になにもなくてちょっとビックリなんだけど」

    苗木「あとはゴールするだけってことはここからは純粋な走力勝負…?」

    山田『ところがギッチョン!』

    黄桜『最高だねぇ、ガン○ムってやつは…あっ、ただいま』

    雪染『私も帰ってきたわよー!江ノ島さんはあとで楽しみにしててね!』

    七海『あっ、そういえば先生たち江ノ島さんへのお詫びを用意してたんだっけ』

    澪田『そういえば千秋ちゃんも放送席にいたっすね!たっはー!』

    日向『ところでなにがギッチョンなんだ?企画委員の石丸がなにもないって言ってるんだからもうなにも…』

    石丸『うむ!たしかに障害物はなにもない!だがなにかはあるぞ!』

    日向『……なぁ、そのなにかってもうだいたい察しがつくんだけど』

    山田『それはあれでしょう!取って使うと加速できるあれでしょう!』

    石丸『その通り!走力だけだと体育会系でない人が不利だと思ってな!ゴールまでの道にゲートがあるのだがそこを通ると1つアイテムを獲得することが出来るのだ!!』

    七海『1つアイテム…ということはキノコで確定というわけじゃないんだね』

    日向『まぁ確定キノコだと考慮の意味ないもんな。となるとバナナとかコウラとかも出るってことか?』

    石丸『うむ。キノコ、バナナ、緑コウラの中からランダムで出ることになってるぞ!効果は本家と一緒だ!』

    舞園『キノコはダッシュ目的で、バナナとコウラは妨害とそれに対しての防御策として使えってことですね。ところで何故それらが用意できてるかというと…』

    澪田『希望ヶ峰、驚異の技術力っす!!』
  102. 103 : : 2018/11/10(土) 13:42:53
    澪田『アイテムはこうなったっす!』

    キノコ:不二咲、苗木、狛枝

    バナナ:大和田、十神、朝日奈

    緑こうら:豚神、九頭龍


    舞園『順位はこうなりました!』


    1 不二咲
    2 大和田
    3 朝日奈
    4 苗木
    5 豚神
    6 九頭龍
    7 狛枝
    8 十神


    日向「おい!ここだけあっさりしすぎだろ!」

    舞園「障害物競争でどれだけ時間かかってると思ってるんですか?」

    日向「だからってだなぁ……」

    澪田「本当は案が浮かばなくていままで放置してたけど、浮かばないままなのもあれだから書いた感じっすよ!」

    日向「メタいわ!」

    澪田「だから、早いこと次の競技の準備に取りかかるっす!」

    大神「了解した……」

    弐大「グランド整備や片付けはまかせたらんかい!」

    雪染「まだ時間がかかりそうね」

    黄桜「まぁ……いいじゃねぇか……それより仁は?」

    日向「娘にぼこぼこにされてる……」

    仁「き……響子……な……それはだめだぞ~……それはしんじゃう……ね……?ね?」

    霧切「それでは……はりきってまいりましょー……オシオキターイム……」

    仁「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

    舞園「南無阿彌陀仏……」

    日向「ころすな!」

    澪田「ちがうっすよ!さやかちゃん!南無妙法蓮華経っす!」

    日向「いや、ちげぇから!しんでねぇから!」

    大神「……おわったぞ」

    日向「お……おう!」

    舞園「次の競技は……」

    澪田「これっす!」

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