エレン「あっ!野生のライナーだ!!」
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                  - 1 : : 2016/12/16(金) 14:51:39
- 掛け持ちですが息抜き程度に。
 
 のんびりやっていきます
 
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                  - 2 : : 2016/12/16(金) 14:57:10
- ライナー「いや待てなんだ野生って」
 アルミン「本当だ!あれは間違いなく野生のライナー…みんな、一定距離を保って、落ち着いてね!パニックになるのが一番危険だ……」
 ライナー「いやまずお前が落ち着いてくれアルミンどうした!?」
 ミカサ「しかし何故こんなところに野生のライナーが…?」
 ライナー「ミカサまで!?おいおい冗談は勘弁してくれよ」
 アニ「3人とも何してんだい?」
 ライナー「アニ!ベルトルトも!お前らならこの状況…え、3人?」
 エレン「見ろよ、訓練所に野生のライナーが迷い込んでんだ」
 ベルトルト「あぁ、噂を聞いたことがある。確かしばらく前から目撃情報が絶えないとか」
 アニ「しかしまぁ野生は迫力が違うね」
 ライナー「いや待てよお前らまで…てかなんだよ野生って!?他に俺がいるのか!?」
 
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                  - 3 : : 2016/12/16(金) 15:05:52
- ミカサ「どうしようか…教官に報告をした方が良いのだろうか」
 ライナー「はぁっ!?ちょっと待てお前ら俺が分かんねぇのか?」ズイッ
 アルミン「危ないっ!」ザッ
 ベルトルト「どういうわけか知らないけどこっちに危害を加えたら削ぐぞ!」
 ライナー「理不尽だろ…なんだよこれ…」
 サシャ「皆さん何してるんですかー?って、これ、野生のライナーじゃないですか!」
 ライナー「お前まで!あと、モノ扱いは酷いぞ!」
 ジャン「なんか騒がしいと思ったら野生のライナーがいんのか!」
 ライナー「ジャン!なんだよ…俺がおかしいのか!?」
 アルミン「どうする?このままだと他に危害を加えかねないよ…」
 アニ「確か医務室に麻酔があったね。あれを使うかい?」
 サシャ「なるほど、眠らせるんですね!それなら吹き矢が最適ですね!」
 ライナー「ま、待てお前ら!話し合おう、一旦冷静になろう!な!」
 ベルトルト「じゃあ僕医務室から麻酔とってくるよ」
 サシャ「私は部屋に吹き矢を取りに行ってきます!」
 アルミン「じゃあ僕は教官に報告してくる!くれぐれも気をつけてね!」
 ミカサ「分かった。何かあったら力づくでどうにかする」
 ライナー「ちょ、お前ら!冗談きついぞ!!さっきまで共に訓練をした仲間じゃないか!」
 エレン「それにしてもコイツの鳴き声は耳に響いてくるな」
 ジャン「おおかた、威嚇でもしてんだろ」
 ライナー「つ、通じない…!?」
 
- 
                  - 4 : : 2016/12/16(金) 17:38:40
- ライナー不遇ssキター(゚∀゚)
 
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                  - 5 : : 2016/12/16(金) 19:05:33
- >>4 頑張りますっ!
 
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                  - 6 : : 2016/12/16(金) 19:11:30
- サシャ「吹き矢持ってきましたー!」
 アルミン「教官への報告も済んだよ!野生のライナー用の檻が丁度届いたらしい!」
 ベルトルト「麻酔、これくらいで大丈夫かな?」
 エレン「おっ、揃ったな!」
 サシャ「それ位あれば十分ですよ!ありがとうございます、ベルトルト」
 アニ「吹き矢は当然サシャ担当だね」
 ミカサ「檻とは…」
 アルミン「向こうにあるよ!」
 ライナー「おいおいおい…マジやべぇよ、ここはとりあえず逃げるか…!?」
 ジャン「あっ!野生のライナーが逃げる気配を見せてるぞ!」
 アルミン「なんだって!」
 ライナー「クッソ、次会った時は元に戻っててくれ!」ダッ
 サシャ「逃がしませんよっ!!」フッ
 ドスッ
 エレン「命中だっ!」
 ベルトルト「さすがだね、逃げられなくてよかったよ」
 サシャ「それほどでも///」
 ライナー「あ…」グタッ
 ライナー(ち、くしょー…俺は……ここまでか…)
 
- 
                  - 7 : : 2016/12/16(金) 19:27:28
- ガヤガヤ……ガヤガヤ…………
 ライナー「…ん」
 エレン「あ、野生のライナーが目を覚ました!」
 ジャン「マジだ!」
 ライナー「チッ…この様子じゃ、さっきのが夢ではなかったようだな…それにしても、でっけー檻だなおい」
 ミカサ「これからコイツはどうなるのだろうか」
 アルミン「うーん、ライナーって食べても美味しくはないから、どこかへ売り飛ばすんじゃない?」
 ライナー「ったりめーだ、俺は食えねーよ。こんなこと言ってても通じねーんだろうがな」
 クリスタ「わぁっ!本当に野生のライナーだ!私、初めて見たよ!」
 ユミル「あんまはしゃぐんじゃねーよ、コイツらは凶暴なんだ。ま、檻にいるから関係ねぇが」
 ライナー「クリスタじゃねえか!はっ、俺がクリスタを襲うわけないだろうが。穢すつもりはさらさらねぇよ」
 ユミル「しっかしまぁ、単体でラッキーだったな。もし群れだったりしたらミカサでも怪我するぜ」
 アニ「ま、確かにね。コイツらの厄介なとこはそこだ。」
 ライナー「群れ…?おいおい、俺が何人もいてたまるかよ」
 アルミン「仲間とはぐれたのか…?確か僕達が最初に見つけたのって、格闘技場だったよね」
 ジャン「単独行動でもしたんじゃねぇの?」
 ベルトルト「その結果がこれか…この子も運がないね」
 ライナー「俺に向かって『この子』とか気持ち悪ぃよ」
 アルミン「でもやっぱり一番気になるのは、コイツが服を着てるってことだ」
 ライナー「俺だって服ぐらい着る!!」
 ミカサ「確かに。野生のライナーが服を着ている話なんて聞いたことがない」
 ライナー「まず野生のライナーなんて聞いたことがねぇ」
 クリスタ「じゃあ、誰かの飼いライナーだったりするのかな?」
 アニ「その可能性もなくはないね。しかし、ライナーに服を着せるなんて、相当物好きだ」
 サシャ「しかも私達と同じ訓練服!」
 ライナー「もう突っ込むのもめんどくせぇが…飼いライナーとかいんのかよ」
 
- 
                  - 8 : : 2016/12/16(金) 23:13:17
- ベルトルト「まぁ、飼いライナーという可能性が出てきた今、この子を無闇に扱うのはやめた方がよさそうだ」
 ライナー「お、そういうことになるのか。」
 サシャ「じゃあ、しばらくここで預かることになるんですかね!?」
 アルミン「かもね」
 エレン「お、じゃあ、名前つけないか?」
 ライナー「名前?俺はライナー·ブラウンという名があるんだが…」
 ミカサ「エレンが言うならつけよう。ポチとかどうだろう」
 ライナー「いや適当だな!?」
 アルミン「はは…犬じゃないんだから」
 ライナー「扱いは犬以下だけどな」
 クリスタ「…ブラウン」
 ライナー「え」
 クリスタ「ブラウンとかどうだろう?」
 ユミル「なかなかいんじゃねーか?」
 アニ「あぁ、確かにコイツはブラウンって顔だ」
 ライナー「よく分からんが…そうか?」
 エレン「おっ、いいなブラウン!それで決まりだ!」
 ライナー「まぁ苗字呼びだがこれならいいな」
 アルミン「ブラウンも喜んでるみたいだ」
 ライナー「ところでお前らさっき俺に吹き矢ぶっ刺したこと忘れてるだろ…」
 
- 
                  - 9 : : 2016/12/19(月) 18:28:53
- ジャン「しばらくここに置いておくなら、檻の中に寝床とか作った方がいいんじゃねぇの?」
 アルミン「あぁ、なるほど」
 ベルトルト「牧草とかでいいかな?」
 ライナー「いやそれは…」
 クリスタ「毛布もあった方がいいよね!」
 ライナー「おぉ、クリスタは分かってるな」
 ベルトルト「じゃあ僕教官に言って貰ってくるよ」
 アニ「よろしく」
 ライナー「まぁ、今夜は命の危険はないな。よかったぜ」
 エレン「そういえばライナーって何食べるんだろな」
 ミカサ「あぁ、ライナーの食べ物なんて聞いたことがない」
 アルミン「まだライナーについては謎が多いからね…飼いライナーは飼いライナーフードを食べてるらしいけど」
 ライナー「なんだそれ、ペットフードみたいなもんか?そんなのはゴメンだぜ」
 クリスタ「でも街に買い出しは行けないし…とりあえずパンとかでいいんじゃない?」
 サシャ「パァンですか!!それなら誰でも食べれますね!」
 アルミン「うん、パンなら犬猫も食べれるから、ライナーも食べれるだろう。」
 サシャ「よかったですね、ブラウン!パァンは美味しいですよ!」
 ライナー「毎日食べてんだがな。まぁ変なものじゃなくてよかったぜ」
 ベルトルト「貰ってきたよー」
 ユミル「そんだけあったら十分だな」
 アニ「誰が寝床つくる?」
 エレン「あ、檻に入んなきゃなのか」
 ミカサ「エレンはダメ。怪我するかもしれない」
 エレン「なんだよ、お前は俺の母ちゃんか!」
 ジャン「じゃ、じゃあ俺がするぜ!」
 クリスタ「いいの?危ないかもよ…」
 ミカサ「ジャンなら任せてもいい。」
 ジャン「!! おう、任せろ!」
 アルミン(たぶんどうなってもいいっていう意味だろうな…)
 
- 
                  - 10 : : 2016/12/19(月) 18:33:44
- ジャン「よし、暴れんじゃねぇぞ、ブラウン」
 ライナー「無駄に暴れはしねぇよ。」
 クリスタ「危ないと思ったらすぐ出てね!」
 ジャン「おう!」
 ガサッガサッ モウフヲココニオイテ、ト
 ライナー「おう、いい感じじゃねえか」
 ジャン「こんなもんだろ!」
 サシャ「ブラウン大人しかったですね!」
 ミカサ「攻撃的なタイプではないらしい。」
 クリスタ「ジャンお疲れ様!」
 ユミル「なかなか丁寧だな」
 ジャン「そうか?ブラウンが思ってたより大人しかったからな」
 ライナー「褒めてもらえて嬉しいぜ」
 
- 
                  - 11 : : 2016/12/19(月) 18:37:30
- サシャ「もう夕食の時間です!!」
 アニ「もうそんな時間かい」
 アルミン「じゃあそろそろ僕達は夕ご飯に行こうか」
 エレン「あ、先にブラウンにパンやってからにしようぜ」
 ベルトルト「あ、じゃあ僕貰ってくる」
 ライナー「お前さっきからパシリみたいだな。まぁ自分から言い出してるからなんも言えねぇが」
 ベルトルト「みんなは先に食堂に行ってていいよ」
 ジャン「おう、ありがとよ」
 ユミル「じゃ、行こうぜクリスタ」
 クリスタ「毎回ありがとう、ベルトルト」
 
- 
                  - 12 : : 2016/12/19(月) 18:40:32
- ベルトルト「はい、パン。ブラウンは大きいから3個も貰ってきたよ」
 ライナー「パン3個なんて豪華だな!」
 ベルトルト「ここに置いとくね。じゃ。」
 ライナー「おう、ありがとよ!床に置かれたものを食べるのは少し抵抗あるけどなー」
 ベルトルト「…」スタスタ
 ライナー「やっぱり通じねぇよな…」
 ライナー(明日には…みんな元に戻ってるといいが…そもそもなんでこんなことになったんだろうな)
 ライナー「…パンうめぇ」ムシャムシャ
 
- 
                  - 15 : : 2017/05/23(火) 11:32:28
- 期待しかない…続きはよ…
 
- 
                  - 16 : : 2018/08/13(月) 16:13:38
- -夜-
 ライナー「グォー…スピー…」
 ???「ナカマ、イル、ツカマッテル」「タスケル」
 ライナー「ぅうん…?あ?」ガバッ
 ???「オマエ、ドコノムレノヤツ?シラナイガ、タスケル」
 ライナー「う、うおっ!?な、なんだお前ら!」
 ???「オレタチノコト、ワカラナイ?カイライナーカモシレナイ」
 ライナー「また、お前らまで飼いライナーとか…なんなんだよ!」
 月明かりが辺りを照らす
 ライナー「!!?」
 ライナーたち「オマエ、ドウシタイ?オレタチトクルカ?」
 ライナー「なんで…俺がいっぱいいるんだ!?しかも全裸じゃねぇか!なんか恥ずかしい!」
 ライナーたち「コイツ、ヘンナケガワキテル。ナカマジャナイ?」
 ライナー「くっそ、訳わかんねぇ…どうすりゃいいんだ」
 ライナーたち「アッ、ボスキタ」
 ボスライナー「ゴホン、お前は何者だ?」
 ライナー「あ?俺は、ライナー。ライナーブラウンだ」
 ザワッ
 ボスライナー「ライナー・ブラウンだと!?こ、これは伝説の通りじゃ…!」
 ライナー「伝説…?よくわかんねぇけど、俺の顔でその話し方やめてくれ」
 ボスライナー「こうしてはいられん!お前ら、この檻を壊して彼を助けるのじゃ!」
 ライナー「え?え?」
 アラホラサッサー!
 …こうして俺は、謎の大量の俺に連れ去られた。山奥の古びた小屋に着いて、ボスライナーは俺に全てを話した。
 ボスライナー「我々はライナー族といってな。この狭い壁の中で長年奴隷のように扱われてきた。一体どれだけの仲間が貴族らによってこき使われ、酷い死に方をしてきただろう…」
 ライナー「そりゃ酷いな…聞いたことはないが」
 ボスライナー「我々ライナー族にはこんな伝説が伝わっている…。ある日現れる救世主が、ライナー族を救う、もう奴隷のように扱われる日々は終わりを迎える!と…」
 ライナー「ふむ」
 ボスライナー「その救世主の名は、ブラウン。ライナー・ブラウン」
 ライナー「ふむ、なるほど…って、俺!?!?俺がライナー族の救世主だって言うのか!?」
 ボスライナー「いかにもその通り。」
 ライナー「いやいやいや、訳が分からんぞ!大体俺はまだ、このライナー族っていうのが全く分かっていない!」
 ボスライナー「どういうことだ?」
 ライナー「俺は今まで、普通に訓練兵として仲間と訓練を受けていたんだ!それなのにいきなり、アイツら俺の言葉も分からなくなって…野生のライナーだとか言い始めやがる…どうなってる!?」
 ボスライナー「な、なんと…!!それは未来じゃ!お前は未来から来たのじゃ!」
 ライナー「あ??」
 ボスライナー「間違いない、お前が伝説の救世主じゃ!どうか、俺たちを助けてくれ!」
 ライナー「くっ…訳が分からんが、今はそうするしかない…のか?」
 
- 
                  - 17 : : 2018/08/14(火) 22:56:16
- 頑張れよライナー
 
- 
                  - 18 : : 2018/08/15(水) 12:52:15
- コメントありがとうございます!
 
- 
                  - 19 : : 2018/08/15(水) 12:56:33
- ボスライナー「話を聞く限り…恐らくここらの空間ごと未来からここ、過去にやってきたようだ」
 ライナー「だが、あいつらは変なこと言ってたぞ?」
 ボスライナー「恐らく記憶も改ざんされているのだろう。」
 ライナー「ありえねぇけど…現実に起こってるんだもんな、受け入れるしかねぇ」
 ライナー(ただ…未来とはいえ、俺のいた世界にはライナー族なんていう概念はなかったぞ?どうなってるんだ…)
 ボスライナー「まぁ今日はお疲れじゃろう、休みなさい」
 ライナー「お前らに叩き起されたんだけどな…まぁそうさせてもらおう」
 ライナー(寝て起きたら元通り…なんてことになってたら嬉しいんだがな)
 
- 
                  - 20 : : 2018/08/15(水) 13:02:06
- 頑張ってください!
 期待します!
 
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                  - 21 : : 2018/08/15(水) 13:03:31
- -朝-
 ライナー「…くぁー………はぁ、やっぱり戻ってねぇか」
 ボスライナー「朝っぱらからなんじゃが、少し付き合ってもらえんか?」
 ライナー「あ?いいぜ。俺の顔で喋られんのもなんか慣れてきちまったなぁ…」
 テクテクテク
 ボスライナー「ここじゃ」
 ライナー「えらく高いところまで来たな…そこから何が見えるんだ?」
 ボスライナー「あの塔を見てみろ」
 ライナー「高い塔だな…あそこに何がある」
 ボスライナー「我々の秘宝じゃよ。遠い昔、あれを奪われてから我々は変わってしまった。」
 ライナー「その秘宝ってのを取り返せば、ライナー族は救われるのか?」
 ボスライナー「伝説によればそうじゃ。しかしあの塔は警備が固く、我々も何度か攻め込んでみたものの、その度にたくさんの仲間が捕まり、死んでいった…」
 ライナー「よく分からん世界だが、俺と同じ顔の奴らが酷い目にあってるのは許せんな」
 ライナー「……上手くいくかは分からんが協力しよう。その秘宝ってやつを取り返してやるよ。」
 
- 
                  - 22 : : 2018/08/15(水) 13:03:47
- 期待どうもです!
 
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