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仮面ライダードライブ&W episode(a)

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  1. 1 : : 2017/06/10(土) 22:53:41

    「彼は何を創るのか」

    「なぁ、何だよベルトさん」
    3年前、進之介はベルトさんに呼び出された。
    ここは、『ドライブピット』というドライブの
    本拠地だ。
    「いや、君にもしものことがあったらと思ってね」
    この人・・・このベルトが『クリム・スタイン・ベルト』
    「もしものこと?」
    「私が居ない時にロイミュードと遭遇したら
    どうするか、という話だ」
    そう、ベルトさんが居ない進之介にロイミュードと戦う術は無い。
    「あぁ、そうゆうことか。どうしよう」
    「それでだね、君にこのシフトカーを預けておこう」
    シフトカーとはドライブの使うアイテムのようなものだ。
    「これは?」
    「それは『クリエイトシフトカー』と言ってね
    意思を持つもの以外をイメージしてその物体を
    創り出せるシフトカーだ」
    「えーっと、つまり?」
    「・・・君のイメージしたものができる」
    「意思を持つ物ってのは?」
    「そうだね・・・生物や私とかは創れない」
    「ふーん、ま、機会があれば使ってみるよ」
    進之介はシフトカーを手で弄びながら
    ドライブピットを出た。
    「『機会があれば』か・・・使う機会のないことを祈ろう」

    ____________________________

    (現在)

    「このシフトカーがあれば、剛の使っているベルトとトライドロンキーが・・・」
    『トライドロンキー』
    それは、トライドロンというドライブの車を
    操り、変身も可能な代物だ。
    進之介は、イメージする。ロイミュードを
    倒す未来を据えて。
    「泊さん・・・」
    霧子が見守る中、進之介はイメージを続ける。
    「・・・・・できた」
    クリエイトシフトカーが変化し、剛、つまりマッハの使用しているベルト「マッハドライバー炎」と「トライドロンキー」と成る。
  2. 2 : : 2017/06/18(日) 11:50:18
    マッハは、いよいよ変身が解けた。
    「くそっ!」
    「ハッハァーーッ手こずらせやがって」
    「ヤベッ」
    Aロイミュードの蒸気と熱は強くなる。
    その熱は鉄さえも一瞬で蒸発させ、
    蒸気は触れただけで深い火傷を起こす。
    その拳がマッハ、いや変身の解けたこの男はマッハではなく「詩島剛」を襲う。
    「死ね、下等動物が」
    「へっ、テメェも大概だろガラクタ」
    剛はタダでは死なない、という気持ちからこの言葉を言い放ったが、ただ攻撃を
    遅らせるだけだった。
    しかし、この少しの遅延が剛の運命を
    左右する。
    「もういい、死ねば口もきけなくなるだろう」
    もうダメか、とそう思った時あの男が
    現れた。
    この絶妙なタイミング、テレビで見たら
    剛本人でさえ「主人公補正セコッ」と
    思うところだろう。
    だが、その姿は古びて塗装や部品は
    剥がれていたことから不思議とそう
    思わなかった。
    『シグナルバイクシフトカー!ライダー!!超!デッドヒート!!」
    「待たせたな、剛」
    彼は、泊進之介いや、仮面ライダードライブ。
    「遅いよ・・・進兄さん」

    ・・・・反撃の時だ。
  3. 3 : : 2017/06/18(日) 12:26:41
    「はっ、そんなボロボロの身体で
    俺に挑むってのか?」
    そう、その通りだ。しかもこのボディは
    長くは使えない。しかし、進之介は
    肯定も否定もしない。
    「おい、なんとか言ったらどうだ?」
    進之介はこれだけ宣言した。
    「明智和博、俗称Aロイミュード。
    殺人及び器物破損そして営業妨害の
    現行犯で・・・・逮捕する」
    「営業妨害だぁ?」
    「ビルが暑くて使えないのはお前のせいだろ」
    「知るか、暑さに耐えられんのが悪い」
    「そうか、くれぐれも後悔しないようにな・・・」
    『バースト!急に!?超!デッドヒート!!』
    「ハァァァッ!!」
    ドライブの身体にも蒸気がほとばしる。
    そうして、攻撃した。
    「ぐっ!・・ぐぁぁっ!!」
    「この戦いは長く続かないんだ。さっさと終わらすぜ」
    『必殺!バースト!フルスロットル!
    超!デッドヒート!!』
    「ライダーパンチ・・・!」
    大きく振りかぶったその拳がロイミュードの身体に届く。
    「舐めるなぁぁぁ!!」
    拳は届いても、結果は身を結ばない。
    「な、まだ戦えるのか!?」
    「残念だったなポリ公、死ね」
  4. 4 : : 2017/06/21(水) 21:53:29
    その瞬間、時間が止まった気がした。
    ロイミュードの重加速のせいか、
    あるいは走馬灯なのかもわからない。
    ただ一つ言えることは、
    「自分はまだ死なないな」と
    進之介は確信を持っていた。

    『ジョーカー!マキシマムドライブ!!
    !』
    何処からか音が鳴る。
    素早くも、正確にロイミュードに攻撃を仕掛けたのはあの男、いや少し誤りが
    あった。正しくはあの「男たち」だ。
    「な、何だぁぁぁ!?」
    「来てくれたんだな・・・W」
    蹴りが炸裂する。轟音が鳴り響き、
    爆煙が発生する。
    「遅れて悪いな進之介」
    「大丈夫かい?」
    「あぁ、心配すんな。痛ってて・・」
    「ま、休んでな」
    「ここからは僕たちの仕事だ」
    そう、「僕たち」何故Wがダブルと呼ばれているのか、それは二人で一人の仮面ライダーだからに他ならない。
    「誰だよ、テメェ!」
    そう、聞き慣れたこの言葉に返す言葉は
    決まっている。
    「「二人で一人の仮面ライダーだ!」」

    さぁ、反撃開始だ
  5. 5 : : 2017/06/22(木) 17:02:09
    「二人で一人の仮面ライダーだぁ?」
    そう、ロイミュードから見たら身体は
    一つだから信じられないが、明らかに
    二人の声が聞こえる。
    「「さぁ、お前の罪を数えろ!!」」
    「んなもん知るかぁぁぁ!!」
    ロイミュードは自らの体温を利用して
    空気の体積を増やし、爆風を生み出す。
    風速にして約150mといったところだろう。
    「僕のサイクロンメモリより凄い疾風だっ!」
    「ちっ!じゃあこいつだ!」
    『ヒート!』
    『メタル!』
    Wはサイクロンメモリをヒートメモリに
    変え、ジョーカーメモリをメタルメモリ
    「変えた。
    『ヒート!メタル!』
    Wの右半身が赤く染まり、左半身が銀に染まった。
    「はぁぁっ!!」
    とんでもない熱だ。周りの空気がさらに
    膨張し、風が吹く。
    「これで、終いだな!」
    「うるせぇ!黙れぇぇ!!」
    『メタル!マキシマムドライブ!!』
    「あぁ!?」
    炎を纏った棒状の武器を振りかざす。
    「や・・・止めろ・・」
    「「メタルブランディング!!」」
    「止めろぉぉぉ!!」
    ヒートの温度は現在、軽く鉄の沸点2800度を超える。
    Wが攻撃した時、心なしか焦げ臭かった
    気がした。
  6. 6 : : 2017/06/22(木) 17:32:45
    「す、すげぇ・・・!」
    進之介も驚くその威力に霧子は絶句する
    しかなかった。
    「ふぅ、これで終わりだな」
    「うん、そうだね」
    と、W自身も安心しきっている時に一体
    誰が予想しただろうか。この必殺の一撃が通用しなかったという事実に。
    「?何かおかしいな」
    「どうした?フィリップ」
    Wはロイミュードの後を見やる。
    「別に何も・・・」

    ドッ

    「「え?」」
    「フフフフ、アハハハハハッ!」
    ロイミュードの腕がWの身体を貫いた。
    「ぐっはぁ!ハァ、ハァ!」
    「翔太郎!!」
    身体は翔太郎のものだからフィリップは
    もちろん死なない。だが、フィリップ
    1人では戦えない。
    Wの変身が解除され、フィリップは自身の身体に意識が戻る。
    そして、フィリップは現場に来た。
    「翔太郎!!!」
    フィリップは翔太郎に駆け寄る。
    その姿は、フィリップには見るのすら辛い状態であった。
    「わ、悪りぃなフィリップ・・へへ」
    「喋るな翔太郎」
    「見事なトンネルが・・腹に開通しちまったな」
    「もういい話さないでくれ」
    「必ず・・・あいつを」
    「喋るなって・・!」
    「・・倒せよ」
    「翔太郎・・・もちろんだ」
    「最後に・・・いいか?」
    フィリップは聞いてやるべきか迷っていた。
    「なんだい・・」
    「俺の愛した町を・・・」
    その言葉は、以前フィリップが伝えた
    言葉だった。
    「俺の愛した町をよろしくな・・・
    ・・・相棒」
    その時、翔太郎の意識は閉じた。


  7. 7 : : 2017/06/22(木) 17:48:31
    「ひゃっひゃっひゃっ!死にやがった
    あの厨二病!馬鹿だなぁ!!」
    どんな煽り文句も今のフィリップには
    通用しない。
    「翔太郎、ごめんもう少し一緒に戦ってくれ」
    『エクストリーム!!』
    鳥の様なものが飛んきて、翔太郎をデータして取り込んだ。
    「・・・変身」
    Wドライバーにその鳥『エクストリーム
    メモリ』をさす。
    『エクストリーム!!』
    「さぁ、お前の罪を・・・数えろ!」
    いつもの声は聞こえない。
    だが、1人じゃない。
    「僕と翔太郎はいつも2人で1人だ」
    そう、それは今も例外ではない。
    そして・・・・・・
    「俺たちのこと、忘れてない?」
    「いくぜ、お前ら!」
    『シグナルバイク!ライダー!マッハ!』
    「レッツ、変身!」
    『シグナルバイクシフトカー!ライダー!!超!デッドヒート!!』
    「変身!」
    さぁ、役者は揃った。改めて言おう。
    この物語はもう一度「世界を救う」物語だ。正義のヒーローが勝っていなければ
    これを語る人もいない。
    「みんな・・・行こう!」
  8. 8 : : 2017/06/22(木) 18:13:53
    『プリズム!』
    「・・・プリズムビッカー」
    Wエクストリームの武器だ。その武器は
    プリズムメモリをさすと盾と剣に分かれる。そして、盾はメモリを4つ程さすことができる。
    「もう僕は・・・こいつの顔を見たくないんだ」
    「へぇー、奇遇だね俺もこいつを早く消したかったんだよね」
    「じゃあ、さっさと終わらすぞ、剛!
    フィリップ!!」
    『『必殺!バーストフルスロットル!!』』
    「いくよ、翔太郎・・」
    プリズムビッカーにメモリをさす。
    『ジョーカー!』『メタル!』『トリガー!』
    「そして・・・」
    『サイクロン!』
    最初のメモリは、全て翔太郎の物だ。
    だが、最後は1人にしたくなかった。
    だからサイクロンメモリを入れた。
    『マキシマムドライブ!!』
    「いくよ、翔太郎」
    『デッドヒート!!』
    「いくよ!みんな!」
    『超!デッドヒート!!』
    「明智和博!お前を逮捕する!!」
    「やれるもんならやってみなぁぁ!」

    「キックマッハー!!」
    「ライダーパンチ!!」
    「ビッカーチャージブレイク!!」

    決着の時だ、ロイミュード。
  9. 9 : : 2017/06/22(木) 21:28:46

    事件から3日後、鳴海探偵事務所で
    食事会が開かれた。なんでもここの大家
    さんの提案らしいがその本人は体調を崩して来られないらしい。
    「あの、本当に良いんですか?」
    「良いんだよ霧子さん」
    「霧子、食わないと逆に失礼だぜ」
    「じゃ、じゃあいただきます」
    「進兄さん、これマジ美味いよ」
    「おっ、じゃあ俺も食おうかな」
    「お前らなぁ・・・」
    「良いじゃないか・・・・翔太郎」
    「・・・・わかったよ」
    翔太郎は笑顔で応じる。
    どうやら一時的にも平和が戻った様だ。


    (3日前)


    「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
    「どうだぁ!明智!」
    「ハァ、ハァ・・・貴様らぁ!絶対
    許さんからなぁ・・!!」
    「許さない?それはこっちのセリフだ」
    「ハァ・・あぁ?どうゆうことだぁ?
    テメェの相棒とやらを殺したからか?」
    「ちがう」
    「じゃあ、なんだってんだよぉ!」
    「僕たちの町を・・・・」
    「フィリップ・・・」
    「泣かせたからだよ!」
    「ハッ!・・知るか・・・よ」
    「進兄さん・・・こいつ・・」
    「あぁ、もうじきこいつは力尽きる」
    そう、かろうじてまだ喋れてはいるが、
    あと2時間もすればナンバーだけになる
    「ナンバーを破壊しないとまた復活する
    からな・・・」
    「しょうがないね。やる?」
    「へっ・・・殺らせるかよ」

    バン!

    「な、なん・・で・・・・?」
    刹那、何処からか弾丸が飛んでくる。
    「だ、誰だ!?」
    「ま、まさかお前は・・・」
    そこに立っていた人物は・・・・
    「知り合いかい?剛」
    「よく知ってるよな剛、霧子」
    「あぁ、何でお前がいるんだ?」
    「どうして?」


    「チェイス」


    (現在)
    「にしても、よく助かったよな翔太郎」
    「そうだな進之介。ま、んなとこで死んでられっかよ」
    「相変わらず凄いね、翔太郎は」
    「いや、病院にすぐ連れってくれたのは
    お前だろ?相棒」
    「いや凄い生命力だよね」
    「もうわかったって」
    その時は、楽しかった。けれど、
    進之介と霧子、剛は心のつっかえが取れない。
    「泊さん、あの人は一体・・・」
    「チェイス・・・に似たやつか?」
    「はい・・チェイスだったんでしょうか
    あの人は」
    「分かんないよ、姉ちゃん。だけど」
    「えぇ、あんな人じゃなかった」
    「今はわかんないさ、けどいつかわかる
    その時はその時だ」

    そう、その時はその時だ。
    いつかまた、共に戦えることを願って。

    【仮面ライダードライブ&W】
    episode(a)
    【完】


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著者情報
160315

夜桜隆

@160315

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