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ある日の冬の〝非日常〝

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  1. 1 : : 2016/12/27(火) 11:05:51



    「ッ!は~さっむ」



    白い雪が降り注ぐ街に、俺はただ一人でさまよっていた。


    今日はクリスマスイブ。 時刻は夜の十一時


    このまま行けばホワイトクリスマスとなるだろう




    俺はいわゆる「世間のハズレ者」。




    親無し 職無し 家もなし(今日追い出されたばっかだけどな)



    この時間になっても尚、うろつくリア充が
    目に付く


    (見せびらかせてんじゃねえよクソカップル!)


    俺は近くの空き缶を蹴っ飛ばした。
  2. 2 : : 2016/12/27(火) 11:11:39


    にしても俺には寝床がねえ。


    こんな雪の日に公園のベンチとかでも寝りゃあ
    それこそ一大事だ


    「というか...ここどこだ?」


    気づけば周りは真っ暗。


    上も下も右も左もわからない





    ((遭難したか!?))


    そんな考えが頭をよぎる。



    あ、でももう家もねえし

    助けてくれる人もいねえんだった。


    もういっか


    このままで



    俺はそっと瞳を閉じた。

  3. 3 : : 2016/12/27(火) 11:21:49




    「..きて..きてってば





    起きろおおおおおおおおい!!」



    突然耳元で叫び声が響く。


    俺は慌てて飛び起きた



    あたりを見渡すと真っ暗じゃない


    やわらかな光に照らされた
    山小屋の様な所にいた


    いや、だけどなんか違うな...



    この丸いフォルムは..


    木の中か!?


    いやいやそんなことあるわけねえだろ


    ここまえいた俺の家よりぜんぜん広いぞ!?





    さては俺...



    「死んだのか」



    「死んでないよ!!」



    声のした方を向くと



    白くて長い髪
    青くきらめく瞳
    可愛らしく装飾された服を着た


    俺の手のひら程サイズの


    美少女が立っていた。



    「やっぱり俺死んだのね」



    「だから死んでないって!!」
  4. 4 : : 2016/12/27(火) 11:30:28


    「もうっせっかく助けてあげたのに
    なによ、死んだ死んだって!」



    「だってこの場所やあんた
    完全に二次元の世界だっての」



    「じゃあ何!?
    これが夢だってのっ」



    少女はバンっと窓をあけた



    とたんに



    びゅおおおおおおお



    突風と共雪が降り注ぐ



    「痛い痛い痛い痛い!
    分かりました、信じます信じますう!」



    「わかったらいいのよ」


    少女は窓を閉めた。



    「じゃあ、貴方は何もんなの」



    「アタシ?まあ、白い雪の精ってとこね」


    胸を張って言う少女



    「名無しか、じゃあシロな」



    こいつ白いし、ぴったりだろ



    「名前、名前なのね!」


    キャーッといいながらぴょんぴょん跳ねるシロ

    よっぽど嬉しかったらしい。
  5. 5 : : 2016/12/27(火) 11:35:01

    「じゃあ貴方の名前はなんていうの?」


    目を輝かせながら聞いてくるシロ



    「...大介。」



    「ダイスケ!いい名前ね」にっこり




    「!」



    初めてだ。



    自分の何かを褒められたのは。



    生まれてすぐに親をなくし、
    これ、といった取り柄もなけりゃ、
    仲のいい友達もいなかった。


    「っう、うう」


    俺は泣いてしまった
  6. 6 : : 2016/12/27(火) 12:03:37

    「え、え、なんで!?なんでダイスケ泣いてるの??」


    オロオロと焦るシロ



    これ以上彼女を困らせてはいけない


    ズズッと鼻水をこらえ
    必死で涙を拭った。



    「ダイスケ...悲しい?」



    「ううん、嬉しいんだ」



    「泣いてるのに?」



    「それでも、嬉しいんだよ」



    「..ダイスケは帰りたい?
    あっちへ、戻りたい?」



    シロは心配していた。

    あっちでも過ごしていけるか


    こんなガキのような見た目をしたこいつが
    何言ってんだって話だが。



    ..俺は逃げていたんだ


    一人でいることが怖くて
    失敗することの恐怖に怯えていた。



    だけど、大丈夫だ。


    「また、遊びにきてもいいか?」



    「うんっ!もちろんだよ」


    俺には今、シロがいるから
  7. 7 : : 2016/12/27(火) 12:14:28


    「じゃあね、短い間だったけど、楽しかった」



    「おれも、また来るよ」





    煌びやかな光に包まれる


    一瞬、ほんの一瞬、幻覚かもしれないけど



    見えたんだ



    見たこともない、覚えてなんてない


    母の姿が




    気がついたら公園のベンチの上に寝ていた。



    シロが
    〝只の雪の精〟か〝俺の母〟なのか
    よくわからない。

    だけど


    なんだか勇気が湧いてきた。



    なんでもできる気がしてきた。


    だって俺には大切な人がいるから!



    「よし、やるぞ!」



    日付が変わってクリスマス


    白い雪が舞い落ちる


    その雪は俺を見守りながら


    そっと俺の髪に触れた




    おしまい
  8. 8 : : 2016/12/27(火) 12:26:26

    というわけでぼっちくんのお話でした


    というかこれグループの企画でぱぱっと
    かいてみました~
    http://www.ssnote.net/groups/2275

    お題は雪

    雪っつったら可愛い雪の精だろゴルァ!

    ということで書いたお話です

    内容うすっぺらいけど許して★
  9. 9 : : 2020/10/03(土) 08:57:48
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

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310

ミイロ

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